JDBC トレース構成
ご使用のアプリケーションで JDBC 関連の例外メッセージが表示される場合は、JDBC トレース・サービスを活動化します。 結果のログ・テキストを問題の識別に役立てることができます。
管理コンソールを使用して、ほとんどのデータベース JDBC 実装のトレースをオンにします。手順については、『サーバー始動時にトレースを使用可能にする』トピックを参照してください。
管理コンソールを使用して、ほとんどのデータベース JDBC 実装のトレースをオンにします。手順については、『トレースを使用可能にする』トピックを参照してください。
この方法により、指定したサーバーで実行されるすべてのアプリケーションに対する JDBC トレースを活動化します。トレース・グループ WAS.database を選択し、コンソールで以下のトレース・ストリングの 1 つを入力することにより、データベース・タイプを指定します。
- com.ibm.ws.database.logwriter。 GenericDataStoreHelper を使用するデータベース用のトレース・ストリング。 このトレース・ストリングは、サポートされていないデータベースにも使用できます。
- com.ibm.ws.db2.logwriter。 DB2® データベース用のトレース・ストリング。
- com.ibm.ws.oracle.logwriter。 Oracle データベース用のトレース・ストリング。
- com.ibm.ws.derby.logwriter Derby データベース用のトレース・ストリング。
- com.ibm.ws.informix.logwriter。 Informix® データベース用のトレース・ストリング。
- com.ibm.ws.sqlserver.logwriter。Microsoft SQL Server データベース用 のトレース・ストリング。
- com.ibm.ws.sybase.logwriter。 Sybase データベース用のトレース・ストリング。
いくつかの JDBC ドライバーでは、データ・ソース・レベルで別にトレースを設定する必要があります。
これらのドライバーには、以下のものがあります。
- Microsoft SQL Server JDBC ドライバー
- MS SQL Server 用の DataDirect Connect for JDBC ドライバー
データ・ソース・カスタム・プロパティーから、前述の JDBC ドライバーに対するトレースを設定します。 例えば、spyAttributes カスタム・プロパティーを使用して、DataDirect Connect for JDBC ドライバーの JDBC トレースを使用可能にするなどです。 JDBC 実装に対してトレースを有効にするカスタム・プロパティーについて詳しくは、ご使用のドライバーの文書を参照してください。
プロバイダー固有構成
一部の JDBC プロバイダーは、そのトレースを微調整するために使用できるカスタム・プロパティーおよび構成設定を用意しています。
- DB2 データ・ソースJDBC および SQLJ 用の DB2 Data Server Driver で使用するデータ・ソースに関するカスタム・プロパティーは以下のとおりです。
- traceLevel
traceLevel に指定できる値は以下のとおりです。
- TRACE_NONE = 0
- TRACE_CONNECTION_CALLS = 1
- TRACE_STATEMENT_CALLS = 2
- TRACE_RESULT_SET_CALLS = 4
- TRACE_DRIVER_CONFIGURATION = 16
- TRACE_CONNECTS = 32
- TRACE_DRDA_FLOWS = 64
- TRACE_RESULT_SET_META_DATA = 128
- TRACE_PARAMETER_META_DATA = 256
- TRACE_DIAGNOSTICS = 512
- TRACE_SQLJ = 1024
- TRACE_XA_CALLS = 2048
- TRACE_META_CALLS = 8192
- TRACE_DATASOURCE_CALLS = 16384
- TRACE_LARGE_OBJECT_CALLS = 32768
- TRACE_SYSTEM_MONITOR = 131072
- TRACE_TRACEPOINTS = 262144
- TRACE_ALL = -1
トラブルの回避 (Avoid trouble): Statement 呼び出しのトレースは、PreparedStatement オブジェクトへの set でユーザー・データを公開し、ResultSet 呼び出しのトレースは、ResultSet オブジェクトからの get で戻されたデータを公開します。gotcha
- traceFile
- JDBC および SQLJ 用の DB2 Data Server Driver のトレースをアプリケーション・サーバーのトレース機能と統合することを指定します。
- 値を設定しない場合、トレースが統合されます。統合されたトレースを使用すると、実行時にアプリケーション・サーバーのトレース仕様に以下のプロパティーを設定して、トレースを動的に使用可能または使用不可にすることができます。
WAS.database=all
- traceFile プロパティーをファイルの有効なパス名に設定すると、アプリケーション・サーバーのトレース仕様に関係なく、Data Server Driver トレースが指定されたファイルに書き込まれます。
- 値を設定しない場合、トレースが統合されます。
- traceFileAppend
- traceFile プロパティーによって指定されたファイルに追加するか、それともそのファイルを上書きするかを指定します。
- 現行ファイルに追加する場合は、このプロパティーを true に設定します。
- 現行ファイルを上書きする場合は、このプロパティーを false に設定します。
トラブルの回避 (Avoid trouble): traceLevel、traceFile、または traceFileAppend の値を変更した場合、アプリケーション・サーバーを再始動して、変更された設定で新規データ・ソース・オブジェクトをインスタンス化する必要があります。gotcha
追加リソース
JDBC トレース・サービスを使用しても問題を切り分けて修正することができない場合は、WebSphere® Application Server の IBM® サポート Web サイトを参照してください。サイトの検索機能を使用して、既知の問題およびその解決策について、現行情報を検索します。 正しいトラブルシューティングのヒントを見つけることにより、PMR を開いて追跡する時間を節約することができます。