IBM MQ メッセージング・プロバイダーのキューおよびトピックの拡張プロパティー設定

このパネルを使用して、IBM MQ メッセージング・プロバイダーで使用する選択済みキューまたはトピック宛先の拡張プロパティーを表示または変更します。これらの拡張プロパティーは、IBM MQ メッセージング・プロバイダー宛先に対する接続の振る舞いを制御します。

IBM MQ キューまたはトピックの拡張プロパティー設定を表示するには、管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。
  1. ナビゲーション・ペインで、「「リソース」 > 「JMS」」をクリックします。
  2. 「キュー (Queues)」または「トピック (Topics)」をクリックして、既存のキューまたはトピック宛先を表示します。
  3. 適宜、目次ペインで、「有効範囲 (Scope)」設定を、キューまたはトピック宛先が定義されているレベルに変更します。 これにより、表示されるキューまたはトピック宛先のセットが制限されます。
  4. 作業の対象となるキューまたはトピック宛先の名前をクリックします。
  5. 目次ペインの「追加のプロパティー (Additional properties)」の下で「拡張プロパティー (Advanced properties)」をクリックして、IBM MQ キューまたはトピック宛先の拡張プロパティーのリストを表示します。
「一般プロパティー」の下には、以下の 5 つのプロパティー・グループがあります。
  • 配信 (Delivery)
  • メッセージ・フォーマット
  • 最適化 (Optimizations)
  • メッセージ記述子 (Message descriptor)
  • 追加情報

これらのグループに対して必要な変更を行い、「適用 (Apply)」をクリックして、キューまたはトピックに戻ります。

注: IBM MQ プロパティーを指定する場合には、以下の制限が適用されます。
  • 名前には最大 48 文字を使用できます。ただし、チャネルは例外で、最大 20 文字となります。
  • 指定するプロパティー値は、IBM MQ 用に JMS リソースを構成したときに指定した値と一致していなければなりません。IBM MQの JMS リソースの構成について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの「Java の使用」セクションで、JMS リソースの構成を参照してください。

IBM MQ メッセージング・プロバイダーで使用するキューまたはトピックには、以下の拡張プロパティーがあります。

パーシスタンス

この宛先に送信されるメッセージの保管に使用するパーシスタンス・レベル。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト アプリケーションで設定されたとおり
範囲
アプリケーションで設定されたとおり
宛先にあるメッセージのパーシスタンスは、それらのメッセージをキューに入れるアプリケーションによって定義されます。
IBM MQ キュー定義別
宛先上のメッセージのパーシスタンスは、IBM MQ キュー定義プロパティーで定義されます。
IBM MQパーシスタント
宛先上のメッセージはパーシスタントです。
IBM MQ 非パーシスタント
宛先上のメッセージはパーシスタントではありません。
IBM MQ
基礎となる IBM MQ キュー (NPMCLASS が「HIGH」のもの) を使用する際、パーシスタント・メッセージを非パーシスタント・メッセージとして送信できるようにします。

優先順位

この宛先に送信されたメッセージに割り当てられる優先順位。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト アプリケーションで設定されたとおり
範囲
アプリケーションで設定されたとおり
この宛先にあるメッセージの優先順位は、それらのメッセージを宛先に送るアプリケーションによって定義されます。
IBM MQ キュー定義別
宛先上のメッセージのパーシスタンスは、IBM MQ 宛先定義プロパティーで定義されます。
指定
この宛先にあるメッセージの優先順位は、「指定された優先順位」プロパティーによって定義されます。 このオプションを選択する場合は、「指定された優先順位」プロパティーで優先順位を定義しなければなりません。

指定された優先順位

優先順位 (Priority)」プロパティーが「指定済み (Specified)」に設定されている場合、このキュー・タイプ宛先に送信されるメッセージに割り当てる優先順位を選択します。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
単位 メッセージ優先順位のレベル
デフォルト アプリケーションで設定されたとおり
範囲 0 (最低優先順位) から 9 (最高優先順位)

有効期限

この宛先の有効期限タイムアウトを指定するオプション。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト アプリケーションで設定されたとおり
範囲
アプリケーションで設定されたとおり
この宛先にあるメッセージの有効期限タイムアウトは、それらのメッセージを宛先に送るアプリケーションによって定義されます。
指定
この宛先のメッセージの有効期限切れタイムアウトは、「指定された有効期限」プロパティーで定義されます。このオプションを選択した場合は、「指定された有効期限」プロパティーでタイムアウトを定義する必要があります。
無制限
この宛先のメッセージには、有効期限切れタイムアウトはありません。したがって、これらのメッセージの有効期限が切れることはありません。

指定された有効期限

有効期限 (Expiry)」プロパティーが「指定済み (Specified)」に設定されている場合は、メッセージの有効期限が切れて、この宛先から除去されるまでの時間を、ミリ秒単位で入力します。

通知
データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 0
範囲 0 以上
  • 0 はメッセージがタイムアウトにならないことを示します。
  • それ以外の値は、ミリ秒を表す整数です。

コード化文字セット ID

メッセージ内のストリングをエンコードするときに使用する文字セット。

通知
データ型 整数
デフォルト 1208
範囲 1 から 65535。このコード化文字セット ID (CCSID) は、IBM MQ がサポートする CCSID の 1 つでなければなりません。ブランク。 このフィールドを空にした場合、デフォルト値を使用する必要があることを示します。

サポートされる CCSID についての詳細、およびあるコード化文字セットから別のコード化文字セットへのメッセージ・データの変換については、IBM MQ インフォメーション・センターの『システム管理ガイド』および『アプリケーション・プログラミング・リファレンス』のセクションを参照してください。

ネイティブ・エンコードの使用

宛先がネイティブ・エンコードを使用して Java™ プラットフォームに適したエンコード値を指定するかどうかを指定するオプション。

通知
データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択
範囲
選択
ネイティブ・エンコードが使用されます。
クリア
ネイティブ・エンコードは使用されないため、「整数エンコード」、「10 進数エンコード」、および「浮動小数点エンコード」のプロパティーを指定してください。

整数エンコード

ネイティブ・エンコードの使用」チェック・ボックスがクリアの場合は、使用する整数エンコードのタイプを選択してください。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト 標準
範囲
標準
標準の整数エンコードが使用されます。
リバース
逆の整数エンコードが使用されます。

10 進数エンコード

ネイティブ・エンコードの使用」チェック・ボックスがクリアの場合は、使用する 10 進数エンコードのタイプを選択してください。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
単位 該当なし
デフォルト 標準
範囲
標準
標準の 10 進数エンコードが使用されます。
リバース
逆の 10 進数エンコードが使用されます。

浮動小数点エンコード

ネイティブ・エンコードの使用」チェック・ボックスがクリアの場合は、使用する浮動小数点エンコードのタイプを選択してください。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト IEEENORMAL
範囲
IEEENORMAL
IEEE 標準浮動小数点エンコードが使用されます。
IEEEREVERSED
IEEE 逆浮動小数点エンコードが使用されます。
z/OS®
z/OS 浮動小数点エンコードが使用されます。

この宛先に送信されるメッセージに RFH バージョン 2 ヘッダーを付加

この宛先に送信されるメッセージに応答する際に実行するアクション。

通知
データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択
範囲
クリア
この宛先に送信するメッセージに、RFH バージョン 2 ヘッダーを付加しません。
選択
この宛先に送信するメッセージに、RFH バージョン 2 ヘッダーを付加

メッセージ本体

アプリケーションが IBM MQ メッセージの RFH バージョン 2 ヘッダーを JMS メッセージ本文の一部として処理するかどうかを指定します。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト UNSPECIFIED
範囲
UNSPECIFIED
メッセージの送信時、IBM MQ メッセージング・プロバイダーは、「この宛先に送信するメッセージに、RFH バージョン 2 ヘッダーを付加 (Append RFH version 2 headers to messages sent to this destination)」プロパティーの値に応じて、必要なら RFH バージョン 2 ヘッダーを生成して含めます。 メッセージの受信時、IBM MQ メッセージング・プロバイダーは、あたかも値に JMS が設定されているかのように動作します。
JMS
メッセージの送信時、IBM MQ メッセージング・プロバイダーは自動的に RFH バージョン 2 ヘッダーを生成して IBM MQ メッセージに含めます。 メッセージの受信時、IBM MQ メッセージング・プロバイダーは、RFH バージョン 2 ヘッダーの値に従って (値が存在する場合)、JMS メッセージ・プロパティーを設定します。RFH バージョン 2 ヘッダーが JMS メッセージ本文の一部として示されるわけではありません。
MQ
メッセージの送信時、IBM MQ メッセージング・プロバイダーは RFH バージョン 2 ヘッダーを生成しません。 メッセージの受信時、IBM MQ メッセージング・プロバイダーは、RFH バージョン 2 ヘッダーを JMS メッセージ本文の一部として示します。

ReplyTo 宛先スタイル

JMSReplyTo フィールドの形式を指定します。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト DEFAULT
範囲
DEFAULT
デフォルト値は、RFH バージョン 2 ヘッダー内の情報と同じです。
MQMD
MQMD で指定された値を使用します。 IBM MQ バージョン 6.0.2.4 および 6.0.2.5 のデフォルトの動作と同じになり、キュー・マネージャーに対する応答のフィールドに MQMD の値が取り込まれます。
RFH2
RFH バージョン 2 ヘッダーに指定された値を使用します。 送信アプリケーションが JMSReplyTo 値を設定すれば、その値が使用されます。

キュー・マネージャーへのメッセージの非同期送信

キュー・マネージャーが、送られてきたメッセージの受信を確認できるようにするオプション。 キュー・マネージャーにメッセージを非同期で送信する方が高速ですが、メッセージング・インフラストラクチャーに障害が発生するとメッセージが失われることがあります。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト デフォルト値は、キュー宛先を使用しているときとトピック宛先を使用しているときで異なります。
キュー定義別
キュー宛先を使用している場合のデフォルト値。
トピック定義別
トピック宛先を使用している場合のデフォルト値。
範囲
キュー定義別
IBM MQ のキュー定義プロパティーに従ってメッセージを確認します。
トピック定義別
IBM MQ のトピック定義プロパティーに従ってメッセージを確認します。
いいえ
キュー・マネージャーは送られてきたメッセージの受信を確認します。
はい
メッセージは、キュー・マネージャーに非同期に送信されるので、キュー・マネージャーは送られてきたメッセージの受信を確認しません。

コンシューマー向け先読み、キャッシュ、非パーシスタント・メッセージ (Read ahead and cache non-persistent messages for consumers)

非パーシスタント・コンシューマー向けメッセージを推測でクライアントに送信するかどうかを決定するオプション。 このオプションを選択した方がメッセージの配信は高速になりますが、メッセージング・インフラストラクチャーに障害が発生した場合はメッセージが失われることがあります。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト デフォルト値は、キュー宛先を使用しているときとトピック宛先を使用しているときで異なります。
キュー定義別
キュー宛先を使用している場合は、これがデフォルト値です。
トピック定義別
トピック宛先を使用している場合は、これがデフォルト値です。
範囲
キュー定義別
IBM MQ のキュー定義プロパティーに従ってメッセージをクライアントに送信します。
トピック定義別
IBM MQ のトピック定義プロパティーに従ってメッセージをクライアントに送信します。
はい
メッセージは推測でクライアントに送信されます。
いいえ
メッセージは推測ではクライアントに送信されません。

ReplyTo 宛先スタイル

JMSReplyTo フィールドの形式を指定します。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト DEFAULT
範囲
DEFAULT
デフォルト値は、RFH バージョン 2 ヘッダー内の情報と同じです。
MQMD
MQMD で指定された値を使用します。 IBM MQ バージョン 6.0.2.4 および 6.0.2.5 のデフォルトの動作と同じになり、キュー・マネージャーに対する応答のフィールドに MQMD の値が取り込まれます。
RFH2
RFH バージョン 2 ヘッダーに指定された値を使用します。 送信アプリケーションが JMSReplyTo 値を設定すれば、その値が使用されます。

自動クライアント再接続について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターを参照してください。

先読みコンシューマーのクローズ方法

コンシューマー向け先読み、キャッシュ、非パーシスタント・メッセージ」が「はい」か「キュー定義別」に設定されている場合、このプロパティーは使用可能になります。 このプロパティーは、メッセージ・コンシューマーがクローズされたとき、内部先読みバッファーに入っているメッセージがどうなるかを決定します。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト クローズ・メソッドはキャッシュされたメッセージがすべて配信されるまで待機します。
範囲
配信するキャッシュ付きメッセージをすべて待機 (Wait for all cached messages to be delivered)
戻る前に、内部先読みバッファー内のすべてのメッセージをアプリケーションのメッセージ・リスナーに配信します。
配信する現行メッセージを待機 (Wait for the current message to be delivered)
戻る前に、現行のメッセージ・リスナー呼び出しのみを完了します。内部先行読み取りバッファーにメッセージが残る可能性があり、それらは廃棄されます。

MQMD 読み取り可能 (MQMD read enabled)

IBM MQ メッセージング・プロバイダーを使用して送信または受信された JMS メッセージから MQMD フィールドの値をアプリケーションが読み取れるかどうかを指定します。

通知
データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
クリア
アプリケーションは MQMD フィールドの値を読み取ることはできません。
選択
アプリケーションは MQMD フィールドの値を読み取ることができます。

MQMD 書き込み可能 (MQMD write enabled)

アプリケーションが、IBM MQ メッセージング・プロバイダーを使用して送受信される JMS メッセージに、MQMD フィールドの値を書き込むことができるかどうかを指定します。

通知
データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
クリア
アプリケーションは MQMD フィールドの値を書き込むことはできません。
選択
アプリケーションは MQMD フィールドの値を書き込むことができます。

MQMD メッセージ・コンテキスト (MQMD message context)

宛先へのメッセージ送信時に指定されるメッセージ・コンテキスト・オプションを定義します。

通知
データ型 ドロップダウン・リスト
デフォルト DEFAULT
範囲
DEFAULT
MQOPEN API 呼び出しおよび MQPMO 構造は、明示的なメッセージ・コンテキスト・オプションを指定しません。
SET_IDENTITY_CONTEXT
MQOPEN API 呼び出しはメッセージ・コンテキスト・オプション MQOO_SET_IDENTITY_CONTEXT を指定し、 MQPMO 構造は MQPMO_SET_IDENTITY_CONTEXT を指定します。
SET_ALL_CONTEXT
MQOPEN API 呼び出しはメッセージ・コンテキスト・オプション MQOO_SET_ALL_CONTEXT を指定し、MQPMO 構造は MQPMO_SET_ALL_CONTEXT を指定します。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=umj_MQQueueAdvancedProps
ファイル名:umj_MQQueueAdvancedProps.html