アクティベーション・スペック・プロパティーには、メッセージ・エンドポイントの Inbound イベント処理構成情報が保持されています。このプロパティーは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードまたは管理コンソールを使用して設定できます。
アダプターの構成時に、以下に示すアクティベーション・スペック・プロパティーを指定します。
プロパティー | タイプ | 説明 | 双方向トランスポート・サポート | デフォルト値 | 必須 |
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アーカイブ・ディレクトリー | String | アダプターが処理済みのイベント・ファイルをアーカイブするディレクトリー。 | はい | なし | はい (Archiving Processed = true の場合) |
アーカイビング・プロセス | Boolean | アダプターが処理済みイベントをアーカイブするかを決定する。 | はい | True | いいえ |
AssuredOnceDelivery | Boolean | イベント送達は 1 回のみ。
値が true の場合、アダプターはイベント・ストアへの XID 情報の保管を試行します。値が false の場合、アダプターはイベント・ストアへの XID 情報の保管を試行しません。 注: このプロパティーの値を false に設定すると、アダプターのパフォーマンスが改善されます。
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いいえ | True | はい |
デフォルトのオブジェクト名 | String | イベントをエンドポイントに送達する前にデータ形式変更フレームワークによって使用される、ビジネス・グラフの名前。 例えば、アダプターによって使用される汎用ラッパー・ビジネス・グラフは FlatFileBG です。 | いいえ | なし | いいえ |
CreateTable | Boolean | イベント・パーシスタンス・テーブルの作成が自動または手動かを決定する。値が true でイベント・パーシスタンス・テーブルが存在しない場合、アダプターはテーブルを作成します。値が false の場合、アダプターはテーブルを作成せず、ユーザーはテーブルを手動で作成する必要があります。 | いいえ | True | いいえ |
DatabasePassword | String | データ・ソースから JDBC データベース接続を取得するためにイベント・パーシスタンスで使用されるパスワード。 | はい | なし | いいえ |
DatabaseSchemaName | String | イベント・パーシスタンスによって使用されるデータベースのスキーマ名。 | はい | なし | いいえ |
DatabaseUsername | String | データ・ソースから JDBC データベース接続を取得するためにイベント・パーシスタンスで使用されるユーザー名。 | はい | なし | いいえ |
DataSourceJNDIName | String | JDBC データベース接続を取得するためにイベント・パーシスタンスで使用されるデータ・ソースの JNDI 名。データ・ソースを WebSphere Process Server に作成する必要があります。 | はい | なし | はい |
EventTableName | String | イベント・パーシスタンスにアダプターが使用するテーブルの名前。複数のアクティベーション・スペック・インスタンスが使用されているとき、この値は各アクティベーション・スペック・インスタンスで固有である必要があります。 | はい | なし | はい |
イベント・コンテンツ・タイプ | String | イベント・ファイルの MIME タイプを表す。 | いいえ | なし | いいえ |
イベント・ディレクトリー | String | バックエンドのエンタープライズ情報システムによってイベント・ファイルが保管されるディレクトリー。 | はい | なし | はい |
イベント・ファイル・マスク | String | イベント・ファイルのフィルターを指定する。ファイル・フィルターは適格で有効な正規表現で、英数字とワイルドカード「*」のみで構成されます。 | はい | *.* | はい |
EventTypeFilter | String | アダプターが送達可能なイベント・タイプのリスト。アダプターはリストにないイベントを送達しません。リストが空 (NULL) の場合、フィルターは適用されず、すべてのイベントが送達されます。 | いいえ | NULL | いいえ |
失敗アーカイブ拡張 | String | 異常処理されたビジネス・オブジェクトを入力イベント・ファイルにアーカイブするために使用されるファイル拡張子を指定する。 | はい | fail | いいえ |
ファイル内容のエンコード | String | アダプターによるファイルの読み取りおよび書き込み方法を決定する。 | いいえ | なし | いいえ |
参照によるファイル受け渡し | Boolean | アダプターがファイル内容をロードする必要があるか、またはディレクトリー名およびファイル名の情報をエンドポイントに提供するだけでよいかを決定する。 | いいえ | false | はい |
FilterFutureEvents | Boolean | true の場合、アダプターが各イベントでタイム・スタンプを検査し、システム時刻と比較する。イベント時刻がシステム時刻より進んでいる場合、そのイベントは送信されません。 | いいえ | false | はい |
終わりの BO 区切り文字の組み込み | Boolean | このプロパティーを true に設定すると、さらに処理を行うために SplitCriteria プロパティーで指定された区切り文字の値もビジネス・オブジェクトの内容と一緒に送信される。 注: このプロパティーは、イベント・ファイル分割が区切り文字に基づいているときのみ有効になります。
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いいえ | false | いいえ |
オリジナル・アーカイブ拡張 | String | オリジナル・イベント・ファイルをアーカイブするために使用されるファイル拡張子を指定する。またこのプロパティーは、いずれかのビジネス・オブジェクトの処理が失敗したときに備えて、イベント・ファイル全体を参照用に保存します。 | いいえ | original | はい |
ポーリング間隔 | Integer | アダプターがエンタープライズ情報システムのイベント・ストアで新しい Inbound イベントをポーリングする速度 (ミリ秒単位)。ポーリング周期は固定された頻度で設定されます。ポーリング周期が何らかの理由で遅延した場合、ポーリング周期の完了は予測よりも長く時間がかかり、次の周期が即時に開始します。このプロパティーの値が 0 に設定された場合、アダプターは周期を待たずにポーリングを開始します。 | いいえ | 500 | はい |
ポーリング数量 | Integer | ポーリング周期あたり各エンドポイントに送達するイベントの数を決定する。 | いいえ | 1 | はい |
再試行間隔 | Integer | アダプターで Inbound 接続エラーが発生した後、アダプターがエンタープライズ情報システムに再接続するのに使用する時間間隔 (ミリ秒単位) を決定する。 | いいえ | 60000 (1 分) | いいえ |
再試行制限 | Integer | アダプターが試行を停止する前に、アダプターがエンタープライズ情報システムへの再接続を試行する回数を指定する。値 0 は、アダプターの再接続の試行回数に制限がないことを意味します。 | いいえ | 0 (無制限) | いいえ |
イベント・ファイルのソート | String | ポーリングされるイベント・ファイルのソート順を決定する。サポートされる値は以下のとおりです。
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いいえ | <空白> (= ソートなし) | いいえ |
分割基準 | String | この属性には、SplittingFunctionClass Name プロパティーに設定された値に基づいた各種の値を指定する。
注: Inbound のパススルー・シナリオ中に、ファイル分割がサイズに基づいて行われ、FilePassByReference プロパティーが有効な場合、イベント・ファイルはチャンクに分割されません。
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はい | 0 | いいえ |
分割機能クラス名 | String | イベント・ファイルを分割するために完全修飾クラス名を使用する。このプロパティーは、以下の 2 つのクラス値のいずれかとなります。
注: EventContentType プロパティーが NULL の場合、このプロパティーはサイズに基づいてファイルを分割するクラス名に自動的に設定されます。
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いいえ | com.ibm. j2ca.utils. filesplit. SplitBySize |
いいえ |
エラー発生時のポーリングの停止 | Boolean | ポーリング中にエラーが発生すると、アダプターを停止する。 | いいえ | false | いいえ |
成功アーカイブ拡張 | String | 正常に処理されたビジネス・オブジェクトすべてをアーカイブするために使用されるファイル拡張子を指定する。 | いいえ | success | はい |
FlatFileActivationSpec プロパティーは、バージョン 6.0.1 の Adapter for Flat Files のみに適用されるプロパティーです。これらのプロパティーは後方互換性とマイグレーションのために必要になります。この場合、アダプターは 2 つのアクティベーション・スペックをサポートします。ただし、Inbound 処理のために、バージョン 6.0.1 のプロパティー用にエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを実行するシナリオはありません。むしろ、Inbound 処理用にエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを実行するのは、6.0.2 の構成に関してのみです。
プロパティー | タイプ | 説明 | 双方向トランスポート・サポート | デフォルト値 | 必須 |
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自動作成 EDT | このプロパティーの値を true に設定すると、メモリー内のテーブルが作成され、イベント管理フレームワークはこのテーブルを使用してイベント配信を追跡する。 | いいえ | True | はい | |
EDT データベース名 | イベント管理フレームワークが使用するデータベースの名前。 | いいえ | なし | はい | |
EDT ドライバー名 | EDT データベースのドライバーの名前。 | いいえ | なし | はい | |
EDT テーブル名 | イベント管理フレームワークが使用する EDT データベース上のテーブルの名前。 | いいえ | なし | はい | |
EDT ユーザー名 | EDT DB にアクセスするためのユーザー ID 証明書。 | いいえ | なし | はい | |
EDT ユーザー・パスワード | EDT DB にアクセスするためのパスワード資格情報。 | いいえ | なし | はい | |
FF イベント・テーブル名 | イベント状況値を追跡するためにアダプターが使用するテーブルの名前。 | はい | FFLOG | はい | |
FF データベース名 | このデータベースは、Inbound 操作のためにアダプターによって内部的に使用される。 | はい | FFDB | はい | |
ファイル・チャンク・サイズ | ファイルを複数のチャンクに分割する必要がある場合、各チャンクのサイズをバイト単位で指定する。ファイル分割しきい値のプロパティーが空の場合、このプロパティーは使用不可です。 | はい | 8000 | いいえ | |
ファイル分割しきい値 | ファイルを分割する際のファイル・サイズしきい値をバイト単位で指定する。このファイル・サイズを超えるすべてのファイルは、複数のチャンクに分割されます。この属性が空の場合、ファイル分割は使用不可です。 | はい | -1 | いいえ |
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