Feature Pack for Web 2.0 JAX-RS アプリケーションの WebSphere バージョン 8 へのマイグレーション
Feature Pack for Web 2.0 のアプリケーションをパッケージ化するときには、手動で Java™ API for RESTful Web Services (JAX-RS) ランタイムをアプリケーション CLASSPATH で使用可能にする必要があります。 そのためには一般的に、JAX-RS ランタイム Java アーカイブ (JAR) ファイルを Web アーカイブ (WAR) モジュールの WEB-INF/lib ディレクトリーに配置します。バージョン 8 では、JAX-RS ランタイム環境は、アプリケーション・サーバーに対してネイティブです。CLASSPATH で手動でランタイム・ライブラリーのパスを追加する操作は不要になりました。Web 2.0 アプリケーションをネイティブ・ランタイム環境にマイグレーションすると、パッケージ化とデプロイメントが単純化され、将来の更新で Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 統合フィーチャーを活用できます。
始める前に
このタスクについて
WebSphere® バージョン 8 では、JAX-RS ランタイムがアプリケーション・サーバー・プロセス内でネイティブに実行されます。Web 2.0 Feature Pack が WebSphere バージョン 7 以降にインストールされている状態で JAX-RS アプリケーションをデプロイするときとは異なり、JAX-RS ランタイム JAR ファイルをアプリケーションの外部ライブラリーとしてパッケージ化する必要がなくなりました。
Web 2.0 アプリケーションをバージョン 8 ランタイム環境にマイグレーションするには、単に外部 JAX-RS ランタイム・ライブラリーを除去します。例えば、ランタイム JAR ファイルが WAR モジュールの WEB-INF/lib ディレクトリー内にあった場合は、そのディレクトリーから削除した後、アプリケーションを再デプロイしてください。それ以外の変更は不要です。他のすべてのアプリケーション構成 (例えば、web.xml 構成など) は引き続き WebSphere バージョン 8 で有効です。
外部 JAX-RS ランタイム・ライブラリーが除去されたら、ネイティブ・ランタイム環境で JAX-RS アプリケーションが実行されます。これには Web 2.0 デプロイメントを上回る利点があります。アプリケーション CLASSPATH で外部ライブラリーを追加する必要がないため、アプリケーションのパッケージ化とデプロイメントが単純な作業になります。さらに、アプリケーションに対する将来の更新では、新しい Java EE 統合フィーチャーを活用できるようになります。例えば、WAR 内の Enterprise JavaBeans (EJB)、および Java Contexts and Dependency Injection (JCDI) のサポートなどです。
手順
- Feature Pack for Web 2.0 アプリケーションから外部 JAX-RS ランタイム・ライブラリーを除去します。
- アプリケーションを再デプロイします。
タスクの結果
Web 2.0 Feature Pack JAX-RS アプリケーションをネイティブの WebSphere バージョン 8 JAX-RS ランタイム環境へマイグレーションしました。