このセクションでは、WebSphere® Application Server の管理アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を使用して、製品の管理システムにアクセスする Java™ プログラムの開発方法を説明します。
始める前に
このタスクでは、Java Management Extensions
(JMX) API プログラミングに関する基本的な知識があることを前提としています。Java API については、
アプリケーション・プログラミング・インターフェースの資料を参照してください。
このタスクについて
さまざまな JMX コネクターを使用し、セキュリティーが使用可能である管理クライアントを開発し、実行する場合、次のガイドラインを使用します。
これらのガイドラインに従えば、異なる JMX コネクターの実装間の振る舞いが保障されます。
これらのガイドラインから外れるいかなるプログラミング・モデルもサポートされません。
- 単一の管理クライアントを作成し、使用してから、他の管理クライアントを作成して使用します。
- 同じスレッドに管理クライアントを作成して使用します。
- 次の方法の 1 つを使用してユーザー ID およびパスワードを指定し、新規管理クライアントを作成します。
- プロパティー・ファイルにデフォルトのユーザー ID およびパスワードを指定します。
- デフォルト以外のユーザー ID およびパスワードを指定します。 デフォルトでないユーザー ID およびパスワードで管理クライアントを作成した場合は、その後作成する管理クライアントでは、デフォルトでないユーザー ID およびパスワードを指定してください。
手順
- 管理クライアント・プログラムを開発します。
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
管理クライアント・プログラムをビルドして実行します。 プログラムをビルドして実行するために必要なステップは、コードが実行されるアプリケーション環境の種類によって異なります。
管理クライアント・プログラムのビルド方法および実行方法について詳しくは、『アプリケーション・クライアントの使用』を参照してください。
管理クライアントが
Simple Object Access Protocol (SOAP) をコネクターとして使用する場合、
Java Secure Socket Extension (JSSE) をトランスポート層として構成する必要があります。この製品は、Secure Sockets Layer (SSL) および Transport Layer Security (TLS) を、Java Secure Sockets Extension (JSSE) および System SSL パッケージとともに使用します。 管理クライアントを実行するために使用されるユーザー ID のデジタル証明書を作成します。
System Authorization Facility (SAF) を使用してデジタル証明書を作成し、それらを SAF 鍵リングに保管する場合、クライアント・アウトバウンド要求の SSL セキュリティーの定義を参照してください。 (作成する鍵リングの名前を、次のステップで使用するために保管することができます。)
SAF 鍵リングの名前で、管理クライアントが使用する profile_root/properties ディレクトリーの soap.client.props ファイルを更新します。soap.client.props ファイルの更新方法については、『Java Secure Sockets Extension と System Authorization Facility 鍵リングの使用』の 2 番目のステップを参照してください。
管理クライアント・プログラムをビルドします。 これを javac コマンドでコンパイルし、必要な JAR ファイルの場所をクラスパス引数に提供します。
例えば、インストール・ディレクトリーが
/DeploymentManager である場合、コマンドは、通常、以下のようになります。
javac -extdirs "$JAVA_HOME/lib/ext;
/DeploymentManager/classes;/DeploymentManager/lib;
/DeploymentManager/lib/ext" MyAdminClient.java
(上記のコマンドは印刷スペースの関係上、複数行に分割されています。)
管理クライアント・プログラムを実行します。 ランタイム環境をセットアップして、管理クライアント・プログラムを実行し、このプログラムですべての前提条件を検出できるようにします。インストール・ルート下の bin ディレクトリーにある、多くのバッチ・ファイルまたはスクリプト・ファイルは、同様の機能を実行します。
以下は、MyAdminClient という名前の管理クライアント・プログラムを実行するバッチ・ファイルの例です。
@echo off
call "%~dp0setupCmdLine.bat"
"%JAVA_HOME%\bin\java" "%CLIENTSAS%" "-Dwas.install.root=%WAS_HOME%"
"-Dwas.repository.root=%CONFIG_ROOT%"
-Dcom.ibm.CORBA.BootstrapHost=%COMPUTERNAME%
"-Djava.ext.dirs=%JAVA_HOME%\jre\lib\ext;%WAS_HOME%\classes;
%WAS_HOME%\lib;%WAS_HOME%\lib\ext" MyAdminClient %*</pre>--><!--(The contents of the previous batch file is split on multiple lines for publication.)--><pre>@echo off
binDir=`dirname "$0"`
. "$binDir/setupCmdLine.sh"
"$JAVA_HOME/bin/java" "$CLIENTSOAP" "-Dwas.install.root=$WAS_HOME"
"-Dwas.repository.root=$CONFIG_ROOT"
-Dcom.ibm.CORBA.BootstrapHost=$COMPUTERNAME
"-Djava.ext.dirs=$JAVA_HOME/lib/ext;$WAS_HOME/classes;
$WAS_HOME/lib;$WAS_HOME/lib/ext" MyAdminClient $@
(上記のバッチ・ファイルの
内容は、印刷スペースの関係上、複数行に分割されています。)