XMS アプリケーションは一時宛先を作成および使用できます。
一般にアプリケーションは、一時宛先を使用して要求メッセージに対する応答を受信します。要求メッセージに対する応答の送信先となる宛先を指定するため、アプリケーションは要求メッセージを表す Message オブジェクトの Set JMSReplyTo メソッドを呼び出します。呼び出しに宛先として一時宛先を指定できます。
一時宛先を作成するため、 C アプリケーションは xmsDestCreateTemporaryByType() 関数を呼び出します。アプリケーションは、呼び出しのパラメーターとして、一時宛先が作成されるセッションのハンドルと、一時宛先のタイプ (キューまたはトピックのいずれか) を指定します。
C++ アプリケーションは、一時キューを作成する場合は Session オブジェクトの createTemporaryQueue() メソッドを呼び出し、一時トピックを作成する場合は Session オブジェクトの createTemporaryTopic() メソッドを呼び出します。
セッションを使用して一時宛先が作成されますが、一時宛先の実際の有効範囲は、セッションの作成に使用された接続になります。接続のどのセッションでも、一時宛先のメッセージ・プロデューサーとメッセージ・コンシューマーを作成できます。一時宛先は、明示的に削除されるまで、あるいは接続が終了するまで存続します。
アプリケーションが一時キューを作成する場合、キューはアプリケーションの接続先メッセージング・サーバーに作成されます。アプリケーションがキュー・マネージャーに接続されている場合は、XMSC_WMQ_TEMPORARY_MODEL プロパティーに名前が指定されているモデル・キューから動的キューが作成され、この動的キューの名前に使用されるプレフィックスが XMSC_WMQ_TEMP_Q_PREFIX プロパティーによって指定されます。 アプリケーションがサービス統合バスに接続している場合は、一時キューはバス内で作成され、この一時キューの名前に使用されるプレフィックスが XMSC_WPM_TEMP_Q_PREFIX プロパティーによって指定されます。
サービス統合バスに接続するアプリケーションにより一時トピックが作成されると、その一時トピックの名前に使用されるプレフィックスが XMSC_WPM_TEMP_TOPIC_PREFIX プロパティーによって指定されます。