要求がサービス・リクエスターとサービス・プロバイダーの間を移動するときは、
要求に対して起きる事柄と要求のルーティング方法を制御するロジック (多くの場合、メディ
エーティング・ロジックまたはサービス対話ロジックと呼ばれます) を挿入できます。
このメディエーティング・ロジックは、
メディエーション・モジュール によって実行されます。
メディエーション・モジュールはインポート、エクスポート、およびフロー・コンポーネントから構成されています。
- インポート
- インポートを使用することにより、メディエーション・モジュールは外部サービスをロー
カル・サービスと同じように参照できます。
- エクスポート
- エクスポートは、メディエーション・モジュールの外部インターフェース (または、アクセス・ポイント) をクライアントに開示し、
クライアントがこのモジュールをサービス機能として使用できるようにします。
- フロー・コンポーネント
- フロー・コンポーネントは、以下のようなサービス統合ロジックを実行できます。
- ルーティング
- データベース検索
- データベース・ロギング
- 構造変換
図 1. メディエーション・モジュールは、
エンタープライズ・サービス・バスを介して行われ
るサービス要求用の、一種の SCA モジュールです。.
メディエーション・モジュールは、リクエスターおよびプロバイダー間のサービス要求のフロ
ーに作用します。
関連するインポートとエクスポートをリンクすることによって、メディエーション・モジュールが既存のモジュールを再使用すると、効率が上がる場合があります。
図 2. 要求メッセージを別のメディエーション・モジュールに転送するメディエーション・モジュール.
この手法を使用することにより、
エンタープライズ・サービス・バスを流れるサービス
要求のメディエーションがより強力かつ柔軟になります。
メディエーション・モジュールは、別個のツール環境で開発され、ランタイム環境にデプ
ロイされます。