複数コネクター・インスタンスの作成
コネクターの複数インスタンスの作成は、多くの点でカスタム・コネクターの作成と似ています。以下に示すステップを実行することによって、コネクターの複数のインスタンスを作成して実行するように、ご使用のシステムを設定することができます。それには、以下の作業を行う必要があります。
- コネクター・インスタンスの新規ディレクトリーを作成する
- 必要なビジネス・オブジェクト定義が存在することを確認する
- 新規コネクター定義ファイルを作成する
- 新規始動スクリプトを作成する
新規ディレクトリーの作成
- Windows プラットフォームの場合:
ProductDir¥connectors¥connectorInstance
コネクターに、コネクター固有のメタオブジェクトがある場合は、コネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、次のディレクトリーを作成して、ファイルをそこに格納します。
ProductDir¥repository¥connectorInstance
ここで、connectorInstance によりコネクター・インスタンスを一意に識別できます。
InterChange Server Express サーバー名は、例えば start_WEBSPHEREMQ.bat connName
serverName のように、startup.bat のパラメーターとして指定できます。
- i5/OS プラットフォームの場合:
/QIBM/UserData/WBIServer44/WebShereICSName
/connectors/connectorInstance
ここで、connectorInstance はコネクター・インスタンスを一意的に示し、WebSphereICSName はコネクターの実行に使用する Interchange Server Express インスタンスの名前です。
コネクターに、コネクター固有のメタオブジェクトがある場合は、コネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、次のディレクトリーを作成して、ファイルをそこに格納します。
/QIBM/UserData/WBIServer44/WebSphereICSName
/repository/connectorInstance。ここで WebSphereICSName
はコネクターの実行に使用する Interchange Server Express インスタンスの名前です。
- Linux プラットフォームの場合:
ProductDir/connectors/connectorInstance。ここで connectorInstance は、コネクター・インスタンスを一意的に示します。コネクターに、コネクター固有のメタオブジェクトがある場合は、コネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、ディレクトリー ProductDir/repository/connectorInstance を作成し、ファイルをここに格納します。InterChange Server Express のサーバー名を connector_manager のパラメーターとして指定することができます。例: connector_manager -start connName WebSphereICSName
[-cConfigFile]
ビジネス・オブジェクト定義の作成
プロジェクト内にコネクター・インスタンスごとのビジネス・オブジェクト定義が存在しない場合は、ビジネス・オブジェクト定義を作成する必要があります。
- 初期コネクターに関連付けられているビジネス・オブジェクト定義を変更する必要がある場合は、適切なファイルをコピーし、Business Object Designer Express を使用してそれらのファイルをインポートします。初期コネクターには任意のファイルをコピーできます。ファイルに変更を加えたら、名前変更してください。
- 初期コネクターのファイルは、次のディレクトリーに入っていなければなりません。
ProductDir¥repository¥initialConnectorInstance
追加作成したファイルは、ProductDir¥repository の適切な connectorInstance サブディレクトリーに保管する必要があります。
コネクター定義の作成
Connector Configurator Express 内で、コネクター・インスタンスの構成ファイル (コネクター定義) を作成します。これを行うには、以下のステップを実行します。
- 初期コネクターの構成ファイル (コネクター定義) をコピーし、ファイルを名前変更する。
- 各コネクター・インスタンスがサポートしているビジネス・オブジェクト (および関連メタオブジェクト) が正しくリストされていることを確認する。
- 適宜コネクター・プロパティーをカスタマイズする。
始動スクリプトの作成
始動スクリプトを作成するには、次の作業を実行します。
- 初期コネクターの始動スクリプトをコピーし、コネクター・ディレクトリーの名前を含む名前を付けます。
dirname
- この始動スクリプトをビジネス・オブジェクト定義の作成で作成したコネクター・ディレクトリーに置く。
- (Windows の場合のみ) 始動スクリプトのショートカットを作成する。
- (Windows の場合のみ) 初期コネクターのショートカット・テキストをコピーして、コマンド行から新規コネクター・インスタンスに合うように初期コネクター名を変更する。
- (i5/OS の場合のみ) 次の情報を使用して、コネクターのジョブ記述を作成します。
CRTDUPOBJ (QWBIWEBMQC) FROMLIB(QWBISVR44)OBJTYPE(*JOBD)TOLIB
(QWBISVR44) NEWOBJ(newwebspheremqname)。ここで、newwebspheremqname は新規コネクターのジョブ記述で使用する 10 文字の名前です。
- (i5/OS の場合のみ) 新規コネクターを WebSphere Business
Integration Server Express Console に追加します。WebSphere
Business Integration Server Express Console の詳細については、コンソールに付属のオンライン・ヘルプを参照してください。
