WebSphere® Application Server for z/OS® は、z/OS 自動再始動管理 (ARM) を使用して、アプリケーション・サーバーをリカバリーします。z/OS システムで稼働するアプリケーション・サーバー (ビジネス・アプリケーション用にユーザーが作成するサーバーを含む) は、
それぞれ ARM グループに自動的に登録されます。
それぞれの登録の際には、SYSCB と呼ばれる特定のエレメント・タイプを使用して、ARM が再始動レベル 3 として
処理するようにし、アプリケーション・サーバーの前に RRS が確実に再始動されるようにします。
ビジネス用の重要なアプリケーションがある場合は、障害を管理する機能が必要になります。
z/OS には、ARM などの高機能の自動化インターフェースが用意されていて、これを使用して障害の検出およびリカバリーを行うことができます。ARM は、障害が発生した場合のサーバーの再始動を扱います。
ヒント: - システムで ARM が使用可能になっている場合は、WebSphere Application Server for z/OS をインストールおよびカスタマイズする前に、WebSphere Application Server for z/OS アドレス・スペース用の ARM を使用不可にしてください。構成中に、ジョブ・エラーが発生すると、WebSphere Application Server for z/OS のアドレス・スペースが不必要に再始動されることがあります。インストールおよび構成が完了してから、ARM を使用可能することを考えてください。
- ARM が使用可能であるときに、サーバーを取り消しまたは停止した場合、
サーバーは、armrestart コマンドを使用すると同じ場所で再始動します。
- デプロイメント・マネージャーおよびノード・エージェント用の
ARM ポリシーをセットアップすることをお勧めします。
- ロケーション・サービス・デーモンが既に存在するシステムでこのロケーション・サービス・デーモンを開始すると、
システムは終了します。
- 構成に固定ポートがなければ、
他のすべてのサーバーは動的ポートで立ち上がります。
したがって、固定ポートはシスプレックス内で固有でなければなりません。
- サーバー・インスタンスに対して STOP、CANCEL、
または MODIFY コマンドを実行する場合は、
自動再始動管理が
WebSphere Application
Server for z/OS のサーバー・
インスタンスに関してどのような振る舞いをするのかを認識しておいてください。
表 1. 自動再始動管理の振る舞い. この表は、WebSphere Application Server for z/OS サーバー・インスタンスに関する、自動再始動管理の振る舞いについて示します。
次のコマンドを発行した場合 . . . |
ARM は以下のことを行います . . . |
STOP address_space |
アドレス・スペースを再始動しない |
CANCEL address_space |
アドレス・スペースを再始動しない |
CANCEL address_space、ARMRESTART |
アドレス・スペースを再始動する |
MODIFY address_space、CANCEL |
アドレス・スペースを再始動しない |
MODIFY address_space、CANCEL,ARMRESTART |
アドレス・スペースを再始動する |