AxisClient API は、クライアント・スタブが使用するメソッドに加えて、そのほかのメソッドを提供します。 そのほかのメソッドを使用する場合の例として、Web サービスにプロキシー情報を追加する場合や、複数のスタブや呼び出しを初期化するアプリケーションなどがあります。
Web サービス・クライアント・アプリケーションを最も素早く作成できるのは、最初に WSDL を使用して、WSDL2Ws でクライアント・スタブを作成する方法ですが、スタブが使用するメソッドは、使用可能な AxisClient API の一部でしかありません。AxisClient API が提供するすべてのメソッドについて詳しくは、<inst_dir>/docs 親ディレクトリー内の api サブディレクトリーにあるファイル index.html を開いてください。
以降のセクションで、AxisClient API が提供するメソッドを使用できる場合の例をいくつか示します。
本書で説明する株価情報サンプルで、どのような方法でビルドできるかを示す例として、Web サービスにプロキシー情報を追加する方法があります。これを行うためには、Web サービス・オブジェクトを作成した後、かつ Web サービス・メソッドを呼び出す前に、次に示す行のコードを追加する必要があります。
// If your network requires the use of a proxy, then add the following line of // code to configure AxisClient. /* char * pszProxyURL = "<ProxyHost>"; int iProxyPortNumber = <ProxyPort>; pwsStockQuote->setProxy( pszProxyURL, iProxyPortNumber); */
複数のスタブまたは呼び出しを使用する前に初期化するアプリケーションは、Web Services Client for C++ メソッドの呼び出し前に Axis::initialize() を呼び出し、 Web Services Client for C++ メソッドの最後の呼び出しの後に Axis::terminate を呼び出す必要があります。
複数のスレッドで Web Services Client for C++ を使用するアプリケーションでも、 Axis::initialize および Axis::terminate を使用する必要があります。