自動再始動管理 (ARM) ポリシー変更のガイドライン

サーバー・インスタンスは、デフォルトの再始動グループに登録されているため、 システム障害が発生したときには、自動再始動管理 (ARM) によって、 シスプレックス内の別のシステムにあるデフォルト・グループ全体の再始動が試行されます。 このデフォルト・グループ以外に再始動グループを作成するには、 以下の一定のルールに従う必要があります。

このデフォルト・グループ以外に再始動グループを作成する場合は、z/OS® ARM ポリシーに適用される、 以下のルールおよび制約事項に準拠する必要があります。 これらのポリシーを実際に変更する方法について詳しくは、 「z/OS MVS™ シスプレックスのセットアップ」(SA88-8591) を参照してください。
  • ポリシーを変更するには、 サーバー・インスタンス用の既存のエレメント名および追加インスタンス用の新規エレメントの命名方法について知っている必要があります。 これらのサーバー・インスタンスのエレメント名は、 セルの短い名前とサーバー特定の短い名前を連結して形成されます。

    例えば、PLEX1 という名前のセルと BBOS001 という名前のサーバーがある場合、ARM エレメント名は PLEX1BBOS001 になります。

    ARM ポリシーではワイルドカード文字を使用できるため、 セル内で共通のネーミング方式を使用して、 サーバー・グループ全体を除外することもできます。

    例えば、ARM ポリシーの以下のセクションでは、 どのノード・エージェントも開始されないようにします。 ここで、セル内の各ノード・エージェントの名前は BBONxxx という書式に従った名前であることを前提としています。
    RESTART_GROUP(WEBSPHERE)
    ELEMENT(PLEX1BBON*)
    RESTART_ATTEMPTS(0,150)
    RESTART_TIMEOUT(600)
    READY_TIMEOUT(1200)
    TERMTYPE(ALLTERM)
    RESTART_METHOD(BOTH,PERSIST)
    また、この ARM ポリシーでは、 ノード・エージェントが同じ場所で再始動しないようにします。 この仕様は、RESTART_METHOD パラメーターと TERMTYPE パラメーターを変更して変更できます。 詳しくは、「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」(SA88-8591) を参照してください。
  • 再始動グループを作成する場合は、 同じ再始動グループ内で以下のことを守り、 エレメントの再始動の順序を以下に示すとおりに設定します。
    1. RRS
    2. IRLM、IMS™、 CICS®、 およびその他のトランザクションまたはリソース・マネージャー (再始動グループのアプリケーション・サーバーで使用する場合) を備えた DB2®。
    3. ご使用のサーバー・インスタンス
ロケーション・サービス・デーモンおよびノード・エージェントを、 同じ場所で再始動するようにセットアップするか、 または ARM ポリシーから除去します。 WebSphere® Application Server は、 リカバリーの実行に使用される可能性があるすべてのシステムで稼働している必要があるため、 アプリケーション・サーバーは、 代替システムで既に実行しているロケーション・サービス・デーモンおよびノード・エージェントを使用することに なります。 ロケーション・サービス・デーモンは、代替システムで再始動しようとすると失敗します。 ノード・エージェントが代替システムで再始動する場合は、 リカバリー作業は行われません。

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