Virtual member manager の JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの構成

以下のステップを使用して、DB2 だけでなくさまざまなデータベース・タイプの type4 JDBC プロバイダーを構成します。

このタスクについて

IBM Websphere Application Server バージョン 6.1 の初期のオファリングでは、IBM DB2 レガシー CLI ベース type2 Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーのみが DB2 でサポートされていました。Websphere Application Server V7.0 では、DB2 JCC type4 JDBC ドライバーがサポートされています。
注: WebSphere Application Server Network Deployment の構成で、デプロイメント・マネージャーの変更を行い、すべての管理対象ノードを再始動します。

手順

  1. 以下のライブラリーをサーバー Java 仮想マシン (JVM) のクラス・パスに追加します。
    注: JDBC ドライバー・ファイルを WebSphere Application Server lib ディレクトリーにコピーするか、または JDBC ドライバー・ファイルのロケーションをサーバー JVM クラス・パスに組み込むかのいずれかを行うことができます。
    表 1. Java 仮想マシンのライブラリー
    ライブラリー・タイプ ファイル名
    DB2
    • ${DB2_JDBC_DRIVER_PATH}/ db2jcc.jar
    • ${DB2_JDBC_DRIVER_PATH}/ db2jcc_license_cu.jar
    • ${DB2_JDBC_DRIVER_PATH}/ db2jcc_license_cisuz.jar
    Derby ${WAS_APP_SERVER_ROOT}/ derby/lib/derby.jar
    Informix ダイナミック・サーバー
    • ifxjdbc.jar
    • ifxjdbcx.jar
    Oracle Enterprise Edition ojdbc14.jar
    SQL サーバー・エンタープライズ
    • sqlserver.jar
    • base.jar
    • util.jar
  2. Configuring a JDBC provider using the administrative console トピックの情報と次の表の情報を使用して、JDBC プロバイダーを構成します。 以下の表のプロバイダーは、XA データ・ソース実装タイプを持ちます。
    表 2. JDBC プロバイダー
    タイプ JDBC プロバイダー
    DB2 DB2 Universal JDBC ドライバー・プロバイダー
    Derby Derby JDBC プロバイダー
    Informix ダイナミック・サーバー Informix JDBC プロバイダー
    Oracle Enterprise Edition Oracle JDBC プロバイダー
    SQL サーバー・エンタープライズ MS SQL サーバー用の IBM WebSphere 組み込み Connect JDBC プロバイダー
    注: JDBC ドライバー・ファイルを WebSphere Application Server lib ディレクトリーにコピーするか、または JDBC ドライバー・ファイルのロケーションをサーバー JVM クラス・パスに組み込むかのいずれかを行います。
  3. 前の表の JDBC プロバイダーの情報と「Configuring a data source using the administrative console」トピックの情報を使用して、データ・ソースを作成します。
  4. 新規に作成したデータ・ソースで、カスタム・プロパティー webSphereDefaultIsolationLevel = 2 を設定します。 詳しくは、トピック「Changing the default isolation level for non-CMP applications and describing how to do so using a new custom property webSphereDefaultIsolationLevel」を参照してください。
  5. アプリケーション・サーバーを再始動します。
  6. 以下のステップのいずれかを完了します。
    1. 既存のデータベース・リポジトリーがなければ、ご使用の DB タイプに適したドライバーを使用して、新規データベース・リポジトリーを構成します。 データベース・リポジトリーの表を作成する方法について詳しくは、「wsadmin コマンドを使用した、エントリー・マッピング・リポジトリー、プロパティー拡張機能リポジトリー、 またはカスタム・レジストリー・データベース・リポジトリーの設定」トピックを参照してください。
      以下のコマンドは、データベース・リポジトリーを構成するために使用します。これらのコマンドの使用方法について詳しくは、「AdminTask オブジェクトの IdMgrRepositoryConfig コマンド・グループ」トピックを参照してください。
      表 3. リポジトリー構成用のコマンド
      アクション・タイプ コマンド
      データベース・リポジトリー createIdMgrDBRepository
      プロパティー拡張リポジトリー setIdMgrPropertyExtensionRepository
      エントリー・マッピング・リポジトリー setIdMgrEntryMappingRepository
    2. DB2 レガシー CLI ベース type2 ドライバーに基づく既存のデータベース・リポジトリーが既にある場合、以下に示すように type4 ドライバーを使用するようにリポジトリーを更新します。
      表 4. 既存のリポジトリーの更新
      アクション・タイプ コマンド
      データベース・リポジトリー wsadmin> $AdminTask updateIdMgrDBRepository {-id database_ID -dbURL database_URL -JDBCDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver}
      プロパティー拡張リポジトリー wsadmin> $AdminTask setIdMgrPropertyExtensionRepository {-dbURL database_URL -JDBCDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver -databaseType database_typ -dataSourceName data_source_name -dbAdminId database_administrator_ID -dbAdminPassword database_administrator_password}
      エントリー・マッピング・リポジトリー wsadmin> $AdminTask setIdMgrEntryMappingRepository {-dbURL database_URL -JDBCDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver -databaseType database_type -dataSourceName data_source_name -dbAdminId database_admin_ID -dbAdminPassword database_administrator_password}
  7. アプリケーション・サーバーを再始動します。 これで Virtual member manager は新規ドライバーを使用するようになりました。


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