IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のデータ・ハンドラーの役割

IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のデータ・ハンドラーは、直列化データと IBM WebSphere ビジネス・オブジェクトの間の変換を行います。

これらのデータ・ハンドラーは、直列化データ用の各種のデータ・フォーマットをサポートします。サーバー・アクセス API を使用して、アクセス・クライアントはフォーマット済みのトリガー・イベントをいくつかの異なるフォーマットの 1 つで送信することができます。トリガー・アクセス・データが XML である場合、IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のサーバー・アクセスは XML データ・ハンドラーを呼び出します。XML データ・ハンドラーはトリガー・アクセス・データを解析して、それを IBM WebSphere データ・フォーマットに変換します (ビジネス・オブジェクト)。オプションとして、アクセス・クライアントは、コラボレーション応答からの結果として生成されたビジネス・オブジェクトをサーバー・アクセスに渡すことができます。サーバー・アクセスは、元の着信フォーマット (この場合は、XML) に変換するための適切なデータ・ハンドラーを呼び出します。

データ・ハンドラーを起動するには、サーバー・アクセスはまず、データ・ハンドラー・インスタンスの作成に使用する、トップレベル・データ・ハンドラー・メタオブジェクトを位置指定する必要があります。

IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のトップレベル・メタオブジェクトは MO_Server_DataHandler で、これは IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus と同じマシン上にあります。

サーバー・アクセス開発ソフトウェアには、XML データ・ハンドラー、EDI データ・ハンドラー、NameValue データ・ハンドラー、FixedWidth データ・ハンドラー、および Delimiter データ・ハンドラーが組み込まれています。また、このソフトウェアは、カスタム・データ・ハンドラーの開発もサポートします。デフォルトでは、MO_Server_DataHandler メタオブジェクトは、サーバー・アクセス・インターフェースがアクセス・クライアントからの直列化データを受け取ったときに XML データ・ハンドラーを自動的に呼び出すように構成されています。アクセス・クライアントが XML 以外のフォーマットの直列化データを使用する場合には、該当するデータ・ハンドラーをサポートするように、この MO_Server_DataHandler メタオブジェクトを修正してください。詳しくは、「データ・ハンドラー・ガイド」を参照してください。

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