sibDDLGenerator コマンド
メッセージング・エンジンは、DBMS (データベース管理システム) リソースを作成する際に データ定義言語 (DDL) ステートメントを必要とします。 これらの DBMS リソースは、sibDDLGenerator コマンドによって生成されます。
構文
>>-sibDDLGenerator--+---------------------+---------------------> '- -system--DBMS name-' >--+-------------------------+--+---------------------------+---> '- -version--DBMS version-' '- -platform--DBMS platform-' >--+-----------------------+--+-------------------+-------------> '- -schema--schema name-' '- -user--user name-' >--+----------+--+----------------------+-----------------------> +- -create-+ '- -database--database-' '- -drop---' >--+-------------------------------+----------------------------> '- -storagegroup--storage group-' >--+---------------------------------+--------------------------> '- -catalog--high level qualifier-' >--+---------------------------+--------------------------------> '- -bufferpool--buffer pool-' >--+-------------------------------+--+----------------+--------> '- -statementend--statement end-' '- -nolinebreaks-' >--+----------------+--+-------------------------+--------------> '- -noblanklines-' '- -firstline--first line-' >--+-----------------------+--+---------------------+-----------> '- -lastline--last line-' '- -permanent--number-' >--+---------------------+------------------------------------->< '- -temporary--number-'
目的
メッセージング・エンジンでは、 開始時に作成できる、データベース・テーブルなどの DBMS リソースが必要となります。 ご使用のシステムに、データベース管理者のみがデータベース・テーブルを 作成する権限を持つというポリシーが存在する場合は 、sibDDLGenerator コマンドを使用して 、メッセージング・エンジンが必要とする DBMS リソースを データベース管理者が作成できるようにしてください。 sibDDLGenerator コマンドは 、データ・ストア・テーブルにリストされて いる DBMS リソースを作成するために、データベース管理者が保存して、 後で処理できる DDL ステートメントを生成します。
また、このコマンドにより、 メッセージング・エンジンにこれらのテーブルの使用を許可するための適切な権限を付与する DDL ステートメントも生成されます。
IBM® i コマンド行にアクセスするには、STRQSH コマンドを使用して Qshell セッションを開始します。
詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.
オプション・パラメーター
一部のパラメーターは、パラメーター・リストに示すように、特定の DBMS にのみ適用されます。例: -database [DB2® for z/OS にのみ適用]
- -system
- 管理者によって DDL ステートメントが処理される DBMS のタイプを識別します。
有効な値は以下のとおりです。
- db2
- oracle
- sqlserver
- sybase
- informix
- derby
- -version
- -system パラメーターによって識別される DBMS のバージョン番号。
以下の表には、-version パラメーターを指定しない場合に使用されるデフォルト値が示されています。
ツールを実行したときに CWSIS1595E または CWSIS1503E エラーを受け取った場合、ご使用のデータベースのバージョンに代わりの -version パラメーター値が使用できるかどうか、表の後にある注を調べてください。
表 1. -version パラメーターの値. 表の第 1 列は、-system パラメーターの値をリストしています。 表の第 2 列は、-platform パラメーターの値をリストしています。 表の第 3 列は、-version パラメーターのデフォルト値をリストしています。 表の第 4 列は、-version パラメーターのその他の受け入れられる値をリストしています。 -system パラメーター値 -platform パラメーター値 -version パラメーターのデフォルト値 受け入れられるその他の -version パラメーター値 db2 zos 7.1 8.1、9.1 (注 1 を参照) db2 unix、windows 8.1 9.1 (注 1 を参照) db2 iseries 5.2 (注 2 を参照) 5.3 (注 2 を参照) oracle 8i 10g、11g (注 3 を参照) sqlserver 2000 2005 sybase 12.0 12.5、15.0 informix 9.3 7.3、9.4、10.0、11.0 (注 4 を参照) derby 10.1 注意:- -version パラメーター値 8.1、および 9.1 を使用して DB2 for UNIX または Windows 用に生成した DDL は同じです。-version パラメーター値 7.1、8.1、および 9.1 を使用して DB2 for z/OS® 用に生成した DDL は同じです。
- IBM i の場合、DB2 データベースはオペレーティング・システムの一部であるため、与えられているバージョン番号は OS/400® バージョンに対応しています。
- -version パラメーター値 10gおよび 11g を使用して Oracle 用に生成した DDL は同じです。
- -version パラメーター値 10.0、および 11.0 を使用して Informix® 用に生成した DDL は同じです。
- -platform
- DBMS が稼働しているオペレーティング・システム。
有効な値は以下のとおりです。
- iseries
- unix
- windows
- zos
- -schema
- メッセージング・エンジンによって使用されるすべてオブジェクトを含むスキーマの名前。 -schema パラメーターを指定しない場合、 デフォルト値は IBMWSSIB です。
- -user
- DBMS との対話に使用されるユーザー ID の名前。 -user パラメーターを指定しない場合、 デフォルト値は IBMUSER です。
- -create | -drop
- DDL ステートメントが DBMS リソースを作成するか、削除するかを指定します。 どちらのパラメーターも指定しない場合、デフォルト値は -create です。
- -database [DB2 for z/OS にのみ適用]
- メッセージング・エンジンのテーブルに割り振られるデータベースの名前。 -database パラメーターを指定しない場合、 デフォルト値は SIBDB です。
- -storagegroup [DB2 for z/OS にのみ適用]
- メッセージング・エンジンのテーブルに割り振られるストレージ・グループの名前。
- -storagegroup パラメーターと -catalog パラメーターの両方を指定すると、sibDDLGenerator コマンドは CREATE STOGROUP ステートメントに両方の値をインクルードします。
- -storagegroup パラメーターのみを指定すると、sibDDLGenerator コマンドは他のステートメント内にあるストレージ・グループ名を使用しますが、CREATE STOGROUP ステートメントの作成は行いません。
- -catalog パラメーターのみを指定すると、sibDDLGenerator コマンドは usage ステートメントを表示して強制終了します。
- パラメーターを両方とも省略すると、sibDDLGenerator コマンドは他のステートメント内のストレージ・グループ名にデフォルト値 SIBSG を使用しますが、CREATE STOGROUP ステートメントの作成は行いません。
- -catalog [DB2 for z/OS にのみ適用]
- メッセージング・エンジンのテーブルに割り振られるストレージ・グループの高位修飾子の名前。 デフォルトについては、-storagegroup パラメーターを参照してください。
- -bufferpool [DB2 for z/OS にのみ適用]
- メッセージング・エンジンのテーブルに割り振られるバッファー・プールの名前。 -bufferpool パラメーターを指定しない場合、 デフォルト値は BP1 です。
- -statementend
- 文末文字 を各 DDL ステートメントに付加します。
例えば、; を使用してセミコロンを各 DDL ステートメントに付加することができます。
デフォルトでは、sibDDLGenerator コマンドは各ステートメントに何も付加しません。ヒント: UNIX プラットフォームの場合、セミコロンをエスケープして、シェルが解釈しないようにしてください。
- -nolinebreaks
- 改行しないで各ステートメントを単一行で記述します。デフォルトでは 、sibDDLGenerator コマンドは、読みやすくするために 改行してステートメントを区切ります。
- -noblanklines
- 各ステートメント間のブランク行を省略します。デフォルトでは 、sibDDLGenerator コマンドは、読みやすくするために 各ステートメント間にブランク行を挿入します。
- -firstline
- first_line を出力の最初の行として生成します。例えば、first_line を使用して、ターゲット・データベースを識別することができます。 デフォルトでは、sibDDLGenerator コマンドで先頭行 は生成されません。
- -lastline
- last_line を出力の最後の行として生成します。例えば 、last_line を使用して、スクリプトでコマンドを実行するコマンドを呼び 出すことができます。デフォルトでは、sibDDLGenerator コマン ドで最終行は生成されません。
次の 2 つのオプション・パラメーターは、複数のテーブルにわたってデータ・ストアを広げるのに使用されます。
- -permanent
- 以下の値を持つ永続テーブルの数
- デフォルト値: 1
- 最小値: 1
- 最大値: 注を参照
- -temporary
- 以下の値を持つ一時テーブルの数
- デフォルト値: 1
- 最小値: 1
- 最大値: 注を参照
例
- sibDDLGenerator -system db2 -version 8.1 -platform zos
z/OS 上でデフォルト・スキーマ、ユーザー ID、データベース、ストレージ・グループ、およびバッファー・プールを伴って稼働している DB2 8.1 用に DDL ステートメントを生成します。
- sibDDLGenerator -system db2 -version 8.1 -platform windows -statementend ;
Windows 上で稼働している DB2 8.1 用に、デフォルト・スキーマ、ユーザー ID、およびデータベースを指定して DDL ステートメントを生成します。DB2 CLP に直接ステートメントを入力できますが、この場合は各ステートメントをセミコロンで終了する必要があります。
- sibDDLGenerator -system oracle -version 8i -schema SIB -user fred
Oracle 8i 用に DDL ステートメントを生成します。
- sibDDLGenerator -system oracle -schema SIB -user fred
上記の例の簡潔版です。