メモリー間トポロジー: ピアツーピア機能

基本的なピアツーピア (クライアントとサーバー機能の両方、または両方のモード) トポロジーはデフォルトの構成であり、レプリカが 1 つあります。 ただし、複製ドメインを構成することにより、レプリカを追加することもできます。

ピアツーピア・トポロジー
この基本的なピアツーピア・トポロジーでは、各サーバー Java™ 仮想マシン (JVM) により以下のことを行えます。
  • HTTP セッション を活用する Web アプリケーションをホストします。
  • 所有している HTTP セッション に変更点を送信します。
  • クラスターの他のすべてのサーバーから HTTP セッション のバックアップ・コピーを受け取ります。

この構成は最も統合されたトポロジーを表します。このトポロジーで は、さまざまなシステム・パーツが連結され、必要なプロセスが最少となります。 この構成を使用すると、各ノードが等しい機能 (CPU、メモリーなど) を持ち、それぞれが同じ量の作業を処理する場合、最も安定した実装を達成します。

ピアツーピア・トポロジーを使用する際には、セッション・データのアクセスおよび無効化が適切に行われるようにするため、複製ドメイン内で複製が実行可能でなければならない点にも注意してください。所定の複製ドメインでは、2 つ以上のクラスター・メンバーが常時稼働している必要があります。 例えば、server1 および server2 という 2 つのアプリケーション・サーバーのクラスターがあり、ともにピアツーピア・モードで構成されている状態で、server2 で障害を発生したとします。 server1 のすべてのバックアップ情報は失われ、複製が実行できなくなります。

セッション・ホット・フェイルオーバー

このリリースには、セッション・ホット・フェイルオーバーと呼ばれる新しい機能が追加されました。 この機能は、ピアツーピア・モードにのみ適用できます。 クラスター環境では、WebSphere® Application Server プラグインでのセッション・アフィニティーにより、所定のセッションの要求は同一サーバーに送られます。 セッションの現行所有者のサーバー・インスタンスが異常終了すると、 WebSphere Application Server プラグインは、その要求をクラスター内の別の適切なサーバーに送ります。ピアツーピア・モードで実行するよう構成されたクラスターでは、この機能のプラグインにより、セッションのバックアップ・コピーを既に持つサーバーにフェイルオーバーされます。 これにより、バックアップを持つ別のサーバーからセッションを取得する場合のオーバーヘッドを回避します。 しかし、ホット・フェイルオーバーは特に、サーバント領域の障害のためのものです。 サーバー全体、つまりコントローラーとサーバーの両方が失敗した場合、セッションはネットワーク上でリトリーブされなければならない場合があります。

Application Server クラスターの前面に立つすべての WebSphere Application Server プラグイン・インスタンスをバージョン 6.0 にアップグレードし、ピアツーピア・モードを使用する場合のセッション・アフィニティーを確保する必要があります。


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