日付時刻データの転送

MOVE および MOVEL 命令コードは、日付、時刻、およびタイム・スタンプ・デー タ・タイプ・フィールドの転送に使用することができます。

MOVE および MOVEL 命令コードでは次の組み合わせを使用することができます。

演算項目 1 は、転送元および転送先が両方とも、日付、時刻または タイム・スタンプ・フィールドである場合にはブランクでなければなりません。 演算項目 1 がブランクの場合、日付、時刻、またはタイム・スタンプ・フィールド の形式が使用されます。

そうでない場合には、演算項目 1 にこの命令の転送元または転送先の文字また は数値フィールドに対応する日付または時刻の形式が入ります。有効な任意の形式を指定することができます。 日付データ・タイプ時刻データ・タイプ、および タイム・スタンプ・データ・タイプ を 参照してください。

演算項目 1 に指定する場合には、次のことに留意してください。

演算項目 2 は必須で、文字、数値、日付、時刻、またはタイム・スタンプのいずれかの 値でなければなりません。 この項目には、変換するフィールド、配列、配列要素、 テーブル名、リテラル、または名前のついた定数のいずれかを入れます。

演算項目 2 には次の規則が適用されます。

結果フィールドは日付、時刻、タイム・スタンプ、数値、または 文字の各変数でなければなりません。このフィールドは、フィールド、配列、配列要素、または テーブル名のいずれでもかまいません。日付または時刻は、その定義済みの形式 または演算項目 1 に指定された形式コードに従って、結果フィールドに入れられます。 結果フィールドが数値の場合には、命令に先立って区切り文字が除去されます。 使用される長さは、区切り文字が除去された後の長さです。

日付からタイム・スタンプ・フィールドへ転送する場合には、タイム・スタンプの時刻 とマイクロ秒部分は影響を受けませんが、タイム・スタンプ全体が検査されて、正 しくなければエラーが生成されます。

時刻からタイム・スタンプ・フィールドに転送する場合には、タイム・スタンプのマイ クロ秒部分は 000000 に設定されます。 日付部分は影響を受けませんが、タイム・スタンプ全体が検査されて、正しくなければエラーが生成されます。

文字データまたは数値データが必要な長さより長い場合には、左端のデータ (MOVE 命令 の場合は右端) が使用されます。 演算項目 1 によって転送されるデータの長さが 決まることに留意してください。 例えば、数値日付からの MOVE 命令で、 演算項目 1 の形式が *MDY の場合、演算項目 2 の右端の 6 桁のみが 使用されます。

文字フィールドから日付フィールドへの変換の例

図 157 に、日付フィールド相互間または文字フィールドと 日付フィールドの間で 2 桁と 4 桁の年の日付を定義し転送する方法について 示します。

図 157. 文字および日付データの転送
 *..1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7...+....
 * Define two 8-byte character fields.
D CHR_8a          s              8a   inz('95/05/21')
D CHR_8b          s              8a   inz('abcdefgh')
 *
 * Define two 8-byte date fields.  To get a 2-digit year instead of
 * the default 4-digit year (for *ISO format), they are defined
 * with a 2-digit year date format, *YMD.  For D_8a, a separator (.)
 * is also specified.  Note that the format of the date literal
 * specified with the INZ keyword must be the same as the format
 * specified on the * control specification.  In this case, none
 * is specified, so it is the default, *ISO.
 *
D D_8a            s               d   datfmt(*ymd.)
D D_8b            s               d   inz(d'1995-07-31') datfmt(*ymd)
 *
 * Define a 10-byte date field.  By default, it has *ISO format.
D D_10            s               d   inz(d'1994-06-10')
 *
 *  D_10 now has the value 1995-05-21
 *
 *  Move the 8-character field to a 10-character date field D_10.
 *  It will contain the date that CHR_8a was initialized to, but
 *  with a 4-digit year and the format of D_10, namely,
 *  1995-05-21 (*ISO format).
 *
 *  Note that a format must be specified with built-in function
 *  %DATE to indicate the format of the character field.
 *
 /FREE
    D_10 = %DATE (CHR_8a: *YMD);
    //
    //  Move the 10-character date to an 8-character field CHR_8b.
    //  It will contain the date that was just moved to D_10, but with
    //  a 2-digit year and the default separator indicated by the *YMD
    //  format.
    //
    CHR_8b = %CHAR (D_10: *YMD);
    //
    //  Move the 10-character date to an 8-character date D_8a.
    //  It will contain the date that *  was just moved to D_10, but
    //  with a 2-digit year and a . separator since D_8a was defined
    //  with the (*YMD.) format.
    //
    D_8a = D_10;
    //
    //  Move the 8-character date to a 10-character date D_10
    //  It will contain the date that *  D_8b was initialized to,
    //  but with a 4-digit year, 1995-07-31.
    //
    D_10 = D_8b;
    //
    // After the last move, the fields will contain
    //  CHR_8b:  95/05/21
    //  D_8a:    95.05.21
    //  D_10:    1995-07-31
    //
    *INLR = *ON;
 /END-FREE

次の例は CYYMMDD 形式の文字フィールドから *ISO 形式の日付フィールド に変換する方法を示しています。 これは、タイプ *DATE のコマンド・パラメータ ーを使用している場合に特に効果的です。

図 158. 日付パラメーターを使用しているコマンドのソース
             CMD        PROMPT('Use DATE parameter')
             PARM       KWD(DATE) TYPE(*DATE)
図 159. RPG IV コマンド処理プログラムの一部
 *..1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7...+....
 * Prototype and procedure interface for this program
D FIG210          PR                  EXTPGM('FIG210')
D   DateParm                     7A
D FIG210          PI
D   DateParm                     7A

 * Declare a date type with date format *ISO.
D ISO_DATE        S               D   DATFMT(*ISO)

 * The format of the DateParm parameter is CYYMMDD, so code
 * *CYMD0 as the 2nd parameter of built-in function %DATE.
 /FREE
    ISO_DATE = %DATE (DateParm: *CYMD0);
 /END-FREE