このタスクを使用してハードウェア・リソースを平衡化することにより、長期間にわたって実行するビジネス・プロセスのパフォーマンスを改善します。
システムの調整を始める前に、使用しているコンピューターが平衡の取れた状態になっており、それにより使用可能な CPU、メモリー、およびディスク・スペースの各リソースの関係が適正に保たれていることを検証してください。搭載する CPU が高速でも、メモリーやディスクへのアクセス性能が低いコンピューターの場合は、チューニングが容易ではありません。
- 十分なディスクを割り振ります。
長期間にわたって実行するプロセスの場合、ディスク・パフォーマンスに優れ、高速ディスク・ドライブが複数あることは、プロセッサーが高速でメモリー容量が十分に確保されていることと同様に重要です。
ディスクが分離されているので、操作を独立させることができ、他の操作の影響を受けることがありません。ストライプ RAID 配列では、ディスク操作が数個のディスクに分散されます。これにより、同数の単一ディスク構成よりもパフォーマンスを向上させることができます。ストライプ RAID 配列を使用して、単一ディスクのボトルネックを克服します。
長期間にわたって実行するプロセスを実行し、RAID 配列を使用しないシステムの場合は、以下の手順に従って 6 台以上のディスク・ドライブをセットアップします。
- オペレーティング・システムおよびスワップ・スペース (Windows® のページ・ファイル、AIX® のページング・スペース、Solaris のスワップ・スペース、HP-UX のページング・スペース) 用にディスク 1 台。
- WebSphere® Application Server およびそのトランザクション・ログ用にディスク 1 台。
- メッセージ・キューイング・システムのトランザクション・ログ用にディスク 1 台。
- メッセージ・キューイング・システムの永続キュー・ストレージ用にディスク 1 台。
- データベース管理システムのトランザクション・ログ用にディスク 1 台。
- データベース管理システム内の Business Process Choreographer データベース用にディスク 1 台以上。さらに多くのディスクが使用可能な場合は、複数のディスクに INSTANCE テーブル・スペースを分散する。
- 十分なメモリーを割り振ります。
割り振るメモリーの量は、プラットフォームによって異なります。
- 3 GB の物理メモリー、ローカル・データベース、およびローカル WebSphere MQ キュー・マネージャーを装備する Windows システムの場合は、以下の設定を使用してメモリーを割り振ります。
- Windows システム用に 256 MB
- WebSphere Application Server 用に 1024 MB
- WebSphere MQ が使用されている場合、WebSphere MQ 用に 256 MB
- データベース用に 1.5 GB
- 8 GB の物理メモリー、ローカル・データベース、およびローカル WebSphere MQ キュー・マネージャーを装備する AIX システムの場合は、以下の設定を使用してメモリーを割り振ります。
- Business Process Choreographer を実行する場合のアプリケーション・サーバーには、デフォルトより多くのメモリー量を割り振ります。アプリケーション・サーバーのヒープ・サイズのチューニングについては、アプリケーション・サーバーのチューニングを参照してください。
- ワークロードを他のサーバーに移動します。
他のサーバーに移動可能なアプリケーションまたはサブシステムについて考慮します。
これで、ご使用のコンピューターが平衡の取れた状態になりました。