設置場所のセキュリティーに関する考慮事項

IBM FlashSystem® A9000R ストレージ・システムを設置する場合、他のビジネス上重要なすべての IT システムに適用するものと同じセキュリティー・プラクティスを適用する必要があります。

ストレージ・システムの共通リスクは、揮発性キャッシュの保存です。FlashSystem A9000R ストレージ・システムは、外部からの操作や外部電源の消失に対して、完全に安全です。電源障害が発生した場合は、内部のバッテリー・バックアップ・モジュールによってシステムに電力が供給されます。これらのバッテリー・モジュールにより、ストレージ・システムを正常にシャットダウンすることができます。

電源障害に対する保護をさらに強化するために、必要に応じて、独自に無停電電源装置 (UPS) または発電機を取り付けることができます。

ただし、誰かが装置に物理的にアクセスできる場合は、マシンとの物理的な接触により、以下のセキュリティー・リスクが生じます。
  • マシンまたはコンポーネントの盗難
  • コンポーネントの破壊
  • 望ましいプロセスを迂回したマシンまたはコンポーネントの手動でのシャットダウン
こうしたケースにより、システムやその揮発性キャッシュの内容が失われ、そのためにアクセスが失われるおそれがあります。
このリスクを除去または大幅に軽減するために、IBM FlashSystem A9000R にロック可能なドアを装備できます (フィーチャー・コード AFR6)。