管理対象 (J2C) 接続ファクトリー・プロパティー

ManagedConnectionFactory (MCF) 構成プロパティーは、エンタープライズ情報システムで Outbound 接続インスタンスを作成する場合に実行時に使用されます。MCF プロパティーが作成されると、デプロイメント記述子に保管されます。

アダプターを構成する場合は、以下のリストにあるプロパティーを指定します。
注: エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードは、これらのプロパティーを管理対象接続プロパティーとして参照し、WebSphere® Process Server は、(J2C) 接続ファクトリー・プロパティーとして参照します。
表 1. Adapter for SAP Software の管理対象 (J2C) 接続ファクトリー・プロパティー
エンタープライズ・サービス・ディスカバリーでのプロパティー名 管理コンソールでのプロパティー名 説明 デフォルト値
ABAP デバッグ ABAPDebug Boolean この構成プロパティーは、Windows® 環境でのみサポートされます。

プロパティーは、アダプターが、ビジネス・オブジェクトの処理を開始したときに、適切な機能モジュール用の ABAP デバッガーを呼び出すかどうかを指定します。 このプロパティーが true に設定されている場合、アダプターは ABAP デバッガーを開きます。 デバッガーを使用するための適切なユーザー許可を持っている必要があります。 ブレークポイントは、デバッガーが開いた後でのみ追加できます。

重要: 実稼働環境では、このプロパティーは必ず false に設定する必要があります。

False
アプリケーション・サーバー・ホスト アプリケーション・サーバー・ホスト (ApplicationServerHost) String ロード・バランシングを行わないで実行されるようにアダプターを構成する場合、このプロパティーはアダプターがログインするアプリケーション・サーバーの IP アドレスまたは名前を指定します。 ロード・バランシング用に構成したかどうかにかかわらず、アダプターは、ゲートウェイ・ホストの名前がこのプロパティーで指定した値と同じであると想定します。  
クライアント クライアント String アダプターがログインするときの SAP クライアント番号。この番号は、通常 100 です。  
コード・ページ番号 codepage Integer 該当する言語への接続を確立します。 このプロパティーは、Language プロパティーで指定された値に対応している必要があります。

例えば、Language が JA (日本語) に設定されている場合は、SAP アプリケーションの指示に従って、Codepage を 8000 に設定する必要があります。

Language および Codepage の正確な値については、SAP の資料を参照してください。

 
EIS BiDi フォーマット BiDi コンテキスト EIS (biDiContextEIS) String SAP がビジネス・データに使用する BiDi フォーマット。 ILYNN
EIS BiDi 特殊フォーマット biDiContextSpecialFormat String BiDi 変換の呼び出し時に特殊処理の対象となる値のカテゴリーを示し、そのカテゴリーが正確に変換されるようにします。カテゴリーは定義済みです (例えば、FTP、URL、および E メール・アドレス)。  
ゲートウェイ・ホスト ゲートウェイ・ホスト (GatewayHost) String ゲートウェイ・サービスが実行されているホスト。  
ゲートウェイ・サービス ゲートウェイ・サービス (GatewayService) String ゲートウェイ・サーバー ID。通常は sapgw00 です。 00 は、SAP ゲートウェイを実行しているサーバー (通常はアプリケーション・サーバー) のシステム番号です。 複数のサーバーがある場合、値は 00 ではありません。 sapgw00
BAPI の戻りを無視   Boolean このプロパティーが true に設定されている場合、BAPI は BAPI RETURN 構造で見つかったエラーを無視し、完全なビジネス・オブジェクトを戻します。 このプロパティーが false に設定されている場合、BAPI RETURN にエラー・コードが含まれていれば、アダプターは例外を生成します。 False
言語 言語 String アダプターがログインする際使用する言語。 英語の場合は E
メッセージ・サーバー・ホスト メッセージ・サーバー・ホスト (MessageServerHost) String ロード・バランシングを行うようにアダプターを構成する場合、このプロパティーは、メッセージ・サーバーの名前を指定します。  
メタデータ BiDi フォーマット biDiContextMetadata String SAP システムのメタ構成データの BiDi フォーマットを指定します。 ILYNN
パートナー文字セット partnerCharset String PartnerCharset エンコード方式を指定します。エンコード方式が指定されている場合にはその方式が使用されますが、それ以外はデフォルトのエンコード方式が使用されます。 None
パスワード (Password) パスワード (Password) String SAP システム上のアダプターのユーザー・アカウントで使用するパスワード。
双方向言語サポートが使用可能に設定されている場合、このプロパティーはエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して設定される以下のプロパティーの影響を受けます。
  • パスワード BiDi フォーマット: このプロパティーの BiDi フォーマットを制御します。
  • パスワードの BiDi 変換をスキップします: このプロパティーの BiDi 変換の呼び出しを制御します。
 
パスワード BiDi フォーマット (Password BiDi Format) biDiContext_PasswordEIS String Password プロパティーの BiDi フォーマットを制御します。 ILYNN
RFC トレース・オン RFC トレース・オン (RFCTraceOn) Boolean イベント・リスナーごとに RFC アクティビティーの詳細を記述したテキスト・ファイルを生成するかどうかを指定します。指定可能な値は true または false です。 値 true を指定すると、トレースが活動化され、テキスト・ファイルが生成されます。これらのテキスト・ファイルは、すぐにサイズが大きくなる可能性があるので、開発環境のみで使用してください。 False
システム ID (System ID) SAP システム ID (SAPSystemID) String ロード・バランシングを行うようにアダプターを構成する場合、このプロパティーは、SAP システムの論理名 (R3name) を指定します。  
BiDi 変換をスキップします biDiContextSkip Boolean BiDi 変換の呼び出しを制御します。 指定可能な値は true または false です。値をブランクにすると、検索メカニズムが呼び出されます。 True
パスワードの BiDi 変換をスキップします biDiContext_PasswordSkip Boolean Password プロパティーの BiDi 変換の呼び出しを制御します。指定可能な値は true または false です。値をブランクにすると、検索メカニズムが呼び出されます。 True
ユーザー名の BiDi 変換をスキップします biDiContext_UserNameSkip Boolean Username プロパティーの BiDi 変換の呼び出しを制御します。指定可能な値は true または false です。値をブランクにすると、検索メカニズムが呼び出されます。 True
システム番号 システム番号 (SystemNumber) Integer アプリケーション・サーバーのシステム番号。値は 2 桁の数値で、通常は 00 です。 00
ユーザー名 userName String SAP システム上のアダプターのユーザー・アカウント。
双方向言語サポートが使用可能に設定されている場合、このプロパティーはエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して設定される以下のプロパティーの影響を受けます。
  • ユーザー名 BiDi フォーマット: このプロパティーの BiDi フォーマットを制御します。
  • ユーザー名の BiDi 変換をスキップします: このプロパティーの BiDi 変換の呼び出しを制御します。
 
ユーザー名 BiDi フォーマット (User Name BiDi Format) biDiContext_UserNameEIS String Username プロパティーの BiDi フォーマットを指定します。 ILYNN
関連資料
エンタープライズ・サービス・ディスカバリー接続プロパティー
リソース・アダプター・プロパティー
アクティベーション・スペック・プロパティー
双方向変換の制御の設定

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