コネクターの標準プロパティー

ここでは、WebSphere Business Integration Server Express アダプターのコネクター・コンポーネントの標準構成プロパティーについて説明します。

コネクターによっては、一部の標準プロパティーが使用されないことがあります。Connector Configurator Express から統合ブローカーを選択すると、選択したアダプターに対して、構成する必要のある標準プロパティーのリストが表示されます。

コネクター固有のプロパティーの詳細については、該当するアダプターのユーザーズ・ガイドを参照してください。

標準コネクター・プロパティーの構成

アダプター・コネクターには 2 つのタイプの構成プロパティーがあります。

このセクションでは、標準構成プロパティーについて説明します。コネクター固有の構成プロパティーについては、該当するアダプターのユーザーズ・ガイドを参照してください。

Connector Configurator Express の使用

コネクター・プロパティーは、Connector Configurator Express から構成します。Connector Configurator には、System Manager からアクセスします。Connector Configurator Express の使用法の詳細については、Connector Configurator Express の記述を参照してください。

プロパティー値の設定と更新

プロパティー・フィールドのデフォルトの長さは 255 文字です。

コネクターは、以下の順序に従ってプロパティーの値を決定します (最も番号の大きい項目が他の項目よりも優先されます)。

  1. デフォルト
  2. リポジトリー
  3. ローカル構成ファイル
  4. コマンド行

コネクターは、始動時に構成値を取得します。実行時セッション中に 1 つ以上のコネクター・プロパティーの値を変更する場合は、プロパティーの更新メソッドによって、変更を有効にする方法が決定されます。標準コネクター・プロパティーには、以下の 4 種類の更新メソッドがあります。

特定のプロパティーの更新方法を確認するには、「Connector Configurator Express」ウィンドウ内の「更新メソッド」列を参照するか、次に示すプロパティーの要約の表の「更新メソッド」列を参照してください。

標準プロパティーの要約

表 11 は、標準コネクター構成プロパティーの早見表です。標準プロパティーの依存関係は RepositoryDirectory に基づいているため、コネクターによっては使用されないプロパティーがあり、使用する統合ブローカーによってプロパティーの設定が異なる可能性があります。

コネクターを実行する前に、これらのプロパティーのいくつかの値を設定する必要があります。各プロパティーの詳細については、次のセクションを参照してください。


表 11. 標準構成プロパティーの要約
プロパティー名 指定可能な値 デフォルト値 更新メソッド
AdminInQueue 有効な JMS キュー名 CONNECTORNAME/ADMININQUEUE コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
AdminOutQueue 有効な JMS キュー名 CONNECTORNAME/ADMINOUTQUEUE コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
AgentConnections 1 から 4 1 コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
IDL
AgentTraceLevel 0 から 5 0 動的
ApplicationName アプリケーション名 コネクター・アプリケーション
名に対して指定されている値
コンポー
ネント
再始動

BrokerType ICS ICS

CharacterEncoding ascii7、 ascii8、 SJIS、 Cp949、 GBK、 Big5、 Cp297、 Cp273、 Cp280、 Cp284、 Cp037、 Cp437
注:
これは、
サポートされる値

の一部です。

ascii7 コンポー
ネント
再始動

ConcurrentEventTriggeredFlows 1 から 32,767 1 コンポー
ネント
再始動
Repository
Directory は
<REMOTE>
ContainerManagedEvents 値なしまたは JMS 値なし コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
ControllerStoreAndForwardMode true または false truetrue 動的 Repository
Directory は
<REMOTE>
ControllerTraceLevel 0 から 5 0 動的 Repository
Directory は
<REMOTE>
DeliveryQueue
CONNECTORNAME/DELIVERYQUEUE コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
DeliveryTransport IDL または JMS IDL コンポー
ネント
再始動

DuplicateEventElimination true または false false コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ:
Container
Managed
Events は
<NONE> で
なければ
ならない
EnableOidForFlowMonitoring true または false false コンポー
ネント
再始動

FaultQueue
CONNECTORNAME/FAULTQUEUE コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
jms.FactoryClassName CxCommon.Messaging.jms .IBMMQSeriesFactory

または任意の Java クラス名

CxCommon.Messaging. jms.IBMMQSeriesFactory コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
jms.MessageBrokerName crossworlds.queue. manager crossworlds.queue.manager コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
jms.NumConcurrentRequests 正整数 10 コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
jms.Password 任意の有効なパスワード
コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
jms.UserName 任意の有効な名前
コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ
JvmMaxHeapSize ヒープ・サイズ (メガバイト単位) 128m コンポー
ネント
再始動
Repository
Directory は
<REMOTE>
JvmMaxNativeStackSize スタックのサイズ (キロバイト単位) 128k コンポー
ネント
再始動
Repository
Directory は
<REMOTE>
JvmMinHeapSize ヒープ・サイズ (メガバイト単位) 1m コンポー
ネント
再始動
Repository
Directory は
<REMOTE>
Locale en_USja_JPko_KRzh_CNzh_TWfr_FRde_DEit_ITes_ESpt_BR
注:
これは、
サポートされる
ロケールの
一部です。
en_US コンポー
ネント
再始動

LogAtInterchangeEnd true または false false コンポー
ネント
再始動

MaxEventCapacity 1 から 2147483647 2147483647 動的 Repository
Directory は
<REMOTE>
MessageFileName パスまたはファイル名 InterchangeSystem.txt コンポー
ネント
再始動

MonitorQueue 任意の有効なキュー名 CONNECTORNAME/MONITORQUEUE コンポー
ネント
再始動
JMS トランス
ポートのみ:
DuplicateEvent
Elimination は
true でなけれ
ばならない
OADAutoRestartAgent true または false false 動的 Repository
Directory は
<REMOTE>
OADMaxNumRetry 正数 1000 動的 Repository
Directory は
<REMOTE>
OADRetryTimeInterval 正数 (分単位)
10 動的 Repository
Directory は
<REMOTE>
PollEndTime HH:MM

(HH は 0 から 23、MM は 0 から 59)

HH:MM コンポー
ネント
再始動

PollFrequency 正整数 (ミリ秒単位)

no (ポーリングを使用不可にする)

key (文字 p がコネクターの「コマンド・プロンプト」ウィンドウで入力されている場合のみポーリングします)

10000 動的
PollQuantity 1 から 500 1 エージェント
再始動
JMS トランス
ポートのみ:
Container
Managed
Events を指定
PollStartTime HH:MM (HH は 0 から 23、MM は 0 から 59) HH:MM コンポー
ネント
再始動

RepositoryDirectory メタデータ・リポジトリーのロケーション


エージェント
再始動
<REMOTE>
に設定する
RequestQueue 有効な JMS キュー名 CONNECTORNAME/REQUESTQUEUE コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
ResponseQueue 有効な JMS キュー名 CONNECTORNAME/RESPONSEQUEUE コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
RestartRetryCount 0 から 99 3 動的
RestartRetryInterval 適切な正数 (単位: 分):
1 から 2147483547
1 動的
SourceQueue 有効な JMS キュー名
CONNECTORNAME/SOURCEQUEUE エージェント
再始動
Delivery
Transport が
JMS であり、
かつ
Container
Managed Events
が指定されて
いる場合のみ
SynchronousRequestQueue 有効な JMS キュー名
CONNECTORNAME/ SYNCHRONOUSREQUESTQUEUE コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
SynchronousRequestTimeout 0 以上の任意の数値 (ミリ秒) 0 コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
SynchronousResponseQueue 有効な JMS キュー名
CONNECTORNAME/ SYNCHRONOUSRESPONSEQUEUE コンポー
ネント
再始動
Delivery
Transport は
JMS
WireFormat CwBO CwBO エージェント
再始動

標準構成プロパティー

このセクションでは、各標準コネクター構成プロパティーの定義を示します。

AdminInQueue

統合ブローカーが管理メッセージをコネクターに送信するために使用されるキュー。

デフォルト値は CONNECTORNAME/ADMININQUEUE です。

AdminOutQueue

コネクターが管理メッセージを統合ブローカーに送信するために使用されるキュー。

デフォルト値は CONNECTORNAME/ADMINOUTQUEUE です。

AgentConnections

AgentConnections プロパティーは、orb.init[] により開かれる ORB 接続の数を制御します。

デフォルトでは、このプロパティーの値は 1 に設定されます。このデフォルト値を変更する必要はありません。

AgentTraceLevel

アプリケーション固有のコンポーネントのトレース・メッセージのレベル。デフォルトは 0 です。コネクターは、設定されたトレース・レベル以下の該当するトレース・メッセージをすべてデリバリーします。

ApplicationName

コネクターのアプリケーションを一意的に特定する名前です。この名前は、システム管理者によって、WebSphere Business Integration システム環境をモニターするために使用されます。コネクターを実行する前に、このプロパティーに値を指定する必要があります。

BrokerType

使用する統合ブローカーを指定します。ICS を指定する必要があります。

CharacterEncoding

文字 (英字、数字、または句読点) を数値にマップするときに使用する文字コード・セットを指定します。

注:
Java ベースのコネクターはこのプロパティーを使用しません。このプロパティーの値として ascii7 を現在使用している C++ コネクターはあります。

デフォルトでは、ドロップ・リストには、サポートされる文字エンコードの一部のみが表示されます。ドロップ・リストに他の値を追加するには、製品ディレクトリーにある ¥Data¥Std¥stdConnProps.xml ファイルを手動で変更する必要があります。詳細については、本書の Connector Configurator Express の使用方法に関する付録を参照してください。

ConcurrentEventTriggeredFlows

コネクターがイベントのデリバリー時に並行処理できるビジネス・オブジェクトの数を決定します。この属性の値を、並行してマップおよびデリバリーするビジネス・オブジェクトの数に設定します。例えば、このプロパティーの値を 5 に設定すると、5 個のビジネス・オブジェクトが並行処理されます。デフォルト値は 1 です。

このプロパティーを 1 よりも大きい値に設定すると、ソース・アプリケーションのコネクターが、複数のイベント・ビジネス・オブジェクトを同時にマップして、複数のコラボレーション・インスタンスにそれらのビジネス・オブジェクトを同時にデリバリーすることができます。これにより、統合ブローカーへのビジネス・オブジェクトのデリバリーにかかる時間、特にビジネス・オブジェクトが複雑なマップを使用している場合のデリバリー時間が短縮されます。ビジネス・オブジェクトがコラボレーションまでの到達に要する時間を短縮すると、システム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

ソース・アプリケーションから宛先アプリケーションまでのフロー全体に並行処理を実装するには、次のようにする必要があります。

ConcurrentEventTriggeredFlows プロパティーは、逐次的に実行される単一スレッド処理であるコネクターのポーリングでは無効です。

ContainerManagedEvents

このプロパティーにより、JMS イベント・ストアを使用する JMS 対応コネクターが、保証付きイベント・デリバリーを提供できるようになります。保証付きイベント・デリバリーでは、イベントはソース・キューから除去され、単一 JMS トランザクションとして宛先キューに配置されます。

このプロパティーは、DeliveryTransport プロパティーが値 JMS に設定されている場合にのみ表示されます。

デフォルト値は No value です。

ContainerManagedEvents を JMS に設定した場合には、保証付きイベント・デリバリーを使用できるように次のプロパティーも構成する必要があります。

また、MimeType、DHClass、および DataHandlerConfigMOName (オプショナル) プロパティーを設定したデータ・ハンドラーも構成する必要があります。これらのプロパティーの値を設定するには、Connector Configurator Express の「データ・ハンドラー」タブを使用します。「データ・ハンドラー」タブの値のフィールドは、ContainerManagedEventsJMS に設定した場合にのみ表示されます。

注:
ContainerManagedEvents が JMS に設定されていると、コネクターはその pollForEvents() メソッドを呼び出さない ため、このメソッドの機能は使用不可となります。

ControllerStoreAndForwardMode

宛先のアプリケーション固有のコンポーネントが使用不可であることをコネクター・コントローラーが検出した後の、コネクター・コントローラーの振る舞いを設定します。

このプロパティーを true に設定した場合、イベントが InterChange Server Express に到達したときに宛先側のアプリケーション固有のコンポーネントが使用不可であれば、コネクター・コントローラーはそのアプリケーション固有のコンポーネントへの要求をブロックします。アプリケーション固有のコンポーネントが作動可能になると、コネクター・コントローラーはアプリケーション固有のコンポーネントにその要求を転送します。

ただし、コネクター・コントローラーが宛先側のアプリケーション固有のコンポーネントにサービス呼び出し要求を転送した後でこのコンポーネントが使用不可になった場合、コネクター・コントローラーはその要求を失敗させます。

このプロパティーが false に設定されている場合、宛先のアプリケーション固有のコンポーネントが使用不可であることをコネクター・コントローラーが検出すると、コネクター・コントローラーはすべてのサービス呼び出し要求を失敗させます。

デフォルトは true です。

ControllerTraceLevel

コネクター・コントローラーのトレース・メッセージのレベルです。デフォルトは 0 です。

DeliveryQueue

DeliveryTransport が JMS の場合のみ適用されます。

コネクターがビジネス・オブジェクトを InterChange Server Express に送信するために使用されるキュー。

デフォルト値は CONNECTORNAME/DELIVERYQUEUE です。

DeliveryTransport

イベントのデリバリーのためのトランスポート機構を指定します。指定可能な値は、CORBA IIOP の IDL、Java Messaging Service の JMS です。デフォルトは、IDL です。

DeliveryTransport プロパティーで構成された値が IDL である場合、コネクターは、サービス呼び出し要求と管理メッセージを CORBA IIOP 上で送信します。

JMS

Java Messaging Service (JMS) を使用しての、コネクターとクライアント・コネクター・フレームワークとの間の通信を可能にします。

JMS をデリバリー・トランスポートとして選択した場合は、jms.MessageBrokerNamejms.FactoryClassNamejms.Passwordjms.UserName などの追加の JMS プロパティーが Connector Configurator Express 内に表示されます。このうち最初の 2 つは、このトランスポートの必須プロパティーです。

要確認:
InterChange Server Express で動作しているコネクターで JMS トランスポート機構を使用すると、メモリー制限が発生することがあります。

この環境では、WebSphere MQ クライアント内でメモリーが使用されるため、(サーバー側の) コネクター・コントローラーと (クライアント側の) コネクターの両方を始動するのは困難な場合があります。

DuplicateEventElimination

このプロパティーを true に設定すると、JMS 対応コネクターによるデリバリー・キューへの重複イベントのデリバリーが防止されます。この機能を使用するには、コネクターに対し、アプリケーション固有のコード内でビジネス・オブジェクトの ObjectEventId 属性として一意のイベント ID が設定されている必要があります。これはコネクター開発時に設定されます。

このプロパティーは false に設定することもできます。

注:
DuplicateEventEliminationtrue に設定する際は、MonitorQueue プロパティーを構成して保証付きイベント・デリバリーを使用可能にする必要があります。

EnableOidForFlowMonitoring

このプロパティーを true に設定すると、アダプター・フレームワークは、フロー・モニターを使用できるようにするため、着信 ObjectEventId を外部キーとしてマークします。

デフォルトは false です。

FaultQueue

コネクターは、メッセージの処理中にエラーを検出すると、状況表示および問題の記述と共にメッセージをこのプロパティーで指定されたキューに移動します。

デフォルト値は CONNECTORNAME/FAULTQUEUE です。

JvmMaxHeapSize

エージェントの最大ヒープ・サイズ (メガバイト単位)。

デフォルト値は 128m です。

JvmMaxNativeStackSize

エージェントの最大ネイティブ・スタック・サイズ (キロバイト単位)。

デフォルト値は 128k です。

JvmMinHeapSize

エージェントの最小ヒープ・サイズ (メガバイト単位)。

デフォルト値は 1m です。

jms.FactoryClassName

JMS プロバイダーのためにインスタンスを生成するクラス名を指定します。デリバリー・トランスポート・メカニズム (DeliveryTransport) として JMS を選択した場合、このコネクター・プロパティーを設定する必要があります

デフォルトは CxCommon.Messaging.jms.IBMMQSeriesFactory です。

jms.MessageBrokerName

JMS プロバイダーのために使用するブローカー名を指定します。デリバリー・トランスポート・メカニズム (DeliveryTransport を参照) として JMS を選択した場合、このコネクター・プロパティーを設定する必要があります

デフォルトは crossworlds.queue.manager です。

jms.NumConcurrentRequests

1 つのコネクターに対して同時に送信できる並行サービス呼び出し要求の最大数です。最大数に到達すると、新規のサービス呼び出しはブロックされ、他の要求の処理が完了してから新規のサービス呼び出しの処理が再開されます。

デフォルト値は 10 です。

jms.Password

JMS プロバイダーのためのパスワードを指定します。このプロパティーの値はオプションです。

デフォルトはありません。

jms.UserName

JMS プロバイダーのためのユーザー名を指定します。このプロパティーの値はオプションです。

デフォルトはありません。

Locale

言語コード、国または地域、および、希望する場合には、関連した文字コード・セットを指定します。このプロパティーの値は、データの照合やソートの順序、日付と時刻の形式、通貨記号などの国/地域別情報を決定します。

ロケール名は次のような形式になります。

ll_TT.codeset
 

ここで、

ll
2 文字の言語コード (通常は小文字)

TT
2 文字の国/地域コード (通常は大文字)

codeset
関連文字コード・セットの名前。名前のこの部分は、通常、オプションです。

デフォルトでは、ドロップ・リストには、サポートされるロケールの一部のみが表示されます。ドロップ・リストに他の値を追加するには、製品ディレクトリーにある ¥Data¥Std¥stdConnProps.xml ファイルを手動で変更する必要があります。詳細については、本書の Connector Configurator Express の使用方法に関する付録を参照してください。

デフォルト値は en_US です。コネクターがグローバル化に対応していない場合、このプロパティーの有効な値は en_US のみです。

LogAtInterchangeEnd

統合ブローカーのログ宛先にエラーを記録するかどうかを指定します。ブローカーのログ宛先にログを記録すると、電子メール通知もオンになります。これにより、エラーまたは致命的エラーが発生すると、InterchangeSystem.cfg ファイルに指定された MESSAGE_RECIPIENT に対する電子メール・メッセージが生成されます。

例えば、LogAtInterChangeEndtrue に設定した場合にコネクターからアプリケーションへの接続が失われると、指定されたメッセージ宛先に、電子メール・メッセージが送信されます。デフォルトは false です。

MaxEventCapacity

コントローラー・バッファーのイベントの最大数。このプロパティーは、フロー制御で使用されます。

値は 1 から 2147483647 の正の整数にすることができます。デフォルト値は 2147483647 です。

MessageFileName

コネクター・メッセージ・ファイルの名前です。メッセージ・ファイルの標準位置は ¥connectors¥messages です。メッセージ・ファイルが標準位置に格納されていない場合は、メッセージ・ファイル名を絶対パスで指定します。

コネクター・メッセージ・ファイルが存在しない場合は、コネクターは InterchangeSystem.txt をメッセージ・ファイルとして使用します。このファイルは、製品ディレクトリーに格納されます。

注:
特定のコネクターについて、コネクター独自のメッセージ・ファイルがあるかどうかを判別するには、該当するアダプターのユーザーズ・ガイドを参照してください。

MonitorQueue

コネクターが重複イベントをモニターするために使用する論理キューです。このプロパティーは、DeliveryTransport プロパティー値が JMS であり、かつ DuplicateEventEliminationTRUE に設定されている場合にのみ使用されます。

デフォルト値は CONNECTORNAME/MONITORQUEUE です。

OADAutoRestartAgent

コネクターが自動再始動およびリモート再始動機能を使用するかどうかを指定します。この機能は、MQ トリガーを使用して、異常シャットダウン後にコネクターを再始動したり、System Monitor からリモート・コネクターを始動したりします。

自動再始動機能およびリモート再始動機能を使用可能にするには、このプロパティーを true に設定する必要があります。

デフォルト値は false です。

OADMaxNumRetry

異常シャットダウンの後で MQ により起動される OAD がコネクターの再始動を自動的に試行する回数の最大数を指定します。このプロパティーを有効にするためには、OADAutoRestartAgent プロパティーを true に設定する必要があります。

デフォルト値は 1000 です。

OADRetryTimeInterval

MQ により起動される OAD の再試行時間間隔の分数を指定します。コネクター・エージェントがこの再試行時間間隔内に再始動しない場合は、コネクター・コントローラーはコネクター・エージェントを再び再始動するように OAD に要求します。OAD はこの再試行プロセスを OADMaxNumRetry プロパティーで指定された回数だけ繰り返します。このプロパティーを有効にするためには、OADAutoRestartAgent プロパティーを true に設定する必要があります。

デフォルトは 10 です。

PollEndTime

イベント・キューのポーリングを停止する時刻です。形式は HH:MM です。ここで、HH は 0 から 23 時を表し、MM は 0 から 59 分を表します。

このプロパティーには必ず有効な値を指定してください。デフォルト値は HH:MM ですが、この値は必ず変更する必要があります。

PollFrequency

ポーリング・アクション間の時間の長さです。PollFrequency は以下の値のいずれかに設定します。

デフォルトは 10000 です。

要確認:
このプロパティーの使用に関して制約事項のあるコネクターもあります。特定のコネクターが該当するかどうかを判別するには、それぞれのアダプター・ガイドのインストールと構成に関する章を参照してください。

PollQuantity

コネクターがアプリケーションからポーリングする項目の数を指定します。アダプターにコネクター固有のポーリング数設定プロパティーがある場合、標準プロパティーの値は、このコネクター固有のプロパティーの設定値によりオーバーライドされます。

PollStartTime

イベント・キューのポーリングを開始する時刻です。形式は HH:MM です。ここで、HH は 0 から 23 時を表し、MM は 0 から 59 分を表します。

このプロパティーには必ず有効な値を指定してください。デフォルト値は HH:MM ですが、この値は必ず変更する必要があります。

RequestQueue

InterChange Server Express がビジネス・オブジェクトをコネクターに送信するために使用されるキュー。

デフォルト値は CONNECTOR/REQUESTQUEUE です。

RepositoryDirectory

コネクターが XML スキーマ文書を読み取るリポジトリーの場所です。この XML スキーマ文書には、ビジネス・オブジェクト定義のメタデータが含まれています。

この値を <REMOTE> に設定する必要があります。これは、コネクターが InterChange Server Express リポジトリーからこの情報を取得するためです。

ResponseQueue

DeliveryTransport が JMS の場合のみ適用されます。

応答メッセージをコネクター・フレームワークから統合ブローカーにデリバリーする JMS 応答キューを指定します。InterChange Server Express は要求を送信し、JMS 応答キューの応答メッセージを待ちます。

RestartRetryCount

コネクターが再始動を試行する回数を指定します。並列コネクターで使用するときには、マスター・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントがスレーブ・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を試行する回数を指定します。

デフォルトは 3 です。

RestartRetryInterval

コネクターが再始動を試行する間隔 (単位: 分) を指定します。並列コネクターで使用するときには、マスター・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントがスレーブ・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を試行する間隔を指定します。指定可能な値の範囲は 1 から 2147483647 です。

デフォルトは 1 です。

SourceQueue

DeliveryTransport が JMS で、ContainerManagedEvents が指定されている場合のみ適用されます。

JMS イベント・ストアを使用する JMS 対応コネクター用の保証付きイベント・デリバリーのサポートでコネクター・フレームワークの JMS ソース・キューを指定します。詳細については、ContainerManagedEventsを参照してください。

デフォルト値は CONNECTOR/SOURCEQUEUE です。

SynchronousRequestQueue

DeliveryTransport が JMS の場合のみ適用されます。

同期応答を要求する要求メッセージを、コネクター・フレームワークからブローカーにデリバリーします。このキューは、コネクターが同期実行を使用する場合にのみ必要です。同期実行の場合、コネクター・フレームワークは、SynchronousRequestQueue にメッセージを送信し、SynchronousResponseQueue でブローカーから戻される応答を待機します。コネクターに送信される応答メッセージは、元のメッセージの ID と一致する相関 ID を持ちます。

デフォルトは CONNECTORNAME/SYNCHRONOUSREQUESTQUEUE です。

SynchronousResponseQueue

DeliveryTransport が JMS の場合のみ適用されます。

同期要求に対する応答として送信される応答メッセージを、ブローカーからコネクター・フレームワークにデリバリーします。このキューは、コネクターが同期実行を使用する場合にのみ必要です。

デフォルトは CONNECTORNAME/SYNCHRONOUSRESPONSEQUEUE です。

SynchronousRequestTimeout

DeliveryTransport が JMS の場合のみ適用されます。

コネクターが同期要求に対する応答を待機する時間 (単位: 分) を指定します。コネクターは、指定された時間内に応答を受信できなかった場合、元の同期要求メッセージをエラー・メッセージとともに障害キューに移動します。

デフォルト値は 0 です。

WireFormat

トランスポート時のメッセージ形式。設定値は CwBO です。

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