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シスプレックス・ディストリビューター
IBM が推薦する実装とは、シスプレックスで実行している場合には、シスプレックス・ディストリビューターを使用して TCP/IP ネットワークをセットアップすることです。 これにより、動的な仮想 IP アドレス (DVIPA) が利用されて、 アベイラビリティーが向上し、ワークロード・バランシングに役立ちます。
下記は、シスプレックス・ディストリビューターの推奨される環境考慮事項です。
- DVIPA およびシスプレックス・ディストリビューターはカップリング・ファシリティーに 永続的に保管されるデータに依存しないため、これらの機能を使用するために必要となるのは 基本的なシスプレックス機能のみです。
- 各 HTTP 要求接続が結果として非保存状態になるか、あるいは HTTP およびアプリケーション・サーバーがパーシスタントな状態を共有するように構成されるように、システムをセットアップします。
これを行う場合、HTTP サーバー・プラグインは、非アフィニティー接続を詳細情報とともに
シスプレックス・ディストリビューター (2 次接続ロード・バランサー) に送信し、
配布決定を改善します。
注:
HTTP キャッチャー自体が特定の IP アドレスにバインドされていない限り、
アフィニティーが特定のサーバーを指示するときに、アプリケーション固有の DVIPA を使用することができます。
これにより、
サーバーに結合されていない要求に対してシスプレックス・ディストリビューター・サーバー・アドレスの使用が可能になり、
シスプレックスの同じサーバーのセットを扱います。
クライアント接続は、
プラグイン/プロキシーで終了し、2 次接続はプラグイン自体によって確立されるため、
ネットワーク・アドレス変換の必要はありません。 ノード・エージェントへの要求にはアフィニティーが必要なく、各要求は
他の要求から独立しています。シスプレックス・ディストリビューターを使用して、
ノード・エージェント間の作業要求のバランスを取ることができ、また追加的な利点として、
シスプレックス・ディストリビューターは使用可能なノードを識別します。そのため、
新規接続要求を listen していないノードに作業要求をルーティングすることはありません。
注: z/OS® バージョン 1.2 以前を実行している場合、シスプレックス・ディストリビューターは、特定の分散 DVIPA の 4 つのポート上のみでの配布に制限されます。ポートが 4 つより多く存在する場合は、
複数の DVIPA を構成することができますが、これは構成にとって負担となります。