参加者接続の管理

参加者接続とは、システムが文書を処理し、コミュニティー・マネージャーとそのさまざまな参加者との間で文書を送信できるようにする仕組みです。接続には、RosettaNet TPA 属性、トランスポート・プロトコル、文書処理アクション、ゲートウェイ・タイプ、参加者ゲートウェイなどの各文書フローの適切な交換に必要な情報が含まれています。コミュニティー・マネージャーとその参加者の 1 人との間に接続が存在しないと、文書は送信できません。

コミュニティー・マネージャーとその参加者間の接続は、それらの B2B 機能に基づいて自動的作成されます。Community Console の B2B 機能モジュールに入力されたデータによって、使用可能な各接続の機能が決まります。各接続の構成は、ハブ・コミュニティーのニーズに合わせて変更できます。

接続コンポーネント

個々の接続は、次の 4 つのコンポーネントで構成されています。

接続が作成されると、そのルーティングおよび処理の機能に合わせてこの 4 つのコンポーネントすべてを変更することができます。表 6 では、各コンポーネントが説明されています。

表 6. 参加者の管理コンポーネント
コンポーネント 説明

属性

属性とは、接続によって検証、暗号化検査、再試行カウントなどのさまざまな文書処理およびルーティングの機能で使用される情報です。

接続作成時の効率を向上させるために、新規接続の属性にマネージャーおよび参加者の B2B 機能が自動的に継承されます。

アクション

アクションとは、特定文書の処理に使用される一連のステップです。各接続は通常、変換、重複検査、検証、またはパススルー・ルーティングなどの 1 つ以上のステップで構成されています。接続ごとに適切なアクションを選択できます。

ゲートウェイ

各接続には、ソース・ゲートウェイとターゲット・ゲートウェイが含まれています。ソース・ゲートウェイには、文書フローを開始する参加者の URI およびトランスポート情報が含まれています。受信確認や一般例外などのビジネス・シグナルは、ソース・ゲートウェイ経由で開始元の参加者に送信されます。ゲートウェイ・オプションの「クライアント IP の検証」および「クライアント SSL 証明書の検証」は、ソース・ゲートウェイに適用されます。

ターゲット・ゲートウェイには、文書フローを受信する参加者の URI およびトランスポート情報が含まれています。

ゲートウェイ・タイプ

ゲートウェイ・タイプは、交換される文書の性質を示します。接続は、複数タイプのゲートウェイを使用して、同じ文書を複数のシステムに対して送信および処理できます。このため、1 つの組織内の複数システムで実動、テスト、またはルーティングに 1 つの接続を使用することによって、接続の効率が向上します。

接続の重複

不注意な接続の重複を避けるために、各接続は次のパラメーターに基づいて一意的に識別されます。

例えば次の例では、同じソース参加者および属性と同じターゲット参加者を使用して 2 つの接続を活動化することはありません。このことは、ターゲット参加者が一方の接続で RosettaNet プロトコルを使用し、他方の接続で RNSC プロトコルを使用している場合でも同じです。この場合、ターゲットの RosettaNet プロトコルを含む接続は、ターゲットの RNSC プロトコルを含む他方の接続を使用する前に非活動化する必要があります。

接続の検索

接続にアクセスするには、接続を検索します。接続を検索するには、次の 2 通りの方法があります。

接続の基本検索の実行

接続の基本検索を実行するには、次の手順に従います。ソースおよびターゲットを選択する場合は、次のガイドラインに従ってください。

接続の拡張検索の実行

接続の拡張検索を実行するには、次の手順に従います。ソースおよびターゲットを選択する場合は、次のガイドラインに従ってください。

接続構成の変更

接続の構成を変更するには、次の手順に従います。

  1. 「アカウント管理」>「参加者の接続」の順にクリックします。「接続の管理」画面が表示されます。
  2. 接続の基本検索 ("接続の基本検索の実行"を参照) または接続の拡張検索 ("接続の拡張検索の実行") を実行します。
  3. 次に示す適切なセクションを参照してください。

参加者の属性値の変更

参加者の属性値を変更するには、次の手順に従います。

  1. ソース参加者かターゲット参加者のいずれかの「属性」をクリックします。
  2. 接続に関連したすべてのゲートウェイ・タイプに属性変更を適用する場合は、「スコープ」ドロップダウン・リストで、「接続」をクリックします。または、変更を適用するゲートウェイ・タイプを選択します。
  3. アイコンをクリックして、属性値を変更する文書フロー定義までノードを展開します。
  4. 必要に応じて属性値を更新します。
  5. 「保管」をクリックします。

新規アクションの選択

新規アクションを選択するには、次の手順に従います。

  1. 「アクション」をクリックします。
  2. ドロップダウン・リストから新規アクションを選択します。
  3. 「保管」をクリックします。

ソース・ゲートウェイまたはターゲット・ゲートウェイの変更

ソース・ゲートウェイまたはターゲット・ゲートウェイを変更するには、次の手順に従います。

  1. 「ゲートウェイ」をクリックします。
  2. ドロップダウン・リストからソース・ゲートウェイまたはターゲット・ゲートウェイを選択します。
  3. 「保管」をクリックします。

接続の使用不能化または非アクティブ化

接続を使用不可にするには、「使用可能」列の をクリックします。接続の表示色が赤色に変わり、接続が使用不可になったことを示します。接続を再度使用可能にするには、 アイコンをクリックします。

接続を非アクティブ化するには、 アイコンをクリックします。接続の表示色がグレーに変わり、アイコンが非表示になります。接続を再度使用可能にするには、「アクティブ化」をクリックします。

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