コネクターは、アダプターのコンポーネントとして提供されます。コネクターは、IBM WebSphere Business Integration Server Express システムに分散変換サービスを提供し、コラボレーションと以下のいずれかとの間でデータをやり取りします。
コネクターには、以下のような分散構造があります。
本書では、クライアント・コネクター・フレームワークとアプリケーション固有コンポーネントを、合わせてコネクター・エージェントと呼びます。
コネクターの 2 つの部分は、同一システム上または 2 つの異なるシステム上で実行できます。コネクター・コントローラーは、InterChange Server Express の一部として実行されるため、InterChange Server Express と同一システム上に常駐します。ただし、コネクター・エージェントは、そのアプリケーションおよびコネクター・コントローラーの両方と通信可能であれば、ネットワーク上のあらゆるシステムに常駐できます。
アプリケーションの各バージョンには、それぞれ 1 つのコネクターがあります。コネクターはアプリケーション・インターフェースを使用してアプリケーションと通信するので、それぞれ固有のコネクターになります。
コラボレーションに関連するアプリケーション・イベントを検出するために、コネクターはアプリケーションをポーリングしたり、アプリケーション・イベントのコールバック通知機構 (存在する場合) を使用したりします。また、コネクターはコラボレーションのコマンドでアプリケーションと対話したり、コラボレーションの直前の要求結果を確認したりできます。