1 つのプロパティー・ファイルを使用した構成オブジェクトの作成、変更、および削除

1 つのプロパティー・ファイル内のオブジェクトを作成、変更、および削除するように指定することができます。 構成変更を適用するには、applyConfigProperties コマンドを実行します。

始める前に

構成オブジェクトに行う変更を決定します。

このタスクについて

AdminTask オブジェクトの PropertiesBasedConfiguration コマンド・グループにより、プロパティー・ファイルを使用して環境に対する構成オブジェクトの作成、変更、および削除を行えます。

1 つのプロパティー・ファイルを使用してオブジェクトを作成、削除、および変更することができます。 プロパティー・セクションのヘッダーで、オブジェクト全体を削除する場合には DELETE=true を、 オブジェクト・プロパティーを削除する場合には DELTEPROP=true を指定し、applyConfigProperties コマンドを実行してプロパティー・ファイルを適用します。この方法では、オブジェクトを削除するために deleteConfigProperties コマンドを実行する必要がありません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): z/OS® オペレーティング・システムのプロパティー・ファイルを分散オペレーティング・システムに直接適用することはできません。同様に、分散オペレーティング・システムのプロパティー・ファイルを z/OS オペレーティング・システムに直接適用することはできません。 複数環境での移植可能プロパティー・ファイルの適用に関するトピックを参照してください。gotcha

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. 対象のサブタイプのプロパティー・ファイルを構成から抽出します。
    extractConfigProperties コマンドを使用して、対象リソースのプロパティー・ファイルを抽出します。以下の例では、JDBCProvider リソースのプロパティーを derby.props ファイルに抽出します。
    AdminTask.extractConfigProperties('[-propertiesFileName derby.props -configData 
     Server=server1 -filterMechanism SELECTED_SUBTYPES -selectedSubTypes [JDBCProvider]]')
    このコマンドにより、以下のサンプル・テンプレートのような テンプレート・ファイルが生成されます。
    #
    # SubSection 1.0 # JDBCProvider attributes
    #
    ResourceType=JDBCProvider
    ImplementingResourceType=JDBCProvider
    ResourceId=Cell=!{cellName}:ServerCluster=!{clusterName}:JDBCProvider=Derby JDBC
     Provider (XA)
    #
    
    #
    #Properties
    #
    classpath={${DERBY_JDBC_DRIVER_PATH}/derby.jar}
    name=Derby JDBC Provider (XA) #required
    implementationClassName=org.apache.derby.jdbc.EmbeddedXADataSource #required
    isolatedClassLoader=false #boolean,default(false)
    nativepath={}
    description=Built-in Derby JDBC Provider (XA)
    providerType=Derby JDBC Provider (XA) #readonly
    xa=true #boolean,default(false)
  3. 抽出したプロパティー・ファイルを編集し、構成オブジェクトを作成、変更、または削除するように指定します。

    新しいオブジェクトを作成する場合、または既存のオブジェクトを削除する場合には、 抽出したプロパティー・ファイルを編集します。 同一のプロパティー・ファイルに 1 つ以上の作成、変更、および削除の操作を指定することができます。

    • 新しいオブジェクトを作成する場合は、オブジェクトの固有プロパティーを指定します。 構成に存在しない ResourceId 属性に値を設定します。

      次の例では、構成に存在しない新しい DataSource オブジェクトの DefaultDatasource_1 を作成します。

      #
      # Create a new object
      #
      ResourceType=DataSource
      ImplementingResourceType=GenericType
      ResourceId=Cell=!{cellName}:Node=!{nodeName}:Server=!{serverName}:JDBCProvider=Derby JDBC Provider:DataSource=jndiName#DefaultDatasource_1
      #
      
      #
      #Properties
      #
      name=DefaultApp Datasource1 #required
      jndiName=DefaultDatasource_1
      manageCachedHandles=false #boolean,default(false)
      provider=Derby JDBC Provider #ObjectName(JDBCProvider),readonly
      description=Datasource for the WebSphere Default Application
      logMissingTransactionContext=true #boolean,default(true)
    • 既存のオブジェクトを変更する場合は、1 つ以上のオブジェクト・プロパティーを変更します。

      次の例では、DefaultDatasource_1 オブジェクトの description プロパティーを、 説明の終わりに _1 を追加して変更します。

      #
      # Modify a property
      #
      ResourceType=DataSource
      ImplementingResourceType=GenericType
      ResourceId=Cell=!{cellName}:Node=!{nodeName}:Server=!{serverName}:JDBCProvider=Derby JDBC Provider:DataSource=jndiName#DefaultDatasource_1
      #
      
      #
      #Properties
      #
      description=Datasource for the WebSphere Default Application_1
    • 既存のオブジェクト・プロパティーを削除する場合は、プロパティー・ファイルのヘッダーに DELETEPROP=true を指定します。

      次の例では、description プロパティーを削除します。

      #
      # Delete a property
      #
      ResourceType=DataSource
      ImplementingResourceType=GenericType
      ResourceId=Cell=!{cellName}:Node=!{nodeName}:Server=!{serverName}:JDBCProvider=Derby JDBC Provider:DataSource=jndiName#DefaultDatasource_1
      DELETEPROP=true
      #
      
      #
      #Properties
      #
      description=Datasource for the WebSphere Default Application_1
    • 既存のオブジェクトを削除する場合は、プロパティー・ファイルのヘッダーに DELETE=true を指定します。

      次の例では、DefaultDatasource オブジェクトを削除します。

      #
      # Delete an existing object
      #
      ResourceType=DataSource
      ImplementingResourceType=GenericType
      ResourceId=Cell=!{cellName}:Node=!{nodeName}:Server=!{serverName}:JDBCProvider=Derby JDBC Provider:DataSource=jndiName#DefaultDatasource
      DELETE=true
      #
      
      #
      #Properties
      #
      name=DefaultApp Datasource #required
      jndiName=DefaultDatasource
  4. applyConfigProperties コマンドを実行して、プロパティー・ファイルを適用し、構成を変更します。

    次のコマンド例では、derby.props プロパティー・ファイルを適用します。

    AdminTask.applyConfigProperties('[-propertiesFileName derby.props]')
    このコマンドはプロパティー・ファイルを自動的に検証した後、構成に変更を適用します。
    トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): DELETE=true 属性と値をプロパティー・ファイルに追加する前に applyConfigProperties コマンドを実行すると、このコマンドはそれぞれのプロパティーをデフォルト値にリセットします。システムはデフォルト値を持たないプロパティーを完全に除去します。gotcha

タスクの結果

管理コマンドが実行され、プロパティー・ファイルが適用されます。

次のタスク

構成の変更を保存します。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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