スタンドアロン・クライアント用トレースのユーザー・インターフェース

トレースを使用可能にするために、 長形式または短形式のいずれかのシステム・プロパティーを使用できます。

注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

長形式のシステム・プロパティー

長形式のシステム・プロパティーは、短形式よりも優先され、WebSphere® Application Server に固有のシステム・プロパティーを使用します。

表 1. 長形式のシステム・プロパティー. 次の表に、長形式のシステム・プロパティーおよびそのプロパティーの説明をリストします。
プロパティー 説明
com.ibm.ejs.ras.lite.traceSpecification トレース仕様ストリング
com.ibm.ejs.ras.lite.traceFileName トレースの宛先 (<ファイル>、 stdout、stderr、java.util.logging)
com.ibm.ejs.ras.lite.maxFileSize トレース・ファイルの最大サイズ (MB 単位) (トレース宛先がファイルの場合)
com.ibm.ejs.ras.lite.maxFiles 保持するトレース・ファイルの最大数 (トレース宛先がファイルの場合)
com.ibm.ejs.ras.lite.traceFormat トレース出力フォーマット。基本または拡張のいずれかにできます (デフォルトは基本)

長形式の例は、以下のようになります。

-Dcom.ibm.ejs.ras.lite.traceSpecification=SIB*=all
-Dcom.ibm.ejs.ras.lite.traceFileName=c:/trace.log
-Dcom.ibm.ejs.ras.lite.maxFileSize=20
-Dcom.ibm.ejs.ras.lite.maxFiles=8

短形式のシステム・プロパティー

短形式は、既存の WebSphere Application Server クライアントと互換性のあるシステム・プロパティーを使用しますが、このプロパティーには限定のための情報が提供されていないため、同じ Java™ ランタイム環境 (JRE) で実行中の他のサード・パーティーのテクノロジーと競合する場合があります。

短形式システム・プロパティーは、次のとおりです。

traceSettingsFile
このプロパティーでは、 以下のプロパティーを含むことのできるロード可能なプロパティー・ファイルを指定する必要があります。
表 2. ロード可能なシステム・プロパティー・ファイルのプロパティー. 表には、ロード可能なシステム・プロパティーおよびそのプロパティーの説明がリストされています。
プロパティー 説明
traceFileName トレースの宛先 (ファイル、stdout、stderr、java.util.logging)
maxFilesSize トレース・ファイルの最大サイズ (MB 単位) (トレース宛先がファイルの場合)
maxFiles 保持するトレース・ファイルの最大数 (トレース宛先がファイルの場合)
<traceSpec> トレース仕様
traceFormat トレース出力フォーマット。基本または拡張のいずれかにできます (デフォルトは基本)

次の例は、 短形式のシステム・プロパティーの使用法を示しています。

SIBTrm=all:SIBMfp=all
traceFileName=c:/trace.log

トレース・ファイルの名前値の特殊な意味

一部のトレース・ファイルの名前値には、 以下の特殊な意味があります。
  • stdout - トレース・レコードを標準出力に書き込みます
  • stderr - トレース・レコードを標準エラーに書き込みます
  • java.util.logging - トレース・レコードを java.util.logging に書き込みます

ほかの名前を使用すると、 トレース・レコードはその名前のファイルに書き込まれます。


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ファイル名:cjj_stdalonecli_trace.html