コア・グループに対するデフォルトの障害検出プロトコルの構成
デフォルトの障害検出プロトコルは、デフォルトのディスカバリー・プロトコルにより確立された コア・グループ・ネットワーク接続をモニターし、接続障害が発生していないかどうかを デフォルトのディスカバリー・プロトコルに通知します。
始める前に
- トピック『コア・グループのディスカバリーおよび障害検出プロトコル』で説明されている概念を理解してください。
- イベントをクローズする TCP/IP ソケットに関係のあるオペレーティング・システム設定を確認します。
- 障害検出目標を決定し、それらの目標達成のために、
どの設定を変更する必要があるかを判別します。
に指定する値は、 プロパティーに指定された値と プロパティーに指定された値を乗算した積に等しくなければなりません。
- ハートビート伝送期間には、確立された各接続に対してコア・グループ・メンバーがハートビート・パケットを送信する頻度を指定します。 ハートビート伝送期間のデフォルト値は 30 秒です。
- ハートビート・タイムアウト期間 (Heartbeat timeout period) には、障害検出時間を指定します。 指定した時間にパケットを受信しないと、障害が宣言されます。 ハートビート伝送期間のデフォルト値は 180 秒です。
このタスクについて
このタスクを実行するのは、次のような場合です。
- システムのフェイルオーバー特性を変更する場合。
- コア・グループが大規模であり、ハートビートのモニターに使用する CPU 使用が過剰であることが分析により示される場合。
ハートビート伝送期間およびハートビート・タイムアウト期間 (Heartbeat timeout period) は構成可能です。 バージョン 7.0 とバージョン 6.x のプロセスの混合が含まれているコア・グループなど、混合セル環境で実行中の場合を除き、デフォルト値がご使用の環境に適切でない場合は、管理コンソールまたは wsadmin ツールを使用してこの設定を調整してください。

- 管理コンソールで、 「core_group_name」とクリックします。 次に、「追加プロパティー」セクションで、 とクリックします。
「IBM_CS_FD_PERIOD_SECS」カスタム・プロパティーには、ディスカバリー・プロトコルが確立するコア・グループ・ネットワーク接続を障害検出プロトコルが確認する頻度を指定します。
「IBM_CS_FD_CONSECUTIVE_MISSED」プロパティーには、メンバーとの通信を継続できないと判断される、 メンバーによるハートビートの連続欠落数を指定します。
フィールドに
「IBM_CS_FD_PERIOD_SECS」または「IBM_CS_FD_CONSECUTIVE_MISSED」のいずれかを指定し、
フィールドにこれらのプロパティーに対する新規の値を指定します。
管理コンソールまたは wsadmin ツールを使用して障害検出プロトコルを構成する場合は、 ハートビート伝送期間およびハートビート・タイムアウト期間 (Heartbeat timeout period) を構成することを覚えておいてください。 ただし、カスタム・プロパティーを使用して障害検出プロトコルを構成する場合は、ハートビート伝送期間および連続欠落ハートビート数を構成します。
管理コンソールを使用してデフォルトの障害検出プロトコルの設定を変更するには、以下のステップを完了してください。