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レッスン 1.2: WebSphere Application Server 環境の構成

チュートリアル用の環境を準備するには、WebSphere® Application Server セキュリティーを 構成する必要があります。 内部ファイル・ベースの統合リポジトリーをユーザー・アカウント・レジストリーとして使用して、管理セキュリティーおよび アプリケーション・セキュリティーを使用可能にします。その後、クライアント・アプリケーションと コンテナー・サーバーをホスティングするサーバー・クラスターを作成できます。

次のステップは、WebSphere Application Server バージョン 7.0 を使用した記述になっています。しかし、考え方は、それより前の WebSphere Application Server バージョンにも適用できます。

WebSphere Application Server セキュリティーの構成

  1. WebSphere Application Server セキュリティーを構成します。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールで、「セキュリティー」 > 「グローバル・セキュリティー」をクリックします。
    2. ユーザー・アカウント・リポジトリー」に「統合リポジトリー」を選択します。「現在の値で設定」をクリックします。
    3. 構成..」をクリックして、「統合リポジトリー」パネルに進みます。
    4. 1 次管理ユーザー名」を入力します。例えば、admin です。「適用」をクリックします。
    5. プロンプトが表示されたら、管理ユーザー・パスワードを指定して、「OK」をクリックします。変更を保存します。
    6. グローバル・セキュリティー」ページで、「統合リポジトリー」設定が、現行ユーザー・アカウント・レジストリーに設定されていることを確認します。
    7. 管理セキュリティーを使用可能にする」、「アプリケーション・セキュリティーを使用可能にする」、および「Java 2 セキュリティーを使用して、アプリケーション・アクセスをローカル・リソースに制限する」の項目を選択します。「適用」をクリックして、変更を保存します。
    8. デプロイメント・マネージャーを再始動し、実行中のアプリケーションがあれば再開します。
    ユーザー・アカウント・レジストリーとして内部ファイル・ベースの統合リポジトリーを使用して、WebSphere Application Server 管理セキュリティーが使用可能になりました。
  2. adminGroup と operatorGroup の 2 つのユーザー・グループを作成します。
    1. 「ユーザーおよびグループ」 > 「グループの管理」 > 「作成...」をクリックします。
    2. グループ名に「adminGroup」を入力します。説明に「管理グループ」を入力します。 「作成」をクリックします。
    3. 同じものを作成」をクリックします。グループ名に「operatorGroup」を入力します。説明に「オペレーター・グループ」を入力します。「作成」をクリックします。
    4. 閉じる」をクリックします。
  3. ユーザー admin1operator1 を作成します。
    1. 「ユーザーおよびグループ」 > 「ユーザーの管理」 > 「作成...」をクリックします。
    2. admin1 というユーザーを作成します。名を Joe、姓を Doe、パスワードを admin1 にします。「作成」をクリックします。
    3. 2 番目のユーザーを作成します。「同じものを作成」をクリックして、operator1 というユーザーを作成します。名を Jane、姓を Doe、パスワードを operator1 にします。「作成」をクリックします。「閉じる」をクリックします。
  4. ユーザーをユーザー・グループに追加します。admin1 ユーザーを adminGroup に、operator1 ユーザーを operatorGroup に追加します。
    1. 「ユーザーおよびグループ」 > 「ユーザーの管理」をクリックします。
    2. グループに追加するユーザーを検索します。「検索..」をクリックし、すべてのユーザーを表示するために検索対象値にアスタリスク (*) を設定します。
    3. 検索結果から、「admin1」ユーザーを選択し、「グループ」タブをクリックします。「追加」をクリックして、グループを追加します。
    4. 使用可能なグループを見つけるために、グループを検索します。「adminGroup」をクリックし、「追加」をクリックします。
    5. 上記のステップを繰り返して、operator1 ユーザーを operatorGroup ユーザー・グループに追加します。
  5. 変更を保存し、管理コンソールからログアウトします。そして、デプロイメント・マネージャーおよびノード・エージェントを再始動して、セキュリティー設定を使用可能にします。
セキュリティーを使用可能にし、WebSphere Application Server 構成に対して管理アクセス権限とオペレーター・アクセス権限を持つ、ユーザーとユーザー・グループを作成しました。

サーバー・クラスターの作成

WebSphere Application Server 構成の中に、次の 2 つのサーバー・クラスターを作成します。appCluster クラスターはチュートリアルのサンプル・アプリケーションをホストし、xsCluster クラスターはデータ・グリッドをホストします。

  1. WebSphere Application Server 管理コンソールで、クラスターのパネルを開きます。 「サーバー」 > 「クラスター」 > 「WebSphere Application Server クラスター」 > 「新規」をクリックします。
  2. クラスター名に「appCluster」を入力し、「ローカルを優先」オプションを選択したままにして、「次へ」をクリックします。
  3. クラスターの中にサーバーを作成します。 デフォルト・オプションのままにして、s1 という名前のサーバーを作成します。 追加の s2 という名前のクラスター・メンバーを追加します。
  4. ウィザードの残りのステップを完了して、クラスターを作成します。変更を保存します。
  5. 上記のステップを繰り返して、xsCluster クラスターを作成します。 このクラスターには、xs1 および xs2 という名前の 2 つのサーバーが含まれています。

レッスンのチェックポイント

WebSphere Application Server セルのグローバル・セキュリティーを使用可能にし、ユーザーおよびユーザー・グループを作成しました。また、アプリケーションおよびデータ・グリッドをホストするクラスターを作成しました。

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