xscmd を使用して、マルチマスター・レプリカ生成リンクの確立、クォーラムの上書き、ティアダウン・コマンドを使用したサーバー・グループの停止などの管理タスクを環境内で実行することができます。
始める前に
- カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーが始動済みでなければなりません。カタログ・サーバーがカタログ・サービス・ドメインにある場合、少なくとも 2 つのカタログ・サーバーが始動済みでなければなりません。
- 製品と一緒にインストールされたランタイム環境を使用するように JAVA_HOME 環境変数が設定されていることを確認してください。
製品の試用版を使用している場合は、JAVA_HOME 環境変数を設定する必要があります。
このタスクについて
xscmd ユーティリティーは、完全にサポートされたモニターおよび管理のツールとして、
xsadmin サンプル・ユーティリティーに取って代わります。
xsadmin ツールを使用して同様の操作を完了できる可能性もありますが、このツールはサポートされていません。
xsadmin サンプルは現在のデプロイメント・データの解析とディスカバリーの方法を提供するもので、カスタム・ユーティリティーの作成基盤として使用することができます。以前、モニターおよび管理のために
xsadmin ツールを使用していた場合は、スクリプトを
xscmd ユーティリティーを使用するように更新することを検討してください。
xsadmin コマンドを新しい
xscmd コマンドにマッピングすることについて詳しくは、
xsadmin ツールから xscmd ツールへのマイグレーションを参照してください。
手順
- オプション: クライアント認証が使用可能な場合: コマンド行ウィンドウを開きます。コマンド行で、適切な環境変数を設定します。
- CLIENT_AUTH_LIB 環境変数を設定します。
set CLIENT_AUTH_LIB=<path_to_security_JAR_or_classes>
set CLIENT_AUTH_LIB=<path_to_security_JAR_or_classes>
export CLIENT_AUTH_LIB
- wxs_home/bin ディレクトリーに移動します。
cd wxs_home/bin
- さまざまな xscmd オプションのヘルプを表示します。
- 一般ヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
./xscmd.sh -h
xscmd.bat -h
- すべてのコマンドのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
./xscmd.sh -lc
xscmd.bat -lc
- 特定のコマンドのヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
./xscmd.sh -h command_name
xscmd.bat -h command_name
- コマンド・グループのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
./xscmd.sh -lcg
xscmd.bat -lcg
- コマンド・グループ内のコマンドのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
./xscmd.sh
-lc command_group_name
xscmd.bat -lc command_group_name
- 特定のカタログ・サーバーに接続するコマンドを実行します。 デフォルトでは、xscmd は、ホスト名およびポート localhost:2809
を使用して、ローカル・ホスト上のカタログ・サーバーに接続します。
ホスト名およびポートのリストをコマンドに指定して、他のホスト上のカタログ・サーバーに接続することもできます。リストから、xscmd ユーティリティーの 1 つが、ランダム・ホストに接続します。指定するホストのリストは、同じカタログ・サービス・ドメイン内になければなりません。
- 接続するスタンドアロンのカタログ・サーバーのリストを指定します。
./xscmd.sh -c <command_name>
-cep hostname:port(,hostname:port)
xscmd.bat -c <command_name>
-cep hostname:port(,hostname:port)
上記のコマンドで、command_name は実行しようとしているコマンドの名前です。hostname:port
値は、カタログ・サーバーのホスト名とリスナー・ポートです。スタンドアロンのカタログ・サーバーのリスナー・ポート値は、startOgServer コマンドを実行するときに指定されます。
- 接続する WebSphere® Application Server カタログ・サーバーのリストを指定します。デフォルトのローカル・ホスト値では、WebSphere Application Server で稼働しているカタログ・サーバーに接続することはできません。
./xscmd.sh -c <command_name>
-cep was_hostname:port(,hostname:port)
xscmd.bat -c <command_name>
-cep was_hostname:port(,hostname:port)
上記のコマンドで、command_name は実行しようとしているコマンドの名前です。was_hostname
値は、WebSphere Application Server セル内のカタログ・サーバーのホスト名です。port 値は、リスナー・ポートです。WebSphere Application Server では、リスナー・ポート値は
BOOTSTRAP_ADDRESS ポート構成によって継承されます。カタログ・サーバーがデプロイメント・マネージャーで稼働している場合、デフォルト値は
9809 です。カタログ・サーバーがアプリケーション・サーバーで稼働している場合、アプリケーション・サーバーの
BOOTSTRAP_ADDRESS ポート構成を調べて、ポート番号を確認してください。