問題の早期解決には、適切なときに適切な人にシステムの問題に関する情報を送ることが重要です。
Business Integration Connect のアラートを使用すると、受信した伝送量に異常な変動があったり、ビジネス文書処理エラーが発生したときに、主要な担当者に通知できます。
ビューアー・モジュールのオプションであるイベント・ビューアーは、さらに処理エラーの識別、トラブルシューティング、および解決に役立ちます。
アラートは、テキスト・ベースの E メール・メッセージから構成され、サブスクライブされた連絡先または主要担当者の配布リストに送信されます。アラートは、システム・イベントの発生 (イベント・ベースのアラート) または予想される文書フローのボリューム (ボリューム・ベースのアラート) に基づいて送信されます。
- 伝送量の増減の通知を受け取るには、ボリューム・ベースのアラートを使用します。
例えば、参加者は、営業日にコミュニティー・マネージャーからの伝送をまったく受信しない場合に通知するボリューム・ベースのアラートを作成できます (「ボリューム」を 「ゼロ・ボリューム」に設定し、頻度を「毎日」に設定し、「曜日」オプションで「月曜」から「金曜」を選択します)。このアラートでは、コミュニティー・マネージャーのネットワーク伝送の障害が強調表示されます。
参加者は、コミュニティー・マネージャーからの伝送回数が通常の比率を超えている場合に警告するボリューム・ベースのアラートを作成することもできます。例えば、通常は毎日約 1000 回の伝送を受信している場合、「予期ボリューム (Expected Volume)」を 1000 に設定し、「逸脱率 (%)」を 25% に設定します。この場合、一日の伝送数が 1250 回を超えると、アラートが通知されます (伝送数が 750 回を下回る場合も通知されます)。このアラートは、コミュニティー・マネージャー側での要求の増加を示すことがあります。そのため、やがて、ユーザーの環境でサーバーの追加が必要になることがあります。
ボリューム・ベースのアラートでは、アラート作成時に選択した文書フローに関連してボリュームをモニターすることに注意してください。Business
Integration Connect では、アラートに選択された文書フローが入った文書しか検索せず、アラートのすべての条件が満たされた場合にのみアラートを生成します。
- 文書処理エラーが発生したときに通知を受信するには、イベント・ベースのアラートを使用します。例えば、検証エラーまたは重複文書の受信のため、文書の処理が失敗した場合に通知するアラートを作成します。また、証明書の有効期限が切れそうな場合に通知するアラートを作成することもできます。
イベント・ベースのアラートを作成するには、Business Integration Connect の定義済みイベント・コードを使用します。イベントには、デバッグ、情報、警告、エラー、重大の 5 つのタイプがあります。各イベント・タイプには、多くのイベントが属します。定義済みイベントは、「アラート: イベント」画面で表示し、選択できます。例えば、「240601 AS 再試行の失敗」、「108001 証明書ではありません」などがあります。
- 注:
- コミュニティー参加者は、コミュニティー・マネージャーに送信された文書のボリュームに関するボリューム・ベースのアラートしか作成できません。参加者がコミュニティー・マネージャーから参加者に送信された文書のボリュームに関するボリューム・ベースのアラートを設定する場合、参加者はコミュニティー・オペレーターに依頼し、参加者のためにボリューム・ベースのアラートを設定させます (アラート所有者として参加者を指定します)。
- ヒント:
- 参加者またはコミュニティー・マネージャーの予想伝送量が運用上の限界を下回る場合に通知を受け取るようにするには、ボリューム・ベースのアラートを使用する。このアラートでは、参加者またはコミュニティー・マネージャーのネットワーク伝送の障害が強調表示されます。
- 文書処理エラーの通知を受け取るには、イベント・ベースのアラートを使用する。例えば、検証エラーのために文書の処理が失敗した場合に通知するイベント・ベースのアラートを作成できます。
- 「アカウント管理」 > 「アラート」をクリックします。「アラートの検索」画面が表示されます。
- 画面の右上隅にある「作成」をクリックします。「アラート定義 (Alert Define)」タブが表示されます。
- アラート・タイプに「ボリューム・アラート」を選択します (デフォルト設定です)。ボリューム・アラートに適したテキスト・ボックスが表示されます。
- テキスト・ボックスにアラートの名前を入力します。
- ボリューム・ベースのアラートを作成する権限を持つ参加者を選択します (コミュニティー・マネージャーとコミュニティー・オペレーターのみ)。
- ドロップダウン・リストから「パッケージ」、「プロトコル」、および「文書フロー」を選択します。
選択されたパッケージ、プロトコル、および文書フローは、ソース・コミュニティー参加者のパッケージ、プロトコル、および文書フローに一致する必要があります。
- 3 つのボリューム・オプション (「予期」、「範囲」、「ゼロ・ボリューム」) のいずれか 1 つを選択し、8 に進みます。
- 「予期」。文書フローのボリュームが正確な数量値から離れた場合にアラートを生成するには、「予期」を選択します。予期される文書フローのボリュームに関するアラートを作成するには、次のステップに従います。
- 「ボリューム」テキスト・ボックスに、8 で選択する時間フレーム内に受信が予想される文書フローの数を入力します。正数のみ入力します。負の数値を入力すると、アラートは機能しません。
- 「逸脱率 (%)」テキスト・ボックスに数値を入力します。文書フローのボリュームがこの値から逸脱するとアラートがアクティブになります。例を次に示します。
- ボリューム = 20 で逸脱率 = 10% である場合、文書フローのボリュームが 18 より小さいか、22 より大きい場合、アラートが生成される。
- ボリューム = 20 で逸脱率 = 0% である場合、20 以外のすべての文書フローのボリュームでアラートが生成される。
- 「範囲」。文書フローのボリュームが最大/最小範囲の外側になった場合にアラートを生成するには、「範囲」を選択します。値の範囲に基づいてアラートを作成するには、次のステップに従います。
- 「最小」テキスト・ボックスに、8 で選択する時間フレーム内に受信が予想される文書フローの最小数を入力します。文書フローのボリュームがこの数を下回った場合にのみ、アラートが生成されます。
- 「最大」テキスト・ボックスに、8 で選択する時間フレーム内に受信が予想される文書フローの最大数を入力します。
- 注:
- ボリューム範囲に基づいてアラートを作成する場合、「最小」と「最大」の両テキスト・ボックスに入力する必要があります。
- 「ゼロ・ボリューム」。8 で選択する時間フレーム内に文書フローが発生しない場合にアラートを生成するには、「ゼロ・ボリューム」を選択します。
- アラート生成のため、文書フローのボリュームのモニターに使用される時間フレーム (頻度) として「毎日」または「範囲」を選択します。
- 「毎日」。毎週または毎月 1 日以上を指定して文書フローのボリュームをモニターするには、「毎日」を選択します。例えば、1 日以上の特定の曜日 (月曜日、または月曜日と木曜日など) または毎月の決まった日 (1 日と 15 日など) にのみ文書フローのボリュームをモニターする場合は、「毎日」を選択します。
- 「範囲」。毎週または毎月の 2 つの日で指定した間、文書フローのボリュームをモニターするには、「範囲」を選択します。例えば、月曜日から金曜日までの毎日、または毎月 5 日から 20 日までの毎日、文書フローのボリュームをモニターするには、「範囲」を選択します。
- 次のステップで選択される日に文書フローのボリュームをモニターする場合の開始時刻と終了時刻 (24 時間制) を選択します。範囲の頻度を選択した場合、文書フローのボリュームのモニターは範囲内の最初の日の開始時刻から範囲内の最後の日の終了時刻まで行われることに注意してください。
- アラート・モニターを行う毎週または毎月の特定の日を選択します。頻度として「毎日」を選択した場合、アラート・モニター用の曜日または毎月の日を選択します。頻度として「範囲」を選択した場合、アラート・モニターを行う期間を示す 2 つの曜日または月の 2 つの日を選択します。
- このアラートの状況として「使用可能」または「使用不可」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
- 「通知」タブをクリックします。
-
をクリックします。
- 参加者を選択します (コミュニティー・マネージャーとコミュニティー・オペレーターのみ)。
- 追加する連絡先が「連絡先」テキスト・ボックスに表示されている場合、その連絡先を選択し、「サブスクライブ」をクリックします。21 に進みます。
追加する連絡先が「連絡先」テキスト・ボックスに表示されていない場合、「連絡先に新規記入項目を追加 (Add New Entry to Contacts)」をクリックします。「新規連絡先の作成」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。
アラート所有者に表示される「連絡先に新規記入項目を追加 (Add New Entry to Contacts)」オプションでは、アラート所有者に関連付けられた連絡先しか作成できません。アラート所有者はこの機能を使用して、アラート参加者の連絡先を追加することはできません。
- 連絡先の名前、E メール・アドレス、電話番号、および FAX 番号を入力します。
- 連絡先のアラート状況を選択します。
- このアラートが生成されたときにこの連絡先に E メール・メッセージを送信するには、「使用可能」を選択する。
- このアラートが生成されたときにこの連絡先に E メール・メッセージを送信しない場合は、「使用不可」を選択する。
- 連絡先の可視性を選択します。
- 連絡先をユーザーの組織にのみ表示する場合は、「ローカル」を選択する。
- コミュニティー・オペレーターとコミュニティー・マネージャーに連絡先を表示するには、「グローバル」を選択する。両者とも連絡先をアラートにサブスクライブできます。
- 連絡先を保管するには、「保管」をクリックします。このアラートの連絡先リストに連絡先を追加するには、「保管してサブスクライブ」をクリックします。
- 「保管」をクリックします。
- 注:
- 元のモニター期間が過ぎた後に、ボリューム・ベースのアラートに変更を行うと、次のモニター期間の日に有効になります。例えば、水曜日と木曜日の午後 1 時から 3 時にアラートをモニターしています。ここで、水曜日の午後 4 時に、午後 5 時から 7 時までアラートをモニターするように変更します。この場合、水曜日にアラートが 2 回モニターすることはありません。変更は木曜日に有効になります。
- 「アカウント管理」 > 「アラート」をクリックします。「アラートの検索」画面が表示されます。
- 画面の右上隅にある「作成」をクリックします。「アラート定義 (Alert Define)」タブが表示されます。
- アラート・タイプに「イベント・アラート」を選択します。イベント・ベースのアラートに適したテキスト・ボックスが表示されます。
- テキスト・ボックスにアラートの名前を入力します。
- アラートを発生させる参加者を選択します (このオプションはコミュニティー・マネージャーとコミュニティー・オペレーターのみ使用できます)。
「すべての参加者」オプションを選択し、システムのすべての参加者にアラートを関連付けます。アラート検索を実行し、「参加者のアラート」として「すべての参加者」を選択すると、特定の参加者に関連付けられていないすべてのアラートが表示されます。
- イベント・タイプとして、「デバッグ」、「情報」、「警告」、「エラー」、「重大」、または「すべて」を選択します。
-
「BCG240601 AS 再試行の失敗」や「108001 証明書ではありません」などのアラートをアクティブにするイベントを選択します。証明書の有効期限がもうすぐ切れるときに通知するアラートを作成するには、次のいずれか 1 つを選択します。
- 「BCG108005 証明書の有効期限は 60 日です」
- 「BCG108006 証明書の有効期限は 30 日です」
- 「BCG108007 証明書の有効期限は 15 日です」
- 「BCG108008 証明書の有効期限は 7 日です」
- 「BCG108009 証明書の有効期限は 2 日です」
- このアラートの状況として「使用可能」または「使用不可」を選択します。
- 「保管」をクリックします。
- 「通知」タブをクリックします。
-
をクリックします。
- 参加者を選択します (コミュニティー・マネージャーとコミュニティー・オペレーターのみ)。
- 追加する連絡先が「連絡先」テキスト・ボックスに表示されている場合、その連絡先を選択し、「サブスクライブ」をクリックします。18 に進みます。
追加する連絡先が「連絡先」テキスト・ボックスに表示されていない場合、「連絡先に新規記入項目を追加 (Add New Entry to Contacts)」をクリックします。「新規連絡先の作成」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。
アラート所有者に表示される「連絡先に新規記入項目を追加 (Add New Entry to Contacts)」オプションでは、アラート所有者に関連付けられた連絡先しか作成できません。アラート所有者はこの機能を使用して、アラート参加者の連絡先を追加することはできません。
- 連絡先の名前、E メール・アドレス、電話番号、および FAX 番号を入力します。
- 連絡先のアラート状況を選択します。
- このアラートが生成されたときにこの連絡先に E メール・メッセージを送信するには、「使用可能」を選択する。
- このアラートが生成されたときにこの連絡先に E メール・メッセージを送信しない場合は、「使用不可」を選択する。
- 連絡先の可視性を選択します。
- 連絡先をユーザーの組織にのみ表示する場合は、「ローカル」を選択する。
- コミュニティー・オペレーターとコミュニティー・マネージャーに連絡先を表示するには、「グローバル」を選択する。両者とも連絡先をアラートにサブスクライブできます。
- 連絡先を保管するには、「保管」をクリックします。連絡先を保管し、このアラートの連絡先リストに連絡先を追加するには、「保管してサブスクライブ」をクリックします。
- 配信のモードを選択します。
- 「アラートの即時送信」。このオプションを選択すると、アラートが発生したとき、連絡先にアラート通知が送信されます。重大なアラートにはこのオプションを使用します。
- 「バッチ・アラート元:」。このオプションを選択すると、連絡先がアラート通知を受信する時期を指定できます。重大ではないアラートにはこのオプションを使用します。
ここでの 2 つのオプション「カウント」と「時間」は、相互に排他的ではありません。
「カウント」オプションを選択する場合は、常に「時間」オプションを選択する必要があります。
- 選択した制限時間 (「時間」) 内にアラート数 (「カウント」) に達した場合、アラート通知が生成されます。
- アラートは発生したが、選択した制限時間 (「時間」) 内にアラート数 (「カウント」) に達していない場合、制限時間に達したときにアラート通知が生成されます。
「時間」オプションは「カウント」オプションなしで使用できますが、「カウント」オプションは常に制限時間 (「時間」) に関連付ける必要があります。
- 「カウント」。このオプションを選択するときは、「時間」オプションも使用する必要があります。数値 (n) を入力します。この数のアラートが選択した時間 (「時間」) 内に発生すると、アラート通知がアラートの連絡先に送信されます。
2 つのオプションを一緒に使用する例を次に示します。
この例で、「バッチ・アラート元:」オプションは「カウント」が 10 (10 回のアラート)、「時間」が 2 (2 時間) に設定されています。システムでは、2 時間以内に 10 回のアラートが発生するか、制限時間に達するまで、このアラートの通知をすべて保持します。
アラート・カウントが 2 時間以内に 10 回に達すると、このアラートに対するすべてのアラート通知が連絡先に送信されます。
アラートは発生したが、制限時間 (2 時間) 内に 10 回は発生しなかった場合、制限時間に達したときにアラート通知がアラートの連絡先に送信されます。
- 「時間」。時間数 (n) を選択します。n 時間の間、システムはアラート通知を保持します。n 時間ごとに、保持されたアラート通知はすべて連絡先に送信されます。
例えば、2 を入力した場合、システムは発生したアラートのすべての通知を 2 時間の間隔で保持します。2 時間の期限が切れると、このアラートのすべてのアラート通知は連絡先に送信されます。
- 「保管」をクリックします。
- 「アカウント管理」 > 「アラート」をクリックします。「アラートの検索」画面が表示されます。
- ドロップダウン・リストから検索条件を入力します。アラート名を入力します。
- 「検索」をクリックします。検索条件に合致するアラートのリストが表示されます (存在する場合)。
-
をクリックして、アラート詳細を表示します。
-
をクリックして、アラート詳細を編集します。
- 「通知」タブをクリックします。
- 参加者を選択します (コミュニティー・マネージャーとコミュニティー・オペレーターのみ)。
- 追加する連絡先が「連絡先」テキスト・ボックスに表示されている場合、その連絡先を選択し、「サブスクライブ」をクリックします。13 に進みます。
追加する連絡先が「連絡先」テキスト・ボックスに表示されていない場合、「連絡先に新規記入項目を追加 (Add New Entry to Contacts)」をクリックします。「新規連絡先の作成」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。
アラート所有者に表示される「連絡先に新規記入項目を追加 (Add New Entry to Contacts)」オプションでは、アラート所有者に関連付けられた連絡先しか作成できません。アラート所有者はこの機能を使用して、アラート参加者の連絡先を追加することはできません。
- 連絡先の名前、E メール・アドレス、電話番号、および FAX 番号を入力します。
- 連絡先のアラート状況を選択します。
- このアラートが生成されたときにこの連絡先に E メール・メッセージを送信するには、「使用可能」を選択する。
- このアラートが生成されたときにこの連絡先に E メール・メッセージを送信しない場合は、「使用不可」を選択する。
- 連絡先の可視性を選択します。
- 連絡先をユーザーの組織にのみ表示する場合は、「ローカル」を選択する。
- コミュニティー・オペレーターとコミュニティー・マネージャーに連絡先を表示するには、「グローバル」を選択する。両者とも連絡先をアラートにサブスクライブできます。
- 連絡先を保管するには、「保管」をクリックします。連絡先を保管し、このアラートの連絡先リストに連絡先を追加するには、「保管してサブスクライブ」をクリックします。
- 「保管」をクリックします。