XML 出力の拡張

XML 形式で表現しようとしている情報が DATA DIVISION 内のグループ項目にすでに存在しているのに、1 つ以上の要因のために、XML 文書の作成にその項目を直接使用することができない場合があります。

例を以下に示します。

以上のような状態を処理するには、さまざまな方法があります。考えられる 1 つの手法は、適切な特性を持つ新規のデータ項目を定義し、 必要なデータをこの新規のデータ項目の該当するフィールドに移動することです。 ただし、このアプローチは少し面倒で、オリジナルのデータ項目と新規のデータ項目が常に同期しているように注意深く保守する必要があります。

それよりももう少し利点のある代替方法として、オリジナルのグループ・データ項目を再定義し、その再定義から XML 出力を生成する方法があります。そのためには、オリジナルのデータ記述セットを出発点にして、以下の変更を行います。

これらの変更を行う最も安全な方法は、1 つ以上の REPLACE コンパイラー指示ステートメントを伴うオリジナルの宣言をもう 1 つコピーして、それを使用することです。

例: XML 出力の拡張

XML 文書の作成時に、エレメント名または要素の値の一部にハイフンが含まれていることが分かったため、要素の値に含まれているハイフンは変換せずに、エレメント名のハイフンを下線に変更したい場合もあります。以下で言及している例は、そのための方法を示しています。

例: エレメント名に含まれるハイフンを下線に変換する

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『XML GENERATE の操作』(「ILE COBOL 言語解説書」)