キャッシュ情報の表示
このタスクを使用して、動的キャッシュ・サービスのアクティビティーをモニターします。
このタスクについて
動的キャッシュ・モニターは、サーブレット・キャッシュ・インスタンスの 単純なキャッシュ統計、キャッシュ・エントリー、およびキャッシュ・ポリシー情報を表示する、 インストール可能な Web アプリケーションです。
キャッシュ・モニターは、
ブラウザーがモニターと対話するために接続するサーバントにあるキャッシュに関する情報を
提供します。複数のサーバントがある環境では、
キャッシュ・モニターはキャッシュ・アクティビティーの部分的ビューを提供します。
手順
- 管理コンソールを使用して、
app_server_root/installableApps ディレクトリーからキャッシュ・モニター・アプリケーションをインストールします。
アプリケーションの名前は、CacheMonitor.ear です。 アプリケーションのインストールについて詳しくは、
『コンソールへのアプリケーション・ファイルのインストール』を参照してください。モニター対象のアプリケーション・サーバーに
キャッシュ・モニターをインストールします。
デフォルトのポート番号として 9080 を使用するアプリケーション・ポート上のキャッシュ・モニターにアクセスします。
キャッシュ・モニター・アプリケーションは、default_host (908x) にインストールされていなければなりません。
- キャッシュ・モニターがインストールされているサーバー用の Web コンテナー・トランスポート・チェーンおよびホスト別名を構成します。
- サーバーが使用しているポートのホスト別名を追加します。 「環境」>「仮想ホスト」>「host_type」>「ホスト別名」とクリックして、新規の「ホスト名」および「ポート」を作成し、リストに追加します。 ホスト別名を作成すると、http://your_host_name:your_port_number/cachemonitor を使用してキャッシュ・モニターにアクセスできるようになります。
ヒント: SystemOut.log ファイルでポート番号を検索してください。 メッセージ TCPC0001I または SRVE0171I を探します。注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.log、SystemErr.log、trace.log、activity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。 - Web ブラウザーで URL http://your host_name:your port_number/cachemonitor を使用して、 キャッシュ・モニターにアクセスします。ここで、your port_number は、 キャッシュモニター・アプリケーションをインストールしたホストに関連付けられたポートです。
- 表示されるキャッシュ・インスタンスのリストを検証します。キャッシュ・インスタンスごとに、
以下のアクションを実行することができます。 ヒント: モニターするサーブレット・キャッシュ・インスタンスを選択する必要があります。 cachespec.xml ファイルで <cache-instance> タグを使用することによって、サーブレット・キャッシュ・インスタンスを使用しない場合は、すべてのコンテンツは baseCache インスタンス内にあります。
- 「Statistics」ページを表示して、 キャッシュ構成およびキャッシュ・データを確認します。「Reset Statistics」をクリックして、カウンターをリセットします。
- 「Cache Policies」ページを表示して、 動的キャッシュに現在ロードされているキャッシュ・ポリシーを確認します。テンプレートをクリックして、 テンプレートのキャッシュ ID ルールを表示します。
- 「Cache Contents」ページを表示して、 メモリー内に現在キャッシュされているコンテンツを確認します。
- 「Edge Statistics」ページを表示して、 キャッシング用に構成された現行 ESI プロセッサーについてのデータを表示します。「Refresh Statistics」をクリックして、ESI プロセッサーの 最新の統計またはコンテンツを確認します。「Reset Statistics」をクリックして、カウンターをリセットします。
- 「Disk Offload」ページを表示して、 ディスク構成、統計、および現在メモリーからディスクにオフロードされているコンテンツを表示します。
- キャッシュ・モニターを使用してキャッシュ・インスタンス内のデータで基本操作を実行します。
- キャッシュからのエントリーの除去
- キャッシュ・エントリーを表示する場合は、「Invalidate」をクリックします。
- 特定の依存関係 ID に対するすべてのエントリーの除去
- 依存関係 ID のエントリーを表示する場合は、「Invalidate」をクリックします。
- 特定のテンプレートに対するすべてのエントリーの除去
- テンプレートのエントリーを表示する場合は、「Invalidate」をクリックします。
- 最長未使用時間キューの先頭へのエントリーの移動。これは、エントリーの除去を回避するためのものです。
- キャッシュ・エントリーを表示する場合は、「Refresh」をクリックします。
- ディスクからキャッシュへのエントリーの移動
- ディスクのキャッシュ・エントリーを表示する場合は、「Send to Memory」をクリックします。
- キャッシュ・コンテンツ全体の消去
- 統計およびコンテンツの表示中に「Clear Cache」をクリックします。
- ESI プロセッサー上のコンテンツの消去
- ESI 統計およびコンテンツの表示中に「Clear Cache」をクリックします。
- ディスク・キャッシュのコンテンツの消去
- ディスク・コンテンツの表示中に「Clear Disk」をクリックします。
サブトピック
キャッシュ・モニター
キャッシュ・モニターは、 動的キャッシュの現行状態をリアルタイムで表示する、 インストール可能な Web アプリケーションです。 これを使用して、 動的キャッシュが期待どおりに動作しているかどうかを確認できます。 キャッシュ内のデータは、このキャッシュ・モニターを使用することによってのみ操作可能です。キャッシュ・モニターには、データを手動で変更するための GUI インターフェースが用意されています。動的キャッシュの MBean 統計
動的キャッシュ・サービスは、キャッシュ統計にアクセスするための MBean インターフェースを提供します。動的キャッシュ PMI カウンターの定義
動的キャッシュ統計インターフェースは、com¥ibm¥websphere¥pmi¥stat パッケージにおける WSDynamicCacheStats として定義されます。キャッシュ・モニターを使用した動的キャッシュの調整
このタスクを使用して、キャッシュ・モニター統計を解釈し、動的キャッシュ・サービスの パフォーマンスを改善します。


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tdyn_servletmonitor
ファイル名:tdyn_servletmonitor.html