ビジネス・オブジェクトの処理

この章では、アダプターがビジネス・オブジェクトを処理する方法と、コネクターに存在する前提事項について説明します。この情報を参考に、新規ビジネス・オブジェクトを実装してください。

この章ではまた、アダプターがビジネス・オブジェクト処理する方法と、コネクターの前提事項についても説明します。この情報を参考に、新規ビジネス・オブジェクトを実装してください。この章は、以下のトピックから構成されます。

アダプターには、サンプルのビジネス・オブジェクトしか添付されていません。システム・インテグレーター、コンサルタントまたは顧客は、特定のビジネス・オブジェクトを作成する必要があります。

サンプルのビジネス・オブジェクトは、アダプター・パッケージの /samples ディレクトリーに入っています。

アダプターはメタデータ主導型です。ここで、メタデータとはアプリケーションに関するデータのことです。このデータはビジネス・オブジェクト定義に格納され、アダプターとアプリケーションとのやり取りに役立ちます。メタデータ主導型コネクターは、サポートする各ビジネス・オブジェクトを処理する際に、コネクター内にハードコーディングされた命令ではなく、ビジネス・オブジェクト定義にエンコードされたメタデータに基づいて処理を行います。

ビジネス・オブジェクトのメタデータには、ビジネス・オブジェクトの構造、属性プロパティーの設定、およびアプリケーション固有テキストの内容が含まれています。コネクターはメタデータ主導型であるため、アダプター・コードを変更する必要なしに、新規または変更されたビジネス・オブジェクトを処理することができます。ただし、アダプターの構成済みデータ・ハンドラーでは、そのビジネス・オブジェクトの構造、オブジェクトの基数、アプリケーション固有のテキストのフォーマット、およびビジネス・オブジェクトのデータベース表現について前提事項が存在します。そのため、アダプターのビジネス・オブジェクトを作成または変更する場合、その変更内容は、アダプターが従うべきルールに準拠している必要があります。これに準拠していないと、コネクターは新規または変更されたビジネス・オブジェクトを正しく処理できません。

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