JCA 1.5 レコード・ベースのデータ・バインディング

データ・バインディング実装クラスは、インポートまたは エクスポート・ファイルで定義できます。record0based データ・バインディングを 使用する場合は、固有のインターフェースを実装する必要があります。

RecordDataBinding インターフェースは基本インターフェースを 拡張して javax.resource.cci.Record を追加します。データ・バインディングを J2EE コネクター・アーキテクチャー・ベースのサービスとともに 使用する場合は、このインターフェースを実装する必要があります。これは、 レコードとして入力および出力でリソース・アダプター対話の execute メソッドに 渡すことができます。

リソース・アダプターが対話の execute メソッドの入力専用バージョンを サポートする場合は、このインターフェースでは不十分です。この制限は、 入力専用の実行で結果が cci Record として 返されるためです。このインスタンスでは、 レコードをデータ・バインディングで設定した後に 変換後のデータ・オブジェクトを取得できるようになります。リソース・アダプターが execute メソッドの 入力専用バージョンをサポートする場合には、 データ・バインディング・プロバイダーが RecordHolderDataBinding インターフェースを 実装する必要があります。

インバウンド J2C 通信の場合は、RecordHolderDataBinding インターフェースも 実装する必要があります。リスナー・インターフェースは リソース・アダプターによって呼び出され、実装側の MDB は ネイティブ・データとして渡されます。このデータは、 ビジネス・オブジェクトから取得できるように、 データ・バインディングで設定する必要があります。リスナーの引数と 戻りの型が javax.resource.cci.Record である場合は、RecordHolderDataBinding で 十分です。リスナーの引数または戻りの型が cci Record 以外である場合は、 ユーティリティー・インターフェース InboundNativeDataRecord が提供されます。

InboundNativeDataRecord インターフェースでは、 リスナーに対する任意の数および型の引数をオブジェクト配列として 設定できます。実装 (cci Record) は その後で RecordHolderDataBinding インターフェースで設定できるため、 すべてのリスナー引数が渡され、データ・バインディングは引数を取得して ビジネス・オブジェクトを作成できます。戻り時には、データ・バインディングの実装が 対称的な方法で戻り値を設定します。次に、 ランタイムが get メソッドを使用してオブジェクト配列を返します。 このとき、指標 0 の引数は、呼び出し側 (リソース・アダプター) に返される戻り値です。


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