コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、FlashCopy® マッピングを作成できます。
始める前に
FlashCopy マッピングでは、ソースとターゲットのボリュームを指定します。ソース・ボリュームおよびターゲット・ボリュームは、以下の要件を満たしている必要があります。
- 両方が同じサイズであること
- 両方が同じクラスター化システム (システム) によって管理されること
このタスクについて
1 つのボリュームは、最大 256 のマッピングのソースになることができます。マッピングは、コピーが必要となった時点で開始されます。
この作業では、以下の手順で、FlashCopy マッピングを作成します。
手順
- ソースおよびターゲット・ボリュームは、正確に同サイズでなければなりません。lsvdisk -bytes CLI コマンドを発行して、ボリュームのバイト単位のサイズ (容量) を検索します。
- mkfcmap CLI コマンドを発行して、FlashCopy マッピングを作成する。
この CLI コマンド例は、FlashCopy マッピングを作成し、コピー速度を設定します。
mkfcmap -source mainvdisk1 -target bkpvdisk1
-name main1copy -copyrate 75
ここで、mainvdisk1 はソース・ボリュームの名前、bkpvdisk1 はターゲット・ボリュームを作成するボリュームの名前、main1copy は FlashCopy マッピングに付ける名前、75 はコピー速度です (MB/秒に相当)。
以下は、コピー速度パラメーターなしに FlashCopy マッピングを作成する際に発行できる CLI コマンドの例を示します。
mkfcmap -source mainvdisk2 -target bkpvdisk2
-name main2copy
ここで、
mainvdisk2 はソース・ボリュームの名前、
bkpvdisk2 はターゲット・ボリュームを作成するボリュームの名前、
main2copy は FlashCopy マッピングを呼び出す際の名前です。
注: コピー速度を指定しない場合は、デフォルト・コピー速度の 50 (2 MB/秒に相当) が使用されます。
指定したソース・ボリュームおよびターゲット・ボリュームが、既存マッピングのターゲット・ボリュームおよびソース・ボリュームでもある場合、作成されるマッピングと既存マッピングはパートナーになります。あるマッピングが差分として作成されると、そのパートナーは自動的に差分になります。1 つのマッピングはパートナーを 1 つだけ持つことができます。
- lsfcmap CLI コマンドを発行して、
作成された FlashCopy マッピングの属性を調べる。
以下は、FlashCopy マッピングの属性を表示する際に発行できる CLI コマンドの例を示します。
lsfcmap -delim :
ここで、-delim は区切り文字を指定します。
以下に、表示される出力の例を示します。
id:name:source_vdisk_id:source_vdisk_name:target_vdisk_id:target_vdisk_name:
group_id:group_name:status:progress:copy_rate:clean_progress:incremental
0:main1copy:77:vdisk77:78:vdisk78:::idle_or_copied:0:75:100:off
1:main2copy:79:vdisk79:80:vdisk80:::idle_or_copied:0:50:100:off