一般的に、ハブに届いた EDI 交換は、エンベロープ解除され、それから個々のトランザクションが処理されます。多くの場合、標準の EDI トランザクション (X12 850 や EDIFACT ORDERS (購入注文) など) は、バックエンド・アプリケーシ ョンが認識する形に変換されます。また、相手に交換が届いたことを示す機能肯定応答が参加者に送信されるのが普通です。したがって、EDI 交換のやり取りでは複数のアクション (EDI のエンベロープ解除や EDI 変換、EDI 検証など) が必要になります。例えば、交換に 2 つのトランザクションが含まれている場合に、肯定応答を必要なしとすると、WebSphere Partner Gateway は以下のアクションを実行します。
WebSphere Partner Gateway は、交換レベル、グループ・レベル、およびトランザクション・レベルで エンベロープ・ヘッダーおよびトレーラー・セグメントから交換に関する情報を抽出します。これには以下の情報が含まれています。
同じく、コミュニティー・マネージャーのバックエンド・アプリケーションで生成された文書をハブが送信するときにも、文書は 標準の EDI トランザクションに変換されます。変換後の EDI トランザクションは、エンベロープされてから参加者に送信されます。EDI 交換を受信する場合と同じように、EDI 交換を作成し、エンベロープし、送信する場合にも、複数のアクションが必要になります。
個々のトランザクション、グループ、および交換は、制御番号で識別されます。交換が発生すると、WebSphere Partner Gateway がこの制御番号を設定します。ただし、制御番号は制御番号に示すように、カスタマイズすることもできます。
以下の図は、AS としてパッケージ化されている EDI 交換が参加者から送信される全体像を示しています。その最終目的は、変換された 2 つの XML 文書をコミュニティー・マネージャーのバックエンド・システムの 2 つの異なるゲート ウェイに配信することです。この例では、850 トランザクションが、バックエンド・アプリケーションが処理できる購入注文に変換されます。890 トランザクションは、バックエンド・アプリケーションが処理できる倉庫出荷命令に変換されます。
この交換では、参加者からコミュニティー・マネージャーまで 1 つの接続ではなく、3 つの接続を必要としています。
トランザクションは、システムによってエンベロープ解除された元の交換に届いているため、ソース・パッケージ化は適用されません。したがって、トランザクションのソース側で、参加者接続に 「パッケージ化: N/A (Packaging: N/A)」を指定する必要があります。
XML に変換され、JMS を介してバックエンド・アプリケーションに送信されるトランザクションの場合、このトランザクションの参加者接続のターゲット・ゲートウェイをコミュニティー・マネージャーの JMS ゲートウェイとして指定する必要があります。XML に変換され、HTTP を介してバックエンド・アプリケーションに送信されるトランザクションの場合は、このトランザクションの参加者接続のターゲット・ゲートウェイを HTTP ゲートウェイとして指定する必要があります。
交換と個々のトランザクションを表示する場合に、文書ビューアーを使用することができます。個々のトランザクションは文書ビューアーから見れば、交換の子 です。文書ビューアーを使用すると、ソース交換またはターゲット交換に関連付けられた子、および子に関連付けられたイベントを表示することができます。文書ビューアーについては、「管理者ガイド」の『イベントおよび文書の表示』のセクションを参照してください。
送信側から肯定応答を求められた場合は、さらに接続を追加する必要があります。