システムの手動更新

自動更新手順では、システムが各キャニスターを体系的に更新します。自動方式は、キャニスター上のコード更新で推奨される手順です。ただし、更新プロセスの柔軟性を高めるために、各キャニスターを手動で更新することもできます。

この手作業手順の間に、更新を準備し、システムからキャニスターを取り外し、キャニスター上のコードを更新して、キャニスターをシステムに戻します。システムから最後のキャニスターが除去されるまで、残りのキャニスターについてこのプロセスを繰り返します。すべてのキャニスターを同一のコード・レベルに更新する必要があります。アップデートを中断して、異なるレベルのインストールに切り替えることはできません。すべてのキャニスターが更新された後、更新を確認してプロセスを完了する必要があります。この確認では、各キャニスターが順に再始動され、完了までに約 30 分かかります。

前提条件

バージョン 7.4 以降からバージョン 7.5 以降への更新は、ここから開始します。

バージョン 7.4.0 より前のリリースから更新する場合は、前のリリースの説明に従います。ただし、現行リリースの説明に含まれていない更新の確認を行う必要があります。アップグレードを完了するための説明が表示されたら、バージョン 7.4.0 の対応する最終の説明に戻り、更新を確認するためのステップを実行します。

ノードの手動更新を開始する前に、以下の要件が満たされていることを確認してください。
  • ご使用の管理ワークステーションに最新の更新テスト・ユーティリティーがダウンロードされている。
  • ご使用の管理ワークステーションに最新のシステム更新パッケージがダウンロードされている。
  • ノード・キャニスターがすべてオンラインになっている。
  • システム・イベント・ログ内のエラーが対処され、修正済みのマークが付いていること。
  • 劣化またはオフライン状況のボリューム、MDisk、ストレージ・システムがない。
  • サービス・アシスタント IP が、システム内の各ノードに構成済みである。
  • システム・スーパーユーザー・パスワードがわかっている。
  • 現在のシステム構成がバックアップおよび保存されている。
  • ハードウェアに物理的にアクセス可能である。
以下のアクションは必須ではありませんが、お勧めします。
  • この手順の実行時には、FlashCopy® 操作を実行しないようにする。
  • この手順の実行時には、ボリュームのマイグレーションまたはフォーマットを行わないようにする。
  • システムの IBM® Spectrum Control パフォーマンス・データの収集を停止する。
  • アップデートの前に、システムにアクセスする自動化されたジョブをすべて停止する。
  • アップデートの前に、その他のプロセスがシステム上で実行されていないことを確認する。
  • ホスト入出力なしでアップデートを実行したい場合は、アップデートを開始する前に、すべてのホストをシャットダウンします。