アセットの設定

アセットをアセット・リポジトリーに登録するためのオプションを指定するには、このページを使用します。 値を指定 しない場合は、オプションのデフォルト値が使用されます。アセットが OSGi アプリケーションである場合、バンドル・ダウンロード状況に関する追加情報が表示されます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「資産」 > asset_nameとクリックします。 このページは、アセットのインポート用ウィザードおよび更新用ウィザードの「アセットを インポートするためのオプションの選択」ページに似ています。

アセット名

アセットの論理名を指定します。 アセット名は、セル内で固有でなければならず、 サポートされていない文字を含むことはできません。

アセット名は、先頭にピリオド (.) を使用することはできません。 また、先頭または末尾をスペースにすることはできず、以下の文字を含むことはできません。

表 1. 名前に使用できない文字. 本製品で以下の文字は名前にサポートされていません。
サポートされていない文字
  スラッシュ $   ドル記号 '  単一引用符
¥  円記号 =  等号 " 二重引用符
* アスタリスク % パーセント記号 |   縦棒
,  コンマ +   正符号 <  左不等号括弧
:  コロン @ アットマーク >  右不等号括弧
;  セミコロン #   ハッシュ・マーク & アンパーサンド (アンド記号)
? 疑問符 ]]> この文字の組み合わせには、特定の名前はありません。

この「アセット名 (Asset name)」フィールドは、「アセット (Assets)」ページの「名前」設定と同じです。

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データ型 ストリング

アセットの説明

アセットの説明を指定します。

アセット・バイナリー宛先 URL

本製品がアセット・ファイルにインポートする先のディレクトリーを指定します。

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データ型 ストリング
単位 絶対パス名

アセット・タイプの局面

アセット・コンテンツのタイプを指定します。資産タイプの例には、Java アーカイブ (JAR) ファイル、共有ライブラリー、エンタープライズ・アプリケーション・アーカイブ (EAR) ファイル、およびエンタープライズ・バンドル・アーカイブ (EBA) ファイルがあります。

アセット・タイプによって、アセットのコンテンツがわかります。JAR ファイルとして パッケージされたアセットには、Web モジュール、ポートレット、または Web サービスが含まれている可能性があります。EBA ファイルとしてパッケージされたアセットには、OSGi アプリケーションが含まれています。

この設定は読み取り専用です。この設定を編集することはできません。

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データ型 ストリング
単位 ファイル・タイプ
デフォルト none

ファイル・アクセス権

本製品がアセット・バイナリー宛先 URL に展開しているアセット・バイナリーに対するアクセス権を指定します。

制約事項: OSGi アプリケーションは、「ファイル・アクセス権」設定を使用しません。

ファイル・アクセス権をテキスト・フィールドに指定することができます。 また、リストから選択して、頻繁に使用するファイル・アクセス権を設定できます。 リストから選択すると、テキスト・フィールドに設定されたファイル・アクセス権が上書きされます。

リストで 1 つ以上の次のファイル・アクセス権のストリングを設定できます。 複数のオプションを選択すると、ファイル・アクセス権のストリングが結合されます。

表 2. リストのオプションのファイル・アクセス権ストリングの設定. リスト・オプションを選択するか、テキスト・フィールドでファイル許可ストリングを指定します。
複数選択リストのオプション ファイル・アクセス権ストリングの設定
すべてのファイルの読み取りを許可するが、書き込みは許可しない .*=755
実行可能プログラムの実行を許可する .*¥.dll=755#.*¥.so=755#.*¥.a=755#.*¥.sl=755
HTML ファイルおよびイメージ・ファイルの読み込みをすべてのユーザーに対して許可する .*¥.htm=755#.*¥.html=755#.*¥.gif=755#.*¥.jpg=755

複数選択リストを使用してファイル・アクセス権を指定する代わりに、テキスト・フィールドにファイル・アクセス権のストリングを指定することができます。 ファイル・アクセス権には、以下のフォーマットを持つストリングが使用されます。

file_name_pattern=permission#file_name_pattern=permission

ここで、file_name_pattern は正規表現のファイル名フィルター (例えば、 .*¥¥.jsp はすべての JSP ファイル) であり、permission はファイルのアクセス制御リスト (ACL) を表し、 #file_name_patternpermission の複数のエントリー間の区切り文字です。 # という文字が file_name_pattern ストリングの中にある場合は、代わりに ¥# を使用します。

ストリング内の複数のファイル名パターンおよびファイル許可がアセット内の URI に一致した場合、 本製品はファイルに対して最も厳密に適用されるファイル許可を使用します。 例えば、ファイル許可のストリングが .*¥¥.jsp=775#a.*¥¥.jsp=754 の場合、 abc.jsp ファイルのファイル許可は 754 となります。

ヒント: ファイル・マッチング・パターンに正規表現を使用すると、 指定されたファイル許可パターンに対してストリング URI 全体が比較されます。Java プログラミング API により定義されたように、正規表現を使用してより正確なマッチング・パターンを指定する必要があります。 例えば、ファイル許可操作中に、本製品が以下のディレクトリーおよびファイルの URI を処理するとします。
表 3. ファイル許可操作の URI 例. 結果は、この表の後に示されています。
サンプル URL
1 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war
2 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/MyJsp.jsp
3 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/META-INF/MANIFEST.MF
4 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/WEB-INF/classes/MyClass.class
5 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/mydir/MyClass2.class
6 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/META-INF

ファイル・パターン・マッチングの結果は以下のようになります。

  • MyWarModule.war は、どの URI にも一致しません。
  • .*MyWarModule.war.* は、すべての URI に一致します。
  • .*MyWarModule.war$ は、URI 1 のみに一致します。
  • .*¥¥.jsp=755 は、URI 2 のみに一致します。
  • .*META-INF.* は、URI 3 および 6 に一致します。
  • .*MyWarModule.war/.*/.*¥.class は、URI 4 および 5 に一致します。
「ファイル・アクセス権」のディレクトリー名パターンを指定すると、指定された値に基づきディレクトリー許可が設定されます。指定しない場合、 ディレクトリー上で設定される「ファイル・アクセス権」の値は、親と同じです。例えば、ファイルおよびディレクトリー構造が次のようになっている場合に、
/opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/MyJsp.jsp
次のファイル・パターン・ストリングを指定するとします。
.*MyApp.ear$=755#.*¥.jsp=644
ファイル・パターン・マッチングの結果は以下のようになります。
  • ディレクトリー MyApp.ear は、755 に設定されます。
  • ディレクトリー MyWarModule.war は、755 に設定されます。
  • ディレクトリー MyWarModule.war は、755 に設定されます。
重要: オペレーティング・システムに関係なく、ファイル・パターン内ではファイル・パス・セパレーターとして常にスラッシュ (/) を使用してください。

[Windows]Windows オペレーティング・システムでは、ファイルの読み取り権限を設定解除することはできません。 POSIX スタイルのアクセス権ビットを使用した場合、ファイルに対する readable を示すビットは 4、writable を示すビットは 2、executable を示すビットは 1 になります。このため、Windows オペレーティング・システム上のファイルに対するアクセス権は 5 または 7 になります。また、POSIX スタイルでは、usergroup、および world のアクセス権があります。 user アクセス権は、Windows オペレーティング・システム上のファイルにのみ設定できます。 group および world のアクセス権ビットは無視されます。

ここで指定されるアクセス許可は、アセット・レベルの許可です。 ノード・レベルの構成においても、アセット・バイナリーに対するアクセス権を指定することができます。 ノード・レベルのファイル・アクセス権は、アセット・バイナリーに指定できる最大の (最も緩い) アクセス権を指定します。 ここでアセット・レベルで指定できるアクセス許可による制限は、 ノード・レベルで指定されたものと同じか、より限定されたものに限られます。

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データ型 ストリング

現在のアセット関係

このアセットと関係するアセットを指定します。

関係を追加または除去するには、「関係の管理 (Manage relationships)」ページを使用します。
  1. 関係の管理」をクリックします。 サイドの「選択済み」リストに、現行のアセット関係がリストされます。
  2. 関係を追加するには、「使用可能」リストで資産を選択し、「>>」をクリックします。
  3. 関係を除去するには、「選択済み」リストでアセットを選択して、「<<」をクリックします。
  4. 「OK」をクリックします。
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データ型 ストリング
デフォルト none

アセットの妥当性検査

製品が、アセットのインポートまたは更新中に指定されたアセット参照を検査するかどうか、 また、妥当性検査を使用可能にする場合は、誤った参照をユーザーに警告するのか、オペレーションを失敗させるのかを指定します。

制約事項: OSGi アプリケーションは、「アセットの妥当性検査」設定を使用しません。

アセットは通常、コンテナー管理パーシスタンス (CMP) Bean のデータ・ソースを使用して、またはデプロイメント記述子で定義されたリソース参照またはリソース環境参照を使用して、リソースを参照します。 妥当性検査では、アセットが参照するリソースがそのアセットのデプロイメント・ターゲットの有効範囲で定義されているかどうかを検査します。

リソースの妥当性検査を行い、誤ったリソース参照が原因で失敗するオペレーションを停止するには、true を選択します (チェック・ボックスにチェック・マークを付けます)。 リソースの妥当性検査を行わない場合は、false を選択します (チェック・ボックスにチェック・マークは付けません)。

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データ型 ストリング
デフォルト false (チェック・ボックスにチェック・マークが付いていない状態)

EBA 依存関係

エンタープライズ・バンドル・アーカイブ (EBA) アセットの場合、アセット内のすべてのバンドルの現在のバンドル・ダウンロード状況が表示されます。 この項目が表示されるのは、アセットが EBA アセットである場合のみです。これは、アセットに OSGi アプリケーションが含まれることを意味します。

以前の更新からのバンドル・ダウンロードが完了し、アセットを使用するビジネス・レベル・アプリケーションを再始動して以前の更新を取得するまで、EBA アセットを更新することはできません。 バンドル・バージョンを試行および更新する前に、EBA 依存関係情報を使用してアセットのバンドル・ダウンロード状況を確認することができます。 表示される状況は以下の値のいずれかになります。

  • バンドルのダウンロード中...
  • バンドルのダウンロードが完了しました。
  • バンドルのダウンロードは不要です。
注: ここでの情報に加えて、バンドルのダウンロード状況を間接的にチェックすることもできます。 そうするには、『ビジネス・レベル・アプリケーションで使用される EBA アセットのバージョンの検査および更新』に説明されているように、 関連する EBA 構成単位の状況をチェックします。

アセットのバンドル・ダウンロードが完了しているか、バンドル・ダウンロードが不要な場合、 『EBA アセットのバンドル・バージョンの保守』に説明されている方法のいずれかを 使用してアセットを更新できます。

アセットのバンドル・ダウンロードが完了しており、EBA アセットの新規バージョンが使用可能な場合、ビジネス・レベル・アプリケーションを再始動すると EBA 構成単位が最新のものに変更され、新しい構成が実行されます。


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