コラボレーション・グループの作成

コラボレーション・グループ とは、組み合わされたビジネス・プロセスを表す一連のコラボレーション・オブジェクトです。

コラボレーション・グループを使用することで、異なるロジック単位を組み合わせることができます。コラボレーション・オブジェクトは同じタイプのポートを通じて互いにバインドされます。また、これらのポートを通じてコネクターにバインドすることもできます。

コラボレーション・グループには以下のメリットがあります。

コラボレーション・グループは、2 つ以上のコラボレーションから成ります。グループ内のコラボレーションは他のコラボレーションとバインドされます。このとき、必ず呼び出し側コラボレーションと呼び出し先コラボレーションという概念が存在します。

互いにバインドされている 2 つのコラボレーションでは、一方が呼び出し側コラボレーションで他方が呼び出し先コラボレーションです。呼び出し側コラボレーションは、そのサービス呼び出しの 1 つが、別のコラボレーションの実行を起動するビジネス・オブジェクトを送信するようにバインドされます。呼び出し先コラボレーションは、そのトリガー・イベントであるビジネス・オブジェクトを受け取ります。

呼び出し先コラボレーションは、実行後に結果を呼び出し側に戻します。図 14 を参照してください。

図 14. 呼び出し側と呼び出し先コラボレーション


コラボレーション・グループ内では、長期存続ビジネス・プロセスをサポートしていないコラボレーションは、長期存続ビジネス・プロセスとして配置されているコラボレーションにバインドできません。

コラボレーション・グループの例: Collaboration for Customer Manager

コラボレーション・グループの一例は、以下のコラボレーションで構成される Business Integration Express 製品、Collaboration for Customer Manager です。

Collaboration for Customer Manager をインストールすると、すべてのコラボレーション・テンプレートを受け取ることになります。コラボレーションをさまざまな方法で構成し、バインドすることで (ポートを使用してコラボレーション間の通信を確立する) 統合プロセスを形成できます。

CustomerSync コラボレーションは SoldTo 顧客を同期します。つまり、CustomerSync コラボレーションは SoldTo 顧客を使用してイベントとデータを結び付けます。また、関連する顧客情報に関するデータとイベントを同期させることもできます。この場合、CustomerSync をいくつかのプリプロセスを実行する CustomerPartnerWrapper にバインドし、CustomerPartnerWrapper を CustomerPartnerSync にバインドできます。図 15 に、このバインディングのセットを示します。

図 15. バインドされたコラボレーション・グループ


コラボレーション・グループの作成

このセクションでは、コラボレーション・グループを作成する一般的な手順を示します。

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