このタスクを使用して、ビジネス・プロセスのパフォーマンスを改善します。
始める前に
ビジネス・プロセスが正常に実行されたら、このタスクを実行してパフォーマンスを改善することができます。
このタスクのステップ
- 基本的パフォーマンスの測定方法、および最適化する測定値を定義します。
例えば、ビジネス・アプリケーションによっては、負荷のピーク時にエンド・ユーザーの応答時間を減らす方法を好むものもあります。その他のアプリケーションの場合は、システムで可能なトランザクションの処理速度のほうが、各トランザクションの実際の期間よりも重要になります。
- 基本的な測定を行います。
アプリケーションのチューニングに適した負荷、時刻、および曜日の条件下で、基本的な測定を行います。通常、最も重要な基本的な測定値は、スループットおよび応答時間です。例えば CPU 負荷が 100% に、ディスク I/O が最大値に、またはネットワーク I/O が 100% に達するなど、特定のボトルネック容量に達した後で、スループット値が測定されます。信頼性の高い応答時間の値は、単一のプロセス・インスタンスで、サーバー使用率が低いときに、最も適切に測定されます。
- プロセスを調整します。
アプリケーションが長期間にわたって実行するプロセスと microflow のどちらを使用するかに応じて、以下のステップを実行します。
- 長期間にわたって実行するプロセスを調整するには、長期間にわたって実行するプロセスのチューニングで説明されているステップを実行します。これらのプロセスは、長時間実行が継続する傾向がありますが、イベントまたは人との対話で中断される場合もあります。
したがってそのパフォーマンスは、Business Process Choreographer データベースとメッセージング・サービスのパフォーマンスによって異なります。
- microflow を調整するには、microflow のチューニングで説明されているステップを実行します。このプロセスは、どちらかといえば短期間のみ実行するプロセスです。このプロセスは、監査ロギング用のみにデータベースを使用して (監査ロギングが使用可能な場合)、テンプレート情報を取得します。このプロセスでは、永続データの保管のためにメッセージング・サポートが使用されません。このプロセスは、人との対話を必要としません。
- アプリケーションを調整します。
さまざまなオプションを使用して、1 つのアプリケーションにおいて同じ機能を実現することができます。パフォーマンスが重要なコードすべてを識別して検討します。非同期性を最大化し、アクションが不要にシリアライズされることのないようにします。シリアライズとシリアライズ解除のコストはプロセスで使用されたデータ・オブジェクトのサイズおよび複雑度に直接関連するので、プロセスにサブミットされるデータのサイズおよび複雑度を最小限にしてみてください。エラー状態にならない範囲でタイムアウトの短縮について考慮します。データベース照会の結果をキャッシュに入れる機会を識別します。
- 除去可能なパフォーマンスのボトルネックがないかどうか、現在の構成を検討します。
考慮するべき可能性のある項目は以下のとおりです。
- より多くのプロセッサー、メモリー、およびより高速なディスクをインストールします。
- データベースのログをデータとは異なる物理ディスクに保管して、データをいくつかのディスクに分散させます。
- 最適なパフォーマンスを得るために、Cloudscape™ ではなく、DB2®を使用します。
- 基本的な測定項目に関して、同様の負荷条件でベンチマーク測定を繰り返します。
アプリケーションのパフォーマンス測定の永続レコードを保持して、パフォーマンスにおける将来の変更点を客観的に測定します。
結果
ビジネス・プロセスは、はっきりと分かるほど高速に実行されるように構成されます。