ILE COBOL 解説書
ALPHABET
文節を使用すると、指定した文字コード・セットまたは照合順序に英字名を関連付けることができます。
ALPHABET 文節 - 形式
>>-ALPHABET--英字名-1--+----+----------------------------------->
'-IS-'
>--+-STANDARD-1----------------------------------+-------------><
+-STANDARD-2----------------------------------+
+-NATIVE--------------------------------------+
+-EBCDIC--------------------------------------+
| (1) |
+-NLSSORT-------------------------------------+
| .-----------------------------------------. |
| V | |
'---リテラル-1--+-------------------------+-+-'
+-+-THROUGH-+--リテラル-2-+
| '-THRU----' |
| .------------------. |
| V | |
'---ALSO--リテラル-3-+----'
注:
- IBM 拡張
次のいずれかで使用される際に、照合順序を指定します。
- OBJECT-COMPUTER 段落の PROGRAM COLLATING SEQUENCE 文節
- SORT または MERGE ステートメントの COLLATING SEQUENCE 句。
次のもので指定するときには、文字コード・セットを指定します。
- 注:
- EBCDIC 照合順序は、英字名文節が省略されると使用されます。
関連情報
- 英字名-1
- 英字名-1 は、ユーザー定義名の規則にしたがいます。 少なくとも 1
文字は英字でなければなりません。英字名-1
は、特定の文字コード・セットまたは照合順序を識別します。
- STANDARD-1
- ASCII 文字セットを指定します。
- STANDARD-2
- 情報処理交換のための国際規格 646 (7
ビット・コード化文字セットに定義されている) ISO 7
ビット・コードの国際基準バージョンを指定します。
- NATIVE
- EBCDIC 文字セットを指定します。
- EBCDIC
- EBCDIC 文字セットを指定します。
- NLSSORT
- 英字名の別の照合順序のさまざまな面でコンパイラー・オプション
(または暗黙のデフォルト) に SRTSEQ および LANGID 仕様を使用します。 NLSSORT
と関連した英字名に対する参照は、SORT および MERGE ステートメントの PROGRAM
COLLATING SEQUENCE 文節か、または COLLATING SEQUENCE 句でしか行えません。
- リテラル-1、リテラル-2、リテラル-3
- 次のような規則に従って、プログラムが照合順序を決定するということを指定します。
- リテラルが現れる順序は、この照合順序での文字の順序番号を昇順で指定します。
- 指定される各数字リテラルは、符号なしの整数で 1〜256 (EBCDIC
文字セットの最大文字数) の値をもたなければなりません。 各リテラルの値は EBCDIC
文字セット内の文字の相対位置を指定します。 たとえば、次のとおりです。
- リテラル 112 は EBCDIC 文字 ? を表します。
- リテラル 234 は EBCDIC 文字 Z を表します。
- リテラル 241 は EBCDIC 数字 0 を表します。
EBCDIC および ASCII 照合順序での各文字の順序番号は 付録 C, EBCDIC および ASCII 照合順序にリストされています。
- 非数字リテラルの中の各文字は、EBCDIC 文字セットの実際の文字を表します。
(非数字リテラルに複数の文字が含まれる場合には、このリテラルの左端から、各文字が照合順序の昇順で順次その位置を割り当てられます。)
- 明示的に指定されなかった EBCDIC
文字は、明示的に指定されたどの文字よりも上位の照合順序を持つものと見なされます。
指定されなかった文字の相対順序は、EBCDIC 照合順序から変更されません。
- 1 つの英字名文節の中で、同一の文字を重複して指定してはなりません。
- THROUGH 句または ALSO 句に関連する各非数字リテラルは、長さが 1
文字でなければなりません
(それ以上長い場合は、先頭文字だけが保管され、警告が発行されます)。
- THROUGH 句を指定すると、リテラル-1 で指定された文字で始まり、リ テラル-2
で指定された文字で終わる連続した EBCDIC 文字に、この照合順序に
おける連続した昇順の位置が割り当てられます。
この順序は、元の EBCDIC 順序内の、昇順または降順のどちらでもかまいません。
たとえば、文字 Z 〜 S が指定されると、この照合順序での昇順値は ZYXWVUTS
になります。
- ALSO 句を指定すると、リテラル-1、リテラル-3、...
などと指定 された EBCDIC
文字には、この照合順序内の同じ位置が割り当てられます。
たとえば、次のように指定します。
"D" ALSO "N" ALSO "%"
上記では、文字 D、N、および %
はすべて照合順序の同じ位置にあると見なされます。
- SPECIAL-NAMES 段落のリテラルとして指定された表意定数 HIGH-VALUE および
LOW-VALUE は、それぞれ 16 進値 FF および 16 進値 00 と関連付けられます。
- SPECIAL-NAMES 段落のすべての文節の処理が終わると、この照合順序
で最上位の順序位置の文字は、表意定数 HIGH-VALUE と
関連付けられます。
ALSO 句の指定があるために複数の文字が最上位の位置をもっていると、
最後に指定された文字
(または、特定の文字が固有照合順序内に明示的に指定されていないときのデフォルトの文字)
は、DISPLAY のようなプロシージャー・ステートメントの HIGH-VALUE
文字と見なされるか、 または MOVE
ステートメントの送り出しフィールドと見なされます。
(固有照合順序内のすべての文字が明示的に指定され、かつ、上の例の ALSO
句が照合順序の高位文字として指定された場合には、HIGH-VALUE 文字は %
になります。)
- SPECIAL-NAMES 段落のすべての文節の処理が終わると、この照合順序で
最下位の順序位置の文字は、表意定数 LOW-VALUE と 関連付けられます。
ALSO 句の指定があるために、2
文字以上が最低位置にある場合は、最初に指定された文字が LOW-VALUE
文字になります。 (上の例の ALSO
句が照合順序の低位文字として指定された場合、LOW-VALUE 文字は D になります。)
リテラル-1、リテラル-2、またはリテラル-3 を指定した場合は、英字名 を
CODE-SET 文節で参照してはなりません (CODE-SET 文節を参照)。
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
DBCS
リテラルおよび浮動小数点リテラルは、ユーザー指定の照合順序においては使用しないでください。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
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