Java 仮想マシンのカスタム・プロパティー

管理コンソールを使用して、Java™ 仮想マシン (JVM) のカスタム・プロパティーの値を変更することができます。

注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

カスタム・プロパティーを設定するには、管理コンソールに接続し、該当する Java 仮想マシンのカスタム・プロパティー・ページにナビゲートします。

アプリケーション・サーバー デプロイメント・マネージャー ノード・エージェント

[z/OS]「サーバー」> 「サーバー・タイプ」とクリックし、「WebSphere Application Server」 >「server_name」または「WebSphere プロキシー・サーバー」 >「server_name」のいずれかをクリックします。 次に「サーバー・インフラストラクチャー」セクションで、 「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」をクリックし、 「制御」「サーバント」、 または「付属領域 (Adjunct)」のいずれかを選択します。 その後、「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]「サーバー」> 「サーバー・タイプ」とクリックし、「WebSphere Application Server」 >「server_name」または「WebSphere プロキシー・サーバー」 >「server_name」のいずれかをクリックします。 次に「サーバー・インフラストラクチャー」で、 「Java およびプロセス管理」 >「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」をクリックします。

[z/OS]「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」>「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」>「制御」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]「システム管理」 >「デプロイメント・マネージャー」>「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」 >「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」をクリックします。

[z/OS] 「システム管理」>「ノード・エージェント」>nodeagent_ name>「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」>「制御」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i] 「システム管理」>「ノード・エージェント」>nodeagent_name>「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。

カスタム・プロパティーが定義済みのカスタム・プロパティーのリストに無い場合は、新規のプロパティーを作成し、「名前」フィールドにプロパティー名を入力し、「値」フィールドに有効な値を入力します。サーバーを再始動して、変更を終了します。

「カスタム・プロパティー」ページを使用して、Java 仮想マシンが使用する次のプロパティーを定義することができます。

allowDeployerRoleGenPluginCfg

このカスタム・プロパティーを true に設定すると、デプロイヤー・ロールを付与されたユーザーは plugin-cfg.xml ファイルを生成および構成できるようになります。このカスタム・プロパティーを設定および保存した後に、アプリケーション・サーバーを再始動します。

このカスタム・プロパティーが欠落している場合、またはその値が false に設定されている場合は、ユーザーにデプロイヤー・ロールが付与されていると、次の状態が発生します。
  • 生成プロセスと構成プロセスが失敗する。
  • エラー・メッセージが出される。

この機能を無効にするには、カスタム・プロパティーを削除するか、その値を false に設定します。

このカスタム・プロパティーは、wsadmin ツールおよび次の Jacl スクリプトを使用してコマンド行から設定することもできます。
#-------------------------------------------------------------------------
# setAllowDeployer.jacl - Jacl script for setting a the allowDeployerRoleGenPluginCfg
property
# of the web server plug-in for WebSphere Application Server
#-------------------------------------------------------------------------
#    This Jacl file modifies the server.xml file for an application
server.  This script is designed
#    to be invoked while the AppServer is running.
#
#    Here is an example of how to invoke the script:
#	   wsadmin -f setAllowDeployer.jacl &ltnodeName> &ltserverName> &ltenableValue>

#------------------------------------------------------------------------
proc printUsageAndExit {} {
     puts ""
     puts "Usage: wsadmin -f setAllowDeployer.jacl &ltnodeName> <serverName> <boolEnable>"
     puts "Note: enableValue argument is of type boolean; valid values
are true and false."	
     exit }
 if { [llength $argv] >= 3 } {
     set nodename [lindex $argv 0]
     set servername [lindex $argv 1]
     set enablevalue [lindex $argv 2]
 } else {
     printUsageAndExit
 }  

set cellname [$AdminControl getCell]
set propname "allowDeployerRoleGenPluginCfg"
set propdesc "Allow conditional deployer role for plug-in generation
and propagation"
set required "false"

set jvm [$AdminConfig getid
/Cell:${cellname}/Node:${nodename}/Server:${servername}/JavaProcessDef:/JavaVirtualMachine:/]

$AdminConfig modify $jvm [subst {{systemProperties {{{name {$propname}}
{value {$enablevalue}}
{description {$propdesc}} {required {$required}}}}}}]
$AdminConfig save

exit 0
使用法:
wsadmin -f setAllowDeployer.jacl node_name server_name true

com.ibm.cacheLocalHost

IBM SDK for Java に 対して、JVM の存続期間は java/net/InetAddress.getLocalHost から戻された IP アドレスを キャッシュに入れるように指定するには、このプロパティーを true に設定します。これは、プロセスのローカル・ホスト・アドレスがプロセス実行中に変更されることがない限り、すべてのプロセスで推奨されるパフォーマンスの強化手段です。

注: DHCP を使用して構成されるサーバーのアドレスは、 時間とともに変わります。静的に割り当てられた IP アドレスをサーバーに使用する場合を除いて、 このプロパティーを設定しないでください。

com.ibm.apc.nodeMMTimeout

ノードを保守モードに設定すると、APC が自動に設定されている場合、デプロイメント・マネージャーはデフォルトで 20 分後に保守モードの操作をタイムアウトにします。 これは、汎用 JVM 引数 -DnodeMMTimeout をデプロイメント・マネージャーに設定し、デプロイメント・マネージャーを再始動することにより変更できます。例えば、-DnodeMMTimeout60 に設定して、保守モード操作がタイムアウトになるまでに 60 分を割り振ることができます。それと関連して、apcConcurrentStartSize は、APC が保守モード操作を処理する時間を削減するのに役立つ可能性があります。また、その他の考慮事項 (動的クラスターでの min != max など) も、APC が変更を行う必要が生じる可能性を減らす場合があります。

com.ibm.config.allow.set.session.timeout

このカスタム・プロパティーは、web.xml エレメント session-timeout に適用される PI20040 の動作を以前のものに戻す場合に設定します。

PI20040 によって提供される更新された動作を取得するには、このカスタム・プロパティーを未設定のままにします。

デフォルトは、PI20040 の更新された動作を取得することです。更新された動作は、サーブレット仕様に従った正しい動作であり、 session-timeout 値を指定するときの新しいデフォルト動作です。このカスタム・プロパティーは、以前の動作を再び使用可能にするために用意されています。

com.ibm.config.eclipse.wtp.enablejemtrim

このカスタム・プロパティーを使用して、アプリケーションでメタデータの XML 構文解析が行われた後に、中間 DOM ノードのプルーニングを可能にします。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーの設定は、com.ibm.config.eclipse.wtp.enablexmltrim カスタム・プロパティーの設定と一致する必要があります。 これらの両方のプロパティーを未設定にするか、false に設定するか、true に設定しますgotcha

デフォルト値は false です。

com.ibm.config.eclipse.wtp.enablexmltrim

このカスタム・プロパティーを使用して、JavaClass インスタンスを共有することや、 展開された JavaClass および JavaMethod オブジェクトを使用後に軽量プロキシーに変換することを可能にします。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーの設定は、com.ibm.config.eclipse.wtp.enablejemtrim カスタム・プロパティーの設定と一致する必要があります。 これらの両方のプロパティーを未設定にするか、false に設定するか、true に設定します。gotcha

デフォルト値は false です。

com.ibm.config.eclipse.wtp.jem=finer

このカスタム・プロパティーを使用して、com.ibm.config.eclipse.wtp.enablejemtrim カスタム・プロパティーが true に設定されている場合に使用可能になるコード域からトレースを生成します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーはパフォーマンスに影響することがあります。 そのため、アプリケーションでメタデータの XML 構文解析が行われた後、中間 DOM ノードのプルーニング中に問題が発生し、その問題の原因を診断するために追加情報を入手する必要がある場合にのみ、このプロパティーを指定してください。gotcha

com.ibm.config.eclipse.wtp.xmltrim=finer

このカスタム・プロパティーを使用して、com.ibm.config.eclipse.wtp.enablexmltrim カスタム・プロパティーが true に設定されている場合に使用可能になるコード域からトレースを生成します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーはパフォーマンスに影響することがあります。 そのため、JavaClass インスタンスを共有する際、 または展開された JavaClass および JavaMethod のオブジェクトを使用後に軽量プロキシーに変換する際に問題が発生し、 その問題の原因を診断するために追加情報を入手する必要がある場合にのみ、このプロパティーを指定してください。gotcha

com.ibm.disableCommonsElCache

ハッシュ・マップが式エバリュエーターによって保持されるためにメモリー不足が発生する場合には、commons-el 式キャッシュを使用不可にするために、com.ibm.wsspi.jsp.disableElCache Web コンテナー・カスタム・プロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

[AIX][HP-UX][IBM i][Linux][Solaris][z/OS]

com.ibm.eclipse.wtp.allowRootedEntries

前のサービス・リリースでは、エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルの ルート・ディレクトリーにあるプロパティー・ファイルは正しく読み取られませんでした。そのため、このサービス・リリースおよびそれ以降では、 META-INF ファイルおよび MANIFEST.MF ファイル内のクラスパスが相対 URI として扱われるように動作が変更されました。 元の動作に戻すには com.ibm.eclipse.wtp.allowRootedEntries を true に設定します。

com.ibm.ejs.ras.disablerasnotifications

このプロパティーを使用して、RAS サービスを使用不可にしたり使用可能にしたりします。このプロパティーを true に設定すると、RAS サービスは使用不可になります。 このプロパティーのデフォルト値は false です。

com.ibm.ejs.ras.writeSystemStreamsDirectlyToFile

WebSphere® Application Server のフォーマットを使用しないで SystemOut ストリームに書き込むためにカスタマイズされた JSR-47 ロギングをサポートする場合は、このカスタム・プロパティーを使用します。WebSphere Application Server のフォーマットには、例えば、タイム・スタンプ、スレッド ID などの情報が含まれています。 アプリケーションでは、この情報を (おそらく、別のフォーマットに表示する必要があるため) SystemOut ストリームに表示する必要がない場合があります。 WebSphere Application Server のフォーマットを使用不可にする場合は、このカスタム・プロパティーを true に設定してください。

com.ibm.ejs.sm.server.quiesceInactiveRequestTime

このカスタム・プロパティーを使用して、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) 経由の IIOP 要求を受信して 処理できる速さをミリ秒単位で指定します。例えば、 このプロパティーに値 5000 を指定した場合、着信要求が少なくとも 5 秒間隔になるまで、 サーバーはシャットダウンを試みません。このプロパティーに指定した値が大き過ぎる場合に、 アプリケーション・サーバーが管理コンソールから停止された場合、 以下のエラー・メッセージが発行される可能性があります。
An error occurred while stopping Server1. Check the error logs for more information.

デフォルト値は 5000 (5 秒) です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバー、ノード・エージェント、またはデプロイメント・マネージャーのいずれかの JVM カスタム・プロパティーとして指定できます。通常は、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして設定されます。

com.ibm.ejs.sm.server.quiesceTimeout

このカスタム・プロパティーを使用して、静止タイムアウト全体の長さを秒単位で指定します。この秒数後に要求がまだ未解決の場合、 サーバーはシャットダウンを開始する可能性があります。例えば、値 180 は 3 分となります。静止時間を超えると、ワークロード調整機能がすべての着信要求を拒否し、サーバー・シャットダウンが発生します。
注: サーバーが静止状態なのに未解決のトランザクションが存在する場合、WTRN0036W メッセージが発行されます。
デフォルト値は 180 です。
注: タイムアウト値をゼロに設定すると、静止機能は無効になります。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバー、ノード・エージェント、またはデプロイメント・マネージャーのいずれかの JVM カスタム・プロパティーとして指定できます。通常は、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして設定されます。

com.ibm.ffdc.log

このカスタム・プロパティーを使用して、製品のランタイム処理中に障害が発生したときに First Failure Data Capture (FFDC) データを保管する場所を指定します。FFDC 機能はすぐに、その障害の原因となったイベントおよびエラーに関する情報を収集します。収集されたデータは、問題の分析に使用することができます。情報が収集されてログ・ファイルに保存されると、FFDC は、影響を受けているエンジンに制御を返します。

ログ・ファイルのフォルダーのロケーションを指定した使用例:
Name: com.ibm.ffdc.log
Value: C:¥my_FFDC_CP¥
ログ・ファイルの実際のファイル名を指定した使用例:
Name: com.ibm.ffdc.log
Value: C:¥my_FFDC_CP_log

com.ibm.websphere.application.updateapponcluster.waitforappsave

このカスタム・プロパティーを使用して、更新済みアプリケーションを開始する前に、デプロイメント・マネージャーが保存操作の拡張タスクの完了を待機する時間を秒単位で指定します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、デプロイメント・マネージャーに対して指定された場合にのみ有効です。gotcha

通常、更新のロールアウト・プロセスを使用して実行されているアプリケーション更新の保存操作の間、その保存操作の拡張タスクは、別個のスレッドでバックグラウンド操作として実行されます。 ロールアウト更新プロセスの同期化部分の前に保存操作のメイン・スレッドが完了すると、 更新済みアプリケーションは正しく開始しません。

このカスタム・プロパティーをデプロイメント・マネージャー設定に追加する場合、保存操作の拡張タスクが指定時間内に完了しないと、更新のロールアウト・プロセスによってアプリケーション更新プロセスが停止されます。これにより、更新のロールアウト・プロセスの同期化部分においてアプリケーションが破損することが防止されます。

デフォルト値は 180 です。

[z/OS]

com.ibm.websphere.bean.delete.sleep.time

このプロパティーを使用して、 タイムアウトになった Bean をチェックする、 各スイープ間の時間を指定します。 値は、秒単位で入力します。 例えば、値 120 は 2 分となります。 このプロパティーは、タイムアウトになっているのに、依然としてエンタープライズ Bean コンテナーに対して可視になっている Bean がないかをチェックするサーバント・プロセスのインターバルも制御します。

デフォルト値は 4200 (70 分) です。 最小値は 60 (1 分) です。この値は、管理コンソールを使用して変更します。このプロパティーを適用するには、コントロールとサーバントの両方の JVM のカスタム・プロパティーに値を指定する必要があります。

com.ibm.websphere.deletejspclasses

このプロパティーを使用して、アプリケーションが削除または更新された後に、それらすべてのアプリケーションの JavaServer Pages クラスを削除するよう指示します。デフォルト値は false です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): Network Deployment 環境では、このプロパティーがWebsphere Application Server に適用されます。gotcha

アプリケーション・サーバーが統合セルで稼働している場合、ノード・エージェントにこのプロパティーを設定します。

com.ibm.websphere.deletejspclasses.delete

このプロパティーを使用して、アプリケーションが更新された後ではなく、削除された後に、それらすべてのアプリケーションの JavaServer Pages クラスを削除するよう指示します。デフォルト値は false です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): Network Deployment 環境では、このプロパティーがWebsphere Application Server に適用されます。gotcha

アプリケーション・サーバーが統合セルで稼働している場合、ノード・エージェントにこのプロパティーを設定します。

com.ibm.websphere.deletejspclasses.update

このプロパティーを使用して、アプリケーションが削除された後ではなく、更新された後に、それらすべてのアプリケーションの JavaServer Pages クラスを削除するよう指示します。デフォルト値は false です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): Network Deployment 環境では、このプロパティーがWebsphere Application Server に適用されます。gotcha

アプリケーション・サーバーが統合セルで稼働している場合、ノード・エージェントにこのプロパティーを設定します。

com.ibm.websphere.ejb.UseEJB61FEPScanPolicy

このプロパティーを使用して、アプリケーションのインストール・プロセス中またはサーバーの始動時に、製品が Java EE 5 以前のモジュールをスキャンして他のメタデータがないかを確認するかどうかを制御します。 デフォルトでは、これらのレガシー EJB モジュールはスキャンされません。

デフォルト値は false です。

デフォルト値を変更する必要があるサーバーおよび管理サーバーごとに、 このプロパティーを true に設定する必要があります。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.ejbcontainer.expandCMPCFJNDIName

EJB コンテナーでは、JNDI 名にユーザー定義の Application Server 変数が含まれている場合に、CMP 接続ファクトリー JNDI 名を拡張できなければなりません。カスタム・プロパティー com.ibm.websphere.ejbcontainer.expandCMPCFJNDIName を使用することで、CMP 接続ファクトリー JNDI 名を拡張することができます。

値が true (デフォルト) の場合は、CMP 接続ファクトリー JNDI 名で検出された変数が、EJB コンテナーによって拡張されます。値が false に設定されている場合は、EJB コンテナーによって変数は拡張されません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.ejbcontainer.includeRootExceptionOnRollback

この Enterprise JavaBeans (EJB) カスタム・プロパティーを使用して、次の機能を使用可能にします。
  • トランザクションがローカルの呼び出し元によって発行された場合に、トランザクション・ロールバックの根本原因を TransactionRolledbackLocalException に組み込めるようにします。
  • リモートの呼び出し元によって発行されたトランザクションの場合でも、commit メソッドからのトランザクション・ロールバックの根本原因を TransactionRolledbackLocalException に組み込めるようにします。
  • ローカル・クライアントの場合の TransactionRolledbackLocalException や リモート・クライアントの場合の TransactionRolledbackLocalException ではなく、ヒューリスティック例外が戻されるようにすることができます。
  • リモート EJB メソッドが呼び出しのトランザクションのコンテキストで実行されていても、そのメソッドから RemoteException が戻されるようにすることができます。 例えば、EJB1 のメソッド m1 がトランザクションを開始して EJB2 のメソッド m2 を呼び出し、m2 が未処理例外を引き起こすとします。 このような場合、EJB 仕様では m1 が TransactionRolledbackException を受け取ることになっています。 このプロパティーに true を設定すると、TransactionRolledbackException の代わりに、ネストされた例外を含む RemoteException を返すことが (この機能が EJB 仕様の要件に反していても) 可能になります。

この機能を使用可能にするには、このプロパティーを true に設定します。この機能を使用不可にするには、このプロパティーを false に設定します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.jaxrpc.stub.typemapping.per.thread

スレッド固有タイプ・マッピング・オブジェクトを JAX-RPC ランタイムで使用するかどうかを指示するには、このプロパティーを使用します。

JAX-RPC ランタイムは、すべての JAX-RPC クライアントに関して単一の TypeMappingRegistry オブジェクトを使用します。 意図的にこのように設計したことで、JAX-RPC スタブを作成して複数のスレッドでそれを使用することが可能になります。 ただし、異なるマッピングを持つ複数の JAX-RPC Web サービスが並行して起動される場合、singleton TypeMappingRegistry が破損します。 このような状態は稀ですが、システムにこの状態が生じた場合には、com.ibm.websphere.jaxrpc.stub.typemapping.per.thread カスタム・プロパティーを true に設定することで、スレッド固有タイプ・マッピング・オブジェクトを使用できることを JAX-RPC ランタイムに対して指示できます。 これらの別個のマッピング・オブジェクトにより破損の問題が回避され、さまざまな Web サービス呼び出しが成功します。

デフォルト値は false です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): singleton TypeMappingRegistry が破損した状態が生じている場合を除き、このカスタム・プロパティーを使用しないでください。 このプロパティーを使用可能にすると、複数のスレッドを介した同じ JAX-RPC スタブへのアクセスに依存しているアプリケーションが退行する可能性があります。gotcha

com.ibm.websphere.jaxrs.server.DisableIBMJAXRSEngine

JAX-RS アプリケーションの自動処理に関して JAX-RS 統合ランタイムを無効にするには、このプロパティーを使用します。 デフォルト値は false です。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーの値を true に設定した場合、EJB および JCDI との IBM JAX-RS ランタイム統合も無効になります。gotcha

com.ibm.websphere.logging.useJULThreadID

このプロパティーを使用して、WebSphere Application Server のログ・ファイルで使用されるスレッド ID タイプを制御します。

このプロパティーを true に設定すると、LogRecord インスタンス を使用してスレッド ID が取得されます。このプロパティー を false に設定すると、Thread インスタンスを使用してスレッド ID が 取得されます。

デフォルト値は false です。

移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: バージョン 8.5 から、このプロパティーの デフォルト値は false に設定されています。それより前のバージョンでは、この com.ibm.websphere.logging.useJULThreadID プロパティーのデフォルト値は true です。trns

com.ibm.websphere.management.application.client.EnvEntry_processBindings

このプロパティーを使用して、アプリケーションのデプロイメント中に 環境項目の値がどのように処理されるのかを指定します。

このプロパティーの値が false の場合、環境項目値はデプロイメント記述子から読み取られ、デプロイメント記述子に書き込まれます。XML バインディング内に指定された環境項目値はどれも無視されます。

このプロパティーを指定しない場合、または値が true の場合、 XML バインディング内に指定されている環境項目値が、デプロイメント記述子に指定されている値よりも優先されます。 アノテーションからの環境項目は処理されます。デフォルト値は true です。

com.ibm.websphere.management.application.client.EnvEntry_processBindings を有効にしてアプリケーションをデプロイし、その後、バージョン 8.0 より前の環境にデプロイするためにエクスポートした場合、XML バインディング内の環境エントリー値はデプロイメント環境とランタイム環境の両方で認識されません。

com.ibm.websphere.management.application.client.EnvEntry_processBindings を有効にしてアプリケーションをデプロイし、その後、バージョン 8.0 以降の環境にデプロイするためにエクスポートした場合、XML バインディング内の環境エントリー値は、デプロイメント環境では認識されませんが、ランタイム環境では認識されます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): com.ibm.websphere.management.application.client.EnvEntry_processBindings カスタム・プロパティーが true に設定されている場合は、com.ibm.websphere.management.application.client.EnvEntry_processAnnotations カスタム・プロパティーを JVM 構成設定に組み込まないでください。gotcha
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): ご使用の環境にバージョン 8.0 より前のノードが含まれ、アプリケーションのターゲットがバージョン 8.0 より前のノードになっている場合で、しかもアプリケーションに定義された環境項目があり、その環境項目の値がインストール、編集、および更新を含むデプロイメント時に提供または変更されることになる場合、このプロパティーの値を false に設定します。 そうしないと、アプリケーション・デプロイメントは失敗します。gotcha

com.ibm.websphere.management.application.fullupdate

このプロパティーを使用して、アプリケーションを更新する際に、バイナリー・ディレクトリーを消去し、 更新済み EAR ファイルの内容を完全に抽出することを指定します。

このプロパティーを指定しない場合は、更新済み EAR ファイル内の各変更済みファイルがノード内で個別に更新され、同期化されます。 大規模アプリケーションの場合、多くのファイルが変更されるときは、このプロセスには時間がかかることがあります。

com.ibm.websphere.management.application.fullupdate プロパティーを次のように設定します。
  • true に設定すると、アプリケーションの更新時に、バイナリー・ディレクトリーが消去され、 更新済み EAR ファイルの内容が完全に抽出されます。
  • false に設定すると、アプリケーションの更新時に、 ノード上の EAR ファイル内の変更済みファイルのみが更新され、その後で同期化されます。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • com.ibm.websphere.management.application.fullupdateapplication_name プロパティーは、すべてのアプリケーションではなく、特定のアプリケーションのみを完全に置換する場合に限り使用します。
  • このプロパティーは、デプロイメント・マネージャー JVM に定義する必要があります。
gotcha

com.ibm.websphere.management.application.fullupdate.application_name

このプロパティーを使用して、指定したアプリケーションを更新する際に、 そのアプリケーションのバイナリー・ディレクトリーを消去し、 更新済み EAR ファイルの内容を完全に抽出することを指定します。

このプロパティーを指定しない場合は、 指定されたアプリケーションの更新済み EAR ファイル内の各変更済みファイルがノード内で個別に更新され、同期化されます。 大規模アプリケーションの場合、多くのファイルが変更されるときは、このプロセスには時間がかかることがあります。

com.ibm.websphere.management.application.fullupdate.application_name プロパティーを次のように設定します。
  • true に設定すると、指定したアプリケーションの更新時に、 バイナリー・ディレクトリーが消去され、更新済み EAR ファイルの内容が完全に抽出されます。
  • false に設定すると、指定したアプリケーションの更新時に、 ノード上の変更済みファイルのみが更新され、その後で同期化されます。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • アプリケーションを更新するたびに、バイナリー・ディレクトリーを消去し、更新済み EAR ファイルの内容を完全に抽出する場合は、com.ibm.websphere.management.application.fullupdate プロパティーを使用します。
  • このプロパティーは、デプロイメント・マネージャー JVM に定義する必要があります。
gotcha

com.ibm.websphere.management.application.keepExistingSharedLibraries

このプロパティーを使用して、アプリケーション更新時に共有ライブラリー・マッピングを扱う方法を指定します。

このプロパティーを false に設定した場合、元の共有ライブラリー設定がアプリケーション更新操作時に指定される共有ライブラリーに置き換えられます。 デフォルト設定は false です。

このプロパティーを true に設定した場合、アプリケーション更新後のアプリケーションとモジュールの構成には、更新操作中に指定される共有ライブラリーに加えて元の共有ライブラリー設定も含まれます。

com.ibm.websphere.management.application.persistWebContext

Web モジュールに関するコンテキスト・ルートおよび仮想ホスト情報を deployment.xml ファイルの中に保持するかどうか指定するには、このプロパティーを使用します。 このプロパティーを指定しない場合、アプリケーション・デプロイメントではコンテキスト・ルートおよび仮想ホスト情報を読み取るためにアノテーション処理に依存する必要があり、アプリケーション・デプロイメントのパフォーマンスに影響を与えます

このプロパティーを true に設定した場合、Web モジュールのコンテキスト・ルートおよび仮想ホスト情報は deployment.xml ファイルに保持され、アプリケーション・デプロイメント検証で保持データが使用されるため、アプリケーション・デプロイメントのパフォーマンスが改善されます。

デフォルト値は false です。これは、Web モジュールのコンテキスト・ルートおよび仮想ホスト情報が deployment.xml ファイルに保持されないことを意味します。

com.ibm.websphere.management.application.sync.recycleappasv5

バージョン 6.x より前の製品バージョンでの動作と同じ方法でアプリケーション・リサイクルを動作させるよう指定するには、このプロパティーを使用します。

バージョン 6.x 以上では、アプリケーションの更新または編集操作を行った後は、 変更されたファイルによって、アプリケーションまたはそのモジュールのいずれが自動的にリサイクルされるかが決まります。 このリサイクル・プロセスは、すべてのアプリケーションの構成ファイルが完全に変更され、 すべての非静的ファイルが変更された場合に行われます。

ただし、バージョン 6.x より前の製品バージョンでは、エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイル自体が更新された場合、またはバイナリー URL 属性が変更された場合にのみ、アプリケーションがリサイクルされます。 アプリケーション構成ファイルに変更が加えられた場合、そのアプリケーションはリサイクルされません。

com.ibm.websphere.management.application.sync.recycleappasv5 プロパティーは、次のように設定します。
  • true の場合、バージョン 6.x より前の製品バージョンの動作と同じ方法でアプリケーションのリサイクルを動作させることを指定します。
  • false に設定すると、アプリケーションのリサイクル動作がバージョン 6.x 以上の動作のスキーマに従って実現されます。

デフォルト値は false です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、ノード・エージェント JVM に定義する必要があります。 ただし、このプロパティーを定義するときに、特定のセル内のすべてのノードに設定を適用する場合は、セルの有効範囲を指定できます。 このプロパティーがセル・レベルとノード・エージェント・レベルの両方で設定されている場合は、その特定のノード・エージェントのノード・エージェント設定が優先されます。gotcha

com.ibm.websphere.management.application.updateClusterTask.serverStopWaitTimeout

このプロパティーを使用して、サーバーが $AdminTask updateAppOnCluster タスクで完全に停止するまで、デプロイメント・マネージャーが待機する時間を秒単位で指定します。 デフォルトでは、デプロイメント・マネージャーは 60 秒間待機します。 このプロパティーに指定する時間は、クラスター内のサーバーを停止するために要する最長時間より長くなるようにしてください。

このプロパティーを指定できるのは、バージョン 7.0.0.1 以降を使用している場合のみです。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、デプロイメント・マネージャーに対して指定された場合にのみ有効です。gotcha

com.ibm.websphere.management.application.updatesync.appExpansionTimeout

アプリケーションを更新した後、アプリケーション・サーバーを始動するまで、デプロイメント・マネージャーが待機する時間を指定する場合にこのプロパティーを使用します。この待機時間を指定することにより、アプリケーションのバイナリーを、更新プロセスの完了後、ディレクトリーに展開することができます。 このプロパティーの時間には、ノード内にあるすべてのアプリケーションがそのバイナリーを完全に展開するために要する最大時間を指定してください。

デフォルトで、更新のロールアウト機能は、1 つ以上のアプリケーションが更新された後に実行されるアプリケーション の展開ごとに 60 秒間待機します。 ロールアウト機能は同時に複数のアプリケーションを更新する場合に使用可能であるため、このプロパティーのデフォルト値は n x 60 秒に設定されています。ここで n は更新されるアプリケーションの数を表します。

デフォルトの待機時間は、大容量のアプリケーションには十分でない場合があります。 アプリケーションの更新後、サーバーの始動時に、更新した 1 つ以上のアプリケーションが開始されないときは、サーバーを始動するまで更新のロールアウト機能が待機する時間を長くする必要がある場合があります。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、デプロイメント・マネージャーに対して指定された場合にのみ有効です。gotcha

com.ibm.websphere.management.configservice.getServerLogRootFromTemplate

このプロパティーは、アプリケーション・サーバーまたはクラスター・メンバーを作成するときに、サーバー・テンプレートに定義された SERVER_ROOT 変数に指定された値を使用するのか、あるいは値 {LOG_ROOT}/serverNameを使用するのかを指定するために使用します。

アプリケーション・サーバーまたはクラスター・メンバーを作成するとき、 既存のサーバー・テンプレートに定義された SERVER_ROOT 変数の値 ではなく、値 {LOG_ROOT}/serverName が常に使用されます。 アプリケーション・サーバーまたはクラスター・メンバーを作成するときに、サーバー・テンプレートに定義された SERVER_ROOT 変数の値を使用する場合は、このプロパティーを true に設定します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、このプロパティーをデプロイメント・マネージャーに対して設定する必要があります。

接続モードで wsadmin を使用している場合、AdminTask.setJVMSystemProperties コマンドを 使用して、デプロイメント・マネージャー・レベルでこのプロパティーを設定してください。

ローカル・モード (conntype=none) で wsadmin を使用している場合、この プロパティーを次のように javaoption として渡すことができます。
wsadmin -conntype none -javaoption 
"-Dcom.ibm.websphere.management.configservice.getServerLogRootFromTemplate=true"

com.ibm.websphere.management.configservice.sessionIdUniqueness

このプロパティーは、重複する構成セッション ID またはワークスペース ID の生成を 防止するために使用します。ランダムに生成される構成セッション ID またはワークスペース ID を、異なるプロセスがミリ秒単位で同時に作成する場合、それらの ID が同一のものになる可能性があります。

重複する構成セッション ID またはワークスペース ID の生成を防止するには、このプロパティーをアプリケーション・サーバー 設定に追加し、true に設定します。

AdminTask.setJVMSystemProperties wsadmin コマンドまたは管理コンソールのいずれかを使用して、このカスタム・プロパティーを指定できます。

アプリケーション・サーバーが統合セルの一部である場合、変更の保存後に、ノードを同期して、この構成変更を有効にする前に各サーバーを再始動する必要があります。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、デプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバーのいずれかの JVM カスタム・プロパティーとして指定できます。

com.ibm.websphere.management.configservice.validatePropNames

このプロパティーを使用すると、カスタム・プロパティー名、および wsadmin コマンドの Property および J2EEResourceProperty 構成オブジェクトの名前値に対して文字制限を適用するかどうかを指定できます。

カスタム・プロパティー名、および wsadmin コマンドの Property および J2EEResourceProperty 構成オブジェクトの名前値に対する文字検証をオフにするには、以下のいずれかの方法を使用できます。
  • デプロイメント・マネージャー・サーバーの Java 仮想マシン (JVM) で com.ibm.websphere.management.configservice.validatePropNames Java システム・プロパティーを false に設定します。
  • ローカル・モードで wsadmin ツールを使用するときに、 -javaoption パラメーターを使用して com.ibm.websphere.management.configservice.validatePropNames プロパティーを設定します。
    wsadmin -conntype none -javaoption 
    "-Dcom.ibm.websphere.management.configservice.validatePropNames=false"
[z/OS]

com.ibm.websphere.management.jmx.random

このプロパティーを使用してコントローラーを使用可能にし、サーバント・プールから任意の初期サーバントを選択して Java Management Extensions (JMX) コネクター要求を、ホット・サーバントに自動的に割り当てる代わりに処理します。

デフォルトでは、複数サーバントが使用可能になっており、アプリケーション・サーバーが JMX 接続要求を受信すると、アプリケーション・サーバーはその要求を最初のサーバントに割り当てます。このサーバントは、ホット・サーバントとも呼ばれます。 この方法は、ページアウトされるサーバントに要求が割り当てられるリスクを最小限に抑えることができます。 ただし、最初のサーバントに大きなワークロードがあると、そのサーバントへの要求は最終的に失敗します。 したがって、ランダム・アルゴリズムを使用する利点は、割り当てられたサーバントが既に多くの他の要求を処理していることがおそらくないという点にあります。 ランダム・アルゴリズムを使用した場合の欠点は、選択されたサーバントがページアウトされている可能性があり、その場合は要求を処理する前にもう一度ページインしなければならないことです。

com.ibm.websphere.management.jmx.random プロパティーを次のように設定します。
  • true に設定すると、コントローラーが初期サーバントをサーバント・プールからランダムに選択し、JMX コネクター要求を処理します。
  • false に設定すると、コントローラーはすべての JMX コネクター要求をホット・サーバントに割り当てます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、コントローラーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool

このプロパティーを使用して、新たに作成されたスレッド・プールに含めることができるスレッドの数を制御します。各アプリケーションサーバーの Java 仮想 マシン (JVM) を始動するための専用スレッドが作成されます。 このスレッド・プールに専用スレッドが設定される JVM は、ノード・エージェントが開始されると常に並行して開始される JVM です。

このプロパティーの値として 0 から 5 の整数を指定できます。指定した値が 0 より大きい場合、スレッド・プールが新しく作成されるときには、指定した値がスレッド・プールに 含めることのできるスレッドの最大数になります。次の 表は、このカスタム・プロパティーに対してサポートされる値とその影響を示します。

表 1. com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool にサポートされる値. この表は、カスタム・プロパティーの値とカスタム・プロパティーの影響を示します。
com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool 影響
プロパティー com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool が 0 に 設定されるか、または指定されない。 ノード・エージェントは 5 個までの JVM を並列に始動します。
プロパティー com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool が 1 に設定される。 ノード・エージェントは、JVM を順次始動します。
プロパティー com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool が 2 から 5 までの整数に設定される。 ノード・エージェントは、指定された数に等しい数の JVM を並列に始動します。

例えば、ノード・エージェントが、running 状態と設定されている 10 個の JVM を保有しているとします。これは、ノード・エージェントが開始すると常にそれらの JVM が 開始されることを意味します。このプロパティーに 3 を指定すると、 ノード・エージェントを停止して開始すると、10 個の JVM のうち 3 個だけが ノード・エージェント開始時に並行して開始されます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • 管理コンソールを使用していて、ノード・エージェントの新規 JVM カスタム・プロパティーの名前として com.ibm.websphere.management.nodeagent.bootstrap.maxthreadpool を指定する場合、この新規カスタム・プロパティーの 「」フィールドに値を指定する必要があります。値を指定しないと、エラー・メッセージを受信します。
  • コマンド・ラインからブランク値をこのプロパティーに渡すと、ブランク値は正しくない値と見なされ、ノード・エージェントのデフォルトの動作が復元されます。
gotcha

このプロパティーは、デフォルトでは指定されません。このカスタム・プロパティーを使用する場合は、ノード・エージェントの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.management.nodesync.skipWebServerTarget

このプロパティーを使用して、アプリケーションが Web サーバーのみをターゲットとするターゲット・ノードに、アプリケーション・バイナリーを配布するかどうかを制御します。

デフォルトでこのカスタム・プロパティー値には false が設定され、 アプリケーション・サーバーは、ターゲット・ノードにアプリケーション・バイナリーを配布します。 このカスタム・プロパティーに true を設定すると、 アプリケーション・サーバーは、Web サーバーのターゲットのみを含むターゲット・ノードにアプリケーション・バイナリーを配布しません。

重要: このカスタム・プロパティーの値はシステムの動作に影響を及ぼしません。また、アプリケーション・サーバーのターゲットを含んでいる ターゲット・ノードに関するこのカスタム・プロパティー値の変更の原因となった、ノード同期の変更 も、システムの動作には影響しません。そのノードに Web サーバーのターゲットが含まれているかどうかは、以上の内容に関係しません。
以下の出力例は、このカスタム・プロパティーに true を設定したときに、Web サーバーのみのターゲット・ノードに生成される isAppReady 出力を示しています。
wsadmin>$AdminApp isAppReady SuperApp 
ADMA5071I: アプリケーション SuperApp の配布状況検査が開始しました。
WebSphere: セル =IBMCell10、ノード =IBMNode30、配布 =true、展開 =スキップ
ADMA5011I: アプリケーション SuperApp の一時ディレクトリーのクリーンアップが完了しました。
ADMA5072I: アプリケーション SuperApp の配布状況検査が完了しました。
true
このカスタム・プロパティーはデプロイメント・マネージャーに設定できますが、アプリケーション・サーバーやノード・エージェントには設定できません。 管理コンソールを使用するか、コマンド行で以下のステップを行います。
  1. profile_root/bin ディレクトリーから wsadmin スクリプト・ツールを開始します。 このディレクトリー内で .wsadmin.bat コマンドまたは wsadmin.sh コマンドを開始する必要があります。
  2. 以下のいずれかのコマンドを実行します。
    Jacl を使用
    $AdminTask setJVMSystemProperties {-serverName server_name -nodeName node_name -propertyName com.ibm.websphere.management.nodesync.skipWebServerTarget -propertyValue true}
    Jython ストリングを使用
    AdminTask.setJVMSystemProperties('[-serverName server_name -nodeName node_name -propertyName com.ibm.websphere.management.nodesync.skipWebServerTarget -propertyValue true]')
    Jython リストを使用
    AdminTask.setJVMSystemProperties (['-serverName', 'server_name', '-nodeName', 'node_name' '-propertyName', 'com.ibm.websphere.management.nodesync.skipWebServerTarget', '-propertyValue', 'true'])

    ここで、変数 server_name および node_name は、環境に固有です。

  3. デプロイメント・マネージャーを再始動します。

com.ibm.websphere.management.processEmbeddedConfigGlobal

このプロパティーを使用して、デプロイメント時に拡張アプリケーション・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルの埋め込み構成処理をグローバルに使用可能および使用不可にします。拡張 EAR ファイルは、インストール済みアプリケーションをエクスポートする際に生成されます。

このカスタム・プロパティーは、「プロセス組み込み構成」(-processEmbededConfig) オプションのデフォルト設定をグローバルにオーバーライドします。デフォルトでは、「プロセス組み込み構成」は、拡張 EAR ファイルに関しては true (選択済み) に設定され、その他のすべての EAR ファイルに関しては false (選択解除) に設定されています。この「プロセス組み込み構成」設定によって、拡張 EAR ファイルのデプロイメント時に製品が拡張 EAR ファイルを展開するディレクトリーが決定されます。アプリケーションを現行セル以外のセルからエクスポートし、アプリケーションを最初にインストールしたときに「アプリケーションをインストールするディレクトリー」に $(CELL) 変数を指定しなかった場合は、拡張 EAR ファイルのデプロイメント時に「プロセス組み込み構成」を false に設定して、この拡張 EAR ファイルを app_server_root/profiles/installedApps/current_cell_name ディレクトリーに抽出します。 それ以外の場合で、「プロセス組み込み構成」が true に設定されている場合は、拡張 EAR ファイルは app_server_root/profiles/installedApps/original_cell_name ディレクトリーに展開されます。ここで、original_cell_name はアプリケーションを最初にインストールしたセルを表します。アプリケーションを最初にインストールしたときに「アプリケーションをインストールするディレクトリー」に $(CELL) 変数を指定した場合は、インストール時に拡張 EAR ファイルが app_server_root/profiles/installedApps/current_cell_name ディレクトリーに展開されます。

processEmbeddedConfigGlobal カスタム・プロパティーが false に設定されている場合は、拡張 EAR ファイルを含む、いずれのアプリケーションの埋め込み構成もデプロイメント時に処理されません。processEmbeddedConfigGlobal を false に設定すると、拡張 EAR ファイルの埋め込み構成は処理されなくなります。ただし、個々の拡張 EAR ファイルを展開するときに、「プロセス組み込み構成」を明示的に true に設定することで、この false 設定をオーバーライドすることができます。

processEmbeddedConfigGlobal カスタム・プロパティーを true に設定すると、拡張 EAR ファイルの組み込み構成が処理されます。

この processEmbeddedConfigGlobal カスタム・プロパティーが true または false のいずれに設定されているかに関係なく、組み込み構成が含まれていないアプリケーションは通常どおりに展開されます。この設定はデプロイメントには影響しません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このカスタム・プロパティーを 使用する場合、Control および Servant の両方に対して JVM カスタム・プロパティーとしてこのプロパティーおよび値を 指定するか、または、このプロパティーを wsadmin.properties ファイルに追加する必要があります。gotcha
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このカスタム・プロパティーを使用する場合、 このプロパティーをデプロイメント・マネージャーの JVM カスタム・プロパティーとして指定するか、 または、このプロパティーを wsadmin.properties ファイルに追加する必要があります。gotcha
[z/OS]

com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD

このプロパティーを使用して、 統合されたサーバーを ロケーション・サービス・デーモン (LSD) に 登録するかどうかを制御します。 通常、統合されたサーバーでは、ノード・エージェントが稼働中である必要があります。サーバーに対して LSD に登録しないように指示し、 そのサーバーとアクティブ・ノード・エージェントとの依存関係を取り除くためには、 JVM カスタム・プロパティーの com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD を false に設定し、 ORB が固定ポートで listen するように ORB_LISTENER_ADDRESS を 0 より大きい値に設定する必要があります。 ORB_LISTENER_ADDRESS プロパティーが 0 (ゼロ) に設定されているか、または指定されていない場合、また統合されたサーバーが LSD に登録する場合には、このプロパティーに対する設定は無視されます。

ノード・エージェントが稼働していないときでもサーバーを稼働できるようにする場合は、このプロパティーを false に設定します。このプロパティーを true に設定すると、統合されたサーバーは LSD に登録します。デフォルト値は true です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、ORB サービスのカスタム・プロパティーの リストに既に存在します。このカスタム・プロパティーの設定を変更するには、管理コンソールで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>server_name>「セッション管理」>「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「カスタム・プロパティー」>「com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD」をクリックします。gotcha

このカスタム・プロパティーの値を変更した後、この変更をノードの server.xml ファイルに 反映するには、完全同期を実行する必要があります。サーバーのノード・エージェントを開始できない場合は、手動で server.xml file を編集して、このカスタム・プロパティーの値を true から false に変更する必要があります。

com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD プロパティーを false に設定すると、サーバーはノード・エージェントに対して、ORB_LISTENER_ADDRESS ポートをいつ動的に割り当てるかを通知しません。また、ノード・エージェントがサーバーに解決できる、間接的な相互運用オブジェクト参照 (IOR) もありません。 IOR はすべて直接になります。つまり、ノード・エージェントは、静的 ORB_LISTENER_ADDRESS がそのサーバーに割り当てられた場合にのみ、そのサーバーに接触できます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD プロパティーを false に設定し、HA マネージャー (HAManager) サービスおよびノード・エージェント・プロセスを使用しない場合は、静的ルーティング・テーブルを作成して静的ルーティングを使用可能にする必要があります。静的ルーティングを使用可能にすることにより、ワークロード管理 (WLM) が正常に機能し続けることが保証されます。 com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD を使用して、 アプリケーション・サーバーによって提供されているすべてのサービスに対して 間接 IOR が戻されないように (その後ノード・エージェントがこれらの間接 IOR を直接 IOR にマップしない ように) します。
ノード・エージェントを使用することで、サーバー・サイドに既知のポートが設定されます。アプリケーション・サーバーのポートが不明な場合、クライアントはこのポートに要求を送信できます。 静的ルーティング・テーブルを作成して静的ルーティングを使用可能にすることで、アプリケーション・サーバー用の静的ポートを提供し、これらのポートを使用できるようにします。静的ポートでは、ノード・エージェント処理は必要ありません。
注: 動的アプリケーション・サーバー・ポート では、静的ルーティング・テーブルを使用することはできません。動的アプリケーション・サーバー・ポートでは、ノード・エージェント処理が必要となります。これは、サーバーが再始動したときにクライアントは新しいポート情報を取得する必要があるためです。

com.ibm.websphere.management.registerServerIORWithLSD プロパティーの設定は、動的ポートや静的ポートの使用、または WLM による要求のルーティングには影響しません。ただし、HAManager のノード・エージェントによって提供される、潜在的レベルのフェイルオーバーは失われます。

WLM 処理は、要求の加重分散を使用して保持されます。

gotcha

com.ibm.websphere.management.soapSocketConnectionTimeout

このプロパティーを使用して、JMX SOAP コネクター・ソケットを開いたままにする時間を秒単位で指定します。 このプロパティーに値を指定しない場合、JMX SOAP コネクター・ソケット接続は無期限に開いたままになります。

com.ibm.websphere.management.useUpdatedPropertyFiles

更新されたプロパティー・ファイル・テンプレートを使用して新規メール・セッションを作成 するには、このプロパティーを使用します。

更新されたプロパティー・ファイル構成テンプレートを使用して新規メール・セッションを作成するには、 このプロパティーを true に設定します。 元のプロパティー・ファイル構成テンプレート の代わりに、更新されたプロパティー・ファイル構成テンプレートが使用されます。

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: 元のプロパティー・ファイル・テンプレートを使用して WebSphere Application Server の構成オブジェクトをプロパティー・ファイルに抽出した場合を除いて、com.ibm.websphere.management.useUpdatedPropertyFiles を有効にしてください。bprac

システム・プロパティーを設定した後、変更を保存してください。アプリケーション・サーバー が統合セルの一部である場合は、ノードを同期化して変更を 伝搬します。変更が有効になるよう、各サーバーを再始動してください。

このプロパティーは、デフォルトでは有効にされません。

com.ibm.websphere.metadata.ignoreDuplicateRefBindingsInWebModules

このプロパティーを使用して、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) バージョン 1.3 アプリケーション内の Web モジュールの DTD ファイルに含まれている重複する参照バインディングのインスタンスを、JVM が無視するかどうかを制御します。 通常、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) バージョン 1.3 アプリケーションの Web モジュールの DTD ファイルに重複参照が含まれた場合、MetaDataException が発生します。

Web モジュールの DTD ファイルの標準では、参照バインディングは固有の名前フィールドを持っていなければならないと明確に規定されています。 そのため、アプリケーションの Web モジュールに重複した参照バインディングが含まれる場合、これは理論的には非準拠アプリケーションとなります。

Web モジュールの DTD ファイルの標準では、ユーザーが重複した参照バインディングを定義することが禁止されていますが、7.0 より前の製品バージョンの JVM では、重複した参照バインディングが許容されます。Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) バージョン 1.3 アプリケーションの Web モジュールの DTD ファイルに重複した参照バインディングが含まれる場合には、 重複した参照を削除するか、あるいは、このプロパティーを JVM 構成設定に追加し、このプロパティーに true を設定することができます。

com.ibm.websphere.network.useMultiHome

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]マルチホーム環境でこのプロパティーを使用して、 アプリケーション・サーバーが listen する IP アドレスを示します。 マルチホーム環境には、通常、特定の IP アドレスがあり、アプリケーション・サーバーは、 ディスカバリー・メッセージおよび SOAP メッセージに関してその特定の IP アドレス でのみ listen するように制限されます。 com.ibm.websphere.network.useMultiHome プロパティーを次のように設定します。
  • true に設定すると、製品は、 ホスト上のすべての IP アドレスでディスカバリーおよび SOAP メッセージに関して listen します。
  • false に設定すると、製品は、 構成済みのホスト名でのみディスカバリーおよび SOAP メッセージに関して listen します。 このプロパティーを false に設定した場合は、特定の IP アドレスに解決されるホスト名を製品に構成してください。
  • NULL に設定すると、製品は、デフォルトの IP アドレスでのみ listen します。
[z/OS]ディスカバリー・メッセージおよび SOAP メッセージに関して、特定の IP アドレスでのみ listen するよう製品が制限されるマルチホーム環境では、 デプロイメント・マネージャー、すべてのアプリケーション・サーバー、およびすべてのノード・エージェントに対して、 このプロパティーを false に設定します。 デフォルトのプロパティー値は true で、アプリケーション・サーバーはディスカバリー・メッセージおよび SOAP メッセージのホストのすべての IP アドレスで listen します。 このプロパティーを false に設定すると、 製品は、ディスカバリーおよび SOAP メッセージに関して、構成済みのホスト名でのみ listen します。 このプロパティーを false に設定した場合は、以下も行う必要があります。
  • 特定の IP アドレスに解決されるホスト名を製品に構成します。
  • デプロイメント・マネージャー、すべてのアプリケーション・サーバー、 およびすべてのノード・エージェントに対するエンドポイント・プロパティーは、かならずこのホスト名に設定します。 デプロイメント・マネージャーの場合は、設定する必要のあるエンドポイントは、CELL_DISCOVERY_ADDRESS および SOAP_CONNECTOR_ADDRESS です。ノード・エージェントおよびアプリケーション・サーバーの場合は、SOAP_CONNECTOR_ADDRESS エンドポイントのみを設定する必要があります。
この値は、管理コンソールを使用して変更できます。 サーバー、デプロイメント・マネージャー、およびノード・エージェントに対する値を設定して、デフォルト値を変更します。 変更を有効にするには、サーバーを再始動する必要があります。

サーバーに接続できない場合は、com.ibm.websphere.network.useMultihome の設定値をチェックして、それが正しいことを確認してください。 この値は、管理コンソールを使用して変更できます。 サーバー、デプロイメント・マネージャー、およびノード・エージェントに対する値を設定して、デフォルト値を変更します。 変更を有効にするには、サーバーを再始動する必要があります。

com.ibm.websphere.perf.tuning.disableRPARepositoryCache

RPA が使用不可のときに、このプロパティーを使用してサーバー構成詳細がキャッシングされないようにします。

RPA は、リポジトリー・キャッシュを使用してサーバーの構成詳細を保管します。 たとえ RPA と PMI が使用不可にされている場合でも、このキャッシュは初期化されて構成詳細が保管されます。 3000 を超えるデータ・ソースを持つインストール環境など、非常に大規模なインストール済み環境では、リポジトリー・キャッシュがかなり大きくなる可能性があります。 このリポジトリー・キャッシュのサイズのためにパフォーマンス上の問題が発生し、RPA が使用不可になっている場合は、このプロパティーを JVM 構成設定に追加してそれを true に設定します。RPA が 使用可能になっている場合、あるいは、このリポジトリー・キャッシュのサイズを原因とするパフォーマンス上の問題が発生していない場合は、このカスタム・プロパティーを使用するべきではありません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): RPA が 使用可能になっている場合、あるいは、このリポジトリー・キャッシュのサイズを原因とするパフォーマンス上の問題が発生していない場合は、このカスタム・プロパティーを使用するべきではありません。gotcha

このプロパティーのデフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.resource.xmlConfigMaxLineLength

XML 構成文書の行の最大長として望ましい長さを指定するには、このプロパティー を使用します。

server.xml ファイルの冒頭の行は、2048 文字を 超える長さになることがよくあります。z/OS などの一部の オペレーティング・システムでは、長さが 2048 文字を超える行を一般的なテキスト編集 ツールで処理することができません。従って、 2048 文字を超える行が含まれているファイルの編集および保存を行う とき、長い行では切り捨てが行われます。この切り捨ての結果、構成ファイルが 使用できないものになり、サーバー始動が失敗します。

このプロパティーに値が指定されていると、XML 構成文書を編集および保存するときに、 行の文字数が指定の最大許容文字数に達した後、できるだけ早く改行が 起こります。改行は論理的な改行ポイントでも起こるため、 行の長さは指定された最大長を超える場合があります。したがって、このプロパティーに値を指定する際には、文字数が指定した最大長を超える可能性があることを考慮して、文書内のいずれの行も 2048 文字を超えることがないようにする必要があります。

このプロパティーに値を指定しない場合、行は任意の長さになることが許可されます。

このプロパティーの許容値は、80 から 2046 までの範囲の整数です。

このプロパティーにはデフォルト値はありません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.sib.webservices.useTypeSoapArray

JAX-RPC クライアント・バインディングの名前空間およびエンドポイント・アドレスをオーバーライドすることで、バス宛先に直接メッセージを渡すことができます。 ただし、以下の点に注意してください。
  • 生成されたデフォルトの RPC エンコード Web サービス・ストリング配列メッセージは、一部のターゲット・サービス・プロバイダーとは正常に相互運用が行われない可能性があります。
  • 生成されたストリング配列のメッセージが、正常に相互運用可能な、対応する標準の JAX-RPC と完全一致しない。
以下に、異なる 2 つのメッセージ例を示します。
  • サービス統合バス・メッセージ:
    <partname env:encodingStyle='http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/ xsi:type='ns1:ArrayOf_xsd_string'>
      <item xsi:type='xsd:anySimpleType'>namevalue</item>
    </partname>
  • JAX-RPC クライアント・メッセージ:
    <partname xsi:type="soapenc:Array" soapenc:arrayType="xsd:string[1]">
      <item>namevalue</item>
    </partname>

このプロパティーを true に設定してデフォルトの動作を変更し、標準の JAX-RPC に完全に適合するストリング配列メッセージを送信してください。 このプロパティーを設定することで、サービス統合バスから送信されたすべてのアウトバウンド JMS Web サービス呼び出しのデフォルト動作が変更されます。

com.ibm.websphere.webservices.attachment.tempfile.expiration

このプロパティーを使用して、JAX-WS またはサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) クライアントまたは サービスの添付ファイルの有効期限を秒単位で指示します。添付ファイルが、有効期限より長い期間 アクセスされないと、Web サービス・ランタイムは、その添付ファイルを削除できます。

JAX-RPC プログラミング・モデルでは、着信 Web サービス・メッセージからの添付ファイルへのアクセスが許可されます。 添付ファイルは、すぐにアクセスされることもあれば、後で処理するように 保管されることもあります。したがって、添付ファイルに関連付けられたメモリーは、Web サービス対話の存続期間よりさらに長く存続することがあります。 これは、どのくらいの時間が経てば Web サービス・ランタイムが安全に添付ファイルを解放できるようになるのかが正確に定められていないからです。

小さな添付ファイルの場合、メモリーは最終的に Java ガーベッジ・コレクターによって解放されます。

大きい添付ファイルの場合、JAX-RPC ランタイムは添付ファイルのデータを 一時ファイルに保管します。そうすることで、ランタイムはかなり大きい添付ファイルでもメモリーを消費せずに 処理できるようになります。アプリケーションが添付ファイルにアクセスしない場合、またはアプリケーションが、 添付ファイルに関連付けられたデータ・ハンドラーを適切に閉じない場合は、大きな 一時ファイルが解放されないことになります。これらの添付ファイルの一時ファイルに有効期限が指定されない場合、時間とともに これらのファイルがファイル・システム上に累積していく恐れがあります。

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: これらの添付ファイルに有効期限を指定する必要がある場合、 推奨される設定は 600 です。このカスタム・プロパティーのデフォルト設定は 0 秒で、 これらの添付ファイルに有効期限がないことを示します。bprac

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.attachements.maxMemCacheSize

このプロパティーを使用して、メモリーに書き込むことができる、JAX-RPC クライアントまたは サービスの添付ファイルの最大サイズをキロバイト単位で指定します。例えば、Web サービスが 20 MB の添付ファイルを送信する必要がある場合は、このプロパティーを 20480 に設定します。

このプロパティーの値を決定する場合は、最大キャッシュ・サイズが大きくなると、パフォーマンスに対する影響も大きくなり、Java ヒープに対する影響も大きくなる可能性があることに注意してください。

このプロパティーの値を指定しない場合、添付ファイルのキャッシュに使用される最大メモリーは、 このプロパティーのデフォルト値である 32 KB になります。

サポートされる構成 サポートされる構成: JAX-WS クライアントまたはサービスの添付ファイルの最大サイズを 指定する場合は、com.ibm.ws.websvcs.attachments.sizethreshold カスタム・プロパティーを参照してください。sptcfg

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.DisableIBMJAXWSEngine

このプロパティーを使用して、Web サービス・アノテーションのスキャンをサーバー・レベルでオフにします。 デフォルトでは、Web サービス・アノテーションのスキャンは、サーバー・レベルで使用可能になっています。

アプリケーション・レベルでアノテーションのスキャンをオフにするには、 WAR ファイルまたは EJB モジュールの META-INF/MANIFEST.MF 内の DisableIBMJAXWSEngine プロパティーに true を設定します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.http.OneWayConnectionRecycleTime

このプロパティーを使用すると、片方向接続を再使用する前に Web サービス・エンジンが待機する時間の長さ (秒単位) を指定できます。 片方向接続をすぐに再使用しすぎる場合、タイムアウトの問題 (例えば SocketTimeoutException) のためにクライアントでの Web サービス操作が失敗する可能性があります。

このプロパティーの値を指定した場合、(要求が送られた時点から始めて) 指定された秒数が経過するまでは、片方向接続がリセットされません。

デフォルトではこのプロパティーが設定されず、要求が送られた直後に片方向接続がリセットされます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.http.waitingThreadsThreshold

このプロパティーを使用して、ソフト接続を開放するまでに許容できる待機接続要求数を指定します。ソフト接続は、 接続がクローズされた後もクライアント・エンジンが一部のホストの接続オブジェクトを保持するときに行われます。 デフォルトでは、5 つのスレッドが接続を待機した後に、クライアント・エンジンがソフト接続を解放します。

注: すべての接続が使用されている場合、このカスタム・プロパティーによる影響はありません。この場合、接続の最大限度またはスレッドの最大数のいずれかまたは両方を増やすことができます。

このカスタム・プロパティーのデフォルト値は 5 です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.jaxrpc.client.publishwsdl

WSDL ファイルがクライアント Web モジュールに公開されるかどうかを指定します。 このプロパティーに true が設定されていて、アプリケーションにクライアント Web モジュールが含まれると、 そのクライアントに対して WSDL ファイルが公開される可能性があります。 クライアント・アプリケーションに WSDL ファイルを公開しない場合には、 このプロパティーに false を設定します。

デフォルト値は true です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • WSDL ファイルの公開は、クライアントしか含まない JAX-RPC アプリケーションには有効でありません。
  • JAX-WS アプリケーションには、このプロパティーを使用できません。
gotcha

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.management.connector.http.header.includeProductVersion

これを true に設定すると、サーバーのバージョン情報が SOAP ポート HTTP 応答ヘッダーに組み込まれます。デフォルトは false です。

com.ibm.websphere.webservices.jaxws.setLinkValuePrecedence

JAX-WS ランタイム環境でリンク値の優先順位を 指定するには、このプロパティーを使用します。

このプロパティーが true に設定されている場合、 デプロイメント記述子のリンク値が、アノテーションのリンク値よりも優先順位が高くなります。

デフォルト値は false です。

com.ibm.websphere.webservices.soap.enable.legacy.get.behavior

WebSphere Application Server バージョン 8 以降、SOAPMessage.getSOAPHeader メソッドおよび getSOAPBody メソッドは、メッセージ内に対応するエレメントがない場合に SOAPException をスローします。例外をスローするのではなくヌルを返すという振る舞いに戻すために、システム・プロパティー com.ibm.websphere.webservices.soap.IBMSOAPMessage.ENABLE_LEGACY_GETSOAP_BEHAVIOR が用意されています。このシステム・プロパティーは、JVM カスタム・プロパティー com.ibm.websphere.webservices.soap.enable.legacy.get.behavior を使用して設定します。 この JVM カスタム・プロパティーのデフォルト値は、false です。この JVM プロパティーを true に設定すると、対応するメッセージがない場合に SOAPMessage.getSOAPHeader メソッドと getSOAPBody メソッドに対してヌルを返すという、従来の振る舞いに戻ります。
注: 従来のヌルを返す振る舞いは、仕様には準拠していません。

com.ibm.websphere.webservices.tempAttachDir

このプロパティーを使用して、SOAP メッセージの一部として送受信される 32 KB より大きいサイズの添付ファイルのコピーを Web サービス・ランタイムがキャッシュに入れるストレージ・デバイスのロケーションを指定します。

パフォーマンス上の理由により、Web サービス・ランタイムは、32 KB を超えるサイズの SOAP メッセージ添付ファイルの一時コピーをキャッシュに入れます。 このプロパティーに値を指定しないと、添付ファイルのキャッシュ・コピーは通常、 オペレーティング・システムのデフォルトの一時ディレクトリーに送られます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.transport.jms.messageType

このプロパティーを使用して、要求メッセージと応答メッセージの送信時に SOAP over JMS コンポーネント用の Web サービス・エンジンが使用する JMS メッセージ・タイプを制御します。JMS BytesMessage (javax.jms.BytesMessage) オブジェクトを指定するには、メッセージ本体がバイナリー・データであることを示すため、このプロパティーを BYTES に設定します。 JMS TextMessage (javax.jms.TextMessage) オブジェクトを指定するには、メッセージ本体がストリング・データであることを示すため、このプロパティーを TEXT に設定します。

このカスタム・プロパティーのデフォルト値は BYTES です。

SOAP over JMS メッセージ・タイプについて詳しくは、SOAP over JMS メッセージ・タイプの構成に関する情報を参照してください。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.transport.OPTIMIZE_HTTP_HEADERS

バージョン 8 より前のバージョンでは、WebSphere Application Server のJAX-WS クライアント・アプリケーションから、SOAP メッセージで SAVE_CONNECTION HTTP ヘッダーが送信されることがあります。 この追加ヘッダーにより、JAX-WS Web サービスをホスティングしているアプリケーション・サーバーで 正しい処理が行われることが保証されます。ただし、クライアントのアプリケーション・サーバーと Web サービス のアプリケーション・サーバー・ホストが両方とも WebSphere Application Server バージョン 7.0 フィックスパック 3 以降を 使用している場合は、この SAVE_CONNECTION ヘッダーおよび追加処理は必要ありません。

com.ibm.websphere.webservices.transport.OPTIMIZE_HTTP_HEADERS カスタム・プロパティー を false に設定すると、古いレベルのアプリケーション・サーバーによる正しい処理を確実にするよう SAVE_CONNECTION ヘッダーを 使用可能に設定できます。デフォルトでは、このカスタム・プロパティー は true に設定され、 JAX-WS クライアントが SAVE_CONNECTION ヘッダーを送信しないようにします。 このデフォルト動作を変更する必要がある場合は、JAX-WS クライアント・アプリケーションをホスティングするアプリケーション・サーバー上で、 このカスタム・プロパティーを false に設定します。
重要: クライアントの アプリケーション・サーバーと Web サービスのアプリケーション・サーバー・ホストの両方が バージョン 7.0 フィックスパック 3 またはそれ以降を使用していることを確認してください。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.transport.ssl.loadFromPolicyBinding

このプロパティーを使用して、クライアントが管理対象クライアントで、クライアントとサーバーが別のアプリケーション・サーバーにある場合に、 JAX-WS アプリケーションが SSL トランスポート・バインディングを使用するか、システム・デフォルトの SSL 設定を使用するかを制御します。

SSL バインディングを作成すると、バインディング・ファイルにこのプロパティーが自動的に追加されて、true に設定されます。 この設定により、クライアントが管理対象クライアントで、クライアントとサーバーが別のアプリケーション・サーバーにある場合に、 JAX-WS アプリケーションに SSL トランスポート・バインディングを使用できます。 JAX-WS アプリケーションにバインディングが付加されていない場合には、このプロパティーに false を設定します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.UseWSFEP61ScanPolicy

このプロパティーを使用して、製品が JAXWS コンポーネントおよび部分的に管理されたサービス・クライアント を WAR 2.4 以前のモジュールでスキャンするかどうかを制御します。 デフォルトでは、これらのレガシー WAR モジュールは、部分的に管理されたサービス・クライアント についてのみスキャンされます。

デフォルト値は false です。

デフォルト値を変更する必要があるサーバーおよび管理サーバーごとに、 このプロパティーを true に設定する必要があります。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.webservices.WSDL_Generation_Extra_ClassPath

このプロパティーを使用して、共有クラス・ファイルのロケーションを設定します。 wsgen コマンド行ツールは、Java API for XML Web Services (JAX-WS) アプリケーションが Java コードから開始される際に、Java API for XML Web Services (JAX-WS) アプリケーションのために必要な必須成果物を生成します。 しかし、wsgen コマンド行ツールは、必要なクラス・ファイルを 見つけることができず、次のエラー・メッセージを ログ・ファイルに追加することがあります。
Caused by: java.lang.NoClassDefFoundError
...
at com.ibm.ws.websvcs.wsdl.WASWSDLGenerator.wsgen(WASWSDLGenerator.java:521)
at com.ibm.ws.websvcs.wsdl.WASWSDLGenerator.generateWsdl(WASWSDLGenerator.java:183)
このプロパティーを使用して、欠落しているクラス・ファイルに完全修飾ロケーションを指定します。 このカスタム・プロパティーでは、複数の Java アーカイブ (JAR) およびディレクトリーへの完全修飾パスを、セミコロン (;) で区切って指定する必要があります。[z/OS]トラブルを避けるために、このプロパティーは、デプロイメント・マネージャー、ノード・エージェント、およびアプリケーション・サーバーを含めた、すべての JVM プロセスに設定してください。
重要: WebSphere Application Server の基本オペレーティング・システムが AIX®、Linux、UNIX のいずれかである場合、コロン (:) を使用して複数の Java アーカイブ (JAR) およびディレクトリーを区切ってください。

例: D:¥sharedlibs;D:¥libs¥WSBean.jar

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

[z/OS]要確認: コントローラーとサーバントの両方にこのプロパティーを設定します。サーバントについては、このプロパティーは次のように設定することができます。
[z/OS]トラブルの回避: z/OS でこのプロパティーを設定する場合は、管理コンソールで、「コントロール」と「サーバント」の両方の JVM カスタム・プロパティーに対してこのプロパティーを設定する必要があります。
  • 「アプリケーション・サーバー」>[SERVER_NAME]>「プロセス定義」>「サーバント」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」
  • 「アプリケーション・サーバー」>[SERVER_NAME]>「プロセス定義」>「コントロール」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」

com.ibm.websphere.websvcs.EJBPostInvokeCallOnException

Web サービスで起動される Enterprise JavaBeans (EJB) で例外 が発生した後に状態およびトランザクションをクリーンアップするには、このプロパティーを使用します。

JAX-WS Web サービスを使用する WebSphere Application Server のインストールで、Web サービスの一環として呼び出された EJB 内で例外が 発生したときに、スレッド上でトランザクションがアクティブのままになり、現在の XA トランザクション・ フローに関連付けられたトランザクションが再始動できなくなる場合があります。 状態とトランザクションを完全にクリーンアップするには、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.websphere.workspace.decodeclustervariable

クラスターを有効範囲として定義された変数が、管理コンソールで定義 されたログ・ファイル・パスに出現するときに確実に展開されるようにするには、このプロパティーを使用します。

このプロパティーが設定されていない場合に、クラスターを有効範囲とする変数がログ・ファイル・パスの定義に使用されると、デプロイメント管理は要求されたログ・ファイルを取得できないことがあります。 従って、クラスターを有効範囲とする変数をログ・ファイル・パス に組み込む場合は、デプロイメント・マネージャー JVM 設定にこのプロパティーを 追加する必要があります。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、デプロイメント・マネージャーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。この プロパティーを true に設定した後、変更を有効にするにはデプロイメント・マネージャー を再始動する必要があります。

com.ibm.websphere.wsrm.MaxSequenceBacklog

このプロパティーを使用して、WS-RM アウトバウンド・シーケンスでの最大メッセージ数を構成します。

この定義制限に達すると、WS-RM は、バックログがこの制限を下回るまで javax.xml.ws.WebServiceException 例外をスローしてあらゆる新規メッセージを拒否します。 例外を受け取るクライアントは、要求を再試行する必要があります。

デフォルト値は設定されていません。値セットが定義されていない場合、バックログ制限は無限です。

com.ibm.websphere.wsrm.MessageContextCacheSize

このプロパティーを使用して、メモリー内のキャッシュの最大サイズを正の整数値に設定します。

デフォルト値は設定されていません。キャッシュのサイズは無限です。

com.ibm.websphere.wsrm.pollingInterval

このプロパティーを使用して、1 つのシーケンスに対して MakeConnection 要求が行われる頻度を指定します。

値は、その間隔をミリ秒単位で指定します。このプロパティーが設定されていない場合のデフォルト動作は 3000 ミリ秒です。

com.ibm.websphere.wsrm.retransmissionInterval

このプロパティーを使用して、WS-RM が直前のアプリケーション・メッセージ送信の試行に失敗した場合に、そのメッセージを再送する頻度を指定します。

値は、その間隔をミリ秒単位で指定します。このプロパティーが設定されていない場合のデフォルト動作は 15000 ミリ秒です。

[z/OS]

com.ibm.websphere.zos.userdir.useRacfSettings

このプロパティーを false に設定すると、user.dir が WebSphere Application Server コードによって ${USER_INSTALL_ROOT} (構成ファイル・システム・パスで /profiles/ ディレクトリーの前の部分) に設定されます。

このプロパティーを true に設定すると、user.dir は WebSphere Application Server コードによって設定されません。 代わりに、user.dir は、USS 設定を有効にすることにより設定されます (user.dir == OMVS セグメントのホーム・ディレクトリー)。

このプロパティーは WebSphere Application Server では設定されないため、サーバント JVM カスタム・プロパティーで user.dir を任意の値に定義できます。user.dir がいったん定義されると、Java コードはそれをオプション・ファイル servant.jvm.options を介して設定します。

注: user.dir を変更すると、プロパティーの値のみが変更されます。JVM の現行作業ディレクトリーはブート時に設定され、変更されません。

com.ibm.ws.amm.require.produces.annotation.for.cdi

WebSphere Application Server は、@Produces アノテーションが CDI Bean に存在していないと、ここに示すアノテーション (@EJB、@WebServiceRef、@PersistenceContext、@PersistenceUnit、および @Resource) を誤って無視します。@Produces アノテーションが存在することは Java EE の要件ではないため、この動作は正しくありません。既存のアプリケーションはこの正しくない動作に依存するため、誤った仕様の動作がそのままデフォルトになります。 そこで、このカスタム・プロパティーが提供されており、これを false に設定することで、正しい仕様の動作になります。

このプロパティーを false に設定すると、以下のすべてが該当するときに正しい仕様の動作になります。
  • ご使用のアプリケーションに CDI Bean が含まれる
  • その CDI Bean に次のいずれかのアノテーションが含まれている: @EJB、 @WebServiceRef、@PersistenceContext、@PersistenceUnit、@Resource
  • その CDI Bean に @Produces アノテーションが含まれていない

com.ibm.ws.amm.scan.context.filter.archives

このプロパティーを使用して、アノテーションを含まないアーカイブまたはユーティリティー JAR ファイルのリストを指定します。 このプロパティーに指定したアーカイブまたはユーティリティー JAR ファイルには、アノテーションのスキャンは行われません。

Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 5 または 6 アプリケーションがデプロイまたは更新されるとき、 Annotations Metadata Manager (AMM) 機能がすべてのアノテーション・メタデータをスキャンします。 このスキャン処理は、アプリケーションのデプロイに要する時間に悪影響を及ぼす可能性があります。 アノテーションを含まないアーカイブまたはユーティリティーがアプリケーションにある場合には、 このプロパティーの値としてそうしたアーカイブおよびユーティリティーをリストすることができます。 アノテーションを含まない Java パッケージがアプリケーションにある場合には、Ignore-Scanning-Packages プロパティーの値としてそれらをリストすることができます。

これらのプロパティーに指定される値には、大/小文字の区別があります。また、値は単一ストリングで表し、コンマとその後にスペースを 1 つ使用して、アーカイブまたはユーティリティー JAR ファイルの名前を区切る必要があります。 ワイルドカード および REGEX 表現は許可されません。

このカスタム・プロパティーを使用する代わりに、以下のいずれかのファイルまたはモジュールに Ignore-Scanning-Archives プロパティーを追加して、 スキャンしないアーカイブおよびユーティリティーをそのプロパティーの値として指定することができます。
  • was_home/properties ディレクトリーの amm.filter.properties ファイル
  • profile_home/properties ディレクトリーの amm.filter.properties ファイル
  • アプリケーションのマニフェスト・ファイル META-INF/MANIFEST.MF
  • アプリケーション内の Web または Enterprise JavaBeans (EJB) モジュールのマニフェスト

amm.filter.properties ファイルに指定された値は、このカスタム・プロパティーの値とマージされて、 サーバーを有効範囲とするフィルター・セットになります。 このマージされたフィルター・セットは、そのサーバーにデプロイされるすべてのアプリケーションに適用されます。

アプリケーションのマニフェスト・ファイルに指定された値は、 サーバーを有効範囲とするフィルター・セットとマージされて、モジュールを有効範囲とするスーパーセットになり、 そのアプリケーション内のすべてのモジュールにそれが適用されます。

Web または Enterprise JavaBeans (EJB) モジュールのマニフェスト・ファイルに指定された値は、 モジュールを有効範囲とするフィルター・セットとマージされます。 このマージされたフィルター・セットは、そのモジュールだけに適用されます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): マニフェスト・ファイルを更新する場合には注意が必要です。 マニフェスト・ファイルには行の長さ制限やその他の制限があり、それらを順守しなければなりません。gotcha
例:
Ignore-Scanning-Archives : ant.jar,  avalon-framework-4.2.0.jar, axis.jar, CICS.jar, xerces.jar

com.ibm.ws.amm.scan.context.filter.disable.unifyTrue

特定の JAR ファイルを Annotations Metadata Manager (AMM) によるアノテーション・スキャンから除外する必要があるが、 それらのファイルを Extensible Class Scanner (ECS) 層でスキャンされるようにしたい場合にのみ、このプロパティーを使用します。このプロパティーを使用可能にするには、値を true に設定します。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.amm.scan.context.filter.packages

このプロパティーを使用して、アノテーションを含まない Java パッケージのリストを指定します。 このプロパティーに指定した Java クラスについては、アノテーションのスキャンを行いません。

Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 5 または 6 アプリケーションがデプロイまたは更新されるとき、 Annotations Metadata Manager (AMM) 機能がすべてのアノテーション・メタデータをスキャンします。 このスキャン処理は、アプリケーションのデプロイに要する時間に悪影響を及ぼす可能性があります。 アノテーションを含まない Java パッケージがアプリケーションにある場合には、 このプロパティーの値としてそれらをリストすることができます。アノテーションを含まないアーカイブまたはユーティリティーがアプリケーションにある場合には、 Ignore-Scanning-Archives プロパティーの値としてそれらをリストすることができます。

このプロパティーに指定される値には、大/小文字の区別があります。また、値は単一ストリングで表し、コンマとその後にスペースを 1 つ使用して、Java パッケージの名前を区切る必要があります。ワイルドカード および REGEX 表現は許可されません。

このカスタム・プロパティーを使用する代わりに、以下のいずれかのファイルまたはモジュールに Ignore-Scanning-Packages プロパティーを追加して、 スキャンしないアーカイブおよびユーティリティーをそのプロパティーの値として指定することができます。
  • was_home/properties ディレクトリーの amm.filter.properties ファイル
  • profile_home/properties ディレクトリーの amm.filter.properties ファイル
  • アプリケーションのマニフェスト・ファイル META-INF/MANIFEST.MF
  • アプリケーション内の Web または Enterprise JavaBeans (EJB) モジュールのマニフェスト

amm.filter.properties ファイルに指定された値は、このカスタム・プロパティーの値とマージされて、サーバーを有効範囲とするフィルター・セットになります。 このマージされたフィルター・セットは、そのサーバーにデプロイされるすべてのアプリケーションに適用されます。

アプリケーションのマニフェスト・ファイルに指定された値は、サーバーを有効範囲とするフィルター・セットとマージされて、モジュールを有効範囲とするスーパーセットになり、そのアプリケーション内のすべてのモジュールにそれが適用されます。

Web または Enterprise JavaBeans (EJB) モジュールのマニフェスト・ファイルに指定された値は、モジュールを有効範囲とするフィルター・セットとマージされます。 このマージされたフィルター・セットは、そのモジュールだけに適用されます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 以下の例はプロパティー・ファイル中心であり、マニフェスト・ファイルではそのまま使用できません。 マニフェスト・ファイルには行の長さ制限 (72 バイト) など、従うべき制約がいくつかあります。gotcha
例:
Ignore-Scanning-Packages : org.apache.avalon, org.apache.batik, org.apache.commons

com.ibm.ws.application.enhancedScanning

このプロパティーを使用して、いくつかの最適化を無効にし、エンタープライズ・アプリケーションをデプロイし、開始するまでの 時間を短縮します。これらの最適化は主として、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE 5) 対応のアプリケーションにかかわるものです。 このプロパティーを false に設定すると、次の更新が無効になります。
  • モジュールのファイルの新しいキャッシュ
  • モジュール・クラス・ロードの新規キャッシュ
  • アノテーション処理の代替コード・パス
このプロパティーを false に設定すると、 パフォーマンスが低下する可能性があります。デフォルト値は true です。

com.ibm.ws.cache.CacheConfig.alwaysSetSurrogateControlHdr

このプロパティーを使用して、動的キャッシュ・サービスの Surrogate-Control ヘッダーが応答で常に設定されるようにします。Surrogate-Control ヘッダーには、Edge Side Include (ESI) 処理が、ESI キャッシュ内のキャッシュされた内容を正常に生成し、無効にする必要があるメタデータが含まれています。

デフォルト値は false です。これは、Surrogate-Control ヘッダーが応答に設定されないことを意味します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

com.ibm.ws.cache.CacheConfig.cascadeCachespecProperties

このプロパティーを使用して、子のページまたはフラグメントが、その親のページまたはフラグメントから save-attributes プロパティーおよび store-cookies プロパティーのカスケードを継承できるようにします。 デフォルト値は false です。

動的キャッシュ・サービスのデフォルトの動作では、キャッシュ指定で明示的にオーバーライドされていなければ、 子のページまたはフラグメントの要求属性を保管します。 これらの要求属性が大き過ぎるシナリオでは、アプリケーション・サーバーが、メモリー不足の状態になる可能性があります。 デフォルトで保存される属性がシリアライズ可能でないと、 これらのキャッシュ・エントリーのディスク・オフロードで java.io.NotSerializableExceptions が発生します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

com.ibm.ws.cache.CacheConfig.filteredStatusCodes

このプロパティーを使用して、動的キャッシュ・サービスがサーブレット出力をキャッシュに入れないエラー条件を指示します。

このプロパティーに指定する値は、HTTP 応答エラー・コードのスペース区切りリストです。 キャッシュ・ミスから返された状況コードが、リストされているいずれかの応答エラー・コードに一致する場合、動的キャッシュ・サービスは、HTTP 要求の応答として得られたデータをキャッシュに入れません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

com.ibm.ws.cache.CacheConfig.use61EntrySetBehavior

このプロパティーは、マップに含まれているマッピングのセット・ビューを返すために 使用します。

com.ibm.ws.cache.CacheConfig.use61EntrySetBehavior が定義され、true に設定されると、DistributedMap.entrySet() メソッドが、マップ内に含まれるマッピングのセット・ビューを戻します。

このカスタム・プロパティーは、「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > <server name> > 「プロセス定義」 > 「Java 仮想マシン」 > 「カスタム・プロパティー」で、JVM カスタム・プロパティーとして設定できます。

この JVM カスタム・プロパティーを設定すると、すべてのキャッシュ・インスタンスに影響します。 このプロパティーは、アプリケーション・サーバー・レベルで指定されます。

com.ibm.ws.cache.CacheConfig.useServerClassLoader

このプロパティーを使用して、InvalidationEvent をデシリアライズ するときに JVM が使用する必要があるクラス・ローダーを指定します。このプロパティー を true に設定すると、InvalidationEvent をデシリアライズするために サーバー・クラス・ローダーが使用されます。このプロパティーを false に 設定すると、InvalidationEvent をデシリアライズするためにアプリケーション・クラス・ローダーが使用されます。 デフォルト値は false です。

InvalidationEvent をデシリアライズするときに適切なクラス・ローダーを使用することは、 パフォーマンス向上に寄与します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

com.ibm.ws.CacheConfig.alwaysTriggerCommandInvalidations

このプロパティーを使用して、skipCache 属性に関係なくコマンド無効化が起動されるようにします。

要求オブジェクトに <previewRequest> 属性が含まれると、 動的キャッシュは skipCache 属性に true を設定します。 skipCache 属性が true であるときに、コマンドが常に無効化されるとは限りません。 com.ibm.ws.CacheConfig.alwaysTriggerCommandInvalidations カスタム・プロパティー を true に設定すると、skipCache 属性に関わらず、コマンドの無効化が 必ずトリガーされるようになります。このカスタム・プロパティーを設定した場合、 すべてのキャッシュ・インスタンスが影響を受けます。デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーは、アプリケーション・サーバー・レベルでのみ設定されます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

com.ibm.ws.cdi.immediate.ejb.start

このプロパティーを使用して、アプリケーションの開始時に、すべての EJB モジュールに対して Contexts and Dependency Injection (CDI) コンテナーおよびそのライフサイクルが確実に開始されるようにします。

このプロパティーを値 true に設定すると、アプリケーションの開始時に、すべての EJB モジュールに対して CDI コンテナーおよびそのライフサイクルが開始されます。 このプロパティーのデフォルト値は false です。

com.ibm.ws.classloader.allowDisposedClassLoad

このプロパティーを使用して、アプリケーションが停止したとき、JVM がそのアプリケーション・クラス・ローダーを 完全に廃棄すべきかどうかを指定します。JVM がアプリケーション・クラス・ローダーを完全に廃棄しなければ、その クラス・ローダーから引き続きクラスを読み込むことができます。

このプロパティーが値 true に設定されていると、アプリケーションが停止されたときに JVM はアプリケーション・クラス・ローダーの完全処分を行いません。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.classloader.encodeResourceURLs

このプロパティーを使用して、EAR ローダー、Web モジュール・ローダー、および共有ライブラリー・ローダーなどの アプリケーション・クラス・ローダーがリソース URL 中のスペースをエンコードするかどうか を指定します。このプロパティーが true に設定されている場合、getResource または getResources のいずれかの呼び出しから戻される URL において、スペースは「%20」と してエンコードされます。

デフォルト値は true です。このプロパティー が false に設定されている場合、警告メッセージ WSVR0333W がログに表示されます。このメッセージは、このプロパティーへの false 設定の使用が非推奨になったことを示します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.classloader.strict

このプロパティーを使用して、META-INF ディレクトリー・パスに末尾のスラッシュが含まれていない場合でも、WebSphere Application Server アプリケーション・クラス・ローダーが getResources 呼び出しを通じて META-INF ディレクトリーを知る方法を提供できるようにします。

デフォルトでは、WebSphere Application Server アプリケーション・クラス・ローダーは、META-INF ディレクトリー・パスの 末尾にスラッシュが指定されていないと、getResources 呼び出しを介して META-INF ディレクトリーに アクセスできません。META-INF ディレクトリー・パスの終わりに末尾のスラッシュが指定されていない場合でも、WebSphere Application Server アプリケーション・クラス・ローダーが getResources 呼び出しを通じて META-INF ディレクトリーを知る方法を提供するようにしたい場合は、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.classloader.zipFileCacheSize

このプロパティーを使用して、リソースおよびクラス・ロードが同時に開いておくことができる アプリケーション JAR ファイルの最大数を指定します。JAR ファイルを開く回数を減らすと、 リソースまたはクラス・ロードが集中するアプリケーションのパフォーマンスが 改善されます。

開いている JAR ファイルの数が、指定された上限に達すると、クラス・ローダーは、 各 JAR ファイルの最終アクセス日時に基づいて、ファイルのクローズと削除を 開始します。最終アクセス日時が最も新しい JAR ファイルが、開いた状態で維持されます。このプロパティーに指定する値は、頻繁にアクセスされるアプリケーション JAR ファイルの合計数に基づいている必要があります。

このプロパティーのデフォルト値は 8 です。値 0 を指定すると、キャッシュが使用不可になり、アプリケーション JAR ファイルは開いたままになりません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): トラブル回避策: このプロパティーに 0 以外の 値を指定する場合、Microsoft Windows ホット・デプロイメント機能は使用しないでください。gotcha

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.cscope.HighlyAvailableIORsEnabled

このプロパティーを使用すると、管理者は、補正サービスを構成して、分散ビジネス・アクティビティーの CORBA オブジェクトについて可用性の高い IOR を生成することができ、失敗した分散従属ビジネス・アクティビティーをピア・リカバリー時に実行して完了することができます。 このプロパティーは、nodeagent が稼働していないときの新規ビジネス・アクティビティーの許可も行います。

このプロパティーのデフォルト値は false です。 値 true を指定するとこのプロパティーが有効になります。 このプロパティーは、クラスター内のアプリケーション・サーバーごとに設定する必要があります。

com.ibm.ws.el.reuseEvaluationContext

このプロパティーを使用して、同一 EvaluationContext オブジェクトをスレッド単位で 再使用できることを指示します。

通常、式の評価時、Unified EL コードは、実行する呼び出しごとに新しい org.apache.el.lang.EvaluationContext オブジェクトを 作成します。これらのオブジェクトは、いずれガーベッジ・コレクションの対象になるため、作成される オブジェクトの数が増えると、それだけメモリー使用量とガーベッジ・コレクションも増えます。 com.ibm.ws.el.reuseEvaluationContext プロパティーを true に設定すると、同じ EvaluationContext オブジェクトをスレッド単位で再利用できるようになるため、必要なメモリー消費およびガーベッジ・コレクションの量が減少します。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.http.ConnectionIOTimeout

このプロパティーは、接続が確立されてからクライアントからのデータの転送が始まるまでの間の SOAP ポートのタイムアウトを延長するために使用します。デフォルト値は 5 秒 (Liberty では 15 秒) です。SOAP サーバーまたはクライアント JVM がビジー状態になる場合、または SSL ハンドシェークに時間がかかる場合は、この値を増やす必要がある場合があります。 このタイムアウトが発生すると、SOAP サーバーから HTTP 408 メッセージを受信する場合があります。

[z/OS]

com.ibm.ws.iiop.channel.disableOnewayLocateRequiredMessage

このプロパティーを使用して、オブジェクトに対する片方向 GIOP 要求が、さらに転送先指定アドレッシングを 必要とする場合に、毎回 CWZGB0005I メッセージを表示するかどうかを制御します。このプロパティーが false に設定されていると、CWZGB0005I メッセージは表示されます。 このプロパティーを true に設定すると、CWZGB0005I メッセージは表示されません。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.jsf.allow.interpolator.per.app

各アプリケーションに対して MessageInterpolator を定義して使用できるように JSF コンテナーが更新されました。このコンテナーは、アプリケーション相互では共有されません。新しい振る舞いを使用可能にするには、このプロパティーを true に設定する必要があります。

com.ibm.ws.jsf.call.publishevent.with.sourceclass

このプロパティーを使用すると、javax.faces.Application.publishEvent の呼び出し時に確実に適切なソース・クラスが使用されるようになります。 デフォルトでは、javax.faces.Application.publishEvent の呼び出し時に、実際のソース・クラスではなく UIComponent.class が常に使用されます。 ただし、sourceBaseType パラメーターは、ソース・イベントの公開先にする必要のあるリスナーのルックアップに使用されるソース・イベントを指している必要があります。 この引数がヌルである場合、source.getClass() からの戻りを sourceBaseType に使用する必要があります。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.jsp.enhance_el_support

このプロパティーを使用して、式の処理方法を制御します。式の評価時、値は、Expression Language Specification (式言語仕様) バージョン 2.1 のセクション 1.8.2 に基づいて想定された型に強制変換されます。 式値の実際の型が想定された型でない場合があるため、この強制は予想外の結果になることがあります。この強制を防ぐには、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.management.application.task.AppTypeDeploymentTask.isLongRunningApp

このプロパティーは、通知目的のためにのみリストされています。このプロパティーは自動的に作成され、自動構成に使用されるので、変更しないでください。

デフォルト値は true です。

com.ibm.ws.management.connector.soap.logClientInfo

このプロパティーを使用して、SOAP クライアント要求のホスト、ポート、 およびユーザー名をログに記録するかどうか指示します。このプロパティーを true に設定すると、SOAP クライアントの詳細が SystemOut.log に 記録されます。さらに、SOAP コネクターのトレース・レベルが all に設定されていると、この詳細は trace.log にも追加されます。

デフォルト値は false です。

[Windows]

com.ibm.ws.management.connector.soap.waitBeforeCloseTime

このプロパティーを使用して、サーバーの SOAP 接続タイムアウトに指定された時間の長さを 変更します。Microsoft Windows オペレーティング・システム上でローカル・ホスト・アダプターを 使用する際、デフォルトで 10 ミリ秒に設定されるサーバーの SOAP 接続タイムアウトだと、大量のデータを 割り込みなしでストリームに送ることができます。

このプロパティーに指定する時間が短すぎると、大量のデータが ストリームに送られた場合、ストリームの途中終了の SOAPException が、接続の サーバー・サイドで発生する可能性があります。

値 0 を指定すると、タイムアウトが使用不可になります。

com.ibm.ws.management.event.max_polling_interval

クライアントからの通知を要求するか、取得するまでサーバーが待機する最大時間を指定するには、このプロパティーを使用します。デフォルトのポーリング間隔は 1000 ミリ秒 (1 秒) です。 プロパティー値が指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。

SOAP あるいは IPC コネクターを使用している場合、サーバーがクライアントからのポーリング通知を待機する時間が、 RMI コネクターを使用した場合にサーバーが待機することになる時間間隔と一致するように、このプロパティーを使用してそのコネクターを調整できます。

このプロパティー値が -1 に設定されている場合、 クライアントは、受信する通知の数によってポーリング間隔を変更する 組み込みの適応アルゴリズムに基づいて、 通知をポーリングします。ポーリングとポーリングの間に 3 秒から 20 秒の時間が経過してから、最初の通知が受信されるようになります。

移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: バージョン 8.0 より前は、 com.ibm.ws.management.event.max_polling_interval プロパティーに値が指定されていない場合、クライアントは、 受信する通知の数に応じてポーリング間隔を変更する組み込みの適応アルゴリズムに基づいて、 通知をポーリングしていました。trns

このプロパティーは、クライアント・サイド JVM で指定する必要があります。

com.ibm.ws.management.event.pull_notification_timeout

このプロパティーを使用して、クライアントがどれだけ待った後でサーバーからの通知 をポーリングするのかを示す時間を指定します。デフォルトのタイムアウトは 60000 ミリ秒 (60 秒、つまり 1 分) です。プロパティー値が指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。

プロパティー値が 0 (ゼロ) に設定されているか、 -1 などの負の数値に設定されている場合、サーバー は、たとえ通知がなくてもすぐにクライアントに戻ります。

移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: バージョン 8.0 より前は、 com.ibm.ws.management.event.pull_notification_timeout プロパティーに値が指定されていない場合、サーバーは、たとえ通知がなくてもすぐにクライアントに戻っていました。trns

このプロパティーは、サーバー・サイド JVM で指定する必要があります。

com.ibm.ws.management.repository.tempFileKeepTimeMinutes

このプロパティーを使用して、構成リポジトリーの一時ディレクトリーのクリーンアップ・タスクがファイルをディレクトリーから削除するまでにそのファイルが構成リポジトリーの一時ディレクトリーに保持される時間 (分単位) を指定します。このプロパティーのデフォルト値は 1440 分で、これは 24 時間に相当します。この製品の前のバージョンでは、ファイルは 60 分間保持されていました。

このデフォルト値は、通常、使用中のファイルを削除することなく、必要なクリーンアップを実行できる十分な値です。ただし、これよりも大きい値または小さい値を指定する必要がある状況が発生する場合もあります。このプロパティーに指定できる最小値は 60 分です。ただし、大容量のファイルを転送および同期する場合や、ネットワークが低速な場合は、ファイル転送操作に時間がかかる場合があるため、数時間の値を指定することをお勧めします。このような状況で指定した時間が短すぎると、転送中のファイルが削除されるおそれがあります。

com.ibm.ws.management.repository.tempFileSweepIntervalMinutes プロパティーが 0 に設定されている場合、クリーンアップ機能は無効になり、サーバー・プロセスの失敗後に残ったファイルは、手動で削除するまで構成リポジトリーの一時ディレクトリーに残ったままになります。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーに無効な値を指定した場合は、デフォルト値が使用されます。gotcha

com.ibm.ws.management.repository.tempFileSweepIntervalMinutes

このプロパティーを使用して、構成リポジトリーの一時ディレクトリーのクリーンアップ・タスクを実行する頻度 (分単位) を指定します。クリーンアップ・タスクによって、サーバー・プロセスが失敗したために適切に削除されなかったファイルが構成リポジトリーの一時ディレクトリーから削除されます。

クリーンアップ・タスクは、サーバーの始動時に必ず実行され、このプロパティーで指定した時間が経過すると再び実行されます。 このプロパティーのデフォルト値は 720 分で、これは 12 時間に相当します。この時間は、通常、構成リポジトリーの一時ディレクトリーのクリーンアップ・タスクがクリーンアップ・プロセスを正常に完了できる十分な時間です。このクリーンアップ機能を無効にする場合は、このプロパティーを 0 に設定します。

この製品の前のバージョンでは、クリーンアップ・タスクはサーバーの始動時に実行され、その後は 30 分ごとに実行されていました。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーに無効な値を指定した場合は、デフォルト値が使用されます。gotcha

com.ibm.ws.management.suppressPortScan

このプロパティーを true の値に設定すると、新規サーバーの作成時にデプロイメント・マネージャーによるポート・アクティビティー・チェックが抑止されます。 true に設定すると、新規ポートをサーバー構成に使用するまで、デプロイメント・マネージャーはそのポートに対するバインドも接続も行いません。 ポート・アクティビティー・チェックを抑止すると、他のアプリケーションにアクティブ・ポートがある場合に、ポートの競合が発生する可能性があります。 デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.management.taskcommandtimeoutsec

長時間実行アプリケーション更新を実行しているときに、TaskCommandSessionMgr から SessionTimeoutException が発生する場合は、このプロパティーに秒単位の値を設定します。デフォルト値は 1200 秒 (20 分間) です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.ASDisableNagle

このプロパティーを使用して、プラグインとプロキシー・サーバー間の接続の Nagle アルゴリズムを使用不可にするかどうかを指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。これは、プラグインとプロキシー・サーバー間の接続で Nagle アルゴリズムが使用可能になることを意味します。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.AcceptAllContent

このプロパティーを使用して、要求のヘッダーに Content-Length または Transfer-encoding ヘッダーが含まれている場合に、ユーザーが POST、PUT、GET、および HEAD 要求にコンテンツを組み込むことができるかどうかを指定します。この属性には、次のいずれかの値を指定できます。
  • True は、すべての要求に対してコンテンツが予想されており、読み取られる場合に指定します。
  • False は、POST 要求および PUT 要求に対してのみコンテンツが予想され、読み取られる場合に指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.AppServerPortPreference

このプロパティーを使用して、sendRedirect の URI の作成に使用するポート番号を指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は HostHeader です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.ChunkedResponse

このプロパティーを使用して、クライアントに対する応答内に Transfer-Encoding : Chunked という応答ヘッダーがある場合に、プラグインでその応答をグループ化するかどうかを指定します。

この属性には、次のいずれかの値を指定できます。
  • True は、 クライアントに対する応答内に Transfer-Encoding : Chunked という応答ヘッダーがある場合に、 プラグインでその応答をチャンク化する場合に指定します。
  • False は、応答をチャンク化しない場合に指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.IISDisableNagle

このプロパティーを使用して、Nagle アルゴリズムを使用不可にするかどうかを指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.IISPluginPriority

このプロパティーを使用して、Web サーバーがプラグインをロードする際の優先順位を指定します。この属性には、次のいずれかの値を指定できます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は、High です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.IgnoreDNSFailures

このプロパティーを使用して、開始時にプラグインが構成内の DNS 障害を無視するかどうかを指定します。

このプロパティーを true に設定すると、プラグインは構成内の DNS 障害を無視し、各 ServerCluster で少なくとも 1 つのサーバーがホスト名を解決できる場合には正常に開始します。ホスト名が解決されないサーバーは、構成の間使用不可とマークされます。その後、要求のルーティング時にホスト名は解決されません。DNS 障害が発生した場合でも、Web サーバーの始動が阻止されることはなく、その代わりに、プラグイン・ログ・ファイルにログ・メッセージが書き込まれ、プラグインの初期化は継続されます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.RefreshInterval

このプロパティーを使用して、更新または変更がないか、プラグインが構成ファイルを検査する頻度を秒単位で指定します。プラグインはファイルを検査して、プラグイン構成がロードされてから行われた変更を調べます。

頻繁に変更が行われる開発環境では、時間間隔を 60 秒未満に設定します。

実稼働環境では、構成の更新がそれほど頻繁に行われないため、デフォルト値より大きい値を設定する必要があります。

プラグインの再ロードに失敗すると、プラグインのログ・ファイルにエラー・メッセージが書き込まれ、プラグインの構成ファイルが正常に再ロードされるまでは、以前の構成が使用されます。 エラーが発生した場合は、詳細についてプラグインのログ・ファイルを参照してください。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は 60 です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.ResponseChunkSize

このプロパティーを使用して、応答本文を読み取るときにプラグインが使用する最大チャンク・サイズをキロバイト単位で指定します。 例えば、 N をチャンク・サイズとして、Config ResponseChunkSize="N" と指定します。

デフォルトでは、プラグインは、すべての応答データが読み取られるまで、応答本文を 64 KB のチャンクで読み取り続けます。このプロセスは、要求の応答本文に大量のデータが含まれている場合にパフォーマンス上の問題が生じる原因となる可能性があります。 応答本文の内容の長さが分からない場合には、N キロバイトのバッファー・サイズが割り振られ、すべて読み取られるまで、本文は N キロバイト・サイズのチャンク単位で読み取られます。 内容の長さがわかっている場合には、内容の長さまたは N のいずれかのバッファー・サイズを使用して、応答本文を読み取ります。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は 64 です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.VHostMatchingCompat

このプロパティーを使用して、プラグインが仮想ホストのマッチングにポート番号を使用するかどうかを指定します。指定できる値は以下のとおりです。
  • True。要求を受信したポート番号を使用して、物理的にマッチングを行う場合。
  • False。ホストのヘッダーに含まれるポート番号を使用して論理的にマッチングを行う場合。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.config.TrustedProxyEnable

このプロパティーを使用して、プラグインが信頼できるプロキシーを含めることができるかどうかを指定します。指定できる値は以下のとおりです。
  • True。信頼できるプロキシーを含めることができるようにする場合。
  • False。信頼できるプロキシーを含めることができないようにする場合。

信頼できるプロキシーは、定義済みの信頼できるセキュリティー・プロキシーから収集されます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Config エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.log.Name

このプロパティーを使用して、プラグインがエラー・メッセージを書き込むログ・ファイルへの完全修飾パスを指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Log エレメントに適用されます。

デフォルト値は profileRoot/logs/http_plugin.log です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.log.LogLevel

このプロパティーを使用して、プラグインがログに書き込むログ・メッセージの詳細レベルを指定します。 この属性には、次のいずれかの値を指定できます。
  • Trace。要求プロセスのすべてのステップの詳細がログに記録されます。
  • Stats。それぞれの要求に対して選択されたサーバー、および、要求の処理に関するその他のロード・バランシング情報がログに記録されます。
  • Warn。異常な要求処理の結果出された、すべての警告およびエラー・メッセージがログに記録されます。
  • Error。異常な要求処理の結果出された、エラー・メッセージのみがログに記録されます。
  • Debug。要求の処理中に実行された重大なステップがすべてログに記録されます。
  • Detail。要求および応答に関するすべての情報がログに記録されます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Log エレメントに適用されます。

デフォルト値は Error です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): トレース・レベルでは多くのメッセージがログに記録されるため、ファイル・システムが急速に満杯になる可能性があります。 正常に機能している環境ではパフォーマンスに悪影響を与えるため、トレース設定は使用しないでください。gotcha

com.ibm.ws.odr.plugincfg.cluster.CloneSeparatorChange

このプロパティーを使用して、プラス文字 (+) をクローン区切り文字として使用できることをプラグインに示します。

一部のパーベイシブ・デバイスでは、セッション・アフィニティーのあるクローン ID を区切るために使用されるコロン文字 (:) を処理することができません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このカスタム・プロパティーを使用する場合は、プロキシー・サーバーがコロン文字ではなくプラス文字でクローン ID を区切るようプロキシー・サーバー構成を変更する必要があります。gotcha

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの ServerCluster エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.cluster.LoadBalance

このプロパティーを使用して、適切なロード・バランシング・オプション (Round Robin または Random) を指定します。

ラウンドロビン実装の出発点はランダムです。 最初のプロキシー・サーバーはランダムに選出されます。 それ以降のプロキシー・サーバーの選出には、ラウンドロビンが使用されます。 この実装により、マルチプロセス・ベースの Web サーバーで、同じプロキシー・サーバーに最初の要求を送信した場合に、必ずしもすべてのプロセスが開始されないようになります。

また、ランダム実装の出発点はランダムです。この実装では、後続のプロキシー・サーバーもすべてランダムに選択されます。 そのため、同じプロキシー・サーバーが繰り返し選択されても、他のプロキシー・サーバーはアイドルのままになることがあります。

デフォルト値は「ラウンドロビン」です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.cluster.PostSizeLimit

このプロパティーを使用して、プラグインがサーバーへの送信を試行するために許可される、要求のコンテンツの最大バイト数を指定します。指定した値よりも大きい要求を受信した場合、プラグインはこの要求を終了します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの ServerCluster エレメントに適用されます。

デフォルト値は -1 です。これは、要求のサイズに制限がないことを示します。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.cluster.RemoveSpecialHeaders

このプロパティーを使用して、プラグインが要求をサーバーに転送する前に要求に特殊ヘッダーを追加するかどうかを指定します。これらのヘッダーには、その後にアプリケーションが使用する要求に関する情報が格納されています。 デフォルトでは、プラグインは着信要求からこれらのヘッダーを除去してから、必要なヘッダーを追加します。

このプロパティーを false に設定すると、着信要求からヘッダーが除去されないという機密漏れのおそれが生じます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの ServerCluster エレメントに適用されます。

デフォルト値は true です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.cluster.RetryInterval

このプロパティーを使用して、プロキシー・サーバーが停止とマークされてから、プラグインが接続の確立を再試行するまでに経過する時間を秒単位で指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの ServerCluster エレメントに適用されます。

デフォルト値は 60 です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.odrIncludeStopped

このプロパティーを使用して、プラグインが停止したプロキシー・サーバーを含めることができるかどうかを指定します。指定できる値は以下のとおりです。
  • True。停止したプロキシー・サーバーを含めることができるようにする場合。
  • False。停止したプロキシー・サーバーを含めることができないようにする場合。

このプロパティーは、プロキシー・サーバーでのみ有効です。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.server.ConnectTimeout

このプロパティーを使用して、接続の成功をプラグインが待機する時間を秒単位で指定します。

このプロパティーに値を指定すると、プラグインは、プロキシー・サーバーとの非ブロッキング接続を実行できます。 そのような接続は、プラグインが宛先と接続して、ポートが使用可能かどうかを判断できない場合に役立ちます。

0 より大きい値を指定すると、その時間間隔の経過後に接続されなかった場合に、プラグインは、プロキシー・サーバーを使用不可とマークして、クラスターで定義されている他のプロキシー・サーバーの 1 つに進みます。

このプロパティーの値が指定されていない場合、プラグインはブロッキング接続を実行します。この場合、プラグインは、オペレーティング・システムがタイムアウトになり、プラグインがプロキシー・サーバーを使用不可とマークできるようになるまで待機します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Server エレメントに適用されます。

デフォルト値は 0 です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.server.ExtendedHandShake

このプロパティーを使用して、プロキシー・サーバーに要求を送信するまでに、そのプロキシー・サーバーを使用可能にする必要があることをプラグインに示します。

通常、プラグインは、connect() の終了時にプロキシー・サーバーを停止済みとマークします。しかし、プラグインとプロキシー・サーバーの間にプロキシー・ファイアウォールがある場合は、バックエンド・プロキシー・サーバーが停止していても、connect() は成功します。 この状況が原因で、プラグインは他のプロキシー・サーバーに正しくフェイルオーバーしません。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Server エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.server.MaxConnections

このプロパティーを使用して、任意の時点に Web サーバー・プロセスを流れることができる、プロキシー・サーバーへの保留中の接続の最大数を指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Server エレメントに適用されます。

デフォルト値は -1 です。これは、任意の時点に Web サーバー・プロセスを流れることができる、プロキシー・サーバーへの保留中の接続数に最大数がないことを示します。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.cluster.WaitForContinue

このプロパティーを使用して、要求の内容をプロキシー・サーバーに送信する前に、HTTP 1.1 100 Continue サポートを使用するかどうかを指定します。

通常、プラグインは、要求の内容を送信する前に、プロキシー・サーバーからの 100 Continue 応答を待機しません。 プラグインが特定のタイプのプロキシー・ファイアウォールとともに動作するように構成する場合は、HTTP 1.1 100 Continue サポートを使用する必要があります。

タイムアウトのためにプロキシー・サーバーが接続を閉じた場合に障害が発生するのを避けるため、POST 要求ではこのプロパティーは無視されます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Server エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.property.ESIEnable

このプロパティーを使用して、Edge Side Include (ESI) プロセッサーを使用可能または使用不可にします。 ESI プロセッサーが使用不可になっている場合は、ファイル内のその他の ESI エレメントは無視されます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Property エレメントに適用されます。

デフォルト値は true です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.property.ESIMaxCacheSize

このプロパティーを使用して、キャッシュの最大サイズを 1 KB 単位で指定します。 デフォルトの最大キャッシュ・サイズは 1024 KB (1 メガバイト) です。 キャッシュが満杯の場合は、有効期限に最も近いエントリーから順に、キャッシュから除去されます。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Property エレメントに適用されます。

デフォルト値は 1024 です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.property.ESIInvalidationMonitor

このプロパティーを使用して、ESI プロセッサーがプロキシー・サーバーから無効化通知を受け取るかどうかを指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Property エレメントに適用されます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.property.https.keyring

このプロパティーを使用して、トランスポートのプロトコルが HTTPS に設定されている場合に、SAF 鍵リングのディレクトリー・ロケーションを指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Property エレメントに適用されます。

デフォルト値は profileRoot/etc/plugin-key.kdb です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.property.https.stashfile

このプロパティーを使用して、stash ファイルのロケーションを指定します。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Property エレメントに適用されます。

デフォルト値は profileRoot/node/etc/plugin-key.sth です。

com.ibm.ws.odr.plugincfg.property.PluginInstallRoot

このプロパティーを使用して、プラグインのインストール・パスを指定します。

このプロパティーは、プラグインのインストール・ルートの完全修飾パスに設定する必要があります。デフォルト値を使用する場合、プロパティーは plugin-cfg.xml ファイルに表示されません。

このプロパティーはプロキシー・サーバーにのみ有効で、プロキシー・サーバーが自動的に生成する plugin-cfg.xml ファイルの Property エレメントに適用されます。

デフォルト値は "" です。

com.ibm.ws.pm.checkingDBconnection

このプロパティーを使用して、以前使用不可のマークが付けられたデータベースが使用可能かどうかを、そのデータベースとの接続が正常に確立されるまで、パーシスタンス・マネージャーが継続して検査するかどうかを指定します。

パーシスタンス・マネージャーがデータベースへの接続を確立しようとするとデータベース・サービスが停止する場合は、そのデータベースに使用不可のマークが付けられます。 通常、パーシスタンス・マネージャーは、データベースに使用不可のマークが付けられると、接続を確立するための再試行は行いません。このプロパティーを true に設定すると、パーシスタンス・マネージャーは、データベースが使用可能かどうかの検査を、そのデータベースへの接続が正常に確立できるまで続行します。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.policyset.exportEncodedPasswords

暗号化パスワードを組み込む WS-Security policyset バインディングが、代わりに XOR でエンコードされたパスワードを使用してエクスポートされることを有効にするには、このプロパティーを true に設定します。

有効な値は、true および false です。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.recoverylog.disableNonHARegistration

アプリケーション・サーバーが、トランザクション・ログ・リカバリーのフェイルオーバーが有効になっているクラスターのメンバーでない場合、リカバリー・ログ・サービスを HA マネージャーに登録する必要はありません。

ただし、後でフェイルオーバーを有効にし、クラスターの部分的再始動のみが行われる場合は、リカバリー・ログ・サービスが HA マネージャーに登録されないように、このカスタム・プロパティーを true に設定します。

有効な値は、true および false です。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.recoverylog.spi.NoMemoryMappedFiles

このプロパティーを使用して、ログがアプリケーション・サーバーに対してローカルである場合に、トランザクション・ログ・ファイルのメモリー・マッピングのパフォーマンスを改善します。

ただし、トランザクション・ログがリモート・ファイル・システムに定義されている場合 (高可用性 (HA) サポートを有効にする場合はこれが一般的です)、 パフォーマンス改善はごくわずかです。それに加えて、ログ処理がより複雑になります。この複雑さのため、HA 環境メモリーでは、トランザクション・ログのマッピングを使用不可にしてください。

メモリー・マップ・ファイルを使用不可にするには、リカバリー・ログ・ファイルにアクセスするすべてのサーバー上で JVM カスタム・プロパティー com.ibm.ws.recoverylog.spi.NoMemoryMappedFiles を true に設定します。デフォルト値は false です。
要確認: デフォルトでは、 z/OS オペレーティング・システム、および HA 環境内の Windows オペレーティング・システムでは、トランザクション・ログのメモリー・マッピングは使用不可に設定されます。

com.ibm.ws.runtime.component.ResourceMgr.postBindNotify

このプロパティーを使用して、リソース・アダプターの開始時に接続ファクトリー MBean を 使用可能にします。通常、リソース・アダプターの開始時、リソース・アダプターは、接続ファクトリー MBean を 照会に使用できません。しかし、IMS™ DB Resource Adapter など特定のリソース・アダプターは、初期設定のためにこの機能を必要とします。

初期化時に Connection Factory MBeans を使用可能にする必要があるリソース・アダプターを使用していない場合は、このプロパティーを JVM 設定に追加し、値を false に設定してください。

デフォルト値は true です。

com.ibm.ws.runtime.dumpShutdown

サーバーのシャットダウン中にスレッド・ダンプが役に立つような状況は多様です。以下に例を示します。
  • nodeagent がハング・サーバーを停止したことが原因のサーバーのシャットダウン。
  • サーバーで実行されているアプリケーション・コードから System.exit() が呼び出されたときのサーバーのシャットダウン。
  • 突発性のサーバーのシャットダウン。
com.ibm.ws.runtime.dumpShutdown 診断カスタム・プロパティーを使用すると、サーバーのシャットダウン中に Java コア・スレッド・ダンプをトリガーできます。サーバーのシャットダウン中に Java コア・スレッド・ダンプをトリガーする場合は、このプロパティーを true に設定します。 デフォルト値は false です。

[AIX][Windows][Linux][z/OS]IBM Software Development Kit が使用されるプラットフォーム (AIX、Windows、Linux、z/OS) では、Java コア・スレッド・ダンプは、アプリケーション・サーバーの作業ディレクトリーに生成されます。

[Solaris][HP-UX]その他のプラットフォーム (Solaris、HP-UX) では、Java コア・スレッド・ダンプは、アプリケーション・サーバーの native_stdout.log ファイルに書き込まれます。

Java コア・スレッド・ダンプに加えて、シャットダウンを処理している現行スレッドのスタック・トレースが、アプリケーション・サーバーの SystemErr.log に表示されます。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]

com.ibm.ws.runtime.logThreadPoolGrowth

拡大可能なスレッド・プールは最大サイズを使って構成されますが、その最大サイズを超えて増大することができます。 ただし、デフォルトでは、最大サイズを超えたことを示すメッセージが発行されません。

拡大可能なスレッド・プールが、構成済みの最大サイズを超えて増大した場合にメッセージをログ・ファイルに送るようサーバーに指示するには、このプロパティーを true に設定してください。

com.ibm.ws.scripting.apptimeout

このプロパティーを使用して、アプリケーションのインストールまたはアプリケーション更新がタイムアウトするまでの経過時間 (秒単位) を指定します。デフォルト値は 86400 で、これは 24 時間に相当します。

このプロパティーに適切な値を設定することで、インストールまたは更新処理が、インストールや更新のスクリプトが完了できなくなった状況で無限に続行されることを回避できます。例えば、EAR ファイルを更新する JACL スクリプトを実行していたが、JACL スクリプトが接続しているデプロイメント・マネージャーが停止したために処理を完了できない場合があります。

com.ibm.ws.sib.webservices.useSOAPJMSTextMessages

WebSphere Application Server バージョン 6 以降、デフォルトでは、Web サービス・ゲートウェイによって送信される SOAP over JMS Web サービス・メッセージは JmsBytesMessage として送信されます。

このプロパティーを true に設定してデフォルト動作を変更し、対応する JmsTextMessage を送信してください。 このプロパティーを設定することで、サービス統合バスから送信されたすべてのアウトバウンド JMS Web サービス呼び出しのデフォルト動作が変更されます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.soap.handleRST

このプロパティーは、SOAP メッセージが完全に読み取られたことをご使用の Web サーバーで認識し、RequestSecurityToken (RST) エレメントを FIN メッセージ・タイプとして扱いたい場合に使用します。

場合によっては、接続のリセットの発生時に、セキュリティーを無効にして Web サーバーが始動することがあります。 しかし、通常の FIN またはファイルの終わりの代わりに RST が受信されるため、たとえ Web サーバーが実際には始動されて操作可能であっても、Web サーバーが始動に失敗したことを示すエラー・メッセージが管理コンソールに表示されます。 Web サーバーのコンソール・ページを最新表示すると、正しい操作状況が表示されます。

com.ibm.ws.soap.handleRST カスタム・プロパティーを true に設定すると、ご使用の Web サーバーは完全な SOAP メッセージが読み取られたことを認識し、RST を FIN として扱うようになり、RST の受信時にエラー・メッセージは表示されません。

com.ibm.ws.use602RequiredAttrCompatibility

com.ibm.ws.use602RequiredAttrCompatibility カスタム・プロパティーを使用して、 <required> 属性が、 cachespec.xml ファイルの他の属性より前に評価されるかどうかを指定します。

バージョン 6.0.2 で <required> 属性に false を設定すると、 cachespec.xml ファイル内の他の属性がすべて無視されて、キャッシュ ID が生成されます。

移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: 6.0.2 より新しいバージョンのデフォルトでは、<required> 属性を他のすべての属性と一緒に評価して、 キャッシュ ID が生成されるかどうかを判断します。trns
注: com.ibm.ws.use602RequiredAttrCompatibility カスタム・プロパティーに true を設定すると、 cachespec.xml ファイルの動作が、バージョン 6.0.2 の動作に戻ります。 <required> 属性は、cachespec.xml ファイルの他の属性より前に評価されます。 デフォルト値は false です。. この JVM カスタム・プロパティーはアプリケーション・サーバー・レベルにのみ適用され、 設定すると、すべての動的キャッシュ・ユーザーが影響を受けます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

com.ibm.ws.webcontainer.allowDefaultErrorPage

web.xml ファイルに、Servlet 3.0 仕様に準拠するエラー・ページ定義がある場合、このプロパティーを使用します。 Servlet 3.0 仕様では、<location> パラメーターのみが必須であると指示しています。<error-code> パラメーターおよび <exception-type> パラメーターはオプションです。しかし、このプロパティーを JVM 設定に追加して true に設定していない場合、<location> パラメーターのみで定義されたエラー・ページは無視されます。

デフォルト値は false です。

このプロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバー・レベルで設定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.allowNoSOAPActionHeader

このプロパティーを使用して、Web サービス・エンジンが SOAPAction ヘッダーを 含まない着信 Web サービス要求を許容できるようにします。 このプロパティーは、アプリケーション・サーバー・レベルで設定される必要があります。

SOAP 仕様において、HTTP 要求メッセージは、対応する WSDL 記述に soapbind:operation の soapAction が存在しないか、存在するがその値が空ストリングの場合、 引用符で囲んだ空ストリング値の SOAPAction HTTP ヘッダー・フィールドを含む必要があることが規定されています。 ただし、SOAPACTION ヘッダーを含まない要求を Web サービス・エンジンで処理する場合には、 アプリケーション・サーバー設定にこのプロパティーを追加して、これに true を設定します。

このプロパティーが指定されない、または true に設定されないときに、 着信 SOAP 要求メッセージが SOAPAction ヘッダーを含まないと、 クライアントに SOAP 障害が戻されます。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.allowStatusCode202OneWay

このプロパティーを使用すると、JAX-RPC 片方向サービスは、200 状況コードの代わりに 202 状況コードを送信できます。

WebSphere Application Server にデプロイされている JAX-RPC 片方向サービスは通常、200 HTTP 状況コードを返します。一部の JAX-RPC 実装では 200 状況コードは許容されず、代わりに 202 が優先されます。Basic Profile バージョン 1.1 に従って、片方向サービスでは 200 および 202 の両方が有効な状況コードになります。

このプロパティーを true に設定すると、JAX-RPC 片方向サービスは 202 状況コードを返します。

デフォルト値は false です。

このプロパティーは、アプリケーション・サーバー JVM にのみ適用されます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.appendRootCauseToWSF

JAX-RPC ユーザーは、このプロパティーを使用して、応答で返される、例外の障害の詳細に元の例外に関する情報を含めるかどうかを指定します。

通常、応答で返される例外の障害の詳細には、最新の例外に関する情報のみが含まれています。 元の例外に関する情報は含まれません。元の例外は通常、最新の例外ではありません。多くの場合、例外は、障害の詳細が応答で返される前に他の例外をトリガーします。この矛盾によって、エンド・ユーザーがサービス・プロバイダーからのログにアクセスできない場合に、そのユーザーによる問題判別がより困難になることがあります。

エンド・ユーザーが、問題に関連付けられたすべての例外に関する例外の詳細を確認できる必要がある場合、サービス・プロバイダーのアプリケーション・サーバーの JVM ではこのカスタム・プロパティーを true に設定する必要があります。サービス・プロバイダーのアプリケーション・サーバーでこのカスタム・プロパティーを true に設定すると、アプリケーション・サーバーは、すべての例外の原因でループして、各例外の詳細を、応答で返される障害の詳細と連結します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

[z/OS]

com.ibm.ws.webservices.cacheEngineList

JAX-RPC Web サービスを使用した WebSphere Application Server for z/OS の構成では、 このプロパティーを使用してクライアントの Web サービス・エンジン・キャッシュを無効にします。

アプリケーションが数回にわたって再始動される場合、 クライアント・エンジンのキャッシュによってローカル・システム・ストレージが満杯になり、メモリー不足エラーを引き起こすことがあります。 このプロパティーが true に設定されていると、 エンジン・キャッシングが使用可能になります。このメモリー不足エラーが起こる場合は、このプロパティーを false に 設定して、エンジンのキャッシングを使用不可にします。

デフォルト値は true です。

com.ibm.ws.webservices.contentTransferEncoding

このプロパティーを使用して、.XML-encoding を使用不可にするビットの範囲を指定します。 通常、127 より大きい整数は、すべて XML エンコードになります。 このプロパティーを指定する場合は、以下のことに注意してください。
  • Web サービスにより、指定範囲内の整数のエンコードは使用不可になります。
  • HTTP トランスポート・メッセージには、ContentTransferEncoding ヘッダーが含まれます。 これは、このカスタム・プロパティーに対して指定された値に設定されています。

127 より大きい整数のみをエンコードする場合は 7bit を指定します。 255 より大きい整数のみをエンコードする場合は 8bit を指定します。 すべての整数についてエンコードを使用不可にする場合は binary を指定します。

デフォルト値は 7bit です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.disableSOAPElementLazyParse

このプロパティーを使用して、SOAPElements の遅延構文解析を無効にします。 遅延構文解析は、クライアントが SOAPElement の構文解析を行っていない場合に使用するように設計されたものです。 クライアントが SAAJ を使用して SOAPElement の構文解析を行っている場合は、Web サービス・コンポーネントで遅延構文解析を実行しないようにしてください。

このプロパティーは、サーバー・レベルまたはクライアント・レベルで JVM カスタム・プロパティーとして設定できます。 このプロパティーをサーバーまたはクライアントのいずれかのレベルで設定すると、設定内容は JVM 上のすべてのアプリケーションに適用されます。 デフォルト値は false です。

デプロイメント・マネージャーで管理されているすべてのサーバーではなく、特定サーバーのアプリケーションごとに SOAPElements の遅延構文解析を無効にする場合は、アプリケーション・アセンブリー・ツールを使用して、このプロパティーをポート・コンポーネント・バインディング用の新しい Web サービス記述バインディング・エントリーとして指定することもできます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.engine.transport.jms.propagateOneWaySystemExceptions

このプロパティーを使用して、片方向 JMS Web サービスの処理時に発生する例外を EJB コンテナーまで 伝搬して戻すことができるようにします。 この伝搬により、通常のエラー・リカバリーが可能になります。

このプロパティーが false に設定されると、例外は、WebServicesFault メッセージに ラップされ、クライアントに送信されます。 Web サービスは例外を認識しないため、リカバリーは試行されません。

デフォルト値は false です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、片方向 HTTP Web サービスと 両方向 JMS 要求には適用されません。gotcha

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.forceLegacyDispatchFromSOAPConnection

JAX-WS エンジンではなく、JAX-RPC エンジンが SOAP with attachments API for Java (SAAJ) クライアントの発信要求の処理に使用されることを指定するには、このプロパティーを使用します。

このプロパティーは、Web サービスの呼び出しに JAX-RPC API または JAX-WS API を使用する Web サービス・クライアントには適用されません。クライアント要求の処理に JAX-WS エンジンが使用される場合、結果は、JAX-RPC エンジンが使用される場合とは異なったものになることがあります。例えば、一部の SAAJ クライアントは、SAAJ API を使用して SOAPAction ヘッダーを MIME ヘッダーとして設定します。 こうした要求の処理に JAX-RPC エンジンが使用される場合、この SOAPAction ヘッダーはそのユーザー設定値を伴って要求で送信されます。しかし同じ要求の処理に JAX-WS エンジンが使用される場合、空の SOAPAction ヘッダーが要求で送信されます。JAX-RPC エンジン が SAAJ クライアント要求を処理するようにしていて、その動作をこれからも維持 したい場合は、このプロパティーを JVM 設定に追加し、true に設定します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.HttpRedirectWithProxy

HTTP リダイレクト要求をプロキシー・サーバーから送信できるようにするには、このプロパティーを true に設定します。このプロパティーを true に設定すると、JAX-RPC ランタイムから送信されるすべてのアウトバウンド HTTP リダイレクト要求のデフォルトの動作が変更されます。このプロパティーを false に設定すると、プロキシー・サーバーが構成されている場合でも、リダイレクト要求はリモート・サーバーに直接送信されます。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、プロキシー・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.ignoreUnknownElements

このプロパティーを使用して、クライアントが、 リテラル SOAP 操作応答内で検出されることのある、余分の XML エレメントを無視できるかどうかを制御します。

このプロパティーを true に設定すると柔軟性が得られ、追加の応答情報を含めるようにサーバー・コードを更新できるようになり、クライアント・コードを即時に更新しなくても、この追加情報を処理することができます。 ただし、この機能が使用可能になっている場合、予想されるメッセージ構造に対する SOAP メッセージのチェックは、このプロパティーが false に設定されている場合よりも緩和されます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.jaxrpc.parse.tolerate.invalid.namespace

このプロパティーを使用して、JAX-RPC エンジンが、着信 JAX-RPC メッセージを受諾するかどうかを判断する際に、より許容度の高いアルゴリズムを使用できるようにします。

通常、着信 JAX-RPC メッセージの本体エレメントに無効な名前空間が使用されていると、JAX-RPC エンジンはそのメッセージを拒否します。 このプロパティーを true に設定すると、JAX-RPC エンジンは、 名前空間の不一致を無視する、より許容度の高いアルゴリズムを使用します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.resolveXMLSchemaDTD

このカスタム・プロパティーを使用して、_AbsoluteImportResolver クラスで表されたスキーマまたは WSDL ファイルが http://www.w3.org/2001/XMLSchema.dtd DTD を参照している場合でも、JAX-RPC アプリケーションが正しく開始できるようにします。

_AbsoluteImportResolver クラスにパッケージ化されている JAX-RPC アプリケーションは、インターネットに接続されていないホスト上で実行されると、正常に始動しない場合があります。次のエラーがログ・ファイルに記録されている場合があります。
WSDDPort      W com.ibm.ws.webservices.engine.deployment.wsdd.WSDDPort expand
WSWS3114E: Error: Internal error.
java.net.UnknownHostException: www.w3.org

このカスタム・プロパティーに true を設定すると、_AbsoluteImportResolver クラスで表されたスキーマまたは WSDL ファイルが http://www.w3.org/2001/XMLSchema.dtd DTD を参照している場合でも、JAX-RPC アプリケーションは正しく開始できます。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.searchForAppServer

このプロパティーを使用して、「DualMetaDataLoaderImpl E loadWebContainerPorts が HTTP ポートも HTTPS ポートも検出できませんでした (DualMetaDataLoaderImpl E loadWebContainerPorts could not find any http or https ports)」というメッセージがシステム・ログに送られるかどうかを制御します。

システム構成によっては、Web サーバーとアプリケーション・サーバーの両方に Web サービス・アプリケーション がインストールされている場合、これが有効な構成であっても、 エラーが発生したことを示すこのメッセージをシステムが出す場合があります。 そのため、Web サーバーとアプリケーション・サーバーの両方に Web サービス・アプリケーションをインストールする場合、これらのメッセージをシステム・ログに送りたくないことがあります。

com.ibm.ws.webservices.searchForAppServer プロパティーに true が設定されると、 「DualMetaDataLoaderImpl E loadWebContainerPorts が HTTP ポートも HTTPS ポートも検出できませんでした (DualMetaDataLoaderImpl E loadWebContainerPorts could not find any http or https ports)」というメッセージが出されても、システム・ログに送られません。 このプロパティーが指定されないか、false に設定されると、これらのメッセージがシステム・ログに送られます。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.serialize.2DimArray.asArrays

このプロパティーを使用すると、JAX-RPC ランタイムは 2 ディメンション XML 配列を一連の配列としてシリアライズします。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

デフォルト値は false です。

次のメッセージ・スニペットは、一連のエレメントを示しています。これは、このプロパティーが false に設定されている場合に 2 ディメンション XML 配列を表すための有効な形式です。

<p565:sayHelloResponse xmlns:p565="http://ibm.com">
    <sayHelloReturn xsi:type="soapenc:Array" 
soapenc:arrayType="xsd:string[2,3]">
      <item xsi:type="xsd:string">array1 element1</item>
      <item xsi:type="xsd:string">array1 element2</item>
      <item xsi:type="xsd:string">array1 element3</item>
      <item xsi:type="xsd:string">array2 element1</item>
      <item xsi:type="xsd:string">array2 element2</item>
      <item xsi:type="xsd:string">array2 element3</item>
    </sayHelloReturn>
  </p565:sayHelloResponse>

次のメッセージ・スニペットは、それぞれの配列に 3 つのエレメントが含まれている 2 つの配列の配列を示しています。これは、このプロパティーが true に設定されている場合に 2 ディメンション XML 配列を表すための有効な形式です。

<p565:sayHelloResponse xmlns:p565="http://ibm.com">
    <sayHelloReturn xsi:type="soapenc:Array" 
soapenc:arrayType="xsd:string[][2]">
      <item soapenc:arrayType="xsd:string[3]">
         <item>array1 element1</item>
         <item>array1 element2</item>
         <item>array1 element3</item>
      </item>
      <item soapenc:arrayType="xsd:string[3]">
         <item>array2 element1</item>
         <item>array2 element2</item>
         <item>array2 element3</item>
      </item>
    </sayHelloReturn>
  </p565:sayHelloResponse>

com.ibm.ws.webservices.serializeDetailElementUsingDefaultNamespace

障害の詳細を定義する名前空間を見つけるためにアプリケーション・サーバーで実際のプレフィックス名を使用するか、それともデフォルト名前空間を使って障害の詳細を定義するかを指定するには、このプロパティーを使用します。

JAX-RPC Web サービスからの応答に SOAP 障害が含まれる場合、通常は実際のプレフィックス名を使用して、障害の詳細コンテンツを定義する名前空間を見つけます。 この状況でアプリケーション・サーバーから通常発行されるメッセージは、例えば以下のとおりです。

<soapenv:Fault                                      
      xmlns:soapenv=
      "http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">      
  <faultcode xmlns="http://sample">       
     sampleFault                          
  </faultcode>  
  <faultstring>sample text</faultstring>                      
  <detail encodingStyle="">                                
    <sampleFault                        
      xmlns="http://sample"> 
      ...
    </sampleFault>
  </detail>
<soapenv:Fault>   

アプリケーション・サーバーが .Net クライアントと通信する必要があり、 これらの .Net クライアントが Fault detail の 内容を定義するのにデフォルト名前空間の使用を必要とする場合は、このプロパティーを true に設定してください。 このプロパティーが true に設定されている場合、 アプリケーション・サーバーが発行するメッセージは、 バージョン 6.x より前のアプリケーション・サーバーから送信されていたメッセージに似ています。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.webservices.suppressHTTPRequestPortSuffix

このプロパティーは、SOAP メッセージを送信する HTTP POST 要求に、ポート番号を残すかどうかを制御するために使用します。

一部の Web サービス実装では、SOAP メッセージを送信する HTTP POST 要求内のポート番号の存在は、正常に許容されません。 SOAP メッセージを送信する HTTP POST 要求内のポート番号を許容できない Web サービスとの相互運用が必要な Web サービス・クライアントがある場合は、このカスタム・プロパティーを true に設定してください。

このプロパティーを true に設定すると、HTTP POST 要求を送信する前に、その HTTP POST 要求からポート番号が除去されます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): この構成設定を有効にするには、サーバーを再始動する必要があります。gotcha

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.attachments.sizethreshold

このプロパティーを使用して、メモリーに書き込むことができる、JAX-WS クライアントまたは サービスの添付ファイルの最大サイズをバイト単位で指定します。デフォルトで、添付ファイルの最大サイズは 11 MB に設定されます。この値を使用する場合、添付ファイルが 11 MB を超えると、添付ファイルはメモリーに書き込まれる代わりに、ファイル・システムにキャッシュされます。このカスタム・プロパティーを使用する場合、最大キャッシュ・サイズを増やすと、パフォーマンスに対する影響が大きくなります。また、Java ヒープに対する影響も大きくなる可能性があります。

注: JAX-RPC クライアントまたはサービスの添付ファイルの最大サイズを 指定する場合は、com.ibm.websphere.webservices.attachements.maxMemCacheSize カスタム・プロパティーを参照してください。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.getJAXBContext.cacheClassList

このプロパティーを使用して、パッケージに含まれる Java Architecture for XML Binding (JAXB) クラスの リストをキャッシュに入れます。

通常、JAXBContext をビルドするときに、パッケージ に ObjectFactory または package-info クラス・ファイルのどちらも含まれていない場合、 パッケージ内ですべての潜在的な JAXB クラスが検索されます。この検索プロセスには時間がかかる場合があり、 JAR ファイルのロックによって遅延することがあります。この プロパティーを true に設定すると、各パッケージのクラス・リストが キャッシュに入れられ、それ以降は同じパッケージを検索する 必要がなくなります。以降の JAXBContext 作成要求は、新しい検索を開始する 代わりに、キャッシュ版のクラス・リストを取得します。

クラス・リストのキャッシュは SoftReference を使用して作成される ため、使用可能メモリーが少なくなった場合はキャッシュが解放されることがあります。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.getJAXBContext.cacheClassList.persist

このプロパティーを使用して、パッケージに含まれる Java Architecture for XML Binding (JAXB) クラスのディスク・キャッシュを作成します。

通常、JAXBContext をビルドするときに、パッケージ に ObjectFactory または package-info クラス・ファイルのどちらも含まれていない場合、 パッケージ内ですべての潜在的な JAXB クラスが検索されます。この検索プロセスには時間がかかる場合があり、 JAR ファイルのロックによって遅延することがあります。このプロパティー を true に設定すると、各パッケージのクラス・リストのディスク・キャッシュ が作成され、それ以降は同じパッケージを検索する必要が なくなります。以降の JAXBContext 作成要求は、新しい検索を開始する 代わりに、キャッシュ版のクラス・リストを取得します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.logOperationExceptionAsDebug

SOAP 障害例外は常に log.error を使用して書き込まれ、それが SystemOut.log および Trace.log に書き込まれます。このプロパティーは、トレースが有効になっている時に、SOAP 障害例外が Trace.log のみに記録され、SystemOut.log に記録されないようにするために使用します。このプロパティーは、SystemOut.log に記録される SOAP 障害例外のタイプを区別しません。

注: SOAP 障害例外が Trace.log に書き込まれるのは、Web サービス・トレースがオンになっており、com.ibm.ws.websvcs.logOperationExceptionAsDebug=true の場合のみです。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.suppressHTTPRequestPortSuffix

このプロパティーを使用して、JAX-WS ランタイムが、ポート番号を要求の HTTP Host ヘッダーの値に 付加しないようにします。

JAX-WS クライアントは、特にクライアントとそのクライアントが呼び出そうとしている Web サービスの 間に IBM Web サーバー以外の Web サーバーが存在する場合、要求への応答で java.io.IOException を 受け取ることがあります。 この中継サーバーは、JAX-WS ランタイムがポート番号を HTTP Host ヘッダーの値に付加したことが原因で、 要求の送付先がわからない可能性があります。例えば、JAX-WS ランタイムは、ヘッダーの値を エンドポイント URL である lilygirl.austin.mycompany.com から、ポート番号が 組み込まれた URL の lilygirl.austin.mycompany.com:80 に変更している可能性があります。

JAX-WS ランタイムが、ポート番号を HTTP Host ヘッダーの値に 付加しないようにするには、このカスタム・プロパティーを JVM 設定に追加し、 それを true に設定します。このプロパティーを true に 設定すると、Host ヘッダーにはエンドポイント URL のホスト名のみが 含まれます (例えば、Host: lilygirl.austin.mycompany.com)。

このプロパティーのデフォルト値は false です。これは、ポート番号がホスト・ヘッダー値に追加されることを意味します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.transport.enableProxyTunnel

Web サービス・クライアントが Web プロキシー・サーバーを使用してリソースにアクセスできるようにするには、このプロパティーを true に設定します。 このプロパティーのデフォルト設定は false であり、プロキシーの Web サービス・トランスポート層でトンネリング が使用されないことを示します。
例: デフォルト設定の false のままにすると、HTTPS でリモート Web サービスを呼び出そうとする JAX-WS Web サービス・クライアントは、フォワード・プロキシーとして構成された HTTP サーバーによって呼び出しが送信されると、例外を検出します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、プロキシー・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.relaxClientPolsetMatching

このプロパティーを使用すると、クライアント・コードが複数のアーカイブ・ファイルにまたがる場合に、管理コンソールから JAX-WS クライアント・サイドのポリシー・セットをサービス以下のレベルで適用できます。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.websvcs.transport.jms.enableBasicAuthOnResponse

このプロパティーを使用して、JMS ポリシー・セットの基本許可ユーザー ID およびパスワードが JMS 応答メッセージに適用されるかどうかを指定します。 デフォルトでは、JMS ポリシー・セットの基本許可ユーザー ID およびパスワードは、JMS 応答メッセージに適用されません。

このプロパティーを JVM 設定に追加して、このプロパティーの値として true を指定すると、JMS ポリシー・セットの基本許可ユーザー ID およびパスワードが JMS 応答メッセージに適用されます。 このプロパティーを false に設定すると、ユーザー ID とパスワードのいずれも適用されません。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.websvcs.unifyServiceMessage

サービス URL をブラウザーに入力した時に、JAX-WS アプリケーションで、JAX-WS 固有メッセージの「 Hello! This is an Axis2 Web Service!」ではなく、JAX-RPC メッセージの「Hi there, this is a Web service!」をブラウザー・ウィンドウに表示するには、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

com.ibm.ws.websvcs.unmanaged.client.dontUseOverriddenEndpointUri

管理コンソールの「オーバーライドされた エンドポイント URL」フィールドに指定されたエンドポイント URL に、非管理対象 JAX-WS クライアント・サービスによる 要求が送信されるようにする場合があります。この管理対象フィールドの値は、Web サービス・クライアント・ポートの構成の中で設定されるもので、 WSDL ファイルに指定されたエンドポイントを上書きします。このフィールドについて詳しくは、Web サービス・クライアント・ポートの情報を 参照してください。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): すべてが管理対象クライアントの場合、または、管理対象クライアントと非管理対象クライアント の両方が混在する場合は、管理コンソールで「オーバーライドされた エンドポイント URL」フィールドを編集できます。一方、管理対象クライアントがない場合には、このフィールドを編集できません。gotcha

非管理対象 JAX-WS クライアント・サービス がこの管理対象クライアント・サービス機能にアクセスしないようにするのが一般的です。しかし、 この URL にアクセスする非管理対象 JAX-WS クライアント・サービスが必要な場合もあります。 デフォルトで、com.ibm.ws.websvcs.unmanaged.client.dontUseOverriddenEndpointUri カスタム・プロパティーは false に設定され、 非管理対象 JAX-WS クライアント・サービスが、 WSDL ファイルのエンドポイントを上書きするエンドポイント URL にアクセスできるようにします。

このカスタム・プロパティーは、JAX-WS クライアントがインストールされているアプリケーション・サーバー・レベル、あるいは launchClient を実行する場合には Java EE クライアントが存在するアプリケーション・サーバー・レベルで設定されます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.ws.ws.wsba.protocolmessages.twoway

このプロパティーを使用して、Web Services ビジネス・アクティビティー (WS-BA) の要求を 処理するアプリケーション・サーバーのパフォーマンスを改善します。このカスタム・プロパティー を true に指定すると、WS-BA プロトコル・メッセージが 2 つのアプリケーション・サーバー間で 送信される場合のアプリケーション・サーバーのパフォーマンスが改善されます。デフォルト値は true です。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 要求を開始するアプリケーション・サーバー上でこのプロパティーを設定する必要があります。 要求を受信するアプリケーション・サーバー上で設定する必要はありません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

gotcha
[z/OS]

com.ibm.ws390.SystemOutErrCodepage

このカスタム・プロパティーを使用して、EBCDIC ではなく、println、print、および write メソッドとともに System.out および System.err を使用して出されたメッセージのエンコード・スキーマを指定します。エンコード・スキーマが指定されていない場合は、デフォルトのエンコード・スキーマである EBCDIC がこれらのメッセージに使用されます。

このプロパティーに指定される値は、ストリング・フォーマットでなければなりません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、サーバントの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.wsspi.amm.merge.ignoreValidationExceptions

このカスタム・プロパティーを使用して、EJB の処理中に発生する可能性がある妥当性検査の例外を無視するよう JVM に指示します。 EJB の処理中に必要なクラスが共有ライブラリーで定義されるアプリケーションが構成されている場合は、不完全な情報が生成されることがあります。その結果、妥当性検査の例外が発生し、次の例外メッセージが表示されることがあります。
AnnotativeMetadataManagerImpl merge caught exception while merging com.ibm.wsspi.amm.validate.ValidationException: 
the interface com.xyz.app.myappRemote does not define a
valid remote business interface; the method mygetMethod does not
conform to RMI rules.

JVM にこれらの妥当性検査の例外を無視させる場合は、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.wsspi.wssecurity.dsig.enableEnvelopedSignatureProperty

WS-Security ランタイムが XML デジタル署名を バージョン 7.0.0.21 以前および 8.0.0.3 以前と同じように検証するよう JVM に指示するには、 このカスタム・プロパティーを使用します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーを true に設定するのは、異なるフィックスパック・レベルの アプリケーション・サーバーが混在するセルを含む環境を使用していて、互換性の問題がある場合のみに 限定する必要があります。gotcha
バージョン 7.0.0.21 以前および 8.0.0.3 以前では、WS-Security が検証する XML デジタル署名 が http://www.w3.org/2000/09/xmldsig#enveloped-signature 変換アルゴリズムを使用していて、 署名されたエレメントに名前空間接頭部の付いた属性がある場合、 以下のメッセージに似た Digest value mismatch エラー・メッセージ が出されることがあります。
SAML Assertion signature is verified.Core validity=false
Signed info validity=true Signed info
message='null'(validity=false message='Digest value mismatch:
calculated: KCuNwlUAk5+G2PYb8fZ+Y1hTMtw='
uri='#Assertion-1234' type='null')

署名されるエレメントに、名前空間接頭部が付いた属性が含まれている場合、 WS-Security ランタイムは、そのエレメントを正規化してからダイジェスト値を計算します。

製品のこのバージョン、バージョン 7.0.0.23 以降、および 8.0.0.4 以降では、WS-Security ランタイム は、名前空間接頭部が付いたエレメント属性を正しく処理します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • このプロパティーを true に設定する場合は、 WS-Security ポリシー・セット・バインディングの、インバウンド、アウトバウンド、または、インバウンドおよびアウトバウンドのいずれかの カスタム・プロパティーとして、以下の WS-Security カスタム・プロパティーも 指定する必要があります。
    com.ibm.wsspi.wssecurity.dsig.oldEnvelopedSignature=true
  • このプロパティーを true に設定し、 SAMLTokenFactory を使用して SAML トークンを作成する場合は、 以下のプロパティーを SAMLIssuerConfig.properties ファイルに追加します。
    com.ibm.wsspi.wssecurity.dsig.oldEnvelopedSignature=true
gotcha

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

com.ibm.xml.xlxp.jaxb.opti.level

com.ibm.xml.xlxp.jaxb.opti.level カスタム・プロパティーを使用して、 最適化メソッドが Java Architecture for XML Binding (JAXB) アンマーシャル (デシリアライゼーション) およびマーシャル (シリアライゼーション) に使用可能かどうかを制御します。 次の表は、このカスタム・プロパティーにサポートされる値と、アプリケーションおよび Web サービスへの影響を示します。
表 2. このカスタム・プロパティーにサポートされる値. この表は、カスタム・プロパティーの値と、カスタム・プロパティーがアプリケーションや Web サービスに与える影響を示しています。
カスタム・プロパティー値 影響
com.ibm.xml.xlxp.jaxb.opti.level=0 最適化メソッドは使用可能でありません。
com.ibm.xml.xlxp.jaxb.opti.level=1 アンマーシャル最適化メソッドのみが使用可能です。
com.ibm.xml.xlxp.jaxb.opti.level=2 マーシャル最適化メソッドのみが使用可能です。
com.ibm.xml.xlxp.jaxb.opti.level=3 アンマーシャル最適化メソッドとマーシャル最適化メソッドの両方が使用可能です。これがデフォルト値です。

最適なパフォーマンスを実現するには、カスタム・プロパティー値に 3 を設定します。 この値により、JAXB を直接使用する Web サービスおよびアプリケーションのスループットが増大します。 この値を設定した後に最適化で問題が発生した場合には、 一時的な回避策としてこの値を 0 に変更してください。

このカスタム・プロパティーは、アプリケーション・サーバー・レベルでのみ設定可能です。

com.ibm.xml.xlxp2.api.util.encoding.DataSourceFactory.bufferLength

この JVM カスタム・プロパティーを小さめの値 (2048 など) に設定すると、64 KB バッファー (デフォルト) が使用中で InputStream により部分的にのみ使用されている場合は、メモリー使用量を削減することができます。 バッファーは、XML パーサー com/ibm/xml/xlxp2/api/wssec/WSSXMLStreamReader によりキャッシュに入れられます。メモリー使用量の削減により、各パーサー・オブジェクトにリンクされる全体のメモリーが削減されます。

com.ibm.xml.xlxp2.api.util.Pool.STRONG_REFERENCE_POOL_MAXIMUM_SIZE

このシステム・プロパティーの値は整数で、これが設定されると、強参照を使用してキャッシュされる XMLStreamReaders と XMLStreamWriters の数が制限されます。

メモリー不足エラーを避けるには、このシステム・プロパティーを 0 に設定します。これにより、強制的にすべての XMLStreamReaders が SoftReferences を使用してキャッシュされるようになり、キャッシュで占有されているメモリーをガーベッジ・コレクターがいつでも再利用できるようになります。

このシステム・プロパティーが設定されていない場合のそのデフォルト値は 10 です。

config_consistency_check

このプロパティーを使用して、デフォルトのワークスペース整合性プロセスを オプションでオフにします。デプロイメント・マネージャーは、セル全体のマスター構成リポジトリーを 保守します。デフォルトで、製品は構成変更があると、ワークスペースの構成とマスター・リポジトリーを 比較して、ワークスペースの整合性を維持します。しかし、整合性検査プロセスを実行すると、 構成変更の保存にかかる時間や、多数のアプリケーションのデプロイにかかる時間が 長くなることがあります。必要となる時間に影響する要素は次のとおりです。
  • セル内に定義されたアプリケーション・サーバーまたはクラスターが多ければ多いほど、構成変更の保存にかかる時間が長くなります。
  • セル内にデプロイされたアプリケーションが多ければ多いほど、構成変更の保存にかかる時間が長くなります。

構成変更にかかる時間に問題がある場合は、JVM 設定に config_consistency_check カスタム・プロパティーを追加して、このプロパティーの値を false に設定します。

サポートされる構成 サポートされる構成: config_consistency_check カスタム・プロパティーは、デプロイメント・マネージャー・プロセスのみに影響します。 その他のプロセス (ノード・エージェント・プロセスやアプリケーション・サーバー・プロセスなど) には影響しません。これらのプロセスでは、整合性検査は実行されません。 しかし、これらのプロセス用の SystemOut.log ファイル内で、 整合性検査が無効であることを示す注記が表示されることがあります。 デプロイメント・マネージャー・プロセス以外のこれらのプロセスの場合、このメッセージは無視してかまいません。sptcfg

deactivateWildCardURIMapping

このプロパティーを使用して、plugin-cfg.xml ファイル生成プログラムが、Web アプリケーションの ibm-web-ext.xmi ファイルで file.serving.patterns.allow 属性に指定された URI パターンを認識できるようにします。

その ibm-web-ext.xmi ファイルの FileServingEnabled 属性に true が設定されていると、 plugin-cfg.xml ファイル生成プログラムは、file.serving.patterns.allow 属性に指定された URI パターンのみを認識します。 一方、FileServingEnabled 属性が true に設定されていると、 plugin-cfg.xml ファイル生成プログラムは、ワイルドカードの URI マッピング /* を plugin-cfg.xml ファイルに自動的に追加します。これによって、固有のファイル・サービス・パターンを定義する利便性がなくなります。

deactivateWildCardURIMapping プロパティーに true を設定すると、 plugin-cfg.xml ファイル生成プログラムが /* を plugin-cfg.xml ファイルに追加せず、 plugin-cfg.xml ファイル生成プログラムが、file.serving.patterns.allow 属性に指定された URI パターンを認識できるようになります。 このプロパティーが JVM 設定に追加されないか、あるいは false に設定された場合には、 /* が plugin-cfg.xml ファイルに自動的に追加されます。

このプロパティーは、デプロイメント・マネージャー・レベルで設定されます。

DISABLE_LOCAL_COMM_WHEN_SSL_REQUIRED

クライアントまたはサーバー・サイドでトランスポート・レベルの SSL がサポートされ、他方のサイドでは必須である場合に localComm を使用するのか SSL を使用するのかを指定します。

クライアントまたはサーバー・サイドでトランスポート・レベルの SSL がサポートされ、他方のサイドでは必須である場合 localComm を使用できません。このシチュエーションでは、 このカスタム・プロパティーを true に設定して、localComm ではなく SSL が使用されるようにしてください。

このプロパティーのデフォルト値は false です。これは、localComm が使用されることを意味します。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

アプリケーション・サーバーでこのプロパティーを指定すると、次のようになります。
  • CSIv2 インバウンド・トランスポート設定は、「SSL サポート」または「SSL 必須」に設定する必要があります。これらの設定について詳しくは、『インバウンド・トランスポートの構成』トピックを参照してください。
  • クライアント・サイドでは、 sas.client.props ファイル内の com.ibm.CORBA.loginSource プロパティーは none に設定されている必要があります。
  • クライアント・サイドでは、以下のいずれかの設定を指定する必要があります。
    • com.ibm.CSI.performTransportAssocSSLTLSRequired=true
    • com.ibm.CSI.performTransportAssocSSLTLSSupported=true

    または、WebSphere サーバーがクライアントとして機能している場合、そのサーバーでは CSIv2 インバウンド・トランスポート設定は、「SSL サポート」または「SSL 必須」に設定する必要があります。

disableWSAddressCaching

このプロパティーを使用して、Web サービスのアドレス・キャッシングを使用不可にします。 システムが通常は多数のクライアント・スレッドを使用して稼働していて、 wsAddrCache キャッシュでロック競合が発生する場合、 このカスタム・プロパティーを true に設定して、Web サービス・データのキャッシングを行わないようにすることができます。

networkaddress.cache.ttl に 0 またはその他の正の整数値を指定した場合は、このプロパティーを true に設定して Web サービス・エンジンの IP アドレスがキャッシングされないようにする必要があります。 Networkaddress.cache.ttl は、正常なルックアップをキャッシュに入れる秒数を指定するために使用されます。

デフォルト値は false です。

DRS_BATCH_INTERVAL_SIZE

データ複製サービス (DRS) によって複製された HTTP セッション・データのバッチに含めることができるオブジェクトの最大数を指定します。複製される HTTP セッション・データ内にあるオブジェクト数が指定の数より少ない場合は、すべてのセッション・データが単一のバッチで複製されます。

デフォルトでは、DRS は、1 つのバッチで 50 個の HTTP セッション・データ・オブジェクトを複製します。 大きいメッセージをシリアライズするとメモリー不足状態が発生する可能性があるため、特に、確立済みで、値が完全に設定された複製ドメインを結合するアプリケーション・サーバーがある場合は、各バッチに含めるオブジェクト数を少なくすることができます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

DRS_THREADPOOL_MINSIZE

データ複製サービス (DRS) スレッド・プール内で使用できるスレッドの最小数を指定します。

アプリケーション・サーバーの始動時には、スレッドは初めにスレッド・プールには割り当てられません。 スレッドは、アプリケーション・サーバーに割り当てられたワークロードでスレッドが必要になったときに、 プール内のスレッドの数がこのカスタム・プロパティーで指定されたスレッド数と等しくなるまで、 スレッド・プールに追加されていきます。 この時点から、追加スレッドはワークロードの変更に従って追加され、除去されます。 しかし、プール内のスレッドの数は、一部のスレッドがアイドル状態であっても、 このカスタム・プロパティーで指定された数を下回ることはありません。

このカスタム・プロパティーのデフォルト値は、40 スレッドです。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

DRS_THREADPOOL_MAXSIZE

DRS スレッド・プールで維持するスレッドの最大数を指定します。

このカスタム・プロパティーのデフォルト値は、100 スレッドです。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

DRS_THREADPOOL_ISGROWABLE

DRS スレッド・プール用に構成されている最大サイズを超えてスレッド数を増やすことができるかどうかを指定します。

作成可能なスレッドの最大数は、Java 仮想マシンおよびオペレーティング・システムの制限にのみ制約されます。拡張可能なスレッド・プールが最大サイズを超えて拡張されると、 追加のスレッドが作成され、作業項目の処理を完了した後、再利用されずにプールから廃棄されます。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

dynacache.jms.cacheInstance

動的キャッシュ・サービスのマルチセルおよびマルチコアのグループ無効化が使用可能のとき、 このプロパティーを使用して、無効化の処理に使用するキャッシュ・インスタンスを指定します。 このプロパティーに "*" を設定すると、無効化 ID がすべてのキャッシュ・インスタンスで処理されます。 このプロパティーは、サービス統合バス・サーバーで設定する必要があります。

デフォルトでは、baseCache キャッシュ・インスタンスが使用されます。 システムに定義されたキャッシュ・インスタンスの名前は、管理コンソールで判別することができます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

dynacache.jms.connRetryInterval

動的キャッシュ・サービスのマルチセルおよびマルチコアのグループ無効化が使用可能のとき、 このプロパティーを使用して、クラスター・メンバーがサービス統合バス・サーバーへの再接続を試行する前に待機する秒数を指定します。

このプロパティーのデフォルト値は 30 です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

dynacache.jms.invProcessingDelay

動的キャッシュ・サービスのマルチセルおよびマルチコアのグループ無効化が使用可能のとき、 このプロパティーを使用して、サービス統合バス・サーバーが無効化 ID を処理する前にそれらをキューイングする秒数を指定します。

このプロパティーのデフォルト値は 20 です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

dynacache.jms.numStoredInvalidations

動的キャッシュ・サービスのマルチセルおよびマルチコアのグループ無効化が使用可能のとき、 このプロパティーを使用して、サービス統合バス・サーバーが使用可能になるのを待機する間にクラスター・メンバーが保管できる無効化 ID の最大数を指定します。 このしきい値に達すると、新しい ID が追加されるときに、最も古い無効化 ID が削除されます。

このプロパティーのデフォルト値は 10000 です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、特定のタスクのコンテキスト内に別途指示がない限り、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定します。

[z/OS]

invocationCacheSize

このプロパティーを使用して、呼び出しキャッシュのサイズを制御します。呼び出しキャッシュには、要求の URL をサーブレット・リソースにマッピングするための情報が保持されます。作業スレッドごとに要求されたサイズのキャッシュが作成され、要求の処理に使用できるようになります。 呼び出しキャッシュのデフォルト・サイズは 50 です。 50 を超える固有の URL が活動状態で使用されている場合は (各 JavaServer Pages は固有の URL です)、呼び出しキャッシュのサイズを増やす必要があります。

キャッシュのサイズを大きくすると、 使用される Java ヒープが増すため、 最大 Java ヒープ・サイズも増やす必要があります。 例えば、各キャッシュ・エントリーに 2KB が必要で、最大スレッド・サイズが 25 に設定され、URL の呼び出しキャッシュ・サイズが 100 である場合、 5MB の Java ヒープが必要になります。

キャッシュ・サイズには 0 よりも大きい任意の数を指定することができます。値をゼロに設定すると、呼び出しキャッシュが使用不可になります。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]

java.net.preferIPv4Stack

このプロパティーを使用して、IPv6 サポートを使用不可にします。 IPv6 サポートが使用可能なオペレーティング・システムでは、製品が使用する基本のネイティブ・ソケットは IPv6 ソケットです。 IPv4 にマップされたアドレスをサポートする IPv6 ネットワーク・スタックでは、IPv6 ソケットを使用して、IPv4 と IPv6 の両方のホストに接続したり、これらのホストからの接続を受け入れたりすることができます。

このプロパティーを true に設定すると、JVM の二重モードのサポートが使用不可になり、 正常な製品機能に障害が起こる場合があります。 したがって、このプロパティーを使用する前に、すべての影響を理解しておくことが重要です。 一般に、このプロパティーを設定することは推奨されません。

このカスタム・プロパティーのデフォルト値は false です。 ただし、Microsoft Windows オペレーティング・システムでは例外で、 デフォルトは true になります。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]

java.net.preferIPv6Addresses

このプロパティーを使用して、IPv4 サポートを使用不可にします。 このプロパティーを true に設定すると、JVM の二重モードのサポートが使用不可になり、 正常な製品機能に障害が起こる場合があります。 したがって、このプロパティーを使用する前に、すべての影響を理解しておくことが重要です。 一般に、このプロパティーを設定することは推奨されません。

このカスタム・プロパティーのデフォルト値は false です。ただし、Windows オペレーティング・システムでは例外で、デフォルトは true になります。

java.util.logging.configureByLoggingPropertiesFile

このカスタム・プロパティーを使用して、JVM が、JSR-47 ロギングを構成するときに logging.properties ファイルを 使用するかどうか指定します。

このプロパティーが JVM 構成設定に追加されない場合、または false に 設定された場合、製品は基本 JSR47 ロギング構成を java.util.logging.manager=com.ibm.ws.bootstrap.WsLogManager システム・プロパティー設定で オーバーライドするため、logging.properties ファイルに含まれている構成設定は選出されません。このような場合は、 ハンドラーやフォーマッターの追加など、プログラムで変更できるロギング設定のみが 変更可能です。

このプロパティーを true に設定すると、JVM は 引き続き WsLogManager を LogManager として構成しますが、 サーバーの始動時、JSR-47 ロギングを使用するアプリケーションのロギング構成は、logging.properties ファイル内の 設定に基づいて初期設定されます。logging.properties 構成ファイルに指定できる有効なロギング・プロパティーおよびフォーマットについては、Java Utility Logging API に関する資料を参照してください。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 無限ループの原因となる可能性があるため、どのロガーにも java.util.logging.ConsoleHandler を割り当てないようにしてください。gotcha

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]logging.properties ファイルは <<WAS_install>>/java/jre/lib/logging.properties ディレクトリー内にあり、必要に応じてカスタマイズできます。

[z/OS]logging.properties ファイルは <<WAS_install>>/java/J*/lib/logging.properties ディレクトリー内にあり、必要に応じてカスタマイズできます。

デフォルト値は false です。

jaxws.asyncClient.maxThreadPoolSize

このプロパティーを使用して、JAX-WS 非同期クライアント要求のために並行して稼働するスレッドの 数を制限します。

デフォルトでは、スレッドの数は無制限です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.handler.reducecaching

JAX-WS ハンドラーが SOAP メッセージを 正しく更新することを確実にするには、このプロパティーを使用します。

JAX-WS ハンドラーによって更新される SOAP メッセージは、ハンドラーでダンプされると正しく 表示されますが、メッセージが送信されると変更が脱落します。ハンドラーが getMessage() を複数回呼び出し、メッセージが失われる場合は、このプロパティーを true に 設定してください。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このプロパティーは、JAX-WS メッセージ・コンテキスト・プロパティー を介して直接 SOAP ヘッダーを変更することとは、互換ではありません。両方の タイプのメッセージ変更があると、情報が失われることがあります。gotcha

デフォルト値は false です。

jaxws.ignore.extraWSDLOps

クライアントに作成された操作より多くの操作が WSDL にある場合は、このプロパティーを使用します。

デフォルトのクライアントの動作では、クライアントに作成された操作を WSDL 内の操作と突き合わせて検証し、一致しない場合は失敗します。クライアントに作成された操作より多くの操作が WSDL にあり、WSDL の検証が正常に行われ、クライアントを起動できる場合は、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.ignoreMetadataComplete

モジュールで metadata-complete が設定されている場合でも、Web サービス・アノテーション・スキャンを実行する場合は、この JVM プロパティーを true に設定します。 デフォルトは false です。

デフォルトのケースでは、metadata-complete が true に設定されている場合、JAX-WS Web サービスは検出されません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): この JVM プロパティーは、 WebSphere Application Server セルの 各 JVM で設定する必要があります。gotcha

jaxws.JAXBContext.permStoreCostThresholdMsec

構成するのに指定時間を超える時間を必要とする JAXBContext オブジェクトのキャッシングを有効に するには、このプロパティーを使用します。

JAX-WS Web サービスまたはクライアントでは、 数百のクラスを扱う JAXBContext オブジェクトを構成する際、実行中に遅延が起こる場合があります。 時間のかかる JAXBContext オブジェクトをキャッシュに入れると、JAXBContext オブジェクトを使用のたびに再構成する必要がなくなり、Web サービスおよび クライアントの実行が加速されます。

構成するのに指定時間を超える時間を必要とする JAXBContext オブジェクトのキャッシングを 有効にするには、このプロパティーに 0 より大きい値 (ミリ秒) を設定します。 キャッシュは、JVM が再始動されるまで存続します。推奨値 は 5000 ミリ秒以上です。

デフォルト値は 0 で、キャッシングは有効にされません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.JAXBContext.permStoreMaxSize

JAXBContext キャッシュ内のエントリーの最大数を指定するには、このプロパティー を整数値に設定します。キャッシュが満杯になると、失効したエントリー が最初に置き換えられ、次に、構成時刻が最低のエントリーが置き換えられます。

デフォルト値は 32 です。

注: このプロパティーは、プロパティー jaxws.JAXBContext.permStoreCostThresholdMsec によって作成されるキャッシュを変更します。

jaxws.JAXBContext.permStoreStaleThresholdHours

このプロパティーに値 (時間) を設定すると、指定された時間が過ぎた後、JAXBContext キャッシュ内のアクセスされたことのないエントリーは失効したものと 見なされます。 キャッシュが満杯になると、失効したエントリーが最初に置き換えられます。

デフォルト値は 24 時間です。

注: このプロパティーは、プロパティー jaxws.JAXBContext.permStoreCostThresholdMsec によって作成されるキャッシュを変更します。

jaxws.payload.highFidelity

このプロパティーを使用して、可逆変換を使用可能にします。このプロパティーを true に 設定すると、Web サービス・ランタイムによって、着信メッセージと SOAPHandler 境界のメッセージが 同じ内容になるよう保証されます。

通常、JAX-WS SOAPHandler が受け取る SOAP メッセージは、インバウンド SOAP メッセージと まったく同じわけではありません。例えば、JAX-WS SOAPHandler が受け取るメッセージでは、 元のインバウンド・メッセージとは異なる XML 接頭部が使用されている 場合があります。このようなわずかな変更は、メッセージの論理的な 変換処理には影響しません。しかし、SOAPHandler 境界のメッセージが着信メッセージと まったく同じものでなければならない場合、このプロパティーを JVM 設定に追加し、 プロパティーを true に設定する必要があります。例えば、正規化仕様 (C14N) では、 接頭部名を保存することが要求されます。

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: SOAP 要求が SOAPHandler 内で soapenv:Body エレメントの コンテンツにアクセスする場合のみ、このプロパティーを使用してください。このプロパティーを true に設定すると、Web Service ランタイムのパフォーマンスが低下することがあります。bprac

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.provider.interpretNullAsOneway

javax.xml.ws.Provider アノテーションを使用して Provider ベースのエンドポイントを 定義する JAX-WS Web サービスがあり、WSDL ファイルが指定されない場合、このカスタム・プロパティーを 使用して、Provider が invoke() メソッドからヌル値を返したときの JAX-WS ランタイム環境の 動作を制御できます。デフォルトでは、ランタイム環境から戻される応答は、空の SOAPBody エレメントが入った SOAPEnvelope で構成されます。

このプロパティーを true に設定した場合、Provider 実装がヌル値を戻したときに WSDL ファイルが定義されていなければ、Provider 実装から戻されたヌル値はランタイム環境で「要求のみ」操作と解釈されるため、応答は戻されません。 すべての「要求のみ」操作の場合と同様に、いくつかのサービス品質 (例えば WS-Transactions) は使用可能ではありません。

javax.xml.ws.WebServiceProvider アノテーションが WSDL 値を指定し、WSDL が要求/応答操作を定義している場合、このプロパティーの設定に関わらず、空の SOAPBody を含む SOAPEnvelope から成る応答が常に JAX-WS ランタイム環境から戻されます。

デフォルト値は false です。

デフォルト値の変更が必要なサーバーごとに、このプロパティーを true に設定する必要があります。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.runtime.inheritedImplMethodsAccessible

継承されたメソッドの起動を許可する ように Web サービス・ランタイムを変えるには、このプロパティーを使用します。このプロパティーを true に設定すると、この動作変更が有効になります。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.runtime.restrictStaticWebmethod

静的操作の公開を防ぐには、このプロパティーを使用します。 このプロパティーを true に設定すると、JAX-WS ランタイムは静的操作の公開を防止します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.share.dynamic.ports.enable

複数の JAX-WS Web サービス間での動的ポートの可視性を指定するには、この プロパティーを使用します。

デフォルトでは、動的ポートが可視になるのは、ポートを作成したサービスの インスタンスに対してのみです。このプロパティーを true に設定すると、動的ポートを複数の Web サービス間で共有できます。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.soapfault.local.exceptions.disable

jaxws.soapfault.local.exceptions.disable プロパティー は、JAX-WS クライアントでローカルに発生する例外 が SOAPFault として扱われるのを防止する場合に使用します。デフォルトでは、JAX-WS クライアント でローカルな例外が発生すると、その例外に対して SOAPFault が 作成されます。ローカルな例外には、例えば、無効なホストまたはポートが原因の ConnectException が あります。関連する JAX-WS アプリケーション・ハンドラー handleFault メソッド が SOAPFault を指定して呼び出され、JAX-WS クライアントの呼び出されたメソッドを通して SOAPFaultException が スローして戻されます。

このプロパティーを true に設定すると、ローカル例外で空のメッセージが作成されます。関連する JAX-WS アプリケーション・ハンドラー handleMessage メソッドが空のメッセージと共に呼び出された後、JAX-WS クライアントの呼び出し済みメソッドを介して WebServiceException が逆方向にスローされます。 これは、旧リリースでの動作です。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

jaxws.useSafeIPC

Web コンテナーで enableInProcessConnections プロパティーが true に設定されているときに JAX-WS Web サービスでエラーが発生する場合は、アプリケーション・サーバーでこのプロパティーを true に設定します。 このような状況は、 相互に呼び出しを行う Web サービス・アプリケーションが単一スレッドを安全に共有できないときに発生する可能性があります。このプロパティーを true に設定すると、これらのアプリケーションは別個のスレッドで実行されます。

デフォルト値は false です。

jdk.corba.allowOutputStreamSubclass

このプロパティーを true に設定すると、org.omg.CORBA_2_3.portable.OutputStream を確実にサブクラス化することができます。

セキュリティー・マネージャーを使用して実行しているアプリケーションの場合、セキュリティー・マネージャーのインストール時に org.omg.CORBA_2_3.portable.OutputStream のデフォルトのコンストラクターを保護するために追加のセキュリティー検査が実行されるため、パフォーマンスの低下が発生することがあります。 こうした追加のセキュリティー検査が原因で、既存のアプリケーション・デプロイメントとの非互換性が生じる場合があります。 このプロパティーを JVM 設定に追加して、これを true に設定すると、こうした非互換性の発生を防ぐことができます。

このプロパティーは、アプリケーション・サーバー、ノード・エージェント、あるいはデプロイメント・マネージャーのいずれのレベルでも設定できますが、通常、アプリケーション・サーバー・レベルで指定されます。

ODCClearMessageAge

このプロパティーは、その時間が経過したら、受信側がそのメッセージに応答していなくても、掲示板から ODC メッセージを除去するという時間を、ミリ秒単位で指定するために使用します。 このプロパティーに値を指定すると、何らかの理由で応答が得られないメッセージの増加を防ぐために役立ちます。

このプロパティーの値には任意の正整数を指定することができますが、メッセージが早く除去されすぎないようにするために、この値は 300000 (5 分) 以上に指定することをお勧めします。

デフォルト値は 300000 ミリ秒です。

ODCInit.disabled

オンデマンド構成 (ODC) コンポーネントのプロセス間の通信と、 すべてのローカル ODC 処理の通信を使用不可にする場合、このプロパティーを true に 設定します。

オンデマンド構成コンポーネントは、 Web サービス・ベースのアプリケーションをデプロイしているとき、および、要求処理に WebSphere Application Server プロキシー・サーバーを 使用しているときに使用されます。オンデマンド構成コンポーネントは、セル全体で有効化/無効化されます。 したがって、何らかのプロキシー・サーバーまたは Web サービス・ベースのアプリケーションがトポロジーに含まれる場合、オンデマンド構成サービスを無効にしないでください。

稼働環境が大規模なトポロジー環境であり、 Web サービス・ベースのアプリケーションがデプロイされていないか、要求処理に WebSphere Application Server プロキシー・サーバー が使用されていない場合、オンデマンド構成コンポーネントは利用されないので、 このプロパティーを true に設定できます。 このプロパティーを true に設定するとオンデマンド構成コンポーネントが無効になり、ネットワーク帯域幅と CPU 使用率が削減されます。

デフォルト値は false です。

org.apache.aries.blueprint.header.mandatory

true に設定した場合、Blueprint 付きのバンドルに blueprint ヘッダーが必要です。 これにより、blueprint ヘッダーがない場合、Apache Aries は大規模なスキャンを回避することができます。

org.apache.axiom.attachments.tempfile.expiration

AxisXXXXXX.att 形式の一時ファイルが大量に累積している場合は、このプロパティーに値 (秒数) を指定してください。この秒数が経過すると、MTOM 添付を保管するために使用されているこれらの一時ファイルが JAX-WS ランタイムによって削除されます。

デフォルト値は 0 です。ファイルは JVM の終了時に削除されます。

org.apache.el.parser.SKIP_IDENTIFIER_CHECK

このプロパティーを使用して、EL 変数 ID に対して行われる検査を緩和することができます。 緩和された検査の動作は、バージョン 8.0 より前の WebSphere Application Server で見られた動作と同等になります。

バージョン 8.0 から EL 変数 ID の検査がより厳密になりました。 検査プロセスでは、予約された EL キーワードだけでなく Java の予約キーワードも検査されるようになりました。バージョン 8.0 より前は、検査プロセスでは、予約 EL キーワードのみが検査されていました。

JSTL/EL スクリプトで使用される変数 ID に予約 JSP キーワードが含まれている場合、変数 ID は変換に失敗し、その結果例外が発生します。そうした例外を処理する望ましい方法は、JSTL/EL コードを変更して、予約キーワードが変数名として使用されないようにすることです。 しかし、それが可能でなかったり、現実的ではない場合は、このプロパティーを true に設定して、実行される検査のレベルをバージョン 8.0 の前のレベルまで緩和してください。

予約 JSP キーワードのリストは、 http://docs.oracle.com/javaee/5/tutorial/doc/bnahq.html#bnail にあります。

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.disableZip

このカスタム・プロパティーを使用して、ZIP アーカイブを単純なファイルとして処理できるようにします。

デプロイされているアプリケーションのファイルのスキャン時に ZIP アーカイブを単純なファイルとして処理できるようにするには、このプロパティーを true に設定します。

デフォルト値は false です。

このプロパティーは、ZIP ファイルが無視されるアプリケーションを実行する IBM WebSphere Application Server プロセスでカスタム・プロパティーとして設定する必要があります。

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.ignore.ejb.in.war

以下のすべてが該当する場合は、このプロパティーを使用してください。
  • Java EE 5 アプリケーションがある。
  • このアプリケーションの WAR ファイルに EJB が組み込まれている。
  • WebSphere Application Server バージョン 7.x が実行されているスタンドアロン・サーバーには、アプリケーションは正常にデプロイされる。
  • WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 が実行されているデプロイメント・マネージャーからバージョン 7.x が実行されているノードにアプリケーションをデプロイしようとすると、アプリケーション・デプロイメントは失敗する。

上記の条件すべてが当てはまる場合は、デプロイメント時にアプリケーションが Java EE 6 レベルにプロモートされるために、デプロイメントが失敗すると考えられます。WebSphere Application Server バージョン 7.x では、Java EE 5 が実装されています。Java EE 6 より前の WAR ファイルには EJB は導入されていませんでした。 WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 によって、WAR ファイル内に EJB が検出されると、WAR がバージョン 3.0 にプロモートされ、アプリケーションが Java EE 6 にプロモートされます。このプロモートが行われると、WebSphere Application Server バージョン 7.x が実行されているノードにはアプリケーションをデプロイできなくなります。

WAR ファイル内の EJB を無視して、アプリケーションのバージョンがアップグレードされないようにするには、デプロイメント・マネージャーでこのプロパティーを true に設定します。 デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを設定すると、すべてのアプリケーションにその設定が適用されます。 特定のアプリケーションに設定を適用するには、META-INF/MANIFEST.MF ファイルを編集して、次の行を追加します。
Ignore-Ejb-In-War-Annotation: true
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーション・マニフェストを更新する際には、そのマニフェストの行の長さの制限やその他の制約に従います。gotcha

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.FILTERBINARIES

特定のアプリケーション・ファイルがランタイム処理時にリストされないようにする場合には、このカスタム・プロパティーを使用します。

新規 JavaEE5 アノテーションの処理要件のために、通常ランタイム処理中には、前のバージョンの製品でリストされていたよりも多くのアプリケーション・ファイルがリストされます。追加のリストによって、アプリケーション・ファイルのリストに余計な時間が費やされるため、前のバージョンの製品からマイグレーションされたアプリケーションの始動が遅くなることがあります。

デフォルト値は設定されていません。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、 アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.ignore.jee6.annotation

以下のすべてが該当する場合は、このプロパティーを使用してください。
  • Java EE 5 アプリケーションがある。
  • アプリケーションに Java EE 6 アノテーションが含まれている。
  • WebSphere Application Server バージョン 7.x が稼働しているスタンドアロン・サーバーにアプリケーションが正常にデプロイされる。
  • WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 が実行されているデプロイメント・マネージャーから WebSphere Application Server バージョン 7.x が実行されているノードにアプリケーションをデプロイしようとすると、アプリケーションのデプロイメントは失敗する。

上記の条件がすべて当てはまる場合は、デプロイメント時にアプリケーションが Java EE 6 レベルにプロモートされるために、デプロイメントが失敗すると考えられます。 WebSphere Application Server バージョン 7.x は Java EE 5 を実装しているため、Java EE 6 アノテーションが無視されます。WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 では、Java EE 6 が実装されているため、Java EE 6 アノテーションが処理されます。そのため、Java EE 6 アノテーションを含む Java EE 5 アプリケーションは、Java EE 6 レベルにプロモートされます。 アプリケーションがプロモートされると、WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 は、WebSphere Application Server バージョン 7.x が実行されているノードにはアプリケーションをデプロイしなくなります。

Java EE 6 アノテーションを無視し、アプリケーションのバージョンがアップグレードされないようにするには、デプロイメント・マネージャーでこのプロパティーを true に設定します。デフォルト値は false です。

カスタム・プロパティーを設定すると、すべてのアプリケーションにその設定が適用されます。 特定のアプリケーションに設定を適用するには、META-INF/MANIFEST.MF ファイルを編集して、次の行を追加します。
Ignore-JEE6-Annotation: true
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーション・マニフェストを更新する際には、そのマニフェストの行の長さの制限やその他の制約に従います。gotcha

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.ignore.jee7.annotation

以下のすべてが該当する場合は、このプロパティーを使用してください。
  • Java EE 5 または Java EE 6 アプリケーションを使用している。
  • アプリケーションに Java EE 7 アノテーションが含まれている。
  • WebSphere Application Server バージョン 7.x または 8.x が実行されているスタンドアロン・サーバーには、アプリケーションは正常にデプロイされる。
  • WebSphere Application Server バージョン 9.x が実行されているデプロイメント・マネージャーから WebSphere Application Server バージョン 7.x または 8.x が実行されているノードにアプリケーションをデプロイしようとすると、アプリケーションのデプロイメントは失敗する。

上記の条件がすべて当てはまる場合は、デプロイメント時にアプリケーションが Java EE 7 レベルにプロモートされるために、デプロイメントが失敗すると考えられます。 WebSphere Application Server バージョン 7.x および 8.x では、それぞれ Java EE 5 および Java EE 6 が実装されています。 WebSphere Application Server バージョン 9.x では Java EE 7 が実装されているため、Java EE 7 アノテーションが処理されます。 これにより、Java EE 7 アノテーションを含む Java EE 5 または Java EE 6 アプリケーションは、Java EE 7 レベルにプロモートされることになります。 アプリケーションがプロモートされると、WebSphere Application Server バージョン 9.x は、バージョン 7.x または 8.x が実行されているノードにはアプリケーションをデプロイしなくなります。

Java EE 7 アノテーションを無視して、アプリケーションのバージョンがアップグレードされないようにするには、デプロイメント・マネージャーでこのプロパティーを true に設定します。 デフォルト値は false です。

カスタム・プロパティーを設定すると、すべてのアプリケーションにその設定が適用されます。 特定のアプリケーションに設定を適用するには、META-INF/MANIFEST.MF ファイルを編集して、次の行を追加します。
Ignore-JEE7-Annotation: true
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーション・マニフェストを更新するときには、そのマニフェストの行の長さの制限やその他の制約に従ってください。gotcha

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.ignore.web.fragment

以下のすべてが該当する場合は、このプロパティーを使用してください。
  • Java EE 5 アプリケーションがある。
  • このアプリケーションに Web フラグメントがある WAR ファイルが含まれている。
  • WebSphere Application Server バージョン 7.x が実行されているスタンドアロン・サーバーには、アプリケーションは正常にデプロイされる。
  • WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 が実行されているデプロイメント・マネージャーからバージョン 7.x が実行されているノードにアプリケーションをデプロイしようとすると、 アプリケーション・デプロイメントは失敗する。

上記の条件すべてが当てはまる場合は、デプロイメント時にアプリケーションが Java EE 6 レベルにプロモートされるために、デプロイメントが失敗すると考えられます。WebSphere Application Server バージョン 7.x は、Java EE 5 を実装しています。Java EE 6 より前の WAR ファイルには Web フラグメントは導入されていませんでした。WebSphere Application Server バージョン 8.0 以降 によって Web フラグメントが検出されると、WAR がバージョン 3.0 にプロモートされ、アプリケーションが Java EE 6 にプロモートされます。このプロモートが行われると、WebSphere Application Server バージョン 7.x が実行されているノードには、アプリケーションをデプロイできなくなります。

Web フラグメントを無視して、アプリケーションのバージョンがアップグレードされないようにするには、デプロイメント・マネージャーでこのプロパティーを true に設定します。デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを設定すると、すべてのアプリケーションにその設定が適用されます。 特定のアプリケーションに設定を適用するには、META-INF/MANIFEST.MF ファイルを編集して、次の行を追加します。
Ignore-Web-Fragment: true
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーション・マニフェストを更新する際には、そのマニフェストの行の長さの制限やその他の制約に従います。gotcha

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.openAllArchivesTrue

このカスタム・プロパティーを使用して、サーバーがすべてのアーカイブを解凍できるように設定します。

デプロイメント時に非標準アーカイブの解凍を可能にするには、デプロイメントに関与するアプリケーション・サーバー・プロセスに対してこのプロパティーを設定します。 デプロイメント・マネージャーを使用する場合は、デプロイメント・マネージャー・プロセスに対してこのプロパティーを設定します。

earExpander スクリプトによる解凍を可能にするには、earExpander スクリプトを編集して、このプロパティーを Java カスタム・プロパティーとして設定します。

デフォルト値は false です。

注: このプロパティーは、JAR 内の JAR には適用されません。JAR 内の JAR は、たとえこのプロパティーが true に設定されていても解凍されません。 EAR ファイル内のすべての JAR と RAR ファイル内のすべての JAR はアクティブです。 EAR ファイル内のJAR と RAR ファイル内の JAR の処理は、カスタム・プロパティーの影響は受けません。

org.eclipse.jst.j2ee.commonarchivecore.PM62467.Disabled

このカスタム・プロパティーを使用して、許可されない値がアーカイブ・エントリー・パスに 含まれているときの動作を指定します。

アプリケーションが WebSphere Application Server にデプロイされると、そのアプリケーションのアーカイブ・ファイルとモジュール・ファイルが、それらのファイルのアーカイブ・エントリー・パスに基づいて、アプリケーション・サーバー・プロファイルの installedApps ディレクトリーに抽出されます。 アプリケーション・ファイルは installedApps ディレクトリーに抽出される必要があります が、ファイルのアーカイブ・エントリー・パスに値 ../ が含まれている 場合、アーカイブ・ファイルは別のディレクトリーに抽出される可能性があります。この カスタム・プロパティーが false に設定されていると、 アーカイブ・エントリー・パスに値 ../ が含まれている場合は ArchiveRuntimeException が発生し、アーカイブ処理は停止します。このプロパティーを true に設定した場合は、警告メッセージがログに記録されて、アプリケーションのデプロイメントが続行されます。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、デプロイメント・マネージャー・ノードおよびアプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーとして 指定する必要があります。

overrideAutoProp

このカスタム・プロパティーは、plugin-cfg.xml をリモート・ノード・リポジトリーとリモート Web サーバー・ロケーションの両方に伝搬する場合に使用します。

手動伝搬が指定されていて、このプロパティーが true に設定されている場合、plugin-cfg.xml は、リモート・ノード・リポジトリーとリモート Web サーバー・ロケーションの両方に伝搬されます。手動伝搬が指定されていて、このプロパティーが false に設定されている場合、plugin-cfg.xml はリモート・ノード・リポジトリーにのみ伝搬され、Web サーバー・ロケーションには伝搬されません。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、ノードの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

このプロパティーがノードに対して設定された場合、ノードへの変更の同期化が必要になります。このプロパティーを設定した場合、設定を有効にするために、ノードを停止してから開始する必要があります。

plugin.syncdisabled

Web サーバー・プラグイン構成の伝搬によって呼び出されるノード同期を 無効にするには、このカスタム・プロパティーを使用します。

このプロパティーが true に設定されていると、 Web サーバー・プラグイン構成変更が自動的にノード間で同期されることはありません。これは、 行った Web サーバー・プラグイン構成変更は、手動で同期するまでは Web サーバーに 伝搬されないことを意味します。

デフォルト値は false です。

このカスタム・プロパティーを使用する場合は、ノードの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

threadpool.maxsize

このプロパティーを使用して、新たに作成されたスレッド・プールに含めることができるスレッドの数を制御します。各アプリケーションサーバーの Java 仮想 マシン (JVM) を始動するための専用スレッドが作成されます。 このスレッド・プールに専用スレッドが設定される JVM は、ノード・エージェントが開始されると常に並行して開始される JVM です。

このプロパティーの値として 0 から 5 の整数を指定できます。指定した値が 0 より大きい場合、スレッド・プールが新しく作成されるときには、指定した値がスレッド・プールに 含めることのできるスレッドの最大数になります。次の 表は、このカスタム・プロパティーに対してサポートされる値とその影響を示します。

表 3. threadpool.maxsize にサポートされる値. この表は、カスタム・プロパティーの値とカスタム・プロパティーの影響を示します。
threadpool.maxsize 値 影響
threadpool.maxsize プロパティーが 0 に設定されているか未指定 ノード・エージェントは 5 個までの JVM を並列に始動します。
threadpool.maxsize プロパティーが 1 に設定されている ノード・エージェントは、JVM を順次始動します。
threadpool.maxsize プロパティーが 2 から 5 の整数に設定されている ノード・エージェントは、指定された数に等しい数の JVM を並列に始動します。

例えば、ノード・エージェントが、running 状態と設定されている 10 個の JVM を保有しているとします。これは、ノード・エージェントが開始すると常にそれらの JVM が 開始されることを意味します。このプロパティーに 3 を指定すると、 ノード・エージェントを停止して開始すると、10 個の JVM のうち 3 個だけが ノード・エージェント開始時に並行して開始されます。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • 管理コンソールを使用していて、ノード・エージェントの新規 JVM カスタム・プロパティーの名前として threadpool.maxsize を指定する場合、この新規カスタム・プロパティーの 「」フィールドに値を指定する必要があります。値を指定しないと、エラー・メッセージを受信します。
  • コマンド・ラインからブランク値をこのプロパティーに渡すと、ブランク値は正しくない値と見なされ、ノード・エージェントのデフォルトの動作が復元されます。
gotcha

このプロパティーは、デフォルトでは指定されません。このカスタム・プロパティーを使用する場合は、ノード・エージェントの JVM カスタム・プロパティーとして指定する必要があります。

[z/OS]

was.xcfmonitor.enabled

アプリケーション・サーバーの状況をモニターするための z/OS システム間カップリング・ファシリティー (XCF) を使用できるようにするには、このプロパティーを使用します。このプロパティーを true に設定すると、ノード・エージェントは、XCF を使用して、そのアプリケーション・サーバーをモニターできます。さらに、アプリケーション・サーバーが XCF を使用してそのノード・エージェントを、管理エージェント・サーバーが XCF を使用してその登録済みアプリケーション・サーバーを、それぞれモニターすることができます。このプロパティーが false に設定されている場合は、 TCP/IP ping メソッドを使用して、アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェントの状況がモニターされます。

デフォルト値は false です。

webservices.unify.faults

webservices.unify.faults プロパティーは、JAX-WS と JAX-RPC の SOAP 障害単一化を有効にする場合に使用します。 デフォルト では、Web サービス・ランタイム環境 (JAX-WS と JAX-RPC の両方) は、ランタイム環境によって 生成されたすべてのフォールトを単一化して、faultcodeServer で、 faultstringInternal Error の、1 つのタイプのフォールトにします。 それらのフォールトには、フォールトの実際の原因を示すような 追加情報は含まれません。フォールトの単一化によって、 インバウンド・メッセージ処理が失敗した理由に関する詳細情報がメッセージ送信側に戻されなくなり、システムはより安全に保護されることになります。

このプロパティーのデフォルト値は true であり、 フォールトは単一化されます。アプリケーションでフォールトの詳細が必要な場合は、 このプロパティーを false に設定して、 フォールトの単一化を使用不可にすると、詳細情報がフォールトに入って戻される ようになります。このプロパティーの設定値に関わらず、WSDL 内に定義され、サービス・プロバイダー・メソッド実装 によってスローされるチェック例外は単一化されないことに注意してください。また、トレースが使用可能になっている 場合、このプロパティーの設定値に関わらず、フォールトの原因に関する詳細情報 がログに記録されます。

wink.client.readTimeout

このプロパティーを使用して、RestClient オブジェクトが、タイムアウトにならずに要求の応答を待機する長さ (ミリ秒) を指定します。 値ゼロ (0) は、クライアントが無限に待機して、タイムアウトにならないことを意味します。

デフォルト値は 60,000 ミリ秒です。

wink.client.connectTimeout

このプロパティーを使用して、RestClient オブジェクトがターゲット・リソースに接続を試行するときに、タイムアウトにならずに待機する長さ (ミリ秒) を指定します。 値ゼロ (0) は、クライアントが無限に待機して、タイムアウトにならないことを意味します。

デフォルト値は 60,000 ミリ秒です。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=xrun_jvm
ファイル名:xrun_jvm.html