Java ベースの InterChange Server
が持つマルチスレッド性により、コネクター・コントローラーがコラボレーションにデリバリーするイベントは並行処理が可能です。
実装されているアプリケーションやコネクターによっては、コネクター・エージェントが受信する要求でも並行処理を実行できます。どちらの場合も、複数のスレッドまたは並列処理の使用によって実行します。この機能は、コラボレーションとアクセス・クライアントのどちらから発信される要求にも適用できます。
並行処理を実装する方法は、コネクターのタイプと設計によって異なります。
- コネクター・エージェントが C++
で作成されている場合、本質的に単一スレッド型です。ただし、C++
コネクター・エージェントは Connector Agent Parallelism を使用する
ことによって、並行処理できるようになります。Connector Agent Parallelism
とは、コネクター・エージェントの単一スレッド・マスター・プロセスから
複数のスレーブ・プロセスのインスタンスを作成することによって並行処理を実行する機能です。この機能は、System
Manager の構成可能な設定を使用してアクティブまたは非アクティブにできます。
- コネクター・エージェントが Java で作成されている場合、Connector Agent
Parallelism
機能を使用しなくても、マルチスレッドによって並行処理する能力を本質的に持っています。
- Java Connector Development Kit (JCDK) 自体はマルチスレッド型ですが、Java
で作成されたコネクター・エージェントの中には、単一スレッド処理を実行するよう設計されているものもあります。一般的に
Java コネクター・エージェントがこのように設計されるのは、アプリケーションの
API
ライブラリーが、コネクター・エージェントを単一スレッドでのみ実行するよう制限している場合です。このようなコネクターでは、Connector
Agent Parallelism
機能を使用して、コネクター・エージェントの単一スレッド・マスター・プロセスから複数のスレーブ・プロセスのインスタンスを作成することができます。
Connector Agent Parallelism
を使用するには、アプリケーション自体が並行処理をサポートできることが必要です。アプリケーションによっては、並行処理を実行できないようにするアーキテクチャーや処理要件を持つ場合があります。
