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特定の要求内容に基づいたトレースの使用可能化
集中ロギングを使用して、要求ごとのトレース分析を簡単に実行し、ODR 層およびアプリケーション・サーバー層の両方を経由する要求のフローをたどることができます。
このタスクについて
特定のタイプの要求に対するルーティング動作が予期しているものと異なる場合、問題となっている要求が処理されている間は固有のトレース・ストリングを使用可能にすることが役立つ可能性があります。 要求の内容に基づいてトレースを動的に使用可能にするには、要求ベースのトレースを使用します。要求ベースのトレースは、 要求の到着時に、どのトレース・ストリングが使用可能化されるのかをマッチング・ルールを使用して指定します。到着した要求に一致するルールがあると、 関連付けられたトレース・ストリングがランタイム・トレースとして ODR で使用可能化されます。その要求がバックエンド・アプリケーション・サーバーに送信されると、 そのバックエンド・アプリケーション・サーバーに対するランタイム・トレース・ストリングは、ルールに関連付けられたトレース・ストリングに設定されます。要求の処理が完了すると、ランタイム・トレース・ストリングは *=info に設定されます。
手順
- enableReqBasedTracing
- 要求ベースのトレース・ルールを設定します。ルールは 1 つの式とルール ID と呼ばれる ID で構成されています。オプションで、ルールに ODR トレース・ストリングおよびアプリケーション・サーバー・トレース・ストリングを指定することもできます。ログ・ファイルには 1 つ以上のルールに一致する要求の開始マーカーと終了マーカーが配置されます。
ODR は 1 つ以上のルールに一致する要求が着信すると開始マーカーをログに記録し、その要求がバックエンド・アプリケーション・サーバーにディスパッチされる前に終了マーカーをログに記録します。また、ODR はアプリケーション・サーバーから応答を受け取ると開始マーカーをログに記録し、応答がユーザーに返送されると終了マーカーをログに記録します。アプリケーション・サーバーは、一致した要求が ODR から着信すると開始マーカーをログに記録し、応答が ODR に送信される前に終了マーカーをログに記録します。これらの マーカーによって、特定の要求または要求のセットを検出し、 アプリケーション・サーバーでの要求の処理にこれらの要求を関連付けることが可能になります。
- listRuleIDs
- すべてのルールをリストします。このコマンドは、すべての ODR で設定されているルールをすべて出力します。ODR の再始動後に、これらのルールを再作成する必要があります。
- disableReqBasedTracing
- 要求ベースのトレース・ルールを使用不可にします。