i5/OS システム・ファイル

i5/OS システムには、次の 4 つのカテゴリーのファイルがあります。

データベース・ファイルを使用することにより、情報をシステムに永続的に保管できます。 データベース・ファイルは、メンバーと呼ばれるレコードのグループに分割されます。 データベース・ファイルには、次の 2 つのタイプがあります。

データベース物理ファイルは、1 つの i5/OS システムに置くことも、複数の i5/OS システムに置くこともできます。 データベース物理ファイルが、複数の i5/OS システムに置かれた場合は、分散物理ファイルまたは分散ファイルと呼びます。 論理ファイルは、1 つまたは複数の物理ファイルを基本としているため、 基礎となるファイルが分散されれば、論理ファイルも分散ファイルになります。

ILE COBOL プログラムから分散ファイルにアクセスする場合は、分散ファイルをオープン (OPEN) します。 他の中間ファイルは必要なく、かつ分散ファイルの一部が含まれる i5/OS システムについて知る必要もありません。

これを、リモート・システムに存在するデータベース・ファイルの名前を識別する、分散データ管理 (DDM) ファイルと比べてみます。 ILE COBOL では、リモート・データベースをオープン (OPEN) するために、実際にはローカル DDM ファイルをオープンします。 したがって、DDM ファイルは装置ファイルとデータベース・ファイルの特性を結び付けたものになります。 DDM ファイルは、装置ファイルとして、リモート・ロケーション名、ローカル・ロケーション名、装置名、モード、リモート・ネットワーク ID を参照して、リモート・システムをターゲット・システムとして識別します。 DDM ファイルは、アプリケーション・プログラムから見ればデータベース・ファイルであって、ILE COBOL プログラムとリモート・ファイル間のアクセス装置として使用されます。

DDM ファイルはリモート・データベース・ファイルを識別し、データベース・ファイルは 分散ファイルになることもあるため、DDM ファイルは、分散ファイルを参照することができます。

DDM ファイルおよび分散ファイルの詳細については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある iSeries Information Center の 「データベース」カテゴリーを参照してください。