MongoDB を使用する Liberty アプリケーションを移植し、WebSphere® Application
Server の完全プロファイルで実行することができます。
始める前に
WebSphere Application
Server バージョン 8.5.5.0 以降の Liberty 拡張プロファイルでアプリケーションが正常に実行されること、およびその完全プロファイル・サーバーがバージョン 8.5.5.1 以降であることを確認してください。
MongoDB Java ドライバーのバージョン 2.10.1 から 2.12.5 までのみがサポートされます。
手順
- Liberty プロファイルの server.xml ファイルを使用して、完全プロファイル環境用の ibm-mongodb.xml ファイルを作成します。
- <ibm-mongodb> のルート・エレメントを持つ、ibm-mongodb.xml という名前のローカル・ファイルを作成します。
- <mongo> エレメントと <mongoDB> エレメントを server.xml ファイルから ibm-mongodb.xml ファイルにコピーし、それらをルート <ibm-mongodb> エレメントの下にネストします。 <include> エレメントを介して server.xml ファイル内に含まれたファイル内に <mongo> エレメントまたは <mongoDB> エレメントが存在する場合、これらのエレメントも新しい ibm-mongodb.xml ファイルにコピーする必要があります。次に例を示します。
<ibm-mongodb>
<mongo id="mongo" libraryRef="mongo-lib" hostNames="localhost" ports="27017"/>
<mongoDB jndiName="mongo/sampledb" mongoRef="mongo" databaseName="sampleDb"/>
</ibm-mongodb>
トラブルの回避 (Avoid trouble): server.xml ファイルから ibm-mongodb.xml ファイルにコピーされた <include> エレメントはすべて無視されます。また、パスワードはプレーン・テキストでなければならず、暗号化することはできません。期間の値を指定する構成値はすべて厳密な整数値に変換する必要があります。例えば、
12s は
12000
milliseconds に変換します。ibm-mongodb.xml ファイル内の構成エレメントの ID を他のエレメントと同じ ID にすることはできません。
gotcha
- ibm-mongodb.xml ファイルを完全プロファイル構成にインストールします。
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。 Jython 言語を使用して wsadmin を開始する場合は、サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから wsadmin -lang jython コマンドを実行します。
- Liberty サーバーから構成を取得する各サーバーに対し、createDocument コマンドを使用して構成リポジトリー内に新規文書を作成します。 以下のコマンドを実行します。
AdminConfig.createDocument("cells/[cell_name]/nodes/[node_name]/servers/[server_name]/ibm-mongodb.xml","[path_to]/ibm-mongodb.xml")
AdminConfig.save()
- MongoDB Java™ ドライバーに対し、独立した共有ライブラリーを作成します。 この独立した共有ライブラリーをアプリケーション・サーバーに使用し、MongoDB を使用するすべてのアプリケーション間でこれを使用します。
- MongoDB Java ドライバーの共有ライブラリーを作成する方法については、共有ライブラリーの作成に関する資料を参照してください。MongoDB Java ドライバーの共有ライブラリーは独立した共有ライブラリーでなければなりません。
- スクリプトまたは管理コンソールを使用して、アプリケーションをインストールします。 新規に作成した共有ライブラリーとアプリケーションを必ず関連付けるようにしてください。
タスクの結果
MongoDB を使用する Liberty プロファイル・アプリケーションを移植し、アプリケーションを完全プロファイルで実行できるようになりました。