Adapter for Flat Files は、同期 Outbound 要求処理をサポートします。Outbound 操作中、J2EE アプリケーションは、ビジネス・オブジェクトの形式で要求をアダプターに送信することによって呼び出しを行います。アダプターは要求を処理し、実行する操作に基づいて、ビジネス・オブジェクトを J2EE アプリケーションに戻すことがあります。
J2EE クライアントからアダプターに送信される各要求には、出力ファイルの作成に必要な情報がすべて含まれています。これには、出力ファイルが作成されるディレクトリー、出力ファイル名、およびそれに関連付けられた操作などがあります。ファイル名は Flat Files 要求/応答ビジネス・オブジェクト・エンティティーのキーとして扱われます。
Outbound 要求処理は、以下の手順で構成されます。Outbound サービス・クライアント:
- ビジネス・オブジェクト・ファクトリー・サービスを検索します。
- ビジネス・オブジェクト・ファクトリーからビジネス・オブジェクトを作成します。
- アダプター・サービスを検索します。
- 関数名とビジネス・オブジェクトを渡すことにより、アダプター・サービス上の該当する関数を呼び出します。
パラメーター渡し
パラメーター渡しにより、アダプターによって実行される操作が定義されます。サービス・クライアントを使用すると、ディレクトリー・パスやファイル名などのプロトコル固有パラメーターを渡すことができます。
プロトコル固有のパラメーターを以下の方法で渡すことができます。
- デプロイメントの前にエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードで、またはデプロイメントの後にサーバー管理コンソールで、ManagedConnectionFactory プロパティーの OutputDirectory および StagingDirectory プロパティーを設定します。
- ラッパー・ビジネス・オブジェクトのカスタム・データ・バインディングで、プロトコル固有情報 (ディレクトリー名やファイル名など) を設定します。
- 入力ビジネス・オブジェクトの一部としてファイル内容を含めます。
注: ビジネス・オブジェクト・レベルで設定した値は、ManagedConnectionFactory レベルで設定した値を指定変更します。