コネクターのアップグレードには、最新のアダプター・ファイルをインストールしたり、 ABAP Extension Module 用の最新の ABAP トランスポート・ファイルをロードしたりすることが含まれます。IBM WebSphere Business Integration Server Express の追加のアップグレード情報については、「WebSphere Business Integrator Server Express インストール・ガイド」を参照してください。
始動前に現在のコネクター・ファイル (構成ファイルおよびメッセージ・ファイル CN_SAP.txt および SAPConnector.txt など) をバックアップしておくことをお勧めします。コネクター定義をリポジトリーにロードする前に、サポートされているすべてのオブジェクト参照 (ただし必要なものは除く) を削除することも可能です。
重要: 最新の Primary および Number Range トランスポート・ファイルをインストールすると、既存の数値範囲間隔情報が上書きされます。数値範囲間隔が上書きされると、数値範囲間隔が 0 にリセットされるため、既存のイベントおよびオブジェクトが同期しなくなる可能性があります。
最新バージョンのコネクターをインストールした後、これから使用する SAP バージョンに対応する最新の ABAP トランスポート・ファイルをインストールします。最新ファイルがないと、 ABAP Extension Module の既存コンポーネントをトランスポートできません。トランスポートのインストールは、コネクター・トランスポート・ファイルのインストールで説明しています。新しいトランスポート・ファイルをインストールするとアダプター提供のコードに対する変更がすべて上書きされることに注意してください。
使用する環境に対応した正しいトランスポート・ファイルを使用してください。例えば、SAP R/3 バージョン 4.6 の環境の場合は、アダプターの 4.x トランスポート・ファイルをインストールします。これにより、オブジェクトをロードしたときに出力される警告やエラーのメッセージは、SAP R/3 バージョン 4.x 環境に関するものとなり、SAP R/3 バージョン 3.x に起因するものは除外されます。この結果、SAP R/3 バージョン 4.x への移行に伴って発生する問題を解決することができます。
最新バージョンのコネクターをインストールし、これから使用する SAP バージョンに対応する最新の ABAP トランスポート・ファイルをインストールした後、新しいコネクターを構成します。
コネクターの C++ バージョンから最新の Java ベースのバージョンにアップグレードする場合は、新しいコネクター固有構成プロパティーである Modulesと Namespaceを構成する必要があります。これらのプロパティーの詳細については、コネクター固有の構成プロパティーを参照してください。