出力プロシージャーの作成

ソートされたレコードをソート・ファイルから追加の処理を行わずに別のファイルに転送する場合は、SORT...GIVING を使用します。 SORT...GIVING ファイル名 を使用した場合、そのファイルをオープンし、レコードを戻し、そのレコードを書き込み、 そのファイルをクローズするための出力プロシージャーが ILE COBOL コンパイラーによって生成されます。 SORT ステートメントの実行時には、GIVING 句で指定したファイルがオープンされていてはなりません。

ソートされたレコードの選択、編集、または他の変更を行ってから、 そのレコードをソート作業ファイルから別のファイル中に書き出したい場合は、SORT ステートメントの OUTPUT PROCEDURE 句を使用してください。

出力プロシージャーでは、RETURN ステートメントを使用して、 ソート済みの各レコードをその出力プロシージャーで使用できるようにしなければなりません。 出力プロシージャーには、RETURN ステートメントによって、使用可能なレコードを一度に 1 つずつ処理するのに必要なステートメントを入れることができます。

RETURN の代わりに RETURN INTO を使用すれば、WORKING-STORAGE セクションまたは出力域にレコードを戻して処理することができます。 AT END 句を RETURN ステートメントとともに使うこともできます。 AT END 句の中の命令ステートメントは、すべてのレコードがソート・ファイルから戻された後で実行されます。

各出力プロシージャーには少なくとも 1 つの RETURN ステートメントまたは RETURN INTO ステートメントが入っていなければなりません。 また、各出力プロシージャーは、セクションまたは段落のどちらかでなければなりません。