構成単位
構成単位は、ビジネス・レベル・アプリケーション内の構成済みアセットを表します。構成単位を使用すると、アセット・コンテンツはアプリケーション内の他のアセットとの対話が可能になります。また、これにより、製品ランタイムはアセット・コンテンツのロードおよび実行が可能になります。
製品では、以下の 3 つのタイプの構成単位がサポートされます。
- アセット構成単位
- アセットの各デプロイ可能単位を構成してデプロイメント・ターゲット上で実行することにより、アセットから作成された構成単位。
- 共有ライブラリー構成単位
- アセットのデプロイ可能オブジェクトをすべて無視し、アセット JAR ファイルをクラスのライブラリーとして取り扱うことにより、JAR ベースのアセットから作成された構成単位。
- ビジネス・レベル・アプリケーション構成単位。
- 既存のビジネス・レベル・アプリケーションに追加されたビジネス・レベル・アプリケーションから作成された構成単位。
構成単位には、以下の情報が含まれます。
- アセット・コンテンツと特定のホスティング・ランタイムをバインドし、ランタイムがアセットをロードして実行するために必要な構成を追加する構成情報
- アセットが使用する外部サービス、コンポーネント、その他のリソースへの参照
- サービス定義、参照、およびその他の関連構成データ用にカスタマイズされた構成
- デプロイメント・ターゲットまたはランタイム環境のリスト、および構成単位が実行されるランタイム環境に固有の構成
例えば、エンタープライズ Bean (EJB) Java™ アーカイブ (JAR) アセット用の構成単位は、EJB モジュール・インスタンスです。このインスタンスには、EJB Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名、ejb-ref 解決、および EJB JAR が実行されるアプリケーション・サーバーまたはクラスターのリストなど、必要な EJB バインディング情報が含まれています。
製品は、1 つのアセットに対してのみ構成単位を作成します。ただし、複数の構成単位で単一のアセットを共有することができます。これは、異なる構成で同じアプリケーションのバイナリー・ファイルを使用して、異なる実行時動作を提供している場合に、特に有効です。
構成単位に適用されるルールは、以下のとおりです。
- 構成単位は、ビジネス・レベル・アプリケーション内にのみ存在することができます。
- 構成単位にはアプリケーション固有の構成および配線情報が含まれているため、複数のビジネス・レベル・アプリケーションで単一のアセットまたは共有ライブラリー構成単位を共有することはできません。
次の図は、ビジネス・レベル・アプリケーションにおける構成単位の使用を示したものです。ビジネス・レベル・アプリケーションで使用したい、アーカイブなどの未処理ファイルがあると想定します。これらのファイルをビジネス・レベル・アプリケーションに追加するには、最初にそれらのファイルをアセットとしてインポートする必要があります。これにより、それらのファイルが製品リポジトリーに追加されます。 次に、これらのアセットをビジネス・レベル・アプリケーションに追加します。これにより、これらのアセットの構成単位が作成されます。ビジネス・レベル・アプリケーションには、アセット構成単位、共有ライブラリーの構成単位、またはビジネス・レベルの構成単位を含めることができます。
