ユーザー・アカウント

複合アプリケーション統合環境では、多くのシステムやソフトウェアを構成するうえで、特定のアクセス権を割り当てるユーザー・アカウントが必要になります。InterChange Server をインストールする前に、必要なユーザー・アカウントの計画を立てます。表 3 に必要となるユーザー・アカウントを示します。

表 3. ユーザー・アカウント
アカウント・タイプ 説明
ドメイン・ユーザー
ドメイン・ユーザーは、クラスター内の両方のサーバーに ICS システムやサポート・ソフトウェアをインストールし構成する単一ユーザーです。
システム管理者
システム管理者は、ローカル・マシンに ICS 管理者アカウントを作成します。
InterChange Server 管理者
ICS 管理者は、ICS システムやサポート・ソフトウェアをインストールし構成します。
データベース管理者 (DBA)
DBA は、データベース、データ・ソース、および ICS システムが使用する InterChange Server データベースのログイン・アカウントを作成します。
InterChange Server データベース・ログイン・アカウント

InterChange Server ログイン・アカウントについて詳しくは、"InterChange Server データベース・ログイン・アカウントの作成" を参照してください。

InterChange Server ログイン・アカウントを使用して、リポジトリーおよび相互参照データベースにアクセスし、表の作成や更新を行います。
アプリケーション管理者
アプリケーション管理者は、アプリケーションの構成および開発を行い、そのアプリケーションが関連のコネクターと正しく動作するように構成します。IBM では、アプリケーションへのアクセスについては最高のアクセス・レベルを使用することをお勧めします。

InterChange Server 管理者アカウントの作成

システム管理者は、InterChange Server をインストールするマシン上にローカル管理者アカウントを作成する必要があります。これが InterChange Server 管理者アカウントになります。ローカル管理者アカウントを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」をクリックし、「ユーザーとパスワード」をダブルクリックします。あるいは、「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」をクリックし、「管理ツール」>「コンピュータの管理」>「ローカル ユーザーとグループ」をダブルクリックします。
  2. 「ユーザーとパスワード」ダイアログ・ボックスで「追加」をクリックします。
  3. 「新しいユーザーの追加」ダイアログ・ボックスで「ユーザー名」および「ドメイン」に入力するか、あるいはネットワークを参照して目的のユーザーを選択し、「次へ」をクリックします。
  4. ユーザーのアクセス・レベルを選択します。管理者アクセス権を指定するには、「その他」を選択し、ドロップダウン・メニューから「Administrators」を選択したら、「完了」をクリックします。ローカル管理者アクセス権を持つ新規ユーザーがリストに表示されます。

InterChange Server データベース・ログイン・アカウントの作成

InterChange Server リポジトリーに使用しているデータベースによって、デフォルトのログイン・アカウント値が異なります。

高可用性の場合のドメイン・ユーザーの作成

InterChange Server ソフトウェアを高可用性環境にインストールする場合は、ドメイン・ユーザーを作成し、そのドメイン・ユーザーの権限を定義する必要があります。これらの作業はドメイン管理者が行ってください。

ドメイン・ユーザーの作成

  1. ドメイン内の任意のマシンにドメイン管理者としてログオンします。
  2. 「スタート」>「プログラム」>「管理ツール (共通)」>「User Manager for Domains」をクリックします。
  3. クラスター・ドメインの単一ドメイン・ユーザーを作成し、ウィンドウを開いたままにします。
    注:
    ドメイン・ユーザー権限の定義は、WebSphere MQ のインストールが完了しないと行えません。
  4. Program Files¥IBM¥WebSphere MQ にナビゲートします。
  5. メモ帳などのテキスト・エディターで README.txt ファイルを検討し、ドメイン・ユーザーへ特権を割り当てます。
  6. ログオフし、今度はドメイン・ユーザーとしてクラスター内の各マシンにログオンします。

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