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ODR クラスターによる HTTP トラフィックの分離

高可用性 plugin-cfg 生成サービスでは、変更が行われるたびに Web サーバー・プラグインの構成ファイルを 自動的に再生成し伝搬します。これはプラグインのルーティング方法に影響を与えます。 このサービスを利用する場合、Web サーバー・プラグインはアプリケーション、デプロイメント・ターゲット、またはノード・グループによって、トラフィックを特定の ODR クラスターにルーティングします。

始める前に

ODR クラスターによって HTTP トラフィックを分離する機能は、高可用性 plugin-cfg 生成サービスの使用によってのみサポートされています。特定の ODR がプラグイン構成ファイルを生成するよう構成されている場合、この機能はサポートされません。

手順

以下のカスタム・プロパティーを設定し、高可用性 plugin-cfg 生成サービスを構成してトラフィックを別の ODR クラスターに誘導します。
  1. 管理コンソールで、「システム管理」 > 「セル」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」を選択します。
  2. カスタム・プロパティーの名前を ODCPluginCfgRoutingPolicy_<config> と入力します。 <config> 変数は、選択する構成の名前です。結果として、各プロパティーは同じ変数で終わり、高可用性の plugin-cfg.xml ファイルの生成用に単一の構成を定義します。
  3. カスタム・プロパティーの値を <webModuleSpec>=ODR=<odrClusterName> というフォーマットのエレメントのコンマ区切りリストで指定します。 この値の <webModuleSpec> の部分は、次のいずれかのフォーマットで指定することができます。
    • WebModule:<cell>[/<application>/[<edition>/[<webModule>]]]]

      1 つ以上の Web モジュールを指定します。なお、大括弧はオプションのエレメントを表します。いずれかの部分が省略されている場合、またはいずれかの部分の値が「*」である場合は、任意の値と一致します。例えば、「ODCPluginCfgRoutingPolicy_1」という名前のカスタム・プロパティーでその値が WebModule:myCell/myApp1=ODR=odrCluster1,WebModule:mycell/myApp2=ODR=odrCluster2 であれば、myApp1 アプリケーションのトラフィックは odrCluster1 を経由して、myApp2 アプリケーションのトラフィックは odrCluster2 を経由してルーティングされます。

    • Cluster:<cell>/<cluster>

      クラスターにデプロイされた Web モジュールを指定します。例えば、「ODCPluginCfgRoutingPolicy_1」という名前のカスタム・プロパティーでその値が Cluster:myCell/myCluster1=ODR=odrCluster1,Cluster:myCell/myCluster2=ODR=odrCluster2 であれば、myCluster1 にデプロイされた任意のアプリケーションをターゲットとするトラフィックは odrCluster1 を経由してルーティングされます。同様に、myCluster2 にデプロイされた任意のアプリケーションをターゲットとするトラフィックは odrCluster2 を経由してルーティングされます。

    • NodeGroup:<cell>/<nodeGroup>

      ノード・グループ内の 1 つ以上のノードにデプロイされた Web モジュールを指定します。例えば、「ODCPluginCfgRoutingPolicy_1」という名前のカスタム・プロパティーでその値が NodeGroup:myCell/myNodeGroup1=ODR=odrCluster1,Cluster:myCell/myNodeGroup2=ODR=odrCluster2 であれば、nodeGroup1 内のノードにデプロイされた任意のアプリケーションをターゲットとするトラフィックは、odrCluster1 を経由してルーティングされます。 nodeGroup2 内のノードにデプロイされた任意のアプリケーションをターゲットとするトラフィックは、odrCluster2 を経由してルーティングされます。

    • VirtualHost:<cell>[/<VirtualHost>]

      仮想ホストにデプロイされたすべての Web モジュールを指定します。例えば、「ODCPluginCfgRoutingPolicy_1」という名前のカスタム・プロパティーでその値が VirtualHost:myCell/default_host=ODR=odrCluster1,VirtualHost:myCell/special_host=ODR=odrCluster2 であれば、default_host にデプロイされたアプリケーションに対するトラフィックは odrCluster1 を経由してルーティングされます。 special_host にデプロイされたアプリケーションをターゲットとするトラフィックは、odrCluster2 を経由してルーティングされます。

    <odrClusterName> 変数は単純なクラスター名で指定することもできますが、<cell>/<cluster> でフォーマット設定を行い、サービス実行の元となっている別のセル内の ODR クラスターを参照することも可能です。一般的に、この値の意味するところでは、<webModuleSpec> 変数と一致するトラフィックはすべて「<odrClusterName>」という名前の ODR クラスターを経由してルーティングされると解釈されます。

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