コネクターは、各ビジネス・オブジェクト属性を BAPI パラメーターにマップするために、BAPI 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーを使用します。コネクター、各ビジネス・オブジェクト、および各 BAPI 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、メタデータ主導型です。各ビジネス・オブジェクトおよびビジネス・オブジェクト・ハンドラーのメタデータで提供されるアプリケーション固有情報を利用することで、コネクターのコードを変更する必要なしに、新しいビジネス・オブジェクトやそのハンドラーに対するコネクター・サポートを追加できます。その代わりに、次のような処理が実行されます。
それぞれの BAPI 固有ビジネス・オブジェクト・ハンドラーは、ビジネス・オブジェクト間の単一および複数カーディナリティー関係をサポートします。
BAPI を基にしたビジネス・オブジェクトが格納できる階層のレベルは 2 つまでです。そのため、すべての BAPI 単純パラメーターはトップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性に対応し、BAPI 構造体および表パラメーターは子ビジネス・オブジェクトに対応します。
表 33. BAPI と SAP 用の WebSphere ビジネス・オブジェクトの間の対応
BAPI インターフェース・パラメーター | SAP 用の WebSphere ビジネス・オブジェクト |
---|---|
単純フィールド | トップレベル・ビジネス・オブジェクトの属性 |
構造 | 単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクト |
テーブル | 複数カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクト |
図 23 に、ビジネス・オブジェクトと BAPI の間の関連を示します。この図には、sap_bapi_salesorder_createfromdat2 ビジネス・オブジェクトのフラグメントが示されています。これは、BAPI_SALESORDER_CREATEFROMDAT2 BAPI に対応します。