このセクションでは、前回のリリース (4.2.2)
以降に本書に加えられた変更内容について説明します。
- このリリースの Java(TM) Development Kit (JDK) は、1.3.1 から
1.4.2 にアップグレードされています。
- データベース接続に失敗したときの InterChange Server
の回復力が改善されています。以前のリリースでは、ICS
とデータベースの間の通信で障害が発生すると、ICS
がシャットダウンしました。今回のリリースでは、ICS
とリポジトリーの通信の再確立が試みられるので、一時的な通信障害に対するソフトウェアの回復力が向上しています。InterchangeSystem.cfg
ファイルには、DB_CONNECT_RETRIES および
DB_CONNNECT_INTERVAL という 2
つの新しいデータベース構成パラメーターが追加されています。
- InterChange Server の再構成は、構成ウィザードと System Manager
の両方で実行可能です。後者の方法は、初めて文書化されました。
- 認証、保全性、およびプライバシーのオプションをすべてのトランザクションに組み込むことにより、セキュリティーが向上しました。これらのオプションにより、許可ユーザーのみがシステムにアクセスできるようにするとともに、転送中にメッセージを変更できないようにし、無許可ユーザーが機密情報を読み取ることができないようにします。
- 複数ユーザーがサポートされるようになっています。各ユーザーは固有のユーザー名を必要とし、身元を検証するために
InterChange Server にアクセスする前にパスワードの入力が求められます。
- 役割を作成し、ユーザーに役割を関連付けることができます。
これにより、ユーザーのアクセスとアクセス権を容易に構成できるようになります。役割ベースのアクセス制御については、このマニュアルに記載されています。
- Xerces XML パーサーは、Xerces 2.6.2 をベースとする XML4J
バージョン 4.3
に置き換えられました。コードベースにこうした共通性があるので、ユーザー・コードとアプリケーションに変更を加える必要はありません。
- 新しいインベントリーおよびライセンス管理ツールが、WebSphere InterChange
Server の一部としてバンドルされています。バージョン 2.1 の IBM
Tivoli(R) License Management (ITLM)
製品は、この資産管理のフレームワークとなります。同じ ITLM 製品は、IBM
WebSphere Business Integration Toolset でも提供されています。WebSphere
InterChange Server と WebSphere Business Integration Toolset
の両方の現行リリースでは、ITLM
製品がインベントリー・サポートのためだけに使用可能になっています。両方のパッケージともインストールが自動的に実行されるので、インストール処理に影響を与えることはありません。
