デプロイメント記述子の表示

デプロイメント記述子は、 アプリケーションまたはモジュールに対する構成オプションおよびコンテナー・オプションを指定する Extensible Markup Language (XML) ファイルです。

始める前に

このトピックでは、サーバーにアプリケーションまたはモジュールがインストールされていること、およびそのデプロイメント記述子を表示させることが前提になっています。

このタスクについて

アセンブリー・ツールで Java™ 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションまたはモジュールを作成する場合、そのアセンブリー・ツールはアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント記述子ファイルを作成します。 Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 5 以降のアプリケーションまたはモジュールでは、 デプロイメント記述子の代わりにアノテーションを使用する場合があります。

サーバー上にアプリケーションまたはモジュールをインストールすると、管理コンソールでデプロイメント記述子を表示できます。 Java EE 5 以降のアノテーションは表示できません。

アプリケーションが Java EE 5 以降をサポートしていない限り、エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルには application.xml ファイルが含まれていなければなりません。application.xml は、アプリケーションの各モジュールを識別します。 Java EE 5 アプリケーションでは EAR ファイルで application.xml を提供する必要はありません。application.xml ファイルがない場合は、Java アーカイブ (JAR) ファイルの内容が調べられ、JAR ファイルがエンタープライズ Bean (EJB) モジュールか、またはアプリケーション・クライアント・モジュールかを判別します。JAR ファイルには複数のデプロイメント記述子を含めないでください。 Jar ファイルに ejb-jar.xml ファイルが見つかると、JAR ファイルは EJB モジュールと 認識されます。ejb-jar.xml ファイルが見つからず、application-client.xml ファイル が見つかった場合は、JAR ファイルはアプリケーション・クライアント・モジュールと認識されます。 ejb-jar.xmlapplication-client.xml の両方の ファイルが JAR ファイルに存在すると、アプリケーション・クライアント・モジュールにしたつもり の JAR ファイルが EJB モジュールと認識されたり、EJB モジュールにしたつもりの JAR ファイルが アプリケーション・クライアント・モジュールと認識されてしまう可能性があります。JAR ファイルには複数の種類のデプロイメント記述子を含めないでください。

手順

  1. デプロイメント記述子の表示にアクセスします。

    Accessing a console view」で表示されているナビゲーション・オプションをクリックして、 所定のモジュールのデプロイメント記述子を表示します。

    表 1. コンソールの「デプロイメント記述子の表示」ページへのアクセス. コンソール・ナビゲーション・ツリー上のリンク、およびページをクリックします。
    モジュール デプロイメント記述子ファイル コンソール・ビューへのアクセス
    エンタープライズ・アプリケーション application.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「デプロイメント記述子の表示」
    Web アプリケーション (Web application) WEB-INF/web.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「モジュールの管理」 > 「module_name」 > 「デプロイメント記述子の表示」
    WEB-INF/portlet.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「モジュールの管理」 > 「module_name」 > 「ポートレット・デプロイメント記述子の表示」
    エンタープライズ Bean ejb-jar.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「モジュールの管理」 > 「module_name」 > 「デプロイメント記述子の表示」
    アプリケーション・クライアント application-client.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「モジュールの管理」 > 「module_name」 > 「デプロイメント記述子の表示」
    Web サービス webservices.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「モジュールの管理」 > 「module_name」 >
    • Web サービス・クライアントのデプロイメント記述子の拡張表示
    • 「Web サービス・サーバーのデプロイメント記述子の表示」
    • Web サービス・サーバーのデプロイメント記述子の拡張表示
    これらの表示に関して詳しくは、『管理コンソールでの Web サービス・デプロイメント記述子の表示』のトピックを参照してください。
    エンタープライズ・アプリケーションに組み込まれた リソース・アダプター ra.xml 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 > 「モジュールの管理」 > 「ra_module_name」 > 「デプロイメント記述子の表示」
    スタンドアロン・リソース・アダプター ra.xml 「リソース」 > 「リソース・アダプター」 > 「リソース・アダプター」 > 「module_name」 > 「デプロイメント記述子の表示」
  2. すべて展開」をクリックして、デプロイメント記述子の内容を表示します。

タスクの結果

アプリケーションまたはモジュールのデプロイメント記述子が表示されます。

製品 DefaultApplication のデプロイメント記述子は以下のとおりです。

<application id="Application_ID" >
  <display-name> DefaultApplication.ear</display-name>
  <description> This is the IBM WebSphere Application Server Default Application.</<description>
  <module id="WebModule_1" >
    <web>
      <web-uri> DefaultWebApplication.war</web-uri>
      <context-root> /</context-root>
    </web>
  </module>
  <module id="EjbModule_1" >
    <ejb> Increment.jar</ejb>
  </module>
  <security-role id="SecurityRole_1204342979281" >
    <description> All Authenticated users role.</description>
    <role-name> All Role</role-name>
  </security-role>
</application>

次のタスク

コンソール・ページにデプロイメント記述子が表示されたら、以下を実行します。

  1. デプロイメント記述子の内容 (その記述子が、アプリケーション・バインディング、セキュリティー・ロール、他のリソースへの参照、または Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名に対して持っている構成をすべて含む) を検査します。

    例えば、Java EE 5 以降のモジュールの JAR ファイルを検査して、各 JAR ファイルに複数の種類のデプロイメント記述子が含まれていないことを確認してください。JAR ファイルに複数の種類のデプロイメント記述子が含まれている場合は、次のステップに進んで余分なデプロイメント記述子を除去してください。 このようにして、JAR ファイルに ejb-jar.xmlapplication-client.xml の両方のファイルが存在する場合は、モジュールが必要としないデプロイメント記述子を除去してください。

  2. 必要に応じてデプロイメント記述子を変更します。

    デプロイメント記述子ファイルを 手動で編集することができます。ただし、デプロイメント記述子を編集する場合は、デプロイメント記述子が有効なプロパティーを持ち、参照に適切な値が含まれるように、コンソールを使用するか、またはアセンブリー・ツールのデプロイメント記述子エディターを使用して編集することをお勧めします。

ご使用の Java EE 5 以降のモジュールに metadata-complete 属性がないか、または metadata-complete 属性が false に設定されている場合は、アノテーションからのデプロイメント情報を含む、モジュール全体のデプロイメント記述子を XML フォーマットで書き込むように製品に指示することができます。「モジュールのメタデータ」ページで、「metadata-complete 属性」を選択します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): Java EE 5 以降のアプリケーションでアノテーションと共有ライブラリーを使用する場合は、「metadata-complete 属性」を選択しないでください。 アプリケーションでアノテーションと共有ライブラリーを使用する場合に、「metadata-complete 属性」を「true」に設定すると、 デプロイメント記述子の @EJB アノテーションに <ejb-local-ref> ではなく、<ejb-ref> と誤った値が指定されます。 Web モジュールで、「metadata-complete 属性」を「true」に設定すると、InjectionException エラーが発生する場合があります。 「metadata-complete 属性」を「true」に設定する必要がある場合は、共有ライブラリーを使用せずに、アプリケーション・サーバーの classes または lib ディレクトリーに共有ライブラリーを配置するか、あるいは、デプロイメント記述子にメタデータをすべて指定して、エラーが発生しないようにしてください。gotcha

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