LocalizableTextFormatter クラス
com.ibm.websphere.i18n.localizabletext パッケージに含まれている LocalizableTextFormatter クラスは、 ローカライズ可能テキスト・パッケージを使用する際の 基本プログラミング・インターフェースです。 このクラスのインスタンスには、鍵やリソース・バンドルから言語特有のストリングを作成するのに必要な情報が含まれています。
- java.io.Serializable
- com.ibm.websphere.i18n.localizabletext.LocalizableText
- com.ibm.websphere.i18n.localizabletext.LocalizableTextL
- com.ibm.websphere.i18n.localizabletext.LocalizableTextTZ
- com.ibm.websphere.i18n.localizabletext.LocalizableTextLTZ
クラス・インスタンスの作成および初期化
- LocalizableTextFormatter()
- LocalizableTextFormatter(String resourceBundleName, String patternKey, String appName)
- LocalizableTextFormatter(String resourceBundleName, String patternKey, String appName, Object[] args)
- setResourceBundleName(String resourceBundleName)
- setPatternKey(String patternKey)
- setApplicationName(String appName)
4 番目のメソッド setArguments(Object[] args) を使用して、 オプションで構成の後にローカリゼーション値を設定できます。 このトピックの最後の アプリケーション固有の値の処理 を参照してください。 使用例については、複合ストリングの構成を参照してください。
フォーマット・テキストの API
- LocalizableText.format()
- LocalizableTextL.format(java.util.Locale locale)
- LocalizableTextTZ.format(java.util.TimeZone timeZone)
- LocalizableTextLTZ.format(java.util.Locale locale、java.util.TimeZone timeZone)
引数を持たない format メソッドは、Java™ 仮想マシンのデフォルトに設定されたロケールとタイム・ゾーンの値を使用します。4 つのメソッドは すべて、必要に応じて LocalizableException オブジェクトを発行します。
メッセージ・カタログのロケーションおよび appName 値
ローカライズ 可能テキスト・パッケージで作成されたアプリケーションは、ローカルまたはリモートのアクセス・メッセージ・カタログにアクセスできます。 分散環境には、中心に位置指定されたリモート・メッセージ・カタログの使 用が適しています。 すべてのクライアントが同じカタログを使用するので、カタログの保守は単純化されます。 ローカル・フォーマットは、テスト状態で役立ち、一部の環境下で適しています。 ローカル・フォーマットまたはリモート・フォーマットのいずれかをサポートするには、 LocalizableTextFormatter インスタンスはフォーマット・アプリケーションの名前を示さなければなりません。
例えば、アプリケーションがリモート・カタログを使用してメッセージをフォーマットする場合、 実際には、メッセージはサーバー上のエンタープライズ Bean によってフォーマットされます。 ローカライズ可能テキスト・パッケージにはコードが含まれており、 フォーマッター Bean の検索やフォーマッター Bean への呼び出しの発行は自動化されますが、 アプリケーションはフォーマッター Bean の名前を認識する必要があります。 LocalizableTextFormatter クラスのいくつかのメソッドは、appName という 値を使用します。これは、フォーマット・アプリケーションの名前を参照します。 これは必ずしも値が設定されるアプリケーションの名前であるとは限りません。
メッセージのキャッシング
LocalizableTextFormatter インスタンスは、 オプションで、フォーマット設定メッセージをキャッシュできるため、 再度必要なときに再フォーマット設定を要求しません。 デフォルトでは、キャッシングは使用可能ではありませんが、 LocalizableTextFormatter.setCacheSetting(true) 呼び出しを使用すると、キャッシングを使用可能にすることができます。 キャッシングが使用可能で、format メソッドが呼び出されると、format メソッドはメッセージが既にフォーマットされているかどうかを判別します。 フォーマットされている場合は、キャッシュにあるメッセージが戻されます。 メッセージがキャッシュにない場合は、メッセージはフォーマットされて、 呼び出し元に戻され、メッセージのコピーが将来の使用のためにキャッシュされます。
- setResourceBundleName(String resourceBundleName)
- setPatternKey(String patternKey)
- setApplicationName(String appName)
- setArguments(Object[] args)
フォールバック情報を提供する API
- setFallBackString(String message)
- setFallBackLocale(Locale locale)
- setFallBackTimeZone(TimeZone timeZone)
使用例については、ローカライズ済みテキストの生成を参照してください。
アプリケーション固有の値の処理
ローカライズ可能 テキスト・パッケージでは、時間帯およびロケールに基づいたローカリゼー ションのネイティブ・サポートを提供しますが、さらに他の値に基づいてメッセージを構成できます。 ローカライズしたテキストのフォーマットで、ロケールおよび時間帯以外の変数を 考慮する必要がある場合は、ユーザー独自のフォーマッター・クラスを作成してください。
- LocalizableTextLTZ
- LocalizableTextL
- LocalizableTextTZ
- LocalizableText
例として、ローカライズ可能テキスト・パッケージは、時刻と日付を レポートするクラス (LocalizableTextDateTimeArgument) を提供します。このクラスでは、 時刻と日付のフォーマットは、ロケール、時間帯、およびスタイルの 3 つの値に応じてローカライズされます。