このセクションでは、Hierarchical Dynamic Retrieve Module の始動時または実行時に発生する可能性のある問題について説明します。以下の項目について説明し ます。
コネクターは、検索が失敗する原因となる条件が発生すると、エラー・メッセージを記録します。また、そのようなエラーが発生すると、コネクターは失敗したビジネス・オブジェクトのテキスト表現も、統合ブローカーから受け取ったままの状態で出力します。テキストは、コネクターの構成に応じて、コネクター・ログ・ファイルまたは標準の出力ストリームに書き込まれます。このテキストを使用すると、エラーの原因を調べることができます。
表 7 に、Hierarchical Dynamic Retrieve Module が各トレース・レベルで出力する 、トレース・メッセージのタイプを示します。 これらは、Java コネクター実行ラッパーや WebSphere MQ メッセージ・インターフェースなどの、WebSphere Business Integration システムのアーキテクチャーで出力されるトレース・メ ッセージに追加されるメッセージです。
トレース・レベル | トレース・メッセージ |
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レベル 0 | コネクターのバージョンを識別するメッセージ。
このレベルでは、これ以外のトレースは実行されません。 |
レベル 1 | 機能モジュールの開始および終了メッセージ。これらのメッセージは、コネクター実行スレッドが、ある機能を開始したり、終了した際に書き込まれます。このメッセージは、コネクターの処理フローをトレースするために役立ちます。 |
レベル 2 | コネクターがビジネス・オブジェクトの処理中に検出または検索した配列や子ビジネス・オブジェクトなどの情報を格納している、ビジネス・オブジェクト・ハンドラー・メッセージ。 |
レベル 3 |
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レベル 4 |
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レベル 5 |
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コネクターが生成したエラー・メッセージは、Connector.txt. という名前のメッセージ・ファイルに保存されます。それぞれのエラーには、エラー・メッセージの前にエラー番号が付けられます。例えば、次のようにします。
1210 SAP Hierarchical Dynamic Retrieve Module unable to initialize. 1211 SAP Hierarchical Dynamic Retrieve module failed to locate...
SAP RFC_READ_TABLE 関数はキャラクター・ベースのデータ型を 処理しません。フィールドで以下のデータ型が使用されている場合には、このモ ジュールはデータの検索に失敗します。
SELECT ステートメントが失敗した場合には、キーとしてマーク付けされているか、または外部キーとして使われている単純属性に、一重引用符 (') が含まれているかどうかを検査します。含まれていた場合は、一重引用符 (') を 2 つの一重引用符 ('') に変換するように、ビジネス・オブジェクトのマップを修正します。