JACC ポリシー・コンテキスト ID (ContextID) のフォーマット
ポリシー・コンテキスト ID はポリシー・コンテキストを表す固有のストリングとして定義されます。 ポリシー・コンテキストは、Web モジュールまたは Enterprise JavaBeans (EJB) モジュールのリソースへのアクセスに影響を与える Java™ Contract for Containers (JACC) 仕様によって定義されるすべてのセキュリティー・ポリシー・ステートメントを含みます。
JACC プロバイダーへのポリシーの伝搬中に、各ポリシー・コンテキストについて PolicyConfiguration オブジェクトが作成されます。 このオブジェクトには、コンテキストに対応する、JACC 許可オブジェクトで表されるポリシー・ステートメントが取り込まれます。 オブジェクトは、JACC 仕様の API を使用して JACC プロバイダーへ伝搬されます。
WebSphere® Application Server は、モジュールの contextID フォーマットとして href:cellName/appName/moduleName ストリングを使用して、contextID を固有のものにします。 ストリングの href 部分は、階層名がコンテキスト ID として渡されることを示します。 cellName は、アプリケーションがインストールされているデプロイメント・マネージャー・セルまたは基本セルの名前を表します。 アプリケーションが、あるセル (例えば、 セル名が base1 である、Base アプリケーション・サーバーのセル) に インストールされ、addNode を使用して cell1 という名前のデプロイメント・マネージャー・セルに追加されると、 アプリケーションのモジュールのコンテキスト ID には、 セル名として base1 (cell1 ではなく) が含まれることになります。 これは、このアプリケーションが最初に base1 に インストールされたためです。
コンテキスト ID のストリングの appName 部分は、モジュールを含むアプリケーション名を表します。 moduleName はモジュールの名前を参照します。
例えば、cell1 にインストールされた DefaultApplication という名前のアプリケーションのモジュール Increment.jar ファイルのコンテキスト ID は、href:cell1/DefaultApplication/Increment.jar ファイルとなります。