アプリケーション始動の問題

アプリケーションが始動しない、または始動してもエラーになる場合、さまざまな原因が考えられます。

上記のどのエラーにも該当しない場合は、以下のようにします。
  • このアプリケーションのアプリケーション・サーバーのログ・ファイルをブラウズして、手掛かりを探します。デフォルトでは、該当するファイルは app_server_root/logs/server_name/SystemErr.log および SystemOut.log です。
  • 「参照」ビューをクリックし、「メッセージ」を展開して、 メッセージ参照テーブル内のすべてのエラーまたは警告メッセージを調べます。
注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

類似した問題が見つからない場合、または提供されている情報では問題が解決されない場合は、IBM サポートのトラブルシューティング情報を参照してください。

マイグレーション対象アプリケーションの 始動時の「WSVR0100W: application_name を初期化中にエラーが 発生しました java.lang.NullPointerException」というエラー

エンタープライズ・アプリケーションを バージョン 8.0 にマイグレーションした後、 アプリケーションが始動しない場合があります。アプリケーションを始動しようとすると、 「WSVR0100W:application_name を初期化中にエラーが 発生しました java.lang.NullPointerException」のような エラーが発生します。

マイグレーションした アプリケーションの deployment.xml ファイルを調べて、 以下のような targetMapping ステートメントを 削除します。

<targetMappings xmi:id="DeploymentTargetMapping_1279594183813" enable="true"/>"

その後、アプリケーションを再始動してみてください。バージョン 8.0 のランタイムに 含まれるアプリケーション検証処理が、 マイグレーションされた targetMappings の設定を サポートしていない可能性があります。

java.lang.ClassNotFoundException: classnameBean_AdderServiceHome_04f0e027Bean

この種の例外は、エンタープライズ Bean またはデプロイしていないエンタープライズ Bean モジュールを含んでいる、 デプロイしていないアプリケーションを始動しようとした場合に発生します。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]アセンブリー・ツールで作成された Enterprise JavaBeans モジュールは意図的に不完全な構成情報を持っています。 これらのモジュールをデプロイすると、このモジュールのデプロイメント記述子を読み取り、 プラットフォーム依存またはインストール・システム依存の設定を完了して 、Enterprise JavaBeans JAR ファイルに関連クラスを追加することにより、構成が完了します。

この問題を解決するには、以下の手順を実行してください。
  • アセンブリー・ツールおよび管理コンソールを使用してデプロイメント・コードを作成し、サーバーにアプリケーションまたは Enterprise JavaBeans モジュールをインストールします。
    1. 管理コンソールの アプリケーションまたは Enterprise JavaBeans モジュールをアンインストールします。
    2. アセンブリー・ツールの構成を行って、ターゲット・サーバーが WebSphere® Application Server インストール・システムであるようにします。 ターゲット・サーバーへのアクセス権を持っていない場合は、/temp といった仮のロケーションを指定できます。仮のロケーションを指定することによってアセンブルを使用可能にし、エンタープライズ Bean のデプロイメント・コードを作成できるようになります。
    3. アセンブリー・ツールの Project Explorer ビューで、Enterprise JavaBeans モジュールを含むデプロイされていない .ear ファイルまたはデプロイされていないスタンドアロン Enterprise JavaBeans JAR ファイルのエンタープライズ Bean (Enterprise JavaBeans) を右クリックしてから、「デプロイ」をクリックします。アセンブリー・ツールが WebSphere Application Server のターゲット・サーバーにアクセスできる場合は、Enterprise JavaBeans 用のデプロイメント・コードが作成され、アセンブリー・ツールはターゲット・サーバーにアプリケーション・モジュールをインストールしようとします。アセンブリー・ツールが WebSphere Application Server のターゲット・サーバーにアクセスできない場合またはインストールができない場合は、次のステップで作成されるデプロイメント・コードを使用します。

      アセンブリー・ツールの使用については、 アプリケーションのアセンブルに関するトピックを参照してください。

    4. アセンブリー・ツールによって作成されたデプロイ済みのバージョンを、wsadmin $AdminApp install コマンドまたは管理コンソールを使用してインストールします。
  • wsadmin $AdminApp install コマンドを使用している場合は、そのコマンドをアンインストールしてから、-EJBDeploy オプションを使用して再インストールします。 install コマンドに $AdminConfig 保存コマンドが続くようにします。

ConnectionFac E J2CA0102E: Invalid EJB component: Cannot use an EJB module with version 1.1 using The Relational Resource Adapter

このエラーは、Enterprise JavaBeans 1.1 仕様に対して開発されたエンタープライズ Bean が、WebSphere Application Server V5 J2C 準拠のデータ・ソース (デフォルトのデータ・ソース) とともにデプロイされている場合に発生します。デフォルトでは、アプリケーション・アセンブリー・ツールを使用して、WebSphere Application Server V4.0 で作成した永続エンタープライズ Bean により、Enterprise JavaBeans 1.1 仕様が実現されます。WebSphere Application Server V6 上で実行するためには、これらのエンタープライズ Beans を、WebSphere Application Server V4.0 型のデータ・ソースに関連付ける必要があります。

エンタープライズ Beans についてのアプリケーションのマッピングを変更して 、1.x コンテナー管理パーシスタンス (CMP) Bean を V4.0 データ・ソースと関連付けるか、 または既存のデータ・ソースを削除し、同じ名前の V4.0 データ・ソースを作成します。

エンタープライズ Beans についてのアプリケーションのマッピングを変更するには、WebSphere Application Server 管理コンソールで、問題のアプリケーションのプロパティーを選択し、「リソース参照をリソースにマップ」、または「Map data sources for all 1.x CMP beans」を使用して、エンタープライズ Bean が使用するデータ・ソースを切り替えます。構成を保存して、アプリケーションを再始動します。

既存のデータ・ソースを削除して、同じ名前の V4.0 データ・ソースを作成するには、以下のようにします。
  1. 管理コンソールで、「リソース」 > 「JDBC プロバイダーの管理」 > 「JDBC_provider_name」 > 「データ・ソース」とクリックします。
  2. Enterprise JavaBeans 1.1 モジュールと関連付けられているデータ・ソースを削除します。
  3. 「リソース」 > 「JDBC プロバイダーの管理」 > JDBC_provider_name > データ・ソース (バージョン 4) (非推奨)」をクリックします。 .
  4. Enterprise JavaBeans 1.1 モジュールのデータ・ソースを作成します。
  5. 構成を保存して、アプリケーションを再始動します。

アプリケーションの始動時の NMSV0605E:「コンテキストから検索された参照オブジェクト」というエラー

エラーの全文が以下のような場合:

[7/17/02 15:20:52:093 CDT] 5ae5a5e2 UrlContextHel W NMSV0605E:
   コンテキスト "java:" から名前 "comp/PM/WebSphereCMPConnectionFactory" で
   検索された参照オブジェクトが JNDI Naming Manager に送られましたが、例外が発生しました。
   参照データは次のとおりです。
   参照ファクトリー・クラス名: com.ibm.ws.naming.util.IndirectJndiLookupObjectFactory
   参照ファクトリー・クラスの場所の URL:
   参照クラス名: java.lang.Object
   タイプ: JndiLookupInfo
   コンテンツ: JndiLookupInfo: ; jndiName="eis/jdbc/MyDatasource_CMP"; providerURL=""; initialContextFactory=""

この場合は、問題は、CMP エンタープライズ Bean のサポートを意図したデータ・ソースが、エンタープライズ Bean に正しく関連付けされていないことである可能性があります。

この問題を解決するには、以下を行います。

  1. 管理コンソールの、データ・ソースの「一般プロパティー」パネルにある「Use this Data Source in container managed persistence (CMP)」チェック・ボックスを選択します。
  2. 以下のいずれかの方法で、JNDI 名を確認してください。
    • 管理コンソールの「リソース」 > 「 JDBC プロバイダーの管理」 > 「データ・ソース」 > 「JNDI 名」で指定したデータ・ソースの JNDI 名が、アセンブリー・ツールでアプリケーションのアセンブルを行ったときに CMP または BMP のリソース・バインディングに対して指定された JNDI 名と一致していることを確認します。
    • J2EE アプリケーション開発者がコードで指定する、CMP または BMP リソース・バインディング の JNDI 名を確認します。アセンブリー・ツールで、デプロイ済みの .ear フォルダーを開き、 CMP または BMP リソース・バインディングで、エンティティー Bean の JNDI 名を探します。 名前が一致することを確認してください。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

JSF 構成を使用するアプリケーションを実行中に構文解析エラーが発生します

プロファイル名に 2 バイト文字を使用している場合、JavaServer Faces (JSF) 構成を使用するアプリケーションを実行すると、構文解析エラーを受け取ります。この問題は、jsf-ibm.jar の一部である JSF 構成に関連しています。このファイルは、Rational Application Developer で JSF アプリケーションをビルドする時点で組み込まれます。構成ファイルは、メインの faces-config.xml ファイル内のエンティティーを参照します。

プロファイルを作成するときは、2 バイト文字を使用しないでください。

更新したアプリケーションの再始動時に、ページが検出されないか、配列指標が範囲外であるか、 またはその他のエラーが発生する

アプリケーションが実行中に更新されると、WebSphere Application Server はアプリケーションまたは変更済みコンポーネントのみを 自動的に停止し、アプリケーション・ロジックを更新して、 停止したアプリケーションまたはそのコンポーネントを再始動します。 更新済みアプリケーションの再始動について詳しくは、「IBM WebSphere Developer Technical Journal: System management for WebSphere Application Server V6 -- Part 5 Flexible options for updating deployed applications」にある Fine-grained recycle behavior を参照してください。

再始動時に、ページが検出されないか、配列指標が範囲外であるか、またはその他のエラーが 発生する可能性があります。

このようなエラーの発生を最小限にするには、実稼働環境でアプリケーションを更新する前に、テスト環境でアプリケーションを更新します。 実稼働環境へ直接、変更を加えないでください。


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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rtrb_appstart
ファイル名:rtrb_appstart.html