文書交換を定義するための一般的なステップ

ここでは、ハブを EDI 交換に参加させ、ハブで文書またはトランザクションを変換し、ハブから EDI 交換を送信できるように文書交換を設定するために必要な作業についてに概説します。以下のセクションで示すステップは、一般的なものであり、マップのインポートと対話の設定にのみ適用されるものです。参加者の B2B 機能を使用可能にする一般的なステップ (あらゆるタイプの文書交換に適用されます) に ついては、B2B 機能の設定を参照してください。接続の管理に関する一般 的なステップ (あらゆるタイプの文書交換に適用されます) については、接続の管理を 参照してください。マップのインポートから接続の管理まで EDI 文書交換の包括的な例を 参照する場合は、付録B. EDI の例を参照してください。付録には、以下の例が掲載されています。

マップのインポート

EDI 文書、XML 文書、またはレコード単位データ (ROD) 文書用の 変換マップは、Data Interchange Services クライアント・プログラムで作成できます。Data Interchange Services クライアントは、XML スキーマ文書定義、XML DTD 文書定義、EDI 標準、ROD 文書定義、およびマップを作成および保守するために使用するプログラムです。

Data Interchange Services クライアントは、単独でインストールされるプログラムとして WebSphere Partner Gateway のメディアに 収録されていますが、別のコンピューターに常駐するのが一般的です。Data Interchange Services クライアントのマッピング担当者が、ある文書のエレメントを形式の異なる別の文書のエレメントに どのように移動するかということを指示するマップを作成します。Data Interchange Services は、文書の形式を文書を一つの形式から別の形式にどのように変換するかという指示を保持するほか、ソース文書とタ ーゲット文書のレイアウト (形式) を認識している必要があります。Data Interchange Services では、文書のレイアウトが文 書定義になります。

変換マップを WebSphere Partner Gateway にインポートすると、Data Interchange Services で作成した文書定義が 「変換マップ」ページと「文書フロー定義の管理」ページに文書フロー定義 (パッケージ、プロトコル、および文書フロー) として表示されます。

例えば、XML 文書を X12 トランザクションに変換する場合は、XML と X12 のトランザクション文書定義、および変換の内容が 定義されているマップをインポートします。

Data Interchange Services からマップ・ファイルを受け取る方法は 2 つあります。Data Interchange Services クライアントから WebSphere Partner Gateway データベースに直接接続できる場合は、Data Interchange Services クライアントのマッピング担当者がマップ・ファイルをデータベースに直接エクスポートできます。一般には、マップ・ファイルを E メールまたは FTP 転送で受け取るという方法が取られます。マップ・ファイルを FTP 経由で受け取る場合は、ファイル形式がバイナリーである必要があります。

Data Interchange Services クライアントからのマップのエクスポート時にエラーが発生した場合でも、Community Console にはマップ名が表示されている場合があります。このマップを使用して、文書を変換することはできません。このマップを使用して文書を変換するためには、Data Interchange Services クライアントのマッピング担当者に、エクスポートの問題を知らせて、マッピング担当者にマップの再エクスポートを依頼することが必要になります。

マップをインポートするには、以下のステップを実行します。

  1. コマンド・ウィンドウを開きます。
  2. 以下のコマンドまたはスクリプトを入力します。
  3. 変換マップの場合は、文書フロー定義がインポートされたことを確認します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「変換マップ」の順にクリックします。
    2. 「変換マップ」ページから、Data Interchange Services のマップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。ソースおよびターゲットの文書フロー定義が表示され、ハブで受信する文書の形式とハブから配信される文書の形式を知ることができます。
    3. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」をクリックします。
    4. 「変換マップ」ページに表示された文書定義に関連付けられているパッケージとプロトコルを展開して、「文書フロー定義の 管理」ページに文書フローが表示されていることを確認します。

変換マップと共に検証マップを使用すると、EDI 標準を必要とする変換プロセスに EDI 標準の検証を追加できます。検証マップでは、EDI 文書の検証を完全に制御できます。

Data Interchange Services クライアントからエクスポートした変換マップおよび検証マップ、または bcgDISImport ユーティリティーを使用してインポートした変換マップおよび検証マップは、WebSphere Partner Gateway Community Console からはダウンロードできないことに注意してください。Data Interchange Services クライアントのマッピング担当者は、Data Interchange Services クライアントを介して WebSphere Partner Gateway データベースに接続することにより、これらのマップを管理します。

EDI 間フローの設定

ここでは、EDI 交換の受信、EDI 交換のエンベロープ解除、EDI 形式間でのトランザクションの変換、トランザク ションのエンベロープ、およびトランザクションの配信に必要な対話について説明します。

  1. ハブで受信する EDI 交換用の文書フロー定義が存在することを確認します。交換がエンベロープ解除された後は、元のエンベロープが処理されなくなる点に注意してください。 つまり、配信ポイントがなくなります。したがって、ターゲットの対話ではパッケージに対して「N/A」を使用することになります。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. すでに文書フロー定義が存在しているかどうかをチェックします。例えば、参加者が AS パッケージ化、EDI-X12 プロトコル、および ISA 文書フローで EDI 交換を送信しようとしている場合、その定義はすでに使用可能になっています。同じく、N/A/EDI-X12/ISA 文書フロー定義もすでに存在しています。
    3. プロファイルに関連付ける属性の値を入力します (あるいは、リストから値を選択します)。例えば、いずれかのトランザクションでエラーが発生したらエンベロープを廃棄するように指定する場合は、「文書フロー」の横にある「属性値の編集」アイコンをクリックします。「エラーが発生した場合はエンベロープを廃棄」行で、リストから「はい」を選択します。
    4. 文書フロー定義がまだ存在していない場合は、「パッケージ」、「プロトコル」、および「文書フロー」を選択して作成しま す。
  2. 交換に必要な対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」を選択します。
    3. ソースとターゲットの文書フロー定義を選択します。パッケージ化を除き (パッケージ化では、ターゲットが「N/A」になります)、文書フロー定義は同じになります。
    4. 「アクション」リストから、「EDI エンベロープ解除」を選択します。
  3. EDI トランザクションの文書定義と EDI 形式間でのトランザクション変換方法について記述されている変換マップをインポー トします。マップのインポートを参照してください。

    交換に複数のトランザクションが含まれている場合は、トランザクションごとにこのステップを繰り返します。

  4. マップに関連付けられた文書定義の属性を編集する場合は、以下のステップを実行します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. プロトコルの横にある「属性値の編集」アイコンをクリックします。EDI プロトコルの場合は、設定可能な属性が数多く記載されたリストが表示されます。
    3. プロトコルに関連付ける属性の値を入力します (あるいは、リストから値を選択します)。
    4. 文書フローの横にある「属性値の編集」アイコンをクリックします。通常は、プロトコルに関連したものよりも数が少ない属性のリストが表示されます。
    5. 文書フローに関連付ける属性の値を入力します (あるいは、リストから値を選択します)。例えば、文書フローに関連付けられた「検証マップ」を変更できます。

      トランザクションには必ずエンベロープ・プロファイルを選択してください。

  5. 今インポートしたマップの対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. 「ソース」で、トランザクションに関連付けられた文書フローを選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。通常、これは「N/A」 (トランザクション自体は参加者から発せられたものではない ため)、マップに定義されているプロトコル (例えば、X12V4R1 など)、およびマップに定義されて いる実際の EDI 文書 (例えば、850 など) になります。
    4. 「ターゲット」の下で、変換した文書の文書フロー定義を選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。トランザクションがエンベロープされるため (そして直接には参加者に配信されないため)、パッケージ化も再び「N/A」にな ります。
    5. 変換マップ・リストから、この文書の変換方法が定義されているマップを選択します。
    6. 「アクション」リストから「EDI 検証および EDI 変換」を選択します。
  6. ハブから送信される EDI 交換用の文書フロー定義が存在することを確認し、その EDI 交換に関連付ける属性を設定します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. すでに文書フロー定義が存在しているかどうかをチェックします。ソース・パッケージは「N/A」になり、そのプロトコルと文書フローは交換の配信に使用されるプロトコルと文書フローになります。例えば、EDI 交換が AS/EDI-X12/ISA として配信される場合、ソースは N/A/EDI-X12/ISA になります。
    3. 配信対象の交換に適用する属性を編集します。
    4. 文書フロー定義がまだ存在していない場合は、「パッケージ」、「プロトコル」、および「文書フロー」を選択して作成しま す。
  7. トランザクションの変換後にハブから送信される EDI 交換用の対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. ソースとターゲットの文書をそれぞれ選択します。パッケージ化を除き (パッケージ化では、ソース文書が「N/A」になります) 、文書フロー定義は同じになります。
    4. 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。

フローに肯定応答を追加するには、肯定応答の設定を参照してください。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。以下の 3 つの接続が必要です。

接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

EDI から XML または ROD へのフローの設定

ここでは、EDI 交換の受信、EDI 交換のエンベロープ解除、EDI 形式から XML 文書または ROD 文書へのトラン ザクションの変換、およびトランザクションの配信に必要な対話について説明します。

注: EDI から XML へのフローの包括的な例については、EDI から XML への例を参照してください。 EDI から ROD へのフローの包括的な例については、EDI から ROD への例を参照してください。

  1. ハブで受信する EDI 交換用の文書フロー定義が存在することを確認します。交換のエンベロープが解除された後は、エンベロープが処理されなくなる点に注意してください。つまり、配信ポイントがなくなります。したがって、ターゲットの対話ではパッケージに対して「N/A」を使用することになります。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. すでに文書フロー定義が存在しているかどうかをチェックします。例えば、参加者が AS パッケージ化、EDI-X12 プロトコル、および ISA 文書フローで EDI 交換を送信しようとしている場合、その定義はすでに使用可能になっています。同じく、N/A/EDI-X12/ISA 文書フロー定義もすでに存在しています。
    3. 文書フロー定義がまだ存在していない場合は作成します。
  2. ハブで受信する EDI 交換用の対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」を選択します。
    3. ソースとターゲットの文書をそれぞれ選択します。パッケージ化を除き (パッケージ化では、ターゲットが「N/A」になります ) 、文書フロー定義は同じになります。
    4. 「アクション」リストから、「EDI エンベロープ解除」を選択します。
  3. EDI トランザクションの文書定義、XML 文書または ROD 文書の定義、および XML 文書または ROD 文書への トランザクション変換方法について記述されている変換マップをインポートします。マップのインポートを参照してください。

    交換に複数のトランザクションが含まれている場合は、トランザクションごとにこのステップを繰り返します。

  4. 今インポートしたマップの対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. 「ソース」で、トランザクションに関連付けられた文書フローを選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。通常、これは「N/A」 (トランザクション自体は参加者から発せられたものではない ため)、マップに定義されているプロトコル (例えば、X12V4R1 など)、およびマップに定義されて いる実際の EDI 文書 (例えば、850 など) になります。
    4. 「ターゲット」の下で、変換した (XML または ROD) 文書の文書フロー定義を選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。
    5. 変換マップ・リストから、この文書の変換方法が定義されているマップを選択します。
    6. 「アクション」リストから「EDI 検証および EDI 変換」を選択します。

フローに肯定応答を追加するには、肯定応答の設定を参照してください。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。以下の 2 つの接続が必要です。

接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

XML または ROD から EDI へのフローの設定

ここでは、XML 文書または ROD 文書の受信、その文書の EDI トランザクションへの変換、トランザクションのエンベ ロープ、およびトランザクションの配信に必要な対話について説明します。

注: XML から EDI へのフローの包括的な例については、XML から EDI への例を参照してください。 ROD から EDI へのフローの包括的な例については、ROD から EDI への例を参照してください。

  1. XML 文書または ROD 文書の定義、EDI トランザクションの文書定義、およびその文書の EDI トランザクションへの変換方法 について記述されている変換マップをインポートします。マップのインポートを参照してください。
  2. 今インポートしたマップの対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. 「ソース」の下で、XML 文書または ROD 文書に関連付けられた文書フロー定義を選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。
    4. 「ターゲット」の下で、EDI トランザクションに関連付けられた文書フローを選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。トランザクションは直接には配信されないため (配信の前にエンベロープに入れられます)、「パッケージ」には「N/A」がリストされます。
    5. 変換マップ・リストから、この文書の変換方法が定義されているマップを選択します。
    6. 「アクション」リストから、「XML 変換および EDI 検証」または「ROD 変換および EDI 検証」を選択します。
  3. ハブから送信される EDI 交換用の文書フロー定義が存在することを確認し、その EDI 交換に関連付ける属性を設定します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. すでに文書フロー定義が存在しているかどうかをチェックします。ソース文書 (ハブから送信される交換) の「パッケージ」には、「N/A」を使用する必要があります。
    3. 配信対象の交換に適用する属性を編集します。
    4. 文書フロー定義がまだ存在していない場合は、「パッケージ」、「プロトコル」、および「文書フロー」を選択して作成します。
  4. 文書の変換後にハブから送信される EDI 交換用の対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. ソースとターゲットの文書をそれぞれ選択します。ソース文書とターゲット文書のパッケージ化は異なりますが (ソース文書のパッケージは「N/A」)、同じプロトコル (EDI-X12 など) および文書フロー (ISA など) にする必要があります。
    4. 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。以下の 2 つの接続が必要です。

接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

1 つのファイル内の複数の XML 文書または ROD 文書から EDI へのフローの設定

このセクションでは、複数の XML 文書または ROD 文書を 1 つのファイルで受信し、その各文書を EDI トランザクションへ変換し、トランザクションをエンベロープして、EDI 交換を配信するために必要な対話について説明 します。

  1. XML 文書または ROD 文書の定義、EDI トランザクションの文書定義、および変換について記述されている変換マップをインポートします。マップのインポートを参照してください。
  2. ソース文書とターゲット文書用の対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. ソース文書とターゲット文書を選択し、「アクション」リスト から、「XML 変換および EDI 検証」ま たは「ROD 変換および EDI 検証」を選択します。
  3. 変換マップで生成されるソース文書とターゲット文書ごとに ステップ 2 を繰り返します。
  4. ハブから送信される EDI 交換用の文書フロー定義が存在することを確認し、その EDI 交換に関連付ける属性を設定します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. すでに文書フロー定義が存在しているかどうかをチェックします。ソースは「N/A」になり、そのプロトコルと文書フローは交換の配信に使用されるプロトコルと文書フローになります。例えば、EDI 交換が AS/EDI-X12/ISA として配信される場合、ソースは N/A/EDI-X12/ISA になります。
    3. 配信対象の交換に適用する属性を編集します。
    4. 文書フロー定義がまだ存在していない場合は、「パッケージ」、「プロトコル」、および「文書フロー」を選択して作成しま す。
  5. トランザクションの変換後にハブから送信される EDI 交換用の対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. ソースとターゲットの文書をそれぞれ選択します。ソース文書とターゲット文書のパッケージ化は異なりますが (ソース文書のパッケージは「N/A」)、同じプロトコル (EDI-X12 など) および文書フロー (ISA など) にする必要があります。
    4. 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。以下のいくつかの接続が必要です。

接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

XML から ROD または ROD から XML への文書フローの設定

ここでは、XML 文書または ROD 文書の受信、その文書の他の文書タイプ (XML から ROD または ROD から XML) への変 換、およびその文書の配信に必要な対話について説明します。

  1. XML 文書と ROD 文書の定義、および文書の変換方法について記述されている変換マップをインポートします。マップのインポートを参照してください。
  2. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「変換マップ」をクリックし、今インポートしたマップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
  3. 今インポートしたマップの対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
  4. ソース文書とターゲット文書を選択し、「アクション」リスト から、「XML 変換および EDI 検証」ま たは「ROD 変換および EDI 検証」を選択します。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。XML から ROD へのフロー、または ROD から XML へのフロー用の接続が 1 つ必要です。接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

XML から XML または ROD から ROD へのフローの設定

ここでは、XML 文書または ROD 文書の受信、その文書の同じ文書タイプ (XML から XML または ROD から ROD) へ の変換、およびその文書の配信に必要な対話について説明します。

  1. XML 文書または ROD 文書の定義、および文書の変換方法について記述されている変換マップをインポートします。マップのインポートを参照してください。
  2. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「変換マップ」をクリックし、今インポートしたマップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
  3. 今インポートしたマップの対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. ソースとターゲットの文書をそれぞれ選択します。
    4. 「アクション」リストから、「XML 変換および EDI 検証」または 「ROD 変換および EDI 検証」を選択します。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。XML から XML へのフロー、または ROD から ROD へのフロー用の接続が 1 つの要です。接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

肯定応答の設定

ここでは、交換またはトランザクションの受信側の肯定応答を文書のオリジネーターに送信するために必要な対話 の設定方法について説明します。

機能肯定応答

機能肯定応答マップは、参加者から受け取った EDI 文書に応答するときに、機能肯定応答を生成する目的で使用 します。WebSphere Partner Gateway には、よく使用される EDI 機能肯定応答を生成する機能肯定応答マップ・セットが用意されています。ただし、マッピング担当者が FA マップと検証マップを作成することもできます。この場合、作成されたマップは WebSphere Partner Gateway にアップロードされます。

注: 機能肯定応答マップを作成するのは、カスタム機能肯定応答が必要なときのみにしてください。

WebSphere Partner Gateway に用意されている機能肯定応答マップの ほかに、&FUNC_ACK_METADATA_DICTIONARY プロトコルおよび関連する &FUNC_ACK_META も用意されています。いずれも、「文書フロー定義」ページの「パッケージ: なし」にリストされます。&FUNC_ACK_META は、すべての機能肯定応答マップに共通のソース文書定義です。このマップは、機能肯定応答の構造を備えています。機能肯定応答は参加者に送信され、機能肯定応答マップによりシステムに、肯定応答の生成方法が通知されます。 ソース文書定義の名前は変更できません。Data Interchange Services クライアントのマッピング担当者は、データベースにソース文書定義がなければ、機能肯定応答マ ップを作成できません。

機能肯定応答マップのターゲット文書定義は、機能肯定応答のレイアウトを記述したものです。これは、997、999、または CONTRL という名前が付けられた EDI 文書定義である必要があります。

以下の機能肯定応答マップが WebSphere Partner Gateway と共にインストールされ、「文書フロー定義の管理」ページの「パッケージ: N/A」の下に表示されます。

表 16. システム提供の機能肯定応答マップ
プロトコル 文書フロー 説明
&DTCTL21 CONTRL 機能肯定応答 CONTRL - UN/EDIFACT バージョン 2 リリース 1 (D94B)
&DTCTL CONTRL 機能肯定応答 CONTRL - UN/EDIFACT (D94B より前)
&DT99933 999 機能肯定応答 999 - UCS バージョン 3 リリース 3
&DT99737 997 機能肯定応答 997 - X12 バージョン 3 リリース 7
&DT99735 997 機能肯定応答 997 - X12 バージョン 3 リリース 5
&DT99724 997 機能肯定応答 997 - X12 バージョン 2 リリース 4

また、&X44TA1 プロトコル (および関連する TA1 文書フロー) が「パッケージ: N/A」の下にリストされます。このマップは、TA1 の生成に使用されます。TA1 は、受信した X12 交換用に生成される機能肯定応答です。

&WDIEVAL プロトコル (および関連する X12ENV) も、「パッケージ: N/A」の下に用意されています。

EDI トランザクションと同じく、機能肯定応答も、必ず配信前に EDI 交換に含められます。

TA1 肯定応答

TA1 は、X12 交換肯定応答を提供する EDI セグメントです。その役割は、X12 交換ヘッダーおよびトレーラー (ISA および IEA) のペアの受信と構文の正確さを確認することです。送信側は、ISA 交換制御ヘッダーの要素 14 を 1 に設定することによって、受信側に TA1 を要求できます。TA1 の交換制御番号が同じ制御番号の以前に送信済みの X12 交換と一致すると、肯定応答 プロセスが完了します。

EDI トランザクションおよび機能肯定応答と同じく、TA1 も、必ず配信前に EDI 交換に含められます。

文書フローへの肯定応答の追加

肯定応答をフローに追加するには、以下のステップを実行します。

  1. WebSphere Partner Gateway が機能肯定応答マップを提供しない場合は、Data Interchange Services クライアントからマップをインポートします。マップのインポートを参照してください。
  2. FA マップと文書フロー定義を関連付けます。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「EDI FA マップ」の順にクリックします。
    2. マップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
    3. パッケージの横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックして、個々に適切なレベルまで展開します (例えば、「パッケージ」および「プロトコル」のフォルダーを展開して、トランザクションを選択します)。
    4. 「保管」をクリックします。
  3. 今インポートしたマップの対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. 「ソース」で、機能肯定応答に関連付けられた文書フローを選択します。パッケージとプロトコルを展開し、目的の文書フローを選択します。
    4. 「ターゲット」で、同じ値を選択します。
    5. 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
  4. ハブから送信される EDI 交換用の文書フロー定義が存在することを確認し、その EDI 交換に関連付ける属性を設定します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
    2. すでに文書フロー定義が存在しているかどうかをチェックします。ソースは「N/A」になり、そのプロトコルと文書フローは交換の配信に使用されるプロトコルと文書フローになります。例えば、EDI 交換が AS/EDI-X12/ISA として配信される場合、ソースは N/A/EDI-X12/ISA になります。
    3. 配信対象の交換に適用する属性を編集します。
    4. 文書フロー定義がまだ存在していない場合は、「パッケージ」、「プロトコル」、および「文書フロー」を選択して作成します。
  5. 文書の変換後にハブから送信される EDI 交換用の対話を作成します。
    1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」>「対話の管理」をクリックします。
    2. 「対話の作成」をクリックします。
    3. ソースとターゲットの文書をそれぞれ選択します。
    4. 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。

対話を設定したら、参加者用の B2B 機能を作成します。機能肯定応答送信のターゲット参加者は、元の EDI 文書のソース参加者であることに注意してください。

B2B 機能を作成するための詳細な手順については、B2B 機能の設定で説明します。

参加者用の B2B 機能を設定したら、接続を作成します。以下の 2 つの接続が必要です。

接続を作成するための詳細な手順については、接続の管理で説明します。

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