Java Web Start を使用した Java EE クライアント・アプリケーションのダウンロードと実行

Java™ Web Start テクノロジーは、Java Standard Edition ランタイム環境によって提供され、リモート・クライアント・マシンのシン・アプリケーション・クライアントを含む Java Enterprise Edition アプリケーション・クライアントを、クライアント・マシンの Web ブラウザーからシングルクリックでデプロイします。

始める前に

Java Web Start を使用してアプリケーション・クライアントをデプロイするためにサポートされるプラットフォームは、IBM® Application Client for WebSphere® Application Server がサポートするプラットフォームと同じですが、Linux on Power® および OS/400® オペレーティング・システムを除きます。

このタスクを開始する前に、以下のトピックを参照し、Java Web Start テクノロジーおよびそのコンポーネントについて理解してください。
サポートされる構成 サポートされる構成: Sun Microsystems から入手できる Sun Java Web Start は、WebSphere Application Server および IBM Application Client によって提供される IBM Runtime Environment Java 2 Technology Edition と互換性がありません。IBM Runtime Environment には、 Sun Java Web Start ではサポートされない追加機能がいくつか含まれています。また、IBM Runtime Environment では、 Sun Java Web Start とは異なるパッケージ化構造が使用されています。IBM Runtime Environment を使用してください。sptcfg

このタスクについて

Java Web Start を使用してアプリケーション・クライアントをデプロイするには、クライアント・マシンに、 少なくとも Java SE ランタイム環境がインストールされている必要があります。Java SE ランタイム 環境には、JSR 56 (Java Network Launching Protocol and API) を実装する Java Web Start が 組み込まれています。アプリケーション・クライアントの Enterprise Archive (EAR) ファイルは、中央サーバーに配置されている JNLP 記述子ファイル の Java Archive (JAR) リソースです。JNLP 記述子ファイルは、 アプリケーションを実行する際のランタイム環境要件の指定にも 使用されます。

WebSphere Application Server が提供するランチャー・クラスは、 Java Web Start 内のアプリケーション・クライアント・コンテナーで Java EE アプリケーション・クライアントを 起動します。クライアント・マシンに、IBM Application Client for WebSphere Application Server が インストールされていない場合があります。その場合は、Java Web Start を介して、アプリケーション・クライアント・コンテナーとランタイム・パッケージをランタイム環境として作成およびインストールします。JNLP 記述子ファイルは、 このランタイム環境を、Java EE アプリケーション・クライアントの実行に必要な ランタイム環境として指定します。

また、WebSphere Application Server では、既存の IBM Application Client for WebSphere Application Server インストールからこのアプリケーション・クライアント・コンテナーおよびランタイム・パッケージを作成するためのコマンド行ユーティリティー・プログラムを備えており、また、 このパッケージをアプリケーション・クライアント・コンテナー用のランタイム環境 および Java Runtime Environment (JRE) として、 IBM Application Client for WebSphere Application Server インストールにインストールするためのインストーラー・クラスも備えています。Java EE アプリケーション・クライアントを実行するために、EAR ファイルが、 JNLP 記述子ファイルに記述されている JAR リソースとしてデプロイされます。

手順

  1. クライアント・マシンのオペレーティング・システムを確認して、開発用マシンに、 対応する IBM Application Client for WebSphere Application Server をインストールします。 例えば、Java EE アプリケーション・クライアントが Windows オペレーティング・システム上で実行される予定である場合は、Windows 用の IBM Application Client for WebSphere Application Server をインストールします。
  2. ユーティリティー・プログラムを実行して、アプリケーション・クライアント・コンテナーと ランタイム・パッケージを作成します。
    1. buildClientRuntime ツール・ユーティリティーを使用して、 パッケージを作成します。
    2. buildClientLibJars ツール・ユーティリティーを使用して、 ランチャーおよびインストーラー・クラスを含む JAR ファイルを作成します。この ユーティリティーで、<app_client_root>/properties ディレクトリーのプロパティー・ファイルを zip 圧縮することもできます。
  3. ランタイム・インストーラーの JNLP 記述子ファイルを作成します。 JNLP 応答は、 応答ヘッダーで現在のランタイム・バージョンを表す JNLP バージョン ID (例えば x-java-jnlp-version-id=1.6.0) に含まれていなければなりません。 JavaServer Pages (JSP) ファイルのサーブレットを使用して、動的 JNLP 応答を提供します。
  4. Java EE アプリケーション・クライアントの起動 JNLP 記述子ファイルを作成します。
  5. アプリケーション・クライアント・コンテナー・ランタイム環境 および Java EE アプリケーションを、Enterprise Archive (EAR) ファイルにパッケージします。 希望するデプロイメント戦略によって、 このファイルを 2 つの別個の Web モジュールに入れることも、 1 つの Web モジュールに結合することもできます。
  6. JAR リソースにはすべて、Java EE アプリケーション・クライアントの EAR ファイルも含めて、 Java の署名が必要です。
  7. エンタープライズ・アーカイブ・ファイルをアプリケーション・サーバーにデプロイし、 アプリケーションを開始します。これで、Java EE アプリケーション・クライアントをデプロイできます。

Java Web Start のデプロイメント例が、クライアント・サンプルに含まれています。この例は、自動化 ANT スクリプトを使用して Java EE アプリケーション・クライアントを デプロイするステップを示しています。この例には、JNLP バージョン ID (例えば x-java-jnlp-version-id) で ランタイム・インストーラーの JNLP 応答を生成するサーブレットが含まれています。

重要: Java Web Start を使用してアプリケーション・クライアントが最初に Sun Microsystems Java SE Runtime Environment 6.0 から開始するとき、 IBM JRE を含むアプリケーション・クライアント・ランタイムがインストールされます。NULL ポインター 例外 (NPE) が、com.sun.deploy.services.WPlatformService.getSecureRandom() メソッドからスローされます。 これは、Sun Java SE 6 の既知のバグです (http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6505528)。 この例外が発生した場合は、アプリケーションを再起動してください。NPE が発生するのは、 アプリケーション・クライアントの最初の起動時のみです。

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tcli_jws
ファイル名:tcli_jws.html