自動データ配置
IBM® Easy Tier® がシステム上でアクティブである場合、Easy Tier は、各ストレージ・エクステントのデータに対するホスト・アクセス・アクティビティーを測定します。また、高アクティビティーのエクステントを判別するマッピングを提供し、再配置計画アルゴリズムに従って高アクティビティーのデータを移動します。
データを自動的に再配置するために、Easy Tier は以下のプロセスを開始します。
ボリュームのエクステントを再配置する際、Easy Tier は以下のアクションに従って処理を実行します。
複数のストレージ層があるストレージ・プールに対しては、デフォルトで自動データ配置が使用可能に設定されます。 自動データ配置を使用可能に設定すると、デフォルトにより、ストライピングされたボリュームはすべて自動データ配置の候補になります。イメージ・モード・ボリュームおよび順次ボリュームは、自動データ配置の候補には決してなりません。自動データ配置が使用可能に設定されると、ボリュームが自動データ配置の候補であるかどうかに関係なく、すべてのボリュームに対して入出力モニターが実行されます。自動データ配置が使用可能に設定され、再配置の条件を満たすのに十分なアクティビティーがある場合、エクステントは、使用可能化後 1 日以内に再配置されます。各ストレージ・プールおよび各ボリュームの設定を使用して、Easy Tier 自動データ配置および入出力アクティビティー・モニターを使用可能または使用不可にするかどうかを制御できます。 以下のリストに示すコマンドのうち、ストレージ・プールの設定を作成または変更できる各コマンドは、両方の Easy Tier 機能を使用可能または使用不可に設定できます。ボリュームの設定を作成または変更できるコマンドは、自動データ配置がストレージ・プールに対して使用可能に設定されていれば、自動データ配置を使用可能または使用不可に設定できます。 以下のコマンド・ライン・インターフェース (CLI) コマンドを使用して、自動データ配置を制御または表示することができます。
- ミラーリングされていないボリュームをミラーリングされたボリュームに変更することによって、既存のボリュームにコピーを追加します。
- ストレージ・プールの属性を変更します。Easy Tier の評価モードまたは入出力モニターをオンにし、複数のストレージ層が含まれているストレージ・プールに対して Easy Tier 機能をオフにする場合に、このコマンドを使用できます。 注: 自動データ配置がストレージ・プールに対してアクティブになっている場合は、そのストレージ・プールの警告しきい値を設定してください。 ストレージ・プールが 100% 使用されると、自動データ配置は機能することができません。
- ボリュームの属性を変更します。
- ストレージ・プール情報をリストします。
- ボリューム情報をリストします。
- ボリューム・コピー情報をリストします。
- ストレージ・プールを作成します。
- 順次、ストライプ、またはイメージ・モードのボリュームを作成します。
あるボリュームまたはストレージ・プールに対する自動データ配置を使用不可にしたい場合は、easytier 属性を off に設定してください。