後書きローダー・サポートの構成

後書きサポートを使用可能にするには、ObjectGrid 記述子 XML ファイルを使用するか、BackingMap インターフェースでプログラマチックに行います。

後書きサポートを使用可能にするには、ObjectGrid 記述子 XML ファイルを使用するか、BackingMap インターフェースでプログラマチックに行います。

ObjectGrid 記述子 XML ファイル

ObjectGrid 記述子 XML ファイルを使用して ObjectGrid を構成する場合、 backingMap タグで writeBehind 属性を設定すると、後書きローダーが使用可能になります。 次に例を挙げます。
<objectGrid name="library" >
     <backingMap name="book" writeBehind="T300;C900" pluginCollectionRef="bookPlugins"/>
この例では、book バックアップ・マップの後書きサポートがパラメーター T300;C900 で使用可能になります。後書き属性は、最大更新時間または最大キー更新数、あるいはその両方を指定します。 後書きパラメーターの形式は以下のとおりです。
write-behind attribute  ::= <defaults> | <update time> | <update key count> | <update time> ";" <update key count> 
update time  ::= "T" <positive integer> 
update key count  ::= "C" <positive integer> 
defaults  ::= "" {table}
ローダーに対する更新は、以下のいずれかのイベントが発生すると実行されます。
  1. 最終更新以降、最大更新時間 (秒数) を経過する
  2. キュー・マップ内の更新キーの数が最大更新キー数に達する。

これらのパラメーターはヒントにすぎません。 実際の更新数および更新時間は、これらのパラメーターの近似値になります。ただし、実際の更新数または更新時間がパラメーターで定義されたものと同じであることを保証するものではありません。また、更新時間の範囲内で、最大 2 回まで更新が発生した後、最初の後書き更新が発生することがあります。これは、すべての区画で同時にデータベースにアクセスしないように ObjectGrid が更新開始時間をランダム化するためです。

前記の例の T300;C900 では、最終更新以降 300 秒が経過するか、900 個のキーが更新保留状態になると、ローダーはデータをバックエンドに書き込みます。デフォルトの更新時間は 300 秒で、デフォルトの更新キー数は 1000 です。

表 1. いくつかの後書きオプション
属性値 時間
T100 更新時間は 100 秒で、更新キー数は 1000 (デフォルト値) です。
C2000 更新時間は 300 秒 (デフォルト値) で、更新キー数は 2000 です。
T300;C900 更新時間は 300 秒で、更新キー数は 900 です。
"" 更新時間は 300 秒 (デフォルト値) で、更新キー数は 1000 (デフォルト値) です。
注: 後書きローダーを空ストリング writeBehind="" として構成すると、後書きローダーはデフォルト値を使用して使用可能になります。 したがって、後書きサポートを使用可能にしたくない場合、writeBehind 属性を指定しないでください。

後書きサポートをプログラマチックに使用可能化

ローカルのメモリー内の eXtreme Scale 用のバックアップ・マップをプログラムで作成する場合、以下のメソッドを BackingMap インターフェースで使用すると、後書きサポートを使用可能または使用不可にできます。

public void setWriteBehind(String writeBehindParam);

setWriteBehind メソッドの使用方法について詳しくは、BackingMap インターフェースを参照してください。