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イベント操作

Java オブジェクトは、コモン・ベース・イベントの仕様の表現として使用されます。

共通イベント・インフラストラクチャーは、イベントを Java オブジェクトとして表します。具体的にいえば、各イベントは、org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.CommonBaseEvent インターフェースを実装しているクラスのインスタンスです。このインターフェースは、コモン・ベース・イベントの仕様の Java 表現です。 org.eclipse.hyades.logging.events.cbe パッケージは、Eclipse ベースの Hyades 環境の一部です。これは、テスト、トレース、およびモニターのための標準およびオープン・ソース・ツールからなるセットです。詳しくは、http://www.eclipse.org/hyades/ を参照してください。

イベントの一般的なライフ・サイクルは、以下のとおりです。

  1. イベントを送信するために、イベント・ソースは CommonBaseEvent の新規インスタンスを作成し、それにプロパティー・データを取り込み、エミッターに送信します。
  2. エミッターは、オプションでコンテンツの入力メカニズムを使用して (実装されている場合)、必要なプロパティー・データをイベントに取り込みます。次にエミッターは、そのイベントを検査し、現在構成されているフィルター基準と照合してチェックします。 このイベントが有効で、フィルター基準にパスした場合、エミッターはそのイベントをイベント・サーバーに送ります。エミッターによるイベント処理について詳しくは、イベントの送信 を参照してください。
  3. パーシスタンスが使用可能になっている場合、イベント・サーバーはそのイベントを永続データ・ストアに保管します。
  4. パブリッシングが使用可能になっている場合、イベント・サーバーは 1 つ以上の Java Messaging Service (JMS) の宛先に、そのイベントをパブリッシュします。これらの宛先にサブスクライブしているイベント・コンシューマーは、新規イベントの通知を受け取ります。次にイベント・コンシューマーは、通知ヘルパーを使用して、受け取った JMS メッセージを変換して CommonBaseEvent インスタンスに戻します。

    イベント・コンシューマーは、照会を送信して、データ・ストアからイベントを取り出すこともあります。一般に、コンシューマーは、照会インターフェースを使用して、特に開始処理中の履歴イベントを取り出します。

    イベント・コンシューマーは、イベントを受け取ると、そのイベント・プロパティー・データを読み取り、イベントを処理します。

  5. 不要になったイベントは、データ・ストアからパージできます。
XML スキーマ定義言語に基づくコモン・ベース・イベントの仕様では、以下の 2 種類のイベント・プロパティー・データを定義しています。

CommonBaseEvent インターフェースは、複合プロパティーを簡単に作成するためのヘルパー・メソッドだけでなく、プロパティーごとに getter および setter メソッドを定義しています。 イベント・ソースは、イベントをエミッターに送る前に、setter メソッド (またはヘルパー・メソッド) を使用して、イベントにプロパティー・データを取り込みます。イベント・コンシューマーは、getter メソッドを使用して、受け取ったイベントからプロパティー・データを取り出します。

XML スキーマ仕様について詳しくは、http://www.w3.org/XML/Schema を参照してください。


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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
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