メタデータの定義

Adapter for Microsoft Exchange Server は、メタデータ主導型です。WebSphere Business Integration システムでは、メタデータは、サポート・アプリケーション (この場合は Exchange Server) によりエクスポートされたデータ構造を記述するアプリケーション固有情報として定義されています。メタデータを使用してビジネス・オブジェクト定義が作成されます。このビジネス・オブジェクト定義は、実行時にコネクターがビジネス・オブジェクトを作成するときに使用されます。

メタデータ主導型アダプターは、サポートする各ビジネス・オブジェクトを、ビジネス・オブジェクト定義にエンコードされているメタデータに基づいて処理します。これによりアダプターは、基本となるコネクター・コードの変更を要求することなく、新規ま たは変更されたビジネス・オブジェクト定義を処理できます。

ビジネス・オブジェクト定義に記述されたアプリケーション固有のメタデータには、ビジネス・オブジェクトの構造とその属性プロパティーの設定についての情報が含まれています。実行時には、インスタンス化されたビジネス・オブジェクトが実際のデータ値を持ちます。

アダプターには、サポートするビジネス・オブジェクトの構造、親と子のビ ジネス・オブジェクト間の関係、およびデータのフォーマットに関する前提 事項があります。そのため、ビジネス・オブジェクトの構造が、Exchange Server 内の対応する項目用に定義された構造と正確に一致することことが重要となります。構造が一致しないと、アダプターはビジネス・オブジェクトを正しく処理できません。

注:
項目を変更する場合 (例えば、フィールドを追加)、必ず対応するビジネス・オブジェクトを変更して、変更内容を反映する必要があります。このためには、Business Object Designer Express を使用します。この種の変更を行うための詳細については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。

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