コラボレーション・オブジェクトの運用には、コラボレーション・オブジェクトの実行、一時停止、停止、シャットダウンなどの作業が含まれます。コラボレーション・オブジェクトの構成方法については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーション・オブジェクトの実行、一時停止、停止、およびシャットダウンは、System Monitor または System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューから行うことができます。
このセクションの内容は次のとおりです。
"コラボレーション・オブジェクト・ランタイム・プロパティーの構成"
System Monitor にログオンしてコラボレーション・オブジェクト情報を含むビューを開くか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用することによって、コラボレーション・オブジェクトの状態を表示させることができます。System Monitor にログオンするには、System Monitor へのログオン手順の手順に従います。System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用するには、InterChange Server インスタンスへの接続手順の手順に従います。
コラボレーション・オブジェクトの状態は、System Monitor と System Manager のどちらを使用しているかに応じて、表示方法が異なります。
System Monitor を使用する場合のコラボレーション・オブジェクトの表示手順
System Monitor を使用してコラボレーション・オブジェクトの状態を表示するには、以下のステップを実行します。
製品をインストールしたときには、デフォルト・ビューは「システム概要」に設定され、そのビューに含まれるデフォルト・モニターは「システム概要」に設定されます。これらのデフォルトは、モニターのニーズに合わせて変更できます。手順については、システムをモニターするビューの設定を参照してください。
System Manager を使用する場合のコラボレーション・オブジェクト状態の表示手順
System Manager を使用してコラボレーション・オブジェクトの状態を表示するには、以下のステップを実行します。
展開されたコラボレーション・オブジェクト・フォルダーの下に、さまざまな状態を示すコラボレーション・オブジェクトが異なる色で表示されます (図 27 を参照)。
図 27. System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューにあるコラボレーション・オブジェクト・フォルダー
表 15 は System Monitor と、System Manager の「InterChange Server
コンポーネント管理」ビューにあるコラボレーション・オブジェクト・フォルダーで表示可能なコラボレーション・オブジェクトの状態について説明しています。
コラボレーション・オブジェクトの状況 | 説明 |
---|---|
開始 | コラボレーション・オブジェクトを開始します。つまり、コラボレーション・オブジェクトはトリガー・ビジネス・オブジェクトにサブスクライブし、そのオブジェクトが到着するとそれを処理します。InterChange Server を停止してから再始動すると、開始状態のコラボレーション・オブジェクトは InterChange Server が再び稼働状態になった時点で自動的に実行を開始します。 |
一時停止 | コラボレーションを一時停止します。これによりコラボレーションは、新しいフロー・イニシエーターを受け取らなくなります。コラボレーションは、すべての現行処理を完了してからアイドル状態に入ります。
コネクターは、そのサブスクリプション情報を保守します。つまり、コネクター・キューにフロー・イニシエーターを送り続けます。これらのイニシエーターは、コラボレーションが再開されたときに処理されます。
コラボレーションの実行を再開するには、System Monitor または System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの 「コラボレーション・オブジェクト」メニューで「開始」をクリックします。 |
停止 | コラボレーションを停止します。これによりビジネス・オブジェクトをアンサブスクライブします。コラボレーションは、すべての現行処理を完了してから非アクティブになります。「停止」コマンドは、「一時停止」コマンドと異なり、コネクターからコラボレーションへのビジネス・オブジェクトの送信を停止します。
フローを絶つことなくコラボレーションを適切に停止するには、まずポーリング状態の関連するコネクターを停止し、すべてのフローを処理できるようにします。その後、コラボレーションを停止してください。 |
シャットダウン | コラボレーションをシャットダウンすると、現行フローの処理がただちに終了します。コラボレーションが再始動されると、シャットダウンによって中断されていたフローが処理され、キューの中で待ち状態にあったフローが回復されて、システムが回復します。この回復はただちに完了せず、システムが完全に回復するまで待つ必要があります。 |
コラボレーション・オブジェクトを初めて機能させる場合は、そのコラボレーション・オブジェクトを構成してから開始する必要があります。コラボレーションの構成方法については、"コラボレーション・オブジェクト・ランタイム・プロパティーの構成"を参照してください。使用しているツールに応じて、コラボレーション・オブジェクトを異なる方法で実行、停止、および一時停止します。
System Monitor を使用する場合のコラボレーション・オブジェクトの開始、停止、および一時停止手順
System Monitor を使用してコラボレーション・オブジェクトを開始、停止、および一時停止するには、以下のステップを実行します。
System Manager を使用する場合のコラボレーション・オブジェクトの開始、停止、および一時停止手順
System Manager を使用してコラボレーション・オブジェクトを開始、停止、および一時停止するには、以下のステップを実行します。
このセクションでは、実稼働環境で構成可能な コラボレーション・オブジェクト動作の性質についていくつか説明します。次のトピックを取り上げます。
"コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの設定手順"
"イベント起動並行フローを処理するためのコラボレーション・オブジェクトの構成手順"
以下の作業の詳細については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーションの「プロパティー」ウィンドウを開き、コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの値を変更するには、以下のステップを実行します。
図 28. 「プロパティー」ダイアログ・ボックス、「コラボレーションの一般プロパティー」タブ
このダイアログ・ボックスには、コラボレーション・オブジェクトの生成元であるテンプレートと、コラボレーション・テンプレートに指定されていた最小トランザクション・レベルが表示されます。
このダイアログ・ボックスでは、以下の設定を行うことができます。
「システム・インプリメンテーション・ガイド」の 『有効トランザクション・レベルおよびその他の一般的なプロパティーの設定』を参照してください。
「IBM WebSphere InterChange Server Problem Determination Guide」を参照してください。
「IBM WebSphere InterChange Server Problem Determination Guide」を参照してください。
「IBM WebSphere InterChange Server Problem Determination Guide」を参照してください。
「IBM WebSphere InterChange Server Problem Determination Guide」を参照してください。
問題シナリオの管理、および 「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
「システム・インプリメンテーション・ガイド」の『トランザクション・ブラケットの構成』を参照してください。
「システム・インプリメンテーション・ガイド」の『ブロッキング・タイプ』を参照してください。
イベント起動並行フローを処理するためのコラボレーション・オブジェクトの構成手順を参照してください。
「IBM WebSphere InterChange Server Problem Determination Guide」を参照してください。
「IBM WebSphere InterChange Server Problem Determination Guide」を参照してください。
並行イベントの処理の詳細については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーションの並行フローの最大数を設定するには、以下のステップを実行します。
フロー制御は、コネクターおよびコラボレーション・オブジェクト・キューのフローを管理できる 構成可能なサービスです。フロー制御を構成するためのパラメーターは、システム全体、個々のコンポーネント、またはこれら両方について 構成できます。両方を構成した場合は、個々のコンポーネント構成がシステム全体の構成より優先されます。システム全体のフロー制御を構成する手順については、システム全体のフロー制御の構成手順を参照してください。このセクションでは、コラボレーション・オブジェクトの フロー制御を構成する方法について説明します。
システムにおけるフロー制御の作動状況をモニターするには、フロー制御モニターおよび System Monitor の一部として提供されるビューを表示させるか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューでコラボレーション・オブジェクトまたはコネクターの統計を表示させます。フロー制御モニター、および System Monitor のビューの使用方法については、デフォルト・モニターの検討手順およびデフォルト・ビューの使用手順を参照してください。 System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューからフロー制御を表示する方法については、コラボレーション・オブジェクト統計または コネクター 統計を参照してください。
コラボレーション・オブジェクトのフロー制御を構成するには、以下のステップを実行します。
長期存続ビジネス・プロセスにより、コラボレーション・オブジェクトを 長期存続ビジネス・プロセスとして展開できます。コラボレーション・オブジェクトが長期存続ビジネス・プロセスで 構成されている場合は、サービス呼び出しタイムアウト値を 実行時に再構成できます。長期存続ビジネス・プロセスを持つ コラボレーション・オブジェクトの開発については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
長期存続ビジネス・プロセスを持つコラボレーションの サービス呼び出しタイムアウト値を再構成するには、以下のステップを実行します。