サブファイルは、ディスプレイ装置との間で読み書きする一群のレコードのことです。 プログラムは一度に 1 レコードだけを処理しますが、オペレーティング・システムやワークステーションは複数レコードのブロックを送ったり受け取ったりします。 一度にディスプレイ装置で表示できるより多くのレコードが送信された場合、 ワークステーションのオペレーターは、プログラムに制御を戻すことなく、複数レコードのブロックをページ送りすることができます。
サブファイルの使用は、多数の同じようなレコードをディスプレイ装置に書き込んだりディスプレイ装置から読み取ったりするときに便利です。 サブファイルは、レコードを順次アクセスしたり、 相対キー値によってランダム・アクセスしたりすることのできるディスプレイ・ファイルです。
たとえば、昨年 $5000 以上を購入した得意先のすべてを表示したいとします。 データベースの QUERY を実行して、そのような得意先のすべての名前を取得し、WRITE SUBFILE 操作をサブファイルに対して実行することによってそれらを特別のファイル (サブファイル) に入れることができます。 このようにすれば、サブファイル制御レコードに対して WRITE 操作を実行することによって、サブファイルの内容全体をディスプレイ装置に書き込むことができます。 その後、サブファイル制御レコードに対して READ 操作を使用することにより、ユーザーの修正した得意先リストを読み込んでから、READ SUBFILE 操作を使用してサブファイルから個々のレコードを取り出すことができます。
ディスプレイ装置上で同じタイプの複数のレコードを取り扱うことができるようにするためのサブファイルは、 ディスプレイ・ファイルの DDS 中で指定できます。 サブファイル表示の例については 図 140 を参照してください。
サブファイル中に含められるレコード様式は、そのファイルの DDS 中で定義されます。 サブファイルに含めることのできるレコード数も、DDS 中で指定しなければなりません。 1 つのファイルの中に、複数のサブファイルを含めることができます。 しかし、1 つの装置については、同時に活動状態にできるのは 12 個のサブファイルまでです。
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