カスタム・アドバイザー・ポリシー
カスタム・アドバイザー・ポリシーは、ターゲット・アプリケーション・サーバーの可用性を判別するのに役立ちます。 カスタム・アドバイザーとは、プロキシー・サーバー内で動作して、アプリケーションの可用性についての情報をプロキシー・サーバー選択コードに提供する Java™ コード・モジュールです。
カスタム・アドバイザー・ポリシーは、要求が行われた際にプロキシー・サーバーがアプリケーション・サーバー、クラスター、または汎用サーバー・クラスターを使用すべきかどうかを判別するためのアプリケーション・プロトコル応答メッセージを解釈するメカニズムを提供します。 カスタム・アドバイザーは、アプリケーションが使用可能であるかどうか、適切に機能しているかどうか、および必要なすべてのリソースへのアクセス権を備えているかどうかを検証できます。
プロキシー・サーバーは、アドバイザー・サイクルを定期的に実行します。当該カスタム・アドバイザーがターゲットとする、使用可能な各アプリケーション・サーバー、クラスター、および汎用サーバー・クラスターについてカスタム・アドバイザー上で定義されている isUsable() メソッドを、アドバイザー・サイクル中に呼び出します。 isUsable() メソッドは、ターゲットとなるアプリケーション・サーバー、クラスター、および汎用サーバー・クラスターのアドレス、ポート、およびプロトコルの判別に使用する AdvisableServer オブジェクトを渡します。
カスタム・アドバイザーは要求をターゲットに送信し、通信に成功するとその応答を受信します。 カスタム・アドバイザーは、この応答を使用して、ターゲットが使用可能であるか、使用不可であるかを判別します。 ターゲットが使用不可である場合には、そのターゲットは使用不可としてマーキングされ、選択対象として使用されません。 使用不可としてマーキングされたターゲットは、以降のアドバイザー・サイクルで使用可能と判断されるまで、当該アプリケーションでは選択対象として使用されません。 ターゲットが使用可能と判断されると、true の値が返され、ターゲットは選択対象として引き続き使用されます。