このセクションでは、Adapter for eMatrix の使用時に発生する共通問題に関して、いくつかの簡単なトラブルシューティングの手法を説明します。
このセクションでは、イベント通知中に発生する可能性のある 4 つの共通問題 について説明します。共通問題は以下のとおりです。
イベント通知機能をデバッグする場合、まず、イベントが正常に生成されているかどうか を検査します。これを行うには、以下のステップを実行します。
temp query bus wbi_Event **;
MX_MQL_TRACE=TRUE
18:15:00.826 MQL t@2900 Session: mx3f20221364f87ac7 18:15:00.826 MQL t@2900 Program: WBIEventLogger 18:15:00.826 MQL t@2900 args: -method recordEvent ${OBJECTID} n=wbi_cpu v=Update p=1 18:15:08.417 MQL t@2900 End Program:MQL<3>このメッセージは、トリガーが、上にリストされた引数で、WBIEventLogger を実行した ことを示しています。
イベントが生成されていることがわかっている場合でも、eMatrix アプリケーションをポーリングするたびにエラーが発生するときは、イベント・ビジネス・オブジェクトの名前を詳しく調べてください。ビジネス・オブジェクト名は、次のようになっている必要があります。
wbi_22032.41802.50936.705_1058897313350_1892833611
ビジネス・オブジェクト名に FROMOBJECT のような大文字がある場合、引数として無効な MARCO 値をトリガーに指定した可能性があります。これを解決するには、以下のようにします。
イベント・ポーリングのときに次のエラーを受け取る場合、アダプターが、コネクター・プロパティーで参照される EventVault を見つけられなかった ことを意味します。エラーは次のとおりです。
System Error: #1600039: vault 'WBI_Events' does not exist
このエラーは、以下のいずれかの理由で発生します。
InstallEventTables を実行して、ボールトが作成されていることを確認し、コネクター・プロパティーの EventVault の名前を検査してください。
イベント通知に使用されるビジネス・オブジェクト階層を作成する場合、階層に、親も eMatrix ビジネス・オブジェクト・タイプを表すような、eMatrix ビジネス・オブジェクト・タイプを表す子ビジネス・オブジェクト定義 が含まれないようにしてください。
そのようなオブジェクトが存在すると、アダプターはポーリング時に失敗し、次のようなメッセージをログに記録します。
An error occurred while trying to validate your WBI business object instance hierarchy.
このエラーは、eMatrix ビジネス・オブジェクトを表すビジネス・オブジェクトが、ヌルでない eMatrix ビジネス・オブジェクトも表す属性を含むことができないために発生します。
このセクションでは、要求処理中に発生する可能性のある 2 つの共通問題 について説明します。共通問題は以下のとおりです。
eMatrix コマンドを表すビジネス・オブジェクトの string 型属性の値は、コマンド処理前のコマンド・テンプレートへの挿入時に、引用符で囲まれません。したがって、引用符で囲まれていない空白文字を含む属性値は、2 語の MQL コマンドとして解釈されます。
要求を送信する場合、階層内に、eMatrix ビジネス・オブジェクトを表す子があり、その親オブジェクトも eMatrix ビジネス・オブジェクトを表している場合があります。子ビジネス・オブジェクト がヌルでないことを確認してください。そのような階層が検出されると、アダプターはエラーをスローします。
2 つの一般的な問題およびそれらの解決法を以下に示します。
ログまたはトレース・ファイルで、次のようなメッセージを受け取る場合があります。
Unable to find version "*.*.*" of business object definition "wbi_computer_bundle_to_computer"
これを解決するには、メッセージに示されたビジネス・オブジェクトを、Connector Configurator Express でサポートされるビジネス・オブジェクトのリストに追加する必要があります。
ODA を使用する場合、2 つのビジネス・オブジェクト・タイプとそれらの接続関係 をモデル化したいときがあります。図 14 に示すように、必ず、階層関係にある 3 つすべてを選択してください。
これを実行しないと、ODA は、タイプとそれらの共用関係が不完全なモデルを作成してしまいます。