ビジネス・オブジェクト属性のプロパティー

トップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性のプロパティーは、その属性が単純値を表すか、または子ビジネス・オブジェクトあるいは子ビジネス・オブジェクトの配列を表すかによって異なります。

SAPODA は、以下の表の説明のように、属性プロパティーを生成します。

表 32. 単純属性: トップレベル・ビジネス・オブジェクト
プロパティー名 説明
Name RFC 対応機能パラメーターの記述または名前から派生します。SAPODA は、特殊文字 (ピリオド、スラッシュ、およびスペースなど) をアンダースコアーで置き換えます。
Type データのタイプを指定します。SAPODA はこの値を String に設定します。
MaxLength RFC 対応機能パラメーターのフィールド長を指定します。
IsKey その属性がキーかどうかを指定します。デフォルトでは、ビジネス・オブジェクトの最初の単純属性がキー属性になります。コネクターは、子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性をキー属性として使用することはサポートしていません。

そのため、その機能が構造体パラメーターと表パラメーターのみを提供する場合は、単純属性を最初の属性として挿入する必要があります。SAPODA は、Dummy_key 属性を最初の属性として挿入し、それにキー属性としてマークを付け、適切な値を設定します。これらの値は変更しないでください。 詳細については、BAPI のサポートを参照してください。

IsForeignKey SAPODA はこの値を false に設定します。
IsRequired 属性が値を含んでいる必要があるかどうかを指定します。SAPODA はこの値を false に設定します。
AppSpecificInfo 関連付けられた属性に対応する RFC 対応機能の名前を格納します。書式は次のとおりです。
IRFCFunctionParameterName:ERFCFunctionParameterName

アプリケーション固有の情報の詳細については、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報を参照してください。

Default Value 実行時値がない場合にこの属性に割り当てる値を指定します。SAPODA は、このプロパティーの値を設定しません。

表 33 に、子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジ ェクトの配列を表す属性を示します。SAPODA は、次の表に示すプロパティーを生成します。

表 33. 子または子の配列を表す属性のプロパティー
プロパティー名 説明
Name この値は、構造体の名前または表パラメーター名です。書式は BOprefix_FunctionParameterName です。
Type この値は子ビジネス・オブジェクトのタイプ、つまり BOprefix_FunctionParameterName です。
ContainedObjectVersion SAPODA はこの値を 1.0.0 に設定します。
Relationship SAPODA はこの値を containment に設定します。
IsKey SAPODA はこの値を false に設定します。
IsForeignKey SAPODA はこの値を false に設定します。
IsRequired 属性が値を含んでいる必要があるかどうかを指定します。SAPODA はこの値を false に設定します。
AppSpecificInfo 関連付けられた属性に対応する RFC 対応の機能パラメーターの名前が入っています。書式は次のとおりです。
IFieldName:EFieldName

アプリケーション固有の情報の詳細については、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報を参照してください。

Cardinality 構造体パラメーターは単一カーディナリティー (1) を持ち、表パラメーターは複数カーディナリティー (n) を持ちます。

初期化属性値

表 34 に示すように、SAP のすべてのフィールドには初期値があ ります。コネクターがイベントを受け取ると、RFC Server 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、これらの値を各 SAP フィールドからそれに対応するビジネス・オブジェクト属性に移動します。ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、文字データ型の場合を唯一の例外として、SAP からの初期値を保持します。ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、SAP フィールドでのスペースを、ビジネス・オブジェクト属性では CxIgnore に変換します。ほかの値を CxIgnore に変換する場合は、ビジネス・オブジェクトを作成するコンポーネントが変換を実行する必要があります。例えば、統合ブローカーが InterChange Server Express である場合は、この変換を処理するようにマップを変更します。

表 34. SAP 内のフィールド初期値
データ型 説明 ビジネス・オブジェクト・ハンドラーによって設定される初期値
C 文字 space
N 数字ストリング 000...
D 日付 (YYYMMDD) 00000000
T 時間 (HHMMSS) 000000
X バイト (16 進数) X00
I 整数 0
P パック 10 進数 0
F 浮動小数点数 0.0

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