ILE におけるプログラム作成は次の部分からなります。
OPM フレームワークで行うのと同様に、バインド RPG プログラムの作成 (CRTBNDRPG) コマンドを使用して ワン・ステップ処理でプログラム・オブジェクトを作成することができます。このコマンドは、一時モジュールを 作成し、その後で一時モジュールをプログラム・オブジェクトにバインドします。 また、このコマンドと バインディング・ディレクトリーを 使用してその他のオブジェクトをバインドすることもできます。
代わりに、コンパイル用とバインド用の別のコマンドを使用してプログラムを 作成することができます。 このツー・ステップ処理で、モジュールを再利用するか、 またはプログラム内のその他のモジュールをコンパイルし直さないで 1 つのモジュールを 更新する ことができます。 さらに、ILE 言語からモジュールをバインドすることができるので、 混合言語プログラムを作成および保守することができます。
ツー・ステップ処理で、RPG モジュール作成 (CRTRPGMOD) コマンドを使用して モジュール・オブジェクトを作成します。 このコマンドは、ソース・ステートメントをコンパイルして モジュール・オブジェクトに入れます。 モジュールとは実行不能なオブジェクトのことであり、実行するプログラム・ オブジェクトにバインドしなければなりません。 1 つ以上のモジュールを一緒にバインドするためには、 プログラム作成 (CRTPGM) コマンドを使用します。
サービス・プログラムは、1 つ以上のモジュールのプロシージャーを、別個にバインド されたオブジェクトに パッケージ化する手段です。 その他の ILE プログラムはサービス・プログラム内のプロシージャーにアク セスすることができますが、システム上にはサービス・プログラムの 1 つの コピーしかありません。サービス・プログラムを使用すると、 モジュール性および保守容易性が高まります。 他のソフトウェア会社が開発したサービス・ プログラムを使用したり、あるいは、逆に他のソフトウェア会社の 使用に備えて、ユーザーのサービス・プログラムをパッケージ化することができます。 サービス・プログラムは、 サービス・プログラム作成 (CRTSRVPGM) コマンドを使用して作成されます。
プログラムまたはサービス・プログラムに必要なモジュールおよび サービス・プログラムの名前の入ったバインディング・ディレクトリーを作成すること ができます。 CRTBNDRPG、CRTSRVPGM、および CRTPGM コマンドを使ってプログラムを作成する時は、 バインディング・ディレクトリーのリストを指定することができます。 これは CRTRPGMOD コマンドでも指定することができますが、この場合、バインディング・ディレクトリーの検索は CRTPGM または CRTSRVPGM 時に モジュールがバインドされる時に行われます。 バインディング・ディレクトリーに リストされたモジュールまたはサービス・プログラムは必要な場合にだけ使用されるので、 バインディング・ディレクトリーによりプログラム・サイズを減少させることができます。
図 5 はプログラム作成の 2 つの方法を示したものです。
一度プログラムを作成しておくと、 プログラム更新 (UPDPGM) コマンドまたは サービス・プログラム更新 (UPDSRVPGM) コマンドを使用して、 そのプログラムを更新することができます。 これは、プログラムを更新するのに、新規または変更されたモジュール・オブジェクトを 使用可能にするだけであり、便利です。
ワン・ステップ処理の詳細については、CRTBNDRPG コマンドによるプログラムの作成を参照してくだ さい。ツー・ステップ処理の詳細については、CRTRPGMOD および CRTPGM コマンドによるプログラムの作成を参照して ください。 サービス・プログラムについて詳しくは、サービス・プログラムの作成を 参照してください。
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