成果物の生成

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して、アダプター・プロジェクトで使用する成果物を生成します。成果物を生成する場合は、エンタープライズ情報ファイル・システムから抽出したメタデータに指示を追加します。またこのプロセスでは、すべてが一緒にバンドルされ、モジュールとも呼ばれるアセンブルされたアダプター・アプリケーションが作成されます。

始める前に

アダプター・プロジェクト向けにビジネス・オブジェクトおよび成果物を生成するには、アダプター・プロジェクトに追加するビジネス・オブジェクトをあらかじめ選択しておく必要があります。

この作業について

アダプター・プロジェクト向けにビジネス・オブジェクトおよび成果物を生成するには、新規ビジネス・インテグレーション・モジュールをあらかじめ作成しておく必要があります。ビジネス・インテグレーション・モジュールには、ビジネス・インテグレーション・プロジェクトで必要になるビジネス・プロセスがすべて含まれています。このモジュールは、後でサーバーにデプロイします。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードで成果物を生成するには、次の手順に従います。

この作業の実行方法

  1. 新規ビジネス・インテグレーション・モジュールを作成するには、以下の手順を使用してください。
    1. 「成果物の生成」ウィンドウで、「モジュール名 (Module name)」フィールドの横にある「新規」をクリックします。
    2. 「インテグレーション・プロジェクト」ウィンドウで、デフォルト設定の「モジュール・プロジェクトを作成する」を選択し、「次へ」をクリックします。
    3. 「新規モジュール」ウィンドウで、「モジュール名 (Module Name)」フィールドにモジュール名を入力します。
    4. 「モジュール・ロケーション」の下で、「デフォルトを使用」チェック・ボックスを選択します。
    5. 「終了」をクリックします。
  2. 「成果物の生成」ウィンドウで、デフォルト設定の「検出された接続プロパティーを使用する」を選択し、ここでプロパティーを設定します。 WebSphere Process Server または WebSphere Enterprise Service Bus の管理コンソールを使用してアダプターを構成し、インポートまたはエクスポートにリソース・アダプターのランタイム・プロパティーを含めない場合は、「サーバーで指定された接続プロパティーを使用する」を選択します。
    注: このアダプターは、「検出された接続プロパティーを使用する」オプションのみをサポートします。
  3. オプション: 「成果物の生成」ウィンドウで、管理接続ファクトリー・プロパティーの値を入力します。 これらのプロパティーは、エンタープライズ情報システムのファイル・リポジトリーへの Outbound 接続を作成するためにアダプターが使用します。
    1. 「出力ディレクトリー」フィールドに、Outbound 処理中に、アダプターが出力ファイルを書き込むために使用するディレクトリーのパスを入力します。 この値を有効にするには、このディレクトリーをファイル・システム上に作成する必要があります。この値によって、Outbound 処理中にアダプターが出力ファイルを書き込む場所が決まります。
    2. 「ステージング・ディレクトリー」フィールドに、Outbound 処理中に、Create、Append、および Overwrite 操作においてアダプターが出力ファイルを最初に書き込むために使用するディレクトリーのパスを入力します。 ファイルは、ステージング・ディレクトリーに書き込まれた後、名前変更されて出力ディレクトリーにコピーされます。
      注: この値を有効にするには、このディレクトリーをファイル・システム上に作成する必要があります。この値によって、Outbound 処理中にアダプターが Create、Append、および Overwrite 操作を行う場所が決まります。
      図 1. 「成果物の生成」ウィンドウ
      「成果物の生成」ウィンドウのワークスペースで生成される成果物のプロパティーを指定します。
  4. リソース・アダプターのプロパティーごとに値を入力します。必須のフィールドにはアスタリスク (*) が付いています。
    1. 「アダプター ID」フィールドに、アダプター・デプロイメント・インスタンスの ID を入力します。
      重要: 1 つのアダプターで複数のインスタンスを使用する場合は、このプロパティーに固有の値を指定する必要があります。
    2. 「ログ・ファイル・サイズ」フィールドに、各ログ・ファイルのサイズをキロバイト単位で入力します。 値を指定しなかった場合、ファイルの最大サイズは設定されません。
    3. 「ログ・ファイル名」フィールドに、ログ・ファイルの絶対パスを入力します。
    4. 「ログ・ファイル」フィールドに、ログ・ファイルが最大サイズに到達した後に使用するログ・ファイルの最大数を入力します。 ログ・ファイルが最大サイズに到達すると、別のログ・ファイルの使用が開始されます。 値を指定しなかった場合、値は 1 に設定されます。
    5. 「トレース・ファイル・サイズ」フィールドに、各トレース・ファイルのサイズをキロバイト単位で入力します。 値を指定しなかった場合、ファイルの最大サイズは設定されません。
    6. 「トレース・ファイル名」フィールドに、トレース・ファイルの絶対パスを入力します。
    7. 「トレース・ファイル」フィールドに、ログ・ファイルが最大サイズに到達した後に使用するトレース・ファイルの最大数を入力します。 トレース・ファイルが最大サイズに到達すると、別のログ・ファイルの使用が開始されます。値を指定しなかった場合、値は 1 に設定されます。
      図 2. 「成果物の生成」ウィンドウの下部セクション
      「成果物の生成」ウィンドウのワークスペースで生成される成果物のプロパティーを指定します。
  5. 「終了」をクリックします。

結果

FlatFileOutboundInterface.wsdl、 FlatFileOutboundInterface.import 成果物、FlatFileBG、FlatFile、UnstructuredContent、CustomerWrapperBG、CustomerWrapper、および Customer ビジネス・オブジェクトが生成されます。ユーザーが指定したアプリケーションのビジネス・オブジェクトは、データ形式変更のためにアプリケーション固有情報で更新され、ビジネス・オブジェクトのロケーションに保管されます。

次の作業

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して、Inbound 処理用にアダプターを構成します。
関連概念
必須のフォルダー
概要
関連資料
アダプター構成プロパティー

利用条件 |


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