WSDL 文書の指定

Web サービス・ビジネス・オブジェクトは WSDL 文書から生成されます。このセクションでは、ODA の「エージェントの構成」ウィンドウで WSDL 文書のソースを 選択および指定する方法を示します。

WSDL 文書はローカル・ファイル・システムに置かれることも、Web の URL ロケーション または UDDI レジストリーに置かれることもあります。ユーザーが WSDL 文書の置かれた場所を指定すると、WSDL ODA がそれを検索します。(完全な WSDL サービスは、複数の文書にわたって記述されることがあります。)

URL ロケーションからの WSDL 文書の入手

  1. 構成プロパティー WSDL_URL で WSDL 文書の URL を指定します。

    これにより、ODA が WSDL 文書から Web サービスのリストを検索し、インポートされる文書の URL を解決します。WSDL_URL プロパティーでは、URL 構文 (例えば file:///C:/test.wsdl) または絶対パス (例えば C:¥test.wsdl) を使用して、ローカル・ファイル・システムにある WSDL ファイルのロケーションを指定することもできます。ODA がこの文書およびその依存関係 (インポートされるすべてのファイル) にアクセスできるように なっていなければなりません。

    WSDL_URL プロパティーは、双方向言語の変換を行う場合に使用可能にします。

  2. 「次へ」をクリックします。

    ODA は、Web サービス・プロバイダーの URL を照会し、この URL ロケーションから WSDL で定義されるサービスのリストを取得して、図 65 に示すような展開されたポートの操作のリストを表示します。

    注:
    WSDL ODA は、SOAP/JMS または SOAP/HTTP バインディングを備えたポートのみを表示し、それ以外のタイプのバインディングは除外します。

    図 65. 「ソースの選択」ウィンドウ
  3. ポートのリストから、1 つだけオペレーションを選択します (選択可能なオペレーションが強調表示されています)。サービスまたはポート・ノードを選択することはできません。これらは表示専用です。WSDL オペレーションのタイプとしては、ONE_WAY、REQUEST_RESPONSE、SOLICIT_RESPONSE、および NOTIFICATION があります。 WSDL ODA がサポートおよび表示するのは、REQUEST_RESPONSE オペレーション と ONE_WAY オペレーションのみです。
  4. 「次へ」をクリックして 選択内容の確認に進みます。

UDDI レジストリーからの WSDL 文書の入手

ODA は、URL ロケーションからではなく、UDDI レジストリーからも WSDL 文書を 検索することができます。そのためには、次のようにする必要があります。

  1. 「エージェントの構成」ウィンドウで、「検索キー」として以下のプロパティーを指定します。

    WSDL ODA はこれらのプロパティー (表 48 で説明されています) を 使用して UDDI レジストリーに接続します。

  2. 「次へ」をクリックします。

    ODA は、UDDI レジストリーに対して Web サービス・プロバイダーに関する照会を行い、ユーザーが指定した Web サービス・パラメーターに一致するサービスのリストを検索します。WSDL ODA は、Web サービス・プロバイダーによって提供されているサービスのリストを、図 65 に示すようなウィンドウに表示します。UDDI 照会が複数の一致を戻す場合、WSDL ODA は、アンダースコアー (_) とシーケンス番号を付加してそれらを表示します。例えば、StockQuoteService_1、StockQuoteService_2、などのようになります。

    注:
    WSDL ODA は、SOAP/JMS または SOAP/HTTP バインディングを備えたポート のみを表示します。
  3. ポートのリストから、1 つだけオペレーションを選択します。サービスまたはポート・ノードを選択することはできません。これらは表示専用です。WSDL オペレーションのタイプとしては、ONE_WAY、REQUEST_RESPONSE、 SOLICIT_RESPONSE、および NOTIFICATION があります。 WSDL ODA がサポートおよび表示するのは、REQUEST_RESPONSE オペレーション と ONE_WAY オペレーションのみです。
  4. 「次へ」をクリックして 選択内容の確認に進みます。

注:
このコネクターがサポートしているのは UDDI バージョン 2 の API のみです。したがって UDDI バージョン 2 をサポートしていない UDDI レジストリーから WSDL の検索はできません。

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