Web サービスに関するよくある質問

このトピックでは、Web サービスの開発と実装に関するよくある質問を 取り上げます。

WebSphere 製品の Apache オープン・ソースに対する関係はどのような関係ですか?

WebSphere 製品はこれまで常に、オープン・ソースを広範囲にサポートしてきました。Web サービスの観点から、WebSphere 製品による、オープン・ソース Apache Axis コミュニティーへの JAX-RPC 仕様の貢献は大きな比率にのぼります。 Web サービスがよりメッセージ中心の非同期モデルに移行するのに伴い、Apache Axis コミュニティーは、Apache Axis2 という StAX アーキテクチャーを基にした新規バージョンの Web サービス・ランタイムを作成しました。

Apache Axis2 は、Java ベースのどのような JCP 標準にもとらわれない、専有のプログラミングおよびデプロイメント・モデルを導入しました。 この主な目的は、JAX-WS または Groovy のいずれであれ、複数の Java ベースのプログラミング・モデルをサポートすることでした。 WebSphere 完全プロファイルは標準ベースの JAX-WS プログラミング・モデルを実装していますが、 実装の一部として Apache Axis2 のバージョンを使用しています。 その結果、トレース中や呼び出しスタックの中で、Apache Axis2 を原点とすることを反映したメッセージが表示されることがあります。 WebSphere 完全プロファイルは、製品の IBM Knowledge Center に記載されている JAX-WS プログラミング・モデルおよびデプロイメント・モデルのみをサポートしています。 製品で Apache Axis2 のネイティブ API を使用することはサポートされていません。

同じように、WebSphere 製品は Apache CXF 実装に貢献しており、WebSphere は、Liberty プロファイル Web サービス・コンテナーのベースを Apache CXF にすることで、この貢献を利用しています。 WebSphere 完全プロファイルと同様に、 Liberty プロファイルは、IBM Knowledge Center に記載されている JAX-WS プログラミングおよびデプロイメント・モデルのみをサポートしています。 Apache CXF のネイティブの使用は、Liberty プロファイルではサポートされません。

Web サービスと連動する IBM 開発ツールは?

Rational® Application Developerアセンブリー・ツールには、コード成果物を作成し、そのコード成果物をさまざまなアーカイブやモジュールにアセンブルして、関連する Java EE デプロイメント記述子を構成するためのグラフィカル・インターフェースがあります。

Web Services for Java EE テクノロジーは Java EE 仕様の一部ですか?

WebSphere Application Server バージョン 9.0 は、Web Services for Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 6 および Java EE 5 に基づいています。Java EE 5 より前は、この仕様は Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) という名前でした。WebSphere Application Server バージョン 6.x は、J2EE 1.4 に基づいています。WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 およびバージョン 5.1.x の場合、 Web Services for J2EE バージョン 1.0 仕様が J2EE 1.3 に追加されています。 J2EE 仕様 1.4 は、Web Services for J2EE バージョン 1.1 のサポートを必要とします。 J2EE 1.3 バージョン (JSR-109 バージョン 1.0) と J2EE 1.4 バージョン (JSR-109 バージョン 1.1) との間には、若干の相違があります。

Web サービス・ランタイムがサポートする規格は?

Web サービス・ランタイム用に WebSphere Application Server でサポートされる規格および仕様については、仕様および API 情報で参照できます。

Web Services for Java EE テクノロジーは、.NET などのその他の SOAP 実装と相互運用を行いますか?

WebSphere Application Server は、 WS-I Basic Profile に準拠した Web サービスをサポートしているので、 この仕様に準拠している他のベンダーとの相互運用を行う必要があります。

SOAP Java Message Service (JMS) 呼び出しを使用して、Web サービスの実装に JavaBeans コンポーネントを使用できますか?

SOAP over JMS サポートでは、エンタープライズ Bean ベース Web サービスへのアクセスのみが可能です。エンタープライズ Bean ではなく JavaBeans 実装を使用してサービス・エンドポイントを実装する場合は、JavaBeans 実装に委任されるファサード・エンタープライズ Bean を作成しなければなりません。

SOAP over JMS は、他のベンダーとの相互運用をサポートしますか?

WebSphere Application Server バージョン 7.0 より前のバージョンでは、SOAP over JMS 実装に対するインターオペラビリティーの要件を記述した仕様は存在しません。WebSphere Application Server バージョン 7.0 で、新しい業界標準の SOAP over Java Message Service 仕様のサポートが導入されました。提案されたこの標準では、SOAP メッセージに JMS 準拠のトランスポートを使用するための、インターオペラビリティー・ガイドラインの標準セットが提供され、異なるベンダーの実装間で相互運用が可能になります。 この新しい標準への対応により、WebSphere は、この標準を採用している他のベンダーの SOAP over JMS 実装と相互運用できるようになります。仕様はまだドラフトの状態で最終版ではありませんが、WebSphere Application Server バージョン 7.0 では、現行の SOAP over JMS ドラフト仕様に対応しています。この仕様については、仕様および API 文書を参照してください。

SOAP および JMS 実装との両方向メッセージングはどのように機能しますか? 同時要求を行う複数のクライアントをサポートできますか ?

両方向の Web サービス・オペレーションを使用する場合は、クライアントが永続応答キューの使用を選択するか、またはデフォルトで Web サービス・ランタイムが一時 JMS キューを使用します。クライアントが両方向要求を出すと、内在する Web サービス・ランタイムは、永続応答キューが使用されていなければ、一時 JMS キューを作成して応答を受信します。応答キューは、一時的でも永続的でも、発信する JMS 要求メッセージ内の replyTo の宛先として指定されます。 サーバーは、要求を処理した後で、要求メッセージで指定された replyTo 宛先に応答を送信します。クライアントは、永続キューを使用しなかった場合には、応答を受信した後で一時キューを削除します。 各着信要求メッセージには応答の送信先となる宛先が含まれているため、サーバーは複数のクライアントからの同時要求を処理することができます。


トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rwbs_faq
ファイル名:rwbs_faq.html