別のセル内の Service Component Architecture サービスの同期呼び出し

別のセル内の Service Component Architecture (SCA) モジュールを同期して呼び出す場合は、ネーム・スペース・バインディングを追加してリモート SCA サービスをバインドする必要があります。

始める前に

このタスクは、以下のことを前提としています。

このタスクを実行する理由と実行時期

別のセル内の SCA サービスと同期して通信するには、JNDI ネーム・スペースを構成してそのサービスを検出できるようにする必要があります。 以下のタスクは、JNDI ネーム・スペースを構成する場合に実行します。
注: このタスクの目的から、サービス使用側のモジュールはセル A で実行され、サービス提供側のモジュールはセル B で実行されます。

以下のタスクに対し、図 2 には構成に使用される IP 情報が含まれています。

図 1. セル間の同期環境図はサービス・プロバイダー・セルと、コンシューマー・セル 1 およびコンシューマー・セル 2 と結合されるネーム・スペースを示しています。

このタスクのためのステップ

  1. 提供側セルの管理者からブートストラップ・ホストの情報を入手します。

    図 2 におけるブートストラップ・ポートが 2810 であると仮定すると、この情報は corbaname:iiop:9.26.237.144:2810 (corbaname:iiop:9.26.237.150:2810) のようになります。

  2. 呼び出し側のセル (この例ではセル A) で、提供側セルのエクスポートを指す新規のネームスペース・バインディングを作成します。

    「環境」>「ネーミング (Naming)」>「ネームスペース・バインディング (Name Space Bindings)」パネルで、「セル」のスコープを選択して「適用」をクリックします。 スコープを変更した状態で、画面の「新規作成」をクリックして、新しいバインディングを作成します。

    ウィザードで、以下の値を指定します (それぞれの値は、この例の構成に合わせています)。
    1. バインディング・タイプは Indirect です。
    2. 基本プロパティーは、以下のとおりです。
      • 「バインディング ID (Binding identifier)」は固有のストリングです (例: sca_import_test_sca_cross_simple_custinfo_CustomerInfo)。
      • 「ネーム・スペース内の名前 (Name in Name Space)」は、提供側セルで呼び出すサービスの Enterprise Java™ Bean (EJB) の JNDI 名です (例: sca/SimpleBOCrsmB/export/test/sca/cros/simple/custinfo/CustomerInfo)。 この名前は、提供側セルのエクスポート・インターフェースに使用されます。
      • 「提供側 URL (Provider URL)」は、ステップ 1 において受信する提供側セルのブートストラップ・ホスト情報です。 例えば、corbaname:iiop:9.26.237.144:2810 (corbaname:iiop:9.26.237.150:2810) です。
      • 「JNDI 名」は、提供側セルで呼び出すサービスを表す Enterprise Java Bean (EJB) の JNDI 名です (例: sca/SimpleBOCrsmB/export/test/sca/cros/simple/custinfo/ CustomerInfo)。 これは、「ネーム・スペース内の名前 (Name in Name Space)」と同じ値にする必要があります。
        注: 提供側セルにモジュールをデプロイすると、この名前が自動的に作成されます。 この名前を入手するには、提供側セルの管理者に連絡してください。

      作業を終了したら、「次へ」をクリックし、「要約」ページで値を確認します。確認後、「終了」をクリックします。

    管理コンソールに新しいバインディングが表示されます。
  3. 「保管」をクリックして変更を保管します。

次の作業

アプリケーションを開始します。 セル A の SCA モジュールがセル B の SCA モジュールを同期して呼び出せるようになりました。
関連タスク
セルの外部から Service Component Architecture の各サービスへの同期アクセスの提供
セル間の非同期による Service Component Architecture サービスの提供
セル間の非同期による Service Component Architecture サービスの使用

(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
このインフォメーション・センターには Eclipse テクノロジー (http://www.eclipse.org) が採用されています。