WebSphere アダプターおよび WebSphere Business Integration Adapter 間には、いくつかの差異があります。 これらの区別は、アプリケーションの開発に最も重要です。 アプリケーションを実行中のサーバーに配置する場合、使用中のアダプターの性質は、 実行される必要があるいくつかのステップに影響を与えます。
アダプターは、Enterprise Information System (EIS) と WebSphere アプリケーション間の通信メカニズムを提供します。 アダプターの操作を説明するために、図 3 および図 4 では、WebSphere Process Server と EIS 間の、2 つのアダプター・タイプの通信について詳しく説明します。
図 4 は、WebSphere Process Server によってサポートされている J2EE コンポーネントと EIS 間の接続を管理する WebSphere アダプターを示しています。WebSphere アダプターは、WebSphere Process Server に常駐しています。
図 5 は、WebSphere Integration Broker と EIS 間の通信を仲介する WebSphere Business Integration Adapter を示しています。 統合ブローカーは、Java Messaging Service (JMS) トランスポート・レイヤーを介して、WebSphere Business Integration Adapter と通信します。
フィーチャー | WebSphere アダプター | WebSphere Business Integration Adapters |
---|---|---|
JCA Compliance | JCA 完全準拠 (バージョン 1.5)。 | JCA 非準拠。 |
Connectivity Manager | 標準 JCA 契約を利用し、開始および停止などのライフ・サイクル・タスクを管理します。 | WebSphere Adapter Framework を利用し、接続を管理します。 |
Event Notification | EventStore サブクラスを使用して、EIS からのイベントを検索します。 | pollFor Events メソッドを使用してイベント通知を管理します。 |
Request Processing | クライアントは、いくつかの相互作用契約の 1 つを直接起動し、EIS のデータを照会または変更します。 | 組み込みサーバーおよび WebSphere Adapter Framework を利用して、処理要求を開始し、支援します。 |
Data Models | Enterprise Metadata Discovery (EMD) ユーティリティーを使用して、EIS を解析し、Service Data Object (SDO) およびその他有用な成果物を開発します。EMD は、WebSphere アダプターのインプリメンテーションの一部です。 | 分離した Object Discovery Agent (ODA) を使用して、EIS をイントロスペクトし、 ビジネス・オブジェクト定義スキーマを生成します。 |
Integration | WebSphere Process Server で実行します。 | アプリケーション・サーバーの外側にあります。 サーバーまたは統合ブローカーは、Java Message Service (JMS) トランスポート・レイヤーを介してアダプターと通信します。 |
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本製品では Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)