環境のセットアップ
このトピックでは、環境のセットアップの概要と手順を示します。
環境のセットアップの概要
このセクションでは、このチュートリアルを実行するために必要な環境を準備する方法について説明します。なお、この後の説明の sample_folder という変数は、インストール済みのファイル構造に含まれている ConnName/sample/LegacyItem フォルダーを表しています。詳細については、インストールの検証を参照してください。ビジネス・オブジェクト・リポジトリーは、sample_folder 内に .xsd ファイルとして用意されています。
このチュートリアルでは、Adapter for WebSphere Business Integration Message Broker と Visual Test Connector の間での単純なビジネス・オブジェクト交換の例を示します。この交換は、WebSphere Business Integration Message Broker 環境内で行われます。
環境のセットアップのステップ
このチュートリアルで使用する環境をセットアップするには、以下の構成作業を行う必要があります。
- キューの定義: このチュートリアルでは、キュー・マネージャーに 8 つのキューが定義されていることが必要です。
必要なキューを作成するには、コマンド行から「RUNMQSC」と入力し、以下のコマンドを実行します。
- DEFINE QL('Samples/WBIMB/Item/LegacyApp')
- DEFINE QL('Samples/WBIMB/Item/WBIMBConnector')
- DEFINE QL('Samples/LegacyApp/Item/WBIMB')
- DEFINE QL('Samples/WBIMBConnector/Item/WBIMB')
- DEFINE QL('Samples/WBIMB/FAIL')
- DEFINE QL('Samples/WBIMBConnector/UNSUBSCRIBED')
- DEFINE QL('Samples/WBIMBConnector/ERROR')
- DEFINE QL('Samples/WBIMBConnector/ARCHIVE')
次に、WebSphere Business Integration Message
Broker を構成するために、Adapter for Business Integration Message
Broker とポート・コネクターが必要とするキューを以下のように定義します。
- DEFINE QL('WBIMBConnector/ADMININQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnector/ADMINOUTQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnector/DELIVERYQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnector/FAULTQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnector/REQUESTQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnector/RESPONSEQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnector/SYNCHRONOUSREQUESTQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnectorSYNCHRONOUSRESPONSEQUEUE')
- DEFINE QL('WBIMBConnectorMONITORQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/ADMININQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/ADMINOUTQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/DELIVERYQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/FAULTQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/REQUESTQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/RESPONSEQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/SYNCHRONOUSREQUESTQUEUE')
- DEFINE QL('PortConnector/SYNCHRONOUSRESPONSEQUEUE')
- アダプターの構成: Connector Configurator で「ファイル」->「開く」->「ファイルから」を選択し、sample_folder にある WBIMBConnector.cfg をロードします。アダプター構成プロパティーの値が以下に示す値と一致していることを確認します。または、一致するように変更します。Connector Configurator の使用方法の詳細については、データ・ハンドラーの構成を参照してください。コネクター固有のプロパティーの詳細については、付録B. このアダプターのコネクター固有のプロパティーを参照してください。
標準プロパティーに関しては、以下のプロパティーを設定する必要があります。
- BrokerType: WMQI に設定します。
- RepositoryDirectory: sample_folder ディレクトリーに設定します。
- DuplicateEventElimination: true に設定します。
- MonitorQueue: WBIMBConnector/MONITORQUEUE に設定します。
.
以下のコネクター固有プロパティーを設定します。
- ConfigurationMetaObject: Sample_WBIMB_MO_Config に設定します。
- DataHandlerConfigMO: Sample_WBIMB_MO_DataHandler に設定します。
- DataHandlerMimeType: text/xml に設定します。
- ErrorQueue: queue://crossworlds.queue.manager/Samples/WBIMBConnector/ERROR に設定します。
- InputQueue: queue://crossworlds.queue.manager/Samples/WBIMB/Item/WBIMBConnector に設定します。
- UnsubscribedQueue: queue://crossworlds.queue.manager/Samples/WBIMBConnector/UNSUBSCRIBED に設定します。
- ArchiveQueue: queue://crossworlds.queue.manager/Samples/WBIMBConnector/ARCHIVE に設定します。
- ポート・コネクターの構成: Connector Configurator を使用して、以下の標準プロパティーを設定します。
- BrokerType: WMQI に設定します。
- RepositoryDirectory: sample_folder ディレクトリーに設定します。
- RequestQueue: WBIMBConnector/DELIVERYQUEUE (Adapter for WebSphere Business Integration Message Broker の DeliveryQueue プロパティーの値) に設定します。
- DeliveryQueue: WBIMBConnector/REQUESTQUEUE (Adapter for WebSphere Business Integration Message
Broker の RequestQueue プロパティーの値) に設定します。
- サポートするビジネス・オブジェクトの構成: ビジネス・オブジェクトを使用するには、まずアダプターでそのビジネス・オブジェクトがサポートされていることが必要です。Connector Configurator で、Adapter for WebSphere Business Integration Message Broker の「サポートされているビジネス・オブジェクト」タブをクリックし、表 24 のビジネス・オブジェクトを追加します。さらに、「メッセージ・セット ID」を、サポートするビジネス・オブジェクトのそれぞれに固有な値に設定します。
表 24. JMS アダプターでサポートするサンプル・ビジネス・オブジェクト
ビジネス・オブジェクト名 |
メッセージ ID |
Sample_WBIMB_MO_Config |
1 |
Sample_WBIMB_MO_DataHandler |
2 |
Sample_WBIMB_LegacyItem |
3 |
Sample_WBIMB_LegacyItem_XMLDoc |
4 |
Connector Configurator で、sample_folder にあるポート・コネクターの定義 PortConnector.cfg を開き、表 25 のサポートするビジネス・オブジェクトとメッセージ ID を追加します。
表 25. ポート・コネクターでサポートするサンプル・ビジネス・オブジェクト
ビジネス・オブジェクト名 |
メッセージ ID |
Sample_WBIMB_LegacyItem |
1 |
Sample_WBIMB_LegacyItem_XMLDoc |
2 |
- メッセージ・フロー・プロジェクトの新規作成
- Message Brokers Toolkit を開き、メッセージ・フロー・プロジェクトを新規作成します。作成したメッセージ・フロー・プロジェクトに、sample_folder/MSG_FLOW_PROJECT ディレクトリーのメッセージ・フローと ESQL ファイルをすべてインポートします。
- サーバー・プロジェクトを新規作成し、作成したサーバー・プロジェクトに sample_folder/Sample_WBIMB_Project のファイルをすべてインポートします。
- 「ブローカー管理 (Broker Administration)」パースペクティブの「ドメイン (Domains)」ビューの下に表示されたドメインに接続します。bar ファイル Sample_WBIMB_bar.bar を、「ブローカー管理 (Broker Administration)」
パースペクティブの「ブローカー管理ナビゲーター (Broker Administration Navigator)」パネルから、ブローカーのデフォルトの実行グループに配置します。
- コネクター始動スクリプトの構成
Windows:
- Adapter for WebSphere
Business Integration Message Broker のショートカットのプロパティーを開きます。
- リンク先の最後の引数として、-c に <WBIMBConnector.cfg ファイルの絶対パスとファイル名> を続けたものを追加します。例えば、次のようにします。
-cProduct_Dir¥connectors¥WBIMB¥LegacyItem¥
WBIMBConnector.cfg
UNIX:
- ファイル Product_Dir/bin/connector_manager_WebSphereBIMessageBroker を開きます。AGENTCONFIG_FILE プロパティーの値として、-c に <WBIMBConnector.cfg ファイルの絶対パスとファイル名> を続けたものを設定します。例えば、次のようにします。
AGENTCONFIG_FILE=Product_Dir/connectors/
WebSphereBusinessIntegrationMessageBroker/
samples/LegacyItem/WBIMBConnector.cfg
