mkvolume
mkvolume コマンドは、既存のストレージ・プールから空のボリュームを作成するために使用します。
構文
>>- mkvolume -- --+----------------+-- -- size -- disk_size ----> '- name -- name -' >-- --+-------------------+-- ----------------------------------> '- -unit --+- b --+-' +- kb -+ +- mb -+ +- gb -+ +- tb -+ '- pb -' >--+------------------------------+-- --------------------------> '- -iogrp --+- iogroup_id ---+-' '- iogroup_name -' >-- -pool --+- storage_pool_id ---+-- -- -----------------------> '- storage_pool_name -' >--+---------------------------+-- --+-------------------+------> '- -cache --+- none ------+-' '-+- -thin -------+-' +- readonly --+ '- -compressed -' '- readwrite -' >--+-----------------------------------------+-- ---------------> '- -buffersize --+- buffer_size --------+-' '- buffer_percentage% -' >--+---------------------------------------+-- -- --------------> '- -warning --+- warning_capacity ----+-' '- warning_percentage% -' >--+-----------------+-- --+-------------------------+-- -------> '- -noautoexpand -' '- -grainsize --+- 32 --+-' +- 64 --+ +- 128 -+ '- 256 -' >--+-----------------+----------------------------------------->< '- -udid -- udid -'
パラメーター
- -name name
- (オプション) 作成されるボリュームに使用する名前を指定します。この値は、1 文字から 63 文字の英数字ストリングであることが必要です。要確認: -name を指定しないと、固有のデフォルト名 (volume1 など) が使用されます。
- -size disk_size
- (必須) ボリュームの容量を指定します。これは単位の値と一緒に使用されます。デフォルトの容量は、MB 単位です。バイトの単位が使用される場合は、すべての容量が 512 バイトの倍数でなければなりません。 一部だけしか使用されていない場合でも、エクステント全体が予約済みになります。
- -unit b | kb | mb | gb | tb | pb
- (オプション) -size パラメーターで指定する容量と一緒に使用するデータ単位を指定します。デフォルトの単位のタイプは mb です。
- -iogrp iogroup_id_list | iogroup_name_list
- (オプション) 新規ボリュームがキャッシュされる入出力グループを指定します。値は、最大 2 つの入出力グループの ID または名前のコンマ区切りリストにすることができます。値を指定しなかった場合、ストレージ・プールのサイトに基づいてキャッシュ入出力グループが選択されます。-iogrp パラメーターを指定しないと、キャッシング入出力グループはシステムによって選択されます。重要: 2 つの入出力グループが指定される場合、それらは別々のサイトになければならず、指定されるストレージ・プールも別々のサイトになければなりません。サイトの順序は対応している必要があります。
- -pool storage_pool_id_list | storage_pool_name_list
- (必須) 新規ボリュームを作成するストレージ・プールを指定します。値は、最大 2 つのストレージ・プール ID または名前からなるコロン区切りリストであることが必要です。注: 1 つのストレージ・プールが指定される場合は、1 つのコピーを使用して基本ボリュームが作成されます。
standard トポロジーを使用するシステムでは、2 つのストレージ・プールを指定して、ミラーリングされたボリュームを作成できます。
- -cache none | readonly | readwrite
- (オプション) ボリュームのキャッシング・オプションを指定します。 以下のいずれかの有効な項目を使用します。
- readwrite は、ボリュームのキャッシュを有効にします (デフォルト)。
- readonly は、ボリュームの読み取りキャッシュを許可しますが、書き込みキャッシュは無効にします。
- none ボリュームのキャッシュ・モードを無効にする
- -thin
- (オプション) ボリュームをシン・プロビジョニングで作成することを指定します。このパラメーターは、-compressed と一緒に指定することはできません。-thin または -compressed を指定しない場合、作成されるボリュームは、完全に割り振られます。
- -compressed
- (オプション) ボリュームを圧縮コピーとして作成することを指定します。-iogrp パラメーターを指定しなかった場合、使用率が最も低い入出力グループが圧縮コピーに使用されます (圧縮をサポートする入出力グループのサブセットが考慮されます)。要確認: 圧縮をサポートしている入出力グループがない場合、このコマンドは失敗します。サイトが 2 つある場合は、両方のサイトに圧縮をサポートする入出力グループが少なくとも 1 つずつ存在する必要があります。
このパラメーターは、-thin と一緒に指定することはできません。-thin または -compressed を指定しない場合、作成されるボリュームは、完全に割り振られます。
- -buffersize buffer_size | buffer_percentage
- (オプション) ボリュームが、シン・プロビジョニング・ボリュームおよび圧縮ボリュームのバッファーとして予約しようとするプール容量を指定します。 このパラメーターと一緒に、-thin または -compressed のいずれかを指定する必要があります。デフォルト値は 2% です。
- -warning warning_capacity | warning_percentage
- (オプション) ボリュームに対して警告エラー・ログが生成される時点のしきい値を指定します。シン・プロビジョニング・ボリューム上の使用済みディスク容量が、指定されたしきい値を超えた時に、警告が生成されます。このパラメーターと一緒に、-thin または -compressed のいずれかを指定する必要があります。デフォルト値は 80% です。
- -noautoexpand
- (オプション) ボリュームへの書き込み時にボリュームが自動的に拡張されないことを指定します。使用済み容量が増えると、使用可能なバッファー容量が減ります。バッファー容量がすべて使用されると、ボリューム・コピーはオフラインになります。expandvdisksize -rsize を指定すると、バッファー容量を増やすことができます。 このパラメーターと一緒に、-thin または -compressed のいずれかを指定する必要があります。-noautoexpand を指定しない場合、ボリュームへの書き込み時にボリュームは自動的に拡張されます。
- -grainsize 32 | 64 | 128 | 256
- (オプション) シン・プロビジョニング・ボリュームのグレーン・サイズ (KB) を設定します。FlashCopy® マッピング内でシン・プロビジョニング・ボリュームを使用する場合は、パフォーマンスを最適にするためにマップ・グレーン・サイズと同じグレーン・サイズを使用してください。スペース使用効率のよいボリュームをホスト・システムで直接使用している場合は、小さいグレーン・サイズを使用してください。グレーン・サイズの値は、32 KB、64 KB、128 KB、256 KB のいずれかにする必要があります。デフォルトは 256 KB です。
- -udid udid
- (オプション) ボリュームの装置番号 udid を指定します。重要: udid は、OpenVMS ホストをサポートするために必要な ID です (他のシステムではこのパラメーターを使用しません)。有効なオプションは、10 進数の 0 から 32767 まで、または 16 進数の 0 から 0x7FFF までです。 16 進数の場合、必ず 0x を前に付ける必要があります (例: 0x1234)。
説明
このコマンドは、既存のストレージ・プールから空のボリューム、つまり、フォーマット設定された (ゼロ化された) ボリュームを作成します。
mkimagevolume コマンドは、管理対象ディスク上の既存のデータをインポートすることによって新規ボリュームを作成するために使用します。
ストレージ・プール 0 にボリュームを作成するための呼び出し例
mkvolume -pool 0 -size 1000
詳細な結果出力
Volume, id [0], successfully created.