[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

firststeps コマンド

firststeps コマンドは、ファースト・ステップ・コンソールを始動します。 ファースト・ステップ・コンソールは、WebSphere® Application Server Network Deployment エレメントへの指示を一元的に行える、使いやすいポストインストール・ツールです。インストールするフィーチャーおよび特定のオペレーティング・システム・プラットフォーム上の一定のエレメントに従って、各種オプションがファースト・ステップ・コンソールに動的に表示されます。 オプションにはインストールの検証、デプロイメント・マネージャーおよびアプリケーション・サーバー・プロセスの開始と停止、プロファイルの作成と管理のためのツールへのアクセス、管理コンソールへのアクセス、およびオンライン・インフォメーション・センターへのアクセスがあります。

ファースト・ステップの概要

ファースト・ステップ・コンソールを起動するプロンプトが、プロファイル管理ツールの最新のパネル上に表示されます。

このバージョンでは、プロファイル管理ツールを開始して、セル用のセル、管理プロファイル、およびアプリケーション・サーバーの定義を開始できます。セルは、デプロイメント・マネージャー・プロファイルおよびフェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・プロファイルで構成されます。 また、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの定義もできます。各プロファイルには、独自のファースト・ステップ・コンソールがあります。

また、本項目の後の説明に出てくるように、コマンド行からファースト・ス テップ・コンソールを始動することも可能です。

ファースト・ステップ・コンソールは、 セル・プロファイル、管理プロファイル、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイル、およびカスタム・プロファイル用に存在しています。セキュア・プロキシー・プロファイルには、DMZ セキュリティー・プロキシー・サーバー・ノードにインストールおよび構成されたときには、ファースト・ステップ・コンソールのみがあります。
表 1. Network Deployment 用の使用可能なオプション.

各ファースト・ステップ・コンソール上に表示される各オプションを、次の表に示します。

オプション 製品 プロファイル  
セル * 管理 (デプロイメント・マネージャー、管理エージェント、およびジョブ・マネージャー) スタンドアロン・アプリケーション・サーバー カスタム セキュア・プロキシー
セル・デプロイメント・マネージャー セル・ノード
インストール検査 いいえ はい いいえ はい はい いいえ はい
デプロイメント・マネージャーの始動および停止 いいえ はい いいえ はい (デプロイメント・マネージャー) いいえ いいえ いいえ
サーバーの始動および停止 いいえ いいえ いいえ いいえ はい いいえ はい
管理コンソール いいえ はい (使用可能な場合) いいえ はい (使用可能な場合) はい (使用可能な場合) いいえ はい
WebSphere Customization Toolbox (プロファイル管理ツールおよび構成マイグレーション・ツールを含む) はい はい はい はい はい はい はい
製品資料 はい はい はい はい はい はい はい
IBM® Education Assistant はい はい はい はい はい はい はい
終了 はい はい はい はい はい はい はい
* セル作成フローにおいてプロファイル管理ツールからファースト・ステップ・コンソールを起動する場合は、dmgr インスタンスを使用します。

オプションの説明

インストール検査
このオプションは、インストール検査テストを開始します。このテストは、そのスタートアップの間、デプロイメント・マネージャーまたはスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを始動しモニターすることから構成されています。

デプロイメント・マネージャーまたはスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成後、初めてファースト・ステップ・コンソールを使用した場合は、「インストール検査」をクリックして、インストールが問題なく行われたことを確認します。検査プロセスによりデプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバーが始動されます。

IVT の実行中は「デプロイメント・マネージャーの始動」オプションまたは「アプリケーション・サーバーを始動する」オプションは使用できません。

IVT は、デプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバーに関して以下の有益な情報を提供します。
  • サーバー・プロセスの名前
  • プロファイルの名前
  • ファイル・パスであるプロファイル・パス、およびプロファイルの名前
  • プロファイルのタイプ
  • セル名
  • ノード名
  • Current®エンコード
  • 管理コンソールのポート番号 (デフォルトは 9060)
  • SystemOut.log ファイルのロケーションおよびファイル内にリストされたエラーの数を含むさまざまな通知メッセージ
  • 完了メッセージ
サーバーの始動
このオプションは、アプリケーション・サーバーを実行しているとき、「サーバーの停止」に切り替えます。

このオプションは、ファースト・ステップ・コンソールがスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルまたはセル・プロファイルにある場合に表示されます。

「サーバーの始動」オプションを選択すると、出力画面に状況メッセージが表示されます。 成功メッセージは、 サーバーが e-business 用に開いていることを通知します。次に、メニュー項目が「サーバーの停止」に切り替わり、「管理コンソール」オプションが使用可能になります。

「サーバーの始動」オプションを選択した場合、「インストール検査」オプションが、アプリケーション・サーバーの実行中は使用不可になります。

デプロイメント・マネージャーを開始します。
このオプションは、デプロイメント・マネージャーを実行しているとき、「デプロイメント・マネージャーの停止」に切り替えます。

このオプションは、ファースト・ステップ・コンソールがデプロイメント・マネージャー・プロファイルまたはセル・プロファイルにある場合に表示されます。

「デプロイメント・マネージャーの始動」オプションを選択すると、出力画面に状況メッセージが表示されます。 成功メッセージは、 デプロイメント・マネージャーが e-business 用に開いていることを通知します。次に、メニュー項目が「デプロイメント・マネージャーの停止」に変わります。

「デプロイメント・マネージャーの始動」オプションを選択した場合、「インストール検査」オプションが、デプロイメント・マネージャーの実行中は使用不可になります。

管理エージェントの開始
このオプションは、管理エージェントの実行時には「管理エージェントの停止」に切り替わります。

このオプションは、ファースト・ステップ・コンソールが管理エージェント・プロファイルにある場合に表示されます。

「管理エージェントの始動 (Start the administrative agent)」オプションを選択すると、出力画面に状況メッセージが表示されます。 成功メッセージは、 管理エージェントが e-business 用に開いていることを通知します。次に、メニュー項目が「管理エージェントの停止」に変わります。

「管理エージェントの始動 (Start the administrative agent)」オプションを選択した場合、管理エージェントの実行中は「インストール検査」オプションが無効になります。

ジョブ・マネージャーの始動
このオプションは、ジョブ・マネージャーの実行時には「ジョブ・マネージャーの停止」に切り替わります。

このオプションは、ファースト・ステップ・コンソールがジョブ・マネージャー・プロファイルまたはセル・プロファイルにある場合に表示されます。

「ジョブ・マネージャーの始動」オプションを選択すると、出力画面に状況メッセージが表示されます。 成功メッセージは、 ジョブ・マネージャーが e-business 用に開いていることを通知します。 次に、メニュー項目が「ジョブ・マネージャーの停止」に変わります。

「ジョブ・マネージャーの始動」オプションを選択した場合、「インストール検査」オプションが、ジョブ・マネージャーの実行中は使用不可になります。

管理コンソール
このオプションは、アプリケーション・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーが実行されるまで使用不可です。

管理コンソールは、サポートされている Web ブラウザーの 1 つで実行される構成エディターです。管理コンソールを使用することによって、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーまたはデプロイメント・マネージャー、およびセル内にあるすべてのアプリケーション・サーバー用の XML 構成ファイルで作業することが可能になります。

管理コンソールを起動するには、「管理コンソール」をクリックするか、ブラウザーで http://localhost:9060/ibm/console を指定します。 アドレスがロードされない場合は、ローカル・ホストのホスト名を置換します。 9060 がロードされない場合は、インストールを検査して管理コンソールのポート番号を確認します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): Windows 7 に製品をインストールする場合、IPv6 を使用不可にしてマシンを再始動してから、管理コンソールを参照およびログオンしてください。IPv6 を使用不可にする方法の詳細については、「IPv6 for Microsoft Windows: Frequently Asked Questions」を参照してください。gotcha

管理コンソールでログイン名を求めるプロンプトが出ます。 このプロンプトはセキュリティー のために出されるのではなく、セッション中に行った構成変更を識別するための タグにすぎません。管理セキュリティーが有効な場合は、セキュア・サインオンも使用可能です。

インフォメーション・センターのインストール手順では、インストール中にセキュリティーを使用可能にする場合に管理ユーザー ID およびパスワードを書き留めるよう、注意を促しています。 ID とパスワードがないと、管理コンソールまたはスクリプトを使用できません。

WebSphere Customization Toolbox
このオプションは、WebSphere Customization Toolbox を開きます。これには、プロファイル管理ツールおよび構成マイグレーション・ツールが含まれます。
プロファイル管理ツール
プロファイル管理ツールはスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイル 、セル・プロファイル、セキュア・プロキシー・プロファイル、カスタム・プロファイル、または管理プロファイルを作成することができます。

各プロファイルには独自の管理インターフェースがあります。 カスタム・プロファイルは例外です。カスタム・プロファイルは、デプロイメント・マネージャー・セルに統合してカスタマイズできる、空のノードです。 デフォルトのサーバー・プロセスやアプリケーションは、カスタム・プロファイル用には作成されません。

各プロファイルにも、独自のファースト・ステップ・コンソールがあります (セキュア・プロキシー・プロファイルを除く)

構成マイグレーション・ツール
構成マイグレーション・ツールは、マイグレーション・ツールへのグラフィカル・インターフェースです。

構成マイグレーション・ツールについて詳しくは、マイグレーション資料を参照してください。

WebSphere Application Server の Knowledge Center
このオプションにより、オンライン製品資料にリンクします。
IBM Education Assistant
このオプションにより、IBM Education Assistant にリンクします。
終了
このオプションは、ファースト・ステップ・コンソールを閉じます。

コマンド・ファイルのロケーション

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]プロファイル用のファースト・ステップ・コンソールを起動する firststeps コマンドのロケーションは次のとおりです。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/firststeps/firststeps.sh
  • [Windows]profile_root¥firststeps¥firststeps.bat

パラメーター

このコマンドには、関連するパラメーターはありません。

firststeps コマンドの構文

コマンドには、以下の構文を使用します。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]./firststeps.sh
  • [Windows]firststeps.bat

リンクのヒント

以下のリンクが、WebSphere Application Server Network Deployment 製品のファースト・ステップ・コンソール上に存在します。

Network Deployment は、異なるタイプのプロファイルを提供します。すべてのプロファイルに、表に示されたすべてのリンクがあるわけではありません。 前出の各プロファイルで使用可能なオプションの説明を参照してください。

表 2. ファースト・ステップ・コンソール上のリンク.

ファースト・ステップ・コンソール上に表示されるリンクを、次の表に示します。

オプション リンク
インストール検査 ivt コマンドを呼び出します。
インストール検査テストのコマンドのロケーションは、以下のとおりです。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/bin/ivt.sh
  • [Windows]profile_root¥bin¥ivt.bat
サーバーの始動 startServer コマンドを呼び出します。
startServer コマンドのロケーションは、以下のとおりです。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/bin/startServer.sh server_name
  • [Windows]profile_root¥bin¥startServer.bat server_name

同じマシン上に複数のアプリケーション・サーバーがある場 合、コマンドはファースト・ステップ・コンソールと関連した同じアプリケーション・サーバーを始動します。

サーバーの停止 stopServer コマンドを呼び出します。
stopServer コマンドのロケーションは、以下のとおりです。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/bin/stopServer.sh server_name
  • [Windows]profile_root¥bin¥stopServer.bat server_name
デプロイメント・マネージャーの開始 startManager コマンドを呼び出します。
startManager コマンドのロケーションは、以下のとおりです。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/bin/startManager.sh
  • [Windows]profile_root¥bin¥startManager.bat

同じマシン上に複数のデプロイメント・マネージャーがある場合、コ マンドはファースト・ステップ・コンソールと関連した同じデプロイメント・マネージャーを始動します。

デプロイメント・マネージャーの停止 stopManager コマンドを呼び出します。
stopManager コマンドのロケーションは、以下のとおりです。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/bin/stopManager.sh
  • [Windows]profile_root¥bin¥stopManager.bat
管理コンソール デフォルトのブラウザーを開いて、Web アドレス http://localhost:9060/ibm/console にアクセスします。

同じマシン上に複数のアプリケーション・サーバーがある場合、 ポートはさまざまです。 ファースト・ステップ・コンソールが、ファースト・ステップ・コンソー ルと関連した管理コンソールを始動します。

WebSphere カスタマイズ・ツールボックス
コマンド・ファイルは、以下の場所にあります。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris]profile_root/bin/wct.sh
  • [Windows]profile_root¥bin¥wct.bat
WebSphere Application Server 製品の IBM Knowledge Center デフォルトのブラウザーが開き、オンライン製品資料が表示されます。
IBM Education Assistant デフォルトのブラウザーが開き、 IBM Education Assistant が表示されます。
注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-dist&topic=rins_firststeps
ファイル名:rins_firststeps.html