wsadmin ツールによる宛先のデフォルト継承の定義
デフォルトでは、すべてのローカル宛先で、宛先によるデフォルト許可の継承が許可されています。このコマンドを使用して、個々の宛先の継承をオーバーライドしたり、以前にオーバーライドした継承をデフォルトに復元したりします。
コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントの AdminTask オブジェクトを使用します。
wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。.
詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.
サービス統合バスのコマンドには、コマンド行ヘルプが用意されています。
- Jython で使用可能なサービス統合バス・セキュリティー・コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。
print AdminTask.help('SIBAdminBusSecurityCommands')
- 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。
print AdminTask.help('command_name')
コマンドの使用後に、マスター構成に変更を保存します。次のコマンドを使用します。
AdminConfig.save()
コマンド
注: ユーザーまたはグループが、デフォルトの継承をオーバーライドしている
宛先にアクセスを試行する場合、デフォルト許可は確認されません。宛先自体に指定している許可のみが確
認されます。
宛先のデフォルト許可の継承をオーバーライドまたは復元するには、次のコマンドを使用します。
- Jython の使用:
AdminTask.setInheritDefaultsForDestination("-type destinationType -bus busName -destination destinationName -inherit <true|false>")
- Jacl を使用:
$AdminTask setInheritDefaultsForDestination {-type destinationType -bus busName -destination destinationName -inherit <true|false>}
destinationType には、ローカル宛先タイプを指定する必要があります。foreignDestination は使用できません。
-inherit を false に設定すると、デフォルト継承がオーバーライドされます。true に設定すると、デフォルト継承が復元されます。