WebSphere Message Service Clients for C/C++ and .NET, Version 1.2 オペレーティング・システム: Linux, Windows

メッセージ・セレクター

XMS アプリケーションは、メッセージ・セレクターを使用して受信するメッセージを選択します。

アプリケーションは、メッセージ・コンシューマーを作成する場合、メッセージ・セレクター式をそのコンシューマーに関連付けることができます。メッセージ・セレクター式により、選択基準を指定します。XMS は、各受信メッセージが選択基準を満たすかどうかを判別します。メッセージが選択基準を満たす場合、XMS はメッセージをメッセージ・コンシューマーに配信します。メッセージが選択基準を満たさない場合、XMS はメッセージを配信せず、メッセージは Point-to-Point ドメインにおいてキューに残されます。

アプリケーションは、複数のメッセージ・コンシューマーを作成し、それぞれに独自のメッセージ・セレクター式を設定することができます。着信メッセージが複数のメッセージ・コンシューマーの選択基準を満たす場合、XMS はそれらのコンシューマーそれぞれにメッセージを配信します。

メッセージ・セレクター式は、メッセージの次のプロパティーを参照できます。
  • JMS 定義プロパティー
  • IBM 定義プロパティー
  • アプリケーション定義プロパティー
次のメッセージ・ヘッダーのフィールドも参照できます。
  • JMSCorrelationID
  • JMSDeliveryMode
  • JMSMessageID
  • JMSPriority
  • JMSTimestamp
  • JMSType
ただし、メッセージ・セレクター式は、メッセージの本文のデータを参照できません。
次に、メッセージ・セレクター式の例を示します。
JMSPriority > 3 AND manufacturer = 'Jaguar' AND model in ('xj6','xj12')
XMS は、このメッセージ・セレクター式によってメッセージをメッセージ・コンシューマーに配信しますが、これは、メッセージに 3 より大きな優先順位が指定され、アプリケーション定義プロパティー manufacturer (値は Jaguar) および別のアプリケーション定義プロパティー model (値は xj6 または xj12) がある場合に限られます。

XMS でメッセージ・セレクター式を形成する場合の構文規則は、WebSphere MQ JMS の場合と同じです。したがって、メッセージ・セレクター式の構成方法について詳しくは、「WebSphere MQ Java の使用」を参照してください。特にメッセージ・セレクター式の場合は、JMS 定義プロパティーの名前が JMS 名に、IBM 定義プロパティーの名前が WebSphere MQ JMS 名になっている必要があることに注意してください。メッセージ・セレクター式で、XMS 名を使用することはできません。

関連資料
XMS メッセージのパーツ
XMS メッセージのヘッダー・フィールド
XMS メッセージのプロパティー
XMS メッセージの本文
XMS メッセージの WebSphere MQ メッセージへのマッピング

Reference topic

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Timestamp icon最終更新: 8 Jun 2006
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