WebSphere WebSphere Enterprise Service Bus, Version 6.0.1 オペレーティング・システム: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows

複数サーバー・エンタープライズ・サービス・バス (クラスタリングなし) の作成

複数サーバーで構成されるエンタープライズ・サービス・バスは、 スケーラビリティーに優れ、より多くのクライアント接続やより大きなメッセージ・スループットを 処理することができます。また、(例えば、さまざまなリソースやサービス品質を提供したり、組織内の異 なる部門ごとに別々の選択肢を用意したり、テスト機能と実動機能を分離したりするために) SCA モジュールを複数の異なるサーバーにデプロイすることもできます。

このタスクを実行する理由および時期

バス環境で複数のサーバーを作成するには、デプロイメント・マネージャー・セルに 管理対象ノードが含まれている必要があります。

メディエーション・モジュールが必要とする SCA ランタイムごとに、 サーバーを構成してください。この拡張構成によって、 SCA ランタイムが活用するキュー宛先をローカル・サーバーでホストするのか、 リモート・サーバーでホストするのかが定義されます。サーバーがキュー宛先を ホストするように指定した場合、そのサーバーは SCA.SYSTEM バスのメンバーになり、 キュー宛先が割り当てられるメッセージング・エンジンを取得します。 サーバーがキュー宛先をホストしないように指定した場合、そのサーバーは SCA.SYSTEM バスのメンバーである必要はなく、 したがって、メッセージング・エンジンも必要としません。

図 1 に 示すシナリオを参照してください。

図 1. 複数サーバー・バス (クラスタリングなし). サーバー 1 は、任意のサーバーにデプロイされるメディエーション・モジュール用の キュー宛先をホストするように構成されていますが、メディエーション・モジュールや他のサービス・アプリケーションを ホストするようには構成されていません。サーバー 2 はメディエーション・モジュールや 他のサービス・アプリケーションをホストするように構成されていますが、他のサーバー (この図ではサーバー 2 または サーバー 3) でホストされているキュー宛先を使用するように構成されています。サーバー 3 は、 メディエーション・モジュールや他のサービス・アプリケーションと、任意のサーバーにデプロイされるメディエーション・モジュール用の キュー宛先の両方をホストするように構成されています。
3 つのメンバーを有し、各サーバーがメッセージング・エンジンをホストするサービス統合バス。メディエーション・ モジュールは、バスにデプロイされているように示されています。

SCA.SYSTEM バス内のメッセージング・エンジンはすべて、暗黙的に接続されていて、 要求はバス内のどのメッセージング・エンジンでも処理できます。 バス内の各メッセージング・エンジンに割り当てられているリソースに関する情報は、 そのバスのすべてのメッセージング・エンジン間で共有されます。

バス内のすべての メッセージング・エンジンが同時に稼働している必要はありません。そのうちの 1 つが 停止しても、残りのメッセージング・エンジンは引き続き 作動します。ただし、メッセージング・エンジンが停止すると、そのメッセージング・エンジンが 所有するリソース (具体的にはメディエーション・モジュールのキュー・ポイント) は使用できなくなります。 また、メッセージング・エンジンはその作成対象となったサーバーでのみ実行できます。したがって、 そのサーバーが Single Point of Failure となります。サーバーが稼働できない場合は、 メッセージング・エンジンも使用できません。サーバー・クラスターをバス・メンバーとして構成することにより、 メッセージング・エンジンには、クラスター内の 1 つのサーバーで稼働する機能が備わります。 この場合、そのサーバーが故障しても、メッセージング・エンジンはクラスター内の代替サーバーで 実行できます。

複数サーバー・エンタープライズ・サービス・バスを作成するには、次のよう ないくつかの方法を使用することができます。

このタスクの代替手段

次のタスク

これで、WebSphere ESB のサンプルを実行して、 サービス・アプリケーションをエンタープライズ・サービス・バスにデプロイできるよう になりました。
関連概念
WebSphere MQ ネットワークへのリンクを含むエンタープライズ・サービス・バス
関連タスク
WebSphere ESB インストール・シナリオの計画

Task topic

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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
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