mkhost

mkhost コマンドを使用して、論理ホスト・オブジェクトを作成します。

構文

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>>- mkhost -- --+---------------------+-- ---------------------->
                '- -name -- new_name -'      

>--+- -saswwpn -- wwpn_list ------+----------------------------->
   +- -fcwwpn -- wwpn_list -------+   
   '- -iscsiname--iscsi_name_list-'   

>-- --+-----------------------+-- ------------------------------>
      '- -iogrp -iogrp_list  -'      

>-- --+-------------------------+-- --+----------+-------------->
      '- -mask -port_login_mask-'     '- -force -'   

>--+-------------------------------+---------------------------><
   '- -type --+- hpux -----------+-'   
              +- tpgs -----------+     
              +- generic --------+     
              +- openvms --------+     
              +- adminlun -------+     
              '- hide_secondary -'     

パラメーター

-name new_name
(オプション) 新規のホスト・オブジェクトの名前またはラベルを指定します。
-saswwpn wwpn_list
(-iscsiname または -fcwwpn を使用しない場合は必須) 16 文字の 16 進数ストリングで Serial Attached SCSI (SAS) WWPN のリストを指定します。
-fcwwpn wwpn_list
(-saswwpn または -iscsiname を使用しない場合は必須) 16 文字の 16 進数ストリングでファイバー・チャネル (FC) WWPN のリストを指定します。
-iscsiname iscsi_name_list
(-fcwwpn または -saswwpn を使用しない場合は必須) ホストに追加する iSCSI 名のコンマ区切りリストを指定します。少なくとも 1 つの WWPN または iSCSI 名が指定されている必要があります。 このパラメーターは、-fcwwpn または -saswwpn パラメーターと一緒に使用することはできません。
-iogrp iogrp_list
(オプション) ホストがボリュームにアクセス可能な 1 つ以上の入出力 (I/O) グループのセットを指定します。 入出力グループは、グループ名または ID をコロンで区切って指定します。 リスト内で名前と ID は混合できます。 このパラメーターが指定されていない場合、ホストはすべての入出力グループに関連付けられます。
-mask port_login_mask
(オプション) ホストがアクセスできるノード・ターゲット・ポートと、そのホストのファイバー・チャネル (FC) ポート・マスクを指定します。 ホスト・オブジェクト内のワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) は、マスクに組み込まれている、ホスト・オブジェクトの入出力グループ内のノード・ポートからボリュームにアクセスする必要があります。 ポート・マスクは 64 個のバイナリー・ビットで、0 と 1 の組み合わせで構成されます。0 は対応する FC 入出力ポートが使用できないことを示し、1 は使用できることを示しています。 マスクの右端のビットは、FC 入出力ポート 1 に対応しています。マスクの有効値は、0000 (使用可能なポートなし) から 1111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111 (すべてのポートが使用可能) の範囲です。例えば、マスクが 111111101101 の場合に使用可能なポートは、1、3、4、6、7、8、9、10、11、および 12 です。
-force
(オプション) WWPN の妥当性検査を行わずに論理ホスト・オブジェクトを作成することを指定します。
-type hpux | tpgs | generic | openvms | adminlun | hide_secondary
(オプション) ホストのタイプを指定します。デフォルトは generic です。 tpgs パラメーターを使用すると、追加のターゲット・ポートのユニット・アテンションが使用可能になります。 type パラメーターを必要とするホストの詳細については、Storwize® V3700・ホスト接続資料を参照してください。
-hostcluster host_cluster_id | host_cluster_name
(オプション) 新規ホスト・オブジェクトの作成に使用するホスト・クラスターの ID (数値) または名前 (英数字値) を指定します。

説明

mkhost コマンドは、1 つ以上の HBA WWPN あるいは iSCSI 名を論理ホスト・オブジェクトに関連付けます。 このコマンドは新規のホストを作成します。 コマンドが完了すると、ID が表示されます。 後で mkvdiskhostmap コマンドを使用してボリュームをホストにマッピングするときに、このオブジェクトを使用できます。-hostcluster を指定してホスト・クラスター内部に直接ホストを作成する場合、存在するすべての共有マッピングを継承します。

mkhost コマンドは、1 回だけ発行してください。クラスター化システムはホスト・ゾーン内の WWPN のファブリックをスキャンします。どの WWPN がどのホストに存在するかを判別するのに、システム自体をフィルターに掛けてホストにマッピングすることはできないので、mkhost コマンドを使用して、ホストを特定する必要があります。

ホストを特定した後、ホストとボリュームの間でマッピングが作成されます。これらのマッピングは、ボリュームを、それらがマップされるホストに効果的に提示します。ホスト・オブジェクト内のすべての WWPN がボリュームにマップされます。

HBA デバイス・ドライバーの中には、ターゲット論理装置番号 (LUN) が判明するまでファブリックにログインしないものもあります。ログインしないため、それらの WWPN は候補ポートとして認識されません。 このコマンドで force パラメーターを指定すると、WWPN リストの妥当性検査を停止することができます。

ホストの追加先の入出力グループが、システム内の限度によって許容される以上のホスト・ポートまたはホスト・オブジェクトに関連付けられている場合、このコマンドは失敗します。

追加情報については、mkvdiskhostmaplssasportcandidate、および lsfcportcandidate コマンドの説明を参照してください。

呼び出し例

mkhost -name hostone -saswwpn 210100E08B251DD4:210100F08C262DD8 -force  -mask 111111101101

結果出力

Host id [1] successfully created

呼び出し例

mkhost -iscsiname iqn.localhost.hostid.7f000001 -name newhost

結果出力

Host, id [10], successfully created

呼び出し例

mkhost -fcwwpn 210100E08B251EE6:210100F08C262EE7 -type openvms

結果出力

Host, id [1], successfully created