インストールのトラブルシューティング
ロギングおよびトレースは、WebSphere® Application Server をインストールするときに発生した問題のトラブルシューティングに使用します。
ロギングとトレース
- Installation Manager を開いて「ファイル」>「ログの表示」をクリックすると、ログを簡単に表示できます。 表内のログ・ファイルを個々に選択して、「ログ・ファイルを開く」アイコンをクリックすることにより、個々のログ・ファイルを開くことができます。
- ログは、Installation Manager のアプリケーション・データ・ロケーションの logs ディレクトリーにあります。以下に例を示します。
管理インストール:
C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥Installation Manager
非管理インストール:
C:¥Documents and Settings¥user_name¥Application Data¥IBM¥Installation Manager
管理インストール:
/var/IBM/InstallationManager
非管理インストール:
user_home/var/ibm/InstallationManager
- メイン・ログ・ファイルは、タイム・スタンプが記されている XML ファイルで、logs ディレクトリーにあります。これらのログ・ファイルは、任意の標準 Web ブラウザーを使用して表示できます。
- logs ディレクトリー内の log.properties ファイルは、
Installation Manager が使用するロギングまたはトレースのレベルを指定します。WebSphere Application Server プラグインのトレースをオンにするには、例えば、以下のような内容の log.properties ファイルを作成します。
必要に応じて Installation Manager を再始動します。Installation Manager によって、WebSphere Application Server プラグインのトレースが出力されます。com.ibm.ws=DEBUG com.ibm.cic.agent.core.Engine=DEBUG global=DEBUG
トラブルシューティング
HP-UX オペレーティング・システム上で CD-ROM ファイル・システム (CDFS) を使用して マウントされた DVD から Installation Manager の起動を試みると、起動に失敗して、次のいずれかに類似した例外が含まれた ログ・ファイルを指す場合があります。
java.util.zip.ZipException: Exception in opening zip file:
この問題は、 Installation Manager で、CDFS でマウントされたデバイスで開ける記述子の数が上限に達したことによって引き起こされる場合があります。この上限は、チューナブル・カーネル・パラメーターの ncdnode の値によって 判定されます。このパラメーターは、メモリー内に同時に存在できる CDFS ノードの最大数を指定します。 この問題を解決するには、ncdnode システム・カーネル設定値を 250 に変更します。 問題が解決しない場合は、この設定値を増やしてください。org.osgi.framework.BundleException: Exception in org.eclipse.update.internal.configurator.ConfigurationActivator.start() or bundle org.eclipse.update.configurator.
デフォルトで、一部の HP-UX システムは、ホスト名の解決に DNS を使用しないように 構成されます。その場合、Installation Manager は外部のリポジトリーに接続できない場合があります。
リポジトリーを ping することはできますが、nslookup は何も返しません。
システム管理者と相談して、DNS を使用するようにご使用のマシンを構成するか、またはリポジトリーの IP アドレスを使用してください。
WebSphere Application Server の製品メディアからの IBM i オペレーティング・ システム上にローカルで IBM Installation Manager のインストールを試みたとき、次の エラー・メッセージが表示されることがあります。
このエラーが発生するのは、製品メディアに含まれるすべてのディレクトリー名とファイル名が 大文字で表示されるからです。この問題を解決するには、次のコマンドを使用して、 大/小文字混合を IBM i オペレーティング・システムで処理できるようにします。The Installc executable launcher was unable to locate its companion shared library.
CHGOPTA EXTMEDFMT(*YES)
ユーザーアカウント制御 (UAC) が有効になっている状態で非管理者が Program Files ディレクトリーまたは Program Files (x86) ディレクトリーに WebSphere Application Server をインストールした場合、WebSphere Application Server は正しく機能しません。
UAC は、非管理ユーザーがソフトウェア製品を Program Files ディレクトリーまたは Program Files (x86) ディレクトリーにインストールできるようにするアクセス制御メカニズムですが、インストールの完了後にそのディレクトリーに対するすべての書き込みアクセスを禁止します。 WebSphere Application Server が、正しく機能するためには app_server_root ディレクトリーへの書き込みアクセスが必要です。
この問題を解決するには、以下の作業のいずれかを実行してください。- Program Files および Program Files (x86) 以外のディレクトリー (例えば、C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer) に WebSphere Application Server をインストールします。
- UAC を使用不可にします。
- 場合によっては、Installation Manager の既存のチェック・メカニズムを迂回する必要がある場合もあります。
- 一部のネットワーク・ファイル・システムでは、ディスク・スペースが正しく報告されない
場合があります。この場合、ディスク・スペース・チェックを迂回して、
インストールを続行する必要があります。ディスク・スペース・チェックを使用不可にするには、 IM_install_root/eclipse/configuration の config.ini ファイルで以下のシステム・プロパティー を指定して、Installation Manager を再始動します。
ここで size は 正整数です。unit は、バイトの場合は空白、 キロの場合は k、メガバイトの場合は m、ギガバイトの場合は g です。以下に例を示します。cic.override.disk.space=sizeunit
Installation Manager は Long.MAX_VALUE のディスク・スペース・サイズを報告します。使用可能なディスク・スペースが非常に大容量の場合は、 表示されずに N/A が表示されます。cic.override.disk.space=120 (120 バイト) cic.override.disk.space=130k (130 キロバイト) cic.override.disk.space=140m (140 メガバイト) cic.override.disk.space=150g (150 ギガバイト) cic.override.disk.space=true
- オペレーティング・システムの前提条件チェックを迂回するには、disableOSPrereqChecking=true を IM_install_root/eclipse/configuration の config.ini ファイルに追加して、Installation Manager を再始動します。
- 一部のネットワーク・ファイル・システムでは、ディスク・スペースが正しく報告されない
場合があります。この場合、ディスク・スペース・チェックを迂回して、
インストールを続行する必要があります。
Installation Manager の使用について詳しくは、IBM Installation Manager の資料を参照してください。
Installation Manager の最新バージョンの詳細については、リリース情報を参照してください。 リリース情報にアクセスするには、以下のタスクを実行します。「スタート」 > 「プログラム」 > 「IBM Installation Manager」 > 「リリース情報」をクリックします。
Installation Manager がインストールされているディレクトリーにある文書サブディレクトリーに移動し、readme.html ファイルを開きます。
- 製品をインストールしようとして致命的エラーが発生した場合は、以下の処置を講じます。
- 現在の製品のインストール・ディレクトリーのバックアップ・コピーを作成して、IBM サポートがそのインストール・ディレクトリーを後で確認することが必要になった場合に備えます。
- Installation Manager を使用して、製品のインストール・ロケーションの下にインストールしたすべてのもの (パッケージ・グループ) をアンインストールします。 エラーが発生する場合がありますが、それらは無視して構いません。
- 製品のインストール・ディレクトリーに残っているすべてのものを削除します。
- Installation Manager を使用して、同じロケーションまたは新規ロケーションに製品を再インストールします。


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-dist&topic=tins_troubleshoot
ファイル名:tins_troubleshoot.html