同期ミラーリングの構成とアクティブ化のオプション
リモート・ミラーリングの構成プロセスには、ボリュームおよびボリューム・ペアを構成する操作が含まれます。
ボリュームの構成
以下の概念は、ボリュームおよびボリューム間の関係に対して構成します。
ボリュームの役割 は、そのボリュームの現在の役割です。
以下のボリュームの役割が選択可能です。
- なし
- ボリュームは通常のボリューム作成手順を使用して作成され、ミラーリングされません。
- Primary
- ボリュームはホストによって直接書き込まれます。
- Secondary
- 1 次ボリュームのバックアップ。
- 混合構成
- 場合によっては、1 つのストレージ・システム上のボリュームを混合構成 で定義できます。例えば、1 つのストレージ・システムに、役割が 1 次として定義されているボリュームと、さらに役割が 2 次として定義されているボリュームを含めることができます。また、ボリュームによっては、リモート・ミラーリングのカップリングにまったく関与しない場合も考えられます。
- 構成エラー
- 場合により、それぞれのサイドの構成が非互換の方法で変更されることがあります。 これは構成エラー と定義されます。例えば、通信がダウンしたときに一方のサイドの役割だけを切り替えると、接続が再開されたときに構成エラーが発生します。それぞれのサイドが 1 次または 2 次として構成されているからです。
カップリングのアクティブ化
ボリュームのペアが相互を指している場合、それはカップリング と呼ばれます。カップリング関係 では、リモート・ミラーリング・システムにピア と呼ばれる 2 つのボリュームが参加し、2 次ピアは 1 次ピアのバックアップの機能を果たします。カップリングの構成は、1 次ボリュームと 2 次ボリュームの両方で同一です。
リモート・ミラーリングは、カップリングごとに手動でアクティブ化および非アクティブ化できます。 リモート・ミラーリングをアクティブ化すると、カップリングはアクティブ・モードになります。非アクティブ化すると、カップリングはスタンバイ・モードになります。
これらのモードには以下の機能があります。
- アクティブ
- リモート・ミラーリングは機能しており、データは複製されています。
- スタンバイ
- リモート・ミラーリングは非アクティブ化されています。データは 2 次ボリュームに複製されていません。
スタンバイ・モードは、主に 2 次サイトで保守が実行されている場合、またはサイト間の通信障害の発生時に使用されます。このモードでは、1 次ボリュームはミラーリング障害アラートを生成しません。
カップリングのライフサイクルには以下の特性があります。
- カップリングが作成されると、最初は常にスタンバイ・モードになります。
- スタンバイ・モードのカップリングのみが削除可能です。
サポートされているネットワーク構成
同期ミラーリングは、以下のネットワーク構成をサポートします。
- ホストで 1 次ボリュームへのアクセスに使用されている接続に関係なく、ファイバー・チャネル (FC) 接続または iSCSI 接続のどちらも複製に使用できます。
- リモート・システムは、リモート・ターゲット接続 定義で定義されている必要があります。
- 同じ整合性グループに属しているボリュームはすべて同じリモート・システム上になければなりません。
- 1 次ボリュームと 2 次ボリュームのサイズは完全に同じでなければなりません。