WS-Notification 構成のインフラストラクチャーを
形成する新規 WS-Notification サービスと関連オブジェクトを作成します。 JAX-RPC ハンドラーをサービスに適用する機能を含め、WebSphere® Application Server バージョン 6.1 で提供される同じテクノロジーを使用する JAX-RPC WS-Notification サービスを公開する場合は、このタイプのサービスを使用します。この WS-Notification オプションは、バージョン 6.1 から WebSphere Application Server で使用できるようになりました。
始める前に
SDO リポジトリーのインストールおよび構成で説明されているように、SDO リポジトリーを正常に構成したことを確認します。
SDO リポジトリーは、WS-Notification サービスの作成中に WSDL 文書を保管するために使用されます。リポジトリーを構成しないと、サービスの作成時に
エラー・メッセージが表示されます。
これらのリソースの構成に使用する方式を決定します。 新規の
バージョン 6.1 WS-Notification サービスの作成は、このタスクに説明されているように管理コンソールを使用するか、
または createWSNService コマンドを使用して行うことができます。
このタスクは
既存のサービス統合バスが少なくとも 1 つのバス・メンバーで構成されていることを
前提としています。
通常は、1 つのサービス統合バスに 1 つの WS-Notification サービスを構成しますが、複数のサービスを構成することもできます。詳しくは、バス内で複数の WS-Notification サービスを作成する理由を参照してください。
バスで
WS-Notification サービスを定義することは、Web サービス・アプリケーションが
接続できる NotificationBroker (WSDL) ポートを公開することと同じではありません。
これを行うには、このタスクで説明されているように WS-Notification サービス・ポイントを
1 つ以上作成します。
このタスクについて
WS-Notification サービスは、WS-Notification アプリケーションによる使用のためにサービス統合バス上で定義されたメッセージング・リソースの一部またはすべてを公開する機能を提供します。
JAX-RPC ハンドラー・リストおよび WS-Security バインディングは、アウトバウンド Web サービス呼び出しを行う場合に使用されるパラメーターおよびセキュリティー・ポリシーを定義します。この Web サービス呼び出しには、(サブスクライブ操作に応答した) アウトバウンド・イベント通知のモニターや、要求ベースのパブリッシャーの制御 (サブスクライブ、一時停止、および再開) などがあります。
バージョン 6.1 WS-Notification サービスを作成する場合、ウィザードにより、次の 3 つの WS-Notification サービスのロールごとに 1 つずつ、合わせて 3 つのサービス統合バスのインバウンド・サービスが WS-Notification サービスに対して構成されます。
- 通知ブローカー
- サブスクリプション・マネージャー
- パブリッシャー登録マネージャー
これらのインバウンド・サービスは、バージョン 6.1 WS-Notification サービスと
同じサービス統合バス上で定義され、これらの各インバウンド・サービスは同じバスの宛先を参照します。
手順
- 管理コンソールを開始します。
- または というように移動します。 WS-Notification サービス [コレクション] フォームが表示されます。
- 目次ペインで、「新規」をクリックします。 「新規
WS-Notification サービス」ウィザードが表示されます。ウィザードで設定するプロパティーの詳細については、WS-Notification サービス [設定]を参照してください。
- ステップ 1: 名前、説明、サービス統合バスおよび動的トピック名前空間の設定の構成。
- 選択した
名前およびオプションの説明を入力します。
名前は、サービスを公開するエンドポイント
(すなわち、サービスの下で定義される WS-Notification サービス・ポイントに
アクセスするために使用される URL) の一部を形成します。 バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合、サービス名はバス内で固有のものです。バージョン 7.0 WS-Notification サービスの場合、ポリシー・セットに使用される管理モデルに一致するサービス名はセル内で固有のものであるため、WS-ReliableMessaging を使用したバージョン 7.0 WS-Notification サービスの構成をサポートします。
- オプション動的トピック名前空間を使用するを選択または選択解除します。
すなわち、このサービスで実行時に動的トピック名前空間を作成できるかどうかです。 詳しくは、動的トピック名前空間を参照してください。
特定の WS-Notification サービス (セキュリティー用や監査要件用など) への接続時に使用するトピック名前空間を厳しく制御する場合は、このオプションを使用します。このオプションの選択を解除した場合、WS-Notification サービスおよび
動的トピック名前空間から要求トピックに接続していたすべてのアプリケーションでは、
パブリッシュおよびメッセージの受信が停止されます。
動的トピック名前空間へのパブリッシュを行っていたすべてのメッセージは、高信頼性パーシスタントのデフォルト・メッセージ信頼性設定とともに挿入されます。この値が許容不可能な場合、
永続トピック名前空間を作成し、手動で属性を適切な値へ構成してください。
注: 特定の WS-Notification サービスで使用される動的トピック名前空間は、
トピック名前空間を作成した際に自動的に作成される
サーバー統合バス・トピック・スペースによって戻されます。このトピック・スペース内で
使用されるトピックの構文は、WS-Notification サービス実装内部のものです。
- オプション登録が必要ですを選択または選択解除します。
- ドロップダウン・リストからサービス統合バスを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- ステップ 2: WS-Notification サービス・タイプの選択。
作成するサービスのタイプとして、「バージョン 6.1」を
選択します。
- ステップ 3: ハンドラーおよび Web サービスのポリシー設定の構成。
これらの
設定は、WS-Notification クライアント・アプリケーションと交換するイベント通知に
適用されます。
- オプション: JAX-RPC ハンドラー・リストを選択します。
ハンドラー・リストについて詳しくは、JAX-RPC ハンドラーおよびクライアントの作業を参照してください。
- オプション: WS-Security 構成
およびバインディングを選択します。
- アウトバウンド・セキュリティー要求バインディング
- アウトバウンド・セキュリティー応答バインディング
- アウトバウンド・セキュリティー構成
Web Services Security リソースについて詳しくは、WS-Security を使用した SOAP メッセージのセキュア送信の構成を参照してください。
- 動的
トピック・スペース名を入力します。
すなわち、アドホックなトピック名前空間および動的なトピック名前空間 (許可されている場合) をホストするために使用する、バス・トピック・スペースの名前です。デフォルト名の
WSN_dynamic_this_service_name が
提供されます。
- 「次へ」をクリックします。
- ステップ 4: WS-Notification サービス・ポイントの作成。
バス・メンバー上に WS-Notification サービス・ポイントが存在する場合は、WS-Notification Web サービスがそのバス・メンバーから公開されます。これにより、この WS-Notification サービス用の通知ブローカー、サブスクリプション・マネージャー、およびパブリッシャー登録マネージャーのそれぞれの Web サービス・エンドポイントが、サービス・ポイントが関連付けられているバス・メンバー上で公開されます。WS-Notification アプリケーションは、WS-Notification サービスと相互作用するために、
これらのエンドポイントを使用します。 詳しくは、
WS-Notification サービス・ポイントを参照してください。
- 新しい
WS-Notification サービス・ポイントを作成するには、「はい」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
WS-Notification サービスには、
サービス・ポイントが少なくとも 1 つ必要です。
- WS-Notification サービス・ポイントの
名前および (オプションの) 説明を指定して、ドロップダウン・リストからサービス・ポイントを
構成するバス・メンバーを選択してから、「次へ」をクリックします。
サービス・ポイント名は、
サービス・ポイントにアクセスするために使用される URL (つまり、選択した
サーバーで公開される Web サービスのアドレス) の一部を形成します。単一の
サーバー・システムには、リストにバス・メンバーが 1 つのみあります。
- サービスを
公開するために使用するリスナー・アプリケーションを選択します。
このバス・メンバーの
既存のエンドポイント・リスナーを選択するか、「Create a new endpoint listener」を
選択します。
詳しくは、新規エンドポイント・リスナー構成の作成を参照してください。
- 「次へ」をクリックします。 新規の
サービス・ポイントが、この WS-Notification サービスのサービス・ポイントの
リストに追加されます。
- オプション: 別の
サービス・ポイントを作成するには、前のサブステップを繰り返します。
- この
WS-Notification サービスのサービス・ポイントの作成が終了したら、別のサービス・ポイントを
作成するためのオプションで「いいえ」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
- オプション: ステップ 5: 永続トピック名前空間の作成。
新規の WS-Notification 永続トピック名前空間を
作成する場合は、名前空間を指定し、親 WS-Notification サービスが
定義されているバスで構成されたいずれかのサービス統合バス・トピック・スペースと
関連付けます。トピック名前空間文書を適用または除去する以外に、
作成後の永続トピック名前空間を変更することはできません。 詳しくは、
永続トピック名前空間を参照してください。
- 新しい
永続トピック名前空間を作成するには、「はい」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
- 永続
トピック名前空間の名前を入力します。
これは、
この名前空間によってホストされているトピックを WS-Notification アプリケーションが
参照する場合に使用する URI です。
- この新規の
永続トピック名前空間を、メッセージを公開および受信するために
使用するサービス統合バス・トピック・スペースに関連付けます。
サービス統合バス・
トピック・スペースのドロップダウン・リストで、以下のいずれかのアクションを実行します。
- 既存のバス・トピック・スペースの名前を選択します。
- 新規
トピック・スペースを作成するためのオプションを選択してから、
新規トピック・スペースの名前を入力します。
- ドロップダウン・リストから、
このトピック名前空間を使用して公開されたメッセージに割り当てる
サービス統合バスの信頼性 (サービスの品質) を選択します。
それぞれがサービス統合バスのいずれかのメッセージ信頼性レベルを
表す 5 つの値から、1 つを選択します。デフォルト値は、JMS パーシスタント・
メッセージでデフォルトで使用される値である、高信頼性、パーシスタントです。
- 「次へ」をクリックします。
新規の
永続トピック名前空間が、この WS-Notification サービスの永続
トピック名前空間のリストに追加され、別の永続トピック名前空間を
作成するかどうかを尋ねられます (デフォルトは「はい」)。
- オプション: 別の
永続トピック名前空間を作成するには、前のサブステップを繰り返します。
- この
WS-Notification サービスの永続トピック名前空間の作成が終了したら、
別の永続トピック名前空間を作成するためのオプションで「いいえ」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
- ステップ 6: 要約。
ウィザードで行うアクションのサマリーが予想通りであることを
確認してから、「終了」を
クリックします。
処理が正常に完了すると、WS-Notification サービスのリストが
更新され、新規のバージョン 6.1 WS-Notification サービスが含まれるようになります。
正常に終了しなかった場合は、エラー・メッセージが表示されます。
- 変更をマスター構成に保存します。
- オプション: 以下のいずれかの状態に該当する場合は、サーバーを再始動します。
- 新規バスまたは新規バス・メンバーがこのタスクの一部として作成されている場合。
- バスに「構成の再ロード」が使用できない場合。
次のタスク
この WS-Notification サービスの拡張構成タスク (例えば、WS-Notification サービス・ポイントの追加、または永続トピック名前空間へのトピック名前空間文書の適用) を実行するには、
バージョン 6.1 WS-Notification サービスの変更を参照してください。