以下に、V3R6 および V3R2 において ILE COBOL に対して行われた機能強化について説明します。
EXIT PROGRAM ステートメントに AND CONTINUE RUN UNIT 句が追加され、 実行単位を停止せずに、呼び出し側プログラムを終了させることが可能になりました。
SET ステートメントの新しい形式が追加され、ポインター参照の更新が可能になりました。
2 バイト文字セット (DBCS) データを ILE COBOL で処理できるようになりました。 ILE COBOL コンパイラーは DBCS (それぞれの論理文字が 2 バイトで表される) をサポートします。 DBCS は、IBM(R) 日本語図形文字セット (漢字) などの表意文字言語に対するサポートを提供します。
CALL...BY VALUE および CALL...RETURNING により、BY REFERENCE の代わりに BY VALUE で引き数を渡し、RETURN 値を受け取る機能が提供されます。 これにより、ILE C for iSeries と ILE RPG for iSeries の両方が CALL... BY VALUE と CALL...RETURNING をサポートすることになり、マイグレーションがより容易になり、言語相互間のサポートが向上します。
PROCEDURE DIVISION ヘッダーの BY VALUE 句により、COBOL は、 呼び出し側 COBOL プログラムまたは RPG、C、または C++ などの他の ILE 言語から、BY VALUE 引き数を受け取ることができます。 PROCEDURE DIVISION ヘッダーの RETURNING 句により、COBOL は、呼び出し側 ILE プロシージャーに VALUE を戻すことができます。
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