WebSphere® Application Server Community Edition 完全ライフサイクル管理サーバーおよび表現ベースの動的クラスターを作成できます。
これらのサーバーおよび動的クラスターに管理対象アプリケーションをデプロイすることができます。
始める前に
非推奨の機能 (Deprecated feature): 補助ライフサイクル・サーバーおよび完全ライフサイクル・サーバーは、
WebSphere Application Server バージョン 9.0 で非推奨になりました。WebSphere Liberty サーバーを Liberty 集合構成にマイグレーションしてください。他のサーバー・タイプについて推奨されるマイグレーション・アクションはありません。
depfeat
- 実行する WebSphere Application Server Community Edition のバージョンを決定します。
- 完全ライフサイクル管理では、WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2 以降を使用します。
- WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.1 で Java™ Management Extensions (JMX) セキュリティーを有効とするには、追加のステップが必要になります。詳しくは、
『WebSphere Application Server Community Edition Version 2.1 サーバー用の JMX セキュリティーの構成』を参照してください。
- WebSphere Application Server Community Edition バージョン 1 (全リリース) を使用している場合は、補助ライフサイクル管理のみが使用可能です。補助ライフサイクル・サーバー
の構成について詳しくは、『補助ライフサイクル WebSphere Application Server Community Edition サーバーの構成』を参照してください。
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- サーバーを実行するノードに WebSphere Application Server Community Edition ランタイム環境をインストールします。WebSphere Application Server Community Edition に付属するインストール・ウィザードを使用するか、または集中インストール・マネージャーを構成して、ランタイム環境をインストールできます。
- 各ノードをセルに統合します。
詳しくは、addNode コマンドについてのトピック
と、ノードの追加、管理、および除去についてのトピックを参照してください。
手順
- ミドルウェア記述子を構成し、ディスカバリーを実行して WebSphere Application Server Community Edition のランタイム環境を検出できるようにします。 集中インストール・マネージャーを使用して WebSphere Application Server Community Edition をインストールする場合は、
この手順をスキップできます。
管理コンソールで、をクリックします。ディスカバリー・サービスでは、ミドルウェア記述子を使用してランタイム環境の検索先を定義します。ユーザーの環境での正しいインストール・ロケーションがミドルウェア記述子に含まれていることを確認してください。 デフォルト値は以下のとおりです。
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServerCommunityEdition
/opt/IBM/WebSphere/AppServerCommunityEdition
- ディスカバリーを実行して、サーバーをホスティングするノードで WebSphere Application Server Community Edition ランタイムを見つけます。 集中インストール・マネージャーを使用して WebSphere Application Server Community Edition をインストールする場合は、
この手順をスキップできます。
ディスカバリーは、ノード・エージェントの開始時に自動的に実行されます。
ディスカバリーは、ミドルウェア記述子で指定可能な事前定義の時間間隔でも実行されます。
ただし、次のステップを使用してディスカバリーを起動することもできます。
- 管理コンソールで、とクリックします。
- ディスカバリーを実行するノードを選択して、
「ディスカバリーの実行」操作可能アクションを選択します。
- 「実行」をクリックします。
- ディスカバリー・サービスによってランタイム環境が検出されていることを確認します。 管理コンソールで、をクリックします。ランタイム環境が存在する場合は、ストリング WASCE で開始されるプロパティーが表示されます。
ミドルウェア記述子 wasceRuntime には、デフォルトのインストール・ロケーションのみがリストされています。
ディスカバリーが正しいインストール・ロケーションを
見つけられるように、ミドルウェア記述子を変更することができます。
- WebSphere Application Server Community Edition デプロイメント・ターゲットを作成します。 デプロイメント・ターゲットとは、WebSphere Application Server Community Edition アプリケーションのデプロイ先です。
個々の WebSphere Application Server Community Edition サーバーまたは動的クラスターを作成できます。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバーを作成します。
- 管理コンソールで、をクリックします。「新規サーバー・インスタンスの作成」を選択して、「WebSphere Application Server Community Edition サーバー」タイプを選択します。また、をクリックすることもできます。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバーを実行するノードを選択します。
このノードには、WebSphere Application Server Community Edition ランタイムが必要です。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバー・テンプレートを選択します。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバーを確認して、保存します。
- WebSphere Application Server Community Edition 動的クラスターを作成します。
- 管理コンソールで、をクリックします。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバー動的クラスター・タイプを選択して、その動的クラスターに名前を付けます。
- 完全ライフサイクル管理で動的クラスターを作成するには、「ルールによるクラスター・メンバーの自動定義」を選択します。動的クラスター内で WebSphere Application Server Community Edition サーバーをホスティングするノードを識別するように、
メンバーシップ・ポリシーを定義します。
これらのノードには、WebSphere Application Server Community Edition ランタイム環境がインストールされている必要があります。
デフォルトのメンバーシップ・ポリシーは以下のとおりです。
node_property$IS_WASCE_DISCOVERED = 'TRUE'
このメンバーシップ・ポリシーでは、WebSphere Application Server Community Edition バージョン
2.0 以降のランタイムが検索されます。特定のバージョンを指定する場合は、以下のメンバーシップ・ポリシーを使用できる場合があります。
node_property$WASCE_2.0.0 IS NOT NULL
このポリシーでは、
WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.0.0 が実行されるすべてのノードであるとメンバーシップを定義しています。定義するノードのグループは、インストールされている
WebSphere Application Server Community Edition と正確に同じバージョンにする必要があります。例えば、同一の動的クラスターではバージョン 1 と 2 を結合できません。
- 使用している WebSphere Application Server Community Edition ランタイム環境のサーバー・テンプレートを選択します。
- 他の動的クラスター・プロパティーを指定します。
- WebSphere Application Server Community Edition 動的クラスターを保存します。
タスクの結果
新規サーバーが、の管理コンソール・ページ上のリスト内に表示されます。エラー状況のアイコン (

) が表示される場合は、作成のプロセスが完了していません。
このエラーは、
WebSphere Application Server Community Edition サーバー・ランタイム環境の問題が原因で発生する場合があります。そのサーバーを削除し、サーバーの作成を再試行してください。
この管理コンソール・ページで表示されるサーバーのリストには、完全ライフサイクル・サーバー、補助ライフサイクル・サーバー、および検出された WebSphere Application Server Community Edition サーバーのすべてが含まれます。
WebSphere Application Server Community Edition 動的クラスターを定義している場合、クラスター・メンバーもこの管理コンソール・ページにリストされます。
次のタスク
- WebSphere Application Server Community Edition サーバーおよび動的クラスターにアプリケーションをデプロイします。
詳しくは、『WebSphere Application Server Community Edition アプリケーションのデプロイ』を参照してください。
- ディスカバリーを停止し、管理対象サーバーの作成に使用したインストール・ロケーションを検索しないようにします。
- ディスカバリーを使用して WebSphere Application Server Community Edition ランタイム環境を検出した場合は、ディスカバリーを全体的に使用不可に設定するか、またはミドルウェア記述子から特定のインストール・ロケーションを除去できます。
- 集中インストール・マネージャーを使用して WebSphere Application Server Community Edition ランタイム環境をインストールした場合は、構成の登録にディスカバリーは必要ありません。
ミドルウェア記述子のディスカバリー・パスには、集中インストール・マネージャーのパスを含めないでください。
集中インストール・マネージャーのデフォルトのインストール・ロケーションを使用した場合は、ディスカバリーを全体的に使用不可に設定するか、またはデフォルトのディスカバリー・ロケーションを別のパスに変更してください。
詳しくは、『ミドルウェア記述子の構成』を参照してください。
Intelligent Management で使用可能でない機能を除いて、完全ライフサイクル・サーバーの編集には WebSphere Application Server Community Edition コンソール
を使用しないでください。
WebSphere Application Server Community Edition コンソールを使用すると、予期しない結果が生じる可能性があります。例えば、WebSphere Application Server Community Edition コンソールでサーバーのポート番号を編集すると、Intelligent Management に構成されたポート値が新規値でオーバーライドされます。
非推奨の機能 (Deprecated feature): 補助ライフサイクル・サーバーおよび完全ライフサイクル・サーバーは、
WebSphere Application Server バージョン 9.0 で非推奨になりました。WebSphere Liberty サーバーを Liberty 集合構成にマイグレーションしてください。他のサーバー・タイプについて推奨されるマイグレーション・アクションはありません。
depfeat