SIP プロキシー・サーバーのカスタム・プロパティー
以下のカスタム・プロパティーを、セッション開始プロトコル (SIP) プロキシー・サーバーの構成設定に追加できます。
- 管理コンソールで、 「server_name」と展開して、サーバーの構成タブを開きます。
- 「プロキシー設定」で、「SIP プロキシー・サーバー設定」を展開し、「SIP プロキシー設定」をクリックします。
- 「追加プロパティー」で、 を選択します。
- 構成ページで、構成するカスタム・プロパティーを「名前」フィールドに入力し、そのカスタム・プロパティーの値を「値」フィールドに入力します。
- 「適用」または「OK」をクリックします。
- コンソール・タスクバーの「保存」をクリックして、変更した構成を保存します。
- サーバーを再始動します。
- SIP プロキシー・サーバーのカスタム・プロパティー
- 製品で提供されている SIP プロキシーの次のカスタム・プロパティーを定義することができます。これらのプロパティーは、プロキシー・サーバーの設定ページに表示されません。
- contactRegistryEnabled
- defaultTCPChainName
- defaultTLSChainName
- defaultUDPChainName
- enableEnhancedLoadBalancing
- enableMultiClusterRouting
- identityAssertionHeaderRemovalEnabled
- ipForwardingLBEnabled
- lsnLookupFailureResponseCode
- lsnLookupFailureReasonPhrase
- isSipComplianceEnabled
- keepAliveFailures
- keepAliveInterval
- LBIPAddr
- localOutboundTCPAddress
- logCompleteMessages
- maddrParameterEnabled
- maxBackupLogFiles
- maxForwardsHeaderRequired
- maxViaHeaderPortNumber
- maxWriteQueueEntries
- numFailuresSipAdvisorRequests
- receiveBufferSizeChannel
- receiveBufferSizeSocket
- retryAfterValue
- sendBufferSizeSocket
- serverUDPInterface
- serverUDPPort
- SIPAdvisorMethodName
- sipAdvisorRequestTimeout
- sipClusterCellName
- startupRetryInterval
- systemTimePollInterval
- tcp.IPSprayer.host
- tcp.IPSprayer.port
- tls.IPSprayer.host
- tls.IPSprayer.port
- trustedIPAddressList
- udp.IPSprayer.host
- udp.IPSprayer.port
- udpLSNFailoverTimeout
- updateStatisticsInterval
- useExistingOutboundConnection
- SIP プロキシー・サーバーの過負荷保護カスタム・プロパティー
- 次の SIP プロキシー・カスタム・プロパティーを使用すると、プロキシー管理による過負荷保護 (PMOP) を適用できます。 PMOP 過負荷設定により、コンテナーの過負荷に対して、リアルタイムで保護を行うことができます。
過負荷制御について詳しくは、Session Initiation Protocol 過負荷保護 に関する資料を参照してください。
burstResetFactor
指定した期間のバーストの比率を指定します。 カスタム・プロパティーにより、平均期間内に発生するバーストの量が制御されます。
通知 | 値 |
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データ型 | 整数 |
デフォルト | 100 |
deflatorRatio
静的な比率を指定します。このカスタム・プロパティーは、 指定された遷移期間中にのみ使用されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
dropOverloadPackets
SIP コンテナーが過負荷状態の際にパケットを除去するかしないかを指定します。この値を False に設定すると、過負荷時にプロキシー・サーバーは 503 エラー応答を戻します。 それ以外の場合、パケットを除去します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
inDialogAveragingPeriod
入力ダイアログ・メッセージの平均を計算する期間を秒数で指定します。
通知 | 値 |
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データ型 | 整数 |
デフォルト | 180 |
lsnLookupFailureResponseCode
アフィニティーに対する SIP 要求が失敗した場合の応答コードを指定します。このカスタム・プロパティーを使用すると、アフィニティーが存在しない場合に通常表示されるデフォルトの 404 エラー応答をオーバーライドできます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 有効な SIP 応答コードである整数値。 |
デフォルト | 404 |
lsnLookupFailureReasonPhrase
アフィニティーに対する SIP 要求が失敗した場合に表示する応答テキストを指定します。このカスタム・プロパティーを使用すると、アフィニティーが存在しない場合に通常表示されるデフォルトの「見つかりません」エラー・テキストをオーバーライドできます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | 「見つかりません」 |
maddrParameterEnabled
SIP プロキシー・サーバーで、VIA ヘッダー内の maddr パラメーターを使用して SIP 応答の送り先を決定するかどうかを指定します。 このプロパティーが true に設定されていると、SIP プロキシー・サーバーは maddr パラメーターを使用して応答の送り先を決定します。 このプロパティーに値が設定されていないか、またはこのプロパティーが false に設定されていると、SIP プロキシー・サーバーは応答の送り先を決定するのに maddr パラメーターを使用しません。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | false |
maxBackupLogFiles
SIP プロキシー・サーバーが保持する sipproxy.log ヒストリー・ファイルの数を指定します。 デフォルトでは、SIP プロキシー・サーバーは sipproxy.log ヒストリー・ファイルを 1 つだけ保持します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 1 |
logCompleteMessages
SIP プロキシー・サーバーでアクセス・ロギングが使用可能の場合、完全な SIP メッセージ (セキュリティー上の理由で非表示とされたヘッダーを除く) をログに記録するかどうかを指定します。 デフォルトでは、SIP ヘッダーのサブセットのみがログに記録されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
maxThroughputFactor
設定された平均期間当たりのメッセージの最大数のパーセントを指定します。 この値を 0 に設定した場合、最大スループット・フィーチャーが使用不可になります。 このカスタム・プロパティーは、プロキシー・サーバーが新規セッションの要求の拒否を始める前に、1 秒当たりに許可されるメッセージの最大数を計算するために使用されます。このカスタム・プロパティーは、それぞれのプロキシー・サーバーで同じ値に設定する必要があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
numFailuresSipAdvisorRequests
SIP プロキシーが、いくつの SIP アドバイザー要求を処理せずにいると、データをまったく処理していないと認識するかを示します。このカスタム・プロパティーを使用すると、SIP プロキシーは、ロード・バランサーのアドバイザー要求を受信できなかったことを認識します。
このカスタム・プロパティーを使用する場合は、この値を 3 に設定することを検討してください。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | デフォルト値なし - このプロパティーは、値を指定しない限り無効です。 |
outDialogAveragingPeriod
出力ダイアログ・メッセージの平均を計算する期間を秒数で指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 360 |
overloadResponseCode
過負荷が発生し、コンテナーからの SIP 要求が拒否される場合に、プロキシーから戻される応答コードの値を指定します。過負荷保護に対してプロキシーが構成されると、SIP プロキシーを構成して過負荷状況を検出することができます。プロキシーによりプロキシーで処理されるトラフィックの量がモニターされ、新規要求の数が制限されます。コンテナーが過負荷の場合は、プロキシーは 503 応答コードで要求を拒否します。過負荷保護に対して別の応答コードを使用する場合は、このカスタム・プロパティーを構成して異なる応答コードを戻すことができます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 503 |
overloadResponseReasonPhrase
過負荷が発生し、コンテナーからの SIP 要求が拒否される場合に、プロキシー・サーバーが発行する応答理由フレーズを指定します。過負荷保護に対してプロキシーが構成されると、SIP プロキシーを構成して過負荷状況を検出することができます。プロキシーによりプロキシーで処理されるトラフィックの量がモニターされ、新規要求の数が制限されます。コンテナーが過負荷の場合、プロキシーはサービス使用不可応答フレーズで要求を拒否します。別の応答フレーズを使用する場合は、このカスタム・プロパティーを構成して異なる応答フレーズを戻すことができます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | サービス使用不可 |
perSecondBurstFactor
周期的に許可されるバーストのパーセンテージ を指定します (BTF)。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 150 |
proxyTransitionPeriod
コンテナーのシャットダウン後に、縮小をロックする期間を秒単位で指定します。
通知 | 値 |
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データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
sipAdvisorRequestTimeout
ロード・バランサーから DNS 検索が戻されるのを SIP プロキシー・サーバーが待機する時間をミリ秒単位で指定します。
このカスタム・プロパティーに値を指定しない場合は、SIP プロキシー・サーバーは 2 秒待機します。
0 の値を指定すると、DNS 検索のモニターは使用不可になります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 3000 ミリ秒 |
sipProxyStartupDelay
プロキシー・サーバーが再始動するまでの期間を秒単位で指定します。この期間内にプロキシーがクラスター内で安定状態になると、誤った過負荷状態を回避することができます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
trustedIPAddressList
IP アドレスのコロンで区切ったリストを指定します。 この IP アドレスからの P-Asserted Identity ヘッダーを使用したメッセージが WebSphere Application Server の SIP プロキシー・サーバーを通過できます。 この IP アドレスのリストにない IP アドレスからのメッセージに P-Asserted Identity ヘッダーが存在している場合、そのヘッダーは除去されます。
この IP アドレスのリストは、192.168.0.1 のように、固有である必要があります。
このサービス・リリースからは、カスタム・プロパティーには、セミコロンで区切られたリストが必要です。また、特定の IP アドレスのリストではなく、192.168.0.* のように IP アドレスの範囲を指定することもできます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | IP アドレスの数値リスト |
デフォルト | なし |
contactRegistryEnabled
SIP プロキシー・サーバーの停止とシャットダウンの度合いを指定します。contactRegistryEnabled を false に設定すると、SIP プロキシー・サーバーがシャットダウン時にコンタクト・レジストリーを使用してバイパスできるようになります。contactRegistryEnabled をデフォルト値である true に設定すると、SIP プロキシー・サーバーがその TCP/TLS ルーティング・テーブルを更新するのに長時間かかります。SIP プロキシー・サーバーが停止され、それが多数の接続を管理していると、シャットダウン・プロセスが完了するまでに長時間かかる場合があります。contactRegistryEnabled を false に設定すると、シャットダウンにかかる時間は短くなります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | true |
defaultTCPChainName
setOutboundInterface が呼び出されないときに使用するデフォルトの TCP チェーン名を指定します。 Feature Pack for CEA (Communications Enabled Applications) の Web コラボレーション機能をマルチホーム環境で使用する場合、データのルーティング時に使用する適切なインターフェースを Web コラボレーション・コンポーネントが取得できるようにこの変数を正しく設定する必要があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
defaultTLSChainName
setOutboundInterface が呼び出されないときに使用するデフォルトの TLS チェーン名を指定します。 Feature Pack for CEA (Communications Enabled Applications) の Web コラボレーション機能をマルチホーム環境で使用する場合、データのルーティング時に使用する適切なインターフェースを Web コラボレーション・コンポーネントが取得できるようにこの変数を正しく設定する必要があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | true |
defaultUDPChainName
setOutboundInterface が呼び出されないときに使用されるデフォルトの UDP チェーン名を指定します。 Feature Pack for CEA (Communications Enabled Applications) の Web コラボレーション機能をマルチホーム環境で使用する場合、データのルーティング時に使用する適切なインターフェースを Web コラボレーション・コンポーネントが取得できるようにこの変数を正しく設定する必要があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
enableEnhancedLoadBalancing
アプリケーション・サーバー間のロード・バランシングを使用可能にするかどうかを指定します。
WebSphere Application Server SIP プロキシーを使用している場合、ユーザーはバックエンド・アプリケーション・サーバーの不均等なロードに気付く可能性があります。この問題は、バックエンド・アプリケーション・サーバーの数が 10 を超えると、より悪化するようです。enableEnhancedLoadBalancing を true に設定すると、新しいロード・バランシング・アルゴリズムが、より適切な方法で不均等なロードを処理します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
enableMultiClusterRouting
無効なルーティング情報を持つパケットがバックエンド SIP コンテナーにスプレーされるのを許可するかどうかを指定します。無効なルーティング情報を持つパケットがバックエンド SIP コンテナーにスプレーされるようにするには、このプロパティーを true に設定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | false |
identityAssertionHeaderRemovalEnabled
SIP プロキシー経由で SIP コンテナーに 届いた SIP 要求の ID アサーション関連のヘッダーを すべて削除するように指定します。このプロパティーを false に 設定した場合は、ID アサーション関連のヘッダーが要求の一部として 保持されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | true |
ipForwardingLBEnabled
このプロパティーを使用し、true に設定すると、SIP プロキシーのフロントに「IP 転送」ロード・バランサーがあるとき、SIP プロキシーはこのロード・バランサーの IP アドレスをバックエンドのアプリケーション・サーバーに送ります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | false |
isSipComplianceEnabled
SIP 準拠検査が SIP プロキシー・サーバーで有効になっているかどうかを指定します。SIP 準拠検査により、SIP メッセージが Session Initiation Protocol 標準に準拠するようにします。このプロパティーが true に設定されると、SIP 準拠検査が使用可能になります。

通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | true |
keepAliveFailures
プロキシーにより SIP コンテナーとの接続が停止したと判定される前に、欠落した可能性のあるキープアライブ・メッセージの数を指定します。
プロキシーにより、キープアライブ・メッセージが各 keepAliveInterval でコンテナーに送信されます。プロキシーがメッセージへの応答を受信しない場合は、応答の欠落が障害とみなされます。プロキシーが特定の数の連続した障害を受信すると、コンテナーが停止したとみなされ、別の SIP コンテナーへのメッセージ送信が開始されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
keepAliveInterval
キープアライブ・メッセージが SIP コンテナーに送信される間隔をミリ秒単位で指定します。キープアライブ・メッセージは、指定された間隔で送信されます。指定された数の keepAliveFailures メッセージを SIP コンテナーから受信した場合は、プロキシーはコンテナーが停止したとみなします。 次にプロキシーは、プロキシーとプライマリー・コンテナーとの間の接続が復元されるまで、データをバックアップ SIP コンテナーに送信します。
最初のキープアライブ・メッセージには、キープアライブ・メッセージの送信間隔、およびコンテナー停止と判断される場合に必要な障害発生数が含まれています。開始値は、高可用性 (HA) ハートビート構成に基づいて指定する必要があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
LBIPAddr
192.101.1.5 など、SIP プロキシーのロード・バランスに使用されるロード・バランサーの IP アドレスを指定します。セミコロン (;) を使用して各 IP アドレスを分離することにより、複数のロード・バランサー・アドレスが構成できます。
SIPAdvisorMethodName として構成されたメソッドを持つ SIP メッセージが指定された IP アドレスから SIP プロキシーによって受信される場合は、SIP プロキシーが SIP コンテナーにメッセージを正常に送信した際に成功通知メッセージで応答します。メッセージが SIP コンテナーに送信されない場合は、SIP プロキシーは障害メッセージで応答します。次に、ロード・バランサーにより、メッセージを SIP プロキシーに送信する必要があるかどうかが判別されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | null |
localOutboundTCPAddress
バックエンド SIP コンテナーへの接続を確立するときに、プロキシーがバインドするソース・インターフェースを指定します。 このプロパティーは、プロキシー・サーバーがマルチホームで、特定のインターフェースを使用して SIP トラフィックを SIP コンテナーに送信するよう構成する必要があるときに使用されます。 このカスタム・プロパティーは、TCP プロトコル (TCP) 接続およびトランスポート層セキュリティー (TLS) 接続の両方に適用されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | * |
maxForwardsHeaderRequired
すべての SIP 要求および応答に Max-Forwards ヘッダーが 存在しなければならないかどうかを指定します。Max-Forwards ヘッダーは、 要求を転送できるプロキシーまたはゲートウェイの数を 制限するために使用されます。
SIP プロキシーでは、すべての SIP 要求および応答に Max-Forwards ヘッダーが 存在する必要があります。このプロパティーを true に設定 (デフォルトの設定値) して、Max-Forwards ヘッダーが要求に含まれていない場合、SIP プロキシーは、その SIP 要求へ 400 エラー応答を送信する警告メッセージを発行します。
このカスタム・プロパティーを false に 設定した場合、Max-Forwards ヘッダーの要件 (Max-Forwards ヘッダーが 必要であるという要件) は強制されません。このプロパティーを false に設定していても、要求に Max-Forwards ヘッダーが含まれている場合、SIP プロキシーはこのヘッダーの値を減らします。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | true |
maxViaHeaderPortNumber
このプロパティーを使用して、TCP/TLS クライアント接続を確立する際に使用できる有効な最大ポート番号を指定します。
通常、SIP プロキシー・サーバーは、アプリケーション・サーバーから SIP 応答を受け取ったときに TCP/TLS クライアント接続を持っていなければ、VIA ヘッダーに指定されたポートを使用してクライアントへの接続を作成します。 VIA にリストされたポートが無効であると、接続は失敗します。
- 当該ポート番号がこのプロパティーに指定されたポート番号以下であれば、SIP プロキシー・サーバーは、VIA ヘッダーに指定されたポート番号を使用して TCP/TLS クライアント接続を確立します。
- 当該ポート番号がこのプロパティーに指定されたポート番号よりも大きければ、SIP プロキシー・サーバーは、デフォルトの SIP ポートである 5060 および 5061 を使用して TCP/TLS クライアント接続を確立します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | なし |
maxWriteQueueEntries
接続が遅いとき、または確立できないときにキューに入れるメッセージ数を指定します。 値の数が大きい場合、より多くのメモリーが消費されます。 値の数が小さいと、エンドポイントがクリアされた場合パケットが失われることがあります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 100000 |
receiveBufferSizeChannel
着信 UDP パケットの最大サイズの値をバイト単位で指定します。これは、プロキシー・サーバー側の UDP 接続に割り振られた受信バッファーのサイズです。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 65535 |
receiveBufferSizeSocket
下位データグラム・バッファーの値をバイト単位で指定します。これはプロキシー・サーバー側のユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) 接続の DatagramSocket 受信バッファー (SO_RCVBUF) のサイズです。
このプロパティーを使用して、DatagramSocket 層の複数のパケットをバッファーに入れます。 プロパティーの値が小さすぎると、サーバーが過負荷の場合パケットが失われることがあります。 値が大きすぎると、パケットが遅延することがあります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 1024000 |
retryAfterValue
クライアントがプロキシー・サーバーに要求を再度送信する前の時間を秒単位で指定します。このカスタム・プロパティー値は、SIP コンテナーが過負荷の場合、または SIP プロキシーが要求を送信するサーバーを検索できない場合に、エラー応答でクライアントに戻されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 5 |
sendBufferSizeSocket
下位データグラム・バッファーの値をバイト単位で指定します。これはプロキシー・サーバー側の UDP 接続の DatagramSocket 送信バッファー (SO_SNDBUF) のサイズです。
このプロパティーを使用して、DatagramSocket 層の複数のパケットをバッファーに入れます。 プロパティーの値が小さすぎると、サーバーが過負荷の場合パケットが失われることがあります。 値が大きすぎると、パケットが遅延することがあります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 1024000 |
serverUDPInterface
ネットワークがセグメント化されているとき、SIP プロキシーと SIP コンテナー間のすべての通信に使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このインターフェースは、SIP コンテナーを入力および終了する、すべての UDP データ用の特定のネットワーク・インターフェースです。 このプロパティーは、serverUDPPort プロパティーとともに使用する必要があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | * |
serverUDPPort
SIP コンテナー通信に使用される UDP ポートを指定します。 SIP プロキシーと SIP コンテナーの間にファイアウォールがあるとき、SIP コンテナーと通信するのに特定のインターフェースが必要な場合、またはファイアウォールを通過するのに特定のポートが必要な場合 、この値を設定できます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | dynamic |
SIPAdvisorMethodName
正常性チェックのために、ロード・バランサーで SIP プロキシーに送信されたメソッドのストリング値を指定します。
フォーマットは、OPTIONS または INFO です。このプロパティーは LBIPAddr プロパティーと共に使用されます。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | null |
sipClusterCellName
SIP コンテナーのクラスターを含む実際のセル名を指定します。
SIP コンテナーの構成済みクラスターを含むセル名になるように、sipClusterCellName カスタム・プロパティーを設定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | プロキシーが含まれるセル名 |
startupRetryInterval
SIP プロキシーがどれだけ待機した後で SIP コンテナーに始動メッセージを再送信するのかをミリ秒単位で指定します。
SIP コンテナーの構成済みクラスターを含むセル名になるように、startupRetryInterval カスタム・プロパティーを設定します。
通知 | 値 |
---|---|
デフォルト | 4000 ms |
systemTimePollInterval
SIP プロキシーがシステム時刻を読み取るためにポーリングを行う頻度の時間間隔を、ミリ秒単位で指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 10 ミリ秒 |
tcp.IPSprayer.host
伝送制御プロトコル (TCP) パケットの IP スプレイヤーのための ホスト名を指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
tcp.IPSprayer.port
伝送制御プロトコル (TCP) パケットの IP スプレイヤーのための ポートを指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
tls.IPSprayer.host
トランスポート層セキュリティー (TLS) パケットの IP スプレイヤーのための ホスト名を指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
tls.IPSprayer.port
トランスポート層セキュリティー (TLS) パケットの IP スプレイヤーのための ポートを指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
udp.IPSprayer.host
ユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) パケットの IP スプレイヤーのための ホスト名を指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
udp.IPSprayer.port
ユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) パケットの IP スプレイヤーのための ポートを指定します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
udpLSNFailoverTimeout
SIP プロキシー・サーバーが、特定の区画 ID に宛てられた SIP UDP 要求を、対応するアプリケーション・サーバーが機能していないときにどのように処理するかを示します。
このプロパティーが true に設定されていると、SIP プロキシー・サーバーは UDP 要求を一定時間保留します。 この時間内に当該区画 ID が別のアプリケーション・サーバーにフェイルオーバーされないと、SIP プロキシー・サーバーはエラー応答を生成します。
このプロパティーが指定されなかった場合、またはこのプロパティーが false に設定された場合は、特定の区画 ID に宛てられた SIP UDP 要求は、対応するアプリケーション・サーバーが機能していないと SIP プロキシー・サーバー側で保留され、エラー応答は生成されません。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | false |
updateStatisticsInterval
PMI 統計を報告する時間数を、ミリ秒単位で指定します。
値ゼロは、PMI コールバック時に統計が報告されることを示します。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
useExistingOutboundConnection
SIP 応答の処理中にクライアントへの接続が中断された場合に SIP プロキシーが既存の接続を再利用するか、または新しいアウトバウンド接続を作成できるかを指定します。
このプロパティーが true に設定されていると、クライアントへの接続が中断された場合、SIP プロキシーは常に既存のアウトバウンド接続を再利用します。
このプロパティーが設定されていないか、または false に設定されていると、クライアントへの接続が中断された場合、SIP プロキシーは新しいアウトバウンド接続を作成するか、既存のアウトバウンド接続を再利用することができます。 新しいアウトバウンド接続を作成すると、クライアントへの不要な接続が開いたままとなり、やがてメモリー不足エラーが発生する場合があります。
通知 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | false |