インストール・ウィザードを使用したビジネス・プロセス・コンテナーの構成

ここでは、必要なリソースを作成し、その後ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール・ウィザードを実行する方法について説明します。

このタスクを実行する理由と時期

ビジネス・プロセスまたはヒューマン・タスクを含むアプリケーションを実行する前に、 必要なリソースを構成してビジネス・プロセス・コンテナー・アプリケーションをインストールする必要があります。

このタスクのステップ

  1. クラスター化 Business Process Choreographer セットアップを準備している場合は、以下の手順を実行します。
    1. クラスターを作成します。クラスター化環境の構築』の手順を実行します。
    2. クラスターに対してデフォルトの JMS メッセージング・プロバイダーを使用している場合は、以下の手順を実行します。
      1. サービス・アプリケーションをサポートするサーバーまたはクラスターの作成』で説明されているように、クラスターがサービス・アプリケーションをサポートしていることを確認します。
      2. メッセージ・エンジンのデータ・ストア用のデータベースを作成します。Service Component Architecture (SCA) のメッセージ・エンジンに使用したのと同じデータベースを使用しても、別個のデータベースを使用しても構いません。WebSphere Process Server によって作成されたすべてのバス、つまり SCA システム・バス、SCA アプリケーション・バス、Common Event Infrastructure バス、および Business Process Choreographer バスに対して 1 つのメッセージング・データベースを使用することをお勧めします。このデータベースは、メッセージ・エンジンのフェイルオーバー可用性を確保するために、メッセージ・エンジンのホストとして動作するクラスターのすべてのメンバーがアクセス可能である必要があります。
        • JMS ユーザーが表の作成を許可されている場合、デフォルトのメッセージ・エンジンは、最初のアクセス時にデータベース内に必要な表を作成します。
        • JMS ユーザーが表の作成を許可されていない場合は、デフォルトのメッセージング・プロバイダーがデータベースにアクセスを試行する前に表を作成してください。install_root ディレクトリーの bin サブディレクトリーにある sibDDLGenerator ユーティリティーを使用すると、表を作成するときに使用できる DDL ファイルを生成できます。
  2. WebSphere® MQ Java™ Message Service (JMS) プロバイダーとして使用している場合は、キュー・マネージャーとキューを作成する必要があります。 ビジネス・プロセス・コンテナー用のキュー・マネージャーとキューの作成を実行します。デフォルトの JMS メッセージング・プロバイダーを使用している場合は、この手順を実行しないでください。
  3. Business Process Choreographer のデータベースを 作成します。 ビジネス・プロセス・コンテナー用データベースの作成を実行します。
  4. サーバーが始動していることと、十分な管理権限のあるユーザー ID で管理コンソールにログオンしていることを確認します。Windows® プラットフォームでは、WebSphere Process Server を始動するために使用されるユーザー ID を使用します。
  5. 管理コンソールでは、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール先となるサーバーを選択します。 「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > serverNameをクリックします。

    ここで、serverName は、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール先となるアプリケーション・サーバーの名前です。 クラスターで任意のアプリケーション・サーバーを選択すると、 そのクラスター内のすべてのアプリケーション・サーバーにビジネス・プロセス・コンテナーが同時にインストールされます。

  6. ビジネス・プロセス・コンテナー設定に移動します。 「構成」タブの「コンテナーの設定 (Container Settings)」で、「ビジネス・プロセス・コンテナーの設定」を展開し、「ビジネス・プロセス・コンテナー」をクリックします。
  7. ビジネス・プロセス・コンテナーがインストールされていないことを確認します。 ビジネス・プロセス・コンテナーが現在インストールされていないことを示すメッセージが表示されます。 ビジネス・プロセス・コンテナーが既にインストールされている場合は、インストール・ウィザードを開始する前に Business Process Choreographer 構成の除去を実行します。
  8. インストール・ウィザードを開始します。 「追加プロパティー」セクションで、「ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール・ウィザード」リンクをクリックします。
  9. データベース構成を選択します (ウィザードのステップ 1)。
    1. 「JDBC プロバイダー」ドロップダウン・リストで、 使用しているデータベース・システム、システム・バージョン、および Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーのあるエントリーを選択します。 可能な場合は、インストール・ウィザードによってパラメーター・フィールドに適切なデフォルト値が表示されます。 ただし、ブラウザーとプラットフォームの組み合わせによっては、 デフォルト値は提供されません。 その場合は、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール・ウィザードの設定で推奨値を参照してください。
    2. 「インプリメンテーション・クラス名」では 、JDBC ドライバー・インプリメンテーションに対して提供されるデフォルトのクラス名 を使用します。
    3. 「クラスパス」に、JDBC ドライバーを含む Java アーカイブ (JAR) または圧縮ファイルのロケーションを入力します。 テキスト・フィールドに表示されたパス変数を使用するには、「環境」 > 「WebSphere 変数の管理」で、そのパス変数を定義する必要があります。
    4. 「データ・ソースのユーザー名」は、 データベースに接続し、データを変更する権限を持つユーザー ID でなければなりません。 ユーザー ID が、データベース内で表および索引を作成する権限を持つ場合、サービスまたはフィックスパックの適用後、データベース・スキーマが必要に応じて自動的に更新されます。これは、Cloudscape データベースでは必須ではありません。
    5. データ・ソースのユーザー名の「データ・ソースのパスワード」を入力します。これは、Cloudscape データベースでは必須ではありません。
    6. 「カスタム・プロパティー」フィールドには、選択したデータベースのデフォルト値が含まれています。
      • デフォルトのディレクトリーに存在しない Cloudscape データベースを使用している場合は、カスタム・プロパティー databaseName の値を変更して、データベースの完全修飾場所を指定します。
      • 場合によっては、いくつかの他のプロパティーを変更または追加する必要があります。詳細については、インストール・ウィザード設定ページおよびデータベース・システムの製品資料を参照してください。
    7. 「次へ」をクリックして、インストール・ウィザードで次のステップに移動します。
  10. JMS プロバイダーとセキュリティーを選択します (ウィザードのステップ 2)。
    1. 「JMS プロバイダー」のドロップダウン・リストで、使用するビジネス・プロセス・コンテナーのメッセージング・サービスを選択します。
      • デフォルト・メッセージングの場合、「デフォルト・メッセージング・プロバイダー (Default messaging provider)」を選択します。
      • WebSphere MQ の場合、WebSphere MQ を選択します。
    2. 「キュー・マネージャー」のデフォルト値 (BPC_nodeName_serverName) を使用します。 デフォルト・メッセージング・プロバイダーを使用している場合、このフィールドは無視されます。
    3. WebSphere MQ JMS プロバイダーを使用しており、WebSphere 環境変数 ${MQ_INSTALL_ROOT} を定義していない場合は、「クラスパス」 が WebSphere MQ Javalib ディレクトリーを指していることを確認します。 デフォルトでは、MQ_INSTALL_ROOT${WAS_INSTALL_ROOT}/lib/WMQ という値で事前定義されています。
    4. 「JMS ユーザー ID」に、 メッセージング・サービス用の管理権限を持つユーザー ID を入力します。 を使用します。Linux® および UNIX® システムでは、root を使用します。Windows システムでは、WebSphere Process Server を始動するために使用されるユーザー ID を使用します。
    5. 「JMS パスワード」に、JMS ユーザー ID のパスワードを入力します。
    6. 「JMS API ユーザー ID」に、ユーザー・レジストリーからユーザー ID を入力します。このユーザー ID は非同期 API 呼び出しを処理するときに使用します。
    7. 「JMS API パスワード」に 、JMS API ユーザー ID のパスワードを入力します。
    8. 「管理者のセキュリティー・ロール・マッピング」に、Business Process Administrator のロールにマップする、 ドメインのグループ (ユーザー・レジストリーで定義されている) を入力します。 例えば Windows システムの場合は、管理者グループを指定できます。
    9. 「システム・モニター・セキュリティー・ロール・マッピング」に、Business Process System Monitor のロールにマップするグループ (ユーザー・レジストリー内に存在) の名前を入力します。 例えば Windows システムの場合は、管理者グループを指定できます。
    10. 「次へ」をクリックして、インストール・ウィザードで次のステップに移動します。
  11. JMS リソースと Business Process Choreographer Explorer を選択します (ウィザードのステップ 3)。 「デフォルト値を使用して新規 JMS リソースを作成する」を選択するか、次の手順を実行します。
    1. 「既存の JMS リソースを選択します」を選択します。
    2. 「接続ファクトリー」ドロップダウン・リストを使用してBPECFを選択します。
    3. 「内部キュー」ドロップダウン・リストを使用して BPEIntQueueを選択します。
    4. 「外部要求処理キュー」ドロップダウン・リストを使用して、BPEApiQueueを選択します。
    5. 「保留キュー」ドロップダウン・リストを使用して BPEHldQueueを選択します。
    6. 「保存キュー」ドロップダウン・リストを使用して BPERetQueueを選択します。
  12. オプション: Business Process Choreographer Explorer をインストールするには、チェック・ボックスをオンにします。インストールしない場合は、 チェック・ボックスをオフにします。
  13. オプション: Common Event Infrastructure を使用するには、「このコンテナーで実行するすべてのプロセスについて、Common Event Infrastructure のロギングを使用可能にします。」を選択します。
  14. オプション: 監査ログを使用可能にするには、「このコンテナーで実行するすべてのプロセスについて、監査ロギングを使用可能にします。」を選択します。
  15. 「次へ」をクリックして、要約を表示します (ウィザードのステップ 4)。
  16. 要約ページが正しいことを確認してください。 要約には、どの外部リソースが必要かについての覚え書が含まれています。 リソースをまだ作成していない場合でもビジネス・プロセス・コンテナーの構成は継続できますが、ビジネス・プロセス・コンテナーを活動化する前にそれらを作成する必要があります。 要約ページを印刷すると、正しいリソースの作成に役立ちます。
    1. 修正する場合は、「戻る」をクリックします。
    2. ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールしてそのリソースを定義するには 、「終了」をクリックします。 「インストール」ページに進行状況が表示されます。
  17. インストールが正常に実行されなかった場合は、 問題の訂正に役立つエラー・メッセージを確認して、再度試行します。
  18. インストールが正常に実行された場合は、「マスター構成の保管 (Save Master Configuration)」をクリックしてから「保管」をクリックします。
  19. Business Process Choreographer をクラスター内で構成し、WebSphere MQ JMS プロバイダーを 使用している場合は、 クラスター内での WebSphere MQ JMS リソースのカスタマイズを実行します。
  20. アプリケーション・サーバーを再始動します。
  21. ビジネス・プロセス・コンテナーが正常に開始したことを確認します。 管理コンソールで、「アプリケーション」 > 「エンタープライズ・アプリケーション」を選択し、BPEContainer_scope という名前のアプリケーションの状況が開始済みになっていることを確認します。ここで、scope は、ビジネス・プロセス・コンテナーを アプリケーション・サーバーにインストールした場合は nodeName_serverName です。クラスターにビジネス・プロセス・コンテナーをインストールした場合は、scope はクラスター名です。

結果

ビジネス・プロセス・コンテナーが構成されました。

次に実行する作業

ステップ 2.b.ii親トピックで構成を継続してください。

ご利用条件 |


(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)