後方互換性

WebSphere® Adapter for Flat Files のバージョン 6.0.2 では、アダプターに多くの機能を追加するために、ビジネス・オブジェクト構造を大きく変更しています。Adapter for Flat Files バージョン 6.0.2 では、後方互換性がサポートされています。旧バージョンのアダプターでサポートされている古いビジネス・オブジェクト構造とサービスの説明は、Adapter for Flat Files のバージョン 6.0.2 と後方互換性があります。

後方互換性を提供するために、Adapter for Flat Files は 2 つのアクティベーション・スペックをサポートしています。FlatFileActivationSpec はバージョン 6.0.0 のアダプターをサポートし、FlatFileActivationSpecWithXid はバージョン 6.0.2 のアダプターをサポートしています。

バージョン 6.0.0 のアダプターにしかない一部のプロパティーは、バージョン 6.0.2 のアダプターには適用されません。エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを古い 6.0.0 のプロパティー用に実行するシナリオはなく、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードが Inbound アプリケーション用に実行されるときは常に、6.0.2 属性のみに対するものです。6.0.2 の機能は、ユーザーがエンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを実行して、新規のアクティベーション・スペック、管理接続ファクトリー、および対話仕様を生成するまでは利用できません。
注: バージョン 6.0.0 RAR から 6.0.2 RAR アダプター・ファイルにアップグレードするには、WebSphere Integration Developer バージョン 6.0.1.2 を使用する必要があります。そうしないと、WebSphere Integration Developer の「ビジネス・インテグレーション」パースペクティブにある「プロパティー」タブに、「バインディング (Binding)」プロパティーを表示できません。
バージョン 6.0.0 のアダプターにしかない Inbound プロパティーは、以下のプロパティーです。
  • FF イベント・テーブル名
  • FF データベース名
  • ファイル分割しきい値
  • ファイル・チャンク・サイズ
  • 自動作成 EDT
  • EDT データベース名
  • EDT ドライバー名
  • EDT テーブル名
  • EDT ユーザー名
  • EDT ユーザー・パスワード

Outbound 処理では、バージョン 6.0.0 のアダプターへの後方互換性を提供するために、OutputFileName プロパティーがバージョン 6.0.2 のアダプターに導入されました。このプロパティーは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを Outbound 処理に使用するときに使用できます。

注: アップグレード手順を実行する前に、保留中のすべての Inbound 操作と Outbound 操作はバージョン 6.0.0 の Adapter for Flat Files で完了する必要があります。さらにイベントを生成するすべてのアプリケーションは、アップグレード手順を実行する前に停止する必要があります。

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