1.0 概要
2.0 サポートするソフトウェアと仕様
3.0 従来のリリースからの変更点
4.0 既知の問題
4.1 ダイナミック・ビューとファイルのサイレント・チェックアウト
4.2 ダイナミック・ビューが自動的に開始しない
4.3 ClearCase ツールを使用したソース・ファイルの変更
4.4 「ファイルがファイル・システムから除去されています」エラー
4.5 デフォルトの設定: チェックインされたファイルが内部エディターで保管されたときの動作
この資料には、WebSphere Studio の ClearCase ツールの使用法に関連した、機能の変更、既知の問題、制限、回避策が記載されています。
Rational ClearCase SCM アダプターの詳細については、オンライン・ヘルプを参照してください。 ClearCase SCM アダプターのオンライン・ヘルプを表示するには、以下のようにしてください。
ヘルプは、ClearCase SCM アダプターをインストールしている場合にのみ表示されます。
- WebSphere Studio で、「ヘルプ」>「ヘルプの目次」と選択する。
- ヘルプのダイアログ・ボックスで、「Rational ClearCase」を選択する。
ClearCase SCM アダプターには、以下のソフトウェアが必要です。
- 98、ME、NT 4.0、2000、または XP Pro のいずれかの Windows プラットフォーム
- WebSphere Studio Application Developer バージョン 5
- ClearCase 4.2 以降 (Full ClearCase または ClearCase LT) (最新パッチ適用済み) ご使用の ClearCase バージョンに該当するパッチについては、以下の表を参照してください。
ClearCase のバージョン 必要なパッチ 4.2 (Full ClearCase) clearcase_p4.2.NT-14 以降 4.2 (ClearCase LT) clearcase_lt_p2001A.04.00.NT-8 以降 2002.05.00 (Full ClearCase) clearcase_p2002.05.00.NT-7 以降 2002.05.00 (ClearCase LT) ClearCase LT 2002.05.20 以降 ClearCase リリースとパッチを入手するには、clearcase.rational.com を参照してください。
注: Rational Software では、Windows XP Pro での ClearCase LT 4.2 の使用はサポートしていません。
Eclipse 2.0.1 上でビルドしたアプリケーション (WebSphere Studio Workbench 2.x、WebSphere Studio 5.0.x など) はサポートされます。
以下の ClearCase オプションは、すでに変更されたか、または現行バージョンの ClearCase SCM アダプターではサポートされていません。
- 「始動時に ClearCase に自動接続」Rational ClearCase 設定オプション。 このオプションは、デフォルトでオンになっています。
- 「ファイル」>「インポート (Import)」>「チーム・プロジェクト・セット (Team Project Set)」オプションを使用して VOB にないプロジェクト・セット・ファイル (.psf ファイル) をインポートすると、.psf ファイルのプロジェクトをロードするロード元のビューを選択するように ClearCase SCM アダプターのプロンプトが出されます。
- 「プロジェクト・チェックアウトの表示 (Show Project Checkouts)」オプションは「チェックアウトの検索 (Find Checkouts)」に変更されました。
- ClearCase の「配信 (Deliver)」、「リベース (Rebase)」、または「マージ (Merge)」UCM 操作を実行すると、ClearCase SCM アダプターによって、影響するすべてのリソースが自動的にリフレッシュされます。この機能を使用するには、完全な ClearCase 用の clearcase_p2002.05.00-NT-18 パッチ (またはそれ以降) が必要ですので、ご注意ください。
以下のオプションは、現行バージョンの ClearCase SCM アダプターでの新機能です。
- 「チーム (Team)」コンテキスト・メニューの「ハイジャックを元に戻す (Undo Hijack)」オプション
- 「ファイルをソース制御に追加後チェックアウトするようにデフォルトを設定する (Set default to check out files after adding them to source control)」 Rational ClearCase 設定オプション
- 「状況リフレッシュ操作の反復実行 (Perform Refresh Status operations recursively)」Rational ClearCase 設定オプション
- 「ClearCase」メニューの「ソース制御に追加するリソースの検索 (Find Resources to Add to Source Control)」オプション
- ハイジャックされたファイルはハイジャック装飾を表示します。
- 「要求時にのみ状況を要求 (Request Status information on demand only)」Rational ClearCase 設定オプション。 このオプションがオンの場合、ClearCase では、プロジェクト内のすべてのエレメントの状況が更新されるのではなく、WebSphere Studio で現在表示しているエレメントのみの状況が更新されます。 また、バージョン管理されていないファイルおよびフォルダーをソース制御に追加するように求める ClearCase のプロンプトが出されます (ただし、そのようなファイルやフォルダーが 50 個以下の場合)。 50 個を超えている場合は、ClearCase メニューの「ソース制御に追加するリソースの検索 (Find Resources to Add to Source Control)」オプションを使用して、ソース制御の対象になっていないファイルおよびフォルダーを識別できます。 このオプションのアクセラレーター・キーは Alt Q です。このオプションは、デフォルトではオフになっています。
- 「ClearCase 操作の前にダーティー・エディターを保管する (Save Dirty editors before ClearCase operations)」 Rational ClearCase 設定オプション。 このオプションを使用して、ClearCase ソースに従って WebSphere Studio でファイルに対する未保管の変更をどのように処理するかを指定できます。 このオプションを「すべてのエディターの保管のプロンプトを出す (Prompt to save all editors)」に設定すると、ディスク上のファイルを変更する操作 (「更新 (Update)」、「ビューの更新 (Update View)」、「マージ・マネージャーの実行 (Run Merge Manager)」など) 、または変更を VOB にコミットする操作 (「チェックイン (Check In)」、「ソース制御への追加 (Add to Source Control)」、「ソース制御に追加するリソースの検索 (Find Resources to Add to Source Control)」など) を実行する前に、ファイルへの変更を保管するように促す ClearCase のプロンプトが出されます。 これらの場合、変更されても保管されていないすべてのリソースのリストを示すダイアログが表示されます。 デフォルトでは、変更されたすべてのリソースがチェックされますが、保管したくないリソースのチェック・ボックスはクリアすることができます。 このオプションが「すべてのエディターを自動的に保管する (Automatically save all editors)」に設定されている場合、 WebSphere Studio では、リソースに対して行った変更が自動的に保管されます。このとき、プロンプトは表示されません。 このオプションが「何もしない (Do nothing)」に設定されている場合、ClearCase 操作の前に、変更したリソースが WebSphere Studio によって保管されることはありません。
- 「ファイルをソース制御に追加後チェックアウトするようにデフォルトを設定する (Set default to check out files after adding them to source control)」 Rational ClearCase 設定オプションのアクセラレーター・キーは Alt + T に変更されました。
これらのトピックについて詳しくは、ClearCase SCM アダプターのオンライン・ヘルプを参照してください。
WebSphere Studio 内部では、いくつかの非対話式エディターは最初にファイルを変更した時にチェックアウトしない場合があります。WebSphere Studio で、このようなエディターの 1 つが、ClearCase が制御中のチェックイン済みファイルを編集すると、このエディターはファイルを保管するときに、 ClearCase から自動的にサイレント・チェックアウトします。 ダイナミック・ビュー内の共有ブランチを使用している場合は、自動チェックアウト・プロセスで潜在的な問題が発生する可能性があります。チェックアウトされていないファイルの編集を始める場合、 その間に別のユーザーがそのファイルをチェックアウトして、編集し、新しいバージョンをチェックインする可能性があります。 この場合、一方のユーザーの変更が別のユーザーの変更をファイルの保管時に上書きします。 したがって、ダイナミック・ビュー内の共有ブランチを使用している場合は、編集前にファイルをチェックアウトしておく必要があります。
ClearCase 2003.06.00 を使用すると、マシンのリブート後にダイナミック・ビュー が自動的に開始しません。リブート後に WebSphere Studio でプロジェクトをオープン しようとすると、.project ファイルが欠落していることを示すエラー・メッセージが 表示されます。回避策は、リブート後に ClearCase でビューを手動で開始することです。
WebSphere Studio 外のツール (メモ帳や ClearCase マージ・ツールなど) でファイルを変更した場合、インクリメンタル・コンパイラーが実行されないため、Java.class ファイルの同期が失われる場合があります。 ワークベンチの外部でファイルを変更する場合、コンテキスト・メニューから「最新表示」を実行しなければなりません。
ある状況下では、「プライベート・ビュー」ファイルをソース管理に追加しようと試みたときに、WebSphere Studio が、 「ファイルがファイル・システムから除去されました」というエラー・メッセージを通知します。 この問題は、ファイルがエディターでオープンされているときにのみ発生します。 実際にはファイルは削除されていません。このエラー・メッセージは無視しても安全です。
Rational ClearCase 設定オプションのデフォルト設定「チェックインされたファイルが内部エディターによって保管された場合」は、現行リリースでは「自動チェックアウト」です。 このデフォルト設定は、今後のリリースで「何もしない」に変更される予定です。
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