Eclipse ベースのワークベンチの使用

このセクションでは、ツールを効率的に使用するために ツール・フレームワークで実行する一部の操作について説明します。

パースペクティブのオープンおよびクローズ

このセクションでは、パースペクティブのオープン方法 およびクローズ方法について説明します。

パースペクティブのオープン

ワークベンチで パースペクティブを開くには、以下の手順を実行します。

  1. ワークベンチのメニュー・バーから「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「その他」を選択します。
  2. 「パースペクティブの選択」ダイアログで開くパースペクティブを選択し、「OK」をクリックします。

WebSphere InterChange Server 統合コンポーネントを処理するために使用する、「System Manager」「統合テスト環境」、および 「コラボレーション・デバッガー」の各パースペクティブに加えて、以下のセクションで説明するパースペクティブを調べることが必要になる場合があります。

「リソース」パースペクティブ

このパースペクティブにより、統合コンポーネント・ライブラリーなどの プロジェクト・データを表すメタデータ・ファイルを直接処理できます。図 29 に、「リソース」パースペクティブが開かれた状態を示します。このパースペクティブでは、ContactSync コラボレーション・テンプレートを表す .cwt ファイルをナビゲーター・ビューから開き、その内容をエディター・ビューに示しています。

図 29. 「リソース」パースペクティブ


要確認:
「リソース」パースペクティブから公開されるメタデータ・ファイルは、WebSphere InterChange Server 統合コンポーネントを定義します。System Manager パースペクティブには、これらのコンポーネントを インターフェース経由で安全に処理するための方法が用意されています。直接メタデータ・ファイルを操作すると、コンポーネント定義を破壊してしまう危険があります。コンポーネント・メタデータ・ファイルを操作するのは、構造を熟知している場合、または定義のトラブルシューティングを行うために テクニカル・サポートに連絡し、指示があった場合に限定してください。

Java パースペクティブ

このパースペクティブには、Java ファイルのオーサリングを支援するエディターやビューが備わっています。Java プログラミングは、ほとんどの場合、デザイナー・ツールで実行しますが、データ・ハンドラーなどの外部コンポーネントやユーティリティー・クラスを作成することが必要になる場合もあります。そのような場合、この Java パースペクティブが、非常に有用な場合があります。図 29 に、Java パースペクティブを示します。

図 30. Java パースペクティブ


パースペクティブのクローズ

パースペクティブを閉じるには、以下の操作を実行します。

表示およびクローズ

WebSphere WorkBench パースペクティブ および WebSphere Studio Application Developer Integration Edition パースペクティブに 表示されるペインを制御できます。

ビューを表示する

ビューを表示するには、以下の手順を実行します。

  1. 「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「その他」を選択します。
  2. ICS Control View などのビュー・グループのフォルダーを展開します。
  3. InterChange Server コンポーネント管理ビューなどの特定のビューを選択します。
  4. 「OK」をクリックします。

ビューをクローズする

ビューをクローズするには、以下のいずれかの操作を実行します。

パースペクティブのカスタマイズ

パースペクティブをカスタマイズし、必要なパースペクティブ、ビュー、ウィザード、およびプラグイン・インターフェースを組み込むことにより、頻繁に使用するエレメントを開いたり不要なエレメントを閉じたりする 回数を最小限に抑えることができます。現在アクティブなパースペクティブをカスタマイズするには、以下の手順を実行します。

  1. メニュー・バーから「ウィンドウ」>「パースペクティブのカスタマイズ」を選択します。
  2. カスタマイズするノードをクリックして展開します。
  3. ノード・エレメントのチェック・ボックスを有効または無効にします。表 9 に、カスタマイズ可能なパースペクティブ・ノードおよび そのノードを有効にした場合の効果を示します。


表 9. カスタマイズ可能なパースペクティブ・ノード
パースペクティブ・ノードのカスタマイズ 結果
「ファイル」>「新規」 「ファイル」>「新規」メニューから項目を追加または除去します。
「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」 「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」メニュー からパースペクティブを追加または除去します。
「ウィンドウ」>「ビューの表示」 「パースペクティブ」>「ビューの表示」メニューからビューを追加または除去します。
その他 メニュー・バーおよびツールバーから追加または除去します。例えば、「ClearCase」メニューを表示させるには、「ClearCase」チェック・ボックスを有効にする必要があります。

パースペクティブの保管

パースペクティブ構成を保管し、カスタマイズ内容を保存できます。パースペクティブを保管するには、以下の手順を実行します。

  1. ツール・フレームワークのメニュー・バーから「ウィンドウ」>「パースペクティブの別名保管」を選択します。
  2. 「名前」フィールドにパースペクティブの名前を入力します。
  3. 「OK」をクリックします。

デフォルトでのパースペクティブの設定

デフォルトでは、ツール・フレームワークは「リソース」パースペクティブを開きます。主にツール・フレームワークを使用して統合コンポーネントを処理する場合は、いずれかの IBM WebSphere InterChange Server パースペクティブを デフォルトにすることができます。これを行うには、以下の手順を実行します。

  1. ツール・フレームワークのメニュー・バーから 「ウィンドウ」>「設定」を選択します。
  2. 「ワークベンチ」ノードを展開します。
  3. 「ワークベンチ」ノードの下にある 「パースペクティブ」ノードを選択します。
  4. 「使用可能なパースペクティブ (Available Perspectives)」リストから 必要なパースペクティブ (System Manager など) を選択します。
  5. 「デフォルトを作成 (Make Default)」をクリックします。
  6. 「OK」をクリックします。

System Manager の設定の構成

System Manager の設定を構成するには、以下の手順を実行します。

  1. ワークベンチのメニュー・バーから 「ウィンドウ」>「設定」を選択します。
  2. 「System Manager 設定」を選択し、以下の操作を実行し使用可能な設定オプションを構成します。

    図 31 に、System Manager の設定インターフェースを示します。

    図 31. System Manager の設定


  3. 「ブローカー設定」インターフェースを使用すると、サポートされる WebSphere Message Broker と連動するように System Manager を構成できます。

    ブローカー設定をセットするには、以下の手順を実行します。

    1. 「System Manager 設定」を展開して、「ブローカー設定」を選択します。
    2. 「Integrator Broker のインポーター・パスを指定」フィールドに、WebSphere MQ Integrator Broker インポーター・ユーティリティーの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして、ディレクトリーを選択します。
    3. 「Message Broker のインポーター・パスを指定」フィールドに、WebSphere BI Message Broker インポーター・ユーティリティーの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして、ディレクトリーを選択します。
    4. 「Message Broker のワークスペース・ディレクトリーを指定」フィールドに、WebSphere BI Message Broker の Eclipse ワークスペース・ディレクトリーの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして、ディレクトリーを選択します。

    図 32 に、「ブローカー設定」インターフェースを示します。

    図 32. ブローカー設定


  4. 「コンパイラー」設定インターフェースを使用すると、マップやコラボレーションの開発で必要とされるライブラリーのロケーションを指定できるため、コンパイラーによるライブラリーの配置が可能になります。

    コンパイラー設定をセットするには、以下の手順を実行します。

    1. 「System Manager 設定」を展開して、「コンパイラー」を選択します。
    2. 「新規」をクリックします。
    3. 「クラスパスを追加」ダイアログで、コンパイラー・クラスパスに追加するライブラリーにナビゲートし、ライブラリーを選択してから、「開く」をクリックします。

    図 33 に「コンパイラー」設定インターフェースを示します。

    図 33. Compiler 設定


  5. 「配置設定」インターフェースを使用すると、System Manager からサーバーへコンポーネントを配置する際の関連オプションを設定できます。

    展開設定をセットするには、以下の手順を実行します。

    1. 「System Manager 設定」を展開して、「配置設定」を選択します。
    2. 「ドラッグ・アンド・ドロップによる配置の際にサーバーのコンポーネントを上書き」チェック・ボックスを有効にします。

    図 34 に「配置設定」インターフェースを示します。

    図 34. 「配置設定」インターフェース


  6. 「System Monitor 設定」インターフェースを使用すると、InterChange Server コンポーネント管理ビューのモニター機能の振る舞いを構成できます。

    System Monitor 設定をセットするには、以下の手順を実行します。

    1. 「System Manager 設定」を展開して、「System Monitor 設定」を選択します。
    2. 「システム表示」ビューに情報を表示するためにシステム状態をチェックしている間、System Manager を待機させる時間を「ポーリング間隔」フィールドに秒単位で入力します。

    図 35 に、「System Monitor 設定」インターフェースを示します。

    図 35. System Monitor 設定


    システム表示ビューについて詳しくは、「システム管理ガイド」を参照してください。

  7. 「適用」をクリックして設定を保管し、「設定」ダイアログでの作業を継続するか、「OK」をクリックして設定を保管し、ダイアログを終了します。

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