分散 ObjectGrid インスタンスへのプログラマチックな接続

カタログ・サービス・ドメインの接続エンドポイントを使用して分散 ObjectGrid に接続できます。接続先の カタログ・サービス・ドメイン内の各カタログ・サーバーのホスト名とリスナー・ポートが必要です。

始める前に

このタスクについて

Java EE アプリケーションで実行しているときは、eXtreme Scale リソース・アダプターの使用を検討してください。 リソース・アダプターがあれば、アプリケーションは、Java Connector Architecture (JCA) 接続ファクトリーを使用して Java Naming Directory Interface (JNDI) の中で ObjectGrid 接続を検索することができます。JCA 接続ファクトリーは、データ・グリッドへのアクセスを大幅に簡素化し、Java Transaction API (JTA) トランザクションとの統合を可能にします。 詳しくは、JCA を使用した eXtreme Scale クライアントへのトランザクション・アプリケーションの接続を参照してください。

ObjectGridManager.connect() メソッドは、提供された接続エンドポイントを使用してカタログ・サービス・ドメインに接続し、そのドメインの ObjectGrid インスタンスの取得に使用される ClientClusterContext オブジェクトを返します。 接続エンドポイントは、カタログ・サービス・ドメイン内の各カタログ・サーバーのホストとポートの組み合わせを、コンマで区切ったリストです。 カタログ・サービス・エンドポイントの形式は次のとおりです。
catalogServiceEndpoints ::= <catalogServiceEndpoint> [,<catalogServiceEndpoint>]
catalogServiceEndpoint  ::= <hostName> : <listenerPort>
hostName                ::= The IP address or host name of a catalog service.
listenerPort            ::= The listener port that the catalog service is configured to use.

カタログ・サービス・ドメインに接続した後、ObjectGridManagerFactory.getObjectGrid(ClientClusterContext ccc, String objectGridName) メソッドを使用して、指定された ObjectGrid クライアント・インスタンスを取得します。 この ObjectGrid インスタンスは、指定されたデータ・グリッドのプロキシーであり、クライアント・アプリケーションの中にキャッシュされます。 ObjectGrid インスタンスは、リモート・データ・グリッドへの論理接続を表し、スレッド・セーフです。 基礎になっている、データ・グリッドへのすべての物理接続は、自動的に管理され、障害イベントを容認することができます。

接続ステップは、スタンドアロン構成を使用する場合と WebSphere Application Server を使用する場合とで異なります。

手順

次のタスク

カタログ・サービス・ドメインが WebSphere Application Server デプロイメント・マネージャーでホストされている場合、セルの外部のクライアント (Java Platform, Enterprise Edition クライアントも含む) は、デプロイメント・マネージャーのホスト名と IIOP ブートストラップ・ポートを使用してカタログ・サービスに接続しなければなりません。 カタログ・サービスが WebSphere Application Server セル内で実行され、クライアントがそのセル外で実行されているときは、WebSphere Application Server 管理コンソールの eXtreme Scale ドメイン構成ページを参照して、クライアントをカタログ・サービスに向けるために必要な情報を入手してください。