アプライアンスの使用を開始する前に、アプライアンスのラックへのインストール、
アクセスのためのアプライアンスの構成、ユーザー・インターフェースの開始、およびアプライアンスの
操作状態の確認を行う必要があります。
始める前に
- MGMT0 の管理ポート用に 1 ギガビット・ネットワーク接続が必要です。
- データ・グリッドに 1 ギガビット・イーサネット・ポートを使用するか、10 ギガビット・イーサネット・ポートを使用するかを決定します。左のイーサネット・モジュール (1 ギガビット・ポート) または右のイーサネット・モジュール (10 ギガビット・ポート) のいずれかを使用する必要があります。
- 管理アクセス用およびデータ・グリッド用のイーサネット・インターフェースの IP アドレス。
- イーサネット・インターフェースのサブネットをサポートするデフォルト・ゲートウェイ (ルーター) の
IP アドレス。
- ネットワーク・サービス (SSH、Telnet、など) の IP アドレス。
手順
- アプライアンスを物理的にラックに取り付けます。
重要: アプライアンスのケースは開けないでください。ケースを開けると、セキュリティー障害が発生したとみなされ、アプライアンスは作動しなくなります。その場合、再設定のためにアプライアンスを IBM® に返却しなければなりません。
- アプライアンスを箱から丁寧に取り出します。付属の電源コード、シリアル・ケーブル、およびレールをすべて確認します。
- アプライアンスを取り付けるラックの位置を決め、アプライアンス保守のため、
アプライアンスの上側および下側に、空気の流れを確保する十分なスペースがあることを確認します。
- マウント・レールを取り付けます。
- アプライアンスをレールに取り付け、アプライアンスを所定の位置までスライドします。
- アプライアンスの正面から、ネットワーク・ケーブルを使用してアプライアンスを
ネットワークに接続します。イーサネット・ケーブルは付属していません。
- MGMT0 管理ポートを 1 ギガビット・ネットワークに接続します。
- データ・グリッドの非管理トラフィックでは、左のイーサネット・モジュール (1 ギガビット・ポート) または右のイーサネット・モジュール (10 ギガビット・ポート) のいずれかを使用します。
- 付属の電源コードを使用して、電源機構を電源コンセントに接続します。
- シリアル・コンソールを、デバイス正面の CONSOLE コネクターに接続します。
接続構成は、9600 ボー、8N1 (キャラクター長 8 ビット、パリティーなし、1 ストップ・ビット)、およびフロー制御なしです。 提供されたシリアル・ケーブルまたは PL-2303 USB シリアル・ケーブルを使用して接続します。PL-2303 USB シリアル・ケーブルを使用する場合は、ケーブル用のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。シリアル・コンソールに推奨される端末エミュレーションは、VT100 です。
- 電源ボタンを押します。緑色の電源 LED ライトが点灯し、シリアル・コンソールが表示されます。
- ログイン・プロンプトが表示されます。
初期アプライアンス構成では、ユーザー ID とパスワード xcadmin/xcadmin を使用してログインします。
重要: xcadmin ユーザー ID とパスワードを失くさないよう注意してください。これらの情報を失くすと、アプライアンスに
再度ログインすることができなくなり、再設定のためにアプライアンスを IBM に
返送していただく必要があります。この場合、
アプライアンスにあるデータはすべて消去されます。xcadmin ユーザー ID とパスワードに
確実にアクセスできるようにするため、SMTP サーバーと E メール・アドレスを構成し、xcadmin パスワードを
再設定できるようにすることをお勧めします。
- シリアル・コンソールでのアクセス用にアプライアンスを構成します。 ご使用条件に同意し、イーサネット・ポートを構成する一連のプロセスをウィザードが
支援します。詳しくは、IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の初期設定および構成を参照してください。
- ご使用のアプライアンス・ファームウェアを最新のバージョンに更新してください。 詳しくは、ファームウェアの更新を参照してください。
- ファームウェア・アップグレードの後、start-progress コマンドを
実行して、アプライアンスの始動の進行をモニターします。 このコマンドが STARTED を返す場合、アプライアンスは使用可能です。
- ユーザー・インターフェースを開始します。
- Web ブラウザーのアドレス・バーに、デバイスの初期設定時に定義した URL および
ポート情報を入力します。定義した IP アドレスまたはその IP アドレスに
対応するホスト名 (例えば、https://myXC10.ibm.com) を使用できます。
セキュア HTTP プロトコル (HTTPS) を使用してください。
- 「ユーザー」フィールドに xcadmin を入力します。
- 「パスワード」フィールドに対応するパスワードを入力します。このパスワードの初期設定は xcadmin です。
- 「ログイン」をクリックします。ログアウトするには、「ログアウト」をクリックします。
「ようこそ」ページが表示されたら、ローカル xcadmin アカウントの認証は成功です。
- アプライアンスの動作状態を確認します。
- アプライアンス正面の緑色の電源 LED が点灯している。
- アプライアンス正面のオレンジ色の障害 LED が点灯していない。
- アプライアンス正面の緑色のキャッシング LED が点灯している。
- アプライアンス正面の琥珀色のキャッシング・エラー LED が点灯していない。
- アプライアンス正面の液晶ディスプレイ (LCD) に製品のリリースおよびビルド・バージョンが
表示されている。
これらの各 LED のアプライアンス上での場所を示した図については、アプライアンス Type 9235-92X の仕様およびフィーチャーを参照してください。
ご不明な点がある場合は、IBM サポートに
お問い合わせください。http://www-947.ibm.com/support/entry/portal/overview/software/websphere/websphere_datapower_xc10_appliance からアクセスできます。