WebSphere Application Server traditional の安定化されたフィーチャー

WebSphere® Application Server traditional の以前のリリースから構成をマイグレーションする場合は、 このリリースで安定化されたさまざまなフィーチャーを確認する必要があります。

IBM® は、現在、ここで安定化されたとしてリストされているフィーチャーを、製品の以降のリリースで非推奨にしたり、除去したりする予定はありません。ただし、将来の投資は、『戦略的代替機能』にリストされている代替機能に重点が置かれます。安定化された機能を使用する、既存のアプリケーションおよびスクリプトを変更する必要は ありませんが、新規アプリケーションに対しては戦略的代替機能を使用するように検討する必要があります。

バージョン 9 で安定化されたフィーチャー

表 1. バージョン 9 で安定化されたフィーチャー. バージョン 9 で安定化されたフィーチャーを以下の表にまとめます。
カテゴリー 安定化された機能 戦略的代替機能
Web アプリケーション アプリケーション拡張レジストリー なし
XML アプリケーション XSLT 2.0、XPath 2.0、XQuery 1.0、およびそれらの規格をサポートする IBM XML API。 XSLT 1.0 や XPath 1.0 に用意されている機能で XML 処理の要件に対応できる場合は、Java API for XML Processing (JAXP) の使用を検討してください。詳しくは、Java SDK の javax.xml.transform パッケージと javax.xml.xpath パッケージの API 資料を参照してください。
サービス統合のメディエーション・フロー サービス統合

詳しくは、メディエーション・ハンドラーおよびメディエーション・ハンドラー・リストを参照してください。

IBM Integration Bus
Java Persistence API OpenJPA/WSJPA EclipseLink JPA パーシスタンス・プロバイダー

バージョン 8.5.5 で安定化されたフィーチャー

表 2. バージョン 8.5.5 で安定化されたフィーチャー. この表では、バージョン 8.5.5 で安定化されたフィーチャーについて説明します。
カテゴリー 安定化された機能 戦略的代替機能
アプリケーション・プログラミング・モデルおよびコンテナーのサポート サービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) プログラミング・モデル 別のプログラミング・モデルを使用するには、アプリケーションを更新します。使用するプログラミング・モデルは、以前の、アプリケーションへの SCA の取り込み方法によって異なります。

SCA を使用してモジュラー・アプリケーションを作成した場合は、代わりに OSGi を使用することを検討してください。詳しくは、OSGi アプリケーションの開発を参照してください。

バインディングに SCA を使用した場合は、アプリケーションの公開方法を Java API for RESTful Web Services (JAX-RS) または Java Message Service (JMS) などのいくつかの標準に統合します。 例えば、アプリケーション・バインディングに JAX-RS を使用します。 詳しくは、JAX-RS Web アプリケーションの実装を参照してください。バインディング・レベル実装の重複を最小にするには、共有コードを使用するようにアプリケーションを構築します。

長期的な戦略の一環として SCA の使用を継続する場合は、 IBM Business Process Manager でアプリケーションをホストすることを検討してください。

Java Platform, Enterprise Edition リソース すべての DataDirect JDBC ドライバー用の JDBCProvider 構成テンプレート 戦略代替は必要ありません。DataDirect JDBC ドライバーは、WebSphere Application Server では認定されなくなりますが、それらの使用は、IBM Support Statement の『Other Configurations』セクションに記載されているように、引き続きフルにサポートされます。
プロキシー・コンポーネント HTTP および Session Initiation Protocol (SIP) 用のオンデマンド・ルーター (ODR) の使用 HTTP 用の ODR のフィーチャーは、WebSphere Web server plug-in for Apache/IBM HTTP Server (IHS) に実装されています。すべての新しい Intelligent Management フィーチャーは、ODR ではなく、Web サーバー・プラグインに実装されます。

SIP 用 ODR の戦略的に代わりとなるものは、 SIP プロキシー・サーバーです。

詳しくは、『Intelligent Management の概要』を参照してください。

HTTP のみでの WebSphere Proxy の使用

WebSphere Proxy は、SIP 用には安定化されていません。

WebSphere プロキシーのフィーチャーは、Apache および IBM HTTP Server (IHS) のWebSphere Web サーバー・プラグインで実装されています。すべての新しいフィーチャーは、WebSphere Proxy ではなく、Web サーバー・プラグインに実装されます。

詳しくは、『Intelligent Management の概要』を参照してください。

システム管理 以下のアシステッド・ライフサイクル・ミドルウェア・サーバー・タイプに対する Intelligent Management のサポート
  • Apache Tomcat
  • BEA WebLogic
  • JBoss
  • 外部 WebSphere Application Server (Intelligent Management セルの外側で稼働するアプリケーション・サーバー)
これらのミドルウェア・サーバー・リソースの管理には、wsadmin スクリプトを使用します。
メッセージング WS-Notification パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング・モデルのために SOAP over Java Message Service (SOAP/JMS) を使用してください。
Web サービスのサービス品質 (QoS) WS-Reliable Messaging 要求メッセージと応答メッセージの通信に SOAP over Java Message Service (SOAP/JMS) トランスポート・プロトコルを使用してください。

バージョン 8.5 で安定化されたフィーチャー

表 3. バージョン 8.5 で安定化されたフィーチャー. 以下の表は、バージョン 8.5 で安定化されたフィーチャーの説明を示します。
カテゴリー 安定化された機能 戦略的代替機能
アプリケーション・プログラミング・モデルおよびコンテナーのサポート Common Base Event アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を使用した問題判別
  • クラスまたはインターフェース:
    • org.eclipse.hyades.logging.* パッケージのすべてのクラスおよびインターフェース
  • メソッド:
    • CommonBaseEvent または CommonBaseEventLogRecord を以下の WsJDK14Logger メソッドのメッセージ・パラメーターとして使用。
      • public void trace(Object message)
      • public void trace(Object message, Throwable t)
      • public void debug(Object message)
      • public void debug(Object message, Throwable t)
      • public void info(Object message)
      • public void info(Object message, Throwable t)
      • public void warn(Object message)
      • public void warn(Object message, Throwable t)
      • public void error(Object message)
      • public void error(Object message, Throwable t)
      • public void fatal(Object message)
      • public void fatal(Object message, Throwable t)
  • その他:
    • eventfactory Logger.properties のロガー拡張の使用
      • showlog の CBE-XML-1.0.1 出力形式
      • HPEL logviewer の CBE-1.0.1 出力形式
    • 名前「com.ibm.ws.logging.zOS.errorLog.format」、値「CBE-XML-1.0.1」のカスタム・プロパティーの使用
    • z/OS® における showlog コマンドの使用
なし

バージョン 8.0 で安定化されたフィーチャー

表 4. バージョン 8.0 で安定化されたフィーチャー. 以下の表は、バージョン 8.0 で安定化されたフィーチャーの説明を示します。
カテゴリー 安定化された機能 戦略的代替機能
アプリケーション・プログラミング・モデルおよびコンテナーのサポート ActiveX から Enterprise JavaBeans (EJB) へのブリッジ EJB へのアクセスに Active X を使用しないでください。
WebSphere Application Servers V4 データ・ソースおよび ConnectionManager WebSphere Application Servers データ・ソース (V4 以外) および ConnectionManager を使用します。
ロギング用としての CommonBaseEventLogRecord の使用 ロギングには標準 java.util.logging API を使用します。また、必要に応じて High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース機能の LogViewer コマンドを使用して、ログおよびトレース・メッセージを Common Base Event XML に変換します。
システム管理 WebSphere Application Server の信頼性、可用性、および保守性 (RAS) 基本ロギング・フォーマット (System.outSystem.errtrace.log、および activity.log) High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース機能を使用して、 ロギング・パフォーマンスを向上するほか、ログの分析およびマージを改善します。

バージョン 7.0 で安定化されたフィーチャー

表 5. バージョン 7.0 で安定化されたフィーチャー. この表では、バージョン 7.0 で安定化されたフィーチャーについて説明します。
カテゴリー 安定化された機能 戦略的代替機能
アプリケーション・プログラミング・モデルおよびコンテナーのサポート エンタープライズ JavaBeans (EJB) エンティティー Bean: コンテナー管理パーシスタンス (CMP) 1.x と 2.x、および Bean 管理パーシスタンス (BMP)
非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): この機能は、バージョン 9.0 で非推奨になりました。depfeat
新規データベースおよび他のパーシスタンス関連操作では、Java Persistence API (JPA) を使用します。
Java API for XML-based RPC (JAX-RPC)

Java Community Process (JCP) は、Web サービス構築用の JAX-RPC ランタイムの機能拡張への集中を制限するため、WebSphere Application Server は先例に従い、機能拡張を制限します。

非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): この機能は、バージョン 9.0 で非推奨になりました。depfeat
Java API for XML Web Services (JAX-WS) は、すべての新機能拡張に重点が置かれる戦略的ランタイムになります。JAX-RPC と JAX-WS との交点にマップされる 機能のサブセットに対してインターオペラビリティーを保証する選択は維持されますが、新規標準のサポート更新に関連する新機能拡張はすべて、JAX-WS ランタイム内にのみ置かれます。
システム管理 Jacl 言語のアプリケーション・サーバー管理 (wsadmin) スクリプト・サポート 新規の wsadmin スクリプトでは Jython 構文を使用します。
J2EE リソース JMS リスナー・ポートを通してのメッセージ駆動型 Bean (MDB) の構成および使用に対するサポート リスナー・ポートの代わりに JMS アクティベーション・スペックを使用するために、 以下のアクションを実行します。
  • リスナー・ポートの置き換えのための JMS アクティベーション・スペックの作成。
  • リスナー・ポートの代わりにアクティベーション・スペックを使用するための、アプリケーションのメッセージ駆動型 Bean リスナー・バインディングの構成の変更。
  • JMS アクティベーション・スペックはリスナー・ポート定義 (サーバーの有効範囲に限定) より広い有効範囲で定義できるため、複数のリスナー・ポート定義を単一のアクティベーション・スペックに置き換えることができる場合があります。
  • リスナー・ポートを定義または管理するすべての管理スクリプトを、JMS アクティベーション・スペックを定義または管理するよう更新。
  • ListenerPort MBean の停止操作または開始操作を使用する管理スクリプトを更新して、 代わりにメッセージ・エンドポイント MBean 上で休止操作および再開操作を使用します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]

バージョン 6.1 で安定化されたフィーチャー

表 6. バージョン 6.1 で安定化されたフィーチャー. 以下の表は、バージョン 6.1 で安定化されたフィーチャーの説明を示します。
カテゴリー 安定化された機能 戦略的代替機能
Edge component Edge Component Caching Proxy 機能 Media Access Control (MAC) 転送方式の Edge Component Load Balancer を、 以下のいずれかとともに使用します。
  • WebSphere Application Server Network Deployment プロキシー・サーバー
  • WebSphere Application Server Network Deployment の IBM HTTP Server プラグイン

詳しくは、プロキシー・サーバーのセットアッププロキシー・サーバー内のキャッシングのセットアップを参照してください。

以下の機能に関連する Edge Component Load Balancer 機能
  • コンテンツ・ベースのルーティング (CBR) コンポーネント
  • サイト・セレクター・コンポーネント
  • Cisco CSS コントローラー・コンポーネント
  • Nortel Alteon コントローラー・コンポーネント
  • 汎用ルーティングのカプセル化 (GRE)
  • ネットワーク・アドレス変換 (NAT) 転送方式
  • CBR 転送方式
  • リモート管理
  • ルール・ベースのロード・バランシング
  • 広域のロード・バランシング
  • 相互高可用性
  • Simple Network Management Protocol (SNMP) サブエージェント・サポート
  • User Datagram Protocol (UDP) サポート
Media Access Control (MAC) 転送方式の Edge Component Load Balancer を、 以下のいずれかとともに使用します。
  • WebSphere Application Server Network Deployment プロキシー・サーバー
  • WebSphere Application Server Network Deployment の IBM HTTP Server プラグイン

詳しくは、プロキシー・サーバーのセットアップを参照してください。


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ファイル名:rmig_stabfeat.html