ビジネス・ルール・マネージャーを分散環境で使用する場合、 セル、ノード、クラスターの概念、および実行時のパフォーマンスを最適にするビジネス・ルール・マネージャーの セットアップ方法を理解する必要があります。
アプリケーション・サーバーは、セル、ノード、およびサーバーの概念に基づいて 編成されます。スタンドアロン・サーバー構成では、1 つのセルには 1 つのノードが含まれ、 各ノードには 1 つのサーバーが含まれます。システム管理アプリケーションとユーザー・アプリケーションは すべて同じサーバーで稼働します。スタンドアロン・サーバー構成では、ビジネス・ルール・マネージャーを 同じアプリケーション・サーバーにインストールできます。また、ビジネス・ルール・マネージャーには デフォルトの URL からアクセスできます。
分散サーバー構成では、1 つのセルに複数のノードが含まれ、 各ノードに複数のアプリケーション・サーバーが含まれるように構成できます。各セルは、 単一の管理ドメインを構成します。この構成では、 ドメイン全体に対する集中した管理、ワークロード管理、および フェイルオーバー構成を使用できます。
IBM® WebSphere® Process Server でのクラスター環境の設定について詳しくは、 『クラスター環境の作成』を 参照してください。
分散サーバー構成でパフォーマンスを最適にするには、 ビジネス・ルール・マネージャーを管理デプロイメント・ターゲット (ビジネス管理サービスが 中央にホストされているセル内のアプリケーション・サーバー) にインストールします。 通常、このサーバーは Common Event Infrastructure サービスをホストする サーバーです。
セル内では、ビジネス・ルール・データベースが同じセル内のすべてのサーバーで使用され、 共有されます。ビジネス・ルール・データベースは、中央で管理される ビジネス・ルール情報用のストレージです。ビジネス・ルール・データベースにアクセスすると、 ビジネス・アプリケーションがインストールされている場所にかかわらず、 すべての動的ビジネス・ルール成果物の定義にアクセスできます。
実行時にセル内のすべてのビジネス・ルールが使用できるこの中央ストレージがあることによって、 セル内の任意のアプリケーション・サーバーにビジネス・ルール・マネージャーをデプロイし、 セル内のすべてのビジネス・ルールの 一貫性のあるビューを提供することが可能になります。ただし、高可用性を考慮すると、 ビジネス・ルール・マネージャーを管理デプロイメント・ターゲット (ビジネス管理サービスが 中央にホストされているセル内の専用アプリケーション・サーバー) に デプロイすることを、システム管理者にお勧めします。管理デプロイメント・ターゲット・サーバーは、Common Event Infrastructure サービスや その他のビジネス管理アプリケーションが インストールされているサーバーです。この構成では、高可用性が必要な場合、 管理デプロイメント・ターゲット・サーバーをクラスター化して、アプリケーション・ユーザーに 拡張が容易なソリューションを提供できます。
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