アプリケーション拡張レジストリー

WebSphere® Application Server は、アプリケーションが使用するための Eclipse 機能拡張フレームワークを使用可能にしました。 アプリケーションは、定義された拡張ポイントが含まれ 、アプリケーションの拡張可能領域についての拡張機能処理コードが指定さ れると拡張可能になります。

注: WebSphere Application Server traditional バージョン 9.0 以降では、アプリケーション拡張レジストリーは安定しています。 詳しくは、「WebSphere Application Server traditional の安定化されたフィーチャー」を参照してください。
アプリケーションは、ターゲット拡張ポイントが必要とするものに準拠する拡張機能を定義することにより、別の拡張可能なアプリケーションに接続することができます。 拡張ポイントは、新規に追加された拡張機能を動的に検索することができ、 この新機能は既存のアプリケーションにシームレスに統合されます。 これは、クロス Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) モジュールを基礎として機能します。アプリケーション拡張レジストリーは、 Eclipse プラグイン記述子フォーマットおよびアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を、 WebSphere アプリケーションの標準拡張性メカニズムとして使用します。 WebSphere アプリケーション・モジュールをビルドする開発者は WebSphere Application Server 拡張機能を使用してその機能を拡張可能なアプリケーションに実装することができます。拡張ポイントは、そのアプリケーションによって定義されます。これは、アプリケーション拡張レジストリー・メカニズムを使用して行われます。

拡張可能な Java EE アプリケーションのアーキテクチャーは、モジュラー設計に従って新規の機能モジュールを追加する、あるいは既存モジュールを置き換えます。これらは特に、コア開発チームの外部で行われます。 各モジュールは、標準の Java EE に基づくデプロイメント・ツールおよびポータルの Web モジュール・デプロイメント・ツールを使用してポータルにデプロイされるか、Java EE アプリケーションから除去されるプラグ可能ユニット、すなわちプラグインです。 プラグイン・モジュールは、plugin.xml ファイル内の拡張可能な場所と、モジュールが他のプラグインに対して提供する機能が何かを記述します。 単純なテキスト・エディターや Eclipse Plug-in Development Environment (PDE) で、plugin.xml マニフェスト・ファイルを作成できます。 このファイルは、同じ基礎となる XML データの簡素化されたビューを提供します。

Eclipse モデルに対する WebSphere Application Server の実装

プラットフォーム、具体的には Eclipse ワークベンチまたは Java 2 Platform, Enterprise Edition (Java EE) が原因で、このアーキテクチャーの WebSphere Application Server の実装にはわずかの違いが生じます。WebSphere Application Server の実装の重要な点は次のとおりです。
  • Eclipse 3.6 以降からのすべての拡張レジストリー関係インターフェースの実装。
  • 同じ plugin.xml 構文、ただし、例えば <runtime> など、いくつかの属性は使用しません。
  • プラグインを含む Java EE モジュールが開始するときは、プラグインのディスカバリーとレジストリーへの追加が行われ、プラグインを含む Java EE モジュールが停止するときには、プラグインがレジストリーから解除され、除去されます。
  • IExtensionRegistry オブジェクトへのアクセスは、Eclipse ワークベンチの Platform.getExtensionRegistry を使用してではなく、Java Naming and Directory Interface (JNDI) を介して行われます。
  • フィルターの実装を提供し、必要に応じてフィルターを検索し、それを呼び出す名前付きレジストリー・インスタンスを使用することにより、フィルター機能が使用可能になります。 詳しくは、IExtensionRegistryFilter インターフェースの開発者向け API 資料を参照してください。

使用可能な Eclipse 3.6 インターフェース

WebSphere Application Server では、 次の Eclipse 3.6 以降インターフェースが使用できます。

  • 拡張レジストリー API
  • 拡張ポイント API
  • 拡張 API
  • 構成要素 API
  • レジストリー変更リスナー API
  • レジストリー変更イベント API
  • 拡張デルタ API
  • 状況 API
次のインターフェースは、Eclipse と同じように認識され、処理されます。
  • 実行可能な拡張 API
  • 実行可能な拡張ファクトリー API

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