リポジトリー・チェックポイントおよび復元機能

リポジトリー・チェックポイントおよび復元機能を使用して、マスター構成リポジトリーから ファイルのコピーをバックアップすることができます。将来の構成変更が原因で操作上の問題が起こった場合、 これらのバックアップを使用して構成を前の状態に戻すことができます。 この機能を使用すると、構成変更によって引き起こされる問題の リカバリー時間を短くすることができます。計画外の停止に関する 調査によると、計画外の停止の 36 パーセントもがオペレーターの エラーによるものです。オペレーターのエラーの一般的な原因は、 不適切な構成変更です。停止時間を最小限にするには、不適切な構成変更を 素早く元に戻せることが重要です。

本製品は以下の 2 つのチェックポイント・タイプをサポートしています。

フル・チェックポイント
フル・チェックポイントは、構成リポジトリー全体の完全な コピーです。フル・チェックポイントは、 ベースラインを確立するために既知の作業構成のスナップショットを取るのに 有用です。フル・チェックポイントは管理上の判断で 手動で作成されます。フル・チェックポイントは マスター・リポジトリーに保管されます。
デルタ・チェックポイント
デルタ・チェックポイントは、構成変更が行われるたびに 製品によって自動的に作成されます。その名前が示すように、デルタ・チェックポイントは構成の完全コピーではなく、サブセットです。このサブセット に含まれるのは、個別の構成変更によって変更される各構成ファイルの変更前イメージのスナップショットです。 個別の構成変更が終わると、構成が保存されます。デルタ・チェックポイントはチェックポイント・リポジトリーに保管されます。

デルタ・チェックポイント はオプションであり、デフォルトでは使用不可になっています。デルタ・チェックポイント を有効にするには、「拡張リポジトリー・サービス」ページで 「自動リポジトリー・チェックポイントを使用可能にする」チェック・ボックス を選択します。

複数のデルタ・チェックポイントを復元するときには、ワード・プロセッサーで元に戻す機能を使用するのと同じように マルチレベルを元に戻していくことができるよう、作成の逆順に復元する必要があります。 順序を無視して復元されたデルタ・チェックポイントがあると、 他のすべてのデルタ・チェックポイントは、 自動チェックポイント構成がリセットされるまで無用になります。

図 1. デルタ・チェックポイント・タイプとフル・チェックポイント・タイプ
フル・チェックポイント
はマスター・リポジトリーに保管され、デルタ・チェックポイントは
チェックポイント・リポジトリーに保管されます

管理コンソールまたはスクリプトを使用して、自動デルタ・チェックポイントを 使用可能または使用不可にしたり、保存するチェックポイントの数を構成したりします。指定された 限度に達すると、次の自動チェックポイントが保存され、最も古いものが廃棄されます。チェックポイント はファイル・システムに保管されます。チェックポイントが保管される場所 を構成することができます。災害復旧を容易にするため、 マスター構成リポジトリーが含まれるシステムとは異なるファイル・システムに チェックポイントを保管できます。


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