新しい WebSphere Process Server カスタム・プロファイルの作成

カスタム・プロファイルは、作動可能にするためにデプロイメント・マネージャー・セル内に統合する必要のある空のノードです。スタンドアロン・サーバー・プロファイルとは異なり、 カスタム・プロファイルのノードにはデフォルトのサーバーがありません。 カスタム・ノードには、デフォルト・アプリケーションもありません。カスタム・プロファイルを統合すると、カスタム・プロファイルが管理対象ノードに変更されます。統合後、カスタム・プロファイルには nodeagent プロセスがありますが、サーバー・プロセスはありません。実動またはその他の使用のために空のノードをカスタマイズするには、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用する必要があります。ノード・エージェントを始動すると、 ノード・エージェントはデプロイメント・マネージャーからのコマンドに応答します。

始める前に

この手順を実行する前に、次の手順を実行します。
  • WebSphere Process Server の既存のインストールがあることを確認します。
  • カスタム・サーバー・プロファイルを作成することと、 それを対話式に実行することを確認します。 計画がこれらの基準に合わない場合は、 プロファイル・ウィザードを使用したプロファイルの作成と拡張を確認して、 その他の文書化されたプロファイル作成または拡張プロシージャーの説明を参照してください。
  • 新規プロファイルを作成するために十分なディスクと一時スペースがあることを確認します。
    プロファイル 必要なディスク・スペース 必要な一時スペース
    デプロイメント・マネージャー・プロファイル 30 MB 40 MB
    カスタム・プロファイル 10 MB 40 MB
    アプリケーション・サーバー・プロファイル 200 MB 40 MB
  • WebSphere Process Serverのインストールでグローバル・セキュリティーを使用可能にした場合は、 プロファイルを作成する前にそれを使用不可にしてください。 グローバル・セキュリティーの使用可能化と使用不可化については、 WebSphere Process Server セキュリティーの設定を参照してください。

このタスクを実行する理由と実行時期

WebSphere Process Server のフルインストール・プロシージャーを実行すると、 server1 という名前のサーバーを持つ default という名前のスタンドアロン・サーバー・プロファイルが作成されます。 ただし、製品のネットワーキングの利点を生かすため、 プロファイル・ウィザードを使用して追加プロファイルを作成することもできます。

次の手順に従い、新規カスタム・プロファイルを作成します。

このタスクのためのステップ

  1. Linux または UNIX システムでは root として、Windows システムでは 管理者グループのメンバーとしてログオンします。
  2. WebSphere Process Server プロファイル・ウィザードを開始して、新規ランタイム環境を作成します。

    さまざまなプラットフォームでプロファイル・ウィザードを開始するさまざまな方法については、プロファイル・ウィザードの開始を参照してください。

    システムが InstallShield Multiplatform を開始してプロファイル・ウィザードを実行し、 「ようこそ」パネルが表示されます。

  3. 「次へ」をクリックします。 以下のパネルのいずれかが表示されます。
    • WebSphere Application ServerまたはWebSphere Application Server Network Deployment プロファイルが存在する場合は、「既存プロファイルの検出」パネルが表示されます。 この手順では、既存のプロファイルを WebSphere Process Server プロファイルに拡張するのではなく、新規プロファイルを作成することを想定しています。 新規プロファイルを作成するには、 「新しい WebSphere Process Server プロファイルの作成」を選択して「次へ」をクリックします。 「プロファイル・タイプの選択」パネルが表示されます。
    • プロファイルが存在しない場合は、「プロファイル・タイプの選択」パネルが表示されます。
  4. カスタム WebSphere Process Serverを選択して、「次へ」をクリックします。 「フェデレーション」パネルが表示されます。
  5. デプロイメント・マネージャーにカスタム・ノードを統合するかどうかを選択します。
    • ノードを統合するよう選択した場合は、デプロイメント・マネージャーのホスト名または IP アドレス、および SOAP ポートを指定し、「次へ」をクリックして続行します。 「プロファイル名」パネルが表示されます。

      重要:
      この時点では、以下の項目すべてに該当する場合にのみ、カスタム・ノードを統合してください。
      • デプロイメント・マネージャーが稼働している。
      • デプロイメント・マネージャーは、 WebSphere Process Server デプロイメント・マネージャー・プロファイルです。
      • デプロイメント・マネージャー・ノードでセキュリティーが使用可能になっていない。
      • デプロイメント・マネージャーがデフォルトの SOAP JMX コネクター・タイプを使用し、コネクターが使用可能になっている。
      以下の項目のいずれかに該当する場合は、この時点ではカスタム・ノードを統合しない でください。
      • デプロイメント・マネージャーが稼働していないか、実行しているかどうかが不明。
      • デプロイメント・マネージャーは、まだ WebSphere Process Server プロファイルに拡張されていない WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルです。
      • デプロイメント・マネージャー・ノードでセキュリティーが使用可能になっている。
      • SOAP コネクターが使用不可になっている。
      • デプロイメント・マネージャーが、デフォルトではないリモート・メソッド呼び出し (RMI) を優先 Java Management Extensions (JMX) コネクターとして使用するよう再構成されている。 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールで、「システム管理 (System Administration)」>「デプロイメント・マネージャー (Deployment Manager)」>「管理サービス (Administration services)」を選択して、優先コネクター・タイプを確認します。
      デプロイメント・マネージャーが稼働していないか、その他の理由で使用不可である場合に、カスタム・ノードを統合すると、「プロファイル作成が失敗しました。」パネルが表示されます。 「完了」をクリックしてこのパネルを閉じます。
    • ノードを統合しない場合は、 「addNode コマンドを使用してこのノードを後で統合 (Federate this node later using the addNode command)」 の横にあるチェック・ボックスを選択し、 「次へ」をクリックして続行します。 「プロファイル名」パネルが表示されます。管理コンソールまたはこのコマンドで ノードを統合する方法については、 カスタム・ノードのデプロイメント・マネージャーへの統合を参照してください。

  6. プロファイルに固有の名前を指定するか、 デフォルトの名前を受け入れます。 その他のプロファイルが存在する場合は、 「このプロファイルをデフォルトにする (Make this profile the default)」 の横にあるチェック・ボックスを選択して、 このプロファイルをデフォルト・プロファイルにすることができます。 次に、「次へ」をクリックします。

    作成する各プロファイルに固有の名前を付ける必要があります。複数のプロファイルがある場合は、この名前によって最上位のレベルで区別することができます。 プロファイルの命名時に考慮する必要のある事項については、 プロファイル、ノード、ホスト、およびセルの命名に関する考慮事項 を参照してください。

    「プロファイル・ディレクトリー」パネルが表示されます。
  7. プロファイルのデフォルト・ディレクトリー・ロケーションを受け入れるか、「参照」ボタンを使用して別のロケーションを指定し、 「次へ」をクリックします。
    このディレクトリーには、ランタイム環境 (コマンド、構成ファイル、ログ・ファイルなど) を定義するファイルが入ります。デフォルトでは、このディレクトリーは以下のロケーションにあります。
    • Icon indicating Linux platforms Icon indicating UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: install_root/profiles/profile_name
    • Icon indicating Windows platforms Windows プラットフォームの場合: install_root¥profiles¥profile_name
    ここで、profile_name は指定した名前です。 このディレクトリー・ロケーションは、システム上の任意の有効なディレクトリー・ロケーションに変更することができます。ディレクトリーが既に存在している場合は、空である必要があります。 そうでない場合は、プロファイル・ウィザードによってエラーが表示されます。

    「ノード名およびホスト名」パネルが表示されます。

  8. カスタム・プロファイルのノード名およびホスト名を指定するか、デフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。

    作成するノードごとに固有の名前を使用します。ノードおよびホストの命名時に考慮する必要のある予約済みの用語やその他の問題については、プロファイル、ノード、ホスト、およびセルの命名に関する考慮事項を 参照してください。

    ステップ 5 の「フェデレーション」パネルでノードを統合することを選択したかどうかによって、次のパネルのいずれかが表示されます。
    • ノードを後で統合することを選択した場合は、「プロファイルの要約」パネルが表示されます。 この場合は、ステップ 10 に進みます。
    • ノードをすぐに統合することを選択した場合は、「ポート値割り当て」パネルが表示されます。 この場合は、ステップ 9 に進みます。
  9. プロファイル・ウィザードによって、 現在その他の WebSphere 製品が使用しているポートが検出されますが、 指定したポートを使用するその他のアプリケーションがある場合は、 ポートが競合しないことを確認してください。 「次へ」をクリックします。

    カスタム・プロファイルを統合すると、addNode コマンドは、競合しないポートを使用します。つまり、プロファイルを作成する際にはデフォルトのポート割り当てを使用し、addNode コマンドで ノードを統合する際に、競合しないポートを指定することができます。ポート割り当ては、マシン上で固有でなければなりません。 別のマシンのサーバー・プロセスは、競合なしで同じポート割り当てを使用することができます。

    「プロファイルの要約」パネルが表示されます。
  10. プロファイルの特性を検討し、 このプロファイルを作成する場合は「次へ」、プロファイルの特性を変更する場合は「戻る」をクリックします。

    プロファイル・ウィザードでは、プロファイルが作成中であることを示す進行パネルが 表示されます。エラーが検出されない場合は、プロセスの最後に「プロファイル作成が完了しました」パネルが表示されます。

    重要: プロファイルの作成中にエラーが検出された場合は、 「プロファイル作成が完了しました」パネルではなく、例えば次のような別のパネルが表示されることがあります。
    • 「プロファイル作成が警告で完了しました。」パネル。プロファイル作成は完了したが、警告が生成されたことを示します。
    • 「プロファイル作成は未完了です (Profile Creation is Incomplete)」パネル。プロファイルは作成されたが、使用不可の状態であることを示します。
    • 「プロファイル作成が失敗しました。」パネル。プロファイルが作成されなかったことを示します。
    これらのパネルではそれぞれ、エラーの解決に役立つ詳細を含むログ・ファイルが示されます。
  11. ファースト・ステップ・コンソールを起動するチェック・ボックスが選択されていることを確認し、「完了」をクリックしてプロファイル・ウィザードを閉じ、ファースト・ステップ・コンソールを起動します。

結果

新しいカスタム・プロファイルが存在します。プロファイル内のノードは、ノードを統合し (プロファイル作成時にそうしなかった場合)、デプロイメント・マネージャーを使用してノードをカスタマイズするまでは空です。

次の作業

カスタム・ノードを作成したときに、ノードをデプロイメント・マネージャー・セルに統合していない場合は、統合します。

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