ビジネス・オブジェクト構造

コネクターは、各ビジネス・オブジェクト属性を RFC 対応機能のパラメーターにマップするために、RFC Server 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーを使用します。コネクター、各ビジネス・オブジェクト、および各 RFC Server 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、メタデータ主導型です。各ビジネス・オブジェクトおよびビジネス・オブジェクト・ハンドラーのメタデータで提供されるアプリケーション固有情報を利用することで、コネクターのコードを変更する必要なしに、新しいビジネス・オブジェクトやそのハンドラーに対するコネクター・サポートを追加できます。その代わりに、次のような処理が実行されます。

各 RFC Server 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、ビジネス・オブジェクト間の単一および複数カーディナリティー関係をサポートします。

RFC 対応機能を基にした WebSphere ビジネス・オブジェクトが格納できる階層のレベルは 2 つまでです。そのため、すべての単純パラメーターはトップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性に対応し、構造体および表パラメーターは子ビジネス・オブジェクトに対応します。

表 40. RFC 対応機能とビジネス・オブジェクト間の対応
RFC 対応機能インターフェース・パラメーター SAP 用の WebSphere ビジネス・オブジェクト
単純フィールド トップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性
構造 単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクト
テーブル 複数カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクト

注:
インポート・パラメーターおよびエクスポート・パラメーターは、単純フィールド・パラメーターまたは構造体パラメーターになります。

図 27 に、WebSphere ビジネス・オブジェクトと RFC 対応機能、この例では BAPI との関連を示します。この図には、ユーザー定義の sap_bapi_po_create ビジネス・オブジェクトのフラグメントが示されています。これは、BAPI_PO_CREATE BAPI に対応します。

図 27. ビジネス・オブジェクトと BAPI とのマッピング


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