管理コンソールを使用して、プロキシー・サーバーを作成し、構成します。プロキシー・サーバーを作成する際には、アプリケーション・サーバー・プロファイルのみターゲット・ノードとして使用できます。
このタスクについて
プロキシー・サーバーは要求をアプリケーション・サーバー・ノードに送付します。
プロキシー・サーバーは、追加の構成を行うことなく、オンデマンド構成 (ODC) が使用可能なすべてのアプリケーション・サーバーに要求を動的に送付することができます。
製品をインストールすると、2 つのプロファイルが作成されます。デフォルト・プロファイルであるスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルと、dmgr と呼ばれるデプロイメント・マネージャー・プロファイルです。プロキシー・サーバーを作成する際は、デプロイメント・マネージャー・プロファイルは選択しないでください。
ターゲット・ノードとして使用できるのは、アプリケーション・サーバー・プロファイルのみです。
手順
- 管理コンソールでとクリックしてプロキシー・サーバーを作成します。
- プロキシー・サーバーを常駐させるノードを選択します。
- 新しいプロキシー・サーバーの名前を入力して、「」をクリックします。
- サポートされるプロトコル HTTP および SIP が選択されます。プロキシー・サーバーが、Web コンテナーへ、および Web コンテナーから要求を経路指定する場合は、HTTP を選択します。
プロキシー・サーバーが、SIP コンテナーへ、および SIP コンテナーから要求を経路指定する場合は、Session Initiation Protocol (SIP) を選択します。 固有の HTTP ポートを生成するかどうかを決定します。
「次へ」をクリックします。
注: 垂直スケーリングのための同じノード上に複数のプロキシー・サーバーを作成する場合、このオプションを選択して、ポート競合を避けるために固有ポートを生成することができます。
特定の拡張シナリオが、固有のポートが必要になることがあるポート・マッピングと関連しています。
例えば、各プロキシー・サーバーが固有の HTTP ポートで listen していることを前提に、ロード・バランサーは要求を同じノード内のプロキシー・サーバーに対してロード・バランシングすることができます。
プロキシー・サーバーが特定の仮想ホストの要求を受け入れるために、仮想ホストのホスト別名へ生成された固有の HTTP ポートを追加することが必要です。
また、これらのポートが同じノード上でその他のローカル・サーバーと競合する場合、ウィザードが生成したポート値を変更する必要がある場合もあります。
- ご使用のプロキシー・サーバーを置くプロキシー・サーバー・テンプレートを選択します。
「」をクリックします。 デフォルトのテンプレートを選択するか、または既存のプロキシー・サーバーへマップするようにできます。
既存のプロキシー・サーバーへマッピングすれば、時間を節約できます。
プロキシー・サーバーを 1 つ作成し、ご使用の環境が必要とするすべての特定の構成を適用して、プロキシー・サーバーをテンプレートとして使用することができます。
- 「要約」パネルを確認して「」をクリックします。
タスクの結果
これで、プロキシー・サーバーの機能が有効になりました。プロキシー・サーバーは、プロキシー・サーバーが所属するセルへの HTTP 要求の経路指定や、SIP コンテナーとの間での SIP 要求の経路指定を自動的に行います。
別のセルへの経路指定を使用可能にするには、他のセルと通信できるようにご使用のセルを構成します。
トラブルの回避 (Avoid trouble): UNIX ベースのオペレーティング・システムで非特権ユーザーとしてプロキシー・サーバーを始動しようとして失敗する場合は、PROXY_HTTP_ADDRESS および PROXY_HTTPS_ADDRESS トランスポート・チェーンのポートを 1024 より大きな値に変更します。
gotcha
トラブルの回避 (Avoid trouble): プロキシー・サーバーを使用する場合は、デフォルト・ポートを使用してください。
他のポートを使用すると、HTTPS URL リダイレクトが間違ったポートに対して実行される可能性があります。
これは、default_host という名前の仮想ホストでもこの新規ポートを使用していることが原因である場合があります。
HTTPS のリダイレクトは、default_host で最初に検出された HTTPS ポートに基づいて実行されます。
gotcha
トラブルの回避 (Avoid trouble): デプロイメントの SIP コンテナー数の増加に応じて、SIP プロキシー・サーバー上のヒープ設定値を増やす必要があります。 例えば、コンテナー数が 20 のデプロイメントでは最低 60 MB のヒープ・サイズが必要になるため、-Xmo60m パラメーターを、管理コンソールの「Java™ 仮想マシン」パネル上の「汎用 JVM 引数」フィールドに追加する必要があります。 ただし、コンテナー数が 70 のデプロイメントの場合は、200 MB (-Xmo200m) などの大きな値に設定する必要があります。 汎用 JVM 引数について詳しくは、Java 仮想マシンの設定に関する資料を参照してください。
gotcha