共通イベント・インフラストラクチャーのコンポーネントは、WebSphere ESB のアプリケーション、サービス、およびデフォルト・リソースのセットでインストールされます。
提供されたリソースを構成したり、追加のリソースを作成することにより、共通イベント・インフラストラクチャーをカスタマイズできます。
詳しくはランタイム構成 を参照してください。
デフォルト構成は、以下のオブジェクトで構成されています。
- 共通イベント・インフラストラクチャー・サービス
- WebSphere サーバーにインストールされるサービス。
このサービスにより、WebSphere アプリケーションおよびクライアントで共通イベント・インフラストラクチャーが使用可能になります。
- 共通イベント・インフラストラクチャー・エンタープライズ・アプリケーション
- イベント・サーバー用のエンタープライズ・アプリケーション。
エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント記述子により、イベント・サーバーが、使用する共通
イベント・インフラストラクチャー・リソースに関連付けされます。
- 共通イベント・インフラストラクチャー・メッセージング・アプリケーション
- イベント・サーバーへの非同期イベント送信をサポートする、メッセージ駆動型 Bean 用のエンタープライズ・アプリケーション。
このアプリケーションは、イベント・メッセージングを構成した場合にのみ使用可能です。
詳しくは、デフォルト・イベント・メッセージングの構成 を参照してください。
- 共通イベント・インフラストラクチャー・プロバイダー
- 共通イベント・インフラストラクチャーのコンポーネント、イベント・ソース、およびイベント・コンシューマーにより使用されるリソースが含まれるコレクション・オブジェクト。
- データ・ストア・プロファイル
- データ・ストア・プロファイルは、デフォルト・データ・ストア・プラグインにより使用されるプロパティーを定義します。
データ・ストア・プラグインは、イベント・サーバーにより受信されたイベントの永続的な保管に使用されます。
デフォルトのデータ・ストア・プロファイルが提供されますが、通常、このリソースは構成する必要がありません。
ただし、状況によっては環境に応じて一部のプロパティーを調整する必要があります。
また、同一のセル内に複数のイベント・サーバーをセットアップする場合には、追加のデータ・ストア・プロファイルを作成する必要があります。
- イベント・バス送信プロファイル
- イベント・バス送信プロファイルでは、EJB 呼び出しを使用して、イベント・サーバーに同期してアクセスするエミッターにより使用されるプロパティーを定義します。
このプロファイルはエミッター・ファクトリー・プロファイルにより使用されます。
デフォルトの送信プロファイルが提供されますが、通常、このリソースは構成する必要がありません。
- イベント・グループ・プロファイル・リスト
- イベント・グループ・プロファイル・リストは、イベント・サーバーにより使用されるイベント・グループ・プロファイルの集合です。
イベント・サーバーにより使用されるイベント・グループ・プロファイル・リストは、イベント・サーバー・エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント記述子で指定されます。
通常、このリソースは構成する必要がありません。
ただし、同一のセル内に複数のイベント・サーバーをセットアップする場合には、追加のイベント・グループ・プロファイル・リストを作成する必要があります。
- イベント・グループ・プロファイル
- イベント・グループ・プロファイルでは、イベント・グループ (イベントの論理的な集合) を定義します。
イベント・グループは、その内容に応じてイベントを分類するために使用されます。
イベント・サーバーからイベントを照会する場合、またはイベント配布にサ
ブスクライブする場合に、イベント・コンシューマーは、イベント・グループを指定してそのグループ内のイベントのみを取得できます。
デフォルトのイベント・グループ・プロファイルが提供されます。
このプロファイルには、すべてのイベントを含むイベント・グループが定義され、JMS トピック jms/cei/notification/AllEventsTopic に関連付けされます。
追加のイベント・グループ・プロファイルを作成し、ご使用のアプリケーシ
ョン用の適切なイベント基準を指定できます。
- エミッター・ファクトリー・プロファイル
- エミッター・ファクトリー・プロファイルでは、エミッターにより使用されるプロパティーを指定します。
エミッター・ファクトリー・プロファイル内のプロパティーは、関連するエミッター・ファクトリーを使用して作成されるすべてのエミッターの振る舞いに影響します。エミッター・
ファクトリー・プロファイルのデフォルト指定は、同期転送、フィルター処理なし、および
現行のトランザクションの一部として各イベントを送信する、となります。
追加のエミッター・ファクトリー・プロファイルを作成して、別のトランザクション・モードまたは送信プロファイルを指定するとよいでしょう。
- イベント・サーバー・プロファイル
- イベント・サーバーにより使用されるプロパティーを定義するプロファイル。
デフォルトのイベント・サーバー・プロファイルでは、イベントの配布およびパーシスタンス (永続性) が使用可能に設定され、デフォルトのデータ・ストア・プラグインを使用するよう構成されます。
通常、このリソースは構成する必要がありません。
ただし、同一のセル内に複数のイベント・サーバーをセットアップする場合には、追加のイベント・サーバー・プロファイルを作成する必要があります。
- JMS 送信プロファイル
- JMS 送信プロファイルでは、JMS キューを使用してイベント・サーバーに非同期にアクセスするエミッターにより使用されるプロパティーを定義します。
このプロファイルは、エミッター・ファクトリー・プロファイルにより参照されます。
このプロファイルは、イベント・メッセージングを構成した場合にのみ使用可能です。
詳しくは、デフォルト・イベント・メッセージングの構成 を参照してください。