クラスター化システムのロック・ディスクとしてのボリュームの使用

ServiceGuard には、クラスター化システムのロック・ディスクへの代替リンクを指定す るための方法はありません。

11.31 より前のリリースでは、HP 9000 または HP Integrity 環境でボリュームをロック・ディスクとして使用すると、次の 2 つの条件が両方 とも該当する場合に、このシステム内のノードはそのロック・ディスクにアクセスできません。
  • FIRST_CLUSTER_LOCK_PV 変数に定義されているパスが使用不可である。
  • クォーラム内で 50-50 分割が発生する。
この問題を解決して冗長性を維持するためには、システム構成 ASCII ファイル内で FIRST_CLUSTER_LOCK_PV 変数を使用して、HP 9000 システムまたは HP Integrity システム内のノードごとにロック・ディスクへの異なるパスを指定してください。例えば、2 ノードのシステムを構成する場合は、以下のようにします。
  • サーバー A 上の FIRST_CLUSTER_LOCK_PV のパスを、(1 つのファイバー・チャネル・スイッチを介して) 最初の Storwize® V3700 システム・ノードに設定します。
  • サーバー B の FIRST_CLUSTER_LOCK_PV を、(別のファイバー・チャネル・スイッチを介して) 2 番目の Storwize V3700 システム・ノードに設定します。
注: ロック・ディスクへのパスがサーバーごとに異なるかどうかを判断するには、ハードウェアのパスを検査する必要があります。