実行時照会メッセージへの応答

ILE COBOL プログラムを実行したときに、実行時照会メッセージが生成されることがあります。 このメッセージは、プログラムが実行を続行する前に応答を必要とします。

システム応答リストに照会メッセージを追加して、メッセージに対する自動応答を提供することができます。 これらのメッセージに対する応答は、個々にまたは共通に指定することができます。 この照会メッセージへの応答の方式は、 これがなければオペレーターが応答を出すことが必要になるようなバッチ・プログラムに特に適しています。

システム応答リストには、次の ILE COBOL 照会メッセージを追加することができます。

応答リストが使用されるのは、 照会メッセージ応答 (INQMSGRPY) 属性が INQMSGRPY(*SYSRPYL) として指定されているジョブによって送られる場合だけです。

INQMSGRPY パラメーターは、次の CL コマンドで指定できます。

INQMSGRPY パラメーターに次の値の 1 つを指定することによって、4 つの応答モードのいずれか 1 つを選択することができます。

SAME
応答が照会メッセージに送信されるという方法に変更はありません。
RQD
すべての照会メッセージには、照会メッセージの受け取り側による応答が必要です。
DFT
デフォルト応答が出されます。
SYSRPYL
システム応答リストの中に一致する応答リスト項目があるかどうかを調べます。 一致するものがあるなら、その項目の応答値が使用されます。 その照会メッセージのための項目が存在しない場合、応答が必要となります。

システム応答リスト項目追加 (ADDRPYLE) コマンドを使用してシステム応答リストに項目を追加したり、 システム応答リスト項目の処理 (WRKRPYLE) コマンドを使用してシステム応答リスト内の項目を変更または除去したりすることができます。 また、ユーザー定義のエラー・ハンドラーを使用して、 実行時照会メッセージに応答することもできます。

ADDRPYLE および WRKRPYLE コマンド、およびエラー処理 API の詳細については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある iSeries Information Center の「プログラミング」カテゴリーの 中の『CL および API』セクションを参照してください。