メタデータの定義

JD Edwards OneWorld 対応のコネクターは、メタデータ主導型です。WebSphere Business Integration システムでは、メタデータは、OneWorld アプリケーションのオブジェクトのデータ構造を説明するアプリケーション固有の情報として定義されます。メタデータを用いて、コネクターが実行時にビジネス・オブジェクト作成に使用するビジネス・オブジェクト定義を構成します。

コネクターをインストールしても、ビジネス・オブジェクト定義を作成しなければ、コネクターを実行することができません。コネクターが処理するビジネス・オブジェクトには、InterChange Server Express によって許可されている任意の名前を命名できます。命名規則については、「コンポーネント命名ガイド」を参照してください。

メタデータ主導型コネクターは、サポートする各ビジネス・オブジェクトを処理する際に、ビジネス・オブジェクト定義にエンコードされたメタデータに基づいて処理を行います。これにより、コネクターは、コードを変更しなくても新規または変更されたビジネス・オブジェクト定義を処理することができます。新規のオブジェクトは、ODA の支援がある場合でもない場合でも、Business Object Designer Express で作成されます。既存のオブジェクトを変更するには、直接 Business Object Designer Express を使用します (既存のビジネス・オブジェクトの変更に ODA を使用することはできません)。

アプリケーション固有のメタデータには、ビジネス・オブジェクトの構造およびその属性プロパティーの設定が含まれています。各ビジネス・オブジェクトの実際のデータ値は、実行時にメッセージ・オブジェクトに格納されて伝達されます。

コネクターには、サポートするビジネス・オブジェクトの構造、親ビジネス・オブジェクトと子ビジネス・オブジェクト間の関係、およびデータの形式に関する前提事項があります。そのため、ビジネス・オブジェクトの構造が、対応する JD Edwards OneWorld オブジェクト用に定義された構造と正確に一致していることが重要です。異なる場合には、アダプターはビジネス・オブジェクト定義を正しく処理することができません。

ビジネス・オブジェクト構造を変更する必要がある場合は、該当するビジネス・オブジェクト構造を対応する OneWorld オブジェクトに変更してから、GenJava を実行して、ODA への入力ファイルとして使用する .jar ファイルを作成します。

ビジネス・オブジェクト定義の変更について詳しくは、「WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus Adapters ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。

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