Activity Editor を使用すると、プログラミングや Java コードに関する知識がなくても、特定の変換規則のアクティビティーの流れをグラフィカルに指定できます。Map Designer Express の各変換規則ごとに、1 つのアクティビティーとそのサブアクティビティーを表示できます。関連付けられた属性の変換コードをグラフィカルに表示させ、そのコードを変更し、ツールによって対応する Java コードを生成させることができます。
Activity Editor は、 Map Designer Express から直接起動します ("Activity Editor の始動"を参照してください)。始動時には、Activity Editor は System Manager と通信し、許可されている一連のアクティビティーを検索します。特定の変換規則のアクティビティーを設計し、Activity Editor で変更を保管すると、変更内容が Map Designer Express に伝達されます。
このセクションには、Activity Editor の概要を説明する以下のトピックがあります。
Activity Editor は、Map Designer Express の「テーブル」タブまたは「ダイアグラム」タブの変換規則列から起動します。これを行うには、以下の手順を実行します。
結果: これらのアクションに対する Map Designer Express の応答は、以下の要因によって異なります。
変換コードが Map Designer Express によって生成されており、何もカスタマイズしていない場合、その変換コードは自動更新モードになります。自動更新コードをカスタマイズすると、Activity Editor により確認プロンプトが表示され、自動更新モードから外れてコードが保管されることが通知されます。 コードが自動更新モードでない場合、Map Designer Express は、変換規則の列に変換規則を青のイタリック・フォントで表示します。
変換コードが自動更新モードでない 場合 (つまり、自動生成されたコードを変更した場合) は、属性の変換規則セルをダブルクリックするか、マッピング規則アイコンをクリックすると、Map Designer Express は Activity Editor を Java 表示で開きます。
自動更新モードでの変換コードは、Map Designer Express が変換規則列のコンボ・ボックスに用意する標準変換の 1 つから生成されます。
属性の変換規則セルをダブルクリックするか、マッピング規則アイコンをクリックすると、変換タイプによって Map Designer Express の表示内容が決定します。
Activity Editor には、グラフィック表示と Java 表示の 2 つのメイン表示があります。特定の時点のアクティビティーの性質に応じて、いずれか一方のみが可視となります。したがって、Map Designer Express がグラフィカル・アクティビティーを表示するために Activity Editor を起動する場合、Activity Editor はグラフィック表示で開始します。このグラフィカル・アクティビティーを Java コードに翻訳すると、グラフィック表示の代わりに Java 表示が表示されます。
制限: アクティビティーを Java コードに変更した後は、グラフィカルな性質に変換されません。
どちらの表示のデザイン・モードおよびクイック表示モードにも、表 26 に示す共通のウィンドウの要素があります。
Map Designer Express から Activity Editor を起動して、グラフィカルに表現できるアクティビティー定義を開いた場合、そのアクティビティー定義は、Activity Editor で使用可能な 2 つの表示モード (デザイン・モードまたはクイック表示モード) のいずれか一方のグラフィック表示に表示されます。
図 46 に、デザイン・モードのグラフィック表示を示します。
グラフィック表示には、メイン・ウィンドウとして、「アクティビティー・ワークブック」ウィンドウ、「ライブラリー」ウィンドウ、「コンテンツ」ウィンドウ、および「プロパティー」ウィンドウの 4 つがあります。
さらに「ライブラリー」ウィンドウには、以下のフォルダーがあります。
図 47 に、クイック表示モードのグラフィック表示を示します。
最初の状態では、グラフィックの性質を持つアクティビティー定義を開くと、Activity Editor は、タブ付きウィンドウに定義のトップレベル・ビューを表示します。タブ付きウィンドウには編集キャンバス があります。編集キャンバスでのアクティビティー定義の操作については、"アクティビティー定義の処理" を参照してください。
Map Designer Express が Activity Editor を起動して、カスタム Java コードのみが含まれるアクティビティー定義を開く場合、そのアクティビティー定義は Java 表示で表示されます。グラフィック表示と同様に、Java 表示の Activity Editor でもデザイン・モードおよびクイック表示モードの 2 つの表示モードを使用できます。
デフォルトでは、コメントは緑色で、ストリング・リテラルはピンク色で、キーワードは青色で表示されます。
ヒント:「設定」ダイアログで構文を強調表示する方式をカスタマイズできます。
図 48 に、デザイン・モードの Java 表示を示します。
ヒント: クイック表示モードからデザイン・モードに変更するには、ステータス・バーの「>>」ボタンをクリックします。「>>」ボタンが表示されていない場合は、ボタンが表示されるまで「Quick View」ウィンドウのサイズを変更します。
以下のいずれを使用しても Activity Editor の機能にアクセスできます。
Activity Editor には、以下のプルダウン・メニューがあります。
以下のセクションでは、これらの各メニューのオプションおよび関連したキーボード・ショートカットについて説明します。
「ファイル」メニューの機能: Activity Editor の「ファイル」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。
「編集」メニューの機能: Activity Editor の「編集」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。
「表示」メニューの機能: Activity Editor の「表示」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。
「ツール」メニューの機能: Activity Editor の「ツール」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。
「ヘルプ」メニューの機能: Activity Editor の「ヘルプ」プルダウン・メニューには以下のオプションがあります。
アクティビティーには、編集キャンバス上で多くのタスクを実行するためのコンテキスト・メニューもあります。コンテキスト・メニューにアクセスするには、編集中のキャンバスを右マウス・ボタンでクリックします。コンテキスト・メニューには以下のオプションがあります。
Activity Editor には、ユーザーが実行する必要のある一般的なタスクのためのツールバーが 3 つあります。
ツールバー・ボタンの機能は、対応するメニュー項目と同じです。
ヒント: それぞれのツールバー・ボタンの機能を確認するには、マウス・カーソルで各ボタンをロールオーバーしてください。
標準ツールバー: 図 50 に 標準ツールバーを示します。
図 50. Activity Editor の標準ツールバー
表 27
に、標準ツールバーの各ボタンおよび対応するメニュー・コマンドを
(左から右の順に) 示します。
機能 | 対応するメニュー・コマンド |
---|---|
アクティビティーを保管
| 「ファイル」>「保管」 |
Print Activity
| 「ファイル」>「印刷」 |
切り取り
| 「編集」>「切り取り」 |
コピー
| 「編集」>「コピー」 |
貼り付け
| 「編集」>「貼り付け」 |
削除
| 「編集」>「削除」 |
ヘルプ
| 「ヘルプ」>「ヘルプ・トピック」 |
グラフィックス・ツールバー: 図 51 に グラフィックス・ツールバーを示します。
図 51. Activity Editor のグラフィックス・ツールバー
表 28 に、グラフィックス・ツールバーの各ボタンおよび対応するメニュー・コマンドを (左から右の順に) 示します。
機能 | 対応するメニュー・コマンド |
---|---|
戻る
| 「表示」>「移動」>「戻る」 |
進む
| 「表示」>「移動」>「進む」 |
1 レベル上へ
| 「表示」>「移動」>「1 レベル上へ」 |
ホーム
| 「表示」>「移動」>「ホーム」 |
ズームイン
| 「表示」>「ズームイン」 |
ズームアウト
| 「表示」>「ズームアウト」 |
図 52 は、Java ツールバーを示しています。
図 52. Activity Editor の Java ツールバー
表 29 に、Java ツールバーの各ボタンおよび対応するメニュー・コマンドを (左から右の順に) 示します。
機能 | 対応するメニュー・コマンド |
---|---|
コードを編集
| 「ツール」>「コードを編集」 |
元に戻す
| 「編集」>「元に戻す」 |
やり直し
| 「編集」>「やり直し」 |
テキストを検索
| 「編集」>「検索」 |
行に移動
| 「編集」>「行に移動」 |
式ビルダー
| 「ツール」>「式ビルダー」 |
ステータス・バーの要素: Activity Editor
にはステータス・バーもあります。これを図 53 に示します。
図 53. Activity Editor のステータス・バー
表 30 に、ステータス・バーの各要素の機能 を (左から右の順に) 示します。
要素 | 機能 |
---|---|
ズーム: 100% | ズームのパーセンテージを指定するための編集ボックス |
作動可能 | 状況メッセージ |
10.9 | Java エディターにおける I バー の現在位置を示すナビゲーション・ペイン |
>> (クイック表示モードで表示します)
<< (デザイン・モードで表示します) | デザイン・モードとクイック表示モードを切り替えます |