AdminTask オブジェクトの AdminSDKCmds コマンド・グループ
Jython または Jacl スクリプト言語による AdminSDKCmds グループのコマンドおよびパラメーターは、Software Development Kit 構成を管理する場合に使用できます。
AdminTask オブジェクトの AdminSDKCmds グループのコマンドとパラメーターを使用して、 ノードによって使用されていない Software Development Kit を確認したり、ノードのデフォルトの Software Development Kit (SDK) を取得または設定したり、サーバーの SDK を取得または設定したりすることができます。
各 WebSphere® Application Server バージョンおよびオペレーティング・システムにはデフォルトの SDK があります。特定のコンピューター・ロケーションでインストールされる SDK の名前は固有でなければなりません。64 ビットのオペレーティング・システムの場合、ワークステーション上では、デフォルトの SDK は、先頭が ${WAS_HOME}/java で始まる名前のディレクトリー (${WAS_HOME}/java や ${WAS_HOME}/java_8.0_64 など) にインストールされます。
OS/400® オペレーティング・システムの場合、Software Development Kit はオペレーティング・システム・インストールの一部であって、WebSphere Application Server インストールの一部ではありません。OS/390® オペレーティング・システムの場合、Software Development Kit のシンボリック・リンクは、${WAS_HOME}/java* ディレクトリーにあります。
AdminSDKCmds wsadmin コマンドは、ノードまたはサーバーによって使用される SDK に 関連しています。プロファイルのデフォルト SDK を リストまたは変更するには、managesdk コマンド行ユーティリティーを使用してください。
getNodeDefaultSDK
getNodeDefaultSDK コマンドは、ノードに対するデフォルトの Software Development Kit (SDK) の値を戻す場合に使用します。戻り値には、Java™ ホームおよび SDK 名が含まれます。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
- -nodeName
- デフォルト SDK 値を戻すノード名を指定します。(ストリング、必須)
オプション・パラメーター
なし
バッチ・モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getNodeDefaultSDK {-nodeName myNode}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.getNodeDefaultSDK('[-nodeName myNode]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.getNodeDefaultSDK(['-nodeName', 'myNode'])
対話モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getNodeDefaultSDK {-interactive}
- Jython の使用:
AdminTask.getNodeDefaultSDK('[-interactive]')
getSDKVersion
getSDKVersion コマンドを実行すると、使用中の Software Development Kit のバージョン番号が戻されます。
セルで使用中の SDK バージョンを取得する場合には、-nodeName、-serverName、-clusterName の値を指定しないでください。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
- -nodeName
- SDK バージョンを戻すノード名を指定します。-nodeName 値と一緒に -clusterName 値を指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -serverName
- SDK バージョンを戻すサーバーの名前を指定します。 -serverName 値を指定した場合、-nodeName 値も指定し、-clusterName 値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -clusterName
- SDK バージョンを戻すクラスターの名前を指定します。-clusterName 値を指定する場合、-nodeName 値および -serverName 値はいずれも指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -highest
- 最大の SDK バージョン番号を戻すかどうかを指定します。デフォルトでは、最小の SDK バージョン番号が戻されます。(ブール値、オプション)
バッチ・モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getSDKVersion {-nodeName myNode -serverName myServer}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.getSDKVersion('[-nodeName myNode -serverName myServer]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.getSDKVersion(['-nodeName', 'myNode', ' -serverName', 'myServer'])
対話モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getSDKVersion {-interactive}
- Jython の使用:
AdminTask.getSDKVersion('[-interactive]')
getServerSDK
getServerSDK コマンドは、サーバーに対する Software Development Kit の値を戻す場合に使用します。有効な SDK 値がサーバーに設定されると、戻り値には、サーバーに対するデフォルト SDK の Java ホームおよび SDK 名が含まれます。
サーバーに SDK 値が設定されていない場合、サーバーの variables.xml ファイルが存在しないか、 JAVA_HOME エントリーが variables.xml ファイルに存在しないため、コマンドは、Java ホームの値について何も戻しません。 SDK 名の値については、setServerSDK コマンドを使用して有効な SDK が設定されていない場合、 ノードの SDK がサーバーのデフォルト SDK であるため、コマンドはノードの SDK 名を戻します。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
- -nodeName
- サーバーが稼働するノードの名前を指定します。(ストリング、必須)
- -serverName
- SDK 値を戻すサーバーの名前を指定します。 (ストリング、必須)
オプション・パラメーター
- -checkOnly
- 変数のみをチェックするかどうかを指定します。(ブール値、オプション)
バッチ・モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getServerSDK {-nodeName myNode -serverName myServer}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.getServerSDK('[-nodeName myNode -serverName myServer]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.getServerSDK(['-nodeName', 'myNode', '–serverName', 'myServer'])
対話モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getServerSDK {-interactive}
- Jython の使用:
AdminTask.getServerSDK('[-interactive]')
getUnusedSDKsOnNode
getUnusedSDKsOnNode コマンドを実行すると、ノードが使用していない Software Development Kit の名前のリストが戻されます。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
- -nodeName
- 未使用の SDK 名を戻すノードの名前を指定します。(ストリング、必須)
オプション・パラメーター
なし
バッチ・モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getUnusedSDKsOnNode {-nodeName myNode}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.getUnusedSDKsOnNode('[-nodeName myNode]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.getUnusedSDKsOnNode(['-nodeName', 'myNode'])
対話モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask getUnusedSDKsOnNode {-interactive}
- Jython の使用:
AdminTask.getUnusedSDKsOnNode('[-interactive]')
setNodeDefaultSDK
setNodeDefaultSDK コマンドは、ノードに対するデフォルトの Software Development Kit を割り当てる場合に使用します。 このコマンドには、SDK Java ホームか SDK 名のいずれかを指定しますが、両方を指定してはなりません。

- ノードの SDK を変更する場合には、 Java コマンドのオプションとプロパティーが新しい SDK と必ず互換になるようにしてください。 「JVM の構成」を参照してください。
- デフォルト SDK として割り当てようとしている SDK が管理対象ノードにインストールされている場合、その管理対象ノード上のノード・エージェントを、 SDK のインストール後に少なくとも 1 回は再始動してください。 ノード・エージェントが再始動されるまで、デプロイメント・マネージャー、新たにインストールされた SDK を認識できません。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
- -nodeName
- デフォルトの SDK を設定するノード名を指定します。(ストリング、必須)
オプション・パラメーター
ノードにデフォルトの SDK を設定するには、必須の -nodeName パラメーターに -javahome または -sdkName のいずれかを指定します。 -javahome パラメーターと -sdkName パラメーターのどちらもオプションですが、どちらかのパラメーターは指定する必要があります。
- -javahome
- ノードが使用する SDK の Java ホームを指定します。 -javahome 値を指定する場合、-sdkName パラメーターの値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -sdkName
- ノードが使用する SDK の名前を指定します。 この -sdkName パラメーターの値を指定する場合、-javahome パラメーターの値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -clearServerSDKs
- ノードのすべてのサーバーの SDK の値の設定をクリアするよう指定します。
(ブール値、オプション)
ノードのすべてのサーバーの SDK の値の設定をクリアするには、-clearServerSDKs に true を指定します。 サーバーの SDK の値の設定がクリアされた後で、サーバーはノードの SDK の値の設定を使用します。
バッチ・モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask setNodeDefaultSDK {-nodeName myNode -sdkName 8.0_64}
$AdminTask setNodeDefaultSDK {-nodeName myNode -sdkName 8.0_64 -clearServerSDKs true}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.setNodeDefaultSDK('[-nodeName myNode -sdkName 8.0_64]')
AdminTask.setNodeDefaultSDK('[-nodeName myNode -sdkName 8.0_64 -clearServerSDKs true]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.setNodeDefaultSDK(['-nodeName', 'myNode', '-javahome', '${JAVA_LOCATION_8.0_64}'])
AdminTask.setNodeDefaultSDK(['-nodeName', 'myNode', '-sdkName', '8.0_64', '-clearServerSDKs', 'true'])
対話モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask setNodeDefaultSDK {-interactive}
- Jython の使用:
AdminTask.setNodeDefaultSDK('[-interactive]')
setServerSDK
setServerSDK コマンドは、サーバーに対して Software Development Kit を割り当てる場合に使用します。 このコマンドによって、サーバーに対して SDK を指定する variables.xml ファイルが作成されます。このコマンドには、クラスターを指定するか、ノードとサーバーの両方を指定します。オプションとして、SDK Java ホームか SDK 名のいずれかを指定しますが、両方を指定することはできません。
サーバーの SDK の割り当てをクリアする場合には、 SDK Java ホームの値も SDK 名も指定しないでください。 例えば、server1 に SDK 8.0_64 が割り当てられている場合、server1 に SDK が割り当てられないようにするには、-javahome パラメーターも -sdkName パラメーターも指定せずに setServerSDK を実行します。

ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
- -nodeName
- サーバーが稼働するノードの名前を指定します。-nodeName 値を指定した場合、-serverName 値も指定し、-clusterName 値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -serverName
- SDK を設定するサーバーの名前を指定します。 -serverName 値を指定した場合、-nodeName 値も指定し、-clusterName 値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -clusterName
- SDK を設定するクラスターの名前を指定します。 このパラメーターが指定された場合、クラスターのクラスター・メンバー・テンプレートもその新しい SDK 名または SDK Java ホームを使用するように設定されます。 クラスターでこの後に作成されるクラスター・メンバーは、その新しい SDK 名または Java ホームを使用します。 -clusterName 値を指定する場合、-nodeName 値および -serverName 値はいずれも指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -javahome
- サーバーが使用する SDK の Java ホームを指定します。 -javahome 値を指定する場合、-sdkName パラメーターの値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
- -sdkName
- サーバーが使用する SDK の名前を指定します。 この -sdkName パラメーターの値を指定する場合、-javahome パラメーターの値は指定しないでください。(ストリング、オプション)
バッチ・モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask setServerSDK {-nodeName myNode -serverName myServer -sdkName 8.0_64}
- Jython ストリングを使用:
AdminTask.setServerSDK('[-nodeName myNode -serverName myServer -sdkName 8.0_64]')
- Jython リストを使用:
AdminTask.setServerSDK(['-nodeName', 'myNode', '–serverName', 'myServer', '-javahome', '${JAVA_LOCATION_8.0_64}'])
対話モードの使用例
- Jacl を使用:
$AdminTask setServerSDK {-interactive}
- Jython の使用:
AdminTask.setServerSDK('[-interactive]')