AdminTask オブジェクトのアプリケーション管理コマンド・グループ

Jython または Jacl スクリプト言語を使用すると、wsadmin ツールで アプリケーションを管理できます。AppManagementCommands グループのコマンドおよび パラメーターを使用すると、 SQL Java™ (SQLJ) プロファイルまたは IBM Optim PureQuery Runtime バインド・ファイルを表示して処理できます。

AdminTask オブジェクトの AppManagementCommands コマンド・グループには、以下の コマンドが含まれます。

listSqljProfiles

listSqljProfiles コマンドは、指定されたアプリケーションのエンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルを構文解析し、SQLJ ファイルのリストを戻します。 SQLJ プロファイルには、.ser ファイル名拡張子が付いています。 SQLJ プロファイルでないファイルが EAR ファイルにあるが、.ser ファイル名拡張子が 付いている場合、これらのファイルもリストされる場合があります。

パラメーターおよび戻り値

-appName
インストールされているアプリケーションの名前。アプリケーションは、 カスタマイズが実行されてバインディングされる前に、インストールしておく必要があります。このパラメーターは必須です。

バッチ・モードの使用例:

  • JACL を使用:
    $AdminTask listSqljProfiles {-appName application_name}
  • Jython を使用:
    print AdminTask.listSqljProfiles('-appName application_name')
対話モードの使用例:
  • JACL を使用:
    $AdminTask listSqljProfiles -interactive
  • Jython を使用:
    print AdminTask.listSqljProfiles('-interactive')
出力は、ローカル・オペレーティング・システムに固有の構文で表示されます。使用可能なプロファイルのリストをグループ・ファイル (.grp 拡張子を持つ) に直接追加することができます。

processSqljProfiles

processSqljProfiles コマンド は、SQLJ プロファイルの DB2® カスタマイズを作成します。 このコマンドは、オプションで SQLJ プロファイル・バインダーを呼び 出し、DB2 パッケージ をバインドします (デフォルト)。
ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: 大規模なエンタープライズ・アプリケーションを処理している場合、 または多くの SQLJ プロファイルを処理している場合、処理は wsadmin ツールのデフォルトの タイムアウトより長い時間がかかる場合があります。wsadmin ツールのデフォルトの接続 タイムアウトは、3 分に設定されています。デフォルトのタイムアウトに達し、サーバーへの 接続が切断されると、wsadmin コンソールはタイムアウト文を表示します。カスタマイズ とバインド・プロセスの最終結果、およびそのプロセスの時間数について、システムの出力 ログを確認できます。 前のコマンドが完了するまで、processSqljProfiles コマンドを再度開始しないで ください。開始すると、結果が予測できないものになる場合があります。
この切断を回避するには、セッション・タイムアウトを長い時間に構成します。 処理の合計時間についてシステムの出力ログを参照し、その時間数を新しい タイムアウト値の基礎として使用します。デフォルトのタイムアウト値を拡張するには、使用している 接続タイプに該当する wsadmin プロパティー・ファイルを変更します。
  • SOAP 接続タイプの場合は、soap.client.props ファイルで以下のエントリーを変更します。
    com.ibm.SOAP.requestTimeout=180
  • JSR160RMI および RMI 接続タイプの場合は、sas.client.props ファイルで以下の エントリーを変更します。
    com.ibm.CORBA.requestTimeout=180
  • IPC 接続タイプの場合は、ipc.client.props ファイルで以下のエントリーを変更します。
    com.ibm.IPC.requestTimeout=180
bprac
バインディングまたはカスタマイズが実行されているかどうかを確認するには、 以下の 2 つの方法があります。
  • カスタマイズ・プロセスを実行した場合、コマンド行から照会を実行して、 変更されたアプリケーションの EAR ファイルを確認できます。
    wsadmin>print AdminConfig.hasChanges()
    サーバーで変更がなかった場合は、照会で 0 が 戻され、サーバーで変更があった場合は、1 が戻されます。変更が保存されていない 構成ファイルを表示するには、以下を実行します。
    wsadmin>print AdminConfig.queryChanges()
    .
  • バインディングまたは処理が正常に完了しているかどうかを判別するために、System Out ログを確認します。

ターゲット・オブジェクト

インストールされているアプリケーション の SQLJ プロファイル。これらのプロファイルは、単一、シリアルの .ser ファイル、または .grp グループ・ファイルでグループ化されたプロファイルのいずれかです。このターゲット・オブジェクトは必須です。

パラメーターおよび戻り値

-appName
インストールされているアプリケーションの名前。アプリケーションは、 カスタマイズが実行されてバインディングされる前に、インストールしておく必要があります。このパラメーターは必須です。
-classpath
必要な SQLJ ドライバーの JAR ファイルがある場所をアプリケーション・サーバーに 示すパス。このパラメーターはオプションです。
-dburl
ネットワーク上の DB2 サーバーのロケーション。 このパラメーターはオプションです。
-user
DB2 データベース にアクセスを実行しているアカウントのユーザー名。 このパラメーターはオプションです。
-password
DB2 データベースにアクセスしているアカウントのパスワード。このパラメーターはオプションです。
-options
db2sqljcustomize コマンドと一緒に使用される追加オプションが -options パラメーターの下に挿入されることがあります。ただし、前にリストされたパラメーターは除きます。 このパラメーターはオプションです。 db2sqljcustomize コマンドの追加情報について詳しくは、db2sqljcustomize - SQLJ プロファイル・ カスタマイザーを参照してください。
-profiles
SQLJ プロファイルの .ser ファイルまたは .grp ファイルのロケーション。このパラメーターは必須です。

バッチ・モードの使用例:

  • Jacl を使用:

    $AdminTask processSqljProfiles {-appName FVT -classpath {C:/IBM/SQLLIB/java/db2jcc.jar } -url
     jdbc:db2://server.domain.ibm.com:50000/JTEST1 -user dbuser1 -password ***** -options "-rootpkgname MYPKG" -profiles
     {c:/temp/ApplicationSerNames.grp }} 

  • Jython を使用:

    AdminTask.processSqljProfiles('[-appName Application -classpath ["C:/IBM/SQLLIB/java/db2jcc.jar"]
     -dbURL "jdbc:db2://server.domain.ibm.com:50000/JTEST1" -user dbuser1 -password ***** -options [-rootpkgname MYPKG] -profiles
     ["c:/temp/ApplicationSerNames.grp"]]')

対話モードの使用例:

wsadmin>print AdminTask.processSqljProfiles('-interactive') Process serialized SQLJ 
 profiles. Process the serialized SQLJ profiles in an installed application. 
Customize the profiles with run time information and bind static SQL packages in a database.  
Refer to the Database SQLJ customize and bind documentation.  
Do only bind 
 processing.  (bindOnly): false  *Application name. (appName): Application  Classpath to SQLJ tools. (classpath): 
 C:/IBM/SQLLIB/java/db2jcc.jar  Database connection URL. (dbURL):  Database connection user name. (user):  Database connection 
 パスワード(password):  Options for SQLJ tools. (options):  *SQLJ profile names. (profiles): c:/temp/ApplicationSerNames.grp
 Process serialized SQLJ profiles.  
F (Finish) C (Cancel)   Select [F, C]: [F]  WASX7278I: Generated command line: 
 AdminTask.processSqljProfiles('[-bindOnly false -appName Application -classpath [C:/IBM/SQLLIB/java/db2jcc.jar] -profiles 
 [c:/temp/ApplicationSerNames.grp ]]') 

listPureQueryBindFiles

listPureQueryBindFiles コマンドは、 指定されたアプリケーションの EAR ファイルを構文解析し、見つかった .bindprops および .pdqxml ファイルの リストを戻します。PureQuery バインド・オプション・ファイルには、.bindprops ファイル名拡張子が付いています。バインド・ファイルには、.pdqxml ファイル名拡張子が付いています。pureQuery バインド・ファイルではないが、.bindprops または .pdqxml ファイル名拡張子を持つファイルが EAR ファイルに含まれている場合は、それらのファイルをリストすることもできます。

パラメーターおよび戻り値

-appName
インストールされているアプリケーションの名前。このパラメーターは必須です。

バッチ・モードの使用例:

  • JACL を使用:

    $AdminTask listPureQueryBindFiles {-appName application_name}
  • Jython を使用:

    print AdminTask.listPureQueryBindFiles('-appName application_name')
対話モードの使用例:
  • JACL を使用:

    $AdminTask listPureQueryBindFiles -interactive
  • Jython を使用:

    print AdminTask.listPureQueryBindFiles('-interactive')

出力は、ローカル・オペレーティング・システムに固有の構文で表示されます。

processPureQueryBindFiles

processPureQueryBindFiles コマンドは、pureQuery バインド・ファイルのリスト上の DB2 pureQuery バインド・ユーティリティーを 呼び出します。
ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: 大規模なエンタープライズ・アプリケーションを処理 している場合、または wsadmin を使用して多くの pureQuery バインド・ファイルを処理 している場合、処理は wsadmin ツールのデフォルトのタイムアウトより長い時間がかかる 場合があります。wsadmin ツールのデフォルトの接続 タイムアウトは、3 分に設定されています。デフォルトのタイムアウトに達し、サーバーで 実行されているプロセスが完了していないと、wsadmin コンソールはタイムアウト文を表示 します。バインド・プロセスの最終結果、およびプロセスが完了した時間について、 システムの出力ログを確認できます。 前のコマンドが完了するまで、processPureQueryBindFiles コマンドを再度開始しないで ください。開始すると、結果が予測できないものになる場合があります。
このタイムアウトを回避するには、wsadmin 要求のタイムアウトを長い時間に構成します。 カスタマイズおよびバインディング・プロセスが正常に完了した後で、 システムの出力ログを使用して、処理時間の合計を見積もります。この時間枠を新しい タイムアウト値の基礎として使用します。デフォルトのタイムアウト値を拡張するには、使用している 接続タイプに該当する wsadmin プロパティー・ファイルを変更します。
  • SOAP 接続タイプの場合は、soap.client.props ファイルで以下のエントリーを変更します。
    com.ibm.SOAP.requestTimeout=180
  • JSR160RMI および RMI 接続タイプの場合は、sas.client.props ファイルで以下の エントリーを変更します。
    com.ibm.CORBA.requestTimeout=180
  • IPC 接続タイプの場合は、ipc.client.props ファイルで以下のエントリーを変更します。
    com.ibm.IPC.requestTimeout=180
bprac

バインディングが実行されているかどうかを確認するため、System Out ログを確認して、バインド・プロセスが正常に完了しているかどうかを判別します。

パラメーターおよび戻り値

-appName
処理される pureQuery バインド・ファイルを含むインストール済みアプリケーション の名前。アプリケーションをインストールしてからバインドを実行するようにする必要があります。
-classpath
IBM Optim pureQuery Runtime バインド・ユーティリティーを含む次の Java アーカイブ (JAR) ファイルのパスのリストおよび依存関係: pdq.jar、pdqmgmt.jar、db2jcc4.jar または db2jcc.jar、db2jcc_license_cisuz.jar または db2jcc_license_cu.jar。ファイル分離文字として、/ または ¥¥¥¥ を使用します。JAR ファイルのパスを区切るには、空白文字を使用します。
-dburl
データベースの接続のための URL。フォーマット は、jdbc:db2://server_name:port/database_name です。
-user
DB2 データベース にアクセスを実行しているアカウントのユーザー名。
-password
DB2 データベースにアクセスしているアカウントのパスワード。
-options
IBM Optim PureQuery Runtime バインド・ユーティリティーによって必要とされる追加オプション。 -bindoptions "bind_options_string" などのバインド・オプションを指定します。 pureQuery バインド・ ユーティリティーについて詳しくは、IBM Optim PureQuery Runtime バインド・ユーティリティーに関するトピック を参照してください。
-files
処理される pureQuery バインド・ファイルの名前のリスト。バインド・ファイルの パス名は、それらが含まれるアプリケーションの EAR ファイルに相対させる必要があります。ファイル分離文字として、/ または ¥¥¥¥ を使用します。複数のプロファイル・パスを 指定する場合、区切り記号として空白文字を使用します。

バッチ・モードの使用例:

  • Jacl を使用:

    $AdminTask processPureQueryBindFiles {-appName MyApp -classpath {/pdq_home/pdq.jar /pdq_home/pdqmgmt.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc4.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc_license_cu.jar } -url jdbc:db2://hostname:50000/databasename -user dbuser1 -password dbpswrd1 -options {-bindoptions "BLOCKING NO"} -files {META-INF/xyz.bindprops META-INF/abc.bindprops }}
  • Jython を使用:

    print AdminTask.processPureQueryBindFiles('[-appName MyApp -classpath [/pdq_home/pdq.jar 
     /pdq_home/pdqmgmt.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc4.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc_license_cu.jar ] -url 
     jdbc:db2://hostname:50000/databasename -user dbuser1 -password dbpswrd1 -options [-bindoptions "BLOCKING NO"] -files 
     [META-INF/xyz.bindprops META-INF/abc.bindprops ]]')

対話モードの使用例:

print AdminTask.processPureQueryBindFiles('-interactive') Process pureQuery bind files.  
 Process the pureQuery bind files in an installed application.  Bind static SQL packages in a database.  Refer to the pureQuery 
 Bind utility documentation.  *Application name. (appName): MyApp Classpath to pureQuery Bind utility. (classpath): 
 /pdq_home/pdq.jar /pdq_home/pdqmgmt.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc4.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc_license_cu.jar *Database 
 connection URL. (url): jdbc:db2://hostname:50000/databasename Database connection user name. (user): dbuser1 Database connection 
 パスワード(password): dbpswrd1 Options for the pureQuery Bind utility. (options): -bindoptions "BLOCKING NO" *pureQuery bind file 
 names. (files): META-INF/xyz.bindprops META-INF/abc.bindprops  Process pureQuery bind files.  F (Finish) C (Cancel)  Select [F, 
 C]: [F] WASX7278I: Generated command line: AdminTask.processPureQueryBindFiles('[-appName MyApp -classpath [/pdq_home/pdq.jar 
 /pdq_home/pdqmgmt.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc4.jar /db2_home/SQLLIB/java/db2jcc_license_cu.jar ] -url 
 jdbc:db2://hostname:50000/databasename -user dbuser1 -password ***** -options [-bindoptions "BLOCKING NO"] -files 
 [META-INF/xyz.bindprops META-INF/abc.bindprops ]]')

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ファイル名:rxml_atappmancommandsgroup.html