createSIBWMQServer コマンド
createSIBWMQServer コマンドを使用して、 セル有効範囲内に新規 IBM MQ サーバーを作成します。
このトピックで説明されているように wsadmin ツールを使用するか、IBM MQ サーバー定義の作成で説明されているように管理コンソールを使用して、新規 IBM MQ サーバーを作成することができます。
コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントの AdminTask オブジェクトを使用します。
wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。.
詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.
サービス統合バスのコマンドには、コマンド行ヘルプが用意されています。
- Jython で使用可能なサービス統合バス・コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。
print AdminTask.help('SIBAdminCommands')
- 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。
print AdminTask.help('command_name')
コマンドの使用後に、マスター構成に変更を保存します。次のコマンドを使用します。
AdminConfig.save()
目的
IBM MQ サーバーは、IBM MQ キュー・マネージャーまたは (IBM MQ for z/OS の場合) キュー共有グループを表します。このコマンドは、セル有効範囲で新規 IBM MQ サーバーを作成し、提供された値をそのパラメーターに取り込みます。
注: IBM MQ サーバーを作成する場合、-name パラメーターおよび -serverName パラメーターの重要性について認識することが大切です。例えば、WebSphere Application Server 管理によって IBM MQ サーバー・オブジェクトが「My
European area server」という名前で作成された場合、それは QM1 という serverName を持つ IBM MQ キュー・マネージャーを表しています。WebSphere Application Server 管理はその後「My UK country server」という名前の 2 番目の IBM MQ サーバー・オブジェクトを作成することができます。これも、QM1 という serverName を持つ同じ IBM MQ キュー・マネージャーを表しています。
ターゲット・オブジェクト
WebSphere Application Server セル。
必須パラメーター
- -name
- IBM MQ サーバーの名前。この値は管理目的でのみ使用され、管理者が決定することができます。 この名前は WebSphere Application Server 管理内でのみ意味を持ち、セル・レベルで固有でなければなりません。 デフォルト値はありません。このパラメーターは、変更できません。
- -serverName
- キュー・マネージャー名またはキュー共有グループ名。この値は キュー・マネージャーまたはキュー共有グループを識別する名前であり、IBM MQ 管理によって、その IBM MQ オブジェクトへ割り当てられます。 WebSphere Application Server 管理者は 常に IBM MQ 管理によって割り当てられた名前を使用する必要があります。
- -host
- キュー・マネージャーまたはキュー共有グループと通信するために
接続が確立されるホスト。この値は、この IBM MQ サーバーが表すキュー・マネージャーまたはキュー共有グループのホストの名前または IP アドレスです。
この値はストリングであり、以下の 1 つである必要があります。
- シンボリック・ホスト名
- IPv4 アドレス
- IPv6 アドレス
- -transportChain
- IBM MQ との接続を確立するときに使用する、チャネル・フレームワーク・アウトバウンド・トランスポート・チェーン。このオプションを指定しない場合は、OutboundBasicWMQClient のデフォルト値が想定されます。
条件付きパラメーター
なし
オプション・パラメーター
オプションのホスト、ポート、チャネル、および認証別名の各属性の組み合わせにより、 サービス統合で実行されているメッセージング・アプリケーション用の、この IBM MQ サーバーへの接続アクセス・パスが指定されます。 詳しくは、IBM MQ サーバー : 接続および認証を参照してください。
- -port
- この IBM MQ サーバーが表すキュー・マネージャーまたはキュー共有グループが listen する TCP/IP ポート番号。 デフォルト値は 1414 です。
- -channel
- この IBM MQ サーバーが表すキュー・マネージャーまたはキュー共有グループに接続するときに使用する IBM MQ クライアント・チャネル名。 この値は IBM MQ 管理によって IBM MQ オブジェクトへ割り振られる名前であり、 常に WebSphere Application Server 管理によって使用される必要があります。デフォルト値は SYSTEM.DEF.SVRCONN です。
- -description
- IBM MQ サーバーの簡略説明。 この値は、管理目的でのみ使用されます。
- -securityAuthAlias
- キュー・マネージャーまたは キュー共有グループへ接続するときに使用する認証別名。このパラメーターとディスカバリー認証別名とを 混同しないでください。
- -trustUserIds
- IBM MQ からのメッセージで受信したユーザー ID が、サービス統合バスによってメッセージで渡されるかどうかを決定します。
アプリケーション・ユーザー ID は常に jsAppUserId 値から設定されます。
これが存在しない場合 (キー / 値のペアが RFH2 ヘッダーに存在しないか、メッセージが RFH2 ヘッダーを保持していない場合)、この
フィールドは設定されていません。この値を FALSE に設定した場合、ユーザー ID は IBM MQ サーバーの名前で上書きされます。
このパラメーターには、考えられる値が 2 つあります。
- TRUE
- ユーザー ID はメッセージに伝搬されます。
- FALSE
- ユーザー ID はメッセージに伝搬されません。
- -allowDiscovery
- IBM MQ リソースの自動化ディスカバリーを
実行するかどうかを決定します。このパラメーターには、考えられる値が 2 つあります。
- TRUE
- 自動化ディスカバリーが使用されます。
- FALSE
- 自動化ディスカバリーは使用されません。
- -discoveryAuthAlias
- キュー・マネージャーまたはキュー共有グループへのリソース・ディスカバリー接続を確立するときに使用する認証別名。この値をセキュリティー認証別名と混同しないでください。
- -replyToQueue
- リソース・ディスカバリーのために使用する reply-to キュー。この値は IBM MQ 管理によって IBM MQ オブジェクトへ割り振られる 名前であり、一時的な動的キューのモデル・キュー名である必要があります。WebSphere Application Server 管理者は常に IBM MQ 管理によって割り当てられた名前を使用する必要があります。デフォルトは SYSTEM.DEFAULT.MODEL.QUEUE です。
- -type
- WebSphere Application Server 管理によって決定されたとおり、IBM MQ サーバー・オブジェクトがキュー・マネージャーまたはキュー共有グループのどちらであるかを決定します。
このパラメーターの取り得る値は 2 つです。
- MQ_QUEUE_MANAGER
- IBM MQ サーバーはキュー・マネージャーを表しています。 この値を選択した場合、リソース・ディスカバリー・プロセスは キュー・マネージャーに属しているキュー名を取得します。
- MQ_QUEUE_SHARING_GROUP
- IBM MQ サーバーはキュー共有グループを表しています。 この値を選択した場合、リソース・ディスカバリー・プロセスは キュー共有グループに属しているキュー名を取得します。
- -bindingsMode
- キュー・マネージャーまたはキュー共有グループに接続する場合、
バインディング・トランスポート・モード接続を使用するかどうかを決定します。
バインディング・モード接続はアプリケーション・サーバーおよび
キュー・マネージャーが同じノード上にある場合に、使用することができます。
複数のキュー・マネージャーが同じノードにある場合でも、バインディング・モードでは
単一のキュー・マネージャーのみにしか接続することができません。
このパラメーターには、考えられる値が 2 つあります。
- TRUE
- 使用可能であれば、バインディング・モードを使用します。このオプションを選択し、バインディング・モードが 使用できない場合、接続メカニズムはデフォルトのクライアント・トランスポート・モードになります。
- FALSE
- 常にクライアント・モードが使用されます。
例
- Jython の使用:
wsadmin>AdminTask.createSIBWMQServer(["-name", "Finance dept QM", "-serverName", "FDQM", "-type", "MQ_QUEUE_MANAGER", "-bindingsMode", "true", "-host", "findep01.ibm.com", "-port", 1414, "-transportChain", "OutboundSecureWMQClient"])
- Jacl を使用:
wsadmin>$AdminTask createSIBWMQServer {-name "Finance dept QM" -serverName FDQM -type MQ_QUEUE_MANAGER -bindingsMode true -host findep01.ibm.com -port 1414 -transportChain OutboundSecureWMQClient}