ActiveX to Enterprise JavaBeans (EJB) ブリッジ

WebSphere® Application Server は、ActiveX to EJB ブリッジを提供しています。 これによって、ActiveX プログラムは、一連の ActiveX 自動操作オブジェクトを介して、 エンタープライズ Bean にアクセスできるようになります。

Java™ 仮想マシン (JVM) を ActiveX 自動化コンテナー (Visual Basic、VBScript、Active Server Pages (ASP) など) にロードすることにより、ブリッジはこのアクセスを実行します。

ActiveX to EJB ブリッジが実行される主な 2 つの環境は以下のとおりです。
  • クライアント・アプリケーション。Visual Basic および VBScript など、 コマンド行、デスクトップ・アイコン、 または開始メニューのショートカットからユーザーが始動するプログラムのことです。
  • クライアント・サービス。Active Server Pages など、Services 制御パネル・アプレットのような、 何らかの自動化された手段によって始動されるプログラムのことです。

ActiveX to EJB ブリッジでは、Java Native Interface (JNI) アーキテクチャーを使用して JVM コードにプログラマチックにアクセスします。 したがって、JVM コードは ActiveX アプリケーション (Visual Basic、VBScript、 または ASP) と同じプロセス・スペースに存在し、 プロセスが終了するまでプロセスに接続されたままの状態になります。 JVM コードを作成する場合、ActiveX クライアント・プログラムは XJB.JClassFactory オブジェクトの XJBInit() メソッドを呼び出します。

ActiveX クライアント・プログラムは、JVM コードを初期化した後、 複数のメソッドを呼び出して Java クラス用のプロキシー・オブジェクトを作成します。 Java クラスまたはオブジェクトにアクセスする際、 実際の Java オブジェクトは JVM コードに存在し、 自動化コンテナーにその Java オブジェクトのプロキシーが含まれています。 ActiveX プログラムは、プロキシー・オブジェクトを使用して、 Java クラス、オブジェクト・フィールド、およびメソッドにアクセスできます。

クライアント・プログラムは、COM IDispatch インターフェースを使用してプリミティブ・データ型を変換します (IUnknown インターフェースの使用は直接はサポートされていません)。 プリミティブ・データ型は、ネイティブ自動化型と Java 型の間で自動的に変換されます。 その他すべての型はプロキシー・オブジェクトによって自動的に処理されます。

Java コードでスローされた例外は、 カプセル化されて COM エラーとして再度スローされます。 これにより、ActiveX プログラムが実際の Java 例外を判別することができます。

ActiveX to EJB ブリッジは、 フリー・スレッド・アクセスとアパートメント・スレッド・アクセスの両方をサポートし、 フリー・スレッド・マーシャラー (FTM) を実装して、 Active Server Pages などのハイブリッドな環境で使用できるようにします。

ActiveX to EJB ブリッジを使用した ActiveX クライアント・プログラミングについて詳しくは、ActiveX クライアント・アプリケーション・コードの開発に関するトピックを参照してください。


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