Business Process Choreographer データベースから、
終了状態 (終了、強制終了、または失敗) になった最上位のプロセス・インスタンスを選択して削除するには、
管理コマンドを使用します。
始める前に
この手順を始める前に、削除されるプロセス・インスタンスが置かれているアプリケーション・サーバーが稼働している必要があります。つまり、サーバー接続が必要であるため、wsadmin の -conntype none オプションは使用できません。セキュリティーが使用可能になっている場合でも、このコマンドを実行するための特殊権限は不要です。
このタスクを実行する理由と実行時期
最上位のプロセス・インスタンスは、終了状態が終了、
強制終了、失敗のいずれかであれば、完了したと見なされます。
最上位のプロセス・インスタンスと、そのすべての関連データ (アクティビティー・インスタンス、
子プロセス・インスタンス、インライン・タスク・インスタンスなど) をデータベースから
選択削除する場合の基準を指定します。
このタスクのステップ
- 管理スクリプトが置かれている Business Process Choreographer サブディレクトリーに
移動します。
Windows
® システムの場合は、次のように入力します。
cd install_root¥ProcessChoreographer¥admin
UNIX
® および Linux
® システムの場合は、次のように入力します。
cd install_root/ProcessChoreographer/admin
- データベースからプロセス・インスタンスを削除します。
Windows システムの場合は、次のコマンドを入力します。
install_root¥bin¥wsadmin –lang jython –f deleteCompletedProcessInstances.py
[([-node nodeName] -server serverName) | (-cluster clusterName)]
(-all | -finished | -terminated | -failed )
[-templateName templateName [-validFrom timestamp]]
[-startedBy userID ]
[-completedBefore timestamp]
[-profileName profileName]
UNIX および Linux システムの場合は、以下のコマンドを入力します。install_root/bin/wsadmin –lang jython –f deleteCompletedProcessInstances.py
[([-node nodeName] -server serverName) | (-cluster clusterName)]
(-all | -finished | -terminated | -failed )
[-templateName templateName [-validFrom timestamp]]
[-startedBy userID ]
[-completedBefore timestamp]
[-profileName profileName]
各部の意味は、次のとおりです。
- -node nodeName
- サーバー名を指定する場合のオプション。
この名前は、ノードを示します。
デフォルトはローカル・ノードです。サーバー名およびノード名、またはクラスター名を指定できます。
- -server serverName
- サーバーの名前。クラスター名が指定されていない場合は必須です。サーバー名およびノード名、またはクラスター名を指定できます。
- -cluster clusterName
- クラスターの名前。ビジネス・プロセス・コンテナーが WebSphere® クラスター用に構成されている場合は必須です。クラスター名、またはサーバー名およびノード名を指定できます。
- -all|-finished|-terminated|-failed
- 状態によってどのプロセス・インスタンスを削除するかを指定します。
終了、強制終了、失敗、
すべてを組み合わせて指定できます。
- -templateName templateName
- (オプション) 削除するプロセス・テンプレートまたはヒューマン・タスク・テンプレートの名前を
指定します。このオプションを指定すると、validFrom も指定できます。
- -validFrom timestamp
- 管理コンソールの表示どおりにテンプレートが有効になった日付 (UTC 形式)。このオプションは、templateName オプションと一緒にしか使用できません。
timestamp ストリングの形式は、「yyyy-MM-ddThh:mm:ss」(年、月、日、T、時、分、秒) です。
例えば、2006-11-20T12:00:00 のようになります。
- startedBy userID
- (オプション) 特定のユーザー ID が開始した完了済みプロセス・インスタンスのみを
削除します。
- -completedBefore timestamp
- (オプション) 指定の時刻より前に完了したプロセス・インスタンスを
削除します。timestamp ストリングの形式は、「yyyy-MM-ddThh:mm:ss」(年、月、日、T、時、分、秒) です。
例えば、2006-07-20T12:00:00 のようになります。
- profileName profileName
- ユーザー定義プロファイルの名前。デフォルト・プロファイルで作業していない場合、このオプションを指定します。
例えば、サーバー myServer のノード myNode で
実行されるプロセス・インスタンスのうち、状態が終了で、ユーザー Antje が
開始したものをすべて削除するには、次のコマンドを実行します。
wsadmin –lang jython –f deleteCompletedProcessInstances.py
-node myNode -server myServer
-finished
-startedBy Antje
結果
完了済みのプロセス・インスタンスがデータベースから削除されました。