コネクターを始動すると、init() メソッドは、System Manager の Connector Configurator Express を使用して設定された構成プロパティーを読み取ります。正常に機能させるために、絶対にコネクターのポーリングを使用不可にしないでください (コネクターのポーリングは デフォルトで使用可能になっています)。この際にどのようなことが行われるのかについて、以下のセクションで説明します。
コネクター固有の ProxyServer プロパティーを指定すると、コネクターはプロキシー・システム・プロパティーをセットアップします。プロキシー・サーバーは、要求処理の場合のみ、SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーとともに使用されます。コネクターはまた、セットアップしたそれぞれのシステム・プロパティーをトレースします。ProxyServer プロパティーの詳細については、コネクター固有の構成プロパティーを参照してください。
コネクター固有の JNDI プロパティーでは、コネクターが使用する JNDI を指定します。コネクターは、JNDI を使用して JMS 接続ファクトリー・オブジェクトを検索します。JNDI " LookupQueuesUsingJNDI が true に設定されている 場合、コネクターは JNDI を使用して JMS キュー・オブジェクトを検索します。
SOAP/JMS (SOAP/JMS プロトコル・リスナーおよび SOAP/JMS プロトコル・ハンドラー) を使用しない場合は、JNDI プロパティーを指定する必要はありません。JNDI プロパティーを指定した場合に JNDI を初期化できないときには、コネクターは終了します。コネクターは、以下のコネクター固有の JNDI プロパティーがすべて 指定されていないかぎり、JNDI を初期化しません。
コネクターは、始動時にプロトコル・リスナー・フレームワークの インスタンスを作成し、それを初期化します。このフレームワークがコネクター固有の ProtocolListenerFramework プロパティーを 読み取り、さらにコネクターがコネクター・プロパティー WorkerThreads および RequestPoolSize の 値を読み取ります。ProtocolListenerFramework プロパティーが指定されていないかあるいは欠落している場合、コネクターは Web サービス・クライアントから要求を受け取ることができず、警告をログに記録します。
コネクターは、次に ProtocolListenerFramework -> ProtocolListeners プロパティーを 読み取ります。ProtocolListeners プロパティーのすべての第 1 レベル・プロパティーは、プロトコル・リスナーを表します。プロトコル・リスナー・フレームワークは、それぞれのリスナーのロードと初期化を 試み、それらをトレースします。永続的イベントに対応している場合には、リスナーはイベント・リカバリーを試みます。
コネクターは、コネクター固有の ProtocolHandlerFramework プロパティーを読み取り、プロトコル・ハンドラー・フレームワークのインスタンスを作成してそれを初期化します。このプロパティーが欠落しているか、あるいは正しく設定されていない場合、コネクターは要求を処理することができず、警告をログに記録します。次に、コネクターはすべての ProtocolHandlerFramework " ProtocolHandlers プロパティー (これは、プロトコル・ハンドラーに対応します) を読み取り、それらのプロパティーのロード、初期化、およびトレースを試みます。プロトコル・ハンドラーはコネクターの初期化中にロードされ、コラボレーションがサービス要求を行うときにはインスタンス化されません。プロトコル・ハンドラーはマルチスレッドに対応しています。