推奨されないプロパティーおよび API

次に示すプロパティーと API のリストは、指定されたリリースでは非推奨になりました。 推奨されるマイグレーション・アクションを使用して、構成の更新方法を決定してください。

[Version 8.5 and later]

バージョン 8.5 での推奨されない項目

表 1. 推奨されないプロパティーおよび API
非推奨機能 推奨されるマイグレーション・アクション
WebSphereTransactionCallback
このプラグインは、WebSphere® Application Server 環境で実行されるエンタープライズ・アプリケーションを使用してデータ・グリッド・トランザクションを管理するために使用されていました。

[Version 8.5 and later] WebSphereTransactionCallback インターフェースは、Java Transaction API (JTA) トランザクション管理を可能にする WebSphere eXtreme Scale リソース・アダプターで置き換えられました。 このリソース・アダプターは、WebSphere Application Server または他の Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーション・サーバーにインストールすることができます。 WebSphereTransactionCallback プラグインは登録済みの JTA API ではありません。したがって、このプラグインは、コミットが失敗したときに JTA トランザクションをロールバックするようには設計されていません。

バージョン 7.1.1 での推奨されない項目

表 2. 推奨されないプロパティーおよび API
非推奨機能 推奨されるマイグレーション・アクション
com.ibm.websphere.objectgrid.plugins.builtins.TranPropListener クラス
このクラスは、正常に実行された ObjectGrid トランザクション・コミット・プロセスを、ObjectGrid 名に基づいて、同じ ObjectGrid インスタンスをホストする他の WebSphere Application Server に伝搬するために使用されました。

TranPropListener インターフェースは、ObjectGridEventListener インターフェースの JMS ベース実装である JMSObjectGridEventListener インターフェースに取り替えられました。 これは、クライアント側のニア・キャッシュ無効化、およびピアツーピア・レプリカ生成をサポートします。

com.ibm.websphere.objectgrid.plugins.OptimisticCallback クラス
このクラスは、マップの値としてオプティミスティック比較演算を提供するために使用されました。

OptimisticCallback プラグインは、ValueDataSerializer.Versionable インターフェースに取り替えられました。このインターフェースは、COPY_TO_BYTES コピー・モードで DataSerializer プラグインを使用するとき、または EntityManager API で @Version アノテーションを使用するときに実装できます。 詳しくは、API 資料を参照してください。

com.ibm.websphere.objectgrid.plugins.NoVersioningOptimisticCallback プラグイン
このプラグインは、バージョン・チェックなしでオプティミスティック・ロックを行うために使用されました。この組み込み OptimisticCallback ハンドラーがあるにもかかわらず、ローダーがバージョン・チェックを行いましたが、読み取り時にコミット済みデータが常に返されるようにするためにオプティミスティック・ロックが使用されました。

NoVersioningOptimisticCallback インターフェースは、OptimisticCallback インターフェースを拡張します。したがって、トランザクション分離をデフォルトの READ_COMMITTED 以下に設定してペシミスティック・ロック・ストラテジーを使用します。 詳しくは、ロック・パフォーマンスのチューニングを参照してください。

com.ibm.websphere.objectgrid.plugins.ObjectTransformer クラス
このプラグインは、オブジェクトのシリアライズ、デシリアライズ、およびキャッシュへのコピーを行うために使用されました。

ObjectTransformer インターフェースは、DataSerializer プラグインで置換されました。これを使用して、既存の製品 API がデータと効率的に対話できるように WebSphere eXtreme Scale 内の任意のデータを効率的に格納できます。

com.ibm.websphere.objectgrid.BackingMap.setMapEventListeners メソッド
このメソッドは、MapEventListener オブジェクトのリストを設定するために使用されました。

addMapEventListener(EventListener) メソッドを使用してバックアップ・マップにイベント・リスナーを追加するか、removeMapEventListener(EventListener) メソッドを使用してバックアップ・マップからイベント・リスナーを除去します。

com.ibm.websphere.objectgrid.ObjectGrid.setEventListeners メソッド
このメソッドは、ObjectGridEventListener オブジェクトの現行リストを上書きし、それを、ObjectGridEventListeners オブジェクトの提供されたリストで取り替えるために使用されました。

addEventListener(EventListener) メソッドを使用してデータ・グリッドにイベント・リスナーまたはライフサイクル・リスナーを追加するか、removeEventListener(EventListener) メソッドを使用してデータ・グリッドからイベント・リスナーまたはライフサイクル・リスナーを除去します。

バージョン 7.1.1 で安定化されたフィーチャー

IBM は、安定化されたとしてリストされているフィーチャーを、製品の以降のリリースで非推奨にしたり、除去したりする予定はありません。ただし、将来の投資は、代替機能に重点が置かれます。安定化された機能を使用する既存のアプリケーションおよびスクリプトを変更する必要はありませんが、新規アプリケーションに対しては戦略的な代替機能を使用するように検討してください。

表 3. 推奨されないプロパティーおよび API
安定化されたフィーチャー 推奨されるマイグレーション・アクション
xsadmin
xsadmin ユーティリティーは、デプロイメントのカスタム・ユーティリティーをどのように作成できるかを示すサンプルとして提供されています。

xscmd ユーティリティーを使用して、マルチマスター・レプリカ生成リンクの確立、クォーラムのオーバーライド、ティアダウン・コマンドを使用したサーバー・グループの停止などの管理用タスクを環境内で実行します。

バージョン 7.1 での推奨されない項目

表 4. 推奨されないプロパティーおよび API
非推奨機能 推奨されるマイグレーション・アクション

catalog.services.cluster セルおよびサーバー・プロパティー: このカスタム・プロパティーは、WebSphere Application Server 構成におけるカタログ・サーバーのグループを定義するのに使用されました。

このカスタム・プロパティーは、バージョン 7.1 リリース以降、推奨されなくなりました。

WebSphere Application Server 管理コンソールでカタログ・サービス・ドメインを作成します。これにより、カスタム・プロパティーを使用する場合と同じ構成が作成されます。 詳しくは、WebSphere Application Server でのカタログ・サービス・ドメインの作成を参照してください。

CoreGroupServicesMBean MBean およびインターフェース

この MBean は、バージョン 7.1 リリース以降、推奨されなくなりました。

代わりに、CatalogServiceManagementMBean を使用します。

ServerMBean.updateTraceSpec() MBean 操作

この操作は、バージョン 7.1 リリース以降、推奨されなくなりました。

代わりに、DynamicServerMBean の TraceSpec 属性を使用します。

CoreGroupServicesMBean MBean

この MBean は、バージョン 7.1 リリース以降、推奨されなくなりました。

代わりに、CatalogServiceManagementMbean MBean を使用します。

ServiceUnavailableException 例外

この例外は、バージョン 7.1 リリース以降、推奨されなくなりました。

代わりに TargetNotAvailableException 例外を使用します。

 

WPF の機能は、また、WebSphere eXtreme Scale でも実現することができます。

StreamQuery: ObjectGrid マップに保管されている伝送中のデータに対して連続的に行う照会。

なし

静的グリッド構成: クラスター・デプロイメント XML ファイルを使用する静的なクラスター・ベースのトポロジー。

大容量データ・グリッドを管理するために改善された動的デプロイメント・トポロジーに置き換えられています。

非推奨システム・プロパティー: サーバーおよびクライアントのプロパティー・ファイルを指定するシステム・プロパティーは推奨されていません。

これらの引数は、まだ使用できますが、ご使用のシステム・プロパティーを新しい値に変更してください。

-Dcom.ibm.websphere.objectgrid.CatalogServerProperties
このプロパティーは、WebSphere eXtreme Scale バージョン 7.0 で使用すべきではありません。-Dobjectgrid.server.props プロパティーを使用してください。
-Dcom.ibm.websphere.objectgrid.ClientProperties
このプロパティーは、WebSphere eXtreme Scale バージョン 7.0 で使用すべきではありません。-Dobjectgrid.client.props プロパティーを使用してください。
-Dobjectgrid.security.server.prop
このプロパティーは、WebSphere eXtreme Scaleバージョン 6.1.0.3 で使用すべきではありません。 -Dobjectgrid.server.prop プロパティーを使用してください。
-serverSecurityFile
この引数は、WebSphere eXtreme Scale バージョン 6.1.0.3 で使用すべきではありません。このオプションは、 startOgServer スクリプトに渡されます。 -serverProps 引数を使用してください。