スパース・キャッシュおよび完全キャッシュ

WebSphere® eXtreme Scale は、スパース・キャッシュまたは完全キャッシュとして使用できます。完全キャッシュがデータすべてを保持する一方で、スパース・キャッシュはデータ全体のサブセットしか保持しません。必要時には、データをゆっくりと取り込むことができます。通常、スパース・キャッシュは、データが部分的にしか使用可能でないため、キーを使用して (索引や照会を使用せず) アクセスされます。

スパース・キャッシュ

キーがスパース・キャッシュに存在しない場合、またはデータが使用できず、キャッシュ・ミスが発生している場合は、次の層が呼び出されます。データは、例えば、データベースからフェッチされ、データ・グリッド・キャッシュ層に挿入されます。照会または索引を使用する場合、現在ロードされている値のみがアクセスされ、要求は他の層に転送されません。

完全キャッシュ

完全キャッシュには必要なすべてのデータが含まれ、 索引または照会により非キー属性を使用してアクセスできます。データベースから完全キャッシュにデータがプリロードされた後、アプリケーションはデータへのアクセスを試みます。データがロードされた後は、完全キャッシュをデータベースの代わりとして使用できます。 すべてのデータがあるので、照会および索引を使用して、データの検出と集約を 行うことができます。