INZ キーワードは、独立フィールド、データ構造、データ構造サブフィールド、またはオブジェクトをそのデータ・タイプごとのデフォルトの値、あるいはオプションで、括弧の中に指定された定数に初期化します。
指定される初期値は、初期化されるタイプと整合性がなければなりません。 この初期値は、リテラル、名前付き定数、形象定数、組み込み関数、または 特殊値 *SYS、*JOB、*EXTDFT、*USER、*LIKEDS、または *NULL のいずれかが可能です。日付または時刻データ・タイプ・フィールドあるいは日付または時刻の値を持つ 名前付き定数を初期化する場合には、日付または時刻フィールドの実際の 形式とは無関係に、リテラルの形式には制御仕様書から引き出されたとおりのデフォルト の形式との整合性がなければなりません。
数値フィールドは、どのタイプの数値リテラルでも初期化する ことができます。 しかし、浮動リテラルは浮動フィールドでしか使用する ことはできません。 数値フィールドは、16 桁以下 の 16 進数リテラルによって初期化できます。 この場合、16 進数リテラルは符号なし数値と見なされます。
INZ(*EXTDFT) を指定すると、DDS 内の DFT キーワードからの デフォルト値を使用して、外部記述データ構造サブフィールドが初期化されます。 DFT または定数値が指定されない場合、フィールド・タイプの DDS デフォルト値 が使用されます。 サブフィールド仕様のパラメーターを指定して、または指定せずに INZ を コーディングすることにより、DDS 内で指定されている値を一時変更できます。
外部データ構造定義に INZ(*EXTDFT) を指定すると、外部記述サブフィールド がすべて、その DDS デフォルト値に初期化されます。 外部記述データ構造に追加のプログラム記述サブフィールドが ある場合、これらは RPG デフォルト値に初期化されます。
INZ(*EXTDFT) を使用するときは、次の点に留意してください。
INZ(*USER) を指定すると、文字フィールドまたはサブフィールド はどれも、現行ユーザー・プロファイルの名前に初期化されます。 文字フィールドの長さは少なくとも 10 文字にする必要があります。 フィールドの長さが 10 文字より長い場合、ユーザー名 はフィールド内で左寄せされ、残りの部分にはブランクが使用されます。
日付フィールドは *SYS または *JOB に初期化 できます。時刻フィールドとタイム・スタンプ・フィールドは *SYS に 初期化できます。
ネストされたデータ構造の初期化における INZ キーワードの使用についての詳細な説明は、ネストされたデータ構造の初期化を参照してください。
INZ キーワードによって定義されたデータ構造、データ構造サブフィールド、ま たは独立フィールドを *ENTRY PLIST のパラメーターとして指定することはでき ません。
このキーワードと BASED または IMPORT との組み合わせは正しくありません。
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