必ずしもすべてのアプリケーションが SOA 標準に準拠していない場合は、SOA 標 準とそれ以外のすべての間を仲介できる、より拡張されたものが必要になる場合があります。 WebSphere Message Broker のような他の製品と ともに WebSphere ESB を使用して、このような拡張されたエンタープライズ・サービス・バスを用意することができます。
WebSphere ESB は、対話エンドポイントの多くのプロトコルをサポートし、バスに要求をディスパッチし、バ スから要求を受信します。 これらにより、既存のアプリケーションの SCA ベースの対話への統合が可能になり、非 SCA アプリケーションの SCA モジュールへのアクセスが可能になります。
WebSphere ESB は、その他の WebSphere と SCA 対応のオファリングを使用して、拡張されたエンタープライズ・サービス・バスを形成することもできます。
WebSphere ESB は、WebSphere Application Server お よび WebSphere Process Server と同じ管 理コンソールを共用することによって、 使いなれたインターフェースを製品のファミリーの操作に関する制御全般に拡張すること を支援し、また単一の管理機能でそれらすべてを管理できるようにします。 管理コンソールでは、タスク・フィルターによって、単純化されたユーザー・エクスペリエンスが提供され、 段階的に機能を開示することによって、基礎になる WebSphere Application Server 管理機能に アクセスできるようになります。
WebSphere ESB は、ESB 要求が増加するにつれて成長して WebSphere Process Server となり、 エンドポイント・オーケストレーションのためのビジネス・プロセスやマシン策定、および 動的な意思決定を行うためのビジネス・ルールといった、高度な統合機能のサポートを追加するようになります。 統合開発者は、両方のランタイムのために WebSphere Integration Developer を使 用し、これにより、開発環境のスケールがお客様のニーズに合わせて調整されます。 同様に、管理コンソールのスケールは、 WebSphere Application Server から、 WebSphere ESB へ、 さらに WebSphere Process Server へと 拡張されます。
WebSphere Message Broker は、企業全体のデプロイメント、ハイ パフォーマンス、拡張メッセージ処理を実現するために最適化されています。
WebSphere ESB と WebSphere Message Broker の組み合わせによって、インフラストラクチャーが提供され、さ まざまなアプリケーション、システム、および組織間で情報が流れるようになるとともに、プ ラットフォーム、プログラミング言語、プログラミング・モデル、メッセージ形式に関係なく 、モジュラー内で柔軟な方式でアプリケーションとサービスが相互に通信できるように支援さ れます。 ハブ・セントリック・モデルの中で、WebSphere Message Broker は接続ハブとしてセントラル・ロケーションに位置し、 情報をさまざまなサテライト・ロケーションに配信します。 WebSphere Message Broker は、一定範囲のパッケージされたアプリケーションとメインフ レーム・システムの間でメッセージを変換し、バックエンドの複雑さをマスキングすることに よってサテライトの統合を容易にします。 個々のサテライト・ロケーションで、 WebSphere ESB は、新しいビジネス・アプリケーションを維持して個々のストアを本部と接続するために必要 な、アプリケーション・サポート層、トランスポート層、およびメディエーション層を提供し 、各サテライト・ロケーションで自律性を向上させます。 それぞれのサテライトは、 WebSphere ESB を使用して、そのロケーション内で適切なビジネス・アプリケーションを実行することができ 、また、本部にあるハブとその他のサテライトを迅速かつ容易に接続することができます。 WebSphere Message Broker は 、WebSphere ESB を使用することにより、情報を正しい場所に、正しい時期に、正しい形式で配信できるような インフラストラクチャーを提供して、サテライト自体が効果的に作動できるようにします。
WebSphere MQ は、ハイパフォーマンスとスケーラビリティーを実現するために最適化されていて、35 以 上のプラットフォームにメッセージを配信することができます。
EIS 統合のためのサービス指向のアプローチを提供して、サービス技術員が EIS シス テム上のアプリケーションに、ローカル・サービスのコンポーネントの場合と同じようにアクセスできるようにします。