ILE COBOL では、日時クラスの項目、あるいは数字編集項目は、全体的に、あるいは一部分がロケールに基づきます。 たとえば、日付項目を、次のように定義することができます。
01 group-item. 05 date1 FORMAT DATE SIZE 10 LOCALE is locale-french.
この場合、日付項目の形式およびその日付項目の内容を構成する文字の CCSID は、 ロケール locale-french に基づくものとなります。
ロケールを作成する場合、そのロケールは、ロケール・ソース・メンバーで記述する必要があります。 ロケール・ソースは COBOL ソースと似ています。 一定数のセクションと事前定義済みの構文とセマンティクスをもっており、COBOL ソースと同様に、 ロケール・オブジェクトを作成するためにはコンパイルする必要があります。 ロケール・オブジェクトを作成するためには、CCSID を指定し、さらにロケール・ソース・メンバー名、ファイル、およびライブラリーを指定する必要があります。 ロケールの作成については iSeries でのロケールの作成を参照してください。
これは、COBOL データ項目 date1 は、ジョブ CCSID とは別の CCSID をもつことができることを意味しています。 ILE ソース・デバッガーには date1 の CCSID を判別する方法がないため、データ項目の CCSID をジョブ CCSID に変換します。 このために、データ項目の内容が間違って表示されることがあります。 これらのタイプのデータ項目の正しい内容を見るために、それらを 16 進数で表示することができます。 たとえば、date1 の内容を 16 進数で見るには、次のように入力します。
EVAL date-1:x
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