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バックアップ・クラスターの作成

このタスクを使用して、1 次クラスターに障害が発生した場合、Enterprise JavaBeans (EJB) 要求を処理するバックアップ・クラスターを構成します。

始める前に

非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): バックアップ・クラスターは、WebSphere® Application Server バージョン 9 では非推奨です。CoreGroupBridge を使用する複数のセルの間で IIOP ベースのバックアップ・クラスターを使用する代わりに、EJB 機能をREST インターフェースでラップすることを検討してください。次に、フロントエンドのロード・バランシング (オンデマンド・ルーターなど) を使用してロード・バランスを取ります。depfeat

始める前に、互いにバックアップを提供できる 2 つのクラスターを作成します。 1 次クラスターで使用可能であったオブジェクトやリソースがバックアップ・クラスターでも使用できる必要があります。 同じクラスター名を使用し、バックアップ・クラスターでも 1 次クラスターの場 合と同じアプリケーションをインストールし、同じアプリケーション名を使用して、同じ リソースを定義する必要があります。

クラスターはセル内で固有の名前を持つ必要があるため、1 次クラスターとバックアップ・クラスターは別々のセルに存在する必要があります。

このタスクについて

このタスクを実行して、EJB クラスター用のバックアップ・クラスターを作成します。 1 次クラスター内のすべてのサーバーに障害が発生した場合でも、バックアップ・クラスターが EJB 作業に対するサービス要求を継続することができるため、作業は停止しません。

バックアップ・クラスターを構成するには、名前とポートを指定します。 ポートはドメイン・ブートストラップ・アドレスと呼ばれ、ブートストラップのホストとポートで構成されます。 ブートストラップ・ホストとは、 バックアップ・クラスターが構成されているデプロイメント・マネージャーを含んでいるホストです。 ブートストラップ・ポートは、同じデプロイメント・マネージャーのブートストラップ・ポートと等しいものです。

1 次クラスターとバックアップ・クラスターは、 別々のセルに配置する必要があります。 バックアップ・クラスターのブートストラップ・ホストおよびブートストラップ・ポートは、 バックアップ・クラスターが含まれたセルを判別します。

手順

  1. バックアップ・クラスターのブートストラップ・ホストとブートストラップ・ポートを判別します。
    1. 管理コンソールを、バックアップ・クラスターが含まれたデプロイメント・マネージャーに接続します。
    2. 「システム管理」 >「デプロイメント・マネージャー」>「ポート」>「BOOTSTRAP_ADDRESS」とクリックします。BOOTSTRAP_ADDRESS インスタンス用のホストとポートは、 バックアップ・クラスターが使用するホストとポートです。 これらの値は、1 次クラスターを構成するときのために覚えておいてください。
  2. 管理コンソールを、1 次クラスターが含まれたデプロイメント・マネージャーに接続します。「サーバー」>「クラスター」>「WebSphere アプリケーション・サーバー・クラスター」> cluster_name>「バックアップ・クラスター」とクリックします。
  3. バックアップ・クラスターの名前が、1 次クラスターの名前と同じであることを確認してください。
  4. ドメイン・ブートストラップ・アドレス」をクリックします。 「ホスト」および「ポート」フィールドで、 バックアップ・クラスターのデプロイメント・マネージャーのブートストラップ・ホストとブートストラップ・ポートを指定します。 「OK」をクリックします。デプロイメント・マネージャーのブートストラップ・アドレスは、 ブートストラップ・ホストおよびブートストラップ・ポートの組み合わせによって定義されます。 「ドメイン・ブートストラップ・アドレス」ページで、「構成」タブを使用して、バックアップ・クラスターを静的に定義します。 デプロイメント・マネージャーが始動するたびに、この静的な値が利用されます。 「ランタイム」タブを使用すると、実行時にのみバックアップ・クラスターを定義することができます。デプロイメント・マネージャーが停止すると、ランタイムのバックアップ・クラスター情報は廃棄されます。
  5. OK」をクリックします。
  6. 個々のクラスター・コア・グループ間のコア・グループ・ブリッジを構成します。 アクセス・ポイント・グループを使用して、2 つのコア・グループを結合します。 1 次セルのデプロイメント・マネージャーで、バックアップ・セル内のコア・グループ・アクセス・ポイントを参照するピア・アクセス・ポイントを持つアクセス・ポイント・グループを構成します。 バックアップ・セルのデプロイメント・マネージャーで、1 次セル内に作成したアクセス・ポイント・グループと同じ名前を持つアクセス・ポイント・グループを作成します。1 次セルに、コア・グループ・アクセス・ポイントを参照するピア・アクセス・ポイントを追加します。詳しくは、コア・グループ・ブリッジ・サービスの構成に関するトピックを参照してください。
    ヒント: V5.x クラスターを構成して現行リリースの クラスターをバックアップしている場合、コア・グループ・ブリッジ・サービス を構成しないようにする必要があります。 コア・グループは V5.x ではサポートされていません。このため 、V5.x クラスターはコア・グループに属しません。 その場合、バックアップ・クラスターはドメイン・ブートストラップ・アドレスのみを使用して機能します。
  7. 構成を保存します。

タスクの結果

1 次クラスターに障害が発生すると、バックアップ・クラスターが EJB 要求を完了します。

次のタスク

バックアップ・クラスターの構成中に問題が発生した場合は、ワークロードが分散されない場合の解決方法に関するトピックを参照してください。


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ファイル名:trun_wlm_backup.html