IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス概要

IBM® WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス は、 WebSphere アプリケーションにおけるコスト効率の良い、迅速な ドロップイン・キャッシングのために最適化された、専用のアプライアンスです。

利点

DataPower XC10 アプライアンス を使用すると、以下の利点が得られます。
容易なスケールアウト
DataPower XC10 アプライアンス には、ビジネスに不可欠なアプリケーション用のデータをホスティングするために使用できる、 240 GB (タイプ 9235-92X の場合は 140 GB) のサイズ調整が可能なデータ・グリッド (data grid)が含まれています。 データ・グリッド (data grid)にさらにメモリーを追加するには、ご使用の構成にもう 1 つアプライアンスを追加して、データをホスティングするアプライアンスの集合を作成します。
コード変更なしのドロップインの使用
アプリケーションのコードを大幅に変更することなく DataPower XC10 アプライアンス を使用できます。アプライアンスは以下のドロップイン・シナリオで 使用できます。
  • HTTP 要求のセッション管理
  • WebSphere Application Server動的キャッシュのサポート
フォールト・トレランス
データ・グリッド内のデータが自動的に複製され、データ損失のリスクを低減します。
柔軟でシンプルなユーザー管理
ユーザー・インターフェースにより、ご使用のアプライアンスでユーザーおよびユーザー・グループの管理が容易に行えます。また、そのユーザー・インターフェースを使用して、ご使用の データ・グリッドの作成、管理、およびモニターを行うことができます。

ハイレベル・トポロジー

DataPower XC10 アプライアンス が ご使用のアプリケーション・サーバー層の後ろに控えています。アプリケーション・サーバー層では、デプロイメント・マネージャーを含めて、 ノードごとに WebSphere eXtreme Scale クライアント をインストールします。このクライアントにより、アプリケーション・ サーバー層とアプライアンス層との通信を可能にします。アプライアンス層では、アプライアンス同士を関連付けて集合を形成します。
図 1. ハイレベル・トポロジー
ハイレベル・トポロジー