UDDI ユーティリティー・ツール

UDDI ユーティリティー・ツールは、UDDI バージョン 2 エンティティー (子エンティティー、およびそれぞれのバージョン 2 エンティティー・キーを含みます) を、バージョン 3 の UDDI レジストリーにマイグレーション、移動、またはコピーする際に使用できる機能のスイートです。

UDDI ユーティリティー・ツール・スイートを使用するには、UDDIUtilityTools.jar ファイルを実行します。このファイルは、app_server_root/UDDIReg/scripts ディレクトリーにあります。また、UDDI ユーティリティー・ツールのすべての機能は、提供されているパブリック Java™ API からも呼び出せます。

本リリースで提供される UDDI ユーティリティー・ツール・スイートは、WebSphere® Application Server バージョン 6.1 で提供されるバージョンと同じ機能を備えています。ただし、本リリースのすべての UDDI ユーティリティー・ツール機能では、UDDI バージョン 2 API を使用します。バージョン 2 API では、パブリッシャーが割り当てるキーがサポートされていないことに注意してください。

UDDI ユーティリティー・ツールでバージョン 2 API タイプを使用すれば、バージョン 2 と 3 のレジストリーからのエクスポート (UDDI エンティティー・キーのバージョン 2 の表記のみを提供)、およびバージョン 3 のレジストリーへのインポートが可能です。バージョン 3 レジストリーのエンティティーは、バージョン 2 のエンティティーとしてエクスポートされるため、デジタル署名などのエレメントは存在しません。 バージョン 3 API を使用してバージョン 3 エンティティーに独自のキーを割り当てる方法の例については、 提供されたキーによる UDDI バージョン 3 エンティティーの保存に関するセクションを参照してください。

UDDI バージョン 3 の公開 API は、 パブリッシャーが割り当てるキーをサポートしています。バージョン 3 のレジストリー間のエンティティーをプロモートするには、 通常の API 関数を使用します。

UDDI ユーティリティー・ツール・スイートには、以下の用途もあります。
  • バージョン 2 キーまたは検索条件を指定することで、ソース UDDI レジストリーからエンティティーを検索および選択できます。
  • UDDI レジストリー内の、子エンティティーを含む正規の tModel エンティティーを公開できます。
  • バージョン 2 キーを指定することで、UDDI (バージョン 2) エンティティーをカスタマイズして複数のターゲット UDDI レジストリーにコピーできるように、中間 XML 表記に保持できます。
  • ターゲット UDDI レジストリー内の、子エンティティーを含む既存のエンティティーを更新できます。
  • バージョン 2 キーを指定することで、ターゲット UDDI レジストリーから選択したエンティティーを削除できます。
UDDI ユーティリティー・ツール・スイートには、以下の 5 つの主な関数があります。
エクスポート
エクスポート関数では、指定されたエンティティー・タイプとキーを使用して、指定されたレジストリーから UDDI エンティティーのリストを取得して、それを UDDI エンティティー定義ファイルに書き込みます。各キーのエンティティー・タイプには、business、service、bindingTemplate、または tModel があります。エンティティー定義ファイルには、 UDDI ユーティリティー・ツール・スキーマ (UDDI バージョン 2 スキーマが組み込まれているもの) に従い、 指定されたそれぞれのエンティティーを正確に記述する XML が含まれています。 UDDI エンティティー定義ファイルではエンティティーをタイプで分類し、指定したエンティティーが参照する tModel エンティティーを自動的に検出および記録します。 ファイルの「参照される tModel」セクションを使用することで、ターゲット・レジストリーに新規エンティティーをインポートする前に、参照される tModel エンティティーを確実にそのレジストリーに 含めることができます。
インポート
インポート関数は、ターゲット・レジストリーに UDDI エンティティーのリストが既にあるかどうかを検出し、ない場合は、指定したキーで最小エンティティー (スタブ) を作成します。UDDI エンティティーの提供は、UDDI エンティティー定義ファイルを使用して行うか、またはコンテナー・オブジェクト内でプログラマチックに行うことができます。その後、エンティティーが公開されて、提供されたデータを使用してスタブが更新され、既存のエンティティーは指定されたとおりに上書きまたは無視されます。 オリジナルのキーは常に維持されることに注意してください。
プロモート
プロモート関数は、エクスポートとインポートのステップを組み合わせて処理を行います。つまり、単一の論理ステップで、ソース・レジストリーから指定したエンティティーを (キーによって) 抽出し、それをターゲット・レジストリーにインポートします。 オプションで、UDDI エンティティー定義ファイルを生成することができます。
削除
削除関数は、指定されたエンティティーをターゲット UDDI レジストリーから削除します。 削除するエンティティーは、エンティティー・タイプ、またはエンティティー・タイプのリストとして指定し、キーはエクスポート関数と同じ方法で指定します。
一致するエンティティーの検索
一致するエンティティーの検索関数は、検索条件と一致する一連のエンティティーを検出し、エンティティー・キーのリストを生成します。検索条件は、さまざまなエンティティー・タイプのそれぞれの UDDI 照会 API オブジェクトです。生成されたエンティティー・キーのリストは、エクスポート、プロモート、および削除の各関数への入力として使用できます。
注: この関数は、プログラマチック API からのみ使用できます。

以下の図は、関数、その入力と出力、およびソースとターゲットの UDDI レジストリーの間の関係を示しています。

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