例えば、統計の収集と表示を行うための動的トレース・サポートを構成して、メッセージ駆動型 Bean (MDB) スロットル・サポートがデバッグ用に最適化されるように構成することができます。
このタスクについて
このタスクで説明する構成オプションを使用すると、パフォーマンスに与える影響を最小限に抑えて、MDB スロットル・サポートに必要なデバッグ情報を収集することができます。
手順
- トレース・オプション com.ibm.ejs.jms.listener.MessageReferenceListenerPort=all=enabled を指定します。 MDB トレース・オプションが既に設定されている場合は、このトレース・オプションを指定する必要はありません。
- システム・プロパティー com.ibm.mdb.throttle.trace.enabled を構成します。 このプロパティーには、以下の値を指定できます。
- これは、
プロパティーが 0 に定義または設定されていない場合には、使用できません。
- プロパティーが 1 に設定されていれば、使用可能です。
- 統計の収集と表示を行うための動的トレース・サポートを構成します。
- メッセージング統計の有効化、無効化、またはリセットを行うには、以下の modify コマンドを使用します。f <server>,mdbstats,[enable
| disable | reset] コンソールからの応答は以下のとおりです:
BBOO0211I MODIFY COMMAND MDBSTATS, [ENABLE | DISABLE | RESET] COMPLETED SUCCESSFULLY
統計収集が使用可能でない場合、以下のメッセージが表示されます。
BBOO0284I STATISTICS GATHERING NOT ENABLED FOR <string>
- 統計を表示するには、以下の modify display コマンドを使用します。f <server>,display,work,mdb,stats
リスナー・ポートごとの表示情報には、以下が含まれます。
- NAME
- 統計が表示されているリスナー・ポートの名前
- TIME
- 統計が有効化またはリセットされてからの、秒単位の経過時間
- TOTAL
- 統計の有効化またはリセット後以降にブラウズされたメッセージ参照の総数
- IN-FLIGHT
- 未完了の作業要求の現行数
- EXCS
- 要求のキューイング時の例外数
- BLOCKS
- スロットルが作業要求のキューイングを制限するインスタンスの総数