エンタープライズ・アプリケーションのエクスポート

ユーザーは、任意のロケーションにエンタープライズ・アプリケーションをエクスポートすることができます。

始める前に

このトピックでは、エンタープライズ・アプリケーションが既にサーバーにインストールされており、そのアプリケーションをエクスポートすることを前提としています。

このタスクについて

アプリケーションをエクスポートすると、アプリケーションをバックアップして、 アプリケーション・バインディング情報を保存できるようになります。 インストール済みのアプリケーションを更新するか、製品のより新しいバージョンに マイグレーションする前に、アプリケーションをエクスポートしておくことができます。

アプリケーションをエクスポートするには、「エンタープライズ・アプリケーション」ページの「エクスポート」ボタンを使用します。 「エクスポート」を使用すると、アプリケーションとデプロイメント構成が 含まれる拡張エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルが作成されます。 デプロイメント構成 は、 deployment.xml およびデプロイメント・ターゲット上でアプリケーション 動作を制御するその他の構成ファイルで構成されています。

手順

  1. コンソールのナビゲーション・ツリーで、「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」をクリックして、「エンタープライズ・アプリケーション」ページにアクセスします。
  2. アプリケーションのチェック・ボックスを選択し、「エクスポート」をクリックします。
  3. 「アプリケーション EAR ファイルのエクスポート」ページで、エクスポート済みの EAR ファイルをダウンロードするためのリンクをクリックします。
  4. ブラウザーのダイアログを使用して、エクスポートする EAR ファイルを保存する場所を指定します。

    [IBM i] ユーザー・プロファイル QEJBSVR には、ディレクトリーに対して *WX 権限が必要で、その場所に指定されているパス内のすべてのディレクトリーに対して少なくとも *X 権限が必要です。

  5. 「戻る」をクリックして、「エンタープライズ・アプリケーション」ページに戻ります。

タスクの結果

バインディング情報が入ったファイルは、 指定されたノードおよびディレクトリーにエクスポートされ、enterprise_application_name.ear という名前が付けられます。

「エクスポート」ボタンを使用して アプリケーションをエクスポートする場合、installedApps ディレクトリー内で アプリケーションに対して行った手動変更はエクスポートされません。 これらの変更内容をエクスポートする場合は、アプリケーション・ファイルを手動でコピーし、移動する必要があります。

次のタスク

エクスポートした拡張 EAR ファイルを編集した後で再インストールすることができます。 デフォルトでは、インストールを行うと、profile_root/installedApps/cell_name ディレクトリー内で EAR ファイルが展開されます。アプリケーションを最初にインストールしたときに、アプリケーション・インストール・ウィザードの 「インストール・オプションの選択」パネルで「アプリケーションをインストールするディレクトリー」 $(CELL) 変数を指定した場合、 cell_name ディレクトリーが現在のセル名となります。

拡張 EAR ファイルを再インストールするには、以下のいずれかを実行します。

  • 「エンタープライズ・アプリケーション」ページから使用可能な「更新」操作を使用し、既存のアプリケーション・インストールをアップグレードします。

    「更新」操作により、アプリケーション・ファイルが profile_root/installedApps/cell_name ディレクトリーに追加されます。ここで、cell_name は現在のセル名、またはアプリケーションをデプロイメント・ターゲットに最初にインストールしたときに「アプリケーションをインストールするディレクトリー」に指定したセルの名前です。 「アプリケーションをインストールするディレクトリー」設定は、 アプリケーション・インストール・ウィザードの「インストール・オプションの選択」パネルにあります。 アプリケーションを最初にインストールしたときに、「アプリケーションをインストールするディレクトリー」$(CELL) 変数を指定した場合、 cell_name ディレクトリーが現在のセル名となります。

  • 「アプリケーション」 > 「新規アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション」操作を使用して、エクスポートした EAR ファイルをインストールします。

    アプリケーションを最初にインストールしたときに、「アプリケーションをインストールするディレクトリー」$(CELL) 変数を指定した場合、 cell_name ディレクトリーが現在のセル名となります。 つまり、このファイルが最初に、宛先ディレクトリーで $(CELL) 変数を使用して Cell1 にインストールされ、 拡張 EAR ファイルを Cell2 に再インストールする場合、cell_name ディレクトリーは Cell2 で、現在のセル名となります。

    $(CELL) 変数が最初のインストールに対して指定されなかった場合、「新規エンタープライズ・アプリケーション」を使用して拡張 EAR ファイルを再インストールすると、そのアプリケーションは、エクスポートしたアプリケーションの cell_name ディレクトリーにインストールされます。 つまり、このアプリケーションが最初に Cell1 にインストールされてそこからエクスポートされ、 さらに拡張 EAR ファイルを Cell2 に再インストールする場合、cell_name ディレクトリーは Cell1 になります。 現在のセル名が Cell2 である場合であっても、拡張 EAR ファイルは Cell1 ディレクトリーで 展開します。エクスポートしたアプリケーションの deployment.xml ファイル内には Cell1 があるため、 デフォルトでは、アプリケーションの宛先ディレクトリーのパスには Cell1 が含まれます。

    アプリケーションを最初にインストールしたときに、Cell1 から アプリケーションをエクスポートし、$(CELL) 変数を指定しなかった場合、 拡張 EAR ファイルを別のセルにインストールするには、アプリケーション・インストール・ウィザードの「インストール・オプションの選択」パネルで 「プロセス組み込み構成」を選択解除して、拡張 EAR ファイルを現在のセル名ディレクトリー (Cell1 以外) で展開します。


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