スクリプトによるサーバーの構成
wsadmin ツールを使用して、ご使用の環境でアプリケーション・サーバーを構成できます。 アプリケーション・サーバー構成では、 アプリケーション・サーバーによるアプリケーションおよびそのコンポーネントを実行するためのサービスの提供方法を制御する設定が提供されます。
このタスクについて
本製品をインストールした後、ご使用のアプリケーション・サーバー用に追加のオプションを構成しなければならない場合があります。 wsadmin ツールでは、AdminTask オブジェクトと AdminConfig オブジェクトのコマンドを使用して構成 ID を取得し、それらのオブジェクトに対する操作を呼び出してアプリケーション・サーバーを構成することができます。 あるいは、スクリプト・ライブラリーを使用して、特定の操作を実行することで、アプリケーション・サーバーを構成することもできます。 スクリプト・ライブラリーは、最も一般的なアプリケーション・サーバー管理機能を自動化するために、プロシージャーのセットを提供します。 各スクリプト・プロシージャーを個別に実行するか、いくつかのプロシージャーを結合することで、新規スクリプトを迅速に開発できます。
アプリケーション・サーバーを構成する際に、 以下のタスクを 1 つ以上を実行しなければならない場合があります。
手順
- サーバーを作成します。 AdminTask オブジェクトの ServerManagement コマンド・グループのコマンド、 または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーを使用して、 新規のアプリケーション・サーバー、Web サーバー、プロキシー・サーバー、または汎用サーバーを作成します。
- 各アプリケーション・サーバーに対して固有の HTTP セッション・クローン ID を構成します。 セッション・アフィニティーが必要な場合は、このトピックのコマンドを使用して、各アプリケーション・サーバーに対して HTTP セッション・クローン ID を構成します。
- データベース・セッション・パーシスタンスを構成します。 AdminConfig オブジェクトを使用して、データベース・パーシスタンスを構成することができます。
- デバッグ・モードで実行する Java 仮想マシンを構成します。 AdminTask オブジェクトの ServerManagement コマンド・グループのコマンド、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureJavaVirtualMachine スクリプトを使用して、Java 仮想マシン (JVM) の構成を変更します。
- EJB コンテナーを構成します。 AdminConfig オブジェクト、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureEJBContainer スクリプトを使用して、 Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナーをご使用の構成内に構成することができます。
- Performance Monitoring Infrastructure を構成します。 wsadmin ツールを使用して、ご使用の環境で Performance Monitoring Infrastructure (PMI) を構成できます。 PMI により、サーバーは、さまざまな製品コンポーネントからパフォーマンス・データを収集することができます。 PMI は、システム・リソースの平均使用統計に関する情報を提供します。異なるコンポーネントにまたがるデータ間での相関はありません。
Java 仮想マシンのログ・ファイルの増大を制限します。 AdminConfig オブジェクト、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureJavaProcessLogs スクリプトを使用して、JVM のログ・ファイルのサイズを構成することができます。 JVM ログには、実行中の JVM からのイベントまたは情報が記録されます。
- オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスを構成します。 AdminConfig オブジェクト、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureORBService スクリプトを使用して、ご使用の環境内で ORB サービスを構成することができます。 ORB は、Internet InterORB Protocol (IIOP) を使用して、クライアントとサーバー間の対話を管理します。 ORB によって、クライアントはネットワーク分散環境でサーバーに対して 要求を行い、応答を受け取ることができます。
- プロセスを構成します。 AdminConfig オブジェクト、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureProcessDefintion スクリプトを使用して、 プロセスをアプリケーション・サーバー構成内に構成することができます。 アプリケーション・サーバー・プロセスの開始または初期化にコマンド行情報を定義することで、 アプリケーション・サーバーのオペレーションを拡張します。 プロセス定義の設定により、実行するプログラム、プログラムを実行させる引数、 および作業ディレクトリーなどのランタイム・プロパティーを定義します。
- ランタイム・トランザクション・サービスを構成します。 AdminControl オブジェクト、 または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureTransactionService スクリプトを使用して、 トランザクション・プロパティーをサーバー用に構成します。 トランザクション・サービスは、 複数のリソース・マネージャーに対する更新を調整してデータのアトミック更新を保証する、 サーバーのランタイム・コンポーネントです。 トランザクションは、アプリケーション、またはアプリケーションがデプロイされているコンテナーにより、 開始したり終了したりします。
- serverindex.xml ファイルにポート番号を設定します。 AdminConfig オブジェクト、AdminTask オブジェクト、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーのスクリプトを使用して、 serverindex.xml ファイルに指定されているポート番号を変更します。 serverindex.xml ファイルのエンドポイントは、構成内の異なるオブジェクトの一部です。
- コンポーネントを使用不可にします。 AdminConfig オブジェクト、または AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureStateManageable スクリプトを使用して、 オペレーションを呼び出すことでコンポーネントを使用不可にすることができます。 このトピックでは、本製品の nameServer コンポーネントを使用不可にする方法について説明します。 このトピックの例を変更して、他のコンポーネントを使用不可にすることができます。
- トレース・サービスを使用不可にします。 詳しくは、トレース・サービスの使用不可化に関するトピックを参照してください。
- サーブレット・キャッシュを構成します。 スクリプトと wsadmin ツールを使用して、サーブレットのキャッシュを構成できます。 動的キャッシュ・サービスは、 アプリケーション・サーバーの JVM 内で動作し、 キャッシュ可能なオブジェクトの呼び出しをインターセプトします。 例えば、サーブレットの service メソッドやコマンドの execute メソッドを通じて呼び出しをインターセプトし、 キャッシュへオブジェクトの出力を格納したり、動的キャッシュからオブジェクトのコンテンツを提供したりします。
- 変数を変更します。詳しくは、変数の変更に関するトピックを参照してください。
- Java 仮想マシンのヒープ・サイズを大きくします。詳しくは、そのトピックを参照してください。