この章では、ABAP Extension Module のアップグレード・プロセスについて説明します。説明に際しては、明示的に指示されている場合を除き、コネクターまたはすべてのオブジェクトについて、リポジトリー定義を変更していないことが想定されています。この章では、ABAP Extension Module の ABAP コンポーネントを中心に説明します。
この章の内容は以下のとおりです。
アップグレードする際には、使用する SAP R/3 のバージョンに対応する最新の ABAP Extension Module コンポーネントを用意しておく必要があります。アップグレード・プロセスの目標は、 ABAP Handler 開発を最新の ABAP Extension Module コンポーネントに対応させることです。
ABAP Extension Module のアップグレードには、次の 2 種類のシナリオがあります。
例えば、SAP R/3 バージョン 4.0 システムが稼働しており、これを SAP R/3 バージョン 4.6 にアップグレードする場合です。SAP R/3 システムをアップグレードしたら、ng i をアップグレードする必要があります。SAP R/3 の新しいバージョンでのアダプター環境のアップグレードの詳細については、SAP R/3 の新しいバージョンでのアップグレードを参照してください。
例えば、SAP R/3 バージョン 4.6 アプリケーションをサポートするコネクターを使用している環境で、SAP R/3 バージョン 4.0 または 4.5 をサポートする Material オブジェクトを使用する必要が生じた場合です。この Material オブジェクトを使用するには、Handler を SAP R/3 バージョン 4.6 システム用にアップグレードする必要があります。オブジェクトをより新しい SAP R/3 のバージョン用にアップグレードする方法の詳細については、ABAP Handler のアップグレードを参照してください。