それぞれのチュートリアルでは、アダプターを構成するための一連の完全な手順を示しているので、要求を SAP サーバーに送信する J2EE コンポーネント (この場合は SCA モジュール)、または要求を J2EE コンポーネントに送信する SAP サーバーで使用することができます。
チュートリアルでは、WebSphere® Integration Developer (およびそのエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザード) を使用して、アダプターを構成し、SAP サーバーに接続し、SAP サーバー上のサービスに関する情報を取得することができます。 エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、サービスとのやり取りに必要なビジネス・オブジェクトとインターフェース情報を作成します。 ビジネス・オブジェクトとインターフェース情報は、アダプターと共に、デプロイ可能モジュールとして作成されます。
最初の BAPI Outbound チュートリアルは、BAPI 顧客関連関数呼び出しをベースとするビジネス・オブジェクトの作成方法、 および BAPI 関数を呼び出すために必要なすべての情報を含むモジュールの作成方法を示しています。
2 番目の BAPI Outbound チュートリアルは、BAPI トランザクション (一連の配列された BAPI 関数呼び出し) をベースとするビジネス・オブジェクトの作成方法、およびトランザクションを呼び出すために必要なすべての情報を含むモジュールの作成方法を示しています。
ALE Outbound チュートリアルは、IDoc をベースとするビジネス・オブジェクトの作成方法、および SAP アプリケーションに IDoc を通知する操作を呼び出すために必要なすべての情報を含むモジュールの作成方法を示しています。
最初の ALE Inbound チュートリアルでは、アダプターがイベントを SAP サーバーから分割 IDoc パケットの形で受信する方法を示しています。 アダプターはパケットをビジネス・オブジェクトに変換します。 アダプターを構成して、オブジェクトを受信するエンドポイントをセットアップします。
2 番目の ALE Inbound チュートリアルでは、アダプターがイベントを SAP サーバーから非分割 IDoc パケットの形で受信する方法を示しています。 非分割パケットは、1 作業単位として扱われます。 アダプターを構成して、オブジェクトを受信するエンドポイントをセットアップします。
SQI チュートリアルでは、照会オブジェクトを作成する方法と、照会を SAP サーバーに送信する方法を示しています。
以下の表では、各チュートリアルを完了するためにかかる概算時間を示しています (前提条件作業の実行と、チュートリアルを実施するために必要なデータを入手するための時間は除きます)。
チュートリアル | 完了時間 |
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チュートリアル 1: 単純 BAPI 関数の呼び出し | 30 分 |
チュートリアル 2: BAPI トランザクションの呼び出し | 45 分 |
チュートリアル 3: SAP アプリケーションへの IDoc の通知 | 60 分 |
チュートリアル 4: 分割 IDoc パケットの受信 | 60 分 |
チュートリアル 5: 非分割 IDoc パケットの受信 | 60 分 |
チュートリアル 6: SAP テーブル内のデータの照会 | 30 分 |
このチュートリアルは、WebSphere Process Server または WebSphere Enterprise Service Bus 上でのデプロイメント用に Adapter for SAP Software を構成する統合開発者を対象としています。
さらに、SAP サーバーへのアクセスに必要なすべての情報 (ユーザー ID およびパスワードなど) があることを確認してください。
アダプターを Inbound 処理用に構成する場合は、SAP サーバーおよびサーバー上のデータに関連した値をセットアップします。 必要であれば、この情報は SAP 管理者から入手してください。
例えば、「送信側のパートナー番号 (Partner Number of Sender)」および「受信側のパートナー番号 (Partner Number of Recipient)」の実際の値を入手する必要があります。
チュートリアル | 以下のフィールドの値を入手する |
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チュートリアル 3: SAP アプリケーションへの IDoc の通知 |
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チュートリアル 4: 分割 IDoc パケットの受信、およびチュートリアル 5: 非分割 IDoc パケットの受信 |
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一部のチュートリアルをテストするには、SAP サーバー上のデータについて SAP 管理者から情報を入手する必要があります。 例えば、「SAP テーブル内のデータの照会」のチュートリアルでは、チュートリアルをテストするときに既存の顧客番号を使用する必要があります。
チュートリアル | 以下のフィールドの値を入手する |
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チュートリアル 2: BAPI トランザクションの呼び出し |
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チュートリアル 3: SAP アプリケーションへの IDoc の通知 |
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チュートリアル 4: 分割 IDoc パケットの受信、およびチュートリアル 5: 非分割 IDoc パケットの受信 |
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チュートリアル 6: SAP テーブル内のデータの照会 |
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