インストールと使用法

このセクションでは、以下について説明します。

JDBCODA をインストールするには、IBM WebSphere Business Integration Server Express および Express Plus のインストーラーを使用し、Windows 版、OS/400 版、または Linux 版の「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」の指示に従って操作します。インストールが完了すると、この製品のインストール先のディレクトリーに以下のファイルがインストールされます。

JDBCODA を使用する前に

JDBCODA を使用するには、以下を実行する必要があります。

JDBC ドライバーのインストールと、シェル・ファイルまたはバッチ・ファイルの構成値の設定を完了したら、以下の手順を実行して、ビジネス・オブジェクトを生成します。

  1. ODA を起動します。
  2. Business Object Designer Express を起動します。
  3. Business Object Designer Express の 6 つのステップの処理を実行して、ODA を構成し、実行します。

このステップについては、以下のセクションで詳しく説明します。

JDBCODA の起動

JDBCODA を起動するには、ご使用のオペレーティング・システムに応じた始動スクリプトを使用します。

Windows での ODA の起動

start_JDBCODA.bat
 

OS/400 での ODA の起動

OS/400 を始動するには、以下の方法のいずれかを使用します。

  1. WebSphere Business Integration Server Express Console がインストールされている Windows システムから、「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Console for OS/400」>「Console for OS/400」を選択します。 OS/400 システム名または IP アドレス、および *JOBCTL 特殊権限を持つユーザー・プロファイルとパスワードを指定します。ODA のリストから ODA を選択し、「ODA を始動」 ボタンを選択します。
  2. OS/400 コマンド入力から QSH CL コマンドを実行し、以下のパラメーターを順番どおりに指定して、QSHELL 環境から /QIBM/ProdData/WBIServer43/bin/submit_oda.sh スクリプトを実行します。


    pathToODAStartScript jobDescriptionName


    ここで、pathToODAStartScript は ODA 始動スクリプトへの絶対パス、jobDescriptionName は QWBISVR43 ライブラリーで使用するジョブ記述の名前です。

  3. OS/400 コマンド入力から QSH CL コマンドを実行し、QSHELL コマンド入力から次の ODA 始動スクリプトを直接実行します。


    start_ODAName.sh

OS/400 での ODA の停止

OS/400 での ODA の停止方法は、始動方法によって異なります。OS/400 での ODA の起動のオプション 1 または 2 を使用した場合は、次のように操作します。

  1. OS/400 コマンド入力から、CL コマンド WRKACTJOB SBS(QWBISVR43) を実行します。サブシステムで実行されているすべてのジョブが画面に表示されます。
  2. リストをスクロールし、ODA のジョブ記述に一致するジョブ名を見つけます。ODAName JDBCODA の場合は QWBIJDBCODA です。
  3. このジョブのオプション 4 を選択し、F4 を押して ENDJOB コマンドのプロンプトを取得します。OPTION パラメーターとして *IMMED を指定します。
  4. Enter を押します。

OS/400 での ODA の起動 のオプション 3 を使用して ODA を始動した場合は、start_ODAName.sh スクリプトを実行した QSHELL コマンド入力から F3 を押します。

Linux:

start_JDBCODA.sh
 

JDBCODA を構成して実行するには、Business Object Designer Express を使用します。Business Object Designer Express は、各スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数に指定された名前に基づいて、各 ODA を探し出します。このコネクターのデフォルト ODA の名前は、JDBCODA です。

複数の JDBCODA インスタンスの実行

ODA のインスタンスを複数実行する場合には、ODA の名前を変更することを推奨します。一意的に命名された追加の JDBCODA インスタンスを作成するには、次のようにします。

複数の ODA インスタンスを複数の異なるマシン上で実行する場合には、それらの名前の先頭にホスト・マシン名を付けることを推奨します。

ODA の選択は、実行する ODA の選択方法を示しています。

エラー・メッセージ・ファイルおよびトレース・メッセージ・ファイルでの作業

エラー・メッセージおよびトレース・メッセージ用のファイル (デフォルトは JDBCODAAgent.txt) は ¥ODA¥messages¥ にあります。このディレクトリーは製品ディレクトリーの下にあります。このファイルには、次の命名規則が適用されます。

AgentNameAgent.txt
 

ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルのインスタンスを複数作成し、表現される ODA のそれぞれに固有の名前を与える場合、ODA インスタンスのそれぞれにメッセージ・ファイルを 1 つずつ用意することができます。あるいは、名前の異なる複数の ODA に、同一のメッセージ・ファイルを使用させることもできます。有効なメッセージ・ファイルを指定する方法は、次の 2 つです。

重要:
ODA の構成時にメッセージ・ファイルの名前を正しく指定できなかった場合には、ODA はメッセージなしに稼働します。メッセージ・ファイル名の指定の詳細については、"初期化プロパティーの構成"を参照してください。

構成処理では、次のものを指定します。

表 15 にこれらの値を示します。

表 15. トレース・レベル
トレース・レベル 説明
0 すべてのエラーを記録します。
1 すべてのメソッド開始/終了メッセージをトレースします。
2 ODA のプロパティーとその値をトレースします。
3 すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースします。
4 作成されたスレッドすべての詳細をトレースします。
5 * すべてのプロパティーの ODA 初期化値を示します。* JDBCODA が作成した各スレッドの詳細な状況をトレースします。* ビジネス・オブジェクト定義ダンプをトレースします。

これらの値をどこで構成するかについては、"初期化プロパティーの構成"を参照してください。

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