診断プロバイダーの状態収集仕様

状態収集仕様は、 問題判別またはアプリケーションの調整に 役立つような追加データがある場合に、 システム内の診断プロバイダーに保持するよう、 指示するメカニズムを提供します。

通常の操作では、ほとんどのコンポーネントは最適な動作を行い、操作に関する不要なデータを保管しません。 ただし、管理者または自動化ツールが、コンポーネントで通常より多くの情報を収集し、問題の判別に 役立てたいと考える場合があります。 このデータは、後に状態ダンプによって公開されることがあります。 状態収集仕様は、システム内の診断プロバイダーが保持する必要がある、追加データを示す構文として作成されました。

aCollectionSpec ストリングの 構文については、DiagnosticConfigHome API の資料を参照してください。 これは基本的に、次の形式のセミコロン (;) 区切りの収集仕様の文節のリストです。
 <DiagnosticProviderName regexp>:<AttributeId regexp>=[0|1]
この場合、 DiagnosticProviderName 正規表現により、この文節が正規表現に一致する診断プロバイダー名に適用 させます。 AttributeId regexp およびブール値 (オフの場合は 0、オンの場合は 1) は、各診断プロ バイダーが使用する DiagnosticConfig オブジェクトに保管されます。 オンまたはオフにし、文節を左から右に処理することで、比較的複雑な仕様が使用できます。 明示的にオンにされない仕様は、オフであると見なされます。このフォーマットは、次の例でより詳しく説明します。
MyDP 診断プロバイダーのすべての属性のトレースをオンにするには、次のようにします。
MyDP:.*=1
すべての診断プロバイダーのすべての属性に対するトレースをオンにするには、次のように します (これにより、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があります)。
 .*:.*=1
ConnMgr で始まるすべての診断プロバイダーのすべての属性に対して、すべてのトレースをオンにするには (例え ば、データ・ソース)、次のようにします。
ConnMgr.*:.*=1
この指定により、ストリング PoolInfo で始まる、MyDP 診断プロバイダーの特別の収集属性がオン になります。 ただし、属性が PoolInfo.Db2Pool で始まる場合は、収集はオフです (左から右に読み取られるため)。
MyDP:PoolInfo.*=1;MyDP:PoolInfo.Db2Pool.*=0

診断プロバイダーについて状態収集仕様がオンになっていない場合でも、状態ダンプが重要な情報を戻 すことができることに、注意する必要があります。 診断プロバイダーは、実行するために、多少の状態情報を頻繁に保持する必要があります。 このカテゴリーの項目は、特別なデータ収集が進行中でない場合も、状態ダンプから入手可能です。 状態収集仕様を使用することで、使用可能なデータ量が増える場合があります。


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