この節に記載するステップは、カスタム XML 形式を使用する場合にのみ実行します。
XML (Extensible Markup Language) は、Web 上で扱われる構造化文書およびデータの統一形式です。「XML プロトコルの管理 (Manage XML Protocols)」ページでは、カスタム XML 形式の作成と管理を行うことができます。カスタム XML 形式は、使用可能な文書フロー定義のリストに追加できます。
XML 形式では、一連の XML 文書内にパスを定義します。これにより、Document Manager はそれらの値を取り出して、着信文書を一意的に識別し、正しいルーティングと処理に必要な文書内の情報にアクセスできるようになります。
XML 形式を作成するには、以下のステップを実行します。
- XML 形式のプロトコルを作成し、パッケージ (複数可) と関連付けます。
- XML 形式の文書フローを作成し、新規作成したプロトコルと関連付けます。
- XML 形式を作成します。
この後、新規作成した XML 形式に有効な対話を作成します。
これらのステップについては、以降のセクションで説明します。また、これらのステップの例については、カスタム XML 文書用のハブ設定を参照してください。
ここでは、カスタム XML プロトコル定義形式の作成方法について説明します。
- 「ハブ管理」>「文書フロー定義」>「文書フロー定義の作成」をクリックします。
図 26. 「文書フロー定義の作成」ページ

- 「文書フロー・タイプ」で、「プロトコル」を選択します。
- 「コード」に、前のステップで選択したオブジェクトのタイプの値を入力します。例えば、XML と入力します。
- 「名前」に、文書フロー定義の ID を入力します。例えば、カスタム XML プロトコルの場合は、Custom_XML と入力します。このフィールドは必須です。
- 「バージョン」に、1.0 と入力します。
- (オプション) プロトコルの説明を入力します。
- 文書フローではなくプロトコルを定義するため、「文書レベル」を「いいえ」に設定します (文書フローの定義については、次の節を参照してください)。
- 「状況」を「使用可能」に設定します。
- このプロトコルの「可視/不可視」を設定します。一般には、すべての参加者に対して可視に設定します。
- この新規プロトコルがラップされるパッケージを選択します。例えば、このプロトコルを 3 つのパッケージすべてと関連付ける場合は、「パッケージ: AS」、「パッケージ: なし」、「パッケージ: バックエンド統合」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
次に、再度「文書フロー定義の作成」ページを使用して、文書フローを作成します。
- 「ハブ管理」>「文書フロー定義」>「文書フロー定義の作成」をクリックします。
- 「文書フロー・タイプ」で、「文書フロー」を選択します。
- 「コード」に、前のステップで選択したオブジェクト (文書フロー) のタイプの値を入力します。
- 「名前」に、文書フロー定義の ID を入力します。例えば、文書フローの名前として、XML_Tester と入力します。このフィールドは必須です。
- 「バージョン」に、1.0 と入力します。
- (オプション) プロトコルの説明を入力します。
- 文書レベルを定義するため、「文書レベル」を「はい」に設定します。
- 「状況」を「使用可能」に設定します。
- このフローの「可視/不可視」を設定します。一般には、すべての参加者に対して可視に設定します。
- 前の手順で選択した各パッケージを展開するために、フォルダーのアイコンをクリックします。フォルダーを展開し、前の節で作成したプロトコルの名前を選択します (例: プロトコル: CustomXML)。
- 「保管」をクリックします。
以下に、CustomXML というプロトコルを作成し、このプロトコルを「AS」、「なし」、「バックエンド統合」パッケージと関連付け、XML_Tester という文書フローを作成した場合に表示される「文書フロー定義の管理」ページの AS パッケージ部分の例を示します。
図 27. 新規カスタム XML プロトコルと文書フローが追加された「文書フロー定義」ページ

カスタム XML プロトコルを作成し (およびパッケージまたはパッケージのセットにカスタム XML プロトコルを関連付け)、関連文書フローを作成すると、XML 形式を作成することができます。
XML 形式を作成するには、以下の手順を実行します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「XML 形式」をクリックします。
- 「XML 形式の作成」をクリックします。
図 28. 「XML 形式の表示」ページ

- 「ルーティング形式」で、形式を関連付ける文書フロー定義を選択します。
- 「ファイル・タイプ」で「XML」を選択します。
注: ファイル・タイプの使用可能なオプションは、XML のみです。
- 「ID タイプ」で、着信文書タイプを識別するのに使用するエレメントを選択します。
「DTD」、「ネーム・スペース」、または「ルート・タグ」を選択します。
- タイプを選択するフィールドごとに、「エレメント・パス」(文書内の値のパス) または「定数」(文書内の実際の値) を選択します。その後、値を指定します。
- 「ソース・ビジネス ID」、「ターゲット・ビジネス ID」にビジネス ID を入力します。このフィールドは必須です。
- 「ソース文書フロー・バージョン」に XML 文書の文書フローおよびバージョン値のパスを定義する式を入力します。このフィールドは必須です。
- 「文書 ID」に文書 ID 番号のパスを入力します。
- 「文書タイム・スタンプ」に文書作成タイム・スタンプのパスを入力します。
- 「重複検査キー 1」から「重複検査キー 5」に、重複文書のルーティングを識別する際に使用するパスを入力します。
- 「保管」をクリックします。
WebSphere Business Integration Connect では、検証マップを使用して RosettaNet または XML 文書の構造を検証します。検証マップをインポートする必要がない場合は、対話の作成に進みます。
宛先の参加者やバックエンド・システムが文書を構文解析できるように、アクションに検証マップを関連付けることができます。なお、検証マップは文書の構造 のみを検証することに注意してください。メッセージの内容については検証されません。
注: 検証マップと文書フロー定義を一度関連付けたら、その関連付けを解除することはできません。
新しい検証マップをハブに追加するには、以下の手順を実行します。
- 検証マップ・ファイルをハブに保存するか、WebSphere Business Integration Connect がファイルを読み取ることのできる場所に保存します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「検証マップ」をクリックします。
- 「作成」をクリックします。
- 検証マップの説明を入力します。文書の検証に使用したいスキーマ・ファイルのパスと名前を入力します。
- 「保管」をクリックします。
検証マップと文書フロー定義を関連付けるには、以下の手順を実行します。
- 「ハブ管理」>「ハブ構成」>「検証マップ」をクリックします。Console に「マップの管理 (Manage Maps)」ページが表示されます。
- 文書フロー定義と関連付ける検証マップの横にある虫メガネのアイコンをクリックします。
- フォルダーのアイコンをクリックして個々に「アクション」レベルまで展開するか、「すべて」を選択してツリー全体を展開します。
- 検証マップと関連付けたい文書フロー定義を選択します。
- 「サブミット」をクリックします。
