手順: 初期化ツール を使用せずにUSB フラッシュ・ドライブ を使用してクラスター化システムを初期化する

この手順は、初期化ツールを実行するためのワークステーションがない場合、あるいはツールのコピーがない場合に、USB フラッシュ・ドライブを使用してクラスター化システムを初期化するために使用します。

このタスクについて

このような状況では、クラスター化システムを初期化するために、satask.txt ファイルを USB フラッシュ・ドライブ上に手動で作成する必要があります。 システムに付属の USB フラッシュ・ドライブ、または最初の区画が FAT32 ファイル・システムでフォーマットされた任意の USB フラッシュ・ドライブを使用します。(satask.txt ファイルで使用できるコマンドの全リストについては、satask.txt コマンドを参照してください。)
注: USB フラッシュ・ドライブは、システムを初期設定するために、フォーマット設定されたドライブの最初の区画に satask.txt ファイルのみを含んでいる必要があります。ドライブのフォーマット設定された最初の区画に他のファイルが含まれていると、それが原因で初期設定に失敗する可能性があります。

手順

  1. ASCII テキスト・ファイルを作成できるファイル・エディターを開きます。
  2. satask.txt という名前のファイルを作成します。
  3. ファイルに 1 行のコマンド・テキストを追加します。
    IPv4 アドレスを使用してクラスター化システムを作成する場合、コマンド・ラインは次のようなストリングになります。
    satask mkcluster -clusterip aaa.aaa.aaa.aaa 
       -gw ggg.ggg.ggg.ggg -mask mmm.mmm.mmm.mmm
    ここで、aaa.aaa.aaa.aaa を管理 IP アドレスに置き換え、ggg.ggg.ggg.ggg をネットワーク・ゲートウェイ・アドレスに置き換え、mmm.mmm.mmm.mmm をサブネット・マスク・アドレスに置き換える必要があります。
    IPv6 アドレスを使用してクラスター化システムを作成する場合、コマンド・ラインは次のようなストリングになります。
    satask mkcluster -clusterip_6 aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa 
       -gw_6 gggg:gggg:gggg:gggg:gggg:gggg:gggg:gggg -prefix_6 pp
    ここで、aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa:aaaa を管理 IPv6 アドレスに置き換え、gggg:gggg:gggg:gggg:gggg:gggg:gggg:gggg をネットワーク・ゲートウェイ IPv6 アドレスに置き換え、pp を接頭部値に置き換える必要があります。

    その他のコマンド・オプションについては、システムの作成コマンドを参照してください。

  4. ファイルを USB フラッシュ・ドライブ に保存します。
  5. USB フラッシュ・ドライブをコントロール・キャニスターの USB ポートに差し込みます。
  6. システムは USB フラッシュ・ドライブを検出して、satask.txt ファイルを読み取り、コマンドを実行して、結果を USB フラッシュ・ドライブに書き込みます。 satask.txt ファイルは、コマンドの実行後に削除されます。
  7. ノード・キャニスターの障害 LED が明滅を停止するまで待ってから、USB フラッシュ・ドライブを取り外します。
  8. USB フラッシュ・ドライブを取り外してワークステーションに挿入し、結果を表示します。
  9. Web ブラウザーを使用して、結果ファイルの satask_result.html を表示します。

    コマンドによってエラーが返されていないことを確認します。 システムを保護するにはバッテリーの充電が不十分である場合、クラスター化システムは正常に作成されますが、即時に起動しません。 結果の中で、バッテリーの time_to_charge フィールドを探します。 結果には、システムが起動するまでの見積もり時間が分単位で示されています。 この時間が 0 でない場合、必要な時間が経過するまで待ちます。 USB フラッシュ・ドライブを挿入したノード・キャニスターで、クラスター状態 LED が永続的にオンになっていることを確認します。

  10. 初期化が正常に実行され、バッテリーが十分に充電されたら、サポートされるブラウザーで先ほど指定した管理 IP アドレスを指定して、管理 GUI を起動します。 管理 GUI ログオン・パネルが表示されます。
  11. スーパーユーザーとしてログオンします。 パスワードには passw0rd を使用します。
  12. 画面上の手順に従います。