動的照会へのアクセス・インテントの影響
WebSphere® Application Server は、 基本データ・ストアを使用したデータ転送を管理する方法として、エンティティー・エンタープライズ Bean の アクセス・インテント・ポリシーを設定するオプションを提供しています。 アクセス・インテント・ポリシーはデータ・ソース接続に使用される分離レベルと、データ検索中に使用されるデータベースのロックを制御します。 これらの要素を操作することによって、お客様のアプリケーションのデータ・フロー効率を最大化することができます。
詳しくは、トピック『アクセス・インテント・ポリシー』、およびトピック『並行性制御』を参照してください。
動的照会を作成する場合は、アクセス・インテント・ポリシーとの相互作用に関する以下の考慮事項を念頭においてください。
- 動的照会では、アクセス・インテントを決定するのに FROM 文節の最初の ASN 名を使用します。
- アクセス・インテント・ポリシーのポリシーのコレクション増分属性は、動的照会の処理には使用されません。
- ペシミスティック更新アクセス・インテント・ポリシーを持つ Entity Bean に対して実行された場合、動的照会は更新可能なコレクションを戻す必要があります。 このため、CMP フィールドのコレクションではなく、Entity Bean のコレクションのみを戻すように照会ステートメントを作成する必要があります。 例えば、ステートメント select object(c) from Customer は、ペシミスティック更新ポリシーの制約の下で実行される動的照会に対しては有効です。 ただし、ステートメント select c.name from Customer c は、この制約の下においては有効な動的照会ではありません。
- ペシミスティック更新ポリシーを使用すると、照会式の型に対して制限が加えられます。 制限は、バックエンド・データベースのタイプやリリースによって異なります。 詳細については、トピック『アクセス・インテント -- 分離レベルおよび更新ロック』を参照してください。