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Web サーバー向け Intelligent Management の概要

Intelligent Management はサービスの品質を強化し、ミドルウェアの総所有コストを削減します。Intelligent Management の機能は、管理対象ノードおよび非管理対象ノードの Apache サーバーおよび IBM HTTP Server に対して使用可能です。

Web サーバーに対して Intelligent Management を使用可能にすることで、Web サーバー・プラグインの以下の機能が使用可能になります。
  • 自動ルーティング: Web サーバー・プラグインはアプリケーション・サーバー・イベント (作成、削除、開始、または停止)、アプリケーション・イベント (開始、停止、更新)、仮想ホストの更新、セッション・アフィニティー構成の変更、およびその他のルーティングに影響するイベントを自動的に認識します。
  • ルーティング情報と統計: ルーティング情報と、アプリケーション別およびサーバー別の統計を取得できます。Apache mod_status モジュールが使用可能になっている場合、Intelligent Management が使用可能になっている WebSphere® Application Server プラグインにより WebSphere Application Server 固有のステータス情報が http://your_host/server-status に追加されます。
    注: Apache で複数の子プロセスが構成されている場合、提供される統計情報は、現行のサーバー・ステータス要求を処理する 1 つの子プロセスに関する情報です。
  • アプリケーション・エディション・ルーティング・ルール: 適切なアプリケーション・エディションへルーティングするため、アプリケーションに関連付けられているルーティング・ルールがプラグインにより自動的に施行されます。
  • エディション認識ルーティング: プラグインはアプリケーション・エディションのロールアウト中に連続可用性を維持します。
  • ノードおよびサーバーの保守モードにおけるルーティング: ノードまたはアプリケーション・サーバーの保守モードが設定されている場合、プラグインは保守モードに基づく要求を自動的にルーティングします。
  • マルチセル・ルーティング: プラグインは複数セルにルーティングします。同じアプリケーション URL が複数のセルによってエクスポートされてはなりません。
  • 各セルへの高可用性接続: プラグインは各セルの REST サービスに接続します。REST サービス・エンドポイントはデプロイメント・マネージャーと各ノード・エージェントで XD_AGENT ポートを介して使用可能です。接続が失敗すると、プラグインは自動的に別の REST サービス・エンドポイントにフェイルオーバーします。
  • エディション認識キャッシュ: プラグインの Edge Side Include (ESI) キャッシュは、要求の対象であるエディションを認識します。キャッシュ・エントリーの保管時と取得時に、エディションを使用して鍵が作成されます。
  • 重み付き最小の未処理要求 (WLOR) ロード・バランシング: このロード・バランシング・アルゴリズムは、アプリケーション・サーバーの処理速度低下または停止に迅速に対応します。
  • 動的に変化するサーバーの重みへの自動適応: プラグインは、動的に変化するサーバーの重みを認識し、ロード・バランシングでこれらの重みを自動的に使用します。
  • Intelligent Management ヘルス・ポリシー: プラグインは、構成されているしきい値を超過するとヘルス・コントローラーに対してアラートを通知することで、要求タイムアウト超過応答時間超過ヘルス・ポリシーに対応しています。オンデマンド・ルーター (ODR) を必要としないヘルス・ポリシー (メモリー使用量超過カスタム・ヘルス条件など) は、Web サーバー・プラグインで使用可能です。
  • 要求別条件トレース: プラグインを使用して、特定の要求のトレースを使用可能にします。
これらの機能はすべて ODR 経由で使用することもできます。 ただし ODR は安定化されています。
プラグインでは使用できない機能を以下に示します。 以下のシナリオには ODR を使用してください。
  • ODR ルーティング・ルール。
  • CPU 過負荷防止。 この機能は、CPU 使用率がアプリケーション・サーバー・ホストで構成されているしきい値を超えると、トラフィックを制限します。
  • メモリーの過負荷保護。この機能は、ヒープ使用率がアプリケーション・サーバーで構成されているしきい値を超えると、トラフィックを制限します。
  • 要求の優先順位付け。要求の優先順位付けについて詳しくは、『要求フロー優先順位付けの概要』を参照してください。
  • 高可用性デプロイメント・マネージャー。
  • Lightweight Third Party Authentication (LTPA) トークン内のユーザー ID に基づく分類。
  • 動的クラスターの遅延開始。
  • ワークロードおよびストーム・ドレーンのヘルス・ポリシー。

WebSphere プラグインで Intelligent Management が使用可能な場合は、ルーティング情報は plugin-cfg.xml ファイルでは定義されません。 代わりにプラグインは REST サービスに接続し、1 つ以上の WebSphere セルのルーティング情報を動的に収集します。以下の図に、Apache と IHS での Intelligent Management の動作の概要を示します。

Apache および IHS における Intelligent Management

Intelligent Management デーモン・プロセスは、単一の高可用性プロセスであり、Intelligent Management が使用可能な場合は自動的に開始します。各子ワーカー・プロセスはルーティング情報を取得するために Intelligent Management デーモン・プロセスに接続します。Intelligent Management デーモンは、デプロイメント・マネージャーと各ノード・エージェントの XD_AGENT ポートを介して Intelligent Management REST サービスに接続します。Intelligent Management デーモン・プロセスは、セルごとに一度に 1 つの REST サービスにのみ接続します。Intelligent Management デーモンが接続しているプロセスが停止または失敗すると、Intelligent Management デーモンは、Intelligent Management REST サービスをホストする別のプロセスに接続します。子ワーカー・プロセスは Intelligent Management REST サービスに直接接続しません。Intelligent Management デーモン・プロセスのみが Intelligent Management REST サービスに接続します。Intelligent Management が使用可能になっている場合、デプロイメント・マネージャーと各ノード・エージェントのすべての XD_AGENT ポートのエンドポイント情報が plugin-cfg.xml ファイルに取り込まれます。プラグインは、可用性が高い方法でルーティング情報を検出するためにこのデータを必要とします。Intelligent Management デーモンは、Intelligent Management REST サービスに接続し、セルの初期ルーティング情報を取得した直後に、ルーティングに影響する変更が発生するまでブロックする別の要求を発行します。これにより、プラグインに対し、ルーティングにおいて重要な構成または状態の変更が直ちに通知されます。


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