アウトライン・ビューの使用

アウトライン・ビューを使用すると、以下のセクションで説明するさまざまな操作を実行できます。

図 63 に、アウトライン・ビューを示します。

図 63. 「ユーザーの成果物」が表示されたアウトライン・ビュー


アウトライン・ビューを使用した依存の処理

依存関係および参照 で説明するように、InterChange Server Express コンポーネントは、適切に機能するために他のコンポーネントに依存しています。インターフェースをテストするには、すべての依存関係を解決する必要があります。

統合テスト環境のアウトライン・ビューには、インターフェースをテストするために解決する必要のあるコンポーネントの依存関係がリストされます。コンポーネント間の複数の依存関係をシステムで判別して、それらをアウトライン・ビューの「成果物」ノードの下にある「従属オブジェクト」ノードにリストすることができます。

システムで検出できない依存関係 で、一部のコンポーネントが自動的に検出できない状態について説明します。インターフェースをテストするときに統合テスト環境のビューを使用してコンポーネントを配置する場合は、システムで検出できない依存関係も解決する必要があります。このためには、ユーザー自身が、検出できない依存関係を指定します。これを行うと、アウトライン・ビューの「成果物」ノードの下にある「ユーザーの成果物」ノードの下にコンポーネントがリストされます。

ユーザー従属オブジェクトの追加

ユーザー従属としてコンポーネントをテスト・ユニットに追加するには、以下のいずれかを実行します。

  1. アウトライン・ビューで、「成果物」ノードを展開します。
  2. 「ユーザーの成果物」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「ユーザーの成果物を追加」を選択します。
  3. 「ユーザーの従属オブジェクト」ウィンドウで、追加するコンポーネントを選択します。Shift を押しながらの連続行の選択や Ctrl を押しながらの非連続行の選択などの、標準の複数選択手法を使用できます。図 64 に、「ユーザーの従属オブジェクト」ダイアログを示します。

    図 64. ユーザー従属オブジェクトの追加


  4. 「OK」をクリックします。
注:
従属として未登録のコンポーネントのみがリストに表示されます。

ユーザーの従属オブジェクトの削除

アウトライン・ビューで「成果物」ノードを展開し、以下のいずれかを実行して、ユーザー成果物のリストからコンポーネントを削除します。

ユーザーの従属オブジェクトの保管

テスト・ユニットに追加するユーザーの従属オブジェクトを保管して、毎回追加する必要がないようにできます。ユーザーの従属オブジェクトを保管するには、以下のいずれかを実行します。

  1. アウトライン・ビューで「成果物」ノードを展開します。
  2. 「ユーザーの成果物」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「ユーザーの従属オブジェクト保管」を選択します。

アウトライン・ビューを使用したリポジトリーの管理

インターフェースをテストするには、インターフェースに必要なすべてのコンポーネントをサーバー・リポジトリーに配置する必要があります。アウトライン・ビューを使用すると、InterChange Server Express リポジトリーと連動して、必要なコンポーネントが含まれていることを確認できます。

コンポーネントを配置する場合は、コンポーネントを配置する「配置」オプション、またはコンポーネントが既にサーバー・リポジトリーに存在する場合でもコンポーネントを配置する「Deploy with overwrite」オプションのいずれかを使用します。選択したコンポーネントが既にサーバー・リポジトリーに存在する場合に 「配置」オプションを使用すると、配置に失敗します。

以下のいずれかを実行し、コンテキスト・メニューから「配置」または「Deploy with overwrite」のいずれかを選択して、目的のコンポーネントを配置します。

アウトライン・ビューを使用してサーバー・リポジトリーからコンポーネントを削除するには、ビュー内のコンポーネントを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーから除去」を選択します。

注:
複数のコンポーネントを一度に削除するには、以下のような Windows の標準的な選択方法を使用できます。

統合テスト環境コンソールおよび InterChange Server Express コンソールに項目が追加され、配置が成功したかどうかが示されます。

アウトライン・ビューを使用したコンポーネント状態の管理

統合テスト環境内のコンポーネントの状態を変更できます。これによりテスト中に発見した問題を解決できます。つまり、System Manager、repos_copy、または System Monitor を使用しないで、コンポーネントを非活動化し、それを変更し、再配置して、再活動化できます。

コンポーネントの状態を変更するには、アウトライン・ビュー内のコンポーネントを右マウス・ボタンでクリックして、目的の状態操作 (「開始」「一時停止」、または「停止」) を選択します。すべてのコンポーネント・タイプにすべての状態操作が用意されているとは限りません。

コンポーネント状態の詳細については、「システム管理ガイド」を参照してください。

アウトライン・ビューを使用したタスクの実行

アウトライン・ビューを使用して、テスト実行の一部である幾つかのタスクを実行できます。タスクおよびタスク・グループについて詳しくは、表 23 を参照してください。

「サーバーを始動」タスク・グループ内のタスクをすべて実行するには、アウトライン・ビューの「InterChange Server」ノードまたは「実行状態」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーを始動」を選択します。

「サーバーをシャットダウン」タスクを実行するには、アウトライン・ビューの「InterChange Server」ノードまたは「実行状態」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーを停止」を選択します。

「サーバーへ接続」タスクを実行するには、アウトライン・ビューの「接続状態」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーへ接続」を選択します。

「サーバーの切断」タスクを実行するには、アウトライン・ビューの「接続状態」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「サーバーの切断」を選択します。

「クライアント・シミュレーターを開始」タスク・グループ内のタスクをすべて実行するには、アウトライン・ビューの「クライアント・シミュレーター」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「クライアント・シミュレーターを開始」を選択します。

「BO トレースの開始」タスク・グループ内のタスクをすべて実行するには、アウトライン・ビューの「BO 検査マーカー」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「BO トレースの開始」を選択します。

「BO トレースの停止」タスクを実行するには、アウトライン・ビューの「BO 検査マーカー」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「BO トレースの停止」を選択します。

アウトライン・ビューを使用したテスト作動可能の検証

アウトライン・ビューには、テストを実行するために満たす必要のある幾つかの条件の状態がビジュアル標識として示されます。これにより、ログ・テキストで標識を検索しなくても、統合テスト環境でテストを実行する準備ができたかどうかを迅速に確認できます。満たす必要のある各条件の背景は、既に条件が満たされている場合は緑色に、まだ条件が満たされていない場合は赤色になります。各条件には、状況を示す句も表示されます。以下に、満たす必要のある条件を持つ各種のノードと、要件の説明および条件が満たされた場合に表示される句を示します。

アウトライン・ビューを使用したクライアント・シミュレーター・ビューの表示およびクローズ

クライアント・シミュレーター・ビューを使用すると、インターフェースをテストするときに、コネクターとアクセス・クライアントをエミュレートできます。クライアント・シミュレーター・ビューには、テスト・データを持つビジネス・オブジェクト・インスタンスを作成したり、そのインスタンスをビジネス・オブジェクト要求として送信したり、ビジネス・オブジェクト応答としてその要求に応答するためのインターフェースが用意されています。

コネクターのプロファイルを特定のクライアント・シミュレーター・ビューにロードするには、「クライアント・シミュレーター」ノードの下にある目的のポートを右マウス・ボタンでクリックし、「クライアント・シミュレーター x を使用」を選択します。ここで、x は、そのコネクターに関して使用するクライアント・シミュレーター・ビュー位置の番号です。

表 27 に、各種クライアント・シミュレーター・ビューが表示されるデフォルトのインターフェース位置を示します。

統合テスト環境内のビューは、テストの各段階で、ほかのビューを使用することにより隠すことができます。例えば、BO インスペクター・ビューを使用してクライアント・シミュレーター・ビューを隠すことができます。隠したクライアント・シミュレーター・ビューを表示するには、「クライアント・シミュレーター」ノードの下にある目的のポートを右マウス・ボタンでクリックし、「クライアント・シミュレーターを表示」を選択して、クライアント・シミュレーター・ビューにフォーカスを与えます。

クライアント・シミュレーター・ビューを閉じるには、「クライアント・シミュレーター」ノードの下にある目的のポートを右マウス・ボタンでクリックし、「クライアント・シミュレーターを閉じる」を選択します。

注:
このオプションはクライアント・シミュレーター・ビューを閉じるだけでなく、クライアント・シミュレーター・ビューでのコネクターのエミュレーションを停止させます。

クライアント・シミュレーター・ビューの使用法について詳しくは、クライアント・シミュレーター・ビューの使用を参照してください。

アウトライン・ビューを使用した BO インスペクター・ビューの表示およびクローズ

ビジネス・オブジェクト・トレースを使用する場合、統合テスト環境により、インターフェースの実行中の特定時点でビジネス・オブジェクト・データが記録されます。

すべてのビジネス・オブジェクト・マーカーの BO インスペクター・ビューをインターフェースに表示するには、アウトライン・ビューの「BO 検査マーカー」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「すべての BO ビューアーを表示」を選択します。BO マーカー・アイコンは、図 67 に示してあります。

インターフェースに表示されたすべての BO インスペクター・ビューを閉じるには、アウトライン・ビューの「BO 検査マーカー」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「すべての BO ビューアーを閉じる」を選択します。

表 29 に、各種 BO インスペクター・ビューが表示されるデフォルトのインターフェース位置を示します。

ビジネス・オブジェクト・トレースの詳細については、表 23 を参照してください。

BO インスペクター・ビューの使用法の詳細については、BO インスペクター・ビューの使用を参照してください。

アウトライン・ビューを使用した BO マーカーの最新表示

ビジネス・オブジェクト・トレースを使用しているが、トレース情報の自動更新が使用不可の場合は、BO マーカーを明示的に最新表示して更新する必要があります。

BO マーカーを更新するには、アウトライン・ビューで「BO 検査マーカー」ノードを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「BO マーカーを最新表示」を選択します。

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