シナリオの実行

この例は、要求処理およびイベント通知という 2 つのアクティビティーについてシナリオを提供します。

シナリオ 1: 要求処理

要求処理のシナリオでは、設計で使用されるコンポーネントの 1 つが利用可能になったことを、調達システムが eMatrix システムに通知します。システムは、更新されたシステム・コンポーネントを示すビジネス・オブジェクトを送信します。

Visual Test Connector の始動

  1. 「スタート」>「プログラム」>「WebSphere Business Integration Adapters」>「ツール」>「Visual Test Connector」を選択します。コネクターが始動します。
  2. コネクター・ウィンドウで、「ファイル」>「プロファイルを作成/選択」を選択します。「コネクター・プロファイル」ウィンドウが表示されます。
  3. まだプロファイルを作成していなければ、以下のようにして、プロファイル・ウィンドウでポート・コネクターをエミュレートするプロファイルを作成します。
  4. すでにプロファイルを作成済みの場合は、それを選択して、「OK」をクリックします。
  5. プロファイルが準備されたら、「ファイル」>「接続」を選択します。

Adapter for eMatrix の始動

次のコマンドを実行して、Adapter for eMatrix を始動します。

%WBIA%¥connectors¥eMatrix¥start_eMatrix.bat eMatrix wmqi 
 -c%SAMPLE_FOLDER%¥EmatrixConnector.cfg

"wmqi" の値を、英数字の任意の組み合わせ (先頭は英字) で置き換えることができます。

eMatrix コンポーネントの始動

eMatrix コラボレーション・サーバーを始動します。eMatrix システムが存在する Oracle のインスタンスが稼働していることを確認します。次に、「MQL コマンド (MQL Command)」ウィンドウを開きます。

eMatrix の現在の状況のチェック

MQL コマンド行で、次のコマンドを入力します。

expand bus "computer" "gamer deluxe" 1 select bus 
 "attribute[in stock]";

超音波サウンド・カードは在庫がないことに注意してください。

要求の送信

これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. Visual Test Connector で、「編集」>「ビジネス・オブジェクトをロード」を選択します。
  2. ファイル %SAMPLE_FOLDER%¥sound_card_update.bo を選択します。
  3. ポップアップ・ウィンドウに任意の名前を入力し、「OK」をクリックします。
  4. Visual Test Connector の左上隅の「ビジネス・オブジェクトを送信」をクリックします。アイコンには、黄色の矢印が 1 つ含まれています。
    Adapter for eMatrix を含むウィンドウに、テキスト・メッセージが表示されます。これらのメッセージは、要求の処理中であることを示します。

eMatrix の更新された状況のチェック

MQL コマンド行で、次のように入力します。

expand bus "computer" "gamer deluxe" 1 select bus 
 "attribute[in stock]";

ここで超音波サウンド・カードの在庫があることに注意してください。

データベース内の状況のリセット

このシナリオを再度実行するには、超音波サウンド・カードをリセットして、在庫がないようにする必要があります。これを行うには、次の MQL コマンドを実行します。

modify bus "sound card" "super sonic" 1 "in stock" false;

シナリオ 2: イベント通知

このシナリオでは、コンピューター・メーカーが、コンピューター・システムの 1 つの構成を変更します。この変更がトリガーとなって、調達システムへ通知が転送されます。

  1. 前述のシナリオ 1 の、ステップ 1 から 3 までを繰り返します。
  2. 以下のステップに従ってください。

コンピューター構成の更新

コンピューター構成が変更されました。コンピューター・メーカーはコンピューターにネットワーク・カードを追加します。MQL コマンド行で、次のコマンドを実行します。

connect bus "computer" "gamer deluxe" 1 relationship 
 "computer to pci component' to "network card" "net 
 
 connector" 1 slot 3;

イベントのポーリング

Adapter for eMatrix を含むコマンド・ウィンドウに移動します。ウィンドウの下部で、'p' と入力します。これにより、アダプターがポーリングを行います。

イベントの表示

アダプターは、新規のコンピューター構成を記録し、調達システム (この場合は Visual Test Connector) に転送します。

Visual Test Connector の右側のウィンドウ・ペインを調べます。テキスト 'wbi_computer.Update' を含む行が表示されています。これは、WebSphere ビジネス・オブジェクトとして表される新規のコンピューター構成です。ここでダブルクリックすると、その内容を見ることができます。

コンピューター構成のリセット

このシナリオを再度実行するには、eMatrix ビジネス・オブジェクトを切断する必要があります。これを行うには、次のコマンドを実行します。

disconnect bus "computer" "gamer deluxe" 1 relationship 
 "computer to pci component" to "network card" 
 
 "net connector" 1;

これにより、サンプル・シナリオのインストールおよびテストが完了します。上述のすべてのステップが正常に実行されると、Adapter for eMatrix を使用可能にする適切なサンプルができます。

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