ロガー設定を構成するための Logger.properties ファイル
Logger.properties ファイルを使用して、特定のロガーのロガー属性を設定します。
プロパティー・ファイルは、Logger.getLogger(logger_name) メソッドがアプリケーション内で最初に呼び出されるときにロードされます。
重要: Logger.properties ファイルの名前は大/小文字が区別されます。 ファイル名には大文字「L」を使用してください。
アプリケーションが Logger.getLogger メソッドを最初に呼び出すと、使用可能なロガー・プロパティー・ファイルがすべてロードされます。
アプリケーションは、Logger.properties ファイルを以下の中に備えている場合があります。
- アプリケーションの Java™ アーカイブ (JAR) ファイルの META-INF ディレクトリー
- アプリケーション・モジュールのクラスパスに組み込まれたディレクトリー
- アプリケーションのクラスパスに組み込まれたディレクトリー
プロパティー・ファイルには、以下のように、ロガー制御およびロガー・データという 2 つのカテゴリーのパラメーターが含まれています。
- ロガー制御情報
- 最小ローカリゼーション・レベル: ローカリゼーションが行われる最小の LogRecord レベル
- グループ: このコンポーネントが属する論理グループ
- イベント・ファクトリー: イベント・ファクトリーで使用する Common Base Event テンプレート・ファイル このテンプレートの命名規則では、完全修飾コンポーネント名にファイル拡張子の .event.xml を付けます。 例えば、com.ibm.compXYZ パッケージに適用されるテンプレートは、com.ibm.compXYZ.event.xml という名前になります。
- ロガー・データ情報
- 製品名
- 組織名
- コンポーネント名
- 拡張子および追加プロパティー
Logger.properties ファイルの構文
ロガー・プロパティーを設定するには、以下の構文を使用します。
<logger base name>.<property>=value各部の意味は、次のとおりです。
logger base name は、プロパティーが適用されるロガー名の開始部分です。 名前がこのストリングで開始されるすべてのロガーにプロパティーが適用されます。property は、以下のプロパティーの 1 つです。
- organization
- product
- component
- minimum_localization_level
- group
- eventfactory
handler_preference=operator (このプロパティーは、 コンソールの WTO (オペレーター宛メッセージ) に記録されるものはすべて書き込みます。このプロパティーを 指定しない場合、AUDIT レベルはハードコピーの WTO にのみ書き込まれます。)
Logger.properties のサンプル・ファイル
次のサンプルでは、com.ibm.xyz.MyEventFactory イベント・ファクトリーは、
com.ibm.websphere.abc パッケージ内の任意のロガー、
または構成ファイル内でこの値をオーバーライドしない任意のサブパッケージによって使用されます。
com.ibm.websphere.abc.eventfactory=com.ibm.xyz.MyEventFactory
Logger.properties のグループ・ファイル
次の例では、
グループが MyTraceGroup で、コンポーネントが com.ibm.stuff と com.ibm.morestuff です。
com.ibm.stuff.group=MyTraceGroup
com.ibm.morestuff.group=MyTraceGroup