Web サービス・ゲートウェイの使用
Web サービス・ゲートウェイを使用して、既存のサービス (インバウンド・サービスまたは アウトバウンド・サービスのいずれか) を、ゲートウェイから提供される 新規 Web サービスにマップします。ゲートウェイは、プロキシーとして機能します。ゲートウェイ・ サービスのユーザーは、基本となるサービスが内部で提供されているのか外部で提供されているのかを意識する必要はありません。 ゲートウェイの使用によって、Web サービス要求の管理、 アクセスおよび妥当性検査を一個所で行うことができ 、Web サービス・ユーザーのそれぞれのグループがどの Web サービスを 使用できるのかを制御できるようになります。
始める前に
Network Deployment セルの一部である WebSphere® Application Server バージョン 5.1 アプリケーション・サーバー上で稼働している Web サービス・ゲートウェイがあり、セルをバージョン 5.1 からバージョン 6 のデプロイメント・マネージャーにマイグレーションする場合は、まず、セルのマイグレーション時のバージョン 5.1 ゲートウェイの保存に従ってゲートウェイ構成を保存します。
バス使用可能 Web サービス構成全体の一部として Web サービス・ゲートウェイを構成する方法のタスクの概要については、サービス統合バスを介した Web サービスの使用可能化を参照してください。
Web サービス・ゲートウェイを使用するには、まず、バス対応 Web サービスのインストールを計画し、バス対応 Web サービスのロールを果たすすべてのスタンドアロン・サーバーまたはクラスターがサービス統合バスのメンバーであることを確認して (バスのメンバーの構成を参照)、バス対応 Web サービスのロールを果たすすべてのスタンドアロン・サーバーまたはクラスター上にサービス・データ・オブジェクト (SDO) リポジトリーを作成する必要があります。
WebSphere Application Server Network Deployment で 管理コンソールのゲートウェイ・パネルが使用できるのは、 デプロイメント・マネージャー・プロファイルを使用している場合だけです。WebSphere Application Server Network Deployment スタンドアロン・サーバー・プロファイルでは、パネルは使用できません。ゲートウェイ管理コマンドは、スタンドアロン、およびデプロイメント・マネージャー・プロファイルの両方で、WebSphere Application Server Network Deployment で使用できます。詳しくは、Web サービス・ゲートウェイのトラブルシューティングのヒントを参照してください。
WebSphere Application Server バージョン 4 および 5 では、Web サービス・ゲートウェイは、独自のユーザー・インターフェースを持つ分離可能なコンポーネントでした。本バージョンでは、ゲートウェイはサービス統合テクノロジーと完全に統合され、 機能としてはよく似ていますが、主として管理エンティティーになりました。 独自のユーザー・インターフェースはなくなり、 サービス統合テクノロジーを使用して構成とランタイム・サポートを行っています。詳しくは、 新機能と変更点 : Web サービス・ゲートウェイを参照してください。
このタスクについて
各サービス統合バス内では、 ゲートウェイ・サービスとプロキシー・サービスのすべてのセットを 論理グループに分割して管理を容易にするため、 複数のゲートウェイ・インスタンスを作成することができます。
ゲートウェイ・インスタンスを作成および構成するには、WebSphere Application Server 管理コンソールを使用することができます。管理タスク (新規ゲートウェイ・サービス構成の作成など) では、構成ウィザードのセットを使用できます。これらのウィザードには、管理コンソール内から、またはコマンド行からアクセスできます。WebSphere Application Server バージョン 5.1 から既存のゲートウェイ構成をマイグレーションするためのツールも用意されています。
ゲートウェイによる Web サービスの使用可能化の方法についての詳細説明は、以下のタスクに記載しています。