以下のセクションでは、SAPODA のインストールと使用法について説明します。
SAPODA をインストールするには、IBM WebSphere Business Integration Server Express Plus 用のインストーラーを使用します。「WebSphere Business Integration Server Express インストール・ガイド」の『Installing the Adapter Capacity Pack』、および WebSphere Business Integrator Server Express の「インストール・ガイド」の指示に従ってください。インストールが完了すると、次のファイルがシステムの製品ディレクトリーにインストールされます。
このセクションの内容は以下のとおりです。
SAPODA を実行する前に、以下の作業を行う必要があります。
SAPJCo をダウンロードする際には、コネクターを稼働するオペレーティング・システム用のものであることを確認してください。SAPJCo は、SAP の Web サイト、http://service.sap.com/connectors からダウンロードできます。SAPJCo にアクセスするには、SAPNet アカウントが必要です (アカウントがない場合は、ローカルの SAP BASIS 管理者にご連絡ください)。
Linux |
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ZIP ファイルから、実行可能な JAR ファイル (拡張子 .jar) およびランタイム・ライブラリーを抽出します。 |
OS/400 |
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ZIP ファイルから、実行可能な JAR ファイル (拡張子 .jar) およびランタイム・ライブラリーを抽出します。 |
Windows |
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ZIP ファイルから実行可能な JAR ファイル (拡張子 .jar) およびランタイム・ライブラリー (拡張子 .dll) を抽出します。 |
SAPODA をインストールするマシンに、既に Connector for mySAP.com が指示どおりにインストールされている場合には、これらのファイルを ¥connectors¥SAP ディレクトリーから ¥ODA¥SAP ディレクトリーにコピーしてください。SAPODA をコネクターとは別のマシンにインストールする場合には、SAPJCo ファイルを圧縮解除した後、これら 4 つのファイルを ¥ODA¥SAP ディレクトリーにコピーしてください。Windows の場合、librfc32.dll には 1 つ以上の C ランタイム dll が必要です。C ランタイム dll は、使用する SAP リリースのバージョンによって異なります。SAP リリース 45B までの場合、必要な C ランタイム dll は、msvcrt.dll バージョン 5.00.7022 以降です。SAP リリース 46A 以降の場合、必要な C ランタイム dll は、msvcrt.dll バージョン 6.00.8267.0 以降および msvcp60.dll バージョン 6.00.8168.0 以降です。これらの dll は、C:¥WINNT¥system32 ディレクトリーにコピーする必要があります。これらの dll は、既に存在している場合があります。まだ存在していない場合でも、これらの dll は「Presentation CD」に収録されています。この CD の <cddrive>:¥GUI¥Windows¥Win32¥system フォルダーには、Windows SAPGUI セットアップが収録されています。詳細については、「SAP OSS note number 0182805」を参照してください。
SAPODA を使用して、ABAP Extension Module および ALE Module のビジネス・オブジェクト定義を IDoc (Intermediate Document) を基にして以下の手順で生成できます。
SAPODA のインストール後、ビジネス・オブジェクトを生成するには、以下の作業を行う必要があります。
このステップについては、以下のセクションで詳しく説明します。
次のファイルを実行すると SAPODA を起動することができます。
Linux |
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start_SAPODA.sh |
Windows |
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start_SAPODA.bat |
SAPODA の構成と実行には、Business Object Designer Express を使用します。Business Object Designer Express はエージェントのホストとポートを使用して ODA を見付けます。エージェント名は各スクリプトまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数で指定されます。デフォルト ODA の名前は、SAPODA です。 ODA とビジネス・オブジェクト定義および ODA の構成、始動および使用方法については、「IBM WebSphere ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。
OS/400 で ODA を起動するには、以下の手法のいずれかを使用します。
/QIBM/ProdData/WBIServer43/bin/submit_ODA.sh /QIBM/ProdData/WBIServer43/AdapterCapacityPack/start_SAPODA.sh QWBISAPODA
/QIBM/ProdData/WBIServer43/AdapterCapacityPack/ODA/SAP/Start_SAPODA.sh
ODA の停止方法は、ODA を始動したときの方法によって決まります。 ODA の起動 (OS/400 の場合) のステップ 1 または ステップ 2 で説明される方法のいずれかを使用した場合は次のようになります。
start_ODAName.sh スクリプトを使用して ODA を始動した場合は、start_ODAName.sh スクリプトを実行した場所で F3 キーを押します。
エラーおよびトレース・メッセージ・ファイル (デフォルトは SAPODAAgent.txt) は製品ディレクトリー下の ¥ODA¥messages¥ に配置されます。これらのファイルは言語および国または地域に固有であり、以下の命名規則を使用しています。
AgentNameAgent_ll_TT.txt
ここで、_ll は言語であり、_TT は国または地域です。
例えば、中国本国の場合のファイル名は
SAPODAAgent_zh_CN.txt となります。
台湾の場合の対応するファイル名は
SAPODAAgent_zh_TW.txt となります。
Business Object Designer Express は、メッセージ・ファイルの選択時にこの情報を使用します。デフォルトの検索順序では、最初に Business Object Designer Express が実行されているロケールに一致するロケール固有のファイルが検索されます。該当するものが見つからない場合は、Business Object Designer Express はデフォルトで English-US (en_US) バージョンとなり、最終的に Business Object Designer Express はロケールや言語の情報がないファイル名を検索します。
必須ではありませんが、ODA スクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの複数のインスタンスを作成し、各インスタンスに対応する ODA に固有の名前を指定した場合には、各 ODA インスタンスに対応するメッセージ・ファイルを持つことができます。異なる名前の付いた ODA インスタンスが複数存在しても、メッセージ・ファイルは共通にすることも可能です。有効なメッセージ・ファイルを指定する方法は 2 つあります。
構成プロセスの間に、以下の項目を指定します。
表 50 に、トレース・レベルの値を説明します。
トレース・レベル | 説明 |
0 | すべてのエラーを記録します |
1 | メソッドのすべての開始メッセージおよび終了メッセージをトレースします |
2 | ODA のプロパティーとそれらの値をトレースします |
3 | すべてのビジネス・オブジェクトの名前をトレースします |
4 | 作成されたすべてのスレッドの詳細をトレースします |
5 |
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これらの値の構成方法については、初期化プロパティーの構成を参照してください。