[z/OS]

表示コマンドと例

表示コマンドは、さまざまなプロセスに関するデータの入手に役立ちます。

サーバントの表示

サーバントを表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,servants
例: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーのサーバントが表示されます。
f bbo6acr,display,servants
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,SERVANTS
BBOO0185I SERVER BBO5SR4/BBOASR4A HAS 1 SERVANT PROCESS (ASID: 0038x)
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,SERVANTS

トレース設定および Java ストリング・トレース設定の表示

サーバー・インスタンスのトレース設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,trace
例 1: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーのトレース設定が表示されます。
f bbo6acr,display,trace
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,TRACE
BBOO0224I TRACE INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00047
BBOO0197I LOCATION = SYSPRINT BUFFER
BBOO0197I AGGREGATE TRACE LEVEL = 1
BBOO0197I EXCEPTION TRACING = RAS(0), Common Utilities(1), COMM(3),
ORB(4), OTS(6), Shasta(7), z/OS Wrappers(9), Daemon(A), Security(E),
Externalization(F), JRAS(J), J2EE(L)
BBOO0197I BASIC TRACING =
BBOO0197I DETAILED TRACING =
BBOO0197I TRACE SPECIFIC = NONE SPECIFIED
BBOO0197I TRACE EXCLUDE SPECIFIC = NONE SPECIFIED
BBOO0225I TRACE INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00047 COMPLETE
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,TRACE
サーバーの Java™ トレース・ストリング設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,trace,java
例 2: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーの Java トレース設定が表示されます。
f bbo6acr,display,trace,java
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,TRACE,JAVA
BBOO0196I TRACE INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A
BBOJ0050I CTL(STC00047):*=all=disabled
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,TRACE,JAVA
すべてのサーバントの Java トレース情報を 1 つずつ表示します。
f server,display,trace,java.srs
例 3 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーの Java トレース設定が表示されます。
f bbo6acr,display,trace,java,srs
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,TRACE,JAVA,SRS
BBOO0196I TRACE INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A
BBOJ0050I SR(STC00048):*=all=disabled
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,TRACE,JAVA,SRS
コントローラーおよびすべてのサーバントの Java トレース情報を 1 つずつ表示します。
f server,display,trace,java.all
例 4: 次のコマンドにより、コントローラーおよびすべてのサーバントの Java トレース設定を表示します。
f bbo6acr,display,trace,java,all
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,TRACE,JAVA,ALL
BBOO0196I TRACE INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A
BBOJ0050I CTL(STC00047):*=all=disabled
BBOJ0050I SR(STC00048):*=all=disabled
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,TRACE,JAVA,ALL

アクティブ応答の表示

MVS™ コンソールからアクティブ応答を表示することにより、システム・アクティビティーを監視して、システムがオペレーター応答を必要としているかを判別することができます。

次のコマンドを発行して、すべてのアクティブ応答を表示 (リスト) します。
d r,r

アクティブ・アドレス・スペースの表示

表示コマンドを使用して、アクティブ・アドレス・スペースを表示します。

例えば、表示コマンドを使用して、ロケーション・サービス・デーモンが起動されているかを判別します。
表 1. 表示コマンドの説明. 表示コマンドの説明を次の表に示します。
パラメーター 説明
d a,l すべてのアドレス・スペースのリストを表示します。
d a,a すべてのアクティブ・アドレス・スペースのリストを表示します。
d a,address-space-name 対象とするアドレス・スペースのみを表示します。 このコマンドは、実動システムで長いリストを作成せずにすむため、先の 2 つのコマンドよりもお勧めします。コマンドを使用するには、対象とするアドレス・スペースの名前が必要になります。

例: d a,bboasr1

d a,bbo* BBO で始まるすべてのアクティブ・アドレス・スペースのリストを表示します。

自動再始動管理 (ARM) に登録されているアドレス・スペースの状況の表示

自動再始動管理に登録されているアドレスの状況を表示できます。

以下のステップを実行して、自動再始動管理 (ARM) を使用し、WebSphere® Application Server for z/OS® 環境内の ARM 登録アドレス・スペースの状況 (サーバー・インスタンスのアドレス・スペースを含む) を表示します。

  1. すべてのサーバーを初期化します。
  2. 次のコマンドのいずれかまたは両方を発行します。
    • 登録されたすべてのアドレス・スペース (サーバー・インスタンスのアドレス・スペースを含む) を表示するには、次のコマンドを発行します。
      d xcf,armstatus,detail
    • 特定のサーバー・インスタンスの状況を表示するには、表示コマンドを使用してジョブ名を指定します。例えば、 デーモン・サーバー・インスタンス (ジョブ BBODMN) の状況を表示するには、次のコマンドを実行します。
      d  xcf,armstatus,jobname=bbodmn,detail

情報管理システムの作業単位 (トランザクション) の表示

情報管理システム (IMS™) の作業単位 (トランザクション) を表示するには、以下の手順に従います。

  1. 特定のトランザクションの状況を表示するには、次のコマンドを発行します。メッセージ ID は、IMS 対応の応答メッセージ番号です。
    message_id/dis tran trans-name
  2. 特定のプログラムの状況を表示するには、次のコマンドを発行します。
    /dis prog program-name
  3. 現在アクティブなメッセージ処理領域 (MPR) の数を表示するには、次のコマンドを発行します。
    /display active region

    IMS コマンドについての詳細は、 IBM® Publications Center Web サイトの「 IMS/ESA® Summary of Operator Commands」マニュアルを参照してください。

JVM ヒープ情報の表示

サーバー・コントローラーの JVM ヒープ情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,jvmheap
例 1: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーの JVM ヒープ情報が表示されます。
f bbo6acr,display,jvmheap
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,JVMHEAP
BBOO0201I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00047
BBOO0202I (STC00047) HEAP(MIDDLEWARE), COUNT(00000000), FREE STORAGE(
396FA70), TOTAL STORAGE( 7FFFA00)
BBOO0204I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00047 COMPLETE
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,JVMHEAP
すべてのサーバントの JVM ヒープ情報を 1 つずつ表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,jvmheap,srs
例 2: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーのすべてのサーバントの JVM ヒープ情報が表示されます。
f bbo6acr,display,jvmheap,srs
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,JVMHEAP,SRS
+BBOO0201I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00048
+BBOO0202I (STC00048) HEAP(MIDDLEWARE), COUNT(00000001), FREE STORAGE(
 25F4030), TOTAL STORAGE( 7FFFA00)
+BBOO0204I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00048 COMPLETE
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,JVMHEAP,SRS
サーバーのコントローラーおよびすべてのサーバントの JVM ヒープ情報を 1 つずつ表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,jvmheap,all
例 3: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーのコントローラーおよびすべてのサーバントの JVM ヒープ情報が表示されます。
f bbo6acr,display,jvmheap,all
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,JVMHEAP,ALL
BBOO0201I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00047
BBOO0202I (STC00047) HEAP(MIDDLEWARE), COUNT(00000000), FREE STORAGE(
396FA70), TOTAL STORAGE( 7FFFA00)
BBOO0204I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00047 COMPLETE
+BBOO0201I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00048
+BBOO0202I (STC00048) HEAP(MIDDLEWARE), COUNT(00000001), FREE STORAGE(
 25F4030), TOTAL STORAGE( 7FFFA00)
+BBOO0204I JVM HEAP INFORMATION FOR SERVER BBO5SR4/BBOASR4A/STC00048 COMPLETE
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,JVMHEAP,ALL

サーバーの状況の表示

サーバーの状況を表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display
例: 以下のコマンドは bbo6acr サーバーの状況を表示します。
f bbo6acr,display
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY
BBOO0173I SERVER BBO5SR4/BBOASR4A ACTIVE ON SY1 AT LEVEL wd5xo03.
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY

SMF 120-9 および SMF 120-10 レコード作成状況の表示

SMF display コマンドは、SMF 120-9 および SMF 120-10 レコード作成状況を表示し、オプションである、CPU 使用量、セキュリティー情報、レコードのタイム・スタンプ情報を収集するかどうかを示します。

display,smf コマンドは以下の情報も表示します。
  • 最後の SMF 120-9 レコードの作成が成功または失敗した日時
  • 最後の SMF 120-10 レコードの作成が成功または失敗した日時
  • サーバーの始動後に作成が成功および失敗した SMF レコードの数
  • SMF 120-9 レコードの書き込み試行からの最後のゼロ以外の戻りコード
  • SMF 120-10 レコードの書き込み試行からの最後のゼロ以外の戻りコード
サーバーに対する SMF 120-9 および SMF 120-10 レコードの作成状況を表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,smf
例: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーに対する SMF 120-9 および SMF 120-10 レコード作成状況が表示されます。
f bbo6acr,display,smf
サンプル表示:
BBOO0344If
 SMF 120-9: ON, CPU USAGE: OFF, TIMESTAMPS: OFF, SECURITY INFO: OFF
BBOO0345I SMF 120-9: TIME OF LAST WRITE: 2008/02/20 13:38:44.003116, SUCCESSFUL 
          WRITES: 2, FAILED WRITES: 0
BBOO0346I SMF 120-9: LAST FAILED WRITE TIME: NEVER, RC: 0
BBOO0389I SMF 120-10: FORCED_ON                                      
BBOO0387I SMF 120-10: TIME OF LAST WRITE: 2011/06/06 19:29:03.416432,
          SUCCESSFUL WRITES: 14, FAILED WRITES: 0BBOO0388I 
BBOO0388I SMF 120-10: LAST FAILED WRITE TIME: NEVER, RC: 0BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,SMF
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,SMF

メッセージの SUBTYPE 9、CPU USAGE、TIMESTAMPS、または SECURITY INFO の各セクション には、ON、OFF、FORCED_ON、または FORCED_OFF の値が示されます。 セクションの ON または OFF の値は、 対応するサーバー・レベル・カスタム・プロパティーの設定を示します。 いずれかの値が FORCED_ON または FORCED_OFF である場合は、 SMF modify コマンドが発行されたことを示します。SMF modify コマンドは、 SMF サーバー・レベル・カスタム・プロパティーおよび SMF 要求レベル RAS 属性をオーバーライドします。

ディスパッチ・スレッドの状況の表示

現在要求がディスパッチされている各サーバント・スレッドの状況をコントローラーの すべてのサーバントについて表示するか、またはこのスレッドの状況をコントローラー内の 特定のサーバントについて表示できます。 また、特定の要求のディスパッチ・スレッド、特定の時間同じ要求を処理している ディスパッチ・スレッド、またはタイムアウトした要求のディスパッチ・スレッドについても 情報を表示できます。

ディスパッチ・スレッドの状況を表示するには、以下のコマンドを使用します。
f server,display,threads,<parameters>

server は、このコマンドの宛先であるサーバーのショート・ネームです。この引数は必須です。

パラメーターを指定しない場合、ALL が使用されます。

ALL
このコントローラーに関連付けられている各サーバントで、現在ディスパッチされている すべての要求に関する情報を表示するために使用されます。

DISPLAY,THREADS,ALL コマンド で、以下のオプションを指定できます。オプションが 指定されていない場合、SUMMARY が使用されます。

DETAILS
各要求に関する完全な詳細を表示する場合に指定します。
SUMMARY
各要求に対して、要求 ID、要求がディスパッチされたサーバントの ASID、 要求がディスパッチされた時間、および要求がタイムアウトになったかどうかのみを 表示する場合に指定します。

このコマンドを入力した場合に表示されるメッセージの 画面のサンプルは、以下のとおりです。

例: 以下のコマンドは、BBOS001 サーバーのディスパッチ・ スレッドのすべての状況のサマリーを表示します。
f BBOS001,display,threads,all

以下の メッセージは、このコマンドへの応答として表示されます。この出力では、JW 列に Y がある要求は、コマンドが発行されたときに Java 待ち状態でした。同様に、TO 列に Y がある要求は、応答していないと見なされています。

要求の処理の一部として、この製品は応答しないスレッドを応答するようにし、要求を 完了できるようにするために、いくつかの技術を使用しています。ただし、これらの試行が 失敗する場合もあります。製品が要求を完了できるように実行した試行の回数がその最大数に達すると、 その製品は、要求を終了するようコントローラーに通知します。前の例では、RE 列に Y が ある要求は、要求の完了のための試行を製品がすべて実行した要求です。
BBOJ0111I:  REQUEST   ASID JW TO RE DISPATCH TIME             
BBOJ0112I: ffffb41d 0X0176  N  N  N 2008/03/24 20:03:28.212400
BBOJ0112I: ffffb420 0X0176  Y  Y  Y 2008/03/24 19:59:16.910228
BBOJ0112I: ffffb421 0X0176  Y  Y  Y 2008/03/24 19:59:14.982621
BBOJ0112I: ffffb422 0X0176  Y  Y  Y 2008/03/24 19:59:12.805119
BBOJ0112I: ffffb423 0X0176  Y  Y  Y 2008/03/24 19:59:08.936107
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,THREADS,ALL   
例: 以下のコマンドは、BBOS001 サーバーのディスパッチ・ スレッドのすべての詳細状況を表示します。このコマンドでは、ALL パラメーターが 暗黙指定されます。
f BBOS001,display,threads,details
以下の メッセージは、このコマンドへの応答として表示されます。
BBOJ0106I: REQUEST fffff2a9 ASID 0X0064 TCB 0X008D0438 
BBOJ0119I: CONTROLLER RECEIVED REQUEST AT 2008/06/05 14:24:51.508941
BBOJ0120I: CONTROLLER QUEUED REQUEST TO WLM AT 2008/06/05           
14:24:51.509147  
BBOJ0107I: SERVANT DISPATCHED REQUEST AT 2008/06/05 14:24:51.509242    
BBOJ0108I: JVM THD IS NOT HUNG: ITI INACTIVE  
BBOJ0110I: DETAILS FOR GIOP Outbound: Target Operation =sayHelloTwo    
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE        
BBOJ0106I: REQUEST fffff2a3 ASID 0X0064 TCB 0X008CB2D8                   
BBOJ0119I: CONTROLLER RECEIVED REQUEST AT 2008/06/05 14:24:54.981645
BBOJ0120I: CONTROLLER QUEUED REQUEST TO WLM AT 2008/06/05           
14:24:54.982324
BBOJ0107I: SERVANT DISPATCHED REQUEST AT 2008/06/05 14:24:55.522788    
BBOJ0108I: JVM THD IS NOT HUNG: ITI INACTIVE                           
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE        
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,THREADS,DETAILS  
TIMEDOUT
現在タイムアウトになっていると見なされる要求に関する情報を表示するために使用されます。

DISPLAY、THREADS、TIMEDOUT コマンドで、以下のオプションを指定できます。オプションが 指定されていない場合、SUMMARY が使用されます。

DETAILS
タイムアウトになった要求に関する完全な詳細が必要な場合に指定します。
SUMMARY
タイムアウトになった各要求に対して、要求 ID、要求がディスパッチされたサーバントの ASID、および要求がディスパッチされた時間のみを表示する場合に指定します。
例: 以下のコマンドは、BBOS001 サーバー上で実行され、 現在タイムアウトになっていると見なされる要求のサマリーを表示します。
f BBOS001,display,threads,timedout,summary
REQUEST=<value>
指定されている ID を持つ要求に関する情報を表示するために使用されます。

DISPLAY、THREADS、REQUEST コマンドで、以下のオプションを指定できます。オプションが 指定されていない場合、DETAILS が使用されます。

DETAILS
この要求に関する完全な詳細を表示する場合に指定します。
SUMMARY
各要求に対して、指定された要求がディスパッチされたサーバントの ASID、 要求がディスパッチされた時間、および要求がタイムアウトになったかどうかのみを 表示する場合に指定します。
例: 以下のコマンドは、要求 FFFFF2A9 のサマリーを表示します。 このコマンドでは、DETAILS オプションが暗黙指定されます。
f BBOS001,display,threads,request=FFFFF2A9
BBOJ0106I: REQUEST fffff2a9 ASID 0X0064 TCB 0X008D0438  
BBOJ0119I: CONTROLLER RECEIVED REQUEST AT 2008/03/27 16:51:36.981645
BBOJ0120I: CONTROLLER QUEUED REQUEST TO WLM AT 2008/03/27           
16:51:36.982324                
BBOJ0107I: SERVANT DISPATCHED REQUEST AT 2008/03/27 16:51:36.987541   
BBOJ0108I: JVM THD IS NOT HUNG: ITI INACTIVE                          
BBOJ0110I: DETAILS FOR GIOP Outbound: Target Operation = sayHelloTwo   
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE       
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,THREADS,REQUEST=FFFFF2A9 
ASID=<value>
現在サーバント内にディスパッチされ、指定されている ASID を持つ要求に関する情報 を表示するために使用されます。ASID は、16 進数値で指定する必要があります。

DISPLAY、THREADS、ASID コマンドで、以下のオプションを指定できます。オプションが 指定されていない場合、SUMMARY が使用されます。

DETAILS
これらの要求に関する完全な詳細を表示する場合に指定します。
SUMMARY
要求 ID、各要求がディスパッチされた時間、および要求がタイムアウトになったか どうかのみを表示する場合に指定します。
例: 以下のコマンドは、ASID 0038x を持つサーバントの ディスパッチ・スレッドのサマリーを表示します。
f BBOS001,display,threads,ASID=0038x
AGE=<value>
要求がディスパッチに置かれてから経過した時間数が、指定された時間数と同じ、 またはそれを超えた場合の要求に関する情報を表示するために使用されます。時間の長さ を秒数で指定します。

DISPLAY、THREADS、AGE コマンドで、以下のオプションを指定できます。オプションが 指定されていない場合、SUMMARY が使用されます。

DETAILS
これらの要求に関する完全な詳細を表示する場合に指定します。
SUMMARY
各要求に対して、要求 ID、要求がディスパッチされた ASID、 要求がディスパッチされた時間、および要求がタイムアウトになったかどうかのみを 表示する場合に指定します。
例: 以下のコマンドは、要求がディスパッチに置かれてから 経過した時間数が、30 秒と同じかそれを超えた場合の要求のディスパッチ・スレッドの サマリーを表示します。
f BBOS001,display,threads,age=30

クラスターの状況の表示

アクティブ・コントローラー内のクラスターの状況を表示するには、次のコマンドを使用します。
f server,display,servers
例: 以下のコマンドは bbo6acr サーバーの状況を表示します。
f bbo6acr,display,servers
サンプル表示:
F bbo6acr,DISPLAY,SERVERS
BBOO0182I SERVER             ASID   SYSTEM    LEVEL
BBOO0183I CBDAEMON/DAEMON01    31x  SY1       wd5xo03
BBOO0183I BBO5SR4 /BBOASR4A   1F6x  SY1       wd5xo03
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,SERVERS

JVM メモリー不足状態での診断アクションの表示

このサーバーで Java 仮想マシン (JVM) メモリー不足状態が発生した場合に実行される診断アクションを、その診断アクションが繰り返し実行されない時間間隔とともに表示するには、以下のコマンドを使用します。
f server,display,javaoom

以下の値のいずれかが表示されます。

NONE
実行される診断アクションはありません。
WTO
BBOO0404E エラー・メッセージがハードコピーに書き込まれます。
SVCDUMP
マイナー・コード C9C2704B で、影響を受けるアドレス・スペースの SVCDUMP が取得されます。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



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ファイル名:rxml_mvsdisplay.html