ILE COBOL 解説書

GIVING 句

ファイル名-3, ...
出力ファイル。

GIVING 句を指定した場合には、ファイル名-1 の中のソート済みの全レコードは自動的に出力ファイル (ファイル名-3、...) に転送されます。 SORT ステートメントの実行時には、このファイルがオープンされていてはなりません。

出力ファイルに可変長レコードが含まれている場合には、ファイル名-1 内のレコードのサイズは、 出力ファイルについて記述されている最小レコードよりも小さくてはならず、最大レコードよりも大きくてはなりません。 出力ファイルに固定長レコードが含まれている場合には、 ファイル名-1 内のレコードのサイズは、出力ファイルについて記述されている最大レコードよりも大きくてはなりません。

ファイル名-3 によって参照されるファイルのおのおのに対して、SORT ステートメントの実行時に次のような処置が取られます。

注:
索引付きファイルへの書き込み中に重複キーが見つかると、SORT ステートメントの実行が終了し、すべての GIVING ファイル内のソート済みデータは未完成のままとなります。

これらの暗黙の機能は、関連する USE AFTER EXCEPTION/ERROR プロシージャーが実行されるように実行されます。 ただし、そのような USE プロシージャーの実行により、ファイル名-3 によって参照されているファイルを操作するか、 あるいはファイル名-3 に関連付けられているレコード域にアクセスするステートメントの実行が生じてはなりません。

このファイルの外部定義境界を超えてデータを書き込もうとする最初の試みが行われると、 このファイルについて指定されている USE AFTER STANDARD EXCEPTION/ERROR プロシージャーが実行されます。 この USE プロシージャーから制御が返された場合、あるいはこのような USE プロシージャーが指定されていない場合は、このファイルの処理が終了します。

すべての出力ファイルは、順次または動的アクセス・モードを指定していなければならず、また、データ部の FD 記入項目で記述されていなければなりません。

出力ファイルは、索引付き、相対、または順次ファイルでなければなりません。

また、出力ファイルは、キー順アクセス・パスなしで作成されたものでなければなりません。 出力ファイルがそのようなパスをもっている場合、SORT ステートメントでは、 データ記述仕様 (DDS) で指定された照合順序を指定変更することができません。


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