ここでは、スクリプトを使用して、Business Process Choreographer Observer に必要な
Event Collector およびデータベース表を構成する方法について説明します。
始める前に
- データベースが使用可能です。
- CLASSPATH 環境変数には、データベースの JDBC ドライバーが含まれています。
- アプリケーション・サーバーの管理コンソールを使用して、XA データ・ソースを手動で作成する必要があります。
データ・ソースはデータベースをポイントする必要があります。
このタスクのステップ
- 構成スクリプトがある Business Process Choreographer サブディレクトリーに変更します。
Windows
® システムの場合は、次のように入力します。
cd install_root¥ProcessChoreographer¥config
UNIX
® および Linux
® システムの場合は、次のように入力します。
cd install_root/ProcessChoreographer/config
- スクリプトを開始して、Event Collector をセットアップします。
Windows システムの場合は、次のように入力します。
setupEventCollector.bat [-conntype SOAP | RMI | JMS | NONE]
( [-node nodeName] -server serverName ) | ( -cluster clusterName )
[ -remove [-silent]]
UNIX および Linux システムの場合は、次のように入力します。
setupEventCollector.sh [-conntype SOAP | RMI | JMS | NONE]
( [-node nodeName] -server serverName ) | ( -cluster clusterName )
[ -remove [-silent]]
各部の意味は、次のとおりです。
- conntype SOAP | RMI | JMS | NONE
- wsadmin ツールが使用する接続モード。
- node nodeName
- ノードの名前。このパラメーターはオプションです。デフォルト値はローカル・ノードです。
- server serverName
- サーバーの名前。オプション -conntype none を指定しない場合、
このパラメーターはオプションです。
- cluster clusterName
- オプション -conntype
none を指定しない場合、このパラメーターはオプションです。
- remove
- このオプションを指定して Event Collector を除去します。このオプションを指定しない場合、
デフォルトで Event Collector が構成されます。
- silent
- このオプションは、remove オプションと一緒にしか使用できません。
これにより、スクリプトはプロンプトを出力しないようになります。このパラメーターはオプションです。
注: スタンドアロン・サーバー環境の場合:
- -conntype NONE オプションを指定するのはアプリケーション・サーバーが稼働していない場合に限定します。
- サーバーが稼働していてグローバル・セキュリティーが使用可能な場合は、-user および -password オプションを指定します。
- デフォルト・プロファイルを構成していない場合は、-profileName オプションを追加します。
「コマンド・メニュー (Commands Menu)」が表示されます。
Commands Menu
1) Prepare a database for the Event Collector
2) Install the Event Collector application
3) Remove the Event Collector application and related objects
4) Change configuration settings of an installed Event Collector
0) Exit Commands Menu
注: ローカル・モードでスクリプトを開始した場合 (-conntype none パラメーター
を指定し、サーバーとクラスターは指定しない)、0 および 1 のメニュー項目のみが表示されます。
- オプション 1 を選択して、Event Collector 用にデータベースを準備します。
- 「コマンド・メニュー (Commands Menu)」が表示されます。
Select the type of your DBMS :
'd' ... DB2
'c' ... Cloudscape
'7' ... DB2 V7 on z/OS
'8' ... DB2 V8 on z/OS
'o' ... Oracle
'x' ... Exit
Your selection : [c]
「コマンド・メニュー (Commands Menu)」が表示されます。
- Select your database type.
- DB2 の場合、d を入力します。
- Cloudscape の場合、c を入力します。
- DB2 V7 on z/OS の場合、7 を入力します。
- DB2 V8 on z/OS の場合、8 を入力します。
- Oracle の場合、o を入力します。
- データベースの設定を入力します。
- DB2 の場合は、以下の項目を入力します。
- データベース名または別名 (BPEDB など)。
- データベースに接続するためのユーザー ID およびパスワード (db2admin および関連するパスワードなど)。
- ユーザー ID のパスワード。
- データベース・オブジェクトに使用するデータベース・スキーマ。存在しないスキーマを指定した場合は、作成されます。
スペース文字を入力するかフィールドを空にしておくと、a. で指定されたユーザー ID のスキーマが使用されます。
- Cloudscape の場合は、以下の項目を入力します。
- d:¥w¥p¥profiles¥Srv01¥databases¥BPEDB などの、データベースへの完全修飾パス。
- データベース・オブジェクトに使用するデータベース・スキーマ。存在しないスキーマを指定した場合は、作成されます。
スペース文字を入力するかフィールドを空にしておくと、デフォルトのスキーマが使用されます (通常は APP)。
- サーバーを停止するように指示される場合は、停止してから、c を押して続行します。
- Oracle の場合は、以下の項目を入力します。
- データベース名 (BPEDB など)。
- データベースが存在するホスト名 (localhost など)。
- Oracle リスナーが listen しているポート番号 (1521 など)。
- データベースに接続するための ユーザー ID (system など)。
- ユーザー ID のパスワード。
接続を検査した後に、データベースが準備されます。
- エラーがないかどうか検査します。 エラーが発生した場合は、プロファイル・ディレクトリーの logs サブディレクトリー
にあるログ・ファイル setupEventCollector.log を検査します。
例えば Windows では、プロファイル名が myServer で、プロファイルが
install_root¥profiles に保管されている場合、
ログ・ファイルは install_root¥profiles¥myServer¥logs
に置かれます。
- Event Collector アプリケーションをインストールします。 「コマンド・メニュー (Commands Menu)」が表示されます。
Commands Menu
1) Prepare a database for the Event Collector
2) Install the Event Collector application
3) Remove the Event Collector application and related objects
4) Change configuration settings of an installed Event Collector
0) Exit Commands Menu
オプション 2 を選択して、Business Process Choreographer Event Collector アプリケーションをインストールします。 JNDI 名プロンプトが表示されます。
Specify the JNDI name of the database where the WebSphere BPC Event
Collector should store the collected events.
Enter '?' to get a list.
Your selection : [jdbc/BPEDB]
- データベースへの接続に使用する JNDI 名を入力します。 また、? を入力して、登録済みのすべてのデータ・ソースのリストを入手できます。
- 収集されたイベントが保管されるデータベース表のためのスキーマの名前を入力します。
データ・ソース定義で指定されたスキーマを使用するには、スペース文字を入力するか、
フィールドを空にしておきます。
- Common Event Infrastructure (CEI) バスで認証する JMS ユーザー ID を入力します。
CEI バスのセキュリティーが使用不可の場合、これを空にしておくことができます。
ユーザー ID を指定する場合は、次のプロンプトでパスワードも入力します。 必要なすべてのオブジェクトが作成され、エンタープライズ・アプリケーションがインストールされます。
成功したことは、次のメッセージによって示されます。
WebSphere Business Process Choreographer Event Collector
installed successfully!
- エラー・メッセージがない場合は、y を入力して構成を保管します。
エラー・メッセージがある場合は、n を入力して変更を破棄し、元の構成を保持します。 エラーがあった場合、プロファイルの logs ディレクトリーにある
setupEventCollector.log という名前のログ・ファイルを検査します。
例えば Windows では、プロファイル名が myServer で、プロファイルが
install_root¥profiles に保管されている場合、
ログ・ファイルは install_root¥profiles¥myServer¥logs に置かれます。
- CEI ロギングがサーバー上で有効にされていない場合、以下が表示されます。
Checking if CEI event logging is enabled ...
Warning: The Business process container of server_name has CEI event
logging disabled.
To allow the Event Collector to work correctly, CEI event logging is required.
Do you want to enable the CEI event logging on server_name? (y/n)
CEI ロギングを有効にするには「y」を入力し、そうでない場合は「n」を入力します。
- アプリケーションを開始するプロンプトが出された場合、y を
入力してアプリケーションを開始するか、n を入力して開始しないようにします。
- すべての設定を有効にするには、サーバーを再始動します。
結果
Business Process Choreographer Event Collector がインストールおよび構成されています。
次の作業
ステップ 2 で
Business Process Choreographer Observer を構成します。
必要に応じて、コマンド・メニューのオプション 4 を使用して、Event Collector の構成パラメーターを変更できます。
この説明は、サポート文書
7008553
にあります。