関係の管理

関係の開始および停止は、System Monitor または System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューから行うことができます。

このセクションの内容は次のとおりです。

"関係の状態の表示"

関係の開始および停止

関係の状態の表示

System Monitor にログオンして関係の状況を含むビューを開くか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用することによって、関係の状態を表示させることができます。System Monitor にログオンするには、System Monitor へのログオン手順の手順に従います。System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用するには、InterChange Server インスタンスへの接続手順の手順に従います。

関係の状態の表示方法は、使用しているツールに応じて以下のようになります。

System Monitor での関係の状態の表示手順

System Monitor を使用して関係の状態を表示するには、以下のステップを実行します。

  1. 「システム概要」ビューが表示されている場合は、Web ページの左側ペインの「ビュー」の下にある「マップと関係」リンクをクリックします。「マップ状況」および「関係の状況」モニターが Web ページの 本文に表示されます (図 11 を参照)。

デフォルトのビューとモニターは「システム概要」に設定されています。これらのデフォルトは、モニターのニーズに合わせて変更できます。手順については、システムをモニターするビューの設定を参照してください。

System Manager での関係の状態の表示手順

System Manager を使用して関係の状態を表示するには、以下のステップを実行します。

  1. 表示する関係を含む InterChange Server インスタンスに接続します。InterChange Server インスタンスへの接続方法については、InterChange Server インスタンスへの接続手順を参照してください。
  2. InterChange Server インスタンスを展開してから Relationships フォルダーを展開し、Dynamic フォルダーまたは Static フォルダーを展開します。展開された Dynamic フォルダーまたは Static フォルダーの下に、さまざまな状態を示す関係が異なる色で表示されます (図 30 を参照)。

    図 30. System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの Relationships フォルダー

    図は、「InterChange Server コンポーネント管理」画面に表示される関係のリストを示しています。このリストには、選択可能な関係がツリー階層で表示されます。

表 17 は、色が示す関係の状態と、その状態で実行可能なアクションを示しています。

表 17. 関係の状態
関係の状態/表示色 説明
アクティブ (緑) 関係を IBM WebSphere InterChange Server システム内で実行し、使用できる状態です。関係に対して Relationship Manager を使用するには、その関係がアクティブ状態である必要があります。
非アクティブ (赤) 関係は IBM WebSphere InterChange Server システム内で実行できる状態にないか、または使用不可です。関係が停止するとこの状態に入り、キュー内の現行ジョブすべてが完了しますが、新しいジョブは受け入れられません。関係の定義を変更するには、関係が非アクティブの状態でなければなりません。
不明 (グレー) 関係に互換性のあるランタイム・スキーマが含まれていません。互換性のあるランタイム・スキーマを作成するには、Relationship Designer から、「ランタイム・スキーマを作成」オプションを選択して関係を保管します。状態が非アクティブに変化し、この時点で関係を開始できます。

関係の開始および停止

関係は、簡単にマップできないビジネス・オブジェクト属性の間に関連を確立するときに使用します。関係を作成するためのツールは Relationship Designer です。Relationship Designer の詳細については、「マップ開発ガイド」を参照してください。

System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで Relationships フォルダーを展開すると、Dynamic と Static の 2 つのサブフォルダーが表示されます。

このセクションでは以下のトピックについて説明します。

"関係のアクティブ化"

関係の開始および停止手順

関係表のキャッシュ

関係のアクティブ化

関係を実行できるようにするには、まずアクティブにする必要があります。しかし、アクティブな関係を変更することはできません。このため、まず関係を停止し、関係に変更を行ってから関係を再始動する必要があります。 関係の再始動が必要な変更については、付録 B, IBM WebSphere Business Integration システム・コンポーネントを再始動するための要件を参照してください。

関係の開始および停止手順

使用しているツールに応じ、関係を異なる方法で開始および停止します。

System Monitor を使用する場合の関係の開始および停止手順

System Monitor を使用して関係を開始または停止するには、以下のステップを実行します。

  1. 「システム表示」ウィンドウ (図 11を参照) で、「表示」ドロップダウン・メニューから「マップと関係」を選択します。「マップ状況」および「関係の状況」モニターが Web ページの 本文に表示されます。
  2. 開始または停止する関係のチェック・ボックスをクリックします。
  3. 「開始」または「停止」ボタンをクリックして、該当するアクションを実行します。

System Manager を使用する場合の関係の開始および停止手順

System Manager を使用して関係を開始または停止するには、以下のステップを実行します。

System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで展開された Dynamic または Static フォルダーから (図 30 を参照)、関係の名前を右マウス・ボタンでクリックし、「<relationship_name> の開始 (Start <relationship_name>)」または「<relationship_name> の停止 (Stop <relationship_name>)」を選択します。

関係表のキャッシュ

静的関係の設計プロセスの一部として、開発者は、関係の表をメモリーにキャッシュするかどうかを指定できます。静的関係は、データが頻繁に変更されない関係です。静的関係の表をキャッシュに入れるように指定している場合は、キャッシングを使用可能にするかどうかを System Manager から制御できます。System Manager では、すべての静的関係は Relationships フォルダーの下の Static というフォルダー内にリストされます。

注:
関係の表がメモリーにキャッシュされるように静的関係を設計する方法については、「マップ開発ガイド」を参照してください。

キャッシングの使用可能化手順

静的関係の関係表のキャッシングを使用可能にするには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager で Relationships フォルダーを展開します。
  2. オブジェクト・ブラウザーの中の Static フォルダーを展開し、表をキャッシュする静的関係を見つけます。
  3. 静的関係を右クリックして、現行のキャッシュ状態を調べます。表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークがなければ、その関係のキャッシングは現在使用不可になっています。コンテキスト・メニューから「キャッシュ」を選択してキャッシングを使用可能にします。

表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークが付いていると InterChange Server は、実行時データに次回アクセスしたときに、関係表をメモリーに読み込みます。

キャッシングの使用不可化手順

静的関係の関係表のキャッシングを使用不可にするには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager で Relationships フォルダーを展開します。
  2. オブジェクト・ブラウザーの中の Static フォルダーを展開し、表をキャッシュしない静的関係を見つけます。
  3. 静的関係を右クリックして、現行のキャッシュ状態を調べます。表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークがあれば、その関係のキャッシングは現在使用可能になっています。コンテキスト・メニューから「キャッシュ」を選択してキャッシングを使用不可にします。

表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークが付いていないと、InterChange Server は、関係データベース内の表から実行時データを読み取ります。

キャッシュされた表の再ロード手順

「再ロード」機能を使用して InterChange Server によって関係の表をメモリーに再読み取りするには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager で Relationships フォルダーを展開します。
  2. オブジェクト・ブラウザーの中の Static フォルダーを展開し、表を再ロードする静的関係の場所を見つけます。
  3. 静的関係を右クリックして、現行のキャッシュ状態を調べます。表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークがあれば、その関係のキャッシングは現在使用可能になっています。このため「再ロード」オプションを使用することができます。
  4. コンテキスト・メニューから「再ロード」を選択して静的関係の表を再ロードします。

このオプションを選択すると、InterChange Server は関係データベースから表をメモリーに再び読み取り、キャッシュされた関係表を再ロードします。このオプションは、静的関係の表が SQL ステートメントを通じてデータベース内で直接更新されるときに便利です。最新バージョンの表をキャッシュに入れるには、この「再ロード」オプションを選択します。

キャッシュされた表のトレース手順

関係表をメモリーにロードまたはアンロードするごとに、InterChange Server によってトレース・メッセージをログに記録するには、以下のステップを実行します。

  1. InterchangeSystem.cfg ファイルの TRACING セクションで、RELATIONSHIP.CACHING 構成パラメーターに 5 を設定します。
    RELATIONSHIP.CACHING=5
     

InterChange Server はこれらのメッセージをトレース・ファイルに送ります (トレース・ファイルが構成されている場合)。InterChange Server は、デフォルトでは関係表のロード、アンロード時にトレース・メッセージは生成されません。4 以下 (0 から 4) のトレース・レベルでもメッセージは生成されません。

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