[IBM i]

IBM i での TCP/IP の構成

IBM® i で WebSphere® Application Server を実行するように TCP/IP を構成します。

始める前に

TCP/IP 設定を構成する前に、 ユーザー・プロファイルが *IOSYSCFG 特殊権限があることを確認します。

このタスクについて

「Configure TCP/IP」メニューを使用して、TCP/IP の構成を可能にするオプションにアクセスします。

手順

  1. 制御言語 (CL) コマンド行で、Configure TCP/IP (CFGTCP) コマンドを入力します。
  2. TCP/IP アドレスおよび LOOPBACK インターフェースがアクティブであることを確認します。
    1. 「Configure TCP/IP」メニューで、オプション「1 (Work with TCP/IP interfaces)」を選択します。
    2. F11 キーを押してインターフェース状況を表示します。
    3. TCP/IP アドレスがアクティブであることを確認します。 アクティブでない場合は、オプション「9 (Start)」を指定します。
    4. IP アドレス 127.0.0.1 の LOOPBACK インターフェースがアクティブであることを確認します。

      127.0.0.1 がアクティブでない場合は、IP アドレス 127.0.0.1 の横のオプション「9 (Start)」を指定してから Enter キーを押します。

    5. F3 キーを押して「Configure TCP/IP」メニューに戻ります。
  3. TCP/IP ホスト名を確認します。
    1. 「Configure TCP/IP」メニューで、オプション「12 (Change TCP/IP domain information)」を選択します。
    2. TCP/IP ホスト名が正しいことを確認します。

      ホスト名が正しくない場合は、「ホスト名」フィールドに正しいホスト名を入力してから、Enter キーを押します。ホスト名が正しい場合は、F3 キーを押して「Configure TCP/IP」メニューに戻ります。

      ホスト名を *NONE にすることはできません。

    3. F3 キーを押してコマンド行に戻ります。
  4. TCP/IP を開始します。

    TCP/IP を開始していないか、または TCP/IP の開始が不明な場合には、Start TCP/IP (STRTCP) コマンドを CL コマンド行に入力します。

  5. サーバー IP アドレスがホスト名と関連付けられていることを確認します。

    CL コマンド行で以下のコマンドを実行します。

    ping host_name

    以下は、成功した ping コマンドの出力例です。

    Verifying connection to host system MYSYSTEM.MYCOMPANY.COM at address
        1.2.3.4.
      PING reply 1 from 1.2.3.4 took 0 ms. 256 bytes. TTL 64.
      PING reply 2 from 1.2.3.4 took 0 ms. 256 bytes. TTL 64.
      PING reply 3 from 1.2.3.4 took 0 ms. 256 bytes. TTL 64.
      PING reply 4 from 1.2.3.4 took 0 ms. 256 bytes. TTL 64.
      PING reply 5 from 1.2.3.4 took 0 ms. 256 bytes. TTL 64.
      Round-trip (in milliseconds) min/avg/max = 0/0/0
      Connection verification statistics: 5 of 5 successful (100 %).

    ping が失敗した場合は、以下のステップに従ってください。

    1. CL コマンド行に Configure TCP/IP (CFGTCP) コマンドを入力します。
    2. 「Configure TCP/IP」メニューでオプション「10 (Work with TCP/IP host table entries)」を選択します。
    3. IBM i システムのショート・ネームを、ステップ 2 でリストされているアクティブな IP アドレスに構成します。
      1. オプション「2 (Change)」を選択し、インターネット・アドレス・フィールドに IP アドレスを入力してから、Enter キーを押します。
      2. 「Change TCP/IP Host Table Entry (CHGTCPHTE)」メニューで「Hostnames: Name」フィールドを編集して IBM i サーバーのショート・ネームと一致するようにしてから、Enter キーを押します。
    重要: ホスト名がないと HTTP サーバーの *ADMIN インスタンスは開始しません。
  6. システム構成を検証します。

    WebSphere Application Server 製品に同梱されている IPTest Java™ ユーティリティーは、TCP/IP 構成の問題のデバッグに使用できます。 このユーティリティーを実行するには、QShell コマンド行から IPTest コマンドを実行します。

    コマンド・ファイルは app_server_root/bin ディレクトリーにあります。
    app_server_root/bin/IPTest 

タスクの結果

TCP/IP が正常に構成されると、IPTest コマンドの出力は以下の例のようになります。

Local Address: 12.34.56.78
Local Name: MYSYSTEM.MYCOMPANY.COM
All addresses for MYSYSTEM.MYCOMPANY.COM:
12.34.56.78

Local Address はご使用の IBM i サーバーの IP アドレスです。この値をブランクにすることはできません。また、この値はステップ 2 で検査済みの IP アドレスと一致している必要があります。Local Name はご使用の IBM i サーバーのドメイン修飾ホスト名です。 この値がブランクの場合は、ステップ 2 の手順を参照してください。 F3 キーを押して終了します。

ご使用の IBM i サーバーに対してホスト名が構成されていないと、UnknownHostException メッセージが表示されます。

次のタスク

IBM i での HTTP サーバー・インスタンスの構成に進み、 インストールを継続します。

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