エンタープライズ・アプリケーション・ファイルの更新

サーバーにデプロイされている Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) のアプリケーション・ファイルを更新することができます。

始める前に

Java EE アプリケーションまたはモジュールを更新し、アセンブリー・ツールを使用して再アセンブルします。 通常のタスクには、 アセンブリー・プロパティーの追加または編集、アプリケーションへのモジュールの追加またはインポート、 およびエンタープライズ Bean、Web コンポーネント、およびファイルの追加があります。

また、更新したファイルが、デプロイメント・ターゲットにインストール可能になっているかどうかを判別します。 Java EE 7 エンタープライズ・アプリケーションとモジュールを、バージョン 9.x のデプロイメント・ターゲットにインストールします。

Java EE 6 モジュールをデプロイする場合は、デプロイメント・ターゲットとそのノードがバージョン 8.0 以降をサポートしていることを確認してください。Java EE 6 モジュールは、バージョン 8.x 以降のサーバーに対して、またはバージョン 8.x 以降のクラスター・メンバーのみを含んだクラスターに対してデプロイできます。 Java EE 6 モジュールをバージョン 7.x または 6.x ノード上のサーバー、またはバージョン 7.x または 6.x クラスター・メンバーを含むクラスターに デプロイすることはできません。

管理コンソールの「サーバー・コレクション (Server collection)」ページには、デプロイメント・ターゲットのバージョンが表示されます。

このタスクについて

更新とは、新しいファイルまたはモジュールをインストール済みのアプリケーションに追加すること、 あるいは既にインストールされているアプリケーション、ファイル、またはモジュールを置き換えたり除去したりすることです。 アプリケーション全体を置き換えると、 古いアプリケーションはアンインストールされます。モジュール、ファイル、またはアプリケーションの一部を置き換えると、 インストールされていた古いモジュール、ファイル、またはアプリケーションの一部は、インストール済みアプリケーションから除去されます。

手順

  1. ユーザーのアプリケーション・ファイルの更新に使用するメソッドを決定します。 本製品には、モジュールを 更新する方法がいくつか用意されています。
  2. 以下を使用してアプリケーション・ファイルを更新します。
    • 管理コンソール
    • [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]モニター対象ディレクトリーへのドラッグ・アンド・ドロップ
    • wsadmin スクリプト
    • Java アプリケーション・プログラミング・インターフェース
    • Java EE アプリケーションの WebSphere® による迅速なデプロイメント

    状況によっては、ホット・デプロイメントを使用してアプリケーション・サーバーを再始動することなく、 アプリケーションまたはモジュールを更新できます。 経験豊富なユーザーが開発環境またはテスト環境でアプリケーションを更新しているのでない限り、 ホット・デプロイメントは使用しないでください。

  3. 必要に応じて、手動でアプリケーションを再始動し、 変更内容を有効にします。 以下を使用して、デプロイ済みアプリケーション・ファイルを起動します。
    • 管理コンソール
    • wsadmin startApplication
    • ApplicationManager または AppManagement MBeans を使用する Java プログラム

    アプリケーションの実行中にそれを更新すると、製品は、アプリケーションまたは変更されたコンポーネントのみを自動的に停止し、 アプリケーション・ロジックを更新して、停止したアプリケーションまたはそのコンポーネントを再始動します。

    アプリケーションの実行中にモジュール・メタデータを更新した場合、 アプリケーションを再始動しても変更が有効にならないことがあります。例えば、アノテーションを使用する Java EE 6 アプリケーションの実行中に記述子を変更した場合には、アプリケーションを再インストールする必要があります。 アプリケーション内でクラス階層を導入、削除、または変更するクラスを変更し、その変更がアノテーションを付けられたクラスに影響を及ぼす場合にも、アプリケーションを再インストールする必要があります。

次のタスク

管理構成の変更を保存します。

構成を保存する際、その構成を、アプリケーションを実行する予定のノードと同期します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble):
  • 管理コンソールまたは wsadmin スクリプトのいずれかを使用して、ノードを同期化する必要があります。 この操作を行うには、2 つの方法のうち、管理コンソールを使用する方法をお勧めします。 管理コンソールの「ノード」パネルには、「同期化」操作があります。

    wsadmin スクリプトを使用してノードを同期化する必要がある場合は、NodeSync Mbean の sync() コマンドを使用してください。

  • ノード同期化プロセスの一部としてノード・エージェントを再始動しないでください。 ノード・エージェントがアプリケーション・サーバーをディスカバーするまで、アプリケーション・デプロイメントのためのノードの同期化、ノード・エージェントの開始時に行われる更新、ノード・エージェントによる更新、アプリケーション・サーバーに影響を与える更新などの管理操作が失敗します。
gotcha

次に、アプリケーションをテストします。 例えば、デプロイ済みのアプリケーションの URL (通常は http://hostname:9060/web_module_name。ここで、hostname は有効な Web サーバー、9060 はデフォルトのポート番号です) を Web ブラウザーで参照し、アプリケーションのパフォーマンスを調べます。 アプリケーションが期待どおりに動作しない場合は、アプリケーション構成を編集して保存し、再度アプリケーションをテストします。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_app_upgrade
ファイル名:trun_app_upgrade.html