この文書は、WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.4.0 のリリース情報 (Solaris 用) です。この文書は以下のセクションから構成されます。
本リリースの新機能 | インストール、マイグレーション、アップグレード、構成情報 |
製品修正履歴 | 既知の問題と予備手段 |
ハードウェア要件およびソフトウェア要件 | 資料 |
注: これらのリリース情報の発行後に、この製品に関する重要な情報が Technical Support Flashes に掲載される場合があります。この情報は WebSphere Business Integration のサポート Web サイト、http://www.ibm.com/websphere/integration/wbiserver/support にあります。情報を参照したいコンポーネント・エリアを選択して、Flashes のセクションを検索してください。
このセクションでは、このリリースで追加された機能および改善された機能について説明します。
リリース 2.3.1 から 2.4.0 までの間に、ユーザーから報告された事例に基づいて以下の変更要求 (CR) が修正されています。
トラッキング 番号 |
説明 |
23373 | Connector Development Kit (CDK) バージョン 2.1 でビルドしたコネクターを 2.3.1 CDK ビルドと一緒に稼働させると、ランタイム・エラーが戻されていました。 |
23374 | Connector Development Kit (CDK) バージョン 2.0 でビルドしたコネクターを 2.3.1 CDK ビルドと一緒に稼働させると、ランタイム・エラーが戻されていました。 |
23694 | 新規のメソッド setEventStatus が CWConnectorEventStore クラスに追加されました。 これは、既存の setEventStoreStatus メソッドの呼び出しに代わるものです。
setEventStoreStatus は使用しないでください。
新規のシグニチャーが CWConnectorEventStore クラスの getBO メソッドに追加されました。これは状況パラメーターを取るもので、このパラメーターに getBO メソッドでの doVerbFor 呼び出しの状況が格納されて戻されます。CWConnectorAgent では、pollForEvents メソッドがさらにモジュール化されました。イベント・ストアを取得するメソッド getEventStore が新たに追加されています。getBO メソッドの呼び出しはアダプターでオーバーライドできます。1.6.0 で修正しました。 |
24108 | Connector Development Kit (CDK) バージョン 2.2 でビルドしたコネクターを 2.3.1 CDK ビルドと一緒に稼働させると、ランタイム・エラーが戻されていました。 |
24230 | CWConnectorBusObj クラスの getdoubleValue(int i) または getdoubleValue(String str) を使用して属性の double 値を取得する場合、その値が実際に 100,23 などの double 値であれば、これらのメソッドの呼び出しは成功します。属性の値が 100,00、つまり 100 であれば、エラー「java.lang.ClassCastException: java.lang.Long」が戻されます。1.4.3 で修正しました。 |
24699 | 以前は API のデータ・ハンドラー・メソッドでクラス名やビジネス・オブジェクト・プレフィックス (BOPrefix) を受け渡せませんでした。現在では、API の CWConnectorUtil クラスにメソッドが新たに追加され、Reader、Stream、および ByteArrays を処理できるようになっています。1.6.0 で修正しました。 |
25364 | Adapter Framework で IBM ORB が使用されるようになりました。この変更に対応できるように、CWConnEnv.bat、CWODAEnv.bat、CWODAEnv.sh、および CWConnEnv.sh が変更されました。一方、新規のディレクトリー構造 %INSTALL_DIR%\jre\ext が導入されたので、これらのスクリプトではこの変更に対応するための変更も行われています。1.6.0 で修正しました。 |
27592 | CWConnEnv.sh スクリプトの JAVA_PROPERTY_FLAGS に、OSADDR と OAHOST が含まれていませんでした。このため、コネクターは、InterChange Server とは異なるサブネットで稼働している場合、InterChange Server に接続できませんでした。これらはすでに JAVA_PROPERTY_FLAGS に追加されています。1.6.0 で修正しました。 |
27718 | Adapter for JDBC では、API の printStackTrace が呼び出されたときに、パフォーマンスの低下が発生していました。現在、このアダプターでは、トレース・レベルが 5 に設定されている場合に限り、例外がキャッチされたときに printStackTrace メソッドが呼び出されます。1.5.1 で修正しました。 |
29263 | CWConnectorBusObj のメソッドに関しては、各種エラー・メッセージがログに記録されていました。また、この結果、電子メール・メッセージがユーザーに送信されていました。該当のエラー・メッセージは、現在では一部が除去されています。1.6.0 で修正しました。 |
30086 | CWConnectorBusObj クラスの getintValue メソッドと setintValue メソッドがローカライズされていませんでした。1.6.0 で修正しました。 |
トラッキング 番号 |
説明 |
16868 | Java コマンド ./setupsolarisSparc.bin -Dtemp.dir=/home/user1/tmp を使用してインストーラーを実行した場合、tmp ディレクトリーがクリーンアップされませんでした。これによって tmp フォルダーのサイズが大きくなりました。 |
24023 | インストールまたはアンインストール後、コンソールに次の警告が表示されました。警告: この警告によってインストールまたはアンインストールが失敗することはありませんでした。 |
24067 | 「言語選択 (Language Selection) 」パネルで、ドロップダウン言語リストが一部しかブラジル・ポルトガル語に翻訳されていませんでした。 この問題は、インストーラーが使用する Java 仮想マシン (JVM) のバージョンによって発生しました。 |
24147 |
テキストの破損が、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)、および中国語 (繁体字) といったサポートされるすべての 2 バイト言語で発生しました。 |
ハードウェア要件およびソフトウェア要件は、製品資料に記載されています。これらの資料へのリンクについては、『インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成情報』を参照してください。
ソフトウェアを CD からインストールするか、またはパスポート・アドバンテージからダウンロードしてローカル・ディレクトリーからインストールするかにかかわらず、以下の該当するガイドを参照してください。
これらのガイドには、汎用マイグレーション、アップグレード、および構成情報も含まれています。
マイグレーションに関する注意事項
以前のリリースの Adapter Framework で使用していたユーザー作成のアダプターを、今回のリリースの Adapter Framework と共に正常に機能させるには、コネクターと ODA の両方の始動スクリプトを変更する必要があります。CWJAVA と JRE_EXT_DIRS の 2 つの新しい環境変数が、それぞれ Java コマンドの位置の指定と Java ランタイム環境の指定のために導入されたからです。
コネクター用の新しい JVM コマンド行は次のとおりです (変更された箇所は太字で強調表示しています)。
exec ${CWJAVA} ${JVM_FLAGS} -Djava.library.path=${LD_LIBRARY_PATH} -Djava.ext.dirs=${JRE_EXT_DIRS} -classpath ${CLASSPATH} AppEndWrapper ${CONNECTOR_TYPE}${CONNECTOR_AGENT} -n${CONNAME}Connector -s${SERVER} ${CON_START_OPTIONS} $3 $4 $5 $6 $7 $8 $9
ODA 用の新しい JVM コマンド行は次のとおりです (変更された箇所は太字で強調表示しています)。
${CWJAVA} ${JVM_FLAGS} ${ORB_DEP} -Djava.ext.dirs=${JRE_EXT_DIRS} -classpath ${CWCLASSES} com.crossworlds.ODKInfrastructure.${CONNECTION} -l${AGENTNAME} -c${AGENTCLASS}
Adapter for CORBA のインストールに関する注意事項
Adapter for CORBA をインストールする際には、必ずこのアダプターのリリース情報を一読して、前提ソフトウェアに関する追加情報を確認してください。
トラッキング 番号 |
問題 |
23482 |
WebSphere MQ の制限のため、アダプターで 100 MB を超える XML メッセージ・テキストを MQ キューに書き込み、処理することができません。この問題は、JMS がトランスポートであり、WMQI または WAS のいずれかが統合ブローカーである場合に発生します。 アダプター・ランタイムでは、ビジネス・オブジェクトが XML メッセージに変換されますが、XML メッセージが非常に大容量になる場合もあります。 予備手段: ビジネス・オブジェクト 1 つあたり、25000 を超える子オブジェクトの作成を避けます。 |
29249 | ビジネス・オブジェクト属性がゼロに設定されていると、パーサー・エラーが発生する場合があります。戻されるエラーは、「org.xml.sax.SAXParseException: 無効な XML 文字 (Unicode: 0x0) がエレメントで見つかりました (org.xml.sax.SAXParseException: An invalid XML character (Unicode: 0x0) was found in the element)」です。
予備手段: 16 進 00 をビジネス・オブジェクト属性の値として割り当てないでください。ビジネス・オブジェクトのフィールドを初期化するときは、空ストリングまたはブランクにします。 |
29420、30721 | アダプターのスクリプトを変更することで、アダプターのパフォーマンスを改善できる場合があります。JVM の引き数には、-mx オプション (最大ヒープ・サイズ) も含まれています。ここに -ms オプション (最小ヒープ・サイズ) を追加して、その値を最大ヒープ・サイズの半分に設定すると、パフォーマンスが改善されます。そのためには /bin ディレクトリーにある adapterEnv.sh ファイルを編集します。「JVM_ARGS=」が含まれる行を探し出して、-ms オプションを追加してください。例えば、「JVM_ARGS="-Xmx512m -Xms256m"」のように指定します。 |
トラッキング 番号 |
問題 |
23778 | 選択した言語ロケールによっては、「言語の選択 (Language Selection)」パネルのタイトル・テキストが切り捨てられる場合があります。「言語の選択 (Language Selection)」ダイアログは、サイズ変更できません。 |
31633 | インストーラー・プログラムは connector_manager_adapter スクリプトを生成します。このスクリプトは、Adapter Framework バージョン 2.4.0 で導入された adapterEnv.sh を参照します。以前のバージョンの Adapter Framework が実行されている場合には、adapterEnv を使用できません。今回リリースされたバージョンのアダプターを 2.4.0 よりも前のバージョンの Adapter Framework と共に稼働させる場合は、connector_manager_adapter スクリプトに含まれる参照ファイル名 adapterEnv.sh を、CWSharedEnv.sh に変更する必要があります。 |
CD の場合も電子的配布による場合も、製品資料は製品パッケージの一部として組み込まれていません。この製品の資料は以下の InfoCenter にあります。
http://www.ibm.com/websphere/integration/wicserver/infocenter
http://www.ibm.com/websphere/integration/wbicollaborations/infocenter (コラボレーションの場合)
http://www.ibm.com/websphere/integration/wbiadapters/infocenter
製品資料を入手するには、Web サイトにアクセスし、ご使用のリリースの最新の資料一式をダウンロードしてください。InfoCenter ページに記載されている説明に従って、インストールを完了してください。