WebSphere InterChange Server との統合を計画するには、バックエンド統合の計画で説明されている手順を実行してください。表 26 には、WebSphere Business Integration Connect と InterChange Server (ICS) とを統合するための統合手順が要約されています。
表 26. WebSphere InterChange Server との統合の計画
統合の手順 | 詳細の参照先 |
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1. サポートされているバージョンの WebSphere InterChange Server がインストール済みで、これを WebSphere Business Integration Connect が使用可能であることを確認します。 |
"InterChange Server 統合の概要": Business Integration Connect がサポートする InterChange Server のバージョン
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2. WebSphere Business Integration Connect 文書のビジネス・プロトコルを決定します。 | |
3. 文書のパッケージ化タイプ (「なし」またはバックエンド統合) を決定します。 | |
4. WebSphere Business Integration Connect と WebSphere InterChange Server との間で使用するトランスポート・プロトコルを決定します。 |
"InterChange Server 統合の概要": InterChange Server がサポートするメッセージ・トランスポート
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5. WebSphere Business Integration Connect を構成します。 |
"InterChange Server 統合の概要": InterChange Server のための Business Integration Connect の構成
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6. 選択したトランスポート・プロトコルを通じて使用するために、WebSphere InterChange Server コンポーネントを構成します。 |
Business Integration Connect のバージョン 4.2.2 は、次のバージョンの InterChange Server との統合をサポートできます。
InterChange Server は、Windows 2000 や UNIX ベースのプラットフォームを含む、いくつかのプラットフォームで使用可能です。詳しくは、WebSphere InterChange Server 資料セット内の InterChange Server のインストール・ガイドを参照してください。
Business Integration Connect は、特定のメッセージ・トランスポート・プロトコルを通じてメッセージを InterChange Server に送信する場合、このメッセージを適切な InterChange Server 互換コンポーネントに送信します。このコンポーネントは、特定のトランスポート・プロトコルを理解し、メッセージを InterChange Server に転送します。
同様に、InterChange Server は、メッセージを Business Integration Connect に送信する場合、適切なトランスポート・プロトコルを通じて Business Integration Connect へメッセージを転送するために、メッセージを適切な ICS 互換コンポーネントに送信します。
表 27 には、Business Integration Connect の統合で使用される ICS 互換コンポーネントが要約されています。
表 27. InterChange Server 互換コンポーネント
Business Integration Connect は、表 10 に示すメッセージ・トランスポート・プロトコルをサポートします。サポートされているこれらのプロトコルのうち、次の 2 つのメッセージ・トランスポート・プロトコルは、InterChange Server によってサポートされています。
ビジネスのニーズに最も適したトランスポート・プロトコルを使用します。以下の事項を検討してください。
HTTP を通じて Business Integration Connect と InterChange Server との間で文書を送信および受信するために必要な ICS 互換コンポーネントは、次の条件によって異なります。
表 28 には、ICS 互換のコンポーネントを InterChange Server と連携して使用するために、ICS 互換のコンポーネントを構成する方法の入手先が要約されています。
表 28. InterChange Server を使用する HTTP トランスポートの構成
条件 | 詳細の参照先 |
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リリース・バージョンがバージョン 4.2.2 より前 である InterChange Server を用いて SOAP 以外の文書を転送する場合 | v4.2.2 の ICS での HTTP トランスポート・プロトコルの使用 |
InterChange Server バージョン 4.2.2 を用いて SOAP 以外の文書を転送する場合 | 4.2.2 より前の ICS での HTTP トランスポート・プロトコルの使用 |
SOAP 文書を送信する場合 | HTTP/S を通じた SOAP 文書の送信 |
InterChange Server とともに使用するメッセージ・トランスポートを決定するときに、以下のような、HTTP を使用するメリットを考慮してください。
JMS を通じて Business Integration Connect と InterChange Server との間で文書を送信および受信するために必要な ICS 互換コンポーネントは、表 71 に要約されています。基本的に、JMS をサポートするには WebSphere Business Integration Adapter for JMS を使用することになります。Adapter for JMS は、InterChange Server 内部でコラボレーションを非同期的に呼び出します。
InterChange Server とともに使用するメッセージ・トランスポートを決定するときに、以下のような、JMS を使用するメリットを考慮してください。
保証付きイベント送達によって、イベントが失われたり 2 回送信されたりしないことが保証されます。
JMS の構成方法について詳しくは、InterChange Server 統合の概要を参照してください。
Business Integration Connect には、InterChange Server との統合プロセスで役立つサンプルがあります。これらのサンプルは、Business Integration Connect 製品ディレクトリー内の以下のサブディレクトリーにあります。
Integration/WBI/WICS/samples
表 29 には、InterChange Server がサポートしているさまざまなトランスポート・プロトコルの samples ディレクトリーのサブディレクトリーを示します。
表 29. InterChange Server 統合のサンプル
トランスポート・プロトコル | InterChange Server のバージョン | Samples サブディレクトリー |
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HTTP | 4.1.1、4.2.0、4.2.1 | WBICServlet |
HTTP | 4.2.2 |
汎用のサンプル: HTTP
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JMS | サポートされているすべてのバージョン |
汎用のサンプル: JMS
RosettaNet 固有のサンプル: RosettaNet/JMS
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