[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

Linux システムの調整

このトピックでは、ご使用の WebSphere® Application Server のパフォーマンスを最適化するための Linux オペレーティング・システムの調整方法について説明します。

このタスクについて

パフォーマンス上の問題がある場合は、オペレーティング・システムの設定を確認し、これらの設定がご使用のアプリケーションに適切であるかどうかを判別します。 Linux オペレーティング・システムは WebSphere Application Server 製品ではないため、変更が行われて結果が変わる場合があることに注意してください。

手順

調整の必要性に応じて、以下の設定および変数を構成します。
  • TCP パラメーターの変更
    • 説明: Linux には、調整可能な多くの TCP パラメーターがあり、これらのパラメーターのデフォルト値は WebSphere Application Server では十分であると考えられます。 例外的に、これらのパラメーターを調整しなければならない場合があります。 例えば、TIME_WAIT などの特定の状態にあるソケットの数を減らしたり、TCP キープアライブ操作を変更したり、他の関数を変更したりする場合があります。
    • 表示または設定の方法:

      Linux ディストリビューションの「man tcp」で入手可能な詳細情報を参考にしてください。

  • Linux ファイル記述子 (ulimit)
    • 説明: サポートされるオープン・ファイルの数を指定します。 ほとんどのアプリケーションについては、通常はデフォルト設定のままで十分です。 このパラメーターに設定した値が低すぎると、ファイル・オープン・エラー、メモリー割り振り失敗、 または接続確立エラーが表示される場合があります。
    • 表示または設定の方法: 各種シェルの構文については、UNIX の、ulimit コマンドに関する参照ページを確認してください。 KornShell シェル (ksh) で ulimit コマンドを 8000 に設定するには、 ulimit -n 8000 コマンドを実行します。 システム・リソースの制限についてすべての現行値を表示するには、 ulimit -a コマンドを使用します。
    • デフォルト値: SUSE Linux Enterprise Server 9 (SLES 9) では、デフォルト値は 1024 です。
    • 推奨値: 8000
  • 接続バックログ
    • 説明: 着信接続要求率が高く、接続障害が発生する場合は、以下のパラメーターを変更します。
      echo 3000 > /proc/sys/net/core/netdev_max_backlog
      echo 3000 > /proc/sys/net/core/somaxconn
  • TCP_KEEPALIVE_INTERVAL
    • 説明: isAlive 間隔プローブ間の待機時間を決定します。
    • 表示または設定の方法: 以下のコマンドを実行して、値を設定します。
      echo 15 > /proc/sys/net/ipv4/tcp_keepalive_intvl
    • デフォルト値: 75
    • 推奨値: 15
  • TCP_KEEPALIVE_PROBES
    • 説明: タイムアウト前のプローブ数を決定します。
    • 表示または設定の方法: 以下のコマンドを実行して、値を設定します。
      echo 5  > /proc/sys/net/ipv4/tcp_keepalive_probes
    • デフォルト値: 9
    • 推奨値: 5

タスクの結果

この調整手順で、Linux オペレーティング・システムでの WebSphere Application Server のパフォーマンスが改善されます。

次のタスク

ご使用のオペレーティング・システムをパフォーマンスのために調整した後、さまざまな調整ヒントについては、その他の調整トピックを参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tprf_tunelinux
ファイル名:tprf_tunelinux.html