ILE COBOL 解説書
PICTURE
記号の可能な組み合わせによって、項目のデータ・カテゴリーが決まります。
- 注:
- LOCALE 句が PICTURE 文節に指定されている場合は、PICTURE
文節によって定義されるデータのカテゴリーは数字編集のみとなります。
- PICTURE 文字ストリングには記号 A だけ含むことができます。
- 標準データ・フォーマットの項目の内容は、英字とスペース文字の中の任意の文字で構成されていなければなりません。
- USAGE DISPLAY を指定するか、または暗黙指定する必要があります。
- 関連する VALUE 文節には、英字だけ、または表意定数 SPACE
が入っている非数字リテラルを指定しなければなりません。
- 数字項目のタイプには、次のものがあります。
- 2 進数
- パック 10 進数 (内部 10 進数)
- ゾーン 10 進数 (外部 10 進数)
- PICTURE 文字ストリングには、記号 9、P、S、および V
を入れることができます。
- 数字の桁数は、1 以上 18 以下でなければなりません。
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- パック 10 進数およびゾーン 10 進数の項目の場合、 数字の桁数は 1 〜 63
の範囲にできます。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
- 符号なしの場合、標準データ・フォーマットの項目の内容には、アラビア 数字 0
〜 9 の組み合わせが入っていなければなりません。
符号付きの場合、+、-、あるいは演算符号の その他の表現を入れることができます。
- 項目の USAGE は、DISPLAY、BINARY、COMPUTATIONAL、または PACKED-DECIMAL
とすることができます。
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- 項目の USAGE は、COMPUTATIONAL-3 または COMPUTATIONAL-4
とすることができます。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
- 基本数字項目に関連付けられている VALUE 文節は、数字リテラルまたは表意定数
ZERO を指定しなければなりません。
基本数字項目から成るグループ項目に関連付けられている VALUE
文節は、非数字リテラルまたは表意定数を指定しなければなりません。
なぜなら、そのようなグループは英数字であると見なされるからです。
上記のどちらの場合でも、リテラルは指定されたとおりに扱われ、編集は行われません。
数字項目の例を示します。
PICTURE 有効な値の範囲
9999 0 through 9999
S99 -99 through +99
S999V9 -999.9 through +999.9
PPP999 0 through .000999
S999PPP -1000 through -999000 and
+1000 through +999000 or zero
- PICTURE 文字ストリングには次の記号を入れることができます。
B P V Z 9 0 / , . + - CR DB * $
入れられる記号の組み合わせ方は、PICTURE 文節の記号の許される順番 (図 7 を参照) および編集規則 (PICTURE 文節の編集を参照) で決まります。
その他に、次の規則も適用されます。
- BLANK WHEN ZERO
文節を項目に指定するか、ストリングに次の記号のうちの少なくとも 1
つが含まれていなければなりません。
B / Z 0 , . * + - CR DB $
- 文字ストリングで表される数字の桁数は、1 〜 18
の範囲になければなりません。
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- 文字ストリングで表される数字の桁数は、1 〜 63 の
範囲になければなりません。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
- 結果的な文字位置の全体の長さは、127 以下でなければなりません。
- 標準データ・フォーマットで数字を表す文字位置の内容は、10
個のアラビア数字のいずれかでなければなりません。
- USAGE DISPLAY を指定するか、または暗黙指定する必要があります。
- 関連付けられている VALUE
文節では、非数字リテラルまたは表意定数を指定しなければなりません。リテラルは指定したとおりに扱われ、編集は行われません。
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- PICTURE 文字ストリングには次の記号を入れることができます。
9 . + cs (LOCALE 用通貨記号)
これらの記号のうち、次のものは 1 回だけしか使用することができません。
. + cs
- 使用可能な文字位置の数は SIZE 句内の整数-1 で指定します。
- USAGE DISPLAY を指定するか、または暗黙指定する必要があります。
- 関連付けられている VALUE
文節では、非数字リテラルまたは表意定数を指定しなければなりません。リテラルは指定したとおりに扱われ、編集は行われません。
- 受信項目が数字編集データ項目であり、PICTURE 文節の LOCALE
句がそのデータ記述記入項目内に指定されている場合、そのデータは LOCALE 句で説明されている規則に従って位置合わせされます。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
- PICTURE 文字ストリングは、次のいずれかで構成する必要があります。
- 記号 X
- 記号 A、X、および 9 の組み合わせ (すべて A またはすべて 9
の入った文字ストリングは、英数字項目を定義しません)。
- 項目は、文字ストリングが記号 X のみを含んでいるかのように扱われます。
- 標準データ・フォーマットの項目の内容は、EBCDIC
文字セットで許容される任意の文字とすることができます。
- USAGE DISPLAY を指定するか、または暗黙指定する必要があります。
- 関連付けられている VALUE
文節では、非数字リテラルまたは表意定数を指定しなければなりません。
- PICTURE 文字ストリングには次の記号を入れることができます。
A X 9 B 0 /
- ストリングは、少なくとも A または X が 1 つと、少なくとも 1 つの B または
0 (ゼロ) または / が含まれていなければなりません。
- 標準データ・フォーマットの項目の内容は、EBCDIC
文字セットで許容される任意の文字とすることができます。
- 結果的な文字位置の全体の長さは、127 以下でなければなりません。
- USAGE DISPLAY を指定するか、または暗黙指定する必要があります。
- 関連付けられている VALUE
文節では、非数字リテラルまたは表意定数を指定しなければなりません。リテラルは指定したとおりに扱われ、編集は行われません。
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
次の規則が適用されます。
- PICTURE 文字ストリングには、記号 1 だけ含めることができます。
- ただ 1 つの文字 1 が指定できます。
- 項目の USAGE は、DISPLAY だけになり得ます。
- 関連する VALUE 文節では、ブール・リテラル (B"1" または
B"0") あるいはゼロを指定しなければなりません。
- 次の文節は、ブール項目に指定できません。
- SIGN 文節
- BLANK WHEN ZERO 文節
- ASCENDING/DESCENDING KEY 文節
- INDICATOR 文節を指定できます。
(標識についての詳細は、「WebSphere Development
Studio: ILE COBOL
プログラマーの手引き」を参照してください。)
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- PICTURE 文字ストリングには、記号 G または N を含むことができます。
- G または N のおのおのは、単一の DBCS 文字位置 (2 バイト) を表現します。
- PICTURE 文節記号 G を使用した場合、USAGE DISPLAY-1
を指定しなければなりません。
- PICTURE 文節記号 N を使用した場合、USAGE DISPLAY-1
を暗黙的または明示的に指定しなければなりません。
- 関連する VALUE 文節は、DBCS リテラルまたは表意定数 SPACE/SPACES
を指定しなければなりません。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- PICTURE 文字ストリングは、G および B と少なくともおのおの 1
つとの組み合わせです。
- G および B のおのおのは、単一の DBCS 文字位置 (2 バイト) を表現します。
- USAGE DISPLAY-1 を指定しなければなりません。
- 関連する VALUE 文節は、DBCS リテラルまたは表意定数 SPACE/SPACES
を指定しなければなりません。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- PICTURE 文字ストリングは、記号 N を含むことができます。
- 各 N は単一の UCS-2 文字を表します。
- PICTURE 文節記号 N を使用した場合、USAGE NATIONAL
を暗黙的または明示的に指定しなければなりません。
- 関連する VALUE 文節は、国別 16 進リテラルまたは表意定数 SPACE/SPACES
を指定しなければなりません。
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+
- 文節 OCCURS、REDEFINES、LIKE、RENAMES、および TYPEDEF
は外部浮動小数点項目と関連付けることができます。
- SIGN
文節は、文書として受け入れられ、その符号の表示に対してどのような影響も与えません。
- SYNCHRONIZED 文節は、文書として扱われます。
- 次の文節は、外部浮動小数点項目に指定できません。
- BLANK WHEN ZERO
- JUSTIFIED
- VALUE
+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+
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