マップ文書 を作成して、1 つのマップ内または 2 つのマップ間でのすべての変換を表示できます。マップの検査中、各属性を別々に開いて表示するのではなく、1 つの操作ですべての変換を表示したいことがあります。その場合、すべての変換を含むマップ文書を作成できます。マップ文書を使用すると、ネイティブ・マップ変換を自動的に文書化できます。
このセクションの内容は次のとおりです。
マップ文書 は 1 つのマップ (またはマップの集合) のすべての変換を記述する 2 つの HTML ファイルから構成されます。
マップ・テーブル・ファイルの名前は mapDoc.HTM になります。
Java コード・ファイルの名前は mapDocJavaCode.HTM になります。
これら両方の HTML ファイルで、mapDoc はマップ文書のユーザー指定名を示します。
マップ文書には、すべての属性、マップ変換がある属性のみ、またはマップ変換がない属性 (リンクされていない属性) のみについての情報を格納できます。すべての属性を指定した場合、ソース・ビジネス・オブジェクトおよび宛先ビジネス・オブジェクトにあるリンクされていない属性のリストも含まれます。
以下のセクションでは、マップ文書の 2 つの HTML ファイルの形式について説明します。
マップ・テーブル・ファイル mapDoc.HTM は表形式でマップ変換を記述します。
単一マップ・マップ・テーブル は 1 つのマップのマッピング・フローを記述します。つまり、ソース・ビジネス・オブジェクトと宛先ビジネス・オブジェクト間の変換を記述します。単一マップ・マップ・テーブルには次の列があります。
図 26 は単一マップ・マップ・テーブルを含んでいる HTML
ファイルを示しています。
複数マップ・マップ・テーブル は 2 つのマップ間のマッピング・フローを記述します。つまり、インバウンド・マップ (アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトから汎用ビジネス・オブジェクト) およびアウトバウンド・マップ (汎用ビジネス・オブジェクトからアプリケーション固有のビジネス・オブジェクト) における変換を記述します。 複数マップ・マップ・テーブルには次の列があります。
図 27 は複数マップ・マップ・テーブルを含んでいる HTML
ファイルを示しています。
Java コード・ファイル mapDocJavaCode.HTM は、マップに関するさらに詳しい情報を提供します。ファイルには、変換を実行する Java コードが含まれています。このコードは標準的なプログラム形式です。マップの検査中、各属性を別々に開いて表示するのではなく、1 つの操作ですべての変換を表示する場合、Java コード・ファイルが役に立ちます。
マップ文書を作成するには、次のステップを実行します。
結果: 「マップ文書を作成」ダイアログが表示されます (図 28 を参照)。
ガイドライン: 「2 つのマップでマップ・フローを表示」チェック・ボックスを選択していない 場合、ドロップダウン・リストから 1 つのマップしか選択できません。ドロップダウン・リストには、現在定義されているすべてのマップが含まれている。マップが現在開いている場合、デフォルトでその名前が表示されます。
「2 つのマップでマップ・フローを表示」チェック・ボックスを選択した場合、2 番目のドロップダウン・リストが使用可能になる。この 2 番目のドロップダウン・リストは、最初のマップと同じ汎用ビジネス・オブジェクトを共用するマップのみを示します。このリストから、マップ文書に入れる 2 番目のマップの名前を選択できます。
すべての属性、マップされた属性のみ、マップされていない属性のみのいずれをマップ文書に入れるか、該当するラジオ・ボタンをクリックして示します。
ガイドライン: 「参照」ボタンをクリックし、マップ文書ファイルの場所を検索できます。入力したマップ文書名には自動的にサフィックス .HTM が付加されます。したがって、ファイル拡張子を指定する必要はありません。
図 28 は「マップ文書を作成」ダイアログを示しています。
マップ文書を作成すると、Map Designer Express は HTML (ハイパーテキスト・マークアップ言語) ファイル (mapDoc.HTM) および関連する Java コード・ファイル (mapDocJavaCode.HTM) としてマップ文書を作成します。mapDoc は「マップ文書構成」ダイアログに指定したマップ文書名を示します。
次のいずれかの方法でマップ文書を表示できます。
結果: 「開く」ダイアログに使用可能なマップ文書ファイルが表示されます。読み取る HTML マップ文書を指定し、「開く」をクリックします。
結果: ブラウザーが起動し、選択した HTML マップ文書ファイルが表示されます。
ガイドライン: さらに、マップ・テーブルの「Mapping Action」列の項目をクリックして、特定の変換に関連した Java コードを表示できます。ブラウザーには、関連したソース属性と宛先属性間のマッピングをインプリメントする対応 Java コード・セグメントが表示されます。
マップ文書ファイルを印刷するには、次のステップを実行します。
詳細については、"マップ文書の表示"を参照してください。