WebSphere Integration Developer

WebSphere Integration Developer は、組織が日常的に直面する統合の課題する解決策を提供するものです。 これは、統合アプリケーションをビルドする人々のための完全な統合開発環境として設計されています。 この環境は、統合アプリケーションの開発を単純化して促進するために、基礎的な実装からビジュアル表示された操作対象コンポーネントを分離する 抽象化レイヤーを提供します。

統合アプリケーションは単純なものではありません。 これらはエンタープライズ情報システム (EIS) 上のアプリケーションを呼び出し、部門または企業全体にわたるビジネス・プロセスを関与させ、 さまざまな言語で記述された、各種オペレーティング・システムで実行されるアプリケーションをローカルまたはリモートで起動することができます。 例えば、eMerged コーポレーションは DOM 銀行と M&M ディスカウント・ブローカーを合併して設立されました。 この合併は、上記のすべてを意味しました。 つまり、EIS システム上のアプリケーション、ビジネス・プロセス、およびそれぞれの旧コーポレーション内のアプリケーションを コーポレーション間で共用し、新しい一連の顧客にシームレスに提供する必要がありました。 それでも eMerged はこのタスクを達成し、以下のダイアグラムに示すように、以前は別々であったビジネスの両方の顧客が、 オンラインで各自の金融情報にアクセスできるようになっています。


2 つのコーポレーション間のアプリケーションおよびプロセスの統合

eMerged は自社および顧客のための統合アプリケーションをビルドするために、 WebSphere Integration Developer のツールを使用しました。 これらのツールは、EIS システム上にリモートで存在するアプリケーションを含むアプリケーションと、 ビジネス・プロセスをコンポーネントとして示します。 これらのコンポーネントはビジュアル・エディターによって作成され、その他の統合アプリケーション (すなわち、一連のコンポーネントから作成されたアプリケーション) に組み立てられます。 ビジュアル・エディターは、コンポーネントとその実装の間に抽象化レイヤーを表示します。 これらのツールを使用する開発者は、各コンポーネントの基礎実装についての詳細な知識を持たずに、統合アプリケーションを作成することができます。

これらのツールでは、トップダウンの設計方法 (1 つ以上のコンポーネントの実装が存在せず、後で追加される) およびボトムアップの設計方法 (コンポーネントが実装済みで、開発者がビジュアル・エディターでコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすることによって組み立て、コンポーネントを線で結合して論理フローを作成する) の両方で統合アプリケーションをビルドできます。 デバッグおよびテスト環境は、アプリケーションを実動サーバーにデプロイする前のフル・テストになります。 モニター・ポイントを設定すると、アプリケーションがどのように使用されているかをリアルタイムで表示し、 パフォーマンスを最適化するために微調整することができます。

WebSphere Integration Developer のツールはサービス指向アーキテクチャーに基づいています。 コンポーネントはサービスであるため、多数のコンポーネントに関係する統合アプリケーションはサービスとなります。 作成されるサービスは、主要な業界標準に準拠します。 ビジネス・プロセスもコンポーネントになり、これも同様に、業界標準の Business Process Execution Language (BPEL) に準拠した 使いやすいビジュアル・ツールで作成されます。 WebSphere Integration Developer は、Windows と Linux プラットフォームの両方で使用できます。

WebSphere Integration Developer のツールの利点には、以下のようなものがあります。

関連概念
ビジネス単位間の統合
企業間の統合

Feedback
(C) Copyright IBM Corporation 2005, 2006. All Rights Reserved.
(C) Copyright IBM Japan 2006