NameValue データのビジネス・オブジェクトへの変換

このセクションでは、NameValue データ・ハンドラーが名前と値のペア形式のストリングまたはストリームをビジネス・オブジェクトへ変換する方法についての以下の情報を提供します。

NameValue ストリングの要件

NameValue データ・ハンドラーは、直列化データについて次のように想定します。

属性カウントを表すトークンは、オプションです。子メタオブジェクト属性 ValidateAttrCounttrue に設定されている場合、データ・ハンドラーは、ビジネス・オブジェクト内の属性のカウントが含まれているトークンを検索します。

属性カウントが指定されている場合は、ビジネス・オブジェクト定義内の属性の数を正確に反映する必要があります。

NameValue データ・ハンドラーは、名前と値の形式のファイルを読み取る際、以下のような特別な処理ステップを使用して、 ビジネス・オブジェクト属性に CxIgnore または CxBlank 属性値を 割り当てます。

図 32 に、NameValue 形式の直列化データの例を示します。

図 32. NameValue データの例

BusinessObject=Customer
   Verb=Update
           AttributeCount=7
           CustomerID=103
           CustomerName=Thai Inc.
           Cust_Phone_Number=CxIgnore
           ProductName=GoodProduct
           Address=2
             BusinessObject=Address
               Verb=Update
               AttributeCount=3
               AddressID=105
               AddressLine=CxIgnore
               ObjectEventID=12345
             BusinessObject=Address
               Verb=Delete
               AttributeCount=3
               AddressID=106
               AddressLine=2758 Forest Avenue
               ObjectEventID=CxIgnore
           Item=1
             BusinessObject=Item
               Verb=Update
               ItemID=107
               ItemName=CxIgnore
               ObjectEventID=Obj_201
           ObjectEventID=SampleConnector_894927711_2
 

この例では、項目が次のものを表しています。

直列化データの処理

NameValue データ・ハンドラーは、次のように、名前と値のペア形式のストリングまたはストリームをビジネス・オブジェクトへ変換します。

  1. データ・ハンドラーが、ストリングまたはストリーム内のデータを含むビジネス・オブジェクトを作成します。
  2. データ・ハンドラーは、ビジネス・オブジェクトに動詞を設定します。データ・ハンドラーは、トップレベル・ビジネス・オブジェクトの動詞が、データの 2 番目の名前と値のペアに含まれていると想定します。子ビジネス・オブジェクトには動詞が設定されていない可能性があることに注意してください。
  3. ValidateAttrCount 子メタオブジェクト属性が true に設定されている場合、データ・ハンドラーは、ファイル内の属性の数がビジネス・オブジェクト定義内の属性の数に一致していることを確認します。
  4. データ・ハンドラーが、直列化データを解析します。

データ・ハンドラーは名前と値の関連付けを行うので、ストリングからビジネス・オブジェクトへの変換の順序どおりに、直列化データ内の属性を指定できます。

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