整合性グループのスナップショットのライフサイクル

スナップショット操作のほとんどはスナップショット・グループに適用できます。スナップショット・グループではその操作がグループ内のすべてのスナップショットに影響します。

図 1. スナップショット操作のほとんどはスナップショット・グループに適用可能
スナップショット操作のほとんどはスナップショット・グループに適用可能
スナップショット・グループの作成
スナップショット・グループを作成します。
スナップショット・グループからの整合性グループの復元
スナップショット・グループの主な目的は、整合性グループ全体を一括して復元し、すべてのボリュームを同じ特定時点に同期できるようにすることです。
整合性グループの復元は、整合性グループに属するすべてのボリュームが、関連するスナップショット・グループに属する対応するスナップショットから復元される単一アクションです。スナップショット・グループにはボリュームごとに一致するスナップショットがあるだけでなく、すべてのスナップショットには同じタイム・スタンプがあります。復元された整合性グループには、特定時点でのそのグループのボリュームの整合性のあるイメージが含まれています。
注: 整合性グループは、各ボリューム用のスナップショットをもつスナップショット・グループからのみ復元することができます。スナップショット・グループの受け入れ後に整合性グループまたはスナップショット・グループが変更された場合は、復元アクションは機能しません。
スナップショット・グループのリスト
このコマンドは、スナップショット・グループをその整合性グループおよびスナップショット作成時刻とともにリストします。
注: スナップショット・グループ内のすべてのスナップショットは同時に作成されます。
ロックおよびアンロック
個々のスナップショットをアンロックおよびロックする場合と同様に、スナップショット・グループも書き込み可能にすることができ、そのうえで書き込みを行えます。 アンロックされたスナップショット・グループは、再度ロックされた場合でも、それ以降、整合性グループの復元に使用することはできません。
スナップショット・グループは再度ロックすることができます。このステージでは、1 次整合性グループの復元には使用できません。この状態では、スナップショット・グループは自身の整合性グループのような働きをします。
上書き
スナップショット・グループは別のスナップショット・グループによって上書きできます。
名前変更
スナップショット・グループは名前を変更できます。
名前の制限
スナップショット・グループの名前には、以下のいずれのストリングも接頭部として使用しないでください。
  1. most_recent
  2. last_replicated
複製
スナップショット・グループは複製できるため、最初のスナップショット・グループのタイム・スタンプを使用して、同じ整合性グループに対して別のスナップショット・グループを作成できます。
スナップショット・グループの解体
スナップショット・グループを構成するスナップショットは、それぞれがそのボリュームに関連しています。 スナップショット・グループは整合性グループの復元に不適切とすることができますが、そのグループを構成するスナップショットは引き続きそのボリュームに接続されます。 スナップショット・グループを解体すると、そのスナップショット・グループからすべてのスナップショットが切り離されますが、ボリュームへのスナップショットの個々の接続は維持されます。 こうした個々のスナップショットは整合性グループを復元できませんが、そのボリュームを個別に復元することはできます。
スナップショット・グループの削除優先順位の変更
スナップショット・グループの削除優先順位を手動で設定します。
スナップショット・グループの削除
スナップショット・グループをそのスナップショットとともに削除します。