ポートレット

ポートレットとは、再利用可能な Web モジュールで、Web ベースのコンテンツ、アプリケーション、およびその他のリソースへのアクセスを提供します。ポートレットには、組み込みの JSR 286 ポートレット・コンテナーがあるので、アプリケーション・サーバー上で実行できます。 JSR 286 API は後方互換性を提供します。大規模なポータル・ページに、各ユーザーに別々のデータを表示する同一のポートレットの複数インスタンスを持ったポートレットをアセンブルできます。

ユーザーの側から見れば、ポートレットはポータル・サイト上のウィンドウで、例えばカレンダーやニュース送信など、特定のサービスや情報を提供します。アプリケーション開発の側から見れば、ポートレットはプラグ可能な Web モジュールで、任意のポータル・フレームワークのポートレット・コンテナー内部で実行するように設計されています。独自のポートレットを作成したり、サード・パーティーのポートレットのカタログからポートレットを選択することができます。

ページ上の各ポートレットは、ポータル・ページに組み込まれるマークアップ・フラグメントの形式で出力を提供しなければなりません。ポータルは、各ポートレットの周囲のマークアップを提供しなければなりません。 HTML では、例えばポータルが、各ポートレットに最小化、最大化、ヘルプ、および編集アイコンの付いたタイトル・バーを与えるマークアップを提供できます。

また、サーブレットまたは JavaServer Pages ファイル内にポートレットをフラグメントとして組み込むこともできます。これは、ポートレットと、アプリケーション・サーバーによって提供された Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) Web テクノロジーとの間の通信を改善します。

Rational® Application Developer バージョン 6 を使用してポートレットを作成する場合、ポートレットを Rational Application Developer の外部で実行するには、web.xml ファイルから std-portlet.tld への次の参照を除去する必要があります。
<taglib id="PortletTLD">
				<taglib-uri>http://java.sun.com/portlet</taglib-uri>
	<taglib-location>/WEB-INF/tld/std-portlet.tld</taglib-location>
		</taglib>
また、ポートレットを作成するために Rational Application Developer バージョン 6 を使用する場合、Struts ポートレット・フレームワークを使用して作成されたポートレットは、WebSphere® Application Server 上でサポートされないことに注意してください。

ポートレット・アプリケーション

ポートレット・アプリケーションが Java Portlet API に対して作成された有効な Web アプリケーションである場合、そのポートレット・アプリケーションは、何の変更も行わずに、Portal Server および WebSphere Application Server の両方で作動させることができます。 JSR 168 および JSR 286 に準拠したポートレット・アプリケーションは、WebSphere Portal によって提供される拡張サービスを使用して WebSphere Application Server 上で稼働させることはできません。


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ファイル名:cport_portlets.html