データ・アクセス・リソース

以下のトピックでは、データ・リソースへのアクセスについて説明します。

エンタープライズ・アプリケーションとエンタープライズ情報システム (EIS) 間の接続は、 アプリケーション・サーバーに接続する、EIS 提供のリソース・アダプターを使用して行われます。 リソース・アダプターは、EIS とアプリケーション・サーバー間の統合および接続において、 中心的なロールを果たします。つまり、アプリケーション・コンポーネント、アプリケーション・サーバー、 およびエンタープライズ情報システム間の連絡ポイントとして機能します。 リソース・アダプターは、 Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) コネクター・アーキテクチャー (JCA) によって指定され、 適切に定義された契約に基づいて、他のコンポーネントと通信する必要があります。

汎用インフロー・コンテキストにより、リソース・アダプターは、アプリケーション・サーバーにサブミットされる作業インスタンスの実行コンテキストを制御できます。 WorkContextProvider インターフェースを実装する作業インスタンスをサブミットすることにより、リソース・アダプターはさまざまな種類のコンテキストを WebSphere Application Server に提供できます。 提供されるコンテキスト・タイプがアプリケーション・サーバーでサポートされる場合、汎用作業コンテキスト・メカニズムは、作業インスタンスの実行コンテキストとして作業コンテキストを設定します。 作業インスタンスの実行中、コンテキストは引き続き有効です。

セキュリティー・インフロー・コンテキストは汎用作業コンテキストを使用し、リソース・アダプターは、アプリケーション・サーバーにサブミットされる作業インスタンスの実行コンテキストでセキュリティー情報を確立できます。 新しい標準化された SecurityContext インターフェースを実装してコンテキスト・タイプを提供する作業インスタンスをサブミットすることで、アプリケーションは、作業インスタンスのセキュリティー ID とクレデンシャルを含む実行コンテキストを確立および設定できます。 ID とクレデンシャルは作業インスタンスの実行中に継続して有効になり、Java EE メッセージ・エンドポイントへの安全なメッセージ配信を保証します。

WebSphere® Application Server は、新規の標準化された SecurityContext、TransactionContext、および HintsContext の各インターフェースを実装する作業コンテキスト・タイプをサポートしています。汎用インフロー・コンテキスト・メカニズムは HintsContext インターフェースの実装を受け入れますが、アプリケーション・サーバーは HintsContext インターフェースのこれらの実装に従って動作しません。 セキュリティー・インフロー・コンテキストのメカニズムは、EIS ドメイン内のユーザー ID からアプリケーション・サーバー・ドメイン内の ID へのマッピングを行いません。SecurityContext の実装によって提供される ID が、アプリケーション・サーバーのセキュリティー・ドメインに存在する必要があります。

より詳細な概要情報については、以下の概念、解説、およびタスク・ファイルを参照してください。


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