WebSphere Web Services Client for C++, Version 1.0.1 オペレーティング・システム: Linux, Windows

ハンドラーのタイプ

Web Services Client for C++ は、メッセージ・コンポーネントのカスタマイズや拡張に使用できるハンドラーの使用をサポートします。 ハンドラーは、要求メッセージが送信される直前、または応答メッセージが受信された直後のいずれかに呼び出されます。ハンドラーには、サービス固有のハンドラーとグローバル・ハンドラーがあります。

Web Services Client for C++ は、次の 2 つの基本タイプのハンドラーをサポートします。

コーディングの観点から見ると、サービス・ハンドラーとグローバル・ハンドラーの間に違いはありません。唯一の違いは、 WSDD ファイル内で指定される場所です。 サービス・ハンドラーは、特定のサービスとポートの組み合わせに関連付けられて、適切な宛先が指定された SOAP メッセージが呼び出されたときにのみ呼び出されます。グローバル・ハンドラーは、メッセージの宛先に関係なく常時呼び出されます。ハンドラーの呼び出し規則は、 WSDD ファイルの内容によって提供されます。これについては、WSDD ファイルでのハンドラー定義で説明しています。

ピボット・ポイントとは、メッセージがワイヤーに書き込まれる地点、またはワイヤーから読み取られる地点に与えられる名前です。ワイヤーという言葉は、Web 上でのメッセージの物理的な送信または受信を担う、基盤となるコンポーネントすべてを指します。近い将来送信する要求メッセージについて処理を行うハンドラーがピボット前ハンドラー、逆に、要求メッセージが受信された後に応答メッセージについて処理を行うハンドラーがピボット後ハンドラーです。

ピボット前ハンドラー

要求メッセージが作成されるとき、ハンドラーはメッセージ構成チェーンの中の最後のリンクとなるため、図 1に示すように、ハンドラーはメッセージが送信される直前に呼び出されます。

図 1. 要求メッセージの作成時のハンドラーの使用
この図は、要求メッセージのエンコードにおいて、ピボット前ハンドラーが入る位置を示しています。

ピボット後ハンドラー

応答メッセージが作成されるとき、ハンドラーはメッセージ・デコンストラクション・チェーンの中の最初のリンクになります。図 2に示すように、ハンドラーはメッセージが受信された直後に呼び出されます。

図 2. 応答メッセージの作成時のハンドラーの使用
この図は、応答メッセージのデコードにおいて、ピボット後ハンドラーが入る位置を示しています。


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Timestamp icon最終更新: 12 Jun 2006
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