バッチ・アプリケーション、ジョブ、およびジョブ定義
バッチ・アプリケーションは、バッチ・プログラミング・モデルのいずれかに適合する Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションです。バッチ作業はジョブとして表されます。 ジョブは複数のステップから構成されます。 ジョブ内のすべてのステップが順次処理されます。
すべてのジョブには、次の情報が含まれます。
- 作業を実行するバッチ・アプリケーションの ID
- 処理を完了するために実行する必要がある 1 つ以上のジョブ・ステップ
- 各ジョブ・ステップのロジックを提供するアプリケーション内の成果物の ID
- 追加のコンテキストをアプリケーション成果物に提供する各ジョブ・ステップの鍵と値のペア
バッチ・アプリケーションのジョブには、バッチ・プログラミング・モデルに固有の次の追加情報が含まれています。
- データのソースおよび宛先の定義
- チェックポイント・アルゴリズムの定義
- xJCL - ジョブ定義
- ジョブは、XML ジョブ制御言語 (xJCL) と呼ばれる XML の方言を使用して表現されます。この方言には、計算主体のジョブおよびバッチ・ジョブの両方に必要なすべての情報を表すための構成体があります。ただし、xJCL の一部のエレメントは、計算主体のジョブまたはバッチ・ジョブの一方にのみ適用されます。 xJCL について詳しくは、サンプル・アプリケーションとともに提供される xJCL、および xJCL スキーマの資料を参照してください。ジョブの xJCL 定義は、バッチ・アプリケーションの一部ではありません。この定義は別個に作成され、ジョブ・スケジューラーに実行依頼されます。ジョブ・スケジューラーは、xJCL 内の情報を使用して、ジョブを実行する場所とタイミングを決定します。
- ジョブのサブミットと制御に使用されるインターフェース
- xJCL ジョブは、次のインターフェースを使用してサブミットおよび制御できます。
- コマンド行インターフェース
- com.ibm.ws.batch.JobScheduler インターフェースによって記述される EJB インターフェース。詳しくは、このインターフェースの API の資料を参照してください。
- Web サービス・インターフェース
- ジョブ管理コンソール (The job management console)
- グリッド・エンドポイント
- バッチ・アプリケーションは、特殊なランタイム環境で実行されます。このランタイム環境は、製品が提供する Java EE アプリケーションであるバッチ実行環境によって提供されます。このアプリケーションは、バッチ・アプリケーションがインストールされるときに、システムによって自動的にデプロイされます。アプリケーションは、ジョブ・スケジューラーとバッチ・アプリケーションの間のインターフェースとして機能します。計算主体のアプリケーションおよびトランザクション・バッチ・アプリケーションの両方にランタイム環境を提供します。