この章では、WebSphere Business Integration Server Express および Express Plus で使用する iSeries コンポーネントのアダプターについて説明します。このアダプターは、IBM Toolbox for Java (Java(TM) クラスのセット) を使用し、OS/400 オペレーティング・システムで稼働する iSeries 上で Integrated Language Environment (ILE) プログラムを実行する機能を提供します。IBM Toolbox for Java には、これらのプログラムの操作や実行のためのクラスのセットが用意されています。アダプターは、これらのクラスと、着信ビジネス・オブジェクトからの情報を使用して、プログラムのパラメーター・リストを作成し、プログラムを実行します。Adapter for iSeries は現在、要求の処理のみをサポートしています。
アダプターは、アプリケーション固有のコンポーネントとコネクター・フレームワークで構成されています。アプリケーション固有のコンポーネントには、特定のアプリケーションに応じて調整されたコードが含まれます。コネクター・フレームワークは統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントとの仲介役として機能し、そのコードはいずれのアダプターにも共通です。コネクター・フレームワークは、統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントとの間で以下のようなサービスを提供します。
本書では、アプリケーション固有のコンポーネントおよびコネクター・フレームワークについて説明します。ここでは、この 2 つのコンポーネントをまとめてアダプターと呼びます。
統合ブローカーとアダプターの関係の詳細については、「IBM WebSphere Business Integration Server Express システム管理ガイド」または 「IBM WebSphere Business Integration Server Express システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
本章の内容は、次のとおりです。