プロパティー・ファイルの手動構成

ほとんどの構成タスクは WebSphere Partner Gateway - Express GUI を使用して実行できますが、以下のタスクを実行する場合には手動での構成方法が便利なこともあります。

以下のセクションでは、タイムアウト・プロパティー値の構成方法、および手動構成において JACL スクリプトを使用する方法と場合について説明します。

タイムアウト値の構成

取引先がメッセージを処理して MDN を返信するのに時間がかかる場合、WebSphere Partner Gateway - Express はタイムアウト・メッセージを表示して異常終了する場合があります。この問題を修正、または再発を防止するには、同期/ソケット接続タイムアウト値と非同期 MDN タイムアウト値のタイムアウト・プロパティー値を構成することができます。以下の手順は、タイムアウト・プロパティー値の構成方法について説明しています。

同期/ソケット接続タイムアウト値の構成

以下の手順は、同期/ソケット接続タイムアウト値の構成方法について説明しています。

  1. bcg.properties ファイルを開きます。このファイルは、次のディレクトリーにあります。
    <ProductDir>/config
  2. 次のプロパティーを見つけます。
    bcg.connector.sender.as2parm.SyncMDNtimeout=60000
  3. 数字 60000 を変更し、ミリ秒単位で新しい値を指定します。
  4. ファイルを保管して閉じます。

非同期 MDN タイムアウト値の構成

以下の手順は、非同期 MDN タイムアウトの構成方法について説明しています。

  1. MDN タイムアウト値を構成する取引先の partner.properties ファイルを開きます。このファイルは、<ProductDir>/config/partners/<name_of_parner> ディレクトリーにあります。
  2. 次のプロパティーを見つけます。
    bcg.connector.sender.as2.parm.MDNTimeout=10
  3. 数字 10 を変更し、新しい分数を指定します。
  4. ファイルを保管して閉じます。

手動構成での JACL スクリプトの使用

構成タスクのほとんどは WebSphere Partner Gateway - Express GUI を使用して実行できますが、次の JACL スクリプトは手動構成用に用意されています。スクリプトは、各スクリプト内にある指示に従って呼び出すことができます。JACL スクリプトは、<ProductDir>/jaclScripts にあります。

注:
bcgSetCRLDP.jacl スクリプトの実行方法について詳しくは、bcgSetCRLDP.jacl スクリプトの実行を参照してください。

重要:
手動または WebSphere Partner Gateway - Express GUI を使用して WAS 構成に変更を加えた場合は、WAS サーバーを再始動する必要があります。

表 6. JACL スクリプト
JACL スクリプト 説明
bcgApplication.jacl このスクリプトを使用して、アプリケーションのインストール、アンインストール、または更新を行う。WAS 拡張クラス・パス (ws_ext_dirs) も設定します。
注意:
この JACL ファイルは既存の配置アプリケーションでも実行されるので、スクリプトに適切な引数を指定する必要があります。
bcgClientAuth.jacl このスクリプトにより、クライアント認証が必要なフラグを設定する。
bcgCustomService.jacl このスクリプトにより、カスタム・サービスをセットアップする。
bcgSetCRLDP.jacl このスクリプトにより、失効検査が実行されたときの CRL 配布ポイントの検査を使用可能または使用不可にする。このスクリプトの使用法について詳しくは、bcgSetCRLDP.jacl スクリプトの実行を参照してください。
bcgJavaWorkingDirectory.jacl このスクリプトにより、JVM の現行作業ディレクトリーを設定する。
bcgSetJVMHeapAttrs.jacl このスクリプトにより、初期ヒープ・サイズを変更し、WAS 用 JVM のヒープ・サイズを最大化する。
bcgSsl.jacl このスクリプトにより、インバウンド SSL サーバー認証で使用する WAS サーバーを構成する。WAS サーバーの鍵ストアとトラストストアを構成します。
注意:
この JACL ファイルは、security.xml ファイルの SSL インバウンド鍵ストアとトラストストアのファイル・エントリーを変更します。スクリプトの引数に不正なエントリーを指定すると、WebSphere Partner Gateway - Express サーバーの始動に失敗します。

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