照会関数の select 文節は、照会によって戻されるオブジェクト・プロパティーを示します。
select 文節は、照会結果を記述します。
これは、戻すオブジェクト・プロパティー (結果の列) を識別する名前のリストを指定します。
構文は SQL select 文節と同じで、コンマを使用して文節のパーツを分離します。文節の各パーツは、事前定義されているビューのいずれか 1 つのプロパティーを指定する必要があります。
QueryResultSet オブジェクトで戻される列は、select 文節で指定されているプロパティーと同じ順序で表示されます。
select 文節は、AVG()、SUM()、MIN()、または MAX() などの SQL 集約関数はサポートしていません。
名前と値の対のプロパティー (カスタム・プロパティーなど) を選択する場合は、ビュー名に 1 桁のサフィックスを追加します。
select 文節の例
- "WORK_ITEM.OBJECT_TYPE, WORK_ITEM.REASON"
関連オブジェクトのオブジェクト・タイプ、および作業項目の割り当て理由を取得します。
- "DISTINCT WORK_ITEM.OBJECT_ID"
呼び出し元が作業項目を所有しているオブジェクトの ID すべてを重複なしで取得します。
- "ACTIVITY.TEMPLATE_NAME, WORK_ITEM.REASON"
呼び出し元が作業項目を所有しているアクティビティーの名前、およびその割り当て理由を取得します。
- "ACTIVITY.STATE, PROCESS_INSTANCE.STARTER"
アクティビティーの状態、およびその関連プロセス・インスタンスのスターターを取得します。
- "DISTINCT TASK.TKIID, TASK.NAME"
呼び出し元が作業項目を所有しているタスクの ID と名前すべてを重複なしで取得します。
- "TASK_CPROP1.STRING_VALUE, TASK_CPROP2.STRING_VALUE"
さらに where 文節でも指定されているカスタム・プロパティーの値を取得します。
- "COUNT(DISTINCT TASK.TKIID)"
where 文節の条件を満たす固有のタスクの作業項目の数を数えます。
select 文節の処理中にエラーが発生した場合は、QueryUnknownTable または QueryUnknownColumn 例外が、テーブルまたは列名として認識されないプロパティーの名前とともにスローされます。