IBM XIV Storage System のモデル上の論理装置およびターゲット・ポート

IBM® XIV® Storage System で、 論理装置 (LU) は、LUN と同じ特性を持つ列挙デバイスです。

LUN

IBM XIV Storage System 論理装置は、ボリューム と呼ばれます。 IBM XIV Storage System およびボリュームは、 すべてが同一の特性を共有する列挙デバイスです。

単一の IBM XIV Storage System ボリュームは、Storwize® V3700のストレージ・プールに割り振られる容量全体を潜在的に消費する可能性があり、Storwize V37001 PB LUN サイズ制限を超える可能性もあります。 1 PB 以上の LUN はすべて、1 PB に切り捨てられ、LUN へのパスごとに警告メッセージが生成されます。

IBM XIV Storage System ボリュームは、17,179,869,184 バイト (17 GB) のチャンクを消費します。ただし、任意のブロック数でボリュームを作成できます。

LUN ID

IBM XIV Storage System の モデルによってエクスポートされる LUN は、VPD ページ 0x83 で識別記述子 0、1、および 2 を報告します。 Storwize V3700は、EUI-64 準拠のタイプ 2 記述子 CCCCCCMMMMMMLLLL を使用します。ここで、CCCCCC は IEEE 会社 ID、MMMMMM は 16 進数に転記されるシステム・シリアル番号 (例: 10142->0x010142)、LLLL は、LUN が作成されるたびに値が増やされる 0000-0xFFFF です。 LLLL 値を識別するには、IBM XIV Storage System GUI または CLI を使用して、ボリューム通し番号を表示します。

LUN の作成と削除

IBM XIV Storage System LUN は、IBM XIV Storage System GUI または CLI を使用して作成および削除されます。 LUN は、作成後、すべてゼロにフォーマットされますが、重大なフォーマットの遅延を回避するために、ゼロは書き込まれません。

特殊な LUN

IBM XIV Storage System システムは、特殊な LUN を使用しません。0 を含めて、任意の有効な LUN を使用してストレージを提示できます。

LU アクセス・モデル

IBM XIV Storage System システムには、モジュールによる LUN の特定の所有権はありません。 システム内のすべてのディスク全体にデータがストライピングされるので、一般に、ターゲット・ポートの選択によってパフォーマンスは影響を受けません。

LU グループ化

IBM XIV Storage System のモデルは、 LU グループ化を使用しません。すべての LUN は独立したエンティティーです。 単一の IBM XIV Storage System ボリュームを偶発的な削除から保護するために、単一の Storwize V3700クラスター化システムにマップされるすべての LUN を含む整合性グループを作成することができます。

LU 優先アクセス・ポート

IBM XIV Storage System のモデルには、優先アクセス・ポートはありません。

所有権の検出

IBM XIV Storage System のモデルには、 所有権は関係ありません。

XIV Nextra システム上の LUN プレゼンテーション

XIV Nextra™ LUN は、次の規則を使用して Storwize V3700・インターフェースに提示されます。
  • LUN は、1 つ以上の選択されたホストに提示することができます。
  • XIV Nextra マップは、LUN ペアとリンク・ホストのセットで構成されます。
  • 1 つのボリュームはマップに一度しか表示できません。
  • 1 つの LUN はマップに一度しか表示できません。
  • 1 つのホストは 1 つのマップにしかリンクできません。
XIV Nextra LUN を Storwize V3700に提示するには、以下のステップを実行します。
  1. Storwize V3700・システムで管理する予定のすべてのボリュームを使用してマップを作成します。
  2. Storwize V3700・システム内のすべてのノード・ポートの WWPN をそのマップにリンクします。 各 Storwize V3700・ノード・ポート WWPN は、XIV Nextra システムによって個別のホストとして認識されます。

IBM XIV Type Number 2810 システム上の LUN プレゼンテーション

IBM XIV Storage System Type Number 2810 LUN は、次の規則を使用して Storwize V3700・インターフェースに提示されます。
  • LUN は、1 つ以上の選択されたホストまたはクラスターに提示することができます。
  • クラスターは、ホストの集合です。
IBM XIV Storage System Type Number 2810 LUN を Storwize V3700に提示するには、以下のステップを実行します。
  1. IBM XIV Storage System GUI を使用して、Storwize V3700・システム用の IBM XIV Storage System のクラスターを作成します。
  2. Storwize V3700内のノードごとに 1 つのホストを作成します。
  3. ステップ 2 で作成した各ホストにポートを追加します。 対応するノード上のポートごとにポートを 1 つ追加する必要があります。
  4. ステップ 1 で作成したクラスターにボリュームをマップします。

XIV Nextra システム上のターゲット・ポート

XIV Nextra システムはシングル・ラック・システムです。 すべての XIV Nextra WWNN には、最後の 2 桁の 16 進数字としてゼロが含まれます。 次の例で、WWNN 2000001738279E00 は、IEEE 拡張です。数値 1 から始まる WWNN は IEEE 48 ビットです。
WWNN 2000001738279E00 
WWPN 1000001738279E13 
WWPN 1000001738279E10 
WWPN 1000001738279E11 
WWPN 1000001738279E12

IBM XIV Type Number 2810 システム上のターゲット・ポート

IBM XIV Storage System Type Number 2810 システムはマルチ・ラック・システムですが、シングル・ラックのみがサポートされます。 すべての IBM XIV Storage System Type Number 2810 WWNN には、最後の 4 桁の 16 進数字としてゼロが含まれます。 例えば、次のとおりです。
WWNN 5001738000030000
WWPN 5001738000030153
WWPN 5001738000030121