トランスポート・チェーンは、1 つ以上のタイプのチャネルで構成されており、
そのそれぞれが異なるタイプの I/O プロトコル (TCP、HTTP など) をサポートしています。
ネットワーク・ポートは、チェーン内のすべてのチャネルで共有できます。
チャネル・フレームワーク機能は、そのポートに着信する要求を、
処理のために適切な I/O プロトコル・チャネルに自動的に配分します。
始める前に
新規トランスポート・チェーンでポートが使用できることを確認します。
共有ポートをセットアップする必要がある場合は、以下のことを実行してください。
- wsadmin コマンドを使用して、トランスポート・チェーンを作成します。
- そのポートを共有するすべてのチャネルに同一の判断ウェイトが割り当てられていることを確認してください。
このタスクについて
IBM® サービス統合テクノロジーのサービス統合バス・コンポーネント、キャッシング・プロキシー、および HA マネージャー・コア・グループ・ブリッジ・サービスなどの機能に
ネットワーク・サービスを提供するように、トランスポート・チェーンを構成する必要があります。
管理コンソールまたは wsadmin コマンドのいずれかを使用して、トランスポート・チェーンを作成することができます。管理コンソールを使用する場合は、以下のステップを実行します。
手順
- 管理コンソールで、 とクリックするか、
とクリックし、
作成するチェーンのタイプに応じて、以下のいずれかのオプションを選択します。
アプリケーション・サーバーの場合、「コンテナー設定」セクションで、
以下のいずれかのオプションを選択します。
- とクリックします。
- とクリックします。
とクリックします。
- 「サーバー・メッセージング」セクションで、またはをクリックします。
プロキシー・サーバーでは、「HTTP プロキシー・サーバー設定」の下の「プロキシー・
サーバー・トランスポート」をクリックし、「HTTPS_PROXY_CHAIN」または「HTTP_PROXY_CHAIN」のいずれかを選択します。
次に、「HTTP プロキシー・インバウンド・チャネル」をクリックします。
- 「新規」をクリックします。
「Create New Transport Chain」ウィザードが初期化されます。
トランスポート・チェーン作成プロセス中に、以下を実行するように指示されます。
- 新規チェーンの名前を指定します。
- トランスポート・チェーン・テンプレートを選択します。
- 新規トランスポート・チェーンのバインド先のポートが使用可能であれば、選択します。
ポートが使用可能でない場合、または新規ポートを定義したい場合は、そのポートのポート名、ホスト名または IP アドレス、
および有効なポート番号を指定します。
トラブルの回避 (Avoid trouble): TCP チャネルを含むチェーンを構成する場合、
ウィザードには構成済み TCP チャネルのリストと、
リストされている TCP チャネルが使用していないポートのリストが表示されます。
それ以外の TCP チャネルが使用していないポートから 1 つを選択する必要があります。
同様に、UDP チャネルを含むトランスポート・チェーンを構成する場合、ウィザードには構成済み UDP チャネルのリストと、これらの UDP チャネルが使用していないポートのリストが表示されます。
それ以外の UDP チャネルが使用していないポートから 1 つを選択する必要があります。
gotcha
「終了」をクリックすると、
「トランスポート・チェーン」パネル上の定義済みトランスポート・チェーンのリストに新規トランスポート・チェーンが追加されます。
- トランスポート・チェーンの名前をクリックすると、
そのチェーンに含まれるトランスポート・チャネル用の有効な構成設定が表示されます。
これらの設定を変更するには、以下のアクションを実行してください。
- 設定の変更が必要なチャネルの名前をクリックします。
- 構成設定を変更します。
一部の設定 (ポート番号など) は、トランスポート・チェーンの作成時の指定によって決まり、変更することはできません。
- ご使用のシステム用に定義するカスタム・プロパティーを設定するには、
「」をクリックします。
- 構成を変更したら、「OK」をクリックします。
- アプリケーション・サーバーを停止し、再始動します。
変更を反映させるには、
アプリケーション・サーバーを停止して、再度始動する必要があります。
次のタスク
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
サーバー始動中に転送を開始させるための呼び出しを実行するルーチンを更新します。
ルーチンがサーバー始動中に転送を開始する呼び出しを実行すると、製品は呼び出しをトランスポート・チャネル呼び出しに変換します。
サーバー始動中に転送を開始させるための呼び出しを実行するルーチンを更新します。
ルーチンがサーバー始動中に転送を開始する呼び出しを実行すると、製品はエラー・メッセージを発行します。
トラブルの回避 (Avoid trouble): 新しい Web コンテナー・トランスポート・チェーンを作成する場合、writeBufferSize 属性の初期値は 8192 で、これはほとんどの Web コンテナー・トランスポート・チェーンに対して小さすぎます。管理コンソールまたは wsadmin スクリプトを使用してこの属性の値を 32768 に変更することをお勧めします。管理コンソールを使用してこの属性の値を変更する場合は、以下のステップを実行します。
- 「サーバー」をクリックし、「サーバー・タイプ」を展開します。
- をクリックします。
- 「Web コンテナー設定」を展開し、 をクリックします。
- 「Web コンテナー・インバウンド・チャネル」をクリックします。
- 「書き込みバッファー・サイズ」フィールドに 32768 を指定し、「OK」をクリックします。
- 「保存」をクリックします。
wsadmin スクリプトを使用して値を変更する場合は、Web コンテナー・インバウンド・チャネル・プロパティー・ファイルの操作に関する資料を参照してください。
gotcha