アプリケーションはリクエスターを使用して、要求メッセージを送信し、応答を待機して受信します。
多くのメッセージング・アプリケーションは、要求メッセージを送信して応答を待機するアルゴリズムに基づいています。XMS の Requestor というクラスは、このようなスタイルのアプリケーションを開発するときに役立ちます。
リクエスターを作成するため、アプリケーションは Requestor クラスの Create Requestor コンストラクターを呼び出します。このとき、Session オブジェクトと、要求メッセージの送信先を示す Destination オブジェクトがパラメーターとして指定されます。セッションが切り捨てられてはなりません。また、セッションには確認通知モード XMSC_CLIENT_ACKNOWLEDGE は設定できません。 コンストラクターは、応答メッセージの送信先となる一時キューまたは一時トピックを自動的に作成します。
リクエスターの作成後、アプリケーションは Requestor オブジェクトの Requestor メソッドを呼び出して要求メッセージを送信し、要求メッセージを受信したアプリケーションからの応答を待機し、この応答を受信できるようになります。応答の受信またはセッションの終了のいずれかが発生するまで、呼び出しはブロックされます。 リクエスターは要求メッセージごとに 1 つの応答のみを予期しています。
アプリケーションがリクエスターを閉じると、一時キューまたは一時トピックは削除されます。ただし関連付けられているセッションは閉じません。この点で、XMS の動作は JMS とは異なります。