グレーンおよび FlashCopy ビットマップ
データは、ボリューム間でコピーされるときは、グレーン と呼ばれるアドレス・スペース単位でコピーされます。
グレーン・サイズは 64 KB または 256 KB のいずれかです。FlashCopy® ビットマップには、各グレーンに 1 ビットが含まれます。ビットは、関連付けられたグレーンをソースからターゲットにコピーすることによって、グレーンが分割されているかどうかを記録します。FlashCopy マッピングが作成された後は、その FlashCopy マッピングのグレーン・サイズを変更することはできません。FlashCopy マッピングの作成時にグレーン・サイズ・パラメーターが指定されず、ボリュームの 1 つが既に FlashCopy マッピングの一部になっている場合には、そのマッピングのグレーン・サイズが使用されます。新規マッピングのどちらのボリュームも既に別の FlashCopy マッピングの一部になっておらず、マッピングの少なくとも 1 つのボリュームが圧縮ボリュームである場合、パフォーマンスの考慮をするときは、デフォルトのグレーン・サイズは 64 です。それ以外は、デフォルトのグレーン・サイズは 256 です。。
ターゲット・ボリュームへの書き込み
最新のターゲット・ボリュームへの書き込みでは、そのボリューム自体のマッピングのグレーンの状態と、次に古いマッピングのグレーンの状態を考慮する必要があります。
- 中間マッピングのグレーンまたは次に古いマッピングのグレーンがコピーされていない場合は、書き込みを進めるためにそのグレーンをまずコピーする必要があります。 これは次に古いマッピングの内容を保存するために行われます。 次に古いマッピングに書き込むデータは、ターゲットまたはソースから取ることができます。
- 書き込まれるターゲットのグレーンがコピーされていない場合、そのグレーンはターゲット (あるいは、コピー済みのターゲットがない場合はソース) より新しいマッピングのグレーンのうち最も古いコピー済みのグレーンからコピーされます。 コピーが完了した後、ターゲットに書き込みを適用できます。
ターゲット・ボリュームに対する読み取り
読み取り中のグレーンが分割済みの場合、読み取りから戻されるデータは、読み取り中のターゲットからのものです。 中間ターゲット・ボリューム上の未コピーのグレーンに対して読み取りを行う場合は、グレーンが分割済みかどうかを判別するために、新しいマッピングがそれぞれ検査されます。 読み取りは、最初に見つかった分割済みグレーンから、あるいは新しいマッピングに分割済みグレーンが含まれていない場合はソース・ボリュームから実行されます。