z/OS® 用の最適化されたローカル・アダプターのリソース・アーカイブ (RAR) ファイルを、ローカル・ノードにインストールする必要があります。非 z/OS プラットフォームで実行している場合は、最適化されたローカル・アダプター RAR ファイルは、Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol (RMI-IIOP) を使用して、リモート z/OS ノード上の最適化されたローカル・アダプター・プロキシー・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルのインスタンスと通信します。
始める前に
開発モードでの最適化されたローカル・アダプターについて詳しくは、トピック『開発モードでの最適化されたローカル・アダプターのデプロイメント』を参照してください。
このタスクについて
ローカル・ノード上に最適化されたローカル・アダプター接続ファクトリーを作成する際に、この通信を行えるようにするために、以下の複数のプロパティーを設定する必要があります。
- RemoteHostname
- リモート z/OS ノードのホスト名。
- RemotePort
- リモート z/OS ノードの RMI ポート。これは、特定の WebSphere® Application Server for z/OS インスタンスまたはノード・エージェントの RMI ポートであってもかまいません。
- RemoteJNDIName
- リモート・ノード上の JNDI で最適化されたローカル・アダプター・プロキシー EAR がバインドされている Java™ Naming and Directory Interface (JNDI) 名。JNDI 検索は、JNDI InitialContext を使用して実行されます。JNDI InitialContext は、指定された RemoteHostname プロパティーおよび RemotePort プロパティーを使用し、NameSpaceServerRoot 名前空間を要求することによって取得されます。
- RemoteJNDIUsername
- JNDI ネーミング・コンテキストをリモート・ノードから取得する際に使用するユーザー名。
- RemoteJNDIPassword
- JNDI ネーミング・コンテキストをリモート・ノードから取得する際に使用するパスワード。
- RemoteJNDIRealm
- JNDI ネーミング・コンテキストをリモート・ノードから取得する際に使用するレルム名。ローカル・ノードとリモート・ノードの両方で WebSphere セキュリティーを使用しているが、それらのノードが異なるレルム内にある場合に、レルム名を指定する必要が生じる場合があります。
手順
- ローカル・ノード上の最適化されたローカル・アダプター RAR ファイルは、JNDI 検索を実行して、最適化されたローカル・アダプター・プロキシー EAR への参照を取得します。ネーミング・コンテキストは、URL corbaloc:iiop:<RemoteHostname>:<RemotePort>/NameSpaceServerRoot を使用して取得されます。このコンテキストの取得後は、検索は RemoteJNDIName を使用して実行されます。 最適化されたローカル・アダプター・プロキシー EAR が、デフォルト JNDI バインディング・ロケーションを使用してリモート z/OS ノードにインストールされたものと想定すると、ローカル・ノード上の最適化されたローカル・アダプター RAR は、ターゲット WebSphere Application Server for z/OS インスタンスの RMI ポート、および最適化されたローカル・アダプター・プロキシー・リモート・インターフェースのデフォルト・バインディングである com.ibm.ws390.ola.jca.ProxyEJBRemote の RemoteJNDIName を指定することでインストールできます。
- ローカル・ノード上の最適化されたローカル・アダプター RAR 接続ファクトリーのその他のプロパティー (registerName など) は、リソース・アダプターの接続ファクトリー属性に指定することで設定できます。
これらの値は、リモート z/OS ノードで適用されます。
- ローカル・ノードとリモート z/OS ノードは、同じユーザー・レジストリーを共有していない場合があります。
ログオンし、最適化されたローカル・アダプターにおける対話に使用するユーザー ID を指定する機会を要求に対して提供する 2 つの追加プロパティーが、最適化されたローカル・アダプター RAR 接続ファクトリーで使用可能です。
- ユーザー名
- 最適化されたローカル・アダプターにおける対話を実行する際に使用するユーザー名。
- Password
- 「ユーザー名」プロパティーで使用するパスワード。
「ユーザー名」と「パスワード」を指定した場合、最適化されたローカル・アダプターにおける対話が実行される直前にログオンが実行されます。ログオンに成功した場合は、「ユーザー名」に対応する z/OS ユーザー ID が、最適化されたローカル・アダプター要求とともに送信されます。現在、MVS™ ユーザー ID は、最適化されたローカル・アダプター・リンク・サーバーを使用して CICS® と通信する際に使用されます。ターゲット CICS トランザクションが z/OS ユーザー ID を使用して開始されるのは、リンク・サーバーが SEC=YES パラメーターを指定して開始され、CICS 領域が SEC=YES を指定して稼働中の場合のみです。IMS の場合、SYNC-TO-THREAD オプションが WebSphere Application Server for z/OS サーバーで使用可能になっていて、OTMASE=FULL OTMA パラメーターが有効になっている場合にのみ、このユーザー ID が伝搬されて表明されます。
また、J2C JAAS 別名を使用して、ユーザー名とパスワードの値を指定することもできます。J2C JAAS 別名を使用するには、管理コンソールで、「リソース」>「リソース・アダプター」>「J2C 接続ファクトリー」>「cf_name」>「JAAS-J2C 認証データ」>「alias_name」をクリックし、ユーザー ID とパスワードを入力します。リソース・アダプターは、この設定からユーザー ID とパスワードを取得します。JAAS 別名が指定されていて、かつ接続ファクトリーでユーザー名とパスワードが指定されている場合は、接続ファクトリーのユーザー名とパスワードが優先されます。
ConnectionSpecImpl の setUserid() メソッドと setPassword() メソッドは、これらのどちらの方法よりも優先されます。