モバイル・デバイスからソース・データベースへの同期

図 5 は、 ユーザーがサブミットした変更内容が同期時にどのようにソース・データベースに 適用されるかを示しています。図の番号は、その番号の後に続く説明に対応しています。

図 5. ユーザーが同期をとるためにサブミットした変更内容が ソース・データベースにアプライされる仕組み

図 1 の開始。4 つのボックスがあります。 最初のボックスは、モバイル・デバイスを表しています。 2 番目のボックスは、同期要求を表してます。 3 番目のボックスは、中間層システムを表しています。 4 番目のボックスは、ソース・システムを表しています。 モバイル・デバイスを表すボックスには、VNMEDICALRECORD (DB2 Everyplace 表) が あります。モバイル・デバイスのボックスからは、同期要求のボックスに向かう 矢印があります。同期要求のボックスからは、中間層システムのボックスの 入力キューに向かう矢印があります。入力キューからは、管理制御データベースに向かう 矢印があります。矢印の上には、「認証」と書かれています。矢印の 下には、「サブスクリプション情報を照会」と書かれています。入力 キューからは、さらに VNMEDICALRECORD ステージング表に向かう矢印が あります。VNMEDICALRECORD ステージング表からは、VNMEDICALRECORD ミラー表に 向かう矢印があります。VNMEDICALRECORD ミラー表からは DB2 ログに向かう 矢印があります。DB2 ログからは、キャプチャー・プログラムに向かう 矢印があります。キャプチャー・プログラムからは、変更データ表に向かう 矢印があります。変更データ表からは、ソース・システムのボックス内にある 「アプライ」に向かう矢印があります。アプライからは、VNMEDICALRECORD ソース表に 向かう矢印があります。図 1 の終了。

  1. 在宅介護の専門家あるいは訪問看護婦は、Palm OS デバイス上の VNMEDICALRECORD 表 のローカル・コピーにある患者の血圧を更新します。 看護婦は表の編集に使用したアプリケーションを 終了してから、「IBM Sync」アイコンをクリックしてデバイス上の同期 クライアント・ソフトウェアを開始します。モバイル・アプリケーション は、同期クライアント API を利用して、同期を開始する機能を組み込んで作成することもできます。

    同期クライアント・アプリケーションが開始したら、看護婦は同期させる アプリケーション名を選択してから、「同期 (Synchronize)」を クリックして同期の要求を行います。

  2. 要求は、認証されてから、中間層システム上の入力キューに置かれます。

    デバイス上の同期クライアント・ソフトウェアは、 ソース・サーバー (ソース・データベースからモバイル・デバイスへの同期を参照) からの同期応答を待ちます。

  3. ユーザーは、サブスクリプションされているデータのサブセットおよびファイルのみを 同期させることができます。
  4. データはステージング表に置かれます。 他の更新が行われているときに 変更をステージングすることができるため、ステージング表は同期要求の スループット・キャパシティーの向上に役立ちます。
  5. データはステージング表からミラー表 (この例では VNMEDICALRECORD) にコピー され、潜在的な更新の矛盾は解決されます。 ミラー表への変更内容は DB2 ログに記録されます。
  6. DB2 DataPropagator キャプチャー・プログラムが開始されます。 このプログラムは、ミラー表への変更内容を DB2 ログから取り込み、 それらを変更データ (CD) 表に書き込みます。
  7. DB2 DataPropagator アプライ・プログラムが開始され、 変更データ表の変更内容をソース・システム 上の VNURSE データベースにあるソース表 VNMEDICALRECORD にアプライします。

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