クライアントがプライマリー断片のみに制限されずレプリカからの読み取りも許可されるようにマップ・セットを構成することができます。
障害に備えてレプリカを単に潜在的なプライマリー以上のものにできれば便利なときがよくあります。 例えば、MapSet の replicaReadEnabled オプションを true に設定すれば、読み取り操作がレプリカに経路指定されるようにマップ・セットを構成することができます。 デフォルト設定は false です。
MapSet エレメントについて詳しくは、デプロイメント・ポリシー記述子 XML ファイルを参照してください。
レプリカの読み取りを使用可能にすると、読み取り要求がより多くの Java™ 仮想マシンに拡散されるので、パフォーマンスが向上します。 このオプションが使用可能になっていないと、ObjectMap.get メソッドや Query.getResultIterator メソッドなどの読み取り要求はすべてプライマリーに経路指定されます。 replicaReadEnabled が true に設定されているときには、get 要求が不整合データを戻す可能性があるため、このオプションを使用しているアプリケーションはこの可能性を許容できるようにする必要があります。 ただし、キャッシュ・ミスは起こりません。 データがレプリカ上にないと、get 要求はプライマリーにリダイレクトされ、再試行されます。
replicaReadEnabled オプションは、同期レプリカ生成および非同期レプリカ生成の両方と一緒に使用できます。