データベース・アダプター

そのまま使用できる Virtual member manager は、Virtual member manager でサポートされる共通のプロファイル・リポジトリー機能をすべてサポートする、 デフォルトのデータベース・プロファイル・リポジトリー (wimDB) を提供します。

データベース・リポジトリーは、リレーショナル・データベースを使用するように設計されています。 データベース・アダプターは、Virtual member manager のプロファイルおよびスキーマ・マネージャーと基礎となるデータベースを結ぶブリッジです。 このアダプターは、データ・ソースを検索し、SQL 照会を使用してデータベースの更新や照会を行います。

データベース・リポジトリーは、Virtual member manager モデルのスキーマ定義で事前定義されているすべてのエンティティー・タイプ (Person、Group、OrgContainer、および PersonAccount など) をサポートします。 データベース・アダプターは、Virtual member manager の標準スキーマから拡張される、 ユーザー定義のエンティティー・タイプもサポートできます。 ユーザー定義のエンティティーは、実行時にデータベースに作成されます。

データベース・リポジトリーは、Virtual member manager のスキーマと合致する、事前定義されたプロパティー定義のほか、実行時に動的に定義された新しいプロパティーもサポートします。

データベース・リポジトリー・プロパティー定義は、Virtual member manager のスキーマ・プロパティー定義を拡張します。 これには以下のものが含まれます。
名前
プロパティーの名前を指定します。 これは必須プロパティーです。
データ型
データ型を指定します。 String、Integer、Long、Double、Timestamp、Base64Binary、Identifier、および Object が、デフォルトでサポートされるデータ型です。 ユーザー定義のデータ型を持つプロパティーの場合は、Objects をデータ型として設定し、DBPROP テーブルの「classname」列でユーザー定義のデータ型のクラス名を設定します。 例えば、ブール・データ型をサポートするには、「type_id」列 OBJECT を設定し、「classname」列を java.lang.Boolean に設定します。 これは必須プロパティーです。
注: サポートされるデータ型は、SchemaConstant.java ファイルに定義されています。
エンティティー・タイプに適用できる
このプロパティーを適用できるエンティティー・タイプのリスト (例えば、PersonAccount;Group など) を指定します。 これは必須プロパティーです。
エンティティー・タイプに必須
このプロパティー値をエンティティーの作成時に設定する必要があるエンティティー・タイプのリストを指定します。 これはオプションのプロパティーです。
multiValued
あるプロパティーについてデータベース・リポジトリーが複数の値を格納できるかどうかを指定します。 デフォルトでは、multiValued は true です。 これはオプション・パラメーターです。
metaName
メタデータの名前を指定します。 デフォルトでは、DEFAULT に設定されます。これは、関連するメタデータが存在しないことを意味します。 これはオプション・パラメーターです。
readOnly
プロパティーが読み取り専用であるかどうかを指定します。 デフォルトは false です。 これはオプション・パラメーターです。
caseExactMatch
検索時にプロパティーの大/小文字を区別するかどうかを指定します。 デフォルトでは、true に設定されます。 これはオプション・パラメーターです。
valueLength
プロパティーが String 型である場合に、プロパティーの最大長を指定します。 デフォルト値は 1500 です。 これ以外のデータ型である場合は、このプロパティーは無視されます。 これはオプション・パラメーターです。
isComposite
プロパティーが複合プロパティーであるかどうかを指定します。 デフォルトは false です。 これはオプション・パラメーターです。
classname
ユーザー定義のデータ型を指定します。 ユーザー定義のデータ型が存在する場合は、データ型の値を Object に設定する必要があります。 これはオプション・パラメーターです。
description
プロパティーの記述を指定します。 これはオプション・パラメーターです。
application ID
このプロパティーを使用するアプリケーションの ID を指定します。 デフォルトでは、このパラメーターは com.ibm.websphere.wim に設定されます。 これはオプション・パラメーターです。
注: Virtual member manager の実行前にデータベース・リポジトリーのプロパティーを定義するには、wimdbpropreties.xml ファイルでプロパティー定義を設定します。 wimdbproperty.xsd ファイルは、wimdbproperties.xml ファイルのスキーマ・ファイルです。


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