WebSphere Business Integration 管理者タスク

このセクションでは、WebSphere Business Integration 管理者のプリインストール作業について説明します。このセクションの内容は以下のとおりです。
初期設定作業の確認 "初期設定作業の確認" ページ
InterChange Server をインストールする際の準備 "InterChange Server をインストールする際の準備" ページ
InterChange Server のインストール先の決定 "InterChange Server のインストール先の決定" ページ
SNMP を使用したインストール "SNMP を使用したインストール" ページ

初期設定作業の確認

WebSphere Business Integration 管理者として InterChange Server ソフトウェアのインストールを開始するにあたっては、UNIX システム管理者が 表 21 に示される初期設定作業を完了していることをあらかじめ確認しておく必要があります。


表 21. InterChange Server をインストールする際の初期化手順
初期設定作業 取得する必要がある情報
ソフトウェア要件とハードウェア要件の確認 なし
UNIX オペレーティング・システムのサポートされているバージョンと必要なパッチのインストール なし
WebSphere Business Integration 管理者アカウントの作成 WebSphere Business Integration 管理者アカウントの名前 (デフォルトでは admin) とパスワード

要確認:
表 21 のいずれかの作業が 完了していない場合は、この章のインストール・ステップに進まない でください。UNIX システム管理者に問い合わせて、必ずこれらの作業を実行してからインストール作業に進んでください。

InterChange Server をインストールする際の準備

インストーラーは、インストーラーを実行しているユーザーのホーム・ディレクトリーに InterChange Server ソフトウェアのディレクトリーを作成します。InterChange Server ソフトウェアがインストールされるユーザー・アカウントの名前は、UNIX システム管理者が指定します。通常、このユーザー・アカウントは、WebSphere Business Integration 管理者 (デフォルトでは admin) です。 この場合には、WebSphere Business Integration 管理者としてログインします。すると、インストーラーにより、WebSphere Business Integration 管理者のホーム・ディレクトリーにある IBM/WebSphereICS というディレクトリーに InterChange Server ソフトウェアがコピーされます。 このディレクトリーは、InterChange Server ディレクトリーと呼ばれます。

デフォルトのホーム・ディレクトリー構造では、InterChange Server ディレクトリーの場所は次のとおりです。

/home_dir/admin/IBM/WebSphereICS
 

InterChange Server のインストールの準備を行うには、次の手順を実行します。

  1. UNIX マシンのシステム・コンソールにアクセスできるかどうかを判断します。

    システム・コンソールにアクセスできる場合は、UNIX システム管理者に問い合わせて、システムに X Window サーバー・ソフトウェアが含まれることを確認してください。

    システム・コンソールにアクセスできない 場合は、リモート・システムからリモート・インストールを実行できます。

  2. InterChange Server ソフトウェアがインストールされるアカウントにログインします。

    UNIX システム管理者が、アカウント名とパスワードを割り当てることも可能です。

  3. InterChange Server 製品に関連したすべての CD にアクセスできることを確認します。

    UNIX マシンの CD-ROM ドライブにアクセスできる場合は、このドライブに InterChange Server 製品 CD を挿入します。

    CD-ROM ドライブにアクセスできない 場合は、UNIX システム管理者に問い合わせて、InterChange Server 製品 CD のマウントを依頼してください。

InterChange Server のインストール先の決定

インストーラーがソフトウェアのインストールを開始するには、InterChange Server ソフトウェアのインストール先をあらかじめ決定しておく必要があります。インストーラーは、InterChange Server ソフトウェア用のディレクトリーを作成し、このディレクトリーにソフトウェアをコピーします。 デフォルトでは、このディレクトリーは ProductDir (インストーラーを 実行しているユーザーのホーム・ディレクトリー内の IBM/WebSphereICS ディレクトリー) です。インストール・プロセス中、この場所は変更可能です。

インストーラーは、インストーラーを実行しているユーザーをこのディレクトリーの所有者として指定します。インストーラーはまた、IBM/WebSphereICS ディレクトリーとその内容に対するアクセスを制限して、所有者のみにすべてのアクセス権を与えます。したがって、適切なユーザーに InterChange Server インストール・プロセスを開始させることが重要です。

WebSphere Business Integration 管理者は、UNIX システム管理者に問い合わせて、InterChange Server のインストール先を決定する必要があります。

IBM では、ソフトウェアへのアクセスを単一のアカウントに制限するために、WebSphere Business Integration 管理者 (デフォルトでは admin) としてソフトウェアをインストールすることを推奨しています。 デフォルトのホーム・ディレクトリー構造を使用する場合は、InterChange Server ソフトウェアの場所は次のとおりです。

/home_dir/admin/IBM/WebSphereICS
 

注:
WebSphere Business Integration 管理者アカウントの作成方法については、IBM WebSphere Business Integration 管理者アカウントの作成を参照してください。

root としてもその他のユーザーとしても InterChange Server のインストールを選択できます。例えば、複数のユーザーがソフトウェアをインストールしている場合は、個人のユーザー・アカウントを使用した方がよい場合があります。 これらのユーザーに対して、インストーラーは、アカウントのホーム・ディレクトリー内 に IBM/WebSphereICS ディレクトリーを作成します。

InterChange Server ソフトウェアをインストールするアカウント は、WebSphere MQ グループ mqmの一部であり、8 文字以下の名前でなければなりません。

SNMP を使用したインストール

InterChange Server インストールで SNMP を使用する場合は、ポート番号を SNMP Agent と関連付ける必要があります。 デフォルトのポート番号 1161 を SNMP Agent 用として予約するには、/etc/services ファイルにエントリーを作成します。

SNMP    1161/tcp    # SNMP agent listener
 

このポート番号では、非 root ユーザーが SNMP エージェントを開始できるので、デフォルトとして選択されています。1024 より低いポート番号を使用する場合は、root だけが SNMP エージェントを開始できます。

Copyright IBM Corp. 1997, 2004