ファイバー・チャネル・ホストでのキュー項目数の制限

キュー項目数とは、装置上で並列実行できる入出力操作の数です。 アプリケーション障害を防止するために、各ノードのキュー項目数を推定することができます。

ストレージ・デバイスに送信される並行入出力が多すぎると、装置は、入出力障害メッセージ「キュー・フル」と応答します。 このメッセージは、ホストに少し後で入出力を再試行させるようにするものです。

ただし、すべてのオペレーティング・システムがキュー・フル・シナリオを正しく処理するわけではありません。これにより、アプリケーションで不要な入出力障害が発生することがあります。 不要な障害を防ぐために、限定された数の入出力のみをストレージ・システムに送信するようにホストを構成してください。

同質キュー項目数の計算では、使用可能なキュー項目数をパスごとに等しくなるように除算する単純なアプローチを使用します。

オペレーティング・システムがパスでキュー項目数を設定すること、およびこのキュー項目数が唯一の制限要因であることが想定されます。 ただし、ホスト内のホスト・バス・アダプターまたはマルチパス・ソフトウェアによって作成されたマルチパス・デバイスなど、その他多くの場所でキュー項目数が構成されることもあり得ます。

このセクションに記載されている計算は、キュー項目数の設定値を不規則に分散させる場合の代替方式となります。

注: 各ノードでは、10,000 の並行入出力が可能です。 決してキュー・フル状態にならないように、ファイバー・チャネルのキュー項目数の計算では、この数値は小さくなっています。