SWIFT フィールド構造

このセクションでは、SWIFT フィールド構造について説明します。フィールドはメッセージ・ブロック A の論理サブディビジョンです。これは、開始フィールド・タグと区切り文字を持つコンポーネントのシーケンスからなります。

フィールドの前には常に、2 桁のフィールド・タグが付きます。このタグの後には、オプションで英字が続きます。英字は、オプションと見なされます。例えば、16R は、ブロックの開始を示すオプション (R) を持つ タグ (16) です。16S は、ブロックの終わりを示す オプション (S) を持つタグ (16) です。フィールドは常にフィールド区切り文字で終了します。区切り文字は、メッセージ・ブロックで使用されるフィールドのタイプによって変わります。

SWIFT メッセージで使用されるフィールドには、汎用と非汎用の 2 つのタイプがあります。SWIFT メッセージ・ブロックで使用されるフィールドのタイプは、メッセージ・タイプによって決まります。次に、これらの SWIFT フィールド構造について説明します。汎用フィールドと非汎用フィールドの詳細およびそれらを区別する方法については、「SWIFT User Handbook」の パート III の第 3 章を参照してください。

注:
以下に示されている記号 CRLF は制御文字であり、復帰文字/改行文字を表します (ASCII 16 進数では 0D0A、EBCDIC 16 進数では 0D25)。

非汎用フィールド

SWIFT メッセージ・ブロック内の非汎用フィールドの構造は、次のようになります。

:2!n[1a]: data content<CRLF>
 

ここで、以下のように説明されます。

: = 必須コロン

2!n= 数字、固定長

[1a] = オプションの英字、文字オプション

: = 必須コロン

data content = タグごとに個別に定義されるデータ内容

<CRLF> = フィールド区切り文字

次に、非汎用フィールドの例を示します。

:20:1234<CRLF> :32A:...<CRLF>

注:
場合によっては (タグ 15A...n がある場合など)、データ内容はオプションです。

汎用フィールド

SWIFT メッセージ内の汎用フィールドの構造は、次のようになります。

:2!n1a::4!c'/'[8c]'/'data content
 

ここで、以下のように説明されます。

:2!n1a: = 1a が必須であることを除き、非汎用フィールドと同じフォーマット

:= 2 番目の必須コロン (すべての汎用フィールドに必要)

4!c = 修飾子

'/' = 最初の区切り文字

[8c] = 発行者コードまたは Data Source Scheme (DSS)

'/' = 2 番目の区切り文字

data content = フォーマット定義については、「SWIFT User Handbook」のパート III の第 3 章を参照してください。

注:
非汎用フィールドと汎用フィールドが同じフィールド・タグ文字オプション文字を共有することはできません。これらを容易に区別できるように、コロンが列 Component Sequence の最初の文字として定義されています。汎用フィールドは、非汎用フィールドと同じセクションで定義されます (「SWIFT User Handbook」のパート III の第 3 章)。

汎用フィールドのデータ内容には次の文字制限が適用されます。

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