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ODR の作成と構成
オンデマンド・ルーター (ODR) は、Intelligent Management におけるインテリジェント HTTP および Session Initiation Protocol (SIP) プロキシー・サーバーです。ODR は、Intelligent Management 環境への入り口であり、HTTP 要求および Session Initiation Protocol (SIP) メッセージ・フローをバックエンドのアプリケーション・サーバーに転送するゲートウェイです。ODR を構成すると、失敗シナリオの処理方法、および特定の作業要求の調整方法を決定できます。
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始める前に
z/OS® オペレーティング・システムでは SIP はサポートされません。

現在、 Apache または IBM HTTP Web サーバー・プラグインでは ODR の機能のサブセットがサポートされています。詳しくは、Web サーバー向けの Intelligent Management についての説明をお読みください。
このタスクについて
ODR は、重要度の低いアプリケーションに対する要求を一時的にキューに入れ、より重要度の高いアプリケーションからの要求をより高速に処理できるようにしたり、バックエンドのアプリケーション・サーバーを過負荷から保護したりできます。ODR では動的クラスター・インスタンスの現在のロケーションを把握しているため、正しいエンドポイントに要求をルーティングできます。 また、ODR は、プロセスの使用率および応答時間に基づいて、個々のサーバー・インスタンスに送信するトラフィック量を動的に調整できます。 ODR は、アフィニティーが存在しない場合またはアフィニティーが壊れている場合、クラスター内のサーバーを選択するために WLOR (Weighted Least Outstanding Request) ロード・バランシングを実行します。
デフォルトでは、ODR は、HTTP および HTTPS を listen するためにポート 80 および 443 にバインドします。この場合、ODR をルート・ユーザーとして実行する必要があります。ODR を非 root ユーザーとして実行したい場合は、PROXY listen ポートを 1024 より大きい値に変更する必要があります。
ODR はセルの動的状態を十分に認識しているので、セルの 1 つのサーバーに障害があると、要求は別のサーバーにルーティングされることになります。 再始動されたサーバーでアプリケーションが初期化され、そのことを通知されると、ODR は、もう一度要求をそのサーバーにルーティングします。
アプリケーション・サーバー上のアプリケーションの開始または初期化が完了するまでは、ODR は、そのアプリケーションに要求をルーティングしません。アプリケーションがその他のアプリケーション・サーバーで開始されると、要求はそのアプリケーション・サーバーにルーティングされます。他のアプリケーション・サーバーでアプリケーションが開始されていない場合、ODR は、始動進行中のアプリケーション・サーバーにはまだルーティングしません。代わりに 503 メッセージが戻されます。