mkvdisk CLI コマンドを発行して、ストライプ仮想化を使用する (高可用性ボリュームではない) ボリュームを作成します。高可用性ボリュームを作成するには、mkvolume コマンドを使用します。 同期が失われた後にボリューム・コピーの再同期を行う速度は、-syncrate パラメーターを使用して指定できます。表 1 は、速度を定義しています。これらの設定は、フォーマットの初期速度にも影響します。
表 1. ボリューム・コピーの再同期速度Syncrate 値 |
コピーされるデータ (毎秒) |
1-10 |
128 KB |
11-20 |
256 KB |
21-30 |
512 KB |
31-40 |
1 MB |
41-50 |
2 MB |
51-60 |
4 MB |
61-70 |
8 MB |
71-80 |
16 MB |
81-90 |
32 MB |
91-100 |
64 MB |
デフォルトの設定は 50 です。同期が失われた後でボリューム・コピーの再同期が迅速に行われるように、同期速度を設定する必要があります。
次の CLI コマンドを発行して、入出力グループ名およびストレージ・プール名を使用し、同期速度を指定して、2 つのコピーを持つボリュームを作成します。
mkvdisk -iogrp io_grp1 -mdiskgrp grpa:grpb -size500 -vtype striped
-copies 2 –syncrate 90
ここで、io_grp1 は ボリュームに使用させる入出力グループの名前、grpa はボリュームの 1 次コピー用のストレージ・プール の名前、grpb はボリュームの 2 番目のコピー用のストレージ・プールの名前、2 はボリューム・コピー数です。また、同期速度は 90 で、これは毎秒 32MB に相当します。
次の CLI コマンドを発行し、入出力グループ ID およびストレージ・プール ID を使用してボリュームを作成します。
mkvdisk -name mainvdisk1 -iogrp 0
-mdiskgrp 0 -vtype striped -size 256 -unit gb
ここで、mainvdisk1 はボリュームを呼び出す際に必要とする名前、0 はボリュームに使用させる入出力グループの ID、0 はボリュームに使用させるストレージ・プールの ID、256 はボリュームの容量です。
次の CLI コマンドを発行し、入出力グループ名およびストレージ・プール名を使用してシン・プロビジョニング・ボリュームを作成します。
mkvdisk -iogrp io_grp1 -mdiskgrp bkpmdiskgroup -vtype striped
-size 10 unit gb -rsize 20% -autoexpand -grainsize 32
ここで、io_grp1 はボリュームに使用させる入出力グループの名前、20% は、ボリュームに割り振る実ストレージ量を、仮想サイズに対する比率として表したものです。この例では、サイズは 10 GB であるので、2 GB が割り振られます。
次の CLI コマンドを発行して、入出力グループ名およびストレージ・プール名を使用して、2 つのコピーを持つボリュームを作成します。
mkvdisk -iogrp io_grp1 -mdiskgrp grpa:grpb
-size 500 -vtype striped -copies 2
ここで、io_grp1 は ボリュームに使用させる入出力グループの名前、grpa はボリュームの 1 次コピー用のストレージ・プール の名前、grpb はボリュームの 2 番目のコピー用のストレージ・プールの名前、2 はボリューム・コピー数です。
ストライピングされた高可用性ボリュームを作成するには、次の CLI コマンドを発行します。
mkvolume -pool 0:1 -size 1000
これは、
1000 MB の容量を持つストレージ・プール
0 内にボリュームを作成します。
イメージ・モードのボリュームを作成するには、次の CLI コマンドを発行します。
mkimagevolume -mdisk 7 -pool 1 -thin -size 25 -unit gb
これにより、仮想容量が
25 GBのスペース効率のよいイメージ・モード・ボリュームが、MDisk
7 を使用してストレージ・プール
1 にインポートされます。
注: 異なるタイプの 2 つのボリューム・コピーを作成したい場合は、mkvdisk コマンドを使用して最初のコピーを作成し、次に addvdiskcopy コマンドを使用して 2 番目のコピーを追加します。高可用性ボリュームを作成するには、mkvolume コマンドを使用します。基本ボリュームを高可用性ボリュームに変換するには、addvolumecopy コマンドを使用します。