外部記述 WORKSTN ファイルの使用

RPG WORKSTN ファイルには、外部記述表示装置ファイルまたは ICF 装置ファイル を使用することができます。これにはファイル情報、および書き出される レコードのフィールドの記述が入っています。 最も一般に使用される 外部記述 WORKSTN ファイルは表示装置ファイルです。 (表示装置ファイルを記述し作成する方法の説明については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenteriSeries Information Center の中の『データベース』カテゴリーの『DB2 Universal Database for AS/400』の節を参照してください。)

フィールド記述 (フィールド名、属性など) のほかに、次のことを行うため に表示装置ファイルの DDS が使用されます。

表示装置レコード様式は次の 3 種類のフィールドで構成されます。

WORKSTN ファイルの DDS にキーワード INDARA を指定した場合には、 RPG プログラムは標識を入出力バッファーではなく、独立標識域内の WORKSTN ファイルに渡します。

外部記述表示装置ファイルの詳細な説明、および有効な DDS キーワードのリストについては、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenteriSeries Information Center の中の 『データベース』カテゴリーの『DB2 Universal Database for AS/400』の節を参照してください。

図 186 に、表示装置ファイルの DDS の例が示して あります。

図 186. 表示装置ファイルのデータ記述仕様書の例
*.. 1 ...+... 2 ...+... 3 ...+... 4 ...+... 5 ...+... 6 ...+... 7 ..*
AAN01N02N03T.Name++++++RLen++TDpBLinPosFunctions++++++++++++++++++++*
A** 品目マスター照会
A                                      REF(DSTREF)  1 
A          R PROMPT                    TEXT('Item Prompt Format')
A  73N61                               OVERLAY  2 
A                                      CA03(98 'End of Program')  3 
A                                  1  2'Item Inquiry'
A                                  3  2'Item Number'
A            ITEM      R        I  3 15PUTRETAIN  4 
A  61                                  ERRMSG('Invalid Item Number' 61) 5 
A          R RESPONSE                  TEXT('Response Format')
A                                      OVERLAY  2 
A                                      LOCK  6 
A                                  5  2'Description'
A            DESCRP    R           5 15
A                                  5 37'Price'
A            PRICE     R           5 44
A                                  7  2'Warehouse Location'  7 
A            WHSLOC    R           7 22
A                                  9  2'On Hand'
A            ONHAND    R           9 10
A                                  9 19'Allocated'  8 
A            ALLOC     R           9 30
A                                  9 40'Available'
A            AVAIL     R           9 51
A*

この表示装置ファイルは、2 つのレコード様式 PROMPT および RESPONSE で構 成されています。

 1 
このファイルのフィールドの属性は、DSTREF フィールド参照ファイルに 定義してあります。
 2 
OVERLAY キーワードを使用して、両方のレコード様式が同じ画面で使用で きるようにします。
 3 
機能キー 3 を標識 98 と関連付けてありますが、この標識は プログラマーがプログラムを終了させるために使用します。
 4 
PUTRETAIN キーワードによって、ITEM フィールドに入力された値を表示装 置に保存することができます。 さらに、ITEM フィールドは 38 桁目の I で入力フィールドとして定義され ます。 ITEM は、これらのレコード様式の中では唯一の入力フィールドです。 レコード中の他のフィールドはすべて、それぞれの 38 桁目がブランクになっ ているので、出力フィールドです。
 5 
ERRMSG キーワードは、このレコード様式を使用するプログラム で標識 61 がオンに設定された場合に表示されるエラー・メッセージを指定します。
 6 
LOCK キーワードによって、RESPONSE レコード様式が最初に表示された時 に、ワークステーション・ユーザーはキーボードを使用できなくなります。
 7 
'Description' (品名)、'Price' (価格)、'Warehouse Location' (倉庫内棚番) などの固定情報は、プログラムで書き出されるフィールドを記述しています。
 8 
行および桁を記入することによって、フィールドまたは固定情報が 画面に書き出される場所を示します。