CLI を使用した FlashCopy 整合性グループの準備と開始

FlashCopy® プロセスを開始するために、コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して FlashCopy 整合性グループを準備し、開始することができます。

このタスクについて

FlashCopy プロセスが正常に完了すると、ソース仮想ディスクまたは VDisk (ボリューム) 上にデータのポイント・イン・タイム・コピーが作成され、グループ内の各マッピングのターゲット・ボリュームに書き込まれます。 FlashCopy 整合性グループに複数のマッピングが割り当てられている場合、1 つの prepare コマンドを発行するだけで、グループ内のすべての FlashCopy マッピングを準備することができます。また、1 つの start コマンドを発行するだけで、グループ内のすべての FlashCopy マッピングを開始することができます。

手順

FlashCopy 整合性グループを準備して開始するには、以下の手順を実行します。

  1. prestartfcconsistgrp CLI コマンドを発行し、FlashCopy 整合性グループを準備します。 このコマンドは、コピー・プロセスを開始する前に発行する必要があります。
    要確認: 1 つの prepare コマンドによって、グループ全体のすべてのマッピングが同時に準備されます。

    FlashCopy 整合性グループを準備するために発行する CLI コマンドの例

    prestartfcconsistgrp -restore maintobkpfcopy

    ここで maintobkpfcopy は FlashCopy 整合性グループの名前です。

    オプションの restore パラメーターを使用すると、ターゲット・ボリュームが別のアクティブ・マッピングでソース・ボリュームとして使用されている場合でも、強制的に整合性グループが準備されます。 アクティブ・マッピングの状態は、copying、suspended、または stopping です。

    グループは preparing 状態になり、その後、準備ができると、prepared 状態に移行します。
  2. lsfcconsistgrp コマンドを発行して、FlashCopy 整合性グループの状況を確認する。

    FlashCopy 整合性グループの状況を確認するために発行する CLI コマンドの例

    lsfcconsistgrp -delim :

    表示される出力例

    id:name:status
    1:maintobkpfcopy:prepared
  3. コピーを作成するために、startfcconsistgrp CLI コマンドを発行して、FlashCopy 整合性グループを開始する。
    要確認: 1 つの start コマンドによって、グループ全体のすべてのマッピングが同時に開始されます。

    FlashCopy 整合性グループ・マッピングを開始するために発行する CLI コマンドの例

    startfcconsistgrp -prep -restore maintobkpfcopy

    ここで maintobkpfcopy は FlashCopy 整合性グループの名前です。

    prep パラメーターを組み込むと、システムは、指定されたグループに対して自動的に prestartfcconsistgrp コマンドを発行します。
    注: restore パラメーターを prep パラメーターと組み合わせて使用すると、整合性グループを強制的に開始します。 これは、ターゲット・ボリュームが別のアクティブ・マッピングでソース・ボリュームとして使用されている場合でも、行われます。 アクティブ・マッピングの状態は、copying、suspended、または stopping です。
    FlashCopy 整合性グループは copying 状態になり、完了すると、idle_copied 状態に戻ります。
  4. lsfcconsistgrp コマンドを発行して、FlashCopy 整合性グループの状況を確認する。

    FlashCopy 整合性グループの状況を確認するために発行する CLI コマンドの例

    lsfcconsistgrp -delim : maintobkpfcopy

    ここで maintobkpfcopy は FlashCopy 整合性グループの名前です。

    コピー・プロセス中に表示される出力例

    id:name:status
    1:maintobkpfcopy:copying

    コピー・プロセスの完了時に表示される出力例

    id:1
    name:maintobkpfcopy
    status:idle_copied
    autodelete:off
    FC_mapping_id:0
    FC_mapping_name:main1copy
    FC_mapping_id:1
    FC_mapping_name:main2copy