サーバーへのデプロイの準備

モジュールの開発およびテストが終了したら、モジュールをテスト・システムからエクスポートし、実稼働環境にデプロイする必要があります。アプリケーションをインストールするには、モジュールのエクスポート時に必要となるパスと、モジュールが必要とするライブラリーを認識している必要があります。

始める前に

このタスクを開始する前に、テスト・サーバーでモジュールの開発およびテストを完了し、各種問題およびパフォーマンス問題を解決しておく必要があります。

このタスクを使用する理由とその時期

このタスクでは、アプリケーションの必要な部分がすべて使用可能かどうか、および実動サーバーに移せるように正しくパッケージされているかどうか検証します。
注: WebSphere® Integration Developer からエンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルをエクスポートし、そのファイルを直接 WebSphere Process Server にインストールすることもできます。
重要: コンポーネント内部のサービスがデータベースを使用する場合、データベースに直接接続されたサーバーにアプリケーションをインストールします。

このタスクのステップ

  1. デプロイするモジュール用のコンポーネントを含むフォルダーを見つけます。

    コンポーネント・フォルダーの名前は module-name で、その中に module.moduleという名前のファイル (基本モジュール) があります。

  2. モジュールに含まれるすべてのコンポーネントが、モジュール・フォルダーの下のコンポーネント・サブフォルダー内にあることを確認します。

    使いやすくするために、サブフォルダーには module/component のような名前を付けます。

  3. 各コンポーネントを構成するすべてのファイルが適切なコンポーネント・サブフォルダーに格納されていて、component-file-name.component といった名前が付けられていることを確認します。

    コンポーネント・ファイルには、モジュール内の個々のコンポーネントの定義が記述されています。

  4. 他のすべてのコンポーネントおよび成果物が、それらを必要とするコンポーネントのサブフォルダーに格納されていることを確認します。

    このステップで、コンポーネントが必要とする成果物への参照が使用可能であることを確認します。 serviceDeploy コマンドがステージング・モジュールに対して使用する名前と、これらのコンポーネントの名前が競合していてはなりません。『ステージング・モジュールの命名規則』を参照してください。

  5. 参照ファイル (module.references) が、ステップ 1 のモジュール・フォルダー内に存在することを確認します。

    参照ファイルは、モジュール内の参照およびインターフェースを定義します。

  6. ワイヤー・ファイル (module.wires) がコンポーネント・フォルダーに存在することを確認します。

    ワイヤー・ファイルは、モジュール内の参照とインターフェース間の接続を完成させます。

  7. マニフェスト・ファイル (module.manifest) がコンポーネント・フォルダーに存在することを確認します。

    マニフェストは、モジュールと、モジュールを構成するすべてのコンポーネントをリストします。マニフェストには、クラスパス・ステートメントも記述されています。これは、serviceDeploy コマンドが、モジュールが必要とする他のモジュールを検出できるようにするためです。

  8. モジュールの圧縮ファイルまたは JAR ファイルを作成します。このファイルは serviceDeploy コマンドの入力として使用します。このコマンドは、実動サーバーにインストールするモジュールを準備してくれます。

デプロイメント前の MyValue モジュールのフォルダー構造の例

デプロイメント前の MyValue モジュールのフォルダー構造の例

以下の例は、MyValue、CustomerInfo、および StockQuote というコンポーネントから構成される、MyValueModule モジュールのディレクトリー構造を示しています。

MyValueModule
   MyValueModule.manifest
   MyValueModule.references
   MyValueModule.wiring
   MyValueClient.jsp
process/myvalue
   MyValue.component
   MyValue.java
   MyValueImpl.java
service/customerinfo
   CustomerInfo.component
   CustomerInfo.java
   Customer.java
   CustomerInfoImpl.java
service/stockquote
   StockQuote.component
   StockQuote.java
   StockQuoteAsynch.java
   StockQuoteCallback.java
   StockQuoteImpl.java

次の作業

実動サーバーへのモジュールのインストール』の説明に従って、モジュールを実動システムにインストールします。
関連概念
ライブラリーと JAR ファイルの概要
EAR ファイルの概要
関連情報
serviceDeploy コマンド
クラスター上のサービス・アプリケーションのインストールに関する考慮事項

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