集合間の複製の構成

[Version 2.0.0.3 and later] 集合内のカタログ・サーバー間に集合リンクを確立することで、2 つの異なる集合内のデータ・グリッド間で非同期的にデータを複製することができます。

始める前に

このタスクについて

障害の誤検出が起こる可能性があるため、単一の集合の範囲は信頼できないネットワーク上には及びません。しかし、信頼できないネットワークへの接続を持つアプライアンス間で、データ・グリッドのデータを複製する必要が生じる場合もあります。 このタイプのトポロジーを使用することになる一般的なシナリオには以下のようなものがあります。
  • 1 つの集合がアクティブでもう 1 つの集合がバックアップとして使用されているデータ・センター間での災害復旧。
  • 地理的に近いクライアントのために、すべての集合がアクティブになっている地理的に分散されたデータ・センター。
2 つの集合を接続すると、同じ名前を持つすべてのデータ・グリッドが集合間で非同期的に複製されます。 これらのデータ・グリッドは、各集合内に同じ数のレプリカを持ち、同じ動的マップ構成を持っていなければなりません。

手順

  1. 集合間にリンクを確立します。
    • xscmd ユーティリティーで集合リンクを確立する:
      1. 各集合内のカタログ・サーバーのカタログ・サーバー IP アドレスおよびポートを取得します。ユーザー・インターフェースで、「集合」 > 「メンバー」 > 「collective_member_name」をクリックします。カタログ・サーバーおよびポート番号のリストが表示されます。接続する各集合についてこのステップを繰り返します。
      2. xscmd ユーティリティーを集合の 1 つに接続します。 xscmd ユーティリティーの開始について詳しくは、xscmd ユーティリティーによる管理 を参照してください。
        xscmd.sh -ts xsatruststore.jks -tst jks -ssl -tsp xc10pass 
        -user xcadmin -tsp xcadmin -cep myxc10.mycompany.com:2809 
        [additional_xscmd_parameters]
      3. 現在接続している集合から、次のコマンドを実行します。
        xscmd –c establishLink -cep myxc10.mycompany.com:2809 -fd dname 
        -fe myxc102.mycompany.com:2809,myxc103.mycompany.com:2809
        この例では、-fd dname パラメーターによってリモート集合に名前が付けられます。 -fe myxc102.mycompany.com:2809,myxc103.mycompany.com:2809 パラメーターによって、接続する外部集合内にあるカタログ・サーバーのリストが作成されます。

    リンクが確立されると、集合内のカタログ・サーバーが相互に複製を開始します。双方向にリンクを確立する必要はありません。

  2. 集合間のリンクを除去することも可能です。
    • ユーザー・インターフェースで集合リンクを除去する: ユーザー・インターフェースで、除去アイコン (削除) をクリックし、選択したリンクを除去します。
    • xscmd ユーティリティーで集合リンクを除去する: xscmd ユーティリティーで、次のコマンドを実行します。
      xscmd –c dismissLink -cep myxc10.mycompany.com:2809 -fd dname