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アプリケーション配置コントローラーのモニターおよびチューニング

アプリケーション配置コントローラーは、デフォルト設定で動作するよう設計されています。しかし、最良の結果を確実にするため、 アプリケーション配置コントローラーの微調整が必要になる場合があります。

始める前に

アプリケーション配置を調整する前に、 動的アプリケーション配置を実行中にする必要があります。アプリケーション配置の使用可能化について 詳しくは、『動的アプリケーション配置の構成』を参照してください。

管理のロールに応じて、アプリケーション配置コントローラーの 構成時に次の特定の特権が許可されます。

  • モニター: 情報を 表示できます。
  • オペレーター:「構成」タブで情報を表示できます。 「ランタイム」タブで設定を変更できます。
  • コンフィギュレーター: 構成を 変更できますが、ランタイム設定を変更することはできません。
  • 管理者: すべての特権を持ちます。

このタスクについて

アプリケーション配置コントローラーを調整するのには以下の理由があります。
  • ランタイム・タスクが有効期限切れとなるまでの時間を調整する
  • サーバーの始動または停止が失敗とみなされるまでの経過時間を調整する
  • アプリケーションの配置変更間隔時間長を調整する

手順

  1. 管理コンソールで、「動作ポリシー」 > 「オートノミック・マネージャー」 > 「アプリケーション配置コントローラー」をクリックします。
  2. 構成タブのパーシスタント設定を変更するのか (アプリケーション配置コントローラーの停止から開始まで持続します)、ランタイム・タブでランタイム設定をテストするのか (アプリケーション配置コントローラーが有効な限り存続します) を決定します。 ランタイム設定の変更を選択して、 この設定が本当に永続設定したい設定なのかを 確認できます。「Save to repository」をクリックすると、 ランタイム設定をパーシスタント設定にすることができます。
  3. 必要に応じて、アプリケーション配置コントローラー設定を変更してください。

    これらのステップの後にある表には、一般的な構成設定が示されています。

  4. カスタム・プロパティーを定義して、配置の動作を変更します。

    reservedMemoryFixed および reservedMemoryPercent カスタム・プロパティーを指定して、WebSphere® Application Server または Intelligent Management に関係していないプロセス用に予約するノード・メモリー量を定義します。

    アプリケーション配置コントローラーに設定できるカスタム・プロパティーについては、 『アプリケーション配置カスタム・プロパティー』を参照してください。
  5. 適用」または「OK」をクリックします。 変更を保存します。
  6. 必要に応じて、設定の繰り返しと変更を行ってください。 ご使用の環境に対して可能な 最良の構成が見つかるまで変更を行ってください。

タスクの結果

表 1. 一般的な構成設定
設定値 説明
使用可能 アプリケーション配置コントローラーを使用可能または使用不可にします。アプリケーション配置コントローラーを使用不可にすると、 動的クラスターのすべてオートノミック・オペレーションが使用不可になります。配置コントローラーを 使用不可にすると、動的クラスターにあるアプリケーションのサイズと配置に関して 動的変更はできません。この操作は、すべての動的クラスターを静的クラスターに 変更することと同じです。
承認タイムアウト ランタイム・タスクの有効期限が自動的に切れるまで、 キューでアクションを待つ時間を制御します。許容時間値は、 1 から 60 分です。この設定は監視操作モード特有の設定です。 操作環境が監視モードに設定されると、 アプリケーション配置コントローラーはタスクを作成しますが、変更するには システム管理者の承認待ちをする必要があります。

アプリケーション配置コントローラーは、 タイムアウトになったランタイム・タスクを、ユーザーが拒否したタスクとして扱います。

サーバー操作タイムアウト 操作が失敗と判断される前に、操作を開始または停止して 完了するまでアプリケーション配置コントローラーが待機する時間を 分単位で表します。

サーバーを開始または停止するまでの、 予想される最悪のケースの値を設定してください。

許容値 は 1 から 60 分です。タイムアウトになる前にサーバーが開始に失敗すると、そのサーバーは保守モードになります。アプリケーション配置コントローラーでは、開始の問題が手動で修正され、そのサーバーが手動で開始されるまで、そのサーバーの開始を再試行することはありません。 サーバーが開始すると、アプリケーション配置コントローラーではそのサーバーの開始を検出します。

サーバー操作タイムアウト前にサーバーが始動に失敗した場合は、サーバーは自動的に保守モードにはなりません。サーバーの始動に失敗すると、代わりにランタイム・タスクが生成されます。このサーバーは、手動で正常に再始動されない限り、アプリケーション配置コントローラーによって再度始動が試みられることはありません。サーバーを手動で正常に始動すると、アプリケーション配置コントローラーは、サーバーが始動されたことの通知を受けます。

サーバーを保守モードにしたい場合、アプリケーション配置コントローラーで maintenanceModeOnOperationFail カスタム・プロパティーを設定できます。

正常に始動 した後でサーバーを保守モードから解除したい場合は、アプリケーション配置コントローラー で unsetMaintenanceModeAfterStart カスタム・プロパティーを指定できます。

アプリケーション配置コントローラーに設定できるカスタム・プロパティーについては、 『アプリケーション配置カスタム・プロパティー』を参照してください。
配置変更間の最小時間 変更の新規バッチを開始するまでアプリケーション配置コントローラーが待機する時間の 合計を指定します。アプリケーション配置コントローラーは、 直前の変更が完了した後、またはタイムアウト後の変更の バッチを待たなければならない場合があります。許容値は 1 分 から 24 時間までです。

この値を設定するとき、サーバーの開始または停止に関連したオーバーヘッドを 考慮してください。サーバーの開始と停止には数分かかります。 またノードに追加の負荷がかかる場合があります。

あまり頻繁に配置コントローラーにアプリケーション配置の再調整を許可すると、 追加されたオーバーヘッドは、動的クラスターのサイズ変更で 獲得できる拡大したパフォーマンス向上を無効にします。例えば、サーバーの開始に 1 分 かかり、配置変更間の最小時間が 20 分の場合、 配置変更はパフォーマンスに約 5% の 影響を与えます。

この値を、サーバーを開始するのに必要な時間の少なくとも 20 から 30 倍の時間に設定してください。 数時間以上の値を設定すると、アプリケーション配置が 1 日 2 回以上発生しない ことになります。トラフィック負荷とアプリケーション要求を 1 日に数回調整できる場合、 配置変更はより頻繁に 実行できます。

アプリケーション配置コントローラーは、その最高パフォーマンスに調整されます。


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