ストアード・プロシージャーの概説

ビジネス・オブジェクト要求を処理するとき、コネクターは、ストアード・プロシージャーを使用してインターフェース・テーブルに存在するデータを操作する API を呼び出し、アプリケーションの基本テーブルで必要な操作を実行します。必要な操作とは、挿入、更新、および削除です。ストアード・プロシージャーとは、コネクターが Oracle アプリケーション・データベース内のオブジェクトに対して実行する操作のセットをカプセル化する、スキーマ・オブジェクトです。

コネクターは、以下のような状況でストアード・プロシージャーを呼び出します。

注:
イベント通知のために、コネクターはアプリケーション基本テーブルでトリガーを使用して、イベント・ビジネス・オブジェクトを生成します。ストアード・プロシージャーは、イベント通知には使用されません。

コネクターには、ビジネス・オブジェクトおよびラッパー・ストアード・プロシージャーのサンプルが添付されています。これらは、コネクターのストアード・プロシージャー機能を用いて並行プログラムおよび API を呼び出す方法を実地に示します。表 19 に、ビジネス・オブジェクトのサンプルおよび対応するラッパー・ストアード・プロシージャーの一覧を示します。

表 19. ビジネス・オブジェクトおよびラッパー・ストアード・プロシージャーのサンプル
ビジネス・オブジェクトのサンプル ラッパー・ストアード・プロシージャー
BO_ORACLEAPPS_CUSTINTERFACE CW_CUSTOMER_INTERFACE
BO_ORACLEAPPS_CUSTRETRIEVE 該当なし。このオブジェクトはビューを基にしています。
BO_ORACLEAPPS_ITEMINTERFACE CW_ITEM_INTERFACE
BO_ORACLEAPPS_ITEMRETRIEVE 該当なし。このオブジェクトはビューを基にしています。
BO_ORACLEAPPS_ORDER CW_PUBLIC_API_PROCESS_ORDER
BO_ORACLEAPPS_ORDERRETRIEVE 該当なし。このオブジェクトはビューを基にしています。

ラッパー・ストアード・プロシージャーのサンプル CW_CUSTOMER_INTERFACE および CW_ITEM_INTERFACE には、並行プログラムを呼び出すロジックが含まれています。並行プログラムの実行に必要なパラメーターは、ビジネス・オブジェクトから取得するか、またはラッパー・ストアード・プロシージャーで検索することができます。ストアード・プロシージャーのサンプルは、ビジネス・オブジェクトの属性からパラメーターを取得しています。

ビジネス・オブジェクトおよびラッパー・ストアード・プロシージャーのサンプルは、付録D. ビジネス・オブジェクトおよびストアード・プロシージャーのサンプルに掲載されています。

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