コマンドを使用して、WebSphere ESB にデプロイされているメディエーション・モジュールの SCA インポート・バインディング を変更できます。
始める前に
wsadmin ツールを使用して、次のコマンドを実行する必要があります。
このタスクを実行する理由と時期
特定の
メディエーション・モジュールによって別の
メディエーション・モジュールが起動されるようにしたい場合、SCA インポート・バインディングを変更します。インポート・バインディングを変更する場合は、インポートとエクスポートが一致するよう、つまり、行う操作が等価となるようにしなければなりません。それには、WSDL の検討が必要となる場合があります。wsadmin ツールを使用して、以下のステップを実行します。
注: Service Component Architecture (SCA) モジュール インポート・バインディングを変更できるのは、それが SCA バインディングである場合だけで、その他のタイプのバインディングの場合は変更できません。SCA バインディングによって、 ある SCA モジュールが別の SCA モジュールに接続されます。メディエーション・モジュールは
SCA モジュールのタイプです。
特定のメディエーション・モジュール・インポートのバインディングを変更するには、ソースおよびターゲットのメディエーション・モジュールの名前、およびその特定のインポートとエクスポートの名前が分かっている必要があります。
listSCAModules コマンドにより、WebSphere ESB にデプロイされているすべての SCA モジュールがリストされます。listSCAImports コマンドにより、特定の SCA モジュールのすべてのインポートが、listSCAExports コマンドにより、特定の SCA モジュールのすべてのエクスポートがリストされます。
このタスクのステップ
- デプロイされている SCA モジュールをリストします。 $AdminTask listSCAModules
- 特定の SCA モジュールのインポートをリストします。 $AdminTask listSCAImports {-moduleName moduleName}
注: moduleName の指定に加えて、オプションで applicationName も指定できます。applicationName を指定することにより、パフォーマンスが向上します。
- SCA タイプの SCA モジュール・インポート・バインディングを変更します。 $AdminTask modifySCAImportSCABinding -moduleName moduleName -import importName -targetModule targetModuleName -targetExport targetExportName
注: オプションで、applicationName および targetApplicationName も指定できます。applicationName および targetApplicationName を指定することにより、パフォーマンスが向上します。
結果
特定の
SCA モジュール・インポートに対する SCA インポート・バインディングを変更します。
WebSphere ESB では、エクスポート・インターフェースが適合しない各インポート・インターフェースに関する警告が出されます。WebSphere ESB では、インポートとエクスポートの WSDL ポート・タイプ名が比較され、同じでない場合は警告が出されます。ただし、ポート・タイプ名が一致する場合は、WebSphere ESB は行われた操作を等価とみなし、警告は出されません。
$AdminTask modifySCAImportSCABinding {-moduleName myModule -applicationName myApplication -import myImport -targetModule myTargetModule -targetApplicationName myTargetApplication -targetExport myTargetExport}