管理対象実行プログラムおよびコンテキスト・サービスの実行プロパティー
アプリケーションで、実行プロパティーを指定することにより、管理対象実行プログラムまたはコンテキスト・サービスに、タスクまたはコンテキスト・プロキシーの実行に関する追加情報を提供できます。
実行プロパティーは、ストリングのマップ内に、キーと値のペアとして指定されます。管理対象実行プログラムに実行プロパティーを提供するには、呼び出し可能コードまたは実行可能コードに ManagedTask を実装して (または ManagedExecutors クラスの便利メソッドを使用して)、ManagedTask が実行プロパティーのマップを返すようにします。コンテキスト・サービスに実行プロパティーを提供するには、createContextualProxy のバリアントのいずれかを使用して、実行プロパティーのマップをパラメーターとして受け入れるようにします。
Concurrency Utilities for Java™ EE 仕様に、以下の標準実行プロパティーが定義されています。
- ManagedTask.IDENTITY_NAME
- タスクを識別する名前。
- ManagedTask.LONGRUNNING_HINT
- タスクが長時間かかる見込みであるかどうかを示す true または false の値。管理対象タスクで LONGRUNNING_HINT に値 true が指定されている場合、WebSphere® Application Server は、そのタスクをプールされたスレッド上で実行しないようにし、そのタスクに対する作業要求キューと作業タイムアウトを無効にして、スレッドの最大数または最小数に対するスレッドのカウントを行いません。
- ManagedTask.TRANSACTION
- 主に、コンテキスト・プロキシーの実行時に、実行スレッド上に既存のトランザクションが残っているかどうかをコンテキスト・プロキシーが判別する場合に役立ちます。値は、ManagedTask.SUSPEND または ManagedTask.USE_TRANSACTION_OF_EXECUTION_THREAD です。