インテグレーション・プロジェクトの共用

WebSphere® Integration Developer は、セントラル・リポジトリーでリソースを共用できるようにすることで、チーム環境でのアプリケーション開発を可能にします。Eclipse を通じて、WebSphere Integration Developer は Concurrent Versions System (CVS) に対してクライアントを提供します。

また、Rational® ClearCase® をインストール済みの場合は、それを使用してプロジェクトを共用することもできます。詳しくは、『チーム環境でのアプリケーション開発 (Developing applications in the team environment)[/task/taskbody/context/xref/desc {"- topic/desc "}) (desc]を参照してください。このトピックでは、CVS リポジトリーを使用するプロジェクト共有について説明します。

モジュール、メディエーション・モジュール、およびライブラリーごとのリソースの論理ビューを提供する「ビジネス・インテグレーション」ビューがあります。 それぞれのプロジェクト内で、リソースはタイプ別に分類されています。「ビジネス・インテグレーション」ビューのナビゲーション・ツリーに表示される論理リソースは、必ずしも物理ファイルに対して 1 対 1 のマッピングを持つわけではありません。「チーム」メニュー・オプションを使用すれば、「同期化」ビューおよび「CVS リポジトリー」ビュー内の物理ファイルが、「ビジネス・インテグレーション」ビューで表示されるリソースに直接にはマップしていないことがわかります。プロジェクトを共有したり変更をコミットするときは、常に「ビジネス・インテグレーション」ビューから作業し、必要なリソースすべてを共有またはコミットするようにします。

以下のトピックで、 チーム環境で作業する場合にプロジェクトを共有する基本的なステップを説明します。 詳しくは、『CVS によるチーム・プログラミング [/task/taskbody/context/p/xref/desc {"- topic/desc "}) (desc]を参照してください。

CVS リポジトリーの追加

CVS リポジトリーでプロジェクトを共有するには、「CVS リポジトリー」ビューにそのリポジトリーを追加する必要があります。CVS リポジトリー・エクスプローラー・パースペクティブに切り替えて、右クリックし 「新規 (New)」>「リポジトリー・ロケーション」を選択します。「CVS リポジトリーの追加」ウィザードで、ロケーション、認証および接続の情報を入力します。「終了」をクリックします。

モジュールまたはライブラリーの共用
  1. 「ビジネス・インテグレーション」ビューで、共有したいモジュールまたはライブラリーを選択して右クリックし、「チーム」>「プロジェクトの共用」を選択します。
  2. 「プロジェクトの共用」ウィザードで、リポジトリー・タイプとして「CVS」を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. 以前に作成した既存のリポジトリー接続を使用するように選択し、「次へ」をクリックします。
  4. モジュール名に該当するプロジェクト名を使用するように選択し、「次へ」をクリックします。
  5. 次ページに、共用するプロジェクトが示されます。プロジェクトを展開すると、含まれる物理ファイルが表示されます。正符号の矢印のあるデコレーターは、そのファイルが新規で、サーバー上に存在していないことを表しています。 プロジェクトを選択して、「終了」をクリックします。そのリソースすべてを含むモジュールのバージョンは、共用リポジトリー内に作成されます。
    モジュール内のすべての新規リソースを表示する「プロジェクトの共用」ページ

変更のコミット

共用モジュール DataMergeModule にいくつかの変更を行なったとします。アセンブリー図で、TransferFromBrokerageToBankProcess という名前の BPEL プロセスを追加し、 それを 2 つの新規の Java™ コンポーネントに接続しました。それらの Java コンポーネントは Component1Impl と Component2Impl として実装されています。アセンブリー図の保管後、「ビジネス・インテグレーション」ビューは、下に示すように、変更されたリソースの横に > デコレーターを表示します。


変更されたリソースを表示する「ビジネス・インテグレーション」ビュー

リソースをコミットする前に、プロジェクトをリポジトリーと同期化して、ローカル・ワークスペースとリポジトリーで変更されたリソースを見ることができます。 プロジェクトを選択して右クリックし、「チーム」> 「リポジトリーと同期化 (Synchronize with Repository)」を選択します。「同期化」ビューはモジュール内の物理ファイルを表示します。 変更デコレーターは変更されたファイルを表します。下のイメージは 「同期化」ビューの DataMergeModule を示していて、正符号の付いた矢印は行なわれた変更を表しています。


ローカルの変更を表示する「同期化」ビュー

「物理リソース」ビューに切り替えます。このビューでも、変更された物理ファイルは > デコレーターで表されます。


ローカルの変更を表示する「物理リソース」ビュー

変更をコミットするには、「ビジネス・インテグレーション」ビューから作業します。 モジュールを選択して右クリックし、「チーム」>「コミット」を選択します。

共用リポジトリーからのプロジェクトのチェックアウト

プロジェクトをチェックアウトする前に、他のチーム・メンバーがそのプロジェクトのサーバー・バージョンに行なった可能性のある変更を表示するために、それを同期化します。「ビジネス・インテグレーション」ビューからプロジェクトを選択して右クリックし、 「チーム」>「同期化」を選択します。ファイルの横にある左向きの矢印は、そのファイルが共用リポジトリーで変更されたことを表します。


リモートのリポジトリーで変更されたファイルを表示する「同期化」ビュー

プロジェクトをチェックアウトするために、「CVS リポジトリー」ビューに切り替えて、プロジェクトを選択して右クリックし、「チェックアウト」を選択します。

ファイルの比較

ローカル・ファイルとリモート・ファイルの差を表示するには、比較エディターでファイルを開きます。「同期化」ビューでファイルを選択して右クリックし、「比較エディターで開く (Open in Compare Editor)」を選択します。リモート・ファイルおよびローカル・ファイルは、テキスト・エディターで開かれ、変更点が強調表示されます。.

Feedback
(C) Copyright IBM Corporation 2005, 2006. All Rights Reserved.
(C) Copyright IBM Japan 2006