ALE Module のクイック・ステップ
ALE Module を構成する前に、以下の永続的 WebSphere MQ キューを作成します。
- SAPtid_Queue
- SAPtid_QueueManager
- SAPALE_Event_Queue
- SAPALE_Wip_Queue
- SAPALE_Archive_Queue
- SAPALE_UnSubscribed_Queue
- SAPALE_Error_Queue
MQ キューの作成方法については、WebSphere MQ の資料を参照してください。
次に、以下のコネクター固有のプロパティーを構成します。
プロパティー名 |
デフォルト値 |
必要な値 |
Modules |
なし |
Ale |
AleEventDir |
なし |
ProductDir¥connectors¥SAP¥ale |
SAPtid_QueueManager |
なし |
<キュー・マネージャー名> |
SAPtid_Queue |
なし |
<キュー名> |
SAPALE_Event_Queue |
なし |
<イベント・キュー名> |
SAPALE_Wip_Queue |
なし |
<WIP キュー名> |
SAPALE_Archive_Queue |
なし |
<アーカイブ・キュー名> |
SAPALE_UnSubscribed_Queue |
なし |
<アンサブスクライブ・キュー名> |
SAPALE_Error_Queue |
なし |
<エラー・キュー名> |
RfcProgramId |
なし |
<SAP トランザクション sm59 に定義されたプログラム ID 名> |
NumberOfListeners |
1 |
1 (単一スレッドの場合) |
リモートの WebSphere キューの場合は、以下のプロパティーも構成してください。
プロパティー名 |
デフォルト値 |
必要な値 |
SAPtid_QueueManagerLogin |
なし |
<キュー・マネージャーのログイン> |
SAPtid_QueueManagerPassword |
なし |
<キュー・マネージャーのパスワード> |
SAPtid_QueueManagerHost |
なし |
<キュー・マネージャーのホスト> |
SAPtid_MQPort |
なし |
<MQ ポート> |
SAPtid_MQChannel |
なし |
<MQ チャネル> |
ALE Module でのビジネス・オブジェクトの生成
ALE Module でビジネス・オブジェクトを生成するには、以下の手順を実行します。
- SAPODA を始動します。
- Business Object Designer Express を始動します。
- Business Object Designer Express で、「ファイル」>「新規」を選択します。ウィザードが開始します。
- 「検索の構成」を選択します。
- 検索を実行するマシンのホスト・アドレスを入力します。
- 「ホストの追加 (Add Host)」を選択します。
- 「OK」を選択します。
- ウィザードのステップ 3 で、「IDoc タイプ (IDoc Types)」を展開します。
- 「システムから生成 (Generate From System)」を展開します。
- 「基本 IDoc タイプ (Basic IDoc Types)」を展開します。
- 「名前で選択... (Select by Name...)」を右クリックします。
- 「項目を検索...」を選択します。
- orders03 と入力します。「OK」を選択します。
- ORDERS03 を強調表示します。「次へ」を選択します。
- 「次へ」を選択します。
- 「OK」を選択します。ビジネス・オブジェクトを生成します。
- 「ビジネス・オブジェクト定義のコピーを個別のファイルに保管する」を選択してから、「新規ビジネス・オブジェクト定義を個別のウィンドウで開く (Open new business object definition to a separate
window)」を選択します。「完了」を選択します。
ビジネス・オブジェクトの編集
ビジネス・オブジェクトを編集するには、以下の手順を実行します。
- 「一般」タブを選択します。
- アプリケーション固有の情報作成のメッセージ・タイプを MsgType = ORDERS に変更します。
- ProductDir¥repository¥SAP¥BO_SAPIDocControl.txt を開いて、これをリポジトリー・ディレクトリーに保管します。
- 構成ファイルの「サポートされているビジネス・オブジェクト」セクションに親オブジェクトの名前を追加します。
- SAP トランザクション SM59 を使用して、RFC Server Module をSAP Gateway に登録します。
- 以下のことを確認します。
- 論理システムが定義され、SAP システムおよび外部システム用に割り当てられているかどうか (SALE)。
- 分散モデルが維持されていること、および必要なメッセージ・タイプがモデルに追加されているかどうか (トランザクション・コード BD64)。
- 論理システムまたは分散モデルのパートナー・プロファイルが存在するかどうか (トランザクション・コード WE20)。
- 論理システムまたは分散モデル用にポートが定義されているかどうか (トランザクション・コード WE21)。
ALE Module のテストのための準備
ALE Module をテスト用にセットアップするには、ポート・コネクターを使用します。
- SAP 構成ファイルをコピーします。コピーしたファイルの名前を portconnector.cfg に変更します。
- Connector Configurator
Express で portconnector.cfg を開きます。
- 「標準」タブで次のプロパティーを変更します。
- ApplicationName を PortConnector に
- DELIVERYQUEUE を REQUESTQUEUE に
- REQUESTQUEUE を RESPONSEQUEUE に
- 変更内容を保管します。portconnector.cfg を閉じます。
- sapconnector.cfg を開きます。
- 変更内容を保管します。mySAP.com を始動します。
ALE Module の要求処理のテスト
ALE Module をテストするには、以下の手順を実行します。
- Test Connector を開きます。
- 「ファイル」>「プロファイルの作成/選択」を選択します。
- 「ファイル」>「新規プロファイル」を選択します。
- 「参照」を選択します。
- 「開く」を選択します。
- 「コネクター名」に、PortConnector と入力します。
- 「ブローカー・タイプ」に、ICS と入力します。
- 「OK」を選択します。
- PortConnector を強調表示します。「OK」を選択します。
- 「ファイル」>「接続」を選択します。
- ビジネス・オブジェクトのインスタンスを、以下の手順で作成します。
- 「ビジネス・オブジェクト・タイプ」で、sap_order03 を選択します。
- 「作成」を選択します。
- 「名前の入力」に、新規オブジェクトを入力します。「OK」を選択します。
- 動詞を Create に変更します。
- 「制御レコード (Control Record)」を右クリックします。「インスタンスを追加」を選択します。
- 「制御レコード (Control Record)」を展開します。次のフィールドに入力します。
- IDoc_number
- Sender_port
- Partner_number_of_sender
- Receiver_port
- Partner_number_of_recipient
- Client
- SAP_Release
- コネクターを始動します。
- Test Connector で、「要求」>「送信」を選択します。ログに成功のメッセージがあるかどうか調べます。
ALE Module のイベント処理のテスト
ALE Module のイベント処理をテストするには、以下の手順を実行します。
- トランザクション we19 の「IDoc 処理用テスト・ツール (Test Tool for IDoc processing)」に移動します。
- フィールドに既存の IDoc を取り込みます。「IDoc」>「作成 (Create)」を選択します。
- 「StandardOutboundProcessing」を選択して、IDoc をTest
Connector に送信します。
- ポップアップ・ウィンドウで、チェック・マークをクリックします。
- IDoc が SAP から送信されたことを確認するため、mySAP.com
コネクターのログ・ファイルに成功のメッセージがあるかどうか調べます。トランザクション sm58 にイベントが存在する場合は、このイベントは正しく送信されていません。
- SAPALE_Archive_Queue に送信されたメッセージを表示して、ProcessingStatus が成功であるかどうか確認します。成功のメッセージが表示されない場合は、SAPALE_Error_Queue を確認して障害が発生していないかどうか調べます。
