ILE COBOL ライセンス・プログラムのメッセージ重大度レベルには、以下のものがあります。
エラーが検出された場合でも、コンパイラーは必ずプログラムのソース・テキスト全体を診断しようと試みます。 コンパイラーが、あるステートメントの診断を続けられない場合、 コンパイラーがそのステートメントの診断を続けられないのでステートメントの残りの部分は無視される、というメッセージが出されます。 このエラーが発生した場合、プログラマーはそのステートメント全体を調べる必要があります。
i5/OS メッセージ機能は、すべてのメッセージを生成する場合に使用されます。 ILE COBOL コンパイラー・メッセージはメッセージ・ファイル QLNCMSG に入れられており、 実行時メッセージはメッセージ・ファイル QLNRMSG に入れられています。
置換変数および有効な応答値は、 メッセージ・ファイル中に保管されているメッセージ記述によってではなく、 そのメッセージを送るプログラムによって決められます。 しかし、テキスト、重大度レベル、デフォルトの応答、 あるいはダンプ・リストなど、メッセージ記述のうちの特定のエレメントは変更可能です。 そのような変更を行うには、メッセージ記述の追加 (ADDMSGD) コマンドを使用して別のメッセージ記述を定義し、 修正後の記述をユーザー作成メッセージ・ファイルに入れて、 メッセージ・ファイル指定変更 (OVRMSGF) コマンドを使用してそのファイルを指定しておく必要があります。 OVRMSGF コマンドを使用すれば、コンパイラーは、 指定されたファイルからメッセージを検索できるようになります。 追加情報については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある iSeries Information Center の「プログラミング」カテゴリーの中の 『CL および API』セクションの ADDMSGD コマンドおよび OVRMSGF コマンドの説明を参照してください。
IBM 提供のメッセージをユーザー作成のメッセージで置き換えると、予期しない結果が生じる場合があります。 応答値が保存されていないと、プログラムが応答に反応しない場合があります。 *NOTIFY タイプのメッセージのデフォルト応答を変更すると、プログラムを不在モードで実行することができなくなる場合があります。 重大度を変えると、以前には取り消されなかったジョブが取り消される可能性が生じます。 IBM 提供のメッセージをユーザー作成メッセージで置き換える場合には、十分な注意が必要です。
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