インストール・ウィザードを使用する代わりに、
応答ファイルを使用して WebSphere® ESB を非対話式にインストールできます。
この応答ファイルは、シンプルなテキスト・ファイル
であり、インストーラーが必要とする情報を含んでいます。応答ファイル responsefile.esb.txt は、
デフォルト値で出荷されており、編集してから WebSphere ESB
のサイレント・インストールに使用できます。
始める前に
WebSphere ESB をサイレントでインストールする前に、
以下のことを確認する必要があります。
- ご使用のシステムがすべてのハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしていること。詳しくは、http://www.ibm.com/software/integration/wsesb/sysreqs/ を参照してください。
- ご使用のオペレーティング・システムでインストールの準備が整っていること。インストールに向けたオペレーティング・システムの準備トピック『インストールに向けたオペレーティング・システムの準備』を参照してください。
- Linux® または UNIX® システムに root としてログオンするか、
または Windows® システムに Administrator グループのメンバーとしてログオンします。
このタスクを実行する理由および時期
応答ファイルのサンプル
responsefile.esb.txt が製品 CD 1 の
WBI ディレクトリーにありますが、このサンプルはインストールできません。
注:
AIX® プラットフォームの場合:
AIX でサイレント・インストールを行う準備をするには、
オプションの応答ファイルの各行の終わりに UNIX の行終了文字 (0x0D0A) を使用します。
ファイルを作成する最も安全な方法は、
ターゲットのオペレーティング・システムでファイルを編集することです。
このタスクの手順
- ファイル responsefile.esb.txt を、
製品 CD 1 の WBI ディレクトリーからマシンの識別しやすい場所にコピーし、
新しい名前 (myoptionsfile など) で保存します。
- 適当なフラット・ファイル・エディターを使用して、ターゲット・オペレーティング・システムでこのファイルを編集し、
ご使用のシステムのパラメーターを使用してカスタマイズします。
応答ファイル内の説明を読み、
オプション応答ファイルのカスタマイズの説明に従って、
該当する値を選択します。
WebSphere ESB の作動環境の作成には、
プロファイルが必要です。デプロイメント・マネージャー・プロファイル、スタンドアロン・サーバー・プロファイル、
またはカスタム・プロファイルを作成できます。
これらは、デプロイメント・マネージャー・セルにノードを追加する際の管理対象のノードになります。
プロファイルをサイレントで作成の説明に従って、
作成するプロファイル用にオプションのプロファイル応答ファイルをカスタマイズすると、
プロファイルをサイレントで作成できます。
元のプロファイル応答ファイルの名前は、以下のとおりです。
- スタンドアロン・サーバーのプロファイル: responsefile.pcaw.esb.standAloneProfile.txt
- デプロイメント・マネージャーのプロファイル: responsefile.pcaw.esb.dmgrProfile.txt
- カスタム・プロファイル: responsefile.pcaw.esb.managedProfile.txt
以下のパラメーターを含むプロファイル作成応答ファイルには、オプション行を追加しないでください。
-silent
これは必須ではありません。
WebSphere ESB のサイレント・インストールでサイレント・プロファイル応答ファイルを呼び出そうとすると、
このパラメーターのためにプロファイルの作成ができなくなります。
- responsefile.esb.txt のコピーに変更内容を保管します。
- 以下のようにして、
WebSphere ESB をインストールするコマンドを入力します。
Linux および UNIX プラットフォームの場合: mnt_cdrom/ESB/install
-silent -options /tmp/ESB/myoptionsfile.txt (ここで、
/tmp/ESB/myoptionsfile.txt はカスタマイズ済み応答ファイルの場所です)。
Windows プラットフォームの場合:
"CD_drive_D:¥ESB¥install"
-silent -options "C:¥temp¥ESB¥myoptionsfile.txt"
(ここで、C:¥temp¥ESB¥myoptionsfile.txt はカスタマイズ済み応答ファイルの場所です)。
結果
インストール・ウィザードとプロファイル作成ウィザードでは、
インストール・イベントが以下のログ・ファイルに記録されます。
Linux および UNIX プラットフォームの場合:
install_root/logs/wbi/log.txt
Windows プラットフォームの場合: install_root¥logs¥wbi¥log.txt
ここで、
install_root は、
WebSphere ESB のインストールの場所を表します。
このログ・ファイルを調べて、インストールが正常に行われたことを確認してください。
ファイルの最終行に INSTCONFSUCCESS というワードが含まれている場合には、選択した
WebSphere ESB
の機能と
WebSphere Application Server は正常にインストールされています。
注: INSTCONFPARTIALSUCCESS や INSTCONFFAILED という用語がログ・ファイルに表示される場合がありますが、
最終行に INSTCONFSUCCESS が含まれている限り、インストールは正常終了しています。
一部のイベントにより、
InstallShield または Multiplatforms (ISMP) でインストール・ウィザードをサイレントで開始できないことがあります。
このようなイベントとしては、インストール・ウィザードを起動するディスク・スペースの不
足などがあります。
インストールが失敗し、インストール・ログに情報がない場合は、
-log パラメーターを使用して、ISMP プログラムがインストール・ウィザードの開始に失敗する原因となるイベントのエントリーを記録します。そのようなイベントのロギングのための
install コマンドの構文は、次のとおりです。
install -options fully_qualified_options_response_file_name
-silent
-log # !fully_qualified_log_file_name @ALL

以下は、
AIX システムの場合の例です。
install -options "/usr/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt"
-silent -log # !/usr/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt @ALL

以下は、
Linux システム、
HP-UX システム、Solaris システムの例です。
install -options "/opt/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt"
-silent -log # !/opt/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt @ALL

以下は、Windows システムの例です。
install.exe -options "C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥myresponsefile.txt"
-silent -log # !C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥log.txt @ALL
次のタスク
インストールが正常終了した場合、
WebSphere ESB のスタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーのプロファイルを作成して、そのファースト・ステップ・コンソールからサーバーまたはデプロイメント・マネージャーを開始して、インストールが正しく作動していることを確認してください。