ILE COBOL 解説書


VARIANCE

VARIANCE 関数は、その引数の平方偏差の近似値を戻します。

関数タイプは数字です。

形式
 
                         .--------.
                         V        |
>>-FUNCTION VARIANCE--(----引数-1-+--)-------------------------><
 
 
引数-1
数字クラスでなければなりません。

戻り値は、一連の引数-1 の平方偏差の近似値になります。

戻り値は、一連の引数-1 の標準偏差の 2 乗として定義されます。 この値は、次のように計算されます。

  1. 各引数-1 と一連の引数-1 の算術平均との差を求め、2 乗する。
  2. 得られた値をすべて加算する。この値を一連の引数-1 の個数で除算する。

一連の引数-1 がただ 1 つの値で構成されている場合、あるいは一連の引数-1 がすべて可変のオカレンス・データ項目で構成されていて、 それらすべてのデータ項目に関してオカレンスの合計数が 1 である場合、戻り値はゼロになります。

FUNCTION VARIANCE と同等の算術式は、次のようになります。

  1. 引数-1 のオカレンスが 1 の場合

    (0)

  2. 引数-1 のオカレンスが 2 の場合

    (((引数-11 - FUNCTION MEAN (引数-1)) ** 2 + (引数-1 2 - FUNCTION MEAN (引数-1)) ** 2) / 2)

  3. 引数-1 のオカレンスが n の場合

    (FUNCTION SUM (((引数-11 - FUNCTION MEAN (引数-1)) ** 2) ... ((引数-1n - FUNCTION MEAN (引数-1)) ** 2)) / n)

関連情報


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