データ・ハンドラーをコネクター・コンテキストで実行する場合、データ・ハンドラーを使用するようにコネクターを構成する必要があります。
- コネクターは、データ・ハンドラーをインスタンス化するためにデータ・ハンドラー・メタオブジェクトにアクセスできる必要があります。
データ・ハンドラーを初めて起動する前に、コネクターはデータ・ハンドラー基本クラス内の静的プロパティーにトップレベルのデータ・ハンドラー・メタオブジェクトの名前を設定します。このトップレベルのメタオブジェクトから、データ・ハンドラーはその構成情報を取得します。その後データ・ハンドラーがインスタンス化されるたびに、そのデータ・ハンドラー・インスタンスの構成プロパティーが取得されます。データ・ハンドラーは、その作業を実行するためにこの構成情報にアクセスできる必要があります。
- データ・ハンドラーをインスタンス化するには、コネクターがそのデータ・ハンドラーのクラス名かまたはそのデータの
MIME タイプを認識する必要があります。
コネクターが createHandler()
を呼び出してデータ・ハンドラーを起動する際に、クラス名またはそのデータの MIME
タイプを渡します。
- コネクターから MIME タイプが渡されると、createHandler()
メソッドはトップレベルのデータ・ハンドラー・メタオブジェクトに名前が MIME
タイプと一致する属性があるかを調べます。
一致する属性が見つかると、createHandler() メソッドは MIME
タイプに関連する子メタオブジェクト内の ClassName
属性の値を調べます。
- コネクターからクラス名が渡されると、createHandler()
メソッドはそのクラス名のデータ・ハンドラーをインスタンス化します。
コネクターから正しいクラス名または MIME
タイプが渡されない場合、インスタンス化プロセスは失敗します。詳細については、データ・ハンドラー・クラスの識別を参照してください。
コネクターは、この構成情報を取得するためにさまざまな方法で構成されます。例えば次のようになります。
- Adapter for XML には、トップレベルのメタオブジェクトの名前を指定する構成プロパティー DataHandlerConfigMO
があります。このプロパティーが設定されていないと、コネクターはメタオブジェクトを見つけることができません。さらに、XML
コネクターのすべてのトップレベル・ビジネス・オブジェクトには、ビジネス・オブジェクト内のデータの
MIME タイプを指定する MimeType 属性が必要です。コネクターは
MimeType 属性値を使用して、該当するデータ・ハンドラーを起動します。
- Adapter for JText
には、独自の構成メタオブジェクトがあります。このメタオブジェクトには、ClassName、DataHandlerConfigMO、および
MimeType
属性があり、それぞれクラス名、データ・ハンドラー・メタオブジェクト、およびファイルの
MIME タイプを指定します。
その他のコネクターでは、データ・ハンドラーを使用するための構成方法が異なっていることがあります。詳細については、コネクターのアダプター・ガイドを参照してください。
コネクターがトップレベルのデータ・ハンドラー・メタオブジェクトを見つけることができないか、またはクラス名か
MIME タイプを判別できない場合は、データ・ハンドラーを作成できません。したがって、データ・ハンドラーを使用するようにコネクターを構成するには、次のことを行ってください。
- コネクターのトップレベルのデータ・ハンドラー・メタオブジェクトの名前の構成方法を決定します。メタオブジェクト名のスペルが正しいことを確認します。
- MIME タイプの構成方法を決定します。MIME
タイプのスペルが正しいことを確認します。
- トップレベルのデータ・ハンドラー・メタオブジェクトが、コネクターのサポート・オブジェクトのリストに存在することを確認します。
- データ・ハンドラーの子メタオブジェクトに、データ・ハンドラー・クラス名の値が
(ClassName 属性に) 正しく指定されていることを確認します。
