chpartnership

chpartnership コマンドは、指定されたローカルのクラスター化システム (システム) とリモート・システムの間の協力関係の帯域幅を変更するために使用します。これは、メトロ・ミラーまたはグローバル・ミラー操作によるシステム協力関係のバックグラウンド・コピーに使用可能な帯域幅に影響します。さらに、このコマンドを使用して、協力関係を使用不可にしてから再び使用可能にすると、これにより、ローカル・システムを切断してからリモート・システムに再接続することが許可されます。

構文

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>>- chpartnership -- --+- -start -+-- -------------------------->
                       '- -stop --'      

>--+- remote_cluster_id ---+-----------------------------------><
   '- remote_cluster_name -'   

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>>- chpartnership -- -- ---------------------------------------->

>--+-------------------------------------------------+-- ------->
   '- -linkbandwidthmbits -- link_bandwidth_in_mbps -'      

>--+- remote_cluster_id ---+-----------------------------------><
   '- remote_cluster_name -'   

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>>- chpartnership -- --+---------------------+-- --------------->
                       '- -type --+- ipv4 -+-'      
                                  '- ipv6 -'        

>--+---------------------------------+-- ----------------------->
   '- -clusterip --+- newipv4addr -+-'      
                   '- newipv6addr -'        

>--+--------------------------------+-- --+-----------------+--->
   '- -chapsecret -- newCHAPsecret -'     '- -nochapsecret -'   

>-- --+-------------------------------------+-- -- ------------->
      '- -backgroundcopyrate -- percentage -'         

>--+-------------------------------------------------+-- ------->
   '- -linkbandwidthmbits -- link_bandwidth_in_mbps -'      

>--+--------------------------+-- --+- remote_cluster_id ---+--><
   '- -compressed --+- yes -+-'     '- remote_cluster_name -'   
                    '- no --'                                   

パラメーター

-start | -stop
(オプション) メトロ・ミラーまたはグローバル・ミラーの協力関係を開始または停止します。 協力関係を開始または停止するには、いずれかのシステムから chpartnership コマンドを実行します。
-type ipv4 | ipv6
(オプション) 以下のいずれかのストリング (大/小文字を区別します) を使用して、協力関係で使用するインターネット・プロトコル (IP) アドレス形式を指定します。
  • インターネット・プロトコル・バージョン 4 (IPv4) の場合は ipv4
  • インターネット・プロトコル・バージョン 6 (IPv6) の場合は ipv6
これにより、協力関係が ipv4 から ipv6 (あるいはその逆) に移行されます。
-clusterip newipv4addr | newipv6addr
(オプション) 新規パートナー・システムの IP アドレス (ipv4 または ipv6) を指定します。 IP リンク経由で接続されているシステムは、mkippartnership を実行するまでは lspartnershipcandidate で表示されません。 これは、FC ベースあるいは FCoE ベースの接続には適用されません。

このパラメーターは、従来の IP リンク経由で接続されたシステムとの協力関係を構築する場合に指定します。 パートナー・システムの IP アドレスを変更するには、まず chapartnership -stop を指定して協力関係を停止します。

-chapsecret newCHAPsecret
(オプション) パートナー・システムの新規のチャレンジ・ハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) シークレットを指定します。 CHAP シークレットの最大サイズは、8 文字の英数字です。
-nochapsecret
(オプション) パートナー・システムとの認証に使用している CHAP シークレットをリセットします。 協力関係を停止するには、chpartnership -stop を指定します。 ディスカバリー要求の認証がパートナー・システム上でオフにされたら (chsystem -rcauthmethod を指定)、パートナー・システムの CHAP シークレットをリセットします。
-backgroundcopyrate percentage
(オプション) バックグラウンド・コピー操作に使用できる集合リンク帯域幅の最大パーセンテージを指定します。 このパラメーターは、協力関係を停止せずに指定することができます。 このパーセンテージは 0 から 100 までの数値で、デフォルト値は 50 です。これは、最大で集合リンク帯域幅の 50% をバックグラウンド・コピー操作に使用できることを意味します。このコマンドは、-linkbandwidthmbits を除く、すべてのパラメーターと同時に指定することができません。
注: 指定する値がゼロ以外の場合、-backgroundcopyrate 値と -linkbandwidthmbits 値の両方を結合したものが、少なくとも 8 Mbps のバックグラウンド・コピー帯域幅になる必要があります。
-linkbandwidthmbits link_bandwidth_in_mbps
(オプション) 2 つのクラスター化システム (システム) 間の RC リンクの集合帯域幅をメガビット/秒 (Mbps) で指定します。 この値は、1 から 100000 の範囲の数値で、メガビット/秒 (mbps) で指定されます。 このパラメーターは、協力関係を停止せずに指定することができます。 このコマンドは、-backgroundcopyrate を除く、すべてのパラメーターと同時に指定することができません。
注: 指定する値がゼロ以外の場合、-backgroundcopyrate 値と -linkbandwidthmbits 値の両方を結合したものが、少なくとも 8 Mbps のバックグラウンド・コピー帯域幅になる必要があります。
remote_cluster_ID | remote_cluster_name
(必須) 協力関係のリモート・システムの ID または名前を指定します。 指定する値は、lspartnershipcandidate を発行した後に返されるシステム ID または名前のいずれかに一致している必要があります。指定する値は、lspartnership によってリストされるシステム ID または名前のいずれかに一致している必要があります。
要確認: chpartnership を使用してリモート・システムの ID または名前を指定しても、リモート・システムには影響しません。 システム名を変更するには、chsystem を指定します。
システム内関係に使用できる最大帯域幅を構成するには、以下を指定します。
  • ローカル・システムの ID または名前
  • -linkbandwidthmbps および -backgroundcopyrate パラメーター
-compressed yes | no
(オプション) この協力関係で圧縮が有効かどうかを指定します。デフォルト値は no です。

説明

このコマンドは、指定されたローカル・システムとリモート・システムの間の協力関係の帯域幅を変更します。これは、メトロ・ミラー関係あるいはグローバル・ミラー関係でのバックグラウンド・コピー (ローカル・システムからリモート・システム) に使用できる帯域幅に影響します。 リモート・システムからローカル・システムへのバックグラウンド・コピーの帯域幅を変更するには、リモート・システムに対して 2 回目の chpartnership を発行します。

IP リンクを使用して作成された協力関係の CHAP シークレットまたはシステム IP を変更します。 パートナーの CHAP シークレットあるいはシステム IP を変更する前に、協力関係を停止してください。

協力関係の停止を実行すると、状態は fully_configured_stopped に変化する前に短時間だけ not_present になります。
重要:
  • 完全に構成済みのリモート・コピー協力関係から開始した場合は、状態 (lspartnership によって報告される) は fully_configured です。
  • 協力関係の停止を実行すると、状態は fully_configured_stopped になる前に not_present になります (通常は、10 秒間以下)。

必要な変更を行った後、協力関係を開始します。

システムの協力関係を開始するには、その協力関係は partially_configured_stopped または fully_configured_stopped のいずれかの状態でなければなりません。

注: IP 協力関係のローカル・システムとリモート・システムは、同じ IP アドレス・タイプ (IPv4 または IPv6) を使用する必要があります。

呼び出し例

chpartnership -stop cluster1

結果出力

No feedback

割り振り済みバックグラウンド・コピー率を変更するための呼び出し例

chpartnership -backgroundcopyrate 20 remote-system-2

結果出力

No feedback

リンク帯域幅を変更するための呼び出し例

chpartnership -linkbandwidthmbits 1024 remote-system-2

結果出力

No feedback

既存の協力関係を IPv4 から IPv6 タイプに移行するための呼び出し例

chpartnership -stop remote-sys-2
chpartnership -type ipv6 –clusterip fe80::200:f8ff:fe21:67cf remote-sys-2

結果出力

No feedback

パートナーの新規 CHAP シークレットを構成するための呼び出し例

chpartnership –stop remote-system-2
chpartnership –chapsecret newpassword remote-system-2
chpartnership –start remote-system-2

結果出力

No feedback

新規システム IP を構成するための呼び出し例

chpartnership -stop remote-system-2
chpartnership –clusterip 202.49.86.2 –chapsecret newpassword remote-system-2
chpartnership –start remote-system-2

結果出力

No feedback

集合帯域幅とバックグラウンド・コピー率を設定するための呼び出し例

chpartnership -linkbandwidthmbits 2048 -backgroundcopyrate 100 localCluster

結果出力

No feedback

IP 複製リンクで圧縮を有効にするための呼び出し例

chpartnership -compressed yes svtcluster1

結果出力

No feedback