外部記述ファイルの定義
ファイルの外部記述には、以下の項目が含まれます。
- レコード・フォーマット仕様。これには、レコード内のフィールドの記述が含まれています。
- アクセス・パス仕様。これは、レコードの検索方法を記述します。
これらの仕様は、外部ファイル記述およびファイルの作成に使用する i5/OS コマンドから得られたものです。
外部記述ファイルは、プログラム記述ファイルよりも以下の点で優れています。
- ILE COBOL プログラムのコーディング量が少ない。多くのプログラムが同じファイルを使用する場合は、オペレーティング・システムにフィールドを一度だけ定義して、すべてのプログラムでそれを使用することができます。これによって、そのファイルを使用するプログラムごとに別個にレコード記述をコーディングする必要がなくなります。
- プログラミング・エラーが発生する可能性が低くなる。多くの場合、プログラムは、ファイルのレコード・フォーマットを変更し、次にプログラム内のコーディングをまったく変更せずに、そのファイルを使用するプログラムを再コンパイルすることにより更新できます。
- ファイル記述のレベル検査。ILE COBOL プログラム内のファイル、およびシステム上の実際のファイルの記述のレベル検査は、(LVLCHK(*NO) がファイル作成コマンドまたは指定変更コマンドで指定されていない限り) そのファイルが開かれたときに実行されます。プログラム内のファイルの記述が実際のファイルと一致しない場合は、オープン操作が失敗し、ファイル状況が 39 になります。
- 索引付きファイルの場合、EXTERNALLY-DESCRIBED-KEY が RECORD KEY 文節で指定されている場合は、実際のファイルでもレコード・キーがそのファイルの ILE COBOL プログラムの記述内と同じ位置を占めていることを保証することができます。また、プログラム記述ファイルでは使用できない不連続キーを使用することもできます。
- 改良された文書。同一ファイルを使用するプログラムでは、整合性のあるレコード・フォーマットおよびフィールド名が使用されます。
- 外部記述出力ファイルに対して処理する編集を DDS で指定することができる。
プログラムで外部記述ファイルを使用するには、まずそのファイルを記述するための DDS を作成し、実際のファイルそれ自体を作成します。
(C) Copyright IBM Corporation 1992, 2006. All Rights Reserved.