図 22 に、B プロセッサー・コラボレーションと B-to-C コラボレーションという 2 つの異なるコラボレーション間でイベント分離が適用されている状況を示します。
図 22. イベント分離の対象となる 2 つのコラボレーション
B プロセッサー・コラボレーションと B-to-C コラボレーションのいずれにも以下があてはまることに注意してください。
このため、ポート・マッチングの分析結果として、これらのコラボレーションにはイベント分離が適用されます。
次の例 (図 23 を参照) は、同じ環境において 2 つの異なる方法で同じテンプレートから作成されたコラボレーション・オブジェクトを使用する方法を示します。この方法を使用すると、コラボレーションに機能を追加する場合など、既存のコラボレーション・テンプレートを再利用すると共に拡張することができます。
Y プロセッサー・コラボレーション・テンプレートが存在し、Y プロセッサー・テンプレートからインスタンス化されたコラボレーション・オブジェクトである Y プロセッサー・コラボレーションが使用されているとします。そして、Y プロセッサー・コラボレーション・テンプレートの機能を含めて拡張する新しいコラボレーション機能を作成したいとします。
これを行う 1 つの方法は、Y プロセッサー・コラボレーション・テンプレートを再利用して、コラボレーション・グループで使用する新しい Y プロセッサー・コラボレーション・オブジェクトを作成することです。つまり、Y プロセッサー・テンプレートから 2 番目の Y プロセッサー・コラボレーション・オブジェクトである Y プロセッサー・コラボレーション 2 をインスタンス化し、これをコラボレーション・グループに入れます。これで、イベント分離を必要とする 2 つの Y プロセッサー・コラボレーションが作成されます。中間コラボレーション (この例ではコラボレーション Z) は、追加の機能を提供し、Y プロセッサーへの変更を必要とせずにイベントを確実に分離します。
図 23 では、濃い線で囲まれたコラボレーション (コラボレーション Z と Y プロセッサー・コラボレーション 1) によって受信される Y ビジネス・オブジェクトにイベント分離が適用されます。数値は処理の順序を示します。
コラボレーション Z と Y プロセッサー・コラボレーション 2 は、イベント分離に関しては協力して機能します。代行ビジネス・オブジェクトの指針は、コラボレーション Z が Y プロセッサー・コラボレーション 2 の代理となることで守られています。