有効なファイル命令

表 38 には、キーによって処理される DISK ファイルに 有効なファイル命令コードが、また 表 39 にはキーによらな い方式によって処理される DISK ファイルに有効なファイル命令コードが それぞれ示されています。 これらの図に示された命令は、外部記述 DISK ファイルおよび プログラム記述 DISK ファイルに有効です。

プログラムの実行前に、ファイルを別のファイルに一時変更することができ ます。 特に、プログラム内の順次ファイルを外部記述のキー付きファイルに指定変更することができます。 (ファイルは順次ファイルとして処理されます。) キー・フィールドが合致している場合には、プログラム中のキー付きファイル を別のキー付きファイルに一時変更することもできます。 例えば、ファイルの一時変更は、プログラム内で指定されたキー・フィールド より短いキー・フィールドをもっている必要はありません。

注:
データベース・レコードを削除した時には、物理レコードは削除済みとして 印が付けられます。 削除済みレコードは、物理ファイル・メンバー初期設定 (INZPFM) コマンドを 使用して削除済みレコードのあるファイルを初期設定した場合に、 そのファイルで発生することがあります。 レコードが削除されると、そのレコードを読み取ることはできません。 しかし、相対レコード番号を使用してそのレコードに位置指定し、その内容に 一時変更することはできます。
表 38. キーによる処理方式で有効なファイル命令 (キーによるランダム処理、キーによる順次処理、限界内順次処理)
ファイル記述
仕様書位置
演算仕様書の桁
17 18 20 281 342 26-35
I P/S
K/A/P/G/
D/T/Z/F
CLOSE、FEOD、FORCE
I P/S A
K/A/P/G/
D/T/Z/F
WRITE、CLOSE、FEOD、FORCE
I P/S L
K/A/P/G/
D/T/Z/F
CLOSE、FEOD、FORCE
U P/S
K/A/P/G/
D/T/Z/F
UPDATE、DELETE、CLOSE、FEOD、 FORCE
U P/S A
K/A/P/G/
D/T/Z/F
UPDATE、DELETE、WRITE、CLOSE、 FEOD、FORCE
U P/S L
K/A/P/G/
D/T/Z/F
UPDATE、DELETE、CLOSE、FEOD、 FORCE
I F
K/A/P/G/
D/T/Z/F
READ、READE、READPE、READP、 SETLL、SETGT、CHAIN、OPEN、 CLOSE、FEOD
I F A
K/A/P/G/
D/T/Z/F
WRITE、READ、READPE、READE、 READP、SETLL、SETGT、CHAIN、 OPEN、CLOSE、FEOD
I F L
K/A/P/G/
D/T/Z/F
READ、OPEN、CLOSE、FEOD
U F
K/A/P/G/
D/T/Z/F
READ、READE、READPE、READP、 SETLL、SETGT、CHAIN、UPDATE、 DELETE、OPEN、CLOSE、FEOD
U F A
K/A/P/G/
D/T/Z/F
WRITE、UPDATE、DELETE、READ、 READE、READPE、READP、SETLL、 SETGT、CHAIN、OPEN、CLOSE、 FEOD
U F L
K/A/P/G/
D/T/Z/F
READ、UPDATE、DELETE、OPEN、 CLOSE、FEOD
O ブランク A
K/A/P/G/
D/T/Z/F
WRITE (新規レコードのファイルへの追加)、OPEN、CLOSE、FEOD
O ブランク
K/A/P/G/
D/T/Z/F
WRITE (新規ファイルの初期ロード)3、 OPEN、CLOSE、FEOD
注:
  1. 入力または更新ファイルに対して、レコード・アドレス・ファイルによる限界内順次処理を 指定するには、L を 28 桁目に指定しなければなりません。
  2. 外部記述ファイルでは 34 桁目に K を、プログラム記述ファイルでは 34 桁目 に A、P、G、D、T、Z、 または F を、また 35 桁目 に I が必要です。
  3. レコードの新規ファイルへの初期ロードについては、20 桁目に A は必要 ありません。 20 桁目に A を指定した場合には、出力仕様書に ADD を 指定しなければなりません。 このファイルは i5/OS CREATE FILE コマンドで既に作られている必要があります。
表 39. キーによらない処理方式の有効なファイル命令 (順次処理、相対レコード番号によるランダム処理、および 連続処理)
ファイル記述
仕様書位置
演算仕様書の桁
17 18 20 34 44-80 26-35
I P/S   ブランク   CLOSE、FEOD、FORCE
I P/S   ブランク RECNO CLOSE、FEOD、FORCE
U P/S   ブランク   UPDATE、DELETE、CLOSE、FEOD、 FORCE
U P/S   ブランク RECNO UPDATE、DELETE、CLOSE、FEOD、 FORCE
I F   ブランク   READ、READP、SETLL、SETGT、 CHAIN、OPEN、CLOSE、FEOD
I F   ブランク RECNO READ、READP、SETLL、SETGT、
U F   ブランク   READ、READP、SETLL、SETGT、 CHAIN、UPDATE、DELETE、OPEN、 CLOSE、FEOD
U F   ブランク RECNO READ、READP、SETLL、SETGT、 CHAIN、UPDATE、DELETE、OPEN、 CLOSE、FEOD
U F A ブランク RECNO WRITE (削除済みレコードの重ね書き)、 READ、READP、SETLL、SETGT、 CHAIN、UPDATE、DELETE、OPEN、 CLOSE、FEOD
I R  
A/P/G/
D/T/Z/
F/
ブランク 1
  OPEN、CLOSE、FEOD
I R   ブランク 2   OPEN、CLOSE、FEOD
O ブランク A ブランク RECNO WRITE3 (ファイルへの レコードの追加)、OPEN、CLOSE、FEOD
O ブランク   ブランク RECNO WRITE4 (新規ファイルの 初期ロード)、OPEN、CLOSE、FEOD
O ブランク   ブランク ブランク WRITE (ファイルの順次ロードまたは拡張)、OPEN、CLOSE、FEOD
注:
  1. レコード・アドレス限界値ファイルで 34 桁目がブランクの場合 には、レコード・アドレス・ファイル中のキーの形式は処理中のキーの形式と 同じになります。
  2. 相対レコード番号が入っているレコード・アドレス・ ファイルでは、35 桁目に T が必要になります。
  3. 相対レコード番号の入っている RECNO フィールドは WRITE 命令の 前に設定するか、ADD が出力仕様書に指定されている場合は、設定する必要が あります。
  4. 20 桁目の A は、レコードを新規ファイルに初期ロードするには必要ありませんが、 20 桁目に A を指定したときは、出力仕様書に ADD を指定しなければなりません。 このファイルは i5/OS ファイル作成コマンドの 1 つで、作成済みである必要があります。