WebSphere WebSphere Enterprise Service Bus, Version 6.0.1 オペレーティング・システム: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows

インストールのトラブルシューティング

WebSphere ESB をインスト ールしているときに問題に遭遇した場合、さまざまなアクティビティーとツールを使用して、その問題をトラブルシューティングしたり解決したりすることができます。

このタスクを実行する理由および時期

インストールが正常に行われなかったときに考えられる問題を診断するには、こ のトピックを使用してください。 インストーラー・プログラムは 1 次ログ・ファイルの終わりに、インストールが正常に行わ れたかどうかを示す、次のような指標を記録します。ログ・ファイルは、 Linux および UNIX プラットフォームでは install_root/logs/wbi/log.txt にあり、 Windows プラットフォームでは install_root¥logs¥wbi¥log.txt にあります。 結果が、INSTCONFPARTIALSUCCESS または INSTCONFFAILED の場合、 以下のステップに従って問題の分析を続けてください。

このタスクの手順

  1. インストール・プロセスがエラー・メッセージを表示した場合、エラー・メッセージ: インストール、プロファイルの作成と拡張を参照し、説明があるかど うか調べてください。

    メッセージがこれらの記述のいずれかに対応している場合、問題を修正し、 インストールされた部分をクリーンアップし、再インストールの試行を行います。

    インストールされたまま残ってしまっている部分のアンインストールに関する詳細は、 「失敗したアンインストールの後の再インストールの準備」を参照して、再インストールの前に行います。

  2. WebSphere Application Server Network Deployment のインストールが正常に終了したかどうか判別します。 WebSphere ESB のインストールが正常終了しなかった場合、まず、Linux および UNIX プラットフォームでは install_root/logs/log.txt、Windows プラット フォームでは install_root¥logs¥log.txt にエラー の記録がないかどうかを調べ、WebSphere Application Server Network Deployment のインストー ルが正常に行われたかどうかを判別します。
    • WebSphere Application Server Network Deployment のインストールが失敗した場合、WebSphere Application Server Network Deploymentインストールのトラブルシューティング情報を検討します。 WebSphere ESB の再インストールを試みる前に、その情報を使用して問題を訂正します。
    • WebSphere Application Server Network Deployment のインストールが成功し、WebSphere ESB のインストールが失敗した場合、 下にあるトラブルシューティング情報を使用して問題を訂正します。
  3. インストール後のエラーがないか WebSphere ESB インストール・ログ・ファイルを確認します。

    作成されたさまざまなログ・ファイルの名前、場所、および記述については 、ログ・ファイルを参照してください。 以下の順序でログ・ファイルを確認します。

    LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合:
    1. install_root/logs/wbi
    2. install_root/logs/wbi にフ ァイルがない場合には %tmp%
    3. install_root/logs/wasprofile/wasprofile_create_ profile_name.log または install_root/logs/wasprofile/wasprofile_augment_ profile_name.log。 完全インストールを実行した場合、default という名のスタンドアロン・サーバーが作成され、 profile_name の値は default になります。
    4. インストール操作によって作成された追加のログまたはトレース・ファイル。 install_root/logs/wbi を見て、インストール (ま たはアンインストール) 処理中にトレース・ファイルが生成されていないか調べてください。 profile_root/logs を調べて、プロファイルの作成ま たは拡張によってログが生成されていないか調べてください。ここで、 profile_rootWebSphere ESB プロファイルのインストール場所を表しています (デフォルトでは、Linux および UNIX プラットフォームで install_root/profiles/profile_name です)。これらのファイルは主として IBM 技術サポートによる使用を対象としています。
    For Windows platforms Windows プラットフォームの場合:
    1. install_root¥logs¥wbi
    2. install_root¥logs¥wbi にファイルがない場合には %tmp%
    3. install_root¥logs¥wasprofile¥wasprofile_create_ profile_name.log または install_root¥logs¥wasprofile¥wasprofile_augment_ profile_name.log。 完全インストールを実行した場合、default という名のスタンドアロン・サーバーが作成され、 profile_name の値は default になります。
    4. インストール操作によって作成された追加のログ・ファイル。 install_root¥logs¥wbi を見て、インストール (ま たはアンインストール) 処理中にトレース・ファイルが生成されていないか調べてください。 profile_root¥logs を見て、プロファイルの作成また は拡張によってログが生成されていないか調べてください。ここで、 profile_root は、WebSphere ESB プロファイルのインストール場所を表しています (デフォルトでは、Windows プラットフォームで install_root¥profiles¥profile_name です)。 これらのファイルは主として IBM 技術サポートによる使用を対象としています。
  4. インストール・ログに情報がない場合、応答ファイルで -log パラメーターを使用します。
    特定のイベントにより、 InstallShield for Multiplatforms (ISMP) でインストール・ウィザードを開始できないことがあります。 このようなイベントとしては、インストール・ウィザードを起動するディスク・スペースの不 足などがあります。 インストールが失敗した場合に、インストール・ログに情報がないときは、 応答ファイルで -log パラメーターを使用して、ISMP プログラムによるイ ンストール・ウィザード開始が失敗する原因となるイベントの項目を記録します。 これは、以下の応答ファイルのうちのどれでも動作します。
    • responsefile.esb.txt
    • responsefile.pcaw.esb.standAloneProfile.txt
    • responsefile.pcaw.esb.dmgrProfile.txt
    • responsefile.pcaw.esb.managedProfile.txt

    応答ファイルについて詳しくは、WebSphere ESB のサイレント・インストールを参照してください。

    応答ファイルを使用するには、WebSphere ESB CD 1 からご使用のシステムのハード・ディスクに応答ファイルをコピーする必要があります。そのようなイベントのロギングのため の install コマンドの構文は、次の例にある通りです (応答ファイルとログ・ファ イルへのパスと応答ファイルの実際の名前は、この例と異なることがあります)。

    For AIX platforms AIX プラットフォームの場合:
    install -options "/usr/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt" 
            -silent -log # !/usr/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt  @ALL
    LINUX platforms Solaris platforms HP-UX、Linux および Solaris プラットフォームの場合:
    install -options "/opt/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt" 
            -silent -log # !/opt/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt  @ALL
    For Windows platforms Windows プラットフォームの場合:
    install.exe -options "C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥myresponsefile.txt"
                -silent -log # !C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥log.txt  @ALL
  5. インストールの問題の原因が、障害のある構成スクリプトであるのかどうかを判別します。

    Linux および UNIX プラットフォームの install_root/logs/wbi/instconfig.log ファイルま たは Windows プラットフォームの install_root¥logs¥wbi¥instconfig.log ファイルは、製品が正常に動作しない原因となり得る構成の問題を示しています。 文字列 action failed を検索して、障害を起こした構成スクリプトの名前を検出します。

  6. install_root/classes ディレクトリーにファイルが存在しないことを確認します。

    IBM サポートはカスタマーのための作業をキューに入れ、テストまたはデバッグ修正を提供する場合があります。 修正の共通ロケーションは、install_root/classes ディレクトリー内にあります。

    デフォルトでは、 install_root/classes ディレクトリーは最初に WebSphere ESB クラス・パスから選択され、他のクラスをオーバーライドします。

    このディレクトリーに修正プログラムを挿入することによって、その修正プログラムで実際に問題が解決されるか確認できます。修正が問題を解決することが確認された後で、 install_root/classes ディレクトリーから修正を削除して、システムを作業状態に戻します。

    install_root/classes ディレクトリーからこ のような修正を除去しないと、エラーが発生します。

  7. エラー・ログに問題の原因を判別するための十分な情報が含まれない場合は、 製品をアンインストールし、残されているログ・ファイルや他の成果物をクリーンアップし、 トレースをオンにしてから再インストールします。
    • 以下のように、install コマンドに -is:javaconsole パラメーターを追加して、stdout ログおよび stderr ログをコンソール・ウィンドウにレポートします。
      • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合:
        install -is:javaconsole
        以下のコマンドでストリームをファイルに取り込みます。
        install -is:javaconsole > captureFileName.txt 2>&1
      • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合:
        install.exe -is:javaconsole
        以下のコマンドでストリームをファイルに取り込みます。
        install.exe -is:javaconsole > drivecaptureFileName.txt
    • -is:log file_name オプションを使用して、ユー ザーが選択したログに追加情報を取り込みます。
    • 以下のように、install コマンド に -W Setup.product.install.logAllEvents="true" パラメーターを渡して、 追加のインストール・ロギングをオンにします。
      • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合:
        install -W Setup.product.install.logAllEvents="true"
      • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合:
        install.exe -W Setup.product.install.logAllEvents="true"
  8. サーバー・プロファイルが正常に作成された場合には、ファースト・ステップ・ コンソールまたはコマンド行方式を使用してサーバーを始動させます。
    特定のノードのファースト・ステップ・コンソールを開始します。 ここで profile_rootWebSphere ESB プロファイルのインストール場所を表します (デフォルトでは、Linux および UNIX プラットフォームでは install_root/profiles/profile_name、Windows プラットフォームでは install_root¥profiles¥profile_name になります)。
    • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/firststeps/esb/firststeps.sh
    • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合: profile_root¥firststeps¥esb¥firststeps.bat
    コマンド行からサーバーを始動します。
    1. プロファイルの profile_root/bin ディレクトリーにディレクトリーを変更します。
    2. サーバー・プロセスを開始します。
      • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: ./startServer.sh server_name
      • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合: startServer.bat server_name
  9. SystemOut.log ファイルおよび SystemErr.log ファイルを調べて、実行中の Java プロセスおよび「Open for e-business」メッセージを探し、サーバーが適切に始動および ロードされていることを確認します。

    Java プロセスが存在せず、メッセージも記述されていない場合は、 同じログでその他のエラーを検査します。 エラーがあればそれを修正し、再試行します。

    SystemOut.log および SystemErr.log ファイルは、 以下のプラットフォーム固有のディレクトリーにあります。
    • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/logs/server_name
    • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合: profile_root¥profiles¥logs¥server_name
  10. ファースト・ステップ・コンソールまたはコマンド行 方式を使用して、サーバー server_name が稼働中の場合はそれを停止し、 デプロイメント・マネージャーが存在する場合はそれを始動します。
    コマンド行から server_name を停止するには、次 のようにします。
    • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin/stopServer.sh server_name
    • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin¥stopServer.bat server_name
    セキュリティーを使用可能にする場合は、コマンドで -user および -password パラメーターを指定します。
    コマンド行からデプロイメント・マネージャーを開始するには、次 のようにします。
    • LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin/startManager.sh
    • For Windows platforms Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin¥startManager.bat
  11. profile_root/logs/server_name/SystemOut.log ファイル内で、実行中の Java プロセスおよび「Server dmgr open for e-business」メッセージを探して、サーバーが適切に始動およびロードされている ことを確認します。
    LINUX platforms UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: コマンド・ウィンドウを 開き、top コマンドを実行して、実行中のプロセスの表示を確認します。 ご使用のシステムで top コマンドが使用できない場合は、ps コマンドを使用します。
    ps -ef | grep java

    For Windows platforms Windows プラットフォームの場合: Ctrl+Alt+Delete を押してから、T と入力し、タスク・マネージャーを開きます。「プロセス」タブおよび 「イメージ名」列見出しをクリックして、イメージ名でソートします。 java.exe という名前が付いたプロセスを探します。

    Java プロセスが存在せず、メッセージも記述されていない場合は、 同じログでその他のエラーを検査します。 エラーを修正し、デプロイメント・マネージャーの始動を再試行します。

次のタスク

既知の問題とその解決策について IBM Support から得られる現行情報につい ては、IBM WebSphere ESB サポート・ページを参照してください。


Task topic

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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6rxmx/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wesb.doc.nl1_6.0.1\doc\tins_trouble.html

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