インポートおよびエクスポートとアダプター

IBM Service Component Architecture 内の機能のインポートおよびエクスポートでは、サービス・モジュールの外部インターフェースまたは WebSphere Process Server のアクセス・ポイントを定義します。インポートおよびエクスポートは、同一アプリケーション内の他のモジュールに対しても、エンタープライズ情報システム (EIS) 上の他のアプリケーションに対しても実行できます。

インポートは、モジュールの外側のサービスを識別し、モジュール内からそれらのサービスを呼び出せるようにします。エクスポートは、モジュール内のコンポーネントが、サービスを外部のクライアントに提供できるようにします。

インポートまたはエクスポートでは、モジュールが他のモジュールにアクセスすることができ、アプリケーションが EIS システム上のアプリケーションに、ローカル・コンポーネントと同様にアクセスすることができます。これにより、 IBM® WebSphere® Adapters および IBM WebSphere Business Integration Adapters との連動が可能になります。

WebSphere Adapters バージョン 6.0.x および WebSphere Business Integration Adapters (WebSphere Business Integration Framework バージョン 2.6 をベースとする) では、EIS の統合に対するサービス指向の手法を提供します。

WebSphere Adapter は、J2EE Connector Architecture (JCA 1.5) に準拠しています。JCA は、EIS の接続性のための J2EE 標準です。EIS のインポートおよび EIS のエクスポートでは、SCA コンポーネントに対して、モジュール外部のサービスの統一した表示を提供します。これにより、各コンポーネントが一貫性のある SCA プログラミング・モデルを使用して、さまざまな外部 EIS システムと通信することができます。 インポートされた RAR ファイルを元に、WebSphere Integration Developer 内で WebSphere Adapter がアセンブルされ、その後エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルとしてエクスポートされて、WebSphere Process Server 上でデプロイされます。

WebSphere Adapter には、以下のものがあります。

これらの製品について詳しくは、『IBM WebSphere Business Integration information center』を参照してください。

WebSphere Business Integration Adapter は、アプリケーションが統合ブローカーを介してビジネス・データを交換できるようにするめのソフトウェア、アプリケーション・プログラミング・インターフェース、およびツールの集合で構成されています。 ビジネス統合プロセスに参加するために、各ビジネス・アプリケーションそれぞれに、アプリケーション固有のアダプターが必要です。現行の WebSphere Business Integration Adapter Framework and Development Kit System Manager ツール群を使用して、アダプターをインストールし、構成し、テストすることができます。WebSphere Integration Developer では、既存のビジネス・オブジェクトやコネクター構成ファイルのインポートや、成果物の生成、WebSphere Process Server のソリューションのアセンブルが可能です。WebSphere Business Integration Adapter の操作可能なコマンドは、WebSphere Process Server 管理コンソールに組み込まれています。 これらのアダプターおよび WebSphere Process Server での作業について詳しくは、『IBM WebSphere Business Integration information center』を参照してください。

インポートおよびエクスポートにはバインディング情報が必要であり、この情報によって、モジュールからのデータのトランスポート手段が指定されます。WebSphere Integration Developer のアセンブリー・エディターは、インポートおよびエクスポートのセットアップ、サポートされるバインディングのリスト、およびそれらの作成の単純化を行います。 バインディング情報は、プロパティー・ビューに表示されます。


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