Web サービスを Activity Editor にエクスポートする

Web サービスは、ビジネス・オブジェクトやマップと同様、System Manager の InterChange コンポーネント・ライブラリー・プロジェクトの一部です。Web サービスの登録、テスト、および検証が完了すれば、その Web サービスは関数ブロックとして Activity Editor にエクスポートできます。これにより、そのサービスおよびメソッドは、他の関数ブロックと同様、マップ内で簡単に使用できます。Websphere Business Integration Server を変更しなくても、マップの実行時に Web サービスが呼び出されます。

Web サービスの登録、テスト、検証、およびエクスポートについては、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。

Activity Editor での Web サービスの使用

System Manager から Web サービスをエクスポートした後は、Activity Editor を再始動する必要があります。Activity Editor が開くと、エクスポートされた Web サービスは、「ユーザー・ライブラリー」の下にカテゴリーとして追加されています。このカテゴリーには、「ユーザー・ライブラリー」内の他のカテゴリーと同じ機能があります。

図 79 に、System Manager からエクスポートした後の Activity Editor の「Web サービス」カテゴリーおよび関数ブロックを示します。

図 79. Activity Editor の「Web サービス」カテゴリー

Activity Editor で他の関数ブロックを使用する場合と同様、Web サービスの関数ブロックを使用するには、関数ブロックをドラッグ・アンド・ドロップして、入力と出力を接続します。 Activity Editor の使用については、"アクティビティー定義の処理"を参照してください。

マップでの Web サービスの使用例

次の例は、Activity Editor を使用して Web サービスを呼び出し、ソース属性の郵便番号を市区町村の気温に変更し、変更内容を宛先属性に割り当てる方法を示します。

以下の手順を実行します。

  1. Map Designer Express の「ダイアグラム」タブで、カスタム変換を作成します。まず、ソース・ビジネス・オブジェクト属性 ObjWS_Temp_GetTempRequest.zipcode を、宛先ビジネス・オブジェクト属性 ObjWS_Temp_GetTempResponse.return の上までドラッグします。次に、カスタム変換規則のアイコンをクリックして、Activity Editor を起動します。

    図 80 に、このカスタム変換を示します。

    図 80. カスタム変換の作成

  2. 「ライブラリー」ウィンドウで「Web サービス」カテゴリーを選択します。これにより、そのカテゴリーで使用可能な関数ブロックが「コンテンツ」ウィンドウにアイコンとして表示されます。
  3. 「コンテンツ」ウィンドウ内の Web サービス getTemp 関数ブロックを編集キャンバスまでドラッグ・アンド・ドロップします。
  4. ソース・ビジネス・オブジェクト属性 ObjWS_Temp_GetTempRequest.zipcode のアイコンの出力ポートを、getTemp 関数ブロックの入力ポート「zipcode」に接続します。そして、getTemp 関数ブロックの出力ポート「return」を、宛先ビジネス・オブジェクト属性 ObjWS_Temp_GetTempResponse.return のアイコンの入力ポートに接続します。

    図 81 に、接続された getTemp 関数ブロックの入力と出力を示します。

    図 81. 入力と出力の接続

  5. アクティビティー・テンプレートとマップを保管します。
  6. Map Designer Express のテスト表示に切り替えます。ソースの「zipcode」フィールドに有効な郵便番号を入力します。「マップのデバッグ」をクリックします。マップおよびビジネス・オブジェクトをまだサーバーに配置していない場合は、配置するように選択できます。

    結果: テスト実行が完了すると、その郵便番号の地域の現在の気温が宛先ビジネス・オブジェクトに表示されます。

    図 82 は、ソース・ビジネス・オブジェクト属性の郵便番号 94010 が、宛先ビジネス・オブジェクト属性では 59 度に変換されたことを示します。

    図 82. テスト表示の結果

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