プログラムのステップスルー

プログラムが停止された場合は、ステップ制御を使用して、プログラムをステートメントごとに実行することができます。ステップ操作の実行中に、 ブレークポイントまたは例外が検出された場合は、実行はそのブレークポイントまたは例外で中断されます。

プログラムの 1 つのステートメントをステップスルーするには、ステップ・コマンドを使用できます。

マルチスレッド・アプリケーションのデバッグ中にステップ・コマンドを発行した場合、 別のスレッドで実行が停止することがあります。

ステップオーバー

ステップオーバーを出すことにより、1 つのステートメントの実行が可能になります。現行ステートメントは、 そのステートメント内で呼び出されたどのプログラムまたはプロシージャー内でも停止することなしに (ブレークポイントが検出されない限り) 実行され、 実行は次の実行可能ステートメントで中断します。ステップオーバー・コマンドを実行するには、次のようにします。
  1. 必要に応じて、「デバッグ」ビューで呼び出しスタック項目を選択します。その呼び出しスタック項目内の実行の現在行が、エディターの「デバッグ」パースペクティブの中で強調表示されます。
  2. 以下のいずれかを実行します。
    • 「デバッグ」ビューのツールバーの「ステップオーバー」 ボタン (「ステップオーバー」アイコン) をクリックします。
    • ワークベンチ・メニュー・バー から、「実行 」 > 「ステップオーバー」を選択します。
    • F6 を押します。

ステップイン

この操作で、デバッグ情報を含むコードにステップインし、 デバッグ情報を含まないコードはステップオーバーできます。これは、現行プログラム/プロシージャー、呼び出し先プログラム/プロシージャー、または呼び出し先プログラム/プロシージャー内で呼び出されたプログラム/プロシージャーの中で可能です。

ステップイン・コマンドを実行するには、次のようにします。

  1. 必要に応じて、「デバッグ」ビューで呼び出しスタック項目を選択します。その呼び出しスタック項目内の実行の現在行が、デバッガー・エディターの「デバッグ」パースペクティブの中で強調表示されます。
  2. 以下のいずれかを実行します。
    1. 「デバッグ」ビューのツールバーの「ステップイン」ボタン ( 「ステップイン」アイコン) をクリックします。
    2. F5 を押します。
  3. 現在のステートメントが実行されて、プログラムはデバッグ情報の使用可能であることが検出された次の行で中断します。

ステップ・リターン

ステップ・リターンを発行することにより、すべてのスレッドの実行が可能になります。ステップ・リターン・コマンドを実行するには、次のようにします。

  1. 「デバッグ」ビューで呼び出しスタック項目を選択します。選択されたスタック・フレーム内の実行の現在行が、エディターの中で強調表示されます。
  2. 以下のいずれかを実行します。
    1. 「デバッグ」ビューのツールバーの「ステップ・リターン」 ボタン ( 「ステップ・リターン」アイコン) をクリックします。
    2. ワークベンチ・メニュー・バー から、「実行」 > 「ステップ・リターン」を選択します。
    3. F7 を押します。
  3. 現在の実行ポイントが、つまり、関数またはプログラムを呼び出した行の直後の行までが、 実行されます。現在の関数またはプログラムを出た後、実行は停止します。メイン・エントリー・ポイントから (つまり、main() で)、 このコマンドを出すと、プログラムは完了するまで実行されます。
    制約事項:
    • ステップ・リターンは、V5R3 より前のリリースでは利用できません。
    • ステップ・リターンは、OPM (非 ILE) プログラムにはサポートされていません。非 ILE プログラムから ステップ・リターンを行おうとすると、デバッガーは、現在位置にとどまり、 ステップ・リターンを発行できなかったことを示すメッセージがオープンします。
注: Java への適用 Java プログラムのデバッグ中に、コンストラクターに対するステップインあるいは SystemLoad ライブラリー関数に対するステップインまたはステップオーバーを実行すると、ステップ実行の動作が不規則となることがあります。