インストールと使用法

このセクションでは、以下について説明します。

XML ODA のインストール

XML ODA をインストールするには、IBM WebSphere インストーラーを使用します。 IBM WebSphere Business Integration Server Express インストーラーによるこの ODA のインストール方法については、「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」を参照してください。

インストールが完了すると、以下のファイルがシステムの製品ディレクトリーにインストールされます。

注:
特に指定がない限り、本書ではディレクトリー・パスの記述に円記号 (¥) を使用します。UNIX システムの場合には、円記号 (¥) はスラッシュ (/) に置き換えてください。製品のすべてのパス名は、製品がシステムにインストールされているディレクトリーに対する相対パス名です。

XML ODA を使用する前に

XML ODA を実行する前に、XML ODA に必要なファイルがシステムに存在することを確認してください。特に、ご使用の製品ディレクトリーの bin サブディレクトリーに ODA 環境ファイルがインストールされていることを確認してください。
UNIX

ODA 環境ファイル (CWODAEnv.sh) が ProductDir/bin ディレクトリーにインストールされていることを確認してください。

Windows

ODA 環境ファイル (CWODAEnv.bat) が ProductDir¥bin ディレクトリーにインストールされていることを確認してください。

また、ODA を実行する始動スクリプトまたはバッチ・ファイルで変数が正しく設定されていることを確認してください。編集用で、シェル・ファイル (start_XMLODA.sh) またはバッチ・ファイル (start_XMLODA.bat) を開いて、表 57 に記載されている値が正しいことを確認してください。

表 57. シェルおよびバッチ・ファイルの構成変数
変数 説明
set AGENTNAME ODA の名前 set AGENTNAME=XMLODA
set AGENT ODA の jar ファイルの名前

UNIX: set AGENT = ${ProductDir}/ODA/XML/XMLODA.jar

WINDOWS: set AGENT = %ProductDir%¥ODA¥XML¥XMLODA.jar

set AGENTCLASS ODA の Java クラスの名前 set AGENTCLASS=com.crossworlds.oda.xml.XMLAgent

XML ODA をインストールして、シェル・ファイルまたはバッチ・ファイルの構成変数を設定したら (表 57 を参照)、以下の操作を実行してビジネス・オブジェクトを生成する必要があります。

  1. XML ODA を起動します。
  2. Business Object Designer Express を起動します。
  3. Business Object Designer Express の GUI インターフェースであるビジネス・オブジェクト・ ウィザードの 6 段階の処理を順に実行し、ODA を構成して実行します。

これらの段階については、以下のセクションで詳しく説明します。

XML ODA の起動

XML ODA は、ご使用のオペレーティング・システムに応じた始動スクリプトを使って起動できます。
UNIX

start_XMLODA.sh
 
Windows

start_XMLODA.bat
 

注:
Windows インストーラーには、インストールする ODA を始動するためのショートカットが用意されています。このインストーラーを使用して XML ODA をインストール した場合、メニューの 「プログラム (Programs)」 > 「IBM WebSphere Business Integration Adapters」 > 「アダプター」 > 「Object Discovery Agent」に 始動するためのショートカットがあります。

XML ODA を構成して実行するには、Business Object Designer Express を使用します。Business Object Designer Express が始動するビジネス・オブジェクト・ウィザードは、各スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数に 指定された名前を使用して各 ODA を検索します。このコネクターのデフォルトの ODA 名は、XMLODA です。

XML ODA の複数インスタンスの実行

ローカル・ホスト・マシンまたはリモート・ホスト・マシンのいずれかで XML ODA の複数インスタンスを実行することができます。各インスタンスは、固有のポートで実行されます。Business Object Designer Express から ODA を起動する際に、このポート番号を指定できます。図 38 は、Business Object Designer Express のウィンドウで、実行する ODA を選択する様子を示したものです。

エラー・メッセージ・ファイルおよびトレース・メッセージ・ファイルでの作業

エラー・メッセージ・ファイルおよびトレース・メッセージ・ファイル (デフォルトは XMLODAAgent.txt) は、製品ディレクトリーのサブディレクトリーである ¥ODA¥messages に置かれています。これらのファイルには、次の命名規則が使用されます。

AgentNameAgent.txt

ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの複数のインスタンスを作成し、表現している ODA ごとに固有の名前を指定した場合には、ODA のインスタンスごとにメッセージ・ファイルを用意することができます。名前が異なる複数の ODA インスタンスが使用するメッセージ・ファイルを共通にすることもできます。有効なメッセージ・ファイルを指定する方法は、次の 2 通りです。

要確認:
ODA の構成時にメッセージ・ファイルの名前を正しく指定できなかった場合、ODA はメッセージを表示しないで動作します。メッセージ・ファイル名の指定の詳細については、表 59 を参照してください。

構成の作業時に、以下の内容を指定します。

表 58 で、各トレース・レベルの値を説明します。

表 58. トレース・レベル
トレース・レベル 説明
0 すべてのエラーを記録します。
1 メソッドのすべての開始メッセージおよび終了メッセー ジをトレースします。
2 ODA のプロパティーとそれらの値をトレースします。
3 すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースします。
4 作成されたすべてのスレッドの詳細をトレースします。
5 * すべてのプロパティーの ODA 初期化値を示します。* XML ODA が作成した各スレッドの詳細な状況をトレースします。* ビジネス・オブジェクト定義ダンプをトレースします。

これらの値をどこで構成するかについては、表 59 を参照してください。

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