上げ床のホースの要件と管理

上げ床の場合、ホースはフロア・タイルの下に配線でき、また、 ラックの下から特別なタイル・カットアウトを通して上に持ちあげることができます。 ホースは、熱交換器の下部にあるクイック接続継手に接続します。

標準的な例では、各熱交換器には、熱交換器の下とラックの占有スペースの外側の開口部 に 0.6 メートル × 0.6 メートル (2 フィート × 2 フィート) の範囲で特別にカットしたフロア・タイルが必要です。 このタイルの一部を切り取り、適切にカバーを付けて鋭いエッジから保護します。 コーナー用の開口部はラック背面ドアのヒンジ側の直下に置かれます。 カットの開口部のサイズは、ドアと同じ方向に、幅 152.4 mm × 長さ 190.5 mm ±12.7 mm (幅 6.0 インチ × 長さ 7.5 インチ ±0.5 インチ) です。 図 1 および 図 2 を参照してください。

図 1. 上げ床ホース管理の例 1 : フロア・タイルのドア・ヒンジでのホース出口
この図は、非上げ床のホース要件を示しています。
  •  1 熱交換器 (メス継手)
  •  2 供給ホース・アセンブリー (オス)
  •  3 熱交換器 (オス継手)
  •  4 返送ホース・アセンブリー (メス)
  •  5 上げ床
図 2. 上げ床ホース管理の例 2: タイル・カットアウトのサイズと位置
この図は、上げ床のタイル・カットアウトの寸法を示しています。

もう 1 つの例として、熱交換器と同時に取り付けられるラックの場合、 または、新しいフロア・タイルをラックの下に取り付けるためにラックを移動する場合、 各熱交換器は依然として特別なカット 0.6 m × 0.6 m (2 フィート × 2 フィート) のフロア・タイルを必要とします。 ただし、フロア・タイルは、完全にラックの占有スペースの範囲内に配置されます。 変更されたケーブル開口部、または独立したホースの カットアウトが使用されます。

それぞれに直角なひじ継手が付いた柔軟ホースを使用して、 ラックの下に大きくループ状にホースを配管し、ドアの開閉時にホースが動けるようにします。 図 3 および 図 4 は、 ドア開閉時にホースが自由に移動できるようにするのに十分なホースの長さで、ラック下にホースを配管する方法を示しています。

図 3. 上げ床および非上げ床のホース管理の例 2: ドアを閉じたラックの下のループ
この図は、ドアが開くようにするための、ドアの下のホース・ループによるホース管理を示しています。
図 4. 上げ床および非上げ床のホース管理の例 2: ドアを開いたラックの下のループ
この図は、ドアを開いたラックの下のホース・ループを示しています。
熱交換器とポンプ・ユニット多岐管との間にホースを通すときには、ホースは横並びに配置し、 ホースが自由に移動できるようにします。 背面ドアの下のホースには十分に遊びを持たせ、 ホースの接続時および稼働時に、 対になる軸継手に圧力がかからないようにします。 ホースを配置する際は、ホースのよじれの原因になるような急な曲げを避け、ホースが鋭いエッジに接するのを避けてください。