Fujitsu ETERNUS の構成

システムに接続できるようにするには、Fujitsu ETERNUS を構成する必要があります。 データ・アクセス上の問題を避けるために、正しい設定を使用することが重要です。

Fujitsu ETERNUS システムを構成するには、以下の手順に従ってください。
  1. Storwize® V3700・ホスト応答パターンを構成する。
  2. ホストの World Wide Name (WWN) を登録し、ホスト応答パターンに関連付ける。
  3. Storwize V3700・ボリュームのアフィニティー・グループをセットアップするか、LUN マッピングをセットアップする。
  4. Storwize V3700・システム用のストレージを作成または再割り当てする。
それ以外のすべての設定と手順では、Storwize V3700・システムをホストを見なしてください。
注: Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。

CA パラメーター

表 1 は、Fujitsu ETERNUS モデル DX60 S2、DX80 S2、DX90 S2、DX410 S2、DX440 S2、DX8100 S2、および DX8700 S2 の CA パラメーターをリストします。
注: オプションによっては、特定のモデルでのみ使用できるものがあります。詳細については、Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。
表 1. Fujitsu ETERNUS モデル DX60 S2、DX80 S2、DX90 S2、DX410 S2、DX440 S2、DX8100 S2 および DX8700 S2、DX100 S3、DX200 S3、DX500 S3 および DX600 S3 の CA パラメーター
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
ポート CM#x CA#y Port#z (x: CM No., y: CA No., z: Port No.) ターゲット・ポートを選択します
Connection FC-AL ファブリック
Set Loop ID Auto N/A (接続が「ファブリック」に設定されているため)
Loop ID 昇順 N/A (接続が「ファブリック」に設定されているため)
Transfer Rate オートネゴシエーション すべて
Frame Size 2048 すべて
Reset Scope I_T_L I_T_L
Release Reservation if Chip is Reset 使用不可 使用不可
表 2 は、その他の Fujitsu ETERNUS モデルの CA パラメーターをリストします。
表 2. その他の Fujitsu ETERNUS モデルの CA パラメーター
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
Connection Topology/FC Connection Settings FC-AL 接続 ファブリック接続
Service Class クラス 3 クラス 3
FC Transfer Rate 自動設定 すべて
Reset Scope/Scope of LUR Actions T_L T_L
注: このオプションが正しく設定されていない場合、データ破壊が起こることがあります。
Release Reservation upon Chip Reset 使用可能/有効 使用可能/有効
HP-UX Connection Setting 使用不可 使用不可
Frame Size Setting 2048 すべて
Affinity/Addressing Mode Off すべて

ホスト応答パターン

Storwize V3700・システムでは、新しいホスト応答パターンを作成する必要があります。ホスト・アフィニティー/ホスト・テーブル設定値モードを使用する場合は、このホスト応答パターンを各 WWN に関連付ける必要があります。 ホスト・アフィニティー/ホスト・テーブル設定値モードを使用しない場合は、このホスト応答パターンをターゲット・ポートに関連付ける必要があります。

表 3 は、Fujitsu ETERNUS モデル DX60 S2、DX80 S2、DX90 S2、DX410 S2、および DX440 S2 のホスト応答パターンをリストします。

オプションによっては、特定のモデルでのみ使用できるものがあります。詳細については、Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。
表 3. Fujitsu ETERNUS モデル DX60 S2、DX80 S2、DX90 S2、DX410 S2、および DX440 S2 のホスト応答パターン
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
名前 最大 16 文字の英数字、スペース、および記号 (「,」(コンマ) と「?」を除く) すべて
Byte-0 of Inquiry Response 変換なし 0x20 変換モード
Inquiry VPD ID Type タイプ 3 タイプ 1
Inquiry Standard Data Version バージョン 5 デフォルト
Command Timeout Variable デフォルト (25 秒) デフォルト
Load Balance Response ユニット・アテンション ユニット・アテンション
Reservation Conflict Response to Test Unit Ready 正常 競合
Change Volume Mapping 報告なし 報告
Volume Capacity Expansion 報告なし 報告
Vendor Unique Sense Code 報告なし 報告なし
Host Specific Code 正常 正常
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH
iSCSI Discovery Reply Mode All – すべてのポートに応答 デフォルト
TPGS Mode (V10L35 or higher level only) 使用可能 使用可能
Sense Data Conversion 変換なし 変換なし

表 4 は、Fujitsu ETERNUS Models DX8100 S2 および DX8700 S2 のホスト応答パターンをリストします。

表 4. Fujitsu ETERNUS モデル DX8100 S2 および DX8700 S2 のホスト応答パターン
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
名前 最大 16 文字の英数字、スペース、および記号 (「,」(コンマ) と「?」を除く) すべて
Byte-0 of Inquiry Response 変換なし 0x20 変換モード
Inquiry VPD ID Type タイプ 3 タイプ 1
Inquiry Standard Data Version バージョン 5 デフォルト
Command Timeout Variable デフォルト (25 秒) デフォルト
Load Balance Response ユニット・アテンション ユニット・アテンション
Reservation Conflict Response to Test Unit Ready 正常 競合
Change Volume Mapping変更ボリューム・マッピング 報告なし 報告
Volume Capacity Expansion 報告なし 報告
Vendor Unique Sense Code 報告なし 報告なし
Host Specific Code 正常 正常
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access アクティブ - アクティブ アクティブ - アクティブ
iSCSI Discovery Reply Mode All – すべてのポートに応答 デフォルト
TPGS Mode (V10L35 or higher level only) 使用可能 使用可能
Sense Data Conversion 変換なし 変換なし

表 5 は、Fujitsu ETERNUS モデル DX100 S3、DX200 S3、DX500 S3、および DX600 S3 のホスト応答パターンのリストです。

表 5. Fujitsu ETERNUS モデル DX100 S3、DX200 S3、DX500 S3、および DX600 S3 のホスト応答パターン
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
名前 最大 16 個の文字、空白、および記号 ("," (コンマ) および "?" を除く) すべて
LUN Addressing 周辺装置アドレッシング 周辺装置アドレッシング
LUN Expand Mode (Peripheral Device Addressing) 使用不可 使用不可
Asymmetric/Symmetric Logical Unit Access アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH
TPGS Mode 使用可能 使用可能
TPG Referrals Mode 使用不可 使用不可
Peripheral Device Type (Peripheral Device Addressing) 装置タイプなし (3Fh) 未接続 (20h)
Peripheral Device Type (Flat Space Addressing) 装置タイプなし (3Fh) 装置タイプなし (3Fh)
SCSI Version バージョン 6 バージョン 6
NACA 使用不可 使用不可
Device ID Type タイプ 3 タイプ 1
Product ID デフォルト デフォルト
Reservation Conflict Response 正常 予約競合
Notify Change of Volume Mapping 使用可能 使用可能
Notify Change of Volume Expansion 使用可能 使用可能
Notify Vendor Unique Sense 使用不可 使用不可
Sense Data Conversion 変換なし 変換なし
Command Monitor Time デフォルト (25 秒) デフォルト (25 秒)
Load Balance Response Status チェック条件/ユニット・アテンション チェック条件/ユニット・アテンション
iSCSI Discovery Reply Mode All - すべてのポートに応答 All - すべてのポートに応答
iSCSI Reservation Range ストレージ・システム ストレージ・システム

表 6 は、Fujitsu ETERNUS Models DX8700 S3 および DX8900 S3 のホスト応答パターンをリストします。

表 6. Fujitsu ETERNUS Models DX8700 S3 および DX8900 S3 ホスト応答パターン
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
名前 最大 16 個の文字、空白、および記号 ("," (コンマ) および "?" を除く) すべて
LUN Addressing 周辺装置アドレッシング 周辺装置アドレッシング
LUN Expand Mode (Peripheral Device Addressing) 使用不可 使用可能
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access アクティブ/アクティブ アクティブ/アクティブ
TPGS Mode 使用可能 使用可能
TPG Referrals Mode 使用不可 使用不可
Peripheral Device Type (Peripheral Device Addressing) 装置タイプなし (3Fh) 未接続 (20h)
Peripheral Device Type (Flat Space Addressing) 装置タイプなし (3Fh) 装置タイプなし (3Fh)
SCSI Version バージョン 6 バージョン 6
NACA 使用不可 使用不可
Device ID Type タイプ 3 タイプ 1
Product ID デフォルト デフォルト
Reservation Conflict Response 正常 予約競合
Notify Change of Volume Mapping 使用可能 使用可能
Notify Change of Volume Expansion 使用可能 使用可能
Notify Vendor Unique Sense 使用不可 使用不可
Sense Data Conversion 変換なし 変換なし
Command Monitor Time デフォルト (25 秒) デフォルト (25 秒)
Load Balance Response Status チェック条件/ユニット・アテンション チェック条件/ユニット・アテンション
iSCSI Discovery Reply Mode All - すべてのポートに応答 All - すべてのポートに応答
iSCSI Reservation Range ストレージ・システム ストレージ・システム

表 7 は、その他の Fujitsu ETERNUS モデルのホスト応答パターンをリストします。

表 7. その他の Fujitsu ETERNUS モデルのホスト応答パターン
オプション Fujitsu ETERNUS の
デフォルト設定
Storwize V3700の必須設定
Command timeout interval Fujitsu ETERNUS モデルによって異なる。 デフォルト
Response status in overload ユニット・アテンション ユニット・アテンション
Byte 0 of Inquiry response/Response to inquiry commands デフォルト デフォルト
Inquiry Standard Data NACA Function 使用不可 使用不可
Inquiry Standard Data Version Fujitsu ETERNUS モデルによって異なる。 デフォルト
Inquiry Command Page 83/Inquiry VPD ID Type Fujitsu ETERNUS モデルによって異なる。 タイプ 01
Reservation Conflict Response to Test Unit Ready Commands 使用不可/通常応答 使用可能/競合応答
Target Port Group Access Support 使用不可 使用可能
Host Specific Mode 通常モード 通常モード
Response Sense at Firmware Hot Switching 使用可能 使用可能
Change LUN mapping 報告なし 報告
LUN Capacity Expansion 報告なし 報告
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access アクティブ - アクティブ アクティブ - アクティブ
Pattern of Sense Code Conversion 変換なし 変換なし
注:
  1. E4000 レンジまたは E8000 レンジで、「Inquiry VPD ID Type」オプションをタイプ 3 に設定すると、MDisk はオフラインになります。
  2. E3000 レンジで「Target Port Group Access Support」オプションを使用不可に設定すると、イベント・ログに 1370 エラーが表示されます。

ホスト WWN

Storwize V3700・システムがファブリック上でゾーニングされて Fujitsu ETERNUS を認識するようになった後、lscontroller CLI コマンドを発行するとシステムがコントローラーのリストに最初に表示されない場合があります。この動作は正常であり、想定されたものです。

Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照して、すべての Storwize V3700 WWPN をホスト WWN として追加してください。以下の制約事項が適用されます。
  • Storwize V3700 WWN はホスト応答パターンに関連付ける必要があります。 ホスト応答パターンは登録より前に定義する必要があります。 正しくないホスト応答パターンまたはデフォルトのホスト応答パターンを使用する場合、データにアクセスできなくなることがあります。
  • すべての Storwize V3700 WWN を同じファブリック上のすべての Fujitsu ETERNUS ポートで登録する必要があります。 WWN が登録されていない場合、データにアクセスできなくなることがあります。

アフィニティー・グループ/ゾーン

SAN が正しく構成されていない場合は、アフィニティー・グループ/ゾーン・モードを使用して Storwize V3700 LU を保護します。 アフィニティー・グループ・モードは CA 構成でセットアップします。アフィニティー・グループ/ゾーン・モードの使い方の詳細については、Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。 唯一の制限事項として、Storwize V3700 アフィニティー・グループ/ゾーンは、すべての Storwize V3700 WWN に関連付ける必要があります。

LUN マッピング

LUN マッピング・モード (一部のモデルではゾーン設定と呼ばれる) は、以下の制限付きで使用できます。
  • SAN ゾーニングでは、単一の Storwize V3700・システムのみがこのターゲット・ポートにアクセスできるようにする必要があります。
  • ホスト応答パターンは、必要な Storwize V3700設定値を使用して CA 構成で設定する必要があります。
注: LUN マッピング・モードを使用する場合、ホスト・アフィニティー・モードは使用できません。 ホスト・アフィニティー・モードはオフに設定されます。

Storwize V3700・システムへのストレージの割り当て

Storwize V3700・システムにストレージを割り当てる前に、Storwize V3700 と Fujitsu ETERNUS のすべての制約事項をよく理解しておいてください。詳しくは、Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。