WSDL 文書の指定

Web サービス・ビジネス・オブジェクトは WSDL 文書から生成されます。このセクションでは、ODA の「エージェントの構成」ウィンドウで WSDL 文書のソースを選択および指定する方法を示します。

WSDL 文書はローカル・ファイル・システムに置かれることも、Web の URL ロケーションまたは UDDI レジストリーに置かれることもあります。ユーザーが WSDL 文書の置かれた場所を指定すると、WSDL ODA がそれを検索します。(完全な WSDL サービスは、複数の文書にわたって記述されることがあります。)

URL ロケーションからの WSDL 文書の入手

上の図 63 に示したように、

  1. 構成プロパティー WSDL_URL で WSDL 文書の URL を指定します。

    これにより、ODA が WSDL 文書から Web サービスのリストを検索し、インポートされる文書の URL を解決します。WSDL_URL プロパティーでは、URL 構文 (例えば file://C:/test/wsdl) または絶対パス (例えば C:¥test¥wsdl) を使用して、ローカル・ファイル・システムにある WSDL ファイルのロケーションを指定することもできます。ODA がこの文書およびその依存関係 (インポートされるすべてのファイル) にアクセスできるようになっていなければなりません。

  2. 「次へ」をクリックします。

    ODA は、Web サービス・プロバイダーの URL を照会し、この URL ロケーションから WSDL で定義されるサービスのリストを取得して、図 64 に示すようなリストを表示します。

    注:
    WSDL ODA は、SOAP/JMS または SOAP/HTTP バインディングを備えたポートのみを表示し、それ以外のタイプのバインディングは除外します。

    図 64. 「ソースの選択」ウィンドウ


  3. ポートのリストから、1 つだけオペレーションを選択します (選択可能なオペレーションが強調表示されています)。サービスまたはポート・ノードを選択することはできません。これらは表示専用です。 WSDL オペレーションのタイプとしては、ONE_WAY、REQUEST_RESPONSE、SOLICIT_RESPONSE、および NOTIFICATION があります。 WSDL ODA がサポートおよび表示するのは、REQUEST_RESPONSE オペレーションと ONE_WAY オペレーションのみです。
  4. 「次へ」をクリックして 選択内容の確認に進みます。

UDDI レジストリーからの WSDL 文書の入手

ODA は、URL ロケーションからではなく、UDDI レジストリーからも WSDL 文書を検索することができます。そのためには、次のようにする必要があります。

  1. 「エージェントの構成」ウィンドウで、「検索キー」として以下のプロパティーを指定します。

    WSDL ODA はこれらのプロパティー (表 48 で説明されています) を使用して UDDI レジストリーに接続します。

  2. 「次へ」をクリックします。

    ODA は、UDDI レジストリーに対して Web サービス・プロバイダーに関する照会を行い、ユーザーが指定した Web サービス・パラメーターに一致するサービスのリストを検索します。WSDL ODA は、Web サービス・プロバイダーによって提供されているサービスのリストを、図 64 に示すようなウィンドウに表示します。UDDI 照会が複数の一致を戻す場合、WSDL ODA は、アンダースコアー (_) とシーケンス番号を付加してそれらを表示します。例えば、StockQuoteService_1、StockQuoteService_2、などのようになります。

    注:
    WSDL ODA は、SOAP/JMS または SOAP/HTTP バインディングを備えたポートのみを表示します。
  3. ポートのリストから、1 つだけオペレーションを選択します。サービスまたはポート・ノードを選択することはできません。これらは表示専用です。 WSDL オペレーションのタイプとしては、ONE_WAY、REQUEST_RESPONSE、SOLICIT_RESPONSE、および NOTIFICATION があります。 WSDL ODA がサポートおよび表示するのは、REQUEST_RESPONSE オペレーションと ONE_WAY オペレーションのみです。
  4. 「次へ」をクリックして 選択内容の確認に進みます。

注:
このコネクターがサポートしているのは UDDI バージョン 2 の API のみです。したがって UDDI バージョン 2 をサポートしていない UDDI レジストリーから WSDL の検索はできません。

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