migrateexts

migrateexts コマンドは、ある管理対象ディスクから別の管理対象ディスクへとエクステントをマイグレーションするために使用します。

構文

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>>- migrateexts -- -- -source --+- source_mdisk_id ---+-- ------>
                                '- source_mdisk_name -'      

>-- -target --+- target_mdisk_id ---+-- ------------------------>
              '- target_mdisk_name -'      

>-- -exts -- number_of_extents -- ------------------------------>

>--+---------------------------------+--+--------------+-- ----->
   '- -threads -- number_of_threads -'  '- -copy-- id -'      

>-- -vdisk --+- vdisk_id ---+----------------------------------><
             '- vdisk_name -'   

パラメーター

-source source_mdisk_id | source_mdisk_name
(必須) エクステントが現在配置されている MDisk を指定します。
-target target_mdisk_id | target_mdisk_name
(必須) エクステントのマイグレーション先である MDisk を指定します。
-exts number_of_extents
(必須) マイグレーションするエクステントの数を指定します。
-threads number_of_threads
(オプション) これらのエクステントのマイグレーション時に使用するスレッドの数を指定します。 1 - 4 スレッドを指定できます。デフォルトのスレッド数は 4 です。
-copy id
(指定されたボリュームに複数のコピーがある場合は必須) エクステントが所属しているボリューム・コピーを指定します。
-vdisk vdisk_id | vdisk_name
(必須) エクステントが所属するボリュームを指定します。
注: このコマンドは、イメージ・モード・ボリュームでは使用できません。

説明

このコマンドは、ソースのボリューム、およびそのボリュームを形成するために使用されるエクステントを含んでいる管理対象ディスクから、指定された数のエクステントをマイグレーションします。ターゲットは、同じストレージ・プール内にある管理対象ディスクです。

大量の数のエクステントをマイグレーションする場合は、1 つから 4 つのスレッドを指定できます。 lsmigrate コマンドを発行すると、マイグレーションの進行状況を確認することができます。

migrateexts コマンドは、ターゲットの管理対象ディスクに十分なフリー・エクステントがない場合には失敗します。 この問題を回避するために、エクステントのマイグレーションが完了するまではエクステントを使用する新しいコマンドを発行しないでください。

migrateexts コマンドは、ターゲット・ボリュームまたはソース・ボリュームがオフラインの場合、あるいは Easy Tier® がボリューム・コピーに対してアクティブである場合失敗します。 ボリュームのマイグレーションを試行する前に、オフライン状態を訂正してください。

注: 単一の管理対象ディスクでのマイグレーション・アクティビティーは、最大 4 つの並行操作だけに制限されています。 この制限には、管理対象ディスクがソースであるか宛先のターゲットであるかは考慮されません。特定の管理対象ディスクについて、4 件を超えるマイグレーションをスケジュールに入れた場合、超過したマイグレーション操作はキューに入れられて保留状態になり、現在実行中のマイグレーションの 1 つが完了するのを待ちます。 マイグレーション操作が何らかの原因で停止した場合は、キューに入っているマイグレーション・タスクを開始することができます。しかし、あるマイグレーションが中断された場合は、その現行マイグレーションが引き続きリソースを使用し、保留中のマイグレーションは開始されません。例えば、初期構成で次のようなセットアップが可能です。
  • MDiskGrp 1 にはボリューム 1 が作成されています。
  • MDiskGrp 2 2 にはボリューム 2 が作成されています。
  • MDiskGrp 3 は、唯一の MDisk です。
前記の構成では、以下のマイグレーション操作が開始されます。
  • マイグレーション 1 は、ボリューム 1 を MDiskGrp 1 から MDiskGrp 3 へマイグレーションし、4 つのスレッドを使用して稼働します。
  • マイグレーション 2 は、ボリューム 2 を MDiskGrp 2 から MDiskGrp 3 へマイグレーションし、4 つのスレッドを使用して稼働します。
上に述べた制限により、これら 2 つのマイグレーション操作は、必ずしも同じ速度では実行されません。MDiskGrp 3 が持っている MDisk は 1 つだけであり、2 つのマイグレーション操作は合計 8 つのスレッドを持ち、それらは 1 つの MDisk へアクセスしようとします。 アクティブになるスレッドは 4 つです。 残りのスレッドは、MDisk へのアクセスを待って待機モードになります。
要確認: このコマンドは、ソース MDisk が SAS MDisk (イメージ・モードでのみ機能します) の場合は使用できません。

呼び出し例

migrateexts -vdisk vdisk4 -source mdisk4 -exts
	64 -target mdisk6 -threads 4

結果出力

No feedback