WebSphere® Application Server はセッション管理機能を備えていますが、要求の 数が増えるとパフォーマンスが低下します。WebSphere eXtreme Scale には、セッション・レプリカ生成、高可用性、優れたスケーラビリティー、および堅固な構成オプションを備えたセッション管理実装がバンドルされています。
組み込みシナリオ
組み込みシナリオでは、サーブレットが実行される同じプロセス内で WebSphere eXtreme Scale サーバーが相互に連結されています。 セッション・マネージャーはローカルの ObjectGrid インスタンスと直接通信できるため、コストのかかるネットワーク遅延を回避することができます。
WebSphere Application Server を使用している場合は、提供された wxs_home/session/samples/objectGrid.xml および wxs_home/session/samples/objectGridDeployment.xml ファイルを、ご使用の Web アーカイブ (WAR) ファイルの META-INF ディレクトリーに配置してください。アプリケーションが始動して、セッション・マネージャーと同じプロセス内の eXtreme Scale コンテナーを自動的に始動すると、eXtreme Scale がこれらのファイルを自動的に検出します。
使用するレプリカ生成が同期レプリカ生成か非同期レプリカ生成かということ、および構成するレプリカの数に応じて、objectGridDeployment.xml ファイルを変更できます。
リモート・サーバー・シナリオ
リモート・サーバー・シナリオでは、サーブレットとは異なるプロセスでコンテナー・サーバーが実行されます。セッション・マネージャーはリモートのコンテナー・サーバーと通信します。リモートのネットワーク接続のコンテナー・サーバーを使用するためには、カタログ・サービス・ドメインのホスト名およびポート番号によってセッション・マネージャーを構成する必要があります。そうすると、セッション・マネージャーは、eXtreme Scale クライアント接続を使用して、カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーと通信します。
コンテナー・サーバーを独立したスタンドアロン・プロセス内で開始する場合は、 セッション・マネージャーのサンプル・ディレクトリーで提供される objectGridStandAlone.xml ファイル と objectGridDeploymentStandAlone.xml ファイルを使用して、eXtreme Scale コンテナーを開始します。