呼び出す BAPI 関数と処理するデータを指定するには、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードにこれらの情報を入力します。
始める前に
エンタープライズ・サービス・ディスカバリーの接続プロパティーを設定したことを確認してください。
タスクについて
エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードが SAP サーバーで BAPI 関数を検出するために使用する検索基準を指定します。エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードは、その検索基準に合致した BAPI 関数のリストを戻します。
検索基準を指定して 1 つ以上の BAPI 関数を選択するには、以下の手順を使用します。
このタスクの実行方法
- 「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウで、「照会の実行 (Execute Query)」をクリックします。
- 「照会でディスカバーされたオブジェクト (Objects Discovered by query)」の下で、「RFC」または「BOR」を展開し、「名前によるディスカバー (Discover By Name)」または「説明によるディスカバー (Discover By Description)」のいずれかを選択します。
「フィルター」ボタンが使用可能になります。
- 「フィルター」をクリックします。
図 1. 「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウ
- 呼び出す BAPI を表す検索ストリング、例えば、BAPI_CUSTOMER* と入力します。
これは、SAP での BAPI の名前にワイルドカード文字としてアスタリスクを加えて、BAPI_CUSTOMER という語句で始まるすべての SAP アプリケーション・コンポーネントのリストが必要であることを指示しています。
- 「OK」をクリックします。
- 前の手順での選択に応じて、「名前によるディスカバー (Discover By Name)」または 「説明によるディスカバー (Discover By Description)」のいずれかを展開します。
- 使用する BAPI をクリックします。複数の BAPI トランザクションを使用する場合は、すべての BAPI の名前をクリックします。
- 「インポート・リストへ追加 (Add to import list)」をクリックします。
- 「構成パラメーター (Configuration Parameters)」ウィンドウで、各 BAPI ごとに以下のタスクを実行して、インポートするビジネス・オブジェクトのリストに BAPI を追加します。
- 「フィールド名を使用して属性を生成します」チェック・ボックスを選択することもできます。デフォルトでは、そのチェック・ボックスは選択されません。その場合は、フィールドの説明に基づいて属性が生成されます。
- BAPI にオプション・パラメーターが関連付けられている場合は、「このインターフェースに対しオプション・パラメーターを選択する場合はチェックします」チェック・ボックスを選択してから、ビジネス・オブジェクト定義に組み込むオプション・パラメーターを選択します。
デフォルトでは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーによって、選択した BAPI インターフェースに必要なすべてのパラメーターが生成されるので、まずこのチェック・ボックスを選択してから、ビジネス・オブジェクトに組み込まないパラメーターのチェック・ボックスをクリアするようにしてください。
例えば、CUSTOMER_CHANGEFROMDATA BAPI を追加する場合は、オプションとして以下のパラメーターを追加できます。
- PI_DIVISION
- PI_DISTR_CHAN
オプション・パラメーターのリストと説明については、SAP の資料を参照してください。
- 「OK」をクリックして、インポートするビジネス・オブジェクトのリストに BAPI を追加します。
オブジェクトをリストから除去する場合は、オブジェクト名を選択して
「除去 (Remove)」をクリックします。
- すべての BAPI の構成が完了するまでステップ 9 を繰り返します。
- 「次へ」をクリックします。
結果
エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードによって、検索基準に合致した関数が戻され、使用する関数を選択できました。
次の手順
ビジネス・オブジェクトの名前およびそれを保管するディレクトリーを指定します。