ビジネス・オブジェクト構造の概要

WebSphere Business Integration システムのビジネス・オブジェクト定義は、次の要素で構成されます。

アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトは、ビジネス・オブジェクト定義の特別なインスタンスです。このオブジェクトには、特定のアプリケーションのデータ構造と属性プロパティーが反映されます。

一部の属性はデータを含んでおらず、代わりにデータが含まれている子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクト配列を示します。 親レコードと子レコードのデータは、キーによって関連付けられています。

アダプターのビジネス・オブジェクトは、フラットなものと階層のものがあります。フラットなビジネス・オブジェクトには単純属性、つまり、1 つの値 (ストリングなど) を表す属性のみが含まれます。子ビジネス・オブジェクトを指すことはありません。階層ビジネス・オブジェクトには、単純属性と、属性値が含まれている子ビジネス・オブジェクトまたはその配列の両方が含まれています。

カーディナリティー 1 のコンテナー・オブジェクト、すなわち単一カーディナリティー関係は、親ビジネス・オブジェクト内の属性に単一の子ビジネス・オブジェクトが含まれているときに発生します。 この場合、子ビジネス・オブジェクトは 1 つのレコードのみを持つことができるコレクションを表します。属性タイプは、子ビジネス・オブジェクトのタイプと同じです。

カーディナリティー n のコンテナー・オブジェクト、すなわち複数カーディナリティー関係は、親ビジネス・オブジェクト内の属性に子ビジネス・オブジェクト配列が含まれているときに発生します。この場合、子ビジネス・オブジェクトは複数のレコードを持つことができるコレクションを表します。属性タイプは、子ビジネス・オブジェクトの配列のタイプと同じです。

Copyright IBM Corp. 2004, 2005