イベントの放出および保管

状態変更のイベントは、ビジネス・プロセス、ヒューマン・タスク、またはその両方を実行する場合に生成される可能性があります。

イベントがアプリケーションによって検索されるように、2 つのインフラストラクチャーは、 イベントの放出または保管を行います。 アプリケーションでは、イベントを使用して、ビジネス・プロセスをモニターし、 ビジネス・プロセスまたはヒューマン・タスクのヒストリーを分析することがあります。

例えばタスク・イベントは、ビジネス・プロセスが関係しなくても発生する可能性があります。これらのイベントは、監査証跡および Common Event Infrastructure (CEI) によってコンシュームされることもあります。これは、スタンドアロン・タスク、全くのヒューマン・タスク、およびビジネス・プロセス以外のアプリケーション・コンポーネントによって呼び出されるタスクに当てはまります。

イベントの生成はシステム・パフォーマンスに影響を与えるため、 イベントの保管および放出を行うインフラストラクチャーを選択できます。

Common Event Infrastructure
イベントは、サブスクライブ・アプリケーションに保管および公表することができます。 このイベント・インフラストラクチャーを使用するために、Common Event Infrastructure がインストールされ、構成されていることを確認してください。

Common Event Infrastructure に基づくイベントの放出を使用し、Common Event Infrastructure のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を経由して、Common Base Event 形式でイベントを検索します。 サブスクリプション、または Common Event Infrastructure の照会指向インターフェースを使用して、利用中のアプリケーションに接続できます。

Common Event Infrastructure に基づくイベントの放出は、監査ログ・イベントよりも、 システム・パフォーマンスに重大な影響を与えます。 ただし、利用中のアプリケーションには、非常に大きな柔軟性が付与されます。

監査証跡
イベントは、リレーションシップ・データベース内にあるテーブルのレコードとして保管されます。

これは、パフォーマンスにほとんど影響を与えない高速イベント保管インフラストラクチャーです。 利用中のアプリケーションがデータベースからイベントを検索するには、Structured Query Language (SQL) 照会が必要です。

インフラストラクチャーのいずれか、あるいは両方を選択することも、またはどちらも選択しないこともできます。 インフラストラクチャーの選択では、イベントの保管または放出は必ずしも暗黙指定されません。 選択によって、インフラストラクチャーが使用可能になります。 後でメカニズムを追加することによって、実際のイベントの生成を制御できます。 ただし、インフラストラクチャーを使用可能にすると、システム・パフォーマンスに影響する基本的なオーバーヘッドが発生します。

関連情報
Common Event Infrastructure の管理

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