製品ファイル・システム
WebSphere® Application Server for z/OS® の製品コードは UNIX システム・サービスのファイル・システム内に置かれています。
WebSphere Application Server 製品ディレクトリー
WebSphere Application Server for z/OS 製品のファイルはすべて、 製品ディレクトリーとそのサブディレクトリーに置かれています。製品および資料では一貫して、インストール後に WebSphere Application Server for z/OS 製品ファイル・システムが読み取り専用としてマウントされているパスを install_root で表しています。本書の例では通常、パス /usr/lpp/WebSphere/AppServer/V9R0 が、製品ファイル・システムのロケーションとして使用されます。
製品ディレクトリーおよびそのすべてのサブディレクトリーは、同じ階層ファイル・システム (HFS) または zSeries ファイル・システム (ZFS) データ・セットに配置します。このデータ・セットは、z/OS のルートまたはバージョン・データ・セットと同じにすることができます (ただしお勧めはしません)。または、WebSphere Application Server for z/OS だけに使用される別のデータ・セットにすることもできます。インストール・ジョブとプログラム・ディレクトリーでは、そのような別のデータ・セットが割り振られていることを前提としています。このデータ・セットは、was_hlq.SBBOHFS と呼ばれます。ここで、was_hlq は製品データ・セット名の高位修飾子を表します。このディレクトリーは、インストール・プロセスで作成されます。
詳細については、WebSphere Application Server ライブラリー Web ページにある「プログラム・ディレクトリー」を参照してください。
Web サーバー・プラグインの製品ディレクトリー
Web Server Plug-ins for IBM WebSphere Application Server は、Web サーバー・プラグインの製品ディレクトリーおよびそのサブディレクトリーに配置されています。本書の例では、パス /usr/lpp/WebSphere/Plugins/V9R0 が、Web サーバー・プラグインの製品ファイル・システムのロケーションとして使用されます。
z/OS では、プラグインは、z/OSオペレーティング・システムに同梱される IBM® HTTP Server (IHS/390) 用、および WebSphere Application Server for z/OS、IBM Ported Tools for z/OS、または z/OS V2R2 以降のオペレーティング・システムに同梱される IBM HTTP Server (Apache ベース) 用に提供されています。
製品ディレクトリーと構成ディレクトリー
WebSphere Application Server for z/OS の各アプリケーション・サービス環境 (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードまたは Network Deployment セル) では、1 つ以上の WebSphere 構成ディレクトリー内に構成ファイルが存在します。これらの構成ディレクトリーは構成プロセスによって作成され、その中には WebSphere Application Server 製品ディレクトリー内のファイルへのシンボリック・リンクが含まれています。
製品ディレクトリーを分離するための間接化
これらの製品ディレクトリーを直接ポイントする代わりに、アプリケーション・サービス提供環境で、特定の製品ディレクトリーをポイントする中間シンボリック・リンクをポイントすることができます。このレベルの間接化を使用すると、中間シンボリック・リンクを使用しているサーバーを停止し、リンクが新しい製品ディレクトリーを指すように変更してから、影響を受けるサーバーを再始動することによって、新しいサーバー・レベルの WebSphere Application Server for z/OS に切り替えることができます。
カスタマイズ・プロセスでは、これらの中間シンボリック・リンクの自動作成を設定できます。