IBM HTTP Server のヘルプ: IBM HTTP Server v.1.3.12 の概説
製品の概説
IBM HTTP Server powered by Apache は、
Apache Group (www.apache.org) によって開発された、
Apache Web server をベースとした Web サーバーです。
IBM HTTP Server powered by Apache V1.3.12 は、Apache V1.3.6-dev 開発ツリーからのいくつかの追加の修正を含んでいる点を除き、Apache V1.3.6 とほとんど同じです。
IBM HTTP Server powered by Apache には、
Apache Group によって開発された Apache Web server にない機能がいくつか含まれています。
IBM HTTP Server は次の機能を提供しています。
SSL セキュア接続に対するサポート
高速応答キャッシュ・アクセラレーター (Windows NT と AIX 専用) -
IBM は、Apache の機能を拡張して、
IBM 高速応答キャッシュ・アクセラレーター (キャッシュ・アクセラレーター) の使用を可能にしました。 キャッシュ・アクセラレーターは、カーネル内のミニ HTTP GET エンジンおよび HTTP コンテンツ・キャッシュです。
これにより、キャッシュ・アクセラレーターなしで Apache Web server よりもかなり速く、
静的 Web ページを表示することができます。 デフォルトでは、キャッシュ・アクセラレーターは使用可能になっています。 キャッシュ・アクセラレーターは、構成ファイルのディレクティブにより、完全に使用不可にすることができます。
system32/ドライバー・システム・ディレクトリーへの afpa.sys デバイスのインストール (Windows NT のみ)
SSL テクノロジーに対する法律上の制限により、
与えられたソース・コードを使って完全な IBM バイナリー配布を再構築することは不可能です。 ただし、IBM HTTP Server のベースとなった Apache ソースは含まれており、IBM HTTP Server で稼働する Apache モジュールを作成することは可能です。
Apache Web server はもともと、Unix システムのために設計、開発されました。
Apache V1.3.0 は、MS Windows に対するサポートを組み込んだ Apache の最初のメジャー・リリースでした。
Apache の Windows ポートには、 Web サーバー機能の拡張を可能にする API や、
Microsoft ISAPI のサブセットをサポートするモジュール (つまり、Microsoft の Web サーバー API) など、
もっとも頻繁に要求される新しいフィーチャーの多くが含まれています。
Apache の Unix 版と Windows 版のもっとも大きな違いは、Windows 版の方が、
プロセス・ベースの Web サーバー (要求がプロセスごとに処理される) ではなく、
スレッド型の Web サーバーである (要求がスレッドごとに処理される) という点でしょう。
スレッド型の Web サーバーにはパフォーマンス向上の可能性がありますが、これはまだ Apache for Windows では実現されていません。
注 : IBM HTTP Server powered by Apache for Windows NT は、
Windows 95 または Windows 98 では稼働しません。
Windows 95 または Windows 98 対応の Apache Web server が必要な場合は、
ソース (と、おそらくバイナリーのインストール・イメージ) を
www.apache.org から手に入れることができます。
文書
このリリースの時点で使用可能な文書は、HTML 形式で ./share/htdocs/manual/ibm ディレクトリーの中に入っています。最新の文書については、
IBM HTTP Server Web サイト を確認してください。
その他の情報ソース
一般的な HTTP Server に関するとても優れたインターネット・ニュースグループがいくつかあります。
これらのニュースグループは、人気のあるあらゆる Web サーバーに関する情報を持っています。
これらのニュースグループから、あなたの疑問に対する答えが見つかるかもしれません。
まず最初にニュースグループのアーカイブをチェックしてみてください。
User ディレクティブはサポートされていません。
サーバーをサービスとして実行している場合は、
「コントロール・パネル」>「サービス」>「スタートアップ」をクリックすることにより、
サーバーの実行に使用しているユーザーを変更することができます。
RFC 1413 (IdentityCheck) は使用できません。
regex ライブラリー構築は *.ih ヘッダーを生成しません。
キャッシュ・アクセラレーターを実現する場合は、子プロセスが強制終了されて、
ロードされた Web サーバーで再び開始されたときに発生する問題を避けるために、
MaxRequestPerChild ディレクティブを 0 に設定してください。
ライセンス情報
LICENSE.IBM というファイルを参照してください。
謝辞
Apache ソフトウェアをベースとした IBM HTTP Server の一部を構成する、以下の著作権登録された功績に対して謝辞を送ります。
このソフトウェアの一部は、
イリノイ大学 (at Urbana-Champaign) National Center for Supercomputing Applications で開発されました。
このソフトウェアには、RSA Data Security Inc. MD5 Message-Digest Algorithm から派生したコード
(Spyglass Inc.、カーネギー・メロン大学、および Bell Communications Research, Inc. (Bellcore)
によって行われたさまざまな変更を含む) が含まれています。