相対レコード番号による入力または更新のランダム処理ができるのは、 全手順ファイルだけです。 所要のレコードは、CHAIN 命令コードによってアクセスされます。
相対レコード番号によって、ファイルの先頭からの相対的なレコードの位置 が識別されます。 例えば、1 番目、5 番目、および 7 番目のレコードの相対レコード 番号は、それぞれ 1、5、および 7 となります。
外部記述ファイルの場合には、入力または更新の相対レコード番号による処理 は、ファイル仕様書の 34 桁目をブランクにし、さらに CHAIN 命令コードを 使用することによって決められます。 相対レコード番号による出力処理は、34 桁目のブランクおよびそのファイルの ファイル仕様書行の RECNO キーワードの使用によって判別されます。
新しいレコードをこのファイルに追加する位置を指定する相対レコード番号が 入っている数字フィールドを指定するためには、ファイル仕様書で RECNO キーワード を使用してください。 RECNO フィールドは、小数点以下の桁数のない数値として定義しなければなり ません。 このフィールドの長さは、ファイルの最大レコード番号が十分に入る 長さでなければなりません。 ファイルに新しいレコードを入れる場合には、出力仕様書または WRITE 命令を使 用して RECNO フィールドを指定しなければなりません。
相対レコード番号によってレコードをファイルに更新または追加する時 には、レコードは既にメンバーに入っていなければなりません。 更新の場合には、その位置は有効な既存のレコードでなければなりません。新 しいレコードの場合には、その位置が削除済みレコードの位置でなければなり ません。
CL コマンド INZPFM を使用して相対レコード番号による使用のためにレコード
を初期設定することができます。 すべての取り出し命令、またはファイル位置の再指定命令
(例えば、SETLL、CHAIN、READ) については、現行の相対レコード番号は RECNO フィールド
に入れられます。
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