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最適化されたローカル・アダプターに関する接続ファクトリーの考慮事項
このトピックでは、最適化されたローカル・アダプターを使用する際の接続ファクトリーに関する考慮事項を検討します。
接続ファクトリーは、z/OS® 上の最適化されたローカル・アダプターでインバウンドおよびアウトバウンドのサポートを有効にするように構成する必要があります (接続ファクトリーがアウトバウンド専用の場合も同様です)。 複数の接続ファクトリーがサポートされています。接続ファクトリーには任意の名前を指定できます。
各構成済み接続ファクトリーには、異なる設定が関連付けられていることがあります。構成可能な設定には接続プール・サイズやカスタム・プロパティーなどがあります。
- 登録名
1 から 12 文字の英数字。
この値をターゲット登録名に設定します。
- IMS™ OTMA グループ ID
1 文字から 8 文字までの英数字。
この値をターゲット情報管理システム (IMS) Open Transaction Manager Access (OTMA) 名に設定します。重要: この設定は、有効な OTMA XCF グループ名について定義されている基準に一致する必要があります (IMS インフォメーション・センターを参照)。 - IMS OTMA サーバー名
1 文字から 16 文字までの英数字。
この値をターゲット IMS OTMA サーバー名に設定します。
重要: この設定は、有効な OTMA サーバー名について定義されている基準に一致する必要があります (IMS インフォメーション・センターを参照)。 - IMS OTMA SyncLevel
1 文字 - 0|1
SYncLevel NONE の場合はこの値を 0 (ゼロ) に設定し、SyncLevel CONFIRM の場合は 1 に設定します。応答をアプリケーション・サーバーに送った後で、応答が受け入れられたという肯定応答を受け取ることなく、処理されたトランザクションに対する作業を IMS でコミットするようにしたい場合は、同期レベルとして None を選択します。 肯定応答を受け取った後でのみ IMS がトランザクションをコミットするようにしたい場合は、同期レベルとして CONFIRM を選択します。 否定応答の場合、未完了作業はロールバックされます。 注意する点は、OLA over OTMA を使用した IMS トランザクションに対するすべての呼び出しが SEND_THEN_COMMIT (CM1) として実行されるということです。これらの OTMA 同期レベルおよび CM1 SEND_THEN_COMMIT 処理について詳しくは、IMS インフォメーション・センターを参照してください。
- IMS OTMA 最大セグメント
整数 - 1
この値を、IMS への送信または IMS からの受信でサポートされる IMS メッセージ・セグメントの最大数に設定します。
- IMS OTMA 最大メッセージ受信サイズ
整数 - 32768
この値を、すべてのメッセージ・セグメントを含む、任意の受信メッセージの最大サイズに設定します。
- RemoteHostname
ストリング
z/OS 以外のプラットフォームで実行中の場合、 OLA プロキシー EJB の JNDI 検索の送信先ホスト名を指定します。
- RemotePort
整数
z/OS 以外のプラットフォームで実行中の場合、OLA プロキシー EJB の JNDI 検索が送信されるリモート・ホスト上のポート番号を指定します。
- RemoteJNDIName
ストリング
z/OS 以外のプラットフォームで実行中の場合、OLA プロキシー EJB のバインド先のリモート・ホスト上の JNDI 名を指定します。 リモート・ホストは、RemoteHostname プロパティーと RemotePort プロパティーによって指定されます。
- Username
ストリング
セキュリティーを有効に設定して実行中の登録に要求を送信するために使用するユーザーを指定します。 そのユーザー名に関連付けられた MVS™ ユーザー ID が使用されます。そのユーザー名に関連付けられた MVS ユーザー名がない場合は、その要求では ID は送信されません。 ユーザー名が指定されないと、呼び出し元コンポーネントのユーザー ID を使用して MVS ユーザー ID が取得されます。
- Password
ストリング
そのユーザー名のパスワードを指定します。
- RemoteJNDIUsername
ストリング
z/OS 以外のプラットフォームで実行中の場合、リモート・システムで JNDI 初期コンテキストを取得するために使用するユーザー名を指定します。 OLA プロキシー EJB の検索には JNDI コンテキストが使用されます。
- RemoteJNDIPassword
ストリング
z/OS 以外のプラットフォームで実行中の場合、RemoteJNDIUsername と共に使用されるパスワードを指定します。
- RemoteJNDIRealm
ストリング
z/OS 以外のプラットフォームで実行中の場合、RemoteJNDIUsername と共に使用されるセキュリティー・レルムを指定します。
- UseCICSContainer
整数 - 0
CICS リンク・サーバーを使用する場合は、要求および応答データをコンテナー内に含めることを指定します。
- LinkTaskTranID
ストリング
CICS リンク・サーバーを使用する場合は、リンク・タスク・トランザクション ID を指定します。
- LinkTaskReqContID
ストリング
CICS リンク・サーバーを使用する場合は、要求の名前または入力コンテナーの名前を指定します。
- LinkTaskReqContType
整数 - 1
CICS リンク・サーバーを使用する場合は、要求コンテナーのタイプ (CHAR=0|BIT=1) を指定します。
- LinkTaskRspContID
ストリング
CICS リンク・サーバーを使用する場合は、応答の名前または出力コンテナーの名前を指定します。
- LinkTaskRspContType
整数 - 1
CICS リンク・サーバーを使用する場合は、応答コンテナーのタイプ (CHAR=0|BIT=1) を指定します。
- ConnectionWaitTimeout
整数 - 30
現在の登録名と一致するクライアント接続を待機する時間の長さ (秒数)。 外部アドレス・スペースが既に登録されていなければなりません。 このタイムアウトは、一致する登録名を持つ使用可能サービスが有効になるのを待つ時間に適用されます。
自動的に生成される IMS OTMA クライアント名は 16 文字です。最適化されたローカル・アダプターのリソース・アダプターを使用してこの名前を設定することはできません。IMS OTMA サポートに基づく最適化されたローカル・アダプターの使用法について詳しくは、『OTMA/IMS サポートに基づく最適化されたローカル・アダプターの有効化』トピックを参照してください。
アダプターの接続プールの設定は、WebSphere® Application Server 接続プールに定義された論理接続の数を定義します。 これは、WebSphere Application Server と外部アドレス・スペースの間の物理接続の数とは異なります。 この場合の論理接続は、基本的に、Java™ EE Connector Architecture (JCA) から見た物理接続です。 論理接続は、外部アドレス・スペースへのアウトバウンド呼び出しを行う WebSphere アプリケーションで使用されます。
アダプターの接続プールの設定は、WebSphere Application Server 接続プールに定義された論理接続の数を定義します。 これは、WebSphere Application Server と外部アドレス・スペースの間の物理接続の数とは異なります。 この場合の論理接続は、基本的に、JCA から見た物理接続です。
物理接続と論理接続のバランスは、接続を取得できる WebSphere アプリケーション同時スレッドの数 (論理) と、外部アドレス・スペースとの間で一定期間に送受信できる要求の数 (物理) に依存します。 物理接続は外部アドレス・スペースとのインバウンドおよびアウトバウンドの両方の通信に使用されるため、外部アドレス・スペースが Application Server を要求でフラッディングさせないように、物理接続の最大数を設定できます。 外部アドレス・スペースが WebSphere Application Server への登録を試行し、接続数 (このノードのサーバーでサポートされる最大物理接続数) を指定した場合、登録要求での登録が拒否され、失敗を示す理由コードが返されます。デーモン・グループの最大接続数を超えた場合も登録は失敗します。 物理接続はクライアントによって要求され、JCA アダプターによって渡される論理接続とは異なることに注意してください。 アウトバウンド要求が発行されると、対話の持続時間中、JCA 論理接続は物理接続と組み合わされます。
接続ファクトリーを作成および保存した後、必要に応じて、 アプリケーションの各種モジュールで定義されているリソース参照を変更し、 接続ファクトリーの Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名を指定します。

最大セグメント接続レベルの値は、接続仕様の setOTMAMaxSegments(nnn) メソッドを使用して設定することもできます。
リソース・アダプターの高可用性フィーチャーを使用する場合は、各接続ファクトリーに追加の接続プール・プロパティーを構成する必要があります。このフィーチャーをセットアップして使用する方法について詳しくは、トピック『リソース・アダプターの高可用性サポートの有効化 (Enabling resource adapter high availability support)』を参照してください。