RosettaNet ビューアー

RosettaNet は、e-ビジネス・トランザクションの業界標準を作成した 企業グループです。PIP (Participant Interface Process) には、ハブ・コミュニティーのメンバー間のビジネス・プロセスが定義されます。各 PIP では、特定のビジネス文書と、コミュニティー・マネージャーと参加者間のビジネス文書の処理方法が定められています。

RosettaNet ビューアーには、文書フローを正常に完了するために必要なサブトランザクションの必要順序が表示されます。RosettaNet ビューアーを使用して表示できる値には、プロセスの状態、詳細、ロー文書、関連するプロセス・イベントなどがあります。

イベントを生成した特定のプロセスを検索するには、RosettaNet ビューアーを使用します。ターゲットのプロセスを特定すると、プロセスの詳細とロー文書を表示できます。

RosettaNet ビューアーは、特定の検索条件に基づいてプロセスを表示します。

RosettaNet プロセスの検索

  1. 「ビューアー」>「RosettaNet ビューアー」の順にクリックします。
  2. 「RosettaNet ビューアー検索」ウィンドウで、ドロップダウン・リストから、表 20 で説明されている検索条件を選択します。
    表 20. RosettaNet の検索条件
    説明

    開始日および開始時刻 (Start Date and Time)

    処理が開始された日時。

    終了日および終了時刻 (End Date and Time)

    処理が完了した日時。

    ソース参加者およびターゲット参加者

    ソース (開始) 参加者とターゲット (受取) 参加者 (コミュニティー・マネージャーのみ)。

    参加者

    検索の適用範囲をすべての参加者にするか、コミュニティー・マネージャー (参加者のみ) にするかを示します。

    自分の役割は以下

    検索する文書の参加者がターゲットかソースか (参加者のみ) を示します。

    開始ビジネス ID

    開始参加者のビジネス識別番号 (例: DUNS)。

    ゲートウェイ・タイプ

    実動またはテスト。テストが使用できるのは、テスト・ゲートウェイ・タイプをサポートするシステムのみです。

    プロトコル

    参加者に対して使用できるプロトコル。

    文書フロー

    特定のビジネス・プロセス。

    プロセス・インスタンス ID

    プロセスに割り当てられた固有の識別番号。検索条件には、アスタリスク (*) のワイルドカードを使用できます。

    ソート基準

    例えば、受信時刻のタイム・スタンプなどで結果をソートします。

    降順または昇順

    昇順 - 最も古いタイム・スタンプまたはアルファベットの最後を最初に表示します。

    降順 - 最新のタイム・スタンプまたはアルファベットの先頭を最初に表示します。

    ページごとの結果件数

    1 ページ当たりに表示される結果の数を指定します。

  3. 「検索」をクリックします。検索条件に一致した RosettaNet プロセスが表示されます。

RosettaNet プロセスの詳細の表示

  1. 「ビューアー」>「RosettaNet ビューアー」の順にクリックします。「RosettaNet ビューアー検索」ウィンドウが表示されます。
  2. ドロップダウン・リストから検索条件を選択します。
  3. 「検索」をクリックします。システムには、表 21 で説明されている検索結果が表示されます。
    表 21. 文書処理の詳細
    説明

    参加者

    ビジネス・プロセスに関与している参加者。

    タイム・スタンプ

    最初の文書の処理が開始された日時。

    文書フロー

    特定のビジネス・プロセス (例: RosettaNet (1.1): 3A7)。

    ゲートウェイ・タイプ

    交換される文書の種類を示します。

    プロセス・インスタンス ID

    開始コミュニティー・メンバーごとにプロセスに割り当てられる固有の番号。

    文書 ID

    送信参加者によって割り当てられる専有文書 ID。このフィールドの保管場所は固定されておらず、文書タイプによって異なります。

    ソース参加者

    開始参加者。

    ターゲット参加者

    受信参加者。

  4. 表示する RosettaNet プロセスの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。選択したプロセスの詳細と関連文書が表示されます。
  5. 表示する文書の横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。文書とその関連イベントの詳細が表示されます。

ロー文書の表示

この手順を使用して、文書フローに関連付けられたロー文書を表示します。

  1. 「ビューアー」>「RosettaNet ビューアー」の順にクリックします。「RosettaNet ビューアー検索」ウィンドウが表示されます。
  2. ドロップダウン・リストから検索条件を選択します。
  3. 「検索」をクリックします。プロセスのリストが表示されます。
  4. 表示するプロセスの横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。選択したプロセスの詳細と関連文書が表示されます。
  5. 「文書フロー」の横にある「ロー文書の表示 (Display raw document)」アイコンをクリックして、ロー文書を表示します。
制約事項:
ロー文書のうち、100K を超える部分は切り捨てられます。例えば、署名がロー文書 (.rno ファイル) の末尾にあり、ロー文書のサイズが 100K を超えるか、または署名が .rno ファイルの先頭から 100K 以降に存在する場合、署名は文書ビューアーに表示されません。
ヒント:

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