合格/不合格シナリオ

ビジネス・オブジェクトのキー値がデータベース内でブランクである場合やヌル値である場合には、「=」演算子ではなく「is null」を使用して where 文節を作成します。

ビジネス・オブジェクトには値がブランクではないキー属性が 1 つ以上含まれるようにすることをお勧めします。

次のシナリオでは、親オブジェクトのキーが 1 つであり、そのキーにヌル値が含まれます。このような条件に当てはまるシナリオは不合格です。

表 20. Customer
属性
cid Integer (キー)
name String
comments String

次のシナリオでは、親オブジェクトのキーが 2 つであり、その一方にヌル値が含まれます。このような条件に当てはまるシナリオは合格です。

表 21. Customer
属性
cid Integer (キー)
name String
comments String

2 番目のシナリオでは、cid=1000 かつ name がヌルに設定されているという条件で Customer の cid、name、および comments を選択して検索照会を作成します。

次のシナリオでは、親オブジェクトがコンテナー・オブジェクト内に子オブジェクトを 1 つ含み、外部キー参照が 1 つ存在しています。このような条件に当てはまるシナリオは不合格です。

表 22. Customer
属性
cid Integer (キー)
name String (キー)
comments String
Address Address
Aid Integer (キー) ASI:FK=cid
Acity String
Azip String

cid にヌル値が含まれる場合、Address の Aid、Acity、および Azip を選択して検索照会を作成します。Aid の値はヌルに設定します。

次のシナリオでは、親オブジェクトがコンテナー・オブジェクト内に子オブジェクトを 1 つ含み、キー参照が 2 つ存在しています。このような条件に当てはまるシナリオは合格です。

表 23. Customer
属性
cid Integer (キー)
name String
comments String
Address Address
Aid Integer (キー) ASI:FK=cid
Acity String (キー) ASI:FK=name
Azip String

name にヌル値が含まれる場合、Aid=Cid かつ Acity にはヌル値が含まれているという条件で Address の Aid、Acity、および Azip を選択して検索照会を作成します。

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