このセクションでは、 ALE Module の始動時または実行時に発生する可能性のある問題について説明します。以下の事項について説明します。
以下のサブセクションでは、共通の始動時の問題に関する推奨事項を示します。
コネクターが SAP アプリケーションにログオンまたは登録できない場合には、以下のように対処します。
詳細については、コネクターの構成および 付録 D, コネクターのトラブルシューティングを参照してください。
コネクターが SAP アプリケーションからイベントをポーリングしない場合には、以下のように対処します。
コネクターは、(SAPALE_Event_Queue構成プロパティーで指定されたキューの) JMS-MQ イベント・メッセージ内の正常に処理された IDoc に関する情報を、EventState.log ファイルに記録します。このファイルは、AleEventDir構成プロパティーで指定されたディレクトリーに格納されています。
コネクターが現行のイベント・メッセージのすべての IDoc を処理する前にダウンした場合、コネクターは、リカバリーの際に EventState.log ファイルを使用して、各 IDoc が 1 回のみ統合ブローカーに送信されるようにします。
ログ・ファイルの書式は次のとおりです。
TID: OS, 1S, 2F, 3U
ここで、<TID> は、処理されている現行トランザクション ID であり、各番号はイベント・メッセージ内のすべての作業単位のシーケンス番号を表します。
例えば、コネクターが現行のイベント・メッセージの最初の 4 つの IDoc のうち 3 つを正常に処理し、2 番目の IDoc の処理に失敗した場合は、コネクターは現行のイベント・メッセージの処理を完了しておらず、 EventState.log ファイルには以下のように示されます。
<TID> :: OS, 1F, 2S, 3S
コネクターがイベント・メッセージ全体を処理する前にダウンした場合、コネクターは始動時にログ・ファイルの情報を使用して、メッセージ内のイベントの処理を中断したポイントから再開します。コネクターはログを読み取り、リカバリーするイベントのトランザクション ID、最新の作業単位および各作業単位の状況を取得します。次に、コネクターは統合ブローカーに対して、ログ・ファイル内の最後の番号よりもシーケンス番号が大きいイベント・メッセージ内の各 IDoc を表すビジネス・オブジェクトの送信を開始します。前記の例では、コネクターは現行のイベント・メッセージ内の 5 番目の IDoc を処理します。
コネクターは、パフォーマンスを向上させるため、ログ・ファイルの内容をメモリーに保持します。ディスク上のファイルには、新しいエントリーで更新する場合にのみアクセスします。コネクターは、ログ・ファイルをリカバリー時にのみ読み取ります。
リカバリー・プロセスでコネクターが EventState.log ファイルをどのように使用するかについては、障害リカバリーを参照してください。
コネクターは、イベント通知中の障害をリカバリーするために、以下の処理を実行します。
ログ・ファイルを使用することにより、コネクターが同じ IDoc を複数回統合ブローカーに送信することを防ぐことができます。コネクターは、パフォーマンスを向上させるため、ログ・ファイルをメモリーに保持します。ディスク上のファイルには、新しいエントリーで更新する場合にのみアクセスし、リカバリー時にのみログ・ファイルを読み取ります。
コネクターが WIP キューのメッセージのヘッダー部分のみを作成し、データ部分を作成していない場合は、以下の手順によってメッセージのデータ部分をリカバリーします。
サブスクライブしているビジネス・オブジェクトが ALE Module によって処理されない場合には、以下のように対処します。