SAN ブート用の Emulex HBA の構成

Oracle SPARC ホストで、Emulex ホスト・バス・アダプター (HBA) を使用して SAN ブート機能を利用するには、HBA を構成する必要があります。

始める前に

Emulex HBA を構成する前に、以下のアクションが完了していることを確認してください。
  • HBA を静的ポート・バインディング用に構成済みである。
  • SAN ブート・ディスクとして機能するボリュームを構成し、マップ済みである。
  • DMP 付きの VERITAS Volume Manager と一緒に使用できるように、LUN を構成済みである。
  • ディスカバーされた LUN にブート・ボリュームをミラーリング済みである。
  • 正しいレベルの FCode を HBA にインストール済みである。 正しいレベルを見つけるには、下記の Web サイトに記載されているサポートされるハードウェアのリストを参照してください。

    www.ibm.com/storage/support/storwize/v3700

このタスクについて

Emulex HBA を SAN ブート用に構成するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. lputil ユーティリティー (/usr/sbin/lpfc/lputil) を開始します。
  2. メインメニューで、「3 (Firmware Maintenance)」を選択します。
  3. 「Firmware Maintenance」メニューで、「6 (Boot BIOS Maintenance)」を選択します。 ブート・コードが使用不可になっている場合は、「1」を選択して、使用可能にしてください。
  4. 「OpenBoot」プロンプトに変えます。 例えば、次のようなコマンドを入力することができます。
    shutdown -i0 -g0 -y
    注: 「OpenBoot」プロンプトで、プロンプトに「ok」が表示されます。
  5. setenv auto-boot? false と入力します。 このコマンドは、電源障害後またはリセット・コマンドの使用後にシステムがリブートしないように指定します。
  6. setenv use-nvramrc? true と入力して、スクリプト解釈を使用可能にします。
  7. reset-all と入力して、システムのレジスターを消去します。
  8. devalias と入力して、装置の別名と、システムに接続されている装置の関連パスを識別します。 HBA の装置の別名を書き留めてください。これは SAN ブート・ボリュームを表すものです。
  9. " /devicestring" select-dev と入力して、HBA 装置を選択します。ここで、/devicestring は、書き留めておいた装置別名ストリングです。 以下のコマンドは一例です。
    " /pci@1f,2000/lpfc@1" select-dev
    注: 始めの引用符とスラッシュの間にスペースが 1 つ存在します。
  10. set-default-mode と入力して、HBA パラメーターをリセットします。
  11. set-ptp と入力して、HBA をポイント (point) モードに設定します。
  12. probe-scsi-all と入力します。 ブート・ボリュームと関連する WWPN と、その LUN およびターゲット ID を書き留めてください。 この情報は次のステップで必要になります。
  13. WWPN yourwwpn lun targetid と入力します。ここで、yourwwpn はブート・ボリュームと関連する WWPN、lun は関連する LUN、targetid は関連するターゲット ID です。 以下のコマンドは一例です。
    WWPN 5005076803041234 0 3 
  14. reset-all と入力します。
  15. boot vx-disk –rv と入力します。ここで、disk はブート・ディスクの名前です。