フォアグラウンド入出力待ち時間に対するバックグラウンド・コピー帯域幅の影響
バックグラウンド・コピー帯域幅は、 メトロ・ミラー、またはグローバル・ミラー・コピー・サービスのバックグラウンド・コピーを試行する速度を決定します。
バックグラウンド・コピー帯域幅は、次の 3 つの方法のいずれかでフォアグラウンド入出力待ち時間に影響を与えることがあります。
バックグラウンド・コピー帯域幅を最適に設定するには、1 次ストレージ、システム間リンク帯域幅、および 2 次ストレージの 3 種類のリソースをすべて考慮する必要があります。バックグラウンド・コピー帯域幅とピーク時のフォアグラウンド入出力作業負荷との間で、これらの 3 つのリソースで最も制約のあるものを使用できるように設定してください。 並行ホスト入出力も検討する必要があります。リモート・サイトへのコピーを行うために他の書き込み操作が 1 次システムに行われる場合、高水準のバックグラウンド・コピーによりこれらの書き込み操作が遅延する可能性があります。そのために、1 次サイトのホストへの書き込み操作の応答時間が遅くなります。
また、バックグラウンド・コピーの最適な帯域幅のプロビジョニングは、ホスト入出力のパフォーマンスが受け入れ不能になるまでにどれだけの量のバックグラウンド・コピーが可能か判別することによって計算することができます。ワークロードのピークに対応してホスト入出力の安全マージンを取るために、バックグラウンド・コピー帯域幅を少し減らすことができます。
例
次の例を検討してください。1 次サイトで 2 次 クラスター化システム用の帯域幅が 200 MBps (メガビット/秒) に設定され、関係は同期されていません。システムは、
個々の関係ごとに 25 MBps の制限付きで最大 200 MBps の速度で関係の再同期を試みます。
以下の項目がスループットを制限する可能性があります。