ALE Module は、本質的に非同期であるバッチ・オブジェクトなどのオブジェクトに広く使用されています。プッシュ・テクノロジーを使用するため、サーバーがイベントを listen している必要があります。登録およびインストールという処理により、listen する対象と情報の送信元がサーバーに通知されます。登録時には、プログラム ID を使用し、リスナー・スレッドとの通信点 (サーバー) を SAP Gateway に指定します。サーバー内の機能モジュール定義は、このデータをテンプレートとして提供することにより、SAP からプッシュされたデータを解釈します。
ALE モジュールは、イベント処理に RFC Server モジュールを使用します。
ALE モジュールは、トランザクション ID (TID) および IDoc 管理のために MQ Series キューを使用します。コネクターは、SAP からコネクターへのデータを処理するときにサブスクリプションを検査するため、トランザクションはコラボレーションが開始されるまで SAP に残ります。
- 統合ブローカーは SAP に対して WebSphere Business Integration
Adapter ビジネス・オブジェクトを送信します。ビジネス・オブジェクトのデータは、コネクターに対する処理要求を表します。コネクターは、ビジネス・オブジェクトを SAP Intermediate Document (IDoc) 形式と互換性のある表形式に変換します。コネクターでは、ALE インターフェースへの Remote Function Call (RFC) を使用して、IDoc データを SAP R/3 システムに渡します。
- コネクターは、アプリケーション・イベントを表すデータを IDoc 表形式で SAP から受け取ります。コネクターは統合ブローカーへ送信する前に、データを SAP 用の WebSphere Business Integration Adapter ビジネス・オブジェクトに変換します。コネクターは、ALE Module への RFC を使用して、ALE インターフェースからのデータを受け取ります。
- 重要:
- バージョン 4.8.2 以前のコネクターのリリースでは、コネクターはコラボレーション、ビジネス・オブジェクトおよびマップを使用して Transaction ID (TID) とその状況をリポジトリーに格納し、ローカル・ファイル・システムを使用して IDoc データを格納します。コネクターのバージョン 4.8.2 では、TID と IDoc データを使用する以前の管理方法から MQSeries キューを使用する方法に変更しています。
- 注:
- ALE Module は非同期通信を使用するため、相互参照が必要な場合には使用できません。
