Voice Toolkit V5.0 for WebSphere Studio
Readme

April 2004

(C) Copyright IBM Corporation 2001, 2004. All Rights Reserved.

注: 本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、本書の「特記事項」に記載されている情報をお読みください。

 


目次

本書には、Voice Toolkit for WebSphere(R) Studio に関する以下のトピックが記載されています。

 


概要

この readme には、以下の機能に関する既知の問題およびフィックスについての情報が記載されています。

  • VoiceXML アプリケーション開発およびデバッグ
  • Voice Portlet アプリケーション開発およびデバッグ
  • VisualAge for Java 移行情報
  • Natural Language Understanding (NLU) 開発

Voice Toolkit の使用法については、オンライン・ヘルプを参照してください。 「ヘルプ」メニューから、「ヘルプ目次」をクリックします。 ヘルプ・ウィンドウが表示されたら、「目次」リストに記載された、以下の機能の 1 つを選択してください。

  • VoiceXML 開発者情報
  • Voice Portlet 開発者情報
  • NLU 開発者情報
  • VisualAge for Java 移行情報

この readme ファイル readme_vt.html は、 <WebSphere_Studio_dir>\VoiceToolkit\Readme ディレクトリーにあります。ここで、<WebSphere_Studio_dir> は、WebSphere Studio ベース・プロダクトへの絶対パスとバージョン番号です。デフォルトでは、パスは以下のとおりとなります。

Program Files\IBM\WebSphere Studio\<Site Developer など、ベース・プロダクトの名前>\v5.1\


始動

Voice Toolkit を起動するには、タスクバーから、「スタート」ボタンをクリックし、 「プログラム」、「IBM WebSphere Studio」の順にポイントします。 次に、 ベース・プロダクト(Site Developer 5.1 や Application Developer 5.1 など)をクリックします。

  • ご使用中の WebSphere Studio 製品がバージョン 5.0.1 以前の場合は、それをアンインストールし、バージョン 5.1.0 をインストールしてください。
    追加の情報については、以下を参照してください。
          www7b.software.ibm.com/wsdd/zones/studio/
     
  • これらのツールをインストールし、WebSphere Studio を起動させた後、オープン可能なパースペクティブのリスト中に 音声、自然言語、または Voice Portlet パースペクティブがない場合は、 Update Manager 内の新規機能を活動化させてください。 これを行うには、 「ヘルプ」メニューから 「ソフトウェア更新」へ進み、「変更保留」をクリックします。 リストされた各機能のチェック・ボックスを選択してから、 「終了」ボタンをクリックします。この操作は、WebSphere Studio へのツールキット・プラグインの追加を確認します。
     
  • 「ようこそ」ページを表示するためには、「ヘルプ」メニューから「ようこそ」をクリックし、 以下の機能、つまり、「VoiceXML アプリケーション開発およびデバッグ機能」、「Voice Portlet アプリケーション開発およびデバッグ機能」、または「National Language Understanding (NLU) 開発機能」のいずれか 1 つを選択します。 そこにはツールキットを使用する場合に役立つ情報が入っています。

    「ようこそ」ページには、より詳細な入門情報へのリンクが含まれています。入門情報は、 「VoiceXML 開発者情報」、「Voice Portlet 開発者情報」、 または「NLU 開発者情報」の「ヘルプ」ウィンドウの「目次」リストにもあります。それらの「ようこそ」ページにアクセスするには、「ヘルプ」メニューで「ヘルプ目次」をクリックしてください。
     
  • ツールキット・ヘルプに加え、このパッケージには特定の関連資料が含まれています。 これらの資料を表示または印刷するには、バージョン 4.0.5 以降の Adobe(R) Reader(R) を使用しなければなりません。表示を最適なものにするには、Adobe Reader バージョン 6.0 を使用してください。

    Adobe Reader をダウンロードするには、Adobe Web サイト (www.adobe.com) にアクセスしてください。 「Get Adobe Reader」をクリックし、指示に従います。
     

既知の問題

一般事項

  • 構成によっては、ツールキットの終了後 (特にプログラムの異常終了後) でも、1 つ以上の javaw.exe プロセスが稼動を続けている場合があります。 「Windows タスク マネージャ」を使用して、このような不良プロセスを検出して終了することができます。
     
  • プログラムが応答を停止した場合は、WebSphere Studio を閉じ、すべての javaw.exe プロセスを閉じなければならない場合があります。 それが失敗したときは、コンピューターをリブートしてください。
     
  • Voice Toolkit を使用して作成したプロジェクトおよびファイルは、 WebSphere Studio を開いたときに選択したワークスペースの場所に保管されます。 Voice Toolkit をアンインストールしても、ワークスペースはシステム内に残るため、 ファイルは使用することができます。
     
  • Voice Toolkit のアンインストール時、以下のディレクトリーに保管されているファイルが削除されます。 これらのディレクトリーにファイルを作成した場合、Voice Toolkit をアンインストールする前に ファイルを別のフォルダーにコピーしてください。
     
    •    <WebSphere_Studio_dir>\eclipse\plugins\com.ibm.voicetools.engines.wvs_5.0.0

    •    <WebSphere_Studio_dir>\eclipse\features\com.ibm.wpstools_5.0.0

    •    <WebSphere_Studio_dir>\eclipse\plugins\com.ibm.voicetools.browser.wvrsim_5.0.0

    •    <WebSphere_Studio_dir>\eclipse\logs
       

  • 「ワークベンチ」または「ワークベンチ」>「外観」プリファレンスを変更すると、 「デフォルトの復元」ボタンで元のデフォルトを復元できなくなる場合があります。 また、WebSphere Studio を閉じてから再始動しないと、変更が有効にならないこともあります。
     
  • ウィジェットが廃棄されたことを示す内部エラー・メッセージを受信した場合、WebSphere Studio を閉じてから再始動し、エラーからリカバリーしてください。
     
  • ディレクトリー、フォルダー、およびファイルの名前には、英数字とスペースのみを使用してください。 名前に非英数字を使用しないでください。(例えば、~!@#$%^&*)
     
  • WebSphere Studio にパッケージされている JRE の Java Sound サポートでは、既知の問題により、USB マイクロホンは Voice Toolkit に組み込まれているデフォルト・オーディオ・レコーダーではサポートされていません。
     
  • ネットワーク・リソースからファイルをインポートまたは使用するには、そのネットワーク・リソースに ドライブ名を割り当て、そのネットワーク・ドライブからインポートします。
     
  • ご使用のコンピューター上でパーソナル・ファイアウォール・ソフトウェアを使用している場合、 VoiceXML アプリケーションを実行するときに問題が発生することがあります。 「ホスト・マネージャーが正しく初期化しませんでした(Host manager did not initialize properly)」といったエラー・メッセージを受け取った場合は、ファイアウォールを使用不可にして、 VoiceXML アプリケーションを再実行してください。

言語固有の考慮事項

  • 音声アプリケーション・サーバー (例えば、WebSphere Voice Server) に非 IBM 音声合成 (TTS) 言語を インストールするよう選択した場合、ベンダーの VoiceXML 2.0 および音声合成記述言語 (SSML) の インプリメンテーションの詳細については、そのベンダーの文書を参考にしてください。 さらに、別のベンダーの言語を使用する場合は、発音の生成にもそのベンダーのツールを使用してください。 IBM ツールを使用して TTS 出力用の SSML を作成すると、結果のコードは、その言語の デプロイメント環境に適応するように稼動しないことがあります。
     
  • ツールキットにパッケージされている、「VoiceXML プログラマーズ・ガイド」 (pgmguide.pdf) には、 SSML の音素タグでサポートされている英字に関して、誤った情報が含まれています。 このガイドを表示するには、ヘルプ・メニューから、「ヘルプ目次」をクリックした後、 「VoiceXML 開発者情報」、または「Voice Portlet 開発者情報」のいずれかを選択します。「目次」リストから、「関連文書」を選択します。 更新済みの情報については、 「IBM 音声合成 SSML プログラミング・ガイド」(tts_ssml.pdf) を参照してください。これも「関連文書」内にあります。
     
  • DBCS 文字を使用してプロジェクト名を作成しないでください。 これを行うと、検証エラーが発生し、XML ファイルの妥当性は検査されなくなります。
     
  • 「不明な発音」ビューを使用すると、広東語は「不明」としてフラグが立てられます。 ツールの広東語機能を正しくするには、Windows の地域設定を「中国語 (香港)」ではなく、「中国語 (台湾)」にしてください。 Voice Tools プリファレンスで音声言語を変更すると、その変更を有効にするために WebSphere Studio を閉じる必要があります。

音声認識テスト・ツール

  • 音声認識テスト・ツールを実行する場合、スクリプト・ファイルをユニコード・フォーマットで保管しないでください。 スクリプト・ファイルをユニコード・フォーマットで保管すると、 「結果」ダイアログに「スクリプト評価エラー!」メッセージが表示されます。 これは、「ユニコード・モードの使用」チェック・ボックスを選択しても、またはクリアしても発生します。 この問題を修正するには、スクリプト・ファイルをユニコード・フォーマットで保管せず、 「ユニコード・モードの使用」チェック・ボックスを選択してください。
     
  • 音声認識テスト・ツールを使用していて、スクリプト・ファイルに DBCS 文字の音声 (.ulw) またはグラマー (.fsg) ファイル名が含まれている場合、「ユニコード・モードの使用」チェック・ボックスを選択する必要があります。 「ユニコード・モードの使用」チェック・ボックスを選択しないと、結果は表示されません。
     
  • 音声認識テスト・ツールを実行していて、認識されているテキスト句に DBCS 文字がある場合、 「ユニコード・モードの使用」チェック・ボックスを選択してください。 このチェック・ボックスを選択しないと、結果は表示されません。

エディター

  • 大きな VoiceXML ファイルのテキストを選択すると、強調表示に数秒かかることがあります。
     
  • ファイルをエディターで開き、最後の保管以降に行ったファイルの変更をすべて元に戻した場合、元の状態に戻っても ファイルはまだ変更を保留しています。
     
  • 構成によっては、VoiceXML アプリケーションを実行またはデバッグした後、発音の検査問題が起こることがあります。 この場合、WebSphere Studio を閉じてすべての javaw.exe および engine.exe プロセスを終了し、WebSphere Studio を再始動してください。 「Windows タスク マネージャ」を使用して、このような不良プロセスを検出して終了することができます。
     
  • 検証にパスするには、VoiceXML 文書に、VXML エレメントの子が少なくとも 1 つなければなりません。
     
  • VoiceXML エディターの「文書のクリーンアップ」機能を使用した場合、 JSV ファイルでエラーが生じることがあります。 その原因は、ファイル内に余分のクローズ・ステートメント (>) が挿入されるためです。このエラーを修正するには、 余分なステートメントを削除してください。
     
  • VoiceXML エディターまたは SRGS XML グラマー・エディターでは、長いテキスト行 (長さが数千文字の行など) で問題が起こることがあります。 状況によっては、WebSphere Studio はハングします。 この場合、WebSphere Studio をシャットダウンし、再始動してください。

    長い行をより短い行に分割するには、WebSphere Studio のデフォルト・テキスト・エディター (「ファイル」>「アプリケーションから開く」またはコンテキスト・メニューから「アプリケーションから開く」) で開き、それを保管して VoiceXML または SRGS XML エディターで再オープンします。
     
  • SRGS および JSGF グラマー・エディターでは、規則が定義されていても使用されていないと、警告は生成されません。
     
  • グラマーの SISR に判別できないエラーがあることを示す構文エラーが行情報なしで表示された場合、SRGS XML または ABNF グラマーで無効な SISR 構文を使用している可能性があります。 このエラーは、SISR オブジェクトを宣言し、そのオブジェクトの宣言されていない子オブジェクトを参照した場合、 グラマーまたは VoiceXML エディターで発生することがあります。
     
  • WebSphere Studio でエディターを閉じた後、ファイルを削除できるようになるまでに時間がかかることがあります。
     
  • SRGS XML グラマー・エディターで処理している場合、 同じエラーについて 2 つのメッセージが「タスク」ビューに表示されます。SRGS XML エディターの XML 構文解析をオフにするには、 以下のステップに従ってください。
  1. 「ナビゲーター」ビューで、プロジェクトを右クリックし、コンテキスト・メニューで、「プロパティー」をクリックします。
  2. 「プロパティー」ダイアログで、「検証」を選択します。 さらに、 「検証プリファレンスをオーバーライド」チェック・ボックスを選択し、 「SRGS XML フォーム・バリデーター」チェック・ボックスをクリアします。
  3. 適用」をクリックしてから、「OK」をクリックします。

注:  これにより SRGS XML エディター検証はオフにされますが、コンパイラー XML 検証は依然として発生します。

Call Flow Builder

  • Voice Toolkit Technical Preview アプリケーションを使用して作成されたファイルは、Voice Toolkit  V5.0(現行バージョン)では正しく開きません。

VoiceXML テストおよびデバッグ

  • VoiceXML ブラウザーがその DTD 用の HTTP URI を指定する文書をロードしても、DTD を取り出せない (例えば、ネットワークまたはインターネットが切断されている) 場合、実行またはデバッグしている VoiceXML アプリケーションは終了します。
     
  • 「実行」メニューの使用時に「実行形態」サブメニューが見つからない場合、「実行」ツールバー・アイコンを使用してドロップダウン・リストを開きます。
     
  • VoiceXML アプリケーションのデバッグ中にルーラー・バーをダブルクリックしても、ブレークポイントは追加されません。 ブレークポイントを追加するには、ルーラー・バーを右クリックして「ブレークポイントの追加」を選択してください。

Natural Language Understanding (NLU) 機能

  • モデル作成ツールの実行において問題が発生したときは、「NLU 開発者情報」の「入門」セクションに示された指示に従っていることを確認してください。モデル作成ツールを正しく実行させるには、Tcl バイナリーおよび libxml2.dll バイナリー・パッケージをダウンロードし、インストールする必要があります。libxml2.dll バイナリー・パッケージは、3 つのファイル、つまり、 libxml2.dll、iconv.dll、および zlib.dll から構成されています。

Voice Toolkit 文書

  • Adobe Acrobat(R) 6.0 がシステムにインストールされていて、ツールキットのヘルプ・ウィンドウで PDF ファイルを開いた場合、PDF ファイルを閉じるか、または別のトピックに変更すると、ヘルプ・ウィンドウが 応答を停止することがあります。 この場合、「タスク マネージャー」を使用してヘルプ・アプリケーションを終了してから、ヘルプ・ウィンドウを再オープンしてください。

Voice Portlet テストおよびデバッグ

  • ローカル・テスト環境で音声ポートレットをデバッグし、テストするときは、WebSphere Studio ベース・プロダクトを短いパス名でインストールする必要があります。さらに、追加のプログラムをインストールする必要があります。音声ポートレットの開発およびテストに必要なソフトウェア前提条件の詳細については、「音声ポートレット・アプリケーション開発の入門」を参照してください。

特記事項

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   IBM
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