浮動小数点計算のエラー処理

i5/OS に用意されている一群の計算属性 (CA) MI 命令は、 浮動小数点演算に関する情報を検索したり、浮動小数点演算の方法を変更したりするためのものです。 たとえば、SETCA (計算属性の設定) MI 命令は、 特定の浮動小数点例外が起きないようにし、さらに丸めを行うかどうかについても指定します。 デフォルトでは、浮動小数点演算結果は必ず 丸められ、 無効オペランド以外のすべての例外を通知します。

浮動小数点数に関して、発生しないようになっている例外は次のとおりです。

  1. オーバーフロー
  2. アンダーフロー
  3. ゼロ除算
  4. 不正確な結果
  5. 無効オペランド

ON SIZE ERROR 句の処理については、ILE COBOL では最初の 3 つが通知される必要があります。

ILE COBOL でも、小数点以下のうち最も近い桁への丸めが必要であるため、CA MI 命令を使用して丸めを行わないようにした場合、残りの数字が落とされて、不正確な結果になってしまいます。