wsreversemapping コマンド

wsreversemapping ツールは、データベース・スキーマからパーシスタント・クラス定義およびメタデータを生成します。

構文

このコマンドを実行する前に、クラスパスに persistence.xml ファイルのコピーを配置するか、または -p [path_to_persistence.xml] 引数にプロパティー・ファイルとして、このファイルを指定する必要があります。このコマンドは、profile_root ディレクトリーの bin サブディレクトリーから実行します。

コマンド構文は次のようになります。

[AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]
wsreversemapping.sh [parameters][arguments]
[IBM i]
wsreversemapping [parameters][arguments]
[Windows]
wsreversemapping.bat [parameters][arguments]

パラメーター

wsreversemapping ツールでは、構成フレームワークで定義されたコマンド行引数の標準セットと、以下のパラメーターを使用します。
  • -schemas/-s <schema and table names>: XML スキーマ・ファイルを指定していない場合に wsreversmapping ツールを実行するための、スキーマおよびテーブル名のコンマ区切りリストです。

    リスト内の各エレメントは、openjpa.jdbc.Schemas プロパティーの命名規則に従う必要があります。このパラメーター・フラグを省略した場合は、デフォルトで Schemas プロパティーの値に設定されます。 Schemas プロパティーが定義されていない場合、すべてのスキーマは逆マッピングされます。

  • -package/-p <package name>: 生成されたクラスのパッケージ名です。

    パッケージ名を指定しない場合、生成されたコードにはパッケージ宣言が含まれません。

  • -directory/-d <output directory>: 生成されたすべてのコードおよびメタデータが、このパスのディレクトリーに書き込まれます。

    パスがクラスのパッケージと一致しない場合は、このディレクトリーの下にパッケージ構造が作成されます。このパラメーターは、デフォルトで現行ディレクトリーに設定されます。

  • -useSchemaName/-sn <true/t | false/f>: 生成された各クラスの名前にスキーマおよびテーブル名を含める場合は、このパラメーター・フラグを true に設定します。

    このメソッドは、同じ名前のテーブルを持つ複数のスキーマを処理する場合に便利です。

  • -useForeignKeyName/-fkn <true/t | false/f>: 関係のフィールド名をデータベースの外部キー名に基づいて設定する場合は、このパラメーター・フラグを true に設定します。

    デフォルトでは、関係フィールド名は関連クラスの名前から取得されます。

  • -nullableAsObject/-no <true/t | false/f>: デフォルトでは、外部キー以外のすべての列がプリミティブにマッピングされます。

    ヌル値がサポートされている列について、代わりにプリミティブ・ラッパー・フィールドを生成する場合は、このパラメーター・フラグを true に設定します。

  • -blobAsObject/-bo <true/t | false/f>: デフォルトでは、すべてのバイナリー列が byte[] フィールドにマッピングされます。

    代わりに Object フィールドにマッピングする場合は、このパラメーター・フラグを true に設定します。

    重要: この方法でマッピングした場合は、シリアライズされた Java™ オブジェクトが列に格納されると推定されます。
  • -primaryKeyOnJoin/pkj <true/t | false/f>: 逆マッピング・ツールの標準動作では、1 次キーを持つすべてのテーブルをパーシスタント・クラスにマッピングします。

    スキーマの複数の結合テーブルに 1 次キーが存在する場合は、このフラグを true に設定して、これらのテーブルにクラスが作成されないようにしてください。

  • -inverseRelations/-ir <true/t | false/f>: 検出されたすべての多対 1 または 1 対 1 の関係で、逆の 1 対多または 1 対 1 の関係が作成されないようにするには、このパラメーター・フラグを false に設定します。
  • -useDatastoreIdentity/-ds <true/t | false/f>: 単一数値 1 次キー列を持つテーブルにデータ・ストア ID を使用する場合は、true に設定します。

    このツールでは、通常生成されたすべてのクラスに対してアプリケーション ID が使用されます。

  • -useBuiltinIdentityClass/-bic <true/t | false/f>: 可能な場合に、wsreversemapping ツールで組み込みアプリケーション ID クラスが使用されないようにするには、このパラメーター・フラグを false に設定します。

    このように設定すると、1 次キー列が 1 つしかない場合でも、ツールにカスタム・アプリケーション ID クラスの作成が強制されます。

  • -innerIdentityClasses/-inn <true/t | false/f>: 生成されたアプリケーション ID クラスを、パーシスタント・クラス内の静的内部クラスとして作成する場合は、このパラメーター・フラグを true に設定します。

    デフォルト設定は false です。

  • -identityClassSuffix/-is <suffix>: アプリケーション ID クラス名を形成するためにクラス名に追加する接尾部です。内部 ID クラスの場合は、内部クラス名に追加します。

    デフォルトの接尾部は、Id です。

  • -typeMap/-typ <type mapping>: スキーマ内に出現する SQL タイプごとに生成されるデフォルトの Java クラスを指定するストリングです。

    フォーマットは SQLTYPE1=JavaClass1, SQLTYPE2=JavaClass2 です。 SQL タイプ名は、最初に SQLTYPE(SIZE,PRECISION) に基づいてカスタマイズを検索し、次に SQLTYPE(SIZE)、その次に SQLTYPE に基づいて検索します。タイプが CHAR の列が検索されると、CHAR(50,0)、次に CHAR(50)、最後に CHAR のタイプの名前指定が検索されます。例えば、サイズが明示的に 50 文字に設定されている char 列ごとに、char 配列を生成し、INTEGER のすべてのタイプ名に short を生成するには、CHAR(50)=char[],INTEGER=short と指定します。

    重要: データベースごとに異なるタイプ名が報告されます。特定のデータベース・タイプが、別のデータベースで機能しないことがあります。どのタイプ名が WebSphere Application Server 用 JPA の検査対象であるかを追跡するには、メタデータ・チャネルで TRACE レベルのロギングを使用できるようにします。
  • -customizerClass/-cc <class name>: org.apache.openjpa.jdbc.meta.ReverseCustomizer カスタマイズ・プラグインのフル・クラス名です。

    独自の逆カスタマイザーを指定しない場合は、デフォルトで PropertiesReverseCustomizer に設定されます。このカスタマイザーでは、-customizerProperties フラグで指定されたプロパティー・ファイル内での簡単なカスタマイズ・オプションの指定がサポートされています。

    • -customizerProperties/-cp<properties file or resource>: 初期化時に逆カスタマイザーに渡すプロパティー・ファイルのパスまたはリソース名です。
    • -customizer/-c <property name> <property value>: 指定したプロパティー名は、指定した逆カスタマイザー内の対応する Java Bean プロパティーとマッチングされ、指定した値に設定されます。

使用法

wsreversemapping ツールは、データベース表からエンティティー・ソース・ファイルへの逆マッピング (ボトムアップ) を実行します。 このツールは、開発者がデータベースから Java ファイルを生成して、その他の JPA アプリケーションで使用する場合に便利です。 このツールを実行するには、以下のようにします。
  • データベース表およびデータベース接続を構成する必要があります。
  • $ {profile_root}/bin ディレクトリーで、コマンド行から wsreversemapping ツールを実行します。
  • このツールによって、クラスごとの .java ファイルが XML 記述子ファイル orm.xml とともに生成されます。
wsreversemapping ツールによって生成された Java ファイルは、アプリケーションで使用する前に、編集することが必要な場合があります。 また、生成されたファイルにはアノテーションが含まれていません。 アノテーションは手動で追加できます。メッセージおよびエラーは、構成で指定された管理コンソールに記録されます。

schema.xml ファイルに保存された情報に基づいて、エンティティーを生成します。Schema.xml は、スキーマ・ツールを実行して作成されました。 Java ファイルが src ディレクトリーに作成され、パッケージ com.xyz を使用します。

[AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]
${profile_root}/bin/wsreversemapping.sh -pkg com.xyz -d ./src schema.xml
[IBM i]
${profile_root}/bin/wsreversemapping -pkg com.xyz -d ./src schema.xml
[Windows]
${profile_root}¥bin¥wsreversemapping.bat -pkg com.xyz -d ./src schema.xml

DB2® データベースの情報に基づいて、エンティティーを生成します。src ディレクトリーにエンティティーが作成され、パッケージ com.reversemapped を使用します。

[AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]
C:¥> %profile_root%/bin/wsreversemapping.bat -sa dropDB Magazine.javapkg com.reversemapped -d src 
-connectionDriverName=com.ibm.db2.jcc.DB2Driver -connectionURL=jdbc:db2:localhost:50000/TEST
-connectionUser=db2User -connectionPassword=db2Password 
[IBM i]
C:¥> %profile_root%/bin/wsreversemapping -sa dropDB Magazine.javapkg com.reversemapped -d src 
-connectionDriverName=com.ibm.db2.jcc.DB2Driver -connectionURL=jdbc:db2:localhost:50000/TEST
-connectionUser=db2User -connectionPassword=db2Password 
[Windows]
C:¥> %profile_root%¥bin¥wsreversemapping.bat -sa dropDB Magazine.javapkg com.reversemapped -d src 
-connectionDriverName=com.ibm.db2.jcc.DB2Driver -connectionURL=jdbc:db2:localhost:50000/TEST
-connectionUser=db2User -connectionPassword=db2Password 

追加情報

詳しくは、『Apache OpenJPA ユーザーズ・ガイド』のマッピング・セクションを参照してください。


トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rejb_wsreversemapping
ファイル名:rejb_wsreversemapping.html