WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

WebSphere サービス統合バスへの接続

XMS アプリケーションは、TCP/IP 接続を直接使用するか、HTTP over TCP/IP を使用することにより、WebSphere サービス統合バスに接続できます。

HTTP プロトコルは、TCP/IP 接続を直接行うことができない状態で使用できます。 一般的な状態の 1 つは、2 つの企業がメッセージを交換する場合など、ファイアウォールを介して通信する場合です。 ファイアウォールを介して通信するために HTTP を使用することを、多くの場合、HTTP トンネリング と呼びます。 ただし、HTTP トンネリングは、TCP/IP 接続を直接使用する場合よりも本質的に低速です。これは、HTTP ヘッダーがあると、転送されるデータの量が大幅に増加することや、HTTP プロトコルでは TCP/IP よりも多くの通信フローが必要になることが原因です。

TCP/IP 接続経路を作成するため、アプリケーションは、XMSC_WPM_TARGET_TRANSPORT_CHAIN プロパティーが XMSC_WPM_TARGET_TRANSPORT_CHAIN_BASIC に設定されている接続ファクトリーを使用できます。 プロパティーが明示的に設定されていない場合は、これがプロパティーのデフォルト値です。 接続経路が正常に作成されると、この接続経路の XMSC_WPM_CONNECTION_PROTOCOL プロパティーは XMSC_WPM_CP_TCP に設定されます。

HTTP を使用する接続経路を作成するには、アプリケーションが使用する接続ファクトリーの XMSC_WPM_TARGET_TRANSPORT_CHAIN プロパティーを、HTTP トランスポート・チャネルを使用するよう構成されたインバウンド・トランスポート・チェーンの名前に設定する必要があります。 接続経路が正常に作成されると、この接続経路の XMSC_WPM_CONNECTION_PROTOCOL プロパティーは、XMSC_WPM_CP_HTTP に設定されます。 トランスポート・チェーンの構成方法については、「WebSphere Application Serverバージョン 6.0x インフォメーション・センター」を参照してください。

アプリケーションには、ブートストラップ・サーバーに接続する場合、通信プロトコルについて同様の選択項目があります。 接続ファクトリーの XMSC_WPM_PROVIDER_ENDPOINTS プロパティーは、ブートストラップ・サーバーの 1 つ以上のエンドポイント・アドレスの列です。各エンドポイント・アドレスのブートストラップ・トランスポート・チェーン・コンポーネントは、ブートストラップ・サーバーへの TCP/IP 接続の場合は XMSC_WPM_BOOTSTRAP_TCP、 HTTP を使用する接続の場合は XMSC_WPM_BOOTSTRAP_HTTP になります。

関連概念
接続の開始および停止
接続の終了
例外の処理
関連タスク
管理対象オブジェクトの作成
関連資料
ConnectionFactory (for the C class)
ConnectionFactory (for the C++ class)
IConnectionFactory (for the .NET interface)
ConnectionFactory のプロパティー
Destination (for the C class)
Destination (for the C++ class)
IDestination (for the .NET interface)
Destination のプロパティー

Concept topic

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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