アップグレード・プロセスの開始

システムを静止状態にしてバックアップを作成したら、アップグレード手順を安全に開始できます。システムのアップグレードでは、以下の作業を行います。

WebSphere Business Integration Server Express Plus V4.3.1 のインストール

インストール環境のバックアップが完了すると、WebSphere Business Integration Server Express Plus V4.3.1 をインストールできるようになっています。 Launchpad は、Windows でのインストール環境、OS/400 でのインストール環境、またはその両方をアップグレードします。 Launchpad は、アップグレードの対象を調べて、Windows および OS/400 のインストール・プログラムを起動し、アップグレードを実現します。

Launchpad は、次のいずれかを実行または判別します。

3 つの主要コンポーネントのそれぞれには、個別のインストール・プログラムが用意されています。

インストール・プログラムを開始するには、次の手順を行います。

  1. 「ソフトウェア前提条件」画面の下部にある「製品のインストール」をクリックします。

    「ソフトウェアご使用条件 (Software License Agreement)」画面が表示されます。

  2. ソフトウェア使用許諾契約書の条件を読み、「使用許諾契約書の条件に同意します (I accept the terms in the license agreement)」という項目の横にあるラジオ・ボタンを選択して契約書の条件に同意し、「次へ」をクリックします。

アップグレード処理またはインストール処理のコンポーネント別の終了方法の手順については、以下のセクションを参照してください。

注:
アップグレードの最初の部分の操作中に選択したオプションによっては、本書で説明されていない画面が表示される場合があります。各画面では、情報が明確に要求されます。画面ごとの手順に従ってください。

コンソールのインストール

コンソール・フィーチャーがシステムにインストールされていない状態で、このアップグレード時にコンソールのインストールを選択した場合、ソフトウェア前提条件のインストール完了後に起動する最初のインストール・プログラムは、コンソールのインストール・プログラムになります。コンソール・フィーチャーを Launchpad からインストールする選択をしない場合は、次のサブセクションである "WebSphere InterChange Server の OS/400 へのインストール"にスキップしてください。

コンソールをインストールするには、次の手順を行います。

  1. ソフトウェア使用許諾契約に同意した後に表示される「宛先」画面で、デフォルトのインストール場所である C:¥IBM¥WebSphereBusinessIntegrationConsole をそのまま使用するか、または別の場所を参照して、「次へ」をクリックします。
    注:
    ディレクトリー・パスの中にスペースが入らないようにしてください。

    「次へ」をクリックした後は、これ以上入力画面は表示されません。インストールが終了し、「要約情報 (Summary Information)」画面が表示されます。

  2. 「完了」をクリックします。

WebSphere InterChange Server for OS/400 のインストールを選択した場合は、サーバーのインストール・プログラムが起動します。詳細なインストール手順については、次のセクション、WebSphere InterChange Server の OS/400 へのインストールを参照してください。

WebSphere InterChange Server for OS/400 のインストールは選択しなかったが、管理ツールまたは開発ツールのインストールを選択した場合、ツール・インストール・プログラムが起動して、Windows クライアント・システムにツールをインストールします。詳細なインストール手順については、Toolset の Windows へのインストールを参照してください。

WebSphere InterChange Server for OS/400、管理ツール、開発ツールのいずれのインストールも選択しなかった場合は、これで終了です。

WebSphere InterChange Server の OS/400 へのインストール

WebSphere InterChange Server を OS/400 でアップグレードするか、OS/400 にインストールすることを選択した場合は、コンソール・インストール・プログラムがコンソールのインストールを完了後、Server インストール・プログラムが起動します。

コンソールをアップグレードまたはインストールしないことを選択した場合、Server インストール・プログラムは、「ソフトウェア前提条件」画面の下部にある「製品のインストール」をクリック後に起動する最初のインストール・プログラムになります。

Launchpad により、WebSphere InterChange Server を OS/400 でアップグレードするか OS/400 にインストールする選択をしなかった場合は、次のサブセクションである Toolset の Windows へのインストールにスキップしてください。

WebSphere InterChange Server を OS/400 にインストールするには、次の手順を行います。

  1. Web ベースのツールである System Monitor または Failed Event Manager のインストールを選択した場合に表示される画面で、これらのツールを実行するために構成する WebSphere Application Server のポート情報を次のように入力して、「次へ」をクリックします。

    使用可能なポートについては、ネットワーク管理者に確認してください。

    Web ベースのツールである System Monitor または Failed Event Manager のインストールを選択しなかった場合は、入力の必要はありません。

    インストール・プログラムによって WebSphere InterChange Server が OS/400 上にインストールされます。

  2. インストールが完了したら、「完了」をクリックします。

管理ツールまたは開発ツールのアップグレードまたはインストールを選択すると、ツールの Windows インストール・プログラムが起動して、Windows クライアント・システムにツールをインストールします。詳細なインストール手順については、Toolset の Windows へのインストールに進んでください。

管理ツールと開発ツールのいずれのインストールも選択しなかった場合は、これで終了です。

Toolset の Windows へのインストール

管理ツールまたは開発ツールのアップグレードまたはインストールを Launchpad から選択すると、ツールの Windows インストール・プログラムが起動します。

コンソールまたは WebSphere InterChange Server を OS/400 にインストールしないことを選択した場合、Toolset インストール・プログラムは、「ソフトウェア前提条件」画面の下部にある「製品のインストール」をクリック後に起動する最初のインストール・プログラムになります。そうでない場合、このインストール・プログラムは、コンソールおよび Server のインストール・プログラムの後に起動します。

Toolset を Windows クライアントにインストールするには、次の手順を行います。

  1. 「宛先」画面で、デフォルトのインストール場所である C:¥IBM¥WebSphereServer をそのまま使用するか、または別の場所を参照して、「次へ」をクリックします。
    注:
    ディレクトリー・パスの中にスペースが入らないようにしてください。

    インストール処理が開始されると、インストーラーは、インストール用に十分なディスク・スペースがあるかどうかを検査します。十分なディスク・スペースがない場合は、現状のディスク・スペースではインストールを完了できないため、「次へ」ボタンが使用不可になります。この場合は、「戻る」を選択して、いくつかのフィーチャーまたは下位フィーチャーの選択を解除し、指定のドライブ上の不要なスペースをある程度削除する必要があります。または、「宛先」画面で「ディレクトリー」フィールドのパスを変更して、目的の場所を変更します。

    十分なディスク・スペースが存在する場合は、インストールおよび構成が開始されます。多数の通知画面が表示されます。インストールと構成が完了すると、「ポストインストール・サマリー (Post-installation Summary)」画面が表示されて、プロセスが正常に終了したか、問題が発生したかが示されます。

  2. インストールが完了したら、「完了」をクリックします。

インストールの要約

インストール処理によって完了したタスクは、Launchpad で選択したフィーチャーに応じて、次のようになります。

この時点で、WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus のファイルとディレクトリーの表示に示すシステムのファイルおよびディレクトリー構造を見ることができます。

OS/400 をインストールするためのインストール処理に関する情報が格納されているログ・ファイルは、次のように 2 つあります。

新規のアップグレード・バージョンの始動

インストールが完了したら、以下の手順を実行することにより、既存のバージョンのリポジトリーを使用して WebSphere Business Integration Server Express Plus システムを開始できます。

  1. InterChange Server Express を始動します。

    InterChange Server Express を始動する方法の手順については、WebSphere Business Integration Server Express または Express Plus の始動を参照してください。

InterChangeSystem.txt ファイルは、デフォルトのインスタンスの /QIBM/UserData/WBIServer43/QWBIDFT ディレクトリーで確認できます。

注:
システムのアップグレード後に InterChange Server Express の始動に失敗した場合は、このアップグレード手順を調べて、すべての指示に従ったかどうかを確認してください。

それでも失敗の原因が不明であれば、修正しようとしたり、バックアップから復元する前に、IBM テクニカル・サポートにお問い合わせください。

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