一般に、プログラムは必要に応じてモジュールを置き換えることによって更新す ることができます。 例えば、新しいプロシージャーをモジュールに追加した場合、モジュール・ オブジェクトをコンパイルし直してからプログラムを更新します。 プログラムを再作成する必要はありません。これは、アプリケーションを他の場所に提供する場合に有用です。 ユーザーは変更モジュールを送信するだけでよく、 受け取った場所は、UPDPGM または UPDSRVPGM コマンドを使用して アプリケーションを更新することができます。
UPDPGM コマンドはプログラムおよびモジュール・オブジェクトの両方を処理し ます。 このコマンドのパラメーターは CRTPGM コマンドのパラメーターに非常によく 類似しています。 例えば、プログラムのモジュールを置き換えるには、MODULE パラメーターに モジュール名を入力しライブラリー名を入力します。 UPDPGM コマンドでは、置き換えられるモジュールをプログラムの作成時と 同じライブラリーに入れることが必要です。 すべてのモジュールの置き換え、または一部のサブセットを指定することが できます。
UPDPGM コマンドでは、モジュール・オブジェクトが存在していなければなりません。 このように、独立したコンパイルおよびバインド・ステップを使用して プログラムを作成していれば、コマンドの使用が一層簡単になります。 モジュール・オブジェクトが既に存在しているので、コマンドを出す時に 名前とライブラリーを指定するだけですみます。
CRTBNDRPG コマンドによって作成されたプログラムを更新するには、 変更モジュールがライブラリー QTEMP にあることを確認する必要があります。 これは、CRTBNDRPG コマンドが出された時に使用される一時モジュールが QTEMP に作成されるためです。 モジュールが QTEMP にあると、そのモジュールを置き換える ために UPDPGM コマンドを出すことができます。
詳細については、 「ILE 概念」を参照してください。
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