最大複製遅延の設定
chsystem コマンドを使用して、システムの最大複製遅延を設定できます。この値は、単一の低速書き込み操作が 1 次サイト全体に影響を及ぼさないようにします。
このタスクについて
chsystem コマンドで -maxreplicationdelay パラメーターを使用することにより、システム上に存在するすべての関係または整合性グループに対するこの遅延を構成できます。この値は、システム上の関係について、複製が停止されるまでにホストの書き込み操作が未処理であり得る時間 (秒単位) を示します。システムが特定の関係または整合性グループでの複製の遅延を検出すると、その関係または整合性グループのみが停止されます。多数の関係があるシステムでは、単一の低速な関係がシステム上にある残りの関係の遅延の原因となる可能性があります。この設定は、遅延が潜在する関係を隔離するので、ユーザーはそれらの問題の原因を調査することができます。最大複製遅延に到達すると、システムは最大複製遅延を超えた関係を識別するエラー・メッセージを生成します。
システムの最大複製遅延を設定するには、以下のステップを実行します。
手順
コマンド・ライン・インターフェースで、以下のコマンドを入力します。
chsystem -maxreplicationdelay 50
ここで、50 は複製遅延です。遅延は 0 秒から 360 秒 (6 分) で設定できます。この設定のデフォルト値は 0 です。これは、システムに対して遅延が設定されないことを示します。-maxreplicationdelay パラメーターの現行値を表示する場合は、lssystem コマンドを使用します。