mkippartnership

mkippartnership コマンドは、インターネット・プロトコル (IP) リンク経由で作成される新規の協力関係を定義するために使用します。

構文

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>>-mkippartnership-- -- -type -+-ipv4-+-- ---------------------->
                               '-ipv6-'      

>--+--------------------+-- --+--------------------------+-- --->
   '- -clusterip--ipadr-'     '- -chapsecret--CHAPsecret-'      

>-- -linkbandwidthmbits--link_bandwidth_in_mbps-- -------------->

>--+----------------------------------+-- ---------------------->
   '- -backgroundcopyrate--percentage-'      

>--+--------------------------+--------------------------------><
   '- -compressed --+- yes -+-'   
                    '- no --'     

パラメーター

-type ipv4 | ipv6
(必須) 以下のいずれかのストリング (大/小文字を区別します) を使用して、協力関係で使用するインターネット・プロトコル (IP) アドレス形式を指定します。
  • インターネット・プロトコル・バージョン 4 (IPv4) の場合は ipv4
  • インターネット・プロトコル・バージョン 6 (IPv6) の場合は ipv6
1 次およびリモートのクラスター化システム (システム) 間で、すべての伝送制御プロトコル (TCP) リモート・コピー (RC) 接続が、特定の IP アドレスを使用して作成されます。
注: リモート・コピーにはメトロ・ミラーとグローバル・ミラーが含まれます。
協力関係の作成は、1 次システムまたはリモート・システムに対して指定されるインターネット・プロトコル (IP) アドレス・タイプが同じでなければ失敗します。
-clusterip ipadr
(必須) パートナー・システムの IP アドレス (ipv4 または ipv6) を指定します。 IP リンク経由で接続されているシステムは、mkippartnership を実行するまでは lspartnershipcandidate で表示されません。 これは、FC ベースあるいは FCoE ベースの接続には適用されません。
-chapsecret CHAPsecret
(オプション) パートナー・システムのチャレンジ・ハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) シークレットを指定します。 CHAP シークレットの最大サイズは、8 文字の英数字です。
-linkbandwidthmbits link_bandwidth_in_mbps
(必須) 2 つのクラスター化システム (システム) 間の RC リンクの集合帯域幅をメガビット/秒 (Mbps) で指定します。 それは、1 から 100000 の数値です。このパラメーターは、協力関係を停止せずに指定することができます。
注: 指定する値がゼロ以外の場合、-backgroundcopyrate 値と -linkbandwidthmbits 値の両方を結合したものが、少なくとも 8 Mbps のバックグラウンド・コピー帯域幅になる必要があります。
-backgroundcopyrate percentage
(オプション) バックグラウンド・コピー操作に使用できる集合リンク帯域幅の最大パーセンテージを指定します。 この値は、0 から 100 の範囲の数値で、デフォルト値は 50 です。これは、最大で集合リンク帯域幅の 50% をバックグラウンド・コピー操作に使用できることを意味します。
注: 指定する値がゼロ以外の場合、-backgroundcopyrate 値と -linkbandwidthmbits 値の両方を結合したものが、少なくとも 8 Mbps のバックグラウンド・コピー帯域幅になる必要があります。
-compressed yes | no
(オプション) この協力関係で圧縮が有効かどうかを指定します。デフォルト値は no です。

説明

このコマンドは、インターネット・プロトコル (IP) リンク上で作成される新規の協力関係を定義します。 データ複製のために IP ポートが使用可能になるように、リモート・システム IP を指定する必要があります。 その後、2 つのパートナー間で RC セッションを作成できます。

FC ベースまたは FCoE ベースの協力関係では、パートナー・システムをまず協力関係候補 (lspartnership によって表示される) にする必要があります。 その後、mkfcpartnership にリモート・システム ID または名前を指定して作成した協力関係に、このパートナーを含めることができます。

lspartnershipcandidate コマンドは、協力関係候補を表示します。

IP 協力関係の場合、mkippartnership にパートナーのクラスター IP アドレスまたは CHAP シークレットを指定すると、協力関係が作成されます。

すべての TCP 接続は、IPv4 または IPv6 のどちらかを使用して確立され、2 つの IP アドレス・タイプを混用することはできません。

RC 協力関係を確立するには、協力関係にある両方のシステムに、同じ複製グループからの IP アドレスが少なくとも 1 つ定義されている必要があります。 複製グループは、パートナー・システム上で構成された IP アドレスのプールに対してリモート・コピー協力関係を確立する、ローカル IP アドレスのプールを指定する数値です。

呼び出し例

mkippartnership –type ipv4 –clusterip 192.168.32.19 
                –chapsecret mychapsecret –linkbandwidthmbits 100 –backgroundcopyrate 50

結果出力

No feedback

呼び出し例

mkippartnership –type ipv6 –clusterip fe80::200:f8ff:fe21:67cf 
                –chapsecret mychapsecret –linkbandwidthmbits 1024 –backgroundcopyrate 25

結果出力

No feedback

圧縮された IP 複製リンクを作成するための呼び出し例

mkippartnership –type ipv4 –clusterip 192.168.32.19 –chapsecret mychapsecret –linkbandwidthmbits 100 –backgroundcopyrate 50 -compressed yes 

結果出力

No feedback