コラボレーション・オブジェクトの作成

このセクションでは、System Manager ウィザードを使用して 新規コラボレーション・オブジェクトを作成する方法について説明します。ここでは、ウィザードの一般的な流れを説明します。また、個々のコラボレーション・オブジェクト構成については、この章内の他のセクションを参照先として示します。ウィザードを使用してコラボレーション・オブジェクトを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. System Manager で、統合コンポーネント・ライブラリーの 「コラボレーション・オブジェクト」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから 「新規コラボレーション・オブジェクトの作成」を選択します。

    「新規コラボレーションの作成」ウィザードが表示され、インストールされているテンプレートが「テンプレート名」列に示され、(有効な場合は)「説明」列に説明が示されます。このダイアログは、コラボレーション・オブジェクトを最初に作成して構成する手順を段階的に説明するウィザードの最初の画面です。構成値は後から変更できます。

  2. テンプレートのリストから、オブジェクトの基になるコラボレーション・テンプレートを選択します。選択した名前が、リストの下にある「選択したコラボレーション・テンプレート」フィールドに表示されます。

    「検索」フィールドにテキストを入力して、その文字から始まる名前をもつコラボレーション・テンプレートをダイアログに表示させることもできます。該当する名前がいくつかある場合は、上矢印と下矢印を使用して、その文字パターンを共有するテンプレート名を見ていきます。

  3. 「コラボレーション・オブジェクト名」フィールドにコラボレーション・オブジェクトの名前を入力します。
    注:
    コラボレーション・オブジェクトには、その派生元であるコラボレーション・テンプレートの名前とは異なる名前を付けてください。すなわち、コラボレーション・テンプレートの名前が、SalesOrderProcessing である場合、コラボレーション・オブジェクトの名前を単純に SalesOrderProcessing にすることはできません。両者の名前が完全に同じ場合に、-e (Entity) オプションを指定した repos_copy を使用しても、repos_copy がコラボレーション・オブジェクトより先にコラボレーション・テンプレートを検索するため、コラボレーション・オブジェクトにアクセスできなくなります。コラボレーション・オブジェクトの一般的な命名方法は、構文の CollabTemplateName_SourceAppName_to_DestAppName のように、コラボレーション・オブジェクトが統合する統合元と統合先のアプリケーションの名前とともにテンプレート名を含める方法です。

    名前の長さは、80 文字以下にします。

  4. 「次へ」をクリックして、ウィザードの「ポートをバインド」画面に進みます。

    「ポートをバインド」画面には、コラボレーション・テンプレートで定義されているポート、各ポートによってサポートされているビジネス・オブジェクト定義、ポートがバインドされている可能性のあるコンポーネントのタイプ、および各ポートをバインドできる指定されたタイプの特定コンポーネントが表示されます。

    「タイプ」列で選択するオプションに応じて、「バインド先」列に、「ビジネス・オブジェクト定義」フィールド内の ビジネス・オブジェクト・タイプをサポートするコネクターまたはコラボレーションが表示されます。表示されているポートごとに、「タイプ」列から、「コラボレーション」「コネクター」、または「Web サービス」を選択してから、「バインド先」列で、目的のコンポーネントを選択します。

    外部のプログラマチック・エンティティー (サーブレットなど) から ビジネス・オブジェクト要求を受信できるようにポートを構成するには、外部ポート・バインディングの構成の指示に従う必要があります。

    ウィザードのこの画面では、一部またはすべてのポートをバインドしても、ポートをまったくバインドしなくてもかまいません。この時点ですべてのポートをバインドしない場合は、ウィザードの終了後、いつでもポートのバインディングを変更できます。したがって、ポートにバインドする必要がある特定のコンポーネントが 必要なビジネス・オブジェクト定義をサポートしていない場合は、コラボレーション・オブジェクト・ウィザードを終了し、必要なコンポーネントにビジネス・オブジェクト定義のサポートを追加してから、コラボレーション・オブジェクトを再構成することができます。

    ポートのバインディングの詳細およびポートのバインディングの変更方法については、コラボレーション・オブジェクト・ポートのバインディングを参照してください。

  5. 「次へ」をクリックして、ウィザードの「コラボレーションの一般プロパティー」画面に進みます。この画面では、WebSphere Business Integration Server Express Business Integration システムで定義されたすべてのコラボレーション・テンプレートに属するプロパティーを構成できます。図 41 に、「コラボレーションの一般プロパティー」画面を示します。
    図 41. コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの構成

    各プロパティーを目的の値に設定します。

    コラボレーションの一般プロパティーの詳細および 既存のコラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの変更方法については、コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの構成を参照してください。

  6. 「次へ」をクリックして、ウィザードの 「プロパティー」画面に進みます。この画面では、特定のコラボレーション・テンプレートに固有のプロパティーを 構成できます。
    図 42. コラボレーション・テンプレート固有のプロパティーの構成

    各プロパティーの値を入力するか、デフォルト値を受け入れます。各プロパティーについては、特定のコラボレーション・テンプレートの 資料を参照してください。

    「完了」をクリックして、コラボレーション・オブジェクト作成のウィザードを終了します。新規コラボレーション・オブジェクトが「グラフィック・ビュー」タブに表示されます。コラボレーション・オブジェクトのグラフィック・ビューとアウトライン・ビューの詳細については、コラボレーション・オブジェクトの表示を参照してください。

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