サポートされる JSP バージョン 1.1 サブセット

このセクションでは、DB2 Everyplace の JSP サポートに組み込まれているディレクティブ、暗黙オブジェクト、スクリプト・エレメント、および標準アクションを一覧で示し説明します。

ディレクティブ

ページ・ディレクティブ

説明

ページ・ディレクティブは、ページに依存する属性を定義します。

構文

<%@ page page_directive_attr_list %>
page_directive_attr_list ::= 
{language="scriptingLanguage"}
{extends="className" }
{import="importList" }
{contentType="ctinfo" }

属性

このディレクティブの 4 つの有効な属性は次のとおりです。

• language - 指定されている場合は「java」でなくてはなりません。
• extends - JSP ページがトランスフォームされたクラスのスーパークラスに付ける、完全修飾された Java プログラム言語クラス名。
• import - デフォルトのインポート・リストは、com.ibm.db2e.jsp.server.*、java.io.*、java.sql.*、および java.util.* です。
• contentType - 任意の値でかまいません (text/html、text/xml、application/x-octet など)。

例

<%@ page contentType="text/html" %>

組み込みディレクティブ

説明

組み込みディレクティブを使用してデータを JSP ページに組み込みます。 組み込まれるファイル には、処理もされるエレメントが含まれる場合があります。

構文

<%@ include file="relativeURLspec" %>

属性

このディレクティブの属性は file で、ページに相対する パスでなければなりません。パスが「/」で始まることはありません。パスは現行 JSP ページに 相対的にインタープリットされます。

例

<%@ include file="copyright.html" %>

暗黙オブジェクト

JSP ページを作成するときに、特定の暗黙オブジェクトにアクセスします。 暗黙オブジェクトは、最初に宣言しなくても、スクリプトレットおよび式の中で使用できます。 各暗黙オブジェクトには、Java コア・テクノロジーまたは表 13 に示される com.ibm.db2e.jsp.server パッケージで定義されるクラスがあります。

表 13. 暗黙オブジェクト

java.lang.String getParameter(java.lang.String name)
java.lang.String getQueryString() 

java.lang.String encodeURL(java.lang.String url)
 void setDateHeader(java.lang.String name, long date)
 void setHeader(java.lang.String name, java.lang.String value) 

java.lang.String getInitParameter(java.lang.String name)

注:

上記の暗黙オブジェクトのタイプの一部は、 DB2 Everyplace の JSP サポートの実装のために、JSP 1.1 のタイプと異なります。

スクリプト・エレメント

宣言

説明

宣言を使用して、JSP ページで使用する Java 変数およびメソッドを 宣言します。宣言は、JSP ページ用の Java クラスのメンバー変数 (フィールドおよびメソッド) で す。

構文

<%!declaration(s) %>

例

<%!
String name = "Joe Smith";
 
public String getName() {
	return name;
} 
%>

標準のアクション

<jsp:useBean>

説明

jsp:useBean アクションは、使用可能な「ページ」有効範囲内に定義された Java プログラム言語オブジェクトのインスタンスと与えられた ID とを、同じ ID を持つ新しく宣言されたスクリプト変数を介して関連付けます。

構文

<jsp:useBean id="name" scope="page|request|session|application" typeSpec/>
typeSpec ::=
class="className"

属性

このタグの 3 つの属性は次のとおりです。

• id - この Bean の ID を指定します。この名前を JSP ページで 再使用しないでください。この属性は必須です。
• scope - この属性は指定しても無視されます。デフォルト有効範囲の「ページ」が使用されます。
• class - この Bean が表すクラスを指定します。この属性は必須です。

例

<jsp:useBean id="masterViewDBBean" class="Query1HTMLResultsMasterViewBean" />

<jsp:setProperty>

説明

jsp:setProperty アクションはプロパティーの値を Bean 内に設定します。

構文

<jsp:setProperty name="beanName" prop_expr />
prop_expr ::=
property="propertyName" value="propertyValue"
propertyValue ::= string
値 propertyValue は、要求時の属性値にすることもできます。
propertyValue ::= expr_scriptlet

属性

このタグの 3 つの属性は次のとおりです。

• name - このアクションが現れる前に <jsp:useBean> エレメントにより定義された Bean インスタンスの名前。Bean インスタンスには、設定したいプロパティーが入っていなくてはなりません。この属性は必須です。
• property - 設定したい値を持つ Bean プロパティーの名前。この属性は必須です。
• value - 指定されたプロパティーに割り当てる値。この属性は要求時の属性表現を値として受け入れます。この属性は必須です。

例

<jsp:setProperty name="masterViewDBBean" property="username" 
value='<%=config.getInitParameter("username")%>' />

スクリプトレット

説明

スクリプトレットを使用して、任意の有効な Java コード・フラグメントを保持します。これらのコード・フラグメントは JSP ページのソース・コード内に置かれ、JSP ページの他のエレメントと関連します。

構文

<% scriptlet %>

例

<% 
try {
String name = Query1DBBean.getString(1);
out.println("Name = " + name);
} 
catch (SQLException e) {
 
} 
%>

式

説明

式は、データ・タイプのストリング表記です。 式は照会および HTML コメントで 使用できます。 アプリケーションは実行時に式を評価し、 式をストリングに変換します。

構文

<%= expression %>

例

<%= new java.util.Date() %>

注: __db2ejsp__ で始まる変数名はキーワードであり、内部で使用されます。 このような変数は JSP ページで 使用しないでください。

関連した概念

• DB2 Everyplace の JSP サポートの概要
• DB2 Everyplace の JSP アプリケーションの開発
• JSP サンプル・アプリケーション

関連したタスク

• Windows ワークステーションでの JSP サポートの検証
• Windows CE デバイスでの JSP 開発のためのセットアップ

関連した解説

• JSP アプリケーション・データベース・アクセスのための IBM カスタム・タグ