JMS 接続ファクトリーとサービス統合
JMS 接続ファクトリーは、サービス統合バス上の JMS リソースへの接続を作成するために使用されます。
"ドメインに依存しない" JMS 接続ファクトリーは、JMS 1.1 ドメインに依存しないインターフェース ("統合された"また は"共通"インターフェースとも呼ばれます) をサポートします。 これによって、各アプリケーションは、point-to-point メッセージングとパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングの両方に対して、 同じ共通のインターフェースを使用できるようになります。また、同じトランザクション内で point-to-point メッセージングとパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングの両方を使用できるようになります。
JMS 仕様で定義されたインターフェース継承により、JMS 1.1 アプリ ケーションは JMS 1.0.2b ドメイン固有の接続ファクトリーを使用できます。 ただし、JMS 1.0.2b アプリケーションは JMS 1.1 ドメインに依存しない 接続ファクトリーを使用できません。
アプリケーション開発で採用する JMS レベルおよびドメイン・パターンに 一致する接続ファクトリー・タイプを使用してください。例えば 、JMS 1.1 ドメインに依存しないインターフェースを使用するように 開発された JMS アプリケーションには、ドメインに依存しない JMS 接続 ファクトリーを使用し、ドメイン固有のキュー・インターフェースを 使用するように開発された JMS アプリケーションには、JMS キュー接続 ファクトリーを使用します。
バスのメンバーであるサーバーで稼働するアプリケーションは、 そのバス内のメッセージング・エンジンを見つけることができます。アプリケーション・サーバー外で実行中のクライアント・アプリケーション (例えば、クライアント・コンテナー内あるいは WebSphere® Application Server 環境外で実行中のもの) は、接続する適切なメッセージング・エンジンをターゲット・バスで直接見つけることはできません。同様に、 セル内のサーバー上で稼働するアプリケーションが別のセル内のターゲット・ バスに接続する場合、このアプリケーションは、ターゲット・バス内で接続 する適切なメッセージング・エンジンを直接見つけることはできません。
これらのシナリオでは、クライアント (または別のバス内のサーバー) が、 ターゲット・バスのメンバーであるブートストラップ・サーバーを 介してブートストラップ・プロセスを完了する必要があります。ブート ストラップ・サーバーは SIB サービスを実行するアプリケーション・サーバーですが、 メッセージング・エンジンを実行する必要はありません。ブートストラップ・サーバーは、必要なターゲット・トランスポート・チェーンをサポートするアプリケーション・サーバーで稼働するメッセージング・エンジンを選択します。ブートストラップ・プロセスを可能にする には、クライアントが使用する接続ファクトリー内に、1 つ以上のプロバイダー ・エンドポイントを構成する必要があります。