WebSphere WebSphere Enterprise Service Bus, Version 6.0.1 オペレーティング・システム: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows

フィルター・プラグインの実装

カスタムのフィルター・プラグインを実装できます。

このタスクを実行する理由および時期

エミッター・フィルターとしてユーザー独自のフィルター・エンジンを使用する場合は、以下のステップにしたがって、カスタムのフィルター・プラグインを実装できます。

このタスクの手順

  1. com.ibm.events.filter.Filter インターフェースを実装した Java クラスとして、フィルター・プラグインを作成します。 このインターフェースでは、以下のメソッドが定義されています。
    isEventEnabled(CommonBaseEvent)
    指定されたイベントがフィルター基準をパスしたかどうかを表すブール値を戻します。 イベントがエミッターに送信されると、エミッターはこのメソッドを呼び出し、送信されたイベントを渡します。 戻り値が true の場合、エミッターはパーシスタンスおよび配布のため、イベント・サーバーにそのイベントを送信します。 戻り値が false の場合、エミッターはそのイベントを廃棄します。
    getMetaData()
    プロバイダー名やバージョン番号など、フィルター・プラグインについての情報を戻します。
    close()
    フィルター・プラグインにより使用されたすべてのリソースを解放します。 このメソッドは、エミッターの close() メソッドが呼び出された場合に呼び出されます。
  2. com.ibm.events.filter.FilterFactory インターフェースを実装した、フィルター・ファクトリー・クラスを作成します。 このインターフェースには単一のメソッド getFilter() が定義され、作成したフィルター・クラス (Filter インターフェースの実装) のインスタンスを戻します。
  3. 作成したフィルター・ファクトリーのインスタンスを JNDI ネームスペースにバインドします。 初期化時に、エミッターは JNDI 検索を実行し、フィルター・ファクトリーにアクセスします。
  4. WebSphere ESB 管理コンソールで、ご使用のエミッター・ファクトリー・プロファイルを変更するか、または新規のプロファイルを作成します。フィルター・ファクトリー JNDI 名 (Filter Factory JNDI Name)」フィールドで、作成した FilterFactory 実装の JNDI 名を指定します。 エミッター・ファクトリー・プロファイルについて詳しくは、管理コンソールのオンライン・ヘルプを参照してください。

結果

ユーザーが作成したフィルター・ファクトリーを指定したエミッター・ファクトリー・プロファイルを使用してエミッターを作成すると、新規エミッターはユーザーのフィルター実装のインスタンスを使用します。 これで、標準のエミッター・インターフェースを使用してイベントを送信し、ユーザーのフィルター・プラグインを使用できます。

Task topic

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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6rxmx/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wesb.doc.nl1_6.0.1\doc\tcei_admin_filterPlugIn.html

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