BO インスペクター・ビューの使用

ビジネス・オブジェクト・トレースを使用する場合、統合テスト環境により、システムがビジネス・オブジェクトを処理する際にビジネス・オブジェクトについての情報が収集されます。統合テスト環境は、ビジネス・オブジェクトがマップで処理され、またコラボレーションで処理された後で、ビジネス・オブジェクトのイメージを取り込みます。

例えば、コネクターがビジネス・オブジェクト要求をコラボレーション・オブジェクトに送信して、そこから宛先コネクターに送信され、さらに宛先コネクターで処理して応答を戻すインターフェースをテストする場合、統合テスト環境は次のビジネス・オブジェクト・データを取り込みます。

図 78 に、3 つの入力ビジネス・オブジェクト、2 つの結果ビジネス・オブジェクト、および 1 つの例外メッセージを取り込んだ BO インスペクター・ビューを示します。

図 78. ビジネス・オブジェクト・インスペクター・ビュー

次のセクションでは、ビジネス・オブジェクト・トレースと BO インスペクター・ビューの使用方法を説明します。

ビジネス・オブジェクト・トレースの動作

以下は、ビジネス・オブジェクトがインターフェースで処理されるときの、テスト・ユニット・エディター および BO インスペクター・ビューでの BO マーカーに関連する動作を説明します。

BO インスペクター・ビューの表示およびクローズ

次のセクションで、BO インスペクター・ビューを表示およびクローズできる多くの方法を説明します。

表 35 の「デフォルトのインターフェース位置」 列には、インターフェース内のデフォルト位置が「BO ビューアーの番号」列 の BO インスペクター・ビューでオーバーレイされるビューをリストします。

表 35. デフォルトの BO インスペクター・ビューの位置
BO ビューアーの番号 デフォルトのインターフェース位置
BO ビューアー 1 アウトライン
BO ビューアー 2 プロパティー
BO ビューアー 3 依存関係

BO インスペクター・ビューの表示

BO インスペクター・ビューを表示するには、次のいずれかの手法を使用します。

BO インスペクター・ビューのクローズ

BO インスペクター・ビューをすべてクローズするには、次のいずれかの手法を使用します。

ビジネス・オブジェクト・データの最新表示

インターフェースのコンポーネントがビジネス・オブジェクトを処理すると、テスト・ユニット・エディター内 の BO マーカーのカウンターが更新されます。これは、その BO マーカーに関連した BO インスペクター・ビューでビジネス・オブジェクト・データを更新して、作成された最新のビジネス・オブジェクトを表示できることを示します。

BO インスペクター・ビューでビジネス・オブジェクト・データを更新するには、以下のいずれかを実行します。

ビジネス・オブジェクト・データを最新表示すると、BO インスペクター・ビューの左上角のドロップダウン・メニューから最新のビジネス・オブジェクト・インスタンスを選択できます。

ビジネス・オブジェクト・マーカーの最新表示

サーバー・コンテキスト・オーバーレイ内の BO マーカーの詳細については、BO マーカーの最新表示を参照してください。

BO インスペクター・ビュー・スタイル

BO インスペクター・ビューで使用できるビュー・スタイルは、いくつかあります。

テーブル・ビュー・スタイルの使用

テーブル・ビュー・スタイルを使用すると、ビジネス・オブジェクト・データが、クライアント・シミュレーター・ビューの入力ペインまたは「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウでの表示と同じように、テーブル形式で表示されます。

図 78 に、テーブル・ビュー・スタイルの BO インスペクター・ビューを示します。

テーブル・ビュー・スタイルを使用するには、以下のいずれかを実行します。

テキスト・ビュー・スタイルの使用

テキスト・ビュー・スタイルを使用すると、ビジネス・オブジェクト・データが、テキスト・マークアップ形式で表示されます。クライアント・シミュレーター・ビューまたは「応答ビジネス・オブジェクト」ウィンドウからエクスポートした場合は、この形式で保管されます。

図 79 に、テキスト・ビュー・スタイルでの BO インスペクター・ビューを示します。

図 79. テキスト・ビュー・スタイルでビジネス・オブジェクト・データが表示された BO インスペクター・ビュー

BO インスペクター・ビューで例外メッセージを表示するには、テキスト・ビュー・スタイルに変更します。BO インスペクター・ビューでは、テーブル・ビュー・スタイルで例外メッセージを表示できません。

図 80 に、テキスト・ビュー・スタイルでの BO インスペクター・ビュー内の例外メッセージを示します。

図 80. テキスト・ビュー・スタイルで例外情報が表示された BO インスペクター・ビュー

テキスト・ビュー・スタイルを使用するには、以下のいずれかを実行します。

ビューを縦方向に配置

テーブル・ビューの下にテキスト・ビューを同時に表示するように、BO インスペクター・ビューを配置できます。

BO インスペクター・ビュー・ペインを縦方向に配置するには、BO インスペクター・ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、メニューから「縦方向に配置」を選択します。

図 81 に、縦方向に配置された BO インスペクター・ビュー・ペインを示します。

図 81. 縦方向に配置された BO インスペクター・ビュー・ペイン

ビューを横方向に配置

テーブル・ビューの右側にテキスト・ビューを同時に表示するように、BO インスペクター・ビューを配置できます。

BO インスペクター・ビュー・ペインを横方向に配置するには、BO インスペクター・ビューのタイトル・バーの右端の下矢印をクリックし、メニューから「横方向に配置」を選択します。

図 82 に、横方向に配置された BO インスペクター・ビュー・ペインを示します。

図 82. 横方向に配置された BO インスペクター・ビュー・ペイン

BO インスペクター・ビューからのテスト・データの保管

BO インスペクター・ビュー内のテスト・データを保管する組み込みメカニズムはありませんが、次の次善策を使用することができます。

  1. BO インスペクター・ビューをテキスト・ビュー・スタイルに切り替えます。詳しくは、テキスト・ビュー・スタイルの使用を参照してください。
  2. テキスト・ビュー・ペインですべてのテキストを選択します。
  3. キーボード・ショートカット Ctrl+C を使用してテキストをコピーします。
  4. コピーされたテキストをテキスト・ファイルに貼り付け、それを .bo 拡張子を付けて保管します。

    保管したテキスト・ファイルを、Map Designer Express、Test Connector、および統合テスト環境で使用できます。

ビジネス・オブジェクト・トレース設定の構成

ビジネス・オブジェクト・トレースは、大量のリソースを使用するタスクです。デフォルトでは、2 時間後にオフになるように設定されています。ただし、このタイムアウト値は変更できます。さらに、大量のトランザクションの場合にリソースを多く使用するタスクとなる、ビジネス・オブジェクトの処理で BO マーカーのカウンターを自動的に更新しないように、統合テスト環境を構成することができます。ビジネス・オブジェクト・トレースに関連する設定を行うには、以下の手順を実行します。

  1. メニュー・バーから 「ウィンドウ」>「設定」を選択します。
  2. 「統合テスト環境」を展開して、「テスト・サーバー」を選択します。
  3. 「BO トレース」ペインで以下の手順を実行して、ビジネス・オブジェクト・トレース の設定を行います。
    1. 開始後ビジネス・オブジェクト・トレースをオフにする時間 (分) を、「BO トレースのタイムアウト」フィールドに入力します。
    2. ビジネス・オブジェクトの処理で BO マーカーのカウンターを自動的に更新するように統合テスト環境を構成するには、「自動更新を使用可能にする」チェック・ボックスを使用可能のままにしておきます。
  4. 「OK」をクリックします。

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