Generic Service Client を使用したサービス・テストの記録

Generic Service Client を使用してサービス要求を呼び出すことにより、サービス・テストを記録できます。 要求を送信した後、サービスから応答を受信したら、Generic Service Client の「ヒストリー」セクションで結果を選択してテストを生成します。 サービス呼び出しで専用のクライアントにアクセスできない場合は、Generic Service Client が呼び出しの生成およびテストの記録に最も容易な手段と なります。

始める前に

SOAP ベースの Web サービスをテストする場合は、有効な Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルにアクセスできることを確認 してください。 ウィザードは、ワークスペース、ファイル・システム、リモート・リポジトリー、または URL から WSDL ファイルをインポートできます。 WSDL ファイルがテスト環境に対して正しい構文を使用していることも確認します。 Generic Service Client は、一部の WSDL ファイルでは動作しない場合があります。

Secure Sockets Layer (SSL) 認証を使用している場合は、ワークスペース内に必要な鍵ファイルがあることを確認してください。

SOAP セキュリティーを使用している場合は、正しいライブラリーおよび構成ファイルを備えた環境が構成されていることを確認してください。 詳しくは、SOAP セキュリティー用の環境の構成を参照してください。

記録またはテスト生成での応答が XML で、XML データのサイズが「受信 XML メッセージの最大長」フィールドに設定された値よりも大きい場合は、メモリーの問題を回避するために、応答が自動的にテキストに変換されます。 応答全体をテキストに変換するために、ツールは「受信テキスト・メッセージの最大長」に設定された値を確認します。値が応答のサイズよりも小さい場合、応答は切り捨てられます。応答のサイズが「受信 XML メッセージの最大長」で設定されている値を超えた場合に応答を XML にするには、記録とテスト生成の両方の値を手動で増やします。記録の値を変更するには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「Generic Service Client」 > 「メッセージの編集」をクリックします。テスト生成の値を変更するには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「テスト」 > 「テスト生成」 > 「サービス・テスト生成」をクリックします。

このタスクについて

WSDL ファイルまたは外部の XML ファイルに含まれている WS-Security ポリシーを使用するには、『セキュリティー・ポリシーの使用』の説明に従ってセキュリティー・ポリシーを構成する必要があります。記録に Security Assertion Markup Language (SAML) トークンが含まれている場合は、 WS-Security ポリシー・ファイルが、そのトークンを生成した Service Token Service (STS) に依存している必要があります。このトークンは、暗号化などの目的で使用することができます。
SAM トークンを使用するポリシー・ファイルの例を以下に示します。
<sp:SupportingTokens xmlns:sp="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/07/securitypolicy">
<wsp:Policy>
<sp:IssuedToken sp:IncludeToken="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/07/securitypolicy/IncludeToken/AlwaysToRecipient">
<sp:Issuer>
<Address xmlns="http://www.w3.org/2005/08/addressing">http://9.143.105.204:8080/axis2/services/STS</Address>
</sp:Issuer>
<sp:RequestSecurityTokenTemplate>
<t:TokenType xmlns:t="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/02/trust">http://docs.oasis-open.org/wss/oasis-wss-saml-token-profile-1.1#SAMLV2.0</t:TokenType>
<t:KeyType xmlns:t="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/02/trust">http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/02/trust/SymmetricKey</t:KeyType>
<t:KeySize xmlns:t="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/02/trust">256</t:KeySize>
</sp:RequestSecurityTokenTemplate>
<wsp:Policy>
<sp:RequireInternalReference/>
</wsp:Policy>
</sp:IssuedToken>
</wsp:Policy>
</sp:SupportingTokens>

手順

  1. 「パフォーマンス・テスト」パースペクティブで、「記録からの新規テスト」ツールバー・ボタン 「記録からの新規テスト」ツールバー・ボタン をクリックするか、「ファイル」 > 「新規」 > 「記録からのテスト」をクリックします。
  2. 「記録からの新規テスト」ウィザードで、「新規記録からテストを作成する」をクリックし、「サービス・テスト」を選択して、「次へ」をクリックします。 機密データを記録する場合は、「記録の暗号化レベル」を選択できます。
  3. 「ロケーションの選択」ページで、テストを作成するプロジェクトとフォルダーを選択し、テストの名前を入力して、「次へ」をクリックします。 必要に応じて、「親フォルダーの作成 (Create Parent Folder)」 「親フォルダーの作成 (Create Parent Folder)」アイコン をクリックして、プロジェクトまたはフォルダーを作成します。
  4. 「ロケーションの選択」ページで、「Generic Service Client」を選択します。 このオプションを選択すると、サービス呼び出しの専用クライアントへのアクセス権がない場合に Generic Service Client が使用されます。 その他のクライアント・プログラムの使用によるテストの記録については、クライアント・プログラムによるサービス・テストの記録を参照してください。
  5. 「次へ」をクリックします。 初めて Web サービス・テストを記録する場合は、「プライバシーに関する警告」を読み、「同意」を選択し、「終了」をクリックして続行します。 Generic Service Client が開きます。
  6. サービスが使用しているトランスポート・プロトコルまたは認証プロトコルでデフォルト設定のオーバーライドが必要な場合は、「トランスポート」タブをクリックして、HTTP、Java Message Service (JMS)、IBM® WebSphere® MQ、IBM WebSphere Java MQ、または Java MQ トランスポートを作成します。
  7. 「要求」タブをクリックします。
    • 「WSDL」 WSDL ファイルの追加 を右クリックし、WSDL ファイルを取得するためのいずれかのオプションを選択します。
    • 「WADL」 WADL ファイルの追加 を右クリックし、WADL ファイルを取得するためのいずれかのオプションを選択します。
    • 「エンドポイント」 エンドポイントの追加 を右クリックし、要求を送信するためのいずれかのオプションを選択します。
    Generic Service Client の使用について詳しくは、Generic Service Client によるサービス要求の送信を参照してください。
  8. 呼び出しを作成したら、「データの編集」矢印をクリックして、必要に応じて呼び出しの詳細を変更します。
  9. 「呼び出し」矢印をクリックして、サービス呼び出しを実行します。 呼び出しが成功した場合は、応答が「応答の表示」 矢印の下に表示されます。
  10. 複数の呼び出しを含むテストを記録するには、ステップ 6 から 9 までを繰り返します。
  11. サービス要求の送信が完了したら、レコーダーを停止します。 この操作を行うには、Generic Service Client を閉じるか、「レコーダー・コントロール」ビューの「停止」プッシュボタン 「停止」アイコン をクリックします。 ステップ 8 の説明に従ってクライアント・プログラムのネットワーク設定を変更した場合は、プログラムを閉じる前にデフォルトの設定に戻すことができます。 「サービス・テストの生成 (Generate Service Test)」ウィザードが開きます。
  12. 「完了」をクリックします。

次のタスク

別の方法として、Generic Service Client を使用して、記録なしで呼び出しを作成、編集、および実行 できます。 成功した応答は、「要求ヒストリー」リストに追加 されます。 「要求ヒストリー」リストで呼び出しを選択し、「テスト・スイートの生成」アイコン 「テスト・スイートの生成」アイコン をクリックできます。

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