IBM WebSphere ESB をインストールするには、Linux システムを準備しておく必要があります。
インストールでは、InstallShield for Multiplatforms (ISMP) ウィザードが使用されます。また、製品をサイレント・インストールすることもできます。サイレント・モードは、オプション応答ファイルを識別するパラメーターを指定して、コマンド行で起動します。この応答ファイルは、インストール前に編集しておきます。
以下の手順を使用して、 WebSphere ESB をインストールするためのオペレーティング・システムの準備を行います。
root 以外のユーザーでは、製品を正しくインストールできません。製品 CD のコピーを作成する場合は、root として作成します。 root 以外のユーザーが作成したコピーは、ファイル属性が正しく保存されず、機能しません。
umask
umask 022
Mozilla ブラウザーは、http://www.mozilla.org からダウンロードしてインストールします。
ブラウザーの実際の場所を示すコマンドを使用して、サポートされているブラウザーの場所をエクスポートします。
EXPORT BROWSER=/usr/bin/mozilla
WebSphere ESB および関連製品のインストールに必要なディスク・スペースについては、「Linux プラットフォームで必要なディスク・スペース」を参照してください。
インストール・ウィザードは前提条件であるオペレーティング・システムのパッチを検査しますが、 WebSphere ESB でサポートされているハードウェアおよびソフトウェアのリスト内にある前提条件の検討がまだ行われていなければ、これを行います。この情報を得るには、 WebSphere ESB で http://www.ibm.com/software/integration/wsesb/sysreqs/ の詳細なシステム要件を参照してください。
IBM 以外の前提条件および相互前提条件となる製品のサポート・バージョンへのマイグレーション方法については、それらの製品のドキュメンテーションを参照してください。
Linux システムで前提条件パッケージを調べる際の前提条件チェッカー・プログラムには、既知の制限があります。
pSeries プラットフォーム対応の Red Hat Enterprise Linux V3.0 には、rpm-build-4.2.1-4.2 パッケージが必要になります。
これらのパッケージは、いずれについても、より新しいリリースをインストールできます。
Red Hat Enterprise Linux V3.0 サービス・レベルをアップグレードします。それには、Red Hat からサービス更新情報をダウンロードして、インストールします。
Red Hat Enterprise Linux V3.0 に含まれている GLIBC のリリース・バージョンにはいくつかの各国語問題があるので、サービス・レベルをアップグレードしなかった場合は、セグメンテーションに失敗して、Java 仮想マシン (JVM) 障害が発生する可能性があります。ロケールが英語以外のロケールに設定されている場合は、インストール中にこれらの障害が発生する可能性があります。
マシンに接続しているオペレーター・コンソールからインストールを実行している場合は、インストール、ログオフ、およびログオンのやり直しは行わないでください。この操作を行うと、セグメンテーション障害が発生し、インストールが失敗する可能性があります。
このサービス・パックは、ユーザーの責任においてインストールします。 United Linux では、インストーラーの prereqChecker 機能は、サービス・パックのバージョンを明確に検出する機能を持っていません。8.0 から 8.0.3 の間のカーネルの uname とバージョンは同一です。どのシグニチャー RPM もサービス・パックのインストールを示していません。
IBM Developer Kit を使用するには、 WebSphere Process Server をインストールする前に、マシンから java2-jre-1.3.1-524 および java2-1.3.1-524 RPM を削除します。
SuSE Linux Enterprise Server 8.0 が提供している Power プラットフォーム向け Linux では、欠落しているパッケージによって、フォントの問題が発生します。 SuSE 8.0 オペレーティング・システムの標準の製品インストールでは、ttf-hanyi パッケージはインストールされません。このパッケージが欠落していると、WebSphere ESB のインストール・ウィザードで、中国語 (簡体字) および中国語 (繁体字) の各ロケールでは、文字化けして表示されます。
この問題を修正するには、i386 向けの SuSE 8.0 の CD の ttf-hanyi-2021016-0.noarch.rpm パッケージを Power PC システムにコピーしてこのパッケージをインストールし、マシンをリブートします。
システムの cp コマンドではなくフリーウェア・パッケージに組み込まれている cp コマンドを使用して製品をインストールした場合、インストールは正常に完了したように見えても、その製品がインストールする Java 2 SDK には install_root/java ディレクトリー (install_root は WebSphere ESB のインストール・ディレクトリー) 内のファイルが欠落している場合があります。
欠落ファイルがあると、必要なシンボリック・リンクが破壊される可能性があります。 WebSphere ESB 製品が正常にインストールされるようにするには、PATH からフリーウェアの cp コマンドを削除する必要があります。
ご使用のオペレーティング・システムに emacs またはその他のフリーウェアがインストールされている場合は、以下の手順を実行して、システムによってどの cp コマンドが使用されるのかを確認し、フリーウェアの cp コマンドが使用されている場合はこれを非アクティブにしてください。
ISO イメージから、あるいは実際の CD をコピーすることによって独自の製品 CD を作成した場合は、以下の手順を実行して、Java 2 SDK が正常に機能しているかどうか検査します。
cd /mnt/JDK/repository/prereq.jdk/java/bin
./java -versionJava 2 SDK に問題がなければ、コマンドはエラーなしで正常に完了します。
この手順では、 WebSphere ESB をインストールするためのオペレーティング・システムの準備を行います。
オペレーティング・システムの準備が完了すると、WebSphere ESB をインストー ルできます。 さまざまなインストールの代替手段については、 WebSphere ESB のインストール の説明を参照してください。