HP 3PAR システム上の論理装置およびターゲット・ポート
HP 3PAR ストレージ・アレイ上の区画 (ボリューム) は、その区画に手動または自動で割り当てられている仮想論理装置番号 (VLUN) を使用して、仮想ボリュームとしてエクスポートされます。
LUN
HP 3PAR ストレージ・アレイには、高度なシン・プロビジョニング機能があります。 HP 3PAR ストレージ・アレイの最大仮想ボリューム・サイズは、16TB です。 区画の仮想ボリュームは、VLUN の ID によって参照されます。
HP 3PAR ストレージ・アレイは、最大で 4096 の LUN を Storwize® V3700 システムにエクスポートできます (Storwize V3700 システムの最大制限)。 Storwize V3700 システム が PTF 6.2.0.4 の下でサポートする論理装置の最大サイズは 2TB です。 Storwize V3700 ディスプレイには、この容量は表示されず、この容量を超えることもありません。
LUN ID
HP 3PAR ストレージ・アレイは、SCSI 識別記述子のタイプ 3 を使用して、エクスポートされた論理装置を識別します。
論理装置の 64 ビット IEEE 登録記述子 (NAA=5) は、5-OUI-VSID の形式です。
3PAR IEEE 会社 ID は 0020ACh で、残りはベンダー固有の ID です (例えば 50002AC000020C3A)。
LUN の作成と削除
仮想ボリューム (VV) およびそれに対応する論理装置 (VLUN) の作成、変更、または削除は、管理コンソールのプロビジョニング・オプション、または CLI コマンドを使用して行われます。 VV は作成時にすべてゼロにフォーマット設定されます。
- プロビジョニング・メニューを強調表示します。
- 「仮想ボリュームの作成 (Create Virtual Volume)」オプションを選択します。
- 該当する仮想ボリュームを選択し、変更、サイズ変更、または破棄する VLUN を右クリックします。
LUN プレゼンテーション
VLUN のエクスポートは、HP 3PAR ストレージ・アレイの使用可能な FC ポートを介して、仮想ボリューム上のエクスポート・オプションを使用して行われます。 このポートは、セットアップ時に指定され、node : slot : port の表記で識別されるポートを使用して、ホストまたはターゲット (ストレージ接続) のいずれかとして個別に構成されます。
- 論理装置に関連付けられている仮想ボリュームを強調表示します。
- 「エクスポート」を選択します。
特殊な LUN
論理装置の番号付けには、特別な考慮事項はありません。 LUN 0 は、必要に応じてエクスポートできます。
HP 3PAR システム上のターゲット・ポート
HP 3PAR ストレージ・アレイには、デュアル・ポートまたはクアッド・ポートの FC カードが含まれていることがあります。 各 WWPN は、2N:SP:00:20:AC:MM:MM:MM というパターンで識別されます。ここで N はノード、S はスロット、P はコントローラーのポート番号、N はコントローラーのアドレスです。 MM:MM:MM はシステムのシリアル番号を表します。
コントローラー 0 のスロット 1 にあるポート 2 のワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) は 20:12:00:02:AC:00:0C:3A であり、シリアル番号 1303130 の最後の 4 桁を 16 進数で (3130=0x0C3A) 表しています。 このシステムのすべてのポートのワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) は 2F:F7:00:02:AC:00:0C:3A です。
LU アクセス・モデル
すべてのコントローラーはアクティブ - アクティブです。 すべての状態において、コントローラー障害が原因となる故障を避けるために、FC コントローラー・カード間でマルチパスを使用することをお勧めします。 すべての HP 3PAR コントローラーは優先順位が等しいので、特定の LU に排他的なセットを使用しても利点がありません。
LU グループ化
HP 3PAR システムは、LU のグループ化をサポートしていません。
LU 優先アクセス・ポート
すべてのポートがすべてのコントローラーの間でアクティブ - アクティブなので、HP 3PAR ストレージ・アレイには優先アクセス・ポイントがありません。
所有権の検出
所有権の検出は、HP 3PAR ストレージ・アレイには適用されません。