ここでは、必要なリソースを作成し、その後ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール・ウィザードを実行する方法について説明します。
このタスクを実行する理由と時期
ビジネス・プロセスまたはヒューマン・タスクを含むアプリケーションを実行する前に、
必要なリソースを構成してビジネス・プロセス・コンテナー・アプリケーションをインストールする必要があります。
このタスクのステップ
- クラスター化 Business Process Choreographer セットアップを準備している場合は、以下の手順を実行します。
- クラスターを作成します。 『クラスター化環境の構築』の手順を実行します。
- クラスターに対してデフォルトの JMS メッセージング・プロバイダーを使用している場合は、以下の手順を実行します。
- 『サービス・アプリケーションをサポートするサーバーまたはクラスターの作成』で説明されているように、クラスターがサービス・アプリケーションをサポートしていることを確認します。
- メッセージ・エンジンのデータ・ストア用のデータベースを作成します。Service Component Architecture (SCA) のメッセージ・エンジンに使用したのと同じデータベースを使用しても、別個のデータベースを使用しても構いません。WebSphere Process Server によって作成されたすべてのバス、つまり SCA システム・バス、SCA アプリケーション・バス、Common Event Infrastructure バス、および Business Process Choreographer バスに対して 1 つのメッセージング・データベースを使用することをお勧めします。このデータベースは、メッセージ・エンジンのフェイルオーバー可用性を確保するために、メッセージ・エンジンのホストとして動作するクラスターのすべてのメンバーがアクセス可能である必要があります。
- JMS ユーザーが表の作成を許可されている場合、デフォルトのメッセージ・エンジンは、最初のアクセス時にデータベース内に必要な表を作成します。
- JMS ユーザーが表の作成を許可されていない場合は、デフォルトのメッセージング・プロバイダーがデータベースにアクセスを試行する前に表を作成してください。install_root ディレクトリーの bin サブディレクトリーにある sibDDLGenerator ユーティリティーを使用すると、表を作成するときに使用できる DDL ファイルを生成できます。
- WebSphere® MQ Java™ Message
Service (JMS) プロバイダーとして使用している場合は、キュー・マネージャーとキューを作成する必要があります。 ビジネス・プロセス・コンテナー用のキュー・マネージャーとキューの作成を実行します。デフォルトの JMS メッセージング・プロバイダーを使用している場合は、この手順を実行しないでください。
- Business Process Choreographer のデータベースを
作成します。 ビジネス・プロセス・コンテナー用データベースの作成を実行します。
- サーバーが始動していることと、十分な管理権限のあるユーザー ID で管理コンソールにログオンしていることを確認します。Windows® プラットフォームでは、WebSphere Process Server を始動するために使用されるユーザー ID を使用します。
- 管理コンソールでは、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール先となるサーバーを選択します。 をクリックします。
ここで、serverName は、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール先となるアプリケーション・サーバーの名前です。
クラスターで任意のアプリケーション・サーバーを選択すると、
そのクラスター内のすべてのアプリケーション・サーバーにビジネス・プロセス・コンテナーが同時にインストールされます。
- ビジネス・プロセス・コンテナー設定に移動します。 「構成」タブの「コンテナーの設定 (Container Settings)」で、「ビジネス・プロセス・コンテナーの設定」を展開し、「ビジネス・プロセス・コンテナー」をクリックします。
- ビジネス・プロセス・コンテナーがインストールされていないことを確認します。 ビジネス・プロセス・コンテナーが現在インストールされていないことを示すメッセージが表示されます。
ビジネス・プロセス・コンテナーが既にインストールされている場合は、インストール・ウィザードを開始する前に Business Process Choreographer 構成の除去を実行します。
- インストール・ウィザードを開始します。 「追加プロパティー」セクションで、「ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール・ウィザード」リンクをクリックします。
- データベース構成を選択します (ウィザードのステップ 1)。
- 「JDBC プロバイダー」ドロップダウン・リストで、
使用しているデータベース・システム、システム・バージョン、および Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーのあるエントリーを選択します。 可能な場合は、インストール・ウィザードによってパラメーター・フィールドに適切なデフォルト値が表示されます。
ただし、ブラウザーとプラットフォームの組み合わせによっては、
デフォルト値は提供されません。
その場合は、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール・ウィザードの設定で推奨値を参照してください。
- 「インプリメンテーション・クラス名」では
、JDBC ドライバー・インプリメンテーションに対して提供されるデフォルトのクラス名
を使用します。
- 「クラスパス」に、JDBC ドライバーを含む Java アーカイブ (JAR) または圧縮ファイルのロケーションを入力します。
テキスト・フィールドに表示されたパス変数を使用するには、で、そのパス変数を定義する必要があります。
- 「データ・ソースのユーザー名」は、
データベースに接続し、データを変更する権限を持つユーザー ID でなければなりません。 ユーザー ID が、データベース内で表および索引を作成する権限を持つ場合、サービスまたはフィックスパックの適用後、データベース・スキーマが必要に応じて自動的に更新されます。これは、Cloudscape データベースでは必須ではありません。
- データ・ソースのユーザー名の「データ・ソースのパスワード」を入力します。これは、Cloudscape データベースでは必須ではありません。
- 「カスタム・プロパティー」フィールドには、選択したデータベースのデフォルト値が含まれています。
- デフォルトのディレクトリーに存在しない Cloudscape データベースを使用している場合は、カスタム・プロパティー databaseName の値を変更して、データベースの完全修飾場所を指定します。
- 場合によっては、いくつかの他のプロパティーを変更または追加する必要があります。詳細については、インストール・ウィザード設定ページおよびデータベース・システムの製品資料を参照してください。
- 「次へ」をクリックして、インストール・ウィザードで次のステップに移動します。
- JMS プロバイダーとセキュリティーを選択します (ウィザードのステップ 2)。
- 「JMS プロバイダー」のドロップダウン・リストで、使用するビジネス・プロセス・コンテナーのメッセージング・サービスを選択します。
- デフォルト・メッセージングの場合、「デフォルト・メッセージング・プロバイダー (Default messaging provider)」を選択します。
- WebSphere MQ の場合、WebSphere MQ を選択します。
- 「キュー・マネージャー」のデフォルト値 (BPC_nodeName_serverName) を使用します。
デフォルト・メッセージング・プロバイダーを使用している場合、このフィールドは無視されます。
- WebSphere MQ JMS プロバイダーを使用しており、WebSphere 環境変数 ${MQ_INSTALL_ROOT} を定義していない場合は、「クラスパス」 が WebSphere MQ Javalib ディレクトリーを指していることを確認します。 デフォルトでは、MQ_INSTALL_ROOT は ${WAS_INSTALL_ROOT}/lib/WMQ という値で事前定義されています。
- 「JMS ユーザー ID」に、
メッセージング・サービス用の管理権限を持つユーザー ID を入力します。 を使用します。Linux® および UNIX® システムでは、root を使用します。Windows システムでは、WebSphere Process Server を始動するために使用されるユーザー ID を使用します。
- 「JMS パスワード」に、JMS ユーザー ID のパスワードを入力します。
- 「JMS API ユーザー ID」に、ユーザー・レジストリーからユーザー ID を入力します。このユーザー ID は非同期 API 呼び出しを処理するときに使用します。
- 「JMS API パスワード」に
、JMS API ユーザー ID のパスワードを入力します。
- 「管理者のセキュリティー・ロール・マッピング」に、Business Process Administrator のロールにマップする、
ドメインのグループ (ユーザー・レジストリーで定義されている) を入力します。 例えば Windows システムの場合は、管理者グループを指定できます。
- 「システム・モニター・セキュリティー・ロール・マッピング」に、Business Process System Monitor のロールにマップするグループ (ユーザー・レジストリー内に存在) の名前を入力します。 例えば Windows システムの場合は、管理者グループを指定できます。
- 「次へ」をクリックして、インストール・ウィザードで次のステップに移動します。
- JMS リソースと Business Process Choreographer Explorer を選択します (ウィザードのステップ 3)。 「デフォルト値を使用して新規 JMS リソースを作成する」を選択するか、次の手順を実行します。
- 「既存の JMS リソースを選択します」を選択します。
- 「接続ファクトリー」ドロップダウン・リストを使用して「BPECF」を選択します。
- 「内部キュー」ドロップダウン・リストを使用して 「BPEIntQueue」を選択します。
- 「外部要求処理キュー」ドロップダウン・リストを使用して、「BPEApiQueue」を選択します。
- 「保留キュー」ドロップダウン・リストを使用して 「BPEHldQueue」を選択します。
- 「保存キュー」ドロップダウン・リストを使用して 「BPERetQueue」を選択します。
- オプション: Business Process Choreographer Explorer
をインストールするには、チェック・ボックスをオンにします。インストールしない場合は、
チェック・ボックスをオフにします。
- オプション: Common Event Infrastructure を使用するには、「このコンテナーで実行するすべてのプロセスについて、Common Event Infrastructure のロギングを使用可能にします。」を選択します。
- オプション: 監査ログを使用可能にするには、「このコンテナーで実行するすべてのプロセスについて、監査ロギングを使用可能にします。」を選択します。
- 「次へ」をクリックして、要約を表示します (ウィザードのステップ 4)。
- 要約ページが正しいことを確認してください。 要約には、どの外部リソースが必要かについての覚え書が含まれています。
リソースをまだ作成していない場合でもビジネス・プロセス・コンテナーの構成は継続できますが、ビジネス・プロセス・コンテナーを活動化する前にそれらを作成する必要があります。
要約ページを印刷すると、正しいリソースの作成に役立ちます。
- 修正する場合は、「戻る」をクリックします。
- ビジネス・プロセス・コンテナーをインストールしてそのリソースを定義するには
、「終了」をクリックします。 「インストール」ページに進行状況が表示されます。
- インストールが正常に実行されなかった場合は、
問題の訂正に役立つエラー・メッセージを確認して、再度試行します。
- インストールが正常に実行された場合は、「マスター構成の保管 (Save Master Configuration)」をクリックしてから「保管」をクリックします。
- Business Process Choreographer をクラスター内で構成し、WebSphere MQ JMS プロバイダーを
使用している場合は、 クラスター内での WebSphere MQ JMS リソースのカスタマイズを実行します。
- アプリケーション・サーバーを再始動します。
- ビジネス・プロセス・コンテナーが正常に開始したことを確認します。 管理コンソールで、を選択し、BPEContainer_scope という名前のアプリケーションの状況が開始済みになっていることを確認します。ここで、scope は、ビジネス・プロセス・コンテナーを
アプリケーション・サーバーにインストールした場合は nodeName_serverName です。クラスターにビジネス・プロセス・コンテナーをインストールした場合は、scope はクラスター名です。
結果
ビジネス・プロセス・コンテナーが構成されました。
次に実行する作業
ステップ
2.b.ii の
親トピックで構成を継続してください。