Launchpad インストール・インターフェースは、いくつかの前提条件ソフトウェアを自動的にアップグレードします。ただし、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus の現行バージョンによるアップグレードがサポートされている前提条件ソフトウェアより前のバージョンの前提条件ソフトウェアがある場合は、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus をアップグレードする前に、前提条件ソフトウェアを手動でアップグレードする必要があります。(サポートされているバージョンの前提条件ソフトウェアについては、http://www.ibm.com/software/integration/wbiserverexpess を参照してください。)前提条件ソフトウェアは、何らかの他の理由がある場合、手動でアップグレードすることもできます。前提条件ソフトウェアを、現行リリース (WebSphere Business Integration Server Express 4.4) でサポートされているバージョンに手動でアップグレードすると、残りのアップグレードを実行するときに、Launchpad により、現行バージョンの前提条件ソフトウェアがあると検出されます。特定の前提条件ソフトウェアを手動でアップグレードする場合は、そのソフトウェアに用意されているアップグレード手順に従ってください。
以下のセクションでは、いくつかの前提条件ソフトウェアのアップグレード・シナリオや、任意のデータベースを対象に実行が必要な手順について説明します。ソフトウェアをアンインストールまたはアップグレードする前に、必ずシステムのバックアップのステップに従うようにしてください。
WebSphere Business Integration Express システムのアップグレードを準備する場合、データベースをマイグレーションするためのオプションとして、インプレース・データベース・マイグレーションと非インプレース・データベース・マイグレーションの 2 つがあります。インプレース・データベース・マイグレーションとは、古いリポジトリーを再利用し、WebSphere Business Integration Express サーバーの最初の始動時に、WebSphere Business Integration Express によってリポジトリーのアップグレードを実行するという意味です。非インプレース・データベース・マイグレーションとは、新規で空のリポジトリー・データベースを使用したアップグレードという意味です。インプレース・データベース・マイグレーションについては、システムのバックアップに記載の特殊な手順に従うようにしてください。
以前のバージョンの DB2 をアンインストールして、いずれのバージョンの DB2 も存在しない状態にすると、Launchpad により、DB2 バージョン 8.2 Express をインストールするよう求められます。
DB2 バージョン 8.1.5 以上をインストールしてある場合は、DB2 の新しいバージョンのインストールを Launchpad から要求されることはありません。この場合、8.2 より前のバージョンの DB2 を使用しており、バージョン 8.2 の DB2 にアップグレードするには、手動でアップグレードする必要があります。
Microsoft SQL Server 2000 をデータベースとして使用している場合は、Microsoft SQL Server のアップグレード手順に従って、手動でアップグレードする必要があります。Launchpad は、この製品を自動的にはアップグレードしません。
WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus バージョン 4.4 は、WebSphere Application Server Express バージョン 6.0 および 5.1.1 をサポートします。バージョン 6.0 は、Launchpad がインストールしたバージョンです。5.1.1 より前のバージョンの WebSphere Application Server は、すべてアンインストールしてください。すでに 5.1.1 があり、6.0 にアップグレードする場合は、Launchpad によってアップグレードが要求されることはないため、手動でアップグレードする必要があります。
以前のバージョンの WebSphere Business Integration Express によってサポートされている IBM WebSphere MQ の旧バージョンがインストールされている場合は、Launchpad により、サポートされるバージョンに自動的にアップグレードされます。例えば、MQ 5.3 CSD 05 がインストールされている場合は、Launchpad により、CSD 06 に自動的にアップグレードされます。
Launchpad により、適切なバージョンの IBM JDK (バージョン 1.4.2) がインストールされます。前のバージョンを削除する必要はありません。