アプリケーションのデータベースへ直接接続する場合は、データベース接続プールを使用すべきではありません。アプリケーション・データベースと対話するには、アダプターのみを使用してください。アダプターは、アプリケーションのプログラミング・インターフェースが提供するビジネス・ロジックを使用するので、データベース接続は、アプリケーションをサポートしていないデータベースに対してのみ確立されます。例えば、SQL UPDATE ステートメントを実行するためにアプリケーション・データベースへ直接接続すると、API が更新操作に応じて実行するはずの関連ロジックを妨げてしまいます。これにより、アプリケーションとビジネス・プロセスの整合性が失われます。
アプリケーションから情報を検索する必要があるが、アプリケーションへのビジネス・オブジェクト要求の送信と応答の受信のパフォーマンスに影響を与えるのでアダプターは使用したくないという場合は、いくつかの代案があります。
これは、各要求が、その要求時に最新の情報を検索するので、頻繁に変化するアプリケーション・データベース内の情報検索に最適な方法です。
この方法は、参照表など、フラットで静的な少量の情報を検索する場合に最も有用です。しかし、複数の表に渡る大規模なエンティティーでは、照会の作成と維持が難しくなるため、この方法は使用しないでください。一方、ビジネス・オブジェクトを使用したエンティティーの表示は、開発と維持が容易です。また、新規レコードが頻繁に追加される動的な表では、複製された表を手動で頻繁に更新しなければならず、それを怠るとインターフェースの情報が古くなってしまうため、この方法は適していません。