OPM 互換プログラムの例

図 6 は、OPM 互換のプログラムを必要とするサンプル・アプリケーションの実行時のビューです。 OPM アプリケーション・プログラムは、1 つの CL プログラムおよび 2 つの RPG プログ ラムから成っています。 この例では、RPG プログラムの 1 つが ILE に移動されていて、残りのプログ ラムは変更されていません。

図 6. OPM 互換アプリケーション・プログラム
OPM 互換アプリケーション

ILE の影響

以下に、ユーザーのアプリケーション・プログラムが取り扱う ILE の影響について説明し ます。

プログラム呼び出し
OPM プログラムは以前と同様に働きます。 システムは、ユーザーがジョブを開始する時に OPM のデフォルトの活動化グループ を自動的に作成し、すべての OPM アプリケーション・プログラムがその中で実行されます。 1 つのプログラムが活動化グループ内の別のプログラムを動的呼び出しを使用し て呼び出すことができます。
データ
プログラムが活動化される時に静的データの記憶域が作成され、 プログラムが非活動化されるまで存在します。 プログラムが終了すると (正常または異常終了)、プログラムの記憶域が削除 されます。終了せずに戻されたプログラムの記憶域をクリーンアップするためには、 資源再利用 (RCLRSC) コマンドを使用します。
ファイル
ファイル処理は前のリリースと同じです。 ファイルは、プログラムの正常終了または異常終了時にクローズされます。
エラー
前のリリースと同様に、コンパイラーは各プログラム内で別個にエラーを 処理します。 プログラム内で発生したエラーは以前と同じです。 しかし、エラーは現在、ILE 条件管理プログラムによってプログラム間で連絡 されるので、ユーザーはプログラム間で異なるメッセージを見ることがありま す。 メッセージは新しいメッセージ ID をもつことができるので、CL プログラムが 特定のメッセージ ID を監視する場合には、ユーザーはその ID を変更する必 要がある場合があります。