WebSphere Web Services Client for C++, Version 1.0.1 オペレーティング・システム: Linux, Windows

クライアント・アプリケーションのコーディングおよびビルド

WSDL ソース・ファイルからクライアント・スタブを生成したら、このスタブを使用して、Web サービス・クライアント・アプリケーションを作成することができます。

このタスクを実行する理由および時期

WSDL2Ws ツールは、このツールが WSDL から生成するファイルを出力ディレクトリーに配置します。デフォルトでは、ターゲット出力ディレクトリーは現行ディレクトリーですが、WSDL2Wsの実行時に -o オプションを使用して別のディレクトリーを指定することができます。 その後、Web サービス・クライアント・アプリケーション を作成するには、適切なビルド・コマンドを使用して実行可能ファイルを作成します。

以下の手順は、クライアント・スタブの作成の説明に従って、WSDL2Ws ツールで GetQuote.wsdl から生成されたクライアント・スタブの例を使用して、アプリケーションを作成するために必要な作業を示しています。 生成されたクライアント・スタブ・ファイルが <inst_dir>/samples/getQuote 親ディレクトリー内の myGetQuote サブディレクトリーにあるものとして、ここではこのスタブを使用して、Web サービス・クライアント・アプリケーションを作成することができます。

サンプル・ファイルで作業を行う際には、以下の点に注意してください。

以下の手順では、ビルドする新しいプロジェクトの名前が myGetQuote で、すべてのコンポーネントが myGetQuote というディレクトリー内にあることを前提としています。myGetQuote.cpp ファイルには、クライアント・アプリケーションと自動生成された StockQuote.cpp および StockQuote.hpp が格納されています。 クライアント・アプリケーションのコードは、myGetQuote クライアント・アプリケーションのサンプル・コードに記載されています。

myGetQuote クライアント・アプリケーションをビルドするには、以下の手順を実行します。

このタスクの手順

  1. 現行作業ディレクトリーを、プロジェクト myGetQuote をビルドする場所 (例:<inst_dir>/samples/getQuote/myGetQuote)に変更します。
  2. テキスト・エディターを使用して、.cpp ファイルを作成します。
    1. myGetQuote.cpp という名前のファイルを新規作成します。
    2. myGetQuote クライアント・アプリケーションのサンプル・コードにあるサンプル・コードをこの新規ファイルにコピーします。
    3. ServerName と PortNumber をご使用のサーバーに合わせて変更します。 WebSphere Application Serverがユーザーのマシン上にあり、デフォルト値を使用している場合は、ServerName は localhost で、portNumber は 9080 です。
    4. 新規ファイルを現行ディレクトリーに保管します。
  3. 以下のいずれかのコマンドを使用して、クライアント・アプリケーションをビルドします。
    • Linuxでは、以下のビルド・コマンドを入力します。
      gcc *.cpp -I <inst_dir>/include/ -L<inst_dir>/lib/ -l axis_client
      -o myGetQuote
    • Windowsでは、以下のビルド・コマンドを入力します。
      cl *.cpp /GX /D "WIN32" /I<inst_dir>¥include /link<inst_dir>
      ¥lib¥AxisClient.lib /out:"myGetQuote.exe"
  4. myGetQuote 実行可能ファイルが作成されたことを確認します。

次のタスク

Web サービス・クライアント・アプリケーションの作成についてのさらに詳しい情報は、クライアント APIを参照してください。

Web サービス・クライアント・アプリケーションのコーディングとビルドが終了したら、Web サービス・クライアント・アプリケーションのデプロイで説明するアプリケーションのデプロイとテストを行う準備ができたことになります。

注: アプリケーションで 1 つ以上のハンドラーを使用する場合は、クライアント・サイド・ハンドラーの作成および使用を参照してください。 ハンドラーを使用する場合は、ハンドラーを備えた Web サービス・クライアント・アプリケーションのデプロイにある説明に従って、アプリケーションをデプロイする必要があります。

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Timestamp icon最終更新: 12 Jun 2006
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