表示プロファイル

Storage Management Initiative Specification (SMI-S) は、2 つのタイプの表示、つまりライフサイクル表示とアラート表示をサポートしています。

ライフサイクル表示は、モデル内の変更を伝えるために使用され、共通情報モデル (CIM) インスタンスの作成、変更、または削除にのみ関与します。アラート表示は、登録しているクライアント・アプリケーションの注意をイベントの発生に引き付けるために使用されます。ライフサイクル表示は、すべての IBM FlashSystem A9000 および A9000R CIM エージェントリリースに実装されています。

サポートされているライフサイクル表示 (クラス別)

表 1は、IBM FlashSystem A9000 および A9000R アレイの表示タイプを使用してモニターできるオブジェクトのクラスを示しています。

表 1. 表示タイプとオブジェクト・クラス
クラス名 サポートされるライフサイクル表示
IBMTSDS_SEVolume

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

IBMTSDS_InstModification

IBMTSDS_VirtualPool

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

IBMTSDS_InstModification

IBMTSDS_ProtocolControllerForSEUnit

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

IBMTSDS_SCSIProtocolController

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

IBMTSDS_SystemSpecificCollection

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

IBMTSDS_StorageHardwareID

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

IBMTSDS_iSCSIProtocolEndpoint

IBMTSDS_InstCreation

IBMTSDS_InstDeletion

ライフサイクル表示は、IBM FlashSystem A9000 または IBM FlashSystem A9000R CIM エージェントの構成機能が正常に実行された後に送信されます。SMI-S クライアントが、CIM エージェント ExposePaths メソッドを開始してボリュームをホストにマップした場合、新規の IBMTSDS_ProtocolControllerForSEUnit インスタンスと一緒に、関連する InstCreation 表示がプロバイダーから送信されます。

さらに、CIM エージェントは、定期的にイベントを取り出し、関連するライフサイクル表示を送信します。IBM FlashSystem A9000 または IBM FlashSystem A9000R GUI を通じて、アレイ上に StorageVolume インスタンスが作成された場合、SMI-S クライアントはプロバイダーから、新規 IBMTSDS_SEVolume インスタンスと一緒に、関連する InstCreation 表示を受信します。デフォルトでは、IBM FlashSystem A9000 および A9000R イベントの取り出し間隔は 30 秒です。

アラート表示

IBM FlashSystem A9000 および A9000R CIM エージェントは、外部のイベントを定期的に取り出し、イベントごとに 1 つのアラート表示を送信します。アラート表示は、クラス IBMTSDS_AlertIndication の形式で着信します。デフォルトでは、IBM FlashSystem A9000 および A9000R イベントの取り出し間隔は 30 秒です。
注: IBM FlashSystem A9000 および A9000R CIM エージェントには、以下のプロパティーの値に制限があります。
  • IBMTSDS_InstCreation クラスの IndicationTime
  • IBMTSDS_InstDeletion クラスの IndicationTime
  • IBMTSDS_InstModification クラスの IndicationTime
  • IBMTSDS_AlertIndication クラスの EventTime
  • IBMTSDS_AlertIndication クラスの IndicationTime
上記のプロパティーは yyyymmddhhmmss.mmmmmmsutc のフォーマットでタイム・スタンプを表します。
  • yyyy は、4 桁の年です。
  • mm は、(01 から始まる) 月です。
  • dd は、(01 から始まる) 日です。
  • hh は、(00 で始まる 24 時間クロックの) 時間です。
  • mm は、(00 から始まる) 分です。
  • ss は、(00 から始まる) 秒です。
  • mmmmmm は、(000000 で始まる) マイクロ秒です。
  • s は「+」または「-」で、この値がタイム・スタンプであることを示し、UTC (協定世界時) 補正フィールドの符号を示しています。「+」は、グリニッジの東のタイム・ゾーンに使用され、「-」はグリニッジの西のタイム・ゾーンに使用されます。
  • utc は UTC からの分単位のオフセットです (s で示される符号を使用)。
utc 以外のフィールドは正しく、utc フィールドが 000 である UTC タイム・スタンプを表しています。utc プロパティーが 000 以外の値 (540 など) になることもあります。000 以外の値は無視してください。