算術式では、5 つの 2 項算術演算子と 2 つの単項算術演算子を使用できます。 それらは特殊文字によって表され、特殊文字の前後にはそれぞれ 1 つのスペースがなければなりません。
括弧を使用することにより、複雑な式における評価の順序を強調または 変更できます。 これは、読みやすさと保守しやすさの両方を向上させるものとなります。
括弧は左右を組み合わせて使用する必要があり、また左括弧はそれに対応する右括弧より前になければなりません。
括弧内の式が最初に評価され、括弧のついた組み合わせが他の組み合わせの中でネストされていることもあります。 評価は、最も内側にある組み合わせから順に外側に向かって行われていきます。
評価の順序が括弧により明示されていないなら、以下に示す階層に従って左から右の順に式が評価されます。
算術式は、左括弧、単項演算式、またはオペランド (ID やリテラル) でだけ始めることができます。 また、右括弧またはオペランドでだけ終わらせることができます。 算術式では、ID またはリテラルが少なくとも 1 回は参照されていなければなりません。
算術式の最初の演算子が単項演算子の場合、その算術式が ID あるいは別の算術式の直後にある場合には、その演算子は左括弧のすぐ後に来なければなりません。
表 19 は、対にできる算術記号を示しています。 算術記号の対とは、そのような 2 つの記号を連続して組み合わせたものです。 以下の表では、次のように表記しています。
| 2 番目の記号 | ||||
最初の記号 | ID またはリテラル | * / ** + - | 単項 + または単項 - | ( | ) |
ID またはリテラル | No | Yes | No | No | Yes |
* / ** + - | Yes | No | Yes | Yes | No |
単項 + または単項 - | Yes | No | No | Yes | No |
( | Yes | No | Yes | Yes | No |
) | No | Yes | No | No | Yes |