オンライン・システムのコントロール・エンクロージャーを、Fibre Channel over Ethernet (FCoE) 接続の 10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターの使用から 8 Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターの使用に変換することができます。
始める前に
この手順中、システムを SAN に接続する FCoE ポートは、ファイバー・チャネル・ポートとして再構成されます。ホスト、外部ストレージ・コントローラー、およびノードが通信するためには、システムが両方のタイプの接続に対応する必要があります。この手順を開始する前に、適切なファイバー・チャネルおよび FCoE SAN 装置がシステムに取り付けられていることを確認してください。
各 8
Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターには、4 つのポートがあります。各 10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターには、2 つのポートがあります。
ポートの使用量に応じて、ポート番号の違いを調整するために SAN 接続を再設計することが必要な場合があります。
システム内のすべてのコントロール・エンクロージャーが同一のポート構成を備える必要はありません。システムは、一方の入出力グループではファイバー・チャネルを、もう一方の入出力グループでは FCoE を使用して作動することができます。ただし、入出力パフォーマンスは、ホストからボリュームへと取られるパスに応じて異なる場合があります。
ホスト、外部コントローラー、および システムの間での通信は、この手順中に中断される場合があるため、入出力スループットに影響を及ぼします。中断を最小化するために、保守を開始する前に全体の手順を最後まで読み、適切な保守期間をスケジュールしてください。
手順
10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターから 8
Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターに変換される、システム内のコントロール・エンクロージャーごとに、以下の手順を実行します。変換されるコントロール・エンクロージャーのノード・キャニスター 1 から作業を開始してください。
- 変換されるノード・キャニスターを識別します。
- 管理 GUI を使用して、システムからノード・キャニスターを除去します。
- サービス・アシスタントを使用して、ノード・キャニスターをシャットダウンします。
- 10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターからケーブルを切り離します。
- ホスト・インターフェース・アダプター の交換の手順を実行して、エンクロージャーからノード・キャニスターを取り外します。次に、10 Gbps イーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターを 8
Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターに取り替えます。 正しい SFP トランシーバーを 8 Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプターのポートに取り付けたことも確認します。
注: ノード・キャニスターが始動した後、ノードがオンラインにならず、その代わりにサービス状態になり、ノード・エラー 550 が表示される場合があります。2 つ目のコントロール・エンクロージャーが取り付けられている場合、このコードは正常です。この段階では、イベント・ログのエラーを修正しようとせずに、この手順を続けます。
- サービス・アシスタントを使用して、8 Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプター・ポートの WWPN を判別します。 「ホーム」ページで、正しいノードが選択されていることを確認します。「ノードの詳細」ビューの「ポート」タブから WWPN を読み取ります。
- 8
Gbps ファイバー・チャネル・ホスト・インターフェース・アダプター・ポートを、ご使用の SAN に接続します。
- ステップ 6 で識別された WWPN を使用して、SAN の冗長の半分でゾーニングを訂正します。 ゾーニングには、クラスター内通信とホスト・アクセスのためのゾーンが含まれている必要があります。詳しくは、SAN の構成およびゾーニングに関する規則の要約を参照してください。その半分の SAN でホスト、ストレージ・システム、およびノードが正しく構成されていることを確認してから、冗長構成の別の半分の SAN を構成します。 再構成されたノードがシステム内の他のすべてのノードを認識できるようになると、ステップ 5 で述べたノード・エラー 550 は自動的に消去され、ノードは自動的にクラスターに再結合されます。ノード・キャニスター 1 がオンラインになった後、ハードウェア不一致イベント (エラー・コード 1470) がログに表示されます。このエラー・コードは、エンクロージャー内の 2 つのノードに異なるハードウェアがあることを示します。このエラーは無視してかまいません。
- ノード・キャニスター 2 でステップ 1 から 8 までを繰り返します。 エンクロージャー内の両方のノード・キャニスターでイーサネット・ホスト・インターフェース・アダプターが受け入れられると、ステップ 8 で述べたハードウェアの不一致イベント (エラー・コード 1470) は自動的に訂正されます。