WebSphereTM WebSphere Development Tools for iSeries V5.1 のリリース情報
この文書は、WebSphere Development Tools for iSeries 製品のこのリリースに固有の情報を提供します。このリリースには、従来は別個の製品としてしか使用できなかったコンポーネントが統合されています。ハードウェア要件 (メモリーおよびディスク・スペース)、ソフトウェア要件 (開発時および実行時)、およびマイグレーションのシナリオが提供されます。
README の文書には、前提条件、製品に関する制限事項、および資料に含まれていない情報が入っています。
インストール情報 の文書には、インストールの注意事項および手順のすべてが入っています。これには、応答ファイルの使用法、アンインストールの方法、および製品コンポーネントの追加または除去方法が入っています。
目次
リリース V5.1 のコンポーネント
5 つのコンポーネントは次の通りです。
- WebFacing Tool によって、DDS 表示装置ファイルを使用する従来の Web プログラム上に表示することができます。カスタマイズで生成された JSP ファイルおよび Java Bean は DDS コードの代わりをし、Web アクセスを可能にします。
- WebSphere Studio for iSeries には、JavaBeansTM、Java サーブレットを作成し、e-business アプリケーションを容易に展開するウィザードが含まれています。
-
VisualAge for Java for iSeries は、Java 開発のための強力な環境を提供します。オプションで ET/400 を導入できますが、これは Java クラス用のツール、ウィザード、Java Bean、および AS/400 Toolbox を提供します。これによって、iSeries をターゲットとする Java クライアントおよびサーバー・プログラムの開発ジョブが非常に容易になります。
- 連携開発環境 (CODE) によって、RPG、COBOL、C、C++、CL、DDS、および Java (CODE 設計機能、WYSIWYG DDS ツールを含む) を編集、コンパイル、およびデバッグできます。
- VisualAge RPG は、Windows GUI によるアプリケーション、iSeries リソースへの透過アクセス、および java アプリケーションとアプレットの生成をサポートします。
WebSphere Studio と VisualAge for Java の間の統合によって、チームが相互に通信し、作業できるようになります。
- 新規 e-business アプリケーションの作成
- 他のサーバーからの既存の e-business アプリケーションの移植
- 既存のアプリケーションを Web で使用可能にする
さらに、次のことによって WebSphere Development Tools for iSeries のインストールは、単純化されています。
- メニュー方式のインストール・プロシージャーの自動的な立ち上げ
- ワークステーションとサーバー間の通信セットアップ用の「ホストおよびサーバー構成」ウィザード。
ワークステーションの要件
ハードウェア要件
WebSphere Development Tools for iSeries は、次のハードウェア要件をもっています。
- プロセッサー - Intel Pentium II (またはより高速の互換プロセッサーを推奨)
- モニター - SVGA 800x600 (1024x768 推奨)
- CD または DVD ドライブ
- マウスまたはその他のポインティング・デバイス
- 適切な通信アダプター (ワークステーションのオペレーティング・システムによってサポートされるもの)
- メモリーおよびディスク要件:
構成要素
| メモリー
| ディスク
|
最小 |
推奨 |
最小 |
推奨 |
WebFacing Tool (第 1 版) |
128 MB |
200 MB |
WebSphere Studio for iSeries (V3.5) |
96 MB | 128 MB |
385 MB | 500 MB |
VisualAge for Java for iSeries (V3.5) |
128 MB | 192 MB |
495 MB | 550 MB |
CODE |
64 MB | 96 MB |
235 MB |
VisualAge RPG |
64 MB | 96 MB |
285 MB |
製品合計 |
128 MB | 256 MB |
1.2 GB | 1.5 GB |
システム要件は、必要なコンポーネントだけを導入するように選択すると少なくなります。
ソフトウェア要件
WebSphere Development Tools for iSeries は、次のソフトウェア要件をもっています。
機能
| 開発時
| 実行時
|
WebFacing Tool (第 1 版) |
- Windows 98/NT/2000/ME
- Netscape Communicator 4.7 以降
または Internet Explorer 5.0 以降
|
- OS/400 V4R5
- Internet Explorer 5.0 以降
- WAS 3.5.2 以降
|
WebSphere Studio for iSeries (V3.5) |
- Windows 98/NT/2000/ME
- Internet Explorer 4.0 以降
- OS/400 V4R5 以降
- WebSphere Application Server V3.5.2 以降
|
- OS/400 V4R5 以降
- Netscape Communicator 4.7 以降
または Internet Explorer 4.0 以降
- Internet Explorer 5.0 for Page Detailer
- WebSphere Application Server V3.5.2 以降
|
VisualAge for Java for iSeries (V3.5) |
- Windows 98/NT/2000
- OS/400 V4R3 以降
- Netscape Communicator 4.7 以降
または Internet Explorer 5.0 以降
|
- OS/400 V4R5 以降
- JRE V1.2.2 以降
|
CODE |
- Windows 98/NT/2000/ME
- OS/400 V4R5 以降
- Netscape Communicator 4.7 以降
または Internet Explorer 5.0 以降
|
N/A |
VisualAge RPG |
- Windows 98/NT/2000/ME
- OS/400 V4R5 以降
- Netscape Communicator 4.7 以降
または Internet Explorer 5.0 以降
|
- Windows 98/NT/2000/ME
- 任意の JRE V1.2.2 以降、ブラウザーを含む
- OS/400 V4R5 以降
|
マイグレーション作業
このリリースでは、コンポーネントの導入前に、必要によりそのコンポーネントの前のリリースを除去します。
VisualAge(R) for Java(TM)
バージョン 3.5.3
Enterprise Toolkit for AS/400(R)
リリース情報
目次
1.0 紹介
2.0 前提条件
3.0 制限および機知の問題
3.1 表示装置ファイルの変換 SmartGuide
3.2 AS400eList Bean のパフォーマンス
3.3 DFU bean でのコード生成
4.0 ヒント
4.1 実行時ファイル
4.2 DFU bean をもつ VCE アプリケーションの開発
4.3 デバッグ
5.0 AS/400 Java Web サイト
6.0 文書
1.0 紹介
こうしたリリース情報には、VisualAge for Java Enterprise Toolkit for AS/400 の前提条件情報が入っています。さらに、文書には含まれていない製品に関する制限事項や情報が入っています。
AS/400 サーバーは、現在 IBM eServer iSeries と呼ばれています。
しかし、このリリースの VisualAge for Java では、サーバーに対する参照は、すべて以前の名前の "AS/400" で行われます。
2.0 前提条件
- 一般的には、ユーザーが AS/400 上に最新の累積フィックス (PTF) をロードされるようお奨めします。
- 分散デバッガーでは、該当リリースに以下の PTF を適用する必要があります。
OS/400 リリース |
LPP 番号 |
PTF 番号 |
|
|
|
V4R3M0 |
5769SS1*
|
SF49975*
|
V4R3M0 |
5769999 |
MF19487 |
V4R4M0 |
5769999 |
MF24806 |
V4R4M0 |
5769SS1 |
SF54570 |
V4R4M0 |
5769SS1 |
SF56682 |
V4R4M0 |
5769SS1 |
SF56281 |
V4R4M0 |
5769SS1 |
SF63732 |
V4R5M0 |
5769SS1 |
SF63034 |
*注: この PTF は、いずれ別の PTF に取り替えられます。
分散デバッガーの最新の PTF については、http://www-1.ibm.com/support/search.wss?rs=715&tc=SSZND2&dc=DA400を参照してください。
- 表示装置ファイルの変換 SmartGuide の編集コード・サポートが改善されました。この利点を活用するには、適切な PTF を適用する必要があります。
OS/400 リリース |
LPP 番号 |
PTF 番号 |
|
|
|
V3R1M0 |
5763PW100
|
SF47783
|
V3R2M0 |
5763PW100 |
SF47784 |
V3R6M0 |
5716PW100 |
SF47785 |
V3R7M0 |
5716PW100 |
SF47786 |
V4R2M0 |
5769PW100 |
SF47774 |
- ET/400 実行アクションには以下の PTF が必要です。
OS/400 リリース |
LPP 番号 |
PTF 番号 |
|
|
|
V4R3M0 |
5769SS100*
|
SF49975*
|
V4R4M0 |
5769SS100 |
SF63732 |
V4R5M0 |
5769SS100 |
SF63034 |
*注: この PTF は、いずれ別の PTF に取り替えられます。
- いくつかの例では、ADTSLAB ライブラリー中の更新された AS/400 ファイルが使用されています。これらの例を実行できるようになるには、"Application Development ToolSet/400" 製品の以下にリストされた適切な PTF を適用する必要があります。
OS/400 リリース |
LPP 番号 |
PTF 番号 |
|
|
|
V4R2M0 |
5769PW100
|
SF63545
|
V4R4M0 |
5769PW100 |
SF63703 |
最新の PTF の詳細については、http://www.software.ibm.com/ad/as400/vajava/ を参照してください。
- IBM(R) AS/400 Toolbox for Java(TM) の PTF については、次の Web サイトを参照してください。
http://www.as400.ibm.com/Toolbox
- AS/400 サーバーに接続する前に、AS/400 上のすべてのホスト・サーバーを開始 (STRHOSTSVR *ALL を発行) し、サーバー上で TCP/IP を開始 (コマンド STRTCPSVR *DDM を発行) する必要があります。
3.0 制限および機知の問題
3.1 表示装置ファイルの変換 SmartGuide
IBM パーソナル・コミュニケーションズの古いバージョンをもったシステム上では、表示装置ファイルの変換 SmartGuide の実行中に、IBM パーソナル・コミュニケーションズを開始できない可能性があります。SmartGuide の実行が終了すると、IBM パーソナル・コミュニケーションズ・セッションを開始できます。
この Smartguide によって生成される bean は、VCE にオープンすることができ、「ソースからのビジュアルの構成」の実行後に保管することができます。結果の bean は、元と同じには見えず、動作も同じではないことがあります。
3.2 AS400eList Bean のパフォーマンス
AS/400 サーバーからリストを抽出する時に、リストが非常に大きいか、あるいはバイナリーまたは日付フィールドが選択されると、データ変換の完了に長時間かかることがあります。最高のパフォーマンスを達成するためには、以下の推奨事項に従ってください。
- OBJL0100 または OBJL0200 形式を使用します。これによって、データの変換が 1 ステップで実行されます。
- OBJL0300 以上の形式を選択する場合には、必要でないかぎり、下にリストしたバイナリーまたは日付フィールドを選択しないようにしてください。バイナリーまたは日付フィールドを選択すると、その都度、個別にフィールド属性の変換を実行する必要があります。これによって、全体的な処理が、特に大きいリストの場合に遅くなります。
バイナリー・フィールド
getInclude0300AuxiliaryStoragePool()
getInclude0500SaveSize()
getInclude0500SaveSizeMultiplier()
getInclude0500SaveSequenceNumber()
getInclude0600DaysUsedCount()
getInclude0700Size()
getInclude0700SizeMultiplier()
日付フィールド
getInclude0300CreateDateTime()
getInclude0300ChangeDateTime()
getInclude0500SavedDateTime()
getInclude0500RestoredDateTime()
getInclude0500SaveActiveDateTime()
getInclude0600LastUsedDateTime()
getInclude0600ResetDateTime()
3.3 DFU bean でのコード生成
FormManager、ListManager、または RecordIOManager bean がコードを生成する時は、条件クラスに生成されるメソッド数によって、進行標識が数回表示されることがあります。
コード生成の間は bean の「プロパティー」ウィンドウをクローズしないでください。これはビジュアル・コンポジション・エディターがハングする原因となります。FormManager または ListManager の場合には、コード生成が完了すると、recordIOManager プロパティーの値が変更され、その時に「プロパティー」ウィンドウをクローズすることができます。
4.0 ヒント
4.1 実行時ファイル
次の .jar および .zip ファイルは、VisualAge for Java の外側で例およびアプリケーションの実行用に使用可能になります。これらのファイルは、「eab\runtime30」ディレクトリーで使用可能です。
- JT400.JAR (AS/400 Toolbox for Java)
- JT400MRI.ZIP (AS/400 Toolbox for Java クラス用の変換済みテキスト)
- AS400UT.JAR (パッケージ com.ibm.ivj.et400.util および
com.ibm.ivj.et400.util.awt で提供されているクラス)
これらの Toolbox .jar ファイルは「eab\runtime30」ディレクトリーにもあります。
- DATA400.JAR
- JT400PROXY.JAR
- JT400SERVLET.JAR
- JUI400.JAR
- UITOOLS.JAR
- UTIL400.JAR
- X4J400.JAR
- JT400ACCESS.ZIP
- UTILITIES.ZIP
OS/400 での AS/400 Toolbox for Java の使用法について、http://www-1.ibm.com/servers/eserver/iseries/toolbox/faq.htm から「頻度の高い質問」をチェックアウトしてください。
4.2 DFU bean をもつ VCE アプリケーションの開発
ビジュアル・コンポジション・エディターで作成され、DFU bean を含むアプリケーションを開発したい場合には、アプリケーションのクラスとリソースの両方をエクスポートしなければなりません。アプリケーションに DFU bean が入っている時には、ビジュアル・コンポジション・エディターはアプリケーションのプロジェクトにリソースとして .sos ファイルを生成します。.sos ファイルは、\VisualAge for Java\ide\project_resources\<アプリケーション・プロジェクト名>\<アプリケーション・パッケージ名> にあります。
4.3 デバッグ
「デバッグ」および「OLT ビューアーの開始」メニュー項目が機能するのは、システムに分散デバッガーが導入されている場合だけです。分散デバッガーは、VisualAge for Java とは別個に導入されます。これを導入するには、VisualAge for Java セットアップ・プログラムを再実行して、分散デバッガーの導入を選択します。5.0 AS/400 Java Web サイト
http://www-3.ibm.com/software/awdtools/vajava/etoolkit/index.html Web サイトには、更新、ヒント、および最新の AS/400 java 機能についての情報が入っています。
さらに、IBM AS/400 Toolbox for Java について確認するには、次の Web サイトをご覧ください。
http://www-1.ibm.com/servers/eserver/iseries/toolbox/index.html
6.0 文書
- Enterprise Toolkit for AS/400 (ET/400) ヘルプの大多数は、翻訳後に変更されています。ヘルプの最新バージョンについては、英語版のヘルプを参照してください。
- 英語のみで文書化されたされた ET/400 の機能には以下のものがあります。
- DFU bean: FormManager、ListManager、および RecordIOManager。
DFU bean は、1 セットのクラスで、1つまたは複数の AS/400 データベース・ファイルをアクセスするコードのサポートを拡張します。これらの bean によって、ユーザーは GUI フォーム、テーブル、およびリストを AS/400 データベースにマップし、データベース・レコードを処理 (検索、追加、更新、および削除) することができます。
- オブジェクト・リスト bean: ET400List および AS400eList。オブジェクト・リスト bean は、AS/400 オブジェクト名をアクセスするメソッドを提供します。これらの bean によって、オブジェクト・リストの所要タイプの選択用リスト特性を設定できます。オブジェクト・リストのタイプには、ライブラリーのリスト、ライブラリー内のファイルのリスト、またはシステム上のユーザー ID のリストがあります。特性の設定を使用して、いろいろなタイプの多くのオブジェクト・リストをアクセスできます。
- 新規 JFormatted bean (既存の JFormatted bean に追加): JFormattedTable、JFormattedTableColumn、JFormattedTextFieldCellEditor、
JFormattedComboBoxCellEditor、および JFormattedLabelCellRenderer。
- 新規ログオン・ダイアログ。
- 「コンパイル」および「実行」ダイアログでの新規オプション。
- ET/400 デーモンを開始できるので、 SmartGuides、アクション・ダイアログ、またはプロパティ・ダイアログをアクセスおよび使用中に同じ AS/400 に複数回サインオンせずに済みます。
- ET/400 のヘルプが最後に翻訳されてから、以下の概念が追加されています。
- "データ・ファイル・ユーティリティー (DFU) Bean"
- "オブジェクト・リスト bean"
- 以下のタスクが追加されています。
- "ET/400 デーモンの始動および停止"
- "デバッグ用の OLT ビューアーの立ち上げ"
- 以下の参照が追加されます。
- "FormManager bean"
- "ListManager bean"
- "RecordIOManager bean"
- "RecordIOManager プロパティー"
- "プログラム呼び出しに関する考慮事項"
- "JFormattedTable bean"
- "JFormattedTableColumn bean"
- "JFormattedTextFieldCellEditor bean"
- "JFormattedComboBoxCellEditor bean"
- "JFormattedLabelCellRenderer bean"
- "ET400List bean"
- "AS400eList bean"
- 新規の DFU、オブジェクト・リスト、および JFormatted の各 bean に関するサンプルが追加されています。
- 以下の概念が変更されています。
- "JFormatted bean" で JFormattedTable、JFormattedTableColumn、JFormattedTextFieldCellEditor、JFormattedComboBoxCellEditor、および JFormattedLabelCellRenderer の各 bean についての情報が追加されています。
- 以下の参照が変更されています。
- "表示装置ファイルに関する考慮事項"
- "表示装置ファイルのキーワード"
- ET/400 のヘルプが最後に翻訳されてから、以下の機能が除去されています。
- サブファイル作成 SmartGuide はなくなっており、サブファイルの作成またはサブファイル作成 SmartGuide に対する参照はすべて除去されています。
- ET/400 のヘルプが最後に翻訳されてから、以下のタスクが除去されています。
- ET/400 のヘルプが最後に翻訳されてから、以下の参照が除去されています。
- ET/400 のヘルプが最後に翻訳されてから、以下のサンプルが除去されています。
- "Java クライアント / サーバー・アプリケーションの作成"
- "名前および電話番号のリストの表示"
- "サブファイル中のデータの取り出しおよび表示"
- "サブファイルの移植"
- "サブファイルでカラムを隠す"
- "サブファイル中のレコードの取り出し"
- "データベース・ファイルのフィールド名および記述の取り出し"
- "サブファイル表示の設定"
- "サブファイル・レコードの追加、除去、および挿入"
- "サブファイル選択モードの設定"
- "AS/400 Toolbox for Java (デモ)"