使用すべきでないフィーチャー

このセクションでは、WebSphere Process Server バージョン 6.0 を構成する、WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 および WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 5.0 などの製品の中で、使用すべきでないフィーチャーについてまとめています。他の WebSphere Application Server バージョン 5.x および 6.x 製品の使用すべきでないフィーチャーについては、それらの製品の資料で説明されています。これらの項目が使用可能に なった場合、使用すべきでないフィーチャーから移行できるように、追加情報へのリンクが提供されます。

関連概念
マイグレーションの概要

廃止リスト

以下のテーブルに、使用すべきでないものをバージョンおよびリリースごとにまとめました。 各テーブルに、非推奨の影響のあるバージョンとリリース、および使用すべきでないもの (フィーチャー、API、スクリプト・インターフェース、ツール、ウィザード、公開された構成データ、命名 ID、定数など) を示しています。 可能なところでは、推奨マイグレーション・アクションが提供されています。

WebSphere Process Server バージョン 6.0.2 で使用すべきでないフィーチャー

Human Task Manager
タスク・コンテキスト変数 %htm:task.clientDetailURL% が不要になりました。このため非推奨になりました。

推奨されるマイグレーション・アクション

アクションは不要です。

TEL でのすべてのエスカレーション E メールに使用される標準の E メール実装が推奨されなくなり、これに代わって TEL での E メール定義用の固有のサポートが提供されています。

推奨されるマイグレーション・アクション

エスカレーションについては、カスタマイズ可能な E メール新機能を使用してください。

バージョン 6.0 では非推奨であった以下のタスク・オブジェクト・メソッドが、非推奨ではなくなりました。
  • getInputMessageTypeName()
  • getOutputMessageTypeName()

推奨されるマイグレーション・アクション

これらのメソッドが使用できるようになりました。

Business Process Choreographer

Generic Business Process EJB API インターフェース ActivityInstanceData、ProcessInstanceData、および ProcessTemplateData において、メソッド getProcessAdministrators() は推奨されません。

推奨されるマイグレーション・アクション

これらに対応する以下の新しいメソッドを使用してください。

  • HumanTaskManagerService インターフェースの getUsersInRole() メソッドと組み合わせて使用する getProcessAdminTaskID()。以下に例を示します。
    • htm.getUsersInRole(actInstData.getProcessAdminTaskID(), WorkItem.REASON_ADMINISTRATOR)
  • HumanTaskManagerService インターフェースの getUsersInRole() メソッドと組み合わせて使用する getAdminTaskID()。以下に例を示します。
    • htm.getUsersInRole(procInstData.getAdminTaskID(), WorkItem.REASON_ADMINISTRATOR)
  • HumanTaskManagerService インターフェースの getUsersInRole() メソッドと組み合わせて使用する getAdminTaskTemplateID()。以下に例を示します。
    • htm.getUsersInRole(procTemplData.getAdminTaskTemplateID(), WorkItem.REASON_ADMINISTRATOR )
Generic Business Process EJB API の BusinessFlowManagerService インターフェースおよび Generic Task EJB API の HumanTaskManagerService インターフェースでは、以下のメソッドは推奨されません。
  • query(String storedQueryName, Integer skipTuples)
  • query(String storedQueryName, Integer skipTuples, Integer threshold)

推奨されるマイグレーション・アクション

これらに対応する以下の新しいメソッドを使用してください。
  • query(String storedQueryName, Integer skipTuples, List parameters)
  • query(String storedQueryName,Integer skipTuples, Integer threshold, List parameters)
以下の JACL スクリプトは推奨されません。
  • deleteAuditLog.jacl
  • deleteInvalidProcessTemplate.jacl
  • deleteInvalidTaskTemplate.jacl
  • queryNumberOfFailedMessages.jacl
  • replayFailedMessages.jacl
  • cleanupUnusedStaffQueryInstances.jacl
  • refreshStaffQuery.jacl

推奨されるマイグレーション・アクション

推奨されない各 JACL スクリプトについては、対応する Jython スクリプトが新しく提供されています。 この Jython スクリプト (*.py) (<install_root>/ProcessChoreographer/admin ディレクトリー内にあります) を使用してください。

SCA 管理コマンド
以下のコマンド (wsadmin を介して使用される) は推奨されません。
  • configSCAForServer
  • configSCAForCluster

推奨されるマイグレーション・アクション

これらに相当する機能が必要な場合は、configSCAForServer の代わりに、以下の 2 つのコマンドを使用してください。
  • configSCAAsyncForServer
  • configSCAJMSForServer
これらに相当する機能が必要な場合は、configSCAForCluster の代わりに、以下の 2 つのコマンドを使用してください。
  • configSCAAsyncForCluster
  • configSCAJMSForCluster
注: configSCAAsync* コマンドで構成されていないサーバーやクラスターでは、SCA モジュールが正常に配置されないため、このコマンドは必須です。 configSCAJMSForServer コマンドおよび configSCAJMSForCluster コマンドはオプションですが、SCA JMS の機能が必要な場合に限って、これらのコマンドを使用する必要があります。
WebSphere InterChange Server

サポートされる WebSphere InterChange Server API (WebSphere Process Server 6.0.2)にリストされている API (アプリケーション・プログラミング・インターフェース) は推奨されません。

推奨されるマイグレーション・アクション

WebSphere Process Server 用に作成された新しいコードでは、これらのインターフェースを使用すべきではありません。

IBM WebSphere InterChange Server Access for Enterprise JavaBeans (EJB) のサポートは推奨されません。

推奨されるマイグレーション・アクション

WebSphere Process Server 用に開発された新しいアプリケーションでは、Access for Enterprise JavaBeans を使用すべきではありません。

WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 で使用すべきでないフィーチャー

WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 には、使用すべきでないフィーチャーはありません。

WebSphere Process Server バージョン 6.0 で使用すべきでないフィーチャー

アプリケーション・プログラミング・モデルおよび コンテナー・サポート・フィーチャー
BRBeans コンポーネントは使用すべきではなく、新たなビジネス・ルールと差し替えられます。

推奨されるマイグレーション・アクション

ユーザーは、使用されているすべての BRBeans を手動で除去し、新しいビジネス・ルールに移行する必要があります。

バージョン 6 で、一部の BPEL ビジネス・プロセス・モデル構成体が構文的に変更されました。WebSphere Integration Developer バージョン 6.0 では、新たな構文のみがサポートされます。これらの構成体のマイグレーションが可能です。

推奨されるマイグレーション・アクション

WebSphere Integration Developer 提供のマイグレーション・ウィザードを使用して、 WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 のサービス・プロジェクト (プロセス定義を含む) を WebSphere Process Server バージョン 6.0 にマイグレーションしてください。マイグレーション・ウィザードが完了したら、いくつかの手動ステップを実行してマイグレーションを完成させる必要があります。サービス・プロジェクトのマイグレーションの詳細については、WebSphere Integration Developer バージョン 6.0 のインフォメーション・センターを参照してください。

WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 には、取り消しサービスの入力用のオプションがあります。この取り消しサービスでは、出力データによってオーバーレイされる、補正可能なサービスの入力データをマージした結果のメッセージを暗黙的に提供します。BPEL が提供する拡張補正のサポートを前提として、この機能は推奨されません。

推奨されるマイグレーション・アクション

新しいビジネス・プロセスの BPEL 補正を使用してください。

Business Flow Manager の機能性の変更のため、WebSphere Process Server バージョン 6.0 の汎用プロセス API では、以下のメソッドは推奨されません。
  • WorkList オブジェクトの名前が StoredQuery に変更されました。その結果、BusinessFlowManager Bean で以下のメソッドを使用すべきではありません。該当する場合、ただちに WebSphere Process Server バージョン 6.0 を使用する必要のあるメソッドを以下に示します。
    • newWorkList( String workListName, String selectClause, String whereClause, String orderByClause, Integer threshold, TimeZone timezone )
      • 代わりのメソッド: createStoredQuery( String storedQueryName, String selectClause, String whereClause, String orderByClause, Integer threshold, TimeZone timezone )
    • getWorkListNames()
      • 代わりのメソッド: getStoredQueryNames()
    • deleteWorkList( String workListName )
      • 代わりのメソッド: deleteStoredQuery( String storedQueryName )
    • getWorkList( String workListName )
      • 代わりのメソッド: getStoredQuery( String storedQueryName )
    • executeWorkList( String workListName )
      • 代わりのメソッド: query( String storedQueryName, Integer skipTuples )
    • getWorkListActions()
      • サポートされません。
  • WorkListData オブジェクトは推奨されません。
    • 代わりに、StoredQueryData を使用してください。
  • ProcessTemplateData オブジェクトの以下のメソッドは、サポートされなくなりました。
    • getInputMessageTypeTypeSystemName()
    • getOutputMessageTypeTypeSystemName()
  • ProcessInstanceData オブジェクトの以下のメソッドは、サポートされなくなりました。
    • getInputMessageTypeTypeSystemName()
    • getOutputMessageTypeTypeSystemName()
  • ActivityInstanceData オブジェクトの以下のメソッドは、サポートされなくなりました。
    • getInputMessageTypeTypeSystemName()
    • getOutputMessageTypeTypeSystemName()
  • ActivityServiceTemplateData オブジェクトの以下のメソッドは、サポートされなくなりました。
    • getInputMessageTypeTypeSystemName()

推奨されるマイグレーション・アクション

代わりのメソッドがある場合は、そのメソッドを使用してください。

Human Task Manager の機能性の変更のため、WebSphere Process Server バージョン 6.0 の汎用プロセス API では、以下のメソッドは推奨されません。
  • HumanTaskManager Bean では、以下のメソッドは使用すべきではありません。WebSphere Process Server バージョン 6.0 で使用する代わりのメソッドを以下に示します。
    • createMessage( TKIID tkiid, String messageTypeName )
      • 代わりに、createInputMessage( TKIID tkiid )、 createOutputMessage( TKIID tkiid )、createFaultMessage( TKIID tkiid ) の個別のメソッドを使用してください。
    • createMessage( String tkiid, String messageTypeName )
      • 代わりに、createInputMessage( String tkiid )、createOutputMessage( String tkiid )、createFaultMessage( String tkiid ) の個別のメソッドを使用してください。
  • Task オブジェクトで、以下のメソッドがサポートされなくなりました。
    • getInputMessageTypeName()
    • getOutputMessageTypeName()

推奨されるマイグレーション・アクション

代わりのメソッドがある場合は、そのメソッドを使用してください。

以下のデータベース・ビューは推奨されません。
  • DESCRIPTION
  • CUSTOM_PROPERTY

推奨されるマイグレーション・アクション

新しいアプリケーションでは、DESCRIPTION ビューの代わりに TASK_DESC ビューを、CUSTOM_PROPERTY ビューの代わりに TASK_CPROP ビューを使用してください。

Java コードの断片のプログラミング・モデル
  • WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 では、インライン Java コードの断片 (アクティビティーおよび条件) 内部の BPEL 変数に、getter メソッドおよび setter メソッドを通じてアクセスします。これらのメソッドはサポートされません。 Java コードの断片内の BPEL 変数を表すために使用される WSIFMessage メソッドも、サポートされません。
  • メソッド <typeOfP> getCorrelationSet<cs> Property<p>() は、スコープ・レベルで宣言された相関セットを考慮しないため、サポートされません。プロセス・レベルで宣言された相関セットにアクセスする場合のみ使用可能です。
  • Java 断片アクティビティー内部のカスタム・プロパティーにアクセスする WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 メソッドはサポートされません。
  • 以下の getPartnerLink メソッドはサポートされません。スコープ・レベルで宣言されたパートナー・リンクを考慮していないため、プロセス・レベルで宣言されたパートナー・リンクにアクセスする場合にのみ使用可能です。
    • EndpointReference getPartnerLink();
    • EndpointReference getPartnerLink( int role );
    • void setPartnerLink( EndpointReference epr );

推奨されるマイグレーション・アクション

WebSphere Integration Developer 6.0 提供のマイグレーション・ウィザードを使用して、WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 のサービス・プロジェクト (プロジェクト定義を含む) を WebSphere Process Server バージョン 6.0 にマイグレーションしてください。マイグレーション・ウィザードが完了したら、いくつかの手動ステップを実行してマイグレーションを完成させる必要があります。サービス・プロジェクトのマイグレーションの詳細については、WebSphere Integration Developer バージョン 6.0 のインフォメーション・センターを参照してください。

アプリケーション・サービス・フィーチャー
拡張メッセージング・サービス・フィーチャー、および以下にリストしたすべての EMS/CMM API と SPI は使用すべきではありません。
  • com/ibm/websphere/ems/CMMCorrelator
  • com/ibm/websphere/ems/CMMException
  • com/ibm/websphere/ems/CMMReplyCorrelator
  • com/ibm/websphere/ems/CMMRequest
  • com/ibm/websphere/ems/CMMResponseCorrelator
  • com/ibm/websphere/ems/ConfigurationException
  • com/ibm/websphere/ems/FormatException
  • com/ibm/websphere/ems/IllegalStateException
  • com/ibm/websphere/ems/InputPort
  • com/ibm/websphere/ems/OutputPort
  • com/ibm/websphere/ems/transport/jms/JMSRequest
  • com/ibm/websphere/ems/TimeoutException
  • com/ibm/websphere/ems/TransportException
  • com/ibm/ws/spi/ems/CMMFactory
  • com/ibm/ws/spi/ems/format/cmm/CMMFormatter
  • com/ibm/ws/spi/ems/format/cmm/CMMParser
  • com/ibm/ws/spi/ems/format/Formatter
  • com/ibm/ws/spi/ems/format/Parser
  • com/ibm/ws/spi/ems/transport/CMMReceiver
  • com/ibm/ws/spi/ems/transport/CMMReplySender
  • com/ibm/ws/spi/ems/transport/CMMSender
  • com/ibm/ws/spi/ems/transport/MessageFactory

推奨されるマイグレーション・アクション

拡張メッセージング・サービスとその関連ツールを使用する代わりに、標準の JMS API、またはそれと同等のメッセージング・テクノロジーを使用する必要があります。

WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1.1 で使用すべきでないフィーチャー

WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1.1 には、使用すべきでないフィーチャーはありません。

WebSphere Business Integration Server Foundation バージョン 5.1 で使用すべきでないフィーチャー

インストールおよびマイグレーション・ツール
WebSphere Studio Application Developer Integration Edition バージョン 5.0 またはそれ以前にモデルとなっていたビジネス・プロセスは、使用すべきではありません。

推奨されるマイグレーション・アクション

WebSphere Studio Application Developer Integration Edition バージョン 5.1 で提供されている マイグレーション・オプションを使用して、ビジネス・プロセスを BPEL 関連のプロセスにマイグレーションしてください。

バージョン 5.0 以前の WebSphere Studio Application Developer Integration Edition で作成されたビジネス・プロセスで使用される、いくつかの Business Process Choreographer API インターフェースおよびメソッド。

推奨されるマイグレーション・アクション

これらの API インターフェースおよびメソッドの詳細なリストが必要な場合は、Business Process Choreographer で提供される Javadoc を参照してください。

アプリケーション・プログラミング・モデルおよび コンテナー・サポート・フィーチャー
以下の public クラス、メソッド、および属性を含むビジネス・ルール Bean プログラミング・インターフェースは使用すべきではありません。
  • public クラス:
    • com.ibm.websphere.brb.RuleImporter
    • com.ibm.websphere.brb.RuleExporter
  • public メソッド:
    • getLocalRuleManager() on class com.ibm.websphere.brb.TriggerPoint
  • Protected 属性:
    • ruleMgr on class com.ibm.websphere.brb.TriggerPoint

推奨されるマイグレーション・アクション

アクションは不要です。

以下の com.ibm.websphere.scheduler クラス・プログラミング・インターフェースの scheduler.Scheduler メソッドは使用すべきではありません。
  • public BeanTaskInfo createBeanTaskInfo();
  • public MessageTaskInfo createMessageTaskInfo();

推奨されるマイグレーション・アクション

以下のメソッドを使用します。

  • public Object createTaskInfo(Class taskInfoInterface) throws TaskInfoInvalid;
  • BeanTaskInfo ti = (BeanTaskInfo) Scheduler.createTaskInfo(BeanTaskInfo.class);
Web サービスのゲートウェイ・カスタマイズ API は使用すべきではありません。

推奨されるマイグレーション・アクション

アクションは不要です。ただし、可能であれば、フィルターなどの Web サービスのゲートウェイ固有のインターフェースではなく、XML ベースのリモート・プロシージャー・コール (JAX-RPC) のハンドラー用の Java API を使用してください。Web サービスのゲートウェイ API は、将来のリリースでは置き換えられる予定です。詳細については、 WebSphere Business Integration Server Foundation インフォメーション・センターにあるトピック『JAX-RPC handlers - An alternative to gateway filters』を参照してください。

WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 5.0.2 で使用すべきでないフィーチャー

アプリケーション・プログラミング・モデルおよび コンテナー・サポート・フィーチャー
以下の com.ibm.websphere.scheduler クラス・インターフェース scheduler.MessageTaskInfo は使用すべきではありません。
  • public int setJMSPriority();

推奨されるマイグレーション・アクション

使用すべきでないメソッドの代わりに以下のメソッドを使用してください。
  • public int getJMSPriority();

WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 5.0.1 で使用すべきでないフィーチャー

WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 5.0.1 には、使用すべきでないフィーチャーはありません。

WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 5.0 で使用すべきでないフィーチャー

WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 5.0 には、使用すべきでないフィーチャーはありません。

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