避けるべき方針

ILE は、プログラムおよびアプリケーションの作成に多くの代替方法を提供します。 しかし、そのすべてが同じように望ましい訳ではありません。 一般的に、OPM と ILE プログラムからなるアプリケーションが、OPM のデフォルトの活動化グループと指定の活動化グループとに分割されるような状況は避けるべきです。 言い換えれば、図 11 に示すようなシナリオは避けてください。

図 11. 避けるべきシナリオ
避けるべきシナリオ

1 つのアプリケーションが、 デフォルトの活動化グループと指定の活動化グループとの間で分割されている場合には、 OPM の働きと ILE の働きとが混用されています。 例えば、デフォルトの活動化グループのプログラムはプログラムの終了時に、ILE プログラムがその資源を解放するのを期待している場合があります。しかし、これは活動化グループが終了するまで起こりません。

同様に、アプリケーション・プログラムがデフォルトの活動化グループと指定の活動化グループ との間で分割されている時には、一時変更および共用 ODP の有効範囲を管理 するのがより困難になります。 デフォルトでは、指定のグループの有効範囲は活動化グループ・レベルとなり ますが、デフォルトの活動化グループに対しては、活動化グループ・レベルではな く、呼び出しレベルまたはジョブ・レベルのどちらかとなります。

注:
コマンド行から、 または単に呼び出しを行う OPM プログラムから ILE プログラムを呼び出すことは問題ではありません。 指定変更やコミットメント制御などの共用リソースを使用する OPM プログラムおよび ILE プログラムで発生した問題、 および指定の活動化グループで実行されているプログラムには影響しない RCLRSC などの OPM コマンドを使用しようとしている OPM プログラムで発生した問題は、 すべて解決することができます。