System Manager の使用
このセクションでは System Manager の概要と、始動、シャットダウン、最新表示、およびシステム全体のフロー制御設定などの基本的な管理用タスクについて説明します。構成および配置作業で System Manager を使用する場合の詳細については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。このセクションの内容は次のとおりです。
System Manager の始動手順
System Manager のシャットダウン手順
System Manager の最新表示およびコンポーネントの更新手順
システム全体のフロー制御の構成手順
System Manager の始動手順
System Manager を始動するには、以下の手順を実行します。
- 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」
>「Toolset Express」>「管理」>「System Manager」をクリックします。
IBM WebSphere Studio Workbench の System Manager パースペクティブ
が表示されます (図 25 を参照)。
System Manager のシャットダウン手順
System Manager をシャットダウンするには、以下の手順を実行します。
- IBM WebSphere Studio Workbench で「ファイル」>「終了」をクリックします。
注:
System Manager をシャットダウンする前に、必ず InterChange Server Express インスタンスをシャットダウンしてください。InterChange Server Express のシャットダウン手順については、
InterChange Server Express のシャットダウンを参照してください。
System Manager の最新表示およびコンポーネントの更新手順
System Manager を最新表示することにより、ローカル・リポジトリーのオブジェクトが
System Manager に再ロードされますが、InterChange Server Express は更新されません。例えば、新しく作成したビジネス・オブジェクト定義を追加した後に System Manager を最新表示すると、サポートされているコネクターのビジネス・オブジェクト・リストに新しいビジネス・オブジェクトを追加することができます。そして、コネクターをコラボレーション・ポートにバインドできます。ただし、InterChange Server Express は、サーバーに配置されるまでビジネス・オブジェクトを検知しません。
システム全体のフロー制御の構成手順
フロー制御は、コネクターおよびコラボレーション・オブジェクト・キューのフローを管理できる
構成可能なサービスです。フロー制御を構成するためのパラメーターは、システム全体、個々のコンポーネント、またはこれら両方について
構成できます。両方を構成した場合は、個々のコンポーネント構成がシステム全体の構成より優先されます。個々のコンポーネントのフロー制御を構成する手順については、コネクターのフロー制御の構成手順または コラボレーション・オブジェクトのフロー制御の構成手順を参照してください。
注:
個々のコネクターまたはコラボレーション・オブジェクトの構成変更は
動的であり、InterChange Server Express をリブートする必要はありません。フロー制御用のシステム全体の構成変更を行った場合は、InterChange Server Express をリブートする必要があります。
システム内でのフロー制御の動作をモニターするには、フロー制御モニター、および System Monitor の一部として
提供されるビューを表示するか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで
コラボレーション・オブジェクトまたはコネクターの統計を表示します。フロー制御モニター、および System Monitor のビューの使用方法については、デフォルト・モニターの検討手順およびデフォルト・ビューの使用手順を参照してください。「InterChange Server コンポーネント管理」ビューからフロー制御を表示する方法については、コラボレーション・オブジェクト統計の表示手順または コネクター統計の表示手順を参照してください。
システム全体のフロー制御を構成するには、以下の手順を実行します。
- 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで、フロー制御を構成したい InterChange Server Express インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「構成を編集」をクリックします。編集ツールが表示されます。
- 「拡張」タブをクリックします。ダイアログ・ボックスに「フロー制御」セクションが表示されます (図 26 を参照)。
- 「フロー制御」の下にある以下のフィールドに情報を入力します。
- コントローラー・ウェイクアップしきい値: このプロパティーは、コネクター・イベント・キューに適用されます。これは 0 から 1 までの 10 進数値をとりますが、0 と 1 は含みません。コネクター・イベント・キューは常にブロッキング・タイプであり、キューがいっぱいの場合は新しいイベントを追加できません。キューがいっぱいになると、コネクターはブロックされます。キュー・サイズが (コネクター・ウェイクアップしきい値) × (そのコネクターの
最大イベント容量) (CONTROLLER_WAKEUP_THRESHOLD × MaxEventCapacity) 以下の値になると、コネクターは再度アクティブ化されます。
- コラボレーション・ウェイクアップしきい値: このプロパティーは、コラボレーション・オブジェクト・イベント・キューに適用されます。これは 0 から 1 までの 10 進数値をとりますが、0 および 1 は含みません。このプロパティーはブロッキング・タイプのコラボレーション・オブジェクトにのみ適用されます。コネクターでは、これ以上のイベントをコラボレーション・キューに追加できません。キュー・サイズが (コラボレーション・ウェイクアップしきい値) × (そのコネクターの
最大イベント容量) (COLLABORATION_WAKEUP_THRESHOLD × MaxEventCapacity) 以下の値になると、コネクターはコラボレーション・キューにさらに処理対象のイベントを追加できます。
- コラボレーションの定義イベント容量:
このプロパティーは、システム内の各コラボレーション・オブジェクトごとにキューに入れることのできるイベントの最大数を設定します。このプロパティーの値の範囲は 1 から 2147483647 です (1 と 2147483647 を含む)。
- コネクター定義のイベント容量: このプロパティーは、システム内の各コネクターごとにキューに入れることのできるイベントの最大数を設定します。このプロパティーの値の範囲は 1 から 2147483647 です (1 と 2147483647 を含む)。
- 飽和読み取りサイズ: 飽和リーダーは、飽和イベントの処理を試みます。例えば、コラボレーション・オブジェクト・キューがさらにイベントを受け入れることができる場合は、リーダーはデータベースから特定の数のイベントを読み取り、コラボレーション・オブジェクト・キューに追加します。このプロパティーは、1 回の繰り返しで
リーダーが読み取り可能なイベントの最大数を反映します。
- 飽和最小サイズ: このプロパティーは、飽和リーダーに適用されます。飽和リーダーは、データベース内の飽和イベントを処理し、それらのイベントを適切なコラボレーション・オブジェクトの
キューに追加するリーダーです。このアクティビティーを行うスレッドの最小数が「飽和最小サイズ」
プロパティーに反映されます。デフォルトは、1 です。
- 飽和最大サイズ: このプロパティーは、飽和リーダーに適用されます。飽和リーダーは、データベース内の飽和イベントを処理し、それらのイベントを適切なコラボレーション・オブジェクトの
キューに追加するリーダーです。このアクティビティーを行うスレッドの最大数が「飽和最大サイズ」
プロパティーに反映されます。デフォルトは 3 です。
- 「ファイル」>「保管」をクリックするか Ctrl+S を押して、InterChange Server Express 構成への変更内容を保管します。
- InterChange Server Express を再始動します。
