リソース・アダプター・プロパティー

リソース・アダプター・プロパティーは、ロギングおよびトレース、双方向言語サポート、さらにはアダプターのデフォルト構成プロパティーなどのアダプター固有のアクティビティーから構成されます。エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用するか、サーバーの管理コンソールを使用して、これらのプロパティーを構成します。

アダプターを構成する際は、以下の表にリストされている各リソース・アダプター・プロパティーを指定します。 双方向テキスト変換が活動化されているときに構成する必要がある双方向リソース・アダプターのプロパティーについては、このセクションの別の表で説明しています。

表 1. Adapter for JDBC 用のリソース・アダプター・プロパティー
プロパティー 説明 グローバル化 デフォルト値
BO ネーム・スペース String このアダプターで使用されるビジネス・オブジェクト定義のネーム・スペースです。この値は、メタデータ・ディスカバリー処理で指定された値から取得されます。このプロパティーは必須です。 いいえ なし
データベース・ベンダー String 特殊な処理の際に、アダプターが使用する RDBMS を指定します。IBM® DB2®、Oracle、または Microsoft® SQL Server データベースを使用する場合は、値を DB2Oracle、または MSSQLServer に設定してください。database. 異なるデータベースを使用する場合、値は該当するデータベースの名前に設定してください。デフォルト以外のデータベースを使用している場合は、適切なドライバーがロードされていることを確認してください。このプロパティーが「Others」 に設定された場合、アダプターは、ドライバーを探して、使用するデータベースを決定します。アダプターで処理が正常に行われるようにするには、なんらかの値が必要です。 いいえ なし
enableHASupport String enableHASupport プロパティーが true に設定されている場合、複製されたアダプター・インスタンスのうちの 1 つのみがイベントをアクティブにポーリングし、その他のインスタンスは待機モードになります。enableHASupport プロパティーが false に設定されている場合は、クラスター・メンバー上の 複製されたすべてのアダプター・インスタンスがイベントをアクティブにポーリングします。これにより、イベントが重複する場合があります。 単一サーバー環境では、enableHASupport の値を false に変更しないでください   true
ログ・ファイル名 String ログ・ファイルの絶対パス。このプロパティーは必須です。 いいえ なし
ログ・ファイル数 Integer 使用するログ・ファイルの数。ログ・ファイルが最大サイズに達すると、別のログ・ファイルが開始されます。 いいえ 1
ログ・ファイル・サイズ (LogMaxFileSize) Integer ログ・ファイルのサイズ (キロバイト単位)。値を指定しないと、ファイルに最大サイズが設定されません。 いいえ なし
Ping クエリー String データベースへの接続の有効性をテストするのに使用する SQL 照会。 いいえ なし
クエリー・タイムアウト Integer これにより、すべての SQL ステートメントで照会にかかる最大時間を秒数で指定します。値を指定しない場合は、照会にタイムアウトを設定しません。照会の処理に、指定された秒数より長い時間が必要な場合は、データベースにより、キャプチャーされる SQL 例外が生成されます。関連メッセージが、ログ・ファイルに記録されます。 はい なし
ReturnDummyBO ForSP Boolean このプロパティーは、結果のセットが空の場合でも出力パラメーターを戻すために使用されます。 RetrieveSP の場合、結果のセットが戻されます。結果のセットが空の場合は、ビジネス・オブジェクトが生成されず、プロシージャー呼び出しの戻す出力パラメーターもリトリーブできません。このプロパティー値が true の場合、出力の値を持つダミーのビジネス・オブジェクトと、対応する属性にデータが取り込まれた入出力パラメーターが戻されます。 いいえ false
トレース・ファイル名 String トレース・ファイルの絶対パス。このプロパティーは必須です。 いいえ なし
トレース・ファイル数 Integer 使用するトレース・ファイルの数。トレース・ファイルが最大サイズに達すると、別のトレース・ファイルが開始されます。 いいえ 1
トレース・ファイルのサイズ (TraceFileSizeMax) Integer トレース・ファイルのサイズ (キロバイト単位)。値を指定しないと、ファイルに最大サイズが設定されません。 いいえ なし

以下の表で、双方向テキスト変換が活動化されているときにのみ構成する必要があるリソース・アダプター・プロパティーについて説明します。

Adapter for JDBC 用の双方向リソース・アダプター・プロパティー

プロパティー 説明
BiDi コンテキスト EIS String ビジネス・オブジェクトのランタイム・インスタンスすべてにあるコンテンツ・データの双方向形式を定義します。
BiDiContextMetadata String デプロイメント記述子に保管されたメタデータまたは構成プロパティーの双方向形式を定義します。
BiDiContextSkip Boolean リソース・アダプター・レベルでの双方向言語サポートの呼び出しを制御するフラグ。true と等しければ、サポートは呼び出されません。false と等しければ、サポートは呼び出されます。
BiDiContextSpecialFormat String コネクター・プロパティーのすべてにおいて、特殊な処理を受けるプロパティーのカテゴリーを指定します。
BiDiContextTurnBiDiOff Boolean JDBC アダプターの双方向変換の呼び出しを制御するフラグ。このパラメーターは、すべてのレベルの他の双方向パラメーターのどれよりも高い優先順位を持っています。言い換えると、この値が true に設定されている場合には双方向言語サポートが呼び出されず、チェックや検索も実行されません。 false に設定されている場合は、双方向言語サポートが呼び出されます。
関連資料
管理 (J2C) 接続ファクトリー・プロパティー
アクティベーション・スペック・プロパティー

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