関係の管理

関係の開始および停止は、System Monitor または「InterChange Server コンポーネント管理」ビューの System Manager から行うことができます。

関係の状態の表示

System Monitor にログオンして関係の状況を含むビューを開くか、System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用することによって、関係の状態を表示させることができます。System Monitor にログオンするには、System Monitor へのログオン手順の手順に従います。System Manager の「InterChange Server コンポーネント管理」ビューを使用するには、InterChange Server Express インスタンスへの接続手順の手順に従います。

関係の状態の表示方法は、使用しているツールに応じて以下のようになります。

System Monitor で関係の状態を表示する手順

System Monitor で関係の状態を表示するには、以下のステップを実行します。

  1. 「システム概要」ビューを開きます。
  2. 「ビュー」の下で「マップと関係」リンクをクリックします。「マップ状況」および「関係の状況」モニターが表示されます (図 11 を参照)。

製品をインストールしたときには、デフォルト・ビューは「システム概要」に設定され、そのビューに含まれるデフォルト・モニターは「システム概要」に設定されます。これらのデフォルトは、モニターのニーズに合わせて変更できます。手順については、システムをモニターするビューの設定を参照してください。

System Manager で関係の状態を表示する手順

System Manager で関係の状態を表示するには、以下のステップを実行します。

  1. 表示する関係を含む InterChange Server Express インスタンスに接続します。InterChange Server Express インスタンスへの接続方法については、InterChange Server Express インスタンスへの接続手順を参照してください。
  2. 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで InterChange Server Express インスタンスを展開した後、Relationships フォルダーを展開し、Dynamic フォルダーまたは Static フォルダーを展開します。いずれかのフォルダーの下に関係が表示されます。関係はその状態に応じて、さまざまなアイコンで示されます (図 33 を参照)。

    図 33. 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューにある Relationships フォルダー


表 10 は、色が示す関係の状態と、その状態で実行可能なアクションを示しています。

表 10. 関係の状態
関係の状態 (色) 説明
アクティブ (緑) 関係は実行できる状態にあり、使用可能です。関係に対して Relationship Manager を使用するには、その関係がアクティブ状態である必要があります。
非アクティブ (赤) 関係は実行できる状態にない、または使用不可です。関係は停止すると非アクティブになります。つまり、キュー内の現行ジョブがすべて完了し、新しいジョブは受け入れられません。関係の定義を変更するには、関係が非アクティブの状態でなければなりません。
不明 (グレー) 関係に互換性のあるランタイム・スキーマが含まれていません。互換性のあるランタイム・スキーマを作成するには、Relationship Designer Express から、「ランタイム・スキーマを作成」オプションを選択して関係を保管します。状態が非アクティブに変化し、この時点で関係を開始できます。

関係の開始および停止

関係は、簡単にマップできないビジネス・オブジェクト属性の間に関連を確立するときに使用します。関係を作成するためのツールは Relationship Designer Express です。Relationship Designer Express の詳細については、「マップ開発ガイド」を参照してください。

「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで Relationships フォルダーを展開すると、Dynamic と Static の 2 つのサブフォルダーが表示されます。

このセクションでは以下のトピックについて説明します。

"関係のアクティブ化"

関係の開始および停止手順

関係表のキャッシュ

関係のアクティブ化

関係を実行できるようにするには、まずアクティブにする必要があります。しかし、アクティブな関係を変更することはできません。したがって、関係を停止し、変更を加えてから、再始動する必要があります。関係の再始動が必要な変更については、付録 B, IBM WebSphere InterChange Server Express システム・コンポーネントを再始動するための要件を参照してください。

関係の開始および停止手順

System Monitor で関係を開始および停止するには、以下のステップを実行します。

  1. 「システム表示」ウィンドウ (図 11 を参照) で、「表示」メニューから「マップと関係を表示」を選択します。「マップ」列および「関係」列がコラボレーションおよびコネクターの横に表示されます。
  2. 関係を右マウス・ボタン・クリックし、RelationshipName の始動」またはRelationshipName の停止」を選択します。

System Manager で関係を開始および停止するには、以下のステップを実行します。

  1. 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューにある Dynamic フォルダーまたは Static フォルダーを展開します (図 33 を参照)。
  2. 関係の名前を右マウス・ボタン・クリックし、「RelationshipName の始動」または「RelationshipName の停止」をクリックします。

関係表のキャッシュ

静的関係の設計プロセスの一部として、開発者は、関係の表をメモリーにキャッシュするかどうかを指定できます。静的関係は、データが頻繁に変更されない関係であるので、表のキャッシュの有力候補になります。開発者が静的関係の表をキャッシュに入れるように指定している場合は、キャッシングを使用可能にするかどうかを System Manager から制御できます。System Manager では、すべての静的関係は Relationships フォルダーの Static というフォルダー内にリストされます。

注:
関係の表がメモリーにキャッシュされるように静的関係を設計する方法については、「マップ開発ガイド」を参照してください。

キャッシングを使用可能にする手順

静的関係の関係表のキャッシングを使用可能にするには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager で Relationships フォルダーを展開します。
  2. オブジェクト・ブラウザーの中の Static フォルダーを展開し、表をキャッシュする静的関係を見つけます。
  3. 静的関係を右クリックして、現行のキャッシュ状態を調べます。表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークがなければ、その関係のキャッシングは現在使用不可になっています。「キャッシュ」を選択してキャッシングを使用可能にします。

表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークが付いていると InterChange Server は、実行時データに次回アクセスしたときに、関係表をメモリーに読み込みます。

キャッシングを使用不可にする手順

静的関係の関係表のキャッシングを使用不可にするには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager で Relationships フォルダーを展開します。
  2. オブジェクト・ブラウザーの中の Static フォルダーを展開し、表をキャッシュしない静的関係を見つけます。
  3. 静的関係を右クリックして、現行のキャッシュ状態を調べます。表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークがあれば、その関係のキャッシングは現在使用可能になっています。「キャッシュ」を選択してキャッシングを使用不可にします。

表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークが付いていないと、InterChange Server は、関係データベース内の表から実行時データを読み取ります。

キャッシュされた表の再ロード手順

「再ロード」機能を使用して、InterChange Server に関係の表をメモリーに再読み取りさせるには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager で Relationships フォルダーを展開します。
  2. オブジェクト・ブラウザーの中の Static フォルダーを展開し、表を再ロードする静的関係の場所を見つけます。
  3. 静的関係を右クリックして、現行のキャッシュ状態を調べます。表示された「キャッシュ」オプションの左側にチェック・マークがあれば、その関係のキャッシングは現在使用可能になっています。このため「再ロード」オプションを使用することができます。
  4. 「再ロード」を選択して静的関係の表を再ロードします。

InterChange Server は関係データベースから表をメモリーに再読み取りし、キャッシュされた関係表を再ロードします。このオプションは、静的関係の表が SQL ステートメントを通じてデータベース内で直接更新されるときに便利です。最新バージョンの表をキャッシュに入れるには、この「再ロード」オプションを選択します。

キャッシュされた表のトレース手順

メモリーに関係表をロードおよびアンロードするたびに InterChange Server にトレース・メッセージをログに記録させるには、以下のステップを実行します。

  1. InterchangeSystem.cfg ファイルを編集します。
  2. TRACING セクションで、RELATIONSHIP.CACHING 構成パラメーターを 5 に設定します。
    RELATIONSHIP.CACHING=5
     

    InterChange Server Express はこれらのメッセージをトレース・ファイルに送ります (トレース・ファイルが構成されている場合)。デフォルトでは、InterChange Server Express は、関係表のロード、アンロード時にトレース・メッセージを生成しません。4 以下 (0 から 4) のトレース・レベルでもメッセージは生成されません。

Relationship Manager の使用

Relationship Manager を使用すると、参加者およびそのデータを含む関係の実行時データに対する操作を表示および実行することができます。関係の背景情報については、「マップ開発ガイド」を参照してください。

関係定義は Relationship Designer Express を使用して作成します。実行時に、関係のインスタンスにはさまざまなアプリケーションからの情報を関連付けるデータが取り込まれます。この関係インスタンス・データは、関係を使用するマップの始動時に作成されます。データは、関係定義で指定した関係表に保管されます。Relationship Manager には、データベース・ベンダーを問わずに関係表と対話するためのグラフィカル・インターフェースがあります。

関係インスタンスごとに、Relationship Manager は参加者定義と参加者インスタンスの階層リストを表示します。これらはキー属性と非キー属性のセットになっています。また、関係ツリーによって、エンティティー・タイプ、値、最終変更日時など、関係インスタンス内の各参加者に関する詳細情報も表示されます。関係インスタンス ID は、関係インスタンスが関係表に保管されるときに自動生成されます。このインスタンス ID は、Relationship Manager によって関係ツリーの最上位に表示されます。

図 34 は、Relationship Manager における ID 関係の関係ツリーの例を示しています。

図 34. Relationship Manager、関係ツリー


Relationship Manager を使用すると、関係インスタンス、参加者インスタンス、および属性のすべてのレベルで、エンティティーを操作することができます。例えば、Relationship Manager を使用して以下の作業を行うことができます。

Relationship Manager の始動手順

Relationship Manager を始動するには、以下のステップのいずれかを実行します。

Relationship Manager が始動します。この時点ではサーバーから切断されているため、Relationship Manager を InterChange Server Express に接続する手順に従って InterChange Server Express インスタンスに接続し、続行します。

図 35 は切断された状態の Relationship Manager を示しています。

図 35. Relationship Manager


サーバーへの接続とサーバーからの切断

関係インスタンスおよびデータを処理するには、Relationship Manager を InterChange Server Express に接続する必要があります。以下のセクションの説明に従って、Relationship Manager をサーバーとの間で接続および切断します。

Relationship Manager を InterChange Server Express に接続する手順

Relationship Manager を InterChange Server Express に接続するには、以下のステップを実行します。

  1. 「サーバー」>「接続」をクリックします。「InterChange Server に接続」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 36 を参照)。

    図 36. InterChange Server Express に接続


  2. 「サーバー名」 フィールドに接続先 InterChange Server Express インスタンスの名前を入れるには、以下のいずれかを行います。
  3. 「ユーザー名」フィールドに、InterChange Server Express インスタンスと対話するユーザー名を入力します。
  4. 「パスワード」フィールドに、ステップ 3 で指定したユーザー名のパスワードを入力します。
  5. System Manager で InterChange Server Express インスタンスに接続するたびにユーザー名とパスワードを指定したくない場合は、「ユーザー名パスワードを保管」 チェック・ボックスを有効にします。
  6. この時点で関係を開く場合は、関係定義の名前を「関係」フィールドに入力します。

    この時点で関係を開かない場合は、サーバーへの接続後に開くことができます。詳細については、関係を開く手順を参照してください。

  7. 「接続」をクリックします。

    Relationship Manager で InterChange Server Express に接続し、ステップ 6 に従って開く関係を指定した場合は、Relationship Manager により「関係インスタンスの検索」ウィンドウが表示されます。この説明は 関係インスタンスの検索手順にあります。

Relationship Manager を InterChange Server Express から切断する手順

Relationship Manager を InterChange Server Express から切断するには、以下のステップを実行します。

Relationship Manager での関係の処理

Relationship Manager を始動して InterChange Server Express に接続したら、以下のセクションに従って、Relationship Manager を使用して関係データを処理することができます。

関係を開く手順

関係インスタンスの検索手順

関係インスタンスの作成手順

関係インスタンスの削除手順

参加者の非アクティブ化とアクティブ化

参加者のコピー手順

ビジネス・オブジェクト・ファイルのロードおよびアンロード手順

関係を開く手順

サーバーへの接続後に Relationship Manager で関係定義を開くには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager で「ファイル」>「開く」をクリックします。
  2. 「関係を開く」ダイアログ・ボックスで、開きたい関係の名前を選択します。

    図 37 に「関係を開く」ダイアログ・ボックスを示します。

    図 37. 「関係を開く」ダイアログ・ボックス


  3. 「OK」をクリックします。

    関係を開くと、Relationship Manager によって「関係インスタンスの検索」ウィンドウが表示されます。この説明は関係インスタンスの検索手順にあります。

関係インスタンスの検索手順

関係インスタンスを検索したり、関係インスタンスの数を戻したりするには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager で「ファイル」>「検索」をクリックします。

    「関係インスタンスの検索」ダイアログ・ボックスが開きます (図 38 を参照)。

    図 38. 「関係インスタンスの検索」ダイアログ・ボックス


  2. 「関係インスタンスの検索」ウィンドウでは、以下の操作を実行することができます。

「関係インスタンスの検索」ウィンドウは、InterChange Server Express への接続時に開く関係を指定するときにも表示されます。

関係定義内の参加者数、および各関係インスタンス内の参加者インスタンス数に応じて、これらの検索照会には時間がかかる場合があります。

すべてのインスタンスの検索手順

関係の最初の 500 インスタンスを検索するには、以下のステップを実行します。

  1. 「関係インスタンスの検索」ウィンドウで「すべて検索」をクリックします。
  2. 「インスタンスを取得」をクリックします。

    Relationship Manager により、関係の最初の 500 インスタンスが表示されます。

関係 ID を基準にしたインスタンス検索手順

関係 ID を基準にして最大 500 インスタンスの範囲で検索するには、以下のステップを実行します。

  1. 「関係インスタンスの検索」ウィンドウで「ID で検索」をクリックします。
  2. 検索する範囲の先頭のインスタンス ID を「から」フィールドに入力します。
  3. 検索する範囲の最後のインスタンス ID を「まで」フィールドに入力します。
  4. 「インスタンスを取得」をクリックします。

    Relationship Manager により、指定された ID の範囲で最大 500 のインスタンスが表示されます。

参加者データを基準にした関係インスタンス検索手順

選択した参加者のキー属性または非キー属性の値に基づいて関係インスタンスを検索するには、以下のステップを実行します。

  1. 「関係インスタンスの検索」ウィンドウで「値で検索」をクリックします。
  2. 「参加者」リストから、値を検索する参加者を選択します。

    ID 関係では、参加者名の後に、その参加者に関連付けられたビジネス・オブジェクト定義が続きます。

    参照関係では、参加者名の後に「Data」という語が続きます。

  3. 「属性」ペインの「値」列に、表 11 に示す値タイプのいずれかを入力します。


    表 11. 参加者データによる関係インスタンスの検索でサポートされる値
    説明
    参加者データ 選択した参加者のデータ。

    例えば、関係が ID 関係の場合は、関係インスタンスを検索するために、このインスタンスに含まれる参加者インスタンスの ID を指定します。

    関係が参照関係の場合は、参加者インスタンスの非キー・データ値を指定します。

    %

    任意の文字ストリング。このオプションでは大文字小文字が区別されます。数字は文字セットに含まれます。

    例えば、米国の州名の省略形が保管されている参加者に %A を指定すると、値 CAGAIALAMAPAVA、および WA が戻されます。

    _

    任意の 1 文字。

    例えば、_00 を指定すると、100200a00b00 などが検索されます。

  4. 「インスタンスを取得」をクリックします。

    Relationship Manager により、指定した値に一致する最初の 500 関係インスタンスが表示されます。

関係インスタンスの数を戻す手順

検索基準を満たす関係インスタンスの数を戻すには、以下のステップを実行します。

  1. すべてのインスタンスの検索手順関係 ID を基準にしたインスタンス検索手順、または 参加者データを基準にした関係インスタンス検索手順の説明に従って、基準のオプションを選択します。
  2. 「カウントを取得」(「インスタンスを取得」ではない) をクリックします。

関係インスタンスの作成手順

関係のインスタンスを新しく作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 以下の操作のいずれかを行い、新しい関係インスタンスを作成します。

    Relationship Manager により、新規関係インスタンスが表示されます。

    階層関係ツリーの最上位で強調表示され、関係アイコンの付いた項目行には、関係インスタンス ID のプレースホルダーがあり、ここには 3 つの疑問符 (???) が表示されます。関係インスタンスまたはその参加者を保管すると、InterChange Server Express によって新規関係インスタンス ID が自動的に生成され、Relationship Manager により疑問符がこのインスタンス ID に置き換えられます。

  2. ??? プレースホルダー・アイコンの横にあるプラス (+) 記号をクリックして、新規関係インスタンスを展開します。

    関係ツリーの関係インスタンスの下に、参加者定義、参加者インスタンス、および参加者のキー属性と非キー属性が降順に表示されます。

  3. 関係インスタンス内に新規参加者インスタンスを作成するには、次の手順を実行してください。
    1. 関係ツリーでインスタンスを作成する参加者定義を選択します。
    2. 以下のいずれかを実行して、参加者のインスタンスを追加します。
      • リストにある参加者定義を右マウス・ボタンでクリックし、「参加者を追加」を選択します。
      • ツールバーで「参加者を追加」をクリックします。
    3. 新規参加者インスタンスを、横にあるプラス (+) 記号をクリックして展開します。
    4. 新規参加者インスタンスを選択します。
    5. その参加者インスタンスの「値」列をクリックしてから、セルに値を入力します。
      注:
      属性の「値」フィールドに 3 つの疑問符 (???) が表示されている場合、参加者は InterChange Server Express によって管理されます。こうした参加者の値は、関係インスタンスの保管時に InterChange Server Express によって自動生成されるため、ユーザーが入力することはできません。値は関係インスタンス ID と同じ値です。
  4. 表 12 に示すタスクを実行します。

表 12. 参加者データに関する作業
作業 アクション
参加者インスタンスを保管する。 新規参加者インスタンスを保管するには、参加者インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「参加者を保管」を選択します。Relationship Manager によって、この参加者のデータが適切な関係表に保管されます。参加者インスタンスの「変更」列に参加者が保管された日付 (この場合は作成日) が表示されます。
注:
一度参加者データを保管すると、変更することはできません。データを変更するには、この参加者を削除して別の参加者を作成する必要があります。
参加者インスタンスを追加する。 前のリストにあるステップ 3 を繰り返します。
注:
ID 関係を処理している場合は、1 つの参加者定義に対して複数の参加者インスタンスを作成することはできません。
参加者を削除する。 必要に応じて、参加者インスタンスを右マウス・ボタンでクリックする、および「参加者を削除」を選択することにより、保管された参加者インスタンスを削除することができます。Relationship Manager によって、参加者インスタンスが関係表から削除されます。参加者インスタンスをデータベースから削除しない場合は、「参加者を非アクティブ化」オプションを使用します ("参加者の非アクティブ化とアクティブ化"を参照)。非アクティブにされた参加者のインスタンス ID と値は保持されます。
関係インスタンスを保管する。 以下の操作のいずれかを実行して、関係インスタンスを保管します。
  • 「ファイル」>「保管」をクリックします。
  • 関係インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「関係を保管」を選択します。
InterChange Server Express によって関係インスタンス ID が生成され、Relationship Manager によって ??? プレースホルダーがこの新規 ID に置き換えられます。Relationship Manager により、保管されている参加者インスタンスすべての変更日がこの日付に更新されます。
注:
関係インスタンスを保管する前に、少なくとも 1 つの参加者インスタンスとすべてのキー属性データを作成しておく必要があります。
すべての関係インスタンスを保管する。 「ファイル」>「すべて保管」をクリックします。InterChange Server Express によって、関係インスタンス ID を持たないすべての関係インスタンスに対して ID が生成されます。Relationship Manager により、すべての ??? プレースホルダーがこの新規 ID に置き換えられます。Relationship Manager により、保管されている参加者インスタンスすべての変更日がこの日付に更新されます。

関係インスタンスの削除手順

関係インスタンスを関係表から削除するには、以下のステップを実行します。

  1. 削除したい関係インスタンスを選択します。
  2. Relationship Manager で以下のいずれかを実行します。

関係インスタンスおよびそのデータが、現在の関係の関係表から削除されます。

参加者の非アクティブ化とアクティブ化

参加者インスタンスは、非アクティブ化、つまりアクティブでない状態にすることができます。参加者インスタンスを非アクティブにすると、関係インスタンスから削除され「Relationship Manager」ウィンドウに表示されないようになりますが、レコードは関係表に残るため、後で再度アクティブ化することができます。

参加者を非アクティブにする手順

参加者インスタンスを非アクティブにするには、以下のステップを実行します。

参加者をアクティブにする手順

参加者インスタンスをアクティブにするには、以下のステップを実行します。

  1. 「表示」>「Show Deactivated Participants」を選択します。

    「非アクティブ化された参加者」ウィンドウが表示されます。これを図 39 に示します。

    図 39. 「非アクティブ化された参加者」ウィンドウ


  2. リストから、アクティブ化する「非アクティブ化された参加者」を含む関係インスタンスを選択します。
  3. 非アクティブ化された参加者のインスタンスがリストに表示されるまで、関係インスタンスを展開します。
  4. 再度アクティブにしたい参加者インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「アクティブ化」を選択します。
  5. 「編集」>「最新表示」をクリックします。

    アクティブ化された参加者インスタンスが「Relationship Manager」ウィンドウの関係インスタンスに表示されます。

    注:
    ID 関係の参加者インスタンスが非アクティブなときに、別の参加者がその場所に追加された場合 (つまり、同じインスタンス ID が割り当てられた場合)、元の参加者は「非アクティブ化された参加者」リストから削除されますが、データベースには残ります。

参加者のコピー手順

既存の参加者インスタンスをコピーして、新規参加者インスタンスを作成することができます。

参加者インスタンスをコピーするには、以下のステップを実行します。

  1. 関係インスタンスで、参加者定義を右マウス・ボタンでクリックし、「参加者を追加」をクリックします。
  2. コピーする参加者インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「参加者をコピー」をクリックします。
  3. 新しく作成した参加者インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「参加者を貼り付け」をクリックします。

ビジネス・オブジェクト・ファイルのロードおよびアンロード手順

同じタイプのビジネス・オブジェクト・ファイルを参加者にロードすることができます。ビジネス・オブジェクト・データ・ファイルを参加者にロードするには、以下のステップを実行します。

  1. ビジネス・オブジェクト・ファイルをロードする参加者インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「ビジネス・オブジェクトを持つ参加者をロード」をクリックします。

    その参加者インスタンスに関連付けられているビジネス・オブジェクトが「ビジネス・オブジェクトを持つ参加者をロード」ダイアログ・ボックスに表示されます (図 40 を参照)。

    図 40. 「ビジネス・オブジェクトを持つ参加者をロード」ダイアログ・ボックス


  2. 「ロード」をクリックします。
  3. ロードするビジネス・オブジェクト・ファイルに移動して、ファイルを開きます。
  4. 「OK」をクリックします。

注:
ファイルに複数のインスタンスが存在する場合は、関係の最初のインスタンスのみがロードされます。

Relationship Manager での関係データの処理

Relationship Manager には、関係表に含まれている関係の実行時データにアクセスして操作できるという重要な機能があります。以下のトピックでは、Relationship Manager を使用して実行時データの操作およびアクセスを行う方法について説明します。

参加者の検索手順

表示された参加者のフィルター操作手順

参加者のクリーンアップ手順

関係データの出力手順

参加者の検索手順

さまざまな条件で参加者インスタンスを検索することできます。検索条件の指定方法に応じて、参加者インスタンスを固有に検索することもグループで検索するもできます。

ビジネス・オブジェクトを基準にしてインスタンスを検索するには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager で参加者インスタンスを選択します。
  2. 「編集」>「インスタンスをビジネス・オブジェクトで検索」をクリックします。

    「インスタンスをビジネス・オブジェクトで検索」ウィンドウが表示されます (図 41 を参照)。

    図 41. 「インスタンスをビジネス・オブジェクトで検索」ダイアログ・ボックス


  3. 検索する参加者の値を「値」セルに入力します。
  4. 「OK」をクリックします。

    Relationship Manager により、一致したインスタンスがダイアログ・ボックスに表示されます。

  5. ダイアログ・ボックスでインスタンスをダブルクリックすると、そのインスタンスに移動してインスタンスを選択できます。

インスタンスをデータで検索するには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager で参加者インスタンスを選択します。
  2. 「編集」>「インスタンスをデータで検索」をクリックします。

    Relationship Manager により、「インスタンスをデータで検索」ダイアログ・ボックスが表示されます。これを図 42 に示します。

    図 42. 「インスタンスをデータで検索」ダイアログ・ボックス


  3. 検索する参加者の値を「データを入力してください」セルに入力します。
  4. 「OK」をクリックします。

    Relationship Manager により、一致したインスタンスがダイアログ・ボックスに表示されます。

  5. ダイアログ・ボックスでインスタンスをダブルクリックすると、そのインスタンスに移動してインスタンスを選択できます。

表示された参加者のフィルター操作手順

特定の期間に作成または変更された参加者だけを表示するようにフィルター操作することができます。

表示された参加者をフィルター操作するには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager で参加者を選択します。
  2. 「表示」>「フィルター」をクリックします。

    「フィルター」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 43 を参照)。

    図 43. 「フィルター」ダイアログ・ボックス


  3. 「フィルター」ダイアログ・ボックスで、参加者を作成または変更した最も古い日付を「from」フィールドに入力し、参加者の最新の作成日または変更日を「to」フィールドに入力します。
  4. 結果に非アクティブ化した参加者を入れる場合は、「アクティブでない参加者も含める」チェック・ボックスを選択します。
  5. 「OK」をクリックします。

    Relationship Manager によって、フィルター操作済み間隔のアクティビティー履歴が「フィルター結果」ダイアログ・ボックスに表示されます。 「アクティブでない参加者も含める」が選択されている場合は、ダイアログ・ボックスに非アクティブの参加者が含まれます。図 44 に「フィルター結果」ダイアログ・ボックスを示します。

    図 44. 「フィルター結果」ダイアログ・ボックス


参加者のクリーンアップ手順

ソース・アプリケーションまたは汎用オブジェクトからのデータに矛盾やデータ破壊があり、それが原因で参加者情報に誤りが生じた場合は、その参加者情報を除去できます。

System Manager で参加者をクリーンアップするには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager で参加者を選択します。
  2. 「編集」>「参加者をクリーンアップ」をクリックします。

    「参加者をクリーンアップ」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 45 を参照)。

    図 45. 「参加者をクリーンアップ」ダイアログ・ボックス


  3. 「参加者をクリーンアップ」ダイアログ・ボックスで、参加者の値を戻す日付を「クリーンアップ元」フィールドに入力します。
  4. 「OK」をクリックします。

    その時点以降の参加者の追加、非アクティブ化、アクティブ化がすべてデータベースから消去されます。すでに削除されている参加者や値が変更されている参加者はクリーンアップできません。

関係データの出力手順

Relationship Manager を使用して、関係の実行時データに関する情報を出力することができます。ツールのメイン・ウィンドウに表示されるような、実行時データのツリー表示が作成されます。Relationship Manager の印刷コマンドでは、メイン・ウィンドウにある関係ツリーの現在の内容をプリンターに送信します。

関係の実行時データを出力するには、以下のステップを実行します。

  1. Relationship Manager の関係ツリーを展開して、出力する情報が表示されるようにします。
  2. 関係インスタンスの一部のみを出力する場合は、そのインスタンスを選択して指定します。
  3. 次のいずれかの方法で、関係の実行時データを出力します。
  4. 「関係インスタンスを印刷」ダイアログ・ボックスが表示されます。すべてのインスタンス、または選択済みのインスタンスを選択し、「OK」をクリックします。

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