EDI から ROD への例
このセクションでは、EDI トランザクションを (エンベロープに包んで) ハブに送信する例を示します。EDI トランザクションはハブでレコード単位データ (ROD) 文書に変換され、コミュニティー・マネージャーに送信されます。
EDI 交換のエンベロープ解除と変換
この例では、Data Interchange Services のマッピング担当者が変換マップを作成したと想定しています。その変換マップは、標準の EDI 850 トランザクション (X12 のバージョン 5010 に対応した X12V5R1 ディクショナリーを使用して定義されたもの) を受け取り、レコード単位文書 (ROD) に変換します。変換された文書は、コミュニティー・マネージャーのバックエンド・アプリケーションによって処理されます。この例のマップは
S_DT_EDI_TO_ROD.eif という名前です。
Data Interchange Services のマッピング担当者は、変換マップを WebSphere Partner Gateway データベースに直接エクスポートすることができます。あるいは、Data Interchange Services のマッピング担当者からユーザーにファイルを送信することもできます。その場合、ユーザーは bcgDISImport ユーティリティーを使用してファイルを WebSphere Partner Gateway にインポートします。この付録では、後者のシナリオを想定しています。
変換マップのインポート
このセクションでは、EDI 入力を受け取ってレコード単位データ (ROD) 形式に変換する変換マップのインポート手順について説明します。変換マップをインポートするプロセスで、マップに関連付けられた文書定義もインポートします。
変換マップをインポートする前に、Data Interchange Services のマッピング担当者から変換マップを受信する必要があります。この一連の手順では、S_DT_EDI_TO_ROD.eif というファイルがシステムにあることを前提にしています。
- コマンド・ウィンドウを開きます。
- 以下のコマンドまたはスクリプトを入力します。
- UNIX システムの場合:
<ProductDir>/bin/bcgDISImport.sh <database_user_ID>
<password> S_DT_EDI_TO_ROD.eif
- Windows システムの場合:
<ProductDir>¥bin¥bcgDISImport.bat <database_user_ID>
<password> S_DT_EDI_TO_ROD.eif
ここで、<database_user_ID> と <password> は、WebSphere Partner Gateway のインストール作業の一部としてデータベースをインストールしたときに使用した値です。
変換マップと文書フロー定義の検証
インポートした変換マップと文書定義が Community Console に表示されることを確認するには、以下のステップを実行します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「変換マップ」の順にクリックします。
S_DT_EDI_TO_ROD マップが表示されます。
- マップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
このマップが関連付けられている文書フロー定義を確認できます。
表 19. マップに関連付けられた文書フロー定義
ソース |
ターゲット |
パッケージ: N/A
プロトコル: X12V5R1 (すべて)
文書フロー: 850 (すべて) |
パッケージ:
なし
プロトコル: DEMO850CL_DICTIONARY (すべて) 文書フロー: DEMO850CLSUW (すべて) |
S_DT_EDI_TO_ROD マップは、X12 850 トランザクション (X12V5R1 規格に準拠) を読み込み、カスタム・プロトコル (DEMO850CL_DICTIONARY) および文書フロー (DEMO850CLSUW) に変換するように定義されています。
ターゲットの構成
このセクションでは、ハブ用のファイル・システム・ディレクトリー・ターゲットを作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「ターゲット」をクリックし、「ターゲットの作成」をクリックします。
- 「ターゲット名」に EDIFileTarget と入力します。
- 「トランスポート」リストから「ファイル・ディレクトリー」を選択します。
- 「ルート・パス (Root Path)」に /Data/Manager/editarget と入力します。
- 「保管」をクリックします。
コミュニティー参加者は、このターゲットに EDI 交換を送信します。
対話の作成
2 つの対話を作成します。1 つは EDI エンベロープ用、もう 1 つは EDI エンベロープ内でのトランザクション用です。
EDI エンベロープを表す対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックし、次に「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」の下で、「パッケージ: なし」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
- 「ターゲット」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
- 「アクション」リストから「EDI エンベロープ解除」を選択します。
注: この対話では、変換は発生しません。EDI 交換のエンベロープ解除が行われ、個々のトランザクション (850) が取り出されます。そのため、この対話に変換マップは必要ありません。
- 「保管」をクリックします。
850 トランザクションを表すソースと、変換された文書を表すターゲットを持つ対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックし、「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: X12V5R1」を展開し、「文書フロー: 850」を選択します。
- 「ターゲット」の下で、「パッケージ: なし」および「プロトコル: DEMO850CL_DICTIONARY」を展開し、「文書フロー: DEMO850CLSUW」を選択します。
- 「変換マップ」リストから「S_DT_EDI_TO_ROD」を選択します。
- 「アクション」リストから「EDI 検証および EDI 変換」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
この対話は、標準の EDI X12 850 トランザクションから別の形式への変換を表します。したがって、変換マップを選択する必要があります。
参加者の作成
この例の参加者は、コミュニティー・マネージャー (Manager) と参加者 (TP1) の 2 つです。
コミュニティー・マネージャー・プロファイルを作成します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「作成」をクリックします。
- 「会社ログイン名」に ComManager と入力します。
- 「参加者表示名」に Manager と入力します。
- 「参加者タイプ」で、「コミュニティー・マネージャー」を選択します。
- 「ビジネス ID」に対して「新規」をクリックし、Freeform ID として 000000000 を入力します。
注: DUNS ではなく Freeform を必ず選択してください。
- 「ビジネス ID」に対して「新規」をクリックし、Freeform ID として 01-000000000 を入力します。
- 「保管」をクリックします。
2 番目の参加者を作成します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「作成」をクリックします。
- 「会社ログイン名」に TP1 と入力します。
- 「参加者表示名」に TP1 と入力します。
- 「参加者タイプ」で、「コミュニティー参加者」を選択します。
- 「ビジネス ID」に対して「新規」をクリックし、Freeform ID として 000000001 を入力します。
注: DUNS ではなく Freeform を必ず選択してください。
- 「ビジネス ID」に対して「新規」をクリックし、Freeform ID として 01-000000001 を入力します。
- 「保管」をクリックします。
ゲートウェイの作成
この例の両方の参加者用にファイル・ディレクトリー・ゲートウェイを作成します。最初に、Manager 用のゲートウェイを作成します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- Manager プロファイルの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「ゲートウェイ」をクリックし、次に「作成」をクリックします。
-
ゲートウェイに関する以下の値を入力します。ファイル・ディレクトリー (パス全体) がファイル・システムにすでに存在している必要があります。
- 「名前」に ManagerFileGateway と入力します。
- 「トランスポート」リストから「ファイル・ディレクトリー」を選択します。
- 「アドレス」に file:///Data/Manager/filegateway と入力します。
- 「保管」をクリックします。
- 「リスト」をクリックし、コミュニティー・マネージャー用のゲートウェイをすべてリストします。
- 「デフォルト・ゲートウェイの表示」をクリックします。
- 「実動」リストから、ステップ 4 で作成したゲートウェイを選択します。
- 「保管」をクリックします。
次に、参加者用のゲートウェイを作成します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- 「TP1」の横にある「詳細の表示」アイコンをクリックして、この例で作成したもう 1 つの参加者を選択します。
- 「ゲートウェイ」をクリックし、次に「作成」をクリックします。
-
ゲートウェイに関する以下の値を入力します。ファイル・ディレクトリー (パス全体) は、既存のディレクトリーである必要があります。
- 「名前」に TP1FileGateway と入力します。
- 「トランスポート」リストから「ファイル・ディレクトリー」を選択します。
- 「アドレス」に file:///Data/TP1/filegateway と入力します。
- 「保管」をクリックします。
- 「リスト」をクリックし、参加者用のゲートウェイをすべてリストします。
- 「デフォルト・ゲートウェイの表示」をクリックします。
- 「実動」リストから、ステップ 4 で作成したゲートウェイを選択します。
- 「保管」をクリックします。
B2B 機能の設定
この交換処理での 2 つの参加者の B2B 機能を使用可能に設定します。この例では、EDI 交換はコミュニティー参加者 (TP1) から発信され、コミュニティー・マネージャーに配信されます。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- この例のソース参加者 (TP1) に対して「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- ソース参加者に対して 2 組の機能を使用可能に設定します。
- 最初に、EDI エンベロープを表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: ISA (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 次に、850 トランザクションを表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: X12V5R1 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: X12V5R1 (すべて)」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: 850」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- この例のターゲット参加者 (Manager) に対して「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- ターゲット参加者に対して 2 組の機能を使用可能に設定します。
- 最初に、エンベロープを表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: ISA (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 次に、変換した文書を表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: DEMO850CL_DICTIONARY (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: DEMO850CL_DICTIONARY (すべて)」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: DEMO850CLSUW (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
接続のアクティブ化
接続をアクティブ化するには、以下のステップを実行します。
- 「アカウント管理」>「参加者の接続」をクリックします。
- 「ソース」リストから「TP1」を選択します。
- 「ターゲット」リストから「Manager」を選択します。
- 「検索」をクリックします。
- エンベロープを表す接続に対して「アクティブ化」をクリックします。
表 20. エンベロープ接続
ソース |
ターゲット |
パッケージ: なし (N/A)
プロトコル: EDI-X12 (すべて)
文書フロー: ISA (すべて) |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: EDI-X12 (すべて)
文書フロー: ISA (すべて) |
- 変換した文書に対する 850 トランザクションを表す接続の「アクティブ化」をクリックします。
表 21. ROD 文書接続に対する EDI トランザクション
ソース |
ターゲット |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: X12V5R1
文書フロー: 850 (すべて) |
パッケージ: なし (N/A)
プロトコル: DEMO850CL_DICTIONARY (すべて) 文書フロー: DEMO850CLSUW (すべて) |
属性の追加
重複 ID を持つ文書を許可する属性を設定します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12」の横にある「属性値の編集」アイコンをクリックします。
- このページの「文書フロー・コンテキスト属性」セクションにスクロールダウンします。
「文書 ID が重複する文書の許可 (Allow documents with duplicate document ids)」の行で、リストから「はい」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
この時点で、TP1 が 850 トランザクションを含む EDI 交換をコミュニティー・マネージャーに送信すると、EDI 交換のエンベロープが解除されて 850 トランザクションが取り出されます。850 トランザクションは次に DEMO850CLSUW 文書タイプに変換され、変換された文書がコミュニティー・マネージャーのゲートウェイに送信されます。
交換への TA1 の追加
X12 では、TA1 は交換の受信確認に使用されるオプションのセグメントです。送信側は、ISA 交換制御ヘッダーの要素 14 を 1 に設定することによって、受信側に TA1 を要求できます。WebSphere Partner Gateway の「TA1 要求を許可」属性を使用すると、送信側から要求があったときに TA1 を送信するかどうかを制御できます。
WebSphere Partner Gateway のインストール時に &WDI_TA1_ACK マップがインストールされるので、このマップをインポートする必要はありません。
関連の作成
マップと文書フロー定義を関連付けるには、以下のステップを実行します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「EDI FA マップ」の順にクリックします。
&WDI_TA1_ACK マップが表示されます。
- マップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
マップに関する情報と、システムで使用可能な各タイプのパッケージが入っているフォルダーが表示されます。
- 以下のステップを実行して、文書フロー定義との関連を作成します。
- 「パッケージ: なし」の横にあるチェック・ボックスを選択し、フォルダーを展開します。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」の横にあるチェック・ボックスを選択し、フォルダーを展開します。
- 「文書フロー: ISA (すべて)」の横にあるチェック・ボックスを選択します。
- 「保管」をクリックします。
これで、&WDI_TA1_ACK1 マップとエンベロープの文書フロー定義との関連を作成しました。
対話の作成
TA1 トランザクションを表す対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックし、次に「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: &X44TA1」を展開し、「文書フロー: TA1」を選択します。
- 「ターゲット」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: &X44TA1」を展開し、「文書フロー: TA1」を選択します。
- 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
TA1 を保持する EDI エンベロープを表すソースを持つ対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックし、次に「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
- 「ターゲット」の下で、「パッケージ: なし」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
- 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
B2B 機能の使用可能化
次に、新規に作成した対話を参加者の B2B 機能に追加します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- この例のソース参加者 (Manager) に対して「詳細の表示」アイコンをクリックします。
注: TA1 のフローは、ROD 文書を受信する参加者から、その文書を送信した参加者への流れです。この例では、Manager が TA1 のソースであり、参加者 TP1 がターゲットです。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- ソース参加者に対して 2 組の機能を使用可能に設定します。
- 最初に、TA1 用の機能を使用可能に設定します。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: &X44TA1」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: &X44TA1」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: TA1 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 次に、エンベロープ用の機能を使用可能に設定します。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: EDI-X12」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: ISA (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- この例のターゲット参加者 (TP1) に対して「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- ターゲット参加者に対して 2 組の機能を使用可能に設定します。
- 最初に、TA1 を表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: &X44TA1 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: &X44TA1 (すべて)」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: TA1 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 次に、EDI エンベロープを表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: ISA (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
エンベロープ・プロファイルの作成
次に、TA1 を包むエンベロープのプロファイルを作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「EDI」>「エンベロープ・プロファイル」の順にクリックします。
- 「作成」をクリックします。
- プロファイルの名前として EnvProf1 を入力します。
- 「EDI 標準」リストから「X12」を選択します。
- 「一般」ボタンがデフォルトで選択されています。エンベロープの一般属性として以下の値を入力します。
- INTCTLLEN: 9
- GRPCTLLEN: 9
- TRXCTLLEN: 9
- MAXDOCS: 1000
- 「交換」ボタンをクリックし、交換の属性として以下の値を入力します。
- ISA01: 01
- ISA02: ISA0000002
- ISA03: 02
- ISA04: ISA0000004
- ISA11: ¥
- ISA12: 00501
- ISA15: T
- 「保管」をクリックします。
参加者接続のアクティブ化
接続をアクティブ化するには、以下のステップを実行します。
- 「アカウント管理」>「参加者の接続」をクリックします。
- 「ソース」リストから「Manager」を選択します。
- 「ターゲット」リストから「TP1」を選択します。
- 「検索」をクリックします。
- TA1 を表す接続をアクティブにします。
表 22. TA1 接続
ソース |
ターゲット |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: &X44TA1 (すべて)
文書フロー: TA1 (すべて) |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: &X44TA1 (すべて)
文書フロー: TA1 (すべて) |
- エンベロープを表す接続をアクティブにします。
表 23. エンベロープ接続
ソース |
ターゲット |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: EDI-X12 (すべて)
文書フロー: ISA (すべて) |
パッケージ: なし (N/A)
プロトコル: EDI-X12 (すべて)
文書フロー: ISA (すべて) |
属性の構成
エンベロープ・プロファイルの属性を指定するには、以下のステップを実行します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- リストから「TP1」を選択します。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」の横にある「編集」アイコンをクリックします。
- 「TA1 要求を許可」の行で、「はい」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
- 「B2B 機能」を再度クリックします。
- 「パッケージ: N/A」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: &X44TA1 (すべて)」の横にある「編集」アイコンをクリックします。
- 以下の属性を指定します。
- 「エンベロープ・プロファイル」の行で、リストから「EnvProf1」を選択します。
- 「交換修飾子」の行に 01 と入力します。
- 「交換 ID」の行に 000000001 と入力します。
- 「交換の使用標識」の行に T と入力します。
- 「保管」をクリックします。
この一連のタスクで、交換に TA1 肯定応答を追加しました。交換を受信すると、WebSphere Partner Gateway は送信側 (TP1) に TA1 を送信します。TA1 は、エンベロープ・プロファイル EnvProf1 に準拠したエンベロープに包まれて送信されます。
FA マップの追加
このセクションでは、EDI から ROD への例で説明したフローに標準の機能肯定応答 (997) を追加する方法について説明します。機能肯定応答により、送信側はトランザクションが受信されたことを確認できます。
WebSphere Partner Gateway には、事前にインストールされた、$DT_FA で始まる一連の機能肯定応答マップ名が含まれています。その後に、機能肯定応答メッセージの名前およびメッセージのバージョンとリリースが続きます。例えば、997 機能肯定応答メッセージのバージョン 2 リリース 4 は、$DT_997V2R4 という名前になります。WebSphere Partner Gateway に提供されているマップのリストについては、機能肯定応答を参照してください。
関連の作成
マップと文書フロー定義を関連付けるには、以下のステップを実行します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「マップ」>「EDI FA マップ」の順にクリックします。
&DT_FA997V2R4 マップが表示されます。
- マップの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
マップに関する情報と、システムで使用可能な各タイプのパッケージが入っているフォルダーが表示されます。
- 以下のステップを実行して、文書フロー定義との関連を作成します。
- 「パッケージ: N/A」の横にあるチェック・ボックスを選択し、フォルダーを展開します。
- 「プロトコル: X12V5R1」の横にあるチェック・ボックスを選択し、フォルダーを展開します。
- 「文書フロー: 850」の横にあるチェック・ボックスを選択します。
- 「保管」をクリックします。
これで、この機能肯定応答 997 マップが X12 プロトコルに関連付けられました。
対話の作成
997 肯定応答を表す対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックし、次に「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: &DT99724」を展開し、「文書フロー: 997」を選択します。
- 「ターゲット」の下で、「パッケージ: N/A」および「プロトコル: &DT99724」を展開し、「文書フロー: 997」を選択します。
- 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
エンベロープを表す対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックし、次に「対話の作成」をクリックします。
- 「パッケージ: N/A」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
- 「パッケージ: なし」および「プロトコル: EDI-X12」を展開し、「文書フロー: ISA」を選択します。
- 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
B2B 機能の使用可能化
次に、新規に作成した対話を参加者の B2B 機能に追加します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- この例のソース参加者 (Manager) に対して「詳細の表示」アイコンをクリックします。
注: 機能肯定応答のフローは、ROD 文書を受信する参加者から、その文書を送信した参加者への流れです。この例では、Manager が機能肯定応答のソースであり、参加者 TP1 がターゲットです。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- ソース参加者に対して 2 組の機能を使用可能に設定します。
- 最初に、FA 用の機能を使用可能に設定します。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: &DT99724」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: &DT99724」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: 997 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 次に、エンベロープ用の機能を使用可能に設定します。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: EDI-X12」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」を展開します。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: ISA (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- この例のターゲット参加者 (TP1) に対して「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- ターゲット参加者に対して 2 組の機能を使用可能に設定します。
- 最初に、997 を表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: N/A」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: N/A」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: &DT99724 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: &DT99724 (すべて)」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: 997 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 次に、EDI エンベロープを表す文書フロー定義を使用可能に設定します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: EDI-X12 (すべて)」を展開します。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: ISA (すべて)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
エンベロープ・プロファイルの作成
次に、997 機能肯定応答を包むエンベロープのプロファイルを作成します。機能肯定応答は、トランザクションと同様に、エンベロープに包んで送信する必要があります。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「EDI」>「エンベロープ・プロファイル」の順にクリックします。
- 「作成」をクリックします。
- プロファイルの名前として EnvProf1 を入力します。
- 「EDI 標準」リストから「X12」を選択します。
- 「一般」ボタンがデフォルトで選択されています。エンベロープの一般属性として以下の値を入力します。
- INTCTLLEN: 9
- GRPCTLLEN: 9
- TRXCTLLEN: 9
- MAXDOCS: 1000
- 「交換」ボタンをクリックし、交換の属性として以下の値を入力します。
- ISA01: 01
- ISA02: ISA0000002
- ISA03: 02
- ISA04: ISA0000004
- ISA11: ¥
- ISA12: 00501
- ISA15: T
- 「保管」をクリックします。
参加者接続のアクティブ化
接続をアクティブ化するには、以下のステップを実行します。
- 「アカウント管理」>「参加者の接続」をクリックします。
- 「ソース」リストから「Manager」を選択します。
- 「ターゲット」リストから「TP1」を選択します。
- 「検索」をクリックします。
- 997 機能肯定応答を表す接続に対して「アクティブ化」をクリックします。
表 24. 機能肯定応答接続
ソース |
ターゲット |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: &DT99724 (すべて)
文書フロー: 997 (すべて) |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: &DT99724 (すべて)
文書フロー: 997 (すべて) |
- 交換の発信元に送り返される EDI エンベロープを表す接続に対して、「アクティブ化」をクリックします。
表 25. エンベロープ接続
ソース |
ターゲット |
パッケージ: N/A (N/A)
プロトコル: EDI-X12 (すべて)
文書フロー: ISA (すべて) |
パッケージ: なし (N/A)
プロトコル: EDI-X12 (すべて)
文書フロー: ISA (すべて) |
属性の構成
最初に、使用する FA マップを指定します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックし、「検索」をクリックします。
- リストから「TP1」を選択します。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- 「パッケージ: N/A」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: X12V5R1 (すべて)」の横にある「編集」アイコンをクリックします。
- 「FA マップ (FA Map)」の行で、「&DT_FA997V2R4」を選択します。
- 「B2B 機能」を再度クリックします。
- 「パッケージ: N/A」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「プロトコル: &DT99724 (すべて)」の横にある「編集」アイコンをクリックします。
- 以下の属性を指定します。
- 「エンベロープ・プロファイル」の行で、リストから「EnvProf1」を選択します。
- 「交換修飾子」の行に 01 と入力します。
- 「交換 ID」の行に 000000001 と入力します。
- 「交換の使用標識」の行に T と入力します。
- 「保管」をクリックします。
この一連のタスクで、EDI-X12 997 機能肯定応答を交換に追加しました。これにより、コミュニティー・マネージャーが文書を受信すると、送信側 (TP1) に 997 を送り返します。997 肯定応答は、エンベロープ・プロファイル EnvProf1 に準拠したエンベロープに包まれて送信されます。
