ILE COBOL 解説書

位置合わせの規則

基本項目にデータを位置決めするときの標準位置合わせの 規則は、受け入れ項目 (つまり、データを移動する先の項目 で 基本移動を参照) のカテゴリーによって異なります。

数字

  1. データは、仮想小数点の位置に合わせて置かれ、必要に応じて切り捨てられるかゼロを埋め込まれます。 (仮想小数点とは、PICTURE 文字の P または V のことであって、論理上の意味はあっても、実際の文字としてデータに存在しない小数点のことです。)
  2. 仮想小数点が明示的に指定されていない場合は、受け入れ項目は、フィールドのすぐ右側に仮想小数点が指定されているものとして扱われます。 そしてデータは上記の規則に従って扱われます。

数字編集

データは小数点の位置に合わせられ、(必要ならば) 右端または左端のいずれかが切り捨てられるか、またはゼロを埋め込まれます。 ただし、編集の結果、先行するゼロが置き換えられる場合は別です。

ただし、当該データのデータ記述記入項目に PICTURE 文節の LOCALE 句が指定されている場合は LOCALE 句で説明しているように、調整およびゼロの埋め込みまたは切り捨てが行われます。

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内部浮動小数点

小数点が、フィールドのすぐ左に想定されます。 そしてデータが、小数点に続く左端の数字位置に合わせられ、指数もそれに合わせて調整されます。

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外部浮動小数点

データが左端数字位置に合わせられ、指数がそれに従って調整されます。

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英数字、英数字編集、英字

  1. データは左端の文字位置に合わせられ、(必要ならば) 右端が切り捨てられるか、またはスペースを埋め込まれます。
  2. この受け入れ項目に JUSTIFIED 文節を指定した場合は、上記の規則は JUSTIFIED 文節で説明されているように修正されます。

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  3. DBCS 受け入れ項目の場合、データは左端の文字位置に合わせら れ、(必要ならば) 右端が切り捨てられるか、または DBCS スペースが埋め込まれます。
  4. DBCS 受け入れ項目に JUSTIFIED 文節を指定した場合は、上記の規則は JUSTIFIED 文節で説明されているように修正されます。
  5. 国別データ受け入れ項目の場合、データは左端の文字位置に合わせられ、(必要ならば) 右端が切り捨てられるか、または国別 (UCS-2) スペースが埋め込まれます。
  6. 国別データ受け入れ項目に JUSTIFIED 文節を指定した場合は、上記の規則は JUSTIFIED 文節で説明されているように修正されます。

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日付、時刻、およびタイム・スタンプ

  1. USAGE DISPLAY が指定されている 日時クラス項目の場合は、データは左端の文字位置に合わせられ、(必要ならば) その右側に スペースが埋め込まれます。
  2. USAGE PACKED-DECIMAL が指定されている日時クラス項目の場合は、データは右端の数字位置に合わせられ、(必要ならば) その左側にゼロが埋め込まれます。

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