アクティビティー・ダイアグラムのシンボル

アクティビティー・ダイアグラムでは、シンボルを使用して実行ステップを示します。このセクションでは、アクティビティー・ダイアグラムのシンボルに関する以下の情報について説明します。

シンボルの概要

図 32 に、アクティビティー・ダイアグラムのシンボルと、シンボル・ツールバーの対応するボタンを示します。

このツールバーは、作業域にダイアグラム・エディターが表示されている場合にアクティブになります。

図 32. シンボル・ツールバー


アクティビティー・ダイアグラムには、ノード、遷移リンク、およびサービス呼び出しという 3 つのシンボルのメイン・タイプがあります。

また、開始シンボルと終了シンボルも含まれています。

開始シンボルと終了シンボル

アクティビティー・ダイアグラムを作成すると、開始シンボルが自動的にダイアグラムに配置されます。開始シンボルはフローの開始を示します。各アクティビティー・ダイアグラムには開始シンボルが 1 つ必要です。

開始シンボルを使用して相関属性を初期化できます。詳細については、相関属性の使用を参照してください。

Process Designer Express では、アクティビティー・ダイアグラムの終了シンボルとして終了成功と終了障害の 2 つがあります。アクティビティー・ダイアグラムの各実行経路は、終了成功または終了障害のいずれかで終了している必要があります (ただし、ブレーク・シンボルで終了しているイテレーター・アクティビティー・ダイアグラムは例外です)。終了シンボルの使用方法の詳細については、実行経路の終了を参照してください。

ノード・シンボル

ノード は、コラボレーション内のステップを表すシンボルです。

ノードには、アクション決定サブダイアグラム、およびイテレーター という 4 つのタイプがあります。

各ノードは、シンボル・ツールバーに固有のシンボルとして表されます (図 32 を参照)。

表 30 に、ノードのタイプごとにアクティビティー・ダイアグラム内で表されるシンボルを示します。

表 30. ノード・シンボル
ノード・タイプ アクティビティー・ダイアグラム内のシンボル 詳細
アクション


アクション・ノード
決定


決定ノード
サブダイアグラム


"サブダイアグラム"
イテレーター


"イテレーター"

遷移リンク・シンボル

遷移リンク は、ノード間の制御フローを表します。

ダイアグラムのフローは上から下へと流れるため、遷移リンクは常に縦方向の向きとなります。ノードから複数の経路がある場合、決定ノードに遷移リンクを使用する必要があります。決定ノードのロジックにより、採用されるパスが決まります。

ダイアグラム・エディターでは、遷移リンクをフリー・フォーム・リンクまたは直交リンクのいずれかの方法で表します。表 31 に、それぞれのタイプの遷移リンクを表すアクティビティー・ダイアグラム・シンボルを示します。

表 31. 遷移リンク・シンボル
遷移リンク・タイプ アクティビティー・ダイアグラム内のシンボル 詳細
フリー・フォーム遷移リンク


"遷移リンク"
直交遷移リンク


"遷移リンク"

サービス呼び出しシンボル

サービス呼び出し は、外部エンティティーとの間でポート経由で送受信される応答または要求を表します。

サービス呼び出しは、常に横方向の向きとなります。サービス呼び出しはアクション・ノードに接続されます。デフォルトでは、サービス呼び出しのラベルにサービス呼び出しのタイプが記述されます。サービス呼び出しには以下の種類があります。

シンボル・ツールバーにはサービス呼び出しのシンボルは含まれません。サービス呼び出し機能は、アクション・ノードを右マウス・ボタンでクリックすると表示されるコンテキスト・メニューから使用できます。

サービス呼び出しのタイプとそれらをアクティビティー・ダイアグラムに組み込む方法については、サービス呼び出しを参照してください。

ダイアグラム・シンボルのプロパティー

アクティビティー・ダイアグラム内のシンボルには、表 32 のようなプロパティーがあります。

表 32. シンボルのプロパティー
シンボル・プロパティー 説明
固有 ID (UID) アクティビティー・ダイアグラム内のすべてのシンボルには、固有 ID (UID) があります。

ダイアグラムに UID を表示するかどうかは選択できます。シンボルには独自のラベルを割り当てることができますが、独自のラベルによって UID が置き換えられることはありません。UID は、コンパイル・メッセージおよびトレース・メッセージのシンボルを示します。「表示」プルダウン・メニューの「UID を表示」オプションを使用して、UID を表示するかどうかを選択できます。

オプションのラベル このラベルは、アクティビティー・ダイアグラムをよりわかりやすくするための記述名を示します (ラベルが表示される場合)。「表示」プルダウン・メニューの「ラベルを表示」オプションを使用して、ラベルを表示するかどうかを選択できます。
オプションの説明 この説明はコメントです。
タイプ固有のプロパティー 一部のシンボル (アクション・ノードなど) には、コード・フラグメントが関連付けられています。

ほとんどのシンボルは、プロパティーを編集できます。以下のいずれかの方法により、「Symbol Properties」ダイアログを表示します。

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