EXPORT{(外部名)}

EXPORT キーワードの指定によって、グローバルに定義されたデータ構造またはモ ジュール内で定義済みの独立フィールドをプログラム中の別のモジュールによっ て使用することができます。 データ項目のための記憶域は、EXPORT 定義を含むモジュールの中で割り振られます。 外部名パラメーターを 指定する場合は、文字リテラルまたは定数でなければなりません。

定義仕様書の EXPORT キーワードは、データ項目をエクスポートするために 使用されますが、プロシージャー名のエクスポートには使用できません。 プロシージャー名をエクスポートする には、プロシージャー仕様書の EXPORT キーワードを使用します。

注:
記憶域の初期化は、プログラム入り口プロシージャー (モジュールが含まれてい るプログラムの一部) が初めて呼び出された時に行われます。 前の呼び出しでプロシージャーが LR のオンによって終了したか、あるいは異常終 了したとしても、RPG IV は、最初の呼び出し時以後はこの記憶域に対するいかなる 初期化も行ないません。

EXPORT を指定する時には、次の制約事項が適用されます。

複数オカレンス・データ構造またはテーブルの場合には、各モジュールにオカレンス番号 またはテーブル指標のそれぞれ固有のコピーが入れられます。 オカレンス番号または 指標は各モジュールごとにローカルなものであるため、どのモジュールで の OCCUR または LOOKUP 命令もローカルな影響しか与えません。

IMPORT{(外部名)}も参照してください。

ヒント

キーワードの IMPORT と EXPORT を使用すると、モジュール間 に「隠れた」インターフェースを定義できます。 この結果として、これらのキーワードの使用 を、該当のアプリケーション全体にグローバルであるデータ項目だけに 限定する必要が生じます。 また、このグローバル・データは、1 回設定されると、それ以外の場所で変更されることのない、グローバル属性のようなものに限定するようにお勧めします。