Relationship Designer Express は関係定義の作成と変更を行うグラフィカル開発ツールです。 関係定義 は 2 つ以上の参加者間の関連を設定します。
関係定義を作成するには、関係の参加者を指定し、各参加者に関連したデータ・ソースおよびその他のプロパティーを定義します。
このセクションには、Relationship Designer Express の概要を説明する以下のトピックがあります。
Relationship Designer Express を起動するには、次のいずれかを行います。
結果: Relationship Designer Express が起動し、選択された関係が強調表示されます。
制約事項: Process Designer Express は、WebSphere Business Integration Express Plus でのみ使用可能な開発ツールです。
Start > Programs > IBM WebSphere Business Integration Express > Toolset Express > Development > Relationship Designer Express
System Manager はサーバーと対話する唯一のツールです。これは、InterChange Server Express と System Manager プロジェクトの間で エンティティー (関係、マップ) のインポートおよびエクスポートを行います。Relationship Designer Express などのさまざまなツールは、System Manager に接続してプロジェクト・ベースでこれらのエンティティーの表示、編集、および変更を行います。
プロジェクト は、管理および展開のために単にエンティティーを論理的にグループ化したものです。エンティティーを InterChange Server Express に展開すると、元になったプロジェクトは意味を失います。
System Manager では複数のプロジェクトを作成できます。関係を処理するには、関係が存在するプロジェクトを選択する必要があります。
処理するプロジェクトを選択するには、以下の手順を実行します。
結果: そのプロジェクトの関係を処理できるようになります。他のプロジェクトに切り替える前に、現在のプロジェクトで変更した関係を保管する必要があります。
図 108 に、「プロジェクトへの切り替え」オプションでプロジェクトをブラウズする様子を示します。
Relationship Designer Express は、System Manager への接続を確立すると、現在のプロジェクトで定義されているビジネス・オブジェクトのリストを取得します。このリストでは参加者を定義できます。
Business Object Designer Express を使用してビジネス・オブジェクトを追加または削除すると、System Manager は Relationship Designer Express に通知し、ビジネス・オブジェクト定義のリストが動的に更新されます。
「Relationship Designer Express」ウィンドウで、現在のプロジェクトに保管されている関係定義のリストは左側に表示されます。この関係定義リストで、各関係定義の内容は Windows エクスプローラーに似た階層形式で表示されます。 関係名の横にある正記号 (+) をクリックして関係名を展開すると、その参加者定義、参加者タイプ、および関連する属性のリストを表示できます。図 109 に、関係定義リストを示します。
「参加者タイプ」ウィンドウには、参加者に関連付けることができる、現在のプロジェクトで使用可能なデータ型のリストが表示されます。
図 110
に、「関係定義」リストおよび「参加者タイプ」ウィンドウの両方を表示した
Relationship Designer Express のメインウィンドウを示します。
図 110. Relationship Designer Express のメインウィンドウ
Relationship Designer Express では、次の方法でメイン・ウィンドウをカスタマイズできます。
はじめて Relationship Designer Express
を開いたとき、メインウィンドウには関係定義リストのみが表示されます。「参加者タイプ」ウィンドウは表示されません。メインウィンドウの外観は、「表示」プルダウン・メニューからのオプションでカスタマイズできます。表 82 は「表示」メニューのオプション、およびそれらが Relationship
Designer Express のメインウィンドウに与える効果について示しています。
ヒント: 各メニュー・オプションの左横にチェック・マークが付いているとき、対応する要素が画面に表示されます。要素を非表示にするには、対応するメニュー・オプションを選択します。選択すると、チェック・マークが消え、その要素は表示されないことを示します。逆に、表示されていない要素を表示させるには、対応するメニュー・オプションを選択します。選択すると、表示させる要素の横にチェック・マークが現れます。
Relationship Designer Express では、メインウィンドウ内の以下の機能を連結可能なウィンドウにすることができます。
ヒント: 連結可能なウィンドウは、デフォルトでは通常メインウィンドウの端に沿って配置され、メインウィンドウの一部として移動します。連結可能なウィンドウを浮動させるときは、メインウィンドウから切り離します。これにより、独立したウィンドウとして機能させることができます。連結可能なウィンドウを浮動させるには、マウスの左ボタンを押したままウィンドウの境界をつかみ、メインウィンドウまたはデスクトップ上にドラッグします。
Relationship Designer Express の機能には、以下のいずれの方法を使用してもアクセスできます。
Relationship Designer Express には、以下のプルダウン・メニューがあります。
以下のセクションでは、これらの各メニューのオプションについて説明します。これらのオプションについては、示されたキーボード・ショートカットが使用可能です。
Relationship Designer Express の「ファイル」プルダウン・メニューには、表 83
に示すオプションがあります。「プロジェクトへの切り替え」オプションを除き、「ファイル」メニューのオプションは、すべて現在のプロジェクトのオブジェクトに影響します。
「ファイル」メニュー・オプション | 説明 | 詳細情報の参照先 |
---|---|---|
「新規 (Ctrl+N)」 | 新規関係定義を作成します。 | "関係定義の作成" |
「プロジェクトへの切り替え (Ctrl+S)」 | その他のプロジェクトをリストします。 | "プロジェクトの処理" |
「保管」 | 現在の関係定義をファイルに保管します。 | "関係定義の作成" |
「すべて保管」 | 開いているすべての関係定義を保管します。 | 該当なし |
「参加者定義を追加」 | 現在の関係定義に新規参加者定義を追加します。 | "関係定義の作成" |
Relationship Designer Express の「編集」プルダウン・メニューには、以下のオプションがあります。
Relationship Designer Express の「表示」プルダウン・メニューには、次のオプションが表示されます。
表示を制御する「表示」メニュー・オプションの詳細については、"表示するウィンドウの選択"を参照してください。
Relationship Designer Express の「ツール」プルダウン・メニューには、それぞれの WebSphere Business Integration Tools を始動するオプションがあります。
制約事項: このツールは、WebSphere Business Integration Express Plus でのみ使用可能です。
Relationship Designer Express には、次のオプションを持つ標準ヘルプ・メニューがあります。
コンテキスト・メニューは、いろいろな場所から右マウス・ボタンをクリックすることによって使用できるショートカット・メニューです。役立つコマンドが入ったメニューが開きます。このメニューはクリックする場所によって異なります。
Relationship Designer Express には、通常のタスクを実行するために必要な標準ツールバーがあります。このツールバーは連結可能で、メインウィンドウのパレットから引き離してメインウィンドウやデスクトップ上に浮動させることができます。
ヒント: それぞれのツールバー・ボタンの目的を確認するには、マウス・カーソルで各ボタンをロールオーバーしてください。
図 111 に、Relationship Designer Express
の標準ツールバーを示します。
図 111. Relationship Designer Express の標準ツールバー
以下のリストに、標準ツールバーの各ボタンの機能を (左から右の順に) 示します。