コネクター用に、以下の構成タスクを実行する必要があります。
ほとんどの場合、イベント・シンクのユーザー・アカウントおよび権限の設定 で作成した Exchange_User アカウントはコネクターが使用するアカウントと同じです。ご使用のインストール・システムで、何らかの理由によりコネクターのアカウントが Exchange_User アカウントと異なる必要がある場合は、Windows システム管理ツールを使用してアカウントを作成します。
最初にコネクターのユーザー・アカウントで Outlook にログインすると、Outlook により、アダプターのイベント・ストアとして機能する受信トレイが自動的に作成されます。アーカイブ・ストアとして機能するそのアカウントのメール・フォルダーも追加する必要があります。このためには、次の手順で行います。
アダプターのコネクター・コンポーネントには、標準構成プロパティーと アプリケーション固有の構成プロパティーの、2 つのタイプの構成プロパティーがあります。 コネクターを実行する前に、これらのプロパティーの値を設定する必要があります。
標準のコネクター・プロパティーを構成するには、Connector Configurator Express ツールを使用します。詳細については、付録B. Connector Configurator Expressに記載されています。このツールはコネクター構成用のグラフィカル・ユーザー・インターフェースを提供します。「標準構成プロパティー (Standard Config Properties)」タブ をクリックして、構成プロパティーを追加または変更します。
コネクターの構成プロパティーの値の指定が完了すると、Connector Configurator Express は指定した値をアダプター・リポジトリーに保管 (InterChange Server Express の場合) するか、または構成ファイルを生成してアダプターのローカル・リポジトリーに配置 (WebSphere MQ Integrator Broker の場合) します。
コネクターは、始動時に構成値を取得します。実行時のセッション中に、1 つ以上のコネクター・プロ パティーの値を変更できます。
プロパティーが動的であるか静的であるかを判別するには、Connector Configurator Express の「更新メソッド」欄を参照してください。
アプリケーション固有のコネクター構成プロパティーは、コネク ターが実行時に必要とする情報を提供します。また、コネクター内の静的情報やロジックを、再コーディングや再ビルドを行わずに変更する方法も提供します。
これらのプロパティーを構成するには、Connector Configurator Express を使用し ます。「アプリケーション構成プロパティー」タブを クリックして、構成プロパティーの追加または変更を行います。詳細については、付録B. Connector Configurator Expressを参照してください。
表 7 に、コレクターのアプリケーション固有の構成プロパティーと、プロパティーの説明および可能な値を示します。
プロパティー | 説明 | 指定可能な値 | デフォルト値 | 必須? |
---|---|---|---|---|
ArchiveFolderURI | イベントがアーカイブされるディレクトリーの完全修飾名 | イベント・アーカイブ・ディレクトリーの絶対パス名 | はい | |
ArchiveProcessed | イベントをアーカイブする方法 | true、false
アーカイブの振る舞いについて詳しくは、イベントのアーカイブを参照してください。 |
true | はい |
DateFormat | ビジネス・オブジェクトの Date 属性のフォーマットを指定します。フォーマットは java.text.SimpleDateFormat クラスに基づいています。 | 日付記号のすべての有効な組み合わせ (例えば、MM/dd/yyyy HH:mm:ss)。一般的な記号には以下のようなものがあります。
|
MM/dd/yyyy HH:mm:ss | はい |
EventFolderURI | イベントが保管されるディレクトリーの完全修飾名 | イベント・ディレクトリーの絶対パス名 | はい | |
InDoubtEvents | コネクターの終了時に状況が IN_PROGRESS であったイベントを処理する方法 |
|
Reprocess | はい |
WindowsName | コネクターのユーザー名 (通常は Exhange_User と同じ)。Exchange Server へのログオンに使用されます。 | 任意の有効なログオン名 | はい | |
WindowsPassword | WindowsName アカウントのパスワード | 任意の有効なパスワード | はい | |
RecipientBusiness
Obj |
Recipient 子ビジネス・オブジェクトの名前を指定します。
|
任意のテキスト・ストリング | Recipient | いいえ |
RecurrencePattern
BusinessObj |
RecurrencePattern の子ビジネス・オブジェクトの名前を指定します。
|
任意のテキスト・ストリング | RecurrencePattern | いいえ |