失敗した WS-ReliableMessaging アウトバウンド・シーケンスの削除

失敗した状態のアウトバウンド・シーケンスを解決して、 メッセージを再度ターゲット・サービスに送信できるようにする必要があります。 失敗した状態のシーケンスは、リカバリー不能エラーを示しています。 このシーケンスは、以後使用できなくなります。 メッセージが順番に配信されている場合は、 新規シーケンスを確立する前に失敗したシーケンスを解決する必要があります。

このタスクについて

アウトバウンド・シーケンスを削除することにより、次回にアプリケーションが、 失敗したシーケンスのターゲットになっていた宛先アドレスにある Web サービスを呼び出そうとしたときに、 ランタイム環境が自動的に新規シーケンスを作成できるようになります。 アウトバウンド・シーケンスを処理するには、 管理コンソールのランタイム・パネルを使用します (WS-ReliableMessaging による問題の検出と処理を参照してください)。

重要: シーケンスの削除または終了は、必要な場合のみ実行してください。 アクティブなシーケンスを削除または終了した場合、 その結果のメッセージング動作は予測不能であり、メッセージが失われることもあります。 安全にシーケンスを削除または終了できるかどうかはっきり分からない場合は、 削除または終了を行わないでください。12 時間アクティブでなかったシーケンスは、システムによって自動的に削除されます。

失敗したアウトバウンド・シーケンスを診断し、削除するには、 管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。

手順

  1. アウトバウンド・シーケンス収集フォームへのパスの 1 つを管理コンソールのナビゲーション・ペインで、・・・をクリックします。します。 例えば、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > server_name > [追加プロパティー] 高信頼性メッセージング状態 > 「ランタイム」 > 「Outbound sequences」など。 現在の有効範囲における各アウトバウンド・シーケンスのランタイム状態が、アウトバウンド・シーケンス・コレクションのフォームに表示されます。
  2. 失敗したシーケンスの「シーケンス ID」フィールドをクリックして、障害の理由を調べます。 アウトバウンド・シーケンス の設定 フォームが表示されます。 障害の理由は、シーケンス・マネージャーがターゲット・サーバーから受け取った、 障害メッセージに基づいています。
  3. 失敗したシーケンスに関連したメッセージがある場合は、 これらのメッセージをどのように処理するかを決定します。 メッセージは、既に送信され、ターゲット・サーバーによって受信されていることもあれば、 まだそのようになっていないこともあります。 メッセージは、シーケンスから削除することも、圧縮ファイルにエクスポートすることもできます。 メッセージを削除する場合は、個々のメッセージを削除することも、すべてのメッセージを削除することもできます。
    1. オプション: 失敗したシーケンスから 1 つ以上のメッセージを削除するには、 以下のステップを実行します。
      1. アウトバウンド・シーケンス の設定」フォームのメイン・ペインで、 「追加プロパティー」セクションの下にある「メッセージ」をクリックします。 失敗したアウトバウンド・シーケンスに対するメッセージが「アウトバウンド・メッセージ・コレクション」フォームにリストされます。
      2. 削除するメッセージの名前の隣にあるチェック・ボックスを選択します。
      3. 削除」をクリックします。
    2. オプション: 失敗したシーケンス内の残りのメッセージをすべてエクスポートするには、 以下のステップを実行します。
      1. アウトバウンド・シーケンス・コレクション」フォームのメイン・ペインで、 失敗したシーケンスの名前の隣にあるチェック・ボックスを選択します。
      2. 「未送信メッセージのエクスポート (Export unsent messages)」をクリックします。 シーケンス内に残っているすべてのメッセージが圧縮ファイルにエクスポートされます。
  4. 失敗したシーケンスをクローズまたは強制終了します。
    注: WS-ReliableMessaging バージョン 1.1 仕様では、 シーケンスは強制終了するのではなく、クローズすることができます。 これにより、最終的な ACK の状態が高信頼性メッセージングの宛先から高信頼性メッセージングのソースに送信できるようになります。 WS-ReliableMessaging バージョン 1.0 仕様では、これは行われません。 したがって、最終的な ACK の状態は高信頼性メッセージングのソースでは認識されません。 クローズと強制終了の区別について詳しくは、アウトバウンド・シーケンス・コレクションを参照してください。
    1. アウトバウンド・シーケンス・コレクション」フォームのメイン・ペインで、 失敗したシーケンスの名前の隣にあるチェック・ボックスを選択します。
    2. 「シーケンスのクローズ (Close sequence)」または「シーケンスの強制終了 (Terminate sequence)」をクリックします。
  5. 失敗したシーケンスを削除します。
    1. アウトバウンド・シーケンス・コレクション」フォームのメイン・ペインで、 失敗したシーケンスの名前の隣にあるチェック・ボックスを選択します。
    2. 「シーケンスの削除 (Delete sequence)」をクリックします。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=twbs_wsrm_seq_prob_fail
ファイル名:twbs_wsrm_seq_prob_fail.html