アダプターは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリーの実行中に EmailBO、HeaderBO、および MailAttachmentBO の 3 つのデフォルトのビジネス・オブジェクトを定義し、生成します。 EmailBO ビジネス・オブジェクトは、HeaderBO と MailAttachmentBO ビジネス・オブジェクトを子として含むラッパー・ビジネス・オブジェクトです。 これらのデフォルトのオブジェクトは、Inbound 通信と Outbound 通信のどちらの場合も同じです。
EmailBO ビジネス・オブジェクトには、Inbound イベントと Outbound イベントを処理するためにアダプターに必要なすべての詳細情報が含まれています。 以下の図に示すように、このオブジェクトは、メール・ヘッダー、メール内容、およびメール添付データのビジネス・オブジェクト構造を子として含む親オブジェクトです。
EmailBO ビジネス・オブジェクトの構造
各 HeaderBO ビジネス・オブジェクトは、ヘッダー名とヘッダー値から成ります。 ヘッダー・ビジネス・オブジェクトは、アダプターがデプロイされた後、実行時に動的に構成されます。
各 MailAttachmentBO ビジネス・オブジェクトは、添付データ名と 1 つの電子メール添付分のデータから成ります。電子メール添付データは、それぞれ固有の MailAttachmentBO オブジェクトに保管されます。
Inbound 処理中には、添付データの解析が行われ、その内容がビジネス・オブジェクトとして送出されます。 1 つの添付データが解析され、1 つの MailAttachmentBO ビジネス・オブジェクトとなります。
Outbound 処理中には、アプリケーション・サーバーが要求の間に MailAttachmentBO ビジネス・オブジェクト内のデータを設定します。その後このビジネス・オブジェクト内のデータは、アダプターによる電子メール・メッセージの作成時に電子メールの添付データになります。
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