生成される定義の内容

OracleAppsODA によって生成されるビジネス・オブジェクト定義には、次のような情報が含まれます。

このセクションの内容は、以下のとおりです。

ビジネス・オブジェクト・レベルのプロパティー

OracleAppsODA は、ビジネス・オブジェクト・レベルで次の情報を生成します。

ビジネス・オブジェクト・レベルでのアプリケーション固有情報では、以下の情報を指定できます。

ビジネス・オブジェクト・レベルでは、アプリケーション固有情報は、複数のパラメーターをセミコロン (;) 区切り文字で区切って指定するという書式をとります。パラメーターの名前と値は、コロン (:) 区切り文字で区切られます。次のような構文になります。

TN=TableName; SCN=StatusColumnName:StatusValue
 

ここで、TableName は、データベース表を示し、StatusColumnName は、論理的削除の実行に使用されるデータベース・カラムの名前を示し、StatusValue は、ビジネス・オブジェクトが非アクティブな状態にあるか削除されているかを示す値です。

このレベルで OracleAppsODA によって生成される AppSpecificInfo には、データベース表またはビューの名前に関する値だけが含まれます。状況カラムの値の指定については、"ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報"を参照してください。

属性プロパティー

このセクションでは、OracleAppsODA によって各属性に生成されるプロパティーについて説明します。属性の詳細については、"ビジネス・オブジェクトの属性プロパティー"を参照してください。

Name プロパティー

OracleAppsODA は、データベース表またはビューのカラム名から属性名の値を取得します。

Data Type プロパティー

属性の型の設定時に、OracleAppsODA は表またはビューの列のデータ型を、対応する IBM WebSphere Business Integration Server Express ビジネス・オブジェクト・タイプに変換します。この変換は 2 つのステップで実行されます。まず、データベース内のデータ型が JDBC 型に変換されます。次に、JDBC 型が IBM WebSphere Business Integration Server Express ビジネス・オブジェクト・タイプに変換されます。最初の変換はご使用の JDBC ドライバーによって実行されます。JDBC 型への個々のデータベース・タイプのマッピングの詳細については、JDBC 仕様 (2.0 以上) を参照してください。表 14 は、JDBC 型から対応する IBM WebSphere Business Integration Server Express ビジネス・オブジェクト・タイプへの変換を示しています。

表 16. データ型の対応関係
JDBC 型 WebSphere Business Integration Server Express ビジネス・オブジェクト・タイプ
BIT
 
BOOLEAN
 
CHAR
 
STRING
 
VARCHAR
 
STRING
 
LONGVARCHAR
 
STRING
 
INTEGER
 
INTEGER
 
NUMERIC
 
INTEGER
 
SMALLINT
 
INTEGER
 
TINYINT
 
INTEGER
 
BIGINT
 
INTEGER
 
DATE
 
DATE
 
TIME
 
DATE
 
TIMESTAMP
 
DATE
 
DECIMAL
 
STRING
 
DOUBLE
 
DOUBLE
 
FLOAT
 
DOUBLE
 
REAL
 
FLOAT
 
BINARY
 
STRING、
 

BYTEARRAY=TRUE
 

を以下に追加

AppSpecificInfo
 
VARBINARY
 
STRING、
 

BYTEARRAY=TRUE
 

を以下に追加

AppSpecificInfo
 

注:
列のデータ型が、表 16 に含まれるデータ型以外のものである場合、OracleAppsODA はその列をスキップし、その列を処理できないというメッセージを表示します。

Cardinality プロパティー

OracleAppsODA は、すべての単純属性のカーディナリティーを 1 に設定します。

MaxLength プロパティー

OracleAppsODA は、varchar、char、または text データ型に指定されている長さからストリングの長さを取得します。

IsKey プロパティー

列がテーブルの基本キーである場合、OracleAppsODA はその列をキー属性としてマークします。ただし、Business Object を生成するソース・ノードとしてテーブルではなくビューが選択されている場合は、OracleAppsODA はその列をキー属性としてマークしません。この場合、キー属性を手動で設定する必要があります。

IsForeignKey プロパティー

OracleAppsODA は、IsForeignKey プロパティーを設定しません。このプロパティーは、Business Object Designer Express で設定できます。

IsRequired プロパティー

テーブルまたはビューにおいてフィールドに NULL 以外の値が指定されている場合、OracleAppsODA は、そのフィールドに必須属性のマークを付けます。ただし、キー・フィールドには文字ストリングが関連付けられている場合や、キー・フィールドが ID カラムである場合があるため、OracleAppsODA は、キー・フィールドに必須フィールドのマークを付けません。

AppSpecificInfo プロパティー

OracleAppsODA によって属性レベルで組み込まれる AppSpecificInfo プロパティーのパラメーターは、2 つあります。指定パラメーターの構文は、次のとおりです。

CN=ColumnName
 

ここで、ColumnName は、その属性に関連付けられているデータベース表またはビュー内のカラム名です。

BYTEARRAY=true|false
 

OracleAppsODA はバイナリー・データを含む列を認識し、AppSpecificInfo プロパティーが BYTEARRAY=true の String 型の属性を作成します。

注:
AppSpecificInfo パラメーターは、Business Object Designer Express において追加できます。これらのパラメーターに関する詳細については、動詞のアプリケーション固有情報形式を参照してください。

動詞

OracleAppsODA は、「BO プロパティー」ウィンドウで指定された動詞を生成します。動詞ごとに AppSpecificInfo プロパティーが作成されますが、プロパティーの値は埋められません。詳細については、"動詞のアプリケーション固有情報形式"を参照してください。

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