JNI または AMCC HBA の構成 (SPARC のみ)

JNI または AMCC ホスト・バス・アダプター (HBA) とドライバーをインストールした後、HBA を構成する必要があります。

このタスクについて

注: JNI アダプターと AMCC アダプターは、Oracle Solaris 8 および 9 でのみサポートされます。

HBA を Solaris オペレーティング・システム用に構成する手順は次のとおりです。

手順

  1. jnic146x.conf ファイルに以下の設定が含まれるように、このファイルを編集して、スイッチ・ファブリックへの HBA 接続をセットアップします。
    automap=1; (動的バインディング)
    FcLoopEnabled=0;
    FcFabricEnabled=1; 
    TargetOfflineEnable=0; 
    LunDiscoveryMethod=1;  (これは、通常、デフォルトです)
    LunRecoveryInterval=10000;
    注: サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) を使用する場合、または SAN からブートする場合は、静的ポート・バインディングを使用する必要があります。それ以外の場合は、動的バインディングを使用します。
  2. 新しい SCSI ターゲット装置および LUN について Solaris オペレーティング・システムに通知するために、(/kernel/drv/ ディレクトリー内の) sd.config ファイルを変更します。 例えば、4 つの LUN がある場合、以下の例のように、4 行を追加します。
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=0;
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=1;
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=2;
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=3;
  3. 以下の手順を実行して、HBA ポートを登録し、ボリュームをホストにマップします。
    注: ホストにモニターが接続されている場合は、ユーザー・インターフェースが表示されます。 モニターが接続されていない場合は、接続モニターを備えた xhost 対応クライアントを使用する必要があります。
    1. xhost 機能を備えた Oracle またはリモート・ホストの接続コンソールにログオンします。
    2. 以下のコマンドを入力して、EZ Fibre 構成ユーティリティーを開始します。 /opt/jni/ezfibre/standalone/ezf

      ユーザー・インターフェースは、両方のアダプターが示されたリストを表示するほか、ターゲットとしてリストされたすべての接続リモート・ポートを表示します。

    3. Storwize® V3700・システムのコマンド・ライン・インターフェースまたは管理 GUI を使用して、HBA ポートをシステムに登録します。
    4. 必要なボリュームを作成し、それらをホストにマップします。
      注: HBA ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) は、/var/adm/messages ファイル、EZ Fibre ユーティリティー、またはシステム候補 HBA ポート・リストから入手するか、Solaris prtconf ツールを使用して入手できます。
    5. ボリュームが作成されてマップされたら、コマンド reboot -- -r を入力してホストを再始動します。
  4. ホストが再始動されたら、EZ Fibre ユーティリティーを再始動します。 すべての使用可能なボリュームが、対応する HBA ターゲットの下にリストされます。
  5. 動的ポート・バインディングと静的 (永続) ポート・バインディングのどちらを使用するか、決定します。 サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) を使用する場合、または SAN からブートする場合は、静的ポート・バインディングを使用する必要があります。それ以外の場合は、動的バインディングを使用します。
  6. 静的バインディングを使用することにした場合、以下の手順を実行して、永続バインディングを使用してシステム制御ボリュームをホストにマップします。
    1. EZ Fibre ユーティリティーを使用して、HBA を選択します。
    2. HBA パネルで 3 番目のタブを選択します。
    3. 「すべてを選択」をクリックします。
    4. 「コミット (Commit)」をクリックします。
    5. 「変更をアクティブにする (Activate Changes)」をクリックします。
    6. 同じ HBA を選択します。
    7. 最初のパネルで、「動的バインディング (Dynamic Binding)」タブを「使用不可」に変更します。
    8. 「コミット (Commit)」をクリックします。
    9. 「変更をアクティブにする (Activate Changes)」をクリックします。
    10. すべての HBA に対して、これらの手順を完了するまで、ステップ 6.a から 6.i を繰り返します。
      重要: EZ Fibre 構成ユーティリティーは、すべての変更内容を /kernel/drv/jnic146x.conf ファイルの末尾に付加します。 再構成を複数回実行すると、このファイルは大きくなることがあります。ドライバーをインストールしたら、jnic146x.conf ファイルのコピーを取っておき、構成変更を行う前にこのファイルを復元してください。
  7. ホストを再始動し、/var/adm/messages ファイルを調べて、HBA がスイッチ・ファブリック接続としてセットアップされていることを確認します。