エンタープライズ・サービス・ディスカバリー

WebSphere® Adapter for JDBC のエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して、データベース内のオブジェクトをディスカバーし、選択したオブジェクトからビジネス・オブジェクトを生成します。また、 エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・サポートは、アダプターが Service Component Architecture (SCA) コンポーネントとして 稼働できるようにするサービス成果物も生成します。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用すると、 データベース内の 3 種類のオブジェクトからビジネス・オブジェクトを生成できます。最初の種類のオブジェクトには、 テーブルおよびビューが含まれ、2 番目の種類には、ストアード・プロシージャーおよび同義語/ニックネームが含まれます。 3 番目の種類のオブジェクトは、ユーザー指定 select ステートメントから生成されたクエリー・ビジネス・オブジェクトです。

データベース内のオブジェクトの最初および 2 番目の種類の場合、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーでデータベース内のすべてのスキーマのリストを生成することによって オブジェクトをディスカバーできます。各スキーマ内には、テーブル、ビュー、 ストアード・プロシージャー、および同義語/ニックネームのリストが含まれています。それらを選択して、 対応するビジネス・オブジェクトを生成するようにエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードに 要求できます。このウィザードは、選択されたオブジェクトのメタデータを分析し、 ビジネス・オブジェクト内に属性を生成します。属性は、選択された データベース・オブジェクトの列に基づいて生成されます。

図 1. インポートするビジネス・オブジェクトの選択この画面取りは、前後のテキストで説明されています。

オブジェクトの 3 番目の種類であるクエリー・ビジネス・オブジェクトの場合、select ステートメントを 1 つ指定します。ビジネス・オブジェクト名と、where 文節の すべてのパラメーターの型およびダミー値を指定する 必要があります。エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、 このユーザー指定 select ステートメントを実行して返された結果セットのメタデータを分析し、 列とその型のリストを取得します。エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、 この情報を取得した後にこのユーザー指定 select ステートメントに対する クエリー・ビジネス・オブジェクトを 1 つ生成します。

図 2. 「select ステートメントの構成パラメーター (Configuration Parameters for Select Statement)」ウィンドウこの画面取りは、前後のテキストで説明されています。
その機能をまとめるために、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードでは以下の処理を行います。
  • データベース・オブジェクトに対応するビジネス・オブジェクトを生成する。
  • データベース・オブジェクト内の列に対応するビジネス・オブジェクトの 属性を生成する。
  • ビジネス・オブジェクトに関するアプリケーション固有情報を設定する。
  • インポート、エクスポート、および Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルの 生成に使用するサービス記述 (Inbound および Outbound) を 提供する。
図 3. エンタープライズ・サービス・ディスカバリーの機能の概要この図は、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザード、JDBC エンタープライズ・サービス・ディスカバリー、および JDBC エンタープライズ情報システム (EIS) の相互作用を示しています。それにはデータベース・オブジェクトのディスカバー、メタデータの収集、およびビジネス・オブジェクトおよびサービス・メタデータの生成が含まれます。

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