OSGi 対応プラグインのインストールと開始

このタスクでは、動的プラグイン・バンドルを OSGi フレームワークに インストールします。その後、そのプラグインを開始します。

始める前に

このトピックは、以下のタスクが完了していることを前提としています。

このタスクについて

このタスクでは、Eclipse Equinox コンソールを使用してバンドルをインストールする方法を 説明します。バンドルはいくつかの異なる方式 (config.ini 構成ファイルを 変更するなど) を使用してインストールできます。Eclipse Equinox を組み込む製品には、バンドルを管理するための 代わりの方式があります。Eclipse Equinox で config.ini ファイルに バンドルを追加する方法について詳しくは、「Eclipse runtime options」を参照してください。

OSGi では、重複サービスを持つ バンドルの開始が許可されます。WebSphere eXtreme Scale は最新の サービス・ランキングを使用します。1 つの eXtreme Scale データ・グリッド内で 複数の OSGi フレームワークを開始する場合は、各サーバーで正しいサービス・ランキングが開始されるようにしなければなりません。 そうしないと、いろいろなバージョンが混在したグリッドが開始されます。

データ・グリッドで使用中のバージョンを 確認するには、xscmd ユーティリティーを使用して、現在のランキングと使用可能なランキングを確認します。使用可能なサービス・ランキングの詳細については、xscmd による eXtreme Scale プラグインの OSGi サービスの更新を参照してください。

手順

OSGi コンソールを使用してプラグイン・バンドルを Eclipse Equinox OSGi フレームワークにインストールします。

  1. コンソールを有効にするよう指定して Eclipse Equinox フレームワークを開始します。例えば、次のようにします。
    <java_home>/bin/java -jar <equinox_root>/plugins/org.eclipse.osgi_3.6.1.R36x_v20100806.jar -console
  2. Equinox コンソールで、プラグイン・バンドルをインストールします。
    osgi> install file:///<path to bundle>
    Equinox が、新しくインストールされたバンドルのバンドル ID を表示します。
    Bundle id is 17
  3. Equinox コンソールで、次の行を入力してバンドルを開始します。 ここで、<id> は、バンドルのインストール時に割り当てられたバンドル ID です。
    osgi>  start <id>
  4. Equinox コンソールで、サービス状況を取得して、バンドルが開始したことを確認します。
    osgi> ss
    バンドルが正常に開始した場合、バンドルは ACTIVE 状態を 表示します。例えば、次のとおりです。
    17      ACTIVE      com.mycompany.plugin.bundle_VRM

config.ini ファイルを使用して、プラグイン・バンドルを Eclipse Equinox OSGi フレームワークにインストールします。

  1. プラグイン・バンドルを次の例のような Eclipse Equinox プラグイン・ディレクトリーにコピーします。
    <equinox_root>/plugins
  2. Eclipse Equinox config.ini 構成ファイルを編集し、バンドルを osgi.bundles プロパティーに 追加します。例えば、次のとおりです。
    osgi.bundles=¥
    org.eclipse.osgi.services_3.2.100.v20100503.jar@1:start, ¥
    org.eclipse.osgi.util_3.2.100.v20100503.jar@1:start, ¥
    org.eclipse.equinox.cm_1.0.200.v20100520.jar@1:start, ¥
    com.mycompany.plugin.bundle_VRM.jar@1:start
    重要: 最後のバンドル名の後にブランク行が存在することを 確認してください。各バンドルはコンマで区切ります。
  3. コンソールを有効にするよう指定して Eclipse Equinox フレームワークを開始します。例えば、次のようにします。
    <java_home>/bin/java -jar <equinox_root>/plugins/org.eclipse.osgi_3.6.1.R36x_v20100806.jar -console
  4. Equinox コンソールで、サービス状況を取得して、バンドルが開始したことを確認します。例えば、次のようにします。
    osgi> ss
    バンドルが正常に開始した場合、バンドルは ACTIVE 状態を 表示します。例えば、次のとおりです。
    17      ACTIVE      com.mycompany.plugin.bundle_VRM

タスクの結果

これでプラグイン・バンドルがインストールされ、開始されました。今度は、eXtreme Scale コンテナーまたは クライアントを開始できます。eXtreme Scale プラグインの作成法の詳細については、システム API とプラグインのトピックを参照してください。