プロファイル・ウィザードを使用したプロファイルの作成および拡張

このトピックでは、WebSphere Process Server のランタイム環境を作成するためのさまざまな方法について、概要を説明します。このトピックの情報を使用して、使用可能な方法を確認してください。 このトピックには、さらに詳細なランタイム環境作成手順へのポインターがあります。

WebSphere Process Server ランタイム環境はそれぞれ、環境を定義する一連のファイルを含むプロファイル 内に作成されます。プロファイル・ウィザード・グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) は、新規の WebSphere Process Server プロファイルを作成するため、および WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment の既存のプロファイルを拡張して WebSphere Process Server プロファイルにするために使用されます。

マシンで作成する最初のプロファイルは、デフォルト・プロファイルです。 定義した追加のプロファイルを、デフォルト・プロファイルにすることができます。デフォルト・プロファイルは 1 つのみ定義されています。 デフォルト・プロファイルは、製品インストール・ルートの bin ディレクトリーから実行されるコマンドのデフォルトのターゲットです。 マシンにプロファイルが 1 つしかない場合、 すべてのコマンドは構成内のサーバー・プロセスに対してのみ動作します。

プロファイル・ウィザードを使用するごとに、1 つのプロファイルが作成または拡張されます。
重要: WebSphere Process Server のプロファイル・ウィザードや WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment のプロファイル作成ウィザードの複数インスタンスが 1 組のコア製品ファイルに対して同時に実行することはできません。複数のプロファイルを同時に作成または拡張しようとすると、プロファイルの作成または拡張が既に進行中であるという警告が表示されます。 この警告パネルが表示されたら、別のプロファイル作成操作や拡張操作が実行されているかどうかを確認してください。
  • 実行されている場合は、その操作が完了するのを待ってから 2 回目のプロファイル・ウィザードを実行する必要があります。
  • 実行されていない場合は、profileRegistry.xml_LOCK ファイルが install_root/properties ディレクトリーにあるかどうかを確認し、ある場合は削除してください。その後、プロファイル・ウィザードを実行できます。
重要: Icon indicating 6.0.1 content only WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 用のフィックスパック 1 には、翻訳版が含まれています。 このフィックスパックを使用して WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 インストールをバージョン 6.0.1.1 に更新してある場合、プロファイル・ウィザードの言語は、システムのデフォルト言語によって決まります。システムのデフォルト言語がサポートされる言語ではない場合、英語がデフォルト言語として使用されます。システムのデフォルト言語をオーバーライドするには、コマンド行からプロファイル・ウィザードを開始し、java user.language 設定を使用して以下のようにデフォルト言語を置き換えます。
  • Icon indicating Linux platforms Icon indicating UNIX platforms Linux および UNIX プラットフォームの場合: install_root/java/bin/java -Duser.language=locale -cp install_root/bin/ProfileCreator_wbi/pcat.jar run
  • Icon indicating Windows platforms Windows プラットフォームの場合: install_root¥java¥bin¥java -Duser.language=locale -cp install_root¥bin¥ProfileCreator_wbi¥pcat.jar run
例えば、Linux システム上でドイツ語のプロファイル・ウィザードを開始するには、以下のように入力します。
install_root/java/bin/java -Duser.language=de -cp install_root/  ¥
bin/ProfileCreator_wbi/pcat.jar run

プロファイル・ウィザードを使用する前に、WebSphere Process Server 用のコア・プロダクト・ファイルをインストールします。 文書化されたインストール手順の説明については、製品のインストールを参照してください。

WebSphere Process Server のコア・プロダクト・ファイルのインストール後、 プロファイル・ウィザードを使用して以下の 3 つのプロファイルの任意の組み合わせを作成します。 以下のセクションでは、これらのプロファイル・タイプの説明と、それらの作成に使用される詳細な手順へのリンクを示します。

デプロイメント・マネージャー・プロファイル

デプロイメント・マネージャーは、1 つ以上のマシン上にあるサーバーの論理グループに、単一の管理インターフェースを提供します。 サーバーのこの論理グループは、セル と呼ばれます。

デプロイメント・マネージャーは、そのセル内の管理対象ノードすべての構成を管理し、アプリケーションをセル内の管理対象ノードにデプロイします。すべてのプロファイルは、インストール中に作成されるコマンド・ファイルおよび他の製品のバイナリー・ファイルを共用します。

同じ数のスタンドアロン・プロセス・サーバーを使用する場合に対して、セル内の管理対象ノードを使用する主な理由は、デプロイメント・マネージャーがセルに提供している集中管理にあります。

デプロイメント・マネージャーの単一制御点を起点にして、サーバーおよび IBM HTTP Server プロセスを定義し、サーバーを開始および停止して、セル内の任意の箇所でアプリケーションをデプロイできます。デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成方法または拡張方法の説明については、新しい WebSphere Process Server デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成 または 既存の WebSphere Application Server Network Deployment デプロイメント・マネージャー・プロファイルの WebSphere Process Server デプロイメント・マネージャー・プロファイルへの拡張を参照してください。

スタンドアロン・サーバー・プロファイル

スタンドアロン・サーバー・プロファイルには、独自の管理コンソールと、すべてのサンプル・アプリケーション (サンプル・アプリケーション・ギャラリー・フィーチャーをインストールした場合) があります。各スタンドアロン・サーバーは単独で実行され、その他のすべてのサーバーからは独立して管理されます。完全インストール手順を使用して WebSphere Process Server をインストールした場合、default という名前のスタンドアロン・サーバー・プロファイルが、server1 という名前のサーバーと共に既に作成されています。
制約事項: addNode コマンドを使用して、または他の方法によって、WebSphere Process Server スタンドアロン・サーバー・プロファイルを WebSphere Process Server デプロイメント・マネージャーに統合することはサポートされていません。

スタンドアロン・サーバー・プロファイルの作成方法または拡張方法の説明については、新規 WebSphere Process Server スタンドアロン・サーバー・プロファイルの作成 または 既存の WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment スタンドアロン・サーバー・プロファイルの WebSphere Process Server スタンドアロン・サーバー・プロファイルへの拡張を参照してください。

カスタム・プロファイル

カスタム・プロファイルは、作動可能にするためにデプロイメント・マネージャー・セル内に統合する必要のある空のノードです。 スタンドアロン・サーバー・プロファイルとは異なり、 カスタム・プロファイルのノードにはデフォルトのサーバーがありません。 カスタム・ノードには、デフォルト・アプリケーションもありません。カスタム・プロファイルを統合すると、カスタム・プロファイルが管理対象ノードに変更されます。統合後、カスタム・プロファイルには nodeagent プロセスがありますが、サーバー・プロセスはありません。実動またはその他の使用のために空のノードをカスタマイズするには、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用する必要があります。nodeagent の開始後、nodeagent は、デプロイメント・マネージャーからのコマンドに応答し、 以下のアクションを含むタスクを実行します。
  • サーバー・プロセスの作成
  • サーバー・プロセスの開始と停止
  • デプロイメント・マネージャーの現行エディションとノードに存在するコピーの間の構成の同期化
  • サーバー・プロセスの削除

カスタム・プロファイルの作成方法または拡張方法の説明については、新しい WebSphere Process Server カスタム・プロファイルの作成 または 既存の WebSphere Application Server Network Deployment カスタム・プロファイルの WebSphere Process Server カスタム・プロファイルへの拡張を参照してください。

任意の順序でプロファイルを作成することができます。 ただし、機能するセルをできる限り短い時間で作成するには、デプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。次にカスタム・プロファイルを作成して、そのデプロイメント・マネージャー・プロファイルに統合します。これで、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールから管理することができる管理対象ノードが、機能するセル内に組み込まれました。

グラフィカル・ユーザー・インターフェースの代わりに、 応答ファイルを使用してサイレント・モードでプロファイルを作成または拡張することもできます。 サイレント・モードでプロファイルを作成または拡張する例については、プロファイルのサイレント作成を参照してください。


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