FlashCopy マッピング・イベント

FlashCopy® マッピング・イベントは、FlashCopy マッピングの状態を変えるイベントを詳述します。

表 1 は、 各 FlashCopy マッピング・イベントの説明です。
表 1. FlashCopy マッピング・イベント
作成 指定したソース・ボリュームと指定したターゲット・ボリュームとの間で新しい FlashCopy マッピングが作成されます。 次の条件のいずれかが存在する場合、操作は失敗します。
  • ソース・ボリュームが既に 256 の FlashCopy マッピングのメンバーになっている。
  • ノードのビットマップ・メモリーが不足している。
  • ソース・ボリュームとターゲット・ボリュームのサイズが異なっている。
準備 prepare コマンドは、通常の整合性グループのメンバーである FlashCopy マッピングの整合性グループか、スタンドアロン・マッピングである FlashCopy マッピングのマッピング名のどちらかに向けられます。 prepare コマンドは、FlashCopy マッピングを準備中状態に置きます。
重要: prepare コマンドを実行すると、キャッシュされた書き込みが廃棄されるため、以前ターゲット・ボリュームに存在していたデータが破壊されることがあります。 FlashCopy マッピングが開始されることがない 場合でも、FlashCopy マッピングの開始のための準備作業の間に、 ターゲットにあるデータが論理的に変更されている可能性があります。
フラッシュ実行 FlashCopy マッピングは、ソースのキャッシュに入れられたすべてのデータがフラッシュされ、ターゲットのキャッシュに入れられたすべてのデータが無効になると、自動的に準備中状態から準備済み状態に移ります。
開始 整合性グループのすべての FlashCopy マッピングが準備済み状態になると、FlashCopy マッピングを開始できます。

相互ボリューム整合性グループを保持するには、 整合性グループのすべての FlashCopy マッピングの開始を、 ボリュームで指図された入出力に関して正しく同期する必要があります。 これは start コマンドの間に行われます。

start コマンドの間に、以下のことが発生します。
  • 整合性グループ内のすべてのソース・ボリュームに対する新たな読み取りおよび書き込みは、キャッシュ・レイヤーより下位のすべての進行中の読み取りおよび書き込みが完了するまで、キャッシュ・レイヤーで一時停止されます。
  • 整合性グループ内のすべての FlashCopy マッピングが休止になると、FlashCopy 操作を許可するよう内部クラスター化システム状態が設定されます。
  • 整合性グループ内のすべての FlashCopy マッピングにシステム状態が設定されると、ソース・ボリュームに対する読み取りおよび書き込み操作の休止が解除されます。
  • ターゲット・ボリュームはオンラインになります。

start コマンドの一部として、ソースとターゲットの両方のボリュームについて、読み取りと書き込みのキャッシングが使用可能になります。

変更 以下の FlashCopy マッピング特性は変更できます。
  • FlashCopy マッピング名
  • 消去率
  • 整合性グループ
  • コピー率 (バックグラウンド・コピーまたは停止中コピーの優先順位について)
  • バックグラウンド・コピーが完了した時点でのマッピングの自動削除
停止 次の 2 つの異なる仕組みによって、FlashCopy マッピングが停止する可能性があります。
  • コマンドを発行した。
  • 入出力エラーが発生した。
削除 このコマンドは、指定された FlashCopy マッピングを削除するよう要求します。 目的の FlashCopy マッピングが停止状態の場合、強制フラグを使用する必要があります。
フラッシュの失敗 キャッシュからのデータのフラッシュが完了できない場合、FlashCopy マッピングは停止状態になります。
コピー完了 ソース・データのすべてがターゲットにコピーされて、依存マッピングがなくなると、状態はコピー済みに設定されます。 バックグラウンド・コピーが完了した時点でのマッピングの自動削除のオプションを指定した場合、 FlashCopy マッピングは自動的に削除されます。 このオプションを指定しなかった場合は、FlashCopy マッピングは自動的には削除されないため、 もう一度準備して開始すれば再びアクティブにできます。
ビットマップ・オンライン/オフライン ノードに障害が発生しています。