各 BAPI ビジネス・オブジェクト (ラッパーの子ビジネス・オブジェクト) は BAPI 呼び出しを表します。ビジネス・オブジェクトのプロパティーは、SAP 内の BAPI 呼び出しのパラメーターに対応します。これらのプロパティーは、ビジネス・オブジェクトのメタデータにより定義されます。
アダプターは、ビジネス・オブジェクト間の単一カーディナリティーの関係と複数カーディナリティーの関係をどちらもサポートします。BAPI に基づくビジネス・オブジェクトは、ネストされた BAPI でないかぎり、2 レベルの階層までしか格納できません。 そのため、すべての BAPI 単純パラメーターは、トップレベルのビジネス・オブジェクトの属性に対応し、BAPI 構造パラメーターおよびテーブル・パラメーターは、属性のみを含む子ビジネス・オブジェクトに対応します。
以下の表では、ビジネス・オブジェクト構造と、SAP 内の実際の BAPI 呼び出しとの対応関係を説明しています。
BAPI インターフェースのパラメーター | SAP アダプターのビジネス・オブジェクトのプロパティー |
---|---|
単純パラメーター | ビジネス・オブジェクトのプロパティー。これはシンプル・プロパティーです。 |
構造パラメーター | 単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクト。これは 2 次元であるため複合プロパティーです。 |
プロパティー | ビジネス・オブジェクト内のフィールドに対応します。 |
BAPI の戻り値 | 構造体またはテーブル・パラメーターを格納します。 |
テーブル・パラメーター | 複数カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクト。このプロパティーは 3 次元です。 |
インポート・パラメーターおよびエクスポート・パラメーターは、単純フィールドあるいは構造パラメーターとして指定可能です。
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