EIS アプリケーションのインストール

EIS アプリケーション・モジュールは、J2EE プラットフォームにデプロイできます。 このデプロイメントでは、EAR ファイルとしてパッケージ化されたアプリケーションがサーバーにデプロイされます。J2EE のすべての成果物およびリソースが作成され、アプリケーションが構成されて、実行準備ができます。

このタスクを使用する理由とその時期

J2EE プラットフォームへのデプロイでは、以下の J2EE 成果物およびリソースが作成されます。
表 1. バインディングから J2EE 成果物への対応
SCA モジュールでのバインディング 生成される J2EE 成果物 作成される J2EE リソース
EIS インポート モジュールのセッション EJB で生成されるリソース参照。 ConnectionFactory
EIS エクスポート リソース・アダプターによってサポートされるリスナー・インターフェースに応じて生成またはデプロイされるメッセージ駆動型 Bean。 ActivationSpec
JMS インポート ランタイムにより提供されるメッセージ駆動型 Bean (MDB) がデプロイされ、モジュールのセッション EJB でリソース参照が生成される。MDB はインポートに受信宛先が指定されている場合にのみ作成される。
  • ConnectionFactory
  • ActivationSpec
  • Destination
JMS エクスポート ランタイムにより提供されるメッセージ駆動型 Bean がデプロイされ、モジュールのセッション EJB でリソース参照が生成される。
  • ActivationSpec
  • ConnectionFactory
  • Destination
インポートまたはエクスポートで、ConnectionFactory のようなリソースを定義している場合、リソース参照はモジュールのステートレス・セッション EJB のデプロイメント記述子内に生成されます。また、適切なバインディングが EJB バインディング・ファイル内に生成されます。リソース参照がバインドされる名前は、モジュール名とインポート名を基にして、ターゲット属性の値 (値が存在する場合)、またはリソースに与えられたデフォルトの JNDI 検索名のいずれかになります。

デプロイ時に、実装環境により、モジュールのセッション Bean が検出され、これを使用して、リソースが検索されます。

サーバーへのアプリケーションのデプロイ中に、EIS インストール・タスクにより、バインドされたエレメント・リソースが存在するかどうかの確認が行われます。このリソースが存在しない場合、SCDL ファイルで 1 つ以上のプロパティーを指定しているときは、EIS インストール・タスクによって、このリソースが作成され、構成されます。リソースが存在しない場合は、何も処置は行われず、リソースを作成してからアプリケーションを実行するものとみなされます。

JMS インポートが受信宛先を指定してデプロイされた場合、メッセージ駆動型 Bean (MDB) がデプロイされます。これにより、送信された要求に対する応答を listen します。MDB は、JMS メッセージの JMSreplyTo ヘッダー・フィールドにある、要求で送信された Destination に関連付けられます (この Destination で listen します)。MDB は、応答メッセージが到着すると、メッセージの相関 ID を使用して、コールバック Destination に保管されているコールバック情報を取得して、コールバック・オブジェクトを呼び出します。

インストール・タスクでは、インポート・ファイル内の情報から ConnectionFactory と 3 つの宛先が作成されます。これに加えて、ActivationSpec を作成して、ランタイム MDB が受信宛先で応答を listen できるようにします。ActivationSpec のプロパティーは、Destination/ConnectionFactory プロパティーから派生しています。JMS プロバイダーが SIBus リソース・アダプターである場合、JMS の Destination に対応する SIBus の Destination が作成されます。

JMS エクスポートをデプロイする場合、メッセージ駆動型 Bean (MDB) (JMS インポートの場合にデプロイされる MDB とは異なる MDB) がデプロイされます。 MDB は、受信宛先で着信要求を listen して、その要求が SCA で処理されるようにディスパッチします。インストール・タスクでは、JMS インポートの場合と同様のリソース・セット、ActivationSpec、応答の送信に使用される ConnectionFactory、および 2 つの宛先が作成されます。これらのリソースのプロパティーはすべて、エクスポート・ファイルに指定されます。JMS プロバイダーが SIBus リソース・アダプターである場合、JMS の Destination に対応する SIBus の Destination が作成されます。


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