イベント・ビューアー

イベントを表示および検索するには、イベント・ビューアーを使用します。

イベントは、システムに何らかの異常が発生したことを知ることができます。イベントにより、システム操作または機能が正常であったかどうか (例えば、参加者がシステムに正常に追加されたか、またはコミュニティー・マネージャーと参加者との間の参加者接続が正常に作成されたかなど) がわかります。イベントによって問題を確認することもできます (例えば、システムが文書を処理できなかった、またはシステムが文書内で重要ではないエラーを検出したなど)。大半の文書は何回か再送されるため、文書に障害が発生してアラートが生成された場合、それは、以後同じような障害が発生するのを防ぐために調査および対応が必要な障害です。

WebSphere Business Integration Connect には、事前定義イベントが用意されています。イベント・ベースのアラートを作成するには、アカウント管理モジュールに含まれている、この製品のアラート機能を使用します。このプロセスは、ユーザーにとって重要なイベントを識別します。その後、同じくアカウント管理モジュールに含まれている連絡先機能を使用して、これらのイベントが発生した場合にシステムから通知されるスタッフのメンバーを識別します。

イベント・ビューアーは、特定の検索条件に基づいてイベントを表示します。特定のイベントを検索して、そのイベントの発生原因を調査できます。イベント・ビューアーを使用すると、時刻、日付、イベント・タイプ (デバッグ、通知、警告、エラー、重大)、イベント・コード (210031 など)、およびイベント・ロケーションごとにイベントを調査できます。

イベント・ビューアーを介して使用できるデータには、イベント名、タイム・スタンプ、ユーザー、および参加者の情報が含まれています。これらのデータは、イベントを作成した文書またはプロセスを識別するのに役立ちます。イベントが文書に関連している場合は、ロー文書を表示することもできます。これにより、フィールド、値、およびエラーの理由を確認できます。

イベント・タイプ

WebSphere Business Integration Connect には、次のイベント・タイプがあります。

表 18. イベント・タイプ
イベント・タイプ
説明

デバッグ・イベント

デバッグ・イベントは、下位システムの操作およびサポートのために使用されます。このイベントの可視性および用途は、ユーザーの権限レベルによって変わります。すべてのユーザーがデバッグ・イベントへのアクセス権を所有しているわけではありません。

通知

通知イベントは、システム操作が正常に終了すると生成されます。これらのイベントは、現在処理中の文書の状況を示すときにも使用されます。通知イベントにはユーザー処置は必要ありません。

警告

警告イベントが発生するのは、文書処理またはシステム機能において、動作を継続できる重大ではない異常が発生した場合です。

エラー

エラー・イベントが発生するのは、文書処理においてプロセス強制終了の原因となる異常が発生した場合です。

重大

重大イベントは、システム障害によってサービスが強制終了すると生成されます。重大イベントが生成されると、サポート要員による操作が必要になります。

イベント・ビューアー・タスクの実行


表 19. イベント・ビューアーのタスク
実行する作業 参照先

イベントの検索

"イベントの検索"

イベント詳細の表示

"イベント詳細の表示"

イベントの検索

  1. 「ビューアー」>「イベント・ビューアー」の順にクリックします。

    イベントは、「イベント・ビューアー検索」画面の左から右へ重大度の順に編成されます。左側に表示される「通知」が最も重大度の低いイベント・タイプです。右側に表示されている「重大」は、重大度が最も高いイベント・タイプです (デバッグ・イベントは必ずしもすべてのユーザーに表示されるわけではありません)。イベントを選択すると、そのイベントと、それより重大度の高いすべてのイベントがイベント・ビューアーに表示されます。例えば、検索条件に警告イベント・タイプを選択すると、警告、エラー、重大のイベントが表示されます。通知イベントを選択すると、すべてのイベント・タイプが表示されます。

  2. ドロップダウン・リストから検索条件を選択します。

    表 20.
    イベントの検索条件

    説明

    開始日および開始時刻 (Start date and time)

    最初のイベントが発生した日時。デフォルト値は 10 分前です。

    終了日および終了時刻 (End date and time)

    最後のイベントが発生した日時。

    参加者

    すべての参加者または特定の参加者 (コミュニティー・マネージャーのみ) を選択します。

    イベント・タイプ

    イベントのタイプ。デバッグ、通知、警告、エラー、重大のいずれかです。

    イベント・コード

    選択されたイベント・タイプに基づいて使用可能なイベント・コードを検索します。

    イベント・ロケーション

    イベントが生成された場所。すべて、不明、ソース (元)、ターゲット (先) があります。

    ソート基準

    結果をソートするのに使用する値。

    降順

    降順でソートするか昇順でソートするかの指定。

    ページごとの結果件数

    1 ページに表示されるレコードの数。

    最新表示

    デフォルト設定はオフです。「最新表示」をオンにすると、イベント・ビューアーはまず新規照会を実行し、その後最新表示モードを持続します。

    最新表示頻度

    検索結果の最新表示頻度を制御します (コミュニティー・マネージャーのみ)。

  3. 「検索」をクリックします。イベントのリストが表示されます。
ヒント:
イベント・リストは、「イベント・ビューアー」画面の上部で選択したイベント・タイプに基づいて、再度フィルター処理できます。次の画面の最新表示を実行すると、新たに選択されたイベント・タイプが反映されます。

イベント詳細の表示

  1. ビューアー」>「イベント・ビューアー」の順にクリックします。
  2. ドロップダウン・リストから検索条件を選択します。
  3. 「検索」をクリックします。イベントのリストが表示されます。
  4. 表示するイベントの横にある アイコンをクリックします。イベント詳細と関連文書が表示されます。
  5. 表示する文書が存在する場合、文書の横にある アイコンをクリックします。
  6. ロー文書が存在する場合、この文書を表示するには をクリックします。
  7. 検証エラーを表示するには、 をクリックします。
ヒント:
「イベント・ビューアー詳細 (Event Viewer Detail)」に重複文書のイベントが表示された場合は、「文書の詳細 」の を選択して、以前に送信された元の文書を表示します。

Copyright IBM Corp. 1997, 2004