始動時の問題


問題 可能なソリューション/説明
アルゴリズムがサポートされていない/アルゴリズム「SSL」が使用できない。 このエラーは、Connector Configurator Express で指定された SSL バージョンが JSSE プロバイダーによってサポートされない場合に発生します。ソリューション: サポートされる SSL バージョンについての JSSE プロバイダーの資料を調べます。IBM JSSE の場合は、ProductDir/lib/security ディレクトリー内の java.security ファイルに、以下の項目が含まれていることを確認します。
security.provider.<number>=com.ibm.jsse.
 IBMJSSEProvider
 
ここで、<number> は、セキュリティー・プロバイダーをロードする際の優先順位です。
鍵ストアのロード中にエラーが発生する。鍵ストア・ファイル・パス「<path>」の指定が誤っている。鍵ストアが見つからない。 このエラーは、鍵ストアおよび/またはトラストストア・ファイルに間違ったパスを指定した場合に発生します。ソリューション: Connector Configurator Express 内の「SSL」->「鍵ストア (KeyStore)」プロパティーで指定された鍵ストア・ファイル・パスを調べます。また、トラストストアを使用している場合は、Connector Configurator Express 内の「SSL」->「トラストストア (TrustStore)」プロパティーで指定されたトラストストア・ファイル・パスを調べます。
KeyManagementError: 鍵ストアが改ざんされる。KeyManagement エラー。 このエラーは、鍵ストアおよび/またはトラストストアが改ざんされたか、あるいは破壊された場合に発生します。また、このエラーは、パスワードに間違った値を指定した場合にも発生します。ソリューション: 鍵ストアが改ざんされていないことを確認します。鍵ストアの再作成を試みます。また、正しいパスワードを「SSL」->「KeyStorePassword」および「SSL」->「TrustStorePassword」コネクター・プロパティーに入力したことを確認します。
鍵ストアから証明書をロード中にエラーが発生する。 このエラーは、証明書および/または鍵ストア、トラストストアが改ざんされた場合に発生します。また、このエラーは、パスワードに間違った値を指定した場合にも発生します。ソリューション: 証明書、鍵ストア、またはトラストストアが改ざんされているかどうかを調べます。また、正しいパスワードを「SSL」->「KeyStorePassword」および「SSL」->「TruststorePassword」コネクター・プロパティーに入力したことを確認します。
サーバー・ソケットの作成中にエラーが発生し、終了する: エラー。 このエラーは、SOAP/HTTP または SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーが、コネクター・プロパティーで指定されたポートにバインドできない場合に発生します。ソリューション: すべての SOAP/HTTP および SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーに対して指定したポートを調べます。同一のポートが複数のリスナーに対して指定されている場合は、リスナーの 1 つだけが始動できます。さらに、そのポート上で実行中のほかのサービスがあるかどうか調べます。そのポート上で実行中のほかのサービスがある場合には、別のポートをプロトコル・リスナー用に選択することもできます。
KeyManagementError:UnrecoverableKeyException、鍵が回復できなかった。 このエラーは、鍵ストアまたはトラストストアを使用できない場合に発生します。ソリューション: 鍵ストアを新規に作成します。
SSL ハンドシェーク例外: 不明な CA。 これは、CA 証明書がトラストストア内にない場合に発生します。ソリューション: CA の証明書のほか、その自己署名証明書がトラストストア内に存在しているかどうかを調べます。さらに、証明書の DN にホスト名 (なるべく IP アドレス) が含まれていることを確認します。
ログ・ファイル内の過剰な JSSE ロギングに気付く。 基盤となる JSSE の詳細をすべてコンソール上に表示する必要がない場合は、Connector Configurator Express 内の「SSL」->「SSLDebug」プロパティーの値を false に設定します。
プロトコル・リスナーを指定したが、そのリスナーが初期化されないで、以下の警告メッセージがコネクターに表示される。
Skipping  Protocol Listener Property Set 
  "SOME_LISTENER_NAME" with protocol 
 property "":
  unable to determine the protocol listener 
 class.]
 
コネクターが、プロトコル・リスナーの「プロトコル (Protocol)」プロパティーに対して有効な値を取り出せませんでした。有効な値は、soap/httpsoap/https、または soap/jms です。ソリューション: これはエラー状態ではありません。しかし、コネクターにこのリスナーを使用させる場合は、有効な値を「プロトコル (Protocol)」プロパティーに指定します。
プロトコル・ハンドラーを指定したが、そのハンドラーが初期化されないで、以下の警告メッセージがコネクターに表示される。


Unable to determine the type of the
 handler; skipping initializing of current
 handler. Handler property details:
 Name: <Handler Name>;
 Value:
    Name: Protocol; Value:
    Name: ResponseWaitTimeout; Value:
    Name: ReplyToQueue; Value: .]
 
コネクターが、ハンドラーの「プロトコル (Protocol)」プロパティーに対して有効な値を取り出せませんでした。有効な値は、soap/httpsoap/https、または soap/jms です。ソリューション: これはエラー状態ではありません。しかし、コネクターにこのハンドラーを使用させる場合は、有効な値を「プロトコル (Protocol)」プロパティーに指定します。
java.lang.NoClassDefFoundError:
 Javax/jms/JMSException...
 
コネクターが jms.jar を検出できません。ソリューション: jms.jar がコネクターのクラスパス内にあることを確認します。
Fail to lookup, queue: "InProgressQueue"
 for specified queue name: "<queue name>"
 queue using JNDI "<queue name>""
 javax.naming.NameNotFoundException:
 <queue name>
 
SOAP/JMS Web サービスをコネクターとともに使用している場合は、キューを作成しないと、この問題が発生します。また、このエラーは、「JNDI」->「LookupQueuesUsingJNDI」を true に設定していて、コネクターが JNDI を使用してキューを検索できない場合にも発生することがあります。ソリューション: コネクターに必要なキューを作成します。「JNDI」->「LookupQueuesUsingJNDI」が true に設定されている場合は、コネクターに必要なキューを、JNDI を使用して検索できることを確認します。
初期化時にエラーが発生する。JNDI コンテキストは初期化されず、ユーザーは JMS プロトコルを使用できない。 SOAP/JMS プロトコル・リスナーまたは SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーを使用するようにコネクターを構成した場合は、JNDI プロパティーを指定する必要があります。ソリューション: 必要な JNDI コネクター固有プロパティーを指定したことを確認します。JNDI プロバイダーの資料を参照して、JNDI プロバイダーに接続するために必要なライブラリーおよび JAR ファイルを確認します。必要な JAR ファイルがすべてコネクターのクラスパス内にあることを確認します。さらに、必要なライブラリーがすべてコネクターのパス内にあることを確認します。
初期コンテキストを取得中にエラーが発生する。 SOAP/JMS プロトコル・リスナーまたは SOAP/JMS プロトコル・ハンドラーを使用するようにコネクターを構成した場合は、JNDI プロパティーを指定する必要があります。また、このエラーは、JNDI プロパティーを正しく指定しなかった場合にも発生します。ソリューション: JNDI プロパティーを調べます。JNDI が適切に構成されていることを確認します。JNDI プロバイダーの資料を参照して、JNDI プロバイダーに接続するために必要なライブラリーおよび JAR ファイルを確認します。必要な JAR ファイルがすべてコネクターのクラスパス内にあることを確認します。さらに、必要なライブラリーがすべてコネクターのパス内にあることを確認します。

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