インストールの開始前に

システムのインストールを開始する前に、発注品の開梱と確認、およびその他の準備を行う必要があります。

このトピックには、出荷品の解梱およびシステムのインストールに役立つ一連の説明が記載されています。 最初の各ステップは、発注品の確認、ハードウェア・コンポーネント用語への精通、ならびに環境要件を満たしていることの確認に関係しています。 次の各ステップは、ハードウェアの取り付けおよびデータ・ケーブルと電源コードの接続に関係しています。 最終ステップは、管理 GUI にアクセスしてシステムを構成するのに役立ちます。

重要な情報:

  • このトピックでは、ご使用の物理環境に関する計画情報をユーザーがすでに読んでいることを前提としています。
  • 準備したすべてのケーブルがインストールに使用可能であることを確認します。

インストールのシナリオ

発注品に応じて、本書では以下のシナリオでシステムのセットアップをガイドします。

  • コントロール・エンクロージャーのみで構成される新規システムのセットアップ。 この場合、拡張エンクロージャーの取り付けは行いません。
  • コントロール・エンクロージャーと 1 つ以上の拡張エンクロージャーで構成される新規システムのセットアップ。
  • 既存のシステムへの拡張エンクロージャーの追加。この場合、当初の段階でコントロール・エンクロージャー (およびオプションで 1 つ以上の拡張エンクロージャー) の取り付けが済んでいます。 ここでは、拡張エンクロージャーを既存のシステムに追加します。システムの電源をオフにする必要はありません。システムの作動中に拡張エンクロージャーを追加することができます。

以下の情報について理解します

  • Storwize V3700および Storwize V3700 に関する「危険」の注記を参照して、人身に危険をもたらす可能性がある状況の要約を確認してください。 取り付け前に、以下の注意と危険の注記を読んで、理解しておいてください。
  • 装置を持ち上げる場合には、安全に持ち上げる方法に従ってください。 フル搭載されたエンクロージャーの重量は約 26 kg (57 lbs) です。エンクロージャーを持ち上げてラックに取り付ける場合またはラックからエンクロージャーを取り外す場合は、少なくとも 2 人で作業する必要があります。
    注意:
    装置を持ち上げる場合には、安全に持ち上げる方法に従ってください。
    重いシステムを持ち上げる場合の安全上の予防措置
    (27)
    また、装置が満杯状態に取り付けられたラックは、極めて重くなるので注意してください。
    危険
    重量のある装置を扱う場合、取り扱いを誤ると身体傷害または装置損傷が発生するおそれがあります。(D006)
  • 本製品について従っている指示と電源オン手順がやや異なる場合であっても、以下の一般的な予防措置を守る必要があります。
    危険
    システムで作業する場合は、以下の予防措置を守ってください。

    電源ケーブルや電話線、通信ケーブルからの電圧および電流は危険です。 感電を防ぐために次の事項を守ってください。

    • IBM® から電源コードが提供されている場合、この装置への電源の接続には、IBM が提供する電源コードのみを使用してください。 その他の製品には、IBM 提供の電源コードを使用しないでください。
    • 電源機構アセンブリーを開いたり、保守したりしないでください。
    • 雷雨の間はケーブルの接続や切り離し、または本製品の設置、保守、再構成を行わないでください。
    • 製品が複数の電源コードを備えている場合があります。
      危険な電圧をすべて除去するには、 すべての電源コードを切り離してください。
    • すべての電源コードは正しく配線され接地されたコンセントに接続してください。システムの定格プレートに従い、コンセントが正しい電圧と相回転を提供していることを確認してください。
    • この製品に接続する機器があれば正しく配線されたコンセントに接続してください。
    • 信号ケーブルの接続または切り離しは可能なかぎり片手で行ってください。
    • 火災、水害、または建物に構造的損傷の形跡が見られる場合は、どの装置の電源もオンにしないでください。
    • 取り付けおよび構成手順で特別に指示されている場合を除いて、装置のカバーを開く場合はその前に、必ず、接続されている電源コード、通信システム、ネットワーク、およびモデムを切り離してください。
    • ご使用の製品または接続された装置の取り付け、移動、またはカバーの取り外しを行う場合には、次の手順の説明に従ってケーブルの接続および切り離しを行ってください。
      ケーブルの切り離し手順:
      1. すべての電源を切ります (別の指示がない場合)。
      2. 電源コードをコンセントから取り外します。
      3. 信号ケーブルをコネクターから取り外します。
      4. すべてのケーブルを装置から取り外します。
      ケーブルの接続手順:
      1. すべての電源を切ります (別の指示がない場合)。
      2. すべてのケーブルを装置に接続します。
      3. 信号ケーブルをコネクターに接続します。
      4. 電源コードをコンセントに接続します。
      5. 装置の電源を入れます。
    • システムの内部および周辺に鋭利な先端、角、およびジョイントが存在する可能性があります。装置を取り扱う場合は、手や指に怪我をしないよう注意してください。 (D005)

必要な工具

取り付けに必要な工具は、7 mm (1/4 インチ) のマイナス・ドライバーのみです。