スケーラビリティーの概要

WebSphere® eXtreme Scale は、区画に分割されたデータの使用を通じて拡張可能です。そして各コンテナーは互いに独立しているため、必要ならば何千というコンテナーに拡張できます。

WebSphere eXtreme Scale は、データ・セットを、プロセス間で (実行時には物理サーバー間でさえ) 移動できる異なる区画に分割します。 例えば、4 つのサーバーのデプロイメントから始め、その後キャッシュに対する要求が増えるに従って 10 個のサーバーのデプロイメントに拡張することができます。ちょうど、垂直スケーラビリティーに備えて物理サーバーや処理装置をさらに追加できるように、柔軟性のあるスケーリング能力を区画化によって水平方向に拡張することができます。 水平スケーリングは、メモリー内のデータベースに対して WebSphere eXtreme Scale を使用することの大きな利点です。メモリー内のデータベースは、垂直方向にしか拡張することができません。

さらに、WebSphere eXtreme Scale により、一連の API を使用して、区画化され、分散されたデータにトランザクション・アクセスをすることもできます。 パフォーマンスの観点から、キャッシュとの対話のために行う選択は、キャッシュを可用性の面で管理する機能と同じくらい重要です。

注: スケーラビリティーは、コンテナー同士が互いに通信しているときは使用不可です。 可用性管理、つまりコア・グループ化のプロトコルは、O(N2) ハートビートおよびビュー保守アルゴリズムですが、コア・グループ・メンバーの数を 20 より下に維持することにより、このプロトコルの負担は軽減されます。 レプリカ生成は断片間でのみ対等です。

分散クライアント

WebSphere eXtreme Scale クライアント・プロトコル は、非常に多くのクライアントをサポートします。接続を複数のコンテナー間に広げることができるため、すべてのクライアントは常にすべての区画の対象となるわけではないと仮定すれば、区画化ストラテジーは役に立ちます。クライアントは区画に直接接続されるため、待ち時間は 1 つの転送接続に制限されます。