Business Process Choreographer データベース仕様

Business Process Choreographer にはデータベースが必要です。その目的で使用するのが Business Process Choreographer データベース (BPEDB) です。

Business Process Choreographer データベースは、Business Process Choreographer 専用です。

サポートされているデータベース・タイプ

Business Process Choreographer データベースとして使用できるのは、以下のデータベースです。
  • Cloudscape™ V5.1
    • Cloudscape JDBC プロバイダー (XA)
      注: Network Deployment 環境では、Cloudscape を Business Process Choreographer データベースとして使用することはできません。
  • DB2 Universal Database™ V8.1、V8.2
    • DB2® レガシー CLI ベース・タイプ 2 JDBC ドライバー (XA)
    • DB2 Universal JDBC ドライバー・プロバイダー (XA)
  • DB2 Universal Database for OS/390® V7、V8
    • DB2 レガシー CLI ベース・タイプ 2 JDBC ドライバー (XA)
    • DB2 Universal JDBC ドライバー・プロバイダー (XA)
  • Informix® V9.4 および V10.0
    • Informix JDBC ドライバー (XA)
  • SQL Server 2000
    • MS SQL Server 用の WebSphere® 組み込み ConnectJDBC ドライバー (XA)
    • MS SQL Server 用の DataDirect ConnectJDBC タイプ 4 ドライバー (XA)
  • Oracle V9i、10g
    • Oracle JDBC ドライバー (XA)
重要: Cloudscape は Business Process Choreographer のサンプル構成に使用され、スタンドアロン・サーバー・プロファイルを作成または拡張するときに作成できます。Cloudscape のネットワーク JDBC ドライバーは、XA サポートがないため、サポートされていません。

データベース管理サービス (DBMS) インスタンス

各デプロイメント・ターゲット (サーバーまたはクラスター) は、Business Process Choreographer の各種アプリケーションをサポートするように構成できます。Business Process Choreographer の各デプロイメント・ターゲットには専用のデータベースが必要です。デプロイメント・ターゲット間でデータベースを共用することはできません。

プロファイル作成時の構成操作

Business Process Choreographer データベースの構成は複雑で、多くのパラメーターが必要です。したがって、この操作は、プロファイル作成後の手順として実行します。Business Process Choreographer のサンプル構成は、プロファイル・ウィザードでスタンドアロン・サーバー・プロファイルを作成または拡張するときにセットアップでき、Cloudscape を基盤としており、必要なパラメーター・セットが最小限で済みます。ただし、この構成は、実動システムには適しません。

それ以外の状況では、Business Process Choreographer のサンプル構成を作成できません。Network Deployment 環境では、Business Process Choreographer データベースとして Cloudscape がサポートされていないためです。Business Process Choreographer サンプル構成のオプションを選択すると、プロファイル・ウィザードは標準の Business Process Choreographer 構成スクリプト (bpeconfig.jacl) を呼び出します (ただし、適切なパラメーターを自分で指定する必要があります)。このスクリプトはサンプル構成用の Cloudscape データベースを作成します。

SQL スクリプト

Business Process Choreographer データベースを作成して管理するためのすべてのスクリプトは、ディレクトリー install_root/dbscripts/ProcessChoreographer/dbType にあります。これらのスクリプトについては、『スクリプトによる Business Process Choreographer の管理』に詳しい説明があります。

具体的には、データベースを作成するためのスクリプト (簡易セットアップ)、テーブル・スペース、データベース・スペース、スキーマを作成するためのスクリプト (拡張セットアップ)、スキーマをクリアするためのスクリプト、スキーマをドロップするためのスクリプト、テーブル・スペースまたはデータベース・スペースをドロップするためのスクリプトがあります。これらのスクリプトは、データベース管理者が手動で実行することもできますし、ユーザーがスクリプト呼び出し用の bpeconfig.jacl スクリプトを実行することもできます。

JDBC プロバイダー

適切な JDBC プロバイダーが存在しない場合、これが作成されます。

データ・ソース名は次のとおりです。

BPEDataSourcedbType

データ・ソースの JNDI 名は次のとおりです。

jdbc/BPEDB

制約事項

「新規 (ローカル) データベースの作成 (Create new (local) database)」オプションは、以下のデータベース・タイプでは使用不可になります。
  • DB2 Universal Database™ for z/OS and OS/390 V7.1 (DB2UDBOS390_V7_1)
  • DB2 Universal Database for z/OS V8.1 (DB2UDBOS390_V8_1)
  • Oracle OCI クライアント (ORACLE_OCI)
  • Oracle Thin (ORACLE_THIN)
Network Deployment 環境では、Cloudscape はサポートされていません。

テーブル

多数のテーブルが作成されます。対象のデータベース製品で生成されるテーブルを確認するには、生成されるスクリプトを参照してください。

スクリプトのエクスポート

Business Process Choreographer では、スクリプトをエクスポートできません。Business Process Choreographer データベースの構成に必要なすべてのスクリプトは、製品のインストール時に、
install_root/dbscripts/ProcessChoreographer/dbType
ディレクトリーにデプロイされます。

ユーザー ID の特権

プロファイル・ウィザードで指定するユーザー信任状には、テーブル・スペース、テーブル、索引、およびストアード・プロシージャーを作成するのに必要な権限が必要です。「新規 (ローカル) データベースの作成 (Create new (local) database)」オプションを使用する場合は、新規データベースを作成するために必要な特権がユーザー ID に与えられていなければなりません。


(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
このインフォメーション・センターには Eclipse テクノロジー (http://www.eclipse.org) が採用されています。