コア・グループ・プロトコルのバージョンの選択

HA マネージャー・プロトコルには、2 つの主要なカテゴリーまたはグループがあります。これらのプロトコル・グループは、より新しいバージョンのプロトコルを使用するために、いずれも独立して構成することができます。

始める前に

特定のコア・グループ・メンバーのコア・グループ・プロトコルのバージョンを変更する前に、以下のことを確認してください。

  • コア・プロトコル・バージョン』トピックの内容を十分理解しています。このトピックでは、以下のことを識別する場合に役立つ情報について説明します。
    • 構成する必要があるプロトコル・カテゴリー。
    • このプロトコル・カテゴリーを構成する場合に使用する必要があるカスタム・プロパティー。
  • コア・グループ・プロトコルのバージョン』トピックに含まれている表を使用して、各プロトコル・バージョンが製品に追加されたリリース、またはサービス・パックを識別します。
  • コア・グループの各メンバーが、新規プロトコル・バージョンがサポートされている製品コード・レベル (VRM) で実行中であることを検証します。コード・レベルは、このプロトコル・バージョンが製品に追加されたコード・レベルと同じか、またはそれ以上にする必要があります。新規プロトコル・バージョンが関連付けられているすべてのコア・グループ・メンバーによって、そのプロトコル・バージョンがサポートされている必要があります。

このタスクについて

注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

HA マネージャーは、サポートされているコア・グループ・プロトコルのバージョンを使用できます。 しかし、すべてのコア・グループ・メンバー間で適正な通信が継続されるようにするには、 特定のコア・グループのすべてのメンバーが同一バージョンのコア・グループ・プロトコルを使用することを確認する必要があります。

コア・グループ・プロトコルのバージョンを変更するには、以下のステップを完了します。

手順

  1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ設定」とクリックして、既存のコア・グループを選択します。
  2. 「追加プロパティー」の下の「カスタム・プロパティー」をクリックします。
  3. IBM_CS_WIRE_FORMAT_VERSION または IBM_CS_HAM_PROTOCOL_VERSION カスタム・プロパティーのいずれかの値を変更します。

    下位レベルのプロトコル (下位レベルのワイヤー・フォーマット・プロトコルともいいます) を更新中の場合は、IBM_CS_WIRE_FORMAT_VERSION カスタム・プロパティーの値を変更します。

    高水準レベルのプロトコル (HA マネージャー・プロトコルともいいます) を更新中の場合は、IBM_CS_HAM_PROTOCOL_VERSION カスタム・プロパティーの値を変更します。

    これらのカスタム・プロパティーのいずれかを更新するには、以下のサブステップを完了します。

    1. 更新するプロパティーがまだ存在しない場合は、「新規」をクリックして、「名前」フィールドに IBM_CS_WIRE_FORMAT_VERSION または IBM_CS_HAM_PROTOCOL_VERSION を指定し、「値」フィールドに適切なバージョン ID を指定します。
    2. 更新する必要があるプロパティーが既に存在する場合は、プロパティー名をクリックして、「値」フィールドに適切なバージョン ID を指定します。
  4. 「OK」をクリックし、「検討」をクリックします。
  5. 「変更をノードと同期する」を選択し、「保存」をクリックします。

タスクの結果

同期が完了すると、HA マネージャーによって自動的に構成変更が検出され、これらのコア・グループ・メンバーについてコア・グループ・プロトコルの新規バージョンの使用が開始されます。

次のタスク

SystemOut.log ファイル、あるいは z/OS の場合は SYSOUT または SYSPRINT のいずれかに、DCSV0005I メッセージおよび HMGR0226I メッセージがないかを検査できます。

IBM_CS_WIRE_FORMAT_VERSION カスタム・プロパティーに指定されている値が変わるたびに、次の例に似た DCSV0005I メッセージが SystemOut.log ファイルに送信されるか、z/OS プラットフォームの場合は SYSOUT または SYSPRINT のいずれかに送信されます。
DCSV0005I: DCS Stack DefaultCoreGroup at Member
   DIAMONDCell01¥DIAMONDCellManager01¥dmgr: Started.
   Stack version information: DCSBV_WAS6_1_20060409.
   Stack protocol information: 61002.

このメッセージの最後にあるスタック・プロトコル情報の値は、使用されているプロトコル・バージョンを示します。例えば、値 51001 は 6.0.0 バージョンが使用されることを意味します。値 61002 は 6.1.0 バージョンが使用されていることを示します。

IBM_CS_HAM_PROTOCOL_VERSION カスタム・プロパティーに指定されている値が変わるたびに、次のメッセージに似た HMGR0226I メッセージが SystemOut.log ファイルに送信されるか、z/OS プラットフォームの場合は SYSOUT または SYSPRINT のいずれかに送信されます。
HMGR0226I: The core stack configuration parameter IBM_CS_HAM_PROTOCOL_VERSION 
   has been set to 6.0.2.31.

このメッセージは、HA マネージャーのプロトコル・バージョン 6.0.2.31 が使用されていることを意味します。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_ha_cfg_protocol_ver
ファイル名:trun_ha_cfg_protocol_ver.html