タイマー・サービスの構成

特定の EJB コンテナー用の EJB タイマー・サービスを構成および管理できます。

このタスクについて

WebSphere® Application Server は、Enterprise JavaBeans (EJB) タイマー・サービスを実装します。ビジネスのニーズに基づき、パーシスタント・タイマーまたは非パーシスタント・タイマーを使用できます。パーシスタント・タイマーは、サーバーがシャットダウンされ、再始動される間も持続し、サーバーのライフサイクルを越えて存続することが要求される時間ベースのイベントに対してタイマーを作成する場合に有用です。 始動済みのパーシスタント・タイマーは、サーバーの始動時に自動的に開始され、データベース・インスタンスを必要とします。

非パーシスタント・タイマーは、データ・ストアを使用せず、アプリケーション・サーバーが停止またはアクティブ状態を維持できない場合は取り消されます。 非パーシスタント・タイマーは、それらが作成されたサーバー上にのみ存在します。

パーシスタント・タイマーと非パーシスタント・タイマーは、両方とも作業マネージャーを必要とします。 パーシスタント・タイマーは、スケジューラー・サービスによって使用される作業マネージャーを使用します。非パーシスタント・タイマーは、デフォルトでサーバーのデフォルト作業マネージャーを使用しますが、 EJB タイマー・スクリプトにより別の作業マネージャーを使用するように構成することが可能です。非パーシスタント・タイマーは、スケジューラー・サービスを使用しません。

管理コンソールでパーシスタント・タイマーおよび非パーシスタント・タイマー用の EJB タイマー・サービスを構成および管理できます。 パーシスタント・タイマーと非パーシスタント・タイマーの構成は互いに排他的ではありません。 アプリケーションは、パーシスタント・タイマーと非パーシスタント・タイマーの両方を含むことがあります。

手順

  1. 「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > 「EJB コンテナー設定」 > 「EJB タイマー・サービス設定」をクリックします。
  2. パーシスタント EJB タイマー・サポートを構成します。
  3. 内部の、または事前構成されているスケジューラー・インスタンスを使用する場合は、「内部 EJB タイマー・サービスのスケジューラー・インスタンスを使用」を選択します。 デフォルト設定を変更しない場合、スケジューラーのこのインスタンスは Apache Derby データベースに関連付けられます。事前構成のインスタンスをカスタマイズする場合は、 以下のアクションを行います。
    1. データ・ソースを変更するには、「データ・ソース JNDI 名」を入力します。DB2 または Oracle など、サポートされる任意のデータベースを使用できます。
    2. 任意の「データ・ソース別名」を入力します。
    3. 複数のサーバー・プロセスで、同じデータベースの異なる表を使用したい場合は、任意の「テーブルの接頭部」を入力します。
    4. ポーリング間隔」の値をミリ秒単位で入力します。
    5. より多くのタイマーを並行して実行したい場合は、 「タイマー・スレッド数」に新規の値を入力します。
    詳しくは、タイマー・サービス設定に関する情報を参照してください。
  4. 事前構成の内部スケジューラー・インスタンスを使用するのではなく、独自のスケジューラー・インスタンスを構成する場合は、「カスタム・スケジューラー・インスタンスを使用」を選択します。 以下のような場合に、独自のインスタンスを使用することがあります。
    • このパネルではカスタマイズできないスケジューラー・サービス構成オプションを変更する
    • EJB タイマー・タスクを他のタスクと同じデータベース表に保持する
    • 単一のスケジューラー・インスタンスで、クラスター内のすべての EJB タイマーを処理する。 こうすれば、あるクラスター・メンバー上で作成した ejbTimer タスクを、別のクラスター・メンバー上で実行することができます。
    独自のインスタンスを使用するには、以下を実行する必要があります。
    1. スケジューラー・サービス・グラフィカル・ユーザー・インターフェースを介して、スケジューラー・インスタンスを構成します。 この方法については、スケジューラーの使用に関する文書を参照してください。
    2. リストから「スケジューラー JNDI 名」を選択します。
  5. 非パーシスタント・タイマー・サポートを構成します。 非パーシスタント・タイマーのサポートは、(パーシスタント・タイマーのサポートの代わりではなく) パーシスタント・タイマーのサポートに加えて構成されます。
    1. 選択した「最大再試行回数」を入力します。
    2. 選択した「再試行間の時間間隔」を入力します。
    3. パーシスタント・タイマーに構成されたスレッド・プールを共有」または「非パーシスタント・タイマーに別個のスレッド・プールを作成」のオプションを選択します。 「非パーシスタント・タイマーに別個のスレッド・プールを作成」のオプションを選択した場合には、選択した「タイマー・スレッド数」を入力します。
  6. オプション: EJB タイマー用のデータ・キャッシングを構成します。 キャッシングを使用すると、アプリケーション・サーバーは、データが必要になるたびにデータベースの照会を行う必要なしに、タイマー・データを再利用することができます。このフィーチャーの構成について詳しくは、タイマー・サービス用のデータのキャッシングに関するトピックを参照してください。
  7. 適用」をクリックします。
  8. OK」をクリックします。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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