startManager コマンド
startManager コマンドは、スクリプトでデプロイメント・マネージャーを取り扱うために使用します。
startManager コマンドは、WebSphere® Application Server Network Deployment マネージャー・プロセスの
構成ファイルを読み取り、launch コマンドを作成します。
指定するオプションに応じて、startManager コマンドは、新規 Java™ 仮想マシン
(JVM) API を起動して、マネージャー・プロセスを実行したり、launch
コマンド・データをファイルに書き込んだりします。
このコマンドは、WebSphere Application Server Network Deployment インストール済み環境の profile_root/bin ディレクトリーから実行する必要があります。
Windows プラットフォームを使用していて、デプロイメント・マネージャーを Windows サービスとして実行している場合は、startManager コマンドは、関連した Windows サービスを開始し、デプロイメント・マネージャーの開始も行います。
startManager コマンドは、デプロイメント・マネージャー・プロファイルの構成ファイルを読み取り、そのサーバーを始動します。
startManager コマンドはサーバー・プロセスを起動しますが、MBean メソッドを呼び出さないため、 このコマンドでユーザー名およびパスワードを使用する必要はありません。
このコマンドをどこで実行するかについて詳しくは、コマンド行ツールの使用の項目を参照してください。
構文
コマンド構文は次のようになります。
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
startManager [options]
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
startManager [server] [options]
ここで、server は、デプロイメント・マネージャー・サーバーの名前を指定するオプション・パラメーターです。
このオプションを指定せずに、デプロイメント・マネージャー・プロファイルを使用すると、server はデフォルトでデプロイメント・マネージャーに設定されます。
このオプションを指定せずに、デプロイメント・マネージャー以外のプロファイルを指定すると、server はデフォルトでプロファイルの名前に設定されます。デプロイメント・マネージャー・プロファイルはデフォルト・プロファイルではないため、startManager コマンドを使用するときには -profileName オプションを指定する必要があります。
パラメーター
startManager コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
-curlib <product_library>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する現行ライブラリーを指定します。
-cpyenvvar
アプリケーション・サーバー処理のために現在定義されている環境変数を設定する startServer コマンドを指定します。 デフォルトは、現在定義されている環境変数を未設定にすることです。
-inllibl <library_list>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する初期ライブラリー・リストを指定します。
-inlaspgrp <ASP_group>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する初期 ASP グループを指定します。
-jobd <product_library/job_description>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドのジョブ記述を指定します。
-jobq <product_library/job_queue>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドのジョブ・キューを指定します。
-nowait
startManager コマンドに対して、 デプロイメント・マネージャー・プロセスが正常に初期化されるまで待たないように指示します。
-outq <product_library/output_queue>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドの出力キューを指定します。
-quiet
startManager コマンドが通常モードで印刷する進行情報を抑止します。
-logfile <fileName>
トレース情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。デフォルトでは、ログ・ファイルは、startServer.log という名前で logs ディレクトリーに作成されます。
-profileName
マルチプロファイル・システムで、アプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。 このオプションのデフォルトは、 デフォルト・プロファイルです。
-replacelog
現行ログに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。
-sbs <product_library/subsystem_description>
基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用するサブシステムを指定します。
- -trace
startManager コマンドを使用して、デバッグ用のトレース情報をファイル内に作成します。
デプロイメント・マネージャー・サーバーを開始させるネイティブ処理コードのトレースを使用可能にします。 トレース出力は、profile_root/logs ディレクトリーにある was_jobname-jobuser-jobnum.log ファイルに書き込まれます。
- -timeout <seconds>
- デプロイメント・マネージャーの初期化がタイムアウトになり、エラーが戻されるまでの待機時間を指定します。
-usejobd
「Run-As」ユーザー ID への切り替え時に、ノード・エージェントで、ジョブ記述を Submit Job (SBMJOB) プロセスから使用するよう指定します。
注: このコマンドは、現行のジョブ記述の「USER」フィールドには影響を与えません。-statusport <portNumber>
デプロイメント・マネージャー状況のコールバック用のポート番号を設定する管理者用オプション・パラメーター。ツールは、このポートを開いて、 デプロイメント・マネージャーから開始を示す状況のコールバックを待機します。このパラメーターを設定しない場合は、 未使用のポートが自動的に割り振られます。
-script [<script fileName>] -background
デプロイメント・マネージャー・プロセスを直接立ち上げる代わりに、 startManager コマンドを用いて立ち上げスクリプトを生成します。 立ち上げスクリプト名は、オプションの引数です。 立ち上げスクリプト名を指定しない場合、デフォルトのスクリプト・ファイル名は、<start_dmgr> になります。 -background パラメーターは、生成したスクリプトを実行時にバックグラウンドで実行するよう指定するオプション・パラメーターです。
- -help
- 使用ステートメントを出力します。
- -?
- 使用ステートメントを出力します。
使用のシナリオ
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
startManager
startManager -script (produces the start_dmgr.sh or .bat file)
startManager -trace (produces the startmanager.log file)
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
startManager
startManager -script (produces the start_dmgr.sh file)
startManager -trace (produces the startmanager.log file)
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
startManager -profileName dmgr (dmgr プロファイルのためにデプロイメント・マネージャーを開始させます)
startManager -trace (profile_root/logs ディレクトリーにトレース・ファイルを作成します)