recoverMEConfig コマンド

recoverMEConfig コマンドを使用して、使用可能なバックアップがない場合に、 障害または破損が発生したメッセージング・エンジンの構成データをメッセージ・ストアからリカバリーします。 このメッセージ・ストアとしては、前のメッセージング・エンジンが接続されていたデータベースまたはファイル・ストア・システムが可能です。

このコマンドは、 キューおよびトピックのメッセージング・エンジンの構成データをメッセージ・ストアからリカバリーします。

前のメッセージング・エンジンが実行されていた際の構成データが使用可能でない場合、 メッセージ・ストアからメッセージング・エンジンのパーシスタント・データをリカバリーすることはできません。 これは、サーバーが新しいサービス統合バス・メンバーとして追加されるときに、 メッセージ・ストアに保管された前のメッセージング・エンジンの UUID と一致しない、新しいメッセージング・エンジン UUID をバスが作成するためです。 このコマンドを使用して、メッセージング・エンジンの保管されている UUID と、キューおよびトピックのその構成データのみをリカバリーします。 キューおよびトピックの UUID は、他のすべての構成プロパティーのデフォルト値でリカバリーされます。 構成データをリカバリーした後、 破損したメッセージング・エンジンの永続化されたメッセージをリカバリーして、その後の処理を行うことができます。
注: 新しくコマンドを開始する前に、実行中の recoverMEConfig コマンドがないことを必ず確認してください。
前のコマンドが実行中であるかどうかは、次のトレース・メッセージで判別することができます。
  • CWSJA0166E: メッセージング・エンジン構成のリカバリーが、データベース (スキーマ: <schemaname>、JNDI 名: <jndiname>) について開始しました。 (CWSJA0166E: The Messaging Engine configuration recovery has started for Database : using schema : <schemaname> for jndiname: <jndiname>)

    このトレース・メッセージは、データベースを使用したリカバリー・コマンドの開始を示しています。 これが、リカバリー・コマンドの開始を確認するために使用する入り口のトレース行です。

  • CWSJA0166E: メッセージング・エンジン構成のリカバリーが、ファイル・システム (logDirectory: <logDirectory>、permLogDirectory: <permLogDirectory >、tempLogDirectory: <tempLogDirectory>) について開始しました。 (CWSJA0166E: The Messaging Engine configuration recovery has started for File system : using logDirectory : <logDirectory> permLogDirectory : <permLogDirectory > tempLogDirectory : <tempLogDirectory>)

    このトレース・メッセージは、ファイル・システムを使用したリカバリー・コマンドの開始を示しています。

  • CWSJA0167E: データベース (スキーマ: <schemaname>、JNDI 名: <jndiname>) のメッセージング・エンジン構成のリカバリーが完了しました。 (CWSJA0167E: The Messaging Engine configuration recovery for Database : using schema : <schemaname> for jndiname: <jndiname> is complete.)

コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントAdminTask オブジェクトを使用します。

[IBM i][IBM i]wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。. [IBM i]詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.

サービス統合バスのコマンドには、コマンド行ヘルプが用意されています。
  • Jython で使用可能なサービス統合バス・コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('SIBAdminCommands')

  • 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('command_name')

コマンドの使用後に、マスター構成に変更を保存します。次のコマンドを使用します。

AdminConfig.save()

目的

メッセージング・エンジンのバス・メンバー (サーバーまたはクラスターなど) に障害または破損が発生した場合、 メッセージング・エンジンは、リカバリー可能なパーシスタント・メッセージをメッセージ・ストアにまだ保持しています。 このコマンドを使用して、構成データのバックアップが使用できない場合に、 キューおよびトピック・スペースの破損または消失したメッセージング・エンジンの構成データをリカバリーすることができます。
注: このコマンドは、障害または破損が発生したメッセージング・エンジンの構成データのバックアップが使用可能でない場合にだけ使用してください。

ターゲット・オブジェクト

なし。

必須パラメーター

-busName bus_name
前の破損したメッセージング・エンジンが存在していたサービス統合バスの名前。 listSIBuses コマンドを使用して、既存のバスの名前をリストすることができます。 バス名が存在しなければ、同じバス名で新しいバスが作成されます。
-messageStore messageStore type
メッセージング・エンジンのデータをリカバリーする元のメッセージ・ストアのタイプを指定します。 ファイル・システムからリカバリーする場合には FILE、データベースからリカバリーする場合には DB を指定します。

値が FILE の場合、 -logDirectory-permLogDirectory-tempLogDirectory-nodeName と、-serverName または -clusterName のパラメーターを指定する必要があります。

値が DB の場合、-dataSource-schema-nodeName と、-serverName または -clusterName のパラメーターを指定する必要があります。

-nodeName nodename
前のメッセージング・エンジンが実行されていたノードの名前を指定します。 前のメッセージング・エンジンの構成データは、同じノード名の下にリカバリーされます。
-serverName servername
前のメッセージング・エンジンが実行されていたサーバーの名前を指定します。

nodeName パラメーターと serverName パラメーターを指定した場合、 -clusterName パラメーターは指定しないでください。

-clusterName clustername
バス・メンバーであるサーバー・クラスターを追加するには、クラスターの名前を指定します。

このパラメーターを指定する場合は、-nodeName および -serverName パラメーターを指定しないでください。

-logDirectory logdirectoryname
前に破損したメッセージング・エンジンのメッセージ・ストアが使用するログ・ファイル・ディレクトリーの完全修飾パス。 -messageStore パラメーター値が FILE に指定されている場合は、このパラメーターを使用します。
-permLogDirectory permanentlogdirectoryname
前のメッセージング・エンジンのメッセージ・ストアが永続オブジェクトの保管に使用する永続ログ・ディレクトリーの完全修飾パス。 -messageStore パラメーター値が FILE に指定されている場合は、このパラメーターを使用します。
-tempLogDirectory temporarylogdirectoryname
前のメッセージング・エンジンのメッセージ・ストアが永続オブジェクトの保管に使用する一時ログ・ディレクトリーの完全修飾パス。 -messageStore パラメーター値が FILE に指定されている場合は、このパラメーターを使用します。
-dataSource datasource Name
データ・ストア用のリレーショナル・データベース管理システム (RDBMS) にアクセスするためにメッセージング・エンジンが使用する、データ・ソースの名前。-messageStore パラメーター値が DB に指定されている場合は、このパラメーターを使用します。
$AdminConfig list DataSource を使用して、DataSource オブジェクトの名前をリストできます。
注: メッセージング・エンジン・データのリカバリーに使用される -dataSource は、サーバー・レベルまたはセル・レベルで定義できます。 既存のリカバリー・コマンドが実行中の場合には、新しいコマンドを開始する前に、それが完了していることを確認してください。
-schemaName schemaname
メッセージング・エンジンのデータをリカバリーする元のデータベースのスキーマ名。 -messageStore パラメーター値が DB に指定されている場合は、このパラメーターを使用します。

サーバー・レベルでメッセージ・ストアからファイル・システムのパーシスタント・データをリカバリーします。

$AdminTask recoverMEConfig {-busName Bus01 -messageStore FILE 
-logDirectory "c:¥FileStoreLogs" -permLogDirectory "c:¥PermFileStoreLogs" 
-tempLogDirectory "c:¥TempFileStoreLogs" -nodeName node1 -serverName server1}

サーバー・レベルでメッセージ・ストアからデータベース・システムのパーシスタント・データをリカバリーします。

$AdminTask recoverMEConfig {-busName bus55 -messageStore DB 
-dataSource "MyDataSource" -schemaName "server6" 
-nodeName node01 -serverName server01}

クラスター・レベルでメッセージ・ストアからデータベース・システムのパーシスタント・データをリカバリーします。

$AdminTask recoverMEConfig {-busName bus55 -messageStore DB 
-dataSource "MyDataSource" 
-schemaName "server6" -clusterName cluster01}

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ファイル名:rjk_recoverme_config.html