SIP 専有ヘッダー・フィールド
専有のヘッダー・フィールドを組み込んだ SIP サーブレット要求を作成できます。 SIP 専有ヘッダー・フィールドを使用すると、メッセージ・レベルで特定の SIP 設定を実装できるようになります。 SIP コンテナー・レベルで設定された SIP 設定は、 その SIP コンテナーによって処理されるすべての SIP メッセージに適用されます。
あるメッセージに 1 つ以上の専有ヘッダー・フィールドを 組み込むには、SIP サーブレット要求をセットアップしてこの要求が 1 つ以上の SipServletMessage.setHeader(string_name, string value) メソッドを組み込むようにします。アプリケーションが SipServletRequest.send() を呼び出して この要求を送信すると、伝送のために SIP スタックに渡されたメッセージ・オブジェクトに その専有ヘッダー情報が組み込まれます。 次に、SIP スタックは、要求を発信するためにクライアント・トランザクションを作成し、 メッセージ・オブジェクトに組み込まれた専有ヘッダー・フィールドを基に、この特定の 要求に応じて SIP 構成設定を調整します。 このスタックは、メッセージがネットワークに発信される前に専有ヘッダー・フィールドを 除去します。
タイマー値の指定に使用される専有ヘッダー・フィールド
以下の
専有ヘッダー・フィールドは、特定のメッセージにタイマー値を指定する場合に使用できます。
アプリケーションは、1 つのメッセージ・インスタンスに複数のタイマー値を
設定できますが、同じ専有ヘッダー・フィールドに複数の値を指定することはできません。
- IBM-TransactionTimeout
- このヘッダー・フィールドを使用して、クライアント・トランザクション・ タイムアウトの長さ (ミリ秒) を指定します。このヘッダーは、INVITE クライアント・ トランザクションにタイマー B の値、非 INVITE クライアント・トランザクションに タイマー F の値を指定することに相当します。
- IBM-RetransmissionInterval
- このヘッダー・フィールドを使用して、要求の再送信間隔の 長さ (ミリ秒) を指定します。このヘッダーは、INVITE クライアント・ トランザクションにタイマー A の値、非 INVITE クライアント・トランザクションに タイマー E の値を指定することに相当します。
- IBM-RetransmissionMaxInterval
- このヘッダー・フィールドを使用して、最大再送信間隔 (ミリ秒) を 指定します。このヘッダーは、非 INVITE クライアント・トランザクションに タイマー T2 の値、INVITE クライアント・トランザクションにタイマー B の値を 指定することに相当します。