シングル・サーバー・エンタープライズ・サービス・バスの作成

最もシンプルなトポロジーは、スタンドアロンのサーバー・プロファイルに WebSphere ESB をインストールして作成される場合のような、シングル・サーバーから成るエンタープライズ・サービス・バスです。

このタスクを実行する理由と時期

シングル・サーバーのエンタープライズ・サービス・バスでは、SCA.SYSTEM バスには、自身の唯一のバス・メンバーである 1 台のサーバーが配置されます。WebSphere ESB にメディエーション・モジュールをインストールすると、モジュールで使用されるキュー宛先がバス・メンバーに定義されます。これらのキュー宛先は SCA ランタイムによって使用され、このランタイムは、コンポーネントとモジュールの間の非同期対話をサポートする堅固なインフラストラクチャーとして、メディエーション・モジュールによって活用されます。

サーバーは、キュー宛先や要求の処理で使用するサービス統合テクノロジーを提供するメッセージング・エンジンをホストします。

図 1. シングル・サーバー・バス. バス・メンバーとして 1 台の ESB サーバーを持つ、1 つのサービス統合バスからなるバス環境を表しています。この図は、SCA モジュールがバス環境にデプロイされ、必要な宛先がバス・メンバーに割り当てられていることも示しています。1 つのサーバーからなるバス環境。SCA.SYSTEM バスには、バス・メンバーとしてのサーバーがあり、ここにメッセージング・エンジンが含まれています。

スタンドアロンのプロファイルでは、バスに配置可能なメッセージング・エンジンは 1 台のみで、いくつかのシナリオにはこのトポロジーが適しています。

単一のメッセージング・エンジンが適さないシナリオとしては、クライアント接続数が極端に多くなる場合、メッセージのスループット速度が単一のメッセージング・エンジンでは維持できない場合、または、メッセージのサイズが、単一のメッセージング・エンジンで提供できる以上のスペースをデータ・ストアに必要とする場合などがあります。

複数のメッセージング・エンジンをサービス統合バスに追加するには、デプロイメント・マネージャー・セルにある管理対象ノードのプロファイルを使用する必要があります。

スタンドアロン・サーバーを作成する最も容易な方法は、完全 インストールを行うことです。 完全インストールを実行すると、server1 というサーバー名をもつ default という名前のスタンドアロン・サーバー・プロファイルが作成されます。

このタスクのステップ

  1. WebSphere ESB の完全インストールを実行します。 コア・プロダクト・ファイルがインストールされ、最初のスタンドアロン・サーバー・プロファイルが作成されます。
  2. 最初のステップのコンソールを使用するか、startServer server1 コマンドを実行して server1 を始動します。

次に実行する作業

これで、WebSphere ESB サンプルを実行し、エンタープライズ・サービス・バスにサービス・アプリケーションをデプロイできます。

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本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)