Adapter for JDBC の技術的な概説

Adapter for JDBC は、Java™ 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) Connector Architecture (JCA) の下で Inbound および Outbound 処理を提供することによって、JDBC アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を介してアクセス可能なデータベースの統合をサポートします。

Outbound 操作では、ビジネス・オブジェクトは、ビジネス・オブジェクトに指定された Create、Retrieve、Update、Delete、Retrieveall、Execute のいずれかの操作に従って処理される要求としてアダプターに渡されます。要求は、このアダプターの管理対象のデータベースに対して更新を適用させる必要のある別の EIS アプリケーションから受け取ります。 これらの要求を処理すると、対応するデータベース表で行の作成、検索、更新または削除が行われます。

Inbound 操作では、イベント・ストアを使用する標準イベント処理、またはカスタム・イベント処理のいずれかを使用できます。

標準のイベント処理 中に、データがデータベース内のアプリケーション・テーブルで変更されると、対応するイベントがキー値などの関連情報と共にイベント・ストアと呼ばれるイベント・テーブルに挿入されます。 変更されたデータを取り込むために、それぞれのテーブルにトリガーを設定でき、また、Oracle データベースに対して提供される Oracle Change Data Capture のような他のメソッドを使用することもできます。Adapter for JDBC は、イベント・ストアをポーリングし、一まとまりのイベントを検索します。 各イベントは、ビジネス・オブジェクト・タイプまたはタイム・スタンプ、あるいはその両方に基づいてフィルターに掛けることができます。 これらのイベントが処理されます。それぞれのイベントは JDBC ビジネス・グラフの構成に使用されます。 この後、ビジネス・グラフは、特定のビジネス・オブジェクトへのサブスクリプションを持つエンドポイントにディスパッチされます。

カスタム・イベント処理 中に、標準の SQL ステートメント、ストアード・プロシージャー、またはストアード関数として照会を入力できます。これらの操作のすべてで、以下のデータベース列のデータをこの順で持つ結果セットが返されます。 アダプターは、それぞれのイベントの JDBC ビジネス・グラフを構成して、これを特定のビジネス・オブジェクトへのサブスクリプションを持つエンドポイントに送信します。アダプターは、カスタム・イベント処理用のカスタム更新/削除照会も サポートします。カスタム更新/削除照会は、各イベントが処理された後に実行されます。これらの照会では、入力パラメーターとして event_id を取ります。 更新照会では、同じレコードが以降のポーリング周期中に処理対象として取り出されないようにします。

『Adapter for JDBC 内部の処理』の図に、Inbound 操作および Outbound 操作を示します。

図 1. Adapter for JDBC 内部の処理この画像については周囲のテキストで説明しています。

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