コピー・オフロード

オフロード・データ転送 (ODX) は、Microsoft Windows Server 2012 の機能の 1 つです。ODX 機能は、オーケストレーション全体をストレージ・アレイにオフロードすることにより、ホストを解放し、コピー・プロセスを高速化します。

仮想マシン (VM) 操作や大容量データ転送のために、Microsoft ODX は、通常の読み取り/書き込み操作を行う代わりに、データ移動という重負荷をホスト・ストレージ・アレイにオフロードします。例として、以下のようなコピー操作が挙げられます。
  • VM 作成
  • VM マイグレーション
  • VM クローン作成
  • Microsoft Windows Virtual Hard Disk (VHD) 作成
  • VHD 変換
  • VM バックアップおよびリカバリー
  • ファイル・コピー

ODX は、Hyper-V 環境での VM の重負荷の操作に最適です。標準バッファー付きコピーは、データをストレージ・コントローラーからホストに読み取り、それをバッファーに入れてから、別のボリュームに書き込むことで実行されます。ODX 機能は、オーケストレーション全体をストレージ・アレイにオフロードすることにより、ホストを解放し、コピー・プロセスを高速化します。 このオフロードは、読み取り操作と書き込み操作にトークン化を使用することによって行われ、バッファリングを回避します。これにより、最終的にプロセッサー・サイクルを短縮することができます。

コピー・オフロード機能を有効にするには、IBM® Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM) バージョン 2450 以降がインストールされている必要があります。正しいバージョンの SDDDSM をインストールできるように、ODX はデフォルトで無効になっています。正しい SDDDSM バージョンがインストールされたら、chsystem -odx on CLI コマンドを入力して、ODX を有効にします。