ILE COBOL 解説書


SPECIAL-NAMES 段落

SPECIAL-NAMES 段落では、以下を行います。

SPECIAL-NAMES 段落 - 形式
 
>>-SPECIAL-NAMES.----------------------------------------------->
 
   .--------------------------------------------------.
   V                                                  |
>----+----------------------------------------------+-+--------->
     +-環境名-1--+----+--簡略名-1-------------------+
     |           '-IS-'                             |
     '-環境名-2--+-+----+--簡略名-2--+----------+-+-'
                 | '-IS-'            '-| 条件 |-' |
                 '-| 条件 |-----------------------'
 
   .-------------------.  .----------------.
   V                   |  V                |
>----+---------------+-+----+------------+-+-------------------->
     '-ALPHABET 文節-'      '-CLASS 文節-'
 
>--+--------------+--+----------------------+------------------->
   '-CONSOLE 文節-'  |                 (1)  |
                     '-CRT STATUS 文節------'
 
   .-----------------------------.
   V                             |
>----+-------------------------+-+--+------------------+-------->
     |                    (2)  |    |             (1)  |
     '-CURRENCY SIGN 文節------'    '-CURSOR 文節------'
 
                           .----------------------------.
                           V                            |
>--+--------------------+----+------------------------+-+------->
   '-DECIMAL-POINT 文節-'    |                   (1)  |
                             '-LINKAGE TYPE 文節------'
 
   .----------------------.  .----------------------.
   V                      |  V                      |
>----+------------------+-+----+------------------+-+----------->
     |             (1)  |      |             (1)  |
     '-FORMAT 文節------'      '-LOCALE 文節------'
 
>--+--------------------------+--+--------+--------------------><
   |                     (1)  |  |   (3)  |
   '-PROGRAM STATUS 文節------'  '-.------'
 
条件:
 
|--+-ON--+--------+--+----+--条件-1--+------------+-+-----------|
   |     '-STATUS-'  '-IS-'          '-| OFF 句 |-' |
   '-| OFF 句 |--+--------------------------------+-'
                 '-ON--+--------+--+----+--条件-1-'
                       '-STATUS-'  '-IS-'
 
OFF 句:
 
|--オフ--+--------+--+----+--条件-2-----------------------------|
         '-STATUS-'  '-IS-'
 
 

注:

  1. IBM 拡張

  2. 以降の反復は IBM 拡張です。

  3. 分離文字ピリオドは、オプショナルの文節が選択されたときに 使用しなければなりません。 文節は、任意の順序で入れられます。

関連情報

環境名-1
コンパイラーが取るシステム装置または標準システムの処置。

表 2 は、環 境名-1 の簡略名に関連付けられた処置を示しています。


表 2. 環境名-1 の種類およびその機能

環境名-1 環境名に関係付けられた 簡略名が使用される ステートメント 使用法
CSP WRITE 印刷を行う際、スペース送りを抑止します。 装置が PRINTER のときだけ使用します。
C01 WRITE 次のページにスキップします。装置が PRINTER のときだけ使用します。
ATTRIBUTE-DATA ACCEPT トランザクション・ファイルにより獲得されたプログラム装置についての属性データを検索します。 ただしファイルがオープンされているときに限られます。
I-O-FEEDBACK ACCEPT ファイル上で行われた最後の入出力操作についての情報を与えます。 ただしファイルがオープンされているときに限られます。
DATA-AREA ACCEPT、DISPLAY iSeries データ域を検索または更新します。
OPEN-FEEDBACK ACCEPT ファイルについての情報を与えますが、ファイルがオープンされているときに限られます。
CONSOLE、 SYSTEM-CONSOLE ACCEPT、DISPLAY システム・オペレーターのメッセージ・ キュー (QSYSOPR) と通信します。
LOCAL-DATA ACCEPT、DISPLAY ジョブごとにシステムが作成したローカル・データ域へデータを転送、あるいはローカル・データ域からデータを検索します。
PIP-DATA ACCEPT 開始前のジョブの一部として実行されるプログラム用に、プログラム初期設定パラメーター (PIP) データ域からデータを取り出します。
REQUESTOR ACCEPT、DISPLAY ユーザー・ワークステーション (対話型ジョブ)、バッチ入力ストリーム、またはジョブ・ログ (バッチ・ジョブ) と通信します。
SYSIN ACCEPT REQUESTOR と同じ (ACCEPT ステートメントの場合のみ)。
SYSOUT DISPLAY REQUESTOR と同じ (DISPLAY ステートメントの場合のみ)。
環境名-2
環境名-2 は、UPSI-0 〜 UPSI-7 と定義しても、または SYSTEM-SHUTDOWN と定義してもかまいません。 UPSI とは、1 バイトのユーザー・プログラマブル状況標識スイッチのことです。

UPSI-7 〜 UPSI-0 は、COBOL プログラムの外部で定義されたプログラム・スイッチをオブジェクト時に識別する COBOL 名です。 これらの内容は英数字と見なされます。 ゼロの値はオフになり、1 の値がオンになります。

各スイッチは、制御言語 CHGJOB、SBMJOB、JOB、および JOBD コマンドの 8 文字の SWS パラメーターからの 1 バイトを次のように表します。
UPSI-0 1 番目のバイト (左端)
UPSI-1 2 番目のバイト
UPSI-2 3 番目のバイト

·
·
·
UPSI-7 8 番目のバイト (右端)

SYSTEM-SHUTDOWN は、システム・オペレーターがシステムをシャットダウン保留状態にした場合またはジョブがある制御手段によってキャンセルされた場合に ON にセットされる内部スイッチです。 関連する ON または OFF 条件名は、条件名が有効なところではどこでも参照できます。 これらの状況をプログラムによって変更することはできません。

簡略名-1、簡略名-2
簡略名-1 および簡略名-2 はユーザー定義名の作成の規則に従います。 簡略名-1 は、ACCEPT、DISPLAY、および WRITE ステートメントで使うことができます。 簡略名-2 は、SET ステートメントにおいてのみ参照することができます。 簡略名-2 は条件-1 または条件-2 の名前を修飾できます。

簡略名と環境名は、固有名でなくてもかまいません。 環境名にも使用される簡略名を選択すると、その名前に対する任意の参照では、簡略名としてのその定義の方が、環境名としての定義よりも優先されます。

ON STATUS IS、OFF STATUS IS
UPSI スイッチは、年初や年末の処理のようなプログラム内の特殊条件を処理します。 たとえば、手続き部の最初に UPSI スイッチをテストできます。 それが ON であれば、特殊な分岐がとられます。 (スイッチ状況条件を参照してください。)
条件-1、条件-2
環境名-2 が外部スイッチを参照すると、 そのスイッチのオン/オフ状況が、条件-1、条件-2 といった条件名と関連付けられることがあります。 スイッチの状況は、条件名を介して得ることができます。 条件名は、ユーザー定義名の規則に従います。 少なくとも 1 文字は英字でなければなりません。条件名に関連付けられた値は、英数字と見なされます。

手続き部では、UPSI スイッチ状況は、関連した条件名によりテストされます。 すべての条件名はレベル 88 項目に等しくなります。 それに関連した簡略名は、指定された場合には、条件変数と見なされ、修飾に使用できます。

パラメーターの SPECIAL-NAMES 段落に宣言された名前はすべて、包含されるどのプログラムからでも参照できます。


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