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最適化されたローカル・アダプターの環境変数
これらのアプリケーション・サーバー・カスタム・プロパティーは、z/OS® の最適化されたローカル・アダプターに固有の環境変数です。
これらの環境変数の 1 つを、アプリケーション・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーに対して設定するには、管理コンソールで
とクリックし、使用可能なサーバー、ノード、およびセルのリストから適切なノードまたはセルを選択して、 をクリックします。LinkTaskChanID
CICS リンク・サーバーを利用し、MappedRecord を使用して複数のコンテナーを指定する場合、この変数はコンテナーを保持するチャネルの名前を指定します。
設定の説明 | 値 |
---|---|
データ型 | ストリング |
デフォルト | なし |
デーモンによる使用 | いいえ |
LinkTaskChanType
CICS リンク・サーバーを利用し、MappedRecord を使用して複数のコンテナーを指定する場合、この変数はコンテナー (CHAR=0|BIT=1) を保持するチャネルのタイプを指定します。
設定の説明 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 1 |
デーモンによる使用 | いいえ |
ola_cicsuser_identity_propagate
登録要求を行うときの認証に使用する CICS® アプリケーション・レベルの ID に対するアクセス権を指定します。
最適化されたローカル・アダプターの登録をアプリケーションで要求する場合、プログラマーは登録フラグ構造の 2 つのセキュリティー関連ビットを使用して、ID の伝搬を制御できます。顧客情報管理システム (CICS) から WebSphere Application Server へのインバウンド・トランザクションの場合は、reg_flag_C2Wprop 登録フラグで ID の決定方法を制御します。このビットがオン の場合、WebSphere サーバー認証では CICS アプリケーション ID が使用されます。このビットがオフ の場合は、CICS 領域 ID が使用されます。
WebSphere Application Server 管理者は、登録要求を行うときに認証に使用される CICS アプリケーション・レベルの ID を許可する環境変数を設定する必要があります。CICS タスク・レベル ID の使用をアプリケーションに許可するには、変数の値を 1 に設定します。変数の値が未定義であるか 0 に設定されている場合、接続の登録では CICS 領域レベルの認証のみを要求できます。reg_flag_C2Wprop 登録フラグが 1 に設定されている場合、BBOA1REG 登録要求は失敗し、戻りコード 8 および理由コード 21 が返されます。reg_flag_W2Cprop 登録フラグは、WebSphere Application Server から CICS へのアウトバウンド・トランザクション・セキュリティー伝搬を制御します。
- reg_flag_C2Wprop: CICS タスク・セキュリティーを伝搬
- reg_flag_W2Cprop: WebSphere Application Server セキュリティーを表明
設定の説明 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 0 |
デーモンによる使用 | いいえ |
ola_remote_ejb_proxy_jndiname
リモート EJB プロキシー・アプリケーションをローカル WebSphere Application Server for z/OS にバインドするために使用するカスタム JNDI 名を指定します。
この名前に使用できる最大長は 256 バイトです。
設定の説明 | 値 |
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データ型 | ストリング |
デフォルト | ” " |
デーモンによる使用 | いいえ |
ola_locate_service_search_algorithm
複数のアドレス・スペースが登録されており、それらのアドレス・スペースが同じサービスをホストしている場合に、ターゲットのホスト・サービスを選択するアルゴリズムを制御するために使用します。
同じ登録名を使用して、複数のターゲット・アドレス・スペースに要求を分散することができます。 同じ登録名を持つが、2 つの異なるビジネス機能を果たす、2 つのターゲット・アドレス・スペースに対して要求を分散できます。
1 に設定すると、最後に登録されるアドレス・スペースが、目的のサービスが存在するターゲットのアドレス・スペースになります。
2 に設定すると、同じ登録名とホスト・サービスを持つアドレス・スペースに要求が均等に分散されます。
設定の説明 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 1 |
デーモンによる使用 | いいえ |
WAS_DAEMON_ONLY_adapter_max_conn
デーモン・グループ内のサーバーへの 1 回の登録でサポートされる接続の最大数を指定します。 接続は、そのデーモン・グループ内のクライアント・アドレス・スペースとサーバーとの間のローカル通信接続として定義されます。
最適化されたローカル・アダプターの登録 API を使用してクライアント・アドレス・スペースが登録を行う場合、クライアント・アドレス・スペースが WebSphere Application Server アドレス・スペースとの間に確立する物理接続の数は、最小および最大接続数パラメーターを使用して定義されます。1 回の登録要求でターゲット WebSphere Application Server との接続数が増えすぎないように、adapter_max_conn 変数を指定して、1 回の登録で使用できる最大接続数を制限できます。
設定の説明 | 値 |
---|---|
データ型 | 整数 |
デフォルト | 100 |
デーモンによる使用 | はい |
WAS_DAEMON_ONLY_enable_adapter
最適化されたローカル・アダプターのサポートを指定します。この変数を使用してデーモンを開始した場合に、サポートが有効になります。
WebSphere デーモンは、WebSphere サーバーおよび関連アドレス・スペースによって使用される共有ストレージを管理しているため、最適化されたローカル・アダプターをこのデーモン・グループがサポートするかどうかを認識する必要があります。すべてのデーモン構成はデーモンの was.env ファイル内に存在します。 このデーモンには JVM がないため、WCCM モデルにアクセスできません。
この変数を使用してデーモンを開始し、最適化されたローカル・アダプターに対するサポートを有効にする場合は、このプロパティーを true に設定します。この変数を使用することなくデーモンを開始し、最適化されたローカル・アダプターのサポートを有効にしない場合は、このプロパティーを false に設定します。
設定の説明 | 値 |
---|---|
データ型 | ブール |
デフォルト | False |
デーモンによる使用 | はい |
WAS_DAEMON_ONLY_adapter_max_serv
1 回の登録でアクティブにできるアダプター・アウトバウンド・サービスの最大数を指定します。 この値を指定しない場合は、デフォルトの 100 が設定されます。
設定の説明 | 値 |
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データ型 | 整数 |
デフォルト | 100 |
デーモンによる使用 | はい |
WAS_DAEMON_ONLY_adapter_max_shrmem
デーモン・グループのアダプター制御構造に使用するアダプター共有 64 ビット・メモリーの最大サイズを指定します。 値を指定しない場合は、デフォルトの 32M (33554432) が設定されます。
設定の説明 | 値 |
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データ型 | 整数 |
デフォルト | 32M |
デーモンによる使用 | はい |
WAS_DAEMON_ONLY_ola_trace_settings_file
最適化されたローカル・アダプターのトレース・プロパティー・ファイルの完全修飾パスとファイル名を指定します。
WebSphere Application Server は、デーモンの初期化中および F daemon,SETOLATRACEPROPS operator コマンドへの応答時にこのファイルを読み取ります。いずれの場合も、サーバーは OLA Trace Properties テーブル内のファイル・レコードの読み取りと保存を行います。最適化されたローカル・アダプターの登録が呼び出されると、サーバーは、このテーブル内で新規登録名に一致する項目を検索します。一致したものが見つかると、登録トレース・レベルがプロパティー・テーブル項目に指定されているレベルに設定されます。
すべての WebSphere Application Server 環境変数と同様に、変更を反映するにはデーモンを再始動する必要があります。デーモンの初期化に悪影響を及ぼさずに、これを存在しないファイルのデフォルト値に事前設定しておくことができます。 トレース・プロパティーを設定するには、ファイルを作成し、変更コマンドを発行します。最適化されたローカル・アダプターのトレースの使用法とトレース・プロパティー・ファイルについて詳しくは、トピック『最適化されたローカル・アダプターでのトレースの使用』を参照してください。