デバッグ・コマンド
ILE ソース・デバッガーには使用可能な多くのデバッグ・コマンドがあります。
デバッグ・コマンドおよびそのパラメーターは、「モジュール・ソースの表示」画面や式評価画面
の最下行に表示されるデバッグ・コマンド行に入力します。 これらのコマンドは、大文字、小文字、
あるいはその組み合わせで入力することができます。
注:
デバッグ・コマンド入力行に入力するデバッグ・コマンドは CL コマンド
ではありません。
デバッグ・コマンドを以下にリストします。
- コマンド
- 説明
- ATTR
- 変数の属性を表示することができます。 属性は、デバッグ記号テーブルに記録された変数のサイズおよびタイプで
す。
- BREAK
- テスト中のプログラムのある位置に無条件または条件付きいずれかのブレークポイント
を入力することができます。 条件付きジョブ・ブレークポイントを
入力するには、BREAK 行番号 WHEN 式 を使います。
- CLEAR
- 条件付きブレークポイントおよび無条件ブレークポイントを除去するか、
あるいは 1 つまたはすべての活動状態のウォッチ条件を除去することができます。
- DISPLAY
- EQUATE コマンドを使用して、割り当てられた名前および定義を表示するこ
とができます。 また、現在「モジュール・ソースの表示」画面に示されているもの以外の
ソース・モジュールを表示することができます。 モジュール・オブジェクトは現行のプログラム・オブジェクト中に存在していなければなり
ません。
- EQUATE
- 簡単に使用できるよう、式、変数、またはデバッグ・コマンドを
名前に割り当てることができます。
- EVAL
- 変数の値を表示または変更したり、あるいは式、レコード、構造、または
配列の値を表示することができます。
- QUAL
- 後続の EVAL または WATCH コマンドに現れる変数の有効範囲を
定義することができます。 現在、これは ILE RPG には適用されません。
- SET
- 実動実行ファイルを更新する機能、検出操作は大文字小文字の区別をするかどうかの指定、
あるいは OPM ソース・デバッグ・サポートを使用可能にするかどうかの指定など、デバッグ・オプションを
変更することができます。
- STEP
- デバッグ中のプロシージャーの 1 つ以上のステートメントを実行
することができます。
- TBREAK
- テスト中のプログラムのある位置に、条件付きまたは無条件いずれかの現行スレッドのブレークポイントを
入力することができます。
- THREAD
- 「デバッグされたスレッドの処理」画面で作業を表示するか、現行スレッドを変更することが
できます。
- WATCH
- 指定された記憶域位置の内容を現行値から変更する際にブレークポイントを
要求することができます。
- FIND
- 現在表示されているモジュールで正方向または逆方向の検索を行い、
指定した行番号、ストリング、またはテキストを見付けます。
- UP
- 表示されているソースのウィンドウを入力した量だけ、ビューの先頭の方に
移動します。
- DOWN
- 表示されているソースのウィンドウを入力した量だけ、
ビューの終わりの方に移動します。
- LEFT
- 表示されているソースのウィンドウを入力した文字数分だけ、左に移動します。
- RIGHT
- 表示されているソースのウィンドウを入力した文字数分だけ、右に移動します。
- TOP
- 最初の行を表示するように、ビューを位置付けます。
- BOTTOM
- 最後の行を表示するように、ビューを位置付けます。
- NEXT
- 現在表示されているソースの次のブレークポイントに、ビューを位置付けます。
- PREVIOUS
- 現在表示されているソースの前のブレークポイントに、ビューを位置付けます。
- HELP
- 使用可能なソース・デバッガー・コマンドについてのオンライン・ヘルプ情報
を表示します。
ILE
ソース・デバッガーのオンライン・ヘルプには、デバッグ・コマンドの記述、それらの可能な簡略形の説明、各コマンドの構文図が示されます。
また、ソース・デバッガーを使用して変数の表示や変更をする、各 ILE
言語の例も示されています。
ILE RPG のオンライン・ヘルプ情報にアクセスするには、以下のステップに従います。
- STRDBG ライブラリー名/プログラム名を入力します。
ここでプログラム名 とはライブラリー、ライブラリー名 のデバッグ・データを持つ任意の ILE プログラムです。
- ステップ 1 につづいてソース・ビューが表示されない場合には、ソース・ビューを
表示するために DSPMODSRC を入力します。
- PF1 (ヘルプ) を押します。
- EVAL コマンド・ヘルプを出すには、カーソルを EVAL に置き
、実行キーを押します。
- 式のヘルプを出すには、カーソルを式に置き、実行キーを押し
ます。
- RPG 言語例を出すには、カーソルを RPG 言語に置き、
実行キーを押します。
- 表示されるヘルプ画面から、変数の表示、テーブルの表示、複数回繰り返し
データ構造の表示などの、RPG 関連のトピックを選択することができます。
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