一致関係 は 2 つ以上のビジネス・オブジェクト間の 1 対 1 に基づいた関連を確立します。 つまり、特定の関係インスタンスに、各参加者のインスタンスは 1 つしかありません。通常、顧客 ID、製品 ID など、ビジネス・オブジェクトのキー属性を変換するとき、一致関係を作成します。背景情報の詳細については、"一致関係"を参照してください。
InterChange Server Express では、表 84 に示す一致関係の種類がサポートされます。
一致関係タイプ | 説明 | 詳細情報の参照先 |
---|---|---|
単純一致関係
| 単一のキー属性で 2 つのビジネス・オブジェクトを関連付けます。 | "単純一致関係の使用" |
複合一致関係
| 複合キー (複数の属性から構成) で 2 つのビジネス・オブジェクトを関連付けます。 | "複合一致関係の使用" |
Relationship Designer Express を使用して一致関係を定義するには、次の手順を実行します。
ガイドライン: 関連付ける各ビジネス・オブジェクトの参加者定義を作成します。一致関係では、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトおよび汎用ビジネス・オブジェクトの参加者が必要です。
一致関係の場合、参加者タイプはビジネス・オブジェクトです。すべての一致関係は、汎用ビジネス・オブジェクトの参加者タイプを持つ 1 つの参加者、およびアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトごとに 1 つの参加者から構成されます。
追加するためには、「参加者タイプ」ウィンドウで関連したビジネス・オブジェクトを展開し、属性を選択し、Relationship Designer Express メインウィンドウのビジネス・オブジェクトにドラッグします。選択した属性が、ビジネス・オブジェクト間の関係の基礎となります。
一致関係の場合、通常、属性は各ビジネス・オブジェクト定義のキー属性です。 キーのタイプにより一致関係の種類が決まります。
各参加者は複数の属性を含めることができます。通常、親ビジネス・オブジェクトの固有キー、および子ビジネス・オブジェクト (親ビジネス・オブジェクト内) の 属性が最低 1 つ含まれます。サーバーに展開すると、参加者定義に表示される順序で属性を連結した名前で関係が表に保管されます。一部のデータベースにおけるインデックス・サイズの制限などの詳細については、"複合一致関係定義の作成"を参照してください。
はじめに、「拡張設定」ウィンドウに関係定義設定が表示されます (図 113 を参照)。
結果: この設定は、各参加者の関係インスタンス ID とキー属性に一意性制約を設定して、InterChange Server Express が関係を一致関係として処理するように指定します。このアクションにより、各関係インスタンスのすべての参加者間で 1 対 1 の対応が保証されます。
結果: このアクションは、Relationship Designer Express が汎用ビジネス・オブジェクトの関係表を作成しない ように指定します。 maintainSimpleIdentityRelationship() メソッドを使用して関係を保守するとき、WebSphere Business Integration システムはアプリケーション固有の関係表に保管された関係インスタンス ID を使用して、関係属性を変換します。
一致関係を作成するとき、多くの場合、関連付けるビジネス・オブジェクトは子ビジネス・オブジェクトを備えています。例えば、一部の顧客ビジネス・オブジェクトには、住所情報を保管する子ビジネス・オブジェクトがあります。子オブジェクトは、表 85 が示す種類の関係に参加できます。
子ビジネス・オブジェクトの状態 | 関係の種類 | 詳細情報の参照先 |
---|---|---|
子ビジネス・オブジェクトのキーは、その親のコンテキストを越えて子を一意的に 識別します。 |
単純一致関係
| "子レベルの単純一致関係のコーディング" |
子ビジネス・オブジェクトのキーは、その親のコンテキストを越えて子を一意的に識別しません。 |
複合一致関係
|
|
更新操作中、子ビジネス・オブジェクトを一致関係の一部として維持します。 |
親子関係
| "子インスタンスの管理" |
子が複数カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトである場合、インデックスを変更し、参加者に特定の子を参照させることができます。
それには、子のキー属性を選択し、右マウス・ボタンをクリックし、コンテキスト・メニューから「インデックスを変更」を選択します。 マップのソースと宛先の子が 1 対 1 に対応する場合、インデックスは重要ではなく、変更する必要はありません。しかし、マップがそれ以外の方法で子を変換する場合、特定のインデックス番号を入力できます。例えば、子ビジネス・オブジェクトが住所を表し、3 番目のソース住所が最初の宛先住所に対応する場合、インデックスをそれぞれ 2 と 0 に変更できます。