インストールと使用法

このセクションでは、以下について説明します。

OracleAppsODA インストール

OracleAppsODA をインストールするには、インストーラーを使用します。「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド (Windows 版)」、「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド (Linux 版)」、または「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド (i5/OS 版)」の説明に従ってください。インストールが完了すると、この製品のインストール先のディレクトリーに以下のファイルがインストールされます。

注:
特に断らない限り、本書では、ディレクトリー・パスの表記に円記号 (¥) を使用します。Linux および i5/OS システムの場合には、円記号をスラッシュ (/) に置き換えてください。すべての製品パス名は、アダプターがインストールされているディレクトリーを基準と した相対パス名です。

OracleAppsODA を使用する前に

OracleAppsODA を実行する前に、以下の作業を行う必要があります。

JDBC ドライバーのインストールを終え、シェルまたはバッチ・ファイルで構成値を設定したのち、以下のことを行ってビジネ ス・オブジェクトを生成する必要があります。

  1. ODA を起動します。
  2. Business Object Designer を起動します。
  3. Business Object Designer の 6 つのステップの処理を実行して、ODA を構成し、実行します。

このステップについては、以下のセクションで詳しく説明します。

OracleAppsODA の起動

OracleAppsODA を起動するには、ご使用のオペレーティング・システムに応じた始動スクリプトを使用します。

Linux:

start_OracleAppsODA.sh

i5/OS: ODA を始動する場合に優先される方法は次のとおりです。

  1. Windows クライアントで実行されるコンソール機能を使用します。以下の指示を参照してください。
  2. i5/OS QShell 環境から次のスクリプトを実行します。
    /QIBM/ProdDataWBIServer44/bin/submit_oda.sh
    pathToODAStartScript jobDescriptionName
    ここで、pathToODAStartScript は QWBISVR44 ライブラリーで使用されるジョブ記述のパスおよび名前です (OracleAppsODA 用に発送される記述は QWBIOCLODA)。
  3. i5/OS QShell 環境から、始動スクリプト start_OracleAppsODA.sh を実行します。

    コンソール機能を使用して i5/OS の ODA を始動するには、以下のステップを実行します。WebSphere Business Integration Server Express Console がインストールされている Windows マシンで以下の手順を実行します。

    1. 「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Console」>「コンソール」を選択します。
    2. i5/OS システム名または IP アドレスを入力します。また、*JOBCTL 特殊権限を持つユーザー・プロファイルとパスワードを入力します。
    3. ODA のリストから connName ODA を選択し、「ODA を始動」をクリックします。

    OracleAppsODA を構成して実行するには、Business Object Designer Express を使用します。Business Object Designer Express は、各スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数に指定された名前により各 ODA を見つけます。このコネクターのデフォルトの ODA 名は OracleAppsODA です。

OracleAppsODA の停止: i5/OS の場合は、ODA を始動した方法によって、ODA を停止する方法が決まります。

Windows:

start_OracleApps.bat

OracleAppsODA を構成して実行するには、Business Object Designer Express を使用します。Business Object Designer Express は、各スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数に指定された名前により各 ODA を見つけます。デフォルト ODA の名前は、OracleAppsODA です。

複数の OracleAppsODA インスタンスの実行

ODA の複数のインスタンスを実行するときには、ODA の名前を変更することをお勧めします。固有の名前を持つ追加 OracleAppsODA インスタンスを作成する手順は、次のとおりです。

ODA インスタンスを別個のマシン上で実行するときには、それぞれのインスタンス名の先頭にホスト・マシンの名前を付けることを お勧めします。ODA をオブジェクト活動化デーモン (OAD) に登録した場合、ORB ファインダー (osfind) を実行して、ネットワーク上にある既存の CORBA オブジェクト名を検索できます。

エラーおよびトレース・メッセージ・ファイルの処理

エラーおよびトレース・メッセージ・ファイル (デフォルト・ファイルは OracleAppsODAAgent.txt) は、製品ディレク トリー配下の ¥ODA¥messages¥ に置かれます。これらのファイルには、次の命名規則が使用されます。

AgentNameAgent.txt

ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの複数のインスタンスを作成し、各インスタンスに対応する ODA に固有の名前を指定した場合には、各 ODA インスタンスに対応するメッセージ・ファイルを持つことができます。異なる名前の付いた ODA インスタンスが複数存在しても、メッセージ・ファイルは共通にすることも可能です。有効なメッセージ・ファイルを指定する方法は 2 つあります。

重要

ODA の構成時にメッセージ・ファイルの名前を正しく指定できなかった場合には、ODA はメッセージなしに稼働します。メッセージ・ファイル名の指定の詳細については、初期化プロパティーの構成を参照してください。

構成プロセスの間に、以下の項目を指定します。

表 14 で、各トレース・レベルの値を説明します。

表 14. トレース・レベル
トレース・レベル 説明
0 すべてのエラーを記録します
1 メソッドのすべての開始メッセージおよび終了メッセージをトレースします
2 ODA のプロパティーとそれらの値をトレースします
3 すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースします
4 作成されたすべてのスレッドの詳細をトレースします
5
  • すべての ODA プロパティーの ODA 初期化値を示します
  • OracleAppsODA が生成された各スレッドの詳細な状況をトレースします
  • ビジネス・オブジェクト定義のダンプをトレースします

これらの値の構成方法については、初期化プロパティーの構成を参照してください。

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