ILE COBOL 解説書

プログラム名に関する規則

プログラムのプログラム名は、そのプログラムの見出し部の PROGRAM-ID 段落で指定されます。 プログラム名を参照できるのは次のものに限られます。

実行単位を構成しているプログラム名は固有である必要はありませんが、 実行単位内の 2 つのプログラムが同一の名前であるとき、2 つのプログラムのうち少なくとも 1 つは直接的または間接的に別のプログラム (別個にコンパイルされた) になければなりません。 そのコンパイル済みのプログラムには、2 つのうちの残った方のプログラムを含めることはできません。

プログラム名の有効範囲は次の規則によって規制されています。

関連情報

プログラム名の有効範囲を規制する規則

次の規則は別のプログラム内に含まれたプログラムのプログラム名を参照する際に適用されます。 ここでは、プログラム-B およびプログラム-C を直接含むプログラム-A、プログラム-D およびプログラム-F を直接含むプログラム-C、さらにプログラム-E を直接含むプログラム-D について取り上げます。



プログラム名の有効範囲を規制する規則

プログラム-D が COMMON 属性を持っていない場合には、プログラム-D は、プログラム-D を直接含んでいるプログラム (つまりプログラム-C) によってのみ参照されます。

プログラム-D が COMMON 属性を持っている場合、プログラム-C はプログラム-D を含んでいるのでそれを参照できます。 さらにプログラム-D およびプログラム-D に含まれるプログラム以外は、プログラム-C に含まれるどのプログラムでもプログラム-D を参照できます。 言い換えると、プログラム-D が COMMON 属性を持っている場合、プログラム-D はプログラム-C およびプログラム-F で参照できますが、 プログラム-E、プログラム-A、プログラム-B、またはプログラム-D のステートメントでは参照できません。


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