コネクターのエラー処理

コネクターは、トレース・レベルに関係なく、処理中に発生した異常状態をすべてログに記録します。コネクターは、エラー・テキストをコネクター・ログ・ファイルに書き込みます。このファイルの名前およびロケーションは、LogFileName コネクター構成プロパティーを使用して設定します。

メッセージには、状態および結果の詳細記述が含まれます。また、ビジネス・オブジェクト・ダンプやスタック・トレースなどのデバッグ時に補助となる追加情報が含まれる場合もあります (特例)。

エラー・メッセージの完全なリストについては、ProductDir¥connectors¥messages ディレクトリーにインストールされている BIA_ExchangeConnector.txt ファイルを参照してください。

表 13 に、よく見られるエラーのいくつかを示し、コネクターがこれらのエラーを処理する方法を説明します。

表 13. コネクターのエラー
エラーの説明 エラー・タイプ エラー処理
HTTP 認証中に LOGON_FAILED が戻されました。ユーザー名またはユーザー・パスワード (あるいは両方) が無効であるか、サーバーが停止しています。 致命的エラー 初期化時にコネクターがエラーを検出します。致命的エラーをログに記録し、終了します。
コネクターは、ビジネス・オブジェクト・サービス呼び出し要求の処理時に、接続エラーを検出します。 致命的エラー コネクターは、致命的エラーをログに記録し、戻りコード APPRESPONSE_TIMEOUT を送信して E メール通知を起動してから終了します。
コネクターは、アンサブスクライブされたイベントの検索を試みています。 警告 コネクターは、警告をログに記録し、状況を UNSUBSCRIBED としてアーカイブ・ストアにイベントを保管します。
コネクターが統合ブローカーへビジネス・オブジェクトのパブリッシュを試みたときに、gotApplEvent() メソッドで問題が発生しています。 エラー コネクターはエラーをログに記録します。状況を ERROR_POSTING_EVENT としてアーカイブ・ストアにイベントが保管されます。
サービス呼び出し要求時に、メッセージに対する Create、Update、または Delete 操作が失敗しています。 エラー コネクターはエラーをログに記録し、呼び出し側コラボレーションまたはフローに CWConnectorConstants.FAIL を戻します。
フォルダー、項目、またはフィールドが存在しないため、イベント処理時に Exchange Server エラー ITEM_NOT_FOUND が戻されています。 エラー コネクターはエラーをログに記録します。状況を ERROR_OBJECT_NOT_FOUND としてアーカイブ・ストアにイベントが保管されます。
コネクターがアクセス許可を持たないオブジェクトを表示または更新しようとしたときに、Exchange Server エラー E_ACCESSDENIED が戻されています。 エラー コネクターはエラーをログに記録します。状況を ERROR_PROCESSING_EVENT としてアーカイブ・ストアにイベントが保管されます。
メールボックス割り当て量を超過したため、項目を更新できないときに、Exchange Server エラー E_FAIL が戻されます。 エラー コネクターはエラーをログに記録します。状況を ERROR_PROCESSING_EVENT としてアーカイブ・ストアにイベントが保管されます。

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