開発統合環境の準備

開発統合環境への配置で説明しているように、開発するインターフェースは、プロジェクトの他の開発者とともに 集中環境に展開します。この環境は、使用可能なリソースおよび システムの複雑さに応じて、インターフェースの調整、相互参照依存関係がすべて解決されていることの保証、および共用コンポーネントの変更を行うための完全に専用の環境とすることも、テスト環境とすることもできます。

1 人の開発者をテクニカル・マネージャーに任命し、開発統合環境のすべてのインターフェースを結合するプロセスを 任せることをお勧めします。通常、マップ定義およびコラボレーション・オブジェクトは 単一のインターフェースに固有ですが、多くの場合、ビジネス・オブジェクト、コネクター、関係、およびコラボレーション・テンプレートは 複数のインターフェースによって共用されます。テクニカル・リーダーは、インターフェースを相互に結合するときに、すべての共用コンポーネントがすべてのインターフェースで必要とされる 動作を行っていることを確認する必要があります。ビジネス・オブジェクトおよびコラボレーション・テンプレートの場合、プロジェクトのすべての開発者が各工程で相互に緊密に連絡をとらない限り、これを実現するのは困難です。

あるインターフェースで共用コンポーネントを変更する必要がある場合は、変更する必要があるインターフェースの開発者が変更を行う必要があります。インターフェースがコンポーネントを共用するその他の開発者は、変更されたバージョンをライブラリーにインポートしてから 各開発者のインターフェースを完成させます。必ずコンポーネントおよび影響を受けるインターフェースの プロジェクト・ドキュメンテーションを更新し、変更内容を反映させてください。

インターフェースを開発統合環境で結合する場合は、一般に、コネクターや関係などの一部のコンポーネントを変更する必要があります。例えば、インテグレーション・システムに顧客同期インターフェースと注文処理インターフェースがあり、両方とも SAP を必要とするとします。通常、インターフェースは 別々の開発者がそれぞれの環境で開発します。各開発者の環境にある SAP コネクター定義には、その開発者のインターフェースをサポートするために必要な構成のみが含まれています。注文処理インターフェースに必要な ビジネス・オブジェクトなどのコンポーネントはまだ開発中であるため、顧客同期インターフェースの開発者はこれらのコンポーネントを持ちません。開発者がそれぞれのインターフェースを開発統合環境に展開する場合は、SAP 用アダプターを変更し、両方のインターフェースのビジネス・オブジェクト およびマップをサポートさせる必要があります。テクニカル・リーダーは、必要に応じて共用コンポーネントが適切に更新されていることを確認します。

必ずプロジェクト・ドキュメンテーションを正確な状態に保ち、新規インターフェースを環境に展開する場合に 変更が必要なコンポーネントを追跡できるようにしてください。

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