監視ブレークポイントの設定

監視ブレークポイントは、実行によって特定のアドレスのデータが変更されると常に起動されるタイプのブレークポイントです。このタイプのブレークポイントは、プログラム内で変数がどこでどのように変更されているかを監視したい場合に使用します。

監視ブレークポイントを設定するには、以下のようにします。

  1. 「ブレークポイント」ビューで右マウス・ボタン・クリックし、 ポップアップ・メニューから「ブレークポイントの追加」 > 「監視」を選択します。 これにより、「監視ブレークポイントの追加」ウィザードが起動されるので、以降のステップはすべてそこから行います。

    注: 「監視ブレークポイントの追加」ウィザードは、エディター内で右クリックし、ポップアップ・メニューから「監視ブレークポイントの追加」を選択しても開くこともできます。これは、LPEX エディターでも機能しますが、あらかじめデバッグ・セッションになっている必要があります。プログラムが開始されていない場合は、変数にはアドレスはありません。

  2. 「式」フィールドに、ブレークポイントを設定する式の名前を入力します。「監視ブレークポイントの追加」ウィザードを起動するときに、エディターで変数を強調表示すると、このダイアログの「式」フィールドには事前に変数が入力されます。

    C への適用 C++ への適用 C/C++ の場合、式は変数の名前、またはストレージ・アドレスに解決されるその他の式です。たとえば、参照解除されたポインターは 1 つの式です。

  3. 「監視するバイト数」フィールドに、監視するアドレスまたは式のバイト数を入力するか、フィールドのドロップダウン・メニューから、監視するバイト数を選択します。 式が評価され、その結果が、監視を開始するアドレスとして使用されます。 このフィールドのデフォルト値は 0 で、変数の長さ全体が監視されることを意味します。
  4. ブレークポイントの頻度を設定したくない場合は、「完了」をクリックしてブレークポイントを設定し、「監視ブレークポイントの追加」 ウィザードを閉じます。
  5. ブレークポイントの頻度を設定したい場合は、「次へ> 」をクリックします。結果のウィザード・ページで、 頻度に関する一連のコントロールを使用して、いつブレークポイントで停止するべきか、いつブレークポイントをスキップするべきかを デバッガーに指示します。デバッガーは、各ブレークポイントが何回検出されたかを追跡します。このセクションのフィールドは、 何回目のブレークポイント検出でデバッガーが最初に停止するべきか、どのような頻度で停止するべきか、 およびこれ以上は停止する必要のないのは何回目のブレークポイント検出かを、デバッガーに指示します。ブレークポイントの頻度を設定するには、 次のパラメーターを使用します。
    • 開始: デバッガーを停止する最初のブレークポイント検出を入力します。例えば、最初の 5 回のブレークポイントをデバッガーにスキップさせる場合は、「6」を入力します。
    • 終了: デバッガーを停止させる最後のブレークポイント検出を入力します。 例えば、ブレークポイントが 20 回検出された後、デバッガーにブレークポイントを無視させるには、 「20」を入力します。 ブレークポイントで常にデバッガーを停止させるには、 「Infinity」と入力します。
    • 頻度: デバッガーにこのブレークポイントで停止させたい頻度を入力します。例えば、 4 回に 1 回だけデバッガーを停止させるには、「4」を入力します。
    注: 「Infinity」値を除き、入力する頻度設定は数値でなければなりません。 英字を入力した場合、デバッガーは、英字が入力されたフィールドのデフォルトを使用します。

    頻度の設定を終了したら、「完了」をクリックしてブレークポイントを設定し、「監視ブレークポイントの追加」ウィザードを閉じます。

「監視ブレークポイントの追加」ウィザードでは、ブレークポイントを設定する前に、すべてのフィールドが有効な項目で完了している必要があります。デフォルトの頻度は、変更する必要はありません。

関連概念
ブレークポイント
スレッド特定およびジョブ・ワイドの行ブレークポイント
監視ブレークポイント
行ブレークポイント
関連タスク
行ブレークポイントの設定
行ブレークポイント・プロパティーの編集
条件付き行ブレークポイントの設定
ブレークポイント・ビューの使用
ブレークポイントの使用可能化および使用不可化
ブレークポイントの除去
関連資料
監視の特性
オプションのブレークポイント・パラメーター
デバッガー・パフォーマンスの考慮