lsarraymember
lsarraymember コマンドは、1 つ以上のアレイ MDisk のメンバー・ドライブをリストするために使用します。
構文
>>- lsarraymember -- --+----------+-----------------------------> '- -nohdr -' >--+-----------------------------------+-- ---------------------> '- -filtervalue -- attribute=value -' >--+-----------------+-- --+-----------------------+-- ---------> '- -filtervalue? -' '- -delim -- delimiter -' >--+----------------+------------------------------------------>< '-+-mdisk_id---+-' '-mdisk_name-'
パラメーター
- -nohdr
- (オプション) デフォルトでは、見出しは、簡略形式のビューではデータの列ごとに、詳細形式のビューではデータの項目ごとに表示されます。-nohdr パラメーターは、これらの見出しの表示を抑止します。注: 表示するデータがない場合、見出しは表示されません。
- -filtervalue attribute=value
- (オプション) 指定した値に一致する 1 つ以上のフィルター属性のリストを指定します。-filtervalue? の説明を参照してください。
- 注: 一部のフィルターは、コマンドの入力時にワイルドカードを使用できます。CLI の使用時には、ワイルドカードの使用について以下の規則が適用されます。
- ワイルドカード文字はアスタリスク (*) です。
- コマンドには最大 1 つのワイルドカードを含めることができます。これは、ストリングの最初または最後の文字である必要があります。
- ワイルドカード文字を使用するときは、次のように、フィルター項目を二重引用符 ("") で囲む必要があります。
lsarraymember -filtervalue "mdisk_name=md*"
- -filtervalue?
- (オプション) 有効なすべてのフィルター属性をレポートに組み込みます。lsarraymember コマンドには、以下のフィルター属性が有効です。
- mdisk_id
- mdisk_name
- member_id
- drive_id
- new_drive_id
- spare_protection
- balanced
フィルター属性について詳しくは、-filtervalue パラメーターの属性を参照してください。
- -delim delimiter
- (オプション) デフォルトでは、簡略ビューのデータのすべての列がスペースで区切られます。各列の幅は、データの各項目で可能な最大幅に設定されます。 詳細ビューでは、データの各項目は別の行に表示されます。見出しが表示される場合は、データと見出しがスペースで区切られます。 -delim パラメーターは、この動作を指定変更します。-delim パラメーターでは、1 バイトの文字を入力できます。コマンド・ラインに -delim : と入力すると、簡略ビューのすべてのデータ項目がコロン (:) で区切られます (例えば、列の間の空白は発生しません)。詳細ビューでは、delimiter で指定された区切り文字によってデータと見出しが区切られます。
- mdisk_id
- (オプション) アレイ MDisk の ID。
- mdisk_name
- (オプション) ユーザーが提供した MDisk 名。
説明
このコマンドは、1 つ以上のアレイ MDisk のメンバー・ドライブをリストします。アレイ内でドライブが占有しない位置を記述します。これらの位置により、RAID でどのようにミラーリングが行われるかが決まります。例えば、RAID-10 (パリティーは RAID-5 から始まる) で x が y にミラーリングされるかどうかが決まります。
表 1 は、表示される可能性があるこのコマンドの出力を示しています。
属性 | 値 |
---|---|
member_id | アレイ・メンバーの ID を指定します。 RAID アレイのドライブ順序を表します。 |
drive_id | メンバー ID に対するドライブの ID、または交換が進行中の場合はソース・ドライブの ID を指定します。ドライブが未構成の場合はブランクになります。 |
new_drive_id | このメンバー ID と交換されたドライブの ID を指定します。ID が無い場合はブランクになります。 |
spare_protection | メンバーの機能低下していないスペアの数を指定します。これには、アレイ・メンバーの目標とは異なる属性を持ち、パフォーマンスがアレイ・メンバーの目標以上であるスペア・ドライブが含まれます。分散アレイ・メンバーの場合、このフィールドはブランクです。 |
balanced | 非分散アレイの場合、アレイがそのスペア目標に合わせてバランスが取られるかどうかを記述します。
分散アレイの場合、上位ドライブ・クラスがアレイに使用されているかどうかを示します。
|
slow_write_count | 書き込み入出力操作の応答時間が長いために、このメンバーの同期が失われた回数を示します。 |
slow_write_time_last | コンポーネントの同期が最後に失われたときのタイム・スタンプを作成します。 時刻形式は、クラスター化システム時刻の YYMMDDhhmmss です。 slow_write_count の値が 0 の場合、時刻は示されません。 |
簡略な呼び出し例
lsarraymember -delim :
結果出力
lsarraymember -delim :
mdisk_id:mdisk_name:member_id:drive_id:new_drive_id:spare_protection
:balanced:slow_write_count:slow_write_time_last
2:mdisk1:0:55::1:exact:4:130103202158
2:mdisk1:1:56::1:exact:1:130103203930
2:mdisk2:0:0::2:exact:0:
2:mdisk2:1:2:5:3:exact:2:130103204044
2:mdisk2:2::::::
2:mdisk2:3:8::0:no::
簡略な呼び出し例 (MDisk で修飾)
lsarraymember -delim : mdisk_2
結果出力
tmdisk_id:mdisk_name:member_id:drive_id:new_drive_id:spare_protection
:balanced:slow_write_count:slow_write_time_last
2:mdisk2:0:0::2:exact:4:130103202158
2:mdisk2:1:2:5:3:exact:1:130103203930
2:mdisk2:2:::::0:
2:mdisk2:3:8::0:no:2:130103204044
注: この出力から、次のことが分かります。
- アレイには 4 つのメンバーがあります (おそらく、4 メンバー構成の RAID-10 アレイ)。RAID-10 を分散アレイと一緒に使用することはできません。
- 2 番目のアレイ・メンバーは、drive5 との交換を行っています。
- 3 番目のアレイ・メンバーは構成されていません。オフラインになっているか、障害が起きている可能性があり、ホット・スペアが使用可能ではありません。
- 4 番目のアレイ・メンバーにはスペア保護がなく、バランスが取られていません。
呼び出し例 (2 つのアレイ)
lsarraymember -delim :
結果出力
mdisk_id:mdisk_name:member_id:drive_id:new_drive_id:spare_protection
:balanced:slow_write_count:slow_write_time_last
2:mdisk1:0:55:::1:exact:4:130103202158
2:mdisk1:1:56:::1:exact:1:130103203930
2:mdisk2:0:0:::2:exact:0:
2:mdisk2:1:2:5::3:exact:2:130103204044
2:mdisk2:2:::::::
2:mdisk2:3:8:::0:no::
呼び出し例 (アレイのメンバーシップが (55,56) から (55,57,58) に変更)
lsarraymember -delim : mdisk_3
結果出力
mdisk_id:mdisk_name:member_id:drive_id:new_drive_id:spare_protection
:balanced:slow_write_count:slow_write_time_last
3:mdisk3:0:55::55:1:exact:4:130103202158
3:mdisk3:1:56::57:1:exact:1:130103203930
3:mdisk3:2:::58:1:exact:0:
呼び出し例 (アレイのメンバーシップが (55,57,58) から (55,56) に変更)
lsarraymember -delim : mdisk_3
結果出力
mdisk_id:mdisk_name:member_id:drive_id:new_drive_id:spare_protection
:balanced:slow_write_count:slow_write_time_last
3:mdisk3:0:55::55:1:exact:4:130103202158
3:mdisk3:1:57::56:1:exact:1:130103203930
3:mdisk3:2:58:::1:exact:0: