Virtual member manager は、エラー状態を例外という形でその呼び出し側に報告します。
Virtual member manager は、イベントを生成することも、通知に応答することもありません。 Virtual member manager は、エラーをログに記録し、エラー状態を例外という形でその呼び出し側に報告します。 その中には、リポジトリー固有のエラー・コードとリポジトリー情報が含まれます。ほとんどの場合、例外は元の呼び出し側に報告されます。 Virtual member manager で生成されたさまざまな種類のエラーまたは例外を報告するために、WIMException というサブクラスが作成されます。リポジトリーまたはレジストリーが使用できないために例外が生成されても、再試行コード (自動リカバリー) がある場合は、例外が即時にスロー・バックされることはありません (ただし、ログには記録されます)。再試行が失敗すると例外がスローされ、問題を修正するためのユーザー処置が必要になります。
WIMException は WMMException を置き換え、WMMException によって提供されたメソッドをすべて提供します。アダプターやプロバイダーはこれらのメソッドを利用できます。 ただし、後方互換性を維持するために、WIMException は、WMMExceptions を WIMExceptions に変換したり、WIMExceptions を WMMExceptions に変換し直したりする WebSphere Member Manager ブリッジによって WMMException との互換性を持つようになっています。
Virtual member manager のさまざまなレイヤーを通過している間に、例外が別の例外にラップされた場合は、rootErrorCode、rootErrorMessage、 および rootErrorSource が元の例外からコピーされ、cause がその時点のレイヤーで受け取られた例外に設定されます。
アダプターは、Virtual member manager 固有の例外 (WIMException またはそのサブクラス) によってエラー状態を Virtual member manager に通知します。アダプターによって作成された WIMException は、リポジトリーによって戻されるエラーを設定するメソッドを提供して、低レベルのエラー・コードまたはメッセージ (あるいはその両方) がアダプターから呼び出し側に伝わるようにします。
場合によっては、エラー・コードを戻すのではなく、リポジトリーがエラー・メッセージまたはエラー・メッセージを含む例外を戻すことがあります。このエラー・メッセージにエラー・コードが含まれている場合があります。アダプターはエラー・コードまたはエラー・メッセージを抽出して、WIMException 内に設定する必要があります。 Virtual member manager で定義された例外はすべて WIMException のサブクラスであり、 例外固有のメソッドを追加する場合があります。