WebSphere InterChange Server
インテグレーション・システムを実装する場合、大半の時間が統合コンポーネントの処理に費やされます。本書では個々のコンポーネントの開発に関する詳細については説明しません。このセクションでは、Designer
ツールの起動方法、新規コンポーネントの作成方法、既存のコンポーネントの変更方法、および
System Manager で開発する一部のコンポーネントの処理方法について説明します。
統合コンポーネントの開発方法について詳しくは、次のガイドを参照してください。
- 「コラボレーション開発ガイド」
- 「マップ開発ガイド」
- 「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」
- 「コネクター開発ガイド (C++ 用)」
- 「コネクター開発ガイド (Java 用)」
- 「アクセス開発ガイド」
開発して InterChange Server
インスタンスに配置したコンポーネントの処理の詳細に ついては、InterChange Server リポジトリー内のコンポーネントの処理を参照してください。
このセクションでは、各 Designer
ツールの起動方法について説明します。Designer
ツールを使用すると、新規コンポーネントの作成や、既存のコンポーネントのオープンおよび変更を行うことができます。
- 注:
- Designer ツールのいずれかを起動中に、クラスが見つからないというエラー
が発生した場合、System Manager を起動して、その Designer ツールをもう一度起動
する必要があります。ただし、ツールが起動した後は、System Manager
を稼働したままにする必要は ありません。
Business Object Designer
を起動するには、次のいずれかの方法を使用します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で
「ビジネス・オブジェクト」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規ビジネス・オブジェクトの作成」を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager
ビューで、任意のフォルダーを選択し、以下の操作のいずれかを実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Business Object
Designer」を選択します。
- 「Business Object
Designer」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+4 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere InterChange
Server」> 「IBM WebSphere Business Integration
Toolset」>「開発」>「Business Object Designer」を選択します。
Business Object Designer の詳細については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。
Connector Configurator
を起動するには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「コネクター」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規コネクターの作成」を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager
ビューで、任意のフォルダーを選択し、以下の操作のいずれかを実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Connector
Configurator」を選択します。
- 「Connector Configurator」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+1 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere InterChange
Server」> 「IBM WebSphere Business Integration
Toolset」>「開発」>「Connector Configurator」を選択します。
Connector Configurator については、コネクターの構成および、「コネクター開発ガイド (C++ 用)」または「コネクター開発ガイド (Java
用)」を参照してください。
Map Designer を起動するには、次のいずれかの方法を使用します。
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「マップ」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規マップの作成」を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager
ビューで、任意のタイプの統合コンポーネントに対するフォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Map Designer」を選択します。
- 「Map Designer」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+3 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere InterChange
Server」> 「IBM WebSphere Business Integration
Toolset」>「開発」>「Map Designer」を選択します。
Map Designer
には、「ツール」メニューの中に「自動マッピング」という機能があります。この機能を使用すると、類似の属性を持つ
2 つのビジネス・オブジェクト間に自動的にマッピングを作成できます。Map Designer
および自動マッピングの詳細については、「マップ開発ガイド」を参照してください。
Relationship Designer
を起動するには、以下のいずれかの操作を実行します。
- WebSphere Business Integration System Manager
ビューで、「関係」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「Relationship
Designer」を選択します。
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で任意のタイプの統合コンポーネントのフォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Relationship
Designer」を選択します。
- 「Relationship Designer」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+5 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere InterChange
Server」> 「IBM WebSphere Business Integration
Toolset」>「開発」>「Relationship Designer」を選択します。
Relationship Designer については、「マップ開発ガイド」を参照してください。
Process Designer を起動するには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「コラボレーション・テンプレート」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規コラボレーション・テンプレートの作成」を選択します。
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で任意のタイプの統合コンポーネントのフォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Process
Designer」を選択します。
- 「Process Designer」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+2 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere InterChange
Server」> 「IBM WebSphere Business Integration
Toolset」>「開発」>「ツール」>「Process
Designer」を選択します。
Process Designer の詳細については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
以下のコンポーネントの場合、Designer ツールの起動の説明に従って、各コンポーネントの Designer
ツールを起動すると、そのタイプの新規コンポーネントを作成できます。
- ビジネス・オブジェクト
- コネクター
- マップ
- 関係
- コラボレーション・テンプレート
コンポーネントによっては専用の Designer
ツールがないものもあります。この場合は、System Manager
によって表示されるインターフェースで作成します。新しいベンチマーク、コラボレーション・オブジェクト、データベース接続プール、およびスケジュールを作成するには、表 3 を参照してください。
表 3. Designer ツールを使用しない新規統合コンポーネントの作成方法
コンポーネント
| 方法
| 詳細情報の参照先
|
ベンチマーク
| 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「ベンチマーク」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、「ベンチマークのセットアップ」コンテキスト・メニューから以下のいずれかを選択します。
- 新規ベンチマークを構成
- 既存のベンチマークを編集
- ワークロードをファイルに生成
| 「Benchmarking Guide」
|
コラボレーション・オブジェクト
| 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「コラボレーション・オブジェクト」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規コラボレーション・オブジェクトの作成」を選択します。
| コラボレーション・オブジェクトの構成
|
データベース接続プール
| 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「データベース接続プール」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規データベース接続の作成」を選択します。
| データベース接続プールの構成
|
スケジュール
|
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「スケジュール」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「コンポーネントのスケジュールを編集」を選択します。
- ライブラリーでスケジュール可能な任意のコンポーネント、またはユーザー・プロジェクトでスケジュール可能な任意のコンポーネントへのショートカットを
右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「コンポーネントのスケジュールを編集」を選択します。
| 「システム管理ガイド」
|
このセクションでは、System Manager で Web
サービスを統合コンポーネントとして登録、起動する方法について説明します。以下のセクションから構成されています。
Web
サービスはネットワーク全体に配布されるアプリケーションで、ビジネス・プロセスの一部になります。このサービスは、
InterChange Server
またコラボレーションの一部ではありません。ただし、アクセス・フレームワークを使用して
InterChanger Server と通信します。 このサービスは、InterChange Server
管理下のデータベースを更新します。したがって、 Web
サービスはビジネス・プロセス内のデータを同期するため、情報について InterChange
Server から連絡を受ける必要があります。
Web サービスには、ローカル、分散、または Web ベースのものがあります。
このサービスは、TCP/IP、HTTP、Java、HTML、および XML
などのオープン・スタンダードの上に構築されます。 Web
サービスでは、メッセージング用の SOAP (Simple Object Access
Protocol)、パブリッシュおよびディスカバリー用の UDDI (Universal Description,
Discovery and Integration) および WSDL (Web Services Description Language)
などの新しい標準テクノロジーを使用します。
System Manager を使用すると、統合コンポーネント・ライブラリー (ICL)
のコンポーネントとして、Web
サービスを登録することができます。登録プロセスにより、Web
サービスが統合コンポーネント・ライブラリーの下にリストされ、Web
サービスとの通信のために InterChange Server
が使用するビジネス・オブジェクトが自動的に生成されます。Web
サービスをサーバーに配置する前に、System Manager を使用して登録済み Web
サービスをテストすることもできます。
System Manager では、「新規 Web
サービスを登録」ウィザードを使用して、Web サービスを登録します。
- ウィザードを開始するには、WebSphere Business Integration
システム・ビューで「統合コンポーネント・ライブラリー」を展開し、「Web
サービス」フォルダーを右クリックし、 「新規 Web
サービスの登録」を選択します。「Web
サービスを登録する方法の選択」ウィンドウが表示されます。
- 次のいずれかのオプションをクリックします。
オプション
| 説明
|
WSDL ファイルの URL の入力
| 登録する Web サービスを正確に指定することができます。
|
Web サービスの UDDI レジストリーの検索
| UDDI レジストリーを指定し、そこから Web
サービスを検索することができます。
|
- 「次へ」をクリックします。
- ステップ 2 で「WSDL ファイルの URL
の入力」を選択した場合は、「WSDL URL
を入力してください」ウィンドウが表示されます。 「WSDL
URL」フィールドに登録するサービスの URL
を指定し、「次へ」をクリックしてステップ 8 に進みます。
- ステップ 2 で「Web サービスの UDDI
レジストリーの検索」をクリックした場合は、 「Web
サービスの検索」ウィンドウが表示されます。以下の手順を実行します。
- 「検索条件」フィールドに、検索する Web
サービスの検索条件を入力します。
- 以下のサポートされる UDDI レジストリーを 1 つ以上選択します。
- IBM UDDI レジストリー
- Microsoft UDDI レジストリー
- XMethods UDDI レジストリー
- 「検索」をクリックします。「検索結果」タブに、結果が見つかったレジストリーの名前が表示されます。
選択したレジストリーが使用可能でない場合は、エラー・メッセージが表示されます。
- リストのそれぞれのレジストリーごとに、以下を実行します。
- レジストリー名を選択して、そのレジストリーの検索結果の数を表示します。
- レジストリー・リストを展開して、そのレジストリーで見つかったサービスの名前を表示します。
- サービスの名前を選択して、Web サービスの詳細を表示します。
- 登録したい Web
サービスの名前を選択し、「次へ」をクリックしてウィザードの次のページに進みます。「新規
Web サービスが見つかりました」ウィンドウが表示されます。
- 「新規 Web
サービスが見つかりました」ページでは、以下を実行できます。
- 「使用可能なメソッド」タブをクリックして、Web
サービスの呼び出し可能なサービスのリストを表示します。基本的に、これらのサービスは、クライアントが呼び出すことのできるメソッドです。
- 「WSDL」タブをクリックして、Web サービスを記述している XML
コードを表示します。
- 「使用可能なメソッド」をクリックすると、詳細情報が、(有効であれば)
右方のペインに表示されます。Fault(s)
パラメーターは、サービスを呼び出したときに発生する可能性のあるエラーまたは例外を保管するために使用されることに注意してください。
- 「完了」をクリックして、Web サービスを登録します。
Web サービスを登録すると、System Manager で表示できます。
- 「統合コンポーネント・ライブラリー」>「Web
サービス」の下で、Web
サービスの名前をダブルクリックします。「概要」タブが表示されます。
- 「概要」タブをクリックして、「使用可能な操作」ウィンドウを表示します。このウィンドウには、その
Web
サービスに関連するサービス、つまり、メソッドのリストがあります。「選択可能な操作」ページの右側に表示される「Web
サービス・メソッド」パネルにも、メソッドのリストが表示されます。
Web
サービスのすべてのメソッドは、これらを使用する意図があるかどうかに関わらず、登録されて「選択可能な操作」ページの「操作」列に表示されます。
Web サービスを登録したとき (Web サービスの登録を参照)
に各メソッドのために作成されたビジネス・オブジェクトが、「入力ビジネス・オブジェクト」列と「出力ビジネス・オブジェクト」列の下にリストされます。
- ビジネス・オブジェクトを再作成するには、「ビジネス・オブジェクト定義の作成
(Create Business Objects Definitions)」をクリックします。.
- 「Web サービス・メソッド」パネルで、1
つのメソッドを選択します。これにより、そのメソッドのパラメーターが「メソッド・パラメーター」パネルに表示されます。パラメーターは、「入力」、「出力」、および「障害」の各カテゴリーの下にリストされます。
登録済み Web サービスを統合サーバーに配置する前に、この Web
サービスをテストすることができます。
- 「統合コンポーネント・ライブラリー」 > 「Web
サービス」の下で、Web
サービスの名前をダブルクリックします。「概要」タブが、「Web
サービス・メソッド」パネルおよび「メソッド・パラメーター」パネルとともに表示されます。
- 「Web サービス・メソッド」パネルで、1
つのメソッドを選択します。
- 「概要」ページで、メソッド名をダブルクリックするか、メソッド名を右クリックして「テスト」を選択し、メソッドをテストします。
選択したメソッドのテスト・ページが、メソッドの入力ビジネス・オブジェクトおよび出力ビジネス・オブジェクトの名前と共に表示されます。このページを使用して、選択したメソッドをテストします。
- ビジネス・オブジェクトをテストするには、以下の手順を実行します。
- 「新規要求の作成 (Create New
Request)」をクリックします。左側のペインに、要求ビジネス・オブジェクトが作成されます。入力パラメーターを提供します。属性
SOAPConfigMO、 ProtocolConfigMO、OBjectEventID は無視することができます。
- 「Invoke Web Services」をクリックして、Web
サービスを呼び出します。Web
サービスからの応答が、「応答ビジネス・オブジェクト」パネルに表示されます。
- 「概要」ページで各メソッドをダブルクリックして、テスト・ページでそのメソッドをテストします。
ビジネス・オブジェクト、コネクター、マップ、関係、およびコラボレーション・テンプレートを変更するには、以下の操作を実行します。
- ライブラリーのコンポーネントまたはユーザー・プロジェクトの
コンポーネントへのショートカットをダブルクリックします。
- ライブラリーのコンポーネントまたはユーザー・プロジェクトの
コンポーネントへのショートカットを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- 対応する Designer ツールを起動します。詳細については、Designer ツールの起動を参照してください。
- Enter を押します。
- Ctrl+E を押します。
- メニュー・バーから「コンポーネント」>「定義を編集」を選択します。
- ライブラリー内のコンポーネントまたはユーザー・プロジェクト内のコンポーネントへのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「定義を編集」を選択します。
- コンポーネントの Designer ツールを起動し (Designer ツールの起動を参照)、ツールが起動したらコンポーネントを開きます。
ベンチマーク、コラボレーション・オブジェクト、データベース接続プール、スケジュールのコンポーネントの変更方法については、表 4 を参照してください。
表 4. Designer ツールを使用しない統合コンポーネントの変更方法
コンポーネント
| 方法
| 詳細情報の参照先
|
ベンチマーク
| 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「ベンチマーク」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、「ベンチマークのセットアップ」コンテキスト・メニューから以下のいずれかを選択します。
- 新規ベンチマークを構成
- 既存のベンチマークを編集
- ワークロードをファイルに生成
| 「Benchmarking Guide」
|
コラボレーション・オブジェクト
| WebSphere Business Integration System
ビューで、「コラボレーション・オブジェクト」フォルダー内のコラボレーション・オブジェクトをダブルクリックします。
| コラボレーション・オブジェクトの構成
|
データベース接続プール
| データベース接続プールは変更できません。プール・コンポーネントの一部のプロパティーは変更できますが、プールが接続するデータベースなどの定義エレメントは変更できません。
| データベース接続プールの構成
|
スケジュール
|
- 「WebSphere Business
Integration」システム表示で「スケジュール」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「コンポーネントのスケジュールを編集」を選択します。
- ライブラリーでスケジュール可能な任意のコンポーネント、またはユーザー・プロジェクトでスケジュール可能な任意のコンポーネントへのショートカットを
右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「コンポーネントのスケジュールを編集」を選択します。
「スケジュール」インターフェースが表示され、定義済みのスケジュールを変更できるようになります。
| 「システム管理ガイド」
|
InterChange Server リポジトリーからライブラリーに
統合コンポーネントをインポートできます。この機能は、開発チームに参加したときに
既存のコンポーネントがある個々の開発環境を更新する必要がある場合に特に役立ちます。
コンポーネントは、ほかの開発者のライブラリーからインポートできますが、コンポーネントが適切に保守されていない場合は、既知の品質のコンポーネントのみを
使用することになります。通常、テスト環境および実稼働環境は適切に保守されており、一般に個々の開発環境よりも信頼性が高いと考えられます。
InterChange Server リポジトリーから統合コンポーネント・ライブラリーに
コンポーネントをインポートするには、以下の手順を実行します。
- 注:
- InterChange Server インスタンスからライブラリーに
コンポーネントをインポートするには、サーバーが実行されている必要があります。「コンポーネントをインポート」ウィザードを
始動したときに System Manager
がサーバーに接続されていない場合は、インポートできるコンポーネントは表示されません。
- System Manager を InterChange Server に接続します。詳細については、InterChange Server への接続を参照してください。
- WebSphere Business Integration System Manager
ビューで、コンポーネントのインポート先ライブラリーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーからコンポーネントをインポート」を選択し、以下のいずれかの操作を実行して「コンポーネントをインポート」ウィザードを始動します。
- サブメニューから「コンポーネント」を選択し、サーバーにあるすべてのタイプのコンポーネントを表示させます。
- サブメニューからコンポーネント・タイプを選択し、そのタイプのコンポーネントのみを表示させます。
System Manager によって、図 11
に示すような「サーバーから追加のコンポーネントをインポート」ウィザードが表示されます。
図 11. サーバーからのコンポーネントのインポート

- サーバー、コンポーネント・グループ、またはサーバーからインポートする個々のコンポーネントの
横にあるチェック・ボックスを有効にします。
- コンポーネントの依存関係もインポートする場合は、「ディープ」チェック・ボックスを有効にします。依存関係については、依存関係および参照を参照してください。
- サーバーからインポートするコンポーネントと同じ名前の
コンポーネントがライブラリーに存在するときにそのコンポーネントを上書きする場合は、「警告せずに既存のコンポーネントを上書きします」チェック・ボックスを
有効にします。
マップまたはコラボレーション・テンプレートを選択しなかった場合は、ステップ 7 に進みます。
マップまたはコラボレーション・テンプレートのインポートを選択した場合は、以下のいずれかを実行します。
- 4.2.2
よりも前のサーバー・インスタンスからマップおよびコラボレーション・テンプレートをインポートする場合、およびこの時点でマップおよびコラボレーション・テンプレートを
4.2.2 のフォーマットにアップグレードしたい場合は、ステップ 6 に進んでウィザードの次の画面に進みます。
- インポートするマップおよびコラボレーション・テンプレートがすでに
4.2.2 のフォーマットである場合、または
この時点でのアップグレードを望まない場合は、ステップ 7 に進んでウィザードを完了します。
- 「コンポーネントをインポート」ウィザードの 2
番目の画面で、「マップ」および「コラボレーション・テンプレート」の両チェック・ボックスを有効にし、選択したコンポーネントの間でマップやコラボレーション・テンプレートを、System
Manager に 4.2.2 形式に変換させます。
repos_copy を使用して、4.2.2 より前のリリースからリリース
4.2.2
のサーバー・リポジトリーにコンポーネントを展開した場合は、そこに格納されたマップやコラボレーション・テンプレートは、アップグレードされません。それらのコンポーネントを
4.2.2 形式にアップグレードするには、System Manager または Map
Designer と Process Designer の両ツールを使用する必要があります。
「コンポーネントをインポート」ウィザードの 2
番目の画面では、「マップ」および「コラボレーション・テンプレート」チェック・ボックスを有効にしてこの時点で変換させることも、これらのチェック・ボックスを無効にして変換を据え置き、後から
Designer
ツールで変換することもできます。これらのタイプのコンポーネントが多いときは
特に変換に時間がかかる場合があるため、変換を据え置くこともできます。
図 12 に、「コンポーネントをインポート」ウィザードの 2
番目の画面を示します。
図 12. サーバーからインポートするときのマップおよびコラボレーション・テンプレートの変換

- 「完了」をクリックします。
System Manager
ビューで、ドラッグ・アンド・ドロップ操作を使用して、統合コンポーネント・ライブラリーにコンポーネントをインポートするには、以下の手順を実行します。
- InterChange Server
コンポーネント管理ビューで、以下の操作を行って、展開するコンポーネントを選択します。
- ユーザー・プロジェクトまたは統合コンポーネント・ライブラリー内のフォルダーを選択して、同じタイプのコンポーネントをすべて選択します。
- コンポーネントのフォルダーを展開し、コンポーネントを個別に選択して、コンポーネント・フォルダーを選択します。例えば、展開する複数のユーザー・プロジェクトを一度に選択するには、以下のように、Windows
の標準的な選択方法を使用できます。
- Shift を押したまま、連続する項目を選択します。
- Ctrl を押したまま、連続しない項目を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager
ビューで、コンポーネントをインポートする先の統合コンポーネント・ライブラリー上に選択したリソースをドラッグ・アンド・ドロップします。
System Manager
が、指定した統合コンポーネント・ライブラリーにコンポーネントをインポートしようとします。メッセージとエラーは、コンソール・ビューに表示されます。
System Manager を使用したパッケージへのコンポーネントのエクスポートの説明に従って、統合コンポーネントを .jar
パッケージ・ファイルにエクスポートします。これにより、コンポーネントの環境間での移行、他の開発者との共用、およびテクニカル・サポートへのサブミットが容易になります。
パッケージから統合コンポーネント・ライブラリーにコンポーネントをインポートするには、以下の手順を実行します。
- 要確認:
- インポートするパッケージのコンポーネントと
同じ名前のコンポーネントが存在する場合、System Manager は警告を出さずに
既存のコンポーネントを上書きします。
- 統合コンポーネント・ライブラリーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「リポジトリー・ファイルのインポート」を選択します。
System Manager によって、図 13
に示すような「リポジトリー・ファイルのインポート」ウィザードが表示されます。
図 13. パッケージのインポート

- 「リポジトリー・ファイルのインポート」画面で、「統合コンポーネント・ライブラリー名」ドロップダウン・メニューに、コンポーネントをインポートする先ライブラリーの名前が含まれていることを確認します。
コンポーネントをインポートする先とは異なるライブラリーから「リポジトリー・ファイルのインポート」ウィザードを起動した場合、ウィザードを終了してから、再起動することなく、以下の方法でインポート先を変更できます。
- インポートするコンポーネントを指定するには、以下のいずれかを実行します。
- 単一パッケージ・ファイルをインポートするには、「InterChange Server
リポジトリー・ファイル」フィールドに、インポートする
.jar
ファイルの絶対パスと名前を入力するか、「参照」をクリックしてファイルを選択します。
- パッケージ・ファイルを格納しているディレクトリー全体をインポートするには、「リポジトリー・ファイル・ディレクトリーからインポートします」フィールドにディレクトリーの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてファイルを選択します。
- 「完了」をクリックします。
- 注:
- ワークベンチで「ファイル」>「インポート」メニュー項目
を使用してパッケージ・ファイルをインポートしないでください。「Zip
ファイル」ウィザードは、.jar
拡張子を持つアーカイブを処理するもので、InterChange Server
パッケージ・ファイルには .jar 拡張子が付いていますが、「Zip
ファイル」ウィザードは、パッケージ・ファイルに対しては正常に機能しません。
マップおよびコラボレーション・オブジェクトには
変更可能なプロパティーがあります。これらのプロパティーを変更すると、コンポーネントの振る舞いを変更できます。コンポーネントのプロパティーを変更するには、統合コンポーネント・ライブラリーのコンポーネントまたは
ユーザー・プロジェクトのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択します。System
Manager に、コンポーネントのプロパティーを構成するための
ダイアログが表示されます。
コラボレーション・オブジェクト・プロパティーについては、コラボレーション・オブジェクトの構成を参照してください。
Map Designer における重要な機能の 1
つは、同じ名前のソースおよび宛先属性を持つビジネス・オブジェクト間のマップを自動的に生成できることです。マップ・プロパティーの詳細については、「マップ開発ガイド」を参照してください。
データベース接続プール・コンポーネントには
「接続を検証」というコンテキスト・メニュー項目があります。このメニュー項目については、データベース接続プールの検証を参照してください。
マップおよびコラボレーション・テンプレートは System Manager
でコンパイルできます。コンポーネントを展開したり
パッケージにエクスポートしたりするにはコンパイルする必要があるため、この機能は非常に便利です。System
Manager では、非同期コンパイルを使用します。これは、1
つのコンポーネントのコンパイル中に、System Manager
が別のタスクを実行できることを意味します。
コンポーネントのコンパイル時には、項目に基づいた進行レポートと進行状況表示バーを使用します。
この情報は、サーバーのキャッシュ・テーブルに保持されます。
進行状況は、各成果物で操作が完了すると更新されます。
- 注:
- System Manager は非同期コンパイルを使用しますが、一度に 1
つのコンパイルのみを実行できます。
コンパイルするコンポーネントが、IBM で提供していないライブラリー
(ユーザー自身が作成したライブラリー、別のベンダーが提供しているライブラリーなど)
を使用する場合は、System Manager
がそれらのライブラリーを参照するように構成する必要があります。「コンパイラー」設定インターフェースについて詳しくは、4 を参照してください。
マップまたはコラボレーション・テンプレートをコンパイルするには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーのマップまたはコラボレーション・テンプレート、またはユーザー・プロジェクトにおけるショートカットを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- Ctrl+F7 を押します。
- メニュー・バーから「コンポーネント」>「コンパイル」を選択します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーのマップまたはコラボレーション・テンプレート、またはユーザー・プロジェクトにおけるショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「コンパイル」を選択します。
統合コンポーネント・ライブラリーのマップまたはコラボレーション・テンプレートを
すべてコンパイルするには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーの「マップ」または「コラボレーション・テンプレート」フォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- F7 を押します。
- メニュー・バーから「コンポーネント」>「すべてコンパイル」を選択します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーの「マップ」または「コラボレーション・テンプレート」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「すべてコンパイル」を選択します。
マップをサブマップとともにコンパイルするには、統合コンポーネント・ライブラリーのマップ、またはユーザー・プロジェクトのマップへのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サブマップでコンパイル」を選択します。
