Storwize V3700 Gen1 コントロール・エンクロージャーのバッテリー動作
コントロール・エンクロージャー内の各 Storwize® V3700 ノード・キャニスターは、重要なデータをキャッシュに入れて、状態情報を揮発性メモリーに保持します。
電源に障害が発生すると、キャッシュ・データと状態データは、キャニスター内のローカルのフラッシュ・ドライブ (flash drive) に書き込まれます。 各ノード・キャニスター内のバッテリーは、重要なデータおよび状態情報を保存するための電力を供給します。
バッテリーは、バッテリー・サブシステムによってフル充電された状態に維持されます。 電力が最大の状態で、バッテリーは、2 回連続して電源障害が発生しても重要なデータと状態情報を保存できます。ノード・キャニスターへの電源が失われると、重要なデータの保存が即時に開始されます。 ノード・キャニスターは、ホスト・アプリケーションからの入出力要求の処理を停止します。 途中で電源が回復した場合も、重要なデータの保存は完了するまで行われます。 電源の喪失は、エンクロージャーへの入力電源が失われたり、ノード・キャニスターがエンクロージャーから取り外されることで発生する可能性があります。
ノード・キャニスターへの電源が回復すると、システムはオペレーター介入なしで再始動します。 再起動の時間は、以前の電源障害の履歴があるかどうかによって異なります。 システムが再始動されるのは、ノード・キャニスターが重要なデータをもう 1 回保存する間、ノード・キャニスターに電源を供給するのに十分な充電量がバッテリーにある場合のみです。 複数の電源障害があるノード・キャニスターには、重要なデータを保存できる十分なバッテリーがない可能性があります。このような場合、システムはサービス状態で始動して、バッテリーが十分に充電されるまで入出力操作の開始を待機します。
これ以外の条件によっても、重要なデータが保存され、ノードがサービス状態になり、入出力操作が停止する場合があります。 各ノード・キャニスターは、重要なデータの保存をサポートするのに十分なバッテリーの充電がなくなったことを検出した場合に重要なデータを保存します。この場合、データ保護は保証されません。この状況ではノードは AC 電源を使用して重要なデータを保存し、サービス状態に入ります。 ノードは、残りのバッテリーが重要なデータの保存をサポートするのに十分に充電されるまで、入出力操作を処理しません。 ノード・キャニスターはシャーシによって供給される電源を使用して重要なデータを保存してから、サービス状態に入ります。 ノード・キャニスターは、バッテリーが重要なデータの保存をサポートするのに十分に充電されるまで、入出力操作を処理しません。バッテリーの充電が十分になったら、システムは自動的に再起動します。
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設計パラメーター
- Storwize V3700のバッテリーの設計寿命は、棚置き 1 年後から 5 年間です。
- この製品のバッテリーでは、定期的な学習モード や修理サイクルは発生しません。
- 各バッテリーは、それが取り付けられているキャニスターに対してのみ電力を供給します。バッテリーに障害が発生すると、キャニスターはオフラインになり、ノード・エラーが報告されます。 実行中の単一のキャニスターは、パートナーが修理され、オンラインになるまで、そのキャッシュをデステージし、「ライトスルー」モードで入出力グループを実行します。