マルチセル・ルーティングのためのトポロジー構成

マルチセルの状態では、2 つのセルに存在するアプリケーションのマルチセル・ルーティング優先ルールの構成に関して、 ベスト・プラクティスとして推奨されるトポロジーのオプションが 2 つあります。これらのトポロジーのどちらもコア・グループ・ブリッジを使用せず、 バージョン 7.x 以上ではコア・グループ・ブリッジを使用したセルのリンクは非推奨になっています。

スター型トポロジー

スター型トポロジーは複数のセルがある場合に効果的であり、 センター・セルがすべてのオンデマンド・ルーター (ODR) を含みます。すべての ODR をポイント・セルから削除してセンター・セルに移動させることになります。高可用性を実現するためには、それらの ODR をクラスター化して、それらを別個のハードウェアおよび別個の電源機構などに保持するというのは良い案です。 その場合、linkcells スクリプトを使用してセルをリンクします。これは、簡単かつ迅速であり、ベスト・プラクティスです。 これは、必要に応じてセルを追加することができるため、拡張可能性が高い方法です。ディスカバリーも有効なままであり、 いずれかのセルにアプリケーションを追加すると、ODR は、すべてが 1 つのセルにあるかのように、追加されたアプリケーションを自動的に認識します。

スター型トポロジーには、以下の特徴があります。
  • ODR の統合のために、単一センター・セル内の ODR が、複数のポイント・セル内のアプリケーション・サーバーにルーティングできます。
  • 複数のセルが同じハードウェア・リソースを共有します。センター・セル内の単一のアプリケーション配置コントローラー (APC) が、現在の要求に応じてポイント・セル内のアプリケーション・サーバーを始動または停止することで、スター型トポロジー内のすべてのセルのパフォーマンスを管理できます。
  • スケーラビリティーに関して、管理上の観点から単一セルが望ましい場合、単一セルではスケーラビリティーの制約が伴います。このマルチセル・トポロジーを使用すると、ODR の単一セルを管理し、それと同時にすべてのセルの動的クラスターを単一ユニットとして管理していても、高度な拡張が可能になります。

スター型トポロジーの構成について詳しくは、マルチセル・パフォーマンス管理の構成: スター型トポロジーを参照してください。

ピア-セル・トポロジー

ピア-セル・トポロジーは、結合されていない複数のデータ・センター (データ・センターごとに 1 つのセル) があり、 それらの間でフェイルオーバー機能を持たせたい場合に適しています。このトポロジーでは、ODR はセルに残りますが、 2 つのセルはコア・グループ・ブリッジを介して結合されません。2 つのセルの前に、 セッション・アフィニティーの保持 (可能な場合) と公平なトラフィック分散の両方を行うことのできる、1 つ以上のロード・バランサー、プラグイン、またはスプレイヤーを置きます。

ピア-セル・トポロジーは、以下の場合に適しています。
  • セルはピアである (例えば、互いの複写)
  • 結合されていない複数のデータ・センターを結合する必要がある
  • 結合したいセルはハードウェアを共有しない
  • 結合したいすべてのセルが ODR を含む必要がある

ピア-セル・トポロジーの構成について詳しくは、マルチセル・パフォーマンス管理の構成: ピア-セル・トポロジーを参照してください。


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