外部ストレージ・システムでの VLAN の構成
iSCSI 接続を使用する特定のストレージ・システムを構成する前に、オプションで VLAN タグ付けを構成して使用することができます。
管理 GUI を使用する場合
iSCSI 接続のストレージ・システムで VLAN タグを構成するには、以下の手順を実行します。
- そのストレージ・システムで、iSCSI 接続に使用されているポートに対して VLAN を構成します。このステップを実行するには、適切なストレージの資料を参照してください。
- すべての仲介スイッチで、ポートの接続ごとに VLAN タグを使用してスイッチを構成します。 このステップを実行するには、適切なスイッチの資料を参照してください。
- VLAN タグを構成するポートがストレージ・システム接続に使用されていることを確認します。 管理 GUI で、「使用可能」が表示されていることを確認します。 「使用不可」が表示される場合は、ポートを右クリックして「ストレージ・ポートの変更」を選択し、そのポートをストレージ・システムへの iSCSI 接続に使用可能にしてください。 を選択します。選択したポートの「ストレージ・ポート」列に
- 以下の手順を実行して、適切な VLAN タグを使用してシステム上のポートを構成します。
- 外部ストレージ接続用に構成されているノード・ポートを右クリックし、「VLAN の変更」を選択します。 IPv4 または IPv6 のいずれかの接続用に VLAN を選択して有効にします。
- VLAN タグを入力し、フェイルオーバー・ポートに同じ VLAN タグを使用するかどうかを選択します。フェイルオーバー・ポートに同じ VLAN タグがない場合、ホストがボリュームへのアクセスを失う可能性があります。 アクセスが失われないよう、フェイルオーバー・ポートに同じ VLAN タグを選択して使用します。
- 「変更」をクリックします。
- この VLAN 構成で優先順位フロー制御 (PFC) を使用する場合は、PFC 対応スイッチで以下の手順を実行します。
- スイッチ上で iSCSI に優先度タグを設定します。
- スイッチ上で iSCSI 優先度タグに対して PFC を有効にします。
- スイッチ上で、データ・センター・ブリッジング交換 (DCBx) を有効にします。DCBx を使用すると、スイッチとアダプター・ポートで、トラフィック・クラスと PFC 機能について記述するパラメーターを交換できます。 これらの手順について詳しくは、スイッチの資料を参照してください。
コマンド・ライン・インターフェース (CLI) の使用
cfgportip コマンドは、各ノードの Internet Small Computer System Interface (iSCSI) 入出力 (I/O) 用イーサネット・ポートにインターネット・プロトコル (IP) アドレスを割り当てるために使用します。このコマンドは、ノードの指定したイーサネット・ポートに IPv4 または IPv6 いずれかのアドレスを割り当てます。 以下の CLI 例は、VLAN を有効にするための iSCSI ポートの変更方法を示しています。
- そのストレージ・システムで、iSCSI 接続に使用されているポートに対して VLAN を構成します。このステップを実行するには、適切なストレージの資料を参照してください。
- すべての仲介スイッチで、ポートの接続ごとに VLAN タグを使用してスイッチを構成します。 このステップを実行するには、適切なスイッチの資料を参照してください。
- この VLAN 構成で優先順位フロー制御 (PFC) を使用する場合は、PFC 対応スイッチで以下の手順を実行します。
- スイッチ上で iSCSI に優先度タグを設定します。
- スイッチ上で iSCSI 優先度タグに対して PFC を有効にします。
- スイッチ上で、データ・センター・ブリッジング交換 (DCBx) を有効にします。DCBx を使用すると、スイッチとアダプター・ポートで、トラフィック・クラスと PFC 機能について記述するパラメーターを交換できます。 これらの手順について詳しくは、スイッチの資料を参照してください。
- IPv4 タイプ IP の構成を伴う VLAN を構成する場合:
ここで、IP は、ノード 1 のポート 1 で VLAN 100 上に構成されます。svctask cfgportip -node 1 -ip 192.168.48.145 -gw 192.168.48.1 -mask 255.255.255.0 -vlan 100 1
- IPv6 タイプ IP の構成を伴う VLAN を構成する場合:
ここで、IPv6 は、ノード 1 ポート 1 の VLAN 1063 上に構成されます。cfgportip -node 1 -ip_6 2001:db8::1:0:0:101 -prefix_6 64 -gw_6 2001:db8::1:0:0:1 -vlan_6 1063 1
- 既に構成済みの IPv4 IP の VLAN を構成または変更する場合:
cfgportip -node 1 -vlan 120 1
- 既に構成済みの IPv6 IP の VLAN を構成または変更する場合:
cfgportip -node 1 -vlan_6 160 1
- 構成済み IPv4 IP からの VLAN を除去する場合:
cfgportip -node 1 -novlan 1
- 構成済み IPv6 IP からの VLAN を除去する場合:
cfgportip -node 1 -novlan_6 1