ILE COBOL 解説書
SAME RECORD AREA 文節は、複数のファイルが現行論理レコードの
処理に同じ主記憶域を使用することを指定します。
すべてのファイルを同時にオープンできます。
- 注:
- SAME RECORD AREA 文節は、主記憶域を効率的に使うことを意図しています。
しかし、i5/OS
仮想記憶アーキテクチャーではこの文節は不要になっており、この文節はパフォーマンスのためというより互換性を保つためにサポートされています。
実際には、SAME RECORD AREA
文節を使用すると、パフォーマンスが低下してプログラム・サイズが大きくなります。
SAME RECORD AREA 文節 - 形式
>>-SAME--RECORD--+------+--+-----+--ファイル名-3---------------->
'-AREA-' '-FOR-'
.--------------.
V |
>----ファイル名-4-+--------------------------------------------><
共用記憶域にある論理レコードは、次の両方であると見なされます。
- SAME RECORD AREA
文節を使用してオープンされている各出力ファイルの論理レコード
- SAME RECORD AREA
文節を使用して最も新しく読み取られた出力ファイルの論理レコード
SAME RECORD AREA
文節によって、明示的なデータ操作をせずにあるファイルから別のファイルへデータを移動できます。
これは指定されるファイルの入出力レコード域が同一であり、すべてがユーザーに使用できるからです。
1 つのプログラム内に複数の SAME RECORD AREA 文節を書くことができます。
ただし、以下の事柄を考慮する必要があります。
- 特定のファイル名を複数の SAME RECORD AREA 文節の中で指定してはなりません。
- SAME RECORD AREA 文節の中に SAME AREA
文節のファイル名が複数ある場合は、その SAME AREA
文節のファイル名のすべてが、SAME RECORD AREA 文節の中にもなければなりません。
ただし、その SAME AREA 文節に記入されていないファイル名を、その SAME RECORD
AREA 文節の中に追加できます。
- 複数のファイルに SAME RECORD AREA
が指定されていると、それらのファイルのレコード記述記入項目またはファイル記述記入項目には
GLOBAL 文節を入れてはなりません。
- SAME RECORD AREA 文節は、EXTERNAL ファイルと一緒には使えません。
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