コンソールを使用したエンタープライズ・アプリケーション・ファイルのインストール

Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーション・ファイルのインストールでは、 アセンブルされたエンタープライズ・アプリケーション、Web、エンタープライズ Bean (EJB)、 またはその他のインストール可能モジュールを、ファイルを保持するように構成されたサーバーまたはクラスターに配置します。 インストールされたファイルが正しく開始して実行する場合、 それらのファイルはデプロイ済み と判断されます。

始める前に

エンタープライズ・アプリケーション・ファイルをインストールする前に、 アプリケーション・ファイルのインストール先が互換性のあるデプロイメント・ターゲットであることを確認してください。デプロイメント・ターゲットに互換性がない場合は、 別のターゲットを選択します。

オプションで、インストール中のアプリケーションが、その他のデプロイ済みのアプリケーションも使用するライブラリー・ファイルを使用するかどうかを判別します。 これらの各共有ファイルについて、共有ライブラリーを定義できます。 共有ライブラリーを使用することにより、ユーザーのワークステーションまたはサーバーにコピーする ライブラリー・ファイルの数を削減できます。

このタスクについて

新規エンタープライズ・アプリケーション・ファイルを WebSphere® Application Server 構成にインストールするためには、 以下のオプションを使用できます。

  • 管理コンソール
  • wsadmin スクリプト
  • モニター対象ディレクトリーのデプロイメント
  • アプリケーション・プロパティー・ファイル
  • Java MBean プログラム

以下の手順では、管理コンソールを使用して、アプリケーション、EJB コンポーネント、Session Initiation Protocol (SIP) アーカイブ (SAR)、または Web モジュールをインストールする方法を説明します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーション・インストール・ウィザードの手順の実行を開始した後に、 アプリケーションのインストールを中止する場合は、「キャンセル」をクリックして終了してください。別の管理コンソール・ページに単に移動するのではなく、 その前にまずアプリケーション・インストール・ページで「キャンセル」をクリックしてください。gotcha

手順

  1. コンソールのナビゲーション・ツリーで、「アプリケーション」 > 「新規 アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション」の順にクリックします。
  2. 「アプリケーション・インストールの準備」の 1 ページ目で、以下を実行します。
    1. ソース・エンタープライズ・アプリケーション・ファイル (.ear ファイル、別名 EAR ファイル) の絶対パス名を指定します。

      インストールしようとする EAR ファイルは、 クライアント・マシン (Web ブラウザーが稼働しているマシン) または サーバー・マシン (クライアントの接続先のマシン) のいずれかに配置できます。クライアント・マシンに EAR ファイルを指定すると、 その EAR ファイルは管理コンソールにより、 そのコンソールが稼働しているマシンにアップロードされ、アプリケーションのインストールへと続きます。

      また、インストール用に、スタンドアロンの Web アーカイブ (WAR)、SAR、 または Java アーカイブ (JAR) ファイルを指定することもできます。

      [IBM i]EAR ファイルがサーバー・マシン上にあり、サーバーが IBM® i サーバーである場合は、ユーザー・プロファイル QEJBSVR が EAR ファイルに対して *R 権限を持っており、また少なくとも EAR ファイルを含むパス内のすべてのディレクトリーに対して *X 権限を持っていることを確認してください。

      トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーションをリモート・ファイル・システムからインストールしようとする場合、Java 仮想マシン (JVM) が Microsoft Windows サービスとして登録されていると、管理コンソールはマップされたネットワーク・ドライブを表示しません。このシナリオの場合、Windows サービスは、ユーザー・セッションとは 異なるセキュリティー ID (SID) を持つ新規ログオン・セッションとして 実行されます。このため、サービスは、ログイン・ユーザーによって確立される、 マップされたネットワーク・ドライブを操作することはできません。リモート・ファイル・システムから アプリケーションをインストールするには、WASService コマンドを使用して、JVM を Windows サービスから登録抹消する必要があります。詳しくは、WASService コマンドの資料を参照してください。gotcha
    2. 次へ」をクリックします。
  3. 「アプリケーション・インストールの準備」の 2 ページ目で、以下を実行します。
    1. すべてのインストール・オプションを表示するかどうかを選択します。
      ファスト・パス - 追加情報が必要な場合のみプロンプトを出す
      モジュール・マッピング・ステップ、およびアプリケーションを正常にインストールするための必須情報を指定するために必要なステップを表示します。
      詳細 - すべてのインストール・オプションおよびパラメーターを表示する
      すべてのインストール・オプションを表示します。
    2. デフォルト・バインディングを生成するかどうかを選択します。

      「デフォルト・バインディングの生成」を選択して、不完全な Java Naming and Directory (JNDI) やその他のアプリケーション・バインディングのデフォルト値が製品によって提供されるようにします。この場合、製品によって既存のバインディングが変更されることはありません。

      EJB 3.x モジュールの EJB Bean、 ローカル・ホーム、リモート・ホーム、およびビジネス・インターフェースに JNDI 値を指定する必要はありません。コンテナー・デフォルト値が、実行時に製品によって割り当てられます。 同様に、EJB 3.x または Web 2.4 以上のモジュール内の EJB 参照も、実行時に製品によってターゲットが 自動的に解決されるため、JNDI 値を指定する必要はありません。これらの JNDI 値のデフォルト値は、「デフォルト・バインディングの生成」を選択しても 製品によって生成されませんが、仮想ホストなど、その他のバインディングのデフォルト値は生成されます。

      新フィーチャー 新フィーチャー:
      デフォルトでは、事前に構成されたデフォルト・リソースは Java EE バインディングには使用されません。生成されたバインディングを Java EE デフォルトにするには、「Java EE デフォルト・バインディングの使用」を選択します。newfeat

      デフォルト・バインディングを生成する際に使用されるデフォルト値はカスタマイズできます。 アプリケーション・インストール・バインディング設定の準備に、 使用可能なカスタマイズの説明と、サンプル・バインディングが示されています。

    3. 次へ」をクリックします。 セキュリティー警告が表示される場合、 「継続」をクリックします。「新規アプリケーションのインストール」の各ページが表示されます。 デフォルト・バインディングを生成するようにした場合、 要約ステップに進むことができます。例: デフォルトのバインディングを使用した EAR ファイルのインストールでは、サンプル・ステップを提供しています。
  4. 必要に応じてインストール・オプションの値を指定します。

    次へ」をクリックする代わりに、ステップ番号をクリックして目的のページに直接移動することができます。インストールするアプリケーションまたはモジュールの内容によって、使用可能なページが決まります。

    表 1. ウィザード・ページの説明. この表は、各ウィザード・ページを説明しています。
    ページ 説明
    インストール・オプションの選択 インストール・オプションの選択」ページでは、製品固有の設定についての値を指定します。値を指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。
    モジュールのサーバーへのマップ モジュールをサーバーにマップ」ページでは、アプリケーションに含まれるモジュールをインストールするデプロイメント・ターゲットを指定します。モジュールは、同一のデプロイメント・ターゲットにインストールするか 、いくつかのデプロイメント・ターゲットに分散させることができます。 各モジュールを 1 つのターゲット・サーバーにマップする必要があります。

    シングル・サーバー製品では、デプロイメント・ターゲットは、 アプリケーション・サーバー、または Web サーバーにすることができます。

    マルチサーバー製品では、デプロイメント・ターゲットはアプリケーション・サーバー、アプリケーション・サーバーのクラスター、または Web サーバーにすることができます。

    Provide options to compile JSPs インストール・オプションの選択」ページで「JavaServer Pages ファイルのプリコンパイル」が使用可能に設定されており、ご使用のアプリケーションが JavaServer Pages (JSP) ファイルを使用する場合は、「JSP をコンパイルするためのオプションを指定」ページで JSP コンパイラー・オプションを指定できます。
    Bean の JNDI 名を指定 Bean の JNDI 名を提供」ページでは、EJB 2.1 以前の各モジュール内のエンタープライズ Bean ごとに JNDI 名を指定します。アプリケーションで定義されているすべての Enterprise Bean に JNDI 名を指定する必要があります。 例えば、EJB モジュール MyBean.jar の場合は、 MyBean と指定します。

    EJB 3.x モジュールの場合は、 JNDI 名、ローカル・ホーム JNDI 名、リモート・ホーム JNDI 名、または JNDI 名なしを指定することができます。 値を指定しない場合は、製品によってデフォルト値が提供されます。

    EJB ビジネスのバインド EJB ビジネスのバインド (Bind EJB business)」ページでは、EJB 3.x モジュールのビジネス・インターフェース JNDI 名を指定できます。「Bean の JNDI 名を提供」ページで Bean の JNDI 名を指定した場合は、このページで同じ Bean にビジネス・インターフェース JNDI 名を指定しないでください。Bean の JNDI 名を指定していない場合は、オプションでビジネス・インターフェース JNDI 名を指定できます。 ビジネス・インターフェース JNDI 名を指定しない場合は、製品によってコンテナー・デフォルトが提供されます。 非インターフェース・ビューの場合、 ビジネス・インターフェース値は空ストリング ("") です。
    1.x エンティティー Bean が含まれたモジュールのデフォルト・データ・ソースのマップ EJB 1.x 仕様に基づいたコンテナー管理パーシスタンス (CMP) Bean を含む EJB モジュールをアプリケーションが使用する場合は、「1.x エンティティー Bean が含まれたモジュールのデフォルト・データ・ソースをマップ」で、EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースの JNDI 名を指定します。 個々の CMP Bean にデータ・ソースが指定されている場合、 EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースの指定は自由です。
    EJB 参照の Bean へのマップ アプリケーションで EJB 参照を定義する場合、「EJB 参照を Bean にマップ」ページで、EJB 参照に指定された論理名を表す JNDI 名をエンタープライズ Bean に指定します。

    EJB 3.x または Web 2.4 以上のモジュールの EJB 参照の場合、JNDI 名はオプションです。それ以前のモジュールの場合、アプリケーション内で定義済みの各 EJB 参照は、EJB ファイルにバウンドされる必要があります。

    EJB 参照ターゲットの自動解決の許可」が有効になっている場合、JNDI 名はすべてのモジュールでオプションとなります。 製品によってコンテナー・デフォルト値が提供されるか、不完全なバインディングの EJB 参照が自動的に解決されます。

    リソース参照のリソースへのマップ アプリケーションでリソース参照を定義する場合は、 「リソース参照をリソースにマップ」で、リソース参照に定義された論理名を表す JNDI 名をリソースに指定します。 リソースのログイン構成名および認証プロパティーをオプションで指定することができます。 認証プロパティーを指定した後に、「OK」をクリックして値を保存し、 マッピングのステップに戻ります。 オプションで、拡張データ・ソース・プロパティーを指定して、 異種のプールを使用するデータ・ソースが DB2® データベースに 接続できるようにすることが可能です。アプリケーションで定義されている各リソース参照を WebSphere Application Server 構成に定義されているリソースにバインドしてから、「要約」ページの「終了」をクリックします。
    Web モジュールの仮想ホストをマップ アプリケーションで Web モジュールを使用する場合は、 「Web モジュールの仮想ホストをマップ」で、 アプリケーションで定義された Web モジュールにマップする仮想ホストをリストから選択します。 仮想ホスト定義で指定されたポート番号は、 Web モジュール内のサーブレットや JSP ファイルなどの成果物にアクセスする場合に URL で使用されます。 各 Web モジュールには、モジュールのマップ先となる仮想ホストがなければなりません。 必要な仮想ホストはすべて指定しないと、「要約」ページで「終了」をクリックしたときに、検証エラーが表示されることになります。
    セキュリティー・ロールのユーザー/グループへのマップ アプリケーションでそのデプロイメント記述子にセキュリティー・ロールが定義されている場合は、「ユーザーまたはグループへのセキュリティー・ロールのマップ」で、 各セキュリティー・ロールにマップされるユーザーおよびグループを指定します。 「ロール」を選択して、すべてのロールを選択するか、または個々のロールを選択します。各ロールごとに、「全員」または「すべての認証済みユーザー」などの事前定義ユーザーを、ロールにマップするかどうかを指定できます。ユーザー・レジストリーから特定のユーザーまたはグループを選択するには、 以下のようにします。
    1. ロールを選択し、「ユーザーのルックアップ」または「グループのルックアップ」をクリックします。
    2. 表示される「ユーザー/グループの検索」ページで、検索基準を入力し、ユーザー・レジストリーからユーザーまたはグループのリストを抽出します。
    3. 表示された結果から個々のユーザーまたはグループを選択します。
    4. OK」をクリックし、選択したユーザーまたはグループを「ユーザーまたはグループへのセキュリティー・ロールのマップ」ページで選択したロールにマップします。
    RunAs ロールをユーザーにマップ アプリケーションのデプロイメント記述子に RunAs ロールが定義されている場合は、「RunAs ロールをユーザーにマップ」で、各 RunAs ロールに RunAs ユーザー名とパスワードを指定します。 RunAs ロールは、別のエンタープライズ Bean との対話中に特定のロールとして実行する必要のあるエンタープライズ Bean によって使用されます。 「ロール」を選択して、すべてのロールを選択するか、または個々のロールを選択します。ロールを選択したら、ユーザー名、パスワード、および確認パスワードに値を入力して、「適用」をクリックします。
    すべての無保護 1.x メソッドに正しいレベルの保護が適用されていることを確認 アプリケーションに EJB 1.x CMP Bean があり、 その CMP Bean にメソッド許可が定義されていない EJB メソッドが存在する場合は、「すべての 無保護 1.x メソッドに正しいレベルの保護が適用されていることを確認」で、 こうしたメソッドを無保護のまま残しておくのか、 あるいは全アクセスを拒否するという保護を割り当てるのかを指定します。
    Message Driven Bean のリスナーをバインド アプリケーションにメッセージ駆動型エンタープライズ Bean が含まれている場合は、 「メッセージ駆動型 Bean のリスナーをバインド」で、 各メッセージ駆動型 Bean のリスナー・ポート名またはアクティベーション・スペック JNDI 名を指定します。
    2.x エンティティー Bean が含まれたモジュールのデフォルト・データ・ソースをマップ アプリケーションで EJB 2.x 仕様に基づいた CMP Bean を含む EJB モジュールを 使用する場合は、「2.x エンティティー Bean が含まれたモジュールのデフォルト・データ・ソースをマップ」で、デフォルト・データ・ソースの JNDI 名を指定し、 EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースで使用するリソース許可のタイプを指定します。 データ・ソースのログイン構成名および認証プロパティーをオプションで指定することができます。 認証プロパティーを作成する場合、「OK」をクリックして値を保存し、マッピング・ステップに戻る必要があります。 オプションで、拡張データ・ソース・プロパティーを指定して、 異種のプールを使用するデータ・ソースが DB2 データベースに 接続できるようにすることが可能です。個々の CMP Bean にデータ・ソースが指定されている場合、 EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースの指定は任意です。
    すべての 2.x CMP Beans のデータ・ソースのマップ アプリケーションに EJB 2.x 仕様に基づいた CMP Bean がある場合は、「すべての 2.x CMP Bean のデータ・ソースをマップ」ページで、それぞれの 2.x CMP Bean について、使用するデータ・ソースの JNDI 名およびリソース許可のタイプを指定します。

    データ・ソースのログイン構成名および認証プロパティーをオプションで指定することができます。 認証プロパティーを作成する場合、「OK」をクリックして値を保存し、マッピング・ステップに戻る必要があります。 CMP Bean が含まれる EJB モジュールにデフォルト・データ・ソースが指定されている場合、個々の CMP Bean のデータ・ソース属性の指定は自由です。EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースも、個々の CMP Bean の データ・ソースも指定されていない場合は、 「終了」をクリックすると、検証エラーが表示されて、インストールがキャンセルされます。

    すべての無保護 2.x メソッドが正しい保護のレベルにあることを確認 アプリケーションに EJB 2.x CMP Bean があり、その CMP Bean が一部の EJB メソッド用にデプロイメント記述子で定義されたメソッド許可を持たない場合、「すべての無保護 2.x メソッドが正しい保護のレベルにあることを確認」ページで、無保護メソッドに特定のロールを割り当てるか、このメソッドを除外リストに追加するか、またはこのメソッドに選択解除のマークを付けるかを指定します。除外リストに追加されたメソッドには、呼び出し不可のマークが付けられます。 選択解除とマークされているメソッドについては、メソッドを呼び出す前に許可チェックは実行されません。
    EJB デプロイを行うためのオプションの提供 インストール・オプションの選択」ページで「エンタープライズ Bean のデプロイ」設定を使用可能にすると、「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」ページで EJB デプロイメント・ツールのオプションを指定できます。このページでは、EJB デプロイメント・ツールの実行時に使用する、追加のクラスパス、RMIC オプション、データベース・タイプ、およびデータベース・スキーマ名を指定できます。

    EJB デプロイメント・ツール・オプションは、EJB モジュールを含むアプリケーションのインストールまたは更新時に、このページで指定できます。EJB デプロイメント・ツールは、EJB 1.x または 2.x モジュールのインストール時に実行されます。 EJB デプロイメント・ツールは、EJB 3.x モジュール のインストール中は実行されません。

    共有ライブラリーをマップ Shared library references」および「Shared library mapping」ページで、アプリケーションまたは Web モジュールが使用する共有ライブラリー・ファイルを指定します。アプリケーションまたはモジュールをライブラリー・ファイルに関連付けるには、 定義された共有ライブラリーが存在している必要があります。
    共有ライブラリー・リレーションシップのマップ (Map shared library relationships) 共有ライブラリー・リレーションシップのマップ (Map shared library relationship)」ページで、エンタープライズ・アプリケーション内のモジュールが参照する共有ライブラリーの関係識別子と構成単位名を指定します。

    エンタープライズ・アプリケーションをインストールする際、本製品では、「インストール・オプションの選択」ページにある「ビジネス・レベル・アプリケーション名」で指定したビジネス・レベル・アプリケーションの共有ライブラリー・リレーションシップごとに 1 つの構成単位を作成します。

    Web モジュールの JSP 再ロード・オプションを指定 アプリケーションで Web モジュールを使用する場合は、「Provide JSP reloading options for Web modules」で、JavaServer Pages (JSP) ファイルのクラス再ロードを構成します。
    Web モジュールのコンテキスト・ルートをマップ アプリケーション XML デプロイメント記述子で定義された Web モジュールをアプリケーションが使用する場合は、「Web モジュールのコンテキスト・ルートのマップ」で、アプリケーションの Web モジュールごとに コンテキスト・ルートを指定します。

    製品のこのページには、アノテーションの Web モジュールは含まれません。

    サーブレットのパラメーターを初期化 Servlet 2.5 をサポートする Web モジュールをアプリケーションで使用している場合は、「サーブレットのパラメーターを初期化」で、Web モジュールのサーブレット・フィルターの init メソッドに渡される初期パラメーターを指定またはオーバーライドします。

    このページには、モジュールの XML デプロイメント記述子のサーブレットが表示されます。アノテーションのサーブレット・デプロイメント情報は、このページでは使用不可となります。

    EJB モジュールの 環境エントリーをマップ (Map environment entries for EJB modules) アプリケーションで EJB モジュールを使用する場合は、 「EJB モジュールの環境エントリーをマップ (Map environment entries for Web modules)」 で、EJB モジュールの環境エントリー (エンティティー、セッション、またはメッセージ駆動型 Bean など) を 構成します。
    クライアント・モジュールの 環境エントリーをマップ (Map environment entries for client modules) 1 つ以上のアプリケーション・クライアント・モジュールをデプロイする場合は、 「クライアント・モジュールの環境エントリーをマップ」で、JAR ファイルとして デプロイするクライアント・モジュールの環境エントリーを構成します。「クライアント・モジュールの環境エントリーをマップ」ページを 表示するには、「インストール・オプションの選択」ページで 「クライアント・モジュールのデプロイ」オプションを選択します。
    Web モジュールの環境エントリーをマップ アプリケーションでサーブレット 2.5 をサポートする Web モジュールを使用する場合は、「Web モジュールの環境エントリーをマップ」で、サーブレットおよび JSP ファイルなどの Web モジュールの環境エントリーを構成します。
    アプリケーション・レベルの環境エントリーをマップ (Map environment entries for application level) アプリケーションで 1 つ以上の環境エントリーを定義する場合は、「アプリケーション・レベルの環境エントリーをマップ (Map environment entries for application level)」で、EAR ファイルとしてデプロイされるアプリケーションの環境エントリーを構成します。
    リソース環境エントリー参照のリソースへのマップ アプリケーションにリソース環境参照が含まれている場合は、 「リソースへのリソース環境エントリー参照をマップ」で、 リソース環境参照に定義された論理名にマップされるリソースの JNDI 名を指定します。 各リソース環境参照に関連付けられているリソースがない場 合、「終了」をクリックすると、検証エラーが表示されます。
    システム ID の正しい使用 アプリケーションで「Run-As ID」を System Identity として定義している場合は、オプションで、これを「システム ID の正しい使用」で Run-As role に変更し、指定した RunAs ロールのユーザー名とパスワードを指定することができます。 System Identity を選択するということは 、WebSphere Application Server セキュリティー・サーバー ID を使用して呼び出しが行われるということです。 この ID はより多くの特権を持っているため、慎重に使用する必要があります。
    すべてのリソース参照の正しい分離レベル アプリケーションに Oracle データベースによるバックエンド処理が行われるリソースに マップされるリソース参照がある場合は、アプリケーションで使用する際に、 「すべてのリソース参照の分離レベルを訂正」で、 このようなリソースに使用する分離レベルを指定または訂正してください。 Oracle データベースでサポートされているのは、 ReadCommitted と Serializable の分離レベルのみです。
    JASPI プロバイダーをマップ 「JASPI プロバイダーをマップ」ページでは、アプリケーションに Web モジュールがある場合に、グローバルまたはドメインのセキュリティー構成の JASPI 設定をオーバーライドする値を指定できます。 デフォルトで、アプリケーションは、 WebSphere Application Server のグローバルまたはドメインのセキュリティー構成に定義された JASPI 設定を継承し、 Web モジュールはアプリケーションの設定を継承します。
    メッセージ宛先参照を管理対象オブジェクトにバインド アプリケーションがメッセージ駆動型 Bean を使用する場合は、 「メッセージ宛先参照を管理対象オブジェクトへバインド」で、 J2C 管理対象オブジェクトの JNDI 名を指定して、メッセージ宛先参照をメッセージ駆動型 Bean にバインドします。

    メッセージ宛先参照が EJB 3.0 以降のモジュールからのものである場合、JNDI 名はオプションとなり、コンテナー・デフォルト値が実行時に使用されます。

    重要: 複数のメッセージ宛先参照が同一のメッセージ宛先にリンクされている場合は、1 つの JNDI 名のみが収集されます。メッセージ宛先参照がメッセージ駆動型 Bean として同一のメッセージ宛先にリンクされ、宛先 JNDI 名が既に収集されている場合は、 このメッセージ宛先参照用の宛先 JNDI 名は収集されません。
    JCA オブジェクトの JNDI 名の提供 アプリケーションに組み込み .rar ファイルが含まれている場合は、 「JCA オブジェクトの JNDI 名を指定」で、各 JCA 接続ファクトリー、管理対象オブジェクト、およびアクティベーション・スペックの名前および JNDI 名を指定します。
    J2C ActivationSpec を宛先 JNDI 名にバインド アプリケーションに組み込み .rar ファイルが含まれていて、 その activationSpec プロパティーに値 Destination があり、 そのイントロスペクトされた型が javax.jms.Destination である場合は、 「J2C ActivationSpec を宛先 JNDI 名にバインド」パネルで、 それにバインドされるアクティベーションごとに jndiName 値を指定します。
    現在のバックエンド ID の選択 複数のバックエンド・データベース用にアセンブリー・ツールを使用してデプロイメント・コードが生成された EJB モジュールがアプリケーションにある場合、 「現在のバックエンド ID の選択」パネルで、EJB モジュールの実行時に使用されるバックエンド・データベースを表すバックエンド ID を指定します。

    バックエンド・データベースに関して詳しくは、EJB デプロイメント・ツールに関するトピックを参照してください。

    このステップは、「インストール・オプションの選択」ページで「エンタープライズ Bean のデプロイ」設定を使用可能にしている場合と、「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」ページでなし以外のデータベース・タイプを指定している場合は表示されません。

    モジュールのメタデータ アプリケーションに EJB 3.x または Web 2.5 のモジュールがある場合、1 つ以上の EJB 3.x または Web 2.5 モジュールについてデプロイメント記述子をロックすることができます。metadata-complete 属性を true に設定し、 デプロイメント記述子をロックする場合、アノテーションのデプロイメント情報を含め、 完全なモジュール・デプロイメント記述子が製品によって XML フォーマットで書き込まれます。
    Web サービスのデプロイを行うためのオプションの提供 インストール・オプションの選択」パネルで「Web サービスのデプロイ」設定が使用可能になっており、アプリケーションで Web サービスが使用されている場合は、「Web サービスのデプロイを行うためのオプションの提供」パネルで wsdeploy コマンド・オプションを指定することができます。このページについて詳しくは、 wsdeploy コマンドの -cp および -jardir オプションの説明を参照してください。
    リモート要求ディスパッチ・プロパティーを構成します。 リモート要求ディスパッチャーを使用している場合、それを使用するためには、最初に構成する必要があります。 リモート要求ディスパッチャー (RRD) は、Web コンテナーに対するプラグ可能な拡張機能で、これによりアプリケーション・フレームワーク、サーブレット、および JavaServer Pages は、現在実行されているリソースの Java 仮想マシン (JVM) の外部のコンテンツを、クライアントに送信する応答の一部として組み込むことができます。管理コンソールのどこでこれらのプロパティーを構成するかについての説明は、『リモート・ディスパッチャーのプロパティーの設定』を参照してください。
    モジュールのビルド ID の表示 (Display module build ID) エンタープライズ・アプリケーションのモジュールの MANIFEST.MF ファイル でビルド ID を指定すると、このページにモジュールのビルド ID が表示されます。
  5. 要約」ページで、以下のようにして、アプリケーション・モジュールのインストール先となるセル、ノード、およびサーバーを検査します。
    1. 「セル/ノード/サーバー」の横にある「ここをクリックする」をクリックします。
    2. 設定を確認します。
    3. 要約」ページに戻ります。
    4. 「終了」をクリックします。

タスクの結果

幾つかのメッセージが表示されて、アプリケーション・ファイルが正常にインストールされたかどうかを示します。

インストール・オプションの選択」ページの「 入力のオフ/警告/失敗の妥当性検査」がデフォルトの「警告」に設定されている場合、妥当性検査に関する警告がいくつか表示されることがあります。設定が「失敗」の場合、妥当性検査に関する警告が表示され、エラーになることがあります。

OutOfMemory 例外が発生し、ソース・アプリケーション・ファイルがインストールされない場合は、システムに十分なメモリーがないか、あるいはアプリケーションに含まれるモジュールが多すぎるためにサーバーへ正常にインストールできない可能性があります。この場合には、SystemOut.log、または SystemErr.log、およびエラーに関係のあるマシンの初期障害データ・キャプチャー機能 (FFDC) ログ・ファイルをチェックして、どのシステムのどの Java プロセスでエラーが発生したのかを突き止めます。例外が発生したシステムで、最大 Java ヒープ・サイズを 256 メガバイトずつ増加することを試みます。詳しくは、IBM の Java 仮想マシンの調整に関するに資料を参照してください。最大 Java ヒープ・サイズを調整した後で、アプリケーション・ファイルのインストールを再度試みてください。このアプリケーションのインストールに必要なメモリーの量に応じて、最大ヒープ・サイズを 2 回以上増加することが必要になる可能性もあります。 ご使用の JVM でサポートされている最大ヒープ・サイズに達しても、まだ問題が解決しない場合には、モジュールの数を減らしてアプリケーションのパッケージ化を再度試みてください。

[z/OS]Internet Explorer ブラウザーでアプリケーションのインストール・ウィザードを使用する場合、 アプリケーションのインストールが散発的に失敗することがあります。 Internet Explorer ブラウザーは、サーバーが求める暗号化データをすべて送信するわけではありません。 アプリケーションをインストールする場合は、 Firefox 1.5 以降のブラウザーでアプリケーションのインストール・ウィザードを使用するか、 または wsadmin ツールを使用してください。

[z/OS]z/OS® オペレーティング・システムで、10 メガバイトより大きいアプリケーション・ファイルは、インストールできない可能性があります。 アプリケーション・サーバーの protocol_http_large_data_inbound_buffer カスタム・プロパティーが、デフォルトのゼロ (0) に設定されている場合、10 メガバイトより大きいアプリケーション・ファイルはインストールできません。 protocol_http_large_data_inbound_buffer を、そのアプリケーション・ファイルのサイズよりも大きい値に設定してください。 例えば、インストールする EAR ファイルのサイズが 15 メガバイトの場合、protocol_http_large_data_inbound_buffer を 20 メガバイトに設定します。
  1. 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > server_name > 「サーバー・インフラストラクチャー」 > 「管理」 > 「カスタム・プロパティー」の順でクリックします。
  2. アプリケーション・サーバーのカスタム・プロパティー protocol_http_large_data_inbound_buffer20000000 に設定します。
  3. アプリケーション・サーバーを停止して再始動します。
  4. EAR ファイルのインストールを再試行します。

次のタスク

アプリケーション・ファイルが正常にインストールされたら、以下のことを実行します。

  1. 構成の変更を保存します。

    例えば、アプリケーション・インストール・メッセージ内にある 「保存」リンクをクリックします。

    アプリケーションを管理構成に登録し、アプリケーション・ファイルをターゲット・ディレクトリーにコピーします。 このディレクトリーは、デフォルトの app_server_root/installedApps/cell_name またはユーザー指定のディレクトリーです。

    単一サーバー製品の場合、アプリケーション・ファイルは、変更が保存されるときに宛先ディレクトリーへコピーされます。

    複数サーバー製品の場合、ファイルは、 デプロイメント・マネージャー上の構成が個別ノード上の構成と同期をとるときにリモート・ノードへコピーされます。

    アプリケーション・インストール・メッセージ内にある「保存」リンクをクリックした場合、「Preparing for the application installation」ページが再度表示されます。「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」をクリックしてページを終了し、インストール済みアプリケーションのリストにご使用のアプリケーションが含まれていることを確認します。

  2. アプリケーションを開始します。
  3. アプリケーションをテストします。 例えば、デプロイ済みのアプリケーションの URL を Web ブラウザーで参照し、アプリケーションのパフォーマンスを調べます。必要に応じて、アプリケーション構成を編集します。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_app_instwiz
ファイル名:trun_app_instwiz.html