コラボレーションのテンプレートとオブジェクト

コラボレーションを インストールするときは、コラボレーション・テンプレートをインストールします。

コラボレーション・テンプレートにはコラボレーションのすべての実行ロジックが含まれますが、テンプレートを実行することはできません。コラボレーションを実行するためには、まずテンプレートからコラボレーション・オブジェクトを作成 する必要があります。

コラボレーション・オブジェクトは、コネクターまたは他のコラボレーション・オブジェクトにバインドし、その他の構成プロパティーを指定することによって構成すると、実行可能になります。

注:
InterChange Server で使用可能な Toolset には、Process Designer と呼ばれるコラボレーション設計ツールがあります。このツールを使用すると、コラボレーション・テンプレートをカスタマイズおよび作成できます。

1 つのコラボレーション・テンプレートを使用して、複数のコラボレーション・オブジェクトを作成することができます。例えば、Contact Manager コラボレーションを使用して、フロント・オフィスとバック・オフィスのアプリケーションを統合するとします。企業内でフロント・オフィス・アプリケーションに Clarify を使用している部門と Siebel を使用している部門があり、両部門ともバック・オフィス・アプリケーションに SAP を使用している場合、ContactManager コラボレーション・テンプレートから 2 つのコラボレーション・オブジェクトを作成できます。

図 17. テンプレートからのコラボレーション・オブジェクトの作成


これで、2 つのコラボレーション・オブジェクトがそれぞれのソース・アプリケーションのコネクターにバインドされていながら、宛先アプリケーションの同一コネクターにバインドされるように構成できます。

図 18. コラボレーション・オブジェクトの構成


注:
本書では、動作、設計、および機能を説明するときに「コラボレーション」という用語を使用します。「コラボレーション・テンプレート」および「コラボレーション・オブジェクト」という用語は、通常、構成プロセスまたはリポジトリーに関連して区別が必要な場合にのみ使用します。

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