マイグレーションの考慮事項

WebSphere® Adapter for SAP Software バージョン 6.0.2 には、アダプターの初期のバージョンに対する変更が含まれており、これらは既存のアダプター・アプリケーションに影響を与える可能性があります。 変更された機能 (イベント・リカバリーをインプリメントする方法の変更など) および推奨されない機能 (ALE ビジネス・オブジェクト構造に対する変更など) に関する情報を検討して、アプリケーションに変更を加える必要があるかどうか決定できます。 BAPI ビジネス・オブジェクト構造に対する変更はないことに注意してください。

イベント・リカバリーの変更されたインプリメンテーション

イベント・リカバリー機能は変更されています。イベント・リカバリーの場合、WebSphere Adapter for SAP Software ではこれから、WebSphere Process Server または WebSphere Enterprise Service Bus 管理コンソールで構成されたデータ・ソースを使用します。

非推奨機能

非推奨機能は、サポートされてはいても、使用することが推奨されず、廃止される可能性がある機能です。以前のバージョンの WebSphere Adapter for SAP Software から存在しており、バージョン 6.0.2 では推奨されなくなった機能には、既存の IDoc ビジネス構造だけでなく、 特定のエンタープライズ・サービス・ディスカバリー、リソース・アダプター、およびアダプター仕様プロパティーも含まれています。

  • 単一 IDoc ビジネスの構造
    以前のバージョンのアダプターには、ALE インターフェース用の 2 つのビジネス・オブジェクト構造が含まれていました。1 つは単一 IDoc 用で、もう 1 つは IDoc パケット用です。 バージョン 6.0.2 の場合、1 つの ALE ビジネス・オブジェクト構造が単一 IDoc と IDoc パケットの両方をサポートします。 次の図で示されている、以前のバージョンの単一 IDoc ビジネス・オブジェクトは推奨されなくなっています。
    図 1. 推奨されない ALE ビジネス・オブジェクト構造
    推奨されない IDoc ビジネス・グラフの図。IDoc ビジネス・グラフには IDoc ビジネス制御オブジェクトが含まれており、IDoc ビジネス制御オブジェクトには制御レコード・オブジェクトとデータ・レコード・オブジェクトが含まれています。

    後方互換性として、以前のビジネス・オブジェクト構造も引き続きサポートされています。

  • エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・プロパティー

    ALE インターフェースは、Inbound と Outbound のイベント処理の両方で同じオブジェクト定義を使用します。 従って、ALE ラッパーの作成プロパティーは推奨されなくなっています。

  • リソース・アダプター・プロパティー

    PartnerCharSet アダプター・レベル・プロパティーは推奨されなくなっています。 このプロパティーはこれから、管理接続ファクトリー・プロパティーまたはアクティベーション・スペック・プロパティーとして構成されます。 この変更は、複数の EIS システムをサポートするために必要とされました。

  • アクティベーション・スペック・プロパティー

    次のアクティベーション・スペック・プロパティーは推奨されなくなっています。

    • EDT ドライバー名 (EDTDriverName)
    • EDT データベース名 (EDTDatabaseName)
    • EDT ユーザー名 (EDTUserName)
    • EDT ユーザー・パスワード (EDTUserPassword)
    • EDT スキーマ名 (EDTSchemaName)
    • EDTURL
    • EDTServerName
    • EDTPortNumber
    • SplitIDocs

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