この章では、IBM WebSphere InterChange Server
システムの主要なコンポーネントについて説明しました。覚えておくべき重要な点は次のとおりです。
- コラボレーションはコネクターおよびサーバー・アクセス・インターフェースと対話して、分散ビジネス・プロセスを作成します。コラボレーションには、ビジネス・プロセス・ロジックが含まれます。コネクターは
IBM WebSphere InterChange Server
システムとアプリケーション環境をブリッジして、アプリケーション全体にビジネス・プロセス・ロジックを実装できるようにします。サーバー・アクセス・インターフェースと
XML
コネクターを使用すると、ビジネス・プロセス・ロジックをインターネット上に拡張できます。
- コラボレーションを含むすべての対話は、ビジネス・オブジェクトの交換によって実行します。サーバー・アクセス・インターフェースが呼び出しを受信するか、コネクターがアプリケーション・イベントについての情報を受信すると、ビジネス・オブジェクトが作成され、コラボレーションに送信されます。
- ビジネス・オブジェクトには、汎用とアプリケーション固有があります。コラボレーションは汎用ビジネス・オブジェクトを処理し、コネクターはアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトを処理します。
- InterChange Server は、コラボレーション実行の中枢です。InterChange Server
には、リポジトリー、コネクター・コントローラー、イベント管理サービス、データベース接続サービス、およびトランザクション・サービスが含まれます。
- System Manager は、各 InterChange Server
に保管されているオブジェクトの表示、構成、および実行の制御を行います。
- コンポーネントは分散しています。コラボレーション/コネクター・プロトコル、メッセージング、および
ORB によって、コンポーネント間が結ばれます。
- InterChange Server
のメッセージは、エンドツーエンド・プライバシーを使用して保護することができます。InterChange
Server は、役割ベースのアクセス制御を使用して保護することができます。
次の章では、コラボレーションについて詳しく説明します。
