GUI を使用した WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のインストール

予定されたインストールに必要なソフトウェア前提条件の状況がいずれも「OK」であれば、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus のインストールに進むことができます。それには、以下の作業を行います。

  1. Launchpad の「ソフトウェア前提条件」画面の下部にある「製品のインストール」というラベルのボタンを選択します。ダイアログが表示され、該当の CD をマシンに挿入するよう要求されます。
  2. WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus の基本コンポーネントが収録されている CD をマシンに挿入して、「OK 」を選択します。(Launchpad がインストール・プログラムを検出しない場合は、「開く」ダイアログ・ボックスが表示されるので、その中で CD がマウントされているロケーションを選択する必要があります。)

    「ソフトウェアご使用条件 (Software License Agreement)」画面が表示されます。

    図 10. 「ソフトウェアご使用条件 (Software License Agreement)」画面

    「ソフトウェアご使用条件 (Software License Agreement)」画面

  3. ソフトウェアご使用条件の条件を読み、「ご使用条件に同意します (I accept the terms in the license agreement)」という項目のそばにあるラジオ・ボタンを選択して契約書の条件に同意し、「次へ」を選択します。

    「宛先」画面が表示されます。

    注:
    英語以外のロケールでインストーラーを実行している場合は、「英語」というラベルのボタンが「ソフトウェアご使用条件 (Software License Agreement)」画面に表示されます。ソフトウェアご使用条件を英語で表示するには、このボタンを選択します。このボタンを選択すると、ボタンのテキストは、インストーラーに使用されていた英語以外の言語に変更されます。ソフトウェアご使用条件を、インストーラーに使用されている英語以外の言語で表示するには、このボタンをもう一度選択します。

    図 11. 「宛先」画面

    「宛先」画面

  4. 「宛先」画面で、デフォルトのインストール・ロケーション Home_directory/IBM/WebSphereServer (ここで Home_directory は、前の「ユーザーの選択」画面で識別されたユーザーのホーム・ディレクトリー) を受け入れるか、別のロケーションをブラウズして、「次へ」を選択します。
    注:
    ディレクトリー・パスの中にスペースが入らないようにしてください。本書では、インストール・ディレクトリー Home_directory/IBM/WebSphereServer は ProductDir と呼ばれます。

    次のいずれかの処理が実行されます。

  5. 「ネーム・サーバー構成」画面で、InterChange Server Express コンポーネントをインストールした (またはインストールする予定の) コンピューターの IP アドレスを入力して、「次へ」を選択します。これにより、インストール・プロセスが開始します。ネーム・サーバーの詳細については、ネーム・サーバーの構成を参照してください。
  6. インストール・プロセスが開始すると、インストーラーは、インストール用に十分なディスク・スペースがあるかどうかを検査します。

インストール・プロセスでは、以下の処理が完了しました。

この時点で、WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のファイルとディレクトリーの表示に示すシステムのファイルおよびディレクトリー構造を見ることができます。インストール・プロセスの詳細を示すログ・ファイル wbi_server_exp_install_log.txt は、ProductDir ディレクトリーにあります。

インストールする WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus コンポーネントの決定

WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus をインストールするときは、製品コンポーネントの全部または一部のサブセットをインストールできます。インストール可能なコンポーネントは、Launchpad の左側のパネルの「製品のインストール」ボタンを選択して表示される画面から、あるいはサイレント・インストール時に使用される応答ファイル内から選択できます。

サポートされるすべての Linux バージョンにおいて、インストールで選択可能なコンポーネントはまったく同じです。インストールされたコンポーネントに対するサポートは、それらのコンポーネントが実稼働環境で使用されるか、開発環境で使用されるかによって異なります。実稼働環境および開発環境の各 Linux バージョンでサポートされる製品コンポーネントのリストについては、表 4 を参照してください。

Linux システムへのインストール時に、以下のコンポーネントのセットから選択できます。

InterChange Server Express および Toolset Express コンポーネントの詳細については「システム管理ガイド」、アダプターの詳細については個々のアダプター・ガイドを参照してください。すべての文書は、Web サイト http://www.ibm.com/websphere/wbiserverexpress/infocenter で参照できます。

ネーム・サーバーの構成

Administrative Toolset Express コンポーネントまたはアダプターを、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus の InterChange Server Express コンポーネントとは別のロケーションにインストールする場合、インストーラーはネーム・サーバーを構成する必要があります。このため、ユーザーは、InterChange Server Express を格納する (または格納する予定の) マシンの IP アドレスの入力を求められます。インストーラーは、インストール中に「ネーム・サーバー構成」画面に入力された IP アドレスからこの情報を取得し、それを使用して、ローカル・マシンの ProductDir/bin/CWSharedEnv.sh ファイルの ORB_HOST プロパティー値を設定します。

WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のファイルとディレクトリーの表示

WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus のインストールが完了したら、結果のファイル・システムとその内容を表示できます。ディレクトリーは、デフォルトで Home_directory/IBM/WebSphereServer ディレクトリー (本書では ProductDir と呼ぶ) の下に配置されます。

注:
ProductDir に表示される特定のファイルおよびディレクトリーは、インストール時に選択したコンポーネントによって異なります。実際のインストールのファイルおよびディレクトリーは、以下に示すものとは異なる場合があります。

表 1. Linux システムでの WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus インストールのディレクトリー構造
ディレクトリー名 内容
  • _uninstWBIServerExp (WebSphere Business Integration Server Express インストール)
  • _uninstWBIServerExpPlus (WebSphere Business Integration Server Express Plus インストール)

このディレクトリーには、Java 仮想マシン (JVM)、および WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus の削除に使用する実行可能ファイルがあります。
_uninstZip このディレクトリーには、インストール中に unzip されたすべてのファイルのリストがあります。
bin このディレクトリーには、システムが使用する実行可能ファイルおよび .sh ファイルがあります。
collaborations このディレクトリーには、インストールされたコラボレーションの .class ファイルやメッセージ・ファイルを格納するサブディレクトリーがあります。
connectors このディレクトリーには、システムの各アダプターに固有のファイルがあります。アダプターがサポートするアプリケーションにインストールする必要があるアダプター固有ファイルもあります。
DataHandlers このディレクトリーには、システムが使用するデータ・ハンドラーの .jar ファイルがあります。
DevelopmentKits このディレクトリーには、開発者がさまざまなシステム・コンポーネントを作成する際に役立つサンプル・ファイルがあります。提供されるサンプルは、Server Access for EJB、Server Access for J2EE Connector Architecture、コネクター (C++ および Java)、および Object Discovery Agents です。
DLMs このディレクトリーには、Dynamic Loadable Module (DLM)、および InterChange Server Express マップに関するその他のファイルを格納するサブディレクトリーがあります。
jre このディレクトリーには、IBM Java ランタイム環境 (JRE) ファイルがあります。
legal このディレクトリーにはライセンス・ファイルがあります。
lib このディレクトリーにはシステム用の .jar ファイルがあります。
logs このディレクトリーには、さまざまなログ・ファイルがあります。
messages このディレクトリーには、生成されたメッセージ・ファイルがあります。
mqseries このディレクトリーには WebSphere MQ 固有のファイル (一部実行可能ファイルを含む) があります。
ODA このディレクトリーには、各エージェントのオブジェクト・ディスカバリー・エージェント.jar ファイルおよび .sh ファイルがあります。
repository このディレクトリーには、システム・コンポーネントの定義があります。
Samples このディレクトリーには、ベンチマーク・サンプル用のコンポーネント定義、およびコラボレーション用のサンプル・メール・ファイルがあります。
src このディレクトリーには、相互参照用の Relationship Service API のサンプルがあります。
templates このディレクトリーには、start_connName.sh ファイルがあります。
WBFEM このディレクトリーには、Failed Event Manager ファイルがあります。
WBSM このディレクトリーには、System Monitor ファイルがあります。

初期インストール後の追加コンポーネントのインストール

WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus をインストールした後に、追加コンポーネントをインストールすることができます。これを行うには、Launchpad の左側のパネルから「製品のインストール」ボタンを選択します。これにより Launchpad には、インストールするコンポーネントを選択する画面が表示されます (詳細は、必要なソフトウェア前提条件の識別を参照)。特定の画面から一部のコンポーネントをすでにインストールした場合、選択画面は表示されますが、すでにインストールされたコンポーネントの横のチェック・ボックスは使用不可になります。

要確認:
追加コンポーネントをインストールするユーザーは、製品をインストールしたユーザーと同じでなければなりません。この 2 つの作業を同じユーザーが実行しないと、アクセス権の問題が発生することがあります。

Launchpad は、新規 WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus コンポーネントのインストールと同様に、追加ソフトウェア前提条件が必要かどうかを新規の選択内容に基づいて決定し、そのインストールをガイドします。

Copyright IBM Corp. 2004