WebSphere ESB にデプロイされている各 SCA モジュールの場合、処理される要求は、キュー・ポイントおよびメッセージング・エンジンのデータ・ストアで保留されます。SCA 要求のデータを表示することができます。
また、SCA 要求のスループットを管理するために、適宜、追加の措置を取ることも可能です。
このタスクを実行する理由および時期
WebSphere ESBで SCA モジュールが実行されている場合、要求は通常、エンタープライズ・サービス・バスを通過し、管理する必要がありません。
要求のスループットを確認する場合は、要求の内容を確認します。問題が発生した場合は、要求を削除します。また、要求のスループット全体のモニターなど、別のアクションを実行したり、要求の信頼性設定を変更したりすることもできます。
要求は、基礎となる WebSphere Application Server のサービス統合テクノロジーでメッセージとして処理されます。
このため、要求を管理するアクションは、サービス統合メッセージに従って動作する WebSphere Application Server タスクを使用して管理されます。
このトピックでは、使用する可能性のあるメインタスクの概要について説明し、WebSphere Application Server タスクの詳細情報へのリンクを示します。
このタスクの代替手段
- メッセージ・ポイントのメッセージのリスト表示
処理される SCA 要求は、SCA.SYSTEM.cell_name.Bus のキュー・ポイントで保留されます。SCA モジュールのコンポーネントのキュー宛先、またはキュー・ポイントをホストするメッセージング・エンジンを介して、SCA 要求をリストすることができます。例:
- メッセージ・ポイントでのロックされたメッセージの解決
問題が発生した場合、SCA 要求は処理されるキュー・ポイントでロックされたままの状態になることがあります。
要求がロックされているかどうかを示すメッセージの「状態 (State)」プロパティーを表示し、必要に応じて、問題を解決する追加のアクションを実行します。
- メッセージ・ポイントのメッセージの削除
特別な事情により、選択したバス宛先またはメッセージング・エンジンのメッセージ・ポイントにある 1 つ以上のメッセージを削除する必要がある場合があります。
通常、メッセージ・ポイントのメッセージを削除する必要はありません。このタスクは、トラブルシューティング手順の一環となります。
- メッセージング・エンジンのデータ・ストア内のデータの表示
メッセージング・エンジンでは、要求は、揮発性 (非パーシスタント) データおよび永続 (パーシスタント) データとしてデータ・ストアに維持されます。
データ・ストアに対してデータベース・ツールを使用して、メッセージング・エンジンのデータ・ストア内の要求データを表示できます。例えば、メッセージング・エンジンでデフォルトの Cloudscape データベースが使用されている場合は、CloudView ツールを使用すると、要求データを表示できます。
- 宛先のメッセージ信頼性の変更
要求メッセージには、メッセージ配信の信頼性を指定するサービス品質属性があります。メッセージ配信の確実性に対する要件、およびシステム・パフォーマンスに応じて、信頼度を選択できます。信頼性の設定は、管理者がバス宛先上で指定することも、または個別のプロデューサーが指定 (一般的には API 呼び出しを使用してアプリケーション制御下で行われます) することもできます。