2 次元フラッシュ RAID
(フラッシュ・エンクロージャー内の) IBM® MicroLatency® モジュールでの IBM Variable Stripe RAID とシステム・レベルの RAID 5 の保護の組み合わせは、2 次元 (2D) フラッシュ RAID と呼ばれます。
2 次元 (2D) フラッシュ RAID は、IBM Variable Stripe RAID とシステム全体の RAID 5 で構成されます。
Variable Stripe RAID テクノロジーは、フラッシュ・チップの部分的または全体的な障害が発生した場合のダウン時間を短縮して、パフォーマンスと容量を維持する上で役立ちます。フラッシュ・チップ全体やプレーンまたはフラッシュ・チップの障害などの大容量の細分度の障害は切り分けられ、影響を受ける領域を絶対最小限に抑えてバイパスされます。図 1. Variable Stripe RAID テクノロジー 

簡単にアクセスできるホット・スワップ対応フラッシュ・モジュールを使用するシステム全体の RAID 5 は、可用性の向上に役立ちます。RAID 5 構成は、Variable Stripe RAID および RAID 5 の保護によって高度な冗長性を提供します。RAID 5 によるデータ保護には、パリティー専用の 1 つの IBM MicroLatency モジュールと専用ホット・スペアのもう 1 つのモジュールが含まれます。12 個の IBM MicroLatency モジュールを使用して、RAID 5 の最大容量使用率が提供されます。

システムのフラッシュ・エンクロージャー・レベルの RAID 5 は、各 MicroLatency モジュール内に実装されている Variable Stripe RAID テクノロジーを補完して、MicroLatency モジュール障害に起因するデータを使用できない状態から保護します。また、ホット・スペア・フラッシュ・モジュールでデータを再作成できるようにするため、データを中断することなく、個々の MicroLatency モジュールを置き換えることができます。