マップ開発の概要

このセクションでは、マップ開発の概要を説明します。次の高レベルのタスクがあります。

  1. マップ開発ソフトウェアをインストールして設定し、Java Development Kit をインストールします。
  2. マップを設計してインプリメントします。

開発環境の設定

要件: 開発プロセスを開始する前に、次の事項を確認してください。

マップの設計とインプリメント

マップを設計してインプリメントするには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. マップに含まれるすべてのビジネス・オブジェクトで使用されるデータ形式を調べます。
  2. Map Designer Express 内でマップを作成します。
  3. 必要な変換規則をカスタマイズします。
  4. マップが必要とする Relationship Designer Express 内で関係を定義します。
  5. 関係管理を実行するように、マッピング変換をカスタマイズします。
  6. エラーおよびメッセージ処理をインプリメントします (該当する場合)。
  7. .java ファイルとコンパイルされたコードを生成します。コンパイルされたコードが実行可能 Java クラスです。詳細については、"マップ開発ファイル"を参照してください。
  8. マップをテスト、デバッグし、必要であれば再コーディングを行います。

図 5 に、マップ開発の概要を示します。また、特定のトピックについての情報がどの章に記載されているかについても示します。

ヒント: マップの開発をチームで行う場合、マップ開発の主要なタスクを開発チームの各メンバーが並行して行うことができます。

図 5. マップ開発タスクの概要

マップ開発ファイル

次の情報は、マップの基本を形成します。

重要:
mapname.java ファイルを変更しないでください。このファイルを変更しても、変更はマップ設計には反映されません。マップ設計は、System Manager のプロジェクトに保管されます。したがって、これらの変更は Map Designer Express では編集できません。Map Designer Express は、マップ定義のみを読み取ります。

Relationship Designer Express も、関係定義を XML 形式で System Manager に保管します。配置時に、関係のランタイム・インスタンス・データを含めるために、System Manager はリレーションシップ・データベースに表スキーマを作成します。関係ごとに、すべての関係表の位置を指定することができます。これらの表のデフォルトの位置は、IBM WebSphere Business Integration Server Express リポジトリーです。

表 5 に、Map Designer Express が生成できるファイルのタイプ (.java.class.cwm.bo.txt) と、System Manager ワークプレースを基準とした相対的な位置を示します。

表 5. マップ・ファイルのタイプ
ファイル・タイプ 説明 System Manager ワークスペースを基準とした相対的な位置
.java マップをコンパイルするときに、Map Designer Express によって作成された、生成済みの Java コード。 ProjectName¥Maps¥Src に保管されます。
.class マップをコンパイルするときに、Map Designer Express で作成された、コンパイル済みの Java コード。 ProjectName¥Maps¥Classes に保管されます。
.cwm マップ定義を保管するときに、Map Designer Express で生成されたマップ定義ファイル。 System Manager に「保管」するときに、ProjectName¥Maps に保管されます。
.bo テスト実行データの保管とロード、およびテスト実行結果の保管に使用されるプレーン・テキスト・ファイル。 これらのファイルは、任意の位置に保管できます。
.txt マップをコンパイルするときに、「Message」タブの情報から Map Designer Express によって作成されたメッセージ・ファイル。
ProjectName¥Maps¥Messages に保管されます。

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