選択されたソフトウェア前提条件のインストール

どの前提条件がシステムに必要かは、Launchpad によって決定されました。

すべての必須ソフトウェアに関する完全な表が、ソフトウェア要件の確認のセクションにあります。前提条件の製品の適切なバージョンを以前にインストールした場合は、Launchpad によるそれらの再インストールは不要である可能性があります。特定のソフトウェアの構成に関する指示を確認してください。

図 6 には、すべての前提条件が適合していない状態での「ソフトウェア前提条件」画面を示します。

図 6. 前提条件が適合していない状態の「ソフトウェア前提条件」画面

インストール完了後の「ソフトウェア前提条件」画面

Java Development Kit 1.3 のインストール

一部の OS/400 ライセンス・プログラム製品は、WebSphere Business Integration Server Express 製品および Express Plus 製品に付属していません。これらの製品は、Java Development Kit 1.3、Java Development Kit 1.4、Toolbox for Java、QShell Interpreter、HTTP Server for OS/400、および Crypto Access Provider です。ご使用の OS/400 システムにこれらの製品がインストールされていないと、これらの CD (OS/400 に付属) を探して OS/400 にインストールするよう Launchpad によって要求されます。このセクションでは、Java Development Kit 1.3 のインストール方法について説明しますが、他のプログラムの場合にも同じダイアログが表示されます。

Java Development Kit (バージョン 1.3) は、WebSphere Business Integration Server Express 製品および Express Plus 製品を実行するために必要です。

Java Development Kit バージョン 1.3 をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面で、「Java Development Kit V1.3」を展開します。
  2. OS/400 にライセンス・プログラム Java Development Kit 1.3 (5722JV1 オプション 5) をインストールするよう要求されます。OS/400 の CD ドライブと、 OS/400 のリリースに付属の CD を使用して、Java Development Kit をインストールします。
  3. Java Development Kit 1.3 のインストールが完了したら、「再検査」ボタンを選択して、Launchpad の状況が「未インストール」から「OK」に変化したことを確認します。

WebSphere Application Server Express のインストール

この前提条件は、Toolset Express のコンポーネント System Monitor および Failed Event Manager をインストールする場合に必要になります。このどちらのコンポーネントにも、サーブレット・エンジンを持つ Web アプリケーション・サーバーが必要です。WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 または 5.1 をインストール済みの場合、この前提条件を満たしています。

IBM WebSphere Application Server Express をインストールするには、以下の作業を行います。

  1. Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面で、「IBM WebSphere Application Server - Express V5.1」を展開します。
  2. 「インストール」を選択して、サイレント・インストールを開始します。
    重要:
    「IBM WebSphere Application Server - Express V5.1」の下の強調表示された領域内にある「インストール」というラベルのボタンを選択してください。画面の下部にある「製品のインストール」というラベルのボタンではありません
  3. WebSphere Application Server Express のサイレント・インストールが完了したら、Launchpad の状況が「未インストール」から「OK」に変化したことを確認します。

WebSphere MQ のインストール

WebSphere MQ メッセージング・ソフトウェアは、WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus 製品を実行するために必要です。

サーバーとクライアントが必要か、クライアントのみ必要かは、Launchpad によってすでに決定されていて、Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面には次のいずれかのエントリーが表示されます。

IBM WebSphere MQ 5.3 サーバーを OS/400 システムにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Launchpad の「OS/400 前提条件」画面で、「IBM WebSphere MQ V5.3 サーバー (CSD06 以降を適用したもの)」を展開します。
  2. 「インストール」を選択して、IBM WebSphere MQ 5.3 サーバーのサイレント・インストールを開始します。
    重要:
    「IBM WebSphere MQ V5.3 サーバー (CSD06 以降を適用したもの)」の下の強調表示された領域内にある「インストール」というラベルのボタンを選択してください。画面の下部にある「製品のインストール」というラベルのボタンではありません
  3. WebSphere MQ サーバーのサイレント・インストールが完了したら、Launchpad の状況が「未インストール」から「OK」に変化したことを確認します。

注:
WebSphere MQ サーバーはインストール済みだがインストール・プログラムが CSD06 以降を検出しない場合は、インストール・プログラムによって CSD の適用が要求され、詳細情報へのリンクが表示されます。Launchpad は CSD06 を自動的に適用しません。
注:
以前の WebSphere MQ サーバー・インストール環境が OS/400 システムに存在することを Launchpad が検出すると、エラーが表示され、詳細情報へのリンクが表示されます。

IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06 サーバーおよびクライアントまたはクライアントのみを Windows システムにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面で、「IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06」または「IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06 クライアント」 (システムに表示された方) を展開します。
  2. 「インストール」を選択して、IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06 のサイレント・インストールを開始します。「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面が表示されます。
    重要:
    「IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06」または「IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06 クライアント」の下の強調表示された領域内にある「インストール」というラベルのボタンを選択してください。画面の下部にある「製品のインストール」というラベルのボタンではありません
  3. 「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面で、WebSphere MQ のインストール先にするドライブを指定して、「OK」を選択します。WebSphere MQ のサイレント・インストールが開始します。
    注:
    WebSphere MQ は、デフォルトでは C:¥ ドライブの IBM¥WebSphere MQ ディレクトリーにインストールされます。WebSphere MQ のインストール先として別のドライブを選択することもできますが、そのドライブ上の別のディレクトリーにすることはできません。例えば、「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面でドライブ E:¥ を指定した場合、WebSphere MQ は E:¥IBM¥WebSphere MQ にインストールされます。
  4. WebSphere MQ のサイレント・インストールが完了したら、Launchpad の状況が「未インストール」から「OK」に変化したことを確認します。

注:
WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06 ソフトウェアには、ソフトウェアおよびネットワークに関する独自の前提条件があります。これらの前提条件が満たされないと、この製品のサイレント・インストールは失敗します。詳しくは、WebSphere MQ の文書を参照してください。

Launchpad は、CSD06 が適用されていない状態の WebSphere MQ 5.3.0.2 の既存のインストール環境を Windows システム上に検出すると、ソフトウェアのパッチを自動的に適用します。この場合は、Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面で、「IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06」 または「IBM WebSphere MQ 5.3.0.2 CSD06 クライアント」という選択肢を展開すると、「CSD06 の適用」を選択できます。パッチのサイレント・インストールが実行され、Launchpad のソフトウェア状況が「OK」に変化します。

データベースのインストールおよび構成

統合テスト環境をインストールする予定の場合は、Windows システムにデータベースをインストールすることが必要になります。 IBM WebSphere Business Integration Server Express および Express Plus は、IBM DB2(R) Universal Database (TM) V8.1 Express、IBM DB2 Universal Database V8.1 Enterprise、および Microsoft SQL Server 2000 の各データベースをサポートしています。データベースをインストールまたは構成する前に、以下の作業を行います。

データベースが必要かどうか、および、データベースが必要な場合はデータベースのインストールや構成が適切に完了しているかどうかは、Launchpad によってすでに決定されています。データベース要件の条件に関する情報を取得するには、以下の作業を行います。

  1. 「ソフトウェア前提条件」画面で、「データベース」項目を展開します。この画面の「データベース」の領域には、Launchpad がマシン上で検出したソフトウェアが表示されています。
  2. Launchpad がマシン上でどのソフトウェアを検出したかに応じて、以下のいずれかを実行します。

IBM DB2 Universal Database v8.1 Express の新規インストールのインストールおよび構成

サポートされているデータベースがインストールされていない場合や、IBM DB2 Universal Database V8.1 Express 以外のサポートされているデータベースがインストールされているかどうかに関係なく、IBM DB2 Universal Database V8.1 Express をインストールして構成する場合は、このセクションの手順に従ってください。

DB2 UDB Express をインストールする前に、次のことを確認してください。

IBM DB2 UDB Express をインストールするには、以下の作業を行います。

  1. 「ソフトウェア前提条件」画面で、「データベース」項目を展開します (この操作をまだ実行していない場合)。この画面の「データベース」の領域には、Launchpad がマシン上で検出したソフトウェアが表示されています。
  2. 「IBM DB2 Universal Database v8.1 Express のインストール (Install IBM DB2 Universal Database v8.1 Express)」というラベルのボタンを選択します。「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面が表示されます。
    重要:
    「データベース」の下の強調表示された領域内にある「IBM DB2 Universal Database V8.1 Express のインストール (Install IBM DB2 Universal Database v8.1 Express)」というラベルのボタンを選択してください。画面の下部にある「製品のインストール」というラベルのボタンではありません
  3. 「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面で、データベースのインストール先にするドライブを指定して、「OK」を選択します。データベースのサイレント・インストールが開始します。インストールおよび構成が完了すると、ダイアログによって通知されます。
    注:
    IBM DB2 Express は、デフォルトでは C:¥ ドライブの Program Files¥IBM¥DB2 ディレクトリーにインストールされます。データベースのインストール先として別のドライブを選択することもできますが、そのドライブ上の別のディレクトリーにすることはできません。例えば、「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面でドライブ E:¥ を指定した場合、データベースは E:¥Program Files¥IBM¥DB2 にインストールされます。
  4. IBM DB2 Express のサイレント・インストールが完了したら、Launchpad の状況が「未インストール」から「OK」に変化したことを確認します。

インストールおよび構成のプロセスでは、以下の処理が行われます。

IBM DB2 Universal Database v8.1 Express または Enterprise の既存インストールの構成

IBM DB2 Universal Database v8.1 Express または Enterprise がインストール済みで、それを WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus とともに使用できるように構成したい場合は、以下の作業を行います。

  1. 「ソフトウェア前提条件」画面で、「データベース」項目を展開します (この操作をまだ実行していない場合)。この画面の「データベース」の領域には、Launchpad がマシン上で検出したソフトウェアが表示されています。
  2. 「データベース」の下の領域で、「継続」というラベルの付いたボタンを選択します。

IBM DB2 Universal Database v8.1 が正常に構成されると、データベース構成が完了したというメッセージが表示されます。構成プロセスでは、以下の処理が行われます。

注:
DB2 Enterprise を使用している場合、DB2 Enterprise は、Windows が再始動したときにデータベース・マネージャーを再始動しません。データベース・マネージャーが稼働していないため、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus のインストール中に Windows が再始動すると、次の 2 つの問題が発生する可能性があります。

上記のどちらの問題も、以下のステップに従うことによって対処できます。

  1. DB2 コントロール・センターを開きます。
  2. 「All Cataloged Systems」フォルダーを展開し、ホストのフォルダーを展開して、「Instances」フォルダーを展開します。
  3. 「Instances」フォルダーで、DB2 アイコンを右マウス・ボタンでクリックし、「開始」を選択します。 DB2 メッセージ「DB2START 処理は正常に実行されました (DB2START processing was successful)」が表示されます。

これらの手順を実行したら、リポジトリーを作成して、InterChange Server Express を正常に始動できます。

Microsoft SQL Server 2000 の既存のインストール環境の構成

Microsoft SQL Server 2000 がインストール済みで、これを WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus と組み合わせて使用できるように構成する場合は、次の手順を実行します。

  1. 「ソフトウェア前提条件」画面で、「データベース」項目を展開します (この操作をまだ実行していない場合)。この画面の「データベース」の領域には、Launchpad がマシン上で検出したソフトウェアが表示されています。
  2. 「Microsoft SQL Server 2000 の使用」を選択して、「継続」を選択します。

    「Microsoft SQL Server 2000 の構成 (Microsoft SQL Server 2000 Configuration)」画面が表示されます。

  3. 「ユーザー名」フィールドにユーザー名を入力します。
  4. ステップ 2 で指定したユーザー名のパスワードを「パスワード」フィールドに入力します。
  5. 「リポジトリー・データベースの作成」を選択します。

Microsoft SQL Server 2000 が正常に構成されると、データベースの構成が完了したというメッセージが表示されます。構成プロセスでは、以下の処理が行われます。

注:
本書には Microsoft SQL Server 2000 のインストール手順は説明されていません。インストール手順の説明については、Microsoft 社の Web サイトを参照してください。

Java Development Kit のインストール

コラボレーションおよびマッピングの開発には、IBM Java Development Kit 1.3.1_05 が必要です。

注:
コラボレーションおよびマッピングの開発には C++ コンパイラーも必要であり、そのパスは PATH システム変数に記述しておく必要があります。このコンパイラーは WebSphere Business Integration Server Express 製品または Express Plus 製品には付属していませんが、Web サイト http://msdn.microsoft.com/visualc/vctoolkit2003/ から入手できます。

IBM Java Development Kit 1.3.1_05 をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面で、「IBM Java Development Kit 1.3.1_05」を展開します。
  2. 「インストール」を選択して、IBM Java Development Kit 1.3.1_05 のサイレント・インストールを開始します。「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面が表示されます。
    重要:
    「IBM Java Development Kit 1.3.1_05」の下の強調表示された領域内にある「インストール」というラベルのボタンを選択してください。画面の下部にある「製品のインストール」というラベルのボタンではありません
  3. 「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面で、JDK のインストール先にするドライブを指定して、「OK」を選択します。JDK のサイレント・インストールが開始されます。
    注:
    JDK は、デフォルトでは C:¥ ドライブの Program Files¥IBM¥Java131 ディレクトリーにインストールされます。JDK のインストール先として別のドライブを選択することもできますが、そのドライブ上の別のディレクトリーにすることはできません。例えば、「ドライブの選択 (Drive Selection)」画面でドライブ E:¥ を指定した場合、JDK は E:¥Program Files¥IBM¥Java131 にインストールされます。
  4. IBM Java Development Kit 1.3.1_05 のサイレント・インストールが完了したら、Launchpad の状況が「未インストール」から「OK」に変化したことを確認します。

Web ブラウザーのインストール

Web ブラウザーは、Toolset Express のコンポーネントである System Monitor および Failed Event Manager をインストールする場合に必要です。サポートされている Web ブラウザーは、Microsoft Internet Explorer 6 Service Pack 1 以降および Netscape Navigator 4.7x です。Launchpad は、サポートされている Web ブラウザーを自動的にインストールすることはできませんが、サポートされているバージョンを探す手順を示すことができます。

サポートされている Web ブラウザーをインストールしていない状態で、そのインストール手順を表示する場合は、Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面で、「Web ブラウザー」の項目を展開します。この画面には、Microsoft Internet Explorer 6 Service Pack 1 および Netscape Navigator 4.7x を入手可能な Web サイトが表示されます。

WebSphere Business Integration Server Express Plus 製品の Launchpad で表示される「ソフトウェア前提条件」画面の例を以下に示します。この画面の例は、必要な前提条件がすべてインストール済みであることを Launchpad が検出したときの結果を示しています。

図 7. インストール完了後の「ソフトウェア前提条件」画面

インストール完了後の「ソフトウェア前提条件」画面

Copyright IBM Corp. 2004