WebSphere Data Interchange と Business Integration Connect との間で通信を行うには、以下の設定タスクと構成タスクを実行する必要があります。
環境をセットアップする際の最初のステップは、WebSphere MQ の相互通信を構成することです。相互通信とは、あるキュー・マネージャーから別のキュー・マネージャーにメッセージを送信することを意味します。最初のステップは、WebSphere Data Interchange システムと Business Integration Connect システム用のキュー・マネージャー (および関連オブジェクト) を定義することです。両方向にメッセージを送信する場合は、ソース・キュー・マネージャーとターゲット・キュー・マネージャーを両システムにセットアップします。ソース・キュー・マネージャーに、送信側チャネル、リモート・キュー定義、および伝送キューを定義します。ターゲット・キュー・マネージャーに、受信側チャネルとターゲット・キューを定義します。
ここでは、サンプル・シナリオに必要なキュー・マネージャーと関連オブジェクトのセットアップに使用する値を示します。シナリオでは、マシン A およびマシン B の両方に WebSphere MQ V5.3 がインストールされています。最初のステップは、WebSphere Data Interchange と WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition でそれぞれ使用するマシン A とマシン B の両方に、キュー・マネージャーを作成します。
WebSphere MQ を使用してあるキュー・マネージャーから別のキュー・マネージャーにメッセージを送信するには、次のオブジェクトを定義します。
サンプル・シナリオでは、マシン A とマシン B の両方とも送信側および受信側として動作します。したがって、各マシンにいくつかのオブジェクトを定義する必要があります。
表 92 は、マシン A とマシン B を送信側および受信側として設定する場合に作成するオブジェクトを示しています。
表 92. 作成する WebSphere MQ オブジェクト
WebSphere MQ オブジェクト | マシン A | マシン B |
---|---|---|
キュー・マネージャー
|
WDI32_QM
|
WBIC42_QM
|
送信側チャネル
|
TO.WBIC42
|
TO.WDI32
|
受信側チャネル
|
TO.WDI32
|
TO.WBIC42
|
リモート・キュー
|
EDI_OUT_A
|
EDI_OUT_B
|
伝送キュー
|
XMITQ_A
|
XMITQ_B
|
ローカル・キュー
|
EDI_IN_A
|
EDI_IN_B
|
ローカル・キュー
|
XML_IN_A
|
XML_IN_B
|
ローカル・キュー
|
XML_OUT_A
|
XML_OUT_B
|
図 28 は、マシン A とマシン B 間のメッセージ・フロー、および表 92 の WebSphere MQ オブジェクトの役割を示したものです。
図 28. マシン A とマシン B 間のメッセージ・フロー
使用する WebSphere MQ プラットフォームにより、さまざまな方法を使用してこれらのオブジェクトを定義できます。例えば、Windows 上の WebSphere MQ Explorer を使用してオブジェクトを定義します。
WebSphere MQ キューからメッセージを受信し、EDI メッセージをキューに書き込む WebSphere Data Interchange の場合は、WebSphere Data Interchange Client にプロファイルを構成する必要があります。WebSphere Data Interchange Client を使用して次のプロファイルを作成します。このプロファイルについては、これに続くセクションで説明します。
サンプル・シナリオの場合、WebSphere Data Interchange は、WebSphere MQ キュー XML_IN_A から XML メッセージを受信し、WebSphere MQ キュー EDI_OUT_A に変換結果を書き込みます。これは、XML から EDI への変換と呼ばれます。また、WebSphere Data Interchange は、WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition からの EDI を WebSphere MQ キュー EDI_IN_A 上で受信し、XML_OUT_A に変換結果を書き込みます。
MQSeries キュー・プロファイルには、WebSphere MQ メッセージ・キューについての情報が含まれます。表 93 に、各プロファイル用に構成するプロパティーを示します。
表 93. MQSeries キュー・プロファイルのプロパティー
MQ プロパティー | 説明 |
---|---|
Queue Profile ID |
プロファイルを指定する固有 ID (論理名)
|
Full Queue Name |
WebSphere MQ キューの実際の名前
|
Queue Manager Name |
WebSphere MQ キュー・マネージャーの実際の名前
|
Description |
プロファイルの目的を識別する任意のストリング
|
Maximum Length |
WebSphere MQ に構成された、キューの可能な最大メッセージ
|
Destructive Reads |
選択すると、WebSphere Data Interchange は読み取り時に WebSphere MQ キューからメッセージを除去します。
|
Syncpoint Control |
チェックすると、キュー・メッセージの読み取りおよび書き込みが同期点制御されます。同期点制御が有効な場合、メッセージ・キューの変更は、WebSphere Data Interchange が同期点を発行するまで行われません。
|
ここでは WebSphere MQ キューを使用しているので、各 キューごとに WebSphere Data Interchange に MQSeries キュー・プロファイルが必要です。つまり、4 つの MQSeries キュー・プロファイル (メッセージ・フローで使用される WebSphere MQ キューごとに 1 つ) を作成します。WebSphere Data Interchange Client のセットアップ域から、次の手順を実行します。
表 94 は、作成した各 MQSeries キュー・プロファイルに指定された実際のパラメーターを示しています。ここで示したキューは、XML から EDI への変換で使用されます。
表 94. XML_IN_A および EDI_OU_A の MQSeries キュー・プロファイル
キュー・プロパティー | XML_IN_A の値 | EDI_OU_A の値 |
---|---|---|
Queue Profile ID | XML_IN_A | EDI_OU_A |
Full Queue Name | XML_IN_A | EDI_OUT_A |
Queue Manager Name | WDI32_QM | WDI32_QM |
Destructive Reads |
チェック済み
|
チェック済み
|
Syncpoint Control |
チェック済み
|
チェック済み
|
表 95. EDI_IN_A および XML_OU_A の MQSeries キュー・プロファイル
キュー・プロパティー | EDI_IN_A の値 | XML_OU_A の値 |
---|---|---|
Queue Profile ID | EDI_IN_A | XML_OU_A |
Full Queue Name | EDI_IN_A | XML_OUT_A |
Queue Manager Name | WDI32_QM | WDI32_QM |
Destructive Reads |
チェック済み
|
チェック済み
|
Syncpoint Control |
チェック済み
|
チェック済み
|
ネットワーク・プロファイルで、取引先との通信に使用するネットワークの特性を WebSphere Data Interchange に対して定義します。このシナリオでは、以前に作成された WebSphere MQ キューと通信するネットワーク・プロファイルを作成し、構成します。
表 96 に、各ネットワーク・プロファイル用に構成するプロパティーを示します。
ネットワーク・プロパティー | 説明 |
---|---|
Network ID |
プロファイルを指定する固有 ID
|
Communication Routine |
ネットワーク・コマンドを作成し、コマンドを処理するネットワーク・プログラムを起動するプログラムの名前
|
Network Program |
要求を処理するために通信ルーチンによって起動されるプログラム
|
Network Parameters |
ネットワーク・プログラムで必要なパラメーター
|
このサンプル・シナリオでは、前に作成した WebSphere MQ キューと通信するネットワーク・プロファイル (MQSeries キュー・プロファイル を参照) を、以下の手順で作成および構成します。
このネットワーク・プロファイルは、XML から EDI へのシナリオで使用されます。
表 97 は、WBIC_IN に指定する実際のパラメーターを示しています。
ネットワーク・プロパティー | WBIC_IN プロファイルの値 |
---|---|
Network ID | WBIC_IN |
Communication Routine | VANIMQ |
Network Program | EDIMQSR |
Network Parameters | SENDMQ=EDI_OU_A RECEIVEMQ=XML_IN_A |
このネットワーク・プロファイルは、WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition から受信した EDI の変換に使用されます。WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition は RFH2 ヘッダーを組み込む WebSphere MQ キューにメッセージを入れるので、2 番目のネットワーク・プロファイルが必要です。
表 98 は、WBIC_OUT のプロパティーを示しています。
ネットワーク・プロパティー | WBIC_OUT プロファイルの値 |
---|---|
Network ID | WBIC_OUT |
Communication Routine | VANIMQ |
Network Program | EDIRFH2 |
Network Parameters | SENDMQ=XML_OU_A RECEIVEMQ=EDI_IN_A |
メールボックス・プロファイルには、WebSphere Data Interchange が、変換される文書を受信する組織内の個人およびグループを識別するために必要な情報が含まれます。表 99 に、各メールボックス・プロファイル用に構成するプロパティーを示します。
メールボックス・プロパティー | 説明 |
---|---|
Mailbox ID |
プロファイルを指定する固有 ID
|
Network ID |
以前に作成されたネットワーク・プロファイルのネットワーク ID
|
メールボックス・プロファイルは、組織内の個人とグループを識別するために、各 WebSphere MQ キューごとに作成します。
表 100 は、各メールボックス・プロファイルの実際のパラメーターを示しています。
表 100. XML_IN_A および EDI_OU_A のメールボックス・プロファイル
メールボックス・プロパティー | XML_IN_A の値 | EDI_OU_A の値 |
---|---|---|
Mailbox ID | XML_IN_A | EDI_OU_A |
Network ID | WBIC_IN | WBIC_IN |
Receive File | XML_IN_A | EDI_OU_A |
表 101 は、それぞれのプロパティーを示しています。
表 101. EDI_IN_A および XML_OU_A のメールボックス・プロファイル
メールボックス・プロパティー | EDI_IN_A の値 | XML_OU_A の値 |
---|---|---|
Mailbox ID | EDI_IN_A | XML_OU_A |
Network ID | WBIC_OUT | WBIC_OUT |
Receive File | EDI_IN_A | XML_OU_A |
サービス・プロファイルを使用すると、ユーティリティー・コマンドの入力と、そのコマンドの実行時に使用されるすべてのファイルの定義が可能となります。
サンプル・シナリオでは、以下の手順を実行します。
PERFORM TRANSFORM WHERE INFILE(XML_IN_A) SYNTAX(X) OUTTYPE(MQ)OUTFILE(EDI_OU_A)
表 102 は、共通ファイルのプロパティーを示しています。
共通ファイルのプロパティー | 値 |
---|---|
トラッキング・ファイル
|
..¥trk¥xml_in.trk
|
例外ファイル
|
..¥xex¥xml_in.xex
|
作業ファイル
|
..¥wrk¥xml_in.wrk
|
レポート・ファイル
|
..¥rpt¥xml_in.rpt
|
照会ファイル
|
..¥qry¥xml_in.qry
|
PERFORM TRANSFORM WHERE INFILE(EDI_IN_A) SYNTAX(E) OUTTYPE(MQ) OUTFILE(XML_OU_A)
表 103 は、共通ファイルのプロパティーを示しています。
共通ファイルのプロパティー | 値 |
---|---|
トラッキング・ファイル
|
..¥trk¥edi_in.trk
|
例外ファイル
|
..¥xex¥edi_in.xex
|
作業ファイル
|
..¥wrk¥edi_in.wrk
|
レポート・ファイル
|
..¥rpt¥edi_in.rpt
|
照会ファイル
|
..¥qry¥edi_in.qry
|
前のセクションでの説明に従ってプロファイルを作成すると、データを変換するのに必要なマップをインポートできます。その後変換マップをコンパイルして、それぞれの規則を設定します。これらのタスクを実行するには、WebSphere Data Interchange Client を使用します。詳しくは、WebSphere Data Interchange 資料を参照してください。
この章の最初の方で説明したように、WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition は、Java Message Service (JMS) の WebSphere MQ 実装を使用して WebSphere Data Interchange と統合することができます。
ここでは、マシン B 上への JMS 環境の作成に関する手順の概要を説明します。
Java 用の WebSphere MQ クラスおよび JMS 用の WebSphere MQ クラスは、WebSphere MQ for Windows バージョン 5.3 に組み込まれています。
JNDI に JMS オブジェクトを作成するには、WebSphere MQ で使用できる JMSAdmin ツールを使用します。JMSAdmin.config と呼ばれるデフォルトの構成ファイルの作成方法の詳細については、付録 A, WebSphere MQ による JMS プロトコルの構成を参照してください。
このチュートリアルの JMS オブジェクトを作成するには、次の手順を実行します。
INITIAL_CONTEXT_FACTORY=com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory PROVIDER_URL=file:/opt/mqm/java/JNDI
/opt/mqm/java/bin
JMSAdmin ツールを起動する前に、CLASSPATH に以下のエントリーが含まれていることを確認してください。
/opt/mqm/java/lib/jms.jar /opt/mqm/java/lib/com.ibm.mq.jar /opt/mqm/java/lib/com.ibm.mqjms.jar /opt/mqm/java/lib/jta.jar /opt/mqm/java/lib/connector.jar /opt/mqm/java/lib/jndi.jar /opt/mqm/java/lib/providerutil.jar /opt/mqm/java/lib/fscontext.jar
注: Linux に関連する上記エントリーは、ファイル・ベース JNDI を使用することを前提とします。
必要な JMS オブジェクトを作成するには、JMSAdmin ツールを使用します。サンプル・シナリオでは、以下のようにします。
DEF CTX(WdiJms)
CHG CTX(WdiJms)
DEF QCF(WBIC42_QM_QCF) TRAN(CLIENT) HOST(IP_MACHINE_B) PORT(9999) CHAN(java.channel) QMANAGER(WBIC42_QM)
DEF Q(EDI_IN_B) QMANAGER(WBIC42_QM) QUEUE(EDI_IN_B)
DEF Q(EDI_OUT_B) QMANAGER(WBIC42_QM) QUEUE(EDI_OUT_B)
END
WebSphere Business Integration Connect は、別々のコミュニティー参加者と内部プロセス間の通信レイヤーです。EDI 文書を処理するために Business Integration Connect をセットアップすると、以下を実行するように構成できます。
WebSphere Business Integration Connect Enterprise and Advanced edition の構成方法の詳細については、「ハブ構成ガイド」を参照してください。ここでは、サンプル・シナリオで説明されている WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition の構成例を説明します。以下の手順を説明します。
参加者プロファイルで、会社をシステムに識別させます。 WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition の Community Console で、パートナー 1 とパートナー 2 の参加者を作成します。
マシン A とマシン B を表す参加者プロファイルを作成します (これらのマシンは、パートナー 1 が所有する 2 つのシステムです)。
この参加者プロファイルを作成するには、以下の手順を実行します。
フィールド名 | 値 |
---|---|
参加者ログイン名
|
partnerOne
|
参加者名
|
パートナー 1
|
参加者タイプ
|
コミュニティー・マネージャー
|
状況
|
使用可能
|
ベンダー・タイプ
|
その他
|
Web サイト
|
http://IP_MACHINE_A
IP_MACHINE_A は、マシン A のインターネット・プロトコル (IP) アドレスです。
|
ビジネス ID タイプ (Business ID Type)
|
フリー・フォーム
|
ビジネス ID 識別子 (Business ID Identifier)
|
123456789
|
IP アドレス・ゲートウェイ・タイプ (IP Address Gateway Type)
|
実動
|
IP アドレス (IP Address)
|
IP_MACHINE_A
IP_MACHINE_A は、マシン A のインターネット・プロトコル (IP) アドレスです。
|
注: ビジネス ID タイプとビジネス ID 識別子を作成するには、まず、ビジネス ID の下の「新規」ボタンをクリックします。ビジネス ID は、固有でなければなりません。同様に、IP アドレスに関連する詳細内容を作成するには、IP アドレス・ヘッダーの下の「新規」ボタンをクリックします。
WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition は、(表 104 で定義された) ビジネス ID 識別子を使用して、文書の送信側または受信側を識別します。ANSI X12 EDI トランザクションが受信されると、トランザクションのソースおよびターゲットを判別するために交換送信側および受信側データが読み取られます。
次に、パートナー 2 を表すコミュニティー参加者を作成します。参加者を作成するには、次の手順を実行します。
フィールド名 | 値 |
---|---|
参加者ログイン名
|
partnerTwo
|
参加者名
|
パートナー 2
|
参加者タイプ
|
コミュニティー参加者
|
状況
|
使用可能
|
ベンダー・タイプ
|
その他
|
Web サイト
|
http://IP_MACHINE_C
IP_MACHINE_C は、マシン C のインターネット・プロトコル (IP) アドレスです。
|
ビジネス ID タイプ (Business ID Type)
|
フリー・フォーム
|
ビジネス ID 識別子 (Business ID Identifier)
|
987654321
|
IP アドレス・ゲートウェイ・タイプ (IP Address Gateway Type)
|
実動
|
IP アドレス (IP Address)
|
IP_MACHINE_C
IP_MACHINE_C は、マシン C のインターネット・プロトコル (IP) アドレスです。
|
各参加者の B2B 機能を、Community Console を使用して WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition に定義します。各参加者の B2B 機能を定義すると、参加者間の特定のビジネス・コラボレーション・タイプをサポートするために使用する有効な文書フロー定義を指定できます。
パートナー 1 の B2B 機能を定義するには、以下の手順を実行します。
B2B 機能をアクティブに設定するには、
アイコンをクリックします。このサンプルの目的として、シナリオの実装に必要な B2B 機能のみを構成します。
パートナー 1 のソースおよびターゲット・パッケージ化を「なし」に設定するには、次の手順を実行します。
パートナー 2 の B2B 機能を定義するには、以下の手順を実行します。
パートナー 2 のソースおよびターゲット・パッケージ化を AS に設定するには、以下の手順を実行します。
次に、パートナー 2 に送信された AS2 のメッセージ処理通知 (MDN) が正しいアドレスに返送されるように、パートナー 2 の AS 定義を更新します。
このアドレスは、AS1 の MDN を受信する際に使用されます。
http://IP_MACHINE_B:PORT/bcgreceiver/submit
Business Integration Connect のゲートウェイで、別のネットワークの入り口として動作するネットワーク・ポイントを定義します。ゲートウェイには、Enterprise Application Integration (EAI) レイヤーへの文書の配送方法を WebSphere Business Integration Connect に指示する情報が含まれます。
パートナー 2 は、AS2 を使用してパートナー 1 に EDI 文書を送信します。パートナー 1 のゲートウェイは、AS2 を通じて受信した EDI 文書を JMS キュー経由で WebSphere Data Interchange まで送信するために使用されます。この EDI 文書は、WebSphere Data Interchange で変換されます。
パートナー 1 の新しいゲートウェイを作成するには、以下の手順を実行します。
フィールド名 | 値 |
---|---|
ゲートウェイ名
|
JMStoPartnerOne
|
トランスポート
|
JMS
|
ターゲット URI
|
file:///opt/mqm/java/JNDI/WdiJms
|
JMS ファクトリー名
|
WBIC42_QM_QCF
|
JMS メッセージ・クラス
|
TextMessage
|
JMS メッセージ・タイプ
|
TextMessage
|
JMS キュー名
|
EDI_OUT_B
|
JMS JNDI ファクトリー名
|
com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory
|
JMStoPartnerOne をパートナー 1 のデフォルト・ゲートウェイに設定します。
パートナー 1 は JMS キューを通じて WebSphere Business Integration Connect Enterprise Edition に EDI 文書を送信します。パートナー 2 のゲートウェイは、受信した EDI 文書を AS2 を介してパートナー 2 に送信するために使用されます。
パートナー 2 の新しいゲートウェイを作成するには、以下の手順を実行します。
ゲートウェイ名
|
AS2toPartnerTwo
|
トランスポート
|
HTTP/1.1
|
ターゲット URI
|
http://IP_MACHINE_C/input/AS2
|
ユーザー名
|
partnerOne
|
パスワード
|
partnerOne
|
WebSphere Business Integration Connect - Express でこれらのプロパティーを設定する例については、Business Integration Connect Enterprise Edition の構成を参照してください。
AS2toPartnerTwo が、「使用可能」の状況でオンラインとして表示されています。
以下の手順を実行し、AS2toPartnerTwo をパートナー 2 のデフォルト・ゲートウェイに設定します。
文書フロー定義とは、参加者の文書処理機能を定義する「メタ情報」の集合です。システムでビジネス文書を処理するには、複数の文書フロー定義をリンクして対話を作成する必要があります。
文書フロー定義、およびパートナー 1 とパートナー 2 間の有効な対話を作成するには、以下の手順を実行します。
参加者接続とは、システムが、コミュニティー・マネージャーとそのさまざまな参加者との間で文書を処理し、送付できるようにするメカニズムです。接続には、各文書フローを適切に交換するために必要な情報が含まれます。
パートナー 1 とパートナー 2 との間の参加者接続を作成するには、以下の手順を実行します。
表 108. パートナー 1 からパートナー 2 への参加者接続の活動化
文書フロー・タイプ | ソース | ターゲット |
---|---|---|
パッケージ
|
なし (該当せず)
|
AS (該当せず)
|
プロトコル
|
EDI-X12 (すべて)
|
EDI-X12 (すべて)
|
文書フロー
|
すべて (すべて)
|
すべて (すべて)
|
パートナー 2 がソースでパートナー 1 がターゲットであるような参加者接続を作成するには、以下の手順を実行します。
表 109. パートナー 2 からパートナー 1 への参加者接続の活動化
文書フロー・タイプ | ソース | ターゲット |
---|---|---|
パッケージ
|
AS (該当せず)
|
なし (該当せず)
|
プロトコル
|
EDI-X12 (すべて)
|
EDI-X12 (すべて)
|
文書フロー
|
すべて (すべて)
|
すべて (すべて)
|
「ターゲット・リスト」画面に表示されるロケーション情報をもとに、Business Integration Connect の文書マネージャーは、着信文書のトランスポート・タイプに基づいて、文書を適切なシステム・ロケーションから取り出すことができます。トランスポート・タイプに基づいて別のターゲット構成を作成できます。その後文書マネージャーは、複数の Web、FTP、および POP メール・サーバー (内部ディレクトリーおよび JMS キューを含む) の文書リポジトリー・ロケーションをポーリングして着信文書を探します。
文書マネージャーが事前定義ターゲットに基づいてロケーションから文書を検索すると、ルーティング・インフラストラクチャーがチャネル構成に基づいて文書を処理できます。
WebSphere Data Interchange からの EDI トランザクションを受信するには、以下の手順で新しい JMS ターゲットを作成します。
表 110. JMS を通じて受信する場合のターゲット・プロパティー
ターゲット・プロパティー | 値 |
---|---|
ターゲット名
|
WdiJmsListener
|
トランスポート
|
JMS
|
ゲートウェイ・タイプ
|
実動
|
JMS プロバイダー URL
|
file:///opt/mqm/java/JNDI/WdiJms
|
JMS キュー名
|
EDI_IN_B
|
JMS ファクトリー名
|
WBIC42_QM_QCF
|
JNDI ファクトリー名
|
com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory
|
パートナー 2 から AS2 を使用して EDI を受信するには、2 番目のターゲットが必要です。このターゲットを作成するには、以下の手順を実行します。
表 111. AS2 を通じて受信する場合のターゲット・プロパティー
ターゲット名
|
WbicAS2Listener
|
トランスポート
|
HTTP/S
|
ゲートウェイ・タイプ
|
実動
|
URI
|
/bcgreceiver/submit
|