[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]

ローカル Web サーバーのセットアップ

WebSphere® Application Server をインストールしたマシンに Web サーバーと Web サーバー・プラグインをインストールすることができます。

始める前に

設定中の Web サーバーが IBM HTTP Server であり、非 root ユーザーとして稼働するノード・エージェントを介してその Web サーバーを管理する予定の場合は、以下の要件に準拠している必要があります。
  • IBM HTTP Server のディレクトリーおよびファイルを所有するユーザー ID として指定するユーザー ID が、非 root ノード・エージェントを実行しているのと同じユーザー ID であること。IBM HTTP Server を管理しているノード・エージェントが、非 root ノード・エージェントとして実行されている場合、IBM HTTP Server を root ユーザーとして実行できません。これは、非 root ユーザーとして実行されているノードのエージェント・プロセスは、root ユーザーとして実行されている IBM HTTP Server を起動できないためです。
  • リスナー・ポートの値に指定する値が、1024 より大きいものであること。 非 root ユーザー ID で実行されている IBM HTTP Server は、リスナー・ポートのポート番号が 1024 以下の場合は、開始されません。
IBM HTTP Server のインストール時に IBM HTTP Server のユーザー ID として、製品のインストールに使用したユーザー ID を指定すると、非 root ノード・エージェントと IBM HTTP Server で確実に同じユーザー ID を使用することができます。ただし、IBM HTTP Server および Web サーバー・プラグインをインストールした後でノード・エージェントを非 root ユーザーとして実行することを決定した場合、以下のアクションを実行して、ノード・エージェントと IBM HTTP Server の両方が非 root ユーザーとして実行されるようにできます。
  1. WebSphere Application Server のユーザー ID を非 root ユーザー ID に変更します。
  2. ノード・エージェントの Run-As 設定を構成します。
  3. 既に定義されている IBM HTTP Server に必須プロパティーがない場合は、管理コンソールを使用して新しい IBM HTTP Web サーバーを作成します。
  4. IBM HTTP Server のディレクトリーおよびファイルの所有権を、非 root ノード・エージェントが実行されている非 root ユーザー ID に変更します。

このタスクについて

ローカル・インストール済み Web サーバーは、非管理対象ノードまたは管理対象ノードに定義できます。 Web サーバーが非管理対象ノードに定義されている場合、その管理機能は IBM® HTTP Server の管理サーバーを介して操作されます。 Web サーバーが管理対象ノードに定義されていると、Web サーバーの管理機能は WebSphere Application Server のノード・エージェントを介して操作されるため、便利です。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]重要: WebSphere Application Server 製品に装備されていない Web サーバーでは、管理サーバーを提供していません。 プラグイン管理機能と、plugin-cfg.xml ファイルの生成および伝搬を容易にするために、管理サーバーを提供していない Web サーバーは管理対象ノードに配置する必要があります。
[z/OS]重要: z/OS® 上で稼働する IBM HTTP Server は、管理サーバーを提供しません。プラグイン管理機能と、plugin-cfg.xml ファイルの生成および伝搬を容易にするために、管理サーバーを提供していない Web サーバーは管理対象ノードに配置する必要があります。

以下のステップによって、デフォルト・プロファイルに Web サーバー定義を作成します。

手順

  1. IBM Installation Manager をインストールします。
  2. WebSphere Application Server 製品をインストールします。
  3. IBM HTTP Server またはサポートされる別の Web サーバーをインストールします。
  4. Web サーバー・プラグインをインストールします。
  5. WebSphere カスタマイズ・ツールボックスをインストールします。
  6. [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]Web サーバー・プラグイン構成ツールを使用して、Web サーバー・プラグインを構成します。 [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

    Web サーバー定義は、自動的に作成および構成されます。

  7. WebSphere Application Server の管理コンソールを使用して、 Web サーバー定義を作成することによりセットアップを完了するか、 またはプラグイン構成スクリプトを実行します。 このオブジェクトの作成は、Web サーバーのインストールとは排他的関係にあります。

    デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して Web サーバー定義を作成する前に、アプリケーション・サーバー・プロファイルまたはカスタム・プロファイルを作成し、ノードを統合する必要があります。 Web サーバー・プラグイン構成ツールが作成した構成スクリプトの実行についても同様です。管理対象ノードの作成時に、Web サーバーを管理対象ノードに割り当てる必要があります。管理対象ノードは、 Web サーバー・プラグイン構成ツールを実行する前から存在していなければなりません。それ以外の場合は、インストールはリモート・インストールと見なされます。

    以下のオプションのいずれかを選択します。
    • 管理コンソールを使用します。

      既存のアプリケーション・サーバーまたは非管理対象ノードで、以下の手順で Web サーバー定義を作成します。

      1. 「サーバー (Servers)」>「サーバー・タイプ (Server Types)」>「Web サーバー (Web servers)」>「新規 (New)」とクリックし、新規 Web サーバー定義の作成ツールを使用して、Web サーバー定義を作成します。
      2. 該当するノードを選択します。
      3. テンプレートを選択します。作成する Web サーバー用に、システム・テンプレートまたはユーザー定義テンプレートを選択します。
      4. Web サーバーのプロパティーを入力します。
        • タイプ: Web サーバーのベンダー・タイプ
        • ポート: 既存の Web サーバー・ポート (デフォルト: 80)
        • インストール・パス: Web サーバーのインストール・パス。 このフィールドは IBM HTTP Server の場合にのみ必要です。
        • サービス名 (Windows オペレーティング・システム): Web サーバーの Windows オペレーティング・システム・サービス名。デフォルトは IBMHTTPServer7.0 です。
        • セキュア・プロトコルの使用: HTTPS プロトコルを使用して Web サーバーと通信します。 デフォルトは HTTP です。
        • プラグインのインストール場所: プラグインがインストールされているディレクトリー・パス。
      5. 新規 Web サーバーの作成を確認し、「終了」をクリックします。
      Web サーバーの作成後、以下のステップを実行して、plugin-key.kdb ファイル が生成されているかどうかを確認し、SSL により Web サーバー・プラグインを構成します。
      1. セキュリティー」>「SSL 証明書および鍵管理」とクリックします。
      2. 「構成設定」の下の「エンドポイント・セキュリティー構成の管理」をクリックします。
      3. 「インバウンド」または「アウトバウンド」の下で、cell_name >「ノード」> Web_server_node_name > 「サーバー」と展開し、server_name をクリックします。
      4. 「関連項目」において、「鍵ストアおよび証明書」をクリックします。 管理コンソールで、CMSKeyStore 構成が、plugin-key.kdb ファイルへのパスとともに表示されます。
      5. key.p12 からデフォルトの証明書をエクスポートし、それを署名者証明書として plugin-key.kdb に追加します。
    • プラグイン構成スクリプトの実行

      プラグインをインストールする場合は、プラグイン構成スクリプトを保存して、管理対象ノードの作成後に実行します。そのようにしないと、エラーが発生します。 Web サーバーの始動前に、スクリプトが正常に稼働し、管理対象ノード上に Web サーバー定義が作成され、ノード同期が発生するまで待機します。

      ノードを追加すると、ノード・エージェント・プロセスが開始します。 ノード・エージェントが実行されていない場合は、ノードを開始します。
      ヒント: 複数管理対象ノードのアプリケーションに対する要求を Web サーバーで処理する場合は、 個々の管理対象ノード上および Web サーバー定義上にアプリケーションをインストールします。 スクリプトには、管理コンソール・オプションの使用時に収集する必要があるすべての情報が既に含まれています。

      [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]詳しくは、startNode コマンドを参照してください。

次のタスク

IBM 以外の HTTP サーバーの Web サーバーは、 非管理対象ノードにリモート Web サーバーとして構成することも、 管理対象ノードにローカル Web サーバーとして構成することもできます。 管理対象ノード上に構成された IBM 以外の HTTP サーバーの Web サーバーでは、以下の機能がサポートされます。
  • WebSphere Application Server のリポジトリー変更に基づく、プラグイン構成の生成
  • WebSphere Application Server ノードとのノード同期の使用に基づく、plugin-cfg.xml ファイルの伝搬 ノード同期は、構成の変更を、影響を受けるノード (複数可) に伝搬するために必要です。
    plugin-cfg.xml ファイルは、デプロイメント・マネージャーのリポジトリーからアプリケーション・サーバー・ノードのリポジトリー・ツリーに伝搬されます。
    重要: plugin-cfg.xml ファイルは、アプリケーション・サーバー・ノードのリポジトリー・ツリーに伝搬されます。 これは、デフォルトの plugin-cfg.xml ファイルのインストール・ロケーションではありません。 プラグイン・モジュールによって読み取られる plugin-cfg.xml ファイルのロケーションを更新するためには、IBM 以外の HTTP Server の Web サーバー構成ファイルに変更を加えなければならない場合があります。
    例えば、Internet Information Services (IIS) に plugin-cfg.loc というファイルがあります。このファイルは plugin-cfg.xml ファイルのロケーションを判別するために IIS プラグイン・モジュールによって読み取られます。 plugin-cfg.loc ファイルを更新して、plugin-cfg.xml ファイルのロケーションをアプリケーション・サーバー・ノード・リポジトリーに反映させる必要があります。

    その他の、IBM 以外の HTTP Server の Web サーバーでは、プラグイン・モジュールの plugin-cfg.xml ファイルのロケーションを指定するためにさまざまな方法が使用されます。 しかし、伝搬が機能するようにするには、ロケーションを更新してそのロケーションをアプリケーション・サーバー・ノード・リポジトリーに反映させてください。

以下の機能は、IBM 以外の Web サーバーの管理対象ノードではサポートされません。
  • Web サーバーの始動と停止
  • 構成ファイルの表示と編集
  • Web サーバー・ログの表示
非管理対象ノードの IBM 以外の HTTP サーバーの web サーバーの場合、WebSphere Application Server のリポジトリー変更に基づいてプラグイン構成を生成できます。IBM 以外の HTTP Server の Web サーバー用非管理対象ノードの場合、以下の機能はサポートされません。
  • Web サーバーの始動と停止
  • 構成ファイルの表示と編集
  • Web サーバー・ログの表示
  • Web サーバー plugin-cfg.xml ファイルの伝搬

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ファイル名:tihs_localsetup.html