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スクリプトによる JVM ログ・ファイルの増大の制限

スクリプトを使用して、Java™ 仮想マシン (JVM) のログ・ファイルのサイズを構成します。 JVM ログには、実行中の JVM からのイベントまたは情報が記録されます。

始める前に

このタスクを実行するには、2 つの方法があります。 このトピックでは、AdminConfig オブジェクトを使用して、ご使用のサーバー構成を変更する方法を示します。 代わりの方法として、AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureJavaProcessLogs Jython スクリプトを使用して、 JVM ログ設定を構成することもできます。 wsadmin ツールは、開始されると自動的にスクリプトをロードします。次の構文を使用して、configureJavaProcessLogs スクリプトにより JVM ログ設定を構成します。
AdminServerManagement.configureJavaProcessLogs(nodeName, serverName, processLogRoot, otherAttributeList)
追加情報および引数の定義については、AdminServerMananagment スクリプト・ライブラリーの資料を参照してください。

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. 対象となるアプリケーション・サーバーを識別します。

    以下の例に示すように、対象となるアプリケーション・サーバーの構成 ID を決定し、 それを server1 変数に割り当てます。

    • Jacl の使用:
      set s1 [$AdminConfig getid /Cell:mycell/Node:mynode/Server:server1/]
    • Jython の使用:
      s1 = AdminConfig.getid('/Cell:mycell/Node:mynode/Server:server1/')
      print s1
      各部の意味は、次のとおりです。
      表 1. 構文の説明. 以下の表で、getid コマンドのエレメントについて説明します。
      エレメント 説明
      set Jacl コマンドです。
      s1 変数名です。
      $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
      AdminConfig WebSphere® Application Server の構成を表すオブジェクトです。
      getid AdminConfig コマンドです。
      Cell オブジェクト・タイプです。
      mycell 変更されるオブジェクトの名前です。
      Node オブジェクト・タイプです。
      mynode 変更されるオブジェクトの名前です。
      Server オブジェクト・タイプです。
      server1 変更されるオブジェクトの名前です。
      print Jython コマンドです。
    出力例:
    server1(cells/mycell/nodes/mynode/servers/server1|server.xml#Server_1)
  3. 対象となるストリーム・ログを識別します。
    対象となるストリーム・ログを決定して、それを log 変数に割り当てます。 次の例では、出力ストリーム・ログを識別:
    • Jacl を使用:
      set log [$AdminConfig showAttribute $s1 outputStreamRedirect]
    • Jython を使用:
      log = AdminConfig.showAttribute(s1, 'outputStreamRedirect')
    次の例では、エラー・ストリーム・ログを識別:
    • Jacl を使用:
      set log [$AdminConfig showAttribute $s1 errorStreamRedirect]
    • Jython を使用:
      log = AdminConfig.showAttribute(s1, 'errorStreamRedirect')
    出力例:
    (cells/mycell/nodes/mynode/servers/server1|server.xml#StreamRedirect_2)
  4. ストリーム・ログの現行値をリストします。
    以下の例を使用して、対象となるストリーム・ログの現行値を表示します。
    • Jacl の使用:
      $AdminConfig show $log
    • Jython の使用:
      AdminConfig.show(log)
    出力例:
    {baseHour 24}
    {fileName ${SERVER_LOG_ROOT}/SystemOut.log}
    {formatWrites true}
    {maxNumberOfBackupFiles 1}
    {messageFormatKind BASIC}
    {rolloverPeriod 24}
    {rolloverSize 1}
    {rolloverType SIZE}
    {suppressStackTrace false}
    {suppressWrites false}
  5. ストリーム・ログのローテーション・ポリシーを変更する。
    以下の例では、ローテーション・ロ グ・ファイルのサイズを 2 MB に設定します。
    • Jacl の使用:
      $AdminConfig modify $log {{rolloverSize 2}}
    • Jython の使用:
      AdminConfig.modify(log, [['rolloverSize', 2]])
    以下の例では、自己管理するようにローテーション・ポリシーを設定しています。自己管理処理は、 ファイルの経過日数と真夜中にロードされるロールオーバー・アルゴリズム、 および 12 時間ごとのログ・ファイルのロールオーバーに基づいています。
    • Jacl を使用:
      $AdminConfig modify $log {{rolloverType TIME} {rolloverPeriod 12} {baseHour 24}}
    • Jython を使用:
      AdminConfig.modify(log, [['rolloverType', 'TIME'], 
      ['rolloverPeriod', 12], ['baseHour', 24]])
    以下の例では、 ログ・ファイルが時間とサイズの両方に基づいてロール オーバーするように設定しています。
    • Jacl の使用:
      $AdminConfig modify $log {{rolloverType BOTH} {rolloverSize 2} {rolloverPeriod 12} {baseHour 24}}
    • Jython の使用:
      AdminConfig.modify(log, [['rolloverType', 'BOTH'], ['rolloverSize', 2], 
      ['rolloverPeriod', 12], ['baseHour', 24]])
  6. 構成の変更を保存します。
    以下のコマンド例を使用して、構成変更を保存します。
    AdminConfig.save()
  7. ノードを同期します (Network Deployment 環境の場合のみ)。
    AdminNodeManagement スクリプト・ライブラリーの syncActiveNode または syncNode スクリプトを使用して、 構成変更をノード (複数可) に伝搬します。
    • syncActiveNodes スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更をセルの各ノードに 伝搬します。
      AdminNodeManagement.syncActiveNodes()
    • syncNode スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更を特定のノードに 伝搬します。
      AdminNodeManagement.syncNode("myNode")

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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ファイル名:txml_logrotation.html