System Monitor の使用

System Monitor は、IBM WebSphere InterChange Server Express システムを Web からモニターするためのツールです。これを使用すると、データの表示方法を構成したり、履歴データおよび現在のデータを表示したりすることもできます。 System Monitor では、モニタービュー が使用されます。モニターはシステムのモニター時にアクセスする情報を定義したものであり、ビューは Web ブラウザーに表示するモニターを定義したものです。モニターとビューを使用すると、システムのモニター方法をカスタマイズできます。 System Monitor の使用を開始する際は、使用するモニターを事前に決定しておく必要があります (System Monitor の設定を参照)。また、システムをモニターするときは、使用するビューを決定する必要があります (システムをモニターするビューの設定を参照)。

System Monitor では、コンポーネントの開始、停止、および一時停止も可能です。コンポーネントの開始、停止、および一時停止を行う手順については、システムのコンポーネントの管理を参照してください。

このセクションでは、System Monitor の構成と使用に関係するさまざまなコンポーネントについて説明します。このセクションの内容は以下のとおりです。

System Monitor の設定

System Monitor へのログオン手順

System Monitor インターフェースの概要

システムをモニターするビューの設定

データのカスタマイズ

永続モニターの使用

System Monitor の設定

System Monitor の使用を開始する際は、必要な Web サーバーやクライアント・ブラウザーなどのソフトウェアをシステムに事前にインストールしておく必要があります。

また、System Monitor とともに提供されるデフォルト・モニターを使用するのか、それともモニター定義ウィザードを使用して別のモニターを作成するのかを決定する必要もあります。例えば、すべてのシステム・コンポーネントの状況と開始時刻を表示する「システム概要」という名前のモニターが必要であるかもしれません。このモニターを作成するには、System Manager から開くツールのモニター定義ウィザードを使用します。

System Monitor の要件

System Monitor には以下のソフトウェアが必要です。

サポートされる Web サーバー

Web アプリケーション・サーバーは、以下に示すように、JSP バージョン 1.1 以上およびサーブレット・バージョン 2.2 以上をサポートする必要があります。

Web サーバーで必要とされるソフトウェア

サポートされるブラウザー

System Monitor には、Windows プラットフォーム限定のサポートされるブラウザーからのみアクセスできます。サポートされるブラウザーは以下のとおりです。

デフォルト・モニターの検討手順

各モニターに含まれる情報を詳しく理解するには、以下のステップを実行します。


表 1. デフォルト・モニター
デフォルト・モニター 定義 表示オプション モニターを表示する場合に使用可能な操作
システム概要 システムのすべての主要コンポーネント (コラボレーション、コネクター、マップ、および関係) の現在の状況の概要 テーブル・ツリー (最初の列に展開可能なノードを持つテーブル。ノードを展開すると、さらに行が表示されます。)
  • コラボレーションの開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
  • コネクターの開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
  • コネクター・エージェントの再始動
  • マップの開始および停止
  • 関係の開始および停止

コラボレーション統計 システムのすべてのコラボレーションの現在の状況および統計。
  • 状況
  • 開始時刻
  • 全フロー数
  • 成功したフロー
  • 失敗したフロー
  • 処理中のイベント
  • キューに入れられたイベント
  • 並行イベントの最大数
テーブル
  • 開始、停止、一時停止、およびシャットダウン

コネクター統計 すべてのコネクターの現在の状況および統計。
  • 状況
  • 開始時刻
  • 全稼働時間
  • 受信したビジネス・オブジェクト
  • 送信したビジネス・オブジェクト
  • エージェント状況
テーブル
  • 開始、停止、一時停止、およびシャットダウン
  • コネクター・エージェントの再始動

マップ状況 すべてのマップの状況 テーブル 開始および停止
関係の状況 すべての関係の状況 テーブル 開始および停止
サーバー統計 サーバーの現在の統計。失敗および成功した呼び出しの数、イベントの数、フローの数を含みます。 積み重ね棒 なし
データベース接続 以下に示す、データベース接続の現在の状況。
  • 空き接続数
  • 有効な接続数
  • 接続の最大数
  • ピーク時の接続数
テーブル なし
メッセージ・キュー 以下に示す、メッセージ・キューの現在の状況。
  • 現在の項目数
  • 構成されている最大項目数
テーブル なし
ビジネス・オブジェクト 特定のコネクターのビジネス・オブジェクトの現在の統計。送信したビジネス・オブジェクトの数および受信したビジネス・オブジェクトの数を含みます。 テーブル なし
コネクターのサブスクリプション 特定のコネクターのサブスクリプションの現在の統計。
  • コラボレーション・オブジェクト
  • イニシエーター
テーブル なし
コラボレーション・イベント コラボレーション・イベントの現在の統計。以下の情報を含みます。
  • 処理中のイベント
  • キューに入れられたイベント
なし
サーバー統計履歴 特定の期間におけるサーバー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
  • 成功した呼び出し
  • 失敗した呼び出し
  • 全呼び出し数
  • 成功したイベント
  • 失敗したイベント
  • 全イベント数
  • 成功したフロー
  • 失敗したフロー
  • 全フロー数

時間間隔:

  • 開始日
  • 終了日
なし
サーバー・フロー履歴 特定期間にわたる特定の時間間隔におけるサーバーのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
  • 成功したフロー
  • 失敗したフロー
  • 全フロー数

時間間隔:

  • 15 分、30 分、毎時、日次、週次、または月次
  • 開始日
  • 終了日
  • 折れ線
  • 積み重ね棒


なし
コラボレーション・フロー履歴積み重ね棒グラフ 特定期間にわたる特定の時間間隔における特定のコラボレーションのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
  • 成功したフロー
  • 失敗したフロー
  • 全フロー数

時間間隔:

  • 15 分、30 分、毎時、4 時間、12 時間、日次、週次、または月次
  • 開始日
  • 終了日
積み重ね棒 なし
コラボレーション・フロー履歴折れ線グラフ 特定期間にわたる特定の時間間隔における特定のコラボレーションのフロー統計。統計情報には以下のものが含まれます。
  • 成功したフロー
  • 失敗したフロー
  • 全フロー数

時間間隔:

  • 15 分、30 分、毎時、4 時間、12 時間、日次、週次、または月次
  • 開始日
  • 終了日
折れ線 なし
イベントの割合 現時点における 1 分あたりの処理イベント数 メーター なし
フロー制御 フロー制御が適用されているコラボレーション・オブジェクトおよびコネクターの現在の状態。
  • バッファーに入れられたイベント
  • 最大イベント容量
  • ブロックされた状況 (非ブロッキング・コラボレーションには適用されません)
  • データベースで保留中のイベント (非ブロッキング・コラボレーションにのみ適用されます)
  • 飽和状況
テーブル なし
状態変更ログ 指定の時間枠におけるコンポーネントに対する現在持続している状態変更。状態変更情報には以下のものが含まれます。
  • タイム・スタンプ
  • 状態

時間間隔:

  • 開始日
  • 終了日
テーブル なし

別のモニターの作成手順

この手順を開始する前に、表 1 で既存のデフォルト・モニターを調べ、作成しようとしているモニターがすでに存在していないかどうかを確認してください。

モニターを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. System Manager を開きます。
  2. 「InterChange Server コンポーネント管理」ビューで、接続したいサーバー・インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「接続」をクリックします。「サーバー・ユーザー ID およびパスワード」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. サーバーのユーザー ID およびパスワードを入力し、「OK」をクリックします。サーバーの状況が、「不明」または「切断」から 「接続しました」に変わります。
    注:
    状況が「接続しました」に変わらない場合は、選択した InterChange Server Express インスタンスが実行されているかどうかを確認してください。
  4. サーバー・インスタンスを右マウス・ボタンでクリックし、「モニター定義ウィザード」を選択します。モニター定義ウィザードが表示されます。図 1 を参照してください。

    図 1. モニター定義ウィザード、情報タイプおよび表示オプション選択ページ


  5. モニターに含める情報のタイプを「情報タイプ」リストから選択し、情報の表示形式を「オプション表示」の下から選択します。

    各情報タイプに指定できる表示オプションは 1 つ以上あり、各表示オプションには構成可能プロパティーがあります。情報タイプを選択すると、その情報タイプの表示オプションのみが「オプション表示」の下に表示されます。各表示オプションの構成可能プロパティーの説明については、モニター表示オプションの使用手順を参照してください。System Monitor 内での表示オプションの表示例については、表示オプションの例を参照してください。

    注:
    ビジネス・オブジェクト・プローブが存在する場合、そのビジネス・オブジェクト・プローブは 「情報タイプ」リストに表示されます。ビジネス・オブジェクト・プローブを追加する手順については、「コラボレーション開発ガイド」を参照してください。
  6. 「次へ」をクリックします。「モニター・プロパティーの指定」ページが表示されます (図 2 を参照)。

    図 2. モニター定義ウィザード、「モニター・プロパティーの指定」ページ


  7. 以下の情報を「モニター・プロパティーの指定」ページに追加します。
  8. 以下のいずれかを実行します。

    図 3. モニター定義ウィザードの「属性しきい値の指定」画面


モニター表示オプションの使用手順

この手順は、モニター定義ウィザードで作成したモニター (別のモニターの作成手順を参照)、または System Monitor のモニター (モニターの表示プロパティーの設定手順を参照) の表示オプションを使用する場合に実行します。

モニター定義ウィザードでモニターを作成する場合、または System Monitor のモニターを使用する場合は、表 2 を参照し、表示オプションの構成方法を決定します。(表示オプションの例については、表示オプションの例を参照してください。)


表 2. モニターで構成可能な表示オプション
表示オプション モニター定義ウィザードでモニターを作成する際に構成可能なプロパティー System Monitor のモニターを使用する際に構成可能なプロパティー
  • テーブル
  • テーブル・ツリー

  • 表示する列
  • 列の順序
  • 表示する行の数

  • ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
  • 表示する行の数

  • 積み重ね棒
  • 折れ線

なし
  • ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定
  • 値の表示または非表示の選択

メーター メーターしきい値 ラベルおよびデータのフォントおよび色の設定

表示オプションの例

モニター定義ウィザードでモニターを作成する際に選択可能な表示オプションと、これらのモニターを System Monitor に表示した例を以下に示します。

注:
例に示すデータは InterChange Server Express システムの実際のデータを示すものではありません。

図 4. テーブル表示オプション


図 5. テーブル・ツリー表示オプション


図 6. 折れ線表示オプション


図 7. 棒表示オプション


図 8. 積み重ね棒グラフ表示オプション


図 9. メーター表示オプション


System Monitor へのログオン手順

新規モニターを作成したら (あるいはデフォルトのモニターを使用することを決めたら)、すぐに System Monitor にログオンしてシステムをモニターすることができます。

この手順を開始する前に、以下のことを実行します。

System Monitor にログオンするには、以下のステップを実行します。

  1. Windows の Web ブラウザーで、System Monitor の URL にナビゲートします。指定する System Monitor の URL は、WebSphere Application Server、 WebSphere Application Server Express、または Tomcat のいずれを使用しているのかによって異なります。
    WebSphere Application Server、WebSphere Application Server Express、または Tomcat とともに動作するように System Monitor を設定する方法については、Windows、Linux、または OS/400 用の「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」を参照してください。OS/400 は Tomcat をサポートしていません。

    WebSphere InterChange Server Express System Monitor の「ログイン」ウィンドウが表示されます (図 10 を参照)。

    図 10. System Monitor の「ログイン」ウィンドウ


  2. モニターしたい InterChange Server Express インスタンスのサーバー名、ユーザー名、およびパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。System Monitor が表示されます (図 11 を参照)。

図 11. System Monitor で「システム概要」がデフォルト・ビューとして表示されている


System Monitor インターフェースの概要

System Monitor には以下の項目があります。

システムをモニターするビューの設定

デフォルト・ビューを使用してシステムのモニターを開始するか、システムをモニターする前に、ビューの追加、変更、または削除を行うことができます。以降のセクションでは、System Monitor で既存のビューを使用する方法や、ビューを作成して構成する方法について説明します。ビューには、1 つ以上のモニターを含めることができます。いくつかのデフォルト・ビューは、System Monitor のインストールに含まれています。これらのデフォルト・ビューを使用することも、新しいビューを作成することもできます。ビューの作成や構成を行うには、System Monitor にログオンしておく必要があります。System Monitor にログオンする手順については、System Monitor へのログオン手順を参照してください。

このセクションの内容は次のとおりです。

デフォルト・ビューの使用手順

独自のビューの作成手順

ビューの構成手順

ビューの削除手順

デフォルト・ビューの使用手順

デフォルト・ビューを使用するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor を開きます。
  2. 左側のフレームで、表 3 にリストされているビューの 1 つを「ビュー」リストから選択します。

    この表には、ビューに含まれるモニターと使用される表示オプションが記載されています。ビューで使用されるデフォルト・モニターの説明については、デフォルト・モニターの検討手順を参照してください。


    表 3. デフォルト・ビュー
    デフォルト・ビュー モニターおよび表示オプション
    システム概要 システム概要モニターがテーブル・ツリーで表示される
    コラボレーション概要 コラボレーション統計モニターがテーブルで表示される
    コラボレーション
    • コラボレーション・イベント・モニターが棒グラフで表示される
    • イベントの割合モニターがメーターで表示される

    コラボレーション履歴
    • コラボレーション・フロー履歴モニターが積み重ね棒グラフで表示される
    • コラボレーション・フロー履歴モニターが折れ線グラフで表示される

    コネクター概要 コネクター統計モニターがテーブルで表示される
    コネクター
    • ビジネス・オブジェクト・モニターがテーブルで表示される
    • コネクター・サブスクリプション・モニターがテーブルで表示される

    マップと関係
    • マップ状況モニターがテーブルで表示される
    • 関係状況モニターがテーブルで表示される

    サーバー統計
    • サーバー統計が積み重ね棒グラフで表示される
    • データベース接続がテーブルで表示される
    • メッセージ・キューがテーブルで表示される

    サーバー履歴
    • サーバー統計履歴が棒グラフで表示される
    • サーバー・フロー履歴が折れ線グラフで表示される

    フロー制御 フロー制御モニターがテーブルで表示される
    状態変更ログ 状態変更ログ・モニターがテーブルで表示される

    このビューの表またはグラフは、System Monitor のメイン・ウィンドウ内で開きます。例については、表示オプションの例を参照してください。

独自のビューの作成手順

ビューを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。

    図 12. System Monitor、「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックス


  2. 「ビューの新規作成」ボタンをクリックします。「ビュー名」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. 「ビュー名」フィールドにビューの名前を入力し、「OK」をクリックします。新しいビューの名前が「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスの「ビュー」フィールドに表示されます。
  4. 「モニターの選択」リストでモニターを 1 つ以上選択するか、「すべて選択」を選択し、リストされたモニターをすべて選択します。選択内容は「モニターのオーダー」リストに表示されます。
  5. 「モニターのオーダー」リストの右側にある上矢印と下矢印を使用して、表示したい順にモニターを並べ替えます (モニターは上から下の順に表示されます)。
  6. 新しいビューのプレビューを表示させるには「プレビュー」をクリックします。
  7. 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」というメッセージが表示されます。System Monitor の左側のフレームの「ビュー」のすぐ下に新しいビューが表示されます。

ビューの構成手順

既存のビューを変更するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
  2. 変更したいビューを「ビュー」リストから選択します。
  3. 「モニターの選択」リストを使用して、ビューにモニターを追加するか、ビューからモニターを除去します。変更したビューのモニターは、「モニターのオーダー」リストに表示されます。
  4. 「モニターのオーダー」リストの右側にある上矢印と下矢印を使用して、表示したい順にモニターを並べ替えます。
  5. 新しいビューのプレビューを表示させるには「プレビュー」をクリックします。
  6. 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」というメッセージが表示されます。

ビューの削除手順

ビューを削除するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
  2. 削除したいビューを「ビュー」リストから選択します。
  3. 「ビューの削除」をクリックします。ビューを削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  4. 「OK」をクリックします。System Monitor の左側のフレームにある「ビュー」リストからビューが除去されます。

データのカスタマイズ

System Monitor では、多くの要素を調整し、モニター可能なシステム・データのレベルを微調整できます。これらの調整については以下のセクションで説明します。

デフォルト・ビューの設定手順

モニターの表示プロパティーの設定手順

実行時の値の最新表示速度の設定手順

履歴データのキャプチャー頻度の設定手順

実行時の統計値のリセット手順

状態変更のキャプチャー手順

状態変更ログの削除手順

統計履歴の削除手順

ビジネス・オブジェクト・プローブ・データ・ファイルの削除手順

デフォルト・ビューの設定手順

デフォルト・ビューは、System Monitor にログオンしたときに最初に表示されるビューです。

デフォルト・ビューを変更するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームから「ビューの構成と作成」をクリックします。「ビューの構成と作成」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 12 を参照)。
  2. デフォルト・ビューにしたいビューを「ビュー」リストから選択します。
  3. 「デフォルト・ビュー」チェック・ボックスを選択します。
  4. 「ビューの保管」をクリックします。「表示は正常に保管されました」というメッセージが表示されます。次に System Monitor にログオンするときには、デフォルト・ビューとして選択したビューが表示されます。

モニターの表示プロパティーの設定手順

モニターの表示オプションは、表示オプションの設定の変更によりカスタマイズできます。

モニターの外観を変更するには、以下のステップを実行します。

  1. モニターを表示している時に、右上隅のグラフ・アイコンをクリックします。そのモニターの特定の表示オプションに関する「設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。図 13 に、「テーブルの設定」ダイアログ・ボックスの例を示します。

    図 13. System Monitor、「テーブルの設定」ダイアログ・ボックス


  2. 変更したい外観オプションを「設定」ダイアログ・ボックスで選択します。各表示オプションで使用可能な外観オプションについては、モニター表示オプションの使用手順、および 表 2 を参照してください。
  3. 変更内容のプレビューを表示させるには、「プレビュー」をクリックします。
  4. 「OK」をクリックします。変更内容がモニターに表示されます。表示オプションの設定の変更内容は、その表示オプションを使用するすべてのモニターに表示されます。
    注:
    モニターを元の画面表示に戻す場合は、「設定」ダイアログ・ボックスを開き、「デフォルト」「OK」の順にクリックします。

実行時の値の最新表示速度の設定手順

一部のモニターはコンポーネントの実行時の値を表示します。これらのモニターの場合、統計を最新表示する頻度を指定できます。設定した頻度は、個々のコンポーネントではなく、システム全体に適用されます。

実行時にモニターする値の最新表示速度を設定するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームから「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。

    図 14. System Monitor、「オプションの設定」ダイアログ・ボックス


  2. 最新表示速度の時間 (秒) を指定するために、「最新表示する速度」フィールドに値を入力し、「最新表示する速度」の「サブミット」ボタンをクリックします。

履歴データのキャプチャー頻度の設定手順

履歴データをキャプチャーする速度を設定するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
  2. 「データ履歴をキャプチャーする頻度の指定」セクションで、「すべての間隔設定を確認する」リンクをクリックします。「統計履歴の時間間隔」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 15 を参照)。

    図 15. System Monitor、「統計履歴の時間間隔」ダイアログ・ボックス


  3. 以下の値を 1 つ選択し、サーバー、各コラボレーション・オブジェクト、および各コネクターの時間間隔を選択します。
  4. 「変更内容のサブミット」をクリックすると、すべてのコンポーネントについてすべての時間間隔がサブミットされます。
注:
「オプションの設定」ダイアログ・ボックスでは、単一コンポーネントの時間間隔を設定することができます。単一コンポーネントの時間間隔を設定するには、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択し、「頻度」リストから時間間隔を選択して、「サブミット」ボタンをクリックします。

実行時の統計値のリセット手順

実行時統計は、サーバーが開始された時点からメモリーに保持されます。サーバーを数日または数週間実行すると、これらの量が非常に大きくなる場合があります。

コンポーネントの実行時の統計値を「0」にリセットするには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
  2. 「コンポーネント統計のリセット」セクションで、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択します。
  3. 「サブミット」をクリックします。

状態変更のキャプチャー手順

各コンポーネントの状態変更をキャプチャーしてログ・ファイルに送信する方法を構成するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
  2. 「特定のコンポーネントの状態変更のキャプチャー」セクションで、「コンポーネント・タイプ」リストからコンポーネントを選択します。
    注:
    コンポーネント・タイプとして「コラボレーション」または「コネクター」を選択した場合は、特定のコラボレーション・オブジェクトまたはコネクターを選択するためのプロンプトが出されます。
  3. 「状態変更のキャプチャー」チェック・ボックスを選択し、「サブミット」ボタンをクリックします。

状態変更ログの削除手順

状態変更ログが増大すると、古いデータを削除する必要がある場合があります。

特定期間のログを削除するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
  2. 「すべてのコンポーネントの状態変更ログを削除」セクションで、以下のことを実行します。

統計履歴の削除手順

履歴データが増大すると、古いデータを削除する必要がある場合があります。

特定の時間枠における履歴データを削除するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
  2. 「すべてのコンポーネントの統計履歴を削除」セクションで、以下のことを実行します。

ビジネス・オブジェクト・プローブ・データ・ファイルの削除手順

ビジネス・オブジェクト・プローブ・データのサイズが増大するに従い、古いデータを削除しなければならなくなる場合があります。

特定の時間枠におけるデータを削除するには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor の左側のフレームで「オプションの設定」をクリックします。「オプションの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます (図 14 を参照)。
  2. 「ビジネス・オブジェクト・プローブのデータを削除」セクションで、以下のことを実行します。

永続モニターの使用

永続モニター は、InterChange Server Express のサブシステムです。コラボレーション・オブジェクト、コネクター、およびシステム全体に関する状態 (履歴) および統計情報をモニターして格納します。永続モニターは、システム・コンポーネントまたはシステム全体に対して使用できます。

System Monitor の「オプションの設定」ダイアログ・ボックスから、システム・コンポーネントの永続モニターの各種のレベルを構成します。これらの手順については、前のセクション (データのカスタマイズ) で説明しています。

システム全体の永続モニターを構成するには、System Manager の「構成を編集」ツールを使用します。このセクションでは、「構成を編集」ツールを使用してシステム全体の永続モニターを構成する方法、およびシステム全体の永続モニターの結果を System Monitor からアクセスする方法について説明します。

注:
モニターするコンポーネントの数、およびコンポーネントのモニター頻度を計画する際は、データベース・ボリューム要件とデータ削除方針を考慮する必要があります。データベース・ボリューム要件のインプリメントについて詳しくは、「システム・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。

永続モニターのシステム全体のパラメーターの構成手順

永続モニターのシステム全体のパラメーターを構成するには、以下のステップを実行します。

  1. 以下の方法で「構成を編集」ツールを開きます。

    System Manager ウィンドウの右上のセクションが、InterchangeServer.cfg ファイルを編集できるツールになります。

  2. 「各種」タブをクリックします (図 16 を参照)。

    図 16. 「構成を編集」ツールの「各種」タブ


  3. 「永続モニター」の下で、以下のことを行います。

永続モニターの結果へのアクセス手順

永続モニターの結果にアクセスするには、以下のステップを実行します。

  1. System Monitor を開きます。
  2. 「ビュー」列で以下のいずれかのビューを選択し、履歴状態と統計情報を表示します。

デフォルト・ビューの使用について詳しくは、デフォルト・ビューの使用手順 を参照してください。代わりに、履歴データを含めることができるビューをユーザーが独自に作成することもできます。ビューの作成について詳しくは、独自のビューの作成手順を参照してください。

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