RPG 装置名 SPECIAL (ファイル仕様書の 36 〜 42 桁目) によって、ILE RPG 命令で直接サポートされない入出力装置を指定することができます。ファイルの入出力命令は、ユーザー作成ルーチンによって 制御されます。 ユーザー作成ルーチンの名前は、キーワード PGMNAME('プログラム名') を使用してファイル仕様書で指定しなければなりません。
ILE RPG はこのユーザー作成ルーチンを呼び出してファイルをオープンし、レコードの読み取りおよび書き出しを行い、ファイルをクローズします。ILE RPG は、ユーザー作成ルーチンが使用するパラメーター・リストも作成します。このパラメーター・リストには次のものが入っています。
このパラメーター・リストは、ILE RPG コンパイラーおよびユーザー作成ルーチンによってアクセスされますが、SPECIAL ファイルのあるプログラムでアクセスすることはできません。
以下では、この RPG 作成パラメーター・リスト中のパラメーターについて説明 します。
RPG 作成のパラメーター・リストに追加のパラメーターを追加することができます。SPECIAL ファイル用の ファイル仕様書でキーワード PLIST(パラメーター・リスト名) を 指定します。図 184 を参照してください。 次に演算仕様書の中の PLIST 命令を使用して追加するパラメーターを定義します。
SPECIAL ファイルのファイル仕様書のキーワード PGMNAME によって指定される ユーザー作成ルーチンは、RPG 作成のパラメーターとユーザー指定のパラメーター の両方が入っている入り口パラメーター・リストを含んでいなければなりま せん。
1 次ファイルとして SPECIAL ファイルを指定した場合には、最初の プライマリーを読み取る前にユーザー指定のパラメーターを初期設定しなけれ ばなりません。 PARM パラメーターの演算項目 2 の指定で、あるいはパラメーターとして コンパイル時配列または配列要素の仕様書によって、これらのパラメーターを初期設定 することができます。
表 45 は、SPECIAL ファイルに有効なファイル命令コードを 示します。
ファイル仕様書の桁 | 演算仕様書の桁 | |
---|---|---|
17 | 18 | 26 〜 35 |
I | P/S | CLOSE、FEOD |
C | P/S | WRITE、CLOSE、FEOD |
U | P/S | UPDATE、DELETE、CLOSE、FEOD |
O | WRITE、OPEN、CLOSE、FEOD | |
I | F | READ、OPEN、CLOSE、FEOD |
C | F | READ、WRITE、OPEN、CLOSE、FEOD |
U | F | READ、UPDATE、DELETE、OPEN、CLOSE、 FEOD |
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