ネーミング・サービスのトラブルシューティングのヒント
ネーミング とは、接続プール、エンタープライズ Bean、メッセージ・リスナーなどのリソースへのアクセスを、クライアント・プロセスに対して公開および提供する Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) サービスです。 リソースにアクセスする際に問題が発生し、それ以外の問題はないような場合は、 ネーミング・サービスに関連する問題である可能性があります。
WebSphere® Application Server ネーミング・サービスを使用して問題を調査するには、
以下のようにします。
アクセスしようとしているリソースをホスティングするサーバーの Java 仮想マシン (JVM) ログを参照します。 NMSV で始まるメッセージは、 ネーミング・サービスに関するものです。
- WebSphere Application Server を実行して、dumpNameSpace ツールを実行し、より簡単に表示できるように、出力のパイプとリダイレクトを行い、「more」コマンドで表示する。このツールを実行すると、
ディレクトリー・パスとオブジェクト名を含む、WebSphere Application Server の名前空間内のオブジェクトが表示されます。
要確認: dumpNameSpace ツールは、分散名前空間内のすべてのオブジェクトをダンプするわけではありません。 コマンドを実行したプロセスのローカル名前空間内のオブジェクトのみをダンプします。
- クライアントがアクセスする必要のあるオブジェクトが表示されない場合は、
管理コンソールを使用して、以下のことを確認する。
- ターゲット・リソースをホスティングするサーバーが始動している。
- ターゲット・リソースをホスティングする Web モジュールまたは EJB コンテナーが実行されている (該当する場合)。
- ターゲット・リソースの Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名が正確かつ更新済みである。
- 問題のリソースがリモートにある場合、
つまりネーム・サーバー・ノードと同じノードにない場合、JNDI 名はホスト名を含めて完全修飾される。
これは特に、サーバーが複数の構成に適用されます。
ネーミング・サービスのランタイム動作に関する詳細情報を表示するには、以下のコンポーネントのトレースを使用可能にして、出力を参照する。
- com.ibm.ws.naming.*
- com.ibm.websphere.naming.*
- CORBA に関連する (例外名の一部に "CORBA" と表示されます) と思われる例外が表示される場合は、 ネーミング・サービス固有の CORBA マイナー・コードを検索し、 さらに下の例外スタックで、問題の真の原因に関する情報を探す。 ネーミング・サービスの例外と説明のリストについては、 インフォメーション・センターの『参照』セクションにある API 文書で、 クラス class com.ibm.websphere.naming.WsnCorbaMinorCodes を参照してください。
これらのステップで問題が解決しない場合は、以下を行ってください。
- WebSphere Application Server でホストされる指定オブジェクトにアクセスできない原因となる特定の問題については、『アプリケーション・アクセスの問題』トピック内の「サーブレット、JSP ファイル、またはその他のクライアントから、WebSphere Application Server でホストされたオブジェクトを検索できない」を参照してください。
- 『問題の診断および修正: 学習用リソース』のリンクを使用して、問題が特定され、文書化されているかどうかを確認してください。
- 類似した問題が見つからない場合、または提供されている情報では問題が解決されない場合は、IBM® サポートに連絡してください。
IBM サポートの資料を利用すると、この問題の解決に必要な情報収集の時間を短縮できます。 PMR を開く前に、IBM サポート・ページを参照してください。