テスト・プロジェクトおよびテスト・ユニットの使用

Eclipse ベース・プラットフォームのすべてのリソースはプロジェクトに含まれます。詳細は、プロジェクトを参照してください。統合コンポーネントを組み込むには統合コンポーネント・ライブラリー・プロジェクトを作成し、コンポーネントにショートカットを組み込むにはユーザー・プロジェクトを作成し、またテストの定義を組み込むには統合テスト環境にテスト・プロジェクトを作成する必要があります。

テスト・ユニットとは、テストを定義するワークベンチに作成されるリソースです。統合テスト環境はインターフェース全体をテストできるように設計され、インターフェースは通常、インターフェースで説明するように、コラボレーション・オブジェクトを中心とし、したがってテスト・ユニットもコラボレーション・オブジェクトが中心となります。単一のテスト・プロジェクトで実行するすべてのテスト・ユニットを定義するか、または複数のテスト・プロジェクトを作成して、設定に従って編成するのに適切なテスト・ユニットを追加することができます。

テスト・プロジェクト設定の構成

テスト・プロジェクトまたはテスト・ユニットを作成する前に、それらに関連する設定を行います。テスト・プロジェクトおよびテスト・ユニットに関連する設定を行うには、以下の手順を実行します。

  1. ワークベンチのメニュー・バーから 「ウィンドウ」>「設定」を選択します。
  2. 「統合テスト環境」を選択します。

    図 59 に統合テスト環境の設定を示します。

    図 59. 統合テスト環境の設定


  3. テスト・ユニットの作成時、既存プロジェクトが存在しない場合に統合テスト環境が DefaultITEProject という名前のデフォルトのプロジェクトを作成するように設定する場合は、「何も存在しない場合は自動的にデフォルト ITE プロジェクトを作成」チェック・ボックスを有効にします。
  4. テスト・ユニット定義を作成後にテスト・ユニット・エディターで自動的に開く場合は、「作成時にエディターで新規テスト・ユニットを開く」チェック・ボックスを有効にします。

    このオプションを有効にしない場合のテスト・ユニットのオープンについて詳しくは、テスト・ユニットのオープンを参照してください。

  5. サーバー・コンテキスト・オーバーレイを常時有効にしておく場合は、「サーバー・コンテキスト・オーバーレイを常に表示」チェック・ボックスを有効にします。

    サーバー・コンテキスト・オーバーレイについて詳しくは、サーバー・コンテキスト・オーバーレイの使用を参照してください。

  6. 「OK」をクリックします。

テスト・プロジェクトの作成

テスト・プロジェクトを作成し、作成する個々のテスト・ユニットを保管するには、以下の手順を実行します。

  1. メニュー・バーから「ファイル」>「新規」>「統合テスト環境プロジェクト」を選択します。
  2. 「新規統合テスト環境プロジェクト」画面の「プロジェクト名」フィールドにテスト・プロジェクトの名前を入力します。

    プロジェクト名には英数字および下線のみが使用でき、英語で指定します。

  3. デフォルトのロケーション (ワークスペース) にライブラリー用フォルダーを作成し、ライブラリーに指定した名前と同じ名前を付けるには、「デフォルト・ロケーションの使用」チェック・ボックスを有効にしておきます。

    ライブラリー・フォルダーの名前およびロケーションを指定する場合は、以下の手順を実行します。

    1. 「デフォルト・ロケーションの使用」チェック・ボックスをクリアします。
    2. ライブラリーに使用するディレクトリーの絶対パスおよび名前を 「ロケーション」フィールドに入力するか、「ブラウズ」をクリックして既存のディレクトリーを選択します。
    注:
    「デフォルト・ロケーションの使用」チェック・ボックスを使用して System Manager で作成する以外に、ワークスペースのパスにライブラリー用フォルダーを作成する方法はありません。

    図 60 に、「新規統合テスト環境プロジェクト」ウィザードを示します。

    図 60. 新規 WBI ITE プロジェクトの作成


  4. 「完了」をクリックします。

    プロジェクトが作成され、フォルダーが「ITE ナビゲーター」ビューに追加されます。

テスト・ユニットの作成

テスト・ユニットとは、実行するテストの構成情報を含むワークベンチ・リソースです。テスト・ユニットは、統合テスト環境内かまたは System Manager 内で作成できます。

統合テスト環境設定で「作成時にエディターで新規テスト・ユニットを開く」チェック・ボックスを有効にした場合、テスト・ユニットを作成後にその単位が開きます。この設定を有効にしていない場合、テスト・ユニットのオープンの説明に従ってテスト・ユニットを開く必要があります。統合テスト環境の設定について詳しくは、テスト・プロジェクト設定の構成を参照してください。

統合テスト環境でのテスト・ユニットの作成

統合テスト環境内でテスト・ユニットを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. メニュー・バーから「ファイル」>「新規」>「ITE テスト・ユニット」を選択します。
  2. 「コラボレーションの選択」画面で、システムに定義されているすべての統合コンポーネント・ライブラリー内のすべてのコラボレーション・オブジェクトのリストから、テストするコラボレーション・オブジェクトを選択します。

    図 61 に、「コラボレーションの選択」画面を示します。

    図 61. テストするコラボレーションの選択


  3. 「次へ」をクリックします。
  4. 「ITE テスト・ユニットの作成」画面で、以下の手順を実行します。
    1. 「テスト・ユニット」フィールドに、テスト・ユニットの名前を入力します。
    2. 「ITE プロジェクト」ドロップダウン・メニューから、テスト・ユニットを作成するテスト・プロジェクトを選択します。

    図 62 に、「ITE テスト・ユニットの作成」画面を示します。

    図 62. テスト・ユニット名とテスト・プロジェクトの指定


  5. 「完了」をクリックします。

System Manager 内でのテスト・ユニットの作成

System Manager 内でテスト・ユニットを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. テスト・ユニットを含むテスト・プロジェクトを作成します。詳細はテスト・プロジェクトの作成を参照してください。
  2. インターフェースを表すコラボレーション・オブジェクトを右マウス・ボタンでクリックし、コンテキスト・メニューから「統合テスト環境でのデバッグ」を選択します。
  3. 「ITE テスト・ユニットの作成」画面で、「テスト・ユニット」フィールドにテスト・ユニットの名前を入力し、「ITE プロジェクト」ドロップダウン・メニューからテスト・ユニットの作成先となるテスト・プロジェクトを選択します。

    図 62 に、「ITE テスト・ユニットの作成」画面を示します。

  4. 「完了」をクリックします。

テスト・ユニットのオープン

テスト・ユニットを作成したら、それをオープンしてそのレイアウトを表示し、構成できます。テスト・ユニットをオープンするには、以下の手順を実行します。

  1. 「ITE ナビゲーター」ビューでテスト・ユニットを含むテスト・プロジェクトを展開します。
  2. テスト・ユニットをオープンするには、以下のいずれかを実行します。

    テスト・ユニットが開き、テスト・ユニット・エディターにコラボレーション・オブジェクトが表示され、パースペクティブのビューにインターフェース固有の情報が取り込まれます。図 56 に、テスト・ユニットをオープンした後の統合テスト環境パースペクティブを表示します。

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