prestartfcmap
prestartfcmap コマンドは、FlashCopy® マッピングを開始できるように準備するために使用します。 このコマンドは、ソース・ボリュームが宛先となっているすべてのデータのキャッシュをフラッシュし、マッピングの開始までキャッシュを強制的にライトスルー・モードにします。
構文
>>- prestartfcmap -- --+------------+-- --+- fc_map_id ---+---->< '- -restore -' '- fc_map_name -'
パラメーター
- -restore
- (オプション) 復元 (restore) フラグを指定します。 これにより、ターゲット・ボリュームが別のアクティブ・マッピングでソース・ボリュームとして使用される場合でも、マッピングの準備が強制されます。 アクティブ・マッピングの状態は、copying、suspended、または stopping です。
- fc_map_id | fc_map_name
- (必須) 準備するマッピングの名前または ID を指定します。
説明
このコマンドは、単一のマッピングを後続の開始用に準備します。 準備ステップにより、ソース・ボリューム用のキャッシュにあるすべてのデータが最初にディスクに転送されるようになります。 このステップにより、作成されたコピーは、オペレーティング・システムがディスク上に存在すると予期しているものと整合します。
restore パラメーターを使用すると、ターゲット・ボリュームが別のアクティブ・マッピングでソース・ボリュームとして使用される場合でも、マッピングの準備を強制することができます。 この場合、マッピングは lsfcmap ビューに示すように復元されます。 ターゲット・ボリュームが別のアクティブ・マッピングのソース・ボリュームでないマッピングを準備する際に restore パラメーターを指定した場合、このパラメーターは無視されます。
注: 整合性グループの一部である FlashCopy マッピングを準備するには、prestartfcconsistgrp コマンドを使用する必要があります。
マッピングを準備するためには、その前にそのマッピングを idle_or_copied または stopped の状態にしておく必要があります。prestartfcmap コマンドが処理されると、マッピングは準備中状態になります。 準備が完了すると、マッピングは準備済み状態に変わります。 この時点で、マッピングを開始する準備ができました。
重要: このコマンドの完了には、かなりの時間がかかることがあります。 例えば、ボリュームが prepared 状態にあるときは、応答時間が長くなる可能性があります。
FlashCopy マッピングのターゲットがメトロ・ミラー関係またはグローバル・ミラー関係の 2 次ボリュームである場合 (FlashCopy ターゲットがリモート・コピーの 2 次になります)、このコマンドは拒否されます。リモート・コピーにはメトロ・ミラーとグローバル・ミラーが含まれます。
注: リモート・コピーがアイドリング状態または切断されている場合は、FlashCopy とリモート・コピーが同じボリュームを指している場合でも、補助ボリュームが必ずしも 2 次ボリュームであるとは限りません。 この場合、FlashCopy マッピングを開始することができます。
次の場合、FlashCopy マッピングは失敗します。 - リモート・コピーがアクティブである。
- FlashCopy ターゲット (およびリモート・コピーの 1 次ターゲット) ボリュームがオフラインである。 これが発生すると、FlashCopy マッピングは停止し、ターゲット・ボリュームはオフラインのまま残ります。
注: このコマンドが指定された場合、rc_controlled 状態のマップはビューに表示されません。
呼び出し例
prestartfcmap 1
結果出力
No feedback