![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
updateZOSStartArgs スクリプト
z/OS バージョン 1.9 以上でこの製品を実行している場合、製品とともに提供される updateZOSStartArgs スクリプトを使用して、ご使用のサーバーのうちのどれについて、プロセス間サービスが終了したときにそれらのサービスに関連付けられるアドレス・スペース ID (ASID) を z/OS が再利用できるのかを制御することができます。
updateZOSStartArgs Jython スクリプトは、構成内の指定されたサーバーに関する開始コマンド引数に、REUSASID=YES を追加します。 変更が有効にするには、このスクリプトの実行時に実行中であった、このスクリプトの影響を受けるサーバーを、スクリプトの終了後に再始動する必要があります。 混合セル環境で実行している場合、このスクリプトは、バージョン 6.1 以上のサーバーにのみ影響を与えます。

- この製品を混合セル環境で実行している場合、すべてのサーバーに関してこの機能を有効にした場合にも、バージョン 6.1 以上のサーバーのみがこの機能を使用できます。例えば、システムでなんらかのバージョン 6.0 サーバーを実行している場合、これらのサーバーは、プロセス間サブに関連付けられた ASID を再利用できません。
- updateZOSStartArgs スクリプトを on z/OS バージョン 1.6、1.7、または 1.8 で実行した場合、エラー・メッセージは出されません。しかし、再利用可能 ASID 機能はこれらのバージョンの z/OS では使用できないため、これらのバージョンの z/OS では、再利用可能 ASID 機能を使用可能にする z/OS 始動引数は無視されます。
構文
このスクリプトの構文は以下のとおりです。
wsadmin.sh -conntype NONE -lang jython -f /path/to/script/updateZOSStartArgs.py [options]
オプションを指定しないでこのスクリプトを実行すると、すべてのサーバーで ASID 再利用機能が有効になります。オプション
updateZOSStartArgs スクリプトで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- -node <nodeName>
- 指定されたノードに関連付けられたサーバーについてのみ ASID 再利用機能を有効にすることを指定します。
- -server <serverName>
- 指定された名前のサーバーについてのみ ASID 再利用機能を有効にすることを指定します。 このオプションを -node オプションとともに使用する場合、この機能は、指定されたノードに関連付けられた、指定された名前のサーバーについてのみ有効になります。
- -remove
- すべてのサーバーで ASID 再利用機能を無効にすることを指定します。
このオプションは、指定されたサーバーに関する開始コマンドから REUSASID=YES 引数を除去します。
–node オプションを -remove オプションと一緒に指定すると、この機能は、指定されたノードに関連付けられたサーバーについてのみ無効になります。
–server オプションを -remove オプションと一緒に指定すると、この機能は、指定されたサーバーについてのみ無効になります。
- -scripthelp
- 構文および使用可能なオプションの説明を表示させたいことを指定します。 デバッグを目的とする場合、–trace オプションも使用できます。 デバッグ出力は stdout に送られます。
- –trace
- この機能の適用に関する問題のデバッグに使用できるトレースを作成することを指定します。 トレース出力は SYSPRINT に送られます。
使用のシナリオ
以下は、正しい構文の例です。
wsadmin.sh -conntype NONE -lang jython -f /path/to/script/updateZOSStartArgs.py -node <nodeName>
この例では、指定されたノードについて ASID 再利用機能が有効になります。
wsadmin.sh -conntype NONE -lang jython -f /path/to/script/updateZOSStartArgs.py -node <nodeName> -server <serverName>
この例では、指定されたノードに関連付けられたサーバーついて ASID 再利用機能が有効になります。
wsadmin.sh -conntype NONE -lang jython -f /path/to/script/updateZOSStartArgs.py -remove -node <nodeName> -server <serverName>
この例では、指定されたノードに関連付けられた、指定されたサーバーついて ASID 再利用機能が無効になります。