CA-IDMS データベース内のデータを照会または更新するには、そのデータベースにマップされるリレーショナル表を作成する必要があります。
さらに、表にビューを作成して、レコード・タイプあるいは行や列のフィルター処理を実行することもできます。
表、およびオプションでビューを作成するには、「新規 CA-IDMS 表」ウィザードを使用します。
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始める前に
- クライアント・アプリケーションからの要求を受け入れる照会プロセッサーを実行するデータ・サーバーを構成します。
- メタデータ・カタログを作成します。
- マップ対象のレコードと、レコードにアクセスするためのデータベースへの最適なパスを決定します。
パスは、レコードのサブスキーマ内に定義されたセットによって決定されます。
- データ・サーバーと CA-IDMS データベースとの接続を構成します。
データ・サーバーは、サブスキーマ定義、スキーマ定義、およびマップ対象レコードのデータが含まれている CA-IDMS Central Version にアクセス可能でなければなりません。
制約事項
- マッピング内のレコード・パスは、必ずセット所有者からセット・メンバーという方向でなければなりません。
- パス内の各メンバー・レコードに所有者 DBKEY が含まれなければなりません。
このタスクについて
「新規 CA-IDMS 表」ウィザードでは、単一のレコードをマップしたり、最大 10 レコードまでの特定のパスをマップすることができます。
パスを定義するには、単一のレコードを開始点として、サブスキーマ内に定義された追加のレコードまでセットをナビゲートします。
どのレコードおよびセットを使用できるかは、マッピングに使用されるサブスキーマ情報によって決定されます。
CA-IDMS スキーマおよびサブスキーマのレポート・ファイルの組み合わせからサブスキーマ情報をインポートするか、Classic Data Architect のディスカバリー・プロセスを使って CA-IDMS データベースからサブスキーマ情報を直接インポートすることができます。
CA-IDMS スキーマおよびサブスキーマのレポートを生成するには、CA-IDMS スキーマおよびサブスキーマ・コンパイラーを実行して、パンチ出力を z/OS® データ・セットにキャプチャーします。
これらのレポートをパンチする JCL は、メンバー名 CACIDPCH の SCACSAMP ライブラリーにあります。
パスにマップされる論理表の SQL 行をデータ・サーバーが戻す場合、データ・サーバーは、定義されたパス内の関連レコードの各インスタンスにマップされる最初のレコード・タイプのインスタンスを戻します。
下記のセクションにある例を参照してください。
CA-IDMS データベースにマップされる表およびビューの作成について、詳しくは CA-IDMS 構文図とビューの関連リンクを参照してください。
手順
クラシック・フェデレーション用の CA-IDMS 表 (および、オプションでビュー) を作成する方法
- 「新規 CA-IDMS 表」ウィザードを使用して、CA-IDMS データベースをリレーショナル表に (さらに、オプションでビューに) マップします。
- ウィザードを開くには、データ設計プロジェクト内のデータベース、またはデータベース内のいずれかのスキーマを右クリックします。
「クラシック・オブジェクトの追加」>「CA-IDMS 表」を選択します。
- 表の基礎となる CA-IDMS スキーマとサブスキーマを選択します。
- 表を照会用、更新用 (または両方) として使用するかどうかを指定します。
- 表のビューを作成するかどうかを選択します。
- CA-IDMS データベースへのアクセス方法に関する情報を提供します。
- パス内の各レコードごとに、COBOL サンプル集を指定し、01 レベルが複数あれば 01 レベルを 1 つ選択して、リレーショナル表の列としてマップさせる要素を選択します。
- リレーショナル表の列にマップするエレメントを選択します。
- ビューを作成する場合、WHERE 文節の条件を指定します。
ウィザードが完了すると、選択されたスキーマの下に新しい表が表示されます。
ビューを作成した場合には、選択されたスキーマの下にビューも表示されます。
- オプション: 表のプロパティーを変更するか、または特権を追加します。
表を選択して、「プロパティー」ビュー内で適切な変更を加えてください。
- オプション: 表に 1 つ以上の索引を作成します。 『索引の作成』を参照してください。
- オプション: 表の DDL を生成します。 ここで DDL を生成しない場合には、後でそれを生成することもできます。
また、同じスキーマ内のすべてのオブジェクトの DDL を生成することもできます。
『DDL の生成』を参照してください。
- 表を右クリックして、「DDL の生成」を選択します。
- 「DDL の生成」ウィザードで、以下の手順を実行します。
- CREATE ステートメントの生成を選択します。
- 表の DDL の生成を選択します。また、索引の DDL を生成するよう選択することもできます。
- プロジェクト内で DDL を保管するファイルの名前を指定します。
- データ・サーバーに対して DDL を実行するかどうかを選択します。
DDL を実行した後、「データ出力」ビューを調べて、DDL が正常に実行されたかどうか判別してください。
- 編集用に DDL を開くかどうかを選択します。
- オプション: データ・サーバーに対して DDL が正常に実行された場合には、テスト照会を CA-IDMS データベースに対して実行することにより、表を検証します。
データ・サーバーがそのデータベースに接続済みであることを確認してください。
- データベース・エクスプローラーで、表の作成に使用したスキーマをデータ・サーバーから検索します。
スキーマを展開して、「表」フォルダーを展開します。
- 表を右クリックして、「データ (Data)」>「サンプル・コンテンツ (Sample Contents)」を選択します。
- 「データ出力」ビューを調べて、テスト照会が正常に実行されたかどうかを判別します。
- オプション: ビューを作成した場合には、ビューの DDL 生成をこの時点か、あるいは後で行うことができます。 また、同じスキーマ内のすべてのオブジェクトの DDL を生成することもできます。
『DDL の生成』を参照してください。
- ビューを右クリックして、「DDL の生成」を選択します。
- 「DDL の生成」ウィザードで、以下の手順を実行します。
- CREATE および ALTER ステートメントの生成を選択します。
- ビューの DDL の生成を選択します。
- プロジェクト内で DDL を保管するファイルの名前を指定します。
- データ・サーバーに対して DDL を実行するかどうかを選択します。
DDL を実行した後、「データ出力」ビューを調べて、DDL が正常に実行されたかどうかを判別してください。
- 編集用に DDL を開くかどうかを選択します。
- オプション: データ・サーバーに対して DDL が正常に実行された場合には、テスト照会を CA-IDMS データベースに対して実行することにより、ビューを検証します。
データ・サーバーがそのデータベースに接続済みであることを確認してください。
- データベース・エクスプローラーで、ビューの作成に使用したスキーマをデータ・サーバーから検索します。
スキーマを展開して、「ビュー」フォルダーを展開します。
- ビューを右クリックして、「データ (Data)」>「サンプル・コンテンツ (Sample Contents)」を選択します。
- 「データ出力」ビューを調べて、テスト照会が正常に実行されたかどうかを判別します。
例
次のようなレコードのパスがあるとします。
PATH IS (EMPLOYEE, SET IS EMPL-DEP, DEPENDENT)
CA-IDMS に次のようなレコードが含まれるとします。
EMPLOYEE DEPENDENTS (EMPL-DEP セット)
----------- ---------
BILL SMITH -> MARTHA -> BILLY -> SALLY
JANE WHELAN
SANRA JONES -> ROBERT
マップされる表のすべての行を取り出す照会によって、以下が戻されます。
EMPL_NAME DEPENDENT NAME
BILL SMITH MARTHA
BILL SMITH BILLY
BILL SMITH SALLY
JANE WHELAN ------
SANDRA JONES ROBERT