JSP バッチ・コンパイル

JavaServer Pages (JSP) サポートに対する IBM® の機能強化として、WebSphere® Application Server では、アプリケーション・デプロイメント前に JSP コンパイルを可能にするバッチ JSP コンパイラーを提供しています。バッチ・コンパイラーは JSP ページの構文を検証し、 JSP ページを Java™ ソース・ファイルに変換して、 その Java ソース・ファイルを Java サーブレット・クラス・ファイルにコンパイルします。バッチ・コンパイラーはまた、タグ・ファイルを検証し、Java 実装クラスを生成します。

事前デプロイされたアプリケーションにある バッチ・コンパイルは、最初に要求されるコンパイルを除去することによって、デプロイメント・プロセスを単純化し、JSP ページのランタイム・パフォーマンスを改善します。バッチ・コンパイラーは、 WebSphere Application Server にデプロイされたエンタープライズ・アプリケーションでも作動します。

JSP バッチ・コンパイラーは、サーブレット 2.2 以降をサポートする Web モジュールで作動します。このバッチ・コンパイラーは、JSP 2.3 仕様または JSP 1.0 にまで遡る以前の仕様に書き込まれる JSP ページで作動します。JSP バッチ・コンパイラーは、サーブレット 2.5 以降のデプロイメント記述子 web.xml を認識し、含まれている可能性がある jsp-config エレメントを使用することができます。 サーブレット 2.3 (JSP 1.2) またはサーブレット 2.2 (JSP 1.1) デプロイメント記述子では、バッチ・コンパイラーは 記述子に含まれている可能性があるタグ・ライブラリー・エレメントを認識し、使用します。

バッチ・コンパイルをすることにより、 JSP ページが変換され、コンパイルされてサーブレットになるため、 JSP ページに対する最初の要求を極めて高速に行うことができます。 バッチ・コンパイルは、 アプリケーションに使用するすべての JSP ページの再同期を高速に行う方法としても有効です。

バッチ・コンパイラーは、バッチ・コンパイラー・ターゲットのタイプによって、WebSphere Application Server temp ディレクトリーおよび Web モジュールの WEB-INF/classes ディレクトリーの両方でクラス・ファイルの生成をサポートします。さらに、バッチ・コンパイラーは、ターゲット・アプリケーションの外で、ファイル・システムの任意のディレクトリーでのクラス・ファイルの生成を使用可能にします。Web モジュールの WEB-INF/classes ディレクトリーでクラス・ファイルを生成すると、 Web モジュールを内蔵タイプの WAR ファイル、または EAR 内の WAR としてデプロイすることができます。

また、JSP バッチ・コンパイラーを使用して共有ライブラリーを使用できます。JSP バッチ・コンパイラーを使用する場合、JAR を <WEB-INF>/lib ディレクトリー内の WAR に追加するか、 または、JAR を JVM クラスパスに追加して共有ライブラリーを使用する必要があります。

[IBM i]バッチ・コンパイル用にプレタッチ・ツールを使用することができます。これを使用して JSP クラス・ファイルをコンパイルし、アプリケーション・サーバー JVM にロードできます。 このツールは、iSeries サーバーの JSP バッチ・コンパイラーよりもパフォーマンスを改善します。 詳しくは、『JSP ファイルのコンパイルとロードを行うためのプレタッチ・ツール』を参照してください。


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