System Monitor の使用
System Monitor は IBM WebSphere Business Integration
Server Express システムを Web からモニターすることができるツールです。これを使用すると、データの表示方法を構成したり、履歴データおよび現在のデータを表示したりすることもできます。
System Monitor では、モニター とビュー が使用されます。モニターはシステムのモニター時にアクセスする情報を定義したものであり、ビューは Web ブラウザーに表示するモニターを定義したものです。
モニターとビューを使用すると、システムのモニター方法をカスタマイズできます。
System Monitor の使用を開始する際は、使用するモニターを事前に決定しておく
必要があります (System Monitor の設定を参照)。
また、システムをモニターするときは、使用するビューを決定する必要が
あります (システムをモニターするビューの設定を参照)。
System Monitor では、コンポーネントの開始、停止、および一時停止も可能です。コンポーネントの開始、停止、および一時停止を行う手順については、システムのコンポーネントの管理を参照してください。
System Monitor インターフェースにログオンすれば、Failed Events Manager にもアクセスできます。Failed Events Manager は、System Monitor ビューおよび設定とともに左側のフレームに表示されます。Failed Events Manager の詳細については、Failed Event Manager の使用を参照してください。
このセクションでは、System Monitor の構成と使用に関係するさまざまなコンポーネント
について説明します。このセクションの内容は以下のとおりです。
System Monitor の設定
System Monitor へのログオン手順
System Monitor インターフェースの概要
システムをモニターするビューの設定
データのカスタマイズ
永続モニターの使用
System Monitor の設定
System Monitor の使用を開始する際は、必要な Web サーバーやクライアント・ブラウザーなどのソフトウェアを
システムに事前にインストールしておく必要があります。
また、System Monitor とともに提供されるデフォルト・モニターを使用するのか、それともモニター定義ウィザードを使用して
別のモニターを作成するのかを決定する必要もあります。
例えば、すべてのシステム・コンポーネントの状況と開始時刻を表示する「システム概要」という名前のモニターが
必要であるかもしれません。
このモニターを作成するには、System Manager から開くツールのモニター定義ウィザードを使用します。
System Monitor の要件
System Monitor には以下のソフトウェアが必要です。
サポートされる Web サーバー
Web アプリケーション・サーバーは、以下に示すように、JSP バージョン 1.1 以上およびサーブレット・バージョン 2.2 以上をサポートする必要があります。
- IBM WebSphere Application Server Express バージョン 5.1 または 6.0
- IBM WebSphere Application Server バージョン 5.1 (バージョン 5.1 は Linux の場合にのみ使用) または 6.0
- Tomcat バージョン 4.1.24 または 4.1.27 (IBM JDK 1.3.1 を使用) -- Windows システムと Linux システムのみ
Web サーバーで必要とされるソフトウェア
- リポジトリー・データベースで DB2 を使用している場合は、DB2 クライアントが必要です (DB2 は OS/400 および i5/OS の一部としてインクルードされています)。
サポートされるブラウザー
System Monitor には、Windows プラットフォームでサポートされるブラウザーからのみアクセスできます。サポートされるブラウザーは以下のとおりです。
- JavaScript が使用可能な Microsoft Internet Explorer 5.0 以上
デフォルト・モニターの検討手順
各モニターに含まれる情報を詳しく理解するには、以下の手順を実行します。
- 以下の表 1 を参照し、System Monitor とともに提供されるデフォルト・モニターを
使用するかどうかを決定します。(表 2 には、表 1 にリストされている表示オプションの説明が記載されています。
また、表示オプションの例には、表 1 にリストされている
表示オプションの例が記載されています。)
表 1. デフォルト・モニター
デフォルト・モニター |
定義 |
表示オプション |
モニターを表示する場合に使用可能な操作 |
システム概要 |
システムのすべての主要コンポーネント (コラボレーション、コネクター、マップ、および関係) の現在の状況の概要 |
テーブル・ツリー (最初の列に展開可能なノードを持つテーブル。ノードを展開すると、さらに行が表示されます。) |
- コラボレーションの開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
- コネクターの開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
- コネクター・エージェントの再始動
- マップの開始および停止
- 関係の開始および停止
|
コラボレーション統計 |
システムのすべてのコラボレーションの現在の状況および統計。
- 状況
- 開始時刻
- 全フロー数
- 成功したフロー
- 失敗したフロー
- 処理中のイベント
- キューに入れられたイベント
- 並行イベントの最大数
|
テーブル |
|
コネクター統計 |
すべてのコネクターの現在の状況および統計。
- 状況
- 開始時刻
- 全稼働時間
- 受信したビジネス・オブジェクト
- 送信したビジネス・オブジェクト
- エージェント状況
|
テーブル |
- 開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
- コネクター・エージェントの再始動
|
マップ状況 |
すべてのマップの状況 |
テーブル |
開始および停止 |
関係の状況 |
すべての関係の状況 |
テーブル |
開始および停止 |
サーバー統計 |
サーバーの現在の統計。失敗および成功した呼び出しの数、イベントの数、フローの数を含みます。 |
積み重ね棒 |
なし |
データベース接続 |
以下に示す、データベース接続の現在の状況。
- 空き接続数
- 有効な接続数
- 接続の最大数
- ピーク時の接続数
|
テーブル |
なし |
メッセージ・キュー |
以下に示す、メッセージ・キューの現在の状況。
|
テーブル |
なし |
ビジネス・オブジェクト |
特定のコネクターのビジネス・オブジェクトの現在の統計。送信したビジネス・オブジェクトの数および受信したビジネス・オブジェクトの数を含みます。 |
テーブル |
なし |
ビジネス・ルール |
ビジネス・オブジェクトに関連したビジネス・オブジェクト・ルールの現在の統計。 |
テーブル |
なし |
コネクターのサブスクリプション |
特定のコネクターのサブスクリプションの現在の統計。
|
テーブル |
なし |
コラボレーション・イベント |
コラボレーション・イベントの現在の統計。以下の情報を含みます。
|
棒 |
なし |
サーバー統計履歴 |
特定の期間におけるサーバー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
- 成功した呼び出し
- 失敗した呼び出し
- 全呼び出し数
- 成功したイベント
- 失敗したイベント
- 全イベント数
- 成功したフロー
- 失敗したフロー
- 全フロー数
時間間隔:
|
棒 |
なし |
サーバー・フロー履歴 |
特定期間にわたる特定の時間間隔におけるサーバーのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
- 15 分、30 分、毎時、日次、週次、または月次
- 開始日
- 終了日
|
|
なし |
コラボレーション・フロー履歴積み重ね棒グラフ |
特定期間にわたる特定の時間間隔における特定のコラボレーションのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
- 15 分、30 分、毎時、4 時間、12 時間、日次、週次、または月次
- 開始日
- 終了日
|
積み重ね棒 |
なし |
コラボレーション・フロー履歴折れ線グラフ |
特定期間にわたる特定の時間間隔における特定のコラボレーションのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
- 15 分、30 分、毎時、4 時間、12 時間、日次、週次、または月次
- 開始日
- 終了日
|
折れ線 |
なし |
イベントの割合 |
現時点における 1 分あたりの処理イベント数 |
メーター |
なし |
フロー制御 |
フロー制御が適用されているコラボレーション・オブジェクトおよび
コネクターの現在の状態。
- バッファーに入れられたイベント
- 最大イベント容量
- ブロックされた状況 (非ブロッキング・コラボレーションには適用されません)
- データベースで保留中のイベント (非ブロッキング・コラボレーションにのみ適用されます)
- 飽和状況
|
テーブル |
なし |
状態変更ログ |
指定の時間枠におけるコンポーネントに対する
現在持続している状態変更。状態変更情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
|
テーブル |
なし |
別のモニターの作成手順
この手順を開始する前に、表 1 で既存のデフォルト・モニターを調べ、作成しようとしているモニターがすでに存在していないかどうかを確認してください。
モニターを作成するには、以下の手順を実行します。
- System Manager を開きます。
- 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで、
接続したいサーバー・インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「接続」をクリックします。「サーバー・ユーザー ID およびパスワード」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- サーバーのユーザー ID およびパスワードを入力し、「OK」をクリックします。サーバーの状況が、「不明」または「切断」から
「接続しました」に変わります。
注:
状況が「接続しました」に変わらない場合は、選択した InterChange Server Express インスタンスが実行されているかどうかを確認してください。
- サーバー・インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「モニター定義ウィザード」を選択します。モニター定義ウィザードが表示されます。図 1
を参照してください。
図 1. モニター定義ウィザード、情報タイプおよび表示オプション選択ページ
- モニターに含める情報のタイプを「情報タイプ」リストから選択し、情報の表示形式を「オプション表示」の下から選択します。
各情報タイプに指定できる表示オプションは 1 つ以上あり、各表示オプションには構成可能プロパティーがあります。
情報タイプを選択すると、その情報タイプの表示オプションのみが「オプション表示」の下に
表示されます。各表示オプションの構成可能プロパティーの説明については、モニター表示オプションの使用手順を参照してください。System Monitor 内での表示オプションの表示例については、表示オプションの例を参照してください。
注:
ビジネス・オブジェクト・プローブが存在する場合、そのビジネス・オブジェクト・プローブは
「情報タイプ」リストに表示されます。
ビジネス・オブジェクト・プローブを追加する手順については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
- 「次へ」をクリックします。「モニター・プロパティーの指定」ページが表示されます (図 2 を参照)。
図 2. モニター定義ウィザード、「モニター・プロパティーの指定」ページ
- 以下の情報を「モニター・プロパティーの指定」ページに追加します。
- 「タイトル」フィールドに新規モニターの名前を入力します。既存のモニター名を使用していないことを確認するために、「既存のモニター」をクリックし、既存のモニターのリストを表示します。
- (任意) 「説明」フィールドに説明を入力します。
- 表示オプションで使用可能なその他のプロパティーを構成します。
これらの選択は、前のページで選択した情報タイプと表示オプションによって異なります。
例えば、図 2 では、表示する行数の入力、含める属性の選択、選択した属性の並べ替えが可能です。これらのオプションはテーブルおよびテーブル・ツリーの両方の
表示オプションで使用可能です。
- 以下のいずれかを実行します。
- 選択した属性にしきい値を含めることができる場合は、「次へ」ボタンが使用可能になります。
しきい値を構成するには、「次へ」ボタンをクリックします。
「属性しきい値の指定」画面が表示されます。「属性しきい値の指定」画面の例については、図 3 を参照してください。「属性しきい値の指定」画面で、オプションで各属性の「しきい値」フィールドに
数値を入力することができます。モニターの実行中、属性に設定したしきい値よりも属性値が大きくなった場合は、その属性値を含むセルがテーブル内で強調表示されます。
- 属性にしきい値が含まれない場合は、「完了」ボタンが使用可能になります。「完了」をクリックします。
「モニターは正常に作成されました。別のモニターを作成しますか?」というメッセージが表示されます。「はい」または「いいえ」をクリックします。
図 3. モニター定義ウィザードの「属性しきい値の指定」画面
モニター表示オプションの使用手順
この手順は、モニター定義ウィザードで作成したモニター (別のモニターの作成手順を参照)、または System Monitor のモニター (モニターの表示プロパティーの設定手順を参照) の
表示オプションを使用する場合に実行します。
モニター定義ウィザードでモニターを作成する場合、または System Monitor のモニターを使用する場合は、表 2 を参照し、表示オプションの構成方法を決定します。(表示オプションの
例については、表示オプションの例を参照してください。)
表 2. モニターで構成可能な表示オプション
表示オプション |
モニター定義ウィザードでモニターを作成する際に構成可能なプロパティー |
System Monitor のモニターを使用する際に構成可能なプロパティー |
|
|
- ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
- 表示する行の数
|
|
なし |
- ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
- 値の表示または非表示の選択
|
メーター |
メーターしきい値 |
ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定 |
表示オプションの例
モニター定義ウィザードでモニターを作成する際に選択可能な表示オプションと、これらのモニターを System Monitor に表示した例を以下に示します。
- テーブル
- テーブル・ツリー
- 折れ線
- 棒
- 積み重ね棒
- メーター
注:
例に示すデータは InterChange Server Express システムの実際のデータを示すものではありません。
System Monitor へのログオン手順
新規モニターを作成したら (あるいはデフォルトのモニターを使用することを決めたら)、すぐに
System Monitor にログオンしてシステムをモニターすることができます。
この手順を開始する前に、以下のことを実行します。
- モニター対象のマシン上の InterChange Server Express を始動します。
- System Monitor およびアプリケーション・サーバーがインストール済みであることを確認します。インストール方法ついては、Windows、Linux、または OS/400 および i5/OS 用の「WebSphere Business Integration
Server Express インストール・ガイド」を参照してください。
- アプリケーション・サーバーを始動するには、以下の手順を実行します。
- DOS プロンプトで、「C:¥<install path for application server>¥bin」(例えば、「C:¥IBM¥WebSphere¥Express 60¥bin」) と入力します。
- プロンプトで、「startServer ICSMonitor」と入力します。
- System Monitor へのログオンに必要なユーザー名およびパスワードを取得します。このユーザー名およびパスワードは、InterChange Server Express にログオンするときのものと同じです。
System Monitor にログオンするには、以下の手順を実行します。
- Windows の Web ブラウザーで、System Monitor の URL にナビゲートします。
指定する System Monitor の URL は、WebSphere Application Server、WebSphere Application Server Express、または Tomcat のいずれを使用しているかによって異なります。
WebSphere
Application Server、WebSphere Application Server Express、または Tomcat とともに動作するように System Monitor を設定する方法の追加情報については、Windows、Linux、または OS/400 および i5/OS 用の「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」を参照してください。OS/400 および i5/OS は Tomcat をサポートしていません。
- WebSphere Application Server Express のインストールの一環として System Monitor がインストールされている場合、URL は次のようになります。
http://HostName:7089/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名です。
- System Monitor が OS/400 および i5/OS システムにインストールされている場合は、次の URL を参照してください。
http://HostName:nnnn/ICSMonitor
ここで、HostName は OS/400 および i5/OS Web サーバー・マシンのホスト名、nnnn は製品がインストールされたときに設定された HTTP ポートです。
- (Windows および Linux のみ) インストール・スクリプトで 5 番目のパラメーター (HTTP サーバーがインストール済みかどうかを示す) に「y」を指定した場合、URL は次のようになります。
http://HostName/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名です。
- (Windows および Linux のみ) インストール・スクリプトで 5 番目のパラメーター (HTTP サーバーがインストール済みかどうかを示す) に「n」、6 番目のパラメーターにポート番号を指定した場合、URL は次のようになります。
http://HostName:nnnn/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名、nnnn はポート番号です。
- (Windows および Linux のみ) Tomcat を使用しており、ポート番号を変更しなかった場合、URL は次のようになります。
http://HostName:8080/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名です。
WebSphere InterChange Server Express System Monitor の「ログイン」ウィンドウが
表示されます (図 10 を参照)。
図 10. System Monitor の「ログイン」ウィンドウ
- モニターしたい InterChange Server Express インスタンスのサーバー名、ユーザー名、およびパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。System Monitor が表示されます。
注:
役割ベースのアクセス制御が使用可能になっている場合は、サーバーをモニターする許可を付与されている役割に割り当てられていなければ、ユーザーは System Monitor へのログインを許可されません。役割ベースのアクセス制御の詳細については、
役割ベース・アクセス制御 (RBAC) の管理を参照してください。
System Monitor インターフェースの概要
System Monitor には以下の項目があります。
システムをモニターするビューの設定
デフォルト・ビューを使用してシステムのモニターを開始するか、システムをモニターする前に、ビューの追加、変更、または削除を行うことができます。以降のセクションでは、System Monitor
で既存のビューを使用する方法や、ビューを作成して構成する方法について説明します。
ビューには、1 つ以上のモニターを含めることができます。いくつかのデフォルト・ビューは、System Monitor のインストールに含まれています。
これらのデフォルト・ビューを使用することも、新しいビューを作成することもできます。ビューの作成や構成を行うには、System
Monitor にログオンしておく必要があります。System Monitor
にログオンする手順については、System Monitor へのログオン手順を参照してください。
このセクションの内容は次のとおりです。
デフォルト・ビューの使用手順
独自のビューの作成手順
ビューの構成手順
ビューの削除手順
デフォルト・ビューの使用手順
デフォルト・ビューを使用するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor を開きます。
- 左側のフレームで、表 3 にリストされているビューの 1 つ
を「ビュー」リストから選択します。
この表には、ビューに含まれるモニターと使用される表示オプションが記載されています。
ビューで使用されるデフォルト・モニターの説明については、デフォルト・モニターの検討手順を参照してください。
表 3. デフォルト・ビュー
デフォルト・ビュー |
モニターおよび表示オプション |
システム概要 |
システム概要モニターがテーブル・ツリーで表示される |
コラボレーション概要 |
コラボレーション統計モニターがテーブルで表示される |
コラボレーション |
- コラボレーション・イベント・モニターが棒グラフで表示される
- イベントの割合モニターがメーターで表示される
|
コラボレーション履歴 |
- コラボレーション・フロー履歴モニターが積み重ね棒グラフで表示される
- コラボレーション・フロー履歴モニターが折れ線グラフで表示される
|
コネクター概要 |
コネクター統計モニターがテーブルで表示される |
コネクター |
- ビジネス・オブジェクト・モニターがテーブルで表示される
- コネクター・サブスクリプション・モニターがテーブルで表示される
|
ビジネス・ルール |
テーブルに表示されるルール状況モニター |
マップと関係 |
- マップ状況モニターがテーブルで表示される
- 関係状況モニターがテーブルで表示される
|
サーバー統計 |
- サーバー統計が積み重ね棒グラフで表示される
- データベース接続がテーブルで表示される
- メッセージ・キューがテーブルで表示される
|
サーバー履歴 |
- サーバー統計履歴が棒グラフで表示される
- サーバー・フロー履歴が折れ線グラフで表示される
|
フロー制御 |
フロー制御モニターがテーブルで表示される |
状態変更ログ |
状態変更ログ・モニターがテーブルで表示される |
このビューの表またはグラフは、System Monitor のメイン・ウィンドウ内で開きます。
例については、表示オプションの例を参照してください。
独自のビューの作成手順
ビューを作成するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 11 を参照)。
図 11. System Monitor、「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックス
- 「ビューの新規作成」ボタンをクリックします。「ビュー名」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「ビュー名」フィールドにビューの名前を入力し、「OK」をクリックします。新しいビューの名前が
「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスの「ビュー」フィールドに表示されます。
- 「モニターの選択」リストでモニターを 1 つ以上選択するか、「すべて選択」を選択し、リストされたモニターをすべて選択します。選択内容は「モニターのオーダー」リストに表示されます。
- 「モニターのオーダー」リストの右側にある上矢印と下矢印を使用して、表示したい順にモニターを並べ替えます (モニターは上から下の順に表示されます)。
- 新しいビューのプレビューを表示させるには「プレビュー」をクリックします。
- 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」
というメッセージが表示されます。System Monitor の左側のフレームの「ビュー」のすぐ下に
新しいビューが表示されます。
ビューの構成手順
既存のビューを変更するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 11 を参照)。
- 変更したいビューを「ビュー」リストから選択します。
- 「モニターの選択」リストを使用して、ビューにモニターを追加するか、ビューからモニターを除去します。
変更したビューのモニターは、「モニターのオーダー」リストに表示されます。
- 「モニターのオーダー」リストの右側にある上矢印と下矢印を使用して、表示したい順にモニターを並べ替えます。
- 新しいビューのプレビューを表示させるには「プレビュー」をクリックします。
- 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」
というメッセージが表示されます。
ビューの削除手順
ビューを削除するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 11 を参照)。
- 削除したいビューを「ビュー」リストから選択します。
- 「ビューの削除」をクリックします。ビューを削除するかどうかを確認する
メッセージが表示されます。
- 「OK」をクリックします。System Monitor の左側のフレームにある
「ビュー」リストからビューが除去されます。
ビューのリセット手順
すべてのビューは、リセットして元のシステム・デフォルトに戻すことができます。元のデフォルトにリセットすると、新規作成したビューと変更したビューは消失します。デフォルトのビューにリセットするには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 11 を参照)。
- 「すべてのビューのリセット」ボタンをクリックします。「すべてのビューのリセット」ポップアップ・ウィンドウが開き、削除、再導入、または変更されるビューの番号のリストが表示されます。
- 「詳細の表示」をクリックして、操作を続けた場合に生じる変更点に関する追加情報を表示します。詳細の表示が完了したら、「はい」をクリックします。ビューは元のシステム・デフォルトに設定されます。ナビゲーション・ペインでは、ビューのリスト表示が自動的に更新されます。
データのカスタマイズ
System Monitor では、多くの要素を調整し、モニター可能なシステム・データのレベルを微調整できます。これらの調整については以下のセクションで説明します。
デフォルト・ビューの設定手順
モニターの表示プロパティーの設定手順
実行時の値の最新表示速度の設定手順
履歴データのキャプチャー頻度の設定手順
実行時の統計値のリセット手順
状態変更のキャプチャー手順
状態変更ログの削除手順
統計履歴の削除手順
ビジネス・オブジェクト・プローブ・データ・ファイルの削除手順
デフォルト・ビューの設定手順
デフォルト・ビューは、System Monitor にログオンしたときに
最初に表示されるビューです。
デフォルト・ビューを変更するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームから「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 11 を参照)。
- デフォルト・ビューにしたいビューを「ビュー」リストから選択します。
- 「デフォルト・ビュー」チェック・ボックスを選択します。
- 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」
というメッセージが表示されます。次に System Monitor にログオンするときには、デフォルト・ビューとして選択したビューが表示されます。
モニターの表示プロパティーの設定手順
モニターの表示オプションは、表示オプションの設定の変更によりカスタマイズできます。
モニターの外観を変更するには、以下の手順を実行します。
- モニターを表示している時に、右上隅のグラフ・アイコンを
クリックします。そのモニターの特定の表示オプションに関する
「設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。図 12 に、「テーブルの設定」ダイアログ・ボックスの例を示します。
図 12. System Monitor、「テーブルの設定」ダイアログ・ボックス
- 変更したい外観オプションを「設定」ダイアログ・ボックスで選択します。
各表示オプションで使用可能な外観オプションについては、モニター表示オプションの使用手順、および 表 2 を参照してください。
- 変更内容のプレビューを表示させるには、「プレビュー」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。変更内容がモニターに表示されます。表示オプションの設定の変更内容は、その表示オプションを使用するすべてのモニターに表示されます。
注:
モニターを元の画面表示に戻す場合は、「設定」ダイアログ・ボックスを開き、「デフォルト」、「OK」の順にクリックします。
実行時の値の最新表示速度の設定手順
一部のモニターはコンポーネントの実行時の値を表示します。これらのモニターの場合、統計を最新表示する頻度を指定できます。設定した頻度は、個々のコンポーネントではなく、システム全体に適用されます。
実行時にモニターする値の最新表示速度を設定するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームから「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
図 13. System Monitor、「オプションの設定」ダイアログ・ボックス
- 最新表示速度の時間 (秒) を指定するために、「最新表示する速度」フィールドに値を入力し、「最新表示する速度」の「サブミット」ボタンをクリックします。
注:
最新表示速度をゼロ (0) 秒に指定すると、自動最新表示は発生しません。
履歴データのキャプチャー頻度の設定手順
履歴データをキャプチャーする速度を設定するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
- 「データ履歴をキャプチャーする頻度の指定」セクションで、「すべての間隔設定を確認する」リンクをクリックします。「統計履歴の時間間隔」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 14 を参照)。
図 14. System Monitor、「統計履歴の時間間隔」ダイアログ・ボックス
- 以下の値を 1 つ選択し、サーバー、各コラボレーション・オブジェクト、および各コネクターの時間間隔を選択します。
- なし
- 15 分
- 30 分
- 1 時間
- 4 時間
- 12 時間
- 24 時間
- 「変更内容のサブミット」をクリックすると、すべてのコンポーネントについてすべての時間間隔がサブミットされます。
注:
「オプションの設定」ダイアログ・ボックスでは、単一コンポーネントの時間間隔を設定することができます。単一コンポーネントの時間間隔を設定するには、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを
選択し、「頻度」リストから時間間隔を選択して、「サブミット」ボタンをクリックします。
実行時の統計値のリセット手順
実行時統計は、サーバーが開始された時点から
メモリーに保持されます。サーバーを数日または数週間実行すると、これらの量が非常に大きくなる場合があります。
コンポーネントの実行時の統計値を「0」にリセットするには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
- 「コンポーネント統計のリセット」セクションで、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択します。
- 「サーバー」を選択すると、すべてのコンポーネントの実行時統計がリセットされます。
- 「コラボレーション」または「コネクター」選択した場合は、「コンポーネント」リストからコンポーネントを選択します。
そのコンポーネントの統計のみがリセットされます。
- 「サブミット」をクリックします。
状態変更のキャプチャー手順
各コンポーネントの状態変更をキャプチャーしてログ・ファイルに送信する方法を構成するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
- 「特定のコンポーネントの状態変更のキャプチャー」セクションで、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択します。
注:
コンポーネント・タイプとして「コラボレーション」または「コネクター」を選択した場合は、特定のコラボレーション・オブジェクトまたは
コネクターを選択するためのプロンプトが出されます。
- 「状態変更のキャプチャー」チェック・ボックスを選択し、「サブミット」ボタンをクリックします。
状態変更ログの削除手順
状態変更ログが増大すると、古いデータを削除する必要がある場合があります。
特定期間のログを削除するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
- 「すべてのコンポーネントの状態変更ログを削除」セクションで、以下のことを実行します。
- カレンダー・アイコンをクリックし、削除するデータの開始日と終了日を入力します。
- 「削除」ボタンをクリックします。
統計履歴の削除手順
履歴データが増大すると、古いデータを削除する必要がある場合があります。
特定の時間枠における履歴データを削除するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
- 「すべてのコンポーネントの統計履歴を削除」セクションで、以下のことを実行します。
- カレンダー・アイコンをクリックし、削除するデータの開始日と終了日を入力します。
- 「削除」ボタンをクリックします。
ビジネス・オブジェクト・プローブ・データ・ファイルの削除手順
ビジネス・オブジェクト・プローブ・データのサイズが増大するに従い、古いデータを削除しなければならなくなる場合があります。
特定の時間枠におけるデータを削除するには、以下の手順を実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが
表示されます (図 13 を参照)。
- 「ビジネス・オブジェクト・プローブのデータを削除」セクションで、以下のことを実行します。
- 「ビジネス・オブジェクト・プローブ」リストからビジネス・オブジェクト・プローブを選択します。
- カレンダー・アイコンをクリックし、削除するデータの開始日と終了日を入力します。
- 「削除」をクリックします。
永続モニターの使用
永続モニター は、InterChange Server Express のサブシステムです。コラボレーション・オブジェクト、コネクター、およびシステム全体に関する状態 (履歴) および統計情報をモニターして格納します。
永続モニターは、システム・コンポーネントまたはシステム全体に対して使用できます。
System Monitor の「オプションの設定」ダイアログ・ボックスから、システム・コンポーネントの永続モニターの各種のレベルを構成します。これらの手順については、前のセクション (データのカスタマイズ) で説明しています。
システム全体の永続モニターを構成するには、System Manager の「構成を編集」ツールを使用します。
このセクションでは、「構成を編集」ツールを使用してシステム全体の永続モニターを構成する方法、およびシステム全体の永続モニターの結果を System Monitor からアクセスする方法について説明します。
注:
モニターするコンポーネントの数、およびコンポーネントのモニター頻度を計画する際は、データベース・ボリューム要件とデータ削除方針を考慮する必要があります。データベース・ボリューム要件のインプリメントについて詳しくは、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
永続モニターのシステム全体のパラメーターの構成手順
永続モニターのシステム全体のパラメーターを構成するには、以下の手順を実行します。
- 以下の方法で「構成を編集」ツールを開きます。
- System Manager を開きます。
- 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの「サーバー・インスタンス」の
下にあるサーバーを右マウス・ボタンでクリックし、「構成を編集」をクリックします。
サーバー構成エディターが表示されます。このエディターを使用して、InterchangeServer.cfg ファイルを更新します。
- 「拡張」タブをクリックします (図 15 を参照)。
- 「永続モニター」の下で、以下のことを行います。
- 永続モニター・システムでエラーが検出された場合でも InterChange Server Express の実行を続けたいときは、「エラー時のアクション」リストで「続行」を選択します。
- サブシステムのエラー時に InterChange Server Express をシャットダウンしたい場合は、「エラー時のアクション」リストで「シャットダウン」を選択します。
- サブシステムのトレース・レベルを指定するには、希望するトレース・レベルを「永続モニター・サービス」リストで選択します。
永続モニターの結果へのアクセス手順
永続モニターの結果にアクセスするには、以下の手順を実行します。
- System Monitor を開きます。
- 「ビュー」列で以下のいずれかのビューを選択し、履歴状態と統計情報を表示します。
デフォルト・ビューの使用について詳しくは、デフォルト・ビューの使用手順
を参照してください。代わりに、履歴データを含めることができるビューをユーザーが独自に作成することもできます。ビューの作成について詳しくは、独自のビューの作成手順を参照してください。
