ログ・ハンドラー

ログ・ハンドラーは、ログ・レコード・オブジェクトを、ログ・ファイル、ソケット、および通知メカニ ズムなどの出力装置に書き込みます。

ロガーは、付加されたハンドラーを持たないことも、1 つ以上持つこともできます。 ハンドラーが指定された場合、ロガーに記録されたすべてのオブジェクトは、 付加されたハンドラーに渡されます。

ハンドラーは、レベルを指定して構成することができます。 ハンドラーは、ログに記録されたオブジェクトに指定したレベルを、 ハンドラー指定したレベルと比較します。 ログに記録されたオブジェクトのレベルの重大度が、 ハンドラーに設定したレベルより小さい場合、 このオブジェクトはハンドラーによって無視されます。 ハンドラーのデフォルトのレベルは、「ALL」です。

ハンドラーは、フィルターを持つことができます。 フィルターが指定された場合、 フィルターは着信オブジェクトごとに起動され、 着信オブジェクトを無視するか否かをハンドラーに知らせます。

ハンドラーは、フォーマッターを持つことができ ます。 フォーマッターが指定された場合、 フォーマッターは、ログに記録されたオブジェクトをどのようにフォーマットするかを制御します。 例えば、フォーマッターは、最初にタイム・スタンプ、 その後に、レベルのストリング表記、 その後に、記録されたオブジェクトに組み込むメッセージを組み込むことを決定できます。 ハンドラーは、このフォーマット済みの表記を出力装置に書き込みます。

ロガーとハンドラーは両方とも、レベルとフィルターを持つことができ、 記録されたオブジェクトは、出力するためにこれらの要素すべてを渡さなければなりません。 例えば、ロガー・レベルを FINE に設定することができますが、 ハンドラー・レベルが WARNING に設定されている場合は、 WARNING レベルのメッセージのみがそのハンドラーの出力に表示されます。 逆に、ログ・ハンドラーがすべてのメッセージを出力するように設定されていても (level=All)、ロガー・レベルが WARNING に設定されている場合、ロガーはログ・ハンドラーに WARNING より低いメッセージを決して送信しません。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]WebSphere Application Server は、 すべてのロガーに使用可能な以下のログ・ハンドラー・セットを使用します。
  • 診断トレース
  • Java Management Extensions (JMX) 通知オブジェクト
  • 保守ログ
  • SystemErr
  • SystemOut
これらのログ・ハンドラーの構成方法についての説明は、「管理コンソールを使用した Java ロギングの構成」を参照してください。
注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン 概念トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=ctrb_loghandler
ファイル名:ctrb_loghandler.html