WebSphere Application Server traditional の新機能
WebSphere® Application Server traditional は、サービス指向アーキテクチャーの基礎として優れています。バージョン 9.0 は、Java™ SE 8 および Java EE 7 テクノロジーのサポートと、いくつかの機能拡張を提供します。
Java Platform, Standard Edition 8
IBM® SDK, Java Technology Edition, Version 8 は、WebSphere Application Server traditional V9 のデフォルト Java SDK です。Java SE 8 の利点について詳しくは、WebSphere Application Server traditional V9 での Java SE 8を参照してください。
Java Platform, Enterprise Edition 7
WebSphere Application Server traditional は、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 7 を完全にサポートします。Java EE プログラミング・モデルの完全なプラットフォームと Web プロファイルについて詳しくは、WebSphere Application Server traditional での Java EE 7を参照してください。サポートされる Java EE 7 テクノロジーの一覧については、Java EE 7 プログラミング・モデルのサポートを参照してください。
- Java EE 7 Web プロファイルを使用して、デスクトップ、タブレット、およびスマートフォン用の HTML5 動的スケーラブル・アプリケーションを容易に提供できます。
Java EE 6 では、動的 Web アプリケーションの開発者を支援するために Web プロファイルが導入され、Enterprise JavaBeans (EJB) Lite、Java Persistence API (JPA)、Java Transaction API (JTA) などのテクノロジーが提供されています。
Java EE 7 Web Profile では、HTML5 のサポートが追加されました。WebSocket と JSON という 2 つの新しいテクノロジーにより、データ交換が高速化し、ポータブル・アプリケーション用のデータ解析が簡素化されています。JAX-RS 2.0、Java Server Faces (JSF) 2.2、および Servlet 3.1 といった既存のテクノロジーが更新されており、動的 HTML5 アプリケーションの開発機能が強化されています。例えば、JAX-RS 2.0 は、スケーラブルでハイパフォーマンスの RESTful サービスを介した非同期応答処理を提供します。
- 開発者の生産性の向上。
アプリケーションのアーキテクチャーの簡素化により、JMS 2.0 などでのビジネス・ロジックや JAX-RS 2.0 クライアント API で必要なボイラープレート・コードの量が削減されます。POJO 開発モデルの堅固化により、JAX-RS 2.0 のインターセプターおよびフィルターや CDI などでのアノテーションの利用範囲が広がっています。Bean Validation 1.1 は、メソッド・レベルの検証を提供します。
- 企業の要求に応えるためのサポートの改善。
Java EE は引き続き、Java EE Connector Architecture (JCA)、Java Transaction API (JTA)、および Java Message Service (JMS) を使用して、エンタープライズ要求をサポートします。Java EE 7 では、複数のランタイム環境にわたって移植可能な、標準 API を使用するバッチ・アプリケーションを Java で作成する機能が導入されました。バッチ・アプリケーションにより、コンピューティング・リソースが通常アイドルである時間に処理時間をシフトすることで、コンピューティング・リソースを有効活用できるようになります。Concurrency Utilities により、開発者は、セキュアで信頼性が高い方法で Java EE ランタイムに統合されたスケーラブルなアプリケーションを作成できます。
- 古いテクノロジーの非推奨化。
Application Deployment (JSR-88)、UDDI レジストリーとのインターフェースとなる JAXR (JSR-93)、XML ベースの RPC のための JAX-RPC (JSR-101)、および EJB 2.x Container Managed Persistence といった古いテクノロジーはオプションになっており、Java Persistence API (JSR-338) によって置き換えられています。
Java Enterprise Edition 7 サンプル・アプリケーション
Java EE 7 サンプル・コードにアクセスするには、GitHub で WASdev プロジェクト・スペースにアクセスしてください。サンプルの使用とデプロイについて詳しくは、 サンプルへのアクセスを参照してください。