AIX ホストの iSCSI ターゲットの追加

AIX ホストの iSCSI ターゲットを追加して、それらのターゲットが、適正に構成されたネットワーク・インターフェースによってディスカバーできるようにします。

始める前に

以下の手順は、AIX® ソフトウェア・イニシエーターを構成した後に実行してください。

このタスクについて

デバイス構成時に iSCSI ターゲットを追加するには、以下の手順を実行します。

注:

システムは、イーサネット・ポートの集約をサポートしません。そのため、アクティブ - アクティブ・コントローラーを使用するには、システム LUN に対するホスト・ベースのマルチパス・ドライバー・サポートが必要です。Linux、Windows、および VMware などのオペレーティング・システムでは、iSCSI 相互接続を使用して、システム LUN への複数のパスを持つ iSCSI を構成できます。ただし、AIX MPIO は、iSCSI 相互接続を使用したシステム LUN への複数のパスをサポートしません。

この記述は、コントローラー障害間の LUN 冗長性が、AIX ホストに対して iSCSI を介してサポートされないことを意味するものではありません。コントローラーの障害が起きた場合、存続しているコントローラーが、障害の起きたコントローラーに構成されているすべての IP アドレスと iSCSI ターゲットを引き継ぎます。次に、AIX ホストは、存続しているコントローラーでフェイルオーバーした iSCSI ターゲットと再接続し、その入出力操作を続行します。 したがって、AIX ホストが iSCSI を介してシステムと通信する場合、コントローラー障害により操作が中断されることはありません。

手順

  1. /etc/iscsi/targets ファイルを編集して、ホストがログオンする必要があるすべてのシステム・ノードについて、iSCSI ターゲット・ポータルの詳細を追加します。
    このファイルの各アンコメント行は iSCSI ターゲットを表し、次の形式です。
    192.168.1.7     3260      iqn.1986-03.com.ibm:2145.sahyadri.node1
    注: 「iSCSI MPIO なし」の制約の一環として、異なる IP アドレスを使用しても、ターゲット・ファイル内に同じターゲット IQN を複数回いれることは無効です。同じターゲットが複数回存在する場合は、処理を実行するために重複するターゲットをコメントにして取り除きます。
  2. /etc/iscsi/targets ファイルの編集後、次のコマンドを入力します。 cfgmgr -v -l iscsi0

    このコマンドを実行すると、ドライバーが、/etc/iscsi/targets ファイルにリストされている各ターゲットにログオンして、検出されたターゲット上の各 LUN に新しいハード・ディスク (hdisk) を定義しようとします。

  3. 次のコマンドを発行して、ディスカバーされたハード・ディスクを検討します。
    lsdev -c disk
    システム・ボリュームは、出力に次の形式で表示されます。
    hdisk2   Available               IBM 2145 iSCSI Disk Drive
    注: 適切なディスクがディスカバーされない場合は、イニシエーター、ターゲット、および iSCSI ゲートウェイの構成を調べて、それらが正しいことを確認します。 cfgmgr コマンドを再度実行します。