機能

以下のセクションでは、WebSphere Partner Gateway - Express の主な機能について説明します。

コンソール・ベースの取引先管理

数百から数千の取引先との関係を作成および管理する作業は、複雑で誤りが付きものです。WebSphere Partner Gateway - Express では、取引先を管理するための使いやすい Web ベース・グラフィカル・インターフェースを使用します。インターフェースは、WebSphere Partner Gateway の Advanced Edition と Enterprise Edition の Community Console と同様のルック・アンド・フィールを備えています。ブラウザー・ベースでリモート・アクセスし、ゲートウェイの操作の概要に関して 1 日 24 時間 週 7 日の可視性が得られます。

コンソール・インターフェースは、取引先プロファイル・データの構成を使用可能にしたり、データの追跡とロギングを検討したりするために使用します。コンソール・ベースのインターフェースによって提供される主な機能は以下のとおりです。

HTTP ベース文書と AS2 ベース文書のサポート

インターネットを介して送信される文書のセキュリティーを確保するため、WebSphere Partner Gateway - Express では、HTTP ベースの文書と AS2 ベースの文書をサポートしています。また、WebSphere Partner Gateway - Express は、AS2 インターオペラビリティーについて Drummond グループの認証を得ています。AS2 は、インターネットを介して EDI 文書を安全に伝送するためのインターネット・ドラフトです。AS2 では、データ・プライバシー、データ保全性、認証性、および発信元と受信側の否認防止に焦点が当てられています。また、同期されたメッセージ処理通知 (MDN) または受信も使用可能にできます。非同期の MDN も使用可能にできます。

WebSphere Partner Gateway - Express は、外部の取引先とデータおよび受取を送受信する AS2 準拠システムとして動作します。AS2 機能により、認証、プライバシー、および文書受取の否認防止機能を提供しながら、標準 HTTP を使用して、EDI、XML 、およびバイナリー文書をインターネット上で交換することができます。

セキュアなメッセージ経路指定

WebSphere Partner Gateway - Express には、取引先とのデジタル通信とトランザクションを検証するセキュリティー・ツールが組み込まれています。これらのツールでは、ビジネス・トランザクションが確実に既知の信頼できる取引先との間で実行されるようにすることにより、高レベルのセキュリティーを実現します。次のセクションでは、これらのツールについて説明します。

インバウンド文書

WebSphere Partner Gateway - Express には、取引先から受信した文書に対して選択可能な、以下の 4 つのセキュリティー・レベルが組み込まれています。

アウトバウンド文書

WebSphere Partner Gateway - Express には、取引先に送信される文書に対して、以下の 3 つのセキュリティー・レベルが組み込まれています。

コンソール・ベースのトランザクション監査

ビジネス・パートナーが文書を受信し、その文書に確認応答したかどうかを知りたい場合は、WebSphere Partner Gateway - Express コンソールを使用して文書と参加者のサマリー・レポートを表示できます。最近のトランザクション用にアクティビティー・ログが保存されます。コンソールからこのログにアクセスできるので、特定の基準を満たすトランザクションを検索できます。

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