エンタープライズ・サービス・ディスカバリーの接続プロパティーの設定

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して、エンタープライズ情報ファイル・システムとの通信を可能にするために必要な接続プロパティーを設定します。2 つのエンティティーの間で通信が確立されれば、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードは、必要なメタデータをエンタープライズ情報ファイル・システムから取得できます。

始める前に

このセクションで接続プロパティーを設定するには、その前にアダプター・プロジェクトを作成しておく必要があります。さらに、このタスクを完了させるために、WebSphere® Integration Developer を実行しておく必要があります。

この作業について

エンタープライズ情報システムと通信し、そのビジネス・オブジェクトとサービスを検出するためにエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードが使用する接続プロパティーを指定します。

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードに接続プロパティーを指定するには、次の手順を実行します。

この作業の実行方法

  1. 「WebSphere Integration Developer」ウィンドウから、ビジネス・インテグレーション・パースペクティブに切り替えます。
    1. メニュー・バーから「ウィンドウ」 > 「パースペクティブを開く」 > 「その他」を選択します。 すべてのパースペクティブが表示されます。
    2. 「ビジネス・インテグレーション」パースペクティブを選択します。
  2. ビジネス・インテグレーション・パースペクティブ・ウィンドウのフレームを右クリックし、「新規」 > 「エンタープライズ・サービス・ディスカバリー」を選択します。 「エンタープライズ・サービス・ディスカバリー」が表示されない場合は、メニューの最下部から「その他」を選択します。次に、「ウィザードを選択」ウィンドウで、「ビジネス・インテグレーション」フォルダーを展開し、「エンタープライズ・サービス・ディスカバリー」を選択して、「次へ」をクリックします。
  3. 「エンタープライズ・サービス・リソース・アダプターの選択」ウィンドウで「IBM WebSphere Adapter for Flat Files (バージョン 6.0.2) コネクター・プロジェクト (IBM WebSphere Adapter for Flat Files (version 6.0.2) Connector Project)」を選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 「ディスカバリー・エージェントの設定の構成」ウィンドウで、ランタイムに使用されるビジネス・データとデータ・バインディングを検出するために使用されるプロパティーを指定します。 データ・バインディングにより、非構造化データをビジネス・オブジェクトに変換します。 このタスクで指定されるプロパティーはオプションであり、これによりアダプターでのデータ形式変更フレームワーク機能が使用可能になります。これらのプロパティーの値が空の場合、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードでは、データ形式変更なしのパススルーのシナリオを処理および作成します。

    データ形式変更を使用可能にするには、次の手順を実行します。

    1. 「フォルダー名」フィールドで、ビジネス・オブジェクトの XSD スキーマが保管されている場所を参照します。
    2. オプション: 「文字セット」フィールドで、アダプターがファイルの書き込みで使用するエンコード方式を入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は空です。
      注: ファイルの内容が英語の場合は、文字セットの選択は不要です。ただし、ファイルの内容をいずれかの方式でエンコードする必要がある場合は、アダプターがエンタープライズ情報ファイル・システムに書き込むときに特定のエンコード方式を使用できるようにするため、「文字セット」リストでその特定の値を選択する必要があります。
    3. 「コンテンツ・タイプ」リストで、すべてのビジネス・オブジェクトで使用される形式を選択します。 これは一度限りの設定であり、コンテンツ・タイプを対応するデータ・バインディングとバンドルするときに使用します。
    4. 「データ・バインディング・タイプ (DataBindingType)」フィールドでは、デフォルト値の XMLBOSerializerDataBinding を受け入れます。 これは、コンテンツ・タイプに対応するデータ・バインディングの名前です。
      注: 「データ・バインディング・タイプ (DataBindingType)」フィールドには、「コンテンツ・タイプ」フィールドで選択された値に基づいて、自動的に値が入力されます。コンテンツ・タイプ・プロパティーの値が空の場合、DataBindingType プロパティーは表示されません。
      図 1. 「ディスカバリー・エージェントの設定の構成」ウィンドウ
      「ディスカバリー・エージェントの設定の構成」ウィンドウでの接続プロパティーを指定する
  5. オプション: 追加のビジネス・オブジェクト・プロパティーを構成するには、「BO プロパティーの指定」チェック・ボックスを選択します。これを選択すると、1 つのウィンドウが後で「オブジェクトの構成」ウィンドウに表示されます。そのウィンドウで、個々のビジネス・オブジェクト・プロパティーを定義できます。
  6. オプション: 双方向変換を有効にするには、「BiDi 変換」チェック・ボックスを選択します。 このプロパティーを有効にすると、「BiDi 対称スワッピングを選択する (Select Bidi Symmetric Swapping)」チェック・ボックスが自動的に選択されます。
    注: エンタープライズ情報システムが Windows の標準双方向形式以外の双方向形式をサポートする場合は、次のプロパティーを適切に変更する必要があります。
    1. 「BiDi 順序付けスキーマ」リストで、テキスト方位 BiDi パラメーターを選択します。
    2. 「テキスト方向」リストで、テキスト方向 BiDi パラメーターを選択します。
    3. 「BiDi シェーピング」リストで、アラビア語のシェーピング BiDi パラメーターを選択します。
    4. 「BiDi 数字シェーピング」リストで、アラビア語の数字シェーピング BiDi パラメーターを選択します。
  7. オプション: ロギング・レベルを設定して構成時にエラーを確認できるようにするには、次の手順を実行します。 必須のフィールドにはアスタリスク (*) が付いています。
    1. 「拡張を表示」をクリックします。
    2. 「ログ・ファイルの出力ロケーション」フィールドに、ログ・ファイルのパスを入力します。
    3. 「ロギング・レベル」リストで、ロギングのレベルを選択します。
  8. 「次へ」をクリックします。

結果

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードがエンタープライズ情報システムと通信するために使用する接続プロパティーが設定されます。

次の作業

エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して、アダプターの構成で使用するエンタープライズ情報ファイル・システムのオブジェクトとサービスを表示および選択します。
関連資料
エンタープライズ・サービス・ディスカバリー接続プロパティー

利用条件 |


(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006. (C) Copyright IBM Japan 2007
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジー (http://www.eclipse.org) が採用されています。