CLI を使用したシステム IP アドレスの変更

コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、システムに関連付けられている IP アドレスを変更します。

このタスクについて

重要: システムに新しい IP アドレスを指定すると、システムとの既存の通信は切断されます。システムには、新しい IP アドレスによって再接続する必要があります。 さらに、システム IP のアドレスを、サービス IP に使用するアドレスと同じものにすることはできません。同じ IP アドレスを使用すると、エラーの原因になります。

手順

システム IP アドレスを変更するには、以下の手順を実行します。

  1. lssystemip コマンドを発行して、システムが使用している IP アドレスをリストします。
  2. 将来の参照用に、IP アドレスを記録します。
  3. インターネット・プロトコル・バージョン 4 (IPv4) システム IP アドレスを変更するには、次のコマンドを発行します。
    chsystemip -clusterip cluster_ip_address -port cluster_port 

    ここで、cluster_ip_address は、システムの新規 IP アドレスであり、cluster_port は、変更を適用する先のポート (1 または 2) を指定します。

  4. IPv4 システム IP アドレスを IPv6 システム IP アドレスに変更するには、次のコマンドを発行します。
    chsystemip -clusterip_6 cluster_ip_address -port cluster_port

    ここで、cluster_ip_address は、システムの新規のインターネット・プロトコル・バージョン 6 (IPv6) アドレスであり、cluster_port は変更を適用する先のポート (1 または 2) を指定します。

  5. IPv4 デフォルト・ゲートウェイ IP アドレスを変更するには、次のコマンドを発行します。
    chsystemip -gw cluster_gateway_address -port cluster_port

    ここで、cluster_gateway_address は、システムの新規ゲートウェイ・アドレスであり、cluster_port は、変更を適用する先のポート (1 または 2) を指定します。

  6. IPv6 デフォルト・ゲートウェイ・アドレスを変更するには、次のコマンドを発行します。
    chsystemip -gw_6 cluster_gateway_address -port cluster_port

    ここで、cluster_gateway_address は、システムの新規ゲートウェイ・アドレスであり、cluster_port は、変更を適用する先のポート (1 または 2) を指定します。

  7. 以下のコマンドを発行して、IPv4 システムのサブネット・マスクを変更します。
    chsystemip -mask cluster_subnet_mask -port cluster_port

    ここで、cluster_subnet_mask は、システムの新規サブネット・マスクであり、cluster_port は、変更を適用する先のポート (1 または 2) を指定します。

  8. IPv6 アドレスの場合、次のコマンドを発行して、システムの接頭部を設定できます。
    chsystemip -prefix_6 -port cluster_port 

    ここで、cluster_port は、変更を適用する先のポート (1 または 2) を指定します。

  9. オプションとして、システム内のすべての IPv4 アドレスを IPv6 に変更した後、すべての IPv4 アドレスを削除する場合は、次のコマンドを発行します。
    chsystem -noip 
  10. オプションとして、すべてのアドレスを IPv4 に変更した後でシステム内のすべての IPv6 アドレスを削除するには、次のコマンドを発行します。
    chsystem -noip_6 
  11. 次のようにして CLI コマンド lsroute を使用して、IP ルーティング・テーブルを表示します (オプション)。
    lsroute
    IP ルーティング・テーブルは、各イーサネット・ポートの IP アドレス範囲への IP トラフィックに使用される、ゲートウェイの詳細を提供します。この情報を使用して、構成ノードのアクセス可能性に関する問題を診断することができます。
  12. IP 構成の問題を診断するために、ping コマンドを発行します (オプション)。このコマンドの例は、次のとおりです。
    ping -srcip4 source_ipv4_address destination_ipv4_address -srcip6 source_ipv6_address destination_ipv6_address