バスのメンバーとしてのクラスターの追加

サービス統合バスのメンバーとしてサーバー・クラスターを追加し、そのクラスターがバスを使用した通信を行えるようにすることができます。 バスにクラスターを追加すると、そのクラスター内のすべてのサーバーがバスに追加され、少なくとも 1 つのメッセージング・エンジンが作成されます。 サービス統合バスのメンバーは、そのバスのメッセージング・エンジンが作動可能なアプリケーション・サーバーおよびクラスターです。

始める前に

バスにクラスターを追加するには、以下のリソースを定義しなければなりません。
  • サービス統合バス。
  • クラスター。 高可用性を備えた構成にするには、クラスターが、それぞれにサーバーが存在する少なくとも 2 つのノード、つまり、少なくとも 2 つの物理マシンを含んでいなければなりません。
  • メッセージング・エンジン用のメッセージ・ストアの場所。 各メッセージング・エンジンは、メッセージ・ストアを使用して運用情報およびリカバリー情報を保存します。
    • ファイル・ストアを使用するには、ファイルの場所が必要です。
    • データ・ストアを使用するには、JDBC データ・ソースを介してアクセスするリレーショナル・データベースなど、適切なデータ・ソースが必要です。

      デフォルトの JDBC データ・ソースおよび Derby JDBC プロバイダーをそのデータ・ストアに使用できます。 デフォルトのデータ・ソース構成を使用しない場合は、別のデータ・ソースを使用することもできますし、別の JDBC プロバイダーを使用するようにデータ・ストアを構成することもできます。

    クラスター内のメッセージング・エンジンが別のサーバーにフェイルオーバーするようにする必要がある場合は、 各メッセージング・エンジンをホスト可能なすべてのサーバーに、そのメッセージング・エンジンのメッセージ・ストアに対するアクセス権限が必要です。

このタスクについて

サーバー・クラスターをバスのメンバーとして追加する場合は、以下の点を考慮してください。
  • メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用する場合は、選択したメッセージング・エンジン・ポリシー・タイプに応じて、1 つ以上のメッセージング・エンジンが作成および構成されます。 頻繁に使用される構成をサポートする目的で設計された事前定義メッセージング・エンジン・ポリシー・タイプの 1 つを選択するか、カスタム・メッセージング・エンジン・ポリシー・タイプを選択することができます。 カスタム・メッセージング・エンジン・ポリシー・タイプでは一部の構成設定が自動作成されますが、それらはカスタマイズできます。
  • メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用しない場合は、1 つのメッセージング・エンジンが作成されます。 このメッセージング・エンジンは、デフォルト・プロパティーを持ち、サービス統合のデフォルトのコア・グループ・ポリシーである「Default SIBus Policy」を使用します。 バス・メンバーを追加した後、追加のメッセージング・エンジンを作成して、1 つ以上の新しいコア・グループ・ポリシーを構成し、メッセージング・エンジンの管理方法をカスタマイズすることができます。 それぞれの新規メッセージング・エンジン (最初のものも含む) ごとに、新しい個別のコア・グループ・ポリシーを作成することをお勧めします。 サービス統合のデフォルト・ポリシーを変更することはお勧めしません。 この手順は、既に作業に習熟している場合に実行するようにしてください。 そうでない場合は、メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用してください。
  • 混合バージョン・セルを扱っている場合、製品のこのバージョンで稼働しているサービス統合バスは、以下に挙げる製品バージョンで稼働している WebSphere® Application Server バージョン 6 バス・メンバーのみを含むことができます。
    • 6.0.2 (フィックスパック 23 以降)
    • 6.1.0 (フィックスパック 13 以降)
  • セキュリティーが使用可能で、バスに混合バージョンのバス・メンバーが存在する場合、バス・メンバーはエンジン間認証別名を使用することによって信頼を確立します。 サーバー・クラスターを、WebSphere Application Server バージョン 6 のバス・メンバーとして追加したときに、 このサーバー・クラスターがこのレベルの最初のバス・メンバーであれば、このタスクで認証別名を選択または作成する必要があります。 このアクションでは、エンジン間認証別名を設定します。
  • 後でバス・メンバーを削除して再作成する場合は、 古いデータ・ソースを手動で削除して、バス・メンバーの作成後にメッセージング・エンジンが再始動されるようにしなければなりません。詳細は、データ・ストアのライフサイクルおよびバスからのメッセージング・エンジンの除去を参照してください。

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