root 構成を root 以外にマイグレーション

Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、以前に バージョン 7.0 以降で root ユーザー ID を使用していた場合、WebSphere® Application Server バージョン 9.0 を非 root ユーザーとして実行できます。

始める前に

サポートされる構成 サポートされる構成:

この項目では、プロファイル構成マイグレーションについて説明します。アプリケーションを最新バージョンにマイグレーションするには、WebSphere Application Server Migration Toolkit を使用します。詳しくは、WASdev の Migration Toolkit を参照してください。

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このタスクについて

以前のリリースの WebSphere Application Server では、システムにアクセスするのに root 権限が必要でした。バージョン 9.0 へのデフォルトのマイグレーション・パスでは、標準のマイグレーション・プロセスを変更しない限り、この要件は継続されます。

手順

  1. 関連情報を収集します。
    • バージョン 9.0 を実行する root 以外のユーザー・プロファイル (ここでは nonroot_user と呼びます) についてのユーザーおよびグループ情報を収集します。
    • 現在の構成およびアプリケーションで参照する、WebSphere Application Server ツリーの外にあるファイルについてのユーザーおよびグループ情報を収集します。
      • ライブラリー・ファイル (.jar ファイル)
      • リソース・アダプター・ファイル (.rar ファイル)
      • キー・ファイル (.jks および .p12 ファイルなど)
      • その他のファイル (データベース・ドライバー・ファイルや、アプリケーション・ヘルパー・ファイルまたはサービスなど)
    • 構成では、サーバーで「ユーザーとして実行 (Run As User)」を使用しますか?

      使用する場合は、それをプランに組み込みます。RunAsUser nonroot_user を使用することをお勧めします。

    • アプリケーションまたはアプリケーション・サーバー構成で、ユーザーのアクセスが制限されたシステム・サービスを使用しますか?
  2. WebSphere Application Server 構成ディレクトリー内のファイル、および最初のステップで識別した WebSphere Application Server ツリーの外にあるすべてのファイルなどの、すべての必要なファイルへのアクセス権を指定します。
    1. 以下のいずれかのアクションを実行します。
      • 前バージョンのインストール・システムの所有権を変更します。
        chown -R nonroot_user WAS_HOME
        chown -R nonroot_user USER_HOME
      • 前バージョンのインストール・システムの制限を変更します。
        chmod -R 0777 WAS_HOME
        chmod -R 0777 USER_HOME
    2. 最初のステップで識別した WebSphere Application Server ツリーの外にあるすべてのファイルの所有権またはグループ・アクセス権を変更します。
  3. nonroot_user を使用してバージョン 9.0 をインストールします。
  4. nonroot_user がアクセスできるマイグレーション・バックアップ・ディレクトリーを作成します。
  5. マイグレーション・ツールを使用して、前の構成をバージョン 9.0 にマイグレーションします。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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ファイル名:tmig_root.html