WebSphere Business Integration Server Express Plus Siebel 接続 DLL は、製品の Siebel スイートの一部として インストールされています。WebSphere Business Integration Server Express Plus CD インストール・プログラムを実行している場合は、Siebel を選択してインストールします。インストールによって、ご使用の Siebel のバージョンに応じて Siebel 接続 DLL が以下のフォルダーに置かれます。
Siebel 7.0.x
ProductDir¥connectors¥Siebel¥SiebelEAIAdapter¥Siebel7.0.x
Siebel 7.5.x
ProductDir¥connectors¥Siebel¥SiebelEAIAdapter¥Siebel7.5.x
その他のコンポーネントは、以下のフォルダーにインストールされます。
ProductDir¥connectors¥Siebel¥SiebelEAIAdapter
このセクションでは、WebSphere Business Integration Server Express Plus Siebel 接続 DLL の構成およびセットアップ方法について 説明します。
[collabdetails] (コラボレーションの詳細) セクション (コラボレーション名、汎用 BO 名、ポート名など) を追加する場合は、IBMCrossWorlds.cfg ファイルを編集する必要があります。ファイルのコピーは %ProductDir%connectors¥Siebel¥SiebelEAIAdapter¥Samples ディレクトリ ーにあります。このファイルには、表 12 にリストされている 項目が含まれています。
表 12. IBMCrossWorlds.cfg ファイルの内容
項目 | 説明 |
---|---|
SERVERNAME | 使用する InterChange Server の名前。 |
USERNAME | Siebel アプリケーションのユーザー名。 |
PASSWORD | Siebel アプリケーションのパスワード。 |
[CollabDetails] | 使用している各コラボレーションの詳細。例えば、アカウント・オブジェクトには、以下が含まれます。
[CollabDetails]
IntObjName=Account
BOName=NewSiebel_Account
CollabName=SiebelConnectivityObject
PortName=From
[EndCollabDetails] |
以下のファイルをインストール・フォルダーから %Siebel%/Client/bin ディレクトリーにコピーします。
InterChange Server Express を起動すると、.ior ファイルが生成されます。これは InterChange Server Express のアクセス・エンジン・オブジェクトへの永続的なオブジェクト参照です。ファイル名は [Server Name] InterChangeServer.ior と なり、%WBIA% にあります。このファイルを %Siebel%¥Client¥bin ディレクトリーに コピーします。InterChange Server Express が開始するたびに、新たな .ior ファイルが 生成されます。この .ior ファイルの内容を、InterChange Server をブートするたびに同じ状態に保つために、永続 .ior ファイルが生成されます。サーバーに永続 .ior ファイルを生成させるには、InterchangeSystem.cfg ファイルを編集して、CORBA のサブセクションが ない場合には追加します。
CORBA サブセクションには、ポート番号が OAport=portnumber 形式で含まれています。例えば、ポート番号が 15000 の場合、以下の 行を InterchangeSystem.cfg ファイルに追加します。
[CORBA]USERNAME=Siebel Application user name OAport=15000
アクセス・クライアントが DMZ にあり、InterChange Server Express が別のサブネットにある場合は、OAport のポート番号が開かれていることを確認します。
XMLborgen または XMLODA を使用して、各統合オブジェクトで WebSphere Business Integration Server Express Plus ビジネス・オブジェクトの定義を生成します。生成されたオブジェクトは、ワークフロー処理で使用されます。生成されたビジネス・オブジェクトは、InterChange Server Express リポジトリーに 自動的にロードされます。
XML DataHandler はデータ変換モジュールです。このモジュールは、主にビジネス・オブジェクトの XML 形式への変換 (またはその逆) を 行います。XML 文書は text/xml MIME タイプで直列化されたデータです。この XML 資料はサーバー・アクセス・インターフェース内から 呼び出されます。XML DataHandler を構成するには、構成情報を XML 子メタオブジェクトに提供する必要があります。XML DataHandler では、WebSphere Business Integration Server Express Plus システムにより、デフォルトのメタオブジェクト MO_DataHandler_DefaultXMLConfig が提供されて います。表 13 に、構成の必要があるメタオブジェクトに含まれている属性を示します。
属性 | 説明 |
---|---|
BOPrefix | 適切な接頭部を持つ WebSphere Business Integration Server Express Plus ビジネス・オブジェクト名が、構成ファイルに指定されています。したがって、この属性はブランクのままとします。 |
ClassName | ClassName 属性は、デフォルトでは、サーバー・アクセス・インターフェースによって起動される XML DataHandler クラスを指しています。デフォルト 値は com.crossworlds.DataHandlers.text.xml です。 |
コラボレーション・テンプレートを定義して、ビジネス処理用のコラボレーション・オブジェクトを作成します。コラボレーション・テンプレートの定義およびコラボレーション・オブジェクトの作成についての詳細は、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
ビジネス・サービスをインポートするには、以下を行います。
Siebel 資料で説明されているワークフロー・プロセスのセットアップに従い、ビジネス・サービス・トリガーを追加します。このトリガーは、IBMsiebelConnectivityService を 呼び出して活動させます。メソッド名は、実行の必要があるプロセスに応じてワークフローによって設定する必要があります。