JMS アクティベーション・スペック [設定]

コンソールのこのページを表示するには、以下のいずれかの順序でクリックします。
  • リソース (Resources) ->「JMS」 ->「アクティベーション・スペック」 ->「activation_specification_name
  • リソース (Resources) ->「JMS」 ->「JMS プロバイダー」 ->「a_messaging_provider -> [追加プロパティー (Additional Properties)]「アクティベーション・スペック (Activation specifications)」 ->「activation_specification_name
このパネルを使用して、デフォルトのメッセージング・プロバイダーで使用する 選択済みの JMS アクティベーション・スペックの構成プロパティーを参照または変更します。

メッセージ駆動型 Bean を使用して、Java™ EE Connector Architecture (JCA) 1.5 を通してデフォルトのメッセージング・プロバイダーと通信する場合は、JMS アクティベーション・スペックを作成します。JCA は、WebSphere® Application Server などのアプリケーション・サーバーとエンタープライズ情報システムの間の Java 接続を提供します。これによって、JMS プロバイダーの Java EE アプリケーション・サーバーとの統合の標準化された方法が提供され、データがメッセージの形で転送されるエンタープライズ・システムとのデータの交換のためのフレームワークが提供されます。

名前」、「JNDI 名」、「宛先 JNDI 名」または「宛先ルックアップ」、および「認証別名」以外のすべてのアクティベーション・スペック構成プロパティーは、関連付けられた EJB 2.1 またはそれ以降のメッセージ駆動型 Bean のデプロイメント記述子内の、適切な名前のアクティベーション構成プロパティーによってオーバーライドされます。EJB 2.0 メッセージ駆動型 Bean の場合、「宛先タイプ」、「サブスクリプション耐久性」、「確認モード」、および「メッセージ・セレクター」の各プロパティーは、デプロイメント記述子の対応するエレメントによってオーバーライドされます。 どちらのタイプの Bean でも、「宛先 JNDI 名」または「宛先ルックアップ」プロパティーは、メッセージ駆動型 Bean のバインディングに指定された値によってオーバーライドできます。

アクティベーション・スペックのプロパティーは、 デフォルト・メッセージング・プロバイダーがメッセージ駆動型 Bean アプリケーションの接続先のメッセージング・エンジンをどう選択するかに影響します。 デフォルトでは、環境が、バス上の使用可能なメッセージング・エンジンにアプリケーションを自動的に接続します。 ただし、接続プロセスに影響する追加の構成の詳細を指定できます。例えば、特別なブートストラップ・サーバーを識別したり、使用可能なメッセージ・エンジンのサブグループに接続を制限したり、可用性やパフォーマンスを向上したり、受信メッセージの順次処理を確認したりすることができます。これを実行する理由および方法については、『JMS アプリケーションをバス上のメッセージング・エンジンに接続する方法』のトピックを参照してください。

「構成」タブ

「構成」タブには、このオブジェクトの構成プロパティーが表示されます。 これらのプロパティーの値は、ランタイム環境を停止してから再始動しても保持されています。ランタイム環境に構成変更を適用する方法については、インフォメーション・センターのタスクの説明を参照してください。

一般プロパティー

有効範囲

アプリケーション・サーバーがこのリソース・オブジェクトを使用できる最高トポロジー・レベルを指定します。

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データ型 ストリング

プロバイダー

Java Message Service (JMS) に基づいて非同期メッセージングを有効化する JMS プロバイダーを指定します。JMS プロバイダーは、特定の JMS キュー宛先またはトピック宛先に対して接続を確立するための J2EE 接続ファクトリーを備えています。JMS プロバイダーの管理オブジェクトは、関連する JMS プロバイダーの JMS リソースを管理するために使用されます。

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データ型 ストリング

名前

リソースに必要な表示名。

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データ型 ストリング

JNDI 名

リソースの JNDI 名。

このアクティベーション・スペックに関連するメッセージ駆動型 Bean のバインディングで指定される JNDI 名を入力します。
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データ型 ストリング

説明

リソースのオプションの説明。

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データ型 テキスト域

宛先タイプ

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データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
キュー
メッセージ駆動型 Bean は JMS キューを使用します。JMS キューの JNDI 名は、「宛先 JNDI 名」プロパティーで指定されます。

トピック
メッセージ駆動型 Bean は、JMS トピックを使用します。JMS トピックの JNDI 名は「宛先 JNDI 名」プロパティーで指定されます。

宛先ルックアップ

メッセージ駆動型 Bean が JNDI 名前空間で JMS 宛先を検索するために使用する JNDI 名を入力します。

宛先タイプ」プロパティーで、宛先のタイプを選択します。

JMS をサポートしているリソース・アダプターの場合は、リソース・アダプターが JMS 宛先からのメッセージを提供できるように、javax.jms.Destinations をアクティベーション・スペックに関連付ける必要があります。 この場合、管理者は、javax.jms.Destination インターフェースを実装して JNDI にそれをバインドする J2C 管理オブジェクトを構成します。

J2C 管理オブジェクトを構成して、 setDestination(javax.jms.Destination) メソッドを実行する ActivationSpec クラスを使用します。 この場合、宛先ルックアップ (javax.jms.Destination を実装する J2C 管理オブジェクトの JNDI 名) を指定できます。

アプリケーションの始動中、アクティベーション・スペックがエンドポイントのアクティブ化の一部として初期化されているときに、サーバーは宛先ルックアップを使用して宛先管理対象オブジェクトを検索し、それをアクティベーション・スペック・インスタンスに設定します。
注: 宛先ルックアップ・プロパティーは、WebSphere Application Server の旧バージョンにおいて宛先 JNDI 名と呼ばれていたものです。 JMS 2.0 の仕様では、メッセージ駆動型 Bean (MDB) が JMS キューまたは JMS トピックからメッセージを受け取るようにするため、そのプロパティー名が宛先ルックアップに変更されました。
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データ型 ストリング

接続ファクトリーのルックアップ

接続ファクトリーの JNDI 名。

メッセージ駆動型 Bean が接続ファクトリーのプロパティーのルックアップを実行し、アクティベーション・スペックのプロパティーにおいてそれらを上書きするために使用する接続ファクトリーの JNDI 名を入力します。
注: アクティベーション・スペックの中で JNDI 名として接続ファクトリー・ルックアップが定義されている場合、接続ファクトリーのプロパティーは、アクティベーション・スペックの構成で定義されているプロパティーより優先されます。 例えば、接続ファクトリー JNDI の一部として設定されているクライアント ID は、アクティベーション・スペック構成プロパティーで定義されているクライアント ID より優先されます。
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データ型 ストリング

メッセージ・セレクター

以下に例を示します。
JMSType='car' AND color='blue' AND weight>2500

セレクター・ストリングは、JMS メッセージ・ヘッダー内のフィールド、およびメッセージ・プロパティー内のフィールドを参照できます。メッセージ・セレクターは、メッセージ本体の値を参照することはできません。

ヌル値 (空ストリング) は、メッセージ・コンシューマー用のメッセージ・セレクターがないことを示します。

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データ型 ストリング

バス名

接続先となるサービス統合バス の名前を入力します。これは、「宛先ルックアップ」プロパティーによって識別される宛先が定義されているバスの名前である必要があります。
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データ型 カスタム

応答モード

確認モードは、メッセージ駆動型 Bean が受け取ったメッセージがどのように応答されるかを示します。
注:

メッセージが削除されると、確認応答が送信されます。

非トランザクションのメッセージ駆動型 Bean がある場合、システムは、Bean の開始時または完了時のいずれかの時点で、メッセージを削除します。 Bean が例外を生成し、そのために Bean が完了しない場合、システムは以下のいずれかのアクションを実行します。
  • システムが、Bean の完了時にメッセージを削除するように構成されている場合、メッセージは Bean の新規インスタンスにディスパッチされるため、別のタイミングで処理されます。
  • システムが、Bean の開始時にメッセージを削除するように構成されている場合、メッセージは失われます。

サービスの品質がベスト・エフォート非パーシスタントに設定されている場合、Bean が開始するときにメッセージは削除されます。他のすべてのサービスの品質の場合、メッセージは Bean が完了するときに削除されます。

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データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
自動応答
セッションは、自動的にメッセージの配信に応答します。

重複可能な自動応答
セッションではメッセージ配信の応答に時間を要し、これによってパフォーマンスが向上する可能性がありますが、メッセージ駆動型 Bean がメッセージを複数回受け取る場合があります。

ターゲット

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データ型 ストリング

ターゲット・タイプ

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データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
バス・メンバー名
バス・メンバーの名前。このオプションは、指定されたバス・メンバー (アプリケーション・サーバーまたはサーバー・クラスター) によってホスティングされているアクティブなメッセージング・エンジンを検索します。

カスタム・メッセージング・エンジン・グループ名
(自己宣言クラスターを形成している) メッセージング・エンジンのカスタム・グループの名前。このオプションは、指定されたカスタム・グループに登録したアクティブなメッセージング・エンジンを検索します。

メッセージング・エンジン名
メッセージング・エンジンの名前。このオプションは、指定されたメッセージング・エンジンにアクセスするために使用できる有効なエンドポイントを検索します。

ターゲット重要度

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データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
優先
メッセージング・エンジンは、ターゲット・グループから選択することを推奨します。ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンが使用可能である場合は、これを選択します。 ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンを使用できない場合、このターゲット・グループの外部のメッセージング・エンジンが同じサービス統合バスで使用可能であれば、これを選択します。

必須
メッセージング・エンジンは、ターゲット・グループから選択する必要があります。ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンが使用可能である場合は、これを選択します。 ターゲット・グループ内のメッセージング・エンジンを使用できない場合、接続プロセスは失敗します。

ターゲット・インバウンド・トランスポート・チェーン

選択したメッセージング・エンジンがアプリケーションと同じサーバーにある場合は、直接プロセス内接続が実行され、このトランスポート・チェーン・プロパティーは無視されます。

トランスポート・チェーンは、サーバー内で動作するネットワーク・プロトコル・スタックを 表します。ユーザーが指定する名前は 、「サーバー」 ->「サーバー・タイプ(Server Types)」 ->「WebSphere Application Server (WebSphere application servers)」 -> 「server_name -> [サーバー・メッセージング (Server messaging)]「メッセージング・エンジン・インバウンド・トランスポート (Messaging engine inbound transports)」パネルにリストされているメッセージング・エンジンのホストとなるサーバーで使用可能なトランスポート・チェーンのいずれかである必要があります。 以下のトランスポート・チェーンが提供されていますが、このパネル上で独自のトランスポート・チェーンを定義することができます。
InboundBasicMessaging
標準の TCP/IP 接続 (JFAP-TCP/IP) を使用するコネクション指向プロトコルです。これには、2 フェーズのトランザクション (リモート XA) フローのサポートが含まれているため、クライアント・システムまたはサーバー・システム上で実行されているメッセージ・プロデューサーまたはコンシューマーは、そのクライアント・システムまたはサーバー・システムで管理されているグローバル・トランザクションに参加できます。 XA フローには、あるサーバーで実行されているアプリケーションから 2 番目のサーバー上のメッセージング・エンジンへのアクセスをサポートする、という特有の使い方があります。これは、最初のサーバーが適切なメッセージング・エンジンを持っていない可能性があるためです。 リモート XA フローを使用した場合、そのアプリケーションからトランザクション・コーディネーターがローカルで使用可能になっている必要があります。
InboundSecureMessaging
これは、SSL でラップされた InboundBasicMessaging プロトコルです。
このプロパティーを、他の接続ファクトリー・プロパティーとともに、 接続のワークロード管理のために使用する方法については、バスへの JMS 接続の管理プロパティーのトピックを参照してください。
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データ型 ストリング

プロバイダーのエンドポイント

ブートストラップ・サーバーに接続する場合は、hostName:portNumber:chainName という構文を持つ、コンマで区切られたエンドポイント・トリプレットのリストが使用されます。例えば、Merlin:7276:BootstrapBasicMessaging,Gandalf:5557:BootstrapSecureMessaging のようにします。

プロバイダー・エンドポイントが使用されるのは、 指定されたバスがローカル・セルで見つからない場合のみです。メッセージ駆動型 Bean (MDB) アプリケーションは、まずローカル・セル内の指定されたバスへの接続を試みます。このバスに接続できないと、リモート・セルからのメッセージを消費でき るようにするために、アプリケーションはプロバイダー・エンドポイントを使用します。

ホスト名が指定されない場合は、localhost がデフォルト値として使用されます。

ポート番号が指定されない場合は、7276 がデフォルト値として使用されます。

プロトコルが指定されない場合は、BootstrapBasicMessaging などの定義済みのチェーンがデフォルト値として使用されます。

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データ型 テキスト域

最大バッチ・サイズ

単一のメッセージ駆動型 Bean インスタンスに 逐次的に配信される単一バッチのメッセージの最大数。メッセージのバッチ処理により、特に 応答モードを 「重複可能な自動応答」に設定して使用する場合、パフォーマンスを向上させることができます。 メッセージの順序付けを複数回の配信の失敗に渡って保持する必要がある場合、 バッチ・サイズを 1 に設定します。
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データ型 整数
範囲 1 から 2147483647

エンドポイントごとの MDB の最大並行呼び出し数

この数値が大きくなるとパフォーマンスが向上しますが、一度に使用されるスレッド数が増える場合があります。メッセージの順序付けを複数回の配信の失敗に渡って保持する必要がある場合は、 最大並行エンドポイント数を 1 に設定します。 メッセージの順序付けは、メッセージ駆動型 Bean の消費元の宛先が分割宛先でない場合のみ適用されます。 分割宛先は、クラスター内のワークロード共有シナリオで使用されます。
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データ型 整数
範囲 1 から 2147483647

繰り返されるメッセージの障害時にエンドポイントを自動停止する

これらのパラメーターにより、連続して失敗したメッセージの数が指定した制限に達すると、エンドポイントを自動的に停止させることができます。 これは、メッセージ自身の問題により 1 個から 2 個のメッセージが失敗した場合と、システムのリソースの問題により複数のメッセージが連続して失敗した場合とを識別する上で役立ちます。

エンドポイントを停止させると、 処理の失敗を示すメッセージが問題の原因ではない場合に、 不必要に例外宛先に移動されるメッセージの数が少なくなります。

エンドポイントが自動的に停止された場合、管理コンソール・パネルでのその「Status (状況)」は赤です。「再開」をクリックして、手動で再始動する必要があります。

エンドポイント が再始動された後、そのエンドポイントが停止される原因となった失敗したメッセージはすべて再試行 されます。メッセージがそれでも失敗する場合は、構成済みであれば、メッセージは例外宛先に移動されます。

使用可能

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データ型 ブール

連続障害メッセージのしきい値

このプロパティーは、繰り返されるメッセージの障害時にエンドポイントを自動停止する プロパティーが有効である場合を除き、無効です。

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データ型 整数

障害のあるメッセージの再試行間の遅延

失敗を示すメッセージの再試行の間隔を遅らせるように設定すると、MDB が停止されるまでに不必要に例外宛先に移動されるメッセージの数が少なくなります。 移動されるメッセージの数を最小にするには、この遅延を、宛先に到着するメッセージ間の予想される時間間隔よりも大きくします。

このプロパティーは、繰り返されるメッセージの障害時にエンドポイントを自動停止する プロパティーが有効である場合を除き、無効です。

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データ型 整数
範囲 ミリ秒単位の時間。値 0 は、再試行間に遅延がないことを指示します。

サブスクリプション耐久性

特定の永続サブスクリプションについてコンシューマーを持つことができるのは、 通常、一度に 1 つのアプリケーションだけです。このプロパティーにより、この動作をオーバーライドしたり、1 つの永続サブスクリプションで複数の同時コンシューマーを保持したりすることが可能になります。
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データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
永続
メッセージ駆動型 Bean が使用可能でない場合、メッセージング・プロバイダーはメッセージを保管し、メッセージ駆動型 Bean が再度使用可能になるとメッセージを配信します。

非永続
メッセージ駆動型 Bean が使用可能でない場合、メッセージング・プロバイダーはメッセージを保管および再配信しません。

サブスクリプション名

各 JMS サブスクリプションは、サブスクリプション名 (このプロパティーで指定される) によって識別されます。 また、JMS 接続にはクライアント ID (「クライアント ID」プロパティーで指定される) が関連付けられています。これは、クライアントの JMS プロバイダーが保守しているサブスクリプション・メッセージのリストに、接続とそのオブジェクトを関連付けるために使用されます。

このサブスクリプション名は、所定のクライアント ID 内で固有のものである必要があります。

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データ型 ストリング

クライアント ID

指定された値は、クライアント (メッセージ駆動型 Bean) に対して固有の ID です。このクライアント ID は、メッセージング・プロバイダーがクライアント用に保持しているサブスクリプション・メッセージのリストに、クライアント接続を関連付けるために使用されます。 使用不可になっていたクライアントが再び使用可能になると、 メッセージング・プロバイダーはクライアント ID を使用して、保管されていたメッセージを正しいクライアントに再配信 します。
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データ型 ストリング

サブスクリプション・ホーム

管理者は、このメッセージング・エンジンの公開ポイントを介して、サブスクリプションのランタイム状態を管理することができます。
注: 共用非永続サブスクリプションの場合、「サブスクリプション・ホーム」フィールドの下のメッセージング・エンジン名の値が、ターゲット・メッセージング・エンジンとして扱われます。 そのため、「ターゲット」フィールドの下で定義されているメッセージング・エンジン名はすべて無視されます。
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データ型 ストリング

参照によるメッセージ・ペイロードの受け渡し

ラージ・オブジェクト・メッセージまたはバイト・メッセージを送信する際、メッセージ・ペイロードのシリアライズ、デシリアライズ、およびコピーのためのメモリーのコストおよびプロセッサー使用量はかなりのものになることがあります。接続ファクトリーまたはアクティベーション・スペックで「pass message payload by reference」プロパティーを使用可能にする場合は、JMS 1.1 の指定をオーバーライドするようにデフォルト・メッセージング・プロバイダーに通知することで、このデータ・コピーの量が減ったり、行われなくなったりすることがあります。
注意:
JMS 仕様の中のこれらのプロパティーが使用しない部分は、メッセージのデータ保全性を確保する目的で定義されています。 これらのプロパティーを使用するすべての JMS アプリケーションでは、トピック『参照による JMS メッセージ・ペイロードの受け渡す理由とタイミング』に記載されているルールを厳密に守る必要があります。 そうしないと、データ保全性が失われる危険性があります。

メッセージの受信にこのアクティベーション・スペックを使用するアプリケーションは、次のルールに従っていなければなりません。

  • アプリケーションは、JMS オブジェクト・メッセージから取得したデータ・オブジェクトは変更しません。 このデータ・オブジェクトは読み取り専用として取り扱われます。

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データ型 ブール

初めにこのアクティベーション・スペックを使用して受信したメッセージを再送するアプリケーションは、次のルールに従っていなければなりません。

  • アプリケーションは、 メッセージにまだデータ・オブジェクトが設定されていない場合に限り、JMS オブジェクト・メッセージ内のデータ・オブジェクトを置き換えることができます。 アプリケーションは、 メッセージにデータ・オブジェクトが設定された後で、そのデータ・オブジェクトを変更したり置き換えたりすることはありません。
  • アプリケーションは、JMS バイト・メッセージ内のバイト配列を置き換えることはありますが、 使用するのは writeBytes(byte[]) の単一呼び出しのみで、 メッセージにまだバイト配列が設定されていない場合に限ります。 アプリケーションは、 メッセージにバイト配列が設定された後で、そのバイト配列を変更したり置き換えたりすることはありません。

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必須 いいえ
データ型 ブール

永続サブスクリプションの共有

特定の永続サブスクリプションに対して TopicSubscriber を持つことができるのは、通常、一度に 1 つのセッションだけです。このプロパティーによって、この動作をオーバーライドしたり、1 つの 永続サブスクリプションが複数の同時コンシューマー (サーバー・クラスター内の各アプリケーション・サーバー上に 1 つずつ) を持つことが可能になります。
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必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
クラスター
接続がサーバー・クラスター内から確立される場合、永続サブスクリプションの共有を許可します。

常に共有
接続全体で永続サブスクリプションが共有できます。

共有しない
接続で永続サブスクリプションの共有はできません。

CMP とデータ・ソースを共有

このオプションは、コンテナー管理パーシスタンス (CMP) Entity Bean を使用可能にして、メッセージング・エンジンのデータ・ストアが使用するデータベース接続を共有できるようにするタスクの一部として使用します。これによって、メッセージ・スループット全体のパフォーマンスが 15% 向上すると推定されますが、メッセージング・エンジンを含むアプリケーション・サーバーに接続された Entity Bean にしか使用できません。 このオプションは、 データ・ストアとしてファイル・ストアを使用するメッセージング・エンジンには 使用できません。

このオプションの使用について詳しくは、CMP Entity Bean およびメッセージング・エンジン・データ・ストアの使用可能化によるデータベース接続の共有のトピックを参照してください。

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必須 いいえ
データ型 ブール

先読み

コンシューマーに割り当てられているメッセージは、サーバー上でロックされており、その宛先の他のコンシューマーは、それらのメッセージを使用することはできません。 コンシューマーに割り当てられているが、そのコンシューマーがクローズされるまで使用されなかったメッセージは、 クローズ後にサーバー上でアンロックされるため、他のコンシューマーがそれらを受信することができます。

JMS 宛先の「Read ahead」プロパティーを設定することにより、個々の JMS 宛先でこのプロパティーをオーバーライドすることができます。

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データ型 ドロップダウン・リスト
範囲
デフォルト
メッセージ・プロバイダーは、非永続サブスクリプションおよび非共有永続サブスクリプションにおいて、事前にメッセージをコンシューマーに割り当てます。つまり、先読み最適化は、単一コンシューマーのみがある可能性がある場合に限ってオンになります。

使用可能
メッセージング・プロバイダーは、事前にメッセージをコンシューマーに割り当てます。これにより、コンシューマーの要求に応えるためにかかる時間が改善されます。

使用不可
メッセージング・プロバイダーは、事前にメッセージをコンシューマーに割り当てません。

常にすべてのサーバーで MDB を活動化する

このプロパティーが使用されるのは、ターゲット・バスのメンバーであるサーバーで MDB アプリケーションが実行されている場合のみです。 ターゲット・バスのメンバーではないサーバーで MDB が実行されている場合は、このプロパティーは使用されません。

ターゲット・バスのメンバーであるサーバーで MDB アプリケーションが実行されている場合、 そのサーバーが実行中のメッセージング・エンジンもホストしているかどうかに関係なく、 このオプションを有効にすることで MDB アプリケーションはメッセージを処理できるようになります。 このオプションが有効ではない場合、ローカルで ME が実行されていないサーバー上の MDB アプリケーションはメッセージを処理しません。

MDB アプリケーションがクラスター・バス・メンバーに接続されている場合、 このオプションを使用して、次の追加構成のいずれかを行うこともできます。
  • クラスター内の処理能力を十分に利用するために、クラスター内のすべてのサーバーが MDB アプリケーションからのメッセージを受信できます。
  • メッセージが順次処理されるように、一度に 1 つのサーバーのみが MDB アプリケーションからのメッセージを受信できます。
クラスター内のすべてのサーバーが MDB アプリケーションからメッセージを受信できるようにする場合は、 このオプションを選択します。 一度に 1 つのサーバーのみが MDB アプリケーションからメッセージを受信できるようにする場合は、 このオプションが選択されていないことを確認し、宛先で「排他的受信」オプションを選択します。

詳しくは、『メッセージ駆動型 Bean がクラスター内で接続する方法』のトピックを参照してください。

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必須 いいえ
データ型 ブール

再試行間隔

通知
必須 いいえ
データ型 整数
範囲 1 から 2147483647

認証別名

Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) コネクター・アーキテクチャー (JCA) 認証別名は、JMS プロバイダーへの新規接続の作成を認証するために使用するユーザー ID とパスワードを指定します。

認証別名フィールドが使用される場合、ユーザー名とパスワードのカスタム・プロパティー・フィールドは未指定のままにしてください。アプリケーションのデプロイメントの一部として設定された認証別名のプロパティーは、アクティベーション・スペック管理オブジェクト上に設定されたプロパティーに優先します。

トランザクションのリカバリー・ログの場合も、認証別名の みが暗号化されない形でファイルに書き込まれます。 こうしたセキュリティー・サービスは、実ユーザー名とパスワードを守るために使用されます。

アプリケーションの起動中は、アクティベーション・スペックがエンドポイント活動化 の一部として初期化されている場合、サーバーは認証別名を使用して実ユーザー名とパスワードをセキュリティーから検索し、それをアクティベーション・スペックのインスタンス上に設定します。

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必須 いいえ
データ型 ドロップダウン・リスト

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



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ファイル名:SIBJMSActivationSpec_DetailForm.html