このトピックでは、サーバーが稼動していないクラスターにアプリケーションをインストールする必要があるような、例外的な状況について説明します。
サーバー上のビジネス・プロセス・アプリケーションのインストール時に、対応するビジネス・プロセス・コンテナーのデータ・ソースの Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名を解決する必要があります。そのため、サーバー接続がなければ、アプリケーションをインストールできません。Network Deployment (ND) 環境では、このサーバーはデプロイメント・マネージャーです。
撤廃された制約事項
ND 環境でクラスターにビジネス・プロセス・アプリケーションをインストールする場合、以下の条件が真である場合は、クラスター内のサーバーが稼動している必要はありません。
- 必要なデータ・ソースがセル・レベルで定義されている。
- プロセス・アプリケーションがヒューマン・タスクを指定していない。
ヒューマン・タスクを持たないプロセス・アプリケーションでは、アプリケーション・サーバーのネーム・スペースでの検索操作が前に失敗した場合、データ・ソース検索操作はデプロイメント・マネージャーのネーム・スペース内で実行されます。アプリケーションが正常にインストールされた場合は、アプリケーション・サーバー・ネーム・スペース内部のデータ・ソース検索操作の失敗を示す SystemOut.log ファイル内のエラー・メッセージは無視してください。
機能する場合
- デプロイメント・マネージャー・ネーム・スペース内部の検索操作は、データ・ソース JNDI 名がセル・レベルで定義されている場合のみ、正常に実行されます。
- ウィザードを使用して、スタンドアロン・サーバー上のビジネス・プロセス・コンテナーまたはヒューマン・タスク・コンテナーを構成した場合、データ・ソースはサーバー・レベルで定義されます。アプリケーション・サーバーのインストール済み環境の ProcessChoreographer/sample ディレクトリーで提供されている構成スクリプト bpeconfig.jacl を使用した場合にも、同じことが当てはまります。この場合、手動でデータ・ソースをセル・レベルで定義し、ビジネス・プロセス・コンテナーのインストール時にこのデータ・ソースを使用する必要があります。
- クラスター・メンバーでウィザードを使用してビジネス・プロセス・コンテナーを構成した場合、データ・ソースは自動的にセル・レベルで定義されます。JNDI 名は、クラスター名によってスコープが決まります。アプリケーション・サーバーのインストール済み環境の ProcessChoreographer/sample ディレクトリーで提供されている構成スクリプト bpeconfig.jacl を使用した場合にも、同じことが当てはまります。この場合、何も手動で変更する必要はありません。
機能しない場合
ヒューマン・タスクを持つプロセス・アプリケーションでは、追加の JNDI 名検索操作によって、スタッフ・プラグイン・プロバイダーを見つける必要があります。したがって、このようなアプリケーションのインストールを確実に正常に実行するため、稼動しているサーバーがクラスターに含まれるようにしてください。
スコープによる副次作用
名前検索の副次作用としては、アプリケーション・サーバーが稼動しておらず、データ・ソースが、サーバーまたはノード・レベルでもセル・レベルのデータ・ソースと同じ名前で定義されている場合、セル・レベルのデータ・ソースが優先されます。すなわち、配置中と実行時とで異なるデータ・ソースを使用することになります。
重要: 名前の競合を回避してください。手動により、セル・レベルでデータ・ソースを定義する場合、クラスター名、またはサーバー名およびノード名によってスコープの決められた JNDI 名 (例えば jdbc/BPEDB_) を使用します。