WebSphere ESB の Message Service Clients for C/C++ および .NET により提供される管理対象 JMS オブジェクトを使用している場合、非 Java クライアントが非 Java 環境から管理対象 JMS オブジェクトにアクセス可能にするために、WebSphere ESB が備える JNDILookup Web Service を構成する必要があります。
このタスクを開始する前に、JNDILookup Web Service アプリケーションがインストールされていることを確認してください。
Message Service Client for C/C++ を備える JNDILookup Web Service を使用するには、Web Services Client for C++ が前提条件となります。管理対象オブジェクトを Message Service Client for C/C++ アプリケーションと共に使用している場合は、このタスクを開始する前に、互換性のあるバージョンの Web Services Client for C++ がインストールされていることを確認してください。互換性があるのは、WebSphere ESB に同梱されている Message Service Client for C/C++ および Web Services Client for C++ のバージョンです。
管理用に定義された ConnectionFactory オブジェクトおよび Destination オブジェクトによって、JMS インプリメンテーションと JMS インターフェースが分離されます。したがって、JMS クライアント・アプリケーションは JMS プロバイダーのインプリメンテーション詳細から分離保護されるので、そのポータブル性が向上します。管理対象オブジェクトによって、管理者は中央リポジトリーからクライアント・アプリケーションの接続設定を管理できます。例えば、アプリケーションが使用する特定のキューは、アプリケーションが JNDI を介して取得する管理対象 Destination オブジェクトを変更することにより変更できます。
Message Service Clients for C/C++ および .NET などの非 Java クライアントも管理対象オブジェクトを使用できます。ただし、WebSphere ESB により提供される管理対象 JMS オブジェクトは、JNDI を介してアクセスできるシリアライズ化された Java オブジェクトであるため、JNDILookup Web Service を使用しなければ、非 Java クライアントはこのオブジェクトを正しく解釈できません。このウェブ・サービスで提供されるルックアップ操作によって、Message Service Clients for C/C++ および .NET はオブジェクト名を指定することにより、JNDI オブジェクトの検索を要求できます。管理対象オブジェクトのプロパティーは、名前/値ペアのマップを使用してアプリケーションに返されます。
(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)