ILE RPG プログラムまたはプロシージャーからの制御の戻り

ILE RPG メイン・プロシージャーから戻ると、RETURN 命令コードによって制御が呼び出し側プログラムに戻されます。 RETURN 命令コードを実行する前に、SETON 命令コードを使用して LR 標識を設定した場合、 呼び出し先 ILE RPG プログラムは、呼び出し側プログラムへの戻り時にその初期状態にリセットされます。 それ以外の場合には、呼び出し先 ILE RPG プログラムは最後に使用された状態のままになります。

ILE RPG サブプロシージャーから戻ると、RETURN 命令コードによって制御が呼び出し側プログラムに戻されます。 プロシージャーが値を戻すと、戻された値は RETURN 命令の拡張演算項目 2 に指定されます。 サブプロシージャーが値を戻す場合、COBOL CALL ステートメントには RETURNING 句がなければなりません。

注:
LR 標識は、サブプロシージャーから戻った場合は、何の意味もありません。

呼び出し先プログラムが例外なしで終了した場合、ILE COBOL プログラムの CALL ステートメントの次のステートメントに制御が戻されます。 呼び出し先プログラムが例外で終了した場合には、制御は ILE COBOL プログラムで指定された例外処理プロシージャーに戻されます。 例外処理プロシージャーに制御を渡す方法については ILE COBOL のエラーおよび例外の処理を参照してください。

呼び出し先プログラムでは、ILE COBOL 呼び出し側プログラムをすべてスキップするエスケープ・メッセージを出すこともできます。 この場合、ILE COBOL プログラムの呼び出しは取り消されます。 呼び出しの取り消しは、ILE COBOL プログラムから戻る場合と同様です。