PMI データ収集の使用可能化

PMI データ収集を使用可能にして、問題を診断し、アプリケーションのパフォーマンスを調整します。

始める前に

パフォーマンス・データを収集する前に、Performance Monitoring Infrastructure (PMI) を使用可能にする必要があります (デフォルトでは PMI は使用可能です)。PMI は、サーバーが始動する前に使用可能にする必要があります。 サーバーを始動した後に PMI を使用可能にする場合は、PMI を始動するためにサーバーを再始動する必要があります。

このタスクについて

PMI サービスが使用可能な場合は、各コンポーネントのモニターを動的に使用可能にしたり、使用不可にすることができます。 PMI には、一連の統計を使用可能にする場合に使用できる 4 つの定義済み統計セットが用意されています。次の表は、統計セットに関する詳細を示します。定義済み統計セットがモニター要件に合わない場合、「カスタム」オプションを使用して個別の統計を選択して使用可能または使用不可にすることができます。

表 1. 統計セット. PMI は、管理コンソール、wsadmin ツール、または Java™ Virtual Machine Tool Interface (JVMTI) で使用可能にします。
統計セット 説明
なし すべての統計を使用不可にします。
基本 J2EE 1.4 に指定された統計および CPU 使用や HTTP ライブ・セッションなどのトップ統計が使用可能になります。このセットはすぐに使用可能 に設定されており、ランタイムおよびアプリケーション・コンポーネントに関する基本的なパフォーマンス・データを提供します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]拡張 [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]基本セットに加えて、WLM や動的キャッシングなどさまざまな WebSphere® Application Server コンポーネントの主要統計が使用可能です。このセットは、さまざまなランタイムおよびアプリケーション・コンポーネントに関する詳細なパフォーマンス・データを提供します。
すべて すべての統計が使用可能になります。
カスタム 統計を選択して使用可能または使用不可にします。

カスタム設定

WebSphere Application Server バージョン 6.0 では、統計を個別に使用可能/使用不可にする、きめ細かい制御が導入されています。 きめの細かい制御はカスタム統計セットで使用できます。

順次更新

モニター・オーバーヘッドを最小化するため、CountStatistic、 AverageStatistic、および TimeStatistic への更新は同期されません。これらの統計タイプは合計および平均を追跡するため、一般に、過度に精度を上げてもパフォーマンス・コストに見合いません。RangeStatistic および BoundedRangeStatistic は非常に重要なので、常に同期されます。必要な場合、すべての統計タイプへの更新は、「Use sequential update」チェック・ボックスをチェックすることにより同期することができます。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]Intelligent Management は、いくつかの Performance Monitoring Infrastructure (PMI) メトリックに依存します。Intelligent Management が使用可能になっている場合、アプリケーション・サーバーでは Intelligent Management が必要とする PMI メトリックを使用不可にできないようになります。ただし、 Intelligent Management PMI のデフォルト以外のカウンターを追加することはできます。
表 2. ロックされた PMI メトリック. Intelligent Management が使用する PMI メトリックを使用不可にすることはできません。
ロックする場所 モジュール ロックされるモジュール・カウンター
ノード・エージェント、サーバー、またはオンデマンド・ルーター xdProcessModule すべて
ノード・エージェント、サーバー、またはオンデマンド・ルーター jvmRuntimeModule すべて
ノード・エージェント、サーバー、またはオンデマンド・ルーター systemModule すべて
ノード・エージェント、サーバー、またはオンデマンド・ルーター threadPoolModule 6, 7, 8
ノード・エージェント、サーバー、またはオンデマンド・ルーター xdHeapModule すべて
ノード・エージェント、サーバー、またはオンデマンド・ルーター odrStatModule すべて
ノード・エージェント xdSystemModule すべて
サーバーまたはオンデマンド・ルーター DeploymentTargets すべて
サーバーまたはオンデマンド・ルーター xdOdrSessionModule すべて
サーバーまたはオンデマンド・ルーター servletSessionsModule 6, 7
サーバーまたはオンデマンド・ルーター beanModule 11, 12
サーバーまたはオンデマンド・ルーター webAppModule 11, 13

手順


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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ファイル名:tprf_pmi_encoll.html