アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトは、アプリケーション・エンティティーと一致するように設計されていると、対応する汎用ビジネス・オブジェクトに一致しない可能性があります。したがって、アプリケーション・データを WebSphere Business Integration システム全体でやり取りできるよう、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトと汎用ビジネス・オブジェクトを対応付けるマップを作成する必要があります。
アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトは、アプリケーション・エンティティー内のフィールド、列、または要素をすべて組み込まなくてもよい場合もあります。アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトに組み込む必要のある属性を決定するときには、そのオブジェクトを使用するアプリケーションおよびビジネス・プロセスの機能要件を参考にしてください。
汎用ビジネス・オブジェクトとアプリケーション・エンティティーの間の対応を調べることもできます。汎用ビジネス・オブジェクト内のフィールドに対応するフィールドをアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトに組み込むかどうかを選択できます。組み込んだ場合、これらデータ要素は該当のビジネス・プロセスに参加できるようになります。
ビジネス・オブジェクトを設計するときには、アプリケーション・エンティティーと汎用ビジネス・オブジェクトの間の違いに注意してください。この違いに基づいて、必要なデータ変換の内容が確定します。次のような目的でマッピングの設計が必要になることが考えられます。
マッピングと設計の概念を理解しやすいよう、表内のフィールド、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクト内の属性、汎用ビジネス・オブジェクト内の属性の関係をごく簡単に 図 20 に示します。アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトと汎用ビジネス・オブジェクトの違いは、マッピングにより処理することです。ビジネス・オブジェクトの属性がデータベースに対応する表現を持たない場合、コネクターはその属性のデフォルト値を設定できます。