ワークロード共有も高可用性もない単純構成
この単純構成は、1 台のサーバーでのみ稼働する単一 のメッセージング・エンジンで構成されます。この構成は、ワークロード共有も高可用性も提供しません。
メッセージング・エンジン が稼働しているサーバーで障害が発生した場合、 メッセージング・エンジンは代替サーバーにフェイルオーバーできません。この構成を作成する単純な方法は、 サーバーをバスに追加することです。メッセージング・エンジンが自動的に作成され、 デフォルトのサービス統合ポリシー「Default SIBus Policy」によって、適切な動作が提供されます。 あるいは、クラスターをバスに追加してから、メッセージング・エンジンが 1 つのサーバーだけで実行されるように、 そのメッセージング・エンジンに静的ポリシーを構成することもできます。
以下の図で、サーバーをバスに追加して作成された単純構成を示します。1 台のサーバー上で稼働する、 データ・ストアを備えた単一メッセージング・エンジン (ME) があります。サーバーで障害が発生した場合、メッセージング・エンジンはサーバーが再始動するまで使用できなくなります。
図 1. 単一サーバーの単純構成

図 2. サーバーに障害が発生した後の単純構成

この構成では、他のサーバーからデータ・ストアへのアクセスを使用可能にする必要はありません。 メッセージング・エンジンはそれ以外のサーバーでは実行できないからです。