管理対象外 Web サービス JAX-RPC クライアントの実行

WebSphere® Application Server バージョン 9.0 および Application Client for WebSphere Application Server バージョン 9.0 は、Java™ API for XML-based RPC (JAX-RPC) 1.1 仕様に基づく Java Platform, Standard Edition 6 (Java SE 6) Web サービス・シン・クライアント・ランタイム実装を提供します。Thin Client for JAX-RPC with WebSphere Application Server は、スタンドアロンの Java SE 6 クライアント環境であり、管理対象外の JAX-RPC Web サービス・クライアント・アプリケーションを WebSphere 以外の環境で実行し、アプリケーション・サーバーによってホストされる Web サービスを呼び出すことができます。

始める前に

サポートされる構成 サポートされる構成: Thin Client for JAX-RPC with WebSphere Application Server は、スタンドアロン・クライアント・ランタイムとして、純粋な Java SE 環境または OSGi 環境内で使用できます。Thin Client for JAX-RPC の、WebSphere Application Server 内または WebSphere Application Client 環境内での実行はサポートされません。このバージョンのアプリケーション・サーバーでは、 アプリケーション・サーバーにより提供される他の Thin Client ランタイム (管理 Thin Client を除く) も CLASSPATH に指定して、Thin Client for JAX-RPC と共存させることができます。sptcfg

JAX-RPC 管理対象外クライアント環境をセットアップするには、事前に Thin Client for JAX-RPC Java アーカイブ (JAR) ファイルを入手する必要があります。Thin Client for JAX-RPC を入手するには、アプリケーション・サーバーまたはアプリケーション・クライアントのいずれかをインストールする必要があります。

Thin Client for JAX-RPC JAR ファイル com.ibm.ws.webservices.thinclient_8.5.0.jar は、 app_server_root\runtimes ディレクトリーにあります。 WebSphere 環境以外での Thin Client for JAX-RPC のコピーの正しい使用法およびその制限について確認する場合は、ご使用条件を参照してください。

Thin Client for JAX-RPC は、 以下の環境でサポートされます。
  • IBM® Software Development Kits (SDK) バージョン 6.0
  • IBM が提供する Sun Java Development Kit (JDK) バージョン 6.0
  • 非 IBM SDK バージョン 6.0。以下の制約があります。
    • 非 IBM SDK 上の Xerces の制限

      非 IBM SDK を使用している場合は、Xerces 実装との依存関係があるために、 ユーザーは Thin Client for JAX-RPC を実行する前に Xerces-J バージョン 2.6.2 をダウンロードし、 これをクラスパスに設定する必要があります。

    • Equinox 3.6 OSGi ランタイム環境

このタスクについて

サポートされる構成 サポートされる構成: クライアントが実行されているアプリケーション・サーバーが始動を完了する前に、Web サービスを呼び出す Web サービス・クライアントを実行するというシナリオは、サポートされていません。sptcfg
サポートされる構成 サポートされる構成: WS-Addressing は、非管理対象クライアント環境での JAX-RPC Web サービスではサポートされていません。 WS-Addressing を使用する必要がある場合、または WS-Notification などの WS-Addressing に依存する Web サービス標準を使用する必要がある場合は、 代わりに Thin Client for Java API for XML-based Web Services (JAX-WS) を使用する必要があります。 Thin Client for JAX-WS をセットアップおよび実行する方法について詳しくは、Thin Client for JAX-WS の資料を参照してください。sptcfg

手順

  1. パスを構成します。 以下のように入力して、Java bin ディレクトリーをパスに追加することができます。
    [Windows][z/OS]
    set PATH=<your_JDK_bin_directory>;%PATH%
    [AIX][HP-UX][Solaris][Linux]
    export PATH=<your_JDK_bin_directory>:$PATH
  2. クラスパスを構成します。
    [Windows][z/OS]
    set CLASSPATH=.;<your_web_services_thin_client_install_directory>¥com.ibm.ws.webservices.thinclient_8.5.0.jar;
    <your_application_jars>;%CLASSPATH%
    [AIX][HP-UX][Solaris][Linux][IBM i]
    export CLASSPATH=.:<your_web_services_thin_client_install_directory>/com.ibm.ws.webservices.thinclient_8.5.0.jar:
    <your_application_jars>;$CLASSPATH
    • IBM 以外の SDK を使用している場合、Xerces Web サイトから Xerces xml-apis.jarxercesImpl.jar を取得し、次にクラスパス定義を構成します。
      [Windows][z/OS]
      set CLASSPATH=.;<your_Xerces_install_directory>¥xml-apis.jar;<your_Xerces_install_directory>
      ¥xercesImpl.jar;%CLASSPATH%
      [AIX][HP-UX][Solaris][Linux][IBM i]
      export CLASSPATH=.:<your_Xerces_install_directory>/xml-apis.jar:<your_Xerces_install_directory>
      ¥xercesImpl.jar:$CLASSPATH
  3. クライアントの SSL を構成します。
    1. 以下のシステム・プロパティーを Java コマンドに追加します。
      -Dcom.ibm.SSL.ConfigURL=file:///home/sample/ssl.client.props

      ファイル ssl.client.props は、WebSphere Application Server のインストール済み環境から取得可能であり、ユーザーの環境に合わせて変更できます。ターゲット環境のロケーションに一致させるために、少なくとも、ssl.client.props ファイル内の com.ibm.ssl.keyStore および com.ibm.ssl.trustStore 鍵ファイルのロケーションを更新する必要があります。

      例えば、Sun JRE でアプリケーションを実行する場合は、次の SSL 構成設定を使用します。
      com.ibm.ssl.protocol=SSL
      com.ibm.ssl.trustManager=SunX509
      com.ibm.ssl.keyManager=SunX509
      com.ibm.ssl.contextProvider=SunJSSE
      
      com.ibm.ssl.keyStoreType=JKS
      com.ibm.ssl.keyStoreProvider=SUN
      com.ibm.ssl.keyStore=/home/user1/etc/key.jks
      
      com.ibm.ssl.trustStoreType=JKScom.ibm.ssl.trustStoreProvider=SUN
      com.ibm.ssl.trustStore=/home/user1/etc/trust.jks

      鍵ストア・ファイル およびトラストストア・ファイルは、アプリケーションの実行前に、Java 鍵ツール・ユーティリティーを使用して作成する必要があります。IBM 以外の製品の JRE では、自動鍵ファイル生成はサポートされません。

  4. 以下のコマンドを入力して、クライアント・アプリケーションを実行します。
    [Windows][z/OS]
    %JAVA_HOME%/bin/java -Dcom.ibm.SSL.ConfigURL=file:///home/sample/ssl.client.props <your_client_application>
    [AIX][HP-UX][Solaris][Linux][IBM i]
    $JAVA_HOME/bin/java -Dcom.ibm.SSL.ConfigURL=file:///home/sample/ssl.client.props <your_client_application>

タスクの結果

WebSphere Application Server 上でホストされる Web サービスを呼び出すために使用できる、管理対象外 JAX-RPC クライアント・ランタイム環境がセットアップされました。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 次のコマンドは、実行中のシン・クライアントのバージョンを表示します。
java -cp (wasHome)/runtimes/com.ibm.ws.webservices.thinclient_8.5.0.jar com.ibm.ws.webservices.Version
以下の例は、このコマンドの出力を示します。
IBM Web services build: cf021412.02
IBM Web services release: 8.5.5
Time stamp: 5/14/14 21:11:46
gotcha

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=twbs_wbsthinclient
ファイル名:twbs_wbsthinclient.html