WebSphere Business Integration Toolset バージョン 4.3 リリース情報

本書には、WebSphere(R) Business Integration Toolset バージョン 4.3 のリリース情報が含まれます。以下のセクションで構成されます。
本リリースの新機能 インストールおよび構成情報
製品の修正履歴 制限
後方互換性 既知の問題および予備手段
ハードウェア要件およびソフトウェア要件 文書

注: この製品に関する重要情報は、本リリース情報の公開後に発行されるテクニカル・サポート・フラッシュで入手できます。これらは、WebSphere Business Integration サポート Web サイト http://www.ibm.com/websphere/integration/wbiserver/support にあります。 関心のあるコンポーネント領域を選択して、フラッシュのセクションを検索します。


本リリースの新機能

このセクションでは、本リリースでの新機能と改良点を示します。

一般

System Manager

統合テスト環境

Process Designer

自動レイアウト機能が Process Designer に追加されました。ボタンをクリックすることによって、テンプレート・ダイアグラムのレイアウトが自動的にフォーマット設定されます。「元に戻す」がサポートされていないため、保管したダイアグラムを再オープンすることによってダイアグラムを復元できるように、自動レイアウトを適用する前にダイアグラムを保管してください。

Map Designer

Activity Editor

Connector Configurator

SNMP ツール・セット

repos_copy


製品の修正履歴

リリース 4.3 では、カスタマーから報告された事例に基づき、リリース 4.2.2 の以下の問題が修正されました。

System Manager

トラッキング番号 問題
18687 プロジェクト内部の、ユーザーが作成したフォルダーの場合、コラボレーション・オブジェクトの作成時に System Manager はエラーを戻します。

Process Designer

トラッキング番号 問題
20719 BPEL インポートおよびエクスポート・プロセスでは、 非同期アウトバウンドおよびインバウンド・サービス呼び出しはサポートされません。同期サービス呼び出しの場合、通常ポート、差し戻しポート、およびビジネス・オブジェクトに関する情報が失われることがあります。
22643 決定ノードの混乱。古いテンプレートが新しいテンプレート (分岐決定ロジックが個々のリンクから決定ノードへ移動) にアップグレードされると、決定ノードは混乱します。決定ノードが、アクション・ノードの間 (決定ノード用のスペースがない) に新規ノードとして挿入されるためにこの問題が発生します。分岐ポートが発信リンクへ任意に割り当てられるために、リンクの形で追加的な問題が発生します。ただし、分岐ロジック自体は影響を受けません。
31900 Process Designer が、指定されたテンプレート名を使用して System Manager プロジェクト・ツリーから起動されるとき、最初にテンプレート定義ウィンドウを開かなかった場合、ビジネス・オブジェクト定義が使用できない場合があります。サービス呼び出しの拡張プロパティーが相関セット用に構成され、ビジネス・オブジェクト・プローブが編集されたときに、この問題が発生します。

Activity Editor

トラッキング番号 問題
31398 詳細説明が、プロパティー・パネルで切り捨てられます。完全な説明は、プロパティーにマウスを合わせることによって、ツールのヒントとして表示することができます。

Connector Configurator

トラッキング番号 説明
18981 Connector Configurator、Business Object Designer、Map Designer、Process Designer、および Relationship Designer は、プロジェクト・リスト内に削除されたプロジェクトを表示します。
34367 サポートされるビジネス・オブジェクトおよびマップがコネクター定義から適切に除去されず、依存関係検証エラーが発生します。
35225 多数のビジネス・オブジェクトを含む構成を開くと、プログラムが異常終了します。

System Monitor

トラッキング番号 問題
31713 WBSMMigrate.bat スクリプトの -ccountry パラメーターは機能しませんでした。現在は、ユーザーが System Monitor にログインするとマイグレーションが自動的に実行されます。WBSMMigrate.bat ファイルは使用されなくなりました。
32078 すでに始動しているマップを始動しようとすると、マップはすでにアクティブであるという予期されたメッセージが戻されました。ただし、このメッセージが表示された後で、マップを停止しようとした場合、404 エラーが戻されました。

SNMP

トラッキング番号 問題
8089 The SNMP Agent および SNMP 構成マネージャーは、それぞれ別のマシン上で動作することが可能であるにも関わらず、バンドルとして一緒にインストールされます。

後方互換性

このリリースの Connector Configurator によって保管された構成は、バージョン 4.3.0 を指定します。以前のバージョンの構成は、その構成を開いて再度保管することによってアップグレードする必要があります。このプロセスでは、新規プロパティー (依存関係に基づく) は、デフォルト値を設定して自動的に組み込まれます。『本リリースの新機能』の新規プロパティーのを参照してください。

ハードウェア要件およびソフトウェア要件

ハードウェア要件およびソフトウェア要件は、製品資料に含まれています。これらの資料へのリンクについては、『インストールおよび構成情報』を参照してください。


インストールおよび構成情報

ソフトウェアを CD からインストールする場合も、Passport Advantage からダウンロードしてローカル・ディレクトリーからインストールする場合も、以下の該当するガイドを参照してください。

これらのガイドには、マイグレーション、アップグレード、および構成に関する一般情報も含まれています。

制限

このバージョンの ICS では、以下の双方向言語使用の制限があります。


既知の問題および予備手段

このリリースで判明している問題を以下に示します。

一般

トラッキング番号 問題
一部のツール・ウィンドウでフランス語の文字 0x9C が正しく表示されない場合があります。
外部アプリケーション (例えば Notepad) から双方向文字をコピーし、C++ ベースのツールの GUI にペーストするときに、非双方向キーボード・レイアウト (例えば英語) を使用した場合、文字は疑問符として表示されます。

予備手段: 外部ソースから双方向文字をコピーするときには、現行のキーボード・レイアウトが双方向であることを確認してください。
37449 名前にヘブライ語の文字を含む外部ファイル内のビジネス・オブジェクト・テンプレートは保管できません。
58628 双方向文字は、System Manager コンソールに表示されるエラー・メッセージの一部として正しく表示されません。

System Manager

トラッキング番号 問題
22302 System Manager が実行されていない場合、Designer ツールは起動時にエラー・メッセージを表示します。

予備手段: これは警告メッセージです。Designer では、プロジェクト情報を処理するために System Manager が必要です。System Manager が起動されなければ、System Manager プロジェクトを処理することができません。

44456 一部の System Manager ICL プロジェクトが、正しく削除されない可能性があります。

予備手段: リソース・パースペクティブを使用して、問題のある ICL プロジェクト・フォルダーを削除してから、それを最新表示します。

Connector Configurator

トラッキング番号 問題
18686 「コネクター固有プロパティー」カテゴリーで、コネクター固有プロパティーの複数の値を作成することはできません。コネクター固有プロパティーの複数の値を作成するには、コネクター固有プロパティー・テンプレート・ウィザードを使用する必要があります。
30799 OAport(com.ibm.CORBA.LocalHost) などの CORBA プロパティーを指定するには、Connector Configurator が生成した adaptername.cfg ファイルを手動で編集する必要があります。あるいは、adaptername.con ファイル (このファイルは、コネクターがファイル・システムではなくプロジェクトに保管されたときに生成されます) 内でこの操作を実行できます。

例えば、次のようになります。
<tns:property>
<tns:name>CORBA SAPConnector</tns:name>
<tns:isEncrypted>false</tns:isEncrypted>
<tns:updateMethod>component restart</tns:updateMethod>
<tns:location>
<tns:reposController>false</tns:reposController>
<tns:reposAgent>false</tns:reposAgent>
<tns:localConfig>true</tns:localConfig>
</tns:location>
<tns:property>
<tns:name>OAport</tns:name>
<tns:value xml:space="preserve">128</tns:value>
<tns:isEncrypted>false</tns:isEncrypted>
<tns:updateMethod>system restart</tns:updateMethod>
<tns:location>
<tns:reposController>false</tns:reposController>
<tns:reposAgent>false</tns:reposAgent>
<tns:localConfig>true</tns:localConfig>
</tns:location>
</tns:property>
</tns:property>

Process Designer

トラッキング番号 問題
20579 BPEL インポートおよびエクスポート・プロセスで、イテレーターに関する情報が失われる可能性があります。
Process Designer では、決定ノードが開始ノードの後に来ることを許可していますが、決定ノードが開始ノードの後になってはなりません。

Map Designer

トラッキング番号 問題
59751 すでにプロジェクトからマップが開かれているときに、ファイルからそのマップを開くことはできません。

SNMP

トラッキング番号 問題

UNIX プラットフォームでは root ユーザーのみがポート 161 を使用可能であるため、UNIX システム上で実行される SNMP Agent のデフォルト・ポートは 1161 です。Windows プラットフォームでは、デフォルト・ポートは 161 のままです。

System Monitor

トラッキング番号 問題
23820 グラフ (棒グラフ、折れ線グラフ、積み重ね棒グラフ) の色テーマを変更する場合、色を正しく設定するには、大きいカラー・ボックスの選択肢をクリックする必要があります。色テーマの選択に小さいカラー・ボックスを使用しないでください。
44358 HP-UX 上で WebSphere Application Server 5.1 とともに System Monitor を使用している場合、System Monitor ログイン・ページからアクティブな InterChange Server を表示できません。

予備手段: ログイン・ページでサーバー名を入力してください。


文書

製品資料を入手するには、Web サイトにアクセスして、使用しているリリースに対応する現行の資料セットをダウンロードしてください。インフォメーション・センターで提供されている説明に従って、インストールを完了します。

CD であっても電子配布の製品であっても、製品パッケージには製品資料は含まれていません。この製品の資料は、次のインフォメーション・センターで入手できます。

製品資料を入手するには、Web サイトにアクセスして、使用しているリリースに対応する現行の資料セットをダウンロードしてください。インフォメーション・センターで提供されている説明に従って、インストールを完了します。

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