他の WS-ReliableMessaging プロバイダーとの相互運用: 使用パターン

Web サービスは、異種プラットフォーム間のインターオペラビリティーを可能にします。 この要件は、企業が、別のプラットフォーム上のアプリケーションと連携する必要がある、任意のプラットフォーム (例えば WebSphere® Application Server) 上のアプリケーションを扱う場合にいつも発生します。そうした状況は、企業合併や企業買収の結果であったり、計画的なマルチ・ベンダー戦略の結果であったり、企業のさまざまな部門で行われた個別のソフトウェアの購買決定の結果であったりします。

既存の技術ソリューション

WebSphere Application Server と他の環境間で、アプリケーション間の統合を行うために、さまざまな技術ソリューションが存在しています。これらのほとんどには、統合を促進するための別のサード・パーティー製または IBM® 製ソフトウェアの使用がかかわっています。

つい最近には、Web サービス・サポートの導入により、別のコンポーネントを使用しないインターオペラビリティーが可能になりました。

ビジネスの問題

基本的な Web サービスのサポート (SOAP over HTTP を使用) は確かにインターオペラビリティーを可能にしますが、次のような制限があります。
  • 信頼性: WS-ReliableMessaging の実装がないということは、アプリケーション・ロジックを拡張してメッセージのロスまたは重複を処理する必要があることを意味します。
  • 柔軟性: Web サービスの非同期サポートがないということは、サポートが同期対話に限られることを意味します。
注: WebSphere Application Server の初期のバージョンでは要求と応答および片方向メッセージングの両方がサポートされていましたが、それらは同期的な形で実装されていました。これは、Web サービスのクライアントがサービスを起動したときに、サービス・アプリケーション・エンドポイントが呼び出されるまで、ミドルウェアから制御を受け取れないことを意味していました。

Web サービスの非同期の高信頼性サポートがないため、ユーザーはたいてい追加コンポーネントを含む他の方法の 1 つを使用することになります。 この追加コンポーネントは通常、専用の通信チャネルまたは API を使用します。

WS-ReliableMessaging を使用してのソリューション

WS-ReliableMessaging のサポートを WebSphere Application Server および他の環境に追加することで、ユーザーは両方のプラットフォームで非同期の高信頼性 Web サービスを開発できるようになります。これらのサービスは、追加の IBM 製またはサード・パーティー製のコンポーネントまたは専用バインディングなしに相互運用を行うことになります。


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