プロファイル管理ツールを使用して、ランタイム環境を定義するプロファイルを作成できます。複数の製品をインストールする代わりに
プロファイルを使用すれば、ディスク・スペースを節約できるうえに、コア・プロダクト・ファイルの単一セット
だけを保守すればよいため、製品の更新が簡素化されます。
始める前に
プロファイル管理ツールを使用する前に、製品ファイルをインストールします。
サポートされる構成: プロファイル管理ツール は、
manageprofiles コマンド用のグラフィカル・ユーザー・インターフェースであり、AIX®、Linux、および Windows 上でのみサポートされます。HP-UX、IBM® i、および Solaris では、代わりに
manageprofiles コマンドを使用してください。
sptcfg
![[AIX]](../images/aixlogo.gif)
![[Linux]](../images/linux.gif)
この GUI を実行するには、AIX システムに GTK+ 2.18 以降がインストールされている必要があります。GTK+ 3.0 は、Intel プロセッサーおよび POWER® Little Endian (LE) プロセッサーの Linux でのみサポートされます。GTK+ 3.0 が、サポートされないプラットフォームにインストールされると、
エラーが発生する可能性があります。こういったエラーを解決するには、GTK+ 2 を開始するように、以下の 2 行を
eclipse.ini ファイルに追加します。
--launcher.GTK_version
2
プロファイル管理ツール GUI を起動するには、
app_server_root/bin/ProfileManagement ディレクトリーから
pmt.bat または
pmt.sh スクリプトを実行します。
app_server_root/bin/ProfileManagement/pmt.sh
プロファイルを作成するための十分な一時スペースをシステムに用意する必要があります。
詳しくは、プロファイルのファイル・システム要件を参照してください。
重要: コア・プロダクト・ファイルの 1 つのセットに対する並行プロファイル作成はサポートされていません。プロファイルの作成を並行して行おうとすると、進行中のプロファイル作成が既にあるという警告が出されます。
このタスクについて
インストール手順でデフォルト・プロファイルが作成されるようにできます。WebSphere® Application Server Network Deployment 製品のコア・プロダクト・ファイルをインストールした後、
プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドを使用して、追加のプロファイルを作成します。
手順
- セル・プロファイルを作成します。
セル・プロファイルを使用すると、デプロイメント・マネージャー・プロファイルと統合アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルを、プロファイル管理ツールを介して単一パスで作成できます。デプロイメント・マネージャー・プロファイルと統合アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルを別々に作成する特別な理由がない限り、
セル・プロファイルの作成オプションを使用してこれらのプロファイルを作成してください。
- デプロイメント・マネージャー・サーバーでの管理プロファイルを作成します。
デプロイメント・マネージャーで、
後で作成するマルチノードである、マルチマシンのアプリケーション・サーバー・ノード・グループのための管理ノードを作成できます。 アプリケーション・サーバー・プロセスからなるこの論理グルーはセル と呼ばれます。
- 管理エージェント・サーバーでの管理プロファイルを作成します。
カスタマー・アプリケーションのみを実行する複数のアプリケーション・サーバーを管理エージェントが管理するための管理プロファイルを作成できます。管理エージェントは、それらのアプリケーション・サーバーを管理するための単一の管理コンソールを提供します。
- ジョブ・マネージャー・サーバーでの管理プロファイルを作成します。
複数のデプロイメント・マネージャー間での管理アクションの調整、
複数の統合されていないアプリケーション・サーバーの管理、サーバーを開始するジョブの非同期的なサブミット、およびその他のタスクをジョブ・マネージャーが行うための管理プロファイルを作成できます。
- アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
インターネットまたはイントラネットでアプリケーションを使用可能にするため、通常は Java™ テクノロジーを使用して、アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- カスタム・プロファイルを作成します。
カスタム・プロファイルは空のノードであり、これをデプロイメント・マネージャーを通してカスタマイズすることによって、
アプリケーション・サーバー、クラスター、またはその他の Java プロセス (メッセージング・サーバーなど) を組み込むことができます。分散マシン上でカスタム・プロファイルを作成し、
このノードをデプロイメント・マネージャー・セルに追加して、ノードのカスタマイズを開始します。
- セキュア・プロキシー・プロファイルを作成します。
企業の環境への最初の入り口点として機能するように、
セキュア・プロキシー・プロファイルを作成することができます。通常、
DMZ 内にセキュア・プロキシー・サーバーが存在し、インターネット上のクライアントから要求を受け入れ、それらの要求を企業環境のサーバーに転送します。
次のタスク
コマンド行によるプロファイル作成の代替方法、およびコマンドの使用例については、manageprofiles コマンドの説明を参照してください。
プロファイルを作成することによって作成できる構成の例については、インストール計画の説明をお読みください。