BAPI インターフェースの機能

アダプターは、単純 BAPI と、アプリケーション・サーバーにより管理される BAPI トランザクションをサポートします。 アダプターは、BAPI の呼び出しにローカル (JCA) トランザクションの使用もサポートします。

単純 BAPI

単純 BAPI 呼び出しは、同期ブロッキング呼び出しです。 クライアントは BAPI を呼び出して、カスタマーのリストの検索などの単一操作を実行できます。 アダプターは、単一のビジネス・オブジェクト・スキーマを使用して各 BAPI 呼び出しを表すことによって、単純 BAPI 呼び出しをサポートします。
注: BAPI インターフェースは、変更後イメージ更新のみをサポートします。 変更後イメージ更新は、オブジェクトが作成、更新、または削除されたかどうかに関する情報を含んではいても、実際に変更された具体的な内容は含まない、オブジェクトの完全なスナップショットです。

単純 BAPI と連携する CWYAP_SAPAdapter.rar ファイルがインストールされていることを確認してください。

BAPI トランザクション

BAPI トランザクションは、BAPI 作業論理単位とも呼ばれ、トランザクション全体を完了するために順序どおりに実行される一連の BAPI で構成されます。

例えば、SAP システムで従業員レコードを更新する場合、レコードを更新する前にロックする必要があります。 レコードの更新は、同一トランザクションで 3 つの BAPI を順番に呼び出すことで行えます。以下は、このトランザクションを構成する一連の 3 つの BAPI です。
  • BAPI_ADDRESSEMP_REQUEST
  • BAPI_ADDRESSEMP_CHANGE
  • BAPI_ADDRESSEMP_APPROVE

トランザクションの最初の BAPI は従業員レコードをロックし、2 番目の BAPI はレコードを更新し、3 番目の BAPI は更新を承認します。トランザクションを使用する利点は、クライアントが従業員レコードの変更を、3 つの別々の呼び出しで起動するのではなく、1 つの呼び出しで起動できる点です。また、ビジネス・フローを正常に完了するために、SAP により、BAPI を特定のシーケンスで実行するよう要求された場合、トランザクションがこのシーケンスをサポートします。

アプリケーション・サーバー内でトランザクションを管理する、BAPI トランザクションと連携する CWYAP_SAPAdapter.rar ファイルがインストールされていることを確認してください。

BAPI 用の J2C ローカル・トランザクション

アダプターは、J2C ローカル・トランザクション内からの BAPI の呼び出しをサポートします。 ローカル・トランザクションは内部的に管理され、外部トランザクション・マネージャーは必要としません。

COMMIT 操作を実行する前に、複数の BAPI を J2C ローカル・トランザクションの一部として呼び出すことができます。

BAPI を J2C ローカル・トランザクションから呼び出す場合は、CWYAP_SAPAdapter_Tx.rar ファイルを使用します。


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