Siebel ODA のインストールおよび使用

ここでは、以下のことについて説明します。

SiebelODA のインストール

SiebelODA をインストールするには、アダプター・インストーラーを使用します。「システム・インストール・ガイド(Windows(R)版)」に示す指示に従ってください。インストールが完了すると、システムの製品をインストールしたディレクトリーに以下のファイルがインストールされます。

注:
ご使用のブローカーが InterChange Server Express であるため、CWODAEnv.bat を編集して InterChange Server Express のバージョンを反映させる必要があります。InterChange Server Express バージョン 4.2.x の場合は、CWVERSION を 4.2 に変更してください。InterChange Server Express バージョン 4.1.1 の場合は、CWVERSION を 4.1 に変更してください。

注:
本書では、特に断りのない限り、ディレクトリー・パスの規則として円記号 (¥) を使用します。すべての IBM 製品パス名は、製品がシステムにインストールされているディレクトリーを基準にした相対パス名です。

SiebelODA を使用する前に

SiebelODA を実行する前に、必要な Siebel アプリケーションの .jar ファ イルを %ProductDir%/connectors/Siebel/dependencies ディレ クトリーにコピーしてください。以下のファイルをこのディレクトリーにコピーしてください。

Siebel 7.7

SiebelJI_enu.jar
 Siebel.jar

Siebel 7.x

SiebelJI_enu.jar
 SiebelJI_Common.jar

Siebel のデフォルト・バージョンは 7.x に設定されています。以下の行の REM が除去されていないことを確認してください。

REM set SIEBELVERSION="6.x"

Siebel 6.2.x

SiebelDataBean.jar
 SiebelTC_enu.jar
 SiebelTcCommon.jar
 SiebelTcOM.jar

start_SiebelODA.bat ファイルを編集して以下の行の REM を除去しなければなりません。

REM set SIEBELVERSION ="6.X"

SiebelODA をインストールした後、以下のことを行ってビジネス・オブジェクトを生成してください。

  1. ODA を起動します。
  2. Business Object Designer Express を起動します。
  3. Business Object Designer Express の 6 ステップのプロセスに従って、ODA を構成して実行します。

以降のセクションで、これらのステップについて詳しく説明します。

データ型のマッピング

以下の表は、Siebel アプリケーションのデータ型、および対応する WBI ビジネス・オブジェクト定義のデータ型を示しています。これらのデータ型は WBI Adapter for Siebel ODA でのみ使用されます。アプリケーションはすべての属性値をストリングと見なします。

表 6. Siebel アプリケーションおよび WBI Adapter のデータ型
Siebel のデータ型 WBI Adapter for Siebel のデータ型
DTYPE_BOOL
Boolean
DTYPE_ID
String
DTYPE_PHONE
String
DTYPE_TEXT
String
DTYPE_NOTE
String
DTYPE_DATE
Date
DTYPE_TIME
Date
DTYPE_DATETIME
Date
DTYPE_UTCDATETIME
Date
DTYPE_INTEGER
Integer
DTYPE_NUMBER
Float
DTYPE_CURRENCY
Double
以下のデータ型マッピングは、「ビジネス・サービス (Business Services)」オプションを使用してビジネス・オブジェクト定義を作成するときに使用されます。
Hierarchy Container または String。「統合オブジェクト (Integration Object)」フィールドに取り込まれた内容によって異なります。
Integration object Container または String。「統合オブジェクト (Integration Object)」フィールドに取り込まれた内容によって異なります。
Number Integer
String String
Date Date

SiebelODA の起動

SiebelODA は、オペレーティング・システムに応じた適切な始動スクリプトで起動できます。

Windows

start_SiebelODA.bat
注:
Windows インストーラーは、インストールした ODA を始動するためのショートカットを提供します。このインストーラーを使用して SiebelODA をインストールした場合は、「プログラム」メニュー>「IBM WebSphere Business Integration Server Express Adapters」>「アダプター」 >「Object Discovery Agents」に始動用ショートカットが作成されます。

Business Object Designer Express を使用して SiebelODA を構成し、実行します。Business Object Designer Express はビジネス・オブジェクト・ウィザードを起動します。ビジネス・オブジェクト・ウィザードは、各スクリプトまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数で 指定された名前で各 ODA を探し出します。このコネクターのデフォルト ODA 名は SiebelODA です。

複数のマシンにおける SiebelODA の実行

ネットワーク内のローカル・ホストまたはリモート・ホストの いずれかで、ODA の複数インスタンスを実行することができます。各インスタンスは、固有のポートで実行されます。

エラーおよびトレース・メッセージ・ファイルの処理

エラー・メッセージ・ファイルおよびトレース・メッセージ・ファイル (デフォルトでは SiebelODAAgent.txt) は、製品ディレクトリーの下の ¥ODA¥messages サブディレクトリーにあります。これらのファイルには、次の命名規則が使用されます。

AgentNameAgent.txt

ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの複数のインスタンスを作成し、各インスタンスに対応する ODA に固有の名前を指定した場合には、各 ODA インスタンスに対応するメッセージ・ファイルを持つことができます。異なる名前の付いた ODA インスタンスが複数存在しても、メッセージ・ファイルは共通にすることも可能です。有効なメッセージ・ファイルを指定する 2 つの方法があります。

重要:
ODA の構成時にメッセージ・ファイルの名前を正しく指定できなかった場合には、ODA はメッセージなしに稼働します。メッセージ・ファイル名の指定方法の詳細については、表 8 を参照してください。

構成処理中は、以下の項目を指定します。

表 7 で、これらの値を説明します。

表 7. トレース・レベル
トレース・レベル 説明
0 すべてのエラーを記録する
1 メソッドのすべての開始メッセージおよび終了メッセージをトレースする
2 ODA のプロパティーとそれらの値をトレースする
3 すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースする
4 作成されたすべてのスレッドの詳細をトレースする
5 * ODA のすべてのプロパティーの初期値を示す * SiebelODA により作成された各スレッドの詳細状況をトレースする * ビジネス・オブジェクト定義ダンプをトレースする

これらの値を設定する場所については、表 8 を参照してください。

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