WebSphere® Application Server WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルは、QWAS85
サブシステム内で稼働し、TCP/IP がシステムで構成されて活動状態にあることを
必要とします。ここでは、WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行できるようにシステムを準備する方法について説明します。
始める前に
製品を開始するためには、TCP/IP がアクティブになっている必要があります。
始動プログラムまたは自動開始ジョブで STRSBS QWAS85/QWAS85 コマンドの前に、STRTCP コマンドが実行されるようにします。
システム始動プログラムは、QSTRUPPGM システム値によって定義されます。
QSTRUPPGM システム値について詳しくは、「実行管理の手引き」(SD88-5009)
(http://publib.boulder.ibm.com/cgi-bin/bookmgr/BOOKS/QB3ALG03/CCONTENTS) を参照してください。
このタスクについて
このタスクを完了して、システムを以下のように構成します。
- WebSphere Application Server WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行します。
- QWAS85 サブシステムが開始するときに自動的に始動するように、これらのプロファイルを構成する
手順
- WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行するようにシステムを準備するには、以下のステップに従います。
- Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP) を開始します。
IBM® i コマンド行で、次のコマンドを入力します。
STRTCP
- アプリケーション・サーバー・プロファイルを開始するには、次のいずれかのトピックを参照します。
- アプリケーション・サーバーの始動
- デプロイメント・マネージャーの開始と停止
注: - 前のリリースと異なり、WebSphere Application Server バージョン 6 以降のリリースは、サブシステムが開始するときにデフォルト・アプリケーション・サーバーを開始しません。
startServer または startManager Qshell スクリプトを使用してサーバー・プロファイルを開始するときは、QWAS85 サブシステムが現在アクティブでなければ、QWAS85 サブシステムが開始されます。
- WebSphere Application Server Network Deployment には、製品がインストールされていなくても、スタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイル、管理対象の (統合済み) プロファイル、およびデプロイメント・マネージャー・プロファイルのためのサポートが含まれています。
WebSphere Application Server Network Deployment をインストールするとき、デフォルト・プロファイルと dmgr プロファイルの 2 つのプロファイルが作成されます。
デフォルト・プロファイルはスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルであり、dmgr プロファイルはデプロイメント・マネージャー・プロファイルです。
- 以下のいずれかの方法を使用して、サーバーが実行中であることを確認します。
- IBM i コマンド行で、活動ジョブの処理 (WRKACTJOB) コマンドを実行します。
WRKACTJOB SBS(QWAS85)
ご使用のサーバー・ジョブがリストされます。
サーバーが要求を受け入れる準備ができているとき、ジョブ・ログはメッセージ WAS0106
を含んでいます: WebSphere Application Server serverName ready。
- System i® ナビゲーターで、「サーバー・ジョブ」の下で QIBM_WSA_ADMIN を検索します。
- ご使用のユーザー・プロファイルに QWAS85/QWASJOBD ジョブ記述と QWAS85/QWAS85 サブシステム記述に対する権限がある場合、QWAS8 サブシステム開始時に WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルが自動的に開始するように構成できます。各プロファイルに対して以下のステップを実行します。
- WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルによって使用されるジョブ記述の複製を作成します。
例えば、IBM i コマンド行では、次のコマンドを実行します。
CRTDUPOBJ OBJ(QWASJOBD) FROMLIB(QWAS85) OBJTYPE(*JOBD) TOLIB(mywasjobd) NEWOBJ(mydmgr)
- mydmgr ジョブ記述と関連付けられているユーザー・プロファイルの名前を指定します。
ユーザー・プロファイルは QEJBSVR です。
CHGJOBD JOBD(mywasjobd/mydmgr) USER(QEJBSVR)
- 「要求データまたはコマンド (RQSDTA)」フィールドがサーバーを開始させるように、CHGJOBD コマンドを使用して、新規に作成されたジョブ記述を変更します。
例えば、デフォルト・デプロイメント・マネージャー・サーバー (dmgr) を開始させるには、RQSDTA 値を以下のように設定します。
'QSYS/CALL PGM(product_library/QWASSTRSVR)
PARM(''-profilePath'' ''/QIBM/UserData/WebSphere/
AppServer/V85/ND/profiles/
dmgr'' ''-server'' ''dmgr'')'
デフォルト・アプリケーション・サーバー (server1) を開始するには、RQSDTA 値を以下のように設定します。
'QSYS/CALL PGM(product_library/QWASSTRSVR) PARM(''-profilePath''
''/QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V85/ND/profiles/default''
''-server'' ''server1'')'
- 自動開始ジョブ・エントリーを QWAS85/QWAS85 サブシステム
に追加します。IBM i コマンド行から次のコマンドを入力します。
ADDAJE SBSD(QWAS85/QWAS85) JOB(mydmgr) JOBD(mywasjobd/mydmgr)
システムの始動時に QWAS85 サブシステムが開始するようにシステムを構成することができます。
自動始動を有効にするには、システム始動プログラムに以下の行を追加します。
STRSBS QWAS85/QWAS85
タスクの結果
WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行するためにシステムが構成されました。また、QWAS85 サブシステムの開始時にこれらのプロファイルが自動的に開始するように構成された可能性があります。
次のタスク
アプリケーションをデプロイして、開始します。