Integrated Language Environment

Integrated Language Environment (ILE) は、i5/OS プログラム・モデルの発展における最新のステージです。 各ステージは、アプリケーション・プログラマーのニーズが変わるのに合わせて発展してきました。 ILE に関連した概念と用語の詳細については、「ILE 概念」を参照してください。

iSeries サーバーが最初に発表されたときに提供されたプログラミング環境は、 オリジナル・プログラム・モデル (OPM) と呼ばれます。 このモデルのもとで、COBOL、RPG、CL、BASIC、および PL/1 は作動します。 バージョン 1 リリース 2 で、拡張プログラム・モデル (EPM) が導入されました。 EPM は C、Pascal、および FORTRAN などの言語をサポートするために作成されました。 OPM および EPM の基本特性の詳細については、「ILE 概念」を参照してください。

OPM COBOL/400 環境と ILE COBOL 環境との間の最大の相違点は、 実行可能プログラム・オブジェクトの作成方法にあります。 ILE COBOL コンパイラーは実行可能プログラム・オブジェクトを作成しません。 1 つまたは複数のモジュール・オブジェクトを作成し、 それらをさまざまな組み合わせでバインドして、 プログラム・オブジェクトと呼ばれる 1 つまたは複数の実行可能単位を作成することができます。

ILE では、さまざまな言語で作成されたモジュール・オブジェクトをバインドすることができます。 これにより、COBOL、RPG、C、C++、および CL で別々に作成されたモジュール・オブジェクトで構成される、 実行可能プログラム・オブジェクトを作成することができます。