restoreConfig コマンドおよび wsadmin コマンドを使用して、マイグレーション済みの WebSphere® Application Server
バージョン 9.0 セルを旧バージョンにロールバックできます。これにより、構成はマイグレーション前の状態に戻ります。
WebSphere Application Server Network Deployment セルにロールバックした後、マイグレーション・プロセスを再開できます。
始める前に
サポートされる構成: この項目では、プロファイル構成マイグレーションについて説明します。アプリケーションを最新バージョンにマイグレーションするには、WebSphere Application Server Migration Toolkit を使用します。詳しくは、WASdev の Migration Toolkit を参照してください。
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ベスト・プラクティス: WebSphere Application Server Network Deployment セルをマイグレーションするときに、マイグレーション後に以前の状態にロールバックできるようにしたい場合、ベスト・プラクティスは以下のアクションを実行することです。
- 既存構成をバックアップします。
- backupConfig コマンドまたは任意のユーティリティーを実行して、ソース・デプロイメント・マネージャー構成をバックアップします。
- backupConfig コマンドまたは任意のユーティリティーを実行して、ソース統合ノード構成をバックアップします。
重要: このバックアップ構成の正確な名前とそれぞれの位置を記録しておく必要があります。
詳しくは、backupConfig コマンドを参照してください。
- WebSphere Application Server Network Deployment セルをマイグレーションします。
手順
- バージョン 9.0 環境で現在実行されているすべてのサーバーおよびノード・エージェントを停止します。
- バージョン 9.0 のデプロイメント・マネージャーにマイグレーションするときに以前のデプロイメント・マネージャーを使用不可にする場合は、以下のアクションの 1 つを実行します。
注: 使用不可がデフォルトです。
- backupConfig コマンドまたは任意のバックアップ・ユーティリティーを使用して、以前のデプロイメント・マネージャー構成をバックアップした場合、restoreConfig コマンドまたは任意のユーティリティーを実行して、デプロイメント・マネージャーの旧バージョンの構成をリストアします。
重要: デプロイメント・マネージャーをマイグレーションする直前に作成した
構成と同じバックアップ構成をリストアする必要があります。
詳しくは、restoreConfig コマンドを参照してください。
- 以前のデプロイメント・マネージャー構成をバックアップしなかった場合は、wsadmin コマンドを使用して、バージョン 9.0 からロールバックする必要のあるデプロイメント・マネージャーのバージョン 7.0 以降の profile_root/bin ディレクトリーから migrationDisablementReversal.jacl スクリプトを実行します。
Linux 環境では、例えば、次のパラメーターを使用します。
./wsadmin.sh -f migrationDisablementReversal.jacl -conntype NONE
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/wsadmin -instance instance -conntype NONE
-f profile_root/bin/migrationDisablementReversal.jacl
ヒント: migrationDisablementReversal.jacl スクリプトの実行で問題がある場合、手動でそのスクリプト内のステップを実行してみてください。
- 以下のディレクトリーに進みます。
profile_root/config/cells/cell_name/nodes/node_name
ここで node_name は、ロールバックしようとするデプロイメント・マネージャー・ノードの名前です。
- このディレクトリーに serverindex.xml_disabled ファイルが存在する場合は、以下のアクションを実行します。
- serverindex.xml ファイルを削除または名前変更します。
- serverindex.xml_disabled ファイルを serverindex.xml に名前変更します。
- ロールバックする必要がある WebSphere Application Server Network Deployment セルの統合ノードのそれぞれに、以下のアクションのいずれかを実行します。
- backupConfig コマンドまたは独自の設定済みバックアップ・ユーティリティーを使用して以前の統合ノード構成をバックアップした場合は、restoreConfig コマンドまたは独自の設定済みユーティリティーを実行して、バージョン 7.0 以降の統合ノード構成をリストアします。
重要: 統合ノードをマイグレーションする直前に作成した構成と同じバックアップ構成をリストアする必要があります。
詳しくは、restoreConfig コマンドを参照してください。
- 以前の統合ノード構成をバックアップしなかった場合は、wsadmin コマンドを使用して、統合ノードのバージョン 7.0 以降の profile_root/bin ディレクトリーから migrationDisablementReversal.jacl スクリプトを実行します。
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/wsadmin -instance instance -conntype NONE
-f profile_root/bin/migrationDisablementReversal.jacl
ヒント: migrationDisablementReversal.jacl スクリプトの実行で問題がある場合、手動でそのスクリプト内のステップを実行してみてください。
- 以下のディレクトリーに進みます。
profile_root/config/cells/cell_name/nodes/node_name
ここで node_name は、ロールバックしようとする統合ノードの名前です。
- このディレクトリーに serverindex.xml_disabled ファイルが存在する場合は、以下のアクションを実行します。
- serverindex.xml ファイルを削除または名前変更します。
- serverindex.xml_disabled ファイルを serverindex.xml に名前変更します。
- バージョン 9.0 デプロイメント・マネージャーが実行されているときに、いつも統合ノードが実行されていた場合は、それらの統合ノードを同期化します。
詳しくは、『wsadmin スクリプト・ツールによるノードの同期化』を参照してください。
- バージョン 9.0 にマイグレーションするときにインストールされているアプリケーションを前のリリースと同じ場所に保管することを選択したが、バージョン 9.0 のどのアプリケーションも前のリリースと互換性がない場合は、互換性のあるアプリケーションをインストールします。
- バージョン 9.0 のプロファイルを削除します。
詳しくは、『プロファイルの削除』を参照してください。
- バージョン 7.0 以降の環境で、ロールバックされたデプロイメント・マネージャーとその統合ノードを開始します。
タスクの結果
構成は、マイグレーション前の状態に戻ります。
次のタスク
必要に応じてマイグレーション・プロセスを再開することができます。