DC 給電部への DC 電源機構の接続

DC 電源の Storwize® V3700 エンクロージャーには、2 つの電源機構装置 (PSU) が収納されています。各装置を、適切な -48V DC 給電部に接続する必要があります。電源回路に障害が発生した場合の冗長性を提供するために、2 つの PSU をそれぞれ別個の DC 給電部に接続してください。

付属のケーブルを使用して、DC PSU を給電部に接続します。装置を DC 給電部に接続するには、IBM® 提供の DC 電源ケーブル (IBM 部品番号 00AR087) のみを使用してください。

各 PSU ケーブルは、20A の回路ブレーカーで保護する必要があります。以下の説明では、回路ブレーカーが DC 電力配分装置とは分離されていることが前提になっています。詳しくは、DC 電力配分装置の資料および回路ブレーカーの資料を参照してください。回路ブレーカーを電力配分装置に接続する際、および DC 電源ケーブルを回路ブレーカーに接続する際は、それらの資料に示された指示に従ってください。

ケーブルの一端には、DC PSU に適合するプラグが付いています。ケーブルのもう一端にある個別のワイヤーの端には、M6 スタッドに適合するように設計された直径 6 mm の終端リングが付いています。終端リングを給電部に接続した後で、適切なストレイン・リリーフを施してください。表 1 に、ワイヤーの色のリストを示します。

表 1. DC ケーブルのワイヤーの色分け
機能
青色 戻る
緑色 / 黄色 アース
茶色 -48V

DC 電源ケーブルの長さは 4 m です。このケーブルは、PSU に接続する前に、DC 給電部に接続してください。PSU には電源スイッチがないため、電源を接続するとすぐに出力が供給され、エンクロージャーが稼働中になります。

供給される電力は、表 2 にリストされた入力要件に適合していなければなりません。

表 2. DC 電源機構の入力要件
要件 最小 最大
電圧 (V DC) -48 -60
瞬間電圧 (1 秒以内の場合の V DC) -36 -75
初期電源オン時の起動電流 (-48V DC) 34 A
電源オフ通知の前の仕様外時間 5 ms

DC 給電部への接続は訓練を受けたサービス担当員が行う必要があります。使用する装置のすべての要件に従って接続が行われていることを確認してください。

DC 電源ケーブル全体を単一ラックに収納する必要があります。ケーブルをラックの外部に出して別のラックへと延ばさないでください。

リング終端を別のコネクターと交換する必要がある場合、ワイヤーのゲージと使用可能な電流に適合した適切なサイズと定格の UL 規格認定取得済みのコネクターを選択してください。リング終端は、製造メーカーによって提供される指示に従って取り付けてください。