すべての HA グループは、関連付けられたポリシーを持つ必要があります。
このポリシーにより、HA グループのどのメンバーをアクティブ状態にするかが決定されます。
始める前に
新規ポリシーを作成する前に、以下のトピックを確認してください。
以下のことも分かっている必要があります。
- 新規ポリシーに関連付けるコア・グループの名前。
- このポリシーに制御させる HA グループの名前。
- この HA グループに関連するトランザクション・ログ・リカバリーやメッセージング・エンジンなどの機能。
- これらの機能がサポートする「N 分の 1 ポリシー」や「静的ポリシー」などのポリシー・タイプ。
- 作成するポリシーのタイプ。
- このポリシーに構成する「フェイルバック」や「優先サーバーのみ」などのポリシーの設定。
このタスクについて
製品には、製品の一部のコンポーネントが使用する HA グループに既に関連付けられたデフォルト・ポリシーが含まれています。
これらのデフォルト・ポリシーがご使用のインストール・システムの要件を満たさない場合は、
デフォルト・ポリシーの 1 つを変更するのではなく、新規ポリシーを作成することをお勧めします。
新規ポリシーを作成することで、ポリシー設定をご使用のインストール・システムの要件に適合させることができ、
またデフォルト・ポリシーに戻すためのオプションも提供されます。
手順
- 管理コンソールで、「core_group_name」>「ポリシー」>「新規」とクリックします。
- 特定の HA グループに対して有効にする新規ポリシーを選択します。 新規ポリシーを定義する必要がある場合、ポリシーのオプションは以下のとおりです。
- すべてのアクティブ・ポリシー: すべてのグループ・メンバーが活動化されます。
- N 分の M ポリシー: M 個のグループ・メンバーが活動化されます。
M で表される数値は、ポリシーの詳細の一部として定義されます。
- オペレーション・ポリシーなし: どのグループ・メンバーも活動化されません。
- N 分の 1 ポリシー: 1 つのグループ・メンバーのみが活動化されます。
- 静的ポリシー: グループのアクティブ・メンバーが静的に構成されます。
サービス統合のメッセージング・エンジンに適用されるのは、静的ポリシー、N ポリシーの中の 1 つ、および オペレーション・ポリシーなし、という 3 つのみです。
- 「次へ」をクリックします。
- 「名前」フィールドにポリシーの名前を指定します。
この名前は、コア・グループの有効範囲内で固有のものにする必要があります。 名前は、他の管理者にわかりやすいものにしてください。
- オプション: 「説明」フィールドにポリシーの説明を指定します。 この説明に関連付けられたコア・グループの名前を含めることができます。
- デフォルト値の時間が長すぎる、あるいは短すぎる場合は、「稼働タイマー」フィールドで値を指定します。 この値で、HA マネージャーが HA グループ・メンバーの正常性を検査する頻度が決まります。
デフォルト値は 0 秒です。
- -1 (マイナス 1) を指定すると、「稼働タイマー」は使用不可になります。
- 0 (ゼロ) を指定すると、コア・グループ・サービス・レベルで「稼働タイマー」に指定した値が、このポリシーに関連付けられている HA グループに使用されます。
- 1 から 2147483647 までの整数を指定した場合、
このポリシーに関連付けられている HA グループにはこの値が使用されます。
- 「クォーラム」フィールドが選択されないことを確認してください。 特定の他の製品用の資料で有効にするように明示的に指示されている場合を除き、
「クォーラム」を有効にしないでください。
- HA マネージャーに現在アクティブのメンバーを最優先のメンバーにさせる場合は、
「フェイルバック」フィールドを選択してください (この操作が可能な場合は必ず)。 このオプションは、
「N 分の M ポリシー」のポリシーおよび「N 分の 1 ポリシー」のポリシーの場合にのみ使用可能です。
- HA マネージャーに優先サーバー・リストに含まれるサーバー上のグループ・メンバーを活動化するだけにさせる場合は、
「優先サーバーのみ」フィールドを選択します。 このオプションは、
「N ポリシー中の M」ポリシーおよび「N ポリシー中の 1 つ」のポリシーの場合にのみ使用可能です。
このオプションを選択した場合は、優先サーバーのリストを構成する必要があります。
このリストのセットアップ方法については、後述するオプショナル・ステップで説明します。
- 「アクティブ・メンバーの数」フィールドに、
アクティブにするグループ・メンバーの数を指定します。 このオプションは、
「N ポリシー中の M」ポリシーの場合にのみ使用可能です。
- 「適用」をクリックしてから、「一致基準」を選択します。
- 次のパネルで「新規」をクリックしてから、
このポリシーの一致基準を構成します。
- 「名前」フィールドに、このポリシーに関連付ける HA グループの名前に含まれる名前と値のペアの名前の 1 つを指定します。
HA グループ名に
ついて詳しくは、『HA グループ』を参照してください。
- 「値」フィールドには、「名前」フィールドで指定した名前と値のペアの値を指定します。
- オプション: 「説明」フィールドに、この一致基準の説明を追加します。 例えば、First attribute
と指定すると、この名前と値のペアがグループの名前に含まれる最初の属性と一致することを示します。
- 「OK」をクリックします。
- 一致基準の一部として組み込むそれぞれの追加属性ごとに、これらのステップを繰り返します。
新規ポリシーの一致基準に、HA グループの名前に含まれる複数の名前と値の属性を設定して、このポリシーが製品のデフォルト・ポリシーの 1 つの代わりに使用されるようにする必要があります。
- 「追加プロパティー」セクションで、「静的グループ・サーバー」フィールドを選択して、活動化するサーバーのリストを構成します。 このオプションは、「静的ポリシー」の場合にのみ使用可能です。「追加」をクリックして、
コア・グループ・サーバーを静的グループ・サーバーのリストに移動し、
リストが完成した後で「OK」をクリックします。
- オプション: 「追加プロパティー」で、
「優先サーバー」を選択し、このポリシー用の優先サーバーを選択します。 このオプションは、「N ポリシー中の M」ポリシーおよび「N ポリシー中の 1
つ」のポリシーの「優先サーバーのみ」フィールドを選択した場合にのみ使用可能です。
このリストをセットアップしない場合は、グループ・メンバーはアクティブになりません。
「追加」をクリックして、コア・グループ・サーバーを優先サーバーのリストに移動します。
リスト内でサーバーの順序を調整するには、リスト内の特定のサーバーを選択し、
「Move up」または「Move down」をクリックします。
最優先のサーバーがリストの先頭にあり、
最も優先度の低いサーバーがリストの最後にあることを確認してください。
優先サーバー・リストの作成が完了したら、「OK」をクリックします。
重要: 優先サーバーを選択する場合は注意が必要です。
製品は、優先サーバーとして不適切なサーバーを選択したかどうか検出できません。
例えば、ポリシーがメッセージング・エンジンかトランザクション・サービスに影響する場合、メッセージング・エンジン・クラスターから優先サーバーのみを選択します。
同様に、ポリシーがトランザクション・サービスに影響する場合、トランザクション・サービス・クラスター
から優先サーバーのみを選択します。
- 「OK」をクリックしてから「検討」をクリックします。
- 「変更をノードと同期する」を選択し、「保存」をクリックします。
タスクの結果
新規ポリシーが反映されるのは、保存および同期化されてからです。
影響を受けるアプリケーション・サーバーを停止および再始動する必要はありません。
次のタスク
影響を受けるアプリケーション・サーバーを停止および再始動せずに、
このポリシーに対する「
フェイルバック」と「
優先サーバーのみ」オプションを変更することができます。
影響を受けるアプリケーション・サーバーを停止および再始動せずに、
このポリシーに対する優先サーバーのリストを作成または更新することができます。