アプレット・クライアント・コードの開発

アプレット・クライアントは HTTP プロトコルおよび RMI-IIOP プロトコルを介して通信を行うことができます。

このタスクについて

Web サーバーまたは WebSphere® Application Servers のいずれかに存在し、HTTP プロトコルを使用してのみ通信可能な標準的アプレットと異なり、アプレット・クライアントは HTTP プロトコルおよび RMI-IIOP プロトコルを使用して通信できます。 この追加機能によって、アプレットはエンタープライズ Bean に直接アクセスできるようになります。

標準のアプレットは、ブラウザーでアプレットを識別するための HTML <APPLET> タグが必要です。 <OBJECT> タグおよび <EMBED> タグに置き換える 場合は、<OBJECT> タグおよび <EMBED> タグに指定する 値、特に <OBJECT classid および <EMBED type の値が適切であることを確認してください。

アプレット・クライアントのコードでは、InitialContext クラスのインスタンスを初期化する場合、コンピューター名、ドメイン、およびポートを指定するプロパティー、およびこのプログラム (クライアント) をアプレットとして識別するプロパティーを設定する必要があります。

アプレット・クライアント・タグの要件: 標準のアプレットには、ブラウザーでアプレットを識別するための HTML <APPLET> タグが必要です。 <APPLET> タグはブラウザーの Java™ 仮想マシン (JVM) を呼び 出します。 <OBJECT> および <EMBED> タグで置き換えること もできます。次のコード例は、<APPLET> タグを使用したアプレット・コードを示しています。

<APPLET code="MyAppletClass.class" archive="Applet.jar, EJB.jar" width="600" height="500" >
</APPLET>

次のコード例は、<OBJECT> および <EMBED> タグを使用したアプレット・コードを示しています。

<OBJECT classid="clsid: 8AD9C840-044E-11D1-B3E9-00805F499D93"
width="600" height="500">
<PARAM NAME=CODE VALUE=MyAppletClass.class>
<PARAM NAME="archive" VALUE='Applet.jar, EJB.jar'>
<PARAM TYPE="application/x-java-applet;version=1.5.0">
<PARAM NAME="scriptable" VALUE="false">
<PARAM NAME="cache-option" VALUE="Plugin">
<PARAM NAME="cache-archive" VALUE="Applet.jar, EJB.jar">
<COMMENT>
<EMBED type="application/x-java-applet;version=1.5.0" CODE=MyAppletClass.class
ARCHIVE="Applet.jar, EJB.jar" WIDTH="600" HEIGHT="500"
scriptable="false">
<NOEMBED>
</COMMENT>
</NOEMBED>WebSphere Java Application/Applet Thin Client for
Windows is required.
</EMBED>
</OBJECT>
重要: WebSphere Application Server バージョン 6.1 以降でアプレット・クライアントを正常に呼び出すには、<OBJECT classid および <EMBED type の各値を、前の例で示した値にする必要があります。

<APPLET> タグについて 詳しくは、資料「Using applet, object and embed Tags」を参照してください。

アプレット・クライアント・コードの要件: アプレットがエンタープライズ Bean と対話するために使用するコードは java.naming.applet と呼ばれる追加のプロパティーを除いて、スタンドアロンの Java プログラムまたはサーブレットが使用するコードと同じです。 このプロパティーは、 このクライアントがスタンドアロンの Java アプリケーションあるいはサーブレットではなく、 アプレットであることを InitialContext およびオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) に 通知します。 次のコード例は、<APPLET> タグを使用したアプレット・コードを示しています。

InitialContext クラスのインスタンスを初期化するときに、 このコードの断片の最初の 2 行は、スタンドアロンの Java プログラムとサーブレットの両方が、 コンピューター名、ドメイン、およびポートを指定するために何を発行するかを例示しています。 この例では、<yourserver.yourdomain.com> は、WebSphere Application Server が存在するコンピューターの名前とドメインであり、 900 は構成されたポートです。 ブートストラップ値 (<yourserver.yourdomain.com>:900) が定 義されると、基礎となるインフラストラクチャー内でクライアントからサー バーへの通信が起こります。 最初の 2 行に加えて、アプレット用として 3 番目の行をコードに追加する必要があります。 この行は、このプログラムをアプレットとして識別するもので、例えば次のようになります。
prop.put(Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY,      "com.ibm.websphere.naming.WsnInitialContextFactory");
prop.put(Context.PROVIDER_URL, "iiop://<yourserver.yourdomain.com>:900)
prop.put(Context.APPLET, this); 

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ファイル名:tcli_developapplet.html