XML 呼び出しの詳細

XML 呼び出しエレメントには、呼び出しの内容とその呼び出しのトランスポート情報が含まれます。 この内容は、HTTP または JMS トランスポートを介して送信されるプレーン XML で構成されます。 トランスポート情報は、選択したプロトコルに応じて、送信/受信および応答に必要な情報を参照します。
ノード名を自動更新
使用可能にした場合は、このオプションによってテスト・コンテンツ内の XML 呼び出しエレメントの名前が更新されます。
片方向
このオプションでは、呼び出し後にサーバーから応答が無いことが予期されることを指定します。 これにより、「戻りの更新」ボタンが使用不可になります。
タイムアウト (ミリ秒)
これは、タイムアウトの値 (ミリ秒) です。 指定した時間が経過しても応答がない場合は、エラーが生成されます。
考慮時間 (ミリ秒)
複数の仮想ユーザーを使用してこのテストを実行する場合、それぞれのユーザーごとに監視される、 プログラムで計算された遅延時間を指定します。 考慮時間は、実際のユーザーがアクション実行前に、確認または検討するために費やす時間の量を、統計的にエミュレーションしたものです。
リターンの更新
「リターン・プレビュー」ウィンドウが開きます。 このウィンドウで、呼び出しをワークベンチから起動して、この呼び出しに関連付けられたメッセージ・リターンを作成または更新できます。

メッセージ

これらのページでは、呼び出しの XML コンテンツが表示され、3 つの異なる形式でデータ相関へアクセスできます。

フォーム
このビューは、XML コンテンツの値の編集に焦点を置き、メッセージを簡略化して表示します。「スキーマ」メニューを使用して、XML コンテンツを編集する際の支援を使用可能にし、XML を有効かつ XSD 仕様に準拠するようにします。

「フォーム」ビューで、標準 Web サービス呼び出しで必要な XML ヘッダーを追加します。「ヘッダー」バーで、「追加」 (「追加」ボタン) をクリックして、WS-Addressing 要求、WS-ReliableMessaging 要求、または WS-Coordination 要求用のデフォルト XML ヘッダー構造を作成します。あるいは、その他の標準の場合は「詳細」をクリックします。XML ヘッダー・エレメントの有効化または無効化、および各 XML エレメントの正しい値の指定が可能です。XML コンテンツが有効であることを確認するための検査が実行されます。

注: IBM® Security AppScan® での呼び出しに XML ヘッダーを追加するには、要求の「要求スタック」タブで「静的 XML ヘッダー」アルゴリズムを追加してください。
ツリー

このビューは、メッセージの XML 構造の階層を表示します。この表示には、エレメント、名前空間、関連付けられた値が含まれます。 ツリー内の XML エレメントと名前空間は、「追加」「挿入」「除去」「上へ」、および「下へ」を使用して編集できます。

「空の場合スキップ」列を使用して、スキップする空の XML エレメントを選択します。この列は、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「テスト」 > 「テスト・エディター」 > 「サービス・テスト」「XML ツリー・ビューアーで「空の場合スキップ」列を表示する」チェック・ボックスを選択している場合にのみ表示されます。

必要に応じて名前空間、属性、またはテキスト・ノードの表示と非表示を切り替えるには、「フィルター」をクリックします。

「有効な変更のみを許可」をクリックして、指定された XML スキーマ文書 (XSD) に基づいてスマート編集を使用可能にすることができます。 ワークベンチ用の一連の XSD 文書を指定するには、テスト・ナビゲーターでプロジェクトを右クリックして、「プロパティー」および「スキーマ・カタログ」を選択します。 XSD がない場合、またはスキーマを使用しない場合は、「有効な変更のみを許可」を使用不可にします。

XML エレメントを右クリックして、XML フラグメントに 変換することができます。 これを行うと、値に対してではなく XML フラグメント全体に対してデータ相関 (データプールの使用と参照の作成) を実行できます。

ソース
このビューには、メッセージのソース XML コンテンツまたはプレーン・テキス ト・コンテンツが表示されます。XML コンテンツをフォーマット設定するには、「XML テキストのフォーマット設定」をクリックします。 XML コンテンツを単一行にまとめるには、「XML テキストを 1 行に圧縮」をクリックします。同様の制御が JSON コンテンツでも使用可能です。
重要: 「ソース」ビューでは、SoaTag で始まるタグは編集しないでください。 これらのタグを削除または変更すると、テスト内の参照と置換が壊れてしまいます。 これらのタグは、削除した後は再作成できません。

添付

このページには、呼び出しに付加される MIME 添付が表示されます。 このビューの内容は、Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) の仕様に対応します。 このページを使用すると、ワークベンチ・リソースを MIME 添付として追加することや、 プロパティーの変更を行うことができます。

「コンテンツ ID」は、添付を参照する際に呼び出しで使用される ID です。 この ID を使用する方法は、サーバーの要件に応じて異なります。

プロトコル

このページには、呼び出しを送信する際に使用するプロトコルが表示されます。 プロトコルは、メッセージごとに指定可能であり、HTTP または Java™ Message Service (JMS) を選択できます。

HTTP
このページでは、ローカル HTTP 構成の呼び出しに付加された HTTP 設定をオーバーライドできます。
メソッド
このオプションを使用すると、以下のメソッドのリストから、XML 呼び出しの HTTP メソッドを 1 つ指定できます。
  • POST
  • GET
  • PUT
  • DELETE
バージョン

このオプションを使用すると、HTTP 1.0 または HTTP 1.1 のいずれかを指定できます。

URL

このフィールドによって、XML 呼び出しの URL を指定できます。

ヘッダー

このセクションでは、呼び出しにヘッダーを追加することができます。 ヘッダーは、指定された HTTP メソッドに準拠している必要があります。

アプリケーションによって以下の各ヘッダーが管理されるため、それらを追加することはできません。
  • User Agent
  • Host Connection
  • Cache-Control
  • Pragma
  • Content-Type
  • Content-Length
Cookie

このセクションでは、Cookie の管理が可能です。 Cookie の追加、編集、除去、および参照の作成を行うことができます。

JMS

このページでは、ローカル JMS 構成の呼び出しに付加するストリング・プロパティーを追加できます。 これらは、メッセージ・プロパティーとして JMS 経由で送信されます。

MQ

このページでは、ローカルの WebSphere® MQ 構成の呼び出しに付加された設定をオーバーライドできます。

名前
これは、メッセージ呼び出し内で、このプロトコル構成へのリンクとして表示される名前です。
キュー・マネージャー名
呼び出しの送信先となるキュー・マネージャーの名前を指定します。
キュー名
キュー・マネージャーで管理されるキューの名前を指定します。
ローカル・キュー・マネージャーの使用
WebSphere MQ サーバーがローカル・コンピューター上で実行されているかどうかを指定します。 このサーバーがリモート・コンピューター上に配置されている場合は、このオプションをクリアして、リモート MQ サーバーの詳細を指定します。
キュー・マネージャー・アドレス
リモート MQ サーバーの IP アドレスまたはホスト名を指定します。
キュー・マネージャー・ポート
リモート MQ サーバーのリスナー・ポートを指定します。
クライアント・チャネル
リモート・キュー・マネージャーのサーバー接続モード・チャネルを指定します。
一時キューの使用
MQ サーバーで一時キューを作成するかどうかを指定します。 選択した場合は、一時キューが特定のメッセージの受信のためにのみ作成され、完了後に削除されます。
キュー名
「一時キューの使用」がクリアされている場合は、このオプションで、MQ サーバーからのメッセージ・リターンが受信されるキューの名前を指定します。 「キュー・マネージャー名」で指定したキュー・マネージャーによって、このキューが管理される必要があります。

呼び出しとメッセージ・リターンは、MQ メッセージ内の相関 ID によって関連付けられます。これは、メッセージのレポート設定が MQC.MQRO_COPY_MSG_ID_TO_CORREL_ID に設定されることを意味します。 サーバーは、この制約に従う必要があります。 これにより、WebSphere MQ で提供される SOAP 機能用のトランスポートがサポートされます。

ターゲット・サービス
このオプションは、Microsoft .NET を IBM WebSphere MQ transport for SOAP 機能で使用するためのものです。 このオプションでは、.NET リスナー・ディレクトリー内の ASPX ファイルの名前を指定します。
RFH2 ヘッダーの使用
SOAP メッセージで RFH2 ヘッダーを使用するかどうかを指定します。このヘッダーでは、あらかじめ設定された MQ メッセージ形式が使用されます。 選択した場合は、他の「メッセージ記述子」の各オプションは使用不可になります。 このオプションは、WebSphere MQ transport for SOAP 機能のために使用します。 WebSphere Integration Developer (WID) の MQ バインディングを使用している場合は、RFH2 ヘッダーの有無に関係なく、このバインディングによってメッセージが理解されます。
メッセージ記述子
このセクションでは、メッセージ呼び出しの各フィールドを構成できます。 他のサーバー・タイプと使用するために (特に XML メッセージ呼び出しを使用する場合)、MQ メッセージ記述子のサブセットをカスタム形式に置き換えることができます。 メッセージ記述子について詳しくは、WebSphere MQ の資料を参照してください。
一時キューの使用
このセクションでは、アプリケーション・サーバー上の基本認証用のユーザー名とパスワードを指定できます。
SSL 接続
「クライアント・チャネル」設定でセキュア・チャネルを参照する場合は、このオプションを選択して SSL 構成を使用します。 「SSL エディターを開く」をクリックして新規 SSL 構成を作成するか、「変更」をクリックして現在のテストに関連付けられた SSL 構成を変更します。

メッセージ呼び出しの作成に使用される Web サービス記述言語 (WSDL) で、サポートされる JMS URI を使用して WebSphere MQ サーバーを指し示す場合は、SSL 構成は自動的に作成されます。 テスト・ジェネレーターで SSL 構成を作成できなかった場合は、新規の SSL 構成を手動で作成する必要があります。

WSDL が WebSphere MQ サービス (amqwdeployWMService) によって生成された場合は、テスト・ジェネレーターで HTTP 構成が生成されないように、WSDL を編集して、トランスポート・バインディングを HTTP から JMS に変更します。

暗号スイート
チャネル構成で使用する暗号スイートを指定します。

ローカル XML セキュリティー

このページを使用すると、Java クラスに実装されるカスタム・セキュリティー・アルゴリズムを追加できます。 カスタム・アルゴリズムは、サーバーとの間で送受信される XML コンテンツに適用することができます。

追加、挿入、除去、上へ、下へ
これらのボタンを使用すると、セキュリティー・アルゴリズムのスタックを作成することができます。 各アルゴリズムは、スタックに順番に適用されます。 「追加」をクリックして、カスタム・セキュリティー・アルゴリズムを追加します。
ツール
このボタンを使用すると、アルゴリズム・スタックを表示する方法を変更できます。
カスタム・セキュリティー・アルゴリズム

カスタム・セキュリティー・アルゴリズムをスタックに追加した後で、 このウィンドウを使用して、アルゴリズムを実装する Java クラスを指定できます。 Java クラスでは、次のインターフェースが使用されます。

/**
* ***************************************************************
* IBM Confidential
* 
* (c) Copyright IBM Corporation. 2008. All Rights Reserved.
* (C) Copyright IBM Japan 2007
* 
* このプログラムのソース・コードは、営業機密保護のため、
* アメリカ合衆国の著作権事務所に届け出済のものにかかわりなく、
* 公表されていません。
* *************************************************************** 
* 
*/

package com.ibm.rational.test.lt.models.wscore.datamodel.security.xmlsec;

import java.util.Properties;
import org.w3c.dom.Document;


public interface ICustomSecurityAlgorithm {
	
	/**
	 * 以下の各メソッドは、次の両方のケースで使用することができます。
	 * ワークベンチ内での実行とテストの実行。
	 */
	
	
	/**
	 * トランスポートを介して送信される文書を処理するために呼び出されます。
	 * @param subject
	 */
	void process(Document subject);
	/**
	 * サーバーから受信した文書を処理前の状態に戻すために呼び出されます。
	 * @param subject
	 */
	void unProcess(Document subject);
	
	/**
	 * CustomSecurityAlgorithm の UI で定義されたプロパティー。
	 * @param map
	 */
	void setProperties(Properties map);
	
	/**
	 * 以下の各メソッドは、サービス・インターフェースのテストのためのキャストに関して、
	 * またはカスタム・セキュリティー・アルゴリズムが含まれた jar が Performance Test プロジェクトに
	 * デプロイされる場合の、前の XML 情報へのアクセスに関してしか使用できません。 この場合、
	 * このアルゴリズムをワークベンチから直接使用することはできません。
	 */
	
	/**
	 * このオブジェクトは、ITestExecutionService オブジェクトに一致します。
	 * このオブジェクトは、テストの実行にリンクする必要があるアルゴリズムのみに適用されます。
	 * このオブジェクトを使用する場合は、この実装が含まれた jar を
	 * JRE に直接ではなく、Performance Test プロジェクトにデプロイする必要があります。
	 * 
	 * 実行から受信された前の xml 文書が必要な場合は、 
	 * 以下を使用して値を取得できます。
	 * IDataArea area = ((ITestExecutionService)executionObject).findDataArea(IDataArea.VIRTUALUSER);
	 *String previousXML = (String) area.get("PREVIOUS_XML"); //$NON-NLS-1$
	 * 
	 */
	void setExecutionContext(Object executionObject);
  • process メソッドでは、XML がサーバーに送信される前に XML が変更されます。
  • unprocess メソッドでは、XML がサーバーから受信された後に XML が変更されます。
  • setProperties メソッドでは、このカスタム・セキュリティー・インターフェース用のセキュリティー・エディター内で定義されたすべてのプロパティーが取得されます。
  • setExecutionContext メソッドは、テスト時に、このカスタム・セキュリティー・インターフェースを使用して、メッセージに対応する ITestExecutionServices オブジェクトによって呼び出されます。
カスタム・セキュリティー・アルゴリズムのクラス名 (Custom Security Algorithm Class Name)
セキュリティー・アルゴリズムを実装するクラスを指定します。 「クラスの参照」をクリックして、クラスをワークスペースから選択します。
アルゴリズム名
現在のアルゴリズムの名前を指定します。
プロパティー
このリストでは、setProperties メソッドによってアルゴリズム内で使用されるプロパティーを指定します。 「追加」「除去」、または「編集」を使用して、プロパティー・リストを作成します。

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