PROCESS ステートメントのオプション

以下のオプションは、PROCESS ステートメントにのみ使用可能であり、CRTCBLMOD または CRTBNDCBL コマンドには同等のパラメーターはありません。

NOGRAPHIC オプション
NOGRAPHIC が明示的または暗黙のうちに指定されると、ILE COBOL コンパイラーは、16 進 0E および 16 進 0F を含む非数字リテラルを、SBCS 文字しか含まれていないものとして扱います。 16 進 0E および 16 進 0F はシフトイン文字およびシフトアウト文字として処理されず、SBCS 文字ストリングの一部であると見なされます。 DBCS サポートについては 付録D. 2 バイト文字セットを使用する国別言語のサポートを参照してください。
GRAPHIC オプション
PROCESS ステートメントの GRAPHIC オプションは、混合リテラルの中の DBCS 文字の処理に使用できます。 混合リテラルとは、SBCS 文字と DBCS 文字の混じったリテラルのことです。 GRAPHIC オプションを指定する場合、混合リテラルは、16 進 0E および 16 進 0F が、 それぞれシフトアウト文字およびシフトイン文字であると見なして処理され、 それらで混合リテラルの DBCS 文字が囲まれます。 シフトイン文字およびシフトアウト文字はそれぞれ 1 バイトを占めます。
DATTIM オプション
ILE COBOL がそのウィンドウ操作のアルゴリズムで使用する日付ウィンドウを指定します。 (DATTIM 処理ステートメントのオプションを使用してデフォルト日付ウィンドウを指定変更するを参照。)
4 桁の基本世紀
これは最初の引き数でなければなりません。 ILE COBOL がそのウィンドウ操作のアルゴリズムで使用する基本世紀を定義します。 DATTIM 処理ステートメント・オプションが指定されていない場合は、1900 が使用されます。
2 桁の基本年
これは 2 番目の引き数でなければなりません。 ILE COBOL がそのウィンドウ操作のアルゴリズムで使用する基本年を定義します。 DATTIM 処理ステートメント・オプションが指定されていない場合は、40 が使用されます。
THREAD オプション
作成されたモジュール・オブジェクトがマルチスレッド環境で実行可能かどうかを指定します。 マルチスレッド化の ILE COBOL サポートについては ILE COBOL プログラムをマルチスレッド化するための準備を参照してください。 指定できる値は次のとおりです。
NOTHREAD
作成されたモジュール・オブジェクトは、マルチスレッド環境で実行できません。 これはデフォルトです。
SERIALIZE
作成されたモジュール・オブジェクトは、1 つのジョブで複数のスレッドを使用して実行することができます。 1 つまたは複数のモジュール内のプロシージャーへのアクセスが、逐次化されます。 すなわち、それぞれのスレッド・セーフ・モジュールは、 プロシージャーに入ったときにロックされ、プロシージャーから出るときにアンロックされる、再帰的 mutex を持つことになります。 実行単位内では、同じモジュールが一度に 1 つのスレッドのみをアクティブにすることができます。
NONATIONAL オプション
NONATIONAL が指定または暗黙指定されている場合、ピクチャー記号 N のみから構成され、 明示的な USAGE 文節がないピクチャー文字ストリングを持つ項目には、USAGE DISPLAY-1 が暗黙指定されます。
NATIONAL オプション
NATIONAL が指定されている場合、ピクチャー記号 N のみから構成され、 明示的な USAGE 文節がないピクチャー文字ストリングを持つ項目には、USAGE NATIONAL が暗黙指定されます。
NOLSPTRALIGN オプション
NOLSPTRALIGN が指定または暗黙指定されている場合、USAGE POINTER または PROCEDURE-POINTER が指定されたデータ項目は、 充てんスペースなしで連続してリンケージ・セクションに置かれます。
LSPTRALIGN オプション
LSPTRALIGN が指定されている場合、USAGE POINTER または PROCEDURE-POINTER が指定されたデータ項目は、 リンケージ・セクション内のレコードの先頭から相対的に 16 バイトの倍数の位置に置かれます。
NOCOMPASBIN オプション
NOCOMPASBIN が指定または暗黙指定されている場合、USAGE COMPUTATIONAL または COMP は USAGE COMP-3 と同じ意味を持ちます。
COMPASBIN オプション
COMPASBIN が指定されている場合、USAGE COMPUTATIONAL または COMP は USAGE COMP-4 と同じ意味を持ちます。
OPTVALUE オプション
指定できる値は次のとおりです。
NOOPT
作業用記憶域セクション内で VALUE 文節を含んでいるデータ項目を初期設定するコードの生成は最適化されません。 これはデフォルトです。
OPT
作業用記憶域セクション内で VALUE 文節を含んでいるデータ項目を初期設定するコードの生成が最適化されます。
NOADJFILLER オプション
ポインター・データ項目がグループの最初のメンバーである場合、 このポインター・データ項目を位置合わせするためにコンパイラーによって挿入される暗黙の充てん文字は、 グループの直後に挿入されます。 これはデフォルトです。
ADJFILLER オプション
ポインター・データ項目がグループの最初のメンバーである場合、 このポインター・データ項目を位置合わせするためにコンパイラーによって挿入される暗黙の充てん文字は、 グループの直前に挿入されます。