Tivoli Performance Viewer を使用したデータの表示

このページを使用して、 選択したサーバーのパフォーマンス・データを表示および最新表示したり、 ユーザーとログの設定を変更したり、特定のパフォーマンス・モジュールの要約報告書や情報を表示したりします。

この管理コンソール・ページを表示するには、「モニターおよびチューニング」>「Performance Viewer」>「現行アクティビティー」>「server」をクリックします。

サーバー名をクリックしてそのサーバーの現行アクティビティーを表示します。このビューの Tivoli® Performance Viewer には、2 つの主なパートとして、ナビゲーション・パネルとデータ表示パネルがあります。

最新表示

最新表示」をクリックして、ナビゲーション・ツリーを再作成します。 使用可能な Performance Monitoring Infrastructure (PMI) データが変更され、 ツリーがこれらの変更を反映していない場合に、「最新表示」が役立ちます。

モジュールの表示

ツリーで 1 つ以上のパフォーマンス・モジュールを選択した後、 「モジュールの表示」をクリックしてデータ表示パネルのこれらのモジュールの情報を表示します。

「Data Monitoring」パネルは、複数カウンターの選択を可能にし、その結果として得られる、関連するリソースに関するパフォーマンス・データを表示します。 これは、次の 2 つのパネルから構成されています。
  • Viewing Counter パネル
  • Counter Selection パネル。必要に応じて、「目盛り」フィールドのデフォルト値を編集して、倍率を変更できます。

全項目を選択解除

全項目を選択解除」を選択し、 ナビゲーション・ツリーで選択したすべてのモジュールをすばやく選択解除します。

アドバイザー

アドバイザー」をクリックすると、アプリケーションの稼働中にさまざまなデータを検査できます。パフォーマンス・アドバイザーにより、収集された PMI データを使用してシステム・パフォーマンスを最適に調整する際に役立つアドバイスが提供されます。

最初のテーブルでは、秒ごとの要求数と、Web コンテナーでの応答時間をミリ秒単位で示しています。

円グラフは、CPU アクティビティーの使用中時間とアイドル時間のパーセンテージを示しています。

3 番目のテーブルでは、デフォルト、オブジェクト・リクエスト・ブローカー、Web コンテナーなど、 各種リソースの平均スレッド・アクティビティーを示しています。アクティビティーは、使用中およびアイドル状態のスレッドまたは接続の数として表されます。

アドバイスについての詳細情報を表示するには、表示したいメッセージを選択してください。このビューでは、アドバイス・メッセージ、重大度、説明、ユーザー処置、および詳細についての追加情報が提供されます。

ユーザー設定

必要に応じて、以下のユーザー設定の値を変更します。

通知
リフレッシュ速度 そのサーバーが提供する Performance Monitoring Infrastructure (PMI) サービスから、Tivoli Performance Viewer がサーバーのパフォーマンス・データを収集する頻度を指定します。デフォルトは 30 秒です。サーバーのパフォーマンス・データの収集頻度を高くする場合は、 リフレッシュ速度をより小さい数値に設定します。 パフォーマンス・データの収集頻度を低くする場合は、 リフレッシュ速度をより大きい数値に設定します。 指定可能な範囲は、5 秒から 500 秒までです。
バッファー・サイズ サーバー用に保管されるデータの量を指定します。Tivoli Performance Viewer で表示されるデータは、メモリー内の短いバッファーに保管されます。バッファーがフルになった後は、 新規エントリーが取得されるたびに、古いエントリーが廃棄されます。 デフォルトのバッファー・サイズは 40 です。 指定可能な値は、10、20、30、40、50、60、70、80、90、および 100 です。 バッファー・サイズが大きいほど、メモリーの消費が多くなります。 そのため、不必要なデータを保管してメモリーを無駄にすることなく、 分析のために十分な量のモニター・データを取り込むことができるバッファー・サイズを指定します。
データの表示 カウンター値が表示される方法を指定します。 表示オプションには、以下のものがあります。
未加工の値
絶対値を表示します。 カウンターが負荷データ (データベース・プール内の平均接続数など) を表す場合、Tivoli Performance Viewer には現行値が表示されます。
値の変化
直前の値から現行値までの変化を表示します。
変化率
change/(T1 - T2) という比率が表示されます。ここで、change は直前の値から現行値への変化量、 T1 は現行値が取得された時刻、T2 は直前の値が取得された時刻を表します。

ログ設定

ログ設定は、「ロギング開始」をクリックした際に実行される内容を制御します。 例えば、サーブレット、エンタープライズ Bean (EJB)、EJB メソッド、接続プール、 またはスレッド・プールのパフォーマンスに関する要約報告書などがあります。

必要に応じて以下のログ設定に関する値を変更します。

通知
期間 最初に「ロギング停止」がクリックされない限りロギングが継続する時間を、分数で指定します。 Tivoli Performance Viewer は、フルタイム・ロギング・ソリューションとなることを目的としたものではありません。
最大ファイル・サイズ 単一ファイルの最大サイズを MB 単位で入力します。Tivoli Performance Viewer はログ・ファイルを自動的に ZIP してスペースを節約します。このパラメーターは、ZIP 後の小さくなったファイル・サイズではなく、ZIP 前のファイル・サイズを制御することに注意してください。
ヒストリー・ファイルの最大数 停止するまでに Tivoli Performance Viewer が書き込むファイル数を指定します。Tivoli Performance Viewer が、ロギング期間が終了する前に最大ファイル・サイズに到達した場合は、別のファイルを使用して、再びそのファイルが最大サイズに到達するまでロギングを継続します。ロギング期間が終了する前に Tivoli Performance Viewer でのヒストリー・ファイル最大数に達した場合、Tivoli Performance Viewer は最も古いヒストリー・ファイルを削除して新規ファイルでロギングを継続します。 格納されるデータの合計量は、 「最大のファイル・サイズ」と「ヒストリー・ファイルの最大数」パラメーターにより制限されます。
ファイル名 ログ・ファイルの名前を指定します。 サーバー名、およびログが開始された時間がログ名に付加されるため、 ユーザーはログ・ファイルを識別しやすくなります。
ログ出力フォーマット Tivoli Performance Viewer がログ・ファイルを XML で書き込むのか、バイナリー・フォーマットで書き込むのかを指定します。バイナリー・フォーマットの方が、圧縮しない場合ログ・ファイルが小さくなるため推奨されます。

要約報告書の表示

要約報告書は、アプリケーション・サーバーごとに利用できます。

報告書を表示する前に、データ・カウンターが使用可能であり、 モニター・レベルが適切に設定されていることを確認してください。

標準モニター・レベルで、Enterprise JavaBeans (EJB) メソッドに関する報告書を除くすべての報告書が使用可能になります。EJB メソッド報告書を使用可能にするには、 PMI レベルを調整して EJB メソッド・データをインクルードします。

Tivoli Performance Viewer は、各アプリケーション・サーバーに対して以下の要約報告書を提供します。
サーブレット
サーブレット要約は、現行のアプリケーション・サーバーで実行されているサーブレットをすべてリストします。 サーブレット要約ビューを使用して、最も時間を消費するサーブレット、およびそれらを使用するアプリケーションを迅速に見つけ、最も頻繁に呼び出されるサーブレットを判別します。 要約テーブルは、任意の列でソートすることができます。

ヒント:

  • 最も遅いサーブレットまたは JavaServer Page (JSP) を見つけるには、「平均応答時間」でソートします。 「平均応答時間」はミリ秒単位で指定します。
  • 最も使用されるサーブレットまたは JSP を見つけるには、「要求合計」でソートします。
  • 最も応答時間が長いサーブレットまたは JSP を見付けるには、「合計時間」でソートします。
Enterprise JavaBeans
Enterprise JavaBeans (EJB) サマリーには、サーバーで実行されているすべてのエンタープライズ Bean、それらのメソッドにかかる時間、EJB 呼び出しの数、および各エンタープライズ Bean にかかる合計時間がリストされます。
total_time = number_of_invocations * time_in_methods
最もコストのかかるエンタープライズ Bean を見つけるには、 さまざまな列をソートします。また、PMI カウンターが個々の EJB メソッドに対して使用可能になっている場合、EJB 名のとなりにあるチェック・ボックスを選択すると、個々のメソッドの統計を見ることができます。

ヒント

  • 最も遅いエンタープライズ Bean を見つけるには、「平均応答時間」でソートします。
  • 最も使用されるエンタープライズ Bean を見つけるには、「メソッドの呼び出し」でソートします。
  • 最も応答時間が遅いエンタープライズ Bean を見付けるには、「合計時間」でソートします。
EJB メソッド
EJB メソッド要約は、各 EJB メソッドの統計を表示します。 EJB メソッド要約を使用して、エンタープライズ Bean の最もコストのかかるメソッドを見つけます。

ヒント

  • 最も遅い EJB メソッドを見つけるには、「平均応答時間」でソートします。
  • 最も使用される EJB メソッドを見つけるには、「メソッドの呼び出し」でソートします。
  • 最も応答時間が遅い EJB メソッドを見付けるには、「合計時間」でソートします。
接続プール
接続プール要約には、アプリケーション・サーバーで定義されるすべてのデータ・ソース接続がリストされ、 経過時間ごとの使用量が示されます。

ヒント

  • アプリケーションの使用量が中程度から上にある場合は、そのアプリケーションが使用するプールは ほぼ完全に使用されています。 低い使用率は、 使用されることのない接続またはスレッドを維持することにより、リソースが無駄に使用されていることを意味します。 作業がさまざまなプールを介して進行する順序を考慮します。 パイプラインの終わり近くのリソースが使用されている場合、 先頭に近いリソースが制限されているか、パイプラインの終わり近くで必要以上のリソースが割り振られている ことを意味している可能性があります。
スレッド・プール
スレッド・プール要約は、時間の経過ごとのアプリケーション・サーバーのすべてのスレッド・プールの使用量を示します。

ヒント

  • アプリケーションの使用量が中程度から上にある場合は、そのアプリケーションが使用するプールは ほぼ完全に使用されています。 低い使用率は、 使用されることのない接続またはスレッドを維持することにより、リソースが無駄に使用されていることを意味します。 作業がさまざまなプールを介して進行する順序を考慮します。 パイプラインの終わり近くのリソースが使用されている場合、 先頭に近いリソースが制限されているか、パイプラインの終わり近くで必要以上のリソースが割り振られている ことを意味している可能性があります。

パフォーマンス・モジュール

CPU 使用率などのシステム・リソース、データベース接続プールなどの WebSphere® Application Server プールとキュー、およびサーブレット応答時間などのカスタマー・アプリケーション・データに関するさまざまなパフォーマンス・データのグラフィックスおよび図表を提供するパフォーマンス・モジュールを表示します。パフォーマンス・データのビューアーを提供するほか、Tivoli Performance Viewer によって、カスタム PMI を実装した他の製品またはカスタマー・アプリケーションのデータを表示することが可能になります。

各パフォーマンス・モジュールには、関連するいくつかのカウンターがあります。 これらのカウンターは、データ図表または表の下にある表に表示されます。 選択されたカウンターは、図表または表に表示されます。 カウンターのとなりにあるチェック・ボックスを選択または選択解除 することによって、図表または表に対してカウンターを追加したり除去したりすることができます。 各モジュールの最初の 3 つのカウンターは、デフォルトで表示されます。

バージョン 8 では、Tivoli Performance Viewer グラフは、Scalable Vector Graphics (SVG) 形式の代わりに Dojo テクノロジーを使ってパフォーマンス・アクティビティーを作図します。 Dojo 形式によりユーザー・エクスペリエンスが向上し、アプリケーション・サーバーのプロセッサー効率とメモリー効率が改善されます。(SVG) 形式も引き続きサポートされますが、この製品のバージョン 8 では非推奨になっています。SVG 形式およびイメージ形式を使用するには、JVM プロパティーを false に設定します。例えば、com.ibm.websphere.tpv.DojoGraph=false とします。このプロパティーが false に設定されている場合、Dojo は無効になり、Tivoli Performance Viewer は SVG 形式を使用した対話式グラフィックス、または JPG 形式を使用した非対話式グラフィックスを表示します。 com.ibm.websphere.tpv.DojoGraph=false を設定して SVG 形式の使用を指定した場合、Adobe SVG ブラウザー・プラグインがインストールされていなければ、それをダウンロードしてインストールするようプロンプトが出されます。 プラグインをインストールしないことを選択 (「キャンセル」を選択) した場合、Tivoli Performance Viewer は静的イメージを表示します。 ご使用のブラウザーが Internet Explorer 7 である場合、Adobe SVG インストール・プロンプトにアクセスできない場合があります。この問題を解決するには、Adobe SVG を再インストールします。デフォルトでは Dojo 形式を使用するため、このプロパティーの値が true に設定されています。

パフォーマンス・モジュールで、現行アクティビティーを表示します。 これは、さまざまなシステム・リソースの状態とそれらの使用率が表示されるリアルタイム・オペレーションです。 ロギングがオンになっていない場合、このシナリオで生成されたデータは保存されず、 後刻での表示と分析には使用できません。動作とシステム・リソースをモニターするには、 「ロギング開始」をクリックします。ユーザーは、 後でファイルを再生して分析することができます。

ロギング開始/ロギング停止

これを使用して、パフォーマンス・データのロギングを開始または停止します。サーバーのモニターを開始すると、Tivoli Performance Viewer パネルでリアルタイムのオペレーションを表示することができます。

ゼロにリセット

これは、ボタンがクリックされた瞬間に現在のカウンターの読み取り値を使用して新規ベースラインを設定します。 「ゼロにリセット」がクリックされた時点の位置を基準にして、 将来のデータ・ポイントがグラフ上に作図されます。「ゼロにリセット (Reset to Zero)」がクリックされる前に収集されたデータ・ポイントは、Tivoli Performance Viewer バッファー内にまだ保持されていますが、表示されません。 「ゼロにリセットを元に戻す (Undo Reset to Zero)」が再度クリックされた場合、Tivoli Performance Viewer は現在バッファーにあるすべてのデータを、「ゼロにリセット (Reset to Zero)」ポイントからではなく元のベースラインから表示します。

表の表示/グラフの表示

表でデータを表示するには、カウンター選択表の「表の表示」をクリックします。図表に切り替えるには、 「グラフの表示」をクリックします。

凡例の表示/凡例の非表示

図表の凡例を表示するには、「凡例の表示」をクリックします。凡例を非表示にするには、 「凡例の非表示」をクリックします。

バッファーのクリア

表または図表の値をクリアするには、 図表または表の下の「バッファーのクリア」をクリックします。すべての PMI データが取り除かれます。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=uprf_tpvserverview
ファイル名:uprf_tpvserverview.html