エラー処理

このセクションでは、OneWorld アダプターおよび OneWorld ODA のエラー処理について説明します。

アダプター

アダプターは、OneWorld でビジネス関数を実行するときに、次の 3 種類の例外をスローします。

致命的

FatalException クラス条件は、手操作による介入を必要とします。アダプターは致命的例外条件をキャッチし、例外のテキストを ReturnStatusDescriptor ストリングに書き込みます。戻り状況は FAIL です。

リカバリー可能

リカバリー可能エラーの場合、アダプターはビジネス関数の実行を再試行します。リカバリー可能例外が再度スローされると、アダプターは例外のテキストを ReturnStatusDescriptor ストリングに書き込みます。戻り状況は FAIL です。2 回目の試行が成功した場合、戻り状況は VALCHANGED です。

拒否

拒否例外の場合、エラーなのか警告なのかは、戻り値によって決まります。次の値が戻される可能性があります。

XMLList ビジネス・オブジェクトの処理でエラーが発生した場合、応答 XML 文書にはエラー・コードとエラー・ストリングが格納されます。アダプターは、ReturnStatusDescriptor にエラー・コードおよびエラー・ストリングを書き込み、状況 FAIL を戻します。

ODA

OneWorld ODA は、以下のシナリオで例外をスローします。

ODK プロパティーによって、トレース・ファイル名およびトレース・レベルを定義します。ODK ウィザードがこれらの 2 つのプロパティーを管理します。トレース・ファイルは Crossworlds/ODA フォルダーの OneWorld フォルダーにあります。ファイルのデフォルト名は OneWorldODAtrace.txt です。エラー・メッセージおよびトレース・メッセージを格納するメッセージ・ファイルにファイルには、次のような命名規則があります。

BIA_<ODAAgentName>Agent.txt

ODAAgentName は、ODA の start ファイルに記述されている同じ名前の変数から取得した値です。ODAAgentName 変数の値を変更する場合は、メッセージ・ファイル名も変更する必要があります。エラーおよびトレース・メッセージ・ファイルは ODA メッセージ・フォルダーにあります。

トレース・ファイルおよびメッセージ・ファイルの詳細については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」の『例外とメッセージのトレース』を参照してください。

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