汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクト

汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクトには、顧客側でインストールされている製品に関する情報が含まれます。 このビジネス・オブジェクトは別個のシステム間での情報送信が必要なインストール基盤を管理する場合に役立ちます。 InstalledProduct は、サービスとコストを管理およびモニターする対象のシステムまたは製品を表すことができます。

インストールされた製品情報の同期に加えて、IBM コラボレーション・テンプレートでは InstalledProduct を使用してインストール済み品目、インストール場所、インストールした顧客に関するデータを検証または同期できます。 汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクト・テンプレートの提供と併せて、IBM では汎用 InstallShipment も提供します。汎用 InstallShipment は、一般的な ERP 配送資料または出荷資料に基づきます。

汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクトは、InstalledProductSync および ProductInstallation の両方のコラボレーション・テンプレートで使用します。汎用 InstallShipment ビジネス・オブジェクトは、ProductInstallation コラボレーション・テンプレートでのみ使用します。

InstalledProductSync および ProductInstallation コラボレーション・テンプレートを使用する場合および方法についての詳細は、その解説ページを参照してください。

ビジネス・オブジェクトの構造

InstalledProduct は階層型ビジネス・オブジェクトです。 図 1 は、その子ビジネス・オブジェクトに対する関係を示しています。

図 1. 汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクトの構造

InstalledProduct には、インストール済み製品の固有 ID、製品のインストール場所、インストールされている製品、インストール済み製品の親 (品目の階層インストールに使用)、製品の配布会社、製品を販売した会社の販売担当員とその連絡先、ベンダー、および資産トラッキング番号が含まれます。

InstalledProduct には、製品の説明、タイプとカテゴリー、状況、工場、改訂番号、保証番号、数量、計測単位、販売注文番号と販売注文細目番号、購入注文番号、製造番号、ロット番号、場所、全体および正味の質量とその計測単位、サイズ、製造データなどの製品に関する情報も含まれます。

InstalledProduct には、製品の出荷日、インストール日、登録日、取得日、および保証の開始日と終了日が含まれます。

InstalledProduct には、以下の子ビジネス・オブジェクトが含まれます。

ビジネス・オブジェクトの属性
子ビジネス・オブジェクト 説明 カーディナリティー
Address インストール済み製品の正確な物理的位置データが入ります。
ContactRef インストール済み製品の任意の連絡先に関する情報が入ります。 n
CharacteristicRef インストール済み製品の特性に関する情報が入ります。例えば、コンピューターの特性としてはインストールされているオペレーティング・システムおよびソフトウェアがあります。 n
RelatedCustomerRef 関連する顧客の固有 ID とそのタイプ (Customer または CustomerPartner)、状況、基本顧客かどうかの識別が入ります。 また、RoleUsage 子ビジネス・オブジェクトを含みます。 n
RoleUsage RelatedCustomerRef に含まれ、インストール済み製品に関して顧客またはベンダーの果たす役割が入ります。例えば、SoldTo、ShipTo、および BillTo などの役割です。 n

サポートされる動詞

汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクトは、次の動詞をサポートします。

オブジェクトの調査

汎用 InstalledProduct ビジネス・オブジェクトの属性をリストするには、System Manager または Process Designer Express を使用してください。

関連リファレンス

Copyright IBM Corp. 1997, 2004

Copyright IBM Corp. 2004