この文書は、IBM(R) WebSphere(R) Business Integration Connect Enterprise and Advanced Editions バージョン 4.2.2 のリリース情報です。この文書は以下のセクションから構成されます。
本リリースの新機能 | 制限事項 |
製品修正履歴 | 既知の問題と予備手段 |
ハードウェア要件およびソフトウェア要件 | 資料 |
インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成情報 |
注: このリリース情報の発行後に、この製品に関する重要な情報が Technical Support Flashes に掲載される場合があります。WebSphere Business Integration サポート Web サイト http://www.ibm.com/software/integration/wbiconnect/support をご覧ください。情報を参照したいコンポーネント・エリアを選択して、Flashes のセクションを検索してください。
このセクションでは、このリリースで追加された機能および改善された機能について説明します。
リリース 4.2.1 から 4.2.2 までの間に、ユーザーから報告された事例に基づいて以下の問題が修正されています。
トラッキング 番号 |
説明 |
34416 | WebSphere MQ との接続が失われた後、Business Integration Connect のプロセスが断続的に CPU 使用率 100% に達しました。この問題は修正されました。 |
34552 | コンソールのブランド機能が、アップロード済みのバナーまたはコンソール・ロゴを表示しませんでした。この問題は修正されました。 |
35095 | 一部の XML 文書の最後の文字が < または > に切り捨てられました。 この問題は修正されました。 |
35975 | System Manager に PIP のサンプルをインポート後、このサンプルのコンパイルが失敗しました。 この問題は修正されました。 |
ハードウェア要件およびソフトウェア要件は、製品資料に記載されています。これらの資料へのリンクについては、『インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成情報』を参照してください。
ソフトウェアを CD からインストールする場合も、Passport Advantage からダウンロードしてローカル・ディレクトリーからインストールする場合も、「インストール・ガイド」を参照してください。
この資料には、マイグレーション、アップグレード、および構成に関する一般情報も記載されています。バージョン 4.2.2 へのマイグレーションに関する注意事項については、『制限事項』および『既知の問題と予備手段』を参照してください。
Business Integration Connect は、1 つのアクションに対して複数のフォーマットを持つ XML 文書を送信する PIP をサポートすることができません。例えば、標準的な PIP の場合、1 つのアクションは、1 つのフォーマットのみの XML 文書を受信側に送信します。 しかし、PIP 2A1 V1.0 では、サービス・コンテンツに対して 2 つの異なるフォーマットを使用します。
PIP 文書フロー・パッケージを作成する場合、PIP 文書フロー・パッケージ内での PIP またはその DTD の名前、並びに XML および XSD ファイルの名前は、120 文字を超えることができません。これらの名前のいずれかがこの制限を超えた場合、Business Integration Connect は PIP 文書フロー・パッケージをアップロードすることができません。
片方向同期の RosettaNet ルーティングでは、「同期応答が必要」属性により、「ディジタル署名が必要」属性および「受信の否認防止」属性が有効になるかどうかが決まります。以下の 2 つの例は、これがどのように機能するかを示しています。
例 1 では、参加者が以下の接続属性を指定して片方向同期の PIP を開始したとします。
この例の場合、「同期応答が必要」が優先され、Business Integration Connect は参加者に「http 200」を戻し、「受信の否認防止」属性が「はい」であるにもかかわらず、受信肯定応答を生成しません。同様に、コミュニティー・マネージャーが参加者に対して片方向の PIP を開始した場合、Business Integration Connect では、「http 200」状況のみを予期し、受信肯定応答を予期しません。
例 2 では、参加者が以下の接続属性を指定して片方向同期の PIP を開始したとします。
この例の場合、Business Integration Connect は正しいメッセージ・ダイジェストおよび署名を持つ受信肯定応答を生成します。同様に、コミュニティー・マネージャーが参加者に対して片方向の PIP を開始した場合、Business Integration Connect では、正しいメッセージ・ダイジェストおよび署名を持つ受信肯定応答を予期します。
ディレクトリー名に非 ASCII 文字を含めることができない
これは、WebSphere Business Integration Connect の要求に応答する WebSphere Application Server の制限事項です。ディレクトリー名に含まれている非 ASCII は処理できません。これは、すべてのインストール・ディレクトリーに適用されます。
0C PIP は Community Participant Simulator と連動できない
コミュニティー・マネージャーと構成済み参加者との間の接続のテストに使用される Community Particpant Simulator (CPS) は、「0C」タイプの RosettaNet PIP と連動することができません。ただし、その他のタイプの PIP は、このシミュレーターを使用してテストできます。
このリリースでは、以下の問題が検出されています。
インストール完了後、./startServer.sh server1 コマンドを使用してルーター、受信側、およびコンソール・サービスを開始すると、以下のエラー・メッセージが生成されます。 ./startServer.sh server1これは、システムの設計に組み込まれた通知用の警告であり、実際のエラーではありません。すべてのサービスは通常どおりに機能します。 |
Solaris プラットフォームで受信側とルーターのシャットダウンが失敗する場合があります。
ルーターまたは受信側に対するシャットダウン・コマンド (stopServer.sh server1) は、コマンド実行時に開始されますが、処理が無限に続く場合があります。
予備手段: シャットダウン・コマンドの処理を停止してから、ルーターまたは受信側に対して次のコマンドを実行します。 |
Windows サービスのビューに、IBM WebSphere Application Server の bcgDocumentManager サービスの状況が間違って表示される場合があります。
予備手段: DOS コマンド・プロンプトで、サーバーを停止し、再始動します。shutdown_bcg コマンドまたは stopserver コマンドを実行して、サーバーを停止します。サーバーをシャットダウンする際は、サーバー名を指定する必要はありません。 <WBICRoot>\router\was\bin ディレクトリーから次のコマンドを実行して、サーバーを再始動します: startserver server1 |
イベント・ビューアーにイベントが表示されない場合があります。
予備手段: WebSphere Application Server コンソール、ルーター、および受信側を停止し、再始動します。これらのコマンドはオペレーティング・システムに固有であり、「インストール・ガイド」に記載されています。これらのコマンドは、インストール時にコンソール、ルーター、および受信側を開始する際に使用するコマンドと同じです。 |
新規ユーザーが、ハブ管理ユーザーのデフォルトの時間帯を選択できない場合があります。ユーザーがローカル時間帯設定を選択しなかった場合、デフォルトでは、初期ログイン時にブランクまたは GMT が表示されます。
予備手段: 新規ユーザーは、いったんログアウトし、ログインし直してから、ハブ管理ユーザーの時間帯を選択する必要があります。 |
一度に 1 つのヘルプ・トピックのみが表示されます。すでにヘルプ・トピックを開かれていて、バックグラウンドにある場合、新たに選択したヘルプ・トピックが表示されません。 元のヘルプ・トピックは、それを閉じるまでバックグラウンドに残っています。 |
コンソール・サーバーの始動時にデータベースとの接続が失われた場合、エラー・メッセージが表示されません。しかし、コンソールのログイン画面にグラフィックスが表示されず、コンソールに入力されたパスワードは、それが正しいパスワードであっても、無効です。 |
製品のインストールとログインが正常に行われた後で、コンソールに「SystemOut.log and the wbic_console.log: "ToString::generate() -- java.lang.ClassCastException: java.lang.Object」というエラーが表示される場合があります。これは、ロガー自体の内部で発生した紛らわしいエラーです。これは、製品の機能性の問題を表しているわけではなく、無視しても問題ありません。 |
一部の UNIX システムにおいて、LaunchPad.sh コマンドを実行するコマンド・ウィンドウに「font.properties で指定されたフォントが見つかりません (font specified in font.properties not found)」というメッセージが表示される場合があります。このエラーは、アプリケーションの既知の問題を引き起こすものではなく、無視しても問題ありません。 |
管理アプリケーション・プログラミング・インターフェースが使用可能または使用不可になった場合、イベント BCG104013 がログに記録されるはずです。この代わりに、BCG104011 が記録されます。 |
-options-generate オプションを使用してファイルを生成した場合、そのファイル内に正しいデータが格納されません。$P() または $W() の形式のストリング・リゾルバーを、インストール・ウィザードのパネルに表示される値に置き換える必要があります。これは、サイレント・インストールの実行前にエディターを使用して、提供されたサンプルの応答ファイルを編集するか、生成されたオプション・ファイルのストリング・リゾルバーを適切な値に置き換えることによって行います。この問題は、データベース・ローダーおよびハブのインストール・ウィザードの両方で発生します。 |
AIX または Solaris システムに Business Integration Connect をインストールし、Community Console を開始した後で、ログイン画面に疑問符からなるストリング (???) が表示され、ログ・ファイル wbic_router.log に SQL -1022 のエラー・メッセージが記録されます。この状態を解除するには、製品のインストール後に DB2 のインスタンスを停止および再起動する必要があります。DB2 のコマンドは、データベース・インスタンスの停止が db2stop で、データベース・インスタンスの開始が db2start です。ご使用のデータベース環境でこれらのコマンドを実行する際は、データベース管理者に連絡してその指示に従ってください。 |
DB2 を使用しているシステムで Business Integration Connect 4.2.1 フィックスパック 1 からバージョン 4.2.2 にマイグレーションした後で、インデックス UK_TRANSPORT_1 が誤ったスキーマに設定されています。
予備手段: マイグレーション・スクリプトの実行後、DB2 コマンド行から次のコマンドを実行します。
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イベント・パブリッシュ API を使用して外部のキューにイベントをパブリッシュするときに、イベント・コード (BCG_EVENTCD) および重大度が組み込まれません。この問題は、このリリースの最初のフィックスパックで対処する予定です。暫定修正については、IBM テクニカル・サポートにお問い合わせください。 |
CD の場合も電子的配布による場合も、製品資料は製品パッケージの一部として組み込まれていません。この製品の資料は、以下の Information Center にあります。
http://www.ibm.com/software/integration/wbiconnect/library/infocenter/
製品資料を入手するには、Web サイトにアクセスし、ご使用のリリースの最新の資料一式をダウンロードしてください。Information Center ページに記載されている説明に従って、インストールを完了してください。