point-to-point メッセージが到着しない理由の調査

point-to-point メッセージがサービス統合バスの宛先に到着しない理由を調査するために実行できる一連の検査があります。

始める前に

調査を開始する前に、以下の事前確認を実行します。
  • 以下のようにして、プロデューサー・アプリケーションがメッセージを正しく生成しているか確認します。
    • アプリケーションに障害がないことを確認します。
    • 宛先の名前が正しいことを確認します。
    • メッセージの生成に使用されたトランザクションが、例外なくコミット済みであることを確認します。
    • アプリケーションが、メッセージが配信されるだけの十分な時間を許可していることを確認します。 メッセージはメッセージング・エンジン間で非同期に送信されるため、 メッセージがリモート・メッセージ・ポイントを経由してルーティングされている場合、配信されるまで軽微な遅延が生ずる可能性があります。 遅延の長さは、システムの能力や負荷などの要因に依存します。
  • プロデューサー・アプリケーションが、メッセージに短い有効期限を設定しているかどうか確認します。 設定している場合、メッセージが到着前に、または受信側のメッセージング・エンジンにより処理される前に期限切れになっている可能性があります。
  • 関連する例外宛先を検査し、そこにメッセージが現れるかどうか確認します。 現れた場合は、メッセージに含まれている情報を使用して、それが例外宛先に到着した理由を解釈し、そのメッセージを処理するアプリケーション (またはメディエーション) を作成します。
  • メッセージの信頼性を確認します。 信頼性がベスト・エフォートに設定されている場合は、通常の運用時でもシステムによりメッセージが廃棄される場合があります。 考えられる原因のリストについては、ベスト・エフォート非パーシスタント・メッセージが廃棄される理由の理解を参照してください。
  • メッセージの優先度を確認します。 優先度が低である場合は、高優先度の処理によりメッセージが遅延している可能性があります。
  • システム環境を確認します。 例えば、CPU がビジーであることがメッセージ遅延の原因である場合があります。
  • 例外があるか、エラー・ログを確認します。

このタスクについて

サービス統合システムで point-to-point メッセージを生成しているアプリケーションがあり、メッセージがその宛先に到着しない場合には、以下のステップを完了して問題を調査します。

手順

  1. サービス統合」->「バス->「bus_name」-> [宛先リソース] 「宛先」とクリックして、関連するバス上の宛先を表示します。 宛先をクリックし、「送信許可」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
  2. コンシューマー・アプリケーションを停止します。 宛先の「受信許可」チェック・ボックスをクリアし、変更をマスター・リポジトリーに保存します。 動的構成が使用可能に設定されていない場合は、メッセージング・エンジンを再始動して、その変更を有効にします。 これにより、問題の調査に使用されるテスト・メッセージがコンシューマーでコンシュームされることを防止できます。
  3. プロデューサー・アプリケーションを実行して、ベスト・エフォートより高い信頼性レベルでテスト・メッセージを生成します (ベスト・エフォート・メッセージは通常の運用時でも廃棄される可能性があるため、この問題の調査には有効ではありません)。 以下のステップでは、テスト・メッセージで何が発生したかを調査する方法について説明します。
  4. メッセージが送信されている宛先のキュー・ポイントをホストしているメッセージング・エンジンを判別します。 サービス統合バス上の宛先に対するメッセージ・ポイントのロケーションの判別を参照してください。
  5. サービス統合」->「バス」->「bus_name」-> [トポロジー]「メッセージング・エンジン」の順にクリックし、メッセージング・エンジンが実行中であることを確認します。
  6. メッセージング・エンジンのパネルから、[メッセージ・ポイント]「キュー・ポイント」->「queue_point_name」 [Runtime tab] 「メッセージ」の順にクリックして、そのキュー・ポイント上のメッセージを表示します。 メッセージが表示された場合は、メッセージはメッセージング・エンジンに正常に到着しており、問題はクリアされています。
  7. プロデューサー・アプリケーションの接続先であるメッセージング・エンジンを判別します。 アプリケーションが接続されているメッセージング・エンジンの判別を参照してください。
  8. プロデューサー・アプリケーションがキュー・ポイントをホストするメッセージング・エンジン以外のメッセージング・エンジンに接続されている場合、メッセージはリモート・メッセージ・ポイントを経由してルーティングされています。 このシナリオを調査するには、point-to-point メッセージがリモート・メッセージ・ポイントを経由して到着しない理由の調査を参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tju_pt2pt_not_arriving
ファイル名:tju_pt2pt_not_arriving.html