制約事項

表 49 は、属性のスタイル、使用法、および型と要素を使用したパーツ定義をさまざまに組み合わせたものに対する、WSDL ODA のサポート状況を示しています。


表 49. WSDL ODA の制約事項
スタイル/用途/パーツ定義に使用 説明
rpc/encoded/type サポートあり
rpc/encoded/element サポートあり
rpc/literal/type サポートあり
rpc/literal/element サポートあり
doc/encoded/type サポートなし
doc/encoded/element サポートなし
doc/literal/type サポートあり
doc/literal/element サポートあり

WSDL ODA は (1 つのファイルで) 完全に自己完結した WSDL ファイルか、または、サービス要素を含むインプリメンテーション・ファイル、他のすべての WSDL 要素 (型、メッセージ、ポート・タイプ、バインディング) を含むインターフェース・ファイル、およびスキーマ用の 1 つ以上のファイルに分離された WSDL ファイルを検索できます。WSDL ODA は、複数のインターフェース・ファイル (例えば、メッセージとポート・タイプが 1 つのファイルにあり、バインディングが別のファイルにある場合など) を含む WSDL ファイルを正常に検索できません。

WSDL 文書内のスキーマは、ネーム・スペース・プレフィックスに関しては自己完結型でなければなりません。<types> 要素の子である <schema> 要素内の WSDL 文書の <definitions>/<types> 要素に定義されたネーム・スペース・プレフィックスを使用することはできません。ネーム・スペース・プレフィックスを <schema> 要素のサブエレメントで使用する場合は、<schema> 要素に対してネーム・スペース・プレフィックスを再定義する必要があります。自己完結型でないスキーマの例を以下に示します。

<definitions xmlns="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/" xmlns:NS="NS">
     <types>
          <schema xmlns="http://www.w3.org/1999/XMLSchema">
         <element name="NSElem" type="NS:NSType"/>
          </schema>
    </types>
 </definitions>
 

ネーム・スペース・プレフィックス NS<definitions> 要素に定義され、<schema> 要素に再定義されることなく使用されます。したがって、WSDL ODA はエラーをスローします。この制限を回避するには、ネーム・スペース・プレフィックス NS<schema> 要素に再定義します。以下に例を示します。

<definitions xmlns="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/" xmlns:NS="NS">
     <types>
          <schema xmlns="http://www.w3.org/1999/XMLSchema" xmlns:NS="NS">
         <element name="NSElem" type="NS:NSType"/>
          </schema>
    </types>
 </definitions>
 

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