マイグレーションの実行

Adapter for JDBC バージョン 6.0.2 へマイグレーションするには、アクティベーション・スペック・プロパティーの一部を更新して、インバウンド・サービス記述を編集します。また、イベントのフィルター操作を実行したい場合は、プロパティーを設定する必要もあります。 イベント・テーブルを変更して、トランザクション ID (xid) 列を追加する必要があります。

始める前に

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以前のバージョンのリソース・アダプター・アーカイブ (RAR) ファイルを最新のアダプター RAR ファイルに置き換えます。

このタスクの実行方法

このタスクの手順

  1. プロパティーを更新してインバウンド・サービス記述を編集する

    バージョン 6.0.0.x の Adapter for JDBC を使用して生成されたプロジェクト交換 (PI) ファイルをインポートした後に、アセンブリー・エディターを使用して、次の表に示すアクティベーション・スペック・プロパティーのみを更新することによって、インバウンド・サービス記述を編集します。

    表 1. マイグレーション中に更新するアクティベーション・スペック・プロパティー
    プロパティー ERROR! SEGMENT DATA CORRUPTED, SEGDATA=型 説明 デフォルト値 グローバル化
    AssuredOnceDelivery Boolean プロパティーを true に設定すると、イベント・ストアの各イベントに xid 値が設定されます。さらに、各イベントが対応するエンドポイントに送達され、その後イベント・テーブルから 削除されます。 true いいえ
    CustomDeleteQuery String 各イベントが処理された後に実行されるカスタム削除照会。これは双方向言語で使用される場合に使用可能化されます。 なし はい
    CustomEventQuery String カスタム・イベント処理用の SQL 照会、ストアード・プロシージャー、またはストアード関数。 この照会は、EventQueryType が Dynamic に設定されている場合に、ポーリング周期中に毎回実行されます。これは双方向言語で使用される場合に使用可能化されます。 なし はい
    CustomUpdateQuery String 同じイベントが次回のイベント周期で処理対象として取り出されないように、各イベントが処理された後に実行されるカスタム更新照会。 これは双方向言語で使用される場合に使用可能化されます。 なし はい
    DataSource
    JNDIName
    String データベースへの接続を確立するためにアダプターによって使用される名前。 ユーザー名およびパスワードも設定されている場合は、それらも接続の確立時に使用されます。ユーザー名もパスワードも設定されていない場合は、DataSourceJNDIName プロパティーのみが使用されます。 なし はい
    EventFilterType String アダプターは、処理するイベントをビジネス・オブジェクト・タイプでフィルターに掛けることができます。 EventFilterType には、コンマで区切られたビジネス・オブジェクト・タイプのリストが含まれ、このプロパティーで指定されたタイプのみが処理対象として取り出されます。プロパティーに値が指定されていない場合、 フィルターは適用されず、すべてのイベントが処理対象として取り出されます。 NULL はい
    EventQueryType String 標準イベント・ストアまたはカスタム照会のいずれを使用するかを決定します。 有効な値は、標準イベント・ストア用の Standard とカスタム・イベント処理用の Dynamic です。 なし いいえ
    FilterFutureEvents Boolean このプロパティーが true に 設定されている場合、アダプターは、タイム・スタンプに基づいてイベントを フィルターに掛けます。アダプターは、各ポーリング周期のシステム時刻を 各イベントのタイム・スタンプと比較します。イベントが将来発生するように設定されている場合は、 その時刻になるまで処理対象として取り出されません。 false いいえ
    SPAfterPoll String ポーリング周期の終了ごとに、実行する任意のストアード・プロシージャー。 これは、1 つの入力パラメーター (ポーリング数量) を取ります。これは双方向言語で使用される場合に使用可能化されます。 なし はい
    SPBeforePoll String 実際のポーリング照会の呼び出しの前に実行する任意のストアード・プロシージャー。 これは、1 つの入力パラメーター (ポーリング数量) を取ります。これは双方向言語で使用される場合に使用可能化されます。 なし はい
  2. オプション: イベントをフィルターに掛ける場合はプロパティーを設定する

    FilterFutureEvents (タイム・スタンプによるイベント・フィルター操作) および EventFilterType (ビジネス・オブジェクト・タイプによるイベント・フィルター操作) の 2 つのアクティベーション・スペック・プロパティーを使用して、イベント・フィルター操作を使用可能にすることができます。

    デフォルトでは、FilterFutureEvents は false に設定されています。タイム・スタンプによってイベントをフィルタリングする場合は、設定を変更します。

    ビジネス・オブジェクト・タイプによってフィルタリングするには、EventFilterType プロパティーに、コンマで区切ったビジネス・オブジェクト・タイプのリストを設定します。そのようなフィルター操作を行わない場合は、ブランクにします。

  3. イベント・テーブルに xid 列を追加する
    注: イベント・テーブルを変更する前に、イベント配布テーブル (EDT) にイベントがないことを確認してください。Adapter for JDBC バージョン 6.0.2 は EDT を使用しませんが、異なるメカニズムを使用して、イベントの「送達は 1 回のみ」を提供します。また、マイグレーションの進行中にイベント・テーブルにイベントが追加されないようにしてください。

    以下のサンプル SQL ステートメントを使用して、イベント・テーブルを変更します。

    ALTER TABLE <tablename> ADD COLUMN xid VARCHAR(255);


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