業界標準サービス指向アーキテクチャーに基づく Service Component Architecture は、 すべてのビジネス・プロセス (Web サービス、エンタープライズ情報システム (EIS) のサービス資産、 ワークフロー、データベースなど) をサービス指向方式で表示します。 このセクションでは、このアーキテクチャーで作成されるサービスおよびサービス・データ・オブジェクトをハイレベルで検討します。 サービスおよびサービス・データ・オブジェクトはともにビジネス・ロジックを表現し、ビジネス・データを参照します。
Service Component Architecture のゴールは、
ビジネス・インテグレーション・ロジックを実装から分離し、
統合開発者が、実装の詳細ではなく、統合アプリケーションの組み立てに集中できるようにすることです。
このゴールに到達するために、
ビジネス・プロセスが必要とする個々のサービスの実装を含むサービス・コンポーネントが作成されています。
その結果、アーキテクチャーの構成は次のダイアグラムに示す 3 つのレイヤー (ビジネス・インテグレーション・ロジック、
サービス・コンポーネント、および実装) となります。
サービス・コンポーネントには実装が含まれるため、統合開発者は、
下位の実装の詳細についての知識がなくても、サービス・コンポーネントを視覚的に組み立てることができます。
サービス・コンポーネントは、
統合開発者または統合開発者に代わって作業する人が後で実装を追加するためのオプションも提供します。
製品を見るとわかるように、視覚的に、複数のコンポーネントが一緒に組み立てられます。つまり、コンポーネント内のコードがユーザーに対して明らかにされることはありません。 次のダイアグラムに示すビジネス・ロジック・レベルでは、
コンポーネントはその実装とは独立して組み立てられます。
このため、サービス指向アーキテクチャーによって、
使用するサービスの実装テクノロジーに注意を向けるのではなく、
コンポーネントを使用および再使用することによってビジネス上の問題の解決に集中できます。