Lotus Domino アダプターは、メイン・ビジネス・オブジェクト (DominoDocument ビジネス・オブジェクト) を 1 つ使用します。 DominoDocument には、このリリースで使用される子ビジネス・オブジェクト (DominoItem ビジネス・オブジェクト) が 1 つ含まれています。DominoItem ビジネス・オブジェクトには、DominoItemValue ビジネス・オブジェクトが子オブジェクトとして含まれています。
DominoDocument ビジネス・オブジェクトは Lotus Domino 文書を表します。文書とは、メール、予定表、タスクなどの Lotus Domino データ・ノートです。 DominoItem ビジネス・オブジェクトは、Lotus Domino 文書のコンポーネントである項目を表します。
アダプターは DominoDocument ビジネス・オブジェクトを介してインバウンド要求で動詞 Create、Update、Delete、Retrieve、および Exists をサポートします。 つまり、別のアプリケーションが Lotus Domino Server での新規 Lotus Domino 文書の作成、既存の文書の更新または削除を要求できます。また、アプリケーションへの既存の Lotus Domino 文書の送信を要求し、特定の文書が Lotus Domino Server に存在しているかどうかを確認することもできます。
アダプターは、アウトバウンド・イベントの動詞 Create、Update、および Delete もサポートします。Lotus Domino Server で文書が作成、更新、または削除されると、イベント通知が InterChange Server Express へ送信されます。
図 3 に、Business Object Designer Express に表示される
DominoDocument ビジネス・オブジェクトを示します。
図 3. DominoDocument ビジネス・オブジェクト
図 4 に、Business Object Designer Express
に表示される子ビジネス・オブジェクト DominoItem を示します。
図 5 に、Business Object Designer Express に表示される
DominoItemValue ビジネス・オブジェクトを示します。
図 5. DominoItemValue 子ビジネス・オブジェクト
子ビジネス・オブジェクトを除き、すべての DominoDocument ビジネス・オブジェクトの属性にはカーディナリティー 1 の関係があります。子ビジネス・オブジェクト DominoItem には、n カーディナリティーの関係があります。つまり、アダプターは任意の数の従属文書項目が含まれている Lotus Domino 文書を処理します。DominoItem ビジネス・オブジェクト内の子ビジネス・オブジェクト DominoItemValue も n カーディナリティー関係を持ちます。つまり、1 つの項目に複数の値を関連付けることができます。(例えば、E メールに複数の受信者を指定することがあります。)
Lotus Domino ビジネス・オブジェクト属性の定義については、本書の付録 C, Lotus Domino ビジネス・オブジェクト属性を参照してください。