ビジネス・オブジェクトのメタデータ

Connector for HTTP は、メタデータ主導型のコネクターです。ビジネス・オブジェクトでは、メタデータはアプリケーションに関するデータのことです。このデータはビジネス・オブジェクト定義に格納されており、コネクターとアプリケーションとの対話に役立ちます。メタデータ主導型のコネクターは、コネクター内にハードコーディングされている命令ではなく、ビジネス・オブジェクト定義内にエンコードされているメタデータに基づいて、コネクター自身がサポートしている各ビジネス・オブジェクトを処理します。

ビジネス・オブジェクトのメタデータには、ビジネス・オブジェクトの構造、その属性プロパティーの設定値、およびそのアプリケーション固有情報の内容が含まれています。コネクターは、メタデータ主導型なので、新規や変更後のビジネス・オブジェクトを処理する場合にコネクター・コードを変更する必要がありません。ただし、コネクターの構成済みデータ・ハンドラーでは、そのビジネス・オブジェクトの構造、オブジェクトの基数、アプリケーション固有のテキストのフォーマット、およびビジネス・オブジェクトのデータベース表現について前提事項が存在します。 したがって、http のビジネス・オブジェクトを作成または変更する場合、変更の内容はコネクターに対して定められている規則に準拠している必要があります。準拠していない場合、コネクターは新規ビジネス・オブジェクトや変更されたビジネス・オブジェクトを正しく処理できません。

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