Adapter for Email の技術概要

WebSphere® Adapter for Email を使用すると、複数の電子メール・システムにわたるエンタープライズ情報システム (EIS) の接続を可能にすることができます。アダプターは、アプリケーション・サーバーとの Inbound 通信および Outbound 通信を処理する能力を備えているため、メール・サーバーから選択的な検索条件に基づいて電子メールを取得し、その電子メールの情報を使用して、自動化された操作フローを起動することができます。同様に、その操作を開始した電子メール・アドレスに応答を送信することができます。

アダプターは、SMTP、IMAP、および POP3 の電子メール・プロトコルを使用して、さまざまなメール・サーバー間で電子メールを送受信することにより、EIS を統合します。 このメール・サーバーとアダプター間の対話は、 IBM® Java™ Development Kit により提供される JavaMail API を使用して処理されます。

アダプターは、Inbound 動作モードでは、以下の処理を行います。
  1. メール・サーバーをユーザーが構成した間隔でポーリングする。
  2. 取得された電子メールを受信箱から読み取る。
  3. 電子メールをビジネス・オブジェクトに変換する。
  4. ビジネス・オブジェクトをアプリケーション・サーバーに送信する。
Outbound 動作モードでは、アダプターは以下の処理を行います。
  1. アプリケーション・サーバーからビジネス・オブジェクトを受け取る。
  2. ビジネス・オブジェクトを電子メールに変換する。
  3. 電子メールをメール・サーバーに送信する。

アダプターのアーキテクチャー

以下の図に示すように、E メール・アダプターは、アプリケーション・サーバーのランタイム内にあります。 アダプターは、メール・サーバーと、図でエンドポイントとして示されている各種のインテリジェント・プログラムとの間の通信を、ビジネス・オブジェクトに保管された情報を使用して円滑化します。 エンドポイントと状況を追跡するために、アダプターはイベント・テーブルを維持管理します。

この図は、メール・サーバー、アプリケーション・サーバー、およびエンドポイントと呼ばれる各種のインテリジェント・アプリケーション間の大きな関係を示しています。

E メール・アダプターのアーキテクチャー

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