Java EE バージョン 1.3 からバージョン 1.4 への Web Services Security 対応 JAX-RPC アプリケーションのマイグレーション

Web Services Security (WSS) を使用する JAX-RPC Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) バージョン 1.3 アプリケーションを Java EE バージョン 1.4 にマイグレーションできます。JAX-RPC Java EE バージョン 1.3 アプリケーションは、WebSphere® Application Server バージョン 5 以上でサポートされます。JAX-RPC Java EE バージョン 1.4 アプリケーションは、WebSphere Application Server バージョン 6 以上でサポートされます。

始める前に

WebSphere Application Server バージョン 6 以上では、JAX-RPC Java EE バージョン 1.3 と Java EE バージョン 1.4 の両方のアプリケーションがサポートされます。JAX-RPC Java EE バージョン 1.3 アプリケーションは WSS Draft 13 仕様を使用し、JAX-RPC Java EE 1.4 アプリケーションは WSS 1.0 仕様を使用します。JAX-RPC Java EE バージョン 1.3 アプリケーションが WSS 1.0 または 1.1 仕様を使用するようにする場合、アプリケーションを Java EE 1.4 にマイグレーションする必要があります。WSS Draft 13 および WSS 1.0 を使用するアプリケーションの互換性について詳しくは、『Web サービス・メッセージ・レベル・セキュリティーの標準およびプログラミング・モデルの概要』を参照してください。

このタスクについて

以下のステップを実行して、JAX-RPC Java EE バージョン 1.3 アプリケーションを、Web Services Security 構成情報とともに、Java EE バージョン 1.4 アプリケーションにマイグレーションします。

手順

  1. オリジナルの Java EE バージョン 1.3 アプリケーションを保存します。 Java EE バージョン 1.4 アプリケーション用の新規フォーマットで構成を再作成するには、Java EE バージョン 1.3 アプリケーションの Web Services Security 構成ファイルが必要です。
  2. アセンブリー・ツールで Java EE マイグレーション・ウィザードを使用して、Java EE バージョン 1.3 アプリケーションを Java EE バージョン 1.4 にマイグレーションします。
    重要: Java EE マイグレーション・ウィザードを使用して Java EE バージョン 1.4 にマイグレーションした後、 アセンブリー・ツール内で Java EE バージョン 1.3 拡張およびバインディング情報を表示することはできません。 テキスト・エディターを使用して、Java EE バージョン 1.3 Web Services Security 拡張機能およびバインディング情報を表示することができます。ただし、テキスト・エディターを使用して拡張およびバインディング情報を編集しないでください。 Java EE マイグレーション・ウィザードは、Web Services Security 構成ファイルを、Java EE バージョン 1.4 アプリケーションの新規フォーマットにマイグレーションしません。 ウィザードは、ファイルを Java EE バージョン 1.3 からバージョン 1.4 へマイグレーション するために使用します。
    Java EE マイグレーション・ウィザードにアクセスするには、以下のステップを実行します。
    1. アプリケーションの名前を右クリックします。
    2. 「マイグレーション (Migrate)」 > 「Java EE マイグレーション・ウィザード (Java EE Migration Wizard)」をクリックします。
  3. Java EE バージョン 1.4 にマイグレーションされるアプリケーションのバインディング・ファイルおよび 拡張ファイルから、Web Services Security 構成情報をすべて手動で削除します。
    1. <securityRequestReceiverServiceConfig>」セクションおよび「<securityResponseSenderServiceConfig>」セクションを、 サーバー・サイドの ibm-webservices-ext.xmi 拡張ファイルから削除します。
    2. <securityRequestReceiverBindingConfig>」セクションおよび「<securityResponseSenderBindingConfig>」セクションを、 サーバー・サイドの ibm-webservices-bnd.xmi バインディング・ファイルから削除します。
    3. <securityRequestSenderServiceConfig>」セクションおよび「<securityResponseReceiverServiceConfig>」セクションを、 クライアント・サイドの ibm-webservicesclient-ext.xmi 拡張ファイルから削除します。
    4. <securityRequestSenderBindingConfig> および <securityResponseReceiverBindingConfig> セクションをクライアント・サイド ibm-webservicesclient-bnd.xmi バインディング・ファイルから削除します。
  4. 新規 Java EE バージョン 1.4 フォーマットで Web Services Security 構成情報を再作成します。 この段階でアプリケーションは既に Java EE バージョン 1.4 にマイグレーションされているため、アセンブリー・ツールを使用して、WSS 1.0 フォーマットでオリジナルの Web Services Security 情報を構成できます。 アセンブリー・ツールについて詳しくは、関連情報を参照してください。

タスクの結果

JAX-RPC Java EE バージョン 1.3 アプリケーションが Java EE バージョン 1.4 にマイグレーションされました。

次のタスク

以下の項目には、 Java EE バージョン 1.3 アプリケーションで指定される基本 Web Services Security 情報の一部を Java EE バージョン 1.4 アプリケーション用にマップし、アセンブリー・ツールを使用してこの情報を指定する一般的なシナリオが含まれます。Web Services Security 構成情報は、 4 つの構成ファイル (2 つのサーバー・サイド構成ファイルと 2 つのクライアント・サイド構成ファイル) に含まれています。すべての構成情報のマイグレーションは、4 つのセクション (各構成ファイルごとに 1 つ) に分割されます。 新規 Java EE バージョン 1.4 フォーマットで Web Services Security 情報を再作成する場合、 拡張ファイルおよびバインディング・ファイルを以下の順序で構成することをお勧めします。
  1. ibm-webservices-ext.xmi サーバー・サイド拡張ファイルを構成します。 詳しくは、JAX-RPC サーバー・サイド拡張構成のマイグレーションを参照してください。
  2. ibm-webservicesclient-ext.xmi クライアント・サイド拡張ファイルを構成します。 詳しくは、クライアント・サイド拡張構成のマイグレーションを参照してください。
  3. ibm-webservices-bnd.xmi サーバー・サイド・バインディング・ファイルを構成します。 詳しくは、サーバー・サイド・バインディング・ファイルのマイグレーションを参照してください。
  4. ibm-webservicesclient-bnd.xmi クライアント・サイド・バインディング・ファイルを構成します。 詳しくは、クライアント・サイドのバインディング・ファイルのマイグレーションを参照してください。

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