System Manager を使用すると、InterChange Server
をより柔軟に構成できますが、サーバーが稼働し、System Manager
がそれに接続している必要があります。
System Manager で InterChange Server
構成エディターを開くには、以下の手順を実行します。
- System Manager の始動の説明に従って、System Manager を始動します。
- InterChange Server への接続の説明に従って、System Manager を InterChange Server
インスタンスに接続します。
- InterChange Server
インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「構成を編集」を選択します。
- 次のセクションの説明に従って、各構成タブで必要な変更を加えます。
- 完了したら、キーボード・ショートカット Ctrl+S を使用して
ファイルを保管します。
System Manager
構成ファイル・エディターの「一般」タブには、次の読み取り専用フィールドがあります。
- InterChange Server
インスタンスの名前を示す「サーバー名」フィールド。
- サーバーが実行している IBM WebSphere InterChange Server
ソフトウェアのバージョンを示す 「サーバーのバージョン」フィールド。
- InterChange Server を実行しているコンピューターの RAM の容量を示す
「総メモリー」フィールド。
- InterChange Server を実行しているコンピューターで使用可能な RAM
の容量を示す 「空きメモリー」フィールド。
- サーバー・インスタンスが始動した時刻を示す「起動時間」フィールド。
- System Manager を実行しているコンピューターが常駐する時間帯を示す
「現地時間帯」フィールド。
- InterChange Server を実行しているコンピューターが常駐する時間帯を示す
「サーバーの時間帯」フィールド。
- InterChange Server が稼働しているコンピューターのロケールを示す
「サーバーのロケール」フィールド。
図 40 に、System Manager 構成ファイル・エディターの
「一般」タブを示します。
図 40. InterChange Server 一般プロパティーの構成

構成ファイル・エディターの「データベース」タブを使用すると、リポジトリー、イベント管理、およびトランザクション管理データを格納するために
InterChange Server
が使用するデータベースを指定するプロパティーを変更できます。このタブでは、データベースの回復力のために
InterChange Server
を構成することもできます。データベース・プロパティーを構成するには、以下の手順を実行します。
- 「データベース」タブをクリックします。
図 41 に、System Manager
構成ファイル・エディターの「データベース」タブを示します。
図 41. System Manager の「データベース」タブ

- 「データベース・ドライバー」ドロップダウン・メニューから、データベース・ベンダーに応じて適切な値を選択します
(IBM DB2 Server、MS SQL Server、または Oracle
Server)。
- InterChange Server がデータベース・サーバーとの間に確立する接続の最大数を
「接続の最大数」フィールドに入力するか、あるいは、InterChange
Server
の接続数を無制限にする場合は、「無制限」チェック・ボックスをオンにします。
- 「プールの最大数」フィールドに、InterChange Server
がキャッシュに入れるデータベース接続を組み込むために設定するプールの最大数を入力します。
- 「アイドル・タイムアウト」フィールドに、接続オブジェクトのアイドル状態が何分続いたら
再利用のためデータベース接続プールへ戻すかを示す数値を分単位で入力します。
- 「最大デッドロック再試行回数」フィールドに、サーバーがデッドロックしたデータベース・トランザクションの実行を試行する回数を入力します。
このフィールドは、ステップ 7 に
示す「デッドロック再試行間隔」フィールドに関連します。
データベース・デッドロックの際のサーバーの振る舞いについては、「システム管理ガイド」を参照してください。
- 「デッドロック再試行間隔」フィールドに、サーバーがデッドロックしたデータベース・トランザクションの次の試行までに待機する
秒数を入力します。
このフィールドは、ステップ 6 に
示す「最大デッドロック再試行回数」フィールドに関連します。
データベース・デッドロックの際のサーバーの振る舞いについては、「システム管理ガイド」を参照してください。
- データベースへの接続を失った場合 InterChange Server
が再接続を試行する回数を「最大接続再試行回数」フィールドに入力します。
- 「接続再試行間隔」フィールドに、データベースへの再接続を試行するまでの
InterChange Server の待機時間 (秒) を入力します。
- 「イベント管理」ペインで次の手順を実行して、イベント管理サービス用のデータベース接続を構成します。
- 「データベース・ドライバー」ドロップダウン・メニューから
MQ SQL Server(Type 4) または Oracle(Type 4) を
選択した場合は、データベース・サーバーが常駐するコンピューターの名前を
「ホスト名」フィールドに入力します。
- 「データベース」フィールドに、データベースの名前を入力します。
- InterChange Server がデータベース・サーバーとの間に確立する接続の最大数を
「接続の最大数」フィールドに入力するか、あるいは、InterChange
Server
の接続数を無制限にする場合は、「無制限」チェック・ボックスをオンにします。
- 「最大接続再試行回数」フィールドに、接続を失った場合に InterChange Server
が接続の回復を試行する回数を入力します。
- 「ログイン」フィールドに、InterChange Server
が指定のデータベースへのログインに使用するユーザー名を入力します。
- 「パスワード」フィールドに、ステップ 6d で指定したユーザー名のパスワードを入力します。
- 「データベース・ドライバー」ドロップダウン・メニューから、「MS
SQL Server(Type 4)」または「Oracle(Type
4)」を選択した場合は、クライアントがデータベース・サーバーと通信するポート番号を「ポート番号」フィールドに入力する必要があります。
- 「接続再試行間隔」フィールドに、失われた接続の回復を試行後、次に試行するまでに
InterChange Server が待機する時間 (秒) を入力します。
- 「トランザクション」ペインでステップ 6
を繰り返して、トランザクション管理サービスのデータベース接続を構成します。
- 「リポジトリー」ペインでステップ 6
を繰り返して、リポジトリー・サービスのデータベース接続を構成します。
- 「フロー・モニター」ペインで次の手順を実行して、フロー・モニター・サービス用のデータベース接続を構成します。
- 「データベース・ドライバー」ドロップダウン・メニューから
「Oracle(Type 4)」
を選択した場合は、データベース・サーバーが常駐するコンピューターの名前を「ホスト名」フィールドに入力します。
- 注:
- Microsoft SQL Server は WebSphere
Business Integration Monitor でサポートされるデータベースではありません。SQL
Server は WebSphere InterChange Server
が使用するその他のデータベースに使用するデータベースであり、フロー・モニターは使用できません。
- 「データベース」フィールドに、データベースの名前を入力します。
- 「スキーマ」フィールドに、WebSphere Business Integration
Monitor で使用するスキーマの名前を入力します。
フロー・モニター・データベースとして Oracle
を使用する場合は、スキーマの名前はユーザー・アカウントの名前と同じになります。ただし、フロー・モニター・データベースとして
IBM DB2
を使用する場合は、スキーマ名はユーザー・アカウントの名前と異なる場合があるため、正しいスキーマ名を指定する必要があります。
- InterChange Server がデータベース・サーバーとの間に確立する接続の最大数を
「接続の最大数」フィールドに入力するか、あるいは、InterChange
Server
の接続数を無制限にする場合は、「無制限」チェック・ボックスをオンにします。
- 「最大接続再試行回数」フィールドに、接続を失った場合に
InterChange Server が接続の回復を試行する回数を入力します。
- 「ログイン」フィールドに、InterChange
Server が指定のデータベースへのログインに使用するユーザー名を入力します。
- 「パスワード」 フィールドに、ステップ 13f で指定したユーザー名のパスワードを入力します。
- 「データベース・ドライバー」ドロップダウン・メニューから、「Oracle(Type
4)」
を選択した場合は、クライアントがデータベース・サーバーと通信するポート番号を「ポート番号」フィールドに入力する必要があります。
- 「接続再試行間隔」フィールドに、失われた接続の回復を試行後、次に試行するまでに
InterChange Server が待機する時間 (秒) を入力します。
フロー・モニターの詳細については、「システム管理ガイド」を参照してください。
InterChange Server がデータベースのいずれかにアクセスするために使用する
ユーザー名のパスワードを変更するには、以下の手順を実行します。
- 「イベント管理」、「トランザクション」、または「リポジトリー」ペインで、「パスワード」フィールドの横にある「変更」をクリックします。
- 「新パスワード」フィールドに新規パスワードを入力します。
- 「確認パスワード」フィールドに再度新規パスワードを入力します。
- 「OK」をクリックします。
フロー・トレースとサブシステム・トレースのプロパティーを設定するには、「トレース・レベル」タブで以下の手順を実行します。
- 「トレース・レベル」タブをクリックします。
図 42 に、System Manager
構成ファイル・エディターの「トレース・レベル」タブを示します。
図 42. InterChange Server トレース・レベルの構成

- ビジネス・オブジェクトのフロー・トレース・レベルを設定するには、「フローのトレース・レベル」ペインで特定のビジネス・オブジェクトの
「レベル」列から希望の値を選択します。
フロー・トレースの詳細については、「システム管理ガイド」を参照してください。
- InterChange Server
サブシステムのトレース・レベルを設定するには、サブシステムに関連したドロップダウン・メニューから希望のトレース・レベルを選択します。
各サブシステムの各レベルでどのような情報が報告されるかについては、「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」または「システム・インストール・ガイド (UNIX
版)」の付録『構成パラメーター』を参照してください。
InterChange Server
がランタイム情報を記録およびトレースするロケーションを構成するには、以下の手順を実行します。
- 「トレース/ログ・ファイル」タブをクリックします。
図 43 に、System Manager
構成ファイル・エディターの「トレース/ログ・ファイル」タブを示します。
図 43. InterChange Server ロギング・プロパティーとトレース・プロパティーの構成

- 「ログ」ペインで次の手順を実行して、InterChange Server
がランタイム情報をログに記録する方法を構成します。
- InterChange Server
でログ情報をコンソールへ出力したい場合は、「コンソールに」チェック・ボックスをオンにします。
- InterChange Server
でログ情報をファイルへ出力したい場合は、「ファイルに」チェック・ボックスをオンにします。このチェック・ボックスをオンにした場合は、次の手順も実行します。
- 出力の記録先となるファイルの名前とパスをラベルのないテキスト・フィールド
に入力するか、「参照」ボタンをクリックしてファイルを選択します。
- 次のいずれかを実行して、ログ・ファイルの管理方法を指定します。
- ステップ a で指定したファイルに ファイル・サイズの制限なしで
InterChange Server
に情報を書き込ませるには、「無制限」チェック・ボックスをクリックします。
- 注:
- InterChange Server
によってディスクがいっぱいになり、システム障害が発生する可能性もあるので、これを選択した場合はファイル管理に気をつけてください。
- ログ・ファイル・アーカイブ・アプローチを構成するには、以下の手順を実行します。
- ラベルのないドロップダウン・メニューから
「バイト」、「KB」、「MB」、または
「GB」を選択し、ログ・ファイルとアーカイブ・ファイルを、バイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトのいずれで保管するかを示します。
- 「ログ・ファイル」ドロップダウン・メニューから数値を選択し、ログ・ファイルがどのくらい大きくなったらアーカイブするかを示す
バイト数、キロバイト数、メガバイト数、ギガバイト数を指定します。
- 「アーカイブの数」ドロップダウン・メニューで、保持しているアーカイブ・ファイルがいくつになったらそれらを削除するかを示す数を選択します。
- 「トレース」ペインのステップ 2 を繰り返します。
- WebSphere MQ
のトレースを有効にするには、出力の記録先となるファイルの名前とパスを、「WebSphere
MQ トレース」ペイン内のラベルのないテキスト・フィールド
に入力するか、「参照」ボタンをクリックしてファイルを選択します。
- スタック・トレースを使用するには、「スタック・トレースを使用可能にする」を選択し、「トレース重大度レベル」ドロップダウン・メニューから目的の重大度レベルを選択します。
スタック・トレースについて詳しくは、「システム管理ガイド」を参照してください。
InterChange Server
では、ビジネス・インテグレーション・システムにエラーが発生した場合に E
メール通知を送信できます。デフォルトでは、サーバーは Java の E メール API
を使用します。これは、多数の異なるサブシステムに E
メール通知を送信できます。個々のコラボレーションでエラーが発生した場合にサーバーが
E メール通知を送信できるようにするには、WebSphere Business Integration Adapter
for e-Mail を使用するようにシステムを構成する必要があります。E
メール通知用のシステム構成の詳細については、「システム管理ガイド」を参照してください。構成ファイルに必要な変更を加えるには
(これは、「システム管理ガイド」で説明されている全タスクのうちの 1
つにすぎません)、以下の手順を実行します。
- 「E メール」タブをクリックします。
図 44 に、System Manager 構成ファイル・エディターの「E
メール」タブを示します。
図 44. InterChange Server E メール通知プロパティーの構成

- 使用した E
メール通知メカニズムに応じて、「電子メール送信タイプ」ドロップダウン・メニュー
から Java
メールまたはコネクター・メールを選択します。
- 注:
- コラボレーションで
E
メール通知を送信できるのは、コネクター・メールを選択した場合のみです。
- ステップ 2 で Java メールを 選択した場合は、「SMTP
メール・ホスト」フィールドに、SMTP
サーバーがインストールされているコンピューターの名前を入力します。
- 必要に応じて、各サブシステムのテキスト・フィールドに、有効な E
メール・アドレスまたはコンマで区切った一連の E メール・アドレスを入力します。
System Manager
構成ファイル・エディターの「各種」タブには、永続モニター、フロー制御、長期存続ビジネス・プロセスなどの機能を構成するためのペインがあります。これらの機能の設定を構成するには、以下の手順を実行します。
- 「各種」タブをクリックします。
図 45 に、System Manager
構成ファイル・エディターの「各種」タブを示します。
図 45. InterChange Server のその他のプロパティーの構成

- 「永続モニター」ペインで、以下の手順を実行します。
- 永続モニター・サブシステムでエラーが発生しても InterChange Server
の稼働を続けたい場合は、「エラー時のアクション」ドロップダウン・メニュー
で継続を選択します。
サブシステムでエラーが発生した場合に InterChange Server
をシャットダウンしたい場合は、「エラー時のアクション」ドロップダウン・メニュー
でシャットダウンを選択します。
- 「永続モニター・サービス」ドロップダウン・メニューで
希望のトレース・レベルを選択し、サブシステムのトレース・レベルを指定します。
- 「フロー制御」ペイン内のインターフェース・エレメントについては、「システム管理ガイド」を参照してください。
- 「フロー・モニター」ペイン内のインターフェース・エレメントについては、「システム管理ガイド」を参照してください。
- 「ワークフロー管理」ペインの「ビジネス・オブジェクト・コンシューマー・プロセッサー」に、長期存続ビジネス・プロセスに関係するビジネス・オブジェクトの管理用に
作成するスレッドの数を入力します。
これらのスレッドは、ビジネス・オブジェクトが永続的な保管から検出された場合に、長期存続ビジネス・プロセスで処理を再開するために、コラボレーション・ランタイムから適切なコネクター・コントローラーへビジネス・オブジェクトを
送信します。長期存続ビジネス・プロセスの詳細については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
- 「サーバーのメモリー」ペインの詳細については、メモリー・チェッカー・スレッドの使用を参照してください。
「環境プロパティー」タブで、ビジネス・インテグレーション・システムで必要な任意の
Java
ユーザー環境プロパティーを指定できます。環境によっては、こうした変数を指定する必要があります。InterChange
Server
を始動するスクリプトに追加する代わりに、「環境プロパティー」タブを使用して構成ファイルにそれらを追加できます。新規環境プロパティーを追加するには、以下の手順を実行します。
- 「環境プロパティー」タブをクリックします。
図 46 に、System Manager
構成ファイル・エディターの「環境プロパティー」タブを示します。
図 46. InterChange Server 環境変数の構成

- 「プロパティー名」フィールドにプロパティーの名前を入力します。
- 「プロパティー値」フィールドにプロパティーの値を入力します。
- 「プロパティーを追加」をクリックします。
プロパティーを削除するには、プロパティーを選択して「プロパティーを削除」をクリックします。
プロパティーの値を編集するには、プロパティーを選択して
そのプロパティーの「プロパティー値」列でテキストを編集します。
InterChange Server と WebSphere MQ
パーシスタント・メッセージング・ソフトウェアとの接続
を構成するには、以下の手順を実行します。
- 「WebSphere MQ」タブをクリックします。
図 47 に、System Manager 構成ファイル・エディターの 「WebSphere
MQ」タブを示します。
図 47. InterChange Server WebSphere MQ プロパティーの構成

- 「ホスト名」フィールドに、WebSphere MQ
サーバーがインストールされているコンピューターの名前を入力します。
- 「ポート番号」フィールドに、WebSphere MQ
でクライアントがサーバーと通信するためのポートを入力します。
デフォルト・ポートは 1414 です。
- 「キュー・マネージャー名」フィールドに、InterChange Server
が処理するフローのメッセージを永続的に保管するキューを組み込むために
作成されたキュー・マネージャーの名前を入力します。
- 「チャネル」フィールドに、WebSphere MQ のクライアントが
WebSphere MQ サーバーと通信するチャネルの名前を入力します。デフォルト値は
CHANNEL1 です。CHANNEL1
の使用が可能であるかどうかと、使用できない場合には、いずれのチャネルを使用できるかを、サイトの
WebSphere MQ 管理者に確認してください。
