単一のボリュームの作成、変更、および/または移動

IBMTSDS_StorageConfigurationService. CreateOrModifyElementFromStoragePool は、Concrete StoragePool インスタンスから StorageVolume インスタンスを作成または変更するための 共通情報モデル (CIM) および Storage Management Initiative Specification (SMI-S) 標準メソッドです。

このメソッドでは、一度に 1 つのボリュームを作成または変更できます。また、このメソッドは、InPool パラメーターとともにターゲット・プールの参照が指定されている場合、あるプールから別のプールにボリュームを移動するためにも使用されます。

パラメーター

以下の定義は、IBMTSDS_StorageConfigurationService. CreateOrModifyElementFromStoragePool メソッドでさまざまな値の入力パラメーターを処理する方法を要約しています。
TheElement (変更の場合に必須)
入力パラメーターとして指定されると、値が NULL の場合は、ボリュームを作成することを示します。値が NULL 以外の場合は、指定したボリュームを変更しようとしていることを示します。出力パラメーターとしての TheElement は、作成または変更されたボリュームを参照します。
ElementType
作成または変更するエレメントのタイプを示す列挙。ボリュームの値のみがサポートされます。したがって、ElementType の値は 2 (StorageVolume) または 5 (ThinlyProvisionedStorageVolume) です。詳しくは、BlockServer.mof ファイルを参照してください。
InPool (作成および移動の場合に必須)
ボリュームの作成元または移動先の StoragePool インスタンスへの参照。これは、IBMTSDS_VirtualPool のインスタンスでなければなりません。
Goal
ボリュームの DataType 値を表す StorageSetting インスタンスへの参照。これは、IBMTSDS_DataTypeSetting のインスタンスへの参照でなければなりません。IBMTSDS_DataTypeSetting には 2 つのインスタンス (IBMTSDS:SystemBlockSizeIBMTSDS:XIVBlockSize) があります。ボリュームの作成時、このパラメーターがヌルであれば、デフォルト値の IBMTSDS:XIVBlockSize が使用されます。ボリュームの変更時に、Size パラメーターを指定したにもかかわらずこのパラメーターがヌルである場合、デフォルト値の IBMTSDS:XIVBlockSize が使用され、ボリュームがサイズ変更されます。
Size
ボリュームの作成時または変更時に、このパラメーターは、必要なサイズ (入力として) および達成されたサイズ (出力パラメーターとして) を指定します。ボリュームのサイズの変更時には、デフォルトではサイズの拡張のみがサポートされます。ボリュームを縮小する場合は、ForceShrink パラメーターを true に設定します。
ForceShrink
ボリュームの変更時に、Size パラメーターがボリュームの実際のサイズより小さい場合、このパラメーターはボリュームを縮小することを指定します。このパラメーターがヌルであるか、false に設定されている場合、ボリュームの縮小は失敗します。ボリュームを縮小するには、このパラメーターを true に設定します。デフォルト値は false です。
重要: ボリュームを縮小すると、データが失われることがあります。
ForceShrink パラメーターは、CIM および SMI-S スキーマには含まれていません。このパラメーターは IBM® 拡張です。
Locked
ボリュームやスナップショットの変更時に、このパラメーターは、 ボリュームやスナップショットのロック状況をロック済みにするか、アンロックにするかを指定します。 このパラメーターがヌルであれば、ボリュームやスナップショットのロック状況は変更されません。 このパラメーターが 0 に設定されると、ボリュームやスナップショットはアンロックされます。このパラメーターが 1 に設定されると、ボリュームやスナップショットはロックされます。それ以外の値は無効です。 ボリュームやスナップショットがロックされているときに、他のプロパティーが同じメソッドで変更されると、 ボリュームやスナップショットは最後のステップでロックされます。 ボリュームやスナップショットがアンロックされており、他のプロパティーが同じメソッドで変更されると、ボリュームやスナップショットは最初のステップでアンロックされます。
注: Locked パラメーターは、CIM および SMI-S スキーマには含まれていません。このパラメーターは IBM 拡張です。
ElementName
ボリュームに割り当てる記述名。
注: ボリューム名は、システム内で固有でなければなりません。システム内にある他のいずれかのボリュームに既に割り当てられている名前にすることはできません。