IBM WebSphere ESB のインストールに対して、AIX システムの準備ができていることを確認する必要があります。
インストールでは、InstallShield for Multiplatforms (ISMP) ウィザードが使用されます。また、製品をサイレント・インストールすることもできます。 サイレント・モードは、オプション応答ファイルを識別するパラメーターを指定して、コマンド行で起動します。この応答ファイルは、インストール前に編集しておきます。
以下の手順を使用して、WebSphere ESB をインストールするためのオペレーティング・システムの準備を行います。
root 以外のユーザーでは、製品を正しくインストールできません。 製品 CD のコピーを作成する場合は、root として作成します。 root 以外のユーザーが作成したコピーは、ファイル属性が正しく保存されず、機能しません。
umask
umask 0022
WebSphere ESB および関連製品のインストールに必要なディスク・スペースについては、「AIX プラットフォームで必要なディスク・スペース」 を参照してください。
メモ: インストール中に次のファイル・システムが拡張されます (Note: The following file systems will be expanded during the installation) /usr
プロファイルの作成に必要なスペースが AIX 上にあることを手動で確認します。 基礎となる ISMP コードには、AIX システムにおける正常なスペース検査を妨げるという既知の問題があります。
ウィザード Bean の変更通知中にエラーが発生しました。(An error occurred during wizard bean change notification:) java.lang.NullPointerException at com.ibm.wizard.platform.aix.AixFileUtils. getFileSystemData(AixFileUtils.java:388) at com.ibm.wizard.platform.aix.AixFileUtils. getPartitionDataWithExecs(AixFileUtils.java:172) at com.ibm.wizard.platform.aix.AixFileUtils. getPartitionData(AixFileUtils.java:104) at com.ibm.wizard.platform.aix.AixFileServiceImpl. getPartitionNames(AixFileServiceImpl.java:397) ...
以下の手順を使用して、問題のあるファイル・システムを確認してアンマウントします。
> df -k Filesystem 1024-blocks Free %Used Iused %Iused Mounted on /dev/hd4 1048576 447924 58% 2497 1% / /dev/hd3 4259840 2835816 34% 484 1% /tmp /proc - - - - - /proc /dev/lv01 2097152 229276 90% 3982 1% /storage /dev/lv00 /dev/hd2 2097152 458632 79% 42910 9% /usr iw031864:/cdrom/db2_v72_eee_aix32_sbcs
> umount /cdrom/db2_v72_eee_aix32_sbcs > umount /cdrom
インストール・ウィザードは前提条件であるオペレーティング・システムのパッチを検査しますが、WebSphere ESB でサポートされているハードウェアおよびソフトウェアのリスト内にある前提条件の検討がまだ行われていなければ、これを行います。 この情報を得るには、 WebSphere ESB で http://www.ibm.com/software/integration/wsesb/sysreqs/ の詳細なシステム要件を参照してください。
IBM 以外の前提条件および相互前提条件となる製品のサポート・バージョンへのマイグレーション方法については、それらの製品のドキュメンテーションを参照してください。
システムの cp コマンドではなくフリーウェア・パッケージに組み込まれている cp コマンドを使用して製品をインストールした場合、インストールは正常に完了したように見えても、その製品がインストールする Java 2 SDK には install_root/java ディレクトリー (install_root は WebSphere ESB のインストール・ディレクトリー) 内のファイルが欠落している場合があります。
欠落ファイルがあると、必要なシンボリック・リンクが破壊される可能性があります。 WebSphere ESB 製品が正常にインストールされるようにするには、PATH からフリーウェアの cp コマンドを削除する必要があります。
ご使用のオペレーティング・システムに emacs またはその他のフリーウェアがインストールされている場合は、以下の手順を実行して、システムによってどの cp コマンドが使用されるのかを確認し、フリーウェアの cp コマンドが使用されている場合はこれを非アクティブにしてください。
ISO イメージから、あるいは実際の CD をコピーすることによって独自の製品 CD を作成した場合は、以下の手順を実行して、Java 2 SDK が正常に機能しているかどうか検査します。
cd /mnt/JDK/repository/prereq.jdk/java/bin
./java -versionJava 2 SDK に問題がなければ、コマンドはエラーなしで正常に完了します。
rpm -Uvh glib-1.2.10-2.aix4.3.ppc.rpm gtkplus-1.2.10-4.aix5.1.ppc.rpm
IBM Trials and betas の Web サイト
SMIT から installp イメージをダウンロードし、インストールします。
ブラウザーの実際の場所を示すコマンドを使用して、サポートされているブラウザーの場所をエクスポートします。
EXPORT BROWSER=/usr/bin/mozilla
どちらのケースでも、ISMP が X Window サービスを呼び出すことによって、サイレント・インストールが停止する可能性があります。
EXPORT DISPLAY=null
この手順では、WebSphere ESB をインストールするためのオペレーティング・システムの準備を行います。
オペレーティング・システムの準備が完了すると、 WebSphere ESB をインストールできます。 さまざまなインストールの代替手段については、WebSphere ESB のインストールの説明を参照してください。