NetApp E-Series ストレージ・システム上の論理装置およびターゲット・ポート

LUN は、NetApp E-Series からボリュームとしてプロビジョニングされます。これらの LUN は、Storwize® V3700 では MDisk として提示されます。MDisk を使用してストレージ・プールを作成し、ホストが使用したり、階層化で使用したりするためにボリュームをプロビジョニングすることができます。

LUN サイズ

通常のボリューム・グループの場合、最大ボリューム・サイズは、ドライブのサイズと、RAID レベルに基づくボリューム・グループ内のドライブの最大数によってのみ制限されます。例えば、RAID 5 および RAID 6 のボリューム・グループでは、ボリューム・グループ内のドライブの最大数は 30 です。動的ディスク・プールの場合、最大ボリューム・サイズは 64 TB です。

LUN マッピング

NetApp E-Series は、Storwize V3700 に 256 個の LUN をエクスポートすることができます。これが限度です。Storwize V3700 は、2 TB を超える LUN をサポートしており、最大 LUN サイズは 1 PB です。

LUN ID

NetApp E-Series システムは、SCSI 識別記述子タイプ 3 によって、エクスポートされる論理装置を識別します。論理装置の 64 ビット NAA IEEE Registered Extended Identifier (NAA=6) の形式は、6-OUI-VSID です。 LSI NetApp E-Series IEEE 会社 ID は 0x00A0B8 です。NetApp E-Series IEEE 会社 ID は 0x0080E5 です。会社 ID の残りの部分は、ベンダー固有の ID です。

Storwize V3700 構成 (論理ドライブおよびホストを含む)

設定値は、一般に、特に指定がなければデフォルトです。詳しくは、NetApp E-Series 構成の設定値に関する情報を参照してください。

LUN の変更、サイズ変更、または削除

Storwize V3700 で変更を行う前に、すべての Storwize V3700 ストレージ・プールから LUN を除去する必要があり、LUN は非管理状態でなければなりません。
注:
  • MDisk が Storwize V3700 システム上で非管理 (すべてのストレージ・プールから除去済み) であることを確認してから、NetApp E-Series ストレージ・システムで LUN を削除します。
  • Storwize V3700 システムで使用中の LUN でアレイ拡張を使用しないでください。 MDisk は、Storwize V3700 によって認識されるためには、最初にストレージ・プールからマイグレーションまたは削除することによって非管理にされる必要があります。

LUN プレゼンテーション

LUN は、NetApp E-Series ストレージ・システムの使用可能な FC ポートを使用してエクスポートされます。 これらの LUN を明示的に構成してください。固有の Storwize V3700 アクセスを確実なものにするために、デフォルトのマッピングを使用しないでください。

特殊な LUN

論理装置の番号付けには、特別な考慮事項はありません。 LUN 0 は、必要な場所にエクスポートできます。

アクセス LUN は、Universal Transport Mechanism (UTM) LUN とも呼ばれ、NetApp E-Series システムの構成インターフェースです。 アクセス LUN は、Storwize V3700 システムが必要としないので、Storwize V3700 ポートを含む区画に入っていないことがあります。UTM LUN は特殊な LUN で、ファイバー・チャネル接続を介して適切なソフトウェアを使用して NetApp E-Series システムを構成できるようにします。

Storwize V3700 は UTM LUN を必要としないため、いずれにしてもエラーを生成しません。NetApp E-Series システムのアクセス UTM LUN は、LUN 0 (ゼロ) として提示してはなりません。

インバンド (ファイバー・チャネルを介した) およびアウト・オブ・バンド (イーサネットを介した) を使用して、構成ソフトウェアが複数の NetApp E-Series システムと通信できるようにすることができます。 インバンド構成を使用する場合は、アクセス UTM LUN を、Storwize V3700 によってアクセスされる論理装置を含まない区画内に構成します。

注: インバンドは、Storwize V3700区画内にある間、LUN へのアクセスに対してサポートされません。

ターゲット・ポート

NetApp E-Series ストレージ・システムには、以下の速度レベルのファイバー・チャネル・ポートが合計で 8 つ (各コントローラーに 4 つのポート) あります。
  • E26xx: 8 Gb FC
  • E54xx: 8 Gb FC
  • EF540: 8 Gb FC
  • E27xx: 16 Gb FC
  • E55xx: 16 Gb FC
  • EF550: 16 Gb FC
WWNN および WWPN の例:
20020080e5290640:  WWNN
20120080e5290640: so this a WWPN for Port 1 on Controller A
20430080e5290640: so this a WWPN for Port 4 on Controller B
ターゲット・ポートについて詳しくは、NetApp SANtricity Storage Manager GUI の「要約 (summary)」タブの「ストレージ・アレイ・プロファイル (Storage array profile)」 を参照してください。

LU アクセス・モデル

すべてのシステムは非対称アクティブ - アクティブです。システム障害による停止を避けるために、ファイバー・チャネル・スイッチ間でポートを相互接続してください。すべてのモデルの NetApp E-Series ストレージ・システムは優先順位が等しいので、特定の LU に排他的なセットを使用しても利点がありません。

LU 優先アクセス・ポート

すべてのポートがすべてのコントローラーにわたって非対称アクティブ - アクティブであるので、モデル NetApp E-Series 上で優先されるアクセス・ポートはありません。