ILE ソース・デバッガーの開始

デバッグ・ビュー (ステートメント、ソース、コピー、またはリスト) を作成した ら、アプリケーションのデバッグを開始することができます。 ILE ソース・デバッガーを開始するには、デバッグ開始 (STRDBG) コマンドを使います。デバッガーが開始すると、 デバッグ・モード終了 (ENDDBG) コマンドを入力するまで活動状態のままになります。

最初に、STRDBG コマンドのプログラム (PGM) パラメーターを使用して最大 20 個 のプログラム・オブジェクトをデバッグ・セッションに追加することができ ます。 これは OPM プログラムまたは ILE プログラムの組み合わせが可能です (OPM プログラムのコンパイル方法およびデバッグ環境の設定値に応じて、 ILE ソース・デバッガーを使用してそれらのプログラムをデバッグすることが できます)。さらに、STRDBG コマンドのサービス・プログラム (SRVPGM) パラメーターを 使って最初に、20 までのサービス・プログラム・オブジェクトをデバッグ・セッションに 加えることができます。サービス・プログラムをデバッグする規則は、 プログラムをデバッグする規則と同じ です。

注:
COPY またはルート・ソース・ビューを使用してプログラムをデバッグする 場合には、ソース・コードはデバッグ中のプログラム・オブジェクトと同じ システムになければなりません。 さらに、ソース・コードはコンパイル時点と同じ名前のライブラリー/ファイ ル (メンバー) になければなりません。

ILE プログラムの場合、デバッグ・データがあれば入り口モジュールが 表示され、そうでない場合は、デバッグ・データを持つ ILE プログラムにバインドされた 最初のモジュールが表示されます。

OPM プログラムの場合、 プログラムにデバッグ・データがあるときに、OPMSRC パラメーターが *YES で あれば、STRDBG コマンドで最初に指定されたプログラムが表示されます。 すなわち、OPM プログラムが デバッグ・セッションにある場合は、次の条件が満たされれば ILE ソース・デバッガーを 使って、それをデバッグすることができます。

  1. OPM プログラムが、OPTION(*LSTDBG) または OPTION(*SRCDBG) を指定してコンパイルされている。 (3 種類の OPM 言語、すなわち RPG、COBOL、および CL 言語が サポートされます)。RPG プログラムおよび COBOL プログラムは、*LSTDBG または *SRCDBG を指定してコンパイルすることができますが、CL プログラムは *SRCDBG を 指定してコンパイルしなければなりません。
  2. ILE デバッグ環境が、OPM プログラムを受け入れるように設定されている。STRDBG コマンド に OPMSRC(*YES) を指定すればこれを設定することができます (システムのデフォルト値は OPMSRC(*NO) です)。

これら 2 つの条件が満たされないときは、OPM システム・デバッガーを使って OPM プログラムを デバッグする必要があります。

*LSTDBG または *SRCDBG なしで コンパイルされた OPM プログラムが指定され、 サービス・プログラムが指定された場合、デバッグ・データ を持っていれば、サービス・プログラムが表示されます。 デバッグ・データがなければ DSPMODSRC 画面は空になります。ILE プログラムとサービス・プログラムが指定されると、ILE プログラムが表示されます。