メディエーションのトラブルシューティングのヒント
この一連の具体的なヒントは、メディエーションに関する問題のトラブルシューティングに役立てることができます。
問題を特定して解決する助けとして、トラブルシューター・リファレンス: メッセージを参照してください。
これはエラー・メッセージ (メッセージ接頭語で索引付け) に関する情報を記載しています。それぞれのメッセージごとに問題の説明、および問題を解決するために取ることのできるアクションの詳細が記載されています。
エラー・ログの参照については、基本的または従来のメッセージ・ログの使用によるアプリケーションのトラブルシューティングを参照してください。
共通の問題のヒント
メッセージはどこにあるのか?
メッセージが期待している場所にない場合、以下をチェックします。- メッセージは信頼性レベル Best effort nonpersistent を持ち、システム・リソースの制約により廃棄された。詳しくは、信頼性レベルを参照してください。
- メッセージは別のコンシューマーによって受け取られ、システムから消失した。
- メッセージの有効期限時刻が過ぎ、メッセージは廃棄された。
- メディエーションが false を戻し、メッセージは廃棄された。詳しくは、メディエーションのプログラミングを参照してください。
- メディエーションが例外をスローし、メッセージは例外宛先に送信された。詳しくは、メディエーションでのエラー処理を参照してください。
- メッセージが転送された宛先は削除され、メッセージは例外宛先に送信された。詳しくは、例外宛先およびメディエーションでのエラー処理を参照してください。
- 転送ルーティング・パスが意図された以外の振る舞いをするように変更され、メッセージは意図された宛先に転送されなかった。詳しくは、宛先転送ルーティング・パスの構成を参照してください。
- 転送ルーティング・パスに暗黙のループがあり、メッセージは意図された宛先に着信しなかった。
トレースを使用可能にする方法は?
詳しくは、トレースによる処理を参照してください。メッセージが仲介されなかった理由は?
- 宛先が仲介されているか確認します。確認するには、宛先のメディエーション・ポイントをリストします。詳しくは、バス宛先のメディエーション・ポイントのリストを参照してください。
- 以下のエラー・メッセージの system.out ログを調べます。
ハンドラー・リストが存在しない一般的な理由についてチェックします。CWSIZ0002E: The mediation named {0} that is attached to destination {1} is defined to use mediation handler list {2}. However this handler list does not exist.
- ハンドラー・リストを含むアプリケーションがインストールされていない。
- ハンドラー・リストを含むアプリケーションが始動されていない。
- メディエーション定義でハンドラー・リストの名前のつづりが間違っている。
- 管理コンソールでメディエーション・ハンドラー・アプリケーションの状況を確認します。停止状況になっている場合、system.out ログの中のエラー・メッセージをチェックします。
- メッセージがメディエーションで構成されている選択子または判別プログラムに一致しているか確認します。これを行うには、次のようにします。
- メディエーション・ポイントのメッセージを表示します。詳しくは、バス宛先のメッセージの表示を参照してください。
- 仲介された宛先の構成を確認します。詳しくは、メディエーション・プロパティーの構成を参照してください。
メディエーションが実行されない理由は?
メディエーションが実行されない場合は、以下をチェックします。- 管理コンソールでのメディエーションの状況。
- メディエーション・ポイントの停止理由。詳しくは、エラーで停止したメディエーションの再始動を参照してください。
- system.out ログの中のエラー・メッセージ。詳しくは、基本的または従来のメッセージ・ログの使用によるアプリケーションのトラブルシューティングを参照してください。
どのエラー・メッセージがメディエーションに関係しているのか?
メディエーション・エラー・メッセージに以下のプレフィックスがある場合:- CWSJU
- メッセージ生成または消費に関するエラー。
- CWSIZ
- 仲介中にメッセージに発生したことに関するエラー。