生成された定義の内容

PeopleSoftODA が生成するビジネス・オブジェクト定義には、次のものがあります。

このセクションでは、以下について説明します。

ビジネス・オブジェクト・レベルのプロパティー

PeopleSoftODA は、ビジネス・オブジェクト・レベルで次の情報を生成します。

ビジネス・オブジェクト・レベルでは、アプリケーション固有情報のフォーマットはコロン (:) 区切り文字で区切られた 4 つのパラメーターで構成されます。フォーマットは、次のとおりです。

cIName=ComponentInterface:EFFDT=[true|false]:setInteractiveMode=[true|false]:
 GetHistoryItems=[true|false]:SetEditHistoryItems=[true|false]
 

表 12 で、これらのパラメーターについて説明します。

表 12. ビジネス・オブジェクト・レベルの AppSpecificInfo
AppSpecificInfo パラメーター 説明
ComponentInterface PeopleSoft アプリケーションに定義されたコンポーネント・インターフェースの名前を指定します。
setInteractiveMode コネクターが変更をアプリケーション・サーバーに送信する時期を判別します。
GetHistoryItems コネクターが検索するデータ量を決定します。
EFFDT ビジネス・オブジェクト (または子ビジネス・オブジェクト) が有効期限を使用するかどうかを指定します。
SetEditHistoryItems 使用可能な編集およびデータ履歴の保管。有効期限フィールドでのみ使用されます。

重要:
PeopleSoftODA は、ComponentInterface プロパティーの値を指定するための定義を生成したコンポーネント・インターフェースの名前を使用します。他のプロパティーの値は指定しません。ビジネス・オブジェクト定義を変更して、残りのプロパティーの値を指定する必要があります。これらのプロパティーの詳細については、"ビジネス・オブジェクト・レベルのアプリケーション固有情報"を参照してください。ビジネス・オブジェクト定義の変更方法については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。

属性プロパティー

このセクションでは、各属性について PeopleSoftODA が生成するプロパティーについて説明します。属性の詳細については、"ビジネス・オブジェクトの属性プロパティー"を参照してください。

Name プロパティー

PeopleSoftODA は、対応するコンポーネント・インターフェース内のプロパティーから属性の名前を派生させます。

Data Type プロパティー

属性のタイプを設定する場合、PeopleSoftODA は、表 13 に示すように、プロパティーのデータ型を対応するビジネス・オブジェクトのデータ型に変換します。

表 13. データ型の対応
PeopleSoft ビジネス・オブジェクト 長さ
String

String

データ型で指定される長さ

Boolean

Boolean


Collection

Object


Float

Float


Number

Integer


注:
プロパティーのデータ型が表 13 に示す中のいずれでもない場合、PeopleSoftODA はプロパティーをスキップして、プロパティーを処理できないことを示すメッセージを表示します。

Cardinality プロパティー

PeopleSoftODA はすべての単純属性のカーディナリティーを 1 に設定します。また、子ビジネス・オブジェクトの配列を表すすべての属性のカーディナリティーを n に設定します。

MaxLength プロパティー

PeopleSoftODA は、ストリングのデフォルトの長さを 255 文字に設定します。その他のデータ型の場合はすべて、対応するビジネス・オブジェクトのデータ型の標準最大長を使用します。

IsKey プロパティー

プロパティーがコンポーネント・インターフェース内の CreateKey の場合、PeopleSoftODA はこのプロパティーを true に設定します。プロパティーがコンポーネント・インターフェース内の GetKey の場合、PeopleSoftODA はこのプロパティーに false を設定し、属性の AppSpecificInfo パラメーターに GetKey=true を設定します。

IsForeignKey プロパティー

PeopleSoftODA はこのプロパティーを false に設定します。Business Object Designer Express で設定を変更することができます。

IsRequired プロパティー

PeopleSoftODA は一部のキーを内部的に生成するので、このプロパティーを常に false に設定します。Business Object Designer Express で設定を変更することができます。

AppSpecificInfo プロパティー

属性アプリケーション固有情報は、コロン (:) 区切り文字でお互いに区切られる 5 セットの名前値パラメーターです。垂直バー (|) は、オプション・セットのメンバーを区切ります。フォーマットは、次のとおりです。

get=getFieldName:set=setFieldName:UID=[true|false]:GetKey=[true|false]:KeepRelationship=[true|false]
 

PeopleSoftODA は、表 14 で説明するように、属性に関連するプロパティーのみを生成します。複数のパラメーターを生成する場合は、コロンでパラメーターを区切ります。

表 14. PeopleSoftODA で生成される属性 AppSpecificInfo
AppSpecificInfo パラメーター 説明
GetKey=true PeopleSoftODA は、GetKey として定義されるコンポーネント・インターフェースのプロパティーに対応する属性に関してのみ、このパラメーターを生成します。コネクターはこのような属性の値を使用して、コンポーネント・インターフェースのインスタンスを検索します。
get=getPropertyName PropertyName の場合、PeopleSoftODA は属性に関連するコンポーネント・インターフェースのプロパティーの名前を置換します。コンポーネント・インターフェースのプロパティーに対応するすべての単純属性に関して、このパラメーターを生成します。コネクターはこの方法で、更新された属性の値を検索します。
get=getCollectionName CollectionName の場合、PeopleSoftODA は属性に関連するコンポーネント・インターフェースのコレクションの名前を置換します。コンポーネント・インターフェースのコレクションに対応する子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性のすべてに関して、このパラメーターを生成します。コネクターはこの方法で、コレクションの値を検索します。
set=setPropertyName PropertyName の場合、PeopleSoftODA は属性に関連するコンポーネント・インターフェースのプロパティーの名前を置換します。コンポーネント・インターフェースのプロパティーに対応するすべての単純属性に関して、このパラメーターを生成します。コネクターはこの方法で、属性の値を更新します。

注:
Business Object Designer Express で、追加の AppSpecificInfo パラメーターを設定できます。これらのパラメーターの詳細については、"属性レベルのアプリケーション固有情報"を参照してください。定義の変更方法については、「ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。表 14 で説明されているパラメーターの使用例については、"ビジネス・オブジェクト定義ファイルのサンプル"を参照してください。

動詞

注:
PeopleSoftODA は、「BO プロパティー」ウィンドウ (図 16 を参照) で指定される動詞を生成します。

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