WebSphere WebSphere Enterprise Service Bus, Version 6.0.1 オペレーティング・システム: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows

拡張エンタープライズ・サービス・バス

必ずしもすべてのアプリケーションが SOA 標準に準拠していない場合は、SOA 標 準とそれ以外のすべての間を仲介できる、より拡張されたものが必要になる場合があります。 WebSphere Message Broker のような他の製品と ともに WebSphere ESB を使用して、このような拡張されたエンタープライズ・サービス・バスを用意することができます。

WebSphere ESB は、対話エンドポイントの多くのプロトコルをサポートし、バスに要求をディスパッチし、バ スから要求を受信します。 これらにより、既存のアプリケーションの SCA ベースの対話への統合が可能になり、非 SCA アプリケーションの SCA モジュールへのアクセスが可能になります。

WebSphere ESB は、その他の WebSphere と SCA 対応のオファリングを使用して、拡張されたエンタープライズ・サービス・バスを形成することもできます。

WebSphere Application Server (WebSphere ESB 内に構築)
WebSphere ESB は、基礎になる WebSphere Application Server Network Deployment の 機能を十分に利用して、この製品のサービスの品質、ワークロード・バランシング、クラスタリング、ハイ・アベイラビリティーおよびスケーラビリティー機能を継承します。

WebSphere ESB は、WebSphere Application Server お よび WebSphere Process Server と同じ管 理コンソールを共用することによって、 使いなれたインターフェースを製品のファミリーの操作に関する制御全般に拡張すること を支援し、また単一の管理機能でそれらすべてを管理できるようにします。 管理コンソールでは、タスク・フィルターによって、単純化されたユーザー・エクスペリエンスが提供され、 段階的に機能を開示することによって、基礎になる WebSphere Application Server 管理機能に アクセスできるようになります。

IBM Tivoli セキュリティー、ディレクトリー、およびシステム管理オファリング
WebSphere ESB はまた、 WebSphere Application Server との 根本的な統合を介して、IBM Tivoli セキュリティー、ディレクトリー、およびシステム管理 オファリングとの統合を継承し、IBM Tivoli Access Manager (オプションで、高度なセキュリティー保護機能のある、統一された個人情報設定を配信するために使用します) と IBM Tivoli Directory (オプションで、Lightweight Directory Access Protocol [LDAP] サーバーとして使用します) を含みます。 WebSphere ESB も、IBM Tivoli Composite Application Manager for SOA と統合し、Web サービスのメッセージとそのエンドポイントの管理をモニターします。
WebSphere Process Server
WebSphere ESB は、 WebSphere Process Server と開発ツール (WebSphere Integration Developer を介して) および管理ツールを共有し、 WebSphere ESB 機能を中心にした SOA インフラストラクチャーの構築を容易にします。

WebSphere ESB は、ESB 要求が増加するにつれて成長して WebSphere Process Server となり、 エンドポイント・オーケストレーションのためのビジネス・プロセスやマシン策定、および 動的な意思決定を行うためのビジネス・ルールといった、高度な統合機能のサポートを追加するようになります。 統合開発者は、両方のランタイムのために WebSphere Integration Developer を使 用し、これにより、開発環境のスケールがお客様のニーズに合わせて調整されます。 同様に、管理コンソールのスケールは、 WebSphere Application Server から、 WebSphere ESB へ、 さらに WebSphere Process Server へと 拡張されます。

WebSphere Message Broker
WebSphere ESB は、WebSphere Message Broker と相互運用されるため、複雑な ESB トポロジーを実装することができます。 つまり、WebSphere ESB が標準ベースの Web サービス対話を処理し、WebSphere Message Broker が広範囲のメッセージ形式に関する拡張サポートを提供します。

WebSphere Message Broker は、企業全体のデプロイメント、ハイ パフォーマンス、拡張メッセージ処理を実現するために最適化されています。

WebSphere ESB と WebSphere Message Broker の組み合わせによって、インフラストラクチャーが提供され、さ まざまなアプリケーション、システム、および組織間で情報が流れるようになるとともに、プ ラットフォーム、プログラミング言語、プログラミング・モデル、メッセージ形式に関係なく 、モジュラー内で柔軟な方式でアプリケーションとサービスが相互に通信できるように支援さ れます。 ハブ・セントリック・モデルの中で、WebSphere Message Broker は接続ハブとしてセントラル・ロケーションに位置し、 情報をさまざまなサテライト・ロケーションに配信します。 WebSphere Message Broker は、一定範囲のパッケージされたアプリケーションとメインフ レーム・システムの間でメッセージを変換し、バックエンドの複雑さをマスキングすることに よってサテライトの統合を容易にします。 個々のサテライト・ロケーションで、 WebSphere ESB は、新しいビジネス・アプリケーションを維持して個々のストアを本部と接続するために必要 な、アプリケーション・サポート層、トランスポート層、およびメディエーション層を提供し 、各サテライト・ロケーションで自律性を向上させます。 それぞれのサテライトは、 WebSphere ESB を使用して、そのロケーション内で適切なビジネス・アプリケーションを実行することができ 、また、本部にあるハブとその他のサテライトを迅速かつ容易に接続することができます。 WebSphere Message Broker は 、WebSphere ESB を使用することにより、情報を正しい場所に、正しい時期に、正しい形式で配信できるような インフラストラクチャーを提供して、サテライト自体が効果的に作動できるようにします。

WebSphere MQ
WebSphere ESB を、インストール済みの WebSphere MQ メッセージング・システムと結合することにより 、オープン・スタンダードを使用して既存のメッセージング・バックボーンを新しい環境に統合することができます。

WebSphere MQ は、ハイパフォーマンスとスケーラビリティーを実現するために最適化されていて、35 以 上のプラットフォームにメッセージを配信することができます。

WebSphere Portal
エンド・ユーザーは、WebSphere Portal を使用することにより、統一された、 しかも個別設定された形でサービスにアクセスすることができます。 WebSphere Portal を使用することで、サービスのためのユーザー・インターフ ェース作成用の基本ポートレット構築ブロックを使用することがで きます。
  • サービスの提供には、WebSphere Portal コンポーネントである、Human Task Manager を使用することができます。
  • サービスを使用するには、エンド・ユーザーはそのサービスのためのユーザー・インター フェースと対話します。 サービス要求は Human Task Manager に受け渡されます。Human Task Manager は、サービス 要求からの入力をユーザー・インターフェースのコンテキストに取り込み、その要求をサービ ス技術員に完了させるためにタスクとしてキューに入れます。 それが完了すると、サービス技術員はタスクを完了し、Human Task Manager を使用して タスク出力を収集し、次にエンド・ユーザーに結果を通知します。
WebSphere Adapter、バージョン 6.0、WebSphere Business Integration Adapter (WebSphere Business Integration Framework バージョン 2.6 ベース)

EIS 統合のためのサービス指向のアプローチを提供して、サービス技術員が EIS シス テム上のアプリケーションに、ローカル・サービスのコンポーネントの場合と同じようにアクセスできるようにします。


Concept topic

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Timestamp icon最終更新: 5 Mar 2006
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6rxmx/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wesb.doc.nl1_6.0.1\concepts\cwesb_adv_esb.html

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