ブートストラッピングのアウトバウンド・チェーンの定義
wsadmin ユーティリティーを使用して、新規アウトバウンド・チェーンを定義できます。 これらのチェーンはメッセージング・エンジンへのブートストラッピング接続に使用できます。
このタスクについて
ブートストラッピング用のアウトバウンド・チェーンを作成するには、いくつかのメイン・ステップがあります。
- 適切な TransportChannelService 構成オブジェクトを指定します。このオブジェクトは、作成されるすべてのオブジェクトの親オブジェクトになります。
- トランスポート・チャネル・サービスを構成する個々のチャネルを作成します。これらのチャネルの一部では、他の構成オブジェクトへの参照が必要となる場合があります。
- 作成したチャネルを、1 つのアウトバウンド・チャネル・チェーンにアセンブルします。
アウトバウンド・ブートストラップ・チェーンの構築に使用されるチャネルにより、アウトバウンド・チェーンがブートストラップに使用可能なプロトコルが決定されます。以下の表に、有効なブートストラップ・チェーンと、そのブートストラップ・プロトコルを示します。
ブートストラップ・プロトコル | TCP チャネル (TCP channel) | SSL チャネル (SSL channel) | HTTP チャネル (HTTP channel) | HTTP トンネリング・チャネル | JFAP チャネル |
---|---|---|---|---|---|
TCP | X | X | |||
SSL | X | X | X | ||
HTTP | X | X | X | X | |
HTTPS | X | X | X | X | X |
例えば、SSL プロトコルを使用する ブートストラッピングのチェーンは、TCP チャネル、SSL チャネル、および JFAP チャネル で構成されます。チェーンを作成する場合は、チェーンでのチャネルの順序が重要です。 上の表に記載された順序で、チャネルを指定する必要があります。
このトピックの例では、HTTPS プロトコルを使用するブートストラッピングが可能なブートストラップ・チェーンの作成方法を説明しています。 これには、説明されているすべてのチャネルの種類を含むチェーンが必要です。 したがって、チェーン作成ステップでチャネルを省略して他のプロトコルのチェーンを作成する方法を知るのは簡単です。
![[IBM i]](../images/iseries.gif)