wsadmin スクリプト・ツールによるネストされた属性の変更

スクリプトおよび wsadmin ツールを使用して、構成オブジェクトのネストされた属性を変更することができます。

このタスクについて

WebSphere® Application Server 構成オブジェクトの属性は、多くの場合、深くネストされています。 例えば、JDBCProvider オブジェクトには属性ファクトリーがあり、 これは、J2EEResourceFactory タイプのオブジェクトのリストです。 これらのオブジェクトは、connectionPool 属性を含んでいる DataSource オブジェクト である場合があります。この属性は、各種の基本的な属性が含まれている ConnectionPool タイプを持っています。

手順

  1. オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから、対話式に、あるいはスクリプトで AdminConfig オブジェクト・コマンドを呼び出します。

    『wsadmin スクリプト・クライアントの開始』トピックを参照してください。

  2. オブジェクトの構成 ID を取得します。以下に例を示します。

    Jacl を使用:

    set t1 [$AdminConfig getid /DataSource:TechSamp/]
    Jython の使用:
    t1=AdminConfig.getid('/DataSource:TechSamp/')
    表 1. AdminConfig getid コマンドの説明. wsadmin コマンド行からコマンドを実行します。
    エレメント 説明
    set Jacl コマンドです。
    t1 変数名です。
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig 製品の構成を表すオブジェクトです。
    getid AdminConfig コマンドです。
    DataSource オブジェクト・タイプです。
    TechSamp 変更されるオブジェクトの名前です。
  3. このオブジェクトの親のいずれかを変更し、その親の中のネストされた属性の場所を指定します。以下に例を示します。

    Jacl を使用:

    $AdminConfig modify $t1 {{connectionPool {{reapTime 2003}}}}
    Jython リストを使用:
    AdminConfig.modify(t1, [["connectionPool", [["reapTime", 2003]]]])
    Jython ストリングを使用:
    AdminConfig.modify(t1, '[[connectionPool [[reapTime 2003]]]]')
    表 2. AdminConfig modify コマンドの説明. wsadmin コマンド行からコマンドを実行します。
    エレメント 説明
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    modify AdminConfig コマンドです。
    t1 ステップ番号 2 のデータ・ソースの構成 ID を評価します。
    connectionPool 属性です。
    reapTime connectionPool 属性内のネストされた属性です。
    2003 reapTime 属性の値です。
  4. AdminConfig save コマンドを発行して、構成を保存します。 以下に例を示します。

    Jacl を使用:

    $AdminConfig save
    Jython の使用:
    AdminConfig.save()
    AdminConfig オブジェクトの reset コマンドを使用して、 最後の保存以降にワークスペースに対して行った変更を元に戻します。

ネストされた属性を変更するもう 1 つの方法は、 ネストされた属性を直接変更する方法です。

Jacl を使用:

set techsamp [$AdminConfig getid /DataSource:TechSamp/]
set pool [$AdminConfig showAttribute $techsamp connectionPool]
$AdminConfig modify $pool {{reapTime 2003}}
Jython リストを使用:
techsamp=AdminConfig.getid('/DataSource:TechSamp/')
pool=AdminConfig.showAttribute(techsamp,'connectionPool')
AdminConfig.modify(pool,[['reapTime',2003]])
Jython ストリングを使用:
techsamp=AdminConfig.getid('/DataSource:TechSamp/')
pool=AdminConfig.showAttribute(techsamp,'connectionPool')
AdminConfig.modify(pool,'[[reapTime 2003]]')

この例では、最初のコマンドは DataSource の構成 ID を取得し、2 番目の コマンドは connectionPool 属性を取得します。 3 番目のコマンドは、reapTime 属性を ConnectionPool オブジェクトに直接設定します。


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