親マップまたは子マップ内から単純一致関係を保守します。
構文
public static void maintainSimpleIdentityRelationship(
String relDefName, String particpntDefName,
BusObj appSpecificBusObj, BusObj genericBusObj,
CxExecutionContext map_ctx)
パラメーター
- relDefName
- この属性が参加する、(Relationship Designer Express に定義された)
単純一致関係の名前。
- particpntDefName
- アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトを表す参加者定義の名前。
- appSpecificBusObj
- このマップで使用されるアプリケーション固有のビジネス・オブジェクトを含む変数。
- genericBusObj
- このマップで使用される汎用ビジネス・オブジェクトを含む変数。
- map_ctx
- マップの実行コンテキスト。マップの実行コンテキストを渡すには、cwExecCtx
変数を使用します。この変数は、Map Designer Express
によってすべてのマップに定義されます。
戻り値
なし。
例外
- RelationshipRuntimeException
- この例外がスローされた場合の詳細については、『注記』セクションを参照してください。
- CxMissingIDException
- 動詞 Retrieve と SERVICE_CALL_REQUEST
の呼び出しコンテキストを使用してマップを実行しているときに、関係表に参加者が存在しない場合です。
コネクターは、ビジネス・オブジェクトをアプリケーションに送信せずに、「サービス呼び出し要求が失敗しました」というメッセージがコラボレーションに送信されます。
注記
maintainSimpleIdentityRelationship()
メソッドは、relDefName 単純一致関係の
particpntDefName
参加者に関連付けられた関係表を保守します。このメソッドは、参加者が同じレベルの複数のビジネス・オブジェクトから固有キーを使用する関係を保守します。
maintainSimpleIdentityRelationship()
メソッドは、渡された引き数で以下の検証を実行します。
- relDefName 関係定義の名前を検証します。
- アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトの
particpntDefName 参加者定義の名前を検証します。
- アプリケーション固有のビジネス・オブジェクト
(appSpecificBusObj) と汎用ビジネス・オブジェクト
(genericBusObj) が null でない
ことを確認します。
- relDefName
関係が一致関係であることを確認します。また、汎用ビジネス・オブジェクトを表す
relDefName の参加者定義は、IBM WebSphere Business
Integration Server Express
管理対象として定義される必要があります。これらの設定を指定する方法の詳細については、"一致関係の定義"を参照してください。
- 呼び出しコンテキストが有効であることを確認します
(有効な呼び出しコンテキストのリストについては、表 94 を参照してください)。
- アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトの動詞がサポートされていることを確認します。動詞は、Create、Update、Delete、Retrieve
のいずれかでなければなりません。
上記の検証のいずれかが失敗した場合、maintainSimpleIdentityRelationship()
は RelationshipRuntimeException 例外をスローします。
引き数の検証が完了すると、maintainSimpleIdentityRelationship()
が実行するアクションは、次の情報によって異なります。
- 呼び出しコンテキスト --
マップの実行コンテキストでは、map_ctx 引き数
(cwExecCtx) の一部として渡されます。
- 動詞 -- ソース・ビジネス・オブジェクトの場合:
- 呼び出しコンテキスト EVENT_DELIVERY (または
ACCESS_REQUEST) と SERVICE_CALL_RESPONSE
のアプリケーション固有のビジネス・オブジェクト
(appSpecificBusObj)
- 呼び出しコンテキスト SERVICE_CALL_REQUEST と
ACCESS_RESPONSE の汎用ビジネス・オブジェクト
(genericBusObj)
maintainSimpleIdentityRelationship()
メソッドは、呼び出しコンテキストと動詞の組み合わせごとに、参加者と関係インスタンスの基本的な追加と削除をすべて処理します。maintainSimpleIdentityRelationship()
が行うアクションの詳細については、"一致関係表のアクセス"を参照してください。表 95 から表 99
に、各呼び出しコンテキストのアクションを示します。
次のいずれかの場合に、このメソッドを呼び出すことができます。
- 親オブジェクトのキー属性に対する変換ステップ。
- 子ビジネス・オブジェクトが固有キーを使用して関連している場合は、子ビジネス・オブジェクトを変換するサブマップのキー属性に対する変換ステップ。
単純一致関係を保守するには、maintainSimpleIdentityRelationship()
と maintainChildVerb() メソッドを使用します。詳細については、"単純一致関係の変換規則の定義"を参照してください。
例
次の例は、インバウンド Clarify_BusOrg-to-Customer
マップで、Clarify_BusOrg と汎用 Customer
ビジネス・オブジェクト間の単純一致関係を保守します。
IdentityRelationship.maintainSimpleIdentityRelationship(
"CustIdentity",
"ClarBusOrg",
ObjClarify_BusOrg,
ObjCustomer,
cxExecCtx);
maintainSimpleIdentityRelationship() を含む例については、"単純一致関係の変換規則の定義"を参照してください。
参照項目
maintainChildVerb()
"単純一致関係の使用"
