アダプターをインストール、構成、および使用する前に、アダプターの環境要件を理解しておく必要があります。
Connector for Web Services をインストールするには、その前に以下の前提事項およびソフトウェア要件をよく確認してください。
アダプターは、以下のプラットフォーム (オペレーティング・システム) 上で動作します。
さまざまな規格や技術により、各 Web サービスは、ネットワークを介してほかの Web サービスの機能にアクセスできるようになります。
アダプターが使用する規格は、以下のとおりです。
アダプターが使用する API は、以下のとおりです。
構成によっては、追加のソフトウェアをインストールする必要がある場合もあります。構成別の要件については、以下のセクションで説明します。
JMS プロトコルを使用する場合は、JMS プロバイダーをインストールしてキューを作成する必要があります。キューの作成は、ユーザーの要件によってまったく異なります。JMS プロトコルは、コラボレーションを Web サービスとして公開すること、および外部 Web サービスを呼び出すことの両方に使用できます。詳しくは、コネクターおよび JMSを参照してください。
JNDI を構成してから、該当するパラメーターをコネクターの JNDI 構成プロパティーに入力する必要があります。また、接続ファクトリーおよび JMS 宛先 (キュー) オブジェクトが JNDI において使用可能になっていることを確認する必要もあります。JNDI を使用したいのに、JNDI がインプリメントされていない場合は、File System JNDI の参照インプリメンテーションを Sun Microsystems からダウンロードすることができます。詳しくは、コネクターおよび JMSを参照してください。
SSL の使用を計画している場合は、鍵ストア、証明書、および鍵生成を管理するために、サード・パーティーのソフトウェアを使用する必要があります。鍵ストア、証明書のセットアップ、または鍵生成用のツールは提供されていません。Keytool (IBM JRE に同梱) の使用を選択して、自己署名証明書を作成し、鍵ストアを管理することもできます。詳しくは、SSLを参照してください。
コネクターは国際化され、2 バイト文字セットをサポートし、特定の言語でメッセージ・テキストを配信できるようになっています。コネクターは、1 つの文字コードを使用する場所から別のコード・セットを使用する場所にデータを転送するとき、データの意味を保存するように文字変換を実行します。
Java 仮想マシン (JVM) 内での Java ランタイム環境は、Unicode 文字コード・セットでデータを表します。Unicode には、ほとんどの既知の文字コード・セット (1 バイト系とマルチバイト系を含む) の文字に対応できるエンコード方式が組み込まれています。WebSphere Business Integration システムのほとんどのコンポーネントは Java で記述されています。そのため、WebSphere Business Integration Server Express システム・コンポーネント間でデータを転送するときは、ほとんどの場合文字変換は必要ありません。
エラー・メッセージや通知メッセージを個々の国や地域に合った適切な言語で記録するには、個々の環境に合わせて Locale 標準構成プロパティーを構成する必要があります。構成プロパティーの詳細については、付録 A, "コネクターの標準構成プロパティー"を参照してください。
このセクションでは、ローカリゼーションとコネクターについて説明します。
コネクターは、プラグ可能なプロトコル・リスナーを使用してイベント通知を行います。プロトコル・リスナーはトランスポートから SOAP メッセージを抽出し、SOAP データ・ハンドラーを呼び出します。このセクションでは、それぞれのリスナーがトランスポートを介してどのように SOAP メッセージをエンコードするのかを説明します。
コネクターは、プラグ可能なプロトコル・ハンドラーを使用して要求処理を行います。プロトコル・ハンドラーは SOAP データ・ハンドラーを呼び出します。このセクションでは、それぞれのハンドラーがトランスポートを介してどのように SOAP メッセージをエンコードするのかを説明します。
このセクションでは、ローカリゼーションと SOAP データ・ハンドラーについて説明します。
XML の要素名と属性名は、ビジネス・オブジェクト名、ビジネス・オブジェクト属性名、またはビジネス・オブジェクト・アプリケーション固有情報のいずれかで許容される、適格な ASCII 文字でなければなりません。
国際化対応した文字は、ビジネス・オブジェクト名またはビジネス・オブジェクト属性名ではサポートされません。国際化対応できるのは属性値のみです。
SOAP メッセージをビジネス・オブジェクトに変換するときに、データ・ハンドラーはストリングのみを受け取ることができます。データ・ハンドラーは、ビジネス・オブジェクトにストリング値を取り込み、そのビジネス・オブジェクトを戻します。Java ストリングは UCS2 であるため、2 バイト対応文字は問題なく転送されます。非 ASCII 文字を使用することが許されるのは、XML の要素および属性値のみです (『文字制限』を参照)。
ビジネス・オブジェクトを SOAP メッセージに変換する場合、データ・ハンドラーは Xerces パーサーを使用してビジネス・オブジェクトをストリングに変換します。Java ストリングは UCS2 であるため、2 バイト対応文字は問題なく転送されます。非 ASCII 文字を使用することが許されるのは、XML の要素および属性値のみです (『文字制限』を参照)。
このセクションでは、ローカリゼーションと WSDL ODA について説明します。
WSDL ODA は、WSDL ファイルの適格な ASCII 以外の文字はサポートしません。WSDL ODA は、ほかの文字セットのファイル名と URL はサポートできます。しかし、これらのファイルの内容は適格な ASCII で作成されなければなりません。
WSDL ODA の「エージェントの構成 (Configuring Agent)」テーブル内のプロパティーは、以下のようにグローバル化対応されました。