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作業クラスの概要
作業クラスとは、アプリケーション・サーバーによって実行される作業をグループにまとめたものです。作業は HTTP 要求、SIP メッセージ、IIOP 呼び出し、または JMS メッセージです。各作業クラスには、作業の処理方法を決定するために Intelligent Management によって使用されるルール・セットが含まれます。
作業クラスの概要
- サービス・ポリシー作業クラス - 作業クラス・ルールは、受信する作業をサービス・ポリシーに関連付け、その作業をアプリケーション・サーバーに転送する時点を Intelligent Management に示します。
- ルーティング・ポリシー作業クラス - 作業クラス・ルールは、受信する作業をルーティング・ポリシーに関連付け、その作業を送信する場所を Intelligent Management に示します。各作業単位 (要求、メッセージ、または呼び出し) は、単一のサービス・ポリシー作業クラスに関連付けられます。また HTTP 要求および SIP メッセージは、単一のルーティング作業クラスにも関連付けられます。IIOP および JMS の場合、転送はオンデマンド・ルーター (ODR) を経由せずに行われる、これらのプロトコルにはルーティング作業クラスが存在しません。そのため、ルーティング・ポリシーを必要としません。
作業クラスの作成
作業クラスは、それに関連付けられたパターンに適用されます。 すべてのパターンは、それに関連付けられたオブジェクト (アプリケーション・モジュールまたはオンデマンド・ルーター) を持っています。 これらのパターンとオブジェクトのペアにより、作業クラスにマップされている要求の定義が構成されます。 カスタム作業クラスによって定義されているパターンは、デフォルトの作業クラス・パターンよりも優先されます。 デフォルトのすべての作業クラスには、"/*" というパターンが含まれています。 このパターンは、すべての要求がそのオブジェクトに対して一致するということを意味しています。
カスタムの作業クラス定義は、一致する定義の検出を試みている際には、 デフォルトの作業クラス定義よりも前に評価されます。 着信要求がどのカスタム作業クラス定義にも一致しない場合は、 デフォルトの作業クラス定義が使用されます。
作業クラスのタイプ
サービス・ポリシーおよびルーティング・ポリシーには、以下のようなさまざまなタイプの作業クラスがあります。
作業クラス | 説明 |
---|---|
アプリケーション・ルーティング・ポリシー | Intelligent Management 環境にインストールされたアプリケーションに対する要求のルーティング・ポリシーを決定する方法を指定します。 |
アプリケーション・サービス・ポリシー | Intelligent Management 環境にインストールされたアプリケーションに対する要求のサービス・ポリシーを決定する方法を指定します。 |
汎用サーバー・クラスター・ルーティング・ポリシー | 汎用サーバー・クラスターに対する要求のルーティング・ポリシーを決定する 方法を指定します。 |
汎用サーバー・クラスター・サービス・ポリシー | 汎用サーバー・クラスターに対する要求のサービス・ポリシーを決定する 方法を指定します。 |
以下の図は、Intelligent Management 環境にインストールされたアプリケーションをターゲットとする要求のフローを示します。要求は、アプリケーション・ルーティング・ポリシー作業クラスに適用され、 ルーティング・ポリシーが決定されます。結果のルーティング・ポリシーが permit または permitsticky の場合、 要求はアプリケーション・サービス・ポリシー作業クラスに継続し、 サービス・ポリシーとトランザクション・クラス名を決定します。

それぞれのアプリケーションは、 デフォルトでアプリケーション・ルーティング・ポリシーとアプリケーション・サービス・ポリシー 作業クラスを含んでいます。また、追加でデフォルト設定ではない作業クラスを作成できます。各作業クラスには、デフォルトの一致アクションがあります。アプリケーションのデフォルトのルーティング・ポリシーは permit:application_name です。デフォルトのサービス・ポリシーは Default_TC、すなわちデフォルトの トランザクション・クラスです。