このセクションでは、プロキシー・サーバーを介した要求のトラフィックのフローに対するトラブルシューティングの方法について説明します。
始める前に
この製品は、プロキシー・サーバー・クラスターに属するマシンにインストールしなければならないため、これらのクラスターに属するマシンおよびノードを知っておく必要があります。
また、アプリケーションの URL、アプリケーション・デプロイメント、
およびクラスター定義の詳細を知っている必要があります。プロキシー・サーバーが開始している必要があります。
このタスクについて
プロキシー・サーバー MBean を使用して、要求が、アプリケーション、次に、特定のアプリケーション・サーバーにどのようにルーティングされるかを決定できます。要求が正しくルーティングされなかった場合は、特定のアプリケーションに対するルーティングを使用不可にしたり、ルーティング・ルールを再構成することができます。
注: このトピックでは、
1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.log、SystemErr.log、trace.log、activity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを
サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、
情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの
トラブルシューティングに関する情報を参照してください。
手順
- プロキシー・サーバー用の Dynamic Route MBean を取得し、URI 用のルーティング情報を生成するオペレーションを起動します。 wsadmin を開始し、
以下に従って Dynamic Route MBean をすべて取得します。
$AdminControl queryNames
type=DynamicRoute,*
set routembean <cut and paste the MBean Identifier from the previous command output>
$AdminControl invoke $routembean debugRouting {http://*/urlpattern all}
すべての仮想ホストが一致するように、アスタリスク (*) を使用するか、または単一の仮想ホストを明示的に指定します。例えば、http://proxy_name:80/urlpattern です。
set routembean コマンドは、直前のコマンドの出力の MBean と
一致する必要があります。指定された仮想ホストおよび URL パターンに一致する、後続のすべての HTTP 要求のために、ルーティングに関連する情報の SystemOut.log ファイルへの生成が、プロキシー・サーバーによって開始されます。
- 標準的な作業負荷トラフィックをプロキシー・サーバーを介して送信します。
- プロキシー・サーバーの SystemOut.log ファイルで、ルーティング情報を分析します。
- プロキシー・サーバーを介したルーティングを使用可能または使用不可にするために、アプリケーションのルーティングに対して必要な変更を行います。変更は、管理コンソールを使用して「」>「」をクリックして行います。
- すべての要求のルーティングが満たされるまで、ステップ 2 から 4 を繰り返します。
- 以下のように、wsadmin を使用したルーティング情報の収集を使用不可にします。
$AdminControl invoke $routembean
stopDebugRouting
タスクの結果
プロキシー・サーバーおよびアプリケーションは、外部アクセス用に正しく構成されました。