[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

Intelligent Management: hadmgrAdd コマンド

hadmgrAdd コマンドはセルに新規のデプロイメント・マネージャー・プロファイルを取り込みます。 新規のデプロイメント・マネージャー・プロファイルは、既存のデプロイメント・マネージャー・プロファイルと同一セル内で、 高可用性 (HA) デプロイメント・マネージャー対等機能に変換されます。

hadmgrAdd コマンドは、追加される新規デプロイメント・マネージャー・プロファイル 内で実行してください。HA デプロイメント・マネージャー機能は、JMX SOAP コネクターの使用のみをサポートします。 JMX RMI コネクターはこの構成ではサポートされません。

移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: hadmgrAdd と等価の Intelligent Management コマンドは xd_hadmgrAdd です。 WebSphere® Virtual Enterprise から移行する場合、hadmgrAdd コマンド と同じように作動する xd_hadmgrAdd コマンドを使用し続ける ことができます。trns

使用法

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]
hadmgrAdd -hostname primary_dmgr_host [-port primary_dmgr_port] 
-configRoot fully_qualified_path_to_shared_configuration 
-workspaceRoot fully_qualified_path_to_workspace 
-proxyServerJmxSoapAddress JMX_SOAP_host:JMX_SOAP_port 
-proxyServerHttpPort HTTP_portHTTP_secure_port 
[-uniquePort] [-user user_name] [-password password] 
[-quiet] [-logfile file_name] [-replacelog] [-trace] [-help]

proxyServerJmxSoapAddress および proxyServerHttpPort パラメーターは、最初の待機のデプロイメント・マネージャーを作成している場合にのみ必要になります。

パラメーター

hadmgrAdd コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-hostname <ホスト名>
既存のデプロイメント・マネージャーに接続するために使用するホスト名を指定します。
-port <port>
既存のデプロイメント・マネージャーに接続するために使用するデフォルトの SOAP ポートを指定します。
-configRoot <完全修飾パス>
完全修飾構成パスを指定します。
-workspaceRoot <完全修飾パス>
完全修飾ワークスペース・パスを指定します。
-proxyServerJmxSoapAddress <ホスト:ポート>
オンデマンド・ルーター (ODR) のホスト名と IP アドレス、および ODR の SOAP_CONNECTOR_ADDRESS ポートを指定します。このポートを使用して、wsadmin スクリプトを実行します。
-proxyServerHttpPort <ポート> <secure_port>
プロキシー・サーバーの HTTP ポートを指定します。ODR および IP スプレイヤー・ホストのフリー・ポートを 2 つ選択します。管理コンソールに ODR 経由でアクセスする際に、これらのポートを使用する必要があります。
-user <user name>
既存のデプロイメント・マネージャーに接続するために使用するユーザー名を指定します。
-password <password>
既存のデプロイメント・マネージャーに接続するために使用するパスワードを指定します。
-quiet
hadmgrAdd コマンドが通常モードで印刷する進行情報を抑止します。
-logfile <filename>
情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。 デフォルトでは、hadmgrAdd.log ファイルは、追加されるノードのプロファイルの logs ディレクトリーに作成されます。
-replacelog
現行ログに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。デフォルトで、 hadmgrAdd コマンドは、既存のトレース・ファイルへ追加されます。 このオプションにより、 hadmgrAdd コマンドがトレース・ファイルを上書きします。
-trace
デバッグのために、ログ・ファイルに追加のトレース情報を生成します。
-uniquePort
ポートが競合しているかどうか検査します。新しいポートが既存のポートと競合している場合、 フリーのポートを検出するまで、新規ポートは 1 つ増分します。 デプロイメント・マネージャー・プロファイルが作成されたときに、そのプロファイルに固有のポートが割り当てられた場合は、このプロセスは必要ありません。
-help
構文のヘルプを表示します。

  1. 以下のディレクトリー構造でインストールされ、構成されている既存の WebSphere Application Server Network Deployment セルから開始します。
    • WebSphere Application Server ホーム・ディレクトリー: app_server_root
    • 既存のデプロイメント・マネージャー・プロファイル: /shared/profiles/PrimaryManagerNode
    /shared mountpoint は SAN FS デバイス上にあります。
  2. プロファイル管理ツール・プラグインまたは wasprofile コマンド行ユーティリティーを実行して、 この同じ Network Deployment のインストールに関連した別のデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。共有ディスクにこのプロファイルを作成します。/shared mountpoint はその例です。

    listen するこのデプロイメント・マネージャーには、正しいホスト名を指定する必要があります。 この例に示しているように、プロファイルの作成時に待機のデプロイメント・マネージャーに明示的なポート番号を指定することも、hadmgrAdd コマンドの実行時に -uniquePort パラメーターを指定することもできます。セル名には任意の値を指定できます。変換プロセス中に、セル名の値が HA デプロイメント・マネージャー対等機能が追加されるセル名と一致するように変更されます。HA デプロイメント・マネージャー対等機能が追加されるセルに固有のノード名を指定する必要があります。

    プロファイル作成後のディレクトリー構造は以下のようになります。
    • WebSphere Application Server ホーム・ディレクトリー: app_server_root
    • 既存のデプロイメント・マネージャー・プロファイル: /shared/profiles/PrimaryManagerNode
    • 新規のデプロイメント・マネージャー・プロファイル: /shared/profiles/StandbyManagerNode
  3. 既存のデプロイメント・マネージャー・プロファイルが存在する同一のセル内で、 新規のデプロイメント・マネージャー・プロファイルを HA デプロイメント・マネージャー対等機能に変換するには、hadmgrAdd コマンドを実行します。
    hadmgrAdd.sh|bat -hostname a.a.a.a -port 8879 -configRoot /shared/profiles/PrimaryManagerNode/config 
    -workspaceRoot /shared/profiles/PrimaryManagerNode -proxyServerJmxSoapAddress x.x.x.x:8880 
    
    -proxyServerHttpPort 9060 9043 
    -user wsadmin
    -password ********
    -uniquePort

集中インストール・マネージャー・リポジトリーをインストールする場合、 2 番目のデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成した後には、app_server_root¥properties¥cimgr.props ファイル 内の CENTRALIZED_INSTALL_REPOSITORY_ROOT プロパティーの値 を c:¥ProgramFiles¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥repository_folder から ${app_server_root}/repository_folder に変更します。

hadmgrAdd コマンドを使用する際、セル構成に以下の変更が加えられます。
  • 新規のデプロイメント・マネージャーを構成して、既存のデプロイメント・マネージャーと同一の構成リポジトリー・インスタンスを使用します。 これは、既存のデプロイメント・マネージャーとの共有装置上になければなりません。
  • 新規のデプロイメント・マネージャーを構成して、同一の指定されたワークスペースの共有ディレクトリーを使用します。これは、既存のデプロイメント・マネージャーとの共有装置上になければなりません。
  • ODR は wc_admin および ws_admin_secure HTTP トランスポート・チャネルと JMX_SOAP_PROXY_ADDRESS エンドポイントで構成されます。
  • デプロイメント・マネージャーの JMX_SOAP_CONNECTOR アドレスは、ODR の JMX_SOAP_PROXY_ADDRESS を指します。
  • デプロイメント・マネージャーは、オリジナルの JMX_SOAP_ADDRESS と同じように構成された ホストまたはポートを持つ追加の JMX_SOAP_PROXY_ADDRESS を持ちます。
構成変更の結果として、ODR はデプロイメント・マネージャーの論理的エンドポイント およびアクティブなデプロイメント・マネージャーへのデプロイメント・マネージャーのプロキシー通信要求をホストします。
例えば、HA 以外の ODR 構成では、デプロイメント・マネージャーによって構成されたホスト名は ODR を指します。
図 1. 高可用性のない ODR 構成
高可用性なしの ODR 構成
ODR が Single Point of Failure にならないようにするには、インターネット・プロトコルを負荷分散するデバイスからトラフィックを受信する、少なくとも 2 つのオンデマンド・ルーター を持つ HA ODR 構成をセットアップしてください。この場合、デプロイメント・マネージャーの JMX_SOAP_ADDRESS 構成済みホスト名はデバイスを指します。
図 2. IP スプレイヤーを含む 2 つの ODR を持つ高可用性 ODR 構成
IP スプレイヤーが、ポート・マッピングを使用して、2 つの ODR のセットにルーティングします。また、1 次デプロイメント・マネージャーと待機デプロイメント・マネージャーが存在します。

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ファイル名:rwve_xdhadmgrAdd.html