論理装置のディスカバー
システムの初期化には、ディスカバリーという処理が含まれます。
ディスカバリー処理では、自らをストレージ・システムと認める装置の SAN 上のすべての可視ポート、ならびにそれらがエクスポートする論理装置 (LU) の数を体系的に認識します。 LU には、新規ストレージも、以前にディスカバーされたストレージの新しいパスも含まれます。 LU のセットにより、Storwize® V3700管理対象ディスク (MDisk) ビューが形成されます。
ディスカバリー処理が実行されるのは、SAN との間でポートの追加または削除が行われたときと、
特定のエラー状態が発生したときです。
ディスカバリー処理は、管理 GUI から detectmdisk コマンド・ライン・インターフェース (CLI) ・コマンドまたは 「MDisk のディスカバー」機能を使用して手動で実行することもできます。
detectmdisk コマンドおよび「MDisk のディスカバー」機能により、クラスター化システムはファイバー・チャネル・ネットワークを再スキャンします。 この再スキャンで、システムに追加された可能性のある新規 MDisk をすべて発見し、使用可能なストレージ・システム装置ポート間の MDisk アクセスのバランスを取り直します。
注: ストレージ・システムによっては、LU を自動的にシステムにエクスポートしないものもあります。
LU をエクスポートする際のガイドライン
LU をシステムにエクスポートする場合は、以下のガイドラインを十分に理解しておく必要があります。
- システムをホスト・オブジェクトとしてストレージ・システムに定義するときは、すべての ノード上のすべての ポートおよび候補ノードを組み込む必要があります。
- LU を最初に作成するときは、システムに LU をエクスポートする前に、初期化されるまで待つ必要があります。重要: LU の初期化を待たなかった場合は、 結果としてディスカバリー時間が膨大になり、SAN のビューが不安定になります。
- アレイの初期化およびフォーマットが完了するまでは、新規 LU をシステムに提示しないでください。アレイの初期化フォーマットが完了する前に LUN をストレージ・プールに追加すると、ストレージ・プールはオフラインになります。 ストレージ・プールがオフラインの間は、ストレージ・プール内のボリュームにアクセスできません。
- LU をシステムにエクスポートする際は、Storwize V3700 システムから見えるストレージ・システム上のすべてポートを介して LU にアクセス可能 でなければなりません。重要: LU は、すべてのポート上で同じ論理装置番号 (LUN) によって識別される必要があります。