Web サービス・アプリケーションを構成して、WS-ReliableMessaging を使用するには、WS-ReliableMessaging ポリシー・タイプを含むポリシー・セットを接続します。このポリシー・タイプは、管理対象パーシスタント、管理対象非パーシスタント、または管理対象外非パーシスタントなど、さまざまなサービスの品質を提供します。コマンド・スクリプトを使用して、
高信頼性メッセージングのポリシー・セットを構成します。
始める前に
このタスクの説明に従って、wsadmin ツールを使用して高信頼性メッセージング・ポリシー・セットを構成したり、管理コンソールを使用して高信頼性メッセージング・ポリシー・セットを構成したりすることができます。
WS-ReliableMessaging アプリケーションを使用するポリシー・セットは、
デフォルトでは次のとおりです。
- WS-I RSP
- WS-I RSP ND
- LTPA WS-I RSP
- Username WS-I RSP
- WSReliableMessaging 1_0
- WSReliableMessaging デフォルト
- WSReliableMessaging パーシスタント
詳しくは、
WS-ReliableMessaging のデフォルト・ポリシー・セットを参照してください。
これらのデフォルト・ポリシー・セットを使用する際に、
構成の変更が必要ない場合は、このタスクを行う必要はありません。 ご使用のアプリケーションをデフォルト・ポリシー・セットに関連付け、
使用するバインディングを定義する準備ができました。
どのような段階 (高信頼性 Web サービス・アプリケーションの作成前または作成後、
あるいはポリシー・セットの構成前または構成後) においても、高信頼性メッセージングを使用するクライアントのみをサポートするように
エンドポイントを構成するプロパティーを設定できます。
この設定は、WS-Policy を使用している場合は、WS-Policy によって反映されます。
このタスクについて
wsadmin ツールを使用して高信頼性メッセージング・ポリシー・セットを構成するには、以下のステップを実行します。
手順
- ポリシー・セットを作成します。 createPolicySet コマンドを使用して新規ポリシー・セットを作成するか、
copyPolicySet コマンドを使用して既存のポリシー・セット (前に作成したもの、
あるいは 2 つのWS-ReliableMessaging のデフォルト・ポリシー・セットのうちのいずれか) をコピーし、名前変更します。
詳しくは、wsadmin ツールを使用したポリシー・セットの作成およびコピーを参照してください。
- ポリシー・セットにポリシー・タイプ WSReliableMessaging および WSAddressing の両方が含まれていない場合は、wsadmin ツールを使用したポリシー・セットの作成およびコピーに説明されているように、addPolicyType コマンドを使用してこれらのポリシー・タイプを追加します。 以下に例を示します。
AdminTask.addPolicyType('[-policySet PolicySet1 -policyType WSReliableMessaging]')
AdminTask.addPolicyType('[-policySet PolicySet1 -policyType WSAddressing]')
これらのポリシー・タイプには、WS-ReliableMessaging をサポートする構成オプションが含まれています。
WS-Addressing は、WS-ReliableMessaging の非同期要求および応答の機能を提供し、
WS-ReliableMessaging バージョン 1.1 同期メッセージングにおいても必要です。注意: - 保護会話と高信頼性メッセージング・ポリシーを同じポリシー・セット内で使用する場合は、保護会話バインディングを、高信頼性メッセージング・ヘッダーへの署名を要求するように構成する必要があります。 高信頼性保護プロファイル・デフォルト・ポリシー・セット (WS-I RSP および WS-I RSP ND) は、保護会話と高信頼性メッセージングを同じポリシー・セット内で使用するように、特別に設計および構成されています。 いずれかの高信頼性保護プロファイル・デフォルト・ポリシー・セット (WS-I RSP および WS-I RSP ND) のコピーを使用する場合は、これ以上の保護会話バインディングの構成は不要です。
それ以外の場合は、WS-ReliableMessaging を使用できるように WS-SecureConversation を構成するを参照してください。
- WS-ReliableMessaging バージョン 1.1 メッセージングでは、
WS-Addressing が必須です。WS-ReliableMessaging および WS-Addressing ポリシーを含むポリシー・セット
を使用する場合に WS-Addressing ポリシーがオプションとして構成されていると、
WebSphere Application Server は WS-Addressing 設定をオーバーライドし、
WS-Addressing を自動的に使用可能にします。
- WS-ReliableMessaging ポリシー・タイプ属性を構成します。
WS-ReliableMessaging ポリシーでは、使用する WS-ReliableMessaging 標準のバージョン、
メッセージの配信順序、メッセージ配信に必要なサービス品質 (信頼性レベル) を構成することができます。これらの構成可能な属性について詳しくは、
WS-ReliableMessaging の設定を参照してください。
setPolicyType コマンドを使用して、これらの属性を構成します。
以下に例を示します。
AdminTask.setPolicyType('-policySet PolicySet1 -policyType WSReliableMessaging -attributes "[[inOrderDelivery false][specLevel 1.0]
[enabled true][qualityOfService managedPersistent][type WSReliableMessaging]]" -replace'
- 必要に応じて、WS-Addressing ポリシー・タイプ属性を構成します。 例えば、デフォルトの WS-Addressing ポリシー・メッセージ・スタイルは、応答メッセージのターゲット設定に制限がないことを指定する「同期および非同期」です。しかし、ポリシー共有を使用可能にすると、使用するスタイルを WS-Policy フレームワークが判定し、同期的な要求/応答パターンが優先されます。WS-Policy フレームワークが優先するため、クライアントがサービスを非同期的に起動した場合でも、信頼できるメッセージは同期的な要求/応答パターンで送信されます。非同期メッセージングを強制適用する場合は、WS-Addressing ポリシー・メッセージング・スタイルを非同期のみに設定します。
setPolicyType コマンドを使用して、これらの属性を構成します。
以下に例を示します。
AdminTask.setPolicyType('[-policySet PolicySet1 -policyType WSAddressing
-attributes "[[wsaMode WSA_ASYNC]]"]')
これらの構成可能な属性について詳しくは、
WS-Addressing ポリシー設定を参照してください。
- 変更をマスター構成に保存します.
構成変更を保存するには、次のコマンドを入力します。
AdminConfig.save()