柔軟な管理環境では、ジョブ・マネージャーを使用して、グラフィカル・ユーザー・インターフェースで IBM WebSphere Application
Server のインストール、更新、およびアンインストールを行うことができます。
始める前に
管理コンソールをプライマリー・マシンにインストールしていることを確認してください。
集中インストール・マネージャー (CIM) を IBM i ターゲットで使用するためには、ユーザー・プロファイルに *JOBCTL 許可がある必要があります。
注: Installation
Manager をインストール、アンインストール、および更新する CIM ジョブは z/OS ターゲット上ではサポートされていません。CIM 管理オファリング・ジョブを使用する前に、まずは z/OS ターゲット上に Installation Manager をインストールする必要があります。
このタスクについて
WebSphere Application Server をインストールする場合は、管理コンソールを使用してターゲット・マシンを登録し、
IBM Installation Manager をインストールして、WebSphere Application Server または Installation Manager と互換性のあるその他の製品オファリングをインストールします。
管理コンソールを使用して、ターゲット・マシン上の製品のインストール先ディレクトリーに対するパラメーターを設定し、ターゲット・マシン上の製品データの保管場所を指定し、製品のダウンロード元リポジトリーの URL を指定することができます。
セキュリティー・セットアップによっては、鍵リング・クレデンシャルを指定して製品リポジトリーにログインすることもできます。
集中インストール・マネージャーは、
リモート・ノードでインストール・プロセスを正常に完了した後で、
インストール・プロセス中に指定された一時ロケーションにある
インストール・イメージ・ファイルを削除します。インストールが失敗した場合、
これらのファイルは一時ロケーションに残され、
インストール・エラーとなった原因をユーザーが判別する際に使用できます。
ただし、ファイルを削除しても問題はありません。
サポートされる構成: IBM Installation Manager 1.8.5 以降が必要です。sptcfg
手順
- ジョブ・マネージャーを開始します。 ジョブ・マネージャーの開始の項目を参照してください。
- ホストをジョブ・マネージャーに登録します。 ターゲット・マシンに製品をインストールする前に、その製品をジョブ・マネージャーに登録する必要があります。
詳しくは、ジョブ・マネージャーへの登録または登録抹消に関する設定を参照してください。
- 管理コンソールを起動します。 詳しくは、管理コンソールについての項目を参照してください。
- 製品をインストールするターゲットへの接続をテストします。 このステップはオプションです。製品をターゲット・マシンにインストールする前に、接続を検査できます。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・メニュー・リストで、「テスト接続」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- ターゲット名とターゲット認証を指定します。
- クレデンシャルを指定しないで接続をテストすると、そのテストでは既存のクレデンシャルのデフォルトが使用されます。
- 「テスト接続」ジョブを、ユーザー名とパスワードを指定してサブミットすることができます。
- 「テスト接続」ジョブを、ユーザー名と秘密鍵ファイルを指定してサブミットすることができます。
- オプションで、インベントリー・ジョブを実行します。 ターゲット・マシンに何がインストールされているかを確認するために、インベントリー・ジョブを実行することができます。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・メニュー・リストで、「インベントリー」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- ターゲット名とターゲット認証を指定します。
- インベントリー・ジョブをユーザー名とパスワードを指定してサブミットすることができます。
- インベントリー・ジョブをユーザー名とパスワードを指定しないでサブミットすることができます。
- ターゲット・マシン上に Installation Manager をインストールまたは更新します。 このステップはオプションです。既に Installation Manager の正しいバージョンをターゲット・マシンにインストールしている場合は、次のステップに進みます。
詳しくは、ジョブ・マネージャーを使用した Installation Manager の管理の項目を参照してください。
このステップは、z/OS ターゲットには適用されません。
- セキュア・シェル (SSH) セキュリティーを使用している場合、公開鍵ファイルをインストールします。 ジョブ・マネージャーと同じクレデンシャルを使用して、公開鍵ファイルをインストールすることができます。
このステップは、IBM i ターゲットには適用されません。
- 管理コンソールで、「ジョブ」>「サブミット」と選択します。
- ジョブ・タイプ・ドロップダウン・メニューで「SSH 公開鍵のインストール」を選択します。「次へ」をクリックします。
- ジョブのパラメーターを指定します。
- 製品をインストールします。 manageOfferings ジョブを使用して、製品をインストールします。
- 管理コンソールで、「ジョブ」>「サブミット」と選択します。
- ジョブ・タイプ・ドロップダウン・メニューで「オファリングの管理」を選択します。「次へ」をクリックします。
- 次のオプションのジョブ・パラメーターまたは必要ジョブ・パラメーターを指定します。
必要パラメーター:
- 応答ファイルのパス名: ジョブ・マネージャー・マシン上の応答ファイルへの絶対パス名。
オプション・パラメーター:
- IBM Installation Manager のパス: リモート・マシン上の Installation Manager をインストールするパスを指定します。
このパラメーターが空であると、Installation Manager はデフォルトのロケーションにインストールされます。
- IBM Installation Manager 鍵リング・ファイル: パッケージ・リポジトリーで、認証用の鍵リング・ライフが必要とされる場合は、ジョブ・マネージャー・マシン上の鍵リング・ファイルの絶対パス名を指定します。
- 鍵リング・ファイルのパスワード: 鍵リング・ファイルがパスワード保護されている場合、鍵リング・パスワードを指定します。
- セキュア・ストレージ・ファイル: セキュア・ファイルを使用してユーザー・クレデンシャルを保管している場合は、セキュア・ストレージ・ファイルの絶対パス名を指定します。
- マスター・パスワード・ファイル:
「This text is the passphrase for a master password file」などのマスター・パスフレーズを含むマスター・パスワード・ファイルを使用している場合は、マスター・パスワード・ファイルの絶対パス名を指定します。
- IBM Installation Manager エージェント・データのロケーション: manageOfferings ジョブのデフォルト・ロケーションでない IBM Installation Manager データのロケーションを指定します。
トラブルの回避 (Avoid trouble): IBM Installation Manager に精通していない限り、デフォルト以外のデータ・ロケーションは使用しないでください。
gotcha
- 「使用条件の条項に同意します」を選択します。
- オプションで、ターゲット・マシンとのファイル転送を行います。 例えば、インストールが失敗した場合、ジョブが失敗した理由を調べるため、ログ・ファイルをターゲット・マシンから転送することが考えられます。
- リモート・ホストからファイルを収集するには次のようにします。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・メニュー・リストで、「ファイルの収集」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- ジョブのパラメーターを指定します。
- 宛先のロケーションは <profile home>/config/temp/JobManager/<task
id>/<host name> です。
- リモート・ホストにファイルを配布するには次のようにします。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・メニュー・リストで、「ファイルの配布」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- ジョブのパラメーターを指定します。
- 送信元のロケーションは <profile home>/config/temp/JobManager でなければなりません。
- リモート・ホストでファイルを削除するには次のようにします。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・メニュー・リストで、「ファイルの削除」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- ジョブのパラメーターを指定します。
- ターゲット・マシンに新規にインストールした製品のプロファイルを作成します。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・メニュー・リストで、オプションで「プロファイルの管理」を選択します。「次へ」をクリックします。
- ジョブ・ターゲットを選択します。
- ジョブのパラメーターを指定します。
- wasHome: ターゲット・マシン上で製品をインストールしたディレクトリー
- responseFile: IBM WebSphere Application Server プロファイルの作成に使用される応答ファイル
タスクの結果
WebSphere Application Server がターゲット・マシンにインストールされて、ジョブ・マネージャーを使用してプロファイルが作成されました。
次のタスク
ジョブ・マネージャーを使用して、ターゲット・マシン上で任意のコマンドまたはスクリプトを実行することができます。
- 管理コンソールで、を選択します。
- ジョブ・タイプ・ドロップダウン・メニューで「runCommand」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- ジョブのパラメーターを指定します。
Installation Manager は管理コンソールを使用してアンインストールできます。
詳しくは、ジョブ・マネージャーを使用した Installation Manager の管理の項目を参照してください。