1.0 概要
2.0 サポートするソフトウェアと仕様
3.0 従来のリリースからの変更点
4.0 既知の問題
4.1 全般
4.2 ウィザード
4.3 エディター
4.4 Page Designer
Struts は、高度な構造化 Web アプリケーションを開発するためのフレームワークを提供する一連の Java クラスおよび JSP タグ・ライブラリーです。Struts は、Apache Software Foundation の Jakarta プロジェクトの一部として開発されたオープン・ソースです。Struts はアプリケーション開発を支援するもので、モデル (ビジネス・ロジック)、ビュー (JSP および関連する Java Bean)、 およびコントローラー (Struts アクションおよび構成) の 3 つの機能グループに分けられます。
注: Struts ツールには Struts バージョン 1.0.2 および 1.1 があります。 これらは Apache Software License バージョン 1.1 条件の 下に配布されています (http://www.apache.org/LICENSE を参照)。 このライセンスには、Struts (およびその他の Apache がライセンスを保有するソフトウェア) の使用条件が定義されています。 Apache Software Foundation について詳しくは、http://www.apache.org/ を参照してください。
Jakarta Struts
Struts ツールは、Struts バージョン 1.0.2 および Struts 1.1 をサポートします。 その他のバージョンの Struts については (ユーザーまたはその他のサード・パーティーが変更を加えたものを含む)、 Struts ツールではサポートしません。
- 組み込まれている Struts のバージョンが 1.1 にアップグレードされました。Struts 1.0.2 も組み込まれています。
- Struts 1.1 のより完全なサポートが追加されました。
- パフォーマンスが以下のように改善されています。
- 大量の Java コードおよび少なくとも 1 つの Struts プロジェクトを含む大きなワークスペースの場合、 ビルドの実行に必要な時間が大幅に短縮されました。 例えば、ビルドに何時間もかかっていた状況が、このバージョンでは数秒で完了します。
- ワークスペースおよび J2EE パースペクティブのロードに要する時間が大幅に短縮されました。
- Web ダイアグラム・エディターのオープンに要する時間が大幅に短縮されました。
- Struts 構成ファイル・エディターは以下のように更新されています。
- Struts 構成ファイル・エディターは、このバージョンから Struts 1.1 構成ファイル DTD を完全にサポートしています。 このエディターは、デプロイメント記述子エディターと同様の「フラット」なルック・アンド・フィールになっています。
- Web ダイアグラム・エディターは以下のように更新されています。
- コンテキスト・メニュー・オプションが追加され、これによってユーザーは、プロパティー・ビューアーなしでダイアグラムのモジュール・アソシエーションを変更できます。
- ウィザードでは以下のように更新します。
- Struts
form-bean
を生成するための「Form-Bean ウィザード (Form-Bean Wizard)」が追加 されています。これは、ActionForm
クラスまたは dynaform のいずれかに よって戻されることがあります。- 「アクション・マッピング・ウィザード (Action Mapping Wizard)」および「Form-Bean ウィザード (Form-Bean Wizard)」 によって、新しいクラスを作成できるだけでなく、既存のクラスを再利用できるように なりました。
- Struts ランタイム・クラスのソース・コードは含まれていません。 したがって、例えばデバッガーで Struts ランタイム・コード自身をステップスルーする際に、ソース・コードを使用することはできません。 これは他のソース・コード (例えば、ユーザー自身のもの) の可視性には影響を与えません。Struts ランタイムのソース・コードを使用可能にするには、 対応するバージョンの Struts のソースを Struts Web サイトからダウンロードし、 プロジェクトの Struts ランタイム Jar ファイルに手動で付加します。
- Struts 構成ファイルの検証について:
- ワークベンチの検証の設定内容は、XML 構文エラーをすべて検出するかどうかによって異なります。 すべてのエラーを間違いなく検出して報告するには、 プロジェクトの検証メッセージの最大数をデフォルト値の 200 より増やさなければならない場合があります。
- Struts ツールは、指定された任意の Java タイプが、適切なスーパークラスまたはインターフェースを拡張または インプリメントすることを検証できます。 ただし、この種類のエラーが検出された場合には、(適切なスーパークラスまたは インターフェースを拡張またはインプリメントするように) クラスを修正しても、結果のエラー・マーク文字は自動的に消えません。 エラー・マーク文字を除去するには、Struts 構成ファイルに対して検証を強制的に実行する必要があります。 例えば、ファイルをオープンして保管します。
- 「アクション・クラス・ウィザード (Action Class Wizard)」、 「アクション・マッピング・ウィザード (Action Mapping Wizard)」、 「ActionForm ウィザード (ActionForm Wizard)」、および 「Form-Bean ウィザード (Form-Bean Wizard)」では、テーブルの項目を 削除するときに 1 回に 1 つの項目のみしか削除できません。複数の項目 (列) を選択して「除去」ボタンをクリックすると、最初に選択した項目のみが削除されます。
- 開発オペレーティング・システムとして Linux を使用し、「新しい JSP ファイル (New JSP File)」ウィザードで Struts JSP モデルを持つ JSP を作成すると、「フォーム・フィールドの選択 (Form Field Selection)」ページで「Form Bean 項目 (Form Bean Entry)」 プルダウン・リストが正しく取り込まれません。有効な Bean 名を入力した場合でも、 「フィールド (Fields)」テキスト域を正しく取り込むことができません。
- あるファイルが存在するプロジェクトの名前が変更されたときに、Web ダイアグラム・エディターと Struts 構成ファイル・エディターがそのファイルを編集している場合、予期せぬ動作をします。 プロジェクトの名前を変更する前に、プロジェクト内のファイル編集に、いずれのエディターも使用していないことを 確認してください。
- Web ダイアグラム・エディターでは、アクション・ノードと Bean の間、または アクションの入力 Form Bean ではない Form Bean との間には、線を引くことができません。 これは、この線が、アクションのインプリメンテーション (アクションのサブクラス) は Bean を参照する、という意図を示し、現時点ではツールで検出できないためです。
- Web ダイアグラム・エディターでは、「
"input"
」という名前の転送接続は正しく処理できません (転送名に引用符が含まれている場合)。 「input」という名前 (引用符は転送の名前に含まれていない) の転送接続は正常に処理されます。- Page Designer のデザイン・ビューでは、
<body>
エレメントの外部にあるカスタム・タグ (Struts タグを含む) はレンダーされません。- Struts 構成ファイル・エディターの
「Action」
または「Form Bean」
のいずれかのページでエントリーを作成し、 エディターのページにマッピング情報を追加後に、「編集... (Edit...)」
ボタンを押して インプリメントを行うクラスを作成しようとすると、「新規マッピングの追加 (Add new mapping)」
ボックスに チェックマークを付けている場合でも、入力した内容がウィザードのマッピング・ページに表示されません。 ただし、このユース・ケースではマッピングはウィザードではなくエディターで生成されます。
Page Designer は、ほとんどの場合、デザイン・ページ上で Struts 1.1 のタグを正しくレンダーします。現在、次の制限があります。
struts-tiles
タグはレンダーされません。html:frame
タグはレンダーされません。- フォーマット属性の
bean:write
タグは、レンダリングに使用できません。
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