Virtual member manager は、WebSphere セキュリティーまたはアプリケーションによって呼び出されたときに、 限定されたトランザクション・サポートを提供します。
Virtual member manager が WebSphere セキュリティーによって呼び出されると、Virtual member manager は基礎となっているリポジトリーとの操作に常にローカル・トランザクションを使用します。
呼び出し元のグローバル・トランザクションが開始された後で、Virtual member manager がその Java SDO ベースの API またはそのステートレス・セッション EJB を通してアプリケーションによって呼び出されると、Virtual member manager は呼び出し元のグローバル・トランザクションに参加します。 Virtual member manager は、この状況ではその参加呼び出し元グローバル・トランザクションを妨げる方法を提供しません。 呼び出し元がグローバル・トランザクションを開始していない場合には、Virtual member manager は独自のグローバル・トランザクションを開始します。
Virtual member manager のステートレス・セッション EJB でトランザクション属性が TX-Supports に設定されるので、 この振る舞いが可能になります。Virtual member manager のステートレス・セッション EJB が使用されない場合には、Virtual member manager は WebSphere Application Server のトランザクション・マネージャーを使用します。
Virtual member manager がトランザクション・リポジトリーと非トランザクション・リポジトリーの混合で構成されていて、 トランザクションをロールバックする必要がある場合には、 トランザクション・リポジトリーのみがロールバックされます。エラー・メッセージがログに記録され、 管理者は非トランザクション・リポジトリーを手動でクリーンアップする必要があります。 例えば Virtual member manager が LDAP サーバーとプロパティー拡張リポジトリー (すなわち、データベース) で構成されていて、LDAP リポジトリーに拡張データベースのいくつかの追加のプロパティーで個人エントリーを作成しています。LDAP リポジトリーに個人エントリーが正常に作成されて、 データベースでの追加のプロパティーの作成が失敗すると、拡張データベースはロールバックされますが、LDAP で作成された 個人エントリーは自動的には削除されません。エラー・メッセージがログに記録されます。 管理者はログを調べて、LDAP リポジトリーから個人エントリーを削除する必要があります。