iSCSI ネットワークでのキュー項目数の制限
キュー項目数とは、装置上で並列実行できる入出力操作の数です。 iSCSI ネットワークの構成を設計する場合は、アプリケーション障害を防止するために、各ノードのキュー項目数を推定する必要があります。
ノードで最大待機コマンド数に達すると、Resource unavailable などのエラー・コードがホストに戻されます。 この状態が 15 秒を超えて続くと、多くのオペレーティング・システムはリカバリーできません。 この状態が発生すると、1 つ以上のサーバー上でアプリケーション・エラーやアプリケーション障害が起こる可能性があります。
キュー項目数計算の公式では、以下の因数を考慮します。
- 待機コマンドの最大数は、ノード単位で計算されます。 入出力グループには 2 つのノードがあります。 入出力グループ内の 1 つのノードが使用不可になっても、システムは引き続き機能します。 したがって、入出力グループはノードと同じ数の待機コマンドを持っているものと考えられます。 ノードで障害が起きた場合は、各ディスクへのパスが半分に削減されます。
- ボリュームが、複数のサーバーから見えるようにマップされていれば、各サーバーはそのボリュームにコマンドを送信できます。
- デバイス・ドライバーがコマンドのタイムアウトになると、 ただちにそのコマンドを再発行します。 それらのコマンドはコマンド・キューに保管されます。
キュー項目数の限度を計算した後は、それを適用する必要があります。 各オペレーティング・システムには、ボリューム単位でキュー項目数を制限する特定の方式があります。キュー項目数を変更するには、ご使用のホスト・オペレーティング・システムの資料を参照してください。