Installer を使用してコネクター・ファイルをシステムにインストール した後で、標準およびアプリケーション固有のコネクター構成プロパティーを設定する必要があります。
コネクターには、2 種類の構成プロパティーがあります。標準の構成プロパティーと、コネクター固有の構成プロパティーです。コネクターを稼働させる前に、System Manager (SM) を使用して、これらのプロパティーの値を設定する必要があります。
標準構成プロパティーは、すべてのコネクターによって使用される情報を提供します。これらのプロパティーの説明については、付録A. コネクターの標準構成プロパティーを参照してください。下の表には、この付録で説明する構成プロパティーに関する、このコネクターに固有の情報 が示されています。
プロパティー | 説明 |
---|---|
CharacterEncoding |
このコネクターはこのプロパティーを使用しません。 |
Locale |
このコネクターは国際化に対応していないため、このプロパティーの値は変更できません。現在サポートされているロケールについては、コネクターのリリース情報を参照してください。 |
このコネクターが統合ブローカーとしてサポートするのは InterChange Server Express のみ であるため、関連する構成プロパティーは InterChange Server Express 用のプロパティーのみです。
少なくとも、以下の標準コネクター構成プロパティーを設定する必要があります。
コネクター固有の構成プロパティーは、実行時にコネクター・エージェント が必要とする情報を提供します。また、コネクター固有のプロパティーを使用することにより、エージェントの再コーディングおよび再ビルドを行わずに、コネクター・エージェント内の静的な情報または論理を変更することができます。
表 38 には、コネクター固有の構成プロパティーがリストされています。プロパティーの説明については、以下の各セクションを参照してください。プロパティー の中には、別のプロパティーを含んでいるものもあります。+ 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。
名前 | 指定可能な値 | デフォルト値 | 必須 |
---|---|---|---|
ConnectorType | 任意の有効なコネクター・タイプ | WebService | はい |
DataHandlerMetaObjectName | データ・ハンドラーのメタオブジェクト名 | MO_DataHandler_ Default | はい |
JavaProtocolHandlerPackages | 有効な Java プロトコル・ハンドラー・パッケージ | com.ibm.net.ssl. internal.www.protocol | いいえ |
ProtocolHandlerFramework | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | なし | いいえ |
+ProtocolHandlers | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | いいえ | |
++SOAPHTTPHTTPSHandler | これは階層プロパティーです。このプロパティーのサブプロパティーについては、SOAPHTTPHTTPSHandlerを参照してください。 | はい | |
++SOAPJMSHandler | これは階層プロパティーです。このプロパティーのサブプロパティーについては、SOAPJMSHandlerを参照してください。 | ||
ProtocolListenerFramework | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | いいえ | |
+WorkerThreadCount | 使用可能なリスナー・スレッド数を指定する 1 以上の整数。 | 10 | いいえ |
+RequestPoolSize | リソース・プール・サイズを指定する WorkerThreadCount より大きい整数 | 20 | いいえ |
+ProtocolListeners | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | ||
++Listener1 | 固有の名前が指定されたプロトコル・リスナー | はい | |
+++Protocol | soap/http、soap/https、soap/jms | はい | |
+++SOAPDHMimeType | SOAP データ・ハンドラーの任意の有効な MIME タイプ | xml/soap | |
+++ListenerSpecific | リスナーで固有または必要なプロパティー。ListenerSpecificを参照してください。 | ||
ProxyServer | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | いいえ | |
+HttpProxyHost | HTTP プロキシー・サーバーのホスト名 | いいえ | |
+HttpProxyPort | HTTP プロキシー・サーバーのポート番号 | 80 | いいえ |
+HttpNonProxyHosts | 直接接続が必要な HTTP ホスト | いいえ | |
+HttpsProxyHost | HTTPS プロキシー・サーバーのホスト名 | いいえ | |
+HttpsProxyPort | HTTPS プロキシー・サーバーのポート番号 | 443 | いいえ |
+HttpsNonProxyHosts | 直接接続が必要な HTTPS ホスト | いいえ | |
+SocksProxyHost | Socks プロキシー・サーバーの名前 | いいえ | |
+SocksProxyPort | Socks プロキシー・サーバーのポート | いいえ | |
+HttpProxyUsername | HTTP プロキシー・サーバー・ユーザー名 | いいえ | |
+HttpProxyPassword | HTTP プロキシー・サーバー・パスワード | いいえ | |
+HttpsProxyUsername | HTTPS プロキシー・サーバー・ユーザー名 | いいえ | |
+HttpsProxyPassword | HTTPS プロキシー・サーバー・パスワード | いいえ | |
SSL | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | いいえ | |
+SSLVersion | SSL、SSLv2、SSLv3、TLS、TLSv1 | SSL | いいえ |
+SSLDebug | true、false | false | いいえ |
+KeyStoreType | 任意の有効な鍵ストア・タイプ | JKS | いいえ |
+KeyStore | KeyStore ファイルへのパス | いいえ | |
+KeyStorePassword | KeyStore における秘密鍵のパスワード | いいえ | |
+KeyStoreAlias | KeyStore における鍵ペアの別名 | いいえ | |
+TrustStore | TrustStore ファイルへのパス | いいえ | |
+TrustStorePassword | TrustStore のパスワード | いいえ | |
+UseClientAuth | true、false | false | いいえ |
WSCollaborations | これは、WSDL 構成ウィザードで作成する階層プロパティーであり、値はありません。WSCollaborationsを参照してください。 | ||
+Collaboration1 | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | ||
++CollaborationPort1 | コラボレーション・ポートの名前 | はい | |
+++WebServiceOperation1 | これは階層プロパティーであり、値はありません。 | はい | |
++++BodyName | Web サービス・メソッドの名前であり、有効な XML エレメント名でなければなりません。 | はい | |
++++BodyNS | Web サービス・メソッドのネーム・スペースであり、有効な XML ネーム・スペースでなければなりません。 | はい | |
++++BOName | 操作のための要求ビジネス・オブジェクトの名前 | はい | |
++++Mode | synch、asynch | asynch | いいえ |
JNDI | これは、JMS 関連の階層プロパティーであり、値はありません。 | いいえ | |
+LookupQueuesUsingJNDI | true、false | false | いいえ |
+JNDIProviderURL | 有効な JNDI URL | いいえ | |
+InitialContextFactory | 初期コンテキストに関するファクトリー・クラスの名前 | いいえ | |
+JNDIConnectionFactoryName | JNDI コンテキストを使用して検索する接続ファクトリーの名前 | いいえ | |
+CTX Properties
+CTX_プロパティー |
JNDI コンテキストにおけるセキュリティーおよびオブジェクト検索 に関する追加情報を指定するプロパティー | いいえ |
このプロパティーが WebService に設定されている場合、コラボレーション・ポートをバインドすると、System Manager は、そのコネクターを Web サービス・コネクターとして表示します。それ以外の場合には、そのコネクターは通常のコネクターとして表示されます。
デフォルト値は WebService です。
これは、データ・ハンドラーが構成プロパティーを設定するために使用する、メタオブジェクトの名前です。
デフォルト値は MO_DataHandler_Default です。
このプロパティーの値は、Java プロトコル・ハンドラー・パッケージを指定します。コネクターは、このプロパティーの値を使用して、システム・プロパティー java.protocol.handler.pkgs を設定します。
デフォルトは com.ibm.net.ssl.internal.www.protocol です。
プロトコル・ハンドラー・フレームワークは、そのプロトコル・ハンドラーをロード および構成するために、このプロパティーを使用します。これは階層プロパティーであり、値はありません。
デフォルト値はありません。
この階層プロパティーには、値がありません。この第 1 レベルの子は、個別のプロトコル・ハンドラーを表します。
デフォルト値はありません。
SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーの名前。これは階層プロパティーです。リスナーとは異なり、プロトコル・ハンドラーは重複しない場合もあるので、それぞれのプロトコルごとにハンドラーは 1 つだけしかないことがあります。次の表 39 は SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーのサブプロパティーを表しています。+ 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。
図 32 は、Connector Configurator Express で表示されたプロパティーを表しています。
SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーの名前。これは階層プロパティーです。リスナーとは異なり、プロトコル・ハンドラーは重複しない場合もあるので、それぞれのプロトコルごとにハンドラーは 1 つだけしかないことがあります。次の、表 40 は SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーのサブプロパティーを表しています。 + 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。
図 33 は、Connector Configurator Express で表示されたプロパティーを表しています。
プロトコル・リスナー・フレームワークは、このプロパティーを使用してプロトコル・リスナーをロードします。これは階層プロパティーであり、値はありません。
このプロパティー (これは 1 以上の整数でなければなりません) は、プロトコル・リスナー・フレームワークで使用できるプロトコル・リスナー・ワーカー・スレッド の数を設定します。詳しくは、プロトコル・リスナーを参照してください。デフォルト値は 10 です。
このプロパティー (これは、WorkerThreadCount より大きい整数でなければなりません) は、プロトコル・リスナー・フレームワークのリソース・プール・サイズを設定します。このフレームワークは、最大で、WorkerThreadCount 要求と RequestPoolSize 要求の合計数を 並行して処理することができます。
デフォルト値は 20 です。
これは階層プロパティーであり、値はありません。このプロパティーの第 1 レベルの子は、それぞれ、個別のプロトコル・リスナーを表します。
プロトコル・リスナーの名前。複数のプロトコル・リスナーが存在する場合があります。これは階層プロパティーです。このプロパティーのインスタンスを複数作成して、固有の名前を持つ、追加のリスナーを作成することができます。このようにする場合、リスナー固有のプロパティーは変更できますが、プロトコル・プロパティーは変更できません。複数のリスナーの名前は固有でなければなりません。指定可能な名前 (値ではありません) は、SOAPHTTPListener1、SOAPHTTPSListener1、SOAPJMSListener1 のいずれかです。
このプロパティーは、このリスナーがインプリメントしようと しているプロトコルを指定します。指定可能な値: soap/http、soap/https、soap/jms
このリスナーによって受け取られた要求のために使用される、SOAP データ・ハンドラーの MIME タイプ。
デフォルト値は xml/soap です。
リスナー固有のプロパティーは、指定されたプロトコル・リスナーに固有の、あるいは指定されたプロトコル・リスナーにとって必須のプロパティーです。例えば、HTTP リスナーにはリスナー固有のプロパティー Port が設定されますが、これは、リスナーが要求をモニターするポート番号を表します。表 41 は、HTTP/HTTPS リスナーに固有のプロパティーを要約したものです。+ 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。
図 34 は、Connector Configurator Express で表示されたプロパティーを表しています。
表 42 は、SOAP/JMS プロトコル・リスナー に固有のプロパティーを要約したものです。+ 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。
名前 | 指定可能な値 | デフォルト値 | 必須 |
---|---|---|---|
+++SOAPJMSListener1 | JMS プロトコル・リスナーの固有の名前。これは、ProtocolListenerFramework -> ProtocolListeners 階層プロパティーの子です。リスナーは複数存在する場合があります。このプロパティーおよびその階層の別のインスタンスを作成することにより、追加の JMS リスナーを付け加えることができます。 | はい | |
++++Protocol | soap/jms | はい | |
++++SOAPDHMimeType | xml/soap | xml/soap | いいえ |
++++BOPrefix | このプロパティーの値は、SOAPDHMimeType プロパティーによって指定されたデータ・ハンドラーに渡されます。 | いいえ | |
++++RequestWaitTimeout | このプロパティーは、Web サービス要求を待つ 際に SOAP/JMS リスナー・スレッドが InputQueue をブロックする時間間隔を設定します。この間隔以内に Web サービス要求を受け取った場合、リスナーはその要求を処理します。この間隔以内に要求を受け取らなかった場合、リスナー・スレッドは最初に、コネクター・シャットダウン・フラグが設定されているかどうかを調べます。コネクター・シャットダウン・フラグが設定されている場合、コネクターは終了します。このフラグが設定されていない場合、RequestWaitTimeout 間隔の間、ブロックが継続します。このプロパティーを 0 に設定した場合、ブロックはいつまでも継続します。 | 60000
ミリ秒 |
いいえ |
++++SessionPoolSize | 任意のリスナーとそのワーカー・スレッドに 割り振り可能なセッションの最大数。セッションの最小数は 2 です (これがデフォルトです)。セッション・プール・サイズを大きくすると、コネクターが必要とするメモリーも多くなります。 | 2 | いいえ |
++++InputQueue | このプロパティーでは、リスナーが Web サービス からのインバウンド・メッセージをポーリングする入力キューの名前を指定します。LookupQueuesUsingJNDI が true である場合、リスナーが JNDI を使用してこのキューを検索し、InputQueue プロパティーの値が SOAP/JMS バインディング の jms:address 要素の jndiDestinationName 属性に設定されます。jms:address 要素は、WSDL 文書の wsdl:port セクションで指定されています。WSDL の生成中に SOAP/JMS リスナーを選択した場合、System Manager は、このプロパティーの値を使用して自動的に jndiDestinationName 属性を作成します。LookupQueueUsingJNDI が false である 場合、System Manager は jmsProviderDestinationName 属性を作成します。 | はい | |
++++InProgressQueue | このプロパティーでは、進行中のキューの名前を指定します。リスナーは、InputQueue から InProgressQueue にインバウンド・メッセージのコピーを送信します。LookupQueuesUsingJNDI = true である場合、リスナーは JNDI を使用してこのキューを検索します。 | はい | |
++++ArchiveQueue | このプロパティーでは、アーカイブ・キューの名前を指定します。リスナーは、InProgressQueue から ArchiveQueue に、正常に処理されたメッセージのコピーを送信します。LookupQueuesUsingJNDI = true である場合、リスナーは JNDI を使用してこのキューを検索します。 | いいえ | |
++++UnsubscribedQueue | このプロパティーでは、アンサブスクライブされたキューの名前を指定します。リスナーは、InProgressQueue から UnsubscribedQueue に、アンサブスクライブされたメッセージのコピーを送信します。LookupQueueUsingJNDI = true である場合、リスナーは JNDI を使用してこのキューを検索します。 | いいえ | |
++++ErrorQueue | このプロパティーでは、エラー・キューの名前を指定します。リスナーは、失敗したメッセージのコピーを ErrorQueue に送信します。LookupQueueUsingJNDI = true である場合、リスナーは JNDI を使用してこのキューを検索します。 | いいえ | |
++++InDoubtEvents | このプロパティーでは、予期しないコネクター終了のために完全に処理されなかった、InProgressQueue 内の
メッセージの取り扱い方法を指定します。このプロパティーには、次のいずれかの値を指定することができます。
|
Ignore | いいえ |
++++ReplyToQueue | このプロパティーでは、ReplyTo キューの名前を指定します。WSDL 構成ウィザードはこのプロパティーを読み取り、それを WSDL 文書に書き込みます。このプロパティーが指定されない場合、このユーティリティーは、WSDL 文書 内の SOAP/JMS バインディングに ReplyTo JMS ヘッダーを作成しません。(リスナーはこのプロパティーを使用しません。) JNDI プロパティーが指定されていて、LookupQueueUsingJNDI が false で ある場合にも、WSDL Generation Utility は WSDL 文書内に JNDI 固有の属性を作成します。これらの JNDI 固有属性が必要であるのは、JNDI がなければ SOAP/JMS バインディングが ReplyTo 属性 を指定できないためです。JNDI による InputQueue の検索は必要ではありませんが、ReplyTo キュー を使用するためには、JNDI 固有のプロパティーが必要です。JNDI 固有のプロパティーが見付からなかった場合、WSDL ユーティリティー は、SOAP/JMS バインディング内で ReplyTo 属性を作成することができません。 | ||
++++ JMSVendorURI | JMS インプリメンテーションを一意的に 識別し、SOAP/JMS バインディングの jms:address 要素の jmsVendorURI 属性 に対応するストリング。jms:address 要素は、WSDL 文書の wsdl:port セクションで指定されています。リスナーはこのプロパティーを使用しません。このプロパティーは、双方向言語の変換を行う場合に使用可能にします。 | いいえ |
図 35 は、Connector Configurator Express で表示されたプロパティーを表しています。
ネットワークがプロキシー・サーバーを使用する場合には、このプロパティー以下の値を構成してください。これは階層プロパティーであり、値はありません。このプロパティー以下で指定された値は、SOAP/HTTP/HTTPS プロトコル・ハンドラーによって使用されます。
図 36 は、Connector Configurator Express で表示されたプロキシー・サーバーのプロパティーを表しており、以下にその説明をしています。
HTTP プロキシー・サーバーのホスト名。ネットワークが HTTP プロトコルでプロキシー・サーバーを使用する場合には、このプロパティーを指定してください。
デフォルト値はありません。
HTTP プロキシー・サーバーに接続するためにコネクターが使用するポート番号。
デフォルト値は 80 です。
このプロパティーの値は、プロキシー・サーバー経由ではなく直接接続する 必要のある、1 つまたは複数のホスト (HTTP の場合) を表します。この値は、各ホストを "|" で区切った、ホストのリストの形で指定することができます。
デフォルト値はありません。
HTTPS プロキシー・サーバーの場合のホスト名。
デフォルト値はありません。
HTTPS プロキシー・サーバーに接続するためにコネクターが使用するポート番号。
デフォルト値は 443 です。
このプロパティーの値は、プロキシー・サーバー経由ではなく直接接続する 必要のある、1 つまたは複数のホスト (HTTPS の場合) を表します。この値は、各ホストを "|" で区切った、ホストのリストの形で指定することができます。
デフォルト値はありません。
Socks Proxy サーバーの場合のホスト名。ネットワークが Socks プロキシーを使用する場合には、このプロパティーを指定してください。
デフォルト値はありません。
Socks Proxy サーバーに接続するためのポート番号。ネットワークが Socks プロキシーを使用する場合には、このプロパティーを指定してください。
デフォルト値はありません。
HTTP プロキシー・サーバーのユーザー名。Web サービス要求の宛先が HTTP URL であり、ProxyServer ->HttpProxyUsername が指定された場合、SOAP HTTP/HTTPS プロトコル・ハンドラーは、このプロキシーでの認証のときに Proxy-Authorization ヘッダーを作成します。ハンドラーは、認証に CONNECT メソッドを使用します。
このプロキシー認証ヘッダーは Base64 方式でエンコードされており、以下の構造になっています。
Proxy-Authorization: Basic
Base64EncodedString
ハンドラーは、ユーザー名とパスワードのプロパティー値を連結し、その間をコロン (:) で区切って、Base64 エンコードされたストリングを作成します。
デフォルト値はありません。
HTTP プロキシー・サーバーのパスワード。これらの値の使用に関する詳細については、HttpProxyUsernameを参照してください。
デフォルト値はありません。
HTTPS プロキシー・サーバーのユーザー名。Web サービス要求の宛先が HTTPS URL であり、ProxyServer ->HttpsProxyUsername が指定された場合、SOAP HTTP/HTTPS プロトコル・ハンドラーは、このプロキシーでの認証に対して Proxy-Authorization ヘッダーを作成します。ハンドラーは、HttpsProxyUsername と HttpsProxyPassword 構成プロパティー値を連結し、その間をコロン (:) で区切って、Base64 エンコードされたストリングを作成します。
デフォルト値はありません。
HTTPS プロキシー・サーバーのパスワード。これらの値の使用に関する詳細については、HttpsProxyUsernameを参照してください。
デフォルト値はありません。
コネクターのための SSL を構成するためには、このプロパティー以下の値を 指定してください。これは階層プロパティーであり、値はありません。
図 37 は、Connector Configurator Express で表示された SSL のプロパティーを表しており、以下にその説明をしています。
コネクターによって使用される SSL のバージョン。詳しくは、IBM JSSE 資料に記載された、サポートされる SSL バージョンに関する説明を参照してください。
デフォルト値は SSL です。
このプロパティーの値が true に設定されている場合、コネクターは javax.net.debug システム・プロパティーの値を true に 設定します。IBM JSSE はこのプロパティーを使用して、トレース機能をオンにします。詳しくは IBM JSSE の資料を参照してください。
デフォルト値は false です。
このプロパティーの値は、KeyStore および TrustStore のタイプを表します。詳しくは、IBM JSSE 資料に記載された、有効な鍵ストア・タイプに関する説明を参照してください。
デフォルト値は JKS です。
このプロパティーでは、鍵ストア・ファイルへの完全パスを指定します。KeyStore または KeyStoreAlias プロパティー、あるいはその両方が指定されていない 場合には、KeyStorePassword、KeyStoreAlias、TrustStore、および TrustStorePassword の各プロパティー は無視されます。コネクターは、このプロパティーで指定されたパスを使用して鍵ストアをロード することができない場合、始動に失敗します。このパスは、鍵ストア・ファイルの完全パスでなければなりません。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、Keystore 内の秘密鍵のパスワードを指定します。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、KeyStore 内の鍵ペアの別名を指定します。SOAP/HTTPS リスナーは、KeyStore からこの秘密鍵を入手して使用します。また、SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーは、クライアント認証を必要とする Web サービスを呼び出すときに、KeyStore からこの別名を入手して使用します。このプロパティーは、有効な JSSE 別名に設定しなければなりません。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、TrustStore への完全パスを指定します。TrustStore は、コネクターに信頼される証明書を保管するために使用されます。TrustStore のタイプは KeyStore と同じでなければなりません。TrustStore ファイルの完全パスを指定しなければなりません。
デフォルト値はありません。
このプロパティーは、Truststore のパスワードを指定します。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、SSL クライアント認証を使用するかどうかを指定します。このプロパティーが true に設定されている場合、SOAP/HTTPS リスナーは クライアント認証を使用します。
デフォルト値は false です。
このプロパティーは、ユーザーがコラボレーション・オブジェクトを Web サービスとして公開するときに自動的に作成され、非 TLO で使用されます。これは階層プロパティーであり、値はありません。このプロパティーの第 1 レベルのそれぞれの子は、Web サービスとして公開されたコラボレーションを表します。これらのプロパティーを自動的に作成するのに使用するためのツールについては、Web サービスとしてのコラボレーションの公開を参照してください。
図 38 は、Connector Configurator Express で表示された WSCollaborations のプロパティーを表しており、以下にその説明をしています。
このプロパティーでは、このコネクターを介して Web サービスとして公開される コラボレーション・オブジェクトを指定します。これは階層プロパティーであり、値はありません。Web サービスとして公開されるそれぞれのコラボレーション・オブジェクトごとに 1 つずつ、このようなプロパティーを複数指定することができます。このプロパティーの第 1 レベルのそれぞれの子は、このコラボレーション・オブジェクトのポートを表します。
このプロパティーでは、コラボレーション・ポートを指定します。これは階層プロパティーであり、値はありません。コネクターにバインドされるこのコラボレーションのそれぞれのポートごとに 1 つずつ、このようなプロパティーを複数指定することができます。このプロパティーの第 1 レベルのそれぞれの子は、Web サービスの操作を表します。
このプロパティーでは、コラボレーション・オブジェクトに関する Web サービス操作を表します。これは階層プロパティーであり、値はありません。 WSDL 文書生成時にユーザーが定義したそれぞれの Web サービス操作ごとに 1 つずつ、このようなプロパティーを複数指定することができます。
このプロパティーでは、Web サービス方式の名前を指定します。この名前は有効な XML 要素名でなければなりません。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、Web サービス方式のネーム・スペースを指定します。この名前は有効な XML 要素ネーム・スペースでなければなりません。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、この操作に関する要求ビジネス・オブジェクトの 名前を指定します。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、操作の処理モードを指定します。このプロパティーを synch に設定すると、コネクターはコラボレーションを同期的に呼び出すようになります。それ以外の値を設定した場合、およびデフォルト値の場合、コネクターは、コラボレーションを要求専用操作として非同期的に呼び出すようになります。
デフォルト値は asynch です。
コネクターは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) への接続時に SOAP/JMS プロトコル・ハンドラー および JMS プロトコル・リスナーによって使用される JNDI プロバイダー・プロパティーの 1 組のセットを維持します。これは階層プロパティーであり、値はありません。コネクターは、JNDI を使用して JMS 接続ファクトリー・オブジェクトを検索します。このプロパティーは、SOAP/JMS バインディングの生成時に WSDL 構成ウィザードによって使用されることに注意してください。
図 39 は、Connector Configurator Express で表示された JNDI のプロパティーを表しており、以下にその説明をしています。
このプロパティーの値が true に設定されている場合、コネクターの SOAP/JMS リスナーおよび SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーは、JNDI を使用してキューを検索します。
デフォルト値は false です。
このプロパティーでは、JNDI サービス・プロバイダーの URL を指定します。これは、SOAP/JMS バインディングの jms:address 要素の jndiProviderURL 属性に対応します。jms:address 要素は、wsdl:port セクションで指定されています。これは、デフォルトの JNDI プロバイダーとして使用されるものであり、有効な JNDI URL でなければなりません。詳しくは JNDI 仕様を参照してください。
このプロパティーは、双方向言語の変換を行う場合に使用可能にします。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、初期コンテキストを作成するファクトリー・クラスの 完全修飾クラス名 (例えば、com.ibm.NamingFactory) を指定します。これは、SOAP/JMS バインディングの jms:address 要素の initialContextFactory 属性に対応します。jms:address 要素は、wsdl:port セクションで指定されています。
デフォルト値はありません。
このプロパティーでは、JNDI コンテキストを使用して検索を行う接続ファクトリーの 名前を指定します。これは、SOAP/JMS バインディングの jms:address 要素 の jndiConnectionFactoryName 属性に対応します。jms:address 要素は、wsdl:port セクションで指定されています。
デフォルト値はありません。
JNDI コンテキストにおけるセキュリティーおよびオブジェクト検索に関する追加情報を指定するプロパティー。表 43 は、これらのプロパティーを要約したものです。 + 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。
+CTX_DNS_URL プロパティーは、双方向言語の変換を行う場合に使用可能にします。
プロパティー名 | 説明 |
+CTX_ObjectFactories
+CTX_StateFactories +CTX_URLPackagePrefixes +CTX_DNS_URL +CTX_Authoritative +CTX_Batchsize +CTX_Referral +CTX_SecurityProtocol +CTX_SecutiryAuthentication +CTX_SecurityPrincipal +CTX_SecurityCredentials +CTX_Language |
JNDI コンテキストにおけるセキュリティーおよびオブジェクト検索に関する追加情報を指定するプロパティー。詳しくは J2EE 資料を参照してください。これらのプロパティーは、Adapter for JMS で使用されるものを反映しています。 |
プロトコル・リスナーのインスタンスを複数作成することができます。プロトコル・リスナーは、ProtocolListenerFramework> ProtocolListeners コネクター・プロパティーの子プロパティーとして構成されます。(ProtocolListenerFramework -> ProtocolListeners の) それぞれの子プロパティーは、コネクターのプロトコル・リスナーを明確に識別します。したがって、ProtocolListeners プロパティーの下で、新しい子プロパティーを構成することにより、追加のプロトコル・リスナーを作成することができます。新規に作成したリスナー・プロパティーの子プロパティーをすべて指定していることを、確認してください。各リスナーの名前は固有でなければなりません。ただし、リスナーのプロトコル・プロパティー (soap/http、soap/https、soap/jms) は変更しません。これらは、リスナーの複数インスタンス用に同じ名前で残ります。
SOAP/HTTP リスナーまたは SOAP/HTTPS リスナーの複数インスタンスを作成している場合は、それぞれのインスタンスに別々のポートおよびホスト・プロパティーを必ず指定してください。複数の SOAP/JMS リスナーを指定している場合は、それぞれのインスタンスに対して必ず別々のキューのセットを使用します。
1 つのハンドラーの複数のインスタンスは作成できません。プロトコルごとにハンドラーは 1 つしか存在できません。