AdminTask オブジェクトの ProxyManagement コマンド・グループ
Jython または Jacl スクリプト言語を使用すると、プロキシー構成を 管理できます。ProxyManagement グループ内のコマンドおよびパラメーターを使用して、Web モジュールのプロキシー・サーバーを構成します。
AdminTask オブジェクトの ProxyManagement コマンド・グループには、以下のコマンド
が含まれます。
createWebModuleProxyConfig
createWebModuleProxyConfig コマンドは、Web モジュールのプロキシー・サーバー構成を作成します。ターゲット・オブジェクト
システムによって Web モジュールのプロキシー構成が作成されるアプリケーションを 表すデプロイメント・オブジェクトを指定します。
必須パラメーター
- -deployedObjectProxyConfigName
- 対象の Web モジュールの名前を指定します。 (ストリング)
オプション・パラメーター
- -enableProxy
- システムがプロキシー・サーバーを使用可能にするかどうかを指定します。プロキシー ・サーバーを使用可能にするには、true を指定します。(ブール値)
- -transportProtocol
- Web モジュールとの通信にプロキシー・サーバーが使用するプロトコルを指定 します。 有効な値は、HTTP、HTTPS、および ClientProtocol です。 (ストリング)
例
バッチ・モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask createWebModuleProxyConfig myApplication {-deployedObjectProxyConfigName MyWebModule -enableProxy true -transportProtocol HTTPS}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.createWebModuleProxyConfig('myApplication', '[-deployedObjectProxyConfigName MyWebModule -enableProxy true -transportProtocol HTTPS]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.createWebModuleProxyConfig(myApplication, ['-deployedObjectProxyConfigName', 'MyWebModule', '-enableProxy', 'true', '-transportProtocol', 'HTTPS'])
対話モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask createWebModuleProxyConfig {-interactive}
- Jython を使用:
AdminTask.createWebModuleProxyConfig('-interactive')
deleteWebModuleProxyConfig
deleteWebModuleProxyConfig コマンドは、Web モジュールのプロキシー・サーバー構成を除去します。ターゲット・オブジェクト
システムによって Web モジュールのプロキシー構成が削除されるアプリケーションを 表すデプロイメント・オブジェクトを指定します。
必須パラメーター
- -deployedObjectProxyConfigName
- 対象の Web モジュールの名前を指定します。 (ストリング)
オプション・パラメーター
なし出力例
このコマンドは出力を返しません。
例
バッチ・モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask deleteWebModuleProxyConfig myApplication {-deployedObjectProxyConfigName MyWebModule}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.deleteWebModuleProxyConfig('myApplication', '[-deployedObjectProxyConfigName MyWebModule]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.deleteWebModuleProxyConfig(myApplication, ['-deployedObjectProxyConfigName', 'MyWebModule'])
対話モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask deleteWebModuleProxyConfig {-interactive}
- Jython を使用:
AdminTask.deleteWebModuleProxyConfig('-interactive')
getServerSecurityLevel
getServerSecurityLevel コマンド は、セキュアなプロキシー・サーバーの現在のセキュリティー・レベルを表示します。ターゲット・オブジェクト
対象のセキュアなプロキシー・サーバーの構成 ID を指定します。
オプション・パラメーター
- -proxyDetailsFormat
- プロキシー・サーバーのセキュリティー・レベルについて表示する詳細のフォーマットを 指定します。levels を指定すると、各設定ごとにセキュリティー・レベルとして 詳細が表示されます。values を指定すると、各プロキシー・サーバーごとに 実際の設定として詳細が表示します。 (ストリング)
出力例
このコマンドは、セキュアなプロキシー・サーバーのセキュリティー・レベルを 戻します。オプション・パラメーターを指定すると、コマンドによって対象のサーバーの セキュリティー・レベルに関する追加情報が表示されます。
例
バッチ・モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask getServerSecurityLevel myProxyServer {-proxyDetailsFormat levels}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.getServerSecurityLevel('myProxyServer', '[-proxyDetailsFormat levels]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.getServerSecurityLevel(myProxyServer, ['-proxyDetailsFormat', 'levels'])
対話モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask getServerSecurityLevel {-interactive}
- Jython を使用:
AdminTask.getServerSecurityLevel('-interactive')
setServerSecurityLevel
setServerSecurityLevel コマンド は、セキュアなプロキシー・サーバーのサーバー・セキュリティー・レベルを変更します。ターゲット・オブジェクト
対象のセキュアなプロキシー・サーバーの構成 ID を指定します。
オプション・パラメーター
- -proxySecurityLevel
- プロキシー・サーバーに適用するためのセキュリティーのレベルを指定します。
有効な値は、High、Medium、および Low です。 (ストリング)また、このパラメーターを使用すれば、以下の表で定義されているように、セキュリティー設定 の ID および値を指定することによって、カスタム・セキュリティー設定を指定できます。
表 1. セキュア・プロキシー・サーバーのセキュリティー設定. 以下の表は、セキュア・プロキシー・サーバーのセキュリティー設定をリストしたものです。
ID 説明 有効な値 administration 管理セキュリティー設定を行います。 ローカル管理を許可するには、local を指定します。 リモート管理を許可するには、remote を指定します。 routing ルーティング・セキュリティー設定を行います。静的ルーティングを使用する と、ルーティングはフラットな構成ファイルを介して、ディレクティブの順序付けに固有の ルーティング優先順位を使用して行われます。 また、インストールされたアプリケーションや特定の要求に対応するルーティング・ルールを判別する ベスト・マッチ・メカニズムを介して、要求を動的にルーティングすることもできます。 静的ルーティングを使用するには static を指定し、動的ルーティング を使用するには dynamic を指定します。 startupPermissions 開始許可を設定します。サーバー・プロセスが開始後に非特権ユーザーで実行されるように戻すことによって、保護されたプロキシー・サーバー全体のセキュリティー・レベルを強化することができます。 保護されたプロキシー・サーバーは特権ユーザーとして開始する必要がありますが、サーバー・プロセスを非特権ユーザーとして実行するように変更すると、ローカルのオペレーティング・リソースの保護を強化することができます。 非特権ユーザーとしてサーバー・プロセスを実行するには unprivileged を指定し、特権ユーザーとしてサーバー・プロセスを実行するには privileged を指定します。 errorPageHandling エラー・ページ処理を設定します。プロキシー・サーバーまたはアプリケーション・サーバーによって生成されたエラーの各エラー・コードまたはエラー・コード・グループについて、カスタム・エラー・ページを定義できます。これは、応答内の HTTP 状況コードを使用して行われ、アプリケーションに一律のカスタマイズ済みエラー・ページが生成されます。セキュリティー上の理由で、エラー・ページをカスタム・リモート・アプリケーションに転送する代わりにローカルのファイル・システムから読み取るようにすることができます。 エラー・ページをローカル・ファイル・システムから読み取るには local を指定し、システムがエラー・ページをリモート・アプリケーションから読み取ることを許可 するには remote を指定します。
出力例
このコマンドは出力を返しません。
例
バッチ・モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask setServerSecurityLevel proxyServerID {-proxySecurityLevel administration=local;routing=static;startupPermissions=unprivileged ;errorPageHandling=local}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.setServerSecurityLevel('proxyServerID', '[-proxySecurityLevel administration=local;routing=static;startupPermissions=unprivileged ;errorPageHandling=local]'))
- Jython リストを使用:
AdminTask.setServerSecurityLevel(proxyServerID, ['-proxySecurityLevel', 'administration=local;routing=static;startupPermissions=unprivileged ;errorPageHandling=local'])
対話モードの使用例:
- Jacl を使用:
$AdminTask setServerSecurityLevel {-interactive}
- Jython を使用:
AdminTask.setServerSecurityLevel('-interactive')