コネクターの動作方法

コネクターは、ビジネス・オブジェクトの処理情報を、コネクター内にハードコーディングされた情報からではなくビジネス・オブジェクト内で指定されたメタデータから取得します。コネクターは、ビジネス・オブジェクトから処理情報を取得するために、以下の情報を想定します。

詳細については、ビジネス・オブジェクトの処理、および Hierarchical Dynamic Retrieve Module のビジネス・オブジェクトの開発を参照してください。

コネクターは、統合ブローカーからアプリケーション操作の実行要求を受け取ると、トップレベル・ビジネス・オブジェクトで指定されている動詞から処理情報を取得します。

コネクターは階層型ビジネス・オブジェクトを再帰的に処理します。つまり、すべての個別ビジネス・オブジェクトを処理するまで、各子ビジネス・オブジェクトに対して同じステップを実行します。

注:
階層型ビジネス・オブジェクトという用語は、その任意のレベルに格納されているすべての子ビジネス・オブジェクトを含めた、ビジネス・オブジェクトの全体のことを表します。個別ビジネス・オブジェクトという用語は、それが格納している、あるいはそれが格納されている子ビジネス・オブジェクトにはかかわりなく、単一のビジネス・オブジェクトのことを表します。トップレベル・ビジネス・オブジェクトという用語は、階層のトップレベルにあって、それ自身は親ビジネス・オブジェクトを持たない個別ビジネス・オブジェクトのことを表します。

統合ブローカーが Retrieve 動詞を使用する階層型ビジネス・オブジェクトを送信すると、コネクターは、そのビジネス・オブジェクトの現在のデータベース表現に正確に一致するビジネス・オブジェクトを統合ブローカーに返送します。つまり、コネクターが戻すすべての個別ビジネス・オブジェクトの各単純属性の値は、データベース内でそれに対応するフィールドの値に一致します。また、戻されるビジネス・オブジェクトの各配列内の個別ビジネス・オブジェクトの数は、その配列に対応するデータベース内の子の数に一致します (アプリケーション固有の情報で子が一部に制限されている場合を除く)。

そのような検索を実行する場合、コネクターはトップレベル・ビジネス・オブジェクトの基本キーの値を使用して、データベース内の対応するデータを減少させて再帰的に処理を行います。

Copyright IBM Corp. 2004