iSCSI 接続ホストを使用するようにシステムを構成するには、いくつかの作業を行う必要があります。この作業には、システムを構成する前に、ホスト・システム上で行う一般的な作業が含まれます。
始める前に
システム上で iSCSI の構成作業を実行する前に、ホスト・マシン上ですべての iSCSI 関連の構成を完了させておくことが重要です。システムは、さまざまなホスト・マシンをサポートしているため、特定のホストに関する具体的な指示および要件については資料を参照してください。サポートされているホストのリストは、次の Web サイトを参照してください。
www.ibm.com/storage/support/storwize/v3700
このタスクについて
iSCSI 用にシステムを構成するには、ホスト・システム上で以下の一般的な作業を実行します。
- ソフトウェア・ベースの iSCSI イニシエーター (例えば、Microsoft Windows iSCSI Software Initiator) を選択し、iSCSI ドライバーのインストールを確認します。
- 必要な場合、ホスト・システム用のマルチパス・ドライバーをインストールして構成します。
さらに、ご使用のシステムの iSCSI 名 (iSCSI 修飾名 (IQN) など) の命名規則を判別します。ホストは ・ノードに接続するために iSCSI 名を使用します。
例えば、各ノードは固有の IQN を持ち、その IQN の一部としてシステム名とノード名が使用されます。例えば、各ノードは固有の IQN を持ち、その IQN の一部としてシステム名とノード名が使用されます。
ポート IP アドレスは、入出力を処理するために iSCSI 接続ホストによって使用される IP アドレスです。
手順
- IPv4 アドレスを持つノードの指定のイーサネット・ポートに対して新規のポート IP アドレスを構成するには、次のコマンド・ライン・インターフェース (CLI) コマンドを入力します。
cfgportip -node node_name | node_id -ip ipv4addr
-gw ipv4gw -mask subnet_mask -failover -vlan vlan_id port_id
ここで、node_name | node_id は構成中のノードの名前または ID を指定し、ipv4addr はイーサネット・ポートの IPv4 アドレス、ipv4gw は IPv4 ゲートウェイ IP アドレス、subnet_mask は IPv4 サブネット・マスクを示し、port_id はイーサネット・ポート ID (1 または 2) を指定します。ポートのリストを表示するには、lsportip コマンドを使用します。
オプションの -failover パラメーターは、その IP がフェイルオーバー IP であり、パートナー・ノードに関連していることを指定します。 指定されたノードが入出力グループ内の唯一のオンライン・ノードである場合は、このノードによってアドレスが構成および提示されます。入出力グループ内のもう 1 つのノードがオンラインになると、そのノードによってフェイルオーバー・アドレスが提示されます。 コマンドが発行されたときに入出力グループ内の 2 つのノードがオンラインである場合は、パートナー・ノードに対して他方のノードによってこのアドレスが提示されます。
オプションの -vlan パラメーターは、iSCSI ホスト接続用に構成された IPv4 アドレスの仮想ローカル・エリア・ネットワーク (VLAN) ID を設定します。
-vlan パラメーターについて詳しくは、CLI を使用した iSCSI 用の VLAN の構成に関する情報を参照してください。
- IPv6 アドレスを持つノードの指定されたイーサネット・ポートに対して新規ポート IP アドレスを構成するには、次の CLI コマンドを入力します。
cfgportip -node node_name | node_id -ip_6 ipv6addr
-gw_6 ipv6gw -prefix_6 prefix -failover -vlan_6 vlan_id port_id
ここで、node_name | node_id は構成中のノードの名前または ID を指定し、ipv6addr はイーサネット・ポートの IPv6 アドレス、ipv6gw は IPv6 ゲートウェイ IP アドレス、subnet_mask は IPv6 サブネット・マスクを示し、port_id はイーサネット・ポート ID (1 または 2) を指定します。ポートのリストを表示するには、lsportip コマンドを使用します。
オプションの -failover パラメーターは、その IP が、パートナーノードに関連したフェイルオーバー IP であることを指定します。 指定されたノードが入出力グループ内の唯一のオンライン・ノードである場合は、このノードによってアドレスが構成および提示されます。入出力グループ内のもう 1 つのノードがオンラインになると、そのノードによってフェイルオーバー・アドレスが提示されます。 コマンド発行時に入出力グループ内の 2 つのノードがオンラインである場合は、指定されたノードに対し、他方のノードによってこのアドレスが提示されます。
オプションの -vlan_6 パラメーターは、iSCSI ホスト接続用に構成された IPv6 アドレスの仮想ローカル・エリア・ネットワーク (VLAN) ID を設定します。
-vlan パラメーターについて詳しくは、CLI を使用した iSCSI 用の VLAN の構成に関する情報を参照してください。
- ノード・イーサネット・ポートから iSCSI IP アドレスを除去するには、以下のいずれかの CLI コマンドを入力します。 次のコマンドは、指定された iSCSI イーサネット・ポートの IPv4 構成を削除します。
rmportip -failover
-node node_name | node_id port_id
ここで、node_name | node_id は、IP アドレスが除去されるイーサネット・ポートを持つノードの名前または ID を指定し、port_id はイーサネット・ポート ID を指定します。イーサネット・ポートの有効値をリストするには、lsportip コマンドを入力します。 オプションの -failover パラメーターは、指定されたデータがフェイルオーバー・データであることを示します。
次のコマンドは、指定された iSCSI イーサネット・ポートの IPv6 構成を削除します。
rmportip -ip_6 -failover
-node node_name | node_id port_id
ここで、-ip_6 は、このコマンドが IPv6 構成を除去することを示し、node_name | node_id は IP アドレスが除去されるイーサネット・ポートを持つノードの名前または ID を指定し、port_id はイーサネット・ポート ID を指定します。イーサネット・ポートの有効値をリストするには、lsportip コマンドを入力します。 オプションの -failover パラメーターは、指定されたデータがフェイルオーバー・データであることを示します。
次のタスク
IP アドレスを構成した後、オプションで以下の iSCSI 項目を作成または構成できます。