FTP スクリプト記述ターゲットの設定

FTP スクリプト記述ターゲットは、設定されたスケジュールに従って動作するポーリング・ターゲットです。FTP スクリプト記述ターゲットの動作は、FTP コマンド・スクリプトによって管理されます。

ご使用の FTP サーバーのディレクトリーをポーリングする FTP ターゲットと異なり、FTP スクリプト記述ターゲットは別のサーバー (VAN など) のディレクトリーをポーリングします。

FTP スクリプトの作成

FTP サーバーには、受け入れられるコマンドに関する具体的な要件を保持できます。FTP スクリプト記述ターゲットを使用するには、接続先の FTP サーバーで必要な FTP コマンドをすべて含むファイルを作成します。(FTP サーバー管理者からこの情報を入手する必要があります。)

  1. ターゲットのスクリプトを作成して、実行するアクションを指定します。次のスクリプトは、(名前およびパスワードを指定して) 指定された FTP サーバーに接続し、FTP サーバー上の指定ディレクトリーに移動して、このディレクトリー内のすべてのファイルを受信する例です。
    open %BCGSERVERIP% %BCGUSERID% %BCGPASSWORD%
     cd %BCGOPTION1%
     mget *
     quit

    FTP スクリプト記述ターゲットの特定のインスタンスを作成するとき入力した値に応じてターゲットを処理する場合は、プレースホルダー (%BCGSERVERIP% など) が置き換えられます。この例の %BCGOPTION% は、cd コマンド内のディレクトリー名です。スクリプト・パラメーターおよび関連する FTP スクリプト記述ターゲット・フィールドを 表 2 に示します。

    表 2. スクリプト・パラメーターと FTP スクリプト記述ターゲット・フィールドの項目のマッピング
    スクリプト・パラメーター FTP スクリプト記述ターゲット・フィールドの項目
    %BCGSERVERIP% サーバー IP
    %BCGUSERID% ユーザー ID
    %BCGPASSWORD% パスワード
    %BCGOPTIONx% ユーザー定義属性の下のオプション x
  2. ファイルを保存します。

FTP スクリプト記述コマンド

スクリプトを作成する場合は、以下のコマンドを使用できます。

ターゲットの詳細

FTP スクリプト記述ターゲットに指定する必要がある情報については、以下のステップで説明します。

  1. 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「ターゲット」をクリックして、「ターゲット・リスト」ページを表示します。
  2. 「ターゲット・リスト」ページで、「ターゲットの作成」をクリックします。

「ターゲットの詳細」セクションで、以下のステップを実行します。

  1. ターゲットの名前を入力します。例えば、FTPScriptingTarget1 というターゲット名を付けます。このフィールドは必須です。ここで入力した名前は「ターゲット」リストに表示されます。
  2. (オプション) ターゲットの状況を指定します。デフォルトは「使用可能」です。使用可能状態のターゲットは、文書を受信することができます。使用不可状態のターゲットは、文書を受信できません。
  3. (オプション) ターゲットの説明を入力します。
  4. 「トランスポート」リストから、「FTP Scripting」を選択します。

ターゲット構成

ページの「ターゲット構成」セクションで、以下のステップを実行します。

  1. (オプション) ゲートウェイのタイプを指定します。ゲートウェイ・タイプによって、送信の性質が定義されます。 例えば、文書交換を製品に書き込む前にテストする場合は、「テスト」を指定します。デフォルトは「実動」です。
  2. 接続先の FTP サーバーのサーバー IP アドレスを入力します。FTP スクリプトが実行されると、ここに入力した値で %BCGSERVERIP% が置き換えられます。
  3. サーバーにアクセスするために使用するユーザー ID およびパスワードを入力します。FTP スクリプトが実行されると、ここに入力した値で %BCGUSERID% および %BCGPASSWORD% が置き換えられます。
  4. ターゲットが Secure Sockets Layer (SSL) モードで動作するかどうかを指定します。このモードで動作する場合は、参加者と証明書を交換する必要があります (インバウンドおよびアウトバウンド交換のセキュリティー設定を参照)。
  5. 以下のステップを実行して、スクリプト・ファイルをアップロードします。
    1. 「スクリプト・ファイルのアップロード」をクリックします。
    2. 文書を処理するスクリプトが格納されたファイルの名前を入力するか、または「参照」 を使用して、ファイルにナビゲートします。
    3. 「ファイルのロード」をクリックして、スクリプト・ファイルを 「現在ロードされているスクリプト・ファイル」テキスト・ボックスにロードします。
    4. このスクリプト・ファイルを使用したい場合は、「保管」をクリックします。
    5. 「ウィンドウを閉じる」をクリックします。
  6. 「接続タイムアウト」に、トラフィックがなくてもソケットを開いたままにしておく時間 (秒数) を入力します。
  7. 「ロック・ユーザー」フィールドに、ターゲットがロックを要求して、FTP スクリプト記述ターゲットの他のインスタンスが同時に同じ FTP サーバー・ディレクトリーにアクセスできないようにするかどうかを指定します。
注: 「グローバル FTP スクリプト記述属性」にはすでに値が入っており、このページから編集することはできません。これらの値を変更するには、「グローバル・トランスポート属性」ページを使用します (グローバルなトランスポート値の設定を参照)。

ユーザー定義属性

追加の属性を指定する場合は、以下のステップを実行します。FTP スクリプトが実行されると、オプションに入力した値で %BCGOPTIONx% が置き換えられます (x はオプション番号に対応します)。

  1. 「新規」をクリックします。
  2. 「オプション 1」の横に値を入力します。
  3. 追加の属性を指定する場合は、「新規」を再びクリックして、値を入力します。
  4. 必要なだけステップ 3 を繰り返して、すべての属性を定義します。

例えば、FTP スクリプトが次のようになっているとします。

open %BCGSERVERIP% %BCGUSERID% %BCGPASSWORD%
            cd %BCGOPTION1%
            mget *
            quit

この場合、%BCGOPTION% はディレクトリー名です。

スケジュール

間隔を基にしたスケジューリングとカレンダーを基にしたスケジューリングのどちらが必要なのかを指定します。

ハンドラー

分割が必要な複数の EDI 交換または XML や ROD 文書を含むファイルを受信した場合は、前処理構成ポイントに適切なスプリッター・ハンドラーを構成します。

前処理構成ポイントを変更する場合は、構成ポイントの変更に進みます。それ以外の場合は、「保管」をクリックします。

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