以下に、V5R2 において ILE COBOL に対して行われた機能強化について説明します。
再帰的プログラムをサポートするために、 オプションの RECURSIVE 文節が追加されました。これらのプログラムは、 再帰的に再入可能な COBOL プログラムです。
呼び出しごとに割り振りと解放が行われるストレージを定義する、 新規のデータ・セクションが追加されました。ローカル・ストレージ・セクションは、 再帰的プログラムおよび非再帰的プログラムの両方で指定できます。
Java の相互運用性を高めるために、2 つの新規機能が追加されました。以下の機能です。
この関数を使用すると、ストリングを UTF-8 形式に変換できます。
ユーザーが、コンパイラーに、COBOL プログラムの PCML ソースを生成するよう指示 できるように、CRTCBLMOD コマンドおよび CRTBNDCBL コマンドに新規パラメーターが 追加されました。ユーザーが、INFOSTMF パラメーターに PGMINFO(*PCML) および ストリーム・ファイルの名前を指定した場合、コンパイラーは、指定されたストリーム・ファイル 内に PCML を生成します。PCML が生成されると、Java プログラムが、より少ない Java コードで この COBOL プログラムを簡単に呼び出せるようになります。
このリリースでは、いくつかの新規の組み込み関数が追加されました。以下の機能です。
IFS ストリーム・ファイルに保管されている ILE COBOL ソースはコンパイルすることができます。 ユーザーが、コンパイラーに、IFS ストリーム・ファイルに保管されているソース からコンパイルするよう指示できるように、CRTCBLMOD コマンド および CRTBNDCBL コマンドに SRCSTMF と INCDIR のパラメーターが追加されました。