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z/OS オペレーティング・システムのチューニング・ヒント
z/OS® システム・コンポーネントに対して、製品パフォーマンスが改善される可能性のある構成変更をいくつか実行できます。
指定された z/OS コンポーネントに対して、以下の変更を 1 つ以上行うことができます。
- CTRACE最初に検討する場所は、ご使用の CTRACE 構成です。必ず、すべてのコンポーネントを MIN または OFF に設定してください。 ご使用のシステムですべてのコンポーネントに関する CTRACE オプションを表示するには、 オペレーター・コンソールから次のコマンドを発行します。
個々のコンポーネントの設定を最小トレース値に変更するには、次のコマンドを使用します。ここで xxx はコンポーネント ID です。D TRACE,COMP=ALL
この構成変更により、必要でないトレース情報を収集するという不要なオーバーヘッドが解消されます。 デバッグ中に、CTRACE をコンポーネントに対してオンにすることがよくありますが、 これは問題が解決してもシャットオフされません。TRACE CT,OFF,COMP=xxx
- SMF
必要以上の SMF データを収集しないでください。 SMFPRMxx 設定を確認し、必ず最小数のレコードのみが収集されるようにしてください。
診断の場合のみ、SMF 92 または 120 を使用してください。- SMF Type 92
SMF Type 92 レコードは、HFS ファイルのオープン、クローズ、削除などの場合に作成されます。 ほとんどすべての Web サーバー要求が HFS ファイルを参照しているため、多くの SMF Type 92 レコードが作成されます。 特にこの情報が必要でない場合、SMF Type 92 レコードをオフにしてください。 次の例では、SMF type 92 レコードの収集を使用不可にしています。
例:ACTIVE, DSNAME(SYS1.&.SYSNAME..SMF.MAN1;SYS1.&SYSNAME..SMF.MAN2;), NOPROMPT, REC(PERM), MAXDORM(3000), STATUS(010000), JWT(0510), SID(&SYSNAME;(1:4)), LISTDSN, SYS(NOTYPE(19,40,92)), INTVAL(30), SYNCVAL(00), SYS(DETAIL,INTERVAL(SMF,SYNC)), SYS(EXITS(IEFACTRT,IEFUJI,IEFU29,IEFU83,IEFU84,IEFU85,IEFUJV,IEFUSI))
- SMF
タイプ 120
ベスト・プラクティス:
SMF 120 レコードは、Enterprise Edition (Java EE) 成果物の応答時間、転送バイト数など、製品上で稼働しているアプリケーションに特有の情報を含んでいるため、これらのレコードを指定して実稼働することが適している場合があります。 SMF 120 レコードを使用可能にして実行することを選択する場合、サーバー・アクティビティー・レコードおよびコンテナー・アクティビティー・レコードではなく、サーバー・インターバル SMF レコードおよびコンテナー・インターバル SMF レコードを使用する必要があります。
bprac管理コンソールで特定のレコード・タイプを使用可能にするには、 以下のプロパティーを指定します。- server_SMF_server_activity_enabled=0 (または server_SMF_server_activity_enabled = false)。この場合は、SMF サブタイプ 1: サーバー・アクティビティー・レコードがオフになります。
- server_SMF_server_interval_enabled=1 (または server_SMF_server_interval_enabled = true)。この場合は、SMF サブタイプ 3: サーバー・インターバル・レコードがオンになります。
- server_SMF_container_activity_enabled=0 (または false)。この場合は、SMF サブタイプ 5: J2EE コンテナー・アクティビティー・レコード (バージョン 2) がオフになります。
- server_SMF_container_interval_enabled=1 (または true)。この場合は、SMF サブタイプ 6: J2EE コンテナー・インターバル・レコード (バージョン 2) がオンになります。
- server_SMF_request_activity_enabled=1 (または true)。この場合は、SMF サブタイプ 9: 要求アクティビティーがオンになります。
ベスト・プラクティス: このレコードを実行中に、このレコード・タイプのサイズが原因でパフォーマンスに影響を与えます。したがって、このレコードを実行するときは、情報が不要であれば特定のセクションに対するデータ収集をオフにすることができます。必要ないセクションのデータ収集をオフにすることで、パフォーマンスへの影響を減少させることができます。オフにできるセクションの特定およびオフにする方法について詳しくは、SMF 120 Type 9 レコードの説明を参照してください。bprac
- server_SMF_outbound_enabled (または true)。この場合は、SMF サブタイプ 10: アウトバウンド要求レコードがオンになります。
- server_SMF_interval_length=1800。
- SMF Type 92
- DB2® レコードおよび標準の RMF™ 書き込み SMF レコードを確認し、SMF データ・セットが最適に割り振られるようにしてください。DB2 SMF レコード 100、101 および 102 はパフォーマンスに影響を与えるため、DB2 PM ツールを使用して DB2 のパフォーマンスをモニターする場合にのみ使用してください。DB2 のパフォーマンスをモニターしない場合は、これらの SMF レコードを収集しない設定を検討する必要があります。