ILE COBOL 解説書

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

形式 9 - データ域

ACCEPT ステートメントは、FOR 句で指定されるデータ域から情報を検索します。

ACCEPT ステートメント - 形式 9 - データ域
 
>>-ACCEPT--ID-1--FROM--簡略名--FOR--+-ID-2-------+-------------->
                                    '-リテラル-1-'
 
>--+---------------------------------+--+----------------+------>
   '-+----+--LIBRARY--+-ID-3-------+-'  '-AT--+-ID-4---+-'
     '-IN-'           '-リテラル-2-'          '-整数-1-'
 
>--+-----------+------------------------------------------------>
   '-WITH LOCK-'
 
>--+------------------------------------------+----------------->
   '-+----+--EXCEPTION--命令ステートメント -1-'
     '-ON-'
 
>--+-----------------------------------------------+------------>
   '-NOT--+----+--EXCEPTION--命令ステートメント -2-'
          '-ON-'
 
>--+------------+----------------------------------------------><
   '-END-ACCEPT-'
 
 

ID-1

ID-1 のクラスは、英数字、数字、DBCS または国別のどれでもかまいません。

ID-1 の説明に TYPE 文節が含まれる場合は、その文節で参照されるタイプ名は基本項目でなければなりません。

FROM 句

FROM 句は、SPECIAL-NAMES 段落中の DATA-AREA の環境名に関連付けなければならない簡略名を指定します。

FOR 句

情報を検索するためのオペレーティング・システムのデータ域を識別します。 指定されたデータ域が実行時に見つからない場合は、ON EXCEPTION エラーが発生します。

ID-2
英数字データ項目でなければなりません。 ID-2 の内容は、有効なオペレーティング・システムのデータ域名を表していなければなりません。オペレーティング・システムのデータ域名は、最大 10 文字の長さです。 したがって ID-2 の最初の 10 文字が、データ域名を形成するために使用されます。
リテラル-1
非数字で、長さが最大 10 文字でなくてはなりません。

LIBRARY 句

データ域を検出するオペレーティング・システムのライブラリーの名前を指定するために使用されます。特殊値 *LIBL (ジョブのライブラリー・リストを使用する検索) または *CURLIB (現行ライブラリーを検索) を指定できます。 LIBRARY 句を省略すると、ジョブのライブラリー・リストを使用して、データ域を検索します。

ID-3
英数字データ項目でなければなりません。 i5/OS のライブラリー名の長さは最大 10 文字であるため、ID-3 の最初の 10 文字だけを使用してライブラリー名が形成されます。
リテラル-2
非数字で、長さが最大 10 文字でなくてはなりません。

ID-2、ID-3、リテラル-1、およびリテラル-2 は、*MONOPRC コンパイラー・オプションによって影響を受けません。 これらには、オペレーティング・システムの引用符付き名を入れることができます (詳細については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある、iSeries Information Center の「プログラミング」カテゴリーの中の『CL および API』のセクション の『名前の指定の規則』を参照してください)。

AT 句

AT 句は、テキストを受け取るデータ域内の開始位置を示します。

AT 句が指定されていない場合、開始位置 1 が想定されます。

ID-4、整数-1
ID-4 および整数-1 は正の整数で、その値は 1 から最大データ域サイズ (2000) の範囲になくてはなりません。

WITH LOCK 句

ACCEPT ステートメントが、情報を検索して ID-1 に入れている間、データ域は、変更されないように LSRD ロック (読み取りのための共用ロック) でロックされます。 ID-1 が情報を受け入れた後、WITH LOCK 句は LEAR ロック (排他ロック読み取り可) をデータ域に設置します。 ロックをデータ域に設置できない場合、例外条件が発生します。

データの転送後もロックをデータ域に保存するためには、この句を指定してください。 このステートメント以前にデータ域にロックが存在し、ステートメントに WITH LOCK 句が含まれていない場合、そのロックは解放されます。

(NOT) ON EXCEPTION 句

データ域にアクセスしている間にエラーが発生すると、ON EXCEPTION 句で指定された任意の命令ステートメントが処理されます。 ON EXCEPTION 句がない場合は、実行時メッセージが発行されます。 データ域が正常にアクセスされると、NOT ON EXCEPTION 句で指定された任意の命令ステートメントが処理されます。

END-ACCEPT 句

明示範囲終了符号 END-ACCEPT は、ACCEPT ステートメントの有効範囲を区切る働きをします。 END-ACCEPT を使うと、条件 ACCEPT ステートメントを別の条件ステートメント内でネストさせることができます。 END-ACCEPT は命令 ACCEPT ステートメントとともに使用することもできます。 詳細は 範囲区切りステートメントのセクションを参照してください。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+


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