applysoftware

applysoftware コマンドは、クラスター化システム (システム) を新しいレベルのシステム・コード (コード) に更新するために使用します。

構文

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>>- applysoftware -- --+----------+-- -------------------------->
                       '- -force -'      

>--+- -file -- filename_arg --+------------+-+-- -- -- --------><
   |                          '- -prepare -' |            
   +- -abort --------------------------------+            
   +- -complete --+----------+---------------+            
   |              '- -paced -'               |            
   +- -resume --+----------+-----------------+            
   |            '- -paced -'                 |            
   '- -pacednext ----------------------------'            

パラメーター

-force
(オプション) システムの冗長性が欠如している場合であっても、更新または打ち切りを続行するように指定します。冗長検査を使用不可にすると、データが失われたり、データへのアクセスが失われる可能性があります。1 つ以上のノードがオフラインの場合は、abort パラメーターと一緒に force パラメーターを使用してください。
重要: force パラメーターを使用すると、アクセスが失われる可能性があります。 このパラメーターは、製品サポート情報による指示がある場合にのみ使用してください。
-file filename_arg
(必須) インストールする更新パッケージのファイル名を指定します。applysoftware コマンドを実行する前に、更新パッケージを構成ノードにコピーしてください。
注: file パラメーターは、abort パラメーターと一緒には使用できません。
-prepare
(オプション) システムのコード・レベルを手動で更新する準備をします。
注: 以下のことを行うことができます。
  • prepare パラメーターを file パラメーターと一緒に使用する
  • prepare パラメーターを abort パラメーターと一緒には使用しない
  • 準備済み状態にするために、force パラメーターを prepare パラメーターと一緒には使用しない
-abort
(更新を停止する場合に必要) 停滞したあるいは準備済みの更新を停止し、システムを元のコード・レベルに戻すように指定します。
注: abort パラメーターを force パラメーターと一緒に使用することはできますが、file あるいは prepare パラメーターと一緒に使用することはできません。
abort パラメーターは、lsupdate コマンドによって以下の状況が報告される場合にも使用することができます。
  • prepare_failed
  • prepared (すべてのノードがオンラインの場合)
-complete
(オプション) 更新完了プロセスを開始します。これは、paced オプションが設定されていない場合は自動処理、paced オプションが設定されている場合はペースに合わせた処理になります。
-resume
(オプション) 停止された自動更新、更新のキャンセル、または更新完了プロセスを、停止の原因となったステップを再試行することによって再開します。更新完了プロセスは paced になります (そのオプションが設定されている場合)。
-paced
(オプション) 更新完了をペースに合わせた処理にするよう指定します。 システムは、どのノードも自動ではオフラインにせず、ユーザーが -pacednext を使用するのを待ちます。
-pacednext
(オプション) ペースに合わせた更新の一環として、次のノードを更新します。

説明

このコマンドは、システムを新しいレベルのコードに更新する処理を開始します。applysoftware コマンドは、特定のノードを更新するためのサービス・アクション (ユーザーのペースに合わせた更新) として、またはシステム上のすべてのノードを更新する自動更新・プロセスとして、ノードにコードのレベルを適用します。

applysoftware コマンドをサービス状態で使用することはできません。これは、このコマンドを使用して正常に完了するには、システムが稼働中である必要があることを意味します。 このコマンドは同期であるため、成功または失敗を報告します。

ファイル名で指定したコード・パッケージは、最初に /home/admin/update ディレクトリー内の現行構成ノードにコピーする必要があります。ファイルをコピーするには、PuTTy セキュア・コピー (scp) アプリケーションを使用します。

applysoftware コマンドが正常に完了すると、lsupdate コマンドは、状況が準備済みであることを報告します。applysoftware コマンドが失敗すると、lsupdate コマンドは、状況が非アクティブであることを報告します。

prepare パラメーターが指定された場合、更新を正常に完了するには、このパラメーターが成功する必要があります。実際の更新と同じパッケージを使用して準備することをお勧めします。prepare パラメーターは、lsupdate コマンドが状況を準備済みと報告している間は、(システムが準備済みになった後でも) abort パラメーターを使用してキャンセルすることができます。
重要: prepare パラメーターはタイムアウトになる場合があります。タイムアウトが起きると、prepare パラメーターによって非同期状態が発生し、lsupdate コマンドは、状況を「準備中」として報告します。これが発生した場合は、lsupdate更新が「準備済み」として報告されるまで待ってから、手動更新プロセスに進みます。
コマンドは、更新処理が正常に完了すると、すぐに完了します。以下の場合は、コマンドが実行されず、更新パッケージは削除されます。
  • 該当のパッケージが破損のため完全性検査に合格しない。
  • システム内のいずれかのノードに、新しいコードでサポートされないハードウェア・タイプがある。
  • 現在インストールされているコードからの更新が、新しいコード・レベルではサポートされない。
  • リモート・システムのコード・レベルが新しいコードと非互換である。
  • ノードの状況に従属するボリュームがある。
    注: 更新中にデータへのアクセスが失われても対応できる場合は、force パラメーターを使用してこの状態を指定変更できます。先へ進む前に、node パラメーターを指定した lsdependentvdisks コマンドを使用して、コマンド実行時のノード従属ボリュームをリストしてください。 コマンドがエラーを返した場合は、すべてのノードからアクセス可能な MDisk にクォーラム・ディスクを移動します。 エラーが返されなくなるまで、コマンドを繰り返し実行します。

実際の更新は、非同期的に完了します。

呼び出し例

applysoftware –file filename_arg

結果出力

No feedback

呼び出し例

applysoftware -prepare -file INSTALL_6.4.0.0

結果出力

No feedback

呼び出し例

applysoftware -abort

結果出力

No feedback

呼び出し例

applysoftware -file softwareupdate

結果出力

No feedback

呼び出し例

applysoftware -complete -force

結果出力

No feedback

呼び出し例

applysoftware -resume -paced

結果出力

No feedback

呼び出し例

applysoftware -pacednext -force

結果出力

No feedback