アプリケーション・コンポーネントが エンタープライズ情報システム (EIS) で操作を呼び出す (データの 取得など) 必要がある場合、Adapter for JDBC は、アプリケーション・コンポーネントと EIS の間の コネクターとして機能します。アダプターは特定の Outbound 操作を提供します。標準の Outbound 操作は、変更後イメージ または差分スタイル・ビジネス・オブジェクトを処理できます。 また、アダプターは、Outbound 操作のためにローカル・トランザクションと XA トランザクションの両方をサポートします。
アダプターは、 ビジネス・オブジェクトによって伝えられる情報の量および目的に関連する、変更後イメージと差分という 2 つのビジネス・オブジェクト・スタイルをサポートします。変更後イメージ とは、ビジネス・オブジェクトに対する すべての変更が行われた後の、ビジネス・オブジェクトの状態のことです。 差分 とは、Update 操作で 使用される、キー値および変更対象のデータのみを含むビジネス・オブジェクト のことです。
変更後イメージまたは差分サポートのない Outbound 操作:
サポートされる各 Outbound 操作でアダプターがビジネス・オブジェクトを処理する方法について 詳しくは、『Outbound 操作』セクションを参照してください。
Adapter for JDBC は、ローカル・トランザクションと XA トランザクションの両方をサポートします。このアダプターでは、トランザクションとは、バックエンド・データベースまたはエンタープライズ情報システム (EIS) との独立した相互作用です。トランザクションは、アトミックな単位で実行する、データベースへの複数の操作から構成されます。これらの操作は、データベースの他のクライアント・アプリケーションから同時に実行される操作の影響は受けません。
このアダプターは、IBM DB2 および Oracle データベースの XA トランザクションのみサポートします。
XA トランザクションでは、XADataSourceName および XADatabaseName プロパティーを使用してください。これらのプロパティーについて詳しくは、『参照』セクションの『管理 (J2C) 接続ファクトリー・プロパティー』を参照してください。
XA トランザクション・プロパティーのサンプル値を以下に示します。
IBM DB2
XADataSourceName for Type 2 Driver (db2java.zip): COM.ibm.db2.jdbc.DB2XADataSource
XADataSourceName for Type 4 Driver (db2jcc.jar): com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource
XADatabaseName : <dbname>
ここで、dbname はデータベースの名前です。
Oracle
XADataSourceName: oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource
DataSourceJNDIName プロパティーが、ローカルまたは XA トランザクション・データ・ソースとして定義されている場合、アダプターは、データベースへのインバウンドまたはアウトバウンド接続を獲得するためにこのプロパティーを使用します。DataSourceJNDIName は、WebSphere® Process Server または WebSphere Enterprise Service Bus 内部で作成された DataSource を表します。この名前は、XA または接続プール・データ・ソースを表す可能性もあります。
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