リモート・キュー・ポイントを使用した point-to-point メッセージングの例

プロデューサー・アプリケーションまたはコンシューマー・アプリケーションが宛先からリモートである場合は、宛先が置かれるメッセージング・エンジンとアプリケーションが接続されるメッセージング・エンジンとの間の メッセージ・フローの管理にリモート・キュー・ポイントが使用されます。

以下の図は、point-to-point メッセージングで使用されるリモート・キュー・ポイントを示しています。プロデューサー・アプリケーションはメッセージング・エンジン ME1 に接続されていますが、アプリケーションがターゲットとするバスの宛先のキュー・ポイントは ME2 上にあります。ME2 上のキュー・ポイントは、実行時に ME1 上のリモート・キュー・ポイントによって表されます。 リモート・キュー・ポイントはアプリケーションからメッセージを受信し、これを ME2 上のキュー・ポイントに信頼性のある方法で送信します。同様に、コンシューマー・アプリケーションは ME3 に接続され、ME2 上のキュー・ポイントからのメッセージを ME3 にあるリモート・キュー・ポイントを経由してコンシュームします。
図 1. リモート・キュー・ポイントを使用した point-to-point メッセージの作成と消費この図は、リモート・キュー・ポイントを使用した point-to-point メッセージの作成と消費を示しています。
リモート・メッセージの作成におけるステップ順序は、次のとおりです。
  1. ME1 に接続されたプロデューサー・アプリケーションが、ME2 上にキュー・ポイントが定義されたキュー宛先にメッセージを送信します。
  2. メッセージは、ME1 上のリモート・キュー・ポイントでキューに入れられてから、ME2 上のキュー・ポイントに転送されます。
  3. メッセージは、すぐに ME2 上のキュー・ポイントに送信されます。ME1 では、ME2 でメッセージの受信が確認されるまで、メッセージの存在が記憶されます。
リモート・メッセージの消費におけるステップ順序は、次のとおりです。
  1. ME3 に接続されたコンシューマー・アプリケーションが、キュー宛先からのメッセージを消費しようとします。
  2. ME3 が、ME2 上のキュー・ポイントにメッセージ要求を送信します。
  3. メッセージ要求の基準を満たしたメッセージが ME2 上のキュー・ポイントで使用可能になると、ME3 上のリモート・キュー・ポイントにメッセージが送られます。
  4. リモート・キュー・ポイントからコンシューマー・アプリケーションへとメッセージが配信されます。 アプリケーションがメッセージを消費すると、メッセージは ME2 上のキュー・ポイントから削除されます。アプリケーションがメッセージを消費しない場合は、ME2 上のキュー・ポイントでメッセージが再度使用可能とされ、他のアプリケーションで消費できるようになります。 いずれの場合も、メッセージ要求が完了され、ME3 上のリモート・キュー・ポイントから削除されます。

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