前のセクションで記述された前提条件をすべて満たしていると、Database Loader および WebSphere Business Integration Connect の各インストール・ウィザードを実行することができます。
Business Integration Connect には、製品概要、ReadME ファイル、製品資料、データベース・ローダー、および Business Integration Connect Installer に対するワンストップ・アクセスを提供するランチパッド・プログラム (図 24を参照) が用意されています。別の方法として、提供されている setup*.* プログラムを使用して、データベース・ローダーおよびインストール・プログラムを始動することもできます。データベースの作成および インストール・ウィザードによるコンポーネントのインストールを参照してください。
ランチパッド実行可能ファイルは、以下に配置されています。
{CD_ROM/MEDIA DIR}/LaunchPad.*
Business Integration Connect には、データベース表をセットアップするインストール・ウィザードが含まれています。Database Loader ウィザードは、情報を収集して、表を作成し、表にデータを取り込んでくれます。また、表を作成するために使用する SQL ファイルを保存することもできます。その後、SQL ファイルを使用して表を作成し、データを取り込むことも可能です。SQL ファイルを手動で実行することにより、データベース管理者は、データを取り込む前にデータベース表を検討できます。
始める前に、ご使用のデータベース・サーバーがインストールされ、正しく構成され、稼働しているかどうかを検証します。
以下の手順では、Database Loader GUI を使用してデータベースを構成する方法について説明します。GUI を使用せずに Database Loader をインストールすることもできます。
データベース表をセットアップするには、次の手順を実行します。
Database Loader ウィザードが始動し、「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」をクリックして先へ進みます。
データベースおよびデータベースに格納されるすべてのアプリケーション・データのために十分なスペースがあるロケーションを選択します。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
DB2:
DB2 を選択した場合は、「DB2 データベース情報 (DB2 Database Information)」画面が表示されます。以下の DB2 データベース情報を入力します。
Oracle の場合:
Oracle を選択すると、「Oracle データベース情報 (Oracle Database Information)」画面が表示されます。以下の Oracle データベース情報を入力します。
DB2:
「データベース・ロケーション (Database Location)」画面 (図 27) で、RDBMS サーバー上のデータベースおよびデータベースの各表スペースのロケーションを入力します。テキスト・ボックスには絶対パスが入力されている必要があります。「次へ」をクリックして先へ進みます。
図 27. 「DB2 データベース・ロケーション (DB2 Database Location)」画面
Oracle の場合:
「データベース・ロケーション (Database Location)」画面 (図 28) で、RDBMS サーバー上のデータベースおよびデータベースの各表スペースのロケーションを入力します。テキスト・ボックスには絶対パスが入力されている必要があります。「次へ」をクリックして先へ進みます。
図 29. 「コンポーネントの構成 (Component Configuration)」画面
Community Console、Document Manager、および Receiver の「ユーザー名」テキスト・ボックスと「パスワード」 テキスト・ボックスには、それぞれのコンポーネントのユーザー名とパスワードを入力します。これらのユーザーは、サーバーを構成したときに作成されました。
「グループ名」テキスト・ボックスには、Business Integration Connect ユーザーを含むグループの名前を入力します。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
システムが、共用情報のマウント・ポイント画面を表示します。
Database Loader が SQL ファイルを実行する場合は、以下の動作を行います。
Database Loader はルーチンの一部として DB2 インスタンスを再始動します。このため、Business Integration Connect データベースをセットアップする DB2 インスタンスを使用しているすべてのアプリケーションを切断する必要があります。
ユーザーに代わって Database Loader にファイルを実行させる場合は、「SQL ファイルの実行」チェック・ボックスを選択します。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
Business Integration Connect データベースのセットアップが完了すると、Business Integration Connect のコンポーネントをインストールすることができます。
Business Integration Connect には、Community Console、Receiver、および Document Manager の 3 つの主要なコンポーネントがあります。3 つのコンポーネントはすべて、共通のコンテンツを共用します。コンポーネントおよび共通のコンテントを単一のサーバーにインストールするか、各コンポーネントを別々のサーバーにインストールすることができます。最低でも 1 つのサーバーに、各コンポーネントの 1 つのインスタンスをインストールする必要があります。さまざまなコンポーネントを別々のサーバーに配置する計画の立て方については、環境の計画および "接続形態"を参照してください。
開始する前に、前提条件ソフトウェアのインストールと構成が正しく行われていることを確認してください。ソフトウェアの前提条件については、プラットフォーム、ハードウェア、およびソフトウェアの要件の、すべての Business Integration Connect サーバーの要件についての表を参照してください。また、ソフトウェアの構成方法については、インストール済み前提条件の検証および構成を参照してください。
また、Business Integration Connect データベースのセットアップも完了している必要があります。詳しくは、データベースの作成を参照してください。最後に、キュー・マネージャーとリスナーを含め、ご使用のデータベース・サーバーと WebSphere MQ が稼動している必要があります。
以下の手順では、InstallShield ウィザード GUI を使用してコンポーネントをインストールする方法について説明しています。
Business Integration Connect をインストールするには、次のステップ手順を実行します。
ハブ・インストーラーでは、Windows サービスを正しく作成するために管理者特権が必要です。
ウィザードが始動し、「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」をクリックして先へ進みます。
残りの手順では、すべてのコンポーネントをサーバーにインストールすることを前提に説明します。すべてのコンポーネントをインストールしない場合、残りの手順で説明する一部の画面は表示されません。
DB2:
DB2 を選択した場合は、「DB2 データベース情報 (DB2 Database Information)」画面が表示されます。図 34 を参照してください。
図 34. 「DB2 データベース情報 (DB2 Database Information)」画面
DB2 データベースに関する要求情報を入力します。
DB2 が現在のシステムに収容されていない場合は、「ホスト名」テキスト・ボックスで、「localhost」を DB2 が収容されているシステム名に置き換えます。
「ポート」テキスト・フィールドには、DB2 インスタンスが使用しているポートを入力します。DB2 インスタンスが使用しているポートを調べるには、DB2 Control Center (GUI) を使用してプロパティーを判別するか、コマンド行 db2 get dbm cfg を入力します。この情報 (DB2 構成) は、Database Loader によって "system temp"/WBIConnect/logs ディレクトリーにも保管されます。デフォルトのポートは 50000 です。
DB2 の場合のパスは次のとおりです。
C:¥Documents and Settings¥db2admin¥Local Settings¥Temp¥WBIConnect¥logs
Oracle の場合のパスは次のとおりです。
C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Local Settings¥Temp¥WBIConnect¥logs
「所有者名」、「所有者パスワード」、「データベース名」、および「スキーマ名」テキスト・フィールドに、要求情報を入力します。これらの情報は、Database Loader のインストール時にデータベースを定義するために使用された名前です。"データベースの作成" を参照してください。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
Oracle の場合:
Oracle を選択すると、「Oracle データベース情報 (Oracle Database Information)」画面が表示されます。図 35 を参照してください。
Oracle データベースに関する必須情報を入力します。デフォルトのポートは 1521 です。
図 35. 「Oracle データベース情報 (Oracle Database Information)」画面
「データベース接続確認 (Database Connection Confirmation)」画面が表示されます。図 36 を参照してください。接続が正常に行われた場合、「Table (表)」、「ビュー (View)」、「関数 (Function)」、および「プロシージャー (Procedure)」のカウント情報に注意し、確認します。接続が失敗した場合は、情報画面の指示を検討するか、データベース資料を参照するかしてエラー・コードに対応します。
WebSphere MQ が現在のマシンに収容されていない場合は、「ホスト名」テキスト・ボックスで、「localhost」を WebSphere MQ が収容されているシステム名に置き換えます。
「キュー・マネージャー」テキスト・ボックスで、デフォルト名を WebSphere MQ を構成するときに使用した名前に置き換えます ("WebSphere MQ の構成"を参照)。
「リスナー・ポート」テキスト・ボックスには、リスナーが使用しているポート番号を入力します ("WebSphere MQ の構成"を参照)。デフォルトのポートは 9999 です。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
図 38. 「Windows Service のインストール (Windows Service Installation)」画面
「ユーザー名」テキスト・ボックスには、Community Console コンポーネントがデータベースにログインするために使用するユーザー ID を入力します。
「パスワード」テキスト・ボックスには、ユーザー名に関連したパスワードを入力します。入力したパスワードが正しいことを確認してください。パスワードに誤りがあると、Community Console は機能しません。
「HTTP ポート (HTTP Port)」テキスト・ボックスには、コンポーネントがメッセージを listen するポート番号を入力します。Community Console、Receiver、および Document Manager には固有のポート番号が割り当てられ、それらのポートはこのコンピューターで使用可能な状態になっている必要があります。デフォルトのポートは 58080 です。
「HTTPS ポート (HTTPS Port)」テキスト・ボックスには、コンポーネントがメッセージを listen するセキュア・ポートの番号を入力します。Community Console、Receiver、および Document Manager には固有のポート番号が割り当てられ、それらのポートはこのコンピューターで使用可能な状態になっている必要があります。デフォルトのポートは 58443 です。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
完了したら「次へ」をクリックします。
図 40. 「Receiver の構成 (Receiver Configuration)」画面
図 41. 「Document Manager の構成 (Document Manager Configuration)」画面
図 42. 「RosettaNet の構成 (RosettaNet Configuration)」画面
「名前」テキスト・ボックスで、RosettaNet の問題が発生した場合の連絡先担当者の名前を入力します。
「電話番号」および「FAX 番号」テキスト・ボックスには、RosettaNet 担当者の電話番号と FAX 番号を入力します。
「E メール・アドレス」テキスト・ボックスには、RosettaNet の連絡先 E メール・アドレスを入力します。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
図 43. 「アラート通知 (Alert Notification)」画面
「SMTP リレー」テキスト・ボックスには、SMTP サーバーのロケーションを入力します。
「送信元 E メール・アドレス」テキスト・ボックスで、E メールを送信するときに Business Integration Connect が使用する E メール・アドレスを入力します。
「送信先 E メール・アドレス」テキスト・ボックスで、アラート通知に対応するユーザーが、E メールを送信するときに使用する宛先の E メール・アドレスを入力します。
「次へ」をクリックして先へ進みます。
Business Integration Connect コンポーネントをインストールする各サーバー上で、この手順を繰り返します。共通コンテンツは、一度しかインストールする必要はありません。ファイル共用システムによって、すべてのコンピューターで使用可能になるためです。
すべての Business Integration Connect コンポーネントのインストールが完了したら、"コマンド行によるコンポーネントのインストール"を参照してください。