デバッグのためのプログラムの準備

プログラムまたはモジュールをデバッグする場合には、そのプログラムまたはモジュールに 使用可能なデバッグ・データがなければなりません。 デバッグ・データはコンパイル時に作成されるので、CRTBNDRPG または CRTRPGMOD を使用してこれを作成する時に、モジュールにデバッグ・データを 入れるかどうかを指定します。コンパイル時にどのタイプのデータを作成するか (作成する場合) を指示するため に、これらのコマンドで DBGVIEW パラメーターを使用します。

モジュールに関連付けることができるデバッグ・データのタイプは、デバッグ・ビューと して参照されます。 デバッグしたい各モジュールに次のビューの 1 つを作成することができます。 それらは次のとおりです。

CRTBNDRPG と CRTRPGMOD のデフォルト値は、共にステートメント・ビューを作成 します。 このビューでは、前のリリースに最も近いレベルのデバッグ・サポートが提供 されます。

モジュールにデバッグ・データを含めたくない場合、あるいはコンパイル時刻 を短縮したい場合には、モジュールが作成される時に DBGVIEW(*NONE) を指定 してください。 しかし、デバッグ・データが使用可能でない時には、定様式ダンプはプログラ ム変数の値をリストしません。

含まれるデバッグ・データのタイプによって、モジュールまたはプログラムの 記憶域所要量が、いくぶん変化することに注意してください。 DBGVIEW パラメーターの次の値は、2 次記憶域所要量についてその影響が 大きくなる順序でリストしてあります。

  1. *NONE
  2. *STMT
  3. *SOURCE
  4. *COPY
  5. *LIST
  6. *ALL

デバッグ・データを持つモジュールを作成し、それをプログラム・オブジェクト (*PGM) にバインドした後で、 プログラムのデバッグを開始することができます。

注:
ILE ソース・デバッガーを使ってデバッグするには、OPM プログラムは OPTION(*SRCDBG) また は OPTION(*LSTDBG) を指定してコンパイルする必要があります。 詳しくは 、ILE ソース・デバッガーの開始を参照してください。

デバッグ・ビューは次の表にまとめてあります。

表 31. デバッグ・ビュー
デバッグ・ビュー デバッグ・データ DBGVIEW パラメーター値
なし デバッグ・データなし *NONE
ステートメント・ビュー (デフォルト値) ソースは表示されない (コンパイラー・リストのソース・セクションのステートメント番号 を使う) *STMT
ルート・ソース・ビュー ルート・ソース・メンバーの情報 *SOURCE
コピー・ソース・ビュー ルート・ソース・メンバーおよび /COPY メンバーの情報 *COPY
リスト・ビュー コンパイラー・リスト (OPTION パラメーターによって異なる) *LIST
すべて ルート・ソース、コピー・ソース、およびリスト・ビューからの データ *ALL