保証付きイベント・デリバリー

保証付きイベント・デリバリー機能により、コネクター・フレームワークは、イベントが逸失したり、コネクターのイベント・ストア、JMS イベント・ストア、および宛先の JMS キューの間でイベントが 2 度送信されたりするのを 防ぐことができます。JMS を有効にするには、コネクターの DeliveryTransport 標準 プロパティーを JMS に設定する必要があります。この構成により、コネクターは JMS トランスポートを使用することになり、コネクターと InterChange Server Express の間の後続の通信はすべて、このトランスポートを介して行われます。JMS トランスポートでは、最終的にメッセージが宛先に移送されることが保証されます。JMS トランスポートの役割は、トランザクションのキュー・セッションの開始後、コミットが発行されるまでメッセージが確実にキャッシュされるようにすることです。障害が起こったとき、あるいはロールバックが発行されたときには、メッセージは廃棄されます。

注:
保証付きイベント・デリバリー機能を使用しない場合、コネクターがイベントをパブリッシュする時間 (コネクターが gotApplEvent() メソッドを自身の pollForEvents() メソッド内部で呼び出す時間) と、コネクターがイベント・レコードを削除することによってイベント・ストアを更新する (または「イベント送付済み」状況を使用して更新する) 時間との間のわずかな期間に障害が発生する可能性があります。この期間に障害が発生すると、イベントは送信されますが、イベント・レコードは「進行中」状況でイベント・ストア内に残ります。コネクターは再始動時にイベント・ストア内に残ったイベント・レコードを検出して送信するため、結果的にイベントが 2 回送信されることになります。

保証付きイベント・デリバリー機能は、JMS イベント・ストアを持つ JMS 対応コネクター用、あるいは JMS イベント・ストアを持たない JMS 対応コネクター用に構成できます。保証付きイベント・デリバリー用にコネクターを構成する方法については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。

コネクター・フレームワークがビジネス・オブジェクトを InterChange Server Express に送信できない場合、オブジェクトは UnsubscribedQueue や ErrorQueue ではなく FaultQueue に置かれ、状況表示と問題の説明が生成されます。FaultQueue メッセージは MQRFH2 フォーマットで書き込まれます。

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