wsadmin ツールを使用したアプリケーション・サーバー構成の変更

wsadmin AdminConfig および AdminApp オブジェクトを使用して、 アプリケーション・サーバー構成に変更を加えることができます。

このタスクについて

この項の目的は、構成の変更に使用されるコマンドと、構成データの保持に使用されるファイルの間の関係を説明することです。 この説明では、Network Deployment をインストールしていることが前提となっていますが、 概念は アプリケーション・サーバーのインストール済み環境と非常によく似ています。

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。

    このタスクでは、wsadmin スクリプト・クライアントを、 Network Deployment 環境内のデプロイメント・マネージャー・サーバーに接続します。

  2. サーバーを作成するための変数を設定します。
    • Jacl を使用:

      set n1 [$AdminConfig getid /Node:mynode/]
    • Jython を使用:
      n1 = AdminConfig.getid('/Node:mynode/')
    表 1. AdminConfig getid コマンドの説明. 以下の表では、 AdminConfig getid コマンドの説明を示します。
    エレメント 説明
    set Jacl コマンドです。
    n1 変数名です。
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere® Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    getid AdminConfig コマンドです。
    Node オブジェクト・タイプです。
    mynode 変更するオブジェクトの名前です。
  3. 以下のコマンドを使用してサーバーを作成します。
    • Jacl を使用:

      set serv1 [$AdminConfig create Server $n1 {{name myserv}}]
    • Jython リストを使用:
      serv1 = AdminConfig.create('Server', n1, [['name', 'myserv']])
    • Jython ストリングを使用:
      serv1 = AdminConfig.create('Server', n1, '[[name myserv]]')
    表 2. AdminConfig create コマンドの説明. 以下の表では、 AdminConfig create コマンドの説明を示します。
    エレメント 説明
    set Jacl コマンドです。
    serv1 変数名です。
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    create AdminConfig コマンドです。
    Server AdminConfig オブジェクトです。
    n1 ステップ 1 で指定したホスト・ノードの ID を評価します。
    name 属性です。
    myserv 名前属性の値です。
    このコマンドが完了すると、このスクリプト・クライアントに代わって、デプロイメント・マネージャー・サーバーによって 使用されるワークスペースに、いくつかの新しいファイルが表示されます。ワークスペースは、管理クライアントが使用する構成情報の一時的なリポジトリーです。 管理クライアントが構成に加える変更はすべて、まずこの一時ワークスペースに対して行われます。 スクリプトでは、AdminConfig オブジェクト上で save コマンドが呼び出される 場合に、これらの変更は実際の構成リポジトリーに転送されます。ワークスペースは、 WebSphere Application Server インストールの wstemp サブディレクトリーに保持されます。
  4. 以下のコマンドを使用して、サーバーの構成変更を行います。
    • Jacl を使用:

      $AdminConfig modify $serv1 {{stateManagement {{initialState STOP}}}}
    • Jython リストを使用:
      AdminConfig.modify(serv1, [['stateManagement', [['initialState', 'STOP']]]])
    • Jython ストリングを使用:
      AdminConfig.modify(serv1, '[[stateManagement  [[initialState  STOP]]]]')
    表 3. AdminConfig modify コマンドの説明. 以下の表では、 AdminConfig modify コマンドの説明を示します。
    エレメント 説明
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    modify AdminConfig コマンドです。
    serv1 ステップ 2 で指定したホスト・ノードの ID を評価します。
    stateManagement 属性です。
    initialState stateManagement 属性内のネストされた属性です。
    STOP initialState 属性の値です。
    このコマンドは、新規サーバーの初期状態を変更します。 このコマンドの完了後は、ワークスペース内のファイルのうちの 1 つが変更されます。
  5. 構成の変更を保存します。
    以下のコマンド例を使用して、構成変更を保存します。
    AdminConfig.save()
  6. ノードを同期します (Network Deployment 環境の場合のみ)。
    AdminNodeManagement スクリプト・ライブラリーの syncActiveNode または syncNode スクリプトを使用して、 構成変更をノード (複数可) に伝搬します。
    • syncActiveNodes スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更をセルの各ノードに 伝搬します。
      AdminNodeManagement.syncActiveNodes()
    • syncNode スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更を特定のノードに 伝搬します。
      AdminNodeManagement.syncNode("myNode")

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=txml_configchange
ファイル名:txml_configchange.html