WS-Notification 構成のインフラストラクチャーを
形成する新規 WS-Notification サービスと関連オブジェクトを作成します。 ポリシー・セットによる Web サービスのサービスの品質 (QoS) で JAX-WS WS-Notification サービスを構成する場合、または JAX-WS ハンドラーを WS-Notification サービスに適用する場合は、このサービス・タイプを使用します。
これは、新規のデプロイメントに推奨されているサービスのタイプです。この WS-Notification オプションは、バージョン 7.0 から WebSphere® Application Server で使用できるようになりました。
始める前に
これらのリソースの構成に使用する方式を決定します。 新規の
バージョン 7.0 WS-Notification サービスの作成は、このタスクに説明されているように管理コンソールを使用するか、
または createWSNService コマンドを使用して行うことができます。
このタスクは
既存のサービス統合バスが少なくとも 1 つのバス・メンバーで構成されていることを
前提としています。
通常は、1 つのサービス統合バスに 1 つの WS-Notification サービスを構成しますが、複数のサービスを構成することもできます。詳しくは、バス内で複数の WS-Notification サービスを作成する理由を参照してください。
バージョン
7.0 WS-Notification サービスを定義することは、Web サービス・アプリケーションが接続できる NotificationBroker (WSDL) ポート
を公開することと同じではありません。これを行うには、このタスクで説明されているように バージョン 7.0 WS-Notification サービス・ポイントを 1 つ以上作成します。
このタスクについて
WS-Notification サービスは、WS-Notification アプリケーションによる使用のためにサービス統合バス上で定義されたメッセージング・リソースの一部またはすべてを公開する機能を提供します。
Java™ API for XML-based Web Services (JAX-WS)、
および WS-ReliableMessaging を使用した構成をサポートするには、WS-Notification サービスを JAX-WS
アプリケーションとして作成し、その後、このタスクを使用して、バージョン 7.0 WS-Notification サービス、
1 つ以上のサービス・ポイント、および (オプションで) 永続トピック名前空間を作成します。
JAX-WS ハンドラー・リストを WS-Notification サービス・ポイント
に適用 (インバウンド呼び出しの処理用)、および WS-Notification サービスに適用 (アウトバウンド呼び出しの
処理用) することもできます。
バージョン 7.0 WS-Notification サービスを作成する場合、ウィザードが JAX-WS ベースのプロバイダー・アプリケーションを作成してデプロイします。このアプリケーションにより、次の 3 つの WS-Notification サービスのロールごとに WS-Notification Web サービス・インターフェースが公開されます。
- 通知ブローカー
- サブスクリプション・マネージャー
- パブリッシャー登録マネージャー
手順
- 管理コンソールを開始します。
- または というように移動します。 WS-Notification サービス [コレクション] フォームが表示されます。
- 目次ペインで、「新規」をクリックします。 「新規
WS-Notification サービス」ウィザードが表示されます。ウィザードで設定するプロパティーの詳細については、WS-Notification サービス [設定]を参照してください。
- ステップ 1: 名前、説明、サービス統合バスおよび動的トピック名前空間の設定の構成。
- 選択した
名前およびオプションの説明を入力します。
名前は、サービスを公開するエンドポイント
(すなわち、サービスの下で定義される WS-Notification サービス・ポイントに
アクセスするために使用される URL) の一部を形成します。 バージョン 6.1 WS-Notification サービスの場合、サービス名はバス内で固有のものです。バージョン 7.0 WS-Notification サービスの場合、ポリシー・セットに使用される管理モデルに一致するサービス名はセル内で固有のものであるため、WS-ReliableMessaging を使用したバージョン 7.0 WS-Notification サービスの構成をサポートします。
- オプション動的トピック名前空間を使用するを選択または選択解除します。
すなわち、このサービスで実行時に動的トピック名前空間を作成できるかどうかです。 詳しくは、動的トピック名前空間を参照してください。
特定の WS-Notification サービス (セキュリティー用や監査要件用など) への接続時に使用するトピック名前空間を厳しく制御する場合は、このオプションを使用します。このオプションの選択を解除した場合、WS-Notification サービスおよび
動的トピック名前空間から要求トピックに接続していたすべてのアプリケーションでは、
パブリッシュおよびメッセージの受信が停止されます。
動的トピック名前空間へのパブリッシュを行っていたすべてのメッセージは、高信頼性パーシスタントのデフォルト・メッセージ信頼性設定とともに挿入されます。この値が許容不可能な場合、
永続トピック名前空間を作成し、手動で属性を適切な値へ構成してください。
注: 特定の WS-Notification サービスで使用される動的トピック名前空間は、
トピック名前空間を作成した際に自動的に作成される
サーバー統合バス・トピック・スペースによって戻されます。このトピック・スペース内で
使用されるトピックの構文は、WS-Notification サービス実装内部のものです。
- オプション登録が必要ですを選択または選択解除します。
- ドロップダウン・リストからサービス統合バスを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- ステップ 2: WS-Notification サービス・タイプの選択。
作成するサービスのタイプとして、「バージョン 7.0」を
選択します。
- ステップ 3: ハンドラーおよび Web サービスのポリシー設定の構成。
これらの
設定は、WS-Notification クライアント・アプリケーションと交換するイベント通知に
適用されます。
- オプション: JAX-WS ハンドラー・リストを選択します。
ハンドラー・リストは、(サブスクライブ操作に対応した) アウトバウンド・イベント通知のモニターや、要求ベースのパブリッシャーの制御 (サブスクライブ、一時停止、および再開) などの、Web サービス呼び出しを行う場合に適用されるハンドラーを定義します。 ハンドラー・リストについて詳しくは、JAX-WS ハンドラーの構成を参照してください。
- 「WSDL の照会」オプションを有効にするか、またはクリアします。
バージョン 7.0 WS-Notification サービスが他の WS-Notification Web サービスと相互作用するときに、それらの WSDL を照会するかどうかを指示します。 デフォルトでは、このオプションは使用可能になっています。
このオプションの選択を解除すると、コストがかかる WSDL 照会を回避することによってパフォーマンスを高めることができます。 ただし、WSDL 照会が使用可能になっていない場合には、以下の考慮事項に注意してください。- WS-Notification は、他の方法を使用して、バインディング情報 (通常、WSDL を使用してディスカバーされます) のディスカバーを試みます。WS-Notification では、サブスクリプションが (他の Web サービスによって) 行われたか、または管理対象サブスクリプションが (管理者によって) 作成された WS-Notification サービス・ポイントと関連付けられている SOAP バージョンを使用します。
- 一部の環境では、WS-Notification がバインディング情報を決定できない場合があります。関連サービス・ポイントが削除されて構成情報が使用できなくなってしまったサブスクリプションをクリーンアップする際に、この状態が起こる可能性があります。このような状態の場合、WS-Notification は、サブスクリプションをクリーンアップするのに使用するバインディング情報を「最適推量」します。
- 正しくないバインディング情報が使用されるシナリオが 1 つ存在します。すなわち、別の SOAP バインディングを使用した通知を予期している NotificationConsumer に代わって、サブスクライバーが特定の SOAP バインディングを使用するようにサブスクライブする場合です。
- 動的
トピック・スペース名を入力します。
すなわち、アドホックなトピック名前空間および動的なトピック名前空間 (許可されている場合) をホストするために使用する、バス・トピック・スペースの名前です。デフォルト名の
WSN_dynamic_this_service_name が
提供されます。
- 「次へ」をクリックします。
- ステップ 4: WS-Notification サービス・ポイントの作成。
バス・メンバー上に WS-Notification サービス・ポイントが存在する場合は、WS-Notification Web サービスがそのバス・メンバーから公開されます。これにより、この WS-Notification サービス用の通知ブローカー、サブスクリプション・マネージャー、およびパブリッシャー登録マネージャーのそれぞれの Web サービス・エンドポイントが、サービス・ポイントが関連付けられているバス・メンバー上で公開されます。WS-Notification アプリケーションは、WS-Notification サービスと相互作用するために、
これらのエンドポイントを使用します。 詳しくは、
WS-Notification サービス・ポイントを参照してください。
- 新しい
WS-Notification サービス・ポイントを作成するには、「はい」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
WS-Notification サービスには、
サービス・ポイントが少なくとも 1 つ必要です。
- WS-Notification サービス・ポイントの
名前および (オプションの) 説明を指定して、ドロップダウン・リストからサービス・ポイントを
構成するバス・メンバーを選択してから、「次へ」をクリックします。
サービス・ポイント名は、
サービス・ポイントにアクセスするために使用される URL の一部を形成します。 単一の
サーバー・システムには、リストにバス・メンバーが 1 つのみあります。
- 新規サービス・ポイントのトランスポート設定を選択します。
- HTTP プロキシー経由でアクセスするサービス・ポイント
- サービス・ポイントへのアクセスがプロキシーを介して行われる場合は、このチェック・ボックスを選択し、このエンドポイントを通してアクセスされる Web サービスについて、外部から見えるエンドポイント・アドレス URL のルートを入力します。
- プロキシーの URL は、WSDL ファイルを圧縮ファイルにパブリッシュするとき、WSDL エンドポイント・アドレス・フィールドに値を取り込むために使用されます。
- SOAP バージョン
- サービス・ポイントがサポートする SOAP のバージョンを選択します。これは、Web サービスによって公開される WSDL 定義に影響します。
- オプション: 新規サービス・ポイントの JAX-WS ハンドラー・リスト設定を選択します。
- NotificationBroker JAX-WS ハンドラー・リスト
-
- SubscriptionManager JAX-WS ハンドラー・リスト
-
- PublisherRegistrationManager JAX-WS ハンドラー・リスト
-
- 「次へ」をクリックします。 新規の
サービス・ポイントが、この WS-Notification サービスのサービス・ポイントの
リストに追加されます。
- オプション: 別の
サービス・ポイントを作成するには、前のサブステップを繰り返します。
- この
WS-Notification サービスのサービス・ポイントの作成が終了したら、別のサービス・ポイントを
作成するためのオプションで「いいえ」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
- オプション: ステップ 5: 永続トピック名前空間の作成。
詳しくは、
永続トピック名前空間を参照してください。新規の WS-Notification 永続トピック名前空間を
作成する場合は、名前空間を指定し、親 WS-Notification サービスが
定義されているバスで構成されたいずれかのサービス統合バス・トピック・スペースと
関連付けます。トピック名前空間文書を適用または除去する以外に、
作成後の永続トピック名前空間を変更することはできません。
- 新しい
永続トピック名前空間を作成するには、「はい」を
選択してから、「次へ」を
クリックします。
- 永続
トピック名前空間の名前を入力します。
これは、
この名前空間によってホストされているトピックを WS-Notification アプリケーションが
参照する場合に使用する URI です。
- この新規の
永続トピック名前空間を、メッセージを公開および受信するために
使用するサービス統合バス・トピック・スペースに関連付けます。
サービス統合バス・
トピック・スペースのドロップダウン・リストで、以下のいずれかのアクションを実行します。
- 既存のバス・トピック・スペースの名前を選択します。
- 新規
トピック・スペースを作成するためのオプションを選択してから、
新規トピック・スペースの名前を入力します。
- ドロップダウン・リストから、
このトピック名前空間を使用して公開されたメッセージに割り当てる
サービス統合バスの信頼性 (サービスの品質) を選択します。
それぞれがサービス統合バスのいずれかのメッセージ信頼性レベルを
表す 5 つの値から、1 つを選択します。デフォルト値は、JMS パーシスタント・
メッセージでデフォルトで使用される値である、高信頼性、パーシスタントです。
- 「次へ」をクリックします。
新規の永続トピック名前空間が、このバージョン 7.0 WS-Notification サービスの永続トピック名前空間のリストに追加され、別の永続トピック名前空間を作成するかどうかを尋ねられます (デフォルトは「はい」)。
- オプション: 別の
永続トピック名前空間を作成するには、前のサブステップを繰り返します。
- このバージョン 7.0 WS-Notification サービスの永続トピック名前空間の作成が終了したら、別の永続トピック名前空間を作成するためのオプションで「いいえ」を選択してから、「次へ」をクリックします。
- ステップ 6: 要約。
ウィザードで行うアクションのサマリーが予想通りであることを
確認してから、「終了」を
クリックします。
処理が正常に終了すると、バージョン 7.0 WS-Notification サービスのリストが更新され、新規のバージョン 7.0 WS-Notification サービスが追加されます。正常に終了しなかった場合は、エラー・メッセージが表示されます。
- 変更をマスター構成に保存します。
- オプション: 以下のいずれかの状態に該当する場合は、サーバーを再始動します。
- 新規バスまたは新規バス・メンバーがこのタスクの一部として作成されている場合。
- バスに「構成の再ロード」が使用できない場合。
次のタスク
この WS-Notification サービスに関する拡張構成タスク (例えば、サービス・ポイントの追加、永続トピック名前空間へのトピック名前空間文書の適用) を実行するには、バージョン 7.0 WS-Notification サービスの変更を参照してください。
このタスクの一部として作成した WS-Notification サービス・ポイントに関する拡張構成タスク (例えば、管理サブスクライバーの追加、圧縮ファイルへの WSDL ファイルの公開、このサービス・ポイントと関連するエンタープライズ・アプリケーションの構成) を実行するには、バージョン 7.0 WS-Notification サービス・ポイントの変更を参照してください。
この
WS-Notification サービスまたはサービス・ポイントを、信頼性やセキュリティーなど Web サービスの
サービス品質 (QoS) を適用して構成するには、Web サービス QoS を適用したバージョン 7.0 WS-Notification サービスの構成を参照してください。