コネクター用の Order ビジネス・オブジェクトのサンプルでは、以下の SO インターフェース・テーブルにデータを取り込みます。
ユーザーは、Import Order 並行プログラムを実行して、オーダーをアプリケーションにインポートします。
Oracle では、Sales オーダーはインターフェース・テーブルおよび Order API を用いてインポートできます。Oracle では、オーダー用に以下のインターフェース・テーブルを用意しています。
Order ビジネス・オブジェクトのサンプルは、Oracle API を使用するように設計されています。Oracle では、OE_Order_Pub パッケージ内の各オーダー・レコードごとに API を用意しています。これらの API は、PL/SQL または RECORD 型のパラメーターを必要とするため、直接アクセスすることはできません。そこで、アクセスするためにラッパー API が必要です。インターフェース・テーブルにデータが挿入されると、ラッパー API が呼び出されて、これらのテーブルからデータを取り出し、基本テーブルに格納します。ストアード・プロシージャーのサンプル CW_PUBLIC_API_PROCESS_ORDER は、ラッパー API を使用する場合の例です。
Oracle 用の Order ビジネス・オブジェクトは、Sales と同じインターフェース・テーブルを使用します。ただし、Order では OE_ACTIONS_IFACE_ALL は使用しません。
さらに、テーブル CW_OE_API_ERRORS は、API 呼び出し時に生成されたエラー・メッセージを保管します。エラー発生時には、アプリケーション管理者がエラーを訂正し、並行プログラムを再始動する前に CW_OE_API_ERRORS テーブルからエラー・レコードを除去する必要があります。このエラー・テーブルを作成するスクリプトを以下に示します。
DROP TABLE CW_Oe_Api_Errors ; CREATE TABLE CW_Oe_Api_Errors ( ERROR_MESSAGE VARCHAR2 (4000))
プロシージャー CW_PUBLIC_API_PROCESS_ORDER には、オーダー処理のロジックおよび API ルーチンへの呼び出しが含まれています。このプロシージャーを呼び出すと、インターフェース・テーブルから Oracle アプリケーション基本テーブルへ、データをマイグレーションします。エラー発生時には、アプリケーション管理者がエラーを訂正し、並行プログラムを再始動する前に CW_OE_API_ERRORS テーブルからエラー・レコードを除去する必要があります。このプロシージャーは、Orig_Sys_Document_Ref 属性値をオーダー番号パラメーターとして受け取ります。この属性は、オーダーに関係するすべてのオブジェクトに含まれています。オーダー内のすべてのオブジェクトで、Orig_Sys_Document_Ref 属性には同じ値を設定しておく必要があります。これは、外部キー指定によって実行することもできますし、マップで定義することもできます。
Oracle 用の Order ビジネス・オブジェクトは、「作成」、「更新」、および「削除」操作をサポートします。「検索」操作では、基本テーブルまたは基本テーブルで定義されたビューのいずれかを使用する必要があります。ビジネス・オブジェクトのサンプル BO_ORACLEAPPS_ORDERRETRIEVE は、インターフェース・テーブルに基づく「検索」操作をサポートします。