関係の拡張設定の指定

Relationship Designer Express では、作成した関係定義ごとに、関係インスタンス・データのストレージと処理に影響を与える拡張設定を維持します。

注:
関係表スキーマの作成後にログイン・アカウント名、パスワード、表名など、データベース関連の設定を変更した場合、変更を反映させるには、System Manager を使用して 関係表スキーマを再作成する必要があります。

設定の表示または変更を行うには、「編集」メニューから「拡張設定」を選択します。

「拡張設定」ダイアログでは、左側で次のいずれを選択したかによって、右側に表示される設定は異なります。

関係定義の拡張設定

関係定義の設定を表示または変更するには、関係名を選択します。次の図に、このレベルにおける拡張設定の例を示します。

図 113. 関係定義の拡張設定

表 86 では関係定義に使用可能な設定をまとめています。DBMS 設定のデフォルト値は、"グローバル・デフォルト設定"で説明している「グローバル・デフォルト設定」ダイアログ・ボックスから取得しています。

表 86. 関係定義の拡張設定の要約
設定 説明
関係タイプ

ID このオプションを使用可能にした場合、関係は一致関係です。詳細については、"一致関係の定義"を参照してください。

静的 このオプションを使用可能にした場合、関係は静的関係です。詳細については、"参照関係の定義"を参照してください。

キャッシュ 「静的」フィールドを使用可能にした場合、このフィールドは使用可能になります。関係表をメモリー内にキャッシュする場合は、このフィールドを選択します。詳細については、"関係の最適化"を参照してください。
バージョン このフィールドは読み取り専用です。関係定義のバージョンはこのリリースではサポートされていません。
DBMS 設定

URL この関係定義の関係表が置かれている場所への JDBC パス。 すべての関係表のデフォルト位置は「グローバル・デフォルト設定」("グローバル・デフォルト設定" ページを参照) に指定されています。

ログイン リレーションシップ・データベースにログインするためのユーザー名。

パスワード リレーションシップ・データベースにログインするためのパスワード。

タイプ SQL Server、および DB2 などのリレーションシップ・データベース・タイプ。

注:
InterChange Server Express のリポジトリー・データベースとは異なるデータベースを関係表に指定した場合、サーバーが作成できる接続プールの最大数を増加させることが必要になる場合があります。接続プール数を指定するサーバー構成パラメーターは MAX_CONNECTION_POOLS です。 デフォルト値は 10 です。

参加者定義の拡張設定

参加者定義の設定を表示または変更するには、参加者定義名を選択します。次の図に、このレベルにおける拡張設定の例を示します。

図 114. 参加者定義の拡張設定

表 87 は参加者定義に使用可能な設定をまとめています。

表 87. 参加者定義の拡張設定の要約
設定 説明
テーブル名 この参加者インスタンスの関係データが入っているリレーションシップ・データベースの関係表名。

規則: DB2 リレーションシップ・データベースでは、関係表名に使用できる文字数は最大で 18 文字です。 DB2 で表名に制限はありません が、インデックス名に制限があります。Relationship Designer Express は表名に基づいて関係表のインデックス名を生成するため、DB2 データベースの関係表名は 18 文字以下にする必要があります。

ストアード・プロシージャー名 関係表を保守するストアード・プロシージャー名。
IBM WBI で管理

選択した場合、この参加者には関係表が作成されません。 次の場合にのみ、この設定値を選択してください。

  • この参加者定義に関連付けられたビジネス・オブジェクトが汎用ビジネス・オブジェクトである。
  • 参加者に 1 つの属性のみ関連付けられており、その属性がキー属性である。

属性の拡張設定

属性の設定を表示または変更するには、属性を選択します。次の図に、拡張設定の例を示します。

図 115. 属性の拡張設定

属性の場合、属性列名のみ設定できます。

列名は、選択された属性の値が入った関係表の列の名前です。通常、属性名と同じになります。Relationship Designer Express が作成するデフォルトでの表の代わりにユーザーが作成した表を使用する場合は、列名の変更が必要になることがあります。

グローバル・デフォルト設定

新規関係定義を保管し、関係表スキーマを作成する場合、関係表のデータベースの位置、データベースのタイプ、および有効なユーザー名とパスワードでデータベースにアクセスする方法を Relationship Designer Express に指定する必要があります。 Relationship Designer Express はこれらの設定のデフォルト値を維持しており、作成するすべての新規関係定義に使用します。関係定義を作成すると、関係定義と共にこれらの設定が保管されます。各関係定義の設定は個々に変更できます。

デフォルトでは、データベース名とアクセス情報は、InterChange Server Express リポジトリーで使用されるものと同じになります。関係表を別の位置に保管する場合、グローバル設定を変更できます。

グローバル・デフォルト設定の表示または変更手順

グローバル・デフォルト設定を表示または変更するには、次の手順を実行します。

  1. Relationship Designer Express で、「編集」メニューから「拡張設定」を選択します。

    結果: 「拡張設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「グローバル・デフォルト」ボタンをクリックします。

    結果: 「グローバル・デフォルト設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。



    図 116. 「グローバル・デフォルト設定」ダイアログ

    表 88 に、関係のグローバル・デフォルト設定を示します。

    表 88. 関係のグローバル・デフォルト設定
    設定 説明
    URL リレーションシップ・データベースが置かれている場所への JDBC パス。デフォルトは InterChange Server Express のリポジトリー・データベースです。
    ログイン リレーションシップ・データベースにログインするためのユーザー名。
    パスワード リレーションシップ・データベースにログインするためのパスワード。
    タイプ SQL Server、および DB2 などのリレーションシップ・データベース・タイプ。

    注:
    InterChange Server Express のリポジトリー・データベースとは異なるデータベースを関係表に指定した場合、サーバーが作成できる接続プールの最大数を増加させることが必要になる場合があります。 接続プール数を指定するサーバー構成パラメーターは MAX_CONNECTION_POOLS です。 デフォルト値は 10 です。
  3. 表示または変更が終了したら、「OK」をクリックします。保管せずに終了する場合は「キャンセル」をクリックします。

注:
グローバル・デフォルト設定に行った変更は新規関係定義にのみ適用されます。既存の関係には影響を与えません。既存の関係の設定を変更する場合は、"関係の拡張設定の指定"を参照してください。

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