文字データ、図形データおよび UCS-2 データの間の変換

注:
図形 CCSID が無視されている (CCSID(*GRAPH:*IGNORE) が制御仕様書に 指定されたか、CCSID(*GRAPH) がまったく指定されていなかった) 場合、図形データ には CCSID がないと見なされて、図形データと UCS-2 データの間の変換はサポート されません。

文字データ、図形データ、および UCS-2 データの CCSID (コード化文字セット ID) は それぞれ異なっていてかまいません。これらのデータ・タイプ間の変換はデータの CCSID によって行われます。

データの CCSID

文字データの CCSID は、文字データと UCS-2 データの間、または文字データ と図形データの間 (ただし、図形 CCSID が無視されていない場合) の変換を行う ときにしか考慮に入れられません。

文字データと図形データの間で変換をするとき、文字データ の CCSID は、ジョブ CCSID に関連した図形 CCSID であると想定されます。

文字データと UCS-2 データの間で変換をするとき、文字データ の CCSID は、ジョブ CCSID に関連した混合バイト CCSID であると想定されます。

UCS-2 データの CCSID のデフォルト値は 13488 です。このデフォルト値は、制御仕様書 の CCSID(*UCS2) キーワードを使用して変更できます。 プログラム記述 UCS-2 フィールドの CCSID は、定義仕様書の CCSID キーワードを 使用して指定できます。 外部記述 UCS-2 フィールドの CCSID は外部ファイルからとられます。

注:
UCS-2 フィールドは、DDS 内にデータ・タイプ G と 13488 の CCSID を指定して定義されます。

図形データの CCSID のデフォルト値は、制御仕様書の CCSID(*GRAPH) キーワードに指定された 値です。 プログラム記述図形フィールドの CCSID は、定義仕様書の CCSID キーワードを 使用して指定できます。外部記述図形フィールド の CCSID は外部ファイルからとられます。

変換

文字データ、図形データ、および UCS-2 データの間の 変換は、MOVE 命令および MOVEL 命令と、%CHAR、%GRAPH、および %UCS2 組み込み関数 を使用してサポートされます。

さらに、図形データと UCS-2 データは、変換命令と組み込み関数 を使用し、また、プロトタイプ・パラメーターを渡すときには EVAL も使用 して、1 つの CCSID から別の CCSID に変換できます。

これらを使用しない場合、UCS-2 フィールド、文字フィールドと図形 フィールド、および CCSID が異なっている UCS-2 フィールドまたは図形フィールド を、同じ命令または組み込み関数内で混合することはできません。

文字フィールドと 2 バイト図形フィールドの間の 変換の内容は、シフトアウトおよびシフトイン・ブラケットを追加または 除去することと、場合によっては図形データ上の CCSID 変換を実行することです。