インストールと構成
以下のセクションでは、WBI_folder は現在インストールされている InterChange Server Express が格納されているフォルダーを指します。すべての環境変数およびファイル分離文字は Windows NT/2000 の形式で記述されます。Linux および i5/OS で実行する場合は、適宜変更してください (例えば、WBI_folder¥connectors は WBI_folder/connectors になります)。
サーバーとツールの始動
- ショートカットから InterChange Server Express を始動します。
- WebSphere Business Integration Server Express System
Manager を始動して、Component Navigator のパースペクティブを開きます。
- サーバーをサーバー・インスタンスとして Interchange Server Express ビューに登録および接続します。
サンプル・コンテンツのロード
Component Navigator のパースペクティブから以下を実行します。
- 新規統合コンポーネント・ライブラリーの作成
- WBI_folder¥connectors¥WebServices¥samples¥WebSphereICS¥ にある WebServicesSample.jar というリポジトリー・ファイルのインポート
コラボレーション・テンプレートのコンパイル
WebSphere Business Integration System Manager を使用して以下の作業を実行します。
- リポジトリー・ファイル WebServicesSample.jar からインポートされたコラボレーション・テンプレートをすべてコンパイルする。
コネクターの構成
- コネクターをまだ構成していない場合は、このガイドの説明に従ってご使用のシステムに応じて構成してください。
- WebSphere Business Integration System Manager を使用して、Connector Configurator Express の WebServicesConnector
を開きます。
- また、このサンプルで使用するプロトコルの WebServicesConnector も構成する必要があります。
SOAP/HTTP プロトコル・シナリオ用の構成
このセクションでは、SOAP/HTTP サンプル・シナリオ用にコネクターを構成する方法について説明します。本書の本文に記載されているとおり、コネクターには SOAP/HTTP プロトコル・リスナーと SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーが組み込まれています。このサンプル・シナリオでは、SERVICE_ASYNCH_Order_Collab コラボレーションと SERVICE_SYNCH_OrderStatus_Collab コラボレーションを SOAP/HTTP Web サービスとして公開します。コラボレーションを SOAP/HTTP Web サービスとして公開するため、コネクターは SOAP/HTTP プロトコル・リスナーを使用します。このサンプル・シナリオには CLIENT_ASYNCH_Order_Collab コラボレーションと CLIENT_SYNCH_OrderStatus_Collab コラボレーションがあります。これらは SOAP/HTTP Web サービスの SOAP/HTTP クライアントです。SOAP/HTTP Web サービスを呼び出すため、コネクターは SOAP/HTTPHTTPS プロトコル・ハンドラーを使用します。
以下のステップと説明では、階層コネクター構成プロパティーが " 記号で示されています。例えば、A" B は、A が階層プロパティーであり、B が A の子プロパティーであることを示します。
このサンプルに対して SOAP/HTTP プロトコル・リスナーを構成するには、以下の手順に従います。
- Connector Configurator Express で、WebServicesConnector の「コネクター固有プロパティー」をクリックします。
- ProtocolListenerFramework プロパティーを展開して、ProtocolListeners 子プロパティーを表示します。
- ProtocolListeners 子プロパティーを展開して、SOAPHTTPListener1 子プロパティーを表示します。
- SOAPHTTPListener1"Host プロパティーと SOAPHTTPListener1"Port プロパティーの値を確認します。ホストで他のプロセスが実行中でないこと、この TCP/IP ポートで listen していないことを確認してください。オプションで、SOAHTTPListener1"Host の値をコネクターを実行するマシン名に設定することもできます。
このサンプルに SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーを構成する必要はありません。
SOAP/HTTPS プロトコル・シナリオ用の構成
このセクションでは、SOAP/HTTPS サンプル・シナリオ用にコネクターを構成する方法について説明します。コネクターには SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーと SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーが組み込まれています。このサンプル・シナリオでは、SERVICE_ASYNCH_Order_Collab コラボレーションと SERVICE_SYNCH_OrderStatus_Collab コラボレーションを SOAP/HTTPS Web サービスとして公開します。コラボレーションを
SOAP/HTTPS Web サービスとして公開するため、コネクターは SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーを使用します。このサンプル・シナリオには CLIENT_ASYNCH_Order_Collab コラボレーションと CLIENT_SYNCH_OrderStatus_Collab コラボレーションがあります。これらは SOAP/HTTPS Web サービスの SOAP/HTTPS クライアントです。SOAP/HTTPS Web サービスを呼び出すため、コネクターは SOAP/HTTPHTTPS プロトコル・ハンドラーを使用します。
以下のステップと説明では、階層コネクター構成プロパティーが " 記号で示されています。例えば、A" B は、A が階層プロパティーであり、B が A の子プロパティーであることを示します。
注:
はじめににリストされたプリインストール項目の他に、鍵および証明書管理ソフトウェアを使用して、鍵ストアとトラストストアを作成およびテストしておく必要があります。
SSL コネクター固有プロパティーの構成
SOAP/HTTPS の場合、コネクターに
SSL コネクター固有の階層プロパティーを構成する必要があります。
- Connector Configurator Express で、WebServicesConnector の「コネクター固有プロパティー」タブをクリックします。
- SSL 階層プロパティーを展開して、すべての子プロパティーを表示します。さらに、階層
SSL コネクター固有プロパティーの以下の子プロパティーを確認または変更します。
- SSL" KeyStore このプロパティーは、鍵ストア・ファイルへの完全パスに設定します。このファイルは鍵および証明書管理ソフトウェアを使用して作成する必要があります。
- SSL"KeyStorePassword このプロパティーは、KeyStore にアクセスするために必要なパスワードに設定します。
- SSL"KeyStoreAlias このプロパティーは、KeyStore の秘密鍵の別名に設定します。
- SSL"TrustStore このプロパティーは、鍵および証明書管理ソフトウェアを使用して作成したトラストストア・ファイルへの完全パスに設定します。
- SSL"TrustStorePassword このプロパティーは、TrustStore にアクセスするために必要なパスワードに設定します。
注:
必ず Connector Configurator Express で変更内容を保管するようにしてください。
SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーの構成
- Connector Configurator Express で、WebServicesConnector の「コネクター固有プロパティー」をクリックします。
- ProtocolListenerFramework プロパティーを展開して、ProtocolListeners 子プロパティーを表示します。
- ProtocolListeners 子プロパティーを展開して、SOAPHTTPSListener1 子プロパティーを表示します。SOAPHTTPSListener1"Host プロパティーと SOAPHTTPSListener1"Port プロパティーの値を確認します。ホストで他のプロセスが実行中でないこと、この TCP/IP ポートで listen していないことを確認してください。オプションで、SOAHTTPSListener1"Host の値を
コネクターを実行するマシン名に設定することもできます。
このサンプルに SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーを構成する必要はありません。
KeyStore および TrustStore のセットアップ
サンプル・シナリオで使用できるように KeyStore と TrustStore を素早くセットアップできます。実動システムの場合は、鍵ストア、証明書、および鍵生成をセットアップおよび管理するために、サード・パーティーのソフトウェアを使用する必要があります。これらのリソースをセットアップおよび管理するためのツールは Adapter for Web Services には含まれていません。
このセクションは、Java 仮想マシンがシステムにインストール済みであること、JVM (Java 仮想マシン) に付属の鍵ツールについて十分な知識と経験があることを前提としています。鍵ツールの詳細と問題のトラブルシューティングについては、JVM に付属の資料を参照してください。
KeyStore をセットアップするには、以下の手順に従います。
- 鍵ツールを使用して KeyStore を作成します。KeyStore に鍵ペアを作成する必要があります。これを実行するには、コマンド行に以下を入力します。
keytool -genkey -alias wsadapter -keystore c:¥security¥keystore
- これにより、鍵ツールからパスワードを入力するようプロンプトが出ます。SSL"KeyStorePassword コネクター・プロパティーの値として入力したパスワードを指定します。
上記の例で、コマンド行に -keystore c:¥security¥keystore を指定した場合は、c:¥security¥keystore を SSL"KeyStore プロパティーの値として入力することができます。また、コマンド行に -alias wsadapter を指定した場合は、wsadapter を SSL"KeyStoreAlias コネクター・プロパティーの値として入力することができます。次に、鍵ツールから、証明書の詳細についてプロンプトが出されます。以下は、各プロンプトとその入力例を示しています。ただし、以下に示すのは単なる例にすぎません。必ず鍵ツールの資料を参照してこれに従ってください。
What is your first and last name?
[Unknown]: HostName
What is the name of your organizational unit?
[Unknown]: myunit
What is the name of your organization?
[Unknown]: myorganization
What is the name of your City or Locality?
[Unknown]: mycity
What is the name of your State or Province?
[Unknown]: mystate
What is the two-letter country code for this unit?
[Unknown]: mycountryIs <CN=HostName, OU=myunit, O=myorganization,
L=mycity, ST=mystate, C=mycountry> correct?
[no]: yes
- 「What is your first and last name?」というプロンプトが表示されたら、コネクターを実行しているマシンの名前を入力します。次に、鍵ツールから次のプロンプトが出されます。
Enter key password for <wsadapter> (RETURN if same as keystore password):
- 同じパスワードを使用するには「Return」を選択します。自己署名証明書を使用する場合は、上記で作成済みの証明書のエクスポートが可能です。これを実行するには、コマンド行に以下を入力します。
C:¥security>keytool -export -alias wsadapter -keystore c:¥security¥keystore
-file c:¥security¥wsadapter.cer
- ここで、鍵ツールから、鍵ストア・パスワードを入力するよう求めるプロンプトがでます。上記で入力したパスワードを入力します。
TrustStore をセットアップするには、以下の手順に従います。
- TrustStore にトラステッド証明書をインポートするには、次のコマンドを入力します。
keytool -import -alias trusted1 -keystore c:¥security¥truststore
-file c:¥security¥wsadapter.cer
- ここで、鍵ツールから、鍵ストア・パスワードを入力するよう求めるプロンプトがでます。-keystore c:¥security¥truststore と入力した場合は、SSL"TrustStore プロパティーが c:¥security¥truststore に設定されていることを必ず確認してください。また、SSL"TrustStorePassword プロパティーの値を、上記で入力したパスワードに設定する必要があります。
SOAP/JMS プロトコル・シナリオ用の構成
このセクションでは、SOAP/JMS サンプル・シナリオ用にコネクターを構成する方法について説明します。このサンプル・シナリオでは、SERVICE_ASYNCH_Order_Collab コラボレーションと SERVICE_SYNCH_OrderStatus_Collab コラボレーションを SOAP/JMS Web サービスとして公開します。コラボレーションを
SOAP/JMS Web サービスとして公開するため、コネクターは SOAP/JMS プロトコル・リスナーを使用します。このサンプル・シナリオには CLIENT_ASYNCH_Order_Collab コラボレーションと CLIENT_SYNCH_OrderStatus_Collab コラボレーションがあります。これらは SOAP/JMS Web サービスの SOAP/JMS クライアントです。SOAP/JMS Web サービスを呼び出すため、コネクターは SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーを使用します。
以下のステップと説明では、階層コネクター構成プロパティーが " 記号で示されています。例えば、A" B は、A が階層プロパティーであり、B が A の子プロパティーであることを示します。
注:
はじめににリストされたプリインストール項目の他に、JMS サービス・プロバイダーをインストールし、JNDI をインストールおよび構成しておく必要があります。
JNDI プロパティーの構成
SOAP/JMS の場合は、以下の JNDI コネクター構成プロパティーを構成する必要があります。
- Connector Configurator Express で、WebServicesConnector の「コネクター固有プロパティー」をクリックします。
- JNDI 階層プロパティーを展開して、子プロパティーを表示します。次に、子プロパティーを確認または変更して、以下にリストされた値に一致するようにします。
- JNDI"JNDIProviderURL このプロパティーは、JNDI サービス・プロバイダーの URL に設定します。詳しくは、JNDI プロバイダーの資料を参照してください。
- JNDI"InitialContextFactory このプロパティーは、JNDI 初期コンテキストを作成するファクトリー・クラスの完全修飾クラス名に設定します。詳しくは、JNDI プロバイダーの資料を参照してください。
- JNDI"JNDIConnectionFactoryName このプロパティーは、JNDI コンテキストを使用して検索する、接続ファクトリーの JNDI 名に設定します。この名前は、JNDI を使用して検索できることを確認してください。
- 以下のどのプロパティーが JNDI プロバイダーに必要かを確認するには、該当する JNDI の資料を参照してください。
- JNDI"CTX_ObjectFactories
- JNDI"CTX_ObjectFactories
- JNDI"CTX_StateFactories
- JNDI"CTX_URLPackagePrefixes
- JNDI"CTX_DNS_URL
- JNDI"CTX_Authoritative
- JND"CTX_Batchsize
- JNDI"CTX_Referral
- JNDI"CTX_SecurityProtocol
- JND"CTX_SecurityAuthentication
- JNDI"CTX_SecurityPrincipal
- JNDI"CTX_SecurityCredentials
- JNDI"CTX_Language
- Connector Configurator Express で変更内容を保管します。
JMS キューおよび SOAP/JMS プロトコル・リスナーの構成
このシナリオでは、JMS サービス・プロバイダーに 6 つのキューを定義する必要があります。キューを定義する前に、ご使用の JMS プロバイダーの資料を確認してください。キューの定義方法はプロバイダーによって異なります。
- 以下のキューを定義 (または JNDI 検索によって有効化) します。
- ORDER_INPUT
- ORDER_INPROGRESS
- ORDER_ERROR
- ORDER_ARCHIVE
- ORDER_UNSUBSCRIBED
- ORDER_REPLYTO
- CSM から Connector Configurator Express の WebServicesConnector を開きます。コネクターをまだ構成していない場合は、ご使用のシステムのインストール・ガイドの説明に従って構成してください。
- Connector Configurator Express で「アプリケーション構成プロパティー」をクリックします。
- ProtocolListenerFramework プロパティーを展開して、ProtocolListeners 子プロパティーを表示します。
- ProtocolListeners プロパティーを展開して、SOAPJMSListener1 子プロパティーを表示します。
- SOAPJMSListner1 子プロパティーの値を確認または変更して、以下にリストされた値に一致するようにします。
- SOAPJMSListener"Protocol このプロパティーは、soap/jms に設定します。
- SOAPJMSListener1"Protocol このプロパティーは、soap/jms に設定します。
- SOAPJMSListener1"InputQueue このプロパティーは、ORDER_INPUT に設定します。
- SOAPJMSListener1"InProgressQueue このプロパティーは、ORDER_INPROGRESS に設定します。
- SOAPJMSListener1"ArchiveQueue このプロパティーは、ORDER_ARCHIVE に設定します。
- SOAPJMSListener1"UnsubscribedQueue このプロパティーは、ORDER_UNSUBSCRIBED に設定します。
- SOAPJMSListener1"ErrorQueue このプロパティーは、ORDER_ERROR に設定します。
- SOAPJMSListener1"ReplyToQueue このプロパティーは、ORDER_REPLYTO に設定します。
- Connector Configurator Express で変更内容を保管します。
SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーの構成
- System Manager から Connector Configurator Express の WebServicesConnector を開きます。コネクターをまだ構成していない場合は、ご使用のシステムのインストール・ガイドの説明に従って構成してください。
- Connector Configurator Express で「コネクター構成プロパティー (Connector-Config Properties)」をクリックします。
- ProtocolHandlerFramework プロパティーを展開して、ProtocolHandlers 子プロパティーを表示します。
- ProtocolHandlers 子プロパティーを展開して、SOAPJMSHandler 子プロパティーを表示します。SOAPJMSHandler 子プロパティーの値を確認または変更して、以下にリストされた値に一致するようにします。
- SOAPJMSHandler"Protocol このプロパティーは、soap/jms に設定します。
- SOAPJMSHandler"ReplyToQueue このプロパティーは、ORDER_REPLYTO_HANDLER に設定します。
- Connector Configurator Express で変更内容を保管します。
ユーザー・プロジェクトの作成
- WebSphere Business Integration System Manager を使用して、新規ユーザー・プロジェクトを作成します。サンプル・コンテンツのロードで作成した統合コンポーネント・ライブラリーから、すべてのコンポーネントを選択します。
プロジェクトの追加と配置
- サーバー・インスタンス・ビューから、ユーザー・プロジェクトの作成で作成したユーザー・プロジェクトを InterChange Server Express に追加します。
- このユーザー・プロジェクトのすべてのコンポーネントを InterChange Server Express に配置します。
InterChange Server Express のリブート
- すべての変更内容を有効にするため、InterChange Server Express をリブートします。
- System Monitor ツールを使用して、コラボレーション・オブジェクト、コネクター・コントローラー、およびマップがすべて正常であることを確認します。
