wsadmin スクリプトによるクラスター・メンバー・テンプレートの変更

AdminConfig オブジェクトと wsadmin ツールを使用して、アプリケーション・サーバー、汎用サーバー、およびプロキシー・サーバーの各クラスターのクラスター・メンバー・テンプレートを変更します。

このタスクについて

作成された最初のクラスター・メンバーのコピーが、テンプレートとしてクラスター有効範囲内に保管されます。 最初のクラスター・メンバーを、テンプレートとして既存サーバーのいずれかを使用するか、またはデフォルト・サーバーのテンプレートを使用して作成できます。 また、サーバーをクラスターに変換することによってクラスターを作成するときに、最初のクラスター・メンバーを作成することもできます。 最初のクラスター・メンバーを作成したときに、クラスター・メンバーのテンプレートはクラスターの有効範囲の下に保管されます。 追加のクラスター・メンバーは、クラスター有効範囲内に保管されたクラスター・メンバー・テンプレートを使用して作成されます。

クラスターは、性質上、同種であるか異種混合であるかのいずれかです。 同種のクラスターは、同じ製品バージョンのノードがつながったものです。 異種混合のクラスターは、異なる製品とバージョンのノードがつながったものです。 クラスターには、製品の異なるバージョン上で実行されるノードのメンバーを含めることができるので、 1 つのテンプレートが、クラスター・メンバーとして構成されたアプリケーション・サーバー・ノードの各バージョンごとに保管されます。 クラスター・メンバー・テンプレートは、同じバージョンのノード内で最初のメンバーが作成されるまで、特定のノード・バージョン用に存在しません。 例えば、クラスターがいくつかのバージョン 7 ノードとバージョン 6.1 ノードを含んでいる場合、 以下のように、バージョン 7 ノード用に 1 つとバージョン 6.1 ノード用に 1 つのクラスター・メンバー・テンプレートが使用されることなります。
  • $dmgr_profile_root/config/templates/clusters/clusterName/servers/V8.5MemberTemplate テンプレートが、バージョン 8.5 ノードで作成された任意のメンバーのテンプレートとして使用されます。
  • $dmgr_profile_root/config/templates/clusters/clusterName/servers/V8.0MemberTemplate テンプレートが、バージョン 8.0 ノードで作成された任意のメンバーのテンプレートとして使用されます。
  • $dmgr_profile_root/config/templates/clusters/clusterName/servers/V7MemberTemplate テンプレートが、バージョン 7 ノードで作成された任意のメンバーのテンプレートとして使用されます。
  • $app_server_root/config/clusters/clusterName/servers/V6.1MemberTemplate テンプレートが、バージョン 6.1 ノードで作成された任意のメンバーのテンプレートとして使用されます。
  • $app_server_root/config/clusters/clusterName/servers/V6MemberTemplate テンプレートが、バージョン 6 ノードで作成された任意のメンバーのテンプレートとして使用されます。

したがって、クラスター・メンバーに対して構成変更を行った場合は、テンプレートが既存のメンバーと同期を保つために、対応するクラスター有効範囲内に保管されているテンプレートにも同じ構成変更を行う必要があります。 同様に、テンプレートに対して構成変更を行った場合は、既存のクラスター・メンバーにも同じ構成変更を行う必要があります。

サーバーを変更するのと同様の方法で、wsadmin ツールを使用してクラスター・メンバー・テンプレートを変更することができます。 管理コンソールを使用してクラスター・メンバー・テンプレートを変更することはできません。 以下のステップを実行して、wsadmin ツールを使用して、クラスター・メンバー・テンプレートを変更します。

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. クラスター有効範囲の下のクラスター・テンプレートを取得します。 例えば、次の例では cluster1 クラスターに対してバージョン 7 クラスター・メンバー・テンプレートを取得します。
    • Jacl を使用:

      set c [$AdminConfig listTemplates Server cluster1/servers/V7]
      
      puts [$AdminConfig showall $c]

      Jython を使用:

      c = AdminConfig.listTemplates('Server','cluster1/servers/V7')
      
      print AdminConfig.showall(c)
  3. テンプレートの属性を変更します。 以下に例を示します。
    • Jacl を使用:

      $AdminConfig modify $c {{attrName attrVal}}

      Jython を使用:

      AdminConfig.modify(c, [[attrName, attrVal]])
  4. 構成の変更を保存します。 詳しくは、『wsadmin ツールによる構成変更の保存』のトピックを参照してください。
  5. ノードを同期します (Network Deployment 環境の場合のみ)。 詳しくは、『wsadmin スクリプト・ツールによるノードの同期化』のトピックを参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=txml_membertemplate
ファイル名:txml_membertemplate.html