インストールと使用法

このセクションでは、以下について説明します。

OracleAppsODA インストール

OracleAppsODA をインストールするには IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus 用のインストーラーを使用します。Windows 版、OS/400 版、または Linux 版の「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」の説明に従ってください。

インストールが完了すると、この製品のインストール先のディレクトリーに以下のファイルがインストールされます。

注:
特に断らない限り、本書では、Windows のディレクトリー・パスの表記に円記号 (¥) を使用します。OS/400 および Linux では、ディレクトリー・パスにスラッシュ (/) を使用します。すべての製品パス名は、アダプターがインストールされているディレクトリーを基準とした相対パス名です。

OracleAppsODA を使用する前に

OracleAppsODA を実行する前に、以下の作業を行う必要があります。

JDBC ドライバーのインストールを終え、シェルまたはバッチ・ファイルで構成値を設定したのち、以下のことを行ってビジネス・オブジェクトを生成する必要があります。

  1. ODA を起動します。
  2. Business Object Designer Express を起動します。
  3. Business Object Designer Express の 6 つのステップの処理を実行して、ODA を構成し、実行します。

このステップについては、以下のセクションで詳しく説明します。

OracleAppsODA の起動

OracleAppsODA を起動するには、ご使用のオペレーティング・システムに応じた始動スクリプトを使用します。

OracleAppsODA を構成して実行するには、Business Object Designer Express を使用します。Business Object Designer Express は、各スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数に指定された名前により各 ODA を見つけます。デフォルト ODA の名前は、OracleAppsODA です。

OracleAppsODA の停止: OS/400 の場合は、ODA を始動した方法によって、ODA を停止する方法が決まります。

複数の OracleAppsODA インスタンスの実行

ODA の複数のインスタンスを実行するときには、ODA の名前を変更することをお勧めします。固有の名前を持つ追加 OracleAppsODA インスタンスを作成する手順は、次のとおりです。

ODA インスタンスを別個のマシン上で実行するときには、それぞれのインスタンス名の先頭にホスト・マシンの名前を付けることをお勧めします。ODA をオブジェクト活動化デーモン (OAD) に登録した場合、ORB ファインダー (osfind) を実行して、ネットワーク上にある既存の CORBA オブジェクト名を検索できます。

図 6 に、実行する ODA を選択する Business Object Designer Express のウィンドウを示します。

エラーおよびトレース・メッセージ・ファイルの処理

エラーおよびトレース・メッセージ・ファイル (デフォルト・ファイルは OracleAppsODAAgent.txt) は、製品ディレクトリー配下の ¥ODA¥messages¥ に置かれます。これらのファイルには、次の命名規則が使用されます。

AgentNameAgent.txt

ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの複数のインスタンスを作成し、各インスタンスに対応する ODA に固有の名前を指定した場合には、各 ODA インスタンスに対応するメッセージ・ファイルを持つことができます。異なる名前の付いた ODA インスタンスが複数存在しても、メッセージ・ファイルは共通にすることも可能です。有効なメッセージ・ファイルを指定する方法は 2 つあります。

重要

ODA の構成時にメッセージ・ファイルの名前を正しく指定できなかった場合には、ODA はメッセージなしに稼働します。メッセージ・ファイル名の指定の詳細については、"初期化プロパティーの構成"を参照してください。

構成プロセスの間に、以下の項目を指定します。

表 14 で、各トレース・レベルの値を説明します。

表 14. トレース・レベル
トレース・レベル 説明
0 すべてのエラーを記録します
1 メソッドのすべての開始メッセージおよび終了メッセージをトレースします
2 ODA のプロパティーとそれらの値をトレースします
3 すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースします
4 作成されたすべてのスレッドの詳細をトレースします
5
  • すべての ODA プロパティーの ODA 初期化値を示します
  • OracleAppsODA が生成された各スレッドの詳細な状況をトレースします
  • ビジネス・オブジェクト定義のダンプをトレースします

これらの値の構成方法については、"初期化プロパティーの構成"を参照してください。

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