サービス・プログラムの作成の例

この例では、バインダー言語を使用することによって、金融計算を実行するためのサービス・プログラムを作成する方法を示します。

サービス・プログラムを構成するモジュール・オブジェクトは、次の ILE COBOL ソース・プログラムから構成されるものとします。

  1. RATE、AMOUNT、PAYMENT、および TERM の ILE COBOL プログラムを作成するためのサービス・プログラム用バインダー言語は、以下のようになります。
    FILE: MYLIB/QSRVSRC  MEMBER: FINANCIAL
    STRPGMEXP  PGMLVL(*CURRENT)
      EXPORT SYMBOL('TERM')
      EXPORT SYMBOL('RATE')
      EXPORT SYMBOL('AMOUNT')
      EXPORT SYMBOL('PAYMENT')
    ENDPGMEXP

    SEU を使用して、バインダー言語ソース・ステートメントを入力することができます。 BND ソース・タイプを指定すると、SEU 内の構文検査機能は、 バインダー言語を入力するようプロンプトで要求し、その入力の妥当性を検査します。 バインダー言語ソースを入力するために編集セッションを開始するには、次のように入力します。

    STRSEU SRCFILE(MYLIB/QSRVSRC) SRCMBR(FINANCIAL)
    TYPE(BND) OPTION(2)

    そして、実行キーを押します。

  2. CRTCBLMOD コマンドを使用して 4 つの ILE COBOL ソース・プログラムをモジュール・オブジェクトにコンパイルします。 モジュール・オブジェクトの名前も RATE、AMOUNT、PAYMENT、および TERM であるとします。

    サービス・プログラムを作成するには、次のコマンドを使用することによって、 必要なバインダー・ステートメントを実行することができます。

    CRTSRVPGM  SRVPGM(MYLIB/FINANCIAL)
               MODULE(MYLIB/TERM MYLIB/RATE MYLIB/AMOUNT MYLIB/PAYMENT)
               EXPORT(*SRCFILE)
               SRCFILE(MYLIB/QSRVSRC)
               SRCMBR(*SRVPGM)
    注:
    1. ライブラリー MYLIB 内のソース・ファイル QSRVSRC は、バインダー言語ソースの含まれているファイルです。
    2. サービス・プログラムを作成する必要があるすべてのモジュール・オブジェクトが MODULE パラメーターで指定されているため、 ここではバインディング・ディレクトリーは不要です。

    バインダー言語の使用およびサービス・プログラムの作成に関するさらに多くの例が、「ILE 概念」に記載されています。