使用可能な最新の IBM MQ リソース・アダプター保守レベルをサーバーが使用するようにする

WebSphere® Application Server フィックスパックの適用時に IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter)が使用可能な最新保守レベルに自動的に更新されるようにするには、各ノードのインストール・システムに適用する WebSphere Application Server フィックスパックに含まれている最新バージョンのリソース・アダプターを使用するように、ご使用の環境内のすべてのサーバーを構成できます。

始める前に

WebSphere Application Server とともにインストールされる IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter) の更新は、WebSphere Application Server フィックスパックに組み込まれています。 「リソース・アダプターの更新」機能を使用して IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter) を更新する必要があるのは、最新バージョンではなく特定のバージョンのリソース・アダプターが必要な場合のみです。特定のバージョンのリソース・アダプターをインストールするには、特定の保守レベルの IBM MQ リソース・アダプターのインストールを参照してください。

以下の Jython および Jacl コマンドを使用して、WebSphere Application Server で現在使用されている IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter) のレベルを判別できます。
  • Jython:
    注: このコマンドを実行するには、コマンドの入力後にリターン・キーを 2 回押す必要があります。
    wmqInfoMBeansUnsplit = AdminControl.queryNames("WebSphere:type=WMQInfo,*")
    wmqInfoMBeansSplit = AdminUtilities.convertToList(wmqInfoMBeansUnsplit)
    for wmqInfoMBean in wmqInfoMBeansSplit: print wmqInfoMBean; print AdminControl.invoke(wmqInfoMBean, 'getInfo', '')
  • Jacl:
    set wmqInfoMBeans [$AdminControl queryNames WebSphere:type=WMQInfo,*]
    foreach wmqInfoMBean $wmqInfoMBeans {
    puts $wmqInfoMBean;
    puts [$AdminControl invoke $wmqInfoMBean getInfo [] []]
    }

このタスクについて

以下のいずれかの条件がご使用の構成に該当しており、最新バージョンの IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter)を使用するように環境内のすべてのサーバーを構成する場合は、このタスクを使用します。
  • 環境内のすべてのアプリケーション・サーバーの JVM ログには、次のエントリーが記録されています。
    WMSG1625E: It was not possible to detect
    the WebSphere MQ messaging provider code at the specified path <null>
  • これまでに 1 つ以上のノードが特定の保守レベルの IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter)を使用するように手動で更新されているが、このリソース・アダプターは、現行 WebSphere Application Server 保守レベルに含まれている最新バージョンのアダプターに置き換わっています。

環境内のすべてのセルと単一サーバー・インストール・システムで以下の手順を実行している場合、新しい WebSphere Application Server フィックスパックの適用時に、サーバーは IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter)の保守を自動的に受け取ります。

手順

  1. アプリケーション・サーバーを始動します。 プロファイルがネットワーク・デプロイメント構成に含まれている場合は、デプロイメント・マネージャーとすべてのノード・エージェントを始動します。 プロファイルに管理エージェントが含まれている場合は、管理エージェントを始動してください。
  2. 次の Jython スクリプトを convertWMQRA.py という名前のファイルにコピーしてから、profile_root/bin ディレクトリーに保存します。
    ras = AdminUtilities.convertToList(AdminConfig.list('J2CResourceAdapter'))
    
    for ra in ras :
       desc = AdminConfig.showAttribute(ra, "description")
       if ((desc == "WAS 7.0 Built In WebSphere MQ Resource Adapter") or (desc == "WAS 7.0.0.1 Built In WebSphere MQ Resource Adapter") or (desc == "WAS Built In WebSphere MQ Resource Adapter")):
          print "Updating archivePath and classpath of " + ra
          AdminConfig.modify(ra, [['archivePath', "${WAS_INSTALL_ROOT}/installedConnectors/wmq.jmsra.rar"]])
          AdminConfig.unsetAttributes(ra, ['classpath'])
          AdminConfig.modify(ra, [['classpath', "${WAS_INSTALL_ROOT}/installedConnectors/wmq.jmsra.rar"]])
          AdminConfig.save()
       #end if
    #end for
  3. 作成された Jython スクリプトを実行するには、wsadmin ツールを使用します。
    コマンド・プロンプトを開き、profile_root/bin ディレクトリーにナビゲートして、以下のコマンドを入力します。
    wsadmin -lang jython -f convertWMQRA.py
    注: ネットワーク・デプロイメント構成に含まれるプロファイルに対してスクリプトを実行する場合は、そのスクリプトによって、更新が必要な構成内のすべてのプロファイルが更新されます。構成ファイルの不整合が事前に存在する場合は、完全な再同期が必要な可能性があります。
  4. ネットワーク・デプロイメント構成で実行している場合は、ノード・エージェントが完全に再同期済みであることを確認してください。

    詳しくは、wsadmin スクリプト・ツールによるノードの同期化またはノードの追加、管理、および除去を参照してください。

  5. プロファイル内のサーバーをすべて停止します。 プロファイルがネットワーク・デプロイメント構成に含まれている場合は、構成内のすべてのクラスター・メンバーも停止して、構成内のノード・エージェントをすべて停止してから、デプロイメント・マネージャーを停止してください。プロファイルに管理エージェントが含まれている場合は、管理エージェントを停止してください。
  6. profile_root/bin ディレクトリーから osgiCfgInit コマンドを実行します。 プロファイルがネットワーク・デプロイメント構成に含まれている場合は、各プロファイルの profile_root/bin ディレクトリーから osgiCfgInit コマンドを実行してください。
    注: osgiCfgInit コマンドは、OSGi ランタイム環境で使用されるクラス・キャッシュをリセットします。
  7. プロファイル内のサーバーをすべて再始動します。 プロファイルがネットワーク・デプロイメント構成に含まれている場合は、構成内のすべてのクラスター・メンバーも再始動して、構成内のノード・エージェントをすべて再始動してから、デプロイメント・マネージャーを再始動してください。 プロファイルに管理エージェントが含まれている場合は、管理エージェントを再始動してください。

次のタスク

以前に管理コンソールの「JMS プロバイダー設定」パネルで「リソース・アダプターを更新中...」ボタンを使用して環境内の任意のノードの IBM MQ リソース・アダプター (resource adapter)を更新しており、このトピックで説明する手順を実行した後でもまだ問題が発生する場合は、APAR PM10308 で説明される問題が発生している可能性があります。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tmj_wmqra_restoredefault
ファイル名:tmj_wmqra_restoredefault.html