複数のコネクター・インスタンスの作成

注:
このアダプター (または、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus に付属するアダプター) の追加インスタンスを作成すると、作成したアダプターのインスタンスは、配備できるアダプターの総数を制限するライセンス機能により別個のアダプターとしてカウントされます。

以下に示すステップを実行することによって、コネクターの複数のインスタンスを作成して実行するように、ご使用のシステムを設定することができます。次のようにする必要があります。

新規ディレクトリーの作成

それぞれのコネクター・インスタンスごとにコネクター・ディレクトリーを作成する必要があります。このコネクター・ディレクトリーには、次の名前を付けなければなりません。

ProductDir¥connectors¥connectorInstance
 

ここで connectorInstance は、コネクター・インスタンスを一意的に示します。

コネクターに、コネクター固有のメタオブジェクトがある場合、コネクター・インスタンス用のメタオブジェクトを作成する必要があります。メタオブジェクトをファイルとして保管する場合は、次のディレクトリーを作成して、ファイルをそこに格納します。

ProductDir¥repository¥connectorInstance
 

ビジネス・オブジェクト定義の作成

各コネクター・インスタンスのビジネス・オブジェクト定義がプロジェクト内にまだ存在しない場合は、それらを作成する必要があります。

  1. 初期コネクターに関連付けられているビジネス・オブジェクト定義を変更する必要がある場合は、適切なファイルをコピーし、Business Object Designer Express を使用してそれらのファイルをインポートします。初期コネクターの任意のファイルをコピーできます。変更を加えた場合は、名前を変更してください。
  2. 初期コネクターのファイルは、次のディレクトリーに入っていなければなりません。
    ProductDir¥repository¥initialConnectorInstance
     

    作成した追加ファイルは、ProductDir¥repository の適切な connectorInstance サブディレクトリー内に存在している必要があります。

コネクター定義の作成

Connector Configurator Express 内で、コネクター・インスタンスの構成ファイル (コネクター定義) を作成します。これを行うには、以下のステップを実行します。

  1. 初期コネクターの構成ファイル (コネクター定義) をコピーし、名前変更します。
  2. 各コネクター・インスタンスが、サポートされるビジネス・オブジェクト (および関連メタオブジェクト) を正しくリストしていることを確認します。
  3. 必要に応じて、コネクター・プロパティーをカスタマイズします。

始動スクリプトの作成

始動スクリプトは以下のように作成します。

  1. 初期コネクターの始動スクリプトをコピーし、コネクター・ディレクトリーの名前を含む名前を付けます。

    dirname

  2. この始動スクリプトを、新規ディレクトリーの作成で作成したコネクター・ディレクトリーに格納します。
  3. (Windows の場合のみ) 始動スクリプトのショートカットを作成します。
  4. (Windows の場合のみ) 初期コネクターのショートカット・テキストをコピーし、新規コネクター・インスタンスの名前に一致するように (コマンド行で) 初期コネクターの名前を変更します。
  5. (OS/400 の場合のみ) 次の情報を使用して、コネクターのジョブ記述を作成します。
    CRTDUPOBJ OBJ(QWBIEMAILC) FROMLIB(QWBISVR43) OBJTYPE(*JOBD) TOLIB(QWBISVR43) NEWOBJ(newconnname) ここで、newconnname は、新規コネクターのジョブ記述用に使用する 10 文字の名前です。
  6. (OS/400 の場合のみ) 新規コネクターを WebSphere Business Integration Console に追加します。WebSphere Business Integration Console の詳細については、Console に付属するオンライン・ヘルプを参照してください。

これで、ご使用の統合サーバー上でコネクターの両方のインスタンスを同時に実行することができます。

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