物理データ・モデルに表が作成されたので、SQL で表を記述する DDL ステートメントを生成し、その DDL を実行して、その表をデータ・サーバーへプロモートすることができます。
SQL を生成する前に、データ・サーバーへの接続がまだ有効であることを確認します。
データベース・エクスプローラーの下にあるステータス・バーには、次のように表示されています。
<Live Connection> name_of_connection
表をデータ・サーバーにプロモートするには、以下のようにします。
- データ・プロジェクト・エクスプローラーで、表を右クリックして「DDL の生成」を選択します。 「DDL の生成」ウィザードが表示されます。
最初のページに、以下のチェック・ボックスが表示されます。
- 完全修飾名 (Fully qualified name)
- 表には、schema.table_name のように、2 つの部分から構成される名前が付けられます。
この場合は、SCHEMA.EMPLOYEE という名前になります。
- 引用 ID (Quoted identifiers)
- スキーマや表の名前などの ID は引用符で囲まれます。
- DROP ステートメント (DROP statements)
- このオプションは、DDL 生成対象のオブジェクトに DROP ステートメントを生成します。
ここでは、このチェック・ボックスが選択解除された状態にしておきます。
このチュートリアルの後の方で表の変更後、それをドロップして再作成します。
- CREATE ステートメント (CREATE statements)
- このオプションは、DDL 生成対象のオブジェクトに CREATE ステートメントを生成します。
- ALTER ステートメント (ALTER statements)
- このオプションは、これらのステートメントをサポートするオブジェクトに ALTER ステートメントを生成します。
- COMMENT ON ステートメント (COMMENT ON statements)
- このオプションは、データ・サーバーのメタデータ・カタログのさまざまなオブジェクトの説明にコメントを追加します。
- GRANT ステートメント (GRANT statements)
- このオプションは、オブジェクトに設定された特権に GRANT ステートメントを生成します。
このチュートリアルの後の方で、この表に特権を付与します。
- ウィザードの最初のページのデフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。
- 次のページで、DDL の生成対象となるオブジェクトを選択し、「次へ」をクリックします。
表には索引を作成しませんでしたが、「索引」チェック・ボックスを選択解除する必要はありません。
Classic Data Architect では、物理データ・モデルに存在しないオブジェクトには DDL が生成されません。
- 「DDL の保管と実行 (Save and Run DDL)」ページで、以下の点に注目します。
- 「フォルダー (Folder)」フィールドで、ウィザードによって「チュートリアル (Tutorial)」プロジェクトの中に表が作成されることが示されています。
- 「ファイル名」フィールドに、DDL ステートメントを入れるファイルの名前が表示されます。
Classic Data Architect では、デフォルトで各ファイルに script という名前が付けられます。
選択したプロジェクトの「SQL スクリプト (SQL Scripts)」フォルダーに同名のファイルが既に存在する場合は、Classic Data Architect により名前に番号が追加されます。
- 「プレビュー DDL (Preview DDL)」ペインに、表に対する CREATE ステートメント、および関連するステートメントがあればそれも表示されます。
このペインでステートメントを直接編集することはできません。
ステートメントをデータ・サーバーで実行する前に編集する必要がある場合は、「編集のために DDL ファイルを開く (Open DDL file for editing)」チェック・ボックスを選択し、「サーバー上で DDL を実行 (Run DDL on server)」チェック・ボックスは選択しません。
- 「ステートメントの終止符 (Statement terminator)」フィールドでは、ステートメントを終了させる文字を変更できます。
デフォルトでは、この文字はセミコロンです。
- 「サーバー上で DDL を実行 (Run DDL on server)」チェック・ボックスが選択されている場合は、このウィザードが DDL を生成後ただちに実行することを示します。
この結果は、「データ出力 (Data Output)」ビューのデータベース・エクスプローラーで確認できます。
データベース・エクスプローラーに新しい表が表示されない場合は、「表」フォルダーを右クリックして、「最新表示 (Refresh)」を選択します。
- 「サーバー上で DDL を実行 (Run DDL on server)」チェック・ボックスと「DDL ファイルを編集後に開く (Open DDL file after editing)」チェック・ボックスを選択して、「次へ」をクリックします。
- 「既存の接続を使用 (Use an existing connection)」ラジオ・ボタンを選択して、データ・サーバーに作成した接続を選択し、「次へ」をクリックします。
「完了」ボタンをクリックすると、ウィザードの最終ページに、ウィザードで行われようとしている処理がまとめて示されます。
- 「終了」をクリックします。
script.sql ファイルがデータ・プロジェクト・エクスプローラーの「
SQL スクリプト(SQL Scripts)」フォルダーに表示されて、ファイルの内容を表示したエディターが表示されます。
図 1. データ・プロジェクト・エクスプローラーとエディターに表示された script.sql ファイル。
データ・セットにデフォルトの高位修飾子が表示されていることに注意してください。高位修飾子は、インストール済み環境によって異なる場合があります。
データベース・エクスプローラーでは、データ・サーバーに作成した接続を展開すると、「
スキーマ (Schemas)」フォルダーの下の「
SCHEMA」フォルダーの中にある「
表」フォルダーに表がリストされます。
図 2. データ・サーバーにある EMPLOYEE 表
上記の結果が「データ出力 (Data Output)」ビューに表示されます。
図 3. 表をデータ・サーバーにプロモートした結果が「データ出力 (Data Output)」ビューに表示される