基本構成の拡張
ここでは、この付録で説明した基本構成に変更を加える方法について説明します。ここでは、前述と同じパートナーと設定 (DUNS ID 123456789 とファイル・ディレクトリー・ゲートウェイを使用するコミュニティー・マネージャー Comm Man、DUNS ID 987654321 と HTTP ゲートウェイを使用する参加者 PartnerTwo) を使用して、以下のサポートを追加する方法について説明します。
- FTP トランスポート
- カスタム XML 文書
- バイナリー・ファイル (パッケージ化なし)
FTP ターゲットの作成
FTP ターゲットは、受信したファイルを処理するために Document
Manager に渡します。文書を受信する FTP サーバーの構成 で述べたように、FTP ターゲットを作成するには、FTP サーバーをインストールし、FTP ディレクトリーを作成して、FTP サーバーを構成しておく必要があります。
この例では、FTP サーバーが Partner Two 用に構成されており、ルート・ディレクトリーが c:/ftproot であるものと想定します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「ターゲット」をクリックします。
- 「ターゲットの作成」をクリックします。
- 以下の情報を入力します。
- ターゲット名: FTP_Receiver
- トランスポート: FTP ディレクトリー
- FTP ルート・ディレクトリー: C:/ftproot
- 「保管」をクリックします。
バイナリー・ファイルを受信するためのハブ設定
ここでは、Partner Two からコミュニティー・マネージャーに送信するバイナリー文書を受信するためのハブ構成に必要なステップについて説明します。
バイナリー文書の対話の作成
デフォルトでは、WebSphere Partner Gateway にはバイナリー文書を使用する 4 つの対話があります。ただし、「なし」としてパッケージ化された文書とともに参加者に送信される、「なし」としてパッケージ化されたバイナリー文書用の対話は用意されていません。ここでは、バイナリー文書がシステムをパススルーするために必要な対話を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックします。
- 「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」から、「パッケージ: なし」、「プロトコル: バイナリー (1.0)」、「文書フロー: バイナリー (1.0)」を選択します。
- 「ターゲット」から、「パッケージ: なし」、「プロトコル: バイナリー (1.0)」、「文書フロー: バイナリー (1.0)」を選択します。
- 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
コミュニティー・マネージャー用の B2B 機能の更新
ここでは、バイナリー文書を受け入れられるようにコミュニティー・マネージャーを構成する方法について説明します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックします。
- 「検索」をクリックします。
- 「Comm Man」の横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ターゲットの設定」の下で、「プロトコル: バイナリー (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「プロトコル: バイナリー (1.0)」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ターゲットの設定」の下で、「文書フロー: バイナリー (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
Partner Two 用の B2B 機能の更新
ここでは、バイナリー文書を送信できるように Partner Two を構成する方法について説明します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックします。
- 「検索」をクリックします。
- Partner Two の横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ソースの設定」の下で、「プロトコル: バイナリー (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「プロトコル: バイナリー (1.0)」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ソースの設定」の下で、「文書フロー: バイナリー (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
参加者接続の新規作成
ここでは、バイナリー文書用にコミュニティー・マネージャーと Partner Two 間で新しい参加者接続を構成する方法について説明します。
- 「アカウント管理」>「参加者の接続」をクリックします。
- 「ソース」リストから Partner Two を選択します。
- 「ターゲット」リストから「Comm Man」を選択します。
- 「検索」をクリックします。
- なし (N/A)、バイナリー (1.0)、バイナリー (1.0) からなし (N/A)、バイナリー (1.0)、バイナリー (1.0) への接続を探し、「アクティブ化」をクリックしてこの接続をアクティブにします。
カスタム XML 文書用のハブ設定
カスタム XML 文書で述べたように、カスタム XML ファイルをルーティングできるようにハブを構成する必要があります。ここでは、以下の XML 文書をルーティングできるように Document Manager を構成するためのステップについて説明します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE Tester>
<Tester>
<From>987654321</From>
<To>123456789</To>
</Tester>
Document Manager は、ルート・タグを使用して XML 文書のタイプを識別します。この後、「送信元 (From)」および「送信先 (To)」フィールドから値を抽出して、「送信元参加者名 (From Participant Name)」と「送信先参加者名 (To Participant Name)」を識別します。
CustomXML プロトコル定義形式の作成
まず、交換を行うカスタム XML 用のプロトコルを新規作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「文書フロー定義の作成」をクリックします。
- 「文書フロー・タイプ」リストから「プロトコル」を選択します。
- 以下の情報を入力します。
- コード: CustomXML
- バージョン: 1.0
- 説明: CustomXML
- 「文書レベル」を「いいえ」に設定します。
- 「状況」を「使用可能」に設定します。
- 「可視/不可視: コミュニティー・オペレーター」を「はい」に設定します。
- 「可視/不可視: コミュニティー・マネージャー」を「はい」に設定します。
- 「可視/不可視: コミュニティー参加者」を「はい」に設定します。
- 以下のものを選択します。
- パッケージ: AS
- パッケージ: なし
- パッケージ: バックエンド統合
- 「保管」をクリックします。
Tester_XML 文書定義の作成
次に、新しいプロトコルの文書フロー定義を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「文書フロー定義の作成」をクリックします。
- 「文書フロー・タイプ」リストから「文書フロー」を選択します。
- 以下の情報を入力します。
- コード: XML_Tester
- バージョン: 1.0
- 説明: XML_Tester
- 「文書レベル」を「はい」に設定します。
- 「状況」を「使用可能」に設定します。
- 「可視/不可視: コミュニティー・オペレーター」を「はい」に設定します。
- 「可視/不可視: コミュニティー・マネージャー」を「はい」に設定します。
- 「可視/不可視: コミュニティー参加者」を「はい」に設定します。
- 「パッケージ: AS」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックし、「プロトコル: CustomXML」を選択します。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックし、「プロトコル: CustomXML」を選択します。
- 「パッケージ: バックエンド統合 (Package: Backend Integration)」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックし、「プロトコル: CustomXML」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
Tester_XML XML 形式の作成
最後に、新しいプロトコルと関連付ける XML 形式を作成します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「XML 形式」をクリックします。
- 「XML 形式の作成」をクリックします。
- 「ルーティング形式」リストから「CustomXML 1.0」 を選択します。
- 「ファイル・タイプ」リストから「XML」を選択します。
- 「ID タイプ」リストから「ルート・タグ」を選択し、値として Tester を入力します。
- 「ソース・ビジネス ID」リストから「エレメント・パス」を選択し、値として /Tester/From を入力します。
- 「ターゲット・ビジネス ID」リストから「エレメント・パス」を選択し、値として /Tester/To を入力します。
- 「ソース文書フロー」リストから「定数」を選択し、値として XML_Tester を入力します。
- 「ソース文書フロー・バージョン」に対して「定数」を選択し、値として 1.0 を入力します。
- 「保管」をクリックします。
XML_Tester XML 文書用の対話の作成
これで、対話の設定に使用する新規プロトコルと文書フローが準備できました。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「文書フロー定義」の順にクリックします。
- 「対話の管理」をクリックします。
- 「対話の作成」をクリックします。
- 「ソース」から、以下のものを選択します。
- パッケージ: なし
- プロトコル: CustomXML (1.0)
- 文書フロー: XML_Tester (1.0)
- 「ターゲット」から、以下のものを選択します。
- パッケージ: なし
- プロトコル: CustomXML (1.0)
- 文書フロー: XML_Tester (1.0)
- 「アクション」リストから「パススルー」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
コミュニティー・マネージャー用の B2B 機能の更新
カスタム XML 文書を交換できるようにするには、参加者の B2B 機能を更新する必要があります。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックします。
- 「検索」をクリックします。
- 「Comm Man」の横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- 「ターゲットの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ターゲットの設定」で、「プロトコル: CustomXML (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「プロトコル: CustomXML (1.0)」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ターゲットの設定」で、「文書フロー: XML_Tester (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
partnerTwo 用の B2B 機能の更新
新しいカスタム XML 形式の交換を実行できるようにするには、Partner Two の B2B 機能を更新します。
- 「アカウント管理」>「プロファイル」>「コミュニティー参加者」をクリックします。
- 「検索」をクリックします。
- Partner Two の横にある「詳細の表示」アイコンをクリックします。
- 「B2B 機能」をクリックします。
- 「ソースの設定」の下で、「パッケージ: なし」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「パッケージ: なし」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ソースの設定」で、「プロトコル: CustomXML (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックし、有効にします。
- 「プロトコル: CustomXML (1.0)」の横にある「展開 (Expand)」アイコンをクリックします。
- 「ソースの設定」で、「文書フロー: XML_Tester (1.0)」に対して「役割はアクティブではありません (Role is not active)」アイコンをクリックします。
参加者接続の新規作成
最後に、参加者接続を新規作成します。
- 「アカウント管理」>「参加者の接続」をクリックします。
- 「ソース」リストから Partner Two を選択します。
- 「ターゲット」リストから「Comm Man」を選択します。
- 「検索」をクリックします。
- なし (N/A)、CustomXML (1.0)、XML_Tester(1.0) から なし (N/A)、
CustomXML(1.0)、XML_Tester (1.0) への接続を探し、「アクティブ化」をクリックしてこの接続をアクティブにします。
