ジョブ・スケジューラーのカスタム・プロパティー

カスタム・プロパティーはジョブ・スケジューラーの構成を 変更します。これらの設定を使用して、 管理コンソールにある設定でカバーされない ジョブ・スケジューラーの動作を調整することができます。

「カスタム・プロパティー」ページを使用して、ジョブ・スケジューラーの次のカスタム・プロパティーを定義することができます。

MaxConcurrentDispatchers

多数のジョブが実行依頼されたときに ジョブを徐々にディスパッチする場合は、 このカスタム・プロパティーを定義します。デフォルトでは、MaxConcurrentDispatchers は 100 に設定されています。MaxConcurrentDispatchers はオプションのカスタム・プロパティーです。

表 1. MaxConcurrentDispatchers カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラー 0 より大きい整数値 100

UseHTTPSConnection

ジョブ・スケジューラーと 共通バッチ・コンテナーの間で HTTP SSL 接続を使用可能にする場合は、 このカスタム・プロパティーを定義します。デフォルトでは、HTTP SSL 接続は使用不可です。UseHTTPSConnection はオプションのカスタム・プロパティーです。

表 2. UseHTTPSConnection カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラー
  • true

    HTTP SSL 接続を使用可能にします

  • false

    HTTP SSL 接続を使用不可にします

false (使用不可)

RECORD_SMF_SUBTYPES

このプロパティーを定義して、ジョブ使用データの記録に使用する SMF 120 レコードのサブタイプを示します。 デフォルトでは、SMF 120 サブタイプ 20 レコードが使用されます。 RECORD_SMF_SUBTYPES はオプションのカスタム・プロパティーです。

表 3. RECORD_SMF_SUBTYPES カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラーのセル
  • 20

    SMF120 サブタイプ 20 レコードを使用します。

  • 9
    SMF120 サブタイプ 9 レコードを使用します。
    トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): バッチ・ジョブに対する SMF 120 サブタイプ 9 をサポートするには、非同期 Bean に対する SMF 120 サブタイプ 9 記録がエンドポイント・サーバー上で使用可能になっている必要があります。 非同期 Bean に対する SMF 120 サブタイプ 9 は、WebSphere® Application Server バージョン 8.0.0.1 以降でサポートされます。 旧バージョンはサポートされていません。前のバージョンで RECORD_SMF_SUBTYPES=9 を指定すると、ジョブ・スケジューラーがメッセージを出します。 このメッセージは、古いバージョンの WebSphere Application Server では SMF 120 サブタイプ 9 レコードがサポートされないことを示しています。ジョブ・スケジューラーは SMF 120 サブタイプ 20 レコードに戻します。gotcha
    トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): エンドポイント・サーバーで非同期 Bean 用の SMF 120 サブタイプ 9 レコードを使用可能にすることなく、RECORD_SMF_SUBTYPES=9 を指定した場合は、エンドポイント・サーバーはメッセージを発行します。このメッセージは、非同期 Bean 用の SMF 120 サブタイプ 9 レコードが使用可能になっていないことを示します。SMF120 サブタイプ 9 ジョブ使用レコードは収集されません。gotcha
  • ALL

    SMF120 サブタイプ 20 と SMF120 サブタイプ 9 の両方のレコードを使用します。

20

JOB_SECURITY_POLICY

このプロパティーは、管理ロール、グループ、またはその 2 つの組み合わせがジョブのセットで 機能するかどうかを示すために定義します。

表 4. JOB_SECURITY_POLICY カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラー
  • ROLE

    バッチ・ドメインがロール・ベースのジョブ・セキュリティーを適用することを指定します。 この動作は、バージョン 6.1.1 のバッチ と一致しています。

  • GROUP

    バッチ・ドメインがジョブ・セキュリティーの基準としてグループ・アフィリエーションのみを使用することを 指定します。

  • GROUPROLE

    バッチ・ドメインがジョブ・セキュリティーの基準としてグループおよびロールを使用することを 指定します。

ROLE

JOB_SECURITY_DEFAULT_GROUP

このカスタム・プロパティーは、ユーザー・グループをジョブに割り当てるために 定義します。このプロパティーは、グループ、またはグループおよびロールのどちらかのセキュリティーがアクティブ になっている場合に使用できます。

また、xJCL のジョブ定義でグループ属性を使用して、グループをジョブに割り当てることもできます。 グループ属性は、JOB_SECURITY_DEFAULT_GROUP カスタム・プロパティーの値よりも優先されます。 ジョブ定義またはこのカスタム・プロパティーでグループ属性を指定しない場合、 ジョブ・スケジューラーはデフォルトのグループ名を割り当てます。

表 5. JOB_SECURITY_DEFAULT_GROUP カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラー ユーザー定義のユーザー・グループ名 JSYSDFLT

JOB_SECURITY_ADMIN_GROUP

このカスタム・プロパティーは、管理グループを各ジョブに割り当てるために 定義します。

表 6. JOB_SECURITY_ADMIN_GROUP カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラー ユーザー定義の管理グループ名 JSYSADMN

UseAPCEndpointSelection

アプリケーション配置コントローラーを使用してジョブを配置する場合は、このプロパティーを定義します。 z/OS プラットフォーム上でジョブ配置用のアプリケーション配置コントローラーを使用することはできません。 このプロパティーを設定すると、アプリケーション配置コントローラーがエンドポイントを選択できます。 それ以外の場合は、グリッド・アプリケーション配置が選択を行います。

表 7. WXDBulletinBoardProviderOption カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラー true false

WXDBulletinBoardProviderOption

アプリケーション配置コントローラーを使用してジョブを配置する場合は、このプロパティーを定義します。 z/OS プラットフォーム上でジョブ配置用のアプリケーション配置コントローラーを使用することはできません。 値 HAMBB を使用してこのカスタム・プロパティーを設定すると、Intelligent Management のベース掲示板を HA マネージャーの掲示板でオーバーレイします。 これにより、バッチおよび Intelligent Management は、同じ掲示板を使用して互いに対話できます。

表 8. WXDBulletinBoardProviderOption カスタム・プロパティー値. 表には有効範囲、有効な値、およびカスタム・プロパティーのデフォルトが含まれます。
有効範囲 有効な値 デフォルト
ジョブ・スケジューラーのセル HAMBB なし

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