関係の開始および停止は、System Monitor または System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューから行うことができます。
このセクションの内容は次のとおりです。
System Monitor にログオンして関係の状況を含むビューを開くか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用することによって、関係の状態を表示させることができます。System Monitor にログオンするには、System Monitor へのログオン手順の手順に従います。System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用するには、InterChange Server インスタンスへの接続手順の手順に従います。
関係の状態の表示方法は、使用しているツールに応じて以下のようになります。
System Monitor での関係の状態の表示手順
System Monitor を使用して関係の状態を表示するには、以下のステップを実行します。
デフォルトのビューとモニターは「システム概要」に設定されています。これらのデフォルトは、モニターのニーズに合わせて変更できます。手順については、システムをモニターするビューの設定を参照してください。
System Manager での関係の状態の表示手順
System Manager を使用して関係の状態を表示するには、以下のステップを実行します。
図 30. System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの Relationships フォルダー
表 17
は、色が示す関係の状態と、その状態で実行可能なアクションを示しています。
関係の状態/表示色 | 説明 |
---|---|
アクティブ (緑) | 関係を IBM WebSphere InterChange Server システム内で実行し、使用できる状態です。関係に対して Relationship Manager を使用するには、その関係がアクティブ状態である必要があります。 |
非アクティブ (赤) | 関係は IBM WebSphere InterChange Server システム内で実行できる状態にないか、または使用不可です。関係が停止するとこの状態に入り、キュー内の現行ジョブすべてが完了しますが、新しいジョブは受け入れられません。関係の定義を変更するには、関係が非アクティブの状態でなければなりません。 |
不明 (グレー) | 関係に互換性のあるランタイム・スキーマが含まれていません。互換性のあるランタイム・スキーマを作成するには、Relationship Designer から、「ランタイム・スキーマを作成」オプションを選択して関係を保管します。状態が非アクティブに変化し、この時点で関係を開始できます。 |
関係は、簡単にマップできないビジネス・オブジェクト属性の間に関連を確立するときに使用します。関係を作成するためのツールは Relationship Designer です。Relationship Designer の詳細については、「マップ開発ガイド」を参照してください。
System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで Relationships フォルダーを展開すると、Dynamic と Static の 2 つのサブフォルダーが表示されます。
このセクションでは以下のトピックについて説明します。
関係を実行できるようにするには、まずアクティブにする必要があります。しかし、アクティブな関係を変更することはできません。このため、まず関係を停止し、関係に変更を行ってから関係を再始動する必要があります。 関係の再始動が必要な変更については、付録 B, IBM WebSphere Business Integration システム・コンポーネントを再始動するための要件を参照してください。
使用しているツールに応じ、関係を異なる方法で開始および停止します。
System Monitor を使用する場合の関係の開始および停止手順
System Monitor を使用して関係を開始または停止するには、以下のステップを実行します。
System Manager を使用する場合の関係の開始および停止手順
System Manager を使用して関係を開始または停止するには、以下のステップを実行します。
System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで展開された Dynamic または Static フォルダーから (図 30 を参照)、関係の名前を右マウス・ボタンでクリックし、「<relationship_name> の開始 (Start <relationship_name>)」または「<relationship_name> の停止 (Stop <relationship_name>)」を選択します。
静的関係の設計プロセスの一部として、開発者は、関係の表をメモリーにキャッシュするかどうかを指定できます。静的関係は、データが頻繁に変更されない関係です。静的関係の表をキャッシュに入れるように指定している場合は、キャッシングを使用可能にするかどうかを System Manager から制御できます。System Manager では、すべての静的関係は Relationships フォルダーの下の Static というフォルダー内にリストされます。
静的関係の関係表のキャッシングを使用可能にするには、以下のステップを実行します。
表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークが付いていると InterChange Server は、実行時データに次回アクセスしたときに、関係表をメモリーに読み込みます。
静的関係の関係表のキャッシングを使用不可にするには、以下のステップを実行します。
表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークが付いていないと、InterChange Server は、関係データベース内の表から実行時データを読み取ります。
「再ロード」機能を使用して InterChange Server によって関係の表をメモリーに再読み取りするには、以下のステップを実行します。
このオプションを選択すると、InterChange Server は関係データベースから表をメモリーに再び読み取り、キャッシュされた関係表を再ロードします。このオプションは、静的関係の表が SQL ステートメントを通じてデータベース内で直接更新されるときに便利です。最新バージョンの表をキャッシュに入れるには、この「再ロード」オプションを選択します。
関係表をメモリーにロードまたはアンロードするごとに、InterChange Server によってトレース・メッセージをログに記録するには、以下のステップを実行します。
RELATIONSHIP.CACHING=5
InterChange Server はこれらのメッセージをトレース・ファイルに送ります (トレース・ファイルが構成されている場合)。InterChange Server は、デフォルトでは関係表のロード、アンロード時にトレース・メッセージは生成されません。4 以下 (0 から 4) のトレース・レベルでもメッセージは生成されません。