イベント順序付けにより、WebSphere® Process Server コンポーネントが 非同期呼び出しからのイベントを配信順に処理することが 保証されます。イベントの順序は、ビジネス・インテグレーション・シナリオ全体で 維持されます。
実装によっては、ソース・アプリケーションによって送信された順序と同じ順序で ターゲット・コンポーネントがイベントを処理する必要がある場合があり、 誤った順序で処理すると、エラーや例外が発生する可能性があります。例えば、ソース・アプリケーションがビジネス・オブジェクトを 作成するためのイベントを生成した後にそのビジネス・オブジェクトを更新するためのイベントを生成する場合は、 作成イベントを最初に処理する必要があります。
非同期呼び出しでは、 イベントはサービス統合バスの宛先に格納され、メッセージ駆動型 Bean (MDB) の 複数のインスタンスによって処理できます。 その結果、正しい順序で処理されず、失敗してしまう可能性があります。 この問題を避けるには、イベント順序付けを使用します。
イベント順序付けを 使用可能にするには、WebSphere Integration Developer で使用可能な イベント順序付け修飾子 を使用します。 修飾子は、イベント順序付けが必要な 各メソッドで設定する必要があります。修飾子は、それらのメソッドに対する呼び出しを順序付ける必要があることを ランタイム環境に指示します。
各修飾子は、イベントの順序付けの方法を決定する イベント順序付けキーを持ちます。キーの値は、呼び出しに関連した ビジネス・オブジェクトの 1 つ以上の属性から構成されます。同じキーを共用するすべての イベントがグループ化され、順次処理されます。イベント順序付けキーを持たない イベントは、引き続き通常どおりに (順序付けされたイベントと 並列に) 処理されます。
順序付けされたイベントは、処理用に ターゲット・コンポーネントに送信される前にロックを獲得します。そのイベントに対するビジネス・ロジックの 実行が完了すると、ロックはただちに解放され、同じイベント順序付けキーを持つ 次のイベントに割り当てられます。イベントが必要なロックを獲得できない場合は、ロックを獲得するまで 呼び出しの実行が中断されます。
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