サーバー構成の定義によって、サーバーでアプリケーションとそのコンポーネントを実行するためのサービスの提供方法の制御が設定されます。管理者は、既存のサーバーおよびバス環境で、サーバーを作成および構成できます。
始める前に
- サーバーを新規作成するには、デプロイメント・マネージャー・セルに管理対象ノードが配置されている必要があります。
このタスクを実行する理由と時期
WebSphere ESB の完全 (デフォルト) インストールを選択すると、デフォルトのバス環境が作成されます。このバス環境は、SCA モジュールの配置に使用される 2 つのサービス統合バスに割り当てる単一サーバーで構成されます。このサーバーを使用して、サーブレット、Enterprise Java Bean、JMS 宛先など、J2EE のコンポーネントおよびリソースをデプロイすることもできます。
ご使用の SCA モジュールによっては、単一サーバーの構成で十分な場合もあります。
しかし、サーバー容量の追加、ネットワーク・サービスを提供するトランスポート・チェーンの変更、または、ユーザー自身のカスタム・サービスの提供などを行う場合は、この構成を変更できます。
- サーバーを作成します。
管理コンソールの「新規アプリケーション・サーバーの作成 (Create New Application Server)」ウィザード、または createApplicationServer wsadmin コマンドのいずれかを使用して、サーバーを作成することができます。
- 使用可能なサーバーを管理します。
サーバーの作成後、ランタイム状態のモニター、構成の変更、サーバーの始動および停止、その他の管理用タスクの実行などを通じてサーバーを管理することができます。
- トランスポート・チェーンを構成します。
サービス統合テクノロジー、
WebSphere Secure Caching Proxy、および高可用性マネージャーによるコア・グループ・ブリッジ・サービスなどの機能を実施するネットワーク・サービスを提供するための、トランスポート・チェーンを構成する必要があります。
- カスタム・サービスを作成します。
サーバーまたはノード・エージェントの始動時およびシャットダウン時にフック・ポイントが実行されるように定義するには、カスタム・サービス・クラスを作成してカスタム・サービス・インスタンスを構成します。アプリケーション・サーバーまたはノード・エージェントの始動時に、カスタム・サービスが開始され、初期化されます。
- サーバーのプロセスを定義します。
サーバーの操作を向上させるには、アプリケーション・サーバー・プロセスを開始または初期化するためのコマンド行情報を定義します。 この設定では、実行するプログラム、プログラムを実行する引数、作業ディレクトリーなどのランタイム・プロパティーを定義します。
- サーバーによる Java 仮想マシンの使用を管理します。
サーバー構成の一部として、システムによる Java 仮想マシン (JVM) の使用率を高める設定を定義できます。