コンテナー・サーバーを始動するために、objectgrid.xml ファイルと deployment.xml ファイルが必要です。
サンプルは、wxs_install_root/ObjectGrid/gettingstarted/xml ディレクトリーにある objectgrid.xml ファイルと deployment.xml ファイルを使用します。 これらのファイルが開始コマンドに渡され、コンテナー・サーバーとカタログ・サーバーが 開始されます。objectgrid.xml ファイルは ObjectGrid 記述子 XML ファイルです。deployment.xml ファイルは ObjectGrid デプロイメント・ポリシー記述子 XML ファイルです。これらのファイルが一緒になって、分散トポロジーを定義します。
ObjectGrid 記述子 XML ファイルは、アプリケーションによって使用される ObjectGrid の構造を定義するのに使用されます。このファイルには、バックアップ・マップ構成のリストが含まれます。これらのバックアップ・マップはキャッシュ・データを保管します。以下の 例は、objectgrid.xml ファイルのサンプルです。 ファイルの最初の数行には、各 ObjectGrid XML ファイルの必須ヘッダーが含まれています。 このサンプル・ファイルは、Map1 と Map2 という バックアップ・マップがある Grid ObjectGrid を定義しています。
<objectGridConfig xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://ibm.com/ws/objectgrid/config ../objectGrid.xsd"
xmlns="http://ibm.com/ws/objectgrid/config">
<objectGrids>
<objectGrid name="Grid">
<backingMap name="Map1" />
<backingMap name="Map2" />
</objectGrid>
</objectGrids>
</objectGridConfig>
デプロイメント・ポリシー記述子 XML ファイルは、対応する ObjectGrid XML である objectgrid.xml ファイルと対で使用されることを想定しています。以下の例では、deployment.xml ファイルの最初の数行には、各デプロイメント・ポリシー XML ファイルの必須ヘッダーが含まれています。このファイルは、objectgrid.xml ファイル内に 定義された Grid ObjectGrid の objectgridDeployment エレメントを定義しています。 Grid ObjectGrid 内に定義された Map1 と Map2 の両 BackingMap は、 mapSet mapSet に含まれていて、そこでは numberOfPartitions、 minSyncReplicas、および maxSyncReplicas 属性が構成されています。
<deploymentPolicy xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://ibm.com/ws/objectgrid/deploymentPolicy
../deploymentPolicy.xsd"
xmlns="http://ibm.com/ws/objectgrid/deploymentPolicy">
<objectgridDeployment objectgridName="Grid">
<mapSet name="mapSet" numberOfPartitions="13" minSyncReplicas="0"
maxSyncReplicas="1" >
<map ref="Map1"/>
<map ref="Map2"/>
</mapSet>
</objectgridDeployment>
</deploymentPolicy>
mapSet エレメントの numberOfPartitions 属性は、mapSet の区画の数を指定します。これはオプションの属性 であり、デフォルトは 1 です。この数は、 データ・グリッドに予想される容量に適した値である必要があります。
mapSet の minSyncReplicas 属性 は、mapSet 内の各区画の同期レプリカの 最小数を指定します。これはオプションの属性であり、 デフォルトは 0 です。この 同期レプリカの最小数をドメインがサポートできるまでは、プライマリーおよびレプリカは配置されません。minSyncReplicas 値をサポートするには、minSyncReplicas の値よりも 1 つだけ多いコンテナーが必要です。同期レプリカの数が minSyncReplicas の値よりも小さくなると、その区画に対しては書き込みトランザクションを行えなくなります。
mapSet の maxSyncReplicas 属性 は、mapSet 内の各区画の同期レプリカの最大数を 指定します。これはオプションの属性であり、デフォルトは 0 です。 ある特定の区画でこの同期レプリカ数にドメインが達すると、それ以降は、他の同期レプリカがその区画に対して 配置されることはありません。まだ maxSyncReplicas 値を満たしていない場合には、この ObjectGrid をサポートできるコンテナーを追加すると、同期レプリカの数を増やすことができます。上のサンプルで は maxSyncReplicas は 1 に設定されていますが、これは、ドメインが最大 1 つの同期レプリカを置く ことを意味しています。複数のコンテナー・サーバー・インスタンスを開始する場合、それらのコンテナー・サーバー・インスタンスの 1 つに、 同期レプリカが 1 つだけ置かれます。