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入門チュートリアル・レッスン 4: 環境のモニター

xscmd ユーティリティーおよび Web コンソールのツールを使用して、データ・グリッド環境をモニターできます。

Web コンソールによるモニター

Web コンソールでは、現在と過去の統計をグラフにできます。このコンソールには、概要を表示するように事前構成されたグラフがいくつか用意されているほか、使用可能な統計からグラフを作成できるカスタム・レポート・ページもあります。WebSphere eXtreme Scale のモニター・コンソールのグラフ機能を使用して、環境内のデータ・グリッドの全体的なパフォーマンスを表示できます。

インストール・ウィザードを実行するとき、オプション・フィーチャーとして Web コンソールをインストールします。
  1. コンソール・サーバーを始動します。 コンソール・サーバーを始動する startConsoleServer.bat|sh スクリプトは、インストール済み環境の wxs_install_root/ObjectGrid/bin ディレクトリーにあります。
  2. コンソールにログオンします。
    1. Web ブラウザーから、https://your.console.host:7443 に進み、your.console.host を、コンソールをインストールしたサーバーのホスト名に置き換えます。
    2. コンソールにログオンします。
      • ユーザー ID: admin
      • パスワード: admin
      コンソールのウェルカム・ページが表示されます。
  3. コンソール構成を編集します。 「設定」 > 「構成」をクリックして、コンソール構成を確認します。コンソール構成には、以下のような情報があります。
    • WebSphere eXtreme Scale クライアントのトレース・ストリング (*=all=disabled など)
    • 管理者の名前とパスワード
    • 管理者の E メール・アドレス
  4. モニター対象のカタログ・サーバーへの接続を確立して維持します。次のステップを繰り返して、それぞれのカタログ・サーバーを構成に追加します。
    1. 「設定」 > 「eXtreme Scale カタログ・サーバー」をクリックします。
    2. 新規カタログ・サーバーを追加します。
      1. 「追加」アイコン (正符号) をクリックして、既存のカタログ・サーバーを登録します。
      2. ホスト名、リスナー・ポートなどの情報を指定します。ポートの構成およびデフォルトについて詳しくは、ネットワーク・ポートの計画を参照してください。
      3. OK」をクリックします。
      4. カタログ・サーバーがナビゲーション・ツリーに追加されていることを確認します。
  5. カタログ・サービス・ドメインの中に作成するカタログ・サーバーをグループにします。 カタログ・サービス・ドメインでセキュリティー設定が構成されているため、カタログ・サーバーでセキュリティーが使用可能にされているときはカタログ・サービス・ドメインを作成する必要があります。
    1. 「設定」 > 「eXtreme Scale ドメイン」ページをクリックします。
    2. 新規カタログ・サービス・ドメインを追加します。
      1. 「追加」アイコン (正符号) をクリックして、カタログ・サービス・ドメインを登録します。カタログ・サービス・ドメインの名前を入力します。
      2. カタログ・サービス・ドメインを作成した後、プロパティーを編集できます。カタログ・サービス・ドメインのプロパティーは次のとおりです。
        Name
        管理者によって割り当てられた、ドメインのホスト名を示します。
        カタログ・サーバー
        選択したドメインに属する 1 つ以上のカタログ・サーバーをリストします。前のステップで作成したカタログ・サーバーを追加できます。
        生成プログラム・クラス
        CredentialGenerator インターフェースを実装するクラスの名前を指定します。 このクラスを使用して、クライアントの資格情報が取得されます。このフィールドに値を指定すると、client.properties ファイルにある crendentialGeneratorClass プロパティーが、指定した値でオーバーライドされます。
        生成プログラム・プロパティー
        CredentialGenerator 実装クラスの プロパティーを指定します。このプロパティーが、setProperties(String) メソッドを使用してオブジェクトに設定されます。 credentialGeneratorprops 値は、credentialGeneratorClass プロパティーの値が非ヌルの場合にのみ使用されます。 このフィールドに値を指定すると、client.properties ファイルにある credentialGeneratorProps プロパティーが、指定した値でオーバーライドされます。
        eXtreme Scale クライアント・プロパティー・パス
        前のステップでセキュリティー・プロパティーを含める編集をしたクライアント・プロパティー・ファイルへのパスを指定します。例えば、c:¥ObjectGridProperties¥sampleclient.properties ファイルを示します。 コンソールがセキュア接続を使用しないようにする場合は、このフィールドの値を削除できます。パスを設定した後、コンソールは非セキュアな接続を使用します。
      3. OK」をクリックします。
      4. ドメインがナビゲーション・ツリーに追加されていることを確認します。
    既存のカタログ・サービス・ドメインに関する情報を表示するには、「設定」 > 「eXtreme Scale ドメイン」ページのナビゲーション・ツリーの中で、カタログ・サービス・ドメインの名前をクリックします。
  6. 接続状況を表示します。現行ドメイン」フィールドは、Web コンソールの中で情報を表示するために現在使用されているカタログ・サービス・ドメインの名前を示します。接続状況が、カタログ・サービス・ドメインの名前の隣に表示されます。
  7. データ・グリッドおよびサーバーの統計を表示するか、カスタム・レポートを作成します。

xscmd ユーティリティーによるモニター

  1. オプション: クライアント認証が使用可能な場合: コマンド行ウィンドウを開きます。コマンド行で、適切な環境変数を設定します。
    1. CLIENT_AUTH_LIB 環境変数を設定します。
      • [Windows] set CLIENT_AUTH_LIB=<path_to_security_JAR_or_classes>
      • [Unix] set CLIENT_AUTH_LIB=<path_to_security_JAR_or_classes> export CLIENT_AUTH_LIB
  2. wxs_home/bin ディレクトリーに移動します。

    cd wxs_home/bin

  3. 各種コマンドを実行して、環境に関する情報を表示します。
    • Grid データ・グリッドと mapSet マップ・セットのすべてのオンライン・コンテナー・サーバーを表示します。
      xscmd -c showPlacement -g Grid -ms mapSet
    • データ・グリッドのルーティング情報を表示します。
      xscmd -c routetable -g Grid
    • データ・グリッド内のマップ・エントリーの数を表示します。
      xscmd -c showMapSizes -g Grid -ms mapSet

サーバーの停止

クライアント・アプリケーションの使用と入門用サンプル環境のモニターが終了したら、サーバーを停止できます。

レッスンのチェックポイント

このレッスンでは、以下を学習しました。
  • Web コンソールを開始して、カタログ・サーバーに接続する方法
  • データ・グリッドおよびサーバーの統計をモニターする方法
  • サーバーを停止する方法
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