チュートリアルの概要

このチュートリアルでは、メッセージ・ブローカー経由でアダプターに XML メッセージを送信するレガシー・アプリケーション (ユーティリティーによりシミュレートしたもの) を使用します。メッセージにはさまざまなカタログ項目の変更が含まれます。このレガシー・メッセージは、WebSphere Business Integration Message Broker に関連付けられているデータウェアハウス・フローとメッセージ変換によって処理されるのではなく、単純なカラー・チェック・フローによって処理されます。処理されたメッセージは、アダプターに送信されます。

アダプターでは、カラー処理されたメッセージを WebSphere Business Integration Message Broker から受け取ります。アダプターは XML データ・ハンドラーを使用してそのメッセージをビジネス・オブジェクト Sample_WBIMB_LegacyItem_XMLDoc に変換し、さらに統合ブローカーにこのオブジェクトを渡します。このチュートリアルでは、Visual Test Connector を使用してポート・コネクターをシミュレートし、新規作成されたビジネス・オブジェクトを取得してその内容を確認します。

また、逆に Visual Test Connector からビジネス・オブジェクトを発行します。発行されたオブジェクトは、Adapter for WebSphere Business Integration Message Broker でレガシー・メッセージに変換されます。このメッセージはアダプターから WebSphere Business Integration Message Broker アプリケーションにデリバリーされ、ここで処理された後 (メッセージ・フォーマットが LI_UP に更新されます)、レガシー・アプリケーション (シミュレートされたもの) に転送されます。このシナリオについては、WMQI に対応するように構成されたアダプターを使用して説明します。

このシナリオを実行するために必要な条件は、アダプターとアダプター・フレームワークに加えて以下のものがインストールされていることだけです。

この付録で説明する作業

この付録では、以下の作業について説明します。

表 23. アダプターのデモンストレーション: 作業ロードマップ
作業 関連手順 (参照先)
インストール内容のチェックリストの確認 始める前に
環境のセットアップ 環境のセットアップ
シナリオの実行 シナリオの実行

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