WebSphere アダプター・アプリケーションのリモート・デプロイメント

Network Deployment 環境では、WebSphere® アダプター・アプリケーションをノードにリモート側でインストールすると便利な場合があります。この場合のノードは、利用中のアプリケーション (BPEL プロセスを含むアプリケーションなど) が配置されているノードではなく、EIS に近いノード (EIS と同じマシン上など) にします。ここでは、このようなリモート・デプロイメントのベスト・プラクティスについて説明します。

始める前に

このタスクを実行するには、アプリケーションに WebSphere アダプターを組み込んでいる必要があります。 また、デプロイメント・マネージャーが作動している Network Deployment 環境で作業する必要があり、リモート・マシンにアプリケーションをインストールするための十分な特権も必要です。

このタスクを実行する理由と実行時期

BPEL プロセス・アプリケーションなど利用中のアプリケーションがある場合に、このタスクは適しています。このようなアプリケーションは、Network Deployment 環境で、WebSphere アダプター・アプリケーションを媒体として EIS と通信を行う必要があります。

このタスクのためのステップ

  1. セルの任意のノードに利用中のアプリケーションをインストールします。
  2. WebSphere アダプター・アプリケーションを、このアプリケーションが対話する EIS にごく接近したノードにリモート側でインストールします。

結果

これで、利用中のプロセスは、WebSphere アダプター・アプリケーションを介して、EIS の情報にアクセスできるようになります。セル内のすべてのノードにアダプターをインストールする必要はありません。

WebSphere アダプター・アプリケーションを介して EIS と通信する必要のある BPEL 処理アプリケーションにとって、WebSphere アダプター・アプリケーションのリモート・デプロイメントは理想的です。WebSphere アダプター・アプリケーションは、通信する EIS の近くの便利な位置にあるセル内のノードに置くことができます。 BPEL プロセス・アプリケーションと同じノードにある必要はありません。ベスト・プラクティスのガイドラインに従うと、WebSphere Process Server の Network Deployment 環境は、図 6 のようなアーキテクチャーになります。
図 1. Network Deployment 環境に WebSphere アダプター・アプリケーションをリモート配置するセル・アーキテクチャーイメージは、WebSphere アダプター・アプリケーションを、Network Deployment 環境内の関連する EIS にごく接近した場所に、リモート側でインストールするアーキテクチャーを示しています。このイメージでメインとなるのは、Network Deployment 環境のセルを表している長方形の部分です。このセルの内部には 3 つのマシンがあります。マシン 1 にはデプロイメント・マネージャーがあり、マシン 2 にはノード 1 、マシン 3 にはノード 2 がそれぞれ配置されています。両方のノードにはノード・エージェントとサーバーが含まれています。ノード 1 のサーバーには BPEL 処理アプリケーション、ノード 2 のサーバーには WebSphere アダプター・アプリケーションが配置されています。両方向の矢印はこれらのアプリケーション間の通信を表し、2 番目の両方向の矢印は、WebSphere アダプター・アプリケーションがセルの外部にある EIS に接続することを示しています。

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