Palm OS、Symbian OS、Windows CE、Windows 32 ビット版プラットフォーム、Neutrino、 および組み込み Linux 用の DB2 Everyplace コマンド行プロセッサーは、 ファイルから DB2 Everyplace へのデータのインポートおよび DB2 Everyplace データのファイルへの エクスポートをサポートします。Palm OS でのデータの インポートとエクスポートには、デバイス上の memo ファイルを使用します。
手順
ファイルから DB2 Everyplace へのデータのインポート
モバイル・デバイスにあるファイルのデータを DB2 Everyplace にインポートするには、次のように入力します。
IMPORT FROM file_name OF DEL INSERT INTO table_name [(column list)]
file_name は、 データのインポート元ファイルの名前です。
Palm OS では、file_name は、データのインポート元である memo ファイル の名前と同じになります。このファイル名は memo ファイルの最初の行に指定しなければ なりません。Palm memo には 4K バイトのテキストまでしか保管できないという制限 があります。table_name は、インポート先となる既存の表の名前です。例えば、 データを mydata.txt という名前のファイルから mytable という名前の既存の表に インポートするには、次のように入力します。
IMPORT FROM mydata.txt OF DEL INSERT INTO mytable
DB2 Everyplace からファイルへのデータのエクスポート
データを DB2 Everyplace からファイルへエクスポートするには、次のように入力します。
EXPORT TO file_name OF DEL stmt
file_name は、データを書き込むファイルの名前です。 stmt は、 エクスポートするデータを選択するための SELECT ステートメントです。 例えば、名前が mytable という表からすべてのデータを myfile.txt というファイルに エクスポートするには、次のように入力します。
EXPORT TO myfile.txt OF DEL SELECT * FROM mytable
Palm OS モバイル・デバイスでのデータのインポートとエクスポート
Palm OS 用 DB2 Everyplace は、Windows 用の一連のコマンド行ツールと Palm OS アプリケーションを 使用して、PDB ファイルとしてデータをインポートおよびエクスポートします。
インポート/エクスポート・ツールには以下の実行可能ファイルが組み込まれており、 そのファイルは Windows ワークステーションにインストールされます。 これらのファイルは DB2Everyplace¥Clients¥utilities にあります。
インポート/エクスポート・ツールには、次の Palm OS アプリケーションが 組み込まれています。
Palm OS デバイスへのデータのインポートは、以下のようにして行います。
表 202 に、サポートされるデータ・タイプと CSV ファイルにおける その表記例をリストします。
データ・タイプ | 表記 |
---|---|
integer (または int) | 1234 |
smallint | 1234 |
decimal(n,p) | 12.34 |
char(n) | "John" |
varchar(n) | "John" |
date | yyyymmdd |
time | "14.05.48" |
timestamp | "2001-05-01-16.16.51.000000" |
ある列に対してヌル値を指定するには、CSV ファイルのコンマの間に何も入れないでください。 例えば、2 番目の列がヌルの 3 つの整数の列は、CSV ファイルでは 1,,3 と 表記され、データベース内では 1, null, 3 となります。
PalmImport.bat path_name file_namepath_name は CSV ファイルへのパスで、file_name は CSV ファイル名 (英大文字、拡張子なし) です。CSV ファイル名は、二重引用符で囲んだり、 スペースを含めたりすることはできません。以下はその例です。
PalmImport.bat DemoImport VNPERSON
インポートされた表は、次回の HotSync 操作の後で、 インストールする Palm インストール・ツールに自動的に追加されます。
Palm OS デバイスからのデータのエクスポートは、以下のようにして行います。
PalmDir¥user_name¥Backup
PalmDir は Palm OS ソフトウェアがインストールされているディレクトリー であり、user_name は Palm OS ユーザーのユーザー名です。
PalmExport.bat path_name file_name
path_name は 出力パスであり、file_name は DB2 Everyplace の表の 名前 (英大文字) です。DB2 Everyplace の表名は、二重引用符で囲んだり、 スペースを含めたりすることはできません。例えば、次のようになります。
PalmExport.bat DemoExport VNPERSON
結果として得られるファイルは、ソース・ファイルと同じパスにあります。
エラーが発生すると、インポート/エクスポート・ツールは処理したレコード数を報告します。
インポート/エクスポート・ツールを使用した サンプルが DB2Everyplace¥Clients¥utilities に 入っています。バッチ・ファイル PalmExport.bat および PalmImport.bat には、CSV2DB2e.exe と DB2e2CSV.exe ツールの使用方法の例が用意されています。
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