サンプルへのアクセス
この製品には、共通のエンタープライズ・アプリケーション・タスクの実行例を示すサンプルが用意されています。 多くのサンプルでは、デプロイメント手順やコーディング例も示されます。
コマンド行を使用したサンプルのデプロイ
コマンド行を使用してサンプルをデプロイするには、以下のステップを実行します。
- 有効な資格情報を使用して、ホストにログインします。
- app_server_root/bin ディレクトリーに移動します。
/opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin/ ディレクトリーに移動します。
- wsadmin を実行して、アプリケーションをインストールします。例:
./wsadmin.sh -profileName AppSrv01 -lang jython -c "AdminApp.install('/opt/sample.javaee7.websocket.war', '[ -MapWebModToVH [[ .* .* default_host ]] -appname sample.javaee7.websocket]')"
Integrated Solutions Console を使用したサンプルのデプロイ
Integrated Solutions Console を使用してサンプルをデプロイするには、以下のステップを実行します。
- 任意のブラウザーで、Integrated Solutions Console (例: http://hostname:9060/ibm/console/) にアクセスします。
- ユーザー名とパスワードを使用してログインします。
- を選択します。
- 「新規エンタープライズ・アプリケーション (New Enterprise Application)」リンクを選択します。
- 「ローカル・ファイル・システム」オプションを使用し、「参照」をクリックしてから、GitHub からダウンロードしたファイルを選択します。
- 「次へ」をクリックします。「完了」ボタンが表示されるまでデフォルト・オプションを使用してウィザードに従います。
- 「変更の確認 (Confirm changes)」セクションが表示されたら、「保存」をクリックします。
- とクリックします。
- サンプル・アプリケーションの横のチェック・ボックスを選択し、「開始」をクリックします。
- ブラウザーを使用して、ホーム・ページにアクセスします。例:
http://hostname:9080/sample_name/
使用可能なサンプル
このリリースでは、以下の事前デプロイされたサンプルにアクセスできます。これらのサンプル・アプリケーションのソース・コードは、GitHub にあります。
- sample.javaee7.websocket
- GitHub にあるこれらの Web ソケット・サンプルは、アノテーションを使用して、またはプログラマチックに WebSocket エンドポイントをセットアップする方法を示します。これらのサンプルは、WebSocket 接続に対して、オープン、読み取り、書き込み、およびクローズの操作を行います。エンコーダー、デコーダー、PathParam アノテーション、および Pong メッセージ処理の使用も示されます。
- sample.javaee7.el30
- GitHub にあるこのアプリケーションは、新しい EL 3.0 (式言語) 機能のいくつかを使用する方法を示します。ラムダ式、連結、および新規演算子の使用例が示されます。また、JavaServer Pages (JSP) なしでの EL の使用を示すスタンドアロン・サーブレットのシンプルなサンプルも用意されています。
- sample.javaee7.servlet.nonblocking
GitHub にあるこのアプリケーションは、ServletInputStream および ServletOutputStream に追加された新規 API を使用してノンブロッキング入出力を使用する方法を示します。このサンプルには、ReadListener インターフェース API および WriteListener インターフェース API の使用法が含まれています。
- sample.javaee7.sleepybatchlet
- GitHub にある sleepy batchlet サンプルは、本製品の JSR 352 バッチ参照実装を使用します。このアプリケーションは、1 つの batchlet と、ユーザー定義の秒数の間スリープする 1 つのバッチ・ジョブで構成されています。1 秒ごとに、batchlet はコンソールに出力し、動作していることを示します。バッチ・アプリケーションは、より簡単かつ直感的なバッチ実行管理メカニズムを提供するように設計された Web ページにラップされています。このサンプルを使用するには、アプリケーションをデプロイする前にユーザーがリソースを作成しておく必要があります。以下のステップを実行して必要なリソースを作成します。
- 「Derby JDBC Provider」インスタンスが存在することを確認します。管理コンソールで、 をクリックします。
- このプロバイダーが存在しない場合は、「接続プール・データ・ソース」実装タイプを使用して作成し、Derby .jar ファイル (例: ${WAS_INSTALL_ROOT}/derby/lib) をポイントするようにします。
- 「デフォルトのデータ・ソース」インスタンスが構成されていることを確認します。 とクリックします。
- (管理コンソール) 該当するデータ・ソースが存在しない場合は、名前に「デフォルトのデータ・ソース」、JNDI 名に DefaultDatasource を使用して作成し、このデータ・ソースが、「Derby JDBC Provider」および "${WAS_INSTALL_ROOT}/derby/DefaultDB" データベースをポイントするようにします。
- (コマンド行) SSH を使用して、ご使用の仮想マシンを WebSphere 環境にリモートから接続します。
${WAS_INSTALL_ROOT}/derby/bin/embedded/ にナビゲートします。./ij.sh を実行します。プロンプト ij> が表示されたら、以下のコマンドを入力します。
デフォルトの Derby データベースは、ディレクトリー ${WAS_INSTALL_ROOT}/derby/DefaultDB 内に作成されます。connect 'jdbc:derby:DefaultDB;create=true';
- バッチ・サンプルを実行するサーバーに JVM 引数を追加します。
- com.ibm.ws.batch.DB_SCHEMA
- 値: BATCH
- com.ibm.ws.batch.JNDI_NAME
- 値: DefaultDatasource
とクリックします。以下のカスタム・プロパティーを追加します。 - 環境を構成した後、提供されるデフォルト値を使用してアプリケーションをインストールします。
- アプリケーションの開始後に、/.../IBM/WebSphere/Profiles/DefaultAppSrv01/logs/server1 内の SystemOut.log ファイルを開き、http://hostname:9080/sample.javaee7.sleepybatchlet/ という URL を探します。
- 「Derby JDBC Provider」インスタンスが存在することを確認します。管理コンソールで、 をクリックします。
- sample.javaee7.concurrency
- GitHub にあるこのアプリケーションは、管理対象実行プログラム、管理対象スケジュール済み実行プログラム、およびコンテキスト・サービスを使用して、シンプルなアプリケーションで並行してタスクを実行する方法を示します。
- sample.javaee7.jta
- GitHub にあるこのアプリケーションは、@Transactional アノテーションを使用してトランザクション境界を宣言によって制御する方法、および @TransactionScoped アノテーションを使用して Bean ライフサイクルのスコープを特定のトランザクションに限定する方法を示します。
- sample.javaee7.jsonp
- JSONP は、JSR 353 仕様に従います。GitHub にあるこのアプリケーションは、5 つのサーブレットで構成されています。これらのサーブレットは、JSON コードを取得するために、それぞれ異なる実装に基づいて JSON データの解析と表示を行います。Web UI ページは、より簡単かつ直感的に JSON-P の機能を試用する手段を提供します。JSONP サンプルの各種テストは、JSON 形式に簡単に変換される複雑なデータ構造の構成など、JSON ベースの機能を容易化する特殊な JSON オブジェクトに基づいています。
- sample.javaee7.jms
- GitHub にあるこの JMS サンプルは、JMS 2.0 の簡易 API を使用します。このサンプルには、Point-to-Point メッセージングおよびパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングを実行するための 2 つのサーブレットが含まれています。JMS サーブレットには、キューに対してメッセージを送信/受信したり、トピックからメッセージをパブリッシュ/サブスクライブしたりする実装例が用意されています。このアプリケーションをデプロイする前に、いくつかのリソースを作成しておく必要があります。このサンプルとともに公開されている構成スクリプトを使用してリソースを作成できます。
- app_server_root/bin ディレクトリーから createSIBusResources.py スクリプトを実行して、必要なリソースを作成します。以下のコマンドに cell_name、node_name、server_name の値および sample.javaee7.jms.war ファイルのパスを指定します。
./wsadmin.sh -f createSIBusResources.py cell_name node_name server_name path_to_file/sample.javaee7.jms.war
- サーバーでセキュリティーが有効になっている場合は、app_server_root/bin ディレクトリーから addAuthAlias.py スクリプトを実行します。次のコマンドでユーザー名とパスワードを指定します。
./wsadmin.sh -f addAuthAlias.py user_name password
- app_server_root/bin ディレクトリーから createSIBusResources.py スクリプトを実行して、必要なリソースを作成します。以下のコマンドに cell_name、node_name、server_name の値および sample.javaee7.jms.war ファイルのパスを指定します。
サンプル・コードのダウンロード
GitHub リポジトリーからサンプルのソース・コードをダウンロードできます。
サンプルの制限
サンプルは、デモンストレーションのみを目的としています。
提供されるコードは、保護された実稼働環境での実行を意図するものではありません。 サンプルは、Java 2 Security をサポートしていますので、 ファイルの入出力といった、 保護されているシステム・リソースに関する許可を検査する、 ポリシー・ベースのアクセス制御を実装しています。
サンプルは、管理セキュリティーもサポートしています。
- サンプルの多くは、Apache Derby の組み込みフレームワークを使用して、Apache Derby のデータベースに接続します。Apache Derby の組み込みフレームワークでは、データベース・インスタンスにアクセスできる Java 仮想マシン (JVM) が 1 台に制限されています。結果として、クラスター化アプリケーション・サーバー環境では、ノード内の 2 番目のサーバーはサンプル・アプリケーションの始動に失敗します。これは、最初のサーバー (JVM) が、そのデータベース・インスタンスに既に接続されているためです。
同じ Apache Derby インスタンスにアクセスするために複数の Java 仮想マシンが必要なアプリケーションでは、Apache Derby Network Server フレームワークを使用します。
追加のサンプルと例
- developerWorks® のサンプル
- WASdev で追加の製品サンプルを入手できます。
- チュートリアル内のサンプル
- 多くの製品チュートリアルはサンプル・コードに依存します。特定のテクノロジーを例示するチュートリアルを見つけるには、 チュートリアルのリンクを参照してください。
- 製品資料の例
- 製品資料には、多数のコードの断片と例が含まれています。これらの例を簡単に見つけるには、使用している製品エディションの IBM Knowledge Center ナビゲーションの「参照」セクションにある開発者向けの例を参照してください。
IBM Telephone Directory
IBM Telephone Directory ビジネス・アプリケーションは、本製品とは別に出荷されます。 IBM Telephone Directory アプリケーションの取得と使用について詳しくは、IBM i 製品資料の『e-business および Web サービス』トピック内の『IBM Telephone Directory V5.2』を参照してください。