Web サーバーによる高速外部キャッシングの構成

Windows 2003 オペレーティング・システム用 IBM® HTTP Server には、高速応答キャッシュ・アクセラレーターまたはキャッシュ・アクセラレーター と呼ばれる高速キャッシュが組み込まれています。高速応答キャッシュ・アクセラレーターは、Windows 2003 オペレーティング・システムおよび AIX® プラットフォームで使用できます。ただし、動的コンテンツのキャッシュのサポートは、Windows 2003 オペレーティング・システムでのみ使用可能です。キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にすると、動的コンテン ツおよび静的コンテンツをキャッシュできます。

始める前に

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]高速応答キャッシュ・アクセラレーター (FRCA) の使用にあたっての制限: FRCA は IBM Advanced Fast Path Architecture (AFPA) をベースにしていますが、Microsoft Windows Vista、Windows 2008 以降の Windows オペレーティング・システムではサポートされていません。FRCA が構成ファイルで有効になっていると、IBM HTTP Server は始動しません。 これは永続的な制限です。

このタスクについて

IBM HTTP Server の conf ディレクトリー内にある httpd.conf 構成ファイルに、以下のディレクティブを追加することによって、静的コンテンツをキャッシュするためのキャッシュ・アクセラレーターを使用可能にします。

  • AfpaEnable
  • AfpaCache on
  • AfpaLogFile "app_server_root¥IBMHttpServer¥logs¥afpalog" V-ECLF

サーブレットや JavaServer Pages (JSP) ファイルなどの動的コンテンツをキャッシュするために キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするには、WebSphere® Application Server と 分散プラットフォーム用 IBM HTTP Server を以下のように構成します。

手順

  1. 高速応答キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするように、 WebSphere Application Server を構成します。 クラスター内の各アプリケーション・サーバーに対してすべての ステップを実行することが重要です。
    1. [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]キャッシュ・アクセラレーターを使用する各アプリケーション・サーバーのサーブレット・キャッシュをオンにします。
    2. アプリケーション・サーバーで外部キャッシュ・グループを構成します。
      1. 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Servers」> 「server_name」 >「コンテナー・サービス」>「動的キャッシュ・サービス」>「外部キャッシュ・グループ」とクリックします。
      2. 「External cache group」管理コンソール・ページで「新規作成」をクリックして、キャッシュ・アクセラレーターを使用する各アプリ ケーション・サーバーに対して afpa という名前の外部キャッシ ュ・グループを定義します。
      3. External cache group」フィールドで、afpa と入力し、変更を適用します。
    3. com.ibm.ws.cache.servlet.Afpa というアダプター Bean 名を持つグループにメンバーを追加します。
      1. 「Afpa」>「外部キャッシュ・グループ・メンバー」とクリックします。
      2. 「External cache group members」管理コンソール・ページで、「新規作成」をクリックします。
      3. 「AdapterBean name」フィールドに com.ibm.ws.cache.servlet.Afpa と入力します。
      4. 「アドレス」フィールドに、未使用のポート番号を入力します。
    4. キャッシュするサーブレットまたは JSP ファイルのためにキャッシュ・ポリシーを cachespec.xml ファイルに追加します。キャッシュ・ポリシーに以下のプロパティーを追加します。
      <property name="ExternalCache">afpa</property>
  2. 分散プラットフォーム用 IBM HTTP Server でキャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするには、 以下のようにします。
    1. httpd.conf ファイルの末尾に以下のディレクティブを追加します。
      • AfpaEnable
      • AfpaCache on
      • AfpaLogFile "app_server_root¥IBMHttpServer¥logs¥afpalog" V-ECLF
      • 非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): IBM HTTP Server 1.3.x - LoadModule afpaplugin_module app_server_root¥bin¥afpaplugin.dlldepfeat
      • IBM HTTP Server 2.0 - LoadModule afpaplugin_20_module app_server_root¥bin¥afpaplugin_20.dll
      • AfpaPluginHost WAS_Hostname:port。ここで WAS_Hostname はアプリケーション・サーバーのホスト名、 port は外部キャッシュ・グループ・メンバーの構成の際に「アドレス」フィールドに指定したポート番号です。
    LoadModule ディレクティブにより、高速応答キャッシュ・アクセラレーターを WebSphere Application Server フラグメント・キャッシュ に接続する IBM HTTP Server プラグインがロードされます。 複数の IBM HTTP Server が単一のアプリケーション・サーバーに要求をルーティングしている場合、上記のディレクティブを、分散プラットフォーム上の各 IBM HTTP Server の httpd.conf ファイルに追加してください。 単一の IBM HTTP Server がアプリケーション・サーバーのクラスターに要求をルーティングしている場合は、クラスター内の各アプリケーション・サーバーの httpd.conf ファイルに AfpaPluginHost WAS_Hostname:port ディレクティブを追加してください。 例えば、クラスター内に 3 つのアプリケーション・サーバーが存在する場合には、以下のディレクティブを httpd.conf ファイルに追加します。
    • LoadModule afpaplugin_module app_server_root/bin/afpaplugin.dll
    • AfpaPluginHost WAS1_Hostname:port1
    • AfpaPluginHost WAS2_Hostname:port2
    • AfpaPluginHost WAS3_Hostname:port3

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ファイル名:tdyn_httpserver.html