RAID 書き込み応答時間
この機能により、十分な冗長性がある場合、RAID マシン・コード層は、ドライブの不良動作によって入出力パフォーマンスに無制限の影響が及ぶことを防止できます。さらに、完全な冗長性がある間、システムは単一ドライブからの短時間のオフライン・イベントがあってもアレイ再作成を即時にはコミットしないようにします。
RAID 待ち時間モード
システムは、ドライブ待ち時間が書き込みタスクに影響を及ぼす場合、アレイ冗長度を一時的に低下させます。同期が取れなくなったコンポーネントとの同期を取り戻すための修復操作に関連したタスクが存在します。ドライブの速度が低下すると、ワークロードを軽減してリカバリーを迅速に行うために、他のバックグラウンド・タスクは実行を停止します。
入出力によって同期が失われない設定の場合、CLI では、charray コマンドおよび mkarray コマンドに対する slowwritepriority パラメーターによって、この機能をアレイごとに無効にすることができます。 このパラメーターは、ドライブが誤動作をすると即時に読み取りを返そうとする RAID 層には影響しません。slowwritepriority パラメーターは、また、ドライブがオフラインになったとき (再同期 タスクとしても表示されます)、アレイが完全なコンポーネント再作成を回避するために差分再作成を使用することも妨げません。
入出力が原因で機能が過度に使用されている場合、データの可用性にリスクが生じる可能性があります。過度な同期喪失を警告するために、アレイは特定のメンバーが原因であるかどうかの識別に役立つよう、イベントをログに記録します。システムはドライブをモニターし、一貫して低速イベントの原因になっているドライブを不合格にします。
以下の場合、応答時間のターゲットはアクティブではありません。
- 1 つのミラーが再作成中の RAID 1 または RAID 10 ミラー上
- 再作成コンポーネントがある RAID 5 または RAID 6 アレイで、そのコンポーネントが低速である
- システム・イベント中