iSCSI 接続要件

冗長性を確保して、システム・データの保護を強化するために、以下の接続要件を使用してください。

実稼働環境では、必ずイーサネットのホストを 2 つ以上の別個のイーサネット・スイッチに接続して、冗長性を確保してください。イーサネット・ネットワーク構成には、グリッド・コントローラーごとに 2 つのデュアル・ポート接続が存在します。

イーサネットを使用した複数のネットワーク構成は技術的に可能であり、それぞれの構成はコスト、柔軟性、パフォーマンス、および信頼性の点で異なります。

FlashSystem A9000R システム では、各 iSCSI ポートがそれ自体の IP アドレスと一緒に定義されます。iSCSI ネットワークをセットアップする前に、各 iSCSI ポートについて以下の情報を収集します。
  • IP アドレス
  • ネットマスク
  • デフォルト・ゲートウェイ
  • 最大伝送単位 (MTU)
iSCSI ネットワークをセットアップする際には、以下の点に注意してください。
  1. ご使用の iSCSI ネットワーク内に複数の iSCSI 接続が存在する場合、ミラーリング用の iSCSI ポートは、フロー制御がオンに設定されているスイッチ上で定義する必要があります。
  2. ネットワークがデフォルト値 1536 バイトより大きい MTU をサポートする場合、MTU の構成が必要です。

    サポートされる最大 MTU 値は 9216 バイトです。

  3. FlashSystem A9000R システム は iSCSI 接続の場合に TCP サーバーとして機能するので、パケットは常に、iSCSI 接続が開始されたイーサネット・ポートを経由して経路指定されます。デフォルト・ゲートウェイは、ホストが FlashSystem A9000R システム と同じレイヤー 2 サブネットにない場合にのみ必要となります。
  4. イーサネット VLAN および IP ルーターを使用している場合、ホスト・システムおよび FlashSystem A9000R システム間の接続を有効化するために、イーサネット VLAN および IP ルーターを構成する必要があります。
  5. IP ルーターが存在する場合、ホストと FlashSystem A9000R システムとの間のアクセスを有効にするために、その IP ルーターを構成する必要があります。

サポートされているインターオペラビリティー構成については、System Storage® Interoperation Center Web サイト を参照してください。