InterChange Server Express を使用して、コネクター・プロパティーの構成は Connector Configurator Express から行います。Connector Configurator Express には、System Manager からアクセスします。
XML データ・ハンドラー用に使用されるメタオブジェクトを構成します。メタオブジェクトの構成については、"データ・ハンドラー用のトップレベルのメタオブジェクトの構成"を参照してください。
標準構成プロパティーは、すべてのコネクターが使用する情報を提供します。これらのプロパティーの詳細については、付録 A, 標準構成プロパティーを参照してください。
表 4
は、この付録に含まれる構成プロパティーのうち、このコネクターに固有な構成プロパティーの情報を示したものです。
プロパティー | 注 |
---|---|
CharacterEncoding | このコネクターはこのプロパティーを使用しません。 |
Locale | このコネクターは国際化されているため、このプロパティーの値は変更可能です。 |
コネクターを実行するには、ApplicationName 構成プロパティーの値を指定する必要があります。また、コネクターを実行するには、少なくとも次の標準コネクター構成プロパティーを設定する必要があります。
コネクター固有の構成プロパティーは、コネクターが実行時に必要とする情報を提供します。コネクター固有のプロパティーは、コネクターを再コーディングまたは再ビルドせずに、コネクター内部の静的情報またはロジックを変更する手段にもなっています。
表 5
に、コネクターのコネクター固有構成プロパティーのリストを示します。プロパティーの説明については、次のセクションを参照してください。
名前 | 指定可能な値 | デフォルト値 | 必要 |
---|---|---|---|
ArchiveDirectory | アーカイブ・ディレクトリー名 | ¥connectors¥xml¥ archive |
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DataHandlerConfigMO | データ・ハンドラーのメタオブジェクト名 | MO_DataHandler_ Default | はい |
HttpProxyHost | HTTP ホスト名 |
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HttpProxyPort | HTTP プロキシー・ポート | 80 |
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HttpsDebug | プロパティーを 表 6 内のいずれかの値に設定します。 |
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HttpsProxyHost | HTTPS ホスト名 |
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HttpsProxyPort | HTTPS プロキシー・ポート | 443 |
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JavaProtocolHandlerPkgs | プロトコル・ハンドラー名 | com.crossworlds. connectors.utils. ProtocolHandlers | はい |
MaxNumRetries | 正整数 | 10 |
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PollingBusinessObjects | ビジネス・オブジェクト名 |
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ReturnBusObjResponse | true または false | true |
|
SecurityProvider | 実装 SSL | com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider、
sun.security.provider.Sun
(OS/400 システムで Adapter for XML を使用するには、IBM OS/400 V5R2、V5R3 で使用する適切な jsse.jar、jnet.jar、および jcert.jar ファイルを入手して、/QIBM/UserData/WBIServer43 ディレクトリーに追加する必要があります。これらのファイルは次の Sun Web サイトからダウンロードできます。 http://java.sun.com/products/jsse) | はい |
UseCaches | true または false | false |
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UseDefaults | true または false | false |
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UseDigitalSignature | true または false | false |
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イベントのアーカイブを格納するディレクトリーです。各イベントは、そのビジネス・オブジェクト名および動詞により識別できます。デフォルトでは、ビジネス・オブジェクト名の後ろに Create 動詞が付きます。デフォルトは ¥connectors¥xml¥ archive です。
XML コネクターがそのデータ・ハンドラー・サポートを決定するために使用するトップレベルのメタオブジェクトの名前です。このメタオブジェクトは、XML データ・ハンドラーが構成プロパティーを設定するために使用する子メタオブジェクトの名前を格納していなければなりません。このプロパティーは、特定の内容タイプのためにインスタンス化する DataHandler クラスを決定するために、DataHandler 基本クラスも使用します。デフォルトは MO_DataHandler_Default です。詳細については、データ・ハンドラー用のトップレベルのメタオブジェクトの構成を参照してください。
HTTP 用のプロキシーとして機能するホストの名前です。このプロパティーは、HTTP プロトコルを使用するプロキシー・サーバーがネットワークで運用されている場合にのみ必要です。
HTTP の接続に使用するプロキシーのポート番号です。このプロパティーは、HTTP プロトコルを使用するプロキシー・サーバーがネットワークで運用されている場合にのみ必要です。デフォルトのポート番号は 80 です。
HTTPS セッション用に生成されるデバッグ情報を決定する設定です。表 6 に、HTTPS プロトコル・ ハンドラーの HTTPS デバッグ値を示します。
HTTPS プロキシー・マシンの名前です。このプロパティーは、HTTPS プロトコルを使用するプロキシー・サーバーがネットワークで運用されている場合にのみ必要です。
HTTPS の接続に使用するプロキシーのポート番号です。このプロパティーは、HTTPS プロトコルを使用するプロキシー・サーバーがネットワークで運用されている場合にのみ必要です。
この属性が存在していると、デフォルトの Java ハンドラーではないプロトコル・ハンドラーとして使用されるパッケージを指定します。これらのクラスは、Java のプロトコル・ハンドラー・フレームワークに準拠していることが必要です。例えば、com.mycompany.http (HTTP 用) という名前のプロトコル・ハンドラーを使用するには、このフィールドを com.mycompany に設定します。また、対応するクラスの .jar ファイルがクラスパス内にあることを確認してください。
Java プロトコル・ハンドラーの詳細については、次の URL にあるチュートリアルを参照してください。
http://developer.java.sun.com/developer/onlineTraining/protocolhandlers/
com.crossworlds.Protocol Handlers|com.mycompany のように、この値に対して、複数のパッケージを縦線 (|) で区切って指定することもできます。
WebSphere Business Integration Server Express Adapter は次の 2 つのパッケージを提供しています。
デフォルトは、com.crossworlds.connectors.utils.ProtocolHandlers です。
非同期プロトコル・ハンドラーが宛先 URL から応答を受け取らなかったときの再試行回数を指定します。このプロパティーは、非同期プロトコル・ハンドラーのみが使用します。値を指定しなければ、このプロパティーは 0 と解釈されます。
イベント通知に使用されるビジネス・オブジェクトです。複数の項目をコンマで区切ります (XMLPoll_Cust、XMLPoll_Order など)。各ビジネス・オブジェクトはコネクターによりサポートされていることが必要です。このプロパティーは、コネクターがイベント通知用に設定されている場合に必要です。
コネクターが、プロトコル・ハンドラーからビジネス・オブジェクトが戻ることを予測するかどうかを指定します。この値を true に設定すると、コネクターはビジネス・オブジェクトの戻りを予測します。この値を false に設定すると、コネクターはビジネス・オブジェクトの戻りを予測しません。成功または失敗の応答のみを予測します。デフォルトは true です。
SSL ハンドシェークのとき、HTTPS により使用されます。この属性に指定されたコンマで区切った値により、HTTPS URL に接続するときどの実装の SSL を使用するかが決まります。値の設定がなければ、HTTPS 接続は機能しません。デフォルト値は com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider, sun.security.provider.Sun です。
この属性が false に設定されていると、コネクターはキャッシュにないバージョンの XML 文書を取得しようとします。これは単なる要求であり、コネクターから厳格に強制することはできません。キャッシュされた XML 文書のみを検索するには、この値を true に設定します。
Create 操作では、UseDefaults を true に設定した場合に、各 isRequired ビジネス・オブジェクト属性に対して有効な値またはデフォルト値が指定されているかどうかをコネクターがチェックします。値が指定されている場合は Create は正常に実行されます。パラメーターが false に設定されていると、コネクターは有効な値のみチェックし、値が設定されていなければ、Create 処理は失敗します。デフォルトは false です。
HTTP または HTTPS プロトコルを使用して送信されるメッセージの最後に、ディジタル・シグニチャー長 (2 進数の 0) を追加するかどうかを指定します。コネクターがディジタル・シグニチャーをサポートしている場合には、このプロパティーを true に設定します。デフォルトは false です。