通常、ある ILE COBOL プログラムが別のプログラムを呼び出すと、 次の方法で、呼び出し側 ILE COBOL プログラムから呼び出し先 ILE COBOL プログラムにオペランドが渡されます。
ILE 呼び出し側プログラムの CALL USING ステートメントにリストされている各オペランドごとに、対応するオペランドを、 呼び出し先プログラムの PROCEDURE DIVISION の USING 句に指定しなければなりません。
ADDRESS OF 特殊レジスターを使用するなら、2 つのプログラムの USING 句の間で 1 対 1 マッピングを行う必要はありません。 LINKAGE SECTION のデータ項目が、PROCEDURE DIVISION ヘッダーの USING 句に指定されていない場合は、SET ステートメントを使用してそのデータ構造の開始アドレスを指定できます。 SET ステートメントが実行されると、このデータ項目のアドレスは設定済みなので、データ項目を自由に参照できます。 この方法で SET ステートメントを使用する例については 図 83 を参照してください。 図 83 の 15 と 16 には、SET ステートメントを使用して、ls-header-record データ構造と ls-user-space データ構造の開始アドレスをユーザー・スペースの先頭に設定する方法が示されています。
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