EJB デプロイを行うためのオプションの提供

エンタープライズ Bean (EJB) デプロイメント・ツールのオプションを指定できます。このツールは、エンタープライズ Bean ファイルの実行に必要なコードを生成します。 EJB デプロイメント・ツールの実行時に使用する、追加のクラスパス、リモート・メソッド呼び出しコンパイラー (RMIC) オプション、データベース・タイプ、およびデータベース・スキーマ名を指定できます。

この管理コンソール・ページは、アプリケーションのインストールおよび更新ウィザードにおけるステップの 1 つです。 このページを表示するには、「Select installation options」ページで「Deploy enterprise beans」を選択する必要があります。そのため、このページを表示するには、「アプリケーション」 > 「新規アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション」 > application_path > 「次へ」 > 「詳細 - すべてのインストール・オプションおよびパラメーターを表示する」 > 「次へ」 > 「エンタープライズ Bean のデプロイ」 > 「次へ」 > 「ステップ: EJB デプロイを行うためのオプションの提供 (Step: Provide options to perform the EJB Deploy)」とクリックします。

EJB デプロイメント・ツール・オプションは、 EJB モジュールを含むアプリケーションのインストールまたは更新時に指定できます。 Java7 アプリケーションに EJB 1.x モジュールや 2.x モジュールが存在しない場合、 それらのモジュールのインストール時に EJB デプロイメント・ツールが実行されます。 EJB デプロイメント・ツールは、EJB 3.x モジュール のインストール中は実行されません。

指定するオプションは ejbdeploy コマンドのパラメーター値を設定します。 ツール、つまり ejbdeploy コマンドは、ウィザードの「要約」ページで「終了」をクリックした後、インストールの際にエンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイル上で実行されます。

クラスパス

インストールされている Java アーカイブ (JAR) ファイルまたは EAR ファイルが依存する 1 つ以上の ZIP ファイルまたは JAR ファイルのクラスパスを指定します。

複数エントリーのクラスパスを指定するには、ファイル名が完全修飾名であり、 ターゲット・サーバーが使用するパス区切り文字で区切られ、二重引用符で囲まれている必要があります。

[Windows]Windows オペレーティング・システムの場合、パス分離文字はセミコロン (;) です。以下に例を示します。

path¥myJar1.jar;path¥myJar2.jar;path¥myJar3.jar

[AIX][HP-UX][Linux][Solaris][IBM i][z/OS]サポートされるその他のオペレーティング・システムでは、パス区切り文字はコロン (:) です。 以下に例を示します。

path/myJar1.jar:path/myJar2.jar:path/myJar3.jar

「クラスパス」は、ejbdeploy コマンドのパラメーター -cp class_path と同じです。

通知
データ型 ストリング
デフォルト null

RMIC

EJB デプロイメント・ツールが RMIC オプションをリモート・メソッド呼び出しコンパイラーに渡すかどうかを指定します。このオプションについての情報は、RMI ツールの資料を参照してください。

オプションはスペースで区切り、二重引用符で囲みます。 以下に例を示します。

"-nowarn -verbose"

「RMIC」設定は、ejbdeploy コマンドのパラメーター -rmic "options" と同じです。

通知
データ型 ストリング
デフォルト null

データベース・タイプ

データベースの列タイプ、マッピング情報、Table.sql、およびその他の情報の判別に使用するデータベース・ベンダーの名前を指定します。 ドロップダウン・リストから、データベース・タイプまたは空の選択項目を選択します。 このリストには有効なデータベース・ベンダーの名前が含まれています。空の選択項目を選択するとデータベース・タイプは "" (ヌル) に設定されます。

データベース・タイプを指定すると、すべての EJB モジュールに対して以前に定義したバックエンド ID が選択したデータベース・タイプによって上書きされます。 個々の EJB モジュールのバックエンド ID を使用可能にするには、空の選択項目を選択してデータベース・タイプをヌルに設定します。

非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): バックエンド ID の SQL92 (1992 SQL Standard) と SQL99 (1999 SQL Standard) は非推奨です。 「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」ページにあるリストでは SQL92 および SQL99 のバックエンド ID は選択可能になっていますが、使用すべきではありません。depfeat

「データベース・タイプ」は、ejbdeploy コマンドのパラメーター -dbvendor name と同じです。

通知
データ型 ストリング
デフォルト DB2UDB_V82

データベース・スキーマ

作成したいスキーマの名前を指定します。

EJB デプロイメント・ツールは、データベースの情報を JAR ファイルまたは EAR ファイルのスキーマ文書に保存します。これはつまり、各オプションを再度指定する必要がないということです。 また、JAR や EAR が生成されるときには、データベースの変更が後ではできないので、その時点で正しいデータベースを定義する必要があることも意味します。

スキーマの名前にスペースが含まれている場合は、名前全体を二重引用符で囲む必要があります。 以下に例を示します。

"my schema"

「データベース・スキーマ」は、ejbdeploy コマンドのパラメーター -dbschema "name" と同じです。

通知
データ型 ストリング
デフォルト null

データベース・アクセス・タイプ (Database access type)

Structured Query Language for Java (SQLJ) をサポートする DB2® データベースのデータベース・アクセス・タイプを指定します。SQLJ を使用して、DB2 データベースに接続するデータ・アクセス・アプリケーションを開発できます。 SQLJ は、Java プログラム言語の使用をサポートして SQL (Structured Query Language) データベース要求を実行するステートメントを組み込めるようにする、プログラミングの拡張機能セットです。

この設定を表示するには、「データベース・タイプ」ドロップダウン・リストから、SQLJ をサポートする DB2 バックエンド・データベースを選択する必要があります。

使用可能なデータベース・アクセス・タイプには、JDBC および SQLJ が含まれます。

通知
データ型 ストリング
デフォルト JDBC

SQLJ クラス・パス

DB2 SQLJ ツール sqlj.zip ファイルのクラスパスを指定します。本製品は、このクラスパスを使用して、アプリケーションのインストール中に DB2 SQLJ ツールを実行し、SQLJ プロファイル (.ser ファイル) を生成します。

この設定を表示するには、「データベース・タイプ」ドロップダウン・リストから、SQLJ をサポートする DB2 バックエンド・データベースを選択する必要があります。

sqlj.zip ファイルがあるドライブおよびディレクトリーを指定します。 以下に例を示します。

[Windows]Windows オペレーティング・システムでは、c:¥SQLJ¥sqlj.zip と指定します。

[AIX][HP-UX][Linux][Solaris][IBM i][z/OS]その他のすべてのオペレーティング・システムでは、 /SQLJ/sqlj.zip と指定します。

アプリケーション EAR ファイルを再インストールする場合、既存の SQLJ プロファイルは削除され、新しいプロファイルが作成されます。

クラス・パスを指定しない場合、欠落しているクラス・パスについての警告が表示されます。 有効なクラス・パスを指定すると、アプリケーション・インストールのウィザードの使用を継続できます。

製品にアプリケーションがインストールされると、バインディングをカスタマイズしたり、生成された SQLJ プロファイルに追加できます。 管理コンソールの「SQLJ プロファイルおよび pureQuery® バインド・ファイル」ページを使用してください。そのためには、「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > application_name > 「SQLJ プロファイルおよび pureQuery バインド・ファイル」とクリックします。

通知
データ型 ストリング
デフォルト null

JDK 準拠レベル (JDK compliance level)

コンパイル用にアプリケーションのソース・ファイルを組み込む際に、Java Developer Kit コンパイラーの準拠レベルを 1.45.06.0、または 7.0 に指定します。

デフォルトでは、ejbdeploy コマンドで使用する Developer Kit のバージョンを使用します。 例えば、アプリケーションがバージョン 7.0 で定義された新機能を使用する場合、または ソース・ファイルを組み込む場合 (推奨されません) は、バージョン 7.0 レベルを指定する必要があります。

指定する Java SE Development Kit 準拠レベルは、アプリケーションのデプロイ先となるアプリケーション・サーバーのデフォルトの Java SDK と同じレベルでなければなりません。例えば、このページで Java SE Development Kit 準拠レベルに 8.0 を選択する場合、Java SE Development Kit 8.0 がインストール済みであり、アプリケーション・サーバーのデフォルトの Java SDK も 8.0 に設定されていることを確認する必要があります。管理コンソールの「Java SDK」ページでは、ノードにインストール済みの Software Development Kit がリストされ、ノードまたはサーバーのデフォルトの SDK を選択できます。「Java SDK」ページを表示するには、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > server_name > 「Java SDK」とクリックします。

「JDK 準拠レベル」は、ejbdeploy コマンドのパラメーター -complianceLevel "1.4" | "5.0" | "6.0" | "7.0" と同じです。

通知
データ型 ストリング
デフォルト null (空ストリング)

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=urun_rapp_ejbdeploy
ファイル名:urun_rapp_ejbdeploy.html