ファイルのロックおよび解放

オペレーティング・システムでは、ジョブ・ステップで使用されるファイルをロック状態 (排他、読み取り可排他、更新共用、更新不可共用、または読み取り共用) にすることができます。 ファイルをロック状態にする場合には、オブジェクトの割り振り (ALCOBJ) コマンドを使用します。

デフォルトでは、ILE COBOL プログラムがファイルをオープンする際、 オペレーティング・システムはデータベース・ファイルを次のロック状態にします。

OPEN タイプ ロック状態
INPUT 読み取り共用
I-O 更新共用
EXTEND 更新共用
OUTPUT 更新共用

読み取り共用ロック状態の場合、他のユーザーは、読み取り共用、更新共用、更新不可共用、 または読み取り可排他ロック状態でファイルをオープンできますが、ファイルの排他使用は指定できません。 更新共用ロック状態の場合、他のユーザーは、読み取り共用または更新共用ロック状態でファイルをオープンできます。

オペレーティング・システムは、装置ファイルを読み取り共用ロック状態にし、 装置を読み取り可排他ロック状態にします。 他のユーザーはファイルをオープンできますが、同じ装置を使用することはできません。

注:
ILE COBOL プログラムが OUTPUT 用に物理ファイルをオープンすると、そのファイルは、 メンバーをクリアするのに必要な時間だけ排他ロックの対象になります。

リソースの割り振りおよびロック状態の詳細については、Web サイト http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter にある iSeries Information Center の 「データベースおよびファイル・システム」カテゴリーを参照してください。