ILE COBOL 解説書

分離文字の規則

以下の説明では、各分離文字は大括弧で囲まれています。 分離文字または分離文字の一部としてスペースを使用する場合は、どこでも複数のスペースを使用できます。

スペース [ ]
スペースは、次の場合を除いて分離文字の直前または直後に使用できます。
ピリオド[. ]、コンマ[, ]、 セミコロン[; ]
分離文字ピリオド、分離文字コンマ、または分離文字セミコロンは、ピリオド、コンマ、またはセミコロンとそれに続くスペースから構成されます。 分離文字ピリオドが使用できるのは、文の終わりを示すため、または形式で指定された方法による場合だけです。 分離文字コンマおよび分離文字セミコロンは、区切りスペースが使用できる所にはどこでも使用できます。

括弧[ ( ] . . . [ ) ]
疑似テキスト以外では、括弧は左右の対で使用しなければなりません。 括弧は、添え字、一連の関数の引数、参照変更、算術式、および条件を区切ります。
引用符[ "] . . . [" ]
始めの引用符は、スペースまたは左括弧の直後に書かなければなりません。 終わりの引用符は、その直後に分離文字 (スペース、コンマ、セミコロン、ピリオド、または右括弧) を書かなければなりません。 引用符は、対で使用しなければなりません。 これにより、リテラルが次の行に続く場合を除いて、非数字リテラルをくくります (継続行を参照してください)。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

*APOST コンパイラー・オプション、または APOST PROCESS オプションのもとでは、アポストロフィを引用符の代わりに使用できます。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

疑似テキスト分離文字[ ==]... リテラル-2 [== ]
始めの疑似テキストの分離文字は、直前にスペースがなければなりません。 終わりの疑似テキストの分離文字は、直後に分離文字 (スペース、コンマ、セミコロン、またはピリオド) がなければなりません。 疑似テキストの分離文字は、対で使用しなければなりません。 これにより疑似テキストをくくります (COPY ステートメントおよび REPLACING 句を参照してください。)
コロン[ : ]
コロンは分離文字で、一般形式で示される場合に必要となります。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

B" はブール・リテラルを記述するために使用する場合は分離文字です。 B は引用符の直前に書かなければなりません。

X" は 16 進数非数字リテラルを記述するために使用される場合は分離文字です。 X は引用符の直前に書かなければなりません。

G" は DBCS リテラルを記述するために使用する場合は分離文字です。 G は引用符の直前に書かなければなりません。

N" は DBCS リテラルを記述するために使用する場合は分離文字です。 N は引用符の直前に書かなければなりません。

NX" は国別 16 進リテラルを記述するために使用される場合は分離文字です。 NX は引用符の直前に書かなければなりません。

Z" はヌル終了非数値リテラルを記述するために使用する場合は分離文字です。 Z は引用符の直前に書かなければなりません。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

注:
PICTURE 文字ストリング、コメント文字ストリング、または非数字リテラルに含まれる句読文字は、 どれも句読文字とは見なされず、むしろ文字ストリングまたは文字リテラルの部分と見なされます。


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