作業マネージャーは、Concurrency Utilities for Java™ EE または非同期 Bean を使用するアプリケーション・コンポーネントに対して、管理対象 executor (スレッド・プール)、スレッド・ファクトリー、およびスレッド・コンテキスト・サービスとして機能します。管理コンソールを使用して、作業マネージャーを構成します。
始める前に
作業マネージャーに精通していない場合は、その概念を説明したトピックの『作業マネージャー』を参照してください。
このタスクについて
作業マネージャー・サービスは常に使用可能です。この製品の旧バージョンでは、作業マネージャー・サービスは、管理コンソールまたは構成サービスを使用して使用不可にすることができました。
作業マネージャー・サービス構成オブジェクトは、まだ構成サービス内に存在しますが、使用可能になっている属性は無視されます。
それぞれのセルごとに複数の作業マネージャーを定義することができます。 各作業マネージャー
は、Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名前空間内でそれぞれ固有の場所にバインドされます。
重要: 作業マネージャー・サービスは、Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナーまたは Web コンテナー内からのみサポートされます。Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーション・クライアント・コンテナーからの構成済み作業マネージャーの検索と使用はサポートされていません。
手順
- 管理コンソールを開始します。
- を選択します。
- 「有効範囲」値を指定して「新規」をクリックします。
- 作業マネージャーの設定に対して必要なプロパティーを指定します。
- 有効範囲
- 構成されるリソースの有効範囲。この値は、構成ファイルの場所を示します。
- 名前
- 作業マネージャーの表示名。
- JNDI 名
- 作業マネージャーの Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名。リソース環境参照は、この名前にバインドすることができ、作業マネージャーを検索する必要があるコンポーネントによって使用できます。それぞれの作業マネージャーには、セル内部に固有の JNDI 名が必要です。
- アラーム・スレッド数
- アラームと、特定のポイント・イン・タイムに実行されるようにスケジュールされている作業の処理専用に指定されている別個のスレッド・プールに使用するスレッドの最大数。作業マネージャーは、保留中のアラームおよびスケジュールされた作業をモニターし、このスレッド・プールにディスパッチします。
注: このプロパティーに指定するアラーム・スレッドの数は、
「最小スレッド数」プロパティーおよび「最大スレッド数」プロパティーに
指定するスレッド数には影響を与えません。
「アラーム・スレッド数」プロパティーは、アラーム・スレッド用のスレッド・プールにのみ
適用されます。「最小スレッド数」プロパティーおよび「最大スレッド数」プロパティーは、
作業要求を処理するメイン・スレッド・プールにのみ適用されます。
- 最小スレッド数
- (特定のポイント・イン・タイムにスケジュールされているのではなく、) 即時実行されるように作業マネージャーにサブミットされる作業用のメイン・スレッド・プールに適用されます。必要に応じて作成し、スレッド・プール内に保持するスレッドの数。
- 最大スレッド数
注: (特定のポイント・イン・タイムにスケジュールされているのではなく、) 即時実行されるように作業マネージャーにサブミットされる作業用のメイン・スレッド・プールに適用されます . スレッド・プールに作成するスレッドの最大数。 「増大可能」チェック・ボックスが選択されている場合、スレッドの最大数を一時的に超えることができます。
この追加スレッドは、スレッド上の作業が完了すると、廃棄されます。
- スレッド優先順位
- スレッド・プール内のすべてのスレッド、および管理対象スレッド・ファクトリーによって作成されたすべてのスレッドに割り当てられる優先順位。
各スレッドには優先順位があります。
より高い優先順位を持つスレッドは、低い優先順位のスレッドの前に実行されます。
スレッド優先順位がどう使用されるかについての情報は、Java Standard Edition の仕様書の java.lang.Thread クラスの setPriority メソッドの Javadoc を参照してください。
- [オプション] 作業マネージャーの「説明」および「カテゴリー」を指定します。
- [オプション] この作業マネージャーで、サブミットしているスレッドから (または、管理対象スレッド・ファクトリーをルックアップまたは注入するスレッドから) 取り込んで、
実行のスレッド上で使用可能にするサービス名 (Java EE コンポーネントにとって使用可能になるスレッド・コンテキストのタイプ) を選択します。また、選択済みのサービスのリストも作業マネージャーの「スティッキー」なコンテキスト・ポリシーと呼ばれています。
必要以上のサービスを選択すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
- [オプション] 「カスタム・プロパティー」>「新規」を選択します。 その他のオプショナル・フィールドには、以下のものがあります。
- 名前
- lateWorkTime
- 値
- 秒数
- 説明
- 説明を指定します。
- タイプ
- java.lang.String を選択します。
lateWorkTime カスタム・プロパティーには、秒数を指定します。その秒数を超える
開始遅延作業があると、情報メッセージをログに記録する必要があります。通知メッセージは、作業マネージャーごとに 1 回
ログに記録されます。デフォルト値は 60 秒で、値を 0 にすると、このプロパティーは
無効になります。
- 名前
- lateAlarmTime
- 値
- 秒数
- 説明
- 説明を指定します。
- タイプ
- java.lang.String を選択します。
lateAlarmTime カスタム・プロパティーには、秒数を指定します。その秒数を超えると
起動遅延アラームが情報メッセージをログに記録する必要があります。通知メッセージは、作業マネージャーごとに 1 回
ログに記録されます。デフォルト値は 5 秒で、値を 0 にすると、このプロパティーは
無効になります。
- 構成を保存します。
タスクの結果
これで作業マネージャーが構成され、非同期コードの開始の管理を必要とするアプリケーション・コンポーネントによるアクセスが可能になりました。