パススルー・アクションによる EDI 文書

WebSphere Partner Gateway には、EDI 交換のエンベロープを解除して、変換する機能があります (プロセスについては、EDI 文書フローの構成を参照)。

図 21 に、参加者からコミュニティー・マネージャーにパススルーされている EDI 交換のフローを示します。

図 21. パススルー・アクションによる着信 EDI 交換
この図は、ハブをパススルーして、コミュニティー・マネージャーに配信される EDI 交換のフローを示しています。

この例では、AS2 ヘッダーが削除されますが、それ以外は交換がそのまま残り、システムを経由してコミュニティー・マネージャーのゲートウェイに流れます。

文書フロー定義の作成

EDI パススルー交換の文書フローは、「文書フロー定義の管理」ページに (デフォルトで) 表示されています (フローの例を参照)。デフォルト値を持つ属性を変更したり、値が割り当てられていない属性を設定する場合は、「文書フロー定義の管理」ページを使用して、このタスクを実行できます。

例えば、AS でパッケージ化された EDI 文書の「応答のための時間」属性を変更するとします。これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
  2. 「パッケージ: AS」の横にある「属性値の編集」アイコンをクリックします。
  3. 「文書フロー・コンテキスト属性」というタイトルのページのセクションが表示されるまでスクロールダウンします。
  4. 「応答のための時間」行の「更新」列に、別の値を入力します。
  5. 「保管」をクリックします。

この例では、パッケージ属性を変更しました。プロトコル (EDI-X12 など) および文書フロー (ISA など) の属性は、パススルー・アクションには関係しません。このパッケージ属性は、AS パッケージ化でラップされたすべての文書に適用されます。

対話の作成

パススルー・アクションでの EDI 交換の対話を作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
  2. 「文書フロー定義の管理」ページで、「対話の管理」をクリックします。
  3. 「対話の作成」をクリックします。
  4. 「ソース」の下で、「パッケージ: AS」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
  5. 「ターゲット」の下で、「パッケージ: なし」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
  6. 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。

ステップ 1 から 6 により、WebSphere Partner Gateway は、ソース参加者からの AS としてパッケージ化された EDI-X12 交換を受信したり、パッケージ化されていない EDI-X12 交換をターゲット参加者に送信したり、ソースからターゲットに交換をパススルーしたりできるようになりました。

なし/EDI-X12/ISA としてパッケージ化されたソース文書および AS/EDI-X12/ISA としてパッケージ化されたターゲット文書を含む対話を設定する場合は、ステップ 4「パッケージ: なし」を展開し (「ソース」列内)、ステップ 5「パッケージ: AS」 を展開します (「ターゲット」列内)。

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