設計モードで始動するための InterChange Server Express の構成

テストするコンポーネントを統合テスト環境を使用して配置する場合は、InterChange Server Express インスタンスが設計モードで開始するように start_server.bat バッチ・ファイルを変更する必要があります。これは、統合テスト環境では依存関係が直ちに解決されないような順序でコンポーネントが配置されることがあるからです。このような状態で正常に配置するには、サーバーは設計モードで実行する必要があります。

InterChange Server のモードで説明するように、通常は、コマンド行かショートカットの「ターゲット」フィールドで -design オプションを渡して、InterChange Server Express を設計モードで始動します。統合テスト環境を使用する場合、サーバーを統合テスト環境パースペクティブで始動し、ショートカットを使用しません。したがって InterChange Server Express ショートカットを -design オプションを使用するように変更しても、サーバーは設計モードで始動しません。

統合テスト環境を使用する場合にサーバーを設計モードで始動するには、-design オプションを start_server.bat バッチ・ファイルに追加するか、統合テスト環境がオプションを自身で追加するための一時バッチ・ファイルを使用するようにします。ご使用の設定に応じて、以下のセクションのいずれかの説明に従ってください。

start_server.bat ファイルの手動による編集

以下の手順を実行して、start_server.bat バッチ・ファイルをユーザー自身で編集し、-design オプションを追加します。

  1. テキスト・エディターを使用して製品インストールの bin ディレクトリー内の start_server.bat という名前のバッチ・ファイルをオープンします。
  2. サーバーを始動するために Java プログラムが実行されるバッチ・ファイル内の行に -design オプションを追加します。-design オプションを、
    -s%SERVERNAME% オプションの後に追加する必要があります。以下は、バッチ・ファイルの表示例を示します。
    %CWJAVA% -Djava.ext.dirs=%JRE_EXT_DIRS%;"%MQ_LIB%";"%DB2_LIB%" 
     -Duser.home="%CROSSWORLDS%" -mx%CW_MEM_HEAP%m -DTEAgent=1200 
     -DCW_MEMORY_MAX=%CW_MEM_HEAP% %ORB_PROPERTY% -classpath %JCLASSES% 
     ServerWrapper -s%SERVERNAME% -design %2 %3
     
  3. ファイルの保管して閉じます。

統合テスト環境によるカスタム・バッチ・ファイルの作成を有効にする

統合テスト環境を設定して、InterChange Server Express が自動的に設計モードで始動するようにできます。この方法では、統合テスト環境は start_server.bat ファイルを読み取り、-design オプションが正しく指定されているかどうかを判別します。正しく指定されていない場合、統合テスト環境は start_server.bat ファイルのコピーとして start_server_ite_tmp.bat というファイルを作成し、-design オプションを追加します。統合テスト環境からサーバーを始動する場合に、この一時ファイルが使用されます。

統合テスト環境の設定を行って一時バッチ・ファイルを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. ワークベンチのメニュー・バーから 「ウィンドウ」>「設定」を選択します。
  2. 「統合テスト環境」を展開します。
  3. 「テスト・サーバー」を選択します。

    図 58 に、テスト・サーバーの設定を示します。

  4. 「サーバー起動スクリプト (start_server.bat) の検証」チェック・ボックスを有効にすることにより、統合テスト環境が必要な構成情報を追加するためのカスタム・バッチ・ファイルを使用するようにします。

    統合テスト環境が作成できるカスタム・バッチ・ファイルを使用しない場合は、「サーバー起動スクリプト (start_server.bat) の検証」チェック・ボックスを無効のままにして、start_server.bat への RMI ポートの設定の説明に従って構成情報をユーザー自身で追加します。

  5. 「OK」をクリックします。

要確認:
この方法を機能させるには、サーバーを統合テスト環境から始動する必要があります。プログラム・グループ・ショートカットやコマンド行を使用してサーバーを始動すると、この方法は機能しません。これは、これらの始動方法では一時始動スクリプトが使用されないためです。

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