xsadmin ユーティリティーを使用すれば、WebSphere® eXtreme
Scale トポロジーに関するテキスト情報をフォーマットして表示することができます。
このサンプル・ユーティリティーは現在のデプロイメント・データの解析とディスカバリーの方法を提供するもので、カスタム・ユーティリティーの作成基盤として使用することができます。
始める前に
- xsadmin ユーティリティーは、デプロイメントのカスタム・ユーティリティーをどのように作成できるかを示すサンプルとして提供されています。
xscmd ユーティリティーは、環境のモニターおよび管理のための、サポートされるユーティリティーとして提供されています。詳しくは、xscmd ユーティリティーによる管理を参照してください。
- xsadmin ユーティリティーを使用して結果を表示するには、データ・グリッド・トポロジーを作成しておく必要があります。カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーは、始動済みでなければなりません。詳しくは、スタンドアロン・サーバーの始動と停止を参照してください。
- 製品と一緒にインストールされたランタイム環境を使用するように JAVA_HOME 環境変数が設定されていることを確認してください。
製品の試用版を使用している場合は、JAVA_HOME 環境変数を設定する必要があります。
このタスクについて
xsadmin サンプル・ユーティリティーは、Managed Bean (MBeans) の
実装を使用します。このサンプルのモニター・アプリケーションは、統合されたモニター機能をすぐに使用可能にします。このモニター機能は、com.ibm.websphere.objectgrid.management パッケージ内のインターフェースを使用して拡張できます。
xsadmin サンプル・アプリケーションのソース・コードは、スタンドアロン・インストールの場合は wxs_home/samples/xsadmin.jar ファイルで確認でき、WebSphere Application Server インストールの場合は wxs_home/xsadmin.jar ファイルで確認できます。
xsadmin サンプル・ユーティリティーを使用して、マップの内容など、データ・グリッドの現在のレイアウトおよび特定の状態を表示できます。
この例では、このタスクで使用されるデータ・グリッドのレイアウトは、MapSetA マップ・セットに属する 1 つの MapA マップを含む単一の ObjectGridA データ・グリッドで構成されています。この例では、データ・グリッド内のすべてのアクティブ・コンテナーを表示したり、MapA マップのマップ・サイズに関するフィルタリング済み指標を印刷したりする方法について説明します。
使用できるコマンド・オプションをすべて知りたい場合は、引数なしか、または -help オプションを付けて xsadmin ユーティリティーを実行してください。
手順
- bin ディレクトリーに移動します。
cd wxs_home/bin
- xsadmin ユーティリティーを実行します。
- オンライン・ヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
xsadmin.sh
xsadmin.bat
このユーティリティーが機能するためには、リストされているオプションの中の 1 つだけを渡す必要があります。-g、-m いずれのオプションも指定されていない場合は、xsadmin ユーティリティーはトポロジー内のすべてのグリッドについて情報を印刷します。
- すべてのサーバーの統計を使用可能にするには、以下のコマンドを実行します。
xsadmin.sh -g ObjectGridA -setstatsspec ALL=enabled
xsadmin.bat -g ObjectGridA -setstatsspec ALL=enabled
- ある特定のグリッドについてすべてのオンライン・コンテナーを表示するには、次のコマンドを実行します。
xsadmin.sh -g ObjectGridA -m MapSetA -containers
xsadmin.bat -g ObjectGridA -m MapSetA -containers
すべてのコンテナー情報が表示されます。
出力の例を次に示します。
Connecting to Catalog service at localhost:1099
*** Show all online containers for grid - ObjectGridA & mapset - MapSetA
Host: 192.168.0.186
Container: server1_C-0, Server:server1, Zone:DefaultZone
Partition Shard Type
0 Primary
Num containers matching = 1
Total known containers = 1
Total known hosts = 1
重要: Transport Layer Security/Secure
Sockets Layer (TLS/SSL) が使用可能であるときにこの情報を取得するには、JMX サービス・ポートを設定してカタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーを始動する必要があります。JMX サービス・ポートを設定するには、startOgServer スクリプトで -JMXServicePort オプションを使用するか、ServerProperties インターフェースで setJMXServicePort メソッドを呼び出すことができます。
- カタログ・サービスに接続して MapA に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。
xsadmin.sh -g ObjectGridA -m MapSetA -mapsizes -fm MapA
xsadmin.bat -g ObjectGridA -m MapSetA -mapsizes -fm MapA
指定したマップのサイズが表示されます。
出力の例を次に示します。
Connecting to Catalog service at localhost:1099
****Displaying Results for Grid - ObjectGridA, MapSet - MapSetA*****
*** Listing Maps for server1 ***
Map Name Partition Map Size Used Bytes (B) Shard Type
MapA 0 0 0 Primary
- 特定の JMX ポートを使用してカタログ・サービスに接続して MapA マップに関する情報を表示するには、以下のコマンドを実行します。
xsadmin.sh -g ObjectGridA -m MapSetA -mapsizes -fm MapA
-ch CatalogMachine -p 6645
xsadmin.bat -g ObjectGridA -m MapSetA -mapsizes -fm MapA
-ch CatalogMachine -p 6645
xsadmin サンプル・ユーティリティーは、カタログ・サーバーを実行している MBean サーバーに接続します。
カタログ・サーバーは、スタンドアロン・プロセスまたは WebSphere Application Server プロセスとして実行できます。あるいは、カスタム・アプリケーション・プロセス内に組み込むこともできます。カタログ・サービス・ホスト名を指定するには -ch オプションを、カタログ・サービス・ネーミング・ポートを指定するには -p オプションを、それぞれ使用します。
指定したマップのサイズが表示されます。
出力の例を次に示します。
Connecting to Catalog service at CatalogMachine:6645
*****Displaying Results for Grid - ObjectGridA, MapSet - MapSetA*****
*** Listing Maps for server1 ***
Map Name: MapA Partition #: 0 Map Size: 0 Shard Type: Primary
Server Total: 0
- WebSphere Application Server プロセスでホストされるカタログ・サービスに接続するには、以下のステップを実行します。
WebSphere Application Server プロセスまたはプロセスのクラスターがホストするカタログ・サービスに接続する際には、-dmgr オプションが必要です。
localhost ではない場合ホスト名を指定するには -ch オプションを、カタログ・サービス・ブートストラップ・ポートをオーバーライドするには -p オプションを、それぞれ使用します。後者の場合は、BOOTSTRAP_ADDRESS プロセスが使用されます。
-p オプションは、BOOTSTRAP_ADDRESS がデフォルトの 9809 に設定されていない場合にのみ必要となります。
注: WebSphere Application Server プロセスがホストするカタログ・サービスに接続する場合は、
WebSphere eXtreme
Scale のスタンドアロン・バージョンは使用できません。
was_root/bin ディレクトリーに含まれている
xsadmin スクリプトを使用してください。このスクリプトは、
WebSphere eXtreme
Scale を
WebSphere Application Server または
WebSphere Application Server Network Deployment にインストールすると使用可能になります。
- WebSphere Application Server bin ディレクトリーに移動します。
cd was_root/bin
- 次のコマンドを使用して、xsadmin ユーティリティーを起動します。
xsadmin.sh -g ObjectGridA -m MapSetA -mapsizes -fm MapA -dmgr
xsadmin.bat -g ObjectGridA -m MapSetA -mapsizes -fm MapA -dmgr
指定したマップのサイズが表示されます。
Connecting to Catalog service at localhost:9809
****Displaying Results for Grid - ObjectGridA, MapSet - MapSetA*****
*** Listing Maps for server1 ***
Map Name: MapA Partition #: 0 Map Size: 0 Shard Type: Primary
Server Total: 0
- 構成内の構成されている配置とランタイムの配置を表示するには、次のいずれかのコマンドを実行します。
xsadmin -placementStatus
xsadmin -placementStatus -g myOG -m myMapSet
xsadmin -placementStatus -m myMapSet
xsadmin -placementStatus -g myOG
配置情報については、全体の構成、1 つのデータ・グリッド、1 つのマップ・セット、またはデータ・グリッドとマップ・セットの組み合わせを表示するそれぞれのコマンドを使用できます。出力の例を次に示します。
***********Printing Placement Status for Grid - Grid, MapSet - mapSet**************
<objectGrid name="Grid" mapSetName="mapSet">
<configuration>
<attribute name="placementStrategy" value="FIXED_PARTITIONS"/>
<attribute name="numInitialContainers" value="3"/>
<attribute name="minSyncReplicas" value="0"/>
<attribute name="developmentMode" value="true"/>
</configuration>
<runtime>
<attribute name="numContainers" value="3"/>
<attribute name="numMachines" value="1"/>
<attribute name="numOutstandingWorkItems" value="0"/>
</runtime>
</objectGrid>