このセクションでは、InterChange Server の Windows サービスを高可用性環境に
セットアップする場合に実行する追加作業について説明します。このセクションで示す例は、InterChange
Server ソフトウェアが C:¥
ディレクトリーにインストールされていることを前提としています。ここでは次のトピックについて説明します。
InterChange Server (ICS) が高可用性 (HA)
環境で作動するためには、クラスター内の各マシン上で
Mfc42u.dll DLL ファイルを提供する必要があります。この DLL
は、製品ディレクトリーの bin サブディレクトリーにあります。HA
環境の場合は、この DLL をご使用の Windows システムの
C:¥WINNT¥system32 ディレクトリーに
コピーする必要があります。
コピーを実行するには、以下のステップを実行します。
- 製品ディレクトリーの bin
サブディレクトリーに移動します。
- Mfc42u.dll ファイルをコピーします。
- C:¥WINNT¥system32
ディレクトリーにナビゲートします。
- Mfc42u.dll
という名前のファイルがここに存在しないことを確認します。
- Mfc42u.dll
がすでに存在する場合は、そのファイルがコピーしたファイルよりも新しいかどうかを確認します。
- すでにあるファイルの方が新しければ、古いバージョンのファイルをコピーせず、新しいファイルをそのまま
C:¥WINNT¥system32 ディレクトリーに置いておきます。
- すでにあるファイルの方が古ければ、その古いファイルの名前を変更して、ProductDir¥bin
ディレクトリーからコピーしたバージョンを貼り付けます。
- Mfc42u.dll
が存在しない場合は、ProductDir¥bin ディレクトリー
からコピーしたバージョンを貼り付けます。
- 非クラスター・マスターの所有権をクラスター・マスターに変更して、クラスター内の
別のマシン (この時点では非クラスター・マスター) でステップ 1 から 4
を繰り返します。
このセクションでは、InterChange Server
リソース・インスタンスを作成することによって、InterChange Server の管理を
Windows サービスから MSCS (Microsoft Cluster Server) Administrator
に移行する方法について説明します。
- 注:
- InterChange Server インスタンスの作成は、クラスター内の 1 台の
マシンでのみ行ってください。
- Cluster Administrator
で、「新規」>「グループからのリソース (Resource from the
Group)」をクリックします。
- 「New Resource」画面で以下の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
「名前」: ha_interchange
「説明」: HA InterChange Server
「リソース・タイプ」: ICSinstanceName
「グループ」: Cluster Group
- 「Possible
Owners」画面でクラスター内の各マシンを追加して、「次へ」をクリックします。
- 「依存関係」画面で、WebSphere MQ
キュー・マネージャー、共用ドライブ、および Persistent Naming Server
を追加します。「次へ」をクリックして先に進みます。
- 「InterChange Server Parameters」画面で、CW の後に
サーバーの名前を続けて入力し (CWserver_name
など)、「完了」をクリックします。
- Cluster Administrator を使用して、InterChange Server
をオンラインおよびオフラインにします。このテストはクラスター内の各マシン上で行ってください。
このセクションでは、アダプター・インスタンスを作成することによって、アダプターの管理を
Windows サービスから MSCS (Microsoft Server Cluster) Administrator
に移行する方法について説明します。
- 注:
- アダプター・インスタンスの作成は、クラスター内の 1 台の
マシンでのみ行ってください。
- Cluster Administrator
で、「新規」>「グループからのリソース (Resource from the
Group)」をクリックします。
- 「New Resource」画面で以下の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
「名前」: adapterName
「説明」: adapterDescription
「リソース・タイプ」: Generic Service
「グループ」: Cluster Group
- 「Possible
Owners」画面でクラスター内の各マシンを追加して、「次へ」をクリックします。
- 「依存関係」画面で WebSphere MQ キュー・マネージャー、共用ドライブ、および
InterChange Server リソースを追加して、「次へ」をクリックします。
- 「Service
Parameters」画面で、CWadapter_nameConnector
と入力します。「Startup
Parameters」フィールドをブランクにしたまま、「次へ」をクリックします。
- 「Registry
Replication」画面で、レジストリー・キーを追加せずに「完了」をクリックします。
- Cluster Administrator
を使用して、アダプターをオンラインおよびオフラインにします。このテストはクラスター内の各マシン上で行ってください。
- MSCS で管理する追加のアダプターがある場合は、ステップ 1 から 7 を繰り返します。
InterChange Server コンポーネントを Windows
サービスとしてセットアップするときに、MSCS GUI
ツールを使用して、そのコンポーネントの再始動やフェイルオーバーのプロパティーを構成することができます。それぞれの環境によって異なりますが、コンポーネントを構成するときは以下のガイドラインを参考にしてください。
- 再始動を一定の回数試行した後にフェイルオーバーするようにコネクターを
設定すると、システムが 2 つのノード間で連続してフェイルオーバーしてしまう
可能性があります。これを回避するには、一部 (またはすべて)
のアダプターを、再始動の失敗後にフェイルオーバーしないように設定します。
- InterChange Server は、常に再始動の失敗後に他のノードにフェイルオーバー
するように構成します。
