reposMigrate ユーティリティーは、コマンド行から、またはファースト・ステップ・コンソールから起動したマイグレーション・ウィザードを使用して起動することができます。reposMigrate ユーティリティーの構文および使用法を以下に詳しく説明します。
注: WebSphere Process Server セルでセキュリティーを使用可能にするには、
soap.client.props ファイルをセットアップして、
reposMigrate コマンドの SOAP 関連パラメーターを使用する際にサーバーと通信するための認証情報を提供します。
詳細については、
WebSphere Application Server インフォメーション・センターの
「Configuring security with scripting」トピックを参照してください。
目的
reposMigrate ユーティリティーは、WebSphere
InterChange Server の成果物を WebSphere Process Server の配置可能な成果物にマイグレーションする目的で使用します。
ロケーション
コマンド・ファイルは、install_root/bin ディレクトリーにあります。
コマンド・ファイルは、reposMigrate.sh (
Linux および UNIX ベースのオペレーティング・システムの場合)、および reposMigrate.bat (Windows オペレーティング・システムの場合) という名前のスクリプトです。
構文
reposMigrate -iSourceArtifactJAR -oOutputArtifactDirectory [-scell=CellName,node=NodeName,server=ServerName] [-fh] [-lfLogFileName]
[-lv] [-sh] [-sp]
[-sf] [-ai] [-r]
[-ao] [-wi]最初の 2 つの引数は必須です。
パラメーター
- -iSourceArtifactJAR
- 必須のパラメーターです。WebSphere InterChange Server の 1 つ以上の XML 形式の成果物を格納するソースとなる成果物の JAR ファイルを指定します。
- -oOutputArtifactDirectory
- 必須のパラメーターです。変換の結果を格納する出力ディレクトリーを指定します。
- [-scell=CellName,node=NodeName,server=ServerName]
- オプションのパラメーターです。reposMigrate 処理の一部として、指定したターゲット・セル、ノード、またはサーバーに、出力成果物を配置することを指定します。このオプションを指定しない場合、その後の配置用に、1 つ以上の EAR ファイルが作成されます。
- [-fh]
- オプションのパラメーターです。デフォルトでは、特定の成果物の処理中にエラーが発生した場合、reposMigrate は JAR ファイル内の残りの成果物の処理を続行します。このオプションを設定した場合、エラーが検出されるとすぐに処理が停止します。エラーのある成果物、およびそれ以降のすべての成果物は処理されず、配置も行われません。
- [-lfLogFileName]
- オプションのパラメーターです。マイグレーション・メッセージを LogFileName にリダイレクトします。
デフォルトでは、エラー・メッセージは標準出力に送信されます。
- [-lv]
- オプションのパラメーターです。ログ・レベルを verbose に設定します。
- [-sh]
- オプションのパラメーターです。成果物の配置のためのサーバーとの通信に SOAP を使用します。このパラメーターを使用して、SOAP のアクセスのためのデフォルトのホスト名をオーバーライドします。
デフォルトは localhost です。
- [-sp]
- オプションのパラメーターです。成果物の配置のためのサーバーとの通信に SOAP を使用します。このパラメーターを使用して、SOAP のアクセスのためのデフォルトのポート番号をオーバーライドします。
デフォルトは 8880 です。
- [-sf]
- オプションのパラメーターです。成果物の配置のためのサーバーとの通信に SOAP を使用します。このパラメーターを使用して、SOAP のアクセスに使用するプロパティー・ファイルを指定します。
- [-ai]
- オプションのパラメーターです。データ・ソースの重複について警告します。
- [-r]
- オプションのパラメーターです。デフォルトでは、可能であればデータ・ソースが再利用されます。
このフラグを指定した場合、変換されるリレーションシップごとに、固有の認証別名とデータ・ソースが作成されます。
- [-ao]
- オプションのパラメーターです。成果物の JAR ファイルのみを作成します。このオプションは、[-s] オプションと併用することはできません。
- [-wi]
- オプションのパラメーターです。このオプションを設定した場合、すべての Java 変換警告メッセージが無視されます。
サンプル
このサンプルでは、既存の WebSphere InterChange
Server の成果物を稼働中の WebSphere Process Server に直接マイグレーションします。
%WAS_HOME%¥bin¥reposMigrate.bat -iC:¥ICSRepos.jar
-oC:¥IBM¥WebSphere¥MigratedArtifacts -scell=CellA1,node=Node4,server=Server1