サービス統合テクノロジーおよび JAX-RPC ハンドラー
JAX-RPC ハンドラーは 、一定範囲の処理タスクを実行する Java™ クラスです。例えば、メッセージのロギング、コンテンツの変換、着信要求の終了などを実行します。 ハンドラーはポートでメッセージをモニターして、各メ ッセージの送信者と内容に応じて適切な処置を取ります。
Java API for XML-based remote procedure call (JAX-RPC) は内部操作可能およびポータブル な Web サービスの開発の標準方法を提供します。JAX-RPC は、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) に含まれており、JAX-RPC ハンドラーは、サービス・メッセージを代行受信およびフィルター処理するための Java の標準的な方法です。詳しくは、IBM® developerWorks® の記事 Support for J2EE Web Services in WebSphere® Studio Application Developer V5.1 -- Part 3: JAX-RPC Handlers を参照してください。
ポートでハンドラー・クラスを使用可能にします。
JAX-RPC ハンドラーは、サービス統合バスとのメッセージのやり取りを行う際にメッセージと対話します。このため、モニターしたいサービスのインバウンド・ポートまたはアウトバウンド・ポートをホストするサーバーまたはクラスターで、ハンドラー・クラスを使用できるようにしてください。 インバウンド・ポートをモニターする場合は、そのポートのエンドポイント・リスナーがあるサーバーがハンドラー・クラスを使用できるようにしてください。 アウトバウンド・ポートをモニターする場合は、アウトバウンド・ポート宛先がローカライズされているサーバーがハンドラー・クラスを使用できるようにしてください。詳しくは、JAX-RPC ハンドラー・クラスのロードを参照してください。
ハンドラー構成を作成します。
WebSphere Application Server が JAX-RPC ハンドラーを認識するようにし、またハンドラーが 1 つ以上のハンドラー・リストに包含されることを可能にするには、管理コンソールを使用して、新しい JAX-RPC ハンドラー構成を作成します。 別々のハンドラー名を持つ個々のインスタンスを作成して同じハンドラークラスに指定することにより、ハンドラーの複数インスタンスを構成できます。詳しくは、新規 JAX-RPC ハンドラー構成の作成を参照してください。
ハンドラーをハンドラー・リストに追加します。
ハンドラーを使用可能にして、より複雑な操作を実行するには、それらのハンドラーをまとめてハンドラー・リストにチェーニングします。 WebSphere Application Server で行われる方法では、ポートで (個々のハンドラーではなく) ハンドラー・リストを適用します。このとき、各ハンドラー・リストには 1 つ以上のハンドラーが含まれています。詳しくは、新規 JAX-RPC ハンドラー・リストの作成を参照してください。
ハンドラー・リストをポートに適用します。
個々のハンドラー・リストと 1 つ以上のポートを関連付けると、ハンドラー・リストはポートでのアクティビティーをモニターすることができ、そのポートを通過する各メッセージの送信者と内容に応じた適切な処置を取ることができます。:- インバウンド・サービスのために受信される変換メッセージをモニターするには、ハンドラー・リストを関連するインバウンド・ポートに適用します。
- アウトバウンド・サービスと関連する外部 Web サービスの間を流れる変換メッセージをモニターするには、ハンドラー・リストを関連するアウトバウンド・ポートに適用します。