コア・グループの代替プロトコル・プロバイダーの選択
このタスクは、デフォルトのディスカバリー・プロトコルおよび障害検出プロトコルの代わりに、代替プロトコル・プロバイダーを使用して、コア・グループ・メンバー間の通信をモニターおよび管理する場合に実行します。通常、z/OS® システム間カップリング・ファシリティー (XCF) ベースのプロバイダーなどの代替プロトコル・プロバイダーは、デフォルトのディスカバリー・プロトコルおよび障害検出プロトコルほどシステム・リソースを使用しません。これは、特にコア・グループ・メンバーがアイドル状態の場合に当てはまります。通常、代替プロトコル・プロバイダーはシステム・リソースをあまり使用しません。 これは、デフォルトのプロトコル・プロバイダーが使用するメンバー間の TCP/IP ping を実行して、コア・グループ・メンバーがまだアクティブであるかどうかを判別しないためです。
始める前に
- トピック『コア・グループのディスカバリー・プロトコル』および『コア・グループ障害検出プロトコル』で説明されている概念を理解してください。
- コア・グループのメンバーであるすべてのサーバーが、バージョン 7.0 以降であることを確認してください。 コア・グループにバージョン 7.0 より前のサーバーが含まれている場合は、デフォルトのディスカバリー・プロトコルおよびデフォルトの障害検出プロトコルを使用する必要があります。
- コア・グループのメンバーであるすべてのサーバーが、同じオペレーティング・システムで 稼働していることを確認してください。 代替プロトコル・プロバイダーは 1 種類の環境でのみ使用できます。 異なるオペレーティング・システムで稼働しているサーバーがセルに含まれている場合には、デフォルトのディスカバリー・プロトコルおよびデフォルトの障害検出プロトコルを使用する必要があります。例えば、コア・グループの一部のメンバーが z/OS で稼働し、他のメンバーが Linux オペレーティング・システムで稼働しているような環境では、代替プロトコル・プロバイダーは使用できません。
- システムが、代替プロトコル・プロバイダーのすべてのシステム要件を満たしていることを確認してください。
例えば、z/OS システム間カップリング・ファシリティーを代替プロトコル・プロバイダーとして使用する場合は、 z/OS VTAM® コンポーネントの XCFINIT パラメーターが YES に設定された状態で始動するように構成されていることを確認してください。 ATCSTRxx で XCFINIT=YES と指定して VTAM を始動することにより、TCP/IP は z/OS システム間カップリング・ファシリティーが提供するサービスを使用できます。 VTAM および z/OS システム間カップリング・ファシリティーの詳細については、z/OS プロダクト・ライブラリーを参照してください。
このタスクについて
コア・グループの代替プロトコル・プロバイダーを選択するには、以下のステップを完了します。