ILE COBOL 解説書

CRT STATUS 文節についての考慮事項

CRT STATUS 文節が SPECIAL-NAMES 段落で指定されている場合は、 拡張 ACCEPT ステートメントが実行されるたびに、その ACCEPT 操作の結果を示す値がデータ名-2 に入れられます。 データ名-2 は、操作の完了によって生じる指定可能な条件を示すように設定されたいくつかの状況キーにより構成されます。

CRT 状況キーには、次の 3 種類があります。

CRT 状況キー 1
データ名-2 の最初の 2 バイト。このキーは、ACCEPT 操作を終了させる原因となった条件を示します。

CRT 状況キー 2
データ名-2 の次の 2 バイト。これは、ACCEPT 操作を終了させる原因になった条件をさらに詳しく示します。

CRT 状況キー 3
データ名-2 の最後の 2 バイト。これには、ACCEPT 操作を終了させたキーボード・キーのコードが入ります。

CRT 状況キー 1

データ名-2 の最初の 2 バイトが CRT 状況キー 1 となり、これは PIC 99 と記述しなければなりません。 このキーは、ACCEPT 操作を終了させる原因となった条件を示します。指定可能な値は次のとおりです。

0
終了キー (たとえば、改行キー)、あるいは最終フィールドからの自動スキップを示します。

1
ファンクション・キーであることを示します。

9
エラーがあることを示します。

ACCEPT ステートメントに ON EXCEPTION 句が含まれている場合は、 CRT 状況キー 1 内にどのような値 (0 を除く) が入っていても、ON EXCEPTION 句内の命令ステートメントが実行されることになります。

CRT 状況キー 2

データ名-2 の次の 2 バイトが CRT 状況キー 2 を形成し、ACCEPT 操作を終了させる原因となった条件の詳細を示すコードが入ります。 このキーの形式および可能な値は、次の表に示すように、CRT 状況キー 1 内の値によって異なります。

表 3. CRT STATUS キー 1 および 2 の有効な組み合わせ

キー 1 キー 2 意味
形式
0 PIC 99 0 オペレーターが終了キーを押した
0 PIC 99 1 最後のフィールドからの自動スキップ1
1 PIC 99 1 〜 24 ファンクション・キーの番号
9 PIC 99 0 エラー条件 (画面内に入る項目が存在しない)
注:
1 最後のフィールドからの自動スキップが生じた場合、CRT STATUS KEY 2 の値 1 がサポートされている制御装置に返され、 値 0 がサポートされていない制御装置に返されます。 この関係は表 4 に記載されています。

表 4. 制御装置タイプによって戻される自動スキップ値

制御装置のタイプ 戻された自動スキップ値 1
i5/OS 制御装置:
ローカル・ワークステーション制御装置
リモート 5251-12 型
リモート 5294
リモート 5394
 
リモート 3174
 
リモート 3274
 
 
あり
該当せず
なし
新ワークステーション制御装置コードを
使ったインストールのときは、あり
*NOUNDSPCHR オプションを使ったとき
は、なし
*NOUNDSPCHR オプションを使ったとき
は、なし
 
PC 接続機構
DOS およびオペレーティング・
システム /2 (OS/2) の操作
環境
 
なし
システム間パススルー
iSeries サーバー間
System/36(TM) から iSeries サーバー
System/38(TM) から iSeries サーバー
 
あり
なし
なし

CRT 状況キー 3

データ名-2 の最後の 2 バイトが CRT 状況キー 3 です。CRT 状況キー 1 が 0 のときには、CRT 状況キー 3 には、ACCEPT 操作を終了させたキーボード・キーのコードが入ります。 CRT STATUS キー 1 が 9 のときは、エラーであることがオペレーティング・システムによって通知され、CRT STATUS キー 3 が 99 に設定されることになります。

これらのキーのコードには、次のものがあります。

ヘルプ・キーとクリア・キーは、ローカル i5/OS ワークステーションでのみデータを受け入れます。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+


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