Delimited データ・ハンドラーは、主にビジネス・オブジェクトと区切り形式ストリングおよびストリーム間の変換を行うデータ変換モジュールです。区切り形式のストリングおよびストリームは、text/delimited MIME タイプの直列化データです。
データ・ハンドラーは、ビジネス・オブジェクト・データの個々のフィールドを区切るために指定された区切り文字を基にしてテキスト・データを解析します。このタイプのデータ変換は主に、マシン読み取りの効率が最も重要な要素である場合に使用されます。
デフォルトのトップレベル・コネクター・メタオブジェクト (MO_DataHandler_Default) は、text/delimited MIME タイプをサポートします。したがって、MO_DataHandler_Default メタオブジェクトを使用するように構成されたコネクターは、Delimited データ・ハンドラーを呼び出すことができます。アクセス・クライアントがこのデータ・ハンドラーを呼び出せる必要がある場合は、text/delimited MIME タイプをサポートするように、トップレベル・サーバー・メタオブジェクト (MO_Server_DataHandler) を変更する必要があります。詳細については、トップレベルのメタオブジェクトの変更を参照してください。
Delimited データ・ハンドラーを使用すると、次のストリングを設定できます。
デフォルトではデータ・ハンドラーは、データの読み書き方法を決定するために、属性プロパティー MaxLength の代りに波形記号 (~) を区切り文字として使用します。 MaxLength は、属性値の文字の最大数 (テキストの右寄せまたは左寄せが可能な場合の埋め込みを含む) を定義するビジネス・オブジェクト属性プロパティーです。MaxLength は、リポジトリー内のビジネス・オブジェクトの定義から読み取られます。したがって、ビジネス・オブジェクトの主な要件は、各ストリング属性の MaxLength を適切な値に設定することです。
Delimited データ・ハンドラーは、表 39 にリストされている操作を実行します。
表 39. Delimited データ・ハンドラーのデータ操作
データ・ハンドラー操作 | 詳細 |
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呼び出し元からビジネス・オブジェクトを受け取り、ビジネス・オブジェクトを区切りストリングまたはストリームに変換し、直列化データを呼び出し元へ渡します。 | ビジネス・オブジェクトの区切りデータへの変換 |
呼び出し元からストリングまたはストリームを受け取り、ビジネス・オブジェクトを作成し、そのビジネス・オブジェクトを呼び出し元に返します。呼び出し元から区切りストリングまたはストリームを受け取り、ビジネス・オブジェクトを構築し、ビジネス・オブジェクトを呼び出し元へ渡します。 | 区切りデータのビジネス・オブジェクトへの変換 |