USAGE DISPLAY をコーディングする場合、または USAGE 文節を省略した場合、 ストレージの各位置 (すなわち各バイト) ごとに 1 つの 10 進数数字が入れられます。 これは出力の印刷や表示に使用する形式に対応しており、 その項目が表示可能な形式で保管されることを意味します。
外部 10 進数項目は、主としてプログラムとファイル、端末、およびプリンターの間での数値のやり取りを目的にしています。 しかし、それはプログラムの算術処理のオペランドおよび受け取り側としても使用でき、 そのようなプログラミングを行う際にしばしば便利なものとなります。
プログラムの行う演算が膨大な量であり、効率が優先される場合は、 その演算で使用するデータ項目に対して、ILE COBOL の計算数値データ・タイプのうちのいずれかを使用するとよいでしょう。
コンピューターが表示可能数値を算術演算で使用するためには、その前にコンピューターは、 その数値の内部 表記に自動的に変換する必要があります。 したがって、多くの場合、データ項目を DISPLAY 項目ではなく、 始めから計算項目として定義しておくほうが効率がよくなります。 たとえば、
05 COUNT-X PIC S9V9(5) USAGE COMP VALUE 3.14159.
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