WebSphere Portal での HTTP セッション・マネージャーの構成

WebSphere® Portal の HTTP セッションをデータ・グリッドに保持できます。

始める前に

WebSphere eXtreme Scale と WebSphere Portal 環境が、次の要件を満たしている必要があります。

このタスクについて

WebSphere eXtreme Scale を WebSphere Portal 環境に導入することは、以下の シナリオでメリットがあります。
重要: 以下のシナリオでは、 メリットについて紹介しますが、WebSphere eXtreme Scale を環境に 導入することにより、WebSphere Portal 層での プロセッサー使用量が増える場合もあります。

手順

  1. wps WebSphere Portal アプリケーションと任意のカスタム・ポートレットを接合し、セッションをデータ・グリッドに格納できるようにします。

    アプリケーションのデプロイ時に HTTP セッション管理を構成して、アプリケーションを接合するか、 カスタム・プロパティーを使用して、自動的にアプリケーションを接合することができます。アプリケーションの接合について詳しくは、WebSphere Application Server での HTTP セッション・マネージャーの構成を参照してください。

  2. コンテナー・サーバーを WebSphere Application Server の外部に置く リモート・シナリオを使用する場合、リモート HTTP セッション・パーシスタンス・シナリオに必要な リモート eXtreme Scale コンテナーを明示的に開始します。 XS/ObjectGrid/session/samples/objectGridStandAlone.xml 構成ファイルと objectGridDeploymentStandAlone.xml 構成ファイルを 使用して、コンテナーを開始します。例えば、以下のようなコマンドを使用できます。
    startOgServer.sh xsContainer1 -catalogServiceEndPoints <host>:<port> 
    -objectgridFile XS/ObjectGrid/session/samples/objectGridStandAlone.xml -deploymentPolicyFile 
    XS/ObjectGrid/session/samples/objectGridDeploymentStandAlone.xml
    コンテナー・サーバーの 開始方法について詳しくは、コンテナー・サーバーの始動を参照してください。組み込みシナリオを使用する場合、 コンテナー・サーバーの構成および開始方法について詳しくは、WebSphere Application Server のコンテナー・サーバーの構成を参照してください。
  3. WebSphere Portal Server を再始動します。 詳しくは、『WebSphere Portal Version 7: Starting and stopping servers, deployment managers, and node agents (WebSphere Portal バージョン 7: サーバー、デプロイメント・マネージャー、およびノード・エージェントの開始と停止)』を参照してください。

タスクの結果

WebSphere Portal Server にアクセスでき、構成されているカスタム・ポートレットの HTTP セッション・データはデータ・グリッドに保持されます。
アプリケーション・セッション・データを ホスティングしている全データ・グリッドに Web コンテナー・クライアントから到達できない場合、クライアントは、 代わりに WebSphere Application Server の基本 Web コンテナーをセッション管理に使用します。 次のようなシナリオでは、データ・グリッドに到達できないことがあります。
  • Web コンテナーとリモート・コンテナー・サーバー間のネットワークの問題
  • リモート・コンテナー・サーバーのプロセスが停止した場合
sessionTableSize パラメーターによって 指定される、メモリー内に保持されるセッション参照の数は、セッションが基本 Web コンテナー内に 保管されている場合、そのまま維持されます。 セッション数が sessionTableSize の値を超えると、最長未使用時間を基にセッションが Web コンテナー・セッション・キャッシュで無効化されます。リモート・データ・グリッドが使用可能になると、Web コンテナー・キャッシュで 無効化されたセッションは、リモート・データ・グリッドからデータを取得し、データを 新規セッションにロードできます。リモート・データ・グリッド全体が使用不可なまま、セッションが セッション・キャッシュで無効化されると、ユーザーのセッション・データは失われます。このような問題があるため、負荷の下で システムを実行する場合、実動リモート・データ・グリッド全体をシャットダウンすることはしないでください。