IBM 汎用ビジネス・サービスの構成

IBM は、汎用 Siebel ビジネス・サービス IBMSiebelConnectivityService を、WebSphere Business Integration Server Express Plus の Adapter for Siebel eBusiness Applications コンポーネントの一部として提供します。このビジネス・サービス は、Siebel ワークフロー・プロセスに含まれている必要があります。Siebel ワークフローは、統合オブジェクト・インスタンス (データ) を含む Siebel プロパティー・セットを IBMSiebelConnectivityService に渡します。このプロパティー・セットには、<SiebelMessage> タグが含まれます。Siebel 統合オブジェクト名はこのタグから取得されます。また、IBMSiebelConnectivityService は 、Siebel ビジネス・サービスのインスタンスである XML コンバーターを使用して、プロパティー・セットを XML に変換します。変換した XML ストリングから統合オブジェクト名を取得すると、<SiebelMessage> および </SiebelMessage> の 2 つのタグが除去されます。これらのタグは、WebSphere Business Integration Server Express Plus Data Handler ではサポートされていません。

Siebel 接続 DLL は、以下の各動詞につき 1 つのメソッドをサポートしています。

IBMSiebelConnectivityService は、Service_PreInvokeMethod の MethodName というパラメーターを 取ります。この MethodName は、Siebel 接続 DLL のメソッドにマップ されます。表 14 に、MethodName パラメーターと DLL がサポートする動詞との間のマッピングを示します。


表 14. Siebel 接続 DLL がサポートするマッピング
メソッド名 動詞
Insert
 
Create
Update
 
Update
Retrieve
 
Retrieve
Delete
 
Delete

MethodName の値が汎用ビジネス・サービスによって検査されると、Siebel 要求は以下のように処理されます。

汎用 Siebel ビジネス・サービスでは、Siebel 固有タグが、接続 DLL から戻される XML 結果ストリングに戻されて追加されます。編集された XML ストリングは、再び XML コンバーター・サービスのインスタンスを使用して、プロパティー・セットへ再変換されます。その結果は、IBMSiebelConnectivityService の 出力プロパティー・セットのパラメーターの一部として保管されます。Siebel ワークフロー は、IBMSiebelConnectivityService から同じものを取得して、必要なオペレーションを実行します。

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