SNMP Agent の使用

WebSphere InterChange Server と一緒にインストールされる SNMP Agent により、内部の SNMP Manager を使用し、MIB (Management Information Base) を基にして、InterChange Server、コラボレーション、およびコネクターをモニターし、部分的な管理タスクを実行することができます。

注:
SNMP Agent は、SNMP Manager のバージョン 1 とバージョン 2 とのみ互換性があります。

SNMP Agent を使用すると、企業内の複数の InterChange Server を 1 つのエージェントから管理できます。逆に、複数の SNMP Agent が 1 つの InterChange Server を管理できます。

注:
WebSphere InterChange Server は、同じコンポーネントの同時管理を実行する可能性がある複数の 管理クライアント (System Monitor、Process Designer、または SNMP Agent インスタンスなど) に 対して保護することはできません。このため、複数のクライアントが同じコンポーネントを管理することにより、動作が競合する可能性があります。その他の管理クライアントが同じ InterChange Server 上で動作している場合は、SNMP Agent の使用に注意してください。

このセクションの内容は次のとおりです。

"SNMP の機能"

SNMP Agent と SNMP Manager の通信方法

"SNMP 管理の内容"

"SNMP Agent の使用方法"

"SNMP Agent Configuration Manager の使用"

SNMP の機能

このセクションでは、SNMP アーキテクチャーの基本的な概要、および WebSphere InterChange Server SNMP Agent がこのアーキテクチャーにどのように組み込まれているかについて説明します。 次のトピックを取り上げます。

SNMP アーキテクチャー

Management Information Base (MIB)

コミュニティー名

SNMP アーキテクチャー

Simple Network Management Protocol (SNMP) は、デバイスおよびプロセス管理のための アプリケーション層プロトコルです。SNMP アーキテクチャーは、次の 3 つのコンポーネントから成ります。

SNMP Manager は、管理対象デバイスのモニターおよび制御を行う アプリケーションを実行します。SNMP Manager は、管理対象デバイスと直接ではなく、SNMP Agent を通じて 通信します。SNMP Manager は、InterChange Server インストールの一部としては提供されません。

SNMP Agent は、管理対象デバイスと直接通信するエンティティーです。このツールの機能は、SNMP Manager から要求を受け取り、その要求を処理するために管理対象デバイスと通信することです。SNMP Agent は、WebSphere InterChange Server インストールのオプション・コンポー ネントとして提供されます。SNMP Agent は、手動で、または Windows サービスとして始動できます。

SNMP Agent を使用して管理できるシステム・デバイスは、InterChange Server、コラボレーション、およびコネクターです。これらの各管理対象デバイス上で SNMP Manager が実行できるタスクの種類については、"SNMP 管理の内容"を参照してください。

Management Information Base (MIB)

SNMP Agent は、Management Information Base (MIB) を使用して管理対象デバイスの情報を取得します。MIB とは 管理対象デバイスの情報を階層型に編成したものであり、管理対象デバイスのインデックスのように機能します。 オブジェクト ID とは、MIB 階層内の管理対象オブジェクトを一意的に識別する ID です。 例えば、WebSphere InterChange Server MIB には、コネクターの状況を得るためのオブジェクト ID があります。SNMP を使用して 管理されるのは、こうしたオブジェクト ID です。

WebSphere InterChange Server 製品には、MIB 定義として wbi_snmpagent_v2.mibwbi_snmpagent_v1.mib が用意されています。これらのファイルは、<WebSphere_Business_Integration_Install_Dir>¥snmp ディレクトリーに 格納されています。ここで、<WebSphere_Business_Integration_Install_Dir> は WebSphere InterChange Server 製品のインストール先ディレクトリーです。

SNMP Agent をインストールおよび構成した後で、wbi_snmpagent_v2.mib (SNMP Manager が SNMP バージョン 2 をサポートする場合) または wbi_snmpagent_v1.mib (SNMP Manager が SNMP バージョン 1 をサポートする場合) を SNMP Manager にインポートします。

SNMP Agent のインストールと構成については、「システム・インストール・ガイド(UNIX 版)」または「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」を参照してください。

SNMP Manager に MIB ファイルを インポートするための手順については、SNMP 管理ソフトウェアに付属している資料を参照してください。

注:
SNMP Agent の MIB 定義は構成できませんが、SNMP Agent の MIB テーブルは構成できます。SNMP Agent の MIB テーブルの構成については、SNMP Agent Configuration Manager の使用を参照してください。

コミュニティー名

SNMP バージョン 2 のアクセス制御は、SNMP コミュニティー名を通じてサポートされます。コミュニティー名には、パスワードのような働きがあります。そのため、コミュニティー名を使用すると、さまざまなユーザーが SNMP Agent にアクセスしてシステム・コンポーネントを管理できます。 コミュニティー名の構成については、コミュニティー名の構成手順を参照してください。

SNMP Agent と SNMP Manager の通信方法

SNMP Agent と SNMP Manager は、Simple Network Management Protocol を使用して通信します。表 5 に、SNMP Agent と SNMP Manager が 交換する要求および通知を示します。

表 5. SNMP Agent と SNMP Manager 間の通信
要求または通知 説明
Get SNMP Manager は、この要求を SNMP Agent に送信し、デバイスまたは 1 つの管理対象コンポーネントについての情報を取得します。
GetNext SNMP Manager は、この要求を SNMP Agent に送信し、直前に要求したコンポーネントの次のコンポーネントについて情報を取得します。これはコンポーネント・テーブル内で繰り返し実行するときに使用さ れます。
GetBulk SNMP Manager は、この要求を SNMP Agent に送信し、データ・テーブル全体を取得します。
Set SNMP Manager は、この要求を SNMP Agent に送信し、管理対象デバイスの構成可能パラメーターを設定します。これは、コンポーネントを開始および停止する際にも使用されます。
Trap トラップは、SNMP Agent が SNMP Manager に送信する非同期通知です。管理対象デバイスのコンポーネントの 状況が変化し、SNMP Manager がその状況の変化を通知するように要求したときに送信されます。

SNMP 管理の内容

以下のセクションでは、SNMP Manager によって管理対象デバイスで 実行できる SNMP 操作を示します。最新の操作については、最新の MIB ファイル wbi_snmpagent_v2.mib (SNMP バージョン 2 の場合) また は wbi_snmpagent_v1.mib (SNMP バージョン 1 の場合) を参照してください。これらのファイルは <WebSphere_Business_Integration_Install_Dir>¥snmp ディレクトリーにあります。このセクションの内容は次のとおりです。

"InterChange Server の SNMP 管理"

"コラボレーション・オブジェクトの SNMP 管理"

"コネクターの SNMP 管理"

InterChange Server の SNMP 管理

SNMP Manager は、InterChange Server に対する以下の操作を SNMP Agent を通じて実行できます。

注:
InterChange Server にアクセスする場合、SNMP Manager は最初に Set 要求を SNMP Agent に送信し、モニターの対象にする InterChange Server を登録する必要があります。この要求の一部として、SNMP Manager は、パスワード (システム管理者に事前に提示されたもの) と、標準パラメーター (コミュニティー名、InterChange Server のインストール先のマシン名など) を送信します。

コラボレーション・オブジェクトの SNMP 管理

SNMP Manager は、コラボレーション・オブジェクトに対する以下の操作を SNMP Agent を通じて実行できます。

コネクターの SNMP 管理

SNMP Manager は、コネクターに対する以下の操作を SNMP Agent を通じて実行できます。

SNMP Agent の使用方法

このセクションでは、SNMP Agent を使用して InterChange Server システムをモニターする方法について説明します。SNMP Agent を使用するには、以下を行う必要があります。

このセクションの内容は次のとおりです。

"SNMP Agent の始動手順"

"SNMP Agent の停止手順"

"SNMP Agent の再構成手順"

SNMP Agent の始動手順

SNMP Agent を始動するには、以下のステップを実行します。
UNIX

UNIX 上で SNMP Agent を始動、停止、または状況を取得するには、snmpagent_manager スクリプトを実行します。

UNIX オペレーティング・システムで SNMP Agent を実行し、デフォルト・ポート (1161) または 1024 未満のいずれかのポート番号に SNMP Agent が構成されている場合は、ポートが使用されておらず、SNMP 始動スクリプトを実行するために root ユーザーとしてログインする必要があります。SNMP Agent が 1024 以上のポート番号に構成されている場合は、root ユーザー以外のユーザーもこのスクリプトを実行できます。

SNMP Agent の停止手順

SNMP Agent を停止するには、以下のステップを実行します。
UNIX

snmpagent_manager スクリプトを使用します。

SNMP Agent の再構成手順

SNMP Agent の構成情報は、<WebSphere Business Integration Install Dir>¥snmp¥config ディレクトリーの wbi_snmpagent.cfg という構成ファイルに格納されています。

デフォルト値の変更が必要な場合は、このファイルを編集します。

このファイル内の値は以下のように指定します。

ParameterName: value
 

表 6 は、SNMP Agent の操作に使用されるパラメーターのリストです。

表 6. SNMP Agent 構成ファイルのパラメーター
パラメーター 説明 デフォルト
TraceLevel トレース情報の冗長度を定義します。 0 から 5 0
LogFile ログ・ファイルのパスです。
wbi_snmpagent.log、<WebSphere Business Integration Install Dir>¥snmp¥log ディレクトリーに配置
AgentStateFile エージェントの状態が含まれるファイルのパスです。
wbi_snmpagent.sts、<WebSphere Business Integration Install Dir>¥snmp¥state ディレクトリーに配置
PollInterval SNMP Agent に必要な情報のすべてをコールバックによって取得できるわけではありません。特定の情報は、定期的なポーリングによって取得する必要があります。このパラメーターにより、ポーリング間隔を秒単位で指定します。 0 (ポーリングなし) またはそれ以上 30
Port SNMP Agent が SNMP Manager からの要求を listen するポートです。 有効なポート番号 1161 (UNIX の場合のデフォルトの SNMP ポート番号)
161 (Windows の場合のデフォルトの SNMP ポート番号)

SNMP 構成を変更する必要がある場合、「SNMP 構成」ウィザードには、表 6 に説明したフィールドが表示されます。このウィザードを使用すると、各フィールドの値に基づいて wbi_snmpagent.cfg ファイルが作成 (または変更) されます。

構成ファイルを変更したら、SNMP Agent をシャットダウンしてから再始動します。

SNMP Agent Configuration Manager の使用

SNMP Agent Configuration Manager を使用すると、SNMP Agent に関係付けられた MIB テーブルを構成できます。MIB テーブルについては、Management Information Base (MIB)を参照してください。これらのテーブルには、「コミュニティー」テーブル、「トラップ転送」テーブル、および「サーバー・アクセス」テーブルがあります。

サード・パーティー製の SNMP Manager が SNMP Agent の新規 MIB テーブル項目を作成できない場合は、このツールが必要です。 通常、SNMP Manager にはこうした機能が既に組み込まれていますが、組み込まれていないものもあります。MIB テーブルを 構成できない SNMP Manager を使用する場合は、SNMP Agent Configuration Manager を 使用して SNMP Agent に関連付けられた MIB テーブルを 構成する必要があります。SNMP Manager に MIB テーブル構成機能がある場合でも、このツールを使用して WebSphere InterChange Server SNMP Agent を構成することをお勧めします。

注:
WebSphere InterChange Server SNMP ソリューションは、メタデータ主導型なので、個々のコネクターやコラボレーションを定義する必要はなく、モニターするサーバーのみを定義する必要があります。

このセクションの内容は次のとおりです。

SNMP Agent Configuration Manager のインストール

SNMP Agent Configuration Manager の始動手順

SNMP Agent への接続手順

コミュニティー名の構成手順

トラップ転送項目の構成手順

サーバー・アクセス記入項目の構成手順

RBAC セキュリティーの構成手順

SNMP Agent Configuration Manager のインストール

SNMP Agent をインストールするときに、インストーラーは SNMP Agent Configuration Manager を 自動的にインストールします。SNMP Agent のインストール方法については、「システム・インストール・ガイド (UNIX 版)」または「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」を参照してください。

SNMP Agent Configuration Manager の始動手順

SNMP Agent Configuration Manager を始動するには、ご使用のオペレーティング・システムに応じて、以下のステップを実行します。
UNIX

ProductDir/bin ディレクトリー にある start_snmpconfig.bat スクリプトを実行します。

SNMP Agent Configuration Manager が表示されます。

MIB テーブルの編集を開始するには、SNMP Agent に接続する必要があります。手順については、SNMP Agent への接続手順を参照してください。

注:
SNMP Agent Configuration Manager は、SNMP Agent と 同じマシンで実行する必要があります。

SNMP Agent への接続手順

SNMP Agent Configuration Manager を実行中の SNMP Agent に接続するには、以下のステップを実行します。

  1. SNMP Agent Configuration Manager を開始します。手順については、SNMP Agent Configuration Manager の始動手順を参照してください。
  2. 「SNMP Agent Configuration Manager」ウィンドウの以下のフィールドに情報を入力します。
  3. 「接続」をクリックします。SNMP Agent Configuration Manager が SNMP Agent に接続すると、「エージェント・ホスト」、「ポート」、および「コミュニティー」フィールドが使用不可になり、「接続」ボタンは「切断」ボタンに変化します。

コミュニティー名の構成手順

「コミュニティー」タブには、接続されている SNMP Agent に 存在するコミュニティーが表示されます。この表には次の 3 つの項目があります。

コミュニティー名の追加

新規ユーザーにシステム・コンポーネントを管理する許可を付与する場合は、コミュニティー名を MIB テーブルに追加します。

コミュニティー名を追加するには、以下のステップを実行します。

  1. 「コミュニティー」タブで「追加」をクリックします。「コミュニティー・テーブル項目」 ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「コミュニティー名」フィールドにコミュニティー名を入力します。
    注:
    各コミュニティー名はネットワーク内で固有でなければなりません。
  3. 「アクセス」ドロップダウン・メニューから、新規コミュニティーのアクセスのタイプを選択します。選択項目は「読み取り/書き込み」または「読み取り専用」です。
  4. コミュニティー名を追加する場合は、「行状況」ドロップダウン・メニューは構成できません。デフォルト設定は「作成 & 実行」です。
  5. 「OK」をクリックします。新規コミュニティー名が「コミュニティー」テーブルに表示され、「行状況」が「アクティブ」に設定されます。

コミュニティー名の編集

登録済みコミュニティー名のアクセスのタイプまたは行状況を変更する場合は、コミュニティー名を編集します。

コミュニティー名を編集するには、以下のステップを実行します。

  1. 「コミュニティー」タブで、「コミュニティー名」列からコミュニティー名を選択し、「編集」をクリックします。「コミュニティー・テーブル項目」 ダイアログ・ボックスが表示されます。
    注:
    コミュニティー名は編集できません。
  2. 「アクセス」ドロップダウン・メニューでアクセスのタイプを変更します。選択項目は「読み取り/書き込み」または「読み取り専用」です。
  3. 「行状況」ドロップダウン・メニューから以下のいずれかのオプションを選択し、状況を変更します。
  4. 「OK」をクリックします。変更内容が「コミュニティー」テーブルに表示されます。

コミュニティー名の除去

MIB テーブルからコミュニティー名を完全に削除する場合は、コミュニティー名を除去します。

コミュニティー名を除去するには、以下のステップを実行します。

  1. 「コミュニティー」タブで、「コミュニティー名」列からコミュニティー名を選択します。
  2. 「削除」をクリックします。コミュニティー名がテーブルから除去されます。

トラップ転送項目の構成手順

トラップは、SNMP Agent が SNMP Manager に送信する非同期通知であり、管理対象デバイスのコンポーネントの状況が変化し、SNMP Manager が その状況の変化を通知するように要求したときに送信されます。

トラップが送信されると、SNMP Agent は「トラップ転送」テーブルで指定された指定ホスト:ポートに通知し、トラップ名 (例えば、collabTrapEventsLongTime など)、およびコネクター・アプリケーション名、コネクター・サーバー名、コネクター・アプリケーションの状況をログに記録します。モニターしているネットワーク・マネージャーがトラップを受信すると応答が起動され、例えばシステム管理者に E メールが送信されます。

「トラップ転送」テーブルには 以下の 4 つの項目があります。

表 7 は、InterChange Server に存在する SNMP トラップのリストです。

表 7. SNMP トラップ
トラップ・タイプ 変数 説明 トラップ ID
serverTrapStatus serverName、
serverStatus
サーバーが始動または停止するときに生成 1
collabTrapStatus collabName、 collabServerName、 collabStatus コラボレーションが始動または停止するときに生成 2
collabTrapEventsFailed collabName、 collabServerName、 collabEventsTrgdFlwFailed コラボレーションでイベントに障害が発生するときに生成 3
collabTrapEventsLongTime collabName、 collabServerName コラボレーションで、指定された時間よりイベントに長い時間がかかるときに生成 4
connTrapAgentStatus connName、
connServerName、 connAgentStatus
コネクター・エージェントの状況が変更されたときに生成 5
connTrapStatus connName、
connServerName、
connStatus
コネクターの状況が変更されたときに生成 6
connTrapAppStatus connName、
connServerName、 connAppStatus
コネクター・アプリケーションの状況が変更されたときに生成 7

トラップ転送項目の追加

SNMP Agent によって収集された情報の受信側としてサーバーを登録する場合は、トラップ転送項目を MIB テーブルに追加します。

トラップ転送項目を MIB テーブルに追加するには、以下のステップを実行します。

  1. 「トラップ転送」タブで「追加」をクリックします。「トラップ転送テーブル項目」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「トラップ ID」フィールドに整数を入力します。
    注:
    各トラップ ID はネットワーク内で固有でなければなりません。
  3. 「マネージャー・ホスト」フィールドで、SNMP Manager を実行する マシンのホスト名または IP アドレスを入力します。
    注:
    UNIX ユーザーがホスト名を使用する場合は、大文字と小文字を正確に区別してください。
  4. 「トラップ・ポート」フィールドで、SNMP Manager が トラップの listen に使用するポート番号を入力します。
  5. トラップ転送項目を追加する場合は、「行状況」ドロップダウン・メニューは構成できません。デフォルト設定は「作成 & 実行」です。
  6. 「OK」をクリックします。新規トラップ転送項目名が「トラップ転送」テーブルに表示され、「行状況」が「アクティブ」に設定されます。

トラップ転送項目の編集

登録済みのトラップ転送項目の「マネージャー・ホスト」、「トラップ・ポート」、または「行状況」情報を変更する場合は、トラップ転送項目を編集します。

既存のトラップ転送項目を編集するには、以下のステップを実行します。

  1. 「トラップ転送」タブで、「トラップ ID」を選択し、「編集」をクリックします。「トラップ転送テーブル項目」ダイアログ・ボックスが表示されます。
    注:
    トラップ ID は編集できません。
  2. SNMP Manager を実行する マシンの別のホスト名または IP アドレスを入力し、「マネージャー・ホスト」を変更します。
    注:
    UNIX ユーザーがホスト名を使用する場合は、大文字と小文字を正確に区別してください。
  3. SNMP Manager がトラップの listen に使用する別のポート番号を入力し、「トラップ・ポート」を変更します。
  4. 「行状況」ドロップダウン・メニューから以下のいずれかのオプションを選択し、トラップ転送項目の「行状況」を変更します。
  5. 「OK」をクリックします。変更内容が「トラップ転送」テーブルに表示されます。

トラップ転送項目の除去

MIB テーブルからトラップ転送項目を完全に除去する場合は、トラップ転送項目を除去します。

トラップ転送項目を除去するには、以下のステップを実行します。

  1. 「トラップ転送」タブで、除去する「トラップ ID」を選択します。
  2. 「削除」をクリックします。トラップ転送項目が 「トラップ転送」テーブルから除去されます。

サーバー・アクセス記入項目の構成手順

サーバー・アクセス記入項目により、特定の SNMP Manager と 特定の管理対象 InterChange Server をリンクできます。この表には次の 3 つの項目があります。

サーバー・アクセス記入項目の追加

新しいサーバー・アクセスを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 「サーバー・アクセス」タブで「追加」をクリックします。「サーバー・アクセス・テーブル項目」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「マネージャー・ホスト」フィールドで、SNMP Manager を実行する マシンのホスト名または IP アドレスを入力します。
    注:
    UNIX ユーザーがホスト名を使用する場合は、大文字と小文字を正確に区別してください。
  3. 「WebSphere InterChange Server」フィールドに InterChange Server 名 または IP アドレスを入力します。
    注:
    UNIX ユーザーがホスト名を使用する場合は、大文字と小文字を正確に区別してください。
  4. サーバー・アクセス記入項目を追加する場合は、「行状況」ドロップダウン・メニューは構成できません。「作成 & 実行」に設定されます。
  5. 「OK」をクリックします。新規サーバー・アクセス記入項目が「サーバー・アクセス」テーブルに追加され、「行状況」が「サービス停止中」になります。

サーバー・アクセス記入項目の編集

サーバー・アクセス記入項目の行状況を変更する場合は、MIB テーブルのサーバー・アクセス記入項目を編集します。

サーバー・アクセス記入項目を編集するには、以下のステップを実行します。

  1. 「サーバー・アクセス」タブで、「マネージャー・ホスト」を選択し、「編集」をクリックします。
  2. 状況を変更します。「行状況」ドロップダウン・メニューから以下のいずれかのオプションを選択します。
  3. 「OK」をクリックします。変更内容が「サーバー・アクセス」テーブルに表示されます。

サーバー・アクセス記入項目の除去

MIB テーブルからサーバー・アクセス記入項目を完全に削除する場合は、サーバー・アクセス記入項目を除去します。

サーバー・アクセス記入項目を除去するには、以下のステップを実行します。

  1. 「サーバー・アクセス」タブで、除去するサーバー・アクセス記入項目を選択します。
  2. 「削除」をクリックします。サーバー・アクセス記入項目が 「サーバー・アクセス」テーブルから除去されます。

RBAC セキュリティーの構成手順

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) は、複数ユーザーおよび役割をベースにした拡張セキュリティー機能をサポートします。役割は、共通の機能を共用するユーザーの集合です。役割に機能を割り当てると、許可の割り当て時に管理者の負担が軽減されるので、管理者の作業効率を高めることができます。

RBAC 機能が追加された結果、SNMP Agent でユーザー名とパスワードを入力することができるようになり、これらの役割の管理が容易になりました。RBAC セキュリティーが InterChange Server で使用可能になっている場合は、ユーザー名とパスワードを指定して InterChange Server に接続する必要があります。

「RBAC セキュリティー」テーブルには、以下の 4 つの項目があります。

RBAC セキュリティー項目の追加

RBAC セキュリティー項目を MIB テーブルに追加して、RBAC セキュリティーが使用可能な場合に、SNMP Agent を InterChange Server に接続します。

RBAC セキュリティー項目を MIB テーブルに追加するには、以下のステップを実行します。

  1. 「RBAC セキュリティー (RBAC Security)」タブで「追加」をクリックします。「RBAC セキュリティー・テーブル項目 (RBAC Security Table Item)」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「WebSphere ICS」フィールドに整数を入力します。
  3. 「ユーザー名」フィールドに、役割に割り当てられたユーザー名を入力します。
  4. 「パスワード」フィールドで、ユーザー名に割り当てられたパスワードを入力します。
  5. RBAC セキュリティー項目を追加する場合は、「行状況」ドロップダウン・メニューは構成できません。「作成 & 実行」に設定されます。
  6. 「OK」をクリックします。新規 RBAC セキュリティー項目が「RBAC セキュリティー」テーブルに表示され、「行状況」が「アクティブ」に設定されます。

RBAC セキュリティー項目の編集

登録済みの RBAC セキュリティー項目の「ユーザー名」、「パスワード」、または「行状況」情報を変更する場合は、RBAC セキュリティー項目を編集します。

既存の RBAC セキュリティー項目を編集するには、以下のステップを実行します。

  1. 「RBAC セキュリティー (RBAC Security)」タブで、「ユーザー名」を選択し、「編集」をクリックします。「RBAC セキュリティー・テーブル項目 (RBAC Security Table Item)」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 使用可能なスペースに異なるユーザー名を入力して、「ユーザー名」を変更します。
  3. 使用可能なスペースに異なるパスワードを入力して、「パスワード」を変更します。
  4. 「行状況」ドロップダウン・メニューから以下のいずれかのオプションを選択して、RBAC セキュリティー項目の「行状況」を変更します。
  5. 「OK」をクリックします。変更内容はすべて「RBAC セキュリティー」テーブルに表示されます。

トラップ転送項目の除去

MIB テーブルから RBAC セキュリティー項目を完全に除去する場合は、RBAC セキュリティー項目を除去します。

RBAC セキュリティー項目を除去するには、以下のステップを実行します。

  1. 「RBAC セキュリティー (RBAC Security)」タブで、除去する「トラップ ID」を選択します。
  2. 「削除」をクリックします。「RBAC セキュリティー」テーブルから RBAC セキュリティー項目が除去されます。

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