アプリケーションとコネクターの通信方式

コネクターは、IBM WebSphere MQ にインプリメントされている Java Message Service (JMS) を使用します。JMS は、エンタープライズ・メッセージング・システムにアクセスするためのオープン・スタンダード API です。これは、ビジネス・アプリケーションがビジネス・データとイベントを非同期で送受信できるように設計されています。

メッセージ要求

図 2 に、メッセージ要求通信を示します。

  1. コネクター・フレームワークは ISO 15022 SWIFT メッセージを表すビジネス・オブジェクトを統合ブローカーから受け取ります。IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus の場合、図 2 の統合ブローカーは WebSphere InterChange Server Express です。
  2. コネクターはそのビジネス・オブジェクトをデータ・ハンドラーに渡します。
  3. データ・ハンドラーは、ISO 15022 ビジネス・オブジェクトを、ISO 15022 に準拠した SWIFT メッセージに変換します。
  4. コネクターは ISO 15022 SWIFT に準拠したメッセージを WebSphere MQ 出力キューにディスパッチします。
  5. JMS レイヤーは、適切な呼び出しによってキュー・セッションを開き、メッセージを MQSA に発送し、MQSA は SWIFT Alliance Gateway にメッセージを発行します。

    図 2. アプリケーションとコネクターの通信方式: メッセージ要求


イベント・デリバリー

図 3 に、メッセージ返送の通信を示します。

  1. ポーリング・メソッドは、該当する次の ISO 15022 SWIFT メッセージ を WebSphere MQ キューから検索します。
  2. メッセージは、進行中キューにステージされ、処理が完了するまでそこにとどまります。
  3. データ・ハンドラーはメッセージを ISO 15022 ビジネス・オブジェクトに変換します。
  4. SWIFT データ・ハンドラーは ISO 15022 ビジネス・オブジェクトを受信し、その中の動詞を、データ・ハンドラー固有のメタオブジェクトで指定されたデフォルトの動詞に設定します。
  5. コネクターは、ビジネス・オブジェクトが統合ブローカーによってサブスクライブされているかどうかを判別します。サブスクライブされている場合、コネクター・フレームワークがビジネス・オブジェクトを統合ブローカーにデリバリーし、進行中のキューからメッセージが削除されます。IBM WebSphere Business Integration Server Express and Express Plus の場合、図 3 の統合ブローカーは WebSphere InterChange Server Express です。

    図 3. アプリケーションとコネクターの通信方式: イベント・デリバリー


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