IBM MQ ネットワークとの相互協調処理

デフォルト・メッセージング・プロバイダー (サービス統合) は、IBM MQ リンクまたは IBM MQ サーバーを使用して IBM MQ ネットワークと相互協調処理することができます。または、IBM MQ をメッセージング・プロバイダーとして使用することもできます。 どの接続タイプも、それぞれ異なる状況にあわせて設計されており、それぞれ異なる利点を備えています。 それぞれのメッセージング・アプリケーションに最適な相互協調処理方法を選択してください。

このタスクについて

注: IBM MQ サーバー (キュー・マネージャーまたはキュー共有グループ) による相互協調処理は、WebSphere® Application Server バージョン 9 では非推奨となっています。 それに代わる方法として、IBM MQ リソース・アダプターまたは IBM MQ リンクを使用することにより、相互協調処理のために IBM MQ ネットワークに接続することができます。 詳しくは、非推奨の機能を参照してください。
WebSphere Application Server は、以下に示した方法で IBM MQ と相互強調処理を行うことができます。
  • IBM MQ メッセージング・プロバイダーを使用した外部 JMS プロバイダーとして IBM MQ を構成する。
  • デフォルト・メッセージング・プロバイダーと IBM MQ リンクを使用して、サービス統合バスを IBM MQ ネットワークに接続する。
  • デフォルト・メッセージング・プロバイダーと IBM MQ サーバーを使用して、IBM MQ キューをバスに統合する。

IBM MQ リンクは、リソースの接続に従来の IBM MQ スタイルのソリューションを提供します。IBM MQ サーバーでは、バス内から IBM MQ キューに直接アクセスする機能が追加されています。

表 1. IBM MQ との相互協調処理のさまざまな方法. 表 1 には 3 つの列があります。各列には、IBM MQ との相互協調処理を行うための別の方法を示す図が含まれています。 最初の列は、バスを使用せずに IBM MQ メッセージング・プロバイダーを使用する相互協調処理について説明しています。2 番目の列は、IBM MQ ネットワークを外部バスとして使用する相互協調処理について説明しています。 3 番目の列は、IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループをバス・メンバーとして使用する相互協調処理について説明しています。
IBM MQ メッセージング・プロバイダー (バスなし) 外部バスとしての IBM MQ ネットワーク (IBM MQ リンクを使用) バス・メンバーとしての IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループ (IBM MQ サーバーを使用)
この図の説明は、周りのテキストで記述されています。

この図では、JMS アプリケーションは API を使用して、トピックまたはキュー向けに、IBM MQ メッセージング・プロバイダーを介してメッセージを IBM MQ に送信しています。

この図については、周囲のテキストで説明します。

この図では、JMS アプリケーションは、デフォルト・メッセージング・プロバイダーを使用して、 ローカル・サービス統合バスにメッセージを渡します。ローカル・バスは外部バスにメッセージを渡し、IBM MQ リンクを通じて、IBM MQ ネットワークへのゲートウェイとして機能する IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループに転送します。サービス統合では、IBM MQ ネットワークは外部バスのように表示されます。

この図の説明は、周りのテキストで記述されています。

この図では、JMS アプリケーションは、デフォルト・メッセージング・プロバイダーを使用して、 サービス統合バスにメッセージを渡します。バスは、IBM MQ サーバーを通じて IBM MQ キューに直接メッセージを渡します。サービス統合には、IBM MQ サーバー (IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループと、それに関連するキュー) がローカル・バスのメンバーとして表示されます。

IBM MQ メッセージング・プロバイダーは、サービス統合を使用しません。これによって、WebSphere Application Server から IBM MQ への JMS メッセージングのアクセスが提供されます。 IBM MQ リンクは、サービス統合バスと IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共用グループの間のサーバー間チャネル接続を提供します。この接続は、IBM MQ ネットワークへのゲートウェイとして振る舞います。IBM MQ リンクを使用した場合、メッセージング・バスは IBM MQ ネットワークによって仮想キュー・マネージャーとみなされ、IBM MQ ネットワークは、サービス統合によって外部バスとみなされます。IBM MQ リンクを使用して、WebSphere Application Server アプリケーションは IBM MQ キュー (サービス統合バスで宛先として定義されているもの) への Point-to-Point メッセージを送信することができ、IBM MQ アプリケーションはサービス統合バス内の宛先 (IBM MQ でリモート・キューとして定義されているもの) に、Point-to-Point メッセージを送信することができます。また、このリンクを使用して 、WebSphere Application Server アプリケーションは 、IBM MQ アプリケーションが公開するメッセージにサブスクライブすることができ 、IBM MQ アプリケーションは 、WebSphere Application Server アプリケーションが公開するメッセージにサブスクライブすることができます。このリンクにより、WebSphere Application Server によって使用されるフォーマットと、IBM MQ によって使用されるフォーマットの間でメッセージが変換されることが保証されます。 IBM MQ サーバーは、IBM MQ キュー・マネージャーまたは (IBM MQ for z/OS® の場合) キュー共有グループを表します。 WebSphere Application Server バージョン 7.0 以降 と相互運用するためには、WebSphere MQ のバージョンは WebSphere MQ for z/OS バージョン 6 以降、または WebSphere MQ (分散プラットフォーム) バージョン 7 以降である必要があります。 IBM MQ サーバーは、IBM MQ for z/OS ネットワークによって提供される高可用性と最適なロード・バランシングという特性をサポートします。IBM MQ サーバーは、接続に使用される接続プロパティーとサービスの品質プロパティーを定義しており、WebSphere Application Server によって使用されるフォーマットと IBM MQ によって使用されるフォーマットの間でメッセージが確実に変換されるようにします。

これらの方法について詳しくは、 IBM MQ との相互協調処理を参照してください。

IBM MQ ネットワークとの相互協調処理を行うには、以下の 1 つ以上のステップを実行します。

手順


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