インストール・ウィザードのグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して WebSphere Process Server または Client の既存のインストール済み環境に追加フィーチャーをインストールする場合は、この手順を使用します。
始める前に
この手順を使用してインストール済み環境に追加フィーチャーを追加する前に、以下のことを確認してください。
このタスクを実行する理由と実行時期
この手順は、WebSphere Process Server または Client がシステムにすでにインストールされており、対話式インターフェースを使用してそのシステムにフィーチャーを追加することを前提としています。WebSphere Process Server の既存のプロファイルは必要ありません。実行しようとするインストールがこれらの基準を満たさない場合、ソフトウェアのインストールの他のインストール手順についての説明を参照してください。この手順を実行しても、すでにインストールされているフィーチャーは変更されず、元のインストール済み環境に加えられた更新にも影響しません。また、WebSphere Process Server Client のインストール済み環境にフィーチャーを追加すると、その環境は自動的に WebSphere Process Server のインストール済み環境になります。
以下の手順を使用して、インストール済み環境に追加フィーチャーをインストールします。
このタスクのためのステップ
- Linux または UNIX システムでは root ユーザーとして、Windows システムでは管理者グループのメンバーとしてログオンします。
- Launchpad の開始の手順を実行して Launchpad を開始します。
- WebSphere Process Server のインストーラーを開始します。
Launchpad の右側のペインから、「WebSphere Process Server のインストール」>「WebSphere Process Server for Multiplatforms のインストール・ウィザードの起動」を選択します。
- インストーラーの「ようこそ」パネルで、「次へ」を選択します。
- 「ご使用条件 (License agreement)」パネルで、IBM の使用許諾条件と IBM 以外の使用許諾条件を確認し、「使用条件の条項に同意します」を選択し、「次へ」を選択します。
インストール・ウィザードは、前提条件のパッチでサポートされるオペレーティング・システムを検査します。処理が終了すると、システムが検査に合格したかどうかが「前提条件の検査 (Checking prerequisites)」パネルに表示されます。この手順ではシステムが合格することが前提となっています。
システムが合格しなかった場合は、インストールをキャンセルして必要な変更を行ってから、インストールを再始動します。
- 「前提条件の検査 (Checking prerequisites)」パネルで、「次へ」を選択します。
インストール・ウィザードは、WebSphere Process Server、WebSphere Process Server Client、WebSphere Enterprise Service Bus、WebSphere Application Server、および WebSphere Application Server Network Deployment がすでにインストールされているかどうかを検査します。この手順は、WebSphere Process Server または Client がシステムにすでにインストールされていることを前提としています。インストールされている場合は、「検出された既存のインストール (Existing installation detected)」パネルが表示されます。
重要: .WASRegistry ファイルに
WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment の項目がある場合、インストーラーは
これらの未登録のインスタンスも検出します。
このファイルは、
インストール済み環境の $USER_HOME ディレクトリーにあります。これらの製品のいずれかの未登録インストールを WebSphere Process Server のインストールと共に使用することはお勧めしません。また、サポートもされません。
- 「検出された既存のインストール (Existing installation detected)」パネルで、「WebSphere Process Server for Multiplatforms 6.0.2 の既存コピーにフィーチャーを追加 (Add features to an existing copy of WebSphere Process Server for Multiplatforms 6.0.2)」を選択し、フィーチャーの追加先のインストール済み環境を選択し、「次へ」を選択します。
- 「フィーチャーの選択 (Feature selection)」パネルで、インストールするフィーチャーを選択し、「次へ」を選択します。既にインストールされているフィーチャーには、横に (インストール済み) というテキストが表示されます。
重要: インストール済みのフィーチャーの横にあるチェック・ボックスをオフにしても、そのフィーチャーはアンインストールされません。また、WebSphere Process Server Client のインストール済み環境にフィーチャーを追加すると、その環境は自動的に WebSphere Process Server のインストール済み環境になります。
このパネルで選択できるフィーチャーの説明については、製品コンポーネントを参照してください。
- 「インストールの要約」パネルで、インストールするコンポーネント、コンポーネントが消費するスペース量、およびコンポーネントのシステム上の場所を確認してから、製品をインストールする場合は「次へ」を、指定内容を変更する場合は「戻る」を選択します。
「インストールの要約」パネルに表示されるディスク・スペースには、Java Virtual Machine (JVM) 用のスペースが含まれています。ご使用のオペレーティング・システムの JVM サイズを減算して、
選択したフィーチャーがディスクにインストールされるサイズを判別します。
表 1. JVM サイズAIX |
HP-UX |
Linux |
Solaris |
Windows |
59 MB |
pa-risc: 109 MB |
ia32: 83 MB 64 ビット: 133 MB
|
81 MB |
ia32: 75 MB |
インストール前に、表示されたフリー・スペースの合計容量があることを確認します。
スペースは、インストール中の JVM の作業用コピーのために必要となります。
インストール・ウィザードは、アンインストーラー・プログラムを作成し、
インストール中のコンポーネントを示す進行パネルを表示します。インストール終了時には、
「インストールが完了しました」パネルが表示されます。重要: インストール中にエラーが検出されると、
「インストールが完了しました」パネルの代わりに他のパネルが表示されます。例えば、次のようなパネルがあります。
- インストールは完了したがエラーが生成されたことを示す「インストールが完了しましたがエラーが発生しました」パネル。
- インストールがすべて失敗したことを示す「インストールは失敗しました」パネル。
これらの各パネルには、問題のトラブルシューティングを行うために参照するログ・ファイルが示されます。インストールのトラブルシューティングを行うためのヒントについては、
ログ・ファイルにリストされている該当するログ・ファイルの説明、
エラー・メッセージ: インストールおよびプロファイルの作成と拡張にあるエラー・メッセージの説明、および、
インストールのトラブルシューティングを参照してください。
- 「インストールが完了しました」パネルでは、既存の WebSphere Process Server プロファイルが存在するかどうかによって、以下のいずれかを行います。
- 新規プロファイルを作成する場合、「プロファイル・ウィザードの起動」の横にあるチェック・ボックスを選択したまま「次へ」を選択します。インストール・ウィザードが閉じられ、
プロファイル・ウィザードが起動されます。このウィザードを使用して新規プロセス・サーバー・プロファイルを作成したり、既存のアプリケーション・サーバー・プロファイルをプロセス・サーバー・プロファイルに拡張したりする方法については、プロファイル・ウィザードを使用したプロファイルの作成 および プロファイル・ウィザードを使用したプロファイルの拡張を参照してください。
- 新規プロファイルを作成しない 場合、「プロファイル・ウィザードの起動」の横にあるチェック・ボックスを選択解除して「次へ」を選択します。ファースト・ステップ・コンソールを起動するためのチェック・ボックスを含む「インストールが完了しました」パネルが表示されます。このチェック・ボックスが選択されていることを確認し、「終了」を選択してインストール・ウィザードを閉じ、ファースト・ステップ・コンソールを起動します。
結果
手順の終了時に、「インストールが完了しました」パネルが表示された場合は、追加のフィーチャーは正常にインストールされています。
次の作業
インストールが正常に終了した場合、WebSphere
Process Server スタンドアロン・プロファイルまたはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成後に、ファースト・ステップ・コンソールからサーバーやデプロイメント・マネージャーを始動し、インストール済み
環境が適切に作動していることを確認します。詳しくは、
ファースト・ステップ・コンソールのオプションを参照してください。
インストール検査ツールを使用してインストールの検査を行うこともできます。詳しくは、WebSphere Process Server でのインストール検査ツールの使用を参照してください。