applydrivesoftware
ドライブを更新するには、applydrivesoftware コマンドを使用してください。
構文
>>- applydrivesoftware -- -file --name--------------------------> >--+-----------------------+--+- -drive --drive_id-+------------> | .-firmware-. | '- -all -------------' '- -type --+-fpga-----+-' >--+----------+--+-------------------+--+-------------------+-->< '- -force -' '- -allowreinstall -' '- -allowdowngrade -'
>>- applydrivesoftware -- -cancel -----------------------------><
パラメーター
- -file name
- (必須) 構成ノード上の /home/admin/update/ ディレクトリーにコピーする必要があるファームウェア更新ファイル名を指定します。
- -type fpga | firmware
- (オプション) 更新するドライブ・ファームウェアのタイプを指定します。 ドライブ・ファームウェアの更新は、入出力と並行してオンラインで実行できます。ただし、fpga 更新ではドライブをオフラインにする必要があります。これは、applydrivesoftware コマンドを発行する前にターゲット・ドライブを candidate にする必要があることを意味します。 デフォルト値は firmware です。詳細については、chdrive コマンドを参照してください。
- -all
- (オプション) ドライブ・ファームウェアをシステム内のすべてのドライブに適用することを指定します。ただし、そのドライブがオンラインであり、use member、use spare、あるいは use candidate が指定されている場合に限ります。以下の場合には適用されません。
- 従属ボリュームがあるドライブ
- 非冗長アレイのメンバーであるドライブ
-all を指定する場合、-type を firmware と指定する必要があります。要確認: -all パラメーターは、-drive パラメーターとは異なります。-all を使用する場合は、不適切なドライブは更新をスケジュールするドライブのリストに追加されないためです。 - -drive drive_id
- (オプション) 更新する 1 つのドライブ ID またはドライブ ID のリスト (コロン [:] で区切ったもの) を指定します。ID の最大数は、128 です。128 個を超える場合は、-all を使用するか、複数回 applydrivesoftware を呼び出して更新を完了します。要確認: -drive パラメーターは、-all パラメーターとは異なります。-drive パラメーターを使用して不適切なドライブを指定した場合、applydrivesoftware コマンドは失敗するためです。また、3 つのドライブすべてをクォーラムのホストとして指定した場合、コマンドは失敗します。 -drive オプションを使用して単一のドライブを指定し、そのドライブに use=unused が指定されている場合、ドライブは更新されます。
- -force
- (オプション) 依存ボリューム検査をバイパスします。
デフォルトでは、ドライブに依存しているボリュームがある場合、applydrivesoftware は実行できません。-force を指定するとこの検査がバイパスされ、ドライブ・ソフトウェアの更新を進めることができます。一般に、ドライブ依存ボリュームは、非冗長または機能低下の RAID アレイが原因で生じます。注: -force パラメーターを使用する代わりに、システムの冗長性を復元してください (可能な場合)。重要: -force パラメーターを使用すると、データが失われる可能性があります。このパラメーターは、製品サポート情報による指示がある場合にのみ使用してください。または、ドライブが属するアレイまたはプールのデータ損失が生じるリスクを理解した上で使用してください。
- -allowreinstall
- (オプション) システムがパッケージ内のファイルを含むドライブに現行レベルを (再度) インストールするように指定します。
要確認: このパラメーターの使用は推奨されません。
- -allowdowngrade
- (オプション) システムが (パッケージ内のファイルを含む) ドライブ上のファームウェアをダウングレードすることを許可することを指定します。
要確認: このパラメーターは、製品サポート情報による指示がある場合にのみ使用してください。.
- -cancel
- (オプション) コマンドを停止することを指定します。
説明
このコマンドを使用して、システムによって管理されるドライブのファームウェアを更新します。
このコマンドを使用して更新できるドライブ・ソフトウェアには、次の 2 種類があります。
- ファームウェア
- fpga
ドライブが使用中のときに、ドライブ・ファームウェア更新をオンラインで実行できます。アレイ・メンバー・ドライブ上で使用する場合、applydrivesoftware はドライブに依存するボリュームがあるかどうか検査し、見つかった場合は実行を拒否します。通常、ドライブ依存ボリュームは、非冗長または機能低下の RAID アレイが原因で生じます。可能な場合は、applydrivesoftware コマンドを使用する前に、障害のあるドライブを交換することによってシステムの冗長性を復元する必要があります。これが可能でない場合、例えば、RAID-0 アレイのメンバーであるドライブ上である場合は、別のプールで 2 番目のコピーを追加することによってボリュームに冗長性を追加するか、-force パラメーターを使用して従属ボリューム検査をバイパスすることができます。
要確認: -force は、従属ボリュームのデータ損失が生じる (ファームウェア更新中にドライブに障害が生じた場合に) リスクを理解した上でのみ使用してください。
ドライブ・ファームウェア更新は非同期で行われ、applydrivesoftware コマンドの完了後に終了します。 更新の状況を確認するには、lsdriveupgradeprogress コマンドを使用します。
ドライブの fpga 更新を行うには、ドライブを数分間オフラインにする必要が生じることがあります。
applydrivesoftware を使用して fpga ソフトウェアを更新する前に、ドライブを candidate 状態に変更する必要があります。
fpga 更新は並行して行われ、applydrivesoftware コマンドが戻った後もバックグラウンドで続行されます。
lsdrive N の FPGA_level フィールドで更新が正常に完了したかどうかを確認する必要があります。ここで、N は drive_id です。
要確認: ドライブやエンクロージャーの電源を除去して fpga 更新を中断すると、ドライブが使用不能になる可能性があります。
1 回の applydrivesoftware の呼び出しで更新できるのは 1 つのドライブの fpga のみです。
ドライブを取り外したりエンクロージャーの電源を切ったりする前に、更新が完了したことを確認してください。
呼び出し例
applydrivesoftware -file DRIVE_XXXXXXXX -type firmware -drive 4結果出力
No feedback呼び出し例
ドライブ従属ボリュームが原因で失敗する例:
applydrivesoftware -file DRIVE_XXXXXXXX -type firmware -drive 6結果出力
CMMVC6953E VDisk が指定された MDisk に従属しているため、アクションを完了できません。 強制実行が必要です。呼び出し例
applydrivesoftware -file drivemicrocodepackagev5 -type firmware -all結果出力
No feedback呼び出し例
applydrivesoftware -file drivemicrocodepackagev1 -type firmware -all -allowreinstall結果出力
No feedback呼び出し例
applydrivesoftware -file drivemicrocodepackagev1 -type firmware -all -allowdowngrade結果出力
No feedback呼び出し例
applydrivesoftware -file drivemicrocodepackagev1 -type firmware -all -allowdowngrade -allowreinstall結果出力
No feedback呼び出し例
applydrivesoftware -cancel結果出力
No feedback