顧客ビジネス・オブジェクト

Oracle では、一部の Receivables オブジェクトが修正され、HZ という新しいスキーマが追加されています。顧客データは、HZ テーブルに格納されるようになりました。RA_CUSTOMERS および RA_ADDRESSES などのビューは、これらの HZ テーブル上に作成されます。

Customer ビジネス・オブジェクトおよび Address、Contacts、Sites、および Site_Usage などの関連ビジネス・オブジェクトは、HZ テーブルまたは Customer Interface を使用して保守することができます。Oracle 用ビジネス・オブジェクトのサンプル BO_ORACLEAPPS_CUSTINTERFACE は、Customer Interface を使用してアプリケーションのデータを保守します。

Customer Interface には、以下の 5 つのテーブルがあります。
RA_CUSTOMER-INTERFACE
RA_CUSTOMER_PROFILES_INTERFACE
RA_CONTACT_PHONES_INTERFACE
RA_CUSTOMER_BANKS_INTERFACE
RA_CUST_PAY_METHOD_INTERFACE

Customer ビジネス・オブジェクトは階層構造になっています。顧客の詳細、住所、およびサイトの詳細は、RA_CUSTOMER_INTERFACE テーブルに挿入されます。プロファイルの詳細、連絡先の詳細、銀行の詳細、および支払メソッドは、RA_CUSTOMER_PROFILES_INTERFACERA_CONTACT_PHONES_INTERFACERA_CUSTOMER_BANKS_INTERFACE、および RA_CUST_PAY_METHOD_INTERFACE テーブルに挿入されます。

データが Customer Interface テーブルに挿入されると、Customer Interface 並行プログラムを実行して、顧客データを HZ テーブルにインポートする必要があります。Customer Interface 並行プログラムは、以下の 3 つの方法のいずれかで実行できます。

Customer Interface 並行プログラムは、Oracle アプリケーションにインポートされた顧客の詳細を記録したログ・ファイルおよびアウト・ファイルを生成します。ログ・ファイルおよびアウト・ファイルには、インターフェース・テーブル・データが Receivables セットアップと矛盾する場合に生成されるエラー・メッセージも記述されています。ご使用の Oracle システムを検査して、ログ・ファイルおよびアウト・ファイルが書き込まれるディレクトリーを判別してください。

注:
データを HZ テーブルにインポートするために並行プログラムが使用されるため、キー値は返されません。

Customer Interface で実行できるのは、「作成」および「更新」操作のみです。「作成」および「更新」操作は、どちらも Create 動詞を用いて実行されます。「削除」は、Customer Interface ではサポートしていません。しかし、顧客状況を「非アクティブ」に更新することによって、論理削除を実行することができます。「検索」操作では、基本テーブルまたは基本テーブルで定義されたビューのいずれかを使用する必要があります。ビジネス・オブジェクトのサンプル BO_ORACLEAPPS_CUSTRETRIEVE は、インターフェース・テーブルに基づく「検索」操作をサポートします。

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