[z/OS]

z/OS でのグローバル・トランザクション使用時の GRS の調整

WebSphere® Application Server for z/OS® は、グローバル・リソース逐次化 (GRS) を使用して、シスプレックス内のサーバー間で情報を通信を行います。システムまたはシスプレックスで複数のサーバーが定義されている場合は、要求が最終的に間違ったサーバーに送信されることがあります。WebSphere Application Server for z/OS は GRS を使用して、トランザクションが実行されている場所を判別します。

このタスクについて

グローバル・トランザクションを使用する場合は、WebSphere Application Server for z/OS は、トランザクションの開始時にトランザクションのエンキューを発行し、トランザクションが終了するまでそのエンキューを保持します。

WebSphere Application Server for z/OS は、以下の場合に GRS エンキューを使用します。
  • 複数のサーバーが関与する 2 フェーズ・コミット・トランザクション
  • メモリー内の HTTP セッション
  • Stateful EJB
  • 疑似会話型の状態を追跡する「スティッキー」トランザクション

シスプレックス内で作業していない場合、GRS=NONE を構成する必要があります。シスプレックス内で作業している場合、GRS=STAR を構成する必要があります。

これはカップリング・ファシリティーを使用するために GRS の構成を必要とします。すべての WebSphere Application Server エンキューは RNL=NO で発行されるので、不適切な値で GRSRNLxx が誤って設定されることを防ぎます。このセットアップに関する詳細については、GRS 資料を参照してください。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): シスプレックス環境に 1 つ以上のモノプレックスを接続するために GRS リングを使用する場合は、モノプレックスのいずれかで実行されているすべてのサーバーのセル名が GRS 環境全体で固有である必要があります。 この要件は、どのモノプレックスで実行されるサーバーのセル名も、以下の条件を満たしていなければならないことを示しています。
  • シスプレックス内で稼働しているどのサーバーのセル名とも異なる
  • シスプレックスに接続されている別のモノプレックス内で稼働しているどのサーバーのセル名とも異なる
GRS 環境内にセル名が重複するサーバーがある場合、WebSphere Application Server for z/OS は、シスプレックス・セルであるかモノプレックス・セルであるかを区別できず、両方のサーバーを同じセルの一部として扱います。通常、この誤ったセルの関連付けが原因で処理結果は予測不能となります。gotcha

手順


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