データ・ハンドラー・メタオブジェクトの作成

データ・ハンドラー・メタオブジェクトを使用するカスタム・データ・ハンドラーを作成する場合は、次のことを行う必要があります。

注:
データ・ハンドラー設計にメタオブジェクトを使用するかどうかを判別する方法については、データ・ハンドラー・メタオブジェクトの使用を参照してください。

子メタオブジェクトの作成

子メタオブジェクトには、データ・ハンドラーの構成情報が含まれています。createHandler() メソッドは、この情報を使用して、新たにインスタンス化されたデータ・ハンドラーを初期化します。このプロセスの詳細情報については、MIME タイプの使用を参照してください。

カスタム・データ・ハンドラー用の子メタオブジェクトを作成するには、次のようにします。

  1. 子メタオブジェクトを作成して、データ・ハンドラーのインスタンスを表します。

    この子メタオブジェクトを作成するときは、Business Object Designer Express ツールを使用できます。この子メタオブジェクトには、データ・ハンドラーに必要な構成情報を定義するための属性が含まれている必要があります。最低でも、子メタオブジェクトには ClassName 属性が必要 です。

  2. ClassName 属性にデータ・ハンドラー・クラスの名前を指定する必要があるかどうかを判別します。
  3. 子メタオブジェクト内部にある適切な属性のデフォルト値を設定し、データ・ハンドラー・インスタンスがデータを処理する方法を構成します。

トップレベルのメタオブジェクトの変更

呼び出し元が MIME タイプを createHandler() メソッドに提供すると、createHandler() は、以下のステップでインスタンス化するデータ・ハンドラーを判別します。

  1. データ・ハンドラーに関連付けられているトップレベルのメタオブジェクトの名前を突き止めます。
  2. 変換するデータに一致する MIME タイプについて、このトップレベル・メタオブジェクトを調べます。
  3. この MIME タイプが存在する場合は、関連付けられた子メタオブジェクトの名前を検出します。これには、構成情報が含まれています。

このプロセスの詳細説明については、MIME タイプの使用を参照してください。この処理を正常に実行するため、createHandler() は、データに関連付けられている MIME タイプを探し出すことができる必要があります。したがって、トップレベルのデータ・ハンドラー・メタオブジェクトを編集して、データ・ハンドラーが変換するデータの MIME タイプに応じた属性を設定することが必要です。この属性には、次のものを含める必要があります。

例として、図 37 に、カスタム HTML データ・ハンドラー用に構成されているトップレベルのコネクター・メタオブジェクトを示します。

図 37. カスタム・データ・ハンドラーのトップレベル・コネクター・メタオブジェクトの例


図 37 では、コネクター用のデフォルト・トップレベル・メタオブジェクト (MO_DataHandler_Default) を、新しい MIME タイプである HTML をサポートするように変更してあります。この MIME タイプのサポートでは、MO_DataHandler_Default メタオブジェクトに、次の属性プロパティーが含まれています。

Attribute Name = text_html
 Attribute Type = MO_DataHandler_HTMLConfig 
 

要確認:
MIME タイプの名前は、英数字 および下線 (_) のみに制限されています。それ以外の特殊文字は、MIME タイプには使用できません。

ビジネス・インテグレーション・システムでのメタオブジェクトのセットアップ

データ・ハンドラー・メタオブジェクトを作成した場合、以下のように、WebSphere Business Integration システムにこれらのメタオブジェクトをセットアップする必要があります。

  1. 新規メタオブジェクトをリポジトリーにロードします。
  2. データ・ハンドラーが呼び出されるコンテキストに応じて、適切なメタオブジェクトを変更します。

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