ストレージ・システム用の FlashCopy マッピングのガイドライン
FlashCopy® マッピングで使用するボリュームを作成する前に、入出力のタイプと更新の頻度を考慮したか確認します。
FlashCopy 操作のパフォーマンスは、ソース・ディスクとターゲット・ディスクのパフォーマンスに直接比例します。ソース・ディスクが高速で、ターゲット・ディスクが低速の場合、ソース・ディスクは、ソースへの書き込みの前にターゲットで書き込み操作が発生するのを待たなければならないため、ソース・ディスクのパフォーマンスは低下します。
Storwize® V3700が 提供する FlashCopy 実装では、 ソース・ディスクに対して書き込みが行われるたびに少なくとも 256 K 単位でコピーします。 つまり、すべての 書き込みで、少なくとも、 ソースからの 256 K の読み取り、ターゲットでの同じ 256 K の書き込み、 かつ、ターゲットでの元の変更の書き込みが必要となります。 したがって、アプリケーションが小さな 4 K の書き込みを完了しても、256 K の書き込みになります。
このオーバーヘッドがあるため、 アプリケーションが FlashCopy 操作中に完了する入出力のタイプを考慮してください。 ストレージを過負荷にしないようにします。 FlashCopy 機能がアクティブな場合、計算に大きな加重が含まれます。 加重は、実行される入出力のタイプによって決まります。 無作為な書き込みの場合、順次書き込みよりもはるかにオーバーヘッドが大きくなります。 例えば、順次書き込みでは 256 K 全体がコピーされる場合があります。
FlashCopy ソース・ボリュームおよび FlashCopy ターゲット・ボリュームは、可能な限り多数のストレージ・プール間に広げることができます。 これによって、単一ストレージ・システムのボトルネックの可能性が 制限されます (ストレージ・プールにさまざまなストレージ・システムからの MDisk が 含まれているという前提で)。 しかし、これでも、すべてのターゲット・ボリュームを単一のストレージ・システムで保持する場合は、ボトルネックが生じる可能性が残ります。 必ず適切な加重を計算に入れてください。