ボリュームのアンロック
vol_unlock コマンドを使用してボリュームをアンロックすることにより、ボリュームを読み取り専用ではなく、書き込み可能にします。
vol_unlock vol=VolName
パラメーター
| 名前 | タイプ | 説明 | 必須かどうか |
|---|---|---|---|
| vol | オブジェクト名 | アンロックするボリュームの名前。 | はい |
アンロックされたボリュームは、書き込み保護されなくなります。
通常のボリュームのロック状態は、作成時に unlocked に設定されます。スナップショットのロック状態は、作成時に locked に設定されます。
スナップショットには、ロック状態のほかに、変更状態もあります。変更状態は、読み取り専用状態 (ユーザーが明示的に変更できない) であり、スナップショットの作成時に unmodified に初期設定されます。初めてスナップショットのロック状態が unlocked に設定されたときに、スナップショットの変更状態は modified に変更され、それ以降は変更されることはありません。
書き込みコマンドを使用してボリューム上で実行された実際の変更に関係なく、変更時刻は、アンロック・コマンドが実行された時刻です。
例:
vol_unlock vol=DBVolume
出力:
Command executed successfully.
アクセス制御
| ユーザー・カテゴリー | 許可 | 条件 |
|---|---|---|
| ストレージ管理者 | 許可 | 該当なし |
| ストレージ統合管理者 | 許可 | 該当なし |
| アプリケーション管理者 | 条件付きで許可 | ボリュームはスナップショットであり、そのマスター・ボリュームは、ユーザーに関連付けられているホストまたはクラスターにマップされており、そのスナップショットはアプリケーション管理者によって作成されたものである。 |
| セキュリティー管理者 | 不許可 | 該当なし |
| 読み取り専用ユーザー | 不許可 | 該当なし |
| 技術員 | 不許可 | 該当なし |
警告
- ARE_YOU_SURE_YOU_WANT_TO_UNLOCK_SNAPSHOT
スナップショット Snapshot をアンロックしてもいいですか?
戻りコード
- VOLUME_BAD_NAME
ボリューム名が存在しません。
- VOLUME_IS_OLVM_PROXY
ボリュームが IBM Hyper-Scale Mobility Proxy フェーズに入っています。
- VOLUME_IS_SLAVE
ボリュームは、2 次ボリュームとして定義済みです。
- VOLUME_IS_OLVM_DESTINATION
ボリュームは、IBM Hyper-Scale Mobility の宛先として定義済みです。
- SNAPSHOT_IS_INTERNAL
内部スナップショットをマップ、変更、または削除することはできません。
- SNAPSHOT_IS_PART_OF_SNAPSHOT_GROUP
スナップショットは、スナップショット・グループの一部です。
- OPERATION_DENIED_OBJECT_MANAGED
これは、管理対象オブジェクトです。 このオブジェクトに対してこの操作を許可できるのは、管理するソフトウェアおよび xiv_maintenance/xiv_development のみです。
- DATA_REDUCTION_TIER_IS_OFFLINE
データ削減済みの Tier がオフラインであり、操作は許可されません。
トラブルシューティング: IBM サポートに連絡してください。
- SYSTEM_OUT_OF_PHYSICAL_SPACE
システムが物理スペースを使い尽くした状態にある間、操作は許可されません。
- LOCAL_PEER_IS_NOT_MASTER
ローカル・ピアは 1 次ではありません。
- TARGET_NOT_CONNECTED
現在、ターゲット・システムへの接続はありません。
- REMOTE_TARGET_NOT_CONNECTED
現在、ターゲット・システムからの接続はありません。
- HA_IS_NOT_OPERATIONAL
この HyperSwap 関係は作動不能です。操作は作動不可の HyperSwap 関係で実行できません。