Connector for COM は、Adapter for COM のランタイム・コンポーネントです。COM Adapter には、コネクター、メッセージ・ファイル、構成ツール、および Object Discovery Agent (ODA) が含まれます。コネクターを使用することにより、Interchange Server Express 統合ブローカーは、COM サーバーで実行しているアプリケーション、つまり Common Object Model (COM) コンポーネントとビジネス・オブジェクトの交換が可能になります。
コネクターは、コネクター・フレームワークと アプリケーション固有のコンポーネントという 2 コンポーネントで構成されています。コネクター・フレームワークのコードはすべてのコネクターに共通なので、コネクター・フレームワークは、統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントとの仲介役の機能を果たします。アプリケーション固有のコンポーネントには、特定のテクノロジー (この場合は COM) またはアプリケーション用に調整されたコードが含まれています。コネクター・フレームワークは、統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントとの間で以下のようなサービスを提供します。
本書では、コネクター・フレームワークおよびアプリケーション固有のコンポーネントの両方について解説しています。ここでは、これらの両方のコンポーネントを「コネクター」と呼んでいます。