デバッグ組み込み関数の使用

ILE ソース・デバッガーを使用している時に、次の組み込み関数を使うことができます。

%SUBSTR
ストリング・フィールドのサブストリング
%ADDR
フィールドのアドレスの検索
%INDEX
テーブルまたは複数回繰り返しデータ構造の指標の変更
%VARS
指定されたパラメーターを変数として識別

%SUBSTR 組み込み関数によって、ストリング変数のサブストリングを作成することがで きます。 最初のパラメーターはストリング識別コード、2 番目のパラメーターは開始桁 、そして 3 番目のパラメーターは 1 バイトまたは 2 バイトの文字数でなけ ればなりません。 さらに、2 番目と 3 番目のパラメーターは正の整数リテラルで なければなりません。 パラメーターは 1 つまたは複数のスペースで区切ります。

次のことを行うために %SUBSTR 組み込み関数を使用してください。

図 122 は、図 125 のソースに基づく %SUBSTR の使用例の いくつかを示します。

図 122. DBGEX を使用した %SUBSTR の例
 > EVAL String
   STRING = 'ABCDE '
** ストリングの最初の 2 文字の表示 **
 > EVAL %substr (String 1 2)
   %SUBSTR (STRING 1 2) = 'AB'
 > EVAL TableA
   TABLEA = 'aaa'
** 最初のテーブル要素の最初の文字の表示 **
 > EVAL %substr(TableA 1 1)
   %SUBSTR(TABLEA 1 1) = 'a'
 > EVAL BigDate
   BIGDATE = '1994-10-23'
** String を BigDate の最初 4 桁と等しくなるように設定 **
 > EVAL String=%substr(BigDate 1 4)
   STRING=%SUBSTR(BIGDATE 1 4) = '1994  '
 > EVAL Fld1           (5 文字)
   FLD1 = 'ABCDE'
 > EVAL String               (6 文字)
   STRING = '123456'
** String の 2 〜 5 桁を Fld1 の最初の 4 桁と等しく設定 **
 > EVAL %substr(String 2 4) = %substr(Fld1 1 4)
   %SUBSTR(STRING 2 4) = %SUBSTR(FLD1 1 4) = 'ABCD'
 > EVAL String
   STRING = '1ABCD6'
** %SUBSTR は文字ストリングまたはグラフィック・ストリングでのみ可能 ! **
 > EVAL %substr (Packed1D0 1 2)
   String type error occurred.

現行索引を変更するために、%INDEX 組み込み関数を使用できますが、こ の場合指標は機能名の後の括弧内に指定します。 %INDEX の 例は、図 119 および 図 120 のテーブルの項 にあります。

注:
%INDEX は現行の指標を指定された値に変更します。 したがって、EVAL ステートメントの後でテーブルまたは複数回繰り返しデータ構造 を参照するソースが予定していたものとは異なる指標で操作 される可能性があります。

変数名がデバッグ・コマンド名のいずれかと競合する時は、%VARS デバッグ組み込み関数を使います。例えば、EVAL %VAR(EVAL) は EVAL という名前の変数を評価するのに使用でき ますが、EVAL EVAL は構文エラーになります。