バッチの戻りコード

バッチ・ジョブの戻りコードは、getBatchJobRC EJB インターフェース、getBatchJobRC Web サービス・インターフェース、または lrcmd getBatchJobRC コマンド・オプションを使用することで取得できます。

バッチ環境で使用するシステム・バッチ・ジョブの戻りコードを、以下の表にリストします。バッチ・ジョブの戻りコードを、ジョブ状況定数 (com.ibm.websphere.longrun.JobStatusConstants API を参照) またはジョブ・スケジューラー定数 (com.ibm.websphere.longrun.JobSchedulerConstants API を参照) のいずれかと混同しないようにしてください。 JobStatusConstants は、submitted、ended、restartable、canceled、または execution failed など、ジョブの状況を表します。

ジョブ状況は、getJobStatus EJB インターフェース、getJobStatus Web サービス・インターフェース、またはジョブ管理コンソールを使用することで取得できます。JobSchedulerConstants は、複数のジョブが関係する要求でジョブ・スケジューラーが返す操作状況を表します。 以下に例を示します。

int[] cancelJob( String[] jobid ))
これらの状況には、以下のものがあります。
  1. ジョブが存在しない
  2. ジョブが無効な状態にある
  3. データベース例外が発生した
表 1. バッチ・ジョブの戻りコード. この表では、説明付きの各戻りコードを示します。
戻りコード 説明
0 ジョブが正常に終了しました
-1 内部プロトコル・エラー - WSGrid ユーティリティー
-2 入力パラメーター・エラー - WSGrid ユーティリティー
-4 ジョブが中断されました
-8 ジョブが取り消されました
-10 ジョブが強制的に取り消されました (z/OS® のみ)
-12 ジョブが失敗し、restartable 状態にあります
-14 ジョブが失敗し、execution failed 状態にあります**
-16 重大な障害 - WSGrid ユーティリティー
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーションがジョブ戻りコードの値を設定できた場合でも、その値は、ジョブが正常に完了したときのみに返されます。 ジョブが実行の失敗または再起動可能の状況で失敗した場合、返される値は、前述の表で説明したランタイムセットの負の戻りコードの 1 つです。gotcha
バッチ・アプリケーションでエラーを報告するために使用される方法は 2 つあります。
  • 1 つ目は、エラー発生時にアプリケーションで例外を生成する方法です。 この場合、ジョブは終了し、バッチ・ジョブの戻りコード -12 が返されて、バッチ・ジョブの状況は restartable になります。 バッチ API の任意のメソッドで例外をスローできます。
  • 2 つ目は、アプリケーションで、processJobStep メソッドからは BatchConstants.STEP_COMPLETE_EXECUTION_FAILED 戻りコード (com.ibm.websphere.batch.BatchConstants API を参照) を返し、destroyJobStep メソッドからはアプリケーション固有のエラー戻りコードを返す方法です。 この場合、ジョブは終了し、バッチ・ジョブの状況は execution failed になります。 destroyJobStep メソッドで設定されたステップの戻りコードがジョブ・ステップで指定された結果アルゴリズムに渡され、そのコードを使用してジョブの戻りコードが決定されて、障害の具体的な原因が示されます。

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ファイル名:cgrid_cgreturncodes.html