WebSphere® Adapter for JDBC は、J2EE アプリケーションとエンタープライズ情報システム (EIS) の間に双方向の接続性を提供する リソース・アダプターです。このようなアプリケーションでは、ビジネス・オブジェクトという形でのデータの交換は、データベース・レベルで行われます。
Adapter for JDBC は、データベース・プロバイダーである EIS と通信します。データベースを更新した場合、別のエンタープライズ情報システムにその更新を適用する必要が生じたり、EIS 内でデータを変更した場合、その変更をデータベースに適用する必要が生じたりする場合があります。リソース・アダプターは、データベース上で作成された、JDBC 2.0 以降の仕様をサポートする JDBC ドライバーを持つアプリケーションと統合することができます。そのようなデータベースの 例としては、IBM® DB2®、Oracle、Microsoft® SQLServer、Sybase、Informix® などがあります。
統合をサポートするため、リソース・アダプターは EIS から受け取った要求を処理し、データベースの更新の結果として生成されたイベントを処理します。このアダプターは、これらのイベントをアプリケーション・サーバー内のさまざまな定義済みのエンドポイントに送信します。エンドポイント とは、J2EE アプリケーションまたはイベントのその他のクライアント利用者を指します。データベース内のテーブルで行われたデータ更新は、アプリケーション・サーバーに接続された、Siebel、Peoplesoft、Oracle アプリケーションなどのその他のアプリケーションに、イベント・ストアに通知されるイベント通知を通して自動的に波及させることができます。アダプターは、ビジネス・オブジェクトに指定された SQL 照会またはストアード・プロシージャーを使用してデータベース表を更新します。ビジネス・オブジェクト は、 ビジネス機能またはエレメント (顧客や送り状など) を表すアプリケーション・データのコンテナーです。
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