現在、事業単位のコラボレーションは頻繁にみられ、 アプリケーションの緊密な統合の必要性が増しています。
以前は自律型であったビジネス単位が統合されつつあります。 これは、テクノロジーにより、ビジネス単位が接続できるようになったこと、および効率化のためにオーバーヘッドを最小限に抑え、出力を最大化するためにより協調して運用する必要があることからです。 一般的な企業目標も、事業単位の結合を促しています。 マーケティング単位と研究開発単位はどちらも、収益性の高い製品の生産を求めています。 マーケットの知識と製品開発の情報を統合することによって、そうした収益性の高い製品を生産する可能性が向上します。 また、事業単位間のコラボレーションにより、企業は、さまざまなビジネス・コンテキストで既存のビジネス・アプリケーションを再使用することによって、多くのビジネス・アプリケーションを活用できるようになります。
ビジネス単位間での統合は、企業間での統合より簡単です。 セキュリティー上のリスクが少なく、ビジネス単位間の相互作用の管理が企業間ほど困難ではないからです。 多くの場合、ビジネス単位は同じプロトコル、オペレーティング・システム、およびコンピューター言語を使用しています。 つまり、比較的、環境が均質です。 ただし、重要な点は、アプリケーションを速やかに統合するための適切なツールがあるかどうかです。 以下のダイアグラムでは、DOM 銀行には複数のビジネス単位があり、お互いに情報を共用する必要があります。 数年前は、DOM 銀行では、あるビジネス単位の情報のコピーを印刷し、 別のビジネス単位に歩いて届けに行くことで対処してきました。 それぞれのビジネス単位のシステムとアプリケーションは、そのビジネス単位に固有のものでした。 今日、DOM 銀行が競合銀行に後れを取らないようにするには、 ビジネス単位を包含する統合アプリケーションを作成する必要があります。