HTTP(S) サービス

HTTP サービスは HTTP トランスポート・プロトコルをサポートします。HTTP は、HTTP クライアントが接続を開き、要求メッセージを HTTP サーバーに送信するというクライアント/サーバー・モデルを実現します。クライアント要求メッセージは HTTP サービスを呼び出します。HTTP サーバーは、呼び出しを含むメッセージをディスパッチして、接続を閉じます。

コネクターの HTTP および HTTPS プロトコル・リスナーは、コラボレーションに対するクライアント要求を処理する際に HTTP クライアント/サーバーおよび要求/応答モデルを利用します。ただし、HTTP リスナーは、HTTP サーバー (プロキシー、仲介、またはそれ以外) として機能するようになっていません。HTTP リスナーは、どちらかといえば、企業内およびファイアウォールの内側で使用するエンドポイントとして機能します。したがって、クライアント要求をリスナーに送るには、ファイアウォール内に別の Web サーバーまたはゲートウェイを配置する必要があります。詳しくは、アダプターの概要を参照してください。

同期 HTTP(S) サービス

コネクター処理の観点からは、同期 HTTP サービスは、要求/応答の流れをたどるサービスです。 HTTP または HTTPS プロトコル・リスナーにより HTTP 要求メッセージが正常に処理された場合、メッセージ本文には応答および HTTP 状況コード 200 OK が記載されます。障害が戻された場合、本文には障害メッセージおよび状況コード 500 が記載されます。

非同期 HTTP(S) サービス

コネクター処理の観点からは、非同期 HTTP サービスは、要求専用の流れをたどるサービスです。HTTP または HTTPS プロトコル・リスナーにより、要求専用操作が正常に受信および処理された場合、HTTP 状況コード 202 Accepted が生成されます。HTTP 状況コード 200 OK が生成されるようにコネクター を構成することもできます。詳細については、表 33 の HTTPAsyncResponseCode プロパティーを参照してください。障害が発生すると、HTTP 状況コード 500 が生成されます。応答はありませんが、障害の本文が戻されることがあります。

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