startOgServer スクリプト

startOgServer スクリプトはコンテナー・サーバーとカタログ・サーバーを始動します。サーバーの始動時に各種パラメーターを使用して、トレースを使用可能にしたり、ポート番号を指定するなど、さまざまな設定を行うことができます。

目的

startOgServer スクリプトを使用してサーバーを始動することができます。

ロケーション

startOgServer スクリプトは、ルート・ディレクトリーの bin ディレクトリーにあります。例えば、次のとおりです。
cd wxs_install_root/bin
注: Java クラスが特定のディレクトリーに保管されている場合、あるいはローダーまたはエージェントを使用している場合は、startOgServer スクリプトを変更する代わりに、-jvmArgs-cp C:¥ . . . ¥DirectoryPOJOs¥POJOs.jar というように引数を指定してサーバーを起動することができます。

カタログ・サーバーの場合の使用法

カタログ・サーバーを始動する場合:

[Windows]
startOgServer.bat <server> [options]
[Unix]
startOgServer.sh <server>[options]
デフォルトの構成済みカタログ・サーバーを始動するには、以下のコマンドを使用します。
[Windows]
startOgServer.bat catalogServer
[Unix]
startOgServer.sh catalogServer

カタログ・サーバーの始動のオプション

次のパラメーターはすべてオプションです。

カタログ・サーバーの始動のためのパラメーター:
-catalogServiceEndPoints <serverName:hostName:clientPort:peerPort>
コンテナーでは、カタログ・サービス上のオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) のホストとポートを参照します。各属性の定義は次のとおりです。
serverName
起動しようとしているプロセスを識別する名前を指定します。
hostName
サーバーを起動するコンピューターのホスト名を指定します。
clientPort
ピア・カタログ・サービス通信に使用されるポートを指定します。
peerPort
この値は、haManagerPort と同じです。ピア・カタログ・サービス通信に使用されるポートを指定します。
次の例は、cs1 カタログ・サーバーを始動するものです。このサーバーは、cs2 および cs3 サーバーと同じカタログ・サービス・ドメイン内にあります。
startOgServer.bat|sh cs1 -catalogServiceEndPoints 
cs1:MyServer1.company.com:6601:6602,
cs2:MyServer2.company.com:6601:6602,
cs3:MyServer3.company.com:6601:6602
-clusterSecurityFile <cluster security xml file>
ハード・ディスク上の objectGridSecurity.xml ファイルを指定します。このファイルは、すべてのサーバー (カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーを含む) に共通するセキュリティー・プロパティーを記述します。 プロパティー例の 1 つは、ユーザー・レジストリーおよび認証メカニズムを表すオーセンティケーター構成です。

例:/opt/xs/ogsecurity.xml

-clusterSecurityUrl <cluster security xml URL>
objectGridSecurity.xml ファイルを、ハード・ディスクまたはネットワーク上のこのファイルへの URL として指定します。このファイルは、すべてのサーバー (カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーを含む) に共通するセキュリティー・プロパティーを記述します。プロパティー例の 1 つは、ユーザー・レジストリーおよび認証メカニズムを表すオーセンティケーター構成です。

例: file:///opt/xs/ogsecurity.xml

-domain <domain name>
このカタログ・サーバーのカタログ・サービス・ドメインの名前を指定します。カタログ・サービス・ドメインには、可用性の高いカタログ・サーバーのグループが含まれます。 単一ドメインの各カタログ・サーバーは、-domain パラメーターに同じ値を指定する必要があります。
-JMXConnectorPort <port>
Java Management Extensions (JMX) サービスのバインド先の Secure Sockets Layer (SSL) ポートを定義します。
-haManagerPort <port>
HA マネージャーが使用するポート番号を指定します。 このプロパティーが設定されていない場合、空きポートが選択されます。 このプロパティーは、WebSphere® Application Server 環境では無視されます。
-JMXServicePort <port>
MBean サーバーが Java Management Extensions (JMX) との通信を listen するポート番号を指定します。JMXServicePort プロパティーは、JMX 用の非 SSL ポートを指定します。 構成の中の各 JVM に対して、異なるポート番号を使用しなければなりません。JMX/RMI を使用する場合は、たとえデフォルトのポート値を使用する場合であっても、JMXServicePort とポート番号を明示的に指定してください。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。 (スタンドアロン環境の場合のみ必須。)

デフォルト: 1099 (カタログ・サーバーの場合)

-jvmArgs <JVM arguments>
JVM 引数 (複数可) を指定します。 -jvmArgs オプションより後にあるオプションは、すべてサーバー Java 仮想マシン (JVM) を始動するために使用されるものです。-jvmArgs パラメーターを使用するときは、最後に指定されるスクリプト引数 (オプション) になるようにしてください。

例:-jvmArgs -Xms256M -Xmx1G

-listenerHost <host name>

Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) との通信用に、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) がバインドする先のホスト名を指定します。この値は、完全修飾ドメイン名または IP アドレスである必要があります。ご使用の構成に複数のネットワーク・カードが含まれている場合は、リスナー・ホストとリスナー・ポートを設定し、バインドする IP アドレスを JVM 内のオブジェクト・リクエスト・ブローカーに通知します。使用する IP アドレスを指定しなければ、接続タイムアウトや異常な API 障害、クライアントがハングしたように見える状態などの症状が現れることがあります。

デフォルト: localhost
-listenerPort <port>
オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) がバインドする先のポート番号を指定します。この設定は、コンテナーおよびクライアントが ORB を介してカタログ・サービスと通信するように構成します。WebSphere Application Server では、listenerPort は BOOTSTRAP_ADDRESS ポート構成によって継承されます。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。デフォルト: 2809
-quorum true|false

カタログ・サービスのクォーラムを使用可能にします。 使用可能なコンテナー・サーバー上の区画を移動する前に、クォーラムを使用して、大半のカタログ・サービス・ドメインを確実に使用可能にします。クォーラムを使用可能にするには、この値を true または enabled に設定します。 デフォルト値は disabled です。このプロパティーは、カタログ・サービスにのみ適用されます。詳しくは、カタログ・サーバー・クォーラムを参照してください。

-script <script file>
カタログ・サーバーまたはコンテナーを始動し、その後必要に応じてパラメーター化または編集を行うために指定するコマンドのカスタム・スクリプトの場所を指定します。
-serverProps <server properties file>
サーバー固有のセキュリティー・プロパティーが含まれているサーバー・プロパティー・ファイルを指定します。 このプロパティーに対して指定されるファイル名の形式は、単なるプレーン・ファイル・パス形式です。例えば、c:/tmp/og/catalogserver.props などです。
-traceSpec <trace specification>
コンテナー・サーバーのトレースおよびトレース仕様ストリングを使用可能にします。 トレースは、デフォルトで使用不可に設定されています。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。 例:
  • ObjectGrid=all=enabled
  • ObjectGrid*=all=enabled
-traceFile <trace file>

トレース情報を書き込むファイル名を指定します。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。 例: ../logs/c4Trace.log

-timeout <seconds>
サーバーの始動がタイムアウトになる秒数を指定します。

コンテナー・サーバーの場合の使用法

[Windows]
startOgServer.bat <server> -objectgridFile <xml file> 
-deploymentPolicyFile <xml file> [options] 
[Windows]
startOgServer.bat <server> -objectgridUrl <xml URL> 
-deploymentPolicyUrl <xml URL> [options]
[Unix]
startOgServer.sh <server> -objectgridFile <xml file> 
-deploymentPolicyFile <xml file> [options]
[Unix]
 startOgServer.sh <server> -objectgridUrl <xml URL> 
-deploymentPolicyUrl <xml URL> [options]

コンテナー・サーバーのオプション

-catalogServiceEndPoints<hostName:port,hostName:port>
カタログ・サービス上のオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) ホストおよびポートを指定します。

デフォルト: localhost:2809

-deploymentPolicyFile <deployment policy xml file>
ハード・ディスク上のデプロイメント・ポリシー・ファイルへのパスを指定します。デプロイメント・ポリシーは、区画化およびレプリカ生成をセットアップするために使用されます。 デプロイメント・ポリシーは、配置方法に影響を与えるためにも使用されます。

例: ../xml/SimpleDP.xml

-deploymentPolicyUrl <deployment policy url>
ハード・ディスクまたはネットワーク上のデプロイメント・ポリシー・ファイルの URL を指定します。デプロイメント・ポリシーは、区画化およびレプリカ生成をセットアップするために使用されます。 デプロイメント・ポリシーは、配置方法に影響を与えるためにも使用されます。

例: file://xml/SimpleDP.xml

-JMXConnectorPort <port>
Java Management Extensions (JMX) サービスのバインド先の Secure Sockets Layer (SSL) ポートを定義します。
-JMXServicePort <port>

MBean サーバーが Java Management Extensions (JMX) との通信を listen するポート番号を指定します。JMXServicePort プロパティーは、JMX 用の非 SSL ポートを指定します。 構成の中の各 JVM に対して、異なるポート番号を使用しなければなりません。JMX/RMI を使用する場合は、たとえデフォルトのポート値を使用する場合であっても、JMXServicePort とポート番号を明示的に指定してください。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。 (スタンドアロン環境の場合のみ必須。)

デフォルト: 1099
-jvmArgs <JVM arguments>
JVM 引数 (複数可) を指定します。 -jvmArgs オプションより後にあるオプションは、すべてサーバー Java 仮想マシン (JVM) を始動するために使用されるものです。-jvmArgs パラメーターを使用するときは、最後に指定されるスクリプト引数 (オプション) になるようにしてください。

例:-jvmArgs -Xms256M -Xmx1G

-listenerHost <host name>

Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) との通信用に、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) がバインドする先のホスト名を指定します。この値は、完全修飾ドメイン名または IP アドレスである必要があります。ご使用の構成に複数のネットワーク・カードが含まれている場合は、リスナー・ホストとリスナー・ポートを設定し、バインドする IP アドレスを JVM 内のオブジェクト・リクエスト・ブローカーに通知します。使用する IP アドレスを指定しなければ、接続タイムアウトや異常な API 障害、クライアントがハングしたように見える状態などの症状が現れることがあります。

デフォルト: localhost
-listenerPort <port>
オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) がバインドする先のポート番号を指定します。この設定は、コンテナーおよびクライアントが ORB を介してカタログ・サービスと通信するように構成します。WebSphere Application Server では、listenerPort は BOOTSTRAP_ADDRESS ポート構成によって継承されます。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。デフォルト: 2809
-objectgridFile <ObjectGrid descriptor xml file>
ObjectGrid 記述子ファイルへのパスを指定します。ObjectGrid XML ファイルは、コンテナーがホストする eXtreme Scale サーバーを指定します。
-objectgridUrl <ObjectGrid descriptor url>
ObjectGrid 記述子ファイルの URL を指定します。ObjectGrid XML ファイルは、コンテナーがホストする eXtreme Scale サーバーを指定します。
-script <script file>
カタログ・サーバーまたはコンテナーを始動し、その後必要に応じてパラメーター化または編集を行うために指定するコマンドのカスタム・スクリプトの場所を指定します。
-serverProps <server properties file>
サーバー・プロパティー・ファイルへのパスを指定します。

例:../security/server.props

-timeout <seconds>
サーバーの始動がタイムアウトになる秒数を指定します。
-traceFile <trace file>

トレース情報を書き込むファイル名を指定します。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。 例: ../logs/c4Trace.log

-traceSpec <trace specification>
コンテナー・サーバーのトレースおよびトレース仕様ストリングを使用可能にします。 トレースは、デフォルトで使用不可に設定されています。このプロパティーは、コンテナー・サーバーとカタログ・サービスの両方に適用されます。 例:
  • ObjectGrid=all=enabled
  • ObjectGrid*=all=enabled
-zone <zone name>
サーバー内のすべてのコンテナーのために使用するゾーンを指定します。 ゾーンの構成について詳しくは、優先ゾーン・ルーティング を参照してください。