システム管理の概要

システム管理を開始するには、IBM WebSphere InterChange Server Express の必須コンポーネントをすべて始動する必要があります。

システムを始動する際は、IBM WebSphere MQ Listener、IBM WebSphere InterChange Server Express、IBM WebSphere System Manager の順序で始動することをお勧めします。 InterChange Server Express を始動すると、コネクターが自動的に始動されます。

コンポーネントは、ある程度柔軟に始動できます。 MQ Listener は、後で始動することができます。ただし、MQ Listener に依存するコネクターは、一時停止状態で始動されます。 System Manager はいつでも開くことができます。ただし、ユーザーは、WebSphere InterChange Server Express を始動してから、サーバー・インスタンスに再接続する必要があります。コンポーネントを始動する際に守る必要のある順序は 1 つだけです。それは、IBM Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) と WebSphere InterChange Server Express を別々のマシンで使用している場合は、ORB を始動した後に WebSphere InterChange Server Express を始動する必要があるということです。

WebSphere InterChange Server Express のインスタンスをシャットダウンするときは、2 つの選択肢があります。正常シャットダウンと即時シャットダウンです。正常シャットダウンの場合、シャットダウン前に進行中の処理をシステムは完了することができます。即時シャットダウンの場合、イベントの処理を保留にしないでシステムは停止します。

InterChange Server Express システムを始動するためには、必要なサード・パーティー・ソフトウェアがすべて実行されている必要があります。これには、InterChange Server Express リポジトリーのあるデータベースも含まれます。このセクションでは、システムがすでに始動されており、リポジトリーがロードされていることを前提とします。初めてシステムの使用を開始する場合は、Windows、Linux、または OS/400 用の「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」を参照してください。

システムを始動すると、すべてのコネクターとコラボレーションは、前回シャットダウンしたときの状態で始動されます。例えば、シャットダウン時にコラボレーションが一時停止されていた場合、システムを再び始動したときは、このコラボレーションは一時停止しています。

システムを始動する際は、以下の順序に従うことを勧めします。

  1. 必要なサード・パーティー・ソフトウェアがすべて実行されていることを確認します。
  2. IBM Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) と WebSphere InterChange Server Express を別々のシステム上で使用している場合は、ORB を始動します。 ORB の使用方法の詳細については、オブジェクト・リクエスト・ブローカーの管理を参照してください。
  3. (Windows および Linux のみ) IBM WebSphere MQ を使用している場合は、MQ Listener を始動します。

    (OS/400 の場合は、サーバーが始動すると MQ Listener も自動的に始動します。)

  4. (Windows および Linux のみ) InterChange Server Express を始動します。InterChange Server Express の始動手順を参照してください。
  5. 自動的に開始されないコネクターを開始します。"コネクターの開始、停止、および一時停止"を参照してください。
  6. コラボレーションを開始します。"コラボレーション・オブジェクトの状態の表示"を参照してください。
  7. System Manager を始動します。"System Manager の使用"を参照してください。

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