メッセージ処理

このセクションでは、メッセージの送達に影響する以下の状態を Business Integration Connect がどのように処理するかを説明します。

キューに入れられた送達

Business Integration Connect は、特定のゲートウェイに送信するすべての文書に関する情報をキューに通知します。Delivery Manager システムは、キューが受け取った順序でこれらのメッセージを処理し (FIFO)、各メッセージごとのスレッドを使用してそれらを送信します。ゲートウェイ (例えばトランスポート・プロトコルが HTTP であれば URL、トランスポート・プロトコルが JMS であれば JMS 宛先) がオフラインになるように構成されている場合 (通信エラー処理参照)、メッセージはゲートウェイが使用可能 (オンライン) になるまでキューにとどまります。Delivery Manager は、スレッド内でエラーを受け取った場合、他のスレッドがメッセージを送信しようとするのを止めます。Delivery Manager は、エラーが発生したメッセージを送達できるようになるまで、これらのメッセージをキューに戻しておきます。

試行に失敗した回数が最大試行数を超えた場合、Document Manager はメッセージを失敗ディレクトリーに格納し、次に、ゲートウェイがオフラインである場合を除き、キュー内の次のメッセージの送達を試みます。

通信エラー処理

Business Integration Connect が送信者で、アプリケーションがエラー (例えば HTTP プロトコル使用時の 200 または 202 以外の HTTP 応答メッセージ) を戻したとき、Business Integration Connect は、この特定のゲートウェイ用にどのように構成されているかによって、再度そのメッセージの送信を試みる場合があります。各ゲートウェイ (HTTP の場合は URL) には、再試行の回数とメッセージの送信方法に影響する以下のオプションがあります。

表 12. ゲートウェイ構成オプション
構成オプション 説明
再試行カウント エラーを受けとった場合の文書の再試行の回数
再試行間隔 再試行の時間間隔
オンライン/オフライン 送達の試行を開始および停止します。
スレッド数 ゲートウェイごとにメッセージを処理する通知スレッドの数

Business Integration Connect がメッセージの送信を再試行するように構成されていない場合、あるいはすべての送達試行が失敗した場合、Business Integration Connect は以下のアクションのいずれかまたは全部を実行して問題を通知します。

詳細については、「管理者ガイド」の『ゲートウェイ構成の管理』を参照してください。

重複メッセージ

Business Integration Connect に送受信されるすべてのメッセージには、グローバル固有 ID (GUID) が必要です。Business Integration Connect は GUID を使用して重複メッセージを検出します。バックエンド統合パッケージ化が使用される場合、各メッセージはトランスポート・レベル・ヘッダー内に GUID を格納しています。例えば HTTP プロトコルの場合、GUID は x-aux-system-msg-id フィールド内に含まれています (トランスポート・レベル・ヘッダーの内容参照)。メッセージの送信者が GUID を生成します。ファイル・システム・プロトコルは重複メッセージの検査をサポートしません。

メッセージを送信しようとしてエラーが発生した場合、Business Integration Connect は再試行のたびにそのメッセージの GUID を再利用します。Business Integration Connect は、重複した GUID を含むメッセージを受信した場合 (HTTP 200 など)、肯定応答を戻しますが、重複したメッセージは処理しません。

注:
RosettaNet が使用されている場合、Business Integration Connect は、RosettaNet プロセス・レベルで重複メッセージを検査します。XML が使用されている場合も、重複メッセージを検査します。

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