インバウンド HTTP 要求チャンク化を使用すると、10 MB を超えるメッセージに関する制限をなくすことができます。
10MB 制限が設定されるのは、HTTP 要求がサーバントにディスパッチされる前に、
メッセージ全体がコントローラーにバッファーされ、それにより、
複数の大容量 HTTP メッセージが同時に処理されるとメモリー不足の状態に陥り、
コントローラーが失敗することがあるためです。
チャンク化が使用可能になっていると、
Web コンテナーとアプリケーションによる処理の前に、
メッセージが細かく分割されます。
その結果、小さなチャンクのみが 1 つずつコントローラー内のメモリーにバッファーされるようになり、大容量の HTTP メッセージによるメモリー消費量が大幅に削減されます。
インバウンド HTTP チャンク化を使用可能にするために、アプリケーションを変更する必要はありません。
このタスクについて
インバウンド HTTP 要求のチャンク化は、Web コンテナーのトランスポート・チェーン・レベルで構成されます。
それぞれの Web コンテナー・チェーンを構成して、チャンク化を使用可能または使用不可にできます。
特定のチェーンに関してチャンクが使用可能である場合、
それぞれのチェーンに関して使用可能にされたチャンク化の最大チャンク・サイズを構成することもできます。
すべての HTTP Web
コンテナー・チェーンは、デフォルトでチャンク化を使用可能に設定しています。
手順
- 管理コンソールで、とクリックします。
- トランスポート・チェーンを選択します。
- 「トランスポート・チャネル」の下で、「Web コンテナー・インバウンド・チャネル (channel_name)」を選択します。
- 「追加プロパティー」の下で「カスタム・プロパティー」を選択して、インバウンド
HTTP 要求メッセージのチャンク化を構成します。 要求メッセージのチャンク化設定について詳しくは、Web コンテナー・トランスポート・チェーンのカスタム・プロパティーの資料を参照してください。
- disableRequestMessageChunking プロパティーが既に定義されている場合は、リストから
disableRequestMessageChunking プロパティーを選択します。
- disableRequestMessageChunking
プロパティーが定義されていない場合は、
「新規作成」をクリックします。
- 設定ページで、以下の 1 つを実行します。
- 要求メッセージのチャンク化を使用可能に設定するには、「名前」フィールドにプロパティー disableRequestMessageChunking を入力し、「値」フィールドに値 false を入力します。
「適用」または「OK」をクリックして、カスタム・プロパティーの変更内容を保存します。
- 要求メッセージのチャンク化を使用不可に設定するには、「名前」フィールドにプロパティー disableRequestMessageChunking を入力し、
「値」フィールドに値 true を入力します。
「適用」または「OK」をクリックして、カスタム・プロパティーの変更内容を保存します。
- 要求メッセージ・チャンク化が使用可能になっている場合は、メッセージ・チャンク・サイズを構成します。 これらの設定については項目、Web コンテナー・トランスポート・チェーンのカスタム・プロパティーを参照してください。
- 「カスタム・プロパティー」ページで、「新規」をクリックします。
- 設定ページで、「名前」フィールドにプロパティー maxRequestMessageBodySize を入力し、
「値」フィールドに 32 から 8192 キロバイトの間でサイズを指定して入力します。
- 「適用」または「OK」をクリックします。
- コンソール・タスクバーの「保存」をクリックして、変更した構成を保存します。
- サーバーを再始動します。