WebSphere Business Integration 管理者の役割

WebSphere Business Integration 管理者は、root 特権を必要としない作業を実行します。ただし、これらの作業の中には、UNIX システム管理者によって設定された特殊なアクセス権が必要なものがあります。

InterChange Server インストールには、root 特権を必要とするステップと必要としないステップがあるため、UNIX システム管理者は WebSphere Business Integration 管理者と調整してインストールを完了させる必要があります。このセクションでは、root 特権の不要な作業について説明します。

InterChange Server ソフトウェアを UNIX マシン上に正しくインストールするには、ファイル構造と表 20 に示される基本的な UNIX コマンドについての十分な知識が必要です。

表 20. インストール・プロセスで使用される一般的な UNIX コマンド
説明 UNIX コマンド
ディレクトリーの変更。ファイル・ツリー内の新しい場所へ移動します。 cd
ファイルをコピーします。 cp
現在の環境の表示。設定されている環境変数と、それらの現行値のリストを表示します。 env
ユーザーが属している現行グループをリストします。 groups
現行ディレクトリーのファイルの名前をリストします。ls-l オプションを指定すると、ファイルのアクセス権、サイズ、および 所有者が記載された「長いリスト」が表示されます。
ls
 

ls -l
 
新しいディレクトリーを作成します。 mkdir
端末ウィンドウに、複数のページに分けてファイルを表示します。次のページを表示するには、スペース・バーを押します。表示を終了するには、q を入力します。 more
ファイルを移動します。このコマンドは、ファイルを新しい場所に移動する場合や、既存の場所でファイル名を変更する場合に使用できます。 mv
システムにパッチを追加またはインストールします。

Solaris の場合は patchadd を使用

AIX の場合は SMIT を使用

HP-UX の場合は swinstall を使用

Linux の場合は rpm を使用

インストール済みのパッケージをリストします。

Solaris の場合は pkginfo を使用

AIX の場合は lslpp -L all を使用

HP-UX の場合は swlist | grep を使用

Linux の場合は uname -a を使用

新しいパッケージをデフォルトの場所に追加またはインストールします。

Solaris の場合は pkgadd を使用

AIX の場合は SMIT を使用

HP-UX の場合は swinstall を使用

Linux の場合は rpm を使用

Bourne (sh) シェル内でシェル・スクリプト・ファイルを実行します。 sh
tar ファイルを管理します。オプション xvf を指定すると、tar ファイルからファイルが抽出されます。 tar
生成される行を動的に表示しながら、ファイルの終わりの位置を表示します。 tail -f
vi エディター内のファイルを開きます。このエディターは、基本的な UNIX インストール の一部として入手可能です。 vi filename

要確認:
表 20 に示す UNIX コマンドにまだ 慣れていない場合は、InterChange Server のインストールを 続行しないでください。UNIX システム管理者に問い合わせて、最も適切なインストール方法を検討してください。

UNIX コマンドのオプションまたは構文を調べるためには、man コマンドを使用してオンライン資料を取得します。例えば、次のコマンドを使用すると、ls コマンドの『マニュアル』ページが表示されます。

man ls
 

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