ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報

ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報は、対応するデータベース表の名前を指定するとき、および物理削除または論理削除操作の実行に必要な情報を指定するときに使用されます。

ビジネス・オブジェクト・レベルでは、アプリケーション固有情報の 形式は、jdbcasi.xsd スキーマ定義で定義される eXtensible Markup Language (XML) コードで 構成されています。アダプターは、以下の表に示すビジネス・オブジェクト・レベルの アプリケーション固有情報をサポートします。

表 1. ビジネス・オブジェクト・レベルの アプリケーション固有情報
アプリケーション固有情報 説明 サポートされる双方向変換
MaxNumberOfRetRS String ストアード・プロシージャーが戻す 結果セットの数 いいえ
ResultSet Boolean ストアード・プロシージャーが 結果セットを戻すかどうかを示す値 いいえ
ReturnValue String ストアード関数ビジネス・オブジェクトの 対応する属性の名前 いいえ
SelectStatement String select ステートメント はい
SPName String ストアード・プロシージャーの名前 はい
ステータス列名 String 論理削除操作の実行に使用する データベース列の名前 はい
ステータス値 String ビジネス・オブジェクトが非アクティブか 削除済みかを示す値 いいえ
TableName String ビジネス・オブジェクトに関連付けられた データベース表の名前 はい
例えば、Customer ビジネス・オブジェクトで、そのアプリケーション固有情報に、以下の値が指定されているとします。
<jdbcasi:TableName>customer</jdbcasi:TableName>
<jdbcasi:StatusColumnName>status</jdbcasi:StatusColumnName>
<jdbcasi::StatusValue>deleted</jdbcasi:StatusValue>
アダプターが、カスタマーの削除要求を受信したとします。このような要求により、アダプターは次の SQL ステートメントを発行します。
UPDATE customer set status = ’deleted’ where pkey = . . . .

アダプターは、ステータス列名が含まれていない場合や、このパラメーターに値が指定されていない場合には、データベースからビジネス・オブジェクトを物理的に削除します。つまり、ビジネス・オブジェクトでアプリケーション固有情報に StatusColumnName パラメーターが含まれる場合、アダプターは論理削除操作を実行します。ビジネス・オブジェクトでアプリケーション固有情報に StatusColumnName パラメーターが含まれない場合、アダプターは物理削除操作を実行します。

Update 操作と Delete 操作では、StatusColumnName プロパティーの値を以下のように使用できます。

双方向言語用に使用可能に設定するアプリケーション固有情報の パラメーターは、TableName、StatusColumnName、SPName、 および SelectStatement です。これらのパラメーターの 形式は、BiDiEIS、BiDiMetadata、BiDiSkip、および BiDiSpecialFormat プロパティーに設定されている 属性に基づいて変換されます。これらのプロパティーについて詳しくは、アダプター構成プロパティーを参照してください。


ご利用条件 |


(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
(C) Copyright IBM Japan 2006
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジー (http://www.eclipse.org) が採用されています。