エンタープライズ・サービス・ディスカバリー

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードは、アダプターを WebSphere® Process Server または WebSphere Enterprise Service Bus にデプロイする前に構成するために使用するツールです。 エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、SAP サーバーに接続し、(指定した検索基準に基づいて) サービスをディスカバーし、ビジネス・オブジェクトとインターフェースを生成します。

Adapter for SAP Software のエンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、SAP メタデータ定義、および BAPI、ALE、および SAP QUERY インターフェースに関連する他の成果物をインポートします。

WebSphere Integration Developer を使用し、メタデータ・リポジトリーを参照する目的で、SAP システムへの接続を確立します。 接続情報 (以下の図で示すとおり、サーバーへのアクセスに必要なユーザー名やパスワードなど) を指定し、使用するインターフェース (BAPI など) を選択します。
図 1. 「Discovery Agent の設定の構成」ウィンドウ
「SAP インターフェースを選択します」フィールドで「BAPI」が選択されている「ディスカバリー・エージェントの設定の構成」の画面取り。

そのインターフェースに関連付けられたサービス・メタデータが表示されます。 その後情報を参照し、関係する成果物を選択することができます (例えば、先頭が「CUSTOMER」のすべての BAPI をリストし、1 つ以上の BAPI を選択することができます。)

図 2. 「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウ
「名前によるディスカバー (フィルター済み) (Discover By Name (filtered))」リストと BAPI_CUSTOMER* と一致するすべてのオブジェクトを表示している「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウの画面取り。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリーの実行の結果として、アダプターと共にインターフェースとビジネス・オブジェクトを含むモジュールが生成されます。 このモジュールを WebSphere Process Server 上または WebSphere Enterprise Service Bus 上にデプロイします。

例えば、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーを実行し、BAPI_CUSTOMERGETLIST を選択した場合、モジュール名 (この例では CustomerList) の下に以下の成果物のリストが表示されます。
図 3. エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードにより生成されるモジュールの例
エンタープライズ・サービス・ディスカバリーによって生成されたデータ・タイプを示している CustomerList モジュールの画面取り。

クライアント・アプリケーションは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーにより生成されたインターフェース情報を使用して、SAP サーバーへの呼び出しを行います。

関連資料
エンタープライズ・サービス・ディスカバリー接続プロパティー

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