WebSphere Application Server と相互運用するための IBM MQ のインストール

新規 IBM MQ ネットワークをインストールするときに、WebSphere® Application Server とともに作業できるように、インストールを調整できます。IBM MQ ネットワークが確立している場合は、より良好な相互運用を行うために一部の設定を変更するかどうかを選択することができます。

このタスクについて

このトピックでは、WebSphere Application Server と相互運用するように新規 IBM MQ インストールをセットアップするためのインストールに関して説明します。IBM MQ ネットワークを確立してある場合は、このタスクを既存の IBM MQ インストールを調整するためのヒントとしてご利用ください。

手順

  1. [IBM MQ で] IBM MQ と共に提供されるインストール指示に従って、サポートされているバージョンの IBM MQ をインストールします。

    IBM MQ のサポートされるバージョンを確認するには、「Detailed system requirements」ページを参照してください。

    IBM MQ を使用する場合、Rational® Application Developer および WebSphere Application Server を同じマシンにインストールすることはできません。

    IBM MQ の各リリースでの他のインストール前提条件については、以下を参照してください。

    • バージョン 7.0.1: IBM MQ 製品情報で、該当するプラットフォームの『スタートアップ・ガイド』セクションを参照してください。
    • バージョン 7.1: IBM MQ 製品資料の『インストールおよびアンインストール』セクションを参照してください。
    • バージョン 7.5: IBM MQ 製品資料の『インストールおよびアンインストール』セクションを参照してください。
  2. [IBM MQ で] IBM MQ の説明に従って、インストールのセットアップを検証します。 コマンド・ラインを使用するか、postcard アプリケーションを使用することによって、サーバーのインストールを検証できます。
  3. [WebSphere Application Server および IBM MQ で] WebSphere Application Server および IBM MQ を、効果的に相互運用するように構成します。

    詳しくは、IBM MQ への WebSphere Application Server の接続を参照してください。

  4. オプション: [AIX][IBM MQ で] IBM MQ 制御コマンド dltmqlnk を実行します。

    アプリケーション・サーバーが 64 ビットの場合、アプリケーションが BINDINGS トランスポート・タイプを使用してキュー・マネージャーに接続できるようになるには、dltmqlnk という IBM MQ 制御コマンドを root として実行する必要があります。このコマンドは、IBM MQ フィックスパックをインストールするたびに、再実行する必要があります。詳しくは、IBM MQ 製品情報の『64 ビットのキュー・マネージャーの考慮点』セクションを参照してください。

    注: このステップは、IBM MQ バージョン 7.1 より前のリリースに適用されます。詳しくは、 UNIX および Linux: crtmqlnk および dltmqlnk の削除および UNIX および Linux :/usr シンボリック・リンクの削除を参照してください。
  5. [WebSphere Application Server で] ネイティブ・ライブラリー情報を持つ IBM MQ メッセージング・プロバイダーを構成します。

    バインディング・モードで IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループに接続するには、IBM MQ メッセージング・プロバイダーがネイティブ・ライブラリーのロード元を認識する必要があります。詳しくは、ネイティブ・ライブラリー情報による IBM MQ メッセージング・プロバイダーの構成を参照してください。

    注: マイグレーションのためだけに、ネイティブ・パス情報を指定することもできます。これを行うには、アプリケーション・サーバー環境で、MQ_INSTALL_ROOT WebSphere Application Server 環境変数を設定します。詳しくは、WebSphere Application Server と相互運用するための IBM MQ のインストールを参照してください。
  6. オプション: [WebSphere Application Server で] セル有効範囲またはノード有効範囲で、WebSphere Application Server MQ_CLEAR_MQ_FROM_OSGI_CACHE_ON_SHUTDOWN 環境変数を True に設定します。 これにより、アプリケーション・サーバーの停止中に MQ_INSTALL_ROOT 環境変数および IBM MQ JMS クライアント・ライブラリーに対して行われた変更を、アプリケーション・サーバーの始動時に自動的に認識できるようになります。

    この変数を設定しない場合、このタイプの変更を行った後で、アプリケーション・サーバーを再度再始動しなければならなくなります。そうしないと、アプリケーションは IBM MQ メッセージング・プロバイダーを使用してメッセージングを行うことができません。

    重要: MQ_CLEAR_MQ_FROM_OSGI_CACHE_ON_SHUTDOWN 環境変数を設定すると、起動時間が長くなる場合があります。これは、起動時に各アプリケーション・サーバーが、IBM MQ のインストール済み環境に関連付けられた追加の状態を初期化する必要があるためです。

    IBM MQ 製品に変更 (PTF のアップグレードなど) を加えた場合は、WebSphere Application Server とすべてのノードを再始動する必要があります。

  7. オプション: [WebSphere Application Server で] セル有効範囲またはノード有効範囲で、WebSphere Application Server MQ_USE_BUNDLE_REFERENCE_INSTALL 環境変数を True に設定します。 この変数を True に設定すると、IBM MQ JMS バンドルが参照インストールを使用してインストールされます。

    [IBM i][AIX Solaris HP-UX Linux Windows]OSGi フレームワークは、ディスク上のストレージ域を共有します。インストール済み環境のすべてのサーバーがこのストレージ域を使用するので、インストール済み環境の複数のサーバーが、このストレージ域に同時にデータの読み書きを行う場合があり、リソース競合の原因となります。 MQ_CLEAR_MQ_FROM_OSGI_CACHE_ON_SHUTDOWN 変数が Trueに設定されている場合に、同様の競合シナリオの発生が増加します。MQ_USE_BUNDLE_REFERENCE_INSTALL 変数を True に設定すると、IBM MQ JMS バンドルが参照インストールを使用してインストールされるため、共有ストレージ域に IBM MQ JMS バンドル・ファイルを持続させるための OSGi フレームワークが必要なくなります。 代わりに、各サーバーが、それぞれ使用する固有のバンドル・ファイルを作成します

    [z/OS]OSGi フレームワークは、ディスク上のストレージ域を共有します。インストール済み環境のすべてのサーバーがこのストレージ域を使用するので、インストール済み環境の複数のサーバーが、このストレージ域に同時にデータの読み書きを行う場合があり、リソース競合の原因となります。 MQ_CLEAR_MQ_FROM_OSGI_CACHE_ON_SHUTDOWN 変数が Trueに設定されている場合に、同様の競合シナリオの発生が増加します。MQ_USE_BUNDLE_REFERENCE_INSTALL 変数を True に設定すると、IBM MQ JMS バンドルが参照インストールを使用してインストールされるため、共有ストレージ域に IBM MQ JMS バンドル・ファイルを持続させるための OSGi フレームワークが必要なくなります。 代わりに、各サーバーおよびコントローラーが、それぞれ使用する固有のバンドル・ファイルを作成します。

次のタスク

これで、メッセージング・プロバイダーを構成する準備が整いました。業務で IBM MQ を使用しており、WebSphere Application Server メッセージング・アプリケーションを主に IBM MQ ネットワークに統合する場合は、IBM MQ メッセージング・プロバイダーを選択するのが妥当です。ただし、別のプロバイダーを使用しても有益な点があります。 どのプロバイダーの組み合わせが最もニーズに合うか確信がない場合は、混合環境でのメッセージング・プロバイダーの選択を参照してください。

IBM MQ メッセージング・プロバイダー・リソースを作成するには、IBM メッセージング・プロバイダーの JMS リソースの構成を参照してください。


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