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アプリケーション配置コントローラーのモニターおよびチューニング
アプリケーション配置コントローラーは、デフォルト設定で動作するよう設計されています。しかし、最良の結果を確実にするため、 アプリケーション配置コントローラーの微調整が必要になる場合があります。
始める前に
管理のロールに応じて、アプリケーション配置コントローラーの 構成時に次の特定の特権が許可されます。
- モニター: 情報を 表示できます。
- オペレーター:「構成」タブで情報を表示できます。 「ランタイム」タブで設定を変更できます。
- コンフィギュレーター: 構成を 変更できますが、ランタイム設定を変更することはできません。
- 管理者: すべての特権を持ちます。
このタスクについて
- ランタイム・タスクが有効期限切れとなるまでの時間を調整する
- サーバーの始動または停止が失敗とみなされるまでの経過時間を調整する
- アプリケーションの配置変更間隔時間長を調整する
手順
タスクの結果
設定値 | 説明 |
---|---|
使用可能 | アプリケーション配置コントローラーを使用可能または使用不可にします。アプリケーション配置コントローラーを使用不可にすると、 動的クラスターのすべてオートノミック・オペレーションが使用不可になります。配置コントローラーを 使用不可にすると、動的クラスターにあるアプリケーションのサイズと配置に関して 動的変更はできません。この操作は、すべての動的クラスターを静的クラスターに 変更することと同じです。 |
承認タイムアウト | ランタイム・タスクの有効期限が自動的に切れるまで、
キューでアクションを待つ時間を制御します。許容時間値は、
1 から 60 分です。この設定は監視操作モード特有の設定です。
操作環境が監視モードに設定されると、
アプリケーション配置コントローラーはタスクを作成しますが、変更するには
システム管理者の承認待ちをする必要があります。 アプリケーション配置コントローラーは、 タイムアウトになったランタイム・タスクを、ユーザーが拒否したタスクとして扱います。 |
サーバー操作タイムアウト | 操作が失敗と判断される前に、操作を開始または停止して
完了するまでアプリケーション配置コントローラーが待機する時間を
分単位で表します。 サーバーを開始または停止するまでの、 予想される最悪のケースの値を設定してください。 許容値 は 1 から 60 分です。タイムアウトになる前にサーバーが開始に失敗すると、そのサーバーは保守モードになります。アプリケーション配置コントローラーでは、開始の問題が手動で修正され、そのサーバーが手動で開始されるまで、そのサーバーの開始を再試行することはありません。 サーバーが開始すると、アプリケーション配置コントローラーではそのサーバーの開始を検出します。サーバー操作タイムアウト前にサーバーが始動に失敗した場合は、サーバーは自動的に保守モードにはなりません。サーバーの始動に失敗すると、代わりにランタイム・タスクが生成されます。このサーバーは、手動で正常に再始動されない限り、アプリケーション配置コントローラーによって再度始動が試みられることはありません。サーバーを手動で正常に始動すると、アプリケーション配置コントローラーは、サーバーが始動されたことの通知を受けます。 サーバーを保守モードにしたい場合、アプリケーション配置コントローラーで maintenanceModeOnOperationFail カスタム・プロパティーを設定できます。 正常に始動 した後でサーバーを保守モードから解除したい場合は、アプリケーション配置コントローラー で unsetMaintenanceModeAfterStart カスタム・プロパティーを指定できます。 アプリケーション配置コントローラーに設定できるカスタム・プロパティーについては、 『アプリケーション配置カスタム・プロパティー』を参照してください。 |
配置変更間の最小時間 | 変更の新規バッチを開始するまでアプリケーション配置コントローラーが待機する時間の
合計を指定します。アプリケーション配置コントローラーは、
直前の変更が完了した後、またはタイムアウト後の変更の
バッチを待たなければならない場合があります。許容値は 1 分
から 24 時間までです。 この値を設定するとき、サーバーの開始または停止に関連したオーバーヘッドを 考慮してください。サーバーの開始と停止には数分かかります。 またノードに追加の負荷がかかる場合があります。 あまり頻繁に配置コントローラーにアプリケーション配置の再調整を許可すると、 追加されたオーバーヘッドは、動的クラスターのサイズ変更で 獲得できる拡大したパフォーマンス向上を無効にします。例えば、サーバーの開始に 1 分 かかり、配置変更間の最小時間が 20 分の場合、 配置変更はパフォーマンスに約 5% の 影響を与えます。 この値を、サーバーを開始するのに必要な時間の少なくとも 20 から 30 倍の時間に設定してください。 数時間以上の値を設定すると、アプリケーション配置が 1 日 2 回以上発生しない ことになります。トラフィック負荷とアプリケーション要求を 1 日に数回調整できる場合、 配置変更はより頻繁に 実行できます。 |
アプリケーション配置コントローラーは、その最高パフォーマンスに調整されます。