メッセージ・フローの例

図 8 は、AS でパッケージされた EDI 文書が、HTTP トランスポート・プロトコルを使用して、Business Integration Connect サーバー経由で最終配布先の EDI バックエンド・システムに送信される様子を示しています。

この例では、インバウンド AS2 メッセージが非同期 MDN (message disposition notification) を要求したものと想定しています。

図 8. 参加者から EDI バックエンド・システムに EDI 文書を配布するシーケンス・ダイアグラム


  1. EDI ペイロード付きの AS2 要求が、Business Integration Connect の Receiver コンポーネントに入ります。
  2. Receiver が永続共用ストレージに文書を保管します。
  3. Receiver が HTTP 200 応答をコミュニティー参加者に戻します。
  4. Document Manager が文書を取り込んで Document Processing Engine によるメッセージの処理に備え、元の文書を否認防止データベースへ保管します。 Document Processing Engine は、以下のように文書を処理します。
    1. 復号、エンベロープ処理の解除、および構造レベルの検証
    2. 認証、許可、および重複検査の実行
    3. 内容レベルの検証の実行
    4. 構成によって指定されている場合、メッセージのディジタル署名または暗号化 (またはその両方)
    5. ヘッダー情報の追加
    6. 最終パッケージ化文書の否認防止データベースへの保管
  5. Delivery Manager が文書を EDI バックエンド・システムに送信します (この場合は JMS トランスポートを使用)。
  6. MDN (message disposition notification) がコミュニティー参加者に送信されます。
  7. コミュニティー参加者は、HTTP 200 を送信することにより、MDN の受取を確認します。

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