Virtual member manager は、 他と関係なく使用可能および使用不可にできるエントリー・レベルの結合およびプロパティー・レベルの結合構成をサポートします。
エントリー・レベルの結合とは、 Virtual member manager が複数のリポジトリーを同時に使用できて、 別のリポジトリー内のエントリーを別個のエンティティーを表すエントリーとして認識することを意味します。 例えば、会社には、従業員のエントリーが入っている LDAP ディレクトリーと、 ビジネス・パートナーやカスタマーのエントリーが入っているデータベースがあります。 Virtual member manager は、この LDAP とデータベースの両方を同時に使用するように構成することができます。 Virtual member manager の階層および Virtual member manager の ID に関する制約のため、 これらのリポジトリーの両方に対して総合された名前空間を提供して、ID がぶつかり合うのを防いでいます。
セキュリティー上および業務上の理由から、カスタマーは Virtual member manager にそれらのリポジトリーへの書き込みを許可しないほうがいい場合があります。 しかし、Virtual member manager を呼び出すアプリケーションは、 エンティティーに対して追加のプロパティーを保管する必要がある場合があります。 Virtual member manager は、プロパティー拡張リポジトリーを提供します。 これは、プロパティー・レベルの結合構成用の、メイン・プロファイル・リポジトリーのタイプに関係のないデータベースです。 例えば、社内従業員用の LDAP ディレクトリーと外部カスタマーおよびビジネス・パートナー用のデータベースを使用している会社は、Virtual member manager にその LDAP やそのデータベースへの書き込みを許可しないことがあります。 その会社は Virtual member manager を使用して、 それらのリポジトリーに入っている人々のための追加のプロパティーを保管することができます。 Virtual member manager は、追加のプロパティーをプロパティー拡張リポジトリーに保管できます。 アプリケーションが Virtual member manager に個人のエントリーを取得するように求めると、Virtual member manager は LDAP またはカスタマー・データベースから取得された個人のプロパティーを、プロパティー拡張リポジトリーから取得された個人のプロパティーと透過的に結合して、単一の論理的個人エントリーに入れます。
エントリー・レベルの結合が使用可能 | エントリー・レベルの結合が使用不可 | |
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プロパティー・レベルの結合が使用可能 |
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プロパティー・レベルの結合が使用不可 | 複数のメイン・リポジトリー。 それぞれがいくつかのエントリーを保管している。 | 1 つの メイン・リポジトリー。Virtual member manager はデータベースを必要としない。 |