migrateServerMEtoCluster コマンド

バスのメンバーであるサーバーがクラスターに変換される際に、サーバー中のメッセージング・エンジン (ME) をクラスター・スコープにマイグレーションするために、migrateServerMEtoCluster コマンドを使用します。変換中、バス・メンバーシップは、クラスターの有効範囲に自動的には移行されません。 クラスターをバスのメンバーにするには、このコマンドを使用して移行します。

コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントAdminTask オブジェクトを使用します。

[IBM i][IBM i]wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。. [IBM i]詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.

このコマンドが有効なのは 、WebSphere® Application Server バージョン 7.0 以降 のアプリケーション・サーバーで使用される場合のみです。 これより前のバージョンでは使用しないでください。

サービス統合バスのコマンドには、コマンド行ヘルプが用意されています。
  • Jython で使用可能なサービス統合バス・コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('SIBAdminCommands')

  • 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('command_name')

コマンドの使用後に、マスター構成に変更を保存します。次のコマンドを使用します。

AdminConfig.save()

目的

migrateServerMEtoCluster コマンドは、サーバーのメッセージング・エンジンをクラスターの有効範囲にマイグレーションします。このコマンドは、サービス統合バスのメンバーであるサーバーがクラスターに変換されたときに役立ちます。 クラスターへの変換によって、クラスターがバスのメンバーに自動的になることはありません。 このコマンドを使用して、バス・メンバーシップをクラスターに移行します。 メッセージング・エンジンで高可用性を実現するために、またはクラスターにさらにメッセージング・エンジンを 追加してスケーラビリティーの向上を図る場合に、このコマンドを使用できます。 この状況では、サーバーの有効範囲でメッセージング・エンジンを削除して、クラスターの有効範囲で再作成しないでください。このようにすると、メッセージング・エンジンの 固有 ID (UUID) が失われ、メッセージング・エンジンが以前に構成した宛先で動作しなくなるためです。

migrateServerMEtoCluster コマンドは、新規サーバー・クラスターをバスのメンバーにします。

このコマンドが役立つ状況の例の 1 つに、バスを含めるオプションを使用して、バスのメンバーであるサーバーがセルにフェデレーテッドされた後で、最初のメンバーとしてサーバーで新規クラスターを作成することによって、サーバーをクラスターのメンバーにプロモートする場合があります。

ターゲット・オブジェクト

メッセージング・エンジン。

メッセージング・エンジンは、クラスターの有効範囲にコピーされ、すべての宛先ローカライズ参照がコピーされて、以前に構成した宛先で引き続き機能できるようにします。サーバーの有効範囲内のメッセージング・エンジン定義は削除されます。

必須パラメーター

-bus bus_name
サーバーがメンバーであるサービス統合バスの名前 (マイグレーションするメッセージング・エンジンをサーバーがホストしている場合)。listSIBuses コマンドを使用して、既存のバスの名前をリストすることができます。
-node node_name
サーバーが稼働するノードの名前 (マイグレーションするメッセージング・エンジンをサーバーがホストしている場合)。
-server server_name
マイグレーションするメッセージング・エンジンをホストしているサーバーの名前。

サーバーは、指定されたバスのメンバーであり、指定されたノードで稼働しており、さらにコマンドで指定したクラスターに既に変換されている必要があります。

-cluster cluster_name
サーバーが変換されていて、メッセージング・エンジンのマイグレーション先であるサーバー・クラスターの名前。

クラスターが存在しており、サーバーがクラスターのメンバーでなければなりません。クラスターは、サーバーがメンバーであるサービス統合バスのメンバーになっていない必要があります。

オプション・パラメーター

-rename TRUE | FALSE
メッセージング・エンジンおよびメッセージ・ポイントを名前変更して、クラスター内のこれらのリソースに命名規則を使用するかどうか。例えば、命名規則 node_name.server_name-bus_name を使用するサーバー上のメッセージング・エンジンの名前は、命名規則 cluster_name.nnn-bus_name を使用するように変更されます。
TRUE
メッセージング・エンジンおよびメッセージ・ポイントは、クラスター内のこれらのリソースの命名規則を使用して名前変更されます。
FALSE
メッセージング・エンジンおよびメッセージ・ポイントは、クラスター内のこれらのリソースの命名規則を使用して名前変更されません。
デフォルト値は FALSE です。

現在 node1 server1 で構成されているメッセージング・エンジンを cluster1 に マイグレーションし、そのメッセージング・エンジンとそのすべてのメッセージ・ポイントを、 クラスター用語を使用するように名前変更します。 Server1 は bus1 のメンバーであり 、既に cluster1 に変換されています。Cluster1 はまだ bus1 のメンバーではありません。

AdminTask.migrateServerMEtoCluster ('-bus bus1 -node node1 -server server1 -cluster cluster1 -rename TRUE')

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