コラボレーション・オブジェクトとそのグループ

コラボレーション・オブジェクトはコラボレーション・テンプレートのインスタンスです。コラボレーションを構成するには、以下の手順に従います。

  1. コラボレーション・テンプレートから新規コラボレーション・オブジェクトを作成します。詳細については、コラボレーション・オブジェクトの作成を参照してください。
  2. 内部的に (1 つのコネクターまたは別のコラボレーションへ) または外部的に (e-business Web アプリケーション・サーブレットなどのコラボレーションを呼び出す 1 つの外部プロセスへ) コラボレーション・オブジェクトのポートをバインドします。詳細については、コラボレーション・オブジェクト・ポートのバインディングを参照してください。
  3. コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーを構成します。詳細については、コラボレーション・オブジェクトの一般プロパティーの構成を参照してください。
  4. コラボレーション・オブジェクトのコラボレーション固有のプロパティーを構成します。詳細については、コラボレーション固有のプロパティーの構成を参照してください。

内部バインドを作成するとき、コラボレーション・ポートによって予期されるビジネス・オブジェクトをサポートするコネクターまたはコラボレーションにのみバインドできます。これによってバインドされたコンポーネント間での通信が可能となり、コラボレーションは、コラボレーション・ビジネス・オブジェクトを送受信できるだけでなく、要求への応答も受信できるようになります。ポートをすべてバインドするまで、コラボレーションは実行されません。

1 つのコラボレーション・テンプレートから複数のコラボレーション・オブジェクトを作成できます。例えば、同じテンプレートから作成された 2 つのコラボレーションによって、サイトにある 2 セットのアプリケーション上で同じロジックを実装できます。

コラボレーション・オブジェクト・グループ

コラボレーション・オブジェクト・グループは、それぞれが相互にバインドされた 2 つ以上のコラボレーション・オブジェクトのセットです。

別のコラボレーション・オブジェクトからの着信ビジネス・オブジェクトの受信や別のコラボレーション・オブジェクトへの発信ビジネス・オブジェクトの送信ができるようコラボレーション・オブジェクトのポートを構成するときに、これらのコラボレーション・オブジェクトの組み合わせがコラボレーション・オブジェクト・グループとなります。任意の数のコラボレーション・オブジェクトを 1 つのグループにバインドできます。

あるコラボレーション・オブジェクト・グループのメンバーであるコラボレーション・オブジェクトの振る舞いは、グループのメンバーでないコラボレーション・オブジェクトの振る舞いとは異なります。1 つのグループのメンバーであるコラボレーション・オブジェクトに start、pause、または stop などのコマンドを適用すると、コマンドはグループのすべてのメンバーに対して有効となります。

グループの 1 つのメンバーをトランザクションとして実行するには、コラボレーション・オブジェクト・グループのすべてのメンバーが同じトランザクション・レベルをサポートしている必要があります。トランザクション・レベルが「なし」のコラボレーション・オブジェクトをトランザクション・レベルが「最大限の努力」のコラボレーション・オブジェクトにバインドする場合には、両方のコラボレーション・オブジェクトともレベル「なし」で実行します。

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