このチュートリアルでは、パフォーマンス・モニター・インフラストラクチャー (PMI) にパブリッシュされるサービス・コンポーネント・イベント・モニターのセットアップ方法、および Tivoli® Performance
Viewer (TPV) でパフォーマンス統計の結果を表示する方法について例を使用して説明します。この演習では、サービス・コンポーネント・イベント・ポイントのパフォーマンス・モニターと、Common Event Infrastructure (CEI) サーバーおよびロガーを使用したモニターとの違いを示します。大きな違いは、パフォーマンス・モニターの場合、特定の性質を持つ個別のイベントを選択するのではなく、サービス・コンポーネント・エレメント全体を選択する点です。WebSphere® Process
Server がパフォーマンスをモニターできるのは ENTRY、EXIT、および FAILURE という性質のイベントを持つサービス・コンポーネント・エレメントのみであるため、モニター対象として選択できるのはそのようなサービス・コンポーネント・エレメントのみです。
ENTRY、EXIT、および FAILURE の各サービス・コンポーネント・イベント・ポイントがすべてのモニター・タイプで同じであるのに対し、プロセス・サーバーのパフォーマンス・モニター機能では、CEI イベントに圧縮されている一部の情報を含む「最小化された」イベントを送出します。これらのイベントは PMI に送信され、対応するイベント・セットから次のパフォーマンス統計が計算されます。
- 成功した呼び出し: 対応する ENTRY イベントに続く、性質タイプが EXIT のイベントの送出。
- 失敗した呼び出し: 対応する ENTRY イベントに続く、性質タイプが FAILURE のイベントの送出。
- 正常終了の時間: ENTRY イベントの送出から、対応する EXIT イベント・ポイントの送出までの経過時間。
PMI は TPV に統計をパブリッシュし、TPV では、成功した呼び出しと失敗した呼び出しの数を示す累積カウンターおよび完了応答時間の実行平均を表示します。
このチュートリアルの目的
このチュートリアルを完了すれば、次の操作を実行できるようになります。
- モニターするサービス・コンポーネント・エレメントのパフォーマンス統計を選択する。
- パフォーマンス統計結果を表示および解釈する。
このチュートリアルを完了するのに必要な時間
このチュートリアルを完了するには、およそ 15 分から 20 分かかります。
前提条件
このチュートリアルを実行するには、次の条件を満たす必要があります。
- プロセス・サーバーを構成および始動済みである。
- プロセス・サーバーで PMI を使用可能に設定する。
- プロセス・サーバーでサンプル・ギャラリー・アプリケーションがインストールおよび始動済みである。
- プロセス・サーバーでビジネス・ルール・サンプル・アプリケーションがインストールおよび始動済みである。「サンプル・ギャラリー」ページの指示に従って、ビジネス・ルール・サンプル・アプリケーションをセットアップし、実行します。
これらのすべての前提条件が満たされたら、チュートリアルに進む前に、少なくとも 1 度サンプル・ギャラリーからビジネス・ルール・サンプル・アプリケーションを実行してください。