以下のリストに、ClearCase SCM Adapter for WebSphere Studio に関連した既知の問題および制限を説明します。
WebSphere Studio 内で、最初に変更した時にファイルをチェックアウトしない非対話式エディターもいくつかあります。このようなエディターのいずれかを使用して WebSphere Studio 内で ClearCase に制御されるチェックインされたファイルを編集すると、このエディターは、ファイルの保管の際にファイルを ClearCase から自動的にサイレント・チェックアウトします。動的ビュー内で共用分岐を使用している場合には、 この自動チェックアウト処理は問題を発生させる可能性があります。チェックアウトしていないファイルの編集を開始したときに、 他のユーザーが並行してそのファイルをチェックアウトし、編集して新規バージョンをチェックインするかもしれません。この場合、ユーザーの行なった変更は、ファイルを保管する際に他のユーザーの変更を上書きしてしまいます。したがって、動的ビュー内で共用分岐を使用する場合には、 ファイルを編集する前にファイルのチェックアウトを行なう必要があります。
WebSphere Studio の外側のツール (たとえば、Notepad または ClearCase マージ・ツールなど) を使って変更を実行する場合には、インクリメンタル・コンパイラーは実行されないので JavaTM .class ファイルは同期から外れます。ワークベンチの外側のファイルを変更する場合は、(コンテキスト・メニューから) "最新表示 (Refresh)" を実行する必要があります。
「チェックインされたファイルが内部エディターで保管される場合 (When checked in files are saved by an internal editor)」と呼ばれた Rational ClearCase 設定オプション のデフォルト設定は、現行リリースでは「自動チェックアウト (Automatically checkout)」と呼ばれます。このデフォルト設定は、将来のリリースでは、「何も行なわない (Do nothing)」に変更されます。
特定の状況下では、"ビュー専用 (view private)" ファイルをソース・コントロールに追加しようとすると、WebSphere Studio は、"ファイルはファイル・システムから除去されました" というエラー・メッセージを通知します。この問題は、ファイルをエディターで開いているときにのみ、発生します。ファイルは実際には削除されていませんので、このエラー・メッセージは無視して問題ありません。
プロジェクト・セット・ファイルを ClearCase ビューの外部にあるディレクトリーにエクスポートしてからプロジェクトをインポートしようとすると、ClearCase は動的ビューを選択するようプロンプトを出します。スナップショット・ビューからプロジェクトをインポートしたい場合は、使用したスナップショット・ビューにプロジェクト・セット・ファイルをコピーしてから、インポートする必要があります。
ハイジャックして、編集および保管した後のファイルでの「ハイジャックを元に戻す (Undo Hijack)」オペレーションは機能しません。これに対する予備手段は、ClearCase からファイルを検査してから、「チェックアウトを元に戻す (Undo Checkout)」オペレーションを実行することです。
リリース 8.0 では、Red Hat は LANG 環境変数の値を en_US.UTF-8 に変更しています。ClearCase では、これはサポートされません。Red Hat Linux 8.x で ClearCase GUI を使用する場合は、/etc/sysconfig/i18n ファイルの LANG の値を ClearCase がサポートするエンコード方式 (C または en_US.iso885915 など) に設定する必要があります。LANG 環境変数を ClearCase がサポートする値に設定したら、i18n ファイルの SUPPORTED 変数にもこの値が含まれていることを確認します。含まれていない場合には、この値を SUPPORTED 変数に追加してください。
ClearCase のインストールまたは ClearCase パッチの適用を行おうとすると、"現行ディレクトリーの誤り" というエラー・メッセージが表示される この問題は実際は Perl に関するもので、誤ったディレクトリーによるものではありません。これに対する予備手段は、libdb.so.3 を提供する Red Hat 8.x パッケージ compat-db-3.3.11 をインストールすることです。
ClearCase ソース・コントロールが制御するリソースを、ClearCase ソース・コントロールで制御されていないフォルダーに移動しようとすると、移動は失敗し、ClearCase が親ディレクトリーをソース・コントロールに追加できなかったことを通知するエラー・メッセージが表示されます。これに対する予備手段は、宛先フォルダーを ClearCase ソース・コントロールの制御下に置くことです。
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