アップロード・サブスクリプションとは ?

アップロード・サブスクリプションは、ソース・データベースの表に行を直接挿入することが できるタイプの JDBC サブスクリプションです。 アップロード・サブスクリプションは、モバイル・デバイスからソース・データベース への片方向の同期を定義します。通常、同期およびリフレッシュでは、ソース・ データベースからモバイル・デバイスへはデータは送られません。この唯一の例外は、 ソース・データベースへの行の挿入に失敗したときに、リジェクト通知が モバイル・デバイスに送られることです。この場合、モバイル・デバイスには、 ソース・データベースが問題のある行をリジェクトしたことが知らされます。

ソース表は、JDBC をサポートするデータベースにあっても構いません。アップロード・サブスクリプション は、同期サーバーのスループットを改善し、管理を単純化し、システムの信頼性を向上させることができます。

アップロード・サブスクリプションは、クライアント・デバイスがデータの収集のみに使用することができます。これには、次のような場合が考えられます。

ソース・データベースには、JDBC および SQL INSERT ステートメントをサポートする必要がある場合 を除いて、いくつかの制約事項があります。アップロード・サブスクリプションにはレプリケーションが無いので、 同期サーバーにおける負荷は軽減されます。

アップロード・サブスクリプションでは、同期サーバーを同期化すると、 ハンドヘルド・デバイス上の DB2 Everyplace データベース・エンジンが、ソース・データベースと 直接通信して、DB2 Everyplace データベースに追加された行を挿入します。データ・フローは 一方向で、デバイス上の表は更新されません。このプロセスには、ミラー・データベースは 関与しません。

主キーが使用されると、競合の主な原因となる複数の挿入はリジェクトされます。 リジェクトは、クライアントと同期サーバー上のモバイル装置管理センター (MDAC) の両方に 記録されます。DELETE や UPDATE のような他の操作は、ソース・データベースに無視されるか、 あるいはリジェクトされます。表 206 に、クライアントの操作とその結果をリストします。

表 206. クライアントにおいて考えられる操作とその結果

操作 結果
クライアントにおける主キーでの競合が無い INSERT 操作 ソース・データベースに挿入される
クライアントにおける主キーでの競合がある INSERT 操作 クライアントおよび MDAC にエラー・メッセージが記録され、リジェクトされる
クライアントにおける UPDATE 操作 クライアントおよび MDAC にエラー・メッセージが記録され、リジェクトされる
クライアントにおける DELETE 操作 無視される
最初の同期 行が無い表がクライアントに作成される

「アップロード・サブスクリプションの作成」ノートブックを使用して、アップロード表サブスクリプションを作成します。 ノートブックをオープンする方法については、オブジェクト・ツリーからのオブジェクトの作成を参照してください。 作成するそれぞれの表サブスクリプションは、1 つ以上の表を参照すること ができます。

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