ロック・ストラテジーの構成

WebSphere® eXtreme Scale 構成の各 BackingMap に対するオプティミスティック、ペシミスティック、あるいはロックなしのストラテジーを定義できます。

このタスクについて

各 BackingMap インスタンスは、次のいずれかのロック・ストラテジーを使用するよう構成できます。
  1. オプティミスティック・ロック・モード
  2. ペシミスティック・ロック・モード
  3. なし

デフォルトのロック・ストラテジーは、OPTIMISTIC です。データの変更が頻繁でない場合は、このオプティミスティック・ロックを使用します。データがキャッシュから読み取られ、トランザクションにコピーされる間、ロックは短期間だけ保持されます。トランザクション・キャッシュがメイン・キャッシュと同期されると、更新されたあらゆるキャッシュ・オブジェクトが元のバージョンに対してチェックされます。チェックが失敗すると、トランザクションはロールバックされ、OptimisticCollisionException 例外となります。

ペシミスティック・ロック・ストラテジーは、キャッシュ・エントリーに対してロックを取得するため、データが頻繁に変更される場合に使用するようにしてください。キャッシュ・エントリーが読み取られる場合は、必ずロックが取得され、トランザクションが完了するまでロックが条件付きで保持されます。ロックによっては、セッションのトランザクション分離レベルを使用して、その期間を調整することができます。

データがまったく更新されないか、静止期間のみに更新されるため、ロックが必要ない場合は、NONE ロック・ストラテジーを使用すれば、ロックを使用不可にすることができます。このストラテジーは、ロック・マネージャーを必要としないため、非常に高速です。NONE ロック・ストラテジーは、ルックアップ表または読み取り専用のマップの場合に理想的です。

ロック・ストラテジーについて詳しくは、ロック・ストラテジーを参照してください。

手順

次のタスク

java.lang.IllegalStateException 例外を避けるために、ObjectGrid インスタンスで initialize メソッドまたは getSession メソッドを 呼び出す前に、setLockStrategy メソッドを呼び出す必要があります。