この付録では、COBOL プログラミング言語に対する拡張機能のうち、2 バイト文字を処理するプログラムの作成のためのものだけについて説明します。
特にこの付録では、COBOL プログラムの各部分の中で 2 バイト文字セット (DBCS) 文字を使用できる場所について、 また ILE COBOL 言語で DBCS データを処理する際の考慮事項について説明します。
DBCS 文字を指定するには、次の 2 つの方法があります。
一般に COBOL では、シフト文字付き DBCS は英数字と同様に処理されます。 シフト文字付き DBCS は、1 文字が 2 バイトで表される文字ストリングです。 文字列はシフトアウト (SO) 文字で開始され、シフトイン (SI) 文字で終了します。 どのデータ項目に DBCS 文字が含まれるかを知ること (または COBOL プログラムに検査させること)、 およびプログラムが情報を正しく受け取って処理するようにすることは、プログラマーの責任です。
ILE COBOL プログラムで、DBCS グラフィック・データ・フィールドを定義する DDS 記述を使用できるようになりました。 DBCS グラフィックは、1 文字が 2 バイトで表される文字ストリングです。 その文字ストリングには、シフトアウト文字またはシフトイン文字は含まれません。 ILE COBOL プログラムで外部記述ファイルに指定されたグラフィック・データ項目の処理についての情報は DBCS グラフィック・フィールドを参照してください。
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