WebSphere Application Server の HTTP セッション管理のためのアプリケーションの自動接続

データ・グリッドへのセッションをパーシストするように WebSphere® Application Server アプリケーションを構成できます。 このデータ・グリッドは、WebSphere Application Server 内で実行される組み込みコンテナー・サーバー内またはリモート・データ・グリッド内に配置できます。

始める前に

WebSphere Application Server で構成を変更する前に、以下の情報が必要です。
  • 使用するセッション・データ・グリッドの名前。 セッション・データ・グリッドの作成については、WebSphere Application Server での HTTP セッション・マネージャーの構成を参照してください。
  • セッションを管理するために使用するカタログ・サービスが、セッション・アプリケーションをインストールするセルの外側にある場合には、 カタログ・サービス・ドメインを作成する必要があります。 詳しくは、WebSphere Application Server でのカタログ・サービス・ドメインの作成を参照してください。
  • カタログ・サービス・ドメインを構成する際、コンテナー・サーバーが 認証を要求する場合は、カタログ・サービス・ドメインのクライアント・セキュリティーを 有効にする必要がある可能性があります。これらの設定は、どの CredentialGenerator 実装を使用するかを ランタイムに通知します。この実装は、リモート・データ・グリッドに渡す資格情報を生成します。これらの設定の構成について詳しくは、カタログ・サービス・ドメインのクライアント・セキュリティーの構成を参照してください。
  • 次のいずれかのシナリオに対応するようにしたい場合 、WebSphere Application Server 管理コンソールでグローバル・セキュリティーが有効になっていること。
    • カタログ・サービス・ドメイン内のカタログ・サーバーの Secure Sockets Layer (SSL) が使用可能である。
    • SSL がサポートされるカタログ・サービス・ドメインの SSL を使用する必要がある。
    サーバー・プロパティー・ファイルで、transportType 属性を SSL-Required に設定して、 カタログ・サーバーに SSL を要求します。グローバル・セキュリティーの構成に関して詳しくは、グローバル・セキュリティーの設定を参照してください。
  • バージョン 7.1.0.3 以降を使用している場合は、データ・グリッドへのセッション・トラッキング・メカニズムとして URL 再書き込みまたは Cookie を使用してセッションを保持できます。バージョン 7.1.0.3 より前のリリースでは、セッション・トラッキング・メカニズムとして URL 再書き込みを使用するセッションは、 保持できません。URL 再書き込みを使用するセッションのパーシスタンスを有効にするには、自動的にアプリケーションを接合した後に、splicer.properties ファイル内の useURLEncoding プロパティーを true に設定します。
  • WebSphere Application Server での HTTP セッション管理のためにアプリケーションを自動的に接合する場合、Web アプリケーションをホストしているすべてのアプリケーション・サーバーの HttpSessionIdReuse Web コンテナー・カスタム・プロパティーが true に設定されていること。このプロパティーによって、あるアプリケーション・サーバーから別のアプリケーション・サーバーにフェイルオーバーしたセッションや、リモート・シナリオでメモリー内のセッション・キャッシュから無効にされたセッションは、そのセッション ID を要求間で保持できます。 この動作を望まない場合は、アプリケーションのセッション管理を構成する前に、該当するすべてのアプリケーション・サーバー上で Web コンテナー・カスタム・プロパティーを false に設定します。 このカスタム・プロパティーについて詳しくは、キャッシュ統合のトラブルシューティングを参照してください。

手順

タスクの結果

データ・グリッド (data grid)へのセッションをパーシストするように HTTP セッション・マネージャーが構成されました。 セッションがタイムアウトになると、項目はデータ・グリッドから除去されます。WebSphere Application Server 管理コンソールでのセッション・タイムアウト値の更新について詳しくは、セッション管理設定を参照してください。