backupConfig コマンド
backupConfig コマンドは、ノードの構成をファイルにバックアップする簡単なユーティリティーです。

この項目では、プロファイル構成マイグレーションについて説明します。アプリケーションを最新バージョンにマイグレーションするには、WebSphere® Application Server Migration Toolkit を使用します。詳しくは、WASdev の Migration Toolkit を参照してください。
sptcfgデフォルトでは、ノード上のすべてのサーバーは、部分的に同期化された情報が保存されることのないように、バックアップ実行前に停止します。 このコマンドをどこで実行するかについて詳しくは、コマンド行ツールの使用の項目を参照してください。ルート権限がない場合は、書き込み許可のあるロケーションで、 バックアップ・ファイルのパスを指定する必要があります。 バックアップ・ファイルは ZIP フォーマットで作成されるので、拡張子 .zip が推奨されます。
UNIX または Linux 環境では、 backupConfig コマンドはファイルのアクセス権や所有権に関する情報を保存しません。 restoreConfig コマンドは、現行の umask と実効ユーザー ID (EUID) を使用し、ファイルのリストア時にアクセス権と所有権を設定します。復元されたファイルに復元前のアクセス権と所有権を持たせる必要がある場合は、 tar コマンド (UNIX または Linux のすべてのシステムで使用可能) を使用して構成のバックアップを取り、復元します。
backupConfig コマンドは、プロファイルの構成ディレクトリー構造に認可された権限を保存しません。
restoreConfig コマンドは、ディレクトリー構造とそのコンテンツの所有者を QEJBSVR に設定して、QTMHHTTP および QNOTES ユーザー・プロファイルに専用権限を復元します (存在している場合)。
このコマンドは、認可された他のいかなる専用権限も復元しません。

ロケーション
このコマンドは、profile_root/bin ディレクトリーから実行します。
構文
コマンド構文は次のようになります。
![[AIX]](../images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../images/hpux.gif)
![[Linux]](../images/linux.gif)
![[Solaris]](../images/solaris.gif)
backupConfig.sh backup_file [options]
![[Windows]](../images/windows.gif)
backupConfig.bat backup_file [options]
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
backupConfig.sh backup_file [options]
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
backupConfig backup_file [options]
ここで、backup_file は、
バックアップが書き込まれているファイルを指定します。このファイルを指定しない場合は、固有の名前が生成されます。QEJBSVR ユーザー・プロファイルは、backup_file で指定されたディレクトリー・パスに対する *WX 権限を備えている必要があります。
パスが指定されない場合、QEJBSVR ユーザー・プロファイルは、現在の作業ディレクトリーに対する *WX 権限を備えている必要があります。
パラメーター
backupConfig コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- backupConfig コマンドに、 構成のバックアップ前にサーバーを停止しないように指示します。
- backupConfig コマンドにより通常モードで出力される進行情報を抑止します。
- トレース情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。
デフォルトでは、ログ・ファイルは backupConfig.log という名前で、logs ディレクトリーに作成されます。
マルチプロファイル・システムで、アプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。
-profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。このオプションのデフォルトは、 デフォルト・プロファイルです。
- 現行ログに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。
- デバッグのために、ログ・ファイルにトレース情報を生成します。
- サーバーでセキュリティーが有効な場合、認証のためのユーザー名を指定します。-user オプションと同じ働きをします。
- サーバーでセキュリティーが有効な場合、認証のためのユーザー名を指定します。-username オプションと同じ働きをします。
- サーバーでセキュリティーが有効な場合、認証のためのパスワードを指定します。
- 使用ステートメントを出力します。
- 使用ステートメントを出力します。
使用法
以下の例では、現在日付を含む新規のファイルを作成します。
![[AIX]](../images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../images/hpux.gif)
![[Linux]](../images/linux.gif)
![[Solaris]](../images/solaris.gif)
backupConfig.sh WebSphereConfig_2005-04-22.zip
![[Windows]](../images/windows.gif)
backupConfig.bat WebSphereConfig_2005-04-22.zip
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
backupConfig.sh WebSphereConfig_2005-04-22.zip
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
backupConfig WebSphereConfig_2005-04-22.zip
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
backupConfig /home/mydir/myprofileBackup.zip -profileName myprofile
以下の例では、myBackup.zip というファイルを作成し、バックアップ処理を開始する前にサーバーを停止しません。
![[AIX]](../images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../images/hpux.gif)
![[Linux]](../images/linux.gif)
![[Solaris]](../images/solaris.gif)
backupConfig.sh myBackup.zip -nostop
![[Windows]](../images/windows.gif)
backupConfig.bat myBackup.zip -nostop
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
backupConfig.sh myBackup.zip -nostop
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
backupConfig myBackup.zip -nostop