この課題では、ローカルにインストールした IBM WebSphere Application Server v6.0 に、
サンプルのエンタープライズ・アプリケーション (EAR) ファイルをインストールして、EmployeeDirectory
Web サービスをデプロイします。 このアプリケーションは、この Web サービスを使用して、
従業員レコードの作成、読み取り、更新、削除を行います。
前提条件
課題を始める前に、次のオプションのうちの 1 つを完了していて、
この MyDirectory プロジェクトを開始することが適切であることを確認してください。
IBM WebSphere Application Server v6.0 にサンプル Web サービスをインストールおよびデプロイする
MyDirectory Java プロジェクトには、EmployeeDirectory.ear ファイルが組み込まれています。
WebSphere 管理コンソールを使用して、
EAR ファイルに組み込まれている EmployeeDirectory エンタープライズ・アプリケーションをインストールします。
アプリケーションをインストールするときに、アプリケーションに組み込まれている Web サービスもデプロイします。
完成した アプリケーションは、
このデプロイされた Web サービスを使用します。
サンプルの EmployeeDirectory アプリケーションをインストールして、
Web サービスを WebSphere にデプロイするには、次のようにします。
- アプリケーション・サーバーのインスタンスをワークベンチから起動する。
ユーザーのサーバーを起動するにはさまざまな方法がありますが、
以下の手順では、ワークベンチからどのように起動するかを説明します。
- 「サーバー」ビューを開く。サーバーを Java パースペクティブに追加するには、
「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「その他」」を選択し、
「サーバー」>「サーバー」を選択します。
- 「サーバー」ビューには、 デフォルトの WebSphere v6.0 テスト環境サーバーが定義され、
ローカル・ホスト上で実行されているのが確認できるはずです。
サーバー・インスタンスが「サーバー」ビューにない場合、次の手順で新規のサーバーを作成します。
- 「サーバー」ビュー内で右マウス・ボタンでクリックし、「新規」>「サーバー」を選択する。
- 「新規サーバー」ウィザードで、ローカル・ホストを「ホスト名」として指定し、
WebSphere v6.0 サーバーをサーバー型として選択し、「終了」をクリックする。
サーバーのインスタンスが作成されて、「サーバー」ビューに追加されます。
- サーバーを右マウス・ボタンでクリックし、「開始」を選択する。
「サーバー」ビューがそのサーバーの状況を「開始済み」と表示した場合、
またはコンソールが「Server server1 open for e-businessと表示した場合、サーバーは正常に開始しています。
これで、管理コンソールを実行できるようになります。
- WebSphere 管理コンソールを実行する。管理コンソールを実行するための別の方法がありますが、
以下の手順では管理コンソールをワークベンチから実行する方法を説明します。
- 「サーバー」ビューで、先程開始したばかりのサーバーを選択し、
「管理コンソールの実行」を選択する。WebSphere 管理コンソールがブラウザー・ウィンドウに開きます。
- ユーザー ID を入力し、「ログイン」をクリックする。
管理コンソールのウェルカム・ページが開きます。
入力したユーザー ID は、サーバーの構成データに加えたユーザー固有の変更をトラッキングするために使用します。
- 管理コンソールを使用して、
対象の MyDirectory プロジェクト内で検出された EmployeeDirectory.ear
エンタープライズ・アプリケーションをインストールする。管理コンソールは、
ウィザード方法を使用して、ご自身のアプリケーション・インストールを手助けします。このウィザードでは、
すべてのオプションが設定されるまで「次へ」をクリックしてページからページへ移動します。
このチュートリアルの Web サービスが組み込まれたサンプルのエンタープライズ・アプリケーションをインストールするには、
次の手順を実行します。
- 管理コンソールの左側で、「アプリケーション」メニュー・オプションを展開し、
「新規アプリケーションのインストール」をクリックする。
- 「ローカル・ファイル・システム」を選択し、
「パスの指定」フィールドで、MyDirectory プロジェクトにある EmployeeDirectory.ear ファイルまでの絶対パスを入力する。
ヒント: 絶対パスを取得するには、パッケージ・エクスプローラー内の EmployeeDirectory.ear ファイルを右マウス・ボタンでクリックし、
「プロパティー」を選択します。このファイルのロケーションは、
「プロパティー」ページにリストされます。
このファイルは「パスの指定」フィールドにコピーおよび貼り付けができます。
- 「次へ」をクリックし、再度「次へ」をクリックする。
現在、ステップ 1. 「インストール・オプションの選択」ページにいます。
- 「Web サービスのデプロイ」を選択する。
- ステップ 5 に到達するまで「次へ」をクリックする。
「要約」ページで、「終了」をクリックする。
- ローカル構成に加えた変更を適用するプロンプトが出されたら、
「マスター構成に保存」リンクをクリックする。変更を確認し、「保存」ボタンをクリックします。
- 管理コンソールを使用して EmployeeDirectory アプリケーションを以下の手順で開始する。
- 「アプリケーション」>「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックする。
EmployeeDirectory アプリケーションがサーバー上にインストール済みアプリケーションとしてリストされますが、
その状況は「停止」となっています。

- EmployeeDirectory のとなりにあるチェック・ボックスを選択し、「開始」をクリックする。
EmployeeDirectory アプリケーションが正常に開始されたことを示すメッセージが出され、
「状況」アイコンが緑の矢印に変わります。
これで、EmployeeDirectory アプリケーションがローカル・ホストの 9080 ポートで実行され、
Web サービスにアクセスできる状態になりました。 このチュートリアルの完了後、
管理コンソールに戻って、EmployeeDirectory アプリケーションを停止してから、このアプリケーションをアンインストールできます。
対象の MyDirectory プロジェクト (デフォルトでは、グラフィカル WSDL エディター内で開きます)
で検出された EmployeeDirectory.wsdl ファイルを開くと、デプロイしたばかりの Web サービスを確認できます。
WSDL ファイルを WSDL エディターで開かない場合、
Web サービス・デベロッパーの機能がワークベンチ内でオンにならないことがあります。
この場合は、「設定」でワークベンチ機能を指定できます
(「ウィンドウ」>「設定」>「ワークベンチ」>「機能」を選択)。
次の WSDL エディターの画像は、EmployeeDirectory サービス内で使用可能な操作を示しています。

WSDL エディターを使用して、各操作およびその対応する要求メッセージおよび戻りメッセージを確認できます。
これにより、Web サービスを理解すること、および残りの課題で Web サービスが使用される方法を理解することに役立ちます。
それでは、「」を始めましょう。