マイグレーション・ツールを使用して、WebSphere® Application Server
バージョン 7.0 以降から、新しい バージョン 9.0 スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルにマイグレーションします。
手順
- ソース構成を受け取るための WebSphere Application Server バージョン 9.0 プロファイルを作成します。
- WebSphere Application Server のスクリプトを実行するために Qshell 環境を開始します。
次のコマンドをコマンド行から入力します。
STRQSH
- dspwasinst スクリプトを実行して、マイグレーション対象のバージョン 7.0 以降のインスタンスまたはプロファイルのノード名およびサーバー名を取得します。
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/dspwasinst
-instance 70_profile_name
各部の意味は、次のとおりです。
- app_server_root は、マイグレーション対象のインスタンスまたはプロファイルが含まれているソース・インストール・ロケーションです。
- 70_profile_name は、マイグレーション対象のソース・インスタンスまたはソース・プロファイルの名前です。
ノードの名前は「
ノード」セクションにリストされ、サーバーの名前は「
サーバーの情報」セクションにリストされます。
- manageprofiles スクリプトを実行します。
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/manageprofiles
-create
-profileName 90_profile_name
-startingPort starting_port_number
-templatePath app_server_root/profileTemplates/default
-serverName 70_application_server_name
-nodeName 70_node_name
各部の意味は、次のとおりです。
manageprofiles コマンドの構文とパラメーターについて詳しくは、『manageprofiles コマンド』を参照してください。
- ソース WebSphere Application Server インストール済み環境からの構成を保存します。
- WebSphere Application Server のスクリプトを実行するために Qshell 環境を開始します。
次のコマンドをコマンド行から入力します。
STRQSH
- WASPreUpgrade スクリプトを実行します。
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/WASPreUpgrade
backup_directory_name
profile_root
各部の意味は、次のとおりです。
WASPreUpgrade コマンドとそのパラメーターについて
詳しくは、WASPreUpgrade コマンドを参照してください。
- WebSphere Application Server ソース構成をバージョン 9.0のターゲット・プロファイルにリストアします。
- WebSphere Application Server のスクリプトを実行するために Qshell 環境を開始します。
次のコマンドをコマンド行から入力します。
STRQSH
- WASPostUpgrade スクリプトを実行します。
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/WASPostUpgrade
backup_directory_name
-profileName 90_profile_name
[-setPorts useOld | generateNew | port_starting_number]
各部の意味は、次のとおりです。
- app_server_root
は、バージョン 9.0 がインストールされている場所です。
- backup_directory_name は、WASPreUpgrade ツールが
保存された構成およびファイルを格納するディレクトリーの必須名です。
WASPostUpgrade ツールは、このディレクトリーから構成およびファイルを読み取ります。
- 90_profile_name は、スクリプトによって構成がマイグレーションされるバージョン 9.0 のプロファイルの名前です。
- -setPorts は、マイグレーションが実行される IBM® i サーバー上で使用されるポート値を指定します。
- useOld (デフォルト): 古いプロファイルが使用していたのと同じポートを使用します。
- generateNew: デフォルトのポート割り当てに基づいて新しいポートを生成します。
- port_starting_number: 指定した値から増分して新しいポートを生成します。
プロファイルのポートがデフォルト・プロファイルのポートと競合しないようにしたい場合は、常に -setPorts パラメーターに generateNew または開始ポート値を指定することをお勧めします。
注: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを バージョン 7.0 以降 からバージョン 9.0 にマイグレーションするときは、既に管理エージェントに登録されているスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードをマイグレーションのターゲットとして選択することができます。
WASPostUpgrade コマンドとそのパラメーターについて
詳しくは、WASPostUpgrade コマンドを参照してください。
- 構成およびアプリケーションが正常にマイグレーションされたことを確認します。
構成は正しくマイグレーションされたが、インストールされなかったアプリケーションがある場合、WASMigrationAppInstaller コマンドを実行して、マイグレーションされなかったアプリケーションのみをインストールできます。詳しくは、WASMigrationAppInstaller コマンドを参照してください。
- マイグレーションされた構成を受け取った WebSphere Application Server
バージョン 9.0 プロファイルを開始します。
- QWAS9 サブシステムがまだ始動していない場合は始動します。
次のコマンドをコマンド行から入力します。
STRSBS QWAS9/QWAS9
- WebSphere Application Server のスクリプトを実行するために Qshell 環境を開始します。
次のコマンドをコマンド行から入力します。
STRQSH
- startServer スクリプトを実行します。
以下のパラメーターを使用します。
app_server_root/bin/startServer
-profileName 90_profile_name
70_server_name
各部の意味は、次のとおりです。
- app_server_root
は、バージョン 9.0 がインストールされている場所です。
- 90_profile_name は、前のステップで作成されたバージョン 9.0 のプロファイルの名前です。
- 70_server_name は、マイグレーションされたバージョン 7.0 以降のアプリケーション・サーバーの名前です。