ILE COBOL 解説書

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FORMAT 文節

FORMAT 文節は、DATA DIVISION の日付項目または時刻項目のデフォルトの形 式を指定するために使用します。 また、FORMAT 文節は、組み込み関数のデフォルトの日付形式または時刻形式を指定することもできます。

FORMAT 文節 - 形式
 
>>-FORMAT--+----+--+-DATE-+--+----+----------------------------->
           '-OF-'  '-TIME-'  '-IS-'
 
>--+-リテラル-8--+------------------------------------+-+------><
   |             '-| SIZE 句 1 |--+-----------------+-' |
   |                              '-| LOCALE 句 1 |-'   |
   '-SIZE--+----+--整数-4--LOCALE--+--------------+-----'
           '-IS-'                  '-IS--簡略名-4-'
 
SIZE 句 1:
 
|--SIZE--+----+--整数-3-----------------------------------------|
         '-IS-'
 
LOCALE 句 1:
 
|--LOCALE--+--------------+-------------------------------------|
           '-IS--簡略名-3-'
 
 
リテラル-8
日付項目または時刻項目のデフォルトの形式を指定します。 リテラル-8 は、その長さが最小でも 2 文字の非数字リテラルでなければなりません。 リテラル-8 には 1 つまたは複数の変換指定子とゼロまたはそれ以上の分離文字が含まれている必要があります。 リテラル-8 が LOCALE 句に及ぼす影響の詳細は LOCALE 句を参照してください。 リテラル-8 で使用することができる変換指定子のリストは 表 5 に記載されていますので、それを参照してください。

次の規則が適用されます。

表 5 に、リテラル-8 で使用することができる変換指定 子をリストします。

表 5. リテラル-8 で使用できる変換指定子

指定子 内容 長さ 用途
@C 世紀を表す 1 つの整数 [0,9] に置き換えられる (04 は 20 世紀) 1 バイト D
%d 月の中の日にちを表す 1 つの整数 [01,31] に置き換えられる 2 バイト D
%D %m/%d/%y と同じ 8 バイト D
%H 時を表す 1 つの整数 [00,23] に置き換えられる (24 時間時計) 2 バイト T
%I 時を表す 1 つの整数 [01,12] に置き換えられる (12 時間時計) 2 バイト T
%j 年間通算日 (年初から数えた日にち) を表す 1 つの整数 [001,366] に置き換えられる 3 バイト D
%m 月を表す 1 つの整数 [01,12] に置き換えられる 2 バイト D
%M 分を表す 1 つの整数 [00,59] に置き換えられる 2 バイト T
%p ロケールと等価の a.m. または p.m. のいずれかに置き換えられる ロケール T
@p AM および PM については、大文字小文字を任意に混合させることができる 2 バイト T
%r a.m. および p.m. での時刻表記に置き換えられる。POSIX ロケールでは %I:%M:%S %p と等価。 ロケール、最小でも 8 バイト T
%R 24 時間表記の時刻 [%H:%M] に置き換えられる 5 バイト T
%S 秒を表す 1 つの整数 [00,61] に置き換えられる 2 バイト T
@Sh 100 分の 1 秒単位の秒を表す 1 つの整 数 [00,99] に置き換えられる 2 バイト T
@Sm 100 万分の 1 秒単位の秒を表す 1 つの 整数 [000000,999999] に置き換えられる 6 バイト T
@So 1000 分の 1 秒単位の秒を表す 1 つの 整数 [000,999] に置き換えられる 3 バイト T
@St 10 分の 1 秒単位の秒を表す 1 つの整 数 [0,9] に置き換えられる 1 バイト T
%y 年を表す 1 つの 整数 [00,99] に置き換えられる (世紀を併記せず) 2 バイト D
%Y 年を表す 1 つの整数に置き換えられる (世紀を併記) 通常 4 バイト D
@Y 年を表す 1 つの整数に置き換えられる (世紀を併記) 4 バイト D
%% 1 つの % に置き換えられる 1 バイト D、T
@@ 1 つの @ に置き換えられる 1 バイト D、T

表 5 の注:

  1. 変換指定子では大文字と小文字は区別されます。
  2. 用途欄の記号の意味は次のとおりです。
    • D - DATE 項目
    • T - TIME 項目
  3. 長さの欄は EBCDIC 単一バイト・エンコード体系 (CCSID 37) が適用されるデフォルトの COBOL ロケールに基づいています。
  4. デフォルトでは、ゼロの値は 20 世紀 (1900 年 〜 1999 年) を表します。 この値は DATTIM PROCESS ステートメント・オプションに指定する基本世紀 (base century) に基づきます。

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