デシジョン・テーブルは表形式のビジネス・ルール・レコードです。 テーブルでは、条件が行見出しおよび列見出しとして表され、 アクションがそれら条件ケースの交点として表されます 。デシジョン・テーブルは、複数の条件を持つ ビジネス・ルールに最適です。新しい条件を追加する場合も、 単に新しい行または列を追加するだけで済みます。
if/then ルール・セットと同様に、デシジョン・テーブルは条件とアクションの 相互作用によって駆動されます。主な違いは、デシジョン・テーブルでは、 アクションが複数の条件によって決定され、条件の各セットに複数のアクションを 関係付けることができる点です。条件が満たされると、 対応するアクション (複数可) が実行されます。
ビジネス・ルール・マネージャーで デシジョン・テーブル値を変更するには、テンプレートを使用します。テンプレートは WebSphere Integration Developer で設計されており、ビジネス・ルール定義に含まれています。 テンプレートは、変更可能なデシジョン・テーブルの側面を決定し、 選択可能な有効な値のリストを提供します。デシジョン・テーブルに定義された テンプレートに基づいて、テーブルに新規の行/列、または新規のアクションを 作成し、テンプレートで作成した既存の条件またはアクションを 変更します。デシジョン・テーブル・テンプレートはデシジョン・テーブル間で共用されません。
デシジョン・テーブルは 初期化アクション・ルールの使用をサポートします。初期化アクション・ルールは デシジョン・テーブルの実行前に実行され、ビジネス・オブジェクトの作成や 初期値の設定などの前処理を行うことができます。ビジネス・ルール定義が初期化アクション付きで WebSphere Integration Developer で設計されている場合、ビジネス・ルール・マネージャーで初期化アクション・ルールをテンプレート化して 変更できます。
単一のテンプレートから作成できる 初期化アクション・ルールは 1 つだけですが、アクション・ルールは 複数のアクション式を持つことができるため、複数のアクションを 実行できます。初期化ルール・テンプレートが特定のデシジョン・テーブルに定義されている場合は、 そのテーブルのみで使用できます。
「otherwise」条件は、デシジョン・テーブル内の他の条件が適用されない場合にデフォルトで入力される特別な条件です。
WebSphere Integration Developer 内で設計されたデシジョン・テーブル定義に「otherwise」条件がある場合にのみ、この条件がビジネス・ルール・マネージャー内に表示されます。ビジネス・ルール・マネージャーでは、ルールを動的に追加したり除去したりできません。
ただし、「otherwise」条件に関連付けられたアクションをテンプレート化することができます。 「otherwise」条件は、検査する条件 1 つにつき 0 回または 1 回使用できます。
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