プログラム・オブジェクトのステップスルー

ブレークポイントに達した後で、プログラム・オブジェクトの指定された数の ステートメントを実行し、次にプログラムを再び停止して「モジュール・ソースの 表示」画面に戻ることができます。 これを行うには、ILE ソース・デバッガーのステップ機能を使います。プログラム・オブジェクトはプログラムが停止したモジュール・オブジェクト の次のステートメントで実行を再開します。 通常、ブレークポイントはプログラム・オブジェクトを停止するために 使用されます。

ブレークポイントは、プログラムの呼び出し前およびプログラムのステップスルー中に設定で きます。ブレークポイントは、デフォルトの OPTION(*DEBUGIO) が指定された場合には、入出力 仕様書について自動的に生成されます。 このオプションを選択した場合、READ ステー トメントに STEP を指定すると、入力仕様書は停止されます。OPTION(*NODEBUGIO) を指 定すると、入出力仕様書についてブレークポイントを生成しないよう選択できます。

OPM プログラムに利用可能なデバッグ・データがある場合、および デバッグ・セッションが OPM プログラムを受け入れてデバッグを行う場合には、 OPM プログラムにステップインすることができます。

次を使用してプログラム・オブジェクトをステップスルーすることができます。

一度に 1 ステートメントずつプログラム・オブジェクトをステップスルー する最も単純な方法は、「モジュール・ソースの表示」画面で F10 (ステップ) または F22 (ステップイン) を使用することです。 F10 (ステップ) または F22 (ステップイン) を押すと、 「モジュール・ソースの表示」画面に示された モジュール・オブジェクトの次のステートメントが実行され、 プログラム・オブジェクトが再び停止します。

注:
F10 (ステップ) または F22 (ステップイン) を使用する時に ステップスルーするステートメントの数を指定することはできません。 F10 (ステップ) または F22 (ステップイン) を押すと、シングル・ステップ が実行されます。

プログラム・オブジェクトをステップスルーするもう 1 つの方法は、 STEP デバッグ・コマンドを使用する方法です。 STEP デバッグ・コマンドによって、シングル・ステップで複数の ステートメントを実行することができます。 STEP デバッグ・コマンドを使用して実行するステートメントのデフォルトの数は 1 つです。 STEP デバッグ・コマンドを使用してプログラム・オブジェクトを ステップスルーするには、デバッグ・コマンド行に次を入力します。

STEP number-of-statements

と入力します。 変数 number-of-statements は、 プログラム・オブジェクトがもう再度停止する前に次のステップで実行したい プログラム・オブジェクトのステートメントの数です。 例えば、

STEP 5

プログラム・オブジェクトの次ぎ 5 つのステートメントが 実行され、次のプログラム・オブジェクトが再度停止し、「モジュール・ソースの表示」画面が表示されます。

別のプログラムまたはプロシージャーへの呼び出しステートメントがデバッグ ・セッションに出てきた場合には、 次のようにできます。

ILE RPG の呼び出しステートメントには、次の命令のいずれかが含まれています。

呼び出しステートメントのステップオーバーを選択した場合には、 現行プロシージャー内に留まります。 呼び出しステートメントはシングル・ステップとして処理され、カーソルはその 呼び出し後に次のステップに移動します。 ステップオーバーはデフォルトのステップ・モードです。

呼び出しステートメントへのステップインを選択した場合には 、呼び出しステートメント内部の各ステートメントがシングル・ステップとして 実行されます。 指定されたステップの数に従って、ステップ・コマンドは 呼び出しステートメント内で終了することがありますが、この場合には、 呼び出しステートメントのソースが 「モジュール・ソースの表示」画面に表示されます。

注:
RPG サブルーチンではステップオーバーまたはステップイン することはできません。 しかし、サブプロシージャーではステップオーバーおよびステップイン することができます。