マイグレーション・ツールの使用
マイグレーションは、WebSphere® Application Server に付属している各種ツールによってサポートされます。これらのツールは、主として、構成およびアプリケーションを製品の旧バージョンからマイグレーション固有の バックアップ・ディレクトリーに保存し、この構成を最新バージョンのアプリケーション・サーバーにインポートするためのサポートを提供します。
始める前に

この項目では、プロファイル構成マイグレーションについて説明します。アプリケーションを最新バージョンにマイグレーションするには、WebSphere Application Server Migration Toolkit を使用します。詳しくは、WASdev の Migration Toolkit を参照してください。
sptcfgマイグレーション、共存、およびインターオペラビリティーの概要およびマイグレーションに関する考慮事項を参照してください。マイグレーションの計画および実行に役立つリソースについては、Knowledge Collection: Migration planning for WebSphere Application Server を参照してください。
マイグレーション・スクリプトは、インストール後に app_server_root/bin ディレクトリーに置かれます。
手順
- 個々のパラメーターをマイグレーション・コマンドに指定するのではなく、-properties file_name.properties パラメーターを指定することによって、
マイグレーションを定義するプロパティーを含んでいるプロパティー・ファイルを入力できます。プロパティー・ファイルでマイグレーション設定を定義すると、マイグレーション処理を簡単に繰り返すことが可能になります。
app_server_root/properties ディレクトリー内にテンプレート migration.properties ファイルがあります。このテンプレートには、 プロパティーの定義に関する指示および例が含まれています。詳しくは、プロパティーによるマイグレーションの定義を参照してください。
- WASPreUpgrade コマンドを使用して、WebSphere Application Server の旧インストール済み環境のアプリケーションおよび構成データをバックアップ・ディレクトリーに保存することができます。
WASPostUpgrade コマンドは、 このディレクトリーから構成データを新規インストール・システムにリストアします。
詳しくは、WASPreUpgrade コマンドを参照してください。
- WASPostUpgrade ツールを使用して、構成データを旧リリースからリストアすることができます。
WASPostUpgrade コマンドは、 WASPreUpgrade コマンドがデータを保管したバックアップ・ディレクトリーから、 データを読み取ります。
詳しくは、WASPostUpgrade コマンドを参照してください。
- WASMigrationAppInstaller コマンドを使用して、アプリケーションを前のリリースから新しいリリースへマイグレーションします。
WASPostUpgrade コマンドも、 アプリケーションを新しいリリースにマイグレーションしようとします。WASPostUpgrade コマンド実行時に発生する問題がアプリケーションのインストールに関するもののみである場合、 WASPostUpgrade コマンドを再実行する代わりに、WASMigrationAppInstaller コマンドを実行してください。
このツールは、 まだインストールされていないアプリケーションのみをインストールするので、必要なだけ何度でも実行できます。
詳しくは、WASMigrationAppInstaller コマンドを参照してください。
- WebSphere Application Server
バージョン 9.0 では、チェーン証明書がデフォルト証明書タイプです。管理者は、wsadmin ツールを含む convertSelfSignedCertificatesToChained タスクを使用して、自己署名証明書をチェーン証明書に変換することができます。
詳しくは、『AdminTask オブジェクトの SSLMigrationCommands コマンド・グループ (SSLMigrationCommands command group for the AdminTask object) 』を参照してください。
次のタスク
選択したツールを使用して製品構成をマイグレーションします。