テスト・シナリオの設定

CPS を使用すると、コミュニティー・マネージャーと参加者との間で、次のシナリオをテストできます。

表 32. テスト・シナリオ
シナリオ 接続の宛先 URL

コミュニティー・マネージャーから参加者への片方向アウトバウンド。

コミュニティー・マネージャーをシミュレートします。

VTP_Owner

VTP_OWNER

参加者からコミュニティー・マネージャーへの片方向インバウンド。

参加者をシミュレートします。

VTP_TP

このシナリオには適用されません。

コミュニティー・マネージャーから参加者への双方向アウトバウンド (アップロード要求)。

コミュニティー・マネージャーをシミュレートします。

VTP_Owner

VTP_OWNER

参加者からコミュニティー・マネージャーへの双方向インバウンド (アップロード要求)。

参加者をシミュレートします。

VTP_TP

VTP_TP

コミュニティー・マネージャーから参加者への双方向アウトバウンド (アップロード応答)。

参加者をシミュレートします。

VTP_TP

VTP_TP

参加者からコミュニティー・マネージャーへの双方向インバウンド (アップロード応答)。

所有者をシミュレートします。

VTP_Owner

VTP_Owner

サンプル・シナリオ

ここでは、2 つの片方向 RosettaNet (RN) 対話をシミュレートするために、CPS の構成に関係する手順を説明します。ここでは手順を詳細に説明していません。詳細については、「ハブ構成ガイド」を参照してください。

CPS で使用されるディレクトリーとハブ構成設定が分かり、参加者間のルーティングをデバッグするときに、CPS が役に立つことが良く理解できます。

コミュニティー・マネージャー:

マネージャー用の HTTP シンク・ゲートウェイをセットアップします。これは、次の URL に送信される HTTP ゲートウェイです。 http://<console-ip>:<console-port>/console/sink

シンク・ゲートウェイは、コミュニティー・マネージャーのデフォルトの CPS 参加者および CPS マネージャー・ゲートウェイとして指定する必要があります。

コミュニティー参加者:

マネージャー用にセットアップしたように参加者用の HTTP シンク・ゲートウェイをセットアップします。

RosettaNet PIP XML ファイル:

3A4 対話がここで説明するシナリオです。参加者からマネージャーへのシミュレーションでは、3A4 購入注文要求コンテンツを含む XML を使用します。

マネージャーから参加者へのシミュレーションでは、3A4 購入注文確認 RNSC コンテンツに適合する XML を使用します。これらの XML ファイルはローカル・ファイル・システムに存在します。

関連情報については、「ハブ構成ガイド」を参照してください。ファイルを作成する場合は、宛先および受信元 ID が、これらのファイルの該当する場所のマネージャーおよび参加者のものと一致する必要があります。

コンソールおよびルーター・サーバーの構成

シミュレーションで暗号化または署名を使用する場合は、公開鍵および秘密鍵証明書のペアが必要です。秘密鍵ストアには p8 フォーマット、公開証明書には der フォーマットを使用します。

  1. p8 および der ファイルを common/security/vtp ディレクトリーにコピーします。
  2. der ファイルを common/security/ca ディレクトリーにコピーします。
  3. コンソールが開始し、ハブ管理者としてログインしたら、der ファイルをルート証明書としてアップロードします。
  4. コンソール構成を変更して、証明書および鍵ストア・ファイルをポイントします。
  5. エディターで、<console-root>/was/wbic/bcg_console.properties ファイルをオープンします。
  6. bcg_console.properties ファイル内の VTP (仮想テスト参加者) セクションを特定して、以下の値をユーザーのシステムに該当する値に設定します。以下に示すように、der および p8 ファイル・フォーマットを使用する必要があります。

    ## VTP
     

    ibm.bcg.certs.vtp.CertificateDir=C:/WBIConnect/common/security/vtp
     

    ibm.bcg.certs.vtp.Certificate=testcert.der
     

    ibm.bcg.certs.vtp.PrivateKey=testkey.p8
     

    ibm.bcg.certs.vtp.Passwd=password
     

    ibm.bcg.certs.vtp.VerifySig=false
     

    ibm.bcg.vtp.RouterIn=C:/WBIConnect/common/router_in
     
  7. bcg_console.properties ファイルを保管します。
  8. コンソール・サーバーが実行中の場合は、再始動します。あるいは、今すぐ開始します。
  9. ルーター構成が正しくセットアップされていることを確認します。
  10. エディターで、<console-root>/was/wbic/bcg.properties ファイルをオープンします。
  11. VTP セクションを特定し、vtp.CertificateDir プロパティーがコンソールと同じディレクトリーをポイントしていることを確認します。
  12. 必要に応じて変更し、ファイルを保管します。
  13. ルーター・サーバーが実行中の場合は、再始動します。あるいは、今すぐ開始します。

3A4 接続の構成:

RosettaNet ルーティングを熟知している場合は、以下の手順でコミュニティー参加者とコミュニティー・マネージャー間の RosettaNet 接続を構成します。

RosettaNet ルーティングを熟知していない場合は、以下のタスクを実行するときの支援として、「ハブ構成ガイド」を参照してください。

  1. 3A4 対話をサポートする RN および RNSC ファイルをインポートします。

    以下のファイルを示された順にアップロードします。ファイルは、インストール CD の /B2Bintegrate/rosettanet ディレクトリーに存在します。

  2. ハブを経由して送信される 3A4 購入注文要求および確認の機能 (対話と呼ばれる) を定義します。
  3. RNSC コンテンツを使用する参加者 3A4 要求および確認のソースおよびターゲットであるコミュニティー・マネージャーとコミュニティー参加者を構成します。
  4. シミュレートするシナリオをサポートするために、マネージャーと参加者間に参加者接続を確立します。
  5. システムに配置したセキュリティー成果物を使用して、オプションで署名および暗号化を指定するために、接続の属性を設定します。

ファイル・システムにサンプル 3A4 要求 XML と 3A4 RNSC XML ファイルが存在する場合は、コミュニティー参加者シミュレーターを使用してすべての内部ルーティング機能を実行できます。「コミュニティー参加者シミュレーター」タブをクリックして、「参照」ボタンをクリックします。送信するコンテンツを含むファイル・システムからファイルを選択して、「経路」ボタンをクリックします。

文書がファイル・システムから読み取られて、ハブにアップロードされます。その文書がルーティングのために文書マネージャーに渡され、ハブに構成した経路が使用されます。

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