WebSphere Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 から WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 へのアップグレード -- すべてのプラットフォーム

このセクションでは、Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 から WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 へのアップグレード方法について説明します。アップグレード手順では、グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) が使用され、Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 がインストールされているすべてのプラットフォームにこの手順が適用されます。

注:
WebSphere Partner Gateway - Express を初めてインストールする場合は、実行するインストールのタイプに応じて、以下のいずれかのセクションでインストールの手順説明を参照してください。

以下の手順では、アップグレードの実行方法について説明します。

  1. Business Integration Connect- Express のバージョン 4.2.1 をシャットダウンします。
    1. 既存のバージョンの Business Integration Connect - Express が稼働している場合は、進行中のすべての文書が処理を完了していることを確認します。
    2. WebSphere Partner Gateway - Express コンソールに接続されているオープン状態の Web ブラウザー・セッションをすべて閉じます。
    3. WebSphere Partner Gateway - Express サーバーを停止します。
  2. インストーラーを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 をインストールします。
    注:
    インストーラーにより、Business Integration Connect - Express のバージョン 4.2.1 が検出され、そのデータがバックアップされます。
    1. Launchpad を使用して、インストーラーを起動します。

      Windows プラットフォームの場合: コンピューターの CD-ROM ドライブに WebSphere Partner Gateway - Express 6.0 の CD-ROM を挿入します。Launchpad ウィンドウが開きます。

      注:
      Launchpad が自動的に開始しない場合は、CD のルート・ディレクトリーにある LaunchPad.bat を実行すれば手動で開始できます。

      Linux プラットフォームの場合: コンピューターの CD-ROM ドライブに WebSphere Partner Gateway - Express 6.0 の CD-ROM を挿入します。CD のルート・ディレクトリーにある LaunchPad.sh を実行して、Launchpad を開きます。

      注:
      あるいは、WebSphere Partner Gateway - Express ディレクトリーまでのディレクトリーを変更し、setupLinux を実行すれば、Launchpad をバイパスしてインストーラーを実行できます。この操作を実行すると、インストール・ウィザードのウィンドウが開き、古いバージョンの Business Integration Connect - Express が検出されたことを通知するメッセージ・パネルが表示されます。2c に進みます。

      i5/OS または OS/400 が稼働しているシステムの場合: i5/OS または OS/400 が稼働しているシステムに接続されている Windows PC の CD-ROM ドライブに、WebSphere Partner Gateway - Express 6.0 の CD-ROM を挿入します。Launchpad ウィンドウが開きます。

      注 1:
      Launchpad が自動的に開始しない場合は、express フォルダーに移動して、Launchpad.bat をダブルクリックすれば、手動で開始できます。

      注 2:
      あるいは、Launchpad をバイパスする場合は、setup.exe -os400 コマンドを実行すればインストーラーを開始できます。この操作を実行すると、「サーバーへのサインオン (Sign on to the Server)」ウィンドウが表示されます。2c に進みます。

      注意:
      setup.exe -os400 コマンドの -os400 パラメーターを省略すると、Windows マシンにインストールされます。

      Launchpad ウィンドウには、次の 5 つのオプションが表示されます。

      • 「製品の概要」。このオプションでは、Web ブラウザーを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express の製品情報が掲載されている IBM Web サイトに移動します。
      • 「README ファイル」。このオプションを選択すると、インストール・ディスクの README ファイルが開きます。
      • 「InfoCenter の資料」。このオプションでは、Web ブラウザーを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express の任意のエディションの資料をダウンロードできる IBM WebSphere Partner Gateway - Express ライブラリー Web サイトに移動します。
      • 「製品のインストール」。このオプションを選択すると、インストール・ウィザードが開始されます。
      • 「終了」。このオプションを選択すると、Launchpad ウィンドウが閉じます。
    2. 「製品のインストール」をクリックします。

      インストール・ウィザードのウィンドウが開き、古いバージョンの Business Integration Connect - Express が検出されたことを通知するメッセージ・パネルが表示されます。

    3. 「旧バージョンを検出しました」のパネルで、「次へ」をクリックします。

      「自動バックアップ (Automated Backup)」ウィンドウが開き、Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 のデータをバックアップ・ディレクトリーにコピーするかどうかを尋ねてきます。

    4. 「はい」ボタンをクリックし、Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 の現行のインストール場所までの表示されたパスが正しいことを確認します。
    5. 「次へ」をクリックします。

      Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 から、WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 のインストール・ディレクトリーの下にある 421_backup サブディレクトリーへ、データのコピーが開始されます。状況ボックスが開き、バックアップ操作の進行状況が表示されます。データのコピーが完了すると、状況ボックスは閉じます。

    6. 「次へ」をクリックします。「HTTP ポート」ウィンドウが表示されます。インストール・ウィザードにより、現在使用中のポートが検出され、WebSphere Partner Gateway - Express が使用するように、デフォルトの未使用ポートが割り当てられます。

      以下のタイプのポートが表示されます。

      • HTTP ポート: 通常の通信に対応するデフォルトの通信ポート
      • HTTPS1 ポート: 機密保護機能のある (暗号化された) 通信に使用される通信ポート
      • HTTP2 ポート: 通常の通信に対応するデフォルトの通信ポートの複製
      • HTTPS2 ポート: 機密保護機能のある (暗号化された) 通信に使用される通信ポートの複製
      • ブートストラップ・ポート: 組み込み版の WebSphere Application Server を始動するために WebSphere Partner Gateway によって内部的に使用されるポート
      • SOAP アドレス・ポート: 組み込み版の WebSphere Application Server を始動するために WebSphere Partner Gateway によって内部的に使用されるポート
    7. HTTP ポート番号がバージョン 4.2.1 のインストールで使用されていたのと同じポート番号であることを確認してください。表示されている他のデフォルト・ポート (HTTPS1、HTTP2、HTTPS2、ブートストラップ、および SOAP) が、コンピューターの他のリソースと競合していない場合は、それらのポートを受け入れます。
      注:
      すでに使用されている HTTP ポートを指定すると、サーバーの起動時にシステムによって警告と例外が生成されます。この状態が発生した場合は、WebSphere Partner Gateway - Express を再インストールし、別の HTTP ポートを選択します。
    8. 「次へ」をクリックします。「デフォルトのフォルダー名 (Default Folder Name)」ウィンドウが表示されます。
    9. 「デフォルトのフォルダー名 (Default Folder Name)」ウィンドウには、WebSphere Partner Gateway - Express によって「スタート」>「プログラム」メニューにインストールされるショートカット・メニュー・フォルダーの名前が表示されます。デフォルト名を受け入れるか、名前を変更します。
    10. 「次へ」をクリックします。「サービスの設定」ウィンドウが表示されます。
    11. 「次へ」をクリックします。「Windows サービスのインストール (Windows Service Installation)」ウィンドウが表示されます。WebSphere Partner Gateway - Express を Windows サービスとして登録する場合は、「Windows サービスとしてインストールする (Install as a Windows Service)」チェック・ボックスを選択します。
      注:
      WebSphere Partner Gateway - Express がサービスとして実行されるように構成するには、管理者特権が必要です。管理者特権を持っていない場合は、管理者確認 (Administrator check) ウィンドウが表示されます。「戻る」をクリックし、「WebSphere をサービスとしてインストールする (Install WebSphere as a service)」チェック・ボックスをクリアする必要があります。
    12. 「次へ」をクリックします。「要約」ウィンドウが表示されます。
    13. 「要約」ウィンドウで選択内容を確認します。変更する必要のある項目がある場合は、「戻る」ボタンをクリックして該当するウィンドウに戻り、変更を加え、要約ウィンドウに戻るまで「次へ」をクリックします。
    14. 「次へ」をクリックします。インストーラーにより、WebSphere Partner Gateway - Express ソフトウェアがインストールされます (これには数分かかることがあります)。
      注:
      WebSphere Application Server 6.0 は、WebSphere Partner Gateway - Express 製品とともに自動的にインストールされます。
    15. インストール処理が完了すると、First Steps アプリケーションのオプション・ウィンドウが表示され、First Steps アプリケーションを起動するかどうかを尋ねられます。WebSphere Partner Gateway - Express による開始方法を参照する場合は、「はい」をクリックします。それ以外は、「いいえ」をクリックします。
      注:
      WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 を旧バージョンからのアップグレードとしてインストールした場合は、「いいえ」を選択して、First Steps アプリケーションを開始しないようにします。
    16. 「次へ」をクリックします。「インストールの確認 (Installation Confirmation)」ウィンドウが表示されます。
    17. 「インストールの確認 (Installation Confirmation)」ウィンドウで「完了」をクリックし、インストール処理を完了します。First Steps アプリケーションの起動ウィンドウで「はい」を選択した場合は、First Steps アプリケーションのウィンドウが開きます。この機能を使用する場合は、First Steps アプリケーションの使用を参照してください。
      注:
      特に高速の PC では、インストールの確認ウィンドウで「完了」をクリックする前に、このウィンドウの前面に First Steps ウィンドウが表示される場合があります。このような場合は、インストールの確認ウィンドウを現行ウィンドウにして「完了」をクリックし、このウィンドウを閉じてから First Steps に進みます。
  3. WebSphere Partner Gateway - Express 6.0 のインストール時に作成されたデスクトップ・ショートカットを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express サーバーを始動します。
    注:
    WebSphere Partner Gateway - Express サーバーが完全に操作可能になるまでには、数分かかる場合があります。
  4. 事前データ・マイグレーション・ツールを実行して、バージョン 4.2.1 のセキュリティー・データを、6.0 環境と互換性のあるデータに変換します。セキュリティー・データには、次のようなものがあります。 以下の手順は、事前データ・マイグレーション・ツールの実行方法について説明しています。
    1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます。
    2. ディレクトリーを WebSpere_Partner_Gateway_Express_Install_Dir に変更します。
    3. ご使用のオペレーティング・システムに応じて、シェル・スクリプト bcgMigrateConvertor.bat または bcgMigrateConvertor.sh を実行します。
      注:
      421_backup ディレクトリーが WebSpere_Partner_Gateway_Express_Install_Dir ディレクトリーのサブディレクトリーではない場合は、421_backup ディレクトリーへの絶対パスを最初のパラメーター d として指定する必要があります。
    4. マイグレーション・ツールの動作が完了したら、コマンド・プロンプト・ウィンドウを閉じます。
  5. データ・マイグレーション・ツールを実行して、WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 の新規インストールより前に保管された Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 のデータをマイグレーションします。ツールを実行するには、次の手順を実行します。
    1. コマンド・ウィンドウを開きます。
    2. 現行ディレクトリーを次のディレクトリーに変更します。WebSpere_Partner_Gateway_Express_Install_Dir/bin
    3. ご使用のオペレーティング・システムに応じて、シェル・スクリプト bcgMigrate.bat または bcgMigrate.sh を実行します。
      注:
      421_backup ディレクトリーが WebSpere_Partner_Gateway_Express_Install_Dir ディレクトリーのサブディレクトリーでない場合は、421_backup ディレクトリーまでの絶対パスを最初のパラメーターとして指定する必要があります。
    4. マイグレーション・ツールの動作が完了したら、コマンド・ウィンドウを閉じます。
  6. WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 を実行して、インストールと構成が正常に行われたことを確認します。
    1. コンソールを開始します。
      Web ブラウザーのセッションでログイン画面が開いた場合、サーバーは稼働中です。(ログイン画面が開かなかった場合は、数分待ってから再度コンソールを開始してみます。) ログインはしないでください
    2. Web ブラウザーを閉じて、ログイン画面を終了します。
    3. WebSphere Partner Gateway - Express 6.0 のインストール時に作成されたデスクトップ・ショートカットを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express サーバーを停止します。
    4. インストール時に作成されたデスクトップ・ショートカットを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express サーバーを始動します。
    5. インストール時に作成されたデスクトップ・ショートカットを使用して、WebSphere Partner Gateway - Express コンソールを始動します。

      これで、WebSphere Partner Gateway - Express バージョン 6.0 の使用準備が整いました。

  7. Business Integration Connect - Express バージョン 4.2.1 をアンインストールします。手順については、付録C. WebSphere Partner Gateway - Express のアンインストールを参照してください。

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