アダプターの概要

本章では、WebSphere Business Integration Server Express Adapter for Exchange および関連するシステム・アーキテクチャーについて説明します。アダプターは、構成および開発ツール、メッセージ・ファイル、およびコネクター、つまり統合ブローカーとの間でデータの転送を実行するランタイム・コンポーネントのセットから構成されます。

コネクターは、アプリケーション固有のコンポーネントおよびコネクター・フレームワークで構成されます。アプリケーション固有のコンポーネントには、特定のアプリケーション用 (この場合は Exchange) のコードが含まれています。コネクター・フレームワークは統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントの間の仲介役として機能し、そのコードはどのコネクターにも共通です。コネクター・フレームワークは、統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントとの間で以下のようなサービスを提供します。

本書には、アプリケーション固有のコンポーネントおよびコネクター・フレームワークの両方に関する情報が含まれています。

アダプターに対する統合ブローカーの関係の詳細については、「システム管理ガイド」および「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。

Adapter for Exchange には、Event Listener と呼ばれるコンポーネントも含まれています。 このコンポーネントは、Microsoft Exchange Server と同じマシンで稼働する COM+ イベント・シンク・アプリケーションです。

本章の内容は、次のとおりです。

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