CLI を使用した、実行中の構成への新しいストレージ・システムの追加

コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用すれば、新しいストレージ・システムをいつでもご使用の SAN に追加することができます。

始める前に

新しいストレージ・システム上で 1 つ以上のアレイを作成する必要があります。

ストレージ・システムでアレイ区画化が可能な場合、アレイ内で使用可能な全容量で 1 つの区画を作成します。 各区画に割り当てる LUN 番号は、記録しておく必要があります。 区画またはアレイを Storwize® V3700 ポートにマップする場合は、マッピングのガイドラインに従うことも必要です (ストレージ・システムが LUN マッピングを必要とする場合)。 WWPN を判別するための手順に従って、Storwize V3700・ポートを判別できます。

このタスクについて

新しいストレージ・システムを追加するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. 次の CLI コマンドを発行して、クラスター化システム (システム) が新しいストレージ (MDisk) を検出しているかを確認します。
    detectmdisk
  2. ストレージ・システム名を判別して、これが正しいストレージ・システムであるか確認します。 ストレージ・システムは、自動的にデフォルト名に割り当てられます。
    • MDisk を表すストレージ・システムが不確実な場合は、次のコマンドを発行して、ストレージ・システムをリストします。
    lscontroller
  3. リストから新しいストレージ・システムを見つけます。 新しいストレージ・システムには、最も大きな番号のデフォルト名が付いています。
  4. ストレージ・システムの名前を記録して、ストレージ・システムのシステム名の判別に関するセクションの指示に従います。
  5. 次のコマンドを発行して、ストレージ・システム名を、識別しやすい名前に変更します。
    chcontroller -name newname oldname 

    ここで newname は、変更後のストレージ・システムの名前であり、oldname は変更前の名前です。

  6. 次のコマンドを発行して、非管理対象 MDisk をリストします。
    lsmdisk -filtervalue mode=unmanaged:controller_name=new_name
    これらの MDisk は、先ほど作成したアレイまたは区画と一致している必要があります。
  7. フィールド・コントローラーの LUN 番号を記録します。 この番号は、各アレイまたは区画に割り当てた LUN 番号と一致します。
  8. 新しいストレージ・プールを作成して、新しいストレージ・システムに属するアレイのみをこのストレージ・プールに追加します。 RAID タイプの混合を避けるために、アレイ・タイプのセットごとに新しいストレージ・プールを作成します (例えば、RAID-5、RAID-1)。 作成する各ストレージ・プールに記述名を指定してください。 例えば、ストレージ・システム名が FAST650-fred で、ストレージ・プールに RAID-5 アレイが含まれる場合は、その MDisk グループに F600-fred-R5 の名前を付けます。
     mkmdiskgrp -ext 16 -name mdisk_grp_name
    -mdisk colon separated list of RAID-x mdisks returned
    in step 4
    これで、エクステント・サイズが 16 MB の新しいストレージ・プールが作成されます。