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IBM サポートのトレース制御

これらの設定を使用してトレース設定を表示および変更します。

トレース設定を表示または設定するには、管理コンソールで以下のように実行します。
  • 「環境」>「WebSphere 変数」をクリックします。
  • 「構成」タブの「名前」フィールドでこれらのプロパティーの有無を検査し、 「値」フィールドでプロパティーの設定値を調べます。
  • プロパティーを変更または設定するには、 「名前」フィールドにプロパティー名を指定し、「値」フィールドに設定値を指定します。 このタブの「説明」フィールドに、設定の説明を記述することもできます。
ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス:
  • いずれかのレベルのトレースを使用する場合 (ras_trace_defaultTracingLevel プロパティーを 1 に 設定する、など)、ras_trace_outputLocation プロパティーを BUFFER に設定するようにしてください。

    ras_trace_defaultTracingLevel プロパティーを 1 に設定すると、例外が、ERROR ログと同様にトレース・ログにも書き込まれます。

  • ras_trace_BufferCount プロパティーを 4、ras_trace_BufferSize プロパティーを 128 に設定します。

    これらの設定によって、トレース・バッファー用に 512 KB のストレージが確保されます。これは、使用されるストレージの最小量であり、メモリー要件を削減しています。

  • CTRACE にトレースを送信するのが最善です。

    ras_trace_defaultTracingLevel プロパティーを 3 に設定して SYSPRINT にトレースを送信している場合、ほぼ 100% のスループット低下が発生する可能性があります。しかし、CTRACE にトレースを送信すると、スループットの低下が 15% で済む場合があります。

  • JRAS トレースは、必ず使用不可にしてください。
    JRAS トレースを使用不可にするには、JVM プロパティー・ファイルが指す trace.dat ファイルで以下の行を探します。
    com.ibm.ejs.*=all=disable
    
    com.ibm.ws390.orb.*=all=disable
    
    
    どちらの行も disable に設定されていることを確認するか、 または、この 2 行を削除します。ras_trace_outputLocation プロパティーが設定されている場合、 知らないうちにトレースを実行していることがあります。
bprac
ras_trace_defaultTracingLevel= n
本製品のデフォルト・トレース・レベルを指定します。
表 1. 有効な値とその意味. 次の表から有効な値を選択します。
説明
0 トレースなし
1 例外トレース
2 基本および例外トレース
3 基本および例外トレースを含む、詳細トレース
このプロパティーは、製品のサブコンポーネントのトレース・レベルを設定するために、ras_trace_basic および ras_trace_detail プロパティーとともに使用します。
本製品のデフォルト・トレース・レベルを指定します。

デフォルト: 1

例:
 ras_trace_defaultTracingLevel=2
ras_trace_basic=n | (n,...)
特定のサブコンポーネントのトレース・オーバーライドを指定します。

番号で指定された サブコンポーネントは基本および例外トレースを受け取ります。 IBM® サポートによって、複数のサブコンポーネントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。サブコンポーネント番号とその意味については、IBM サポートにお問い合わせください。

本製品の別の部分では、ras_trace_defaultTracingLevel 変数に指定されているトレースを受け取ります。

このプロパティーの有効な値は以下のとおりです。
  • 0: RAS
  • 1: 共通ユーティリティー
  • 2: COS/ネーミング
  • 3: COMM
  • 4: ORB
  • 5: IM
  • 6: OTS
  • 7: Shasta
  • 8: システム管理
  • 9: OS/390® ラッパー
  • A: デーモン
  • B: IR
  • C: テスト
  • D: COS/照会
  • E: セキュリティー
  • F: 外部化
  • G: アダプター
  • H: ライフ・サイクル
  • I: ID
  • J: JRAS (内部トレース--IBM サポートからの指示による)
  • K: リファレンス・コレクション
  • L: J2EE
  • M: ロギング
  • N: GlueCode

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
ras_trace_basic=3
ras_trace_detail=n | (n,...)
特定のサブコンポーネントのトレース・オーバーライドを指定します。

番号で指定されたサブコンポーネントは、 詳細トレースを受け取ります。 IBM サポートによって、複数のサブコンポーネントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。サブコンポーネント番号とその意味については、IBM サポートにお問い合わせください。

本製品の別の部分では、ras_trace_defaultTracingLevel 変数に指定されているトレースを受け取ります。

このプロパティーの有効な値は以下のとおりです。
  • 0: RAS
  • 1: 共通ユーティリティー
  • 2: COS/ネーミング
  • 3: COMM
  • 4: ORB
  • 5: IM
  • 6: OTS
  • 7: Shasta
  • 8: システム管理
  • 9: OS/390 ラッパー
  • A: デーモン
  • B: IR
  • C: テスト
  • D: COS/照会
  • E: セキュリティー
  • F: 外部化
  • G: アダプター
  • H: ライフ・サイクル
  • I: ID
  • J: JRAS (内部トレース--IBM サポートからの指示による)
  • K: リファレンス・コレクション
  • L: J2EE
  • M: ロギング
  • N: GlueCode

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_detail=3
 ras_trace_detail=(3,4)
ras_trace_specific=n | (n,...)
特定の製品トレース・ポイントのトレース・オーバーライドを指定します。

トレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 IBM サポートによって複数のトレース・ポイントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。 名前を単一引用符で囲んで、プロパティー名を指定することもできます。 プロパティーの値は、ras_trace_specific プロパティーに値を指定した場合と同様に処理されます。

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_specific=03004020
 ras_trace_specific=(03004020,04005010)
 ras_trace_specific='xyz'
[xyz は環境変数名です]
 ras_trace_specific=('xyz','abc',03004021)
[xyz および abc は環境変数名です]
ras_trace_exclude_specific=n | (n,...)
製品のトレース・ポイントを指定して、トレース・アクティビティーから除外します。

トレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 IBM サポートによって複数のトレース・ポイントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。 名前を単一引用符で囲んで、プロパティー名を指定することもできます。 プロパティーの値は、ras_trace_exclude_specific プロパティーに値を指定した場合と同様に処理されます。

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_exclude_specific=03004020
 ras_trace_exclude_specific=(03004020,04005010)
 ras_trace_exclude_specific='xyz'
ここで、xyz は、プロパティー名です。
 ras_trace_exclude_specific=('xyz','abc',03004021)
ここで、xyz および abc は、プロパティー名です。

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rtrb_ibmonlytracecontrols
ファイル名:rtrb_ibmonlytracecontrols.html