ILE COBOL 解説書
- TALLYING 句および REPLACING 句の両方が指定されている場合には、INSPECT
ステートメントは、INSPECT TALLYING ステートメントが指定されていて、 その直後に
INSPECT REPLACING ステートメントが指定されているかのように実行されます。
- 最初の被比較項目は、検査される項目の左端から連続した文字について同じ桁数分だけ比較されます。
両方の各文字が等しい場合に限り、被比較項目は検査文字と一致します。
- 最初の項目が一致しない場合には、比較は後続の被比較数項目について次々と行われ、
一致するものが見つかるか、すべての被比較数項目に対する比較が完了するまで繰り返されます。
- 一致するものが見つかった場合には、TALLYING/REPLACING
句の記述に従ってカウントまたは置き換えが行われます。
検査される項目において、右端の一致する文字の後に続く最初の文字は、
左端の文字桁であるものと見なされます。 その後で比較規則の 2 および 3
で説明した処理が繰り返されます。
- 一致するものが見つからない場合には、
検査される左端の文字に続く項目中の最初の文字が、ここでは左端の文字であると見なされます。
その後で比較規則の 2 および 3 で説明した処理が繰り返されます。
- CHARACTERS 句が指定されている場合には、暗黙の 1 文字の項目が規則 2 および
3 で説明した処理で使用されます。
暗黙のうちに指定された文字は、検査される項目の文字と常に一致するものと見なされます。
- 比較規則 1 〜 6 で取られる処理 (比較サイクルとして定義されます)
は、
検査される項目中の右端の文字が一致するか、または左端の文字桁と見なされるまで繰り返されます。
その後で検査が終了します。
BEFORE および AFTER 句 (すべての形式)で説明されているように、BEFORE 句または AFTER
句が指定されていると前述の規則は変更されます。
INSPECT ステートメントの実行結果の例を 図 15 に示します。
図 15. INSPECT ステートメントの実行結果例

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