CIM エージェントの概念
以下の項では、Common Information Model (CIM) エージェントのオブジェクト・モデルに関する基本的な用語と機能について説明します。
CIM エージェント仕様では、次の概念と用語を使用してオブジェクト・モデルが記述されます。
- 関連
- 参照される 2 つのオブジェクト間の関係を定義する 2 つの参照を持つクラス。
- クラス
- 特定の階層内のオブジェクトの定義。 オブジェクト・クラスは、属性とメソッドを持ち、関連のターゲットとして働くことができます。
- 表示
- イベントのオブジェクト表示。
- インスタンス
- クラスのメンバーである個々のオブジェクト。 オブジェクト指向プログラミングでは、クラスをインスタンス化することにより作成されるオブジェクト。
- Managed Object Format (MOF)
- Common Information Model (CIM) スキーマを定義するための言語。
- メソッド
- クラスで関数をインプリメントする方法。
- ネーム・スペース
- CIM スキーマが適用される有効範囲。
- オブジェクト・パス
- ネーム・スペース・パスとモデル・パスから構成されるオブジェクト。 ネーム・スペース・パスは、CIM エージェントが管理する CIM インプリメンテーションへのアクセスを提供し、モデル・パスは、インプリメンテーション内でのナビゲーションを提供します。
- 属性
- クラスのインスタンスを表現するために使用される属性。
- 修飾子
- クラス、関連、表示、メソッド、メソッド・パラメーター、インスタンス、 属性、または参照に関する追加情報を提供する値。
- 参照
- 関連内のオブジェクトの役割と有効範囲を定義する別のインスタンスを指すポインター。
- スキーマ
- 単一ネーム・スペースに定義され、適用可能であるオブジェクト・クラスのグループ。 CIM エージェント内では、サポートされるスキーマは、Managed Object Format (MOF) コンパイラーによってロードされるスキーマです。