変換援助プログラムはファイル・メンバーに対して機能します。 この項では、変換援助プログラムの使用時に、考慮しなければならないファイ ルのいろいろな局面での情報を提供します。
表 48 は各種のソース・メンバー・タイプをリストしたものであ り、各メンバー・タイプが変換可能であるかどうかを示し、かつ出力ソース・メンバー・タイプを 示します。
ソース・メンバー・タイプ | 変換? | 変換後のメンバー・タイプ |
---|---|---|
RPG | はい | RPGLE |
RPG38 | はい | RPGLE |
RPT | はい | RPGLE |
RPT38 | はい | RPGLE |
'ブランク' | はい | RPGLE |
RPG36 | いいえ | N/A |
RPT36 | いいえ | N/A |
SQLRPG | はい | SQLRPGLE |
その他のタイプ | いいえ | N/A |
ソース・メンバー・タイプが 'ブランク' である場合には、 変換援助プログラムはメンバー・タイプが RPG であると見なします。 報告書簡易作成ソース・メンバーのソース・メンバー・タイプがブランクである場合には、変換前にそのメンバーに適切なソース・メンバー・タイプ (RPT または RPT38) を割り当てる必要があります。そうした場合には、変換援助プログラムは、適切に変換できるように 報告書簡易作成機能ソース・メンバーを自動的に展開します。 ILE RPG は報告書簡易作成機能ソース・メンバーをサポートしていないので、 この展開が必要です。
報告書簡易作成ソース・メンバーの変換の詳細については、 報告書簡易作成機能ソース・メンバーの変換を参照してください。
変換ソース物理ファイルの推奨されるレコード長は 112 桁です。 このレコード長は 図 214 に示したような、新しい RPG IV 構造を考慮に入れています。 推奨されるレコード長の 112 桁はまた、コンパイラー・リストの 1 行に収まる 情報の最大量と対応しています。
変換後のソース・ファイルのレコード長が 92 桁より小さい場合には、 エラー・メッセージが出され、変換が停止します。 これは、レコード長がソース・コードに許容される 80 桁を入れるのに十分でない ので、コードの一部が失われる可能性があるためです。
変換前のメンバーと変換後の出力のメンバーは、これらが異なるファイルまた はライブラリーに入っている場合にのみ、同じ名前をもつことができます。
変換後のソース・メンバーの名前は、1 つのメンバーを変換するか複数のメンバー を変換するかによって、異なります。 1 つのメンバーを変換する場合には、デフォルトで、変換前のメンバーと同 じ名前が変換後のソース・メンバーに与えられます。もちろん、出力メンバーに別の名前を指定することができます。 ファイル中のすべての ソース・メンバーを変換するか、あるいは総称名を使用してそれらのグループを変換する場合には、 メンバーには変換前のソース・メンバーと同じ名前が自動的に 与えられます。
変換後の出力のファイル、ライブラリー、またはメンバー名の指定は任意指定 であることに注意してください。 これらの名前を 1 つも指定しない場合には、変換後の出力はファイル QRPGLESRC に入れられ、変換前のメンバー名と同じメンバー名をもつことにな ります。 (ライブラリー・リストはファイル QRPGLESRC に対して検索されます。)
(C) Copyright IBM Corporation 1992, 2006. All Rights Reserved.