Activity Editor の概要

Activity Editor を使用すると、プログラミングや Java コードに関する知識がなくても、特定の変換規則のアクティビティーの流れをグラフィカルに指定できます。Map Designer Express の各変換規則ごとに、1 つのアクティビティーとそのサブアクティビティーを表示できます。関連付けられた属性の変換コードをグラフィカルに表示させ、そのコードを変更し、ツールによって対応する Java コードを生成させることができます。

Activity Editor は、 Map Designer Express から直接起動します ("Activity Editor の始動"を参照してください)。始動時には、Activity Editor は System Manager と通信し、許可されている一連のアクティビティーを検索します。特定の変換規則のアクティビティーを設計し、Activity Editor で変更を保管すると、変更内容が Map Designer Express に伝達されます。

このセクションには、Activity Editor の概要を説明する以下のトピックがあります。

Activity Editor の始動

Activity Editor は、Map Designer Express の「テーブル」タブまたは「ダイアグラム」タブの変換規則列から起動します。これを行うには、以下の手順を実行します。

  1. 処理したい属性を選択します。
  2. 次のいずれかを行います。

結果: これらのアクションに対する Map Designer Express の応答は、以下の要因によって異なります。

Activity Editor のレイアウト

Activity Editor には、グラフィック表示と Java 表示の 2 つのメイン表示があります。特定の時点のアクティビティーの性質に応じて、いずれか一方のみが可視となります。したがって、Map Designer Express がグラフィカル・アクティビティーを表示するために Activity Editor を起動する場合、Activity Editor はグラフィック表示で開始します。このグラフィカル・アクティビティーを Java コードに翻訳すると、グラフィック表示の代わりに Java 表示が表示されます。

制限: アクティビティーを Java コードに変更した後は、グラフィカルな性質に変換されません。

どちらの表示のデザイン・モードおよびクイック表示モードにも、表 26 に示す共通のウィンドウの要素があります。

表 26. 共通のウィンドウの要素
ウィンドウの要素 説明
タイトル・バー
アプリケーションの名前 (Activity Editor)、アプリケーション・アイコン、およびメイン・アクティビティーの名前を含みます。
メニュー 1 次メニューを含みます (デザイン・モードのみ)。
ツールバー さまざまな機能およびツールへのショートカットを持つ連結可能なツールバーを含みます (デザイン・モードのみ)。
文書表示域
アクティビティー定義の表現を表示します。ワークブックのように編成されています。
ステータス・バー 状況情報および一部の便利なショートカットを表示します。

グラフィック表示での作業

Map Designer Express から Activity Editor を起動して、グラフィカルに表現できるアクティビティー定義を開いた場合、そのアクティビティー定義は、Activity Editor で使用可能な 2 つの表示モード (デザイン・モードまたはクイック表示モード) のいずれか一方のグラフィック表示に表示されます。

最初の状態では、グラフィックの性質を持つアクティビティー定義を開くと、Activity Editor は、タブ付きウィンドウに定義のトップレベル・ビューを表示します。タブ付きウィンドウには編集キャンバス があります。編集キャンバスでのアクティビティー定義の操作については、"アクティビティー定義の処理" を参照してください。

Java 表示での作業

Map Designer Express が Activity Editor を起動して、カスタム Java コードのみが含まれるアクティビティー定義を開く場合、そのアクティビティー定義は Java 表示で表示されます。グラフィック表示と同様に、Java 表示の Activity Editor でもデザイン・モードおよびクイック表示モードの 2 つの表示モードを使用できます。

図 49. クイック表示モードの「Java」表示


ヒント: クイック表示モードからデザイン・モードに変更するには、ステータス・バーの「>>」ボタンをクリックします。「>>」ボタンが表示されていない場合は、ボタンが表示されるまで「Quick View」ウィンドウのサイズを変更します。

注:
最初の状態では、Java 表示は読み取り専用モードです。カスタマイズされた Java コードを入力するには、「コードを編集」ツールバー・ボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「コードを編集」を選択します。

Activity Editor 機能の使用

以下のいずれを使用しても Activity Editor の機能にアクセスできます。

Activity Editor のプルダウン・メニューおよびキーボードのショートカット

Activity Editor には、以下のプルダウン・メニューがあります。

以下のセクションでは、これらの各メニューのオプションおよび関連したキーボード・ショートカットについて説明します。

「ファイル」メニューの機能: Activity Editor の「ファイル」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。

「編集」メニューの機能: Activity Editor の「編集」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。

「表示」メニューの機能: Activity Editor の「表示」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。

「ツール」メニューの機能: Activity Editor の「ツール」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。

「ヘルプ」メニューの機能: Activity Editor の「ヘルプ」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。

コンテキスト・メニュー

アクティビティーには、編集キャンバス上で多くのタスクを実行するためのコンテキスト・メニューもあります。コンテキスト・メニューにアクセスするには、編集中のキャンバスを右マウス・ボタンでクリックします。コンテキスト・メニューには以下のオプションがあります。

Activity Editor のツールバー

Activity Editor には、ユーザーが実行する必要のある一般的なタスクのためのツールバーが 3 つあります。

ツールバー・ボタンの機能は、対応するメニュー項目と同じです。

ヒント: それぞれのツールバー・ボタンの機能を確認するには、マウス・カーソルで各ボタンをロールオーバーしてください。

標準ツールバー: 図 50 に 標準ツールバーを示します。

図 50. Activity Editor の標準ツールバー

表 27 に、標準ツールバーの各ボタンおよび対応するメニュー・コマンドを (左から右の順に) 示します。

表 27.
標準ツールバー・ボタンの機能
機能 対応するメニュー・コマンド
アクティビティーを保管
「ファイル」>「保管」
Print Activity
「ファイル」>「印刷」
切り取り
「編集」>「切り取り」
コピー
「編集」>「コピー」
貼り付け
「編集」>「貼り付け」
削除
「編集」>「削除」
ヘルプ
「ヘルプ」>「ヘルプ・トピック」

グラフィックス・ツールバー: 図 51 に グラフィックス・ツールバーを示します。



図 51. Activity Editor のグラフィックス・ツールバー

表 28 に、グラフィックス・ツールバーの各ボタンおよび対応するメニュー・コマンドを (左から右の順に) 示します。

表 28. グラフィックス・ツールバー・ボタンの機能
機能 対応するメニュー・コマンド
戻る
「表示」>「移動」>「戻る」
進む
「表示」>「移動」>「進む」
1 レベル上へ
「表示」>「移動」>「1 レベル上へ」
ホーム
「表示」>「移動」>「ホーム」
ズームイン
「表示」>「ズームイン」
ズームアウト
「表示」>「ズームアウト」

図 52 は、Java ツールバーを示しています。

図 52. Activity Editor の Java ツールバー

表 29 に、Java ツールバーの各ボタンおよび対応するメニュー・コマンドを (左から右の順に) 示します。


表 29. Java ツールバー・ボタンの機能
機能 対応するメニュー・コマンド
コードを編集
「ツール」>「コードを編集」
元に戻す
「編集」>「元に戻す」
やり直し
「編集」>「やり直し」
テキストを検索
「編集」>「検索」
行に移動
「編集」>「行に移動」
式ビルダー
「ツール」>「式ビルダー」

ステータス・バーの要素: Activity Editor にはステータス・バーもあります。これを図 53 に示します。

図 53. Activity Editor のステータス・バー

表 30 に、ステータス・バーの各要素の機能 を (左から右の順に) 示します。


表 30. ステータス・バーの要素の機能
要素 機能
ズーム: 100% ズームのパーセンテージを指定するための編集ボックス
作動可能 状況メッセージ
10.9 Java エディターにおける I バー の現在位置を示すナビゲーション・ペイン
>> (クイック表示モードで表示します)

<< (デザイン・モードで表示します)

デザイン・モードとクイック表示モードを切り替えます

Copyright IBM Corp. 2004