レコード様式の無視

外部記述ファイルのレコード様式がプログラムで使用されない場合には、IGNORE キーワードを使用して、 レコード様式がファイル中に存在していないかのようにプログラムを実行させることができます。 論理ファイルの場合には、これは、その様式と関連したすべてのデータが プログラムに対してアクセス困難であることを意味します。図 153 に示されているとおり、 外部記述ファイルのファイル仕様書に IGNORE キーワードを使用してください。

ファイルは複数のレコード様式をもっていなければなりませんが、そのすべてを無視することはできません。 少なくとも 1 つのレコード様式は残っていなければなりません。この要件を除けば、1 ファイルについて レコード様式はいくつでも無視できます。

レコード様式が無視されると、その様式は別のキーワード (SFILE、RENAME、または INCLUDE) または 別の IGNORE に指定することはできません。

無視されたレコード様式名は相互参照表に印刷されますが、 無視されたものとしてフラグが付けられます。

外部記述ファイルのレコード様式が無視されることを指示するためには、 ファイル仕様書のキーワード・フィールドにキーワードとパラメーター IGNORE(レコード様式名) を指定してください。

代わりの方法として、INCLUDE キーワードを使用して、 プログラムで使用されるレコード様式名だけを組み込むことができます。 ファイルに含まれている他のすべてのレコード様式は除外されます。

図 153. 外部記述ファイル中のレコード様式に対する IGNORE キーワード
*.. 1 ...+... 2 ...+... 3 ...+... 4 ...+... 5 ...+... 6 ...+... 7 ...+... *
FFilename++IPEASFRlen+LKlen+AIDevice+.Keywords+++++++++++++++++++++++++++++
 *
 *  ファイル ITMMSTL は、次のレコード様式を含んでいると想定します
 *  (EMPLNO、NAME、ADDR、TEL、WAGE)。EMPLNO および NAME レコードだけが
 *  存在するかのようにプログラムを実行させるには、以下の 2 つの方式の
 *  いずれかを使用することができます。
 *
FITMMSTL   UF   E           K DISK    IGNORE(ADDR:TEL:WAGE)
 *
 *  あるいは :
 *
FITMMSTL   UF   E           K DISK    INCLUDE(EMPLNO:NAME)
 *