Storwize V3700 の概要
各 IBM® Storwize® V3700 システムは、仮想化 RAID ストレージ・システムです。
Storwize V3700 マシン・コード
IBM Storwize V3700は、IBM Spectrum Storage™ ファミリーの一部である IBM Spectrum Virtualize™ マシン・コードで構築されています。
Storwize V3700 のハードウェア
Storwize V3700 ストレージ・システム は、一連のドライブ・エンクロージャーで構成されます。コントロール・エンクロージャーには、ディスク・ドライブと 2 つのノード・キャニスターが収容されています。 拡張エンクロージャーには、 ディスク・ドライブと 2 つの拡張キャニスターが入っています。
図 1 に、従来の RAID ストレージ・システムとしての Storwize V3700 システムを示します。 内蔵ドライブはアレイに構成されます。ボリュームは、そのようなアレイから作成されます。

2 つのノード・キャニスターは、入出力グループ と呼ばれます。 ノード・キャニスターは、ボリューム上の入出力サービスを担当します。 1 つのボリュームは両方のノード・キャニスターからサービスを受けるため、1 つのノード・キャニスターが故障した場合やオフラインになった場合でも、可用性は失われません。
ボリュームのタイプ
システム管理
Storwize V3700 ノードは単一のシステムとして作動し、システム管理およびサービスの単一制御点を提示します。 システム管理およびエラー報告は、イーサネット・インターフェースを介してシステム内のノードの 1 つ (構成ノードと呼ばれます) に提供されます。 構成ノードは、Web サーバーを稼働し、コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を提供します。 構成ノードの役割は、どのノードでも実行できます。 現行の構成ノードに障害が発生すると、他のノードが構成ノードになります。 各ノードも、ハードウェア・サービス・アクションを実行するためのコマンド・ライン・インターフェースおよび Web インターフェースを提供します。
ファブリック・タイプ
ホストと Storwize V3700 ・ノードの間の入出力操作および Storwize V3700 ・ノードと RAID ストレージ・システムの間の入出力操作は、SCSI 規格を使用して実行されます。 Storwize V3700 ・ノードは、専用 SCSI コマンドを使用して相互に通信します。
Fibre Channel 接続および Fibre Channel over Ethernet (FCoE) 接続は、オプションの FCoE フィーチャーがインストールされた Storwize V3700 でサポートされます。
表 1 は、ホスト、ノード、および RAID ストレージ・システムの間の通信に使用できるファブリック・タイプを示しています。 取り付けられたすべてのファブリック・タイプを同時に使用することができます。
通信タイプ | ホストから Storwize V3700 | Storwize V3700 からストレージ・システムへ |
---|---|---|
ファイバー・チャネル SAN | はい、ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターを使用 | はい、ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターを使用 |
iSCSI (1 Gbps イーサネット) | Yes | いいえ |
iSCSI (10 Gbps イーサネット) | はい、10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターを使用 | いいえ |
Fibre Channel over Ethernet | はい、10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターを使用 | はい、10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターを使用 |