Outbound 処理

アダプターには ALE インターフェースが組み込まれているので、クライアントは Outbound 要求を送信できます。アダプターは、Outbound IDoc を表すビジネス・オブジェクトを使用することにより、ALE Outbound イベント処理をサポートします。

アダプターは、以下のステップに従い、ALE インターフェースの Outbound 処理に対応します。
注: 要求を作成するクライアント・アプリケーションは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードにより生成されたインターフェース情報を使用します。
  1. アダプターは、IDoc ビジネス・オブジェクトが組み込まれた要求を、クライアント・アプリケーションから受け取ります。
  2. アダプターは、IDoc ビジネス・オブジェクトを使用して、ALE インターフェースが使用する適切な RFC 対応の関数呼び出しのデータを取り込みます。
  3. アダプターは、ALE インターフェースとの RFC 接続を確立して、IDoc データを SAP システムに渡します。
  4. データを SAP に渡した後に、アダプターは以下のステップのいずれか 1 つを実行します。
    • 呼び出しが J2C ローカル・トランザクションにより管理されていない場合、アダプターは SAP への接続を解除し、呼び出し元にはデータを戻しません。 例外が発生しなければ、Outbound トランザクションは成功と見なされます。SAP アプリケーションにデータが取り込まれたかどうかは、SAP 内で生成された IDoc のインスペクションによって確認することができます。
    • 呼び出しが J2C ローカル・トランザクションにより管理されている場合、アダプターはトランザクション ID を戻します。

      アダプターは tRFC プロトコルを使用して、J2C ローカル・トランザクションをサポートします。


ご利用条件 |


(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
(C) Copyright IBM Japan 2006
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジー (http://www.eclipse.org) が採用されています。