ヌル可能フィールドを使用した操作中のエラーの処理

プログラムでヌル可能フィールドを参照する際、ILE COBOL コンパイラーは、フィールドが実際にヌルかどうかの検査は行いません。 ヌル可能として参照されるフィールドに、そのフィールドのヌル・マップおよびヌル・キー・マップのヌル値が実際に入っているかどうか (言い換えれば、0 または 1) の確認は、プログラマーが行わなければなりません。 プログラムでフィールドがヌル可能と定義されても、 データベースでヌル可能と定義されていない場合には、ILE COBOL による検査は行われず、フィールド内にあるものは実行時にすべて使用されます。 プログラムの初期設定時、外部記述ファイル用のフィールドはゼロに設定されます。 プログラム記述ファイルについて、プログラムの初期設定時にヌル可能フィールドがゼロに設定されるかどうかの確認は、プログラマーが行わなければなりません。

ファイルがヌル可能であり、ALWNULL 属性が指定されていない 場合は、 ヌル値を持つレコードを読み取ろうとしても、ファイル状況 90 で失敗します。

ファイルがヌル可能ではなく、ASSIGN 文節の ALWNULL 属性が指定されている場合は、 データベースからヌル・マップおよびヌル・キー・マップがゼロとして戻されます。 また、ヌル・マップおよびヌル・キー・マップは、データベースに渡される際に無視されます。