ILE COBOL 解説書


CURRENCY SIGN 文節

CURRENCY SIGN 文節は、次のような通貨記号を定義するために使用されます。

さらに、この文節は、PICTURE 文字ストリング内で通貨ストリングを表すために使用する記号を指定する際に使用される場合もあります。 この記号を通貨記号と呼びます。

CURRENCY SIGN 文節 - 形式
 
>>-CURRENCY--+------+--+----+--リテラル-6----------------------->
             '-SIGN-'  '-IS-'
 
>--+-------------------------------------------+---------------><
   |                                      (1)  |
   '-+------+--PICTURE SYMBOL--リテラル-7------'
     '-WITH-'
 
 

注:

  1. IBM 拡張

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

注:
CURRENCY SIGN 文節を繰り返すことによって、COBOL プログラム内で複数の通貨ストリングを使用することができます。 ただし、通貨記号の値は重複させないでください。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

CURRENCY SIGN 文節を省略する場合には、円記号 (¥) を通貨ストリングの値および通貨記号の両方に使用する必要があります。

PICTURE SYMBOL 句のないリテラル-6
通貨記号として使用される文字と、さらに通貨ストリングの値を指定します。 単一文字で、非数字リテラルでなければならず、また次の文字であってはなりません

通貨記号には大文字小文字の区別があり、プログラムの中では必ず CURRENCY SIGN 文節で使用した文字とまったく同じ文字を指定する必要があります。 ただし、OPTION パラメーター値 *NOMONOPIC、または PROCESS ステートメント・オプション NOMONOPIC が指定されていなければ、PICTURE 文字ストリングで使用される英字通貨記号は、実際の表記に関係なく大文字と見なされます。 したがって、英字通貨記号は、NOMONOPIC オプションが指定されていないのであれば、常に英大文字で入力する必要があります。

PICTURE SYMBOL 句付きリテラル-6
PICTURE SYMBOL 句が指定されている場合、リテラル-6 は通貨ストリングの値を指定し、 リテラル-7 は通貨記号を表します。 リテラル-6 は、任意の長さ (複数文字) であり、コンピューターの文字セットから以下を除いた任意の文字から構成できます。
リテラル-7
PICTURE SYMBOL 句が指定されている場合、リテラル-7 は通貨記号として使用される文字を指定します。 これは、単一文字で、非数字リテラルでなければならず、またプログラムで定義された他の通貨記号と同じ値であってはなりません。 この文字の値は、PICTURE SYMBOL 句が省略される場合に通貨記号 (リテラル-6) に適用されるものと同じ制約事項に従います。


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