mediateSIBDestination コマンド
サービス統合バスのバス宛先を仲介するには、mediateSIBDestination コマンドを使用します。
宛先の仲介は、メディエーションを選択済みのバス宛先と関連付けます。実行時に、メディエーションはいくつかのメッセージ処理を、バス宛先によって処理されるメッセージに適用します。単一のメディエーションを持つ宛先を一度に 1 つだけ仲介できます。 同じメディエーションを持つ複数の宛先を仲介することができます。
コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントの AdminTask オブジェクトを使用します。
wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。.
詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.
- Jython で使用可能なサービス統合バス・コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。
print AdminTask.help('SIBAdminCommands')
- 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。
print AdminTask.help('command_name')
AdminConfig.save()
目的
このコマンドにより、サービス統合バスのバス宛先を仲介します。 IBM MQ サーバー上にメディエーション・キュー・ポイントを作成し、クラスターまたはサーバー上に対応するメディエーション実行ポイントを作成できるパラメーターがあります。
ターゲット・オブジェクト
なし。
必須パラメーター
- -bus bus_name -destinationName destination_name
- 仲介される宛先。
- -mediationName mediation_name
- バス宛先に適用されるメディエーションの名前。このメディエーションが存在していなければ、このコマンドを使用することはできません。
条件付きパラメーター
- -wmqServer mq_server_name -wmqQueueName mq_queue_name
- [キューまたは Web サービス宛先] IBM MQ キューに対してメディエーション・ポイントを割り当てるには、メディエーション・ポイントが割り当てられる IBM MQ サーバー・バス・メンバーの名前と、メディエーション用に用意したメッセージを格納するために使用する IBM MQ キューの名前の両方を指定します。mq_server_name は、IBM MQ サーバーの作成時に -name パラメーターで指定された IBM MQ サーバーの名前です。mq_queue_name は、IBM MQ 管理によって IBM MQ キューに割り当てられた名前です。
- -node node_name -server server_name
- [トピック・スペースではない] サーバー・バス・メンバーに対してバス宛先を仲介するには、サーバーが稼働するノードの名前とサーバーの名前の両方を指定します。
- -cluster cluster_name
- [トピック・スペースではない] クラスター・バス・メンバーに対してバス宛先を仲介するには、 クラスターの名前を指定します。
オプション・パラメーター
- -nonPersistentReliability
サービス統合が IBM MQ ネットワークから受け取る非パーシスタント IBM MQ メッセージで使用する、サービス統合のサービスの品質を指定します。IBM MQ ネットワーク内のメッセージは、 独自のサービスの品質レベルを持っています。これは、パーシスタントまたは非パーシスタントのどちらかです。これらのメッセージがサービス統合アプリケーションに受信された場合、それらの IBM MQ サービス品質のレベルに応じて、それらにサービス統合のサービス品質のレベルが割り当てられます。
受信される非パーシスタント IBM MQ メッセージの場合、デフォルトのサービス統合のサービスの品質は RELIABLE_NONPERSISTENT です。 このデフォルトをオーバーライドすることを選択した場合、その他の非パーシスタント・サービス統合のサービスの品質 (BEST_EFFORT_NONPERSISTENT または EXPRESS_NONPERSISTENT) のいずれかを選択することになります。 しかし、5 つの可能な サービス統合のサービスの品質のうちいずれも選択できます。- BEST_EFFORT_NONPERSISTENT
- メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった場合、 またはシステム・リソースに制約があった場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。
- EXPRESS_NONPERSISTENT
- メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった 場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。
- RELIABLE_NONPERSISTENT
- メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。
- RELIABLE_PERSISTENT
- メッセージング・エンジンで障害が起こった場合、メッセージは廃棄される可能性があります。
- ASSURED_PERSISTENT
- メッセージは廃棄されません。
注: 信頼性のレベルが高いほど、パフォーマンスに与える影響は大きくなります。詳しくは、IBM MQ パーシスタンス値との間での JMS デリバリー・オプションおよびメッセージ信頼性のマッピングを参照してください。
- -persistentReliability
サービス統合が IBM MQ ネットワークから受け取るパーシスタント IBM MQ メッセージで使用する、サービス統合のサービスの品質を指定します。IBM MQ ネットワーク内のメッセージは、 独自のサービスの品質レベルを持っています。これは、パーシスタントまたは非パーシスタントのどちらかです。これらのメッセージがサービス統合アプリケーションに受信された場合、それらの IBM MQ サービス品質のレベルに応じて、それらにサービス統合のサービス品質のレベルが割り当てられます。
受信されるパーシスタント IBM MQ メッセージの場合、デフォルトのサービス統合のサービスの品質は ASSURED_PERSISTENT です。 このデフォルトをオーバーライドすることを選択した場合、もう一方のパーシスタント・サービス統合のサービスの品質 RELIABLE_PERSISTENT を選択することになります。 しかし、5 つの可能な サービス統合のサービスの品質のうちいずれも選択できます。- BEST_EFFORT_NONPERSISTENT
- EXPRESS_NONPERSISTENT
- RELIABLE_NONPERSISTENT
- RELIABLE_PERSISTENT
- ASSURED_PERSISTENT
詳しくは、IBM MQ パーシスタンス値との間での JMS デリバリー・オプションおよびメッセージ信頼性のマッピングを参照してください。
- -useRFH2
- サービス統合テクノロジーが、メディエーション・ポイントに配置するメッセージに RFH2 ヘッダーを組み込むかどうかを決定します。指定可能な値は以下のとおりです。
- TRUE
- FALSE
- -maintainStrictMessageOrder
- 厳密なメッセージ順序を維持.
指定可能な値は、以下のとおりです。
- 選択
- プロデューサーが宛先に送信するメッセージの順序を維持します。
実行時には、このプロパティーが他の構成プロパティー値よりも優先されます。 実行時にオーバーライドされる構成プロパティーについては、バス宛先の厳密なメッセージの順序付けを参照してください。
- クリア
- この宛先のメッセージ順序は保持されません。
例
- Jython の使用:
wsadmin>AdminTask.mediateSIBDestination("-bus abus -destinationName myqueue -mediationName filterMed -cluster cluster1")
- Jacl を使用:
wsadmin>$AdminTask mediateSIBDestination {-bus abus -destinationName myqueue -mediationName filterMed -cluster cluster1}