メディエーション・モジュールは、サービス要求のフォーマット、内容またはターゲットを変更できる Service Component Architecture (SCA) モジュールです。
メディエーション・モジュールは、 サービス・リクエスターとサービス・プロバイダー間で伝送中のメッセージで動作します。 メディエーション・モジュールによって、異なるサービス・プロバイダーにメッセージを送付できるようになります。また、 メッセージの変換を行うので、メッセージ・コンテンツまたはフォームを変更することができます。 さらに、メディエーション・モジュールは、 ユーザーの要件に合わせて調整したメッセージ・ログイン、およびエラー処理のような 機能を提供できるようになります。
メディエーション・モジュールは、WebSphere Integration Developer を使用して作成され、EAR (Enterprise ARchive) ファイル内の WebSphere ESB にデプロイされます。 このため、メディエーション・モジュールは、 エンタープライズ・アプリケーションをデプロイする場合と同じ方法で、 WebSphere ESB にデプロイされます。
WebSphere Integration Developer は、JAR (Java ARchive) ファイル内部にメディエーション・モジュールをパッケージします。 JAR ファイルはその後で EAR ファイル内に保管されます。
論理的には、メディエーション・モジュールを 1 つのエンティティーと考えることができます。 ただし実際は、SCA モジュールは、1 つの JAR ファイルに保管されるいくつかの XML ファイルによって定義されます。