eventcatalog.jacl スクリプト

コマンド行インターフェースを使用して、イベント・カタログにアクセスできます。

目的

イベント・カタログでイベント定義またはソース・カテゴリーをリストし、 イベント定義のインポートおよびエクスポートを行います。
wsadmin -f eventcatalog.jacl [-serverName server_name] [-listdefinitions | -listcategories | -exportdefinitions | -importdefinitions] [-file filename] [-name event_def_name] [-pattern] [-resolve] [-replace]

説明

eventcatalog.jacl スクリプトによって、 コマンド行を使用してイベント・カタログの内容にアクセスすることができます。また、イベント定義のインポートおよびエクスポートもサポートします。

パラメーター

-serverName server_name
EventServer アプリケーションがデプロイされたアプリケーション・サーバーの名前。この引数はオプションですが、EventServer アプリケーションがデプロイされている WebSphere ノードで複数のアプリケーション・サーバーが実行中のときは指定する必要があります。そうしない場合、Common Event Infrastructure エンタープライズ Bean を見つけることができないため、コマンドは失敗します。
-listdefinitions
指定したイベント定義を、読み取り可能な形式でリストします。この場合、名前の昇順でソートされます。 リストは、-file パラメーターで指定したファイルに書き込まれます。 このパラメーターを指定しない場合、リストは、標準出力に書き込まれます。
-listcategories
定義したイベント・ソース・カテゴリーとこれに含まれるイベント・クラスをリストします。 この場合、ソース・カテゴリーの昇順でソートされます。 リストは、-file パラメーターで指定したファイルに書き込まれます。 このパラメーターを指定しない場合、リストは、標準出力に書き込まれます。
-exportdefinitions
指定したイベント定義を、インポートに適した形式でリストします。 リストは、eventdefinition5_0_1.xsd XSD スキーマに準拠した XML 文書として書き込まれます。 このスキーマは、events-client.jar ファイルにパッケージされています。 リストは、-file パラメーターで指定したファイルに書き込まれます。 このパラメーターを指定しない場合、リストは、標準出力に書き込まれます。
-importdefinitions
イベント定義のリストをファイルから読み取り、そのイベント定義をイベント・カタログに追加します。 インポートするイベント定義のリストは、eventdefinition.xsd XSD スキーマ に準拠した XML 文書として書き込まれる必要があります。
-file filename
リストまたはエクスポート操作の場合は、出力を書き込むファイルの名前です。 インポート操作の場合は、インポートするイベント定義が含まれるファイルになります。 このパラメーターは、インポート操作では必須ですが、 リスト操作およびエクスポート操作ではオプションです。 リスト操作またはエクスポート操作でこのパラメーターが指定されていない場合、出力は標準出力に書き込まれます。
-name event_def_name
リストまたはエクスポートするイベント定義を識別する名前です。 -pattern パラメーターが指定されていない場合、 -name パラメーターにより特定の単一イベント定義が識別されます。 -pattern が指定されている場合は、 -name が、イベント定義名の比較の対象となるパターンを指定します。 このパターンで、パーセント文字 (%) はゼロ文字以上の任意のシーケンスを表し、 下線 (_) は任意の 1 文字を表します。 他のすべての文字は、リテラル文字として取り扱われます。

このパラメーターは、 -listdefinitions および -exportdefinitions オプションが指定されている場合のみ有効です。 -listcategories または -importdefinitions オプションを指定した場合は無効です。

-pattern
-name パラメーターで指定した値を、パターンとして扱うように指定します。 このパラメーターは、 -listdefinitions および -exportdefinitions オプションが指定されている場合のみ有効です。 -listcategories または -importdefinitions オプションを指定した場合は無効です。
-resolve
リストまたはエクスポートするイベント定義を解決することを指定します。 解決済みのイベント定義には、継承の階層内の祖先から継承した プロパティーおよび拡張データ・エレメントの説明が含まれます。 このパラメーターが指定されていない場合、イベント定義のリストには未加工のイベント定義のみが含まれます。

このパラメーターは、 -listdefinitions および -exportdefinitions オプションが指定されている場合のみ有効です。 -listcategories または -importdefinitions オプションを指定した場合は無効です。

-replace
インポートするイベント定義で、同じ名前の既存のイベント定義が置き換えられることを指定します。 このパラメーターが指定されていない場合、 既存のイベント定義とインポートされるイベント定義の間で名前の衝突が起こり、 その結果エラーが発生して、イベント定義はインポートされません。

このパラメーターは、 -importdefinitions オプションが指定されている場合のみ有効です。 -listdefinitions-listcategories、 または -exportdefinitions オプションを指定した場合は無効です。

この例では、次の ように、insurance_claim_start という 名前の単一の解決済みイベント定義の内容が表示され、結果が標準出力に書き込まれます。
wsadmin -f eventcatalog.jacl -listdefinitions -name insurance_claim_start -resolve
この例では、次のように、名前がストリング insurance_claim_start で 始まるイベント定義のセットがエクスポートされ、結果が XML ファイルに書き込まれます。
wsadmin -f eventcatalog.jacl -exportdefinitions -file d:¥myexport.xml 
  -name insurance_claim_start% -pattern
この例では、次のように、ファイル myimport.xml から イベント定義のセットがインポートされ、同じ名前の既存の定義と置き換えられます。
wsadmin -f eventcatalog.jacl -importdefinitions -file d:¥myimport.xml -replace
この例では、定義したイベント・ソース・カテゴリーすべてとこれらに含まれるイベントのリストが表示されます。 結果は、次のように、標準出力に書き込まれます。
wsadmin -f eventcatalog.jacl -listcategories

ご利用条件 |


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