参照関係の定義

参照関係 はビジネス・オブジェクト間で等価だが異なる方法で表現されることがあるデータを関連付けます。 この場合、1 つのビジネス・オブジェクトの値があると、関係は関係表で別のビジネス・オブジェクトの等価な値を参照できます。 参照を必要とすることが多い属性の例として、コード (EmployeeTypePayLevelOrderStatus) および省略形 (StateCountryCurrency) があります。背景情報の詳細については、"参照関係"を参照してください。

参照用の関係定義を作成する場合、関連付ける属性を含むビジネス・オブジェクトごとに 1 つの参加者定義を追加します。しかし、実際のビジネス・オブジェクト定義または属性名を参加者定義とは関連付けません。代わりに、各参加者定義の参加者タイプとして Data を指定します。

参照関係の定義手順

Relationship Designer Express を使用して参照関係を定義するには、次の手順に従います。

  1. "関係定義の作成"のステップ 1 から 4 に従って、関係定義と参加者定義を作成します。

    ヒント: 関連付ける各ビジネス・オブジェクトの参加者定義を作成します。

  2. 「参加者タイプ」ウィンドウから参加者定義に Data 参加者タイプをドラッグして、参加者定義ごとに参加者タイプとして Data を指定します。

    関係定義で、Data 参加者タイプはビジネス・オブジェクト・タイプ以外のすべての データ型を表します。マップを作成し、RelationshipIdentityRelationshipParticipant の各クラスのメソッドを使用して関係のインスタンスを扱う場合、Stringintlongfloatdoubleboolean など、サポートされている任意の Java データ型のデータを使用できます。

  3. 各参加者定義の参照値を保管する表名をメモにとります。

    各参加者定義の参照値を表に入力するためには表名が必要です。または、参照値が入った表がすでにある場合、生成された表名を自分の表名に置き換えることができます。

    関係定義で各参加者定義用の表名を取得するか、独自の表名を指定するには、次の操作を行います。

    1. 参加者定義を強調表示にし、「編集」メニューから「拡張設定」を選択します。

      結果: 「拡張設定」ダイアログ・ボックスに、その参加者のストレージ設定が表示されます。これらの設定の詳細については、"関係の拡張設定の指定"を参照してください。

    2. 参加者のストレージ設定を書き留めるか、表への独自の情報で設定を上書きします。

      図 112. 「拡張設定」ダイアログ

    3. それぞれの参加者定義ごとにステップ 3a とステップ 3b を繰り返します。
    4. 「OK」をクリックして「拡張設定」ダイアログ・ボックスを閉じます。
  4. "関係定義の作成"のステップ 7 から 8 の記述に従って、関係定義を保管します。

    ヒント: 関係表を作成するには、System Manager の「Deploy Project」ダイアログの「スキーマを作成」ボックスを選択します。 ランタイム・スキーマの作成時期の詳細については、"関係表スキーマの作成"を参照してください。

  5. ステップ 3 で取得した情報を使用し、関係表に各参加者の参照値を入力するか、参照値の独自の表をデータベースに追加します。詳細については、"参照表にデータを設定"を参照してください。

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