IBM WebSphere InterChange Server ソフトウェアのインストール

パスポート・アドバンテージまたは CD-ROM から InterChange Server をインストールできます。このセクションで説明する手順は、ソフトウェアを CD からインストールしようとしていると想定しています。パスポート・アドバンテージからソフトウェアを取得した場合は、パスポート・アドバンテージがダウンロード済みであることを確認します。ダウンロード手順については、使用するパスポート・アドバンテージの情報を参照してください。

InterChange Server のインストールを開始する前に、前提ソフトウェアがインストール済みであることを確認してください。ICS のインストールにコラボレーションが含まれている場合、前提ソフトウェアには、XML データ・ハンドラーおよび E メール・アダプターが含まれます。

ICS のインストールやサポート・ソフトウェアの構成を行う前に、管理者としてログインしていることを確認してください。管理者アカウントを作成する場合は、"InterChange Server 管理者アカウントの作成"を参照してください。
HA

高可用性システムでは、クラスター内の各マシンにもドメイン・ユーザーとしてログインします。クラスターのドメイン・ユーザーを作成するには、"高可用性の場合のドメイン・ユーザーの作成"を参照してください。

* InterChange Server システムを新しいリリースにアップグレードしている場合は、InterChange Server システムのアップグレードを参照してください。

* インストーラーの実行中に画面で文字が切れないようにするには、モニターを小さいフォントに設定します。それには、Windows デスクトップを右マウス・ボタンでクリックして、「プロパティー」>「設定」>「詳細」を選択し、「フォント サイズ」プルダウン・メニューから「小さいフォント」を選択してください。

ICS ソフトウェアをインストールするには、以下の手順に従ってください。

  1. ICS CD をドライブに挿入し、WebSphereBI ディレクトリーにある setupwin32.exe ファイルをダブルクリックします。
  2. 言語選択の画面で、インストーラーの画面の表示に使用する言語として、プルダウン・メニューから言語を選択して、「OK」をクリックします。
  3. 「ウェルカム」画面で、「次へ」をクリックします。図 2を参照してください。

    図 2. インストールのウェルカム画面


  4. 「ご使用条件」画面のライセンスの条件に目を通し、同意して「次へ」をクリックします。
    注:
    WBIA 2.6 Toolset がターゲット・マシンに存在する場合は、「ご使用条件」画面の後に、WBIA 2.6 Toolset を格納するマシンにはインストールできないことを示すエラー・メッセージが発行されます。WBIA 2.6 Toolset は、インストーラーを開始する前にアンインストールする必要があります。この時点でインストールをキャンセルし、WBIA 2.6 Toolset のアンインストール後にもう一度インストールを開始してください。
  5. デフォルトのインストール・ロケーションをそのまま使用するか、別のロケーションをブラウズして、「次へ」をクリックします。
    注:
    InterChange Server システムをアップグレードする場合は、別の場所にインストールする必要があります。アップグレード・プロセスの詳細については、InterChange Server システムのアップグレードを参照してください。

    図 3. 「Select Components」画面


  6. 「Select Components」画面 (図 3) で、インストールする機能を選択して画面の時刻を最新表示し、選択を確認して「次へ」をクリックします。
  7. 「Database Type Selection」画面で、ドロップダウン・メニューからデータベースを選択し、メッセージング・サポートで IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 を使用するかどうかを選択してください。「次へ」をクリックして先に進みます。
  8. ステップ 7 でデータベース・ドロップダウン・メニューから IBM DB2 を選択した場合、「DB2 Home Directory」画面でインストール場所を入力します。
    注:
    データベースとして DB2 を選択しなかった場合、この画面は表示されず、ステップ 10 に進む必要があります。
  9. 「InterChange Server Name」画面で、使用する予定の InterChange Server の名前を入力して「次へ」をクリックします。

    サーバー名はネットワーク内で固有の名前でなければなりません。

    図 4. InterChange Server 命名画面


  10. IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 Java ライブラリーのデフォルトのインストール先をそのまま使用するか 別のロケーションをブラウズし、「次へ」をクリックします。
    注:
    ステップ 7 で、メッセージング・サポートで WebSpher MQ 5.3.0.2 の使用を選択する場合、または、MQ_LIB 環境変数が既にターゲット・マシンに存在する場合は、この画面は表示されません。
  11. マシン上に WebSphere Studio Application Developer Integration Edition (WSADIE) 5.1 または 5.1.1 が既にインストール済みの (かつ、ステップ 6 で Toolset のインストールを選択した) 場合、System Manager の各ファイルを既存の WSADIE のロケーションにインストールするか、または WebSphere Studio Workbench 2.0.3 をインストールするかどうかが確認されます。WSADIE を使用していない場合は、ステップ 12 に進みます。
    注:
    既存の WSADIE のロケーションに System Manager ファイルをインストールする場合は、「WSADIE Home Directory」パネルを使用してインストール・ロケーションを入力します。WSADIE 5.1 または 5.1.1 は WebSphere Studio Workbench 2.0.3 に付属しています。 WSADIE を使用していて、WebSphere Studio Workbench 2.0.3 のインストールを選択した場合は、2 番目のインスタンスがマシンにインストールされます。
  12. サービスとして開始させるコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。
    注:
    サービスとしての開始を選択したコンポーネントに基づいて、システム・リブートのプロンプトが表示されます。
  13. インストール先のフォルダー・ロケーション名を 入力するか IBM WebSphere InterChange Server のデフォルト・ロケーションを受け入れ、「次へ」をクリックします。
  14. インストールの要約画面が表示され、宛先ロケーションにインストールするよう選択したコンポーネントが表示されます。図 5を参照してください。

    機能およびインストール先を確認し、「次へ」をクリックします。

    注:
    ソフトウェアのインストール中に「キャンセル」ボタンをクリックしても、新規作成された WebSphereICS ディレクトリーにいくつかのファイルが残ります。残る数は、インストールをキャンセルするまでの処理の進行状況によって異なります。

    図 5. インストールの要約画面


インストール・プロセスの完了

すべてのファイルとフォルダーが指定の宛先にコピーされると、「InterChange Server 構成」画面が表示されます。この画面を閉じないでください。これは、インストール・プロセスの終了および構成プロセスの開始画面です。

InterChange Server 環境をセットアップするには、InterChange Server の構成または再構成に進みます。

インストール・プロセスで作成されるディレクトリーおよびファイルのリストについては、表 6 を参照してください。

InterChange Server ディレクトリーおよびファイル

InterChange Server をインストールすると、ファイル・システムとファイルの内容が表示されます。このディレクトリー は WebSphereICS ディレクトリーの下にあります。これらのディレクトリーを表 6 に示します。

注:
ProductDir に表示されるファイルおよびディレクトリーは、InterChange Server のインストールの間に選択されたコンポーネントによって決まります。ご使用の環境にあるファイルおよびディレクトリーは、以下にリストするファイルおよびディレクトリーとは異なります。

表 6. IBM WebSphere InterChange Server のディレクトリー構造
ディレクトリー名 内容
_jvm このディレクトリーには、インストーラーが使用する Java 仮想マシン (JVM) があります。
_uninstWICS4.3 このディレクトリーには、InterChange Server 4.3 の 除去に使用する uninstaller.exe ファイルがあります。
_uninstZip このディレクトリーには、アンインストーラーの実行時に除去する unzip された System Manager ファイルのリストがあります。
bin このディレクトリーには、InterChange Server システムが使用する実行可能ファイル、.dll ファイル、および .bat ファイルがあります。
collaborations このディレクトリーには、インストールされたコラボレーションの .class ファイルやメッセージ・ファイルを格納するサブディレクトリーがあります。
DataHandlers このディレクトリーには、InterChange Server が使用するデータ・ハンドラーの .jar ファイルがあります。
DevelopmentKits このディレクトリーには、さまざまなシステム・コンポーネントの作成を支援するサンプル・ファイルがあります。提供サンプルには、Server Access for EJB、Server Access for J2EE Connector Architecture、コネクター (C++ および Java)、Object Discovery Agents などがあります。
DLMs このディレクトリーには、Dynamic Loadable Module (DLM)、および InterChange Server マップに関するその他のファイルを格納するサブディレクトリーがあります。
docs このディレクトリーには、WebSphere InterChange Server 文書があります。
jre このディレクトリーには、IBM Java ランタイム環境ファイルが格納されます。
legal このディレクトリーにはライセンス・ファイルがあります。
lib このディレクトリーにはシステム用の .jar ファイルがあります。
logs
messages このディレクトリーには、生成されたメッセージ・ファイルがあります。
mqseries このディレクトリーには WebSphere MQ 固有のファイル (一部実行可能ファイルを含む) があります。
ODA このディレクトリーには、各エージェントのオブジェクト・ディスカバリー・エージェント .jar ファイル および .bat ファイルがあります。
repository
Samples このディレクトリーには、Benchmark サンプル・ファイルがあります。
snmp このディレクトリーには、さまざまな SNMP エージェント・ファイル (wbi_snmpagent.cfg ファイルなど) が config サブディレクトリー内にあり、ログ・ファイルや状態ファイルもあります。
src このディレクトリーには、相互参照用の Relationship Service API のサンプルがあります。
Tools このディレクトリーには、インストール時に選択された Workbench ファイルがあります。
WBFEM このディレクトリーには、Failed Event Manager ファイルがあります。
WBSM このディレクトリーには System Monitor ファイルがあります。

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