表 3 に、マッピングに使用する 2
つのグラフィック設計ツールを示します。
表 3. データ・マッピング・システムの主要コンポーネント
設計ツール
| マッピング・コンポーネント
| 説明
|
Map Designer Express
| Map
| Java コードを使用して、1 つ以上のソース・ビジネス・オブジェクトから 1
つ以上の宛先ビジネス・オブジェクトに属性を変換する方法を指定します。通常は、変換したいソース・ビジネス・オブジェクトごとに
1 つのマップを作成しますが、マップを複数のサブマップに分割することもできます。
|
Relationship Designer Express
| Relationship
| マップ開発システムの 2
つ以上のデータ・エンティティー間の関連を設定します。関係定義は通常、2
つ以上のビジネス・オブジェクトを関連付けます。ビジネス・オブジェクト間で同等でも、表示が異なるデータを変換するには、関係定義を使用します。例えば、ミシガン州の州コードは、あるアプリケーションでは
MI、別のアプリケーションでは MICH
として表示されることがあります。このデータは同等ですが、各アプリケーションで表示が異なります。ほとんどのマップでは、1
つまたは少数の関係定義を使用します。
|
これらのグラフィック・ツールは、Windows 2000 と Windows XP
で動作します。したがって、これらのプラットフォームはマップ開発に使用されます。
表 4 に、マップ開発用にサポートされるその他のツールを示します。
表 4. マップ開発用のツール
ツール
| 説明
|
マッピング API
| 生成されたマッピング・コードをカスタマイズすることのできる一連の Java
クラスです。
|
System Manager
| マップ・インスタンスと関係オブジェクトを構成するための、グラフィック・ウィンドウを提供します。
|
Map Designer Express
は、マップを作成してコンパイルします。「ツール」メニューから「Map Designer
Express」を選択すると、System Manager から Map Designer Express
を起動できます。Map Designer Express を起動するその他の方法については、"Map Designer Express の始動"を参照してください。 Map Designer Express
は、マップ情報を表示するためのタブ・ウィンドウを提供します。
このウィンドウには、「テーブル」タブ、「ダイアグラム」タブ、「メッセージ」タブ、または「テスト」タブのいずれかが表示されます。
図 3 に、Map Designer Express
の「ダイアグラム」タブに表示されるマップを示します。

図 3. Map Designer Express
Map Designer Express を使用してマップを作成する方法の詳細については、マップの作成を参照してください。
Relationship Designer Express
は、ランタイム関係インスタンス・データを保管する関係定義を作成します。「ツール」メニューから「Relationship
Designer Express」を選択すると、System Manager から Relationship Designer
Express を起動できます。図 4 に、Relationship Designer Express
に表示される複数の関係を示します。

図 4. Relationship Designer Express
Relationship Designer Express の使用法の詳細については、関係定義の作成を参照してください。
多くの変換ステップは、標準の Java
メソッドを使用してプログラムできます。変換ステップを簡単に作成するために、マップ開発システムでは、最も一般的なデータ変換状態の処理方法とともに、マッピング
API (詳しくは"マッピング API リファレンス"で説明します) を提供しています。マッピング API
には、次のクラスがあります。
-
DTP (Data Transformation Package)
クラスは、ストリング操作、データ型変換、日付操作、サブマップ呼び出し、および
SQL 照会実行のためのメソッドを提供します。
クラスは以下のとおりです。
- DtpConnection (使用すべきでない)
- DtpDataConversion
- DtpDate
- DtpMapService
- DtpSplitString
- DtpUtils
-
ビジネス・オブジェクト・クラスは、コラボレーション開発とマッピングの両方に使用されます。クラスは以下のとおりです。
-
関係管理クラスは、関係インスタンスを作成および管理するためのメソッドを提供します。クラスは以下のとおりです。
- Participant
- Relationship
- IdentityRelationship
- データベース接続クラスは、SQL
照会実行のためのメソッドを提供します。クラスは以下のとおりです。
- CwDBConnection
- CwDBStoredProcedureParam
- DtpConnection (使用すべきでない)
- UserStoredProcedureParam (使用すべきでない)
-
ユーティリティー・クラスは、エラー処理とデバッグ、およびマップの重要なランタイム値の設定を支援します。クラスは以下のとおりです。
System Manager は、InterChange Server Express
とリポジトリーへのインターフェースを提供するグラフィック・ツールです。System
Manager
は、マップを管理して、マップ定義を構成するための手段を提供します。以下のことができます。
- トレース・レベルやデータ妥当性検査レベルを含む、マップ定義の一般プロパティーを設定します。
- マップのソース・ビジネス・オブジェクトと宛先ビジネス・オブジェクトを表示します。
- マップ定義をコンパイルします。
- 注:
- System Manager は、Map Designer Express
を始動する方法を提供しています。詳細については、"Map Designer Express の始動"を参照してください。
System Manager
は、関係を管理する手段も提供します。以下のことができます。
- 関係表の位置を含む、関係の一般プロパティーを設定します。
- 関係の参加者を表示します。
- 注:
- System Manager は、Relationship Designer Express
を始動する方法も提供しています。詳細については、"Relationship Designer Express の始動"を参照してください。
