Java Management Extensions コネクター・プロパティー
管理コンソール、wsadmin ツール、アプリケーション・サーバー・コマンド、コマンド行インターフェースから実行されるスクリプト、またはユーザー作成カスタム Java™ 管理クライアント・プログラムでプロパティーを指定または設定することができます。 また、soap.client.props ファイルで SOAP コネクター・プロパティーを、ipc.client.props ファイルで IPC コネクター・プロパティーを設定することもできます。
Java Management Extensions (JMX) コネクターは、リモート・メソッド呼び出し (RMI) コネクター、Simple Object Access Protocol (SOAP) コネクター、JMX リモート・アプリケーション・プログラミング・インターフェース (JSR 160) リモート・メソッド呼び出し (JSR160RMI) コネクター、またはプロセス間通信 (IPC) コネクターのいずれかです。

wsadmin ツール、アプリケーション・サーバー・コマ ンド、またはスクリプトの JMX コネクター・プロパティーをコード化する方法の特定の情報については、 特定のツールまたはコマンドを参照してください。 カスタム Java 管理クライアント・プログラムの JMX コネクター・プロパティーをコード化する方法については、アプリケーション・プログラミング・インターフェースの資料を参照してください。
サーバーが作成する JMX コネクターは、管理コンソールでアクセス可能な JMX コネクター・プロパティーを使用します。wsadmin ツールおよび Java 管理クライアントは、soap.client.props、ipc.client.props、および sas.client.prop ファイル内にある JMX コネクター・プロパティーを使用します。
管理コンソールでは、このトピックは特定の設定またはプロパティーのコーディングを指定します。 JMX コネクターに固有の soap.client.props ファイルと ipc.client.props ファイルにあるプロパティーのコーディングが指定されます。 これらの SOAP プロパティーは com.ibm.SOAP で始まり、IPC プロパティーは com.ibm.IPC で始まります。 アプリケーション・サーバーの他の場所で設定される情報を含む soap.client.props ファイルと ipc.client.props 内のその他のプロパティーについては、ここでは取り上げません。 soap.client.props ファイルおよび ipc.client.props ファイルでのみ設定可能な com.ibm.ssl.contextProvider プロパティーのコーディングが指定されます。
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- SOAP コネクターの場合:
profile_root/properties/soap.client.props
profile_root¥properties¥soap.client.props
- IPC コネクターの場合:
profile_root/properties/ipc.client.props
profile_root¥properties¥ipc.client.props
このトピックで説明する JMX コネクターのカスタム・プロパティー管理コンソール・ページを表示するには、
とクリックします。SOAP コネクター・プロパティー
構成 URL:
- スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。スクリプトは、 構成 URL プロパティーを com.ibm.SOAP.ConfigURL システム・プロパティー 上のアプリケーション・サーバーに渡すことができます。
- 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー ConfigURL データ型 ストリング 有効な値 http://Path/soap.client.props デフォルト なし - Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_SOAP_CONFIG プロパティーを使用します。
Secure Sockets Layer (SSL) セキュリティー:
- コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
- soap.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.SOAP.securityEnabled データ型 ブール デフォルト False - 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー securityEnabled データ型 ブール デフォルト False - Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_SECURITY_ENABLED プロパティーを使用します。
セキュリティー・コンテキスト・プロバイダー:
このプロパティーは、Secure Sockets Layer (SSL) 実装が、アプリケーション・サーバーと SOAP クライアント間で使用されることを示します。
情報 | 値 |
---|---|
プロパティー | com.ibm.ssl.contextProvider |
データ型 | ストリング |
有効な値 |
|
デフォルト | IBMJSSE2 |
SOAP 要求タイムアウト:
選択する値は、多くの要因に応じて異なります。例えば、サーバーにインストールされているアプリケーションのサイズおよび数、ご使用のマシンのスピード、およびマシンの使用レベルなどの要因があります。
要求タイムアウトのプログラムのデフォルト値は、600 秒です。 ただし、SOAP クライアントに接続するその他のコンポーネントは、デフォルトをオーバーライドすることができます。 soap.client.props ファイルを使用するコンポーネントのデフォルト値は 180 秒です。
- コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
- soap.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.SOAP.requestTimeout データ型 整数 範囲 (秒) 0 から n まで プロパティーがゼロ (0) の場合、要求は決してタイムアウトになりません。
デフォルト 180 - 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー requestTimeout データ型 整数 範囲 (秒) 0 から n まで プロパティーがゼロ (0) の場合、要求は決してタイムアウトになりません。
デフォルト 600 - Java 管理クライアント。プロパティーは AdminClient.CONNECTOR_SOAP_REQUEST_TIMEOUT です。
SSL 別名:
このプロパティーは、クライアント接続の SSL 構成に使用する別名を指定します。 別名の値は、任意に設定できます。
情報 | 値 |
---|---|
プロパティー | com.ibm.ssl.alias |
データ型 | ストリング |
デフォルト | DefaultSSLSettings |
IPC コネクター・プロパティー
構成 URL:
- スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。 スクリプトは、構成 URL プロパティーを com.ibm.IPC.ConfigURL システム・プロパティー上の Application Server に渡すことができます。
- 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー ConfigURL データ型 ストリング 有効な値 http://Path/ipc.client.props デフォルト なし - Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_IPC_CONFIG プロパティーを使用します。
IPC 要求タイムアウト:
選択する値は、多くの要因に応じて異なります。例えば、サーバーにインストールされているアプリケーションのサイズおよび数、ご使用のマシンのスピード、およびマシンの使用レベルなどの要因があります。
要求タイムアウトのプログラムのデフォルト値は、600 秒です。 ただし、IPC クライアントに接続するその他のコンポーネントは、デフォルトをオーバーライドすることができます。 ipc.client.props ファイルを使用するコンポーネントのデフォルト値は 180 秒です。
- コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
- ipc.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.IPC.requestTimeout データ型 整数 範囲 (秒) 0 から n まで プロパティーがゼロ (0) の場合、要求は決してタイムアウトになりません。
デフォルト 180 - 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー requestTimeout データ型 整数 範囲 (秒) 0 から n まで プロパティーがゼロ (0) の場合、要求は決してタイムアウトになりません。
デフォルト 600 - Java 管理クライアント。プロパティーは AdminClient.CONNECTOR_IPC_REQUEST_TIMEOUT です。
Secure Sockets Layer (SSL) セキュリティー:
- コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
- ipc.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.IPC.securityEnabled データ型 ブール デフォルト False - 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー securityEnabled データ型 ブール デフォルト False - Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_SECURITY_ENABLED プロパティーを使用します。
セキュリティー・コンテキスト・プロバイダー:
このプロパティーは、SSL 実装が、アプリケーション・サーバーと IPC クライアント間で使用されることを示します。
情報 | 値 |
---|---|
プロパティー | com.ibm.ssl.contextProvider |
データ型 | ストリング |
有効な値 |
|
デフォルト | IBMJSSE2 |
SSL 別名:
このプロパティーは、クライアント接続の SSL 構成に使用する別名を指定します。 別名の値は、任意に設定できます。
情報 | 値 |
---|---|
プロパティー | com.ibm.ssl.alias |
データ型 | ストリング |
デフォルト | DefaultSSLSettings |
SOAP、RMI、JSR160RMI、および IPC コネクター・プロパティー
コネクター・タイプ:
- wsadmin ツール。
- コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
- 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー タイプ データ型 ストリング 有効な値 SOAPConnector RMIConnector JSR160RMIConnector IPCConnector
デフォルト SOAPConnector JSR160RMIIPC
- Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_TYPE プロパティーを使用します。 AdminClient.CONNECTOR_TYPE_RMI、AdminClient.CONNECTOR_TYPE_SOAP、AdminClient.CONNECTOR_TYPE_JSR160RMI、または AdminClient.CONNECTOR_TYPE_IPC 定数を使用して、コネクター・タイプを指定します。
コネクターの使用不可化:
管理コンソールから、任意の JMX コネクターを使用可能にすることも使用不可にすることもできます。
- wsadmin ツール。
- 管理コンソール。コネクターの横のボックスを選択して、そのコネクターを使用可能にします。
コネクターの横のボックスをクリアして、そのコネクターを使用不可にします。
情報 値 プロパティー 使用可能 データ型 ブール 値 true|false
ホスト:
- wsadmin ツール。
- コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
- 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー host データ型 ストリング 有効な値 ホスト名または IP アドレス デフォルト なし - Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_HOST プロパティーを使用します。
パスワード:
- wsadmin ツール。
- スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。
- SOAP サーバー、RMI サーバー、または JSR160RMI サーバーの soap.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.SOAP.loginPassword データ型 ストリング 有効な値 値は、SOAP、RMI、または JSR160RMI のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。 デフォルト なし - IPC サーバーの ipc.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.IPC.loginPassword データ型 ストリング 有効な値 値は、IPC のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。 デフォルト なし - 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー password データ型 ストリング 有効な値 値は、SOAP、RMI、JSR160RMI、または IPC のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。 デフォルト なし - Java 管理クライアント。AdminClient.PASSWORD プロパティーを使用します。
ポート:
- wsadmin ツール。
- スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。
- 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー port データ型 整数 有効な値 ポート番号 デフォルト なし - Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_PORT プロパティーを使用します。
ユーザー名:
- wsadmin ツール。
- スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。
- SOAP サーバー、RMI サーバー、JSR160RMI サーバーの soap.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.SOAP.loginUserid データ型 ストリング 有効な値 値は、SOAP、RMI、または JSR160RMI のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。 デフォルト なし - IPC サーバーの ipc.client.props ファイル。
情報 値 プロパティー com.ibm.IPC.loginUserid データ型 ストリング 有効な値 値は、IPC のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。 デフォルト なし - 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー username データ型 ストリング 有効な値 値は、SOAP、RMI、JSR160RMI、または IPC のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。 デフォルト なし - Java 管理クライアント。AdminClient.USERNAME プロパティーを使用します。
RMI コネクター・プロパティー
JSR 160 RMI コネクターの使用不可化:
仕様に準拠した JMX 機能を自動的に受け取れるよう、JMX リ モート・アプリケーション・プログラミング・インターフェース (JSR 160) のサポートはデフォルトで使用可能になっています。 特定のサーバーに対してこの機能を無効にするには、以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定します。
- wsadmin ツール。
- 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、
プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
情報 値 プロパティー disableJDKJMXConnector データ型 ストリング 値 true