サービス・エントリー・ポイント機能は、ILE RPG、COBOL、CL、さらに C または C++ で作成された ビジネス・ロジックを起動するアプリケーションを簡単にデバッグできるよう設計されています。 サービス・エントリー・ポイントは、リモート・システム・エクスプローラーから直接設定できる特殊な エントリー・ブレークポイントです。これが起動されるのは、デバッグ中ではないジョブ内で、 指定されたプロシージャーの先頭行が実行された時です。サービス・エントリー・ポイントを使用すると、 そのポイントでユーザーがジョブの制御を取得することができます。新規デバッグ・セッションが開始すると、 実行がその位置で停止されます。
Web アプリケーションのデバッグを支援することがサービス・エントリー・ポイントの本来の 設計目的ですが、この機能は、ジョブ名が事前に分かっていない環境でアプリケーションを デバッグする場合に使用しても便利です。以下に、シナリオ例を幾つか示します。
サービス・エントリー・ポイントが起動され、アプリケーションを実行中のジョブが現在はデバッグ中でない場合、 デバッグ・セッションを起動できるメッセージがオープンします。 そのメッセージ中で「はい」を選択すると、「デバッグ」パースペクティブに、 そのプログラム用のデバッグ・セッションが立ち上がります。「いいえ」を選択すると、 プログラムをデバッグせずに再開することになります。サービス・エントリー・ポイントに到達した時点ですぐには デバッグ・セッションを開始するプロンプトを表示されたくない場合、プロンプト・ダイアログでチェック・ボックスを 選択するか、または、デバッグ設定を使用してください。デバッグの設定について詳しくは、 下記の関連トピックを参照してください。
デバッグ・セッション中に、デバッガー・ユーザー・インターフェースを介して、 プログラム内の特定の行にサービス・エントリー・ポイントを設定することもできます。これを行うには、 下記の関連トピックに説明されているように、対象のプログラムがデバッグ中であることが必要です。
サービス・エントリー・ポイントを使用した作業を行う際には、「iSeries サービス・エントリー・ポイント」ビューでの サービス・エントリー・ポイントの削除のパフォーマンスの考慮事項に説明されているように、 パフォーマンスに関する考慮が必要です。
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