このアダプターは、アプリケーションの可用性、サービス・レベル・アグリーメント、およびキャパシティー・プランニングを 管理するための Application Response Measurement アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) に対応しています。ARM を備えたアプリケーションは、IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance に参加して、トランザクション・メトリックに関するデータの収集と検討を実行できます。
ARM が動作するには、アダプターに必要なソフトウェア前提条件に加えて、次のものがインストールされている必要があります。
Application Response Measurement サポートは、このリリースでサポートされる統合ブローカーを使用して利用することができます。
ARM 計測は、Connector Configurator の標準プロパティー TivoliMonitorTransactionPerformance を "True" に設定することによって使用できます。デフォルトでは、ARM サポートは使用不可になっています (詳細については、本書の付録『標準プロパティー』を参照してください)。
ARM が使用可能になっている場合、モニターされるトランザクションは、サービス要求とイベント・デリバリーです。トランザクションは、サービス要求またはイベント・デリバリーの開始から終わりまで 測定されます。Tivoli Monitoring for Transaction Performance コンソールに表示されるトランザクションの 名前は、SERVICE REQUEST または EVENT DELIVERY で始まります。名前の次の部分は、ビジネス・オブジェクト動詞 (CREATE、RETRIEVE、UPDATE または DELETE など) です。名前の最後の部分は、"EMPLOYEE" などのビジネス・オブジェクト名です。例えば、従業員の作成用のイベント・デリバリーのトランザクション名は、EVENT DELIVERY CREATE EMPLOYEE のようになります。あるいは、SERVICE REQUEST UPDATE ORDER などです。
デフォルトでは、サービス要求またはイベント・デリバリーのタイプごとに次の測定基準が収集されます。
ユーザー (または WebSphere Application Server のシステム管理者) は、Tivoli Monitoring for Transaction Performance コンソール内から特定のトランザクションのディスカバリー・ポリシーとリスナー・ポリシーを構成することによって、どのアダプター・イベントに対してどの測定基準を表示するかを選択できます (関連情報を参照してください)。
詳細については、IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance の資料を参照してください。特に、アダプターによって生成される測定基準のモニターと管理については、「IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance User's Guide」 を参照してください。