ビジネス・プロセスは、ビジネス・ゴールを達成するために特定のシーケンスで呼び出される、ビジネス関連の一連のアクティビティーです。
WS-BPEL (Web Services Business Process Execution
Language) で定義されたプロセスには、以下の構成要素があります。
- プロセス内の個々のビジネス・ステップであるアクティビティー。アクティビティーは、いくつかの異なるタイプのうちの 1 つを持つことができます。また、アクティビティーは、基本アクティビティーまたは構造化アクティビティーのいずれかに分類することができます。
- 基本アクティビティーとは、構造を持たない、他のアクティビティーを含まないアクティビティーです。
- 構造化アクティビティーとは、他のアクティビティーを含むアクティビティーです。
- WSDL インターフェースを使用してプロセスと対話する (またはその逆も可能) 外部エンティティーおよびパートナーを指定するパートナー・リンク。インターフェース・パートナーまたはリファレンス・パートナーとも呼ばれます。
- アクティビティー間で渡されるメッセージを格納する変数。この変数は、ビジネス・プロセス・インスタンスの状態を表します。
- 複数のサービス要求または応答メッセージを同じビジネス・プロセス・インスタンスに相互に関連付けるための相関セット。相関セットは、プロセスによって交換されるメッセージに含まれているアプリケーション・データに基づいています。
- ビジネス・プロセスの実行時に発生する可能性のある例外的な状態に対処する障害ハンドラー。
- 非送信請求メッセージの受信と処理を通常の実行処理と並行して行うイベント・ハンドラー。
- 単一のアクティビティーまたはアクティビティー・グループの補正ロジックを指定する補正ハンドラー。
これらの構成要素について詳しくは、『BPEL specification』を参照してください。
Business Process Choreographer では、以下に示すような BPEL 言語の IBM® 拡張もサポートされます。
- 人間との対話のためのヒューマン・タスク・アクティビティー。フォームの入力、文書や描画の承認、レターの作成などの、人が関わるほぼすべてのビジネス・プロセスのステップがインラインの参加タスクとなります。
- インライン Java コードを実行するためのスクリプト・アクティビティー。Java コードは、プロセス・コンテキストおよびアクティビティー・コンテキストだけでなく、すべての BPEL 変数、相関プロパティー、パートナー・リンクにアクセスすることができます。
- WebSphere Information Server およびリレーショナル・データベースに直接アクセスするための情報サービス・アクティビティー。
- プロセス・モデルのバージョン管理のための有効開始タイム・スタンプ。
- Common Event Infrastructure (CEI) のロギング。
- 1 つのトランザクションで複数のアクティビティーをサポートするための明示的チェックポイント機能。
- アクティビティーのタイムアウト。