コネクターのビジネス・オブジェクトの構造

コネクターのインストールが完了したら、ビジネス・オブジェクトを作成する必要があります。ビジネス・オブジェクトの構造については、構成済みのデータ・ハンドラーによって定められている以外の要件はありません。コネクターが処理するビジネス・オブジェクトには、WebSphere InterChange Server Express で許可された任意の名前を付けることができます。

コネクターは宛先からメッセージを検索し、ビジネス・オブジェクト (メタオブジェクトによって 定義されたもの) にメッセージの内容を読み込もうとします。厳密に言うと、コネクターはビジネス・オブジェクト構造を制御したり、それに影響を及ぼしたりはしません。そのような働きは、メタオブジェクト定義とコネクターのデータ・ハンドラー要件の機能です。実際に、ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション・テキストは存在しません。むしろ、ビジネス・オブジェクトの検索や受け渡しの際のコネクターの主な役割は、ビジネス・オブジェクトへのメッセージ (逆もまた同様) の処理をモニターしてエラーの有無を確認することです。

ビジネス・オブジェクトの作成

  1. InterChange Server Express を JMS アダプターのインスタンスで構成するときに、InterChange Server Express がビジネス・オブジェクトを送信するアプリケーションを指定し、それを構成します。
  2. JMS 宛先のメッセージをターゲット・アプリケーションによる処理に適したビジネス・オブジェクトに変換できるデータ・ハンドラーで、コネクターを構成します。これを行うには、DataHandlerConfigMO および DataHandlerMimeType のコネクター・プロパティーを 指定するか、DataHandlerClassName プロパティーを指定します。詳細については、コネクター・プロパティーの構成を参照してください。オプションとして、静的および動的メタオブジェクトで、特別なデータ・ハンドラー処理規則を指定できます。詳細については、メタオブジェクト・プロパティーを参照してください。
  3. アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトを作成するには、Business Object Designer Express を使用します。詳細については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。
  4. 作成したビジネス・オブジェクトをサポートされているビジネス・オブジェクトに追加します。Connector Configurator Express を使用して、JMS アダプターの「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブをクリックして、作成したビジネス・オブジェクトを追加し、Message Set ID をサポートされている各ビジネス・オブジェクトの固有な値に設定します。Connector Configurator Express を使用してサポートされているビジネス・オブジェクトを追加する方法の詳細については、サポートされるビジネス・オブジェクト定義の指定 を参照してください。

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