複数のコネクター・インスタンスの作成

注:
このアダプター (あるいは WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus に付属の任意のアダプター) の追加インスタンスを作成すると、そのアダプター・インスタンスは、配置できるアダプターの総数を制限するライセンス機能によって、別のアダプターとしてカウントされます。

以下に示すステップを実行することによって、コネクターの複数のインスタンスを作成して実行するように、ご使用のシステムを設定することができます。次のようにする必要があります。

新規ディレクトリーの作成

それぞれのコネクター・インスタンスごとにコネクター・ディレクトリーを作成する必要があります。このコネクター・ディレクトリーには、使用しているプラットフォームに応じた名前が付けられます。

Windows システム

ディレクトリーは、ProductDir¥connectors¥connectorInstance と命名する必要があります。ここで、connectorInstance はコネクター・インスタンスを固有に識別する名前です。

コネクターに、コネクター固有のメタオブジェクトがある場合、コネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、このファイルを格納するために、ProductDir¥repository¥connectorInstance ディレクトリーを作成します。

InterChange Server Express サーバー名を startup.bat ファイルのパラメーターとして指定できます。以下に例を示します。

start_JText.bat connName WebSphereICSName
 

OS/400 システム

新規ディレクトリーは、 /QIBM/UserData/WBIServer43/WebSphereICSName/connectors/connectorInstance と命名する必要があります。ここで、connectorInstance は、コネクター・インスタンスを一意的に識別し、WebSphereICSName は InterChange Server Express インスタンスの名前です。

コネクターに固有のメタオブジェクトがある場合は、そのコネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、このファイルを保管するために、 /QIBM/UserData/WBIServer43/WebSphereICSName/repository/connectorInstance ディレクトリーを作成します。

InterChange Server Express サーバー名を start_JText.sh スクリプトのパラメーターとして指定できます。以下に例を示します。

start_JText.sh connName WebSphereICSName [-cConfigFile]
 

Linux システム

新規ディレクトリーは、ProductDir/connectors/connectorInstance と命名する必要があります。ここで、connectorInstance はコネクター・インスタンスを固有に識別する名前です。

コネクターに、コネクター固有のメタオブジェクトがある場合、コネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、このファイルを保管するために、 ProductDir/repository/connectorInstance ディレクトリーを作成します。

InterChange Server Express サーバー名を connector_manager コマンドのパラメーターとして指定できます。以下に例を示します。

connector_manager -start connName WebSphereICSName [-cConfigFile]
 

ビジネス・オブジェクト定義の作成

各コネクター・インスタンスのビジネス・オブジェクト定義がプロジェクト内にまだ存在しない場合は、それらを作成する必要があります。

  1. 初期コネクターに関連付けられているビジネス・オブジェクト定義を変更する必要がある場合は、適切なファイルをコピーし、Business Object Designer Express を使用してそれらのファイルをインポートします。初期コネクターの任意のファイルをコピーできます。変更を加えた場合は、名前を変更してください。
  2. 初期コネクターのファイルは、プラットフォームに応じて、次のディレクトリーに入っていなければなりません。

コネクター定義の作成

Connector Configurator Express 内で、コネクター・インスタンスの構成ファイル (コネクター定義) を作成します。これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. 初期コネクターの構成ファイル (コネクター定義) をコピーし、名前変更します。
  2. 各コネクター・インスタンスが、サポートされるビジネス・オブジェクト (および関連メタオブジェクト) を正しくリストしていることを確認します。
  3. 必要に応じて、コネクター・プロパティーをカスタマイズします。

始動スクリプトの作成

始動スクリプトは以下のように作成します。

  1. 初期コネクターの始動スクリプトをコピーし、コネクター・ディレクトリーの名前を含む名前を付けます。

    dirname

  2. (Linux システムのみ) 始動スクリプト CONJAR を、CONJAR=${CONDIR}/CW${CONNAME}.jar から以下のスクリプトに変更する必要があります。
    CONJAR=${CONDIR}/CWJText.jar
     
  3. この始動スクリプトを、新規ディレクトリーの作成で作成したコネクター・ディレクトリーに格納します。
  4. (Windows システムのみ) 始動スクリプトのショートカットを作成します。
  5. (Windows システムのみ) 初期コネクターのショートカット・テキストをコピーして、新規コネクター・インスタンス名に一致するように初期コネクターの名前を (コマンド行で) 変更します。
  6. (OS/400 システムのみ) 次の情報を使用して、コネクターのジョブ記述を作成します。
    CRTDUPOBJ OBJ(QWBIJTEXTC) FROMLIB(QWBISVR43) 
     OBJTYPE(*JOBD) TOLIB(QWBISVR43) NEWOBJ(newConName)
     

    ここで、newConName は新規 JText コネクターのジョブ記述として使用する 10 文字の名前です。

  7. (OS/400 システムのみ) 新規コネクターを Console に追加します。詳しくは、Console に付属のオンライン・ヘルプを参照してください。

これで、ご使用の統合サーバー上でコネクターの両方のインスタンスを同時に実行することができます。

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