Connector for HTTP のアーキテクチャー

上位レベルのコンポーネントのアーキテクチャーを示すため、このセクションでは、2 つのデータ・フローについて説明します。図 3 に 2 つのシナリオを示します。これら 2 つのコンポーネントについて、以下で説明します。

図 3. HTTP メッセージの流れ

要求処理は、コラボレーションがコネクターに対してサービス呼び出し要求を実行したときに発生するイベントの順序を表しています。このシナリオでは、コラボレーションの果たす役割はクライアントであり、要求をサーバーに送信しています。

A
コラボレーションはサービス呼び出し要求をコネクターに送信し、コネクターはデータ・ハンドラーを呼び出してビジネス・オブジェクトを要求メッセージに変換します。
B
コネクターは、要求メッセージを送信することによって、エンタープライズ Web サーバーの URL を 呼び出します。
C
エンタープライズ Web サーバーは、HTTP サーバー (HS2) の URL を呼び出します。
D
HTTP サーバー HS2 は要求を処理し、応答を戻します。応答は、同一接続の一部として戻されます。
E
エンタープライズ Web サーバーは、応答メッセージをアダプターに戻します。
F
コネクターは応答 (または障害) メッセージを受け取り、データ・ハンドラーを 呼び出してメッセージをビジネス・オブジェクトに変換し、それをコラボレーションに戻します。

イベント処理は、コラボレーションが HTTP クライアントに呼び出されたときに 発生するイベントの順序を表しています。このシナリオでは、コラボレーションは サーバーの役割を果たし、(外部または内部) クライアントからの要求を受け入れ、必要に応じて応答を行います。

1
HTTP クライアント (C1) は、要求メッセージを宛先のコラボレーションに送信します。
2
HTTP クライアント が外部の場合、ゲートウェイはメッセージを受信してコネクターに発送します。
3
コネクターは、ビジネス・オブジェクトに変換するために、メッセージをデータ・ハンドラーに送信します。コネクターはコラボレーションを呼び出します。
4
コラボレーションは、応答 (または障害) ビジネス・オブジェクトを戻します。
5
コネクターは、データ・ハンドラーを呼び出して、応答 (または障害) ビジネス・オブジェクトを応答メッセージに変換します。コネクターは、応答をゲートウェイに戻します。
6
クライアントが外部の場合、ゲートウェイは応答メッセージを HTTP クライアント (C1) に発送します。

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