メタデータ主導型ハンドラーの設計

IBM 提供のデータ・ハンドラーはメタデータ主導型です。メタデータは、ビジネス・オブジェクト定義に格納されたビジネス・オブジェクトについてのデータです。ビジネス・オブジェクト定義内のメタデータに、ビジネス・オブジェクトのインスタンス内のデータを説明する情報が用意されています。一般的に、ビジネス・オブジェクト・メタデータには、ビジネス・オブジェクトの構造、属性プロパティーの設定値、およびアプリケーション固有情報の内容が格納されます。また、データの処理方法についての指示も格納されています。

コネクターは通常、ビジネス・オブジェクトを処理する際には、ビジネス・オブジェクト・メタデータを使用するように設計されています。同様に、データ・ハンドラーはビジネス・オブジェクト・メタデータを使用するように設計されています。例えば次のようになります。

メタデータ主導型データ・ハンドラーは、データ・ハンドラーにハードコーディング直接記述された情報でなく、ビジネス・オブジェクト定義にエンコードされたメタデータに基づいて、サポートする各ビジネス・オブジェクトを処理します。したがって、データ・ハンドラーは新規や変更されたビジネス・オブジェクトを処理することができ、データ・ハンドラーのコードを変更する必要はありません。

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