ILE COBOL プログラムでシステムの装置の読み書きを行うには、 その前に装置が構成される時点で、オペレーティング・システムが装置のハードウェア機能を識別するための装置記述を作成しなければなりません。 装置ファイルは、装置を使用する方法を指定します。 ILE COBOL プログラムでは、特定の装置ファイルを参照することにより、システムに対して記述されている方法で装置を使用します。 装置ファイルは、ILE COBOL プログラムからの出力データを装置への出力用にフォーマット設定したり、ILE COBOL プログラムのために装置からの入力データをフォーマット設定したりします。
外部接続装置と、それにアクセスするために使用する装置ファイルのリストを、表 23 に示します。
装置ファイル | 関連する外部接続装置 | CL コマンド | ILE COBOL 装置名 | ILE COBOL のデフォルト ・ファイル名 |
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プリンター・ファイル | プリンターへのアクセスを提供し、印刷出力の形式を記述する。 | CRTPRTF CHGPRTF OVRPRTF | PRINTER FORMATFILE | QPRINT |
テープ・ファイル | テープ装置に保管されているデータ・ファイルへのアクセスを提供する。 | CRTTAPF CHGTAPF OVRTAPF | TAPEFILE | QTAPE |
ディスケット・ファイル | ディスケット装置に保管されているデータ・ファイルへのアクセスを提供する | CRTDKTF CHGDKTF OVRDKTF | DISKETTE | QDKT |
ディスプレイ・ファイル | ディスプレイ装置へのアクセスを提供する。 | CRTDSPF CHGDSPF OVRDSPF | WORKSTATION | |
ICF ファイル | システム上のプログラムが、 別のシステムのプログラムと通信できるようにする | CRTICFF CHGICFF OVRICFF | WORKSTATION |
装置ファイルには使用される装置を識別するファイル記述が含まれていますが 、データは含まれていません。
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