レプリカ間のロード・バランシングは、通常、クライアントが常時変更されるデータをキャッシュしているか、またはクライアントがペシミスティック・ロックを使用している場合にのみ使用されます。
特に構成されていない限り、eXtreme Scale は、すべての読み取り要求と書き込み要求を 指定されたレプリカ生成グループのプライマリー・サーバーに送信します。プライマリーは、クライアントからのすべての要求にサービスを提供する必要があります。読み取り要求をプライマリーのレプリカに送信できるようにするとよいでしょう。読み取り要求をレプリカに送信することにより、読み取り要求の負荷を複数の Java 仮想マシン (JVM) で共有できるようになります。ただし、読み取り要求のためにレプリカを使用すると、応答が不整合になる可能性があります。
レプリカ間のロード・バランシングは、通常、クライアントが常時変更されるデータをキャッシュしているか、またはクライアントがペシミスティック・ロックを使用している場合にのみ使用されます。
データが絶えず変更され、そのためクライアントのニア・キャッシュで無効化された場合は、結果としてクライアントからプライマリーへの get 要求率が比較的高くなります。同様に、ペシミスティック・ロック・モードでは、ローカル・キャッシュが存在しないため、すべての要求がプライマリーに送信されます。
データが比較的静的であるか、またはペシミスティック・モードが使用されていない場合には、読み取り要求をレプリカへ送信しても、パフォーマンスにそれほど大きな影響を与えません。データで満杯のキャッシュを持つクライアントからの get 要求の頻度は、高くありません。
クライアントが始動されたばかりのときには、ニア・キャッシュは空です。空のキャッシュに対するキャッシュ要求は、プライマリーに転送されます。時間が経過してクライアント・キャッシュにデータが入れられると、要求ロードは除去されます。数多くのクライアントが同時に始動される場合には、ロードは大きくなる可能性があるため、パフォーマンス上、レプリカ読み取りを選択するほうが適切な場合があります。