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z/OS 上の TCP/IP リソースに対するバインド固有のサポート
バインド固有のサポートによって、本製品の TCP/IP リソースの使用を制御することができます。
このサポートにより、 固有のポートを構成するためのクライアント・コードを要求しないで、Application Server ORB、および他の製品やアプリケーションを同じ z/OS® システム上に 持つことができます。つまり、このサポートにより、同じシステム上で、Application Server や他の製品およびアプリケーションによってポート 2809 を使用することが可能になります。このサポートにより、 製品 ORB による複数の TCP/IP スタック (Common INET) の利用、および 同じ TCP/IP スタック上での複数の IP アドレスの使用が可能になります。
バインド固有のサポートを使用するには、 ORB_LISTENER_ADDRESS エンドポイントを使用して、 小数点付き 10 進数フォーマットで IP アドレスを指定します。 アプリケーション・サーバーは、この IP アドレス上でクライアント接続要求を listen します。
特定の IP アドレスは、特定の TCP/IP スタックと関連しているため、アプリケーション・サーバーに 特定の TCP/IP スタックを使用させるように、ORB_LISTENER_ADDRESS エンドポイントを指定することができます。
また、指定された TCP/IP スタックに対して複数の IP アドレスを指定することができるため、Application Server ポート 2809 サーバーは、ポート 2809 を要求する他の製品およびアプリケーションと同じ TCP/IP スタックを共有することができます。これは、ユーザーがこれらの IP アドレスを ORB_LISTENER_ADDRESS エンドポイントで固有にしたためです。
代わりの方法として、バインド固有のサポートを使用しないで、 ポート 2809 の代替ポートおよびロケーション・サービス・デーモンを 定義することができます。これらは CORBA 標準によって定義される唯一の値です。 ただし、 すべてのクライアント ORB が Application Server ポートの 2809 以外のものへの構成を容易にサポートするかどうかは明らかではありません。 管理コンソールの z/OS ロケーション・サービス・デーモンの設定ページでポート番号を指定して、ロケーション・サービス・デーモンおよびノードのポートを構成してください。
複数の TCP/IP スタック (Common INET) について詳しくは、 「z/OS UNIX システム・サービス 計画」を参照してください。 同じ TCP/IP スタック上の複数の IP アドレスについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP Configuration Reference」を参照してください。