wsadmin スクリプトによるアセットの管理
BLAManagement コマンド・グループのコマンドを使用して、アセット構成を管理します。 このトピックの例を使用して、アセットのリスト表示、アセットの構成データの表示、アセット・リポジトリーからのアセットの除去、アセットの 1 つ以上のファイルの更新、およびアセットのエクスポートを行います。
始める前に
このタスクを行うには、2 つの方法があります。 1 つの方法は、このトピックのタスクを実行し、AdminTask オブジェクトの BLAManagement コマンド・グループを使用してアセットを管理します。 別の方法として、AdminBLA スクリプト・ライブラリー内のスクリプトを使用してアセット構成を管理することもできます。
手順
- アセットをリストします。
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
- アセット・リポジトリーに登録されているアセットをリストします。 以下の例に示すように、listAssets コマンドを使用して、セルのアセットごとに構成 ID、説明、およびデプロイメント・ターゲットを表示します。
AdminTask.listAssets()
- アセット設定を表示します。
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
- アセット設定を表示します。 対象のアセットの構成情報を表示するには、viewAsset コマンド を使用します。以下の例では myAsset.zip が対象となっています。
AdminTask.viewAsset('-assetID myAsset.zip')
以下の出力例が示すように、このコマンドは構成されるアセットのオプションを戻します。Specify Asset options (AssetOptions) Specify options for Asset. *Asset Name (name): [defaultapp.ear] Default Binding Properties (defaultBindingProps): [defaultbinding.ejbjndi.prefix#defaultbinding.datasource.jndi# defaultbinding.datasource.username# defaultbinding.datasource.password# defaultbinding.cf.jndi# defaultbinding.cf.resauth#defaultbinding.virtual.host# defaultbinding.force] Asset Description (description): [] Asset Binaries Destination Url (destination): [${USER_INSTALL_ROOT}/installedAssets/defaultapp.ear/BASE/defaultapp.ear] Asset Type Aspects(typeAspect): [WebSphere:spec=j2ee_ear] Asset Relationships (relationship): []File Permission (filePermission): [.*¥¥.dll=755#.*¥¥.so=755#.*¥¥.a=755#.*¥¥.sl=755] Validate asset (validate): [false]
- 製品管理ドメインから 1 つ以上のアセットを除去します。
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
- アセットが削除可能かどうかを判別します。
アセットがビジネス・レベル・アプリケーションの構成単位と関連付けられている場合、そのアセットはアセット・レジストリーから削除できません。
listCompUnits コマンドを使用して、 ビジネス・レベル・アプリケーション内の構成単位ごとに、構成 ID、タイプ、および説明を表示 することができます。myBLA アプリケーションを対象とした例を以下に示します。
このコマンドは以下の出力例を戻します。AdminTask.listCompUnits('-blaID myBLA -includeDescription true')
cu1 構成単位のタイプは asset で、これは、その構成単位がアセットと関連付けられていることを示します。Websphere:cuname=cu1 asset "Composition unit for asset.zip" Websphere:cuname=cu4 bla "cu4 description" WebSphere:cuname=defaultapp __j2ee "defaultapp description"
以下の例に示すように、deleteCompUnit コマンドを使用して、アセット・リポジトリーからアセットを削除する前に、構成単位を除去します。
AdminTask.deleteCompUnit('-blaID myBLA –cuID cu1')
- アセットを削除します。 アセット・リポジトリーから対象のアセットを削除するには、deleteAsset コマンドを 使用します。以下の例では asset2.zip を削除対象と しています。
AdminTask.deleteAsset('-assetID asset2.zip')
このコマンドは、以下の例のように、削除されたアセットの構成 ID を戻します。WebSphere:assetname=asset2.zip
- アセットのコンテンツを更新します。
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
- アセットの更新方法を決定します。 以下の表に示すように、アセット・リポジトリーに登録されているアセットについて、いくつかの操作を呼び出すことができます。
表 1. updateAsset でサポートされる操作. 操作付きの updateAsset コマンドを実行します。 オペレーション 説明 replace replace 操作は、対象アセットの内容を置換します。 merge merge 操作は、アセットの複数のファイルを更新します。ただし、すべてのファイルを更新するわけではありません。 add add 操作は、新規ファイルまたはモジュール・ファイルを追加します。 addupdate addupdate 操作は、1 つのファイルまたはモジュール・ファイルを追加または更新します。ファイルが存在しない場合、システムはその内容を追加します。 ファイルが存在する場合、システムはそのファイルを更新します。 update update 操作は、1 つのファイルまたはモジュール・ファイルを更新します。 delete delete 操作は、ファイルまたはモジュール・ファイルを削除します。 - 対象のアセットを更新します。
updateAsset コマンドは、アセットの 1 つ以上のファイルまたは モジュール・ファイルを変更します。以下の merge 例では、対象のアセットは asset2.zip を含みます。
AdminTask.updateAsset('-assetID asset2.zip –operation merge –contents c:/temp/updatedFiles_asset1.zip')
AdminTask.updateAsset('-assetID asset2.zip –operation merge –contents /temp/updatedFiles_asset1.zip')
このコマンドは、アセット・バイナリー・ファイルを更新しますが、システムがアセットによりバッキング・オブジェクトとしてデプロイする構成単位は更新しません。
- 構成の変更を保存します。 以下のコマンド例を使用して、構成変更を保存します。
AdminConfig.save()
- アセットをターゲット・ロケーションにエクスポートします。
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
- 対象のアセットをエクスポートします。
exportAsset コマンドを使用して、アセット構成をファイルに保存します。このコマンドは、システムが不完全なアセット構成 ID をご使用の構成の固有 ID と突き合わせる場合、その不完全なアセット構成 ID を受け入れます。 以下の例では、アセットをエクスポートします。
AdminTask.exportAsset('-assetID asset2.zip –filename c:/temp/a2.zip')
AdminTask.exportAsset('-assetID asset2.zip –filename /temp/a2.zip')


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=txml_7manageasset
ファイル名:txml_7manageasset.html