XSLT 2.0、XPath 2.0、および XQuery 1.0 の実装固有の動作
フィーチャー | 説明 | 仕様 | エラー・コード | 確認されている動作 |
---|---|---|---|---|
multi preserve-strip-space matched | ソース文書内の要素 が xsl:strip-space 宣言と xsl:preserve-space 宣言の両方に一致する場合のリカバリー可能な動的エラーです。 | XSLT 2.0 | XTRE0270 | プロセッサーは、エラーを返さずに、宣言順序の最後に指定されている xsl:strip-space 宣言または xsl:preserve-space 宣言を選択することによってリカバリーします。 |
pattern evaluation | 特定のノードに対するパターンの評価中に 発生する動的エラーまたはタイプ・エラーは、それが他の状況ではリカバリー不可能なエラーである場合でも、 リカバリー可能エラーとして処理されます。オプションのリカバリー・アクションでは、 パターンをそのノードと一致しないものとして処理します。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、エラーを返さずに、パターンをそのノードに一致しないものとして処理することによってリカバリーします。 | |
multiple templates matched | テンプレート・ルールの競合解決アルゴリズム で複数のマッチング・テンプレート・ルールが残っている場合のリカバリー可能な動的エラーです。 オプションのリカバリー・アクションでは、残っているマッチング・テンプレート・ルールから、 宣言順序の最後に指定されているルールを選択します。 | XSLT 2.0 | XTRE0540 | プロセッサーは、エラーを返さずに、宣言順序の最後に指定されているテンプレートを選択することによってリカバリーします。 |
invalid value-xml space | 構成されている属性の名前が xml:space で、 値が default でも preserve でもない場合のリカバリー可能な動的エラーです。オプションのリカバリー・アクションでは、要求された値を使用して属性を構成します。これは、属性が、リテラル結果要素または xsl:attribute、xsl:copy、xsl:copy-of のいずれかの命令を使用して構成される場合に適用されます。 | XSLT 2.0 | XTRE0795 | プロセッサーは、エラーを返さずに、要求された値を使用して属性を構成します。 |
invalid fragment in document uri | document 関数に指定された URI 参照に
フラグメント ID が含まれている場合で、以下のいずれかに該当する場合のリカバリー可能な動的エラーです。
|
XSLT 2.0 | XTRE1160 | プロセッサーは、フラグメント ID を無視して、 document ノードを返します。警告は戻されません。 |
same resource for multiple results | 変換で、同じ物理リソースを示す URI を持つ 結果ツリーが複数生成された場合のリカバリー可能な動的エラーです。プロセッサーがエラーを検出することはできないため、オプションのリカバリー・アクションは実装に依存します。 | XSLT 2.0 | XTRE1495 | プロセッサーはエラーを返します。 |
read and write to same resource | 単一の変換において、外部リソースへの書き込みと 同じリソースからの読み取りが行われた場合 (書き込みと読み取りの両方に同じ URI を使用してリソースに アクセスしたかどうかにかかわらず) のスタイルシートのリカバリー可能な動的エラーです。 オプションのリカバリー・アクションは実装に依存します。 実装は、エラー条件を検出する必要はありません。 | XSLT 2.0 | XTRE1500 | プロセッサーは、このエラー条件を 検出しようとしません。 |
disable output escaping not supported | xsl:value-of 命令または xsl:text 命令で、 出力エスケープを使用不可にするよう指定されており、実装がこれをサポートしない場合の リカバリー可能な動的エラーです。オプションのリカバリー・アクションでは、disable-output-escaping 属性を無視します。 | XSLT 2.0 | XTRE1620 | プロセッサーには、出力エスケープを使用不可にする 機能がないため、警告を出さずに disable-output-escaping 属性を無視します。 |
disable output escaping for not serialized | シリアライズされない最終結果ツリーへの 書き込み時に、xsl:value-of 命令または xsl:text 命令で、出力エスケープを使用不可にするよう指定されている 場合のリカバリー可能な動的エラーです。オプションのリカバリー・アクションでは、disable-output-escaping 属性を無視します。 | XSLT 2.0 | XTRE1630 | プロセッサーには、出力エスケープを使用不可にする 機能がないため、警告を出さずに disable-output-escaping 属性を無視します。 |
integer overflow | xs:integer 算術演算でオーバーフロー
およびアンダーフロー状態が発生した場合に、有限精度整数演算をサポートする実装は、
以下のオプションから選択する必要があります。 |
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | FOAR0002 | プロセッサーは、 com.ibm.xml.xapi.XStaticContext.setIntegerMathMode(int) メソッドによって、 整数演算でのオーバーフロー検出を可能にする手段を提供します。このメソッドは、 2 つのオプションのいずれかを選択するために、 INTEGER_MATH_MODE_OVERFLOW_DETECTION 定数または INTEGER_MATH_MODE_LIMITED_PRECISION 定数 (XStaticContext インターフェース で定義されています) を指定して呼び出すことができます。 3 つ目のオプション INTEGER_MATH_MODE_ARBITRARY_PRECISION は、 任意の精度整数を可能にするために提供されています。 |
double float overflow | xs:float および xs:double 算術演算の場合、
オーバーフロー時の動作は IEEE 754-1985 に準拠する必要があります。これには、以下のオプションがあります。 |
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | プロセッサーは INF または -INF を返します。 | |
double float underflow | xs:float および xs:double 算術演算の場合、
アンダーフロー時の動作は IEEE 754-1985 に準拠する必要があります。これには、以下のオプションがあります。 |
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | プロセッサーは 0.0E0 を返します。 | |
invalid use of doctype-system or standalone attr | データ・モデルのインスタンスに ルート・ノードの子としてテキスト・ノードまたは複数の要素ノードが含まれている場合に、 doctype-system パラメーターまたは omit 以外の値を指定した standalone パラメーターを指定した場合の シリアライゼーション・エラーです。シリアライザーは、エラーを通知するか、または 文書タイプ宣言パラメーターや standalone パラメーターを出力する要求を無視することによってリカバリーします。 | SR | SEPM0004 | プロセッサーはシリアライゼーション・エラーを返します。 |
invalid xml output encoding | 出力メソッドが XML で、 UTF-8 または UTF-16 以外の出力エンコードが要求され、シリアライザーがそのエンコードをサポートしていない 場合、シリアライゼーション・エラーが発生します。シリアライザーは、エラー (SESU0007) を返すか、または代わりに UTF-8 あるいは UTF-16 を使用してリカバリーする必要があります。 | SR | SESU0007 | プロセッサーはシリアライゼーション・エラーを返します。 |
error or recovery | 一部の動的エラーは、リカバリー可能エラー としてクラス分けされます。リカバリー可能エラーが発生すると、プロセッサーは、(エラー状態をレポートして 実行を強制終了させることにより) エラーを通知するか、または定義されているリカバリー・アクションを 実行して処理を続行することができます。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、 多くのリカバリー可能エラーをリカバリーしますが、一部の場合にはエラーを通知します。 この表を参照して、各リカバリー可能エラー・タイプの、実装により定義される動作を判別してください。 | |
signal type errors statically | タイプ・エラーが静的に通知されるかどうか は、実装により定義されます。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、可能な場合は常に、 タイプ・エラーを静的に検出しますが、コンパイル時にエラーを検出できない場合があります。 このような場合、エラーは実行時に検出されます。 | |
handling serialization errors | シリアライゼーション・エラーの処理は、 実装により定義されます。 | XSLT 2.0 | エラー・メッセージは、 com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler 実装に送信されます。 この実装は、com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext インターフェースの setXMessageHandler メソッドを使用して登録されています。 | |
base output URI | 基準出力 URI の設定方法は、 実装により定義されます。 | XSLT 2.0 | ユーザーは、com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext インターフェースの setBaseOutputURI メソッドを使用して、基準出力 URI を設定できます。 | |
extension attributes | 実装では、 拡張属性によって拡張関数および拡張命令の動作を変更することができます。 また、シリアライゼーション・メソッドの動作が実装によって定義されるかまたは実装に依存する限り、 拡張属性によってシリアライゼーション・メソッド xml、xhtml、html、または text の動作に 影響を与えることができます。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、
インデントが使用可能になっている場合に各インデント・レベルに使用するスペース数を示す xsl:output 宣言の indent-amount 属性を認識します。属性は、以下のいずれかの名前空間でなければなりません。 |
|
user-defined data elements | 実装は、実装によって定義された意味を 特定の名前空間に現れるユーザー定義データ・エレメントに付加することができます。 このようなデータ・エレメントで認識される名前空間のセットは、実装により定義されます。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、 ユーザー定義データ・エレメントを認識しません。 | |
user-defined types | 追加のユーザー定義タイプまたは 実装定義タイプに対するサポートは、実装により定義されます。 | XPath 2.0 Data Model | スキーマ認識プロセッサー はサポートされます。 | |
undefined type behavior | データ・モデル内に未定義の型付きの値 があります。未定義のプロパティーにアクセスしようとすると、常にエラーになります。このような場合の動作は、 実装により定義されており、結果の判別にはホスト言語が関与します。 | XPath 2.0 Data Model | FOTY0012 | プロセッサーがエラーを戻しました。エラー・メッセージは、 com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler 実装に送信されます。 この実装は、com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext インターフェースの setXMessageHandler メソッドを使用して登録されています。 |
namespace node representation | 名前空間の表記 (名前空間をノードとして 表すかどうか) は、実装に依存します。 | XPath 2.0 Data Model | 名前空間軸はサポートされています。 | |
locate stylesheet module | 基準 URI の解決後、 xsl:include または xsl:import 宣言の href 属性の URI 参照を使用してスタイルシート・モジュール の表記を見つける方法、およびその表記からスタイルシート・モジュールを構成する方法は、 実装により定義されます。具体的には、どの URI スキーマがサポートされるか、 フラグメント ID がサポートされるかどうか、どのメディア・タイプがサポートされるかを、実装により定義します。 | XSLT 2.0 | ユーザーは、
com.ibm.xml.xapi.XStaticContext.setSourceResolver(XSourceResolver) メソッド
により com.ibm.xml.xapi.XSourceResolver 実装を提供することができます。XSourceResolver は、
プロセッサーが xsl:include および xsl:import 宣言の URI を解決する際に使用され (よって、
ユーザーは、どの URI をサポートするかを決定できます)、その getSource(String,
String) メソッドは、JAXP Source オブジェクトを返す必要があります。 XSourceResolver が指定されていない場合、プロセッサーは、 ファイルの URI スキーマおよび java.net.URL.openConnection() メソッドによりサポート される URI スキーマを処理します。URI フラグメントを使用して、ソース XML 文書内に組み込まれている スタイルシート・モジュールを選択することができます。フラグメントは、文書の xml:id 属性、 または DTD にタイプ ID として定義されている属性、またはスキーマにタイプ xs:ID として定義されている属性 のいずれかの値を使用して、文書内の xsl:stylesheet エレメントを識別する必要があります。非 XML メディア・タイプに 対する標準サポートは組み込まれていませんが、ユーザーは、XSourceResolver 実装を使用して、 プロセッサーに非 XML データの XML 表記を提供することができます。 |
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extension functions | 拡張関数。 XSLT 2.0 仕様では、 拡張命令および拡張関数の呼び出し方法が定義されていますが、 新規の拡張命令および拡張関数を作成する機能は、実装により定義されます。 |
XSLT 2.0 | 拡張関数は、 プロセッサーの XStaticContext.declareFunction および XDynamicContext.bindFunction メソッドによりサポートされます。 また、拡張関数は、スタイル・シート内あるいは照会内で直接、宣言することも可能です。 パーサーおよびプロセッサーでサポートされていた旧式の拡張関数も 後方互換性のためにサポートされますが、1.0 タイプに限り、旧式でサポートされます。 詳しくは、API 資料を参照してください。 拡張関数は、旧式を使用するのではなく、可能な限り、スタイル・シート内で直接宣言するか、あるいは、拡張関数の API を介して宣言することをお勧めします。 | |
extension instructions | 拡張命令。 XSLT 2.0 仕様では、 拡張命令および拡張関数の呼び出し方法が定義されていますが、 新規の拡張命令および拡張関数を作成する機能は、実装により定義されます。 |
XSLT 2.0 | XTDE1450 | ユーザー定義の拡張命令は、サポートされません。 拡張命令は、fallback 命令により保護する必要があります。そうしないと、スタイルシートのコンパイルが 失敗します。リダイレクト拡張機能は、後方互換性のためにサポートされますが、 より移植可能性の高い XSLT 2.0 xsl:result-document 命令を使用することをお勧めします。 |
backwards-compatiblility | 特定の XSLT 2.0 実装が後方互換の動作をサポートするかどうかは、実装により定義されます。 | XSLT 2.0 | XSLT 2.0 仕様に記載されている 後方互換性フィーチャーがサポートされます。 | |
in-scope collations for use-when | use-when 式のスコープ内照合。 | XSLT 2.0 | use-when の評価時に使用可能な照合は、Unicode コード・ポイント照合のみです。 | |
current date time for use-when | use-when 式の現在日時。 | XSLT 2.0 | 現在日時は、java.util.GregorianCalendar getInstance() メソッドを呼び出すことによって取得される、システムの現在日時です。 | |
implicit timezone for use-when | use-when 式の暗黙的な時間帯。 | XSLT 2.0 | 暗黙的な時間帯は、java.util.TimeZone getDefault() メソッドを呼び出すことによって取得される、システムの時間帯です。 | |
maximum number of decimal digits | 10 進数の最大合計桁数は、実装により定義されますが、少なくとも 18 桁はなければなりません。 | XSLT 2.0 | 実装は、 java.math.BigDecimal クラスを使用します。このクラスは、 小数点以下の桁数が Integer.MAX_VALUE により制限されることを除いて、無制限に近い精度をサポートします。切り捨ては、無限小数の可能性がある除算の場合にのみ必要となります。結果の小数部分の精度は、 18 桁に制限されます。この場合の丸めモードは ROUND_HALF_UP です。このモードは、切り捨てられる小数部が 0.5 以上の場合は切り上げ (2 つの整数の中間値の場合は 0 から遠い方に丸める)、それより小さい場合は切り捨てます。 | |
year component values | xs:date、 xs:time、xs:dateTime、xs:gYear、および xs:gYearMonth タイプで使用。year コンポーネントの 値範囲 (少なくとも +0001 から +9999 まででなければなりません)、 および秒の小数部の最大桁数 (少なくとも 3 桁でなければなりません)。 | XSLT 2.0 | xs:date、xs:dateTime、xs:gYear、および xs:gYearMonth タイプの year コンポーネントの範囲は -(10^9-1) から (10^9)-1 までです。xs:time および xs:dateTime タイプでサポートされる秒の小数部の最大桁数は 3 です。 | |
duration | xs:duration タイプで使用。 year、month、day、hour、minute、および second コンポーネントの最大絶対値。 | XSLT 2.0 | duration コンポーネントの最大絶対値は、
次のとおりです。 |
|
year month duration | xdt:yearMonthDuration タイプで使用。整数として表される月数の最大絶対値。 | XSLT 2.0 | xs:yearMonthDuration タイプの 最大絶対値は 2147483647 カ月です。 | |
day time duration | xdt:dayTimeDuration タイプで使用。10 進数として表される秒数の最大絶対値。 | XSLT 2.0 | xs:dayTimeDuration タイプの 最大絶対値は 9223372036854775 秒です。 | |
value maximum length | xs:string、 xs:hexBinary、xs:base64Binary、xs:QName、xs:anyURI、xs:NOTATION タイプおよび これらのタイプから派生したタイプで使用。値の最大長。 | XSLT 2.0 | 理論上の最大長は 2^31 - 1 ですが、 その限界に達する前に、システムがメモリー不足になる可能性があります。 | |
sequence length | シーケンス内の最大項目数。 | XSLT 2.0 | 理論上の最大項目数は 2^31 - 1 ですが、 その限界に達する前に、システムがメモリー不足になる可能性があります。 | |
statically known collations | 一連のスコープ内照合。 | XSLT 2.0
XPath 2.0 XQuery 1.0 |
すべての URI は、一連のスコープ内照合 内にあるとみなされます。照合 URI として使用されるすべての URI は、実行時に Java™ Collator と関連付けられる必要があります。 | |
implicit timezone | 暗黙的な時間帯。 | XSLT 2.0
XPath 2.0 XQuery 1.0 |
暗黙的な時間帯は、 プロセッサーで XDynamicContext.setImplicitTimeZone(Duration) メソッドを使用して 設定できます。暗黙的な時間帯が設定されていない場合は、 java.util.TimeZone.getDefault() メソッドにより取得されたシステムの時間帯 が使用されます。 | |
default collection | デフォルト・コレクション。 これは、 引数を指定せずに fn:collection 関数を呼び出した結果、取得されるノードのシーケンスです。デフォルト・コレクションの値は、実装により初期化することができます。 |
XSLT 2.0 XPath 2.0 |
FODC0004 | デフォルト・コレクションは、 XDynamicContext に登録されている XCollectionResolver によって決まります。XCollectionResolver が登録されていない場合は、エラーが返され、空のシーケンスが使用されます。XCollectionResolver インターフェースについて詳しくは、API の資料を参照してください。 |
stylesheet parameter | 変換の実行時に、スタイルシート・パラメーター値を指定します。 最上位の xsl:param エレメントは、スタイルシート・パラメーターを宣言します。スタイルシート・パラメーターは、変換の開始時に呼び出し元が変数の値を指定できる追加プロパティーを持つグローバル変数です。 |
XSLT 2.0 | パラメーターの値が XDynamicContext で
バインドされている場合は、その値が使用されます。それ以外の場合は、スタイルシートでパラメーター用に
指定されているデフォルト値が使用されます。 値をパラメーターにバインドするには、 XDynamicContext.bind() メソッドを使用します。 |
|
stylesheet function override mechanism | スタイルシート関数を、実装者により指定された
関数に指定変更します。これは、xsl:function エレメントでよく使用します。 オプションの override 属性は、 この関数が、実装者が指定した関数または実装により定義された手段を使用して静的コンテキストで 使用可能になっている関数と同じ名前で、アリティー (引数の数) も同じである場合にどのようになるかを定義します。override 属性の値が yes である場合、この関数が優先して使用されます。値が no である場合、他の関数が優先して使用されます。デフォルト値は yes です。override="yes" を指定すると、相互運用可能な動作が保証されます。つまり、 すべてのプロセッサーで同じコードが実行されます。override="no" を指定すると、 一部のプロセッサーで使用でき、その他のプロセッサーでは使用できない関数のフォールバック実装を 作成する際に便利です。これにより、関数のベンダーによる実装 (または、拡張関数として作成された ユーザーの実装) をスタイルシート実装に優先して使用することができます。 |
XSLT 2.0 | override 属性の値が yes である場合、
スタイルシート関数は以下をオーバーライドできます。 スタイルシート関数で、XSLT 2.0 仕様または XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators 仕様で定義されているコア関数をオーバーライドすることはできません。 |
|
normalize copied xml id | xml:id 属性を xsl:copy 命令または xsl:copy-of 命令を使用してコピーする場合、属性の値を正規化するかどうか (つまり、実際には、XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators の normalize-space 関数を適用するかどうか) は実装により定義されます。 | XSLT 2.0 | xml:id 属性については、 xsl:copy 命令および xsl:copy-of 命令のいずれも normalize-space 関数を適用しません。 よって、すべての空白文字がそのまま保持されます。 | |
numbering sequences supported | サポートされる番号付けシーケンス。 上記にリストされているものに加えて、どの番号付けシーケンスをサポートするかは、実装により定義されます。実装が、指定されたトークンによって表される番号付けシーケンスをサポートしない場合には、 1 のフォーマット・トークンを使用しなければなりません。 |
XSLT 2.0 | プロセッサーは、標準セットの番号付けシーケンス のみをサポートします。 | |
bounds on range of numbers | 番号範囲の上限および下限。 標準番号付けシーケンスでは、実装によって課される上限は 1000 (千) より小さくてはなりません。また、下限は 1 より大きくてはなりません。この範囲外の番号は、フォーマット・トークン 1 を使用してフォーマットされなければなりません。 フォーマット・トークン 1 に関連した番号付けシーケンスの下限は 0 (ゼロ) です。 |
XSLT 2.0 | ||
default language for numbering | 番号付けのためのデフォルト言語。 lang 属性は、 どの言語の規則を使用するかを指定します。 これは、xml:lang と同じ値範囲を持ちます (XML 1.0 仕様を参照)。lang 値が指定されていない場合、 使用される言語は実装により定義されます。 番号付けがサポートされる言語セットは、 実装により定義されます。サポートされていない言語が要求されると、 プロセッサーは、lang 属性が省略された場合に使用する言語を使用します。 |
XSLT 2.0 | 番号のフォーマットのデフォルト言語は、 常に en-US に設定されます。 | |
languages for numbering | 一連の番号付けの言語。 多くの番号付けシーケンスは、言語に依存します。 |
XSLT 2.0 | International Component Unicode (ICU) に基づいてサポートされる言語および JVM によってサポートされる言語。 | |
combinations for numbering | 番号付けのための、 フォーマット・トークン、言語、および ordinal 属性の値の組み合わせ。 | XSLT 2.0 | プロセッサーによってサポートされる ordinal 属性 の値は yes のみです。ordinal 属性のそれ以外の値は、ordinal 属性が指定されていない場合と同様に無視されます。 | |
data-type for sort | xsl:sort の data-type 属性の影響 これが有効な値テキストである場合、原子化されたソート・キーの値は、比較される前に string に変換されます。これが有効な数値である場合、原子化されたソート・キーの値は、比較される前に double に変換されます。変換は、 必要に応じて、string-FO または number-FO 関数を使用して行われます。data-type 属性に他の有効な値がある場合、その値は何らかの接頭部が付いた字句 QName でなければならず、属性の影響は実装により定義されます。 |
XSLT 2.0 | data-type 属性でサポートされる値は、 「text」および「number」です。他の値を指定すると、 警告メッセージが出され、data-type 属性は無視されます。 | |
collation uri | URI を実際の照合ルールまたはアルゴリズム
に関連付ける方法。 lang 属性および case-order 属性は、collation 属性がある場合は無視されます。 しかし、collation 属性がない場合は、これらの属性が、実装により定義されたアルゴリズムへの 入力データとなり、適切な照合を見つけます。 ストリングの順序付けを必要とする XSLT 2.0 および XPath 2.0 の機能は、 名前付き照合の概念に依存します。照合とは、2 つのストリングが同じであるかどうか、 同じでない場合はどちらのストリングをもう一方のストリングより前にソートするかを決定するルール・セットです。 照合は URI により識別されますが、この URI を実際のルールまたはアルゴリズムに関連付ける方法は、 実装により定義されます。 |
XSLT 2.0 | 照合 URI は、XDynamicContext.bindCollation メソッドのいずれか 1 つを使用して、 API を介して Java Collator に関連付けられます。 | |
lang case-order determine collation | ソート用の照合アルゴリズム を判別する lang 属性および case-order 属性。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、lang 属性の値に基づいて ロケールを取得します。次に、プロセッサーは、java.text.Collator.getInstance(Locale) メソッドを使用して Java Collator を作成します。Collator の比較メソッドは、 case-order 属性が指定されている場合は、それに対処するようにオーバーライドされます。lang 属性が指定されていない場合、プロセッサーは、Java メソッド Locale.getDefault() によって返されるデフォルト・ロケールを使用して、前述のように処理を進めます。 | |
default collation for sort | ソートのためのデフォルト照合。 xsl:sort に collation 属性、lang 属性、case-order 属性のいずれもない場合、 照合は実装により定義された方法で選択されます。ソートのためのデフォルト照合が、XPath 式の評価時に 使用されるデフォルト照合と同じである必要はありません。(セクション 5.4.1: Initializing the Static Context およびセクション 3.6.1: The default-collation attribute を参照してください。) |
XSLT 2.0 | プロセッサーは、 Java メソッド Locale.getDefault() によって返されるデフォルト・ロケールを使用して、 java.text.Collator.getInstance(Locale) メソッドにより Java Collator を作成します。 | |
recognized media types | プロセッサーによって認識される 一連のメディア・タイプ。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、XML ファイルのみをサポートします。 | |
picture fallback in date formatting | 日付フォーマット関数におけるピクチャー・ストリング
のフォールバック表記。フォーマット・トークン n、N、Nn は、コンポーネントの値が
それぞれ、小文字、大文字、タイトル・ケースで表される名前で出力されることを示します。
名前で出力できるコンポーネントには、月、曜日、時間帯、および元号など (これらに限られません) があります。 選択されたカレンダーおよび言語について、プロセッサーがこれらのコンポーネントを名前で出力できない場合、 プロセッサーは実装により定義されたフォールバック表記を使用する必要があります。 |
XSLT 2.0 | プロセッサーは、フォールバックとして [Calendar: AD] を出力します。 | |
set supported in date formatting functions | 日付フォーマット関数でサポートされる 言語、カレンダー、国。 | XSLT 2.0 | ||
defaults in date formatting functions | 日付フォーマット関数で引数が省略されたか または空である場合に使用されるデフォルトの言語、カレンダー、および国。 | XSLT 2.0 | ||
default language in date formatting functions | 日付フォーマット関数のデフォルト言語。
language 引数が、省略された場合、空のシーケンスに設定された場合、または無効な値あるいは 実装が認識しない値に設定された場合、プロセッサーは実装により定義される言語を使用します。 |
XSLT 2.0 | defaults in date formatting functions を参照してください。 | |
names abbrev in language in date formatting functions | 日付フォーマット関数における 名前および省略形。 | XSLT 2.0 | International Components for Unicode (ICU) の Web サイトに、サポートされる各ロケールの表へのリンクが張られている ロケール・エクスプローラーがあります。プロセッサーは、これらの表に指定されている曜日および月の名前のショート・ネームを 省略形として使用し、ロング・ネームを非省略形として使用します。 | |
calendar behavior in date formatting functions | 日付フォーマット関数における カレンダーの動作。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、 ヌル以外の名前空間 URI を持つカレンダーはサポートしません。指定されている QName に接頭部が付いている 場合は、AD カレンダーが使用されます。 | |
default calendar in date formatting functions | 日付フォーマット関数の デフォルトのカレンダー。 | XSLT 2.0 | defaults in date formatting functions を参照してください。 | |
supported calendars in date formatting functions | 日付フォーマット関数でサポートされる 一連のカレンダー。 | XSLT 2.0 | set supported in date formatting functions を参照してください。 | |
system property values | システム・プロパティーから 返される実際の値。 | XSLT 2.0 | システム・プロパティーの値は次のとおりです。 |
|
set of system properties | 一連のシステム・プロパティー。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは以下をサポートします。
|
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xslmessage | xsl:message 命令がメッセージを送信する方法。 | XSLT 2.0 | XSLT 2.0 仕様のセクション 17 によると、
xsl:message は実装により定義された方法で、実装により定義された宛先にメッセージを送信します。
プロセッサーは、xsl:message 命令によって作成された document ノードのストリング値をメッセージとして使用します。
変換の際に com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext に com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler のインスタンスを指定しなかった場合、 メッセージは System.err 出力ストリームに書き込まれます。さらに、terminate 属性の実際の値が yes であった 場合、変換は例外をスローします。com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler のインスタンス を指定した場合、メッセージはそのオブジェクトの report() メソッドに渡されます。 詳しくは、API 資料を参照してください。 |
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xslmessage destination | xsl:message 命令によって作成された 文書の出力宛先。 | XSLT 2.0 | xslmessage を参照してください。 | |
error handling in ext functions | XML で使用されない文字を含むストリング を返す拡張関数のエラー結果。 | XSLT 2.0 | XSLT 2.0 仕様のセクション 18.1.2 では、 拡張関数が XML で許可されていない文字を含むストリングを返した場合に、 それらの文字が許可されているかのように扱う動作などのさまざまな動作が許可されています。 これは、プロセッサーが実装する動作です。 | |
external objects | タイプ・システムで外部オブジェクトを表す方法。 | XSLT 2.0 | XML 型から Java 型へのマッピング に記載されている組み込みタイプにマップしないタイプの値を持つデータ・オブジェクト はサポートされません。 | |
final result tree delivery | アプリケーションに最終結果ツリーを 送信する方法。 | XSLT 2.0 | XSLT 2.0 仕様のセクション 19.1 に
記載されているように、実装では、最終結果ツリーをシリアライズしたり、
追加の手段に渡してその手段によって処理したりすることができます。
プロセッサーでは、最終結果ツリーをシリアライズしたり、
java.xml.transform.Result オブジェクトまたは com.ibm.xml.xapi.XSequenceCursor オブジェクトの形式で結果ツリーをアプリケーションに
送信したりすることができます。最終結果ツリーの URI が 基準出力 URI と同じでない場合は、次のようになります。
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URI restriction | href で使用される絶対 URI の形式に 関する制約。 | XSLT 2.0 | XSLT 2.0 仕様のセクション 19.1 に
記載されているように、実装は、xsl:result-document 命令の href 属性の値である絶対 URI に、
実装により定義された制限を設けることができます。プロセッサーでは、 |
|
final result tree location | 最終結果ツリーをシリアライズするロケーション。 | XSLT 2.0 | デフォルトで、 最終結果ツリー URI は、メイン出力文書の基準 URI に相対的に解釈されます。 別のロケーションにしたい場合は、XResultResolver 実装を動的コンテキストに 登録して、ユーザー定義の動作を実装することができます。 XResultResolver 実装を登録するには、 XDynamicContext.setResultResolver() メソッドを使用します。また、 XDynamicContext.setBaseOutputURI() メソッドを呼び出すことにより、 使用されている基準 URI も変更できます。 | |
default output encoding | xsl:output の encoding 属性のデフォルト値 | XSLT 2.0 | デフォルトの出力エンコード方式は UTF-8 です。 | |
byte-order-mark for UTF-8 | UTF-8 のバイト・オーダー・マーク。 | XSLT 2.0 | デフォルト値は no で、 UTF-8 ファイルの開始位置に BOM を付加しないことを意味します。 | |
additional normalization form | シリアライゼーションのための 追加の正規化形式。 | XSLT 2.0 and XQuery 1.0 Serialization | 実装により定義される正規化形式はありません。 | |
output version | xsl:output の version 属性の許容値およびデフォルト値。 | XSLT 2.0 | XML または XHTML の場合のデフォルトは 1.0 で、 ユーザーが明示的に指定できるのは 1.0 または 1.1 です。 HTML の場合、デフォルトは 4.0 です。 | |
static-typing in stylesheet | XSLT 2.0 スタイルシートと XPath 2.0 の静的タイピング・フィーチャーの相互作用。 | XSLT 2.0 および XPath 2.0 | この XSLT プロセッサーには、 現在のところ、その XPath が静的タイピングを実行することを要求するための手段はありません。 | |
built in types | スタイルシート内で使用可能な型定義。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、XSLT 2.0 仕様の セクション 3.13 に定義されているように、スキーマ認識です。 | |
namespace for additional error codes | 実装により追加のエラー QNames が定義 される場合に使用される名前空間。 | XSLT 2.0 | 適切な場合、
プロセッサーは、指定されたエラー・コード (複数の場合もあります) を
大括弧内のプロセッサーのメッセージのテキストに組み込みます。通常、追加のエラーは、
エラー ID に仕様の接頭部が付加されないことを除いて、同様に表されます。 エラー条件は QName として表されません。プログラマチックにエラーに対処するアプリケーションは、 エラー・メッセージ・ストリングの前にはないこれらのエラー ID を解析する必要があります。 |
|
unparsed text encoding | 外部ソースのエンコード方式 を判別する手段。 | XSLT 2.0 | プロセッサーは、 追加のヒューリスティックを実装しません。エンコードの解決は直ちにステップ 5 に進み、 UTF-8 であると想定されます。 | |
available documents | 絶対 URI が指定されている場合に 文書ノードおよびメディア・タイプを取得する手段。 | XSLT 2.0 | XPath fn:doc 関数を使用してロードされた 文書に対するデフォルトのソース解決動作は、静的コンテキストの基準 URI に基づいて相対 URI を 解決することです。基本 URI が使用可能でない場合は、現行作業ディレクトリーが使用されます。絶対 URI はそのまま使用されます。XSLT document 関数を使用してロードされた文書に対するデフォルトのソース解決動作については、 XSLT 2.0 仕様の Multiple Source Documents に記載されています。使用可能な基準 URI がない場合は、現行作業ディレクトリーが使用されます。アプリケーションでこれらの動作を制約または拡張する必要がある場合には、 setSourceResolver() メソッドを使用して、 XSourceResolver の実装を XDynamicContext にプラグインすることができます。 | |
additional output methods | 実装により定義される出力メソッドのサポート。 | XSLT 2.0 and XQuery 1.0 Serialization | プロセッサーは、 追加の出力メソッドを実装しません。 | |
additional serialization params | 追加のシリアライゼーション・パラメーターの、シリアライザーの出力への影響。 | XSLT 2.0 and XQuery 1.0 Serialization | プロセッサーは、
以下の追加のシリアライゼーション・パラメーターを実装します。 |
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additional normalization-form | 追加の Unicode 正規化形式のサポート。 | XSLT 2.0 and XQuery 1.0 Serialization | 実装により定義される正規化形式はありません。 | |
option in encoding phase | エンコード・フェーズをスキップして シリアライゼーションの結果が Unicode 文字のストリームになるようにするオプションの効果。 | XSLT 2.0 and XQuery 1.0 Serialization | プロセッサーには、そのようなオプションはありません。 | |
cdata sec mechanism | CDATA セクションを作成するために ユーザーが要求する代替手段。 | SR | プロセッサーには、 CDATA セクションの作成のための代替手段はありません。 | |
unicode version | サポートされる Unicode のバージョン。 | XPath 2.0
XQuery 1.0 |
プロセッサーは、 ホスト JRE によりサポートされる Unicode のバージョンをサポートします。すなわち、Unicode Standard Version 4.0 for Java 6 および Unicode Standard Version 6.0 for Java 7 です。 | |
trace function | トレース関数。 トレース出力の宛先 は、実装により定義されます。 |
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | fn:trace() 関数を使用すると、 結果は com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler (以前の名称は、com.ibm.xml.xapi.XErrorHandler) に渡されます。 ユーザーは、独自の XMessageHandler を指定して、 プロセッサーにより報告されるトレース結果を処理することができます。トレース・メッセージのタイプ は、XMessageHandler.TRACE によって示されます。 | |
recovery for under overflow integer operations | 算術演算のオーバーフローまたはアンダーフロー時 にエラーを生成するか、または表せる最大の整数値に基づくモジュロ演算を使用して算出された結果を返すかをユーザーが選択できる手段。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | プロセッサーは、 com.ibm.xml.xapi.XStaticContext.setIntegerMathMode(int) メソッドによって、 整数演算でのオーバーフロー検出を可能にする手段を提供します。このメソッドは、 2 つのオプションのいずれかを選択するために、 INTEGER_MATH_MODE_OVERFLOW_DETECTION 定数または INTEGER_MATH_MODE_LIMITED_PRECISION 定数を指定して呼び出すことができます。 任意の精度整数を可能にするために、3 番目のオプションが提供されています。 | |
digits truncation | 数値演算の結果の桁数が、実装がサポート する桁数を超える場合、結果は、実装により定義された方法で切り捨てられるか、または丸められます。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | 実装は、 java.math.BigDecimal クラスを使用します。このクラスは、 小数点以下の桁数が Integer.MAX_VALUE により制限されることを除いて、無制限に近い精度をサポートします。切り捨ては、無限小数の可能性がある除算の場合にのみ必要となります。結果の小数部分の精度は、 18 桁に制限されます。この場合の丸めモードは ROUND_HALF_UP です。このモードは、切り捨てられる小数部が 0.5 以上の場合は切り上げ (2 つの整数の中間値の場合は 0 から遠い方に丸める)、それより小さい場合は切り捨てます。 | |
collation abilities | ストリングをサブストリング・マッチング に適した照合単位に分解する特定の照合の能力は、照合の実装定義プロパティーです。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | XDynamicContext インターフェースの bindCollation メソッド呼び出しで指定される Java Collator が RuleBasedCollator クラスのインスタンスである場合、 関連した照合 URI を照合ベースのサブストリング・マッチングを行ういずれかの関数で使用することができます。 | |
year value limits | 年の値の最大桁数。 最低準拠レベルの プロセッサーはすべて、4 桁の年の値 (YYYY) および 3 桁の秒の小数部精度 (s.sss) または 1 ミリ秒を 最低限サポートする必要があります。ただし、準拠するプロセッサーは、これらの 2 つの状態について サポートする最大桁数に、より大きい桁数の、実装定義制限を設定することができます。 |
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | xs:date、xs:dateTime、xs:gYear、および xs:gYearMonth タイプの year コンポーネントの範囲は -(10^9-1) から (10^9)-1 までです。 | |
fractional second precision | 秒の小数部の値の最大桁数。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | xs:time および xs:dateTime タイプでサポートされる秒の小数部の最大桁数は 3 です。 | |
doc function | fn:doc により指定される処理の さまざまな局面は、実装により定義されます。実装は、処理の任意の局面をユーザーが制御できるようにする 外部構成オプションを提供します。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | ユーザーは、
com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext. setSourceResolver(XSourceResolver) メソッド
により com.ibm.xml.xapi.XSourceResolver 実装を提供することができます。XSourceResolver は、
fn:doc 実装が URI を解決する際に使用され (よって、
ユーザーは、どの URI をサポートするかを決定できます)、その getSource(String,
String) メソッドは、JAXP Source オブジェクトを返す必要があります。XSourceResolver が指定されていない場合、プロセッサーは、
ファイルの URI スキーマおよび java.net.URL.openConnection() メソッドによりサポート
される URI スキーマを処理します。プロセッサーは、URI フラグメントを処理しません。非 XML メディア・タイプに
対する標準サポートは組み込まれていませんが、ユーザーは、XSourceResolver 実装を使用して、
プロセッサーに非 XML データの XML 表記を提供することができます。 検証設定値に基づいて、 ソース文書に DTD 検証およびスキーマ検証を適用できます。検証設定値は、 setValidating メソッドを使用して com.ibm.xml.xapi.XFactory インスタンス に設定でき、この設定値は、XFactory によって作成されるオブジェクトにより継承されます。 com.ibm.xml.xapi.XExecutable インスタンスの execute または executeToList メソッドに com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext インスタンスが指定されている場合は、 その検証設定値が使用されます。指定されていない場合は、XExecutable インスタンス 自体の設定値が使用されます。プロセッサーには、リソース検索やその内容の構文解析または検証における エラーに対するリカバリー手段はありません。 プロセッサーには、 安定した結果を返すために fn:doc 関数に対する要件を緩和するためのオプションはありません。 |
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decimal operator precision | xs:decimal 値の場合、 数値演算子によって返される精度の桁数は、実装により定義されます。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | 精度の桁数は、丸めを行わない 正確な結果を表すために最低限必要な桁数です。ただし、除算の場合は除きます。除算の場合、 結果の小数部分の精度の桁数は 18 桁に制限されます。 | |
collection doc stability | 安定度を保証せずに関数を評価するための ユーザー・オプションと、そのようなユーザー・オプションを指定する方法。 | XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | プロセッサーには、 安定した結果を返すために fn:doc 関数または fn:collection 関数に対する要件を緩和するためのオプションはありません。 | |
decimal precision | xs:decimal でサポートされる 10 進数の桁数。 結果値が大き過ぎたり小さ過ぎたりしないにもかかわらず、結果値の 10 進数の桁数が多すぎて 正確に表示できない場合の、xs:decimal へのストリングのキャストの結果は、実装により定義されます。 |
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators | 実装は、 java.math.BigDecimal クラスを使用します。このクラスは、 小数点以下の桁数が Integer.MAX_VALUE により制限されることを除いて、無制限に近い精度をサポートします。ただし、この制限に達する前に、メモリーを使い果たしてしまう可能性があります。 | |
警告を戻します | 警告が戻される状況、および警告に対処する方法 | XQuery 1.0
and XPath 2.0 Functions and Operators
XPath 2.0 XQuery 1.0 |
ユーザーは、
com.ibm.xml.xapi.XStaticContext (静的警告の場合) または
com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext (動的警告の場合) で
setMessageHandler()(XMessageHandler) メソッドを使用して、
com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler の実装を提供することができます。
XMessageHandler の report(int,
String, XSourceLocation, Exception) メソッドは、
警告が出されるたびに、最初の引数を XMessageHandler.WARNING に指定して呼び出されます。
XMessageHandler が提供されていない場合、警告は標準エラー出力ストリームにプリントされます。 警告は、ユーザーが将来修正できるようなエラー状態を回避するために、プロセッサーが何らかのアクションを実行する (例えば、無効な値をデフォルト値に置き換えるなど) 場合に戻されます。 |
|
report error | エラーを外部処理環境にレポートするメソッド。 | XQuery 1.0
and XPath 2.0 Functions and Operators
XPath 2.0 XQuery 1.0 |
ユーザーは、
com.ibm.xml.xapi.XStaticContext (静的エラーの場合) または
com.ibm.xml.xapi.XDynamicContext (動的エラーの場合) で
setMessageHandler()(XMessageHandler) メソッドを使用して、
com.ibm.xml.xapi.XMessageHandler の実装を提供することができます。
XMessageHandler の report(int, String,
XSourceLocation, Exception) メソッドは、
エラーが発生するたびに、最初の引数を XMessageHandler.ERROR または XMessageHandler.FATAL_ERROR に指定して呼び出されます。
XMessageHandler が提供されていない場合、 エラーは標準エラー出力ストリームにプリントされます。 |
|
XML 1.0 or XML 1.1 rules | 名前およびサポートされる文字について、プロセッサーが XML 1.0 規則または XML 1.1 規則のいずれに基づいているか。 | XPath 2.0 XQuery 1.0 | プロセッサーは、NCName およびサポートされる文字の定義、行末処理、および属性値の正規化について、XML 1.1 の規則に従います。 | |
default order of empty sequences | 「order by」における空のシーケンスのデフォルト処理が 「empty least」または「empty greatest」のいずれであるか。 | XQuery 1.0 | プロセッサーは、 XStaticContext メソッド setDefaultOrderForEmptySequences を 呼び出すことによってデフォルト設定を使用します。それ以外の場合、デフォルトの設定値は「empty greatest」です。 | |
pragmas supported | サポートされる XQuery 拡張式 (pragmas) の名前と意味。 | XQuery 1.0 | XQST0079 | プロセッサーは、 拡張式を認識せず、サポートしません。 |
options supported | サポートされる XQuery オプション宣言の名前と意味。 | XQuery 1.0 | プロセッサーは、現在、照会内で拡張関数を宣言するための Java 拡張オプションをサポートしています。 詳しくは、API 資料を参照してください。 | |
external function parameter passing | XQuery から外部関数へのパラメーターの引き渡しおよび結果の 戻りにサポートされるプロトコル。 | XQuery 1.0 | 拡張関数は、 プロセッサーの XStaticContext.declareFunction および XDynamicContext.bindFunction メソッドによりサポートされます。 詳しくは、API 資料を参照してください。 | |
invoking serialization | XQuery 照会の評価結果についてシリアライゼーションを呼び出す方法。 | XQuery 1.0 | XQueryExecutable インスタンス の evaluate メソッドに javax.xml.transform.stream.StreamResult インターフェース のインスタンスが指定されると、プロセッサーは、照会の結果をシリアライズします。また、ユーザーが、 exportSequence メソッドのいずれかを呼び出して、照会の評価結果である XSequenceCursor をシリアライズすることもできます。 | |
default serialization parameters | byte-order-mark、 encoding、media-type、normalization-form、omit-xml-declaration、standalone、 および version シリアライゼーション・パラメーターのデフォルト値。 | XQuery 1.0 | シリアライゼーション・パラメーターの設定値は、
XOutputParameters インターフェースのインスタンスで指定できます。 |
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unsuccessful external function call | 外部関数呼び出しが失敗した場合の影響。 | XQuery 1.0 | プロセッサーは、まず、指定されている XMessage ハンドラー・インターフェースの任意のインスタンスにエラーをレポートし、次に、XQuery から外部関数への呼び出しが
以下のいずれかの理由により (ただし、これらの理由に限りません) 失敗した場合は例外をスローします。
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locate module imports | モジュール・フィーチャーがサポートされている場合に、モジュール・インポートによってインポートされる特定のモジュールを識別するプロセス (ロケーション・ヒントがある場合はその処理も含みます)。 | XQuery 1.0 | XModuleResolver が XStaticContext に登録されている場合、それを使用してモジュールのソース・オブジェクトを取得します。 XModuleResolver が登録されていない場合、あるいは、XModuleResolver から null が戻される場合、プロセッサーは、それぞれのロケーション・ヒントごとに 1 つのモジュールをロードしようとします。 静的コンテキストからの基本 URI がある場合は、それに対して、相対 URI が解決されます。 基本 URI が使用可能でない場合は、相対ロケーション・ヒントが、現行作業ディレクトリーに対する相対的なファイル・パスとして解釈されます。 絶対ロケーション・ヒントはそのまま使用されます。特定のロケーション・ヒントに対してモジュールをロードできない場合、プロセッサーは次のヒントに移ります。 1 つの名前空間に対してモジュールを 1 つもロードできない場合にのみ、エラー・メッセージが表示されます。 |