一般的な考慮事項
ILE COBOL において、領域検査が活動状態になるのは行の最初のトークンに対してだけです。 それ以降のトークンに対しては、適切な領域に存在するかどうかを判別する検査は行われません。
OPM COBOL/400 コンパイラーは、すべてのトークンを検査します。
ILE COBOL では、構文が検査されるだけの属性 (たとえば、SAME SORT AREA、SAME SORT-MERGE AREA、SAME AREA、LABEL 情報) は、コンパイラー・リストのデータ部マップ・セクションには報告されません。
ILE COBOL では、条件名はコンパイラー・リストのデータ部マップ・セクションに示されません。
OPM COBOL/400 では条件名が示されますが、属性情報は指定しません。
MIXED、COMMUNICATIONS、および BSC ファイルは、ILE COBOL ではサポートされていません。 システム/38(TM) 環境で有効なこれらのファイル・タイプは、ILE COBOL コンパイラーではコンパイル時 (COPY DDS の際) または実行時にサポートされていません。
ILE COBOL は、OPM COBOL/400 で現在サポートされていないいくつかの予約語をサポートしています。 たとえば、SORT-RETURN および RETURN-CODE は特殊レジスターです。 SORT-RETURN または RETURN-CODE が OPM COBOL/400 プログラム内に現れると、 これらが COBOL の他の機能で使用される予約語であることを示す重大度 10 のメッセージが生成されます。
ILE COBOL はこれらの語を予約語として認識します。 そして類似の状況下で、ILE COBOL はユーザー定義語が必要であるところに予約語が存在していることを示す重大度 30 のメッセージを出します。
ILE COBOL では、SAA(R) CPI データ構造のソース・ファイルは、 ライブラリー QSYSINC のファイル QCBLLESRC の中に存在します。
OPM COBOL/400 では、SAA CPI データ構造のソース・ファイルは、 ライブラリー QLBL および QLBLP のファイル QILBINC の中に存在します。
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