トランザクションのためのプログラミング
トランザクションが必要なアプリケーションでは、ロックの処理、競合の処理、トランザクションの独立性などを考慮する必要があります。
トランザクション処理の概要
WebSphere® eXtreme Scale
は、データとの相互作用のメカニズムとしてトランザクションを使用します。
トランザクションを使用する eXtreme Scale クライアント・コンポーネントの開発
WebSphere eXtreme Scale
リソース・アダプターは、クライアント接続管理およびローカル・トランザクション・サポートを提供します。 このサポートによって、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションは、Java EE ローカル・トランザクションや
eXtreme Scale
API を使用して、
eXtreme Scale
のクライアント接続を調べたり、ローカル・トランザクションを区分したりすることができます。
ロックの使用
ロックにはライフサイクルがあり、さまざまな種類のロックはさまざまな方法で他のロックと互換性を持ちます。ロックはデッドロック・シナリオにならないように、正しい順序で処理する必要があります。
トランザクション分離
トランザクションに関して、各バックアップ・マップ構成を、pessimistic、optimistic、または none の 3 種類のロック・ストラテジーのうちの 1 つ で構成できます。 pessimistic ロックおよび optimistic ロックを使用する場合、
eXtreme Scale
は 共有 (S) ロック、アップグレード可能 (U) ロック、および排他的 (X) ロックを使用して、整合性を維持します。 optimistic ロックは保持されないため、このロック動作が最も目立つのは pessimistic ロックを使用しているときです。3 つの トランザクション分離レベル (反復可能読み取り、読み取りコミット済み、および読み取りアンコミット) のうちの 1 つを使用して、 各キャッシュ・マップ内で
eXtreme Scale
が整合性を 保持するために使用するロック・セマンティクスを調整することができます。
オプティミスティック衝突例外
OptimisticCollisionException は、直接受け取るか、ObjectGridException と一緒に受け取ることができます。
データ・グリッド (DataGrid API) での並列ビジネス・ロジックの実行
DataGrid API は、データ・グリッドのすべてまたはサブセットに対して、 データが置かれている場所と並行してビジネス・ロジックを実行するための、単純なプログラミング・インターフェースを提供します。
親トピック:
クライアント・アプリケーションでのデータへのアクセス