CRTCBLMOD コマンドのパラメーター

ここでは、CRTCBLMOD コマンドのパラメーターについて説明します。 パラメーターとオプションは、プロンプト画面に表示される順序で説明します。

デフォルト値がまず最初に表示され、見分けるために下線が付けられています。

CRTCBLMOD コマンドに指定するすべてのオブジェクト名は、iSeries 命名規則に従ったものでなければなりません。 名前が基本名の場合、長さ 10 文字の英数字で構成できます。 名前の先頭は英字でなければなりません。 名前が引用符付き名の場合、長さは 8 文字で、二重引用符で囲まれたものになります。

CRTCBLMOD コマンドの OPTION パラメーターを使用して、 またはソース・プログラム内から PROCESS ステートメントを使用して、 さまざまなコンパイラー・オプションを指定できます。 PROCESS ステートメントで指定したオプションは、CRTCBLMOD コマンドのそれに対応するオプションを指定変更します。

MODULE パラメーター:
作成するモジュール・オブジェクトのモジュール名とライブラリー名を指定します。 モジュール名とライブラリー名は iSeries の命名規則に適合していなければなりません。 指定できる値は次のとおりです。
*PGMID
モジュールの名前は、コンパイル単位の最外部の ILE COBOL ソース・プログラムにある PROGRAM-ID 段落から取られます。
モジュール名
コンパイルされた ILE COBOL モジュールを識別するための名前を入力します。 このパラメーターのモジュール名を指定する場合で、 一連のソース・プログラム をコンパイルする場合 (単一ソース・ファイル・メンバーに複数のコンパイル単位が入っている場合)、 一連のモジュールのうちの先頭のものがこの名前を使用します。 他のすべてのモジュールは、コンパイル単位の対応する最外部の ILE COBOL ソース・プログラムにある PROGRAM-ID 段落に指定された名前を使用します。

指定できるライブラリー値は次のとおりです。

*CURLIB
作成されるモジュール・オブジェクトは、現行ライブラリーに保管されます。 特定のライブラリーを現行ライブラリーとして割り当てていない場合、QGPL が使用されます。
ライブラリー名
作成されるモジュール・オブジェクトが保管されるライブラリーの名前を入力します。
SRCFILE パラメーター:
コンパイルする ILE COBOL ソース・コードの入っているソース・ファイルおよびライブラリーの名前を指定します。 このソース・ファイルのレコード長は 92 でなければなりません。 指定できる値は次のとおりです。
QCBLLESRC
ソース・ファイル QCBLLESRC の中に、コンパイルする ILE COBOL ソース・コードが含まれていることを指定します。
ソース・ファイル名
コンパイルする ILE COBOL ソース・コードの入っているソース・ファイルの名前を入力します。

指定できるライブラリー値は次のとおりです。

*LIBL
ライブラリー・リストを検索して、ソース・ファイルが含まれているライブラリーを見つけます。
*CURLIB
現行ライブラリーが使用されます。 特定のライブラリーを現行ライブラリーとして割り当てていない場合、QGPL が使用されます。
ライブラリー名
ソース・ファイルが含まれているライブラリーの名前を入力します。
SRCMBR パラメーター:
コンパイルする ILE COBOL ソース・コードの入っているメンバーの名前を指定します。 このパラメーターを指定できるのは、SRCFILE パラメーターで参照されるソース・ファイルがデータベース・ファイルの場合だけです。 指定できる値は次のとおりです。
*MODULE
MODULE パラメーターで指定されるモジュール名と同じ名前のソース・ファイル・メンバーを使用します。

MODULE パラメーターのモジュール名が指定されていない場合、データベース・ソース・ファイルの最初のメンバーが使用されます。

ソース・ファイル・メンバー名
ILE COBOL ソース・コードの含まれているメンバーの名前を入力します。
SRCSTMF パラメーター:
コンパイルする ILE COBOL ソース・コードを含むストリーム・ファイル のパス名を指定します。パス名は、絶対修飾名と相対修飾名のどちらを指定することもできます。 絶対パス名は「/」で始まり、相対パス名は「/」以外の文字で始まります。 絶対修飾の場合、パス名は完全なものです。相対修飾の場合、 パス名にジョブの現行作業ディレクトリーを付け加えることによって、パス名が完全なものになります。 SRCMBR と SRCFILE のパラメーターは、SRCSTMF パラメーターと一緒に 指定することはできません。
OUTPUT パラメーター:
コンパイラー・リストを生成するかどうかを指定します。 指定できる値は次のとおりです。
*PRINT
コンパイラー・リストが生成されます。メンバーをコンパイルすると、 出力ファイルの名前はメンバーと同じ名前になります。PGM パラメーターに *PGMID を指定して、 ストリーム・ファイルをコンパイルすると、出力ファイルの名前は COBOLPGM00 になります。 そうでない場合は、出力ファイルの名前はプログラムと同じ名前になります。
*NONE
コンパイラー・リストを生成しません。
GENLVL パラメーター:
モジュール・オブジェクトを作成するかどうかを決める重大度レベルを指定します。 重大度レベルは、コンパイル時に作成されるメッセージの重大度レベルに対応します。 このパラメーターは、ソース・ファイル・メンバーの各コンパイル単位ごとに個別に適用されます。 ソース・ファイル・メンバー内の他のコンパイル単位は、それ以前のコンパイル単位が失敗してもコンパイルされます。

指定できる値は次のとおりです。

30
重大度レベルが 30 以上のエラーが発生する場合、モジュール・オブジェクトは作成されません。
重大度レベル
0 〜 30 の数値を 1 桁または 2 桁で指定します。 これはモジュール・オブジェクトを作成するかどうかを決めるために使用する重大度レベルです。 この重大度レベル以上のエラーが発生する場合、モジュール・オブジェクトは作成されません。
TEXT パラメーター:
モジュールとその機能について簡潔に説明するテキストを入力することができます。
*SRCMBRTXT
ILE COBOL ソース・コードを含むデータベース・ファイル・メンバーの記述と同じテキストを使用して、 モジュール・オブジェクトを記述します。 ソースが装置またはインライン・ファイルから来ている場合、*SRCMBRTXT の指定の効果は *BLANK の指定と同じです。
*BLANK
テキストは指定しません。
テキスト記述
モジュールとその機能について簡潔に説明するテキストを入力します。 そのテキストは、長さが SBCS 文字で最大 50 文字までであり、 単一引用符で囲む必要があります。 単一引用符は 50 文字の文字ストリングの一部とは見なされません。
OPTION パラメーター:
ILE COBOL ソース・コードのコンパイル時に使用するオプションを指定します。

ILE COBOL ソース・プログラムの PROCESS ステートメントで指定したオプションは、OPTION パラメーターの、 対応するオプションを指定変更します。

OPTION パラメーターに指定できる値は次のとおりです。

*SOURCE または *SRC
コンパイラーは ILE COBOL ソース・プログラムおよびすべてのコンパイル時エラー・メッセージで構成される、 ソース・リストを作成します。
*NOSOURCE または *NOSRC
コンパイラーはリストのソース部分を作成しません。 ソース・リストが必要でない場合、コンパイルの時間を短くするため、 このオプションを使用するようにしてください。
*NOXREF
コンパイラーは、ILE COBOL ソース・プログラムの相互参照リストを作成しません。
*XREF
コンパイラーはソース・プログラムの相互参照リストを作成します。
*GEN
コンパイラーは、ILE COBOL ソースのコンパイル後にモジュール・オブジェクトを作成します。
*NOGEN
コンパイラーは、ILE COBOL ソース・プログラムのコンパイル後にモジュール・オブジェクトを作成しません。 エラー・メッセージまたはリストだけが必要な場合、このオプションを指定してください。
*NOSEQUENCE
参照番号のシーケンス・エラーはチェックされません。
*SEQUENCE
参照番号のシーケンス・エラーをチェックします。 *LINENUMBER オプションを指定した場合、シーケンス・エラーは発生しません。
*NOVBSUM
verb の使用カウントを印刷しません。
*VBSUM
verb の使用カウントを印刷します。
*NONUMBER
ソース・ファイルのシーケンス番号を参照番号として使用します。
*NUMBER
ユーザー指定のシーケンス番号 (桁 1 〜 6) を参照番号として使用します。
*LINENUMBER
コンパイラーによって作成されるシーケンス番号が参照番号として使用されます。 このオプションは、ILE COBOL プログラム・ソース・コードと、COPY ステートメントによって導かれたソース・コードとを結合して、1 つの連続した番号の順序列にします。 FIPS (連邦情報処理標準) フラグを指定する場合は、このオプションを使用してください。
*NOMAP
コンパイラーはデータ部マップのリストを作成しません。
*MAP
コンパイラーはデータ部マップのリストを作成します。
*NOOPTIONS
このコンパイルでは、有効なオプションのリストを作成しません。
*OPTIONS
このコンパイルで、有効なオプションのリストを作成します。
*QUOTE
非数字リテラル、16 進数リテラル、およびブール・リテラルに、 区切り引用符 (") を使用することを指定します。 このオプションはまた、形象定数 QUOTE の値が引用符の EBCDIC 値になるように指定します。
*APOST
非数字リテラル、16 進数リテラル、およびブール・リテラルに、 区切りアポストロフィ (') を使用することを指定します。 このオプションはまた、形象定数 QUOTE の値がアポストロフィの EBCDIC 値になるように指定します。
*NOSECLVL
このコンパイルでは、2 次レベルのメッセージ・テキストのリストを作成しません。
*SECLVL
このコンパイル・リストでは、2 次レベル・メッセージ・テキストは、1 次レベル・エラー・テキストとともに、 コンパイラー・リストのメッセージ・セクションに示されます。
*PRTCORR
CORRESPONDING 句を使用した結果として含められた基本項目を示すコメント行がコンパイラー・リストに挿入されます。
*NOPRTCORR
CORRESPONDING 句が使用されても、コメント行をコンパイラー・リストに挿入しません。
*MONOPRC
PROGRAM-ID 段落、CALL、CANCEL、または SET ENTRY ステートメント、 および END PROGRAM ヘッダーで見つかったプログラム名 (リテラルまたはワード) は、 すべて大文字に変換され、プログラム名形式の規則を強制的に適用します。
*NOMONOPRC
PROGRAM-ID 段落、CALL、CANCEL、または SET ENTRY ステートメント、 および END PROGRAM ヘッダーで見つかったプログラム名 (リテラルまたはワード) は、 大文字には変換されず、プログラム名形式の規則の強制適用はされません。 このオプションを指定すると、標準の COBOL では許可されていない特殊文字を CALL ターゲットで使用できるようになります。
*RANGE
実行時に、添え字が正しい範囲内にあるかどうかが検査されますが、指標の範囲は検査されません。 参照変更およびコンパイラー生成サブストリング操作も検査されます。

日付/時刻項目の形式が正しいか、また、それらが有効な日付、時刻、またはタイム・スタンプを表しているか確認するために、日付/時刻項目の内容が検査されます。

*NORANGE
範囲は実行時に検査されません。
注:
*RANGE オプションは添え字範囲を検査するコードを生成します。 たとえば、エレメントが 20 個しかない配列で、エレメント 21 にアクセスしないようにします。

*NORANGE オプションでは、添え字範囲を検査するコードを生成しません。 結果として、*NORANGE オプションのほうが、より速く実行されるコードが作成されます。

*NOUNREF
非参照データ項目は、コンパイルされたモジュールに含められません。 これによって使用ストレージの量が少なくなり、もっと大きなプログラムがコンパイルできるようになります。 *NOUNREF オプションを選択した場合は、デバッグ中に非参照データ項目を見たり、それに代入したりすることはできません。 非参照データ項目は OPTION (*XREF) を指定して作成された相互参照表には表示されます。
*UNREF
非参照データ項目はコンパイルされたモジュールに含められます。
*NOSYNC
SYNCHRONIZED 文節は構文検査だけを行います。
*SYNC
SYNCHRONIZED 文節はコンパイラーによってコンパイルされます。 SYNCHRONIZED 文節により、データ項目の位置は、右端 (最低位) がストレージの自然な境界になるように位置合わせされます。 ストレージの自然な境界は、保管されるデータの長さとタイプに応じて、 ストレージの中で次に最も近い 4 バイト、8 バイト、または 16 バイトのどれかの境界になります。 この位置合わせを行うために、同期された項目に隣接する余分なストレージが取られます。 SYNCHRONIZED と記述される各基本データ項目は、 そのデータ・ストレージの割り当てに対応するストレージの自然な境界に位置合わせされます。
*NOCRTF
OPEN 操作時に利用できないディスク・ファイルは動的には作成されません。
*CRTF
OPEN 操作時に利用できないディスク・ファイルを動的に作成します。
注:
動的に作成されるファイルの最大レコード長は 32,766 です。 *CRTF オプションを指定しても、索引ファイルは動的には作成されません。
*NODUPKEYCHK
INDEXED ファイルの基本キーの重複を検査しません。
*DUPKEYCHK
INDEXED ファイルの基本キーの重複を検査します。
*NOINZDLT
順次アクセスの相対ファイルを OUTPUT 用にオープンした場合、CLOSE 操作中に削除されたレコードで初期化されることはありません。 レコード境界は、OPEN OUTPUT 時に書き込まれるレコード数によって決まります。 それ以降の OPEN 操作はレコード境界までのアクセスしか認められません。
*INZDLT
順次アクセスの相対ファイルを OUTPUT 用にオープンした場合、CLOSE 操作中に削除されたレコードで初期化されます。 ファイル内の活動レコードには影響はありません。 それ以降の OPEN 操作において、レコード境界はファイル・サイズとして定義されます。
*NOBLK
コンパイラーは、START ステートメントがない SEQUENTIAL アクセス・ファイルのブロック化だけを許します。 これが指定される場合、BLOCK CONTAINS 文節は無視されます (テープ・ファイルを除く)。
*BLK
*BLK が使用されると、 コンパイラーは DYNAMIC アクセス・ファイルと SEQUENTIAL アクセス・ファイルをブロック化します。 ブロック化は、出力操作用にオープンされる RELATIVE ファイルには許可されません。 BLOCK CONTAINS 文節を指定した場合、ブロックされるレコードの数はこの文節によって決まります。指定しなかった場合、ブロックされるレコードの数は、オペレーティング・システムによって決定されます。
*STDINZ
VALUE 文節がない項目の場合は、コンパイラーはデータ項目をデフォルト値に初期設定します。 エリアを占有する最初のレベル 01 またはレベル 77 データ項目のストレージの各エリアに割り当てられる値。
*NOSTDINZ
VALUE 文節がない項目の場合、コンパイラーはデータ項目をシステム・デフォルトに初期設定することはしません。
*STDINZHEX00
VALUE 文節がない項目の場合は、コンパイラーはデータ項目を 16 進数の 0 に初期設定します。
*NODDSFILLER
COPY DDS ステートメントで一致するフィールドが見つからない場合、フィールド記述は生成されません。
*DDSFILLER
COPY DDS ステートメントで一致するフィールドが見つからない場合、 単一文字の FILLER フィールド記述である "07 FILLER PIC X" が常に作成されます。
*NOIMBEDERR
エラー・メッセージはコンパイラー・リストのソース・リスト・セクションに含められません。 エラー・メッセージはコンパイラー・リストのエラー・メッセージ・セクションだけに表示されます。
*IMBEDERR
コンパイラー・リストのソース・リスト・セクションに 1 次レベル・エラー・メッセージが含められ、 エラーが発生した行のすぐ後に表示されます。 エラー・メッセージは、コンパイラー・リストのエラー・メッセージ・セクションにも表示されます。
*STDTRUNC
このオプションは USAGE BINARY データだけに適用されます。 *STDTRUNC が選択された場合、USAGE BINARY データは BINARY 受信フィールドの PICTURE 文節にある桁数に切り捨てられます。
*NOSTDTRUNC
このオプションは USAGE BINARY データだけに適用されます。 *NOSTDTRUNC が選択された場合、BINARY 受信フィールドはハーフワード、フルワード、またはダブルワードの境界でのみ切り捨てられます。 BINARY 送信フィールドは、ハーフワード、フルワード、またはダブルワードとしても処理されます。 こうして、フィールドの 2 進数の内容全体が有効になります。 さらに、DISPLAY ステートメントでは、BINARY フィールドの内容全部が、切り捨てなしで変換されます。
注:
*NOSTDTRUNC は VALUE 文節に影響を及ぼしません。
*NOCHGPOSSGN
ゾーンおよびパックの数値データのデフォルトの正の符号として、16 進数の F が使用されます。 16 進数 F は、オペレーティング・システムのシステム・デフォルトです。
*CHGPOSSGN
ゾーンおよびパックの数値データのデフォルトの正の符号として、16 進数の C が使用されます。 これは、VALUE 文節の結果だけでなく、MOVE、 ADD、SUBTRACT、MULTIPLY、DIVIDE、COMPUTE、および INITIALIZE ステートメントのすべての結果に適用されます。
*NOEVENTF
連携開発環境/400 (CODE/400) で使用するイベント・ファイルを作成しません。 CODE/400 はこのファイルを使用することにより、CODE/400 エディターと統合されたエラー・フィードバックを提供します。 通常、イベント・ファイルが作成されるのは、モジュールまたはプログラムを CODE/400 内で作成した場合です。
*EVENTF
CODE/400 で使用するイベント・ファイルを作成します。 イベント・ファイルは、作成されたモジュールまたはプログラム・オブジェクトが保管 されるライブラリー中のファイル EVFEVENT のメンバーとして作成されます。 EVFEVENT ファイルがない場合は、自動的に作成されます。 イベント・ファイル・メンバー名は、作成されるオブジェクトの名前と同じです。

CODE/400 はこのファイルを使用することにより、CODE/400 エディターと統合されたエラー・フィードバックを提供します。 通常、イベント・ファイルが作成されるのは、モジュールまたはプログラムを CODE/400 内で作成した場合です。

*MONOPIC
PICTURE 文字ストリング内の英字は、すべて英大文字に変換されます。
*NOMONOPIC
PICTURE 文字ストリングで使用される通貨記号は、大文字小文字の区別があります。 すなわち、PICTURE 記号 A、B、E、G、N、P、S、V、X、 Z、CR、 および DB の英大文字に相当する英小文字は、PICTURE 文字ストリングの英大文字表記と同等です。 しかし、その他のすべての英小文字は、それらに相当する英大文字表記と同等ではありません。
*NOCRTARKIDX
永続的な代替レコード・キー (ARK) 索引が検出されないときに、 一時的な代替レコード・キー索引は作成されません。
*CRTARKIDX
永続的な代替レコード・キー (ARK) 索引が検出されないときは、 一時的な代替レコード・キー索引が作成されます。
CVTOPT パラメーター:
外部記述ファイルから COPY DDS によってプログラムに渡された日付、時刻、 およびタイム・スタンプのフィールド・タイプ、DBCS グラフィック・フィールド・タイプ、 可変長フィールド・タイプ、および浮動小数点フィールド・タイプをコンパイラーが処理する方法を指定します。 指定できる値は次のとおりです。
*NOVARCHAR
可変長フィールドは FILLER フィールドとして宣言されます。
*VARCHAR
可変長フィールドはグループ項目として宣言され、ILE COBOL ソース・プログラムからアクセスできます。
*NODATETIME
日付、時刻、およびタイム・スタンプのデータ項目は FILLER フィールドとして宣言されます。
*DATETIME
日付、時刻、およびタイム・スタンプの DDS データ項目に、それぞれの DDS 名に基づく COBOL データ項目名が与えられます。 COBOL データ項目のカテゴリーは、CVTOPT パラメーター値 *DATE、*TIME、または *TIMESTAMP のいずれかが指定された場合を除き、英数字です。 この場合、COBOL データ項目のカテゴリーは、それぞれ、日付、時刻、またはタイム・スタンプです。
*NOPICXGRAPHIC
DBCS グラフィック・データ項目は FILLER フィールドとして宣言されます。
*PICXGRAPHIC
固定長の DBCS グラフィック・データ項目は固定長の英数字フィールドとして宣言され、ILE COBOL ソース・プログラムからアクセスすることができます。

*VARCHAR オプションも使用している場合、 可変長 DBCS グラフィック・データ項目は固定長グループ項目として宣言され、ILE COBOL ソース・プログラムからアクセスすることができます。

*PICGGRAPHIC
固定長の DBCS グラフィック・データ項目は固定長 G フィールドとして宣言され、ILE COBOL ソース・プログラムからアクセスすることができます。

*VARCHAR オプションも使用している場合、 可変長 DBCS グラフィック・データ項目は固定長グループ項目 (数値フィールドの後に G タイプ・フィールドが続いたもの) として宣言され、ILE COBOL ソース・プログラムからアクセスできます。

*NOPICGGRAPHIC
DBCS グラフィック・データ項目は FILLER フィールドとして宣言されます。 *NOPICGGRAPHIC は、リストには *NOPICXGRAPHIC として印刷されます。
*PICNGRAPHIC
CCSID 13488 に関連付けられた固定長グラフィック・データ項目は、 固定長 N フィールドとして宣言され、ILE COBOL のソース・プログラムにアクセス可能です。

*VARCHAR オプションも使用中である場合、CCSID 13488 を伴う可変長のグラフィック・データ項目は、 固定長のグループ項目 (N タイプ・フィールドが後に続く数字フィールドでできている) として宣言され、ILE COBOL のソース・プログラムにアクセス可能です。

*NOPICNGRAPHIC
グラフィック・フィールドの処理は、PICXGRAPHIC/NOPICXGRAPHIC および PICGGRAPHIC/NOPICGGRAPHIC オプションに指定された値によって異なります。
*NOFLOAT
浮動小数点データ項目は、2 進数の USAGE をもつ FILLER フィールドとして宣言されます。
*FLOAT
浮動小数点データ項目は、それらの DDS 名、 および COMP-1 (単精度) または COMP-2 (倍精度) の USAGE によってプログラムに取り込まれます。 フィールドは ILE COBOL ソース・プログラムからアクセス可能になります。
*NODATE
日付データ項目は、英数字カテゴリーの COBOL データ項目として宣言されます。 たとえば、次のようになります。
06 FILLER PIC X(10).

COBOL データ項目名は、*NODATETIME/*DATETIME CVTOPT パラメーターによって決められます。

*DATE
DDS 日付データ項目は、日付カテゴリーの COBOL データ項目として宣言されます。 たとえば、次のようになります。
06 FILLER FORMAT DATE '@Y-%m-%d'.

COBOL データ項目名は、*NODATETIME/*DATETIME CVTOPT パラメーターによって決められます。

*NOTIME
DDS 時刻データ項目は、英数字カテゴリーの COBOL データ項目として宣言されます。 たとえば、次のようになります。
06 FILLER PIC X(8).

COBOL データ項目名は、*NODATETIME/*DATETIME CVTOPT パラメーターによって決められます。

*TIME
DDS 時刻データ項目は、時刻カテゴリーの COBOL データ項目として宣言されます。 たとえば、次のようになります。
06 FILLER FORMAT TIME '%H:%M:%S'.

COBOL データ項目名は、*NODATETIME/*DATETIME CVTOPT パラメーターによって決められます。

*NOTIMESTAMP
DDS タイム・スタンプ・データ項目は、英数字カテゴリーの COBOL データ項目として宣言されます。 たとえば、次のようになります。
06 FILLER PIC X(26).

COBOL データ項目名は、*NODATETIME/*DATETIME CVTOPT パラメーターによって決められます。

*TIMESTAMP
DDS タイム・スタンプ・データ項目は、タイム・スタンプ・カテゴリーの COBOL データ項目として宣言されます。 たとえば、次のようになります。
06 FILLER FORMAT TIMESTAMP.

COBOL データ項目名は、*NODATETIME/*DATETIME CVTOPT パラメーターによって決められます。

*NOCVTTODATE
DATFMT キーワードをもつ DDS データ項目 (DDS 日付データ項目を除く) は、それぞれの元の DDS タイプに基づいて ILE COBOL で宣言されます。
*CVTTODATE
DATFMT キーワードをもつ DDS データ項目 (DDS 日付データ項目を除く) は、 日付データ・タイプとして ILE COBOL で宣言されます。 *CVTTODATE オプションの使用法については 日付、時刻、およびタイム・スタンプのデータ・タイプの指定を参照してください。
MSGLMT パラメーター:
各コンパイル単位ごとに、発生する可能性がある特定のエラー重大度レベルのメッセージの最大数を指定し、 それに達した場合はコンパイルを停止するようにします。 あるコンパイル単位がその最大数に達すると、すぐに、すべてのソース・メンバーのコンパイルが停止します。

たとえば、メッセージの最大数に 3 を、エラー重大度レベルに 20 を指定すると、 重大度レベルが 20 以上のエラーが 3 つ以上発生した場合、コンパイルは停止します。 指定したエラー重大度レベル以上のメッセージがない場合、 見つかったエラーの数に関係なくコンパイルは続行されます。

メッセージ数
メッセージの最大数を指定します。 指定できる値は次のとおりです。
*NOMAX
見つかったエラーの数に関係なく、コンパイルは通常どおり完了するまで続行されます。
最大数
指定したエラー重大度レベル以上のメッセージの最大数を指定します。 この数を超えるとコンパイルは停止します。 有効な範囲は 0 〜 9999 です。
メッセージ重大度制限
コンパイルを停止するかどうかを決めるために使用するエラー重大度レベルを指定します。 指定できる値は次のとおりです。
30
重大度レベル 30 以上のエラーの数が指定されたメッセージの最大数を超えると、コンパイルは停止します。
エラー重大度レベル
1 桁または 2 桁の数値として 0〜30 を入力します。 これはコンパイルを停止するかどうかを決めるために使用するエラー重大度レベルです。 この重大度レベル以上のエラーの数が指定されたメッセージの最大数を超えると、コンパイルは停止します。
DBGVIEW パラメーター:
ソース・プログラムのビューまたは生成されたリスト・ビューのどちらをコンパイル済みモジュールのデバッグに使用できるのか、およびデバッグ・リストを圧縮するのかしないのかを制御するオプションを指定します。
debug-view
デバッグに使用可能なビューを指定します。指定できる値は次のとおりです。
*STMT
コンパイルされたモジュールは、シンボル名およびステートメント番号を使用してデバッグされます。
*SOURCE
コンパイル済みモジュールをデバッグするために、1 次ソース・メンバーおよび COPY ステートメントによって含められたコピー・ソース・メンバーのソース・ビューを使用できるようにします。 これらのビューを使用できるのは、1 次ソース・メンバーおよびコピー・ソース・メンバーがローカル・データベース・ソース・ファイルからのものである場合だけです。 コンパイルおよびデバッグ時には、メンバーの変更および削除はしないでください。
*LIST
コンパイル済みモジュールをデバッグするために、COPY および REPLACE ステートメントの処理後にソース・コードを表示する、 リスト・ビューを使用できるようにします。 このオプションを指定すると、コンパイル済みモジュールのサイズは大きくなりますが、 コンパイル済みモジュールの実行時のパフォーマンスには影響を与えません。

リスト・ビューには、対応するコンパイラー・オプションが要求された場合、 相互参照リスト、データ部マップ、および verb 使用カウントが含められます。 たとえば、OPTION(*XREF) が指定された場合には、相互参照リストが含められます。

リスト・ビューは、1 次ソース・メンバーまたはコピー・ソース・メンバーがどこからのものであるかに関係なく生成できます。 リスト・ビューは、コンパイルに続くソース・メンバーの変更または削除によって影響を受けることはありません。

*ALL
*STMT、*SOURCE、および *LIST を結合して指定することと同じです。
*NONE
コンパイル済みモジュールはデバッグできません。 この場合、コンパイルされたプログラムのサイズは小さくなりますが、その実行時パフォーマンスには影響を与えません。 このオプションを指定した場合、定様式ダンプをとることはできません。
compress-listing-view
デバッグ・ビューで *LIST または *ALL が指定されている場合に、リスト・ビューを圧縮するのかしないのかを指定します。指定できる値は次のとおりです。
*NOCOMPRESSDBG
リスト・ビューは圧縮されません。
*COMPRESSDBG
デバッグ・ビューで *LIST または *ALL が指定されていると、リスト・ビューは圧縮されます。このオプションを使用することで、 すべてではありませんが一部の大規模な COBOL プログラムは、デバッグ・ビュー・オプション *LIST を使用して コンパイルすることができるようになります。
OPTIMIZE パラメーター:
モジュールの最適化レベルを指定します。 指定できる値は次のとおりです。
*NONE
コンパイル済みモジュールで最適化は実行されません。 このオプションを使用すると、コンパイル時間は最小になります。 このオプションにより、デバッグ中に変数を表示させたり変更したりできるようになります。
*BASIC
コンパイル済みモジュールについて、ローカル・ブロック・レベルだけの一部の最適化が実行されます。 このオプションにより、ユーザーは、デバッグ中に変数を表示できるようになりますが、変更することはできません。
*FULL
コンパイルされたモジュールに対して、完全な最適化 (グローバル・レベルで) が実施されます。 この最適化によってコンパイル時間は長くなりますが、最も効率的なコードを生成することができます。 このオプションにより、ユーザーは、デバッグ中に変数を表示できるようになりますが、変更することはできません。 表示された変数の値は、その現行値でない場合があります。 一部の変数は表示できない場合があります。
注:
選択された最適化レベルに関係なく、完全最適化を可能にするすべての情報が生成されます。 CHGMOD コマンドを使用して、モジュール・オブジェクトの最適化レベルを *NONE から *FULL に、 ソース・プログラムの再コンパイルをせずに変更することができます。
FLAGSTD パラメーター:
FIPS フラグのオプションを指定します。 (*LINENUMBER オプションを選択して、FIPS メッセージで使用される参照番号が固有なものになるようにしてください。) 指定できる値は次のとおりです。
*NOFIPS
ILE COBOL ソース・プログラムに FIPS フラグはありません。
*MINIMUM
最小サブセット以上に対して、FIPS フラグを付けます。
*INTERMEDIATE
中間サブセット以上に対して、FIPS フラグを付けます。
*HIGH
高いサブセットに対して、FIPS フラグを付けます。
*NOOBSOLETE
古くなった言語エレメントにフラグは付けません。
*OBSOLETE
古くなった言語エレメントにフラグを付けます。
EXTDSPOPT パラメーター:
ワークステーション入出力の拡張 ACCEPT および拡張 DISPLAY ステートメントに使用するオプションを指定します。
*DFRWRT
拡張 ACCEPT ステートメントが見つかるまで、 またはバッファーがいっぱいになるまで、拡張 DISPLAY ステートメントはバッファーに保持されます。

バッファーの内容は、拡張 ACCEPT ステートメントが見つかるかバッファーがいっぱいになると、画面に表示されます。

*NODFRWRT
それぞれの拡張 DISPLAY ステートメントは、それが見つかると実行されます。
*UNDSPCHR
表示および非表示の文字は、拡張 ACCEPT および拡張 DISPLAY ステートメントによって処理されます。
*NOUNDSPCHR
表示可能文字だけが拡張 ACCEPT および拡張 DISPLAY ステートメントによって処理されます。

このオプションは、リモート 3174 および 3274 制御装置に接続されているディスプレイ装置には必ず使用しなければなりませんが、 ローカル・ワークステーションに使用することもできます。 このオプションを使用する場合、データの内容は表示可能文字だけでなければなりません。 データに 16 進数の 20 より小さい値が含まれる場合、 結果は、予期しない表示形式のエラーから重大エラーまでの範囲で予測不能になります。

*ACCUPDALL
UPDATE 句の存在にかかわらず、データのすべてのタイプが拡張 ACCEPT ステートメントに事前表示されます。
*ACCUPDNE
数字編集データだけが、UPDATE 句を含まない拡張 ACCEPT ステートメントに事前表示されます。
FLAG パラメーター:
コンパイラー・リストに表示されるメッセージの最小重大度レベルを指定します。 指定できる値は次のとおりです。
0
すべてのメッセージがコンパイラー・リストに表示されます。
重大度レベル
コンパイラー・リストに表示させる最小のメッセージ重大度レベルを指定する、1 桁または 2 桁の数を入力します。 この指定された値またはそれより高い重大度レベルをもつメッセージは、コンパイル・リストに表示されます。
REPLACE パラメーター:
明示的または暗黙に指定されたライブラリーに同じ名前のモジュールがすでに存在するとき、 新しいモジュールを作成するかどうかを指定します。 指定できる値は次のとおりです。
*YES
新しいモジュールが作成され、 明示的または暗黙に指定されたライブラリーにある同じ名前の既存のモジュールと置き換えられます。 明示的または暗黙のうちに指定されたライブラリーにある同じ名前の既存のモジュールは、ライブラリー QRPLOBJ に移されます。
*NO
同じ名前のモジュールが、明示的または暗黙のうちに指定されたライブラリーにすでに存在する場合、 新しいモジュールは作成されません。 既存のモジュールは置換されず、メッセージが表示され、コンパイルは停止します。
AUT パラメーター:
モジュール・オブジェクトに対する特定の権限がないユーザー、権限リスト中にないユーザー、 またはモジュール・オブジェクトに対する特定の権限がないユーザーのグループに付与される権限を指定します。 モジュール・オブジェクトを GRTOBJAUT (オブジェクト権限付与) または RVKOBJAUT (オブジェクト権限取り消し) コマンドを使用すると、 モジュール・オブジェクトの作成後に、すべてのユーザーまたは特定のユーザーの権限を変更することができます。

指定できる値は次のとおりです。

*LIBCRTAUT
オブジェクトの共通認可はターゲット・ライブラリー (作成されたモジュール・オブジェクトを入れるライブラリー) の CRTAUT キーワードから取られます。 この値は、モジュール・オブジェクトが作成されるときに決まります。 モジュール・オブジェクトを作成した後でライブラリーの CRTAUT の値を変更する場合、 新しい値が既存のオブジェクトに影響を与えることはありません。
*ALL
所有者に限定されているものまたは権限リスト管理権限によって制御されているものを除き、 モジュール・オブジェクトのすべての操作の権限を提供します。 モジュール・オブジェクトの存在を制御したり、それのためのセキュリティーを指定したり、それを変更したり、 その基本機能を実行したりすることはできますが、その所有権を転送することはできません。
*CHANGE
すべてのデータ権限およびモジュール・オブジェクトに対するすべての操作を実行する権限を提供します。 ただし、所有者に限定されたものまたはオブジェクト権限およびオブジェクト管理権限によって制御されているものを除きます。 ユーザーはオブジェクトを変更してその基本機能を実行することができます。
*USE
オブジェクト操作権と読み取り権限を提供します。 すなわち、モジュール・オブジェクトの基本操作の権限です。 ユーザーはオブジェクトの基本操作は実行できますが、オブジェクトの変更はできません。
*EXCLUDE
ユーザーはモジュール・オブジェクトにアクセスできません。
権限リスト名
モジュールが追加される、ユーザーおよび権限の権限リストの名前。 モジュール・オブジェクトはこの権限リストによって保護され、 モジュール・オブジェクトの共通認可は *AUTL に設定されます。 権限リストは、CRTCBLMOD コマンドが出されるときにシステムに存在していなければなりません。 固有の権限リストを作成するには、権限リストの作成 (CRTAUTL) コマンドを使用します。
LINKLIT パラメーター:
外部 CALL/CANCEL 'リテラル' ターゲットおよび SET ENTRY ターゲットのリンケージ・タイプを指定します。 SPECIAL-NAMES 段落に次の文を指定することによって、 特定の外部 CALL/CANCEL 'リテラル' ターゲットおよび SET ENTRY ターゲット・リスト用にこのオプションを指定変更できます。
LINKAGE TYPE IS implementer-name FOR target-list.

LINKLIT に指定できる値は次のとおりです。

*PGM
CALL/CANCEL または SET ENTRY のターゲットはプログラム・オブジェクトです。
*PRC
CALL/CANCEL または SET ENTRY のターゲットは ILE プロシージャーです。
TGTRLS パラメーター:
作成しているオブジェクトを使用する予定のオペレーティング・システムのリリースを指定します。 下記の *CURRENT および *PRV 値の例では、 ターゲット・リリース の値を指定する場合に、VxRxMx の形式で指定しています。 ここで、Vx はバージョン、Rx はリリース、Mx はモディフィケーション・レベルを示します。 たとえば、V2R3M0 はバージョン 2、リリース 3、モディフィケーション・レベル 0 になります。

このパラメーターに有効な値は、リリースごとに変わります。 指定できる値は次のとおりです。

*CURRENT
このオブジェクトは、システムで現在実行中のオペレーティング・システムのリリースで使用します。 例えば、システムで V2R3M5 が稼働中の場合、*CURRENT は V2R3M5 が導入されているシステムでオブジェクトを使用することを意味します。 また、このオブジェクトは、オペレーティング・システムのそれより新しいリリースがインストールされているシステムでも使用できます。
注:
V2R3M5 がシステムで稼働していて、V2R3M0 がインストールされているシステムでオブジェクトを使用する場合は、TGTRLS(*CURRENT) ではなく TGTRLS(V2R3M0) を指定してください。
*PRV
このオブジェクトは、 前のリリースのモディフィケーション・レベル 0 のオペレーティング・システムで使用されます。 たとえば、システムで V2R3M5 が稼働している場合、*PRV は、V2R2M0 がインストールされているシステムでオブジェクトを 使用する予定であるという意味になります。 また、このオブジェクトは、オペレーティング・システムのそれより新しいリリースがインストールされているシステムでも使用できます。
ターゲット・リリース
VxRxMx の形式でリリースを指定します。 このオブジェクトは、指定されたリリースまたはそれより新しいリリースのオペレーティング・システムがインストールされているシステムで使用できます。

有効な値は、現行バージョン、リリース、およびモディフィケーション・レベ ルによって異なり、新しいリリースごとに変わります。 指定するターゲット・リリース がこのコマンドでサポートしている最古のリリース・レベルよりも古い場合、 サポートされる最古のリリースを示したエラー・メッセージが表示されます。

注:
現行バージョンのコマンドが、前のリリースのコマンドで利用できなかったオプションをサポートすることがあります。 コマンドが前のリリースで使用される予定のオブジェクトを作成するために使用される場合、 コンパイラーはそのリリースに適合するように処理され、サポートされていなかったオプションはどれも認識されません。 コンパイラーは、処理できないオプションについて必ずしも警告を出すとは限りません。
SRTSEQ パラメーター:
ALPHABET 文節の英字名に NLSSORT が関連付けられている場合に使用されるソート・シーケンスを指定します。 SRTSEQ パラメーターは LANGID パラメーターと関連して使用され、 モジュールが使用するシステム定義またはユーザー定義のソート・シーケンス・テーブルを判別します。 指定できる値は次のとおりです。
*HEX
ソート・シーケンス・テーブルは使用されず、文字の 16 進数の値を使用してソート・シーケンスが判別されます。
*JOB
コンパイル・ジョブのソート・シーケンスを使用して、 コンパイル時にソート・シーケンスが解決され、モジュールに関連付けられます。 コンパイル・ジョブのソート・シーケンス・テーブルが、コンパイル時にシステムに存在していなければなりません。 実行時に、実行時ジョブの CCSID がコンパイル時ジョブの CCSID と異なる場合、 コンパイル時にロードされるソート・シーケンス・テーブルは、実行時ジョブの CCSID と一致するように変換されます。
*JOBRUN
モジュールのソート・シーケンスは、実行時に解決され、モジュールに関連付けられます。 この値を指定すると、モジュールをいったんコンパイルした後で、実行時に異なるソート・シーケンスで使用できます。
*LANGIDUNQ
使用するソート・シーケンス・テーブルに、コード・ページの各文字ごとに固有の重みを含めるように指定します。 使用するソート・シーケンス・テーブルは、LANGID パラメーターで指定された言語と関連した固有の重みを持つテーブルになります。
*LANGIDSHR
使用するソート・シーケンス・テーブルで、 コード・ページ内の複数の文字に同じ重みを含めることができることを指定します。 使用するソート・シーケンス・テーブルは、LANGID パラメーターで指定された言語と関連した共有の重みを持つテーブルになります。
テーブル名
使用されるソート・シーケンス・テーブルの名前を入力します。 テーブルには、特定のコード・ページのすべての文字の重みが含まれます。 コード・ポイントで定義される文字に重みが関連付けられます。 ソート・シーケンス・テーブル名を使用するとき、オブジェクトの入っているライブラリーを指定することができます。 ライブラリーに有効な値は次のとおりです。
*LIBL
ライブラリー・リストを検索して、 ソート・シーケンス・テーブルが含まれているライブラリーを見つけます。
*CURLIB
現行ライブラリーが使用されます。 特定のライブラリーを現行ライブラリーとして割り当てていない場合、QGPL が使用されます。
ライブラリー名
ソート・シーケンス・テーブルが含まれているライブラリーの名前を入力します。
LANGID パラメーター:
ソート・シーケンスと関連して使用される言語 ID を指定します。 LANGID パラメーターは、有効な SRTSEQ 値が *LANGIDUNQ または *LANGIDSHR のときにだけ使用されます。 指定できる値は次のとおりです。
*JOBRUN
モジュールの言語 ID は実行時に解決されます。 この値を指定すると、モジュールをいったんコンパイルした後で、実行時に異なる言語 ID で使用できます。
*JOB
モジュールの言語 ID は、コンパイル時にコンパイル・ジョブの言語 ID を使用することによって解決されます。
言語 ID 名
有効な 3 文字の言語 ID を入力します。
ENBPFRCOL パラメーター:
モジュールまたはプログラムのパフォーマンス測定コードを生成するかどうかを指定します。 収集されたデータは、システム・パフォーマンス測定ツールで使用して、 アプリケーションのパフォーマンスのプロファイルを作成することができます。 コンパイルされたモジュールやプログラムにパフォーマンス測定コードを追加すると、オブジェクトが若干大きくなり、 パフォーマンスに影響が出ることがあります。
*PEP
プログラム入力プロシージャーの入り口および出口でのみ、 パフォーマンス統計情報が収集されます。 アプリケーションに関する全体的なパフォーマンス情報を収集したい場合には、 この値を選択してください。 このサポートは、以前 TPST ツールで提供されていたものと同じです。 これはデフォルトです。
*ENTRYEXIT
プログラムのすべてのプロシージャーの入り口と出口についてのパフォーマンス統計が収集されます。 これには、プログラムの PEP ルーチンが含まれます。

この選択項目が役立つのは、全ルーチンに関する情報を把握したい場合です。 アプリケーションで呼び出されるプログラムがすべて、*PEP、 *ENTRYEXIT、または *FULL オプションを使用してコンパイルされていることが分かっている場合は、 このオプションを使用してください。 そうでない場合、アプリケーションが、パフォーマンス測定のできない他のプログラムを呼び出しているなら、 パフォーマンス測定ツールは、リソースをその呼び出し側のアプリケーションが使用しているものとします。 このため、リソースが現在どこで実際に使用されているのかを判別することは困難になります。

*FULL
すべてのプロシージャーの入り口と出口のパフォーマンス統計が収集されます。 また、外部プロシージャー呼び出しの前後でも統計が収集されます。

アプリケーションから呼び出されるプログラムが、*PEP、*ENTRYEXIT、または *FULL オプションを使用してコンパイルされていない場合には、 このオプションを使用してください。 このオプションによりパフォーマンス測定ツールは、 アプリケーションが使用するリソースとアプリケーションで呼び出されるプログラム (パフォーマンス測定が可能でない場合であっても) が使用するリソースとを区別します。 このオプションは最もコストがかかるものですが、 これによって 1 つのアプリケーション内のさまざまなプログラムを選択して分析することができます。

PRFDTA パラメーター:
モジュールのプログラム・プロファイリング・データ属性を指定します。 プログラム・プロファイリングは、統計データ (プロファイリング・データ) に基づいて プロシージャー内でプロシージャーおよびコードの順序を変更するのに使用される高度な最適化手法です。 プロファイリング・データの収集については プロファイリング・データの収集を参照してください。
*NOCOL
このモジュールは、プロファイリング・データの収集に使用できません。 これはデフォルトです。
*COL
このモジュールは、プロファイリング・データの収集に使用できます。
注:
*COL を指定できるのは、モジュールの最適化レベルが *FULL の場合だけです。
CCSID パラメーター:
ファイル内のレコードと、LOCALE に関連付けられたデータが実行時に変換されるコード化文字セット ID (CCSID) を指定します。組み込み関数で CCSID が指定されていない場合は、NATIONAL-OF および DISPLAY-OF 組み込み関数によってデフォルトの CCSID としても使用されます。
*JOBRUN
プログラムの CCSID は、実行時に解決されます。 コンパイル済みプログラムが実行されるときには、現行ジョブの CCSID が使用されます。
*JOB
コンパイル時の現行ジョブの CCSID が使用されます。
*HEX
CCSID 65535 が使用されます。これは、フィールド内のデータがビット・データとして扱われ、変換されないことを指示します。
コード化文字セット-id
使用される CCSID を指定します。
ARITHMETIC パラメーター:
数値データの演算モードを指定します。 指定できる値は次のとおりです。
*NOEXTEND
このオプションは、数値データのデフォルトの演算モードを指定します。 固定小数点演算式の中間結果を 30 桁までにすることができますが、数値リテラルの最大長は 18 桁までです。
*EXTEND31
固定小数点演算の中間結果の精度を増やすには、このオプションを使用します。 固定小数点演算式の中間結果を 31 桁までにすることができ、数値リテラルの最大長を 31 桁にすることができます。
*EXTEND63
固定小数点演算の中間結果の精度を増やすには、このオプションを使用します。 固定小数点演算式の中間結果を 63 桁までにすることができ、数値リテラルの最大長を 63 桁にすることができます。
NTLPADCHAR パラメーター:
このオプションは、MOVE ステートメントで、国別データ項目が 1 バイト文字、2 バイト文字、 または国別文字を受け入れる場合の埋め込み文字を指定します。 埋め込み文字を以下の順序で指定してください。
  1. 1 バイト文字から国別文字への移動

    送り出し項目は、英字または英数字などの 1 バイト項目です。 国別 16 進文字を指定してください。 デフォルトは NX"0020" です。

  2. 2 バイト文字から国別文字への移動

    送り出し項目は 2 バイト項目です。 国別 16 進文字を指定してください。 デフォルトは NX"3000" です。

  3. 国別文字から国別文字への移動

    送り出し項目は国別項目です。 国別 16 進文字を指定してください。 デフォルトは NX"3000" です。

LICOPT パラメーター:
1 つまたは複数のライセンス内部コード・コンパイル時オプションを指定します。 このパラメーターによって、各コンパイル時オプションを選択することができます。 このパラメーターは、選択した各タイプのコンパイラー・オプションの利点と欠点を理解 している上級プログラマーを対象にしています。
INCDIR パラメーター:
コンパイラーがコピー・ファイルを検索するために使用する検索パスに追加する、 1 つ以上のディレクトリーを指定します。ソース・コードで指定されたコピー・ファイル を解決できないときには、コンパイラーは、ここで指定されたディレクト リーを検索します。
*NONE
コピー・ファイルを探すために、ユーザー・ディレクトリーは検索されません。 デフォルトでは、なお現行ディレクトリーが検索されます。
directory
コピー・ファイルの検索先として最大 32 のディレクトリーを指定します。指定した ディレクトリー以外に、コピー・ファイルを探すために、現行ディレクトリーも検索されます。
PGMINFO パラメーター:
ストリーム・ファイルの中にプログラム・インターフェース情報を生成するかどうか を指定します。
*NO
プログラム・インターフェース情報は生成されません。
*PCML
PCML (プログラム呼び出しマークアップ言語) が、ストリーム・ファイルの中に生成 されます。PCML が生成されると、より少ない Java コードで Java プログラムが、 この COBOL プログラムを簡単に呼び出せるようになります。 生成された PCML が入るストリーム・ファイルの名前は、 INFOSTMF オプションで指定する必要があります。
INFOSTMF パラメーター:
PGMINFO オプションで指定された、 生成されたプログラム・インターフェース情報を入れるストリーム・ファイルのパス名を指定します。 パス名は、絶対修飾名と相対修飾名のどちらを指定することもできます。 絶対パス名は「/」で始まり、相対パス名は「/」以外の文字で始まります。 絶対修飾の場合、パス名は完全なものです。相対修飾の場合、 パス名にジョブの現行作業ディレクトリーを付け加えることによって、パス名が完全なものになります。このパラメーターは、PGMINFO パラメーターの値が *NO 以外の ときにだけ指定できます。