WebSphere WebSphere Enterprise Service Bus, Version 6.0.1 オペレーティング・システム: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows

HP-UX システムのカーネルの値の設定

HP-UX のいくつかのカーネルの値は、WebSphere ESB のインストール済み環境に対しては一般に小さすぎます。選択されたカーネル・パラメーターを、より大きな値に設定する必要があります。

このタスクを実行する理由および時期

カーネル・パラメーターを設定するには、以下のステップを実行します。

このタスクの手順

  1. ホスト・マシンに root としてログオンします。
  2. 物理メモリーを決定します。物理容量を超えて設定されるカーネル・パラメーターがないようにするには、物理メモリーを知っておく必要があります。物理メモリーを決定するには、以下のステップを実行します。
    1. HP-UX Administration Manager (SAM) ユーティリティーを開始します。
    2. 「パフォーマンス・モニター (Performance Monitors)」>「システム・プロパティー (System Properties)」>「メモリー (Memory)」を選択します。
    3. 「物理メモリー (Physical Memory)」の値を控え、「OK」をクリックします。
    4. SAM ユーティリティーを終了します。
  3. maxfilesmaxfiles_lim など、いくつかのパラメーターは、2048 よりも大きい値に設定する必要があるので、最初に /usr/conf/master.d/core-hpux ファイルを編集しておく必要があります。そうすることにより、SAM ユーティリティーで 2048 よりも大きい値を設定できます。このファイルを編集するには、以下のステップを実行します。
    1. テキスト・エディターで /usr/conf/master.d/core-hpux ファイルを開きます。
    2. "*range maxfiles<=2048" という行を "*range maxfiles<=60000" に変更します。
    3. "*range maxfiles_lim<=2048" という行を "*range maxfiles_lim<=60000" に変更します。
    4. このファイルを保管し、閉じます。
      古い値が /var/sam/boot.config ファイルに保管されている可能性があるので、以下のステップを実行して、SAM ユーティリティーで新規に boot.config ファイルを強制的に作成する必要があります。
      1. /var/sam/boot.config ファイルの既存バージョンを、/tmp ディレクトリーなどの別の場所に移動します。
      2. SAM ユーティリティーを開始します。
      3. 「カーネル構成 (Kernel Configuration)」>「構成可能パラメーター (Configurable Parameters)」を選択します。「カーネル構成 (Kernel Configuration)」ウィンドウが開くと、新規の boot.config ファイルが作成されています。
      別の方法として、以下のコマンドを使用して、boot.config ファイルを再ビルドします。
      # /usr/sam/lbin/getkinfo -b
  4. 以下を実行して、新規のカーネル・パラメーター値を設定します。
    1. SAM ユーティリティーで、「カーネル構成 (Kernel Configuration)」>「構成可能パラメーター (Configurable Parameters)」を選択します。
    2. 以下の表のパラメーターごとに、次の手順を実行します。
      1. 変更するパラメーターを強調表示します。
      2. 「アクション (Actions)」>「構成可能パラメーターの変更 (Modify Configurable Parameter)」を選択します。
      3. 「公式/値 (Formula/Value)」フィールドに新規の値を入力します。
      4. 「OK」を選択します。
      WebSphere ESB を実行するための一般的なカーネル設定を、表 1 で示されている順に変更します。
      表 1. WebSphere ESB の推奨カーネル設定値
      パラメーター
      STRMSGSZ 65535
      dbc_max_pct 25
      maxdsiz 805306358 (0x30000000)
      maxdsiz 2048000000 (同一のシステムで複数のプロファイルを実行する場合)
      maxfiles_lim 8196 (この値は、maxfiles の前に変更してください)
      maxfiles 8000
      maxssiz 8388608
      maxswapchunks 8192
      maxusers 512
      nkthread 7219
      max_thread_proc 3000
      nproc 4116 (この値は、maxuprc の前に変更してください)
      maxuprc 512
      msgtql 2046
      msgmap 2048
      msgssz 32 (この値は、msgmax の前に変更してください)
      msgseg 32767 (この値は、msgmax の前に変更してください)
      msgmnb 65535 (0x10000) (この値は、msgmax の前に変更してください)
      msgmnb 131070 (同一のシステムで複数のプロファイルを実行する場合)
      msgmax 65535 (0x10000)
      msgmax 131070 (同一のシステムで複数のプロファイルを実行する場合)
      msgmni 50
      nfile 58145
      nflocks 3000
      ninode 60000
      npty 2024
      nstrpty 1024
      nstrtel 60
      sema 1
      semaem 16384 (0x4000)
      semmns 16384 (0x4000) (この値は、semmap の前に変更してください)
      semmni 2048 (この値は、semmap の前に変更してください)
      semmap 514
      semmnu 1024
      semume 200
      semvmx 32767
      shmem 1
      shmmax 2147483647 (0x7FFFFFFF)
      shmmni 1024
      shmseg 1024

      WebSphere ESB と IBM DB2 が同じマシン上にある場合は、一部のカーネルの値が、表 1 で示されている値よりも大きくなっています。

      DB2 インフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2help/index.jsp) で、DB2 Universal Database バージョン 8.x の、推奨される HP-UX カーネル構成パラメーターを確認してください。

  5. 「アクション (Actions)」 > 「新規カーネルの処理 (Process New Kernel)」を選択します。
  6. 通知ウィンドウで「はい (Yes)」を選択して、マシンを再始動する決定を確認します。

    表示される指示に従ってマシンを再始動し、新規の設定値を使用可能にします。

  7. 表示を HP 以外のマシンにリダイレクトする場合は、WebSphere ESB インストール・ウィザードを実行する前に、以下のステップを実行します。
    1. 以下のコマンドを発行して、アプリケーションから使用できるすべての公開ロケールに関する情報を入手します。
      # locale -a
    2. 表示される出力から、システムにあった値を選択し、LANG 環境変数をこの値に設定します。LANG の値を en_US.iso88591 に設定するコマンドの例を以下に示します。
       # export LANG=en_US.iso88591

Task topic

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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6rxmx/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wesb.doc.nl1_6.0.1\doc\tins_set_kernel_hpux.html

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