データベース応答ファイルに EXECUTE_SCRIPTS=NO が指定されている場合、生成したスクリプトを手動実行してデータベース構成処理を完了する必要があります。
このタスクを使用する理由とその時期
データベース構成には 2 つのステップがあります。まず、config_event_database スクリプトが
環境に適したデータベース固有のスクリプトを生成します。次に、生成されたこれらのスクリプトがデータベースとデータ・ソースを作成します。データベース応答ファイルに EXECUTE_SCRIPTS=YES が指定されていると、config_event_database は自動的に両方のステップを実行します。ただし、データベース応答ファイルに EXECUTE_SCRIPTS=NO が指定されていると、生成されたスクリプトを手動で実行してデータベース構成を完了する必要があります。
サンプル・データベース応答ファイルのデフォルト値には EXECUTE_SCRIPTS=YES が指定されます。
カスタマイズした応答ファイルでこの値を変更していない限り、生成されたスクリプトを手動で実行する必要はありません。
生成されたスクリプトを手動で実行するには、以下の処理を行います。
このタスクのステップ
- イベント・データベース作成用の生成されたスクリプトが含まれるデータベース固有のサブディレクトリーに移動します。
スクリプトは、使用しているデータベース・ソフトウェアによって以下のディレクトリーの 1 つに配置されています。
- profile_path/event/dbscripts/cloudscape
- profile_path/event/dbscripts/db2
- profile_path/event/dbscripts/oracle
profile_path は、イベント・データベースを構成している WebSphere Process Server ランタイム環境のプロファイルが含まれるディレクトリーへのパスに置き換えます。
- 使用しているオペレーティング・システムおよびデータベース・ソフトウェア用の生成されたデータベース作成スクリプトを実行します。
Type |
オペレーティング・システム |
データベース・スクリプト |
Cloudscape |
Windows |
cr_event_cloudscape.bat |
Cloudscape |
Linux/UNIX |
cr_event_cloudscape.sh |
DB2 |
Windows |
cr_event_db2.bat |
DB2 |
Linux/UNIX |
cr_event_db2.sh |
Oracle |
Windows |
cr_event_oracle.bat |
Oracle |
Linux/UNIX |
cr_event_oracle.sh |
- JDBC データ・ソース作成用の生成されたスクリプトが含まれるデータベース固有のサブディレクトリーに移動します。
スクリプトは、使用しているデータベース・ソフトウェアによって以下のディレクトリーの 1 つに配置されています。
- profile_path/event/dsscripts/db2
- profile_path/event/dsscripts/db2zos
- profile_path/event/dsscripts/cloudscape
- profile_path/event/dsscripts/oracle
profile_path は、イベント・データベースを構成している
WebSphere Process Server ランタイム環境のプロファイルが含まれるディレクトリーへのパスに置き換えます。
別のサーバー上にインストールされたデータベースを使用する場合は、生成されるデータベース・スクリプトの全体のフォルダー (例えば、
profile_path/event/dsscripts/db2 フォルダー) をそのサーバーにコピーします。
そのデータベース・サーバー上で、コピーしたスクリプトの場所に対してコマンド・プロンプトを開き、次のように、このスクリプトを実行してデータベースを作成します。
- Windows システム
- cr_event_db.bat server username
- Linux および UNIX システム
- cr_event_db.sh server username
パラメーターは、以下のとおりです。
- server
- このコマンドがデータベースと同じコンピューター上で実行されていることを示します。
- username
- データベースにアクセスするための正当なユーザー ID
- スクリプトを生成した元のサーバー上で、ご使用のオペレーティング・システムとデータベース・ソフトウェア用の以下の生成した JDBC 構成スクリプトを実行します。
Type |
オペレーティング・システム |
JDBC 構成スクリプト |
Cloudscape |
Windows |
cr_cloudscape_jdbc_provider.bat |
Cloudscape |
Linux/UNIX |
cr_cloudscape_jdbc_provider.sh |
DB2 |
Windows |
cr_db2_jdbc_provider.sh |
DB2 |
Linux/UNIX |
cr_db2_jdbc_provider.sh |
Oracle |
Windows |
cr_oracle_jdbc_provider.bat |
Oracle |
Linux/UNIX |
cr_oracle_jdbc_provider.sh |
以下のコマンドを使用して、JDBC 構成スクリプトを実行します。- Windows システム
- cr_db_jdbc_provider scope [server_name]
- Linux および UNIX システム
- cr_db_jdbc_provider.sh scope [server_name]
パラメーターは、以下のとおりです。
- scope
- JDBC プロバイダーを構成する有効範囲。
有効な値は、cell、node、server、または cluster です。
- server_name
- WebSphere サーバーの名前。scope が server の場合、JDBC プロバイダーを構成します。(scope が cell の場合、パラメーターは無視されます。)
注: 該当のデータベース・サーバーで有効なユーザー ID とパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。
次の作業
イベント・データベースを構成したら、アプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。