Microsoft Windows オペレーティング・システムでのマルチセッションの構成

Microsoft Windows オペレーティング・システムは、マルチセッション接続をサポートします。

このタスクについて

iSCSI ターゲットをディスカバーしてから以下のステップを実行して、マルチセッション接続を構成します。
注: Microsoft Windows でマルチセッションを使用する場合、および Microsoft iSCSI Multipath DSM を使用する場合は、以下の Microsort Multipath I/O (MPIO) タイマー・キー値を推奨します。
  • PathVerifyEnabled:

    このフラグを使用すると、すべてのパスで N 秒ごとに MPIO によるパス検査が可能になります (N は PathVerificationPeriod パネルで設定した値によって決まります)。 タイプはブール値であり、0 (使用不可) または 1 (使用可能) に設定する必要があります。 この値はデフォルトで「使用不可」に設定されています。 値を「使用可能」に変更する必要があります。

  • PathVerificationPeriod:

    この設定値は、MPIO がパス検査を完了すると予想される期間 (秒単位) を示します。 このフィールドは、PathVerifyEnabled が True の場合にのみ有効です。 このデフォルト値は 30 秒です。 許容される最大値は MAXULONG です。 この値を 60 秒に設定する必要があります。

  • PDORemovePeriod:

    この値は、デバイスへのパスがすべて失われた後もマルチパス疑似 LUN がシステム・メモリー内に残留する時間 (秒単位) を制御します。 デフォルトは 20 秒です。 許容される最大値は MAXULONG です。この値を 60 秒に設定する必要があります。

    これらの値を設定する手順について詳しくは、次の Web サイトで「Microsoft iSCSI Software Initiator Version 2.08」を検索してください。

    www.microsoft.com/downloads

マルチセッション接続を作成するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. 「iSCSI イニシエーター属性」から「ターゲット」タブを選択し、「ログオン」をクリックします。
  2. 「ターゲットへのログオン」から「マルチパスを使用可能にする (Enable multi-path)」を選択し、さらに次の 2 つのオプションのいずれかを選択します。
    • 「OK」をクリックします。

      この手順を繰り返して、複数セッションを作成します。 この手順を繰り返すたびに、イニシエーターとターゲットの間に新しいセッションが確立されます。

    • 「拡張」をクリックして、以下の選択を行います。
      • 「ローカル・アダプター」で、「Microsoft iSCSI イニシエーター」をクリックします。
      • 「ソース IP」で、ターゲット・ポータルの ping 元として使用できるホスト IP をクリックします。
      • 「ターゲット・ポータル」で、「デフォルト」をクリックします。

      「OK」をクリックする。

次のタスク

マルチセッション・セッションを削除するには、「iSCSI イニシエーター属性」から「ターゲット」タブを選択し、「詳細」をクリックします。 強制終了するイニシエーター接続ごとにボックスにチェック・マークを付けてから、「ログオフ」「OK」をクリックします。
注: iSCSI を使用する Microsoft Clustering では、複数セッションはサポートされません。