バックエンド・システムと通信するように Business Integration Connect を構成する方法の一般的な概要は、Business Integration Connect の構成に記載されています。この章では、Message Broker と通信するように Business Integration Connect を構成するために必要な手順をまとめています。この構成を実行するには、ハブ・コミュニティーでコミュニティー・マネージャーとして機能する Business Integration Connect Enterprise Edition または Advanced Edition のインスタンスを使用します。
Business Integration Connect を構成するには、以下の手順を実行します。
Business Integration Connect から Message Broker への文書の送信については、発信文書のサポートを参照してください。
Message Broker から Business Integration Connect への文書の送信については、着信文書のサポートを参照してください。
Business Integration Connect が任意のバックエンド・システムに文書を送信できるようにするには、参加者文書の送信先の定義で説明されている手順を実行する必要があります。バックエンド・システムが Message Broker である場合、トランスポート・タイプが Business Integration Connect および Message Broker 間のメッセージに使用されるトランスポート・プロトコルに一致するゲートウェイを作成する必要があります。
コミュニティー・マネージャーは、文書を Message Broker に送信する場合、文書の送付先を知る必要があります。このロケーションは、使用するトランスポート・プロトコルに準拠していなければなりません。トランスポート・プロトコルは、Message Broker でサポートされているものでなければなりません (Message Broker によってサポートされるメッセージ・トランスポート参照)。
以下のセクションでは、Message Broker がサポートするトランスポート・プロトコル用のゲートウェイを作成する方法をまとめています。
コミュニティー・マネージャーは、HTTP プロトコルを通じて文書を Message Broker に送信する場合、定義されたゲートウェイを経由してメッセージを送付します。
このゲートウェイは、Message Broker による文書の受信が可能な URL を示します。HTTP プロトコルを使用する場合、Message Broker は、指定された URL に関連付けられたメッセージ・フローの HTTPInput ノードに文書を送付します。
コミュニティー・マネージャーが HTTP トランスポート・プロトコルを通じてゲートウェイ経由で文書を送信できるようにするには、Community Console の「ゲートウェイの詳細」画面からゲートウェイを作成する必要があります。このゲートウェイの構成では、HTTP 1.1 トランスポート・プロトコルを使用し、適切な HTTPInput ノードが listen する URL に書き込むように構成する必要があります。表 80 に示すように、この URL は、ゲートウェイ定義の「ターゲット URI」フィールドに指定します。
表 80. Message Broker と通信するための「ゲートウェイの詳細」画面の HTTP 値
「ターゲットの詳細」フィールド | 値 | 注記および制約事項 |
---|---|---|
ターゲット URI | URL は、Message Broker メッセージ・フローの HTTPInput ノード用に構成されたものと同一でなければなりません。 | WebSphere Business Integration Message Broker 統合内のメッセージ・フローの構成からこの URL を取得します。 |
コミュニティー・マネージャーが JMS プロトコルを通じて文書を Message Broker に送信する場合、コミュニティー・マネージャーは適切な JMS キューへ文書を送付します。この JMS キューから、Message Broker が取り出すことのできる JMS キューに文書を転送できます。コミュニティー・マネージャーがこの JMS ロケーションを取得できるようにするには、Business Integration Connect 内に JMS トランスポート・プロトコルを使用するゲートウェイを作成する必要があります。
このゲートウェイの構成では、書き込み先のキューとして、Message Broker がメッセージを受信するキュー宛にキュー内容を転送するようなキューを指定する必要があります。
コミュニティー・マネージャーが JMS トランスポート・プロトコルを通じてゲートウェイ経由で文書を送信できるようにするには、Community Console の「ゲートウェイの詳細」画面からゲートウェイを作成します。JMS プロバイダーとして WebSphere MQ バージョン 5.3 を使用している場合は、表 116 の情報を参考にしてゲートウェイのフィールドを設定します。さらに、「ゲートウェイの詳細」画面で JMS プロトコルに表 81 で指定された情報を指定します。
表 81. Message Broker と通信するための「ゲートウェイの詳細」画面の JMS 値
「ゲートウェイの詳細」フィールド | 値 | 注記および制約事項 |
---|---|---|
JMS キュー名 | Business Integration Connect があるマシン上の JMS キューの名前。 |
このキューで受信される文書は、Message Broker があるマシン上の JMS キューに転送されます。
|
Business Integration Connect が任意のバックエンド・システムから文書を受信できるようにするには、バックエンド文書を取り出す場所の定義で説明されている手順を実行する必要があります。バックエンド・システムが Message Broker である場合には、コミュニティー・マネージャーで以下の手順を実行する必要があります。
コミュニティー・マネージャーは、Message Broker から文書を受信するには、メッセージを取り出すロケーションを知る必要があります。このロケーションは、使用するトランスポート・プロトコルに準拠していなければなりません。トランスポート・プロトコルは、Message Broker でサポートされているものでなければなりません (Message Broker によってサポートされるメッセージ・トランスポート参照)。
以下のセクションでは、Message Broker がサポートするトランスポート・プロトコル用のターゲットを作成する方法をまとめています。
コミュニティー・マネージャーが HTTP トランスポート・プロトコルを通じて文書を受信すると、受信側は定義されたターゲットから文書を取り出します。このターゲットは、受信側が Message Broker からの文書を取得するために listen する URL を示します。
Message Broker が HTTP トランスポート・プロトコルを使用する場合は、HTTPRequest ノードが適切な URL に文書を送信し、コミュニティー・マネージャーはその URL で文書を受信できます。
コミュニティー・マネージャーが HTTP トランスポート・プロトコルを通じてターゲット経由で文書を受信できるようにするには、Community Console の「ターゲット・リスト」画面からターゲットを作成する必要があります。このターゲットは HTTP 1.1 トランスポート・プロトコルを使用する必要があります。コミュニティー・マネージャーは、以下の情報を組み合わせて、この URL を決定します。
Message Broker がこのターゲットに文書を送信できるようにするには、メッセージ・フローの HTTPRequest ノードが、この URL に文章を送信するように構成されていなければなりません。したがって、このターゲット URL は Message Broker 構成で確実に使用できるようにしてください。
コミュニティー・マネージャーが JMS プロトコルを通じて文書を Message Broker から受信する場合、コミュニティー・マネージャーは適切な JMS 入力キューから文書を取得します。この JMS 入力キューには、Message Broker によって JMS 出力キューに送信され、そこから転送された文書があります。コミュニティー・マネージャーがこの JMS ロケーションを取得できるようにするには、Business Integration Connect 内に JMS トランスポート・プロトコルを使用するターゲットを作成する必要があります。
コミュニティー・マネージャーは、その入力キュー上にある文書を、ターゲットを通じて listen し、取得します。
コミュニティー・マネージャーが JMS トランスポートを通じてターゲット経由で文書を受信できるようにするには、Community Console の「ターゲット・リスト」画面からターゲットを作成する必要があります。JMS プロバイダーとして WebSphere MQ バージョン 5.3 を使用している場合は、表 115 の情報を参考にしてターゲットのフィールドを設定します。さらに、「ターゲットの詳細」画面で JMS プロトコルに表 82 で指定された情報を指定します。
表 82. Message Broker と通信するための「ターゲットの詳細」画面の JMS 値
「ターゲットの詳細」フィールド | 値 | 注記および制約事項 |
---|---|---|
JMS キュー名 | Message Broker の出力キューから文書を受信する JMS 入力キューの名前。 |
この入力キュー内の文書は、Message Broker があるマシン上の JMS 出力キューから転送されます。
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