Client Simulator ビューの使用

Client Simulator ビューにより、IBM WebSphere InterChange Server インターフェースのクライアント (コネクター・エージェントおよびアクセス・クライアント) をエミュレートできます。このビューに、サーバーへのクライアントの接続、ビジネス・オブジェクト要求の作成および送信、ビジネス・オブジェクト応答による応答を行うインターフェースが用意されます。

Client Simulator ビューの表示およびクローズ

次のセクションで、Client Simulator ビューを表示およびクローズできる多くの方法を説明します。

表 29 の「デフォルトのインターフェース位置」列には、インターフェース内のデフォルト位置が「Client Simulator ビュー番号」列の Client Simulator ビューでオーバーレイされるビューをリストします。


表 29. デフォルトの Client Simulator ビューの位置
Client Simulator ビュー番号 デフォルトのインターフェース位置
Test Connector 1 ITE ナビゲーター
Test Connector 2 アウトライン
Test Connector 3 プロパティー
Test Connector 4 依存関係
Test Connector 5 ITE ナビゲーター
Test Connector 6 アウトライン
Test Connector 7 プロパティー
Test Connector 8 依存関係
Test Connector 9 ITE ナビゲーター

Client Simulator ビューの表示

テストするインターフェース内のコネクターおよびアクセス・クライアントについて Client Simulator ビューを 表示するには、次のいずれかの手法を使用します。

表 29 に、各種 Client Simulator ビューが表示されるデフォルトのインターフェース位置を示します。

Client Simulator ビューのクローズ

Client Simulator ビューをクローズするには、次のいずれかの手法を使用します。

サーバーへの Client Simulator ビューの接続

インターフェースのテストの一部としてコネクターをエミュレートするには、Client Simulator ビューをサーバーに接続する必要があります。

Client Simulator ビューを使用する場合、リポジトリー内の定義か構成ファイルを使用してコネクターをエミュレートできます。また、Client Simulator ビューを使用してアクセス・クライアントをエミュレートすることもできます。

タスク・マネージャー・ビューを使用してエージェントをサーバーに接続することもできます。詳細については、表 25 を参照してください。

リポジトリー定義を使用したコネクターのエミュレート

コネクターのリポジトリー定義を使用してサーバーに接続するには、以下のいずれかを実行します。

注:
リポジトリー定義を使用してサーバーに接続するには、エミュレートするコネクターの DeliveryTransport プロパティーが 値 IDL に設定されている必要があります。

構成ファイルを使用したコネクターのエミュレート

構成ファイルを使用してサーバーに接続するには、以下の手順を実行します。

  1. Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「サーバー」>「*.cfg と接続します」を選択します。
  2. コネクター構成ファイルに移動してオープンします。
注:
エミュレートするコネクターの DeliveryTransport プロパティーが、値 IDL に設定されていない場合に、メニューから「サーバー」>「接続」を選択すると、統合テスト環境では 使用する構成ファイルの指定を求めるダイアログが表示されます。

アクセス・クライアントのエミュレート

アクセス・クライアントをエミュレートするには、Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「サーバー」>「接続」を選択します。

サーバーへのクライアントの接続の確認

Client Simulator がサーバーへ正常に接続されたかどうかを判断するには、以下の標識を使用します。

状況ペインの詳細については、状況ペインの使用を参照してください。

入力ペインの詳細については、入力ペインの使用を参照してください。

サーバーからの切断

コネクターをエミュレートする Client Simulator をサーバーから切断するには、Client Simulator ビューの右端の下矢印をクリックし、「サーバー」>「切断」を選択します。

Client Simulator ビューは、クローズされてもサーバーから切断されます。アクセス・クライアントをエミュレートする Client Simulator ビューをサーバーから切断する唯一の方法は、Client Simulator ビューのクローズです。Client Simulator ビューのクローズについて詳しくは、Client Simulator ビューのクローズを参照してください。

Client Simulator ビュー・ペインとペインの配置

Client Simulator ビューには幾つかのペインがあり、コネクターまたはアクセス・クライアントの振る舞いのシミュレートに使用します。

入力ペインの使用

Client Simulator ビューの入力ペインを使用して、ビジネス・オブジェクト要求を処理し送信します。ビジネス・オブジェクト・インスタンスを作成し、その属性にデータを追加して、それを要求として送信できます。インターフェース内のソース・クライアントをエミュレートする Client Simulator ビューで作業する場合、通常は入力ペインを使用します。

図 83 に、ソース・コネクターをエミュレートする Client Simulator ビューの入力ペインを示します。

図 83. Client Simulator ビューの入力ペイン


結果ペインの使用

Client Simulator ビューの結果ペインを使用して、受信したビジネス・オブジェクト要求を処理し、ビジネス・オブジェクト応答を送信します。インターフェース内の宛先クライアントをエミュレートする Client Simulator ビューで作業する場合、通常は結果ペインを使用します。

図 84 に、宛先コネクターをエミュレートする Client Simulator ビューの結果ペインを示します。

図 84. Client Simulator ビューの結果ペイン


状況ペインの使用

状況ペインには、Client Simulator ビューの実行についてのメッセージが表示されます。例えば、コネクターがサーバーに正常に接続されると、メッセージ「[AppConnector: コネクターは回復されました。]」が状況ペインに書き込まれます。

状況ペインは主に、Client Simulator がサーバーに正常に接続されたことの確認と、トラブルシューティングの実行に使用されます。例えば、Client Simulator ビューからビジネス・オブジェクト要求を送信したが、ビジネス・オブジェクト・タイプのサブスクリプションがない場合は、メッセージが状況ペインに書き込まれます。これにより、インターフェース内の宛先クライアントをエミュレートする Client Simulator ビューの結果ペインに ビジネス・オブジェクト要求が表示されない理由を判別できます。

図 85 に、Client Simulator の状況ペインを示します。

図 85. Client Simulator ビューの状況ペイン


すべてのペインを縦方向に配置

入力ペイン、結果ペイン、および状況ペインを積み重ね、同時に表示されるように、Client Simulator ビューを配置できます。この表示は、Client Simulator ビューで、イベント通知と要求処理の両方を行う必要のあるクライアントをエミュレートする場合に便利です。

Client Simulator ビュー・ペインを縦方向に配置するには、以下のいずれかを実行します。

図 86 に、縦方向に配置された Client Simulator ビュー・ペインを示します。

図 86. 縦方向に配置された Client Simulator ビュー・ペイン


すべてのペインを横方向に配置

入力、結果、および状況ペインを左から右に、同時に表示されるように、Client Simulator ビューを配置できます。この表示は、Client Simulator ビューで、イベント通知と要求処理の両方を行う必要のあるクライアントをエミュレートする場合に便利です。

Client Simulator ビュー・ペインを横方向に配置するには、以下のいずれかを実行します。

図 86 に、 横方向に配置された Client Simulator ビュー・ペインを示します。

図 87. 横方向に配置された Client Simulator ビュー・ペイン


クライアント・シミュレーター・ビューでのビジネス・オブジェクト要求の処理

要求ビジネス・オブジェクトは、インターフェースを起動するイベントのソースであるコネクターをエミュレートしているときに、Client Simulator ビューから送信するビジネス・オブジェクトです。要求ビジネス・オブジェクトの処理は、ビジネス・オブジェクト・インスタンスの作成、データの取り込み、要求の送信から構成されます。

要求ビジネス・オブジェクトの作成

新規のビジネス・オブジェクト・インスタンスを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 入力ペインで、「BO タイプ」ドロップダウン・メニューから作成するビジネス・オブジェクトの名前を選択します。
  2. 以下のいずれかを実行します。
  3. 「新規インスタンス」ダイアログが表示されたら、「名前を入力してください」フィールドにインスタンスの名前を入力します。
  4. 「動詞」ドロップダウン・メニューから適切な動詞を選択します。
  5. 「ビジネス・オブジェクト・ロケール」ドロップダウン・メニューから目的のロケールを選択します。
  6. トップレベル・オブジェクト内の 単純属性および子ビジネス・オブジェクトの値を指定します。詳細については、ビジネス・オブジェクト属性の値の設定を参照してください。
  7. 「OK」をクリックします。

要求ビジネス・オブジェクトの非同期送信

ソース・クライアントが非同期モードで要求ビジネス・オブジェクトを送信する場合は、応答ビジネス・オブジェクトの返送を予期していません。

要求ビジネス・オブジェクトがディスパッチされると、トランザクションにおけるソース・クライアントの役割は終了します。通常、応答ビジネス・オブジェクトは 統合ブローカーによって処理されます。Client Simulator ビューのデフォルトのモードは非同期モードです。

ビジネス・オブジェクトを非同期的に送信するには、以下の手順を実行します。

  1. 要求ビジネス・オブジェクト・インスタンスを作成します。詳しくは、要求ビジネス・オブジェクトの作成を参照してください。
  2. Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「サーバー」>「モード」>「非同期」を選択します。
    注:
    Client Simulator ビューはデフォルトでは「非同期」モードで動作するため、このステップの実行が必要となるのは、以前にビューから同期要求を送信している場合のみです。各要求を送信する前にモードを設定する必要はありません。
  3. 要求を送信するには、以下のいずれかを実行します。

要求ビジネス・オブジェクトの同期送信

ソース・クライアントが要求ビジネス・オブジェクトを同期的に送信する場合は、宛先アプリケーションが要求を処理した後、統合ブローカーから応答ビジネス・オブジェクトが返送されることを予期しています。

  1. 要求ビジネス・オブジェクト・インスタンスを作成します。詳しくは、要求ビジネス・オブジェクトの作成を参照してください。
  2. Client Simulator ビューを同期モードに設定するには、Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「サーバー」>「モード」>「同期」を選択します。
  3. 要求を送信するには、以下のいずれかを実行します。
  4. 「コラボレーションの選択」ダイアログが表示される場合、「コラボレーション」ドロップダウン・メニューからビジネス・オブジェクトの送信先のコラボレーションを選択して、「OK」をクリックします。

    処理を選択したコラボレーション・オブジェクトの構成済みポートに ビジネス・オブジェクト要求が送信されます。

バッチ・モードでのビジネス・オブジェクトの送信

バッチ・モードでは、送信する特定のビジネス・オブジェクトのインスタンスの数を Client Simulator ビューで指定できます。また、インスタンスごとにトップレベル・オブジェクト内の任意の属性 (基本キー属性など) を固有値に設定するよう指定することもできます。Client Simulator ビューは、インスタンスごとに指定した単一属性の値を増分しながら、指定した回数だけビジネス・オブジェクトをコピーし、各インスタンスを送信します。このオプションにより、多数のビジネス・オブジェクトを素早く簡単に作成できます。

選択した属性が一致関係の一部として動的相互参照に参加する キー・フィールドである場合は、初期値およびそれに従う値はすべて 固有でなければなりません。さもなければ、相互参照ロジックが失敗し、要求ビジネス・オブジェクトも失敗します。

値が固有であることを確認するには、Relationship Manager を使用するか、以下のように関係参加者の表に対して SQL ステートメントを実行します。

バッチ・モードでビジネス・オブジェクトを送信するには、以下の手順を実行します。

  1. Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「サーバー」>「バッチを送信」を選択します。
  2. 「バッチ・モード」ウィンドウで、「動詞」ドロップダウン・メニューから、必要な動詞を選択する。
  3. 「ビジネス・オブジェクト・ロケール」ドロップダウン・メニューから目的のロケールを選択します。
  4. バッチの各ビジネス・オブジェクト要求で増分する トップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性を「属性」リストから選択します。

    通常、選択する属性は、ビジネス・オブジェクトを一意的に 識別する属性 (基本キーなど) にしてください。

  5. 「初期値」フィールドに、増分する属性の開始値を入力します。
  6. 「ビジネス・オブジェクト数」フィールドに、生成および送信するビジネス・オブジェクトの数を入力します。
  7. 「OK」をクリックします。

    Client Simulator ビューが、指定した数のビジネス・オブジェクトを生成します。これらのビジネス・オブジェクトは、指定の属性の値がインスタンスごとに増分され、それ以外はすべて同一です。

図 88 では、以下のようなバッチ・モード構成を示しています。

図 88. バッチ・モードでのビジネス・オブジェクトの送信


ビジネス・オブジェクト属性の値の設定

ビジネス・オブジェクト要求の作成および受信したビジネス・オブジェクト要求の編集の際に、ビジネス・オブジェクト属性の値を設定できるので、応答として戻すことができます。

要求として送信するビジネス・オブジェクトの属性の値を設定するには、Client Simulator ビューの入力ペインを使用する必要があります。詳細については、入力ペインの使用を参照してください。

応答として送信するために編集するビジネス・オブジェクトの属性の値を設定するには、「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウを使用します。詳細については、応答ビジネス・オブジェクトの編集を参照してください。

単純属性の値の設定

単純属性の値を指定するには、入力ペインまたは「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウの「値」列のセルをクリックして、値を入力します。

子ビジネス・オブジェクトの追加

子ビジネス・オブジェクトのインスタンスを追加するには、入力ペインまたは「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウで子ビジネス・オブジェクトを表す属性を右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「インスタンスを追加」を選択します。

子ビジネス・オブジェクトを表す属性の横に正符号 (+) が追加され、少なくとも 1 つの子ビジネス・オブジェクト・インスタンスが 存在することが示されます。子オブジェクト属性を展開すると、インスタンスごとに番号付きのエントリーが表示されます。個々のインスタンスの横にも正符号 (+) があるため、個々のインスタンスを展開したり属性の値を設定したりすることができます。

さらに子ビジネス・オブジェクト・インスタンスを追加するには、子ビジネス・オブジェクトを表す属性を右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「インスタンスを追加」を選択します。

注:
子ビジネス・オブジェクトを参照する属性の「カード」プロパティーが 値 1 (単一カーディナリティー) に設定されている場合は、子オブジェクトに追加できるインスタンスは 1 つのみです。

子ビジネス・オブジェクトの除去

子ビジネス・オブジェクトのインスタンスを除去するには、インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから 「インスタンスを削除」を選択します。

子ビジネス・オブジェクトのすべてのインスタンスを削除するには、子ビジネス・オブジェクトを表す属性を右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「全インスタンスを削除」を選択します。

子ビジネス・オブジェクトの動詞の設定

子ビジネス・オブジェクトの動詞を設定すると、値がビジネス・プロセスに及ぼす影響をテストできます。これは、子オブジェクトの相互参照用を含むロジックの トラブルシューティングを行う場合に役立ちます。

子ビジネス・オブジェクト・インスタンスの動詞を設定するには、その子ビジネス・オブジェクトを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「動詞を設定」を選択します。「動詞の選択」プロンプトが表示されたら、適切な動詞を選択し、「OK」をクリックします。

ビジネス・オブジェクト属性のデフォルト値へのリセット

ビジネス・オブジェクト要求の属性をデフォルト値にリセットするには、Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「編集」>「ビジネス・オブジェクトをリセット」を選択します。

ビジネス・オブジェクト応答の属性をデフォルト値にリセットするには、「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウのツールバーの「ビジネス・オブジェクトをデフォルトにリセット」ボタンをクリックします。

ビジネス・オブジェクト属性値のクリア

ビジネス・オブジェクト要求の属性の値をクリアするには、Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「編集」>「ビジネス・オブジェクトをクリア」を選択します。

ビジネス・オブジェクト応答の属性の値をクリアするには、「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウのツールバーの「ビジネス・オブジェクト値をクリア」ボタンをクリックします。

応答ビジネス・オブジェクトの処理

応答ビジネス・オブジェクトは、インターフェースでビジネス・オブジェクト要求の受信側となるコネクターをエミュレートしているときに、Client Simulator ビューから送信するビジネス・オブジェクトです。要求ビジネス・オブジェクトの処理は、ビジネス・オブジェクト・インスタンス内の値の編集およびサーバーへの応答の返送から構成されます。

クライアント・シミュレーター・ビューでのビジネス・オブジェクト要求の処理に従ってビジネス・オブジェクト要求を作成および送信し、インターフェースで正常に処理されると、ビジネス・オブジェクトがインターフェース内の任意の宛先コネクターの結果ペインに表示されます。図 84 に、ビジネス・オブジェクト要求が受信された結果ペインを示します。

応答ビジネス・オブジェクトの編集で、受信されたビジネス・オブジェクト要求の編集方法を説明し、応答ビジネス・オブジェクトの送信で、インスタンスを応答として送信する方法を説明します。

応答ビジネス・オブジェクトの編集

インターフェースの宛先クライアントをエミュレートする Client Simulator ビューでビジネス・オブジェクト要求を受信する場合、属性の値を編集するのが一般的です。例えば、関係に参加する基本キー属性の固有値を指定したり、他の属性の値を変更してビジネス・オブジェクトの実際の値に応じて応答を変える マップまたはコラボレーション・ロジックをテストしたりすることができます。ビジネス・オブジェクト属性の値を設定するには、以下の手順を実行します。

  1. 「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウでビジネス・オブジェクト要求を編集するには、次のいずれかを実行します。
  2. ビジネス・オブジェクトの属性を編集するには、以下のいずれかを実行します。

応答ビジネス・オブジェクトの送信

要求ビジネス・オブジェクトを編集後 (編集が必要な場合)、応答としてサーバーに返送します。

表 30 に、応答オプションをリストし、C++ および Java コネクター両方に関する対応するコネクター戻りコードを示します。C++ コネクターまたは Java コネクターの戻りコードについては、「コネクター開発ガイド (C++ 用)」または「コネクター開発ガイド (Java 用)」を参照してください。

表 30. Client Simulator ビューの応答タイプおよびコネクター戻りコード
Client Simulator ビューの応答タイプ C++ コネクターの戻りコード Java コネクターの戻りコード
成功 BON_SUCCESS SUCCESS
失敗 BON_FAIL FAIL
複数のヒット BON_MULTIPLE_HITS MULTIPLE_HITS
内容による検索に失敗 BON_FAIL_RETRIEVE_BY_CONTENT RETRIEVEBYCONTENT_FAILED
検出なし BON_BO_DOES_NOT_EXIST BO_DOES_NOT_EXIST
重複する値 BON_VALDUPES VALDUPES

要求ビジネス・オブジェクトに応答するには、以下の手順を実行します。

  1. 要求ペインでビジネス・オブジェクト・インスタンスを選択します。
  2. 以下のいずれかを実行します。

ビジネス・オブジェクトの保管

入力ペインで作成したビジネス・オブジェクト・インスタンスを保管することにより、特定のコネクター定義をエミュレートするために Client Simulator ビューをオープンしたときにいつでもそのインスタンスを使用できます。「BO インスタンス」フィールドからインスタンスを名前で選択でき、新規要求を作成する処理を行う必要はありません。

「BO インスタンス」フィールドに現在リストされているビジネス・オブジェクト・インスタンスを保管するには、Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「編集」>「全ビジネス・オブジェクトを保管」を選択します。

ビジネス・オブジェクトは、テスト・ユニットが定義されるテスト・プロジェクトのディレクトリーの .bos ディレクトリー内のビジネス・オブジェクト・タイプに関する名前のディレクトリーに、拡張子なしで、ビジネス・オブジェクト・インスタンスの名前のファイルに保管されます。このファイルは Test Connector や Map Designer で使用されたのと同じフォーマットで保管され、これらのツールでのテストにも使用することができます。

ビジネス・オブジェクトの削除

Client Simulator ビューからビジネス・オブジェクト・インスタンスを削除するには、Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「編集」>「ビジネス・オブジェクトを削除」を選択します。

ビジネス・オブジェクトのエクスポート

ビジネス・オブジェクト・インスタンスをファイルにエクスポートして、データを適宜アーカイブし、テクニカル・サポートと共用することができます。テスト・データ・ファイルは .bo 拡張子を付けて保管され、Test Connector や Map Designer、また統合テスト環境によるテストで使用できます。

要求ビジネス・オブジェクトのエクスポート

Client Simulator ビューの入力ペインからビジネス・オブジェクト・インスタンスをエクスポートするには、以下の手順を実行します。

  1. 「BO インスタンス」フィールドでエクスポートするビジネス・オブジェクト・インスタンスを選択します。
  2. Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「編集」>「ビジネス・オブジェクトをエクスポート」を選択します。
  3. ファイルを保管するディレクトリーに移動して、「ファイル名」フィールドに名前を指定します。
  4. 「保管」をクリックします。

応答ビジネス・オブジェクトのエクスポート

結果ペインでビジネス・オブジェクト応答を編集するときに、「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウからビジネス・オブジェクト・インスタンスをエクスポートするには、以下の手順を実行します。

  1. 「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウのツールバーの「ビジネス・オブジェクトを保管」をクリックします。
  2. ファイルを保管するディレクトリーに移動して、「ファイル名」フィールドに名前を指定します。
  3. 「保管」をクリックします。

ビジネス・オブジェクトのインポート

Map Designer または Test Connector から保管された、または統合テスト環境からエクスポートされたビジネス・オブジェクト・テスト・データ・ファイルをインポートできます。

要求ビジネス・オブジェクトのインポート

Client Simulator ビューの入力ペインからビジネス・オブジェクト・インスタンスをインポートするには、以下の手順を実行します。

  1. Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「編集」>「ビジネス・オブジェクトをインポート」をクリックします。
  2. テスト・データ・ファイルに移動してオープンします。

応答ビジネス・オブジェクトのインポート

結果ペインでビジネス・オブジェクト応答を編集するときに、ビジネス・オブジェクト・インスタンスを「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウにインポートするには、以下の手順を実行します。

  1. 「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウのツールバーの「ビジネス・オブジェクトをロード」をクリックします。
  2. テスト・データ・ファイルに移動してオープンします。

ビジネス・オブジェクト・インスタンスの比較

Client Simulator ビューでは、同じタイプの 2 つのビジネス・オブジェクトを比較し、値が異なる属性を表示できます。この機能を使用すると、トランザクション実行の異なる時点におけるビジネス・オブジェクトに対する変更を 表示させることができます。例えば、サーバーに送信されたビジネス・オブジェクトと、サーバーで処理されてソース・コネクターに戻された後の同じビジネス・オブジェクトを比較できます。2 つのビジネス・オブジェクト・インスタンスを比較するには、以下の手順を実行します。

  1. 入力ペインで比較する要求ビジネス・オブジェクト・インスタンスを選択します。
  2. 応答ペインで比較する応答ビジネス・オブジェクトを選択します。
  3. Client Simulator ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、「応答」>「ビジネス・オブジェクトを比較」を選択します。

ビジネス・オブジェクト・データ出力のトレース

ビジネス・オブジェクト・データ出力をトランスポートするため CORBA が使用されます。 このソリューションは問題を含むため、ビジネス・オブジェクト・データが大きい場合、サーバーは実際のビジネス・オブジェクト・データをローカルにキャッシュに入れ、クライアントにはメタデータのみを通知します。 この呼び出しは小さいことから、ビジネス・オブジェクトのインスペクション・ポイントをすばやく更新できます。 サーバーにキャッシュされたデータは、サーバーが再始動されるか ITE から要求されたときにクリアされます。

ビジネス・オブジェクト・データのトランスポートは、リモート・サーバーのみが対象です。 ローカル・サーバーの場合、ローカル・ファイル・システムの共用はパフォーマンスを最適化するために使用してください。 ビジネス・オブジェクトのトレースがオンの場合、ITE はローカル・サーバーにファイル・システムの場所を通知します。 サーバーがリモート側で稼働している場合、ファイル・システムの場所は空になります。

Copyright IBM Corp. 1997, 2004