用語
本書で使用する用語は、以下のとおりです。
- ASI (アプリケーション固有情報)。特定のアプリケーションまたはテクノロジー用に調整されたメタデータ。ASI は、ビジネス・オブジェクトの属性レベルおよびビジネス・オブジェクト・レベルの両方にあります。『動詞 ASI』も参照してください。
- BO (ビジネス・オブジェクト)。ビジネス・エンティティー (従業員など)
およびデータ上のアクション (作成操作や更新操作) を表す一連の属性。WebSphere Business Integration Server Express システムの
コンポーネントは、ビジネス・オブジェクトを使用して、情報を交換したり、アクションを起動したりします。
- BO (ビジネス・オブジェクト) ハンドラー。アプリケーションと対話するメソッドを含み、要求ビジネス・オブジェクトをアプリケーション操作に変換するコネクター・コンポーネント。
- COM コンポーネント。コネクターは、ビジネス・オブジェクトと COM コンポーネント・オブジェクトの間で処理を実行して、COM サーバーと対話します。コネクター処理の際は、プロキシー・オブジェクトが、コネクターの COM コンポーネント (COM アプリケーションの一部) を代理します。プロキシー は、COM コンポーネントを表す Java クラスです。
- COMProxy。Java プログラムを ActiveX オブジェクトと通信できるようにするインターフェース・ツールです。このツールを使用して、コネクターが COM コンポーネントを起動する際に必要とする Java プロキシー・オブジェクトを生成します。COM コンポーネントのプロパティー、構造、およびメソッドは、通常、タイプ・ライブラリー・ファイル
(.tlb、.dll、.ole、.olb、または .exe) で定義します。Java Native Interface および COM テクノロジーを使用することにより、COMProxy が
COM コンポーネントを Java オブジェクトのように扱うことができるようになります。
- 接続ファクトリー。アプリケーションを参照する特殊なプロキシー・オブジェクト。適切なコネクター・プロパティーが
設定されている場合、ファクトリー・オブジェクトは、接続プールに配置される接続を作成します。このファクトリー・オブジェクトは、コネクターの寿命に対応して持続します。作成される接続数は、PoolSize プロパティーで指定される値によって異なります。
- 接続オブジェクト。接続クラスのインスタンスである特殊なプロキシー・オブジェクト。接続とは、状態情報を含むアプリケーションを参照することです。アダプター・サイドにおける接続のインスタンスごとに、COM サイドに対応するオブジェクトがあります。接続の使用により、バッチとしてのインスタンス生成、任意の検索、接続プールへの送信、および他のスレッドによる再利用が可能です。
- 接続プール。接続オブジェクトを保管および検索するために使用するリポジトリー。
- 外部キー。一意的に子ビジネス・オブジェクトを識別する値を持つ単純属性。通常、この属性は、子の基本キー値を持つことで子ビジネス・オブジェクトとその親を識別します。Connector for COM は、外部キーを使用して、プール可能な接続オブジェクトを指定します。
- ODA (Object Discovery Agent)。アプリケーション内で指定されたエンティティーを検査し、そのエンティティーの中からビジネス・オブジェクト属性に対応するエレメントを「発見」することで、自動的にビジネス・オブジェクト定義を生成するツール。ODA は、アダプターをインストールすると、自動的にインストールされます。Business Object Designer Express では、ODA にアクセスして対話式にやりとりするグラフィカル・ユーザー・インターフェースを提供しています。
- 呼び出しごとのオブジェクト・プール。単一の doVerbFor メソッドを呼び出す際に、あるメソッドがら次のメソッドへ渡す必要のあるオブジェクトを保管するためのプログラマチック・エンティティー。保管されるオブジェクトは、プロキシー・オブジェクトの場合もあれば、単純属性の場合もあります。
- プロキシー・クラス。コネクター内の COM コンポーネント・クラスを表す
Java クラス。コネクターは、ビジネス・オブジェクトの ASI で指定された
プロキシー・クラス名のプロキシー・オブジェクト・インスタンスを作成します。
- 動詞 ASI (アプリケーション固有情報)。動詞 ASI を使用し、特定の動詞について、その動詞がアクティブな場合にコネクターがビジネス・オブジェクトを処理する方法を指定します。動詞 ASI には、現在の要求ビジネス・
オブジェクトを処理するために呼び出すメソッドの名前を含むことができます。
