ILE COBOL 解説書

データの流れ

STRING ステートメントが実行されると、データが送り出しフィールドから受け入れフィールドに移動されます。 送り出しフィールドが処理される順序は、それらが指定されている順序です。 次の規則が適用されます。

添え字付け、参照変更、可変長の計算、または関数の評価は、STRING ステートメントの処理の開始時に 1 回だけ実行されます。 このため、ID-3 または ID-4 が、STRING ステートメント内で添え字、参照修飾子、または関数引数として使用されるか、 または STRING ステートメントの任意の ID の長さまたは位置に影響する場合、 これらの値は STRING ステートメントの始まりにおいて判別され、STRING ステートメントの結果には影響されません

ID-1 または ID-2 が ID-3 または ID-4 と同じ記憶域を占有している場合、 または ID-3 と ID-4 が同じ記憶域を占有している場合には、STRING ステートメントの実行の結果は未定義です。

STRING ステートメントの実行が完了すると、受け入れフィールドのうち、データが転送された部分だけが変更されます。 受け入れフィールドの残りの部分には、この STRING ステートメントの実行前に入っていたデータがそのまま残っています。

次の STRING ステートメントが実行された場合、得られる結果は 図 23 に示されているようになります。

STRING ID-1 ID-2 DELIMITED BY ID-3
       ID-4 ID-5 DELIMITED BY SIZE
  INTO ID-7 WITH POINTER ID-8
END-STRING

図 23. STRING ステートメントの実行結果

REQTEXT


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]