Apache Derby の概要
アプリケーション・サーバーにバンドルされている Apache Derby パッケージは、完全な IBM® 品質保証 (QA) により保証されています。

バージョン 5.1.60x 以前とは異なり、Apache Derby は純粋な Java™ データベース・サーバーです。 オープン・ソース・コミュニティーが Derby と呼ぶ Apache Derby コード・ベースは、The Apache Software Foundation (ASF) オープン・ソース・リレーショナル・データベース・プロジェクトの製品です。 Apache Derby には、基本ソース・コードへの変更がない Derby 基本コードが含まれています。 Derby コードの非互換性について詳しくは、Apache Derby の Web サイトを参照してください。
注: Apache Derby の以前のバージョンでは、Network Server フレームワークを介した 2 フェーズ・コミット・トランザクションを実行できませんでしたが、Derby Client JDBC ドライバーの新しいバージョンには、XA トランザクションをサポートしている Apache Derby が含まれています。アプリケーション・サーバーなどの複数の Java 仮想マシン (JVM) が Apache Derby にアクセスするためのサポートは、Network Server フレームワークのみが提供します。
Apache Derby には、次の .bat/sh ツールが装備されています。
- sysinfo: データベースのバージョン情報を表示します
- ij: データベース・インスタンスを操作します。ij ツールを実行するときに、dbname に絶対パス名が含まれている場合は二重引用符 ("") で囲んでください。例えば、次のようになります。
これは '"" ' でスペースを含みません。ij> connect '"c:¥temp;create=true"'
- dblook: DDL 情報をダンプします
- networkServerControl: networkServer プロセスを制御します (ping およびトレースといった機能に使用することができます)
- startNetworkServer: networkServer プロセスを開始します
- stopNetworkServer: networkServer プロセスを停止します
重要: Derby データベース名に英語以外の文字を使用する場合は、ij スクリプトを -Dfile.encoding=XXXXXX のように更新して (ここで、XXXXXX は、英語以外の文字を作成するために使用するエンコードです)、ファイル・エンコード・プロパティーを JVM に指定するようにしてください。