WS-Notification: 既知の制約事項

WS-Notification 使用時に適用される主な既知の制約事項です。

WS-Policy での構成

この WS-Notification の実装は、WS-Policy による構成は行いません。

仮想ホスト

仮想ホストと 関連付けられている WS-Notification アプリケーションの場合は、 必ずホスト名またはアスタリスク (*) を使用する 別名 (myHost:9080*:9080 など) を 仮想ホストに指定してください。IP アドレスまたは ストリング localhost を使用する 別名を別途追加で仮想ホストに指定することはできますが、 これらの別名は自動的にはホスト名に解決されません。

ホスト名またはアスタリスクを 使用する別名を仮想ホストに指定しなければ、アプリケーションが WS-Notification ブローカーにサブスクライブするときに、 以下のメッセージが生成されます。

CWWAR0202E: このホスト用の Web サービス・エンドポイントに、仮想ホストの別名に一致するものはありません: host_name

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]このメッセージは、ffdc ディレクトリーのログ・ファイル、および SystemOut.log ファイルに書き込まれます。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

[z/OS]このメッセージは、ffdc ディレクトリーのログ・ファイル、およびサーバント領域のジョブ・ログに書き込まれます。

オプション仕様要素

WS-Notification 標準は、 プロバイダーの判断で実装できる一連のオプション要素を定義します。以下の項目では 、WebSphere® Application Server でのサポートされる、 またはサポートされないオプションの要素をリストします。

サポートされるオプション要素
WS-Topics 標準によって定義される 3 つのトピック・ダイアレクトはすべて、WebSphere Application Server でサポートされています。
  • Simple トピック。すなわち、ワイルドカードなしの単一レベルの ルート・トピックです。例えば「stock」などです。
  • Concrete トピック。すなわち、ワイルドカードなしの複数レベルの トピックです。例えば、「stock/IBM」、「sport/football/results」などです。
  • Full トピック。すなわち、ワイルドカードおよび論理積を 持つ複数レベルのトピックです。例えば、「stock//.」、「sport/football/*」、 「sport/*/results」、「t1/t3 | t3/t4」などです。
次のイベント通知 (セレクター) のフィルター操作は、以下でサポートされています。
  • 評価コンテキストが NotificationMessage である XML Path Language (XPath) バージョン 1.0 W3C recommendation で指定されている XPath 1.0 ダイアレクト。
  • メッセージ本体に対して実行されるように定義されているフィルター。ただし XPath 2.0 ダイアレクトを使用するフィルターは除きます。

Subscription および PublisherRegistration 終了がサポートされます。 すなわち、WS-Resources のスケジュール済みの即時消滅です。

RequiresRegistration はサポートされており、true または false に設定することができます。

要求ベースのパブリッシャーは、第 4 章のブローカー経由の通知仕様で定義されているように、サポートされています。 要求ベースのパブリッシャーは、プロデューサーの、メッセージを作成するトピックを listen するコンシューマーがいるかどうかに応じて、ブローカーによって一時停止したり再開したりする要求を、許可します。これは、通知メッセージの作成に費用がかかる状態をサポートします。しかし、要求ベースのパブリッシャーを登録する場合、WebSphere Application Server は単一のトピック表現を含む RegisterPublisher 要求メッセージしかサポートしません。

非サポートのオプション要素

XPath 2.0 ダイアレクトを使用したイベント通知 (セレクター) のフィルター操作は、サポートされていません。

次の SubscriptionManager および PublisherRegistrationManager の WS-ResourceProperties からのオプション操作は、サポートされていません。
  • GetMultipleResourceProperties
  • SetResourceProperties
  • QueryResourceProperties
  • GetResourcePropertyDocument
結果的に、サブスクリプションが作成された後で、その WS-ResourceProperties ResourceLifetime のスケジュールされた消滅プロパティーのみ変更できます。

GetCurrentMessage 呼び出し操作は、常に、NoCurrentMessageOnTopicFault 例外になります。

仕様の解釈

WS-Notification 標準には、実装者に決定が委ねられている領域や、十分に規定されていない領域がいくつかあります。次の項目は、この実装で作成された解釈を説明しています。

サブスクリプションが一時停止されている間に公開されるメッセージ

Web サービスの基本通知仕様は、サブスクリプションが一時停止している間に、NotificationProducer (または NotificationBroker) によって生成されるメッセージの処理方法について、インプリメンターにオープンないくつかのオプションを記述します。 この実装では、サブスクリプションが一時停止している間に生成されるすべての通知が、サブスクリプションが再開されるまでサーバーに保存されます。

サブスクリプションと関連するプル・ポイントの存続時間

サブスクリプションに関連したプル・ポイントは、関連したサブスクリプションが削除されると、存在として残ります。ただし、そのプル・ポイントの GetMessages への呼び出しは、メッセージを戻しません。

反対に、サブスクリプションに関連したプル・ポイントが削除されるか期限が切れると、関連したサブスクリプションは存在として残ります。ただし、それからメッセージを取得することも、新規プル・ポイントと既存のサブスクリプションを関連付けることもできません。


トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rjwsn_restrict
ファイル名:rjwsn_restrict.html