WebSphere® Application Server Network Deployment バージョン 7.0 環境で eXtreme Scale とともに WebSphere® Real Time を使用することができます。 WebSphere Real Time を使用可能にすることにより、ガーベッジ・コレクションはより予測可能になり、トランザクションの応答時間とスループットは安定した一貫性のあるものになります。
WebSphere eXtreme Scale を WebSphere Real Time と一緒に使用すると、標準 IBM® Java™ SE Runtime Environment (JRE) で採用されているデフォルトのガーベッジ・コレクション・ポリシーと比べてパフォーマンス・スループットは犠牲にしますが、一貫性および予測可能性は高まります。 いくつかの基準を基にすると、費用対効果の提案が変わる可能性があります。 以下は、主要な基準の一部です。
WebSphere Real Time で使用可能なこのメトロノーム・ガーベッジ・コレクション・ポリシーの他に、標準 IBM Java™ SE Runtime Environment (JRE) で使用可能なオプションのガーベッジ・コレクション・ポリシーがあります。 これらのポリシー、optthruput (デフォルト)、gencon、optavgpause、および subpool は、特に異なるアプリケーション要件と環境を解決するように設計されています。 これらのポリシーについて詳しくは、Java 仮想マシンのチューニングを参照してください。アプリケーションと環境の要件、資源と制約に応じて、これらのガーベッジ・コレクション・ポリシーを 1 つ以上プロトタイピングすることにより、確実に要件は満たされ、最適なポリシーを決定することができます。
eXtreme Scale を実行するコンピューターに、WebSphere Real Time と WebSphere eXtreme Scale をインストールしてください。 WebSphere Real Time Java を SR2 に更新します。
以下のように、WebSphere Application Server バージョン 7.0 コンソールから、各サーバーの JVM 設定を指定できます。
を選択します。
結果のページで「プロセス定義」を選択します。
次ページで、右側の列最上部の「Java 仮想マシン」をクリックします。 (ここで各サーバーのヒープ・サイズ、ガーベッジ・コレクション、およびその他のフラグを設定できます。)
以下のフラグを「汎用 JVM 引数」フィールドに設定します。
-Xrealtime -Xgcpolicy:metronome -Xnocompressedrefs -Xgc:targetUtilization=80
変更内容を適用し、保存します。
eXtreme Scale サーバーが上記の JVM フラグを組み込んだ WebSphere Application Server 7.0 で Real Time を使用するには、JAVA_HOME 環境変数を作成する必要があります。
以下のように JAVA_HOME を設定します。
一連のベスト・プラクティスについては、WebSphere Real Time を使用したガーベッジ・コレクションのチューニングのベスト・プラクティスのセクションを参照してください。スタンドアロン WebSphere eXtreme Scale 環境に対するベスト・プラクティスのこのリストには、WebSphere Application Server Network Deployment 環境にデプロイする際に注意する、重要な変更がいくつかあります。
追加の JVM コマンド行パラメーターは、前のセクションで指定したガーベッジ・コレクション・ポリシーと同じロケーションに置かなければなりません。
連続的なプロセッサー負荷に対する許容できる初期目標は 50% で、短期間のピークの負荷のヒットは 75% までです。 これを超えると、予測可能性と一貫性における低下が測定できるようになる前に、追加キャパシティーを追加しなければなりません。 より長い応答時間が許容できれば、パフォーマンスを少し向上させることができます。 80% のしきい値を超えると、一貫性と予測可能性において、重大な低下を招くことがあります。