用語

アダプターを理解するには、次の用語を理解する必要があります。

アダプター
統合ブローカーとアプリケーション (またはテクノロジー) との間の通信をサポートするコンポーネントを備えている、WebSphere Business Integration システムのコンポーネント。アダプターには、コネクター、メッセージ・ファイル、および構成ツールが必ず含まれています。また、Object Discovery Agent (ODA) やデータ・ハンドラーも含まれていることがあります。
アダプター・フレームワーク
IBM が提供する、アダプターの構成と実行のためのソフトウェア。アダプター・フレームワークには、ランタイム・コンポーネントとして、Java ランタイム環境、コネクター・フレームワーク、および Object Discovery Agent (ODA) ランタイムが組み込まれています。コネクター・フレームワークには、コネクターを新規開発するときに必要となるコネクター・ライブラリー (C++ および Java) が含まれています。ODA ランタイムには、ODA を新規開発するときに必要となる Object Development Kit (ODK) のライブラリーが含まれています。構成用コンポーネントとしては、以下のツールが用意されています。
Adapter Development Kit (ADK)
アダプター開発用のサンプルをいくつか備えた開発キット。サンプルには、コネクターと Object Discovery Agent (ODA) のサンプルも含まれます。
コネクター
ビジネス・オブジェクトを使用して、統合ブローカーにイベント関連の情報を送信し (イベント通知)、統合ブローカーから要求関連の情報を受信する (要求処理)、アダプターのコンポーネント。コネクターは、コネクター・フレームワークとコネクターのアプリケーション (またはテクノロジー) 固有コンポーネントから構成されます。
コネクター・フレームワーク
コネクターのアプリケーション (またはテクノロジー) 固有コンポーネントと統合ブローカーとの対話を管理するコネクターのコンポーネント。このコンポーネントは、必要な管理サービスをすべて備えており、コネクターが必要とするメタデータをリポジトリーから取得します。コネクター・フレームワークは Java で記述されており、C++ で記述されたアプリケーション固有のコンポーネントをサポートできるように C++ 拡張が組み込まれています。コネクター・フレームワークのコードはすべてのコネクターで共通です。
コネクター・コントローラー
システムの統合ブローカーが InterChangeServer である場合に使用するコネクター・フレームワークのサブコンポーネント。このサブコンポーネントは、InterChange Server Express の機能であるコラボレーションと対話します。コネクター・コントローラーは、InterChangeServer 内で動作するもので、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトと汎用ビジネス・オブジェクトの間のマッピングを開始し、コラボレーションのビジネス・オブジェクト定義に対するサブスクリプションを管理します。
統合ブローカー
異種のアプリケーションの間でデータを統合する、WebSphere Business Integration システムのコンポーネント。通常、統合ブローカーはさまざまなサービスを備えています。このサービスには、データをルーティングする機能、統合プロセスを決定する規則のリポジトリー、各種アプリケーションに接続する機能、および統合を容易にする管理機能が含まれます。
WebSphere Business Integration システム
多様なソースの間で情報を移動してビジネス関連の情報を交換し、エンタープライズ環境内の異種のアプリケーションの間で情報の処理とルーティングを行う、エンタープライズ・ソリューション。このビジネス・インテグレーション・システムは、統合ブローカーと 1 つ以上のアダプターで構成されています。

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