コンテナーごとの区画配置のポリシーを使用している場合、SessionHandle を 使用することができます。SessionHandle オブジェクトは現行セッションの区画情報を 含んでいて、新規セッションに再使用することができます。
SessionHandle オブジェクトは、現行セッションが結合されている区画の 情報を保有しています。SessionHandle は、コンテナーごとの区画配置のポリシーを使用している場合に特に有用であり、 標準 Java シリアライゼーションでシリアライズできます。
SessionHandle オブジェクトがあれば、setSessionHandle(SessionHandle target) メソッドを使用し、そのハンドルをターゲットとして渡すことで、そのハンドルをセッションに適用できます。 SessionHandle オブジェクトは、Session.getSessionHandle メソッドを使用して取得できます。
これはコンテナーごとの配置のシナリオにのみ有効なので、指定されたデータ・グリッドがコンテナー当たり複数のマップ・セットを保有していたり、コンテナー当たりのマップ・セットをまったく保有していない場合は、SessionHandle オブジェクトを取得しようとすると IllegalStateException がスローされます。 setSessionHandle メソッドを 前もって呼び出さずに、getSessionHandle メソッドを呼び出した場合、 クライアント・プロパティーの構成に基づいて、適切な SessionHandle オブジェクトが選択されます。
SessionHandleTransformer helper クラスを使用して、ハンドルをさまざまなフォーマットに変換することもできます。このクラス のメソッドは、ハンドルの表現を、バイト配列からインスタンスに、ストリングからインスタンスに変換でき、 これらの逆方向にも変換できます。さらに、ハンドルの内容を出力ストリームに書き込むことも できます。
SessionHandle オブジェクトの使用例については、優先ゾーン・ルーティングを参照してください。