[Linux]

Red Hat Enterprise Linux 6 のインストール準備

Red Hat Enterprise Linux バージョン 6 システムで WebSphere® Application Server をインストールするための準備を行うには、追加のステップを実行する必要があります。

始める前に

Linux システムのインストール準備のすべてのステップを実行します。これらのステップはすべての Linux システムに共通です。

このタスクについて

Linux システムにインストールするために必要な共通のステップに加えて、Red Hat Enterprise Linux バージョン 6 ではシステム固有のステップがいくつか必要です。

前提条件パッケージがインストールされていることを確認します。 Linux パッケージの登録制限によって、前提条件チェッカー・プログラムが Linux システム上で前提条件パッケージを検査できません。詳しくは、Linux パッケージのインストールと検証を参照してください。

Red Hat Enterprise Linux バージョン 6 オペレーティング・システムで、セキュリティー強化された Linux (SELinux) を使用可能にした場合、以下の事項を考慮してください。
  • SELinux が使用可能かつ実行済みの状態で製品をディスクからインストールする場合は、以下のオプションを使用してディスクをマウントする必要があります。
     -o context=system_u:object_r:textrel_shlib_t
  • SELinux が使用不可の状態で製品をインストールした後に SELinux を使用可能にする場合は、システムのリブート時にファイル・ラベルがリセットされます。この場合、app_server_root/properties/install/script/ に格納される relabel_linux.sh スクリプトを実行して、製品ランタイム・ファイルのラベルを再作成する必要があります。システムのリブートを必要としないコマンド setenforce でセキュリティー・モードを変更した場合、relabel_linux.sh コマンドの実行は必要ありません。

手順

すべてのハードウェア・プラットフォーム用にパッケージをインストールします。
注: リストされているパッケージ依存関係は、WebSphere Application Server のすべてのインストール/更新ツールおよびランタイム・コンポーネントの依存関係を集約したものです。

以下のパッケージをハードウェア・プラットフォームのいずれかにインストールします。

compat-libstdc++-33-3.2.3-69
C++ ランタイム互換性に必要です。GSKit、Java™ Software Development Kit (SDK)、および Web サーバー・プラグインなどのコンポーネントによって使用されます。
compat-db-4.6.21-15
IBM® HTTP Server に必要です。モジュールのいくつかは、このパッケージに含まれているライブラリーを使用します。
ksh-20100621-2
IBM HTTP Server に必要です。
gtk2-2.18.9-4
IBM Installation Manager に必要です。
gtk2-engines-2.18.4-5
IBM Installation Manager に必要です。
libXp-1.0.0-15.1
グラフィカル・ユーザー・インターフェース用の印刷機能を提供するために、Java SDK に必要です。

このパッケージがない場合、Swing ベースのアプリケーションおよび AWT ベースのアプリケーションは、インスタンスを生成することができません。

libXmu-1.0.5-1
libXtst-1.0.99.2-3
pam-1.1.1-4
elfutils-0.148-1
elfutils-libs-0.148-1
libXft-2.1.13-4.1
ユーザー・インターフェースを使用してアプリケーション・サーバーをインストールするために必要です。
libstdc++-4.4.4-13

これらのパッケージは、Red Hat Enterprise Linux 6 オペレーティング・システムの一部ですが、デフォルトではインストールされないことがあります。Red Hat が正誤表として新規のパッケージを提供している場合は、これら のどのパッケージの後続のリリースもインストールすることができます。

タスクの結果

必要なパッケージをすべてインストールしないと、インストールは予定どおり実行されません。エラー・メッセージが、欠落ライブラリー、グラフィカル・インターフェースがロードできないこと、またはインストール中に発生したそれ以外のエラーを示します。

注: 以下は、パッケージをインストールするための一般的なガイドラインです。
  • 非グラフィカル・ユーザー・インターフェースおよび IBM Installation Manager を使用したインストールは、最小限のオペレーティング・システム・インストールで済みます。通常は既にパッケージ glibclibgcc、および nss-softokn-freebl が含まれています。
  • グラフィカル・ユーザー・インターフェースおよび IBM Installation Manager を使用したインストールには、gtk2 とその推移的依存関係が必要です。
  • 製品内のさまざまなコンポーネント、フィーチャー、およびツールは、残りのパッケージによって決まります。 この関係はパッケージと一緒に列挙されることもあります。

次のタスク

この項目のステップを完了したら、Linux システムのインストール準備の「次の作業」に進みます。


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