Ant タスクからの呼び出しスタブ・ジェネレーターの起動
COBOL 呼び出しスタブ・ジェネレーターを Ant タスクから実行できます。
始める前に
COBOL 呼び出しスタブ・ジェネレーターによって生成されるコード用に、Rational® Application Developer プロジェクトを作成します。
呼び出しスタブ・ジェネレーター構成ファイルを作成します。必須プロパティー EclipseHome、WorkSpace、および EclipseProjectName の設定値が正しいことを確認します。
COBOL ソース・ファイルの PROCEDURE ステートメントを確認します。
このタスクについて
COBOL 呼び出しスタブ・ジェネレーターを Ant タスクから実行するには、<csg> タスクを作成して、呼び出しスタブ・ジェネレーター構成ファイルと、呼び出しスタブ・ジェネレーターのソースとして使用される COBOL ソース・ファイルを特定する必須属性の値を指定する必要があります。そのタスク内ではオプション属性の値も指定できます。表 1 に、<csg> タスク内で使用できる、サポートされる <csg>、<cobolModule>、および <dataElement> の属性と、ネストされるエレメントを示します。
<callStubPackage>com.ibm.cobol.$_ProgramId_$</callStubPackage>
実行時に、$_ProgramId_$ 変数は COBOL PROGRAM-ID に置換されます。入力 <fileset> または <filelist> によって複数の COBOL ファイルが指定されている場合、呼び出しスタブ・ジェネレーターが入力ファイル・リストを繰り返し処理するにつれて、$_ProgramId_$ が各 COBOL ファイルの PROGRAM-ID に置換されます。名前 | デフォルト値 | 必須またはオプション | 説明 |
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<csg> の属性およびネストされるエレメント | |||
configFile | 必須 | 呼び出しスタブ・ジェネレーター構成ファイルの完全修飾パスを指定します。 | |
workSpace | オプション | Java™ データ・バインディング・クラスの作成に使用する、Rational Application Developer ワークスペースまたは Eclipse ワークスペースのルート・ディレクトリーの完全修飾パスを指定します。 workSpace に指定した値は、configFile 値によって識別される呼び出しスタブ・ジェネレーター構成ファイル内の WorkSpace 値よりも優先されます。 |
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eclipseProjectName | オプション | 生成される Java クラスのホームを提供する Rational Application Developer ワークスペースまたは Eclipse ワークスペース内のプロジェクトの名前を指定します。 このプロジェクトは、呼び出しスタブ・ジェネレーターを実行する前に存在していなければなりません。 eclipseProjectName に指定した値は、configFile 値によって識別される呼び出しスタブ・ジェネレーター構成ファイル内の EclipseProjectName 値よりも優先されます。 |
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antBuildFile | ${workSpace}/${eclipseProjectName}/src/GenAllBindings.xml | オプション | <csg> タスクによって生成されるデータ・バインダー Ant ビルド・ファイルの出力ロケーションを指定します。 |
<fileset>、<filelist> | 必須 | 呼び出しスタブ・ジェネレーターへの入力を提供する 1 つ以上の COBOL ソース・ファイルを指定します。複数の <fileset> タイプおよび <filelist> タイプを指定できます。<cobolModule> エレメントの外部に指定された <fileset> タイプおよび <filelist> タイプは、COBOL PROGRAM-ID を COBOL モジュール名として使用します。 | |
<cobolModule> | オプション | <cobolModule> エレメント内にネストされたすべての <fileset> ファイルおよび <filelist> ファイルと関連付けられた、COBOL モジュールまたは DLL ファイルの名前を指定します。複数の <cobolModule> エレメントを指定できます。 | |
<callStubPackage> | 必須 | 生成される呼び出しスタブに使用する、パッケージ名および生成されるファイルのファイル・パスを指定します。 このエレメントでは、呼び出しスタブ・ジェネレーター内部プロパティーを置換変数で指定できます ($_ProgramId_$ で COBOL PROGRAM-ID を、または $_CobolModule_$ で COBOL モジュールを指定できます)。 例: <callStubPackage>com.ibm.cobol.$_ProgramId_$</callStubPackage> 実行時に、$_ProgramId_$ 変数は COBOL PROGRAM-ID に置換されます。 |
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<callStubClass> | COBOL プログラム PROGRAM-ID | オプション | 生成される呼び出しスタブ用に使用するクラス名を指定します。 このエレメントでは、呼び出しスタブ・ジェネレーター内部プロパティーを置換変数で指定できます ($_ProgramId_$ で COBOL PROGRAM-ID を、または $_CobolModule_$ で COBOL モジュールを指定できます)。 |
<build> | Unknown Build | オプション | ユーザーが割り当てるビルド ID を指定します。 |
<mockPackage> | オプション | モック・クラスのパッケージの名前を指定します。 | |
<mockClass> | オプション | モック・テスト・ハーネス用に使用するクラスの名前を指定します。 | |
<dataElementsPackage> | {callStubPackage}.parameters | オプション | 1 つ以上の COBOL パラメーターと戻り値のデータ・バインディング・クラスに使用するパッケージ名を指定します。 このエレメントでは、呼び出しスタブ・ジェネレーター内部プロパティーを置換変数で指定できます ($_DataElementName_$ で COBOL パラメーター名を、$_ProgramId_$ で COBOL PROGRAM-ID を、$_CobolModule_$ で COBOL モジュールを指定できます)。 |
<dataElementsClass> | パラメーター名 | オプション | 1 つ以上の COBOL パラメーターと戻り値のデータ・バインディング・クラスに使用するクラス名を指定します。 このエレメントでは、呼び出しスタブ・ジェネレーター内部プロパティーを置換変数で指定できます ($_DataElementName_$ で COBOL パラメーター名を、$_ProgramId_$ で COBOL PROGRAM-ID を、$_CobolModule_$ で COBOL モジュールを指定できます)。 例えば、COBOL パラメーターおよび戻り値のクラス名の前に PROGRAM-ID を付加するには、以下のようにします: <dataElementsClass>$_ProgramId_$_$_DataElementName_$</dataElementsClass> 実行時に、$_ProgramId_$ 変数は COBOL PROGRAM-ID に置換され、$_DataElementName_$ 変数は COBOL パラメーターの名前または戻り値に置換されます。COBOL プログラムに複数のパラメーターがある場合、呼び出しスタブ・ジェネレーターがそれらのパラメーターを繰り返し処理するにつれて、$_DataElementName_$ が各 COBOL パラメーターの名前に置換されます。 |
<dataElement> | オプション | COBOL パラメーターまたは戻り値のパッケージ名およびクラス名を指定します。パラメーターは name 属性および programId 属性を使用して識別されます。パッケージ名とクラス名は、packageName 属性および className 属性を使用して指定します。複数の <dataElement> エレメントを指定できます。 | |
<cobolModule> の属性およびネストされるエレメント | |||
libname | COBOL プログラム PROGRAM-ID | オプション | 1 つ以上の COBOL プログラムを含む COBOL モジュールまたは DLL ファイルの名前を指定します。 |
<fileset>、<filelist> | 必須 | 呼び出しスタブ・ジェネレーターへの入力を提供する 1 つ以上の COBOL ソース・ファイルを指定します。各 COBOL ファイルは、libname で定義される COBOL モジュールと関連付けられます。 | |
<dataElement> 属性 | |||
name | 必須 | COBOL PROCEDURE パラメーターの名前を指定します。 | |
programId | 必須 | このパラメーターを含む COBOL プログラムの PROGRAM-ID を指定します。 | |
packageName | ${callStubPackage}.parameters | オプション | この COBOL パラメーターまたは戻り値のデータ・バインディング・クラスに使用するパッケージ名を指定します。 この属性では、呼び出しスタブ・ジェネレーター内部プロパティーを置換変数で指定できます ($_DataElementName_$ で COBOL パラメーター名を、$_ProgramId_$ で COBOL PROGRAM-ID を、$_CobolModule_$ で COBOL モジュールを指定できます)。 |
className | パラメーター名 | オプション | この特定の COBOL パラメーターまたは戻り値のデータ・バインディング・クラスに使用するクラス名を指定します。 この属性では、呼び出しスタブ・ジェネレーター内部プロパティーを置換変数で指定できます ($_DataElementName_$ で COBOL パラメーター名を、$_ProgramId_$ で COBOL PROGRAM-ID を、$_CobolModule_$ で COBOL モジュールを指定できます)。 |
手順
タスクの結果
このコマンドは呼び出しスタブ・ジェネレーターを実行します。コマンドが成功した場合、呼び出しスタブ・ジェネレーターは、COBOL プログラムを実行するための Java 呼び出しスタブを作成します。
次のタスク
生成された Java 呼び出しスタブを使用して、COBOL プログラムを実行します。