WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

管理対象オブジェクト

管理対象オブジェクトを使用すると、クライアント・アプリケーションが使用する接続の設定を中央のリポジトリーから管理できます。 アプリケーションは、中央のリポジトリーからオブジェクト定義を取り出して使用することにより、ConnectionFactory オブジェクトや Destination オブジェクトを作成できます。こうすると、アプリケーションが実行時に使用するリソースからアプリケーションを切り離すことができます。

例えば、XMS アプリケーションの記述やテストは、テスト環境で一組の接続経路と宛先を参照する管理対象オブジェクトを使用して行うことができます。アプリケーションをデプロイした場合は、管理対象オブジェクトを変更して、アプリケーションが実稼働環境を指すようにすることができます。

XMS は、次の 2 種類の管理対象オブジェクトをサポートしています。

WebSphere MQ に付属の WebSphere MQ JMS 管理ツール (JMSAdmin) を使用すると、管理対象オブジェクトの中央リポジトリーに、WebSphere MQWebSphere Message BrokerWebSphere Event Broker のいずれかの管理対象オブジェクトを作成して管理できます。

このリポジトリーの管理対象オブジェクトを使用できるのは WebSphere MQ JMS アプリケーションですが、その他に XMS アプリケーションもあります。後者のアプリケーションは、WebSphere MQ キュー・マネージャーの接続ファクトリーおよび宛先、またはブローカーへのリアルタイム接続を対象にしています。 管理者は、リポジトリー内に保持されているオブジェクト定義を、アプリケーション・コードに影響を与えずに変更できます。

次の図は、XMS アプリケーションによる管理対象オブジェクトの通常の使用方法を示しています。

図 1. XMS アプリケーションによる管理対象オブジェクトの標準的な使用方法
この図は、XMS アプリケーションが管理対象オブジェクト・リポジトリーを使用する標準的な仕組みを示しています。図の左側は、管理コンソールを使用して管理される ConnectionFactory オブジェクト定義と Destination オブジェクト定義を格納しているリポジトリーを示しています。
図の右側は、リポジトリー内部のオブジェクト定義を検索し、そのオブジェクト定義をメッセージング・サーバーとの接続時に使用する XMS アプリケーションを示しています。

関連概念
サポートされる管理対象オブジェクト・リポジトリーのタイプ
関連タスク
管理対象オブジェクトでの作業
管理対象オブジェクトの作成

Concept topic

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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