メッセージング・プロバイダーの選択

WebSphere® MQ システムとの対話を伴う場合があるアプリケーション・サーバー間のメッセージングには、 デフォルト・メッセージング・プロバイダーを使用することができます。WebSphere Application Server メッセージングを 主要 WebSphere MQ ネットワークに統合するために、 WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーを使用できます。また、サード・パーティーのメッセージング・プロバイダーを使用することもできます。ニーズに最適のプロバイダーを選択するには、アプリケーションで実行しなければならないこと、およびプロバイダーがユーザーのエンタープライズ・インフラストラクチャーとうまく統合させる業務ニーズは何かについて考慮します。

このタスクについて

WebSphere Application Server のエンタープライズ・アプリケーションは、 Java™ Message Service (JMS) プロバイダーとそれに関連するメッセージング・システムをベースにしたサービスを通じて、非同期メッセージングを使用することができます。これらのメッセージング・プロバイダーは JMS バージョン 1.1 仕様に準拠しています。

以下のメッセージング・プロバイダーのいずれも構成できます。

  • デフォルト・メッセージング・プロバイダー (サービス統合をプロバイダーとして使用)
  • WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー (ご使用の WebSphere MQ システムをプロバイダーとして使用)
  • サード・パーティーのメッセージング・プロバイダー (別の会社の製品をプロバイダーとして使用)

WebSphere Application Server で構成できるメッセージング・プロバイダーのタイプは、相互に排他的ではありません。

  • すべてのタイプのプロバイダーを 1 つのセル内で構成できます。
  • さまざまなアプリケーションが同じプロバイダーまたは異なるプロバイダーを使用できます。
  • 1 つのアプリケーションが複数のプロバイダーにアクセスできます。

これらのプロバイダーのうちのいずれも、他のプロバイダーより優れているわけではありません。 プロバイダーの選択は、JMS アプリケーションで実行する必要のある内容、ビジネス環境およびその環境に対して計画されている変更に関係したその他の要因によって異なります。

手順

  1. 環境要件とアプリケーション要件を判別します。

    サード・パーティーのメッセージング・プロバイダーを使用する必要がある場合は、関連プロバイダーを使用します。詳しくは、サード・パーティーのメッセージング・プロバイダーによるメッセージングの管理を参照してください。

    既存のメッセージング環境や計画されたメッセージング環境に WebSphere MQ および WebSphere Application Server システムの両方が組み込まれている場合で、デフォルト・メッセージング・プロバイダーを使用すべきか WebSphere MQ プロバイダーを使用すべきか、または 2 つを混用すべきかがはっきりしない場合は、タスク、混合環境でのメッセージング・プロバイダーの選択を実行します。

  2. メッセージング・プロバイダーを選択します。
    • デフォルトのメッセージング・プロバイダーを選択します。

      おそらく WebSphere MQ システムとの多少の対話をしながら、主に WebSphere Application Server 内のアプリケーション間でメッセージングを使用したい場合は、デフォルト・メッセージング・プロバイダーは完全に WebSphere Application Server ランタイム環境に組み込まれているため、このプロバイダーを選択するのが自然です。詳しくは、デフォルト・メッセージング・プロバイダーを参照してください。デフォルトのメッセージング・プロバイダーを使用してメッセージングを構成および管理する方法については、デフォルト・メッセージング・プロバイダーによるメッセージングの管理を参照してください。

    • WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーを選択します。

      業務でも WebSphere MQ を使用しており、WebSphere Application Server のメッセージング・アプリケーションを大規模な WebSphere MQ ネットワークに組み込む場合は、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーによって WebSphere MQ システムのキューに直接接続するリソースを定義することができます。詳しくは、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーを参照してください。WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーを使用してメッセージングを構成し、管理するには、IBM MQ メッセージング・プロバイダーによるメッセージングの管理を参照してください。

    • サード・パーティーのメッセージング・プロバイダーを選択します。
      JMS バージョン 1.1 の統合された接続ファクトリーをサポートする、任意のサード・パーティー製メッセージング・プロバイダーを使用することができます。例えば、既存の投資があるために、このような選択をする場合があります。
      注意:
      • サード・パーティーのメッセージング・プロバイダーを管理するには、サード・パーティーが提供するリソース・アダプターまたはクライアントを使用します。 WebSphere Application Server の管理コンソールを引き続き使用して WebSphere Application Server 内の JMS 接続ファクトリーおよび宛先を管理することができますが、JMS プロバイダーそのものの管理、 または WebSphere Application Server の外部にあるリソースの管理に管理コンソールを使用することはできません。
      • メッセージ駆動型 Bean (MDB) を使用するには、サード・パーティーのメッセージング・プロバイダーが、JMS バージョン 1.1 仕様の一部であるオプション機能の Application Server Facility (ASF) を含んでいるか、または Java EE コネクター・アーキテクチャー (JCA) バージョン 1.5 または 1.6 仕様に準拠するインバウンド・リソース・アダプターを使用している必要があります。
      サード・パーティーのプロバイダーを操作するには、サード・パーティーの JCA 1.5 または 1.6 準拠メッセージング・プロバイダーによるメッセージングの管理 またはサード・パーティーの非 JCA メッセージング・プロバイダーによるメッセージングの管理を参照してください。

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