コネクターの構成

インストーラーを使用してコネクター・ファイルをシステムにインストール した後で、標準およびアプリケーション固有のコネクター構成プロパティーを設定する必要があります。

構成プロパティーの設定

コネクターには、2 種類の構成プロパティーがあります。標準の構成プロパティーと、コネクター固有の構成プロパティーです。コネクターを稼働させる前に、System Manager (SM) を使用して、これらのプロパティーの値を設定する必要があります。

標準構成プロパティー

標準構成プロパティーは、すべてのコネクターによって使用される情報を提供します。これらのプロパティーの説明については、付録A. コネクターの標準構成プロパティーを参照してください。下の表には、この付録で説明する構成プロパティーに関する、このコネクターに固有の情報 が示されています。

プロパティー 説明
CharacterEncoding

このコネクターはこのプロパティーを使用しません。

Locale

このコネクターは国際化に対応していないため、このプロパティーの値は変更できません。現在サポートされているロケールについては、コネクターのリリース情報を参照してください。

このコネクターが統合ブローカーとしてサポートしているのは InterChange Server Express だけなので、このコネクターに関連する構成プロパティーは InterChange Server Express だけに適用されます。

少なくとも、以下の標準コネクター構成プロパティーを設定する必要があります。

コネクター固有の構成プロパティー

コネクター固有の構成プロパティーは、実行時にコネクター・エージェント が必要とする情報を提供します。また、コネクター固有のプロパティーを使用することにより、エージェントの再コーディングおよび再ビルドを行わずに、コネクター・エージェント内の静的な情報または論理を変更することができます。

表 31 には、コネクター固有の構成プロパティーがリストされています。プロパティーの説明については、以下の各セクションを参照してください。プロパティー の中には、別のプロパティーを含んでいるものもあります。 + 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。

表 31. コネクター固有の構成プロパティー
名前 指定可能な値 デフォルト値 必須
DataHandlerMetaObjectName データ・ハンドラーのメタオブジェクト名 MO_DataHandler_ Default はい
JavaProtocolHandlerPackages 有効な Java プロトコル・ハンドラー・パッケージ com.ibm.net.ssl. internal.www.protocol なし
ProtocolHandlerFramework これは階層プロパティーであり、値はありません。 なし なし
+ProtocolHandlers これは階層プロパティーであり、値はありません。 なし
++Handler1 これは階層プロパティーです。このプロパティーのサブプロパティーについては、Handler1を参照してください。 はい
ProtocolListenerFramework これは階層プロパティーであり、値はありません。 なし
+WorkerThreadCount 使用可能なリスナー・スレッド数を指定する 1 以上の整数 10 なし
+RequestPoolSize リソース・プール・サイズを指定する WorkerThreadCount より大きい整数 20 なし
+ProtocolListeners これは階層プロパティーであり、値はありません。
++Listener1 固有の名前が指定されたプロトコル・リスナー はい
+++Protocol http または https はい
+++ListenerSpecific リスナーで固有または必要なプロパティーListenerSpecificを参照してください。
ProxyServer これは階層プロパティーであり、値はありません。 なし
+HttpProxyHost HTTP プロキシー・サーバーのホスト名 なし
+HttpProxyPort HTTP プロキシー・サーバーのポート番号 80 なし
+HttpNonProxyHosts 直接接続が必要な HTTP ホスト なし
+HttpsProxyHost HTTPS プロキシー・サーバーのホスト名 なし
+HttpsProxyPort HTTPS プロキシー・サーバーのポート番号 443 なし
+HttpsNonProxyHosts 直接接続が必要な HTTPS ホスト なし
+SocksProxyHost Socks プロキシー・サーバーの名前 なし
+SocksProxyPort Socks プロキシー・サーバーのポート なし
+HttpProxyUsername HTTP プロキシー・サーバー・ユーザー名 なし
+HttpProxyPassword HTTP プロキシー・サーバー・パスワード なし
+HttpsProxyUsername HTTPS プロキシー・サーバー・ユーザー名 なし
+HttpsProxyPassword HTTPS プロキシー・サーバー・パスワード なし
SSL これは階層プロパティーであり、値はありません。 なし
+SSLVersion SSLSSLv2SSLv3TLSTLSv1 SSL なし
+SSLDebug truefalse false なし
+KeyStoreType 任意の有効な鍵ストア・タイプ JKS なし
+KeyStore KeyStore ファイルへのパス なし
+KeyStorePassword KeyStore における秘密鍵のパスワード なし
+KeyStoreAlias KeyStore における鍵ペアの別名 なし
+TrustStore TrustStore ファイルへのパス なし
+TrustStorePassword TrustStore のパスワード なし
+UseClientAuth truefalse false なし
DataHandlerMetaObjectName

これは、データ・ハンドラーが構成プロパティーを設定するために使用する、メタオブジェクトの名前です。

デフォルト値は MO_DataHandler_Default です。

JavaProtocolHandlerPackages

このプロパティーの値は、Java プロトコル・ハンドラー・パッケージを指定します。コネクターは、このプロパティーの値を使用して、システム・プロパティー java.protocol.handler.pkgs を設定します。

デフォルトは com.ibm.net.ssl.internal.www.protocol です。

ProtocolHandlerFramework

プロトコル・ハンドラー・フレームワークは、そのプロトコル・ハンドラーをロード および構成するために、このプロパティーを使用します。これは階層プロパティーであり、値はありません。

デフォルト値はありません。

ProtocolHandlers

この階層プロパティーには、値がありません。この第 1 レベルの子は、別個のプロトコル・ハンドラーを表します。

デフォルト値はありません。

Handler1

HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーの名前。これは階層プロパティーです。リスナーとは異なり、プロトコル・ハンドラーは重複しない場合もあるので、それぞれのプロトコルごとにハンドラーは 1 つだけしかないことがあります。表 32 は HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーのサブプロパティーを表しています。 + 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。

表 32. HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラー構成プロパティー
名前 指定可能な値 デフォルト値 必須
++HTTPHTTPSHandler これは階層プロパティーであり、値はありません。 はい
+++Protocol ハンドラーがインプリメントしようとしているプロトコルの種類。HTTP および HTTPS の場合の値は http です。
注:
このプロパティーの値を指定しなければ、コネクターはプロトコル・ハンドラーを初期化しません。
http はい
+++HTTPReadTimeout リモート・ホストから読み取りを行う際のタイムアウト・インターバル (ミリ秒単位) を指定する、HTTP 固有のプロパティー。このプロパティーが指定されていない場合、または 0 に設定されている場合、HTTP プロトコル・ハンドラーは、リモート・ホストからの読み取りを行っている間、いつまでもブロックします。 0 なし
ProtocolListenerFramework

プロトコル・リスナー・フレームワークは、このプロパティーを使用してプロトコル・リスナーをロードします。これは階層プロパティーであり、値はありません。

WorkerThreadCount

このプロパティー (これは、1 以上の整数でなければなりません) は、プロトコル・リスナー・フレームワークで使用できるプロトコル・リスナー・ワーカー・スレッド の数を設定します。詳細については、プロトコル・リスナーを参照してください。デフォルト値は 10 です。

RequestPoolSize

このプロパティー (これは、WorkerThreadCount より大きい整数でなければなりません) は、プロトコル・リスナー・フレームワークのリソース・プール・サイズを設定します。このフレームワークは、最大で、WorkerThreadCount 要求と RequestPoolSize 要求の合計数を 並行して処理することができます。

デフォルト値は 20 です。

ProtocolListeners

これは階層プロパティーであり、値はありません。このプロパティーの第 1 レベルの子は、それぞれ、別個のプロトコル・リスナーを表します。

Listener1

プロトコル・リスナーの名前。複数のプロトコル・リスナーが存在する場合があります。これは階層プロパティーです。このプロパティーのインスタンスを複数作成して、固有の名前を持つ、追加のリスナーを作成することができます。このようにする場合、リスナー固有のプロパティーは変更できますが、プロトコル・プロパティーは変更できません。複数のリスナーの名前は固有でなければなりません。指定可能な名前 (値ではありません) は、HTTPListener1 または HTTPSListener1 です。

Protocol

このプロパティーは、このリスナーがインプリメントしようと しているプロトコルを指定します。指定可能な値は、http または https です。

注:
このプロパティーの値を指定しなければ、コネクターはプロトコル・リスナーを初期化しません。
ListenerSpecific

リスナー固有のプロパティーは、指定されたプロトコル・リスナーに固有の、あるいは指定されたプロトコル・リスナーにとって必須のプロパティーです。例えば、HTTP リスナーにはリスナー固有のプロパティー Port が設定されますが、これは、リスナーが要求をモニターするポート番号を表します。表 33 は、HTTP/HTTPS リスナーに固有のプロパティーを要約したものです。 + 文字は、プロパティー階層内の項目の位置を示しています。

表 33. HTTP および HTTPS プロトコル・リスナーに固有の構成プロパティー
名前 指定可能な値 デフォルト値 必須
+++HTTPListener1 HTTP プロトコル・リスナーの固有の名前。これは、ProtocolListenerFramework -> ProtocolListeners 階層プロパティーの子です。リスナーは複数存在する場合があります。このプロパティーおよびその階層の別のインスタンスを作成することにより、追加の HTTP リスナーをプラグインできます。 はい
++++Protocol http (HTTP プロトコル・リスナーの場合)
https (HTTPS プロトコル・リスナーの場合)
注:
このプロパティーの値を指定しなければ、コネクターはプロトコル・リスナーを初期化しません。
はい
++++BOPrefix このプロパティーの値はデータ・ハンドラーに渡されます。 なし
++++Host リスナーは、このプロパティーの値によって指定された IP アドレスで要求を listen します。Host が指定されない場合、デフォルト値として localhost が使用されます。リスナーを実行しているマシンのホスト名 (DNS 名) または IP アドレスのどちらを指定しても構いません。 1 台のマシンで複数の IP アドレスまたは複数の名前を持つこともできます localhost なし
++++Port リスナーが要求を listen するポート。ポートが指定されていない場合、ポートのデフォルトとして、HTTP の場合は 80HTTPS の場合は 443 が使用されます。コネクター内でリスナーを複製した場合、Host プロパティー と Port プロパティーの組み合わせは固有にします。そうしないと、リスナーは、要求を受け入れるためにポートにバインドすることができなくなる可能性があります。 HTTP リスナーの場合は 80
HTTPS リスナーの場合は 443
なし
++++SocketQueueLength 着信接続要求のためのキュー (ソケット・キュー) の長さ。ホストに接続を拒否されずに、一度に保管できる着信接続の数を指定します。キューの最大長は、オペレーティング・システムに依存します。 5 なし
++++RequestWaitTimeout 要求の到着を待つ際にリスナー・スレッドが ホストおよびポートでブロックを行う時間間隔を、ミリ秒単位で指定します。この間隔以内に 要求を受け取った場合、リスナーはその要求を処理します。それ以外の場合、リスナー・スレッドは、コネクター・シャットダウン・フラグが設定されているかどうかを調べます。このフラグが設定されている場合、コネクターは終了します。このフラグが設定されていない場合、RequestWaitTimeout 間隔の間、ブロックが継続します。このプロパティーを 0 に設定した場合、ブロックはいつまでも継続します。このプロパティーを指定しないと、デフォルトとして 60000 ミリ秒が使用されます。 60000 (ms) なし
++++HTTPReadTimeout クライアントからの要求を 読み取っているときにリスナーがブロックされる時間間隔を、ミリ秒単位で指定します。このパラメーターを 0 に設定すると、リスナーは、要求メッセージ全体を受け取るまで、いつまでもブロックされます。 0 なし
++++HttpAsyncResponseCode リスナーに対する非同期要求の HTTP 応答コードです。
200 (OK)
202 (ACCEPTED)
202 (ACCEPTED) なし
++++URLsConfiguration これは階層プロパティーであり、値はありません。このリスナーによって サポートされる URL の 1 つ以上の構成が含まれます。オプションとして、MIME タイプおよび文字セット値が含まれます。 これは、 ProtocolListenerFramework->ProtocolListeners->HTTPListener1 階層プロパティーの子プロパティーであることに注意してください。このプロパティーが指定されないと、リスナーはデフォルト値を想定します。 ContextPath: / 使用可能: true データ・ハンドラー MimeType: 要求の ContentType に 等しい Charset: なし。詳細については、HTTP および HTTPS プロトコル・リスナー処理を参照してください。 なし
+++++URL1 これは階層プロパティーであり、値はありません。その子は、このリスナーによって サポートされる URL の名前を提供します。サポートされる URL は複数存在する場合があります。 このプロパティーとその階層のクローンを作成して、追加 URL を接続できることに注意 してください。 なし
++++++ContextPath リスナーが受け取る HTTP 要求の URI。これは、URLsConfiguration プロパティーのそれぞれの ContextPath 値において固有の値でなければなりません。そうでない場合、コネクターはエラーをログに記録し、始動に失敗します。ContextPath の値については、大文字小文字の区別が行われます。ただし、大文字小文字が区別されないプロトコル、ホスト名、およびポートを含めることができます。プロトコルを ContextPath に指定する場合は、http にする必要があります。ホストを指定する場合には、Host リスナー・プロパティーの値と同じにする必要があります。ポートを指定する場合には、Port リスナー・プロパティーの値と同じにする必要があります。 なし
++++++Enabled このプロパティーの値は、コネクターで親 URL 階層プロパティーが使用可能かどうかを判別します。 True なし
++++++TransformationRules これは階層プロパティーであり、値はありません。1 つ以上の変換ルールを保持します。
+++++++TransformationRule1 これは階層プロパティーであり、値はありません。変換ルールを保持します。 なし
++++++++ContentType このプロパティーの値は、特別な処理 (データ・ハンドラー MIME タイプまたは文字セット) を適用する必要のある着信要求の ContentType を 指定します。ContentType が TransformationRuleN 階層プロパティーによって 指定されない場合、コネクターは警告メッセージをログに記録し、TransformationRuleN プロパティーを無視します

このプロパティーに特殊値
*/* を指定すると、プロトコル・リスナーは、このルールを任意の ContentType に適用できます。ContentType を共用する 同一コンテキスト・パスで複数のルールを見つけた場合、リスナーはエラーをログに記録し、初期化に失敗することに注意してください。
なし
++++++++MimeType 指定された ContentType の要求を処理するデータ・ハンドラー を呼び出すときに使用する MIME タイプ。 なし
++++++++Charset 指定された ContentType の要求をビジネス・オブジェクトに変換するときに使用する文字セット。 なし

図 18 は、Connector Configurator Express で表示されたプロパティーを表しています。

図 18. HTTP(S) プロトコル・リスナー・プロパティー
ProxyServer

ネットワークがプロキシー・サーバーを使用する場合には、このプロパティー以下の値を構成してください。これは階層プロパティーであり、値はありません。このプロパティー以下で指定された値は、HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーによって使用されます。

図 19 は、Connector Configurator Express で表示された ProxyServer プロパティーを表しています。

図 19. ProxyServer プロパティー
HttpProxyHost

HTTP プロキシー・サーバーのホスト名。ネットワークが HTTP プロトコルでプロキシー・サーバーを使用する場合には、このプロパティーを指定してください。

デフォルト値はありません。

HttpProxyPort

HTTP プロキシー・サーバーに接続するためにコネクターが使用するポート番号。

デフォルト値は 80 です。

HttpNonProxyHosts

このプロパティーの値は、プロキシー・サーバー経由ではなく直接接続する 必要のある、1 つまたは複数のホスト (HTTP の場合) を表します。この値は、各ホストを "|" で区切った、ホストのリストの形で指定することができます。

デフォルト値はありません。

HttpsProxyHost

HTTPS プロキシー・サーバーの場合のホスト名。

デフォルト値はありません。

HttpsProxyPort

HTTPS プロキシー・サーバーに接続するためにコネクターが使用するポート番号。

デフォルト値は 443 です。

HttpsNonProxyHosts

このプロパティーの値は、プロキシー・サーバー経由ではなく直接接続する 必要のある、1 つまたは複数のホスト (HTTPS の場合) を表します。この値は、各ホストを "|" で区切った、ホストのリストの形で指定することができます。

デフォルト値はありません。

SocksProxyHost

Socks Proxy サーバーの場合のホスト名。ネットワークが Socks プロキシーを使用する場合には、このプロパティーを指定してください。

注:
基礎となる JDK は Socks をサポートしていなければなりません。

デフォルト値はありません。

SocksProxyPort

Socks Proxy サーバーに接続するためのポート番号。ネットワークが Socks プロキシーを使用する場合には、このプロパティーを指定してください。

デフォルト値はありません。

HttpProxyUsername

HTTP プロキシー・サーバーのユーザー名。要求の宛先が HTTP URL のときに、ProxyServer ->HttpProxyUsername を指定する場合、HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーは、プロキシーを認証するときに Proxy-Authorization ヘッダーを作成します。ハンドラーは、認証に CONNECT メソッドを使用します。

proxy-authentication ヘッダーは Base64 でエンコードされており、次の構造を持っています。

Proxy-Authorization: Basic
Base64EncodedString

ハンドラーは、ユーザー名とパスワード・プロパティー値 (コロン (:) によって区切られた) を連結し、Base64 でエンコードされたストリングを作成します。

デフォルト値はありません。

HttpProxyPassword

HTTP プロキシー・サーバーのパスワード。これらの値の使用に関する詳細については、HttpProxyUsernameを参照してください。

デフォルト値はありません。

HttpsProxyUsername

HTTPS プロキシー・サーバーのユーザー名。要求の宛先が HTTPS URL のときに、ProxyServer ->HttpsProxyUsername を指定する場合、HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーは、プロキシーの認証用に Proxy-Authorization ヘッダー を作成します。ハンドラーは、HttpsProxyUsername と HttpsProxyPassword の構成プロパティー値 (コロン (:) によって区切られた) を連結し、Base64 でエンコードされたストリングを作成します。

デフォルト値はありません。

HttpsProxyPassword

HTTPS プロキシー・サーバーのパスワード。これらの値の使用に関する詳細については、HttpsProxyUsernameを参照してください。

デフォルト値はありません。

SSL

コネクターのための SSL を構成するためには、このプロパティー以下の値を 指定してください。これは階層プロパティーであり、値はありません。

図 20 は、Connector Configurator Express で表示された SSL プロパティーを表しています。

図 20. SSL プロパティー
SSLVersion

コネクターによって使用される SSL のバージョン。詳しくは、IBM JSSE 資料に記載された、サポートされる SSL バージョンに関する説明を参照してください。

デフォルト値は SSL です。

SSLDebug

このプロパティーの値が true に設定されている場合、コネクターは javax.net.debug システム・プロパティーの値を true に 設定します。IBM JSSE はこのプロパティーを使用して、トレース機能をオンにします。詳しくは IBM JSSE の資料を参照してください。

デフォルト値は false です。

KeyStoreType

このプロパティーの値は、KeyStore および TrustStore のタイプを表します。詳しくは、IBM JSSE 資料に記載された、有効な鍵ストア・タイプに関する説明を参照してください。

デフォルト値は JKS です。

KeyStore

このプロパティーでは、鍵ストア・ファイルへの完全パスを指定します。KeyStore または KeyStoreAlias プロパティー、あるいはその両方が指定されていない 場合には、KeyStorePassword、KeyStoreAlias、TrustStore、および TrustStorePassword の各プロパティー は無視されます。コネクターは、このプロパティーで指定されたパスを使用して鍵ストアをロード することができない場合、始動に失敗します。このパスは、鍵ストア・ファイルの完全パスでなければなりません。

デフォルト値はありません。

KeyStorePassword

このプロパティーでは、Keystore 内の秘密鍵のパスワードを指定します。

デフォルト値はありません。

KeyStoreAlias

このプロパティーでは、KeyStore 内の鍵ペアの別名を指定します。HTTPS リスナーは、KeyStore からこの秘密鍵を入手して使用します。また、HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーは、クライアント認証を必要とする HTTPS サービスを呼び出すときに、KeyStore からこの別名を入手して使用します。このプロパティーは、有効な JSSE 別名に設定しなければなりません。

デフォルト値はありません。

TrustStore

このプロパティーでは、TrustStore への完全パスを指定します。TrustStore は、コネクターに信頼される証明書を保管するために使用されます。TrustStore のタイプは KeyStore と同じでなければなりません。TrustStore ファイルの完全パスを指定しなければなりません。

デフォルト値はありません。

TrustStorePassword

このプロパティーは、Truststore のパスワードを指定します。

デフォルト値はありません。

UseClientAuth

このプロパティーでは、SSL クライアント認証を使用するかどうかを指定します。このプロパティーが true に設定されている場合、HTTPS リスナーは クライアント認証を使用します。

デフォルト値は false です。

複数のプロトコル・リスナーの作成

プロトコル・リスナーのインスタンスを複数作成することができます。プロトコル・リスナーは、ProtocolListenerFramework -> ProtocolListeners コネクター・プロパティーの子プロパティーとして構成されます。( ProtocolListenerFramework -> ProtocolListeners の) それぞれの子プロパティーは、コネクターのプロトコル・リスナーを明確に識別します。したがって、ProtocolListeners プロパティーの下で、新しい子プロパティーを構成することにより、追加のプロトコル・リスナーを作成することができます。新規に作成したリスナー・プロパティーの子プロパティーをすべて指定していることを、確認してください。各リスナーの名前は固有でなければなりません。ただし、リスナーのプロトコル・プロパティー (http または https) は変更しません。これらは、リスナーの複数インスタンス用に同じ名前で残ります。

注:
このプロトコル・プロパティーはスイッチの役目をしているため非常に重要です。リスナーまたはハンドラーを使用したくない場合は、このプロパティーを空のままにします。

HTTP リスナーまたは HTTPS リスナーの複数インスタンスを作成している場合は、それぞれのインスタンスに別々のポートおよびホスト・プロパティーを必ず指定してください。

1 つのハンドラーの複数のインスタンスは作成できません。プロトコルごとにハンドラーは 1 つしか存在できません。

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