IBM(R) WebSphere(R) Business Integration Adapter for Spirent Applications には Spirent Flow のコネクターが含まれています。このアダプターは、 WebSphere MQ Integrator Broker(R) および WebSphere Application Server のどちらの統合ブローカーとでも連動して動作しますが、WebSphere InterChange Server (ICS) はサポートしません。統合ブローカーは、異種のアプリケーションの集合を統合し、データ・ルーティングなどのサービスを提供するアプリケーションです。
このアダプターには、次の要素が含まれています。
本書では、このアダプターを WebSphere MQ Integrator Broker および WebSphere Application Server の両方の統合ブローカーと共に使用するための情報を提供します。
ここでは、IBM WebSphere Business Integration Adapter for Spirent Applications のコネクター・コンポーネントの概要について説明します。コネクターは、アプリケーション固有のコンポーネントとコネクター・フレームワークという 2 つのパーツで構成されています。アプリケーション固有のコンポーネントには、特定のアプリケーションに応じて調整されたコードが含まれています。コネクター・フレームワークのコードはすべてのコネクターに共通なので、コネクター・フレームワークは、統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントとの仲介役の機能を果たします。コネクター・フレームワークは、統合ブローカーとアプリケーション固有のコンポーネントの間で以下のサービスを提供します。
本書では、コネクター・フレームワークと、コネクターと呼ぶアプリケーション固有コンポーネントについて説明しています。このコネクターを使用すると、WebSphere MQ Integrator Broker または WebSphere Application Server は、ビジネス・オブジェクトをやり取りすることによって Spirent アプリケーション (REACT 2.900 および Flow 1.300) と通信できます。
REACT は、多種のネットワーク・サービスが自動化された対話式テストを行うアプリケーションです。Flow は、外部システムからテスト要求を受信すると、REACT を使用してテストを実行します。Flow は外部システムのリモート・アクセス・インターフェースとして Hekimian Trouble Interface (HTI) を提供しています。HTI は外部システムとのテスト要求/テスト応答トランザクションを処理します。コネクターはこの HTI を使用して、テスト要求を送信したり応答を受信します。
コネクターと HTI の間の通信は、CORBA を使用して確立されます。コネクターが HTI にテスト要求を送信します。テスト要求が REACT によって処理されると、HTI が応答としてテスト結果を戻します。
IBM WebSphere Business Integration Adapter for Spirent Applications は、コネクター、2 つのデータベース、および HTI モジュールで構成されます。次の図は、すべてのコンポーネントのアーキテクチャーを示しています。コネクターは、ビジネス・オブジェクトの動詞サポートやイベント通知用のポーリング機構がインプリメントされている Java(TM) JAR ファイルとして提供されています。
コネクター (Java で記述) はアダプターの IBM ビジネス・インテグレーション標準を使用してコンパイルします。コネクターは統合ブローカーから Spirent のテスト要求を受信し、そのテスト要求を HTI を介して Flow に送信します。コネクターは Flow から応答の通知を受けて、この応答に対応するビジネス・オブジェクトを生成し、そのビジネス・オブジェクトを統合ブローカーに送信します。さらにコネクターは、ロギング・メッセージおよびトレース・メッセージを生成し、ファイルまたはコネクター・コンソールに書き込むか、あるいは統合ブローカーに送信します。
コネクターは、内部でイベントの保管およびアーカイブ用に次の 2 つのデータベース表を使用します。
コネクターはそれらの表に対して DB2、Oracle、Microsoft SQL Server の 3 つのデータベース・アプリケーションをサポートしています。
イベント・ストア表には、以下のスキーマがあります。
列 | DB2 型 | Oracle 型 | Microsoft SQL Server 型 | 説明 |
---|---|---|---|---|
event_id | varchar(16) | varchar(16) | varchar(16) | 固有 ID。基本キーとして使用されます。 |
event_data | clob(10000) | long | text | Flow から送信されたタグとペアから生成される XML ストリング形式のテスト結果。 |
stored_time | timestamp | date | datetime | コネクターが Flow からイベントを受信する時刻。 |
アーカイブ表には、以下のスキーマがあります。
列 | DB2 型 | Oracle 型 | Microsoft SQL Server 型 | 説明 |
---|---|---|---|---|
event_id | varchar(16) | varchar(16) | varchar(16) | 固有 ID。基本キーとして使用されます。 |
event_data | clob(10000) | long | text | Flow から送信されたタグと値のペアから生成される XML ストリング形式のテスト結果。 |
event_result | integer | integer | integer | IBM WebSphere Business Integration Adapter Framework によって定義されたイベント状況。 |
stored_time | timestamp | date | datetime | コネクターが Flow からイベントを受信する時刻。 |
processed_time | timestamp | date | datetime | コネクターがイベントを処理する時刻。 |
ここでは、コネクターが REACT および Flow Spirent アプリケーションと対話する方法およびコネクターがビジネス・オブジェクト要求とイベント通知を処理する方法について説明します。
コネクターは始動時に、HTI のリモート・オブジェクトへの参照が可能になります。VisiBroker の SmartAgent (osagent) がそのリモート・オブジェクトを検索します。コネクターが HTI を介して Flow にテスト要求を送信します。非同期の応答を受信するには、コネクターはリスナーとして HTI を介して Flow に登録します。
コネクター内でエラーが発生したり、オンライン処理中に Spirent アプリケーション内でエラーが発生すると、FAIL 戻りコードがコネクターのアプリケーション固有のコンポーネントからコネクター・フレームワークに送信され、さらにそこから統合ブローカーに送信されます。
本コネクターでは Create 動詞のみがサポートされます。他の動詞ではエラーが発生し、コネクターで処理 されません。コネクターでは、Spirent に対するテスト要求が含まれているビジネス・オブジェクトを受信すると、ビジネス・オブジェクトのコンテンツをタグと値のペアに変換し、HTI が提供するメソッドで Flow に受け渡します。すべてのテスト要求は非同期的に送信され、あとで応答が非同期のイベントとして戻されます。
要求されたテストの実行後にコネクターに応答イベントを公開するために、Flow は応答イベントを登録済みのリスナーに対して送信します。コネクターは始動時にリスナーとして登録しているため、Flow へのすべての非同期要求は、公開済みイベントとしてコネクターに戻されます。
Flow は応答を、タグと値のペアという形でコネクターに送信します。コネクターはそれらのペアを XML ストリングに変換して、イベント・ストア表に保管します。1 つの応答は 1 つの XML ストリングと対応します。
コネクターはイベント・ストア表を正規の構成可能な間隔でポーリングします。コネクターは表内のすべてのイベントを検索し、イベントの XML データをビジネス・オブジェクトに変換して統合ブローカーに送信します。コネクター固有構成プロパティーを使用して、1 回のポーリングでイベント表から選択するイベントの数を指定できます。処理されたイベントはイベント・ストア表から除外されます。
コネクターはイベント・ポーリング操作で処理するイベントを保存します。イベントはアーカイブ表に追加されます。処理結果は、表に追加された各レコードのフィールドに設定されます。
ここでは、Spirent のコネクター固有のインストールおよび構成について説明します。本製品のインストールと構成についての一般情報は、以下のガイドを参照してください。
IBM WebSphere Business Integration Adapter for Spirent Applications をご使用になる前に、ユーザーのシステムに必要なソフトウェアが存在するかどうかを確認してください。さらに、コネクター、ビジネス・オブジェクト、および構成プロパティーの定義をインポートすることも必要になります。ここでは、必要なソフトウェアと操作について説明します。
コネクターは、次のプラットフォームとデータベースの組み合わせによって稼働可能です。
コネクターは次のソフトウェアを必要とします。
コネクターは次の Spirent 関連ファイルを必要とします。
注: コネクターを WebSphere Business Integration Adapter 2.0 環境で使用する場合、WebSphere Business Integration Adapter Runtime ライブラリー 1.2.3 FixPack をインストールする必要があります。IBM サポート・ダウンロード・サイト ( www-3.ibm.com/software/integration/cw/ics/support/) で入手可能です。
コネクターは IBM WebSphere Business Integration Adapter 製品のインストール中にインストールされます。
IBM WebSphere Business Integration Adapter システムがインストールされると、IBM WebSphere Business Integration Server CD から追加のコネクターをいつでもインストールできるようになります。その場合は、IBM WebSphere Business Integration Server CD を挿入しインストール・プログラムを実行して、インストールするコネクターを選択します。
コネクターを IBM WebSphere Business Integration Server にインストールした後で Spirent 用コネクターを追加する場合は、以下のステップを実行してコネクターの定義をインストールする必要があります。
次の 2 つのサブセクションでは、Spirent 用のコネクターを UNIX または Windows システム上にインストールする方法について説明します。本章の説明は、特に表記されない限り、コネクターのインストールは UNIX と Windows の両方に適用します。
コネクターを UNIX システムにインストールするには、IBM WebSphere Business Integration Adapter のインストーラーを実行し、IBM WebSphere Business Integration Adapter for Spirent Applications を選択します。
IBM WebSphere Business Integration Adapter インストーラーによってコネクターと関連付けられている標準ファイルがインストールされます。以下の表は、コネクターで使用される UNIX のファイル構造について示しています。
$CROSSWORLDS のサブディレクトリー | 内容の説明 |
---|---|
connectors/Spirent | CWSpirent.jar: Java でインプリメントされたこのコネクターのプログラムを含む。 start_Spirent.sh: コネクターの始動スクリプト。このスクリプトは、汎用コネクター・マネージャー・スクリプトから呼び出される。 |
connectors/Spirent/dependencies | event_table_xxx.sql: データベース内でのイベント表およびアーカイブ表の作成に必要な sql ステートメントを含む。 |
connectors/messages | SpirentConnector.txt および SpirentConnector_en_US.txt: コネクター・メッセージ・ファイル。 |
connectors/Spirent/Samples | xxx.in: サンプルのアプリケーション固有のビジネス・オブジェクト (ASBO)。 SpirentAgentConfig.cfg: 統合ブローカーが InterChange Server である場合のサンプルの構成ファイル。 |
repository/Spirent | CN_Spirent.txt: コネクターの定義ファイル。 |
コネクターを Windows システムにインストールするには、IBM WebSphere Business Integration Adapter インストーラーを実行し、IBM WebSphere Business Integration Adapter for Spirent を選択します。
IBM WebSphere Business Integration Adapter インストーラーによってコネクターと関連付けられている標準ファイルがインストールされます。以下の表は、コネクターで使用される Windows ファイル構造を示しています。
%CROSSWORLDS% のサブディレクトリー | 内容の説明 |
---|---|
connectors\Spirent | CWSpirent.jar: Java でインプリメントされたこのコネクターのプログラムを含む。 start_Spirent.bat: コネクターの始動スクリプト。 |
connectors\Spirent\dependencies | event_table_xxx.sql: データベース内でのイベント表およびアーカイブ表の作成に必要な sql ステートメントを含む。 |
connectors\messages | SpirentConnector.txt および SpirentConnector_en_US.txt: コネクター・メッセージ・ファイル。 |
connectors\Spirent\Samples | xxx.in: サンプルのアプリケーション固有のビジネス・オブジェクト (ASBO)。 SpirentAgentConfig.cfg: 統合ブローカーが InterChange Server である場合のサンプルの構成ファイル。 |
repository\Spirent | CN_Spirent.txt: コネクターの定義ファイル。 |
コネクターは、イベント通知および結果のアーカイブにイベント表およびアーカイブ表を使用します。これら 2 つの表のスキーマ記述に関する詳細については、データベースを参照してください。これらの表は、コネクターがイベント・デリバリーが可能になる前に、データベース内に作成しておく必要があります。
次の SQL スクリプト・ファイルは connectors/Spirent/dependencies ディレクトリーに格納されています。これらのスクリプトはデフォルト名を使用して表を作成します。
データベースを作成するには、ご使用になるデータベースによって次の一連のステップのいずれかを実行してください。
ここで、
SQL>@event_table_oracle
イベント処理およびアーカイブ処理を構成する場合は、構成プロパティーを使用して以下の情報を指定してください。
詳細については、コネクター固有のプロパティーを参照してください。
次のファイルを、Spirent がインストールされているマシンから connectors/Spirent/dependencies ディレクトリーにコピーします。
この後のセクションで説明する JDBC ドライバー・ファイルを使用するデータベースによって connectors/Spirent/dependencies ディレクトリーにコピーします。
msbase.jar、msutil.jar および mssqlserver.jar
注: 上記の各ファイルは、Microsoft Download Center ( www.microsoft.com/downloads)(2002 年 11 月現在) で入手可能な Microsoft SQL Server 2000 Driver for JDBC に含まれています。
アクションは不要です。このコネクターは、IBM WebSphere Business Integration Adapter と共にインストールされている DB2 ドライバーを使用します。
classes12.zip。Oracle がインストールされているディレクトリーに格納されています。
コネクターを実行する前に、コネクターの標準とコネクター固有構成プロパティーを設定する必要があります。これを行うには、次のツールのいずれかを使用します。
標準構成プロパティーにより、すべてのコネクターによって使用される情報が提供されます。このようなプロパティーの資料については、コネクター用標準構成プロパティーを参照してください。
ここでは、ランタイムでのコネクター固有構成プロパティーについて説明します。コネクター固有のプロパティーは、コネクター内で静的情報またはロジックを再コードおよび再ビルドせずに変更するためのものです。
以下の表に、本コネクターのコネクター固有構成プロパティーを示します。プロパティーの説明については、以下の各セクションを参照してください。
プロパティー | 指定可能な値 | デフォルト値 | 必須 |
---|---|---|---|
ArchiveTable |
データベース表名 | CWHKMNAR | はい |
DataBasePassword | データベース・パスワード | (なし) | はい |
DataBaseURL | URL ストリング | (なし) | はい |
DataBaseUserName | データベース・ユーザー名 | (なし) | はい |
EventStoreTable | データベース表名 | CWHKMNES | はい |
HTIListenerName | HTI に登録しているリスナー名 | HTI_Event_Listener | はい |
HTIReadyTimeout | 時間 (単位: ミリ秒) | 15000 | はい |
HTIRequestBO | ASBO 名 | Spirent_TestRequest | はい |
HTIResponseBO | ASBO 名 | Spirent_TestResponse | はい |
HTITagValueBO | ASBO 名 | Spirent_TagAndValue | はい |
JDBCDriver | JDBC ドライバー名 | (なし) | はい |
LoopSleepTime | 時間 (単位: ミリ秒) | 3000 | はい |
ORBName | ORB オブジェクト・インプリメンテーション名 | HtiServiceProviderInterface | はい |
ORBServerAddress | IP アドレスまたはホスト名 | localhost | はい |
ORBServerPort | ポート番号 | 14000 | はい |
PollQuantity | 1 以上の整数 | 1 | はい |
このプロパティーは、コネクターが処理済みのイベントをアーカイブする際に使用するデータベース表 の名前を指定します。
このプロパティーは、イベント・ストアおよびアーカイブ表を含むデータベースのパスワードを指定します。
このプロパティーは、イベント・ストアおよびアーカイブ表を含むデータベースにアクセスする URL ストリングを指定します。使用するデータベースによって、次のいずれかの形式のストリングを使用します。
ここで、host_name は、データベース・システムがインストールされているホスト名前、port_number は、データベース・システムとの接続に使用されるポート番号、そして db_name は、イベント・ストアとアーカイブ表を格納しているデータベースの名前です。
このプロパティーは、イベント・ストアおよびアーカイブ表を含むデータベースのユーザー名を指定します。
このプロパティーは、コネクターが Flow から受信したイベントを保管するために使用するデータベース表の名前を指定します。
このプロパティーは、HTI を介して Flow に登録されるリスナーの名前を指定します。ここで指定されたリスナーは、Flow からイベントを受信します。
このプロパティーは、時間をミリ秒単位で指定します。コネクターは始動すると、指定した時間が経過するまで HTI へのバインドを試行します。
このプロパティーは、コネクターへのテスト要求に使用されるトップレベル ASBO の名前を指定します。
このプロパティーは、コネクターからのテスト応答に使用されるトップレベル ASBO の名前を指定します。
このプロパティーは、テスト要求とテスト応答の両方に含まれるタグと値のペアを表す ASBO の名前を指定します。この ASBO は、テスト要求およびテスト応答用のトップレベル ASBO によって含められます。
このプロパティーは、イベント・ストアおよびアーカイブ表を含むデータベースへのアクセスに使用する JDBC ドライバーの名前を指定します。使用するデータベースによって、次のいずれかの値を使用してください。
このプロパティーは、HTI へのバインディングが設定されている場合に、チェックする間隔時間を指定します。
このプロパティーは、HTI の ORB オブジェクト・インプリメンテーションの名前を指定します。この名前は通常 HtiServiceProviderInterface として指定します。
このプロパティーは、Flow 上で VisiBroker の SmartAgent (osagent) を実行しているホストのホスト名と IP アドレスを指定します。osagent には HTI の ORB オブジェクト・インプリメンテーションがあります。
このプロパティーは、Flow 上の VisiBroker の SmartAgent (osagent) のポート番号を指定します。osagent には HTI の ORB オブジェクト・インプリメンテーションがあります。
このプロパティーは、イベントのポーリングごとに検索するイベントの数を指定します。
ここでは、使用している統合ブローカーやプラットフォームなどの環境固有の構成情報について説明します。
コネクターを Unix にインストールする場合は、コネクターのスクリプトを開始する connector_manager_Spirent ファイルをインストーラーが自動的に作成しなければなりません。この場合には、以下のステップを完了してください。
AGENTCONFIG_FILE=-cConnectorConfigurationFile
ここで、ConnectorConfigurationFile には、作成したコネクター構成ファイルを指定します。ファイル名には絶対パス名を含めてください。
注: また、コネクター始動スクリプトは、次のステップに従って作成することもできます。
コネクター構成ツールの使用方法について詳しくは、「 Adapter for WebSphere MQ Integrator Broker ユーザーズ・ガイド」の『コネクター構成ツールの使用 (Using the Connector Configuration Tool)』を参照してください。
コネクターを Windows にインストールする場合は、コネクターを開始するショートカットをインストーラーが自動的に作成しなければなりません。この場合には、以下のステップを完了してください。
-cConnectorConfigurationFile
ここで、ConnectorConfigurationFile には、作成したコネクター構成ファイルを指定します。ファイル名には絶対パス名を含めてください。
注: コマンドに -c オプションを追加してください。既存の引き数は除外しないでください。
IBM WebSphere Business Integration Adapter for Spirent Applications のコネクター・コンポーネントは、サポートされているビジネス・オブジェクト構造、親ビジネス・オブジェクトと子ビジネス・オブジェクトの間の関係、およびアプリケーション固有情報のフォーマットに関する前提事項を作成します。そのため、コネクターで処理されるビジネス・オブジェクトを作成または変更する場合、その変更は、コネクターが従う規則に準拠していなければなりません。変更がその規則に準拠していない場合、コネクターでは新規ビジネス・オブジェクトまたは変更されたビジネス・オブジェクトを正しく処理することができません。
ここでは、コネクターによるビジネス・オブジェクトの処理方法と、コネクターが作成する前提事項について説明します。その内容は、新規ビジネス・オブジェクトをインプリメントする場合や、既存のビジネス・オブジェクトを修正する場合にも参考になります。
Spirent のデータを表すビジネス・オブジェクトに名前を付ける場合は、わかりやすくするために Spirent_ などのプレフィックスを使用します。トップレベル・ビジネス・オブジェクトのみでなく、すべての子ビジネス・オブジェクトの場合もこの規則に従ってください。例えば、テスト要求のビジネス・オブジェクト名は Spirent_TestRequest とします。
注: 本書では、「階層的ビジネス・オブジェクト」という用語は、どのレベルの子ビジネス・オブジェクトも含むビジネス・オブジェクト全体を指すものとします。「個別ビジネス・オブジェクト」という用語は、そこに含まれている子ビジネス・オブジェクトとは切り離された意味での 1 つのビジネス・オブジェクトを指すものとします。「トップレベル・ビジネス・オブジェクト」という用語は、階層のトップレベルにあり、親を持たない個別ビジネス・オブジェクトを指すものとします。
WebSphere ビジネス・オブジェクト構造には、単層型と階層型があります。単層型ビジネス・オブジェクトのすべての属性は単純で、単一値 (例えば String や Integer) を表します。
階層型ビジネス・オブジェクトは、単純属性の他に、単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトを表す属性と、子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性を持つことができます。これらのビジネス・オブジェクトは、単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトや子ビジネス・オブジェクトの配列などを順番に含めることができます。
単一カーディナリティー関係は、親ビジネス・オブジェクト内のある属性が、単一の子ビジネス・オブジェクトの配列を表す場合に発生します。この属性の型は、子ビジネス・オブジェクトのものと同一になります。
複数カーディナリティー関係は、親ビジネス・オブジェクト内のある属性が、子ビジネス・オブジェクトの配列を表す場合に発生します。この属性の型は、子ビジネス・オブジェクトの配列の型と同一になります。
本コネクターが使用するトップレベル・ビジネス・オブジェクト構造は次のとおりです。
top_level_business_object | +-TagAndValue (tag_and_value; 複数カーディナリティー) | +-Tag (String) +-Value (String)
注:
top_level_business_object | +-TagAndValue (tag_and_value; 複数カーディナリティー) | +-Tag (String) +-Value (String)
注:
属性名 TagAndValue、Tag、および Value を変更することはできません。要求および応答のためのトップレベル・ビジネス・オブジェクトの名前は、コネクター固有構成プロパティー、HTIRequestBO および HTIResponseBO 内でそれぞれ指定する必要があります。タグと値のペアを表すビジネス・オブジェクトの名前は、コネクター固有プロパティー、HTITagValueBO 内で指定してください。
AppSpecificInfo of the top_level_business_object の詳細については、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報を参照してください。
Spirent_TestRequest | +-ID (String) | +-TagAndValue (Spirent_TagAndValue; 複数カーディナリティー) | +-ID (String) +-Tag (String) +-Value (String)
注: 属性、TagAndValue には複数カーディナリティーが含まれています。
Spirent_TestResponse | +-ID (String) | +-TagAndValue (Spirent_TagAndValue; 複数カーディナリティー) | +-ID (String) +-Tag (String) +-Value (String)
注: 属性、TagAndValue には複数カーディナリティーが含まれています。
コネクターで使用されるビジネス・オブジェクトは Business Object Designer を使用して生成され、統合ブローカーにインポートされます。
ビジネス・オブジェクトのロード方法についての説明は、以下のガイドを参照してください。
注: XML 要素は大文字小文字を区別しますが、ビジネス・オブジェクト名では大文字小文字を区別しないため、repos_copy ユーティリティーがエラーを戻すことがあります。この場合には、エラー・メッセージを確認して、エラーの原因となったビジネス・オブジェクトの名前を手動で変更してください。
ここでは、ビジネス・オブジェクトの動詞の処理における以下の点について説明します。
トップレベル・ビジネス・オブジェクト、およびその子にあたる個別ビジネス・オブジェクトには、それぞれ別々に動詞を格納することができます。したがって、親ビジネス・オブジェクトと子ビジネス・オブジェクトで動詞が異なるビジネス・オブジェクトが、統合ブローカーからコネクターに渡される場合があります。この場合、コネクターでは、トップレベルの親ビジネス・オブジェクトの動詞を参照して、ビジネス・オブジェクト全体をどのように処理するかを決定します。
ここでは、コネクターで、統合ブローカーから受信するビジネス・オブジェクトの作成、検索、更新、または削除するために行われるステップについて説明します。コネクターでは、階層型ビジネス・オブジェクトを再帰的に処理します。つまり、個別ビジネス・オブジェクトがすべて処理されるまで、同じステップを子ビジネス・オブジェクトごとに実行します。
コネクターでは、指定された Create 動詞によってトップレベル・ビジネス・オブジェクトを受信すると、以下のステップが実行されます。
本コネクターではこの動詞はサポートされません。FAIL の状況が戻されます。
本コネクターではこの動詞はサポートされません。FAIL の状況が戻されます。
本コネクターではこの動詞はサポートされません。FAIL の状況が戻されます。
ビジネス・オブジェクトのアーキテクチャーでは、属性に適用されるさまざまなプロパティーが定義されています。ここでは、コネクターでそれらのプロパティーの一部がどのように解釈されるか、およびそれらをどのように設定するかについて説明します。
各ビジネス・オブジェクトの属性には、固有の名前が含まれている必要があります。
各ビジネス・オブジェクトの属性には、Integer や String などの型か、子ビジネス・オブジェクトのタイプが含まれている必要があります。
子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列を表す各ビジネス・オブジェクトの属性には、このプロパティーの値としてそれぞれ 1 または n が含まれます。子ビジネス・オブジェクトを表すすべての属性は、ContainedObjectVersion プロパティー (子のバージョン番号を指定するプロパティー) と Relationship プロパティー (Containment 値を指定するプロパティー) も含まれています。
各ビジネス・オブジェクトは、最低でも 1 つの単純属性がキーとして指定されている必要があります。属性をビジネス・オブジェクトのキーとして指定するには、属性の key プロパティーを true に設定します。
注: 子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性をキー属性と指定することは、このコネクターではサポートしていません。
このプロパティーは、属性に値を含める必要があるかどうかを指定します。
このプロパティーが単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトを表す属性に対して指定されている場合、その親ビジネス・オブジェクト内には、この属性の子ビジネス・オブジェクトが含まれている必要があります。
コネクターが作成要求と共にビジネス・オブジェクトを受信する場合に、必須属性に有効な値が含まれていなければ作成操作が失敗することがあります。
コネクターでは、子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性に対してこのプロパティーを使用しません。
String 型の属性では、このプロパティーにより、その属性の値に許可される最大長が指定されます。
このプロパティーについての詳細は、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報を参照してください。
本コネクターではこのプロパティーはサポートされません。
ビジネス・オブジェクトの単純属性には、特殊値である CxIgnore を含めることができます。コネクターでは、統合ブローカーからビジネス・オブジェクトを受信したとき、値が CxIgnore の属性をすべて無視します。それらの属性は、不可視として取り扱われます。
ビジネス・オブジェクト定義内のアプリケーション固有情報は、コネクターに対し、ビジネス・オブジェクトの処理方法に関するアプリケーション依存の指示を与えるものです。コネクターでは、ビジネス・オブジェクトの属性または動詞、あるいはビジネス・オブジェクト自体から取得したアプリケーション固有情報を解析して、作成、更新、検索、および削除操作のための照会を生成します。
コネクターは、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報の一部についてはキャッシュに保管し、その情報をすべての動詞の照会をビルドするために使用します。
アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトを拡張、または変更する場合は、ビジネス・オブジェクト定義のアプリケーション固有情報が、コネクターの予期する構文に必ず合致するよう確認してください。
ここでは、コネクターでサポートされるビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報形式について説明します。
以下の表は、ビジネス・オブジェクトのアプリケーション固有情報で使用可能な機能の概要を示しています。
アプリケーション固有情報の有効範囲 | 機能 |
---|---|
ビジネス・オブジェクト全体 | 本コネクターではこれはサポートされません |
単純属性 | 本コネクターではこれはサポートされません |
ビジネス・オブジェクト動詞 | 本コネクターではこれはサポートされません |
このセクションでは、コネクターの実行時に発生する可能性のある問題について説明します。
イベント表上にイベントが存在し、コネクターの実行中に処理されていない場合は、以下の条件が満たされているかどうかを確認してください。
ビジネス・オブジェクトがマップされていない場合、またはマッピングが行われない場合には、マップが正しいディレクトリーにインストールされていることを確認します。
コネクターは、現在実行中のビジネス・オブジェクトおよび動詞の処理に失敗する条件が発生した場合には、必ずエラー・メッセージを記録します。また、そのようなエラーが発生した場合、コネクターは、処理に失敗したビジネス・オブジェクトが、受信時点でどのような状態であったかを示すテキスト表現も出力します。コネクターは、構成内容によって、コネクター・ログ・ファイルまたは標準出力ストリームにテキストを書き込みます。このテキストは、エラーの原因を判別するための補助情報として使用できます。
以下の表は、コネクターで各トレース・レベルごとに発行されるトレース・メッセージのタイプを示しています。これらのメッセージは、IBM WebSphere Business Integration Adapter アーキテクチャー (Java コネクター実行ラッパーや IBM WebSphere MQ メッセージ・インターフェースなど) によって発行されるトレース・メッセージに追加されます。
トレース・レベル | トレース・メッセージ |
---|---|
レベル 0 |
|
レベル 1 |
|
レベル 2 |
|
レベル 3 |
|
レベル 4 |
|
レベル 5 |
|
コネクターが生成するすべてのメッセージは、SpirentConnector.txt という名前のメッセージ・ファイルに格納されます。それぞれのエラー・メッセージの前にはエラー番号が付けられています。以下に例を示します。
1000 Unexpected null object {1} found. [EXPL] A required object to run the connector agent was found as null. This indicates that an internal error occurred. 1001 Class cast exception ;{1}. Expected class was {2}. [EXPL] An unexpected class was found. This indicates that an internal error occurred.
コネクターが始動時に接続を確立できなかった場合は、FAIL を統合ブローカーに送信してから終了します。
これがコネクターの始動後に発生した場合は、このエラーを表すログ・メッセージがログ出力内に書き込まれます。
この付録では、WebSphere Business Integration Adapter コネクターの標準構成プロパティーについて説明します。この付録の内容は、以下のブローカーで実行されるコネクターを対象としています。
コネクターによっては、一部の標準プロパティーが使用されないことがあります。Connector Configurator からブローカーを選択するときには、そのブローカーで実行されるアダプターについて構成する必要のある標準プロパティーのリストが表示されます。
コネクター固有のプロパティーの詳細については、該当するアダプターのユーザーズ・ガイドを参照してください。
注: 本書では、ディレクトリー・パスに円記号 (¥) を使用します。UNIX システムを使用している場合は、円記号をスラッシュ (/) に置き換えてください。また、各オペレーティング・システムの規則に従ってください。
アダプター・コネクターには 2 つのタイプの構成プロパティーがあります。
このセクションでは、標準構成プロパティーについて説明します。コネクター固有の構成プロパティーの詳細については、該当するアダプターのユーザーズ・ガイドを参照してください。
Connector Configurator からコネクター・プロパティーを構成します。Connector Configurator には、System Manager からアクセスします。Connector Configurator の使用法の詳細については、Connector Configurator に関する付録を参照してください。
注: Connector Configurator と System Manager は、Windows システム上でのみ動作します。コネクターを UNIX システム上で稼働している場合でも、これらのツールがインストールされた Windows マシンが必要です。UNIX 上で動作するコネクターのコネクター・プロパティーを設定する場合は、Windows マシン上で System Manager を起動し、UNIX の統合ブローカーに接続してから、コネクター用の Connector Configurator を開く必要があります。
プロパティー・フィールドのデフォルトの長さは 255 文字です。
コネクターは、以下の順序に従ってプロパティーの値を決定します (最も番号の大きい項目は、他の項目の値をオーバーライドします)。
コネクターは、始動時に構成値を取得します。実行時セッション中に 1 つ以上のコネクター・プロパティーの値を変更する場合は、プロパティーの更新メソッドによって、変更を有効にする方法が決定されます。標準コネクター・プロパティーには、以下の 4 種類の更新メソッドがあります。
特定のプロパティーの更新方法を確認するには、「Connector Configurator」ウィンドウ内の「更新メソッド」列を参照するか、次に示すプロパティーの要約の表の「更新メソッド」列を参照してください。
以下の表は、標準コネクター構成プロパティーの早見表です。コネクターによっては使用されないプロパティーがあります。また、使用する統合ブローカーによってプロパティーの設定が異なる可能性があります。
コネクターを実行する前に、これらのプロパティーの一部の値を設定する必要があります。各プロパティーの詳細については、次のセクションを参照してください。
注: この表には ICS 専用のプロパティーが記載されていますが、ICS は今回のリリースではサポートされないため、アダプターはこれらのプロパティーを無視します。
プロパティー名 | 指定可能な値 | デフォルト値 | 更新メソッド | 注 |
---|---|---|---|---|
AdminInQueue | 有効な JMS キュー名 | CONNECTORNAME/ADMININQUEUE | Delivery Transport は JMS |
|
AdminOutQueue | 有効な JMS キュー名 | CONNECTORNAME/ADMINOUTQUEUE | Delivery Transport は JMS |
|
AgentConnections | 1 から 4 | 1 | コンポーネント 再始動 |
ICS: Delivery Transport は MQ または IDL |
AgentTraceLevel | 0 から 5 | 0 | 動的 | |
ApplicationName | アプリケーション名 | コネクター・アプリケーション 名として指定 |
コンポーネント 再始動 |
必須値 |
BrokerType | ICS、WMQI、WAS | |||
CharacterEncoding | ascii7、ascii8、SJIS、Cp949、GBK、Big5、Cp297、Cp273、Cp280、Cp284、
Cp037、Cp437 注: これは、 |
ascii7 | コンポーネント 再始動 |
|
ConcurrentEventTriggeredFlows | 1 から 32、767 | 値なし | コンポーネント 再始動 |
|
ContainerManagedEvents | 値なし、または JMS | JMS | 保証付き イベント・デリバリー (event delivery) |
|
ControllerStoreAndForwardMode | true または false | True | 動的 | ICS のみ |
ControllerTraceLevel | 0 から 5 | 0 | 動的 | ICS のみ |
DeliveryQueue | CONNECTORNAME/DELIVERYQUEUE | コンポーネント 再始動 |
JMS トランスポート のみ |
|
DeliveryTransport | MQ、IDL、または JMS | JMS | コンポーネント 再始動 |
WAS または WMQI: JMS のみ |
DuplicateEventElimination | True/False | False | コンポーネント 再始動 |
JMS トランスポート のみ、Container Managed Events は <NONE> で なければならない |
FaultQueue | CONNECTORNAME/FAULTQUEUE | コンポーネント 再始動 |
||
jms.FactoryClassName | CxCommon.Messaging.jms .IBMMQSeriesFactory or CxCommon.Messaging .jms.SonicMQFactory
または任意の Java クラス名 |
CxCommon.Messaging.jms.IBMMQSeriesFactory | サーバー 再始動 |
JMS トランスポート のみ |
jms.MessageBrokerName | FactoryClassName が IBM の場合、 crossworlds.queue. manager を使用。 FactoryClassName が Sonic の場合 localhost:2506 を使用。 |
crossworlds.queue.manager | サーバー 再始動 |
JMS トランスポート のみ |
jms.NumConcurrentRequests | 正整数 | 10 | コンポーネント 再始動 |
JMS トランスポート のみ |
jms.Password | 任意の有効なパスワード | サーバー 再始動 |
JMS トランスポート のみ |
|
jms.UserName | 任意の有効な名前 | サーバー 再始動 |
JMS トランスポート のみ |
|
JvmMaxHeapSize | ヒープ・サイズ (メガバイト単位) | 128m | コンポーネント 再始動 |
ICS のみ |
JvmMaxNativeStackSize | スタックのサイズ (キロバイト単位) | 128k | コンポーネント 再始動 |
ICS のみ |
JvmMinHeapSize | ヒープ・サイズ (メガバイト単位) | 1m | コンポーネント 再始動 |
ICS のみ |
ListenerConcurrency | 1 から 100 | 1 | コンポーネント 再始動 |
ICS のみ: Delivery Transport は MQ でなければならない |
Locale | en_US、ja_JP、ko_KR、 zh_C、zh_T、fr_F、de_D、 it_I、es_E、pt_BR 注: これは、 |
en_US | コンポーネント 再始動 |
|
LogAtInterchangeEnd | True または False | False | コンポーネント 再始動 |
ICS のみ |
MaxEventCapacity | 1 から 2147483647 | 2147483647 | 動的 | ICS: Repository Directory は <REMOTE> でなければならない |
MessageFileName | パス/ファイル名 | Connectorname.txt または InterchangeSystem.txt | コンポーネント 再始動 |
|
MonitorQueue | 任意の有効なキュー名 | CONNECTORNAME/MONITORQUEUE | コンポーネント 再始動 |
JMS トランスポート のみ: DuplicateEvent Elimination は True でなければならない |
OADAutoRestartAgent | True または False | False | 動的 | ICS のみ: Repository Directory は <REMOTE> でなければならない |
OADMaxNumRetry | 正数 | 1000 | 動的 | ICS のみ: Repository Directory は <REMOTE> でなければならない |
OADRetryTimeInterval | 正数 (単位: 分) |
10 | 動的 | ICS のみ: Repository Directory は <REMOTE> でなければならない |
PollEndTime | HH:MM | HH:MM | コンポーネント 再始動 |
|
PollFrequency | 正整数 (単位: ミリ秒) no (ポーリングを使用不可にする) key (コネクターのコマンド・ |
10000 | 動的 | |
PollQuantity | 1 から 500 | 1 | コンポーネント 再始動 |
JMS トランスポート のみ: DuplicateEvent Elimination は True でなければならない |
PollStartTime | HH:MM (HH は 0 から 23、MM は 0 から 59) | HH:MM | コンポーネント 再始動 |
|
RepositoryDirectory | メタデータの場所
リポジトリー |
コンポーネント 再始動 |
ICS の場合は <REMOTE> に設定する。 WMQI または WAS の場合は <local directory> に設定する。 |
|
RequestQueue | 有効な JMS キュー名 | CONNECTORNAME/REQUESTQUEUE | コンポーネント 再始動 |
|
ResponseQueue | 有効な JMS キュー名 | CONNECTORNAME/RESPONSEQUEUE | コンポーネント 再始動 |
|
RestartCount | 0 から 100 | 動的 | コネクターはポーリング・ モードで稼動している 必要がある |
|
RestartRetryCount | 0 から 99 | 3 | 動的 | |
RestartRetryInterval | 適切な正数 (単位: 分) |
1 | 動的 | |
RHF2MessageDomain | mrm、xml | mrm | コンポーネント 再始動 |
Delivery Transport が JMS であり、 かつ WireFormat が CwXML である |
SourceQueue | 有効な WebSphere MQ 名 | CONNECTORNAME/SOURCEQUEUE | コンポーネント 再始動 |
Delivery Transport が JMS であり、 かつ Container Managed Events が指定されている 場合のみ |
SynchronousRequestQueue | CONNECTORNAME/ SYNCHRONOUSREQUESTQUEUE | コンポーネント 再始動 |
||
SynchronousRequestTimeout | 0 以上の任意の数値 (ミリ秒) | 0 | コンポーネント 再始動 |
|
SynchronousResponseQueue | CONNECTORNAME/ SYNCHRONOUSRESPONSEQUEUE | コンポーネント 再始動 |
||
WireFormat | CwXML、CwBO | CwXML | コンポーネント 再始動 |
WMQI および WAS の場合は CwXML。 Repository Directory が <REMOTE> の場合は CwBO (ICS) |
WisfSynchronousRequest Timeout | 0 以上の任意の数値
(ミリ秒) |
0 | コンポーネント 再始動 |
WAS のみ |
このセクションでは、各標準コネクター構成プロパティーの定義を示します。
注: このセクションには ICS 専用のプロパティーが記載されていますが、ICS は今回のリリースではサポートされないため、アダプターはこれらのプロパティーを無視します。
統合ブローカーが管理メッセージをコネクターに送信するために使用されるキュー。
デフォルト値は CONNECTORNAME/ADMININQUEUE です。
コネクターが管理メッセージを統合ブローカーに送信するために使用されるキュー。
デフォルト値は CONNECTORNAME/ADMINOUTQUEUE です。
WebSphere ICS でのみ使用されます。
AgentConnections プロパティーは、orb.init[] により開かれる ORB 接続の数を制御します。
デフォルトでは、このプロパティーの値は 1 に設定されます。このデフォルト値を変更する必要はありません。
アプリケーション固有のコンポーネントのトレース・メッセージのレベル。デフォルトは 0 です。コネクターは、該当するトレース・メッセージの中で、設定されたトレース・レベル以下のものををすべて送達します。
コネクターのアプリケーションを一意的に特定する名前です。この名前は、システム管理者によって、WebSphere Business Integration システム環境をモニターするために使用されます。コネクターを実行する前に、このプロパティーに値を指定する必要があります。
使用する統合ブローカー・タイプを指定します。オプションは、ICS、WMQI、または WAS です。
文字 (アルファベットの文字、数値表現、句読記号など) から数値へのマッピングに使用する文字コード・セットを指定します。
注: Java ベースのコネクターでは、このプロパティーは使用しません。C++ ベースのコネクターでは、現在、このプロパティーに ASCII という値が使用されています。このプロパティーの値を ascii7 または ascii8 に設定している場合、ASCII またはサポートされる他のいずれかの値に設定して、コネクターを構成し直す必要があります。
重要: デフォルトでは、ドロップ・リストには、サポートされる文字エンコードの一部のみが表示されます。ドロップ・リストに、サポートされる他の値を追加するには、製品ディレクトリーにある \Data\Std\stdConnProps.xml ファイルを手動で変更する必要があります。詳細については、Connector Configurator に関する付録を参照してください。
デフォルト値は ascii です。
WebSphere ICS でのみ使用されます。
コネクターがイベントのデリバリー時に並行処理できるビジネス・オブジェクトの数を決定します。この属性の値を、並行してマップおよび配信するビジネス・オブジェクトの数に設定します。例えば、この属性の値を 5 に設定すると、5 個のビジネス・オブジェクトが並行して処理されます。デフォルト値は 1 です。
このプロパティーを 1 よりも大きい値に設定すると、ソース・アプリケーションのコネクターが、複数のイベント・ビジネス・オブジェクトを同時にマップして、複数のコラボレーション・インスタンスにそれらのビジネス・オブジェクトを同時にデリバリーすることができます。これにより、統合ブローカーへのビジネス・オブジェクトのデリバリーにかかる時間、特にビジネス・オブジェクトが複雑なマップを使用している場合のデリバリー時間が短縮されます。ビジネス・オブジェクトのコラボレーションに到達する速度を増大させると、システム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
ソース・アプリケーションから宛先アプリケーションまでのフロー全体に並行処理を実装するには、次のようにする必要があります。
ConcurrentEventTriggeredFlows プロパティーは、逐次的に実行される単一スレッド処理であるコネクターのポーリングでは無効です。
このプロパティーにより、JMS イベント・ストアを使用する JMS 対応コネクターが、保証付きイベント・デリバリーを提供できるようになります。保証付きイベント・デリバリーでは、イベントはソース・キューから除去され、単一 JMS トランザクションとして宛先キューに配置されます。
デフォルト値は JMS です。また、値なしに設定することもできます。
ContainerManagedEvents を JMS に設定した場合には、保証付きイベント・デリバリーを使用できるように次のプロパティーも構成する必要があります。
また、MimeType、DHClass、および DataHandlerConfigMOName (オプショナル) プロパティーを設定したデータ・ハンドラーも構成する必要があります。これらのプロパティーの値を設定するには、Connector Configurator の「データ・ハンドラー」タブを使用します。「データ・ハンドラー」タブの値のフィールドは、ContainerManagedEvents を JMS に設定した場合にのみ表示されます。
注: ContainerManagedEvents を JMS に設定した場合、コネクターはその pollForEvents() メソッドを呼び出さなくなるため、そのメソッドの機能は使用できなくなります。
このプロパティーは、DeliveryTransport プロパティーが値 JMS に設定されている場合にのみ表示されます。
WebSphere ICS でのみ使用されます。
宛先のアプリケーション固有のコンポーネントが使用不可であることをコネクター・コントローラーが検出した後の、コネクター・コントローラーの振る舞いを設定します。
このプロパティーを true に設定した場合、イベントが ICS に到達したときに宛先側のアプリケーション固有のコンポーネントが使用不可であれば、コネクター・コントローラーはそのアプリケーション固有のコンポーネントへの要求をブロックします。アプリケーション固有のコンポーネントが作動可能になると、コネクター・コントローラーはアプリケーション固有のコンポーネントにその要求を転送します。
ただし、コネクター・コントローラーが宛先側のアプリケーション固有のコンポーネントにサービス呼び出し要求を転送した後でこのコンポーネントが使用不可になった場合、コネクター・コントローラーはその要求を失敗させます。
このプロパティーが false に設定されている場合、宛先のアプリケーション固有のコンポーネントが使用不可であることをコネクター・コントローラーが検出すると、コネクター・コントローラーはすべてのサービス呼び出し要求を失敗させます。
デフォルトは true です。
WebSphere ICS でのみ使用されます。
コネクター・コントローラーのトレース・メッセージのレベルです。デフォルトは 0 です。
コネクターがビジネス・オブジェクトを統合ブローカーに送信するために使用されるキュー。
デフォルト値は DELIVERYQUEUE です。
イベントのデリバリーのためのトランスポート機構を指定します。指定可能な値は、WebSphere MQ の MQ、CORBA IIOP の IDL、Java Messaging Service の JMS です。
DeliveryTransport プロパティーに指定されている値が、MQ または IDL である場合、コネクターは、CORBA IIOP を使用してサービス呼び出し要求と管理メッセージを送信します。
WebSphere MQ および IDL
イベントのデリバリー・トランスポートには、IDL ではなく WebSphere MQ を使用してください (1 種類の製品だけを使用する必要がある場合を除きます)。WebSphere MQ が IDL よりも優れている点は以下のとおりです。
Java Messaging Service (JMS) を使用しての、コネクターとクライアントのコネクター・フレームワークとの間の通信を可能にします。
JMS をデリバリー・トランスポートとして選択した場合は、jms.MessageBrokerName、jms.FactoryClassName、jms.Password、jms.UserName などの追加の JMS プロパティーが Connector Configurator 内に表示されます。このうち最初の 2 つは、このトランスポートの必須プロパティーです。
重要: 以下の環境では、コネクターに JMS トランスポート機構を使用すると、メモリー制限が発生することもあります。
この環境では、WebSphere MQ クライアント内でメモリーが使用されるため、(サーバー側の) コネクター・コントローラーと (クライアント側の) コネクターの両方を始動するのは困難な場合があります。ご使用のシステムのプロセス・ヒープ・サイズが 768M 未満である場合には、次のように設定することをお勧めします。
このスクリプトは、製品ディレクトリー配下の bin ディレクトリーにあります。 テキスト・エディターを使用して、CWSharedEnv.sh スクリプトの最初の行として次の行を追加します。
export LDR_CNTRL=MAXDATA=0x30000000この行は、ヒープ・メモリーの使用量を最大 768 MB (3 セグメント * 256 MB) に制限します。プロセス・メモリーがこの制限値を超えると、ページ・スワッピングが発生し、システムのパフォーマンスに悪影響を与える場合があります。
このプロパティーを true に設定すると、JMS 対応コネクターによるデリバリー・キューへの重複イベントのデリバリーが防止されます。この機能を使用するには、コネクターに対し、アプリケーション固有のコード内でビジネス・オブジェクトの ObjectEventId 属性として一意のイベント ID が設定されている必要があります。これはコネクター開発時に設定されます。
このプロパティーは、false に設定することもできます。
注: DuplicateEventElimination を true に設定した場合は、保証付きイベント・デリバリーを使用可能にするために、MonitorQueue プロパティーも構成する必要があります。
コネクターは、メッセージの処理中にエラーを検出すると、状況表示および問題の記述と共にメッセージをこのプロパティーで指定されたキューに移動します。
デフォルト値は CONNECTORNAME/FAULTQUEUE です。
エージェントの最大ヒープ・サイズ (メガバイト単位)。このプロパティーは、RepositoryDirectory の値が <REMOTE> の場合にのみ適用されます。
デフォルト値は 128M です。
エージェントの最大ネイティブ・スタック・サイズ (キロバイト単位)。このプロパティーは、RepositoryDirectory の値が <REMOTE> の場合にのみ適用されます。
デフォルト値は 128K です。
エージェントの最小ヒープ・サイズ (メガバイト単位)。このプロパティーは、RepositoryDirectory の値が <REMOTE> の場合にのみ適用されます。
デフォルト値は 1M です。
JMS プロバイダーにインスタンスを生成するクラス名を指定します。JMS をデリバリー・トランスポート機構 (DeliveryTransport) として選択する際は、このコネクター・プロパティーを必ず 設定してください。
デフォルトは CxCommon.Messaging.jms.IBMMQSeriesFactory です。
JMS プロバイダーのために使用するブローカー名を指定します。JMS をデリバリー・トランスポート機構 (DeliveryTransport) として選択する際は、このコネクター・プロパティーを必ず 設定してください。
デフォルトは crossworlds.queue.manager です。
1 つのコネクターに対して同時に送信可能な並行サービス呼び出し要求の最大数を指定します。最大数に到達すると、新規のサービス呼び出しはブロックされ、他の要求の処理が完了してから新規のサービス呼び出しの処理が再開されます。
デフォルト値は 10 です。
JMS プロバイダーのためのパスワードを指定します。このプロパティーの値はオプションです。
デフォルトはありません。
JMS プロバイダーのためのユーザー名を指定します。このプロパティーの値はオプションです。
デフォルトはありません。
このプロパティーは、統合ブローカーとして ICS を使用する場合の MQ Listener でのマルチスレッド化をサポートしています。このプロパティーにより、データベースへの複数イベントの書き込み操作をバッチ処理できるので、システム・パフォーマンスが向上します。デフォルト値は 1 です。
このプロパティーは、MQ トランスポートを使用するコネクターにのみ適用されます。DeliveryTransport プロパティーには MQ を設定してください。
言語コード、国または地域、および、希望する場合には、関連した文字コード・セットを指定します。このプロパティーの値は、データの照合やソートの順序、日付と時刻の形式、通貨記号などの国/地域別情報を決定します。
ロケール名は次のような形式になります。
ll_TT.codeset
各項目の説明は以下の通りです。
ll
2 文字の言語コード (普通は小文字)
TT
2 文字の国または地域コード (普通は大文字)
codeset
関連文字コード・セットの名前。名前のこの部分は、通常、オプションです。
デフォルトでは、ドロップ・リストには、サポートされるロケールの一部のみが表示されます。ドロップ・リストに、サポートされる他の値を追加するには、製品ディレクトリーにある \Data\Std\stdConnProps.xml ファイルを手動で変更する必要があります。詳細については、Connector Configurator に関する付録を参照してください。
デフォルト値は en_US です。コネクターがグローバル化に対応していない場合、このプロパティーの有効な値は en_US のみです。特定のコネクターがグローバル化に対応しているかどうかを判別するには、以下の Web サイトにあるコネクターのバージョン・リストを参照してください。
http://www.ibm.com/software/websphere/wbiadapters/infocenter、または http://www.ibm.com/websphere/integration/wicserver/infocenter
統合ブローカーのログ宛先にエラーを記録するかどうかを指定します。ブローカーのログ宛先にログを記録すると、電子メール通知もオンになります。これにより、エラーまたは致命的エラーが発生すると、InterchangeSystem.cfg ファイルに指定された MESSAGE_RECIPIENT に対する電子メール・メッセージが生成されます。
例えば、LogAtInterChangeEnd を true に設定した場合、コネクターからアプリケーションへの接続が失われると、指定されたメッセージ宛先に電子メール・メッセージが送信されます。デフォルトは false です。
コントローラー・バッファー内のイベントの最大数。このプロパティーはフロー制御が使用し、RepositoryDirectory プロパティーの値が <REMOTE> の場合にのみ適用されます。
値は 1 から 2147483647 の間の正整数です。デフォルト値は 2147483647 です。
コネクター・メッセージ・ファイルの名前です。メッセージ・ファイルの標準位置は、\connectors\messages です。メッセージ・ファイルを標準の格納場所以外に格納する場合は、メッセージ・ファイル名を絶対パスで指定します。
コネクター・メッセージ・ファイルが存在しない場合は、コネクターは InterchangeSystem.txt をメッセージ・ファイルとして使用します。このファイルは、製品ディレクトリーに格納されます。
注: 特定のコネクターについて、コネクター独自のメッセージ・ファイルがあるかどうかを判別するには、該当するアダプターのユーザーズ・ガイドを参照してください。
コネクターが重複イベントをモニターするために使用する論理キューです。このプロパティーは、DeliveryTransport プロパティー値が JMS であり、かつ DuplicateEventElimination が TRUE に設定されている場合にのみ使用されます。
デフォルト値は CONNECTORNAME/MONITORQUEUE です。
統合ブローカーが ICS で、Repository Directory が <REMOTE> の場合にのみ有効です。
異常シャットダウンの後で、Object Activation Daemon (OAD) がアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を自動的に試行するかどうかを指定します。このプロパティーは、自動再始動のための必須プロパティーです。
デフォルト値は false です。
統合ブローカーが ICS で、Repository Directory が <REMOTE> の場合にのみ有効です。
異常シャットダウンの後で、OAD がアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を自動的に試行する最大回数を指定します。
デフォルト値は 1000 です。
統合ブローカーが ICS で、Repository Directory が <REMOTE> の場合にのみ有効です。
異常シャットダウンの後で OAD がアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を自動的に試行する間隔 (分単位) を指定します。アプリケーション固有コンポーネントが指定した間隔内に始動しない場合は、OAD は OADMaxNumRetry で指定されている回数まで再試行します。
デフォルトは 10 です。
イベント・キューのポーリングを停止する時刻です。形式は HH:MM です。ここで、HH は 0 から 23 時を表し、MM は 0 から 59 分を表します。
このプロパティーには、有効な値をユーザーが指定する必要があります。デフォルト値は HH:MM ですが、変更する必要があります。
ポーリング・アクション間の時間の長さです。PollFrequency は以下の値のいずれかに設定します。
デフォルトは 10000 です。
重要: このプロパティーの使用に関して制約事項のあるコネクターもあります。特定のコネクターが該当するかどうかを判別するには、それぞれのアダプター・ガイドのインストールと構成に関する章を参照してください。
コネクターがアプリケーションからポーリングする項目の数を指定します。アダプターにコネクター固有のポーリング数設定プロパティーがある場合、標準プロパティーの値は、このコネクター固有のプロパティーの設定値によりオーバーライドされます。
イベント・キューのポーリングを開始する時刻。形式は HH:MM です。ここで、HH は 0 から 23 時を表し、MM は 0 から 59 分を表します。
このプロパティーには、有効な値をユーザーが指定する必要があります。デフォルト値は HH:MM ですが、変更する必要があります。
統合ブローカーがビジネス・オブジェクトをコネクターに送信するために使用されるキュー。
デフォルト値は REQUESTQUEUE です。
コネクターが XML スキーマ文書を読み取るリポジトリーの場所です。この XML スキーマ文書には、ビジネス・オブジェクト定義のメタデータが含まれています。
統合ブローカーが ICS の場合はこの値を <REMOTE> に設定する必要があります。これは、コネクターが InterChange Server リポジトリーからこの情報を取得するためです。
統合ブローカーが WMQI または WAS の場合には、この値を <local directory> に設定する必要があります。
JMS 応答キューを指定します。このキューは、応答メッセージをコネクター・フレームワークから統合ブローカーに配信します。統合ブローカーが ICS の場合、サーバーは要求を送信し、JMS 応答キューの応答メッセージを待ちます。
設定されている数のイベントの処理が完了すると、コネクターが自動的にシャットダウンしてから再始動します。イベントの数を RestartCount に設定します。このプロパティーを有効にするには、コネクターがポーリング・モードで稼動している必要があります (PollFrequency を「p」に設定します)。
要求処理時に設定されたイベント数を超えると、コネクターがシャットダウンし、次回ポーリングするときに再始動します。
コネクターが再始動を試行する回数を指定します。並列コネクターで使用するときには、マスター・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントがスレーブ・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を試行する回数を指定します。
デフォルト値は 3 です。
コネクターが再始動を試行する間隔 (単位: 分) を指定します。並列コネクターで使用するときには、マスター・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントがスレーブ・コネクターのアプリケーション固有のコンポーネントの再始動を試行する間隔を指定します。
デフォルトは、1 です。
WebSphere MQ Integrator Broker でのみ使用されます。
このプロパティーにより、JMS ヘッダーのドメイン名フィールドの値を構成できます。JMS トランスポートを介してデータを WebSphere MQ Integrator Broker に送信するときに、コネクター・フレームワークにより JMS ヘッダー情報、ドメイン名、および固定値 mrm が書き込まれます。この構成可能なドメイン名により、ユーザーは WebSphere MQ Integrator Broker によるメッセージ・データの処理方法を追跡できます。
サンプル・ヘッダーを以下に示します。
<mcd><Msd>mrm</Msd<Set>3</Set><Type> Retek_POPhyDesc</Type><Fmt>CwXML</Fmt></mcd>
デフォルト値は mrm ですが、このプロパティーには xml も設定できます。このプロパティーは、DeliveryTransport が JMS に設定されており、かつ WireFormat が CwXML に設定されている場合にのみ表示されます。
JMS イベント・ストアを使用する JMS 対応コネクターでの保証付きイベント・デリバリーをサポートするコネクター・フレームワークに、JMS ソース・キューを指定します。詳細については、 ContainerManagedEvents を参照してください。
デフォルト値は SOURCEQUEUE です。
同期応答を要求する要求メッセージを、コネクター・フレームワークからブローカーに配信します。このキューは、コネクターが同期実行を使用する場合にのみ必要です。同期実行の場合、コネクター・フレームワークは、SynchronousRequestQueue にメッセージを送信し、SynchronousResponseQueue でブローカーから戻される応答を待機します。コネクターに送信される応答メッセージは、元のメッセージの ID と一致する相関 ID を持ちます。
同期要求に対する応答として送信される応答メッセージを、ブローカーからコネクター・フレームワークに配信します。このキューは、コネクターが同期実行を使用する場合にのみ必要です。
コネクターが同期要求に対する応答を待機する時間 (単位: 分) を指定します。コネクターは、指定された時間内に応答を受信できなかった場合、元の同期要求メッセージをエラー・メッセージとともに障害キューに移動します。
デフォルト値は 0 です。
トランスポートのメッセージ・フォーマットです。
WAS 統合ブローカーでのみ使用されます。
コネクターが同期要求に対する応答を待機する時間 (単位: 分) を指定します。コネクターは、指定された時間内に応答を受信できなかった場合、元の同期要求メッセージをエラー・メッセージとともに障害キューに移動します。
デフォルト値は 0 です。
この付録では、Connector Configurator を使用してアダプターの構成プロパティー値を設定する方法について説明します。
Connector Configurator を使用して次の作業を行います。
注: 本書では、ディレクトリー・パスに円記号 (¥) を使用します。UNIX システムを使用している場合は、円記号をスラッシュ (/) に置き換えてください。また、各オペレーティング・システムの規則に従ってください。
Connector Configurator では、次の統合ブローカーで使用するアダプターのコネクター・コンポーネントを構成できます。
Connector Configurator の実行モードと使用する構成ファイルのタイプは、実行する統合ブローカーによって異なる場合があります。例えば、使用している統合ブローカーが WMQI の場合、Connector Configurator を System Manager から実行するのではなく、直接実行します。
新しいアダプターをインストールする度に、コネクターの構成ファイルを作成する必要があります。この構成ファイルでは次の項目が設定されます。
この構成ファイルを作成し、構成ファイルの設定値を変更するには、Connector Configurator を使用します。
コネクター構成プロパティーには、標準の構成プロパティー (すべてのコネクターが持つプロパティー) と、コネクター固有のプロパティー (特定のアプリケーションまたはテクノロジーのためにコネクターで必要なプロパティー) とが含まれます。
標準プロパティーはすべてのコネクターにより使用されるので、標準プロパティーを新規に定義する必要はありません。ファイルを作成すると、Connector Configurator により標準プロパティーがこの構成ファイルに挿入されます。ただし、Connector Configurator で各標準プロパティーの値を設定する必要があります。
標準プロパティーの範囲は、ブローカーと構成によって異なる可能性があります。特定のプロパティーに特定の値が設定されている場合にのみ使用できるプロパティーがあります。Connector Configurator の「標準のプロパティー」ウィンドウには、特定の構成で設定可能なプロパティーが表示されます。
ただし、コネクター固有プロパティーの場合は、最初にプロパティーを定義し、その値を設定する必要があります。このため、特定のアダプターのコネクター固有プロパティーのテンプレートを作成します。システム内ですでにテンプレートが作成されている場合には、作成されているテンプレートを使用します。システム内でまだテンプレートが作成されていない場合には、新規テンプレートの作成のステップに従い、テンプレートを新規に作成します。
注: Connector Configurator は、Windows 環境内でのみ実行されます。UNIX 環境でコネクターを実行する場合には、Windows で Connector Configurator を使用して構成ファイルを変更し、このファイルを UNIX 環境へコピーします。
以下の 2 種類のモードで Connector Configurator を開始および実行できます。
どのブローカーを実行している場合にも、Connector Configurator を個別に実行し、コネクター構成ファイルを編集できます。ただし、統合ブローカーとして WMQI を使用している場合には、Connector Configurator はスタンドアロン・モードでのみ実行できます。
これを行うには、以下のステップを実行します。
ブローカーとして WAS を使用するときに WAS で使用する構成ファイルを作成する場合には、Connector Configurator を個別に実行して構成ファイルを生成してから、System Manager に接続してこの構成ファイルを System Manager プロジェクトに保存する方法が便利です (『構成ファイルの完成』を参照)。
統合ブローカーとして WAS を使用している場合には、System Manager から Connector Configurator を実行できます。
Connector Configurator を実行するには、以下のステップを実行します。
既存の構成ファイルを編集するには、以下のステップを実行します。
コネクターの構成ファイルを作成するには、コネクター固有プロパティーのテンプレートとシステム提供の標準プロパティーが必要です。
コネクター固有プロパティーのテンプレートを新規に作成するか、または既存のファイルをテンプレートとして使用します。
新規テンプレートの作成
このセクションでは、テンプレートでプロパティーを作成し、プロパティーの一般特性および値を定義し、プロパティー間の依存関係を指定する方法について説明します。次にそのテンプレートを保管し、新規コネクター構成ファイルを作成するためのベースとして使用します。
テンプレートは以下のように作成します。
ご使用のコネクターで使用するコネクター固有のプロパティーが表示されるテンプレートが見つからない場合は、自分で作成する必要があります。Connector Configurator には、デフォルト選択として、なにもプロパティー定義が含まれていない、「None」という名前のテンプレートが用意されています。
「次へ」をクリックしてテンプレートを選択すると、「プロパティー: コネクター固有プロパティー・テンプレート」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、定義済みプロパティーの「一般」特性のタブと「値」の制限のタブがあります。「一般」表示には以下のフィールドがあります。
プロパティーの一般特性の選択を終えたら、「値」タブをクリックします。
「値」タブを使用すると、プロパティーの最大長、最大複数値、デフォルト値、または値の範囲を設定できます。これを行うには、以下のステップを実行します。
「値」の列には、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスで入力した値と、以前に作成した値が表示されます。
「デフォルト値」の列では、値のいずれかをデフォルトとして指定することができます。
「値の範囲」の列には、「プロパティー値」ダイアログ・ボックスで入力した範囲が表示されます。
値が作成されて、グリッドに表示されると、そのテーブルの表示内から編集できるようになります。テーブルにある既存の値の変更を行うには、その行の行番号をクリックして行全体を選択します。次に「値」フィールドを右マウス・ボタンでクリックし、「値の編集 (Edit Value)」をクリックします。
「一般」タブと「値」タブで変更を行ったら、「次へ」をクリックします。 「依存関係」ダイアログ・ボックスが表示されます。
依存プロパティーは、別のプロパティーの値が特定の条件に合致する場合にのみ、テンプレートに組み込まれて、構成ファイルで使用されるプロパティーです。例えば、テンプレートに PollQuantity が表示されるのは、トランスポート機構が JMS であり、DuplicateEventElimination が True に設定されている場合のみです。
プロパティーを依存プロパティーとして指定し、依存する条件を設定するには、以下のステップを実行します。
構成ファイルを新規に作成するには、最初に統合ブローカーを選択します。選択したブローカーによって、構成ファイルに記述されるプロパティーが決まります。
ブローカーを選択するには、以下のステップを実行します。
WAS のファイルを新規に作成する場合は、次の操作も使用できます。
コネクター固有のテンプレートを作成すると、そのテンプレートを使用して構成ファイルを作成できます。
使用可能な既存ファイルは、以下の 1 つまたは複数の形式になります。
これらのいずれのファイル・ソースにも、コネクターのコネクター固有プロパティーのほとんど、あるいはすべてが含まれますが、この章で後述するように、コネクター構成ファイルは、ファイルを開いて、プロパティーを設定しない限り完成しません。
既存ファイルを使用してコネクターを構成するには、Connector Configurator でそのファイルを開き、構成を修正し、そのファイルを構成ファイル (*.cfg ファイル) として保管する必要があります。
以下のステップを実行して、ディレクトリーから *.txt、*.cfg、または *.in ファイルを開きます。
System Manager プロジェクトからコネクター構成を開くには、以下のステップを実行します。
System Manager を始動します。System Manager が開始されている場合にのみ、構成を System Manager から開いたり、System Manager に保管したりできます。
Connector Configurator を始動します。
「ファイル」>「開く」>「プロジェクトから」をクリックします。
構成ファイルを開くか、プロジェクトからコネクターを開くと、「Connector Configurator」ウィンドウに構成画面が表示されます。この画面には、現在の属性と値が表示されます。
構成画面のタイトルには、ファイル内で指定された統合ブローカーとコネクターの名前が表示されます。正しいブローカーが設定されていることを確認してください。正しいブローカーが設定されていない場合、コネクターを構成する前にブローカー値を変更してください。これを行うには、以下のステップを実行します。
ファイルに保管する場合は、*.cfg を拡張子として選択し、ファイルの正しい格納場所を選択して、「保管」をクリックします。
複数のコネクター構成を開いている場合、構成をすべてファイルに保管するには「すべてファイルに保管」を選択し、コネクター構成をすべて System Manager プロジェクトに保管するには「すべてプロジェクトに保管」をクリックします。
Connector Configurator では、ファイルを保管する前に、必須の標準プロパティーすべてに値が設定されているかどうかが確認されます。必須の標準プロパティーに値が設定されていない場合、Connector Configurator は、検証が失敗したというメッセージを表示します。構成ファイルを保管するには、そのプロパティーの値を指定する必要があります。
新規のコネクター構成ファイルを作成して名前を付けるとき、または既存のコネクター構成ファイルを開くときには、Connector Configurator によって構成画面が表示されます。構成画面には、必要な構成値のカテゴリーに対応する複数のタブがあります。
Connector Configurator では、すべてのブローカーで実行されているコネクターで、以下のカテゴリーのプロパティーに値が設定されている必要があります。
注: JMS メッセージングを使用するコネクターの場合は、データをビジネス・オブジェクトに変換するデータ・ハンドラーの構成に関して追加のカテゴリーが表示される場合があります。
重要: Connector Configurator では、英語文字セットまたは英語以外の文字セットのいずれのプロパティー値も設定可能です。ただし、標準のプロパティーおよびコネクター固有プロパティー、およびサポートされるビジネス・オブジェクトの名前では、英語文字セットのみを使用する必要があります。
標準プロパティーとコネクター固有プロパティーの違いは、以下のとおりです。
「標準のプロパティー」と「コネクター固有プロパティー」のフィールドは、どのフィールドが構成可能であるかを示すために色分けされています。
標準のプロパティーの値を変更するには、以下の手順を実行します。
アプリケーション固有の構成プロパティーの場合、プロパティー名の追加または変更、値の構成、プロパティーの削除、およびプロパティーの暗号化が可能です。プロパティーのデフォルトの長さは 255 文字です。
各プロパティーごとに表示される「更新メソッド」は、変更された値をアクティブにするためにコンポーネントまたはエージェントの再始動が必要かどうかを示します。
重要: 事前設定のアプリケーション固有のコネクター・プロパティー名を変更すると、コネクターに障害が発生する可能性があります。コネクターをアプリケーションに接続したり正常に実行したりするために、特定のプロパティー名が必要である場合があります。
「プロパティーを編集」ウィンドウの「暗号化」チェック・ボックスにチェックマークを付けると、アプリケーション固有のプロパティーを暗号化することができます。値の暗号化を解除するには、「暗号化」チェック・ボックスをクリックしてチェックマークを外し、「検証」ダイアログ・ボックスに正しい値を入力し、「OK」をクリックします。入力された値が正しい場合は、暗号化が解除された値が表示されます。
各プロパティーとそのデフォルト値のリストおよび説明は、各コネクターのアダプター・ユーザーズ・ガイドにあります。
プロパティーに複数の値がある場合には、プロパティーの最初の値に「暗号化」チェック・ボックスが表示されます。「暗号化」を選択すると、そのプロパティーのすべての値が暗号化されます。プロパティーの複数の値を暗号化解除するには、そのプロパティーの最初の値の「暗号化」チェック・ボックスをクリックしてチェックマークを外してから、「検証」ダイアログ・ボックスで新規の値を入力します。入力値が一致すれば、すべての複数値が暗号化解除されます。
ほとんどのコネクター・プロパティーは静的プロパティーであり、更新メソッドは「コンポーネント再始動」です。変更内容を有効にするには、変更したコネクター構成ファイルを保管した後でコネクターを再始動する必要があります。
Connector Configurator の「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブで、コネクターが使用するビジネス・オブジェクトを指定します。汎用ビジネス・オブジェクトと、アプリケーション固有のビジネス・オブジェクトの両方を指定する必要があり、またそれらのビジネス・オブジェクト間のマップの関連を指定することが必要です。
サポートされているビジネス・オブジェクトを指定するには、指定するビジネス・オブジェクトとそのマップがシステム内に存在している必要があります。
注: コネクターによっては、アプリケーションでイベント通知や (メタオブジェクトを使用した) 追加の構成を実行するために、特定のビジネス・オブジェクトをサポートされているものとして指定することが必要な場合もあります。詳細については、「コネクター開発ガイド (C++ 用)」または「コネクター開発ガイド (Java 用)」を参照してください。
MQ メッセージ・セット・ファイル (*.set ファイル) には、メッセージ・セット ID が記述されています。この ID は、コネクターがサポートするビジネス・オブジェクトを指定するときに、Connector Configurator で必要となります。MQ メッセージ・セット・ファイルの作成の詳細については、「WebSphere MQ Integrator Broker 用インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
ビジネス・オブジェクト定義をシステムに追加するごとに、Connector Configurator を使用して、コネクターがサポートするビジネス・オブジェクトを指定する必要があります。
重要: コネクターがメタオブジェクトを必要とする場合は、ビジネス・オブジェクトと同様の方法で、各メタオブジェクトのメッセージ・セット・ファイルを作成し、それらのファイルを Connector Configurator にロードする必要があります。
サポートされるビジネス・オブジェクトを指定するには、以下の手順を実行します。
使用するブローカー・タイプとして WebSphere Application Server を選択した場合、Connector Configurator にメッセージ・セット ID は必要ありません。「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブには、サポートされるビジネス・オブジェクトの「ビジネス・オブジェクト名」列のみが表示されます。
スタンドアロン・モードで作業している (System Manager に接続していない) 場合、手動でビジネス・オブジェクト名を入力する必要があります。
System Manager を実行している場合、「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブの「ビジネス・オブジェクト名」列の下にある空のボックスを選択できます。コンボ・ボックスが表示され、コネクターが属する統合コンポーネント・ライブラリー・プロジェクトから選択可能なビジネス・オブジェクトのリストが示されます。このリストから必要なビジネス・オブジェクトを選択します。
コネクター構成ファイルまたはコネクター定義ファイルを開くと、Connector Configurator は、そのファイルのログおよびトレースの値をデフォルト値として使用します。Connector Configurator 内でこれらの値を変更できます。
ログとトレースの値を変更するには、以下の手順を実行します。
データ・ハンドラー・セクションの構成が使用可能となるのは、DeliveryTransport の値に JMS を、また ContainerManagedEvents の値に JMS を指定した場合のみです。すべてのアダプターでデータ・ハンドラーを使用できるわけではありません。
これらのプロパティーに使用する値については、付録 A の『コネクターの標準構成プロパティー』の ContainerManagedEvents の説明を参照してください。その他の詳細は、「コネクター開発ガイド (C++ 用)」または 「コネクター開発ガイド (Java 用)」を参照してください。
コネクターの構成が完了したら、コネクター構成ファイルを保管します。Connector Configurator では、構成中に選択したブローカー・モードで構成ファイルが保管されます。Connector Configurator のタイトル・バーには現在のブローカー・モード (ICS、WMQI、または WAS) が常に表示されます。
ファイルは XML 文書として保管されます。XML 文書は次の 3 通りの方法で保管できます。
WMQI の場合:
WAS の場合:
構成ファイルを作成し、そのプロパティーを設定した後に、ご使用のコネクターに対応した適切な場所にこの構成ファイルを配置する必要があります。
System Manager でのプロジェクトの使用法、および配置の詳細については、以下のインプリメンテーション・ガイドを参照してください。
既存の構成ファイルの統合ブローカー設定を変更できます。これにより、他のブローカーで使用する構成ファイルを新規に作成するときに、このファイルをテンプレートとして使用できます。
注: 統合ブローカーを切り替える場合には、ブローカー・モード・プロパティーと同様に他の構成プロパティーも変更する必要があります。
既存の構成ファイルでのブローカーの選択を変更するには、以下の手順を実行します (オプション)。
コネクターの構成ファイルを作成し、そのファイルを変更した後で、コネクターの始動時にコネクターが構成ファイルの位置を特定できるかどうかを確認してください。
これを行うには、コネクターが使用する始動ファイルを開き、コネクター構成ファイルに使用されている格納場所とファイル名が、ファイルに対して指定した名前およびファイルを格納したディレクトリーまたはパスと正確に一致しているかどうかを検証します。
Connector Configurator はグローバル化され、構成ファイルと統合ブローカー間の文字変換を処理できます。 Connector Configurator では、ネイティブなエンコード方式を使用しています。構成ファイルに書き込む場合は UTF-8 エンコード方式を使用します。
Connector Configurator は、以下の場所で英語以外の文字をサポートします。
「CharacterEncoding」および「ロケール」標準構成プロパティーのドロップ・リストに表示されるのは、サポートされる値のサブセットのみです。ドロップ・リストに、サポートされる他の値を追加するには、製品ディレクトリーの DataStdstdConnProps.xml ファイルを手動で変更する必要があります。
例えば 「ロケール」 プロパティーの値のリストにロケール en_GB を追加するには、stdConnProps.xml ファイルを開き、以下に太字で示される行を追加してください。
<Property name="Locale" isRequired="true" updateMethod="component restart"> <ValidType>String</ValidType> <ValidValues> <Value>ja_JP</Value> <Value>ko_KR</Value> <Value>zh_CN</Value> <Value>zh_TW</Value> <Value>fr_FR</Value> <Value>de_DE</Value> <Value>it_IT</Value> <Value>es_ES</Value> <Value>pt_BR</Value> <Value>en_US</Value> <Value>en_GB</Value> <DefaultValue>en_US</DefaultValue> </ValidValues> </Property>
以下の表に、コネクターがサポートするビジネス・オブジェクト要求処理機能を示します。
カテゴリー | 機能 | サポート | 注 |
---|---|---|---|
ビジネス・オブジェクトと属性の命名 | ビジネス・オブジェクト名 | 完全 | |
属性名 | 完全 | ||
作成 | Create 動詞 | 部分 | コネクターは、Create 動詞を Spirent へのテスト要求として解釈し、要求を非同期的に Spirent に送信します。 これにより、必然的に Spirent アプリケーション内にオブジェクトが作成されます。 |
削除 | Delete 動詞 | いいえ | |
論理削除 | いいえ | ||
存在 | Exist 動詞 | いいえ | |
検索 | Retrieve 動詞 | いいえ | |
欠落している子オブジェクトを無視 | いいえ | ||
RetrieveBy Content |
RetrieveBy Content 動詞 |
いいえ | |
複数結果 | いいえ | ||
欠落している子オブジェクトを無視 | いいえ | ||
更新 | 変更後イメージのサポート | いいえ | |
差分サポート | いいえ | ||
KeepRelations | いいえ | ||
動詞サポート | 副動詞サポート | いいえ | |
動詞安定度 | 完全 |
以下の表に、コネクターがサポートするイベント通知機能を示します。
カテゴリー | 機能 | サポート | 注 |
---|---|---|---|
コネクター・プロパティー | イベント分散 | いいえ | |
PollQuantity | 完全 | ||
イベント表 | イベント状況値 | 完全 | |
オブジェクト・キー | いいえ | ||
オブジェクト名 | いいえ | ||
優先順位 | いいえ | ||
その他 | アーカイブ | 完全 | |
CDK メソッド gotApplEvent() | 完全 | ||
差分イベント通知 | いいえ | ||
将来のイベント処理 | いいえ | ||
進行中イベント・リカバリー | 部分 | InDoubtEvents プロパティーはサポートされていません。コネクターは始動時に、すべての処理中のイベントを統合ブローカーに通知します。 | |
物理削除イベント | いいえ | ||
RetrieveAll | いいえ | ||
スマート・フィルター | いいえ | ||
動詞安定度 | 完全 |
以下の表に、コネクターがサポートする汎用機能を示します。
カテゴリー | 機能 | サポート | 注 |
---|---|---|---|
ビジネス・オブジェクト | 外部キー | いいえ | |
外部キー属性プロパティー | いいえ | ||
Key プロパティー | いいえ | ||
最大長 | いいえ | ||
必須 | いいえ | ||
メタデータ駆動型設計 | いいえ | ||
アプリケーションへの接続の喪失 | 要求処理での接続切断 | 完全 | |
ポーリングでの接続切断 | 使用不可 | ||
アイドル時の接続切断 | いいえ | コネクターが検出できません。 | |
コネクター・プロパティー | アプリケーション パスワード |
使用不可 | Spirent はユーザーにアクセス API にログインするよう要求しません。 |
アプリケーション UserName |
使用不可 | Spirent はユーザーにアクセス API にログインするよう要求しません。 | |
UserDefaults コネクター・プロパティー | 使用不可 | ||
メッセージ・トレース | 汎用メッセージング | 完全 | |
トレース・レベル 0 | 完全 | ||
トレース・レベル 1 | 完全 | ||
トレース・レベル 2 | 完全 | ||
トレース・レベル 3 | 部分 | ||
トレース・レベル 4 | 部分 | ||
トレース・レベル 5 | 部分 | ||
メッセージ・トレース | 完全 | ||
その他 | Java パッケージ名 | 完全 | com.ibm.adapters.Spirent |
メッセージのロギング | 完全 | ||
CDK メソッド logMsg | 使用不可 | ||
NT サービス準拠 | 完全 | ||
トランザクションのサポート | 完全 | ||
IBM WebSphere Business Interchange Server 特殊値 | CxBlank 処理 | 完全 | tag_and_value ビジネス・オブジェクトの Tag 属性に対する CxBlank は 許可されていません。これが指定されている場合は、tag_and_value ビジネス・オブジェクトは無視されます。 |
CxIgnore 処理 | 完全 |