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共通イベント・インフラストラクチャーとコモン・ベース・イベント

共通イベント・インフラストラクチャー (CEI) は、 基本的なイベント管理サービスを提供するために使用されます。 これらのイベントの形式は、コモン・ベース・イベント仕様によって定義されます。

WebSphere ESB でイベント・モニターを扱う作業をする前に、以下のイベント関連の概念について基本的に理 解している必要があります。

共通イベント・インフラストラクチャー

共通イベント・インフラストラクチャー (CEI) は、イベント生成 、送信、持続性、使用量などの、基本的なイベント管理サービスを提供するために使用されま す。 CEI は、非互換システム間でイベントを交換する際の、業界全体に共通する問題に対処するために 開発されました。これらのシステムの多くは、異なるイベント・インフラストラクチャー、イベ ント形式、およびデータ・ストアを採用しています。 CEI を使用することで、以前は非互換であったシステムが、単一のインフラストラクチャーを共用し、単一の API を使用することが可能になります。これにより、同じベンダーによって、または異なるベンダーによって作成されたアプリケーション間のデータ交換が容易になります。

コモン・ベース・イベント

CEI はイベント管理のためのインフラストラクチャーを提供しますが、イベントの 形式は定義しません。 これは、コモン・ベース・イベントの仕様によって定義され、ビジネス・イベント、システム・イベント、およびパフォーマンス情報のための標準の XML ベースの形式を提供します。 アプリケーション開発者と管理者は、コモン・ベース・イベントの仕様を使用して、イベント・タイプの構造化と開発を行うことができます。

コモン・ベース・イベント・モデルの主要な概念は状態です。これは、コンピューター・シス テム内のどこかで起こる、ユーザー・ログインまたはスケジュールされたサーバーのシャット ダウンなどのオカレンスです。 コモン・ベース・イベント・モデルは、StartSituation や CreateSituation など、起こりうる、あらゆる状態に適応した一連の標 準状態タイプを定義します。

コモン・ベース・イベント・モデルでは、イベント は、状況に関連した情報を報告する構造化された通知です。 イベントは、以下の 3 種類の情報を報告します。
  • 発生した状況
  • 影響を受けたコンポーネントの ID
  • 状況を報告するコンポーネントの ID。これは、影響を受けたコンポーネントと同じである 場合があります。

コモン・ベース・イベントの仕様は、IBM Autonomic Computing Toolkit の一部です。 仕様について詳しくは、「IBM Autonomic Computing Web サイト」を参照してください。

関連タスク
コモン・ベース・イベントのモニター

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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
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