検証の概要

Business Integration Connect は検証マップを使用して RosettaNet メッセージのサービス内容を検証します。これらの検証マップは、有効メッセージの構造、およびメッセージ内のエレメントのカーディナリティー、フォーマット、有効値 (列挙) を定義します。各 PIP 文書フロー・パッケージ内で、Business Integration Connect は検証マップを GuidelineMaps ディレクトリー内の XSD ファイルとして提供します。

PIP メッセージのフォーマットは RosettaNet で指定されるため、通常は検証マップをカスタマイズする必要がありません。カスタマイズする場合は、PIP 文書フロー・パッケージの作成を参照して、メッセージの検証に使用する XSD ファイルのアップグレード手順、およびカスタム PIP 文書フロー・パッケージの作成手順を確認してください。

カーディナリティー

カーディナリティーは、特定のエレメントがメッセージ内に出現できる回数、または出現しなければならない回数を決定します。検証マップでは、属性のカーディナリティーは minOccurs および maxOccurs 属性によって決まります。BCG_5C4RegistrationStatusNotification_V01.02.xsd に関する次の例を参照してください。

<xsd:element name="GeographicRegion" type="GeographicRegionType"
     minOccurs="0"/>
 

Business Integration Connect でエレメントのカーディナリティーを検査する必要がない場合、検証マップ内のエレメントの minOccurs および maxOccurs 属性値は、次の例のようにそれぞれ「0」および「unbounded」になります。

<xsd:element name="DesignRegistrationIdentification"
     type="DesignRegistrationIdentificationType2"
     minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
 

フォーマット

フォーマットは、エレメント・タイプに関するデータの配置またはレイアウトを決定します。検証マップでは、次の例のように、タイプに 1 つ以上の制限が適用されます。

例 1:

<xsd:simpleType name="_common_LineNumber_R">
   <xsd:restriction base="xsd:string">
     <xsd:minLength value="1" />
     <xsd:maxLength value="6" />
   </xsd:restriction>
 </xsd:simpleType>
 

メッセージ内のすべての _common_LineNumber_R タイプ・エレメントには、1 から 6 文字のストリングを設定する必要があります。

例 2:

<xsd:simpleType name="_GlobalLocationIdentifier">
   <xsd:restriction base="xsd:string">
     <xsd:pattern value="[0-9]{9}.{1,4}" />
   </xsd:restriction>
 </xsd:simpleType>
 

メッセージ内のすべての _GlobalLocationIdentifier タイプ・エレメントには、9 文字の数値データのあとに 1 から 4 文字の英数字データが続くストリングを設定する必要があります。したがって、最小長は 10 文字、最大長は 13 文字です。

例 3:

<xsd:element name="DayOfMonth">
   <xsd:simpleType>
     <xsd:restriction base="xsd:positiveInteger">
       <xsd:totalDigits value="2" />
       <xsd:minInclusive value="1" />
       <xsd:maxInclusive value="31" />
     </xsd:restriction>
   </xsd:simpleType>
 </xsd:element>
 

メッセージ内のすべての _GlobalLocationIdentifier タイプ・エレメントには、1 または 2 文字で、かつ 1 から 31 (両端を含む) の PositiveInteger の値を設定する必要があります。

列挙

列挙はエレメントの有効値を決定します。検証マップでは、次の例のように、エレメントのタイプに 1 つ以上の列挙制限が適用されます。

<xsd:simpleType name="_local_GlobalDesignRegistrationNotificationCode">
   <xsd:restriction base="xsd:string">
     <xsd:enumeration value="Initial" />
     <xsd:enumeration value="Update" />
   </xsd:restriction>
 </xsd:simpleType>
 

メッセージ内のすべての _local_GlobalDesignRegistrationNotificationCode タイプ・エレメントの有効値は、「Initial」または「Update」のみです。

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