WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

プロパティー値のデータ型の暗黙的な変換

アプリケーションがプロパティーの値を取得するときに、 XMS によりこの値のデータ型を別のデータ型に変換できます。サポートされる変換と、XMS による変換実行方法を制御するルールが多数あります。

オブジェクトのプロパティーには名前と値が指定されており、値には関連付けられたデータ型があります。プロパティー値のデータ型は、プロパティー・タイプとも呼ばれます。

アプリケーションは、PropertyContext クラスのメソッドを使用してオブジェクトのプロパティーを取得および設定します。プロパティー値を取得するため、アプリケーションは一般にプロパティー・タイプに対応したメソッドを呼び出します。例えば、整数プロパティーの値を取得する場合、アプリケーションは一般に Get Integer Property メソッドを呼び出します。

ただし、アプリケーションがプロパティーの値を取得する際に、 XMS によりこの値のデータ型を別のデータ型に変換できます。例えば、整数プロパティーの値を取得する場合、一般にアプリケーションは、プロパティーの値をストリングとして戻す Get String Property メソッドを呼び出すことができます。XMS でサポートされている変換を 表 1 に示します。

表 1. サポートされるプロパティー値のデータ型の変換
プロパティー・タイプ サポートされるターゲット・データ型
String xmsBOOL、xmsDOUBLE、xmsFLOAT、xmsINT、xmsLONG、 xmsSBYTE、xmsSHORT
xmsBOOL String、xmsSBYTE、xmsINT、xmsLONG、xmsSHORT
xmsCHAR String
xmsDOUBLE String
xmsFLOAT String、xmsDOUBLE
xmsINT String、xmsLONG
xmsLONG String
xmsSBYTE String、xmsINT、xmsLONG、xmsSHORT
xmsSBYTE 配列 String
xmsSHORT String、xmsINT、xmsLONG
サポートされる変換を制御する一般的なルールを以下に示します。
プロパティー値のデータ型の変換に関する特定のルールを以下に示します。

プロパティー・タイプのデータ型変換は、Property クラスと PropertyContext クラスの両方のメソッドによりサポートされています。ただし、 C 関数 xmsPropertyGetStringByRef()xmsGetStringPropertyByRef() では、非ストリング・プロパティー値の変換は 行われません。アプリケーションがこれらのいずれかの関数を呼び出し、非ストリング・プロパティー値を指すポインターを取得 しようとすると、XMS からエラー・コード XMS_E_TYPE_CONVERSION_FAILED が戻されます。

関連資料
マップ・メッセージ
ストリーム・メッセージ

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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