mkdistributedarray
mkdistributedarray コマンドは、分散アレイを作成し、それをストレージ・プールに追加するために使用します。(非分散アレイを作成するには、mkarray コマンドを使用してください。)
構文
>>- mkdistributedarray -- -level --+-raid5-+--------------------> '-raid6-' >-- -driveclass --driveclass_id-- -- -drivecount --4 - 128-- ---> >--+-----------------------+-- --+------------------+-----------> '- -stripewidth -- 3-16-' '- -allowsuperior -' >--+--------------------------+---------------------------------> '- -rebuildareas --+- 1 -+-' +- 2 -+ +- 3 -+ '- 4 -' >--+------------------------------+-----------------------------> '- -rebuildareasgoal --+- 0 -+-' +- 1 -+ +- 2 -+ +- 3 -+ '- 4 -' >--+---------------------+-- -+-------------------------+-- ----> '- -strip --+- 128 -+-' '- -name -- new_name_arg -' '- 256 -' >--+-------------------------------------+----------------------> '- -slowwritepriority--+-latency ---+-' '-redundancy-' >--+- mdiskgrp_id ---+----------------------------------------->< '- mdiskgrp_name -'
パラメーター
- -level raid5 | raid6
- (必須) 作成するアレイの RAID レベルを指定します。
値は次のとおりです。
- raid5
- raid6
- -driveclass driveclass_id
- (必須) アレイを作成するために使用するクラスを指定します。driveclass_id は数値であることが必要です (lsdriveclass コマンドで指定される)。
- -drivecount 4 - 128
- (必須) アレイに使用するドライブの数を指定します。
最小ドライブ数:
- RAID-5: 4
- RAID-6: 6
- -stripewidth 3-16
- (オプション) 分散ドライブ・セット内の冗長性の単一単位の幅を示します。値は、以下のようになります。
- RAID-5: 3 から 16
- RAID-6: 5 から 16
- -allowsuperior
- (オプション) アレイの作成時に使用されたドライブ・クラスと完全一致でないドライブ (使用する容量またはテクノロジーが異なるドライブなど) を使用できることを指定します。システムは、ドライブ数に対応する場合は、クラスに最も近いドライブを選択しようとします。
上位のテクノロジー・メンバーを選択する前に、同じテクノロジー・タイプで容量がより大きいメンバーを選択することができます。注: ドライブ A がドライブ B より上位と見なされるためには、次の条件が満たされている必要があります。
- ドライブ A と B は use=candidate である。
- ドライブ A と B は同じ入出力グループ内にある。
- ドライブ A の速度 (RPM) がドライブ B 以上であること。ソリッド・ステート・ドライブ (SSD) は、どのハード・ディスク (HDD) より高速です。
- ドライブ A の容量がドライブ B 以上であること。
- ドライブ A のブロック・サイズはドライブ B と等しいかそれ以下。
- -rebuildareas 1 | 2 | 3 | 4
- (オプション) アレイで使用できるすべてのドライブにわたって分散される予約済み容量を指定します。この容量により、ドライブ障害発生後にデータをリストアします。値は次のとおりです。
- 1
- 2
- 3
- 4
- -rebuildareasgoal 0 | 1 | 2 | 3 | 4
- (オプション) アレイが可用性を維持するために対象にすることができる再作成領域の数を指定します。アレイ内で使用可能な数がこの数値を下回ると、システム・アラートが発行されます。注: 目標の値は、アレイに指定された再作成領域の数を超えてはなりません。値は次のとおりです。
- 0
- 1
- 2
- 3
- 4
- -strip 128 | 256
- (オプション) 構成するアレイのストリップ・サイズを KiB 単位で指定します。値は、128 または 256 です。
- -name new_name_arg
- (オプション) アレイの名前を指定します。
- -slowwritepriority latency | redundancy
- (オプション) 書き込み操作に時間がかかりすぎている場合に、一時的に冗長性が失われたとしても、アレイが書き込み操作を完了できるようにするかどうかを制御します。
この値は、latency または redundancy のいずれかです。
- latency は、通常の入出力操作に対してこの機能を有効にすることを示します。
- redundancy は、通常の入出力操作に対してこの操作を有効にしないことを示します。
重要: 値が latency の場合、アレイが原因でメンバー・ドライブが (応答時間を維持するために) 非同期になる可能性があります。値が redundancy の場合、アレイが原因でメンバー・ドライブが (時間を維持するために) 非同期になる可能性はなく、入出力のパフォーマンスが影響を受けます。 - mdiskgrp_id | mdiskgrp_name
- (必須) MDisk アレイの ID または名前を示します。
説明
このコマンドは、分散アレイを作成します。
クラス 3 の 40 個のドライブと 3 つの再作成領域を使用するアレイを作成するための呼び出し例
mkdistributedarray -level raid6 -driveclass 3 -drivecount 40 -stripewidth 10 -rebuildareas 3 mdiskgrp5
詳細な結果出力
MDisk, id [16], sucessfully created
ドライブ・クラスを指定してアレイを作成するための呼び出し例
mkdistributedarray -level raid5 -driveclass 0 -drivecount 56 -stripewidth 8 -allowsuperior mdiskgrp2
詳細な結果出力
MDisk, id [32], sucessfully created
2 番目の再作成領域の使用時にエラーをログに記録する最大の再作成領域でアレイを作成するための呼び出し例
mkdistributedarray -level raid5 -driveclass 5 -drivecount 60 -rebuildareas 4 -rebuildareasgoal 3 mdiskgrp2
詳細な結果出力
MDisk, id [16], sucessfully created
入出力パフォーマンスに影響する可能性のあるアレイを作成するための呼び出し例
mkdistributedarray -driveclass 10 -slowwritepriority redundancy 0
詳細な結果出力
MDisk, id [32], sucessfully created