接続プール拡張設定

このページを使用して、接続プールに関連する設定を指定します。

この管理コンソール・ページは、特定のリソース・タイプ (例えば、JDBC データ・ソースや JMS キュー接続ファクトリーなど) に共通のものです。 このページを表示する際のパスは、リソースのタイプによって異なりますが、通常は、リソース・プロバイダーのインスタンスを選択し、 次にそのリソース・タイプのインスタンスを選択して、「接続プール・プロパティー」 > 「拡張接続プール・プロパティー」とクリックします。

例えば、次のようにクリックします。
  • 「リソース」 > 「JDBC」 > 「JDBC プロバイダー」 > JDBC_provider > 「データ・ソース」 > data_source > 「接続プール・プロパティー」 > 「拡張接続プール・プロパティー」
  • 「リソース」 > 「JMS」 > 「JMS プロバイダー」 > 「デフォルト・メッセージング」 > 「キュー接続ファクトリー」 > JMS_queue_connection_factory > 「接続プール・プロパティー」 > 「拡張接続プール・プロパティー」

接続プール区画サポートでは、getConnection メソッド要求に対して接続プールを最適化するための、バケットおよびバケット上のハッシュを作成します。共有区画の数、空きプール区画の数、および空きプール分配テーブル・サイズは、スレッドが同期ロックを待つのに必要な時間の削減に関連するプロパティーです。シングル・プロセッサーのシステムでは、これらの値による影響はありません。複数プロセッサーのシステムでは、これらの設定により、複数のスレッドの管理に関連したパフォーマンス・コストを削減できます。

デフォルト値 (区画が 0 に設定される) が使用された場合、接続プールが最適の値を自動的に選択します。 デフォルト値の変更機能は、主に、500 の最大接続を超える接続プールに対して提供されます。接続プールが 500 の最大接続を超える場合、 接続プールの自動チューニングに使用する式は大きなオブジェクトを作成する可能性があり、そのオブジェクトのサイズの削減が必要な場合があります。区画サイズを削減すると、パフォーマンスが低減する可能性があります。ただし、メモリー対パフォーマンスで検討した場合、その影響は正常のものです。

共有区画の数

各共有プールに作成されている区画の数を指定します。

区画サポートは常に使用可能です。 接続プールでパフォーマンスの最適値が選択できるように、デフォルト値 0 を使用する必要があります。 大規模なマルチプロセッサー・システムを使用している場合、区画サポート・プロパティーを調整すると、パフォーマンスが向上することがあります。

通知
データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

空きプール区画の数

各空きプールに作成されている区画の数を指定します。

通知
データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

空きプール分配テーブル・サイズ

接続使用率データの索引のテーブルの、サブジェクトおよび CRI ハッシュ値の分配を決定します。

これらのハッシュ値は、接続要求のクレデンシャルを接続と突き合わせるのに使用されます。 空きプール分配テーブル・サイズが 1 より大きければ、ハッシュ値の分配をより効率よくでき、テーブル内の検索衝突を最小化できます。 衝突が少なければ、要求に一致する接続を高速に検索できます。リソースが、クレデンシャルが異なる着信要求を多数受信する場合、空きプール分配テーブル・サイズに、大きな値を使用します。リソースに対するすべての着信要求に同一のクレデンシャルを使用する場合は、小さい値 (1) を使用します。値 0 は、ランダム分配です。

通知
データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

サージしきい値

サージ保護が活動化される前に作成された接続の数を指定します。

サージ保護は、数多くの接続が同時に作成される場合に、データ・ソースの過負荷を防止するように設計されています。 サージ保護は、サージしきい値 およびサージ作成間隔 という 2 つのプロパティーで制御されます。

サージしきい値プロパティーでは、サージ保護が活動化される前に作成される接続の数を指定します。 指定した接続数に到達した後、サージ・モード に入ります。

サージ作成間隔プロパティーでは、サージ・モードでの接続作成の間隔を秒数で指定します。

例えば、以下のように設定するとします。
  • maxConnections = 50
  • surgeThreshold = 10
  • surgeCreationInterval = 30 秒
接続プールが接続要求を 15 個受信すると、ほとんど同時に接続が 10 個作成されます。 最初に 10 個の接続が作成されてから 30 秒が経過した後、11 番目の接続が作成されます。 11 番目の接続が作成されてから 30 秒が経過した後、12 番目の接続が作成されます。 新規の接続が必要でなくなるか、または maxConnections 値に達するまで、30 秒ごとに接続の作成が継続されます。

サージしきい値が > -1 であり、サージ作成間隔が > 0 である場合、サージ接続サポートが開始されます。 サージしきい値プロパティーのデフォルト値は -1 です。 つまり、このプロパティーはオフになっています。

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データ型 整数
デフォルト値 -1
範囲 -1 から最大の整数

サージ作成間隔

サージ保護モード内での、接続作成間の時間の量を指定します。

サージしきい値プロパティーに指定された接続数に達したら、サージ作成間隔プロパティーは、新規の各接続要求が実行されるまでに待たなければならない時間を指示します。

制約事項: サージ保護は、JMS キュー接続ファクトリーおよびデフォルト・メッセージング・プロバイダーと連携するアクティベーション・スペックにより管理される接続プールに対して、機能しません。 onMessage のような JMS 呼び出しの着信接続を制御するには、 管理コンソール・ページ「JMS」>「アクティベーション・スペック (Activation specification)」>「activation_specification_name」のヘルプ・トピックを参照してください。
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データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

滞留タイマー間隔

滞留 接続は、接続プールに応答したり戻されたりすることのないアクティブな接続です。 プールが滞留状態 (滞留しきい値に達した) になると、プールの滞留が解除されるまで、すべての新規接続要求にリソース例外が出されます。滞留タイマー間隔プロパティーは、タイマーの間隔 (例えば接続プールが滞留接続を検査する頻度) です。 デフォルト値は 0 秒です。

wsadmin スクリプト・ツールを使用して滞留時間、滞留タイマー間隔、 または滞留しきい値プロパティーを変更することに失敗した場合は、IllegalState 例外が発生します。 この要求中は、プールはアクティブ要求またはアクティブ接続を持つことができません。 滞留接続サポートを開始するには、滞留時間と滞留しきい値プロパティーの値が 0 より大きく、 最大接続数が 0 より大きくなければなりません。

また、滞留タイマー間隔が設定されている場合、この値は滞留時間の値よりも小さくなっている必要があります。 実際には、接続プールが滞留接続を 4 回から 6 回検査した後に接続が滞留であると宣言されるように、滞留タイマー間隔は滞留時間の値の 4 分の 1 から 6 分の 1 にすることをお勧めします。 この間隔検査により、偽陽性の可能性が削減されます。

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データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

滞留時間

滞留 接続は、接続プールに応答したり戻されたりすることのないアクティブな接続です。 プールが滞留状態 (滞留しきい値に達した) になると、プールの滞留が解除されるまで、すべての新規接続要求にリソース例外が出されます。「滞留時間」プロパティーは、単一 アクティブ接続が、滞留していると考えられるまでの、バックエンド・リソースで使用される間隔 (秒単位) です。

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データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

滞留しきい値

滞留 接続は、接続プールに応答したり戻されたりすることのないアクティブな接続です。 プールが滞留状態 (滞留しきい値に達した) になると、プールの滞留が解除されるまで、すべての新規接続要求にリソース例外が出されます。アプリケーションは、この例外を明示的にキャッチして処理を続けることができます。 滞留接続数がしきい値を超えても、プールは滞留接続の定期的な検査を続行します。 滞留接続数が滞留しきい値よりも小さくなると、 プールはこのことを定期検査時に検出し、プールでの要求処理の再開が可能となります。 滞留しきい値は、プールが滞留モードになるために、滞留していると見なされる必要がある接続の数です。

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データ型 整数
デフォルト値 0
範囲 0 から最大の整数

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