ビジネス・ルールのリカバリー

WebSphere Business Integration Server Express の重要な機能は、システム障害が万一起こった場合のリカバリー能力です。システム障害発生時におけるビジネス・ルールのリカバリーは、ルール・エンジンが最新のメモリー段階まで復元可能であることが前提になります。

ルール・エンジンのリカバリーを使用可能にすると、一定の時間間隔でランタイム・システムのスナップショットが取得されます。これは、定義の更新が正常に完了したときにも取得されます。リカバリー用のスナップショットは、キュー表やメタデータ表などの適切な表に保管されます。

InterChange Server Express のリカバリーが使用可能になっている場合、システム障害発生時に完了しなかったコラボレーションは、サーバーで自動的に再処理されます。リカバリーを使用可能にするには、InterchangeSystem.cfg 内の Recovery Enablement、Backup Rate、Backup Delay の各プロパティーを変更します。

ルール・エンジンのリカバリーは、InterchangeSystem.cfg ファイルを使用して構成できます。次の 3 つのプロパティーを変更する必要があります。

これらの設定は構成エディターに取り込まれます。 これらの設定を System Manager で変更するには、以下のステップを実行します。

  1. InterChange Server コンポーネント管理ビューで、サーバー・インスタンスに接続します。
  2. サーバー・インスタンス上で右クリックし、コンテキスト・メニューから「構成を編集」を選択して構成エディターを立ち上げます。
  3. 「拡張」タブをクリックします。「リカバリー」設定は、ビジネス・ルールのセクションの下にあります。

注:
リカバリーは、ルール・エンジンの重要な機能なので、使用可能にする必要があります。リカバリーが使用可能になっていない場合、InterChange Server Express の再始動後はイベント・データが保持されないため、ビジネス・ルール関連の前のイベント情報は失われます。したがって、ルール・エンジンのリカバリーを使用不可に設定するのは、特別な事情がある場合に限られます。

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