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仮想化オプション

ハードウェアとオペレーティング・システムへの並置のため、サーバー仮想化が有効になった環境での Intelligent Management の実行には利点があります。アプリケーション・インフラストラクチャーの仮想化を使用すると、アプリケーションを、そのアプリケーションがホストされている物理的なインフラストラクチャーから分離することができます。これにより、アプリケーション・サーバー・リソースのプール間でワークロードを動的に配置、移行することができるため、インフラストラクチャーは業務ニーズに動的に適応できます。

サーバー仮想化には利点がありますが、時折この仮想化オプションはアプリケーション層とかけ離れすぎることがあり、そのために、応答時間や応答コードなどのアプリケーション情報に基づいたサービスの品質が欠落することがあります。一方、アプリケーション・インフラストラクチャーの仮想化は、アプリケーション層でサービスの品質を提供することができます。さらに、この仮想化オプションは、Java™ 仮想マシン (JVM) を使用して、ミドルウェア層の最適化と自律型正常性修正を提供します。すなわち、Intelligent Management は、ミドルウェア層に必要な占有スペースを最小化しながら、正常性管理によってミドルウェアの可用性を高く保ちます。アプリケーション・インフラストラクチャーの仮想化の 3 番目の利点は、オペレーティング・システム層と仮想マシン層の、アプリケーション・デマンド・ドリブンの最適化です。この場合、アプリケーション・インフラストラクチャーの仮想化層は、アプリケーションのデマンドを満たすために必要に応じて仮想マシンを作成および削除することにより、サーバー仮想化層を最適化します。これは、アイドル状態の仮想マシンによって引き起こされるオーバーヘッド (特にメモリー) を最小化する、完全に自律型で、かつ最適化された専用クラウドです。

表 1. 仮想化オプション間の違い
サーバー仮想化 アプリケーション・インフラストラクチャーの仮想化

ハードウェアはゲスト・オペレーティング・システムから分離される

アプリケーション・サーバー・コンテナーはアプリケーションから分離される

サーバー仮想化をサーバー・リソースのプールの作成に使用して、サーバー・ハードウェアの使用率を増加する

アプリケーション・インフラストラクチャー仮想化をアプリケーション・サーバー・リソースのプールの作成に使用して、アプリケーション・サーバー・コンテナーの使用率を増加する

ハイパーバイザーと呼ばれる絶縁の層を活用する

アプリケーション・ファブリックまたはアプリケーション・サーバー仮想層と呼ばれる絶縁の層を活用する

リソース・グループに、サービスの品質のニーズに接続されているリソース・プロファイルを割り当てることができる

アプリケーション・サーバー・リソースは、アプリケーションがデプロイされている動的クラスターに割り当てられる

より多くのゲストをサーバーに割り当てること (水平スケーリング) と対照的に、ゲスト・オペレーティング・システムにより多くのコアをピンすること (垂直スケーリング) と同等

スケールアウトするために新しい JVM を動的クラスターで再始動できる、またはスケールダウンするためにシャットダウンできる

リソース共有は、ハードウェア単位 (CPU コア、メモリー・サイズ) で表されるポリシーによって制御される

リソース共有は、エンド・ユーザーに示されるもの (応答時間) に関して表されるポリシーによって制御される

ハードウェア層およびゲスト・オペレーティング・システム層が表示可能

アプリケーション層、ミドルウェア層、ゲスト・オペレーティング・システム層、およびハードウェア層が表示可能


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