コネクターは、トレース・レベルに関係なく、処理中に発生した異常状態をすべてログに記録します。コネクターは、エラー・テキストをコネクター・ログ・ファイルに書き込みます。このファイルの名前およびロケーションは、LogFileName コネクター構成プロパティーを使用して設定します。
メッセージには、状態および結果の詳細記述が含まれます。また、ビジネス・オブジェクト・ダンプやスタック・トレースなどのデバッグ時に補助となる追加情報が含まれる場合もあります (特例)。
エラー・メッセージの完全なリストについては、ProductDir¥connectors¥messages ディレクトリーにインストールされている BIA_TCPIPAdapter.txt メッセージ・ファイルを参照してください。表 6 に、よく見られるエラーのいくつかを示し、コネクターがこれらのエラーを処理する方法を説明します。
エラーの説明 | エラー・タイプ | エラー処理 | 修正手順 |
---|---|---|---|
必須の CFG プロパティーにデータが読み込まれていない | 致命的 | エラーが記録され、コネクターは終了します。 | プロパティーにデータが読み込まれていることを確認してください。 |
前提条件の BO 定義がリポジトリーに存在しない | 致命的 | エラーが記録され、コネクターは終了します。 | すべての .xsd ファイルがリポジトリーに存在することを確認してください。 |
クライアントのみ、またはサーバーのみが CFG で構成される | 警告 | 警告が記録され、コネクターはそれぞれ要求またはイベントのみを処理します。 | 両方の機能が必要な場合は、CFG のすべてのプロパティーが構成されていることを確認してください。 |
CFG プロパティーのタイプが不適切。例えば、正の値が必要な箇所に負の値が入っている | 致命的 | エラーが記録され、コネクターは終了します。 | プロパティーのタイプが適切であることを確認してください。 |
要求に対して構成されているサーバーが使用できない | エラー | 要求は失敗しますが、コネクターは終了しません。 | 次のことを確認しま
す。a) アプリケーション・サーバーが稼働していること。b) リモート・ホストがコネクターのマシンから使用可能であること。 |
要求に対して構成されているサーバーのソケットが、要求が送信される前にタイムアウトになった | エラー | ソケット閉止エラーが記録されました。コネクターは継続されます。障害状況がブローカーに送信されました。 | 前述の項を参照。 |
完了イベントを受信する前にソケットが閉じられた | エラー | エラーが記録され、コネクターは動作を継続します。 | コネクターにデータを送信した直後は、ソケットを閉じないでください。 |
ソケットとローカル・ポートのバインドを試行するときのバインド例外 | 致命的 | エラーが記録され、コネクターは終了します。 | ポートが空いていることを確認してください。 |
マップ MO に指定したマップが存在しない | エラー | エラーが記録され、コネクターは終了します。 | マップの .xsd ファイルがリポジトリーで使用可能なことを確認してください。 |
PIMO レベル・エラー | エラー | PIMO インフラストラクチャーがエラーを記録し、コネクターは終了します。 | マップと関連のアクションが適切に構成されていることを確認してください。 |