デフォルトの精度規則の使用

デフォルトの精度規則を使用すると、式の中の 10 進数の中間の精度が、 数値オーバーフローの可能性を最小限に抑えるように計算されます。ただし、その式に大きな 10 進数の演算がいくつか含まれている場合、 小数点以下の桁がない中間となる可能性があります。 (特に、式に 2 つ以上のネストされた部分がある場合はそれが顕著です。) これは、特に割り当てにおいて、プログラマーが期待している結果ではありません。

10 進数の中間の精度を決定するときは、次の 2 つのステップを経て 行われます。

  1. 結果の、希望の精度あるいは「自然の」精度が計算されます。
  2. 自然の精度が 63 桁より大きい場合、精度は 63 桁に収まるように調整されます。 普通、この調整は、最初に小数点以下の桁数を減らし、次に必要に応じて 中間の合計桁数を減らす、という手順で行われます。

この作業はデフォルトのもので、モジュール全体 (制御仕様書キーワード の EXPROPTS(*MAXDIGITS) を使用) について指定することも、あるいは 単一の自由形式の式 (命令コード拡張 M を使用) について指定することもできます。