トレースは、コネクターの動作を詳細に追跡するために使用できるオプショナル・デバッグ機能です。トレース・メッセージは、デフォルトでは
STDOUT に書き込まれます。トレース・プロパティーは、標準構成プロパティーである
AgentTraceLevel、TraceFileName、および ControllerTraceLevel
を用いて設定されます。トレース・メッセージの構成について詳しくは、付録 A, "コネクターの標準構成プロパティー"を参照してください。
レベル
| 説明
|
レベル 0
| コネクターのバージョンを識別します。このレベルでは、他のトレースは実行されません。
|
レベル 1
|
- 状況情報を示します。
- 処理された各ビジネス・オブジェクトの主要情報を示します。
- ポーリングが発生するたびに記録します。
|
レベル 2
|
- コネクターにより処理される各オブジェクトに使用されるビジネス・オブジェクト・ハンドラーを示します。
- ビジネス・オブジェクトが InterChange Server Express
に通知されるたびに、ログに記録します。
- 要求ビジネス・オブジェクトを受信するたびにオブジェクトの受信を示します。
|
レベル 3
|
- 必要に応じて、処理される外部キーを識別します。このレベルのメッセージは、コネクターがビジネス・オブジェクトで外部キーを検出した場合、またはコネクターがビジネス・オブジェクトに外部キーを設定した場合に表示されます。
- ビジネス・オブジェクトの処理。例えば、ビジネス・オブジェクト間の一致の検出、子ビジネス・オブジェクト配列でのビジネス・オブジェクトの検出などがあります。
|
レベル 4
|
- アプリケーション固有情報を示します。この情報には、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報フィールドを処理するメソッドにより戻される値などがあります。
- コネクターが関数を開始または終了した時期を示します。このレベルのメッセージは、コネクターのプロセス・フローをトレースするときに役立ちます。
- スレッド固有の処理をすべて記録します。例えば、コネクターが複数のスレッドを作成した場合、メッセージには新しいスレッドの作成がすべて記録されます。
|
レベル 5
|
- コネクター初期化を示します。このレベルのメッセージには、InterChange Server
Express から検出された Connector Configurator Express
プロパティーの値などを含めることができます。
- コネクターが作成した各スレッドの、実行中の状態の詳細を示します。
- アプリケーションで実行されるステートメントを示します。コネクターのログ・ファイルには、ターゲット・アプリケーションで実行されるすべてのステートメントと、必要に応じて置換される変数の値が記述されます。
- ビジネス・オブジェクト・ダンプを記録します。コネクターは、オブジェクトの処理開始前のビジネス・オブジェクト
(コネクターがコラボレーションから受信するオブジェクト)
を示すテキストと、処理完了後のビジネス・オブジェクト
(コネクターがコラボレーションに戻したオブジェクト)
を示すテキストを作成します。
|