オンデマンド・ルーター (ODR) の動的クラスターを作成できます。
つまり、アプリケーション配置コントローラーが最小数の ODR を開始するのに最適なノードを選択します。何らかの理由で ODR が停止すると、
アプリケーション配置コントローラーは新規インスタンスを開始します。
始める前に
- ODR 動的クラスターのサイズは、現在、最小数のインスタンスを超えて増えることはありません。
- manageODR.py スクリプトを実行する前に、WAS_HOME 環境変数が WebSphere®
のインストール・ディレクトリーをポイントするように構成されていることを確認してください。
- ODR がクラスターのメンバーの場合、ルーティング・ルールおよび ODR レベルで設定されているその他の構成設定は無視されます。クラスター・レベルの構成設定は、サーバー・レベルのすべての構成設定に優先します。
- Session Initiation Protocol (SIP) に対して、ODR クラスターは、ODR が経路指定できるその他の ODR を定義します。ODR は、UDP メッセージが再送信された場合にサーバー・アフィニティーが維持されることを保証するために、UDP メッセージを別の ODR に経路指定する場合があります。
トラブルの回避 (Avoid trouble): SIP ODR は安定化しており、現在は推奨されません。
代わりに SIP プロキシー・サーバーを使用してください。
gotcha
このタスクについて
動的クラスター分離ポリシーを構成して、アプリケーション・サーバーと同じノードで ODR が実行されないようにすることができます。
ODR 動的クラスターを作成するには、管理コンソールを使用するか、manageODR.py スクリプトを実行できます。また、セル・レベルのカスタム・プロパティーを設定して、ODR 動的クラスターの Elasticity モードを使用可能にすることもできます。
手順
- ODR 動的クラスターを作成するためには、管理コンソールに ODR 動的クラスターを作成します。
- をクリックします。
- 動的クラスター・サーバー・タイプとして「オンデマンド・ルーター」を選択します。
- メンバーシップ・メソッドを選択します。メンバーシップ・メソッドでは、サーバーがクラスター・インスタンスとして動的クラスターに加わる方法を定義します。 クラスター・インスタンスを配置可能なノードを定義するメンバーシップ・ポリシーを作成する場合には、
「ルールによるクラスター・メンバーの自動定義」を選択します。
動的クラスターに既存のサーバーを追加する場合には、「クラスター・メンバーの手動定義」を選択します。
選択するサーバーは同種にする必要があります。
つまり、サーバーのタイプおよびミドルウェア・サーバーのバージョンが同一であり、同じアプリケーションがインストールされている必要があります。
- 動的クラスター・メンバーを定義します。
- 動的クラスター・テンプレートを選択します。
非推奨の機能 (Deprecated feature): 動的クラスター作成時に使用される
defaultXD および
defaultXDZOS サーバー・テンプレート
は推奨されません。
代わりに
default または
defaultZOS サーバー・テンプレートを使用してください。
depfeat
- 動的クラスター固有のプロパティーを指定します。
- ODR 動的クラスターの作成を確認します。 変更内容をマスター構成に保存するには、をクリックします。
- 操作のモードを選択してください。 を選択します。動作モードを選択し、「モードの設定」をクリックします。
- manageODR.py スクリプトを実行して、ODR 動的クラスターを作成します。 manageODR.py スクリプトは、install_root/bin ディレクトリーにあります。
以下の例では、ODR 動的クラスター myOdrCluster が、ノード・グループ myOdrNodeGroup のすべてのノードに作成されます。
./wsadmin.sh -f manageODR.py createDynamicCluster myOdrCluster myOdrNodeGroup
- APC.predictor カスタム・プロパティーを設定して、ODR 動的クラスターの Elasticity モードを使用可能にします。 このカスタム・プロパティーを設定することにより、アプリケーション配置コントローラーは、CPU 使用量のみに基づいてサーバーを開始および停止します。さらに、コントローラーは、どのサーバーを開始および停止するかに関して、オートノミック要求フロー・マネージャー (ARFM) からデータを取り出さなくなります。
- をクリックします。
- カスタム・プロパティーの名前を APC.predictor と指定します。
- カスタム・プロパティーの値を CPU と指定します。
- 「OK」をクリックして、変更を保存し、同期化します。
次のタスク
- ODR 動的クラスターを作成したら、管理コンソールの「動的クラスター」パネルからそれらを管理することができます。
をクリックします。
- 報告書およびオペレーションのタブでパフォーマンスをモニターします。
をクリックします。「報告書」タブまたは「オペレーション」タブを選択します。