タスク概要: アプリケーション・コンポーネントの国際化対応 (国際化対応サービス)

このトピックでは、国際化対応サービスの使用に関するステップがまとめられています。

このタスクについて

国際化対応サービスを使用して、 グローバル化された Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーション・コンポーネントをサポートするのに必要な、国際化対応情報 (あるいは国際化対応 コンテキスト ) の配布を管理できます。サポートされたアプリケーション・コンポーネントは、Web サービス・クラ イアント環境および Web サービス対応エンタープライズ Bean も含みます。

手順

  1. アプリケーション・コンポーネント内で国際化対応コンテキスト API を使用して、国際化対応コンテキストを取得または管理します。

    サーブレットおよびエンタープライズ Bean のビジネス・メソッドは、国際化対応コンテキストを使用して、 ロケールおよび時間帯に依存するローカライズを実行できます。Enterprise JavaBeans (EJB) クライアント・アプリケーション、 および国際化対応コンテキストを管理するよう構成されたサーバー・コンポーネントは、 国際化対応コンテキスト API を使用して、それぞれの呼び出しに対してスコープ宣言されるコンテキスト・エレメントを設定する必要があります。

    Web サービス対応 Java EE クライアント・プログラムおよびステートレス・セッション Bean 内での国際化対応コンテキスト API の使用方法は、 従来の Java EE アプリケーション・コンポーネントの使用方法と同じですが、 例外が 1 つあります。 Web サービス要求を介して伝搬される国際化対応コンテキストには時間帯 ID が含まれていますが、従来のリモート・メソッド呼び出し/Internet Inter-ORB Protocol (RMI/IIOP) 要求では、未加工のオフセットや 夏時間情報などを含む完全な時間帯情報が伝搬されます。

  2. 国際化対応アプリケーションをアセンブルします。

    国際化対応タイプは、 サーブレットまたはエンタープライズ Bean に適用できる国際化対応ポリシーを指定し、 特に、アプリケーション・コンポーネントまたはそのホスティング Java EE コンテナーのいずれが国際化対応コンテキストを管理するのかを示します。 コンテナー国際化対応属性は、 コンテナー管理サーブレットおよびエンタープライズ Bean ビジネス・メソッドに対して指定できます。 これらの属性は、コンテナーが起動にどのコンテキストをスコープ宣言するかを指定することによって、ポリシーを調整します。国際化対応ポリシーを構成すると、アプリケーションのデプロイメント記述子を使用して、アプリケーション全体でのコンテキストの配布と管理が宣言の形で規定されます。

    アセンブリー用に デプロイメント記述子を編集する際、アプリケーションのサーブレットおよびエンタープライズ Bean の国際化対応タイプを設定したり、 コンテナー国際化対応属性を構成することもできます。

    Web サービス対応ステートレス・セッション Bean の国際化対応タイプおよび コンテナー国際化対応属性は、標準的な Bean の場合と同じ方法で構成します。

  3. 国際化対応サービスを管理します。

    すべてのアプリケーション・サーバーでこのサービスを使用可能にするには、管理コンソールを使用します。

    デフォルトでは、 このサービスは Java EE クライアント環境では使用可能ですが、アプリケーション・サーバーでは使用不可になっています。 国際化対応コンテキストを使用するには、サーブレットおよびエンタープライズ Bean をホスティングするすべてのアプリケーション・サーバーで、このサービスを使用可能にする必要があります。

  4. 必要に応じて、国際化対応サービスのトラブルシューティングを行います。

    アプリケーションのデバッグ時に国際化対応サービス・メッセージをログに記録するには、管理コンソールを使用して、トレース・サービスを使用可能にします。

    国際化対応サービスのトレース・ストリングを以下に示します。これらはいずれも使用します。
    com.ibm.ws.i18n.context.*=all=enabled:com.ibm.websphere.i18n.context.*=all=enabled

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