プロファイルの作成または拡張の失敗からのリカバリー

プロファイル・ウィザードでは、新規プロファイルの作成または既存のプロファイルの拡張の際に、障害が発生する場合があります。

Icon indicating 6.0.1 content only 同じことは、manageprofiles コマンドを使用するときにも発生します。

そうした障害が発生した場合は、ここでの説明に従ってまずログ・ファイルを確認し、状態に応じて以下のリカバリー手順を実行してください。

ログ・ファイル

以下に、ログ・ファイルのリストを示すので、順番に確認してください。それぞれのログ・ファイルには、「INSTCONFSUCCESS」という項目が含まれている必要があります。ファイルにこの項目が記述されていない場合は、障害が検出されています。ログ・ファイルを開き、障害が発生した原因を判別して、修復方法を決定してください。
  1. プロファイル・ウィザードによりログ・ファイルが作成されました。
    注: Icon indicating 6.0.1 content only manageprofiles コマンドを使用して障害が発生した場合は、このファイルは見つかりません。
    ファイルの名前は、部分的にタイム・スタンプを基にして作成され、形式は pcatLogNNNNNNNNNNNNN.txt のようになります。NNNNNNNNNNNNN は番号です。このファイルは、Linux および UNIX システムではディレクトリー profile_root/logs で、Microsoft Windows システムでは profile_root¥logs で検出できます (profile_root はプロファイルのインストール・ロケーション)。障害の原因を判別できない場合は、以下のオプションで説明されるログ・ファイルを調べてください。
    注: 1 つのプロファイルに対してプロファイル・ウィザードを複数回実行した場合は、これらのファイルが複数存在します。常時、最新のファイルを参照してください。
  2. ログ・ファイル wasprofile_create_profile_name.log (profile_name はプロファイルの名前)。
    注: このファイルを開くのは、新規プロファイルを作成していた場合のみです。既存のプロファイルを拡張していた場合は、このファイルを開くことはありません。

    このログ・ファイルは、Linux および UNIX システムではディレクトリー install_root/logs/wasprofile に、Windows システムでは install_root¥logs¥wasprofile に配置されています (install_root は、WebSphere Process Server のインストール・ルート・ロケーション)。「Result of executing」というテキストを検索し、それぞれのテキストが「true」で終わっているかどうか検証します。true または false の値は、プロファイル・テンプレート構成アクション .ant スクリプトの実行結果を示します。以下に例を示します。

    <message>Result of executing
    E:¥o0536.15¥profileTemplates¥default¥actions¥first was: true</messages>

    このファイルの値 false により、障害の原因を示すことができます。

    注: 「false」は複数回登場する可能性があります。登場箇所を 1 つずつ調査して修復してください。また、プロファイルが作成された場合は、以下のオプションで説明されるログ・ファイルも調べてください。
  3. ログ・ファイル wasprofile_augment_profile_name.log (profile_name はプロファイルの名前)。

    このログ・ファイルは、Linux および UNIX システムではディレクトリー install_root/logs/wasprofile に、Windows システムでは install_root¥logs¥wasprofile に配置されています (install_root は、WebSphere Process Server のインストール・ルート・ロケーション)。「Result of executing」というテキストを検索し、それぞれのテキストが「true」で終わっているかどうか検証します。true または false の値は、プロファイル・テンプレート構成アクション .ant スクリプトの実行結果を示します。 以下に例を示します。

    <messages>Result of executing
    E:¥o0536.15¥profileTemplates¥default.wbicore¥actions¥saveParamsWbiCore.ant
    was:true</messages>

    このファイルの値 false により、障害の原因を示すことができます。また、以下のオプションで説明されるログ・ファイルも調べてください。

    注: 「false」は複数回登場する可能性があります。登場箇所を 1 つずつ調査して修復してください。
  4. 個別のプロファイル・テンプレート処置ログ・ファイル。

    上述のオプションで説明されるログ・ファイルで false 値を発見した場合は、Linux および UNIX システムではディレクトリー profile_root/logs、Windows システムでは profile_root¥logs にあるログ・ファイルを調べてください (profile_root はプロファイルのインストール・ロケーション)。これらのログ・ファイルは一貫性のある命名規則に従っていませんが、通常は、失敗した .ant スクリプトの名前に .log を付けた形式になっています。例えば、wasprofile_augment_profile_name.log ファイルに次の項目があるとします。

    <messages>Result of executing
    E:¥o0536.15¥profileTemplates¥default.wbicore¥actions¥saveParamsWbiCore.ant
    was:false</messages>

    まず、wasprofile_augment_profile_name.log ファイル内の周囲の項目を見ます。周囲の項目から障害の原因を判別できない場合は、対応するログ・ファイルで失敗した .ant スクリプト項目を探します。この場合、saveParamsWbiCore.ant スクリプトによって作成されたログ・ファイルは saveParamsWbiCore.ant.log です。ファイルを開き、障害が発生した原因を調査します。

作成に失敗した場合のリカバリー

プロファイルの作成で障害が発生した理由を判別し、その障害の原因を突き止めたら、もう一度プロファイルの作成を試みることができます。
注: プロファイルを作成すると、最初に WebSphere Application Server プロファイルが作成され、次に WebSphere Process Server プロファイル・テンプレートによって拡張されて WebSphere Process Server プロファイルが作成されます。 プロファイルの作成で障害が発生しても、(おそらく障害のために) 必要とされる拡張の一部を含んでいないプロファイルとして存続可能です。

プロファイルが存在するかどうかを判別するには、Linux および UNIX システムでは install root/bin/wasprofile.sh -listProfiles コマンドを、Windows システムでは install_root¥bin¥wasprofile.bat -listProfiles コマンドを実行します (install_root は、 WebSphere Process Server のインストール・ルート・ロケーション)。作成に使用したプロファイル名が存在していない場合は、そのプロファイルを再作成できます。作成に使用したプロファイル名が存在している場合は、プロファイルが作成されており、拡張で障害が発生したことになります。 拡張の失敗からリカバリーする場合のヒントについては、以降のセクションを参照してください。

Icon indicating 6.0.1 content only プロファイルが作成されても、manageprofiles コマンドを使用した拡張に失敗した場合は、プロファイル・ウィザードにより残りの拡張操作を終了するようお勧めします。

拡張に失敗した場合のリカバリー

プロファイルの拡張で障害が発生した理由を判別し、その障害の原因を突き止めたら、以下のステップに従ってもう一度既存のプロファイルの拡張を試み、完全な WebSphere Process Server プロファイルを正常に作成することができます。

  1. プロファイル・ウィザードを開始し、新規プロファイルを作成する代わりに既存のプロファイルの拡張を選択します。
  2. 作業していたプロファイルを選択し、そのプロファイルの正しい情報を入力します。
注: 拡張の一部は、プロファイル・ウィザードを最初に実行したときに正常に完了しています。そのため、プロファイルの作成を最初に試みたときに表示されたパネルの中には、表示されないものもあります。これは、プロファイル・ウィザードが完了する必要のある残りの拡張を検出し、必要なパネルのみを表示するからです。

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Last updated: Fri Mar 24 07:19:12 2006

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