ILE COBOL 解説書


ファイル・セクション

ファイル・セクションは、次のファイルを記述します。

ファイル記述記入項目
ファイル・セクションの中の最高レベルの編成を表します。 これは、ファイルの物理的な構造と ID についての情報を提供し、そのファイルに関連付けられるレコード名を示します。

ファイル記述記入項目で必要とされる形式と文節については データ部 -- ファイルとソート記述記入項目を参照してください。

レコード記述記入項目
特定のファイル内に含まれている 1 つまたは複数の特定レコードを記述するか、あるいは (TYPEDEF 文節を使用することによって) タイプ名を記述するデータ記述記入項目のセットです。 レコード記述記入項目で必要とされる形式と文節については データ部 -- データ記述記入項目を参照してください。

レコード記述記入項目は複数指定できます。 ただし、タイプ名を記述しない各記入項目は、それぞれが同じレコード・ストレージ域の代替記述になります。

ファイル・セクションで記述されるデータ域は、そのデータ域を含むファイルがオープンされていない限り、処理のために使用することはできません。 FILE SECTION で定義したタイプ名は、他のデータ項目を定義するために WORKING-STORAGE、 LOCAL-STORAGE、または LINKAGE SECTIONS 内で使用できます。

グループ項目 (テーブルを含む) の長さは、16 711 568 バイトに制限されます。

ファイル・セクション中のデータ項目の初期値は未定義です。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

ファイルのレコード記述記入項目は、形式 2 の COPY ステートメント (DD、 DDR、DDS、または DDSR オプション) を使って指定できます。 これによってレコード形式のフィールド記述を、DDS での定義とまったく同じにすることができます。 また、レコード形式記述がただ 1 か所に保持されるためプログラムがより書きやすくなります。 COPY ステートメントのこの形式の詳細については コンパイラー指示ステートメントを参照してください。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+


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