コマンド行インターフェースを使用したアプライアンスでの操作の実行

コマンドを実行して、アプライアンス・ハードウェアを再始動したり、アプライアンスを元の工場出荷時設定に再設定したり、アプライアンスをシャットダウンしたりすることができます。

このタスクについて

コマンド行インターフェースを使用して、アプライアンス構成データを再設定したり、アプライアンスを再始動したり、アプライアンスをシャットダウンしたりすることができます。

手順

  1. xcadmin ユーザーを使用して、アプライアンスとの接続を確立します。 シリアル接続を使用するか、セキュア・シェル (SSH) でコマンド行インターフェースに接続することができます。
    • シリアル接続: ASCII 端末、または端末エミュレーション・ソフトウェアを実行している PC を、アプライアンスのシリアル・ポートにシリアル接続する必要があります。 シリアル・コンソールとして PC を使用している場合は、Windows 用または Linux 用の PC ベースのシリアル通信プログラムを使用する必要があります。 提供されたシリアル・ケーブルまたは PL-2303 USB シリアル・ケーブルを使用して、アプライアンスに接続します。
      重要: PL-2303 USB シリアル・ケーブルを使用する場合は、先に進む前に、ケーブル用のドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。
    • リモート・ログイン: SSH でアプライアンスに接続するには、アプライアンスの URL を SSH クライアントに指定します。
  2. アプライアンスとの接続の確立後に、以下のコマンドのいずれかを発行します。
    clear-all
    アプライアンスの構成データを再設定します (すべてのデータ・グリッドおよび新規ユーザーの削除を含む)。 アプライアンスで実行されているすべての内部プロセスが再始動されます。 このコマンドを実行しても、アプライアンス・ハードウェアは再始動されません。
    clear-logs
    WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンスのすべてのログ・ファイルを 削除します。
    clear-tls-config
    Transport Layer Security (TLS) 構成を再設定します。このコマンドは、 すべての構成データを失いたくないが、TLS 構成が破損するか、 デフォルトの TLS 値にリストアしたいために、clear-all を選択できない場合に実行します。 多くの場合、TLS 変更のユーザー・インターフェースを使用するか、clear-all コマンドを使用して、 アプライアンスのオリジナルの構成に戻します。

    集合内の各アプライアンスで 、clear-tls-config コマンドを実行します。各アプライアンスでコマンドを実行した後、 集合内の各アプライアンスの中のプロセスを再始動します。

    集合が正常に通信している場合 、device restart コマンドを使用します。集合内のすべてのアプライアンスが ユーザー・インターフェースを通してアクセス可能で、「集合」パネルで開始済みであることが 示されているとき、集合は正しく通信しています。しかし、TLS 構成によって集合の通信が妨げられていて 、device restart コマンドでアプライアンスがバックアップしない場合 、force-recycle コマンドを使用して、データを保存せずにアプライアンスの中のすべてのプロセスを 強制的に停止して始動することができます。

    device RESET
    工場出荷時のネットワーク、ライセンス、およびデフォルト・ユーザー ID の設定にアプライアンスを再設定します。 データ・グリッド内のすべてのデータが削除されます。 このコマンドの実行後には、アプライアンスを再初期化する必要があります。
    device restart
    アプライアンス・ハードウェアを再始動します。 データ・グリッド、構成、およびユーザーのデータはデバイスのシャットダウン前に保存され、アプライアンスの再始動後に使用可能になります。
    device shutdown
    アプライアンス・ハードウェアをシャットダウンします。 データ・グリッド、構成、およびユーザーのデータはデバイスのシャットダウン前に保存されます。
    file get <file_location> <file_name_on_appliance>
    ファイルを取得してアプライアンスに保存します。
    firmware upgrade <firmware_file>
    指定されたファームウェア・アップグレード・ファイルをインストールします。
    force-recycle
    データを保存せずに WebSphere DataPower XC10 アプライアンス プロセスを再始動します。データ損失が発生する可能性があるため、 データ損失があっても問題ない場合、または device restart コマンドを試してもアプライアンスが使用可能にならなかった場合に限り、このコマンドを実行してください。
    get-dns-servers
    構成済みドメイン・ネーム・サーバーの IP アドレスを表示します。
    list ethernet-interface
    アプライアンス上で有効なイーサネット・インターフェースをリストします。
    net-test available
    ネットワーク・インターフェースがアクティブ・キャリアを使用して存在するかどうかをテストします。
    net-test dns <host_name>
    指定されたホスト名上でドメイン・ネーム・サーバーの検索を実行します。
    net-test ping <host_name>
    指定されたホスト名または IP アドレスへの接続をテストします。
    net-test tcp<host_name> <port>
    指定されたホスト名または IP アドレスにあるポートへの TCP 接続を開くことができるかをテストします。
    netif show <interface>
    イーサネット・インターフェース構成情報を表示します。
    netif status <interface>
    イーサネット・インターフェース状況を表示します。
    show version
    インストールされているアプライアンス・ファームウェアの現行バージョンを表示します。
    set-dns-servers <valid DNS server>
    アプライアンスのドメイン・ネーム・システム (DNS) サーバーを設定します。
    start-progress
    始動の進行中にこのコマンドを発行できます。 このコマンドは、完了した始動プロセスのパーセントを表示します。
    status cpu-usage
    直近の 1 分間、5 分間、15 分間の CPU 負荷率を表示します。

次のタスク

アプライアンスを再設定した場合には、アプライアンスを再初期化できます。 アプライアンスの構成について詳しくは、『IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の初期設定および構成』を参照してください。