WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

メッセージングのスタイル

XMS は、メッセージングのスタイルとして Point-to-Point およびパブリッシュ/サブスクライブ をサポートします。

メッセージングのスタイルは、メッセージング・ドメイン とも呼ばれます。

Point-to-Point メッセージング
一般的な形式の Point-to-Point メッセージングでは、キューイングを使用します。 最も単純な事例では、暗黙的または明示的に宛先キューを指定することにより、アプリケーションが他のアプリケーションにメッセージを送信します。 下位層のメッセージング・システムおよびキューイング・システムは、送信側アプリケーションからメッセージを受信して、そのメッセージをシステムの宛先キューに転送します。受信側アプリケーションは、受信後、キューからメッセージを取り出すことができます。

下位層のメッセージング・システムおよびキューイング・システムがメッセージ・ブローカーを内蔵している場合、メッセージ・ブローカーは、複数のアプリケーションがメッセージを受信できるように、メッセージを複製してメッセージのコピーを別のキューに転送します。 メッセージ・ブローカーは、メッセージを変換してデータを追加することもできます。

Point-to-Point メッセージングの重要な特性は、アプリケーションがメッセージの送信時に宛先キューを指定することです。 下位層のメッセージング・システムおよびキューイング・システムを構成することにより、メッセージの書き込み先キューを正確に判別し、受信側アプリケーションがメッセージを取り出すことができるようにします。

パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング
パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングでは、パブリッシャーとサブスクライバーという 2 種類のアプリケーションがあります。

パブリッシャー は、メッセージ形式で 情報を提供します。 パブリッシャーは、メッセージを公開するときにトピックを指定します。トピックは、メッセージ内部の情報の主題を識別します。

サブスクライバー は、公開されている情報のコンシューマーです。 サブスクライバーは、サブスクリプション要求をパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーに送信することにより、目的のトピックを指定します。 ブローカーは、公開されたメッセージをパブリッシャーから、サブスクリプション要求をサブスクライバーからそれぞれ受信して、公開されたメッセージをサブスクライバーに転送します。サブスクライバーは、サブスクライブ先のすべてのトピックに関するメッセージ、およびサブスクライブ先の該当するトピックのみを受信します。

パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングの重要な特性は、パブリッシャーは、メッセージの公開時にトピックを指定し、サブスクライバーは、そのトピックにサブスクライブした場合にのみメッセージを受信するということです。 サブスクライバーのないトピックにメッセージを公開した場合、このメッセージを受信するアプリケーションは存在しません。

アプリケーションは、パブリッシャーとサブスクライバーの両方として動作できます。


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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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