SOAP 文書は、HTTP/S を通じて交換される他のタイプの文書とは異なります。このセクションでは、HTTP トランスポート・プロトコルを通じて WebSphere Business Integration Connect と WebSphere Business Integration Message Broker の間で SOAP 文書を送受信する方法について説明します。
SOAP 文書を転送できるように Business Integration Connect と Message Broker を構成する方法は、HTTP プロトコルを通じて非 SOAP 文書を転送する場合の構成と非常によく似ています。これら 2 つの統合コンポーネントの構成方法についての詳細の参照先を、以下の表にまとめます。
表 87. SOAP 文書を転送するための Business Integration Connect と Message Broker の構成
統合コンポーネント | 構成手順 | 詳細の参照先 |
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WebSphere Business Integration Connect | HTTP を通じて非 SOAP 文書を転送する場合と同じ方法で、SOAP 用にターゲットとゲートウェイを構成します。 |
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WebSphere Business Integration Message Broker | SOAP 文書を処理するメッセージ・フローは、HTTP を通じて非 SOAP 文書を転送する場合と非常によく似ています。SOAP 文書の処理では、トランスポート・ノードを 1 つだけ追加する必要があります。 |
Message Broker への SOAP 文書の送信については、表 88 を参照してください。
Message Broker からの SOAP 文書の受信については、HTTP トランスポート用のメッセージ・フローの作成を参照してください。
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Business Integration Connect から送信された SOAP 文書を Message Broker が正しく処理できるようにするには、Web サービス・クライアントとの通信を処理する HTTPRequest ノードをメッセージ・フロー内に入れる必要があります。表 88 に、Business Integration Connect によって送信される SOAP 文書を処理するために必要な Message Broker メッセージ・フロー内のノードを示します。
表 88. Message Broker に SOAP 文書を送信するためのノード
ノード・タイプ | 目的 | 注記 |
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HTTPInput | メッセージ・フローに入る Business Integration Connect 要求文書を受信します。 |
このトランスポート・ノードの「URL 選択子 (URL Selector)」フィールド (Basic プロパティー内) を、Business Integration Connect が文書を送信する URL に設定します。つまり、Business Integration Connect ゲートウェイで構成された URL に設定する必要があります。URL は、次のような形式になります。 http://hostName:port/path ここで、hostName は Business Integration Connect があるマシンの名前で、port は Business Integration Connect 受信側が listen する HTTP ポート番号です。path は、このマシンのロケーションを示します。
詳細については、HTTP トランスポート・プロトコルでの発信文書の構成を参照してください。 |
Compute | ヘッダー情報の更新など、ビジネス・ロジックのタスクを実行します。 | ESQL を使用して、ビジネス・ロジックを実行します。Compute ノードは結果のメッセージを HTTPReply ノードに送信します。 |
HTTPRequest | SOAP 要求を外部 Web サービス・プロバイダー (WebServices) に送信して、その WebService から応答を受信します。 | なし |
HTTPReply | 応答を Business Integration Connect に戻します。 | デフォルトで、このノードは出力メッセージをクライアントに送信します。 |