この章では、Secure Sockets Layer (SSL) を使用して、Web サービス・クライアント・アプリケーションのセキュリティーを設定する方法について説明します。
Web Services Client for C++では、デフォルトでは、Global Security Kit 製品、およびセキュア・チャネルの使用は使用不可になっています。 SSL を使用する場合は、最初に GSKit のコピーを入手する必要があります。Web Services Client for C++には、HTTP SSL チャネル・ライブラリーが付属していますが、 これは GSKit ライブラリーが使用可能になるまでは使用できません。
HTTP メッセージのセキュリティーは、SSL を使用して確保することができます。SSL では、要求メッセージおよび応答メッセージをワイヤーを介して送信する前に暗号化します。
SSL を使用するすべての Web サービスは、URL の HTTP 名にセキュアを表すサフィックス「s」を付加します。 以下に例を示します。
http://some.url.com becomes https://some.url.com
セキュアなエンドポイント URL は、「https」から始まるエンドポイントです。セキュア・エンドポイント URL を使用できるようにするには、GSKit を AxisClient に渡されるユーザー定義のセキュリティー情報で初期化する必要があります。このためには、axiscpp.conf ファイルに必要な情報を追加するか、Web サービス・クライアント・アプリケーション内でセキュア・サービスの設定を構成します。
SSL を使用してセキュリティーを設定するには、以下のいずれかの手順を実行します。