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レッスン 2.4: サンプルのインストールと実行

認証の構成が終了したら、サンプル・アプリケーションをインストールして実行できます。

EmployeeData.jar ファイルの共有ライブラリーの作成

  1. WebSphere Application Server 管理コンソールで、「共有ライブラリー」ページを開きます。 「環境」 > 「共有ライブラリー」をクリックします。
  2. セル」スコープを選択します。
  3. 共有ライブラリーを作成します。新規」をクリックします。「名前」に「EmployeeManagementLIB」を入力します。 クラスパスに、EmployeeData.jar へのパスを入力します。例えば、samples_home/WASSecurity/EmployeeData.jar です。
  4. 適用」をクリックします。

サンプルのインストール

  1. EmployeeManagement.ear ファイルをインストールします。
    1. 「アプリケーション」 > 「新規アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション」をクリックして、インストールを開始します。 アプリケーションをインストールする詳細なパスを選択します。
    2. モジュールをサーバーにマップ」ステップで、appCluster クラスターを 指定して、EmployeeManagementWeb モジュールをインストールします。
    3. 共有ライブラリーのマップ」ステップで、「EmployeeManagementWeb」モジュールを選択します。
    4. Reference shared libraries」をクリックします。「EmployeeManagementLIB」ライブラリーを選択します。
    5. webUser ロールを、「アプリケーションのレルム内のすべての認証済み」にマップします。
    6. OK」をクリックします。
    クライアントは、このクラスター内の s1 サーバーと s2 サーバーで 実行されます。
  2. サンプルの XSDeployment.ear ファイルをインストールします。
    1. 「アプリケーション」 > 「新規アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション」をクリックして、インストールを開始します。 アプリケーションをインストールする詳細なパスを選択します。
    2. モジュールをサーバーにマップ」ステップで、xsCluster クラスターを 指定して、XSDeploymentWeb Web モジュールをインストールします。
    3. 共有ライブラリーのマップ」ステップで、「XSDeploymentWeb」モジュールを選択します。
    4. Reference shared libraries」をクリックします。「EmployeeManagementLIB」ライブラリーを選択します。
    5. OK」をクリックします。
    このクラスター内の xs1 サーバーと xs2 サーバーが コンテナー・サーバーをホスティングします。
  3. デプロイメント・マネージャーを再始動します。 デプロイメント・マネージャーが始動すると、カタログ・サーバーも始動します。デプロイメント・マネージャーの SystemOut.log ファイルを表示すると、eXtreme Scale サーバー・プロパティー・ファイルがロードされたことを示す次のメッセージを見ることができます。
    CWOBJ0913I: 次のサーバー・プロパティー・ファイルがロードされました。
    /wxs_samples/security/catServer2.props
  4. xsCluster クラスターを再始動します。xsCluster が始動すると、XSDeployment アプリケーションが 開始し、xs1 と xs2 サーバーのそれぞれでコンテナー・サーバーが開始します。 xs1 サーバーと xs2 サーバーの SystemOut.log ファイルを調べると、 サーバー・プロパティー・ファイルがロードされたことを示す次のメッセージが表示されます。
    CWOBJ0913I: 次のサーバー・プロパティー・ファイルがロードされました。
    /wxs_samples/security/server2.props
  5. appClusters クラスターを再始動します。 クラスター appCluster が始動すると、EmployeeManagement アプリケーションも開始します。 s1 サーバーと s2 サーバーの SystemOut.log ファイルを調べると、 クライアント・プロパティー・ファイルがロードされたことを示す次のメッセージが表示されます。
    CWOBJ0924I: クライアント・プロパティー・ファイル {0} がロードされました。

    authenticationRetryCount、transportType、および clientCertificateAuthentication プロパティーに関する警告メッセージは無視してかまいません。プロパティー・ファイルの中に値が指定されていないため、デフォルト値が使用されます。

    WebSphere eXtreme Scale バージョン 7.0 を使用している場合は、クライアント・プロパティー・ファイルがロードされたことを示す CWOBJ9000I メッセージ (英語のみ) が表示されます。 予期されるメッセージが表示されない場合は、JVM 引数に -Dobjectgrid.server.props または -Dobjectgrid.client.props プロパティーを 適切に構成したか確認してください。プロパティーを確実に構成済みの場合、ダッシュ (-) が UTF 文字であるか確認してください。

サンプル・アプリケーションの実行

  1. management.jsp ファイルを実行します。 Web ブラウザーで、http://<your_servername>:<port>/EmployeeManagementWeb/management.jsp にアクセスします。 例えば、次のような URL を使用できます。http://localhost:9080/EmployeeManagementWeb/management.jsp
  2. アプリケーションに認証を提供します。 webUser ロールにマップしたユーザーの資格情報を入力します。デフォルトでは、このユーザー・ロールは、すべての認証済みユーザーにマップされます。ユーザー ID に admin1、パスワードに admin1 を入力します。 従業員を表示、追加、更新、および削除するページが表示されます。
  3. 従業員を表示します。Display an Employee」をクリックします。 E メール・アドレスに「emp1@acme.com」を 入力し、「Submit」をクリックします。従業員が見つからないというメッセージが表示されます。
  4. 従業員を追加します。Add an Employee」をクリックします。 E メール・アドレスに「emp1@acme.com」、名に「Joe」、 姓に「Doe」と入力します。「Submit」をクリックします。 emp1@acme.com アドレスを持つ従業員が追加されたという メッセージが表示されます。
  5. 新しい従業員を表示します。Display an Employee」をクリックします。 E メール・アドレスに「emp1@acme.com」を 入力し、姓と名のフィールドは空のままにして「Submit」をクリックします。従業員が見つかったというメッセージが表示され、 名フィールドと姓フィールドに正しい名前が表示されます。
  6. 従業員を削除します。Delete an employee」をクリックします。「emp1@acme.com」を入力し、 「Submit」をクリックします。従業員が削除されたというメッセージが表示されます。

レッスンのチェックポイント

サンプル・アプリケーションをインストールして実行しました。このチュートリアルは WebSphere Application Server 統合を使用するため、クライアントが eXtreme Scale サーバーに対する認証に失敗する場合のシナリオは見ることができません。WebSphere Application Server に対するユーザー認証が成功すると、eXtreme Scale の認証も成功します。

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