アプリケーション・サーバーのチューニング

このタスクを使用して、アプリケーション・サーバーを調整します。

始める前に

このタスクを始める前に、初期データベース設定の指定で説明されるとおりに、データベースの初期設定値を指定する必要があります。

このタスクを実行する理由と実行時期

ビジネス・プロセス・コンテナーが確実に最適な状態で動作できるようにするため、サーバー設定を調整する必要があります。

このタスクのステップ

  1. ビジネス・プロセス・コンテナーごとに必要なアプリケーション・サーバーのリソースを見積もります。
    1. ビジネス・プロセスの状態情報をデータベースに読み書きするための 1 つのデータ・ソース: BPEDDataSourceDb2 (サーバー・スコープ DB2 Universal JDBC Driver Provider (XA))
    2. 以下を追加して、プロセス・ナビゲーションの最大並行トランザクション数 t を計算します。
      • Business Process Choreographer API を通じて並行して接続されるクライアントの最大数
      • JMS 活動化仕様 BPEInternalActivationSpec で定義される並行エンドポイント数
      • JMS 活動化仕様 HTMInternalActivationSpec で定義される並行エンドポイント数
      注: プロセス・サーバーの活動化仕様を表示するには、管理コンソールの「リソース」 > 「JMS プロバイダー」 > 「デフォルトのメッセージング」 > 「JMS 活動化仕様」をクリックします。
    3. プロセス・サーバー・データベースに必要な並列 JDBC 接続の数 p = 1.1 * t を計算します。
      注: p の値は、そのデータベースで許可される接続数以下にしてください。
    4. メッセージング・データベースに必要な並列 JDBC 接続数 m = t + x を計算します。x は、追加メッセージが生成され処理される必要がある過負荷状態を許容できるようにするための、追加 JMS セッション数です。
    5. SQL 「ステートメント・キャッシュ・サイズ」を 30 に設定します。
  2. プロセス・サーバー・データベース (BPEDB) の JDBC プロバイダー設定を調整します。
    1. 「最大接続数」を値 p に設定します。 p の値は、そのデータベースで許可される接続数以下にしてください。
    2. SQL 「ステートメント・キャッシュ・サイズ」 を 300 に設定します。
  3. メッセージング・データベースの JDBC プロバイダー設定を調整します。

    「最大接続数」を値 m に設定します。

  4. ヒープ・サイズを調整します。
    サーバー・ヒープのサイズを決める場合の指針を以下に示します。
    • 256 MB では少なすぎ、ローパフォーマンスになる。
    • 512 MB は多くのシステムの初期ヒープ・サイズとして適当。
    • 1024 MB は合理的な上限。
  5. ビジネス・プロセスが使用するサービスを調整します。 サポート用サービスが、サービスでの Business Process Choreographer の並行性の程度および負荷要求に対処できるように調整されていることを確認してください。

結果

アプリケーション・サーバーが調整され、パフォーマンスが改善されます。

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