このタスクを使用して、バージョン 6.x 以前の製品環境からマイグレーションした複製ドメインを管理します。
始める前に
遷移: マルチ・ブローカー複製ドメインは、バージョン 7.0 製品環境では作成されません。
ただし、既存のバージョン 6.x 製品環境からはマイグレーションできます。
バージョン 6.x マルチ・ブローカー複製ドメインをマイグレーションする場合は、これらのドメインを管理するために、バージョン 7.0 管理コンソールでマルチブローカー・ドメイン・パネルを使用できます。
現行バージョンの製品でマイグレーション済みマルチブローカー・ドメインを管理することはできますが、デプロイメント・マネージャーのアップグレード後は、管理コンソールでデータ複製ドメインしか作成できなくなります。
既存のマルチブローカー・ドメインは、新規のデータ複製ドメインにマイグレーションするようにしてください。
このタスクについて
このタスクの実行は、前提として、前バージョンの製品で複製を構成してあり、データ交換が可能な、接続するレプリケーター・エントリー (これらはセル内の管理対象サーバーに常駐します) をリストした複製ドメインを定義してあるものとします。これらの既存の複製ドメインおよびレプリケーター・エントリーを管理することは可能ですが、新規のマルチブローカー複製ドメインまたは新規のレプリケーター・エントリーを管理コンソールで作成することはできません。
レプリケーターは、それを使用するアプリケーション・サーバーと同じプロセス内で実行する必要はありません。
ただし、レプリケーターとアプリケーション・サーバーとの間に 1 対 1 の関係がある場合、
レプリケーターと複製ドメインの管理がより簡単になる可能性があります。
構成中に、ローカル・レプリケーターをデフォルトのレプリケーターとして選択することができます。
手順
- マルチブローカー複製ドメインの構成設定を管理します。 管理コンソールで、「」>「」とクリックします。
- multi-broker domain_name をクリックし、特定のマルチブローカー複製ドメインの値を更新します。 通常は (特に、プール・プロパティーおよびタイムアウト・プロパティーについては) デフォルト値で十分です。
- 複製ドメインに名前を付けます。
- タイムアウト間隔を指定します。
- 暗号化のタイプを指定します。DES オプションと TRIPLE_DES オプションは、アプリケーション・サーバー・プロセス間で送信されるデータを暗号化し、プロセスをつなぐネットワークをより適切に保護します。
- 複製ドメインを区分して、
データの送信先となるプロセスの数をフィルターに掛けます。
複製ドメインの区分化が行われるのは、主に、
HTTP セッションを維持するプロセスが失敗したときに HTTP セッションが取得できるようにデータを複製している場合です。
Web コンテナーの動的キャッシュが維持するキャッシュ・データの共有に関しては、区分化は
サポートされません。
- データの複製を 1 つだけ作成するかどうかを指定します。
HTTP セッションを維持するプロセスが失敗しても HTTP セッションが取得できるようにデータを複製する場合は、
このオプションを使用可能にします。
- プロセスが、データをオブジェクト単位とバイト単位のいずれで受信するかを指定します。
オブジェクト単位でのデータ受信プロセスでは、データおよびクラス定義を受信します。
バイト単位でのデータ受信プロセスでは、データだけを受信します。
- 複製リソースのプールを構成します。
複製リソースのプーリングにより、複製サービスのパフォーマンスが向上します。
- 定義済みのレプリケーターを維持します。
レプリケーターを作成することはできません。デフォルトの規則は、複製を使用するアプリケーション・サーバーごとにレプリケーターを定義するということです。
ただし、アプリケーションをホスティングしているサーバーから分離して、
レプリケーターのプールを定義することができます。
- 管理コンソールで、「replication_domain_name」「replicator_entry_name」をクリックします。
- レプリケーターの名前を指定し、
レプリケーターの割り当てが可能なセル内で使用可能なサーバーを選択します。
ホスト名およびポートも指定します。
レプリケーターには、同じホスト名を使用するが異なるポートを持つ、2 つのポート (レプリケーター・ポートおよびクライアント・ポート) があることに注意してください。
- 変更を保存する場合は、「」をクリックします。