分散アダプター環境
InterChange Server Express をホスティングしているのと同じコンピューターにアダプターをインストールすることがよくありますが、エンタープライズ・ネットワーク内の別のコンピューターにアダプターを分散する必要が生じる場合もあります。これは、InterChange Server Express がインストールされているコンピューターとは別のコンピューターにアダプターをインストールすることを意味します。以下のような理由によって、アダプターを分散する必要が生じます。
- ご使用のアダプターが、InterChange Server Express がインストールされているコンピューターと同じオペレーティング・システムでサポートされないことがある。例えば、ご使用のアダプターが Windows でのみサポートされるが、InterChange Server Express を Linux で稼動する場合は、アダプターを分散する必要があります。
- ネットワーク上のアプリケーションをホスティングするコンピューターに近接するコンピューターにアダプターをインストールすることにより、アダプターのパフォーマンスが向上する。
- InterChange Server Express のホスト・コンピューターからアダプターにより強いられる負荷を軽減することにより、Business Integration システムのパフォーマンスを向上させることができる。
以下のトピックで、分散アダプター環境の設定方法、コネクターをリモート側から開始する必要がある場合の開始方法を説明します。
分散アダプター環境の設定
分散アダプター環境の設定に関連するステップの概要を以下に説明します。インストーラー・プログラムを実行すると、次のステップを完了するために必要な選択のプロンプトが出されます。インストーラーを実行済みで、アダプターのインストールについての適切な選択を行っている場合は、次のステップの 1 から 4 はすでに完了しています。
- 「インストール・ガイド」の説明に従って、InterChange Server Express マシンと同じレベルの IBM WebSphere MQ をインストールし、セットアップします。
- 分散するアダプターにより、InterChange Server Express 用のインストーラーまたは Adapter Capacity Pack 用のインストーラーのいずれかを分散コンピューターで実行し、分散するアダプターのみのインストールを選択します。分散アダプター・コンピューターへのインストールに InterChange Server Express を選択しないでください。インストーラーの実行の詳細については、「インストール・ガイド」を参照してください。アダプター・ライセンスを正常に登録するには、InterChange Server Express が実行していて分散マシンから到達可能でなければなりません。
- インストール時に「ネーム・サーバー構成」画面が表示されます。「ネーム・サーバー構成」画面で、InterChange Server Express コンポーネントをインストールしたコンピューターの IP アドレスを入力します。詳細については、「インストール・ガイド」を参照してください。
- InterChange Server Express のパスワードの入力を求められた場合は、InterChange Server Express をホスト・マシンにインストールしたときにユーザー admin 用に入力したのと同じパスワードを入力します。
- コネクターの構成には、Connector Configurator Express を使用します。
- 構成済みコネクターを InterChange Server Express リポジトリーに配置します。
- 環境に必要な各アダプターのガイドの説明に従って、アダプター・ホスト・コンピューター上へのアプリケーション・クライアントのインストールなどの、アダプター固有のインストール・ステップを実行します。
コネクターをインストールし、セットアップしたら、必要に応じてリモート再始動機能もセットアップできます (リモート再始動のセットアップを参照)。
リモート再始動のセットアップ
リモート再始動機能を使用すると、System Manager からコネクターを始動および再始動できます。この機能は、IBM WebSphere MQ を使用してセットアップされるトリガーを使用します。この機能のセットアップの詳細については、「システム管理ガイド」の『コネクターの自動再始動およびリモート再始動の設定手順』を参照してください。
