汎用 JournalEntry ビジネス・オブジェクトは、General Ledger (GL) トランザクションをコラボレーション・アプリケーション間で容易に移動できるよう設計されています。
JournalEntry は親レベルにヘッダー・レベルのデータを含む階層型ビジネス・オブジェクトです。 このオブジェクトは、少なくとも 1 つ、理想的には少なくとも 2 つの JournalEntryLine 子ビジネス・オブジェクトを保有できます。各子ビジネス・オブジェクトは、借方または貸方のジャーナル項目を表します。 一般に、JournalEntryLine ビジネス・オブジェクトに示される借方額の合計は、貸方額の合計と同じになります。 借方額および貸方額は、完全に平衡のとれた原子性 (atomic) の GL トランザクションを表すため、JournalEntry 全体と等しい必要があります。
図 1 は、JournalEntry と JournalEntryLine を示しています。
図 1. 汎用 JournalEntry ビジネス・オブジェクトの構造
JournalEntry ヘッダーには、トランザクションの作成日と通知日、法的な会計帳簿一式を管理する組織レベル、ジャーナル項目の発信元を識別するソース財務エンティティー (Receivables、WIP、または Inventory など)、通貨と為替レート情報、会計期間、状況、平衡 GL トランザクション全体の稼働合計、および税コードなどのデータが含まれます。
JournalEntry には、以下の子ビジネス・オブジェクトが含まれます。
子ビジネス・オブジェクト | 説明 | カーディナリティー |
---|---|---|
JournalEntryLine | トランザクションのAmount、Debit か Credit かの識別、転記する GL Account number、Posting Key、および Cost Center、ProductLine、Project などの勘定割り振り属性を含みます。 | n |
IBM では JournalEntry のイベント通知に、動詞 Create を使用します。イベント通知とは、ソース・アプリケーションで起動された GL トランザクションを表します。
JournalEntry の属性をリストするには、System Manager または Process Designer Express を使用してください。