データベースのアップグレード

以下の手順では、DBLoader を使用して、アップグレード済みバージョンのデータベース表を更新する方法について説明します。

  1. 以下のコマンドを (Windows では管理者ユーザー、UNIX では root ユーザーの立場で) 入力して、Database Loader をアンインストールします。

    {INSTALL DIR}/DBLoader/_uninst/uninstall

    重要:
    アンインストールの間は、「データベースを除去します」を選択しないでください。バックアップされていない場合は、データベースを除去するとデータを損失します。既存のデータベースは、以下のステップでアップグレードされます。
  2. データベースがこのリリースのサポート要件を満たしていることを確認するには、プラットフォーム、ハードウェア、およびソフトウェアの要件を参照してください。先に進む前に、必要に応じて更新します。
  3. ご使用のオペレーティング・システムに特定の setup* ランチャーを使用して、メディア・ロケーションから upgraded Database Loader を実行します。例えば、次のように入力します。
    {CD_ROM/MEDIA DIR}/DBLoader/setup*
    注:
    Windows の場合は、データベースの所有ユーザーとしてログインしていることを確認してください。所有ユーザーは通常 DB2ADMIN です。

    以下のガイドラインに従ってください。

    1. アップグレードする前のバージョンで使用されている入力値と同じものを指定します。例: ユーザー ID、パスワード、データベース・ベンダーなど。バージョン 4.2.2 以上では、ユーザーが入力した情報が install_cfg.properties という名前のファイルに保存されます。このファイルを利用すると、以前に入力した内容をもう一度参照できます。
    2. 構成デフォルトを検査し、必要に応じてオーバーライドします。
    3. 「SQL ファイルを自動的に実行 (Run the SQL Files automatically)」を選択しないでください。
      注:
      データベースがすでに存在していることを示す警告を受け取ります。この警告は無視しても構いません。
  4. {WBIC INSTALL DIR}/DBLoader/scripts/DB2 ディレクトリーまたは {WBIC INSTALL DIR}/DBLoader/scripts/Oracle ディレクトリーに存在する BCGUpgrade*.sql スクリプトを実行します。
    注:
    各 BCGUpgrade_from-ver_to-ver.sql スクリプトは、ご使用のシステムに適用される最も古いバージョンから始め、次のバージョンへと順番に実行する必要があります。

    DB2

    以下のコマンドを実行します。

    1. UNIX: su - db2inst1
      Windows: DB2CLP を開始します。
      注:
      Windows の場合は、データベースの所有ユーザーとしてログインしていることを確認してください。所有ユーザーは通常 DB2ADMIN です。
    2. db2start (データベースが開始しない場合)
    3. db2 connect to bcgapps(bcgapps はデータベース名)
    4. cd {INSTALL DIR}/DBLoader/scripts/DB2
    5. 既存のバージョンに従って、以下のスクリプトのいずれかを実行して、データベースをアップグレードします。

      4.2.0 から 4.2.1 まで:
      db2 -td! -f BCGUpgrade_420_421.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_420_421.log

      4.2.1.0 から 4.2.1 まで (Fix Pack 1 は未インストール):
      db2 -td! -f BCGUpgrade_421_421FP1.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_421_421FP1.log

      4.2.1.1 から 4.2.2 まで:
      db2 -td! -f BCGUpgrade_421FP1_422.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_421FP1_422.log

      4.2.2 から 4.2.2.2 まで (Fix Pack 2 は未インストール):
      db2 -td! -f BCGUpgrade_422_422FP2.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422_422FP2.log

      4.2.2.2 から 4.2.2.3 まで (Fix Pack 3 は未インストール):
      db2 -td! -f BCGUpgrade_422FP2_422FP3.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422FP2_422FP3.log

      4.2.2.3 から 4.2.2.4 まで (Fix Pack 4 は未インストール):
      db2 -td! -f BCGUpgrade_422FP3_422FP4.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422FP3_422FP4.log

      4.2.2.4 から 6.0 まで:
      db2 -td! -f BCGUpgrade_422FP4_600.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422FP4_600.log
    6. save_inputs スクリプトを実行して、DBLoader ユーザー入力をデータベースに読み込みます。例えば、次のようになります。
      db2 -td! -f save_inputs.sql -z
        /tmp/bcgdbloader/logs/save_inputs.log
    7. Set_Grants.sql スクリプトを実行して、データベースでの必要な許可を設定します。例えば、次のようになります。
      db2 -td! -vf Set_Grants.sql >/tmp/bcgdbloader/logs/Set_Grants.log

    Oracle

    以下のコマンドを実行します。

    注:
    Windows の場合は、管理者ユーザーとしてログインする必要があります。

    1. cd {INSTALL DIR}/DBLoader/scripts/Oracle
    2. 既存のバージョンに従って、以下のスクリプトのいずれかを実行して、データベースをアップグレードします。
      4.2.1.0 から 4.2.1 まで (Fix Pack 1 は未インストール):
      sqlplus -L bcgapps/password @BCGUpgrade_421_421FP1.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_421_421FP1.log

      4.2.1.1 から 4.2.2 まで:
      sqlplus -L bcgapps/password @BCGUpgrade_421FP1_422.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_421FP1_422.log

      4.2.2 から 4.2.2 まで (Fix Pack 2 は未インストール):
      sqlplus -L bcgapps/password @BCGUpgrade_422_422FP2.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422_422FP2.log

      4.2.2.2 から 4.2.2.3 まで (Fix Pack 3 は未インストール):
      sqlplus -L bcgapps/password @BCGUpgrade_422FP2_422FP3.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422FP2_422FP3.log

      4.2.2.3 から 4.2.2.4 まで (Fix Pack 4 は未インストール):
      sqlplus -L bcgapps/password @BCGUpgrade_422FP3_422FP4.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422FP3_422FP4.log

      4.2.2.4 から 6.0 まで:
      sqlplus -L bcgapps/password @BCGUpgrade_422FP4_600.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/BCGUpgrade_422FP4_600.log
    3. save_inputs.sql スクリプトを実行して、DBLoader ユーザー入力をデータベースに読み込みます。例えば、次のようになります。
      sqlplus -L bcgapps/password @save_inputs.sql
        >/tmp/bcgdbloader/logs/save_inputs.log
    4. Grants_Syns.sql スクリプトを実行して、データベースでの必要な許可を設定します。例えば、次のようになります。
      sqlplus -L bcgapps/password @Grants_Syns.sql >/tmp/bcgdbloader/logs/
       Grants_Syns.log

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