コネクターはモジュール方式の設計であるため、コネクター全体の整合性を損なうことなく、コンポーネントの交換や追加が可能です。コネクターとそのコンポーネントの構成を開始する前に、開発を必要とするシステムの分析を十分に行ってください。
以下に、コネクターのコンポーネントを、製品で提供されたまま変更なしに使用できるかどうか判断するための情報を提供します。コネクターのあるコンポーネントの機能がニーズに合わない場合には、カスタム・コンポーネントで置き換えることができます。例えば、アプリケーションで XML 以外のデータ型に対処することが予測される場合には、カスタム・データ・ハンドラーの実装が必要となる可能性があります。
表 8
を使用して、提供されたコネクター・コンポーネントをそのまま使用できるか、カスタム・コンポーネントの作成が必要か判断してください。
表 8. WebSphere Business Integration Server Express Adapter コンポーネントの使用あるいはカスタム・コンポーネントの作成
WebSphere Business Integration Server Express Adapter 提供のコンポーネント | 左記コンポーネントを使用できる条件 (すべてが満たされること) | 作成が必要なカスタム・コンポーネント |
---|---|---|
同期プロトコル・ハンドラー (HTTP/HTTPS) |
| カスタム・プロトコル・ハンドラー (カスタム・プロトコル・ハンドラーの作成を参照) |
非同期プロトコル・ハンドラー (HTTP/HTTPS) |
| カスタム・プロトコル・ハンドラー (カスタム・プロトコル・ハンドラーの作成を参照) |
XML データ・ハンドラー | データ形式は XML 1.0 (「データ・ハンドラー・ガイド」を参照) | カスタム・データ・ハンドラー (「データ・ハンドラー・ガイド」を参照) |
名前リゾルバー (XML データ・ハンドラー) | ビジネス・オブジェクト名は、XML 文書のルート・エレメント名と、XML データ・ハンドラーの子メタオブジェクトの BOPrefix 属性によって決定します (構成可能)。 | カスタム名前リゾルバー (「データ・ハンドラー・ガイド 」を参照) |
エンティティー・リゾルバー (XML データ・ハンドラー) |
| カスタム・エンティティー・リゾルバー (「データ・ハンドラー・ガイド」を参照) |
SAX パーサー (XML データ・ハンドラー) | データ形式は XML | カスタム・パーサー |