管理対象オブジェクトのリポジトリーのロケーションは、Uniform Resource Indicator (URI) で指定します。 URI のフォーマットは、コンテキストのタイプにより異なります。
FileSystem コンテキストの場合は、ファイル・システム・ベースのディレクトリーのロケーションが URL によって指定されます。URL の構造は、RFC 1738 の「Uniform Resource Locators (URL)」に定義されています。 URL にはプレフィックス file:// があり、プレフィックスの後の構文は、XMS が動作するシステム上で開くことができるファイルの有効な定義になっています。
この構文はプラットフォーム固有の構文にすることができます。また、分離文字として「/」または「¥」を使用できます。 「¥」を使用した場合、各分離文字は追加の「¥」を使用してエスケープする必要があります。 こうすることで、C ランタイムや .NET フレームワークにより、分離文字がそれ以降の文字列のエスケープ文字として解釈されるのを防止できます。 さらに、URI がソース・コードでリテラル C ストリングとしてコード化されている場合も、コンパイラーは、各「¥」文字をエスケープするよう要求してきます。
この構文の例を以下に示します。
file://myBindings file:///admin/.bindings file://¥¥admin¥¥.bindings file://c:/admin/.bindings file://c:¥¥admin¥¥.bindings file://¥¥¥¥madison¥¥shared¥¥admin¥¥.bindings file:///usr/admin/.bindings
以下の例では、ソース・コード内にリテラル C ストリングとして記述された構文を示します。
"file://c:¥¥¥¥admin¥¥¥¥.bindings" "file://¥¥¥¥¥¥¥¥madison¥¥¥¥shared¥¥¥¥admin¥¥¥¥.bindings"
LDAP コンテキストの場合、URL の基本構造は RFC 2255 の「The LDAP URL Format」で定義されており、大/小文字を区別しないプレフィックス ldap:// が付きます。
正確な構文は次のとおりです。
LDAP://[Hostname][:Port][“/”[DistinguishedName]]
この構文は RFC で定義されているものと同様ですが、属性、スコープ、フィルター、拡張子のいずれにも対応していません。
この構文の例を以下に示します。
ldap://madison:389/cn=JMSData,dc=IBM,dc=UK ldap://madison/cn=JMSData,dc=IBM,dc=UK LDAP:///cn=JMSData,dc=IBM,dc=UK
WSS コンテキストの場合、URL は、http:// または https:// のプレフィックスが付く、Web サービス・エンドポイントの形式になります。
あるいは、cosnaming:// または wsvc:// というプレフィックスを使用することもできます。
これら 2 つのプレフィックスは、HTTP を介してアクセスされる URL を持つ WSS コンテキストを使用しているという意味として解釈されます。WSS コンテキストを使用すると、URL から直接かつ容易に初期コンテキスト・タイプを得ることができます。
この構文の例を以下に示します。
http://madison.ibm.com:9080/xmsjndi/services/JndiLookup cosnaming://madison/jndilookup