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WebSphere Application Server のインストール計画
製品の共通のインストール・シナリオを検討し、 アプリケーション・サービス環境のインストール方法を決定します。
始める前に
IBM® WebSphere® Application Server Network Deployment は、アプリケーション・サーバー、Web 開発ツール、Web サーバー、および対応する追加ソフトウェアと資料を含む統合プラットフォームです。
アプリケーション・サーバー製品のインストール時に、共有されるコア・プロダクト・ファイルのセットがインストールされます。 その後、デプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバーなどの、アプリケーション・サーバー・プロセスのランタイム環境を定義するファイルが含まれる別のデータ区画であるプロファイルを少なくとも 1 つ作成します。
実行中のアプリケーション・サーバー・プロセスは、そのプロファイル内の構成ファイル、データ・ファイル、 およびログ・ファイルを、作成、読み取り、更新、または削除することができます。 このアプリケーション・サーバー・プロセスは、コマンド・ファイルおよびその他の共有製品バイナリー・ファイルが含まれているコア・プロダクト・ファイルにアクセスできます。 ただし、ほとんどのコア・プロダクト・ファイルまたはシステム・ファイルは、修正パッケージ、インテリム・フィックス、または製品を拡張する製品をインストールすることによってのみ更新されます。
インストール後に、アプリケーション・サーバー・プロファイル、 管理プロファイル、デプロイメント・マネージャーおよびフェデレーテッド・アプリケーション・サーバーを含むプロファイルのセル・セット、 またはカスタム・プロファイルを作成できます。 稼働中のアプリケーション・サーバー環境を持つには、少なくとも 1 つのプロファイルが存在している必要があります。 プロファイル管理ツール コマンドまたは manageprofiles コマンドを使用すると、プロファイルを作成できます。
以下のトポロジーのいずれをインストールする前にも、まずオペレーティング・システムのインストール準備をする必要があります。 詳しくは、製品インストールのためのオペレーティング・システムの準備を参照してください。

以下の情報では、1 つ以上のマシンに さまざまなトポロジーで製品をインストールするシナリオを説明します。 Network Deployment 製品を使用する際、2 つのタイプのアプリケーション・サーバー・トポロジーが可能です。
- スタンドアロン・アプリケーション・サーバー用のトポロジー
- 各スタンドアロン・アプリケーション・サーバー
は、他のアプリケーション・サーバーとは無関係に実行します。
この項目では、以下のアプリケーション・サーバー・トポロジーを説明します。
- 1 つのセル内にある複数のアプリケーション・サーバーの管理対象グループ用トポロジー
- セルは、1 つのデプロイメント・マネージャー、および、
管理対象ノードである 1 つ以上のフェデレーテッド・アプリケーション・サーバーで構成されています。
デプロイメント・マネージャーは、セル内のすべての管理対象ノードに対する単一の管理ポイントです。
デプロイメント・マネージャーは、管理する
ノードの構成ファイルを保守し、これらの管理対象ノードにアプリケーションをデプロイします。
アプリケーション・サーバーは、以下の方法で、管理対象ノードにすることができます。
- 統合ノードを持つセルを作成することによって
- アプリケーション・サーバー・プロファイル内のノードをセルに統合することによって
- カスタム・プロファイル内のノードをセルに統合することによって
シナリオ 6 から 10 は、セル内のすべてのノードが、 特定のマシンおよびオペレーティング・システム上に常駐していることが前提になっています。 ただし、この緻密なノード割り当てを適用する必要はありません。デプロイメント・マネージャー・ノードは、マシン A 上に存在可能で、 他の管理対象ノード (デプロイメント・マネージャーに統合されている) は、 異なるマシンおよびオペレーティング・システム上に存在可能です。 異なるマシンまたはオペレーティング・システム上で構成されたそのようなセルは、 異種セル と呼ばれ、これにより、使用するネットワーク・デプロイメントを検討する際のトポロジーの可能性が広がります。
- IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverを含むトポロジー
- IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverは、ハイパフォーマンスのリバース・プロキシー機能を提供します。
これにより、ネットワークの先端で、要求に対する Web リソースへの経路指定、ロード
・バランシング、および応答時間の改善が可能になります。
Web サーバーと比較すると、IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverによって柔軟性が増し、WebSphere システム管理との統合が向上するほか、ワークロード・バランシングおよびその他の機能拡張が向上します。IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverには Web コンテナーが含まれていないため、管理コンソールがありません。製品の管理には、さまざまなトポロジーに合わせたセキュアな方法が数多くあります。
- wsadmin ユーティリティーによる管理。
これは、IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverへのローカル・アクセスを必要とします。
- 外部 Web コンソールからの管理
製品は、デプロイメント・マネージャー・ノードのプロファイル経由で構成され、エクスポートされてから、IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverノードにインポートされます。
- リモート・ジョブ・マネージャーからの柔軟な管理。
セキュアなプロキシー・プロファイルをIBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverノードにデプロイし、同じマシン上の管理エージェントに登録します。 次に管理エージェントが、リモート・ジョブ・マネージャーによって登録および管理されます。
IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverの、2 つ目の管理トポロジーはこの項目で説明されています。 - wsadmin ユーティリティーによる管理。
いくつかのシナリオは、実稼働環境においてより標準的です。 例えば、シナリオ 1 はシナリオ 3 またはシナリオ 4 よりも少ないワークロードをサポートします。 ただし、シナリオ 1 は完全な機能環境です。 シナリオ 3 から 5 は、スタンドアロンのアプリケーション・サーバーの標準的な実稼働環境です。シナリオ 9 は、シンプルなセル環境の標準的な実動シナリオです。
手順
- シナリオ 1: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを単一マシンにインストールします。
単一マシン上に WebSphere Application Server Network Deployment を単独でインストールし、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。各スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルには、server1 アプリケーション・サーバー・プロセスが含まれます。 各プロファイルは、独自の管理インターフェースを持つ個別のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを定義します。
プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドを使用すると、インストール後にプロファイルを作成できます。
このシナリオでは、 アプリケーション・サーバーは通信に、別の Web サーバー (別のマシン上) ではなく内部 HTTP トランスポート・チェーンを使用することで、いくらかの処理の負荷を軽減しようとします。
表 1. 単一マシンへのスタンドアロン・アプリケーション・サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ タスク 1 IBM Installation Manager をインストールします。 2 Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 - シナリオ 2: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーと Web サーバーを単一マシンにインストールします。
IBM HTTP Server などの Web サーバーをアプリケーション・サーバーと同じマシン上にインストールすることによって、より多くの構成オプションが得られます。Web サーバー・プラグインのインストールによって、Web サーバーはアプリケーション・サーバーと通信できます。このインストール・シナリオは、ファイアウォールを必要としない厳密なテスト環境または実稼働環境をサポートします。 ただし、このシナリオは標準的な実稼働環境ではありません。 すべてが 1 つのマシン上にある場合、Web サーバーまたはアプリケーション・サーバーの実行速度は、それぞれが別のマシン上で実行された場合同じくらいになります。それは、両者が同一の CPU リソースを使用しようとするためです。
表 2. 単一マシンへのスタンドアロン・アプリケーション・サーバーと Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ タスク 1 IBM Installation Manager をインストールします。 2 Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - WebSphere Application Server Network Deployment
- Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
3 プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 4 Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 5 WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバー定義は、プラグインの構成中に自動的に作成および構成されます。
- シナリオ 3: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーと Web サーバーを別個のマシンにインストールします。
標準的な実稼働環境では、1 台のマシン上のアプリケーション・サーバーは、Web サーバー・プラグインを介して、別個の (リモート) マシン上の Web サーバーと通信します。プロファイルを作成し、専用の Web サーバーをインストールした後、Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server および Web サーバー・プラグイン構成ツールを使用して、プラグインのインストールと Web サーバー構成ファイルの更新を行います。 これで、Web サーバーはアプリケーション・サーバーと通信することができます。オプションのファイアウォールにより、アプリケーション・サーバー・マシンのセキュリティーを追加することができます。
表 3. 別々のマシンへのスタンドアロン・アプリケーション・サーバーと Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 4 B IBM Installation Manager をインストールします。 5 B Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
6 B Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 7 B WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
8 B configureweb_server_name スクリプトをコピーしてマシン A に貼り付けます。 一方のマシンが AIX® または Linux などのオペレーティング・システムで稼働しており、他方のマシンが Windows で稼働している場合、このスクリプトを plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーしてください。
9 A マシン B の configureweb_server_name スクリプトを、マシン A の profile_root/bin ディレクトリーに貼り付けます。 10 A アプリケーション・サーバーを始動します。 11 A 管理コンソールで、マシン A の configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 12 A 管理コンソールを開き、 変更済みの構成を保存します。 13 B Web サーバーを始動します。 Domino Web サーバーを始動する前に、Domino Web サーバー用の plugins_root/setupPluginCfg.sh スクリプトを入手します。
14 A 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 - 「サーバー」 > 「Web サーバー」をクリックします。
- Web サーバー・ページで、プラグインを伝搬する Web サーバーの横にチェック・マークを付けて、「プラグインの伝搬」をクリックします。
- シナリオ 4: 1 台のマシンに複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーをインストールし、別のマシンに 1 つ以上の Web サーバーをインストールします。
プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドは、デプロイメント・マネージャー・プロファイル、アプリケーション・サーバー・プロファイルまたはカスタム・プロファイルを作成できます。 プロファイルを作成し、専用の Web サーバーをインストールした後、Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server および Web サーバー・プラグイン構成ツールを使用して、プラグインのインストールと Web サーバー構成ファイルの更新を行います。 これで、Web サーバーはアプリケーション・サーバーと通信することができます。この構成では、このプロセスをプロファイルと Web サーバーの各組み合わせに対して実行する必要があります。
このトポロジーにより、 各プロファイルは同じコア・プロダクト・ファイルのセットを共有する一方で、 固有のアプリケーション、構成設定、データ、およびログ・ファイルを持つことができます。複数のプロファイルを 作成すると、目的別に専用化された複数のアプリケーション・サーバー環境が作成されます。 例えば、Web サイト上の各アプリケーション・サーバーは、異なるアプリケーションを提供します。別の例では、各アプリケーション・サーバーを、 プログラマーまたは開発チームに割り当てる別個のテスト環境とすることができます。
複数のプロファイルを持つことには、保守容易性を高めるという別のフィーチャーがあります。 例えば、フィックスパックによってシステム・ファイルが更新されると、すべてのアプリケーション・サーバーが更新されたコア・プロダクト・ファイルを使用し始めます。
表 4. 1 台のマシンへの複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーのインストール、および別のマシンへの 1 つ以上の Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 4 B IBM Installation Manager をインストールします。 5 B Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
6 B Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 7 B WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
8 B configureweb_server_name スクリプトをコピーしてマシン A に貼り付けます。 一方のマシンが AIX または Linux などのオペレーティング・システムで稼働しており、他方のマシンが Windows で稼働している場合、このスクリプトを plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーしてください。
9 A マシン B の configureweb_server_name スクリプトを、マシン A の profile_root/bin ディレクトリーに貼り付けます。 10 A アプリケーション・サーバーを始動します。 11 A 管理コンソールで、マシン A の configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 12 A 管理コンソールを開き、 変更済みの構成を保存します。 13 B Web サーバーを始動します。 Domino Web サーバーを始動する前に、Domino Web サーバー用の plugins_root/setupPluginCfg.sh スクリプトを入手します。
14 A 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 - 「サーバー」 > 「Web サーバー」をクリックします。
- Web サーバー・ページで、プラグインを伝搬する Web サーバーの横にチェック・マークを付けて、「プラグインの伝搬」をクリックします。
15 A マシン A で、プロファイル管理ツール コマンドまたは manageprofiles コマンドを使用して、次のスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 16 B 後続の IBM HTTP Server またはその他のサポートされている Web サーバーをマシン B にインストールします。 17 A - B ステップ 7 から 14 を繰り返して、マシン B 上の追加の各Web サーバーを新しく追加された各アプリケーション・サーバーとともに構成します。 これで、各アプリケーション・サーバー・プロファイルは、自身の Web サーバーに直接関連付けられます。 - シナリオ 5: 別々のマシンに、管理エージェント、複数の登録済みアプリケーション・サーバー、複数の Web サーバーをインストールします。
1 台のマシン上のアプリケーション・サーバーは、Web サーバー・プラグインを介して、別個の (リモート) マシン上の Web サーバーと通信します。アプリケーション・サーバーは、管理エージェントに既に登録済みです。 管理エージェントは、そのエージェントに登録されたノードを管理する単一ロケーションを提供します。オプションのファイアウォールにより、アプリケーション・サーバー・マシンのセキュリティーを追加することができます。
表 5. 別々のマシンへの管理エージェントと複数の登録済みアプリケーション・サーバー、および複数の Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、管理エージェントのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 5 A registerNode コマンドを管理エージェント・プロファイルの bin ディレクトリー profile_root/bin で実行することで、アプリケーション・サーバーを管理エージェントに登録します。 6 B IBM Installation Manager をインストールします。 7 B Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
8 B Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 9 B WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
10 B configureweb_server_name スクリプトをコピーしてマシン A に貼り付けます。 一方のマシンが AIX または Linux などのオペレーティング・システムで稼働しており、他方のマシンが Windows で稼働している場合、このスクリプトを plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーしてください。
11 A マシン B の configureweb_server_name スクリプトを、マシン A の profile_root/bin ディレクトリーに貼り付けます。 12 A アプリケーション・サーバーを始動します。 13 A 管理コンソールで、マシン A の configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 14 A 管理コンソールを開き、 変更済みの構成を保存します。 15 B Web サーバーを始動します。 Domino Web サーバーを始動する前に、Domino Web サーバー用の plugins_root/setupPluginCfg.sh スクリプトを入手します。
16 A 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 - 「サーバー」 > 「Web サーバー」をクリックします。
- Web サーバー・ページで、プラグインを伝搬する Web サーバーの横にチェック・マークを付けて、「プラグインの伝搬」をクリックします。
17 A マシン A で、プロファイル管理ツール コマンドまたは manageprofiles コマンドを使用して、次のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 18 A registerNode コマンドを管理エージェント・プロファイルの bin ディレクトリー profile_root/bin で実行することで、新規アプリケーション・サーバーを管理エージェントに登録します。 19 B 後続の IBM HTTP Server またはその他のサポートされている Web サーバーをマシン B にインストールします。 20 A - B ステップ 9 から 16 を繰り返して、マシン B 上の追加の各 Web サーバーを新しく追加された各アプリケーション・サーバーとともに構成します。 これで、各アプリケーション・サーバー・プロファイルは、自身の Web サーバーに直接関連付けられます。
- シナリオ 6 管理対象アプリケーション・サーバーのセルを 1 台のマシンにインストールします。
WebSphere Application Server Network Deployment は、単一マシン上の、 デプロイメント・マネージャーおよび 1 つのフェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・ノードで構成されたセルを作成できます。 インストール後にプロファイルのセル・セットを作成します。 プロファイル管理ツール コマンドまたは manageprofiles コマンドを使用すると、その他のスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルまたはカスタム・プロファイルを作成できます。 デプロイメント・マネージャーの管理インターフェースを使用して、追加サーバーをセルに統合できます。 そのセル・プロファイル・タイプは生産に推奨されません。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルは、これらのプロファイルをデプロイメント・マネージャーのセルに統合するまで固有の管理インターフェースを保持しています。この時点では、デプロイメント・マネージャーの管理インターフェースがサーバーを制御しており、管理対象ノードと呼ばれます。 管理対象ノード上の構成ファイルおよびアプリケーション・ファイルは、同期中に、デプロイメント・マネージャー上でホストされるファイルのマスター・コピーから定期的にリフレッシュされます。 アプリケーション・サーバー・プロファイルには、server1 と呼ばれるデフォルト・アプリケーション・サーバー・プロセスがあり、 オプションで、デフォルト・アプリケーションが組み込まれている場合があります。 カスタム・プロファイルには、デフォルトのサーバー・プロセスも、いずれのアプリケーションも組み込まれていません。
セル環境では、 管理対象ノードのみがアプリケーションを提供し、デプロイメント・マネージャーは提供しません。 このシナリオでは、 管理対象ノードは通信に、別の Web サーバー (別のマシン上) ではなく内部 HTTP トランスポート・チェーンを使用することで、いくらかの処理の負荷を軽減しようとします。
表 6. 1 台のマシンへの管理対象アプリケーション・サーバーのセルのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ タスク 1 IBM Installation Manager をインストールします。 2 Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 5 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、そのアプリケーション・サーバーをセルに統合します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
6 ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。 7 ファースト・ステップ・コンソールを使用して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開始します。 8 アプリケーション・サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で、startNode コマンドを実行することによって、ノード・エージェント・プロセスを始動します。 9 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、 アプリケーション・サーバー・プロセスの作成および始動を行います。 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere アプリケーション・サーバー」>「server_name」とクリックします。
- シナリオ 7: 管理対象アプリケーション・サーバーのセルと Web サーバーを 1 台のマシンにインストールします。
IBM HTTP Server などの Web サーバーをアプリケーション・サーバーと同じマシン上にインストールすることによって、より多くの構成オプションが得られます。Web サーバー・プラグインのインストールは、Web サーバーが管理対象ノード内のサーバーと通信するために必要です。このタイプのインストールは、ファイアウォールを必要としないセル環境または実稼働環境のいずれかにおける 厳密なテストをサポートすることができます。
表 7. 1 台のマシンへの管理対象アプリケーション・サーバーのセルと Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ タスク 1 IBM Installation Manager をインストールします。 2 Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - WebSphere Application Server Network Deployment
- Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
3 プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 5 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、そのアプリケーション・サーバーをセルに統合します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
6 ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。 7 ファースト・ステップ・コンソールを使用して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開始します。 8 アプリケーション・サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で、startNode コマンドを実行することによって、ノード・エージェント・プロセスを始動します。 9 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、 アプリケーション・サーバー・プロセスの作成および始動を行います。 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere アプリケーション・サーバー」>「server_name」とクリックします。
10 Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 11 WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバー定義は、プラグインの構成中に自動的に作成および構成されます。
- シナリオ 8: 管理対象アプリケーション・サーバーのセルを 1 台のマシンにインストールし、Web サーバーを別のマシンにインストールします。
標準的な実稼働環境では、セル内の管理対象ノードは、Web サーバー・プラグインを介して、別個 (リモート) のマシン上の Web サーバーと通信します。オプションのファイアウォールにより、アプリケーション・サーバー・マシンのセキュリティーを追加することができます。
表 8. 1 台のマシンへの管理対象アプリケーション・サーバーのセルのインストール、および別のマシン上での Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 5 A デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、そのアプリケーション・サーバーをセルに統合します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
6 A ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。 7 A ファースト・ステップ・コンソールを使用して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開始します。 8 A アプリケーション・サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で、startNode コマンドを実行することによって、ノード・エージェント・プロセスを始動します。 9 A デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、 アプリケーション・サーバー・プロセスの作成および始動を行います。 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere アプリケーション・サーバー」>「server_name」とクリックします。
.10 B IBM Installation Manager をインストールします。 11 B Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
12 B Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 13 B WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
14 B configureweb_server_name スクリプトをコピーしてマシン A に貼り付けます。 一方のマシンが AIX または Linux などのオペレーティング・システムで稼働しており、他方のマシンが Windows で稼働している場合、このスクリプトを plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーしてください。
15 A マシン B の configureweb_server_name スクリプトを、マシン A の profile_root/bin ディレクトリーに貼り付けます。 16 A アプリケーション・サーバーを始動します。 17 A 管理コンソールで、マシン A の configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 18 A 管理コンソールを開き、 変更済みの構成を保存します。 19 B Web サーバーを始動します。 Domino Web サーバーを始動する前に、Domino Web サーバー用の plugins_root/setupPluginCfg.sh スクリプトを入手します。
20 A 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 - 「サーバー」 > 「Web サーバー」をクリックします。
- Web サーバー・ページで、プラグインを伝搬する Web サーバーの横にチェック・マークを付けて、「プラグインの伝搬」をクリックします。
- シナリオ 9: デプロイメント・マネージャーを 1 台のマシン上に、複数の管理対象アプリケーション・サーバー・ノードを 2 番目のマシン上に、Web サーバーを 3 番目のマシン上にインストールします。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー上のセルの主な利点は、スケーラビリティーです。セルをワークロード・レベルの比率で保持するよう管理することが可能です。 このシナリオでは、管理対象ノードはマシン C に存在します。 管理対象ノードはすべて、同じデプロイメント・マネージャーに統合されます。 必要に応じて、各管理対象ノードのアプリケーション・サーバーは、 同じアプリケーションまたは異なるアプリケーションを提供することができます。
マシン A およびマシン C は、 垂直スケーリングおよび水平スケーリングの両方のスケーリング・タイプを持ちます。- 垂直スケーリングは、同じ物理マシン上に複数の管理対象ノードを作成します。
- 水平スケーリングは、複数の物理マシン上にセル・メンバーを作成します。
このシナリオの管理対象ノードは、同じ Web サーバーと通信します。ただし、代わりに、管理対象ノードごとに専用 Web サーバーを用意することもできます。
表 9. 1 台のマシンへのデプロイメント・マネージャーのインストール、2 番目のマシンへの複数の管理対象アプリケーション・サーバー・ノードのインストール、および 3 番目のマシンへの Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 A ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。 5 C IBM Installation Manager をインストールします。 6 C Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 7 C プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して複数のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 8 C ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはアプリケーション・サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーである profile_root/bin で startServer コマンドを実行することによって、各アプリケーション・サーバーを始動します。 9 A マシン A で、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、 アプリケーション・サーバー・ノードをセルに追加します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
10 B IBM Installation Manager をインストールします。 11 B Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
12 B Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 13 B WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
14 B configureweb_server_name スクリプトをコピーしてマシン A に貼り付けます。 一方のマシンが AIX または Linux などのオペレーティング・システムで稼働しており、他方のマシンが Windows で稼働している場合、このスクリプトを plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーしてください。
15 A マシン B の configureweb_server_name スクリプトを、マシン A の profile_root/bin ディレクトリーに貼り付けます。 16 A 管理コンソールで、マシン A の configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 17 A 管理コンソールを開き、変更済みの構成を保存します。 18 B Web サーバーを始動します。 Domino Web サーバーを始動する前に、Domino Web サーバー用の plugins_root/setupPluginCfg.sh スクリプトを入手します。
19 A 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 - 「サーバー」 > 「Web サーバー」をクリックします。
- Web サーバー・ページで、プラグインを伝搬する Web サーバーの横にチェック・マークを付けて、「プラグインの伝搬」をクリックします。
- シナリオ 10: ジョブ・マネージャーは、複数の管理エージェント、デプロイメント・マネージャー、およびスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを柔軟に管理するための管理プロセスの一部です。 ノードは、1 つ以上のジョブ・マネージャーに登録できます。デプロイメント・マネージャーとは対照的に、ジョブ・マネージャーは登録済みノードの管理機能を排他的に継承しません。 ジョブ・マネージャーに登録するノードは、自身の管理機能を維持します。さらに、ノードは定期的にジョブ・マネージャーをポーリングし、操作を必要とするジョブが通知されたかを判断します。すべての登録済みノードは、ジョブ・マネージャーから別々に管理できます。ジョブ・マネージャー構成の利点は、複数のさまざまな環境に対する管理操作を調整できることです。
デプロイメント・マネージャーおよび管理対象ノードを 1 台のマシン上に、管理エージェントおよび複数の登録済みアプリケーション・サーバー・ノードを 2 番目のマシン上に、ジョブ・マネージャーを 3 番目のマシン上に、Web サーバーを 4 番目のマシン上にインストールします。
マシン A のセルは Web サーバーと通信し、マシン C はテストやその他の目的に使用できる内部サーバーです。
表 10. 1 台のマシンへのデプロイメント・マネージャーと管理対象ノードのインストール、2 番目のマシンへの管理エージェントおよび複数の登録済みアプリケーション・サーバー・ノードのインストール、3 番目のマシンへのジョブ・マネージャーのインストール、および 4 番目のマシンへの Web サーバーのインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 A ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの bin ディレクトリーである /bin で startManager profile_root コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。 5 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 6 A デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、そのアプリケーション・サーバーをセルに統合します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
7 C IBM Installation Manager をインストールします。 8 C Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 9 C プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、管理エージェントのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 10 C プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して複数のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 11 C registerNode コマンドを管理エージェント・プロファイルの bin ディレクトリー profile_root/bin で実行することで、スタンドアロンのアプリケーション・サーバーを管理エージェントに登録します。 12 D IBM Installation Manager をインストールします。 13 D Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 14 D プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、ジョブ・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 15 D ジョブ・マネージャーがマシン D にある状態で、ジョブ・マネージャーの wsadmin ツールに接続して registerWithJobManager コマンドを AdminTask オブジェクトで実行することで、管理エージェントをマシン C に、デプロイメント・マネージャーをマシン B に登録します。 AdminTask.registerWithJobManager('[-host myhost -conntype SOAP -port 8878 -managedNodeName myhostNode01]')
または、管理コンソールを使用してジョブ・マネージャーに登録することもできます。 デプロイメント・マネージャー・コンソールで「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」>「ジョブ・マネージャー」とクリックし、デプロイメント・マネージャー・ノードを選択して「ジョブ・マネージャーに登録」をクリックします。管理エージェント・コンソールで「システム管理」>「管理エージェント」>「ノード」とクリックし、1 つ以上のスタンドアロン・ノードを選択して「ジョブ・マネージャーに登録」をクリックします。ジョブ・マネージャーに登録したデプロイメント・マネージャーとスタンドアロン・ノードはジョブ・マネージャーの管理対象ノードになります。マシン A の統合ノード Profile01 はジョブ・マネージャーの管理対象ノードにはならず、デプロイメント・マネージャーが管理する統合ノードのままとなります。
16 B IBM Installation Manager をインストールします。 17 B Installation Manager を使用して、以下をインストールします。 - Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server
- WebSphere Customization Toolbox
18 B Installation Manager を使用して、IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをインストールします。 19 B WebSphere Customization Toolbox を開きます。その後、Web サーバー・プラグイン構成ツールを起動して、Web サーバー・プラグインを構成し、Web サーバー定義を作成します。 Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
20 B configureweb_server_name スクリプトをコピーしてマシン A に貼り付けます。 一方のマシンが AIX または Linux などのオペレーティング・システムで稼働しており、他方のマシンが Windows で稼働している場合、このスクリプトを plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーしてください。
21 A マシン B の configureweb_server_name スクリプトを、マシン A の profile_root/bin ディレクトリーに貼り付けます。 22 A 管理コンソールで、マシン A の configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 23 A 管理コンソールを開き、変更済みの構成を保存します。 24 B Web サーバーを始動します。 Domino Web サーバーを始動する前に、Domino Web サーバー用の plugins_root/setupPluginCfg.sh スクリプトを入手します。
25 A 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 - 「サーバー」 > 「Web サーバー」をクリックします。
- Web サーバー・ページで、プラグインを伝搬する Web サーバーの横にチェック・マークを付けて、「プラグインの伝搬」をクリックします。
- シナリオ 11: デプロイメント・マネージャーおよび 1 つ以上の管理対象ノードを 1 つのマシンにインストールし、IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Server を 2 つ目のマシンにインストールします。IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverは、ハイパフォーマンスのリバース・プロキシー機能を提供します。
これにより、ネットワークの先端で、要求に対する Web リソースへの経路指定、ロード
・バランシング、および応答時間の改善が可能になります。
IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverを管理する最も安全な方法は、ローカルで wsadmin コマンドを使用する方法です。IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverには Web コンテナーが含まれていないため、管理コンソールがありません。ローカル管理は、コマンド行からのみ実行できます。
セキュア・プロキシー・サーバーの構成は、ネットワーク・デプロイメント・アプリケーション・サーバーのセル内で管理し、wsadmin コマンドを使用してIBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverにローカルにインポートすることもできます。 構成は、構成のみのプロファイルとして、ネットワーク・デプロイメント・アプリケーション・サーバーのセルの内側に作成されて保持されます。プロファイルは、管理エージェントに登録されて、管理コンソールを使用して管理されます。ネットワーク・デプロイメント・アプリケーション・サーバーのセル内でセキュア・プロキシー・サーバーのプロファイルを構成し、その構成を DMZ 内のノードにエクスポートしてから、IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverにインポートします。セキュア・プロキシー・サーバーの構成に変更を加えた場合は、このプロセスを繰り返します。
表 11. 1 台のマシンへのデプロイメント・マネージャーと 1 つ以上の管理対象ノードのインストール、および 2 番目のマシンへの IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Server のインストール. 以下のステップを実行します。
ステップ マシン タスク 1 A IBM Installation Manager をインストールします。 2 A Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。 3 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 4 A ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの bin ディレクトリーである /bin で startManager profile_root コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。 5 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。 6 A デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、そのアプリケーション・サーバーをセルに統合します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
7 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用して、管理エージェントのサーバー・タイプの管理プロファイルを作成します。 8 A 管理エージェントを開始します。 9 A プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してセキュア・プロキシー (構成のみ) プロファイルを作成します。 10 A registerNode コマンドを管理エージェント・プロファイルの bin ディレクトリー profile_root/bin で実行することで、セキュア・プロキシー (構成のみ) プロファイルを管理エージェントに登録します。 11 A 管理エージェントを再始動します。 12 A 管理エージェントから、管理するノードのリストと一緒にプロンプトが出されたら、セキュア・プロキシー (構成のみ) のプロファイルからノードを選択します。 13 A 管理コンソールを使用して、セキュア・プロキシー・プロファイルを作成します。 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere プロキシー・サーバー」>「新規」の順にクリックし、「プロキシー・サーバーの作成 (Proxy Server Creation)」ウィザードを使用します。
14 A 管理エージェントの wsadmin ツールに接続して exportProxyServer コマンドを AdminTask オブジェクトで実行することで、サーバー構成をエクスポートします。Jython ストリングを使用して、以下の例を検討します。 AdminTask.exportProxyServer('[-archive c:¥myProxyServer.ear -nodeName node1 -serverName server1]')
AdminTask.exportProxyServer('[-archive /myProxyServer.ear -nodeName node1 -serverName server1]')
15 B IBM Installation Manager をインストールします。 16 B IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Server をインストールします。 17 A FTP を使用して、サーバー構成ファイルをマシン B に転送します。 18 B セキュア・プロキシーの wsadmin ツールに接続して importProxyServer コマンドを AdminTask オブジェクトで実行することで、サーバー構成をマシン B にインポートします。 Jython ストリングを使用して、以下の例を検討します。 AdminTask.importProxyServer('[-archive c:¥myProxyServer.ear -nodeName node1 -serverInArchive server1 -deleteExistingServer true]')
AdminTask.importProxyServer('[-archive /myProxyServer.ear -nodeName node1 -serverInArchive server1 -deleteExistingServer true]')
タスクの結果
次のタスク
これらの製品のインストールについて詳しくは、IBM HTTP Server、Web サーバー・プラグイン、および IBM WebSphere Application Server の DMZ Secure Proxy Serverの資料を参照してください。


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-dist&topic=tins_scenario3
ファイル名:tins_scenario3.html