インストールしたアダプターは、始動する前に構成する必要があります。このセクションでは、一般に開発者が実行する必要がある構成作業と始動作業の概要を紹介します。
インストールしなければならない要素と場所については、コネクターのインストールおよび構成を参照してください。
コネクターには、標準構成プロパティーとコネクター固有の構成プロパティーの 2 種類の構成プロパティーがあります。これらのプロパティーの中には、デフォルト値のまま、変更する必要がないものもあります。また、コネクターを実行する前にこれらのプロパティーの値を設定しなければならないものもあります。詳細については、コネクターのインストールおよび構成を参照してください。
Adapter for WebSphere Commerce のコネクター・プロパティーを構成する場合は、以下のことを確認してください。
通知不要の要求を送信するようにアダプターを構成するには、次のようにします (これはデフォルトの非同期モードで、「fire and forget 型 (送信後削除型)」とも言います)。
要求を送信して通知を取得するようにアダプターを構成するには、正の ResponseTimeout 値を指定して、アダプターが応答を待機する時間を示します。
この方法では、コネクター・プロパティーで ReplyTo キューを定義することも必要です。コネクターが応答メッセージに期待する情報の詳細については、"同期の引き渡し"を参照してください。応答メッセージが、ここに挙げられている要件を満たさないと、コネクターは、エラーを報告したり、異常終了して応答メッセージを認識できなかったりすることがあります。"メタオブジェクト属性の構成"のセクション、およびビジネス・オブジェクトの処理 も参照してください。
静的メタオブジェクトには、ビジネス・オブジェクトと、コネクターがビジネス・オブジェクトを処理する方法について指定した、アプリケーション固有の情報が収められています。コネクターは、始動時に、静的メタオブジェクトからビジネス・オブジェクトを処理するために必要な情報をすべて取得します。
インプリメンテーション時に、各種ビジネス・オブジェクトの送信先のキューが分かっている場合は、静的メタオブジェクトを使用します。このオブジェクトを作成、構成するには、次のようにします。
コネクターが、シナリオに応じてビジネス・オブジェクトの処理方法を変更する必要がある場合は、動的メタオブジェクトを使用します。これは、ビジネス・オブジェクトに追加する子オブジェクトです。動的メタオブジェクトにより、コネクターは (ランタイムで) 要求を処理する方法を認識します。コネクターにビジネス・オブジェクトを処理するために必要な情報をすべて提供する静的メタオブジェクトと異なり、動的メタオブジェクトが提供するのは、特定のシナリオで要求を処理する場合に必要なロジックの追加要素だけです。動的メタオブジェクトを作成、構成するには、次のようにします。
コネクターは、動的メタオブジェクトをチェックし、そのメタオブジェクトの情報を使用して、ビジネス・オブジェクトの処理方法を判断します。詳細については、"動的子メタオブジェクト"を参照してください。
MQMD は、メッセージ記述子です。MQMD には、アプリケーション間でメッセージをやり取りする場合に、アプリケーション・データと一緒に渡される制御情報が収められています。静的または動的いずれかのメタオブジェクトで、MQMD 属性 OutputFormat の値を指定する必要があります。詳細については、"Create、Update、Delete"を参照してください。
コネクターで使用するキューを構成するには、次のようにします。
queue://<InterChangeServerName.queue.manager>/<actual queue>
WebSphere Commerce でアダプターを使用するには、XML データ・ハンドラーが必要です。データ・ハンドラーを構成する方法は 2 つあります。
コネクターの始動方法については、コネクターのインストールおよび構成を参照してください。始動する前に、コネクター・プロパティーを構成する必要があります。また、始動ファイルも変更する必要があります。