主電源ケーブル 考慮事項

主電源のケーブル接続の各種オプションを検討する際、以下の情報を使用してください。

以下の情報は、IBM FlashSystem® A9000R 用の 主電源ケーブル に関連する考慮事項の詳細を説明します。

  • 主電源ケーブルは、最大 250 V 60/63 A または 250 V 30/32 A の定格最大分岐回路クラスです。

    単相 主電源ケーブル は、2 つの導線 (2 番目の導線は、設置地域の電源タイプの実装に応じて、L2 または N と表される) と 3 本のワイヤーを備えています。

    3 相 主電源ケーブル は、2 極、3 芯の構造または 3 極、4 芯の構造を備えています。

    フィーチャー・コード 1050、1052、1054、1056 のプラグとコンセントは IEC309 準拠です。

  • 主電源ケーブル フィーチャー・コードのバルク・ワイヤー伝導体サイズは次のとおりです。
    • 1050、1051、1052、1054、および 1055: 8 AWG
    • 1053、1056: 6 mm2
  • 主電源ケーブルは、フレームの上部から出すようにするとフレームから 4.1 メートル (13 フィート 4 インチ) の長さになり、フレームの下部から出すようにするとフレームから 4.3 メートル (14 フィート) の長さになります。
  • 各フィーチャー・コードには、特定の壁回路ブレーカーの要件があります。ご使用の回路ブレーカーのニーズに応じて、最適な電源オプションを選択してください。
    • 定格が 60 A から 63 A の壁回路ブレーカーには、単相の取り付け (200 V から 240 V) と 2 本の主電源ケーブルが必要です。

      モデル 425 および U25 の単相の最小構成ラックの取り付けについて詳しくは、単相の電力配分装置を備えた最小構成ラックの電源を入れる際の特別な考慮事項 (モデル 425 および U25)を参照してください。

    • 定格が 30 A から 60 A の壁回路ブレーカーには、3 相デルタの取り付け (200 V から 240 V) が必要です。
    • 定格が 30 A から 32 A の壁回路ブレーカーには、3 相 Y 結線の取り付け (220 V から 240 V (ライン/ニュートラル [LN])) が必要です。

    運用の信頼性を最大限に高めるために、FlashSystem A9000R システムには Ground Fault Circuit Interrupter (GFCI)、Earth Leakage Circuit Breaker (ELCB)、および Residual Current Circuit Breaker (RCCB) の各タイプの回路ブレーカーを使用しないでください。

    ストレージ・システムは、IEC、EN、UL、CSA 60950-1 規格に準拠しており、これを使用した場合に安全な運用が認証されています。しかし、地域の電気配線の慣例で漏電検出回路ブレーカーが必須の場合は、サーバーのブレーカーが誤って飛ぶことによるサーバー停止のリスクを減らすために、ブレーカーを漏れ電流定格 100 mA 以上のものにする必要があります。詳しくは、漏れ電流を参照してください。

  • 上記のフィーチャー・コードの主電源ケーブル (バルク・ワイヤー) は、北アメリカの UL/CSA 2 国間認定のほか、EU の Harmonization (HAR) European 承認のユニバーサル・コンビネーションの認定を取得しています。

    工業用/商用の実装での必要に応じて、その他の地域の承認が追加される可能性があります。

単相の電力配分装置を備えた最小構成ラックの電源を入れる際の特別な考慮事項 (モデル 425 および U25)

単相の電力配分装置と 3 つ以上のグリッド・エレメントを備えた FlashSystem A9000R システムの電源を入れる際は必ず、各 PDU の両方の主電源ケーブルも接続されている必要があります。

単相の PDU を備えた FlashSystem A9000R モデル 425 または U25 の最小構成ラック (2 つのグリッド・エレメント) の電源を入れる際、電源は各 PDU の入力 1 のみから取られます。そのため、主電源ケーブル接続について各種のオプションが存在します。

さまざまなタイプのラック構成について詳しくは、ラック構成を参照してください。
最小構成ラックの単相 PDU については、2 つの主電源ケーブル接続のシナリオがあります。IBM 計画担当員 (IPR) と相談して、ニーズに最も合ったものを選択してください。
  1. 両方の主電源ケーブルを PDU と配電網の壁ソケットに接続します。

    このシナリオでも、システムは、各 PDU の電源ケーブルの 1 つのみから電源を供給します。

  2. 1 本の主電源ケーブルのみを各 PDU と各配電網の壁ソケットに接続します。

    このシナリオでは、各 PDU の 2 本目の主電源ケーブルは安全な場所に保管してください。これらのケーブルは、将来のスケールアウト機能 (MES) のアップグレードをサポートするために必要になります。