HP MA および EMA 定義

一部のストレージ関連用語の定義は、IBM® と HP で異なることがあります。

表 1 では、IBM および HP 資料で使用されている用語が、それぞれ異なる意味で定義されています。
表 1. IBM と HP 用語の比較
IBM用語 IBM 定義 HP 用語 HP 定義
コンテナー オブジェクトを保持する可視のユーザー・インターフェース・コンポーネント。 コンテナー (1) データを保管できるエンティティー。1 つの物理装置、または物理装置のグループのどちらも該当する。 (2) ストレージ・セットとしてリンクされた単一ディスクまたはディスク・ドライブのグループを表す仮想の内部コントローラー構造。 ストライプ・セットおよびミラー・セットは、コントローラーが装置の作成に使用するストレージ・セット・コンテナーの例である。
装置 コンピューターと一緒に使用される機器。 通常、装置はシステムと直接対話しないが、コントローラーによって制御される。 装置 物理的形態では、SCSI バスに接続可能な磁気ディスク。 この用語は、コントローラー構成の一部となっている物理装置、 つまり、コントローラーが認識している物理装置を表すのにも使用される。 ユニット (ボリューム) は、装置がコントローラーに認識されると、装置から作成できる。
単なるディスクの集まり (JBOD) 非 RAID を参照。 単なるディスクの集まり (JBOD) 他のコンテナー・タイプに構成されないシングル・デバイス論理装置のグループ。
ミラー・セット RAID 1 を参照。 ミラー・セット ボリューム上の全データの完全かつ独立したコピーを維持する、複数の物理ディスクの RAID ストレージ・セット。 このタイプのストレージ・セットは、信頼性が高く、装置障害耐性が高いという利点をもつ。 RAID レベル 1 ストレージ・セットは、ミラー・セットと呼ばれる。
非 RAID 新磁気ディスク制御機構 (RAID) 内にないディスク。 非 RAID 単なるディスクの集まり (JBOD) を参照。
RAID 0 RAID 0 では、多数のディスク・ドライブを結合して、1 つの大きなディスクとして提示できる。RAID 0 ではデータの冗長性はない。 1 つのドライブで障害が発生した場合、すべてのデータが失われる。 RAID 0 ディスク・ドライブのアレイ全体でデータをストライピングする RAID ストレージ・セット。1 つの論理ディスクが複数の物理ディスクにスパンし、 入出力パフォーマンスを高めるための並列データ処理を可能にする。 RAID レベル 0 のパフォーマンス特性は優れているが、この RAID レベルだけは冗長性を提供しない。 RAID レベル 0 ストレージ・セットがストライプ・セットと呼ばれる。
RAID 1 複数の同一データ・コピーを分離したメディア上で維持する ストレージ・アレイの形式。ミラー・セットとも呼ばれる。 RAID 1 ミラー・セット を参照。
RAID 5 パリティー RAID の形式の 1 つ。この形式では、 ディスクが独立して動作し、データ・ストリップ・サイズは エクスポートされるブロック・サイズより小さくならず、 パリティー検査データはアレイのディスク間で分散される。 RAID 5 RAIDset を参照。
RAIDset RAID 5 を参照。 RAIDset ディスク・アレイ内の 3 つ以上のメンバー全体でデータおよびパリティーをストライピングする、特別に開発された RAID ストレージ・セット。 RAIDset は、RAID レベル 3 と RAID レベル 5 の最良の特性を結合する。 RAIDset は、アプリケーションが書き込み集約でない限り、中小規模の入出力要求を持つ大部分のアプリケーションに最適のものである。 RAIDset は、パリティー RAID と呼ばれることがある。 RAID レベル 3/5 のストレージ・セットが RAIDset と呼ばれる。
区画 ハード・ディスク上のストレージの論理分割の 1 つ。 区画 ホストに対して論理装置として提示される、コンテナーの論理分割の 1 つ。
ストライプ・セット RAID 0」を参照。 ストライプ・セット RAID 0」を参照。