新しい WebSphere Process Server カスタム・プロファイルの作成

この手順により、プロファイル・ウィザード・グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して、カスタム・プロファイルを作成します。

始める前に

この手順を実行する前に、以下のことを確認してください。
  • 変更の始まりWebSphere Process Server が、基盤となる WebSphere Application Server Network Deployment と共に既にインストールされていることを確認します。インストールされていない場合は、製品のインストールにあるインストール手順を参照してください。変更の終わり
  • カスタム・プロファイルを作成しようとしていること、また、対話式に作成することを確認します。インストールされていない場合は、プロファイル・ウィザードを使用したプロファイルの作成および拡張にある他のプロファイルの作成または拡張の手順についての説明を参照してください。
  • 新規プロファイルを作成するのに十分なディスク・スペースおよび一時スペースがあることを確認します。必要な最小ディスク・スペースについては、必要なディスク・スペースを参照してください。
  • WebSphere Process Server のインストールでグローバル・セキュリティーを 使用可能に設定している場合は、プロファイルを作成する前にこの機能を使用不可に 設定してください。グローバル・セキュリティーの使用可能化および使用不可化については、WebSphere Application Server Network Deployment バージョン 6.0 インフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp) を参照してください。
  • リポジトリーに DB2 Universal Database を使用する場合は、必ず以下のステップを実行してから、プロファイルを作成してください。
    • リモート・システム上にサーバーが置かれている場合 、DB2 クライアントで DB2 データベースを構成するときは、 クライアント・システムがサーバーと通信するように構成されていることと 、DB2 ノードがカタログされていることを確認してください。 詳しくは、DB2 Universal Database 資料を参照してください。
    • Icon indicating Linux platforms Icon indicating UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: Linux または UNIX システムで、DB2 データベースを構成する場合は、以下の操作を実行して、データベース環境を調達します。
      1. /etc/group を変更し、root が db2instance と同じグループにあることを確認します。
      2. db2instance/sqllib/db2profile スクリプトを実行して データベース環境を調達します (db2instance は、 使用するデータベース・インスタンスの名前に置き換えてください)。

このタスクを実行する理由と時期

WebSphere Process Server の完全インストール手順により、server1 というサーバーで default という名前のスタンドアロン・プロファイルが 1 つ作成されます。ただし、製品のネットワーキング機能を活用するために、プロファイル・ウィザードを使用して追加プロファイルを作成することができます。

新規カスタム・プロファイルを作成するには、以下の手順を実行します。

このタスクのステップ

  1. Linux または UNIX システムでは root ユーザーとして、Windows システムでは管理者グループのメンバーとしてログオンします。
  2. WebSphere Process Server プロファイル・ウィザードを開始して、ランタイム環境を新規作成します。

    さまざまなプラットフォームでプロファイル・ウィザードを開始する多数の方法については、プロファイル・ウィザードの開始を参照してください。

    ウィザードは、Java 2 SDK をロードして、「ようこそ」パネルを表示します。

  3. 「ようこそ」パネルで「次へ」を選択します。 WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルが存在しているかどうかによって、以下のいずれかのパネルが表示されます。
    • 変更の始まりWebSphere Application Server Network Deployment プロファイルが存在する場合は、「既存プロファイルの検出」パネルが表示されます。この手順では、既存のプロファイルを WebSphere Process Server プロファイルに拡張するのではなく、新規プロファイルを作成することを想定しています。 新規プロファイルを作成するには、「新しい WebSphere Process Server プロファイルの作成」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」を選択します。 「プロファイル・タイプの選択」パネルが表示されます。別の方法として既存のプロファイルを拡張する場合は、この手順を続行せず、既存の WebSphere Application Server Network Deployment カスタム・プロファイルの WebSphere Process Server カスタム・プロファイルへの拡張で説明されている手順を参照し、「既存プロファイルの検出」パネルについて説明している手順のステップから作業を開始してください。変更の終わり
    • プロファイルが存在していない場合は、「プロファイル・タイプの選択」パネルが表示されます。
  4. 「プロファイル・タイプの選択」パネルで、「カスタム・プロファイル」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」を選択します。
  5. 「フェデレーション」パネルで、カスタム・ノードをデプロイメント・マネージャーに統合するかどうかを決定します。
    • ノードを統合するよう選択した場合は、デプロイメント・マネージャーのホスト名または IP アドレス、および SOAP ポートを指定し、「次へ」を選択して続行します。「プロファイル名」パネルが表示されます。

      重要:
      この時点では、以下の項目すべてに該当する場合にのみ、カスタム・ノードを統合してください。
      • デプロイメント・マネージャーが稼働している。
      • デプロイメント・マネージャーが WebSphere Process Server プロファイルになっている。
      • デプロイメント・マネージャー・ノードでセキュリティーが使用可能になっていない。
      • デプロイメント・マネージャーがデフォルトの SOAP JMX コネクター・タイプを使用し、コネクターが使用可能になっている。
      以下の項目のいずれかに該当する場合は、この時点ではカスタム・ノードを統合しない でください。
      • デプロイメント・マネージャーが稼働していないか、実行しているかどうかが不明。
      • デプロイメント・マネージャーは、WebSphere Process Server プロファイルにまだ拡張されていない WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルになっている。
      • デプロイメント・マネージャー・ノードでセキュリティーが使用可能になっている。
      • SOAP コネクターが使用不可になっている。
      • デプロイメント・マネージャーが、デフォルトではないリモート・メソッド呼び出し (RMI) を優先 Java Management Extensions (JMX) コネクターとして使用するよう 再構成されている (デプロイメント・マネージャーの管理コンソールで、「システム管理 (System Administration)」>「デプロイメント・マネージャー (Deployment Manager)」>「管理サービス (Administration services)」を選択して、優先コネクター・タイプを確認します)。

      Icon indicating 6.0.1 content only デプロイメント・マネージャーが実行中でないとき、またはほかの理由で使用できないときにカスタム・ノードを統合しようとすると、警告パネルが表示されて、続行できなくなります。この警告パネルが表示されたら、「OK」を選択してこの警告パネルを終了し、「フェデレーション」パネルで別の選択を行ってください。

      デプロイメント・マネージャーが実行中でないとき、またはほかの理由で使用できないときに、カスタム・ノードを統合しようとすると、「プロファイル作成が失敗しました」パネルが表示されます。「終了」を選択してこのパネルを終了しますが、このパネルの指示に従ってプロファイル・ディレクトリーを削除しないでください。

    • ノードを統合しないことを選択した場合は、「このノードを後で addNode コマンドを使用してフェデレートする」チェック・ボックスを選択し、「次へ」を選択して先へ進みます。「プロファイル名」パネルが表示されます。このコマンドを使用してノードを統合する方法について詳しくは、カスタム・ノードのデプロイメント・マネージャーへの統合を参照してください。

  6. 「プロファイル名」パネルで、プロファイルに固有の名前を指定するか、デフォルト名を受け入れます。 ほかに プロファイルが存在する場合は、「このプロファイルをデフォルトにする」チェック・ボックスを選択して、このプロファイルをデフォルト・プロファイルに指定することができます。次に、「次へ」を選択します。

    作成する各プロファイルに名前を付ける必要があります。複数のプロファイルがある場合は、この名前によって最上位で区別することができます。 ディレクトリー名の長さ制限など、プロファイルの命名時に考慮する必要のある問題については、プロファイル、ノード、ホスト、およびセルの命名の考慮事項を参照してください。

  7. 「プロファイル・ディレクトリー」パネルで、プロファイルのデフォルトのディレクトリー・ロケーションを受け入れるか、「参照」を選択して別のロケーションを指定し、「次へ」を選択します。
    このディレクトリーには、ランタイム環境 (コマンド、構成ファイル、ログ・ファイルなど) を定義するファイルが入ります。 デフォルトでは、このディレクトリーは以下のロケーションにあります。
    • Icon indicating Linux platforms Icon indicating UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: install_root/profiles/profile_name
    • Icon indicating Windows platforms Windows プラットフォームの場合: install_root¥profiles¥profile_name
    ここで、profile_name はステップ 6 で指定した名前です。このディレクトリー・ロケーションは、システム上の任意の有効なディレクトリー・ロケーションに変更することができます。ディレクトリーが既に存在している場合は、空である必要があります。空でない場合は、エラーが表示されます。

    「戻る」を選択してプロファイル名を変更した場合、このパネルが再表示されたときに、このパネルで手動で名前を変更しなければならないことがあります。

  8. 「ノード名およびホスト名」パネルで、カスタム・プロファイルのノード名とホスト名を指定するか、デフォルト値を受け入れて、「次へ」を選択します。

    作成する各カスタム・ノードに対して固有名を使用します。 ノードおよびホストの命名時に考慮する必要のある予約済みの用語やその他の問題については、プロファイル、ノード、ホスト、およびセルの命名の考慮事項を 参照してください。

    ステップ 5 の「フェデレーション」パネルでノードを統合するよう選択したかどうかに応じて、以下のいずれかのパネルが表示されます。
    • 「フェデレーション」パネルで「このノードを後で addNode コマンドを使用してフェデレートする」チェック・ボックスを選択して、ノードを後で統合するように選択した場合は、「データベースの構成」パネルが表示されます。ステップ 10 に進んでください。
    • 「フェデレーション」パネルにおいて、ノードを後で統合するよう選択しなかった場合は、「ポート値割り当て」パネルが表示されます。 ステップ 9 に進んでください。
  9. 「ポート値割り当て」パネルで、カスタム・ノードに指定されたポートが固有であることを確認し、「次へ」を選択します。

    カスタム・プロファイルを統合すると、addNode コマンドは、競合しないポートを使用します。 つまり、プロファイルを作成する際にはデフォルトのポート割り当てを使用し、addNode コマンドで ノードを統合する際に、競合しないポートを指定することができます。 ポート割り当ては、マシン上で固有でなければなりません。 別のマシンのサーバー・プロセスは、競合なしで同じポート割り当てを使用することができます。

  10. 「データベースの構成」パネルで、データベース認証を構成します。

    データベース認証を構成するには、以下のステップを実行します。

    1. このカスタム・プロファイルを統合するデプロイメント・マネージャーで使用されるデータベースと一致するデータベースを選択します。リストからデータベースを選択するか、またはデフォルト値 DB2 Universal を受け入れます。
      このパネルから以下のデータベースを選択することができます (リストから選択できる各項目を以下に示し、その後にその項目が表すデータベースを示します)。
      • DB2 Universal (DB2 Universal Database)
      • DB2 Universal OS/390 V7.1 (DB2 Universal Database for OS/390 V7.1)
      • DB2 Universal OS/390 V8.1 (DB2 Universal Database for OS/390 V8.1)
      • DB2 CLI (DB2 Call Level Interface)
      • Informix (Informix Dynamic Server)
      • MSSQL Server Embedded (Microsoft SQL Server Embedded)
      • MSSQL Server Data Direct (Microsoft SQL Server DataDirect)
      • Oracle OCI (Oracle OCI クライアント)
      • Oracle Thin (Oracle Thin)

      MSSQL Server Embedded 以外の項目を選択した場合は、そのデータベースの JDBC ドライバー・クラスパス・ファイルのロケーションも一緒に指定する必要があります。DB2 Universal を選択した場合は、デフォルト値である install_root/universalDriver_wbi/lib (Linux および UNIX プラットフォームの場合) または install_root¥universalDriver_wbi¥lib (Windows プラットフォームの場合) を受け入れることができます。

    2. 「次へ」を選択します。
      以下のパネルのいずれかが表示されます。
      • デフォルト値である DB2 Universal、または DB2 Universal OS/390 V7.1DB2 Universal OS/390 V8.1DB2 CLI のいずれかのデータベースを選択した場合は、「プロファイルの要約」パネルが表示されます。ステップ 12 に進んでください。
      • 変更の始まりビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネントで、リポジトリーとしてサポートされるのは、DB2 UniversalDB2 Universal OS/390 V7.1DB2 Universal OS/390 V8.1、または DB2 CLI のみです。

        Icon indicating 6.0.1 content only WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 では、これらのコンポーネントで、Oracle OCI (Oracle OCI クライアント) および Oracle Thin (Oracle Thin) もサポートされます。

        これらのデータベース以外のデータベースを選択した場合、この制限を説明する警告パネルが表示されます。ステップ 11 に進んでください。

        要確認: この警告パネルは、これら以外のデータベースを初めて選択したときにのみ表示されます。「戻る」を選択し、これらのデータベース以外の別のデータベースを選択して「次へ」を選択すると、警告パネルは表示されません。
        変更の終わり
  11. 変更の始まりビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネントを使用し、かつそれらのビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネントではサポートされないほかのコンポーネント用のデータベースを使用する必要がある場合は、警告パネルで、ビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネント用のリポジトリー・データベースを手動で構成する必要があります。 選択した項目をそのまま使用する場合は「OK」を、「データベースの構成」パネルに戻って設定を変更する場合は「戻る」を選択します。ビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネント用のリポジトリー・データベースを手動で構成する方法については、このインフォメーション・センターの『WebSphere Process Server の管理 (Administering WebSphere Process Server)』>『アプリケーションおよびアプリケーション・サービスの管理 (Administering applications and application services)』 >『ビジネス・ルール (Business rules)』>『Network Deployment 用のビジネス・ルールの動的リポジトリーのインストール (Installing the business rules dynamic repository for Network Deployment)』のトピックを参照してください。この手順では、「OK」を選択することが前提となっています。変更の終わり
  12. 「プロファイルの要約」パネルで、プロファイルの特性を確認し、プロファイルを作成する場合は「次へ」を、プロファイルの特性を変更する場合は「戻る」を選択します。

    プロファイル・ウィザードでは、プロファイルが作成中であることを示す進行パネルが 表示されます。エラーが検出されない場合は、処理の最後に「プロファイル作成が完了しました」パネルが表示されます。

    重要: プロファイルの作成中にエラーが検出された場合、 「プロファイル作成が完了しました」パネルの代わりに別のパネルが表示されることが あります。例えば、次のようなパネルがあります。
    • 「プロファイル作成が警告で完了しました」パネル。プロファイルは作成されたが、警告が生成されたことを示します。
    • 「プロファイル作成は未完了です (Profile creation is incomplete)」パネル。プロファイルは作成されたが、使用不可の状態であることを示します。
    • 「プロファイル作成が失敗しました」パネル。プロファイルを作成できなかったことを示します。
    これらの各パネルには、問題のトラブルシューティングを行うために参照するログ・ファイルが示されます。トラブルシューティングのヒントについては、プロファイルの作成または拡張時の障害からのリカバリーも参照してください。
  13. ファースト・ステップ・コンソールを起動するためのチェック・ボックスが選択されていることを確認し、「終了」を選択してプロファイル・ウィザードを閉じ、ファースト・ステップ・コンソールを開始します。

結果

新しいカスタム・プロファイルが存在します。プロファイル内のノードは、ノードを統合し (プロファイル作成時にそうしなかった場合)、デプロイメント・マネージャーを使用してノードをカスタマイズするまでは空です。

次に実行する作業

カスタム・ノードを作成したときに、ノードをデプロイメント・マネージャー・セルに統合していない場合は、統合します。詳細については、カスタム・ノードのデプロイメント・マネージャーへの統合を参照してください。

ご利用条件 |


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本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)