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WebSphere Development Studio for iSeries (iSeries サーバー製品) を注文すると、WebSphere Development Studio Client for iSeries (クライアント製品) を受け取る資格が与えられます。 これらのサーバー製品とクライアント製品は、多数のコンポーネントを含んでいます。これらのコンポーネントの中身を見てみましょう。

iSeries サーバー・ツール

ほとんどの iSeries 開発マシンには、WebSphere Development Studio (5722-WDS) のコピーがインストールされています。 これには、PDM、SEU、および SDA などのサーバー開発ツールに加え、ILE RPG、COBOL、C、および C++ コンパイラーが含まれています。

iSeries クライアント・ツール

WebSphere Development Studio Client for iSeries または Advanced Edition をローカル・ワークステーションにインストールし、実行することができます。 これらの製品の両方にある Eclipse ベースの統合開発環境 (IDE) が従来の iSeries アプリケーションの開発と保守の重要性を引き続きサポートする一方で、それらのアプリケーションの最新化を容易に行える統合ツールも提供します。 Advanced Edition はさらに多くの機能を提供しますが、両方とも以下のファウンデーションおよびパッケージ化レイヤーを共有します。

この図には、4 つのサーバー・コンポーネント (ILE RPG、ILE C/C++、ILE COBOL、ADTS) と、6 つのクライアント・コンポーネント (リモート・システム・エクスプローラー、iSeries プロジェクト、Web ツール、Java ツール、IBM WebFacing Tool、およびクラシック・ツール (CODE と VisualAge RPG)) が示されています。
  1. オープンソース Eclipse 3.0 プラットフォームは、共通パブリック・ライセンスで世界全域に無償で配布されます。このプラットフォームは、IBM、外部ビジネス・パートナー、ISV、およびオープンソース・コミュニティーが提供する他の Eclipse ベース・オファリングとの堅固な統合を可能にするプラグイン・アーキテクチャーを提供します。
  2. IBM Rational Software 開発プラットフォーム (RSDP) は、コアの統合開発環境 (IDE) で、Rational Application Developer や両方の Development Studio Client for iSeries エディションといった、多くの Rational および WebSphere 製品の基礎となっています。 これらの製品を 1 つ以上インストールすると、RSDP は一度だけインストールされ、すべてのツールが単一の IDE で連携するように各製品がシームレスに統合されます。 RSDP は、整合されたインストールとサービス、一貫したヘルプ・ナビゲーション、「ようこそ」パースペクティブ、および役割ベースの開発を提供します。 このチーム統合 IE はワークベンチと呼ばれる一貫性のあるユーザー・インターフェースを備えており、各製品はその機能をワークベンチに追加します。
  3. Rational Web Developer は、RSDP を基礎にしたもので、Web サービス、Web アプリケーション、および Java アプリケーションの作成、テスト、およびデプロイメントに役立つ学習しやすい IDE を提供します。 Java Server Faces (JSF) および Service Data Objects (SDO) を使用してドラッグ・アンド・ドロップ・アプリケーションを開発できます。
  4. WebSphere Development Studio Client for iSeries は、iSeries 開発者専用のアプリケーション開発ツールを提供するツール・セットです。 このツール・セットは Rational Web Developer を基礎にしているので、Development Studio Client をインストールすると、Rational 製品と RSDP もインストールされます。 iSeries ツールのほかにも、共通 IDE を通じてすべての Rational Web Developer コンポーネントにアクセスできます。

    Development Studio Client は、iSeries 開発者のデフォルト・ツール・セットとして Application Development ToolSet (ADTS) に取って代わるものです。 そのコアには、リモート・システム・エクスプローラー、IBM WebFacing Tool、それに iSeries Java および Web の開発ツールがあります。 もはやメイン・インストールの一部ではありませんが、従来の iSeries 開発ツール (CODE および VisualAge RPG) が個別にインストールできる CD として含まれています。

  5. Development Studio Client for iSeries Advanced Edition は、基本 iSeries クライアントに含まれるすべての機能と、多数の追加フィーチャー (シングル・サインオンのサポート、拡張 WebFacing 機能、EGL for iSeries、ログおよびトレース分析) を提供します。 Advanced Edition は Rational Application Developer を基礎にしているので、ポータル、Java、および Java 2 プラットフォーム Enterprise Edition (J2EE) 向けの高度なアプリケーション開発ツールを使用できます。

    サーバー製品とクライアント製品を注文してインストールしたら、ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアの推奨要件を満たしていること、および iSeries サーバーの最新の PTF および Development Studio Client の暫定修正が適応されていることを確認してください。

    この図には、4 つのサーバー・コンポーネント (ILE RPG、ILE C/C++、ILE COBOL、ADTS) と、6 つのクライアント・コンポーネント (リモート・システム・エクスプローラー、iSeries プロジェクト、Web ツール、Java ツール、IBM WebFacing Tool、およびクラシック・ツール (CODE と VisualAge RPG)) が示されています。