ILE COBOL には、プログラムの実行中に起こり得るエラー状態を予期したり訂正したりするために役立つ特殊なエレメントが含まれています。 コードが完全な場合でも、プログラムで使用するシステム機能でエラーが起こることがあります。
それらを処理するためのコードをプログラムに挿入することによって、起こり得るエラー条件を予期できます。 プログラムにエラー処理コードがない場合、 予期しなかった方法でそのプログラムが実行されてしまい、 データ・ファイルが破壊されたり、誤った出力が作成されたりすることがあります。 エラー処理コードがないと、問題があることに気付かない場合さえあります。
エラー処理コードによって取られるアクションには、状態の処理と継続、 メッセージの発行、またはプログラムの停止の試行などが含まれます。 最低でも、エラー状態を識別するためのエラー・メッセージをコーディングすることをお勧めします。
ILE COBOL プログラムを実行する際に、重大エラーが起こることがあります。 エラー発生時に活動状態だった ILE COBOL 文節または句によって、ILE COBOL の特定の文節または句が実行されます。
この章では、次の処理を行う方法について説明します。
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