カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張

Enterprise JavaBeans (EJB) バージョン 1.1 ホーム・ インターフェースで定義されているカスタム・ファインダーを使用して アプリケーションのデータ保全性を確保するには、 WebSphere® Application Server バージョン 6.x で、カスタム・ファインダー Structured Query Language (SQL) の動的機能拡張を使用して 正しい SQL ロック・セマンティクスが保持されるようにします。

WebSphere Application Server は、Update 属性および特定のメソッド・レベルの分離レベル設定で定義されたこれらのカスタム・ファインダー用の、カスタム・ファインダー SQL ステートメントに適用される SQL 文節を使用します。 これらの動的機能拡張が適用されるのは、 バックエンド・データ・ストアでこれらの文節をサポートしている場合のみです。

このサポートは、実行時にランタイムが、カスタム・ファインダーに関連付けられたコンテナー管理パーシスタンス (CMP) のパーシスタンス操作を実行しようとするときに有効となります。 特定の SQL ロック文節を必要とする バックエンド・データ・ストアにアクセスする EJB バージョン 1.1 ホーム・ インターフェースに定義されたカスタム・ファインダーに対して、SQL の動的機能拡張が正しく実行されるようにするために、 WebSphere Application Server は、Java™ 仮想マシン (JVM) および Bean (モジュール) の新規プロパティーを提供します。 これらのプロパティーを使用することで、 バックエンド・ストアで SQL 文節をサポートする場合に、 どのカスタム・ファインダーを拡張すべきかを指示することができます。 これらのプロパティーについて詳しくは、カスタム・ファインダー SQL 動的機能拡張プロパティーを参照してください。

この機能を使用する際には、以下のように考慮すべきいくつかの重要な項目があります。
  • このサポートは、EJB バージョン 1.1 CMP Custom Finder メソッドにのみ適用されます。
  • オプション A の CMP Bean および継承関係に関わる CMP Bean はサポートされません。
  • [z/OS]WebSphere Application Server for z/OS® バージョン 4.x でこの機能を使用しているアプリケーションでは引き続き使用することができますが、以下の互換性に関するいくつかの問題を解決する必要があります。
    • WebSphere Application Server バージョン 5.x 以降のデフォルトの動作は、バージョン 4.x 製品の場合とは逆になります。 つまり、5.x 以降のデフォルトでは、特定の設定によって指定しない限り、カスタム・ファインダー SQL ステートメントは拡張されません。 WebSphere Application Server for z/OS のインストールが、 インストール済みのすべてのアプリケーションにおけるすべてのカスタム・ファインダーの 自動動的機能拡張に依存している場合は、com.ibm.websphere.ejbcontainer.customfinder.honorAccessIntent 標識を all に設定する必要があります。
    • アプリケーションに含まれている Bean の env-var 設定値として com.ibm.websphere.persistence.bean.managed.custom.finder.access.intent 標識が指定されている場合、バージョン 5.x 以降の製品の動的 SQL 機能拡張のフィーチャーが使用可能であれば、この標識は継続して使用されます。 詳しくは、カスタム・ファインダー SQL 動的拡張機能プロパティーのトピックを参照してください。

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