Storage Management Initiative Specification

Storage Management Initiative Specification (SMI-S) は、Storage Networking Industry Association (SNIA) によって発表された Storage Management Initiative (SMI) の設計仕様です。

SMI-S は、ストレージ管理システムがストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) 内の物理リソースと論理リソースを識別、分類、モニター、および制御するために使用する、セキュアで信頼性が高いインターフェースを規定します。このインターフェースは、SAN の管理対象となる種々の装置およびそれらを管理するためのツールを統合します。

SMI-S は、多数の既存のテクノロジーまたは業界標準に基づいており、以下のものが組み込まれています。

Common Information Model (CIM)
Distributed Management Task Force (DMTF) によって開発された、データの格納と管理のためのオブジェクト・モデル。 CIM により、オブジェクト指向パターンで、装置と装置コンポーネントを編成できます。
Web ベース・エンタープライズ管理 (WBEM) (Web-Based Enterprise Management (WBEM))
同様に DMTF によって開発された階層的なエンタープライズ管理アーキテクチャー。 このアーキテクチャーは、装置、装置プロバイダー、オブジェクト・マネージャー、 およびクライアント・アプリケーションとオブジェクト・マネージャー間の通信用のメッセージング・プロトコルから 構成される管理設計フレームワークを提供する。 CIM の場合、オブジェクト・マネージャーは CIM Object Manager (CIMOM) で、メッセージング・プロトコルは「CIM over HTTP」テクノロジーです。「CIM over HTTP」アプローチでは、CIM データを XML でエンコードし、SAN 内のインターネット・プロトコル・ネットワークを介してクライアント・アプリケーションと CIMOM 間で特定メッセージに入れて送信することが規定されています。
Service Location Protocol (SLP)
クライアント・アプリケーションが CIMOM を検出するために使用するディレクトリー・サービス。

SMI-S は、業界標準となることを意図して、CIM、WBEM、および SLP の汎用機能を拡張し、 ストレージ・ネットワーキング・インターオペラビリティーを実装しています。 例えば、WBEM は、セキュリティー、リソースのロック管理、イベント通知、およびサービス・ディスカバリーの機能を提供します。

Storwize® V3700・システム用 CIM エージェントによってサポートされる SMI-S 準拠のプロファイル、および標準ベースの実装の作成について詳しくは、次の Web サイトをご覧ください。

www.snia.org/forums/smi/tech_programs/smis_home/