Adapter for PeopleSoft には、コネクターと、少なくとも 1 つの PeopleSoft ビジネス・コンポーネントとコンポーネント・インターフェースが組み込まれています。図 1 に、コネクターと、PeopleSoft アプリケーションとの関連を示します。統合ブローカーは InterChange Server Express です。
Java で作成されたコネクターは、アダプター用 IBM ビジネス・インテグレーション・システム規格に準拠します。コネクターは PeopleSoft セッション・オブジェクトを確立し、標準コネクター・メソッドを使用してコンポーネントを処理します。
コネクターは、処理する階層構造の各ビジネス・オブジェクトについて PeopleSoft ビジネス・コンポーネントとコンポーネント・インターフェースを必要とします。
アダプターには、PeopleSoft 固有のビジネス・オブジェクトや、各ビジネス・オブジェクトに関連させる必要のあるコンポーネントやコンポーネント・インターフェースは組み込まれていません。これらのオブジェクトは、コネクターを実装するユーザーが作成する必要があります。ただし、ビジネス・オブジェクトの作成を支援するために、アダプターにはサンプルの PeopleSoft 固有のビジネス・オブジェクトが用意されています。このサンプルは、製品ディレクトリー内の connectors¥PeopleSoft¥samples ディレクトリーに格納されています。コンポーネント・インターフェースとそれに対応するビジネス・オブジェクトの作成の詳細については、"コンポーネント・インターフェースとビジネス・オブジェクトの関係"を参照してください。必要なクラスとメソッドの作成の詳細については、"API の生成"を参照してください。
イベント通知を使用可能にするために、アダプターに CW_EVENT_vX プロジェクトが用意され、これには次のものが組み込まれています。
フィールドにイベント情報が格納されます。
レコードには、イベント表 (CW_EVENT_TBL)、アーカイブ表 (CW_ARCHIVE_TBL)、および関数ライブラリー (FUNCLIB_CW) が用意されています。関数ライブラリーには、SavePostChg() PeopleCode イベントでコンポーネントおよびレコードから呼び出されるコネクター固有のイベント通知関数が格納されています。詳細については、"アプリケーション・イベントの処理"、"cw_publish_events() 関数"、および "イベントおよびアーカイブ表"を参照してください。
CW_EVENT_BC コンポーネントにより、イベントをオンラインで参照できます。また、イベント処理に必要なコンポーネント・インターフェースの適切な構造体も用意しています。コンポーネント・インターフェースにより、コネクターの処理に必要な CW_EVENT_TBL レコードのフィールドが公開されます。CW_EVENT_BC コンポーネントには、CW_EVENT_TBL レコードがあります。
CW_EVENT_CI コンポーネント・インターフェースにより、イベントの処理に必要なプロパティーとメソッドとしてコンポーネントのフィールドとレコードが公開されます。
CW_EVENT_MNU メニュー定義により、イベント・ページをオンラインで表示できます。