WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

アプリケーション構成ファイルを使用したトレース構成

XMS.NET アプリケーションのトレース構成方法としては、アプリケーション構成ファイルを使用した構成が推奨されます。このファイルの Trace セクションには、トレース対象を定義するパラメーター、トレース・ファイル位置と許容最大サイズ、使用されるトレース・ファイルの数、およびトレース・ファイルのフォーマットが記述されます。

アプリケーション構成ファイルを使用したトレースをオンにするには、このファイルをアプリケーションの実行可能ファイルと同じディレクトリーに格納します。

トレースはコンポーネント別およびトレース・タイプ別に使用可能にできます。また、トレース・グループ全体のトレースをオンにすることもできます。階層内の個別コンポーネントごと、または一連のコンポーネントに対してトレースをオンにできます。使用可能なトレースのタイプを以下に示します。

アプリケーション構成ファイルの Trace セクションで定義されたトレース設定の例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<configuration>
<configSections>
<sectionGroup name="IBM.XMS">
<section name="Trace"
type="System.Configuration.SingleTagSectionHandler" />
</sectionGroup>
</configSections>
<IBM.XMS>
<Trace traceSpecification="*=all=enabled" traceFilePath=""
traceFileSize="20000000" traceFileNumber="3"
traceFormat="advanced" />
</IBM.XMS>
</configuration>

表 1 で、パラメーター設定について詳しく説明します。

表 1. アプリケーション構成ファイルのトレース・パラメーター設定
パラメーター 説明
traceSpecification=<ComponentName>=<type>=<state>

<ComponentName> は、トレースするクラスの名前です。この名前ではワイルドカード文字 * を使用 できます。例えば *=all=enabled はすべてのクラスをトレースすることを指定し、 IBM.XMS.impl.*=all=enabled は API トレースのみが必要であることを指定します。

<type> には以下のいずれかのトレース・タイプを指定できます。
  • all
  • debug
  • event
  • EntryExit

<state> は enabled または disabled のいずれかです。

複数のトレース・エレメントを続けて入力するには、「:」(コロン) 区切り文字を使用します。

traceFilePath="<filename>"
traceFilePath を指定しないか、または traceFilePath が指定されているが空のストリングが含まれている場合には、トレース・ファイルは現行ディレクトリーに保管されます。トレース・ファイルを指定のディレクトリーに保管するには、traceFilePath にディレクトリー名を指定します。以下に例を示します。
traceFilePath="c:¥somepath"
traceFileSize="<size>" トレース・ファイルの最大許容サイズ。このサイズに達したファイルは、アーカイブされ、名前が変更されます。デフォルトの最大サイズは 20 KB です。これは、traceFileSize="20000000" と指定されます。
traceFileNumber="<number>" 保存するトレース・ファイルの数。デフォルトは 4 です (1 つのアクティブ・ファイルと 3 つのアーカイブ・ファイル)。最小数は 2 です。
traceFormat="<format>"

デフォルトのトレース・フォーマットは basic です。traceFormat="basic" を指定するか、traceFormat を指定しないか、または traceFormat を指定するが空のストリングが含まれている場合は、トレース・ファイルはこのフォーマットで作成されます。

トレース・アナライザー・ツールと互換性のあるトレースが必要な場合は、traceFormat="advanced" を指定してください。

アプリケーション構成ファイルのトレース設定は動的であり、ファイルが保管または置換されるたびに再読み取りされます。編集されたファイルでエラーが検出されると、トレース・ファイルの設定はデフォルト値に戻されます。

関連概念
XMS 環境変数を使用したトレース構成

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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