XMS は、JMS 定義プロパティー、IBM 定義プロパティー、およびアプリケーション定義プロパティーで成る、3 種類のメッセージ・プロパティーをサポートします。
これは、JMS または WebSphere JMS においてプロパティーが認識されるときの名前であり、このプロパティーを持つメッセージと一緒に伝送される名前でもあります。XMS アプリケーションは、この名前を使用してメッセージ・セレクター式のプロパティーを識別します。
XMS アプリケーションは、この名前を使用してメッセージ・セレクター式の場合を除くすべての状況でプロパティーを識別します。各 XMS 名は、xmsc.h、xmsc_rtt.h、xmsc_wmq.h、または xmsc_wpm.h ヘッダー・ファイルのいずれか 1 つにおいて、名前付き定数として定義されます。名前付き定数の値は、JMS 名または WebSphere JMS 名に対応します。
事前定義プロパティーに加えて、XMS アプリケーションは、メッセージ・プロパティーの独自のセットを作成および使用できます。これらのプロパティーは、アプリケーション定義プロパティー と呼ばれます。
メッセージのプロパティーを取得および設定する方法について詳しくは、C でのプロパティーの取得および設定または C++ でのプロパティーの取得および設定を参照してください。
アプリケーションがメッセージを作成した後のメッセージのプロパティーは、読み取り可能と書き込み可能です。プロパティーは、アプリケーションがメッセージを送信した後も、読み取り可能と書き込み可能の状態のままになります。アプリケーションがメッセージを受信するときのメッセージのプロパティーは、読み取り専用です。メッセージのプロパティーが読み取り専用のときに、アプリケーションが Message クラスの Clear Properties メソッドを呼び出すと、プロパティーは読み取り可能と書き込み可能になります。このメソッドにより、プロパティーもクリアされます。
メッセージのすべてのプロパティーの値を判別するため、アプリケーションは、Message クラスの Get Properties メソッドを呼び出すことができます。このメソッドは、Property オブジェクトのリストをカプセル化するイテレーターを作成します。そのイテレーターにおいて各 Property オブジェクトは、メッセージのプロパティーを表します。次にアプリケーションは、Iterator クラスのメソッドを使用して各 Property オブジェクトを順番に取得してから、Property クラスのメソッドを使用して各プロパティーの名前、データ型、および値を取得します。類似の機能を実行する C コードのサンプルのフラグメントについては、イテレーターを参照してください。