Business Integration Connect の 3 つの主要コンポーネントは、Receiver、Document Manager、および Console です。これらのコンポーネントについては、以降のセクションで簡単に説明します。これらのコンポーネントの詳細や、前提条件コンポーネントおよび関連コンポーネント (データベースや WebSphere MQ など) の説明については、技術的概要を参照してください。
コミュニティー参加者が送信した文書は、Receiver を通じてシステムに入力されます。 Receiver は、文書をファイル・システムに保管し、Document Manager に処理を依頼します。
図 2 では、InterChange Server や WebSphere Business Integration Message Broker などのバックエンド・システムで処理する文書が、コミュニティー参加者から Receiver に送信されています。
図 2. 参加者からの文書は、Receiver と Document Manager を経由して InterChange Server に送信されます。
Community Manager からコミュニティー参加者に文書が送信される場合は、逆のプロセスになります。バックエンド・システムは、発信文書をディレクトリーに送るか、または HTTP、HTTPS、JMS のいずれかのプロトコルを介して、ディレクトリーまたはプロトコルの種類に応じてセットアップされた Receiver に送信します。Document Manager は、文書を検出すると、これをコミュニティー参加者に送付します。図 3 では、バックエンド・システム (InterChange Server など) からの文書を参加者が受け取っています。
図 3. InterChange Server からの文書は、Receiver と Document Manager を経由して参加者に送信されます。
Document Manager は、ファイル・システムに文書がないかポーリングし、ユーザーが構成した処理を実行した後、文書をその最終宛先に配信します (図 3 を参照)。
Document Manager のサブシステムは、文書の復号 (必要な場合) を実行し、ディジタル署名の確認 (必要な場合) や XML 変換とその検証 (必要な場合) を実行して、文書の処理に関する記入項目を DB2 または Oracle リポジトリーに記録します。
Community Console は Web ベースのグラフィカル・ユーザー・インターフェースを備えており、取引コミュニティーの構成と管理や、コミュニティー内の文書/プロセス・フローのモニターが可能です。Community Console を使用すると、現在または過去のイベント、文書、およびプロセス・アクティビティーの管理とトラブルシューティングを実行できます。
例えば、何度も同じ原因で文書に異常が発生したり、同じ送信元からの文書で繰り返し異常が発生したりする場合は、Community Console を使用して、問題を素早く特定および解決できます。Community Console により、ビジネス・プロセス、傾向、および例外アクティビティーに関する詳細なレポートや分析にアクセスできます。
Community Console は、Business Integration Connect を実行している企業だけでなく、取引コミュニティーのすべての参加者も利用できます。コミュニティー管理者は、コミュニティー全体を 24 時間体制で監視できます。参加者は、Web ブラウザーを介して Community Console にアクセスし、参加者の取引活動に関連する文書、処理、およびイベントをリアルタイムで表示できます。