リレーションシップ・サービスは、システム内でのリレーションシップおよびロールを保守します。これは、リレーションシップとロールの定義およびメタデータを管理し、リレーションシップの定義の指定と、定義から派生するインスタンスの操作の要件を可能にします。
リレーションシップは、異なる環境からの同じデータの ID を相関させます。リレーションシップの参加者は、リレーションシップで担うロールによって識別されます。
リレーションシップおよびロールは、WebSphere Integration Developer のリレーションシップ・エディター・ツールのグラフィカル・インターフェースで設計した定義で記述されます。リレーションシップの定義は、リレーションシップの内容を記述し、各ロールを識別し、およびロールの関連性を指定するテンプレートです。ロールの定義により、参加者についての構造および制約要件を指定します。それぞれのリレーションシップの定義には、その構成要素として、ロールの定義があります。リレーションシップの定義は XML ファイルとして保管され、特定のサーバーに対して J2EE アプリケーションの一部としてデプロイされます。
リレーションシップの作成、リレーションシップのタイプ、およびリレーションシップ・エディターの使用に関する背景およびタスク情報について詳しくは、WebSphere Integration Developer インフォメーション・センターを参照してください。
実行時に、マップまたはその他 WebSphere Process Server コンポーネントが実行していて、リレーションシップ・インスタンスが必要になったとき、リレーションシップのインスタンスは、シナリオに応じて、作成されるかまたは取得されます。リレーションシップおよびロールのランタイム・インスタンス・データの作成および取り扱いという要件に対応するために、リレーションシップ・サービスは一連のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を WebSphere Process Server のリレーションシップ・マネージャー・ツールに公開します。リレーションシップ・マネージャーのグラフィカル・インターフェースを使用して、リレーションシップおよびロールと対話します。
リレーションシップおよびロールのインスタンス・データは、デフォルトのデータ・ソース内の特定サーバー上に保管されるリレーションシップ・テーブルに保管されます。デフォルトのデータ・ソースは、リレーションシップ・サービスを構成したときに指定したものです。
リレーションシップ・サービスは各サーバー上でセル・レベルで実行します。「Relationship Manager」ホーム・ページの「リレーションシップ・サービスについて (About)」セクションに、リレーションシップ・サービスを実行中のセル内のサーバー数が表示されます。「リレーションシップ」セクションに、リレーションシップ・サービスを実行中の各サーバー名が表示されます。リレーションシップ・インスタンスについて作業する前に、管理するリレーションシップおよびロールのインスタンスを持つサーバーを選択する必要があります。
Relationship Manager の使用についての詳細な情報は、WebSphere Process Server インフォメーション・センターの Relationship Manager および管理コンソールを参照してください。
以下のトピックでは、ご使用の WebSphere Process Server 環境を対象にしたリレーションシップ・サービスのために実行する、構成タスクについて説明します。
(c) Copyright IBM Corporation 2005, 2006.
本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)