wsadmin スクリプト・ツールを使用して、リソース・アダプター・アーカイブ (RAR) ファイルにより Java™ 2 Connector リソース・アダプターを構成します。RAR ファイルは、顧客情報管理システム (CICS®) などの特定のエンタープライズ情報システム (EIS) にアクセスするためのリソース・アダプターをサポートする、クラスおよびその他のコードを提供します。EIS のリソース・アダプターは、適切な RAR ファイルをインストールした後でのみ構成してください。
始める前に
RAR ファイル (多くの場合、Java コネクター・アーキテクチャー (JCA) コネクターと呼ばれます) は、JCA 1.5 および 1.6 仕様に準拠している必要があります。
JCA バージョン 1.6 をサポートするリソース・アダプターの場合、RAR モジュールにおける
Java アノテーションの追加サポートがあります。
アノテーションのサポートおよびメタデータについて
詳しくは、『JCA 1.6 での RAR モジュール内の
アノテーションのサポート』トピックを参照してください。
これらの要件を満たすために、
対応のアセンブリー・ツール (アセンブリー・ツールの項目に記述されています) を使用して Java アーカイブ (JAR) ファイル、
その他の実行可能コンポーネント、ユーティリティー・クラスなどのコレクションを、デプロイ可能な RAR ファイルにアセンブルします。
以上で、RAR ファイルを Application Server にインストールする準備ができました。
このタスクを行うには、2 つの方法があります。
このトピックでは、AdminConfig オブジェクトを使用して、リソース・アダプターをインストールします。
代わりの方法として、以下の例に示すように、AdminJ2C スクリプト・ライブラリーの installJ2CResourceAdapter スクリプトを使用して、
J2C リソース・アダプターをご使用の構成にインストールすることもできます。
AdminJ2C.installJ2CResourceAdapter(“myNode", "C:\temp\jca15cmd.rar", "J2CTest")
スクリプト・ライブラリーは、最も一般的な管理機能を自動化するために、
プロシージャーのセットを提供します。
各スクリプト・プロシージャーを個別に実行するか、いくつかのプロシージャーを結合することで、新規スクリプトを迅速に開発できます。
手順
- wsadmin スクリプトを起動します。 詳しくは、『wsadmin スクリプト・クライアントの開始』を参照してください。
- 以下の例に示すように、リソース・アダプターのインストール先ノードの構成 ID を識別します。
出力例:
mynode(cells/mycell/nodes/mynode|node.xml#Node_1)
- オプションの属性を識別します。
J2CResourceAdapter オブジェクトには、特定の引数は不要です。
次のコマンドを使用して、J2CResourceAdapter オブジェクトのオプション属性を表示します。
以下に、各オプション属性と属性のデータ型を表示し、デフォルト属性を示すコマンドの出力例を示します。
Attribute Type Default
name String
description String
classpath String
nativepath String
providerType String
isolatedClassLoader boolean false
archivePath String
threadPoolAlias String Default
singleton boolean false
hACapability ENUM RA_NO_HA
isEnableHASupport boolean false
propertySet J2EEResourcePropertySet
jaasLoginConfiguration JAASConfigurationEntry
deploymentDescriptor Connector
connectionDefTemplateProps ConnectionDefTemplateProps
activationSpecTemplateProps ActivationSpecTemplateProps
j2cAdminObjects J2CAdminObject
adminObjectTemplateProps AdminObjectTemplateProps
j2cActivationSpec J2CActivationSpecproperties Property
- 対象となる属性をセットアップします。
構成する J2C リソース・アダプターの属性を決定します。
以下の例では、コマンドは、RAR ファイル・パスを rarFile 変数に設定し、
名前と記述の構成オプションを option 変数に設定します。
- リソース・アダプターを作成します。
以下の例に示すように、AdminConfig オブジェクトの installResourceAdapter コマンドを使用して、
以前に設定した構成オプションによりリソース・アダプターをインストールします。
Jacl を使用:
$AdminConfig installResourceAdapter $rarFile mynode $option
Jython を使用:
AdminConfig.installResourceAdapter(rarFile, 'mynode', option)
出力例:
RAR1(cells/mycell/nodes/mynode|resources.xml#J2CResourceAdapter_1)
- 構成の変更を保存します。
詳しくは、『wsadmin ツールによる構成変更の保存』トピックを参照してください。
- ノードを同期します (Network Deployment 環境の場合のみ)。
詳しくは、『wsadmin ツールによるノードの同期化 (Synchronizing nodes with the wsadmin tool)』トピックを参照してください。