アクティベーション・スペック・プロパティー

アクティベーション・スペック・プロパティーは、メッセージ・エンドポイント用の Inbound イベント処理の構成情報を保持します。これらのプロパティーは、エンタープライズ・サービス・ディスカバリー・ウィザード、または WebSphere® Process Server の管理コンソールを使用して設定できます。

アダプターの構成時に、以下に示すアクティベーション・スペック・プロパティーを指定します。

表 1. アクティベーション・スペック・プロパティー
プロパティー 必須 説明 デフォルト
ArchiveFileName いいえ ヘッダー名のコンマ区切りリストを作成することにより、アーカイブ・ファイルに命名するために使用するパターンを指定できます。 メール・ヘッダーから取得されるメールの Message-ID。 例: From, Date は、From + Date + MessageID となります。この例でアダプターは、送信者アドレスと日付をメール・ヘッダーから取り出し、次にそれらを組み合わせてファイル名を形成します。
ArchiveFolder いいえ 正常に処理されたメールが格納されるフォルダーの名前は、RFC822 形式で保存されます。アーカイブ・フォルダーが定義されていない場合、アダプターは正常に処理されたメールを保存せず、イベントは進行中フォルダーから削除されます。 デフォルトのフィールドは空です。  
DeliveryType いいえ このプロパティーにより、イベントがパブリッシュされるときの順序が決まります。 サポートされる値は、ORDERED (イベントを 1 つずつ送信する場合)、または UNORDERED (すべてのイベントを同時に受信する場合) のいずれかです。 ORDERED  
DefaultObjectName はい Inbound 接続でアダプターが発信するデフォルト・オブジェクト。 EmailBO  
EPDatabasePassword いいえ アダプターのイベント・パーシスタンス機能によって使用されるパスワード。データ・ソースから JDBC データベース接続を取得するために使用されます。 なし  
EPDatabaseSchemaName いいえ イベント・パーシスタンスの失敗イベントでアダプターによって使用されるデータベースのスキーマ名。 EmailEventSchema  
EPDatabaseUserName いいえ アダプターのイベント・パーシスタンス機能によって使用されるユーザー名。データ・ソースから JDBC データベース接続を取得するために使用されます。 なし  
EPDataSourceJNDIName はい JDBC データベース接続を取得するために、イベント・パーシスタンス・クラスによって使用されるデータ・ソースの JNDI 名。データ・ソースをアプリケーション・サーバーに作成する必要があります。 なし  
EPEventTableName はい イベント・パーシスタンスの場合にアダプターで使用される表の名前。この値は、アクティベーション・スペックごとに固有の値にする必要があります。同じアダプターまたは異なるアダプターの他のインスタンスで、同じ表名が使用されることのないようにしてください。データベース内に表が存在しない場合、アダプターは表を作成して使用します。 EmailEventTable  
EventTypeFilter いいえ アダプターが送信するイベント・タイプの区切り文字で区切られたリスト。アダプターは、リストにあるイベントのみを送信します。リストが空 (NULL) の場合はフィルターが適用されず、すべてのイベントが送信されます。 NULL  
FailedEventsFolder いいえ 処理に失敗したメールまたは失敗したイベントが保管されるフォルダーの名前は、RFC822 形式で保存されます。失敗イベント・フォルダーが定義されていない場合、アダプターは正常に処理されなかったメールを保存しません。 デフォルトのフィールドは空です。  
filterFutureEvents はい true または false の値により、アダプターが各イベントでタイム・スタンプを検査し、システム時刻と比較するかどうかを指定します。イベント時刻がシステム時刻より進んでいる場合、そのイベントは送信されません。 False  
Host はい メール・サーバーのホスト IP localhost  
InProgressFolder はい ポーリングされたメールが RFC822 形式で最初に書き込まれるメール・サーバーのフォルダー。RFC822 形式のファイルの名前は、メールの Message-ID に対応します。これらの詳細情報は、メールに関連付けられた電子メール・ヘッダーからアダプターが取得します。 デフォルトのフィールドは空です。  
MatchAllCriteria いいえ このフィールドを使用して、ポーリング・フォルダーからポーリングするメールをフィルタリングできます。条件をコンマで区切ることにより、AND 条件を設定できます。また、検索条件で NOT (!) を指定することにより、ポーリングしないメールを指定することも可能です。 空のフィールドのデフォルト・レジスター。フィルタリング・オプションを選択しなかったことを示します。 検索条件を指定するときには、次のヘッダー・フィールドのいずれかを使用できます。
  • content=
  • subject=
  • to=
  • cc=
  • from=
  • sender=
  • date=
MatchSomeCriteria いいえ このフィールドを使用して、ポーリング・フォルダーからポーリングするメールをフィルタリングできます。条件をコンマで区切ることにより、OR 条件を設定できます。また、検索条件で NOT (!) を指定することにより、ポーリングしないメールを指定することも可能です。 空のフィールドのデフォルト・レジスター。フィルタリング・オプションを選択しなかったことを示します。 検索条件を指定するときには、次のヘッダー・フィールドのいずれかを使用できます。
  • content=
  • subject=
  • to=
  • cc=
  • from=
  • sender=
  • date=
Password はい ユーザー名に関連付けられたパスワード。 IMAP または POP3 セッションの認証処理で使用されます。 なし  
PollFolders はい (POP3)
いいえ (IMAP)
アダプターによってポーリングするフォルダー。 POP3 プロトコルの場合、この値は無視され、プロパティーは受信箱にデフォルト設定されます。コンマで区切られていれば、複数のポーリング・フォルダーを定義可能です。 IMAP プロトコルの場合、デフォルト値はありません。  
ポーリング間隔 はい このプロパティーは、WBI リソース・アダプターの基本実装で使用されます。 アダプターが Inbound イベントのイベント・ストアをポーリングする頻度 (ミリ秒) を指定します。ポーリング周期は固定された頻度で設定されます。ポーリング周期が何らかの理由で遅れると、次の周期がすぐに開始されます。「0」に設定すると、アダプターはポーリング周期の間に待ち時間を置きません。 500  
ポーリング数量 はい このプロパティーは、WBI リソース・アダプターの基本実装で使用されます。これにより、ポーリング周期ごとに各エンドポイントに送信するイベント数が決まります。値は、1 より大きい正の整数にする必要があります。 1  
Protocol はい メール・サーバーとの Inbound 通信で使用されるプロトコル。 このフィールドは、IMAP または POP3 のいずれかに設定できます。 POP3  
RetryInterval いいえ このプロパティーに設定される値により、Inbound EIS 接続に関連するエラーのイベントで、アダプターが EIS との再接続を連続試行するときの時間 (ミリ秒単位) が決まります。 60000  
useInboundTransactions はい True に設定すると、アダプターは、イベント・ストアへの XID 情報の保管を試み、イベントが必ず一度だけ送信されるようにします。False に設定すると、アダプターがメールを一度だけ送信することは保証されませんが、パフォーマンスが向上します。
注: このプロパティーは、メール・データベースがトランザクションの場合にのみ使用されます。トランザクションでない場合は、構成には関係なくトランザクションを使用できます。
True  
Username はい IMAP または POP3 セッションに関連付けられたユーザー ID。 なし  
関連タスク
成果物の生成
成果物の生成
関連資料
リソース・アダプター・プロパティー
管理 (J2C) 接続ファクトリー・プロパティー
データ形式変更プロパティー

ご利用条件 |


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