共有ライブラリーの作成

共有ライブラリーとは、複数のアプリケーションによって使用されるファイルです。 共有ライブラリーを作成して、システム上の重複ライブラリー・ファイルの数を削減します。

始める前に

共有ライブラリーを作成するライブラリー・ファイルごとに、絶対パス名または ディレクトリーを決定します。

このタスクについて

サーバーにデプロイされている複数のアプリケーションがライブラリー・ファイルを使用できるようにするには、アプリケーションで必要なライブラリー・ファイルに対して 1 つ以上の共有ライブラリーを作成します。共有ライブラリーを作成する場合は、 ライブラリー・ファイルのクラスパスで変数を設定します。

複数のファイルまたはディレクトリーを 指す 1 つの共有ライブラリーを作成することができます。これにより、 アプリケーションが必要とするファイルに対して 1 つの共有ライブラリーを 維持することができます。

または、アプリケーションが必要とする ライブラリー・ファイルごとに共有ライブラリーを作成することもできます。このアプローチを推奨するのは、 ライブラリー・ファイルがほとんどなく、このファイルを使用するアプリケーションもほとんどない場合のみです。共有ライブラリーの作成後、ライブラリー・ファイルを使用する各アプリケーションに 共有ライブラリーを関連付けます。複数の共有ライブラリー、および ライブラリー・ファイルを使用する複数のアプリケーションがある場合、 数多くのステップを実行して、これらの共有ライブラリーを 作成および関連付ける必要があります。関連するファイルに対して 1 つの共有ライブラリーを作成する方が簡単です。

「共有ライブラリー」ページで、 共有ライブラリーの作成と構成を行います。

手順

  1. 「共有ライブラリー」ページに移動します。

    コンソール・ナビゲーション・ツリーで、「環境」 > 「共有ライブラリー」とクリックします。

  2. 共有ライブラリーの有効範囲を選択します。

    コレクション表の有効範囲を変更して、特定のセル、ノード、またはサーバーにある共有ライブラリーを確認します。

    1. セル、ノード、またはサーバーを選択します。

      複数サーバー製品では、クラスターを選択することもできます。クラスターの有効範囲を調べるには、まずサーバー・クラスターのページ (「サーバー」 > 「クラスター」 > 「WebSphere Application Server クラスター (WebSphere application server clusters)」) でクラスターを作成する必要があります。

    2. 適用」をクリックします。
    共有ライブラリーの作成後は、特定のノードで共有ライブラリーが使用できるかどうかを 確認することができます。ある有効範囲にインストールまたはマップされたアプリケーションでどの共有ライブラリーを使用できるかを確認するには、その有効範囲を選択します。
  3. 「新規」をクリックします。
  4. 共有ライブラリーを構成します。
    1. 共有ライブラリーの設定ページで、必要なライブラリー・ファイルの名前、クラスパス、およびその他のすべての変数を指定します。

      共有ライブラリーがネイティブ・ライブラリー・パスを指定している場合は、 共有ライブラリーでのネイティブ・ライブラリーの構成を参照してください。

      アプリケーションまたは モジュール間で共有されるクラスのバージョンのインスタンスを 1 つだけにするには、 共有ライブラリーを独立した共有ライブラリーにします。「この共有ライブラリーに 独立したクラス・ローダーを使用する」を選択します。独立した共有ライブラリーを使用すると、多数のアプリケーションがライブラリーを 共有するときのメモリーの占有スペースを減らすことができます。

    2. 適用」をクリックします。

次のタスク

管理コンソールを使用して、共有ライブラリーを特定のアプリケーションまたはモジュールに、 あるいはアプリケーション・サーバーのクラス・ローダーに関連付けます。 共有ライブラリー・ファイルをサーバー・クラス・ローダーと関連付けると、 そのファイルはサーバー上のすべてのアプリケーションと関連付けられます。

共有ライブラリーを作成する際に「この共有ライブラリーに独立したクラス・ローダーを使用する」設定を使用可能にした場合は、 この共有ライブラリーをアプリケーションまたは Web モジュールに関連付けます。デフォルトでは、独立したクラス・ローダーを使用するように構成された共有ライブラリーは、サーバー・レベルのクラス・ローダーに関連付けることはできません。特定の共有ライブラリーのこの動作をオーバーライドするには、-Dcom.ibm.ws.classloader.useNonIsolatedSharedLibrariesForServer=true をサーバーの JVM 設定に汎用 JVM 引数として追加するか、そのライブラリーに対する「この共有ライブラリーに独立したクラス・ローダーを使用する」設定を選択解除します。オーバーライド・プロパティーが設定されている場合、サーバー・クラス・ローダーに関連したライブラリーでは独立したクラス・ローダーは使用されません。

あるいは、 インストール済みオプション・パッケージを使用して、ご使用の共有ライブラリーをアプリケーションに関連付けることができます。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tcws_sharedlib_create
ファイル名:tcws_sharedlib_create.html