IBM MQ メッセージング・プロバイダーのメッセージング宛先の調整
IBM MQ メッセージング・プロバイダーの宛先のプロパティーを構成して、メッセージ駆動型 Bean (MDB) アプリケーション、または IBM MQ メッセージング・プロバイダーを使用するその他のアプリケーションのパフォーマンスを最適化することができます。
このタスクについて
パフォーマンスを最適化するには、WebSphere® Application Server および IBM MQ の、キューおよびトピック宛先のプロパティーがアプリケーションに対して最適になるように構成します。
手順
- IBM MQ キューのパフォーマンスを最適化するには、メッセージ駆動型 Bean (MDB) アプリケーション、またはキュー宛先を使用する他のアプリケーションに対してキュー宛先プロパティーが最適になるように構成します。 以下に例を示します。
- MDB アプリケーションが IBM MQ for z/OS® 上のキューに対して構成されている場合は、MSGID による INDEX (これにより、キュー・マネージャーがメッセージ ID の索引を保守します) が非常に重要になります。詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『アプリケーションの開発 (Developing Applications)』セクションで『索引のタイプ (Type of index)』を参照してください。
- WebSphere Application Server で、IBM MQ メッセージング・プロバイダー・キューの有効期限タイムアウトについて、「有効期限」プロパティーを SPECIFIED に設定し、「指定された有効期限」プロパティーを 30000 ミリ秒に設定すると、キューに入れることのできるメッセージの数が少なくなります。
- キューに使用できる IBM MQ の基本リソースを十分に確保するため、 WebSphere Application Server のキュー宛先プロパティーを、メッセージ駆動型 Bean アプリケーション、またはそのキューを使用する他のアプリケーションが使用できるように適切に構成してください。
- IBM MQ で作成したキュー名に関連付けられるキュー属性について考慮してください。キュー属性が不適切である場合、WebSphere 操作のパフォーマンスが低下することがあります。IBM MQ コマンドを使用すると、キュー名に対する以下のキュー属性を変更できます。
- BOQNAME
- 過剰なバックアウトの再キューイング名。この属性は、WebSphere アプリケーションがロールバックしたメッセージを保持できるローカル・キュー名に設定できます。 このキュー名は、システム送達不能キューであってもかまいません。
- BOTHRESH
- バックアウトしきい値。しきい値に達すると、その数値に設定できます。 メッセージは、BOQNAME で指定した名前のキューに移動されます。
- INDXTYPE
- この属性を MSGID に設定すると、メッセージ ID の索引が保守され、IBM MQ のメッセージ検索が改善されます。
- DEFSOPT
- この属性を SHARED に設定します (キューからの共有入力の場合)。
- SHARE
- この属性は必ず指定する必要があります (複数のアプリケーションが このキューからメッセージを取得できるようにするため)。
これらのプロパティーの使用について詳しくは、以下を参照してください。
IBM MQ トピックのパフォーマンスを最適化するには、トピック宛先プロパティーがアプリケーションに対して最適になるように構成します。 以下に例を示します。
- キューに入れることのできるメッセージの数を減らすには、WebSphere Application Server で、IBM MQ キューの有効期限タイムアウトについて、「有効期限」プロパティーを SPECIFIED に設定し、「指定された有効期限」プロパティーを 30000 ミリ秒に設定します。
- キューに使用できる IBM MQ の基本リソースを十分に確保するため、キュー宛先プロパティーをアプリケーションが使用できるように適切に構成してください。
- 以下のシステム・キューで、キュー属性 INDXTYPE が MSGID に設定されていることを確認します。
- SYSTEM.JMS.ND.CC.SUBSCRIBER.QUEUE
- SYSTEM.JMS.D.CC.SUBSCRIBER.QUEUE
- 以下のシステム・キューで、キュー属性 INDXTYPE が CORRELID に設定されていることを確認します。
- SYSTEM.JMS.ND.SUBSCRIBER.QUEUE
- SYSTEM.JMS.D.SUBSCRIBER.QUEUE
これらのプロパティーの使用方法について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターのセクション「Java の使用」および「WebSphere MQ スクリプト (MQSC)」を参照してください。
- 以下のシステム・キューで、キュー属性 INDXTYPE が MSGID に設定されていることを確認します。


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tmj_wmqmp_tuned
ファイル名:tmj_wmqmp_tuned.html