アクティベーション・スペックは、WebSphere® Application Server で実行されるメッセージ駆動型 Bean (MDB) とWebSphere® MQ にある宛先との関係を管理および構成するための標準化された方法です。このタスクでは、
非 ASF モードを使用してメッセージを処理するように WebSphere Application Server を構成する方法を説明します。
始める前に
注: z/OS® システムでは、非 ASF モードは選択できません。
このタスクについて
アクティベーション・スペックのプロパティーは、メッセージ駆動型 Bean (MDB) が WebSphere MQ キューから JMS メッセージを受け取る方法を決定します。非 ASF モードを構成するには、
1 つ以上のアクティベーション・スペックのプロパティーを定義します。
非 ASF を構成するには、アクティベーション・スペックのカスタム・プロパティー nonASFTimeout を正整数に設定します。
これは、非 ASF 送達が使用されることを示します。
この値はミリ秒単位の時間であり、まだ到着していない可能性のあるメッセージを取得要求が待つ時間を示します (待機を伴う取得の呼び出し)。デフォルト値 0 は ASF 送達が使用されることを示します。
手順
- WebSphere Application Server の管理コンソールを開始します。
- ナビゲーション・ペインで、と選択します。
- オプション: 「アクティベーション・スペック」ペインで、「有効範囲」設定を、リソース定義がアプリケーションに対して可視であるレベルに変更します。
- カスタム・プロパティーを指定したい特定の WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー JMS リソース名を選択します。これで、リソースの情報が表示されます。
- JMS リソース名をクリックし、「構成」ページを開きます。
- 「追加プロパティー」セクションで、「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- 「カスタム・プロパティー」ページで、nonASFTimeout と nonASFRollbackEnabled の 2 つのカスタム・プロパティーを作成します。
- nonASFTimeout
- メッセージをコンシュームするための同期取得での待ち時間 (ミリ秒)。デフォルトはゼロです。
正数に設定されている場合、サーバー・セッション・プール・サイズによって指定される多数のスレッドがメッセージ取得のために使用されます。
- nonASFRollbackEnabled
- デフォルトは true です。true に設定され、nonASFTimeout がゼロより大きい場合、メッセージは失敗時にバックアウトされます。false に設定されている場合、メッセージはトランザクション有効範囲外で受け取られ、失敗時には失われます。
- 「名前」フィールドに nonASFTimeout と入力します。
- 「値」フィールドに正数を入力します。
- 「タイプ」フィールドで、リストから java.lang.Integer タイプを選択します。
- 「名前」フィールドに nonASFRollbackEnabled と入力します。
- 「値」フィールドで、true と入力します。
- 「タイプ」フィールドで、リストから java.lang.Boolean タイプを選択します。
- 変更をマスター構成に保存します。
- 変更した構成をアクティブにするには、アプリケーション・サーバーを停止してから再始動してください。
タスクの結果
非 ASF モードを使用するように WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー・アクティベーション・スペックのプロパティーを構成しました。
注: 非 ASF モードを使用する場合は、不要なトランザクション・タイムアウトを避けるため、合計トランザクション存続時間タイムアウトに達する前に処理が完了するように十分な時間を確実に割り当ててください。