管理コンソールを使用した JDBC プロバイダーの構成

アプリケーションとリレーショナル・データベースの間の接続を作成するために、 アプリケーション・サーバーは Java™ Database Connectivity (JDBC) プロバイダーによってカプセル化されたドライバー実装クラスを使用します。

始める前に

各 JDBC プロバイダーは本来、特定のベンダー・データベースへのアクセスを確立するために、 ベンダー固有の JDBC ドライバー・クラスをアプリケーション・サーバーに対して 示すオブジェクトです。JDBC プロバイダーは、データベースへの物理接続をアプリケーションに提供する、データ・ソースの前提条件です。 『JDBC プロバイダー・テーブル』を参照して、ご使用のデータベースおよびアプリケーション要件に適した JDBC プロバイダーを識別してください。
非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): アプリケーション・サーバーは、DB2® for 390 および z/OS® レガシー JDBC ドライバーと対応する JDBC プロバイダー、 DB2 for zOS ローカル JDBC プロバイダー (RRS) をサポートしなくなりました。DB2 Using IBM® JCC ドライバーまたは DB2 Universal JDBC ドライバーを使用して、DB2 for z/OS に接続します。depfeat

このタスクについて

アプリケーション・サーバー環境内の特定の有効範囲で使用する予定のデータベース・サーバーごとに、少なくとも 1 つの JDBC プロバイダーを構成します。

手順

  1. 管理コンソールを開きます。
  2. 「リソース」 > 「JDBC」 > 「JDBC プロバイダー」とクリックします。
  3. アプリケーションが JDBC プロバイダーを使用できる有効範囲を選択します。 選択した有効範囲が、このプロバイダーと関連付けるデータ・ソースの有効範囲になります。セル、ノード、クラスター、またはサーバーを選択することができます。有効範囲、 およびリソースに与える影響について詳しくは、 管理有効範囲の設定に関するインフォメーション・センターのトピックを参照してください。
  4. 「新規」をクリックします。 このアクションによって、「新規の JDBC プロバイダーを作成」ウィザードが起動します。
  5. 最初のドロップダウン・リストから、作成する必要がある JDBC プロバイダーのデータベース・タイプを選択します。
    ユーザー定義オプション: 以下のシナリオのいずれかが発生した場合は、そのデータベース・タイプに対して「ユーザー定義」を選択します。
    • データベース・タイプが表示されない。
    • 次のステップで、必要な JDBC プロバイダー・タイプが選択できない。
    ユーザー定義を選択すると、ウィザード・パネルでは、 プロバイダー・タイプが「ユーザー定義 JDBC プロバイダー」、 実装タイプが「ユーザー定義」と表示されます。 ユーザー定義プロバイダーに必要となる JDBC ドライバー・クラス・ファイル、データ・ソース・プロパティーなどについては、 ご使用のデータベースの資料を確認してください。次の 2 つのパネルで、この情報を指定する必要があります。
    • データベース・クラスパス
    • データベース特定プロパティー
  6. 2 番目のドロップダウン・リストで表示される場合は、ご使用の JDBC プロバイダー・タイプを選択します。非推奨プロバイダーの表示」を選択して、現行のプロバイダーと推奨されないプロバイダーの両方を表示させます。 この展開したリストでご使用のプロバイダーを見つけられなかった場合は、前のデータベース・タイプのリストから「ユーザー定義」を選択します。
    トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): DB2 for z/OS ローカル JDBC Provider (RRS) プロバイダーを選択すると、製品は DSRA360 エラー・メッセージを発行します。バージョン 6.1 以降では、アプリケーション・サーバーは完全に DB2 for z/OS ローカル JDBC Provider (RRS) プロバイダーのサポートを除去しています。gotcha
  7. 3 番目のドロップダウン・リストから、 ご使用のアプリケーションに必要な実装タイプを選択します。 アプリケーションで、接続が 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする必要がない場合は、 「接続プール・データ・ソース」を選択してください。ただし、アプリケーションに 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする接続が必要な場合は、 「XA データ・ソース」を選択します。 このデータ・ソース構成を使用するアプリケーションには、 コンテナー管理トランザクション・リカバリーという利点があります。

    実装タイプを選択すると、JDBC プロバイダーの名前および説明のフィールドはウィザードによって入力されます。これらのフィールドに別の値を入力することもできます。 これらは管理目的でのみ存在します。

  8. 「次へ」をクリックして「データベース・ クラスパス情報の入力 (Enter database class path information)」ウィザード・パネルを表示します。
  9. 「クラスパス」フィールドに、データベース JDBC ドライバー・クラス・ファイルの絶対パス・ロケーションを入力します。 このクラスパス情報が、 このパネルに ${DATABASE_JDBC_DRIVER_PATH} の書式で表示される WebSphere® 環境変数の値となります。 アプリケーション・サーバーは、この変数を使用して JDBC プロバイダーを定義します。 これにより、個々のアプリケーションに対して静的 JDBC クラスパスを指定する必要がなくなります。 変数の JDBC ドライバー・クラスパスを完全かつ正確に提供しない場合には、最終的にデータ・ソースに障害が生じますので注意してください。フィールドで既に完全修飾クラスパスが表示されている場合は、 このウィザード・パネルを完了して「次へ」をクリックすることで、 その変数の定義を受け入れることができます。
    注: アプリケーション・サーバーは、 MS SQL Server 用 DataDirect ConnectJDBC タイプ 4 ドライバー用に 選択した JDBC ドライバーの複数のバージョンをサポートしています。JDBC ドライバーの 各バージョンは、固有のクラスパスを備えています。クラスパスが正しく取り込まれるように、 適切なバージョンの JDBC ドライバーを選択します。
  10. 「ネイティブ・ライブラリー・パス (Native library path)」フィールドを使用して、ご使用の JDBC ドライバーがそのアプリケーション・サーバー・プラットフォームで正常に機能するために必要となる可能性がある、追加のクラス・ファイルを指定します。 これらのクラス・ファイルのフル・ディレクトリー・パス名を入力します。
    トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): Oracle OCI ドライバーを JDBC プロバイダーとして使用している場合は、ネイティブ・ライブラリーを保管する場所のパスを指定する必要があります。 ネイティブ・ライブラリー・パスを指定しないと、このプロバイダーを使用して初めて接続を試行するときにクラス・ローダー・エラーが発生します。gotcha
  11. 次へ」をクリックして JDBC プロバイダー設定の要約を表示します。
  12. JDBC プロバイダー構成に問題がなければ「終了」をクリックします。 「JDBC プロバイダー・コレクション」パネルが表示されます。このパネルには、新しい JDBC プロバイダーと共に、同じ有効範囲に対して構成されている他のプロバイダーが表形式で示されます。

次のタスク

次のステップでは、JDBC プロバイダーに関連付ける データ・ソースを作成します。詳しくは、インフォメーション・センターの『管理コンソールを使用したデータ・ソースの構成』を参照してください。
要確認: JDBC プロバイダーの構成 (クラスパス、ネイティブ・ ライブラリー・パス、またはカスタム・プロパティーなど) を変更する場合は、 「OK」をクリックしてその JDBC プロバイダーの有効範囲内のすべてのアプリケーション・サーバーを再始動してください。そうしないと、新しい構成は機能せず、データ・ソース障害メッセージが表示されます。

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