イベント・サーバー・エンタープライズ・アプリケーションは、
共通イベント・インフラストラクチャーを使用する目的でプロファイルを拡張した、それぞれの
WebSphere ランタイム環境でデプロイする必要があります。
このタスクを実行する理由および時期
イベント・サーバー・エンタープライズ・アプリケーションは、event-application.ear
EAR ファイルにパッケージ化されます。event-application.jacl スクリプトは、このアプリケーションを WebSphere ESB にインストールします。
このタスクの手順
- アプリケーションをデプロイする WebSphere Application Server ランタイム環境
を定義するプロファイルがある、
profile_path/event/application ディレクトリーに移動します。 (profile_path は、WebSphere Application Server プロファイルが収容されているディレクトリーのパスに置き換えてください。)
- wsadmin コマンドを使用して
event-application.jacl スクリプトを実行します。
- Windows システムの場合
profile_path¥bin¥wsadmin [-conntype none] -profile event-profile.jacl
-f event-application.jacl -action action -earfile event-application.ear
-backendid backend_id -node node_name -server server_name
[-cluster cluster_name] [-appname app_name] [-trace]
- Linux および UNIX システムの場合
profile_path/bin/wsadmin.sh [-conntype none] -profile event-profile.jacl
-f event-application.jacl -action action -earfile event-application.ear
-backendid backend_id -node node_name -server server_name
[-cluster cluster_name] [-appname app_name] [-trace]
パラメーターは以下のとおりです。
- action
- 実行するアクション。エンタープライズ・アプリケーションをインストールするには、install を指定します。
既にインストール済みの既存のイベント・サーバー・アプリケーションを更新するには、update を指定します。
更新中に、スクリプトは現行ディレクトリーにある既存のアプリケーション EAR ファイルのバックアップ・コピーを作成します。必要があれば、このバックアップ・コピーを使用して、直前のバージョンのアプリケーションを復元することも可能です。
- backend_id
- エンタープライズ・アプリケーションによって使用されるデータベース・バックエンドのタイプ。
以下の値のいずれかにする必要があります。
- CLOUDSCAPE_V51_1
- DB2UDBNT_V82_1
- DB2UDBNT_V8_1
- ORACLE_V10_1
- ORACLE_V9_1
- DB2UDBOS390_V8_1
- DB2UDBOS390_V7_1
- node_name
- イベント・サーバーがデプロイされる WebSphere ESB ノード。ノード名を調べるには、以下の手順を実行します。
- profile_path/bin/setupCmdLine スクリプトを実行します。
- コマンド echo $WAS_NODE (Linux/UNIX システムの場合) または echo %WAS_NODE% (Windows システムの場合)
を実行します。
この値は大/小文字が区別されます。
エンタープライズ・アプリケーションをクラスターにデプロイする場合は、このパラメーターは省略します。
- server_name
- イベント・サーバー・エンタープライズ・アプリケーションがデプロイされる WebSphere サーバー。この値は大/小
文字が区別されます。
エンタープライズ・アプリケーションをクラスターにデプロイする場合は、このパラメーターは省略します。
- cluster_name
- イベント・サーバー・エンタープライズ・アプリケーションがデプロイされる WebSphere クラスター。このパラメーターは、アプリケーションをクラスターにデプロイする場合で、ノードおよびサーバーを指定しない場合にのみ指定します。
- app_name
- 共通イベント・インフラストラクチャー・エンタープライズ・アプリケーションに使用する名前。このパラメーターはオプションで、デフォルト値は CommonEventInfrastructureServer です。
オプションの
-trace パラメーターを使用すると、標準出力に追加のデバッグ情報が表示されます。
注: - event-application.ear ファイルの場所として完全修飾パスを指定する場合は、Windows システムでも必ずパスの中にスラッシュ (/) を使用してください。
- アプリケーションをスタンドアロンのノードにデプロイする場合は、オプションの -conntype none パラメーターを指定して、wsadmin をローカル・モードで実行します。
wsadmin ユーティリティーについて詳しくは、
WebSphere Application Server のドキュメンテーションを参照してください。
結果
event-application.jacl スクリプトが完了すると、共通イベント・インフラストラクチャー・エンタープライズ・アプリケーションが指定されたサーバーまたはクラスターにデプロイされます。
WebSphere ESB Network Deployment 環境では、アプリケーションが既にインストール済みの場合、スクリプトは指定されたノードおよびサーバーのデプロイメント情報の追加のみを行います。