IDoc の状況更新

IDoc の処理をモニターするために、アダプターが IDoc の状況を更新するように構成できます。 アダプター構成プロパティー ALEUpdateStatus が true に設定されている場合 (すべてのメッセージ・タイプで監査証跡が必要であることを示す)、アダプターは、SAP システムから取得した ALE ビジネス・オブジェクトの IDoc 状況を更新します。アダプターは、イベントがメッセージ・エンドポイントに送信された後、SAP 内の IDoc の状況を更新し、処理が成功したか失敗したかを示します。

アダプターは、Inbound IDoc イベントとして SAP システムに送信する、ALEAUD と呼ばれる状況 IDoc を更新します。

IDoc 状況コードについては、以下の表で定義しています。

表 1. IDoc の状況コード
IDoc の状況コード値 説明
12 ディスパッチはエラーなしで処理されました。
11 ディスパッチ中にエラーが発生しました。

エンドポイントに正常に送信されなかった IDoc は、失敗とみなされ、IDoc 状況はアダプターによって 11 に更新されます。 同様に、エンドポイントに到達した IDoc は正常に処理されたとみなされ、IDoc の状況は 12 に更新されます。

これらのコードおよびそれに関連したテキストは、J2C アクティベーション・スペック・プロパティーで指定されたアダプターの構成可能なプロパティーです。このプロパティーとその値については、以下の表でリストしています。
表 2. IDoc 状況コードの構成プロパティー
アダプター・プロパティー
Ale サクセス・コード (ALESuccessCode) 12
Ale 失敗コード (ALEFailureCode) 11
Ale サクセス・テキスト (ALESuccessText) Dispatch OK
Ale 失敗テキスト (ALEFailureText) Error during dispatch
Inbound 処理の場合、以下の作業を行って、アダプターが IDoc を取得した後に SAP の標準状況コードを更新するようにしてください。
  • Ale 更新状況 (AleUpdateStatus) 構成プロパティーを true に設定し、Ale サクセス・コード (AleSuccessCode) および Ale 失敗コード (AleFailureCode) 構成プロパティーの値を設定します。
  • SAP 内の論理システムのパートナー・プロファイルの Inbound パラメーターを、ALEAUD メッセージ・タイプを受信するように構成します。以下のプロパティーを指定の値に設定します。
表 3. 論理システムのパートナー・プロファイルの Inbound プロパティー
SAP プロパティー
基本タイプ ALEAUD01
論理メッセージ・タイプ ALEAUD
機能モジュール IDOC_INPUT_ALEAUD
プロセス・コード AUD1

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