エラー処理

一般に、アダプターはエラーを検出すると常に、コネクター API によって、エラー・メッセージをログに記録します。

すべてのエラー・メッセージは、ログ・ファイルとトレース・ファイルの使用で説明したように、外部メッセージ・ファイルに保管されます。

すべての操作に関して、eMatrix への接続が確立できなかった場合、または処理中に接続が失われた場合、アダプターは、コード APPRESPONSETIMEOUT を戻し、致命的エラーをログに記録します。これにより、コネクターは終了し、電子メール通知が管理者に送信されます。

未解決のイベント

アダプターは、構成プロパティーの値に応じて、未解決または未完了のイベントからリカバリーするためのアクションを実行します。

表 14 にオプションがリストされています。

表 14. 未確定イベントの処理
「inDoubtEvents」の値 実行するアクション
FailOnStartUp 致命的エラーをログに記録し、終了します。
Reprocess 通常のイベントと同じように、イベントをブローカーにパブリッシュします。
LogError イベントを無視し、エラーをログに記録します。
Ignore イベントを無視します。

ポーリング・エラー

ポーリング処理でいくつかのエラーが発生する場合があります。 表 15 に最も一般的なものがリストされています。

表 15. ポーリング・エラーの処理
エラー アクション
サブスクライブされていないため、イベントをパブリッシュできません。 エラー・メッセージをログに記録し、場合によりイベントを保存し、イベントの処理を続けます。
コネクター・コントローラーがアクティブでないため、イベントをパブリッシュできません。 イベント状況を 0 に設定し、SUCCESS コードを戻します。
エラーがこのイベントに固有のものです。例えば、イベントに無効な値が指定された場合などです。 エラー・メッセージをログに記録し、場合によりイベントを保存し、イベントの処理を続けます。
ブローカーは、エラー・メッセージを出してイベントを拒否します。 エラー・メッセージをログに記録し、場合によりイベントおよびエラー・メッセージを保存し、FAIL コードを戻します。
eMatrix と通信できません。その他のリカバリー不能エラーです。
致命エラー・メッセージをログに記録し、
APPRESPONSETIMEOUT コード を戻します。

動詞処理エラー

アダプターは、ビジネス・オブジェクトを識別するために、固有のビジネス・オブジェクト ID または値の組み合わせ (タイプ、名前、改訂) を必要とします。指定された値が誤っている場合、または既存ビジネス・オブジェクトに一致しない場合、エラーが報告されます。

最も一般的な動詞処理エラーのいくつかを以下に示します。

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