Ant によるタスクの自動化
Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションをアプリケーション・サーバー上で実行して Apache Ant を使用できるように、本製品には Ant ツールのコピーおよび (Ant 機能を拡張して製品固有の機能を含むようにする) Ant タスクのセットが用意されています。Ant は、Java プログラマーによって頻繁に使用されるツールとなっています。
このタスクについて

- WebSphere_Ant (WsAnt) スクリプトを ws_ant ランチャーの外で呼び出すことはサポートされておらず、推奨されていません。
- Ant ツールを呼び出す際に、ant スクリプトのコマンド引数の代わりに空ストリングを
渡さないでください。スクリプトは wsadmin 環境では作動しません。次の例に示すように、<arg value> を空ストリングにすることはできません。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <project name="proj" default="main"> <taskdef name="wsadmin" classname="com.ibm.websphere.ant.tasks.WsAdmin"/> <target name="main"> <wsadmin,conntype="NONE" lang="jython" failonerror="true" script="&(basedir)/script.ph"> <arg value="blah" /> <arg value="" /> </wsadmin> <!-- manaeapp action="blah" variation-number="0" --> </target> </project>
- 一般的には、ws_ant.sh スクリプトの場合、以下のように特殊文字を含むストリングには単一引用符を使用します。
- 単一引用符または二重引用符を含むストリングの場合、どちらか使用されていない方の引用符を使用してストリングを囲みます。例えば、bin/ws_ant.sh
-f ant.xml -Dsystem.property='"a quoted String"' と指定した場合、プロパティーは "a quoted string" に設定されます。同様に、bin/ws_ant.sh -f ant.xml -Dsystem.peoperty="'a quoted
string'" と指定した場合、プロパティーは 'a quoted string' に設定されます。
単一引用符と二重引用符の両方を同じストリングに含めることはできません。
- 逆引用符を含むストリングの場合、単一引用符でストリングを囲み、円記号を使用して逆引用符をエスケープします。例えば、bin/ws_ant.sh -f ant.xml -Dsystem.property='\`a quoted string\`' と指定した場合、プロパティーは `a quoted string` に設定されます。
- 円記号を含むストリングの場合、単一引用符でストリングを囲み、円記号で円記号をエスケープします。例えば、 bin/ws_ant.sh -f ant.xml -Dsystem.property='c:¥¥Program Files¥¥IBM' と指定したとします。 この場合プロパティーは c:¥Program Files¥IBM に設定されます。
- ドル記号を含むストリングの場合、単一引用符でストリングを囲み、円記号でドル記号をエスケープします。例えば、bin/ws_ant.sh -f ant.xml -Dsystem.property='\$3.99' と指定した場合、プロパティーは $3.99 に設定されます。
- 単一引用符または二重引用符を含むストリングの場合、どちらか使用されていない方の引用符を使用してストリングを囲みます。例えば、bin/ws_ant.sh
-f ant.xml -Dsystem.property='"a quoted String"' と指定した場合、プロパティーは "a quoted string" に設定されます。同様に、bin/ws_ant.sh -f ant.xml -Dsystem.peoperty="'a quoted
string'" と指定した場合、プロパティーは 'a quoted string' に設定されます。
以下のタスクを Ant によって提供されるタスクと組み合わせると、アプリケーション・サーバー上のアプリケーションのコンパイル、パッケージ、インストール、およびテストを行うビルド・スクリプトを作成することができます。
- アプリケーションのインストールおよびアンインストール
- 基本構成におけるサーバーの開始および停止
- 管理スクリプトまたはコマンドの実行
- EJB 1.x または 2.x モジュール用の Enterprise JavaBeans (EJB) デプロイメント・ツールの実行
- JavaServer Pages (JSP) ファイル・プリコンパイル・ツールの実行
Ant について詳しくは、Apache の Web サイトを参照してください。