iSCSI の優先順位フロー制御の構成
ネットワーク上で、iSCSI データを他のデータより優先させることができます。 また、ネットワークで Enhanced Transmission Selection (ETS) 設定を使用して、iSCSI トラフィックに対する QoS を保証するための帯域幅の制限を設定することもできます。 iSCSI 接続ホストの優先順位フロー制御 (PFC) を構成しようとしている場合は、以下のガイドラインと例に従ってください。
このタスクについて
PFC (IEEE 標準 802.1Qbb) は、リンク・レベルのフロー制御メカニズムです。 このフロー制御メカニズムは、IEEE 802.3x Ethernet PAUSE に類似しています。ただし、PFC は個々の優先順位に対して動作します。リンク上のすべてのトラフィックを一時停止するのではなく、トラフィックをそのクラスに従って選択的に一時停止できます。
PFC は、ネットワーク上でそのネットワークの処理能力を超えるトラフィックを生成しているエンティティーに対応策を講じることで、ネットワーク輻輳 (ふくそう) のシナリオにおいて役立つことができます。 IP 複製トラフィックとシステム管理トラフィックに対しては、PFC を有効にすることはできません。 iSCSI トラフィックと IP 複製トラフィックの両方の伝送に同じ IP アドレスが使用された場合、iSCSI トラフィックに対してのみ PFC が有効になります。
- PFC が 10 Gb 以上の帯域幅を持つポートでのみサポートされる。
- システムにおいて PFC が手動でオン/オフできない。PFC は、スイッチ (ネットワーク) 上で構成されていれば自動的にオンになります。
- PFC が、システム上で VLAN タグ付けが有効になっている IP アドレスに対してのみ有効である。
- IP アドレスで PFC を有効にするには、以下の一般的な手順に従います。
- その IP に対してホスト・フラグを yes に設定します。
- その IP に VLAN ID を設定します。
- スイッチ上で iSCSI に優先度タグを設定します。
- スイッチ上で iSCSI 優先度タグに対して PFC を有効にします。
- スイッチ上で DCBX を有効にします。
ホストとの間の読み取りトラフィックと書き込みトラフィックの両方で PFC を有効にするには、そのホストで PFC を有効にする必要があります。 ホスト・オペレーティング・システムで PFC をオンにする方法については、そのオペレーティング・システムに固有の製品資料を参照してください。
例
cfgportip -node node_name | node_id -ip ipv4addr
-gw ipv4gw -mask subnet_mask -vlan vlan_id port_id
cfgportip -node node_name | node_id -ip_6 ipv6addr
-gw_6 ipv6gw -prefix_6 prefix -vlan_6 vlan_id |-novlan_6 port_id
cfgportip -node node_name | node_id –host yes port_id
cfgportip -node node_name | node_id –host_6 yes port_id
cfgportip -node node_name | node_id –vlan vlan_id port_id
cfgportip -node node_name | node_id –vlan_6 vlan_id port_id