ILE COBOL 解説書

DISPLAY 句

データ項目は文字形式 (8 ビットのバイトに対して 1 文字) で保管されます。 これは印刷出力の際に用いられる形式に対応します。 DISPLAY は明示的または暗黙に指定できます。

USAGE IS DISPLAY は、次のタイプの項目に対して有効です。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

条件式の場合、クラス条件は、USAGE DISPLAY を持つ外部浮動小数点データ項目で使用することはできません。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

英字、英数字、英数字編集、および数字編集の項目については データ・カテゴリーと PICTURE の規則で説明しています。

ゾーン項目の PICTURE 文字ストリングに入れることのできるものは、9、算術演算符号記号 S、仮想小数点 V、および 1 つまたは複数の P だけです。

外部 10 進数 (数字)

外部 10 進数項目は、ゾーン 10 進数項目とも呼ばれます。 数の各桁は 1 バイトで表現されます。 各バイトの高位 4 ビットは、ゾーン・ビットです。 下位バイトの高位 4 ビットは、その項目の符号を表します。 数字が正の場合には、これらの 4 ビットには 16 進数 F が入ります。 数字が負の場合には、これらの 4 ビットに 16 進数 D が入ります。各バイトの下位 4 ビットにはその桁の値が入ります。

外部 10 進数項目の最大の長さは 18 桁です。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

外部 10 進数項目の最大の長さは 63 桁です。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

外部浮動小数点 (数字)

外部浮動小数点項目は、次の形式の文字ストリングです。

仮数符号
+ または - (必須)

仮数
1 〜 16 桁の長さの数値。明示的に小数点を示す場合はピリオド (.) を、 暗黙的に小数点を示す場合は V のいずれかを含む場合があります。 小数点の記号は、仮数の任意の位置に入れることができます。

E
指数が入った定数。

指数符号
+ または - (必須)

指数
2 または 3 桁の数値。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

図 12 は、USAGE 文節で指定される数字項目の内部表現を示しています。 数字 DISPLAY 項目には、外部 10 進数および外部浮動小数点のデータ項目が入ります。 また、計算用数字項目 (2 進数、内部 10 進数、および内部浮動小数点のデータ項目) もこの図に示しています。

図 12. 数字項目の内部表現



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