ODA を開始するには、ODA 始動スクリプト を実行してください。
この始動スクリプトによって ODA ランタイムが開始します。
この始動スクリプトは、ODA ランタイムを開始するバッチ・ファイルです。命名規則では、始動スクリプト名は以下の形式をとります。
start_ODAName.bat
ここで、ODAname は ODA の一意名 (ODA のソース・データ名) であり、この名前には接尾語としてストリング「ODA」が付加されます。例えば、ODA のソース・データが HTML 形式である場合、ODA には HTMLODA のような ODA 名を付けることができるため、この ODA の始動スクリプトは
start_HTMLODA.bat
のような名前になります。
作成した ODA を起動する前に、新規 ODA をサポートする始動スクリプトが存在することを確認しておく必要があります。始動スクリプトにユーザー独自の ODA を始動させるには、以下のステップを実行する必要があります。
これらの各ステップについては、以降のセクションで説明します。
ODA ランタイム・ディレクトリー には、ODA 用のランタイム・ファイルが格納されます。ODA ランタイム・ディレクトリーを作成するには、以下のステップを実行します。
ProductDir¥ODA¥srcDataName
命名規則では、ディレクトリー名は ODA のソース・データ名 (srcDataName) と一致します。ソース・データ名は、ODA が連携動作するソース・データ (またはアダプター) を一意に識別する文字列です。詳しくは、ODA の名前付けを参照してください。
ODA のライブラリー・ファイルは Java アーカイブ (JAR) ファイルです。この JAR ファイルは ODA のコンパイル時に作成されています。詳しくは、ODA のコンパイルを参照してください。
システム始動ファイルに記載されているように、ODA の開始を可能にするには、ODA 始動スクリプトが必要です。ODA では、システム管理者が ODA ランタイム・プロセスを開始するための始動スクリプトが必要です。WebSphere Business Integration Adapters インストーラーで Windows システムにアダプターをインストールするときには、ODA 用に以下のステップが実行されます。
ユーザー独自の ODA を始動できるようにするには、始動スクリプトを生成し、この始動スクリプトを起動するためのショートカットを用意しておく必要があります。
この start_ODAname.bat ファイル内で、以下のステップが必ず実行されるようにしてください。
変数名 | 値 |
---|---|
PATH |
ODA のランタイム・ディレクトリーのパスを PATH 変数の前に追加します (これにより、そのランタイムが ODA の JRE を検索できるようになります)。
PATH="%CROSSWORLDS%"¥ODA¥ODAruntimeDir;%PATH%
ここで、ODAruntimeDir は ODA のランタイム・ディレクトリーであり、srcDataName という形式をとります。詳細については、ODA ランタイム・ディレクトリーの作成を参照してください。 |
AGENTNAME |
ODA 用の ODA 名 (ODAname) を指定します。ODA 名は以下の形式をとります。 srcDataNameODA
ここで、srcDataName はソース・データの名前です。詳しくは、ODA の名前付けを参照してください。 |
AGENT |
ODA のライブラリー・ファイル (ODA クラスを含んだ JAR ファイル) のフル・パス名を指定します。 このパス名は以下の形式をとります。 "%CROSSWORLDS%"¥ODA¥ODAruntimeDir¥ODAlibrary.jar
ここで:
|
AGENTCLASS |
ODA パッケージおよびクラスの名前を指定します。この名前は以下の形式をとります。
com.ibm.oda.srcDataName.ODAname
ここで:
|
JCLASSES |
この変数に ODA 固有の JAR ファイルを追加します。JAR ファイル同士は、セミコロン (;) で区切ります。この変数は、最小限でも以下のクラスを組み込むように設定する必要があります。
|
リリースごとに変更される可能性のある情報に合わせて、変数を定義します。さらに、このリリースに適切な値に変数を設定してから、始動スクリプトの適切なコマンド行の中に変数を含めることができます。今後情報に変更があった場合は、変数の値を変更するだけで済みます。この情報を使用するすべてのコマンド行を見つける必要はありません。
"%CROSSWORLDS%¥bin¥java" -Duser.home="%CROSSWORLDS%" -mx128m -classpath %JCLASSES% com.crossworlds.ODKInfrastructure.XRmiAgent -l%AGENTNAME% -c%AGENTCLASS%
ショートカットを作成しておくと、「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Adapters」>「Adapters」>「Object Discovery Agents」 内のメニュー項目から ODA を起動できます。Windows 上で稼働する ODA を起動するためのショートカットを容易に作成する方法は、既存の ODA 用ショートカットをコピーして、ショートカットのプロパティーの編集 (コネクター名の変更やその他の始動パラメーターの追加) を行うことです。