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JVM ヒープ・サイズの変更

Java™ 仮想マシン (JVM) のヒープ・サイズ設定は、特定ノードの動的クラスターで開始可能なサーバー・インスタンスの数に直接関係します。 JVM ヒープ・サイズの設定は、ご使用の環境構成に基づいて変更する必要があります。 ヒープ・サイズの変更により、アプリケーション配置およびヘルス管理機能が影響を受けることがあります。

始める前に

JVM ヒープ・サイズを変更する前に、Java 仮想マシンの調整に関する説明をお読みください。

このタスクについて

特定ノードの動的クラスター内にあるすべてのサーバーの JVM ヒープ・サイズの合計は、そのコンピューターの RAM の合計の半分より少なくする必要があります。 単一のサーバー・インスタンスの最大ヒープ・サイズを判別するには、次の式を使用します。
合計 RAM / 2 / サーバー数 = 最大ヒープ・サイズ
例えば、1.5 GB の RAM を搭載するマシンで 3 つのサーバーをサポートする場合は、次のようになります。
1.5 GB / 2 = 750 MB
750 MB / 3 = 250 MB
各サーバー・インスタンスごとの最大ヒープ・サイズは 250 MB です。

次のテーブルに、最大ヒープ・サイズの例を数点示しました。

表 1. 最大ヒープ・サイズのサンプル
Intelligent Management サーバーの合計 RAM (GB) サポートするサーバー数 動的クラスターのサイズ (MB) 最大ヒープ・サイズ概算 (MB)
1.5 1 750 未満 750
1.5 2 750 未満 375
1.5 3 750 未満 250
2 1 1000 未満 1000
2 2 1000 未満 500
2 3 1000 未満 333

動的クラスターでサーバー・インスタンスが作成される場合は、サーバー・テンプレートを使用して、新規に作成されるサーバー・インスタンスの初期値が設定されます。 サーバー・テンプレートの JVM ヒープ・サイズを変更する手順の概要を以下に示します。 これにより、新規に作成されたサーバー・インスタンスでは、指定した最大ヒープ・サイズを使用できます。

手順

  1. 管理コンソールで、「サーバー」 > 「クラスター」 > 「動的クラスター」 > dynamic_cluster_name > 「サーバー・テンプレート」 > 「Java およびプロセス管理」 > 「プロセス定義」 > 「Java 仮想マシン」をクリックします。
  2. 適宜ヒープ・サイズを変更してください。 通常は、特定ノード上のすべてのサーバー・インスタンスの JVM ヒープ・サイズの合計値は、そのコンピューターの合計 RAM の半分より小さくする必要があります。
  3. 「OK」をクリックします。

タスクの結果

動的クラスター・テンプレートに定義するヒープ・サイズが、動的クラスターの各サーバーに構成されます。サーバーとアプリケーション配置コントローラーが同じノードにある場合、アプリケーション配置コントローラーは、この構成値からヒープ・サイズを取得できます。

サーバーとアプリケーション配置コントローラーが同じノードにない場合は、アプリケーション配置コントローラーは、デプロイメント・マネージャーの構成リポジトリーからヒープ・サイズを取得します。デプロイメント・マネージャーが使用できない、または、ヒープ・サイズがデプロイメント・マネージャーに定義されていない場合は、アプリケーション配置コントローラーは、サーバーと連絡を取ってヒープ・サイズを取得しようとします。 サーバーが使用できない場合、アプリケーション配置コントローラーは、デフォルトの最大ヒープ・サイズを使用します。


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