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chgwassvr コマンド
chgwassvr コマンドを使用すると、プロファイル内のアプリケーション・サーバーのポートを変更することができます。
使用法の説明と例に関しては、『アプリケーション・サーバー・プロパティーの変更』のトピックを参照してください。 このスクリプトを実行するには、 ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が必要です。
Network Deployment プロファイルで chgwassvr コマンドを使用して、セルのデプロイメント・マネージャーによって管理されるサーバーのポート値を変更します。 影響を受けるデプロイメント・マネージャー・プロファイルを指定するには、 -profileName パラメーターを使用します。管理対象サーバーのポートを変更するときには、変更したいサーバーを含む管理対象ノードのノード名を指定するために -node パラメーターを使用する必要があります。 サーバーの構成文書は、デプロイメント・マネージャーとノードの間で次の同期が行われるときに更新されます。 また、syncNode コマンドで構成を同期することができます。 詳しくは、syncNode コマンドのトピックを参照してください。 ノードのために WebSphere® Application Server (基本) から syncNode コマンドを実行します。
また、管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーの作成および管理を行うことが可能です。 詳しくは、アプリケーション・サーバーの管理のトピックを参照してください。
構文
コマンド構文は次のようになります。
chgwassvr -server servername
[instance instancename] [-profileName instancename]
[-node nodename] [-portblock portnumber]
[-transport -oldport oldvalue -newport newvalue]
[-endpoint endpointname -port newvalue]
[-inthttp inthttpport]
[-inthttpssl inthttpsslport] [-admin adminport]
[-adminssl adminsslport] [-soap soapport]
[-nameservice nameserviceport]
[-celldiscovery celldiscoveryport]
[-sas sasserverport] [-csiv2server csiv2serverauthport]
[-csiv2client csiv2clientauthport] [-nodediscovery nodediscport]
[-nodemulti nodemultdiscport] [-verbose] [-help | -?]
パラメーター
chgwassvr コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- -server
- これは必須パラメーターです。値 servername には、変更するサーバーの名前を指定します。デフォルトの WebSphere Application Server プロファイルでは、 デフォルト・サーバー名は server1 です。デフォルトの Network Deployment プロファイルでは、 デフォルトのサーバー名は dmgr です。このパラメーターの値は、大文字小文字の区別が行われ、サーバー名と正確に一致する必要があります。 dspwasinst コマンドを使用して、プロファイルに関連したサーバーを表示することができます。 詳しくは、dspwasinst コマンド のトピックを参照してください。
- -profileName
- これはオプション・パラメーターです。値 profile には、変更したいアプリケーション・サーバーを含むプロファイルの名前を指定します。 デフォルト値は default です。
- -node
- これはオプション・パラメーターです。値 nodename には、 変更したいアプリケーション・サーバーをホストするノードを指定します。 デフォルト値は、Network Deployment 管理プロファイルです。
- -portblock
- これはオプション・パラメーターです。値 portblock には、
プロファイルが使用するポート番号のブロックの最初の数を指定します。
このパラメーターを指定すると、スクリプトはアプリケーション・サーバーのすべてのポート番号を変更します。
このパラメーターを指定しない場合、変更するポート・パラメーター (以下のポート・パラメーターを参照) を指定しない限り、アプリケーション・サーバーのポート番号は変更されません。
TCP/IP ネットワーク状況操作 (NETSTAT
*CNN) コマンドを使用すると、現在使用されているポート番号のリストを表示できます。
- WebSphere Application Server プロファイルはさまざまな機能のために複数のポートを使用します。
アプリケーション・サーバーのプロパティーを変更するとき、ポートは以下の順序付き条件に基づいて割り当てられます。
- 特定ポートのパラメーター
- 特定ポートのパラメーターの値を指定すると、スクリプトはそれらの値を使用します。特定ポートのパラメーターは、-inthttp (基本アプリケーション・サーバー)、-admin、-jmsqueued (基本アプリケーション・サーバー)、-jmsdirect (基本アプリケーション・サーバー)、-jmssecure (基本アプリケーション・サーバー)、-soap、-orblistener (Network Deployment)、-nameservice、-drsclient、-celldiscovery (Network Deployment) です。
- -portblock パラメーター
- ポート番号を指定していないサービスに、-portblock パラメーターの値から始めて順にポートが割り当てられます。スクリプトが使用中のポートを検出し場合、そのポート番号をスキップして、次の未使用のポートから続行します。
- 現行値
- -portblock が指定されない場合、ポート・パラメーターを指定していないサービスはいずれもそれらの現行値を維持します。
- -portblock パラメーターの場合、スクリプトは WebSphere Application Server のすべてのプロファイルのマスター・インデックスのみを確認します。スクリプトは、WebSphere Application Server の旧バージョンを含む他のアプリケーションによるポートの使用を検出できません。
- WebSphere Application Server プロファイルはさまざまな機能のために複数のポートを使用します。
アプリケーション・サーバーのプロパティーを変更するとき、ポートは以下の順序付き条件に基づいて割り当てられます。
- -transport
- これはオプション・パラメーターのセットです。値 oldvalue には、
変更しようとする Web コンテナー・トランスポートのポート番号を指定します。
値 newvalue には、Web コンテナー・トランスポートに割り当てたい新規ポート番号を指定します。
また、仮想ホストのホスト別名にもこの Web コンテナー・トランスポートが指定されている場合、ホスト別名のポートも更新されます。
-admin、-adminssl、-inthttp、または -inthttpssl パラメーターの代わりに、-transport パラメーター・セットを使用してください。 これらのパラメーターは推奨されません。
- -endpoint
- これはオプション・パラメーターです。値 endpointname には 変更するエンドポイント・ポートの名前を指定します。 値 newvalue には、エンドポイントのポートを設定するポート番号を指定します。
- -inthttp
- これはオプション・パラメーターです。値 inthttpport には、 Web コンテナーが Web サーバーからの要求を listen するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -inthttp パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください。
- -inthttpssl
- これはオプション・パラメーターです。値 inthttpsslport には、アプリケーション・サーバーが内部 HTTP サーバーとのセキュアな通信に使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -inthttpssl パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください。
- -admin
- これはオプション・パラメーターです。値 adminport には、管理コンソールに使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -admin パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください
- -adminssl
- これはオプション・パラメーターです。値 adminportssl には、管理コンソールとのセキュアな通信に使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -adminssl パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください。
- -soap
- これはオプション・パラメーターです。値 soapport には、SOAP に使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -soap パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください。
- -nameservice
- これはオプション・パラメーターです。値 nameserviceport には、ネーム・サービス (または、RMI コネクター) ポートに使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -nameservice パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください。
- -celldiscovery
- これはオプション・パラメーターです。値 celldiscoveryport には、ノードが属するセルの検出を試みるために Network Deployment プロファイルがノードを listen するポートを指定します。 -portblock パラメーターも -celldiscovery パラメーターも指定されない場合には、このポートは変更されません。 詳しくは、-portblock パラメーターを参照してください。
- -sas
- これはオプション・パラメーターです。値 sasserverport には、 Secure Association Services (SAS) がインバウンド認証要求を listen するポートを指定します。 -sas パラメーターが指定されない場合には、このポートは変更されません。 このポートは、serverindex.xml で SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されます。
- -csiv2server
- これはオプション・パラメーターです。値 csiv2serverauthport には、Common Secure Interoperability バージョン 2 (CSIV2) サービスがインバウンド・サーバー認証要求を listen するポートを指定します。 -csiv2server パラメーターが指定されない場合には、このポートは変更されません。 このポートは、serverindex.xml で CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されます。
- -csiv2client
- これはオプション・パラメーターです。値 csiv2clientauthport には、 Common Secure Interoperability バージョン 2 (CSIV2) サービスがインバウンド・クライアント認証要求を listen するポートを指定します。 -csiv2client パラメーターが指定されない場合には、このポートは変更されません。 このポートは、serverindex.xml で CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されます。
- -nodediscovery
- これはオプション・パラメーターです。値 nodediscport には、 ノード・エージェント・ディスカバリー・サービスのノードが listen するポートを指定します。
- -nodemulti
- これはオプション・パラメーターです。値 nodemultidiscport には、 ノード・エージェントのマルチキャスト・ディスカバリー・サービスが listen するポートを指定します。
- -verbose
- このオプション・パラメーターは冗長メッセージをオンにします。スクリプトをデバッグする必要がある場合、冗長メッセージが役に立つことがあります。
- -help
- このオプション・パラメーターはヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場合、 スクリプトは他のすべてのパラメーターを無視します。