セキュア・トランスポート・タイプの構成

Transport Layer Security (TLS) は、クライアントとサーバーとの間のセキュア通信を可能にします。使用される通信メカニズムは、 クライアントおよびサーバーの構成ファイル内に指定された transportType パラメーターの値 によって決まります。

このタスクについて

Secure Sockets Layer (SSL) が使用される場合、クライアント・サイドとサーバー・サイドの両方で SSL 構成パラメーターが指定されている必要があります。Java SE 環境 では、SSL 構成はクライアントまたはサーバーのプロパティー・ファイル内で構成されます。クライアントまたはサーバーが WebSphere® Application Server 内にある場合は、コンテナー・サーバーおよびクライアント用の既存の WebSphere Application Server CSIV2 トランスポート設定を使用できます。 詳しくは、WebSphere Application Server とのセキュリティー統合を参照してください。

表 1. クライアント・トランスポートおよびサーバー・トランスポートの設定で使用されるトランスポート・プロトコル.

transportType 設定がクライアントとサーバーで異なる場合、結果のプロトコルは別のものになるかエラーになる可能性があります。

クライアントの transportType プロパティー サーバーの transportType プロパティー 結果のプロトコル
TCP/IP TCP/IP TCP/IP
TCP/IP SSL サポート TCP/IP
TCP/IP SSL 必須 エラー
SSL サポート TCP/IP TCP/IP
SSL サポート SSL サポート SSL (SSL が失敗した場合は TCP/IP)
SSL サポート SSL 必須 SSL
SSL 必須 TCP/IP エラー
SSL 必須 SSL サポート SSL
SSL 必須 SSL 必須 SSL

手順

  1. クライアント・セキュリティー構成に transportType プロパティーを設定する方法については、クライアント・プロパティー・ファイルを参照してください。
  2. コンテナーおよびカタログ・サーバー・セキュリティー構成に transportType プロパティーを設定する方法については、サーバー・プロパティー・ファイルを参照してください。