Easy Tier 加速モード

IBM® Easy Tier® 機能とプール平衡化機能によってエクステント・マイグレーションのモード速度を変更できます。

通常、システムでは Easy Tier 加速モードを off に設定して稼働します。このシステム・デフォルト速度は、マイグレーションがシステム・パフォーマンスに影響しないように設定されています。

現在構成済みの値を表示するには、lssystem コマンドを入力します。 easy_tier_acceleration のデフォルト・ビューは off です。 通常モード (システム・デフォルト) でのエクステント・マイグレーションの最大速度は 12 GB/5 分です。easy_tier_accelerationon に設定されている場合、最大マイグレーション速度は 48 GB/5 分です。加速モードでのマイグレーション速度 48 GB/5 分は、常に保証されているわけではありません。

次のように chsystem コマンドを使用して加速モードをオンにし、マイグレーション速度の制限を 12 GB/5 分から 48 GB/5 分に拡張できます。
chsystem -easytieracceleration on
次のように加速モードをオフにすると、12 GB/5 分の速度に戻すことができます。
chsystem -easytieracceleration off
また、次の例のように、新規容量を素早く利用するために、加速モードを一時的に有効にすることもできます。
  • 既存の層への追加を行うか、プールに新規の層を追加することにより、既存のストレージ・プールに容量を追加した場合。 加速モードを有効にすると、システムは既存のボリュームを新規容量に素早く分散できます。
  • プール間で複数のボリュームをマイグレーションしていて、ターゲット・プールにソース・プールより多くの層がある場合。 ストレージ・プール間のボリューム・マイグレーションでは、ボリュームのエクステントの層が保持されます。 加速モードを有効にすると、システムはターゲット・プール内にある追加の層を素早く利用できるようになります。

管理対象ディスクの過負荷によるパフォーマンスの問題が生じる可能性を回避するために、加速モードはシステム・アクティビティーが少ない期間に使用してください。