ILE COBOL 解説書


LINAGE 文節

LINAGE 文節は、1 論理ページの大きさを行数で指定します。 オプショナルで、この文節はまたフッター域が始まる行番号、および論理ページの上下の端を指定します。 (論理ページと物理ページは同一サイズである必要はありません。)

LINAGE 文節は、装置 PRINTER に割り当てられたファイルにだけ指定できます。 ASSIGN 文節を参照してください。

i5/OS のプリンター・ファイルには、DDS を介して活用できる有用な機能がいくつか備わっています。 このようなファイルは ILE COBOL プログラムで FORMATFILE と宣言します。 プリンター・ファイルの詳細については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある、iSeries Information Center の「データベースおよびファイル・システム」カテ ゴリーの中の『DB2 Universal Database for iSeries』セクションを参照してください。

LINAGE 文節 - 形式
 
>>-LINAGE--+----+--+-データ名-3-+--+-------+-------------------->
           '-IS-'  '-整数-8-----'  '-LINES-'
 
>--+----------------------------------------+------------------->
   '-+------+-FOOTING-+----+-+-データ名-4-+-'
     '-WITH-'         '-AT-' '-整数-9-----'
 
>--+----------------------------------------+------------------->
   '-+-------+--+----+--TOP--+-データ名-5-+-'
     '-LINES-'  '-AT-'       '-整数-10----'
 
>--+-------------------------------------------+---------------><
   '-+-------+--+----+--BOTTOM--+-データ名-6-+-'
     '-LINES-'  '-AT-'          '-整数-11----'
 
 

LINAGE 文節は、選択された装置ファイル内の行数に影響を与えることはなく、COBOL プログラム内の論理ページのメカニズムにだけ影響します。

実行時に、使用されるプリンター・ファイルによって物理ページ・サイズが判別されます。 この情報は、LINAGE 文節に定義されたとおりの論理ページを作成するのに 適した、スペース・コマンドおよび排出コマンドを出すために使用されます。 このようにして、論理ページには複数の物理ページを入れたり、1 つの物理ページに複数の論理ページを入れることができます。

すべての整数は符号なしでなければなりません。 すべてのデータ名は符号なしの整数データ項目として記述しなければなりません。

データ名-3、整数-8
この論理ページに書き出したり、またはスペース送りしたりすることのできる、あるいはその両方が可能な行数。 これらの行が表すページ域は、ページ本体と呼ばれます。 値はゼロより大きくなければなりません。
WITH FOOTING AT
整数-9 またはデータ名-4 の値は、ページ本体内のフッター域の最初の行番号を指定します。 フッター行番号は、ゼロより大きく、かつページ本体の最終行を超えない値でなければなりません。 フッター域は、これらの 2 つの行の間の範囲を占めます。
LINES AT TOP
整数-10 またはデータ名-5 の値は、論理ページの上部マージンの行数を指定します。 この値はゼロでもかまいません。
LINES AT BOTTOM
整数-11 またはデータ名-6 の値は、論理ページの下部マージンの行数を示します。 この値はゼロでもかまいません。

図 5 は、LINAGE 文節の各句の使用法を示しています。

関連情報


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