- ユーザー定義データ・タイプ
ユーザー定義データ・タイプは、TYPEDEF 文節が含まれるレベル 01
記入項目を指定することにより定義されます。 このレベル 01
記入項目に従属するすべての記入項目が、ユーザー定義データ・タイプの一部として考えられます。
ユーザー定義データ・タイプは、そのユーザー定義データ・タイプを参照する新しいデータ項目に対して
TYPE 文節を指定することにより、 レベル 01、77、または 02 〜 49
の新しいデータ項目を定義するのに使用できます。
- プログラム・プロファイル作成サポート
PRFDTA パラメーターが、CRTCBLMOD と CRTBNDCBL の両方のコマンドおよび
PROCESS ステートメントに追加され、
最適化のためにプログラムでプロファイルを作成することができます。
- ヌル値サポート
以下のステートメントおよび文節にヌル値サポート (NULL-MAP および
NULL-KEY-MAP キーワードを使用する) が追加され、
データベース・レコード内でヌル値を操作することができるようになりました。
- ASSIGN 文節
- COPY-DDS ステートメント
- DELETE ステートメント
- READ ステートメント
- REWRITE ステートメント
- START ステートメント
- WRITE ステートメント
- ロケール・サポート
OS/400 ロケール・オブジェクト (*LOCALE)
は、日付形式または時刻形式のような、
特定の文化圏固有のエレメントを指定します。 この文化圏固有の情報は、ILE COBOL
の日付項目、時刻項目、および数字編集項目に関連付けることができます。
以下の新しい文字、文節、句、およびステートメントがこれをサポートするために追加されました。
- SPECIAL-NAMES 段落の LOCALE 文節
- OS/400 ロケール・オブジェクトと COBOL 簡略名を関連付けます
- 日付項目、時刻項目、または数字編集項目の LOCALE 句
- データ項目を OS/400
ロケール・オブジェクトと関連付けるようにするために、ロケール簡略名を指定することができます
- SPECIAL-NAMES 段落の LOCALE 文節に定義された特定のロケールと一緒に、
現行ロケールとデフォルト・ロケールが定義されています。 現行ロケールは、新しい
SET LOCALE ステートメント (形式 8) を使用して変更することができます。
- 1 つのロケール・オブジェクトは複数のロケール・カテゴリーから構成され、
各ロケール・カテゴリーは SET LOCALE ステートメントを使用して変更できます。
- ロケール・カテゴリーは、LC_TIME および LC_MONETARY
のような名前を持っています。 これらの名前には、下線文字が組み込まれています。
この下線文字が COBOL 文字セットに追加されています。
- COPY DDS ステートメントの SUBSTITUTE
句は、下線文字を取り込めるよう拡張されています。
以下の新しい組み込み関数によって、特定の文化圏固有の日付と時刻を文字ストリングとして戻すことができます。
- 世紀サポートに対する追加
ILE COBOL の世紀サポートに対して、以下の機能強化が行われています。
- データ項目の新しいクラスである、日時クラスが追加されています。
日時クラスには、日付、時刻、およびタイム・スタンプのカテゴリーが含まれています。
日時データ項目は、データ記述記入項目の新しい FORMAT
文節を使用して宣言されます。
- COPY-DDS と、CVTOPT コンパイラー・パラメーターの以下の値を使用して、OS/400
DDS データ・タイプの日付、時刻、およびタイム・スタンプを、COBOL
の日付、時刻、およびタイム・スタンプの項目として、COBOL
プログラムに取り込むことができます。
- CVTOPT パラメーター値 *CVTTODATE を使用して、DATFMT
キーワードを指定したパック、ゾーン、 および文字の OS/400 DDS
データ・タイプを、データ項目として COBOL に取り込むことができます。
- 以下の新しい組み込み関数により、日時クラスの項目の演算を行い、項目を日時クラスに変換し、
日時項目が有効かどうかを確認するためのテストを行い、日時項目の部分を抽出することができます。
- ADD-DURATION
- CONVERT-DATE-TIME
- EXTRACT-DATE-TIME
- FIND-DURATION
- SUBTRACT-DURATION
- TEST-DATE-TIME