eXtreme Scale バンドルのインストール

WebSphere® eXtreme Scale には、Eclipse Equinox OSGi フレームワークに インストールできるバンドルが組み込まれています。OSGi 内で eXtreme Scale サーバーを 開始したり、eXtreme Scale クライアントを使用したりするには、これらのバンドルが必要です。 eXtreme Scale バンドルは、Equinox コンソールまたは config.ini 構成ファイルを使用してインストールすることができます。

始める前に

このタスクは、以下の製品をインストールしたことを前提としています。

このタスクについて

eXtreme Scale には、2 つのバンドルが 組み込まれています。各 OSGi フレームワークでは、次のバンドルのいずれか 1 つのみが必要になります。
objectgrid.jar
サーバー・バンドルは objectgrid.jar ファイルであり、eXtreme Scale スタンドアロン・サーバーの インストールによってインストールされます。eXtreme Scale サーバーを実行するために 必要なバンドルですが、eXtreme Scale クライアントまたはローカルの メモリー内キャッシュの実行にも使用できます。objectgrid.jar ファイルの バンドル ID は com.ibm.websphere.xs.server_<version> で、 バージョンのフォーマットは <Version>.<Release>.<Modification> です。 例えば、このリリースのサーバー・バンドルは、com.ibm.websphere.xs.server_8.5.0. です。
ogclient.jar
ogclient.jar バンドルは、eXtreme Scale スタンドアロンおよびクライアントのインストール済み環境にインストールされ、eXtreme Scale クライアントまたはローカルの メモリー内キャッシュを実行するために使用されます。ogclient.jar ファイルの バンドル ID は com.ibm.websphere.xs.client_<version> で、 バージョンのフォーマットは <Version>_<Release>_<Modification です。 例えば、このリリースのクライアント・バンドルは、com.ibm.websphere.xs.server_8.5.0 です。
eXtreme Scale プラグインの作成法の詳細については、システム API とプラグインのトピックを参照してください。

Equinox コンソールを使用した Eclipse Equinox OSGi フレームワークへの eXtreme Scale クライアントまたはサーバー・バンドルのインストール

手順

  1. コンソールを有効にするよう指定して Eclipse Equinox フレームワークを開始します。例えば、次のようにします。

    java_home/bin/java -jar <equinox_root>/plugins/org.eclipse.osgi_3.6.1.R36x_v20100806.jar -console

  2. Equinox コンソールで、eXtreme Scale クライアントまたはサーバー・バンドルをインストールします。
    osgi> install file:///<path to bundle>
  3. Equinox が、新しくインストールされたバンドルのバンドル ID を表示します。
    Bundle id is 25
  4. Equinox コンソールで、次のようにバンドルを開始します。ここで、<id> は、 バンドルのインストール時に割り当てられたバンドル ID です。
    osgi>  start <id>
  5. Equinox コンソールで、サービス状況を取得して、バンドルが開始したことを確認します。例えば、次のようにします。
    osgi> ss 
    バンドルが正常に開始されると、バンドルは ACTIVE 状態を表示します。例えば、次のとおりです。
    25      ACTIVE      com.ibm.websphere.xs.server_8.5.0

config.ini ファイルを使用して、eXtreme Scale クライアントまたは サーバー・バンドルを Eclipse Equinox OSGi フレームワークにインストールするには、以下のようにします。

手順

  1. eXtreme Scale クライアントまたはサーバー (objectgrid.jar または ogclient.jar) バンドルを <wxs_install_root>/ObjectGrid/lib から、 次の例のような Eclipse Equinox プラグイン・ディレクトリーにコピーします。 <equinox_root>/plugins
  2. Eclipse Equinox config.ini 構成ファイルを編集し、バンドルを osgi.bundles プロパティーに 追加します。例えば、次のとおりです。
    osgi.bundles=¥
    org.eclipse.osgi.services_3.2.100.v20100503.jar@1:start, ¥
    org.eclipse.osgi.util_3.2.100.v20100503.jar@1:start, ¥
    org.eclipse.equinox.cm_1.0.200.v20100520.jar@1:start, ¥
    objectgrid.jar@1:start
    重要: 最後のバンドル名の後にブランク行があることを 確認してください。各バンドルはコンマで区切ります。
  3. コンソールを有効にするよう指定して Eclipse Equinox フレームワークを開始します。例えば、次のようにします。

    java_home/bin/java -jar <equinox_root>/plugins/org.eclipse.osgi_3.6.1.R36x_v20100806.jar -console

  4. Equinox コンソールで、サービス状況を取得して、バンドルが開始したことを確認します。
    osgi> ss
    バンドルが正常に開始されると、バンドルは ACTIVE 状態を表示します。例えば、次のとおりです。
    25      ACTIVE      com.ibm.websphere.xs.server_8.5.0

タスクの結果

Eclipse Equinox OSGi フレームワークに eXtreme Scale サーバーまたは クライアント・バンドルがインストールされ、開始されました。