キューの URI は、先頭が queue:// で、その後に以下の要素が続きます。
例えば、次の URI を指定した場合、キュー・マネージャー <queue.manager.name> に存在するキュー IN に接続し、すべてのメッセージが優先順位 5 の WebSphere MQ メッセージとして送信されます。
queue://<queue.manager.name>/WC_MQCONN.IN?targetClient=1&priority=5
以下の表に、キューの URI のプロパティー名を示します。
表 15. キューの URI に対する WebSphere MQ 固有のコネクター・プロパティー名
プロパティー名 | 説明 | 値 |
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expiry |
メッセージの存続時間 (ミリ秒単位)。
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0 は、無制限です。 正整数は、タイムアウト (ミリ秒単位) を表します。
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priority |
メッセージの優先順位。
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0 から 9 で、1 が最も高い優先順位です。値 -1
は、キューの構成によってプロパティーが決まることを意味します。値 -2
は、コネクターが独自のデフォルト値を使用できることを指定します。
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persistence |
メッセージをディスクに「永久保存」するかどうかを指定します。
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1 は非永続です。 2 は永続です。 値 -1 は、キューの構成によってプロパティーが決まることを意味します。値 -2
は、コネクターが独自のデフォルト値を使用できることを指定します。
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CCSID |
宛先の文字セット。
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基本 WebSphere MQ マニュアルにリストされている、整数の有効な値です。
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targetClient |
受信側アプリケーションが JMS に準拠しているかどうかを指定します。
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0 は JMS (MQRFH2 ヘッダー) です。 1 は MQ (MQMD ヘッダーのみ) です。
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encoding |
数値フィールドを表す方法を指定します。
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基本 WebSphere MQ マニュアルに記載されている整数値です。
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アダプターでは、MQMessages 内のデータの文字セット (CCSID) 属性やエンコード属性を制御することはできません。データ変換は、メッセージ・バッファーとの間でデータをやり取りする際に適用されているので、アダプターは JMS の IBM WebSphere MQ インプリメンテーションに依存してデータを変換します (IBM WebSphere MQ Java クライアント・ライブラリーのマニュアルを参照してください)。したがって、これらの変換は、ネイティブ WebSphere MQ API がオプション MQGMO_CONVERT を使用して実行する変換と双方向で等しくなければなりません。
アダプターは、変換プロセスにおける差異や障害を制御することはできません。アダプターは、特別な変更を必要とせずに、WebSphere MQ によってサポートされるすべての CCSID またはエンコードのメッセージ・データを検索できます。特定の CCSID やエンコードのメッセージを転送するには、出力キューが完全修飾 URI であることと、CCSID と encoding の値を指定することが必要です。アダプターはこの情報を WebSphere MQ に渡し、WebSphere MQ は MQMessage のデリバリーのためにデータをエンコードするときに (JMS API を介して) この情報を使用します。
CCSID やエンコードがサポートされていない場合は、通常、IBM の Web サイトから最新バージョンの IBM WebSphere MQ Java クライアント・ライブラリーをダウンロードすることで解決できます。CCSID やエンコードに固有の問題が解決されない場合は、テクニカル・サポートに連絡し、代わりの Java 仮想マシンを使用してアダプターを実行できるかどうかお問い合わせください。