ソース・ビューの使用

ソース・ビューには、ソース・メンバーのソース・ステートメントの参照が含まれます。

ソース・ビューを ILE ソース・デバッガーで使用するために、ILE COBOL コンパイラーは、モジュール・オブジェクト (*MODULE) の作成時にソース・メンバーへの参照を作成します。

注:
モジュール・オブジェクトは、 ソース・ステートメントをビューにコピーするのではなく、 ルート・ソース・メンバー内のソース・ステートメントの位置を参照して作成されます。 したがって、モジュールを作成してから、 ルート・ソース・メンバーに基づいて作成したモジュールをデバッグするまでの間は、 このルート・ソース・メンバーを修正したり名前を変更したり移動したりしないでください。

ソース・ビューを使用して ILE COBOL モジュール・オブジェクトをデバッグするためには、CRTCBLMOD コマンドまたは CRTBNDCBL コマンドの DBGVIEW パラメーターに値 *SOURCE または *ALL を指定します。

ソース・ビューを作成する 1 つの方法として、次のように入力します。

CRTCBLMOD MODULE(MYLIB/xxxxxxxx)
SRCFILE(MYLIB/QCBLLESRC) SRCMBR(xxxxxxxx)
TEXT('CBL Program') DBGVIEW(*SOURCE)

CRTCBLMOD コマンドまたは CRTBNDCBL コマンドに DBGVIEW(*SOURCE) を指定してソース・ビューを生成した場合、 作成されるモジュール・オブジェクトのサイズはソース・ビューのために大きくはなりますが、 リスト・ビューで生成される場合よりは小さくなります。 生成されるモジュール・オブジェクトのサイズは、ステートメント・ビューの場合と同じです。 ソース・ビューでは、モジュール・オブジェクトまたはプログラム・オブジェクトの作成時に ILE COBOL コンパイラーによってなされた拡張は提供されません。 ソース・ビューは、ソース・メンバーが変更されずに存在していることを前提に作成されます。 ソース・メンバーに変更が加えられると、ソース・ビューも影響を受けます。

ソース・メンバーに複数のコンパイル単位が含まれている場合、 ソース・ビューには、その 1 つだけをデバッグする場合でも、すべてのコンパイル単位のソース・コードが含まれます。 しかし、「モジュール・ソースの表示」画面から出されるデバッグ・コマンドは、デバッグの対象のコンパイル単位だけに適用されます。