JCA を使用した eXtreme Scale クライアントへのトランザクション・アプリケーションの接続

[Version 8.5 and later] 次のシナリオは、トランザクションに関与するアプリケーションへのクライアントの接続に関するものです。

始める前に

Java EE アプリケーションにおけるトランザクション処理の概要トピックを読んで、トランザクション・サポートについての理解を深めてください。

このタスクについて

Java EE Connector Architecture (JCA) は、Java Transaction API (JTA) を使用するクライアントに対するサポートを提供します。 JTA を通じて、クライアント管理は Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) を使用して単純化され、遂行されます。 JCA 仕様は、アプリケーションを eXtreme Scale クライアントに接続するために使用できるリソース・アダプターもサポートします。 リソース・アダプターは、Java アプリケーションがエンタープライズ情報システム (EIS) への接続に使用する、 システム・レベルのソフトウェア・ドライバーです。リソース・アダプターは、アプリケーション・サーバーにプラグインし、 EIS、アプリケーション・サーバー、およびエンタープライズ・アプリケーションとの間の接続を提供します。WebSphere eXtreme Scale は独自のリソース・アダプターを備えています。このリソース・アダプターは、構成を必要とせずにインストールすることができます。

以前の製品バージョンの場合と同様、トランザクションを使用して、データ・グリッドに対する単一の作業単位を処理することができます。 JCA のサポートがあるため、トランザクションをコミットするとき、そのトランザクション用のリソースを 1 フェーズ・コミットに登録することができます。これには以下の利点があります。
  • eXtreme Scale アプリケーション開発を簡素化します。以前は、エンタープライズ Bean、サーブレット、Web コンテナーなどのリソースを使用して開発者が eXtreme Scale トランザクションを調整していました。 ロールバック・メカニズムがなかったために、開発者には失敗をリカバリーするための簡単な手段がありませんでした。
  • WebSphere Application Server との統合がより緊密です。必要な場合、WebSphere Application Server にはグローバル・トランザクションに登録するための最終参加者サポートが用意されています。

シナリオの目標

このシナリオを完了すると、以下の目標を達成する方法が分かります。
  • Java Transaction API (JTA) サポートを活用して、トランザクションを使用するアプリケーション・コンポーネントを開発します。
  • アプリケーションを eXtreme Scale クライアントに接続します。