このタスクを使用して、WebSphere® Application Server for z/OS® の構成を練習します。
旧バージョンからマイグレーションしないで製品を初めてインストールする場合は、
練習アプリケーション・サービス環境をインストールすると、
カスタマイズのプロセスを学習するのに役立ちます。
始める前に
練習ランタイムをインストールする場合は、以下に注意してください。
- カスタマイズで入力したり指示に従ったりする際は、慎重に行います。
- 生成された指示のユーザー ID 要件をメモします。ユーザー ID が正しく構成されていない場合は、ジョブが正常に実行されないことがあります。
- ステップをスキップしたり繰り返さないように、各ステップを把握します。
- 各ジョブの出力 (戻りコードのみでなく) を調べて、すべて正しく構成されていることを確認します。
戻りコードには問題なしと示されている場合でも、ジョブ出力にエラーが含まれていることがあります。適切に構成するために、ジョブ出力のエラーについて特に説明がない限り、ジョブ出力にエラーがないようにしてください。
このタスクについて
WebSphere Application
Server on z/OS を初めてインストールする場合、インストールおよびカスタマイズのステップを学習するには、
練習ランタイムをインストールする必要があります。
プロファイル管理ツールまたは zpmt コマンドを使用してインストールします。
手順
- z/OS カスタマイズ・ワークシート: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを一部印刷し、z/OS カスタマイズ変数: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーをガイドとして使用して記入します。
注: 指定するユーザー ID 名、グループ名、UID/GID の値、および TCP/IP ポート番号が、
ご使用の z/OS システム上で既に使用されていないことを確認します。
- プロファイル管理ツールの使用 (z/OS のみ)の項目を参照してください。
- z/OS でのプロファイル管理ツールを使用したスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・セルの作成のステップに従います。 以下の実行方法について説明する、生成された指示を参照して
従います。
- 生成されたスタンドアロン・アプリケーション・サーバーの指示に従い、手動で構成更新を実行します。
これらのステップは、システムで通常は制御されている部分に影響します。
このような変更は、ご使用の z/OS システムを担当するシステム・プログラマーが検討する必要があります。
- サーバー固有のセキュリティー定義を更新します。
次の
ジョブ (BBOCBRAK) は、WebSphere Application
Server for z/OS ランタイム・サーバーの
ユーザー、グループ、プロファイル、および許可の定義に必要な RACF® コマンドを実行します。BBOCBRAK ジョブを
サブミットするか、セキュリティー管理者に提示して
承認を求めます。セキュリティー管理者に、
これらのコマンドを実行してもらうか、提供されるジョブ・ストリームを
サブミットします。インストールのプロファイル構造が異なる場合は、
これらの実行プログラムによって生成された RACF コマンドを、ユーザー特有の要件に合わせて
変更する必要があります。
注: サーバーは WebSphere Application
Server for z/OS 管理者グループに
接続されている必要があるため、これらのコマンドが機能するには、ご使用のインストール・システムの「グループのリスト」が
オンになっている必要があります。
- ご使用のサーバー用に、構成ファイル・システムおよび WebSphere Application Server for z/OS ホーム・ディレクトリーを作成します。ジョブ BBOWCFS と BBOWHFSA (この時点で実行) および
ジョブ BBOWWPFA (以下を参照) は BPXBATCH シェル・スクリプトを実行して、構成 HFS の定義とカスタマイズ、
および構成 HFS へのデータの読み込みを行い、所有権属性と許可属性を操作します。
このため、これらのジョブは、UID=0 を持つユーザー ID で実行する必要があります。
- サーバーのカタログ式プロシージャーを作成します。
- 新規アプリケーション・サーバーのランタイム (構成) ファイル・
システムをセットアップします。
BBOWWPFA ジョブは、しばらくの間、実行する場合があります。BBOWHFSB
ジョブは構成ファイル・システムをクリーンアップし、すべてのファイル所有権
が正しいことを確認します。
- 新規スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを開始し、インストール検査テスト (IVT) を実行します。
- アプリケーション・サーバーのカスタマイズ中に発生する問題はすべてトラブルシューティングします。
アプリケーション・サーバーのカスタマイズ中に問題が発生した場合、
特にジョブが実行されている特定のユーザー ID などに関して、実行したステップを検討します。
見逃した可能性のあるエラー・メッセージについて、ジョブ出力をすべて確認します。
以下のよくある間違いに気を付けてください。
- UID が 0 の状態で構成ファイル・システムをナビゲートすると、ファイルまたはその所有権および許可属性が変更され、ファイルが WebSphere Application Server for z/OS ランタイム・サーバーおよび管理者にアクセスできなくなる場合があります。この問題を回避するには、WebSphere Application
Server for z/OS 管理者のユーザー ID を
使用します。
- これらのジョブをサブミットした後で、カスタマイズされた変数のいずれかを変更する場合、
生成されたジョブ・ストリームやデータを手動で変更しないようにしてください。
インストールをキャンセルしてから、すべてのジョブ・ストリームを再生成でやり直し、BBOWHFSA ジョブからやり直してください。
タスクの結果
この指示に従った後、
WebSphere Application
Server for z/OS スタンドアロン・アプリケーション・サーバーをセットアップします。
次のタスク
z/OS での製品構成の計画の下の概念項目を読み、ご使用のシステム環境およびビジネス・ニーズ
に合った、1 つ以上のアプリケーション・サービス環境を計画します。
セットアップしたばかりの実行アプリケーション・サーバーを、システムのスペースを節約するため、データ・セットをクリーンアップするため、あるいはその他の理由で削除する場合があります。
次のステップに従って、システムから削除してください。
- サーバーを停止します。
- 構成ファイル・システムをアンマウントし、削除します。
- カタログ式プロシージャーを削除します。
- 練習アプリケーション・サーバーの TCP/IP ポート予約を除去します。
- 異なる WebSphere Application Server for z/OS セルに対して同じセキュリティー・ドメインを使用しない限り、
ユーザーが作成した RACF ユーザー ID、グループ、およびプロファイルを削除します。