ファイル入出力の指定変更の例

以下にコンパイル時にファイルを一時変更する例を示します。 フィールド・レベル記述のない TAPE 装置の外部記述ファイルを使用したい と想定します。以下を行ってください。

  1. レコード様式で各フィールドの記述が入っているレコード様式で、FMT1 という名前の 物理ファイルを定義します。このレコード様式はデータ記述仕様書 (DDS) で 定義します。 テープ装置の場合には、外部記述ファイルの様式は 1 つだけにして ください。
  2. 物理ファイル作成 CL コマンドを用いて FMT1 という名前のファイルを作 成します。
  3. RPG プログラムの中で QTAPE (磁気テープ装置の IBM 提供の 装置ファイル名) というファイル名を指定します。 これは、ファイルを 外部記述ファイル (ファイル仕様書の 22 桁目の E によって 示される) として指定し、36 〜 42 桁目に装置名 SEQ を 指定します。
  4. 一時変更コマンド OVRDBF FILE(QTAPE) TOFILE(FMT1) をコンパイル時 に使用して QTAPE ファイル名を一時変更し、FMT1 ファイル名を使用します。 このコマンドによって FMT1 ファイルの外部記述をコンパイラーがコピーし、 その外部記述からレコード様式が RPG コンパイラーに記述されます。
  5. CRTBNDRPG コマンドまたは CRTPGM コマンドを使用して RPG プログラムを 作成します。
  6. 実行時にプログラムを呼び出します。 ファイル FMT1 に対する一時変更は、プログラムの実行中は有効とはなってい ないはずです。 一時変更が有効となっている場合には、プログラムを呼び出す前に CL コマンドの DLTOVR (一時変更削除) を使用してください。
    注:
    テープ・ファイルのオープンに必要な情報を用意するためには、 プログラムを呼び出す前に、CL コマンドの OVRTAPF を使用する必要がある場合があ ります。
図 158. ファイル入出力の指定変更 例
ファイル入出力の指定変更例