オブジェクトの概要
Storwize® V3700 ソリューションは、一連の仮想化概念を基にしています。システムをセットアップする前に、その環境で使用される概念とオブジェクトについて理解しておく必要があります。
各単一処理装置は、ノード・キャニスター であり、ノード とも呼ばれます。エンクロージャー内の 2 つのノードは、ホスト・システムおよびオプションで外部ストレージ・システムに接続される入出力グループを作成します。
ボリューム は、システムによって提示される論理ディスクです。 両方のノード・キャニスターがボリュームへのアクセスを提供します。 アプリケーション・サーバーがボリュームに対する入出力を実行する場合、アプリケーション・サーバーは入出力グループ内のどちらのノードを使用してもボリュームにアクセスすることができます。
ノード・キャニスターは、エンクロージャー内のドライブに接続されます。ドライブは、1 つ以上の RAID (Redundant Arrays of Independent Disks) を作成するために使用されます。これらのアレイは、管理対象ディスク (MDisks) とも呼ばれます。
各 MDisk は、いくつかのエクステント に分割されます。
MDisk は、ストレージ・プール と呼ばれるグループに集約されます。
適切なホスト・インターフェース・アダプターが取り付けられている場合、システムは、ファイバー・チャネル外部ストレージ・システムによって提示される論理装置を MDisk として検出することもできます。
各ボリュームは、1 つまたは 2 つのボリューム・コピーで構成されています。各ボリューム・コピーは、ボリュームに保管されているデータの独立した物理コピーです。2 つのコピーを持つボリュームは、ミラーリングされたボリューム として知られています。ボリューム・コピーは MDisk エクステント で構成されています。特定のボリューム・コピーを構成するすべての MDisk は、同じストレージ・プールに属します。
ボリュームのシン・プロビジョニング が可能です。つまり、ホスト・システムが認識するボリュームの仮想容量 は、MDisk からボリュームに割り振られるストレージ量 (実容量 と呼ばれます) と異なる可能性があります。シン・プロビジョニング・ボリュームは、新しいエクステントを割り振ることによって実容量を自動的に拡張するように構成できます。
常に、システム内の単一のノードが構成アクティビティーを管理できます。 このノードは構成ノード と呼ばれ、システム構成を記述する情報のキャッシュを管理し、構成用のフォーカル・ポイントを提供します。
ホスト・サーバーは、iSCSI 接続、SAS 接続、およびオプションのファイバー・チャネル接続または Fibre Channel over Ethernet (FCoE) 接続を使用してボリュームにアクセスします。接続は、システムに取り付けられ、構成されているホスト・インターフェース・アダプターによって異なります。 システムは、ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を使用して、ホスト・サーバー上の iSCSI ポート、SAS ポート、およびファイバー・チャネル・ポートを識別します。iSCSI ホストを識別する場合、システムは iSCSI 修飾名 (IQN) を使用します。
イーサネット経由の SCSI 接続の場合、iSCSI 修飾名 (IQN) によって iSCSI ターゲット (宛先) アダプターを識別します。 ホスト・オブジェクトは、IQN と WWPN の両方を持つことができます。
Storwize V3700・ホストは、セットのボリュームを共有する物理ホスト・システムの仮想表現です。単一のアプリケーション・サーバーまたは一連のアプリケーション・サーバーに属している WWPN または IQN をグループ化したホスト・オブジェクトを作成できます。
ホスト・マッピング は、ボリュームとホストの間の関連付けです。特定のボリュームには、特定の WWPN または IQN からのみアクセスすることができます (その WWPN または IQN がホストに含まれており、ボリュームにマッピングされている場合)。