アダプターを実行する前に、Lotus Domino Server を次のように変更する必要があります。
アダプターを作動させるため、Lotus Domino Server を、アプリケーションからのリモート・コールを受け入れるように構成する必要があります。構成は、Lotus Domino 管理クライアントを用いて行います (詳細については、Lotus Domino の管理マニュアルを参照してください)。以下のセクションで、構成を行う必要のある項目を説明します。変更内容を有効にするためには、変更後にサーバーを再始動してください。
Lotus Domino Server で、HTTP サーバー (Web アプリケーション用サーバー) を使用可能にします。セットアップ方法の詳細については、Lotus Domino の管理マニュアルを参照してください。
Lotus Domino Internet Interoperability Protocol (IIOP、DIIOP とも呼ばれる) を使用可能にします。IIOP 用に、TCP/IP ポート番号が構成され、使用可能になっていることを確認してください。
制限付き Java エージェントおよび制限なし Java エージェントを実行 (R6 の場合はメソッドも実行) するためには、アダプター用に構成されたユーザー名を構成する必要があります。また該当するものがあれば、着信ビジネス・オブジェクト内で指定されるユーザー名も構成します。
次のようにして構成します。
R5 の場合:
R6 の場合:
使用しているオペレーティング・システムに応じて、Lotus Domino Server の NOTES.INI ファイルに次の行を追加します。
Windows の場合: EXTMGR_ADDINS=nbiald.dll
OS/400 の場合: EXTMGR_ADDINS=libbiald.so
Linux の場合: EXTMGR_ADDINS=libbiald.so
これにより、Lotus Domino Server の始動時にイベント・リスナーが呼び出されます。
アダプター・ホスト・コンピューターの
%ProductDir%/connectors/Domino/dependencies
ディレクトリーから、イベント表ファイルとイベント・リスナーを Lotus Domino
Server
の該当するディレクトリーにコピーする必要があります。次の表に、コピーする必要のあるファイルとコピー先ディレクトリーを示します。
表 4. Lotus Domino Server のディレクトリーにコピーするファイル
コピー先ディレクトリー | ファイル | 説明 |
---|---|---|
Lotus Domino データ・ディレクトリー |
BIALD_EventTable.nsf | イベント表 |
Lotus Domino データ・ディレクトリー |
BIALD_emptytrash.gif BIALD_movetotrash.gif BIALD_newconfig.gif |
イベント表ビットマップ (Lotus Notes Client を介して イベント表を参照するとき に表示される) |
次のものをコピーします。 | ||
Lotus Domino Server ルート | nbiald.dll | イベント・リスナー (Windows システム用)。 このファイルは、Windows で
Lotus Domino Server を実行して いる場合にのみコピーしま す。
|
Lotus Domino Server ルート | libbiald.so | イベント・リスナー (OS/400 および Linux 用)
|
インストール・ディレクトリーから Lotus Domino データ・ディレクトリーに次のファイルをコピーします。
BIALD_EventTable.nsf
BIALD_emptytrash.gif
BIALD_movetotrash.gif
BIALD_newconfig.gif
Windows システムの場合:
データ・ディレクトリーのデフォルトは c:¥Lotus¥Domino¥Data です。
OS/400 システムの場合:
データ・ディレクトリーのデフォルトは /Domino/dominoServerName/data です。ここで、dominoServerName は Lotus Domino Server の名前です。
Linux システムの場合:
このデータ・ディレクトリーのデフォルトは /local/notesdata です。
インストール・ディレクトリー (%ProductDir%/connectors/Domino/dependencies) から Lotus Domino Server のルート・ディレクトリーにイベント・リスナーをコピーします。
Lotus Domino Server を実行するオペレーティング・システムに応じて、次のファイルのいずれかをコピーします。
Windows システムの場合: nbiald.dll
インストール先ルート・ディレクトリーは通常 c:¥lotus¥domino になります。
OS/400 システムの場合:
次の CL コマンドを使用してシンボリック・リンクを作成する必要があります: ADDLNK OBJ('/QSYS.LIB/QWBISVR43.LIB/LIBBIALD.SRVPGM') NEWLNK('/QIBM/UserData/LOTUS/NOTES/LIBBIALD.SRVPGM')
Linux システムの場合: libbiald.so
インストール後、このファイルは %CROSSWORLDS%/connectors/Domino/dependencies にあります。
実行のために構成後、このファイルを /opt/lotus/notes/latest/linux にコピーします。
アダプターのイベント・リスナーが、Lotus Domino Server で発生したイベントをモニターできるようにするには、アダプターのイベント表を構成する必要があります。イベント表は、Lotus Notes Client からオープンできる Lotus Domino データベース・ファイルです。
イベント表を構成するには、以下のステップを実行します。
WebSphere Business Integration Adapter for Lotus Domino 構成テーブルが表示され、左側には「イベント情報 (Event Info)」列、右側には「値」列が表示されます。 「イベント情報 (Event Info)」の下には、「データベース・パス (Database Path)」行とその下の「イベント・タイプ」行という、2 つの行があります。
1 行目の右側の列にデータベース・パスを入力します。 2 行目のチェック・ボックスを使用して、イベントに対する操作 (Create、Delete、または Update (この順序で表示される)) を選択します。
アダプターのモニター対象イベント | 選択する動詞 |
---|---|
Create イベント | Create と Update |
Delete イベント | Delete |
Update イベント | Update |
NCSO.jar ファイルは、Lotus Domino Toolkit for Java/CORBA に含まれています。このツールキットは、Lotus Domino Server に付属しています。(ファイルは Lotus Domino Server および Notes Client で提供されています。) NCSO.jar には、Lotus Domino API (Domino Objects for Java として知られる) が含まれています。
このファイルを指し示すようにアダプター始動スクリプトを更新する必要があります。
NSCO.jar は一般に、Lotus Domino Server の次のディレクトリーに格納されています。
DirectoryName¥Data¥domino¥java
ここで、DirectoryName は、Lotus Domino Server のディレクトリーまたは Notes Client のディレクトリーの名前です。
アダプター始動スクリプトで以下に示す行を変更し、NCSO.jar を指し示すようにします。
Windows: 次の行
set DOMINOCLASSES=C:¥Notes¥Data¥domino¥java¥NCSO.jar
を次のように変更します。
set DOMINOCLASSES=directoryname¥NSCO.jar
ここで、
directoryname は NCSO.jar が格納されているディレクトリーの名前です。