新規ストレージ・ボリュームの作成
Storwize® V3700用 Common Information Model (CIM) エージェントでは、IBMTSSVC_StorageConfigurationService クラスが、IBMTSSVC_StorageVolume インスタンスの作成、変更、および削除に必要なすべてのメソッドを提供します。このクラスでは標準ボリュームを作成します。さらに、IBM 拡張パラメーターおよび Storage Management Initiative – Specification (SMI-S) の 2 つの方式のいずれかを使用してシン・プロビジョニング・ボリュームも作成します。この手順では、これら 2 つの方式の違いについて説明します。
このタスクについて
新規 IBMTSSVC_StorageVolume インスタンスの作成は、次の手順で行います。
手順
IBMTSSVC_Cluster 上で、以下のパラメーターを指定して、新しい IBMTSSVC_StorageVolume の作成に使用する CreateOrModifyElementFromStoragePool() メソッドを適用します。
タスクの結果
SMI-S に基づくシン・プロビジョニング・ボリュームの作成が可能です。 初期予約値を設定するには、ボリュームの初期予約値がデフォルト予約値 (0 KB) にならない場合に限って、Goal パラメーターを使用します。IBMTSSVC_StorageVolumeSetting のインスタンスは、IBMTSSVC_StorageConfigurationCapabilities::CreateSetting() で作成される必要があります。 作成後、このインスタンスの初期の予約値を変更してください。 新規に作成されたインスタンスは、標準ボリュームを作成するための Goal パラメーターとして使用され、20 分後に自動的に削除されます。
次のタスク
以下の例は、ボリューム・ミラーリング機能またはシン・プロビジョニング・ボリューム機能でも使用できるパラメーターです。
- ボリューム上に一定量の未使用の実容量を維持するために使用されます。これは予備容量 と呼ばれます。 この容量は、当初は実容量 (ボリュームが作成された時点で割り当てられた量) に初期設定されます。 ユーザーが実容量を変更すると、予備容量は、使用量と実容量との差にリセットされます。
- ミラーリングされたコピーを作成する数を指定します。 1 または 2 を指定します。
- シン・プロビジョニング・ボリュームのグレーン・サイズを設定します。 これは、RealSize が設定されている場合にのみ有効です。 有効なオプションは、32、64、128、または 256 です。
- ストレージ・プールからシン・プロビジョニング・ストレージ・ボリュームをインポートするために Storwize V3700を要求するのに使用します。
- 作成されるボリュームがシン・プロビジョニング・ボリュームであることを示すために使用されるフラグ。 これは、変更操作には適用されません。 重要: ElementType が 5 として設定されている場合は、このパラメーターを設定しないでください。
- シン・プロビジョニング・コピーの実サイズを示します。 これらのパラメーターを一緒に使用することはできません。重要: ElementType が 5 として設定されている場合は、このパラメーターを設定しないでください。
- 使用量についてどのポイントで警告を起動するかを示すセット・ポイントを示します。 このパラメーターを WarningSizePercent パラメーターと一緒に使用することはできません。
- ボリューム仮想容量に対する実際の使用量の比率を指定します。 その比率に達すると警告が起動されます。 このパラメーターを WarningSizeBytes パラメーターと一緒に使用することはできません。