ILE COBOL 解説書

REEL または UNIT 句

REEL 句または UNIT 句が出力ファイルに対して指定されている場合、それは、順次マルチボリューム・ファイルが作成されて、ファイルの現行のボリュームに書き込むレコードがこれ以上存在しないことを示しています。 次の処理が行われます。

  1. 標準ラベルが、現行ボリュームの終わりに書き込まれます。
  2. ファイルの続きを受け取るために、新しいボリュームの取り付けを要求するメッセージが発行されます。
  3. 標準ラベルが、新しいボリュームの先頭に書き込まれます。
  4. 次に処理される WRITE ステートメントによって、新しく取り付けられたボリュームにレコードが書き込まれます。

入力のためにオープンされた順次マルチボリューム・ファイルに対して、REEL 句または UNIT 句が指定された場合、 標準ラベルを読み込むために現行のボリュームが位置付けられます。 それがファイルの最後のボリュームである場合は、プログラムは継続され、 次に処理される READ ステートメントが AT END 条件を発生させます。 それがファイルの最後のボリュームではない場合、以下のことが行われます。

  1. ファイルの新しいボリュームの取り付けを要求するメッセージが発行されます。
  2. 次のボリュームの先頭の標準ラベルが処理されます。
  3. 次に処理される READ ステートメントが、新たに取り付けられたボリュームの最初のレコードを要求します。

入力のためにオープンされた順次単一ボリューム・ファイルの場合、REEL 句または UNIT 句の指定はオプショナルです。 これらの句は構文チェックされるだけで、実行時にはどのような機能も行いません。


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]