スクリプトによる管理対象セット間での DataPower アプライアンス・ドメインのコピー

wsadmin ツールを使用して、テスト環境から実稼働環境へドメインをコピーする場合のように、1 つの管理対象セットから別の管理対象セットにドメインをコピーします。 DataPower アプライアンス・マネージャーと wsadmin ツールを使用して、DataPower® アプライアンス・マネージャーで構成されているアプライアンスを管理します。

始める前に

始める前に、アプライアンス、管理対象セット、およびファームウェア・バージョンを追加および構成 して、DataPower アプライアンス・マネージャーをセットアップします。

このタスクについて

このトピックの例では、DataPower アプライアンスの 2 つの管理対象セットを管理する、DataPower アプライアンス・マネージャーを参照します。productionSet 管理対象セットは、3 つの DataPower アプライアンスを使用する実稼働環境を表しています。 testSet 管理対象セットは、1 つの DataPower アプライアンスを使用するテスト環境を表しています。 DataPower WebGUI を使用して、テスト環境の管理対象セットのドメインを構成してテストします。次に、このトピックの説明に従って、ドメインをご使用の実稼働環境にコピーします。構成例に変更を加え、ご使用の環境に最適な構成にしてください。

このトピックで説明するコマンドの追加情報と例を表示するには、AdminTask オブジェクトの dpManagerCommands コマンド・グループに関する文書を参照してください。

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. 管理対象セットの ID を判別します。
    以下の例に示すように、dpGetAllManagedSetIDs コマンドを使用して、DataPower アプライアンス・マネージャー構成の各管理対象セットの ID を表示します。
    print AdminTask.dpGetAllManagedSetIds()
    以下の例に示すように、dpGetManagedSet コマンドを使用して、指定した特定の管理対象セット ID の属性を表示します。
    print AdminTask.dpGetManagedSet('-managedSetId testSet')
  3. 管理対象セットにコピーするドメイン・バージョンの ID を判別します。
    以下の例に示すように、dpGetAllMSDomainVersionIds コマンドを使用して、BANKING ドメインの各ドメイン・バージョンの ID を表示します。
    print AdminTask.dpGetAllMSDomainVersionIds('[-msDomainId testSet:BANKING]')"

    このコマンドは、管理対象セット内の各ドメインの ID を示すストリング配列を戻します。オプションとして dpGetMSDomain コマンドを使用し、特定のドメイン ID の追加情報を表示することができます。

  4. ドメイン・バージョンを管理対象セットにコピーします。
    以下の例に示すように、dpCopyMSDomainVersion コマンドを使用して、テスト環境から実稼働環境にドメイン・バージョンをコピーします。
    copyTask=AdminTask.dpCopyMSDomainVersion('[-managedSetId productionSet -msDomainVersionId "testSet:BANKING:1"]')

    このコマンドは、タスクを DataPower アプライアンス・マネージャーにサブミットし、タスク ID を copyTask 変数に割り当てます。

  5. システムによってドメイン・バージョンが管理対象セットに正常にコピーされたことを確認します。
    以下の例に示すように、dpGetTask コマンドを使用して、状況およびタスクについての結果情報を表示します。
    AdminTask.dpGetTask('-taskId copyTask')

    これらのコマンドは、対象の非同期タスクに関する情報を戻します。isComplete 属性は、タスクが完了している場合に値 true を表示します。完了していない場合は、taskStatus 属性の値に注目してください。 戻り値が 0 の場合は、タスクがキューに入っており、システムはまだそのタスクを開始していません。戻り値が 1 の場合は、タスクの処理が進行中です。戻り値が 2 の場合は、タスクが正常に実行され、完了しています。戻り値が 3 の場合は、タスクで例外が発生しています。

タスクの結果

システムは、実稼働環境内で testSet:BANKING:1 バージョンの productionSet 管理対象セットを使用します。

次のタスク

DataPower WebGUI を使用して追加ドメインを構成できます。

dpManagerCommands コマンド・グループのコマンドと wsadmin ツールを使用して、アプライアンス、ファームウェア、ドメイン、管理対象セット、およびアプライアンス固有の設定を管理できます。さらにシステムは、複数のバージョンのドメイン、ファームウェア、およびアプライアンス固有の設定を作成します。DataPower アプライアンス・マネージャーと wsadmin ツールを使用して、現行バージョンを変更するか、または前のバージョンのドメイン、ファームウェア、およびアプライアンス固有の設定に戻すことができます。


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