CLI を使用したホスト・オブジェクトの構成

コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、ホスト・オブジェクトを作成できます。

始める前に

ファイバー・チャネル接続ホスト上でホスト・オブジェクトを構成する場合、すべてのゾーンおよびスイッチ構成が完了したことを確認してください。 また、構成をテストして、ゾーニングが正しく作成されたことを確認してください。

iSCSI 接続を使用するクラスター化システム (システム) 上でホスト・オブジェクトを構成する場合は、必要なホスト・システム構成が完了していること、および iSCSI 接続用にシステムを構成したことを確認してください。

少なくとも 1 つの WWPN または iSCSI 名が指定されている必要があります。

このタスクについて

ホスト・オブジェクトを作成するには、以下の手順を使用します。

手順

  1. mkhost CLI コマンドを発行して、ファイバー・チャネル接続ホスト用の論理ホスト・オブジェクトを作成する。ホスト内のホスト・バス・アダプター (HBA) にワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を 割り当てます。
    これは、 ファイバー・チャネル接続ホストを作成するために発行できる CLI コマンドの例です。
    mkhost -name new_name -fcwwpn wwpn_list
    ここで、new_name はホストの名前、wwpn_list は HBA の WWPN です。
  2. iSCSI 接続ホストを作成するために、以下の CLI コマンドを発行する。
    mkhost -iscsiname iscsi_name_list
    ここで、iscsi_name_list には、このホストの 1 つ以上の iSCSI 修飾名 (IQN) を指定します。 コマンド・ラインの制限に達しない限り、最大 16 個の名前を指定できます。 それぞれの名前は、iSCSI 規格 RFD 3720 に適合している必要があります。
  3. ポートをファイバー・チャネル接続ホストに追加するために、addhostport CLI コマンドを発行する。
    例えば、次のような CLI コマンドを発行します。
    addhostport -hbawwpn wwpn_list new_name 
    このコマンドは、ステップ 1 で作成されたホストに、別の HBA WWPN wwpn_list を追加します。
  4. ポートを iSCSI 接続ホストに追加するために、addhostport CLI コマンドを発行する。
    例えば、次のような CLI コマンドを発行します。
    addhostport -iscsiname iscsi_name_list new_name 
    ここで、iscsi_name_list には、ホストに追加する IQN のコンマ区切りのリストを指定します。 このコマンドは、ステップ 2 で作成されたホストに IQN を追加します。
  5. iSCSI 入出力についてホストの認証に使用されるチャレンジ・ハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) シークレットを設定するために、chhost CLI コマンドを発行する。 このシークレットは、ホストとシステム間で共有されます。例えば、次のような CLI コマンドを発行します。
    chhost -chapsecret chap_secret
    ここで、chap_secret は、iSCSI 入出力についてホストの認証に使用される CHAP シークレットです。 ホストごとの CHAP シークレットをリストするには、lsiscsiauth コマンドを使用します。 前に設定されたホストの CHAP シークレットをクリアするには、chhost -nochapsecret コマンドを使用します。

次のタスク

システム上にホスト・オブジェクトを作成した後、ボリューム をホストにマップできます。

ホスト・システム上でディスクを発見できない場合、または各ディスク用に使用可能なパスの数が予想より少ない場合、ホスト・システムとシステム間の接続をテストします。ホストへの接続のタイプによって、このステップは異なる場合があります。iSCSI 接続ホストの場合、ホストから Storwize® V3700への ping により、ホストと Storwize V3700のポート間の接続をテストします。Storwize V3700のホスト構成について、ファイアウォールおよびルーターの設定が正しく構成されていることを確認し、サブネット・マスクとゲートウェイの値が正しく指定されているか検証します。

ファイバー・チャネル接続ホストの場合、アクティブ・スイッチ構成にホスト・ゾーンが含まれていることを確認し、ホスト・ポートのリンク状況を検査します。 エンドツーエンド接続を検査するには、lsfabric CLI コマンドを使用するか、管理 GUIの「サービスおよび保守」コンテナーの下の「ファブリックの表示」パネルを使用します。