バス上での外部宛先の作成

サービス統合バス上に外部宛先を作成できます。外部宛先は、別のバス (外部バス) で定義される宛先を表します。外部バス上の個別の宛先の、メッセージング・デフォルトまたはセキュリティー設定のいずれか、あるいはその両方をオーバーライドする必要がある場合は、外部宛先を使用します。

このタスクについて

図 1. サービス統合バスでの外部宛先の作成この図は、サービス統合バス上で外部宛先バスをどのように作成できるかを示したものです。
この図で、別のバスのターゲット宛先を指す外部宛先を確認できます。

この図は、別のバスのターゲット宛先を指す外部宛先を示します。関連付けられた外部宛先を認識せずにアプリケーションが使用する JMS 接続ファクトリーおよび JMS キューも示されています。

外部宛先は、外部バス内に存在するターゲット宛先の名前 (ID プロパ ティー) およびその外部バスの名前 (バス・プロパティー) をカプセル化しま す。ターゲット宛先とメッセージを交換するために外部宛先を使用するアプリケーションは、 「ID」プロパティーと「バス」プロパティーを指定する必要があります。

例えば、管理者は、JMS アプリケーションを 1 つのバス (BusA) に接続し、別のバス (BusB) 上の キュー targetQueue で補強される JMS キューにメッセージを送信したいとします。管理者はバスを接続し、 BusA に外部宛先を作成して、以下のプロパティーを外部宛先と JMS キューに設定します。
表 1. プロパティー設定の例. 表には、サービス統合バスで外部宛先を作成する際にプロパティーを設定する方法の例が示されています。表の 1 列目には JMS キュー名がリストされています。2 列目には、サービス統合バス (BusA など) 上の外部宛先の ID とバス名が示されています。3 列目には、サービス統合バス (BusB など) 上のキューの ID が示されています。
JMS キュー 外部宛先 (BusA 上) キュー (BusB 上)

キュー名 targetQueue

バス名 BusB

ID targetQueue

バス BusB

ID targetQueue

新規の外部宛先を定義するには、管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。

手順

  1. ナビゲーション・ペインで、「サービス統合 ->「バス」」をクリックします。
  2. 目次ペインで、外部宛先の作成先となるバスの名前をクリックします。
  3. 目次ペインの「宛先リソース」の下にある「宛先」をクリックします。 すべての既存バス宛先のリストが表示されます。
  4. 宛先を作成するには、「新規作成」をクリックします。
    1. 「新規宛先の作成」ページで、「外部」を選択します。
    2. 次へ」をクリックします。
    3. 「ID」フィールドで、 外部バスに存在するターゲット宛先の名前を入力します。 指定する ID は、外部バスに存在するターゲット宛先の名前に一致する必要があります。外部宛先が IBM MQ 宛先である場合は、ID の形式は qName@qmName にする必要があります (qName はキューの名前、qName はキュー・マネージャーの名前)。 例えば、キュー・マネージャー QM02 上の WMQ21 というキューの ID は WMQ21@QM02 です。
    4. 「バス」フィールドで、ターゲット宛先をホスティングする外部バスの名前を入力します。 外部宛先を作成するバス上では、この外部バスを示す外部バス接続が既に定義済みである必要があります。
  5. オプション: 宛先について以下のプロパティーを指定します。これらは、宛先のデフォルトをオーバーライドします。
    説明
    管理を目的とした、宛先のオプション説明。
    プロデューサーによるデフォルトの信頼性のオーバーライドを可能にする
    デフォルトの信頼性
    ベスト・エフォート非パーシスタント
    メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった場合、 またはシステム・リソースに制約があった場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。
    高速非パーシスタント
    メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった 場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。
    高信頼性非パーシスタント
    メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。
    高信頼性パーシスタント
    メッセージング・エンジンで障害が起こった場合、メッセージは廃棄される可能性があります。
    保証パーシスタント
    メッセージは廃棄されません。
    注: 信頼性のレベルが高いほど、パフォーマンスに与える影響は大きくなります。

    サービス統合の信頼性レベルについて詳しくは 、メッセージの信頼性レベル - JMS デリバリー・モードとサービス統合のサービスの品質を参照してください。

    最大信頼性
    ベスト・エフォート非パーシスタント
    高速非パーシスタント
    高信頼性非パーシスタント
    高信頼性パーシスタント
    保証パーシスタント

    サービス統合の信頼性レベルについて詳しくは 、メッセージの信頼性レベル - JMS デリバリー・モードとサービス統合のサービスの品質を参照してください。

  6. 次へ」をクリックします。
  7. 「外部宛先作成の確認」ページで、アクションの要約を検討します。
    • 外部宛先を作成するには、「終了」をクリックします。
    • 宛先プロパティーを変更したい場合は、「戻る」をクリックし、前のページでプロパティーを変更します。
  8. 変更をマスター構成に保存します。

次のタスク

外部バス接続 (ターゲット・バスを識別するため)、およびそのバス上のターゲット宛先を定義したことを確認します。

外部宛先のプロパティーを変更したりさらに構成したりすることができます。バス宛先プロパティーの構成を参照してください。

宛先のセキュリティー設定をオーバーライドするには、宛先ロールの管理を参照してください。


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