従業員は組織にとって要となる資産です。 組織全体にわたる従業員を対象に一貫した視点を維持することが、生産性、効率、および責任能力を向上させる上で重要です。
さまざまなアプリケーションが異なる方法で従業員を概念的に解釈します。 例えば、人的資源 (HR) システムでは人事課によって管理される有形資源として従業員をとらえます。 従業員はこのシステムに雇われ、諸手当を受け、特定の役職で組織内の場所に割り当てられます。 従業員が満たす地位は、同じく組織によって管理される手当および補償構造と連動しています。
カスタマー・インタラクション・マネージメント (CIM) システムでは、ビジネス・プロセスのコンテキスト内にある機能上のポイントとして従業員をとらえます。 例えば、一連の特定スキルまたは適性を持つ従業員であれば、問題が解決の方向に進む拡大モデル上に配置できます。 また、業務指示のサービス・タスクに対して割り当てられた資源、あるいは特定顧客の連絡先としても従業員を使用できます。 また、一部の CIM システムでは、従業員が有効なログインおよびアクセス権のある CIM システムのユーザーであることも規定します。
汎用 Employee ビジネス・オブジェクトには共通データが含まれ、このデータによって範囲内の全アプリケーションで使用できるようになっています。
汎用 Employee ビジネス・オブジェクトには、従業員の固有 ID と名前、従業員基本データの有効開始日と終了日、社会保障番号または同等なもの、勤務先と自宅の電話番号、電子メール・スタブ (@ 記号の前にある名前)、およびログインなどの情報が含まれます。
汎用 Employee は、以下の汎用子ビジネス・オブジェクトを参照します。
子ビジネス・オブジェクト | 説明 | カーディナリティー |
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EmployeeHR_Info | 従業員の職業、結婚歴、移民歴、誕生日、出生地、人種、および障害者、退役軍人、または喫煙者の識別などの情報を含みます。 | 1 |
EmployeeAddress | 住所 ID とタイプ (自宅または郵送先など)、従業員の住所の有効開始日と終了日、および実際の住所などの情報を含みます。 | n |
EmployeeJob | 職務の ID とタイプ、職務の有効開始日と終了日、同じ有効日に発生する別の活動の識別に使用するシーケンス値、従業員の役職、状況、勤務時間、EEO (雇用機会均等) 区分、給料評価、雇用日付、補償レート、雇用および評価日付、手当状況、および従業員の職務コード、部門コード、課税地域コード、給与プラン・コードなどの情報を含みます。 | n |
EmployeeHR_Misc | 雇用日付、先任権、最後の昇給、最終勤務、予想される職場復帰、審査と解雇、役職、管理者の ID、および給料小切手データなどの従業員に関する情報を含みます。 | 1 |
汎用 Employee ビジネス・オブジェクトは、次の動詞をサポートします。
汎用 Employee ビジネス・オブジェクトの属性をリストするには、IBM System Manager または Process Designer Express を使用してください。