update コマンドは WebSphere Software プログラムのため のアップデート・インストーラーです。 アップデート・インストーラー・ウィザードは、アップデート・インストール・ウィザード、 アップデート・インストーラー・プログラム、および updateInstaller プログラムとも呼ば れます。
アップデート・インストーラー・プログラムは、更新 WebSphere ソフトウェアに暫定修正、 修正パッケージおよび更新パックをインストールおよびアンインストールします。
update コマンドは、アップデート・インストーラー・プロ グラムを呼び出して、WebSphere ソフトウェアを更新するためのサービスをインストールおよびア ンインストールします。 このトピックでは、アップデート・インストーラー・コマンドおよびそのコマンド行パラメーターについて説明します。
以下の情報にはコマンドに関する参照情報が含まれています。
コマンドの使用の詳細については、保守パッケージのインストールおよび保守パッケージのアンインストールを参照してください。
以下の表は、暫定修正をインストールおよびアンインストールするためのコマンドをリスト しています。
コマンド例 | インストールのタイプ | 説明 |
---|---|---|
update | グラフィカル・インターフェース・モード | 最新の日付スタンプおよびタイム・スタンプを含む暫定修正の名前で暫
定修正フィールドを初期化します。
すべてのデフォルト値を受け入れて、最新のタイム・スタンプの暫定修正をインストール してください。 |
update -W prereqsfailedpanelInstallWizardBean.active= "false" | 前提条件検査をバイパスするグラフィカル・インターフェース・モード | 最新の日付スタンプおよびタイム・スタンプを含む暫定修正の名前で暫 定修正フィールドを初期化します。 前提条件検査をバイパスします。 |
update -options "responsefiles¥file_name" | オプション・ファイルを使用したグラフィカル・インターフェース・モ ード | オプション応答ファイル内で指定された値で、すべてのグラフィカル・インターフェース値をオーバーライドします。
どちらかの値を省略した場合、デフォルトの保守パッケージは、最新の日付スタンプおよ びタイム・スタンプを持つものになります。 デフォルトのソフトウェアは、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアです。 |
update -W maintenance.package="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer ¥updateinstaller¥maintenance¥PQ20029.pak" | グラフィカル・インターフェース・モード | 適用する保守パッケージの名前をオーバーライドします。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" | グラフィカル・インターフェース・モード | 更新する WebSphere ソフトウェアのロケーションをオーバーライドしま す。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -W maintenance.package="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer ¥updateinstaller¥maintenance ¥PQ20029.pak" | グラフィカル・インターフェース・モード | 更新する WebSphere ソフトウェアのロケーション、および適用する保守パ ッケージの名前をオーバーライドします。 |
コマンド例 | インストールのタイプ | 説明 |
---|---|---|
update -silent | サイレント・モード | 最新のタイム・スタンプを持つ暫定修正をインストールして、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアを更新します。 |
update -silent -W prereqsfailedpanelInstallWizardBean.active= "false" | 前提条件検査をバイパスするサイレント・モード | 最新のタイム・スタンプを持つ暫定修正をインストールして、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアを更新します。 前提条件検査をバイパスします。 |
update -W maintenance.package="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer¥updateinstaller ¥maintenance¥PQ20029.pak" -silent | サイレント・モード | デフォルトでは、ウィザードは最新の日付スタンプとタイム・スタンプを持つ暫定修正をインストールします。
別の保守パッケージをインストールするには、パッケージ・オーバーライドを使用してく ださい。 応答ファイルは必要ありません。デフォルトのソフトウェアは、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアです。 |
update -silent -options "responsefiles¥file_name" | オプション・ファイルを使用するサイレント・モード | オプション応答ファイルで指定した値ですべてのデフォルト値をオーバーライドします。
応答ファイルでどちらかの値を省略した場合、デフォルトの保守パッケージは、最新の日付 スタンプおよびタイム・スタンプを持つものになります。 デフォルトのソフトウェアは、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアです。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -silent | サイレント・モード | 最新の日付スタンプとタイム・スタンプを持つ保守パッケージにより、コ マンド内で指定された WebSphere ソフトウェアを更新します。 サイレント・インストールは、応答ファイルを参照しません。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -W maintenance.package="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer¥updateinstaller ¥maintenance¥PQ20029.pak" -silent | サイレント・モード | コマンド内で指定された保守パッケージにより、コマンド内で指定され た WebSphere ソフトウェアを更新します。 サイレント・インストールは、応答ファイルを参照しません。 |
コマンド例 | インストールのタイプ | 説明 |
---|---|---|
update -W update.type="uninstall" | グラフィカル・インターフェース・モード | 最も新しくインストールされた暫定修正の名前で暫定修正フィールドを初期化します。
すべてのデフォルト値を受け入れて、最新の日付スタンプおよびタイム・スタンプの暫定 修正をアンインストールしてください。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -W update.type="uninstall" | グラフィカル・インターフェース・モード | グラフィカル・インターフェースを、更新する WebSphere ソフトウェアの ロケーションでオーバーライドします。 アンインストールするデフォルトの暫定修正は、そのソフトウェアに最も新しくインストールされた暫定修正です。 |
update -W backup.package="PQ20029.pak" -W update.type="uninstall" | グラフィカル・インターフェース・モード | アンインストールする保守パッケージの名前で暫定修正フィールドをオーバーライドします。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -W backup.package="PQ20029.pak" -W update.type="uninstall" | グラフィカル・インターフェース・モード | 更新する WebSphere ソフトウェアのロケーション、およびアンインスト ールする保守パッケージの名前をオーバーライドします。 |
update -options "responsefiles¥file_name" | オプション・ファイルを使用したグラフィカル・インターフェース・モ ード | オプション応答ファイルで指定した値ですべてのデフォルト値をオーバーライドします。
応答ファイルでいずれかの値を省略した場合、 デフォルトの保守パッケージは、最新の日付スタンプとタイム・スタンプを持つ インストール済みパッケージになります。デフォルトのソフトウェアは、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアです。 |
コマンド例 | インストールのタイプ | 説明 |
---|---|---|
update -W update.type="uninstall" -silent | サイレント・モード | 親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアを更新するため に、最新の日付スタンプとタイム・スタンプを持つ暫定修正をアンインストールします。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -W update.type="uninstall" -silent | サイレント・モード | 更新する WebSphere ソフトウェアのデフォルトのロケーションをオーバーライドします。 アンインストールするデフォルトの暫定修正は、そのソフトウェアに最も新しくインストールされた暫定修正です。 |
update -W backup.package="PQ20029.pak" -W update.type="uninstall" -silent | サイレント・モード | アンインストールする保守パッケージの名前で暫定修正フィールドをオーバーライドします。 |
update -W product.location="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer" -W backup.package="PQ20029.pak" -W update.type="uninstall" | サイレント・モード | 更新する WebSphere ソフトウェアのロケーション、およびアンインスト ールする保守パッケージの名前をオーバーライドします。 |
update -silent -options "responsefiles¥file_name" | オプション・ファイルを使用するサイレント・モード | オプション応答ファイルで指定した値ですべてのデフォルト値をオーバーライドします。
応答ファイルでいずれかの値を省略した場合、 デフォルトの保守パッケージは、最新の日付スタンプとタイム・スタンプを持つ インストール済みパッケージになります。デフォルトのソフトウェアは、親ディレクトリー内にインストールされたソフトウェアです。 |
複数のコマンドを発行するには、スクリプトを使用します。それぞれのコマンドは、インストールする 1 つの保守パッケージを識別します。 以下に例を示します。
update -W maintenance.package="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer¥updateinstaller¥maintenance¥PQ20028.pak" -silentupdate -W maintenance.package="C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥EsbServer¥updateinstaller¥maintenance¥PQ20029.pak" -silent
install_root /updateinstaller /java /jre
スクリプトを使用してサイレント・メンテナンスを実行するには、アップデート・インストーラー・プログラムを 2 回起動しなくてはなりません。 最初のコマンドは SDK の複製を作成するのみで、自動的にアップデート・インストーラー・ プログラムを再起動することはありません。 2 番目のコマンドは、複製された SDK を使用して、製品内の製品および SDK を更新します。
SDK がある場合は、WebSphere のアップデート・インストーラーは常に install_root/updateinstaller ディレクトリー内の SDK を使用します。
/opt/IBM/WebSphere/EsbServer/updateinstaller/update ¥ -silent ¥ -W relaunchwizardexecInstallWizardBean.active=false ¥
暫定修正がダウンロードされた最後の保守パッケージではない場合、最 初のコマンドで暫定修正を識別してください。 {コマンドを 1 行で発行する場合、Linux および UNIX の行継続文字 (¥) を省略します。}
/opt/IBM/WebSphere/EsbServer/updateinstaller/update ¥ -silent -W maintenance.package= ¥ "/opt/IBM/WebSphere/EsbServer/updateinstaller/maintenance/ ¥ 6.0.1.0-WS-WPS-LinuxIA32-RP0000001.pak" ¥ -W update.type="install" ¥ -W product.location="/opt/IBM/WebSphere/EsbServer"{コマンドを 1 行で発行する場合、Linux および UNIX の行継続文字 (¥) を省略します。}
以下のセクションでは、インストールおよびアンインストール・サービス時に行われるロ ギングについて説明しています。
インストール・ログ・ファイルがない場合は、 install_root/logs/update/tmp ディレクトリー 内の一時的ログ・ファイルを参照してください。 すべての検証にパスすると、インストールが行われます。
次に、アップデート・インストーラー・プログラムが、install_root/logs/update/maintenance_package.install ディレクトリーを作成します。
このディレクトリー内には、updatelog.txt ファイル、圧縮 updatetrace.log.gz ファイル、および圧縮 updateconfig.log.gz ファイルがあります。 updateconfig.log.gz ファイルは、サービスのインストールで、Ant スクリプトを実行するために内部構成マネージャー・ユーティリティーが使用されるときにのみ 存在します。
暫定修正のアンインストール後にログ・ファイルがない場合は、 install_root/logs/update/tmp ディレクトリー 内の一時的ログ・ファイルを参照してください。 すべての検証にパスすると、アンインストールが行われます。
次に、アップデート・インストーラー・プログラムが、install_root/logs/update/maintenance_package.uninstall ディレクトリーを作成します。
このディレクトリー内には、updatelog.txt ファイル、圧縮 updatetrace.log.gz ファイル、および圧縮 updateconfig.log.gz ファイルがあります。 updateconfig.log.gz ファイルは、サービスの除去によって、Ant ス クリプトを実行するために内部構成マネージャー・ユーティリティーが使用されるときにのみ存在します。