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オブジェクト・リクエスト・ブローカー・コンポーネントのトラブルシューティングのヒント

以下のトピックは、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) コンポーネントの問題を診断する際に役立ちます。

オブジェクト・リクエスト・ブローカー・コンポーネントのトレースの使用可能化

オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスは、 製品のランタイム・サービスの 1 つです。 ORB が送受信するメッセージのトレースは、ORB サービスのトラブルシューティングの出発点として役立ちます。 製品のインストール・システムの各サーバーおよび各アプリケーション・クライアントごとに、ORB メッセージのトレースを選択的に使用可能あるいは使用不可 にできます。

ORB サブコンポーネントのトレースを実行するためのトレース制御の設定方法については、IBM® サポートのトレース制御の設定に関するトピックを参照してください。

オブジェクト・リクエスト・ブローカーに関連付けられているログ・ファイルおよびメッセージ

製品におけるメッセージのルーティング方法の概要については、『オペレーター・メッセージ・ルーティングの管理』トピックを参照してください。

オブジェクト・リクエスト・ブローカー・サービスを含む Java パッケージ

ORB サービスは、以下の Java™ パッケージに 含まれています。
com.ibm.CORBA.*
このパッケージは、クラス ORB を含む、Java プログラミング言語に対する IBM CORBA API のマッピングを提供します。
com.ibm.rmi.*
このパッケージは、Java プログラミング言語で書き込まれたプログラム間の遠隔通信の設定に使用される IBM Remote Method Invocation (RMI) API を提供しています。
com.ibm.ws.orb.*
このパッケージは、ORB の構成設定を指定するために使用される API を提供しています。
com.ibm.ws.orbimpl.*
このパッケージは、ORB の IBM 実装クラスを提供しています。
[z/OS]com.ibm.ws390.orb.*
[z/OS]このパッケージは z/OS 専用クラスを提供しています。
com.ibm.ws390.channel.ziop.*
このパッケージには、z/OS® IIOP トランスポート・チャネルの ポータビリティー API が含まれています。
com.ibm.ws390.ziop.*
このパッケージには、z/OS IIOP ランタイムのポータビリティー API が含まれています。
org.omg.CORBA.*
このパッケージは、クラス ORB を含む、Java プログラミング言語に対する OMG CORBA API のマッピングを提供します。
javax.rmi.CORBA.*
このパッケージは、RMI-IIOP ランタイムのポータビリティー API を含んでいます。
前述のパッケージが含まれている JAR ファイルは、以下のとおりです。
  • 基本 ORB クラス com.ibm.CORBA.*、com.ibm.rmi.*、javax.rmi.CORBA.*、および org.omg.CORBA.* を含む app_server_root/java/lib/ibmorb.jar
  • 拡張クラス com.ibm.ws.orb.*、com.ibm.ws.orbimpl.*、 および com.ibm.CORBA.services.* を含む app_server_root/plugins/com.ibm.ws.runtime.jar
  • com.ibm.ws390.* クラスを含む app_server_root/plugins/com.ibm.ws.runtime.ws390.jar
  • いくつかの ORB 関連クラスを含む app_server_root/lib/bootstrap.jar および app_server_root/lib/bootstrapws390.jar

オブジェクト・リクエスト・ブローカーで使用されるツール

Java リモート・インターフェースをコンパイルして、実行時に ORB によって使用される言語バインディングを生成するためのツールは、以下の API に含まれています。
  • com.ibm.tools.rmic.*
  • com.ibm.idl.*

これらの API が含まれている JAR ファイルは、app_server_root/java/lib/tools.jar です。

オブジェクト・リクエスト・ブローカーのプロパティー

ORB サービスを正常に運用するには、数多くの ORB プロパティーが必要となります。ほとんどのユーザーは、これらのプロパティーを変更する必要はありません。システム管理者のみが必要に応じてこれらのプロパティーを変更するべきです。IBM サポート 担当員に連絡して、支援を受けてください。これらのプロパティーは、app_server_root/properties/orb.properties にある properties ファイルにあります。

これらのステップで問題が修正できない場合は、サポート・ページを調べて、問題が特定され、文書化されているかどうかを調べてください。 サポート・ページには、ヒントや技術情報、および使用可能なフィックスの説明が記載されています。

問題報告書を開く前に、サポートが問題を解決するのに必要な情報を収集してください。 トラブルシューティングに関するヘルプのトピックには、この情報を収集するのに役立つ文書およびツールがあります。


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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rtrb_orbcomp3
ファイル名:rtrb_orbcomp3.html