WebSphere® MQ は、クラシック・イベント・パブリッシングおよびクラシック・レプリケーションの両方のメッセージをトランスポートする手段です。
管理キュー と呼ばれる 1 つのメッセージ・キューが、変更キャプチャーの管理用タスクに使用されます。
再始動キュー というもう 1 つのメッセージ・キューは、データ・リカバリー・タスクに使用されます。
このタスクについて
構成では、すべての送信キューを管理する WebSphere MQ キュー・マネージャーの名前、管理キューの名前、および再始動キューの名前を指定する必要があります。
手順
変更キャプチャーに使用する WebSphere MQ オブジェクトを指定するには、以下のようにします。
- 「WebSphere MQ 値の構成 (Configure WebSphere MQ Values)」ウィザードを開く。 このウィザードを開くには、データベース・エクスプローラーで、パブリケーションまたはサブスクリプションを作成しようとするデータ・サーバーを右クリックします。
「WebSphere MQ 値の構成 (Configure WebSphere MQ Values)」を選択します。
- ウィザードで、以下のオブジェクトの名前を指定する。
- キュー・マネージャー (Queue manager)
- 再始動キュー、管理キュー、および送信キューとして使用するキューを管理する WebSphere MQ プログラム。
- 再始動キュー
- 変更キャプチャーがリカバリー・モードになった場合に必要となる再始動情報を保持するキュー。
このキューは、未確定解決キューとも呼ばれます。
- 管理キュー (クラシック・レプリケーションの場合のみ)
- Q アプライ・プログラムまたは ASNCLP から制御メッセージを受け取るキュー。
- コミット・インターバルに値をミリ秒単位で指定します。
デフォルトは、500 ミリ秒です。
コミット・インターバルは、パブリケーション・サービスがトランザクションを WebSphere MQ にコミットする頻度をミリ秒単位で指定します。
パブリケーション・サービスはインターバルごとに MQCMIT 呼び出しを発行します。
この呼び出しは、送信キューに入れられたメッセージを Q アプライ・プログラム (クラシック・レプリケーションの場合) または他のユーザー・アプリケーション (クラシック・イベント・パブリッシングの場合) で有効にするよう、WebSphere MQ キュー・マネージャーに対してシグナル通知します。
MQCMIT コールの中にグループ化されたトランザクションはすべて、WebSphere MQ 作業単位、すなわちトランザクションとみなされます。
通常、それぞれの WebSphere MQ トランザクションにはいくつかのトランザクションが含まれます。
トランザクションが大規模の場合、パブリケーション・サービスは、コミット・インターバルに到達しても MQCMIT コールを発行しません。
パブリケーション・サービスは、大規模トランザクション全体が送信キューに入れられた後で初めてコミットします。
最善のコミット・インターバルは、待ち時間 (トランザクションがソース・データベースでコミットされる時間とターゲット・データベースでコミットされる時間との間の遅延) と、コミット・プロセスに関連する CPU オーバーヘッドとの兼ね合いで決まります。
- 待ち時間を短縮するには、コミット・インターバルを短くします。
トランザクションは、少ない遅延で強制的に処理されます。
待ち時間を削減することは、変更を使用してイベントを起動する場合にとりわけ重要です (クラシック・イベント・パブリッシングの場合)。
- CPU オーバーヘッドを削減するには、コミット・インターバルを長くします。
コミット・インターバルが長いと、WebSphere MQ トランザクションごとに、可能な限り多くのトランザクションを送信することができます。
コミット・インターバルを長くすると、送信キューの最大深さ (メッセージ数) とキュー・マネージャーの最大非コミット・メッセージ (MAXUMSGS) 属性による制限を受ける場合があります。
パブリケーション・サービスがコミットとコミットの間で待つ時間が長くなると、いくつかのトランザクションのパブリケーションが遅延し、待ち時間が長くなる可能性があります。