Apache Tomcat への REST データ・サービスのデプロイ

このトピックでは、WebSphere® eXtreme Scale REST データ・サービスを Apache Tomcat バージョン 5.5 以上で構成する方法について説明します。

このタスクについて

手順

  1. Oracle JRE または JDK を使用している場合は、IBM ORB を Tomcat にインストールします。
    1. Tomcat バージョン 5.5:

      すべての JAR ファイルを以下のようにコピーします。

      wxs_home/lib/endorsed ディレクトリー

      から

      tomcat_root/common/endorsed ディレクトリーに

    2. Tomcat バージョン 6.0:

      以下のように、「endorsed」ディレクトリーを作成します。

      [Unix][Linux] mkdir tomcat_root/endorsed

      [Windows] md tomcat_root/endorsed

      すべての JAR ファイルを以下のようにコピーします。

      wxs_home/lib/endorsed

      から

      tomcat_root/common/endorsed

  2. データ・グリッドを構成および開始します。
    1. REST データ・サービスとともに使用するためのデータ・グリッドの構成の詳細については、構成を参照してください。
    2. eXtreme Scale クライアントがグリッド内のエンティティーに接続およびアクセスできることを検査します。例えば、REST データ・サービスの構成を参照してください。
  3. eXtreme Scale REST サービス構成 JAR またはディレクトリーをビルドします。詳細については、 REST データ・サービスのインストールのパッケージ化とデプロイメントの情報を参照してください。
  4. REST データ・サービス・モジュール wxsrestservice.war を Tomcat サーバーにデプロイします。

    wxsrestservice.war ファイルを以下のようにコピーします。

    restservice_home/lib

    から

    tomcat_root/webapps

  5. ObjectGrid クライアント・ランタイム JAR およびアプリケーション JAR を Tomcat の共有クラスパスに追加します。
    1. tomcat_root/conf/catalina.properties ファイルを編集します。
    2. 以下の各パス名をコンマで区切って、shared.loader プロパティーの末尾に追加します。
  6. Java 2 セキュリティーを使用している場合は、以下のように、Tomcat ポリシー・ファイルにセキュリティー許可を追加します。
    • Tomcat バージョン 5.5 を使用している場合:

      restservice_home/gettingstarted/tomcat/catalina-5_5.policy にある サンプルの 5.5 catalina ポリシー・ファイルの内容を tomcat_root/conf/catalina.policy ファイルにマージします。

    • Tomcat バージョン 6.0 を使用している場合:

      restservice_home/gettingstarted/tomcat/catalina-6_0.policy にある サンプルの 6.0 catalina ポリシー・ファイルの内容を tomcat_root/conf/catalina.policy ファイルにマージします。

  7. 以下のように、Tomcat サーバーを始動します。
    • Tomcat 5.5 を UNIX または Windows で、あるいは Tomcat 6.0 ZIP 配布版を使用する場合:

      1. cd tomcat_root/bin
      2. 以下のように、サーバーを始動します。
        • Java 2 セキュリティーを使用可能にしていない場合:

          [Unix][Linux] ./catalina.sh run

          [Windows] catalina.bat run

        • Java 2 セキュリティーを使用可能にしている場合:

          [Unix][Linux] ./catalina.sh run -security

          [Windows] catalina.bat run -security

      3. Apache Tomcat のログは、コンソールに表示されます。 REST データ・サービスが正常に開始すると、管理コンソールに以下のメッセージが表示されます。

        CWOBJ4000I: WebSphere eXtreme Scale REST データ・サービスが開始されました。

    • Windows インストーラー用配布版を使用して、Tomcat 6.0 を Windows で使用する場合:
      1. cd /bin
      2. 以下のように、Apache Tomcat 6 構成ツールを開始します。

        tomcat6w.exe

      3. Java 2 セキュリティーを使用可能にする場合は、以下のようにします (オプション)。

        Apache Tomcat 6 のプロパティー・ウィンドウの Java タブの Java オプションに以下の項目を追加します。

        -Djava.security.manager

        -Djava.security.policy=¥conf¥catalina.policy

      4. Apache Tomcat 6 のプロパティー・ウィンドウの「Start」ボタンをクリックして、Tomcat サーバーを始動します。
      5. 以下のログを確認して、Tomcat サーバーが正常に始動していることを確認します。
        • tomcat_root/bin/catalina.log

          Tomcat サーバー・エンジンの状況を表示します。

        • tomcat_root/bin/stdout.log

          システム出力ログを表示します。

      6. REST データ・サービスが正常に開始すると、システム出力ログに以下のメッセージが表示されます。

        CWOBJ4000I: WebSphere eXtreme Scale REST データ・サービスが開始されました。

  8. 以下のように、REST データ・サービスが動作していることを確認します。
    Web ブラウザーを開いて、以下の URL にナビゲートします。
    http://host:port/context_root/restservice/grid_name

    Tomcat のデフォルト・ポートは 8080 であり、tomcat_root/conf/server.xml ファイル内の <Connector> エレメントで構成されます。

    例:
    http://localhost:8080/wxsrestservice/restservice/NorthwindGrid/

タスクの結果

AtomPub サービス文書が表示されます。