[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

WebSphere カスタマイズ・ツールボックス のインストール情報

WebSphere® カスタマイズ・ツールボックス のインストールおよびアンインストールに関するインストールの要件、例、その他の情報。WebSphere カスタマイズ・ツールボックスは、分散オペレーティング・システムにのみインストールすることができ、またインストールできるツールはオペレーティング・システムによって異なります。

WebSphere カスタマイズ・ツールボックス について

WebSphere カスタマイズ・ツールボックス には、WebSphere Application Server 環境の各部を管理、構成、マイグレーションするために使用できる以下のオプション・ツールが含まれています。

  • Web サーバー・プラグイン構成ツール

    Web サーバー・プラグイン構成ツールは WebSphere Application Server 用に Web サーバー・プラグインを構成するので、Web サーバーとアプリケーション・サーバーが相互に通信できるようになります。

    サポートされる構成 サポートされる構成: グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) は、AIX®、Linux、および Windows でのみサポートされています。他のプラットフォームでは、wctcmd -tool pct コマンドを使用してください。sptcfg
  • プロファイル管理ツール (z/OS® のみ)
    プロファイル管理ツール (z/OS のみ) は、z/OS システムでの WebSphere Application Server プロファイルの作成または拡張に使用されるカスタマイズされた定義を Intel ベースの Windows または Linux オペレーティング・システムに作成します。各カスタマイズ定義には、1 組のカスタマイズされたジョブとそれに関連した指示が含まれます。生成されたジョブをターゲット z/OS システムにアップロードして実行する必要があります。
    制約事項: このツールは、Intel ベースの Windows および Linux プラットフォームでのみインストールおよび実行できます。
  • z/OS マイグレーション管理ツール
    z/OS マイグレーション管理ツールは、WebSphere Application Server for z/OS ノードのマイグレーションに使用されるマイグレーション定義を Intel ベースの Windows または Linux オペレーティング・システムに作成します。各マイグレーション定義は、1 組のカスタマイズされたマイグレーション・ジョブとそれに関連した指示から構成されます。生成されたマイグレーション・ジョブをターゲット z/OS システムにアップロードして実行する必要があります。
    制約事項: このツールは、Intel ベースの Windows および Linux プラットフォームでのみインストールおよび実行できます。

要件

WebSphere Application Server オファリングをインストールするには、以下の要件に加えて、他の前提条件がシステムに必要な場合があります。 詳しくは、製品インストールのためのオペレーティング・システムの準備を参照してください。

  • 移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: IBM® SDK, Java™ Technology Edition は、WebSphere Customization Toolbox に組み込まれなくなりました。 Java SDK は、WebSphere Customization Toolbox のインストール時にインストールしなければならない別個のオファリングとして利用可能です。IBM SDK, Java Technology Edition バージョン 8 は、WebSphere Application Server バージョン 9.0 の Java SDK バージョンです。trns
  • WebSphere カスタマイズ・ツールボックス には、インストールするツールの数に応じて、最大 600 MB のディスク・スペースが必要です。
  • [AIX][Linux]
    [AIX][Linux]この GUI を実行するには、AIX システムに GTK+ 2.18 以降がインストールされている必要があります。GTK+ 3.0 は、Intel プロセッサーおよび POWER® Little Endian (LE) プロセッサーの Linux でのみサポートされます。GTK+ 3.0 が、サポートされないプラットフォームにインストールされると、 エラーが発生する可能性があります。こういったエラーを解決するには、GTK+ 2 を開始するように、以下の 2 行を eclipse.ini ファイルに追加します。
    --launcher.GTK_version
    2

リポジトリーとオファリング ID

WebSphere カスタマイズ・ツールボックス をオンライン・サービス・リポジトリーからインストールするには、 Installation Manager で以下のリポジトリー URL を使用します。
http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.WCT.v90
コマンド行または応答ファイルを使用して WebSphere カスタマイズ・ツールボックス のインストール、アンインストール、あるいは変更を行う場合は、メイン・オファリング ID を指定します。インストールするオプション・フィーチャーのコンマ区切りリストを追加することもできます。 オプション・フィーチャーを指定しない場合は、オプション・フィーチャーがすべてインストールされます。 必要なフィーチャーのみをインストールするには、 フィーチャーのリストを明示的に指定します。
表 1. オファリング ID およびオプション・フィーチャー ID
オファリング ID オプション・フィーチャー ID デフォルト・フィーチャー
WebSphere カスタマイズ・ツールボックス
com.ibm.websphere.WCT.v90
  • zpmt: プロファイル管理ツール (z/OS のみ)
  • zmmt: z/OS マイグレーション管理ツール
  • pct: Web サーバー・プラグイン構成ツール

すべてのオプション・フィーチャーがデフォルトでインストールされます

製品リポジトリーとオファリング ID の全リストについては、 WebSphere Application Server オファリング用のオンライン製品リポジトリーおよびサポートされるオペレーティング・システム用の WebSphere Application Server の製品オファリングを参照してください。

インストールの例

すべての WebSphere Application Server オファリングは、IBM Installation Manager を使用してインストールされます。 分散オペレーティング・システムに製品オファリングをインストールするためのステップバイステップの手順については、 製品オファリングのインストールを参照してください。

重要: IBM SDK Java Technology Edition は製品に組み込まれなくなっているため、WebSphere カスタマイズ・ツールボックス オファリング ID (com.ibm.websphere.WCT.v90) と IBM Java SDK オファリング ID (com.ibm.java.jdk.v8) の両方を指定する必要があります。 Java SDK がなければ WebSphere カスタマイズ・ツールボックスをインストールすることはできません。
コマンド行の例

コマンド行を使用してインストールするためのステップバイステップの手順については、コマンド行を使用した製品オファリングのインストールを参照してください。

Windows:
imcl.exe install com.ibm.websphere.WCT.v90 com.ibm.java.jdk.v8
  -repositories http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.WCT.v90
  -installationDirectory "C:\Program Files\IBM\WebSphere\Toolbox"
  -sharedResourcesDirectory "C:\Program Files\IBM\IMShared"
  -preferences com.ibm.cic.common.core.preferences.keepFetchedFiles=false,com.ibm.cic.common.core.preferences.preserveDownloadedArtifacts=false  -secureStorageFile C:¥IM¥credential.store -masterPasswordFile C:¥IM¥master_password.txt
  -log installv9wct.xml
  -acceptLicense            -showProgress 
Linux:
./imcl install com.ibm.websphere.WCT.v90 com.ibm.java.jdk.v8
  -repositories http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.WCT.v90
  -installationDirectory /opt/IBM/WebSphere/Toolbox
  -sharedResourcesDirectory /opt/IBM/IMShared
  -preferences com.ibm.cic.common.core.preferences.keepFetchedFiles=false,com.ibm.cic.common.core.preferences.preserveDownloadedArtifacts=false  -secureStorageFile /var/IM/credential.store -masterPasswordFile /var/IM/master_password.txt
  -log installv9wct.xml
  -acceptLicense            -showProgress 
応答ファイルの例

応答ファイルを使用してインストールするためのステップバイステップの手順については、応答ファイルを使用した製品オファリングのインストールを参照してください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<agent-input clean="true" temporary="true">
<repository location="http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.WCT.v90" />
</server>
<install modify='false'>
<offering id='com.ibm.websphere.WCT.v90' 
  profile='WebSphere Customization Toolbox V9.0' 
  features='core.feature,pct,zpmt,zmmt' installFixes='none'/>
<offering id='com.ibm.java.jdk.v8'
  profile='WebSphere Customization Toolbox V9.0' 
  features='com.ibm.sdk.8'/>
</install>
<profile id='WebSphere Customization Toolbox V9.0' 
  installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Toolbox'>
<data key='eclipseLocation' value='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Toolbox'/>
<data key='user.import.profile' value='false'/>
<data key='user.select.64bit.image,com.ibm.websphere.WCT.v90' value='false'/>
<data key='cic.selector.nl' value='en'/>
</profile>
</agent-input>

使用上の注意

分散オペレーティング・システムにおいて Web サーバー・プラグインを構成するには、WCT コマンドを使用して pct ツールを呼び出します。

versionInfo コマンドと historyInfo コマンドは、システム上で実行されるインストール、アンインストール、更新、および、ロールバックのすべてのアクティビティーに基づいて、WebSphere カスタマイズ・ツールボックス のバージョンとヒストリー情報を戻します。

Installation Manager の変更機能を使用して、WebSphere カスタマイズ・ツールボックス の一部としてインストールされるツールを追加および削除することができます。詳しくは、WebSphere カスタマイズ・ツールボックスのツールのインストールおよび除去を参照してください。

制約事項:
WebSphere Application Server 用の GUI カスタマイズ・ツールのいくつかの組み合わせは、同時に使用することはできません。
  • 以下の 2 つのツール、またはいずれかのツールの 2 つのインスタンスを、同時に開いたままにしておくことはできません。
    • 分散オペレーティング・システム用のプロファイル管理ツール
    • 分散オペレーティング・システム用の構成マイグレーション・ツール
  • WebSphere カスタマイズ・ツールボックス 内の以下の各ツールの内の 2 つ、またはいずれか 1 つのツールの 2 つのインスタンスを、同時に開いたままにしておくことはできません。
    • Web サーバー・プラグイン構成ツール
    • Intel ベースの Windows または Linux オペレーティング・システムでのみ実行されるプロファイル管理ツール (z/OS のみ)
    • Intel ベースの Windows または Linux オペレーティング・システムでのみ実行される z/OS マイグレーション管理ツール
この 2 つのセットのうち一方のセットからの 1 つのツールと他方のセットからの 1 つのツールを同時に使用することができます。

アンインストールの例

すべての WebSphere Application Server オファリングは、IBM Installation Manager を使用してアンインストールされます。 分散オペレーティング・システムで製品オファリングをアンインストールするためのステップバイステップの手順については、 製品オファリングのアンインストールを参照してください。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 製品オファリングをアンインストールすると同時に IBM SDK, Java Technology Edition (com.ibm.java.jdk.v8) をアンインストールする必要があります。gotcha
コマンド行の例

コマンド行を使用してアンインストールするためのステップバイステップの手順については、コマンド行を使用した製品オファリングのアンインストールを参照してください。

Windows:
imcl.exe uninstall com.ibm.websphere.WCT.v90 com.ibm.java.jdk.v8
  -installationDirectory "C:\Program Files\IBM\WebSphere\Toolbox"
Linux:
./imcl uninstall com.ibm.websphere.WCT.v90 com.ibm.java.jdk.v8
  -installationDirectory /opt/IBM/WebSphere/Toolbox
応答ファイルの例

応答ファイルを使用してアンインストールするためのステップバイステップの手順については、応答ファイルを使用した製品オファリングのアンインストールを参照してください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<agent-input clean='true' temporary='true'>
<uninstall modify='false'>
<offering id='com.ibm.websphere.WCT.v90' 
  profile='WebSphere Customization Toolbox V9.0' 
  features='core.feature,pct,zpmt,zmmt'/>
<offering id='com.ibm.java.jdk.v8' 
  profile='WebSphere Customization Toolbox V9.0'/>
</uninstall>
<profile id='WebSphere Customization Toolbox V9.0' 
  installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Toolbox'>
<data key='eclipseLocation' value='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Toolbox'/>
<data key='user.import.profile' value='false'/>
<data key='user.select.64bit.image,com.ibm.websphere.WCT.v90' value='false'/>
<data key='cic.selector.nl' value='en'/>
</profile>
</agent-input>

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