WebSphere Process Server の管理の概要

WebSphere® Process Server の管理には、アプリケーションおよびリソース自身の処理だけでなく、そのアプリケーションおよびリソースのデプロイ先である環境の準備、モニター、および変更も含まれます。

管理インターフェース

WebSphere Process Server ではランタイム環境を管理するための以下のような複数のインターフェースが提供されています。
管理コンソール
管理コンソールは、ブラウザー・ベースのインターフェースで、これによりユーザーは、さまざまな種類のアプリケーション、サービス、およびリソースを監視、更新、停止、および始動することができます。また管理コンソールは、リレーションシップを操作し、失敗した WebSphere Process Server イベントの場所を探索して解決するためにも使用できます。
管理コンソールには、管理対象を拡張して、WebSphere Application Server およびその他のユーザー定義製品を管理する能力が備えられています。
詳しくは、WebSphere Process Server の管理コンソールを参照してください。
Business Process Choreographer Explorer
Business Process Choreographer Explorer とは、ビジネス・プロセスおよび人的作業を管理するための管理機能の基本セットを提供するスタンドアロン Web アプリケーションです。プロセス・テンプレート、プロセス・インスタンス、タスク・インスタンス、およびこれらの関連オブジェクトに関する情報を表示できます。これらのオブジェクトを処理することもできます。例えば、 新規プロセス・インスタンスを開始したり、失敗したアクティビティーを修復および再始動したり、作業項目を管理したり、完了したプロセス・インスタンスやタスク・インスタンスを削除したりすることができます。
スクリプト (wsadmin)
WebSphere 管理 (wsadmin) スクリプト・プログラム は、非グラフィカル・コマンド・インタープリター環境であり、スクリプト言語 で管理オプションを実行したり、実行用のスクリプト言語プログラムを実行依頼できます。 これは、管理コンソールと同じタスクをサポートします。wsadmin ツールは、実稼働環境および不在操作向けです。
スクリプト・ツールに関して詳しくは、このインフォメーション・センターの「参照」>「スクリプト・インターフェース (Scripting interface)」を参照してください。
コマンド行ツール
コマンド行ツールは、オペレーティング・システムのコマンド行プロンプトから実行する簡単なプログラムであり、特定のタスクを実行するものです。 このツールを使用して、アプリケーション・サーバーの始動と停止、 サーバー状況の確認、ノードの追加と除去、および他のタスクを実行することができます。
WebSphere Process Server コマンド行ツールには 、serviceDeploy コマンドが含まれており、このコマンドを使用すると WebSphere Integration Developer 環境からエクスポートされた .jar、.ear、.war および .rar ファイルを処理し、それらをプロダクション・サーバーにインストールする準備をすることができます。
コマンド行ツールに関して詳しくは、このインフォメーション・センターの「参照」>「API ドキュメンテーション」を参照してください。
管理プログラム
Java Management Extensions (JMX) 仕様の下の一連の Java™ クラスおよびメソッドは、Service Component Architecture (SCA) およびビジネス・オブジェクトを管理するためのサポートを提供します。各プログラミング・インターフェースにはその目的の説明、インターフェースまたはクラスを使用する方法を説明する例、個々のメソッド説明への参照が含まれています。
プログラミング・インターフェースに関して詳しくは、このインフォメーション・センターの「参照」>「プログラミング・インターフェース」を参照してください。

構成情報

WebSphere Process Server 用のほとんどの構成データは、構成リポジトリー・ツリー (マスター・リポジトリー) のディレクトリーに保持されている、XML ファイルに格納されています。構成ファイルが配置されているディレクトリーによって、 その有効範囲、つまりデータが適用される範囲が決定されます。
  • 個々のサーバーのディレクトリー内のファイルは、 そのサーバーにのみ適用されます。
  • ノード・レベルのディレクトリー内のファイルは、そのノード上のすべてのサーバーに適用されます。
  • セル・ディレクトリー内のファイルは、セル全体内のすべてのノード上のすべてのサーバーに適用されます。
表 1. WebSphere Process Server 構成ファイル
構成ファイル 説明
server-wbi.xml Adaptive Entity Service、拡張メッセージング・サービス、および WebSphere Business Integration Adapter Service 構成を含む、プロセス・サーバーおよびそのコンポーネントを識別します。
resources-wbi.xml WebSphere Process Server 用のオペレーティング環境リソースを定義し、セル、ノード、およびサーバー・スコープに存在します。これには、拡張メッセージング・プロバイダーおよび WebSphere Business Integration Adapter が含まれています。
cell-wbi.xml セルを識別します。このファイルは、リレーションシップ・サービス構成を格納するために使用され、セル・スコープにのみ存在します。
server-bpc.xml Business Flow Manager、 Human Task Manager、Staff Service、および Service Reference Service を含む、Business Process Choreographer コンテナーおよびそのコンポーネントを識別します。
resources-bpc.xml Staff Plugin Provider 用の構成情報を含む、Business Process Choreographer コンテナー用のオペレーティング環境リソースを定義します。このファイルは、セル、ノード、およびサーバー・スコープに存在します。
deployment-bpc.xml ビジネス・プロセス・コンテナー用のアプリケーション・デプロイメント設定を構成します。
server-core.xml Artifact Loader Service、Events Service、および Business Context Data Service を含む、コア WebSphere Process Server 構成用の構成情報を識別します。

WebSphere Process Server 構成ファイルは、管理コンソール、wsadmin、およびスクリプトを使用して編集することができます。 手動で編集する必要はありません。

サーバー構成ファイルに関する完全な情報は、WebSphere Application Server インフォメーション・センターを参照してください。


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