BusinessFlowManagerService インターフェース

BusinessFlowManagerService インターフェースは、クライアント・アプリケーションから呼び出すことができるビジネス・プロセス機能を公開します。

BusinessFlowManagerService インターフェースから呼び出すことができるメソッドは、プロセスまたはアクティビティーの状態、およびそのメソッドが含まれているアプリケーションを使用するユーザーの権限によって異なります。 ビジネス・プロセス・オブジェクトを操作するための main メソッドを、以下にリストします。 これらのメソッドおよび BusinessFlowManagerService インターフェースで使用可能なその他のメソッドについての詳細は、com.ibm.bpe.api パッケージ内の Javadoc を参照してください。

プロセス・テンプレート

プロセス・テンプレートは、バージョン付けされ、デプロイされ、インストールされるプロセス・モデルで、ビジネス・プロセスの仕様を含んでいます。 これは、例えば sendMessage() などの適切な要求を発行することによって、インスタンス化および開始することができます。プロセス・インスタンスの実行は、サーバーによって自動的に駆動されます。

表 1. プロセス・テンプレート用の API メソッド
メソッド 説明
getProcessTemplate 指定されたプロセス・テンプレートを取得します。
queryProcessTemplate データベースに保管されているプロセス・テンプレートを取得します。

プロセス・インスタンス

以下の API メソッドは、プロセス・インスタンスを開始します。

表 2. プロセス・インスタンスを開始するための API メソッド
メソッド 説明
call マイクロフローを作成および実行します。
callWithReplyContext 指定されたプロセス・テンプレートから、 固有の開始サービスでのマイクロフローまたは固有の開始サービスでの長期実行プロセスを作成および実行します。 呼び出しは、結果を非同期で待ちます。
callWithUISettings マイクロフローを作成および実行し、出力メッセージとクライアント・ユーザー・インターフェース (UI) の設定を戻します。
initiate プロセス・インスタンスを作成し、そのプロセス・インスタンスの処理を開始します。このメソッドは、長時間実行プロセスに使用します。 このメソッドは、応答不要送信を適用するマイクロフローに対しても使用できます。
sendMessage 指定されたメッセージを、指定されたアクティビティー・サービスおよびプロセス・インスタンスに送信します。 同じ相関セット値を持つプロセス・インスタンスが存在しない場合は、作成されます。プロセスは、 固有または非固有の開始サービスのどちらかを持ちます。
getStartActivities 指定されたプロセス・テンプレートからプロセス・インスタンスを開始できるアクティビティーに関する情報を戻します。
getActivityServiceTemplate 指定されたアクティビティー・サービス・テンプレートを取得します。
表 3. プロセス・インスタンスのライフ・サイクルを制御するための API メソッド
メソッド 説明
suspend 実行状態または失敗状態にある、長期実行中のトップレベルのプロセス・インスタンスの実行を中断します。
resume 中断状態にある、長期実行中のトップレベルのプロセス・インスタンスの実行を再開します。
restart 完了、失敗、または終了状態にある、長期実行中のトップレベルのプロセス・インスタンスを再始動します。
forceTerminate 指定されたトップレベルのプロセス・インスタンスと、子 autonomy を含むそのサブプロセス、およびその実行中のアクティビティー、要求済みのアクティビティー、または待機中のアクティビティーを終了します。
delete 指定されたトップレベルのプロセス・インスタンスと、子 autonomy を含むそのサブプロセスを削除します。
query データベースから、検索基準に一致するプロパティーを取得します。

アクティビティー

invoke アクティビティーの場合、プロセス・モデルで、それらのアクティビティーがエラー状態でも続行されるように指定できます。continueOnError フラグを false に設定し、未処理エラーが発生すると、そのアクティビティーは停止状態になります。 その場合は、プロセス管理者が、そのアクティビティーを修復することができます。continueOnError フラグおよびそれに関連する修復機能は、 例えば、invoke アクティビティーが失敗することがある長期実行プロセスなどで使用することができますが、 補正および障害処理のモデル化には、かなりの労力が必要です。

アクティビティーの操作および修復には、以下のメソッドが使用可能です。

表 4. アクティビティー・インスタンスのライフ・サイクルを制御するための API メソッド
メソッド 説明
claim 準備ができたアクティビティー・インスタンスを要求し、ユーザーがそのアクティビティーを使用できるようにします。
cancelClaim アクティビティー・インスタンスの要求を取り消します。
complete アクティビティー・インスタンスを完了します。
completeAndClaimSuccessor スタッフ・アクティビティーを完了し、ログオン・ユーザーの同じプロセス・インスタンス で次のアクティビティーを要求します。
forceComplete 実行状態または停止状態にあるアクティビティー・インスタンスを強制的に完了します。
forceRetry 実行状態または停止状態にあるアクティビティー・インスタンスを強制的に反復します。
query データベースから、検索基準に一致するプロパティーを取得します。

変数およびカスタム・プロパティー

このインターフェースは、変数の値を取得および設定するための get および set メソッドを提供します。指定されたプロパティーをプロセス・インスタンスおよびアクティビティー・インスタンスに関連付けたり、指定されたプロパティーをプロセス・インスタンスおよびアクティビティー・インスタンスから取得することもできます。カスタム・プロパティーの名前および値は、java.lang.String 型である必要があります。

表 5. 変数およびカスタム・プロパティーの API メソッド
メソッド 説明
getVariable 指定された変数を取得します。
setVariable 指定された変数を設定します。
getCustomProperty 指定されたアクティビティーまたはプロセス・インスタンスの指定されたカスタム・プロパティーを取得します。
getCustomProperties 指定されたアクティビティーまたはプロセス・インスタンスの指定されたカスタム・プロパティーを取得します。
getCustomPropertyNames 指定されたアクティビティーまたはプロセス・インスタンスのカスタム・プロパティーの名前を取得します。
setCustomProperty 指定されたアクティビティーまたはプロセス・インスタンスのカスタム固有値を保管します。
関連情報
使用すべきでないフィーチャー

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