動的キャッシュ・ディスク・オフロードの構成
このタスクを使用して、動的キャッシュ・ディスク・オフロードを構成し、メモリー・キャッシュから削除されるキャッシュ・エントリーをディスクに保存します。
このタスクについて
デフォルトでは、キャッシュ・エントリーの数が、指定されたアプリケーション・サーバーの構成済みの制限に達すると、新しいエントリーをキャッシュに保管するために、キャッシュ・エントリーがメモリー・キャッシュから除去されます。 今後のアクセスに備え、ディスク・オフロードを使用して、 メモリー・キャッシュから除去されているキャッシュ・エントリーをディスクにコピーします。
アプリケーション・サーバーに
1 つまたは複数のサーバントがある場合は、ディスク・オフロードを使用することができます。
複数サーバントの使用可能化および使用不可化について詳しくは、
z/OS での複数のサーバントの使用可能化を参照してください。
手順
- 管理コンソールで、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」>「server_name」>「コンテナー・サービス」>「動的キャッシュ・サービス」とクリックします。
- 「ディスク・オフロードを使用可能にする」を選択します。
- ディスク・オフロードを使用可能にした後で、「ディスク・オフロード・ロケーション 」を設定することができます。 ディスク・オフロード・ロケーションは、キャッシュ・エントリーを保存するディスク上の場所を指定します。 ディスク・オフロード・ロケーションは、同一ノード上に定義されたアプリケーション・サーバーに対して 固有である必要があります。同一ノード上に複数のサーバーが定義されている場合、ディスク・オフロード・ロケーションが、各サーバーごとに別々の場所になっていることを確認してくだ さい。
- サーバーの停止時に、メモリー内のキャッシュ・オブジェクトがディスクに保存されるようにする場合は、 「ディスクへのフラッシュ」を使用可能にします。 このオプションを選択する場合は、ディスク・オフロードを 使用可能にする必要があります。ディスクへのフラッシュを使用可能にしない場合は、 サーバーの停止時にすべてのキャッシュ・オブジェクトが削除されます。
- 「適用」または「OK」をクリックします。
- WebSphere® Application Server を再始動します。
タスクの結果
ディスク・オフロードを使用可能にしました。メモリー・キャッシュ・エントリーは、 今後もアクセスできるように、ディスクに移動されます。
サーブレット・キャッシングを使用可能にしたアプリケーション・サーバーが複数あり、それらのアプリケーション・サーバーで、動的キャッシュ・サービスを使用してキャッシュ用に同じディスク・オフロード・ロケーションが指定されている場合、以下の例外が発生する可能性があります。
java.lang.NullPointerException at com.ibm.ws.cache.CacheOnDisk.readTemplate(CacheOnDisk.java:686) at com.ibm.ws.cache.Cache.internalInvalidateByTemplate(Cache.java:828)
または、
java.lang.NullPointerException at com.ibm.ws.cache.CacheOnDisk.readCacheEntry(CacheOnDisk.java:600) at com.ibm.ws.cache.Cache.getCacheEntry(Cache.java:341)
あるサーバーがルートとして稼働し、他のサーバーが非 root として稼働している場合、この問題が発生する可能性があります。 例えば、server1 がルートとして稼働し、server2 が wasuser または wasgroup として稼働している場合には、ディスク・オフロード・ロケーション内のキャッシュ・ファイルは、ルート・アクセス権で作成される可能性があります。 この状態で、ルート以外のサーバーで実行されるアプリケーションが、キャッシュの読み取りまたはキャッシュへの書き込みを行おうとすると、それらのアプリケーションはクラッシュします。