障害の後にシステムを再始動すると、コミットメント制御下のファイルは、 最後のコミットメント境界での状況に自動的に復元されます。 コミットメント制御の詳細については コミットメント制御の使用を参照してください。
コミットメント制御は、活動化グループ・レベルおよびジョブ・レベルの 2 つのレベルに範囲を限定できます。 詳細については、「ILE 概念」の『コミットメント制御範囲指定』を参照してください。
ジョブまたは活動化グループが (ユーザー・エラーまたはシステム・エラーが原因で) 異常終了すると、コミットメント制御下のファイルは、 ジョブの終了や活動化グループの終了の処理の一部として、最後のコミットメント境界でのそのファイルの状況に復元されます。 コミットメント制御境界は、プログラムで選択したコミットメント制御の有効範囲に基づいて決まります。
コミットメント制御下のファイルはシステムや処理の失敗後にロールバックされるので、 この機能を使用して再始動に役立てることができます。 ジョブを再始動する必要が生じた場合に役立つ可能性のあるデータを保管するためのレコードを別個に作成することができます。 この再始動データには、合計、カウンター、レコード・キー値、相対キー値、 またアプリケーションからのその他の関連処理情報などの項目を入れることができます。
コミットメント制御下のファイルに上記の再始動データを保持しておくなら、COMMIT ステートメントを出した時点で、 この再始動データもデータベースに永続的に保管されます。 ジョブや処理の失敗後に ROLLBACK が行われたなら、 エラーより前に正常に行われた処理の範囲でレコードを検索できます。 上記の方式はプログラミング技法の一提案に過ぎず、 常に適切というものではなく、アプリケーションに応じて異なることに注意してください。
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