新規の ODA の始動

ODA を開始するには、ODA 始動スクリプト を実行してください。

この始動スクリプトによって ODA ランタイムが開始します。

この始動スクリプトは、ODA ランタイムを開始するバッチ・ファイルです。命名規則では、始動スクリプト名は以下の形式をとります。

start_ODAName.bat
 

ここで、ODAname は ODA の一意名 (ODA のソース・データ名) であり、この名前には接尾語としてストリング「ODA」が付加されます。例えば、ODA のソース・データが HTML 形式である場合、ODA には HTMLODA のような ODA 名を付けることができるため、この ODA の始動スクリプトは

start_HTMLODA.bat
 

のような名前になります。

作成した ODA を起動する前に、新規 ODA をサポートする始動スクリプトが存在することを確認しておく必要があります。始動スクリプトにユーザー独自の ODA を始動させるには、以下のステップを実行する必要があります。

  1. 使用する ODA 用に ODA ランタイム・ディレクトリーを作成します。
  2. ODA の始動スクリプトを作成します。Windows システムの場合、ODA 始動用のショートカットも作成してください。
  3. 始動スクリプトを Windows サービスとしてセットアップします (オプショナル)。

これらの各ステップについては、以降のセクションで説明します。

ODA ランタイム・ディレクトリーの作成

ODA ランタイム・ディレクトリー には、ODA 用のランタイム・ファイルが格納されます。ODA ランタイム・ディレクトリーを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 製品ディレクトリーの ODA サブディレクトリーの下に、新規 ODA 用の ODA ランタイム・ディレクトリーを作成します。
    ProductDir¥ODA¥srcDataName
     

    命名規則では、ディレクトリー名は ODA のソース・データ名 (srcDataName) と一致します。ソース・データ名は、ODA が連携動作するソース・データ (またはアダプター) を一意に識別する文字列です。詳しくは、ODA の名前付けを参照してください。

  2. この ODA ランタイム・ディレクトリーに ODA のライブラリー・ファイルを移動します。

    ODA のライブラリー・ファイルは Java アーカイブ (JAR) ファイルです。この JAR ファイルは ODA のコンパイル時に作成されています。詳しくは、ODA のコンパイルを参照してください。

始動スクリプトの作成

システム始動ファイルに記載されているように、ODA の開始を可能にするには、ODA 始動スクリプトが必要です。ODA では、システム管理者が ODA ランタイム・プロセスを開始するための始動スクリプトが必要です。WebSphere Business Integration Adapters インストーラーで Windows システムにアダプターをインストールするときには、ODA 用に以下のステップが実行されます。

ユーザー独自の ODA を始動できるようにするには、始動スクリプトを生成し、この始動スクリプトを起動するためのショートカットを用意しておく必要があります。

始動スクリプトの作成

この start_ODAname.bat ファイル内で、以下のステップが必ず実行されるようにしてください。

ショートカットの作成

ショートカットを作成しておくと、「プログラム」>「IBM WebSphere Business Integration Adapters」>「Adapters」>「Object Discovery Agents」 内のメニュー項目から ODA を起動できます。Windows 上で稼働する ODA を起動するためのショートカットを容易に作成する方法は、既存の ODA 用ショートカットをコピーして、ショートカットのプロパティーの編集 (コネクター名の変更やその他の始動パラメーターの追加) を行うことです。

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