アダプター環境

アダプターをインストール、構成、使用する前に、環境要件を理解しておく必要があります。このセクションには、以下のトピックがあります。

ブローカーの互換性

このアダプターは、統合ブローカー InterChange Server Express と互換性があります。

アダプターのプラットフォーム

このアダプターには、ブローカーのほかに、以下のいずれかのオペレーティング・システムが必要です。

アダプターがサポートするソフトウェアと標準

アダプターの依存関係

コネクターをインストールする前の作業は以下のとおりです。

コネクターをインストールした後の作業は以下のとおりです。

ロケール依存データ

コネクターは、Unicode 以外の SAP システムに対して、マルチバイト文字セットをサポートできるように国際化されています。このセクションの情報は、Unicode ベースの SAP システムには当てはまらないことに注意してください。

このアダプターは、アラビア語、ヘブライ語、ウルドゥー語、ペルシア語、イディッシュ語などの言語に対する、双方向スクリプト・データの処理をサポートします。双方向の能力を使用するには、双方向の標準プロパティーを構成する必要があります。詳細については、双方向の標準プロパティーを構成する必要があります。詳細については、付録B. 標準構成プロパティーにあるコネクターの標準構成プロパティーを参照してください。

コネクターは、1 つの文字コード・セットを使用する場所から別のコード・セットを使用する場所にデータを転送するとき、データの意味を保存するように文字変換を実行します。

注:
WebSphere BI Station ログは英語でのみ、使用可能です。

Java 仮想マシン (JVM) 内での Java ランタイム環境は、Unicode 文字コード・セットでデータを表します。Unicode には、ほとんどの既知の文字コード・セット (1 バイト系と複数バイト系を含む) の文字に対応できるエンコード方式が組み込まれています。IBM WebSphere Business Integration システムのほとんどのコンポーネントは Java で記述されています。したがって、ほとんどの IBM WebSphere Business Integration コンポーネントの間でデータが転送されても、文字変換の必要はありません。

このコネクターは Java で作成されているため、固有のエンコード方式で作成されているアプリケーション・データ (IDoc ファイル内のデータを含む) は変換の必要がありません。SAP JCo ライブラリーは、このようなアプリケーション・データを、コネクターが処理する前に、Unicode に変換します。図 1 に、データ変換に関係するコンポーネントを示します。

図 1. エージェント・プロパティーの構成

エラー・メッセージと通知メッセージを適切な言語で適切な国と地域に合わせて記録するには、該当する環境の Locale 標準構成プロパティーを設定します。 これらのプロパティーの詳細については、付録B. 標準構成プロパティーを参照してください。

重要:
SAP アプリケーションが日本語用に使用する文字コード・セットは SAP-8000 です。このコード・セットは MS932 文字をサポートしていません。また、SJIS により標準でない Unicode 文字にマップされる文字もあります。したがって、SAP JCo ライブラリーは一部の文字を処理できません。これらの処理できない文字が SAP アプリケーション または IBM WebSphere ビジネス・オブジェクトに含まれていると、コネクターはそれらの文字を # または ? 文字に置換します。データにこれらの文字が含まれていると、データが正しく処理されないばかりでなく、コネクターはエラーを通知しません。

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