ソリューション概説

IBM(R) WebSphere(R) Business Integration Collaborations を使用すると、保険会社は、プロセスやアプリケーションの統合を推進できるようになります。急速に変化する市場の情勢、すなわち、売り上げの減少、コストの増大、政府による新たな規制などに対応するため、保険業界では、商品と先進的発想とを連携させることにより、ビジネス・プロセス・リエンジニアリングを可能にすることを必要としています。WebSphere Business Integration Collaborations for Insurance Industry は、IBM WebSphere InterChange Server テクノロジーを基盤としており、カスタマイズされた内容へのアクセスを簡素化し、ビジネス・プロセスを統合して自動化することにより、こうした問題に対応し、最大の柔軟性を提供します。

業界の傾向と課題

保険業界は、保守主義と信用をその伝統としていることで有名です。保険業者は、歴史的に、主に 2 つの保険分野において幅広い商品を提供しています。その 1 つは、生命保険と資産管理 (年金、生命保険、投資など) であり、もう 1 つは、損害保険と災害保険 (自動車保険、住宅保険、航空保険、海上保険、医療保険など) です。保険の担保範囲は、個人用と企業用の 2 つの商品群に及んでおり、再保険、仲介業者 (保険代理店やブローカーなど)、および自家保険、政府の部局、その他の保険関連団体などの保険業務も含まれます。

保険業界は、現在、従来のビジネス環境が加速度的に発展しつつあるため、業界全体として重大な課題に直面しています。数々の課題のうち、現在業界が直面している課題は、次のとおりです。

最近、保険業界は、一部の企業の存続を脅かす出来事を過去に例のないほど次々と経験してきました。自然災害、気候の変化、テロリストの活動などの複合要因による景気の低迷、投資収益の縮小、景気の原動力となる企業投資の削減などが、保険業界がこれまで遭遇したことのないほど発生したのです。このような困難な環境で競争を勝ち抜くには、スピード、効率、顧客サービス、技術の利用などを、これまで以上に重視する必要があります。

保険会社が現在の景気情勢の中で成功するには、新しい商慣習や先端技術にすばやく順応する一方、既存の慣習やレガシー・システムを継続的に活用できる態勢を確保することが必要です。保険会社が、発展しつつある保険の分野で競争に打ち勝つための重要な目標としては、統合、成長、差別化、コスト削減、インフラストラクチャーのアップグレード、および管理システムの改善が挙げられます。

重要なビジネス・プロセス

重要なビジネス・プロセスは、保険業界の大半の会社に共通しています。保険会社の主要な目標を達成するには、個々の会社と保険業界が一体となって、重要なビジネス・プロセスを効率化する必要があります。また、会社と業界のシステムが連携して効率と柔軟性を維持できるようにする必要もあります。保険業界における重要なビジネス・プロセスは、主に次の 4 つに分類することができます。

これまでに最も成功している保険会社は、こうした種類の処理を最も効果的に管理している会社でした。しかし、現在、保険業界が大きな過渡期に直面していることを考慮すると、従来のプロセス管理は、もはや有効ではありません。保険業界は、大幅に規制された市場から、競争が激しく規制の緩和された市場に移行しつつあります。成功するかどうかは、今や顧客サービス、知識管理、複数チャネルの統合、革新、および費用効率などの要因に左右されます。さらに商品自体も、リスク保護中心の内容から、投資や資産形成などの重要な要素を含む拡大版に変化しつつあります。

ビジネス・プロセスの統合

保険業界が直面する課題のうち、重要なものは統合です。自社のシステムを統合できない会社は、市場の発展に追随することができなくなります。プロセス統合を最大限に活用する会社では、以下のことが可能になります。

こうした意欲的な目標を達成するには、ビジネス・プロセス・リエンジニアリングにより、複数のソースとデータ・ストアとの間のデータを同期化し、複数のアプリケーションとの統合や接続を実現して、アプリケーションを利用できるようにし、アプリケーション間でデータを共用できる必要があります。

ソリューションの説明

IBM WebSphere InterChange Server テクノロジーに基づく WebSphere Business Integration Collaborations は、現代の保険業界での競争力を求める保険会社に最適です。IBM の統合テクノロジーによって、異なるアプリケーション間の対話、フロントエンド・システムとバックエンド・システムの 円滑な統合、合併した部門や企業の統合の促進が実現します。WebSphere Business Integration Collaborations には、保険業に関連するビジネス・プロセス向けに設計された、事前に構築済みコンポーネントが用意されています。

この包括的なソリューションは、保険業界の主要なビジネス・プロセスの開始から終了までに対応しています。このソリューションを使用すると、複数の異種アプリケーションとの対話が可能になり、統合と商品導入のコストが削減されるため、開発、インプリメンテーションが促進され、進行中の処理性能が向上します。WebSphere Business Integration Collaborations は、保険業界の主要なビジネス・プロセスのそれぞれのパフォーマンスを改善して、保険会社に次の機能を提供します。

WebSphere Business Integration Collaborations には、保険業界で新しいサービスをすばやく追加する機能も用意されているので、収益と市場占有率を高めることができます。あらかじめ組み込まれている業界固有のコラボレーションおよびアプリケーション/テクノロジー・コネクターを使用することで、このソリューションは市場の変動にいち早く対応できます。財務担当者、証券管理者、損害査定担当者、および保険引き受け担当者の別を問わず、WebSphere Business Integration Collaborations for Insurance Industry では、ビジネス・プロセス全体の統合とリエンジニアリング (再構築) を可能にする企業全体としてのワークフローを提供するため、プロセスが簡略化されて IT コストの削減とサービスの向上が可能になります。

技術的な概要

WebSphere Business Integration は、スケーラブルなフレームワークを備えています。このフレームワークにより、各企業は、企業の諸事情の範囲内にある、複数の異種処理エンティティー (アプリケーション、システム、人的資源など) を相互接続できるようになります。このソリューションは、既存のアプリケーションを最大限に活用しつつ、既存と新規のアプリケーションを統合する方法でデータと処理エンティティーを接続します。この結果、システムが総合的に活用されるようになり、企業の投資回収率と事業価値が向上します。

WebSphere Business Integration Collaborations は、IBM WebSphere InterChange Server テクノロジーを基盤としています。このテクノロジーは、コラボレーション、マップ、コネクター、ビジネス・オブジェクトなどの事前に構築された統合コンポーネントを備えているため、異種アプリケーションを迅速に統合することができます。WebSphere Business Integration Collaborations の土台となっているのは、IBM WebSphere InterChange Server (ICS) です。ICS は、以下のような利点を提供して、ビジネス・インテグレーションに対してスケーラブルで信頼性が高く機密保護機能のある環境になります。

WebSphere InterChange Server の詳細については、次の資料を参照してください (WebSphere Business Integration Library):

統合の種類

WebSphere Business Integration は、主に次の 2 種類の統合機能で構成されています。

Information Connectivity and Integration (ICI) は、異種のアプリケーション情報とデータを結合したものです。アプリケーション間の接続は、Information Integration ソリューションの基本的な開始点です。接続の構成とトポロジーが複雑になるにつれて、あるアプリケーションから別のアプリケーションへ情報やデータを送達する場合の管理上の考慮事項 (例えば、経路指定の規則やデータ形式変更) が増えてきます。ICI は、経路指定やデータ統合の機能を提供します。ICI は、ICI の情報をエンドポイント間に送信し、次の動作に関する判断を送信側と受信側にゆだねます。ICI では、データが存在し、データの正規化が処理される場所 に重点が置かれています。

Process Integration (PI) とは、企業内の効率や柔軟性を高めるために IT システムを最大限に活用するという方法で、内部および外部のビジネス・プロセスを実装することです。PI には、従来のビジネス・プロセス管理ソリューションに必要な機能が含まれます。通常、PI ソリューションは、最初は企業内部のプロセスを中心に進め、その後、外部パートナーを完全に統合するプロセスを徐々に進めていきます。このような外部統合には、企業間の対話管理に対応した機能が必要です。PI では、必要なデータの種類 とデータの使用方法 に重点が置かれています。

ソリューションのアーキテクチャー

WebSphere Business Integration Collaborations を使用すると、企業の業務活動全体を通して、内部および外部のコラボレーション・プロセスが利用されます。次の図に示すように、WebSphere Business Integration Collaborations for Insurance Industry は、アプリケーション、データ・モデル、およびプロセス・ワークフローを統合するための技術基盤、コネクター、およびツールを提供することにより、より効率的で均一な、即応性に優れたビジネス環境を構築します。この環境は、企業内部だけでなく、企業と顧客との間にも構築されます。

WebSphere Business Integration for Insurance のシステム・アーキテクチャー

ソリューション・スタジオは、アプリケーションおよびソリューションの共通ビルド環境を提供します。インダストリー・ライブラリー・レイヤー内の WebSphere Business Integration Collaborations for Life Insurance および WebSphere Business Integration Collaborations for Property and Casualty Insurance は、プロセス、アプリケーション・アダプター、メッセージ・セット、ビジネス・オブジェクトなどで構成されています。コラボレーションは、特定のソリューション配置における論理コンポーネントの対話を管理するランタイム・ソリューション・コンポーネント (IBM WebSphere InterChange Server など) 上に作成されます。このアーキテクチャーでは、(共通ソリューションおよび統合サービスに内蔵の) ICI レイヤーが、ランタイム・ソリューション・レイヤー内部に配置されているビジネス・プロセス定義と WebSphere プラットフォーム、および既存のインフラストラクチャーとの接続を提供します。このインフラストラクチャーには、レガシー・システム上で動作しているビジネス関数が保持されています。

ICI は、(ランタイム・ソリューション・レイヤーに内蔵されている) Process Integration によって要求される状態の移行を実行することによって、これらのビジネス・プロセスを再利用できるやり方で、統合アーキテクチャーを推進するビジネス・プロセスを全体にわたって実行することができます。ICI の第一の目的は、ビジネス関数からビジネス・プロセスへの疎結合を提供して、どちらか一方または両方が時間の経過と共に単独で機能を拡張できるようになることです。

この目標を達成するため、ICI は、PI と ICI との間で利用されている特定のメッセージ・モデルに存在する一まとまりのメッセージに対して、メッセージ経路指定サービスと変換サービスを提供する必要があります。このアプローチを実行すると、機能とナビゲーションの結合を活用する対話は、メッセージ内のすべての単語を正規化して実装したものになるため、機能を提供しているシステムには依存しなくなります。このアプローチを採用することにより、トポロジーの別の側面が変更されるときに継続的に調整する必要なく、システムを統合できます。このアプローチでは、すべてのプロセス・コレオグラフィーを PI レイヤー内部に配置するため、アーキテクチャーも簡素化されます。これにより、ビジネス・プロセスのすべての側面が反映されます。

自動化された処理のみを伴う Process Integration の要件は、階層化されたコラボレーションという形式で IBM の統合テクノロジーを使用すると対処できます。

コラボレーション

IBM の統合テクノロジーを使用すると、さまざまな e-business モデルをインプリメントするための柔軟性とスケーラビリティーが得られるので、会社はビジネス・プロセスの配布方法として、インターネットを介する方法とローカル・ネットワーク上の各種アプリケーションを介する方法のいずれかまたは両方が可能になります。WebSphere Business Integration Collaborations for Life Insurance および WebSphere Business Integration Collaborations for Property and Casualty Insurance では、IBM WebSphere InterChange Server および業界固有のコラボレーション・テンプレートを利用することにより、各種のアプリケーションが互いに通信できるようになります。コラボレーション には、基本的なビジネス・プロセスを説明しているビジネス・ロジックが格納されています。これにより、各種アプリケーション向けのビジネス・プロセスの機能が調整され、アプリケーション間でのデータ交換が可能になります。

WebSphere Business Integration Collaborations には、保険業界用に特別に設計された 4 つのコラボレーションがあります。これらの各コラボレーション・テンプレートにより、ビジネス・プロセスのリエンジニアリングが促進され、統合の具体的な問題に対処できます。

WebSphere Business Integration Collaborations for Life Insurance

次のコラボレーションは、生命保険を提供している企業向けに特別に設計されています。

WebSphere Business Integration Collaboration for Partial Withdrawal Surrender Quote

WebSphere Business Integration Collaboration for Partial Withdrawal Surrender Quote は、生命保険分野向けに設計されており、保険処理の中核部分に重点を置いています。このコラボレーションは、既存の生命保険証券の効力を一部解約する要求を提出するときに使用するビジネス・プロセスを簡素化します。このコラボレーションは、提出された保険証券情報を管理する機能を果たします。これにより、顧客は Web ブラウザーやその他の電子的手段を利用して、見積もりの請求を提出することができます。このビジネス・プロセス全体は、見積もりが顧客に返されるまで自動化されています。

WebSphere Business Integration Collaboration for Traditional Life Policy Addition

WebSphere Business Integration Collaboration for Traditional Life Policy Addition は、生命保険分野向けに設計されており、主要な取り引きに重点を置いています。このコラボレーションを使用すると、顧客は標準的な生命保険を電子的に申し込むことができます。顧客は Web ブラウザーやその他の電子的手段を利用して、適切なデータを入力し、保険を申し込みます。これを受けて、コラボレーション・オブジェクトは承認または却下までの処理を管理し、保険会社のデータベース・レコードの追加および更新を実行します。

WebSphere Business Integration Collaborations for Property and Casualty Insurance

次のコラボレーションは、損害保険および傷害保険を提供している企業用に特別に設計されています。

WebSphere Business Integration Collaboration for HomeOwner First Loss

WebSphere Business Integration Collaboration for HomeOwner First Loss は、損害保険および傷害保険の分野向けに設計されています。このコラボレーションを使用すると、保険契約者は、損害額の e-claim (電子媒体を介した事故請求) をすることができます。これにより、事故処理に要する時間を削減することができるので、顧客サービスを改善することができます。Web ブラウザーやその他の電子的手段を使用することにより、保険契約者は、損害の詳細 (例えば、火災による被害) を入力して、事故処理を開始します。この結果、コラボレーション・オブジェクトが必要なデータを検索して、結果を顧客に返します。

WebSphere Business Integration Collaboration for Personal Articles Coverage Quote

WebSphere Business Integration Collaboration for Personal Articles Coverage Quote は、損害保険の分野向けに設計されています。このコラボレーションを使用すると、潜在顧客または既存顧客は、個人的動産の担保見積もりに対する照会および回答を得ることができます。新規保険契約と既存保険契約への追加のどちらにも対応しています。このコラボレーション・オブジェクトでは、顧客が Web ブラウザーやその他の電子的手段を使用して照会を実行できます。また、このコラボレーションには、見積もりが顧客に返されるまで処理を管理する機能があります。

コラボレーションのタスク・フロー

次の表には、保険業界に存在する 4 つの異なるビジネス・プロセスを反映している 4 つのコラボレーション・テンプレートを示します。これらのコラボレーションには、特定のビジネス・プロセスを説明するビジネス・ロジックが格納されています。この表では、個々のコラボレーション・テンプレートを示し、顧客または潜在顧客が要求を提出したときに各コラボレーション・テンプレートによって実行されるタスクを順を追って説明しています。

WebSphere Business Integration Collaborations for Life Insurance のコラボレーション・テンプレート
コラボレーション メインタスク
AddTraditionalLifePolicy
  1. ユーザーが顧客であることを確認します。
  2. SubmitLifeApplication メッセージを送出します。
  3. InquiryInsurancePolicy メッセージを使用してユーザーの証券を検索します。
  4. ユーザーの証券を、pub/sub メカニズムを介してユーザーに返信します。
PartialWithdrawalSurrenderQuote
  1. ユーザーが顧客であることを確認します。
  2. ユーザーが入力した証券情報を確認します。
  3. 一部解約の情報を送出します。
  4. E メールによる返信をユーザーに送出します。

 

WebSphere Business Integration Collaborations for Property and Casualty Insurance のコラボレーション・テンプレート
コラボレーション メインタスク
ValidateLossInputAndSubmitClaim

(HomeOwner First Loss で使用)

  1. ユーザーが顧客であることを確認します。
  2. ユーザーが入力した証券情報を確認します。
  3. HomeOwnerAddFirstNoticeOfLoss メッセージを送信します。
  4. HomeOwnerClaimInquiryClaim メッセージを使用して、記入済みの事故情報を検索します。
  5. pub/sub メカニズムを使用して、該当する事故情報を顧客に送信します。
PersonalArticlesCoverageQuote
  1. InquiryParty メッセージを送出することにより、ユーザーが既存の顧客であるかどうかを確認します。
  2. ユーザーが顧客である場合は、入力された証券情報が正しいことを確認します。
  3. PersonalArticlesQuote メッセージを送出します。
  4. 見積もりと、見積もりが確定するまでには正式な査定が必要であるという注記をユーザーに示す E メールを返信します。

ビジネスの例

次の例では、WebSphere Business Integration Collaborations が、保険業界共通のビジネス・プロセスを改善する方法を示します。この例では、顧客が住宅所有者保険の事故情報を提出します。IBM WebSphere Business Integration Collaboration for HomeOwner First Loss は、要求を管理して事故処理の所要時間を短縮し、これによってコストを削減してエラー発生の可能性を低減します。事故処理の所要時間を短縮すると、顧客はつらい時期を長期間過ごさずに済むので、顧客のサービス満足度が向上するという利点があります。

ビジネス上の問題: 事故処理の所要時間が長いこと、コストの増大、エラー発生の可能性、顧客の不満。

実現されるビジネス上の利点: 事故処理の所要時間の短縮、コストの削減、エラーの低減。この成果として顧客満足度の向上。

コラボレーション・テンプレート: WebSphere Business Integration Collaboration for HomeOwner First Loss

  1. 自宅が火災の被害に遭ったので、ユーザーは Web ブラウザーを使用し、インターネットを介して初回の事故情報を送信します。
  2. ユーザーからの入力データを受信すると、HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトが開始します。
  3. HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトは、Party/Client (関係者/顧客) データを管理するレガシー・システムから顧客情報を検索することにより、ユーザーが正規の顧客であることを確認します。
  4. HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトは、Policy (保険証券) データを管理しているレガシー・システムに検索メッセージを送出することにより、ユーザーによる事故請求の根拠となる保険証券データを検索します。
  5. HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトは、返された保険証券データが対象の顧客に関して有効であることを確認します。
  6. HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトは、事故情報を生成して、Policy レガシー・システムに送信します。
  7. HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトは、Policy レガシー・システムから、更新された事故情報を検索します。
  8. HomeOwner First Loss コラボレーション・オブジェクトは、更新済みの事故情報が格納されたパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージを送出します。

サンプルのインプリメンテーション

WebSphere Business Integration Collaborations for Insurance Industry には、サンプルのインプリメンテーションが用意されており、このサンプルは IBM WebSphere Business Integration Collaborations のサポート・サイトで入手できます。 www.ibm.com/software/integration/wbicollaborations/support に飛び、「Search」フィールド に「WBI Insurance sample」と入力してください。 「WBI for Insurance V4.2 & V4.1 Sample Business Objects」をクリックして、ダウンロード可能なファイルにアクセスします。

サンプル・インプリメンテーションの ICI レイヤーは、WebSphere MQ、WebSphere MQ Integrator(R) Broker - Enabler、および WebSphere Business Integration Adapter for MQ Integrator 上に構築されます。WebSphere MQ ソフトウェア・プラットフォームは、ICI の非同期面に対応しています。WebSphere MQSeries および MQ Integrator アダプターの詳細については、以下の資料を参照してください。