マスター・ボリュームの可用性の復元
ha_restore_availability コマンドを使用して、障害のために使用不可になったマスター・ボリュームの可用性を復元します。
ha_restore_availability <vol=VolName | cg=cgName>
パラメーター
| 名前 | タイプ | 説明 | 必須かどうか |
|---|---|---|---|
| vol | オブジェクト名 | ローカル・ボリューム名。 コマンドがボリュームに適用される場合は、指定する必要があります。 |
いいえ |
| cg | オブジェクト名 | 整合性グループ名 コマンドが整合性グループに適用される場合は、指定する必要があります。 |
いいえ |
何らかの障害シナリオの結果、スレーブが自動フェイルオーバーを実行したとマスターが想定し、入出力の処理を停止する場合があります。この場合、ユーザーは、リモート・ピアを使用不可にし、手動でマスターの可用性を復元することを選択できます。
このコマンドを発行する前に、リモート・ターゲットがスレーブであることを確認してください。リモート・ターゲットがマスターである場合、それが使用不可であることを確認してください。これを検証するには、リモート・ターゲットで ha_list コマンドを実行し、属性 IO Service の値を確認します。戻された値が Unavailable である場合のみ、ha_restore_availability コマンドの発行を続行してください。
このコマンドを発行すると、次のようになります。
- イベントが生成されます。
- マスター・ボリュームが使用可能になります。
例:
ha_restore_availability vol=regular_volume
出力:
Command completed successfully
アクセス制御
| ユーザー・カテゴリー | 許可 |
|---|---|
| ストレージ管理者 | 許可 |
| ストレージ統合管理者 | 許可 |
| アプリケーション管理者 | 許可 |
| セキュリティー管理者 | 不許可 |
| 読み取り専用ユーザー | 不許可 |
| 技術員 | 不許可 |
戻りコード
- VOLUME_IS_NOT_HA
これは HyperSwap ボリュームではありません。
- CONS_GROUP_IS_NOT_HA
ローカル整合性グループに HyperSwap 定義がありません。
- CONS_GROUP_BAD_NAME
整合性グループ名が存在しません。
- HA_IS_ACTIVE
自動フェイルオーバーが現在アクティブです。
- VOLUME_BELONGS_TO_HA_CONS_GROUP
このボリュームは、HyperSwap 整合性グループに属しています。この操作は、整合性グループに含まれていないボリューム、または整合性グループ自体で実行できます。
- VOLUME_BAD_NAME
ボリューム名が存在しません。
- LOCAL_PEER_IS_NOT_MASTER
ローカル・ピアは 1 次ではありません。