ビルド・スタイルの指定

ビルド・スタイルは、関連ライブラリーに見つかったソース・ ファイルを使用して、プロジェクトからアプリケーションをビルドする 操作を提供します。また、ワークステーション上のプロジェクトから サーバー上の関連ライブラリーにファイルをプッシュする操作も提供 します。IBM 提供の 3 つのビルド・スタイルが使用可能です。(他のベンダー もビルド・スタイルを提供しているので、ワークベンチに他のベンダー からのツールを追加すれば、さらに多くを使用できます。):

  • *NONE: このビルド・スタイルは、どのアクションも提供しないため、ビルド・スタイルに関連したメニュー項目を使用不可にする場合に便利です。このスタイルは常に使用可能です。
  • コマンド: このスタイルは、プロジェクトのリソースを関連ライブラリーにプッシュ (アップロード) するための操作を提供します。これは、また、ユーザーにより提供されたバッチ・ジョブでコマンドを実行するための操作を提供します。指定するコマンドは任意のコマンドにできますが、関連ライブラリーからソースを取り入れ、そこからプログラム、サービス・プログラム、およびファイルを作成するコマンドが期待されています。
  • CL プログラム: このスタイルもまた、リソースをプロジェクトの関連ライブラリーにプッシュ (アップロード) するための操作を提供します。次の 2 つの CL プログラムがコンパイルされて、実行されます。
    • COMPILE: ソース・メンバーをコンパイルしてプログラムまたはモジュールにします。
    • BIND: COMPILE プログラムが正常に実行された後に、プログラムおよびサービス・プログラムを作成します。

iSeries プロジェクトのためのビルド・スタイルを指定するには、以下のようにします。

  1. iSeries プロジェクトを右マウス・ボタンでクリックし、「プロパティー」を選択します。
  2. 「iSeries ビルド」を選択します。
  3. リストから「コマンド」または「CL プログラム」を選択して、「構成」をクリックします。
    • 「コマンド」を選択した場合は、このプロジェクトのビルドに使用するコマンドを指定します。
    • 「CL プログラム」を選択した場合は、 プロジェクトをビルドするためにアップロードされるメンバーが入っているプロジェクトのソース・ファイルを選択します。 ビルドをサーバーに実行依頼する前に、指定のソース・ファイルに自動的に COMPILE.CLLE ファイルを生成するには、 「各ビルドの前に COMPILE.CLLE を自動的に生成する」を選択します。「ビルドの前にすべての変更済みメンバーを自動的にプッシュする」を選択して、 プロジェクトのビルドの前に、変更されたメンバーがリモート・ライブラリーの中で自動的に作成または更新されるようにします。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. 「OK」をクリックします。

デフォルトのビルド・スタイルの指定

新規 iSeries プロジェクトのためのデフォルトのビルド・スタイルを指定するには、以下のようにします。
  1. 「ワークベンチ」メニューで、「ウィンドウ」 > 「設定」を選択します。
  2. 「iSeries プロジェクト」を展開します。
  3. 新規プロジェクトに使用するには、「ビルドおよびコンパイル」を 選択し、デフォルトのビルド・スタイルを選択します。ビルド・スタイルに よっては、この時点で「テンプレートの構成」を使用 して、そのデフォルトを指定することもできます。 すべての新規 iSeries プロジェクトがこのビルド・スタイルを使用して作成されます。
  4. 「適用」をクリックします。
  5. 「OK」をクリックします。