この手順により、プロファイル・ウィザード・グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して、既存の WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment スタンドアロン・サーバー・プロファイルを、WebSphere Process Server スタンドアロン・サーバー・プロファイルに拡張します。
始める前に
この手順を実行する前に、以下のことを確認してください。
このタスクを実行する理由と時期
既存の WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment のスタンドアロン・サーバー・プロファイルを WebSphere Process Server スタンドアロン・サーバー・プロファイルに拡張するには、以下の手順を実行します。
このタスクのステップ
- Linux または UNIX システムでは root ユーザーとして、Windows システムでは管理者グループのメンバーとしてログオンします。
- WebSphere Process Server プロファイル・ウィザードを開始します。
さまざまなプラットフォームでプロファイル・ウィザードを開始する多数の方法については、プロファイル・ウィザードの開始を参照してください。
ウィザードは、Java 2 SDK をロードして、「ようこそ」パネルを表示します。
- 「ようこそ」パネルで「次へ」を選択します。
拡張することができるが統合されていない WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルが存在する場合は、2 つの「既存プロファイルの検出」パネルのうちの 1 つが表示されます。WebSphere Application Server
と WebSphere Application Server Network Deployment のどちらがインストールされているかによって、以下のいずれかの操作を行います。
- WebSphere Application Server がインストールされている場合は、「既存の WebSphere
Application Server プロファイルの拡張」ラジオ・ボタンを選択し、ドロップダウン・リストで拡張するプロファイルを強調表示し、「次へ」を選択します。統合されていないプロファイルのみが選択項目として表示されます。WebSphere Process Server をインストールする WebSphere
Application Server のバージョンのプロファイルを拡張するように選択する必要があります。
「サービス・コンポーネント・アーキテクチャーの構成」パネルが表示されます。ステップ 6 に進んでください。
- WebSphere Application Server Network Deployment がインストールされている場合は、「既存の WebSphere Application Server プロファイルの拡張」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」を選択します。「プロファイル・タイプの選択」パネルが表示されます。ステップ 4 に進んでください。
- 「プロファイル・タイプの選択」パネルで、「スタンドアロン WebSphere Process Server プロファイル (Stand-alone WebSphere Process Server profile)」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」を選択します。
プロファイル・タイプのリストには、WebSphere Process Server プロファイルに拡張することができる有効な WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを持つタイプのみが含まれます。
- 「プロファイル拡張の選択」パネルで、ドロップダウン・リストから拡張するプロファイルを選択し、「次へ」を選択します。
リストには、選択したタイプのプロファイルのみが含まれます。
統合されていないプロファイルのみが選択項目として表示されます。WebSphere Process Server をインストールする WebSphere
Application Server Network Deployment のバージョンのプロファイルを拡張するように選択する必要があります。
- 「サービス・コンポーネント・アーキテクチャーの構成」パネルで、システム統合バスをセキュア・モードで構成するかどうかを選択します。サービス統合バスをセキュア・モードで構成するには、以下のステップを実行します。
- 「セキュア・モードでサービス統合バスを構成する」チェック・ボックスを選択します。
- ユーザー ID とパスワードを入力し、保護されたサービス統合バスでの認証に使用されるパスワードを確認します。
- 「次へ」を選択します。
サービス統合バスをセキュア・モードで構成しないようにするには、チェック・ボックスをオフにしたままで、「次へ」を選択します。
- Common Event Infrastructure の構成パネルで、以下のステップを実行して、Common Event Infrastructure を構成します。
- ユーザー ID とパスワードを入力し、WebSphere Messaging キュー・マネージャーでの認証に使用されるパスワードを確認します。
- WebSphere サーバー名を入力します。デフォルト値は server1 です。
構成で使用するデータベース製品を選択するか、デフォルト値 Cloudscape V5.1 を受け入れます。
- 「次へ」を選択します。
以下のパネルのいずれかが表示されます。
デフォルト値 Cloudscape
V5.1 を受け入れた場合、「Business Process Choreographer の構成」パネルが
表示されます。ステップ 9 に進んでください。
- DB2 Universal OS/390 V7.1 または DB2
Universal OS/390 V8.1 を選択した場合、メッセージ・パネルが表示され、
プロファイル・ウィザードの外部でデータ・ソースおよびデータベースを作成する必要があることが
通知されます。これらのデータベースの 1 つを使用し、プロファイル・ウィザードの外部でデータ・ソースとデータベースを作成することに同意する場合は、「次へ」を選択して、このインフォメーション・センターの『インストール (Installing)』>『インストール後の製品の構成』>『Common Event Infrastructure の構成』
>『インストール後の構成』>『イベント・データベースの構成』>『z/OS システムでの DB2 データベースの構成』のトピックを参照してください。「Business Process Choreographer の構成」パネルが表示されます。ステップ 9 に進んでください。そうせずに別のデータベースを選択する場合は、「戻る」を選択します。
- その他のデータベースを選択する場合は、「Common Event Infrastructure の追加の
データベース構成情報」パネルが表示され、選択したデータベースに固有のフィールドが
示されます。ステップ 8 に進んでください。
- 「Common Event Infrastructureの追加のデータベース構成情報」パネルで、Common Event Infrastructure の追加データベース構成情報にある説明に従ってフィールドに値を入力します。 このトピックの説明に従った後、このステップに戻ります。
- 「Business Process Choreographer の構成」パネルで、Business Process Choreographer のサンプル構成を作成するかどうかを選択します。
サンプルを作成するには、以下のステップを実行します。
- 「サンプル Business Process Choreographer の作成 (Create a sample Business Process Choreographer)」チェック・ボックスを選択します。
- ユーザー ID とパスワードを入力し、保護されたサービス統合バスとの接続時の認証に使用されるパスワードを確認します。
- Business Process Choreographer を管理するよう許可する管理グループの名前を入力します。
例えば、ドメイン・ユーザー・レジストリーが LDAP であれば、cn=MyGroup、o=MyCompany、c=MyCountry のようなセキュリティーのロールのグループ名を入力します。
Windows のグループ管理を使用する場合は、Administrators のようなグループ名を入力してください。
- 「次へ」を選択します。
Business Process Choreographer の構成を作成しないようにするには、このチェック・ボックスをオフにしたままで、「次へ」を選択します。
Business Process Choreographer を実稼働環境で使用する場合は、サンプル構成を作成しないでください。Business Process
Choreographer を実稼働環境用に構成する場合は、このインフォメーション・センターの『インストール (Installing)』>『インストール後の製品の構成』>『Business Process Choreographer の構成』にあるトピックを参照してください。
- 「Application Scheduler の構成 (Application Scheduler configuration)」パネルで、Application Scheduler の構成を作成するかどうかを選択します。Application Scheduler の構成を作成するには、以下のステップを実行します。
- 「Application Scheduler の構成を作成する」チェック・ボックスを選択します。
- ノードのサーバー名を入力します。
- 「次へ」を選択します。
Application Scheduler の構成を作成しないようにするには、このチェック・ボックスをオフにしたままで、「次へ」を選択します。
- 「データベースの構成」パネルで、選択された WebSphere Process Server コンポーネントのデータベース認証を構成します。
以下のようないくつかの WebSphere Process Server コンポーネントがデータベースを使用します。
- リカバリー
- リレーションシップ・サービス
- メディエーション
- Application Scheduler
- ビジネス・ルール・グループ
- セレクター
この構成で要求された情報およびその後に表示されるパネルによって (パネルが表示される場合)、これらのコンポーネントで使用する新規のローカル・データベースまたは既存のデータベースが正しく構成されます。
データベース認証を構成するには、以下のステップを実行します。
- 該当するラジオ・ボタンを選択して、データベースを新規に作成するか、既存のデータベースを使用するかを選択します。 データベースの新規作成を選択する場合は、同じ名前のほかのデータベースが存在していてはいけません。同じ名前のデータベースが存在する場合、手順が失敗します。
使用するデータベースを選択するか、またはデフォルト値 Cloudscape を受け入れます。 このパネルから以下のデータベースを選択することができます (リストから選択できる各項目を以下に示し、その後にその項目が表すデータベースを示します)。
- Cloudscape (Cloudscape)
- DB2
Universal (DB2 Universal Database)
- DB2 Universal OS/390 V7.1 (DB2 Universal Database for
OS/390 V7.1)
- DB2 Universal OS/390 V8.1 (DB2 Universal Database for
OS/390 V8.1)
- DB2 CLI (DB2 Call Level Interface)
- Informix (Informix Dynamic Server)
- MSSQL Server Embedded (Microsoft SQL Server Embedded)
- MSSQL Server Data Direct (Microsoft SQL Server
DataDirect)
- Oracle OCI (Oracle OCI クライアント)
- Oracle Thin (Oracle Thin)

- データベース名を入力するか、またはデフォルトの WPRCSDB を受け入れます。データベース名 WPRCSDB が既に別の WebSphere Process Server プロファイルに関連付けられている場合は、別のデータベース名を使用する必要があります。
- 「次へ」を選択します。
以下のパネルのいずれかが表示されます。
デフォルト値 Cloudscape を選択すると、「プロファイルの要約」パネルが表示されます。ステップ 13 に進んでください。
- その他のデータベースを選択する場合は、「データベース構成に関する
その他の情報」パネルが表示され、選択したデータベースに固有のフィールドが
示されます。ステップ 12 に進んでください。
制約事項: 
ビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネントで、リポジトリーとしてサポートされるのは、
Cloudscape、
DB2
Universal、
DB2 Universal OS/390 V7.1、
DB2 Universal OS/390
V8.1、または
DB2 CLI のみです。
WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 では、これらのコンポーネントで、Oracle
OCI (Oracle OCI クライアント) および Oracle Thin (Oracle Thin) もサポートされます。
これらのデータベース以外のデータベースを選択した場合、ビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネントを除くすべてのコンポーネントが、指定したデータベースを使用するように構成されます。ビジネス・ルール・グループおよびセレクター・コンポーネントは Cloudscape を使用するように構成されます。

制約事項: データベース製品として DB2 Universal OS/390
V7.1、DB2 Universal OS/390 V8.1、Oracle OCI、または Oracle
Thin を使用する場合は、新規データベースを作成できません。「データベースの構成」パネルでこれらの組み合わせのうちのいずれかを選択した場合、既存のデータベースを使用するか、別のデータベース製品を選択する必要があることを通知するメッセージ・パネルが表示されます。「OK」を選択してこのメッセージ・パネルを閉じ、「データベースの構成」パネルで別の選択を行います。
- 「データベース構成に関するその他の情報」パネルで、共通データベースの追加データベース構成情報にある説明に従ってフィールドに値を入力し、「次へ」を選択します。
- 「プロファイルの要約」パネルで、プロファイルの特性を確認し、プロファイルを拡張する場合は「次へ」を、プロファイルの特性を変更する場合は「戻る」を選択します。
プロファイル・ウィザードでは、プロファイルが拡張中であることを示す
進行パネルが表示されます。エラーが検出されない場合は、処理の最後に「プロファイル拡張が完了しました」パネルが表示されます。
重要: プロファイルの拡張時にエラーが検出されると、「プロファイル拡張が完了しました」パネルの代わりに別のパネルが表示されます。例えば、次のようなパネルがあります。
- 「プロファイル拡張が警告で完了しました」パネル。プロファイルが拡張されたものの、警告が生成されたことを示します。
- 「プロファイル拡張は未完了です (Profile augmentation is incomplete)」パネル。プロファイルが拡張されたものの、使用不能な状態で存在していることを示します。
- 「プロファイル拡張が失敗しました」パネル。プロファイルを拡張できなかったことを示します。
これらの各パネルには、問題のトラブルシューティングを行うために参照するログ・ファイルが示されます。トラブルシューティングのヒントについては、
プロファイルの作成または拡張時の障害からのリカバリーも参照してください。
- ファースト・ステップ・コンソールを起動するためのチェック・ボックスが選択されていることを確認し、「終了」を選択してプロファイル・ウィザードを閉じ、ファースト・ステップ・コンソールを開始します。
結果
WebSphere Application Server または WebSphere Application
Server Network Deployment スタンドアロン・サーバー・プロファイルは、WebSphere Process Server スタンドアロン・プロファイルに正常に拡張されます。
次に実行する作業
ファースト・ステップ・コンソールから
「サーバーの始動」を選択して、サーバーが作動することを確認します。出力ウィンドウが開きます。次のようなメッセージが表示される場合、サーバーは正常に作動しています。
ADMU3000I: サーバー server1 が e-ビジネス用にオープン。プロセス ID は 3348
(Server server1 open for e-business; process id is 3348)