インストール・トポロジー

WebSphere® eXtreme Scale を使用すると、スタンドアロン・サーバーまたは WebSphere Application Server、あるいはその両方を含む多くのインストール・トポロジーを作成できます。

開発ノード

最も単純なインストールのシナリオは、開発ノードを作成することです。このシナリオでは、アプリケーションを開発するノード上で WebSphere eXtreme Scale のクライアントおよびサーバー・インストール済み環境を一度にインストールします。
図 1. 開発ノード
開発ノードでは、カタログ・サービスと、コンテナー・サーバーをホストする複数の Java 仮想マシンが、同じコンピューター上に存在します。
開発ノード上でインストールが完了した後、開発環境を構成して、アプリケーションの作成を開始することができます。

スタンドアロン・トポロジー

スタンドアロン・トポロジーは、WebSphere Application Server 上で実行中でないサーバーから構成されます。多くのさまざまなスタンドアロン・トポロジーを作成できますが、次のトポロジーが例として含まれます。このトポロジーには、2 つのデータ・センターがあります。各データ・センターでは、WebSphere eXtreme Scale のフルインストール済み環境 (クライアントおよびサーバー) とクライアントのみのインストール済み環境が、物理サーバーにインストールされています。 クライアントのみのインストール済み環境は、データ・グリッドを使用している Web アプリケーションが実行されているノード上にあります。 これらのノードは、カタログ・サーバーもコンテナー・サーバーも実行しないため、サーバー・インストールは必要ありません。構成の中で、マルチマスター・リンクが 2 つのカタログ・サービス・ドメインを接続しています。 マルチマスター・リンクによって、異なるデータ・センターのコンテナー・サーバー内の断片間のレプリカ生成が可能になります。
図 2. 2 つのデータ・センターがあるスタンドアロン・トポロジー
2 つのデータ・センターがあるスタンドアロン・トポロジー。各データ・センターに、独自のカタログ・サービス・ドメイン、クライアント、およびコンテナー・サーバーがあります。
スタンドアロン・トポロジーを使用する利点は次のとおりです。

WebSphere Application Server トポロジー

完全に WebSphere Application Server セルの中で稼働するインストール済み環境を作成することもできます。クライアント、カタログ・サーバー、およびコンテナー・サーバーには、それぞれ関連付けられたクラスターがあります。アプリケーションを実行するノードには、クライアントのみのインストール済み環境があります。 その他のノードには、クライアントおよびサーバー・インストール済み環境があります。
図 3. WebSphere Application Server トポロジー例
純粋な WebSphere
Application Server トポロジーでは、Network Deployment セルにすべてのノードが含まれます。各ノードにはクライアント、カタログ・サービス・ドメイン、およびコンテナー・サーバーが含まれます。
WebSphere Application Server トポロジーを使用する利点は次のとおりです。

混合トポロジー

WebSphere Application Server とスタンドアロン・サーバーの両方を含んだ混合トポロジーを作成できます。次の例では、クライアント・アプリケーションは WebSphere Application Server セルの中で実行される一方、カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーはスタンドアロン・モードで実行されます。
図 4. 混合トポロジー例
2 つのデータ・センターがあるスタンドアロン・トポロジー。各データ・センターに、独自のカタログ・サービス・ドメイン、クライアント、およびコンテナー・サーバーがあります。