既存の製品 API がデータと効率的に対話できるように、DataSerializer プラグインを使用して WebSphere eXtreme Scale 内の任意のデータを効率的に格納します。
Java シリアライゼーションや ObjectTransformer プラグインなどのシリアライゼーション・メソッドを使用して、ネットワーク上でデータをマーシャルできます。また、COPY_TO_BYTES コピー・モードでこれらのシリアライゼーション・オプションを使用すると、クライアントとサーバーとの間でのデータの移動コストが削減され、パフォーマンスが向上します。ただし、これらのオプションは、生じる可能性のある以下の問題を解決しません。
- キーがバイトで保管されておらず、Java オブジェクトのままである。
- サーバー・サイド・コードがまだオブジェクトをインフレートする必要がある。例えば、照会および索引がまだリフレクションを使用しており、オブジェクトをインフレートする必要がある。さらに、エージェント、リスナー、およびプラグインは、まだオブジェクト形式が必要である。
- クラスがまだサーバー・クラスパスにある必要がある。
- データがまだ Java シリアライゼーション形式 (ObjectOutputStream) である。
DataSerializer プラグインを使用すると、これらの問題を解決する効率的な方法が導入されます。とりわけ、DataSerializer プラグインは、WebSphere
eXtreme Scale が特定のオブジェクト形式なしでバイト配列を調べることができるように、シリアライゼーション形式、つまり、バイト配列を記述する手段をこの製品に提供します。public DataSerializer プラグイン・クラスおよびインターフェースは、パッケージ com.ibm.websphere.objectgrid.plugins.io 内にあります。
詳しくは、API 文書を参照してください。
重要: EntityManager API を使用する場合、エンティティー Java オブジェクトは、直接、BackingMaps に保管されません。EntityManager API はエンティティー・オブジェクトを Tuple オブジェクトに変換します。エンティティー・マップは、高度に最適化された ObjectTransformer と
自動的に関連付けられます。ObjectMap API または EntityManager API を使用してエンティティー・マップと対話する際、必ず ObjectTransformer エンティティーが起動されます。したがって、エンティティーを使用している場合、製品が自動的にこのプロセスを完了するため、シリアライゼーションの作業が必要ありません。