メッセージ・フローの変更

このトピックでは、メッセージ・フローの変更の概要と手順を示します。

メッセージ・フローの変更の概要

WebSphere Business Integration Adapter は、メッセージ・ブローカーを使用する場合、WebSphere MQ メッセージ・フローを使用してデータの処理とルーティングを行います。キューごとに 1 つずつ定義されるメッセージ・フローは、対応するキューに入れられたメッセージのすべてを処理します。Message Brokers Toolkit を使用すると、メッセージ・フローを構成して、処理する予定のメッセージのタイプごとに異なる処理ステップを指定することができます。

各着信メッセージが構成されたデータ・ハンドラーに対応するフォーマットに変換されるように、メッセージ・フローを変更する必要があります。この変換は、メッセージがコネクターの入力キューに送信される前に行われる必要があります。下記の手順は、メッセージ・フローを XML 対応の構成に変更する方法を示しています。メッセージ・フローを他のデータ・フォーマットに対応させるために変更する場合は、ステップ 2 の 3 番目の箇条書き項目の XML を、そのフォーマットを表す MIME タイプで置き換えてください。

メッセージ・フローを XML 対応の構成に変更するステップ

始める前に: XML データ・ハンドラーを構成します。

メッセージ・フローを変更して XML 対応にするには、以下の手順を実行します。

  1. Message Brokers Toolkit を起動します。
  2. メッセージ・フローの終わりに計算ノードを追加します。
  3. ESQL テキスト領域に、以下のようにフィールドを入力します。
    Set OutputRoot = InputRoot;
    これにより、メッセージが出力のためにコピーされます。
    Set OutputRoot.MQHRF2.Format = 'SO-CR';

    これにより、コネクターがこのフォーマットをチェックして、メッセージを適切に変換することが保証されます。
    SET OutputRoot.Properties.MessageFormat = 'XML';
    これは、メッセージがデリバリー時に XML に変換される必要があることを WebSphere Business Integration Message Broker に示します。
  4. 「適用」をクリックして計算ノードを使用可能にします。

図 5 に、着信メッセージをコネクターが認識できるフォーマットに変換するように構成された計算ノードのサンプル・ビューを示します。この計算ノードが使用可能になった後は、オリジナルのメッセージを表す XML 文書がコネクターの入力キューに送信されます。

図 5. メッセージ・フォーマットを XML に設定
注:
WebSphere Business Integration Message Broker Repository Manager 内でカスタム・フォーマットを定義している場合は、メッセージ・フォーマットを XML に設定するだけで既存のフォーマットを XML に変換できます。このフォーマットは、MQHRF2 とは異なります。OutputRoot.Properties.MessageFormat は MRM に関するものですが、OutputRoot.MQHRF2.Format はメッセージを受信するアプリケーションのメッセージ・フォーマットを指定するために使用されます。

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