フィールド標識
フィールド標識は、入力仕様書の 69 から 70 桁目、71 から 72 桁目、または 73 から 74
桁目の記入項目によって定義されます。
有効なフィールド標識は次のとおりです。
- 01 から 99
- H1 から H9
- U1 から U8
- RT
フィールド標識を使用して、指定のフィールドまたは配列要素が正、負、ゼロ
、またはブランクであるかどうかを判別することができます。 69 から 72 桁目が有効
なのは数値フィールドの場合だけです。73 から 74 桁目が有効なのは、数値フィール
ドまたは文字フィールドの場合です。 69 から 70 桁目に指定された標識は、数値入力フィールドがゼロより大きい時にオン
に設定されます。71 から 72 桁目に指定された標識は、数値入力フィールドがゼロ
より小さい時にオンに設定されます。また、73 から 74 桁目に指定された標識は、
数値フィールドがゼロの時または文字フィールドがブランクの時にオンに設定
されます。 フィールド標識を使用して、演算または出力命令の条件付けをすることができます。
フィールドまたは配列要素のデータがレコードから抜き出され、その入力レコ
ードにフィールド標識が表す条件があった場合には、そのフィールド標識がオ
ンに設定されます。 このフィールド標識は、同じタイプの別のレコードが読み
取られ、その入力レコードにこの標識が表す条件が存在しなくなるまで、ある
いは演算の結果としてその標識がオフに設定されるまで、オンのままです。
停止標識 (H1 から H9) をフィールド標識として使用し、フィールドまたは配列要
素がプログラムに読み込まれた時にそれらのエラー条件を検査することができます。
フィールド標識の割り当てに関する規則
フィールド標識を割り当ている場合には、以下の点に留意してください。
- プラス、マイナス、ゼロ、またはブランクの標識は、プログラムの始めでは
オフに設定されています。 これらは、読み取られたばかりのレコード上のテス
トされているフィールドが条件 (プラス、マイナス、ゼロ、またはブランク) を
満たすまでオンに設定されません。
- 配列全体または先読みフィールドでフィールド標識を使用することはできま
せん。 ただし、項目は配列要素として作成されます。
フィールド標識は、ALWNULL(*USRCTL) が使用される
場合にのみ、ヌル値可能フィールドに使用することができます。
-
数値入力フィールドには、2 つまたは 3 つのフィールド標識を割り当てるこ
とができます。 ただし、そのフィールドのテストの結果について信号を送ってきた標識だけがオ
ンに設定され、その他の標識はオフに設定されます。
- 異なるレコード・タイプのフィールドに同じフィールド標識を割り当てた場
合に、その標識の状態 (オンまたはオフ) は、常に最後に選択されたレコード・
タイプのフィールドの状態に基づいています。
- 異なるレコード・タイプのフィールドに異なるフィールド標識を割り当てた
場合には、そのタイプの別のレコードが読み取られるまで、フィールド標識はオ
ンのままです。
同様に、1 つのレコード・タイプの中で複数のフィールドに割り
当てられたフィールド標識は、常に最後に定義されたフィールドの状況を反映し
ます。
- 同じフィールド標識を、別の入力仕様書のフィールド標識、結果の標識、レコ
ード識別標識、またはフィールドとレコードの関連標識として指定することがで
きます。 診断メッセージは出されませんが、とくに突き合わせフィールドまたはレベル制御が
関連している場合には、このような標識の使用は間違った結果の原因となる可能
性があります。
- 3 つの位置すべてに同じ標識を指定すると、該当するフィールドを含むレコ
ードが選択された時に、この標識は常にオンに設定されます。
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