バイナリー・ロケーションの構成および使用

ユーザー・アプリケーションが使用するバイナリー・ファイル (バイナリー) が常駐する場所の指定、 製品がユーザーの代わりにバイナリーを自動的に配布するかどうかの指定、またはバイナリーの使用の構成を行うことができます。

始める前に

アプリケーションまたはモジュールが既にサーバー上にデプロイされています。

このタスクについて

管理コンソールを使用してアプリケーションまたはモジュールの設定を変更できます。

重要: アプリケーションの実行中に アプリケーション設定を変更すると、アプリケーションは再始動されます。 スタンドアロン・サーバーでは、 変更内容を保存してからアプリケーションが再始動されます。複数サーバー製品では、 変更内容を保存してからアプリケーションが再始動され、 アプリケーションがインストールされているノード上のファイルが同期されます。マルチサーバー製品で同期が発生する時期を制御するには、「コンソール設定」ページの「変更をノードと同期する」を選択解除します。

手順

  1. コンソールのナビゲーション・ツリーで、「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション (WebSphere enterprise applications)」 > 「application_name」 > 「アプリケーション・バイナリー」の順でクリックします。

    「アプリケーション・バイナリー」ページが表示されます。

  2. アプリケーション・バイナリーを保持するディレクトリーを指定します。

    デフォルトは ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name です。ここで、${APP_INSTALL_ROOT} 変数は profile_root/installedApps です。 以下に例を示します。

    [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]
    C:/WebSphere/AppServer/profiles/profile_name/installedApps/cell_name
    [IBM i]
    profile_root/installedApps/cell_name

    ロケーション (絶対パス) 設定の詳細説明については、アプリケーション・バイナリー設定を参照してください。

  3. アプリケーション・サーバーが使用するバインディング、拡張子、およびデプロイメント記述子を指定します。

    デフォルトで、アプリケーション・サーバーは、アプリケーション・デプロイメント資料である deployment.xml ファイルと共に配置されているバインディング、拡張子、 およびデプロイメント記述子を使用します。

    アプリケーション・サーバーが、アプリケーション・アーカイブ (EAR) ファイルに配置されている バインディング、拡張子、およびデプロイメント記述子を使用するように指定するには、 「バイナリーの構成情報の使用」を選択します。

  4. 製品が、自動的にそのセル上の他のノードにアプリケーション・バイナリーを配布するかどうかを指定します。
    デフォルトで、「バイナリー配布、拡張およびポスト・アンインストールのクリーンアップを使用可能にする」が選択され、バイナリーは自動的に配布されます。
    注: 「バイナリー配布、拡張およびポスト・アンインストールのクリーンアップを使用可能にする」の値では、アプリケーションのインストール後に変更されることを想定していません。 この属性を変更する必要がある場合は、アプリケーションをアンインストールしてから属性に新しい値を指定してインストールしてください。

    このオプションを使用不可にする場合、アプリケーションを実行するすべてのノードの宛先ディレクトリーで、アプリケーション・バイナリーを必ず適切に展開してください。

    重要: このオプションを使用不可にして、かつアプリケーション・バイナリーを ノードにコピーして展開しない場合は、構成を後で保存したり、手動で同期しても、 アプリケーション・バイナリーはノードに移動しません。
  5. バイナリーのアクセス許可を指定します。
    1. バイナリー配布、拡張およびポスト・アンインストールのクリーンアップを使用可能にする」オプションが使用可能になっていることを確認します。 バイナリーのアクセス許可を指定するには、このオプションを使用可能にする必要があります。
    2. ファイル・アクセス権」には、指定したロケーションに展開するバイナリーについてアクセス許可を定義するストリングを指定します。

      ファイル・アクセス権をテキスト・フィールドに指定することができます。 また、複数選択リストから選択して、頻繁に使用するファイル・アクセス権を設定することもできます。 リストから選択すると、テキスト・フィールドで設定したファイル・アクセス権が上書きされます。

      ファイル・アクセス権について詳しくは、アプリケーション・バイナリー設定を参照してください。

  6. 「OK」をクリックします。

タスクの結果

アプリケーションまたはモジュール構成が変更されます。アプリケーションまたはスタンドアロンの Web モジュールを再始動すると、 変更が有効になります。

次のタスク

アプリケーションまたはモジュールがクラスターにデプロイされ、ほかに構成の変更を行わない場合は、「エンタープライズ・アプリケーション」ページの「更新のロールアウト」をクリックして、アプリケーションまたはモジュールがデプロイされているクラスターの全クラスター・メンバーに変更済み構成を伝搬します。 「更新のロールアウト」により、クラスター・メンバーが含まれるノード上で構成が順次更新されます。

管理構成の変更を保存します。

複数サーバー製品では、デプロイメント・マネージャーの構成変更がアプリケーションが稼働する個々のノード構成と同期する際に、アプリケーション・バイナリーがノードに転送されます。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_app_appbin
ファイル名:trun_app_appbin.html