ILE COBOL 解説書

FOR REMOVAL 句

順次マルチボリューム・ファイルの場合、REEL 句または UNIT 句に FOR REMOVAL 句を追加すると、現行のボリュームが巻き戻されてアンロードされます。 システムにはその後、ボリュームがこの実行単位から論理的に取り外されたことが通知されます。 ただし、このボリュームは、ファイルを REEL 句または UNIT 句なしの CLOSE ステートメントでクローズした後に再オープンすれば、再びアドレッシングできるようになります。

入力のためにオープンされた順次単一ボリューム・ファイルの場合、FOR REMOVAL 句を使用するかどうかはオプショナルです。 これらの句は構文チェックされるだけで、実行時にはどのような機能も行いません。

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順次マルチボリューム・ファイルの場合は、CLOSE ステートメントに REEL 句または UNIT 句が指定されていると、 たとえ FOR REMOVAL 句が含まれていなくても、システムは常にそのボリュームを巻き戻してアンロードします。

ファイルは、実行単位の終了まできたとき、またはプログラムが取り消されたとき、REEL 句または UNIT 句なしの CLOSE ステートメントが処理される前に暗黙的にクローズされます。 この状況が発生した場合、現行のボリュームは、 ファイルのシステム記述内にある ENDOPT キーワードに定義されているように位置付けされたまま残されます。 このキーワード (LEAVE、REWIND、または UNLOAD の値を取ることができる) は、ファイル記述が CRTTAPF コマンドによって作成されるときに設定されます。 ENDOPT キーワードは、CHGTAPF コマンドを使用して変更するか、または OVRTAPF コマンドを使用して指定変更できます。

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