作業域のプロパティー・モード
作業域の情報はプロパティーのセットで構成されています。1 つのプロパティー は、 キー、値、モードの 3 つから成っています。 キーと値のペアで、プロパティーに含まれる情報を表します。 キーは、関連付けられた値の検索に使用される名前です。 モードは、ユーザーがプロパティーを変更または除去できるかどうかを 決定します。
プロパティー・モード
プロパティーには、以下のコード例に示しているように、 取り得るモード値が 4 つあります。
コード例: PropertyModeType 定義
public final class PropertyModeType {
public static final PropertyModeType normal;
public static final PropertyModeType read_only;
public static final PropertyModeType fixed_normal;
public static final PropertyModeType fixed_readonly;
};
プロパティーのモードにより、以下の 3 点が決定されます。
- キーに関連付けられた値は変更可能か。
- プロパティーは削除可能か。
- キーと値のペアに関連付けられたモードは変更可能か。
2 つの読み取り専用モードでは、プロパティー内の情報の変更は禁じられています。 また、2 つの固定モードでは、プロパティーの削除が禁じられています。
作業域サービスは、キー値、またはプロパティーに関連付けられている モードの変更を特に目的としたメソッドは提供していません。 アプリケーションは、プロパティーの情報を変更するのに、プロパティーの情報を 単に再書き込みします。これはプロパティーの情報の更新と同じ効果があります。 プロパティーのモードは実行可能な変更を管理します。 キーと値ペアの変更では、各モードについての、値の変更および プロパティーの削除を行う際の制限事項を説明します。 モードの変更では、モードの変更における制限事項について説明しています。
モードの変更
プロパティーと関連付けられたモードは、元のモードの制限に従ってのみ、変更できます。 読み取り専用プロパティーと固定読み取り専用プロパティーは、
値またはモードの変更を許可しません。 固定標準モードと固定読み取り専用モードでは、プロパティーを削除できません。 これらの制限のため、作業域の存続期間内では、プロパティーのモードに対して
以下のような変更が許されることになります。
- 現行モードが標準の場合は、 他の 3 つのモード (固定標準、読み取り専用、固定読み取り専用) のいずれにも変更できます。
- 現行モードが固定標準の場合は、固定読み取り専用モードへのみ変更できます。
- 現行モードが読み取り専用の場合は、モードの変更は、プロパティーを削除し、 必要なモードを持つプロパティーとして再作成することでのみ行うことができます。
- 現行モードが固定読み取り専用の場合、変更はできません。
- 現行モードが標準でない場合には、標準に変更することはできません。 プロパティーが固定標準に設定されていて、その後標準にリセットされる場合は、 値は更新されますが、モードは固定標準のままです。 プロパティーが固定標準に設定されていて、 その後それを読み取り専用または固定読み取り専用にリセットすると、 値は更新され、モードは固定読み取り専用モードに変更されます。
注: どのような プロパティーのキー、値、およびモードも、
プロパティーが作成された作業域を終了 (完了) し、
新しい作業域を作成することによって効果的に変更できます。 アプリケーションはその後、新規のプロパティーをその作業域に挿入できます。 この変更は、元の作業域内の値を変更することとまったく同じではありませんが、
一部のアプリケーションは、これを同等のメカニズムとして使用します。