コネクター固有のプロパティー・テンプレートの作成

コネクターの構成ファイルを作成するには、コネクター固有プロパティーのテンプレートとシステム提供の標準プロパティーが必要です。

コネクター固有プロパティーのテンプレートを新規に作成するか、または既存のコネクター定義をテンプレートとして使用します。

新規テンプレートの作成

このセクションでは、テンプレートでプロパティーを作成し、プロパティーの一般特性および値を定義し、プロパティー間の依存関係を指定する方法について説明します。次にそのテンプレートを保管し、新規コネクター構成ファイルを作成するためのベースとして使用します。

Connector Configurator Express でテンプレートを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 「ファイル」>「新規」>「コネクター固有プロパティー・テンプレート」をクリックします。
  2. 「コネクター固有プロパティー・テンプレート」 ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. テンプレートを 作成するときには、ご使用のコネクターに必要なプロパティー定義に類似したプロパティー定義 が含まれている既存のテンプレートを使用できます。ご使用のコネクターで使用するコネクター固有のプロパティーが表示されるテンプレートが見つからない場合は、自分で作成する必要があります。

一般特性の指定

「次へ」をクリックしてテンプレートを選択すると、「プロパティー: コネクター固有プロパティー・テンプレート」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、定義済みプロパティーの「一般」特性のタブと「値」の制限のタブがあります。「一般」表示には以下のフィールドがあります。

「プロパティー・サブタイプ」は、「プロパティー・タイプ」が String の場合に選択することができます。これは、構成ファイルの保管時に構文検査を実行するオプションの値です。デフォルトはブランク・スペースで、これはプロパティーのサブタイプが指定されていないことを意味します。

プロパティーの一般特性の選択を終えたら、「値」タブをクリックします。

値の指定

「値」タブを使用すると、プロパティーの最大長、最大複数値、デフォルト値、または値の範囲を設定できます。編集可能な値も許可されます。これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. 「値」タブをクリックします。「一般」のパネルに代わって「値」の表示パネルが表示されます。
  2. 「プロパティーを編集」表示でプロパティーの名前を選択します。
  3. 「最大長」および「最大複数値」のフィールドに値を入力します。

新規プロパティー値を作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 「値」列見出しの左側にある正方形を右マウス・ボタンでクリックします。
  2. ポップアップ・メニューから「追加」を選択して、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスではプロパティーのタイプに応じて、値だけを入力できる場合と、値と範囲の両方を入力できる場合があります。
  3. 新規プロパティー値を入力し、「OK」をクリックします。右側の「値」パネルに値が表示されます。

「値」パネルには、3 つの列からなるテーブルが表示されます。

「値」の列には、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスで入力した値と、以前に作成した値が表示されます。

「デフォルト値」の列では、値のいずれかをデフォルトとして指定することができます。

「値の範囲」の列には、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスで入力した範囲が表示されます。

値が作成されて、グリッドに表示されると、そのテーブルの表示内から編集できるようになります。

テーブルにある既存の値の変更を行うには、その行の行番号をクリックして行全体を選択します。次に「値」フィールドを右マウス・ボタンでクリックし、「値の編集 (Edit Value)」をクリックします。

依存関係の設定

「一般」タブと「値」タブで変更を行ったら、「次へ」をクリックします。「依存関係: コネクター固有プロパティー・テンプレート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

依存プロパティーは、別のプロパティーの値が特定の条件に合致する場合にのみ、テンプレートに組み込まれて、構成ファイルで使用されるプロパティーです。例えばテンプレートに PollQuantity が表示されるのは、トランスポート機構 が JMS であり、DuplicateEventEliminationTrue に設定 されている場合のみです。
プロパティーを依存プロパティーとして指定し、依存する条件を設定するには、以下のステップを実行します。

  1. 「使用可能なプロパティー」表示で、依存プロパティーとして指定するプロパティーを選択します。
  2. 「プロパティーを選択」フィールドで、ドロップダウン・メニューを使用して、条件値を持たせるプロパティーを選択します。
  3. 「条件演算子」フィールドで以下のいずれかを選択します。

    == (等しい)

    != (等しくない)

    > (より大)

    < (より小)

    >= (より大か等しい)

    <= (より小か等しい)

  4. 「条件値」フィールドで、依存プロパティーをテンプレートに組み込むために必要な値を入力します。
  5. 「使用可能なプロパティー」表示で依存プロパティーを強調表示させて矢印をクリックし、「依存プロパティー」表示に移動させます。
  6. 「完了」をクリックします。入力した情報が、Connector Configurator Express によって、Connector Configurator Express がインストールされている ¥bin ディレクトリーの ¥data¥app の下に XML 文書として保管されます。

パス名の設定

パス名を設定する場合の一般的な規則のいくつかを次に示します。

Copyright IBM Corp. 2004, 2005