インストール・オプションの選択設定

このページを使用して、Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションを WebSphere® Application Server デプロイメント・ターゲットにインストールするためのオプションを指定します。値を指定 しない場合は、オプションのデフォルト値が使用されます。アプリケーションのインストール後に、 エンタープライズ・アプリケーション設定ページから、これらの多数のオプションの値を指定することができます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「アプリケーション」 > 「新規アプリケーション」 > 「新規エンタープライズ・アプリケーション」とクリックし、 「アプリケーション・インストールの準備 (Preparing for application installation)」ページでご使用のアプリケーションに必要な値を指定します。

「インストール・オプションの選択」ページは、アプリケーションのインストール・ウィザードおよびアプリケーションの更新ウィザードのページと同じです。

JavaServer Pages ファイルのプリコンパイル

インストールの一環として、JavaServer Pages (JSP) ファイルをプリコンパイルするかどうかを指定します。デフォルトでは、JSP ファイルをプリコンパイルしません。

このオプションを選択した場合は、バージョン 9.0 デプロイメント・ターゲットにのみインストールしてください。

「プリコンパイル JavaServer Pages ファイル」を選択し、アプリケーションをバージョン 8 などの古いデプロイメント・ターゲットにインストールしようとすると、インストールは拒否されます。アプリケーションは、本製品と同じバージョンのデプロイメント・ターゲットにのみデプロイできます。本製品よりも古いバージョンを使用するサーバーがアプリケーションのターゲットになっている場合、これらのターゲットにはデプロイできません。

通知
データ型 ブール
デフォルト false

アプリケーションをインストールするディレクトリー

エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルのインストール先のディレクトリーを指定します。

デフォルトでは、EAR ファイルは、 profile_root/installedApps/cell_name/application_name.ear ディレクトリーにインストールされます。

設定オプションには、以下のものがあります。

  • 値を指定せず、フィールドを空のままにしておきます。

    デフォルト値は ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name です。 ${APP_INSTALL_ROOT} 変数は profile_root/installedApps です。 インストールされるアプリケーションの EAR ファイル名を持つディレクトリーが、 ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name に付加されます。 つまり、ディレクトリーを指定しなければ、EAR ファイルは profile_root/installedApps/cell_name/application_name.ear ディレクトリーにインストールされます。

  • ディレクトリーを指定します。

    「アプリケーションをインストールするディレクトリー」用のディレクトリーを指定する場合、アプリケーションは specified_path/application_name.ear ディレクトリーにインストールされます。 インストールするアプリケーションの EAR ファイル名を持つディレクトリーは、 「アプリケーションをインストールするディレクトリー」用に指定するパスに追加されます。 例えば、Windows コンピューターに Clock.ear をインストールし、 C:/myapps を指定する場合、アプリケーションは myapps/Clock.ear ディレクトリーにインストールされます。${APP_INSTALL_ROOT} 変数は指定したパスに設定されます。

  • アプリケーションの初期インストールには、 ${APP_INSTALL_ROOT}/${CELL} を指定します。

    あるセルからアプリケーションをエクスポートし、 後でエクスポートしたアプリケーションを別のセルにインストールする場合は、 アプリケーションの初期インストールに対して ${CELL} 変数を指定します。 例えば、この設定の場合は ${APP_INSTALL_ROOT}/${CELL} を指定します。 アプリケーションをエクスポートすると、アプリケーションとそのデプロイメント構成を持つ拡張 EAR ファイルが作成されます。 デプロイメント構成では、${CELL} 変数が指定されない限り、 宛先ディレクトリーに初期インストールのセル名が保持されます。 ${CELL} 変数を指定すると、 宛先ディレクトリーが、元のセル名ではなく、必ず現在のセル名を持つようになります。

    重要: アプリケーションをシングル・サーバー構成にインストールする際に、 インストール・ディレクトリーが指定されていないと、 アプリケーションは ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name にインストールされます。 (addNode ユーティリティーを使用して) サーバーをマルチサーバー構成に組み込むと、 新しい構成のセル名は、デプロイメント・マネージャー・ノードのセル名になります。 addNode ユーティリティーで -includeapps オプションを使用すると、 addNode 操作の前にインストール済みのアプリケーションで、引き続きインストール・ディレクトリー ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name が使用されます。 ただし、サーバーがネットワーク構成に追加された後にインストールされたアプリケーションは、 デフォルトのインストール・ディレクトリー ${APP_INSTALL_ROOT}/network_cell_name を使用します。 addNode オペレーションの実行時にアプリケーションを ${APP_INSTALL_ROOT}/network_cell_name に 移動するためには、インストール時に、インストール・ディレクトリーを明示的に ${APP_INSTALL_ROOT}/${CELL} と 指定します。このような場合、アプリケーション・ファイルは必ず ${APP_INSTALL_ROOT}/current_cell_name にあります。
  • アプリケーションがエクスポート済みの場合に、 エクスポートされた EAR ファイルを別のセルまたはロケーションにインストールするには、 ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name/application_name.ear を指定します (ただし、初期インストール用に ${APP_INSTALL_ROOT}/${CELL} を指定しなかった場合)。

    エクスポートされた EAR ファイルは、アプリケーションとそのデプロイメント構成を持つ 拡張 EAR ファイルです。デプロイメント構成は、以前にこのアプリケーションを インストールしたときに「アプリケーションをインストールするディレクトリー」で指定した値を 保存しています。このインストールの「アプリケーションをインストールするディレクトリー」に別の値を指定しない限り、拡張 EAR ファイルが前回のインストールと同じディレクトリーにインストールされます。

    初期インストール時に ${CELL} 変数を指定しなかった場合、デプロイメント構成は 宛先ディレクトリーで初期インストールのセル名を使用します。別のセルにインストールする場合は、 ${APP_INSTALL_ROOT}/cell_name/application_name.ear を指定します。ここで、cell_name は拡張 EAR ファイルをインストールする セルの名前です。現在のセル名を指定しない場合は、 別の名前のセルに拡張 EAR ファイルをインストールしても、 cell_name は元のセル名になります。

  • 絶対パスを指定するか、パス・マップ変数を使用します。

    絶対パスを指定することも、 パス・マップ変数 (${MY_APPS} など) を使用することもできます。 パス・マップ変数は、任意のシステムで使用できます。

    パス・マップ変数は、 異機種ノード上にメンバーを持つクラスターにアプリケーションをインストールする際に特に必要です。 このようなケースでは、絶対パスを指定する方法がほかにない場合があるためです。 現行セル名を示す WebSphere Application Server 変数 ${CELL} をパス・マップ変数に指定することも可能です (例 ${MY_APP}/${CELL} など)。WebSphere Application Server 変数は、「WebSphere 変数」ページで定義することができます。このページにアクセスするには、「環境」 > 「WebSphere 変数」とクリックします。

    トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): 分散オペレーティング・システム環境では、パス・マップ変数の有効範囲は、サーバー・レベルの有効範囲からではなく、ノード・エージェント・レベルの有効範囲から始まります。変数がノード・エージェント・レベルの有効範囲で見つからない場合は、変数はノード・レベルの有効範囲で検索され、最後にセル・レベルの有効範囲で検索されます。gotcha

この「アプリケーションをインストールするディレクトリー」フィールドは、「アプリケーション・バイナリー」ページの「ロケーション (絶対パス)」設定と同じです。

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データ型 ストリング
単位 絶対パス名

アプリケーションの配付

製品がインストール中にインストール場所でアプリケーション・バイナリーを展開し、アンインストール中にアプリケーション・バイナリーを削除するのかを指定します。 デフォルトでは、アプリケーションの配布を使用可能にします。 インストールされたアプリケーションのアプリケーション・バイナリーは、指定のディレクトリーに展開されます。

シングル・サーバー製品では、構成に対する変更をアンインストールして保存する際に、 バイナリーが削除されます。

マルチサーバー製品では、バイナリーは、アンインストールし、構成への変更を保存し、変更を同期化した時に削除されます。

このオプションを使用不可にする場合、アプリケーションを実行するすべてのノードの宛先ディレクトリーで、アプリケーション・バイナリーを必ず適切に展開してください。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): このオプションを使用不可にして、かつアプリケーション・バイナリーを ノードにコピーして展開しない場合は、構成を後で保存したり、手動で同期しても、 アプリケーション・バイナリーはノードに移動しません。gotcha

この「アプリケーションの配布」フィールドは、「アプリケーション・バイナリー」ページの「バイナリー配布、拡張およびポスト・アンインストールのクリーンアップを使用可能にする」設定と同じです。

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データ型 ブール
デフォルト true

バイナリー構成の使用

アプリケーション・サーバーが、 アプリケーション・デプロイメント文書 deployment.xml ファイルにあるバインディング、拡張子、 デプロイメント記述子を使用するか (デフォルト)、 またはエンタープライズ・アーカイブ (EAR)・ファイルにあるものを使用するかを指定します。6.0 以降のデプロイメント・ターゲットにインストールされたアプリケーションについてのみ、この設定を選択します。

デフォルト (false) では、deployment.xml にあるバインディング、拡張子、およびデプロイメント記述子を使用します。EAR ファイルにあるバインディング、拡張子、およびデプロイメント記述子を使用するには、この設定を有効 (true) にします。

この「バイナリー構成の使用」フィールドは、「アプリケーション・バイナリー」ページの「バイナリーの構成情報の使用」設定と同じです。

通知
データ型 ブール
デフォルト false

エンタープライズ Bean のデプロイ

アプリケーションのインストール時に EJBDeploy ツールを実行するかどうかを指定します。

このツールは、エンタープライズ JavaBeans (EJB) ファイルの実行に 必要なコードを生成します。 以下の場合には、この設定を使用可能にする必要があります。
  • EAR ファイルが Rational® Application Developer などのアセンブリー・ツールを使用してアセンブルされたものであり、アセンブリー時に EJBDeploy ツールが実行されなかった。
  • EAR ファイルが Rational Application Developer などのアセンブリー・ツールを使用してアセンブルされたものでない。
  • EAR ファイルがバージョン 5.0 より前の Application Assembly Tool (AAT) を使用してアセンブルされたものである。

EJB モジュールが Web アーカイブ (WAR) でパッケージされている場合、この設定を有効にする必要はありません。

EJB デプロイメント・ツールは、EJB 1.x または 2.x のモジュールのインストール中に実行されます。EJB デプロイメント・ツールは、EJB 3.x モジュール のインストール中は実行されません。

インストールまたは更新されるアプリケーション・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) またはモジュールに、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 7 アプリケーション・デプロイメント記述子、EJB 3.2 モジュール・デプロイメント記述子、または Web 3.1 モジュール・デプロイメント記述子が含まれている場合、このオプションは使用できません。

このオプションを選択した場合は、バージョン 9.0 デプロイメント・ターゲットにのみインストールしてください。

「エンタープライズ Bean のデプロイ」を選択し、アプリケーションをバージョン 8 などの古いデプロイメント・ターゲットにインストールしようとすると、インストールは拒否されます。本製品と同じバージョンの WebSphere を持つターゲットに限り、アプリケーションをデプロイできます。本製品よりも古いバージョンを使用するサーバーがアプリケーションのターゲットになっている場合、これらのターゲットにはデプロイできません。

また、「エンタープライズ Bean のデプロイ」を選択し、「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」ページでデータベース・タイプを指定した場合は、すべての EJB モジュールに対して以前定義したバックエンド ID は、選択したデータベース・タイプによって上書きされます。個々の EJB モジュールに対してバックエンド ID を使用可能にするには、「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」ページでデータベース・タイプを "" (ヌル) と設定します。

この設定を使用可能にすると、インストール・プログラムの実行に数分かかる場合があります。

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データ型 ブール
デフォルト true (EJB 3.0 モジュール場合は false)

アプリケーション名

アプリケーションの論理名を指定します。 アプリケーション名は、 セル内で固有でなければならず、サポートされていない文字を含むことはできません。

アプリケーション名は、先頭にピリオド (.) を使用することはできず、 先頭または末尾をスペースにすることはできず、以下の文字を含むことはできません。

表 1. 名前に使用できない文字. 本製品は、以下の文字を名前に使用することをサポートしていません。
サポートされていない文字
  スラッシュ $   ドル記号 '  単一引用符
¥  円記号 =  等号 " 二重引用符
* アスタリスク % パーセント記号 |   縦棒
,  コンマ +   正符号 <  左不等号括弧
:  コロン @ アットマーク >  右不等号括弧
;  セミコロン #   ハッシュ・マーク & アンパーサンド (アンド記号)
? 疑問符 ]]> この文字の組み合わせには、特定の名前はありません。

この「アプリケーション名」フィールドは、「エンタープライズ・アプリケーション設定」ページの「名前」設定と同じです。

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データ型 ストリング

リソース用の MBeans の作成 (Create MBeans for resources)

アプリケーションの開始時に、サーブレットや JSP ファイルなどのアプリケーション内のリソース用の MBean を作成するかどうかを指定します。 デフォルトでは、MBean を作成します。

このフィールドは、「始動の動作」ページの「リソース用の MBean の作成」設定と同じです。

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データ型 ブール
デフォルト true

Web モジュールおよび EJB モジュールのクラスの再ロード設定のオーバーライド (Override class reloading settings for web and EJB modules)

アプリケーションの実行時に、この製品のランタイムがアプリケーション・クラスに対する変更を検出するかどうかを指定します。この設定が有効になっている場合にアプリケーション・クラスが変更されると、アプリケーションが停止し、再始動して、更新されたクラスが再ロードされます。

デフォルトでは、クラス再ロードは行いません。

このフィールドは、「クラス・ロードおよび更新の検出」ページの「Web および EJB モジュールのクラス再ロード設定をオーバーライドする」設定と同じです。

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データ型 ブール
デフォルト false

再ロード間隔 (秒)

更新されたファイルを探すためにアプリケーションのファイル・システムをスキャンする秒数を指定します。デフォルトは、EAR ファイルの IBM® 拡張 (META-INF/ibm-application-ext.xmi) ファイルで指定されている、再ロード間隔属性の値です。

クラスの再ロードが使用可能になっている場合にのみ、再ロード間隔属性は有効になります。

再ロードを使用可能にするには、ゼロより大きい値 (1 から 2147483647 までの範囲内など) を指定します。 再ロードを使用不可にするには、ゼロ (0) を指定します。 この範囲は、0 から 2147483647 です。

この「再ロード間隔 (秒)」フィールドは「クラス・ロードおよび更新の検出」ページの「更新ファイルのポーリング間隔」設定と同じです。

通知
データ型 整数
単位
デフォルト 3
サポートされる構成 サポートされる構成: IBM 拡張ファイル およびバインディング・ファイルの場合、.xmi または .xml ファイル名拡張子は、Java EE 5 より前のアプリケーションまたはモジュールを使用しているか、 あるいは Java EE 5 以降のアプリケーションまたは モジュールを使用しているかによって異なります。IBM 拡張 ファイルまたはバインディング・ファイルは、ibm-*-ext.xmi または ibm-*-bnd.xmi という名前です。 ここで * は拡張ファイルまたはバインディング・ファイルのタイプ (app、application、ejb-jar、 または web など) です。以下の条件が適用されます。
  • バージョン 5 より前の Java EE バージョンを使用するアプリケーションまたはモジュールの場合、ファイル拡張子は .xmi でなければなりません。
  • Java EE 5 以降を使用するアプリケーションまたはモジュールの場合、ファイル拡張子は .xml でなければなりません。.xmi ファイルがアプリケーションまたはモジュールに組み込まれている場合、.xmi ファイルは無視されます。

ただし、Java EE 5 以降のモジュールが、Java EE 5 より前のファイルを含み .xmi ファイル名拡張子を使用する アプリケーション内に存在することは可能です。

ibm-webservices-ext.xmiibm-webservices-bnd.xmiibm-webservicesclient-bnd.xmiibm-webservicesclient-ext.xmi、 および ibm-portlet-ext.xmi ファイルは、引き続き .xmi ファイル拡張子 を使用します。

sptcfg

Web サービスのデプロイ

Web サービスのデプロイ・ツール wsdeploy をアプリケーションのインストール時に 実行するかどうかを指定します。

このツールは、Web サービスを使用したアプリケーションの実行に必要なコードを生成します。 デフォルトでは wsdeploy ツールを実行しません。 EAR ファイルに Web サービスを使用するモジュールが 含まれており、以前にこれに対して wsdeploy ツール が実行されていない場合、この設定を、アセンブリー・ツール の「デプロイ」メニュー選択、またはコマンド行から 使用可能にする必要があります。

このオプションを選択した場合は、バージョン 9.0 デプロイメント・ターゲットにのみインストールしてください。

「Web サービスのデプロイ」を選択し、アプリケーションを古いデプロイメント・ターゲットにインストールしようとすると、インストールは拒否されます。アプリケーションは、本製品と同じバージョンのターゲットにのみデプロイできます。本製品よりも古いバージョンを使用するサーバーがアプリケーションのターゲットになっている場合、これらのターゲットにはデプロイできません。

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データ型 ブール
デフォルト false

入力のオフ/警告/失敗の妥当性検査

製品が、アプリケーションのインストールまたは更新中に指定されたアプリケーション参照を検査するかどうか、また、妥当性検査を使用可能にする場合は、誤った参照をユーザーに警告するのか、オペレーションを失敗させるのかを指定します。

アプリケーションは通常、コンテナー管理のパーシスタンス (CMP) Bean のデータ・ソースを使用して、またはデプロイメント記述子で定義されたリソース参照またはリソース環境参照を 使用してリソースを参照します。 妥当性検査では、アプリケーションが参照するリソースが そのアプリケーションのデプロイメント・ターゲットの有効 範囲で定義されるかどうかを検査します。

リソースの妥当性検査を行わない場合は「オフ」、 誤ったリソース参照について警告メッセージを出すには「警告」、 誤ったリソース参照の結果、失敗するオペレーションを停止するには「失敗」を選択します。

この「入力のオフ/警告/失敗の妥当性検査」フィールドは、「エンタープライズ・アプリケーション設定」ページの「アプリケーション参照の妥当性検査」設定と同じです。

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データ型 ストリング
デフォルト 警告

プロセス組み込み構成

組み込み構成を処理するかどうかを指定します。 組み込み構成は、 resource.xmlvariables.xml、 および deployment.xml などのファイルで構成されています。 製品固有のデプロイメント情報を収集し、アプリケーション EAR ファイルに保管することができます。そのような EAR ファイルは、『プログラミングによるアプリケーションのインストール』トピックに記載されているアプリケーション管理インターフェースを使用してサーバー構成にインストールできます。

そうしたアプリケーション EAR ファイルの 1 つとして、インストール済みのアプリケーションをエクスポートしたときに作成される拡張 EAR ファイルがあります。 組み込み構成のチェック・ボックスによって、そうした拡張 EAR ファイルは識別されます。 デフォルトでは、アプリケーションが拡張 EAR であると検出されると、「プロセス組み込み構成」のチェック・ボックスがチェックされます。「プロセス組み込み構成」のチェック・ボックスがチェックされているかどうかに関係なく、 組み込み構成の情報がアプリケーション・インストール・オプションに事前に取り込まれます。ユーザーは、これらの値をデプロイメント・プロセス時に上書きすることができます。

エクスポートした EAR ファイル (拡張 EAR ファイル) に共有ライブラリーとその構成情報が含まれる場合、 アプリケーションのインストール・プロセスは、「プロセス組み込み構成」のチェック・ボックスをチェックしているかどうかによって異なります。共有ライブラリー構成が定義されているアプリケーションで、このチェック・ボックスにチェック・マークが 付けられていると、アプリケーションは、それらの共有ライブラリーと一緒にインストールされ、組み込み構成の情報に基づいて構成されます。共有ライブラリー構成が定義されているアプリケーションで、このチェック・ボックスにチェック・マークが付けられていないと、 共有ライブラリーとその構成情報への参照が無い状態で EAR ファイルがインストールされます。

注: 組み込み構成は、処理されるかどうかに関係なく、依然としてアプリケーションの一部になります。

プロセス組み込み構成オプションを使用不可に設定しても、共有ライブラリー定義は残りません。

アプリケーションを現行セル以外のセルからエクスポートして、アプリケーションを最初にインストールしたときに「アプリケーションをインストールするディレクトリー」$(CELL) 変数を指定しなかった場合は、この設定 (false) の選択を解除して、拡張 EAR ファイルを profile_root/installedApps/current_cell_name ディレクトリーで解凍します。 それ以外の場合で、この設定 (true) が選択されている場合は、拡張 EAR ファイルは profile_root/installedApps/original_cell_name ディレクトリーで解凍されます。ここで original_cell_name はアプリケーションを最初にインストールしたセルを表します。 アプリケーションを最初にインストールしたときに「アプリケーションをインストールするディレクトリー」$(CELL) 変数を指定した場合は、インストール時に拡張 EAR ファイルが profile_root/installedApps/current_cell_name ディレクトリーで解凍されます。

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データ型 ブール
デフォルト false (選択解除済み)

ファイル・アクセス権限

指定のディレクトリーに展開されている、 インストール済みアプリケーションのアプリケーション・バイナリーに対するアクセス権を指定します。

ファイル・アクセス権を指定するには、「アプリケーションの配付」オプションが使用可能になって いる必要があります。

ファイル・アクセス権をテキスト・フィールドに指定することができます。 また、複数選択リストから選択して、頻繁に使用するファイル・アクセス権を設定することもできます。 リストから選択すると、テキスト・フィールドに設定されたファイル・アクセス権が上書きされます。

リストで 1 つ以上の次のファイル・アクセス権のストリングを設定できます。 複数のオプションを選択すると、ファイル・アクセス権のストリングが結合されます。

表 2. リストのオプションのファイル・アクセス権ストリングの設定. リスト・オプションを選択するか、テキスト・フィールドでファイル許可ストリングを指定します。
複数選択リストのオプション ファイル・アクセス権ストリングの設定
すべてのファイルの読み取りを許可するが、書き込みは許可しない .*=755
実行可能プログラムの実行を許可する .*¥.dll=755#.*¥.so=755#.*¥.a=755#.*¥.sl=755
HTML ファイルおよびイメージ・ファイルの読み込みをすべてのユーザーに対して許可する .*¥.htm=755#.*¥.html=755#.*¥.gif=755#.*¥.jpg=755

複数選択リストを使用してファイル・アクセス権を指定する代わりに、テキスト・フィールドにファイル・アクセス権のストリングを指定することができます。 ファイル・アクセス権には、以下のフォーマットを持つストリングが使用されます。

file_name_pattern=permission#file_name_pattern=permission

ここで、file_name_pattern は正規表現のファイル名フィルター (例えば、 .*¥¥.jsp はすべての JSP ファイル) であり、permission はファイルのアクセス制御リスト (ACL) を表し、 #file_name_patternpermission の複数のエントリー間の区切り文字です。 # という文字が file_name_pattern ストリングの中にある場合は、代わりに ¥# を使用します。

ストリング内の複数のファイル名パターンおよびファイル・アクセス権がアプリケーション内の URI に一致した場合には、そのファイルに適用できる最も厳格なファイル・アクセス権が使用されます。例えば、ファイル許可のストリングが .*¥¥.jsp=775#a.*¥¥.jsp=754 の場合、 abc.jsp ファイルのファイル許可は 754 となります。

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: ファイル・マッチング・パターンに正規表現を使用すると、 指定されたファイル許可パターンに対してストリング URI 全体が比較されます。Java プログラミング API により定義されたように、正規表現を使用してより正確なマッチング・パターンを指定する必要があります。 例えば、 ファイル許可操作中に以下のディレクトリーおよびファイルの URI が処理されるとします。best-practices
表 3. ファイル許可操作の URI 例. 結果は、この表の後に示されています。
サンプル URL
1 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war
2 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/MyJsp.jsp
3 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/META-INF/MANIFEST.MF
4 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/WEB-INF/classes/MyClass.class
5 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/mydir/MyClass2.class
6 /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/META-INF

ファイル・パターン・マッチングの結果は以下のようになります。

  • MyWarModule.war は、どの URI にも一致しません。
  • .*MyWarModule.war.* は、すべての URI に一致します。
  • .*MyWarModule.war$ は、URI 1 のみに一致します。
  • .*¥¥.jsp=755 は、URI 2 のみに一致します。
  • .*META-INF.* は、URI 3 および 6 に一致します。
  • .*MyWarModule.war/.*/.*¥.class は、URI 4 および 5 に一致します。
「ファイル・アクセス権」のディレクトリー名パターンを指定すると、指定された値に基づきディレクトリー許可が設定されます。指定しない場合、 ディレクトリー上で設定される「ファイル・アクセス権」の値は、親と同じです。例えば、ファイルおよびディレクトリー構造が次のようになっている場合に、
/opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/MyJsp.jsp
次のファイル・パターン・ストリングを指定するとします。
.*MyApp.ear$=755#.*¥.jsp=644
ファイル・パターン・マッチングの結果は以下のようになります。
  • ディレクトリー MyApp.ear は、755 に設定されます。
  • ディレクトリー MyWarModule.war は、755 に設定されます。
  • ディレクトリー MyWarModule.war は、755 に設定されます。
ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: オペレーティング・システムに関係なく、ファイル・パターン内ではファイル・パス・セパレーターとして常にスラッシュ (/) を使用してください。best-practices

[Windows]Windows オペレーティング・システム上のファイルの読み取り権限を設定解除することはできません。 POSIX スタイルのアクセス権ビットを使用した場合、ファイルに対する readable を示すビットは 4、writable を示すビットは 2、executable を示すビットは 1 になります。このため、Windows オペレーティング・システム上のファイルに対するアクセス権は 5 または 7 になります。また、POSIX スタイルでは、usergroup、および world のアクセス権があります。 user アクセス権は、Windows オペレーティング・システム上のファイルにのみ設定できます。 group および world のアクセス権ビットは無視されます。

ここで指定されるアクセス許可は、アプリケーション・レベルの許可です。 ノード・レベルの構成においても、アプリケーション・バイナリーに対するアクセス権を指定することができます。 ノード・レベルのファイル・アクセス権は、アプリケーション・バイナリーに指定できる最大の (最も緩い) アクセス権を指定します。 ここでアプリケーション・レベルで指定できるアクセス許可による制限は、 ノード・レベルで指定されたものと同じか、それ以上のものに限られます。

この設定は、「アプリケーション・バイナリー」ページの「ファイル・アクセス権」フィールドと同じです。

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データ型 ストリング

アプリケーション・ビルド ID

アプリケーションのビルド・バージョンを識別する編集不可のストリングを指定します。

この「アプリケーション・ビルド ID」フィールドは「アプリケーション・バイナリー 」ページの「アプリケーション・ビルド・レベル」フィールドと同じです。

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データ型 ストリング

リモート・リソースへのインクルードのディスパッチングを許可する

標準的な要求ディスパッチャー・メカニズムを使用して、管理対象ノード環境にある異なる Java 仮想マシン内の Web モジュール間のリソースに対し、アプリケーションがインクルードをディスパッチできるかどうかを 指定します。

このフィールドは、リモート要求ディスパッチ・プロパティー」ページの「リモート・リソースへの組み込みのディスパッチを許可する」フィールドと同じです。

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データ型 ブール
デフォルト false

リモート・リソースからのインクルードの処理を許可する

エンタープライズ・アプリケーションが、アプリケーションからのインクルード要求を処理できるかどうかを指定します。

このフィールドは、「リモート要求ディスパッチ・プロパティー」ページの「リモート・リソースからの組み込みのサービスを許可する」フィールドと同じです。

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データ型 ブール
デフォルト false

ビジネス・レベル・アプリケーション名

この製品が、インストールしているエンタープライズ・アプリケーションを使用して新規ビジネス・レベル・アプリケーションを作成するか、またはエンタープライズ・アプリケーションを既存のビジネス・レベル・アプリケーションの構成単位にするかを指定します。

デフォルトでは、WebSphere:blaname=Anyasset,blaedition=BASE という設定値を使用して、新規のビジネス・レベル・アプリケーションを作成します。 ドロップダウン・リストから新規ビジネス・レベル・アプリケーションを選択すると、この製品はご使用のエンタープライズ・アプリケーションと同じ名前のビジネス・レベル・アプリケーションを作成します。 ご使用のエンタープライズ・アプリケーションの名前でビジネス・レベル・アプリケーションが既に存在すると、 製品は、新しいビジネス・レベル・アプリケーションを作成せず、 その既存のビジネス・レベル・アプリケーションに構成単位としてエンタープライズ・アプリケーションを追加します。

「共有ライブラリーの関係およびマッピングの設定」ページを使用して、ビジネス・レベル・アプリケーション内の既存の共有ライブラリーに依存関係を指定する必要がある場合は、ドロップダウン・リストからビジネス・レベル・アプリケーションの名前を選択します。新規ビジネス・レベル・アプリケーションの作成を選択し、デフォルト名のビジネス・レベル・アプリケーションが既に存在する場合は、このページに共有ライブラリーは表示されません。

ご使用のエンタープライズ・アプリケーションを既存のビジネス・レベル・アプリケーションに追加するには、ドロップダウン・リストから既存のビジネス・レベル・アプリケーションを選択します。 この製品は、ご使用のエンタープライズ・アプリケーションを既存のビジネス・レベル・アプリケーションの構成単位にします。

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データ型 ストリング
デフォルト インストールしているエンタープライズ・アプリケーションと同じ名前の新規ビジネス・レベル・アプリケーションを作成します。

WebSphere:blaname=Anyasset,blaedition=BASE

非同期要求ディスパッチ・タイプ

Web モジュールが別個のスレッドで要求を同時にディスパッチできるかどうかを指定します。 また、ディスパッチできる場合は、サーバーまたはクライアントのいずれがその要求をディスパッチするかを指定します。同時ディスパッチングにより、サーブレットの応答時間を改善することができます。

操作が相互に依存している場合は、非同期要求ディスパッチングを使用可能にしないでください。「使用不可」を選択します。同時ディスパッチングを実行すると、操作が依存している場合にエラーになる可能性があります。

サーバーが要求を同時にディスパッチできるようにするには「サーバー・サイド」を選択します。 クライアントが要求を同時にディスパッチできるようにするには「クライアント・サイド」を選択します。

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データ型 ストリング
デフォルト 使用不可

クライアント・モジュールのデプロイ

クライアント・モジュールをデプロイするかどうかを指定します。

デプロイするファイルに 1 つ以上のクライアント・モジュールがあり、そのクライアント・モジュールの環境エントリーを構成する場合に、このオプション (true に設定されている) を選択します。 さらに、このオプションを選択して、EJB 参照、リソース参照、リソース環境参照、またはメッセージ宛先参照などのリソースを構成します。 このオプションを選択すると、「クライアント・モジュールの環境エントリーのマップ」ページが表示されます。クライアント・モジュールのデプロイ先をデプロイメント・マネージャーの統合ノード (「統合済み (Federated)」) あるいはアプリケーション・サーバー (「サーバー・デプロイ済み (Server Deployed)」) にする場合、このオプションを選択して、「クライアント・デプロイメント・モード (Client deployment mode)」をデプロイメント・ターゲットの適切な値 (「統合済み (Federated)」または「サーバー・デプロイ済み (Server Deployed)」) に設定します。

このオプションを選択する場合、バージョン 8.0 以降のデプロイメント・ターゲットにのみクライアント・モジュールをインストールします。

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データ型 ブール
デフォルト false

クライアント・デプロイメント・モード

クライアント・モジュールのデプロイ先を分離したデプロイメント・ターゲットにするか (「分離済み (Isolated)」)、デプロイメント・マネージャーの統合ノードにするか (「統合済み (Federated)」)、あるいは、アプリケーション・サーバーにするか (「サーバー・デプロイ済み (Server Deployed)」) を指定します。

クライアント・デプロイメント・モードの選択は、java: 検索の処理方法に影響します。 すべての Java URL 名前空間 (グローバル、アプリケーション、モジュール、およびコンポーネント) は、分離したクライアント・プロセスではローカルにあります。 一方、統合されたクライアント・プロセスおよびサーバーによりデプロイされたクライアント・プロセスでは、サーバーにあります。 クライアント・モジュールのターゲットとして選択されるサーバーまたはクラスターが、 これらの名前空間がどこに作成されるのかを決定します。 統合済みあるいはサーバー・デプロイ済みクライアント・モジュールのすべての java: ルックアップは、ターゲット・サーバーまたはクラスターに送信されます。クライアント・モジュールは、実際にはターゲット・サーバーやクラスターでは実行されません。同じクライアント・モジュールの複数インスタンスはすべて、「統合済み (Federated)」および「サーバー・デプロイ済み (Server Deployed)」モードにあるコンポーネントの名前空間を共有します。「統合済み (Federated)」モードの選択は単純に、Java Network Launching Protocol (JNLP) を使用してクライアント・モジュールを起動することを宣言するものですが、「統合済み (Federated)」モードと「サーバー・デプロイ済み (server deployed)」モードの Java Naming and Directory Interface (JNDI) システムは同じです。

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データ型 ストリング
デフォルト 分離

スキーマの検証

公開済み Java EE デプロイメント記述子スキーマに対してデプロイメント記述子を検証するかどうかを指定します。このオプションを選択した場合、製品は各デプロイメント記述子を分析して、デプロイメント記述子の Java EE 仕様バージョンを判別し、適切なスキーマを選択してから、Java EE デプロイメント記述子スキーマに対してデプロイメント記述子を検査します。検証でエラーがあると、エラー・メッセージが 出されます。

Java EE デプロイメント記述子スキーマは DTD とも呼ばれます。

このオプションを選択した場合、バージョン 8.0 以降のデプロイメント・ターゲットに対してのみアプリケーションまたはモジュールをインストールできます。

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=urun_rapp_installoptions
ファイル名:urun_rapp_installoptions.html