ユーザー・アカウント

複合アプリケーション統合環境では、多くのシステムやソフトウェアを構成するうえで、特定のアクセス権を割り当てるユーザー・アカウントが必要になります。InterChange Server をインストールする前に、必要なユーザー・アカウントの計画を立てます。表 10 に必要となるユーザー・アカウントを示します。

表 10. ユーザー・アカウント
アカウント・タイプ 説明
UNIX システム管理者 (root) UNIX システム管理者はユーザー・アカウントを作成し、サード・パーティー・ソフトウェア のほとんどをインストールします。
WebSphere Business Integration 管理者 (デフォルトでは admin) WebSphere Business Integration 管理者は、WebSphere Business Integration システムをインストールし構成します。
データベース管理者 (DBA)
DBA は、データベース、データ・ソース、および ICS システムが使用する InterChange Server DBMS アクセス・アカウントを作成します。
InterChange Server RDBMS アクセス・アカウント (デフォルトでは、DB2 および Oracle データベースの場合は wicsadmin、Microsoft SQL Server データベースの場合は ics) InterChange Server は、このログイン・アカウントを使用して必要なデータベースに アクセスします。
mqm ユーザー・アカウント WebSphere MQ を実行するには、mqm ユーザー・アカウントが必要です。

インストール・ステップの中には、root 特権が必要なステップ、すなわち root ユーザーが実行しなければならないステップがあります。root ユーザー・アカウントは、最高の特権レベルを持つ UNIX システム管理アカウントです。root になるには 、root ユーザー・アカウントのパスワードが必要です。したがって、このアカウントのパスワードは通常は UNIX システム管理者によって厳重に管理されています。

この「システム・インストール・ガイド (UNIX 版)」では、WebSphere Business Integration 管理者 (WebSphere Business Integration システム をインストールする人) が root パスワードを使用できないものと想定しています。プリインストールに関する管理タスクでは、root 特権を持つユーザー (通常は UNIX システム管理者) が実行する必要のある作業について説明します。 この資料で説明されている以外のインストール手順に関しては、root 特権は不要です。

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