クライアント・サイドのハンドラーを作成するには、最初に必要なファイルを作成し (テキスト・エディターを使用して実行することができます)、次にクライアント・ライブラリーをビルドします。
このタスクを実行する理由および時期
ハンドラーを作成するには、まず、クライアント・ハンドラー・ヘッダー・ファイル、クライアント・ハンドラー・ファイル、およびクライアント・ハンドラー・ファクトリー・ファイルを作成します。その後、これらのファイルを使用して、ほかのライブラリーをビルドするときと同様に、ハンドラー・ライブラリーをビルドすることができます。
複数のハンドラーを作成する場合は、ハンドラー名がそれぞれ固有の名前であることを確認してください。
ハンドラーを作成しビルドするには、以下の手順を実行します。この手順では、myclientHandler ライブラリーの例を使用しています。
このタスクの手順
- 現行作業ディレクトリーを、プロジェクト myClientHandler をビルドする場所 (例: <inst_dir>/samples/handlers) に変更します。
- ハンドラーに必要な 3 つの基本ファイルを作成します。
- テキスト・エディターを使用して、myClientHandler.cpp、
myClientHandler.hpp、および myClientHandlerFactory.cpp の 3 つのファイルを新規作成します (必要なハンドラー・ファイルを参照)。
- 各ファイルに、クライアント・ハンドラーのサンプル・コードに記載されているサンプル・コードをコピーします。
- 新規ファイルを現行ディレクトリーに保管します。
- 以下のように入力して、ハンドラー・ライブラリーをビルドします。
- Linuxでは、以下のビルド・コマンドを入力します。
gcc -I <inst_dir>/include/ *.cpp -L <inst_dir>/lib/ -l axis_client –shared
-o myClientHandler.so
- Windows では、以下のビルド・コマンドを入力します。
cl /MT /D "WIN32" /I<inst_dir>¥include *.cpp /link<inst_dir>
¥lib¥AxisClient.lib /dll /out:"myClientHandler.dll"
- クライアント・ハンドラー・ライブラリー・ファイルが作成されたことを確認します。
- 作成した各ハンドラーの定義を組み込むように、WSDD ファイルを新規作成するか、または修正を加えます。 ハンドラーの定義について詳しくは、WSDD ファイルでのハンドラー定義を参照してください。
- axiscpp.conf ファイルに WSDD ファイルのパスを定義した行が含まれていることを確認します。 ファイル・パスの定義について詳しくは、axiscpp.conf ファイル内の WSDD ファイル・パス定義を参照してください。
次のタスク
ハンドラーの作成が終了したら、
ハンドラーを備えた Web サービス・クライアント・アプリケーションのデプロイで説明する、アプリケーションのデプロイを行う準備ができたことになります。