WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

XMS メッセージのプロパティー

XMS は、JMS 定義プロパティー、IBM 定義プロパティー、およびアプリケーション定義プロパティーで成る、3 種類のメッセージ・プロパティーをサポートします。

XMS アプリケーションが、WebSphere JMS アプリケーションとの間でメッセージを交換できるようにするため、XMS は、次に示す Message オブジェクトの事前定義プロパティーをサポートします。
  • WebSphere JMS がサポートする同じ JMS 定義プロパティー。これらのプロパティーの名前は、プレフィックス JMSX で始まります。
  • WebSphere JMS がサポートする同じ IBM 定義プロパティー。これらのプロパティーの名前は、プレフィックス JMS_IBM_ で始まります。
それぞれの事前定義プロパティーには、2 つの名前があります。
  • JMS 定義プロパティーの場合の JMS 名、または IBM 定義プロパティーの場合の WebSphere JMS 名。

    これは、JMS または WebSphere JMS においてプロパティーが認識されるときの名前であり、このプロパティーを持つメッセージと一緒に伝送される名前でもあります。XMS アプリケーションは、この名前を使用してメッセージ・セレクター式のプロパティーを識別します。

  • XMS 名。

    XMS アプリケーションは、この名前を使用してメッセージ・セレクター式の場合を除くすべての状況でプロパティーを識別します。各 XMS 名は、xmsc.hxmsc_rtt.hxmsc_wmq.h、または xmsc_wpm.h ヘッダー・ファイルのいずれか 1 つにおいて、名前付き定数として定義されます。名前付き定数の値は、JMS 名または WebSphere JMS 名に対応します。

事前定義プロパティーに加えて、XMS アプリケーションは、メッセージ・プロパティーの独自のセットを作成および使用できます。これらのプロパティーは、アプリケーション定義プロパティー と呼ばれます。

メッセージのプロパティーを取得および設定する方法について詳しくは、C でのプロパティーの取得および設定または C++ でのプロパティーの取得および設定を参照してください。

アプリケーションがメッセージを作成した後のメッセージのプロパティーは、読み取り可能と書き込み可能です。プロパティーは、アプリケーションがメッセージを送信した後も、読み取り可能と書き込み可能の状態のままになります。アプリケーションがメッセージを受信するときのメッセージのプロパティーは、読み取り専用です。メッセージのプロパティーが読み取り専用のときに、アプリケーションが Message クラスの Clear Properties メソッドを呼び出すと、プロパティーは読み取り可能と書き込み可能になります。このメソッドにより、プロパティーもクリアされます。

メッセージのすべてのプロパティーの値を判別するため、アプリケーションは、Message クラスの Get Properties メソッドを呼び出すことができます。このメソッドは、Property オブジェクトのリストをカプセル化するイテレーターを作成します。そのイテレーターにおいて各 Property オブジェクトは、メッセージのプロパティーを表します。次にアプリケーションは、Iterator クラスのメソッドを使用して各 Property オブジェクトを順番に取得してから、Property クラスのメソッドを使用して各プロパティーの名前、データ型、および値を取得します。類似の機能を実行する C コードのサンプルのフラグメントについては、イテレーターを参照してください。

関連資料
XMS メッセージのパーツ
XMS メッセージのヘッダー・フィールド
XMS メッセージの本文
メッセージ・セレクター
XMS メッセージの WebSphere MQ メッセージへのマッピング

Reference topic

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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