管理コンソールの始動とログオフ

このトピックでは、管理コンソール環境のセットアップ方法、管理コンソールへのアクセス方法、管理コンソールからのログアウト方法を説明します。

始める前に

管理コンソールにアクセスするには、まず WebSphere® Application Server および管理コンソールをインストールする必要があります。

このタスクについて

注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

[z/OS]管理コンソール・アプリケーションは、 初期のインストール・プロセス中にインストールされます。

管理コンソールを開始し、 Web ブラウザーでコンソールにアクセスし、 管理コンソールにログインします。管理コンソールでの作業が終了したら、作業を保存してログアウトします。

手順

  1. コンソール・アプリケーションを実行するサーバー・プロセスを開始することにより、 目的の管理コンソールを開始します。

    統合されていないアプリケーション・サーバー、管理エージェント・サーバー、 デプロイメント・マネージャー・サーバー、またはジョブ・マネージャー・サーバーを開始できます。

    コンソール・アプリケーションを実行するサーバーの SystemOut.log ファイルを調べて、コンソール・アプリケーションが正常に始動したことを確認します。 コンソール・アプリケーションが正常に開始した場合は、WSVR0221I: Application started: isclite というメッセージが表示されます。

    [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]コンソール・ポートが マシン上で既に稼働しているアプリケーションと競合するために管理コンソールを開始できない場合は、 installation root/profiles/profile name/config/cells/cell_name/nodes/node_name/serverindex.xml ファイル および installation root/profiles/profile name/config/cells/cell_name/virtualhosts.xml ファイルでポート番号を変更してください。 出現しているすべてのコンソール・ポートを新しいポート番号に変更します。あるいは、競合するポートを使用している他のアプリケーションをシャットダウンしてから 、WebSphere Application Server 製品を開始します。

    [IBM i]コンソール・ポートが、 マシン上で既に稼働しているアプリケーションと競合するために管理コンソールを開始できない 場合は、chgwassvr スクリプト・コマンドを使用してポート番号を変更します。詳しくは、 アプリケーション・サーバーに関連付けられたポートの変更を参照してください。あるいは、競合するポートを使用している他のアプリケーションをシャットダウンしてから 、WebSphere Application Server 製品を開始します。

  2. 管理コンソールにアクセスします。
    1. 管理コンソールにアクセスするのに使用する Web ブラウザーで、Cookie を使用可能にします。
    2. JavaScript を使用可能にします。

      JavaScript の使用可能化は必須です。JavaScript を使用可能にして、管理コンソールのすべての機能を使用可能にする必要があります。

      [Windows]重要: アプリケーション・サーバーが Windows Server 2008 上にあり、 Microsoft Internet Explorer V8.0 を使用してコンソールにアクセスしている場合は、 ブラウザーで拡張セキュリティー構成を使用不可にしてください。 そうしないと、コンソールが正しく作動しません。拡張セキュリティーについて詳しくは、 Microsoft の Web サイトの資料を参照してください。
    3. [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]Web ブラウザーで、 http://your_fully_qualified_server_name:port_number/ibm/console と入力します。 ここで、your_fully_qualified_server_name は 管理サーバーが入っているマシンの完全修飾ホスト名であり、 port_number は管理コンソールのポート番号です。 管理コンソールがローカル・マシン上にある場合、 セキュリティーが使用可能でないと、your_fully_qualified_server_namelocalhost になります。 Windows プラットフォームで localhost が認識されない場合は、実際のホスト名を使用してください。セキュリティーが使用可能な場合、要求は https://your_fully_qualified_server_name:port_number/ibm/console にリダイレクトされます。 ここで、your_fully_qualified_server_name は管理サーバーが入っているマシンの完全修飾ホスト名であり、port_number は管理コンソールのセキュア・ポート番号です。

      統合されていないアプリケーション・サーバー、 デプロイメント・マネージャー、および管理エージェントの管理コンソールは、 非セキュア管理コンソールのデフォルトのポート番号として 9060 を、 セキュア管理コンソールのデフォルトのポート番号として 9043 を使用します。 プロファイル作成時にデプロイするそれぞれ新規管理コンソールは、 新規の非セキュア・ポート番号に割り当てられます。また、プロファイル作成時にセキュリティーを使用可能にしている場合は、新規のセキュア・ポート番号に割り当てられます。 ポートが使用可能であるかぎり、最初に作成する非セキュア管理コンソールに、ポート 9060 が割り当てられます。同様に、ポートが使用可能であるかぎり 最初に作成するセキュア管理コンソールには、ポート 9043 が割り当てられます。

      ジョブ ・マネージャーの管理コンソールは、非セキュア管理コンソールのデフォルトのポート番号として 9960 を、 セキュア管理コンソールのデフォルトのポート番号として 9943 を使用します。 プロファイル作成時にデプロイするそれぞれ新規管理コンソールは、 新規の非セキュア・ポート番号に割り当てられます。また、プロファイル作成時にセキュリティーを使用可能にしている場合は、新規のセキュア・ポート番号に割り当てられます。 ポートが使用可能であるかぎり、最初に作成する非セキュア管理コンソールに、ポート 9960 が割り当てられます。同様に、ポートが使用可能であるかぎり 最初に作成するセキュア管理コンソールには、ポート 9943 が割り当てられます。

      サポートされる Web ブラウザーのリストについては、システム要件を参照してください。

    4. [z/OS]同じ Web ブラウザーに、http://your_fully_qualified_server_name:port_number/ibm/console と入力します。

      your_fully_qualified_server_name ストリングは、 管理コンソールを含むマシンの完全修飾ホスト名です。管理コンソールは、 統合されていないアプリケーション・サーバー用、デプロイメント・マネージャー用、管理エージェント用、またはジョブ・マネージャー用にできます。統合されていないアプリケーション・サーバー、デプロイメント・マネージャー、 および管理エージェントでは、port_number ストリングの ポート番号は、デフォルトで 9060 です。 ジョブ・マネージャーでは、port_number ストリングのポート番号はデフォルトで 9960 です。

      [z/OS]コンソール・ポートがマシン上で既に稼働しているアプリケーションと 競合するために管理コンソールを開始できない場合は、以下の対処法の一つを実行してください。
      • ポート番号を変更して、該当するファイルにもその番号を反映させるようにしてください。
        1. 出現しているすべてのコンソール・ポートを新しいポート番号に変更します。installation root/profiles/profile name/config/cells/cell_name/nodes/node_name/servers/server_name/serverindex.xml ファイルおよび installation root/profiles/profile name/config/cells/cell_name/virtualhosts.xml ファイルでポートを変更してください。
        2. インストール・ルート・ディレクトリー /WebSphere/AppServer/bin から ./wsc2n.sh スクリプトを実行します。 ./wsc2n.sh スクリプトにより、was.env ファイル、control.jvm.options ファイル、servant.jvm.options ファイルおよび adjunct.jvm.options ファイルが各サーバーに、そして was.env ファイルがロケーション・サービス・デーモンにそれぞれ生成されます。生成されたこれらのファイルには、更新された管理コンソール・ポート番号が含まれます。
      • 競合するポートを使用している他のアプリケーションをシャットダウンしてから 、WebSphere Application Server 製品を開始します。

      サポートされる Web ブラウザーのリストについては、システム要件を参照してください。

    5. 管理コンソールがブラウザーにロードされるまで待機します。

      管理コンソールが開始されると、ログイン・ページが表示されます。

  3. 管理コンソールにログインします。

    管理コンソールは、 統合されていないアプリケーション・サーバー用、 デプロイメント・マネージャー用、管理エージェント用、またはジョブ・マネージャー用にできます。

    1. 管理エージェントの管理コンソールにログインしていて、少なくとも 1 つのノードを管理エージェントに登録した場合、 管理するノードを選択し、「継続」をクリックします。

      ノードは、 管理エージェント・ノードでも、管理エージェントに登録されているアプリケーション・サーバーの 1 つの ノードでもかまいません。ノード選択後の ログイン手順は、他のサーバー・タイプの場合も、ノードが登録されていない管理エージェントの場合も同じです。

    2. ユーザー名またはユーザー ID を入力します。

      1 つのユーザー ID は、それをログインで使用するセッションの期間中のみ使われます。

      サーバー構成に加えられた変更は、ユーザー ID に保存されます。 セッション・タイムアウトが発生すると、ユーザー ID にサーバー構成も保存されます。

      サーバー構成に加えられた変更は、ユーザー ID に保存されます。 セッション・タイムアウトが発生すると、ユーザー ID にサーバー構成も保存されます。

      既に使用中およびセッション中の ID を入力すると、 以下のアクションのいずれかを行うことを求めるプロンプトが出されます。
      • 同一のユーザー ID を持つ別人のユーザーをログアウトします。 その別人のユーザーのセッション中に行われた変更を回復できます。
      • ログイン・ページに戻り、異なるユーザー ID を入力します。
    3. コンソールが保護されている場合は、ユーザー名のパスワードも入力する必要があります。 コンソールで以下のアクションが行われると、コンソールはセキュアになります。
      • セキュリティー・ユーザー ID およびパスワードが指定されている
      • 有効なグローバル・セキュリティー
    4. OK」をクリックします。
  4. 管理コンソールをログオフします。「システム管理」>「変更をマスター・リポジトリーに保存」>「保存」をクリックし、作業を保存します。次に「ログアウト」をクリックして、コンソールを終了します。

    作業を保存する前にブラウザーを閉じると、同じユーザー ID で次にログインしたとき、 保存されていない変更をリカバリーすることができます。

タスクの結果

これで、管理コンソール環境のセットアップ、管理コンソールへのアクセス、および管理コンソールからのログアウトが行われました。

次のタスク

管理コンソールを使用して、製品を管理します。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tcon_startstop
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