ノードのグループを定義して、大規模環境の構成を単純化します。
ノード・グループにより、複数のノードに対してジョブをサブミットできます。
始める前に
柔軟な管理環境内で、ジョブ・マネージャーを作成して 1 つ以上のノードを登録します。ジョブ・マネージャー・プロセスが実行中であることを確認してください。
このタスクについて
複数のデプロイメント・マネージャー間で管理アクションを調整したり、
複数の統合されていないアプリケーション・サーバーを非同期に管理したり、
ジョブをサブミットしてジョブ・マネージャーを含む管理プロファイルからサーバーを
開始したりすることができます。ジョブ・マネージャーの使用を開始してジョブを実行
するには、ジョブ・マネージャーの管理対象ノードとしてアプリケーション・サーバー・ノード
およびデプロイメント・マネージャー・ノードを登録してください。
ノード・グループを使用すると、ブランチ・オフィス・システムやサーバー・ファームの管理が容易になるなど、システム管理の方法が改善されます。例えば、あるビジネスで 1000 カ所のグローバルなストア・ロケーションがあり、それぞれのロケーションには 3 台のアプリケーション・サーバーがあるとします。
各ストア・ロケーションはビジネス本部のデータ・センターに接続されています。
このビジネスの場合、すべてのシステムの管理とジョブの実行はビジネス本部から行っています。
このシナリオでは、大陸ごとに 1 つのノード・グループを作成することにより、ビジネスにおけるブランチ・オフィスの管理を容易にすることができます。
手順
- wsadmin ツールを起動します。
app_server_root/bin ディレクトリー
に移動してから以下のコマンドを実行して、wsadmin ツールを起動し、ジョブ・マネージャー・プロセスに接続
します。
wsadmin -profileName myJobManager -lang jython
- ノード・グループを作成します。
createManagedNodeGroup コマンドを使用して、柔軟な管理構成内に新規のノード・グループを作成します。
AdminTask.createManagedNodeGroup('-groupName European_Branch_Offices
-description "Management group for all European branch offices"')
- ノードをノード・グループに追加します。
addMemberToManagedNodeGroup コマンドを使用して、ノードを新規グループに追加します。
各ノードは 1 つ以上のグループに所属できます。
以下のコマンド例は、
Hursley_office、
Berlin_office、
Warsaw_office、および
Paris_office の各ノードを
European_Branch_Offices ノード・グループに追加します。
AdminTask.addMemberToManagedNodeGroup('-groupName European_Branch_Offices -managedNodeNameList
"[Hursley_Node01][Berlin_Node01][Warsaw_Node01][Paris_Node01]"')
- オプション: システムによってノードがノード・グループに追加されたことを確認します。
以下の例に示すように、
getManagedNodeGroupMembers コマンドは、対象のノード・グループのノードを表示する場合に使用します。
AdminTask.getManagedNodeGroupMembers('-groupName European_Branch_Offices')
以下の出力例に示すように、このコマンドは、対象のノード・グループに登録されているノード名のリストを戻します。
"[Hursley_Node01][Berlin_Node01][Warsaw_Node01][Paris_Node01]"
タスクの結果
ノード・グループ・メンバーで構成されるノード・グループが、柔軟な管理構成内に存在するようになります。
次のタスク
ジョブ・マネージャーを使用して、ノード・グループのジョブをサブミット、モニター、および管理してください。