柔軟な管理環境では、「サーバーの始動」ジョブをサブミットして、管理対象ターゲットのアプリケーション・サーバーを始動することができます。このジョブは、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーの統合ノード上のサーバーを始動できます。
始める前に
ジョブ・マネージャーおよびターゲットを開始します。
ターゲットがスタンドアロンのアプリケーション・サーバーの場合は、管理エージェントも開始します。
ジョブをサブミットするには、ジョブ・マネージャーで使用する ID に、管理者ロール
またはオペレーター・ロールの権限が付与されている必要があります。ジョブをサブミットするときに、ターゲットでの認証および許可のためにユーザー名とパスワードを指定できます。
複数のターゲットにジョブをサブミットする場合は、そのユーザー名とパスワード、またはサブミットする者のクレデンシャルを、すべてのジョブ・ターゲットに適用できる必要があります。
このタスクについて
ジョブ・マネージャーまたはデプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、1 つ以上の管理対象ターゲット上にあるアプリケーション・サーバーを始動することができます。コンソールから「
サーバーの始動」ジョブを選択し、サーバー・オプションおよびジョブ・オプションを指定し、サマリーを確認して、ジョブをサブミットします。
トラブルの回避 (Avoid trouble): サブミット・ジョブ・オプションを指定してジョブ・マネージャー・コンソールを使用することによって、デプロイメント・マネージャーまたはどのようなノード・エージェントも開始または停止することはできません。デプロイメント・マネージャーまたはどのようなノード・エージェントに対しても、そのような開始/停止ジョブのサブミットを実行すると、以下のようなエラー・メッセージが発行されます。
CWWSY0334E: ノード CellManager 上のサーバー dmgr に対するジョブ startServer の処理時に、ノード・エージェント MBean を見つけることができません
このアクションによって、デプロイメント・マネージャーまたはノード・エージェントが影響を受けることはありません。
gotcha
このトピックでは、ジョブ・マネージャー・コンソールまたはデプロイメント・マネージャー・コンソールを使用して「サーバーの始動」ジョブを実行する方法について説明します。コンソールを使用する代わりに、AdministrativeJobs コマンド・グループ内の startServer ジョブ・スクリプトを実行することもできます。
管理ジョブ・タイプに関するトピックを参照してください。
手順
- 管理コンソールのナビゲーション・ツリーから、の順でクリックします。
- サーバーを始動するジョブを選択します。
- リストから「サーバーの始動」ジョブ・タイプを選択します。
- オプションでジョブの説明を指定します
- 「次へ」をクリックします。
- ジョブ・ターゲットを選択します。
- リストからターゲットのグループを選択するか、または「ターゲット名」を選択します。
選択したジョブ・タイプに有効なターゲットのグループのみが、ターゲット・グループの
リストに表示されます。
- 「ターゲット名」を選択した後は、ターゲット名を指定して「追加」をクリックするか、「検索」をクリックして、「ターゲットの検索」ページで選択したターゲットを指定します。
- ユーザー認証が必要な場合は、ユーザー名、パスワード、またはその他必要な認証値を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- サーバー始動ジョブのパラメーターを指定します。
- 「サーバー名」に、始動するサーバーの名前を指定します。
ターゲットにある既存サーバーの名前を参照するには、「ジョブ・パラメーターの指定」ページで「検索」をクリックします。
「ターゲット・リソースの検索」ページでターゲット・ターゲットを指定し、「検索」をクリックします。
例えば、管理対象ノード nodeA にある server2 という名前のサーバーを始動するとします。次のように名前を指定します。server2
- ターゲット・ノードが WebSphere® Application Server Network Deployment セル内にある場合は、そのセル内のノードの名前を指定します。
基本 (スタンドアロン) ノードのノード名を指定する必要はありません。
例えば、管理対象ノード nodeA は WebSphere Application Server Network Deployment セル内の統合ノードであるとします。以下のノード名を指定します。
nodeA
- 「次へ」をクリックします。
- ジョブをスケジュールします。
指定する日時は
ジョブ・マネージャーに関連しています。
- オプションで、ジョブの終了時に通知を送信する宛先の電子メール・アドレスを 1 つ以上指定します。
複数の電子メール・アドレスを指定する場合は、コンマで区切ります。
- ジョブがサブミットに対して利用可能になる時間を選択します。
- ジョブの有効期限を選択します。
- オプションで、ジョブが再帰する間隔、間隔の開始日時、および間隔の
終了日時を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- サマリーを確認して「終了」をクリックし、ジョブをサブミットします。
タスクの結果
ターゲットがジョブを実行し、アプリケーション・サーバーの開始を試行します。
次のタスク
「ジョブ状況」ページでサーバー始動ジョブの ID をクリックし、ジョブ状況を表示します。状況のリフレッシュ・アイコン
をクリックして、表示されている状況をリフレッシュします。
ジョブが正常に完了していない場合は、ジョブの実行の結果発生したエラー・メッセージを確認して、エラー条件を修正し、ジョブを再度サブミットします。
ジョブが正常に
実行されると、サーバーの「ターゲット・リソース」ページで状況が RUNNING になります。
リソースの状況を表示するには、 とクリックします。
サーバーを始動した後は、以下のジョブを実行することができます。
- アプリケーションを
インストール
- アプリケーションの更新
- アプリケーションのアンインストール
- サーバーの停止