サイト間のリンクの計画
リモート・コピーに IP 協力関係の使用を計画する場合、特定のサイト間リンク要件を満たす必要があります。
IP 協力関係を使用する場合は、以下の要件を満たす必要があります。
- TCP ポート 3260 および 3265 は、IP 協力関係通信用にシステムが使用します。したがって、これらのポートはオープンである必要があります。
- システム間でサポートされる最大往復時間は、1 Gbps のリンクの場合 80 ミリ秒 (ms) です。
- システム間でサポートされる最大往復時間は、10 Gbps のリンクの場合 10 ミリ秒 (ms) です。
- IP 協力関係の場合、推奨されるコピー方式は、変更ボリュームを使用するグローバル・ミラーです。
パフォーマンス上優れているためにこの方式が推奨されます。また、グローバル・ミラーとメトロ・ミラーは、同期が失われた場合に影響を受けやすい可能性があります。
- サイト間ハートビート・トラフィックの量は、リンク当たり 1 メガビット/秒 (Mbps) です。
- サイト間リンクの帯域幅の最小要件は 10 Mbps です。ただし、これは、実施を選択したホスト入出力の量に応じて拡大します。図 1 には、ホスト入出力の位取りについて記載されています。図 1. ホスト入出力のスケーリング
往復時間が 5 ms 未満で、エラーがないリンクを持つ 2 つのシステム間に必要な最小帯域幅の概算を記述する式は、以下のとおりです。
サイト間リンクの最小帯域幅 (Mbps 単位) > 必須のバックグラウンド・コピー (Mbps 単位) + 最大ホスト入出力 (Mbps 単位)+ 0.125 Mbps ハートビート・トラフィック
待ち時間とエラーが増える場合、最小帯域幅の要件が高くなります。