コネクターには、標準の構成プロパティーとコネクター固有の構成プ ロパティーの 2 つのタイプの構成プロパティーがあります。コネクターを実行する前に、これらのプロパティーの一部の値を設定する必要があります。
コネクター・プロパティーの構成は Connector Configurator Express から行います。Connector Configurator Express には、System Manager からアクセスします。構成情報の詳細については、付録 B, Connector Configurator Expressを参照してください。
標準の構成プロパティーにより、すべてのコネクターによって使用される情報が提供されます。これらのプロパティーの詳細については、付録 A, コネクターの標準構成プロパティーを参照してください。
表 4 では、付録に記載された構成プロパティーのうち、このプロパティーに固有の情報を示しています。
プロパティー | 注 |
---|---|
Character Encoding | このコネクターはこのプロパティーを使用しません。 |
Locale | このコネクターは国際化対応されていないため、このプロパティーの値を変更することはできません。 |
コネクター固有の構成プロパティーには、コネクターが実行時に必要とする情報が用意されています。コネクター固有のプロパティーを使用すると、エージェントの再コード化と再構築をしなくても、コネクター内で静的な情報または論理を変更することもできます。
表 5 に、そのコネクターの、コネクター固有構成プロパティーをリストします。プロパティーの説明については、以下の各セクションを参照してください。
名前 | 意味 | 指定可能な値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
ConnectString | 新しい Siebel アーキテクチャーでは、Siebel Java Data Bean は接続ストリングを使用して Siebel Object Manager に接続することができます。Siebel Java Data Bean が構成ファイルを認識する必要はなく、単にファイルを読み取り、Object Manager に接続します。 | protocol://machinename/ enterprisename/objectmanager/ servername | 該当なし |
ConnectString
(Siebel バージョン 7.5 用) | 新しい Siebel アーキテクチャーでは、Siebel Java Data Bean は接続ストリングを使用して Siebel Object Manager に接続することができます。Siebel Java Data Bean が構成ファイルを認識する必要はなく、単にファイルを読み取り、Object Manager に接続します。 | protocol://machinename/ enterprisename/objectmanager_ languageCode/ servername | 該当なし |
ApplicationUserName | Siebel アプリケーションのユーザー・アカウント |
| CWCONN |
ApplicationPassword | Siebel ユーザー・アカウントのパスワード |
| CWCONN |
ConnectErrors | Siebel から戻され、コネクター内で検査される一連の エラー。これらは重大なエラーと見なされ、検出されると、コネクターは終了します。 | ネットワーク障害ネットワークまたは接続障害メッセージ。これらのメッセージは、「;」区切り文字で区切られます。 |
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ConnectorId | システムが複数のコネクターを処理するように構成されている場合に使用されます。 | コネクターを示す整数値。 |
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ViewMode | 後方互換性を保つために維持されています。ビジネス・コンポーネントに対して指定された VM asi がない場合にこの値が使用されます。 | 整数値。詳細については、VM asi を参照してください。 |
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DataBeanRefreshInterval | この値は、コネクターが Siebel 6.2.x に対して動作しているときに Siebel データ Bean リソースをリフレッシュするために使用します。コネクターは、処理された要求がこの値に等しくなった後にログオフし、再度ログインします。 | リフレッシュされるまでにコネクターで処理される要求数に対応する DataBeanRefreshInterval を示す整数値。 |
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DataBeanPoolSize | データ Bean プール内の最大 Bean 数を示します。 | Bean プール・サイズを決定する整数。 |
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SiebelLanguageCode | サポートされる言語に対して Siebel で使用される 3 文字の NLS 文字セット・コード。デ フォルトは米国英語で、NLS 表記では ENU となります。 | Siebel 7 の言語コードでサポートされている言語は、次のとおりです。Italian (Std) -- ITA Japanese -- JPN Korean -- KOR Norwegian -- NOR (Bokmal) Polish -- POL Portuguese -- PTB (Brazil) Portuguese -- PTG (Portugal) Russian -- RUS Spanish -- ESN (Modern Sort) Swedish -- SVE Turkish -- TUR English (US) -- ENU および NLS によってサポートされている他のすべての言語 |
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PollQuantity | pollForEvents 呼び出しで処理されるイベント数を決定します。 | pollForEvents 呼び出しで処理されるイベントの数を表す整数。 | 1 |
SupportNameValuePairs | イベントのオブジェクト・キーのフォーマットを決定するために使用します。この値が設定されていないか、true に設定されている場合、オブジェクト・キー値は名前と値の間に「=」を持つ名前値ペアでなければなりません。 False に設定されている場合は、rowId を 1 つ のみ指定可能です。 | True または False | False |
PollAttributeDelimiter | オブジェクト・キー内の複数の名前値ペアの場合、この値によりキー間の区切り文字が決定されます。この値を設定しない場合のデフォルトは ; (セミコロン) です。 | 文字 | ; |
ResonateSupport | Resonate が Siebel サーバーにインストールされているかどうかを示します。コネクター Bean プールは、Resonate がインストールされている場合のみ、Attach/Detach 呼び出し (Siebel7) を使用します。 Resonate がインストールされていない場合、このプールは特定の数の要求を処理した後にログオフします。 | ブール値 (Bean からのログオフは DataBeanRefreshInterval で決定される) の設定。 | false |
EventProcessingSupport | アダプターがイベントを処理するかどうかを示します。必要に応じて、サブスクリプション・サービスをオフに切り替えるために使用できます。 | Boolean | True |
SiebelVersion | SchemeVersion Siebel ビジネス・オブジェクトにアクセスしてバージョンを取得しなくても、指定されたバージョンの Siebel に対してアダプターを実行できます。デフォルト値の使用を推奨します。 | 6、7、なし | なし |
アプリケーション・ユーザー・アカウントのパスワード。
デフォルト値はありません。
アプリケーション・ユーザー・アカウントの名前。
デフォルト値はありません。
現行のサブスクリプションがないイベントをコネクターがアーカイブするかどうかを指定します。
このプロパティーを true に設定すると、イベントは Event ビジネス・コンポーネントから削除された後に Archive ビジネス・コンポーネントに挿入されます。
このプロパティーを false に設定すると、コネクターはアーカイブ処理を行いません。ArchiveProcessed が false に設定されると、コネクターは以下のように動作します。
このプロパティーが false に設定されており、かつ、ポーリング量が少ない場合、コネクターはイベント表をポーリングしているように見えますが、単に同じイベントを繰り返しピックアップしているに過ぎません。
このプロパティーに値がない場合、コネクターは値を true と見なします。ArchiveTableName プロパティーにも値がない場合、コネクターはアーカイブ表の名前が xworlds_archive_events であると見なします。
デフォルト値は true です。
コネクターの固有の ID。この ID は、コネクターの特定のインスタンスのイベントを検索する場合に役立ちます。
デフォルト値はヌルです。
コネクターがポーリング間隔ごとに検索するデータベース表の行数。許容値は 1 から 500 です。
デフォルトは、1 です。
UseDefaults が true に設定されているかまたは設定されていない場合、コネクターは必要な各ビジネス・オブジェクト属性について有効な値やデフォルト値が設定されているかどうかを検査します。値が設定されていると、Create は成功します。設定されていない場合は、失敗します。
UseDefaults が false に設定されている場合、コネクターは必要な各ビジネス・オブジェクト属性について有効な値が設定されているかどうかのみを検査します。有効な値が設定されていないと、Create 操作は失敗します。
デフォルト値は false です。
EventProcessingSupport が true に設定されている場合、アダプターはイベントを処理します。EventProcessingSupport が false に設定されている場合、アダプターはイベントを処理しません。
デフォルト値は true です。
Siebel ビジネス・オブジェクト Schema Version にアクセスしてバージョンを取得しなくても、指定されたバージョンの Siebel に対してアダプターを実行できます。Siebel バージョン 6 の場合は 6 を設定し、Siebel バージョン 7 の場合は 7 を設定します。
デフォルト値はなしです。デフォルト値を使用する場合、アダプターは Schema バージョンから Siebel バージョンを取得します。デフォルト値の使用を推奨します。