手順: ボリュームの従属関係について
ここでは、冗長ペアのうち 1 つのコンポーネントがオフラインまたは電源オフ状態になった場合、ボリュームへのホスト・アクセスがシステム内のエンクロージャーあるいはキャニスターにどのように従属するかを説明します。
- コントロール・エンクロージャーで 1 つのノード・キャニスターのみがオンラインである場合、ボリュームへのアクセスは、そのボリュームの一部または全部が格納されているアレイがコントロール・エンクロージャーまたはその拡張エンクロージャー内のドライブを使用しているときは、オンラインのノード・キャニスターに従属します。
- 拡張エンクロージャー内の 1 つの拡張キャニスターの電源がオフになると、チェーン内でその拡張キャニスター側でそのキャニスターの下に接続されているすべての拡張キャニスターは、チェーン内のそのキャニスター側のコントロール・キャニスターから切り離されます。この場合、ボリュームへのホスト・アクセスは、そのボリュームが切り離されたエンクロージャー内のドライブまたはオフライン・キャニスターを含むエンクロージャー内のドライブを使用している場合は、オンライン・キャニスターに従属します。
- 拡張エンクロージャー全体の電源がオフになった場合は、SAS チェーンの左右両側が中断されます。この場合、一部のボリュームへのホスト・アクセスは、拡張エンクロージャー全体に従属していると見なすことができます。
保守手順がデータへのホスト・アクセスに与える影響は、管理 GUI を使用して確認することができます。
- 管理 GUI にログオンします。 に進みます。
- 動的グラフィックを使用して、キャニスターまたはエンクロージャーを右クリックし、「従属ボリュームの表示」を選択します。このページには、コンポーネントがオフラインまたは電源オフ状態になった場合にアクセス不能になるボリュームが表示されます。
保守手順中に、「従属ボリュームの表示」アクションによって従属ボリュームがあることが示された場合は、システムの冗長性を復元することが可能であるかを分析するための手順を停止することを選択できます。これにより、データへのアクセスを失うことなく手順を実行することができます。例えば、エンクロージャー内のオンライン・キャニスターのみを電源オフする手順を実行する前に、エンクロージャー内の両方のキャニスターがオンラインであることを確認する手順を実行することです。