wsadmin スクリプトによる、環境をトラブルシューティングするためのプロパティー・ファイルの抽出

このトピックでは、ノード、アプリケーション・サーバー、アプリケーション、またはその他のリソースの構成情報を表示するプロパティー・ファイルを作成します。 このファイルを使用して、ご使用の環境の問題をトラブルシューティングできます。

このタスクについて

環境内の問題をデバッグするために、wsadmin ツールを使用してプロパティー・ファイルを作成し、ご使用の構成を表示することができます。 プロパティー・ファイルには、最も一般的に使用される属性または構成データ、および対象のリソースの値が含まれます。 プロパティー・ファイルは以下のリソースのいずれでも作成できます。
  • ノード
  • プロファイル
  • アプリケーション・サーバー
  • 仮想ホスト
  • 許可テーブル
  • データ複製ドメイン
  • 変数マップ
  • Java™ Database Connectivity (JDBC) プロバイダー
  • Uniform Resource Locator (URL) プロバイダー
  • メール・プロバイダー
  • リソース環境プロバイダー
  • Java 2 Connector (J2C) リソース・アダプター

プロパティー・ファイルを使用して構成のトラブルシューティングを行います。エラーを解決できない場合は、IBM サポートにプロパティー・ファイルのコピーをご提供ください。

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. 対象のアプリケーション・サーバーの構成を抽出します。
    表 1. extractConfigProperties パラメーターの説明. パラメーターを指定して extractConfigProperties コマンドを実行し、特定のオブジェクト構成を抽出します。
    パラメーター 説明
    -propertiesFileName 抽出するプロパティー・ファイルの名前を指定します。(ストリング、必須)
    -configData 構成オブジェクト・インスタンスを、Node=node1 のフォーマットで指定します。 ターゲット・オブジェクトとして構成オブジェクト名を指定しない場合は、このパラメーターが必要です。 (ストリング、オプション)
    -options GENERATETEMPLATE=true などの、追加構成オプションを指定します。(プロパティー、オプション)
    -filterMechanism 構成プロパティーを抽出するためのフィルター情報を指定します。 すべての構成プロパティーを抽出するには、All を指定します。selectedSubTypes パラメーターで指定したプロパティーを除外するには、NO_SUBTYPES を指定します。 selectedSubTypes パラメーターで指定した、特定の構成プロパティーを抽出するには、SELECTED_SUBTYPES を指定します。 (ストリング、オプション)
    -selectedSubTypes コマンドがプロパティーを抽出する際に含める、または除外する構成プロパティーを指定します。 filterMechanism パラメーターを NO_SUBTYPES または SELECTED_SUBTYPES に設定した場合は、このパラメーターを指定します。 以下のストリングはサーバー・サブタイプが ApplicationServer および EJBContainer の例です。 (ストリング、オプション)
    以下の例では、server1 アプリケーション・サーバー の ConfigProperties_server1.props ファイル内のプロパティー構成 を抽出します。
    AdminTask.extractConfigProperties('-propertiesFileName ConfigProperties_server1.props -configData Server=server1')

    システムは、server1 アプリケーション・サーバーの各構成オブジェクトと属性を含むプロパティー・ファイルを抽出します。

    以下の Jython 例に示すように、extractConfigProperties コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーから特定のオブジェクト構成を抽出することもできます。
    AdminTask.extractConfigProperties('-propertiesFileName ConfigProperties_server1.props -configData Server=dmgr')
    システムは、dmgr デプロイメント・マネージャーの構成オブジェクトと属性がそれぞれ 1 つずつ含まれたプロパティー・ファイルを抽出します。

タスクの結果

システムは、対象のリソース構成をベースにしたプロパティー・ファイルを作成します。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
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ファイル名:txml_7propsfile.html