アーキテクチャー
IBM FlashSystem® A9000R のハイエンド・アーキテクチャーは、ハードウェア・アーキテクチャーと論理アーキテクチャーの両方で構成されています。
グリッド・エレメントとも呼ばれる主なシステム・コンポーネントは以下のとおりです。
- フラッシュ・エンクロージャー – データの書き込み先となるフラッシュ・ハードウェア装置。FlashSystem A9000R には、最小 2 つ、最大 6 つのフラッシュ・エンクロージャーが単一ラックに組み込まれます。
- グリッド・コントローラー – すべてのデータの処理を行う計算サーバー。グリッド・コントローラーは、データ削減機能、キャッシュ機能、およびホスト・インターフェースも提供します。FlashSystem A9000R には、単一のフラッシュ・エンクロージャーごとに 2 つのグリッド・コントローラーが組み込まれるので、グリッド・コントローラーの総数は下記のようになります。
表 1. グリッド・コントローラーの総数 モデル 415 モデル 425 および U25 4、6、8、10、または 12。
4、6、または 8。
- バックエンド相互接続 – すべてのフラッシュ・エンクロージャーとグリッド・コントローラーの間を接続する InfiniBand インフラストラクチャー。FlashSystem A9000R には、すべてのシステム・コンポーネント間の超高速相互接続のための専用 InfiniBand スイッチが組み込まれています。
次の図は、モデル 415、425、および U25 のさまざまな構成でフラッシュ・エンクロージャー装置が結合されてスタックされる様子を示しています。

注: データは、FlashSystem A9000R システムに組み込まれているすべてのグリッド・エレメントによって自動的に処理され、分散されます。2 つのグリッド・コントローラーと 1 つのフラッシュ・エンクロージャーで構成されるいずれか特定のセットに、データが限定されることはありません。ソフトウェア・バージョン 12.0.3 以降では、IBM FlashSystem A9000R では、最大でラック・システムの全物理容量まで、2 つのグリッド・コントローラーと 1 つのフラッシュ・エンクロージャーを含む複数のグリッド・エレメント・セットをスムーズに追加できるようになっています。
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