デフォルトの Web コンテナー構成の変更
Web コンテナーは、サーブレット、JavaServer Pages (JSP) ファイル、 およびサーバー・サイド・コードを含むその他のタイプのファイルに対する要求を処理します。 Web コンテナーは、サーブレット・インスタンスを作成し、サーブレットをロードおよびアンロードし、 リクエスト・オブジェクトおよびレスポンス・オブジェクトを作成、管理し、その他のサーブレット管理用タスクを実行します。 本製品が提供する Web サーバー・プラグインは、サポートされている Web サーバーが Web コンテナーにサーブレット要求を渡す際に役立ちます。
このタスクについて
アプリケーション・サーバーの始動時にサーブレットを開始するプロパティーが使用可能になっていると、
その始動プロセスの一部として、Web コンテナーの開始時に、
Servlet.init メソッドがそのサーブレット上で呼び出されます。
したがって、Web コンテナーが開始して init
メソッドを呼び出すときには、他のコンポーネント (Naming、Work Load Management など) はまだ完全に開始されていない場合があります。
その結果、すべてのアプリケーション・サーバー・コンポーネントが作動可能になっていない場合があるため、
アプリケーション・サーバー関連呼び出しは行われないことがあります。
アプリケーション・サーバーは、
「e-business の準備」ができたら完全に作動可能な状態になります。アプリケーション・サーバーに関連した呼び出しが、
Servlet.init メソッド中に失敗する場合は、以下のいずれかを実行してください。
- サーバーで e-business の準備ができている場合は、サーブレットを始 動時に開始するのではなく、手動でサーブレットを開始します 。あるいは、
- サーブレットの init メソッドで、アプリケーション・サーバーに関連した呼び出しを行わないようにすることもできます。
Web コンテナーは、まず、単純な Web アプリケーションに適したデフォルトのプロパティー値を使用して作成されます。しかし、これらの値は、複雑な Web アプリケーションには適さない場合があります。
アプリケーションが以下のいずれかのフィーチャーを必要とする場合、そのアプリケーションは複雑なアプリケーションといえます。
- 追加の仮想ホスト別名
- サーブレットのキャッシュ
- パーシスタントな HTTP セッションのサポート
- URL の再書き込みによるセッション・トラッキングのサポート
- 特別な Web コンテナー・トランスポート・チェーンの設定
- 非同期またはリモートのディスパッチング
- 要求または応答プーリングなし
複雑なアプリケーションを使用する場合、以下の構成変更を行ってください。