wsadmin スクリプト・ツールによる構成オブジェクトの作成
スクリプトと wsadmin ツールを使用して、構成オブジェクトを作成できます。
このタスクについて
オブジェクトを作成する場合は、このタスクを実行します。 デフォルトのテンプレートから新規オブジェクトを作成する場合は、create コマンドを使用します。 または、createUsingTemplate コマンドにより、既存のオブジェクトを テンプレートとして使用してオブジェクトを作成することもできます。 createUsingTemplate コマンドは、APPLICATION_SERVER タイプのサーバー作成時のみ使用できます。 APPLICATION_SERVER 以外のタイプのサーバーを作成する場合は、createGenericServer コマンドまたは createWebServer コマンドを使用してください。
手順
- wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
- AdminConfig オブジェクトの listTemplates コマンドを
使用して、使用可能なテンプレートをリストします。
Jacl を使用:
$AdminConfig listTemplates JDBCProvider
Jython の使用:
AdminConfig.listTemplates('JDBCProvider')
表 1. AdminConfig listTemplates コマンドの説明. wsadmin コマンド行からコマンドを実行します。 属性 定義 $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。 AdminConfig WebSphere® Application Server の構成を表すオブジェクトです。 listTemplates AdminConfig コマンドです。 JDBCProvider オブジェクト・タイプです。 - 新規オブジェクトを追加する既存のオブジェクトを識別する ID ストリングを割り当てます。
この新規オブジェクトは、
有効なすべてのオブジェクト・タイプの下に追加できます。以下の例では、
有効なオブジェクト・タイプとしてノードを使用しています。
Jacl を使用:
set n1 [$AdminConfig getid /Node:mynode/]
Jython の使用:
n1 = AdminConfig.getid('/Node:mynode/')
表 2. AdminConfig getid コマンドの説明. wsadmin コマンド行からコマンドを実行します。 属性 定義 set Jacl コマンドです。 $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。 n1 変数名です。 AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。 getid AdminConfig コマンドです。 Node オブジェクト・タイプです。 mynode 新規オブジェクトを追加するノードの名前です。 - 以下のように、使用するテンプレートを指定します。
Jacl を使用:
set t1 [$AdminConfig listTemplates JDBCProvider "DB2 JDBC Provider (XA)"]
set t1 [$AdminConfig listTemplates JDBCProvider "DB2 Universal JDBC Driver Provider (XA)"]
Jython の使用:
t1 = AdminConfig.listTemplates('JDBCProvider', 'DB2 JDBC Provider (XA)')
t1 = AdminConfig.listTemplates('JDBCProvider', 'DB2 Universal JDBC Driver Provider (XA)')
タイプの名前の後にストリングを指定すると、 指定したストリングが表示名に含まれるテンプレートのリストが戻されます。 この例では、AdminConfig listTemplates コマンドは、DB2 JDBC Provider (XA) と一致する名前を持つ JDBCProvider テンプレートを戻します。 この例では、ここで指定する変数が、1 つのテンプレート構成 ID のみを保持することを想定しています。 環境内に同一のストリング (DB2 JDBC Provider (XA) など) を持つ複数のテンプレートが含まれている場合には、 変数はすべてのテンプレートの構成 ID を保持します。 必ず、使用する特定のテンプレートを識別してから次のステップに進み、 テンプレートを使用してオブジェクトを作成してください。表 3. AdminConfig listTemplates コマンドの説明. wsadmin コマンド行からコマンドを実行します。 属性 定義 set Jacl コマンドです。 $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。 t1 変数名です。 AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。 listTemplates AdminConfig コマンドです。 JDBCProvider オブジェクト・タイプです。 DB2® JDBC Provider (XA) 新規オブジェクトに使用するテンプレートの名前です。 - 以下のコマンドを使用して、オブジェクトを作成します。
Jacl を使用:
$AdminConfig createUsingTemplate JDBCProvider $n1 {{name newdriver}} $tl
Jython の使用:
AdminConfig.createUsingTemplate('JDBCProvider', n1, [['name', 'newdriver']], t1)
表 4. AdminConfig createUsingTemplate コマンドの説明. wsadmin コマンド行からコマンドを実行します。 属性 定義 $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。 AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。 createUsingTemplate AdminConfig コマンドです。 JDBCProvider オブジェクト・タイプです。 n1 ステップ 3 で指定したホスト・ノードの ID を評価します。 name JDBCProvider オブジェクトの属性です。 newdriver 名前属性の値です。 t1 ステップ 4 で指定したテンプレートの ID を評価します すべての create コマンドは、 使用するテンプレートがない場合を除き、テンプレートを使用します。 デフォルトのテンプレートがある場合は、コマンドはオブジェクトを作成します。
- 構成の変更を保存します。 以下のコマンド例を使用して、構成変更を保存します。
AdminConfig.save()
- 複数サーバー環境でノードを同期化します。 AdminNodeManagement スクリプト・ライブラリーの syncActiveNode または syncNode スクリプトを使用して、 構成変更をノード (複数可) に伝搬します。
- syncActiveNodes スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更をセルの各ノードに
伝搬します。
AdminNodeManagement.syncActiveNodes()
- syncNode スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更を特定のノードに
伝搬します。
AdminNodeManagement.syncNode("myNode")
- syncActiveNodes スクリプトを使用して、以下の例に示すように、変更をセルの各ノードに
伝搬します。
関連タスク:


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=txml_template
ファイル名:txml_template.html