wsadmin スクリプトによるサーブレットのキャッシュの構成

スクリプトと wsadmin ツールを使用して、サーブレットのキャッシュを構成できます。 動的キャッシュ・サービスが、 アプリケーション・サーバーの Java™ 仮想マシン (JVM) 内で動作し、 キャッシュ可能なオブジェクトへの呼び出しをインターセプトします。 例えば、サーブレットの service メソッドやコマンドの execute メソッドを通じて呼び出しをインターセプトし、 キャッシュへオブジェクトの出力を格納したり、動的キャッシュからオブジェクトのコンテンツを提供したりします。

始める前に

サーブレットのキャッシュを構成するには、あらかじめ動的キャッシュを構成する必要があります。 AdminServerManagement スクリプト・ライブラリーの configureDynamicCache Jython スクリプトを使用して、 動的キャッシュを構成します。 wsadmin ツールは、開始されると自動的にスクリプトをロードします。以下の構文を使用して、configureDynamicCache スクリプトによる動的キャッシュを構成します。
AdminServerManagement.configureDynamicCache(nodeName, serverName,
 defaultPriority,cacheSize, externalCacheGroupName,
 externalCacheGroupType, otherAttributeList)
追加情報および引数の定義については、 AdminServerMananagment スクリプト・ライブラリーの資料を参照してください。

このタスクについて

サーブレットが呼び出されて、キャッシュされる出力が生成されると、出力およびサーブレットの副次作用を含むキャッシュ・エントリーが作成されます。 これらの副次作用には、他のサーブレットへの呼び出し、JavaServer Pages (JSP) ファイル、またはタイムアウトおよび項目優先順位情報を含む項目についてのメタデータが含まれる場合があります。 サーブレット・キャッシングを構成して、動的キャッシュにサーブレットおよび JavaServer Pages (JSP) ファイルの出力を保存します。

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: wsadmin ツールを使用してサーブレットのキャッシュを使用可能にしている場合は、 ポートレットのフラグメント・キャッシングも使用可能になっているかを確認してください。 同様に、wsadmin ツールを使用してサーブレットのキャッシュを使用不可にしている場合は、 ポートレットのフラグメント・キャッシングも使用不可になっているかを確認してください。 これら 2 つのキャッシング機能はいつも同期している必要があります。 管理コンソールを使用してサーブレットのキャッシュを使用可能または使用不可にしている場合、 同期は自動的に行われます。bprac

動的キャッシングに関連するパラメーター・リストを表示するには 、attributes コマンドを使用します。 以下に例を示します。

$AdminConfig attributes DynamicCache

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. サーバー・オブジェクトの構成 ID を取得します。
    次の例では、 最初に見つかったサーバーを s1 変数に設定しています。
    • Jacl を使用:
      set s1 [$AdminConfig getid /Server:server1/]
    • Jython を使用:
      s1 = AdminConfig.getid('/Server:server1/')
  3. 対象のサーバーの Web コンテナーを取得して、それらを wc 変数に割り当てます。
    次の例では、Web コンテナーを wc 変数に割り当てています。
    • Jacl を使用:
      set wc [$AdminConfig list WebContainer $s1]
    • Jython を使用:
      wc = AdminConfig.list('WebContainer', s1)
  4. 変数に、enableServletCaching 属性の新しい値を設定します。
    enableServletCaching 属性を true に設定し、それを serEnable 変数に割り当てます。次に例を示します。
    • Jacl を使用:
      set serEnable "{enableServletCaching true}"
    • Jython を使用:
      serEnable = [['enableServletCaching', 'true']]
  5. 動的キャッシュを使用可能にします。
    AdminConfig オブジェクトを使用して、 アプリケーション・サーバーの構成を変更します。次に例を示します。
    • Jacl を使用:
      $AdminConfig modify $wc $serEnable
    • Jython を使用:
      AdminConfig.modify(wc, serEnable)

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ファイル名:txml_caching.html