Oracle SPARC ホスト用の Emulex lpfc ドライバーを使用した Emulex HBA の構成

Emulex ホスト・バス・アダプター (HBA) とドライバーを Oracle SPARC ホストにインストール後、HBA を構成する必要があります。

このタスクについて

Emulex HBA を Oracle SPARC ホスト用に構成するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. 新しい SCSI ターゲット装置および LUN について Solaris オペレーティング・システムに知らせるため、sd.conf ファイル (ディレクトリー /kernel/drv/ 内) を変更します。 例えば、4 つの LUN がある場合、以下の例のように、4 行を追加します。
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=0;
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=1;
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=2;
    name="sd" class="scsi" target=0 lun=3;
  2. 以下の手順に従って、HBA ポートを登録し、ボリュームをホストにマップします。
    1. xhost 機能を備えた Oracle またはリモート・ホストの接続コンソールにログオンします。
    2. www.emulex.com/support/supportContact.jsp から HBAnyware ユーティリティーをダウンロードし、インストールします。
    3. 以下のように入力して、HBAnyware 構成ユーティリティーを開始します。
      /usr/sbin/hbanyware/hbanyware

      ユーザー・インターフェースは、両方のアダプターが示されたリストを表示するほか、ターゲットとしてリストされたすべての接続リモート・ポートを表示します。

    4. Storwize® V3700・システムのコマンド・ライン・インターフェースまたはグラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用して、HBA ポートをシステムに登録します。
    5. 必要なボリュームを作成し、それらをホストにマップします。
      注: HBA ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) は、/var/adm/messages ファイル、HBAnyware ユーティリティー、またはシステム/SIS 候補 HBA ポート・リストから入手するか、Solaris prtconf ツールを使用して入手できます。
    6. ボリュームが作成されてマップされたら、コマンド reboot -- -r を使用してホストを再始動します。
  3. ホストが再始動されたら、HBAnyware ユーティリティーを再始動します。 すべての使用可能なボリュームが、対応する HBA ターゲットの下にリストされます。
  4. 動的ポート・バインディングと静的ポート・バインディングのどちらを使用するかを決定します。 サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) を使用しているか、またはマシンを SAN ブートしている場合は、静的ポート・バインディングを使用する必要があります。 それ以外の場合は、動的バインディングを使用します。 システム・ボリュームとの静的ポート・バインディングを使用する場合は、以下のステップを実行します。
    1. 以下のように入力して、lputil ユーティリティーを実行します。
      /usr/sbin/lpfc/lputil
    2. 「メインメニュー」で、「5 (永続バインディング) (5 (Persistent Bindings))」を押します。
    3. 「永続バインディング・メニュー (Persistent Bindings Menu)」で、「1 (現行バインディングの表示) (1 (Display Current Bindings))」を押します。 現行バインディングがないことを確認します。 既存のマッピングが存在する場合は、除去してください。
    4. 再度、「永続バインディング・メニュー (Persistent Bindings Menu)」で、「5 (自動マップ・ターゲットのバインディング) (5 (Bind Automapped Targets)) を押し、次に、アダプター 0 に相当する番号を選択します。 システムにノードが 4 つある場合は、ターゲットが 4 つ表示されます。
    5. Enter を押してから、「Y (Yes)」を押してターゲットをバインドします。
    6. アダプター 1 について、ステップ 4.d から 4.e を繰り返します。 上記ステップの完了後、現行バインディングを表示する (「永続バインディング・メニュー (Persistent Bindings Menu)」で 1 を押す) と、8 つの永続ターゲットが表示されます。
  5. ホストを再始動し、/var/adm/messages ファイルを調べて、Emulex HBA がスイッチ・ファブリック接続としてセットアップされていることを確認します。