サービス統合構成

サービス統合構成の範囲は、2 つの接続されたアプリケーションを稼働する単一ホストから、 バス上で稼働するグローバルに分散された数千もの通信アプリケーション・セットにまで至ります。

サービス統合構成は、非同期メッセージングを介してサービス統合をサポートする 管理対象の通信ファブリックを備えた、1 つ以上のサービス統合バスを基にしています。

バスは、1 つ以上の相互接続されたバス・メンバーのグループで、それぞれがアプリケーション・サーバーまたはアプリケーション・サーバー・クラスターです。アプリケーションは、そのバス・メンバーに関連付けられたいずれかのメッセージング・エンジンでバスに接続します。

サービス統合バスには、以下の機能があります。
  • アプリケーション間でメッセージを送受信するために宛先を使用することで、 あらゆるアプリケーションが、その他のアプリケーションとメッセージを交換することができます。
  • アプリケーションは、プロデューサーがバスへの接続にどのメッセージング・エンジンを使用するかに関係なく、宛先にメッセージを作成することができます。
  • アプリケーションは、コンシューマーがバスへの接続にどのメッセージング・エンジンを使用するかに関係なく、(宛先が使用可能である限り) 宛先からメッセージを消費することができます。
  • サービス統合バスは、JMS アプリケーションのデフォルト・メッセージング・プロバイダーです。

多くのシナリオでは、単一サーバーなどの単純なバス構成のみを必要とします。 複数のサーバーを単一のバスに追加する場合には、 アプリケーションが使用する接続ポイント数を増やします。バスのメンバーとしてサーバー・クラスターを追加すると、 スケーラビリティーが向上し、ハイ・アベイラビリティーを実現できます。 ただし、サーバーはバスに接続するバス・メンバーである必要はありません。より複雑なバス構成では、 複数のバスが構成され、相互接続して複雑なネットワークを形成することができます。

企業においては、組織の編成上の理由から、 内部結合した複数のバスをデプロイすることも可能です。例えば、 いくつかの独立した部門を備えた企業は、必要に応じて、各ロケーションに個別の 管理対象バスを配置することも可能です。

SIBus 対応の Web サービスを使用して、以下の目標を達成できます。
  • インバウンド・サービスの作成。 バス宛先で使用可能な内部でホスティングされたサービスを利用して、そのサービスを Web サービスとして使用可能にすることができます。
  • アウトバウンド・サービスの作成。 外部でホスティングされた Web サービスを用いて、そのサービスをバス宛先で内部で使用可能にすることができます。
  • ゲートウェイ・サービスの作成。 Web サービス・ゲートウェイを使用して、既存のサービス (インバウンド・サービスまたはアウトバウンド・サービス) を、 ゲートウェイから提供されるように見える新規 Web サービスにマップします。
必要に応じて、サービス統合構成を以下の例のように変更することも可能です。
  • 新規バス・メンバーとして、アプリケーション・ サーバーまたはサーバー・クラスターを 追加することができます。 各新規バス・メンバーには、デフォルト のデータ・ソースおよびデフォルトの例外宛先を用いて、 自動的にメッセージング・エンジンが割り当てられます。メッセージング・エンジンは、 バスにある他のすべてのメッセージング・エンジンと通信し、他のエンジンが提供する リソースを使用することができます。
  • メッセージング・エンジン用のデータ・ソースの構成を変更して、 例えば、別の JDBC プロバイダーを使用したりすることができます。
  • 新規バスを作成し、新規バスのメンバーとしてアプリケーション・ サーバーまたはサーバー・クラスターを 追加することができます。 各バスは、 ゲートウェイ・メッセージング・エンジンによって接続されない限り、別環境として作動します。
  • メッセージ駆動型 Bean を接続して、 リモート・セル上の宛先からメッセージをコンシュームすることができます。

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