z/OS 上でのポート番号の設定

WebSphere® Application Server for z/OS® のデフォルトのサーバー値について学習します。

z/OS ポートの割り当て

表 1. WebSphere Application Server for z/OS のポート定義. 以下の表では、ポート名とポート番号のデフォルト値をリストしています。
ポート名 デフォルト値
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー フェデレーテッド・アプリケーション・サーバー デプロイメント・マネージャー 管理エージェント ジョブ・マネージャー セキュア・プロキシー・サーバー セキュア・プロキシー・サーバー管理エージェント 管理サブシステム
管理コンソール・ポート (WC_adminhost) 9060 ---- 9060 9060 9960 ---- ---- ----
管理コンソール・セキュア・ポート (WC_adminhost_secure) 9043 ---- 9043 9043 9943 ---- ---- ----
HTTP Transport ポート (WC_defaulthost) 9080 9080 ---- ---- ---- 80 ---- ----
HTTPS トランスポート・セキュア・ポート (WC_defaulthost_secure) 9443 9443 ---- ---- ---- 443 ---- ----
ORB リスナー・ポート (BOOTSTRAP_ ADDRESS および ORB_ LISTENER_ ADDRESS) 2809 2809 9809 9807 9808 ---- 9807 ----
セル・ディスカバリー・ポート (CELL_ DISCOVERY_ ADDRESS) ---- ---- 7277 ---- ---- ---- ---- ----
HA マネージャーの通信ポート (DCS_UNICAST_ADDRESS) 9353 9353 9352 ---- ---- ---- ---- ----
内部 JMS サーバー・ポート (JMSSERVER_SECURITY_PORT) 5557 ---- ---- ---- ---- ---- ---- ----
管理プロセス間通信ポート (IPC_CONNECTOR_ADDRESS) 9633 9633 9632 9630 9631 9633 9630 9634
MQ トランスポート・ポート (SIB_MQ_ENDPOINT_ADDRESS) 5558 5558 ---- ---- ---- ---- ---- ----
MQ トランスポート・セキュア・ポート (SIB_MQ_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS) 5578 5578 ---- ---- ---- ---- ---- ----
ORB SSL リスナー・ポート (ORB_ SSL_ LISTENER_ ADDRESS) 0 0 0 0 0 ---- ---- ----
RMI コネクター・ポート (RMI_ CONNECTOR_ ADDRESS) ---- ---- ---- ---- ---- ---- ---- 9810
JSR 160 RMI コネクター・ポート (JSR160RMI_ CONNECTOR_ ADDRESS) ---- ---- ---- ---- ---- ---- ---- 9811
サービス統合ポート (SIB_ENDPOINT_ADDRESS) 7276 7276 ---- ---- ---- ---- ---- ----
サービス統合セキュア・ポート (SIB_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS) 7286 7286 ---- ---- ---- ---- ---- ----
SIP コンテナー・ポート (SIP_DEFAULTHOST) 5060 5060 ---- ---- ---- 5060 ---- ----
SIP コンテナー・セキュア・ポート (SIP_DEFAULTHOST_SECURE) 5061 5061 ---- ---- ---- 5061 ---- ----
JMX SOAP コネクター・ポート (SOAP_ CONNECTOR_ ADDRESS) 8880 8880 8879 8877 8876 ---- 8877 8881
DataPower® アプライアンス・マネージャーのセキュア・インバウンド・ポート (DataPowerMgr_ inbound_ secure) ---- ---- 5555 ---- ---- ---- ---- ----
ミドルウェア・エージェント RPC ポート (XDAGENT_ PORT) ---- ---- 7060 ---- ---- ---- ---- ----
管理用オーバーレイ UDP ポート (OVERLAY_ UDP_ LISTENER_ ADDRESS) 11003 11003 11005 ---- ---- ---- ---- ----
管理用オーバーレイ TCP ポート (OVERLAY_ TCP_ LISTENER_ ADDRESS) 11004 11004 11006 ---- ---- ---- ---- ----
状況更新リスナー・ポート (STATUS_ LISTENER_ ADDRESS) ---- ---- 9420 ---- 9425 ---- ---- ----
IBM® HTTP Server ポート 80 ---- ---- ---- ---- ---- ---- ----
IBM HTTPS サーバー管理ポート 8008 ---- ---- ---- ---- ---- ---- ----
アプリケーション・サーバー・ノードをデプロイメント・マネージャー・セルに統合する場合、デプロイメント・マネージャーは、アプリケーション・サーバー・ノード上でノード・エージェント・サーバー・プロセスをインスタンス化します。ノード・エージェント・サーバーは、デフォルトでは以下のポート割り当てを使用します。
表 2. ノード・エージェント・サーバー・プロセスのポート定義. 以下の表では、ポート名とポート番号のデフォルト値をリストしています。
ポート名 デフォルト値
セル・ノード・エージェント
JMX SOAP コネクター・ポート (SOAP_ CONNECTOR_ ADDRESS) 8878
ORB リスナー・ポート (BOOTSTRAP_ ADDRESS および ORB_ LISTENER_ ADDRESS) 2810
HA マネージャーの通信ポート (DCS_UNICAST_ADDRESS) 9354
ORB SSL リスナー・ポート (ORB_ SSL_ LISTENER_ ADDRESS) 0
ノード・ディスカバリー・ポート (NODE_ DISCOVERY_ ADDRESS) 7272
ノード・マルチキャスト・ディスカバリー・ポート (NODE_ MULTICAST_ DISCOVERY_ ADDRESS) 5000
ノード IPV6 ディスカバリー・ポート (NODE_ IPV6_ MULTICAST_ DISCOVERY_ ADDRESS) 5001
ノード・エージェント・プロセス間通信ポート (IPC_ CONNECTOR_ ADDRESS) 9626
ノード・ミドルウェア・エージェント RPC ポート (NODE_ XDAGENT_ PORT) 7061
ノード管理用オーバーレイ UDP ポート (NODE_ OVERLAY_ UDP_ LISTENER_ ADDRESS) 11001
ノード管理用オーバーレイ TCP ポート (NODE_ OVERLAY_ TCP_ LISTENER_ ADDRESS) 11002

ロケーション・サービス・デーモン・ポート

スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードの ロケーション・サービス・デーモンは、一時的と見なされます。スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードの ロケーション・サービス・デーモンに割り当てられたポートは、そのノードが統合されるまでしか使用されません。 スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードのロケーション・サービス・デーモン用の暫定ポートとして機能するように、いくつかのポートを取っておくことを推奨します。永続ロケーション・サービス・デーモン・ポートは、デプロイメント・マネージャーに割り当てられているものです。それらの同じポートは、別の MVS™ イメージ上のスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードが Deployment Manager セルに統合されるときに作成されたロケーション・サービス・デーモンにコピーされます。

ノード・エージェント・ポート

セルが存続する MVS イメージごとにノード・エージェントが存在しています。 ある設計オプションでは、 シスプレックス・ディストリビューターが 2 つのポート間のトラフィックのバランスを取れるように、 すべてのノード・エージェントがまったく同じポートを持つことが要求されます。 ノード・エージェントは、BBOWADDN のカスタマイズ済みジョブが実行されるときに作成されます。

サーバー・クラスター

サーバー・クラスターとは、複数のサーバーを 1 つの論理サーバーにグループ化することです。 クラスターは、管理コンソールにより作成されます。 クラスター内のサーバーは、クラスター・メンバーと呼ばれます。クラスター内のサーバー (メンバー) は、互いにクローンとして開始します。クラスター内のメンバー用の TCP ポートに関して言えば、 管理コンソールを使用すると、クラスターの作成時に、 HTTP ポートを固有にするか、または同一にするかを指定できます。 その他のポート (ブートストラップ、ORB、ORB SSL、および SOAP) は、 アプリケーション・サーバーによって固有になります。

クラスター内に複数のメンバーを持つ複雑な構成の場合、 メンバーを、TCP ポートも含め、互いにできる限り同一にすることを推奨します。 そのため、計画に際しては、クラスターの全メンバーに確実に同一セッ トのポートが指定されるよう、一連のポートをクラスターに割り振ることを推奨します。 WebSphere は、2 番目のクラスター・メンバー用に、 固有の ORB、ORB SSL、および SOAP の各ポートを自動的に生成するので、 ポートに戻り、それらのポートをサーバー・クラスター用に取っておいたポートに再マップする必要があります。
注: 同一の MVS イメージ上に 2 つのメンバー存在する垂直クラスターの構成が可能な場合は、同一の MVS イメージ上の同一のクラスターの 2 つのメンバーによるポート共有を検討する必要があります。

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ファイル名:rrun_portszos.html