キャッシュ・キーに関する考慮事項

WebSphere® eXtreme Scale は、 ハッシュ・マップを使用してデータをグリッドに保管します。グリッドではキーに Java オブジェクトが 使用されます。

指針

キーを選択するときには、以下の要件を考慮してください。
  • キーは、決して変更できません。キーの一部分を変更する必要がある場合、キャッシュ・エントリーをいったん削除してから再挿入する必要があります。
  • キーは小さくしてください。キーはすべてのデータ・アクセス操作で使用されるので、キーを小さくして、シリアライズが効率的に行われるようにし、使用されるメモリーを少なくするのが望ましい方法です。
  • 優れたハッシュおよび同値アルゴリズムを実装してください。hashCode メソッドと equals(Object o) メソッドは、各キー・オブジェクトごとに常にオーバーライドされる必要があります。
  • キーの hashCode をキャッシュに入れてください。 可能であれば、hashCode() 計算を速くするため、キー・オブジェクト・インスタンス内のハッシュ・コードをキャッシュに入れてください。 キーは不変なので、ハッシュ・コードはキャッシュに入れることができるはずです。
  • キーを値に複写することを避けてください。ObjectMap API を使用している場合、値オブジェクトの中にキーを保管すると便利です。そうした場合、キー・データがメモリー内で重複します。