メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用しないバスへのクラスターの追加

メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用せずに、サービス統合バスのメンバーとしてクラスターを追加することができます。 クラスターには、デフォルト・プロパティーを使用した 1 つのメッセージング・エンジンが作成されます。 クラスターを追加した後、追加のメッセージング・エンジンを作成し、新しいコア・グループ・ポリシーの作成と構成を行って、メッセージング・エンジンの管理方法をカスタマイズすることができます。

始める前に

バスのメンバーとしてのクラスターの追加にリストされているリソースが定義されているようにしてください。

このタスクについて

メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用せずにバスのメンバーとしてサーバー・クラスターを追加すると、 そのクラスターに対して 1 つのメッセージング・エンジンが作成されます。 メッセージング・エンジンは、クラスター内のいずれかのサーバーにフェイルオーバーできるように、デフォルトのプロパティーを持ったデフォルトの SIBus コア・グループ・ポリシーを使用します。

クラスターの追加後、構成をカスタマイズできます。 追加のメッセージング・エンジンを作成し、新しいコア・グループ・ポリシーの作成と構成を行って、メッセージング・エンジンの管理方法をカスタマイズすることができます。 そのためには、メッセージング・エンジンのコア・グループ・ポリシーを作成してその構成を行う方法、およびマッチング基準を使用してメッセージング・エンジンとコア・グループ・ポリシーを関連付ける方法を理解していなければなりません。

以下の手順は、既に習熟している場合に実行するようにしてください。 そうでない場合は、メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスを使用してください。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]オプションとして、Java™ 仮想マシン (JVM) の初期および最大ヒープ・サイズを調整することができます。 ヒープ・サイズを正しく調整すれば、1 つ以上のメッセージング・エンジンをホストするアプリケーション・サーバーに、必要なメッセージ・スループットに合ったメモリー量を提供することができます。

混合バージョン・セルを扱っている場合、製品のこのバージョンで稼働しているサービス統合バスは、以下に挙げる製品バージョンで稼働している WebSphere® Application Server バージョン 6 バス・メンバーのみを含むことができます。
  • 6.0.2 (フィックスパック 23 以降)
  • 6.1.0 (フィックスパック 13 以降)

セキュリティーが使用可能で、バスに混合バージョンのバス・メンバーが存在する場合、バス・メンバーはエンジン間認証別名を使用することによって信頼を確立します。 サーバー・クラスターを、WebSphere Application Server バージョン 6 のバス・メンバーとして追加したときに、 このサーバー・クラスターがこのレベルの最初のバス・メンバーであれば、このタスクで認証別名を選択または作成する必要があります。 このアクションでは、エンジン間認証別名を設定します。

手順

  1. ナビゲーション・ペインで、「サービス統合 ->「バス」 -> 「bus_name -> [トポロジー (Topology)]「バス・メンバー (Bus members)」」をクリックします。
  2. 「追加」をクリックして、「新規バス・メンバーの追加」ウィザードを開始します。
  3. 最初のペインで「クラスター」を選択し、 ドロップダウン・リストから、バスのメンバーにするクラスターを選択します。
  4. 「メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスの設定」ペインで、「メッセージング・エンジン・ポリシー・アシスタンスの使用可能化 (Enable messaging engine policy assistance)」チェック・ボックスが選択されていない状態にします。
  5. 既に定義済みのメッセージ・ストアのタイプを選択します。
    • ファイル・ストアを使用する場合は、ログ・ファイル、永続ファイル・ストア、および一時的ファイル・ストアのディレクトリー・パスを指定します。 デフォルトのパスは使用しないでください。また、それぞれのメッセージング・エンジンごとに固有のパスを使用するようにしてください。
    • データ・ストアを使用する場合は、データ・ストアを保持するデータベースへのアクセスを可能にするデータ・ソースの JNDI 名を指定します。
  6. オプション: [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]「パフォーマンス・パラメーターの調整」ペインで、Java 仮想マシン (JVM) の初期および最大ヒープ・サイズの現在の設定を表示できます。 この現在の設定を変更することでパフォーマンスを調整したい場合は、「ヒープ・サイズの変更」チェック・ボックスを選択し、必要な変更値をそれぞれの「提案ヒープ・サイズ」フィールドに入力します。
  7. セキュリティーが有効で、 このクラスター・バス・メンバーを追加することで混合バージョンのバスが作成される場合、 ウィザードから認証別名についてのプロンプトが出されます。以下のいずれかを行います。
    • 既存の認証別名を選択します。
    • 新規の認証別名を作成します。固有の別名およびパスワードを指定します。
    このアクションでは、エンジン間認証別名を設定します。
  8. 「新規バス・メンバーの追加」ウィザードが終了したら、マスター構成に変更を保存します。

タスクの結果

クラスターがバスのメンバーとなり、cluster_name.nnn-bus_name という名前の単一のメッセージング・エンジンが作成されました。 メッセージング・エンジンは、クラスター内のいずれかのサーバーにフェイルオーバーできるように、デフォルトのプロパティー (One of N。優先サーバーは未使用) を使用したデフォルトの SIBus コア・グループ・ポリシーを使用します。 このクラスター構成では、高可用性メッセージング・エンジンが使用されます。

次のタスク

高可用性が必要な場合には、メッセージング・エンジンの優先サーバーの指定やメッセージング・エンジンでのフェイルバックの使用可能化など、さらに構成が必要になる場合があります。 スケーラビリティーまたはワークロード共有が必要な場合には、クラスターに必要な数だけメッセージング・エンジンを追加します。 メッセージング・エンジンの動作をカスタマイズするには、メッセージング・エンジンのコア・グループ・ポリシーを新規作成してその構成を行い、 マッチング基準を使用してそのメッセージング・エンジンとコア・グループ・ポリシーを関連付けます。 それぞれの新規メッセージング・エンジン (最初のものも含む) ごとに、新しい個別のコア・グループ・ポリシーを作成することをお勧めします。 デフォルトの SIBus コア・グループ・ポリシーを変更することはお勧めしません。 詳しくは、関連タスクを参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tjj1003_
ファイル名:tjj1003_.html