WebSphere® Application Server Performance Monitoring Infrastructure (PMI) を使用して、任意のレベルで統計を使用可能または使用不可にすることができます。
例えば、特定のマップのマップ・ヒット率統計を使用可能にするが、エントリー数統計またはローダー・バッチ更新時間統計は使用可能にしないことを選択できます。
管理コンソール内またはスクリプトを使用して PMI を使用可能にすることができます。
始める前に
アプリケーション・サーバーを始動し、
eXtreme Scale 対応アプリケーションがインストールされている必要があります。
また、スクリプトを使用して PMI を使用可能にするには、wsadmin ツールにログインして使用できなければなりません。
wsadmin ツールについて詳しくは、
WebSphere Application Server インフォメーション・センターの
wsadmin ツールのトピックを参照してください。
このタスクについて
WebSphere Application Server PMI を使用して、任意のレベルで統計を使用可能または使用不可にできる細かいメカニズムを提供します。例えば、特定のマップのマップ・ヒット率統計を使用可能にするが、エントリー数統計またはローダー・バッチ更新時間統計は使用可能にしないことを選択できます。
このセクションでは、管理コンソールおよび wsadmin スクリプトを使用して
ObjectGrid PMI を使用可能にする方法を示します。
手順
- 管理コンソールで PMI を使用可能にします。
- 管理コンソールで、をクリックします。
- 「Performance Monitoring Infrastructure (PMI) を使用可能にする」が選択されている
ことを確認します。この設定は、デフォルトで使用可能になっています。この設定が使用可能になっていない場合は、チェック・ボックスを選択して、サーバーを再始動します。
- 「カスタム」をクリックします。構成ツリーで、ObjectGrid および ObjectGrid マップ・モジュールを選択します。各モジュールの統計を使用可能にします。
ObjectGrid 統計のトランザクション・タイプ・カテゴリーが実行時に作成されます。「Runtime」タブには、ObjectGrid と Map 統計のサブカテゴリーのみを表示できます。
- スクリプトを使用して PMI を使用可能にします。
- コマンド行プロンプトを開きます。was_root/bin ディレクトリーに移動します。
wsadmin と入力して、wsadmin コマンド行ツールを開始します。
- eXtreme Scale PMI ランタイム構成を変更します。 以下のコマンドを使用して、サーバーに対して PMI が使用可能になっていることを確認します。
wsadmin>set s1 [$AdminConfig getid /Cell:CELL_NAME/Node:NODE_NAME/
Server:APPLICATION_SERVER_NAME/]
wsadmin>set pmi [$AdminConfig list PMIService $s1]
wsadmin>$AdminConfig show $pmi.
PMI が使用可能になっていない場合は、以下のコマンドを実行して、PMI を使用可能にします。wsadmin>$AdminConfig modify $pmi {{enable true}}
wsadmin>$AdminConfig save
PMI を使用可能にする必要がある場合は、サーバーを再始動します。
- 以下のコマンドを使用して、統計セットをカスタム・セットに変更するための変数を設定します。
wsadmin>set perfName [$AdminControl completeObjectName type=Perf,
process=APPLICATION_SERVER_NAME,*]
wsadmin>set perfOName [$AdminControl makeObjectName $perfName]
wsadmin>set params [java::new {java.lang.Object[]} 1]
wsadmin>$params set 0 [java::new java.lang.String custom]
wsadmin>set sigs [java::new {java.lang.String[]} 1]
wsadmin>$sigs set 0 java.lang.String
- 以下のコマンドを使用して、統計セットをカスタムに設定します。
wsadmin>$AdminControl invoke_jmx $perfOName setStatisticSet $params $sigs
- 以下のコマンドを使用して、objectGridModule PMI 統計を使用可能にするための変数を設定します。
wsadmin>set params [java::new {java.lang.Object[]} 2]
wsadmin>$params set 0 [java::new java.lang.String objectGridModule=1]
wsadmin>$params set 1 [java::new java.lang.Boolean false]
wsadmin>set sigs [java::new {java.lang.String[]} 2]
wsadmin>$sigs set 0 java.lang.String
wsadmin>$sigs set 1 java.lang.Boolean
- 以下のコマンドを使用して、統計ストリングを設定します。
wsadmin>set params2 [java::new {java.lang.Object[]} 2]
wsadmin>$params2 set 0 [java::new java.lang.String mapModule=*]
wsadmin>$params2 set 1 [java::new java.lang.Boolean false]
wsadmin>set sigs2 [java::new {java.lang.String[]} 2]
wsadmin>$sigs2 set 0 java.lang.String
wsadmin>$sigs2 set 1 java.lang.Boolean
- 以下のコマンドを使用して、統計ストリングを設定します。
wsadmin>$AdminControl invoke_jmx $perfOName setCustomSetString $params2 $sigs2
これらのステップにより、eXtreme Scale ランタイム PMI は使用可能になりますが、PMI 構成は変更されません。
アプリケーション・サーバーを再始動すると、メイン PMI の使用可能化を除いて、PMI 設定は失われます。
例
以下のステップを実行して、サンプル・アプリケーションの PMI 統計を使用可能にすることができます。
- http://host:port/ObjectGridSample Web アドレスを使用してアプリケーションを立ち上げます。
ここで、host および port は、サンプルをインストールするサーバーのホスト名および HTTP ポート番号です。
- サンプル・アプリケーションで ObjectGridCreationServlet をクリックし、次にアクション・ボタン 1、2、3、4、および 5 をクリックして、ObjectGrid およびマップに対するアクションを生成します。この時点では、このサーブレット・ページを閉じないでください。
- 管理コンソールで、 をクリックします。「ランタイム」タブをクリックします。
- 「カスタム」ラジオ・ボタンをクリックします。
- ランタイム・ツリーで「ObjectGrid Maps」モジュールを展開し、「clusterObjectGrid」リンクをクリックします。「ObjectGrid マップ」グループの下に、clusterObjectGrid という名前の 1 つの ObjectGrid インスタンスが存在し、この clusterObjectGrid グループの下に、counters、employees、offices、および sites という 4 つのマップが存在します。ObjectGrids インスタンスには clusterObjectGrid インスタンスが存在し、そのインスタンスの下には、DEFAULT という名前のトランザクション・タイプがあります。
- 興味のある統計を使用可能にすることができます。
例えば、従業員マップのマップ・エントリー数、および DEFAULT トランザクション・タイプのトランザクション応答時間を使用可能にできます。
次のタスク
PMI が使用可能になった後、管理コンソールまたはスクリプトを介して PMI 統計を表示することができます。