このセクションでは、共通の構成タスクについて説明します。
このセクションの内容は、以下のとおりです。
複数のタイプのビジネス・オブジェクトをコネクターに送信して処理するときに、各ビジネス・オブジェクト・タイプにトップレベル・メタオブジェクトが含まれる場合、EventDir および EventExt 属性に指定する値の組み合わせは、各ビジネス・オブジェクトのディレクトリー/拡張子のペアで固有でなければなりません。
つまり、2 つのビジネス・オブジェクト・タイプに同じイベント・ディレクトリーを指定する場合、これらのビジネス・オブジェクトに異なるイベント拡張子を指定する必要があります。また、2 つのビジネス・オブジェクト・タイプに同じ拡張子を指定する場合は、これらのビジネス・オブジェクトに異なるイベント・ディレクトリーを指定する必要があります。
例えば、MO_JTextConnector_Customer および MO_JTextConnector_Item メタオブジェクトを作成して、それぞれ Customer および Item ビジネス・オブジェクトに構成値を提供するとします。コネクターが同一ディレクトリー内で両方のビジネス・オブジェクトの入力ファイルを検索するように構成する場合 (EventDir 属性に同一パスを指定します)、EventExt 属性に異なる値を指定することによって入力ファイルを一意的に識別する必要があります。
したがって、EventDir 属性が Customers と Items 両方の C:¥temp¥event を評価する場合、2 つのビジネス・オブジェクトの EventExt 属性値が異なる必要があります (例えば、Customer 入力ファイルが in、Items 入力ファイルが inp)。
ポーリングの振る舞いを構成するには、以下のステップを実行します。
イベント・ファイル内で正常に処理されたビジネス・オブジェクトがそのすべてであるか一部かによって、JText コネクターは、正常に処理されたビジネス・オブジェクトのアーカイブ・ファイルを作成するときに異なる拡張子を使用します。また、コネクターは、処理に失敗したりアンサブスクライブされたビジネス・オブジェクトをさまざまな名前のアーカイブ・ファイルに書き込みます。
このセクションの内容は、以下のとおりです。
アーカイブ拡張子属性の出荷時のデフォルト値を保存する場合、コネクターは以下に示す名前のアーカイブ・ファイルを作成します。
JText コネクターが単一のビジネス・オブジェクトを含むイベント・ファイルを処理すると、アーカイブ・ディレクトリーに以下のいずれかのファイルを作成します。
ビジネス・オブジェクトが処理に失敗したりアンサブスクライブされたりした場合、コネクターは filename_timestamp.orig というファイルも作成します。ここには、コネクターが最初にイベント・ファイルを受け取ったときにそれを保存します。
JText コネクターが複数のビジネス・オブジェクトを含むイベント・ファイルを正常に処理すると、アーカイブ・ディレクトリーに filename_timestamp.success を作成します。
JText コネクターが複数のビジネス・オブジェクトを含むイベント・ファイルを処理すると、アーカイブ・ディレクトリーに以下のすべてのファイルを作成する場合があります。
例えば、LegacyApp.in ファイルに以下の 4 つのビジネス・オブジェクトが含まれるとします。
この場合、コネクターはアーカイブ・ディレクトリーに以下のファイルを作成します。
コネクターをアーカイブのために構成するには、以下のステップを実行します。
JText コネクターが、(各ビジネス・オブジェクト・インスタンス内で) 動的に名前を付けられるファイル、または (メタオブジェクトによって) 静的に名前を付けられるファイルにビジネス・オブジェクトを書き込むように設定することができます。また、コネクターが静的に生成するファイル名を戻すように設定することもできます。この機能は、固有のシーケンス番号付きのファイル名を取得するのに役立ちます。このセクションに含まれるサブセクションは、以下のとおりです。
コネクターが各ビジネス・オブジェクト・タイプに動的に出力ファイル名を生成するように設定するには、動的子メタオブジェクトを作成します。子メタオブジェクトを使用して、以下のことを実行します。
詳細については、動的子メタオブジェクトの使用を参照してください。
コネクターがメタオブジェクトを処理する方法の詳細については、要求処理を参照してください。
コネクターを構成して動的に生成された出力ファイル名を使用する方法の詳細については、"出力ファイルの構成"を参照してください。
メタオブジェクトを使用して出力ファイル名を指定する場合、変更内容を有効にするにはコネクターを再始動する必要があります。コネクターが任意のタイプのすべてのビジネス・オブジェクトを単一ファイルに追加するか、またはビジネス・オブジェクトごとに別々のファイルを作成するように指定できます。
出荷時のデフォルト構成を使用する場合、コネクターは処理するビジネス・オブジェクトごとに出力ファイルを作成します。コネクターは受信したビジネス・オブジェクトの出力ファイルに名前を付け、シーケンス番号を追加して名前を固有のものにします。また、.out という拡張子を付けます。例えば、Customer および Item というビジネス・オブジェクトを受信した場合、コネクターはこれらのデータをそれぞれ Customer_1.out および Item_1.out という出力ファイルに書き込みます。出力ファイル名の取得の詳細については、"ファイル名の戻り"を参照してください。シーケンス番号を保管するファイルの詳細については、OutputLogを参照してください。
メタオブジェクトを使用して出力ファイル名を構成するには、以下の手順を実行します。
コネクターが同一タイプのビジネス・オブジェクトを受信したら常に出力ファイルを上書きするように設定するには、OutputFileName に値を指定しないでください。
どちらの場合も、FileSeqEnabled を false に設定します。
上書きまたは追加動作の構成の詳細については、表 10を参照してください。
コネクターが生成したファイル名を戻すように設定するには、以下のことを実行します。
コネクターは、リモートでファイルを処理する方法は、ローカルでの処理とほぼ同じです。ただし、いくつかの違いがあります。
詳細については、リモート・アーカイブの指定を参照してください。
表 10 は、出力ファイルで使用できる構成オプションを示しています。
要求される出力条件 | 属性/プロパティーに必要な構成 | 属性/プロパティーの値 |
---|---|---|
任意のタイプのビジネス・オブジェクトがファイルに追加され、その絶対パスとファイル名が実行時にビジネス・オブジェクトの属性から指定される。 | 動的子メタオブジェクトを使用する |
|
AppSpecificInfo (ビジネス・オブジェクト・レベル) | cw_mo_JTextConfig = DynChildMOName | |
動的子メタオブジェクトの場合: OutFileName | ユーザー指定のパス名およびファイル名 | |
FileWriteMode | a または append | |
任意のタイプのビジネス・オブジェクトが出力ファイルを上書きし、その絶対パスとファイル名が実行時にビジネス・オブジェクトの属性から指定される。 | 動的子メタオブジェクトを使用する |
|
AppSpecificInfo (ビジネス・オブジェクト・レベル) | cw_mo_JTextConfig = DynChildMOName | |
動的子メタオブジェクトの場合: OutFileName | ユーザー指定のパス名およびファイル名 | |
FileWriteMode | o または overwrite | |
任意のタイプのビジネス・オブジェクトが自身の固有ファイルに書き込まれ、そのファイル名がビジネス・オブジェクトの名前と生成された固有のシーケンス番号から指定される。 |
OutputDir | ユーザー指定のパス名 |
|
FileSeqEnabled |
true |
|
OutputFileName |
Native |
コネクターが生成したファイル名をすべて戻す。任意のタイプのビジネス・オブジェクトが自身の固有ファイルに書き込まれ、そのファイル名がビジネス・オブジェクトの名前と生成された固有のシーケンス番号から指定される。 | 動的子メタオブジェクトを使用する
|
|
AppSpecificInfo (ビジネス・オブジェクト・レベル) | cw_mo_JTextConfig = DynChildMOName | |
InFileName (動的子メタオブジェクトの場合)
|
CxIgnore | |
FileWriteMode (動的子メタオブジェクトの場合)
| 該当なし | |
次のメタオブジェクト構成を使用する。MO_JTextConnector_businessobjectname: |
| |
OutputDir | ユーザー指定のパス名 | |
FileSeqEnabled |
true | |
OutputFileName |
Native | |
任意のタイプのすべてのビジネス・オブジェクトが、ユーザー指定の名前が付いた単一ファイルに追加される。 |
FileSeqEnabled |
false |
|
OutputFileName | ユーザー指定のパス名およびファイル名 |
任意のタイプのビジネス・オブジェクトが自身の固有ファイルに書き込まれ、そのファイル名がユーザー指定の名前と固有のシーケンス番号から構成される。 |
FileSeqEnabled |
true |
コネクターが複数のタイプのビジネス・オブジェクトを処理していて、OutputFileName にストリング Native 以外が設定されている場合、各ビジネス・オブジェクトに自身のトップレベル・メタオブジェクトを持たせる必要があります。詳細については、"出力ファイル名の指定"を参照してください。 |
OutputFileName | ユーザー指定のパス名およびファイル名 |
任意のタイプのビジネス・オブジェクトが出力ファイルを上書きし、そのファイル名がビジネス・オブジェクト名から指定される。 |
OutputDir | ユーザー指定のパス名 |
|
FileSeqEnabled |
false |
|
OutputFileName |
Native |
コネクターが生成したファイル名をすべて戻す。任意のタイプのビジネス・オブジェクトが自身の固有ファイルに書き込まれ、そのファイル名がユーザー指定の名前と固有のシーケンス番号から構成される。 | 動的子メタオブジェクトを使用する
|
|
AppSpecificInfo (ビジネス・オブジェクト・レベル) | cw_mo_JTextConfig = DynChildMOName | |
InFileName (動的子メタオブジェクトの場合) |
CxIgnore | |
FileWriteMode (動的子メタオブジェクトの場合)
| 該当なし | |
次のメタオブジェクト構成を使用する。MO_JTextConnector_businessobjectname: |
| |
FileSeqEnabled |
true | |
OutputFileName | ユーザー指定のパス名およびファイル名 |
コネクターを構成して、指定された拡張子を持つファイルのみを取り出すことができます。また、コネクターを構成して、複数のディレクトリーからファイルを取り出すこともできます。
ビジネス・オブジェクト・タイプごとに別々のイベント・ディレクトリーを指定するには、以下のステップを実行します。
JText コネクターの構成は、さまざまな要素によって異なります。例えば、すべてのイベント・ファイルが単一ディレクトリーにあるか、すべて同じ拡張子が付いているか、含まれるビジネス・オブジェクトが単一か複数か、含まれるビジネス・オブジェクトのタイプが単一か複数か、各ビジネス・オブジェクトを単一行で表しているか複数行で表しているか、などです。
このセクションの内容は、以下のとおりです。
EndBODelimiter メタオブジェクト属性に値が指定されない場合、コネクターは以下のことを実行します。
イベント・ファイルに 1 つのビジネス・オブジェクトしか含まれない場合、この属性に EOF (ファイル終わり) を指定できます。
EndBODelimiter 属性の値に空でないストリングを設定すると、ストリングはすべてのファイルのビジネス・オブジェクト区切り文字と見なされます。値が設定されていないかクリアされている場合、コネクターは <EndBO:BOName> を区切り文字と見なします。
表 11 は区切り文字のオプションを示しています。
条件 | 区切り文字 | 注 |
---|---|---|
ファイルに 1 つ以上のビジネス・オブジェクト・タイプのビジネス・オブジェクト・ストリングが 1 つ以上含まれているか、同一タイプのビジネス・オブジェクトのビジネス・オブジェクト・ストリングが複数含まれている。各ストリングの行が複数になっている。 | <EndBO:BOName>または EOL またはユーザー指定値
|
|
各ファイルにビジネス・オブジェクト・ストリングが 1 つのみ含まれる。 | EOL Fまたはユーザー指定値 |
|
ファイルに 1 行につき 1 つずつ複数のビジネス・オブジェクト・ストリングが含まれる。 |
EOL |
|
ファイルに同一タイプのビジネス・オブジェクトのビジネス・オブジェクト・ストリングが複数含まれている。各ストリングは複数行に渡り、ビジネス・オブジェクト・ストリング間に区切り文字がない。 |
None | 出荷時のデフォルト・メタオブジェクトまたはカスタム・メタオブジェクトを使用できます。
|
複数のディレクトリーでファイルをポーリングするには、サポートされるビジネス・オブジェクトごとにメタオブジェクトを作成する必要があります。各メタオブジェクトの EndBODelimiter 属性に指定する値は、ソース・ファイルに含まれるビジネス・オブジェクトが単一か複数かによって異なります。
データ・ファイル全体に含まれるビジネス・オブジェクト・ストリングが 1 つのみの場合、EOF を EndBODelimiter として指定できます。
ファイルに複数のビジネス・オブジェクトが含まれ、ビジネス・オブジェクト区切り文字として改行しか使用していない場合、EndBODelimiter 属性にストリング EOL を指定します。この場合、ソース・ファイルに含まれるストリングは、同一タイプの複数のビジネス・オブジェクトを表します。
異なるタイプの複数のビジネス・オブジェクトを含むファイルをポーリングするとき、カスタム・データ・ハンドラーを使用するには、同一ファイルから異なるタイプの複数のビジネス・オブジェクトを読み取るを参照してください。
名前/値のフォーマットを使用する場合、イベント・ファイルで複数行に渡るビジネス・オブジェクト・データが分割されていると、EOL ビジネス・オブジェクト区切り文字を指定できません。詳細については、「データ・ハンドラー・ガイド」を参照してください。
以下の例は、さまざまなイベント・ファイルのフォーマットに使用する区切り文字を示しています。
Sample_BO~Create~1~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~2~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~3~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~4~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0
Sample_BO~Create~1~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 CustomEndBO Sample_BO~Create~2~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 CustomEndBO Sample_BO~Create~3~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 CustomEndBO Sample_BO~Create~4~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 CustomEndBO
Sample_BO~Create~1~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~2~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~3~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~4~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0
Sample_BO~Create~1~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~2~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~Create~3~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0 Sample_BO~ Create~4~TableGenKey5~strange~TextConnector_924055528_0
メタオブジェクトの作成の詳細については、"特定のビジネス・オブジェクトの JText メタオブジェクトの作成"を参照してください。
このメタオブジェクト・プロパティーが有効になるのは、以下の両方に該当する場合に限られます。
このメタオブジェクト・プロパティーが有効な値とともに指定されている場合、このプロパティーが EndBODelimiter プロパティーに優先し、ユーザーは従来の区切り文字ベースのビジネス・オブジェクト解析に代わる解析を行うことができます。このプロパティーを使用すると、コネクターは一定数のバイトを 1 つのビジネス・オブジェクトに対応付けます。例えば、あるファイルが 300 バイトで構成されており、FixedBOSize プロパティーが 100 に設定されている場合、JText アダプターは、バイナリー対応のデータ・ハンドラーを使用してこのファイルを 3 つの 100 バイト長のパケットに変換し、InterChange Server Express に送信します。
FixedBOSize と EndBODelimiter の両方に値が設定されている場合、Jtext は FixedBOSize に基づいてファイル解析を行い、EndBODelimiter を無視します
このセクションでは、JText アダプターを構成して、イベント処理および要求処理にリモート FTP ファイル・システムを使用する方法について説明します。
このセクションの内容は、以下のとおりです。
コネクターを構成してイベント処理用にリモート FTP ファイル・システムを使用するには、FTP URL、FTP ログイン情報、コネクターがリモート・ディレクトリーからダウンロードしたイベント・ファイルを格納するローカル・ディレクトリー、アーカイブ情報、および FTP サーバーが使用不能な場合のコネクターの振る舞いに関する情報を指定する必要があります。このセクションでは、これらの構成と追加のオプション構成について説明します。
コネクターは、EventDir メタオブジェクト属性で指定したディレクトリーからイベントをポーリングします。コネクターを構成して、イベント処理用にリモート FTP ファイル・システムを使用するには、この属性の値として FTP URL を指定します。FTP URL は、IETF 標準に準拠している必要があります。
URL に FTP サーバーを指定するほか、オプションで以下の情報を EventDir メタオブジェクト属性に指定することができます。
以下の例は、EventDir 属性値の 3 つの異なるフォーマットを示しています。
URL および必須値のみ:
ftp://ftp.companyA.com
URL およびオプションのユーザー名とポート番号:
ftp://companyA:admin@ftp.companyA.com:1433
URL およびオプションのユーザー名、ポート番号、リモート・イベント・ディレクトリー:
ftp://companyA:admin@ftp.companyA.com:1433/temp/JTextConn/Default/Event
MVS 関連 FTP セットアップの URL:
ftp://ftpuser:ftppwd@ftpserver.in.ibm.com:21/home/ftpuser/JText/event
FTP URL および関連するログイン情報を指定するほかに、コネクターがリモート・ディレクトリーからダウンロードしたイベント・ファイルを格納するローカル・ディレクトリーを指定する必要があります。ローカル・ディレクトリーを指定するには、FTPLocalEventDir メタオブジェクト属性を使用します。
コネクターによるリモート・アーカイブの処理方法の指定には、いくつかのオプションがあります。リモート・アーカイブ・ディレクトリーを指定するには、FTPArchiveDir メタオブジェクト属性を使用します。この属性により、FTP サーバーにあるアーカイブ・ディレクトリーの相対パスを指定します。ディレクトリーは既存のものである必要があります。この属性を使用したアーカイブの指定には、いくつかのオプションがあります。
順次データ・セットを使用するホスト・ファイル・システム (MVS) のサポートが拡張され、ファイル名の重複を回避するためにタイム・スタンプを追加できるようになりました。MVS の場合、データ・セット名やレコード・セット名に特殊文字 (「_」など) を使用できません。Windows プラットフォームや その他のプラットフォームでは、ファイルのアーカイブ時に、オリジナルのファイル名にタイム・スタンプが追加されます。これにより、アーカイブ・フォルダー内でのファイル名の重複が回避され、既存ファイルの上書きが防止されています。
MVS システムでは、上記の制限に対処するため、次のフォーマットが使用されます。
イベント・ファイル: Test.in
アーカイブ・ファイル: Test.TSyyyyMM.TSDDHHMM.TSSsSss
各部分の意味: yyyy -- 年
MM -- 月
DD -- 日
HH -- 時間
MM -- 分
Ss -- 秒
Sss -- ミリ秒
MVS プラットフォームでは、データ・セット名とレコード・セット名に使用される区切り文字は「.」 (ドット) であり、1 つのデータ・セット名またはレコード・セット名に使用できる「.」(ドット) の数は最大 6 個です。データ・セット名またはレコード・セット名では、「.」 (ドット) によって区切られている各部分の文字数が 8 文字を超えてはならず、全文字数が 44 文字を超えてはなりません。このフォーマットのファイル名の例を、以下に示します。
FTPRenameExt -- ARCHIVE
アーカイブ・ファイル -- (SAMPLE).ARCHIVE.TS200304.TS290535.TS42234
FTPPollFrequency 構成プロパティーを使用して、コネクターが FTP サーバーにポーリングする頻度を標準ポーリング・サイクル数で設定できます。この設定は、コネクターが次のポーリング・サイクルを開始するときに、まだローカル・イベント・ディレクトリーからファイルを読み取っている場合に便利です。
例えば、PollFrequency が 10000 に設定され、FTPPollFrequency が 6 に設定されている場合、コネクターはローカル・イベント・ディレクトリーに 10 秒ごとにポーリングし、リモート・ディレクトリーに 60 秒ごとにポーリングします。コネクターが FTP ポーリングを実行するのは、このプロパティーに値を指定した場合のみです。FTPPollFrequency に 0 またはブランクが設定された場合、コネクターは FTP ポーリングを実行しません。
詳細については、JText コネクターのパフォーマンス調整を参照してください。
リモート・サイトからイベントをポーリングする場合、コネクターは以下のステップを実行します。
図 6 は、ローカルおよびリモートのイベント処理を示しています。
FTPEventFileMask 属性を使用して、 Windows またはその他のシステムに適用されるのと同じ命名標準に準拠しないメインフレーム上でファイル拡張子を識別します。この属性に値が設定されないと、コネクターは EventExt 属性で指定された値を使用します。
FTPEventFileMask に値を設定するときには、ワイルドカード文字を組み込むことができます。次の例は、この属性に使用できるいくつかのフォーマットです。
ACT.Z1UC.*
ACT.*.INPT
*.Z1UC.INPT
コネクターは、リモート・サイトで FTPEventFileMask に指定された基準に一致するファイルを複数見つけると、以下のことを実行します。
コネクターを構成して、イベント処理用にリモート FTP ファイル・システムを使用するには、以下の構成値を指定します。
コネクターを構成してイベント処理用にリモート FTP ファイル・システムを使用するには、FTP URL、FTP ログイン情報、コネクターがローカル・ディレクトリーからアップロードした要求ファイルを格納するリモート・ディレクトリーを指定する必要があります。このセクションでは、これらの構成と追加のオプション構成について説明します。
コネクターは、OutputDir メタオブジェクト属性で指定したディレクトリーにサービス呼び出し要求ファイルをアップロードします。コネクターを構成して要求処理用にリモート FTP ファイル・システムを使用するには、この属性の値として FTP URL を指定します。FTP URL は、IETF 標準に準拠している必要があります。
FTP URL のほかに、オプションで以下の情報を OutputDir メタオブジェクト属性に指定することができます。
以下の例は、OutputDir 属性値の 3 つの異なるフォーマットを示しています。
URL および必須値のみ:
ftp://ftp.companyA.com
URL およびオプションのユーザー名とポート番号:
ftp://companyA:admin@ftp.companyA.com:1433
URL およびオプションのユーザー名、ポート番号、リモート出力ディレクトリー:
ftp://companyA:admin@ftp.companyA.com:1433/temp/JTextConn/Default/Out
コネクターが FTP 処理用に構成されている場合、サービス呼び出し要求を受け取ると以下のステップを実行します。
図 7 は、ローカルおよびリモートの要求処理を示しています。
コネクターを構成して、要求処理用にリモート FTP ファイル・システムを使用するには、以下の構成値を指定します。
以下の機能は、データの FTP 転送に適用されます。
JText コネクターで使用されるデータ・ハンドラーを指定するには、以下のステップを実行します。
出荷時のデフォルト・データ・ハンドラーを (出荷時の別のデータ・ハンドラーまたはカスタム・データ・ハンドラーに) 変更するには、以下のことを実行します。
データ・ハンドラーの作成の詳細については、「データ・ハンドラー・ガイド 」を参照してください。
特定のビジネス・オブジェクトの JText メタオブジェクトを作成するときは、メタオブジェクト名を変更して特定のビジネス・オブジェクトを示すようにします。例えば、Customer および Item ビジネス・オブジェクトのメタオブジェクトを作成するには、メタオブジェクトにそれぞれ MO_JTextConnector_Customer および MO_JTextConnector_Item と名前を付けます。
メタオブジェクトを作成していないすべてのビジネス・オブジェクトは、デフォルトの MO_JTextConnector_Default メタオブジェクトの値で構成されます。このデフォルト・メタオブジェクトのビジネス・オブジェクト定義については、¥repository¥JText ディレクトリーを参照してください。
テキスト・ファイルに異なるタイプの複数のビジネス・オブジェクトが含まれている場合、MO_JTextConnector_Default メタオブジェクトを使用し、その EventExt および EventDir 属性がこのイベント・ファイルの格納先ディレクトリーを正しく示している必要があります。ファイル内の各ビジネス・オブジェクトは、同じ区切り文字で区切られていなければなりません。
出荷時のデータ・ハンドラーは、各ビジネス・オブジェクトの名前を入力ストリングから判別できます。つまり、デフォルトのトップレベル JText メタオブジェクトと出荷時のデータ・ハンドラーを使用すれば、<EndBO:BOName> 区切り文字を使用して、複数のビジネス・オブジェクト・タイプを含むファイル内で各タイプを識別する必要はありません。
カスタム・データ・ハンドラーを作成して、ビジネス・オブジェクト・ストリングをビジネス・オブジェクトに変換する場合、データ・ハンドラーがビジネス・オブジェクトのタイプを入力ストリングから解釈できるようにします。
ビジネス・オブジェクト・ストリングに ObjectEventId 属性を追加する必要はありません。イベント通知ビジネス・オブジェクトの場合、コネクターによって ID が取り込まれないと、コネクター・フレームワークによってこれらのビジネス・オブジェクト属性が取り込まれます。
サービス呼び出し要求ビジネス・オブジェクトでは、ObjectEventId 属性は無視されるかファイルに書き込まれるストリングに組み込まれます。ObjectEventId 属性が出力ファイルに組み込まれるかどうかは、使用するデータ・ハンドラーによって異なります。
JText コネクターに 2 番目のインスタンスをセットアップするには、以下のステップを実行します。
¥connectors¥JText
¥connectors¥JText2
¥repository¥JText
¥repository¥JText2
メタオブジェクトをコピーする方法は 2 つあります。
repos_copy -sServerName -iFileName
JText コネクターのポーリング・パフォーマンスを調整するには、以下のようにコネクター構成プロパティーを設定します。
ただし、コネクターが大量のビジネス・オブジェクトを統合ブローカーに POST できるようにすると、他のビジネス・インテグレーション・コンポーネントに影響を及ぼす場合があります。例えば、メッセージ・キューイング・システムにデフォルト値がセットアップされている場合、JText コネクターが大量のビジネス・オブジェクトをシステムに送信すると、キューがすぐに一杯になることがあります。このため、パフォーマンスを調整するときは、PollQuantity に適切なパフォーマンス設定をするように留意してください。
つまり、コネクターはポーリング呼び出し時に新規ファイルを選出します。コネクターのポーリング頻度が少ないと、イベント・ディレクトリーで増加するファイルの引き渡しに時間がかかります。コネクターのポーリング頻度が多いと、ファイルの選出および引き渡しがより頻繁に行われます。
ただし、コネクターがイベントをポーリングする頻度が多いほど、要求を処理する時間が短くなります。コネクターを主に要求処理に使用する場合、PollFrequency には、コネクターを主にイベント処理に使用する場合よりも小さい値を設定します。
前述した PollQuantity 構成プロパティーと同様に、PollFrequency に極端な値 (長すぎるまたは短すぎる時間) を設定すると、他のビジネス・インテグレーション・コンポーネントのパフォーマンスに影響を及ぼします。
要約すると、ポーリングのパフォーマンスを向上させる最善の方法は、PollQuantity、PollFrequency、および FTPPollFrequency が互いに補い合うように値を設定することです。
JText コネクターで使用する入力ファイルに似たファイルを生成することができます。このファイルは、ソース・アプリケーションで出力フォーマットをセットアップするのに役立ちます。サンプル・ファイルはテストにも使用できます。
InterChange Server Express で、入力ファイルに似たファイルを生成する最も簡単な方法は以下のとおりです。
このプロセスによって、単一ファイルに書き込まれた複数のビジネス・オブジェクトを確認でき、それをテストで入力として使用できます。
JText コネクターで使用するビジネス・オブジェクトに似たビジネス・オブジェクトを生成することができます。値を持つビジネス・オブジェクトを生成して、テストに使用できます。
コネクターが自動的にビジネス・オブジェクトを生成するようにするには、GenerateTemplate 構成プロパティーを使用します。コネクターがサポートするビジネス・オブジェクトごとに、定義を生成できます。
コネクターは GenerateTemplate プロパティーの値を使用して、コネクターの始動時に、直列化したビジネス・オブジェクトのインスタンスを作成します。 直列化したビジネス・オブジェクトとは、データ・ハンドラーが作成するビジネス・オブジェクトのストリング表記です。Connector Configurator を使用して、このプロパティーのビジネス・オブジェクト名を指定します。
このプロパティーの構文は BOName;BOName です。ここで、BOName は特定のビジネス・オブジェクト名です。大文字小文字は区別されます。複数のビジネス・オブジェクトを指定するには、Customer;Item のように名前をセミコロンで区切ります。終了句読点は必要ありません。次にコネクターを始動するときに、これらのビジネス・オブジェクトのテンプレートが作成されます。
生成されるテンプレートには、出荷時のデフォルト値が含まれます。これらの値は、ビジネス・オブジェクト定義内のビジネス・オブジェクト属性用に設定されています。属性用に出荷時のデフォルト値がない場合、無視される (CxIgnore を使用) かブランクのままにされます (CxBlank を使用)。各単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトに 1 つの子ビジネス・オブジェクトが作成され、複数カーディナリティーのビジネス・オブジェクトに 2 つの等しい子ビジネス・オブジェクトのインスタンスが作成されます。
特定のビジネス・オブジェクトのテンプレートを生成するには、コネクターを始動します。コネクターは、出力ファイルと同じファイルにテンプレートを書き込みます。この機能を使用しない場合は、GenerateTemplate プロパティーを空のままにします。