ビジネス・プロセスおよびタスク関連オブジェクトに対する照会

サービス API の query メソッドまたは queryAll メソッドを使用して、 ビジネス・プロセスおよびタスクに関する保管情報を取得します。

query メソッドは、呼び出し元の権限に応じてオブジェクトを戻します。 照会結果セットには、呼び出し元が関連した作業項目を持つオブジェクトのプロパティーのみが含まれます。 queryAll メソッドは、データベース内のすべてのオブジェクトについて選択されたデータを戻します。

オブジェクトのプロパティーを照会するために、事前定義データベース・ビューが提供されています。

照会は、以下のもので構成されます。

照会の構文はオブジェクト・タイプによって異なります。 以下の表は、異なるオブジェクト・タイプごとの構文を示しています。

表 1.
オブジェクト 構文
プロセス・テンプレート
ProcessTemplateData[] queryProcessTemplates
                       (java.lang.String whereClause,
                        java.lang.String orderByClause,
                        java.lang.Integer threshold,
                        java.util.TimeZone timezone);
タスク・テンプレート
TaskTemplate[] queryTaskTemplates
                       (java.lang.String whereClause,
                        java.lang.String orderByClause,
                        java.lang.Integer threshold,
                        java.util.TimeZone timezone);
ビジネス・プロセス・データおよびタスク関連データ
QueryResultSet query (java.lang.String selectClause,
                      java.lang.String whereClause,
                      java.lang.String orderByClause,
                      java.lang.Integer skipTuples
                      java.lang.Integer threshold,
                      java.util.TimeZone timezone);
例えば、関数の呼び出し元にアクセス可能な作業項目 ID のリストは、次のようにして取得します。
QueryResultSet result = process.query("DISTINCT WORK_ITEM.WIID",
                                      (String)null, (String)null, (Integer)null, 
                                      (Integer)null, (TimeZone)null);

QUERY インターフェースには、queryAll メソッドも含まれています。 このメソッドを使用して、データベースに保管されているすべてのオブジェクトのデータを、 モニターなどの目的で検索できます。queryAll メソッドの呼び出し元には、 Java 2 Platform Enterprise Edition (J2EE) ロールの、BPESystemAdministrator、 BPESystemMonitor、TaskSystemAdministrator、または TaskSystemMonitor のいずれかが必要です。 オブジェクトの対応する作業項目を使用した許可検査は適用されません。

照会には、カスタム・プロパティーと変数プロパティーの両方を含めることができます。 複数のカスタム・プロパティーまたは変数プロパティーを照会に含める場合、対応するデータベース表で自己結合が行われます。 データベース・システムによっては、これらの query() 呼び出しによりパフォーマンスへの影響が出ることがあります。

createStoredQuery メソッドを使用して、 照会を Business Process Choreographer データベースに保管することもできます。保管照会文を定義する際には、 照会の基準を指定します。基準は保管照会文が実行されるときに動的に適用されます。つまり、 データは実行時にアセンブルされます。保管照会文にパラメーターが含まれている場合、 照会が実行されるときにこれらのパラメーターも解決されます。

Business Process Choreographer API について詳しくは、プロセス関連メソッドの com.ibm.bpe.api パッケージおよびタスク関連メソッドの com.ibm.task.api パッケージ内にある Javadoc を参照してください。


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