Rational ClearCase LT の WebSphere Studio への統合: 特別なニーズを持つユーザーのためのユーザー補助

ClearCase のユーザー補助の情報については、以下のトピックを参照してください。

WebSphere Studio における ClearCase LT 操作
キーボード・ショートカット
ユーザー補助のための ClearCase 設定
追加情報

WebSphere Studio における ClearCase LT 操作

WebSphere Studio と共に提供される ClearCase SCM アダプターはアクセス可能ですが、統合から開始される外部の GUI ベースのアプリケーションやダイアログ・ボックスのいくつかは身体に障害がある方はアクセスできない可能性があります。しかし、そのようなアプリケーションのための同等の機能を ClearCase のコマンド行インターフェース (CLI) で使用することができます。 ClearCase と ClearCase LT への基本コマンド行インターフェースは、cleartoolです。 これには、VOB およびビュー内の情報を作成、変更、および管理するための豊富なサブコマンドのセットが含まれます。

以下に、WebSphere Studio 統合から開始されるアクセス不可能な ClearCase LT の GUI ベース・アプリケーションのリストをそれと同等の ClearCase CLI コマンドと共に示します。コマンド行での同等機能に関する命令詳細と使用可能なオプションのリストを表示するには、cleartool man 操作名 または cleartool help 操作名 と入力してください。 GUI ベースのアプリケーションに対する同等機能のいくつかはこのリストで提供されていますが、cleartool を使用して、他にも多くの ClearCase LT 操作を実行することができます。

ClearCase アプリケーション 説明 同等の ClearCase CLI コマンド
ClearCase エクスプローラー ClearCase エクスプローラーは、ClearCase ビューのナビゲートと詳細表示、一般的な ClearCase アプリケーションとウィザードの起動に使用します。 これらのタスクの実行に ClearCase エクスプローラーを使用する代わりに、CLI を使用します。例えば、以下のコマンドを使用してビュー内のファイルとディレクトリーについての ClearCase 詳細を見ることができます。

  > cd z:\sourceVOB\MyWSADProject

  > cleartool ls

これは、ClearCase エクスプローラーの代わりに CLI を使用して実行可能な操作のほんの一例にすぎません。その他の使用可能な cleartool コマンドの詳細については、ClearCase LT の資料を参照してください。

「プロジェクトに参加 (Join Project)」ウィザード 「プロジェクトに参加 (Join Project)」ウィザードを使用することで、参加するプロジェクトを選択し、開発ストリームの作成 (必要な場合)、統合ビューの作成、開発ビューの作成 (必要な場合) を行うことができます。  開発ストリームを作成するには、cleartool mkstream コマンドを使用します。

統合ビューおよび開発ビューを作成するには、cleartool mkviewコマンドを使用します。

「ビュー作成 (View Creation)」ウィザード 「ビュー作成 (View Creation)」ウィザードを使用して、開発プロジェクトで利用するためのワークエリアを作成することができます。ビューと呼ばれるこのワークエリアを使用することで、Rational ClearCase コントロールに制御されているファイルとディレクトリーにアクセスすることができます。ClearCase LT では、このウィザードでスナップショット・ビューを作成することができます。 ビューを作成するには、cleartool mkview コマンドを使用します。
履歴ブラウザー 履歴ブラウザーは、エレメント、ハイパーリンク、タイプ、記憶プール、レプリカ VOB (MultiSite のみ)、VOB などの Rational ClearCase オブジェクトのイベント・レコードを表示するグラフィカル・ユーザー・インターフェースです。 ClearCase オブジェクトの履歴を表示するには、cleartool lshistory コマンドを使用します。
「チェックアウトの検索 (Find Checkouts)」ウィザード 「チェックアウトの検索 (Find Checkouts)」ウィザードを使用して、Rational ClearCase がチェックアウト・エレメントを探し出す基準を指定することができます。 コマンド行からチェックアウトを検索するには、cleartool lsco コマンドを使用します。
「配信 (Deliver)」ダイアログ 「配信プレビュー (Deliver preview)」ダイアログは配信操作で使用される情報を表示して、ストリームからの配信操作を実行します。個人のアクティビティーの形式、またはベースラインの形式で作業結果を配信することができます。また、相違を自動的にマージするのか、またはグラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用して手作業でマージするのかを制御することができます。 配信操作をプレビューするには、cleartool deliver preview コマンドを使用します。

プレビュー・オプションなしで配信を実行するには、cleartool deliver コマンドを使用します。

キーボード・ショートカット

WebSphere Studio でコンテキストに依存した ClearCase LT 操作を実行する場合、Ctrl+Shift+F10 を押してから、E を押し、「チーム (Team)」メニューを開きます。

メイン「ClearCase」メニュー上の操作を実行するには、Alt+C を選択します。

ClearCase ツールバー上の操作を実行するには、Tab キーを使用して ClearCase ツールバーにナビゲートして、矢印キーを使用して特定の ClearCase 操作にナビゲートします。Enter キーを押して、実行する操作を開始します。

ユーザー補助のための ClearCase 設定

WebSphere Studio に統合された ClearCase では、ClearCase エレメントに対してアイコン装飾が使用され、それにより ClearCase での現在の状態が表されます。 例えば、青いアンダーレーはリソースが ClearCase ソース・コントロールに制御されていることを表し、緑のチェック・マークはリソースがチェックアウトされていることを表します。

視覚に障害のあるユーザーのために、アイコン装飾の代わりに、スクリーン・リーダー (読み上げソフトウェア) で読み取ることのできるテキスト装飾を使用して ClearCase の状態を表示するように ClearCase 統合を構成することもできます。 この構成を行うには、「Window (ウィンドウ)」>「設定 (Preferences)」をクリックし、「チーム (Team)」設定の下の「Rational ClearCase」セクションをクリックして WebSphere Studio 設定を開きます。ClearCase 装飾に関する設定を 「テキスト装飾を使用可能にする (Enable Text Decorations)」に設定します。この設定ウィンドウに対するキーボード・ショートカットは、ALT+E です。

追加情報

WebSphere Studio インターフェースのナビゲート、キーボード・ショートカット、およびユーザー補助設定に関する情報を含む、特別なニーズに対するユーザー補助についての詳細は、WebSphere Studio ヘルプを参照してください。