サービスをマスター・インストール済み環境に適用し、プロファイルを更新後のアプリケーション・サーバー・コピーにスイングすることで、製品サービス・レベルを更新またはロールバックできます。
手順
- マスター・インストール済み環境のサービス・レベルを更新するか、またはマスター・インストール済み環境を前にインストールしたサービス・レベルにロールバックします。
詳しくは、分散オペレーティング・システムおよび IBM i オペレーティング・システムでの製品の更新を参照してください。
トラブルの回避 (Avoid trouble): マスター・インストール済み環境がアプリケーション・サーバー・コピーと同じホスト上にある場合、フィックスパックまたはインテリム・フィックスを適用する際にマスター・インストール・ディレクトリーにシンボリック・リンクを設定し直す必要があります。シンボリック・リンクを変更すると、保守期間中にすべてのコピーが使用不可になります。この動作を回避するために、サービス・レベルごとに別々のマスター・インストール済み環境をインストールすることができます。
gotcha
- マスター・インストール済み環境の AppServer ディレクトリーの内容を、更新後のサービス・レベルの新規製品インストール・ディレクトリー (sp_install_dir/V9001/AppServerなど) にコピーします。
cp -R /opt/SPInstalls/MASTER/AppServer/* /opt/SPInstalls/V9001/AppServer/
- シンボリック・リンクを更新して、アプリケーション・サーバーの更新後のコピーの AppServer ディレクトリーを指すようにします。
次の例では、既存のシンボリック・リンクを削除し、更新後のアプリケーション・サーバー・コピー用の新規シンボリック・リンクを作成します。
rm /opt/SPCommonArea/SPLink
ln -s /opt/SPInstalls/V9001/AppServer /opt/SPCommonArea/SPLink
このアクションにより、すべての既存のアプリケーション・サーバー・プロファイルを更新後のサービス・レベルにスイングします。
- シンボリック・リンクを使用して、server start コマンドを実行してアプリケーション・サーバーを始動します。
/opt/SPCommonArea/SPLink/bin/startServer -profileName AppSrv01 server1
アプリケーション・サーバーは、更新後のサービス・レベルで実行されます。
次のタスク
続けて sp_install_dir ディレクトリーに新規アプリケーション・サーバー・サービス・レベルをインストールし、アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成および更新し、必要に応じてプロファイル間でスイングできます。