ABAP Extension Module のコンポーネント

ABAP Extension Module は、Java および ABAP で記述されたコンポーネントから構成されています。 Java コンポーネントは、コネクター・モジュールと SAP RFC ライブラリーから構成されています。SAP では、Java および C で記述した RFC ライブラリーを提供しています。ABAP コンポーネントは、各種の SAP アプリケーション機能モジュール、データベース表、およびプログラムから構成されています。これらの ABAP コンポーネントは、アダプターの一部として開発、提供されるものと、インストールされた各 SAP システムに固有なものとがあります。

図 4 に、ABAP Extension Module の全体的なアーキテクチャーを示します。

図 4. ABAP Extension Module のアーキテクチャー


Java コンポーネント

コネクターは、JAR (Java Archive) ファイルとして提供され、実行されます。コネクターは、イベント・デリバリーおよびイベント・ビジネス・オブジェクト要求プロセスを処理します。SAP RFC ライブラリーも、JAR ファイルとして納入され、実行されます。このライブラリーは、外部プログラムから SAP アプリケーション内の ABAP 機能モジュールを実行できるようにします。

Java コンポーネントは、以下の処理を行います。

ABAP コンポーネント

コネクターの ABAP コンポーネントは、機能モジュール、プログラム、およびデータベース表です。これらの要素は、Java コンポーネントによって開始されたイベント・デリバリーおよびビジネス・オブジェクト要求プロセスを処理します。ABAP コンポーネントは、コネクター・トランスポート・ファイルでデリバリーされて SAP アプリケーションにロードされ、ロードされた後には ABAP リポジトリー・オブジェクトとして実行されます。

ABAP コンポーネントは、以下の処理を行います。

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