CORBA

ファイルの CORBA セクション内の構成パラメーターによって、IBM Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) を構成します。このセクションのパラメーターについて詳しくは、「システム管理ガイド」の ORB 構成方法に関する情報を参照してください。

OAport

ORB サーバー (InterChange Server 内部に存在) が ORB クライアントからの着信要求を listen するポートのポート番号。デフォルトでは、ORB はこのポート番号を動的に割り当てます。ただし、以下のような場合には固定の OAport 番号を設定する必要があります。

このパラメーターのフォーマットは次のとおりです。

OAport=portNumber

ここで、portNumber は、ORB サーバーが着信要求を listen する固定ポートです。

注:
OAport 構成プロパティーは、com.ibm.CORBA.ListenerPort IBM ORB プロパティーを設定します。

InterChange Server インスタンスが始動するときに、その OAport 構成パラメーターが事前に設定されていれば、この ICS インスタンスは以下の形式の名前の相互運用オブジェクト参照 (.ior) ファイルを作成します。

ProductDir¥ICSinstanceInterChangeServer.ior

ここで、ICSinstance は、InterChange Server インスタンスの名前です。例えば、固定ポート番号 15786 を OAport に割り当て、ICS インスタンス名が MyICS である場合、InterChange Server は次の .ior ファイルを作成します。このファイルには、固定ポート番号 15786 が記述されています。

MyICSInterChangeServer.ior

注:
アクセス・クライアントが DMZ 内にあり、InterChange Server がもう 1 つのサブネットにある場合は、OAport パラメーターに割り当てられたポート番号がオープンしていることを確認してください。

OAthreadMax

ORB サーバーが作成可能なスレッドの最大数。IBM Java ORB のスレッド・プール・モデルは、各着信要求を別個のスレッドで処理します。新規要求の着信時にすべてのプールのスレッドが使用中であった場合、ORB は新規スレッドを作成して、プールに追加します。スレッドの数が指定された最大数 (OAthreadMax で示される) に達した場合、使用中のスレッドが解放されてプールに戻されるまで、新規要求はブロックされます。

注:
OAthreadMax 構成プロパティーは、com.ibm.CORBA.ThreadPool.MaximumSize IBM ORB プロパティーを設定します。

アクセス・クライアントを InterChange Server と共に使用しているときには、スレッドの最大数の指定が必要な場合があります。アクセス・クライアントについて詳しくは、「アクセス開発ガイド」を参照してください。

デフォルト

このパラメーターのデフォルト値はゼロ (0) です。これは、作成するスレッド数に関して制限がないことを示します。

OAthreadMaxIdle

アイドル状態のスレッドが破棄されるまでの時間を (秒単位で) 指定します。

注:
OAthreadMaxIdle 構成プロパティーは、com.ibm.CORBA.ThreadPool.InactivityTimeoutIBM ORB プロパティーを設定します。

OAipAddr

ORB サーバーが稼働しているマシンの IP アドレスまたはホスト名。ORB サーバーは、このローカル・ホスト名を使用して、ORB サーバーのホスト名を、リモート・オブジェクトの相互運用オブジェクト参照 (.ior) ファイル内に配置します。

注:
OAipAddr 構成プロパティーは、com.ibm.CORBA.LocalHost IBM ORB プロパティーを設定します。

デフォルト

ローカル・ホスト・マシンの名前または IP アドレス。

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