電源要件

お客様の稼働環境が、AC 電源要件および電圧要件を満たしていることを確認します。

FlashSystem A9000R システム は、AC 電源が失われた場合にストレージ・システムへの電力を維持するためのバックアップ バッテリー・モジュール を備えるように設計されています。

FlashSystem A9000R システム には予備の主電源ケーブルがあります。主電源ケーブル 2 本の構成の場合、2 つの独立した電源から電力を供給する必要があります。

主電源ケーブル 4 本の構成用の給電部オプションについては、IBM® サービス技術員にご相談ください。

お客様の責任

ご使用の稼働環境がすべての電源要件を確実に満たすように、お客様の責任において以下を行ってください。
  • 取り付ける装置からの過負荷を確実に回避するための分岐回路は、お客様ご自身で設置していただく必要があります。

    各システムに少なくとも 2 つの独立した配電網が必要です。

  • 感電を避けるように各電気コンセントが正常に配線および接地されているかどうかは、お客様ご自身で確認していただく必要があります。

IBM の責任

ご使用の稼働環境がすべての電源要件を確実に満たすように、IBM の責任において以下を行います。
  • IBM サービス技術員 は、FlashSystem A9000R システムへの電源が接続される前に、電圧および接地についての確認を含め、いくつかの確認を行います。
  • IBM サービス技術員 は、ラックに電源を接続し、最初に装置の電源をオンにします。

電源コンセントの要件

必要な電源コンセントが、設置場所にあることを確認してください。

FlashSystemA9000R システムの主電源コードに 2 つの独立した配電網が必要です。

単相の PDU を備えたシステムの場合、主電源コードには、それぞれの配電網の 2 つの別々のコンセントが必要です。

Single Point of Failure をなくすために、各 PDU からの主電源コードを別々の配電網 (電源) に接続して、それぞれの配電網に別々の壁面回路ブレーカーを使用する必要があります。図 1 を参照してください。
図 1. FlashSystem A9000R 給電部
この図は、完全な冗長性を確保するためにシステム内の各コンポーネントの給電部を分割する方法を示しています。

運用の信頼性を最大限に高めるために、FlashSystem A9000R システムには Ground Fault Circuit Interrupter (GFCI)、Earth Leakage Circuit Breaker (ELCB)、および Residual Current Circuit Breaker (RCCB) の各タイプの回路ブレーカーを使用しないでください。

FlashSystem A9000R システムは、IEC、EN、UL、CSA 60950-1 規格に準拠しており、これを使用した場合に安全な運用が認証されています。しかし、地域の電気配線の慣例で漏電検出回路ブレーカーが必須の場合は、サーバーのブレーカーが誤って飛ぶことによるサーバー停止のリスクを減らすために、ブレーカーを漏れ電流定格 100 mA 以上のものにする必要があります。