C++ API では、String オブジェクトによりストリングがカプセル化されます。特定のメソッドを呼び出すと、これらのメソッドはパラメーターとして String オブジェクトを受け入れ、String オブジェクトを戻します。
String オブジェクトは、ヌルで終わる文字配列をカプセル化できます。あるいは、String オブジェクトはヌル文字が組み込まれているバイト配列をカプセル化できます。このバイト配列は、ヌルで終わっている場合とそうでない場合があります。したがって、アプリケーションはバイト配列から String オブジェクトを作成するときに、この配列の長さを指定する必要があります。両方のタイプの String オブジェクトを作成するコード・フラグメントを以下に示します。
#include <xms.hpp> using namespace std; int main(int argc, char *argv[]) { xms::String strA("Normal character string"); xms::String strB("This¥0string¥0contains¥0nulls", 26); // The overloaded assignment operator can be used to create // a String object from a null terminated character array. xms::String strC = "Another character string"; // Other code here return(0); }
String オブジェクトを容易に作成および操作できるように、String クラスで特定の演算子とコンストラクターが多重定義されます。アプリケーションが呼び出すメソッドが、入力パラメーターとして String オブジェクトを必要とする場合に、String オブジェクトを最初に作成しておく必要はありません。アプリケーションはヌルで終わる文字配列をパラメーターとしてメソッドに渡し、 XMS がスタック上に String オブジェクトを自動的に作成します。
また、String クラスは、String オブジェクトを作成および操作するためのメソッドをカプセル化します。これらのメソッドの定義については、Stringを参照してください。