インストール情報

UNIX(R) および Linux(TM) プラットフォームでは、これらのインストール情報は新しい製品のインストールにのみ適用されます。フィックスパックを適用するには、そのフィックスパックの README を参照してください。

Windows(R) プラットフォームでは、これらのインストール情報は新しい製品のインストールとフィックスパックの両方に適用されます。フィックスパックを適用する場合は、そのフィックスパックの README とともにこれらのインストール情報も確認する必要があります。

DB2 Universal Database(TM) をインストールする前に、このセクション全体をお読みください。

DB2 セットアップ・ウィザードの新規オプション (Windows)

コマンド行でのインストール・パスの指定

DB2(R) セットアップ・ウィザードを使用すると、以下の新規オプションを使用してコマンド行でインストール・パスを指定できます。

-p Installation Directory

このオプションは、応答ファイルで指定されている値をオーバーライドします。 新規 -p [INSTALLDIR] オプションを使用すると、 応答ファイルを変更せずに製品のインストール・パスを変更できます。

インストールでの新規 NO_CONFIG オプション

NO_CONFIG キーワードを応答ファイルに追加すると、稼働中の操作が使用不可になります。その後もインストールでは環境変数が設定され、インスタンスを作成したり、インストール完了後に DB2(R) Administration Server を手動で作成したりするのに必要な他の基本的なセットアップが実行されます。 基本的ではない構成は実行されません。

このオプションを応答ファイルで指定すると、稼働中のセットアップで使用される任意のキーワードは検証されますが、こうしたキーワードに関連付けられた構成は実行されません。

進捗表示

無人インストール実行時に、DB2(R) セットアップ・ウィザードの進捗ウィンドウのみを表示する新しいオプションが備えられました。

この新規 -m オプションは、-u [response file] パラメーターと一緒に用いる必要があります。 応答ファイルのオプションなしに -m オプションを指定すると、引数が誤っていることを示すメッセージがインストールで戻されます。 -m オプションを指定すると、ユーザーが入力する必要のないウィンドウに限って表示されます。

たとえば setup.exe コマンドを実行すると、インストールでウィンドウが表示されますが、入力を求めるプロンプトは出ません。 インストールが終了すると、ウィンドウは閉じ、setup.exe プロセスが完了します。

DB2 セットアップ・ウィザードの変更 (Windows)

DB2 セットアップ・ウィザードのオプション (setup.exe)

DB2 インストールを開始する setup.exe ファイルは、インストールが終了するまでコードを戻さずに待機します。 この設定がデフォルトの動作です。 現在でも -w オプションがありますが、このパラメーターは DB2 セットアップ・ウィザードの動作をもはや変更しません。

インストール開始直後に、DB2 セットアップ・ウィザードを終了させるには、新しい-c オプションを使用できます。 このオプションを選択すると、インストールの戻りコードは setup.exe ファイルの終了コードをモニターしても使用できません。

-w-c オプションを一緒に指定すると、エラーが戻ります。

拡張セキュリティーのインストール制約事項 (Windows)

DB2 Universal Database(TM) (UDB) バージョン 8.2 は、NTFS ファイル・システムのセキュリティー機能および Windows(R) オペレーティング・システムのセキュリティー機能を活用して、DB2 リソースにセキュアにアクセスする新しい機能を導入しました。 セキュア・アクセスは、主に DB2 ファイルのアクセス制御リスト (ACL)、レジストリー項目、およびランタイム・メモリー・オブジェクトを変更して実行できます。

デフォルトでは、DB2 インストール・ウィザードによってこの新規セキュリティー機能が使用可能になります。 Windows(R) 拡張セキュリティーは、カスタム・インストールを実行して、「DB2 オブジェクトのためにオペレーティング・システム・セキュリティーを使用可能にする」ウィンドウの「Windows 拡張セキュリティー (Enhanced Windows(R) security)」チェック・ボックスのチェックをはずすと使用不可にできます。

この新しいセキュリティー機能を使用不可にする最もお勧めの方法は、db2secv82 コマンドを実行することです。 しかし、db2secv82 コマンドはインストール直後に実行する必要があります。 db2secv82 コマンドの詳細情報は、http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2help/ の DB2 インフォメーション・センターにあります。

ユーザー ID を使用して DB2 UDB をインストールできますが、そのユーザー ID が DB2ADMNS、DB2USERS、または Local Administrators グループのいずれかに属していない場合は、そのユーザー ID は DB2 コマンドを実行できません。 DB2 UDB が実行されているローカル・コンピューター上の DB2 システム・ファイル、レジストリー・キー、ネットワーク共有、および DB2 サービスにアクセスできるのは、DB2ADMNS、DB2USERS、または Local Administrators の各グループに属するユーザーだけです。

一般に、DB2ADMNS グループに属するユーザー、および Local Administrators グループに属するユーザーは、DB2 リソースに対する完全な制御を有しています。 DB2USERS グループに属するユーザーには、書き込みおよび実行のアクセス権があります。

DB2 UDB バージョン 8.2 のインストール後、読み取りアクセス権 (たとえば、照会を実行する場合) が必要なユーザーは DB2USERS グループに追加される必要があります。データベース管理者などの完全な制御アクセス権が必要なユーザーは、DB2ADMNS グループに追加してください。

ご使用の環境におけるセキュリティー・ポリシーに従って、ユーザー管理を実施する必要があります。

標準インストールにおける新規セキュリティー方法の影響

Windows での DB2 UDB の標準インストール時に、デフォルトで拡張セキュリティーが使用可能です。 デフォルトでは、DB2 UDB は DB2ADMNS および DB2USERS グループを作成します。 既存のグループ名と競合する場合は、グループ名を変更するようプロンプトで指示されます。 必要な場合は、独自の値を指定できます。

既存のセキュリティー・グループを使用する場合、そのグループのセキュリティー・ポリシーは DB2 UDB の要件を満たすように変更されます。 既存のセキュリティー・グループを選択すると、ユーザーがそのグループ内に既に存在している場合にはユーザー特権が強化される可能性があります。

カスタム・インストールまたはフィックスパック・インストールにおける新規セキュリティー方法の影響

Windows で DB2 UDB のカスタムまたはフィックスパック・インストールを実行すると、「DB2 オブジェクトのためにオペレーティング・システム・セキュリティーを使用可能にする」パネルが開きます。 Windows 拡張セキュリティーを使用可能にする場合には、「次へ」をクリックしてデフォルトを受け入れることができます。

Windows 拡張セキュリティーを使用不可にするには、「DB2 オブジェクトのためにオペレーティング・システム・セキュリティーを使用可能にする」ウィンドウの 「オペレーティング・システム・セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスのチェックをはずします。

ユーザー ID の DB2 UDB アクセス権のインストール後の追加

標準またはカスタム・インストール後に、ユーザー ID を適切な DB2ADMNS および DB2USERS ユーザー・グループに追加して、DB2 UDB へのアクセス権を付与する必要があります。 ユーザーを適切なグループに追加するには、以下の手順に従います。

  1. 「ユーザーおよびパスワード管理 (Users and Passwords Manager)」ツールを開始します。
  2. 追加するユーザー名をリストから選択します。
  3. 「プロパティー (Properties)」をクリックします。 「プロパティー (Properties)」ウィンドウで、「グループ・メンバーシップ (Group Membership)」タブをクリックします。
  4. 「その他 (Other)」ラジオ・ボタンを選択します。
  5. ドロップダウン・リストから適切なグループを選択します。

インストール後の Windows 拡張セキュリティーの使用可能化

DB2 UDB をインストールして新しいセキュリティー機能を有効にしない設定を選択した場合でも、インストール後に db2secv82.exe コマンドを実行して有効にできます。

db2secv82.exe コマンドを使用してこのセキュリティー機能を有効にした後、この設定を元に戻すには以下の 2 つの方法があります。

オプション 1
システムに変更を加えないうちに、db2secv82.exe -r コマンドをすぐに再実行します。システムに何かの変更を加えた場合は、2 番目の方法を使用してください。
オプション 2
Everyone グループを DB2ADMNS および DB2USERS グループに追加します。 Everyone グループをこうしたセキュリティー・グループに追加すると、DB2 UDB を使用するすべての特権が全ユーザーに付与されます。

しかし、セキュリティーを使用不可にすると望ましくない機密漏れが生じる可能性があるため、お勧めできません。 セキュリティーを使用不可にすると、一部のユーザーは DB2 UDB を使用できなくなる場合があります。ランタイム時に DB2 UDB が作成した ACL が、ファイル・システムに適用された ACL と一致しないためです。

ディレクトリー・パスではブランクを使用不可 (Linux および UNIX)

空白の入ったパスのディレクトリーから db2setup プログラムを実行すると、 セットアップは失敗して、次のエラーが表示されます。

<file>: not found  

パスにスペースが入っていないディレクトリーにインストール可能なイメージを入れてください。

Red Hat Enterprise Linux 4 の要件

compat-libstdc++-33 パッケージは、DB2 Universal Database for Linux(TM) を Red Hat Enterprise Linux(R) 4 にインストールする前にインストールしてください。

DB2 UDB の JDK レベル (Linux on IA64 および Linux on POWER)

バージョン 8.2 の DB2 Universal Database (UDB) を Linux にインストールすると、RPM ベースのインストールでは、IBM(R) Java(TM) RPM (IBMJava2-SDK-ppc-1.4.1-2.0.ppc.rpm) のインストールが試行されます。

上位レベルの RPM (IBMJava2-SDK-ppc-1.5.0-2.0.ppc.rpm など) がすでに存在すると、バックレベルの RPM はインストールされません。

そのような場合でも、Java 1.4 パスの /opt/IBMJava2-14/ を指す JDK_PATH データベース構成パラメーターはそのままになります。 これにより、DB2 ツール・カタログのインストールなどの、Java に依存する機能はいずれも作動しなくなります。

前提条件

インスタンス所有者として次のようなコマンドを実行しなければなりません。

手順

  1. DB2(R) UDB が正しい IBM(R) Developer Kit を指すようにするには、次のコマンドを実行します。
    db2 update dbm cfg using JDK_PATH path
    path は 1.5 インストール・パスです (/opt/IBMJava2-15 など)。

インストール・イメージの解凍 (Linux および UNIX)

インストール・イメージの中には、製品 CD 上で圧縮形式や gzip 形式で配布されるものがあります。これらの形式の DB2 Universal Database (UDB) をインストールする前に、インストール・イメージを一時ディレクトリーにコピーし、解凍するか gunzip する必要があります。

CD 上の圧縮または gzip されたインストール・イメージのファイル名は PRODUCT.tar.Z または PRODUCT.tar.gz です (PRODUCT はインストールする DB2 製品)。 例えば、DB2 UDB Enterprise Server Edition をインストールする場合、関係のある CD 上の圧縮イメージは ese.tar.Z または ese.tar.gz という名前になります。

ソフトウェア・ディスク要件に加えて、tar.Z または tar.gz ファイルと解凍されたインストール・イメージを入れるために、フリー・スペースが 2 ギガバイトあるファイル・システムが必要です。

手順

インストール・イメージを解凍するには、以下のステップを実行します。

  1. 圧縮または gzip されたインストール・イメージを、フリー・スペースが 2 ギガバイト以上ある一時ファイル・システムにコピーします。
  2. cd /TMP (/TMP は圧縮イメージをコピーしたディレクトリーを表す) と入力して、インストール・イメージをコピーしたディレクトリーに変更します。
  3. 製品に *.tar.Z 拡張子がある場合は、以下のコマンドを入力して、インストール・イメージを解凍します。
          zcat PRODUCT.tar.Z | tar -xvf -
    PRODUCT はインストールする DB2 製品です。
  4. 製品に *.tar.gz 拡張子がある場合は、以下のコマンドを入力して、インストール・イメージを解凍します。
          gunzip -c PRODUCT.tar.gz | tar -xvf - 
    PRODUCT はインストールする DB2 製品です。
    注:
    1. gunzip は AIX 5L(TM) のデフォルト・インストール・セットアップの一部です。gunzip がない場合は、rpm.rte ファイル・セットを AIX 5L インストール・メディアからインストールしてください。 rpm.rte ファイル・セットには gunzip が含まれています。
    2. gunzip を含む AIX 5L gzip を、http://www.ibm.com/servers/aix/products/aixos/linux/rpmgroups.html からダウンロードすることもできます。
  5. DB2 セットアップ・ウィザードを使用してインストールを実行するには、『インストール・イメージからの DB2 UDB のインストール (Linux および UNIX)』を参照してください。

DB2 UDB では英語以外のインストール・パスを使用不可 (Windows)

DB2 Universal Database (UDB) を Windows 上にインストールするときに、DB2 UDB 用のディレクトリー・パスを入力できます。ただし、入力するディレクトリー・パス名には英文字しか使用できません。

複数の製品用のフィックスパックのダウンロードと解凍 (Windows)

DB2 バージョン 8 for Windows フィックスパック 3 以降では、IBM は 1 つの汎用フィックスパックではなく、製品固有のフィックスパックを提供しています。この変更は、 Windows プラットフォームの DB2 バージョン 8 製品にのみ適用されます。

複数の DB2 製品をインストールする場合、インストール前に各 DB2 製品のイメージをダウンロードして解凍することが必要です。

例えば、DB2 UDB Enterprise Server Edition バージョン 8 と DB2 Spatial Extender バージョン 8 を同じ Windows システムにインストールする場合、DB2 UDB Enterprise Server Edition フィックスパック・イメージと Spatial Extender フィックスパック・イメージをダウンロードする必要があります。その後、同じディレクトリーにこうしたフィックスパック・イメージをそれぞれ解凍してください。 GUI インストールまたはサイレント・インストールを引き続き行うには、イメージをすべて解凍する必要があります。

フィックスパックのインストールの詳細は、DB2 UDB フィックスパックの README を参照してください。

インストール・イメージからの DB2 UDB のインストール (Linux および UNIX)

前提条件

次のようにして、DB2 セットアップ・ウィザードを開始します。

手順

製品 CD にインストール・イメージが圧縮形式か gzip 形式で含まれている場合は、DB2 UDB をインストールする前にインストール・イメージを解凍するか gunzip しなければなりません。詳細については、『インストール・イメージの解凍 (Linux および UNIX)』を参照してください。

DB2 セットアップ・ウィザードを使用してインストールを実行するには、以下のコマンドを入力してください。

       ./PRODUCT/db2setup
PRODUCT

はインストールする DB2 製品です。例えば、DB2 UDB Enterprise Server Edition をインストールする場合は、./ese/db2setup と入力してください。

インストール・ランチパッドが開きます。インストール・パネルに従って最後まで進みます。

インストール・イメージからの DB2 UDB のインストール (Windows)

前提条件

次のようにして、DB2 セットアップ・ウィザードを開始します。

DB2 セットアップ・ウィザードを使用してインストールを実行するには、CD をドライブに挿入してください。 自動実行機能が有効になっていれば、IBM DB2 セットアップ・ランチパッドが自動的に開始されます。

手順

自動実行機能が有効でない場合は、以下のようにして DB2 セットアップ・ウィザードを手動で開始できます。

  1. 「スタート」をクリックし、 「ファイル名を指定して実行」オプションを選択します。
  2. 「名前」フィールドで、次のコマンドを入力します。
     x:¥setup /i language
    ここで、
    • x: は CD ドライブを表します。
    • language はご使用の言語のテリトリー ID (例えば、英語の場合は EN) です。
    /i language パラメーターはオプションです。指定しないと、DB2 セットアップ・ウィザードはご使用のオペレーティング・システムと同じ言語で実行します。
  3. 「OK」をクリックします。 DB2 セットアップ・ランチパッドが開きます。

インストール・パネルに従って最後まで進みます。

注:
DB2 Run-Time Client Lite 製品は、他のコマンド行パラメーターを使用します。 詳細については、http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2help/ の DB2 インフォメーション・センターにアクセスしてください。

DB2 UDB 応答ファイル・インストールに必要なディスク・スペース

応答ファイルを使用して DB2 Universal Database 製品をインストールする場合は、etc ディレクトリーに 1MB のフリー・ディスク・スペースが必要です。

応答ファイル・インストール中にエラー・メッセージ DBI1191I を受け取った場合、このメッセージはルート・ディレクトリー中のフリー・ディスク・スペースが不足していることを示します。 このメッセージは誤りである可能性があります。etc ディレクトリー中のフリー・ディスク・スペースの量を検査してください。インストールを再実行するには、1MB 以上のフリー・ディスク・スペースが必要です。

db2setup コマンドを使った製品の追加に対する制約事項 (Linux および UNIX)

DB2 製品のインストールが完了したら、さらに別の DB2 製品を追加することができます。 db2setup コマンドを使って製品を追加する場合、 次のような推奨事項と制約事項が適用されます。

推奨事項

インストール済みの製品と追加する製品は同じコード・レベルになければなりません。 例えば、DB2 Universal Database (UDB) Enterprise Server バージョン 8 フィックスパック 5 がすでにインストールされている場合に、DB2 Information Integrator 製品を追加する必要があるとします。 この場合、DB2 Information Integrator も、バージョン 8 フィックスパック 5 レベルでなければなりません。

制約事項

次の表は、db2setup の組み合わせを要約したものです。

表 6. db2setup の組み合わせ
DB2 フィックスパック・レベル 追加製品のフィックスパック・レベル 組み合わせの可否
バージョン 8 フィックスパック 3 バージョン 8 フィックスパック 3 可能。推奨されている組み合わせです。
バージョン 8 フィックスパック 3 バージョン 8 GA 可能。ただし、バージョン 8 フィックスパック 3 を再適用する必要があります。フィックスパックの再適用に関する説明は、DB2 サポート Web サイトにアクセスして、該当するフィックスパックの README を参照してください。
バージョン 8 フィックスパック 3 バージョン 8 フィックスパック 5 不可能。追加製品をインストールする前に、まず DB2 フィックスパック・レベルを高くする必要があります (この例では、バージョン 8 フィックスパック 5 にします)。 必須のバージョン 8 のフィックスパックのインストールに関する説明は、DB2 サポート Web サイトにアクセスして、 該当するフィックスパックの README を参照してください。
DB2

サポート Web サイトのアドレスは http://www.ibm.com/software/data/db2/udb/support.html です。

DB2 Web ツール

以下の言語では、DB2 Web ツールでサポートされるアプリケーション・サーバーは、 サーブレット 2.3 仕様に準拠している必要があります。

フィックスパックの適用後の Query Patroller パッケージのバインディング

フィックスパックを適用してからフィックスパック・インストール後のタスクをすべて実行した後、 Query Patroller のインストールも完了したら、以下のステップを行います。

  1. DBADM 権限を持つユーザーとしてログインします。
  2. 次のような正しいディレクトリーに変更します。 INSTPATH は DB2 UDB のインスタンス・パス。
  3. 以下のコマンドを実行します。
      db2 connect to dbname
      db2 bind @qpserver.lst blocking all grant public

フィックスパック 3 レベル以上の Query Patroller のインストール

Query Patroller は、DB2 UDB データベースに対する照会の流れの制御に使用される照会管理システムです。 DB2 UDB バージョン 8.1.2 より、DB2 Query Patroller はスタンドアロン製品になりました。 これは DB2 Warehouse Manager のコンポーネントではありません。

DB2 UDB バージョン 8 フィックスパック 3 以上をインストール済みであって、基本バージョンまたは GA バージョンの DB2 Query Patroller をインストールする場合、DB2 UDB フィックスパック 3 以上を再適用する必要があります。 再適用しないと、Query Patroller の変更内容は、現在の DB2 UDB フィックスパック・レベルには適用されません。

Query Patroller サーバーをインストールする場合、DB2 UDB フィックスパック・レベルを再適用した後、DB2 UDB インスタンスも更新する必要があります。 インスタンスは、更新後に再始動しなければなりません。

Query Patroller サーバーのインストール

Query Patroller サーバーをインストールするときには、以下の事項にご注意ください。

Query Patroller での新規データベース・パーティション・グループの定義

パーティション環境での Query Patroller のインストール中に新しい表スペースを定義する際、既存のデータベース・パーティション・グループを選択できます。あるいは、新しい表スペース用に新しいデータベース・パーティション・グループをセットアップすることもできます。新しいデータベース・パーティション・グループのセットアップを選択した場合は、インストール・パネル上のリスト・ボックスから、その新しいデータベース・パーティション・グループ用にデータベース・パーティションを 1 つのみ選択できます。新しいデータベース・パーティション・グループに追加のパーティションを加える場合は、インストールの完了後に手動で追加しなければなりません。

Query Patroller クライアント・ツールのインストール

DB2 クライアントでは、Query Patroller サーバーに照会をサブミットするために Query Patroller クライアント・ツールをインストールする必要はありません。

ベータ版のデータベースの再作成

ベータ版の DB2 UDB バージョン 8.2 にデータベースを作成した場合は、正式なバージョンのバージョン 8.2 にも再作成しなければなりません。

これには、DB2 Geodetic Extender バージョン 8.2 の空間データベースの再作成を含みます。

各国語バージョンの DB2 UDB 用の MDAC ファイルのインストール

各国語バージョンの DB2 Universal Database (UDB) バージョン 8.2 をインストールする前に、各国語バージョンの Microsoft(R) Data Access コンポーネント (MDAC) 2.7 をインストールしないと、DB2 UDB は英語の MDAC ファイルをデフォルトでインストールします。 このインストールによって、オペレーティング・システムが英語版でない場合、「Windows ODBC Data Source Administrator」パネルは未翻訳のまま表示されることになります。 この問題を解決するには、『MDAC 2.7 RTM - Refresh』 バンドルを、Microsoft の Web サイト http://msdn.microsoft.com/data/downloads/updates/default.aspx からインストールします。

インストールする言語を選択して、必要な実行可能ファイルをダウンロードして実行します。 この手順で、翻訳版の ODBC データ ソース アドミニストレータのファイルがインストールされます。

DB2 Universal Database Workgroup Server Edition 用の DB2 ライセンス・ポリシー

インターネット・ライセンス・ポリシーは DB2 Universal Database Workgroup Server Edition では使用できません。 インターネット・ユーザー用のライセンスが必要な場合は、 DB2 Universal Database Workgroup Server Unlimited Edition を購入する必要があります。

他のアジア言語のフォントのインストール (Linux)

アジア言語文字用に追加された 2 バイト文字セット (DBCS) サポートを組み込んだ Linux 用の追加フォント・パッケージが IBM から提供されています。 そのようなフォント・パッケージが必要になるのは、 各国特有または地域特有の文字を表示するのに必要なフォントのみをインストールする一部のバージョンの Linux においてです。

db2setup コマンドを実行したときに、DB2 セットアップ・ウィザード・インターフェースに文字の欠落を見つけた場合は、すべての必要なフォントがご利用の Linux システムにインストールされていない可能性があります。 インストール CD に埋め込まれているフォントを正しく参照するように db2setup コマンドを使用可能にするには、以下のタスクを実行します。

  1. 次のコマンドを入力します。
    export JAVA_FONTS=/<cdrom>/db2/<linux_platform>/java/jre/lib/fonts

    <cdrom> はインストール・イメージの場所、<linux_platform> Linux で始まるディレクトリー名を示します。

  2. db2setup コマンドを再実行します。

インストール後、DB2 GUI ツールの使用中に文字の欠落に気付いた場合は、DB2 製品に付属している必要フォントをインストールしてください。 これらのフォントは、以下のすべての CD の fonts ディレクトリーにあります。

fonts ディレクトリーでは、Times New Roman WorldType および Monotype Sans Duospace WorldType の 2 種類の書体を選択できます。各書体には、各国特有または地域特有のフォントがあります。 次の表に、fonts ディレクトリーに圧縮フォーマットで収められている 8 種類のフォントをリストします。

表 7. 追加のアジア言語のフォントのファイル名
フォント書体 フォント・ファイル名 国または地域
Times New Roman WT J tnrwt_j.zip 日本およびその他の国または地域
Times New Roman WT K tnrwt_k.zip 韓国
Times New Roman WT SC tnrwt_s.zip 中国 (簡体字)
Times New Roman WT TC tnrwt_t.zip 台湾 (繁体字)
Monotype Sans Duospace WT J mtsansdj.zip 日本およびその他の国または地域
Monotype Sans Duospace WT K mtsansdk.zip 韓国
Monotype Sans Duospace WT SC mtsansds.zip 中国 (簡体字)
Monotype Sans Duospace WT TC mtsansdt.zip 台湾 (繁体字)
注:
これらのフォントは、システム・フォントを置き換えません。 これらのフォントは、DB2 Universal Database とともに、または DB2 Universal Database を使用するために使用されます。 これらのフォントの一般または無制限の販売、あるいは配布を行うことはできません。
手順

追加のアジア言語のフォントをインストールするには、以下のようにします。

  1. フォント・パッケージを unzip します。
  2. フォント・パッケージを /opt/IBMJava2-141/jre/lib/fonts ディレクトリーにコピーします。 このディレクトリーがない場合は、作成してください。
  3. 次のコマンドを入力します。
    export JAVA_FONTS=/opt/IBMJava2-141/jre/lib/fonts
国または地域用のフォントを書体ごとに少なくとも 1 つインストールする必要があります。 中国、韓国、または台湾にお住まいの場合は、各国特有または地域特有のバージョンを使用してください。 それ以外の方は、日本語バージョンのフォントを使用してください。 システムにスペースがある場合は、8 種類のフォントをすべてインストールしてください。

Java Development Kit を使用するようにデベロップメント・センターを構成 (Linux)

DB2 Universal Database がクライアントのオペレーティング・システムに Java Development Kit をインストールしない場合があります。 デベロップメント・センターを使用してこれらのクライアント上で Java ストアード・プロシージャーを開発するには、デベロップメント・センターがインストール済みの Java Development Kit のロケーションを指すようにする必要があります。

Java Development Kit のロケーションを識別するには、以下のステップに従います。

  1. デベロップメント・センターで、「プロジェクト」->「環境設定」メニュー項目を選択します。
  2. 「環境設定」ノートブックで、「プロセス」ノードを選択します。
  3. 「プロセス」ページの「Java ホーム (Java Home)」セクションで、Java ストアード・プロシージャーの構築と実行の際に使用する「JDK レベル」を選択します。
  4. 「ディレクトリー」フィールドで、既存のディレクトリー・パスか、選択した JDK がインストールされているクライアントにアクセスできるディレクトリー・パスを指定します。
  5. クライアント・コンピューターを使用して複数の DB2 サーバーに Java ストアード・プロシージャーを開発する場合は、これらのサーバーで使用されている JDK レベルに応じて追加の JDK レベルを選択し、それらのインストール・ロケーションを指定する必要があります。

DB2 サーバーでは、Java Development Kit をインストールしたときに、一部の Java ライブラリーがシステムの /usr/lib サブディレクトリーにリンクされていない場合があります。これらのリンクは、Java ストアード・プロシージャーを構築して実行するのに必要です。

「リリース・ノート」の『互換性の問題』セクションの『Linux Java 環境のセットアップ』というタイトルのセクションには、Linux クライアント上に Java Development Kit へのリンクを作成する方法が示されています。

United Linux 1.0 および SuSE Linux ディストリビューションでのグループ ID とユーザー ID の作成

United Linux 1.0 および SuSE Linux ディストリビューションで DB2 UDB バージョン 8.2 インストール用のグループ ID を作成するには groupadd コマンドを使用し、ユーザー ID を作成するには useradd コマンドを使用してください。バージョン 8.2 の「インストールおよび構成 補足」には、グループ ID の作成には mkgroup コマンドを使用し、ユーザー ID の作成には mkuser コマンドを使用する、と誤って記述されています。

db2_install コマンドを使用してインストールした後にヘルプ・システム・デーモンが開始しない (UNIX および Linux)

db2_install コマンドを使用して UNIX および Linux プラットフォームに DB2 インフォメーション・センターをインストールする場合、インストール後にヘルプ・システム・デーモン (db2icd) は開始しません。ドキュメンテーションにアクセスするには、ヘルプ・システム・デーモンを手動で開始するか、コンピューターを再始動する必要があります。

リリース・ノート」の、『ドキュメンテーションの更新 | インストールおよび構成 補足』の、『DB2 インフォメーション・センター・デーモン』という表題のトピックを参照してください。

Tivoli の使用可能性 (UNIX)

「Ready for Tivoli(R)」ロゴの付いた IBM ソフトウェア製品を購入すると、IBM ソフトウェア製品をさまざまな Tivoli オファリングを使用して管理することができます。 Tivoli 製品により、1 つ以上の Ready for Tivoli アプリケーションを自動的に発見、モニター、および在庫管理できます。

「Ready for Tivoli」の IBM ソフトウェア製品は、IBM Tivoli Configuration Manager などの製品を使用して管理できます。IBM Tivoli Monitoring for Databases 製品は、DB2 Universal Database (UDB)、Oracle、および Informix(R) などのすべての主要なデータベースをサポートしています。

追加情報については、ご使用のブラウザーで http://www.ibm.com/software/tivoli/ の IBM Web サイトを参照してください。

Ready for Tivoli Instrumentation および DB2 UDB バージョン 8

インスツルメンテーションをインストールおよび構成するには、以下の事項を実行するよう Tivoli 管理者に依頼してください。

  1. この DB2 製品用の Tivoli Ready シグニチャー・ファイルは xxx.sys という名前です。 フィックスパック 4 では、これらのシグニチャー・ファイルは、バージョン・リリースごとではなくフィックスパックごとに更新されます。 シグニチャー・ファイルが以下のディレクトリーにインストールされていることを確認してください。
       %install DB2DIR%/tivready
  2. Tivoli GEM 2.2 Tivoli Ready Enablement を、モニターの対象となるすべてのコンピューター上にインストールして構成します。 Tivoli Ready Enablement と、その詳細なインストールおよび使用法の手順をダウンロードするには、ブラウザーで http://www.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/ にアクセスします。
  3. 高度なデータベース管理は IBM Tivoli Monitoring for Databases により可能になります。ITM for Databases 製品では、新たに高度な Distributed Monitoring 製品 (IBM Tivoli Monitoring または ITM と呼ばれる) を使用しており、この新規モニター・エンジンを使用することでモニター能力が大幅に拡張されています。 ITM for Databases は、Proactive Analysis Component (PAC) を使用して DB2 UDB をサポートします。 この PAC は DB2 UDB と緊密に統合され、インストールしてすぐに利用可能なモニターのセットが用意されているため、迅速なデプロイメントと活動化が可能になります。 カスタム・モニター、しきい値、およびタスクは、DBA が定義することもできます。

    詳細については、 http://www.ibm.com/software/tivoli/ を参照してください。

他の Tivoli 製品の情報については、http://www.ibm.com/software/tivoli/ を参照してください。

インストール・イメージ縮小ツール - db2iprune(Windows)

db2iprune コマンド行ユーティリティーは、DB2 Universal Database (UDB) Windows 製品のインストール・イメージのサイズを縮小できます。このツールは、DB2 UDB の大規模なデプロイメントの場合に特に有用です。このツールは、DB2 UDB をアプリケーション内に組み込む場合にも有用です。

db2iprune ツールは入力ファイルと実行可能ファイルで構成されます。入力ファイル (.prn) には、除去可能なコンポーネントの完全なリストが含まれており、インストール・イメージから除去する機能や言語を指示するのに使用されます。指示した後に、db2iprune 実行可能ファイル (db2iprune.exe) が、これらの機能や言語に関連したキャビネット・ファイルを除去します。結果として新しい小規模の DB2UDB イメージが作成され、これを正規のインストール方式を使用してインストールできます。フィックスパックも正規の方式を使用して適用できます。フィックスパックをインストールすると、db2iprune を使用してインストールされたコンポーネントのみが検出されて更新されます。

db2iprune ツールは、DB2 UDB 製品のインストール CD の、¥db2¥windows¥utilities¥db2iprune ディレクトリーにあります。このディレクトリーには README ファイルも含まれています。db2iprune の使用法に関する詳細な指示については、db2iprune の README を参照してください。

DB2 Universal Database バージョン 8 ドキュメンテーション・インストールの制約事項 (Windows)

Windows では、DB2 UDB バージョン 7 (またはそれ以前のバージョン) がインストール済みのワークステーションまたはサーバーに、DB2 Universal Database (UDB) バージョン 8 のインフォメーション・センター (HTML ドキュメンテーション) をインストールしないでください。 インストーラーが以前のバージョンを検出し、以前の製品を除去します。

以前のインストール内容の最新レベルへの更新 (Windows)

バージョン 8 の旧レベルの DB2 製品をインストールしてある場合は、インストール・イメージがその製品を検出し、最新のレベルに更新します。

DB2 .NET Data Provider のシステム要件 (Windows)

DB2 Universal Database (UDB) インストール・プログラムを使用して DB2 .NET Data Provider をインストールする前に、.NET Framework がご使用のコンピューターにインストール済みであるか確認してください。 .NET Framework が未インストールの場合、DB2 UDB インストール・プログラムは DB2 .NET Data Provider を登録しません。

DB2 UDB がインストール済みで .NET Framework が未インストールの場合、DB2 .NET Data Provider は登録されません。後日 .NET Framework をインストールした際、db2nmpreg プログラムを実行してプロバイダーを登録できます。このプログラムは sqllib¥bin ディレクトリーにあります。パラメーターはありません。

DB2 .NET Data Provider を登録するには、コマンド・ウィンドウで db2nmpreg と入力してください。

DB2 バージョン 8 クライアントおよび DB2 Connect PE の非管理者としてのインストール (Windows)

DB2 Administration Client、DB2 Application Development Client、または DB2 Connect(TM) Personal Edition をインストールする際に、次の条件に該当する場合、Windows の TCP/IP サービス・ファイルを更新する必要があります。

この条件のすべてに該当する場合は、Windows TCP/IP サービス・ファイルに次の項目を追加する必要があります。

表 8. Windows TCP/IP サービス・ファイルに必要な項目
ポート名 ポート番号
vwkernel 11000/tcp
vwd 11001/tcp
vwlogger 11002/tcp

これらの項目がないと、データウェアハウス・センターは正しく機能しません。

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