tcpmon による SOAP メッセージのトレース
Web サービスを要求する SOAP メッセージを、tcpmon ツールを使用してトレースすることができます。
始める前に
SOAP メッセージのトレースには、Web サービス・コンポーネントをトレースする場合と同様に、他のトレース・ツールを使用することもできます。これらの他のトレース・ツールについて詳しくは、 Web サービスのトレースに関する情報を参照してください。
ストレスを受ける環境で tcpmon ツールを使用することは、お勧めしません。 Tcpmon は、単純な環境内で SOAP メッセージをモニターするためだけにあります。
このタスクについて
モニターまたは探知機能アプリケーションをインストールして、クライアントとサーバー間の HTTP トラフィックをキャプチャーすることにより、クライアントとサーバー間で交換される SOAP メッセージをトレースできます。アプリケーション・サーバー製品は、 SOAP メッセージをトレースするためのユーティリティー・クラス com.ibm.ws.webservices.engine.utils.tcpmon を提供します。 com.ibm.ws.webservices.engine.utils.tcpmon クラスは、 ポートからのメッセージをリダイレクトし、そのメッセージを記録してから別のポートへ転送します。
WebSphere® Application Server は通常、ポート 9080 を listen します。また、IBM® HTTP Server を使用している場合は、ポート 80 を listen します。tcpmon プロセスは、特定のポート (9088 など) を listen する一方で、メッセージを別のポート (9080 または 80) にリダイレクトするよう構成できます。クライアントは、ポート 9088 を使用するためにリダイレクトされ、Web サービスにアクセスします。
アプリケーション・クライアントを異なるポートへリダイレクトするには、 クライアントの Web サービス記述言語 (WSDL) ファイル内の SOAP アドレスをポート 9088 を使用するように変更し、クライアントのエンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイル上で wsdeploy コマンド行ツールを実行してサービス実装を再生成します。
wsdeploy コマンドは、 Java™ API for XML-based RPC (JAX-RPC) アプリケーションによってサポートされます。 アプリケーション・サーバーによって実装される Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) プログラミング・モデルは、 wsdeploy コマンドをサポートしていません。 Web サービス・アプリケーションに JAX-WS エンドポイントのみが含まれる場合、このコマンドは JAX-RPC エンドポイントの処理のみに使用されるため、wsdeploy コマンドを実行する必要はありません。