Web サービスは HTTP トランスポート・プロトコルをサポートします。HTTP は、HTTP クライアントが接続を開き、要求メッセージを HTTP サーバーに送信するというクライアント/サーバー・モデルを実現します。クライアント要求メッセージは Web サービスを呼び出します。HTTP サーバーは、呼び出しを含むメッセージをディスパッチして、接続を閉じます。
コネクターの SOAP/HTTP および SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーは、Web サービスとして公開されているコラボレーションに対するクライアント要求を処理する際に HTTP クライアント/サーバーおよび要求/応答モデルを利用します。ただし、SOAP/HTTP リスナーは、HTTP サーバー (プロキシー、仲介、またはそれ以外) として機能するようになっていません。SOAP/HTTP リスナーは、どちらかといえば、企業内およびファイアウォールの内側で使用するエンドポイントとして機能します。したがって、クライアント要求をリスナーに送るには、ファイアウォール内に別の Web サーバーまたはゲートウェイを配置する必要があります。詳しくは、アダプターの概要を参照してください。
SOAP/HTTP および SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーは、コラボレーションを SOAP/HTTP(S) Web サービスとして公開します。コネクターは、SOAP/HTTP-HTTPS プロトコル・ハンドラーを使用して SOAP/HTTP(S) Web サービスを呼び出します。
コネクター処理の観点からは、同期 HTTP Web サービスは、要求/応答の流れをたどるサービスです。SOAP/HTTP または SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーにより HTTP 要求メッセージが正常に処理された場合、メッセージ本文には Web サービス応答および HTTP 状況コード 200 OK が記載されます。障害が戻された場合、本文には障害メッセージおよび状況コード 500 が記載されます。
コネクター処理の観点からは、非同期 HTTP Web サービスは、要求専用の流れをたどるサービスです。SOAP/HTTP または SOAP/HTTPS プロトコル・リスナーにより、要求専用 Web サービス操作が正常に受信および処理された場合、HTTP 状況コード 202 Accepted が生成されます。HTTP 状況コード 200 OK が生成されるようにコネクターを構成することもできます。詳しくは、表 41 の HTTPAsyncResponseCode プロパティーを参照してください。障害が発生すると、HTTP 状況コード 500 が生成されます。応答はありませんが、障害の本文が戻されることがあります。