Linux ソフトウェア iSCSI イニシエーターのインストール

Linux ソフトウェア iSCSI イニシエーターを iSCSI ホスト接続用にインストールするには、iSCSI 修飾名、ターゲット・ディスカバリー、および認証を設定します。また、マルチパスを Linux ホストに対して有効にします。

始める前に

システムは、Linux ディストリビューションのベンダーによって提供される iSCSI イニシエーター・ソフトウェアの使用をサポートします。 手順を続行する前に、ご使用のホストに最新リリースのイニシエーター・ソフトウェアがインストールされていることを確認してください。

RHEL システムのイニシエーター・ソフトウェアは、iscsi-initiator-utils としてパッケージされています。 SLES システムのイニシエーター・ソフトウェアは、open-iscsi としてパッケージされています。

手順

  1. /etc/iscsi ファイルを編集して、iSCSI イニシエーター・デーモンを構成します。
    [root@R64SRV6 ~]# cd /etc/iscsi/
    
    [root@R64SRV6 iscsi]# ls
    
    initiatorname.iscsi  iscsid.conf
    
    [root@R64SRV6 iscsi]#
  2. chkconfig コマンドおよび service コマンドを使用して、ソフトウェアを管理します。 RHEL システム上のサービスには、iscsid という名前が付けられます。 SLES システム上のサービスには、open-iscsi という名前が付けられます。 RHEL システムおよび SLES システムの例を示します。

    RHEL システムの場合

    [root@R64SRV6 iscsi]# chkconfig --list | grep "iscsid"
    iscsid          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
    
    [root@R64SRV6 iscsi]# chkconfig iscsid on
    
    [root@R64SRV6 iscsi]# chkconfig --list | grep "iscsid"
    iscsid          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
    [root@R64SRV6 iscsi]#

    SLES システムの場合

    Yast および Yast2 は、iSCSI サービスおよびイニシエーターを正確に構成するのに適した方法です。 SLES の iSCSI サービスのコマンド・ラインで次のように入力します。

    #/etc/init.d/open-iscsi start
    
    #chkconfig open-iscsi on
  3. iSCSI イニシエーターのデフォルト設定を使用します。 これらの設定は、/etc/iscsi/iscsid.conf で記述されています。