システムをアップグレードするには、その前に次の手順を実行する必要があります。
システムをアップグレードするには、その前にシステムが静止状態であることを確認する必要があります。つまり、環境をバックアップしてアップグレード手順を実行する前に、進行中のイベントをすべて完了し、未確定のトランザクションをすべて解決します。
以下の手順では、システムを静止状態にする方法について説明します。
実行中のシステムを正常に停止する方法については、「システム管理ガイド」を参照してください。
システムのバックアップを作成すると、新規バージョンのインストール時に不注意でファイルを上書きしても、そのファイルを回復できます。アップグレード手順を実行する前に、静的データと動的データ (アップグレードにかかわらず定期的にバックアップされる変更可能データ) の両方のバックアップを作成します。静的データおよび動的データの例については、表 2 を参照してください。
システムのバックアップを作成するには、以下の手順を行います。
repos_copy -sWICSEX -oRepositoryExpress.txt -uadmin -pnull
ProductDir¥mqseries¥crossworlds_mq.tst
IBM では、InterChange Server Express 製品ディレクトリー全体 のシステム・バックアップをとることをお勧めします。
表 2 に、各コンポーネントのバックアップ方法の概要を示します。
データのタイプ | バックアップ方法 | |
---|---|---|
静的データ | ||
| リポジトリー | repos_copy ユーティリティーを使用し、カスタマイズしたシステム・コンポーネントの一部またはすべてを保管します。詳しくは、「システム管理ガイド」のコンポーネントのバックアップ方法の説明を参照してください。 |
| カスタムのマップ Java クラス・ファイル (.class) | これらのファイルをシステム・バックアップに組み込むため、システム・バックアップに以下のディレクトリーがあることを確認してください。
ProductDir¥DLMs |
| カスタム・コネクター | システム・バックアップにディレクトリー ProductDir¥connectors¥connector_name を含めます。ここで、「connector_name」はカスタム・コネクターの名前です。 |
| カスタマイズされた始動スクリプト | 始動スクリプトをカスタマイズしてある場合は、これらがシステム・バックアップに組み込まれていることを確認してください。 |
| ICS Express 構成ファイル (InterchangeSystem.cfg) | ProductDir ディレクトリーにある ICS Express 構成ファイルをシステム・バックアップに組み込みます。 |
動的データ | ||
| 相互参照表、失敗したイベントの表、および関係表 | データベースにはデータベース・バックアップ・ユーティリティーを使用します。詳しくは、「システム管理ガイド」のシステム・コンポーネントのバックアップ方法の説明を参照してください。 |
| コネクター・イベント・アーカイブ表 | これらの表を含むデータベースには、データベース・バックアップ・ユーティリティーを使用します。 |
| ログ・ファイル | 以下のディレクトリーをシステム・バックアップに組み込みます。
ProductDir¥log |
バックアップが完了したら、次の手順でシステムをシャットダウンできます。