ANT タスクを使用したアプリケーションのデプロイ

このトピックでは、ANT タスクを使用して、WebSphere Process Server に対するアプリケーションのデプロイメントを自動化する方法について説明します。 ANT タスクを使用すると、複数のアプリケーションのデプロイメントを定義し、サーバー上でこれらのアプリケーションのデプロイメントを無人で実行することができます。

始める前に

このタスクでは、以下が前提となります。
  • デプロイしようとしているアプリケーションは、すでに開発およびテスト済みである。
  • アプリケーションのインストール先が、同じ 1 つまたは複数のサーバーである。
  • ANT タスクについての知識がある。
  • デプロイメント・プロセスを理解している。

アプリケーションの開発およびテストについての詳細は、WebSphere® Integration Developer インフォメーション・センターにあります。

WebSphere Application Server Network Deployment バージョン 6 のインフォメーション・センターのリファレンス部分に、アプリケーション・プログラミング・インターフェースに関するセクションがあります。ANT タスクについては、パッケージ com.ibm.websphere.ant.tasks に説明があります。 このトピックに関連するタスクとして、ServiceDeploy および InstallApplicationがあります。

このタスクを使用する理由とその時期

複数のアプリケーションを並行インストールする必要がある場合、デプロイメントの前に ANT タスクを開発します。 その後 ANT タスクは、プロセスへのユーザーの介入なしにアプリケーションをサーバーにデプロイし、インストールすることができます。

このタスクのステップ

  1. デプロイするアプリケーションを特定します。
  2. 各アプリケーションごとに JAR ファイルを作成します。
  3. JAR ファイルをターゲット・サーバーにコピーします。
  4. ServiceDeploy コマンドを実行する ANT タスクを作成し、 サーバーごとに EAR ファイルを作成します。
  5. 該当するサーバー上で、ステップ 4 で作成した各 EAR ファイルごとに、InstallApplication コマンドを実行する ANT タスクを作成します。
  6. ServiceDeploy ANT タスクを実行し、アプリケーション用の EAR ファイルを作成します。
  7. InstallApplication ANT タスクを実行し、ステップ 6 で作成した EAR ファイルをインストールします。

結果

アプリケーションは、ターゲット・サーバー上に正しくデプロイされます。

アプリケーションの無人デプロイの例

アプリケーションの無人デプロイの例

以下の例は、ファイル myBuildScript.xml に入っている ANT タスクを示しています。
<?xml version="1.0">

<project name="OwnTaskExample" default="main" basedir=".">
	<taskdef name="servicedeploy"
			classname="com.ibm.websphere.ant.tasks.ServiceDeployTask" />
	<target name="main" depends="main2">
		<servicedeploy scaModule="c:/synctest/SyncTargetJAR"
			ignoreErrors="true"
			outputApplication="c:/synctest/SyncTargetEAREAR"
			workingDirectory="c:/synctest"
			noJ2eeDeploy="true"
			cleanStagingModules="true"/>
	</target>
</project>
以下のステートメントは、ANT タスクを呼び出す方法を示しています。
${WAS}/bin/ws_ant -f myBuildScript.xml
ヒント: このファイルにさらに別のプロジェクト・ステートメントを追加して、複数のアプリケーションを無人デプロイすることができます。

次の作業

管理コンソールを使用して、新しくインストールしたアプリケーション・サーバーが始動され、ワークフローを正しく処理していることを確認してください。
関連タスク
serviceDeploy を使用したインストール可能な EAR ファイルの作成
関連情報
serviceDeploy コマンド

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