例: アプリケーション・クライアントのロギングおよびトレースの使用可能化
ActiveX to EJB ブリッジでは、 ロギングとトレースの 2 つのフォーマット (Windows アプリケーションのイベント・ログ および Java™ トレース・ログ) が提供されます。
- Windows イベント・ログ
Windows アプリケーション・イベント・ログでは、JNI エラー、Java コンソールのエラー・メッセージ、 および XJB 初期化メッセージが表示されます。 このログは、XJBInit() エラー、および Java 環境からは発生しない異常な例外の判別に最も役立ちます。 デフォルトでは、クリティカル・エラーのロギングは使用可能になり、 デバッグおよびイベント・ログは使用不可になります。
Windows イベント・ログに対して、 特定のタイプのイベントのロギングを使用可能または使用不可にするには、 1 つ以上のパラメーターを XJBInit() に指定します。 複数のパラメーターが設定された場合、それらのパラメーターは、 XJBInit() メソッドに対する入力ストリング配列で示された順序で処理されます。 一度 XJBInit() メソッドが初期化されると、これらのパラメーターは、 プロセスの存続期間中は設定またはリセットできなくなります。 Java java.lang.System.setProperty() を使用してこれらの値を設定しても、効果はありません。イベント・ビューアーで Windows アプリケーションのイベント・ログを表示するには、以下のようにします。- -Dcom.ibm.ws.client.xjb.native.logging.debug=enabled|disabled
Windows オペレーティング・システムのイベント・ログで、 デバッグ・レベルのメッセージを表示または非表示に設定します。 このレベルのロギングが最も有用であり、 ほとんどの内部エラー、ユーザーのプログラミングについての問題、または構成についての問題が表示されます。
- -Dcom.ibm.ws.client.xjb.native.logging.event=enabled|disabled
Windows オペレーティング・システムのイベント・ログで、 イベント・レベルのメッセージを表示または非表示に設定します。
- -Dcom.ibm.ws.client.xjb.native.logging.*=enabled|disabled
Windows オペレーティング・システムのイベント・ログで、 イベント・レベルおよびデバッグ・レベル両方のメッセージを表示または非表示に設定します。 一部のクリティカル・エラーのメッセージを、エラー・ログに表示できないようにすることは不可能です。 表示できないようにすることが可能なのは、デバッグ・レベルおよびイベント・レベルのメッセージだけです。
Windows オペレーティング・システムでイベント・ビューアーを開くには、 以下のようにします。- とクリックします。
- 「管理ツール」をダブルクリックします。
- 「イベント ビューア」をダブルクリックします。
Windows オペレーティング・システムでイベント・ビューアーを開くには、ヘルプ」メニューをクリックします。
とクリックします。ActiveX to EJB ブリッジにおけるすべてのイベントには、 ソース・カラム内にテキスト WebSphere XJB があり、アプリケーション・ログに表示されます。 イベント・ビューアーの使用についての詳細は、 イベント・ビューアー内の「 - -Dcom.ibm.ws.client.xjb.native.logging.debug=enabled|disabled
- Java トレース・ログ
Java トレース・ログには、メソッドの呼び出し、クラスの検索、 および引数の強制変換についての問題のデバッグに使用できる情報が表示されます。 ブリッジの Java 部分は、COM IDispatch インターフェースの機能をミラーリングするため、トレース・ログ内の情報は、IDispatch インターフェースから予想されるものと類似しています。 トレース・ログを理解するには、 IDispatch についての基礎知識が必要です。
ユーザー・ロギングを使用可能にするには、 次のパラメーターを XJBInit() 入力ストリング配列に追加します。"-DtraceString=com.ibm.ws.client.xjb.*=event=enabled" "-DtraceFile=C:¥MyTrace.txt"