関係の最適化

デフォルトでは、各関係の関係表はリレーションシップ・データベースに保管されます。 関係は、ランタイム・データを検索するか変更するごとに、SQL ステートメントを使用してこのデータベースにアクセスします。関係表へのアクセスが頻繁に行われる場合、CPU 使用と InterChange Server Express リソースの点でパフォーマンスに大きな影響を与えることがあります。関係の設計の一部として、これらの関係表をメモリーにキャッシュするかどうかを決定できます。

この決定を行うには、関係のランタイム・データの変更頻度を調べる必要があります。WebSphere Business Integration システムでは、関係を次のいずれかに分類できます。

注:
WebSphere Business Integration の System Manager は関係をこれら 2 つの同じカテゴリーに分類しています。System Manager で関係フォルダーを展開すると、動的と静的の 2 つのサブフォルダーが表示されます。

関係定義の「拡張設定」ダイアログから、関係が動的か静的かを定義します。

以下のセクションでは、このダイアログから動的関係と静的関係を定義する方法について説明します。「拡張設定」ダイアログを表示する方法については、"関係の拡張設定の指定"を参照してください。

動的関係の定義

動的関係の場合、InterChange Server Express はリレーションシップ・データベースの関係表からのランタイム・データにアクセスします。デフォルトでは、InterChange Server Express は関係が動的であることを想定しています。したがって、動的関係を定義するために特別な手順を実行する必要はありません。

注:
動的関係の場合、「拡張設定」ダイアログの「静的」フィールドまたは「キャッシュ」フィールドをクリックしないでください

System Manager では、関係フォルダーの下にある動的フォルダーにすべての動的関係をリストします。

静的関係の定義

静的関係の場合、InterChange Server Express はキャッシュされた関係表からランタイム・データにアクセスできます。静的関係に対してキャッシングを使用可能にすると、InterChange Server Express は関係表のコピーをメモリーに格納します。関係表をキャッシュに入れるかどうかについては、次の条件を考慮に入れて判断してください。

静的関係を定義するには、関係定義の「拡張設定」ダイアログ (図 113 を参照) を表示し、次のようにこのダイアログから「静的」フィールドを設定します。

「拡張設定」ダイアログで「静的」フィールドを使用可能にすると、「キャッシュ」フィールドも使用可能になります。「キャッシュ」フィールドを使用すると、InterChange Server Express が関係の表を実際にキャッシュに入れる時期を制御できます。

静的と定義された関係のみキャッシングを制御できます。

注:
「拡張設定」ダイアログから関係の静的状態またはキャッシュ状態を変更した後は、変更をプロジェクトに保管するため、関係定義を保管してください。

注:
サーバー・コンポーネント管理ビューから、関係プロパティー「キャッシュ」および「再ロード」を変更できるようになりました。これを実行するには、静的関係を右クリックして、コンテキスト・メニューからプロパティーを選択します。

Copyright IBM Corp. 2004