静的ルーティング・テーブルに含まれる情報ではサーバーのランタイム状態が
考慮されていないため、このテーブルを削除し、HA インフラストラクチャーが
使用可能になった場合に即時に動的ルーティング・テーブルの使用に戻る
必要があります。静的ルーティング・テーブルを削除すると、クラスター・メンバーは自動的に
動的ルーティングの使用を再開し、エンタープライズ Bean 要求を処理します。
このタスクについて
静的ルーティング・テーブルを削除するには以下のステップを実行します。
手順
- クラスターの各メンバーで、ORB_LISTENER_ADDRESS ポートを 0 (ゼロ) に
設定します。
- 管理コンソールで、「server_name」とクリックして、次に「通信」セクションで、をクリックします。
- 「ポート名」フィールドで「ORB_LISTENER_ADDRESS」をクリックします。
- 「ポート」フィールドに指定した値を 0 に変更します。
- このクラスター用のデプロイメント・マネージャーの config ディレクトリーから
静的ルーティング・テーブル・ファイルを手動で削除します。
この config ディレクトリーのパスは、
このファイルを最初にエクスポートしたときに受け取ったメッセージに表示されていました。
この情報を保存していなかった場合は、ファイル cluster_name.wsrttbl のデプロイメント・マネージャー config ディレクトリーで検索することができます。
- 構成変更をノード間で同期化します。
- 構成リポジトリー・エポックをクリアします。 構成リポジトリー・エポックをクリアしない場合、
同期では構成サービス・コンポーネントが編集したファイルのみが更新されます。
これには、静的ルーティング・テーブルを伴うファイルが含まれていません。
Jacl を使用:
set configRepository [$AdminControl completeObjectName
node=node_name,type=ConfigRepository,*]
$AdminControl invoke $configRepository refreshRepositoryEpoch
Jython を使用:
configRepository = AdminControl.completeObjectName('node=node_name,
type=ConfigRepository,*')
AdminControl.invoke(configRepository, 'refreshRepositoryEpoch')
- 同期化する各ノードに対してこのプロセスを繰り返します。
- クラスターを停止します。 トピック『クラスターの停止』または『スクリプトによる
クラスターの停止』に示されている手順に従ってください。
- クラスターを再始動します。 トピック『クラスターの開始』
または『スクリプトによるクラスターの始動』に示されている手順に従ってください。
- wsadmin ツールを終了します。
タスクの結果
クラスター・メンバーは動的ルーティング・テーブルの使用を再開し、
IIOP 要求を処理します。