このチュートリアルは 2 つのシナリオから構成されています。1 つは静的メタオブジェクトを使用したシナリオで、もう 1 つは動的メタオブジェクトを使用したシナリオです。いずれのシナリオでも ApplicationX を使用します。ApplicationX を使用すると、会社連絡先情報の作成、更新、削除時にその情報を交換できます。シナリオで作成するビジネス・オブジェクト Sample_JMS_Contact は、ApplicationX からのメッセージに定義されたフィールドと一致します。ApplicationX が送受信するメッセージのフォーマットは、IBM WebSphere Business Integration 開発キットに付属している区切りデータ・ハンドラーに準拠しています。
また、このチュートリアルではポート・コネクター・リポジトリーを使用します。ポート・コネクター・リポジトリーは WebSphere アダプターをインストールすればそのコンポーネントとしてインストールされます。ポート・コネクターはコネクターの定義のみから構成され、基本となるコードは存在しないため、シミュレーション・シナリオに適しています。
始動した JMS アダプターは、ApplicationX が入力キューに送付した連絡メッセージを検索します。アダプターは区切りデータ・ハンドラーを使用することにより、これらのメッセージを Sample_JMS_Contact ビジネス・オブジェクトに変換し、統合ブローカーに送達します。Test Connector (やはり、WBI をインストールすると組み込まれているコンポーネント) を使用することにより、ポート・コネクターをシミュレートし、JMS アダプターが送付したビジネス・オブジェクトを検索し、属性を確認することができます。データを変更してから、メッセージを 統合ブローカーに再送達します。ここからメッセージは JMS アダプターに送信され、メッセージに変換され、アダプターの出力キュー (ApplicationX の入力キュー) に送達されます。このチュートリアルでは、アダプターは WebSphere MQ Integration Broker 用に構成されていますが、チュートリアルを実行するためにこのブローカーを実際にインストールする必要はありません。
チュートリアルを開始する前に、以下のことを確認してください。