xscmd ユーティリティーによる管理

xscmd を使用して、マルチマスター・レプリカ生成リンクの確立、クォーラムの上書き、ティアダウン・コマンドを使用したサーバー・グループの停止などの管理タスクを環境内で実行することができます。

始める前に

このタスクについて

xscmd ユーティリティーは、完全にサポートされたモニターおよび管理のツールとして、xsadmin サンプル・ユーティリティーに取って代わります。xsadmin ツールを使用して同様の操作を完了できる可能性もありますが、このツールはサポートされていません。xsadmin サンプルは現在のデプロイメント・データの解析とディスカバリーの方法を提供するもので、カスタム・ユーティリティーの作成基盤として使用することができます。以前、モニターおよび管理のために xsadmin ツールを使用していた場合は、スクリプトを xscmd ユーティリティーを使用するように更新することを検討してください。 xsadmin コマンドを新しい xscmd コマンドにマッピングすることについて詳しくは、xsadmin ツールから xscmd ツールへのマイグレーションを参照してください。

手順

  1. オプション: クライアント認証が使用可能な場合: コマンド行ウィンドウを開きます。コマンド行で、適切な環境変数を設定します。
    1. CLIENT_AUTH_LIB 環境変数を設定します。
      • [Windows] set CLIENT_AUTH_LIB=<path_to_security_JAR_or_classes>
      • [Unix] set CLIENT_AUTH_LIB=<path_to_security_JAR_or_classes> export CLIENT_AUTH_LIB
  2. wxs_home/bin ディレクトリーに移動します。

    cd wxs_home/bin

  3. さまざまな xscmd オプションのヘルプを表示します。
    • 一般ヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
      • [Unix] ./xscmd.sh -h
      • [Windows] xscmd.bat -h
    • すべてのコマンドのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
      • [Unix] ./xscmd.sh -lc
      • [Windows] xscmd.bat -lc
    • 特定のコマンドのヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
      • [Unix] ./xscmd.sh -h command_name
      • [Windows] xscmd.bat -h command_name
    • コマンド・グループのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
      • [Unix] ./xscmd.sh -lcg
      • [Windows] xscmd.bat -lcg
    • コマンド・グループ内のコマンドのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
      • [Unix] ./xscmd.sh -lc command_group_name
      • [Windows] xscmd.bat -lc command_group_name
  4. 特定のカタログ・サーバーに接続するコマンドを実行します。 デフォルトでは、xscmd は、ホスト名およびポート localhost:2809 を使用して、ローカル・ホスト上のカタログ・サーバーに接続します。 ホスト名およびポートのリストをコマンドに指定して、他のホスト上のカタログ・サーバーに接続することもできます。リストから、xscmd ユーティリティーの 1 つが、ランダム・ホストに接続します。指定するホストのリストは、同じカタログ・サービス・ドメイン内になければなりません。
    • 接続するスタンドアロンのカタログ・サーバーのリストを指定します。
      • [Unix] ./xscmd.sh -c <command_name> -cep hostname:port(,hostname:port)
      • [Windows] xscmd.bat -c <command_name> -cep hostname:port(,hostname:port)
      上記のコマンドで、command_name は実行しようとしているコマンドの名前です。hostname:port 値は、カタログ・サーバーのホスト名とリスナー・ポートです。スタンドアロンのカタログ・サーバーのリスナー・ポート値は、startOgServer コマンドを実行するときに指定されます。
    • 接続する WebSphere® Application Server カタログ・サーバーのリストを指定します。デフォルトのローカル・ホスト値では、WebSphere Application Server で稼働しているカタログ・サーバーに接続することはできません。
      • [Unix] ./xscmd.sh -c <command_name> -cep was_hostname:port(,hostname:port)
      • [Windows] xscmd.bat -c <command_name> -cep was_hostname:port(,hostname:port)
      上記のコマンドで、command_name は実行しようとしているコマンドの名前です。was_hostname 値は、WebSphere Application Server セル内のカタログ・サーバーのホスト名です。port 値は、リスナー・ポートです。WebSphere Application Server では、リスナー・ポート値は BOOTSTRAP_ADDRESS ポート構成によって継承されます。カタログ・サーバーがデプロイメント・マネージャーで稼働している場合、デフォルト値は 9809 です。カタログ・サーバーがアプリケーション・サーバーで稼働している場合、アプリケーション・サーバーの BOOTSTRAP_ADDRESS ポート構成を調べて、ポート番号を確認してください。