bpeconfig.jacl スクリプト・ファイルを使用した Business Process Choreographer の構成

このサンプル・スクリプト・ファイルは、Business Process Choreographer に必要なすべてのリソースを構成します。

目的

このスクリプトは、対話式に実行することも、バッチ・モードで実行することもできます。このスクリプトは、インストール・ウィザードや管理コンソールを使用せずに、作業ビジネス・プロセス・コンテナーおよびヒューマン・タスク・コンテナーを構成します。また、ローカル・データベースおよび必要なメッセージング・リソースを作成することができ、Business Process Choreographer Explorer を構成することもできます。クラスター内にあるアプリケーション・サーバーにスクリプトが適用された場合、そのクラスター内のすべてのサーバーが、Business Process Choreographer を使用するように構成されます。

場所

bpeconfig.jacl スクリプト・ファイルは、以下の Business Process Choreographer サンプル・ディレクトリーにあります。

制約事項

このサンプル・スクリプトには、以下の制約事項があります。
ND 環境またはクラスター内
ND 環境またはクラスター内で複数のアプリケーション・サーバーを構成するには、bpeconfig.jacl スクリプトを対話式に実行する必要があります。非対話式に実行する場合は、このスクリプトを使用して、このタイプの構成を実行することはできません。
Oracle データベースの使用
bpeconfig.jacl スクリプトで、ローカル Oracle データベースを作成することはできません。Business Process Choreographer にローカル Oracle データベースを使用する場合は、データベースを手動で作成する必要があります。

スタンドアロン・サーバー環境でのスクリプトの実行

スタンドアロン・サーバー環境の場合:
  • -conntype NONE オプションを指定するのはアプリケーション・サーバーが稼働していない場合に限定します。
  • サーバーが稼働していてグローバル・セキュリティーが使用可能な場合は、-username および -password オプションを指定します。
  • デフォルト・プロファイルを構成していない場合は、-profileName オプションを追加します。

ND 環境でのスクリプトの実行

Network Deployment 環境の場合:
  • bpeconfig.jacl スクリプトをデプロイメント・マネージャー・ノードで実行します。
  • -conntype NONE オプションを指定するのはデプロイメント・マネージャーが稼働していない場合に限定します。
  • グローバル・セキュリティーが使用可能な場合、-username および -password オプションを組み込んでください。
  • デフォルト・プロファイルを構成していない場合は、-profileName オプションを追加します。

ビジネス・プロセス・コンテナーの非対話式構成

コマンド行に必要なパラメーターを指定すると、そのパラメーターについてのプロンプトが出されなくなります。Business Process Choreographer を構成するには、以下のコマンドのいずれかを入力します。

UNIX システムおよび Linux システムでは、現行ディレクトリーが install_root/ProcessChoreographer の場合、次のコマンドを入力します。

../bin/wsadmin.sh -f bpeconfig.jacl parameters

Windows システムでは、現行ディレクトリーが install_root¥ProcessChoreographer の場合、次のコマンドを入力します。

..¥bin¥wsadmin -f bpeconfig.jacl parameters
ここで、parameters は、以下のとおりです。
       -conntype NONE
       -user  userName
       -password  userPassword
       -profileName profileName
     {(-node nodeName -server serverName) | -cluster clusterName}
      {-adminBFMUsers userList   | -adminBFMGroups groupList}
      {-monitorBFMUsers userList | -monitorBFMGroups groupList}
       -jmsBFMRunAsUser userID
       -jmsBFMRunAsPwd password
      {-adminHTMUsers userList   | -adminHTMGroups groupList}
      {-monitorHTMUsers userList | -monitorHTMGroups groupList}
       -jmsHTMRunAsUser userID
       -jmsHTMRunAsPwd password
       -mailServerName mailServerName
       -mailUser mailUserID
       -mailPwd mailPassword
       -hostName explorerVirtualHostname
       -explorerHost explorerURL
       -createDB { yes | no }
       -dbType databaseType
       -dbVersion DB2zOSversion
       -dbHome databaseInstallPath
       -dbJava JDBCDriverPath
       -dbName databaseName
       -dbUser databaseUser
       -dbPwd databasePassword
       -dbAdmin databaseAdministratorUserID
       -driverType JDBCDriverType
       -dbTablespaceDir databaseTablespacePath
       -dbServerName databaseServerName
       -dbServerPort databaseServerPort
       -dbStorageGroup DB2zOSStorageGroup
       -dbSubSystem DB2zOSSubSystem
       -dbSQLID DB2zOSSchemaQualifier
       -dbInstance InformixInstance
       -mqType JMSProviderType
       -createQM { yes | no }
       -qmNameGet getQueueManagerName
       -mqClusterName appServerClusterName
       -qmNamePut putQueueManagerName
       -mqHome MQInstallationDirectory
       -mqUser JMSProviderUserID
       -mqPwd JMSProviderPassword
       -mqSchemaName mqSchemaName
       -mqCreateTables  { true | false }
       -mqDataSource datasourceName
       -shell shell
注: 上記の一部のパラメーターは、他のパラメーターに指定する値によってオプションになる場合があります。 パラメーターと、パラメーターがオプションであるのか必須であるのかを決定する条件との間の依存関係については、以下の各パラメーターの説明で示します。必須パラメーターをコマンド行で指定しない場合は、対話式にプロンプトが出されます。

パラメーター

wsadmin を使用してスクリプトを起動する場合は、以下のパラメーターを使用できます。
conntype NONE
この指定によって、管理接続が使用不可になります。このオプションを指定するのは、アプリケーション・サーバー (スタンドアロンの場合) またはデプロイメント・マネージャー (ND 環境の場合) が稼働していない場合に限定してください。
user userName
グローバル・セキュリティーが有効になっている場合は、認証用のユーザー ID を指定する必要があります。
password userPassword
グローバル・セキュリティーが有効になっている場合は、ユーザー ID userName のパスワードを指定する必要があります。
profileName profileName
ここで profileName は、ユーザー定義プロファイルの名前です。 このオプションは、デフォルト・プロファイルを構成しない場合に指定します。
node nodeName
nodeName は、Business Process Choreographer を構成するノードの名前です。ノードが 1 つだけでサーバーが 1 つしかない場合、このパラメーターはオプションです。cluster オプションを使用してクラスターを指定する場合は、このオプションを使用しないでください。
server serverName
serverName は、Business Process Choreographer を構成するサーバーの名前です。ノードが 1 つだけでサーバーが 1 つしかない場合、このパラメーターはオプションです。cluster オプションを使用してクラスターを指定する場合は、このオプションを使用しないでください。
cluster clusterName
clusterName は、Business Process Choreographer を構成するクラスターの名前です。スタンドアロン・サーバー環境の場合、およびノードとサーバーを指定した場合は、このオプションを指定しないでください。 このオプションは、非対話式に使用することはできません。
adminBFMUsers userList
ここで userList は、ユーザー・レジストリーから取得した、BPESystemAdministrator Java 2 Enterprise Edition (J2EE) ロールがマップされるユーザーの名前のリストです。分離文字は縦線 (|) です。ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。adminBFMUsers オプションと adminBFMGroups オプションのいずれか一方または両方を設定する必要があります。
adminBFMGroups groupList
ここで groupList は、ユーザー・レジストリーから取得した、BPESystemAdministrator J2EE ロールがマップされるグループの名前のリストです。分離文字は縦線 (|) です。ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。adminBFMUsers オプションと adminBFMGroups オプションのいずれか一方または両方を設定する必要があります。
monitorBFMUsers userList
ここで userList は、ユーザー・レジストリーから取得した、BPESystemMonitor J2EE ロールがマップされるユーザーの名前のリストです。分離文字は縦線 (|) です。ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値はありません。monitorBFMUsers と monitorBFMGroups のいずれかまたは両方を設定する必要があります。
monitorBFMGroups groupList
ここで groupList は、ユーザー・レジストリーから取得した、BPESystemMonitor J2EE ロールがマップされるグループの名前のリストです。 分離文字は縦線 (|) です。ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。monitorBFMUsers と monitorBFMGroups のいずれかまたは両方を設定する必要があります。
jmsBFMRunAsUser userID
ここで userID は、ビジネス・プロセス・コンテナー JMS API のユーザー・レジストリーから取得した run-as ユーザー ID です。ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。これは、設定する必要があります。
jmsBFMRunAsPwd password
ここで password は、ビジネス・プロセス・コンテナー JMS API のパスワードです。ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値はありません。これは、設定する必要があります。
adminHTMUsers userList
ここで userList は、ユーザー・レジストリーから取得した、TaskSystemAdministrator Java 2 Enterprise Edition (J2EE) ロールがマップされるユーザーの名前のリストです。分離文字は縦線 (|) です。タスク・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値はありません。adminHTMUsers オプションと adminHTMGroups オプションのいずれか一方または両方を設定する必要があります。
adminHTMGroups groupList
ここで groupList は、ユーザー・レジストリーから取得した、TaskSystemAdministrator J2EE ロールがマップされるグループの名前のリストです。 分離文字は縦線 (|) です。タスク・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。adminHTMUsers オプションと adminHTMGroups オプションのいずれか一方または両方を設定する必要があります。
monitorHTMUsers userList
ここで userList は、ユーザー・レジストリーから取得した、TaskSystemMonitor J2EE ロールがマップされるユーザーの名前のリストです。分離文字は縦線 (|) です。タスク・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値はありません。monitorHTMUsers と monitorHTMGroups のいずれかまたは両方を設定する必要があります。
monitorHTMGroups groupList
ここで groupList は、ユーザー・レジストリーから取得した、TaskSystemMonitor J2EE ロールがマップされるグループの名前のリストです。分離文字は縦線 (|) です。タスク・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値はありません。monitorHTMUsers と monitorHTMGroups のいずれかまたは両方を設定する必要があります。
jmsHTMRunAsUser userID
ここで userID は、ヒューマン・タスク・コンテナー JMS API のユーザー・レジストリーから取得した run-as ユーザー ID です。ヒューマン・タスク・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。これは、設定する必要があります。
jmsHTMRunAsPwd password
ここで password は、ヒューマン・タスク・コンテナー JMS API のパスワードです。ヒューマン・タスク・コンテナーをインストールするには、このプロパティーが必要です。このパラメーターにはデフォルト値は ありません。これは、設定する必要があります。
mailServerName mailServerName
ここで mailServerName は、Human Task Manager が、通知メールの送信に使用するメール・サーバーのホスト名です。メール・セッションを構成する場合は、このパラメーターが必要です。このパラメーターを設定しない場合は、メール・セッション構成はスキップされます。デフォルト値は、ローカル・ホストの完全修飾ホスト名です。
mailUser mailUserID
ここで mailUserID は、メール・サーバーにアクセスするためのユーザー ID です。 Human Task Manager が通知メールを送信するためにメール・セッションを作成する必要があります。デフォルト値は空で、これは認証が不要な場合にのみ適切です。
mailPwd mailPassword
ここで mailPassword は、メール・サーバーにアクセスするためのパスワードです。 Human Task Manager が通知メールを送信するためにメール・セッションを作成する必要があります。
hostName explorerVirtualHostname
ここで explorerVirtualHostname は、Business Process Choreographer Explorer を実行する仮想ホストです。デフォルト値は default_host です。
explorerHost explorerURL
ここで explorerURL は、Business Process Choreographer Explorer の URL です。このパラメーターを非クラスター環境で指定しない場合は、デフォルト値が計算されます (例えば、http://localhost:9080)。 このパラメーターの値は、Human Task Manager の EscalationMail.ClientDetailURL カスタム・プロパティーに使用されます。
createDB { yes | no }
指定可能な値は、yes または no です。 yes に設定すると、スクリプトはデータベースを作成します。z/OS データベースおよび Oracle の場合、このスクリプトはデータベースを作成することはできず、テーブル・スペースおよびテーブルだけを作成できます。他のデータベース・タイプの場合、デフォルト値は yes です。
dbType databaseType
ここで databaseType は、データベース・タイプです。これは、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール、データベースまたはデータベース・テーブルの作成、およびデータ・ソースの作成を行う場合に必要です。デフォルト値はありません。指定可能な値は、次のとおりです。
  • Cloudscape
  • DB2
  • zOS-DB2
  • MSSQL
  • Oracle
dbVersion DB2zOSversion
ここで DB2zOSversion は、値 7 または 8 です。 このパラメーターは、データベース・タイプが DB2 for z/OS の場合にのみ必須です。デフォルト値はありません。
dbHome databaseInstallPath
ここで databaseInstallPath は、データベース・システムのインストール・ディレクトリーです。これは、データベースまたはデータベース・テーブルの作成、およびデータ・ソースの作成に使用されます。デフォルト値および要件は、以下のようにデータベースおよびプラットフォームによって異なります。
DB2 の場合:
  • Windows プラットフォームの場合、デフォルトは current_drive¥Program Files¥IBM¥SQLLIB です。ここで current_drive は、現行ドライブ名です。
  • Solaris プラットフォームの場合、デフォルトは /export/home/${dbUser}/sqllib です。
  • 他のプラットフォームの場合、デフォルトは /home/${dbUser}/sqllib です。
ディレクトリー ${dbHome}/bnd および ${dbHome}/bin が存在する必要があります。
Oracle の場合:
  • Windows プラットフォームの場合、デフォルトは c:¥oracle¥ora90 です。
  • Solaris および HP-UX プラットフォームの場合、デフォルトは /opt/oracle です。
  • 他のプラットフォームの場合、デフォルトは /usr/oracle です。
ファイル ${dbHome}/jdbc/lib/odbc14.jar が存在する必要があります。
Sybase の場合:
  • Windows プラットフォームの場合、デフォルトは current_drive¥Program Files¥Sybase です。ここで current_drive は、現行ドライブ名です。
  • Solaris および HP-UX プラットフォームの場合、デフォルトは /opt/sybase です。
  • 他のプラットフォームの場合、デフォルトは /usr/sybase です。
ファイル ${dbHome}/jConnect-*/classes/jconn2.jar が存在する必要があります。
dbJava JDBCDriverPath
ここで JDBCDriverPath は、JDBC ドライバーがあるディレクトリーです。このパラメーターは、以下のようにデータベースとドライバー・タイプを組み合わせる場合にのみ必須です。
  • MSSQL DataSource と DataDirect ドライバー・タイプ。デフォルト値はありません。
  • DB2 または DB2 for z/OS とタイプ 4 ドライバー。デフォルト値は ${dbHome}/java です。
dbName databaseName
ここで databaseName は、Business Process Choreographer データベースの名前です。これは、データベースまたはデータベース・テーブルの作成、およびデータ・ソースの作成に使用されます。Oracle の場合、これは TNS です。デフォルト値は BPEDB です。
dbUser databaseUser
ここで databaseUser は、データベースにアクセスするためのユーザー ID です。 これは、データベース・テーブルおよびデータ・ソースを作成するために使用されます。デフォルト値は、データベースおよびプラットフォームによって以下のように異なります。
  • Windows プラットフォーム上の DB2 の場合:「db2admin」
  • 他のプラットフォーム上の DB2 の場合:「db2inst1」
  • Oracle の場合:「system」
  • Windows 上の Sybase の場合: <現在のログオン・ユーザー>
  • 他のプラットフォーム上の Sybase の場合:「sa」
  • MSSQL の場合: <現在のログオン・ユーザー>
dbPwd databasePassword
ここで databasePassword は、ユーザー ID databaseUser のパスワードです。
dbAdmin databaseAdministratorUserID
ここで databaseAdministratorUserID は、データベース管理者のユーザー ID です。これは、Linux および UNIX プラットフォーム上の以下のデータベース・タイプ用のデータベースおよびデータベース・テーブルを作成する場合にのみ必須です。
  • DB2 for z/OS の場合、デフォルトは db2inst1 です。
  • Oracle の場合、デフォルト値は oracle です。
  • Sybase の場合、デフォルト値は sybase です。
driverType JDBCDriverType
ここで JDBCDriverType は、JDBC ドライバーのタイプです。これは、データ・ソースを作成するために使用されます。
  • DB2 の場合、指定可能な値は Universal または CLI です。
  • Oracle の場合、指定可能な値は oci8 または thin です。 これは、ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールする場合にも使用されます。
  • MSSQL の場合、指定可能な値は Embedded または DataDirect です。
dbTablespaceDir databaseTablespacePath
ここで databaseTablespacePath は、データベース・テーブル・スペースが作成されるディレクトリーです。これは、データベースおよびデータベース・テーブルを作成するために使用されます。このパラメーターは、以下のデータベース・タイプの場合にのみ必須です。
  • Oracle の場合、デフォルト値はありません。値を指定する必要があります。
  • DB2 の場合、デフォルト値は空です。これは、テーブル・スペースが作成されないことを意味します。
dbServerName databaseServerName
ここで databaseServerName は、Business Process Choreographer 用のデータベースをホストするホスト名サーバーです。データベース。これは、データ・ソースを作成するために使用されます。Sybase の場合、これはデータベースを作成するためにも使用されます。
  • DB2 の場合、デフォルト値は空です。DB2 UDB の場合、このパラメーターはオプションです。指定しない場合は、タイプ 2 JDBC ドライバーが DB2 用に構成されます。指定する場合は、タイプ 4 JDBC プロバイダーが構成されます。
  • 他のすべてのデータベース・タイプの場合、デフォルト値はローカル・ホストの完全修飾ホスト名です。
dbServerPort databaseServerPort
ここで databaseServerPort は、Business Process Choreographer 用のデータベース・サーバーの TCP/IP ポートです。このパラメーターは、dbServerName を指定する場合は必須です。
  • DB2 の場合、デフォルト値は 50000 です。
  • ドライバー・タイプが thin の Oracle の場合、デフォルト値は 1521 です。
  • Sybase の場合、デフォルト値は 4100 です。
  • MSSQL の場合、デフォルト値は 1433 です。
dbStorageGroup DB2zOSStorageGroup
ここで DB2zOSStorageGroup は、Business Process Choreographer データベース・テーブルを作成するために使用されるストレージ・グループです。このパラメーターは、DB2 on z/OS の場合にのみ必須です。デフォルト値はなく、空にすることはできません。
dbSubSystem DB2zOSSubSystem
ここで DB2zOSSubSystem は、Business Process Choreographer データベース・テーブルおよびデータ・ソースを作成するために使用される DB2 サブシステムです。このパラメーターは、DB2 on z/OS の場合にのみ必須です。デフォルト値は BPEDB です。
dbSQLID DB2zOSSchemaQualifier
ここで、DB2zOSSchemaQualifier は、データベース・テーブルを作成するために使用されるスキーマ修飾子です。このパラメーターは、DB2 on z/OS の場合にのみ必須です。デフォルト値はありません。この値は、空にすることができます。Universal JDBC ドライバー・タイプを使用する場合にのみ、値を指定します。
dbInstance InformixInstance
ここで InformixInstance は、Business Process Choreographer Informix データベースのインスタンス名です。デフォルト値は ids1 です。
mqType JMSProviderType
ここで JMSProviderType は、Business Process Choreographer に使用する Java Message Service (JMS) プロバイダーのタイプです。これは、キュー・マネージャーおよびキュー、リスナー・ポートまたは ActivationSpecs、およびキュー接続ファクトリーを作成するために使用されます。

ここで JMSProviderType は、以下のいずれかの値です。

WPM
デフォルト・メッセージングの場合 (WebSphere Platform Messaging)。このオプションは、常に有効です。
MQSeries
WebSphere MQ の場合。このオプションを使用する場合は、WebSphere MQ 製品がインストールされている必要があります。
createQM { yes | no})
スクリプトがローカルの WebSphere MQ キュー・マネージャーを作成するかどうかを制御します。このオプションは、パラメーター mqType の値が MQSeries の場合にのみ有効です。このパラメーターのデフォルト値は yes です。スクリプトによって WebSphere MQ キュー・マネージャーを作成したくない場合、例えば、スクリプトを実行するサーバーとは別のサーバー上にキュー・マネージャーを作成する場合は、no の値を使用します。
qmNameGet getQueueManagerName
ここで getQueueManagerName は、GET 要求のキュー・マネージャーの名前です。これは、キュー・マネージャーとキュー、およびリスナー・ポートとキュー接続ファクトリーを作成するために使用されます。「-」文字を使用してはなりません。getQueueManagerName のデフォルト値は BPC_nodeName_serverName です。このオプションは、パラメーター mqType の値が MQSeries の場合にのみ有効です。
mqClusterName appServerClusterName
ここで appServerClusterName は、デフォルトの JMS プロバイダーのメッセージ・エンジンの作成先にする WebSphere Application Server クラスターの名前です。このことは、WebSphere MQ クラスターとは無関係です。 このオプションを使用するのは、Business Process Choreographer をクラスター内で構成し、mqType オプションを WPM に設定する場合に限られます。
qmNamePut putQueueManagerName
ここで putQueueManagerName は、PUT 要求のキュー・マネージャー名です。これは、mqClusterName パラメーターを設定してある場合にのみ使用します。これは、キュー・マネージャーとキュー、およびリスナー・ポートとキュー接続ファクトリーを作成するために使用されます。「-」文字を使用することはできず、qmNameGet パラメーターに指定するキュー・マネージャー名と同じであってはなりません。putQueueManagerName のデフォルト値は BPCC_nodeName_serverName です。
mqHome MQInstallationDirectory
ここで MQInstallationDirectory は、WebSphere MQ のインストール・ディレクトリーです。 これは、キュー・マネージャーとキュー (Windows システムのみ)、およびリスナー・ポートとキュー接続ファクトリーを作成するために使用されます。WebSphere 変数 MQ_INSTALL_ROOT を設定する場合は、その値が使用され、これは変更されません。このオプションは、パラメーター mqType の値が MQSeries の場合にのみ有効です。

MQ_INSTALL_ROOT を設定しない場合は、MQInstallationDirectory に使用されるデフォルト値は、プラットフォームによって以下のように異なります。

Windows システム:
current_drive¥Program Files¥IBM¥WebSphere MQ
AIX:
/usr/mqm
Solaris および HP-UX:
/opt/mqm
mqUser JMSProviderUserID
ここで JMSProviderUserID は、JMS プロバイダーにアクセスするためのユーザー ID です。
  • mqType の値が WPM の場合、このパラメーターは ActivationSpecs および接続ファクトリーを作成するために使用されます。デフォルト値は現在のログオン・ユーザーです。
  • mqType の値が MQSeries の場合、このパラメーターは非 Windows プラットフォーム上で、キュー・マネージャーおよびキューを作成するために使用されます。JMSProviderUserID のデフォルト値は、プラットフォームによって以下のように異なります。
    Windows システム:
    currently_logged-on_user
    Linux および UNIX システム
    mqm
mqPwd JMSProviderPassword
ここで JMSProviderPassword は、mqUser に指定するユーザー ID のパスワードです。このパラメーターにはデフォルト値はありません。
mqSchemaName mqSchemaName
ここで mqSchemaName は、デフォルトの JMS プロバイダーのメッセージング・エンジン用のデータベース・スキーマの名前です。デフォルト値は BPEME です。 このオプションを使用するのは、Business Process Choreographer をクラスター内で構成し、mqType オプションを WPM に設定する場合に限られます。
mqCreateTables { true | false})
このブール・パラメーターは、デフォルトの JMS プロバイダーが、最初の接続時にテーブルをメッセージ・エンジン・データベース内に自動的に作成するかどうかを制御します。 デフォルト値は true です。 このオプションを使用するのは、Business Process Choreographer をクラスター内で構成し、mqType オプションを WPM に設定する場合に限られます。
mqDataSource datasourceName
ここで、datasourceName は、デフォルトの JMS プロバイダーのメッセージ・エンジンが使用するデータ・ソースの JNDI 名を表します。 このデータ・ソースは、mqClusterName で識別される WebSphere クラスター内のクラスター・レベルのデータ・ソースである必要があります。 デフォルトの JMS プロバイダーの基盤データベースは手動で作成する必要があります。 このオプションを使用するのは、Business Process Choreographer をクラスター内で構成し、mqType オプションを WPM に設定する場合に限られます。
shell shell
UNIX および Linux プラットフォームの場合、このパラメーターによって、外部コマンドを実行するために使用されるシェルが決まります。デフォルト値は /bin/sh です。

構成スクリプトの対話式実行

この例では、bpeconfig.jacl スクリプトを実行して、既存の DB2 データベースを使用するビジネス・プロセス・コンテナー、ヒューマン・タスク・コンテナー、および Business Process Choreographer Explorer をインストールして構成する方法について説明します。
  1. サーバー上で以下のスクリプトを開始します。ND 環境の場合はデプロイメント・マネージャー上で開始します。
    • UNIX® システムおよび Linux® システムでは、次のコマンドを入力します。
      install_root/bin/wsadmin.sh
             -f install_root/ProcessChoreographer/sample/bpeconfig.jacl
       ( [-username userName][-password password]|[-conntype NONE])
         [-profileName profileName]
    • Windows® システムの場合は、次のコマンドを入力します。
      install_root¥bin¥wsadmin.bat
             -f install_root¥ProcessChoreographer¥sample¥bpeconfig.jacl
       ( [-username userName][-password password]|[-conntype NONE])
         [-profileName profileName]
  2. 表示される質問に対して以下のように対話式に応答します。
    1. ND 環境の場合は、構成先のクラスターが提供されます。 クラスターが正しくない場合は No を入力して次のクラスターを表示します。 クラスターが正しい場合は、Yes と入力します。
    2. Install the business process container? という質問に対しては、Yes と入力します。
    3. User(s) to add to role BPESystemAdministrator という質問に対しては、ビジネス・プロセス管理者のロールを果たすユーザーのユーザー ID を入力します。
    4. Group(s) to add to role BPESystemAdministrator という質問に対しては、ビジネス・プロセス管理者のロールにマップされているグループをドメイン・ユーザー・レジストリーから入力します。
    5. User(s) to add to role BPESystemMonitor という質問に対しては、ビジネス・プロセス・モニターのロールを果たすユーザーのユーザー ID を入力します。
    6. Group(s) to add to role BPESystemMonitor という質問に対しては、ビジネス・プロセス・モニターのロールにマップされているグループをドメイン・ユーザー・レジストリーから入力します。
    7. Use WebSphere default messaging or WebSphere MQ という質問を受けた場合は、表示される 2 つのオプションの一方を入力します。
    8. Run-as UserId for role JMSAPIUser という質問に対しては、JMSAPIUser のロールに使用される別名実行ユーザー ID を入力します。
    9. 別名実行ユーザー ID のパスワードを入力します。
    10. この例での Use a DB2, an Informix, an Oracle, or an SQL Server database [DB2/Informix/Oracle/MSSQL]? という質問に対しては、DB2 を入力します。他のデータベースを選択した場合は、他のデータベース固有の質問になります。
    11. Use WebSphere default messaging or WebSphere MQ [WPM/MQSeries]? という質問に対しては、使用する JMS プロバイダーを選択します。
    12. Create the DataSource for the Process Choreographer database? という質問に対しては、Yes と入力します。
    13. データベース名を入力してください。
    14. Universal or CLI? という質問に対しては、JDBC ドライバーのタイプを入力します。
    15. DB2 User ID という質問に対しては、データベース・テーブルおよびスキーマを作成するために使用したユーザー ID を入力します。
    16. Database server name (may be empty, set to use the type 4 driver) という質問に対しては、データベースをホストするサーバーの名前を入力します。
    17. Database server port という質問に対しては、データベース・サーバーのポート番号 (例: 50000) を入力します。
    18. Create the Process Choreographer database? という質問に対しては、データベースを作成する十分な権限がユーザー ID にある場合は Yes と入力します。データベースが既に存在する場合、またはデータベースを作成する十分な権限がユーザー ID にない場合は No と入力します。
    19. DB2 tablespace directory (may be empty) という質問に対しては、テーブル・スペースのディレクトリーを入力するか、空のままにしておきます。
    20. Create the ActivationSpecs for the business flow manager? という質問に対しては、Yes または No と入力します。
    21. User ID for access to default messaging という質問を受けた場合は、デフォルトの JMS プロバイダーにアクセスするときに使用するユーザー ID を入力します。
    22. Name of the message engine cluster という質問を受けた場合は、メッセージ・エンジン・クラスターの名前を入力します。
    23. Name of the message engine database schema という質問を受けた場合は、メッセージ・エンジン・データベース・スキーマの名前を入力します。
    24. Automatically create the message engine database tables [true/false]? という質問を受けた場合、メッセージ・エンジン・データベース・テーブルを自動的に作成する場合は true を入力し、作成しない場合は false と入力します。
    25. Message engine datasource JNDI name という質問を受けた場合は、メッセージ・エンジン・データ・ソースの JNDI 名を入力します。
    26. Install the task container? という質問に対しては、Yes と入力します。
    27. User(s) to add to role TaskSystemAdministrator という質問に対しては、タスク管理者のロールを果たすユーザーのユーザー ID を入力します。
    28. Group(s) to add to role TaskSystemAdministrator という質問に対しては、タスク管理者のロールにマップされているグループをドメイン・ユーザー・レジストリーから入力します。
    29. User(s) to add to role TaskSystemMonitor という質問に対しては、タスク・モニターのロールを果たすユーザーのユーザー ID を入力します。
    30. Run-as UserID for role EscalationUser という質問に対しては、エスカレーション・ユーザーのロールを果たすための別名実行ユーザー ID を入力します。
    31. Create the mail notification session for the human task manager? という質問に対しては、Human Task Manager に対してメール通知セッションを作成しない場合、No と入力します。 作成する場合は Yes を入力し、メール・トランスポート・ホストとユーザー ID を指定します。
    32. Create the ActivationSpecs for the human task manager? という質問に対しては、Human Task Manager のメッセージ駆動型 Bean (MDB) に対して J2EE ActivationSpecs を作成する場合は Yes と入力します。作成しない場合は No と入力します。
    33. Configure in cluster 'MECluster' [Yes/no]? という質問を受けた場合、指定したクラスターで構成する場合は Yes と入力します。そうでない場合は No と入力します。
    34. Add JDBC provider permissions to server.policy [Yes/no]? という質問を受けた場合、JDBC プロバイダーのアクセス権を server.policy ファイルに自動的に追加する場合は Yes と入力し、そうでない場合は No と入力します。
    35. Install the Business Process Choreographer Explorer? という質問に対しては、Business Process Choreographer Explorer をインストールする場合は Yes と入力し、次の Virtual host for the Business Process Choreographer Explorer には Business Process Choreographer Explorer の仮想ホストの名前 (例えば、default_host) を入力します。さらにその後の質問である Precompile JSPs? に対しては、Java Server Pages (JSP) をプリコンパイルする場合は Yes と入力します。そうでない場合は No と入力します。
    36. Create aliases for your_server in host your_host?という質問に対しては、仮想ホストでサーバーの別名を作成する場合はYes と入力し、そうでない場合は No と入力します。
    37. Enable global security using the Local OS user registry? という質問に対しては、ローカルのオペレーティング・システム・ユーザー・レジストリーを使用してグローバル・セキュリティーを使用可能にする場合は Yes と入力し、そうでない場合は No と入力します。
    38. Server user ID という質問に対しては、サーバー・ユーザー ID を入力します。
    39. Enforce Java 2 security? という質問に対しては、Java 2 セキュリティーを施行する場合は Yes と入力し、そうでない場合は No と入力します。
    40. Set 'com.ibm.SOAP.loginUserid' in soap.client.props? という質問に対しては、SOAP クライアント・プロパティーにログイン・ユーザー ID を設定する場合は Yes と入力し、そうでない場合は No と入力します。
    41. Delete the temporary directory? という質問に対しては、指定した一時ディレクトリーを削除する場合は Yes と入力し、そうでない場合は No と入力します。
  3. 問題がある場合は、ログ・ファイルを確認します。

ログ・ファイル

bpeconfig.jacl スクリプト・ファイルを使用して構成ファイルを作成しているときに問題が発生した場合は、以下のログ・ファイルを確認します。 どちらのファイルも、各ユーザーのプロファイルのログ・ディレクトリー内にあります。

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本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)