イメージ・モードのシン・プロビジョニング・ボリューム

イメージ・モードのボリュームを作成するときに、そのボリュームをシン・プロビジョニング・ボリュームとして指定できます。 イメージ・モードのシン・プロビジョニング・ボリューム (thin-provisioned volume) には仮想容量と実容量があります。

イメージ・モードのシン・プロビジョニングボリュームには、単一の MDisk との直接的な関係があります。この場合、その MDisk の内容は、シン・プロビジョニングボリュームで使用される実容量にマップされます。完全に割り振られたボリュームとは異なり、MDisk 上の論理ブロック・アドレス (LBA) は、必ずしもボリューム上の LBA と同じであるとは限りません。 イメージ・モードのシン・プロビジョニングボリュームの実容量は、手動または自動拡張機能を使用して変更することはできません。自動拡張機能を使用するには、ボリュームは管理対象モードでなければなりません。

イメージ・モードのボリュームを使用すると、2 つの Storwize® V3700 クラスター化システム 間でシン・プロビジョニングボリュームを移動することができます。このためには、次に説明する手順で行います。 この手順は、完全に割り振られたボリュームに使用される手順とほぼ同じですが、新しい空のボリュームを作成するのではなく、既存のシン・プロビジョニング・メタデータを指定するために、インポート・プロセス中に追加のステップがあります。
  1. ボリュームがまだイメージ・モードではない場合は、ボリュームをイメージ・モードにマイグレーションし、マイグレーションが完了するまで待ちます。
  2. エクスポート側システムからボリュームを削除します。
  3. エクスポート側システムから MDisk を切り離し、その MDisk をインポート側システムに接続します。
  4. MDisk を使用して新しいイメージ・モードのシン・プロビジョニングボリュームを作成します。「インポート」オプションを指定する必要があります。
  5. オプションとして、ボリュームを管理対象モードにマイグレーションします。

インポート」オプションは、Storwize V3700 シン・プロビジョニングボリュームの場合のみ有効になります。この方式を使用して、RAID ストレージ・システムで作成されたシン・プロビジョニング・ボリュームをクラスター化システムにインポートする場合、Storwize V3700は、このボリュームをシン・プロビジョニングボリュームとして検出できません。 ただし、ボリュームのミラーリング機能を使用して、イメージ・モードの完全割り振りボリュームを、シン・プロビジョニングボリュームに変換できます。