トップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性のプロパティーは、その属性が単純値を表すか、または子ビジネス・オブジェクトあるいは子ビジネス・オブジェクトの配列を表すかによって異なります。
SAPODA は、以下の表の説明のように、属性プロパティーを生成します。
プロパティー名 | 説明 |
---|---|
Name | RFC 対応機能パラメーターの記述または名前から派生します。SAPODA は、特殊文字 (ピリオド、スラッシュ、およびスペースなど) をアンダースコアーで置き換えます。 |
Type | データのタイプを指定します。SAPODA はこの値を String に設定します。 |
MaxLength | RFC 対応機能パラメーターのフィールド長を指定します。 |
IsKey | その属性がキーかどうかを指定します。デフォルトでは、ビジネス・オブジェクトの最初の単純属性がキー属性になります。コネクターは、子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性をキー属性として使用することはサポートしていません。
そのため、その機能が構造体パラメーターと表パラメーターのみを提供する場合は、単純属性を最初の属性として挿入する必要があります。SAPODA は、Dummy_key 属性を最初の属性として挿入し、それにキー属性としてマークを付け、適切な値を設定します。これらの値は変更しないでください。 詳細については、BAPI のサポートを参照してください。 |
IsForeignKey | SAPODA はこの値を false に設定します。 |
IsRequired | 属性が値を含んでいる必要があるかどうかを指定します。SAPODA はこの値を false に設定します。 |
AppSpecificInfo | 関連付けられた属性に対応する RFC 対応機能の名前を格納します。書式は次のとおりです。
IRFCFunctionParameterName:ERFCFunctionParameterName アプリケーション固有の情報の詳細については、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報を参照してください。 |
Default Value | 実行時値がない場合にこの属性に割り当てる値を指定します。SAPODA は、このプロパティーの値を設定しません。 |
表 33 に、子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジ ェクトの配列を表す属性を示します。SAPODA は、次の表に示すプロパティーを生成します。
プロパティー名 | 説明 |
---|---|
Name | この値は、構造体の名前または表パラメーター名です。書式は BOprefix_FunctionParameterName です。 |
Type | この値は子ビジネス・オブジェクトのタイプ、つまり BOprefix_FunctionParameterName です。 |
ContainedObjectVersion | SAPODA はこの値を 1.0.0 に設定します。 |
Relationship | SAPODA はこの値を containment に設定します。 |
IsKey | SAPODA はこの値を false に設定します。 |
IsForeignKey | SAPODA はこの値を false に設定します。 |
IsRequired | 属性が値を含んでいる必要があるかどうかを指定します。SAPODA はこの値を false に設定します。 |
AppSpecificInfo | 関連付けられた属性に対応する RFC 対応の機能パラメーターの名前が入っています。書式は次のとおりです。
IFieldName:EFieldName アプリケーション固有の情報の詳細については、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報を参照してください。 |
Cardinality | 構造体パラメーターは単一カーディナリティー (1) を持ち、表パラメーターは複数カーディナリティー (n) を持ちます。 |
表 34 に示すように、SAP のすべてのフィールドには初期値があ ります。コネクターがイベントを受け取ると、RFC Server 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、これらの値を各 SAP フィールドからそれに対応するビジネス・オブジェクト属性に移動します。ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、文字データ型の場合を唯一の例外として、SAP からの初期値を保持します。ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、SAP フィールドでのスペースを、ビジネス・オブジェクト属性では CxIgnore に変換します。ほかの値を CxIgnore に変換する場合は、ビジネス・オブジェクトを作成するコンポーネントが変換を実行する必要があります。例えば、統合ブローカーが InterChange Server Express である場合は、この変換を処理するようにマップを変更します。
データ型 | 説明 | ビジネス・オブジェクト・ハンドラーによって設定される初期値 |
---|---|---|
C | 文字 | space |
N | 数字ストリング | 000... |
D | 日付 (YYYMMDD) | 00000000 |
T | 時間 (HHMMSS) | 000000 |
X | バイト (16 進数) | X00 |
I | 整数 | 0 |
P | パック 10 進数 | 0 |
F | 浮動小数点数 | 0.0 |