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サーバーの可用性を最適化するためのトランザクション・ロギングの管理

トランザクション・ログを管理してアプリケーション・サーバーの可用性を最適化できます。

このタスクについて

トランザクション・サービスは、複数のリソースを含む、または複数のサーバー間で分散される、各グローバル・トランザクションのトランザクション・ログに情報を書き込みます。 トランザクション・ログはディスクに保管され、トランザクション・サービスは、システムまたはサーバーのクラッシュ時にこのログを使用してリカバリーします。 各アプリケーション・サーバーのトランザクション・ログは、単一ディレクトリーに収められた複数のサブディレクトリーおよびファイルで構成されます。トランザクション・ログを保管するためにアプリケーション・サーバーが使用するディレクトリーを変更するには、トランザクション・サービス設定のトランザクション・ログ・ディレクトリーを変更します。

グローバル・トランザクションが完了すると、トランザクション・ログ内の情報は必要なくなるため、削除のマークが付けられます。重複する情報のガーベッジ・コレクションが実行され、間隔およびスペースは新規のトランザクションにより再利用されます。 ログ・ファイルはサーバー始動時に固定サイズで作成されるため、サーバーの存続期間中に、それ以上のディスク・スペースの割り振りを行う必要はありません。

トランザクションが情報の保存を必要としているときにすべてのログ・スペースが使用中になっていると、トランザクションはロールバックされ、メッセージ「CWWTR0083W: トランザクションがフルです。トランザクションはロールバックされました。」がシステム・エラー・ログに報告されます。 既存のアクティブなトランザクションが完了して、さらに多くのログ・スペースが使用可能になるまでは、それ以上トランザクションがコミットされることはありません。

トランザクション・ログのデフォルトのディスク・スペース割り振りは 1M です。XA リソースのみを含み、かつ、アプリケーション・サーバーに対してローカルであるか、リモート・アプリケーション・サーバーで実行中のエンタープライズ Bean で分散されているかのいずれかであるグローバル・トランザクションの場合、デフォルトのディスク・スペース割り振りは、最高 4000 の並行 2 フェーズ・コミット・トランザクションのピーク・ワークロードに適したものになります。 Web Services アトミック・トランザクション (WS-AT) トランザクションまたは相互運用可能な OTS トランザクションを含むグローバル・トランザクションの場合は、デフォルトのディスク・スペース割り振りは、最高 250 の並行 2 フェーズ・コミット・トランザクションのピーク・ワークロードに適したものになります。 これより高いワークロードについては、より大きなトランザクション・ログの使用を検討してください。 トランザクション・ログ・ファイルのディスク・スペース割り振りを変更するには、トランザクション・サービス設定のトランザクション・ログ・ディレクトリーを変更します。

トランザクションのパフォーマンス・モニター・カウンターを使用して、並行グローバル・トランザクションの数をモニターすることができます。 "グローバル・トランザクション・コミット時間" カウンターは、トランザクションの完了までに要する時間、すなわち、ログがトランザクションにより使用される時間を測定します。 この値が高いと、トランザクションの完了までには長時間を要し、その結果リソース・マネージャーやネットワークに障害が発生する可能性があります。 この値が低い場合は、ログはより効果的に使用され、フルになりにくくなります。

以下のタスクを使用して、トランザクション・ログを管理し、アプリケーション・サーバーの可用性を最適化します。

手順


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