組み込みキャッシュ

WebSphere eXtreme Scale グリッドは、組み込み eXtreme Scale サーバーとして既存のプロセス内で実行することも、外部プロセスとして管理することもできます。

組み込みグリッドは、WebSphere® Application Server などの アプリケーション・サーバー内で実行する場合に便利です。組み込まれていない eXtreme Scale サーバー は、コマンド行スクリプトを使用し、Java プロセスで実行することによって開始できます。

図 1. 組み込みキャッシュ
組み込みキャッシュ

利点

  • 管理するプロセスが減るため、管理が簡単になります。
  • グリッドがクライアント・アプリケーションのクラス・ローダーを使用しているため、アプリケーションのデプロイメントが簡単です。
  • 区画化と高可用性をサポートします。

欠点

  • すべてのデータがプロセス内に連結されるため、クライアント・プロセスのメモリー占有スペースが 増えます。
  • クライアント要求にサービスを提供するための CPU 使用率が高くなります。
  • クライアントがサーバーと同じアプリケーション Java アーカイブ・ファイルを使用しているため、アプリケーション・アップグレードの処理がさらに難しくなります。
  • 柔軟性が低くなります。クライアントとグリッド・サーバーは、同じレートで 拡張することができません。サーバーを外部で定義すると、プロセス数の管理の 柔軟性が増します。

使用する場合

組み込みグリッドは、クライアント・プロセスにグリッド・データおよび潜在的なフェイルオーバー・データ用の空きメモリーが豊富にある場合に使用します。

詳しくは、クライアント無効化メカニズムの使用可能化を参照してください。