グローバル・トランザクション

アプリケーションで 2 つ以上のリソースを使用する場合は、 グローバル・トランザクション内のすべてのリソース・マネージャーに対する更新を調整するために、外部トランザクション・マネージャーが必要になります。

グローバル・トランザクション・サポートは、Web コンポーネントおよびエンタープライズ Bean コンポーネントで使用できます。また、一部制限はありますが、アプリケーション・クライアント・コンポーネントで使用することもできます。エンタープライズ Bean コンポーネントは、2 つのカテゴリーにさらに分けることができます。 すなわち、コンテナー管理トランザクション (CMT) を使用する Bean と、Bean 管理トランザクション (BMT) を使用する Bean です。

BMT エンタープライズ Bean、アプリケーション・クライアント・コンポーネント、および Web コンポーネントのみが、Java™ Transaction API (JTA) UserTransaction インターフェースを使用して、グローバル・トランザクションの境界を定義できます。 UserTransaction インターフェースを取得するには、java:comp/UserTransaction の Java Naming and Directory Interface (JNDI) 検索を使用するか、または SessionContext オブジェクトから getUserTransaction メソッドを使用します。

UserTransaction インターフェースは、CMT エンタープライズ Bean には使用不可です。 CMT エンタープライズ Bean がこのインターフェースを取得しようとすると、Enterprise JavaBeans (EJB) 仕様に従って例外がスローされます。

UserTransaction インターフェースの JNDI 検索を実行するプログラマチックに、 そのインターフェースのローカル実装に解決される InitialContext が使用されていることを確認します。 また、EJB のバージョンに適した JNDI ロケーションが、そのようなプログラマチックに使用されていることも確認してください。

WebSphere® Application Server バージョン 4 以降のリリースは、UserTransaction インターフェースを、EJB バージョン 1.1 仕様によって指定された JNDI ロケーションにバインドします。 このロケーションは java:comp/UserTransaction です。

Web コンポーネントまたはエンタープライズ Bean (CMT または BMT) では、JTA サポートを提供する追加のインターフェースを使用することができます。 これらのインターフェースにより、トランザクション識別と、 トランザクション完了の通知を受け取るためのメカニズムが提供されます。こうしたインターフェースの例として、TransactionSynchronizationRegistry インターフェース、ExtendedJTATransaction インターフェース、UOWSynchronizationRegistry インターフェースなどがあります。


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