FTP スクリプト記述ゲートウェイの設定

FTP スクリプト記述ゲートウェイは、設定されたスケジュールに従って動作します。FTP スクリプト記述ゲートウェイの動作は、FTP コマンド・スクリプトで制御します。

FTP スクリプトの作成

FTP スクリプト記述ゲートウェイを使用するには、必要な FTP コマンドのうち、ご使用の FTP サーバーで認められているものをすべて記載したファイルを作成します。

  1. ゲートウェイに対して実行するアクションを指定したスクリプトを作成します。例えば、以下のスクリプトは、名前とパスワードで指定された FTP サーバーに接続して、FTP サーバー上で指定のディレクトリーに移動し、その中のすべてのファイルをサーバー上の指定のディレクトリーに送信するという例です。
    open %BCGSERVERIP% %BCGUSERID% %BCGPASSWORD% %BCGOPTIONx%
     cd %BCGOPTIONx%
     mput *
     quit

    ゲートウェイがサービスを提供するとき、プレースホルダー (例えば、%BCGSERVERIP% など) は、FTP スクリプト記述ゲートウェイの特定の インスタンスを作成するときに入力した値に置き換えられます (以下の表を参照してください)。

    表 17. スクリプト・パラメーターと FTP スクリプト記述ゲートウェイのフィールド記入項目との対応
    スクリプト・パラメーター FTP スクリプト記述ゲートウェイのフィールド記入項目
    %BCGSERVERIP% サーバー IP
    %BCGUSERID% ユーザー ID
    %BCGPASSWORD% パスワード
    %BCGOPTIONx% ユーザー定義属性の下のオプション x

    ユーザー定義オプションは、最大 10 個まで設定できます。

  2. ファイルを保存します。

FTP スクリプト・コマンド

スクリプトを作成する場合は、以下のコマンドを使用できます。

FTP スクリプト記述ゲートウェイ

FTP スクリプト記述ゲートウェイを使用する場合は、以下の作業を実行します。

FTP スクリプト記述ゲートウェイを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックします。
  2. 検索条件を入力し、「検索」をクリックするか、または検索条件を入力せずに「検索」をクリックして、すべての参加者のリストを表示します。
  3. 「詳細の表示」アイコンをクリックして、参加者のプロファイルを表示します。
  4. 「ゲートウェイ」をクリックします。
  5. 「作成」をクリックします。

ゲートウェイの詳細

「ゲートウェイ・リスト」ページから、以下のステップを実行します。

  1. ゲートウェイを識別する名前を入力します。このフィールドは必須です。
  2. (オプション) ゲートウェイの状況を指定します。デフォルトは「使用可能」です。使用可能状態のゲートウェイは、文書を送信することができます。使用不可状態のゲートウェイは、文書を送信できません。
  3. (オプション) ゲートウェイがオンラインかオフラインかを指定します。デフォルトは「オンライン」です。
  4. (オプション) ゲートウェイの説明を入力します。

ゲートウェイの構成

このページの「ゲートウェイ構成」セクションで、以下のステップを実行します。

  1. 「トランスポート」リストから、「FTP Scripting」を選択 します。
  2. 文書の送信先となる FTP サーバーの IP アドレスを入力します。FTP スクリプトが実行されると、ここに入力した値で %BCGSERVERIP% が置き換えられます。
  3. FTP サーバーへのアクセスに必要なユーザー ID とパスワードを入力します。FTP スクリプトが実行されると、ここに入力した値で %BCGUSERID% および %BCGPASSWORD% が置き換えられます。
  4. ターゲットがセキュア・モードの場合は、「FTPS モード」に対して デフォルトの「はい」を使用してください。それ以外は、「いいえ」をクリックします。
  5. 以下のステップを実行して、スクリプト・ファイルをアップロードします。
    1. 「スクリプト・ファイルのアップロード」をクリックします。
    2. 文書を処理するスクリプトが格納されたファイルの名前を入力するか、または「参照」 を使用して、ファイルにナビゲートします。
    3. 「ファイルのロード」をクリックして、スクリプト・ファイルを 「現在ロードされているスクリプト・ファイル」テキスト・ボックスにロードします。
    4. このスクリプト・ファイルを使用したい場合は、「保管」をクリックします。
    5. 「ウィンドウを閉じる」をクリックします。
  6. 「再試行カウント」フィールドに、ゲートウェイが文書の送信を試行する回数を入力します。この回数を超えると送信エラーとなります。デフォルトは 3 です。
  7. 「再試行間隔」フィールドに、ゲートウェイが文書の再送信を試行するまでの待ち時間を入力します。デフォルトは 300 秒です。
  8. 「接続タイムアウト」に、トラフィックがなくてもソケットを開いたままにしておく時間 (秒数) を入力します。デフォルトは 120 秒です。
  9. 「ロック・ユーザー」フィールドに、ゲートウェイがロックを要求して、FTP スクリプト記述ゲートウェイの他のインスタンスが同時に同じ FTP サーバー・ディレクトリーに アクセスできないようにするかどうかを指定します。

注: 「グローバル FTP スクリプト記述属性」には すでに値が入っており、このページから編集することはできません。これらの値を変更するには、「グローバル・トランスポート属性」ページを使用します (グローバルなトランスポート値の設定を参照)。

ユーザー定義属性

追加の属性を指定する場合は、以下のステップを実行します。FTP スクリプトが実行されると、オプションに入力した値で %BCGOPTIONx% が置き換えられます (x はオプション番号に対応します)。

  1. 「新規」をクリックします。
  2. 「オプション 1」の横に値を入力します。
  3. 追加の属性を指定する場合は、「新規」を再びクリックして、値を入力します。
  4. 必要なだけステップ 3 を繰り返して、すべての属性を定義します。

例えば、FTP スクリプトが次のようになっているとします。

open %BCGSERVERIP% %BCGUSERID% %BCGPASSWORD%
            cd %BCGOPTION1%
            mput *
            quit

この場合、%BCGOPTION% はディレクトリー名です。

スケジュール

このページの「スケジュール」セクションから、以下のステップを実行します。

  1. 間隔を基にしたスケジューリングとカレンダーを基にしたスケジューリングのどちらが必要なのかを指定します。
  2. ゲートウェイの前処理または後処理ステップを構成する場合は、ハンドラーの構成を参照して ください。それ以外の場合は、「保管」をクリックします。

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