Fujitsu ETERNUS の構成
システムに接続できるようにするには、Fujitsu ETERNUS を構成する必要があります。 データ・アクセス上の問題を避けるために、正しい設定を使用することが重要です。
- Storwize® V3700・ホスト応答パターンを構成する。
- ホストの World Wide Name (WWN) を登録し、ホスト応答パターンに関連付ける。
- Storwize V3700・ボリュームのアフィニティー・グループをセットアップするか、LUN マッピングをセットアップする。
- Storwize V3700・システム用のストレージを作成または再割り当てする。
CA パラメーター
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
ポート | CM#x CA#y Port#z (x: CM No., y: CA No., z: Port No.) | ターゲット・ポートを選択します |
Connection | FC-AL | ファブリック |
Set Loop ID | Auto | N/A (接続が「ファブリック」に設定されているため) |
Loop ID | 昇順 | N/A (接続が「ファブリック」に設定されているため) |
Transfer Rate | オートネゴシエーション | すべて |
Frame Size | 2048 | すべて |
Reset Scope | I_T_L | I_T_L |
Release Reservation if Chip is Reset | 使用不可 | 使用不可 |
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
Connection Topology/FC Connection Settings | FC-AL 接続 | ファブリック接続 |
Service Class | クラス 3 | クラス 3 |
FC Transfer Rate | 自動設定 | すべて |
Reset Scope/Scope of LUR Actions | T_L | T_L 注: このオプションが正しく設定されていない場合、データ破壊が起こることがあります。
|
Release Reservation upon Chip Reset | 使用可能/有効 | 使用可能/有効 |
HP-UX Connection Setting | 使用不可 | 使用不可 |
Frame Size Setting | 2048 | すべて |
Affinity/Addressing Mode | Off | すべて |
ホスト応答パターン
Storwize V3700・システムでは、新しいホスト応答パターンを作成する必要があります。ホスト・アフィニティー/ホスト・テーブル設定値モードを使用する場合は、このホスト応答パターンを各 WWN に関連付ける必要があります。 ホスト・アフィニティー/ホスト・テーブル設定値モードを使用しない場合は、このホスト応答パターンをターゲット・ポートに関連付ける必要があります。
表 3 は、Fujitsu ETERNUS モデル DX60 S2、DX80 S2、DX90 S2、DX410 S2、および DX440 S2 のホスト応答パターンをリストします。
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
名前 | 最大 16 文字の英数字、スペース、および記号 (「,」(コンマ) と「?」を除く) | すべて |
Byte-0 of Inquiry Response | 変換なし | 0x20 変換モード |
Inquiry VPD ID Type | タイプ 3 | タイプ 1 |
Inquiry Standard Data Version | バージョン 5 | デフォルト |
Command Timeout Variable | デフォルト (25 秒) | デフォルト |
Load Balance Response | ユニット・アテンション | ユニット・アテンション |
Reservation Conflict Response to Test Unit Ready | 正常 | 競合 |
Change Volume Mapping | 報告なし | 報告 |
Volume Capacity Expansion | 報告なし | 報告 |
Vendor Unique Sense Code | 報告なし | 報告なし |
Host Specific Code | 正常 | 正常 |
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access | アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH | アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH |
iSCSI Discovery Reply Mode | All – すべてのポートに応答 | デフォルト |
TPGS Mode (V10L35 or higher level only) | 使用可能 | 使用可能 |
Sense Data Conversion | 変換なし | 変換なし |
表 4 は、Fujitsu ETERNUS Models DX8100 S2 および DX8700 S2 のホスト応答パターンをリストします。
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
名前 | 最大 16 文字の英数字、スペース、および記号 (「,」(コンマ) と「?」を除く) | すべて |
Byte-0 of Inquiry Response | 変換なし | 0x20 変換モード |
Inquiry VPD ID Type | タイプ 3 | タイプ 1 |
Inquiry Standard Data Version | バージョン 5 | デフォルト |
Command Timeout Variable | デフォルト (25 秒) | デフォルト |
Load Balance Response | ユニット・アテンション | ユニット・アテンション |
Reservation Conflict Response to Test Unit Ready | 正常 | 競合 |
Change Volume Mapping変更ボリューム・マッピング | 報告なし | 報告 |
Volume Capacity Expansion | 報告なし | 報告 |
Vendor Unique Sense Code | 報告なし | 報告なし |
Host Specific Code | 正常 | 正常 |
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access | アクティブ - アクティブ | アクティブ - アクティブ |
iSCSI Discovery Reply Mode | All – すべてのポートに応答 | デフォルト |
TPGS Mode (V10L35 or higher level only) | 使用可能 | 使用可能 |
Sense Data Conversion | 変換なし | 変換なし |
表 5 は、Fujitsu ETERNUS モデル DX100 S3、DX200 S3、DX500 S3、および DX600 S3 のホスト応答パターンのリストです。
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
名前 | 最大 16 個の文字、空白、および記号 ("," (コンマ) および "?" を除く) | すべて |
LUN Addressing | 周辺装置アドレッシング | 周辺装置アドレッシング |
LUN Expand Mode (Peripheral Device Addressing) | 使用不可 | 使用不可 |
Asymmetric/Symmetric Logical Unit Access | アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH | アクティブ - アクティブ/PREFERRED_PATH |
TPGS Mode | 使用可能 | 使用可能 |
TPG Referrals Mode | 使用不可 | 使用不可 |
Peripheral Device Type (Peripheral Device Addressing) | 装置タイプなし (3Fh) | 未接続 (20h) |
Peripheral Device Type (Flat Space Addressing) | 装置タイプなし (3Fh) | 装置タイプなし (3Fh) |
SCSI Version | バージョン 6 | バージョン 6 |
NACA | 使用不可 | 使用不可 |
Device ID Type | タイプ 3 | タイプ 1 |
Product ID | デフォルト | デフォルト |
Reservation Conflict Response | 正常 | 予約競合 |
Notify Change of Volume Mapping | 使用可能 | 使用可能 |
Notify Change of Volume Expansion | 使用可能 | 使用可能 |
Notify Vendor Unique Sense | 使用不可 | 使用不可 |
Sense Data Conversion | 変換なし | 変換なし |
Command Monitor Time | デフォルト (25 秒) | デフォルト (25 秒) |
Load Balance Response Status | チェック条件/ユニット・アテンション | チェック条件/ユニット・アテンション |
iSCSI Discovery Reply Mode | All - すべてのポートに応答 | All - すべてのポートに応答 |
iSCSI Reservation Range | ストレージ・システム | ストレージ・システム |
表 6 は、Fujitsu ETERNUS Models DX8700 S3 および DX8900 S3 のホスト応答パターンをリストします。
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
名前 | 最大 16 個の文字、空白、および記号 ("," (コンマ) および "?" を除く) | すべて |
LUN Addressing | 周辺装置アドレッシング | 周辺装置アドレッシング |
LUN Expand Mode (Peripheral Device Addressing) | 使用不可 | 使用可能 |
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access | アクティブ/アクティブ | アクティブ/アクティブ |
TPGS Mode | 使用可能 | 使用可能 |
TPG Referrals Mode | 使用不可 | 使用不可 |
Peripheral Device Type (Peripheral Device Addressing) | 装置タイプなし (3Fh) | 未接続 (20h) |
Peripheral Device Type (Flat Space Addressing) | 装置タイプなし (3Fh) | 装置タイプなし (3Fh) |
SCSI Version | バージョン 6 | バージョン 6 |
NACA | 使用不可 | 使用不可 |
Device ID Type | タイプ 3 | タイプ 1 |
Product ID | デフォルト | デフォルト |
Reservation Conflict Response | 正常 | 予約競合 |
Notify Change of Volume Mapping | 使用可能 | 使用可能 |
Notify Change of Volume Expansion | 使用可能 | 使用可能 |
Notify Vendor Unique Sense | 使用不可 | 使用不可 |
Sense Data Conversion | 変換なし | 変換なし |
Command Monitor Time | デフォルト (25 秒) | デフォルト (25 秒) |
Load Balance Response Status | チェック条件/ユニット・アテンション | チェック条件/ユニット・アテンション |
iSCSI Discovery Reply Mode | All - すべてのポートに応答 | All - すべてのポートに応答 |
iSCSI Reservation Range | ストレージ・システム | ストレージ・システム |
表 7 は、その他の Fujitsu ETERNUS モデルのホスト応答パターンをリストします。
オプション | Fujitsu ETERNUS の デフォルト設定 |
Storwize V3700の必須設定 |
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Command timeout interval | Fujitsu ETERNUS モデルによって異なる。 | デフォルト |
Response status in overload | ユニット・アテンション | ユニット・アテンション |
Byte 0 of Inquiry response/Response to inquiry commands | デフォルト | デフォルト |
Inquiry Standard Data NACA Function | 使用不可 | 使用不可 |
Inquiry Standard Data Version | Fujitsu ETERNUS モデルによって異なる。 | デフォルト |
Inquiry Command Page 83/Inquiry VPD ID Type | Fujitsu ETERNUS モデルによって異なる。 | タイプ 01 |
Reservation Conflict Response to Test Unit Ready Commands | 使用不可/通常応答 | 使用可能/競合応答 |
Target Port Group Access Support | 使用不可 | 使用可能 |
Host Specific Mode | 通常モード | 通常モード |
Response Sense at Firmware Hot Switching | 使用可能 | 使用可能 |
Change LUN mapping | 報告なし | 報告 |
LUN Capacity Expansion | 報告なし | 報告 |
Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access | アクティブ - アクティブ | アクティブ - アクティブ |
Pattern of Sense Code Conversion | 変換なし | 変換なし |
- E4000 レンジまたは E8000 レンジで、「Inquiry VPD ID Type」オプションをタイプ 3 に設定すると、MDisk はオフラインになります。
- E3000 レンジで「Target Port Group Access Support」オプションを使用不可に設定すると、イベント・ログに 1370 エラーが表示されます。
ホスト WWN
Storwize V3700・システムがファブリック上でゾーニングされて Fujitsu ETERNUS を認識するようになった後、lscontroller CLI コマンドを発行するとシステムがコントローラーのリストに最初に表示されない場合があります。この動作は正常であり、想定されたものです。
- Storwize V3700 WWN はホスト応答パターンに関連付ける必要があります。 ホスト応答パターンは登録より前に定義する必要があります。 正しくないホスト応答パターンまたはデフォルトのホスト応答パターンを使用する場合、データにアクセスできなくなることがあります。
- すべての Storwize V3700 WWN を同じファブリック上のすべての Fujitsu ETERNUS ポートで登録する必要があります。 WWN が登録されていない場合、データにアクセスできなくなることがあります。
アフィニティー・グループ/ゾーン
SAN が正しく構成されていない場合は、アフィニティー・グループ/ゾーン・モードを使用して Storwize V3700 LU を保護します。 アフィニティー・グループ・モードは CA 構成でセットアップします。アフィニティー・グループ/ゾーン・モードの使い方の詳細については、Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。 唯一の制限事項として、Storwize V3700 アフィニティー・グループ/ゾーンは、すべての Storwize V3700 WWN に関連付ける必要があります。
LUN マッピング
- SAN ゾーニングでは、単一の Storwize V3700・システムのみがこのターゲット・ポートにアクセスできるようにする必要があります。
- ホスト応答パターンは、必要な Storwize V3700設定値を使用して CA 構成で設定する必要があります。
Storwize V3700・システムへのストレージの割り当て
Storwize V3700・システムにストレージを割り当てる前に、Storwize V3700 と Fujitsu ETERNUS のすべての制約事項をよく理解しておいてください。詳しくは、Fujitsu ETERNUS システムに付属の資料を参照してください。