wsadmin スクリプトによるバッチ・モードでの管理コマンドの呼び出し

AdminTask コマンドを使用して、バッチ・モードで管理コマンドを呼び出します。

このタスクについて

ステップでは、wsadmin スクリプトを使用してバッチ・モードで管理コマンドを呼び出す方法について説明します。

対話モードで管理コマンドを呼び出す場合には、対話モードでのコマンドの呼び出しに関するトピックを参照してください。

手順

  1. AdminTask オブジェクト・コマンドをスクリプトで対話的に呼び出すか、オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから wsadmin -c コマンドを使用します。

    『wsadmin スクリプト・クライアントの開始』トピックを参照してください。

  2. 以下のいずれかのコマンドを発行します。
    • 管理コマンドにターゲット・オブジェクトと引数がない場合は、以下のコマンドを使用します。
      Jacl を使用:
      $AdminTask commandName
      Jython の使用:
      AdminTask.commandName()
      表 1. AdminTask の説明. wsadmin コマンド行から AdminTask コマンドを呼び出します。
      エレメント 説明
      $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
      AdminTask 管理コマンドの管理を可能にするオブジェクトです。
      commandName 呼び出される管理コマンドの名前です。
    • 管理コマンドにターゲット・オブジェクトは含まれているが、引数またはステップが含まれていない場合は、 以下のコマンドを使用します。
      Jacl を使用:
      $AdminTask commandName targetObject
      Jython の使用:
      AdminTask.commandName(targetObject)
      表 2. AdminTask targetObject の説明. wsadmin コマンド行から AdminTask コマンドを呼び出します。
      エレメント 説明
      $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
      AdminTask 管理コマンドの管理をサポートするオブジェクトです。
      commandName 呼び出される管理コマンドの名前です。
      targetObject 呼び出される管理コマンドのターゲット・オブジェクト・ストリングです。 予想されるターゲット・オブジェクトは各管理コマンドで異なります。 指定する必要があるターゲット・オブジェクトについての詳細は、呼び出される管理コマンドのオンライン・ヘルプをご覧ください。
    • 管理コマンドに引数またはステップは含まれているが、ターゲット・オブジェクトがない場合は、 以下のコマンドを使用します。
      Jacl を使用:
      $AdminTask commandName options
      Jython の使用:
      AdminTask.commandName(options)
      表 3. AdminTask オプションの説明. wsadmin コマンド行から AdminTask コマンドを呼び出します。
      エレメント 説明
      $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
      AdminTask 管理コマンドの管理をサポートするオブジェクトです。
      commandName 呼び出される管理コマンドの名前です。
      options 呼び出される管理コマンドのオプション・ストリングです。 どの管理コマンドを呼び出しているかによって、管理コマンドは必須オプション値または任意のオプション値を持つことができます。 このオプション・ストリングは各管理コマンドで異なります。 呼び出される管理コマンドのオンライン・ヘルプを参照して、使用可能なオプションについて、詳しい情報を取得してください。 オンラインの管理コマンド・ヘルプにリストされる引数およびステップ は、オプションとして、オプション・ストリングで指定されます。

      各オプションは、ダッシュのすぐ後ろにオプション名が付き、次にそのオプションが値を必要とする場合はオプション値が続きます。 呼び出される管理コマンドにターゲット・オブジェクト、引数、またはステップが含まれている場合は、–interactive オプションを使用して対話モードに入ることができます。例えば、以下の listDataSource コマンドのオンライン・ヘルプの出力を使用します。

      WASX8006I: Detailed help for command: exportServer
      
      Description: export the configuration of a server to a config archive.
      
      Target object: None
      
      Arguments:
      *serverName - the name of a server
      *nodeName - the name of a node. This parameter 
      becomes optional if the specified server name 
      is unique across the cell.
      *archive - the fully qualified file path of a config archive.
      
      Steps:
      なし

      オプション名は、名前の前にダッシュを付けて指定します。この管理コマンドには 3 つのオプションが必要です。 その必須指定のオプションとは、-serverName、-nodename、および -archive です。 さらに、-interactive オプションが使用可能です。オプションはオプション・ストリングで指定でき、Jacl では中括弧 ({})、Jython では大括弧 ([]) で囲まれます。

    • 管理コマンドにターゲット・オブジェクト、引数、またはステップが含まれている場合は、 以下のようになります。
      Jacl を使用:
      $AdminTask commandName targetObject options
      Jython の使用:
      AdminTask.commandName(targetObject, options)
      表 4. オプションが指定された AdminTask targetObject の説明. wsadmin コマンド行から AdminTask コマンドを呼び出します。
      エレメント 説明
      $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
      AdminTask 管理コマンドの管理をサポートするオブジェクトです。
      commandName 呼び出される管理コマンドの名前です。
      targetObject 呼び出される管理コマンドのターゲット・オブジェクト・ストリングです。 予想されるターゲット・オブジェクトは各管理コマンドで異なります。 指定する必要があるターゲット・オブジェクトについての詳細は、呼び出される管理コマンドのオンライン・ヘルプをご覧ください。 例えば、以下の createJ2CConnectionFactory のオンライン・ヘルプの出力を使用します。
      WASX8006I: Detailed help for command: 
      createJ2CConnectionFactory
      Description: Create a J2C connection factory
      
      *Target object: The parent J2C resource adapter of the created J2C connection factory.
      
      Arguments:
      *connectionFactoryInterface - A connection factory interface that is defined in the deployment description of the parent J2C resource adapter.
      *name - The name of the J2C connection factory.
      *jndiName - The JNDI name of the created J2C connection factory.
      description - The description for the created J2C connection factory.
      authDataAlias - the authentication data alias of the created J2C connection factory.
      
      Steps:
      なし
      ターゲット・オブジェクトは J2C リソース・アダプターの構成オブジェクト名です。
      options 呼び出される管理コマンドのオプション・ストリングです。 どの管理コマンドを呼び出しているかによって、管理コマンドは必須オプション値または任意のオプション値を持つことができます。 このオプション・ストリングは各管理コマンドで異なります。 呼び出される管理コマンドのオンライン・ヘルプを参照して、使用可能なオプションについて、詳しい情報を取得してください。 オンラインの管理コマンド・ヘルプにリストされる引数およびステップ は、オプションとして、オプション・ストリングで指定されます。 各オプションは、ダッシュのすぐ後ろにオプション名が付き、次にそのオプションが値を必要とする場合はオプション値が続きます。 呼び出される管理コマンドにターゲット・オブジェクト、引数、またはステップが含まれている場合は、–interactive オプションを使用して対話モードに入ることができます。例えば、以下の listDataSource のオンライン・ヘルプの出力を使用します。
      WASX8006I: Detailed help for command: 
      createJ2CConnectionFactory
      Description: Create a J2C connection factory
      
      *Target object: The parent J2C resource adapter of the created J2C connection factory.
      
      Arguments:
      *connectionFactoryInterface - A connection factory interface that is defined in the deployment description of the parent J2C resource adapter.
      *name - The name of the J2C connection factory.
      *jndiName - The JNDI name of the created J2C connection factory.
      description - The description for the created J2C connection factory.
      authDataAlias - the authentication data alias of the created J2C connection factory.
      
      Steps:
      なし
      オプション名は、名前の前にダッシュを付けて指定します。この管理コマンドの必須指定のオプションとは、-connectionFactoryInterface-name、および -jndiName です。 任意指定のオプションとは、-description-authDataAlias です。 さらに、-interactive オプションを使用することもできます。オプションはオプション・ストリングで指定でき、Jacl では中括弧 ({})、Jython では大括弧 ([]) で囲まれます。

  • 以下の例では、ターゲット・オブジェクト、引数、またはステップを指定せずに管理コマンドを呼び出します。
    Jacl を使用:
    $AdminTask listNodes
    Jython の使用:
    print AdminTask.listNodes()

    出力例:

    myNode
  • 以下の例は、ターゲット・オブジェクト・ストリングを持つ管理コマンドを呼び出します。
    Jacl を使用:
    set s1 [$AdminConfig getid /Server:server1/]$AdminTask showServerInfo $s1
    Jython を使用:
    s1 = AdminConfig.getid('/Server:server1/')
    print AdminTask.showServerInfo(s1)
    出力例:
    {cell myCell}
    {serverType APPLICATION_SERVER}
    {com.ibm.websphere.baseProductVersion 6.0.0.0}
    {node myNode}
    {server server1}
  • 以下の例は、オプション・ストリングを持つ管理コマンドを呼び出します。
    Jacl を使用:
    $AdminTask getNodeMajorVersion {-nodeName myNode}
    Jython の使用:
    print AdminTask.getNodeMajorVersion('[-nodeName myNode]')
    出力例:
    6
  • 以下の例は、ターゲット・オブジェクトとステップのないオプション・ストリングを持つ管理コマンドを呼び出します。
    Jacl を使用:
    set ra [$AdminConfig getid /J2CResourceAdapter:myResourceAdapter/]
    $AdminTask createJ2CConnectionFactory $ra {-name myJ2CCF -jndiName j2c/cf -connectionFactoryInterface javax.resource.cci.ConnectionFactory}
    Jython を使用:
    ra = AdminConfig.getid('/J2CResourceAdapter:myResourceAdapter/') 
    AdminTask.createJ2CConnectionFactory(ra, '[-name myJ2CCF -jndiName j2c/cf -connectionFactoryInterface 
    javax.resource.cci.ConnectionFactory]')
    出力例:
    myJ2CCF(cells/myCell/nodes/myNode|resources.xml#J2CConnectionFactory_1069690568269)
  • 以下の例は、ターゲット・オブジェクトとステップ・オプションを持つ管理コマンドを呼び出します。
    Jacl を使用:
    set serverCluster [$AdminConfig getid /ServerCluster:myCluster/]
    $AdminTask createClusterMember $serverCluster {-memberConfig {{myNode myClusterMember "" "" false false}}}
    Jython の使用:
    serverCluster = AdminConfig.getid('/ServerCluster:myCluster/')
    AdminTask.createClusterMember(serverCluster, '[-memberConfig [[myNode myClusterMember "" "" false false]]]') 
    出力例:
    myClusterMember(cells/myCell/nodes/myNode|cluster.xml#ClusterMember_3673839301876)

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=txml_batchmode
ファイル名:txml_batchmode.html