汎用 Contract ビジネス・オブジェクトには、2 つのエンティティー間の運用条件に関する情報が含まれます。 カスタマー・インタラクション・マネージメント (CIM) およびエンタープライズ・リソース・プランニング (ERP) アプリケーションではこのビジネス・オブジェクトを使用して、グローバル企業が設定するサービスおよびサポート契約を同期します。
汎用 Contract ビジネス・オブジェクトには、ヘッダーおよび細目レベルで全体および正味の合計価格、割引、税金合計、および正味合計額について価格情報の入る属性が含まれます。 これらの各合計を構成する個々の価格設定条件は含まれません。 例えば、アプリケーションで 2 つの割引を細目に適用した場合、汎用ビジネス・オブジェクトには両方の割引の合計が入ります。
汎用 Contract ビジネス・オブジェクトには、トップレベル・パーツのデータのみが入ります。つまり、部品表 (BOM) は急増しません。 例えば、Contract が Monitor、Mouse、CPU などのほかの品目で構成される Computer という品目を参照する場合、汎用ビジネス・オブジェクトでは Computer のみを扱います。 Monitor 、Mouse、および CPU に関する情報を同期するには、ソース・アプリケーションのアダプターでそれぞれ別個の汎用 Contract ビジネス・オブジェクトを生成する必要があります。 汎用ビジネス・オブジェクトは BOM をサポートしません。
このビジネス・オブジェクトを使用するにあたっての前提は、単価および単位原価の計測単位と通貨単位の両方が CIM システムと ERP システム間で同一であることです。
Contract ビジネス・オブジェクトは次の 2 つの子ビジネス・オブジェクトを参照します。
1 つの契約には数多くの細目および連絡先を設定できるため、汎用 Contract ビジネス・オブジェクトは子オブジェクトに対して 0 対多の関係になります。
汎用 ContractLine ビジネス・オブジェクトは、次の 3 つの汎用子ビジネス・オブジェクトを参照します。
契約のすべての細目で数多くの連絡先を設定できるため、汎用 ContractLine ビジネス・オブジェクトは汎用 ContractContactRef ビジネス・オブジェクトを参照して契約細目と関連する連絡先にアクセスします。 ContractContactRef ビジネス・オブジェクトの属性には、関連する汎用 Contact ビジネス・オブジェクトの ID が含まれます。 ContractLine と ContractContactRef ビジネス・オブジェクト間の 0 対多の関係により、各契約細目のすべての連絡先にアクセスできます。
契約のすべての細目で数多くの出荷済み製品を設定できるため、汎用 ContractLine ビジネス・オブジェクトは汎用 ShippedProductRef ビジネス・オブジェクトを参照して契約細目と関連する出荷済み製品にアクセスします。 ShippedProductRef ビジネス・オブジェクトの属性には、関連する汎用 ShippedProduct ビジネス・オブジェクトの ID が含まれます。 ContractLine と ShippedProductRef ビジネス・オブジェクト間の 0 対多の関係により、各契約細目のすべての出荷済み製品にアクセスできます。 ShippedProductRef ビジネス・オブジェクトは、出荷済み品目の製造番号および設置日付に関する情報を持つ属性も含みます。
契約のすべての細目で数多くの特性を設定できるため、ContractLine と CharacteristicRef ビジネス・オブジェクト間の 0 対多の関係により、各契約細目のすべての特性にアクセスできます。
汎用 Contract ビジネス・オブジェクトは、次の動詞をサポートします。
汎用 Contract ビジネス・オブジェクトまたはそのいずれかの子について属性を調べるには、System Manager または Process Designer Express を使用してください。