通常、コラボレーション・オブジェクトの管理には、コラボレーション・オブジェクトの実行、一時停止、停止、シャットダウンなどのタスクが含まれます。コラボレーション・オブジェクトの構成方法については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーション・オブジェクトの実行、一時停止、停止、およびシャットダウンは、System Monitor または 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの System Manager から行うことができます。
このセクションの内容は次のとおりです。
"コラボレーション・オブジェクト・ランタイム・プロパティーの構成"
System Monitor にログオンしてコラボレーション・オブジェクト情報を含むビューを開くか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用することによって、コラボレーション・オブジェクトの状態を表示させることができます。System Monitor にログオンするには、System Monitor へのログオン手順の手順に従います。System Manager を使用する際は、InterChange Server Express インスタンスへの接続手順の説明に従ってください。
コラボレーション・オブジェクトの状態の表示方法は、使用しているツールに応じて以下のようになります。
System Monitor でコラボレーション・オブジェクトの状態を表示するには、以下のステップを実行します。
製品をインストールしたときには、デフォルト・ビューは「システム概要」に設定され、そのビューに含まれるデフォルト・モニターは「システム概要」に設定されます。これらのデフォルトは、モニターのニーズに合わせて変更できます。手順については、システムをモニターするビューの設定を参照してください。
System Manager でコラボレーション・オブジェクトの状態を表示するには、以下のステップを実行します。
展開されたコラボレーション・オブジェクト・フォルダーの下に、さまざまな状態を示すコラボレーション・オブジェクトが異なる色で表示されます (図 30 を参照)。
図 30. 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューにあるコラボレーション・オブジェクト・フォルダー
表 8 は System Monitor と、「InterChange Server コンポーネント管理」ビューにあるコラボレーション・オブジェクト・フォルダーで表示可能なコラボレーション・オブジェクトの状態について説明しています。
コラボレーション・オブジェクトの状況 | 説明 |
---|---|
開始 | 開始されたコラボレーションは、それが起動するビジネス・オブジェクトにサブスクライブします。このコラボレーションは、ビジネス・オブジェクトが届いた時点で、それらのビジネス・オブジェクトを処理します。InterChange Server Express を停止してから再始動すると、開始状態のコラボレーション・オブジェクトは InterChange Server Express の再始動時に自動的に実行を開始します。 |
一時停止 | 一時停止されたコラボレーションは、新しいフロー・イニシエーターを受信できません。すべての現行処理を完了してからアイドル状態に入ります。
コネクターは、そのサブスクリプション情報を保守します。つまり、コネクター・キューにフロー・イニシエーターを送り続けます。これらのイニシエーターは、コラボレーションが再開されたときに処理します。
コラボレーションの実行を再開するには、System Monitor または「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの「コラボレーション・オブジェクト」メニューで「開始」をクリックします。 |
停止 | コラボレーションを停止します。これによりビジネス・オブジェクトをアンサブスクライブします。コラボレーションは、すべての現行処理を完了してから非アクティブになります。「停止」コマンドは、「一時停止」コマンドと異なり、コネクターからコラボレーションへのビジネス・オブジェクトの送信を停止します。
フローを絶つことなくコラボレーションを適切に停止するには、まずポーリング状態の関連するコネクターを停止し、すべてのフローを処理できるようにします。その後、コラボレーションを停止してください。 |
シャットダウン | コラボレーションをシャットダウンすると、現行フローの処理が直ちに終了します。コラボレーションが再始動されると、シャットダウンによって中断されていたフローが処理され、キューの中で待ち状態にあったフローが回復されて、システムが回復します。この回復は直ちに完了せず、システムが完全に回復するまで待つ必要があります。 |
コラボレーション・オブジェクトを初めて実行する場合は、そのコラボレーション・オブジェクトを構成してから開始する必要があります。コラボレーションの構成方法については、"コラボレーション・オブジェクト・ランタイム・プロパティーの構成"を参照してください。コラボレーション・オブジェクトを実行、停止、および一時停止する方法は、使用しているツールによって異なります。
System Monitor でコラボレーション・オブジェクトを始動、停止、および一時停止するには、以下のステップを実行します。
System Manager でコラボレーション・オブジェクトを始動、停止、および一時停止するには、以下のステップを実行します。
このセクションでは、実動環境におけるシステム管理タスクと、以下の手順について説明します。
"コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの設定手順"
"イベント起動型並行フローを処理するようにコラボレーション・オブジェクトを構成する手順"
以下の作業の詳細については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーションの「プロパティー」ウィンドウを開き、コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの値を変更するには、以下のステップを実行します。
図 31. 「プロパティー」ダイアログ・ボックス、「コラボレーションの一般プロパティー」タブ
このダイアログ・ボックスには、コラボレーション・オブジェクトの生成元であるテンプレートと、コラボレーション・テンプレートに指定されていた最小トランザクション・レベルが表示されます。
このダイアログ・ボックスでは、以下の値を設定できます。
「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
ロギングおよびトレースの構成を参照してください。
コラボレーション・オブジェクトのトレース・レベルの構成手順を参照してください。
コラボレーション・オブジェクト・レベルでの E メール通知の構成手順を参照してください。
"クリティカル・エラー"を参照してください。
システムのトラブルシューティング、および「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーション・イベントの据え置きリカバリー手順を参照してください。
コラボレーション・オブジェクトのフロー制御の構成手順を参照してください。
並行イベントの処理の詳細については、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
コラボレーションの並行フローの最大数を設定するには、以下のステップを実行してください。
フロー制御は、コネクターおよびコラボレーション・オブジェクト・キューのフローを管理できる構成可能なサービスです。フロー制御を構成するパラメーターは、システム全体、個々のコンポーネント、またはその両方について構成できます。両方を構成した場合は、個々のコンポーネント構成がシステム全体の構成より優先されます。システム全体のフロー制御を構成する手順については、システム全体のフロー制御の構成手順を参照してください。このセクションでは、コラボレーション・オブジェクトのフロー制御を構成する方法について説明します。
システム内でのフロー制御の動作をモニターするには、フロー制御モニター、および System Monitor の一部として提供されるビューを表示するか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューでコラボレーション・オブジェクトまたはコネクターの統計を表示します。フロー制御モニター、および System Monitor のビューの使用方法については、デフォルト・モニターの検討手順およびデフォルト・ビューの使用手順を参照してください。System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューでフロー制御を表示する方法については、コラボレーション・オブジェクト統計の表示手順、または コネクター統計の表示手順を参照してください。
コラボレーション・オブジェクトのフロー制御を構成するには、以下のステップを実行します。
長期存続ビジネス・プロセスにより、コラボレーション・オブジェクトを長期存続ビジネス・プロセスとして展開できます。コラボレーション・オブジェクトが長期存続ビジネス・プロセスで構成されている場合は、サービス呼び出しタイムアウト値を実行時に再構成できます。長期存続ビジネス・プロセスを持つコラボレーション・オブジェクトの開発については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
長期存続ビジネス・プロセスを持つコラボレーションのサービス呼び出しタイムアウト値を再構成するには、以下のステップを実行します。