IBM WebSphere Business Integration Server Express に添付されているツールは、Toolset Express と総称され、その中には、開発と管理の両方に対応した System Manager とツールのセットが含まれます。
System Manager は、IBM WebSphere Business Integration Server Express 環境でビジネス・データの交換を実装するために使用されるモジュラー・コンポーネント (統合コンポーネントと呼ばれる) をアクセスおよび操作するための基本機構です。
System Manager は、Eclipse ワークベンチのコンテキスト内で実行されます。Eclipse platform は、ツールの作成用の オープン・ソースの統合開発環境です。Eclipse platform によって提供される開発キットおよびランタイムにより、ツールの開発者は、ユーザーが特定のタイプのリソースを処理できる プラグインを作成できます。
System Manager については、System Manager および Toolset Express の使用に詳しい説明があります。
Toolset Express は、特定タイプの統合コンポーネント開発用に幾つかのツールを提供します。それらのツールは、System Manager 内部または「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」>「Toolset Express」>「開発」メニューから起動することができます。それらのツールを以下に示します。
IBM WebSphere InterChange Server Express の主要な機能の 1 つとして、役割を使用してユーザーがシステムにアクセスする権限を認可する機能があります。これは、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) として知られています。管理者は、役割を容易に定義し、ユーザーのグループに割り当てることができ、主要なコンポーネントへのアクセスを検証されたユーザーのみに制限します。役割は、機能的な関連に応じて割り当てることができ、管理の負担を大幅に軽減します。役割をユーザーに割り当てると、役割定義に含まれるシステムのコンポーネントのみに、アクセスを許可します。RBAC 機能を使用することによって、管理者または管理者役割の権限を持つユーザーのみが、ユーザーの作成と役割の割り当てを許可されます。サーバーで RBAC がアクティブではない場合、どのユーザーでも、検証を受けることなくユーザーと役割を作成することができます。RBAC について詳しくは、「システム管理ガイド」を参照してください。
システム実装の完了後、システムをモニターおよび管理するために他の複数のツールが提供されています。それらのツールの一部は、実装プロセス時にも使用することができます。管理とモニター用ツールに対するアクセスと使用の説明は、「システム管理ガイド」にあります。