ビジネス・プロセス用監査証跡データベース・ビューの構造

AUDIT_LOG_B データベース・ビューは、ビジネス・プロセスについての監査ログ情報を提供します。

監査証跡の内容を読み取るには、データベース表とビューの読み取りをサポートする SQL または他の管理ツールを使用します。

監査イベントは、プロセス・エンティティーと関連があります。監査イベントのタイプは、そのイベントが参照するエンティティーによって異なります。監査イベントには、次のタイプがあります。

監査イベント・タイプのコード一覧については、ビジネス・プロセスの監査イベント・タイプを参照してください。

以下の表に、AUDIT_LOG_B 監査証跡ビューの構造を示します。表では、列名とイベント・タイプをリストし、列について簡単に説明しています。

インライン・タスクは、AUDIT_LOG_B 監査証跡ビューに記録され、TASK_LOG 監査証跡ビューには記録されません。例えば、インライン参加タスクを要求すると ACTIVITY_CLAIMED イベントが生成されますが、タスク関連イベントは生成されません。

表 1. AUDIT_LOG_B 監査証跡ビューの構造
名前 PTE PIE AIE VAR CLE SIE 説明
AIID x       現行イベントに関連したアクティビティー・インスタンスの ID。
ALID x x x x x x 監査ログ・エントリーの ID。
EVENT_TIME x x x x x x イベントが発生したときのタイム・スタンプ (協定世界時 (UTC) 形式)。
EVENT_TIME_UTC x x x x x x イベントが発生したときのタイム・スタンプ (協定世界時 (UTC) 形式)。
AUDIT_EVENT x x x x x x 発生したイベントのタイプ。
PTID x x x x x x 現行イベントに関連したプロセスのプロセス・テンプレート ID。
PIID x x x x x 現行イベントに関連したプロセス・インスタンスのプロセス・インスタンス ID。
VARIABLE_NAME x   現行イベントに関連した変数の名前。
SIID x イベントに関連したスコープ・インスタンスの ID。
PROCESS_TEMPL_NAME x x x x x x 現行イベントに関連したプロセス・テンプレートのプロセス・テンプレート名。
TOP_LEVEL_PIID   x x x x x 現行イベントに関連したトップレベル・プロセスの ID。
PARENT_PIID x x x x x 親プロセスのプロセス・インスタンス ID。親が存在しない場合は NULL
VALID_FROM x x x x x x 現行イベントに関連したプロセス・テンプレートの有効開始日付。
VALID_FROM_UTC x x x x x x 現行イベントに関連したプロセス・テンプレートの有効開始日付 (協定世界時 (UTC) 形式)。
ATID   x 現行イベントに関連したアクティビティー・テンプレートの ID。
ACTIVITY_NAME     x x イベントが発生したアクティビティー名。
ACTIVITY_KIND   x イベントが発生したときのアクティビティーの種類。考えられる値は次のとおりです。

KIND_EMPTY 3
KIND_INVOKE 21
KIND_RECEIVE 23
KIND_REPLY 24
KIND_THROW 25
KIND_TERMINATE 26
KIND_WAIT 27
KIND_COMPENSATE 29
KIND_SEQUENCE 30
KIND_SWITCH 32
KIND_WHILE 34
KIND_PICK 36
KIND_FLOW 38
KIND_SCRIPT 42
KIND_STAFF 43
KIND_ASSIGN 44
KIND_CUSTOM 45
KIND_RETHROW 46
KIND_FOR_EACH_SERIAL 47
KIND_FOR_EACH_PARALLEL 49

これらは、ActivityInstanceData.KIND_* で定義される定数です。

ACTIVITY_STATE x イベントに関連したアクティビティーの状態。考えられる値は次のとおりです。

STATE_INACTIVE 1
STATE_READY 2
STATE_RUNNING 3
STATE_SKIPPED 4
STATE_FINISHED 5
STATE_FAILED 6
STATE_TERMINATED 7
STATE_CLAIMED 8
STATE_TERMINATING 9
STATE_FAILING 10
STATE_WAITING 11
STATE_EXPIRED 12
STATE_STOPPED 13

これらは、ActivityInstanceData.STATE_* で定義される定数です。

CONTROL_LINK_NAME x 現行リンク・イベントに関連したリンクの名前。
PRINCIPAL x x x x x プリンシパルの名前。PROCESS_DELETED イベントの場合には設定されません。
VARIABLE_DATA   x variable updatedイベント用の変数のデータ。
EXCEPTION_TEXT   x x x アクティビティーまたはプロセスが失敗する原因となった例外メッセージ。次の場合に適用されます。

PROCESS_FAILED
ACTIVITY_FAILED
SCOPE_FAILED

DESCRIPTION x x x x x 潜在的に解決される可能性のある置換変数を含むアクティビティーまたはプロセスの説明。
CORR_SET_INFO x プロセスの開始時に初期化された相関セットのストリング表現。processCorrelationSetInitialized イベント (42027) により出力されます。
USER_NAME x x 作業項目が変更されたユーザーの名前。 次のイベントの場合に適用されます。
  • プロセス・インスタンスの作業項目が削除された
  • アクティビティー・インスタンスの作業項目が削除された
  • プロセス・インスタンスの作業項目が作成された
  • アクティビティー・インスタンスの作業項目が作成された
ADDITIONAL_INFO   x x     x このフィールドの内容は、以下のイベントのタイプによって決まります。
ACTIVITY_WORKITEM_ TRANSFERRED、 PROCESS_WORK_ITEM_ TRANSFERRED
作業項目を受け取ったユーザーの名前。
ACTIVITY_WORKITEM_ CREATED、 ACTIVITY_WORKITEM_ REFRESHED、 ACTIVITY_ESCALATED
作業項目を作成または更新する対象となったユーザーすべてのリスト (「,」区切り)。リストのユーザーが 1 人のみの場合は、USER_NAME フィールドにこのユーザーのユーザー名が入力され、ADDITIONAL_INFO フィールドは空 (NULL) になります。
PROCESS_EVENT_RECEIVED、 SCOPE_EVENT_RECEIVED
選択可能な場合は、イベント・ハンドラーが受信したオペレーションのタイプ。 使用形式は次のとおりです。'{' ポート・タイプ・ネーム・スペース '}' ポート・タイプ名 ':' オペレーション名。このフィールドは、「onAlarm」イベントの場合には設定されません。

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