トレース・メッセージ
トレースは、コネクターの動作を細かく追跡するためにオンにすることができるオプションのデバッグ・フィーチャーです。トレース・メッセージは構成可能であり、動的変更が可能です。必要な詳細に応じて、さまざまなレベルを設定できます。次のセクションでは、TCP/IP アダプターのトレースについて説明します。
推奨: トレースは、パフォーマンスを向上させ、ファイル・サイズを小さくするために、実動システム上ではオフにするか、できるだけ低レベルに設定しておいてください。
コネクターでのトレースの使用
トレース・
メッセージは、デフォルトでは「STDOUT」(画面) に書き込まれます。また、トレースを
ファイルに書き込むように構成することもできます。
表 7 に、各トレース・レベルでコネクターが出力する各種のトレース・メッセージを示します。すべての
トレース・メッセージがコネクター・プロパティー TraceFileName によって指定され
たファイルに表示されます。これらのメッセージ
は、IBM WebSphere Business Integration Server Express アダプター・アーキテクチャーによって出力される
トレース・メッセージに追加されます。
表 7. コネクターのトレース・メッセージ
トレース・レベル |
トレース・メッセージ |
レベル 0 |
アダプターのバージョンをトレースします。 |
レベル 1 |
- pollForEvents メソッドが呼び出されるたびにトレースします。
- アダプターが TCP/IP サーバー・モードで新規のソケット接続を受け入れるたびにトレースします。
- アダプターが TCP/IP クライアント・モードで新規のソケット接続を試行するたびにトレースします。
- アダプターによって作成された ASBO/ISBO 名をトレースして、ブローカーに配信します。
- ブローカーによって作成された ASBO/ISBO 名の要求をトレースして、アダプターに配信します。
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レベル 2 |
- doVerbFor () が呼び出されるたびにトレースを行います。この要求を処理しているプロトコル・ハンドラーをトレースします。
- executeCollab() または gotApplEvent() が呼び出されるたびにトレースします。
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レベル 3 |
- 処理されているビジネス・オブジェクトの重要な ASI をトレースします。
- 処理されているビジネス・オブジェクトの重要な属性をトレースします。
- TCP チャネルを双方向に移動するすべてのデータをトレースします。
注: データの書式は 16 進数として設定されます。 |
レベル 4 |
- スレッドの生成をトレースします。
- 処理されたすべての ASI をトレースします。
- 重要な関数の入り口と出口をトレースします。
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レベル 5 |
- 重要なメソッドごとに入り口と出口をトレースします。
- すべてのアダプター・プロパティーをトレースします。
- ブローカーに送信された BO のダンプをトレースします。
- ブローカーが送信した BO のダンプをトレースします。
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