このシステム・アップグレードでは、以下の手順を実行する必要があります。
OS/400 および i5/OS で、システムを WebSphere Business Integration Server Express 4.4 から Express Plus 4.4 にアップグレードするには、その前にシステムが静止状態であることを確認する必要があります。つまり、環境をバックアップしてアップグレード手順を実行する前に、進行中のイベントをすべて完了し、未確定のトランザクションをすべて解決します。
以下の手順では、システムを静止状態にする方法について説明します。
実行中のシステムを正常に停止する方法については、「システム管理ガイド」を参照してください。
OS/400 および i5/OS で WebSphere Business Integration Server Express V4.4 から Express Plus V4.4 にアップグレードしている場合、システムをバックアップしておくと、新規バージョンのインストール時に不注意に上書きしてしまったファイルをリカバリーすることができます。アップグレード手順を実行する前に、静的データと動的データ (アップグレードにかかわらず定期的にバックアップされる変更可能データ) の両方のバックアップを作成します。静的データおよび動的データの例については、表 3 を参照してください。
システムのバックアップを作成するには、以下の手順を行います。
repos_copy -sQWBIDFT44 -oRepositoryExpress.txt -uadmin -pnull
/QIBM/UserData/WBIServer44/servername/mqseries/crossworlds_mq.tst
表 3 に、各コンポーネントのバックアップ方法の概要を示します。
データのタイプ | バックアップ方法 | |
---|---|---|
静的データ | ||
リポジトリー | repos_copy ユーティリティーを使用し、カスタマイズしたシステム・コンポーネントの一部またはすべてを保管します。詳細については、「システム管理ガイド」に記載されているコンポーネントのバックアップ方法を参照してください。 | |
カスタムのマップ Java クラス・ファイル (.class) | これらのファイルをシステム・バックアップに組み込むため、システム・バックアップに下記のディレクトリーがあることを確認してください。ProductDir¥DLMs | |
カスタム・コネクター | システム・バックアップにディレクトリー ProductDir¥connectors¥connector_name を含めます。ここで、「connector_name」はカスタム・コネクターの名前です。 | |
カスタマイズされた始動スクリプト | 始動スクリプトをカスタマイズしてある場合は、これらがシステム・バックアップに組み込まれていることを確認してください。 | |
InterChange Server Express 構成ファイル (InterchangeSystem.cfg) | /QIBM/UserData/WBIServer44/servername ディレクトリー (servername は InterChange Server Express 名) にある InterChange Server Express 構成ファイルをシステム・バックアップに組み込みます。QWBIDFT44 は、OS/400 および i5/OS でのデフォルトです。 | |
動的データ | ||
相互参照表、失敗したイベントの表、および関係表 | データベースにはデータベース・バックアップ・ユーティリティーを使用します。詳細については、「システム管理ガイド」に記載されているシステム・コンポーネントのバックアップ方法を参照してください。 | |
コネクター・イベント・アーカイブ表 | これらの表を含むデータベースには、データベース・バックアップ・ユーティリティーを使用します。 | |
ログ・ファイル | /QIBM/UserData/WBIServer44/servername/DLMs ディレクトリー (servername は InterChange Server Express 名) をシステム・バックアップに組み込みます。QWBIDFT44 は、OS/400 および i5/OS でのデフォルトです。 |
バックアップが完了して、WebSphere Business Integration Server Express V4.4 から Express Plus V4.4 にアップグレードする場合、以下の手順でシステムをシャットダウンする必要があります。
queueName は、serverName.QUEUE.MANAGER です (serverName は Interchange Server Express のインスタンス名)。デフォルトのサーバー名は QWBIDFT44 であるため、queueName は QWBIDFT44.QUEUE.MANAGER になります。serverName は、queueName では、名前の残りの部分とともにすべて大文字で指定されます。これは必須事項です。
システムのシャットダウンの詳細については、「システム管理ガイド」を参照してください。