ALE ビジネス・オブジェクトの操作および動詞

ALE IDoc ビジネス・オブジェクトは、操作と動詞をサポートします。サポートされる操作は、ビジネス・オブジェクトが Outbound オブジェクトか Inbound オブジェクトかによって変化します。動詞は Inbound ビジネス・オブジェクト処理でのみ使用されます。Outbound ビジネス・オブジェクトでは無視されます。

サポートされる操作

ALE Outbound ビジネス・オブジェクトの操作は、アダプターを介して SAP への呼び出しを行うクライアント・アプリケーションによって起動されます。クライアントは、そのクライアントの InteractionSpec インプリメンテーションによって行われる呼び出しで操作が起動されるように設計する必要があります。アダプターは、以下の Outbound 操作をサポートします。

表 1. サポートされる操作: ALE Outbound ビジネス・オブジェクト
操作 定義
Execute SAP アプリケーションに IDoc ビジネス・オブジェクトを通知します。 これは片方向の非同期操作です。
  • CWYAP_SAPAdapter.rar バージョンのアダプターを使用している場合、応答は戻されません。
  • CWYAP_SAPAdapter_TX.rar バージョンのアダプターを使用している場合、トランザクション ID が戻されます。

その他のすべての操作では、アダプターは該当するエラーをログに記録し、ResourceException を生成します。

ALE Inbound ビジネス・オブジェクトでは、操作のアプリケーション固有の情報を使用して、ビジネス・グラフの動詞を設定します。操作のアプリケーション固有の情報には、IDoc タイプに対応するメッセージ・タイプ、メッセージ・コード、およびメッセージ機能が含まれています。ビジネス・グラフの動詞は、Control Record フィールドに一致するアプリケーション固有の情報を持った操作に対応します。アダプターは、以下の Inbound 操作をサポートします。

表 2. サポートされる操作: ALE Inbound ビジネス・オブジェクト
操作 定義
AfterImageCreate トップレベルのビジネス・オブジェクトおよびそれに含まれているすべての子が作成されます。
AfterImageUpdateWithDelete トップレベルのビジネス・オブジェクトが変更されます。 この操作には追加中および削除中の子オブジェクトを含めることができます。 削除された子オブジェクトがあれば、認識され、反映されます。
AfterImageDelete トップレベルのビジネス・オブジェクトおよびそれに含まれているすべての子が削除されます。

サポートされる動詞

ALE Inbound ビジネス・オブジェクトは、以下の動詞をサポートします。

表 3. サポートされる動詞: ALE Inbound ビジネス・オブジェクト
動詞 定義
Create トップレベルのビジネス・オブジェクトおよびそれに含まれているすべての子が作成されます。
UpdateWithDelete トップレベルのビジネス・オブジェクトが変更されます。 これには追加中および削除中の子オブジェクトを含めることができます。 削除された子オブジェクトがあれば、認識され、反映されます。
Delete トップレベルのビジネス・オブジェクトおよびそれに含まれているすべての子が削除されます。
アダプターは、ALE ビジネス・オブジェクトをエンドポイントに送信する前に、ALE ビジネス・オブジェクトのビジネス・グラフの動詞プロパティーを設定します。 アダプターは、ビジネス・オブジェクト操作のアプリケーション固有の情報に定義されているメタデータを、IDoc の以下の Control Record フィールドと比較することによって動詞を決定します。
  • Logical_message_type (MESTYP)
  • Logical_message_code (MESCOD)
  • Logical_message_function (MESFCT)

ALE Outbound ビジネス・オブジェクトでは、動詞はサポートされません。 アダプターは、ビジネス・オブジェクト・グラフの動詞プロパティー内の値を無視します。


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