以下の文書は、リモート・サーバー上で C および C++ プログラムをデバッグする方法について説明しています。この機能は、Advanced Edition of Development Studio Client、および POWER Linux または AIX オペレーティング・システムがインストールされているリモート・サーバー上のプログラムにのみ適用できます。
リモート・アプリケーションのデバッグに使用できるメソッドは 2 つあります。1 つ目のメソッドは、リモート・アプリケーションのすべてのデフォルト設定を受け入れる単純なワンステップ処理です。2 つ目のメソッドでは、カスタマイズされた起動構成で変数およびパラメーターをさらに指定できます。デバッグおよび起動構成の概要については、
「リモート・デバッグおよび正しいデバッガーの選択」を参照してください。
メソッド 1: アプリケーションのデフォルト値を受け入れるには、次のようにしてください。
- 「リモート・システム」ビューで、デバッグしたいプログラムが見つかるまでフォルダーおよびファイルをドリルダウンします。
- ファイルを右クリックして、「デバッグ」>「ホスト C/C++ アプリケーション」を選択します。
メソッド 2: 変数とパラメーターをさらに指定するには、次のようにしてください。
- 「リモート・システム」ビューで、デバッグしたいプログラムが見つかるまでフォルダーおよびファイルをドリルダウンします。
- ファイルを右クリックして、「デバッグ」>「ホスト C/C++ アプリケーション」を選択し、リモート・デバッグの起動構成ダイアログ・ボックスを呼び出します。
- 「名前」フィールドに新規構成の名前 (たとえば C/C++ Debugging) と入力します。
- 関連したファイルのあるローカル・プロジェクトがある場合は、「関連した C/C++ プロジェクトあり」チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。「ブラウズ」をクリックして、すべてのファイルが入っているローカル・フォルダーにナビゲートします。
- デフォルトでは、「プログラム名」の下にプログラムが表示されます。表示されていない場合は、「追加」をクリックして、デバッグしたいリモート・サーバー上のプログラムまたはサービス・プログラムを参照します。「OK」をクリックします。
- 「リモート作業ディレクトリー」フィールドで、デバッグを実行したいリモート・サーバーのディレクトリーを指定します。
- (推奨) デバッガーがプログラムまたはサービス・プログラムの最初の実行可能行または最初のブレークポイントにステップイントゥするようにしたい場合は、「メイン・メソッドの最初の実行可能行で自動停止」チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。
- 「引数」タブをクリックします。必要なプログラム実引数を入力して、「適用」をクリックします。
- 「環境」タブをクリックします。環境変数が必要な場合、「新規」をクリックして追加します。
- 「ソース」タブをクリックします。ここが、デバッグ用のリモート・ソースの位置を指定する場所です。デフォルトでは、この位置は「メイン」タブに指定されたリモート作業ディレクトリーと同じです。「追加」をクリックして、他のリモート・ソースの位置を指定します。
- 「ソースの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。ここは、デバッグするリモート・ソースのタイプを指定できる場所です。「リモート・フォルダー」を選択して、「OK」をクリックします。
- 「フォルダーのブラウズ」ダイアログ・ボックスで、表示される接続を通じてナビゲートし、C または C++ コードのリモート・ソース位置を検索します。複数のサーバーを参照して、さまざまな位置にファイルを指定できることに注意してください。これは、何らかの理由で実行時にファイルが使用できず、別のサーバー位置を指定する必要がある場合に役立ちます。
- ソース・コードが入っているフォルダーをクリックして、「OK」をクリックします。
- これで「ソース」タブの「ソース・ルックアップ・パス」の下に、リモート・サーバー・ロケーションの追加が表示されます。これは、将来リモート・ソース・ロケーションを指定できる方法です。デフォルトでは、最初に見つかったソースがデバッグに使用されます。すべての重複するソース・ロケーションを検索したい場合は、「パス上の重複ソース・ファイルを検索」チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。デバッグ・セッション中には、重複するソースのリストから使用するソースを選択するようにプロンプトが表示されます。「適用」をクリックします。
- 「拡張」タブをクリックします。ホスト・サーバー上のデバッグ・エンジンのパスを指定できます。通常は、この情報はユーザー用にデバッガーが自動的に検出します。
- 「共通」タブをクリックして、構成の追加プロパティーを定義します。
- ラジオ・ボタンを使用して、この構成がワークベンチ・インスタンスに対してローカルになるようにするか、またはチームと共用されるようにするかを選択します。
- ツールバー・ボタンのチェック・ボックスの中から、構成をお気に入り (ブックマークが付けられたショートカット) として表示したいものを選択します。
- 「適用」をクリックします。
- 「デバッグ」をクリックします。
「デバッグ」パースペクティブが自動的に開き、プログラムをデバッグするために使用できる別のビューが表示されます。このパースペクティブ内部で作業して、エラーを診断できます。詳細な説明とタスクの説明については、
「デバッグ情報」および関連リンクを参照してください。
また、「実行」>「デバッグ」ワークベンチ・メニューまたは「デバッグ」ツールバー・ボタン
から、「デバッグ」ダイアログ・ボックスを立ち上げることもできます。
起動構成が保管されていることに注意してください。次にデバッグおよびリモート C/C++ アプリケーション用の起動構成ダイアログを呼び出したときに、リモート C/C++ デバッグ構成が自動的に選択されます。1 つまたは 2 つの属性のみを変更したい場合は、この構成を使用するか、新規構成を作成するか、または既存の構成を右クリックして複製することができます。
(C) Copyright IBM Corporation 1992, 2006. All Rights Reserved.