完全に割り振られたボリューム

完全に割り振られたボリュームには、仮想容量と実容量の両方が含まれており、これらの容量はボリュームの作成時に設定されます。

完全割り振りボリュームは、同じ実容量と仮想容量で作成されます。仮想容量は、ホストで使用可能なボリュームのストレージ容量です。実容量 は、プールからボリュームに割り振られたストレージ容量です。基本ボリュームでは、仮想容量と実容量は同じです。完全割り振りボリュームは、ボリュームが作成された後、即時初期化プロセスで自動的にフォーマットされます。このプロセスによって、完全割り振りボリュームは即時に使用することができます。システムは、新規に完全割り振りされたボリューム・コピーがあれば、それをデフォルトでフォーマットします。即時初期化では、完了するために必要な入出力は少量であり、同時に初期化できるボリューム数は制限されます。ボリューム・コピーの移動、拡張、縮小、あるいは追加などのボリューム処置によっては、指定したボリュームを初期化する際に使用不可となるものがあります。それらの処置は、初期化プロセスの完了後に使用できます。 イメージ・モード・ボリュームおよびシン・プロビジョニング・ボリュームでは、即時初期化は必要ありません。

即時初期化プロセスは、それが必要でない状況では使用不可となる場合があります。例えば、ボリュームがコピー・サービス機能のターゲットである場合、ボリュームのフォーマットはコピー・サービス操作によって行われます。

即時初期化プロセスは、パフォーマンス・テストの場合にも、ロー・システム機能の計測がプロセスの完了を待つことなく行われるように、使用不可となることがあります。