ビジネス・オブジェクトのスキーマおよびアプリケーション固有情報

ビジネス・オブジェクトのスキーマは、選択したデータベース・コンポーネントから作成されます。各コンポーネントは最上位ビジネス・オブジェクトになります。

テーブル、ビュー、ストアード・プロシージャー、および同義語/ニックネームに基づく ビジネス・オブジェクトの場合は、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードで PrefixSchemaNameObjectName の 形のビジネス・オブジェクト名が生成されます。 ここで、
  • Prefix はプレフィックスという名前の接続プロパティーで指定された値です。Prefix は必須ではありません。指定しないと、ビジネス・オブジェクト名にプレフィックスが追加されません。
  • SchemaName は、オブジェクトが属するスキーマの名前です。
  • ObjectName はテーブル、ビュー、ストアード・プロシージャー、または同義語/ニックネームの名前です。
ビジネス・オブジェクト名ではグローバル化文字がサポートされます。
クエリー・ビジネス・オブジェクトの場合は、 エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードで PrefixQueryBOName の形の ビジネス・オブジェクト名が生成されます。ここで、
  • Prefix はプレフィックスという名前の接続プロパティーで指定された値です。Prefix は必須ではありません。指定しないと、ビジネス・オブジェクト名にプレフィックスが追加されません。
  • QueryBOName は、QueryBOName という名前の構成プロパティーで 指定された値です。
ビジネス・オブジェクト名ではグローバル化文字がサポートされます。

テーブルまたはビューに基づく ビジネス・オブジェクトの場合は、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードで アプリケーション固有情報属性の TableName が schemaname.tablename の形の値に 設定されます。また、ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報が、 『テーブルまたはビューに基づくビジネス・オブジェクトの場合のビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報 (ASI)』の 表にリストされているように設定されます。ビジネス・オブジェクトに選択した操作が設定されます。ビジネス・オブジェクトの属性は 列に基づいて作成されます。

表 1. テーブルまたはビューに基づく ビジネス・オブジェクトの場合の ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報 (ASI)
ビジネス・オブジェクト ASI エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードによって設定 追加情報
TableName はい オブジェクトの実際の名前に設定します。
ステータス列名 はい オブジェクトの選択時に指定します。
ステータス値 はい オブジェクトの選択時に指定します。

ストアード・プロシージャーに基づく ビジネス・オブジェクトの場合、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードでビジネス・オブジェクト・レベルの アプリケーション固有情報 SPName が schemaname.spname の形の値に設定されます。また、ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報が、 『ストアード・プロシージャーに基づくビジネス・オブジェクトの場合のビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報 (ASI)』の 表にリストされているように設定されます。ビジネス・オブジェクトの属性は、 ストアード・プロシージャーの入出力パラメーターに基づいて作成されます。 ストアード・プロシージャーが 1 つの戻り値を持つ場合は、 対応するビジネス・オブジェクト属性が作成されます。戻り値または入出力パラメーターに複合データ型がある場合、 ウィザードによってそれらの子ビジネス・オブジェクトが作成されます。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、 ネストされた構造体および配列をサポートできます。返される ResultSet から これらの子ビジネス・オブジェクトが生成される場合、それらの子ビジネス・オブジェクトの名前の 形式は PrefixSchemaNameSPNameRetRS# になります。例えば、あるストアード・プロシージャーが 2 つの 結果セットを返す場合、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーはそれらに対応する 2 つの子ビジネス・オブジェクトを 作成します。名前は PrefixSchemaNameSPNameRetRS1 および PrefixSchemaNameSPNameRetRS2 です。

子ビジネス・オブジェクトが、 複合データ型の ResultSet、Struct、または Array を持つ入出力パラメーターから 生成される場合、これらの子ビジネス・オブジェクト名の 形式は PrefixSchemaNameSPNameParameterName になります。ネストされた構造体および 配列に対応する子ビジネス・オブジェクトの場合、ビジネス・オブジェクト名の 形式は PrefixSchemaNameSPNameParameterNameColumnName になります。

表 2. ストアード・プロシージャーに基づくビジネス・オブジェクトの場合の ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報 (ASI)
ビジネス・オブジェクト ASI エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードによって設定 追加情報
SPName はい ストアード・プロシージャーの実際の名前に設定します。
ResultSet はい ストアード・プロシージャーが 1 つ以上の ResultSet を返す場合は true に設定し、 そうでなければ false に設定します。
MaxNumofRetRS はい アダプター・ランタイムによって処理される 返される結果セットの最大数。
ReturnValue はい ストアード・プロシージャーが戻り値を持つ場合は、 ビジネス・オブジェクト属性名に設定します。戻り値が単純データ型の場合は、 属性も単純データ型です。戻り値が ResultSet の場合、この属性は 子ビジネス・オブジェクトを指します。

クエリー・ビジネス・オブジェクトの場合、SelectStatement という 名前の 1 つのビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報が追加されます。値は 完全な select ステートメントです。

表 3. クエリー・ビジネス・オブジェクトのビジネス・オブジェクト・アプリケーション固有情報 (ASI)
ビジネス・オブジェクト ASI エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードによって設定 追加情報
SelectStatement はい オブジェクトの選択時に指定します。

また、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードでは、すべてのビジネス・オブジェクトが最上位であるため、すべてのビジネス・オブジェクトのビジネス・グラフも生成されます。ビジネス・グラフの名前は、ビジネス・オブジェクト名に「BG」が付いたものです。例えば、JDBCSchema1Customer という名前のビジネス・オブジェクトのビジネス・グラフの名前は JDBCSchema1CustomerBG となります。ビジネス・オブジェクトに設定された操作はビジネス・グラフにも設定されます。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、 ストアード・プロシージャー・ビジネス・オブジェクトを生成する場合に、必要であれば ResultSet、Struct、Array などの 子ビジネス・オブジェクトを作成します。 テーブル・ビジネス・オブジェクト間の親子関係は、Business Object Editor を使用して 手動で作成します。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリーは、 同義語がストアード・プロシージャーのものであっても、同義語/ニックネームに基づくビジネス・オブジェクトも テーブルおよびビューに基づくオブジェクトのように処理します。


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