コマンドによるノードのジョブ・マネージャーへの登録

管理エージェントに登録されているアプリケーション・サーバーを登録するか、またはデプロイメント・マネージャーをジョブ・マネージャー上のノードとして登録することにより、柔軟な管理環境を構成します。 ノードをジョブ・マネージャーに登録した後で、ジョブのサブミットと管理が可能になります。

始める前に

ジョブ・マネージャー、およびオプションとしてアプリケーション・サーバー・ノードを登録する 管理エージェントから成る、柔軟な管理環境を構成しておく必要があります。ジョブ・マネージャーと管理エージェントのプロセスは、ジョブ・マネージャーにノードまたはデプロイメント・マネージャーを登録する前に開始してください。

重要: 管理エージェント・サーバーは、ある ID で実行されていますが、その ID には、少なくとも管理対象アプリケーション・サーバー・ノードのプロファイルをモニターするロールがなければなりません。 そうでない場合、ノードをジョブ・マネージャーに登録しようとすると登録は失敗し、ADMN0022E のメッセージが表示されます。

管理エージェントまたはデプロイメント・マネージャーのバージョン番号は、必ず、 管理エージェントまたはデプロイメント・マネージャーが登録されているジョブ・マネージャーのバージョン番号より高くならないようにしてください。 ジョブ・マネージャーは、ジョブ・マネージャーのバージョン番号以下のノードを管理することが可能です。 例えば、バージョン 8 のジョブ・マネージャーは、バージョン 8 と 7 のノードを管理できます。 バージョン 7 のジョブ・マネージャーは、バージョン 7 のノードを管理できます。 バージョン番号のフィックスパック部分は重要ではありません。例えば、バージョン 7.0.0.3 のジョブ・マネージャーは、バージョン 7.0.0.9 (フィックスパック 9 がインストールされたバージョン 7) のノードを管理できます。

ジョブ・マネージャーは、バージョン 6 の統合ノードを持つバージョン 8 またはバージョン 7 のデプロイメント・マネージャーを管理することができます。 ジョブ・マネージャーに登録されたデプロイメント・マネージャーは、混合バージョン・セルを管理できます。 ジョブ・マネージャーを使用して、混合バージョン・セルのリソース (バージョン 6 の統合ノードのリソースを含む) を管理するジョブをサブミットできます。

このタスクについて

管理エージェントを含む管理プロファイルからカスタマー・アプリケーションを実行する 複数のアプリケーション・サーバーを管理することができます。管理エージェントは、 アプリケーション・サーバーを管理する単一の管理コンソールを提供します。

複数のデプロイメント・マネージャー間で管理アクションを調整したり、 複数の統合されていないアプリケーション・サーバーを非同期に管理したり、 ジョブをサブミットしてジョブ・マネージャーを含む管理プロファイルからサーバーを 開始したりすることができます。ジョブ・マネージャーの使用を開始してジョブを実行 するには、ジョブ・マネージャーの管理対象ノードとしてアプリケーション・サーバー・ノード およびデプロイメント・マネージャー・ノードを登録してください。

以下のステップを使用して、 管理エージェントが含まれているプロファイルをジョブ・マネージャーのノードとして登録します。

手順

  1. アプリケーション・サーバーが管理エージェントにまだ登録されていない場合は、登録します。

    管理エージェントにノードを登録するには、管理エージェント・サーバーの bin ディレクトリー から registerNode コマンドを実行します。コマンドを実行すると、スタンドアロン・ノードは、管理エージェントが管理するノードに変換されます。管理エージェントおよび登録するノードは、同じシステム上にある必要があります。 このコマンドは統合されていないノードでのみ実行 できます。コマンドが統合ノード上で実行されると、コマンドはエラーで終了します。

    登録するアプリケーション・サーバーの管理コンソール・アプリケーションまたは管理 Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションを使用可能にすると、ノード登録プロセスはそれらのアプリケーションを使用不可にします。

    以下のコマンド例に示すように、registerNode コマンド・ユーティリティーを使用して、アプリケーション・サーバー・プロファイルを管理エージェントに登録します。

    bin>registerNode -profilePath /AppServer/profiles/AppSrv01 -host localhost -conntype SOAP -port 8878 
  2. wsadmin ツールを起動します。

    profile_root/profiles/myAdminAgent/bin ディレクトリーにナビゲートし、以下のコマンドを使用して wsadmin ツールを管理エージェント・プロセスに接続します。

    wsadmin -profileName myAdminAgent -lang jython
  3. ノードをジョブ・マネージャー上のノードとして登録します。
    登録するノードに管理エージェントが含まれている場合は、registerWithJobManager コマンドと次のパラメーターを使用して、ノードをジョブ・マネージャー上のノードとして登録します。
    表 1. registerWithJobManager パラメーターの説明. registerWithJobManager を実行して、ジョブ・マネージャーにノードを登録します。
    パラメーター 説明 データ型
    -managedNodeName 管理エージェントに登録するノードの名前を指定します。 ノードがデプロイメント・マネージャー・プロファイルの場合は、デプロイメント・マネージャーのノード名を指定します。 (必須) ストリング
    -host オプションで、ジョブ・マネージャーのホスト名を指定します。 ストリング
    -port オプションで、使用する管理ポート番号を指定します。 デフォルトのセキュア・ポート番号は 9943 です。デフォルトの非セキュア・ポート番号は 9960 です。  
    -user コネクターのログイン・ユーザー名をオプションとして指定します。 ストリング
    -password コネクターのログイン・ユーザー名のパスワードをオプションとして指定します。 ストリング
    -alias ノードの別名をオプションで指定します。ジョブ・マネージャーは、managedNodeName パラメーターの値の代わりにこの名前を使用してノードを登録します。新規ノードの名前が、ジョブ・マネージャーに登録されているノードのいずれかと同じ場合は、このパラメーターを使用してください。 ストリング
    -startPolling ノードの登録後にポーリングを開始するかどうかをオプションとして指定します。ポーリングを使用不可にする場合は false と指定します。デフォルト値は true です。 ブール
    -autoAcceptSigner サーバーによって提供される署名者を自動的に受け入れるかどうかをオプションとして指定します。このオプションを無効にするには、false を指定します。デフォルト値は true です。 ブール
    以下のコマンド例は、AppSvr01 アプリケーション・サーバー・プロファイルをジョブ・マネージャーに登録します。
    AdminTask.registerWithJobManager('[-host jobMgrHost -managedNodeName AppSvr01]') 
    以下のコマンド例は、DMGR01 デプロイメント・マネージャー・プロファイルをジョブ・マネージャーに登録します。
    AdminTask.registerWithJobManager('[-host jobMgrHost -managedNodeName DMGR01]') 
  4. オプション: registerWithJobManager コマンドを繰り返して、追加のプロファイルをジョブ・マネージャー上のノードとして登録します。

タスクの結果

対象のノードは、システムが registerWithJobManager コマンドを正常に実行したときに、ジョブ・マネージャーに登録されます。

次のタスク

ジョブ・マネージャーに登録済みのノードのジョブをサブミット、モニター、および管理します。


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