マルチホーム環境においてロード・バランサーを使用する複数のプロキシー・サーバーの構成

マルチホーム環境においてロード・バランサーを使用する複数のネットワーク・インターフェースを持つ複数のプロキシー・サーバーを構成できます。

始める前に

Communications Enabled Applications (CEA) により、複数のプロキシー・サーバーの複数のネットワーク・インターフェースがロード・バランサーを使用するようにすることができます。

マルチホーム環境では、プロキシー・サーバーで複数の仮想 IP (VIP) 別名アドレスを定義する必要があり、さらに各 VIP 別名アドレスごとにプロキシー・トランスポート・チェーンを定義する必要があります。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): トランスポート・チェーン名にはアスタリスク (*) を使用しないようにしてください。 代わりに、トランスポート・チェーンのホスト名および IP アドレスを使用してください。gotcha

このタスクについて

以下のセットアップには、2 つのクラスター、および 2 つの VIP 別名アドレスが定義されている 2 つのプロキシー・サーバーによるロード・バランサーの構成が含まれています。 両方のプロキシー・サーバーに対して以下のステップが繰り返されるようにしてください。

手順

  1. 管理コンソールで、「サーバー」>「サーバー・タイプ」と展開し、「WebSphere プロキシー・サーバー」>「proxy_nameとクリックします。
  2. プロキシー設定」で、「SIP プロキシー・サーバー設定」を展開し、「SIP プロキシー設定」をクリックします。
  3. 「Load Balancer のヘルス・チェック」で、ロード・バランサー・メンバーを IP アドレス 1 および IP アドレス 2 に設定します。 ロード・バランサーの IP アドレスは、SIP 正常性検査のソースを突き止めるために使用されます。
  4. 「コンテナー対応ネットワーク・インターフェース (Container facing network interface)」で、User Datagram Protocol (UDP) インターフェースを指定します。 UDP インターフェースは、バックエンド SIP コンテナーが送受信するすべての UDP データのネットワーク・インターフェースを指定します。
  5. カスタム・プロパティー」をクリックし、各プロトコル・タイプ (UDP、TCP、および TLS) のデフォルト・プロトコル・チェーン名タイプを設定します。 プロキシー・サーバーで使用するデフォルトのチェーン名を指定します。 「SIP プロキシー設定」パネルで、各プロトコルごとに適切なデフォルト・インターフェースを指定するようにカスタム・プロパティーをセットアップすることができます。 これらのインターフェースは、アプリケーションが使用するインターフェースを指定していないとき、アウトバウンド要求を送信するために使用されます。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「サーバー・タイプ」と展開し、「WebSphere プロキシー・サーバー」>「proxy_nameとクリックします。
    2. プロキシー設定」で、「SIP プロキシー・サーバー設定」を展開し、「SIP プロキシー設定」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。
    3. SIP プロキシー設定のトランスポート・セクションを構成する適切なチェーン名を入力してください。 トランスポート・タイプごとに 1 つのカスタム・プロパティーがあります。
    カスタム・プロパティー名 説明
    defaultUDPChainName setOutboundInterface が呼び出されないときに使用されるデフォルトの UDP チェーン名。
    defaultTCPChainName setOutboundInterface が呼び出されないときに使用されるデフォルトの TCP チェーン名。
    defaultTLSChainName setOutboundInterface が呼び出されないときに使用されるデフォルトの TLS チェーン名。
  6. 管理コンソールで、「サーバー」>「サーバー・タイプ」と展開し、「WebSphere プロキシー・サーバー」>「proxy_nameとクリックします。
  7. プロキシー設定」で、「SIP プロキシー・サーバー設定」を展開し、「SIP プロキシー・サーバー・トランスポート」をクリックします。
  8. 「トランスポート・チェーン」パネルで、次のようにします。
    1. 各ネットワーク・インターフェースごとにホスト名または IP アドレスを使用して 2 つの TCP トランスポート・チェーンを追加します。
    2. 各ネットワーク・インターフェースごとにホスト名または IP アドレスを使用して 2 つの UDP トランスポート・チェーンを追加します。
    3. プロキシー・サーバーの VIP 別名アドレスを使用して 2 つの UDP トランスポート・チェーンを追加することによって、ロード・バランサーがプロキシー・サーバーと通信できるようにします。 この 2 つの固有 VIP 別名アドレスは、両方のプロキシー・サーバーで同じものでなければなりません。
  9. プロキシー・サーバーをリサイクルします。

タスクの結果

これで、ロード・バランサーを使用する 2 つのプロキシー・サーバーのためのマルチホーム・ネットワーク・インターフェースの構成は正常に完了しました。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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