既存のシステムでの NPIV の使用可能化

既存のシステム上で N_Port ID Virtualization (NPIV) を使用可能にするには、事前にいくつかの準備手順を完了しておく必要があります。

注: バージョン 7.7.0 より前のシステムのバックエンド・ストレージとして NPIV が使用可能にされている、バージョン 7.7.0 以降のシステムは、サポートされません。
既存のシステムで NPIV を使用可能にするには、以下の手順を実行します。
  1. ご使用のシステムがバージョン 7.7.0 以降であることを確認します。
  2. NPIV の要件はより厳しいので、SAN ファブリックのレイアウトおよびゾーニングに関する規則を監査します。同等のポートが同じファブリック上にあり、同じゾーン内にあることを確認します。詳しくは、ゾーニングの詳細に関するトピックを参照してください。
  3. ホストとシステムの間のパス・カウントを確認します。パスの数が、通常サポートされる最大値の半分になるようにしてください。詳しくは、ゾーニングの詳細に関するトピックを参照してください。
  4. ファイバー・チャネル・スイッチが、物理的に接続された各システム・ポートに 2 つの追加 NPIV ポートの作成を許可することを確認します。
  5. chiogrp -fctargetportmode transitional コマンドを入力して、transitional モードを使用可能にします。
  6. ホストがホスト入出力用の NPIV ポートを使用していることを確認します。それらのポートにログインしていることを確認するには、lsfabric -host host_id_or_name コマンドを入力します。入出力アクティビティーが発生している場合は、各ホストのコマンド出力の中に、ホスト・ポートに対応し、アクティビティー・フィールドに active と表示されている行が少なくとも 1 行存在します。
    注:
    • 過去 5 分間に入出力が発行されなかったホストは、どのログインに対しても active を表示しません。
    • 優先パスを順守しないホストが、依然として 1 次ポートへの入出力を処理している場合があります。
  7. transitional モードに入ってから少なくとも 15 分経過後、chiogrp -fctargetportmode enabled コマンドを入力して、システムを enabled モードに変更します。