バージョン 4.0.x へのアップグレード

新しいメタオブジェクトでも以前のバージョンと同じ構成データが使用されるため、アップグレードで構成値を変更する必要はありません。ただし、新しいメタオブジェクトは以前より数がかなり少なくなったメタオブジェクトの中に違った名前の属性でデータを格納するため、アップグレードには以下の操作が必要です。

IBM WBIS サポートには、上記の操作を自動で行うユーティリティーがあります。これらの操作を手動で実行する場合は、以下の手順を実行してください。

  1. repos_copy ユーティリティーを使用して、リポジトリーのバックアップを作成します。例えば、以下のコマンドでは、Server1 リポジトリーの内容全体のバックアップを作成して、出力ファイル InterChangeRepository.out にコピーします。
    repos_copy -oInterChangeRepository.out -sServer1 -pmypassword
  2. 既存の各トップレベル・メタオブジェクトに対して、新しく提供されたトップレベル・メタオブジェクト MO_JTextConnector_Default と同じ属性を持つメタオブジェクトを新規に作成します。例えば、以前の命名規則に従って名前を付けた Customer ビジネス・オブジェクト用のメタオブジェクト (MO_JTextConnector_Customer) を独自に生成していたとすると、新しい命名規則に従って Customer に対応する新しいメタオブジェクト (MO_JTextConnector_Customer) を作成します。
  3. 新しいメタオブジェクトのデフォルト値を、元のメタオブジェクトの値に基づいて設定します。元のメタオブジェクトの属性と新しいメタオブジェクトの属性との対応については、表 12 を参照してください。
  4. System Manager を使用して、元のメタオブジェクトの定義セットをリ ポジトリーから削除します。今回作成したメタオブジェクトと MO_JTextConnector_Default_DHFormatter だけを保持します。

表 12 に、元の属性と新しい属性との対応を、元のメタオブジェクトの名前と共に示します。元の属性を持つのが複数のメタオブジェクトであったのに対して、MO_JTextConnector_Default メタオブジェクトが新しい属性すべてを持ちます。

表 12. 元のメタオブジェクトおよび属性と新しい属性との対応
元のメタオブジェクトの名前 元の属性名 新しい属性名
MO_JTextConnector_BOName_Connector DummyKey 該当なし
MO_JTextConnector_BOName_ArchiveDir ディレクトリー ArchiveDir
MO_JTextConnector_BOName_ArchiveFileExt Success SuccessArchiveExt
PartialArchiveExt
Fail FailArchiveExt
UnsubscribedArchiveExt
MO_JTextConnector_BOName_EventDir ディレクトリー EventDir
FileExt EventExt
MO_JTextConnector_BOName_OutputDir ディレクトリー OutputDir
FileExt OutputExt
FileSequencingEnabled FileSeqEnabled
MO_JTextConnector_BOName_FormatType 該当なし
MO_JTextConnector_BOName_ServicePolicy OutputFileName OutputFileName
EndBODelimiter EndBODelimiter
MO_JTextConnector_BOName_FormatService EventService EventFormat
OutputService OutputFormat

表 12 には、以下の情報は含まれていません。

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