microflow のチューニング

microflow のパフォーマンスを向上させるには、このタスクを使用します。

このタスクを実行する理由と実行時期

microflow は、ユーザーとの対話や永続メッセージングのサポートなしに、メモリー内で実行されます。監査ロギングまたは Common Event Infrastructure (CEI) が microflow で使用可能になっている場合のみ、データベース・アクセスが必要です。microflow の処理が、単一スレッド内で行われ、また通常は単一トランザクション内で行われます。 microflows のパフォーマンスは、主として呼び出されるサービスによって決まります。ただし、サーバーが使用可能なメモリーが小さすぎる場合、microflow のパフォーマンスは低下します。

このタスクのステップ

  1. Java™ 仮想マシン (JVM) ヒープ・サイズを調整します。

    Java ヒープ・サイズを増やすことにより、microflow のスループットを向上させることができます。これは、ヒープ・サイズを大きくするほど、必要なガーベッジ・コレクション・サイクル数を減らすことができるからです。値は、ディスクへのヒープ・スワッピングを避けるため、十分に低い値に維持します。サーバー・ヒープのサイズの指針については、アプリケーション・サーバーのチューニングの関係するステップを参照してください。

  2. JVM のガーベッジ・コレクションを調整します。 Throughput Garbage Collector を使用すると最高のスループットが得られますが、 ヒープ・サイズによっては、ガーベッジ・コレクションが 100 から 1000 ミリ秒の間 一時停止する場合があります。スループットより応答時間の方を 重視する場合は、Low Pause Garbage Collector を使用してください。
  3. データベース接続数が十分であることを確認します。 現在実行中の microflow ごとに、 プロセス・データベースへの JDBC 接続が少なくとも 1 つは必要です。 データベース自体への接続だけでなく、 データ・ソースの接続プール内の接続についても、十分な数が必要です。
  4. オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) のスレッド・プール・サイズを調整します。 リモート・クライアントが サーバー・サイド ORB に接続する場合は、ORB スレッド・プールに使用できるスレッドが 十分あることを確認してください。
  5. デフォルトのスレッド・プール・サイズを調整します。 同時に実行できる microflow の数を 増やすには、デフォルトのスレッド・プール・サイズを大きくする必要が あります。値を変更するには、管理コンソールで、「アプリケーション・サーバー」 > server > 「スレッド・プール (Thread pools)」 > 「デフォルト」をクリックします。

結果

microflow は、現在の環境とロード条件の下で可能な限り高速に実行されます。
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