WebSphere Business Integration 製品でのロケール・サポート

ロケール は、特定の国、言語、または地域に固有のデータの処理方法に関する情報をまとめた ユーザーの環境の一部です。通常、ロケールは、オペレーティング・システムの 一部としてインストールされます。

ロケールにより、ユーザー環境に次の情報が提供されます。

ロケール名の形式は次のとおりです。

11_TT.codeset
 

ここで、11 は 2 文字の言語コード (通常は小文字)、TT は 2 文字の 国および地域コード (通常は大文字)、codeset は 関連する文字コード・セットの名前です。名前の codeset 部分は オプションです。通常、ロケールは、オペレーティング・システムの 一部としてインストールされます。

ロケールの設定

ロケール依存データを正しく処理できるようにするには、デフォルトのユーザー・ロケールを双方向ロケール (アラビア語またはヘブライ語) に設定しておく 必要があります。ユーザーのデフォルト・ロケールを双方向ロケールに設定しないと、双方向文字が正しく表示されません (詳しくは、「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」を 参照してください)。ヘブライ語の場合の Windows ロケール設定は、通常 iw_IL であり、アラビア語の場合は 通常 ar_AE です。アラビア語の場合の ASCII コード・セットは 1256 であり、ヘブライ語の場合は 1255 です (双方向ロケールの設定方法について詳しくは、「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」を 参照してください)。

ロケール依存データの処理

Java 仮想マシン (JVM) 内の Java ランタイム環境は、Unicode 文字コード・セットで データを表現します。Unicode には、ほとんどの既知の文字コード・セット (単一バイトとマルチバイトの両方) のエンコードが 含まれています。WebSphere Business Integration 製品のほとんどの コンポーネントは Java で作成されています。したがって、ほとんどの WebSphere Business Integration 製品コンポーネント間でデータを転送する場合は、文字を変換する必要はありません。

外部アプリケーションと WebSphere Business Integration 環境の間で データを転送する場合は、2 バイトの Unicode ではなく 1 バイトの文字になることがあるため、形式どうしで適切な文字変換を行う必要があります。この事態に対処するために、コネクターは国際化されて 2 バイトと 1 バイトの両方の文字セットをサポートしており、指定の言語にメッセージ・テキストを送達できるようになっています。統合ブローカー は Unicode を使用するため、コネクターは、文字コード・セットを使用するロケーションからブローカーに データを転送するときに、1 バイトのコード・セットから 2 バイトのコード・セット (Unicode) に データを変換します。

ログ・メッセージおよび通知メッセージには 1 バイト・コード・セットのデータが 含まれるため、Unicode と 1 バイト・コード・セットの間で双方向テキストを 正しく変換するには、ロケールを適切に設定する 必要があります。したがって、適切な言語で適切な国または地域のために エラー・メッセージおよび通知メッセージをログに記録するには、使用している環境のロケール標準構成プロパティーを 特定の双方向言語設定に構成してください。構成プロパティーについて詳しくは、「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」の ロケールの設定のセクションを参照してください。

注:
必ずデフォルトのコード・ページを DOS プロンプトで 正しく設定してください。コード・ページが正しく設定されていないと、表示されるデータが標準の Windows エディターやビューアーで読み取れない 場合があります (「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」の ヘブライ語およびアラビア語の場合の ASCII 設定の DOS プロンプト・コード・ページの 変更のセクションを参照してください)。

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