このセクションでは、マップ開発の概要を説明します。次の高レベルのタスクがあります。
- マップ開発ソフトウェアをインストールして設定し、Java Development Kit
をインストールします。
- マップを設計してインプリメントします。
要件:
開発プロセスを開始する前に、次の事項を確認してください。
- マップ開発ソフトウェアが、アクセス可能なマシンにインストールされていること。
マップ開発ソフトウェア・システムのインストールと始動の方法については、ご使用のシステムのインストール・ガイドを参照してください。
- IBM Java Development Kit (JDK) が製品 CD からインストールされていること。
インストール済みの Java ディレクトリーが含まれるように、PATH
環境変数を更新します。
パスを更新した後に InterChange Server Express を再始動します。
- System Manager が実行されていること。
System Manager
の始動については、ご使用のシステムのインストール・ガイドを参照してください。
- Map Designer Express が開いていて、System Manager に接続されていること。
Map Designer Express を始動する方法の詳細については、Map Designer Express の概要を参照してください。
マップを設計してインプリメントするには、以下の手順を実行する必要があります。
- マップに含まれるすべてのビジネス・オブジェクトで使用されるデータ形式を調べます。
- Map Designer Express 内でマップを作成します。
- 必要な変換規則をカスタマイズします。
- マップが必要とする Relationship Designer Express 内で関係を定義します。
- 関係管理を実行するように、マッピング変換をカスタマイズします。
- エラーおよびメッセージ処理をインプリメントします (該当する場合)。
- .java
ファイルとコンパイルされたコードを生成します。コンパイルされたコードが実行可能
Java クラスです。詳細については、"マップ開発ファイル"を参照してください。
- マップをテスト、デバッグし、必要であれば再コーディングを行います。
図 5
に、マップ開発の概要を示します。また、特定のトピックについての情報がどの章に記載されているかについても示します。
ヒント:
マップの開発をチームで行う場合、マップ開発の主要なタスクを開発チームの各メンバーが並行して行うことができます。

図 5. マップ開発タスクの概要
次の情報は、マップの基本を形成します。
- マップをコンパイルするときに、Map Designer Express は、2
つのタイプのファイル (.java、.class)
を生成するか、マップにマップ指定のメッセージが定義されている場合は、オプションのメッセージ・ファイル
(.txt) を生成します。
これらのファイルは、System Manager のプロジェクトに保管されます。
- Map Designer Express は、マップを System Manager
のプロジェクトに保管するときにマップ定義を生成します。このマップ定義には、マップに関する一般情報
(マップ・プロパティーなど)
と、宛先属性がマップされる方法に関する情報が含まれます。
- 重要:
- mapname.java
ファイルを変更しないでください。このファイルを変更しても、変更はマップ設計には反映されません。マップ設計は、System
Manager のプロジェクトに保管されます。したがって、これらの変更は Map Designer
Express では編集できません。Map Designer Express
は、マップ定義のみを読み取ります。
Relationship Designer Express も、関係定義を XML 形式で System Manager
に保管します。配置時に、関係のランタイム・インスタンス・データを含めるために、System
Manager
はリレーションシップ・データベースに表スキーマを作成します。関係ごとに、すべての関係表の位置を指定することができます。これらの表のデフォルトの位置は、IBM
WebSphere Business Integration Server Express リポジトリーです。
表 5 に、Map Designer Express が生成できるファイルのタイプ
(.java、.class、.cwm、
.bo、.txt) と、System Manager
ワークプレースを基準とした相対的な位置を示します。
表 5. マップ・ファイルのタイプ
ファイル・タイプ
| 説明
| System Manager ワークスペースを基準とした相対的な位置
|
.java
| マップをコンパイルするときに、Map Designer Express
によって作成された、生成済みの Java コード。
| ProjectName¥Maps¥Src に保管されます。
|
.class
| マップをコンパイルするときに、Map Designer Express
で作成された、コンパイル済みの Java コード。
| ProjectName¥Maps¥Classes に保管されます。
|
.cwm
| マップ定義を保管するときに、Map Designer Express
で生成されたマップ定義ファイル。
| System Manager に「保管」するときに、ProjectName¥Maps
に保管されます。
|
.bo
| テスト実行データの保管とロード、およびテスト実行結果の保管に使用されるプレーン・テキスト・ファイル。
| これらのファイルは、任意の位置に保管できます。
|
.txt
|
マップをコンパイルするときに、「Message」タブの情報から Map Designer Express
によって作成されたメッセージ・ファイル。
| ProjectName¥Maps¥Messages に保管されます。
|
