スタンドアロンのシン・クライアント・アプリケーションの開発
アプリケーション・コードを開発し、そのコードをアセンブルしてクライアント・アプリケーションに組み込み、クライアント・マシンにデプロイできるようにします。
手順
- サーバー・オブジェクトおよびリソースを取得します。
スタンドアロンのクライアント・アプリケーションは、JNDI を使用することなく、適切なサーバー・オブジェクトおよびリソース (接続ファクトリー、JMS キュー、データ・ソースなど) をプログラマチックに取得できます。 また、クライアント・アプリケーションは、Thin Client for EJB が提供する完全な JNDI サポートを使用することもできます。
- スタンドアロンのシン・クライアント・アプリケーションをコンパイルします。 クライアント・アプリケーションをコンパイルするには、javac コマンドの CLASSPATH 設定に、必要な JAR ファイルを含めます。クライアント・アプリケーション自身のクラスのための特別な JAR ファイル、使用される IBM® シン・クライアント用の JAR ファイル、JDBC プロバイダー・クラス用の JAR ファイルなどです。
スタンドアロン・シン・クライアントの場合、以下の JAR ファイルが、Application Client または Application Server のインストール済み環境の /runtimes/ ディレクトリーに格納されています。
表 1. スタンドアロン・シン・クライアントの JAR ファイル. 本製品は、スタンドアロン・シン・クライアント記述用の JAR ファイルを提供しています。 JAR ファイル 説明 com.ibm.jaxws.thinclient_9.0.jar IBM Thin Client for Java™ API for XML-based Web Services (JAX-WS)。このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションが JAX-WS プログラミング・モデルを使用して、アプリケーション・サーバーによってホスティングされている Web サービスを呼び出せるようにします。Thin Client for JAX-WS では、JAX-WS 2.2 および JAXB 2.2 実装をサポートするために、JDK で使用可能な API よりも新しい API を必要とするため、Java を開始するときには endorsed APIs JAR ファイルを使用する必要があります。 com.ibm.ws.ejb.thinclient_9.0.jar Thin Client for Enterprise Java Beans (EJB)。 このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションが、Java Naming and Directory Interface (JNDI) 検索を使用して、リモート側のサーバー上にある Enterprise Java Beans にアクセスできるようにします。このファイルが IBM 以外の製品プラットフォーム上にある IBM 以外の製品の JRE を使用して実行されている場合には、IBM ORB 実装ライブラリー、com.ibm.ws.orb_8.5.0.jar も必要になります。 com.ibm.ws.jpa-2.1.thinclient_9.0.jar IBM Thin Client for Java Persistence API (JPA)。 このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションが Java Persistence API (JPA) 2.1 を使用して、アプリケーション・サーバーを使用せずに永続データを保管および検索できるようにします。 com.ibm.ws.jpa-2.0.thinclient_9.0.jar IBM Thin Client for Java Persistence API (JPA)。 このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションが Java Persistence API (JPA) 2.0 を使用して、アプリケーション・サーバーを使用せずに永続データを保管および検索できるようにします。 com.ibm.ws.messagingClient.jar com.ibm.ws.ejb.thinclient_8.5.0.jar と併せて使用することで、このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションが WebSphere® Application Server JNDI 名前空間から WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー JMS リソースを使用できるようにします。WebSphere MQ クライアント JAR ファイルも必要です。これは、WebSphere MQ 製品から入手する必要があります。 com.ibm.ws.orb_9.0.jar IBM ORB 実装ライブラリー。このファイルは、IBM Thin Client for EJB を、IBM 以外の製品プラットフォーム上の IBM 以外の製品 JRE と併せて実行する場合に必要になります。 com.ibm.ws.sib.client.thin.jms_9.0.jar IBM Thin Client for Java Messaging Service (JMS)。このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションがデフォルト・メッセージング・プロバイダーの JMS リソースを使用できるようにします。 米国英語以外の言語の場合は、sibc.nls.zip にある追加の言語ファイルも必要になります。これは、言語固有のリソース・バンドルを提供します。 com.ibm.ws.sib.client_ExpeditorDRE_9.0.jar Lotus® Expeditor 用にパッケージ化された JMS クライアント。 com.ibm.ws.webservices.thinclient_9.0.jar IBM Thin Client for Java API for XML-based RPC (JAX-RPC)。このファイルは、Java SE クライアント・アプリケーションが JAX-RPC プログラミング・モデルを使用して、アプリケーション・サーバーによってホスティングされている Web サービスを呼び出せるようにします。 com.ibm.ws.jpa.thinclient_9.0.jar Java Persistence API (JPA) バージョン 2.1 の IBM Thin Client for the EclipseLink 実装。このファイルにより、Java SE クライアント・アプリケーションは、JPA 2.1 の EclipseLink 実装を使用して、アプリケーション・サーバーを使用せずに永続データを保管したり取り出したりできます。 これらのスタンドアロン・シン・クライアントを複数一緒に実行する場合は、使用するすべてのクライアントを、同じ Application Client for WebSphere Application Server のインストール済み環境、同じ WebSphere Application Server 製品のインストール済み環境、または同じサービス・リフレッシュから入手する必要があります。
次のタスク
サブトピック
JMS リソースの使用
Thin Client for JMS with WebSphere Application Server で JMS リソースを使用する場合は、それらのリソースをプログラマチックに取得するか、Java Naming and Directory Interface (JNDI) を使用して入手するかを選択することができます。外部の IBM MQ キュー・マネージャーに接続するスタンドアロンの Java SE JMS シン・クライアント・アプリケーションは、管理用に作成された IBM MQ メッセージング・プロバイダーの JMS リソースを、WebSphere Application Server Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名前空間から入手することができます。
関連概念:


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tcli_developthin
ファイル名:tcli_developthin.html