ILE COBOL 解説書


関数定義

表 37 に、それぞれの組み込み関数の、引数タイプ、関数タイプ、および戻り値の概説を記載してあります。 引数タイプおよび関数タイプは次のように省略されています。

注:
これらの省略形に関連する番号によって、関数のどの引数を参照しているかを識別します。

表 37. 関数の表

関数名 引数タイプ 関数タイプ 戻り値
ACOS N1 N N1 のアークコサイン
ADD-DURATION1 DA1、 K2、I3 DA 期間が加算された日時項目
ANNUITY N1、I2 N I2 の期間に、N1 の利率で支払われた年 金を概算する。
ASIN N1 N N1 のアークサイン
ATAN N1 N N1 のアークタンジェント
CHAR I1 X プログラム照合順序位置 I1 の文字
CONVERT-DATE-TIME1 DA1 または X1 または I1、 K2、X3 または K3 または S3、M4 または S4 DA 変換された日時項目
COS N1 N N1 のコサイン
CURRENT-DATE なし X 現在の日付と時刻、およびグリニッジ標準時との時差
DATE-OF-INTEGER I1 I 整数日付と等しい標準日付 (YYYYMMDD)
DATE-TO-YYYYMMDD1 I1 または I1、I2 I 標準日付の年を 2 桁から 4 桁に変換する
DAY-OF-INTEGER I1 I 整数日付と等しい年間通算日 (YYYYDDD)
DAY-TO-YYYYDDD1 I1 または I1、I2 I 年間通算日の年を 2 桁から 4 桁に変換する
DISPLAY-OF NL1
X 指定された場合、I2 で識別されるコード・ページを使用して対応する文字表現に変換される NL1 の各文字、または I2 が指定されていない場合、コンパイル時に選択されるデフォルトのコード・ページ
NL1、I2
NL1、X2 または D2
EXTRACT-DATE-TIME1 DA1、X2 または K2 I または X 抽出された日付項目、時刻項目、またはタイム・スタンプ項目の一部
FACTORIAL I1 I I1 の階乗
FIND-DURATION1 DA1、 DA2、 K3 I 2 つの日時項目間の整数の期間
INTEGER N1 I N1 より大きくない最大の整数
INTEGER-OF-DATE I1 I 標準日付 (YYYYMMDD) と等しい整数日付
INTEGER-OF-DAY I1 I 年間通算日の日付 (YYYYDDD) と等しい整数日付
INTEGER-PART N1 I 引数の整数部分
LENGTH A1、N1、 X1、D1、 B1、T1、 DA1、 P1、IX1、 NL I 引数の長さ
LOCALE-DATE1 X1 または D1、M2 X 指定したロケールに従って形式化された日付ストリング
LOCALE-TIME1 X1 または D1、M2 X 指定したロケールに従って形式化された時刻ストリング
LOG N1 N N1 の自然対数
LOG10 N1 N N1 の 10 を底とする常用対数
LOWER-CASE A1 または X1 X 引数中の文字をすべて小文字に設定する
D1 D
NL NL
MAX A1... X 最大引数の値; 関数のタイプは引数によって異なります。
I1... I
N1... N
X1... X
U1... U
MEAN N1... N 引数の算術平均
MEDIAN N1... N 引数の中央値
MIDRANGE N1... N 最大引数と最小引数の平均値
MIN A1...または X 最小引数の値; 関数のタイプは引数によって異なります。
I1...または I
N1...または N
X1...または X
U1... U
MOD I1、I2 I I1 モジュロ I2
NATIONAL-OF A1 または X1 または D1 NL 指定された場合、I2 で識別されるコード・ページを使用して、国別文字に変換される引数-1 の文字、または I2 が指定されていない場合、コンパイル時に選択されるデフォルトのコード・ページ
A1 または X1 または D1、I2
A1 または X1 または D1、NL2
NUMVAL X1 N 単純な数字ストリングの数字
NUMVAL-C X1 または X1、X2 N オプショナルのコンマと通貨記号が付いた数字ストリングの数字
ORD A1 または X1 I 照合順序における引数の順序位置
ORD-MAX A1...、 N1...、 I 最大引数の順序位置
X1...、または U1...
ORD-MIN A1...、 N1...、 I 最小引数の順序位置
X1...、または U1...
PRESENT-VALUE N1、N2... N N1 の割引率での、一連の将来の期間終了時の量 N2 の現在値
RANDOM I1 または、なし N 乱数
RANGE I1... I 最大引数から最小引数を引いた値; 関数のタイプは引数によって異なります。
N1... N
REM N1、N2 (N2 はゼロ以外) N N1 を N2 で割ったときの剰余
REVERSE A1 または X1 X 引数の文字の逆順
D1 D
NL NL
SIN N1 N N1 のサイン
SQRT N1 N N1 の平方根
STANDARD DEVIATION N1... N 引数の標準偏差
SUM I1... I 引数の合計; 関数のタイプは引数によって異なります。
N1... N
SUBTRACT-DURATION1 DA1、 K2、I3 DA 期間が減算された日時項目
TAN N1 N N1 のタンジェント
TEST-DATE-TIME1 DA1 または X1 または I1、 K2、X3 または K3 または S3、M4 または S4 B 日時項目が有効な場合は真 (B"1")、その他の場合は偽
TRIM1 A1 または X1 X 左ブランクおよび右ブランクを持つ、または指定した文字を切り取ったストリング
A1、A2 または X1、X2
D1 または D1、D2 D
NL1 または NL1、NL2 NL
TRIML1 A1 または X1 X 左ブランクを持つ、または指定した文字を切り取ったストリング
A1、A2 または X1、X2
D1 または D1、D2 D
NL1 または NL1、NL2 NL
TRIMR1 A1 または X1 X 右ブランクを持つ、または指定した文字を切り取ったストリング
A1、A2 または X1、X2
D1 または D1、D2 D
NL1 または NL1、NL2 NL
UPPER-CASE A1 または X1 X 引数中の文字をすべて大文字に設定する
D1 D
NL NL
UTF8STRING1 A1、X1、 D1 または NL1 A 可変長 UTF-8 ストリング
VARIANCE N1... N 引数の差異
WHEN-COMPILED なし X プログラムがコンパイルされた日付と時刻
YEAR-TO-YYYY1 I1 または I1、I2 I 年を 2 桁から 4 桁に変換する
注:
1 IBM 拡張

以下の各セクションには 表 37 に要約されている組み込み関数のそれぞれの関数定義が記載されています。


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