IBM WebSphere SNMP Capability のアクセス

IBM® WebSphere® Simple Network Management Protocol (SNMP) Capability の始動または停止、およびパフォーマンス・メトリックの表示を行います。

始める前に

IBM WebSphere SNMP Capability にアクセスする前に、まず、そのインストール、構成、および使用可能化を行っておく必要があります。 詳しくは、トピック『IBM WebSphere SNMP Capability のインストールおよび構成』および『IBM WebSphere SNMP Capability のセキュリティーの有効化』を参照してください。

注: IBM WebSphere SNMP Capability (IBM WebSphere Snmp Agent とも呼ばれる) について詳しくは、 トピック『WebSphere Application Server の SNMP ベースのパフォーマンス・モニター』を参照してください。

このタスクについて

SNMP モニター・ソフトウェアと通信するには、IBM WebSphere Snmp Agent を開始します。 エラーが発生した場合に構成を変更するには、WebSphere Snmp Agent を停止します。 タスクによっては、変更を有効にするために WebSphere Snmp Agent の再始動が必要な場合があります。

手順

  1. IBM WebSphere Snmp Agent を開始するには、以下のステップを実行します。
    1. 管理コンソールで「サーバー」>「汎用サーバー」をクリックします。
    2. 開始したい汎用サーバーの名前を選択し、「開始」をクリックします。
  2. IBM WebSphere Snmp Agent を停止するには、以下のステップを実行します。
    1. 管理コンソールで「サーバー」>「汎用サーバー」をクリックします。
    2. 停止する汎用サーバーの名前を選択して、「終了」をクリックします。

次のタスク

IBM WebSphere Snmp Agent を開始すると、メトリックを表示できます。

IBM WebSphere Snmp Agent は、データを 4 つのテーブルで公開します。これらのテーブルにより、パフォーマンス・メトリックに関する情報の他に、トラップ宛先の追加テーブルに関する情報を確認できます。
  • コレクション・テーブル。ご使用の環境でアクティブな Performance Monitoring Infrastructure (PMI) モジュールがリストされます。 このテーブル内の各エントリーは、索引に関連付けられています。
  • 制御テーブルjmxConfig.xml ファイル内の MBean 構成が反映されます。 MBean 定義内の各エントリーには、制御テーブルのエントリーがあります。
  • カウンター・テーブル。IBM WebSphere Snmp Agent がモニターする PMI カウンターがリストされます。
  • データ・テーブル。モニター対象の PMI カウンターの PMI データが示されます。
  • トラップ宛先 テーブル。トラップ宛先のリストが示されます。
表 1. テーブルを取得するために snmp GETNEXT 操作で使用される OID
取得するテーブルのタイプ OID
CollectionTable SNMP GETNEXT (1.3.6.1.4.1.1977.22.10.10.1.2:Null)
ControlTable

SNMP GETNEXT 1.3.6.1.4.1.1977.22.10.11.1.2:Null,
      1.3.6.1.4.1.1977.22.10.11.1.3:Null,
      1.3.6.1.4.1.1977.22.10.11.1.4:Null,
      1.3.6.1.4.1.1977.22.10.11.1.5:Null)

CounterTable SNMP GETNEXT(1.3.6.1.4.1.1977.22.10.12.1.2:Null)
DataTable

SNMP GETNEXT(1.3.6.1.4.1.1977.22.10.13.1.1:Null,
     1.3.6.1.4.1.1977.22.10.13.1.2:Null)

trapDestinations SNMP GETNEXT(1.3.6.1.2.1.16.19.13.1.2:Null)

テーブル・データの解釈:

  • カウンター・テーブルのエントリーには、WsControlIndex というサフィックスの付いたカウンター・テーブル OID、および索引があります。 WsControlIndex は、制御テーブル内で索引付けされ、カウンターがどの正規表現に属すかを示します。索引は、特定の制御索引下のすべてのカウンターを単に列挙しただけのものです。
  • データ・テーブルのエントリーには、WsControlIndex、WsCounterIndex、および WsCollectionIndex というサフィックスの付いたデータ・テーブル OID があります。

    WsControlIndex - カウンター・テーブルのものと同じ
    WsCounterIndex - カウンター・テーブルの索引列
    WsCollectionIndex - コレクション・テーブル内で索引付けされ、属性がどの Mbean に属すかを示します

    データ・テーブルには、以下のデータの 2 つのセットが含まれます。
    1. type - 統計のタイプ。longload、および stat という 3 つのタイプがあります。
      1. 通常、long はカウント統計に使用され、単位はありません。
      2. load は、範囲統計に使用されます。load タイプの値は、その統計の現行値です。
      3. stat は、時間統計または平均統計に使用されます。stat タイプの値は、その統計の合計値です。時間統計の単位は、ミリ秒です。
    2. value - その統計の数値。

トラップは、SNMP モニター・ソフトウェアで表示できます。 IBM WebSphere Snmp Agent と SNMP モニター・ソフトウェア間の接続が確立された場合は、トラップの宛先情報を取得または変更することもできます。 ほとんどの SNMP モニター・ユーティリティーは、トラップ宛先リスナーとして機能することができ、トラップ宛先を表示することもできます。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tprf_snmp_accessing
ファイル名:tprf_snmp_accessing.html