データ記述仕様を使用してトランザクション・ファイルを定義する

データ記述仕様 (DDS) は、外部記述 TRANSACTION ファイルの記述に使用します。

フィールド記述 (フィールド名や属性など) のほかに、ディスプレイ装置ファイルのデータ記述仕様 (DDS) は、以下のことを行います。

表示形式データは、ディスプレイ装置を定義または記述します。 ディスプレイ装置のレコード様式には、以下の 3 つのタイプのフィールドが含まれています。

データ通信ファイルの詳細については、「ICF Programming」を参照してください。 外部定義ディスプレイ・ファイルおよび有効なデータ記述仕様 (DDS) キーワードの詳細については、 Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある iSeries Information Center の 「データベースおよびファイル・システム」カテゴリーを参照してください。

図 130 に、ディスプレイ装置ファイルの DDS の例を示します。

図 130. ディスプレイ装置ファイルのデータ記述仕様の例
  ....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7....+....8
      A* CUSTOMER MASTER INQUIRY FILE ** CUSMINQ
      A*
      A                                      REF(CUSMSTP)  1 
      A          R CUSPMT                    TEXT('CUSTOMER PROMPT')
      A                                      CA01(15 'END OF PROGRAM')  2 
      A                                  1  3'CUSTOMER MASTER INQUIRY'
      A                                  3  3'CUSTOMER NUMBER'
      A            CUST      R        I  3 20
      A  99                                  ERRMSG('CUSTOMER NUMBER NOT FOUND +  3 
      A                                      PRESS RESET, THEN ENTER A VALID NU+
      A                                      MBER' 99)
      A                                  5  3'USE CF1 TO END PROGRAM, USE ENTE+
      A                                      R TO RETURN TO PROMPT SCREEN'
      A          R CUSFLDS                   TEXT('CUSTOMER DISPLAY')
      A                                      CA01(15 'END OF PROGRAM')
      A                                      OVERLAY  4 
      A                                  8  3'NAME'
      A            NAME      R           8 11
      A                                  9  3'ADDRESS'
      A            ADDR      R           9 11
      A                                 10  3'CITY'  5 
      A            CITY      R          10 11
      A                            6    11  3'STATE'
      A            STATE     R          11 11
      A                                 11 21'ZIP CODE'
      A            ZIP       R          11 31
      A                                 12  3'A/R BALANCE'
      A            ARBAL     R          12 17

このディスプレイ装置ファイルには、CUSPMT と CUSFLDS という 2 つのレコード様式が含まれています。

 1 
このファイル中のフィールドの属性は、CUSMSTP フィールド参照ファイルで定義されています。 たとえば、ARBAL というフィールドの CUSMSTP では EDTCDE(J) が定義されています。
 2 
F1 キーは標識 15 と関連付けられており、ユーザーがプログラムを終了するためのものです。
 3 
ERRMSG キーワードは、このレコード様式を使用しているプログラム中で標識 99 がオンに設定された場合に表示されるエラー・メッセージを指定します。
 4 
レコード様式 CUSFLDS に対して OVERLAY キーワードが使用されています。 これは、CUSFLDS レコードがディスプレイ装置に書き込まれたときに、 ディスプレイ装置上の CUSPMT レコードが消去されないようにするためです。
 5 
'NAME'、'ADDRESS'、および 'CITY' などの定数が、プログラムによって書き込まれるフィールドに記述されます。
 6 
行と位置の項目によって、フィールドや定数がディスプレイ装置上のどこに書き込まれるかが識別されます。