z/OS 上でのフィーチャーの追加および削除

IBM® Installation Manager を使用して、WebSphere® Application Server for z/OS® 製品のフィーチャーを追加したり削除したりします。

始める前に

WebSphere Application Server for z/OS バージョン 9.0 の製品リポジトリーを取得します。以下の手順は、リポジトリーが /usr/lpp/InstallationManagerRepository/HBBO900 にマウントされていることを前提としています。リポジトリーは、読み取り専用としてマウントできます。

必要なフィーチャーを決定します。WebSphere Application Server for z/OS の各インストール済みコピーは、それぞれ異なるインストール済みフィーチャーのセットを保有することができます。

WebSphere Application Server 基本製品には 以下のフィーチャーがあります。各フィーチャーのキーワード名を括弧の中に示してあります。
  • WebSphere Application Server traditional (core.feature)
    core.feature のインストールは必須です。
    • EJB 3.0 より前のモジュール用の EJBDeploy ツール (ejbdeploy)

      このオプション・フィーチャーには、EJB 3.0 より前のモジュール用の EJBDeploy ツールが含まれています。

      アプリケーションをサーバーにデプロイする前に、EJB 3.0 より前の仕様をベースにした EJB モジュールが含まれるアプリケーションで EJBDeploy ツールを実行する必要があります (その EJB モジュールが Java EE 7 アプリケーションに含まれる場合を除く)。EJBDeploy ツールを実行すると、アプリケーション内にエンタープライズ Bean 用のデプロイメント・コードが生成されます。EJB 3.0 仕様からは、WebSphere Application Server は JITDeploy という新規フィーチャーを使用するため、EJBDeploy ツールは不要となりました。この新規フィーチャーは、アプリケーションの開始時にコードを自動的に生成します。Java EE 7 アプリケーションに含まれる EJB モジュールは、EJB 3.0 より前の仕様をベースにしている場合でも、JITDeploy を使用します。

    • スタンドアロンのシン・クライアントおよびリソース・アダプター (thinclient)

      このオプション・フィーチャーには、スタンドアロンの IBM シン・クライアントおよびリソース・アダプターが含まれています。IBM シン・クライアントは、JAX-WS、JAX-RPC、JAX-RS、XML、EJB、JPA、JMS などのさまざまなテクノロジー用に 1 組のクライアントを提供します。IBM リソース・アダプターは、JMS 用のリソース・アダプターを提供します。

    • 組み込み可能 EJB コンテナー (embeddablecontainer)

      組み込み可能 EJB コンテナーは、スタンドアロンの Java™ Platform, Standard Edition 環境でエンタープライズ Bean を実行する際に使用できる Java Archive (JAR) ファイルです。 この組み込み可能コンテナーを使用して、アプリケーション・サーバーの外部でエンタープライズ Bean を実行できます。組み込み可能 EJB コンテナーは、EJB 3.1 仕様の一部であり、主に単体テストのエンタープライズ Bean のビジネス・ロジックに使用されます。

    • サンプル・アプリケーション (samples)

      このオプション・フィーチャーには、PlantsByWebSphere サンプル・アプリケーションが含まれています。 サンプル・フィーチャーは、開発環境などの学習環境およびデモンストレーション環境でのインストールに推奨されますが、実動アプリケーション・サーバー環境でのインストールには推奨されません。

手順

  1. フィーチャーを追加または削除しようとしている製品の製品ファイル・システムをマウントします。
  2. Installation Manager のユーザー ID で UNIX システム・サービス・シェルにログインし、ディレクトリーを Installation Manager バイナリーのロケーションの eclipse/tools サブディレクトリーに変更します。
    以下に例を示します。
    cd /InstallationManager/bin/eclipse/tools
  3. 製品と一緒にインストールされたフィーチャーのリストを表示します。
    これを行うには、次の Installation Manager コマンド行コマンドを発行します。
    imcl listInstalledPackages -features -long
    ヒント: WebSphere Application Server for z/OS の 新しいコピーをインストールする際に、インストールするフィーチャーを指定しない場合、 デフォルトでは次の各フィーチャーがインストールされます。
    • core.feature
    • ejbdeploy
    • thinclient
    • embeddablecontainer
    他のフィーチャーを組み合わせて製品をインストールするには、imcl install コマンドで、 パッケージ名の後に必要な全フィーチャーのリスト (コンマ区切りリスト) を追加します。 例えば、次のコマンドについて考えてみます。
    imcl install com.ibm.websphere.zOS.v90,core.feature,samples,thinclient
      -installationDirectory installation_location
      -repositories list_of_repository_locations 
      -sharedResourcesDirectory shared_data_location 
      -acceptLicense          
    このコマンドは、core.featuresamples、 および thinclient フィーチャーと一緒に製品をインストールしますが、ejbdeploy および embeddablecontainer フィーチャーはインストールに含まれません。
  4. 既存の製品インストール済み環境に 1 つ以上のフィーチャーを追加するには、imcl コマンドを実行し、追加するフィーチャーを指定します。
    以下に例を示します。
    imcl modify com.ibm.websphere.zOS.v90
      -addFeatures embeddablecontainer
      -repositories http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.zOS.v90
      -installationDirectory installation_location
    このコマンドは embeddablecontainer フィーチャー (まだインストールされていない場合) を追加します。
  5. 既存の製品インストール済み環境から 1 つ以上のフィーチャーを削除するには、imcl コマンドを実行し、削除するフィーチャーを指定します。
    以下に例を示します。
    imcl modify com.ibm.websphere.zOS.v90
      -removeFeatures embeddablecontainer
      -repositories http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.zOS.v90
      -installationDirectory installation_location
    このコマンドにより、embeddablecontainer のオプション・フィーチャーが削除されます。
    注: オプション・フィーチャーを削除する前に、それらのフィーチャーがなくなっても影響を受けるアプリケーションがないことを確認してください。
  6. 当該フィーチャーが追加または削除されたならば、製品ファイル・システムをアンマウントし、WebSphere Application Server ノードおよびサーバーが使用できるように読み取り専用ファイル・システムとして再マウントします。

次のタスク

新しく追加したフィーチャーをカスタマイズするか、または使用します。


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ファイル名:tins_installation_zos_options.html