区画化された IBM DS5000IBM DS4000、および IBM DS3000 システムでのデータ・マイグレーション

区画化された IBM® DS5000™IBM DS4000®、および IBM DS3000 システムでデータをマイグレーションすることができます。

Storwize® V3700を、既存の SAN 環境に取り込むことができるため、バックアップとリストアのサイクルを必要とせずにイメージ・モード LUN を使用して既存データを仮想化環境にインポートするオプションを利用できます。 各区画は、HBA ポートの固有のセット (ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) によって定義されたもの) にのみアクセスできます。 単一ホストが複数の区画にアクセスするには、固有のホスト・ファイバー・ポートを各区画に割り当てる必要があります。 区画内のすべての LUN が、 割り当てられたホスト・ファイバー・ポートに対して提示されます (区画より下位の LUN マッピングはありません)。

  • ホスト A は、区画 0 内の LUN 0、1、2 にマップされます。
  • ホスト B は、区画 1 内の LUN 0、1、2、3、4、5 にマップされます。
  • ホスト C は、区画 2 内の LUN 0、1、2 にマップされます。

ホスト A が区画 B 内の LUN にアクセスできるようにするには、 HBA の 1 つ (例えば A1) を区画 0 のアクセス・リストから除去し、 それを区画 1 に追加する必要があります。A1 は、複数の区画のアクセス・リストには置けません。

バックアップおよびリストアのサイクルなしに、Storwize V3700を この構成に追加するには、それぞれの区画ごとに、 一連の固有 Storwize V3700 HBA ポート WWPN が必要です。 これにより、IBM DS5000IBM DS4000、または IBM DS3000 システムは、LUN を Storwize V3700に認識させることができ、その結果、これら LUN をイメージ・モード LUN として構成し、それらを必要なホストに確認させます。 このことは、すべての Storwize V3700・ノードからすべてのバックエンド・ストレージを認識できなければならないという要件に違反します。 例えば、IBM DS4000 システムの問題を修正するため、1 つのストレージ区画で 32 を超える LUN を 使用できるように構成を変更することにより、他のすべての区画からのすべての LUN を 1 つの区画に移動して、Storwize V3700 クラスター化システム にマップできるようになります。

シナリオ: Storwize V3700・ノードは、すべてのバックエンド・ストレージを認識できない

IBM DS4000 シリーズには、 それぞれに 30 の LUN がある 8 個の区画があります。

以下のステップを実行して、Storwize V3700・ノードがすべてのバックエンド・ストレージを認識できるようにします。

  1. 各区画が各ノードの 1 つのポートにマップされるように、 IBM DS4000 システム上の最初の 4 つの区画のマッピングを変更する。 これで、システム全体の冗長性が維持されます。
  2. すべてのノードの 4 つのポートのすべてにマップされるシステムに新しい区画を作成する。
  3. ターゲット区画の管理対象ディスク (MDisks) に、データを徐々にマイグレーションする。 ストレージは、ソースの区画から解放されると、 ターゲット区画の新規ストレージとして再利用できます。 区画が削除されるにしたがい、 マイグレーションする必要がある新規区画を同様にマップしてマイグレーションできます。 ホスト側データのアクセスおよび保全性は、このプロセス全体で維持されます。