IBM WebSphere InterChange Server の次の 2
つのツールを使用すると、失敗したイベントの検索、表示、および処理を行うことができます。ツールは
Web から失敗したイベントを使用できる、役割ベースのセキュリティーを持つ Failed
Event Manager と、IBM WebSphere InterChange Server
製品とともにインストールされる Flow Manager です。
このセクションでは、以下のトピックについて説明します。
Failed Event Manager の使用
Flow Manager の使用
Failed Event Manager を使用すると Web
から失敗したイベントを表示および管理でき、また IBM WebSphere Application
Server または Tomcat で使用できます。 Failed Event Manager をインストールして
WebSphere Application Server または Tomcat
とともに使用する方法については、「WebSphere Business Integration Server
インストール・ガイド」を参照してください。Failed Event Manager
は、以下のバージョンの WebSphere Application Server、WebSphere Application
Server、および Tomcat とともに動作します。
- WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 または
5.1
WebSphere Business Integration Server
の管理ツールセットのインストールを選択した場合、WebSphere Application Server
または WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 または
5.1 がシステム上で 検出されると、Failed Event Manager
が自動的にインストールおよび構成されます。
- Tomcat バージョン 4.1.24 および 4.1.27
デフォルトでは、Failed Event Manager と Tomcat
を一緒にインストールすると、役割ベースのセキュリティーが使用可能に なります
(「WebSphere Business Integration Server
インストール・ガイド」を参照)。デフォルトの役割を
Tomcat_home¥conf¥tomcat-users.xml
ディレクトリーに追加する必要があります。 Administrator
役割を持つユーザーを作成すると、そのユーザーは Failed Event Manager
を制限なしで利用できます。 Failed Event Manager
で役割を作成する方法については、Failed Event Manager と Tomcat を使用している場合のカスタム・ユーザーおよびカスタム役割の作成手順を参照してください。
Tomcat と Failed Event Manager
を一緒に使用すると、役割ベースのセキュリティーが使用可能になります。
これらの失敗したイベントに対して実行できるアクションは、役割ベースのセキュリティーに応じて異なります。
管理者は、4 つのデフォルト役割の 1
つ以上をユーザーに割り当てることができます。また、Application Assembly Tool
を使用して、特定のチーム向けにカスタム役割を作成する権限を持ちます。組み込まれているデフォルト役割を以下に示します。
- Administrator --
失敗したイベントを表示および再サブミットする権限と、ビジネス・オブジェクト・データを表示する権限。
- ViewAll -- イベントとビジネス・オブジェクト・データを表示する権限。
- ViewEvents -- イベントのみを表示する権限
(ビジネス・オブジェクト・データは表示できません)。
- SubmitEvents -- イベントを表示および再サブミットする権限
(ビジネス・オブジェクト・データは表示および再サブミットできません)。
このセクションでは、以下の手順について説明します。
WebSphere Application Server 5.0.2 上に Failed Event Manager
を手動でインストールするには、以下の手順を実行します。以下の手順を開始する前に、WebSphere
Application Server
が管理者モードで、使用する環境で稼働していることを確認してください。
- 稼働している WebSphere Application Server
で、管理コンソールの左方のナビゲーション・フレームの「サーバー」メニューを展開します。
- 「アプリケーション・サーバー」リンク下の構成するアプリケーション・サーバーを選択します。
- 「追加プロパティー (Additional Properties)」>「プロセス定義
(Process Definition)」>「Java 仮想マシン (Java Virtual
Machine)」を選択します。
- 「一般 JVM 引き数 (Generic JVM
Arguments)」ダイアログで、以下の情報を入力します。
-DORBNamingProvider=CosNaming -
Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.ibm.CORBA.iiop.ORB
- Dorg.omg.CORBA.ORBInitialPort=%ORB_PORT% -
Dorg.omg.CORBA.ORBInitialHost=%ORB_HOST%
ここで、%ORB_PORT% & %ORB_HOST% は、適用可能な WebSphere
InterChange Server の ./bin/CWSharedEnv.bat
ファイルに含まれる情報と一致します。
- 「適用」ボタンを選択します。
- 「追加プロパティー (Additional
Properties)」>「カスタム・プロパティー (Custom
Properties)」>「新規」を選択します。
- 「名前」フィールドに、FEM_HOME
と入力して、ログ・ファイルが保管される場所を指定します。
- 「値」フィールドに、WebSphere
製品ディレクトリー内のインストールされたアプリケーションへの完全修飾パスを入力します。例えば、次のように入力します。
C:¥ProgramFiles¥IBM¥WebSphere¥Express¥AppServer¥installedApps¥DefaultNode¥FailedEvents.war.ear¥FailedEvents.war.
- 注:
- アプリケーションがまだインストールされていない場合は、ステップ 9 から 20
を完了してこのステップに戻るか、またはログ・ファイルを配置するディレクトリーの完全修飾パスを入力します。
- 「適用」ボタンを選択します。
- 「OK」ボタンを選択して「Java 仮想マシン (Java Virtual
Machine)」ページに戻ります。
- 次のメッセージが表示されたら、「保管」ボタンを選択します。
ローカル構成が変更されました。(Changes have been made to your local
configuration.)「保管」をクリックして変更をマスター構成に適用してください。(Click
Save to apply changes to the master configuration.)
- マスター構成画面の「保管」ボタンを再度選択します。
- 「環境」>「Web サーバー・プラグインの更新 (Update Web Server
Plugin)」を選択します。
- 「Web サーバー・プラグインの更新 (Update Web Server
Plugin)」構成画面の「OK」ボタンを選択します。
- 「アプリケーション」メニューの「新規アプリケーションのインストール
(Install New Application)」を選択します。
- WebSphereICS¥WBFEM ディレクトリーにある
FailedEvents.war ファイルへの完全修飾パスを入力します。
- 「コンテキスト・ルート (Context Root)」フィールドに
FailedEvents と入力して、「次へ」ボタンを選択します。
- 「アプリケーション・インストールの準備 (Preparing for the application
installation)」ウィンドウで「次へ」ボタンを選択して、デフォルト値を受け入れます。
- インストール・プロセスの最後に到達するまで「次へ」ボタンを選択してから、「完了」ボタンを選択します。
- 「アプリケーションは正常にインストールされました (Application
Installed
Successfully)」メッセージが表示されたら、「マスター構成に保管 (Save
to Master Configuration)」ボタンを選択します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Application Server
v5.0」>「サーバーの停止 (Stop the Server)」を選択して
WebSphere Application Server
を停止します。コマンド・プロンプトで次の情報を入力して、サーバーを再始動します。
WAS_Product_dir¥bin¥startServer.bat
<servername>
- Failed Event Manager を始動するために、ブラウザー・ウィンドウを開いて次の
URL を入力します。
http://hostname:9080/FailedEvents
- 注:
- 9080 は server1
のデフォルトのポートです。サーバーの特定のポートを見つけるには、サーバー・ポートの識別手順を参照してください。
Failed Event Manager
で使用する特定のサーバー・ポートを識別するには、以下の手順を実行します。
- 稼働している WebSphere Application Server
で、左方のナビゲーション・フレームの「サーバー」メニューを展開します。
- 「アプリケーション・サーバー」を選択します。
- ポート情報が必要なサーバーを選択してリストを展開します。
- 「追加プロパティー (Additional
Properties)」>「WebContainer」を選択します。
- 「追加プロパティー (Additional Properties)」>「HTTP トランスポート
(HTTP Transports)」を選択します。サーバーのポートが画面に表示されます。
Tomcat 4.1.24 上に Failed Event Manager
を手動でインストールするには、以下の手順を実行します。以下の手順を開始する前に、WebSphere
Application Server
が管理者モードで、使用する環境で稼働していることを確認してください。
- Tomcat_home¥webapps ディレクトリーの下に
FailedEvents ディレクトリーを作成します。ここで
Tomcat_home は Tomcat インストール・パスです。
- FailedEvents.war ファイルの内容を
¥WBFEM¥Tomcat ディレクトリーから
Tomcat_home¥webapps¥FailedEvents
ディレクトリーに抽出します。
- Tomcat_home¥bin ディレクトリーの
setclasspath.bat ファイルを開いて、JAVA_OPTS
プロパティーを以下のように設定します。
set
JAVA_OPTS=-DFEM_HOME=C:¥Tomcat_home¥webapps¥FailedEvents -
DORBNamingProvider=CosNaming -
Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.ibm.CORBA.iiop.ORB
- Dorg.omg.CORBA.ORBInitialPort=%ORB_PORT% -
Dorg.omg.CORBA.ORBInitialHost=%ORB_HOST%
ここで、%ORB_PORT% および %ORB_HOST% は
./bin/CWSharedEnv.bat
ファイル内の内容と一致します。
- 注:
- Tomcat_home
にスペースが含まれている場合は、FEM_HOME 値を引用符で囲みます。
- 次のコマンド行を使用して Tomcat
を始動し、setclasspath.bat が呼び出されることを確認します。
Tomcat_home/bin/startup.bat
- 稼働しているアプリケーション・サーバーで、ブラウザー・ウィンドウを開き、次の
URLを入力して、Failed Event Manager を始動します。
http://hostname:8080/FailedEvents
- 注:
- 8080
はサーバーのデフォルト・ポートです。ポート番号を変更するには、Tomcat_home¥conf¥server.xml
ファイルを編集してアプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。
Failed Event Manager には、WebSphere Application Server および Tomcat
で役割ベースのセキュリティーを活動化する機能があります。役割ベースのアクセスの概念およびアプリケーションの詳細については、役割ベース・アクセス制御 (RBAC) の管理を参照してください。
Failed Events Manager には、以下の 4 つの基本的な役割があります。
- Administrator。WebSphere InterChange Server
から提供されたデフォルトの役割で、ユーザーにすべての特権を認可します。
- SubmitEvents。イベントを表示および管理 (つまり、サブミットおよび削除)
する機能をユーザーに認可します。この権限を持つユーザーは、ビジネス・オブジェクト・データを表示できません。
- ViewAll。イベントとビジネス・オブジェクト・データを表示する機能のみをユーザーに認可します。
- ViewEvents。イベントを表示する機能のみをユーザーに認可します。この権限を持つユーザーは、ビジネス・オブジェクト・データを表示できません。
Administrator は、デフォルト Administrator
役割以外のすべての役割を作成して、サーバー・レベルでの失敗したイベントの表示権限をそれぞれに付与します。Failed
Events Manager
が使用するカスタム役割を作成することもできます。詳細については、Failed Event Manager のカスタム役割の作成を参照してください。
- 注:
- コンポーネント・レベルでコラボレーションおよびコネクターの失敗したイベントをサブミットおよび削除するには、権限を持つ別のカスタム役割とともに
SubmitEvents 役割を使用する必要があります。ViewAll および ViewEvents
役割は、別のカスタム役割とは独立して使用することができます。
コンポーネント・レベルのアクセスができるように、カスタム役割を作成できます。例えば、コンポーネント・レベルでカスタム役割を使用すると、特定のイベント所有者、コラボレーション、またはコネクターに属する失敗したイベントをユーザーが表示できないように制限できます。System
Manager の Server Administration Tool
を使用してカスタム役割を作成し、失敗したイベントの表示権限をサーバー・レベルで割り当てます。コンポーネント・レベルで役割を作成する場合は、特定のイベント所有者、コラボレーション・オブジェクト、またはコネクター・オブジェクトを選択して、各コンポーネントの失敗したイベントのサブミットおよび失敗したイベントの削除の両方の権限を割り当てます。
Tomcat
を使用している場合、カスタム・ユーザーとカスタム役割を作成するには、以下のステップを実行します。
- 必要な場合は、Tomcat_Home¥conf の下にある
tomat-users.xml
ファイルを編集し、以下のような変更を行います。
- 例えば、新しい役割として Manager を追加するには、<role
rolename="Manager"/> を追加します。
- 例えば、ユーザー Scott を作成し、それを役割 Manager
に 割り当てるには、<user username="Scott"
password="tiger" roles="Manager"/>
を追加します。
- ユーザーに複数の役割を割り当てるには、役割と役割の間をコンマで区切ります
(例:<user username="Scott"
password="tiger" roles="Manager,
Employee"/>)。
- ファイルを保管します。
- Tomcat_Home¥webapps¥FailedEvents¥WEB-INF の下にある
web.xml ファイルを編集し、ステップ 1 で
tomat-users.xml
ファイルに追加した役割を追加します。以下のことを行います。
- デフォルト役割が既に組み込まれている以下の xml
要素にカスタム役割を追加します。
<auth-constraint id="AuthConstraint_1062537631424">
<description>SC1:+:</description>
<role-name>Administrator</role-name>
<role-name>ViewEvents</role-name>
<role-name>ViewAll</role-name>
<role-name>SubmitEvents</role-name>
<role-name>Manager</role-name>
</auth-constraint>
- xml ファイルの最後に新しい要素を追加し、固有のセキュリティー役割 ID
を割り当てます。
<security-role id="SecurityRole_1068513225089">
<description>Can manage all events.</description>
<role-name>Manager</role-name>
</security-role>
- ログイン・サーブレットの init param の値を 1
つの完全な文字列として編集します。
<servlet id="Servlet_1062537018298">
<servlet-name>Login</servlet-name>
<display-name>Login</display-name>
<servlet-class>
com.ibm.btools.itools.FailedEvents.servlets.Login
</servlet-class>
<init-param id="InitParam_1063835207426">
<param-name>ROLECOMPONENTS</param-name>
<param-value>
role1: event_owners
SourceToDestCollab
|role2:event_owners=Collab2*
bos=CUSTOMER2.Create#2/4
|role3:event_owners=SourceToDestCollab, Collab2
</param-value>
<description>
Roles and components (collabs or connectors) associated with these roles.
</description>
</init-param>
</servlet>
パラメーター値は、次の形式の文字列です。
<RoleName1>:event_owners=<ownername>*connectors=<connectorName>
*bos=<boname.verb> #<CompositeKeyValue>+<CompositekeyValue2>/
<AnotherPossibleKeyValue> | <RoleName2>: .....
ここで、
< | > - 2 つの役割を区切ります。
< : > - 役割のコンポーネントと役割名を区切ります。
< * > - 役割内のコンポーネント (例:
コネクターやビジネス・オブジェクト) を区切ります。
< = > - コンポーネント名とその値を区切ります。
< , > - コンポーネント内の値を区切ります。
< # >- ビジネス・オブジェクト名とそのキー値を区切ります。
< / >- ビジネス・オブジェクトの各種のキーを区切ります。
< + >- ビジネス・オブジェクトの複合キー (2 つ以上の基本キー)
を区切ります。
以下に例を示します。
Role1:event_owners=collab1, collab2*connectors=conn1,
conn2*bos=bo1.create#55/67, bo2.delete#99/80 |
Role2:event_owners=collab3,collab4*connectors=conn3
*bos= bo4.create#59+9876/82, bo2.delete#56
この例で「event_owners」は、コラボレーションまたはコネクターでのイベントの失敗点を指しています。
- ファイルを保管します。
- setclasspath.bat ファイルを呼び出すために、コマンド行から Tomcat
を始動します (Tomcat_home/bin/startup.bat)。
Failed Event Manager にログオンするには、以下のステップを実行します。
- チームにおける Failed Event Manager の設定に応じて、以下のいずれかの URL
を入力します。
- WebSphere Application Server を使用している場合は、次の URL
を入力します。
http://HostName/FailedEvents
ここで、HostName は WebSphere Application Server
がインストールされているコンピューターの名前です。
- URL の一部としてポート番号を含めることができます。Failed Event Manager
にアクセスするには、次の URL
を入力します。
http://HostName:nnnn//FailedEvents
ここで、HostName は WebSphere Application Server
がインストールされているコンピューターの名前、nnnn
はポート番号です。
- Failed Event Manager が WebSphere Application Server
の一部としてインストールされている場合、Failed Event Manager
は、デフォルト・ポート番号 7089 を使用するように構成されています。 Failed
Event Manager にアクセスするには、URL として
http://HostName:7089/FailedEvents
を入力します。
- Failed Event Manager を Tomcat とともに使用している場合、Failed Event
Manager は、デフォルト・ポート番号 8080
を使用するように構成されています。Failed Event Manager にアクセスするには、URL
として http://HostName:8080/FailedEvents
を入力します。
- セキュリティーが使用可能になっている場合は、Application Server
のユーザー名とパスワードを入力する必要があります。
- 「接続」画面で「サーバー名」、「ユーザー名」、および「パスワード」を入力し、「ログイン」をクリックします。
図 45. Failed Event Manager の「接続」画面

ログオンすると、「照会」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 46 を参照)。
図 46. Failed Event Manager の「照会」ダイアログ・ボックス

失敗したイベントに関する情報を Failed Event Manager
で表示するには、以下のステップを実行します。
- 「照会」ページで、失敗したイベントのうち、表示したいイベントについての情報を選択します。
- イベント状況: これらの 4
つの状況カテゴリーについて、「失敗」、「転送中」、「重複の可能性」、「据え置き」、または「任意」のどの状況を持つイベントを表示するのかを選択します。
- 失敗点: 障害が発生したコンポーネントを選択します。
- ビジネス・オブジェクト:
ビジネス・オブジェクトの名前を選択します。
- ソース・コネクター:
アダプターまたはその他のソース・コネクターの名前を選択します。
- 日付を選択:
「任意の時点」をクリックするか、または
「間」をクリックして開始日時と終了日時を選択します。
- No. of events/page: Failed Event Manager
の各ページに表示したいイベントの数を選択します。
- 「サブミット」をクリックします。
図 47 に示すような「Table of Failed Events」が表示されます。
図 47. Failed Event Manager の「Table of Failed Events」

表示されているビジネス・オブジェクトへのアクセス権を持つ役割が 1
つも自分に割り当てられていない場合は、この表の「ビジネス・オブジェクト」ボタンが使用できません
(図 48 を参照)。
図 48. ビジネス・オブジェクトの表示権限がない場合の Failed Event Manager の「Table of Failed Events」

- 失敗した特定のイベントについて詳細を表示したい場合は、左列のチェック・ボックスを選択し、「詳細」列の「表示」をクリックします。
図 49
に示すような「イベントの詳細」ダイアログ・ボックスが表示されます。
図 49. Failed Event Manager の「イベントの詳細」ダイアログ・ボックス

- ビジネス・オブジェクトへのアクセス権を持つ役割に割り当てられている場合、「ビジネス・オブジェクト」列の「ビジネス・オブジェクト」ボタンをクリックすると、ビジネス・オブジェクトに関する詳細が表示されます。「ビジネス・オブジェクト・データ」ダイアログ・ボックスが表示されます
(図 50 を参照)。
図 50. Failed Event Manager の「ビジネス・オブジェクト・データ」ダイアログ・ボックス

失敗したイベントを処理するには、「Table of Failed
Events」で以下のステップを実行します。
- 失敗したイベントのうち、処理したいイベントの左列にあるチェック・ボックスを選択します。
- 以下のいずれかを行います。
- イベントを宛先アプリケーションに戻すには、「サブミット」をクリックします。このアクションは、イベントのサブミットが可能な役割にユーザーが割り当てられている場合に実行できます。
- 選択したイベントを最新表示した後、それを宛先アプリケーションに戻すには、「最新表示およびサブミット」をクリックします。このアクションは、イベントのサブミットが可能な役割にユーザーが割り当てられている場合に実行できます。
- 選択したイベントが長期存続ビジネス・プロセスの場合、このイベントをキャンセルするには、「待機をキャンセル」をクリックします。
- 選択したイベントを削除するには、「削除」をクリックします。
Failed Event Manager
の役割ベースのセキュリティーでユーザーに割り当てられた役割を検査するには、以下のステップを実行します。
- Failed Event Manager にログオンします (Failed Event Manager へのログオン手順を参照)。
- 「照会」ページが開いたら、左下にある「Check your access
rights」リンクをクリックします。
使用可能なデフォルト役割を示すページが表示されます。
役割名を入力すると、自分がその役割に割り当てられているかどうかを確認できます。
失敗したイベントの検索、表示、処理を行うには、Flow Manager
を使用します。これは、IBM WebSphere InterChange Server
製品とともにインストールされるツールです。Flow Manager
により、未解決のフローを探して表示するための照会を
容易に構成できます。未解決のフローを表示すると、表示内のフローを選択してサブミットしたり、破棄したり、その他のアクションを実行したりできます。
以下のトピックでは、Flow Manager
を使用して照会の作成、詳細の表示、およびイベントの処理を行う方法について説明します。
Flow Manager の始動手順
未解決のフローの検索手順
"未解決のフローの詳細の表示手順"
未解決のフローの処理手順
Flow Manager を始動するには、以下のステップを実行します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business
Integration」> 「Toolset」>「管理」>「Flow
Manager」をクリックします。「WebSphere InterChange Server
に接続」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 51 を参照)。
図 51. 「InterChange Server に接続」ダイアログ・ボックス

- 次のいずれかの方法でサーバー名を入力します。
- 「サーバー名」フィールドにサーバーの名前を入力します。
- 「サーバー名」リストからサーバー名を選択します。
- 「参照」ボタンをクリックして、ネットワーク上のサーバーを参照します。次の図に、このボタンをクリックしたときに開く「サーバー」ダイアログ・ボックスを示します。
図 52. 「サーバー」ダイアログ・ボックス

- 注:
- ネットワーク上に存在するサーバーの数によっては、ネットワーク上のサーバーの参照に時間がかかる場合があります。
- 接続するサーバーのユーザー名とパスワードを入力します。「ユーザー名とパスワードを保管」チェック・ボックスにチェックマークを付けると、ユーザー名とパスワードがサーバー名とともにレジストリーに保管され、パスワードが暗号化されます。「接続」をクリックします。
- 注:
- レジストリーから不要なユーザーまたはサーバーを除去するには、「オプション」をクリックします。表示される「オプション」ダイアログ・ボックスで、サーバーまたはユーザーを削除できます。
次の図に、「オプション」ダイアログ・ボックスを示します。
図 53. 「オプション」ダイアログ・ボックス

「WebSphere InterChange Server
に接続」ダイアログ・ボックスで「接続」をクリックすると、Flow
Manager が開きます (図 54 を参照)。
図 54. Flow Manager

未解決のフローをすべて検索するには、Flow Manager
で以下のステップを実行します。
- Flow Manager を始動します。Flow Manager の始動手順を参照してください。
- 以下のいずれかを行います。
- すべての未解決のフローを検索して表示するには、すべてのフィールドをデフォルトの「任意」にします。
- 特定のフローを検索する照会を作成するには、各タブの検索オプションについて説明した以下の各セクションを参照してください。
- 検索基準を指定したら、「検索」ボタンをクリックするか、「イベント」>「検索」をクリックします。結果は「Flow
Manager」ウィンドウの下半分に表示されます (図 55 を参照)。
図 55. Flow Manager での結果の表示 (フィルターを適用)

- 現在のフィルター情報を照会として保管するには、「照会」>「保管」をクリックします。入力した照会名は、「照会」リストに表示されます。
「イベント属性」タブは、未解決のイベントを特性に基づいて検索する場合に選択します
(図 56 を参照)。
図 56. Flow Manager の「イベント属性」タブ

「イベント属性」タブでは、次のオプションを使用できます。
「日時」タブ
を使用すると、特定の期間に失敗したフローのみを照会することができます (図 57
を参照してください)。
図 57. 「日時」タブ

「日時」タブでは、次のオプションを使用できます。
- 「任意の時点」:
失敗の日時の制約を指定せずに、失敗したイベントをすべて照会します。
- 「すべてのイベントを検索」:
指定の時間枠内に発生した失敗したイベントをすべて照会します。
- (指定の開始日時と終了日時の) 間
- (指定の日数) 範囲内
- (指定の日数) より前
「エラー・テキストおよびビジネス・オブジェクト属性」タブを使用すると、特定のビジネス・オブジェクト、ビジネス・オブジェクト属性、および属性値のみを含む
照会を作成できます (図 58 を参照してください)。
図 58. 「エラー・テキストおよびビジネス・オブジェクト属性」タブ

以下の列で値を選択してください。
また、「含まれるエラー・テキスト」フィールドに入力したテキストを含むメッセージを生成する未解決のフローのみを照会することもできます。
- 注:
- 「含まれるエラー・テキスト」フィールドに入力したキーワードの大文字と小文字は区別されません。
未解決のフローの詳細を Flow Manager
で表示するには、以下のステップを実行します。
- 「照会」リストから照会を選択します。
- 以下のいずれかを行います。
- 「検索」ボタンをクリックします。
- 「イベント」>「検索」をクリックします。
結果は「Flow Manager」ウィンドウの下半分に表示されます (図 55 を参照)。
イベントのリストと以下の情報を含む未解決のフロー表が表示されます。
- イベント状況
- イベント所有者
- 失敗の時点
- コネクター
- イベント
- 時間
- メッセージ
- キー属性
待機中イベントの場合は、「イベント状況」セルには以下の情報が表示されます。
待機
[タイムアウト有効期限:...]
[シナリオ名:...]
[シナリオ・ノード ID...]
- イベントの詳細情報にアクセスするには、そのイベントを含む行をダブルクリック
します
(または「イベント」>「すべて選択」をクリックします)。これにより、「イベントの詳細を表示」ダイアログ・ボックスが開かれます
(図 59 を参照してください)。
図 59. Flow Manager の「イベントの詳細を表示」ダイアログ・ボックス

- 選択したイベント関連付けられているビジネス・オブジェクトの詳細情報にアクセスするには、「イベント」>「詳細を表示」をクリックします。「ビジネス・オブジェクト・データの表示」ダイアログ・ボックスが表示されます
(図 60 を参照)。
図 60. 「ビジネス・オブジェクト・データの表示」ダイアログ・ボックス

未解決のフローに対してアクションを実行する場合は、未解決のフローの処理手順を参照してください。
未解決のフローについて作成した照会を管理するには、以下のいずれかを実行します。
- 現在のフィルター情報を照会として保管するには、「照会」>「保管」をクリックします。入力した照会は、「照会」リストに表示されます。
- 選択した照会を「照会」メニューから削除するには、「照会」>「削除」をクリックします。
- 照会の内容を表示または非表示にするには、「照会」>「Show/Hide」をクリックします。
未解決のフローについて作成した照会を管理するには、以下のステップを実行します。
- Flow Manager の結果リストから、イベントを 1 つ以上選択します。
- 以下のいずれかを行います。
- 選択されたイベントを削除するには、「イベント」>「削除」をクリックします。
- 結果リスト内の失敗したイベントをすべて Excel
ファイルに保管するには、「イベント」>「保管」をクリックします。
- 選択したイベントを表に印刷するには、「イベント」>「印刷」をクリックします。「すべてのイベントを印刷」オプション、または「選択したイベントを印刷」オプションを含むダイアログ・ボックスが表示されます。
- 現在の照会に対応するイベントの数を表示するには、「イベント」>「カウントを取得」をクリックします。
- 結果のイベントをすべてクリアするには、結果リストを閉じ、フィルター・コントロールをすべて最新表示して、「イベント」>「新規検索」をクリックします。
結果リスト内の失敗したイベントを Flow Manager
で処理するには、以下のステップを実行します。
- Flow Manager の結果リストから、イベントを 1 つ以上選択します。
- 以下のいずれかを行います。
- イベントのデータを宛先アプリケーションに戻すには、「イベント」>「サブミット」をクリックします。
- 待機中イベント (長期存続ビジネス・プロセス)
をキャンセルするには、「イベント」>「待機をキャンセル」をクリックします。
- データを最新表示し、イベントを宛先アプリケーションに戻すには、「イベント」>「最新表示およびサブミット」をクリックします。
