[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]

coregroupsplit.py スクリプト

coregroupsplit.py スクリプトを使用して、 既存のセルを複数のコア・グループに分割できます。コア・グループ内に定義されたアプリケーション・サーバー、 ノード・エージェント、およびオンデマンド・ルーター (ODR) などの WebSphere® Application Server 関連のプロセスの数が 40 を超えている場合は、 このスクリプトの実行を考えてください。

目的

coregroupsplit.py スクリプトは、既存のセルを複数のコア・グループに分割します。あるサーバーで、そのコア・グループのメンバーシップが変更された場合、 セル全体を再始動して、複数の区画が形成されないようにする必要があります。そのため、 このスクリプトで使用されるデフォルト・オプションでは、 DefaultCoreGroup 以外のコア・グループのメンバーであるサーバーのコア・グループ・メンバーシップは変更されません。
このスクリプトを実行すると、 コア・グループのための以下のベスト・プラクティスが試行されます。
  • 各コア・グループにおけるサーバーの数は、40 未満にする必要があります。このベスト・プラクティスは、 セル内のサーバー数に対するノード数の比率が適切である場合にのみ可能です。
  • 各コア・グループは、少なくとも 3 つのコア・グループ・ブリッジを装備している必要があります。このベスト・プラクティスは、 セル内のサーバー数に対するノード数の比率が適切である場合にのみ可能です。
  • 各クラスターはそれぞれ単一のコア・グループに対して完全にマッピングされている必要があります。
  • -createbridges パラメーターを使用する場合、コア・グループのブリッジおよびコーディネーターは、 他の使用されていないノードに対して優先的にホスティングされます。
このスクリプトは、最適なパフォーマンスのために HA マネージャーの調整も行います。 デフォルトでは、スクリプトはセル内の各ノード・エージェントに関してコア・グループ・ブリッジを構成します。スクリプトは、セル内のノードおよびサーバーの数に基づいて、 コア・グループの数を最適なレベルに達するまで増やします。コア・グループ・ブリッジ・ノード・エージェントは、 メッシュ・トポロジー内の DefaultAccessPointGroup アクセス・ポイント・グループの一部として構成されます。推奨されるメッシュ・トポロジーで、 すべてのアクセス・ポイントは、単一のアクセス・ポイント・グループに集められます。このため、 すべてのブリッジ・インターフェースは直接通信し合うことができます。

コア・グループ・ブリッジには、少なくとも 512 MB の Java™ 仮想マシン (JVM) スペースを与える必要がありますので、注意してください。

ロケーション

coregroupsplit.py スクリプトは、app_server_root/bin ディレクトリーにあります。

使用法

デフォルトのスクリプトの使用法は、次のようになっています。
./wsadmin.sh -lang jython -f coregroupsplit.py
このスクリプトを実行すると、コア・グループが不平衡になり、 一部のコア・グループが他のコア・グループより多くまたは少なくロードされる可能性があります。 このスクリプトを再実行してコア・グループのメンバーシップを平衡させることもできますが、 その場合、変更を反映させるためにセル全体を再始動する必要があります。スクリプトを再実行するには、 次のコマンドを使用します。
./wsadmin.sh -lang jython -f coregroupsplit.py -reconfig

パラメーター

-reconfig
完全な再構成を実行して、コア・グループ間におけるサーバー数の配分を平衡させます。
-linked
コア・グループ・ブリッジのリング・トポロジーを作成します。
-createbridges
ノード・エージェント内にブリッジを作成する代わりに、別のコア・グループ・ブリッジ・プロセスを作成します。
-numcoregroups
作成するコア・グループの数を指定します。
-datastacksize
デフォルトのデータ・スタック・サイズを指定変更するメガバイト数を指定します。
-proxycoregroup
別のコア・グループ内にオンデマンド・ルーター (ODR) およびプロキシー・サーバーを配置します。
-odrcoregroup
別のコア・グループ内にオンデマンド・ルーター (ODR) およびプロキシー・サーバーを配置します。
-nosave
コア・グループに対する変更を保存しません。このオプションは、 パラメーターの設定とスクリプトの実行をテストするために使用できます。
-debug
トラブルシューティング情報を出力します。
-nodesPerCG:number
各コア・グループに必要なノード・エージェントの数を指定します。
-numberOfServersPerCG:number
各コア・グループのサーバーの最大数を指定します。
-bridgeHeapSize:number
コア・グループ・ブリッジのサーバー・ヒープ・サイズをメガバイトで指定します。

次の例では、複数のコア・グループ・ブリッジが 1 つのリング内に接続されたリンク・トポロジーになります。
./wsadmin.sh -lang jython coregroupsplit.py -linked
このスクリプトを使用して、 コア・グループ内の通信用コア・グループ・ブリッジ専用の静的クラスターを作成することもできます。使用例は次のとおりです。
./wsadmin.sh -lang jython coregroupsplit.py -createbridges

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rwve_odrcgsplit
ファイル名:rwve_odrcgsplit.html