関係データの処理

Relationship Manager の重要な機能は、関係表に格納されている関係の実行時データにアクセスし、操作できる能力です。ここでは、Relationship Manager を使用して、実行時データにアクセスし、操作する方法について説明します。

参加者の検索

参加者インスタンスは、さまざまな条件に基づいて検索できます。検索条件をより具体的にすることにより、1 つの重複しない参加者インスタンスまたは参加者インスタンスのグループを検索で見つけることができます。以下のように、参加者インスタンスを検索できます。

ビジネス・オブジェクトによるインスタンスの検索

このオプションでは、そのデータ型がビジネス・オブジェクト内の属性であるインスタンスを検索します。

ビジネス・オブジェクトによるインスタンス検索を行うには、以下の手順を実行します。

  1. Relationship Manager で参加者インスタンスを選択します。
  2. メニュー・バーから、「編集」>「インスタンスをビジネス・オブジェクトで検索」を選択します。

    Relationship Manager が、図 47 に示すような「参加者」ウィンドウを表示します。

  3. 「値」セルに、それにより検索を行う参加者値を入力します。
  4. 「OK」をクリックします。

    Relationship Manager が、ダイアログ・ボックスに一致するものがあれば、そのインスタンスを表示します。

  5. Relationship Manager が表示したダイアログで、いずれかのインスタンスをダブルクリックし、そのインスタンスにナビゲートし、強調表示します。

インスタンスをデータで検索

このオプションでは、その型が Data であるインスタンスを検索します。

データによるインスタンス検索を行うには、以下の手順を実行します。

  1. Relationship Manager で参加者インスタンスを選択します。
  2. メニュー・バーから、「編集」>「インスタンスをデータで検索」を選択します。

    Relationship Manager が、図 48 に示すような「インスタンスをデータで検索」ウィンドウを表示します。

    図 48. インスタンスをデータで検索


  3. 「データを入力してください:」セルに、それにより検索を行う参加者値を入力します。
  4. 「OK」をクリックします。

    Relationship Manager が、ダイアログ・ボックスに一致するものがあれば、そのインスタンスを表示します。

  5. Relationship Manager が表示したダイアログで、いずれかのインスタンスをダブルクリックし、そのインスタンスにナビゲートし、強調表示します。

表示する参加者のフィルター処理

ある日付の範囲で、作成または変更した参加者のみを表示するように、参加者をフィルターに掛けることができます。表示する参加者をフィルターに掛けるには、以下の手順を実行します。

  1. Relationship Manager で参加者を選択します。
  2. メニュー・バーから、「表示」>「フィルター」を選択します。

    Relationship Manager が、図 64 に示すような「フィルター」ダイアログを表示します。

    図 49. 参加者のフィルター処理結果


  3. 「フィルター」ダイアログで、参加者の作成日付または変更日付の中で最も古いものを、「自:」フィールドに入力し、最も新しい日付を「至:」フィールドに入力します。

    以下の方法を使用して、日付値を入力します。

  4. 非アクティブな参加者も結果の表示に含める場合は、「アクティブでない参加者も含める」 チェック・ボックスをクリックします。
  5. 「OK」をクリックします。

    Relationship Manager が、「結果をフィルター操作」ダイアログに、フィルター処理実行の間における活動履歴を表示します。フィルター処理結果の表示には、「アクティブでない参加者も含める」 オプション・ボックスにチェックマークが付いている場合は、非アクティブな参加者も含まれます。図 50 に、「結果をフィルター操作」ダイアログを示します。

    図 50. フィルター処理された参加者データの表示


参加者のクリーンアップ

ソース・アプリケーションまたは汎用オブジェクト内の矛盾するデータまたは壊れたデータのため、参加者をクリーンアップする場合は、以下の操作を実行します。

  1. Relationship Manager で参加者を選択します。
  2. メニュー・バーから、「表示」>「参加者をクリーンアップ」を選択します。

    Relationship Manager が、図 51 に示すような「参加者をクリーンアップ」ダイアログを表示します。

    図 51. 参加者をクリーンアップ


  3. 「参加者をクリーンアップ」ダイアログ・ボックスで、その時点から特定の値を元に戻す日付を「クリーンアップ元:」フィールドに入力します。

    以下の方法を使用して、日付値を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

    指定した時点から、追加、非アクティブ化、アクティブ化された参加者はすべて、データベースから削除されます。削除された参加者、またはその値が変更された参加者は、クリーンアップできません。

関係データの印刷

Relationship Manager を使用すると、関係の実行時データをに関する情報を印刷できます。Relationship Manager は、そのメインウィンドウにデータを表示する形式とほぼ同様なツリー表示形式で実行時データを作成します。この出力ツリーの印刷は、以下の印刷機能を使用して、管理することができます。

プリンターへの関係データの送信

Relationship Manager の印刷機能は、メインウィンドウの関係ツリーの現在の内容をプリンターに送信します。以下の操作を実行して、関係の実行時データを印刷します。

  1. 印刷する情報が表示されるまで、Relationship Manager の関係ツリーを拡張します。
  2. 以下の方法のいずれかを使用して、関係の実行時データを印刷します。

関係データの印刷プレビューの使用

以下の操作を実行して、印刷された場合の状態を確認するため、関係データの出力をプレビュー表示します。

  1. 印刷する情報が表示されるまで、Relationship Manager の関係ツリーを拡張します。
  2. 以下の方法のいずれかを使用して、印刷プレビューを開始します。

ページの設定

Relationship Manager は、そのメインウィンドウにおける表示形式に従って、出力ツリーを印刷しようとします。出力ツリーが、幅が狭くてページに十分収まる場合は、特別なフォーマット設定作業を行う必要はありません。ただし、出力ツリーがページに収まらない場合は、フォーマット設定オプションを設定して、出力ツリーのレイアウトを変更してページに収まるようにします。

印刷フォーマットは、以下のいずれかの方法で開始できる「印刷ページ設定」機能を使用して設定できます。

上記のどのコマンドを使用しても、「印刷ページ設定」ダイアログが表示されます。

「印刷ページ設定」ダイアログから、以下のフォーマット情報を指定することができます。


表 17. 列フォーマット・オプション
列フォーマット・オプション 説明
全ページに列見出しを出力 このオプションを使用可能にすると、列見出し (Relation、Type、Value など) が、最初のページだけでなく、各ページにも印刷されます。
全データに合わせて列のサイズを変更 このオプションを使用可能にすると、Relationship Manager が、列自体よりも幅の広いストリングが収まるように、各列の間隔を広げようとします。結果のツリーが、印刷ページに収まらない場合は、Relationship Manager は、列内部の余分な空きを消去しようとします。このフィールドとそのサブフィールドがグレー表示されている場合、フィールドの値は、Relationship Manager が、出力ツリーをフォーマットするときに使用するデフォルト値を示します。Relationship Manager が出力ツリーを生成するたびに、ユーザーがフォーマット設定を確認する場合は、それらのフィールドをグレー表示状態のままにします。ユーザーが、ここのフィールドをアクティブすると、Relationship Manager は、生成する 出力ツリーに対して、ユーザーが設定したオプションを使用します。

必要に応じてフォントを縮小 このオプションを使用可能にすると、Relationship Manager は、データがページよりもまだ大きい場合に、フォント・サイズを小さくしようとします。フォント・サイズの縮小は、3 段階で行われます。1 段階ごとに、フォント・サイズは、20% 小さくなります。

新しいフォント・サイズについて確認 このオプションを使用可能にすると、Relationship Manager は、出力ツリーがページに収まるように、フォント・サイズを十分縮小した後、どのように操作を継続するかを、プロンプトでユーザーに選択するように要求します。以下の選択項目が用意されています。
  • Print with this font
  • Restore and print with the original font size
  • Cancel printing
フォント・サイズの縮小過程で、フォント・サイズは、元のサイズの半分になる場合があります。このオプションを使用不可にすると、印刷は、Relationship Manager がページに出力ツリーが収まるフォント・サイズを検出した時点で開始されます。

印刷/プレビュー時に変更した場合は列幅を調整 このオプションを使用可能にすると、Relationship Manager は、ページに収まるように出力ツリーを調節するために行った列サイズに対する変更内容を保管します。以降、出力ツリーの印刷時に、保管した設定が使用されます。

「Resize columns to fit data」フィールドとその関連のサブフィールドは、Relationship Manager が、出力ツリーをフォーマット設定するときに行う操作を示します。それらのフィールドは、以下の 3 つの状態のいずれかで表示されます。

表 17 に示すように、これらのフィールドは、最初は、灰色状態で表示されます。これらのフィールドは、フォーマット設定処理の間に表示される確認ダイアログから設定できます。例えば、ある列の値が、その列の現在の幅では収まらない場合、Relationship Manager は、「はい」「いいえ」オプション、および「これをデフォルトの選択内容にする」フィールドを持つ確認ダイアログを表示します。「これをデフォルトの選択内容にする」チェック・ボックスを選択すると、Relationship Manager が、以下のように、確認ダイアログからユーザーが選択したオプションに基づいて、「Resize columns to fit data」フィールドを設定します。

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