以下のセクションでは、この製品のバージョン 1.x および 2.x からのコンポーネントを アップグレードする方法について説明します。
Web サービス生成ユーティリティーは利用できなくなりました。これに代えて、コラボレーションを Web サービスとして公開するためには System Manager ツール を使用します。Web サービス生成ユーティリティーによって生成された成果物は、今回のリリースで使用することはできません。
SOAP データ・ハンドラーと一緒に使用できるのは Web サービス・コネクターのみです。このデータ・ハンドラーは、他のコネクターで使用することも、Server Access Interface で 使用することもできません。以下のセクションでは、追加サポートについて説明します。
従来のリリースで使用されていたトップレベルの SOAP データ・ハンドラー・メタオブジェクトは、サポートされなくなりました。これに代えて、バージョン 3.0.x の SOAP データ・ハンドラーで使用する、新しいトップレベル・メタオブジェクトを作成する必要があります。このメタオブジェクトは、Classname 属性と SOAPNameHandler 属性のみを 備えている必要があります。
新規メタオブジェクトでは、SOAP メッセージからビジネス・オブジェクトへの変換 およびビジネス・オブジェクトから SOAP メッセージへの変換のための子メタオブジェクトは 不要になりました。したがって、トップレベル・メタオブジェクトでは SOAPToBOConfigMO 属性と BOToSOAPConfigMO 属性 を指定しないようにしてください。
これまで SOAP メッセージからビジネス・オブジェクトへの変換と ビジネス・オブジェクトから SOAP メッセージへの変換を記述していた 子メタオブジェクトは、SOAP 要求、SOAP 応答、および SOAP 障害ビジネス・オブジェクト の子として追加することが必要になりました。詳しくは、SOAP データ・ハンドラーおよび ビジネス・オブジェクトの要件を参照してください。
新規 SOAP データ・ハンドラーの重要な特徴として、新しいアプリケーション固有情報 (ASI) の機能があります。特定の ASI を SOAP ビジネス・オブジェクトに追加することによっても、この拡張機能を利用することができますが、そのようなことを行う必要はありません。子 SOAP 構成 MO をビジネス・オブジェクトに追加するだけで、従来のリリースのコネクターで作成された SOAP ビジネス・オブジェクトを、バージョン 3.0.x で使用するために配備することができます。
新規 SOAP データ・ハンドラーと一緒に使用できるのは、3.0.x の Web サービス・コネクターのみです。新規 SOAP データ・ハンドラーは、以前のリリースで提供された、SOAP コネクター や Server Access Interface などのコンポーネントで使用することはできません。
古い SOAP データ・ハンドラーを 3.0.x の Web サービス・コネクターで使用することはできません。
SOAP コネクターは、リリース 3.0.x ではサポートされません。Web サービスを呼び出すためには、これに代えて Web サービス・コネクターを使用しなければなりません。
リリース 3.0.x では、コラボレーションを Web サービスとして公開する場合にも、Web サービス を呼び出す場合にも、Web サービス・コネクターを使用してください。コラボレーションを Web サービスとして公開するためには、新規のイベント通知機能が使用されます。新規の要求処理機能が Web サービスの呼び出しに使用されるようになりました。以下のセクションでは、Web サービス・コネクターを使用するために行う必要のある マイグレーション作業を中心に説明します。
3.0.x コネクターはコラボレーションを同期的に呼び出すことも、非同期的に呼び出すこともできます。この場合、Web サーバーにプロキシー・クラスを作成 し、配備する必要はありません。コネクターが、コネクターにイベントを通知するリスナー・フレームワークを備えるようになりました。リスナー・フレームワークは SOAP/HTTP、SOAP/HTTPS、および SOAP/JMS バインディングをサポートします。リスナーを正しく構成すると、コネクターは、Web サービスとして公開されているコラボレーションのために、Web サービス・クライアントを検出し、それに応答できるようになります。リスナー・フレームワークとその構成方法の詳細については、プロトコル・リスナーを参照してください。
イベント通知のトップレベル・オブジェクト (TLO) を作成する必要があります。TLO は、SOAP 要求ビジネス・オブジェクト用、かつ (同期要求処理の場合の) オプションで SOAP 応答ビジネス・オブジェクト と SOAP 障害ビジネス・オブジェクト用のコンテナーです。TLO の構造コンポーネントは、単一 Web サービス・オペレーションを想定しています。SOAP 要求ビジネス・オブジェクトは SOAP 要求メッセージに 対応し、SOAP 応答ビジネス・オブジェクトは SOAP 応答メッセージに 対応し、SOAP 障害ビジネス・オブジェクトは SOAP 障害メッセージに対応します。詳しくは、同期イベント処理 TLOを参照してください。
従来のリリースで Server Access Interface とともに 使用されていた SOAP ビジネス・オブジェクトは、上記 SOAP データ・ハンドラーで 述べたように変更することにより、3.0.x リリースで使用することができます。イベント通知 TLO で SOAP ビジネス・オブジェクトを子として指定しなければならないことに注意してください。
従来のリリースにおける SOAP コネクターと同じように、3.0.x の Web サービス・コネクター は Web サービスを呼び出すことができます。さらに、新規コネクターは SOAP/JMS バインディングによる Web サービスの呼び出し もサポートします。以下のセクションでは、コネクター要求処理における変更点についてさらに説明します。
要求処理用の TLO を作成する必要があります。TLO は、SOAP 要求ビジネス・オブジェクト用、かつ (同期要求処理の場合の) オプションで SOAP 応答ビジネス・オブジェクト と SOAP 障害ビジネス・オブジェクト用のコンテナーです。TLO の構造コンポーネントは、単一 Web サービス・オペレーションを想定しています。SOAP 要求ビジネス・オブジェクトは SOAP 要求メッセージに 対応し、SOAP 応答ビジネス・オブジェクトは SOAP 応答メッセージに 対応し、SOAP 障害ビジネス・オブジェクトは SOAP 障害メッセージに対応します。この意味で、3.0.x の要求処理 TLO は、従来のリリースの SOAP コネクターとともに 使用されていた TLO に対応します。要求処理 TLO に関する詳細については、同期要求処理 TLOを参照してください。
従来のリリースで SOAP コネクターとともに 使用されていた SOAP ビジネス・オブジェクトは、SOAP データ・ハンドラーで 述べたように変更することにより、使用することができるようになります。これらのビジネス・オブジェクトは、要求処理 TLO の子として指定する必要があります。従来のリリースでは、これらのビジネス・オブジェクトは SOAP コネクターで 使用される TLO の子でした。
3.0.x の Web サービス・コネクターには、SOAP 要求ビジネス・オブジェクト に関する追加要件があります。それぞれの SOAP 要求ビジネス・オブジェクトには、プロトコル構成 MO (メタオブジェクト) タイプの属性が備わっていなければなりません。コネクターはプロトコル構成 MO を使用して、要求メッセージの宛先を判別します。それぞれのプロトコル構成 MO には、ターゲット Web サービスのアドレスを 表す Destination 属性が指定されています。ターゲット Web サービスを呼び出すために SOAP/HTTP または SOAP/HTTPS を 使用している場合には、Destination 属性は、従来のリリースの SOAP コネクター で使用される TLO の URL 属性に対応します。詳しくは、プロトコル構成 MOを参照してください。