オブジェクトの有効な動詞と、そのオブジェクトの任意の動詞のメソッド・シーケンスを指定できます。このセクションでは、これらの情報を Business Object Designer Express と ODA を使用して指定する方法について説明します。情報のカテゴリーおよび COM コネクターのビジネス・オブジェクト構造について詳しくは、ビジネス・オブジェクトについてを参照してください。
「BO プロパティー」画面 (図 14 参照) が完了したら、「BO プロパティー - コンポーネントの動詞を選択してください」画面が表示されます。図 15 に、図 12 で作成した name ビジネス・オブジェクトの場合のこの画面を示します。
この画面では、ビジネス・オブジェクトがサポートする動詞を指定します。ODA を使用すると、サポートされる 4 つの動詞を指定できます (Create、Retrieve、Delete、Update)。サポートされる 4 つの動詞以外の追加の動詞を指定する場合や、ビジネス・オブジェクトを作成した後で動詞情報を編集する場合には、Business Object Designer Express を使用します。
COM コネクターのビジネス・オブジェクト動詞の詳細については、動詞 ASIを参照してください。
ODA では、各動詞のアクションとして n + 2 個のメソッドを割り当てることができます (n は、対応する COM コンポーネントに含まれるメソッドの数です)。2 個の追加のメソッドは、コネクターでサポートされるメソッド (LoadFromProxy および WriteToProxy) です。動詞の選択のステップ 1 で選択した動詞ごとに、個別ウィンドウが表示されます。このウィンドウを使用して、動詞に対して実行するメソッド・シーケンス指定します。
図 16 は、図 12 および 図 13 のとおりに作成した name ビジネス・オブジェクトの Create 動詞の場合に、この画面がどのように表示されるかを示しています。
name メソッドは、Siebel ビジネス・オブジェクト・コンポーネントに用意されています (タイプ・ライブラリー・ファイルに定義されています)。LoadFromProxy メソッドと WriteToProxy メソッドは、ODA が提供します。
動詞に対してメソッド・シーケンスを指定することにより、その動詞に関連した動詞 ASI を作成します。この動詞 ASI は、必要に応じて、後から Business Object Designer Express を使用して変更することができます。
COM 動詞 ASI がサポートするキーワードのリストについては、表 5 を参照してください。
「ビジネス・オブジェクト・ウィザード - ステップ 6/6 - ビジネス・オブジェクトの保管」画面が表示されます。
新規作成したビジネス・オブジェクトは、必要に応じて Business Object Designer Express 内の別のウィンドウで開くことができます。また、トップレベルのビジネス・オブジェクトのキーを指定した後は、生成されたビジネス・オブジェクト定義をファイルに保存することもできます。
新規ビジネス・オブジェクトを別のウィンドウで開くには、以下の手順を実行します。
ビジネス・オブジェクトをファイルに保管するには、以下の手順を実行します。この手順は、親レベルのビジネス・オブジェクトのキーを指定済みの場合に限り実行できます (図 18 を参照してください)。
Business Object Designer Express が指定したロケーションにファイルを保管します。
ODA での作業を終了したら、「終了」をクリックする前に、「ODA COM ODA をシャットダウンする (Shutdown ODA COM ODA)」をチェックして、ODA をシャットダウンすることができます。
Business Object Designer Express にはビジネス・オブジェクトの属性が表示されます (図 18 を参照)。COM コネクターの属性レベル ASI の 詳細については、属性レベル ASIを参照してください。
属性は、「位置」列で定義した数値に従い、ビジネス・オブジェクト構造で表示される順序で 「属性」タブにリストされます。単一 COM オブジェクト属性は単純属性として示され、その ASI には元の COM 属性名およびタイプが含まれます。
画面には、属性ごとに属性名、属性タイプ、および ASI 情報が表示されます。例えば、ビジネス・オブジェクトの name 属性には、元の COM コンポーネントのメソッドに属性をマップする ASI が含まれています。この例では、元のメソッドは、「アプリケーション固有の情報」列に method_name=name ASI によって示されています。
また、name (子ビジネス・オブジェクト) には、以下の子オブジェクト属性があります。
この画面では、親レベルのオブジェクトがキーであるかどうかを明示する必要があります (キーは、ビジネス・オブジェクトを ODA から別個のファイルに保管する際に必要になります)。また、この画面では、子オブジェクト・キーを必要に応じて設定したり、以下の情報を指定したりできます。
ビジネス・オブジェクト・レベル ASI を表示および変更できます。ビジネス・オブジェクト・レベル ASI の詳細については、ビジネス・オブジェクト・レベルの ASIを参照してください。
ビジネス・オブジェクト・レベル ASI は、「一般」タブにリストされます。「ビジネス・オブジェクト・レベル・アプリケーション固有の情報」フィールドに表示される ASI 値には、このビジネス・オブジェクトを表すプロキシー・クラスの名前が含まれます。コネクターはこの情報を使用して、プロキシー・クラスをビジネス・オブジェクトにマップします。
この画面には、ビジネス・オブジェクトがサポートする動詞もすべてリストされます。また、動詞 ASI の指定で定義したような、動詞ごとの ASI も提供されます。動詞 ASI がブランクの場合、その動詞に対してメソッド・シーケンスは実行されません。
図 19 に、name ビジネス・オブジェクトのビジネス・オブジェクト・レベル ASI を示します。このビジネス・オブジェクトでは、メソッド・シーケンスが実行される動詞は Create だけです。この動詞には、次の図に示すメソッド・シーケンスを含む動詞 ASI が用意されています (このメソッド・シーケンスは、元々図 16 で設定したものです)。
この画面では、トップレベル・ビジネス・オブジェクトの ASI およびサポートされる動詞の ASI を変更できます。子オブジェクト・タイプの属性を含むビジネス・オブジェクトをオープンする場合は、「一般」タブにトップレベル・ビジネス・オブジェクトの ASI が表示され、変更することができます。子ビジネス・オブジェクトを別のウィンドウでオープンする場合は、その ASI は「一般」タブにトップレベル・オブジェクトの ASI として表示されます。