JavaServer Faces ツール (ベータ) - リリース情報


1.0 サポートするソフトウェアと仕様
2.0 制限
   2.1 Faces コンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップが、複数のコンテンツ領域を含むページ・テンプレートで正しく機能しない
   2.2 ファイル・アップロード・コンポーネントを、 書式が含まれているページ・テンプレートから生成されたページにドロップできない
   2.3 Page Designer での Faces コンポーネントの切り取りおよび貼り付け
   2.4 Faces プロジェクト・リソースの追加時の問題
   2.5 高速編集ビューが開いているときの、JSF コンポーネント ID と Java ソース・ファイルとの同期での問題
3.0 既知の問題
   3.1 プロジェクトへの Faces リソースの追加時に発生するエラー
   3.2 ページ・テンプレートで JSF コントロールを使用するときのエラー

1.0 サポートするソフトウェアと仕様

「パレット」ビューにある Faces コンポーネントなどの JavaServer Faces テクノロジーに関するツールは、ベータ・レベルの機能と考えられています。 この機能について言及している資料は、ベータ・レベルでもサポートされています。
JavaServer Faces フィーチャーはベータの状態であるため、実働アプリケーションには使用しないでください。 IBM は、これらの JavaServer Faces フィーチャーを使用する JavaServer Page ファイルの今後のマイグレーション、互換性、およびサポートを保証しません。

2.0 制限

2.1 Faces コンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップが、複数のコンテンツ領域を含むページ・テンプレートで正しく機能しない

ユーザーが複数のコンテンツ領域を含む (Faces ページに基づいた) ページ・テンプレートを作成するき、ユーザーは Faces 書式タグで両方のコンテンツ領域が囲まれていることを確認する必要があります。 これは、2 つ方法のいずれかで行うことができます。 1 つめ目の最も直接的な方法は、コマンド・ボタンをパレットからページ上の各コンテンツ領域にドラッグ・アンド・ドロップして、すべてのボタンをドロップした後に、それらを削除するというものです。 これにより、書式タグは、すべてのコンテンツ領域をカプセル化するまで強制的に再親化されます。 別の方法としては、Faces コンポーネント・パレット・ドロワーの書式コンポーネントの非表示を解除して、 これをテンプレートにドラッグ・アンド・ドロップし、 コンテンツ領域を書式コンポーネントにドラッグ・アンド・ドロップするというものがあります。

2.2 ファイル・アップロード・コンポーネントを、 書式が含まれているページ・テンプレートから生成されたページにドロップできない

ファイル・アップロード・コンポーネントをパレットから、Faces 書式タグをすでに含んでいるページ・テンプレートから生成されたページにドラッグ・アンド・ドロップするときに問題が発生することがあります。 ドロップ・アクションでは、書式の属性を編集できなければドロップを完了できません。 以下の 2 つの予備手段が考えられます。
a) 書式タグに enctype 属性が含まれるようにページ・テンプレート内の書式タグを変更します。 属性を「multipart/form-data」に変更します。 例えば、<h:form formName="form1" id="form1" enctype="multipart/form-data"></h:form> のようにします。
b) 書式タグをテンプレートの編集可能領域に入れます。これは、コンテンツ領域をページにドロップしてから、パレット書式項目の非表示を解除して、 コンテンツ領域にドロップすることで行います。

2.3 Page Designer での Faces コンポーネントの切り取りおよび貼り付け

現在は、Page Designer の切り取り、コピー、貼り付け機能のみが JSP タグの正確なコピーを作成して、 現行カーソル位置に挿入します。 Faces コンポーネントを扱うときには、この方法が必ずしも役に立つとは限りません。 というのは、ある既存のコントロールが有効な場所ではない場合でも、 新しいタグがそのコントロール内に貼り付けられるためです。 基本的な切り取りおよび貼り付け (Ctrl-x/Ctrl-c/Ctrl-v またはメニュー・アクション) では現在は適切に処理されないタグ・ネスティングおよび固有の ID について、制約があります。 「設計」ペインでコントロールを操作するときのエラーを回避するために、 選択を行うためにマウスを使用せずに、コントロールをドラッグして、その位置を変更してしてください。 ドラッグ中に Ctrl キーを押して、Faces コントロールをコピーすることもでき、 これによりドロップ位置に固有の ID を持つ新しいタグが作成されます。

2.4 Faces プロジェクト・リソースの追加時の問題

Faces コンポーネントをパレットから Web プロジェクト内の通常の JSP ページにドラッグすると、新しいプロジェクト・リソースを追加するようにプロンプトが出される場合があります。 このプロンプトには「はい」で応答せずに、ドロップを取り消して、Faces コンポーネントのプロジェクト・フィーチャー (プロジェクトのプロパティー構成にあります) を手動で追加します。 プロジェクト・フィーチャーを追加したら、パレット・ドロップを繰り返してください。

2.5 高速編集ビューが開いているときの、JSF コンポーネント ID と Java ソース・ファイルとの同期での問題

高速編集ビューが開いているときに、Page Designer で Faces コンポーネントを選択し、 「属性」ビューを使用してコンポーネントの ID の名前を変更した場合、JSP の対応する Java ソース・ファイル内にあるその ID への参照の一部が完全には更新されません。 これにより、Java ソース・ファイル内の任意の場所にあるその ID のすべてのオカレンスの名前が変更されますが、 高速編集ビューが現在編集しているメソッド内の ID は例外になります。 予備手段はとしては、「属性」ビューを使用して Faces コンポーネントの名前を変更する前に高速編集ビューを閉じる方法があります。 別の予備手段は、該当するメソッドで参照されているコンポーネント ID の名前を手動で変更する方法です。

3.0 既知の問題

3.1 プロジェクトへの Faces リソースの追加時に発生するエラー

Linux で、(プロジェクト・ウィザードで選択するか、またはそのプロジェクトに最初の Faces JSP を作成することで) Faces リソースを Web プロジェクトに追加すると、製品の開始に使用したウィンドウに NullPointerException エラー・メッセージが表示される場合があります。 このエラーは無害で、無視しても問題ありません。

3.2 ページ・テンプレートで JSF コントロールを使用するときのエラー

ページ・テンプレートの使用時に、Faces タグをドロップまたは移動した結果、 正しくない場所にタグが置かれる場合があります。 実行時に動作するページでは、そのページにあるその他の Faces タグは「use_faces」タグに囲まれていなければなりません。 このようにタグで囲まれていないことが見つかった場合、その他すべての Faces タグを囲む正しい場所への「use_faces」の切り取りおよび貼り付けを行って、 この問題を回避することができます。

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