アプリケーションおよび組み込み WebSphere アダプターのインストール

アプリケーションに WebSphere® アダプターを組み込んで開発する場合、そのアダプターはアプリケーションと共にデプロイされます。アダプターを別途インストールする必要はありません。アプリケーションを組み込みアダプターと共にインストールする手順を以下に示します。

始める前に

アプリケーションを組み込みの WebSphere アダプターを使用して開発する場合にのみ、この作業を行ってください。

このタスクのステップ

  1. アプリケーションとその中のリソース・アダプター・アーカイブ (RAR) モジュールをアセンブルします。 『アプリケーションのアセンブル』を参照してください。
  2. 『新規アプリケーションのインストール』のステップに従って、 アプリケーションをインストールします。『モジュールのサーバーへのマップ』ステップで、 RAR ファイルごとにターゲット・サーバーまたはクラスターを指定します。RAR モジュールに定義されているリソース・アダプターを使用するその他のモジュールはすべて、 必ず同じターゲットにマップしてください。 また、このアプリケーションに対する要求のルーターとして機能するターゲットとして、Web サーバーを指定します。 各 Web サーバーのプラグイン構成ファイル (plugin-cfg.xml) は、Web サーバーを経由するアプリケーションに基づいて生成されます。
    注: サーバーに RAR ファイルをインストールする場合、WebSphere Process Server はコネクター・モジュールのマニフェスト (MANIFEST.MF) を探します。最初、RAR ファイルの connectorModule.jar ファイルで探し、_connectorModule.jar ファイルからマニフェストをロードします。クラスパス・エントリーが connectorModule.jar ファイルから得たマニフェストにある場合は、 RAR はそのクラスパスを使用します。インストール済みコネクター・モジュールが必要なクラスおよびリソースを見つけることを確認するには、 コンソールを使用して、RAR の「クラスパス」設定を確認します。詳しくは、リソース・アダプターの設定および WebSphere リレーショナル・リソース・アダプターの設定を参照してください。
  3. 変更を保管します。 「終了」>「保管」をクリックします。
  4. 新規にインストールされたアプリケーションの接続ファクトリーを作成します。

    1. 管理コンソールを開きます。
    2. 新しくインストールされたアプリケーションを選択します。 「アプリケーション」>「エンタープライズ・アプリケーション」>「application name」をクリックします。
    3. このページの「関連項目」セクションの「コネクター・モジュール」をクリックします。
    4. RAR ファイルを選択します。 「filename.rar」をクリックします。
    5. このページの「追加プロパティー」セクションの「リソース・アダプター」をクリックします。
    6. このページの「追加プロパティー」セクションの「J2C 接続ファクトリー」をクリックします。
    7. 既存の接続ファクトリーを更新する場合はそれをクリックし、新規に作成する場合は 「新規」をクリックします。
      注: WebSphere アダプターが EIS インポートまたは EIS エクスポートを使用して構成されている場合は、ConnectionFactory または ActivationSpec が存在し、これらを更新することができます。

    Icon indicating UNIX platforms Icon indicating Linux platforms ネイティブ・パス・エレメントが含まれているアダプターをインストールする場合は、次のことを考慮してください。 複数のネイティブ・パス・エレメントがあり、ネイティブ・ライブラリーの 1 つ (ネイティブ・ライブラリー A) が別のライブラリー (ネイティブ・ライブラリー B) に依存している場合、 ネイティブ・ライブラリー B をシステム・ディレクトリーにコピーする必要があります。ほとんどの UNIX® システムでは制限があるため、ネイティブ・ライブラリーをロードしようとする際に現行ディレクトリーを調べません。

    接続ファクトリーを作成および保管した後、適宜に、 アプリケーションの各種モジュールで定義されているリソース参照を変更し、 接続ファクトリーの Java™ Naming and Directory Interface (JNDI) 名を指定します。

    注: 所定のネイティブ・ライブラリーは、Java 仮想マシン (JVM) のインスタンスごとに 1 度だけロードできます。アプリケーションごとに独自のクラス・ローダーがあるため、 組み込み RAR ファイルを持つ異なるアプリケーション同士が同じネイティブ・ライブラリーを使用することはできません。 2 番目のアプリケーションは、ライブラリーをロードしようとすると例外を受け取ります。

    アプリケーション・サーバーにデプロイされているアプリケーションが、 ネイティブ・パス・エレメントを含む組み込み RAR ファイルを使用する場合、 未解決のトランザクションがない状態で、 アプリケーション・サーバーが完全にシャットダウンしたことを必ず確認する必要があります。 アプリケーション・サーバーが完全にシャットダウンしない場合は、 サーバーの再始動時にリカバリーを実行し、 必要な RAR ファイルおよびネイティブ・ライブラリーをロードします。リカバリーが完了したら、アプリケーションに関する作業は行わないようにしてください。 サーバーをシャットダウンして、再始動します。 この再始動時にアプリケーション・サーバーによってこれ以上リカバリーが行われることはなく、 通常のアプリケーション処理を続行できます。


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