Business Integration Connect のコンポーネント・ベースの構造とは、お客様の会社の要求を満足するために、この製品を (シングル・サーバー構成から、高性能やフェイルオーバーに対応した冗長構成まで) さまざまな方式で構成できるという意味です。
例えば、Business Integration Connect のコンポーネントをあるサーバーにインストールし、前提条件プログラムを別のサーバーにインストールできます。その際、各サーバーの前にファイアウォールを設定できます。あるいは、これらのサーバー間でコンポーネントやプログラムを分割することもできます。
スケーラビリティーを確保し、高性能を実現するには、コンポーネントやプログラムを 6 つのサーバーに分割する方法もあります。次の図は、そのような構成を示しています。2 つのサーバーに Receiver と Console のインスタンスが格納され、別の 2 つのサーバーには Document Manager が格納されています。さらに別の 1 つのサーバーには WebSphere MQ が格納され、もう 1 つのサーバーには DB2 データベースが格納されています。図に示すように、サーバー間にはファイアウォールがセットアップされています。Network Attached Storage は、接続することをお勧めしますが、必須ではありません。
図 9. WebSphere Business Integration Connect 構成のサンプル
Business Integration Connect のすべてのコンポーネントは、水平方向と垂直方向の両方に対して規模を調整できる設計になっています。水平方向のスケーリングの特性は、複数のインスタンスを複数のサーバーにまたがって実行することであり、垂直方向のスケーリングの特性は、ある 1 つのサーバーの処理能力を追加することです。
すべてのサーバーのすべてのコンポーネントを実行できる機能を備えておくと、システム規模の拡大縮小に関して柔軟な対処が可能になります。I/O 主体または計算主体のコンポーネントは、その必要性に合わせてサーバーに配置できます。さらに、共用作業キュー機能により、各コンポーネントの規模を他のコンポーネントとは独立して調整できます。