1.0 概要
2.0 既知の問題
2.1 エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトにモジュール・ファイルを追加する
2.2 エンタープライズ・アプリケーションにおける代替デプロイメント記述子 (alt-dd) エレメント
2.3 EJB/Web/アプリケーション・クライアント・プロジェクトの Java ビルド・パスの設定
2.4 EAR 内の JAR URI にあるスペースはサポートされない
2.5 エンタープライズ・アプリケーションのプロジェクト名には DBCS 文字を使用しない
2.6 バイナリー・プロジェクトは読み取り専用である
2.7 実例を複数回作成する
2.8 ユーティリティー JAR ファイルへの従属関係を除去すると Java ビルド・パスが更新される
2.9 Java JAR 従属ページが Java ビルド・パスの更新に失敗する
2.10 削除操作での WebSphere バインディングの自動除去
2.11 J2EE ANT タスクのサポート
2.12 JSP の検証が原因でリソースがロックされる
2.13 インポート時に既存ファイルを上書きする場合の ClearCase からの自動チェックアウト
2.14 新規の J2EE プロジェクトに対してデフォルト以外のプロジェクト・ロケーションを
使用した場合の「Invalid project description」エラー
2.15 J2EE ヘッドレス ANT サポート: com.ibm.etools.j2ee.ant.RunAnt アプリケーション
J2EE パースペクティブには、ユーザーがエンタープライズ・アプリケーション、EJB、Web、およびアプリケーション・クライアント・プロジェクトなどのリソースの開発のため一般的に使用するビューを含んでいます。この README ファイルには、WebSphere Studio の J2EE (Java 2 Enterprise Edition) 開発ツールに関連した、既知の問題、制限、および回避策が記載されています。 J2EE ビューおよび J2EE Web プロジェクトに関するその他の項目については、Web ツールの README ファイルに記載されています。
モジュール・ファイル・タイプの 1 つ (EJB JAR、WAR、RAR、およびアプリケーション・クライアント JAR ファイル) をエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトにインポートするとき、正しいインポート・ウィザードを使用してモジュール・ファイルを適切なプロジェクト・タイプへインポートする必要があります。 エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトにはインポートしないでください。 モジュール・ファイルがエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトにインポートされると、 アプリケーション・デプロイメント記述子エディターを使用してモジュールをアプリケーションに追加することはできません。
WebSphere Studio では、現在のところ alt-dd の使用はサポートされていません。 回避策は、含まれているモジュール内のデプロイメント記述子を編集することです。
J2EE プロジェクト・タイプに対しては、可能な限り Java ビルド・パスのデフォルト設定を受け入れることをお勧めします。エンタープライズ・アプリケーションに含まれるプロジェクト同士の間の従属関係を設定するには、 JAR 従属関係エディターまたは代わりに Java JAR 従属関係プロパティー・ページを使用してください。 これにより、MANIFEST.MF ファイルの CLASSPATH 属性 (サーバーのランタイムに使用されます) と プロジェクトの Java ビルド・パス (Java のコンパイルに使用されます) の間の同期が保持されます。
通常、モジュールが要求するライブラリーは、エンタープライズ・アプリケーションに含まれているか、サーバーに対して可視である必要があります。したがって、プロジェクトがサーバー上で実行されない可能性があるため、 外部ライブラリーをプロジェクト・ビルド・パスに追加する場合には注意が必要です。 例えば、ユーザーが off_the_shelf.jar というライブラリーを持っていて、これを WEB モジュールで参照したいとします。 ユーザーは以下のどちらかを実行できます。
- off_the_shelf.jar をエンタープライズ・アプリケーションにファイル・システム・インポート・ウィザードを使用して追加し、その後に JAR 従属関係エディターを使用して、 WEB モジュールが JAR に依存するようにする。
- WEB プロジェクトの Java ビルド・パス・プロパティーを使用して、JAR をビルド・パスに追加します。その結果、サーバーに JAR に対する可視性が生じます。
単体テストでこれを完成するには、サーバー構成を編集して、JAR をクラスパスに追加してください。
エンタープライズ・アプリケーション内のモジュールまたはユーティリティー JAR の URI 内では、スペースはサポートされません。 JAR またはモジュール内の MANIFEST.MF ファイルの「Class-Path:」属性は、EAR 内の相対パスのスペースで区切られたリストです。 参照した JAR の URI にスペースがあると、JAR は EAR の別の JAR を参照することができなくなります。
エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを作成する場合、その名前に DBCS 文字を使用しないことを推奨します。
EAR インポート (インポート・ウィザードのオプションとして使用可能) で作成されたバイナリー・プロジェクトは読み取り専用であることを意図しています。 バイナリー・プロジェクトの内容は変更しないでください。 ただし、バイナリー・プロジェクトを削除したり、リポジトリーにあるソース・バージョンと置換することはできます。 バイナリー・プロジェクトのほとんどのアクションは使用不可にしてください。 バイナリー・プロジェクトを使用する場合は、プロジェクトまたは JAR の内容を変更するアクションは避けるようにしてください。
組み込みのエンタープライズ・アプリケーション・サンプルのインスタンスを複数作成するには、サンプルを再度インポートする前に、既存の実例プロジェクトとすべてのモジュール・プロジェクトの名前を変更する必要があります。 これらのステップに従わないと、2 回目のインポートで警告なしにモジュール・プロジェクトが上書きされます。
J2EE 階層ビューで、名前を変更する必要がある各モジュールを右クリックし、「名前変更」を選択します。表示されるダイアログで、新しい名前を入力し、「すべての Enterprise Applications のモジュールの名前変更 (Rename module in all Enterprise Applications)」および「選択されたプロジェクトを参照するモジュール従属関係の名前変更」の両方を選択します。名前変更を J2EE 階層ビューからすることと、 これらの 2 つのオプションをモジュールの従属関係が変わらないように選択することは重要です。
ユーティリティー JAR への従属関係を除去すると、従属 JAR が EAR プロジェクトによってまだ参照されているときのみ、 対応する Java プロジェクトが Java ビルド・パスから除去されます。
例えば、ユーザーが J2EE 1.3 Web プロジェクトと EAR を JUnit Java Example プロジェクトとともに作成したとします。 次に、JUnit プロジェクトを EAR にユーティリティー JAR として追加し、その後 JUnit を Web プロジェクトの Java JAR 従属関係として追加します。
ここでユーザーが、JUnit と Web プロジェクトの従属関係を除去する場合には、 Java JAR 従属関係を Web プロジェクトからまず除去し、その後ユーティリティー JAR を EAR から除去します。 正しく動作するように以上のような順序で作業してください。
Java JAR 従属関係ページは、プロジェクト・プロパティー・ダイアログの Java ビルド・パス・ページとは同期していません。 したがって、一方に適用された変更は、同じダイアログ・セッションの中であっても、他方には反映されない場合があります。
また、ページをいろいろと切り替えた場合に、「OK」ボタンを押すか、または「OK」ボタンを押す前に「適用」ボタンを押すと、 あるページの更新が他のページの更新を取り消す場合があります。 通常、これは JAR 従属関係が追加されたように見えますが、プロジェクトは Java ビルド・パスに追加されていません。
この問題の対策としては、プロパティー・ダイアログをもう一度開き、JAR 依存関係ページに切り替え、依存 JAR の選択をいったん解除してから再び選択して「OK」を押します。
WebSphere バインディングを含むオブジェクトを削除すると、バインディング・オブジェクトも自動的に削除されます。 例えば、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターのセキュリティー・ページにある、バインディングを持つセキュリティー役割を削除すると、セキュリティー役割バインディングも削除されます。 同じ名前でセキュリティー役割をもう一度追加するときには、必要に応じて再バインドするようにしてください。
バージョン 4.x では、Web から ZIP ファイル (com.ibm.ant.extras.zip) をダウンロードすることにより、 エクスポートについて追加のワークスペース ANT タスクおよび J2EE タスクを利用できました。 現在では、基本製品の com.ibm.etools.j2ee.ant プラグインにこれらの追加タスクが提供されています。
既存の ANT ビルドが古いプラグインに基づいていない場合は、4.0.x 以降で次の変更があったために、これらのビルドをマイグレーションする必要があります。
- プラグインは、4.0.x で利用可能であったダウンロード可能な「extra」から名前変更されているため、 ヘッドレスを実行するための runAnt.bat サンプル・ファイルが更新されています。 特に、起動アプリケーションの ID は「com.ibm.ant.extras.RunAnt」から「com.ibm.etools.j2ee.ant.RunAnt」に変更になっています。 ヘッドレス・ワークスペースを開始するためのすべての既存 .bat ファイルは変更が必要です。
- utilJAR タスクは、使用すべきでないタスクとなりました。 これは互換性を保つために残されていますが、 現在ではアプリケーション・エディターの util JAR サポートを使用するようにしてください。 また、タスクが簡略化され、一部のパラメーターが使用できなくなったことにも注意してください。 詳しくは、タスクの資料を参照してください。
- ウィザードがサポートする新しいフラグを組み込むため、ear レポート・タスクにパラメーターが追加されました。 これにはエクスポート中のプロジェクト・メタ・ファイルが含まれます。 バイナリー・プロジェクトに便利です。 バイナリー・プロジェクトを使用した開発の最適化について詳しくは、製品資料を参照してください。
- EJBDeploy タスクの「use35rules」パラメーターは、名前が「compatible35」に変更になりました。
Web プロジェクトが JSP バリデーターによって検証されてから時間があまり経過していない場合は、 そのプロジェクトにより参照されているライブラリー JAR ファイルまたはクラス・ファイルは、引き続き使用中である可能性があります。その結果、個々の JAR ファイルまたはクラス・ファイルを削除または移動することができない場合があります (例えば、/WEB-INF/lib ディレクトリーを削除するようにした場合)。EAR プロジェクトの JAR ファイルが Web プロジェクトで Java JAR 依存関係として参照されている場合、EAR プロジェクトまたはその中の JAR は削除できません。 ファイル管理アクティビティーのために、これらのリソースを「解放」するには、Web プロジェクトをクローズしてから、それを再び開いてください。
J2EE モジュールをインポートし、ClearCase にチェックインされている既存のファイルを上書きする場合は、ファイルを上書きする前にチェックアウトする必要があります。 インポート時に、ClearCase にチェックインされているファイルが検出されると、特定のファイルをチェックアウトするかどうかを確認する警告ボックスが表示されます。 「すべてにはい (Yes to All)」ボタンをクリックすると、WebSphere Studio によって、指定したファイルおよびインポート操作中に後から検出されたその他のチェックイン済みファイルのサイレント・チェックアウトが試行されます。
新しい J2EE プロジェクト (Java、エンタープライズ・アプリケーション、Web、EJB、 アプリケーション・クライアント、およびコネクター・プロジェクトを含む) を作成した場合、ワークベンチの別のプロジェクトによって既に使用されているプロジェクト・ロケーションは 使用できません。別のプロジェクトによって使用されているプロジェクト・ロケーションを 選択すると、「Invalid project description」エラー・ダイアログまたはメッセージがウィザードに表示されます。このメッセージが表示された後で「ブラウズ (Browse)」 ボタンをクリックして有効なプロジェクト・ロケーションを選択しても、プロジェクトの 作成は終了しません。これを回避するには、「取消 (Cancel)」をクリックして プロジェクト作成ウィザードを再オープンします。
任意の J2EE タスクまたは EJB ANT タスクを実行する場合は、org.eclipse.ant.core.antRunner アプリケーションの代わりに、 com.ibm.etools.j2ee.ant.RunAnt アプリケーションを使用してください。
RunAnt を使用すると 2 つの利点があります。
- 指定のビルド・ファイルの実行後にワークスペースが保管されます。
- パフォーマンスを 強化し、Linux における org.eclipse.ant.core.antRunner の既知の制限を修正するために、 ANT スクリプトの実行中に自動ビルドが使用不可になります。
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