CLI を使用したシン・プロビジョニング・ボリュームの修復

コマンド・ライン・インターフェースから repairsevdiskcopy コマンドを使用して、シン・プロビジョニング・ボリューム上のメタデータを修復することができます。

repairsevdiskcopy コマンドは、壊れたメタデータを自動的に検出し、修復します。このコマンドは、修復を行う間、ボリュームをオフラインにしておきますが、その間、入出力グループ間でディスクの移動が阻止されることはありません。

修復操作が正常に完了し、メタデータの破壊のためにボリュームが以前にオフラインであった場合、このコマンドはボリュームをオンラインに戻します。並行修復操作の数は、構成に含まれるボリューム・コピーの数によってのみ制限されます。

repairsevdiskcopy コマンドを発行する場合、修復対象のボリュームの名前または ID を、コマンド・ラインの最後の項目として指定する必要があります。処理が開始した後、修復操作を一時停止またはキャンセルすることはできません。コピーを削除することによってのみ、修復を終了できます。

重要: このコマンドは、メタデータの破壊を報告したシン・プロビジョニング・ボリュームの修復のみに使用してください。
シン・プロビジョニング・ボリューム上のメタデータを修復するには、次のコマンドを発行します。
repairsevdiskcopy vdisk8

このコマンドを発行した後、出力は表示されません。

注:
  1. ボリュームはホストに対してオフラインであるので、修復中にボリュームに対して実行依頼される入出力はすべて失敗します。
  2. 修復操作が正常に完了すると、メタデータの破壊エラーには、修正済みのマークが付けられます。
  3. 修復操作が失敗すると、ボリュームはオフラインのままになり、エラーがログに記録されます。

CLI を使用したシン・プロビジョニング・ボリューム修復の進行状況の確認

指定したボリュームのシン・プロビジョニング・ボリューム・コピーの修復進行状況をリストするには、lsrepairsevdiskcopyprogress コマンドを発行します。ボリュームを指定しない場合、このコマンドは、システム内で行われているシン・プロビジョニング・コピーすべての修復進行状況をリストします。
注: このコマンドは必ず repairsevdiskcopy コマンドの実行後に実行してください。repairsevdiskcopy コマンドは、サポート・チームが推奨する修正手順で求められたときに限り実行する必要があります。