動的キャッシュ用の DistributedMap および DistributedObjectCache インターフェースの使用

DistributedMap または DistributedObjectCache インターフェースを使用すると、Java™ platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションおよびシステム・コンポーネントでは、 オブジェクトへの参照をキャッシュに保管することによって、Java オブジェクトをキャッシュに入れ、共有できるようになります。

このタスクについて

DistributedMap および DistributedObjectCache インターフェースは、 動的キャッシュ用の簡単なインターフェースです。これらのインターフェースを使用すると、Java EE アプリケーションおよびシステム・コンポーネントでは、 オブジェクトへの参照をキャッシュに保管することによって、Java オブジェクトをキャッシュに入れ、 共有できるようになります。管理コンソールで動的キャッシュ・サービスが使用可能である場合に、 デフォルトの動的キャッシュ・インスタンスが作成されます。 このデフォルト・インスタンスは、 services/cache/distributedmap という名前でグローバル Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名前空間にバインドされます。

DistributedMap および DistributedObjectCache インターフェースの複数インスタンスが、 同一の Java 仮想マシン (JVM) 上に存在すると、必要に応じて、 アプリケーションでキャッシュ・インスタンスを個別に構成することができます。 DistributedMap インターフェースのインスタンスごとに、独自のプロパティーがあります。

ヒント: DistributedMap および DistributedObjectCache インターフェースの詳細については、 com.ibm.websphere.cache パッケージの API 資料を参照してください。詳しくは、追加のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API)を参照してください。
重要: カスタム・オブジェクト・キーを使用している場合は、 共有ライブラリーにクラスを配置する必要があります。共有ライブラリーは、 セル、ノード、またはサーバーの各レベルで定義できます。各サーバーでクラス・ローダーを作成し、 ユーザーが定義した共有ライブラリーと関連付けます。 詳しくは、共有ライブラリーの管理およびクラス・ローダーの設定を参照してください。

複製を使用可能にしてクラスター内にアプリケーションをデプロイする 場合、共有ライブラリー内に JAR ファイルを配置します。 単に複製をオンにする場合には共有ライブラリーを必要としませんが、 キャッシュ・キーまたはキャッシュ値などのアプリケーション固有の Java オブジェクトを使用する場合は、これらの Java クラスが共有ライブラリー内にあることが必要です。これらの値が共有ライブラリー内にない場合、データ複製サービス (DRS) が受信サイドでこれらのオブジェクトをデシリアライズしようとするとき、ClassNotFound 例外を入手します。

クラスター化された環境では、キャッシュに入れたコンテンツは、 クラスター内の他のサーバーと共有されます。また、そのコンテンツは、ディスクにオフロードされる場合もあります。 キャッシュに入れたオブジェクトを共有、 またはディスクにオフロードする場合は、その特定のオブジェクトをシリアライズ可能にする必要があります。 キャッシュに入れたオブジェクトがシリアライズ可能ではない場合、 そのオブジェクトの共有ポリシーを共有しないことを指定する必要があります。 DistributedMap インターフェース DistributedMap インターフェース には、 キャッシュ・オブジェクトの共有ポリシーを指定する方法に 関する情報が含まれています。 シリアライズ不可のオブジェクトに共有しない以外の共有ポリシーを指定すると、システム・パフォーマンスが低下する場合があります。

キャッシュ・インスタンスを構成して使用するには 4 つの方法があります。
  • デフォルト・オブジェクト・キャッシュを構成する (手順の方法 1)
  • カスタム・オブジェクト・キャッシュを作成および構成する (手順の方法 3)
  • cacheinstances.properties ファイルを使用して、カスタム・オブジェクト・キャッシュを作成および構成する (手順の方法 4)
  • リソース参照を使用する (手順の方法 5)

手順


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tdyn_distmap
ファイル名:tdyn_distmap.html