[z/OS]

SMF サブタイプ 1: サーバー・アクティビティー・レコード

サーバー・アクティビティー SMF レコードは、WebSphere® Application Server for z/OS® 内部で実行されるアクティビティーを記録するために使用されます。このレコードを使用すると、基本的なチャージバック・アカウンティングを実行し、アプリケーションのプロファイルを作成して、WebSphere Application Server トランザクション・サーバーの内部で何が起きているかを詳細に判別することができます。

サーバーまたはサーバー・インスタンス内部で実行されるアクティビティーごとに単一のレコードが作成されます。アクティビティーが複数サーバーで実行される場合は、サーバーごとにレコードが書き込まれます。

このレコードは 、server_SMF_server_activity_enabled=1 (または server_SMF_server_activity_enabled=true) を設定することにより、管理コンソールを介してアクティブ化することができます。 手順については、管理コンソールを使用した、特定の SMF 記録タイプに対するプロパティーの使用可能化を参照してください。

サーバー・アクティビティー・レコード・スキーマ

このセクションでは、サブタイプ 1: サーバー・アクティビティー・レコードについて説明します。

サーバー・アクティビティー・セクション

表 1. サーバー・アクティビティー・セクション. サーバー・アクティビティー・セクションには、1 つのサーバー内で発生した個々のアクティビティーに関する情報が含まれています。
オフセット (10 進数) オフセット (16 進数) 名前 長さ フォーマット 説明
0 0 SM120HNM 64 EBCDIC WebSphere Application Server for z/OS トランザクション・サーバー・ホスト名
64 40 SM120SNA 8 EBCDIC WebSphere Application Server for z/OS トランザクション・サーバー名
72 48 SM120INA 8 EBCDIC WebSphere Application Server for z/OS トランザクション・サーバー・インスタンス名
80 50 SM120SNM 4 バイナリー このアクティビティーの処理にかかわったサーバー・サーバントの総数。 該当する場合は、最初の 5 個のサーバー・サーバントのアドレス・スペース ID が、次の 5 個のフィールドにリストされます。
84 54 SM120SR1 4 バイナリー 要求が実行された、WebSphere Application Server for z/OS の特定のトランザクション・サーバー・インスタンスのサーバー・サーバント
88 58 SM120SR2 4 バイナリー 要求が実行された、WebSphere Application Server for z/OS の特定のトランザクション・サーバー・インスタンスのサーバー・サーバント
92 5C SM120SR3 4 バイナリー 要求が実行された、WebSphere Application Server for z/OS の特定のトランザクション・サーバー・インスタンスのサーバー・サーバント
96 60 SM120SR4 4 バイナリー 要求が実行された、WebSphere Application Server for z/OS の特定のトランザクション・サーバー・インスタンスのサーバー・サーバント
100 64 SM120SR5 4 バイナリー 要求が実行された、WebSphere Application Server for z/OS の特定のトランザクション・サーバー・インスタンスのサーバー・サーバント
104 68 SM120CRE 8 EBCDIC アクティビティーを開始したユーザー・クレデンシャル。 据え置きセキュリティー認証により、要求がサーバーに最初に到達したときにその要求に割り当てられたユーザー・クレデンシャルは、要求をサブミットした認証済みユーザーの ID ではなく、非認証ゲスト ID である場合が多くなります。
112 70 SM120ATY 4 バイナリー このレコードが参照するアクティビティーのタイプ。

1: メソッド要求: このレコードは、グローバル・トランザクションに含まれていないメソッド要求を参照します。

2: トランザクション: このレコードは、トランザクションを参照します。

116 74 SM120AID 20 HEX アクティビティーの ID
136 88 SM120WLM 8 HEX WLM 別プログラム・トークン
144 90 SM120AST 16 S390STCK アクティビティーの開始時刻
160 A0 SM120AET 16 S390STCK アクティビティーの停止時刻
176 B0 SM120NIM 4 バイナリー 入力メソッド数
180 B4 SM120NGT 4 バイナリー サーバー・サーバントで開始されたグローバル・トランザクションの数
184 B8 SM120NLT 4 バイナリー サーバー・サーバントで開始されたローカル・トランザクションの数
188 BC SM120J2E 4 バイナリー J2EE サーバー
192 C0 SM120CEL 8 EBCDIC WebSphere Application Server for z/OS のセル名
200 C8 SM120NOD 8 EBCDIC WebSphere Application Server for z/OS のノード名
208 D0 SM120WCP 8 バイナリー WLM 別プログラムで累算された合計 CPU 時間。 TOD クロック・フォーマット (ビット 51 = マイクロ秒)。

通信セッション・セクション

表 2. 通信セッション・セクション. レコードごとに、ゼロ、1 つ、または複数のセクションがあります。通信セッション・セクションには、個々の通信セッションに関する情報が含まれています。
オフセット (10 進数) オフセット (16 進数) 名前 長さ フォーマット 説明
0 0 SM120CSH 8 HEX 通信セッション・ハンドル
8 8 SM120CSA 64 EBCDIC 通信セッション・アドレス
72 48 SM120CSO 4 バイナリー 通信セッション最適化
  1. ローカル通信セッション: このセッションは、ローカル OS/390® に最適化された通信セッションです。
  2. リモート通信セッション: このセッションは、リモート通信セッションです。
  3. リモート暗号化 (SSL)
  4. シスプレックス内でリモート。
  5. HTTP セッション。
  6. HTTP 暗号化セッション。
  7. メッセージ駆動型 Bean セッション
76 4C SM120SDR 4 バイナリー 受信データ。サーバーが受信したバイト数。

'FFFFFFFF'X は、4 バイト・フィールドでは小さすぎることを示しています。代わりに、8 バイト・フィールドの SM120CDR を使用します。

80 50 SM120SDT 4 バイナリー 転送データ。 サーバーからクライアントに転送されて戻されたバイト数。

'FFFFFFFF'X は、4 バイト・フィールドでは小さすぎることを示しています。代わりに、8 バイト・フィールドの SM120CDT を使用します。

84 54 SM120CDR 8 バイナリー 受信データ。サーバーが受信したバイト数。
92 5C SM120CDT 8 バイナリー 転送済みデータ。 サーバーからクライアントに戻されたデータのバイト数。

JVM ヒープ・セクション

レコードごとに、ゼロ、1 つ、または複数のセクションがあります。JVM ヒープ・セクションには、個々のサーバー・サーバント内のヒープに関する情報が含まれています。

表 3. JVM ヒープ・セクション. JVM ヒープ・セクションの情報は、QueryGCStatus() JNI 関数によって得られたものです。
オフセット (10 進数) オフセット (16 進数) 名前 長さ フォーマット 説明
0 0 SM120JHA 4 バイナリー サーバント・アドレス・スペース ID
4 4 SM120JHH 4 バイナリー 以下のデータが適用されるヒープ。
8 8 SM120JHC 4 バイナリー このヒープ (共有ストレージを照会する場合はサブプール ID ) での割り振り失敗の総数。負の値は、この情報が共有メモリー・ページ・プール用であることを示します。
12 C SM120JHF 8 バイナリー ヒープ/サブプール/ページ・プール内の総空きバイト数。
20 14 SM120JHT 8 バイナリー ヒープ、サブプール、またはページ・プール内の総バイト数。

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ファイル名:rtrb_SMFsubtype1.html