SimpleApp.java サンプルが実行することを確認する前に、カタログ・サーバーとコンテナー・サーバーを開始する必要があります。
これらのサービスを正常に開始した後、クライアントを起動し、サンプルを実行することができます。
また、利用可能な統合セキュリティーを強化するため、このチュートリアルのステップごとにセキュリティー機能を順次追加していきます。
始める前に
チュートリアルのこのステップを正常に完了するには、以下のファイルにアクセスできなければなりません。
- コンパイルされた sec_sample.jar パッケージにアクセスできるようにします。
このパッケージには SimpleApp.java プログラムが含まれています。
- 必要な構成ファイル SimpleApp.xml および SimpleDP.xml にアクセスできるようにします。
これらのファイルは、このチュートリアルの
Java SE セキュリティー・チュートリアル - ステップ 1 で作成したはずです。
また、以下のことを行う方法も知っているはずです。
- カタログ・サービスの開始と停止。
カタログ・サービスの開始について詳しくは、スタンドアロン・カタログ・サービスの開始を参照してください。
- コンテナー・サービスの開始と停止。
コンテナー・サービスの開始について詳しくは、コンテナー・サーバーの始動を参照してください。
- グリッドに挿入されたマップ・サイズを確認するための xcmd ユーティリティーの実行。
手順
- コマンド行ウィンドウで、wxs_home/bin ディレクトリーに移動し、カタログ・サービスを開始します。
![[Unix]](./icons/ngunix.gif)
startOgServer.sh catalogServer
startOgServer.bat catalogServer
- c0 という名前のコンテナー・サービスを開始します。
![[Unix]](./icons/ngunix.gif)
startOgServer.sh c0 -objectGridFile
../xml/SimpleApp.xml -deploymentPolicyFile ../xml/SimpleDP.xml -catalogServiceEndPoints
localhost:2809
startOgServer.bat c0 -objectGridFile
../xml/SimpleApp.xml - deploymentPolicyFile ../xml/SimpleDP.xml -catalogServiceEndPoints
localhost:2809
- カタログ・サーバーとコンテナー・サーバーが始動されたならば、次のようにして sec_sample.jar サンプルを実行します。 java -classpath ../lib/objectgrid.jar;../applib/sec_sample.jar
com.ibm.websphere.objectgrid.security.sample.guide.SimpleApp サンプルの出力: The customer name for ID 0001 is
fName lName このクラスの getObjectGrid メソッドは ObjectGrid を取得し、run メソッドは customer マップからレコードを読み取り、accounting グリッドの値を更新します。
- 次のように xscmd コマンド・ユーティリティーを実行して、「accounting」グリッドに挿入された「customer」マップのサイズを確認します。
![[Unix]](./icons/ngunix.gif)
xscmd.sh -c showMapSizes -g accounting
-ms mapSet1
xscmd.bat -c showMapSizes -g accounting
-ms mapSet1
- 次のいずれかのスクリプトを使用して、c0 という名前のコンテナー・サーバーを停止します。
サーバーが正常に停止した場合は、次のメッセージが表示されます。
CWOBJ2512I: ObjectGrid server
c0 stopped.
- 次のいずれかのスクリプトを使用してカタログ・サーバーを停止します。
サーバーが正常に停止した場合は、次のメッセージが表示されます。
CWOBJ2512I:
ObjectGrid server catalogServer stopped.