AUT(*LIBRCRTAUT | *ALL | *CHANGE | *USE | *EXCLUDE | '権限認可リスト名')

AUT キーワードは、オブジェクトに対する特定の権限を持っていないユーザー、権限認可リストに載っていないユーザー、およびそのユーザー・グループがオブジェクトに対する特定の権限を持っていないユーザーに与える権限を指定します。 オブジェクト権限認可 (GRTOBJAUT) または オブジェクト権限 取り消し (RVKOBJAUT) の各 CL コマンドを使用すれば、オブジェクトの作成後に、 すべてのユーザーまたは指定したユーザーの権限を 変更することができます。

AUT(*LIBRCRTAUT) を指定すると、オブジェクトの共通認可は、 ターゲット・ライブラリー (そのオブジェクトを含んでいる ライブラリー) に関する CRTAUT キーワードから取られます。 この値は、オブジェクト の作成時に判別されます。 ライブラリーに関する CRTAUT 値が作成後に変更された 場合、新しい値は既存のオブジェクトに影響を与えません。

AUT(*ALL) を指定した場合、所有者に限定されているオブジェクト、または 権限リスト管理権限によって制御されているオブジェクトを除くオブジェクトに、 すべての命令に関する権限が与えられます。 ユーザーはオブジェクトの存在を制御し、 その機密保護を指定し、変更し、基本機能を実行できますが、 その所有権を移すことはできません。

AUT(*CHANGE) を指定した場合、所有者に限定されているオブジェクト、または オブジェクト権限およびオブジェクト管理権限によって制御されているオブジェクトを 除くオブジェクトに、すべてのデータ権限、およびすべての命令を実行するための権限が与えられます。 ユーザーはオブジェクトを変更し、オブジェクトに対して基本機能を実行することができます。

AUT(*USE) を指定した場合、オブジェクトに対する基本操作の権限である 操作権限と読み取り権限がオブジェクトに与えられます。 ユーザーは、オブジェクトを変更することはできません。

AUT(*EXCLUDE) を指定した場合、ユーザーは そのオブジェクトにアクセスできません。

権限認可リスト名はオブジェクトの追加先の、ユーザーと権限に関する権限認可リスト の名前です。 オブジェクトは、この権限認可リストによって機密が保護されます。 オブジェクトに関する共通認可は *AUTL に設定されます。 権限認可リストは、コンパイル時にシステム上に 存在しなければなりません。

AUT キーワードを指定しない場合、コマンドに指定した値が 使用されます。