ビジネス・オブジェクトおよびサービスの選択

呼び出す BAPI 関数と処理するデータを指定するには、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードにこれらの情報を入力します。

始める前に

エンタープライズ・サービス・ディスカバリーの接続プロパティーを設定したことを確認してください。

タスクについて

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードが SAP サーバーで BAPI 関数を検出するために使用する検索基準を指定します。エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードは、その検索基準に合致した BAPI 関数のリストを戻します。

検索基準を指定して 1 つ以上の BAPI 関数を選択するには、以下の手順を使用します。

このタスクの実行方法

  1. 「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウで、「照会の実行 (Execute Query)」をクリックします。
  2. 「照会でディスカバーされたオブジェクト (Objects Discovered by query)」の下で、「RFC」または「BOR」を展開し、「名前によるディスカバー (Discover By Name)」または「説明によるディスカバー (Discover By Description)」のいずれかを選択します。

    「フィルター」ボタンが使用可能になります。

  3. 「フィルター」をクリックします。
    図 1. 「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウ
    「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウで「フィルター」ボタンをクリックしたときに表示される「名前によるディスカバーのフィルター・プロパティー (Filter Properties for Discover by Name)」ウィンドウの画面取り。
  4. 呼び出す BAPI を表す検索ストリング、例えば、BAPI_CUSTOMER* と入力します。

    これは、SAP での BAPI の名前にワイルドカード文字としてアスタリスクを加えて、BAPI_CUSTOMER という語句で始まるすべての SAP アプリケーション・コンポーネントのリストが必要であることを指示しています。

  5. 「OK」をクリックします。
  6. 前の手順での選択に応じて、「名前によるディスカバー (Discover By Name)」または 「説明によるディスカバー (Discover By Description)」のいずれかを展開します。
  7. 使用する BAPI をクリックします。複数の BAPI トランザクションを使用する場合は、すべての BAPI の名前をクリックします。
    図 2. 照会によって検出されたオブジェクト
    検索基準「BAPI_CUSTOMER*」に合致したオブジェクトが表示されている「エンタープライズ・サービスの検索および検出」ウィンドウの画面取り。
  8. 「インポート・リストへ追加 (Add to import list)」をクリックします。
  9. 「構成パラメーター (Configuration Parameters)」ウィンドウで、各 BAPI ごとに以下のタスクを実行して、インポートするビジネス・オブジェクトのリストに BAPI を追加します。
    1. 「フィールド名を使用して属性を生成します」チェック・ボックスを選択することもできます。デフォルトでは、そのチェック・ボックスは選択されません。その場合は、フィールドの説明に基づいて属性が生成されます。
    2. BAPI にオプション・パラメーターが関連付けられている場合は、「このインターフェースに対しオプション・パラメーターを選択する場合はチェックします」チェック・ボックスを選択してから、ビジネス・オブジェクト定義に組み込むオプション・パラメーターを選択します。

      デフォルトでは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーによって、選択した BAPI インターフェースに必要なすべてのパラメーターが生成されるので、まずこのチェック・ボックスを選択してから、ビジネス・オブジェクトに組み込まないパラメーターのチェック・ボックスをクリアするようにしてください。

      例えば、CUSTOMER_CHANGEFROMDATA BAPI を追加する場合は、オプションとして以下のパラメーターを追加できます。
      • PI_DIVISION
      • PI_DISTR_CHAN

      オプション・パラメーターのリストと説明については、SAP の資料を参照してください。

    3. 「OK」をクリックして、インポートするビジネス・オブジェクトのリストに BAPI を追加します。

    オブジェクトをリストから除去する場合は、オブジェクト名を選択して 「除去 (Remove)」をクリックします。

  10. すべての BAPI の構成が完了するまでステップ 9 を繰り返します。
  11. 「次へ」をクリックします。

結果

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードによって、検索基準に合致した関数が戻され、使用する関数を選択できました。

次の手順

ビジネス・オブジェクトの名前およびそれを保管するディレクトリーを指定します。

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