新規アプリケーション・サーバーのセットアップ時に、基本モード・ログおよびトレース・フレームワークはデフォルトで有効になっています。High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・フレームワークに切り替えるには、このトピックを使用します。
始める前に
このタスクを開始する前に、HPEL モードと基本モードの違いについてお読みください。基本モード・ログおよびトレース・ファイルを使用する手持ちのツールまたはスクリプトがある場合、それらに対する変更が必要になる場合があることに注意してください。
このタスクについて
HPEL では、基本モードに比べて、ログおよびトレースを高速に処理することができ、ログおよびトレースの内容を柔軟に使用することができます。HPEL モードへの切り替えは、管理コンソールを使用するか、または wsadmin スクリプトを使用して実行できます。
手順
- 管理コンソールを使用して、HPEL に切り替えます。
- 管理コンソールにログオンします。
- 管理エージェント・トポロジーを使用している場合、管理するノードを選択し、そのノードまでナビゲートします。
- コンソールのナビゲーション・セクションから、を選択します。
- HPEL に切り替えるサーバーを選択します。
- 「HPEL モードに切り替える」をクリックします。
- 変更を保存します。
- wsadmin スクリプトを使用して HPEL に切り替えます。 以下のステップを使用して、サーバー構成を変更します。
- wsadmin を開始します。 このケースでは、wsadmin を稼働中のサーバーに接続するか、停止サーバーの構成データにアクセスすることができます。
詳しくは、wsadmin スクリプト・クライアントの開始に関する目を参照してください。
- HighPerformanceExtensibleLogging 構成オブジェクトへの参照を取得します。
Jython を使用:
HPELService = AdminConfig.getid("/Cell:myCell/Node:myNode/Server:
myServer/HighPerformanceExtensibleLogging:/")
表 1. AdminConfig コマンドの説明. 次の表に、AdminConfig コマンドとその説明を示します。コマンド |
説明 |
myCell |
セルの名前 |
myNode |
ノードのホスト名 |
myServer |
サーバーの名前 |
- HighPerformanceExtensibleLogging の enable 属性を TRUE に設定します。
Jython を使用:
AdminConfig.modify(HPELService, "[[enable true]]")
- RASLoggingService オブジェクトへの参照を取得します。
Jython を使用:
RASLogging = AdminConfig.getid("/Cell:myCell/Node:myNode/Server:myServer/RASLoggingService:/")
表 2. AdminConfig コマンドの説明. 次の表に、AdminConfig コマンドとその説明を示します。コマンド |
説明 |
myCell |
セルの名前 |
myNode |
ノードのホスト名 |
myServer |
サーバーの名前 |
- RASLoggingService の enable 属性を false に設定します。
Jython を使用:
AdminConfig.modify(RASLogging, "[[enable false]]")
- 構成を保存します。
Jython を使用:
タスクの結果
サーバーの構成が完了し、再始動するとサーバーは HPEL を使用するようになります。
このタスクをデプロイメント・マネージャーを使用して実行した場合、サーバーを再始動する前に、ターゲット・ノード上のノード・エージェントの同期化が必要な場合があります。
次のタスク
ニーズに合わせて HPEL を構成します。基本モード・ログおよびトレース・ファイルを使用していたツールまたはスクリプトがある場合、HPEL で引き続き機能するよう変更を加える必要がある可能性があります。