PropFilePasswordEncoder コマンド解説書

PropFilePasswordEncoder コマンドは、 プレーン・テキスト・プロパティー・ファイルにあるパスワードをエンコードします。 このコマンドは Secure Authentication Server (SAS) プロパティー・フ ァイルと非 SAS プロパティー・ファイルの両方をエンコードします。 パスワードのエンコード後は、デコード・コマンドは存在しません。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): プロパティー・ファイル内のエンコード・パスワードをカスタマイズする 必要がある場合は、このコマンドを実行する前に、PropFilePasswordEncoder.sh ファイル または PropFilePasswordEncoder.bat ファイルを手動で編集してください。このファイルに追加する 必要がある行についての説明は、『カスタム・パスワード暗号化の実装』のトピックを参照してください。gotcha
注: PropFilePasswordEncoder で以前のリリースより詳細なデバッグ・メッセージが出力されるようにするには、以下を入力してコマンドを更新してください。
-Dcom.ibm.websphere.security.passwordEncoderDebug=true

[IBM i]このスクリプトを実行するには、ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が必要です。

構文

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]コマンド構文は次のようになります。
PropFilePasswordEncoder "file_name" { passwordPropertiesList | -SAS } { -noBackup | -Backup }
    [ -profileName profile ] [ -help | -? ]

パラメーター

PropFilePasswordEncoder コマンドで使用可能なオプションは、 次のとおりです。

[IBM i]fileName
[IBM i]この必須パラメーターは、パスワードをエンコードするファイルの名前を指定します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]ファイル名
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]この必須パラメーターは、パスワードをエンコードするファイルの名前を指定します。
passwordPropertiesList
パスワードを sas.client.props ファイルでなくプロパティー・ファイルでエンコードする場合、このパラメーターが必須です。 エンコードするパスワード・プロパティーを 1 つ以上指定します。 パスワード・プロパティー・リストはコンマで区切る必要があります。
-SAS
パスワードを sas.client.props ファイルでエンコードする場合、このパラメーターは必須です。
[IBM i] -profileName
[IBM i]このパラメーターはオプションです。 プロファイルの値は、アプリケーション・サーバーのプロファイル名を指定します。 スクリプトは、指定したプロファイルから取得したパスワード・エンコード・アルゴリズムを使用します。 このパラメーターを指定しない場合、スクリプトはデフォルト・プロファイルを使用します。
-noBackup
このパラメーターはオプションで、デフォルトで使用されます。スクリプトによるバックアップ・ファイルの作成は行われません。 デフォルト値を変更するには、次の Java™ システム・プロパティーを追加します。 "-Dcom.ibm.websphere.security.util.createBackup=true"
-Backup
このパラメーターはオプションです。 スクリプトにより、バックアップ・ファイル <file_name>.bak が作成されます。これには、パスワードが平文で含まれます。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS] -profileName
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]このパラメーターはオプションです。 プロファイルの値は、アプリケーション・サーバーのプロファイル名を指定します。 スクリプトは、指定したプロファイルから取得したパスワード・エンコード・アルゴリズムを使用します。 このパラメーターを指定しない場合、スクリプトはデフォルト・プロファイルを使用します。
-help または -?
このパラメーターを指定すると、スクリプトは他のすべてのパラメーターを無視し、使用法を示したテキストを表示します。
[IBM i]以下のコマンドでは、デフォルトのスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルの soap.client.props ファイルでパスワードをエンコードします。
app_server_root/bin/PropFilePasswordEncoder
 profile_root/default/properties/soap.client.props
com.ibm.SOAP.loginPassword,com.ibm.ssl.keyStorePassword,com.ibm.ssl.trustStorePassword
重要: これらのコマンドは、表示上の問題から複数行で表示されています。

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ファイル名:rsec_propfilepwdencoder.html