リモート・ホストでコマンドを実行するジョブのサブミット

リモート・ホストでのコマンドの実行」ジョブをサブミットして、リモート・ホストで startServer、wsadmin コマンド、オペレーティング・システム・コマンドなどのコマンド行ユーティリティーを実行することができます。 製品コマンドを実行するには、リモート・ホストに WebSphere® Application Server インストール済み環境が必要ですが、非製品コマンドには必要ありません。

始める前に

リモート・ホストでのコマンドの実行 」ジョブを実行するには、あらかじめ以下のステップを実行する必要があります。

  • ジョブ・マネージャーを開始します。
  • リモート・ホストをジョブ・マネージャーのターゲットにします。ジョブ・マネージャー・コンソールで、「ジョブ」 > 「ターゲット」 > 「新規ホスト」とクリックし、「新規ターゲット」ページの各フィールドに入力します。

    ホストは、コンピューターです。リモート・ホストは、通常、ジョブ・マネージャーがインストールされているコンピューターとは別のコンピューターになります。リモート・ホストには、startServer または wsadmin などの製品コマンドを実行するつもりがない限り、WebSphere Application Server インストール済み環境は不要です。

このタスクについて

ジョブ・マネージャーまたはデプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、リモート・ホストでコマンドを実行するジョブをサブミットすることができます。コンソールから「リモート・ホストでのコマンドの実行」ジョブを選択し、リモート・ホスト・コンピューターおよび実行するコマンドを指定し、サマリーを確認して、ジョブをサブミットします。ジョブのサブミット後、ジョブ・マネージャーは、指定されたコマンドを実行し、ジョブ・マネージャーの stdErr.txt または stdOut.txt ログ内にあらゆるメッセージを記録します。

[IBM i][IBM i]リモート・ホストでのコマンドの実行 (Run command on remote host)」ジョブは、IBM i ターゲット・ホストでの QShell コマンドの実行をサポートします。

コンソールを使用する代わりに、AdministrativeJobs コマンド・グループ内の runCommand ジョブ・スクリプトを実行することもできます。管理ジョブのタイプに関するトピックを参照してください。

ジョブで wsadmin コマンドを実行する場合、「wsadmin スクリプトの実行」ジョブを使用することもできます。このジョブでは、追加でスクリプト・パラメーターを指定することもできます。wsadmin スクリプトを実行するジョブのサブミットに関する情報を参照してください。

手順

  1. 管理コンソールのナビゲーション・ツリーから、「ジョブ」 > 「サブミット」の順でクリックします。
  2. リモート・ホスト・ターゲットで WebSphere Application Server コマンドを実行するジョブを選択します。
    1. リストから「リモート・ホストでのコマンドの実行」ジョブ・タイプを選択します。

      リモート・ホストでのコマンドの実行」ジョブは、ジョブ・マネージャーにホスト・ターゲットがある場合に限って、リストで使用可能です。ジョブ・マネージャーに登録されたスタンドアロン・アプリケーション・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーは、ターゲットですがホスト・ターゲットではありません。

    2. オプションでジョブの説明を指定します。
    3. 「次へ」をクリックします。
  3. ジョブ・ターゲットを選択します。
    1. リストからターゲットのグループを選択するか、または「ターゲット名」を選択します。
    2. ターゲット名」を選択した後は、ターゲット名を指定して「追加」をクリックするか、「検索」をクリックして、「ターゲットの検索」ページで選択したターゲットを指定します。

      「ターゲットの検索」ページで、ジョブ・タイプは自動的に runCommand に設定され、検索結果がフィルターに掛けられます。このページで、「検索」をクリックし、「除外されるターゲット」リストにホストのリストを表示します。ターゲットを選択し、「>」をクリックして、ホスト名を「選択されたターゲット」リストに移動し、「OK」をクリックします。

    3. ユーザー認証が必要な場合は、ユーザー名、パスワード、またはその他必要な認証値を指定します。
    4. 「次へ」をクリックします。
  4. ジョブのパラメーターを指定します。
    1. コマンドまたはスクリプト」で、ホストで実行するコマンドまたはスクリプトを指定します。

      例えば、リモート・ホストの製品インストール済み環境の bin ディレクトリーにある versionInfo コマンドを実行する場合、以下のコマンドを指定します。

      [AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]
      versionInfo.sh
      [IBM i]
      versionInfo
      [Windows]
      versionInfo.bat

      コマンドまたはスクリプト」では、以下の例のように引数を設定してコマンドを指定することができます。

      [AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]
      startServer.sh server1
      [IBM i]
      startServer server1
      [Windows]
      startServer.bat server1
    2. 作業ディレクトリー」には、コマンドがあるディレクトリーの完全修飾パスを指定します。

      デフォルトでは、作業ディレクトリーは、ユーザーのホーム・ディレクトリーに設定されています。

      例えば、リモート・ホストの製品インストール済み環境の bin ディレクトリーを指定します。

      [AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]
      /WAS_v850/IBM/WebSphere/AppServer/bin
      [IBM i]
      /QIBM/ProdData/WebSphere/AppServer/V85/ND/bin
      [Windows]
      C:¥WAS_v850¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥bin
      トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): ディレクトリー分離文字に、二重円記号 (¥¥) またはスラッシュ (/) を使用すると、ジョブはエラーとなって失敗する可能性があります。Windows オペレーティング・システムの場合、ディレクトリー分離文字には単独の円記号 (¥) を使用してください。gotcha
    3. 「次へ」をクリックします。
  5. ジョブをスケジュールします。
  6. サマリーを確認して「終了」をクリックし、ジョブをサブミットします。

タスクの結果

ジョブ・マネージャーがジョブを実行します。ジョブ・オプションがコマンド名およびパスを正しく指定していれば、コマンドがホストで実行され、コマンドにより生じたすべてのメッセージがジョブ・マネージャー・ログに書き込まれます。

versionInfo の例では、以下のようなメッセージが profile_root/JobMgr01/config/temp/JobManager/job_ID/host_name/logs ディレクトリーの stdOut.txt ファイルに書き込まれます。

--------------------------------------------------------------------------------
IBM WebSphere Product Installation Status Report
--------------------------------------------------------------------------------

Report at date and time August 30, 2010 11:20:50 AM EDT

Installation
--------------------------------------------------------------------------------
Product Directory    C:¥WAS_v850¥IBM¥WebSphere¥AppServer
Version Directory    C:¥WAS_v850¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥properties¥version
DTD Directory        C:¥WAS_v850¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥properties¥version¥dtd
Log Directory        C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥Installation Manager¥logs

Product List
--------------------------------------------------------------------------------
ND                       installed

Installed Product
--------------------------------------------------------------------------------
Name                     IBM WebSphere Application Server - ND
Version              8.0.0.0
ID                       ND
Build Level          build_2464
Build Date           8/17/10
Architecture         x86 (32 bit)
Installed Features   EJBDeploy tool for pre-EJB 3.0 modules
                     Sample applications
                     Stand-alone thin clients and resource adapters
--------------------------------------------------------------------------------
End Installation Status Report
--------------------------------------------------------------------------------

server1 を開始する startServer の例では、コマンドにより、ホストで server1 が開始されます。以下のようなメッセージが、profile_root/JobMgr01/config/temp/JobManager/job_ID/host_name/logs ディレクトリーの stdOut.txt ファイルに書き込まれます。

ADMU0116I: Tool information is being logged in file
           C:¥WAS_v850¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥logs¥server1¥startServer.log
ADMU0128I: AppSrv01 プロファイルを使用してツールを開始しています
ADMU3100I: Reading configuration for server: server1
ADMU3200I: Server launched. Waiting for initialization status.
ADMU3000I: Server server1 open for e-business; process id is 5384

次のタスク

「ジョブ状況」ページで runCommand ジョブの ID をクリックし、ジョブ状況を表示します。ジョブが正常に完了していない場合は、ジョブの実行の結果発生したエラー・メッセージを確認して、エラー条件を修正し、ジョブを再度サブミットします。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tagt_jobmgr_runcommand
ファイル名:tagt_jobmgr_runcommand.html