IBM® SDD および VERITAS DMP と一緒に使用するための Oracle ホスト・パラメーターの設定
Oracle ホスト上でパラメーターを設定することによって、HBA と Storwize® V3700・システム間のパフォーマンスを最適化することができます。
このタスクについて
手順
- cd /etc と入力して /etc サブディレクトリーに移動します。
- サブディレクトリーのシステム・ファイルをバックアップします。
- システム・ファイルを編集し、HBA を使用する構成を持つサーバーに対して以下のパラメーターを設定します。
- sd_max_throttle
-
この sd_max_throttle パラメーターは、sd ドライバーがキューに入れることができる、ホスト・アダプター・ドライバーに対するコマンドの最大数を指定します。デフォルト値は 256 ですが、接続する各 LUN ごとに、パラメーターを最大キュー項目数以下の値に設定する必要があります。 この値を決定するには、次の数式を使用します。
256 ÷ (LUNs per adapter)
ここで、LUNs per adapter は、単一のアダプターに割り当てられた LUN の最大数です。
この例で、システム LUN に sd_max_throttle パラメーターを設定するには、/etc/system ファイルに次の行を追加します。
set sd:sd_max_throttle=5
- sd_io_time
- このパラメーターは、ディスク操作のためのタイムアウト値を指定します。
次の行を /etc/system ファイルに追加して、システム LUN に対して sd_io_time パラメーターを設定します。
set sd:sd_io_time=0x78
- sd_retry_count
- このパラメーターは、ディスク操作のための再試行カウントを指定します。
次の行を /etc/system ファイルに追加して、システム LUN に対して sd_retry_count パラメーターを設定します。
set sd:sd_retry_count=5
注: sd_retry_count パラメーターは、Solaris バージョン 8 および 9 にのみ適用されます。 - maxphys
- このパラメーターは、各 SCSI トランザクションごとに転送できるバイトの最大数を指定します。 デフォルト値は 126976 (124 KB) です。 要求した入出力ブロック・サイズがこのデフォルト値を超えた場合は、その要求が複数の要求に分割されます。 この値は、アプリケーションの要件に合わせて調整する必要があります。 最大帯域幅の場合は、次の行を /etc/system ファイルに追加して maxphys パラメーターを設定します。set maxphys=1048576 (1 MB)注: 1048576 (1 MB) より大きな値を maxphys に設定しないでください。そのような値を設定すると、システムがハングすることがあります。
システム LUN で VERITAS Volume Manager を使用する場合は、maxphys パラメーターと一致するように VxVM 最大入出力サイズ・パラメーター (vol_maxio) を設定する必要があります。maxphys パラメーターを 1048576 に設定し、VERITAS Volume Manager を システム LUN では、以下の例のように、vol_maxio パラメーターを設定します。
set vxio:vol_maxio=2048注: vxio:vol_maxio の単位はディスク・ブロック (1/2 KB) です。
親トピック: Solaris オペレーティング・システムの構成