この手順は、アンインストール・ウィザード・グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して、IBM
WebSphere ESB
および基本の WebSphere Application Server Network Deployment のコピーをアンインストールするために使用してください。
始める前に
この手順を使用して
WebSphere ESB をアンインストールする前に、以下のことを確認してください。
- 対話式に WebSphere ESB をアンインストールする。
- WebSphere ESB のアンインストール時に、基本の WebSphere Application Server Network Deployment 製品をアンインストールするかどうかを理解している。
- 基本の WebSphere Application Server Network Deployment 製品のアンインストールを選択すると、アンインストーラーによって、各プロファイル内のすべての構成データおよびアプリケーションを含む、すべてのプロファイルも削除される。
- 基本の WebSphere Application Server Network Deployment 製品のアンインストールを選択しないと、WebSphere ESB 以後に他の製品によるプロファイルの拡張が行われていなければ、作成済み、あるいは拡張済みの WebSphere ESB プロファイルはすべて、元の WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルに拡張解除される。
- 必要に応じて、各プロファイルの config フォルダー、installableApps フォルダー、および installedApps フォルダーをバックアップする。
他の場所に保管されていないアプリケーションをすべてバックアップします。
- イベント・メッセージング・エンタープライズ・アプリケーション、イベント・データベース、および 共通イベント・インフラストラクチャー・アプリケーションの構成を、この順に削除する。
これらのアプリケーションおよびデータベースの削除については、共通イベント・インフラストラクチャー構成の削除を参照してください。
- Linux または UNIX システムでは root ユーザーとして、Windows
システムでは Administrator グループのメンバーとして、製品をアンインストールする。
制約事項: アンインストール・ウィザードでは、部分的なアンインストール、カスタム・アンインストール、または増分アンインストールは行えません。
制約事項:
Windows プラットフォームの場合: Windows プラットフォームでは、ファイル・パスの長さは最大 256 文字です。プロファイル・ディレクトリーのファイル・パスが長すぎる場合、アンインストール・ウィザードでそのディレクトリーを削除することはできません。
ファイル・パスは、長い
profile_root ディレクトリー名、長いセル名、長いプロセス・サーバー名、またはプロファイル内のディレクトリーでファイル・フォルダー名として使用されている他の長い名前が原因で、長くなりすぎる可能性があります。Windows プラットフォームでは長いファイル・パスの作成が許可されていますが、オペレーティング・システムは、手動による削除を試行しても、長いファイル・パスの削除を許可しません。
この問題が生じた場合、アンインストールを使用可能にするには、残っているファイルのディレクトリーおよびサブディレクトリーの名前を、文字数の少ない名前に変更します。
それから手動でディレクトリーを削除します。
このタスクを実行する理由および時期
アンインストール・プログラムは、製品のインストール中に作成されます。
これは、インストール済みの機能を削除するために、各製品のインストール済み環境に合わせて固有のディスクの場所およびルーチンを使用して、カスタマイズされます。
アンインストールに必要な時間の見積もり: アンインストールに必要な時間は、マシンの処理速度に依存します。大まかなガイドラインとして、WebSphere ESB、WebSphere Application Server Network Deployment、およびプロファイル 1 つのアンインストールには、おおよそ 20 分かかります。
WebSphere ESB をアンインストールするには、以下の手順を実行します。
このタスクの手順
- Linux または UNIX システムの場合は root ユーザーとして、
Windows システムの場合は Administrator グループに属するユーザーとして、ログオンします。
- 基本の
WebSphere Application Server
Network Deployment 製品をアンインストールする場合は、
WebSphere Application Server
用の Web サーバー・プラグインのアンインストール・プログラムを実行します。
WebSphere Application ServerNetwork
Deployment とともに実行するよう構成されている Web サーバーがシステムに含まれている場合は、そのプラグインをアンインストールし、Web サーバーから構成を削除します。
WebSphere Application Server
Network Deployment インフォメーション・センター
(http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/ws60help/index.jsp)
の本製品のアンインストール手順を参照してください。
- デプロイメント・マネージャーがインストールされている場合は、stopManager コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャー
dmgr のプロセスを停止します。
マシン上で実行中のすべての
dmgr プロセスを停止します。例えば、プラットフォームに応じて、以下のコマンドのいずれかを発行します (
profile_root は、デプロイメント・マネージャーのプロファイルのインストール・ディレクトリーを表します)。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin/stopManager.sh
-user user_ID -password password
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin¥stopManager.bat
-user user_ID -password password
- stopNode コマンドを使用して、nodeagent プロセスを停止します。
システム上にデプロイメント・マネージャーにフェデレート済みのノードがある場合は、フェデレートされたノードがある各マシンで、実行中の可能性のある nodeagent プロセスを停止します。
例えば、プラットフォームに応じて以下のコマンドのいずれかを発行して、
nodeagent プロセスを停止します (
profile_root はフェデレートされたノードのインストール・ディレクトリーを表します)。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin/stopNode.sh
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin¥stopNode.bat
- stopServer コマンドを使用して、実行中の各サーバーを停止します。
マシン上のすべてのプロファイルにあるすべてのサーバー・プロセスを停止します。
例えば、プロファイル内のサーバー
server1 を停止するには、プラットフォームに応じて以下のコマンドのいずれかを発行します。
この例で、
profile_root はプロファイルのインストール場所を表します。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin/stopServer.sh
server1
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin¥stopServer.bat
server1
- オプション: 必要に応じて、後で参照できるように、構成ファイルおよびログ・ファイルをバックアップします。
アンインストール・プログラムは、install_root ディレクトリー内のログ・ファイルを削除しません。
基本の
WebSphere Application Server Network Deployment 製品のアンインストールを選択すると、すべてのプロファイルおよびその中のすべてのデータが削除されます。
必要に応じて、各プロファイルの config フォルダーおよび logs フォルダーを、後で参照できるようにバックアップします。
プロファイルは再利用できませんので、プロファイル全体をバックアップする必要はありません。
- コマンド行から uninstall コマンドを発行します。
アンインストール・ウィザードが始動し、「ようこそ (Welcome)」パネルが表示されます。
- 「ようこそ (Welcome)」パネルで、
WebSphere ESB
のアンインストール時に基本の WebSphere Application Server
Network Deployment 製品をアンインストールするかどうかを選択します。
そして、「次へ」をクリックします。 以下の 4 つのパネルのいずれかが表示されます。
- システム上に実行中のサーバーがある場合は、それらをシャットダウンし、アンインストールを再開するように求める警告パネルが表示されます。
アンインストールをキャンセルし、実行中のサーバーを停止します。
- 実行中のサーバーが存在せず、基本の
WebSphere Application Server
Network Deployment 製品のアンインストールを選択していない 場合に、アンインストーラーがプロファイルを正常に WebSphere Application Server プロファイルに拡張解除できる と判断すると、「アンインストール・サマリー (Uninstallation Summary)」パネルが表示されます。ステップ 10 に進みます。
- 実行中のサーバーが存在せず、基本の
WebSphere Application Server
Network Deployment 製品のアンインストールを選択していない 場合に、アンインストーラーがプロファイルを正常に拡張解除できない と判断すると、
WebSphere ESB プロファイルが使用不可になることを示す警告パネルが表示されます。ステップ 9 に進みます。
- 実行中のサーバーが存在せず、基本の WebSphere Application Server Network Deployment 製品のアンインストールを選択している 場合、WebSphere ESB
プロファイルが削除されることを示す警告パネルが表示されます。ステップ 9 に進みます。
- 警告パネルから、アンインストールを続行するかどうかを選択します。
「次へ (Next)」をクリックしてアンインストールを続行するか、製品のアンインストールを再考する場合は「戻る (Back)」をクリックします。
この手順の例では、アンインストールを続行するものと想定します。 「アンインストール・サマリー (Uninstallation Summary)」パネルが表示されます。
- アンインストールする製品および機能のまとめを検討します。
「次へ (Next)」をクリックして製品のアンインストールを続行するか、製品のアンインストールを再考する場合は「戻る (Back)」を選択します。この手順の例では、アンインストールを続行するものと想定します。
製品のアンインストールが開始します。
基本のWebSphere Application Server Network Deployment 製品のアンインストールを選択した場合、アンインストーラーは以下のタスクを以下の順序で実行します。- WebSphere ESB
によって最後に拡張されたプロファイルを縮小します。
- WebSphere ESB
をアンインストールします。
- WebSphere Application Server Network Deployment
をアンインストールします。これにより、プロファイルが削除されます。
「アンインストールの完了 (Uninstallation Complete)」パネルが表示されます。
- 「完了 (Finish)」をクリックしてアンインストール・ウィザードを閉じます。
- 削除されたデプロイメント・マネージャーを記述している、管理対象ノード内の構成項目をすべて削除します。
一般的なトポロジーでは、複数のマシンに中核の製品ファイルをインストールします。デプロイメント・マネージャーを持つマシンもあれば、カスタム・プロファイルから作成された管理対象ノードを持つマシンもあります。
カスタム・プロファイルが作成されており、別のインストール済み環境のデプロイメント・マネージャー・セルにノードがフェデレートされているインストール済み環境を削除する場合は、デプロイメント・マネージャーからその構成を削除する必要があります。
管理対象ノードのノード構成問題のサポートについての公式説明では、最初のインストール後に backupConfig コマンドを使用することとされています。
保管する必要のある構成に大きな変更を加える場合は、必ずこのコマンドをもう一度使用してください。
構成のバックアップが有効であれば、いつでも
restoreConfig コマンドを使用して構成を以前の状態に戻すことができます。
また、管理対象ノードがあるマシンで以下のコマンドのいずれかを使用して、デプロイメント・マネージャーが実行中でないときにノードを削除することができます。
この例で、
profile_root には管理対象ノード・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin
removeNode.sh -force
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin
removeNode.bat -force
管理対象ノード上の構成を手動でクリーンアップする必要がある場合は、サポートされてはいませんが、以下の手順を実行してみることができます。
- ノードの cell_name ディレクトリーの現在の名前がオリジナルの名前でない場合は、それをオリジナルの名前に変更します。
以下のディレクトリーのいずれかに移動して、
cell_name ディレクトリーの名前をオリジナルの名前に変更します。この例で、
profile_root にはノード・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/config/cells/
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥config¥cells¥
- dmgr_node_name ディレクトリーが存在している場合は、それを削除します。
以下のディレクトリーのいずれかに移動して、削除する必要のある
dmgr_node_name ディレクトリーを探します。この例で、
profile_root にはノード・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/config/cells/original_cell_name/nodes
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥config¥cells¥original_cell_name¥nodes
- Linux または UNIX オペレーティング・システムの場合は
setupCmdLine.sh ファイルを、Windows システムの場合は
setupCmdLine.bat ファイルを編集して、セル名をオリジナルのセル名に変更します。
このファイルは、プラットフォームに応じて以下のディレクトリーのいずれかにあります。この例で、
profile_root にはノード・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/bin
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥bin
WAS_CELL 変数の値をオリジナルのセル名に変更します。
- 削除された管理対象ノードを記述している、デプロイメント・マネージャー内の構成項目をすべて削除します。
デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開き、「システム管理 (System administration)」>「ノード (Nodes)」とクリックします。
削除するノードの横にあるチェック・ボックスを選択してから、「ノードを削除する (Remove node)」を選択します。
デプロイメント・マネージャーのノード構成問題のサポートについての公式説明では、最初のインストール後に backupConfig コマンドを使用することとされています。
保管する必要のある構成に大きな変更を加える場合は、必ずこのコマンドをもう一度使用してください。構成のバックアップが有効であれば、いつでも restoreConfig コマンドを使用して構成を以前の状態に戻すことができます。
構成を手動でクリーンアップする必要がある場合は、サポートされてはいませんが、以下の手順を実行してみることができます。
- デプロイメント・マネージャーの nodes
ディレクトリーで、削除したノードの構成ディレクトリーを削除します。
以下のディレクトリーのいずれかに移動して、
deleted_node_name ファイルを見つけます。
この例で、
profile_root にはデプロイメント・マネージャー・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/config/cells/cell_name/nodes
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥config¥cells¥cell_name¥nodes
- デプロイメント・マネージャーの buses
ディレクトリーで、削除したノードの構成ディレクトリーを削除します。
以下のディレクトリーのいずれかに移動して、
deleted_node_name ファイルを見つけます。
この例で、
profile_root にはデプロイメント・マネージャー・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/config/cells/cell_name/buses
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥config¥cells¥cell_name¥buses
- デプロイメント・マネージャーの
coregroups ディレクトリーの各サブディレクトリーで、
coregroup.xml ファイルを編集します。
タイプ coreGroupServers のエレメントを探します。
削除したノードを参照するすべての coreGroupServers エレメントを削除します。
以下のディレクトリーのいずれかに移動して、このファイルを見つけます。この例で、
profile_root にはデプロイメント・マネージャー・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/config/cells/cell_name/coregroups/deleted_node_name
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥config¥cells¥cell_name¥coregroups¥deleted_node_name
- デプロイメント・マネージャーの
nodegroups ディレクトリーの各サブディレクトリーで、
nodegroup.xml ファイルを編集します。
タイプ members のエレメントを探します。
削除したノードを参照するすべての members エレメントを削除します。
以下のディレクトリーのいずれかに移動して、このファイルを見つけます。この例で、
profile_root にはデプロイメント・マネージャー・プロファイルのインストール・ディレクトリーが入ります。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/config/cells/cell_name/coregroups/deleted_node_name
Windows プラットフォームの場合: profile_root¥config¥cells¥cell_name¥coregroups¥deleted_node_name
結果
この手順により
WebSphere ESB
がアンインストールされ、
WebSphere Application Server
Network Deployment が選択されている場合はこれもアンインストールされます。
アンインストール・ウィザードの実行後、ディレクトリー構造には logs ディレクトリーを含む少数のディレクトリーしか残りません。
uninstlog.txt ファイルには、ファイル・システムまたはその他の異常なエラーが記録されます。
ログから、成功を示す INSTCONFSUCCESS 標識を探します。
Uninstall, com.ibm.ws.install.ni.ismp.actions.
ISMPLogSuccessMessageAction, msg1,
INSTCONFSUCCESS
次のタスク
同じインストール・ルート・ディレクトリーに製品を再インストールする場合は、アンインストールが成功したかどうかに応じて、以下のいずれかを実行します。
このトピックで取り上げたコマンドについて詳しくは、WebSphere Application Server Network Deployment バージョン 6.0 のインフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/ws60help/index.jsp) を参照してください。