再現可能な障害に対処する場合は、問題を診断できる十分な長期間にわたって製品トレースをキャプチャーする必要があることがあります。
製品トレースを提出する必要がある場合は、IBM サポート担当者の指示または FFDC および C/C++ アプリケーションのトレースの操作の説明に従ってトレースを使用可能にします。
トレース・ファイルのサイズが、再現可能な問題の発生時にトレースをキャプチャーできる十分な大きさであることが重要です。トレース・ファイルのサイズを設定するには、環境変数 XMS_TRACE_FILE_SIZE を使用するか、または gxisc 実行コマンドを以下のように使用します。
alter trace(enabled) tracesize(xxxx)
トレース対象の障害が発生した後で、トレース・ファイルをコピーするか、または以下のコマンドを使用してトレースを使用不可にする必要があります。
gxisc trace(disabled)
これは、トレースの循環、つまりトレースを実行したままにしておくと、最終的に障害発生時点のトレースが失われることがあるためです。
XMS 製品トレースは、機械可読形式で作成されます。gxitrcfmt ツールを使用してトレース・ファイルをフォーマットできます。フォーマットされたトレースは一連の行で構成されています。各行には以下の情報が含まれています。
エラー・ブロックの情報にアクセスできない問題が発生した場合は、 XMS_FFDC_EXCEPTIONS 環境変数を使用可能にします。これにより、XMS API が関数からのエラーを戻すたびに FFDC レコードが作成されます。障害のデバッグを支援するため、FFDC レコードには XMS エラー・ブロックの詳細情報が含まれています。