IBM MQ メッセージング・プロバイダーで使用するアクティベーション・スペックへのリスナー・ポートの移行
WebSphere® Application Server バージョン 7 以降では、リスナー・ポートは安定化されています。したがって、リスナー・ポートを使用する IBM MQ メッセージ駆動型 Bean のデプロイメント構成を、アクティベーション・スペックを使用する構成に移行する準備を行う必要があります。
始める前に
EJB 2.0 メッセージ駆動型 Bean は、JCA 1.5 準拠リソースに対して構成できません。Bean が EJB 2.0 アプリケーションである場合は、EJB 3 または EJB 2.1 にアップグレードしてからこのタスクを実行してください。
このタスクについて
WebSphere Application Server バージョン 7 以降では、リスナー・ポートは安定化されています。詳しくは、安定化されたフィーチャーに関する項目を参照してください。リスナー・ポートを使用する WebSphere MQ メッセージ駆動型 Bean のデプロイメント構成を、アクティベーション・スペックを使用する構成に移行する準備を行う必要があります。非 ASF モードのアクティベーション・スペックの構成方法について詳しくは 『非 ASF モードのアクティベーション・スペックの構成』を参照してください。 ただし、アプリケーションを WebSphere Application Server バージョン 7 より前のアプリケーション・サーバーで実行する必要がないと確認するまでは、このマイグレーションを開始しないでください。例えば、1 つのアプリケーション・サーバー・クラスターにバージョン 6.1 のメンバーとそれより新しいバージョンのメンバーがある場合は、クラスター内のすべてのアプリケーション・サーバーをその新しいバージョンにマイグレーションするまでは、そのクラスター上のアプリケーションを、アクティベーション・スペックを使用するようにマイグレーションしないでください。
また、z/OS® プラットフォーム上のアクティベーション・スペックにマイグレーションする場合は、アプリケーション・サーバーの Control Region Adjunct (CRA) プロセスを (JMS プロバイダーの設定パネルで「JCA ベースのインバウンド・メッセージ配信を使用可能に設定 (Enable JCA based inbound message delivery)」を選択するか、manageWMQ コマンドを使用してアプリケーション・サーバーの始動に CRA プロセスが開始されるようにして) 有効にする必要があります。
リスナー・ポートの設定の「最大再試行数」は、対応するものがないため、新しいアクティベーション・スペックに移行されないことに注意してください。
subscriptionDurability アクティベーション構成プロパティーが 「永続」に設定されているメッセージ駆動型 Bean (MDB) に 関連付けられているリスナー・ポートを移行するとき、その MDB にアクティブな永続サブスクリプションが 既にある場合、その永続サブスクリプションは移行されません。 この理由は、リスナー・ポートと IBM MQ アクティベーション・スペックが 使用するサブスクリプション名のフォームが非互換であるためです。結果、同じ MDB で、関連トピックにサブスクライブする 2 つのアクティブな 永続サブスクリプションが存在する可能性があります。マイグレーション・プロセスの一環として、 リスナー・ポートに関連付けられていた古い永続サブスクリプションを削除し、それに 関連したメッセージを手動ですべてクリーンアップする必要があります。この方法の詳細については、IBM MQ および IBM Integration Bus の資料を参照してください。