データベース接続

構成ファイルの DB_CONNECTIVITY セクションのパラメーターは、InterChange Server が行うデータベース管理システム (DBMS) との対話全体を決定します。

MAX_CONNECTIONS

InterChange Server が DBMS サーバーとの間で同時に確立することができる接続数を指定します。このパラメーターは、ICS の接続の総数を決定します。Event Management、Repository、および Transactions セクションにも同様のパラメーターがありますが、これらは個々のサービスに割り当てられる接続数を決定します。

このパラメーターの値を指定しないと、InterChange Server は必要な数の接続を使用します。そして、接続のアイドル状態がデフォルトの 2 分間、または IDLE_TIMEOUT パラメーターで指定された時間を経過すると、接続をタイムアウトします。

例: MAX_CONNECTIONS = 100

デフォルト

MAX_CONNECTIONS = 50
 

MAX_CONNECTION_POOLS

InterChange Server が接続のために InterChange Server の接続キャッシュに作成する接続プールの最大数を指定します。現在サーバーはリポジトリー、イベント管理、トランザクション、フロー・モニター (オプション)、およびユーザー・レジストリー (オプション) データベースごとに接続プールを 1 つ作成します。

オブジェクト間の関係を作成するときに、関係の実行時データの保管に使用するデータベースを指定できます。このデータベースへの接続は、Repository、Event Management、Transaction、および Flow Monitoring データベースと同様に管理されます。MAX_CONNECTION_POOLS パラメーターに使用された数よりも多くのデータベースを指定すると、接続プールの最大数に到達したことを示すエラー・メッセージを返します。

MAX_CONNECTION_POOLS パラメーターには、使用しているデータベース数に対応した数を指定してください。最小値は 8 です。

例: MAX_CONNECTION_POOLS = 60

デフォルト

MAX_CONNECTION_POOLS = 50 
 

MAX_DEADLOCK_RETRY_COUNT

例外をスローするまでのトランザクション再試行回数の最大値を指定します。再試行回数の推奨値は 5 回です。この値を 0 回に設定すると、InterChange Server の始動時に警告が表示され、デッドロックが発生した場合、トランザクションは再試行されません。この設定により、InterChange Server がシャットダウンする可能性があります。

再試行間の最大待機時間を指定するには、DEADLOCK_RETRY_INTERVALパラメーターを使用します。推奨の時間は、20 秒です。

デフォルト

MAX_DEADLOCK_RETRY_COUNT = 5 
 

DEADLOCK_RETRY_INTERVAL

次のデッドロック再試行までの最大待機時間。推奨の時間は、20 秒です。再試行の設定時間を大きくし過ぎると、システムの処理速度が必要以上に低下します。

デフォルト

DEADLOCK_RETRY_INTERVAL = 20 
 

DB_CONNECT_RETRIES

接続の切断が検出された後にサーバーがデータベースへの再接続を試行する最大回数を指定します。推奨される再試行数は 3 です。この値を 0 に設定した場合、これはデータベース接続の回復力をオフにすることに相当します。

再試行間の待機時間を指定するには、DB_CONNECT_INTERVALパラメーターを使用します。

デフォルト

DB_CONNECT_RETRIES = 3
 

DB_CONNECT_INTERVAL

次のデータベース接続の再試行までの待機時間を指定します。推奨の時間は、60 秒です。設定する再試行間隔の値が大きすぎると、システムの処理が不必要に遅くなります。設定する再試行間隔の値が小さすぎると、データベース接続の問題のために ICS がシャットダウンする可能性があります。

デフォルト

DB_CONNECT_INTERVAL = 60
 

IDLE_TIMEOUT

InterChange Server と DBMS サーバーの間の接続がアイドル状態を継続できる最大時間を指定します (この時間に到達すると接続は切断されます)。このパラメーターは MAX_CONNECTIONS パラメーターとともに機能します。つまり、アイドル状態の接続を解放し、その接続を使用可能な接続キャッシュに戻します。

このパラメーターに値を指定しないと、InterChange Server はデフォルトの 2 分を使用します。
この値は分単位で指定します。

例: IDLE_TIMEOUT = 4

デフォルト

IDLE_TIMEOUT = 2 
 

JDBC_LOG

JDBC ロギングの出力ファイル。

このファイルの場所は、絶対パスを指定しないかぎり、ProductDir¥bin ディレクトリーに置かれます。

このパラメーターが構成ファイル中にない場合、あるいはコメント化されている場合、ロギングは行われません。

例: JDBC_LOG = jdbc.out (ProductDir ディレクトリー内)

デフォルト

このパラメーターにはデフォルト値はありません。

DBMS

UNIX

Oracle Server、DB2 Server、または Microsoft SQL Server を使用できます。UNIX マシンの互換データベース・サーバーは Oracle と DB2 だけですが、UNIX 上の InterChange Server とともに Windows マシン上で Microsoft SQL Server を稼働させることができます。

Windows

データベース・サーバーには Oracle Server、DB2 Server、または Microsoft SQL Server を使用できます。

例:

DBMS = ORACLE 
  
 DBMS = DB2 
  
 DBMS = SQLSERVER
 

DRIVER

DBMS をサポートするドライバーの名前。指定できる値を 表 19にリストします。

表 19. サポートされる DBMS タイプで使用するドライバー
DBMS タイプ ドライバー名 ドライバー・クラス名
MS SQL Server IBM ブランド・タイプ 4 ドライバー com.ibm.crossworlds.jdbc. sqlserver.SQLServerDriver
Oracle Server IBM ブランド・タイプ 4 ドライバー com.ibm.crossworlds.jdbc.
oracle.OracleDriver
DB2 Server DB2 JDBC タイプ 2 ドライバー com.ibm.db2.jdbc.app.DB2Driver

Copyright IBM Corp. 1997, 2004