ビジネス・オブジェクト名には、ビジネス・オブジェクトが表す構造が反映されます。Customer または Address などです。通常、 名前はエンタープライズ・メタデータ・ディスカバリーのメタデータ・インポート処理中に、 エンタープライズ情報システム (EIS) によって指定された名前に基づいて導出されます。
エンタープライズ・メタデータ・ディスカバリーは、下線 (_) 文字を持つ名前を除き、ビジネス・オブジェクト名の特殊文字をすべて U の後に Unicode 番号を続けたもので置換します。 例えば、データベース・アプリケーションの Order_Item テーブルに対する ビジネス・オブジェクト名は Order_Item になり、Shipping-Address テーブルに対する ビジネス・オブジェクト名は ShippingU45Address になります。
親ビジネス・オブジェクトのグラフは、そのオブジェクトに含まれるビジネス・オブジェクトの名前の後に BG を付けたものとなります。例えば、CustomerBG は Customer ビジネス・オブジェクトの親ビジネス・オブジェクトのグラフです。
ビジネス・オブジェクト名には、アダプターまたはデータベースを意味する値は含まれません。 つまり、ビジネス・オブジェクト名から情報や意味が派生することはありません。 名前が別の名前で置換された場合でも、アダプターの動作は同じです。
ビジネス・オブジェクトはデータベース固有のメタデータを扱います。プレフィックスに JDBC や %AppName% のような ストリングを使用すると、アプリケーション固有と 汎用の 2 つのタイプのビジネス・オブジェクトを 区別するのに役立ちます。名前の残りの部分で、ビジネス・オブジェクトが表すテーブルまたはストアード・プロシージャーを説明することができます。例えば、Human Resources (HR) のようなデータベース・アプリケーションの Employee テーブル用のビジネス・オブジェクト定義を生成する場合、相当するビジネス・オブジェクト名は HREmployee です。
メタデータ・インポート処理で導出されないビジネス・オブジェクト名の例としては、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して指定したクエリー・ビジネス・オブジェクトの名前が挙げられます。異なるクエリー・ビジネス・オブジェクトに重複する名前を指定しないでください。名前が重複した場合、名前は上書きされます。
WebSphere® Integration Developer のリファクタリング機能を使用して、ビジネス・オブジェクトの名前を変更することができます。詳細については、WebSphere Integration Developer の資料を参照してください。
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