Web サービス・クライアントのポート情報
このページを使用して、要求タイムアウトの設定、エンドポイントのオーバーライド、 Web サービス・クライアント・ポートのバインディング名前空間のオーバーライドを行います。
Web サービスは、複数のポートを持つことができます。定義済みの各 Web サービス・ポートのポート属性を表示し、 構成することができます。Web サービスは、「Web services client bindings」ページにリストされます。
- をクリックします。
- をクリックします。
- 「ポート情報」の下の「編集」をクリックします。
この管理コンソール・ページは、Java™ API for XML-Based Web Services (JAX-WS) および Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) Web サービスの両方を対象とします。「オーバーライドされたエンドポイント URL」フィールドは、JAX-WS クライアント用にサポートされる唯一のフィールドです。その他のフィールドは JAX-WS クライアントに適用されません。
Port
ポートの名前を指定します。
要求タイムアウト
このポート上で要求が完了するのを Web サービス・クライアントが待機する時間を秒で指定します。タイムアウトが指定されない場合、 クライアントが待機するデフォルトの要求タイムアウトは 300 秒になります。 値が 0 (ゼロ) に設定された場合、使用されるタイムアウトは、 基礎にあるトランスポート・メカニズムのデフォルト値です。 このフィールドは、JAX-RPC クライアントについてのみサポートされています。
この設定の典型的な使用法は、クライアントの振る舞いが JMS トランスポートを使用して Web サービスにアクセスするように構成された場合に、クライアントの振る舞いをカスタマイズすることです。 これにより、予想される完了のために待機する時間がより長くなります。ネットワークの状態、または Web サービス 実装の性質によって、タイムアウトを調整する必要がある場合があります。
オーバーライドされたエンドポイント URL
現行のエンドポイントをオーバーライドするために使用されるエンドポイントの名前を指定します。 このポート上で要求を呼び出しているクライアントは、 WSDL ファイルで指定されたエンドポイントではなく、このエンドポイントを使用します。このフィールドは、JAX-WS および JAX-RPC クライアントの両方についてサポートされています。
JAX-RPC クライアントまたは JAX-WS クライアントのいずれかが呼び出されると、WSDL (Web サービス記述言語) ファイルに含まれるポートの SOAP アドレス・ロケーション属性で指定された URL に要求が送信されます。 どちらのプログラミング・モデルでも、クライアントは、エンドポイント・アドレス URL をプログラムで設定できます。 JAX-RPC の場合、クライアントは javax.xml.rpc.Stub.ENDPOINT_ADDRESS_PROPERTY プロパティーを使用してエンドポイント・アドレス URL を設定します。JAX-WS の場合、クライアントは javax.xml.ws.BindingProvider.ENDPOINT_ADDRESS_PROPERTY プロパティーを使用します。
アセンブルされたアプリケーションに、静的にバインドされた Web サービス・クライアントが含まれる場合、 クライアントは、開発中に使用される WSDL ファイル内で識別された実装 (サービス・エンドポイント) を使用して ロックされます。エンドポイントのオーバーライドは、 デプロイ済みの WSDL 属性を構成する代わりとなります。
オーバーライド・エンドポイント URI 属性は、ポート単位で指定されます。 モジュール内の代替 WSDL ファイルは必要ありません。オーバーライド・エンドポイント URI は、 デプロイ済み WSDL 属性より優先されます。クライアントは、静的クライアント・バインディングの値ではなく、 サービス・エンドポイント URI または SOAP アドレスの値を使用します。

- 非管理対象クライアントしかない場合はこのフィールドを編集できないため、通常、このフィールドは非管理対象 JAX-WS クライアントには影響しません。
ただし、管理対象クライアントのみがある場合、または管理対象クライアントと非管理対象クライアントの両方がある場合は、このフィールドを編集できるため、このプロパティーの設定により、非管理対象クライアントが影響を受けることがあります。
非管理対象 JAX-WS クライアント・サービスによる要求が、このフィールドに指定されたエンドポイント URL に送信されないようにするには、JVM 設定に以下のカスタム・プロパティーを追加します。
アプリケーション・サーバーの JVM 設定にこのカスタム・プロパティーを追加し、 true に設定すると、非管理対象 JAX-WS クライアント・サービスが、WSDL ファイルのエンドポイントを上書きするエンドポイント URL にアクセスしてしまうことはなくなります。com.ibm.ws.websvcs.unmanaged.client.dontUseOverriddenEndpointUri
- オーバーライド されたエンドポイント URL 設定は、更新操作でモジュールまたはアプリケーションが置換されると保持されません。
オーバーライド・バインディング
WSDL ファイル内の名前空間の代わりに、このポートとともに使用する WSDL ファイル・バインディング 名前空間 URI を指定します。このバインディングは、 WSDL ファイル内に存在している必要はありません。このポート上で要求を呼び出しているクライアントは、 WSDL ファイルで指定されたバインディングではなく、このバインディングを使用します。オーバーライド・エンドポイントが指定されていない限り、 オーバーライド・バインディング名前空間は指定できません。このフィールドは、JAX-RPC クライアントについてのみサポートされています。