Java Management Extensions (JMX) のインターオペラビリティー

WebSphere® Application Server バージョン 6.0 からは、Java™ Management Extensions (JMX) バージョン 1.2 が実装されています。

バージョン 6.0.x とバージョン 6.1 以降の違い

この製品は、SOAP コネクターによる以前のレベルのサーバーとの通信をサポートします。2 つ前のリリースよりも古いリリースをこのサーバーの以前のレベルとすることはできません。バージョン 6 以降のサーバーは、RMI コネクターを介して相互に通信することができます。ただし例外が 1 つあります。バージョン 6.1.02 とバージョン 6.0.2 の間の javax.management.MBeanInfo クラスとそのサブクラスは、互いに相互運用しません。バージョン 6.1 とバージョン 6.0.2 の間でこれらのクラスのインスタンスを送信しようとすると、java.lang.IllegalArgumentException 例外が発生します。この制限は、以下の操作を実行するクライアントに影響を与えます。
  • 例えば Jacl で以下の操作を実行しようとする sadmin スクリプト・クライアント。
    $Help attributes MBeanObjectName
    $Help operations MBeanObjectName
    $Help notifications MBeanObjectName
  • 以下の呼び出しを試みるすべての Java クライアント。
    com.ibm.websphere.management.AdminClient.getMBeanInfo(ObjectName name);
    com.ibm.websphere.management.AdminService.getMBeanInfo(ObjectName name);
    javax.management.MBeanServer.getMBeanInfo(ObjectName name);
JMX 実装では、バージョン 6.1 以降のリリースとバージョン 6.0.x のリリースとの間で、 シリアライゼーション・フォーマットが一致しません。バージョン 6.0.x の wsadmin スクリプトまたはバージョン 6.0.x の管理 クライアントがバージョン 6.1 以降の MBean の ModelMBeanInfo インターフェースを検索しようとする場合、 予期されるフィールド名はバージョン間で大/小文字が異なるために、デシリアライズされたオブジェクト内で 検出されません。例えば、バージョン 6.0.x の wsadmin スクリプトがバージョン 6.1 以降のサーバーに接続している場合、次の wsadmin 関数は動作しません。
$Help attributes MBeanObjectName
$Help operations MBeanObjectName
$Help all MBeanObjectName
ここで、MBeanObjectName は、 バージョン 6.1 以降の MBean オブジェクトのストリング表記です。
この問題を回避するには、管理コンソールで、 JVM カスタム・プロパティー・ページの jmx.serial.form Java 仮想マシン (JVM) カスタム・プロパティーを 設定します。バージョン 6.0.x クライアントから接続している バージョン 6.1 以降の Application Server 上で、名前と値のペアを指定することによりカスタム・プロパティーを 作成します。フィールド名は、 バージョン 6.0.x クライアントとの互換性を持たせるために、強制的に小文字になります。小文字のフィールド名は、 JMX 仕様と矛盾し、将来のバージョンとのインターオペラビリティーを解決します。 そのため、このプロパティーは、混合したバージョン環境で絶対に必要な場合にのみ 設定することをお勧めします。
通知
プロパティー名 jmx.serial.form
データ型 ストリング
1.2.0 または 1.2.1
JVM カスタム・プロパティー・ページにアクセスするには、次のようにクリックします。

[z/OS]「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > server1。次に、「サーバー・インフラストラクチャー」で、「Java およびプロセス管理」 > 「プロセス定義」 > 「コントロール」 > 「Java 仮想マシン」 > 「カスタム・プロパティー」とクリックします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > server1。次に、「サーバー・インフラストラクチャー」で、「Java およびプロセス管理」 > 「プロセス定義」 > 「Java 仮想マシン」 > 「カスタム・プロパティー」とクリックします。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rjmx_interoperability
ファイル名:rjmx_interoperability.html