ハング検出ポリシーの構成
WebSphere® Application Server のハング検出オプションは、 デフォルトではオンに設定されています。 ご使用のアプリケーションと環境に対応するように、ハング検出ポリシーを構成して、 起こり得るハングの報告を可能にし、サーバーの障害を早期に検出することができます。 ハング・スレッドが検出されると、 WebSphere Application Server によって通知されるので、問題をトラブルシューティングすることができます。
始める前に
Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションの共通エラーは、ハング・スレッドです。ハング・スレッドは、単純なソフトウェア障害 (無限ループなど) から生じることも、 より複雑な原因 (例えば、リソース・デッドロック) から生じることもあります。 コードが無限ループ内で実行している場合など、 スレッドが際限のないコード・パスを実行している場合には、 CPU 時間などのシステム・リソースは、このハング・トランザクションによって消費されることがあります。 あるいは、デッドロック・シナリオの場合と同様、 すべてのリソースが使用されていないにもかかわらず、 システムが無応答となる場合があります。 ユーザーまたはモニター・ツールがこの問題を報告しない限り、 システムは、無期限にこの機能低下した状態のままとなる可能性があります。
ハング検出ポリシーを使用すると、 作業単位が完了するには長すぎる時間を指定することができます。 スレッド・モニターは、 システム内のすべての管理対象スレッド (例えば、 Web コンテナー・スレッドおよびオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) スレッド) を検査することができます。 アプリケーションによって作成されたスレッドである、管理対象外のスレッドは、 モニターされません。詳しくは、Java Platform, Enterprise Edition アプリケーションでのハング・スレッドを参照してください。