WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

XMS メッセージの WebSphere MQ メッセージへのマッピング

XMS メッセージの JMS ヘッダー・フィールドとプロパティーは、WebSphere MQ メッセージのヘッダー構造のフィールドにマッピングされます。

XMS アプリケーションが WebSphere MQ キュー・マネージャーに接続されている場合、キュー・マネージャーに送信されるメッセージは、WebSphere MQ メッセージにマッピングされます。その方法は、類似の環境において WebSphere MQ JMS メッセージが WebSphere MQ メッセージにマッピングされる場合と全く同じです。

Destination オブジェクトの XMSC_WMQ_TARGET_CLIENTプロパティーが XMSC_TARGET_DEST_JMS に設定されている場合、宛先に送信されるメッセージの JMS ヘッダー・フィールドとプロパティーは、WebSphere MQ メッセージの MQMD および MQRFH2 ヘッダー構造のフィールドにマッピングされます。この方法で XMSC_WMQ_TARGET_CLIENT プロパティーを設定する場合は、メッセージを受信するアプリケーションが MQRFH2 ヘッダーを処理できることが前提となります。従って受信側のアプリケーションは、MQRFH2 ヘッダーを処理するように設計されている別の XMS アプリケーション、WebSphere MQ JMS アプリケーション、またはネイティブ WebSphere MQ アプリケーションとなります。

Destination オブジェクトの XMSC_WMQ_TARGET_CLIENT プロパティーが代わりに XMSC_TARGET_DEST_MQ に設定されている場合、宛先に送信されるメッセージの JMS ヘッダー・フィールドとプロパティーは、WebSphere MQ メッセージの MQMD ヘッダー構造のフィールドにマッピングされます。メッセージには MQRFH2 ヘッダーが含まれておらず、MQMD ヘッダー構造のフィールドにマッピングできない JMS ヘッダー・フィールドとプロパティーはすべて無視されます。したがって、そのメッセージを受信するアプリケーションは、MQRFH2 ヘッダーを処理するようには設計されていないネイティブ WebSphere MQ アプリケーションにすることができます。

キュー・マネージャーから受信する WebSphere MQ メッセージは、XMS メッセージにマッピングされます。その方法は、類似の環境において WebSphere MQ メッセージが WebSphere MQ JMS メッセージにマッピングされる場合と全く同じです。

着信する WebSphere MQ メッセージに MQRFH2 ヘッダーがある場合、出力される XMS メッセージには、MQRFH2 ヘッダーの mcd フォルダーに入っている Msd プロパティーの値によって判別されるタイプの本文が含まれています。MQRFH2 ヘッダーに Msd プロパティーが含まれていない場合、または WebSphere MQ メッセージに MQRFH2 ヘッダーがない場合、出力される XMS メッセージには、MQMD ヘッダーの Format フィールドの値によって判別されるタイプの本文が含まれています。Format フィールドが MQFMT_STRING に設定されていれば、XMS メッセージはテキスト・メッセージです。それ以外の場合、XMS メッセージはバイト・メッセージです。WebSphere MQ メッセージに MQRFH2 ヘッダーがない場合は、MQMD ヘッダーのフィールドから派生可能な JMS ヘッダー・フィールドとプロパティーのみが設定されます。

WebSphere MQ JMS メッセージを WebSphere MQ メッセージにマッピングする方法について詳しくは、「WebSphere MQ Java の使用」を参照してください。

関連資料
XMS メッセージのパーツ
XMS メッセージのヘッダー・フィールド
XMS メッセージのプロパティー
XMS メッセージの本文
メッセージ・セレクター

Reference topic

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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