デフォルト・メッセージング・プロバイダーの MDB スロットルの構成

このタスクでは、デフォルト・メッセージング・プロバイダーに JCA 1.5 リソースとしてデプロイしたメッセージ駆動型 Bean に対するメッセージのスロットルを構成します。

始める前に

このトピックで説明されているスロットル・サポートは、デフォルトのメッセージング・プロバイダー (サービス統合 JMS リソース・アダプター) のみに適用されます。

WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーの場合、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーのアクティベーション・スペック・パネルの「最大サーバー・セッション」プロパティーを設定するか、createWMQActivationSpec コマンドまたは modifyWMQActivationSpec wsadmin コマンドの使用時に maxPoolSize プロパティーを設定してメッセージ・スロットルを構成します。

サード・パーティーの JCA 1.5 準拠 JMS メッセージング・プロバイダーがある場合は、JCA 1.5 メッセージ駆動 Bean のインバウンド・メッセージ・フローのスロットルに記載されたメッセージ・スロットルの一般的な方法を参照してください。

このタスクについて

このタスクは、デフォルトのメッセージング JMS プロバイダーに J2EE Connector Architecture (JCA) 1.5 リソースとしてデプロイされたメッセージ駆動型 Bean に対するメッセージをスロットルする場合に使用します。

デフォルト・メッセージング・プロバイダー (サービス統合 JMS リソース・アダプター) は、特別なタイプのメッセージ・スロットルを使用します。メッセージ駆動型 Bean プールのサイズは、デフォルトの 500 のままでもかまいません。

デフォルト・メッセージング・プロバイダーにより、Bean またはコンポジットのデプロイに使用された JMS アクティベーション・スペックの「最大並行エンドポイント数」構成オプションを通じて、メッセージ駆動型 Bean へのメッセージ配信のスロットルが使用可能になります。
  • 各メッセージ駆動型 Bean のインスタンスの最大数は、メッセージ駆動型 Bean のデプロイに使用されたアクティベーション・スペックにおける最大並行エンドポイント数の設定により制御されます。 この最大並行性の制限は、過大な数の MDB インスタンスによるメッセージの一時的作成の開始を防止するために役立ちます。 デフォルトで、並行 MDB インスタンスの最大数は 10 に設定されています。

    「最大並行エンドポイント数」フィールドでは、メッセージを並行して処理するエンドポイント数 (所定のメッセージ駆動型 Bean のインスタンス数) を制限します。 最大値に達した場合、エンドポイントが現在の処理を終了するまで、 新規メッセージの配信はメッセージング・エンジンに受け入れられません。

    メッセージ駆動型 Bean に関連した使用可能なメッセージ数 (キュー項目数) が往々にして高い場合、さらにご使用のサーバーがより多くの並行作業を処理可能な場合は、最大並行性の設定を増加することによりメリットが得られます。

    メッセージ駆動型 Bean の最大並行性を設定する場合は、メッセージ駆動型 Bean がバインドされるアダプターにより作成可能なエンドポイント・インスタンスの最大数より小さい値を必ず指定してください。 必要に応じて、エンドポイント・インスタンスの制限を増加します。

  • アクティベーション・スペックには、1 つのバッチのエンドポイントに対して逐次配信用に割り当て可能なメッセージ数を意味する 「最大バッチ・サイズ」もあります。 そのため、例えば、「最大並行エンドポイント数」プロパティーを 10 に設定し、「最大バッチ・サイズ」プロパティーを 3 に設定した場合、それぞれ最大 3 メッセージを処理する最大 10 のエンドポイントが存在可能であり、そのメッセージ駆動型 Bean には合計 30 のメッセージを割り振り可能です。 単一のアクティベーション・スペックに対して複数のメッセージ駆動型 Bean がデプロイされている場合、それらの最大値は、それぞれのメッセージ駆動型 Bean に個々に適用されます。
  • 「最大並行エンドポイント数」プロパティーは、常に JCA プール・サイズより小さい値に設定するようにしてください。
注: メッセージ駆動型 Bean のスロットルを調整することもできます (特に z/OS® では重要です)。 メッセージ駆動型 Bean がコンシュームする宛先に到着するワークロードは、多くのサーバー・リソースを使用するため、他のアクティビティーを妨げる場合があります。 MDB アプリケーションを再始動するときに、メッセージのバックログが発生する場合がこの例です。 メッセージ駆動型 Bean がメッセージを最も効率的に処理できるように、メッセージ数を抑えることができます。

デフォルト・メッセージング・プロバイダー (サービス統合バス JMS リソース・アダプター) のメッセージ・スロットル・サポートを構成するには、 管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。

手順


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