FlashCopy 機能

FlashCopy® 機能は、ソース・ボリュームに保管されているデータのポイント・イン・タイム・コピー・コピーをターゲット・ボリュームに作成します。

基本モードの場合、この機能ではソース・ボリューム上の内容のコピーがターゲット・ボリュームに作成されます。 ターゲット・ボリュームにあるデータはすべて失われ、コピーされたデータで置き換えられます。 コピー操作の完了後、ターゲット書き込みが処理されていない限り、ターゲット・ボリュームには、特定時点に存在していたソース・ボリュームの内容が入ります。FlashCopy は、Time-Zero コピー (T 0) またはポイント・イン・タイム・コピー・テクノロジーのインスタンスとして記述されることがあります。コピー操作は完了するのにいくらか時間がかかりますが、その結果としてターゲット・ボリュームに関するデータが提示されるため、コピーが即時に行われたように見えます。.

システムは、最大 2048 個のボリュームをサポートすることができますが、システムのターゲット・ボリュームの最大数は 64 です。

絶えず更新されるデータ・セットの整合コピーを作成することは困難ですが、ポイント・イン・タイム・コピー技法はこの問題の解決に役立ちます。 ポイント・イン・タイム技法を備えていないテクノロジーを使用してデータ・セットのコピーを作成する場合、コピー操作中にデータ・セットが変更されると、結果のコピーには、整合性のないデータが含まれることがあります。 例えば、あるオブジェクトへの参照がそのオブジェクト自体よりも早くコピーされ、 そのオブジェクトがコピーされるより前にオブジェクトが移動された場合、 コピーには、新しい位置で参照されたオブジェクトが入りますが、コピーされた参照は前の位置を指したままです。

より高度な機能では、複数のソース・ボリュームおよびターゲット・ボリュームで操作を行うことが可能です。管理操作は、ターゲット・ボリュームを対応するソース・ボリュームからコピーする操作をある特定の時点で一斉に実行できるように調整されます。これにより、複数のボリュームにまたがるデータの整合性のあるコピーが作成されます。またこの機能では、各ソース・ボリュームから複数のターゲット・ボリュームにコピーすることもサポートされます。 この機能を使用すれば、ソース・ボリュームのそれぞれについて、複数の異なる時点のイメージを作成できます。