IBM Hyper-Scale Mobility によるボリューム・マイグレーション
IBM® Hyper-Scale Mobility を使用すると、IBM FlashSystem® A9000 または A9000R から IBM FlashSystem A9000 または A9000R のストレージ・システムへ、および XIV® Gen3 から IBM FlashSystem A9000 または A9000R へ、中断を伴わずにボリュームをマイグレーションできます。
IBM Hyper-Scale Mobility では、中断を伴うことなくさまざまなホスト・オペレーティング・システムとアプリケーションに対応するストレージ・アレイ全体を空にするために必要となる時間、複雑さ、リスク、コスト、およびツールの多様性が劇的に最小化されます。一般的に、以下のシナリオにおけるデータ・マイグレーションに役立ちます。
- オーバープロビジョンされたシステムからのデータのマイグレーション。
- 使用を廃止するか目的を変更するシステムからの全データのマイグレーション。
- 十分な (より低い、またはより高い) パフォーマンスを得るため、またはシステムのロード・バランシングによって均一なパフォーマンスを確保するための別のストレージ・システムへのデータのマイグレーション。
- 容量使用率のロード・バランシングを行うための別のストレージ・システムへのデータのマイグレーション。
注: バージョン 12.2.1 以降では、お客様は、複数の XIV Gen3 ストレージ・システムからアプリケーションを無中断で移動して、それらを IBM FlashSystem A9000 または IBM FlashSystem A9000R で統合できます。
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IBM Hyper-Scale Mobility のサポート情報については、フィーチャーの使用可能性のマトリックスを参照してください。
重要: IBM Hyper-Scale Mobility をストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) ブート・ボリュームで使用する場合、アダプター BIOS でプロキシー・ターゲットを所有者ターゲットに置き換える必要があります。場合によっては、ベンダーが x86 サーバー向けに提供するオンライン・ツール (Qlogic QConvergeConsole など) を使用するか、UNIX サーバーのブート・パスの順序を編集するための特定のコマンドを使用することで、この操作をオペレーティング・システムからオンラインで実行できます。そうでない場合は、アダプター BIOS を手動で変更する必要があります。
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IBM Hyper-Scale Mobility をサポートしていないストレージ・システムからボリュームをマイグレーションする場合は、定期的なデータ・マイグレーションを使用することが推奨されます。この方法では、データ・アクセスとデータ・マイグレーションの両方が同時に可能になるため、中断の期間が最短に抑えられます。