JSP ファイルのコンパイルとロードを行うためのプレタッチ・ツール
プレタッチ・メカニズムを使用可能にすると、Web モジュールのために構成されているすべての JavaServer Pages (JSP) ファイルを、そのモジュール内でコンパイルできます。また、JSP ファイルの一部、または全部を構成してクラス・ロードし、JIT コンパイルすることもできます。
- prepareJSPs (必須)この属性がある場合は、アプリケーション・サーバーの始動時にすべての JSP ファイルがコンパイルされます。 このアクティビティーは別のスレッドで実行されるので、アプリケーション・サーバーは並行して別の始動時アクションを終了することができます。 数値の属性値は、JSP ファイルがクラス・ロードと JIT コンパイルも行うために必要な最小容量をキロバイト単位で表しています。 デフォルトは 0 で、この場合すべての JSP ファイルをクラス・ロードし、JIT コンパイルします。注: JSP ファイルのコンパイルは JIT コンパイルとは異なります。 JSP コンパイルがバイトコードを生成するのに対し、JIT はバイトコードを実行時にマシン・コードに変換します。
- prepareJSPAttribute (オプション)
プレタッチ・メカニズムは、 JSP サービス・メソッドを直接呼び出すことにより、JSP ファイルをコンパ イルし、JIT コンパイルします。こうすることにより、JSP ファイルでは例外 が起きやすくなります。これは、ファイルがコンテキスト外か ら呼び出されるからです。 このツールを使用して JSP を作成した場合は、この属性の値を直ちに確認し、サービス・メソッドをすぐ終了させることにより、このような例外は回避されます。 この属性値は要求パラメーターとして追加され、通常の開始時に JSP ファイルがこの属性を使用しないように英数字で構成されます。
- prepareJSPThreadCount (オプション)
この数値属性は、このメカニズムを開始して JSP ファイルをコンパイルしたいスレッド数に設定します。 スレッドは 1 つのプロセッサーしか使用しないので、1 より大きい値を指定すれば、複数プロセッサー・システムはこのプレタッチ・メカニズムをよりうまく利用できます。この属性のデフォルト設定値は 1 で、この Web モジュールのためにプレタッチ処理を実行するために作成するスレッド数を表します。
- prepareJSPClassload (オプション)
この属性には整数か、単語 changed を設定します。changed と入力すると、更新された JSP ファイルまたは以前にタッチされなかった JSP ファイル (例えば、 .jsp ファイルから .java ファイルに変換する必要がある JSP ファイル) のみをクラス・ロードします。数値 (例えば、1000) を入力すると、プレタッチ・ツールは処理する 1000 番目の JSP およびそれ以降の JSP ファイルのクラス・ロードを開始します。これは、プレタッチ・ツールを開始するときにアプリケーション・サーバーが停止する場合に便利です。 サーバー・ログを確認して、いくつの JSP ファイルが処理されたかを調べ、その結果 prepareJSPClassload の値を更新して作業の重複を回避することができます。 JSP ファイルをクラス・ロードしない場合は、JIT コンパイルできません。この結果、 JSP ファイルが prepareJSPClassload 属性の要件は満たさないが prepareJSPs 属性の要件は満たす場合、JSP ファイルは更新されるとコンパイルされますが、 クラス・ロードと JIT コンパイルは行われません。