エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードを使用して、アダプター・プロジェクトで使用する成果物を生成します。成果物を生成する場合は、エンタープライズ情報ファイル・システムから抽出したメタデータに指示を追加します。またこのプロセスでは、すべてが一緒にバンドルされ、モジュールとも呼ばれるアセンブルされたアダプター・アプリケーションが作成されます。
始める前に
コネクター・プロジェクト向けにビジネス・オブジェクトおよび成果物を生成するには、アダプター・プロジェクトに追加するビジネス・オブジェクトをあらかじめ選択しておく必要があります。ウィザードのフィールドへの入力を完了するために必要な値について詳しくは、本書の『
参照情報』セクションを参照してください。
この作業について
コネクター・プロジェクト向けにビジネス・オブジェクトおよび成果物を生成するには、新規ビジネス・インテグレーション・モジュールをあらかじめ作成しておく必要があります。ビジネス・インテグレーション・モジュールには、ビジネス・インテグレーション・プロジェクトで必要になるビジネス・プロセスがすべて含まれています。このモジュールは、後でサーバーにデプロイします。
エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザードで成果物を生成するには、次の手順に従います。
この作業の実行方法
- 新規ビジネス・インテグレーション・モジュールを作成するには、以下の手順を使用してください。
- 「成果物の生成」ウィンドウで、「モジュール名 (Module name)」フィールドの横にある「新規」をクリックします。
- 「インテグレーション・プロジェクト」ウィンドウで、デフォルト設定の「モジュール・プロジェクトを作成する」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「新規モジュール」ウィンドウで、「モジュール名 (Module Name)」フィールドにモジュール名を入力します。
- 「モジュール・ロケーション」の下で、「デフォルトを使用」チェック・ボックスを選択します。
- 「終了」をクリックします。
- 「成果物の生成」ウィンドウで、「モジュールを持つコネクターをデプロイする」チェック・ボックスを選択します。
- デフォルト設定の「検出された接続プロパティーを使用する」を選択します。 WebSphere 管理コンソールを使用してアダプターを構成し、インポートまたはエクスポートにリソース・アダプターのランタイム・プロパティーを含めない場合は、「サーバーで指定された接続プロパティーを使用する」を選択します。
注: このアダプターは、「検出された接続プロパティーを使用する」オプションのみをサポートします。
- 「成果物の生成」ウィンドウで、必須のアクティベーション・スペック・プロパティーごとに値を入力します。 アクティベーション・スペック・プロパティーには、メッセージ・エンドポイントの Inbound イベント処理構成情報が保持されています。必須のフィールドにはアスタリスク (*) が付いています。
- 「送達タイプ」リストで、エンドポイントの送達タイプを選択します。 デフォルトでは、ORDERED が選択されています。
- 「ポーリング間隔」フィールドに、イベントのポーリング間隔をミリ秒単位で入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は 2000 です。
- 「ポーリング数量」フィールドに、ポーリングごとに収集されるイベントの最大数を入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は 10 です。
- 「再試行間隔」フィールドに、エンタープライズ情報システムの接続に失敗した場合に実行される接続の再試行間隔をミリ秒単位で入力します。
- 「再試行制限」フィールドに、アダプターが Inbound 接続の確立を試みる回数を入力します。
- ポーリング中にエラーが発生した場合にアダプターを停止するには、「エラー発生時のポーリングの停止」チェック・ボックスを選択します。
- 一度限りの送達を無効にするには、「送達は 1 回のみ」チェック・ボックスをクリアします。 デフォルトでは、このプロパティーが選択されています。
- タイム・スタンプのあるイベント・ファイルをフィルタリングするには、「将来のイベントのフィルタリング」チェック・ボックスを選択します。
- 「イベント・タイプのフィルター」フィールドに、アダプターがパブリッシュするビジネス・オブジェクトのタイプを入力します。
- 「成果物の生成」ウィンドウで、必須の Flat Files プロパティーごとに値を入力します。 これらは、アダプターに固有のアクティベーション・スペック・プロパティーです。必須のフィールドにはアスタリスク (*) が付いています。
- 「イベント・ディレクトリー」フィールドに、イベント・ファイルが保管されるリポジトリーのパス名を入力します。 イベント・ディレクトリーはローカル・ディレクトリーに作成する必要があります。そうしないと、ウィザードで Inbound イベントを検出できなくなります。
- アーカイブを使用可能にするには、「アーカイブ・プロセス」チェック・ボックスを選択します。
- アーカイブを使用可能にする場合は、「アーカイブ・ディレクトリー」フィールドに、処理されたイベント・ファイルをアーカイブする場所のパス名を入力します。
- 「失敗アーカイブ拡張 (FailedArchiveExt)」フィールドに、失敗したビジネス・オブジェクトをアーカイブするために使用するファイル拡張子を入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は fail です。
- 「オリジナル・アーカイブ拡張 (OriginalArchiveExt)」フィールドに、オリジナル・イベント・ファイルをアーカイブするために使用されるファイル拡張子を入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は original です。
- 「成功アーカイブ拡張 (SuccessArchiveExt)」フィールドに、すべての成功したビジネス・オブジェクトをアーカイブするために使用するファイル拡張子を入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は success です。
- 「イベント・ファイル・マスク (EventFileMask)」フィールドに、アダプターがイベント・ディレクトリーをポーリングする間に使用するファイル・マスクの値を入力します。 デフォルトでは、このプロパティーの値は "*.*" です。
- 未処理のイベント・ファイルを参照としてエンドポイントに受け渡すには、「ファイルを処理せずに参照を受け渡す (FilePassByReference)」チェック・ボックスを選択します。
- SplitCriteria プロパティーの値をビジネス・オブジェクトの内容と一緒にエンドポイントに送信するには、「終了 BO 区切り文字を含む (IncludeEndBODelimiter)」チェック・ボックスを選択します。
- イベント・パーシスタンス・データベースを手動で作成するには、「EPCreateTable」チェック・ボックスをクリアします。 デフォルトでは、このプロパティーの値は true です。
- DataSourceJNDIName フィールドに、WebSphere Process Server で作成されるデータ・ソースの JNDI 名を入力します。 このプロパティーは、JDBC データベース接続を取得するためにイベント・パーシスタンスで使用されます。
- EventTableName フィールドに、イベント・パーシスタンスの場合にアダプターが使用するテーブルの名前を入力します。
- DatabaseSchemaName フィールドに、イベント・パーシスタンスの場合に使用されるデータベースのスキーマ名を入力します。
- DatabaseUserName フィールドに、データ・ソースから JDBC データベース接続を取得するためにイベント・パーシスタンスで使用されるユーザー名を入力します。
- DatabasePassword フィールドに、データ・ソースから JDBC データベース接続を取得するためにイベント・パーシスタンスで使用されるパスワードを入力します。
- 「ソート・イベント・ファイル (SortEventFiles)」フィールドに、ポーリングされたイベント・ファイルのソート順を決定する値を入力します。
- 「分割基準 (SplitCriteria)」フィールドに、サイズまたは区切り文字に基づいてイベント・ファイルを分割するための値を入力します。
- 「分割機能クラス名 (SplittingFunctionClassName)」フィールドに、サイズまたは区切り文字に基づいてファイルを分割するために使用されるクラス名を入力します。
- 「イベント・コンテンツ・タイプ (EventContentType)」フィールドに、イベント・ファイルの MIME タイプを入力します。
- 「ファイル内容のエンコード (FileContentEncoding)」フィールドに、イベント・ファイルのコンテンツで使用されるエンコードを入力します。
- 「デフォルト・オブジェクト名 (DefaultObjectName)」フィールドに、Inbound 処理中に使用されるラッパー・ビジネス・グラフのネーム・スペースを入力します。
- 「成果物の生成」ウィンドウで、リソース・アダプターのプロパティーごとに値を入力します。必須のフィールドにはアスタリスク (*) が付いています。
- 「アダプター ID」フィールドに、アダプター・デプロイメント・インスタンスの ID を入力します。
重要: 1 つのアダプターで複数のインスタンスを使用する場合は、このプロパティーに固有の値を指定する必要があります。
- 「ログ・ファイル・サイズ」フィールドに、各ログ・ファイルのサイズをキロバイト単位で入力します。 値を指定しなかった場合、ファイルの最大サイズは設定されません。
- 「ログ・ファイル名」フィールドに、ログ・ファイルの絶対パスを入力します。
- 「ログ・ファイル」フィールドに、ログ・ファイルが最大サイズに到達した後に使用するログ・ファイルの最大数を入力します。 ログ・ファイルが最大サイズに到達すると、別のログ・ファイルの使用が開始されます。
値を指定しなかった場合、値は 1 に設定されます。
- 「トレース・ファイル・サイズ」フィールドに、各トレース・ファイルのサイズをキロバイト単位で入力します。 値を指定しなかった場合、ファイルの最大サイズは設定されません。
- 「トレース・ファイル名」フィールドに、トレース・ファイルの絶対パスを入力します。
- 「トレース・ファイル」フィールドに、ログ・ファイルが最大サイズに到達した後に使用するトレース・ファイルの最大数を入力します。 トレース・ファイルが最大サイズに到達すると、別のログ・ファイルの使用が開始されます。値を指定しなかった場合、値は 1 に設定されます。
- 「終了」をクリックします。
結果
FlatFileInboundInterface.wsdl
および FlatFileInboundInterface.export 成果物、FlatFileBG、FlatFile、UnstructuredContent、CustomerWrapperBG、CustomerWrapper および Customer ビジネス・オブジェクトが生成されます。ユーザーが指定したアプリケーションのビジネス・オブジェクトは、データ形式変更のためにアプリケーション固有情報で更新され、ビジネス・オブジェクトのロケーションに保管されます。
次の作業
WebSphere Integration Developer アセンブリー・エディターを使用して、参照バインディングを生成します。