サービス統合バックアップ
サービス統合セットアップを、回復不能な障害が発生した場合に復元できるように定期的にバックアップしてください。
サービス統合の場合、以下の主要コンポーネントをバックアップできます。
- 構成ファイル
- サービス統合セットアップの構成は、XML ファイルに保管されます。これらの構成ファイルをバックアップまたは復元するには、関連するコマンドを使用します。詳細は 、管理構成ファイルのバックアップおよび復元に記載されています。 サービス統合セットアップをバックアップまたは復元する場合、構成ファイルをバックアップまたは復元する必要があります。
- メッセージング・エンジンがアクセスするデータ・ストア
- データ・ストアのバックアップおよび復元はオプションです。メッセージは性質上、一過性のものであるため、データ・ストアのバックアップまたは復元は必ずしも行う必要はありません。
- データ・ストアをバックアップせず、前回バックアップしてから現行の構成を変更している場合、構成バックアップを復元するときには、メッセージが失われる場合があるという点に注意してください。例えば、構成をバックアップしてからバス宛先を作成した場合に、構成バックアップを復元すると、そのバス宛先は失われます。この宛先へのメッセージはすべて、メッセージング・エンジンを ホスティングしていたサーバーが再始動されたときに削除されます。
- データ・ストアのバックアップをする場合は、構成ファイルのバ ックアップもする必要があります。データ・ストアのバックアップまたは復元と同時に、構成ファイルをバックアップまたは復元する必要があります。 バックアップと復元を同時に実行すると、システムの整合性が保たれ、バックアップ時点以後にメッセージが失われたり、重複したりする可能性が低減します。
- メッセージング・エンジンがアクセスするファイル・ストア
- ファイル・ストアのバックアップおよび復元はオプションです。メッセージは性質上、一過性のものであるため、ファイルのバックアップまたは復元は必ずしも行う必要はありません。ファイル・ストアのバックアップ方法については 、ファイル・ストアのバックアップを参照してください。
複数のサーバーが存在する場合、理想的にはすべてのサーバーを同時にバックアップしてください。さもないと、バックアップ時点以後にメッセージが失われたり、重複したりする可能性があります。メッセージ・トラフィックを最小限にしても、メッセージの消失や重複の可能性が少なくなります。
バックアップの復元後にメッセージング・エンジンを再始動する際には、メッセージの逸失をできる限り抑えるためにいくつかのステップを実行する必要があります。 データ・ストアの復元とそのメッセージング・エンジンのリカバリーを参照してください。