lseventlog
lseventlog コマンドは、システム・イベント・ログの簡略ビュー、またはログからの 1 つの項目の詳細ビューを表示するために使用します。
構文
>>- lseventlog --+-----------------------------------+----------> '- -filtervalue -- attribute_value -' >--+-----------------+-- --+-----------------------+-- ---------> '- -filtervalue? -' '- -delim -- delimiter -' >--+----------+-- --+-------------------+-----------------------> '- -nohdr -' '- -alert --+-yes-+-' '-no--' >--+---------------------+--+------------------------+----------> '- -message --+-yes-+-' '- -monitoring --+-yes-+-' '-no--' '-no--' >--+---------------------+--+-------------------+---------------> '- -expired --+-yes-+-' '- -fixed --+-yes-+-' '-no--' '-no--' >--+--------------------+--+------------------------+-----------> '- -config --+-yes-+-' '- -count -- entry_limit-' '-no--' >--+------------------------+--+-----------------+------------->< '- -order --+-date-----+-' '-sequence_number-' '-severity-'
パラメーター
- -filtervalue attribute=value
- (オプション) 1 つ以上のフィルターのリストを指定します。フィルター属性値に一致する値をもつオブジェクトのみが戻されます。 容量を指定する場合、単位も入力する必要があります。
- 注: 一部のフィルターでは、コマンドの入力時にワイルドカードを使用できます。 CLI の使用時には、ワイルドカードの使用について以下の規則が適用されます。
- ワイルドカード文字はアスタリスク (*) です。
- コマンドには最大 1 つのワイルドカードを含めることができます。
- ワイルドカードを使用する場合は、次のように、フィルター項目を二重引用符 ("") で囲む必要があります。
lseventlog -filtervalue "object_name=ob*"
- -nohdr
- (オプション) デフォルトでは、見出しは、簡略形式のビューではデータの列ごとに、詳細形式のビューではデータの項目ごとに表示されます。-nohdr パラメーターは、これらの見出しの表示を抑止します。注: 表示するデータがない場合、見出しは表示されません。
- -delim delimiter
- (オプション) デフォルトでは、簡略形式のビューのデータのすべての列がスペースで区切られます。 各列の幅は、データの各項目の最大可能幅に設定されています。 詳細ビューでは、データの項目ごとに 1 行が使用されます。見出しが表示される場合は、データと見出しはスペースで区切られます。 -delim パラメーターは、この動作を指定変更します。-delim パラメーターでは、1 バイトの文字を入力できます。コマンド・ラインに -delim : と入力すると、簡略ビューのすべてのデータ項目がコロン (:) で区切られます。例えば、列の間の空白は発生しません。 詳細ビューでは、データと見出しは指定の区切り文字で区切られます。
- -alert yes | no
- (オプション) 状況が「アラート」のイベントを組み込み (または除外し) ます。
- -message yes | no
- (オプション) 状況が「メッセージ」のイベントを組み込みます。
- -monitoring yes | no
- (オプション) 状況が「モニター」のイベントを組み込みます。
- -expired yes | no
- (オプション) 状況が「期限切れ」のイベントを組み込み (または除外し) ます。
- -fixed yes | no
- (オプション) 状況が「修正済み」のイベントを組み込み (または除外し) ます。
- -config yes | no
- (オプション) config 状況のイベントを含めます (または除外します)。
- -count entry_limit
- (オプション) 表示するイベントの最大数を示します。
- -order date | severity
- (オプション) イベントの表示順序を示します。日付 順の配列では、最も古いイベントが先頭に表示されます。 重大度順の配列では、重大度が最高のイベントが先頭に表示されます。 複数のイベントの重大度が同じである場合、それらのイベントは日付順に配列され、最も古いイベントが先頭に表示されます。 次のリストでは、最も重大なものから始まる、重大度の順序を示しています。
- 未修正アラート (エラー・コード順にソートされます。最下位のエラー・コードの重大度が最高です。)
- 未修正メッセージ
- モニター・イベント (エラー・コード順にソートされます。最下位のエラー・コードの重大度が最高です。)
- 期限切れイベント
- 修正済みアラートおよびメッセージ
- -filtervalue?
- (オプション) -filtervalue attribute=value パラメーターの有効なフィルター属性のリストを表示します。
- copy_id
- error_code
- event_count
- event_id
- fixed
- last_timestamp
- object_id
- object_name
- object_type
- report_node
- reporting_node_name
- root_sequence_number
- sequence_number status
- sequence_number
- (オプション) コマンドがイベントの完全なビューを表示するかどうかを示します。
説明
このコマンドは、システム・イベント・ログの簡略ビュー、またはログからの 1 つの項目の詳細ビューを表示します。イベントおよび項目を重大度または経過時間でソートすることができます。
組み込む対象のイベントのデフォルト値は、次のとおりです。
- alert=yes
- config=no
- expired=no
- fixed=no
- message=yes
- monitoring=no
表 1 は、出力ビュー・データとして表示できる属性値を示します。
属性 | 説明 | 値 |
---|---|---|
machine_type | ノードのマシン・タイプおよび型式番号 | 値は、最大 7 文字の長さの英数字ストリングです。 |
serial number | ノードのシリアル番号 | 値は、最大 7 文字の長さの英数字ストリングです。 |
sequence_number | イベントのシーケンス番号。 | 値は、0 から 8000000 の数値です。 |
first_timestamp | イベントがログに追加された時間。 | 値は、YYMMDDHHMMSS 形式です。 |
first_timestamp_epoch | エポックの発生から何秒後にイベントがログに記録されたか | これは 32 ビットの数値です。 |
last_timestamp | イベントが最後に更新された時間。 | 値は、YYMMDDHHMMSS 形式です。 |
last_timestamp_epoch | イベントが最後に更新されたのがエポックの何秒後か | これは 32 ビットの数値です。 |
fixed_timestamp | イベントが修正されたタイム・スタンプ | 値は、YYMMDDHHMMSS 形式です。 |
fixed_timestamp_epoch | エポックの発生から何秒後にイベントが修正されたかを示すタイム・スタンプ | この値は数値ストリングです。 |
fru | エラーまたはイベントに対する現場交換可能(FRU)。このフィールドには、可能性がある FRU (コンマ区切り) が含まれます。 | 値は、最大 255 文字の長さの ASCII ストリングです。 |
object_type | イベントがログに記録されるオブジェクトのタイプ。 | 値は次のとおりです。
|
object_id | イベントがログに記録されるオブジェクトの ID。 | これは 64 ビットの数値です。クラスター化システム以外のすべてのオブジェクト・タイプの場合は、10 進数で表示されます。 クラスター化システムの場合は、この値は 16 進数ですが、cluster オブジェクト・タイプのイベントではブランクになります。 |
object_name | イベントがログに記録されるオブジェクトの名前。 | この値は、オブジェクト名の形式であり、オブジェクトが削除されたか、名前がない場合はブランクです。 |
copy_id | イベントがログに記録されるボリューム・コピー ID。 | これは 0 から 1 の数値です。vdiskcopy イベントでない場合はブランクです。 |
reporting_node_id | イベントを報告したノードの ID。 | これは 64 ビットの数値です。クラスター化システムがイベントを報告した場合はブランクです。 |
reporting_node_name | イベントを報告したノードの名前。 | この値は、オブジェクト名の形式であり、ノードが削除されたか、クラスター化システムがイベントを報告した場合はブランクです。 |
root_sequence_number | 原因となったルート・イベントのシーケンス番号 重要: 他のイベントが直接の原因となってイベントが発生した場合、関連イベントの sequence_number がここに表示されます。
|
これは 1 から 8000000 の数値です。ルートがない場合、または他のイベントが直接の原因となってイベントが発生していない場合はブランクです。 |
event_count | このイベントに結合された、報告済みイベントの数。 | これは 32 ビットの数値です。 |
status | イベント・カテゴリー | 値は次のとおりです。
|
fixed | イベントに修正済みのマークが付けられたか (アラートの場合)、読み取りのマークが付けられたか (メッセージの場合) を示します。 | 値は次のとおりです。
|
auto_fixed | コードによってイベントに修正済みのマークが付けられているかどうかを示します。 | 値は次のとおりです。
|
notification_type | イベント通知の種類 | 値は次のとおりです。
|
event_id | イベント ID | これは 6 桁の数値です。 |
event_id_text | イベント ID に関連した説明。 | これは、最大 200 バイトのテキスト値です。 これは、CLI で要求された言語で表示されます。 |
error_code | このイベントに関連したエラー・コード。 | これは、4 桁の数値ですが、エラー・コードがない場合はブランクです。 |
error_code_text | エラー・コードに関連した説明。 | これは、最大 200 バイトのテキスト値であり、エラー・コードがない場合はブランクです。 これは、CLI で要求された言語で表示されます。 |
説明 | イベントに関連した説明。 イベントにエラー・コードがある場合、この値は、error_code_text フィールドと同じです。そうでない場合、event_id_text フィールドと同じです。 |
テキスト (最大 200 バイト)。 |
callhome_type | イベントに関連付けられたコール・ホームのタイプ | 値は、hardware、software、または none です。 |
sense1 | 16 バイトの、16 進数でエンコードされたセンス・データ。最下位バイトは左側です。 | 値は、スペースで区切られた 16 個の 2 文字の 16 進数です。 |
sense2 | ||
sense3 | ||
sense4 | ||
sense5 | ||
sense6 | ||
sense7 | ||
sense8 |
呼び出し例
次の例は、2010 年 1 月のイベントを示します。
lseventlog -filtervalue 'last_timestamp>=100101000000:last_timestamp<100201000000'
次の例は、1065 個の未修正エラーをすべて、発生順に示します。
lseventlog -filtervalue error_code=1065:fixed=no
次の例は、最も重大なイベントをリストします。
lseventlog -order severity -count 1
次の例は、簡略ビューを示します。
lseventlog
sequence_number:last_timestamp:object_type:object_id:object_name:copy_id:status:fixed:event_id:error_code:description
400:100106132413:vdisk:2:my_vdisk:1:alert:no:060001:1865:Space Efficient Virtual Disk Copy offline due to insufficient space
401:100106140000:cluster::ldcluster-2::message:no:981001::Cluster Fabric View updated by fabric discovery
次の例は、完全ビューを示します。
lseventlog 120
sequence_number 120
first_timestamp 111130100419
first_timestamp_epoch 1322647459
last_timestamp 111130100419
last_timestamp_epoch 1322647459
object_type node
object_id 1
object_name node1
copy_id
reporting_node_id 1
reporting_node_name node1
root_sequence_number
event_count 1
status alert
fixed yes
auto_fixed no
notification_type error
event_id 073003
event_id_text More/Less fibre channel ports operational
error_code 1060
error_code_text Fibre Channel ports not operational
machine_type 21458F4
serial_number 75BZPMA
fru none
fixed_timestamp 111202141004
fixed_timestamp_epoch 1322835004
callhome_type hardware
sense1 03 03 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense2 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense3 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense4 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense5 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense6 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense7 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
sense8 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00