RamSan システム上の論理装置およびターゲット・ポート

RamSan® システム上の区画は、 論理装置 (LU) として、区画に割り当てられた論理装置番号 (LUN) と一緒にエクスポートされます。

RamSan システム上の LUN

RamSan システムは、 モデルによって異なる特定の容量のユーザー・スペース付きで出荷されます。 この容量を備えた区画は、論理装置 と呼ばれます。

RamSan システムは、 エクスポートされたさまざまな FC ポートを使用して、 最大 1024 個の LUN を Storwize® V3700にエクスポートできます。 論理装置の最大サイズは、 RamSan システムの使用可能な全容量です。

LUN ID

RamSan システムは、 エクスポートされた LU を識別記述子 0、1、および 2 を使用して識別します。 LU の EUI-64 ID は CCCCCCLLLLMMMMMM という表記で示され、 ここで、CCCCCC は 0020C2h という Texas Memory Systems IEEE Company ID、 LLLL は論理装置ハンドル、 MMMMMM は、シャーシのシリアル番号です。 EUI-64 ID は、GUI 内の各論理装置の詳細ビューにあります。

LUN の作成と削除

RamSan LUN は、 GUI 内のウィザード・チュートリアルを使用するか、CLI コマンドを入力して、作成、変更、または削除できます。 LUN は、作成時にすべてゼロにフォーマット設定されません。

論理装置を作成するには、「論理装置」を強調表示して、「ツールバーの作成」を選択します。 LU を変更、サイズ変更、または削除するには、ナビゲーション・ツリーで特定の論理装置が強調表示されたときに、該当するツールバー・ボタンを選択します。
注: Storwize V3700クラスター化システム上の MDisk を削除してから、RamSan システム上の LUN を削除してください。

LUN プレゼンテーション

LUN は、アクセス・ポリシーによって、 RamSan システムの使用可能な FC ポートを使用してエクスポートされます。 アクセス・ポリシーは、論理装置、ポート、およびホストの関連です。 RamSan システムでは、 これらの 3 つの項目のうちの 1 つが使用可能なすべてのアクセス・ポリシーで固有であることを必要とします。 Storwize V3700に提示される LUN は、システム内のすべてのノード・ポートに、RamSan システムの 少なくとも 2 つのポートを使用して提示されなければなりません。 各 LU を、同じ LUN 上の Storwize V3700に、すべてのターゲット・ポートを使用して提示します。

アクセス・ポリシーを論理装置に適用するには、GUI の中で特定の論理装置を強調表示して、 「アクセス」ツールバー・ボタンをクリックします。

特殊な LUN

RamSan システムには、 論理装置の番号付けに関して特殊な考慮事項はありません。 LUN 0 は、必要な場所にエクスポートできます。 RamSan の 1 つのモデルには、 最高のパフォーマンスを得るために DRAM キャッシュ内にロックされるよう、 キャッシュの半分のサイズまでの論理装置を作成するのに使用できる、ライセンス交付を受けた Turbo 機能があります。 その他の LUN ID とは異なり、Turbo またはロックされた LUN に識別の相違はありません。

RamSan システム上のターゲット・ポート

1 つの RamSan システムには、 4 個のデュアル・ポート FC カードを収めることができます。 それぞれのワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) は、2P:0N:00:20:C2:MM:MM:MM というパターンで識別され、 ここで、P はコントローラーのポート番号、N はコントローラーのアドレスです。 MMMMMM は、シャーシのシリアル番号を表します。

コントローラーのアドレスは次のようになります。
04:  FC-1
08:  FC-2
0C:  FC-3
10:  FC-4
14:  FC-5
シリアル番号が G-8332 のシステムの場合、Port 2B の WWPN は 21:08:00:20:C2:07:83:32 です。 同じシステムのすべてのポートのワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) は 10:00:00:20:C2:07:83:32 です。

LU アクセス・モデル

RamSan システム上で、 すべてのコントローラーは、非ブロッキング・クロスバー上でアクティブ - アクティブです。 コントローラーの障害による停止を防ぐために、 全条件で FC コントローラー・カードにわたるマルチパスを構成します。 すべての RamSan システムは優先順位が等しいので、 特定の LU に排他的なセットを使用しても利点がありません。

LU グループ化

RamSan システムは、 LU グループ化を使用しません。

LU 優先アクセス・ポート

すべてのポートがすべてのコントローラーにわたってアクティブ - アクティブであるので、 RamSan システムには、優先アクセス・ポートがありません。

所有権の検出

RamSan システムには、 所有権は関係ありません。