実行順序の使用

デフォルトでは、宛先属性が「テーブル」タブに表示される順序でマップは実行されます。

変換がある宛先属性のみが実行されます。多くの場合、実行順序は、宛先属性が宛先ビジネス・オブジェクトで定義されている順序です。図 38 は A から B へのマップの実行順序を示しています。ここで、宛先属性は定義された順序で実行されます。

図 38. デフォルトの実行順序

注:
図 38 では、すべての宛先属性に変換コードがあることを想定しています。

しかし、属性には実行順序に依存するものもあります。

特定の属性の変換コードをほかの属性の変換コードより前に確実に実行させるため、コードの実行順序を指定できます。実行順序を変更してデータ・フローを指定できます。例えば、A から B へのマップで Attr7Attr3 の直後に実行する必要があるとします (言い換えれば、Attr7Attr4 の前に実行する必要があります)。図 39 は宛先ビジネス・オペレーションのシーケンス指定がシーケンスをどのように変えるかを示しています。

図 39. 実行順序の変更

Map Designer Express の「テーブル」タブから、デフォルト順序をオーバーライドする明示的な実行シーケンスを指定できます。 「テーブル」タブで 2 つの宛先属性間の変換シーケンスを指定するには、実行順序を変更する宛先属性の「実行順序」フィールドをクリックし、必要な実行順序の値を入力します。

注:
「マップを定義: 実行順序を自動的に調整」オプションを使用すれば、この変更の影響を受ける属性の実行順序の再番号付けを自動的に行うかどうかを指定できます。デフォルトでは、このオプションは使用不可です。オプションを使用可能にすると、ほかの属性の実行順序は Map Designer Express により自動的に調整されます。このオプションの設定は、「設定」ダイアログの「一般」タブで変更できます。 詳細については、"一般的な設定の指定"を参照してください。

デフォルトでは、変換が定義された順序で「テーブル」タブに属性が表示されます。これらのマップされた属性は、実行順序か属性名の順に表示できます。また、属性変換テーブルのほかの列の順に並べ替えることもできます。列の見出しをクリックするだけで、属性はその列の値順に配列されます。

要確認:
変換の行見出しをクリックし、新しい位置に変換をドラッグ・アンド・ドロップすると、変換規則の表示順序が変わります。しかし、この処置は実行順序には影響しません

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