キューがフルである理由の調査

キューがフルになった場合、そのキューに対してメッセージを生成しようとすると、例外が戻されます。 キューがフル状態になるのは、通信リンクの切断やコンシューマー・アプリケーションでのエラーなどが原因であることもありますが、最も可能性の高い理由は、プロデューサー・アプリケーションが、コンシューマー・アプリケーションのコンシューム可能速度を上回る速度でメッセージを生成しているということです。

このタスクについて

サービス統合バス上のキューがフルである理由を調査するには、以下のステップを完了します。

手順

  1. サービス統合 ->「バス」 -> 「bus_name -> [宛先リソース (Destination resources)]「宛先 (Destinations)」をクリックして、フルになっているキューの名前をクリックします。
  2. 「[関連項目] アプリケーション・リソース・トポロジー ([Related Items] Application resources topology)」をクリックし、「この宛先のアプリケーション・リソース」パネルを使用して、その宛先を使用しているアプリケーションおよび JMS リソースの構成を調べます。

    このパネルを使用すると多くの関連リソースを概観できるようになるため、問題の原因を見つけやすくなります。

  3. サービス統合 ->「バス」 -> 「bus_name -> [宛先リソース (Destination resources)]「宛先 (Destinations)」 -> 「queue_name -> [メッセージ・ポイント (Message points)]「キュー・ポイント (Queue points)」 ->「queue_point_nameをクリックして、「ランタイム」タブ上の「現行メッセージの深さ」の値を確認します。この値が絶え間なく増加する場合は、プロデューサー・アプリケーションのペースがコンシューマーを上回っています。
    注: 宛先に複数のキュー・ポイントがある場合、またはそれが仲介されている場合は、メッセージの送信先または利用元であるそれぞれのメッセージ・ポイントごとに、以下の確認を実行します。
  4. どのメッセージング・エンジンにプロデューサー・アプリケーションおよびコンシューマー・アプリケーションが接続されているかを判別します。
  5. プロデューサー・アプリケーションおよびコンシューマー・アプリケーションが別々のメッセージング・エンジンに接続されている場合、メッセージはリモート・キュー・ポイントを介してルーティングされています。 プロデューサーのメッセージング・エンジンで「リモート・キュー・ポイント」をクリックし、次にコンシューマーのキュー・ポイントを表すキュー・ポイントをクリックします。 現在のアウトバウンド・メッセージの数を確認します。 現在のメッセージ数が少ない場合、リモート・キュー・ポイントに問題はありません。 コンシューマー・アプリケーションが開始され、エラーなしでメッセージが利用されているか確認します。 現在のメッセージ数がメッセージの高しきい値に近づいている場合は、以下の確認を実行します。
    • 2 つのメッセージング・エンジンが相互に通信可能であるか確認します。 サービス統合のトラブルシューティング: バス内の 2 つのメッセージング・エンジン間通信の検査を参照してください。メッセージング・エンジンが通信できる場合は、メッセージを生成する速度を落とします。 メッセージング・エンジンが通信できない場合は、障害を解決します。 通信が回復した後にメッセージのバックログの処理で問題が発生した場合、そのバックログに重要なメッセージが含まれていないのであれば、そのリモート・メッセージ・ポイント上のすべてのメッセージを削除することを考慮してみてください。 メッセージを削除するには、関連するリモート・メッセージ・ポイントを選択して、「Delete all messages」をクリックします。
      注: メッセージは削除されると、リカバリーできません。
    • メッセージが「コミット中」状態でトラップされていないことを確認します。 その状態でトラップされた場合は、データベースなどのリソース・マネージャーがハングしています。 リソース・マネージャーにおける問題を解決してください。 問題が解決しない場合は、メッセージの「トランザクション ID」をメモし、「サーバー」 ->「サーバー・タイプ(Server Types)」 ->「WebSphere Application Server (WebSphere application servers)」 -> 「server_name ->「ランタイム」 > [追加プロパティー]「トランザクション・サービス」をクリックして、トランザクションの数を含む、トランザクション・サービスの一般プロパティーを表示します。「検討」リンクを使用して、「グローバル ID」がメッセージのトランザクション ID と一致するトランザクションを解決します。

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