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応答時間の目標のないサービス・ポリシーの構成
複数のサービス・ポリシーが構成されており、いずれのサービス・ポリシーでも応答時間の目標を正確に確定できない場合、または長時間実行要求や滞留要求が不定期に発生する場合には、応答時間の目標のないサービス・ポリシーを構成します。
始める前に
- この機能を使用可能にすると、すべてのサービス・ポリシーに対して使用可能になります。応答時間の目標があるサービス・ポリシーと応答時間の目標がないサービス・ポリシーを混在させることはできません。
- この機能が正しく動作するようにするために ARFM キューイングを使用不可にすることはできません。 つまり、disableARFM.py スクリプトを使用して arfmManageCpu セル・カスタム・プロパティーを false に設定することはできません。
このタスクについて
製品の使いやすさに役立つように、応答時間の目標のないパフォーマンス管理がサポートされています。 正しい応答時間の目標を指定するには、負荷テストを実行して妥当な値を判別する必要があります。このフィーチャーにより、パフォーマンス・テストを実施する必要がなくなりました。代わりに、本製品ではサービス・ポリシーの重要度を使用するだけでパフォーマンスを管理します。
応答時間の目標がない場合の 新規動的クラスター・インスタンスの開始時点を決定するために、 要求の待機時間に基づいてユーティリティー値を計算します。ユーティリティー値は、-1 から +1 までの値で サービス・クラスの重要度に基づきます。待機時間がゼロの要求は +1 のユーティリティー値を取得し、待機時間がほとんどすべてである要求は -1 のユーティリティー値を取得します。
待機時間が要求サービス・クラスの相対重要度と 同じであれば、0 のユーティリティー値を取得します。 ここで、相対重要度は、重要度が非常に高い場合は 0 で、非常に低い場合は 1 です。したがって、ユーティリティー値は達成したパフォーマンス・レベル (待機時間率として測定) および要求の重要度 (相対的重要度として測定) の役割を果たします。特定の重要度レベルにおいて、パフォーマンス・レベルが高いほどユーティリティー値が高くなります。ユーティリティー値がゼロ未満の場合、アプリケーション配置コントローラーは新規インスタンスを開始できるキャパシティーがあれば新規インスタンスの開始を試行します。
手順
- 管理コンソールで、 を選択します。
- カスタム・プロパティーの名前を disableResponseTimeGoals と入力します。
- プロパティーの値を true と指定します。