「カスタム」インストール

このセクションでは、「カスタム」インストールに特有のコンポーネント選択画面について説明します。これらの画面での操作が済んだら、ステップ 3 を参照して、インストール・プロセスを完了してください。

GUI 画面上の特定エントリーの隣には、ヘルプ・アイコンがあります。アイコンを選択すると、その機能や、その機能に必要な前提条件についての関連情報を示すウィンドウが開きます。

インストール対象コンポーネントの選択

どのコンポーネントをインストールするかをシステムに伝えるには、以下のステップを実行します。

  1. 「セットアップ・タイプを選択してください」画面で、「カスタム」ラジオ・ボタンを選択します。「サーバーのインストール」画面が表示されます。
    図 10. 「サーバーのインストール」画面
  2. 「サーバーのインストール」画面で、「InterChange Server Express」項目の横のチェック・ボックスがデフォルトで選択されています。これを選択したまま、InterChange Server Express をインストールします。

    「デフォルト・ポートを使用する」チェック・ボックスも選択します。これを選択したまま、ネーム・サーバー、MQ リスナー、および HTTP 用にリストされたデフォルト・ポートを使用します。これらのポート番号は、既に別のアプリケーションで使用中の場合にのみ変更する必要があります。WebSphere Business Integration Express 4.3.1 がシステムで検出されない場合のデフォルト・ポートは、ネーム・サーバー・ポートが 14500、MQ リスナー・ポートが 1416、HTTP ポートが 4443 です。WebSphere Business Integration Express 4.3.1 が検出された場合のデフォルト・ポートは、ネーム・サーバー・ポートが 14501、MQ リスナー・ポートが 1417、HTTP ポートが 4443 です。OS/400 または i5/OS システムで NETSTAT *CNN コマンドを使用して、これらのポートが使用中かどうかを判別するか、またはネットワーク管理者に問い合わせます。

    選択項目で異なるポートを使用するには、「デフォルト・ポートを使用する」チェック・ボックスを選択解除して、使用するポート番号を入力します。

    「次へ」を選択します。「ツールのインストール」画面が表示されます。

    図 11. 「ツールのインストール」画面
  3. 「ツールのインストール」画面で、「管理ツール」項目と「開発ツール」項目の横にあるチェック・ボックスは、デフォルトで選択されています。ツールが Windows システムにインストールされます。以下のいずれかを実行します。

    「次へ」を選択します。「Web ベースのツール」画面が表示されます。

    図 12. 「Web ベース・ツールのインストール」画面
  4. 「Web ベースのツール」の横にあるチェック・ボックスにチェック・マークを付けて、Web ベース・ツール (System Monitor、Failed Event Manager、および Web Deployment) をインストールします。Web ベース・ツールが OS/400 または i5/OS システムにインストールされます。Web ベース・ツールでは、WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Express のサポートされるバージョンが OS/400 または i5/OS システムにインストールされている必要があります。WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Express のサポートされるバージョンがインストールされていない場合、インストール・プロセスで、後でインストールするように通知するメッセージおよびプロンプトが表示されます。Web ベース・ツールは、WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Express とともに稼働するように構成されます。ICSMON44 という名前のアプリケーション・サーバー・インスタンスが作成されます。
    注:
    Web ベース・ツールは、WebSphere Business Integration Server Express の初期インストールの後にインストールできます。追加の WebSphere Business Integration Server Express のインストールと同様、コンポーネントでも、Launchpad を再度実行して必要なコンポーネント (この場合は Web ベース・ツール) を選択するだけです。

    Web ベース・ツールのインストールの詳細については、「カスタム」インストールの追加情報を参照してください。Web ベース・ツールが不要な場合、チェック・ボックスを空のままにして「次へ」を選択します。「アダプターのインストール」画面が表示されます。

    図 13. 「アダプターのインストール」画面
  5. 「アダプターのインストール」画面で、インストールするアダプターを選択します。アダプターが OS/400 または i5/OS システムにインストールされます。Adapter for JText はデフォルトで選択されていますが、これは、Adapter for JText が、サンプル・コンポーネントの一部である System Test サンプルの実行に必要になることと、Quick Validate プロセスを完了してインストールを検査するために必要になることが理由です。Quick Validate の詳細については、第 5 章を参照してください。
    注:
    OS/400 V5R2 システムに Crypto Access Provider (5722AC3) のライセンス版がインストールされていない場合、「アダプターのインストール」画面が表示される前に、「暗号化」画面が表示されます。

    「次へ」を選択します。

    「サンプルのインストール」画面が表示されます。

    図 14. 「サンプルのインストール」画面
  6. 「サンプルのインストール」画面で、「サンプル」項目の横にあるチェック・ボックスがデフォルトで事前選択されています。システムのインストールを確認するのに使用可能な Quick Validate プロセスには、サンプルが必要です。サンプルは OS/400 または i5/OS システムにインストールされています。 この時点で、インストール・プログラムによって、選択されたオプションに必要な前提条件がそろっているかどうかが検査されます。終了すると、「ソフトウェア前提条件」画面が表示されます。
  7. 『「標準」インストール』セクションのステップ 3 からステップ 9 までを実行し、以下のセクション「カスタム」インストールの追加ステップの追加のステップを引き続き実行します。
注:
リモートの IBM DB2 Universal Database for iSeries を使用するよう計画している場合、IBM DB2 Universal Database を参照してください。

「カスタム」インストールの追加ステップ

「カスタム」インストールでは、ステップ 9 で説明したサマリー画面の後に、追加の画面が表示されます。その使用方法について以下のステップで説明します。

  1. 「終了」(ステップ 9 で説明) を選択したら、別のインストール・ウィザードが開始されます。以下の画面が表示されます。
    図 15. 「Windows ディレクトリー選択 (Windows directory selection)」画面
    Windows システム上の製品コンポーネントのインストール用デフォルト・パスが表示されます。デフォルトを受け入れるか、デフォルトを変更して、「次へ」を選択します。「プリインストール・サマリー (Pre-installation summary)」画面が表示されます。
    注:
    ディレクトリー・パスの中にスペースが入らないようにしてください。この文書の以降の説明では、インストール・ディレクトリー C:¥IBM¥WebSphereServer (または入力された代替パス) は ProductDir と記述します。
    図 16. Windows システムにインストールされているコンポーネントの「プリインストール・サマリー (Pre-installation summary)」画面
  2. 必要なすべてのコンポーネントが Windows システムにインストールされていることを確認し、インストールされていたら、「次へ」を選択してインストールを開始します。進行状況表示バーが表示されます。
  3. インストールが完了すると、最終画面が表示されます。「完了」ボタンをクリックします。インストールが完了したことを通知し、First Steps アプリケーションを起動するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。このアプリケーションの詳細については、First Steps の使用のセクションを参照してください。
  4. Launchpad はオープンのままになります。Launchpad で「終了」ボタンをクリックして、Launchpad を閉じます。

「カスタム」インストールの追加情報

「カスタム」のインストール・プロセス時に Web ベース・ツールのインストールを選択した場合、Web ベース・ツールのポート番号を構成する必要があります。OS/400 または i5/OS システムにインストールされたコンポーネントのインストール・ウィザードの操作中に、「ご使用条件 (License Agreement)」画面の後と「RBAC 情報」画面の前に以下の画面が表示されます。

図 17. 「Web ベース・ツール・ポートの構成 (web-based tools port configuration)」画面

この画面では、使用するポート番号を入力します。以下のポート番号を定義します。

OS/400 または i5/OS システムで NETSTAT *CNN コマンドを使用して、使用可能なポートを判別するか、またはネットワーク管理者に問い合わせます。

クライアント・システム上の Web ブラウザーに以下の構文で URL を入力すると、Web ツールにアクセスできます。

ここで、hostname は OS/400 または i5/OS システムの名前で、portnum はこの画面に表示される HTTP ポート番号です。

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