プロパティー・ファイルを使用した Web サービス・エンドポイント URL フラグメントのプロパティー

プロパティー・ファイルを使用して、Web サービス・エンドポイント URL フラグメントの処理を行えます。

Web サービス・エンドポイント URL フラグメントは、各 Web サービス・モジュールで指定できるエンドポイント URL の部分です。公開済みの Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルで、URL フラグメントを使用して、 ターゲット・エンドポイント・アドレスを定義する実際のエンドポイント URL が作成されます。これは、ポートの soap:address エレメントの location 属性内にあります。

URL フラグメントのプロパティー名には、以下があります。

ejb

このプロパティーは、Java™ API for XML-based RPC (JAX-RPC) Web サービスにのみ適用できます。

Enterprise JavaBeans (EJB) モジュール・バインディングによりアクセスされる Web サービスの URL フラグメントを指定します。入力される URL フラグメント値は接尾部で、 Web サービスのデプロイメント情報を検査することにより取得される URL の初期パーツに付加されます。次のコード・スニペットは、EJB デプロイメント情報の URL フラグメントの例です。
wsejb:/com.acme.sample.MyStockQuoteHome?jndiName=ejb/MyStockQuoteHome
この場合に、 URL フラグメント・フィールドに次の情報を入力するとします。
jndiProviderURL=corbaloc:iiop:myhost.mycompany.com:2809
この結果、 次の URL になります。
wsejb:/com.acme.sample.MyStockQuoteHome?jndiName=ejb/MyStockQuoteHome&jndiProviderURL=corbaloc:iiop:myhost.mycompany.com:2809

http

このプロパティーは、Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) および Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) の両方の Web サービスに適用可能です。

HTTP トランスポートを介してアクセスを受ける Web サービスの URL フラグメントを指定します。URL フラグメントのフォーマットは、 protocol://host_name:port_number です。ここで、 protocolhttp または https のいずれかです。 例えば、http://myHost:9045 のようになります。 URL フラグメントは接頭部で、この後に、モジュールのコンテキスト・ルートと、公開された WSDL ファイルで指定された Web サービスの url-pattern が続きます。 例えば、http://myHost:9045/services/myService のようになります。

モジュール内の Web サービスが Web サービスのアプリケーション・サーバーから直接アクセスされる場合には、 アプリケーション・サーバーのホスト名と、モジュールの仮想ホストのポートの 1 つを使用してください。

モジュール内の Web サービスが中間ノード (Web サービス・ゲートウェイまたは IBM® HTTP Server の Web サーバーなど) を通じてアクセスされる場合には、中間サービスの protocolhost、 および port_number のパラメーターを指定します。 この構成は、カスタムの HTTP URL 接頭部を指定します。そのため、カスタムの JVM プロパティー com.ibm.ws.webservices.enableHTTPPrefix を 構成し、値に true を設定することも必要です。 アプリケーション・サーバーを再始動して変更を有効にします。

jms

このプロパティーは、Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) および Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) の両方の Web サービスに適用可能です。

JMS トランスポートを介してアクセスを受ける Web サービスの URL フラグメントを指定します。URL フラグメントは接頭部で、 targetService プロパティーが付加されて完全な JMS URL エンドポイントになります。 デフォルト値は、インストール済みサービスのデプロイメント情報を検査することにより取得されます。 例えば、jms:jndi:jms/MyQueue&jndiConnectionFactoryName=jms/MyCF などです。

URL フラグメントは、プロパティーを追加することによって変更可能です。例えば、次のようにすることができます。
jms:jndi:jms/MyQueue&jndiConnectionFactoryName=jms/MyCF&priority=5
URL フラグメントは、次に targetService プロパティーと結合されて、 完全な URL になります。例えば、次のようになります。
jms:jndi:jms/MyQueue&jndiConnectionFactoryName=jms/MyCF&priority=5&targetService=GetQuote

モジュール (module)

このプロパティーは、Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) および Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) の両方の Web サービスに適用可能です。

HTTP、EJB、および JMS プロトコルの URL フラグメントが入ったモジュール名を指定します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 同じモジュールに複数の URL 接頭部マップ・セクションを構成しないでください。 同じモジュールを指定した複数の URL 接頭部マップ・セクションを構成すると、どの更新が要求されているかに関して、あいまいになります。gotcha

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rxml_wbs_endptURL_prop
ファイル名:rxml_wbs_endptURL_prop.html