Hitachi TagmaStore AMS 2000 ファミリーのシステムの論理装置設定
論理装置 (LU) 設定は、Hitachi TagmaStore AMS 2000 ファミリーのシステムのメンバーに構成されている個々の LU に適用されます。
システム LU は、論理装置番号 (LUN) が Storwize® V3700のクラスター化システムにアクセス可能なスイッチ・ゾーン内のポートに関連付けられている場合は、表 1 に説明されているように構成する必要があります。
オプション | デフォルト設定 | Storwize V3700の必須設定 |
---|---|---|
LUN 管理情報 | ||
セキュリティー | Off | Off
注: LUN セキュリティーは、起動側ポートのワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) による LUN マスキングを使用可能にします。 この機能は、Storwize V3700・システムによって使用される論理装置 (LU) についてはサポートされていません。
|
LU mapping | 1 対 1 | 1 対 1 |
LAN 管理オプション | ||
Maintenance port IP address automatic change mode | Off | Off |
IPv4 DHCP | Off | Off |
IPv6 address setting mode | Auto | Auto |
Negotiation | Auto | Auto |
注: これらの設定が適用されるのは、Storwize V3700・システムからアクセス可能な LU のみです。
回避する必要があるデータ破壊のシナリオ
シナリオ 1: 構成アプリケーションを使用して、LU のシリアル番号を変更することができます。 シリアル番号を変更すると、LU の固有のユーザー ID (UID) も変更されます。 シリアル番号は、コントローラー・ポートの WWPN を判別するのにも使用されるため、2 つの LUN が同じ SAN 上で同じ固有 ID をもつことはできません。2 つのコントローラーが同じ SAN 上で同じ WWPN をもつことはできないためです。
シナリオ 2: シリアル番号は、コントローラー・ポートの WWPN を決定するためにも使用されます。 したがって、2 つの LUN が同じ SAN 上で同じ ID をもつことはできません。その場合、2 つのコントローラーが同じ SAN 上で同じ WWPN をもつことになるためです。 これは、有効構成ではありません。
重要: Storwize V3700・システムによって管理される LU のシリアル番号を変更しないでください。これを変更すると、データ損失または予期せぬデータ破壊が発生する可能性があるためです。
シナリオ 3: 構成アプリケーションを使用して、LUN A の作成、LUN A の削除、LUN A と同じ固有 ID の LUN B の作成が可能です。LUN が Storwize V3700・システムによって管理されている場合、システムは LUN B が LUN A と異なっていることを認識しない場合があるため、このシナリオによって、データ破壊が発生する可能性があります。