WebSphere Business Integration システムは SAPODA を備えています。SAPODA を使用すると、ビジネス・オブジェクトと、このビジネス・オブジェクトの SAP アプリケーションでの処理をサポートするために必要なメタデータを定義することができます。SAPODA は、ユーザーがグラフィカル・インターフェースを使用して指定したテーブルからビジネス・オブジェクト定義を生成します。 このユーティリティーは、階層型ビジネス・オブジェクト定義を作成するときよりも、個別ビジネス・オブジェクト定義を作成するときに非常に役立ちます。親ビジネス・オブジェクトと子ビジネス・オブジェクトの間の関係は、手動で定義する必要があります。
SAPODA は、Hierarchical Dynamic Retrieve Module の個別ビジネス・オブジェクト定義を生成します。このユーティリティーを使用して階層型ビジネス・オブジェクト定義を作成する場合は、生成された親ビジネス・オブジェクト定義と子ビジネス・オブジェクト定義の間の関係を手作業で指定する必要があります。
SAPODA を使用してこのモジュールのビジネス・オブジェクト定義を生成するには、以下のステップを実行します。
SAPODA の詳細については、SAPODA を使用したビジネス・オブジェクト定義の生成を参照してください。Business Object Designer Express の起動および Business Object Designer を使用したビジネス・オブジェクト定義の手動での変更については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。
SAPODA は、指定されたすべてのテーブルのビジネス・オブジェクト定義を生成します。生成が完了した後で、Business Object Designer Express ですべてのテーブルを開いて編集することができます。
SAPODA が生成した複数の個別ビジネス・オブジェクト定義から 1 つの階層型ビジネス・オブジェクト定義を作成するには、以下のステップを実行します。
例えば、トップレベル・ビジネス・オブジェクトが SAP_Customer であるとします。このビジネス・オブジェクトは、Customer_KUNNR という単一のキーを持っています。SAPODA では、この属性に対して次に示すアプリケーション固有の情報が指定されています。
TN=KNA1:CN=KUNNR
例えば、SAP_Customer の直接の子であるビジネス・オブジェクトには、多くの場合に Customer_KUNNR 属性が含まれています。Customer_KUNNR のアプリケーション固有の情報内で、次の行を指定します。
TN=KNVI:CN=KUNNR:FK=..Customer_KUNNR
外部キーの指定の詳細については、表 37 を参照してください。
例えば、SAP_Customer_ADRC は親と同じ非キーを持つ第 2 レベル・ビジネス・オブジェクトです。SAPODA は、SAP_Customer 内の非キー・フィールドである Address_number_ADDRNUMBER 属性を使用して、このビジネス・オブジェクト定義を生成します。
この属性のアプリケーション固有の情報内で、外部キー関係を次のように指定します。
TN=ADRC:CN=ADDRNUMBER:FK=..Address_ADRNR