launchClient を使用した Java EE クライアント・アプリケーションの実行

Application Client がインストールされているマシン上、または WebSphere® Application Server ノード内に Java EE クライアント・アプリケーションをデプロイしたら、そのマシン上で launchClient コマンドを使用して、そのアプリケーションを始動することができます。

始める前に

launchclient コマンドを使用して Java EE クライアント・アプリケーションを実行する前に、アプリケーションをデプロイしておく必要があります。

この作業は、Java™ EE クライアント・アプリケーションにのみ適用されます。

このタスクについて

Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 仕様では、Java アプリケーション (JavaEE クライアント・アプリケーションと呼ばれる) を実行し、 アプリケーションに Java EE サービスを提供する、クライアント・コンテナー用のサポートが必要です。Java EE サービスには、ネーミング、セキュリティー、およびリソース接続が含まれます。

手順

  1. [IBM i]Qshell 環境を開始します。
    CL コマンド行の場合は、次のコマンドを入力します。
    STRQSH
  2. 以下のコマンドを入力して、Java EE アプリケーション・クライアント を起動します。
    app_client_root/bin/launchClient

    [IBM i]ここで、app_client_root は、/QIBM/ProdData/WebSphere/AppServer/V85/Base または /QIBM/ProdData/WebSphere/AppServer/V85/ND です。

  3. また、launchClient コマンド、またはアプリケーション・クライアント・プログラムにパラメーターを渡します。 launchClient コマンドを使用すると、両方を行うことができます。 launchClient コマンドでは最初のパラメーターが次のいずれかである必要があります。
    • 立ち上げるアプリケーション・クライアントを指定する EAR ファイル。
    • launchClient 使用情報の要求。

    以下は、launchClient ツールのコマンド行呼び出し構文の例です。

    launchClient [-profileName pName | -JVMOptions options | -help | -?] userapp [-CCname=value] [app args]
    各部の意味は、次のとおりです。
    • userapp は、アプリケーション・クライアントを含む EAR ファイルへのパスと名前です。
    • -CCname=value は、クライアント・コンテナーの名前と値のペアのパラメーターです。サポートされている名前と値のペアの引数については、 クライアント・コンテナー・パラメーターのセクションを参照してください。
    • app args は、アプリケーション・クライアントに渡される引数です。
    • -profileName は、マルチ・プロファイルのインストールにおけるアプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境または アプリケーション・クライアント・インストールで実行する場合は必要ありません。

      [AIX][Linux][HP-UX][Solaris][Windows][z/OS]デフォルトは、default_profile です。

    • -JVMOptions は、有効な Java 標準オプションまたは Java 標準以外のオプションのストリングです。 ストリングの前後には引用符を挿入してください。
    • -help, -? 使用情報を印刷します。
    launchClient コマンド用の他のすべてのパラメーターは、 接頭部を -CC とする必要があります。

    パラメーターが EAR ファイルや使用要求ではない場合、または -CC 接頭部で始まらない場合、そのパラメーターは アプリケーション・クライアント・ランタイムによって無視され、アプリケーション・クライアント・プログラムに直接渡されます。

    launchClient コマンドは、以下の 3 つの場所からパラメーターを検索します。
    • コマンド行
    • プロパティー・ファイル
    • システム・プロパティー
    これらのパラメーターは、リストされている順序で解決されます。すなわち、コマンド行の値の優先順位が一番高く、システム・プロパティーが一番低くなります。 この優先順位により、デフォルト値を設定し、オーバーライドすることができます。
  4. サーバー名を指定します。

    [AIX][Linux][HP-UX][Solaris][Windows][z/OS]デフォルトでは、launchClient コマンドは、BootstrapHost プロパティー値に対してローカル・ホストを使用します。

    [IBM i]デフォルトでは、launchClient コマンドは、BootstrapHost プロパティー値として your_server_name を使用します。

    この設定値は、アプリケーション・クライアントがサーバーと同じコンピューターにインストールされている場合に、アプリケーション・クライアントをテストする際に有効です。 しかし、それ以外の場合は、この値をサーバーの名前でオーバーライドします。 次のパラメーターを指定して launchClient コマンドを呼び出すことにより、BootstrapHost の値を オーバーライドすることができます。
    launchClient myapp.ear -CCBootstrapHost=abc.midwest.mycompany.com
    プロパティー・ファイルに値を指定し、 そのファイル名を launchClient シェルに渡すことにより、デフォルト値をオーバーライドすることもできます。

    セキュリティーはサーバーが制御します。クライアントは セキュリティーが使用可能であることを想定しているため、クライアントで セキュリティーを構成する必要はありません。サーバー・セキュリティーが使用可能になっていない場合、 サーバーはセキュリティー要求を無視するので、アプリケーション・クライアントは予期されたとおりに動作します。

プロパティー・ファイルに launchClient 値を保管することができますが、 これはデフォルト値を配布するよい方法です。これにより、コマンド行で 1 つ以上の値をオーバーライドすることができます。 ファイルのフォーマットは、行ごとに 1 つの launchClient -CC パラメーターであり、 接頭部 -CC は付いていません。以下に例を示します。

[Windows]
 verbose=true classpath=c:¥mydir¥util.jar;c:¥mydir¥harness.jar;c:¥production¥G19
¥global.jar BootstrapHost=abc.westcoast.mycompany.com tracefile=c:¥WebSphere¥mylog.txt 
[AIX][HP-UX][IBM i][Linux][Solaris][z/OS]
 verbose=true classpath=/usr/lpp/mydir/util.jar;/usr/lpp/mydir/harness.jar;/usr/lpp
/production/G19/global.jar BootstrapHost=abc.westcoast.mycompany.com tracefile=/usr
/lpp/WebSphere/mylog.txt 

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tcli_launchclient
ファイル名:tcli_launchclient.html