個々の開発環境の準備

インターフェースのライフ・サイクルで説明しているように、通常、1 人が開発の責任を負うビジネス・プロセス・インターフェースは 1 つであり、各個人は専用のラップトップなどのコンピューターに準備した 開発環境で作業します。コンピューターに必要なソフトウェアをインストールし、構成するために必要な大部分の情報は「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」に記載されていますが、このセクションでは、効率的かつ効果的な開発のための 環境の変更に関するヒントについて説明します。

必要なソフトウェアのインストール

IBM WebSphere InterChange Server は統合インフラストラクチャーを提供するために多くのエンタープライズ・クラス・ソフトウェアを必要としますが、システムから特に多くのトランザクションを処理しない限り、通常は必要なソフトウェアをすべてワークステーションまたは ラップトップ型コンピューターで実行できます。コンポーネントの開発および 単体テストをサポートするにはこのようなコンピューターが最適ですが、大量のフローをサポートすることはできません。以下のリストに、いくつかの必要なソフトウェアを示します。

インストールの推奨事項

必要なソフトウェアをインストールする場合は、以下の事項を考慮してください。

設計モードでの InterChange Server の処理

ローカル InterChange Server は設計モードで開始することをお勧めします。これにより、統合コンポーネントを段階的に組み立てることができます。実動モードで実行した場合はこのような組み立ては不可能です。詳細については、InterChange Server のモードを参照してください。

バッチ・ファイルの変更

ローカル開発環境で start_server.bat バッチ・ファイルを 以下のように変更してください。

開発環境でのロギングの構成

以下の理由により、サーバーのロギング出力は、コンソールと開発環境のファイルの両方に送信することをお勧めします。

InterChange Server のロギングおよびトレースの構成方法については、WebSphere InterChange Server の構成を参照してください。

環境のカスタマイズ

ほとんどの開発者は、以下のセクションで説明するように環境をカスタマイズすると 作業が効率的になります。

ショートカットの編成

ほとんどの開発者にとっては、頻繁に使用するショートカットを編成し、プログラム・メニューを使用する頻度を少なくすると便利です。デスクトップにショートカット用のフォルダーを作成するか、Windows のタスクバーにカスタム・ツールバーを作成できます。InterChange Server、必要なコネクター、WSWB (System Manager)、データベース・サーバー管理ツール、WebSphere MQ コンソール、System Monitor、テキスト・エディターなどへのショートカットを組み込むと便利です。

ショートカットのプロパティーの変更

デフォルトでは、InterChange Server およびコネクターは、サイズおよび画面バッファーが小さく、読みにくいカラー・スキームの コンソール・ウィンドウで実行されます。それらのショートカットを変更するには、以下の手順を実行します。

  1. InterChange Server またはコネクターのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択します。
  2. 「レイアウト」タブをクリックし、以下のように変更します。
  3. 「カラー」タブをクリックし、以下のように変更します。
  4. 「OK」をクリックします。

ツール設定の構成

Eclipse ベースのワークベンチの使用で説明しているように、ツール設定を構成する必要があります。

ワークスペースの設定

ワークスペース (ワークベンチで作成したプロジェクトが デフォルトで格納されるディレクトリー) は、ニーズに最適なロケーションに設定することをお勧めします。ワークスペース・ディレクトリーを指定するには、以下の手順を実行します。

  1. 製品ディレクトリーの bin ディレクトリーにナビゲートします。
  2. startcsm.bat という名前のファイルを編集します。
  3. -data オプションの後の値を、デフォルト・ワークスペースにするディレクトリーに設定します。例えば、WebSphere InterChange Server 製品ディレクトリー の Projects という名前のディレクトリーにワークスペースを設定するには、ファイルは以下のようになります。
    setlocal
     set WSWB_EXECUTABLE=%1
     "%WSWB_EXECUTABLE%" -data "%CROSSWORLDS%"/Projects -vmargs 
     -Xbootclasspath/p:"%CROSSWORLDS%"¥lib¥vbjorb.jar 
     -Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.inprise.vbroker.orb.ORB 
     -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.inprise.vbroker.orb.ORBSingleton 
     -DCWTools.home="%CROSSWORLDS%"¥bin
     
  4. ファイルの保管して閉じます。

統合コンポーネント・ライブラリーの作成

以下の統合コンポーネント・ライブラリーを作成することをお勧めします。

ユーザー・プロジェクトの作成

以下の統合コンポーネント・ライブラリーを作成することをお勧めします。

コネクターの構成

ローカル開発環境にコネクターをインストールして実行し、インターフェースの基本的なテストの一部を実行できます。このようにコネクターを活用するには、このセクションに記載されている推奨事項に従ってください。

トランスポート・プロトコルとしての IDL の使用

必要なソフトウェアのインストールで説明しているように、ローカル開発環境で WebSphere MQ を実行しておく必要はありません (実行しておくと パフォーマンスが低下する場合があります)。代わりに、コネクター定義の DeliveryTransport プロパティーを 値 IDL に設定し、IIOP を使用します。

キー・ポーリングの使用

イベント通知に対して責任を持つコネクターがある場合は、コネクターがイベント・テーブルをポーリングして 新規イベントを検出する必要があります。ポーリングは必要ですが、コネクターのコンソール・ウィンドウに書き込まれたメッセージによって 重要なトラブルシューティング情報が画面から消えてしまう可能性があります。キー・ポーリングを使用すると、コネクターは指示があった場合にのみポーリング呼び出しを発行します。キー・ポーリングおよびコネクターの構成については、コネクターの構成を参照してください。

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