WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

C でのオブジェクト・ハンドル

C アプリケーションは、オブジェクト・ハンドルを使用してオブジェクトにアクセスします。オブジェクト・ハンドルは、2 種類あります。 一方の種類のオブジェクト・ハンドルには、オブジェクトの型に関連したデータ型があり、もう一方の種類のオブジェクト・ハンドルは、データ型がオブジェクトの型に関連しない汎用のオブジェクト・ハンドルです。

C アプリケーションが関数を呼び出してオブジェクトを作成すると、XMS はオブジェクトを内部的に格納して、オブジェクトのハンドルをアプリケーションに戻します。 これによりアプリケーションは、その後このハンドルを使用することで、このオブジェクトにアクセスできます。

各オブジェクト・ハンドルにはデータ型があり、このデータ型はオブジェクトの型に関連しています。表 1 には、オブジェクト・ハンドルのデータ型をオブジェクトの型ごとに示します。BytesMessage、MapMessage、ObjectMessage、 StreamMessage、TextMessage、Message のすべてのオブジェクトには、同じデータ型 (xmsHMsg) を持つハンドルがあります。 メッセージ用ハンドルの使用方法について詳しくは、XMS メッセージの本文を参照してください。

表 1. オブジェクト・ハンドルのデータ型
オブジェクトの型 オブジェクト・ハンドルのデータ型
Connection xmsHConn
ConnectionFactory xmsHConnFact
ConnectionMetaData xmsHConnMetaData
Destination xmsHDest
ErrorBlock xmsHErrorBlock
InitialContext xmsHInitialContext
Iterator xmsHIterator
Message、BytesMessage、MapMessage、ObjectMessage、 StreamMessage、および TextMessage xmsHMsg
MessageConsumer xmsHMsgConsumer
MessageProducer xmsHMsgProducer
Property xmsHProperty
QueueBrowser xmsHQueueBrowser
Requestor xmsHRequestor
Session xmsHSess

特定の関数は汎用オブジェクト・ハンドルを返します。このハンドルは、関数によって作成されたオブジェクトの型には関連していません。 汎用オブジェクト・ハンドルのデータ型は xmsHObj です。

アプリケーションは、これらの関数のいずれかから汎用オブジェクト・ハンドルを受け取ると、PropertyContext クラスの xmsGetHandleTypeId() 関数を呼び出して、オブジェクトの型に関連するオブジェクト・ハンドルのデータ型を判別できます。その後、アプリケーションは任意の関数を呼び出し、必要に応じて、関数によって要求されるデータ型に汎用オブジェクト・ハンドルをキャストすることにより、オブジェクトに対して演算を実行できます。


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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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