ILE COBOL 解説書

データのクラスおよびカテゴリー

ポインター、プロシージャー・ポインター、および指標データ項目を除き、COBOL プログラムで使用するほとんどのデータは、クラスとカテゴリーに分けることができます。

プログラム内の各基本項目は、すべて 1 つのカテゴリーと 1 つのクラスに属しています。 すべてのグループ項目は、その下の基本項目が別のクラスとカテゴリーに属していても、英数字クラスに属します。 表 9 に、データのクラスとカテゴリーと の関係を示します。

ある 1 つの項目のデータ・カテゴリーは、PICTURE 文字ストリング、BLANK WHEN ZERO 属性、および USAGE 属性によって決定されます。 詳細は データ・カテゴリーと PICTURE の規則を参照してください。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

項目のデータ・カテゴリーは、その項目用の FORMAT 文節から判別することもできます。 FORMAT 文節は、カテゴリーの日付、時刻、およびタイム・スタンプの項目を定義します。

表示画面の形式に関連する標識の値および外部記述のプリンター・ファイルを修正したり渡したりするための IBM 拡張として、ブール・データ・タイプが用意されています。 ブール値の 0 は標識がオフの状況で、ブール値の 1 は標識がオンの状況です。

ブール・リテラルには単一の 0 または 1 が入 り、引用符で囲まれ、しかもその直前に識別用の B が付きます。 ブール・リテラルは、B"0" あるいは B"1" のいずれかとして定義されます。

ブール文字は 1 バイトを占めます。

表意定数 ZERO がブール・データ項目またはブール・リテラルと関連付けられると、それはブール・リテラル B"0" を表します。

予約語 ALL はブール・リテラルに有効です。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

関連情報

組み込み関数であるデータ項目はすべて基本項目であり、英数字、数字、DBCS、国別、ブール、日付、時刻、またはタイム・スタンプのカテゴリーに属し、それに対応するクラスに属します。 各組み込み関数のカテゴリーは、その関数の定義によって判別されます。

データのクラスおよびカテゴリー


表 9. データのクラスおよびカテゴリー

項目のレベル クラス カテゴリー
基本 英字 英字
数字 数字
内部浮動小数点1
外部浮動小数点1
英数字 数字編集
英数字編集
英数字
日時1 日付1
時刻1
タイム・スタンプ1
ブール1 ブール1
DBCS1 DBCS1
DBCS 編集1
国別1 国別1
グループ 英数字 英字数字
内部浮動小数点1
外部浮動小数点1
数字編集
日付1
時刻1
タイム・スタンプ1
英数字編集
英数字
ブール1
DBCS1
DBCS 編集1
国別1
注:
1 IBM 拡張


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