ILE COBOL 解説書

形式 1 - 指標名、ID の初期設定

形式 1 の SET ステートメントが実行されると、受け入れフィールドの現行値が送り出しフィールドの値によって置き換えられます (変換を伴います)。

SET ステートメント - 形式 1
 
        .--------------.
        V              |
>>-SET----+-指標名-1-+-+--TO--+-指標名-2-+---------------------><
          '-ID-1-----'        +-ID-2-----+
                              '-整数-1---'
 
 
指標名-1、ID-1
受け入れフィールド。

指標データ項目または基本数字整数項目のいずれかでなければなりません。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

ID-1 は、浮動小数点データ項目にすることができません。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

指標名-2
送り出しフィールド。

SET ステートメント実行前の指標名-2 の値は、それに関連するテーブルのオカレンス番号と一致していなければなりません。

ID-2
送り出しフィールド。

指標データ項目または基本数字整数項目のいずれかでなければなりません。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

ID-2 は、浮動小数点データ項目にすることができません。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

整数-1
送り出しフィールド。

正の整数でなければなりません。

形式 1 の SET ステートメントの実行方法は、次のように受け入れフィールドのタイプによって異なります。

表 32 に、形式 1 の SET ステートメントでの送り出しフィールドと受け入れフィールドの有効な組み合わせを示します。

表 32. 形式 1 の SET ステートメントに関する送り出しフィールドおよび受け入れフィールド

送り出しフィールド 受け入れフィールド
指標名 指標データ項目 整数データ項目
指標名 有効 有効 有効
指標データ項目 有効* 有効* -
整数データ項目 有効 - -
整数リテラル 有効 - -
* 変換は行われません。

受け入れフィールドは、それらが指定された順序で左から右に処理されます。 ID の受け入れフィールドに関連する添え字付けまたは指標付けは、 フィールドが処理される直前に評価されます。

送り出しフィールドに使用される値は、SET ステートメントの実行開始時の値です。

SEARCH または PERFORM ステートメントの実行後には、指標名の値が未定義 になることがあります。このため、他のテーブル処理操作が試みられる前 に、形式 1 の SET ステートメントによってそのような指標名を再び初期設定 しなければなりません。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

指標名-2 が OCCURS DEPENDING ON 文節を含む従属項目を持つテーブルを参照する場合、 指標名-1 は未定義の値を受け取る可能性があります。 詳細は 付録 H, 複合 OCCURS DEPENDING ONを参照してください。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+


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