インストールと使用法

ここでは、以下のことについて説明します。

SiebelODA のインストール

SiebelODA をインストールするには、WebSphere Business Integration Server Express Adapter インストーラーを使用します。「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」に示す指示に従ってください。インストールが完了すると、システムの製品をインストールしたディレクトリーに以下のファイルがインストールされます。

注:
本書では、特に断りのない限り、ディレクトリー・パスの規則として円記号 (¥) を使用します。すべての WebSphere Business Integration Server Express Plus 製品のパス名は、使用システムで製品がインストールされたディレクトリーを基準とした相対パス名です。

SiebelODA を使用する前に

SiebelODA を実行する前に、必要な Siebel アプリケーションの .jar ファイルを %ProductDir%¥connectors¥Siebel¥dependencies ディレクトリーにコピーしてください。以下のファイルをこのディレクトリーにコピーしてください。

Siebel 7.x

SiebelJI_enu.jar
 SiebelJI_Common.jar
 

Siebel のデフォルト・バージョンは 7.x に設定されています。以下の行の REM が除去されていないことを確認してください。

REM set SIEBELVERSION="6.x"
 

Siebel 6.2.x

SiebelDataBean.jar
 SiebelTC_enu.jar
 SiebelTcCommon.jar
 SiebelTcOM.jar
 

start_SiebelODA.bat ファイルを編集して以下の行の REM を除去しなければなりません。

REM set SIEBELVERSION ="6.X"
 

SiebelODA をインストールした後、以下のことを行ってビジネス・オブジェクトを生成してください。

  1. ODA を起動します。
  2. Business Object Designer Express を起動します。
  3. Business Object Designer の 6 ステップのプロセスに従って、ODA を構成して実行します。

以降のセクションで、これらのステップについて詳しく説明します。

SiebelODA の起動

この起動スクリプトを使用して SiebelODA を起動できます。
Windows

start_SiebelODA.bat
 

注:
Windows インストーラーは、インストールした ODA を始動するためのショートカットを提供します。このインストーラーを使用して SiebelODA をインストールした場合は、メニュー「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Express」>「アダプター」>「Object Discovery Agents 」に 始動用ショートカットがあります。

Business Object Designer Express を使用して SiebelODA を構成し、実行します。Business Object Designer Express はビジネス・オブジェクト・ウィザードを起動します。ビジネス・オブジェクト・ウィザードは、各スクリプトまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数で 指定された名前で各 ODA を探し出します。このコネクターのデフォルト ODA 名は SeibelODA です。

複数のマシンにおける SiebelODA の実行

ネットワーク内のローカル・ホストまたはリモート・ホストの いずれかで、ODA の複数インスタンスを実行することができます。各インスタンスは、固有のポートで実行されます。

エラーおよびトレース・メッセージ・ファイルの処理

エラー・メッセージおよびトレース・メッセージのファイル (デフォルトでは SiebelODAAgent.txt) は、製品ディレクトリーの下の ¥ODA¥messages サブディレクトリーにあります。これらのファイルには、次の命名規則が使用されます。

AgentNameAgent.txt

ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの複数のインスタンスを作成し、各インスタンスに対応する ODA に固有の名前を指定した場合には、各 ODA インスタンスに対応するメッセージ・ファイルを持つことができます。異なる名前の付いた ODA インスタンスが複数存在しても、メッセージ・ファイルは共通にすることも可能です。有効なメッセージ・ファイルを指定する方法は 2 つあります。

重要:
ODA の構成時にメッセージ・ファイルの名前を正しく指定できなかった場合には、ODA はメッセージなしに稼働します。メッセージ・ファイル名の指定方法の詳細については、表 10 を参照してください。

構成処理中は、以下の項目を指定します。

表 9 で、これらの値を説明します。

表 9. トレース・レベル
トレース・レベル 説明
0 すべてのエラーを記録する
1 メソッドのすべての開始メッセージおよび終了メッセージをトレースする
2 ODA のプロパティーとそれらの値をトレースする
3 すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースする
4 作成されたすべてのスレッドの詳細をトレースする
5
  • ODA のすべてのプロパティーの初期値を示す
  • SiebelODA により作成された各スレッドの詳細状況をトレースする
  • ビジネス・オブジェクト定義ダンプをトレースする
  • これらの値を設定する場所については、表 10 を参照してください。

    Copyright IBM Corp. 2004