[z/OS]

最適化されたローカル・アダプターでの WLM の使用

この作業は、最適化されたローカル・アダプターでワークロード管理 (WLM) を使用するために必要なすべての作業を実行します。 これには、顧客情報管理システム (CICS®) および WebSphere® Application Server for z/OS® の WLM 分類規則のセットアップが含まれます。

始める前に

WLM 構成には、サービス・クラスおよび関連する作業目標が含まれる必要があります。

このタスクについて

手順

  1. CICS および WebSphere Application Server の WLM 分類規則をセットアップします。 このステップでは、WebSphere Application Server が CICS トランザクションからサービス・クラスを継承できるように、WLM 内の分類規則を構成します。
    1. WLM 構成ユーティリティー、IWMARIN0 を開始します。
    2. パネルで WLM 構成を選択し、オプション 6 へ進んで分類規則を定義します。
    3. CICS サブシステムの規則を選択します。 CICS の規則がない場合は、サブシステム・リストの任意の行のアクション列に 1 を入力して、CICS 用に規則のセットを作成します。
    4. CICS トランザクションの規則を定義します。 名前修飾子に CICS トランザクションの名前を入力し、タイプ修飾子に TN を入力します。 「サービス」フィールドに、トランザクションを実行するサービス・クラスを入力します。
    5. オプション: WebSphere Application Server 用に同じ規則を入力します。 このステップは、最適化されたローカル・アダプターを通じて作業を WebSphere Application Server に送るときに、WebSphere Application Server で CICS によって使用されるサービス・クラスをマッチングする場合にのみ必要です。 CICS の規則を入力したら、サブシステム選択ダイアログでサブシステムに CICS ではなく CB を指定することで、WebSphere Application Server 用に同じ規則を入力します。
    これで、CICS と WebSphere Application Server のトランザクションを適切なサービス・クラスにマッピングする分類規則を持つ WLM が構成されました。
  2. CICS トランザクションの WLM サービス・クラスをマッチングするように WebSphere Application Server を構成します。 このステップでは、各要求において CICS から WebSphere Application Server に WLM サービス・クラスを伝搬する方法について説明します。最適化されたローカル・アダプターと共に使用される各 CICS トランザクションのサービス・クラスを使用して、WLM が構成されていることを確認してください。
    1. WebSphere Application Server が使用する WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルを変更して、トランザクション・クラスを要求に割り当てます。 サービス名または Java Naming and Directory Interface (JNDI) ホームを使用する各 Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションのセクションを追加することでクラス・マッピング・ファイルを変更し、呼び出し元の WLM サービス・クラスが設定されている場合には、これを伝搬するように指示することができます。 分類規則の例を以下に示します。
      <InboundClassification type="ola" schema_version "1.0" default_transaction_class="A0">
        <ola_classification_info service_name="ejb/myFirstBean" description="Sample" propagate transaction name="true"/>
      </InboundClassification>
      クライアント・プログラムは最適化されたローカル・アダプターを使用して、エンタープライズ Bean を WebSphere Application Server へと駆動します。クライアント WLM のパフォーマンス・ブロックが WebSphere Application Server に伝搬されると、アプリケーション・サーバーは WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルを検査して、この要求をクライアントの WLM パフォーマンス・ブロックに基づいて分類する必要があると判断します。

      パフォーマンス・ブロックのトランザクション名を使用して作業が分類され、新しい別プログラムの下で WLM のキューに入れられます。 WLM は WebSphere Application Server 用の構成の中から分類規則を見つけ、CICS が使用するトランザクション名とマッチングして、一致したサービス・クラスを使用します。

      最適化されたローカル・アダプターを通じて WebSphere Application Server でディスパッチされた作業は、クライアント要求と同じサービス・クラスの下で実行されます。
  3. 最適化されたローカル・アダプターによって駆動される EJB 要求に、作業の優先度を割り当てます。 このステップでは、最適化されたローカル・アダプターを通じて WebSphere Application Server が受け取った EJB 要求を、EJB JNDI ホーム名に基づいて、任意の WLM サービス・クラスとマッチングする方法について説明します。クライアントは EJB 要求の WLM 属性を変更しません。
    1. MVS™ システムで WLM 構成を変更し、サービス・クラスにマッピングされるトランザクション・クラス名を作成します。 これは、WebSphere Application Server for z/OS で IIOP または HTTP 用に行うのと同じプロセスです。
    2. WLM トランザクション・クラスの WebSphere Application Server 用のマッピング・ファイルにエントリーを作成します。 エントリーを作成するには、最適化されたローカル・アダプターおよび使用するトランザクション・クラスによって駆動されるエンタープライズ Bean の JNDI ホーム名を使用します。 JNDI ホーム名には、ワイルドカードを使用することができます。
    <InboundClassification type="ola" schema_version "1.0" default_transaction_class="A0">
      <ola_classification_info service_name="ejb/mySecondBean" description="Classify using transaction class" transaction_class="A1"/>
      <ola_classification_info service_name="ejb/security/*" description="Classify all secure beans using transaction class" transaction_class="A2"/>
    </InboundClassification>
    クライアント・アプリケーションは、最適化されたローカル・アダプターを通じて、要求をエンタープライズ Bean に送信します。WebSphere Application Server は、WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルから一致するエントリーを見つけ、関連するトランザクション・クラスを使用して、WLM で作業を分類します。トランザクション・クラスは、WLM によって、分類要求で戻されたサービス・クラスにマッピングされ、作業をサーバント領域のキューに入れるために使用されます。 最適化されたローカル・アダプターを通じて WebSphere Application Server でディスパッチされた作業は、WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルの定義と一致するサービス・クラスの下で実行されます。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tdat_olawlm
ファイル名:tdat_olawlm.html