リソース・リカバリー・サービス (Resource Recovery Services) (RRS) の準備
WebSphere® Application Server for z/OS® は、リソース・リカバリー・サービス (Resource Recovery Services) (RRS) を使用して、2 フェーズ・トランザクション・コミットをサポートしています。
このタスクについて
通常、シスプレックスのシステムはすべて、同期点処理の RRS ログの共通セットを共有します。 同期点処理用にシスプレックスの特定のシステムを関連付けたい場合、 RRS を開始するときに、ログ・グループ名を指定することができます。 デフォルトのログ・グループ名はシスプレックス名です。RRS を開始するときに、異なるログ・グループ名を指定する場合、 同じ RRS ログ・グループ名を使用するシスプレックス内のすべてのシステムを使用して、 同期点処理を調整します。
カップリング・ファシリティーのログ・ストリームを使用する場合、 シスプレックス内の異なるシステム上の RRS イメージは独立して稼働しますが、作業を追跡するために ログ・ストリームを共有します。ストリームが失敗した場合、シスプレックス内の異なるシステム上の RRS の インスタンスは、共有ログを使用して、失敗したシステムの作業を引き継ぐことができます。
DASD 専用ログ・ストリームは、RRS イメージが 1 つだけの単一システム・シスプレックス、 または RRS イメージ間で情報が共有されないシスプレックスでのみ使用します。
- 完了したリカバリー単位 (UR) に関する情報。 このログ・ストリームは推奨ですが、オプションです。
- RRS サービスを使用するリソース・マネージャーに関する情報。
- 活動中の UR の状態。RRS は UR の完了が遅延した場合、この情報を定期的に RRS 遅延 UR 状態ログに移動します。
- UR の完了が遅延した場合の、活動中の UR の状態。
- 再始動で必要となる、不完全な UR に関する情報。この情報により、 機能 RRS インスタンスは、障害を起こした RRS インスタンスで残された不完全な作業を引き継ぐことが可能になります。
複数システム・シスプレックスで、RRS ログ・ストリームは通常、 カップリング・ファシリティーにあります。
WebSphere Application Server for z/OS の RRS トランザクション・ログはすべて、 DELAYED.UR ログ・ストリームだけに生じます。 その場合でも、新規コンテナー、または WebSphere Application Server for z/OS インフラストラクチャーの変更をデプロイする場合に備えて、 実稼働ワークロードを処理できるように、MAIN.UR ログ・ストリームを構成することがあります。WebSphere Application Server for z/OS は、RM.DATA または RESTART ログに大きな影響を与えることはありません。
以下のステップを使用して、RRS を構成します。