マルチブローカー複製ドメイン設定

このページを使用して、マルチブローカー複製ドメインを構成します。この管理コンソール・ページは、 前バージョンの製品で作成された複製ドメインにのみ適用されます。複製ドメインでは、 データ複製サービス (DRS) が使用されます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「環境」 > 「複製ドメイン」 > multibroker_replication_domain_nameをクリックします。

ドメイン内のレプリケーターに接続されているアプリケーション・サーバーは、 他の任意のレプリケーター (同じレプリケーターを含む) に接続されたアプリケーション・サーバーによって送信されたものと同じデータのセットにアクセスできます。 データが複製ドメイン間で共有されることはありません。

名前

複製ドメインに対する名前を指定します。 この名前はセル内で固有でなければなりません。

要求タイムアウト

複製ドメイン利用者が、別の複製ドメイン利用者からの情報を要求する際に、 その情報が存在しないものと見なして要求を断念するまでの秒数を指定します。 デフォルトは 5 秒です。

情報
データ型 整数
単位
デフォルト 5

DRS 区画サイズ

複製ドメインを区分化してできるグループの数を指定します。 デフォルトでは、アプリケーション・サーバー・プロセスによって複製ドメインに送信されるデータは、その複製ドメインに接続しているその他すべてのアプリケーション・サーバー・プロセスに転送されます。データの送信先の数をフィルターに掛けたり減らすために、複製ドメインを区画に分割します。区画ごとに、 その区画を listen するサーバーが少なくとも 1 つは必要です。 ある区画を listen するサーバーが 1 つもない場合は、オブジェクトをキャッシュに入れるサーバーが存在しないので、 その区画で作成されたレプリカはすべて失われます。 デフォルトの区画サイズは 10 であり、パフォーマンスを強化するに、区画サイズを 10 以上にする必要があります。

複製ドメインの区分化は、 HTTP セッションを維持するプロセスが失敗したときに HTTP セッションの検索をサポートするために、 データを複製している場合にのみ適用できます。 Web コンテナーの動的キャッシュが維持するキャッシュ・データの共有に関しては、区分化は サポートされません。動的キャッシュの場合、区画またはグループはすべて常にアクティブであり、データの複製に使用されます。

複製ドメインを区分化する場合は、グループまたは区画の総数を定義します。 この設定を使用して、グループ数を定義します。 次に、Web コンテナーの下、またはエンタープライズ・アプリケーションまたは Web モジュールの一部として特定のセッション・マネージャーを構成する場合は、 そのセッション・マネージャー・インスタンスが listen し、データの受け入れ元になる区画を選択します。 アプリケーション・サーバーが listen するグループを指定するには、「セッション・マネージャー」ページで影響を受けたサーバーの設定を変更します。 さらに、サーバーにロールまたはランタイム・モードを設定することもできます。 このロールまたはモードは、アプリケーション・サーバー・プロセスが複製ドメインにデータを送信するのか、データを受信するのか、または両方を行うのかに影響します。デフォルトでは、データの受信と送信の両方を行います。

情報
データ型 整数
デフォルト 10

単一レプリカ

データを一度だけ複製するように指定します。このオプションは、 セッション・マネージャーによってメモリー間で複製を行う場合にのみ使用してください。 HTTP セッションを維持するプロセスが失敗したときに HTTP セッションの検索をサポートするためにデータを複製する場合は、 このオプションを使用可能にします。 このオプションは、データの受信側を単一インスタンスに制限します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 動的キャッシュ複製を使用するドメインでは、このオプションを使用可能にしないでください。gotcha
この設定により、グループ化や区分化を超えたフィルター操作ができるようになります。 この設定を使用すると、 複製ドメイン内のもう一方の listen 中のインスタンスだけにデータを送信するように選択することができます。
情報
デフォルト false

シリアライゼーション・メソッド

データの複製時に使用するオブジェクト・シリアライゼーション・メソッドを指定します。 Java™ オブジェクトの複製に伴う管理上の問題は、クラス定義を配置する場所に関するものです。これは、クラス定義が特定の Web モジュールまたはエンタープライズ・アプリケーション内にのみ存在するような Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 環境で、特に問題となります。オブジェクト・シリアライゼーション・メソッドは、データを受信しているプロセスもクラス定義を必要とするかどうかを指定します。

この設定に対するオプションは OBJECT と BYTES です。 デフォルトは BYTES です。

OBJECT は、レプリケーターに対して、ストリームにオブジェクトを直接書き込むように指示します。 OBJECT を使用すると、レプリケーターは受信側のオブジェクトをインスタンス化する必要があるため、 クラス定義が必要になります。

BYTES は、レプリケーターに対して、オブジェクトをバイトに分割し、 バイトだけをストリームに送信するよう指示します。 BYTES を使用すると、レプリケーターは、受信側のオブジェクトをインスタンス化する必要がありません。 BYTES オプションは、データが受信側で使用されず、クラス定義を受信側に保管する必要がない、フェイルオーバーの場合に便利です。 また、このオプションは、Web アプリケーション・クラスパスからシステム・クラスパスへ、 クラス定義を移動することを必要とします。

DRS プール・サイズ

Java Message Service (JMS) トランスポートとの通信に割り振られるリソースのプール・サイズを指定します。 この数値は、DRS 区画サイズと同じになるように構成してください。デフォルトは 10 です。

複製リソースをプールすることで、内部データ複製サービスのパフォーマンスを強化することができます。

DRS プール接続

ドメイン複製サービスが、単一の接続を再使用するのではなく、その Java Message Service (JMS) トランスポートとの接続プールを作成するように指定します。単一のレプリカまたはクライアント・サーバー環境を使用する場合に、 接続をプールすることができます。ピアツーピア環境では、接続のプールは行わないでください。

デフォルトでは、複製用の接続プールを作成しないようになっています。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=urun_rreplicator
ファイル名:urun_rreplicator.html