バッチ・ワークロードを管理するための外部ワークロード・スケジューラーの統合
多くのお客様が既に外部ワークロード・スケジューラーを使用して、z/OS® オペレーティング・システムでバッチ・ワークロードを管理しています。 WebSphere® Application Server 環境内で実行される Java™ バッチは魅力的ですが、バッチ ジョブを外部ワークロード・スケジューラーから制御する方法は重要です。
外部スケジューラーの統合
外部スケジューラーでは バッチ ジョブを直接管理する方法が識別されないため、プロキシー・モデルが使用されます。 プロキシー・モデルでは、通常の JCL ジョブを使用して、バッチ ジョブのサブミットまたはモニター、あるいはその両方を行います。 JCL ジョブ・ステップは、バッチ によって提供される特殊プログラム WSGRID を呼び出します。WSGRID アプリケーションは、指定された バッチ ジョブのサブミットおよびモニターを行います。WSGRID は、ジョブの中間結果を JCL ジョブ・ログに書き込みます。WSGRID は、基本のジョブが完了するまで制御を返さないため、結果として、同期実行モデルを提供しています。 外部スケジューラーは、 JCL ジョブを管理できるため、WSGRID を呼び出す JCL ジョブを管理することができます。このパターンを使用して、 外部スケジューラーは、ジョブを間接的に管理することができます。ジョブ・スケジューラーのオプションの プラグイン・インターフェースを使用すると、外部スケジューラーの操作計画を更新して、 ジョブの開始、ステップの開始、ステップの終了、ジョブの終了など、 基本的なジョブの固有状態を反映させるコードを追加することができます。WSGRID プログラムは特別なリカバリー処理を備えているため、JCL ジョブが取り消されると、 基本のジョブも取り消されます。これにより、2 つのジョブのライフサイクルが同期化されます。
次の図は、JES を必要としない外部ワークロード・スケジューラーによるジョブ制御を示しています。

次の図は、z/OS プラットフォーム環境に対する外部ワークロード・スケジューラーによるジョブ制御を示しています。この図では、Tivoli® Workload Scheduler がサンプルのワークロード・スケジューラーとして示されています。
