Connector Configurator の使用

この付録では、Connector Configurator を使用してアダプターの構成プロパティー値を設定する方法について説明します。

Connector Configurator を使用して次の作業を行います。

ここでは、次のトピックについて説明します。

Connector Configurator の概要

Connector Configurator では、次の統合ブローカーで使用するアダプターの コネクター・コンポーネントを構成できます。

使用するアダプターが DB2 Information Integrator をサポートする場合は、WMQI オプションと DB2 II 標準のプロパティーを使用します (標準のプロパティーに関する付録の「注」カラムを参照)。

Connector Configurator を使用して次の作業を行います。

Connector Configurator の実行モードと使用する構成ファイルのタイプは、実行する 統合ブローカーによって異なります。例えば、使用している統合ブローカーが WMQI の場合、Connector Configurator を System Manager から実行するのではなく、直接実行します ("スタンドアロン・モードでの Configurator の実行"を参照)。

コネクター構成プロパティーには、標準の構成プロパティー (すべてのコネクターが持つプロパティー) と コネクター固有プロパティー (特定のアプリケーションまたはテクノロジーの場合に コネクターが必要とするプロパティー) の両方が含まれます。

標準プロパティーはすべてのコネクターにより使用されるので、標準プロパティーを新規に定義する必要はありません。ファイルを作成すると、Connector Configurator により標準プロパティーがこの構成ファイルに挿入されます。ただし、Connector Configurator で各標準プロパティーの値を設定する必要があります。

標準プロパティーの範囲は、ブローカーと構成によって異なる可能性があります。特定のプロパティーに特定の値が設定されている場合にのみ使用できるプロパティーがあります。Connector Configurator の「標準のプロパティー」ウィンドウには、特定の構成で設定可能なプロパティーが表示されます。

ただしコネクター固有プロパティーの場合は、最初にプロパティーを定義し、その値を設定する必要があります。このため、特定のアダプターのコネクター固有プロパティーのテンプレートを作成します。システム内で既にテンプレートが作成されている場合には、作成されているテンプレートを使用します。システム内でまだテンプレートが作成されていない場合には、"新規テンプレートの作成"のステップに従い、テンプレートを新規に作成します。

UNIX でのコネクターの実行

Connector Configurator は、Windows 環境内でのみ実行されます。UNIX 環境でコネクターを実行する場合には、Windows でConnector Configurator を使用して構成ファイルを変更し、このファイルを UNIX 環境へコピーします。

Connector Configurator の一部のプロパティーはディレクトリー・パスを使用します。ディレクトリー・パスは、デフォルトでは Windows 規則のディレクトリー・パスになっています。UNIX 環境で構成ファイルを使用する場合は、これらのパスが UNIX 規則に適合するようにディレクトリー・パスを変更します。ツールバーのドロップダウン・リストでターゲットのオペレーティング・システムを選択して、拡張検証に正しいオペレーティング・システム規則が使用されるようにします。

Connector Configurator の始動

以下の 2 種類のモードでConnector Configurator を開始および実行できます。

スタンドアロン・モードでの Configurator の実行

ブローカーに関係なく、System Manager を実行しないで Connector Configurator を実行し、コネクター構成ファイルを使用できます。

これを行うには、以下のステップを実行します。

Connector Configurator を個別に実行して構成ファイルを生成してから、System Manager に接続してこの構成ファイルを System Manager プロジェクトに保存することもできます ("構成ファイルの完成"を参照)。

System Manager からの Configurator の実行

System Manager から Connector Configurator を実行できます。

Connector Configurator を実行するには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager を開きます。
  2. 「System Manager」ウィンドウで、「統合コンポーネント・ライブラリー」アイコンを展開し、「コネクター」を強調表示します。
  3. System Manager メニュー・バーから、「ツール」>「Connector Configurator」をクリックします。「Connector Configurator」ウィンドウが開き、「新規コネクター」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  4. 「システム接続: Integration Broker」の隣のプルダウン・メニューをクリックします。使用しているブローカーに応じて、ICS、WebSphere Message Brokers、または WAS を選択します。

既存の構成ファイルを編集するには、以下のステップを実行します。

コネクター固有のプロパティー・テンプレートの作成

コネクターの構成ファイルを作成するには、コネクター固有プロパティーのテンプレートとシステム提供の標準プロパティーが必要です。

使用するコネクターのコネクター固有プロパティーのテンプレートを新規に作成するか、または既存のコネクター定義をテンプレートとして使用できます。

新規テンプレートの作成

このセクションでは、テンプレートでプロパティーを作成し、プロパティーの一般特性および値を定義し、プロパティー間の依存関係を指定する方法について説明します。次にそのテンプレートを保管し、新規コネクター構成ファイルを作成するためのベースとして使用します。

Connector Configurator にテンプレートを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 「ファイル」>「新規」>「コネクター固有プロパティー・テンプレート」をクリックします。
  2. 「コネクター固有プロパティー・テンプレート」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. テンプレートを 作成するときには、ご使用のコネクターに必要なプロパティー定義に類似したプロパティー定義 が含まれている既存のテンプレートを使用できます。ご使用のコネクターで使用するコネクター固有のプロパティーが表示されるテンプレートが見つからない場合は、自分で作成する必要があります。

一般特性の指定

「次へ」をクリックしてテンプレートを選択すると、「プロパティー: コネクター固有プロパティー・テンプレート」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、定義済みプロパティーの「一般」特性のタブと「値」の制限のタブがあります。「一般」表示には 以下のフィールドがあります。

プロパティー・サブタイプは、プロパティー・タイプがストリングの場合に検索できます。これは、構成ファイルを保管するときの構文検査を指定するオプションの値です。デフォルトはブランクで、プロパティーはサブタイプ化されないことを意味します。

プロパティーの一般特性の選択を終えたら、「値」タブをクリックします。

値の指定

「値」タブを使用すると、プロパティーの最大長、最大複数値、デフォルト値、または値の範囲を設定できます。編集可能な値も許可されます。これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. 「値」タブをクリックします。「一般」の表示パネルに代わり、「値」の表示パネルが表示されます。
  2. 「プロパティーを編集」表示でプロパティーの名前を選択します。
  3. 「最大長」および「最大複数値」のフィールドに、値を入力します。

新規のプロパティー値を作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 「値」列見出しの左の正方形を右マウス・ボタンでクリックします。
  2. ポップアップ・メニューから、「追加」を選択して「プロパティー値」ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスではプロパティーのタイプに応じて、値だけを入力できる場合と、値と範囲の両方を入力できる場合があります。
  3. 新規のプロパティー値を入力して、「OK」をクリックします。右方の「値」パネルに値が表示されます。

「値」パネルには、3 つの列のテーブルが表示されます。

「値」の列には、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスで入力した値と、以前に作成した値が表示されます。

「デフォルト値」の列では、値のいずれかをデフォルトとして指定することができます。

「値の範囲」の列には、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスで入力した範囲が表示されます。

値を作成し、グリッドに表示されたら、表の表示で編集できます。

表の既存の既存の値を変更するには、行番号をクリックして行全体を選択します。次に「値」フィールドを右マウス・ボタンでクリック し、「編集値 (Edit Value)」をクリックします。

依存関係の設定

「一般」タブと「値」タブで変更を行ったら、「次へ」をクリックします。「依存関係: コネクター固有プロパティー・テンプレート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

依存プロパティーは、別のプロパティーの値が特定の条件に合致する場合にのみ、テンプレートに組み込まれて、構成ファイルで使用されるプロパティーです。例えば、テンプレートに PollQuantity が表示されるのは、トランスポート機構 が JMS であり、DuplicateEventEliminationTrue に設定 されている場合のみです。
プロパティーを依存プロパティーとして指定し、依存する条件を設定するには、以下のステップを実行します。

  1. 「使用可能なプロパティー」表示で、依存プロパティーとして指定するプロパティーを選択します。
  2. 「プロパティーを選択」フィールドで、ドロップダウン・メニューを使用して、条件値を持たせるプロパティーを選択します。
  3. 「条件演算子」フィールドで以下のいずれかを選択します。

    == (等しい)

    != (等しくない)

    > (より大)

    < (より小)

    >= (以上)

    <= (以下)

  4. 「条件値」フィールドで、依存プロパティーをテンプレートに組み込むために必要な値を入力します。
  5. 「使用可能なプロパティー」表示で依存プロパティーを強調表示させて矢印をクリックし、「依存プロパティー」表示に移動させます。
  6. 「完了」をクリックします。Connector Configurator により、XML 文書として入力した情報が、Connector Configurator がインストールされている ¥bin ディレクトリーの ¥data¥app の下に保管されます。

パス名の設定

パス名の設定には、以下のような一般規則があります。

新規構成ファイルの作成

構成ファイルを新規に作成する場合は、その名前を指定して、統合ブローカーを選択する必要があります。

ファイルの拡張検証に関するオペレーティング・システムも選択します。ツールバーには、「ターゲット・システム」と呼ばれるドロップ・リストがあり、プロパティーの拡張検証に関するターゲットのオペレーティング・システムを選択できます。選択可能なオプションは、「Windows」、「UNIX」、「その他」(Windows または UNIX でない場合)、および「なし (拡張検証なし)」(拡張検証をオフに切り替え) です。 始動時のデフォルトは、「Windows」です。

Connector Configurator を始動するには、以下の手順を実行します。

構成ファイルの拡張検証に関するオペレーティング・システムを設定するには、以下の手順を実行します。

その後、「ファイル」>「新規」>「コネクター構成」を選択します。 「新規コネクター」ウィンドウで、新規コネクターの名前を入力します。

統合ブローカーを選択する必要もあります。選択したブローカーによって、構成ファイルに記述されるプロパティーが決まります。ブローカーを選択するには、以下のステップを実行します。

コネクター固有テンプレートからの構成ファイルの作成

コネクター固有のテンプレートを作成すると、テンプレートを使用して構成ファイルを作成できます。

  1. メニュー・バーの「ターゲット・システム:」ドロップ・リストを使用して、構成ファイルの拡張検証に関するオペレーティング・システムを設定します (上記の『新規構成ファイルの作成』を参照)。
  2. 「ファイル」>「新規」>「コネクター構成」をクリックします。
  3. 以下のフィールドを含む「新規コネクター」ダイアログ・ボックス表示されます。
  4. 構成しているコネクターの構成画面が表示されます。タイトル・バーに統合ブローカーとコネクターの名前が表示されます。ここですべてのフィールドに値を入力して定義を完了するか、ファイルを保管して後からフィールドに値を入力するかを選択できます。
  5. ファイルを保管するには、「ファイル」>「保管」>「ファイルに」をクリックするか、「ファイル」>「保管」>「プロジェクトに」をクリックします。プロジェクトに保管するには、System Manager が実行中でなければなりません。


    ファイルとして保管する場合は、「ファイル・コネクターを保管」ダイアログ・ボックスが表示されます。*.cfg をファイル・タイプとして選択し、「ファイル名」フィールド内に名前が正しいスペル (大文字と小文字の区別を含む) で表示されていることを確認してから、ファイルを保管するディレクトリーにナビゲートし、「保管」をクリックします。Connector Configurator の下部にあるメッセージ・パネル内の状況表示で、構成ファイルが正常に作成されたことが示されます。

    要確認:
    ここで設定するディレクトリー・パスおよび名前は、コネクターの始動ファイルで指定するコネクター構成ファイルのパスおよび名前に一致している必要があります。
  6. この章で後述する手順に従って、「Connector Configurator」ウィンドウの各タブにあるフィールドに値を入力し、コネクター定義を完了します。

既存ファイルの使用

以下の 1 つ以上の形式で既存ファイルを使用可能にする場合があります。

これらのファイル・ソースには コネクターのほとんどまたはすべてのコネクター固有プロパティーが含まれている場合がありますが、コネクターの構成ファイルは、ファイルを開いてプロパティーを設定するまで 完成しません (詳細については後述します)。

既存ファイルを使用してコネクターを構成するには、Connector Configurator でそのファイルを開き、構成を修正し、そのファイルを再度保管する必要があります。

*.txt、*.cfg、または *.in ファイルをディレクトリーから開くには、以下の手順を実行します。

  1. Connector Configurator 内で、「ファイル」>「開く」>「ファイルから」をクリックします。
  2. 「ファイル・コネクターを開く」ダイアログ・ボックス内で、以下のいずれかのファイル・タイプを選択して、使用可能なファイルを調べます。
  3. ディレクトリー表示内で、適切なコネクター定義ファイルへ移動し、ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

System Manager プロジェクトからコネクター構成を開くには、以下の手順を実行します。

  1. System Manager を始動します。System Manager から構成を開いたり System Manager に 構成を保管したりするには、System Manager を始動しておく必要があります。
  2. Connector Configurator を始動します。
  3. 「ファイル」>「開く」>「プロジェクトから」をクリックします。

構成ファイルの完成

構成ファイルを開くか、プロジェクトからコネクターを開くと、「Connector Configurator」ウィンドウに構成画面が表示されます。この画面には、現在の属性と値が表示されます。

構成画面のタイトルには、ファイル内で指定された統合ブローカーとコネクターの名前が表示されます。正しいブローカーが設定されていることを確認してください。正しいブローカーが設定されていない場合、コネクターを構成する前にブローカー値を変更してください。これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. 「標準のプロパティー」タブで、BrokerType プロパティーの値フィールドを選択します。ドロップダウン・メニューで、値 ICSWMQI、または WAS を選択します。
  2. 選択したブローカーに関連付けられているコネクターのプロパティーが「標準のプロパティー」タブに表示されます。テーブルに、プロパティー名タイプサブタイプ (タイプがストリングの場合)、説明、および更新メソッドが表示されます。
  3. ここでファイルを保管するか、または "サポートされているビジネス・オブジェクト定義の指定"の説明に従い残りの構成フィールドに値を入力することができます。
  4. 構成が完了したら、「ファイル」>「保管」>「プロジェクトに」を選択するか、または「ファイル」>「保管」>「ファイルに」を選択します。

    ファイルに保管する場合は、*.cfg を拡張子として選択し、ファイルの正しい格納場所を選択して、「保管」をクリックします。

    複数のコネクター構成を開いている場合、構成をすべてファイルに保管するには「すべてファイルに保管」を選択し、コネクター構成をすべて System Manager プロジェクトに保管するには「すべてプロジェクトに保管」をクリックします。

    構成ファイルを作成する前に、プロパティーの拡張検証に関するターゲットのオペレーティング・システムを選択できる「ターゲット・システム」ドロップ・リストを使用しました。

    Connector Configurator では、ファイルを保管する前に、必須の標準プロパティーすべてに値が設定されているかどうかが確認されます。必須の標準プロパティーに値が設定されていない場合、Connector Configurator は、検証が失敗したというメッセージを表示します。構成ファイルを保管するには、そのプロパティーの値を指定する必要があります。

    「ターゲット・システム」ドロップ・リストから値「Windows」、「UNIX」、または「その他」を選択して拡張検証機能の使用を選択した場合、プロパティーのサブタイプとタイプが検証され、検証に失敗すると警告メッセージが表示されます。

構成ファイル・プロパティーの設定

新規のコネクター構成ファイルを作成して名前を付けるとき、または既存のコネクター構成ファイルを開くときには、Connector Configurator によって構成画面が表示されます。構成画面には、必要な構成値のカテゴリーに対応する複数のタブがあります。

Connector Configurator では、すべてのブローカーで実行されているコネクターで、以下のカテゴリーのプロパティーに値が設定されている必要があります。

注:
JMS メッセージングを使用するコネクターの場合、データをビジネス・オブジェクトに 変換するデータ・ハンドラーの構成用として、追加のカテゴリーが表示される場合があります。

ICS で実行されているコネクターの場合、以下のプロパティーの値も設定されている必要があります。

要確認:
Connector Configurator は、英語でも英語以外の文字セットのプロパティー値でも受け入れます。ただし、標準のプロパティー、コネクター固有プロパティー、およびサポートされているビジネス・オブジェクトの名前では、英語文字セットのみを使用する必要があります。

標準のプロパティーとコネクター固有プロパティーの相違点は以下のとおりです。

「標準プロパティー」「コネクター固有プロパティー」のフィールドは、どのフィールドが構成可能であるかを示すために色分けされています。

標準コネクター・プロパティーの設定

標準のプロパティーの値を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. 値を設定するフィールド内でクリックします。
  2. 値を入力するか、ドロップダウン・メニューが表示された場合にはメニューから値を選択します。
    注:
    プロパティーのタイプがストリングの場合、「サブタイプ」列にサブタイプ値を持つことができます。このサブタイプは、プロパティーの拡張検証に使用されます。
  3. 標準のプロパティーの値をすべて入力後、以下のいずれかを実行することができます。

特定の標準プロパティーの詳細情報を表示するには、「標準のプロパティー」タブ付きシートでそのプロパティーの「説明」列の項目を左マウス・ボタンでクリックします。全般ヘルプがインストールされている場合は、右方に矢印ボタンが表示されます。ボタンをクリックすると、「ヘルプ」ウィンドウが開いて標準のプロパティーの詳細が表示されます。

注:
ホット・ボタンが表示されない場合、そのプロパティーの全般ヘルプが見つかりませんでした。

全般ヘルプ・ファイルは、インストールされている場合、<ProductDir>¥bin¥Data¥Std¥Help¥<RegionalSetting>¥ にあります。

コネクター固有構成プロパティーの設定

コネクター固有の構成プロパティーの場合、プロパティー名の追加または変更、値の構成、プロパティーの削除、およびプロパティーの暗号化が可能です。プロパティーのデフォルトの長さは 255 文字です。

  1. グリッドの左上端の部分で右マウス・ボタンをクリックします。ポップアップ・メニュー・バーが 表示されます。プロパティーを追加するときは「追加」クリックします。子プロパティーを追加するには、親の行番号で右マウス・ボタンをクリックし、「子を追加」をクリックします。
  2. プロパティーまたは子プロパティーの値を入力します。
    注:
    プロパティーのタイプがストリングの場合、「サブタイプ」ドロップ・リストからサブタイプを選択できます。このサブタイプは、プロパティーの拡張検証に使用されます。
  3. プロパティーを暗号化するには、「暗号化」ボックスを選択します。
  4. 特定のプロパティーの詳細情報を表示するには、そのプロパティーの「説明」列の項目を左マウス・ボタンでクリックします。全般ヘルプがインストールされている場合は、ホット・ボタンが表示されます。ホット・ボタンをクリックすると、「ヘルプ」ウィンドウが開いて標準のプロパティーの詳細が表示されます。
    注:
    ホット・ボタンが表示されない場合、そのプロパティーの全般ヘルプが見つかりませんでした。
  5. 標準コネクター・プロパティーの設定の説明に従い、変更内容を保管するかまたは破棄するかを選択します。

全般ヘルプ・ファイルがインストールされていて、AdapterHelpName プロパティーがブランクの場合、Connector Configurator は <ProductDir>¥bin¥Data¥App¥Help¥<RegionalSetting>¥ に存在するアダプター固有の全般ヘルプ・ファイルをポイントします。あるいは、Connector Configurator は <ProductDir>¥bin¥Data¥App¥Help¥<AdapterHelpName>¥<RegionalSetting>¥ に存在するアダプター固有の全般ヘルプ・ファイルをポイントします。標準のプロパティーに関する付録に説明されている AdapterHelpName プロパティーを参照してください。

各プロパティーごとに表示される「更新メソッド」は、変更された値をアクティブにするためにコンポーネント またはエージェントの再始動が必要かどうかを示します。

要確認:
事前設定のアプリケーション固有のコネクター・プロパティー名を変更すると、コネクターに障害が発生することがあります。コネクターをアプリケーションに接続したり正常に実行したりするために、特定のプロパティー名が必要な場合があります。

コネクター・プロパティーの暗号化

「コネクター固有のプロパティー」ウィンドウの「暗号化」チェック・ボックスにチェックマークを付けると、アプリケーション固有のプロパティーを暗号化することができます。値の暗号化を解除するには、「暗号化」チェック・ボックスをクリックしてチェックマークを外し、「検証」ダイアログ・ボックスに正しい値を入力し、「OK」をクリックします。入力された値が正しい場合は、暗号化解除された値が表示されます。

各プロパティーとそのデフォルト値のリストおよび説明は、各コネクターのアダプター・ユーザーズ・ガイドにあります。

プロパティーに複数の値がある場合には、プロパティーの最初の値に「暗号化」チェック・ボックスが表示されます。「暗号化」を選択すると、そのプロパティーのすべての値が暗号化されます。プロパティーの複数の値を 暗号化解除するには、そのプロパティーの最初の値の「暗号化」チェック・ボックスを クリックしてチェックマークを外してから、「検証」ダイアログ・ボックス で新規の値を入力します。入力した値が一致した場合は、複数値がすべて暗号化解除されます。

更新メソッド

付録『標準のプロパティー』の構成プロパティー値の概要にある更新メソッドの説明を参照してください。

サポートされているビジネス・オブジェクト定義の指定

コネクターで使用するビジネス・オブジェクトを指定するには、Connector Configurator の「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブを使用します。汎用ビジネス・オブジェクトと、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトの両方を指定する必要があり、またそれらのビジネス・オブジェクト間のマップの関連を指定することが必要です。

注:
一部のコネクターでは、使用されるアプリケーションでイベント通知または (メタオブジェクトを使用して) 追加の構成を行うために、サポートされているビジネス・オブジェクトとして特定のビジネス・オブジェクトを指定することが必要です。詳しくは、「コネクター開発ガイド (C++ 用)」 または「コネクター開発ガイド (Java 用)」を参照してください。

ご使用のブローカーが ICS の場合

ビジネス・オブジェクト定義がコネクターでサポートされることを指定する場合や、既存のビジネス・オブジェクト定義のサポート設定を変更する場合は、「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブをクリックし、以下のフィールドを使用してください。

ビジネス・オブジェクト名

ビジネス・オブジェクト定義がコネクターによってサポートされる ことを指定するには、System Manager を実行し、以下の手順を実行します。

  1. 「ビジネス・オブジェクト名」リストで空のフィールドをクリックします。ドロップ・リストに、System Manager プロジェクトに存在する すべてのビジネス・オブジェクト定義が表示されます。
  2. ビジネス・オブジェクトを 1 つクリックして追加します。
  3. ビジネス・オブジェクトの「エージェント・サポート」(以下で説明) を設定します。
  4. 「Connector Configurator」ウィンドウの「ファイル」メニューで、「プロジェクトに保管」をクリックします。追加のビジネス・オブジェクト定義に対して指定したサポートが含まれる 変更済みのコネクター定義が System Manager の ICL (統合コンポーネント・ライブラリー) プロジェクトに保管されます。

サポート対象のリストからビジネス・オブジェクトを削除するには、次の手順に従います。

  1. ビジネス・オブジェクト・フィールドを選択するため、そのビジネス・オブジェクトの左側の番号をクリックします。
  2. 「Connector Configurator」ウィンドウの「編集」メニューから、「行を削除」をクリックします。リスト表示からそのビジネス・オブジェクトが除去されます。
  3. 「ファイル」メニューから、「プロジェクトの保管」をクリックします。

サポートされるリストからビジネス・オブジェクトを削除すると、コネクター定義が 変更され、削除されたビジネス・オブジェクトはコネクターのこのインプリメンテーションで 使用不可になります。コネクターのコードに影響したり、そのビジネス・オブジェクト定義 そのものが System Manager から削除されることはありません。

エージェント・サポート

ビジネス・オブジェクトがエージェント・サポートを備えている場合、システムは、コネクター・エージェントを介してアプリケーションにデータを配布する際に そのビジネス・オブジェクトの使用を試みます。

通常、コネクターのアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトは、そのコネクターのエージェントによってサポートされますが、汎用ビジネス・オブジェクトはサポートされません。

ビジネス・オブジェクトがコネクター・エージェントによってサポートされるよう 指定するには、「エージェント・サポート」ボックスに チェックマークを付けます。「Connector Configurator」ウィンドウでは「エージェント・サポート」の選択の妥当性は検査されません。

最大トランザクション・レベル

コネクターの最大トランザクション・レベルとは、コネクターによってサポートされる最高のトランザクション・レベルのことです。

ほとんどのコネクターの場合、選択可能な項目は「最大限の努力」のみです。

トランザクション・レベルの変更を有効にするには、サーバーを再始動する必要があります。

ご使用のブローカーが WebSphere Message Broker の場合

スタンドアロン・モードで作業している (System Manager に接続していない) 場合、手動で ビジネス・オブジェクト名を入力する必要があります。

System Manager を実行している場合、「サポートされているビジネス・オブジェクト」 タブ の「ビジネス・オブジェクト名」 列の下にある空のボックスを選択できます。コンボ・ボックスが表示され、コネクターが属する統合コンポーネント・ライブラリー・プロジェクトから選択可能なビジネス・オブジェクト のリストが示されます。リストから必要なビジネス・オブジェクトを選択します。

「メッセージ・セット ID」は、WebSphere Business Integration Message Broker 5.0 のオプションのフィールドです。この ID が提供される場合、一意である必要はありません。ただし、WebSphere MQ Integrator および Integrator Broker 2.1 の場合は、一意の ID を提供する必要があります。

ご使用のブローカーが WAS の場合

使用するブローカー・タイプとして WebSphere Application Server を 選択した場合、Connector Configurator にメッセージ・セット ID は必要ありません。「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブ には、サポートされるビジネス・オブジェクトの「ビジネス・オブジェクト名」列のみ が表示されます。

スタンドアロン・モードで作業している (System Manager に接続していない) 場合、手動で ビジネス・オブジェクト名を入力する必要があります。

System Manager を実行している場合、「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブ の「ビジネス・オブジェクト名」列の下にある空のボックスを選択できます。コンボ・ボックスが表示され、コネクターが属する統合コンポーネント・ライブラリー・プロジェクトから選択可能なビジネス・オブジェクト のリストが示されます。このリストから必要なビジネス・オブジェクトを選択します。

関連付けられたマップ (ICS)

各コネクターは、現在 WebSphere InterChange Server でアクティブなビジネス・オブジェクト定義、およびそれらの関連付けられたマップのリストをサポートします。このリストは、「関連付けられたマップ」タブを選択すると表示されます。

ビジネス・オブジェクトのリストには、エージェントによってサポートされるアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトと、コントローラーによってサブスクライブするコラボレーションへ送信される、対応する汎用オブジェクトが含まれます。マップの関連付けによって、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトから汎用ビジネス・オブジェクトへの変換、または汎用オブジェクトからアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトへの変換の際に、どのマップが使用されるかが決定されます。

特定のソース・ビジネス・オブジェクトおよび宛先ビジネス・オブジェクトに対して固有に定義されているマップを使用する場合、そのマップは表示したときすでに適切なビジネス・オブジェクトに関連付けられているので、これらを変更する必要はありません (変更することはできません)。

1 つのサポートされているビジネス・オブジェクトによって複数のマップが利用できる場合、ビジネス・オブジェクトとそれによって使用されるマップを明示的にバインドする必要があります。

「関連付けられたマップ」タブには以下のフィールドが表示されます。

リソース (ICS)

「リソース」タブでは、コネクター・エージェントが、コネクター・エージェント並列処理を使用して 同時に複数のプロセスを処理するかどうか、またどの程度処理するかを決定する値を設定できます。

すべてのコネクターがこの機能をサポートしているわけではありません。複数のプロセスを使用するよりも複数の スレッドを使用する方が通常は効率的であるため、Java でマルチスレッドとして 設計されたコネクター・エージェントを実行している場合、この機能を使用することは お勧めできません。

メッセージング (ICS)

「メッセージング」タブを使用すると、メッセージング・プロパティーを構成できます。メッセージング・プロパティーは、DeliveryTransport 標準プロパティーの値として MQ を設定し、ブローカー・タイプとして ICS を設定した場合にのみ、使用可能です。これらのプロパティーは、コネクターによるキューの使用方法に影響を及ぼします。

メッセージング・キューの検証

メッセージング・キューを検証するには、事前に以下を実行する必要があります。

キューを検証するには、「メッセージング」タブの「メッセージング・タイプ」と「ホスト名」フィールドの右方の「検証」ボタンを使用します。

セキュリティー (ICS)

Connector Configurator の「セキュリティー」タブを使用すると、さまざまなプライバシー・レベルのメッセージを設定できます。 この機能は、DeliveryTransport プロパティーが「JMS」に設定されている場合にのみ使用できます。

デフォルトでは、プライバシーはオフになっています。使用可能にするには、「プライバシー」ボックスにチェック・マークを付けます。

鍵ストア・ターゲット・システムの絶対パス名は、以下のとおりです。

このパスおよびファイルは、コネクターを始動する計画のシステム (つまり、ターゲット・システム) に存在する必要があります。

ターゲット・システムが現在実行しているシステムの場合のみ、右方の「参照」ボタンを使用できます。「プライバシー」が使用可能でなく、メニュー・バーの「ターゲット・システム」が Windows に設定されていない場合は、グレー表示されています。

3 つのメッセージ・カテゴリー (全メッセージ、全管理メッセージ、全ビジネス・オブジェクト・メッセージ) の「メッセージのプライバシー・レベル」は次のように設定できます。

鍵の保守機能を使用すると、サーバーおよびアダプターの公開鍵を生成、インポート、およびエクスポートできます。

証明書をアダプター鍵ストアにインポートするには、事前にサーバー鍵ストアからエクスポートする必要があります。「アダプター公開鍵のエクスポート」を選択すると、「アダプター公開鍵のエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「サーバー公開鍵のインポート」を選択すると、「サーバー公開鍵のインポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

アダプター・アクセス制御機能は、DeliveryTransport の値が IDL の場合にのみ使用できます。デフォルトでは、アダプターはゲスト ID でログインされます。「ゲスト ID の使用」ボックスにチェック・マークが付けられていない場合、「アダプター ID」「アダプター・パスワード」フィールドが使用可能になります。

トレース/ログ・ファイル値の設定

コネクター構成ファイルまたはコネクター定義ファイルを開くと、Connector Configurator は、そのファイルのログおよびトレースの値をデフォルト値として使用します。Connector Configurator 内でこれらの値を変更できます。

ログとトレースの値を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. 「トレース/ログ・ファイル」タブをクリックします。
  2. ログとトレースのどちらでも、以下のいずれかまたは両方へのメッセージの書き込みを選択できます。

データ・ハンドラー

構成のデータ・ハンドラー・セクションは、DeliveryTransport に JMS の値を指定し、ContainerManagedEvents に JMS の値を指定した場合にのみ 使用可能です。すべてのアダプターでデータ・ハンドラーを使用できるわけではありません。

これらのプロパティーに使用する値については、『コネクターの標準プロパティー』の ContainerManagedEvents の下の説明を参照してください。詳しくは、「コネクター開発ガイド (C++ 用)」 または「コネクター開発ガイド (Java 用)」を参照してください。

構成ファイルの保管

コネクターの構成が完了したら、コネクター構成ファイルを保管します。Connector Configurator では、構成中に選択したブローカー・モードで構成ファイルが保管されます。Connector Configurator のタイトル・バーには現在のブローカー・モード (ICS、WMQI、または WAS) が常に表示されます。

ファイルは XML 文書として保管されます。XML 文書は次の 3 通りの方法で保管できます。

System Manager でのプロジェクトの使用法、および配置の詳細については、以下のインプリメンテーション・ガイドを参照してください。

構成ファイルの変更

既存の構成ファイルの統合ブローカー設定を変更できます。これにより、他のブローカーで使用する構成ファイルを新規に作成するときに、このファイルをテンプレートとして使用できます。

注:
統合ブローカーを切り替える場合には、ブローカー・モード・プロパティーと同様に他の構成プロパティーも変更する必要があります。

既存の構成ファイルのブローカー選択を変更するには (オプション)、以下の操作を実行します。

構成の完了

コネクターの構成ファイルを作成し、編集した後で、コネクターの始動 時にコネクターが構成ファイルの位置を特定できるかどうかを確認してください。

これを行うには、コネクターが使用する始動ファイルを開き、コネクター構成ファイルで使用されている格納場所とファイル名が、ファイルに対して指定した名前およびファイルを格納したディレクトリーまたはパスと正確に一致しているかどうかを検証します。

グローバル化環境における Connector Configurator の使用

Connector Configurator はグローバル化され、構成ファイルと統合ブローカー 間の文字変換を処理できます。Connector Configurator はネイティブ・エンコード方式を使用します。構成ファイルに書き込む場合は、UTF-8 エンコード方式を使用します。

Connector Configurator は、次について英語以外の文字に対応します。

CharacterEncoding および Locale 標準構成プロパティーのドロップ・リストに表示されるのは、サポートされる値の一部のみです。他の値をドロップ・リストに追加するには、製品ディ レクトリーの ¥Data¥Std¥stdConnProps.xml ファイルを手動で変更 する必要があります。

例えば、Locale プロパティーの値のリストにロケール en_GB を追加するには、stdConnProps.xml ファイルを開き、以下に太文字で示した行を追加してください。

<Property name="Locale"
 isRequired="true"
 updateMethod="component restart">
                 <ValidType>String</ValidType>
             <ValidValues>
                                 <Value>ja_JP</Value>
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