シン・プロビジョニング FlashCopy
FlashCopy® マッピングの中で、シン・プロビジョニング・ボリュームと完全に割り振られたボリュームを混用できます。 完全に割り振られたソースとシン・プロビジョニング・ターゲットとの組み合わせが一般的です。この組み合わせでは、ターゲットが消費する実ストレージが、ソースよりも少量になります。
最良のパフォーマンスを得るために、シン・プロビジョニング・ボリューム (thin-provisioned volume) のグレーン・サイズは、 FlashCopy マッピングのグレーン・サイズと一致する必要があります。 しかし、グレーン・サイズが異なる場合であっても、マッピングは引き続き進行します。
FlashCopy マッピングを作成する際には、以下の情報を考慮してください。
- 完全に割り振られたソースをシン・プロビジョニング・ターゲットと一緒に使用する場合は、バックグラウンド・コピー率と消去率の両方をゼロに設定して、FlashCopy マップのバックグラウンド・コピーとクリーニング・モードを使用不可にしてください。 そうしないと、これらの機能が使用可能である場合、すべてのソースがターゲット・ボリュームにコピーされます。 これにより、シン・プロビジョニング・ボリューム (thin-provisioned volume) はオフラインになるか、ソースと同じ大きさに拡張します。
- シン・プロビジョニング・ソースのみを使用している場合は、ソース・ボリューム上で使用されているスペースのみが、ターゲット・ボリュームにコピーされます。 例えば、ソース・ボリュームの仮想サイズが 800 GB、実サイズは 100 GB であり、その内の 50 GB が使用されている場合、使用されている 50 GB のみがコピーされます。
- FlashCopy ビットマップには、ボリューム上のそれぞれのグレーンごとにビットが 1 つ入っています。 例えば、1 TB の仮想サイズ (100 MB 実容量) があるシン・プロビジョニング・ボリューム (thin-provisioned volume) が ある場合、100 MB の実容量しか割り振られていない場合でも、1 TB の 仮想サイズをカバーする FlashCopy ビットマップがなければなりません。