2 つのセルが同じワークステーション (同じ物理マシンやブレード・センターの同じブレードなど) を共有していると、メモリーの過剰使用が起こることがあります。共有されたホストでアプリケーション配置コントローラーがリソースを過剰使用しないよう、カスタム・プロパティーを構成できます。
始める前に
セルを構成して、構成した各セル内にノードを作成します。
このタスクについて
同じノードを共有するセル上でアプリケーション配置コントローラーがリソースを適切に使用するようにするには、同じノードを共有しているホストに関する情報を提供するために、各セル内に
OverlappingCells カスタム・プロパティーを定義できます。
例えば、cell_1 セルと cell_2 セルがある場合、cell_1 内に cell_2 に関する情報を使用し、cell_2 内に cell_1 に関する情報を使用して、それぞれこのカスタム・プロパティーを作成できます。
手順
- セキュリティーが有効になったセル間の通信を使用可能にします。
セルで Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) 管理セキュリティーなどのセキュリティーが有効になっている場合、セル間の通信をセットアップする必要があります。
- オプション: 管理コンソールでデプロイメント・マネージャー・セルのパスワードを非暗号化テキストとして表示したくない場合、それぞれのセルのパスワードをエンコードすることができます。 パスワードをエンコードするには、encodePassword スクリプトを使用します。
このスクリプトは、app_server_root¥bin ディレクトリーにあります。
このスクリプトを実行するには、以下のコマンドを使用します。
./wve_encodePassword.sh my_password
エンコードされたパスワードが表示されます。カスタム・プロパティー値を定義する際に、このエンコードされたパスワードを使用できます。
- 各セルで OverlappingCells カスタム・プロパティーを設定します。
- 管理コンソールで、をクリックします。
- 「名前」に OverlappingCells を入力します。
- カスタム・プロパティー値を入力します。 以下の形式を使用します。この形式では、変数のそれぞれは、相手側セルの情報を参照します。
user_name:password@deployment_manager_host:port.SOAP
例えば、「値」フィールドに user1:user1pwd@mydmgrhost.mycompany.com:8879.SOAP と入力することがあります。.
3 つ以上のセルを接続しようとする場合、例えば user1:user1pwd@mydmgrhost.mycompany.com:8879.SOAP,
user2:user2pwd@mydmgrhost2.mycompany.com:8879.SOAP というように複数の値をコンマで区切って入力することになります。
- 変更を保存して同期します。
タスクの結果
カスタム・プロパティーが 2 つ以上のセルで構成されている場合、それぞれのセルのアプリケーション配置コントローラーは、その他のセルのアプリケーション配置コントローラーと接触して、稼働中のアプリケーション配置コントローラーが 1 つだけであるようにします。接続されたすべてのセルのうち一時点で 1 つのアプリケーション配置コントローラーを稼働中にすることにより、複数のアプリケーション配置コントローラーが同じノードを扱おうとすることがなくなります。