System Monitor は、IBM WebSphere InterChange Server Express システムを Web からモニターするためのツールです。これを使用すると、データの表示方法を構成したり、履歴データおよび現在のデータを表示したりすることもできます。
System Monitor では、モニター とビュー が使用されます。モニターはシステムのモニター時にアクセスする情報を定義したものであり、ビューは Web ブラウザーに表示するモニターを定義したものです。モニターとビューを使用すると、システムのモニター方法をカスタマイズできます。
System Monitor の使用を開始する際は、使用するモニターを事前に決定しておく必要があります (System Monitor の設定を参照)。また、システムをモニターするときは、使用するビューを決定する必要があります (システムをモニターするビューの設定を参照)。
System Monitor では、コンポーネントの開始、停止、および一時停止も可能です。コンポーネントの開始、停止、および一時停止を行う手順については、システムのコンポーネントの管理を参照してください。
このセクションでは、System Monitor の構成と使用に関係するさまざまなコンポーネントについて説明します。このセクションの内容は以下のとおりです。
System Monitor の設定
System Monitor へのログオン手順
System Monitor インターフェースの概要
システムをモニターするビューの設定
データのカスタマイズ
永続モニターの使用
System Monitor の使用を開始する際は、必要な Web サーバーやクライアント・ブラウザーなどのソフトウェアをシステムに事前にインストールしておく必要があります。
また、System Monitor とともに提供されるデフォルト・モニターを使用するのか、それともモニター定義ウィザードを使用して別のモニターを作成するのかを決定する必要もあります。例えば、すべてのシステム・コンポーネントの状況と開始時刻を表示する「システム概要」という名前のモニターが必要であるかもしれません。このモニターを作成するには、System Manager から開くツールのモニター定義ウィザードを使用します。
System Monitor には以下のソフトウェアが必要です。
Web アプリケーション・サーバーは、以下に示すように、JSP バージョン 1.1 以上およびサーブレット・バージョン 2.2 以上をサポートする必要があります。
- IBM WebSphere Application Server Express バージョン 5.0.2 または 5.1
- IBM WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 または 5.1 (バージョン 5.1 は Linux の場合にのみ使用)
- Tomcat バージョン 4.1.24 または 4.1.27 (IBM JDK 1.3.1 を使用) -- Windows システムと Linux システムのみ
- リポジトリー・データベースで DB2 を使用している場合は、DB2 クライアントが必要です (DB2 は OS/400 の一部としてインクルードされています)。
System Monitor には、Windows プラットフォーム限定のサポートされるブラウザーからのみアクセスできます。サポートされるブラウザーは以下のとおりです。
- Adobe SVG ビューアー 3.0 のプラグインを搭載した Microsoft Internet Explorer 5.5 SP2 以上
- Adobe SVG ビューアー 3.0 のプラグインを搭載した Netscape 4.7x
各モニターに含まれる情報を詳しく理解するには、以下のステップを実行します。
- 以下の表 1 を参照し、System Monitor とともに提供されるデフォルト・モニターを使用するかどうかを決定します。(表 2 には、表 1 にリストされている表示オプションの説明が記載されています。また、表示オプションの例には、表 1 にリストされている表示オプションの例が記載されています。)
表 1. デフォルト・モニター
デフォルト・モニター
| 定義
| 表示オプション
| モニターを表示する場合に使用可能な操作
|
システム概要
| システムのすべての主要コンポーネント (コラボレーション、コネクター、マップ、および関係) の現在の状況の概要
| テーブル・ツリー (最初の列に展開可能なノードを持つテーブル。ノードを展開すると、さらに行が表示されます。)
|
- コラボレーションの開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
- コネクターの開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
- コネクター・エージェントの再始動
- マップの開始および停止
- 関係の開始および停止
|
コラボレーション統計
| システムのすべてのコラボレーションの現在の状況および統計。
- 状況
- 開始時刻
- 全フロー数
- 成功したフロー
- 失敗したフロー
- 処理中のイベント
- キューに入れられたイベント
- 並行イベントの最大数
| テーブル
|
|
コネクター統計
| すべてのコネクターの現在の状況および統計。
- 状況
- 開始時刻
- 全稼働時間
- 受信したビジネス・オブジェクト
- 送信したビジネス・オブジェクト
- エージェント状況
| テーブル
|
- 開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
- コネクター・エージェントの再始動
|
マップ状況
| すべてのマップの状況
| テーブル
| 開始および停止
|
関係の状況
| すべての関係の状況
| テーブル
| 開始および停止
|
サーバー統計
| サーバーの現在の統計。失敗および成功した呼び出しの数、イベントの数、フローの数を含みます。
| 積み重ね棒
| なし
|
データベース接続
| 以下に示す、データベース接続の現在の状況。
- 空き接続数
- 有効な接続数
- 接続の最大数
- ピーク時の接続数
| テーブル
| なし
|
メッセージ・キュー
| 以下に示す、メッセージ・キューの現在の状況。
| テーブル
| なし
|
ビジネス・オブジェクト
| 特定のコネクターのビジネス・オブジェクトの現在の統計。送信したビジネス・オブジェクトの数および受信したビジネス・オブジェクトの数を含みます。
| テーブル
| なし
|
コネクターのサブスクリプション
| 特定のコネクターのサブスクリプションの現在の統計。
| テーブル
| なし
|
コラボレーション・イベント
| コラボレーション・イベントの現在の統計。以下の情報を含みます。
| 棒
| なし
|
サーバー統計履歴
| 特定の期間におけるサーバー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
- 成功した呼び出し
- 失敗した呼び出し
- 全呼び出し数
- 成功したイベント
- 失敗したイベント
- 全イベント数
- 成功したフロー
- 失敗したフロー
- 全フロー数
時間間隔:
| 棒
| なし
|
サーバー・フロー履歴
| 特定期間にわたる特定の時間間隔におけるサーバーのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
- 15 分、30 分、毎時、日次、週次、または月次
- 開始日
- 終了日
|
| なし
|
コラボレーション・フロー履歴積み重ね棒グラフ
| 特定期間にわたる特定の時間間隔における特定のコラボレーションのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
- 15 分、30 分、毎時、4 時間、12 時間、日次、週次、または月次
- 開始日
- 終了日
| 積み重ね棒
| なし
|
コラボレーション・フロー履歴折れ線グラフ
| 特定期間にわたる特定の時間間隔における特定のコラボレーションのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
- 15 分、30 分、毎時、4 時間、12 時間、日次、週次、または月次
- 開始日
- 終了日
| 折れ線
| なし
|
イベントの割合
| 現時点における 1 分あたりの処理イベント数
| メーター
| なし
|
フロー制御
| フロー制御が適用されているコラボレーション・オブジェクトおよびコネクターの現在の状態。
- バッファーに入れられたイベント
- 最大イベント容量
- ブロックされた状況 (非ブロッキング・コラボレーションには適用されません)
- データベースで保留中のイベント (非ブロッキング・コラボレーションにのみ適用されます)
- 飽和状況
| テーブル
| なし
|
状態変更ログ
| 指定の時間枠におけるコンポーネントに対する現在持続している状態変更。状態変更情報には以下のものが含まれます。
時間間隔:
| テーブル
| なし
|
この手順を開始する前に、表 1 で既存のデフォルト・モニターを調べ、作成しようとしているモニターがすでに存在していないかどうかを確認してください。
モニターを作成するには、以下のステップを実行します。
- System Manager を開きます。
- 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで、接続したいサーバー・インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「接続」をクリックします。「サーバー・ユーザー ID およびパスワード」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- サーバーのユーザー ID およびパスワードを入力し、「OK」をクリックします。サーバーの状況が、「不明」または「切断」から
「接続しました」に変わります。
- 注:
- 状況が「接続しました」に変わらない場合は、選択した InterChange Server Express インスタンスが実行されているかどうかを確認してください。
- サーバー・インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「モニター定義ウィザード」を選択します。モニター定義ウィザードが表示されます。図 1
を参照してください。
図 1. モニター定義ウィザード、情報タイプおよび表示オプション選択ページ

- モニターに含める情報のタイプを「情報タイプ」リストから選択し、情報の表示形式を「オプション表示」の下から選択します。
各情報タイプに指定できる表示オプションは 1 つ以上あり、各表示オプションには構成可能プロパティーがあります。情報タイプを選択すると、その情報タイプの表示オプションのみが「オプション表示」の下に表示されます。各表示オプションの構成可能プロパティーの説明については、モニター表示オプションの使用手順を参照してください。System Monitor 内での表示オプションの表示例については、表示オプションの例を参照してください。
- 注:
- ビジネス・オブジェクト・プローブが存在する場合、そのビジネス・オブジェクト・プローブは
「情報タイプ」リストに表示されます。ビジネス・オブジェクト・プローブを追加する手順については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
- 「次へ」をクリックします。「モニター・プロパティーの指定」ページが表示されます (図 2 を参照)。
図 2. モニター定義ウィザード、「モニター・プロパティーの指定」ページ

- 以下の情報を「モニター・プロパティーの指定」ページに追加します。
- 「タイトル」フィールドに新規モニターの名前を入力します。既存のモニター名を使用していないことを確認するために、「既存のモニター」をクリックし、既存のモニターのリストを表示します。
- (任意) 「説明」フィールドに説明を入力します。
- 表示オプションで使用可能なその他のプロパティーを構成します。これらの選択は、前のページで選択した情報タイプと表示オプションによって異なります。例えば、図 2 では、表示する行数の入力、含める属性の選択、選択した属性の並べ替えが可能です。これらのオプションはテーブルおよびテーブル・ツリーの両方の表示オプションで使用可能です。
- 以下のいずれかを実行します。
- 選択した属性にしきい値を含めることができる場合は、「次へ」ボタンが使用可能になります。しきい値を構成するには、「次へ」ボタンをクリックします。「属性しきい値の指定」画面が表示されます。「属性しきい値の指定」画面の例については、図 3 を参照してください。「属性しきい値の指定」画面で、オプションで各属性の「しきい値」フィールドに数値を入力することができます。モニターの実行中、属性に設定したしきい値よりも属性値が大きくなった場合は、その属性値を含むセルがテーブル内で強調表示されます。
- 属性にしきい値が含まれない場合は、「完了」ボタンが使用可能になります。「完了」をクリックします。「モニターは正常に作成されました。別のモニターを作成しますか?」というメッセージが表示されます。「はい」または「いいえ」をクリックします。
図 3. モニター定義ウィザードの「属性しきい値の指定」画面

この手順は、モニター定義ウィザードで作成したモニター (別のモニターの作成手順を参照)、または System Monitor のモニター (モニターの表示プロパティーの設定手順を参照) の表示オプションを使用する場合に実行します。
モニター定義ウィザードでモニターを作成する場合、または System Monitor のモニターを使用する場合は、表 2 を参照し、表示オプションの構成方法を決定します。(表示オプションの例については、表示オプションの例を参照してください。)
表 2. モニターで構成可能な表示オプション
表示オプション
| モニター定義ウィザードでモニターを作成する際に構成可能なプロパティー
| System Monitor のモニターを使用する際に構成可能なプロパティー
|
|
|
- ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
- 表示する行の数
|
| なし
|
- ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
- 値の表示または非表示の選択
|
メーター
| メーターしきい値
| ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
|
モニター定義ウィザードでモニターを作成する際に選択可能な表示オプションと、これらのモニターを System Monitor に表示した例を以下に示します。
- テーブル
- テーブル・ツリー
- 折れ線
- 棒
- 積み重ね棒
- メーター
- 注:
- 例に示すデータは InterChange Server Express システムの実際のデータを示すものではありません。
図 4. テーブル表示オプション

図 5. テーブル・ツリー表示オプション

図 6. 折れ線表示オプション

図 7. 棒表示オプション

図 8. 積み重ね棒グラフ表示オプション

図 9. メーター表示オプション

新規モニターを作成したら (あるいはデフォルトのモニターを使用することを決めたら)、すぐに
System Monitor にログオンしてシステムをモニターすることができます。
この手順を開始する前に、以下のことを実行します。
- モニター対象のマシン上の InterChange Server Express を始動します。
- System Monitor およびアプリケーション・サーバーがインストール済みであることを確認します。インストール方法の詳細については、Windows、Linux、または OS/400 用の「WebSphere Business Integration
Server Express インストール・ガイド」を参照してください。
- アプリケーション・サーバーを始動します。
- System Monitor へのログオンに必要なユーザー名およびパスワードを取得します。このユーザー名およびパスワードは、InterChange Server Express にログオンするときのものと同じです。
System Monitor にログオンするには、以下のステップを実行します。
- Windows の Web ブラウザーで、System Monitor の URL にナビゲートします。指定する System Monitor の URL は、WebSphere Application Server、
WebSphere Application Server Express、または Tomcat のいずれを使用しているのかによって異なります。
WebSphere
Application Server、WebSphere Application Server Express、または Tomcat とともに動作するように System Monitor を設定する方法については、Windows、Linux、または OS/400 用の「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」を参照してください。OS/400 は Tomcat をサポートしていません。
- WebSphere Application Server Express のインストールの一環として System Monitor がインストールされている場合、URL は次のようになります。
http://HostName:7089/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名です。
- System Monitor が OS/400 システムにインストールされている場合は、次の URL を参照してください。
http://HostName:nnnn/ICSMonitor
ここで、HostName は、OS/400 Web サーバー・マシンのホスト名、nnnn は製品がインストールされたときに設定された HTTP ポートです。
- (Windows および Linux のみ) 5 番目のパラメーターに「y」を指定してインストール・スクリプトを使用した場合、URL は次のようになります。
http://HostName/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名です。
- (Windows および Linux のみ) 5 番目のパラメーターに「n」、6 番目のパラメーターにポート番号を指定してインストール・スクリプトを使用した場合、URL は次のようになります。
http://HostName:nnnn/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名、nnnn はポート番号です。
- (Windows および Linux のみ) Tomcat を使用しており、ポート番号を変更しなかった場合、URL は次のようになります。
http://HostName:8080/ICSMonitor
ここで、HostName は Web サーバー・マシンのホスト名です。
WebSphere InterChange Server Express System Monitor の「ログイン」ウィンドウが表示されます (図 10 を参照)。
図 10. System Monitor の「ログイン」ウィンドウ

- モニターしたい InterChange Server Express インスタンスのサーバー名、ユーザー名、およびパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。System Monitor が表示されます (図 11 を参照)。
図 11. System Monitor で「システム概要」がデフォルト・ビューとして表示されている

System Monitor には以下の項目があります。
デフォルト・ビューを使用してシステムのモニターを開始するか、システムをモニターする前に、ビューの追加、変更、または削除を行うことができます。以降のセクションでは、System Monitor
で既存のビューを使用する方法や、ビューを作成して構成する方法について説明します。ビューには、1 つ以上のモニターを含めることができます。いくつかのデフォルト・ビューは、System Monitor のインストールに含まれています。これらのデフォルト・ビューを使用することも、新しいビューを作成することもできます。ビューの作成や構成を行うには、System
Monitor にログオンしておく必要があります。System Monitor
にログオンする手順については、System Monitor へのログオン手順を参照してください。
このセクションの内容は次のとおりです。
デフォルト・ビューの使用手順
独自のビューの作成手順
ビューの構成手順
ビューの削除手順
デフォルト・ビューを使用するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor を開きます。
- 左側のフレームで、表 3 にリストされているビューの 1 つを「ビュー」リストから選択します。
この表には、ビューに含まれるモニターと使用される表示オプションが記載されています。ビューで使用されるデフォルト・モニターの説明については、デフォルト・モニターの検討手順を参照してください。
表 3. デフォルト・ビュー
デフォルト・ビュー
| モニターおよび表示オプション
|
システム概要
| システム概要モニターがテーブル・ツリーで表示される
|
コラボレーション概要
| コラボレーション統計モニターがテーブルで表示される
|
コラボレーション
|
- コラボレーション・イベント・モニターが棒グラフで表示される
- イベントの割合モニターがメーターで表示される
|
コラボレーション履歴
|
- コラボレーション・フロー履歴モニターが積み重ね棒グラフで表示される
- コラボレーション・フロー履歴モニターが折れ線グラフで表示される
|
コネクター概要
| コネクター統計モニターがテーブルで表示される
|
コネクター
|
- ビジネス・オブジェクト・モニターがテーブルで表示される
- コネクター・サブスクリプション・モニターがテーブルで表示される
|
マップと関係
|
- マップ状況モニターがテーブルで表示される
- 関係状況モニターがテーブルで表示される
|
サーバー統計
|
- サーバー統計が積み重ね棒グラフで表示される
- データベース接続がテーブルで表示される
- メッセージ・キューがテーブルで表示される
|
サーバー履歴
|
- サーバー統計履歴が棒グラフで表示される
- サーバー・フロー履歴が折れ線グラフで表示される
|
フロー制御
| フロー制御モニターがテーブルで表示される
|
状態変更ログ
| 状態変更ログ・モニターがテーブルで表示される
|
このビューの表またはグラフは、System Monitor のメイン・ウィンドウ内で開きます。例については、表示オプションの例を参照してください。
ビューを作成するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
図 12. System Monitor、「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックス

- 「ビューの新規作成」ボタンをクリックします。「ビュー名」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「ビュー名」フィールドにビューの名前を入力し、「OK」をクリックします。新しいビューの名前が「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスの「ビュー」フィールドに表示されます。
- 「モニターの選択」リストでモニターを 1 つ以上選択するか、「すべて選択」を選択し、リストされたモニターをすべて選択します。選択内容は「モニターのオーダー」リストに表示されます。
- 「モニターのオーダー」リストの右側にある上矢印と下矢印を使用して、表示したい順にモニターを並べ替えます (モニターは上から下の順に表示されます)。
- 新しいビューのプレビューを表示させるには「プレビュー」をクリックします。
- 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」というメッセージが表示されます。System Monitor の左側のフレームの「ビュー」のすぐ下に新しいビューが表示されます。
既存のビューを変更するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
- 変更したいビューを「ビュー」リストから選択します。
- 「モニターの選択」リストを使用して、ビューにモニターを追加するか、ビューからモニターを除去します。変更したビューのモニターは、「モニターのオーダー」リストに表示されます。
- 「モニターのオーダー」リストの右側にある上矢印と下矢印を使用して、表示したい順にモニターを並べ替えます。
- 新しいビューのプレビューを表示させるには「プレビュー」をクリックします。
- 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」というメッセージが表示されます。
ビューを削除するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
- 削除したいビューを「ビュー」リストから選択します。
- 「ビューの削除」をクリックします。ビューを削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- 「OK」をクリックします。System Monitor の左側のフレームにある「ビュー」リストからビューが除去されます。
System Monitor では、多くの要素を調整し、モニター可能なシステム・データのレベルを微調整できます。これらの調整については以下のセクションで説明します。
デフォルト・ビューの設定手順
モニターの表示プロパティーの設定手順
実行時の値の最新表示速度の設定手順
履歴データのキャプチャー頻度の設定手順
実行時の統計値のリセット手順
状態変更のキャプチャー手順
状態変更ログの削除手順
統計履歴の削除手順
ビジネス・オブジェクト・プローブ・データ・ファイルの削除手順
デフォルト・ビューは、System Monitor にログオンしたときに最初に表示されるビューです。
デフォルト・ビューを変更するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームから「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
- デフォルト・ビューにしたいビューを「ビュー」リストから選択します。
- 「デフォルト・ビュー」チェック・ボックスを選択します。
- 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」というメッセージが表示されます。次に System Monitor にログオンするときには、デフォルト・ビューとして選択したビューが表示されます。
モニターの表示オプションは、表示オプションの設定の変更によりカスタマイズできます。
モニターの外観を変更するには、以下のステップを実行します。
- モニターを表示している時に、右上隅のグラフ・アイコンをクリックします。そのモニターの特定の表示オプションに関する「設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。図 13 に、「テーブルの設定」ダイアログ・ボックスの例を示します。
図 13. System Monitor、「テーブルの設定」ダイアログ・ボックス

- 変更したい外観オプションを「設定」ダイアログ・ボックスで選択します。各表示オプションで使用可能な外観オプションについては、モニター表示オプションの使用手順、および 表 2 を参照してください。
- 変更内容のプレビューを表示させるには、「プレビュー」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。変更内容がモニターに表示されます。表示オプションの設定の変更内容は、その表示オプションを使用するすべてのモニターに表示されます。
- 注:
- モニターを元の画面表示に戻す場合は、「設定」ダイアログ・ボックスを開き、「デフォルト」、「OK」の順にクリックします。
一部のモニターはコンポーネントの実行時の値を表示します。これらのモニターの場合、統計を最新表示する頻度を指定できます。設定した頻度は、個々のコンポーネントではなく、システム全体に適用されます。
実行時にモニターする値の最新表示速度を設定するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームから「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
図 14. System Monitor、「オプションの設定」ダイアログ・ボックス

- 最新表示速度の時間 (秒) を指定するために、「最新表示する速度」フィールドに値を入力し、「最新表示する速度」の「サブミット」ボタンをクリックします。
履歴データをキャプチャーする速度を設定するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
- 「データ履歴をキャプチャーする頻度の指定」セクションで、「すべての間隔設定を確認する」リンクをクリックします。「統計履歴の時間間隔」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 15 を参照)。
図 15. System Monitor、「統計履歴の時間間隔」ダイアログ・ボックス

- 以下の値を 1 つ選択し、サーバー、各コラボレーション・オブジェクト、および各コネクターの時間間隔を選択します。
- なし
- 15 分
- 30 分
- 1 時間
- 4 時間
- 12 時間
- 24 時間
- 「変更内容のサブミット」をクリックすると、すべてのコンポーネントについてすべての時間間隔がサブミットされます。
- 注:
- 「オプションの設定」ダイアログ・ボックスでは、単一コンポーネントの時間間隔を設定することができます。単一コンポーネントの時間間隔を設定するには、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択し、「頻度」リストから時間間隔を選択して、「サブミット」ボタンをクリックします。
実行時統計は、サーバーが開始された時点からメモリーに保持されます。サーバーを数日または数週間実行すると、これらの量が非常に大きくなる場合があります。
コンポーネントの実行時の統計値を「0」にリセットするには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
- 「コンポーネント統計のリセット」セクションで、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択します。
- 「サーバー」を選択すると、すべてのコンポーネントの実行時統計がリセットされます。
- 「コラボレーション」または「コネクター」選択した場合は、「コンポーネント」リストからコンポーネントを選択します。そのコンポーネントの統計のみがリセットされます。
- 「サブミット」をクリックします。
各コンポーネントの状態変更をキャプチャーしてログ・ファイルに送信する方法を構成するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
- 「特定のコンポーネントの状態変更のキャプチャー」セクションで、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択します。
- 注:
- コンポーネント・タイプとして「コラボレーション」または「コネクター」を選択した場合は、特定のコラボレーション・オブジェクトまたはコネクターを選択するためのプロンプトが出されます。
- 「状態変更のキャプチャー」チェック・ボックスを選択し、「サブミット」ボタンをクリックします。
状態変更ログが増大すると、古いデータを削除する必要がある場合があります。
特定期間のログを削除するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
- 「すべてのコンポーネントの状態変更ログを削除」セクションで、以下のことを実行します。
- カレンダー・アイコンをクリックし、削除するデータの開始日と終了日を入力します。
- 「削除」ボタンをクリックします。
履歴データが増大すると、古いデータを削除する必要がある場合があります。
特定の時間枠における履歴データを削除するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
- 「すべてのコンポーネントの統計履歴を削除」セクションで、以下のことを実行します。
- カレンダー・アイコンをクリックし、削除するデータの開始日と終了日を入力します。
- 「削除」ボタンをクリックします。
ビジネス・オブジェクト・プローブ・データのサイズが増大するに従い、古いデータを削除しなければならなくなる場合があります。
特定の時間枠におけるデータを削除するには、以下のステップを実行します。
- System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
- 「ビジネス・オブジェクト・プローブのデータを削除」セクションで、以下のことを実行します。
- 「ビジネス・オブジェクト・プローブ」リストからビジネス・オブジェクト・プローブを選択します。
- カレンダー・アイコンをクリックし、削除するデータの開始日と終了日を入力します。
- 「削除」をクリックします。
永続モニター は、InterChange Server Express のサブシステムです。コラボレーション・オブジェクト、コネクター、およびシステム全体に関する状態 (履歴) および統計情報をモニターして格納します。永続モニターは、システム・コンポーネントまたはシステム全体に対して使用できます。
System Monitor の「オプションの設定」ダイアログ・ボックスから、システム・コンポーネントの永続モニターの各種のレベルを構成します。これらの手順については、前のセクション (データのカスタマイズ) で説明しています。
システム全体の永続モニターを構成するには、System Manager の「構成を編集」ツールを使用します。このセクションでは、「構成を編集」ツールを使用してシステム全体の永続モニターを構成する方法、およびシステム全体の永続モニターの結果を System Monitor からアクセスする方法について説明します。
- 注:
- モニターするコンポーネントの数、およびコンポーネントのモニター頻度を計画する際は、データベース・ボリューム要件とデータ削除方針を考慮する必要があります。データベース・ボリューム要件のインプリメントについて詳しくは、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
永続モニターのシステム全体のパラメーターを構成するには、以下のステップを実行します。
- 以下の方法で「構成を編集」ツールを開きます。
- System Manager を開きます。
- 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの「サーバー・インスタンス」の下にあるサーバーを右マウス・ボタンでクリックし、「構成を編集」をクリックします。
System Manager ウィンドウの右上のセクションが、InterchangeServer.cfg ファイルを編集できるツールになります。
- 「各種」タブをクリックします (図 16 を参照)。
図 16. 「構成を編集」ツールの「各種」タブ

- 「永続モニター」の下で、以下のことを行います。
- 永続モニター・システムでエラーが検出された場合でも InterChange Server Express の実行を続けたいときは、「エラー時のアクション」リストで「続行」を選択します。
- サブシステムのエラー時に InterChange Server Express をシャットダウンしたい場合は、「エラー時のアクション」リストで「シャットダウン」を選択します。
- サブシステムのトレース・レベルを指定するには、希望するトレース・レベルを「永続モニター・サービス」リストで選択します。
永続モニターの結果にアクセスするには、以下のステップを実行します。
- System Monitor を開きます。
- 「ビュー」列で以下のいずれかのビューを選択し、履歴状態と統計情報を表示します。
デフォルト・ビューの使用について詳しくは、デフォルト・ビューの使用手順
を参照してください。代わりに、履歴データを含めることができるビューをユーザーが独自に作成することもできます。ビューの作成について詳しくは、独自のビューの作成手順を参照してください。
