MQMD レポート・フィールドの JMS プロバイダー固有プロパティーへのマッピング

JMS アプリケーションでは、送信操作の結果およびそれらのメッセージの結果に関するリモート・フィードバックをプロデューサーに提供するために、レポート・メッセージを管理対象要求/応答処理の形で使用できます。 JMS アプリケーションは、JMS_IBM_Report_Xxxx メッセージ・プロパティーおよびオプションを設定することにより、さまざまなタイプのレポート・メッセージを要求できます。

JMS アプリケーションは、適切な JMS_IBM_Report_Xxxx メッセージ・プロパティーおよびオプションを設定することにより、以下のタイプのレポート・メッセージを要求できます。 これらのオプションは同じ一般構文と意味を持っています。
MQRO_レポート・タイプ
オリジナル・メッセージの IBM MQ メッセージ記述子 (MQMD) を含む、指示されたタイプのレポート・メッセージが生成されます。 これは、メッセージの本文データは含みません。
MQRO_レポート・タイプ_WITH_DATA
MQMD、任意の MQ ヘッダー、および 100 バイトの本文データを含む、指示されたタイプのレポート・メッセージが生成されます。
MQRO_レポート・タイプ_WITH_FULL_DATA
オリジナル・メッセージのすべてのデータを含む、指示されたタイプのレポート・メッセージが生成されます。

各オプションで、接頭部 com.ibm.websphere.sib.api.jms を使用します。

例えば、完全なデータを持つ配信時確認 (COD) レポート・メッセージを要求するには、JMS アプリケーションは JMS_IBM_Report_COD を値 com.ibm.websphere.sib.api.jms.MQRO_COD_WITH_FULL_DATA に設定する必要があります。

次の表に、レポート・メッセージのタイプごとに、JMS アプリケーションが設定できる JMS_IBM_Report_Xxxx メッセージ・プロパティー、およびプロパティーにマップできる MQMD レポート・フィールドのオプションを示します。

レポート・メッセージのタイプ 説明 JMS_IBM_Report_Xxxx メッセージ・プロパティーおよびオプション
例外 要求メッセージをターゲット・キューにプットすることがで きない場合にレポート・メッセージを送信します。 例外レポート・メッセージは、メッセージが例外宛先に転送された ときに作成されます。 JMS_IBM_Report_Exception
  • MQRO_EXCEPTION
  • MQRO_EXCEPTION_WITH_DATA
  • MQRO_EXCEPTION_WITH_FULL_DATA
破棄 元の要求メッセージを例外宛先に送信せずに、破棄します。 このオプションを、MQRO_EXCEPTION_WITH_FULL_DATA に設定された JMS_IBM_Report_Exception プロパティーと一緒に使用することで、配信不能な要求メッセージを送信側に戻すことができます。 JMS_IBM_Report_Discard_Msg
  • TRUE
  • FALSE
有効期限 要求メッセージがその有効期限を過ぎている場合にレポート・メッセージを送信します。 JMS_IBM_Report_Expiration
  • MQRO_EXPIRATION
  • MQRO_EXPIRATION_WITH_DATA
  • MQRO_EXPIRATION_WITH_FULL_DATA
到着時確認 (COA) 要求メッセージがターゲット・キューにプットされた場合に レポート・メッセージを送信します。

パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングの場合、COA レポート ・メッセージはプロデューサーのメッセージング・エンジン上にのみ作成されます。 このため、そうしたレポートはローカル・サブスクリプションにのみ関連します。

point-to-point メッセージングの場合は、COA メッセージは最終宛先に到着した場合に作成されます。 分割されたキューの場合、レポート・メッセージは PUT 操作が 確定され、最終宛先がこれによって選択された場合にのみ作成されます。 With_Data または With_Full_Data レポート・オプションの指定は無視さ れます。COA レポート・メッセージはメッセージ・ヘッダーのみを処理します。

転送経路パスを使用する場合は、COA メッセージがパスの最終宛先に到 着したときに COA メッセージが作成されます。

JMS_IBM_Report_COA
  • MQRO_COA
  • MQRO_COA_WITH_DATA
  • MQRO_COA_WITH_FULL_DATA
配信時確認 (COD) 要求メッセージが、メッセージ・コンシューマーによってキューまたはトピック・スペースから除去された場合に、レポート・メッセージを送信します。

パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングの場合、COD メッセー ジはすべてのサブスクライバーが要求メッセージを受信したときに作成されます。 このため、各 COA について 1 つの COD メッセージがあります。メッセージがサブスクライバーに よって消費されると、トピック・スペースについてのメッセージの参照カウントが少なくなります。 参照カウントがゼロになると、メッセージはトピック・スペースから除去 され、COD レポート・メッセージが作成されます。

point-to-point メッセージングの場合、COD メッセージはコンシ ューマー側のアプリケーションによって正常に受信されてから作成されます。 指定された任意の With_Data または With_Full_Data レポート・オプショ ンは無視されます。COD レポート・メッセージはメッセージ・ヘッダーのみを処理します。

JMS_IBM_Report_COD
  • MQRO_COD
  • MQRO_COD_WITH_DATA
  • MQRO_COD_WITH_FULL_DATA
肯定処理通知 (PAN) コンシューマー側のアプリケーションに、要求メッセージを正常に処理したときにレポート・メッセージを送信するよう依頼します。 JMS_IBM_Report_PAN
  • TRUE
  • FALSE
否定処理通知 (NAN) コンシューマー側のアプリケーションに、要求メッセージを正常に処理しなかったときにレポート・メッセージを送信するよう依頼します。 JMS_IBM_Report_NAN
  • TRUE
  • FALSE
要求側アプリケーションは、レポート・メッセージの他の側面を以下のように制御できます。
  • レポート・メッセージおよび返信メッセージがある場合は返信メッセ ージについて、メッセージ ID が作成される方法。
    MQRO_New_Msg_Id
    これはデフォルトです。レポート・メッセージについて新規メッセージ ID が作 成されます。
    MQRO_Pass_Msg_Id
    レポート・メッセージのメッセージ ID が、要求メッセージのメッ セージ ID に設定されます。
  • レポート・メッセージまたは返信メッセージの相関 ID が設定される方法。
    MQRO_Copy_Msg_Id_To_Correl_Id
    これはデフォルトです。レポート・メッセージの相関 ID が、要求メッセージのメッセージ ID に設定されます。
    MQRO_Pass_Correl_Id
    レポート・メッセージの相関 ID が要求メッセージの相関 ID に設定されます。

レポート・メッセージおよび関連するプロパティーとオプションについて詳しくは、WebSphere® MQ インフォメーション・センターの『Java™ の使用』のセクションを参照してください。このインフォメーション・センターは、WebSphere MQ ライブラリーで入手できます。


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