コマンド行インターフェースを使用して、イベント・データベースを照会することができます。
目的
イベント・データベース内のイベントをリストするレポートを生成します。
wsadmin -f eventquery.jacl [-serverName server_name]
[-globalinstanceid global_instance_id | -group event_group]
[-severity severity] [-extensionname extension_name]
[-start start_time] [-end end_time]
[-number number] [-ascending|-descending]
説明
eventquery.jacl スクリプトによって、
イベント・データベースが照会され、結果をリストするレポートが生成されます。イベントは、
イベント・グループ、重大度、または拡張名に基づいて照会することができます。
また、指定した期間内に作成されたイベントを照会することもできます。
パラメーター
- -serverName server_name
- EventServer アプリケーションがデプロイされたアプリケーション・サーバーの名前。この引数はオプションですが、EventServer アプリケーションがデプロイされている WebSphere ノードで複数のアプリケーション・サーバーが実行中のときは指定する必要があります。そうしない場合、Common Event Infrastructure エンタープライズ Bean を見つけることができないため、コマンドは失敗します。
- -globalinstanceid global_instance_id
- 照会するイベントのグローバル・インスタンス ID。
このパラメーターか、
-group のいずれかが必要ですが、両方は必要ありません。
- -group event_group
- 照会するイベントが含まれるイベント・グループ。
event_group の値は、
Common Event Infrastructure 構成で定義したイベント・グループの名前でなければなりません。
このパラメーターか
、-globalinstanceid のいずれかが必要ですが、両方は必要ありません。
- -severity severity
- レポートに組み込むイベントの重大度。severity の値は整数である必要があります。
指定した値に等しい重大度のイベントのみがレポートに組み込まれます。
このパラメーターはオプションです。
- -extensionname extension_name
- レポートに組み込むイベントの拡張名。このパラメーターで、照会するイベントを特定のタイプに限定します。
extensionName プロパティーが
extension_name に等しいイベントのみがレポートに組み込まれます。このパラメーターはオプションです。
- -start start_time
- レポートに組み込むイベントの最も早い時刻。
指定した日時より後に生成されたイベントに照会を制限する場合、
このパラメーターを使用します。このパラメーターは、XML dateTime データ型に基づいて
指定した日時である必要があります。
基本形式は CCYY-MM-DDThh:mm:ss で、オプションで、この後に時間帯インディケーターが続きます。
例えば、東部標準時の 2004 年 1 月 1 日正午
は、2004-01-01T12:00:00-05:00 のようになります。
dateTime データ型について詳しくは、www.w3.org の XML スキーマ (XML schema at www.w3.org) を参照してください。
- -end end_time
- レポートに組み込むイベントの最も遅い時刻。
指定した日時より前に生成されたイベントに照会を制限する場合、
このパラメーターを使用します。このパラメーターは、XML dateTime データ型に基づいて
指定した日時である必要があります。
詳しくは、-start パラメーターの説明を参照してください。
- -number number
- レポートに組み込むイベントの最大数。このパラメーターは整数でなければなりません。
データベース内で一致するイベントの数が指定した値を超える場合は、レポートは切り捨てられます。
つまり、レポートが昇順でソートされている場合には、最新の一致イベントが省略されます。
レポートが降順でソートされている場合には、最も古い一致イベントが省略されます。
- -ascending|-descending
- レポート内のイベントをソートする発生順の順序。
これは、必ず次の値のいずれかになります。
- ascending
- 昇順 (発生順)。古いイベントから順に並べます。
これはデフォルト値です。
- descending
- 降順 (発生順の逆)。新しいイベントから順に並べます。
例
以下の例では、データベース内の、全イベントとい
うイベント・グループに
属し、2004 年 2 月 17 日に生成されたすべてのイベントがリストされます。
レポートは、次のように、日時順の逆でソートされます。
eventquery.jacl -group "All events" -start "2004-02-17T00:00:00-05:00"
-end "2004-02-17T23:59:59-05:00" -order DESC