ILE COBOL 解説書

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+


ADD-DURATION

ADD-DURATION 関数は、日付、時刻、またはタイム・スタンプの項目に期間を加算し、その変更した項目を戻します。

関数タイプは日時です。

戻り値の長さは、引数-1 に指定する日付項目、時刻項目、またはタイム・スタンプ項目の長さによって決まります。

日付項目に期間を加算する場合は、戻される日付は、以下に示す特定の範囲内の値でなければなりません。

2 桁の日付項目に期間を加算する場合の戻り値の範囲は 4 桁の年の場合と同じです。 ただし、戻り値の年の部分は 2 桁に切り捨てられます。

形式
 
                                     .----------------.
                                     V                |
>>-FUNCTION ADD-DURATION--(--引数-1----引数-2--引数-3-+--)-----><
 
 

引数-1
日付、時刻、またはタイム・スタンプのデータ項目でなければなりません。

引数-1 は、期間を加算される値が入っているデータ項目です。 期間は引数-2 と引数-3 に指定します。

引数-2
引数-2 は期間を表すキーワードです。 有効な期間キーワードを以下に示します。

期間キーワードと引数-1 との間で整合性がとれている必要があります。 たとえば、期間キーワードは以下の規則に従わなければなりません。

  1. YEARS、MONTHS、および DAYS は、日付項目またはタイム・スタンプ項目に対してのみ加算することができる。
  2. HOURS、MINUTES、SECONDS、および MICROSECONDS は、時刻項目またはタイム・スタンプ項目に対してのみ加算することができる。
引数-3
整数算術式でなければなりません。 引数-3 は、引数-2 で指定した期間の単位数であり、引数-1 に加算されます。

引数-3 は負の整数でも構いませんが、この関数が取るのはその絶対値だけです。 引数-3 が 9 桁よりも長い場合は切り捨てが行われます。

引数-2 および引数-3 は反復可能です。 ただし、1 つの組み込み関数の中に重複する引数-2 があってはなりません。

日付に期間を加算した結果が無効となった場合は、その日付に対する調整が行われます。 たとえば、1997 年 3 月 31 日という日付に期間 1 月を加算すると、 その結果は 1997 年 4 月 31 日という無効な日付となります。 このような場合、この日付は 1997 年 4 月 30 日という有効な日付に調整されます。

関連情報


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]