ILE COBOL 解説書


SIGN 文節

SIGN 文節は、数字記入項目のための、演算符号の表現の位置とモードを指定します。

SIGN 文節 - 形式
 
>>-+--------------+--+-LEADING--+------------------------------->
   '-SIGN--+----+-'  '-TRAILING-'
           '-IS-'
 
>--+-------------------------+---------------------------------><
   '-SEPARATE--+-----------+-'
               '-CHARACTER-'
 
 

SIGN 文節は、符号付き数字データ記述記入項目 (すなわち、PICTURE 文字ストリングに S が含まれている記入項目)、またはその種の基本記入項目を少なくとも 1 つ含んでいるグループ項目に対してだけ指定できます。 USAGE IS DISPLAY を明示的にまたは暗黙のうちに指定する必要があります。

SIGN 文節が必要であるのは、演算符号の性質や位置を明示的に記述する必要がある場合だけです。

SIGN 文節 (指定するならば) は、演算符号が適用される数字データ記述記入項目、または演算符号が適用されるグループに従属するそれぞれの符号付き数字データ記述記入項目に関して、演算符号の位置と表示モードを定義します。

SIGN 文節が指定されるグループ項目に従属する、グループ記入項目または基本記入項目のいずれかに SIGN 文節を指定した場合、従属記入項目の SIGN 文節は、従属記入項目に優先します。

FD 記入項目に CODE-SET 文節を指定した場合、そのファイル記述記入項目に関連する符号付き数字データ記述記入項目は、SIGN IS SEPARATE 文節で記述しなければなりません。

記号 S を含む PICTURE 文字ストリングを持つ数字データ記述記入項目はどれも、符号付き数字データ記述記入項目です。 そのような記入項目に対して SIGN 文節も指定されており、しかも計算や比較の際に変換が必要であれば、変換は自動的に行われます。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

SIGN 文節は、外部浮動小数点項目の文書として扱われます。 内部浮動小数点項目では、SIGN 文節は無効です。

SIGN 文節は、FORMAT 文節が指定されている場合には指定できません。

TYPE 文節は SIGN 文節と同じデータ記述記入項目に指定することはできません。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]