WebSphere Business Integration Server
Express インテグレーション・システムを実装する場合、大半の時間が統合コンポーネントの処理に費やされます。本書では個々のコンポーネントの開発に関する詳細については説明しません。このセクションでは、Designer ツールの起動方法、新規コンポーネントの作成方法、既存のコンポーネントの変更方法、および System Manager で開発する一部のコンポーネントの処理方法について説明します。
統合コンポーネントの開発方法について詳しくは、次のガイドを参照してください。
- WebSphere InterChange Server: コラボレーション開発ガイド
- WebSphere InterChange Server: マップ開発ガイド
- WebSphere InterChange Server: ビジネス・オブジェクト開発ガイド
- WebSphere InterChange Server: アクセス開発ガイド
開発して InterChange Server Express インスタンスに配置したコンポーネントの処理の詳細に
ついては、InterChange Server Express リポジトリー内のコンポーネントの処理を参照してください。
コンポーネント命名ガイドライン
コンポーネントを作成するときは、以下の一般的なガイドラインと要件に注意してください。
- 一般的に、InterChange Server Express システムでは、ほとんどの句読点や特殊文字が使用されないため、コンポーネント名を英数字とアンダースコアーの組み合わせに限定します。
コンポーネント名にはスペースを使用しないでください。
- コンポーネント名はすべて、(数字やアンダースコアーではなく) 英字で開始してください。例外については、特定のセクションを参照してください。
- プロパティー名では、アポストロフィ (') または 二重引用符 (") を使用しないでください。
- 多くのコンポーネント名には、最大長の制限があります。
- マップ名: 最大 76 文字
- コラボレーション・テンプレート: 最大 80 文字
- コラボレーション・オブジェクト: 最大 80 文字
- コネクターとコネクター構成プロパティー、コラボレーション・テンプレート、コラボレーション・オブジェクト、コラボレーション・プロパティー、コラボレーション・ポート、マップ、ビジネス・オブジェクト定義、属性、属性タイプ、および動詞などのコンポーネントは、アメリカ英語ロケールの en_US に関連するコード・セット内の文字のみで構成する必要があります。
後方互換性のため、IBM では、数少ない命名要件しか強制しておりません。ただし、命名は、基底のシステム・コンポーネントからの制限に従うため、このガイドの規則を守ってください。例えば、Java は、Java クラス名に制限を課しており、ユーザーのオペレーティング・システムおよびデータベースも同様に、ファイル名に使用される文字および文字長に対しても制限をしています。
このセクションでは、各 Designer ツールの起動方法について説明します。Designer ツールを使用すると、新規コンポーネントの作成や、既存のコンポーネントのオープンおよび変更を行うことができます。
注:
Designer ツールのいずれかを起動中に、クラスが見つからないというエラー
が発生した場合、System Manager を起動して、その Designer ツールをもう一度起動
する必要があります。ただし、ツールが起動した後は、System Manager を稼働したままにする必要は
ありません。
Business Object Designer Express を起動するには、次のいずれかの方法を使用します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で
「ビジネス・オブジェクト」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規ビジネス・オブジェクトの作成」を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager ビューで、任意のフォルダーを選択し、以下の操作のいずれかを実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Business Object Designer Express」を選択します。
- 「Business Object Designer Express」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+4 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」>「Toolset Express」>「開発」>「Business Object Designer Express」を選択します。
Business Object Designer Express の詳細については、「WebSphere InterChange Server: ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。
Connector Configurator Express を起動するには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で「コネクター」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規コネクターの作成」を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager ビューで、任意のフォルダーを選択し、以下の操作のいずれかを実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Connector Configurator」を選択します。
- 「Connector Configurator」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+1 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」 >「Toolset Express」>「開発」>「Connector Configurator」
Connector Configurator Express の詳細については、コネクターの構成を参照してください。
Map Designer Express を起動するには、次のいずれかの方法を使用します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で「マップ」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規マップの作成」を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager ビューで、任意のタイプの統合コンポーネントに対するフォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Map Designer Express」を選択します。
- 「Map Designer Express」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+3 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」>「Toolset Express」>「開発」>「Map Designer Express」を選択します。
Map Designer Express の詳細については、「WebSphere InterChange Server: マップ開発ガイド」を参照してください。
Relationship Designer Express を起動するには、以下のいずれかの操作を実行します。
- WebSphere Business Integration System Manager ビューで、「関係」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「Relationship Designer Express」を選択します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で任意のタイプの統合コンポーネントのフォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Relationship Designer Express」を選択します。
- 「Relationship Designer Express」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+5 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」>「Toolset Express」>「開発」>「Relationship Designer Express」を選択します。
Relationship Designer Express の詳細については、「WebSphere InterChange Server: マップ開発ガイド」を参照してください。
Process Designer Express を起動するには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で「コラボレーション・テンプレート」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「新規コラボレーション・テンプレートの作成」を選択します。
- 「WebSphere Business Integration」システム表示で任意のタイプの統合コンポーネントのフォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- メニュー・バーから「ツール」>「Process Designer Express」を選択します。
- 「Process Designer Express」ツールバー・ボタンをクリックします。
- キーボード・ショートカット Ctrl+2 を使用します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」>「Toolset Express」>「開発」>「Process Designer Express」を選択します。
Process Designer Express の詳細については、「WebSphere InterChange Server: コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
以下のコンポーネントの場合、Designer ツールの起動の説明に従って、各コンポーネントの Designer ツールを起動すると、そのタイプの新規コンポーネントを作成できます。
- ビジネス・オブジェクト
- マップ
- 関係
- コラボレーション・テンプレート
コンポーネントによっては専用の Designer ツールがないものもあります。この場合は、System Manager によって表示されるインターフェースで作成します。新しいコラボレーション・オブジェクト、データベース接続プール、およびスケジュールを作成するには、表 4 を参照してください。
このセクションでは、System Manager で Web サービスを統合コンポーネントとして登録、起動する方法について説明します。以下のセクションから構成されています。
概説
Web サービスは、必要なものを完備したモジュラー式の動的分散アプリケーションであり、ネットワーク上で記述、パブリッシュ、配置、および起動し、製品、プロセス、およびサプライ・チェーンを作成することができます。Web サービスは、ローカル、分散的、または Web ベースの場合もあります。Web サービスは、TCP/IP、HTTP、Java、HTML、および XML などのオープン・スタンダードの上部に構築されます。Web サービスは、メッセージング用の SOAP (Simple Object Access Protocol)、およびパブリッシングとディスカバリー用の UDDI (Universal Description, Discovery and Integration) と WSDL (Web Services Description
Language) などの新規の標準テクノロジーを使用します。
System Manager を使用すると、統合コンポーネント・ライブラリー (ICL) のコンポーネントとして、Web サービスを登録することができます。登録プロセスは、統合コンポーネント・ライブラリーの下のコンポーネントとして Web サービスを登録し、InterChange Server Express が Web サービスとの通信に使用するビジネス・オブジェクトを自動的に生成します。また、System Manager を使用して、登録されている Web サービスをテストしてから、サーバーに配置することもできます。
Web サービスの登録
System Manager では、「新規 Web サービスを登録」ウィザードを使用して、Web サービスを登録します。
- このウィザードを開始するには、WebSphere Business Integration System ビューの「統合コンポーネント・ライブラリー」を展開し、「WebServices」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックしてから、「新規の Web サービスを登録 (Register New Web Service)」を選択します。「Web サービスを登録する方法の選択」ページが表示されます。
-
以下のオプションのいずれかをクリックします。
オプション |
説明 |
WSDL ファイルの URL の入力 |
登録する Web サービスを正確に指定することができます。 |
Web サービスの UDDI レジストリーの検索 |
Web サービスを見つけるため、検索する対象の UDDI レジストリーをさらに詳しく指定することができます。 |
- 「次へ」をクリックします。
-
ステップ 2 で、「WSDL ファイルの URL の入力」をクリックした場合、「WSDL URL を入力してください」ページが表示されます。「WSDL URL」フィールドに、登録する Web サービスの URL を指定し、「次へ」をクリックしてから、ステップ 8 に進みます。
-
ステップ 2 で、「Web サービスの UDDI レジストリーの検索」をクリックした場合は、「Web サービスを検索中」ページが表示されます。以下の手順を実行します。
- 「検索項目」フィールドで、検索する Web サービスに対する検索条件を入力します。
- 以下のサポートされている UDDI レジストリーから 1 つ以上選択します。
- IBM UDDI レジストリー
- Microsoft UDDI レジストリー
- XMethods UDDI レジストリー
- 「検索」をクリックします。「検索結果」タブに、結果が検出されたレジストリーの名前が表示されます。選択したレジストリーが使用不可の場合は、そのページにエラー・メッセージが表示されます。
- リスト上の各レジストリー名に対して、以下を実行します。
- レジストリー名を選択し、そのレジストリーの検索結果数を表示します。
- レジストリー・リストを拡張して、そのレジストリーで検索されたサービスの名前を表示します。
- サービスの名前を選択して、Web サービス詳細を表示します。
- 登録する Web サービスの名前を選択して、「次へ」をクリックし、ウィザードの次のページに進みます。「新規 Web サービスが見つかりました」ページが表示されます。
-
「新規 Web サービスが見つかりました」ページでは、以下を実行できます。
- 「使用可能なメソッド」タブをクリックして、Web サービスの呼び出し可能なサービスのリストを表示します。サービスは、本質的に、クライアントが呼び出せるメソッドです。
- 「WSDL」タブをクリックして、Web サービスを記述している XML コードを表示します。
- 「使用可能なメソッド」をクリックすると、詳細情報が、(有効であれば) 右方のペインに表示されます。Fault(s) パラメーターが、サービスの呼び出し時に発生した可能性のあるエラーや例外を格納するために使用されていることに注意してください。
- 「完了」をクリックして、Web サービスを登録します。
登録されている Web サービスの表示
Web サービスの登録を終了すると、System Manager で表示することができます。
- 「統合コンポーネント・ライブラリー」>「WebServices」のもとで、Web サービス名をダブルクリックします。「概要」タブが表示されます。
- 「概要」タブをクリックして、「使用可能な操作」ページを表示します。このページには、その名前をダブルクリックした Web サービスに対するサービスまたはメソッドのリストが表示されます。「使用可能な操作」ページの右側に表示される「Web サービス・メソッド」パネルも、メソッドのリストを表示します。
Web サービスのすべてのメソッドは、それらを使用するかどうかに関係なく、「使用可能な操作」ページの「操作」列に登録されて表示されます。
Web サービスを登録するとき (Web サービスの登録を参照) に各メソッドに対して作成されたビジネス・オブジェクトが、「入力 BO」列と「出力 BO」列の下にリストされます。
- リストを最新表示にするには、「BO 定義の作成」ボタンをクリックします。
- 「Web サービス・メソッド」パネルで、メソッドを選択して、そのパラメーターを「メソッド・パラメーター」パネルに表示します。パラメーターが、「入力」、「出力」、および「障害」の各カテゴリーの下にリストされます。
Web サービス・ビジネス・オブジェクトの使用
Web サービスで使用するカスタマイズ・ビジネス・オブジェクトを手動で作成する場合は、プロジェクトを配置するときに、その Web サービスの登録時に自動的に生成される特定のビジネス・オブジェクトを組み込む必要があります。
登録する各 Web サービスには、正しく機能するために一部のカスタマイズ・ビジネス・オブジェクトが必要です。新規の Web サービスを登録する場合、これらのビジネス・オブジェクトのデフォルトのセットが自動的に生成されて、ビジネス・オブジェクト・フォルダーに配置されます。これらのビジネス・オブジェクトは、名前の WS プレフィックスで認識できます。
WS_<name of webservice>
これらの自動生成されたビジネス・オブジェクトは、他のすべてのビジネス・オブジェクトと同様にマップやコラボレーションで使用できます。これらを使用すると、手作業で独自のビジネス・オブジェクトを作成する手間を省くことができます。代わりに独自のビジネス・オブジェクトを作成して使用することができますが、オブジェクト間の特定の依存関係のために、独自のカスタマイズ・ビジネス・オブジェクトを Web サービスで使用することを選択する場合は、ユーザーの System Manager プロジェクトから次のビジネス・オブジェクトをサーバーに手動で配置する必要があります。
- 次の名前構造を持つすべてのビジネス・オブジェクト: WS_<web service name>
- WS_Soap_Fault ビジネス・オブジェクト
これを行わないと、プロジェクトを配置してサーバーを始動した後に、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
BusOBj definition xxx not found
登録されている Web サービスのテスト
登録されている Web サービスは、テストしてから、統合サーバーに配置することができます。
- 「統合コンポーネント・ライブラリー」>「WebServices」のもとで、Web サービス名をダブルクリックします。「Web サービス・メソッド」パネルと「メソッド・パラメーター」パネルとともに、「概要」タブが表示されます。
-
「Web サービス・メソッド」パネルで、メソッドを選択します。
- 「概要」ページで、メソッド名をダブルクリックするか、右マウス・ボタンでクリックして「テスト」を選択して、メソッドをテストします。ビジネス・オブジェクト編集ページが、メソッドの入力ビジネス・オブジェクトと出力ビジネス・オブジェクトの名前とともに表示されます。このページは、入力ビジネス・オブジェクトをテストするために使用されます。
- ビジネス・オブジェクトをテストするには、以下の手順を実行します。
- 「新規要求の作成 (Create New Request)」をクリックします。要求ビジネス・オブジェクトが、左側のペインに作成されます。入力パラメーターを指定します。SOAPConfigMO、ProtocolConfigMO、OBjectEventID などの属性は無視することができます。
- 「Web サービスの呼び出し (Invoke Web Services)」ボタンをクリックして、Web サービスを呼び出します。Web サービスからの応答が、「応答ビジネス・オブジェクト」パネルに表示されます。
- Web サービスの登録時に作成されたビジネス・オブジェクトをテストするために使用する各 Web サービス・メソッドのパネルをクリックします。
ビジネス・オブジェクト、マップ、関係、およびコラボレーション・テンプレートを変更するには、以下の操作を実行します。
- ライブラリーのコンポーネントまたはユーザー・プロジェクトの
コンポーネントへのショートカットをダブルクリックします。
- ライブラリーのコンポーネントまたはユーザー・プロジェクトの
コンポーネントへのショートカットを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- 対応する Designer ツールを起動します。詳細については、Designer ツールの起動を参照してください。
- Enter を押します。
- Ctrl+E を押します
- メニュー・バーから「コンポーネント」>「定義を編集」を選択します。
- ライブラリー内のコンポーネントまたはユーザー・プロジェクト内のコンポーネントへのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「定義を編集」を選択します。
- コンポーネントの Designer ツールを起動し (Designer ツールの起動を参照)、ツールが起動したらコンポーネントを開きます。
コラボレーション・オブジェクト、データベース接続プール、およびスケジュールの変更方法については、表 5 を参照してください。
InterChange Server Express リポジトリーからライブラリーに
統合コンポーネントをインポートできます。
InterChange Server Express リポジトリーから統合コンポーネント・ライブラリーに
コンポーネントをインポートするには、以下の手順を実行します。
注:
InterChange Server Express インスタンスからライブラリーに
コンポーネントをインポートするには、サーバーが実行されている必要があります。「コンポーネントをインポート」ウィザードを
始動したときに System Manager がサーバーに接続されていない場合は、インポートできるコンポーネントは表示されません。
- System Manager を InterChange Server Express に接続します。詳細については、InterChange Server Express への接続を参照してください。
- WebSphere Business Integration System Manager ビューで、コンポーネントのインポート先ライブラリーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーからコンポーネントをインポート」を選択し、以下のいずれかの操作を実行して「コンポーネントをインポート」ウィザードを始動します。
- サブメニューから「コンポーネント」を選択し、サーバーにあるすべてのタイプのコンポーネントを表示させます。
- サブメニューからコンポーネント・タイプを選択し、そのタイプのコンポーネントのみを表示させます。
System Manager によって、図 13 に示すような「サーバーから追加のコンポーネントをインポート」ウィザードが表示されます。
- サーバー、コンポーネント・グループ、またはサーバーからインポートする個々のコンポーネントの
横にあるチェック・ボックスを有効にします。
- コンポーネントの依存関係もインポートする場合は、「ディープ」チェック・ボックスを有効にします。依存関係については、依存関係および参照を参照してください。
- サーバーからインポートするために選択したコンポーネントと同じ名前のコンポーネントが現在ライブラリーに存在するときに、そのコンポーネントを上書きする場合は、「警告せずに既存のコンポーネントを上書きします」チェック・ボックスを有効にします。既存のコンポーネントを上書きするかどうか不明の場合は、チェック・ボックスを無効にします。
-
「完了」をクリックします。
- 「警告せずに既存のコンポーネントを上書きします」チェック・ボックスを有効にすると、同じ名前の既存のコンポーネントは警告なしに上書きされます。このチェック・ボックスを無効にすると、確認ダイアログで同じ名前の各コンポーネントを置換するかどうかのプロンプトが出されます。コンポーネントを置換しない場合は、「キャンセル」を選択します。コンポーネントは上書きされず、確認ダイアログが閉じます。
ドラッグ・アンド・ドロップを使用するサーバーからライブラリーへのコンポーネントのインポート
System
Manager ビューで、ドラッグ・アンド・ドロップ操作を使用して、統合コンポーネント・ライブラリーにコンポーネントをインポートするには、以下の手順を実行します。
- InterChange Server Express コンポーネント管理ビューで、以下の操作を行って、展開するコンポーネントを選択します。
- ユーザー・プロジェクトまたは統合コンポーネント・ライブラリー内のフォルダーを選択して、同じタイプのコンポーネントをすべて選択します。
- コンポーネントのフォルダーを展開し、コンポーネントを個別に選択して、コンポーネント・フォルダーを選択します。例えば、展開する複数のユーザー・プロジェクトを一度に選択するには、以下のように、Windows の標準的な選択方法を使用できます。
- Shift を押したまま、連続する項目を選択します。
- Ctrl を押したまま、連続しない項目を選択します。
- WebSphere Business Integration System Manager ビューで、コンポーネントをインポートする先の統合コンポーネント・ライブラリー上に選択したリソースをドラッグ・アンド・ドロップします。
System Manager が、指定した統合コンポーネント・ライブラリーにコンポーネントをインポートしようとします。メッセージとエラーは、コンソール・ビューに表示されます。
System Manager を使用したパッケージへのコンポーネントのエクスポートの説明に従って、統合コンポーネントを .jar パッケージ・ファイルにエクスポートします。これにより、コンポーネントの環境間での移行、他の開発者との共用、およびテクニカル・サポートへのサブミットが容易になります。
パッケージから統合コンポーネント・ライブラリーにコンポーネントをインポートするには、以下の手順を実行します。
要確認:
インポートするパッケージのコンポーネントと
同じ名前のコンポーネントが存在する場合、System Manager は警告を出さずに
既存のコンポーネントを上書きします。
- 統合コンポーネント・ライブラリーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「リポジトリー・ファイルのインポート」を選択します。
System Manager によって、図 14 に示すような「リポジトリー・ファイルのインポート」ウィザードが表示されます。
- 「リポジトリー・ファイルのインポート」画面で、「統合コンポーネント・ライブラリー名」ドロップダウン・メニューに、コンポーネントをインポートする先ライブラリーの名前が含まれていることを確認します。
コンポーネントをインポートする先とは異なるライブラリーから「リポジトリー・ファイルからインポート」ウィザードを起動した場合、ウィザードを終了してから、再起動することなく、以下の方法でインポート先を変更できます。
- インポートするコンポーネントを指定するには、以下のいずれかを実行します。
- 単一パッケージ・ファイルをインポートするには、「InterChange Server リポジトリー・ファイル」フィールドに、インポートする .jar ファイルの絶対パスと名前を入力するか、「参照」をクリックしてファイルを選択します。
- パッケージ・ファイルを格納しているディレクトリー全体をインポートするには、「リポジトリー・ファイル・ディレクトリーからインポートします」フィールドにディレクトリーの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてファイルを選択します。
- 「完了」をクリックします。
注:
ワークベンチで「ファイル」>「インポート」メニュー項目
を使用してパッケージ・ファイルをインポートしないでください。「Zip ファイル」ウィザードは、.jar 拡張子を持つアーカイブを処理するもので、InterChange Server Express パッケージ・ファイルには .jar 拡張子が付いていますが、「Zip ファイル」ウィザードは、パッケージ・ファイルに対しては正常に機能しません。
マップ、コラボレーション・オブジェクト、データベース接続プール、コネクター、および InterChange Server には、変更可能なプロパティーがあります。これらのプロパティーを変更すると、各コンポーネントの振る舞いを変更できます。コンポーネントのプロパティーを変更するには、統合コンポーネント・ライブラリーのコンポーネントまたは
ユーザー・プロジェクトのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択します。System Manager に、コンポーネントのプロパティーを構成するための
ダイアログが表示されます。
マップ・プロパティーの詳細については、右クリックによるマップ構成プロパティーの変更を参照してください。
コラボレーション・オブジェクト・プロパティーについて詳しくは、右マウス・ボタン・クリックによる構成プロパティーの変更を参照してください。
データベース接続プールについて詳しくは、右クリックによるデータベース接続プール・プロパティーの変更を参照してください。
コネクターの詳細については、右クリックによるコネクターの構成を参照してください。
InterChange Server Express の構成方法の詳細については、右クリックによる InterChange Server Express プロパティーの構成を参照してください。
マップ自動化の同義語 の作成
Map Designer Express ツールには、ユーザーが使用して、同じような属性のソース属性と宛先属性を持つビジネス・オブジェクト間のマップおよび逆マップを自動的に作成できる機能があります。これを行うため、Map Designer Express は、ソース・ビジネス・オブジェクトと宛先ビジネス・オブジェクト間で、一致する名前を持つ属性を検索します。
Map Designer Express の重要な機能の 1 つに、ビジネス・オブジェクト間でソース属性と宛先属性が同名の場合にマップを自動的に生成できるという機能があります。
System Manager により、ビジネス・オブジェクトの属性名に対して複数の同義語を作成して、この基本的なマッチング・プロセスを機能強化することができます。
これは、System Manager の ICL プロジェクト・レベルで実行されます。作成された同義語は、ICL に付加され、その後 Map Designer Express でマップ自動化アルゴリズムが呼び出されたときに、このアルゴリズムで使用されます。
同義語の作成が終了した後、1 つの ICL からの同義語をファイル (*.syn) にエクスポートすると、そのファイルは別の ICL にインポートすることが可能になります。
同義語ファイルをエクスポートまたはインポートするには、ICL を右マウス・ボタンでクリックし、「同義語」>「エクスポート」または「同義語」>「インポート」をクリックします。
同義語を作成する手順は以下のとおりです。
マップ自動化の詳細な検討内容については、「マップ開発ガイド」を参照してください。
同義語作成の手順
ビジネス・オブジェクトに存在する属性の同義語を追加するには、以下の手順を実行します。
- System Manager で、ICL を右マウス・ボタンでクリックし、「コンテキスト」メニューを開きます。「同義語」>「編集」をクリックします。
図 15 は、「コンテキスト」メニューの「同義語」オプションを示しています。
図 15. 「コンテキスト」メニューの「同義語」オプション
結果: 「編集」をクリックすると、「同義語」ウィンドウが開きます。
図 16 は、「同義語」ウィンドウを示しています。
図 16. 「同義語」ウィンドウ
- 左側には、ビジネス・オブジェクトがあります。右側には、属性の同義語を構成する「固有のビジネス・オブジェクト」ウィンドウと「グローバル」ウィンドウがあります。
-
左側のビジネス・オブジェクトから、使用する属性を選択し、「固有のビジネス・オブジェクト」ウィンドウの「属性」列の下の右側にドラッグ・アンド・ドロップします。
-
左側のビジネス・オブジェクトから、同義語として使用する属性を選択し、「固有のビジネス・オブジェクト」ウィンドウの「同義語」列の下の右側にドラッグ・アンド・ドロップします。
- ステップ 2a と 2b を繰り返して、プロジェクト内のすべてのビジネス・オブジェクトに適用される同義語を構成します。選択した属性をそれぞれ「グローバル」ウィンドウの「属性」列と「同義語」列の下にドラッグ・アンド・ドロップします。
結果: Map Designer Express は、ある属性のすべての同義語を検索し、一致するものを検出すると、自動マッピングを実行します。
ヒント: 同じ手順を使用して、属性と同義語の記入項目を編集するか、「同義語」列の下にコンマ・ストリングを追加します。
例: 図 16 に示されている同義語構成では、以下の結果になります。
- ビジネス・オブジェクト固有の属性 AmazonCustomer.Email は、EMailID に一致します。
- ビジネス・オブジェクト固有の属性 Order.SalesBranch は、SalesRegion に一致します。
- プロジェクト内のすべてのビジネス・オブジェクトに対して、PostalCode1 は、Pin と Zip に一致します。
このトピックでは、System Manager での同義語のセットアップ手順について説明しました。Map Designer Express による作業時にマップ自動化機能を使用する方法については、「マップ開発ガイド」を参照してください。
データベース接続プール・コンポーネントには
「接続を検証」というコンテキスト・メニュー項目があります。このメニュー項目については、データベース接続プールの検証を参照してください。
マップおよびコラボレーション・テンプレートは System Manager でコンパイルできます。コンポーネントを展開したりパッケージにエクスポートしたりするにはコンパイルする必要があるため、この機能は便利です。System Manager では、非同期コンパイルを利用できます。つまり、あるコンポーネントをコンパイルしている間に、別のタスクを実行することができます。
コンポーネントのコンパイル時には、進行状況表示バーだけでなく、項目ベースの進行状況報告も使用されます。この情報は、サーバー上のキャッシュ・テーブルに保持されます。各成果物で操作が完了すると進行状況が更新されます。
マップまたはコラボレーション・テンプレートをコンパイルするには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーのマップまたはコラボレーション・テンプレート、またはユーザー・プロジェクトにおけるショートカットを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- Ctrl+F7 を押します。
- メニュー・バーから「コンポーネント」>「コンパイル」を選択します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーのマップまたはコラボレーション・テンプレート、またはユーザー・プロジェクトにおけるショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「コンパイル」を選択します。
統合コンポーネント・ライブラリーのマップまたはコラボレーション・テンプレートを
すべてコンパイルするには、以下のいずれかの操作を実行します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーの「マップ」または「コラボレーション・テンプレート」フォルダーを選択し、以下のいずれかの操作を実行します。
- F7 を押します。
- メニュー・バーから「コンポーネント」>「すべてコンパイル」を選択します。
- 統合コンポーネント・ライブラリーの「マップ」または「コラボレーション・テンプレート」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「すべてコンパイル」を選択します。
マップをサブマップとともにコンパイルするには、統合コンポーネント・ライブラリーのマップ、またはユーザー・プロジェクトのマップへのショートカットを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サブマップでコンパイル」を選択します。
