modify コマンド

MVS™ コンソールから modify コマンドを発行して、製品のオペレーションを動的に変更できます。

modify コマンドを使用して、次のコンポーネントを含む各種サーバー・コンポーネントおよびアクティビティーの状況を表示することができます。
  • アクティブ・コントローラー
  • トレース設定
  • サーバント
  • セッション
  • Java™ 仮想マシン (JVM) ヒープ
  • Java トレース

modify コマンドを入力する場合は、次のフォーマットを使用します。

f <server>, parameters

server は、modify コマンドの送信先のサーバーのショート・ネームです。この引数は必須です。

パラメーター

modify コマンドでは、次のパラメーターが有効です。

DISABLEFAILOVER,'<JNDI Name>'
指定した JNDI 名によって識別されるリソースのリソース・フェイルオーバー・サポートを手動で使用不可にするために使用します。指定した JNDI 名は、主要リソースを識別します。大/小文字を保持するには単一引用符で囲む必要があります。
ENABLEFAILOVER,'<JNDI Name>'
指定した JNDI 名によって識別されるリソースのリソース・フェイルオーバー・サポートを手動で使用可能にするために使用します。指定した JNDI 名は、主要リソースを識別します。大/小文字を保持するには単一引用符で囲む必要があります。
FAILOVER,'<JNDI Name>'
主要リソースに宛てられた要求を構成された代替リソースに手動でルーティングするために使用します。 指定した JNDI 名は、主要リソースを識別します。大/小文字を保持するには単一引用符で囲む必要があります。 要求を 1 次リソースにフェイルバックするには、modify コマンドにパラメーター FAILBACK,'<JNDI name>' を指定して発行します。
FAILBACK,'<JNDI Name>'
指定した JNDI 名によって識別される構成された主要リソースに要求を手動でルーティングします。指定した JNDI 名は、主要リソースを識別します。大/小文字を保持するには単一引用符で囲む必要があります。 このコマンドは、自動フェイルオーバーを自動的に使用可能にします。 フェイルバックの後の自動フェイルオーバーが不要の場合は、modify コマンドにパラメーター DISABLEFAILOVER,'<JNDI Name>' を指定して発行します。
重要: JNDI 名の入力には、大/小文字の区別があります。
CANCEL
指定したサーバーをキャンセルするために使用します。

CANCEL パラメーターには、次のオプションを指定できます。

ARMRESTART
アプリケーション応答管理 (ARM) エージェントの使用の有無と、 ARM が終了後にサーバーを再始動するかどうかを指定します。CANCEL パラメーターに ARMRESTART オプションを指定しない場合、ARM はサーバーを再始動しません。
HELP
CANCEL の構文を記述したヘルプ情報を表示するよう指定します。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): CANCEL パラメーターを使用して、MVS コンソールからクラスターをキャンセルすることはできません。クラスターを構成する各サーバーを個々にキャンセルする必要があります。gotcha
DPM,[IIOP=nnn | HTTP=nnn | HTTPS=nnn | MDB=nnn | SIP=nnn | CRA=nnn | SIPS=nnn | OLA=nnn | INTERVAL=nnn | dump_action={SVCDUMP|JAVACORE|HEAPDUMP|TRACEBACK|JAVATDUMP|NONE|RESET} | clear_all | reset_all]

プレースホルダー nnn は、特定のプロトコル・タイプの時間間隔の長さを秒数で指定します。 プレースホルダー nnn の値は、0 から 255 の整数、または reset でなければなりません。 値 0 は、 プロトコルに間隔がなく、そのプロトコルを使用する要求に対して DPM が使用不可であることを示しています。 値 reset は、 DPM 間隔の制御がワークロード種別ファイルの dpm_interval 種別属性に戻されることを示しています。

DPM INTERVAL modify コマンドは、dpm_interval 種別属性をオーバーライドします。 DPM dump_action modify コマンドは、dpm_dump_action 種別属性と server_region_dpm_dump_action サーバー・レベル・プロパティーをオーバーライドします。

ダンプ・アクションに RESET を指定すると、modify コマンドのダンプ・アクションを無効にします。 dpm_dump_action 種別属性と server_region_dpm_dump_action サーバー・レベル・プロパティーの設定が再び有効になります。

INTERVAL パラメーターに値を指定すると、6 つのすべてのプロトコルの DPM 間隔に同じ値が設定されます。

clear_all は、 関連するすべての要求プロトコルの時間間隔を 0 に設定し、 ダンプ・アクションを None に設定します。

reset_all は、 すべての DPM 間隔と dump_action パラメーターをリセットします。DPM 間隔とダンプ・アクションの制御は、WLM 分類子ファイルに戻されます。

HEAPDUMP
コントローラー、およびコントローラーに関連付けられているすべてのサーバントについて、JVM ヒープ・ダンプを生成する場合に使用します。
JAVACORE
コントローラー、およびコントローラーに関連付けられているすべてのサーバントについて、JVM コア・ダンプを生成する場合に使用します。
JAVATDUMP
すべてのサーバント・アドレス・スペースについて、JVM の TDUMP を生成する場合に使用します。JAVA_DUMP_TDUMP_PATTERN ネイティブ環境変数を使用して、TDUMP データ・セット名を指定することもできます。
JAVAOOM,[INTERVAL=nnn | ACTION=xxx | RESET]
このサーバーで Java 仮想マシン (JVM) メモリー不足状態が発生 した場合に実行される診断アクションを動的に変更するために 使用します。また、診断アクションが繰り返される時間間隔を 動的に変更するのにも使用します。

INTERVAL の 指定は、診断アクションが繰り返されない時間を秒単位 で設定します。この属性は、ras_java_oom_interval 環境変数 に指定された値をオーバーライドします。

ACTION の指定 は、このサーバーで JVM メモリー不足状態が発生した場合に実行される診断アクション を設定します。この属性は、ras_java_oom_action 環境変数 に指定された値をオーバーライドします。xxx の値として、以下のいずれかの 値を指定できます。

NONE
実行される診断アクションはありません。
WTO
BBOO0404E エラー・メッセージがハードコピーに書き込まれます。
SVCDUMP
マイナー・コード C9C2704B で、影響を受けるアドレス・スペースの SVCDUMP が取得されます。

RESET の指定 は、診断アクションおよび間隔を、ras_java_oom_action 環境変数および ras_java_oom_interval 環境変数に 指定された値にリセットします。

MSGROUTE,{ERRORLOG|HARDCOPY|CONSOLE|COPYERRORLOG|COPYHARDCOPY|COPYCONSOLE|NONE}{[=xxx][,RESET][,CLEAR]}
メッセージ ID の出力ロケーションを動的に変更する場合に使用します。

プレースホルダー xxx は、アプリケーション・サーバーがルーティングする製品メッセージ ID のコンマ区切りリストです。 メッセージは、複数のロケーションにルーティング可能です。

特定のロケーションとメッセージ・セットに対して初めてコマンドを実行すると、 この最初のコマンドのメッセージ・リストが、そのロケーションのメッセージ・リストになります。 ロケーションの環境変数でメッセージが定義されている場合、それらのメッセージがロケーションのメッセージ・リストに追加されます。 その後、同じロケーションと別のメッセージ・セットに対してコマンドを実行すると、 アプリケーション・サーバーは、後続コマンドのメッセージを既存のメッセージ・リストに追加します。

ERRORLOG を指定すると、デフォルト・ロケーションではなく、エラー・ログにメッセージをルーティングします。

HARDCOPY を指定すると、デフォルト・ロケーションではなく、SYSLOG システム・ログ (ハードコピーとも呼ばれます) にメッセージをルーティングします。

CONSOLE を指定すると、デフォルト・ロケーションではなく、 MVS オペレーター・コンソールにメッセージをルーティングします。

COPYERRORLOG を指定すると、デフォルト・ロケーションだけでなく、エラー・ログにもメッセージをコピーします。

COPYHARDCOPY を指定すると、デフォルト・ロケーションだけでなく、SYSLOG システム・ログ (ハードコピーとも呼ばれます) にもメッセージをコピーします。

COPYCONSOLE を指定すると、デフォルト・ロケーションだけでなく、MVS オペレーター・コンソールにもメッセージをコピーします。

NONE を指定すると、メッセージのルーティングを抑止します。 値 NONE は、エラー・ログ、システム・ログ、または MVS オペレーター・コンソールへのメッセージのルーティングより優先されます。

ERRORLOG、HARDCOPY、CONSOLE、COPYERRORLOG、COPYHARDCOPY、COPYCONSOLE、または NONE と一緒に RESET を指定すると、 ルーティングまたは抑止されるメッセージは、MSGROUTE modify コマンドではなく、was.env ファイルで指定されたものになります。
  • ERRORLOG と一緒に RESET を指定すると、ras_message_routing_errorlog 環境変数に指定されたメッセージを、 デフォルト・ロケーションではなく、エラー・ログにルーティングします。
  • HARDCOPY と一緒に RESET を指定すると、ras_message_routing_hardcopy 環境変数に指定されたメッセージを、 デフォルト・ロケーションではなく、SYSLOG システム・ログにルーティングします。
  • CONSOLE と一緒に RESET を指定すると、ras_message_routing_console 環境変数に指定されたメッセージを、 デフォルト・ロケーションではなく、MVS オペレーター・コンソールにルーティングします。
  • COPYERRORLOG と一緒に RESET を指定すると、 ras_message_routing_copy_errorlog 環境変数に指定されたメッセージをデフォルト・ロケーションだけでなく、エラー・ログにもコピーします。
  • COPYHARDCOPY と一緒に RESET を指定すると、 ras_message_routing_copy_hardcopy 環境変数に指定されたメッセージをデフォルト・ロケーションだけでなく、SYSLOG システム・ログにもコピーします。
  • COPYCONSOLE と一緒に RESET を指定すると、 ras_message_routing_copy_console 環境変数に指定されたメッセージをデフォルト・ロケーションだけでなく、MVS オペレーター・コンソールにもコピーします。
  • NONE と一緒に RESET を指定すると、ras_message_routing_hardcopy 環境変数に指定されたメッセージのルーティングを抑止します。
ERRORLOG、HARDCOPY、CONSOLE、COPYERRORLOG、COPYHARDCOPY、COPYCONSOLE、または NONE と一緒に CLEAR を指定すると、 メッセージは、デフォルト・ロケーションにルーティングされるか、抑止されなくなります。
  • ERRORLOGHARDCOPYCONSOLECOPYERRORLOGCOPYHARDCOPYCOPYCONSOLE または NONE と一緒に CLEAR を指定すると、 メッセージは、デフォルト・ロケーションにルーティングされるか、抑止されなくなります。
  • ERRORLOG または COPYERRORLOG と一緒に CLEAR を指定すると、エラー・ログではなく、デフォルト・ロケーションにメッセージをルーティングします。
  • HARDCOPY またはCOPYERRORLOG と一緒に CLEAR を指定すると、SYSLOG システム・ログではなく、デフォルト・ロケーションにメッセージをルーティングします。
  • CONSOLE または COPYCONSOLE と一緒に CLEAR を指定すると、MVS オペレーター・コンソールではなく、デフォルト・ロケーションにメッセージをルーティングします。
  • NONE と一緒に CLEAR を指定すると、メッセージの抑止を取り消します。
RECLASSIFY[,FILE=['/path/to/file.xml']]
サーバー再始動を必要とせずに、ワークロード種別文書を動的に再ロードする場合に使用します。 再ロードしたワークロード種別設定は、即時に有効になります。

RECLASSIFY を指定すると、wlm_classification_file 変数に指定されたワークロード種別ファイルを使用して再種別化を実行します。

再種別化パラメーターと一緒にファイル名を指定すると (RECLASSIFY,FILE='/path/to/newfile.xml' など)、 指定された種別ファイルを使用して再種別化を実行します。wlm_classification_file 変数の値が、FILE オプションに指定されたファイルに変更されます。 wlm_classification_file 変数を使用したすべての reclassify modify コマンドをその後実行すると、元のファイルではなく、変数に指定された新しいファイルが再ロードされます。

RECLASSIFY,FILE= を指定すると、種別化が使用不可になります。 wlm_classification_file 変数には null が設定されます。 wlm_classification_file 変数を使用したすべての reclassify modify コマンドをその後実行しても、 wlm_classification_file 変数に値がないため、サーバーは影響を受けません。

重要: 新しいワークロード種別ファイルをロードできない場合、 アプリケーション・サーバーは、再ロードされた種別設定を破棄します。 アプリケーション・サーバーは、reclassify modify コマンドの実行前に有効であった種別設定を使用して実行を続けます。
ヒント: ワークロード種別ファイルが正常にロードされると、 アプリケーション・サーバーは、以下のようなメッセージをシステム・ログ SYSLOG に発行します。 このメッセージは、オペレーター・コンソールで DISPLAY,WORK,CLINFO 表示コマンドに対しても表示されます。
BBOJ0129I: ワークロード種別ファイル /tmp/wlm4.class.xml が
2009/07/14 19:33:35.297 (GMT) にロードされました
ROLL_LOGS
USS ファイル・システムへのサーバント出力ログのリダイレクトを再発行するために使用します。 新しい出力ログ・ファイルのセットが同じ出力ディレクトリー下で作成され、古いログ・ファイルは保持されます。 メッセージが前のログの末尾と新しいログの先頭に書き込まれ、その結果、ファイル間の論理リンクが作成されます。
STACKTRACE
サーバー内のすべての Java スレッドの Java スタック・トレースバックを エラー・ログに記録します。
SMF,REQUEST,{ON|OFF|RESET}
SMF 120-9 レコードの作成を制御する場合に使用します。

SMF,REQUEST modify コマンドは、SMF_request_activity_enabled 種別属性と server_SMF_request_activity_enabled サーバー・レベル・プロパティーをオーバーライドします。

ON を指定すると、SMF 120-9 レコードの作成をオンにします。

OFF を指定すると、SMF 120-9 レコードの作成をオフにします。

RESET を指定すると、SMF 120-9 レコード作成の modify コマンド設定を無効にします。 リセット時の SMF_request_activity_enabled 種別属性と server_SMF_request_activity_enabled サーバー・レベル・プロパティーの設定が有効です。

SMF,REQUEST,ASYNC,{ON|OFF|RESET}
SMF 120-9 レコードの作成時に、そのフォーマット済み ASYNC セクションのデータ収集で使用します。

SMF,REQUEST,ASYNC modify コマンド は、server_SMF_request_activity_async サーバー・レベル・プロパティーをオーバーライド します。

ON を指定すると、データの収集をオンにします。

OFF を指定すると、データの収集をオフにします。 この値を指定すると、 作成されたレコードで、レコード最上部のロケーション・トリプレットのこのセクションがゼロになります。

RESET を指定すると、データ収集の modify コマンド設定を無効にします。 リセット時の server_SMF_request_activity_async サーバー・レベル・プロパティーの設定が有効になります。

SMF,REQUEST,CPU,{ON|OFF|RESET}
SMF 120-9 レコードの作成時に、その CPU 使用量明細のセクションのデータ収集で使用します。

SMF,REQUEST,CPU modify コマンドは、SMF_request_activity_CPU_detail 種別属性と server_SMF_request_activity_CPU_detail サーバー・レベル・プロパティーをオーバーライドします。

ON を指定すると、データの収集をオンにします。

OFF を指定すると、データの収集をオフにします。 この値を指定すると、 作成されたレコードで、レコード最上部のロケーション・トリプレットのこのセクションがゼロになります。

RESET を指定すると、データ収集の modify コマンド設定を無効にします。 リセット時の SMF_request_activity_CPU_detail 種別属性と server_SMF_request_activity_CPU_detail サーバー・レベル・プロパティーの設定が有効です。

SMF,REQUEST,SECURITY,{ON|OFF|RESET}
SMF 120-9 レコードの作成時に、そのセキュリティー・データ・セクションのデータ収集で使用します。

SMF,REQUEST,SECURITY modify コマンドは、SMF_request_activity_security 種別属性と server_SMF_request_activity_security サーバー・レベル・プロパティーをオーバーライドします。

ON を指定すると、データの収集をオンにします。

OFF を指定すると、データの収集をオフにします。 この値を指定すると、 作成されたレコードで、レコード最上部のロケーション・トリプレットのこのセクションがゼロになります。

RESET を指定すると、データ収集の modify コマンド設定を無効にします。 リセット時の SMF_request_activity_security 種別属性と server_SMF_request_activity_security サーバー・レベル・プロパティーの設定が有効です。

SMF,REQUEST,TIMESTAMPS,{ON|OFF|RESET}
SMF 120-9 レコードの作成時に、そのフォーマット済みタイム・スタンプ・セクションのデータ収集で使用します。

SMF,REQUEST,TIMESTAMPS modify コマンドは、SMF_request_activity_timestamps 種別属性と server_SMF_request_activity_timestamps サーバー・レベル・プロパティーをオーバーライドします。

ON を指定すると、データの収集をオンにします。

OFF を指定すると、データの収集をオフにします。 この値を指定すると、 作成されたレコードで、レコード最上部のロケーション・トリプレットのこのセクションがゼロになります。

RESET を指定すると、データ収集の modify コマンド設定を無効にします。 リセット時の SMF_request_activity_timestamps 種別属性と server_SMF_request_activity_timestamps サーバー・レベル・プロパティーの設定が有効です。

SMF,OUTBOUND,ON
SMF 120-10 レコードの作成をオンにする場合に使用します。
SMF,OUTBOUND,OFF
SMF 120-10 レコードの作成をオフにする場合に使用します。
SMF,OUTBOUND,RESET
server_SMF_outbound_enabled 環境変数に指定された値で SMF 120-10 レコードの作成を制御させる場合に使用されます。
TIMEOUT_DELAY=n
タイムアウト遅延オプション変数の control_region_timeout_delay を n 秒に動的に変更する場合に使用します。 この modify コマンドを TIMEOUTDUMPACTION modify コマンドとともに使用して、タイムアウト遅延を設定し、タイムアウト発生時に JAVACORE などの指定されたダンプ・アクションを完了できるようにします。TIMEOUTDUMPACTION modify コマンドに指定されたダンプ・アクションには、サーバントが強制終了される前に、ダンプ・アクションを完了できるようにするタイムアウト遅延を設定する必要があります。

指定のダンプを処理した後、このコマンドを再発行することにより、サーバーをリサイクルせずに control_region_timeout_delay 変数の値を前の設定値に戻すことができます。

TIMEOUTDUMPACTION=n
control_region_timeout_delay プロパティーがゼロ以外の値に設定されている状態で、サーバントにディスパッチされた作業でタイムアウトが発生したときに、 次のいずれのアクションを行うかを指示します。
  • NONE または none を指定すると、ダンプは取得されません。
  • JAVACORE または javacore を指定すると、 Java コア・ダンプが取得されます。
  • SVCDUMP または svcdump を指定すると、SVC ダンプが取得されます。
  • JAVATDUMP または javatdump を指定している場合は、JVM の TDUMP が取得されます。
    注: control_region_timeout_delay プロパティーは、コントローラーがサーバントを強制終了する前に、サーバントが JAVATDUMP を収集するために十分な長さの時間に設定する必要があります。 TIMEOUT_DELAY modify コマンドを使用して、control_region_timeout_delay プロパティーの値を動的に変更することができます。
TIMEOUTDUMPACTIONSESSION=n
サーバントにディスパッチされた HTTP、HTTPS、SIP、SIPS のいずれかの要求でタイムアウトが発生し、 対応するリカバリー・プロパティーが SESSION に設定されている場合に、次のいずれのアクションを行うかを指示します。
  • NONE または none を指定すると、ダンプは取得されません。
  • JAVACORE または javacore を指定すると、 Java コア・ダンプが取得されます。
  • SVCDUMP または svcdump を指定すると、SVC ダンプが取得されます。
  • JAVATDUMP または javatdump を指定している場合は、JVM の TDUMP が取得されます。
対応するリカバリー・プロパティーのリストは次のとおりです。
  • protocol_http_timeout_output_recovery
  • protocol_https_timeout_output_recovery
  • protocol_sip_timeout_output_recovery
  • protocol_sips_timeout_output_recovery
TRACEALL=n
サーバーの汎用トレース・レベルを設定するのに指定されます。
有効なトレース・レベルには次の値があります。 一般的に、値 1 を指定します。
  • 0: トレースを実行しない
  • 1: 例外の発生時にトレースを実行する
  • 2: 基本トレースを実行する
  • 3: すべてのコンポーネントの詳細トレースを実行する
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): レベル 3 を使用すると、データが大量に生成され、 実際に確認できる量を超える場合があるため、注意してください。gotcha
TRACEBASIC=n
基本レベルのトレースを有効にする製品コンポーネントを指定します。
このコマンドは、TRACEALL によりそれらのコンポーネントに設定された他のトレース・レベルをオーバーライドすることができます。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): この変数は、IBM® サポートの指示がない限り変更しないでください。gotcha

次の表は、このパラメーターに指定できる値を示します。 TRACEBASIC または TRACEDETAIL のいずれかに、以下の 1 つ以上の値を指定できます。

製品コンポーネント
0 RAS
1 共通ユーティリティー
3 COMM
4 ORB
6 OTS
7 Shasta
9 z/OS® ラッパー
A デーモン
E セキュリティー
F 外部化
J (必ず IBM サポートの指示に従い使用してください。) JRas
L Java EE
TRACEDETAIL=n
詳細レベルのトレースを有効にする製品コンポーネントを指定します。
このコマンドは、指定された製品コンポーネントに関する最も詳細なトレースを 活動化し、TRACEALL 内のさまざまな設定をオーバーライドします。 選択したコンポーネントは、コンポーネント ID により識別されます。これは、TRACEBASIC パラメーターでリストしたものと同じ ID です。番号で指定されたサブコンポーネントは、 詳細トレースを受け取ります。 製品の別のパーツは、TRACEALL パラメーターに指定されているトレースを受け取ります。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): この変数は、IBM サポートの指示がない限り変更しないでください。gotcha
TRACESPECIFIC=xxyyyzzz
特定の製品のトレース・ポイントのトレースのオーバーライドを指定します。
トレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 複数のトレース・ポイントを指定するには、括弧を使用し、コンマで数値を区切ります。 名前を単一引用符で囲んで、環境変数名を指定することもできます。環境変数の値は TRACESPECIFIC パラメーターに値を指定した場合と同様に処理されます。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): TRACESPECIFIC は、IBM サポートの指示がない限り使用しないでください。gotcha
TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC=xxyyyzzz
除外する製品のトレース・ポイントを指定します。
除外するトレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 複数のトレース・ポイントを指定するには、括弧を使用し、コンマで数値を区切ります。 名前を単一引用符で囲んで、環境変数名を指定することもできます。環境変数の値は TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC パラメーターに値を指定した場合と同様に処理されます。TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC パラメーターをマスクとして使用して、現在オンであるトレースをオフにすることができます。例えば、TRACESPECIFIC パラメーターを使用して製品パーツ全体のトレースをオンにし、TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC パラメーターを使用してその製品パーツ内の特定のトレースをオフにします。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC パラメーターは、IBM サポートの指示がない限り変更しないでください。gotcha
TRACEINIT
初期トレース設定にリセットします。
TRACENONE
すべてのトレース設定をオフにします。
TRACETOSYSPRINT={YES|NO}
トレースを SYSPRINT に送るかどうかを選択します。

YES を指定するとトレースが SYSPRINT に送信され、NO を指定すると SYSPRINT へのトレースの送信を停止します。

TRACETOTRCFILE={YES|NO}
トレースを TRCFILE DD カードに送信するかどうかを指定します。

YES を指定するとトレースが TRCFILE DD カードに送信され、NO を指定すると TRCFILE DD カードへのトレースの送信を停止します。

TRACEJAVA
Java トレース・ストリングを変更します。

Java トレースの制御には Java トレース仕様が使用され、これは Java トレース仕様の規則に準拠しています。*=all=enabled を使用すると、すべての登録済みトレース・コンポーネントのすべてのタイプのトレースを使用可能にします。

TRACERECORD,{ON|OFF|RESET}
トレース・レコードの書き込みを制御する場合に使用します。 このパラメーターは、ワークロード種別ファイルで定義された classification_only_trace 属性と一緒に使用されます。

ON を指定すると、現行のトレース指定に基づいてトレース・レコードが書き込まれます。 classification_only_trace 属性はすべて無視されます。

OFF を指定すると、トレース・レコードが書き込まれません。
注意:
現行のトレース指定に基づくトレース・レコードも、通常の実行時処理の中で生成されるトレース・レコードも書き込まれません。
RESET を指定すると、次のように現行のトレース指定に応じて、トレース・レコードが書き込まれます。
  • classification_only_trace 属性が定義されていない場合、すべての処理スレッドのトレース・レコードが書き込まれます。 この状態は、TRACERECORD に ON を設定することと機能的に同じです。
  • 1 つ以上の classification_only_trace 属性が定義されている場合、 種別で classification_only_trace 属性が 1 となっている処理スレッドについてのみ、トレース・レコードが書き込まれます。

デフォルト値は RESET です。

HELP
modify コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。

HELP パラメーターを CANCEL や DISPLAY パラメーターの後に使用して、これらのパラメーターで使用可能なすべてのキーワードをリストすることもできます。

PAUSELISTENERS
作業がサーバーに受け入れられないようにします。 通信リスナーをシャットダウンし、作業レジストリー内の処理中の作業をパージする場合には、このパラメーターを使用してください。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): MODIFY server,PAUSELISTENERS コマンドを実行すると、 コントローラーは、IIOP (ORB_TCP_SECURE および ORB_TCP_LISTENER) を除くすべてのポートで listen しなくなります。 IIOP については、この modify コマンドが実行されると、 デーモンが IIOP トランスポート・チャネルへの要求の送信を停止します。 ただし、Bean キャッシングなど、キャッシングを行うクライアント・アプリケーションを実行している場合は、 これらのアプリケーションからの要求を、オープンしている IIOP ポートに直接送信することが可能です。 この状況は、IIOP リスナーがサーバー始動プロセスの初期に開始し、 この modify コマンドの実行前に IIOP ポートをオープンしている可能性があるために発生することがあります。gotcha
WLM_MIN_MAX=min,max
サーバント設定 (wlm_minimumSRCount および wlm_maximumSRCount) の最小/最大数を動的に変更します。新しい制約に適合するよう、 WLM が現在のアクティブ・サーバントの数を動的に調整します。 新しい設定は必ずしも即時に反映されるとは限りません。 WLM は、リソースの可用性やワークロードなどの要因を考慮し、 新しい最小/最大目標に向けてできる限り速やかに対処します。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): WLM_MIN_MAX コマンドは、単一サーバーの動的アプリケーション環境により構成されたサーバー (wlm_dynapplenv_single_server プロパティーが 1 に設定されている) については無視されます。gotcha
WORKERTHREADMAX=n
コントローラー領域ワーカー・スレッド・プール最大値を増やすために使用します。modify コマンドに指定された値は、 control_region_thread_pool_maximum_size 環境変数に指定された値をオーバーライドします。最大値は増やすことしかできません。最大値を小さくする要求は拒否されます。最大値を指定するときには、 指定した最大値をサポートするのに十分なリソースが使用可能であることを確認してください。考慮する必要のあるリソースの例には、JVM ヒープ・サイズがあります。
RESUMELISTENERS
PAUSELISTENERS パラメーターを含む modify コマンドの発行後に、通信リスナーを再始動します。 このパラメーターにより、新しい作業がサーバーに受け入れられます。
DISPLAY
サーバーの名前、そのサーバーが稼働しているシステムの名前、および現在のコード・レベルを表示します。

このパラメーターには、次のオプションを指定できます。

  • SERVERS 同じセル内のシスプレックスにあるアクティブなサーバーごとに、 コマンドが送られたサーバーの名前、システム名、およびコード・レベルを表示します。
  • SERVANTS: display コマンドの実行対象のサーバーに接続されたサーバントのアドレス・スペース ID (ASID) のリストを表示します。
  • TRACE サーバー・コントローラーのトレース情報を表示します。次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
    • SRS すべてのサーバントのトレース情報を 1 つずつ表示します。
    • ALL コントローラーおよびすべてのサーバントのトレース情報を 1 つずつ表示します。
    • JAVA サーバー・コントローラーの Java トレース・ストリング設定を表示します。次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
      • SRS すべてのサーバントの Java トレース情報を 1 つずつ表示します。
      • ALL コントローラーおよびすべてのサーバントの Java トレース情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display trace Java コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • HELP は、modify display trace コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • JVMHEAP サーバー・コントローラーの JVM ヒープ情報を表示します。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
    • SRS すべてのサーバントの JVM ヒープ情報を 1 つずつ表示します。
    • ALL コントローラーおよびすべてのサーバントの JVM ヒープ情報を 1 つずつ表示します。
    • HELP は、modify display Javaheap コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • LISTENERS 接続インスタンス名、関連 IP アドレス、および listen しているポート番号を表示します。 関連 IP アドレスは、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を表示することができます。
  • CONNECTIONS 各接続インスタンスの名前と、接続の数を表示します。 各接続インスタンスは、別々の行に表示されます。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
    • NAME='name' は、指定した接続インスタンス 'name' に関連付けられた接続数を表示します。接続名が見つかっても接続数がゼロの場合、コマンドは接続数ゼロとして返します。 接続名が見つからない場合、コマンドはエラー・メッセージを返します。
    • LIST は、各接続インスタンスのすべての接続について、リモート・ホスト情報を表示します。 接続インスタンス名に接続がない場合、コマンドは接続インスタンス名のみを返します。
    • LIST, NAME='name' は、指定した接続インスタンス 'name' のすべての接続について、リモート・ホスト情報を表示します。
  • HELP は、modify コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • ERRLOG は、エラー・ログにおける最後の 10 件のエントリーを表示します。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのオプションを変更できます。
    • SRS は、すべてのサーバントのエラー・ログにおける最後の 10 件のエントリーを 1 つずつ表示します。
    • HELP は、modify display error log コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • MODE は、実行ビット・モードを表示します。
  • MSGROUTE は、すべてのルーティング・ロケーションおよび抑止するメッセージについて、メッセージのリストを表示します。 ルーティング・ロケーションには、エラー・ログ、システム・ログ、または MVS オペレーター・コンソールが可能です。
    • ERRORLOG は、エラー・ログにルーティングするメッセージのリストを表示します。
    • HARDCOPY は、SYSLOG システム・ログ (ハードコピーとも呼ばれます) にルーティングするメッセージのリストを表示します。
    • CONSOLE は、MVS オペレーター・コンソールにルーティングするメッセージのリストを表示します。
    • NONE は、抑止するメッセージのリストを表示します。
  • SMF は、サーバーの SMF 120-9 レコード作成の状況を表示します。
    • ASYNC は、すべてのサーバントでの非同期作業 の SMF 120-9 レコード作成の状況を、一度に 1 つのサーバントについて表示します。
    • HELP は、modify display SMF コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • WORK は、サーバーの作業エレメント数を表示します。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのオプションを変更できます。
    • CRA は、CRA メッセージ駆動型 Bean (MDB) 要求のカウント情報を表示します。次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
      • SRS は、すべてのサーバントの CRA 要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work CRA コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • ASYNCSERVLET は、 非同期サーブレット要求の総数と、処理されている非同期サーブレット要求の現在の数 を表示します。非同期サーブレット要求の総数 に含まれるのは、そのサーバー全体が最後に始動または再始動された後に 行われた要求のみです。ただし、1 つ以上のサーバントが停止または再始動 された場合、総数が減る可能性があります。
      • SRS は、各サーバントごとに、非同期サーブレット要求 の総数と、処理されている非同期サーブレット要求の 現在の数を表示します。総数は、サーバントの最後の始動または再始動以降に行われた非同期サーブレット要求の数です。
      • HELP は、modify display work asyncservlets コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • EJB は、Enterprise JavaBeans (EJB) 要求のカウント情報を表示します。 次のいずれかのオプションにより、このオプションを変更できます。
      • SRS は、すべてのサーバントの EJB 要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work EJB コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • SERVLET は、サーブレット要求のカウント情報を表示します。次のいずれかのオプションにより、このオプションを変更できます。
      • SRS は、すべてのサーバントのサーブレット要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work servlet コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • MDB は、メッセージ駆動型 Bean (MDB) 要求のカウント情報を表示します。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
      • SRS は、すべてのサーバントの MDB 要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work MDB コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • SIP は、Session Initiation Protocol (SIP) 要求のカウント情報を表示します。 次のいずれかのオプションにより、このオプションを変更できます。
      • SRS は、すべてのサーバントの SIP 要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work SIP コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • SUMMARY は、サマリー要求のカウント情報を表示します。
      • SRS は、すべてのサーバントのサマリー要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work summary コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • ALL は、すべての要求カウント情報を表示します。
      • SRS は、すべてのサーバントのすべての要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • STATS は、すべての詳細統計を表示します。
      • HELP は、modify display work all コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • CLINFO は、作業分類情報を表示します。
    • HELP は、modify display work コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • OLA は、BBOA1INV および BBOA1SRQ サービスによって駆動するインバウンド Optimized Local Adapter (OLA) 要求を表示します。次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
      • SRS は、すべてのサーバントの OLA 要求カウント情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP は、modify display work all コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • Fast Response Cache Accelerator (FRCA)。FRCA キャッシュ統計が以下のように表示されます。
    • f <servername>,display,frca
    • f <servername>,display,frca,content
    • f <servername>,display,frca,stats
  • ADAPTER
    • STATUS は、最適化されたローカル・アダプター・コンポーネントの状況を表示します。
    • REGISTRATIONS は、このサーバーに接続されている最適化されたローカル・アダプター・クライアントの リストを表示します。
    • DAEMONRGES は、このデーモン・グループ内のいずれかのサーバーに接続されている最適化された ローカル・アダプター・クライアントのリストを表示します。
    • SEARCHRGES は、このデーモン・グループ内のいずれかのサーバーに接続されている最適化された ローカル・アダプター・クライアントで、検索条件と一致するもののリストを表示します。
ASIDX=
Modify コマンドの後ろに ASIDX= を付加して、ダンプしたいサーバント領域の該当する ASID (16 進数) を指定します。
以下に例を示します。
MODIFY server,JAVACORE,ASIDX=F4
この例では、コマンドは ASID (16 進数) が「F4」であるサーバント領域の JAVACORE を取ります。

例: フェイルオーバーを使用不可にする

例 1: 次のコマンドは、サーバー bbos001 で jdbc/MySampleDataSource によって識別される主要リソースのフェイルオーバーを使用不可にします。
f bbos001,DISABLEFAILOVER,'jdbc/MySampleDataSource'

例: modify コマンドによるアプリケーション・クラスターおよびサーバーのキャンセル

MVS コンソールからクラスターをキャンセルすることはできません。代わりに、クラスターを構成する各サーバーをキャンセルする必要があります。

例 1: 次のコマンドは、bbo6acr サーバーをキャンセルします。
f bbo6acr,cancel
例 2: 次のコマンドは、bbo6acr サーバーをキャンセルし、ARM に対して、プロセスの完了後に bbo6acr サーバーを再始動するよう指示します。
f bbo6acr,cancel,armrestart

例: スクリプトを使用した汎用トレース・レベルの設定

サーバーの汎用トレース・レベルを設定するには、次のコマンドを使用します。
f server,traceall=n

有効なトレース・レベルは、0 (なし)、1 (例外)、2 (基本)、および 3 (詳細トレース) です。通常の条件の実動使用では、1 (例外) を使用してください。

例: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーの例外レベルのトレースがオンになります。
f bbo6acr,traceall=1
サンプル表示:
f bbo6acr,traceall=1
BBOO0211I MODIFY COMMAND TRACEALL=1 COMPLETED SUCCESSFULLY

例: WebSphere z/OS コンポーネントの基本および詳細トレース・レベルの設定

次のコマンドを使用します。
f server,tracebasic=(n,...)
例 1: 次のコマンドを使用すると、サーバー bbo6acr のデーモン・コンポーネントに関する基本レベルのトレースがオンになります。
f bbo6acr,tracebasic=a
サンプル表示:
f bbo6acr,TRACEBASIC=A
BBOO0211I MODIFY COMMAND TRACEBASIC=A COMPLETED SUCCESSFULLY
詳細レベルのトレースをオンに設定したい WebSphere® for z/OS コンポーネントを指定するには、次のコマンドを使用します。
f server,tracedetail=(n,...)
例 2: 次のコマンドを使用すると、サーバー bbo6acr のセキュリティー に関する詳細レベルのトレースがオンになります。
f bbo6acr,tracedetail=e
サンプル表示:
f bbo6acr,TRACEDETAIL=E
BBOO0211I MODIFY COMMAND TRACEDETAIL=E COMPLETED SUCCESSFULLY

例: スクリプトを使用した特定のトレース・ポイントの設定

特定のトレース・ポイントを設定するには、次のコマンドを使用します。
f server,tracespecific=n | (n,...)
例 1: 次のコマンドにより、特定のトレース・ポイント 04006001 をオンにします。
f bbo6acr,tracespecific=04006001
例 2: 次のコマンドにより、特定のトレース・ポイント 04006001 および 04006027 をオンにします。
f bbo6acr,tracespecific=(04006001,04006027)
例 3: 次のコマンドにより、環境変数 tracepoints に設定された特定のトレース・ポイントをオンにします。
f bbo6acr,tracespecific='tracepoints'

例: スクリプトを使用した特定のトレース・ポイントの除外

特定のトレース・ポイントを除外するには、次のコマンドを使用します。
f server,trace_exclude_specific=n | (n,...)
例: tracespecific コマンドによりパーツ全体のトレースをオンにし、trace_exclude_specific によりそのパーツ内のポイント 04006031 のトレースをオフにします。
f bbo6acr,tracespecific=04006000

f bbo6acr,trace_exclude_specific=04006031

例: スクリプトを使用した初期トレース設定へのリセット

初期トレース設定にリセットするには、次のコマンドを使用します。
f server,traceinit

例: コマンド行を使用してトレースをオフにするコマンド

トレースをオフにするには、次のコマンドを使用します。
f server,tracenone

例: スクリプトを使用した SYSPRINT へのトレースの送信

トレースを SYSPRINT に送信するには、次のコマンドを使用します。
f server,tracetosysprint=yes
SYSPRINT へのトレースの送信を停止するには、次のコマンドを使用します。
f server,tracetosysprint=no

例: modify コマンドによるアプリケーション・クラスターおよびサーバーのキャンセル

この例は、modify コマンドでアプリケーション・クラスターおよびサーバーをキャンセルする方法を示しています。

始める前に: MVS コンソールからクラスターをキャンセルすることはできません。代わりに、クラスターを構成する各サーバーをキャンセルする必要があります。

例 1: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーがキャンセルされます。


f bbo6acr,cancel
例 2: 次のコマンドを使用すると、bbo6acr サーバーがキャンセルされ、終了後にこれを再始動するように ARM に対して指示が出されます。


f bbo6acr,cancel,armrestart

例: modify コマンドのヘルプの取得

modify コマンドの各レベルについて構文ヘルプを取得することができます。

例 1: 次のコマンドを入力して、modify コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
f bbo6acr,help
結果出力は、次の例のようになります。
F bbo6acr,HELP
BBOO0178I THE COMMAND MODIFY MAY BE FOLLOWED BY ONE OF THE FOLLOWING KEYWORDS:
BBOO0179I CANCEL - CANCEL THIS CONTROL REGION
BBOO0179I TRACEALL - SET OVERALL TRACE LEVEL
BBOO0179I TRACEBASIC - SET BASIC TRACE COMPONENTS
BBOO0179I TRACEDETAIL - SET DETAILED TRACE COMPONENTS
BBOO0179I TRACESPECIFIC - SET SPECIFIC TRACE POINTS
BBOO0179I TRACEINIT - RESET TO INITIAL TRACE SETTINGS
BBOO0179I TRACENONE - TURN OFF ALL TRACING
BBOO0179I TRACETOSYSPRINT - SEND TRACE OUTPUT TO SYSPRINT (YES/NO)
BBOO0179I TRACETOTRCFILE - SEND TRACE OUTPUT TO TRCFILE DD CARD (YES/NO)
BBOO0179I DISPLAY - DISPLAY STATUS
BBOO0179I TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC - EXCLUDE SPECIFIC TRACE POINTS
BBOO0179I TRACEJAVA - SET JAVA TRACE OPTIONS
BBOO0179I TRACETOTRCFILE - SEND TRACE OUTPUT TO TRCFILE (YES/NO)   
BBOO0179I MDBSTATS - MDB DETAILED STATISTICS                       
BBOO0179I PAUSELISTENERS - PAUSE THE COMMUNICATION LISTENERS       
BBOO0179I RESUMELISTENERS - RESUME THE COMMUNICATION LISTENERS
BBOO0179I STACKTRACE - LOG JAVA THREAD STACK TRACEBACKS              
BBOO0179I TIMEOUTDUMPACTION - SET TIMEOUT DUMP ACTION               
BBOO0179I TIMEOUTDUMPACTIONSESSION - SET TIMEOUT DUMP ACTION SESSION
BBOO0179I WLM_MIN_MAX - RESET WLM MIN/MAX SERVANT SETTINGS 
例 2: 次のコマンドを入力して、MODIFY DISPLAY コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
f bbo6acr,display,help
結果出力は、以下の例のようになります。
 F BBOS001,DISPLAY,HELP                                                   
 BBOO0178I THE COMMAND DISPLAY, MAY BE FOLLOWED BY ONE OF THE FOLLOWING   
 124                                                                      
 KEYWORDS:                                                                
 BBOO0179I SERVERS - DISPLAY ACTIVE CONTROL PROCESSES
 BBOO0179I SERVANTS - DISPLAY SERVANT PROCESSES OWNED BY THIS CONTROL 126 
 PROCESS                                                                  
 BBOO0179I LISTENERS - DISPLAY LISTENERS                                  
 BBOO0179I CONNECTIONS - DISPLAY CONNECTION INFORMATION                   
 BBOO0179I TRACE - DISPLAY INFORMATION ABOUT TRACE SETTINGS
 BBOO0179I JVMHEAP - DISPLAY JVM HEAP STATISTICS
 BBOO0179I WORK - DISPLAY WORK ELEMENTS
 BBOO0179I ERRLOG - DISPLAY THE LAST 10 ENTRIES IN THE ERROR LOG
 BBOO0179I MODE - DISPLAY THE EXECUTION BITMODE                           
 BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,HELP
例 3: 次のコマンドを入力して、modify timeoutdumpaction または modify timeoutdumpactionsession コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
f bbos001,timeoutdumpactionsession=help
結果出力は、次の例のようになります。
BBOO0178I THE COMMAND MODIFY TIMEOUTDUMPACTIONSESSION= MAY BE FOLLOWED BY
ONE OF the FOLLOWING KEYWORDS:
BBOO0179I SVCDUMP - SVC DUMP
BBOO0179I JAVACORE - JAVA CORE DUMP
BBOO0179I NONE - NO DUMP                   
例 4: 次のコマンドを入力して、modify display dpm コマンドで使用できるすべてのキーワードのリストを表示します。
f bbos001,dpm,help                                                  
結果出力は、次の例のようになります。
BBOO0178I THE COMMAND MODIFY DPM, MAY BE FOLLOWED BY ONE OF THE  
FOLLOWING KEYWORDS:
BBOO0179I IIOP - IIOP DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL            
BBOO0179I HTTP - HTTP DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL         
BBOO0179I HTTPS - HTTPS DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL       
BBOO0179I MDB - MDB DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL           
BBOO0179I SIP - SIP DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL           
BBOO0179I SIPS - SIPS DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL         
BBOO0179I INTERVAL - ALL DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVALS     
BBOO0179I OLA - OLA DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL   
BBOO0179I DUMP_ACTION - DISPATCH PROGRESS MONITOR DUMP ACTION    
BBOO0179I CLEAR_ALL - CLEAR ALL DISPATCH PROGRESS MONITOR SETTINGS
BBOO0179I RESET_ALL - RESET ALL DISPATCH PROGRESS MONITOR SETTINGS
BBOO0211I MODIFY COMMAND DPM, COMPLETED SUCCESSFULLY 
フィックスパック 8.5.5.1 以降がインストールされている場合、結果の出力は次の例のようになります。
BBOO0178I THE COMMAND MODIFY DPM, MAY BE FOLLOWED BY ONE OF THE  
FOLLOWING KEYWORDS:
BBOO0179I IIOP - IIOP DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL            
BBOO0179I HTTP - HTTP DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL         
BBOO0179I HTTPS - HTTPS DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL       
BBOO0179I MDB - MDB DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL           
BBOO0179I SIP - SIP DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL           
BBOO0179I SIPS - SIPS DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL         
BBOO0179I OLA - OLA DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL   
BBOO0179I INTERVAL - ALL DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVALS     
BBOO0179I DUMP_ACTION - DISPATCH PROGRESS MONITOR DUMP ACTION    
BBOO0179I CLEAR_ALL - CLEAR ALL DISPATCH PROGRESS MONITOR SETTINGS
BBOO0179I RESET_ALL - RESET ALL DISPATCH PROGRESS MONITOR SETTINGS
BBOO0179I CRA - MDB CRA DISPATCH PROGRESS MONITOR INTERVAL 
BBOO0211I MODIFY COMMAND DPM, COMPLETED SUCCESSFULLY 

例: Java トレース・ストリングの変更

この例では、Java トレース・ストリングを変更するためのコンソール・コマンドの使用方法を示します。

Java トレース・ストリングを変更するには、次のコマンドを使用します。
f server, tracejava='trace specification'
例: 次のコマンドでは、登録されたすべてのトレース・コンポーネントのすべてのタイプのトレースを使用可能にします。
f bbo6acr,tracejava='*=all'
注: 構文中、引用符は必須です。

例: JVM メモリー不足状態が発生した場合に実行される診断 アクションの変更

この例は、コンソール・コマンドを使用して、 Java 仮想マシン (JVM) メモリー不足状態が発生した場合に実行される診断アクション を変更する方法を示します。以下のコマンドを使用します。

f server,javaoom,[interval=xxx | action=xxx]
例: 以下の コマンドを実行すると、JVM メモリー不足状態が発生した場合、影響を受けるアドレス・スペースの SVCDUMP が マイナー・コード C9C2704B で取得されます。また、このコマンドは、1200 秒 (20 分) の 時間間隔が経過するまで、追加の診断アクションが発生するのを防ぎます。
f bbo6acr,,javaoom,[interval=1200 | action=svcdump]
注: 構文中、引用符は必須です。

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ファイル名:rxml_mvsmodify.html