JRas 拡張
JRas 拡張 は、WebSphere® Application Server 環境への JRas 統合をサポートする、実装クラスの集合です。
JRas 拡張
このタスクおよびそのサブタスクで説明されている JRas フレームワークは、 推奨されません。ただし、Java™ ロギングを使用して、同様の結果を得ることができます。
スタンドアロンの JRas ロギング・ツールキットは、 インターフェースを定義し、 これらのインターフェースを実装するさまざまな具象クラスを提供します。 スタンドアロンの JRas ロギング・ツールキットは、 汎用のツールキットとして開発されたため、実装クラスには、 WebSphere Application Server 製品で使用するために必要な構成インターフェースとメソッドが含まれていません。 加えて、多くの実装クラスは、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) 環境での使用に適するように作成されていません。 これらの欠点を克服するために、WebSphere Application Server には、 WebSphere Application Server 環境への統合をサポートする適切な実装クラスが提供されています。これらの実装クラスの集合を JRas 拡張 と呼びます。
使用モデル
- 統合
- このモードでは、メッセージ・レコードおよびトレース・レコードは、 WebSphere Application Server ランタイムが定義および保守を行うログへのみ書き込まれます。 このモードは、デフォルトの操作モードであり、WebSphere Application Server V4.0 の操作モードと同等です。
- スタンドアロン
- このモードでは、メッセージ・レコードおよびトレース・レコードは、 ユーザーが定義および保守を行うスタンドアロン・ログへのみ書き込まれます。 ユーザーは、どのカテゴリーのイベントをどのログに書き込むか、およびエントリーを書き込む際の フォーマットを指定できます。 ユーザーは、ログの構成および保守に対して責任を負います。 メッセージ項目およびトレース項目は、WebSphere Application Server ランタイム・ログには書き込まれません。
- 結合
- このモードでは、メッセージ・レコードおよびトレース・レコードは、 WebSphere Application Server ランタイム・ログと、 ユーザーが定義、制御、および保守を行うスタンドアロン・ログの両方へ書き込まれます。 フィルター制御は、どのカテゴリーの メッセージおよびトレースをどのログに書き込むかを判断する場合に使用できます。
JRas 拡張機能は、特に、統合操作モードを対象にしています。 統合操作モードは、一部の使用シナリオには適していますが、 これらの拡張機能が十分に対応しないシナリオが数多くあります。 多くの使用シナリオは、統合操作モードではなく、 スタンドアロンまたは結合操作モードを必要とします。 JRas 拡張機能をスタンドアロン・モードまたは結合操作モードのどちらかでサポートする、 ユーザー拡張ポイントのセットが定義されています。