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WebSphere for z/OS の内部トレースに関するヒント
WebSphere® Application Server トレースは、問題の検出および診断において非常に役立ちます。
トレース・オプションを適切に設定することにより、重大なパフォーマンス・オーバーヘッドなしで、 問題を検出するために必要な情報を取り込むことができます。
- 必要以上の診断データを収集していないことを確認してください。
WebSphere for z/OS® トレース・オプションを検査し、ras_trace_defaultTracingLevel=0 または 1 であること、ras_trace_basic および ras_trace_detail が設定されていないことを確認します。
表示または設定の方法: WebSphere 管理コンソールを使用します。- 「環境」>「WebSphere 変数の管理」をクリックします。
- 「構成」タブの「名前」フィールドでこれらの変数の有無を検査し、 「値」フィールドで変数の設定値を調べます。
- 変数を変更または設定するには、 「名前」フィールドに変数を指定し、「値」フィールドに設定値を指定します。 このタブの「説明」フィールドに、設定の説明を記述することもできます。
- ras_trace_defaultTracingLevel=1 を含むいずれかのレベルのトレースで最高のパフォーマンスを実現するには、ras_trace_outputLocation を BUFFER に設定するようにしてください。 このトレース設定により、トレース・データがメモリー内に保管され、後で CTRACE データ・セットに非同期に書き込まれます。 ras_trace_outputLocation を SYSPRINT または TRCFILE に設定するとほぼ同じレベルのパフォーマンスが実現できますが、BUFFER よりは大幅に低下します。
- ras_trace_BufferCount および ras_trace_BufferSize 設定を使用して、トレース・バッファーに使用されるストレージの量を制御できます。
一般的に、バッファー割り振りが大きくなるほど、パフォーマンスが向上します。
ただし、指定したバッファー割り振りが大きすぎると、システム・ページングによりパフォーマンスが低下することがあります。
ほとんどのアプリケーションでは、デフォルト設定である ras_trace_BufferCount=4 および ras_trace_BufferSize=1M で十分なパフォーマンスが得られます。
- JRAS トレースは、必ず使用不可にしてください。
使用不可にするには、JVM プロパティー・ファイルが指す trace.dat ファイルで次の行を探します。
com.ibm.ejs.*=all=disable com.ibm.ws390.orb=all=disable
どちらの行も、=disable に設定されていることを確認するか、 または、この 2 行を完全に削除します。注: ras_trace_outputLocation が設定されている場合、 知らないうちにトレースを実行していることがあります。