フェイルオーバー検出のためのハートビート間隔設定のチューニング

ハートビート間隔設定で、障害の起きたサーバーがないかを調べるシステム・チェックの間の時間を構成できます。 -heartbeat オプションは startOGserver コマンドのパラメーターで、カタログ・サーバーにのみ適用されます。

このタスクについて

フェイルオーバーの構成は、使用している環境のタイプによって異なります。 スタンドアロン環境を使用している場合は、コマンド行でフェイルオーバーを構成できます。 WebSphere® Application Server Network Deployment 環境を使用している場合は、WebSphere Application Server Network Deployment 管理コンソールでフェイルオーバーを構成する必要があります。

手順

次のタスク

短いフェイルオーバー時間を指定するようにこれらの設定を変更すると、注意すべきシステム・チューニング上の問題が生じます。まず Java はリアルタイム環境ではありません。JVM に長期のガーベッジ・コレクション時間が発生すると、スレッドが遅延する可能性があります。JVM をホスティングするマシンの負荷が大きくなった (JVM 自身またはマシンで実行中の他のプロセスが原因) 場合にも、スレッドが遅延する可能性があります。スレッドが遅延された場合、ハートビートが正確な時間で送信されない可能性があります。最悪の場合、必要なフェイルオーバー時間で遅延が生じる可能性があります。 スレッドが遅延すると、誤障害検出が発生します。 実動環境で誤障害検出が発生しないように、システムを調整し、サイズ設定する必要があります。 これを確実にするには、適切な負荷テストが最善の策です。

注: eXtreme Scale の現行バージョンは、WebSphere Real Time をサポートします。