パフォーマンス・モニター・インフラストラクチャー統計

WebSphere Process Server では、28 の異なるパフォーマンス統計をモニターできます。

WebSphere® Process Server の以前のバージョンから使用可能なパフォーマンス統計が 3 つあります。これを使用すると、特定のプロセス・サーバー・イベントのパフォーマンスをモニターできます。さらに、WebSphere Process Server バージョン 6.0.2 では、モニターできるパフォーマンス統計が 25 個追加されました. これらの新規統計は、Service Component Architecture (SCA) プロセスのパフォーマンスを測定するという点でプロセス・サーバー統計とは異なります。 SCA は、アプリケーションが実際に処理される層であり、Common Event Infrastructure によって制御されるプロセス・サーバー・イベントとは異なります。 SCA 固有の統計はアプリケーションのサービス呼び出しから計算します。アプリケーションは、1 つ以上のサービス・コンポーネントから構成される場合があります。SCA 固有の統計を使用して、アプリケーション処理のさまざまなパフォーマンス測定を評価できます。

すべてのパフォーマンス測定は、カウンター (指定されたイベント・ポイントの実行累積数) かタイマー (2 つのイベント・ポイント実行間隔の期間 (単位: ミリ秒)) のどちらかです。

プロセス・サーバーのイベント

以下の統計は、ENTRY、EXIT、および FAILURE の性質を持つサービス・コンポーネント・イベントに制限されます。各統計は、アプリケーションで、指定されたプロセス・サーバー固有のイベント・タイプ (特定のビジネス・ルール・イベントなど) の単一イベントごとに作成されます。以下の表に、プロセス・サーバー・イベントの統計をリストします。
表 1. サービス・コンポーネント・イベント統計
統計名 Type 説明
BadRequests カウンター イベントの呼び出しが失敗した数
GoodRequests カウンター イベントの呼び出しが成功した数
ResponseTime タイマー イベント完了までの経過時間。
モニターできる各イベント種類 (および関連するエレメント) を以下にリストします。
  • ビジネス・プロセス
    • プロセス
  • ヒューマン・タスク
    • タスク
  • ビジネス・ルール
    • 操作
  • ビジネス状態マシン
    • 遷移
    • 保護
    • アクション
    • EntryAction
    • ExitAction
  • マップ
    • マップ
    • 変換
  • メディエーション
    • OperationBinding
    • ParameterMediation
  • リソース・アダプター
    • InboundEventRetrieval
    • InboundEventDelivery
    • アウトバウンド

Service Component Architecture 固有の統計

以下の表に示す SCA 固有の統計は、SCA 層に対する呼び出し元による呼び出しの時間およびカウントの測定 (非常に単純な方法での測定)、およびサービスから戻される結果です。事実、多数のサービス呼び出しパターンがあります。それは、遅延応答、結果取得、コールバック、および片方向呼び出しの同期インプリメンテーションと非同期インプリメンテーションとでは異なります。ただし、これらはすべて、呼び出し元やサービスまたは場合によってはデータ・ソース間に存在するトレーツがあり、トレーツには SCA 層が挿入されています。
表 2. 共通. 以下の統計は、すべてのサービス呼び出しパターンに共通です。
統計名 Type 説明
GoodRequests カウンター 例外が発生しなかったサービス呼び出しの数。
BadRequests カウンター 例外が発生したサーバー呼び出しの数。
ResponseTime タイマー サーバー・サイドで測定される、要求の受信と結果の計算の間の時間。
TotalResponseTime タイマー 呼び出し側で測定される、呼び出し側がサービスを要求してから呼び出し側に結果が戻るまでの時間。呼び出し側による結果の処理は含まれません。
RequestDeliveryTime タイマー 呼び出し側で測定される、呼び出し側がサービスを要求してからサーバー・サイドの実装環境に要求が受け渡されるまでの時間。分散環境では、この測定の正確性はシステム・クロックの同期の正確性によって異なります。
ResponseDeliveryTime タイマー 結果がクライアントに戻るまでに必要な時間。遅延応答の場合、この時間には結果取得時間は含まれません。分散環境では、この測定の正確性は、システム・クロックの同期の正確性によって異なります。
表 3. 参照. 以下の統計は、サービスからの応答なしに、呼び出し側が SCA 層またはデータ・ソースを呼び出した場合に作成されます。
統計名 Type 説明
GoodRefRequests カウンター 例外を発生させない SCA 層への呼び出し側による呼び出しの数。
BadRefRequests カウンター 例外を発生させる SCA 層への呼び出し側による呼び出しの数。
RefResponseTime タイマー 呼び出し側で測定される、呼び出し側が SCA 層に要求を出してから呼び出し側に呼び出しの結果が戻るまでの時間。
BadRetrieveResult カウンター 例外を発生させるデータ・ソースへの呼び出し側による呼び出しの数。
GoodRetrieveResult カウンター 例外を発生させないデータ・ソースへの呼び出し側による呼び出しの数。
RetrieveResultResponseTime タイマー 呼び出し側で測定される、呼び出し側がデータ・ソースに要求を出してから呼び出し側にデータ・ソースの応答が戻るまでの時間。
RetrieveResultWaitTime タイマー  
表 4. ターゲット. 以下の統計は、サービスと SCA またはデータ・ソースとの間に発生する要求がある場合に作成されます。
統計名 Type 説明
GoodTargetSubmit カウンター 例外を発生させないサービスへの SCA 呼び出しの数。
BadTargetSubmit カウンター 例外を発生させるサービスへの SCA 呼び出しの数。
TargetSubmitTime タイマー サーバー・サイドで測定される、SCA がサービスに要求を出してからその呼び出しの結果が SCA に戻るまでの時間。
GoodResultSubmit カウンター 例外を発生させないデータ・ソースへのサービス呼び出しの数。
BadResultSubmit カウンター 例外を発生させるデータ・ソースへのサービス呼び出しの数。
ResultSubmitTime タイマー サーバー・サイドで測定される、サービスがデータ・ソースに要求を出してからその要求の結果がサービスに戻るまでの時間。
表 5. コールバック. 以下の統計は、呼び出し側にコールバック (元の呼び出しと同種の呼び出し) が存在する場合に作成されます。
統計名 Type 説明
GoodCB カウンター 例外を発生させないコールバックへの SCA 呼び出しの数。
BadCB カウンター 例外を発生させるコールバックへの SCA 呼び出しの数。
CBTime タイマー SCA がコールバックに要求を出してからコールバックからの結果が SCA に戻るまでの時間。
GoodCBSubmit カウンター サービスからコールバックを処理する SCA への例外を発生させない呼び出しの数。
BadCBSubmit カウンター サービスからコールバックを処理する SCA への例外を発生させる呼び出しの数。
CBSubmitTime タイマー サービスがコールバックを処理する SCA に要求を出してから、SCA からの結果がサービスに戻るまでの時間。

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