createWSNService コマンド

createWSNService コマンドを使用して 、WS-Notification 構成のインフラストラクチャーを形成する WS-Notification サービスおよび関連オブジェクトを新規作成します。

このトピックで説明されているように wsadmin ツールを使用するか、 新規のバージョン 6.1 WS-Notification サービスの作成および新規のバージョン 7.0 WS-Notification サービスの作成で説明されているように管理コンソールを使用して、 WS-Notification サービスを新規作成することができます。

バージョン 6.1 の WS-Notification サービスを作成する場合は、まず、 SDO リポジトリーのインストールおよび構成で説明されているように、 SDO リポジトリーを正常に構成している必要があります。SDO リポジトリーは、バージョン 6.1 の WS-Notification サービスの作成中に WSDL 文書を保管するために使用されます。リポジトリーを構成しないと、サービスの作成時に エラー・メッセージが表示されます。

コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントAdminTask オブジェクトを使用します。

[IBM i][IBM i]wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。. [IBM i]詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.

サービス統合バスのコマンドには、コマンド行ヘルプが用意されています。

  • 使用可能な WS-Notification コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('WSNotificationCommands')

  • 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('command_name')

コマンドの使用後に、マスター構成に変更を保存します。次のコマンドを使用します。

AdminConfig.save()

目的

このコマンドは、サービス統合バス上に新規 WS-Notification サービスを作成します。また、バージョン 6.1 の WS-Notification サービスを作成する場合は、 このコマンドは、ブローカーが果たす 3 つのロールを表す 3 つのサービス統合バスのインバウンド・サービスを作成し、これらのオブジェクトと新規 WS-Notification サービスとの間の関連を作成します。

ターゲット・オブジェクト

既存のサービス統合バス (条件 - bus パラメーターが指定されていない場合に指定する必要があります)。

必須パラメーター

-name
新規 WS-Notification サービスに指定する名前。名前は、サービスを公開するエンドポイント (すなわち、サービスの下で定義される WS-Notification サービス・ポイントに アクセスするために使用される URL) の一部を形成します。
バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合、サービス名はバス内で固有のものです。バージョン 7.0 WS-Notification サービスの場合、ポリシー・セットに使用される管理モデルに一致するサービス名はセル内で固有のものであるため、WS-ReliableMessaging を使用したバージョン 7.0 WS-Notification サービスの構成をサポートします。

条件付きパラメーター

-bus
WS-Notification サービスをホストするサービス統合バスの名前。これは、既存のバス、またはコマンドが自動作成する新規バスの名前にすることができます。このパラメーターは、 ターゲット・オブジェクトが指定されていない場合に限り指定してください。

オプション・パラメーター

-type
作成される WS-Notification サービスのタイプ。指定可能な値は、「V7.0」および「V6.1」(デフォルト) です。
  • バージョン 7.0: ポリシー・セットによる Web サービスのサービスの品質 (QoS) で JAX-WS WS-Notification サービスを構成する場合、または JAX-WS ハンドラーを WS-Notification サービスに適用する場合は、このサービス・タイプを使用します。 これは、新規のデプロイメントに推奨されているサービスのタイプです。この WS-Notification オプションは、バージョン 7.0 から WebSphere Application Server で使用できるようになりました。
  • バージョン 6.1: JAX-RPC ハンドラーをサービスに適用する機能を含め、WebSphere Application Server バージョン 6.1 で提供される同じテクノロジーを使用する JAX-RPC WS-Notification サービスを公開する場合は、このタイプのサービスを使用します。この WS-Notification オプションは、バージョン 6.1 から WebSphere Application Server で使用できるようになりました。
サービス・タイプがバージョン 6.1 の場合には、以下のオプション・パラメーターのみを指定します。
  • -jaxrpcHandlerList
  • -outboundSecurityConfigName
  • -outboundSecurityRequestBindingName
  • -outboundSecurityResponseBindingName
注: バージョン 7.0 の WS-Notification サービスの場合は、 バージョン 6.1 のアウトバウンド・セキュリティー属性と同等の機能がポリシーセット構成を介して提供されます。
サービス・タイプがバージョン 7.0 の場合には、以下のオプション・パラメーターのみを指定します。
  • -jaxwsHandlerListName
  • -queryWSDL
-description
-permitsDynamicTopicNamespace

すなわち、このサービスで実行時に動的トピック名前空間を作成できるかどうかです。 詳しくは、 動的トピック名前空間を参照してください。指定できる値は、「TRUE」(デフォルト) および「FALSE」です。

特定の WS-Notification サービス (セキュリティー用や監査要件用など) への接続時に使用するトピック名前空間を厳しく制御する場合は、このオプションを使用します。このオプションの選択を解除した場合、WS-Notification サービスおよび 動的トピック名前空間から要求トピックに接続していたすべてのアプリケーションでは、 パブリッシュおよびメッセージの受信が停止されます。

動的トピック名前空間へのパブリッシュを行っていたすべてのメッセージは、高信頼性パーシスタントのデフォルト・メッセージ信頼性設定とともに挿入されます。この値が許容不可能な場合、 永続トピック名前空間を作成し、手動で属性を適切な値へ構成してください。

注: 特定の WS-Notification サービスで使用される動的トピック名前空間は、 トピック名前空間を作成した際に自動的に作成される サーバー統合バス・トピック・スペースによって戻されます。このトピック・スペース内で 使用されるトピックの構文は、WS-Notification サービス実装内部のものです。
-dynamicTopicSpace
すなわち、アドホックなトピック名前空間および動的なトピック名前空間 (許可されている場合) をホストするために使用する、バス・トピック・スペースの名前です。指定しない場合、この値はデフォルトの WSN_dynamic_this_service_name になります。
-requiresRegistration
ブールのフラグ。 許可値は、TRUE および FALSE (デフォルト) です。
-jaxwsHandlerListName
ハンドラー・リストは、(サブスクライブ操作に対応した) アウトバウンド・イベント通知のモニターや、要求ベースのパブリッシャーの制御 (サブスクライブ一時停止、および再開) などの、Web サービス呼び出しを行う場合に適用されるハンドラーを定義します。 ハンドラー・リストについて詳しくは、JAX-WS ハンドラーの構成を参照してください。
このパラメーターは、バージョン 7.0 WS-Notification サービスの場合にのみ指定します。
-jaxrpcHandlerListName
ハンドラー・リストについて詳しくは、JAX-RPC ハンドラーおよびクライアントの作業を参照してください。
このパラメーターは、バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合にのみ指定します。
-outboundSecurityRequestBindingName
このパラメーターは、バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合にのみ指定します。
-outboundSecurityResponseBindingName
このパラメーターは、バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合にのみ指定します。
-outboundSecurityConfigName
このパラメーターは、バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合にのみ指定します。
-queryWSDL
ブールのフラグ。バージョン 7.0 WS-Notification サービスが他の WS-Notification Web サービスと相互作用するときに、それらの WSDL を照会するかどうかを指示します。指定できる値は、「TRUE」(デフォルト) および「FALSE」です。
このパラメーターを「FALSE」に設定することによって、コストの高い WSDL 照会を回避して、パフォーマンスを改善することができます。 ただし、WSDL 照会が使用可能になっていない場合には、以下の考慮事項に注意してください。
  • WS-Notification は、他の方法を使用して、バインディング情報 (通常、WSDL を使用してディスカバーされます) のディスカバーを試みます。WS-Notification では、サブスクリプションが (他の Web サービスによって) 行われたか、または管理対象サブスクリプションが (管理者によって) 作成された WS-Notification サービス・ポイントと関連付けられている SOAP バージョンを使用します。
  • 一部の環境では、WS-Notification がバインディング情報を決定できない場合があります。関連サービス・ポイントが削除されて構成情報が使用できなくなってしまったサブスクリプションをクリーンアップする際に、この状態が起こる可能性があります。このような状態の場合、WS-Notification は、サブスクリプションをクリーンアップするのに使用するバインディング情報を「最適推量」します。
  • 正しくないバインディング情報が使用されるシナリオが 1 つ存在します。すなわち、別の SOAP バインディングを使用した通知を予期している NotificationConsumer に代わって、サブスクライバーが特定の SOAP バインディングを使用するようにサブスクライブする場合です。
このパラメーターは、バージョン 7.0 WS-Notification サービスの場合にのみ指定します。

バージョン 6.1 の WS-Notification サービスを作成します (-type パラメーターを省略するのと同等)。
newService = AdminTask.createWSNService(["-bus", "bus1", "-name", 
"NewWSNService", "-type", "V6.1"] )
WS-ReliableMessaging での構成を可能にする、バージョン 7.0 の WS-Notification サービスを作成します。
newService = AdminTask.createWSNService(["-bus", "bus1", "-name", 
"NewWSNService", "-type", "V7.0"] )
ヌル以外のハンドラー・リストでバージョン 7.0 の WS-Notification サービスを作成します。
newService = AdminTask.createWSNService(["-bus", "bus1", "-name", 
"NewWSNService", "-type", "V7.0", "-jaxwsHandlerListName", "myHandlerList"] )
WSDL に照会しない、バージョン 7.0 の WS-Notification サービスを作成します。
newService = AdminTask.createWSNService(["-bus", "bus1", "-name", 
"NewWSNService", "-type", "V7.0", "-queryWSDL", "false"] )
カスタム・プロパティーを設定して、この WS-Notification サービス上で厳密なトピック検査を有効にします。
  • Jython の使用:
    propName = ["name", "com.ibm.ws.sib.wsn.strictTopicChecking"]
    propValue = ["value", "TRUE"]
    propAttrs = [propName, propValue]
    AdminConfig.create("Property", newService, propAttrs)
  • Jacl を使用:
    set propName [list name "com.ibm.ws.sib.wsn.strictTopicChecking"]
    set propValue [list value "TRUE"]
    set propAttrs [list $propName $propValue]
    $AdminConfig create Property $newService $propAttrs

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rjwsn_cli_wsnserv_new
ファイル名:rjwsn_cli_wsnserv_new.html