リソース・アダプター・アーカイブ (RAR) 更新ウィザードを使用して、
スタンドアロン RAR ファイルを新バージョンに更新します。アプリケーション・サーバーは、
リソース・アダプター・アーカイブを構成するクラスおよびその他のコードを使用して、
構成されるリソース・アダプターをサポートします。
始める前に
リソース・アダプターはアプリケーション・サーバー上にインストールする必要があります。
また、使用する新バージョンのリソース・アダプターは、旧バージョンと互換性がなければなりません。
RAR ファイルはアセンブリー・ツールを使用して作成できます。
あるいは、リソース・アダプターのベンダーが新バージョンを提供することもあります。
新バージョンの RAR ファイルが旧バージョンのリソース・アダプターと互換性がない場合は、
更新はできません。
Java™ Connector Architecture (JCA) Version 1.6
仕様では、RAR モジュール内の Java アノテーションの
サポートが追加されました。アノテーションのサポートおよびメタデータについて
詳しくは、『JCA 1.6 での RAR モジュール内の
アノテーションのサポート』トピックを参照してください。
このタスクについて
RAR ファイルの更新は、リソース・アダプターまたはリソース・アダプターのセットを
別のバージョンで更新する必要があると判断したときに行います。リソース・アダプターの異なるバージョンには異なる設定が含まれている可能性があります。
そのため、構成オプションの特定のセットが必要である場合、アダプターの更新が役立つ場合があります。
セル内のすべてのノードでリソース・アダプターを更新するか、クラスター内のすべてのノードでリソース・アダプターを更新するかを選択できます。バージョン 7.0 より前のノードがあると、そのノードがバージョン 7.0 にマイグレーションされるまで、RAR の更新はサポートされません。JCA 1.6 アダプターに対する更新は、バージョン 9.0 ノードにのみ適用されます。
所定の Java Virtual
Machine (JVM) で複数バージョンのリソース・アダプターをアクティブにする場合、更新ウィザードには、別のバージョンを作成して旧バージョンをそのまま保持するオプションは用意されていません。この場合は、独立したリソース・アダプターを作成して、必要に応じて構成する必要があります。詳しくは、リソース・アダプターの構成に関するトピックを参照してください。
手順
- 構成の変更をすべて保存します。
- backupConfig ツールを使用して構成設定をバックアップします。 backupConfig ツールは app_server_root/bin ディレクトリーにあります。このコマンドの使用方法について詳しくは、backupConfig コマンドに関するトピックを参照してください。
- 更新するノードをすべて同期します。
- 更新するリソース・アダプターに関連付けられているノード・エージェントが
稼働していることを確認します。
- 更新される RAR ファイルが含まれているサーバーをすべて停止します。
RAR ファイルが関連付けられているノードまたはクラスター内のすべてのサーバーを停止する必要があります。アプリケーション・サーバーの停止方法または始動方法については、トピック『アプリケーションとその環境の管理』を参照してください。
- とクリックします。
- 更新する RAR ファイルの横のチェック・ボックスを選択して、
「RAR の更新 (Update RAR)」をクリックします。
- RAR ファイルのインストール・パスを指定して、「次へ」をクリックします。
- RAR ファイルがブラウザーと同じワークステーションにある場合は、
「ローカル・ファイル・システム」を選択し、ブラウズしてファイルを見つけます。
- RAR ファイルが、アプリケーション・サーバーがインストールされている
サーバー・ワークステーションにある場合は、「リモート・ファイル・システム」を選択して、
ファイルの完全修飾パスを指定します。
- RAR ファイル用に提供される構成情報を
確認します。 RAR ファイルに関しては、以下の情報が表示されます。
- 名前
- RAR の現在のバージョン
- RAR の新バージョン
- 有効範囲
- リソース・アダプターの既存のコピー。アスタリスク (*)
で示されたリソース・アダプターは、リソース・アダプターのコピーであり、これらは同時に更新する必要があります。
終了したら、「次へ」をクリックします。
- オプション: リソース・アダプターの新バージョンで追加されたプロパティーを
編集します。これらのプロパティーは、更新の完了後でも
編集できます。
- リストから、新規プロパティーを編集するリソースを選択します。 リストには、新しいプロパティーが含まれるリソースのみが表示されます。
- リソース・プロパティーを編集します。 提供されている表を使用して、選択したリソースの新規プロパティーに値を設定します。
- 同じタイプのすべてのリソースにプロパティー値を適用するには、「すべて設定」チェック・ボックスを選択します。
- 「デフォルトにリセット (Reset to Default)」ボタンをクリックすると、
すべてのプロパティーが、RAR ファイルで定義されているデフォルト値にリセットされます。
このプロパティーのリセットは、選択したリソースにのみ適用されます。
- 「次へ」をクリックします。
- 要約パネルを確認して、構成設定に問題がなければ
「終了」をクリックします。 「終了」をクリックすると、構成の変更はすべて自動的に保存されます。
旧バージョンの
リソース・アダプターに戻すには、もう一度更新プロセスを実行して、
旧バージョンの RAR ファイルを指定する必要があります。
- 更新された RAR ファイルが格納されたサーバーを再始動します。
次のタスク
backupConfig ツールを使用して構成をバックアップして、結果が満足できるものではなかった場合、
restoreConfig ツールを使用してバックアップ構成をリストアします。このコマンドの使用方法について詳しくは、restoreConfig コマンドに関するトピックを参照してください。