[IBM i]

clientUpgrade スクリプト

clientUpgrade スクリプトは、エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイル内のアプリケーション・クライアント・モジュールおよびそのリソースをマイグレーションして、これらのアプリケーション・クライアントが WebSphere® Application Server バージョン 8.5 で稼働できるようにします。 このスクリプトは、マイグレーションする EAR ファイルを変換してから、元の EAR ファイルを、変換した EAR ファイルにより上書きします。

次のタイトルでは、 clientUpgrade スクリプトについての情報を提供します。
重要: このコマンドは、バージョン 6.1 で非推奨になりました。
タイプ 説明
製品 clientUpgrade スクリプトは、WebSphere Application Server (WebSphere Application Server (基本)) 製品でのみ使用できます。
権限 このスクリプトを実行するには、ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が必要です。
構文 clientUpgrade スクリプトの構文は、次のとおりです。
clientUpgrade EAR_file [ -clientJAR client_JAR_file ]
  [ -logFileLocation logFileLocation ]
  [ -traceString trace_spec [ -traceFile file_name ] ]
パラメーター clientUpgrade スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
  • EAR_file -- これは必須パラメーターです。値 EAR_file は、マイグレーションするアプリケーション・クライアント・モジュールを含む EAR ファイルの完全修飾パスを指定します。
  • -clientJAR -- これはオプション・パラメーターです。値 client_JAR_file は、マイグレーションする JAR ファイルを指定します。 このスクリプトは、指定した JAR ファイルのみを含む新しい EAR ファイルで元の EAR ファイルを上書きします。 このパラメーターを指定しない場合、clientUpgrade スクリプトは EAR ファイル内のすべてのクライアント JAR ファイルをマイグレーションします。
  • -logFileLocation -- このオプション・パラメーターを使用して、ログ出力の保管先となる代替ロケーションを指定します。
  • -traceString -- これはオプション・パラメーターです。値 trace_spec は、収集するトレース情報を指定します。 すべてのトレース情報を収集するには、"*=all=enabled" (二重引用符 (") を含む) を指定します。デフォルトでは、スクリプトはトレース情報を収集しません。 このパラメーターを指定する場合は、-traceFile パラメーターも指定する必要があります。
  • -traceFile -- これはオプション・パラメーターです。値 file_name は、トレース情報の出力ファイルの名前を指定します。 -traceString パラメーターを指定するが、-traceFile パラメーターを指定しない場合、スクリプトはトレース・ファイルを生成しません。
ロギング clientUpgrade スクリプトは実行中に状況が表示されます。また、詳細なロギング情報を clientupgrade.log ファイルに保存します。 このファイルは /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V85/edition/profiles/default/logs ディレクトリー (デフォルト・プロファイルを使用したデフォルト・インストールの場合) または、-logFileLocation パラメーターで指定した場所にあります。
次の例に、正しい構文を示します。この例では、My51Application.ear ファイルが WebSphere Application Server バージョン 5.1 からマイグレーションされます。スクリプトは、WebSphere Application Server バージョン 8.5 プロファイルでデプロイできる新しいファイルで、元の EAR ファイルを上書きします。
clientUpgrade /My51Application/My51Application.ear
この例では、myJarFile.jar クライアント JAR ファイルのみがマイグレーションされます。 スクリプトは My51Application.ear を、myJarFile.jar を含む EAR ファイルで上書きします。ユーザーは WebSphere Application Server プロファイルで、新規 EAR ファイルをデプロイできます。
clientUpgrade /My51Application/My51Application.ear -clientJAR myJarFile.jar

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