[z/OS]

z/OS 用に最適化されたローカル・アダプターの使用計画

環境内の z/OS® で使用できるように、最適化されたローカル・アダプターを実装することを計画している場合、この概要レベルのタスクを使用します。

始める前に

CICS® Transaction Server for z/OS が最適化されたローカル・アダプターと通信するために必要な CICS Transaction Server for z/OS の最小バージョンは、3.1 です。WebSphere® Application Server から CICS への アウトバウンド呼び出しに 2 フェーズ・コミットまたはリソース・マネージャー・ローカル・トランザクション (RMLT) サポートを 使用する場合は、CICS Transaction Server for z/OS バージョン 4.1 を使用する必要があります。

このタスクについて

最適化されたローカル・アダプターとそれをサポートするネイティブ API 呼び出し可能サービスは、z/OS プラットフォーム上でエンタープライズ・アーキテクチャーおよびアプリケーションを開発のために別のパスを提供します。 最適化されたローカル・アダプターを使用すると、外部アドレス・スペースから、ローカルの WebSphere Application Server for z/OS サーバー上にデプロイされた Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションへのインバウンド呼び出しを実行できるだけでなく、WebSphere Application Server for z/OS で実行されているアプリケーションから、外部アドレス・スペースで稼働しているサーバー・プログラムへのアウトバウンド呼び出しも実行できます。

手順

  1. 環境内の既存のビジネス・アプリケーションとミドルウェア・アプリケーションを検討して、最適化されたローカル・アダプターを使用することによってメリットを得ることができるプロセスを特定します。 最適化されたローカル・アダプターを使用すると、COBOL、PL/I、C、C++、高水準アセンブラーなどの ネイティブ言語で書かれた、z/OS バッチ、顧客情報管理システム (CICS)、UNIX システム・サービス (USS) などの環境で稼働する アプリケーションに、WebSphere Application Server for z/OS 上で EJB アプリケーションとして実装される Java™ アプリケーションを呼び出す別の方法を提供できます。

    最適化されたローカル・アダプターを既存のビジネス・アプリケーションおよびミドルウェア・アプリケーションとともに使用するさまざまなシナリオについては、『z/OS 用の最適化されたローカル・アダプターの使用シナリオ』を参照してください。

  2. WebSphere Application Server が 64 ビット・モードで稼働していることを確認します。 アプリケーション・サーバーを作成すると、64 ビット・モードで稼働するよう自動的に構成されます。
  3. SAF ユーザー ID を WebSphere Application Server for z/OS からエンタープライズ情報システム (EIS) に伝搬する予定がある場合は、WebSphere Application Server が SAF ベースのユーザー・レジストリーを使用していることを確認してください。

    最適化されたローカル・アダプターは、OTMA サポートに基づいて、CICS および情報管理システム (IMS™) に接続するために使用できます。

  4. 最適化されたローカル・アダプターのサンプルを確認します。 WebSphere Application Server for z/OS を インストールすると、いくつかのサンプルが提供されます。これらのサンプルの場所と使用方法については、『最適化されたローカル・アダプターのサンプル』を参照してください。
  5. 最適化されたローカル・アダプターの使用方法を決定します。 最適化されたローカル・アダプターを使用して、インバウンド呼び出しまたはアウトバウンド呼び出しを実行できます。
    1. インバウンド・サポート用に最適化されたローカル・アダプターを使用します。

      最適化されたローカル・アダプターのサポートを利用して、WebSphere Application Server for z/OS EJB アプリケーションへのインバウンド呼び出しを実行できます。次の画像は、CICS から WebSphere Application Server EJB アプリケーションへのインバウンド呼び出しのフローを示しています。

      図 1. CICS を使用CICS から WebSphere Application Server EJB アプリケーションへのインバウンド呼び出し
      図 2. IMS の使用最適化されたローカル・アダプターを介したレガシー IMS から WebSphere Application Server へのインバウンド呼び出し
    2. 最適化されたローカル・アダプターのアウトバウンド・サポートを利用します。

      最適化されたローカル・アダプターのサポートを利用して、WebSphere Application Server for z/OS アプリケーションから外部アドレス・スペース内のプログラムを呼び出すことができます。

      次の図は、WebSphere Application Server から CICS トランザクションへのアウトバウンド呼び出しのフローを示しています。

      WebSphere Application Server から CICS トランザクションへのアウトバウンド呼び出し

      次の図は、WebSphere Application Server から IMS トランザクションへのアウトバウンド呼び出しのフローを示しています。

      WebSphere Application Server に対するレガシー IMS アウトバウンド呼び出し (最適化されたローカル・アダプターを使用した場合)


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