ジョブ・マネージャーを使用した Liberty サーバー用のマージされたプラグイン構成の生成

「Liberty プロファイル・サーバー用のマージされたプラグイン構成の生成」ジョブをサブミットして、Web サーバー・プラグインに対して、複数のホスト上にある複数のアプリケーション・サーバーに要求を転送するように指示をする単一のマージされた plugin-cfg.xml ファイルを作成することができます。 このジョブは、まず、各ターゲット・ホストで、サーバー固有の plugin-cfg.xml ファイルを生成します。 次に、ジョブ・マネージャー・ホストで、それらのサーバー固有の plugin-cfg.xml ファイルを 1 つの plugin-cfg.xml ファイルにマージします。

始める前に

ジョブ・マネージャーと、ターゲット・ホスト上の Liberty・サーバーを 開始します。

Liberty・サーバーの単一インスタンス用の Web サーバー・プラグイン構成を生成する必要がある場合、Web サーバー・プラグインを含む Liberty 構成に関する Liberty 資料を参照してください。

ジョブをサブミットするには、ジョブ・マネージャーで使用する ID に、管理者ロール またはオペレーター・ロールの権限が付与されている必要があります。

ターゲット・ホストをジョブ・マネージャーに登録する際、オペレーティング・システムのセキュリティー情報を保存することができます。 セキュリティー情報を保存していない 1 つ以上のターゲットにジョブをサブミットする場合、許可されたオペレーティング・システム・ユーザー名と、そのユーザー名に対するパスワードまたは公開/秘密鍵情報のいずれかを指定する必要があります。 セキュリティー・クレデンシャルは、すべてのジョブ・ターゲットで有効でなければなりません。

この ジョブは、ターゲット・ホスト上の Liberty・サーバーへの Java™ Management Extensions (JMX) 接続 を必要とします。JMX 接続をサポートする Liberty・サーバーを構成するには、その server.xml ファイルにローカル・コネクター・フィーチャーまたは HTTP/REST コネクター・フィーチャーのいずれかを追加します。 以下に、server.xml ファイルのフィーチャー・マネージャー・エレメント内のローカル・コネクター・ フィーチャーおよび HTTP/REST コネクター・フィーチャーの例を示します。
<featureManager>
  <feature>localConnector-1.0</feature>
  <feature>restConnector-1.0</feature>
  ...
</featureManager>
HTTP/REST コネクター・フィーチャーしか含まれていない Liberty・サーバーが 1 つ以上ある場合は、ジョブのサブミット時に Liberty・サーバー管理者のユーザー名とパスワードを指定する必要があります。 ジョブ・マネージャーは、サーバーへの JMX 接続を確立する際、これらのクレデンシャルを使用します。 すべてのサーバーでローカル・コネクター・フィーチャーが含まれている場合は、ユーザー名とパスワードを指定する必要はありません。

サーバー管理者の定義について詳しくは、『Liberty の管理者ロールのマップ』を参照してください。

Liberty サーバーでは、このジョブを実行するのに、Java Development Kit (JDK) または Java ランタイム環境 (JRE) が必要です。以下のいずれかのアクションを実行して、JDK または JRE のロケーションを設定してください。
  • server.env ファイル内で JAVA_HOME プロパティーを JDK または JRE のロケーションに設定します。 ジョブにより JAVA_HOME プロパティーが読み取られ、それがターゲット環境で設定された後、Liberty サーバー用の plugin-cfg.xml ファイルを生成するコマンドが実行されます。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]ユーザーの .bashrc ファイル内で JAVA_HOME プロパティー を JDK または JRE のロケーションに設定します。
  • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris][z/OS]JDK または JRE のパス を PATH 環境変数に追加します。
  • [Windows]JAVA_HOME プロパティーをシステム環境変数として JDK または JRE の ロケーションに設定します。
  • [Windows]JDK または JRE のパスを PATH システム変数に追加します。

このタスクについて

ジョブ・マネージャーまたはデプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、Web サーバー・プラグインに対して、複数のホスト上にある複数の Liberty・サーバーに要求を転送するように指示をする単一のマージされた plugin-cfg.xml ファイルを生成することができます。 コンソールから「Liberty サーバー用のマージされたプラグイン構成の生成 (Generate merged plugin configuration for Liberty servers)」ジョブを選択し、サーバーおよびジョブ・オプションを指定し、サマリーを確認し、ジョブをサブミットします。

以下のステップでは、ジョブ・マネージャー・コンソールまたはデプロイメント・マネージャー・コンソールを使用して「Liberty プロファイル・サーバー用のマージされたプラグイン構成の生成」ジョブを実行する方法について説明します。 コンソールを使用する代わりに、AdministrativeJobs コマンド・グループ内の generateMergedPluginConfigForLibertyProfileServers ジョブ・スクリプトを実行することもできます。管理ジョブのタイプに関するトピックを参照してください。

手順

  1. 管理コンソールのナビゲーション・ツリーから、「ジョブ」 > 「サブミット」の順でクリックします。
  2. 複数の Liberty・サーバー用のマージされた Web サーバー・プラグイン構成ファイルを生成するジョブを選択します。
    1. リストから「Liberty プロファイル・サーバー用のマージされたプラグイン構成の 生成」ジョブ・タイプを選択します。
    2. オプションでジョブの説明を指定します。
    3. 「次へ」をクリックします。
  3. ジョブ・ターゲットを選択します。
    1. リストからターゲットのグループを選択するか、または「ターゲット名」を選択します。

      選択したジョブ・タイプに有効なターゲットのグループのみが、ターゲット・グループの リストに表示されます。

    2. ターゲット名」を選択した後は、ターゲット名を指定して「追加」をクリックするか、「検索」をクリックして、「ターゲットの検索」ページで選択したターゲットを指定します。
    3. ジョブ・マネージャーへのターゲット・ホストの登録の際に、セキュリティー認証情報を保存することを選択しなかった場合は、ターゲット・ホストへのアクセスのために、オペレーティング・システム・ユーザー名と、パスワードまたは公開/秘密鍵情報のいずれかを指定します。 セキュリティー・クレデンシャルは、すべてのジョブ・ターゲットで有効でなければなりません。
    4. 「次へ」をクリックします。
  4. 「Liberty プロファイル・サーバー用のマージされたプラグイン構成の生成」ジョブのパラメーターを指定します。
    1. 「サーバー」に、サーバーのリソース名または完全修飾リソース ID、あるいは、1 つ以上のサーバーを特定するパターンを指定します。

      1 つの サーバー名が同名の複数のサーバーに解決される場合、エラーが戻され、 plugin-cfg.xml ファイルの生成は行われません。

      例えば、特定のサーバーの defaultServer を指定するとします。 以下のいずれかの値を指定して、サーバー・リソースを特定することができます。

      リソース名
      defaultServer
      完全修飾リソース ID
      runtime/wlp/liberty_server/defaultServer
      リソース名のパターン
      *Server
      完全修飾リソース ID パターン
      runtime/wlp/liberty_server/*

      ターゲットにある既存 Liberty・サーバーの名前を参照するには、「ジョブ・パラメーターの指定」ページで「検索」をクリックします。すべてのターゲット・ホスト上にある Liberty・サーバー ID を検出するには、「ターゲット・リソースの検索」ページで「検索」を クリックします。マージされた Web サーバー・プラグイン構成の生成対象サーバーのリソース ID を選択します。

    2. HTTP/REST コネクター (restConnector) フィーチャーしか含まれていないサーバーが 1 つ以上ある場合、「ユーザー名」には Liberty・サーバー管理者のユーザー名を指定します。 ジョブ・マネージャーは、サーバーへの JMX 接続を確立する際、この値を使用します。
    3. HTTP/REST コネクター (restConnector) フィーチャーしか含まれていないサーバーが 1 つ以上ある場合、「パスワード」には Liberty・サーバー管理者のパスワードを指定します。 ジョブ・マネージャーは、サーバーへの JMX 接続を確立する際、この値を使用します。
    4. 「次へ」をクリックします。
  5. ジョブをスケジュールします。

    指定する日時は ジョブ・マネージャーに関連しています。

    1. オプションで、ジョブの終了時に通知を送信する宛先の電子メール・アドレスを 1 つ以上指定します。

      複数の電子メール・アドレスを指定する場合は、コンマで区切ります。

    2. ジョブがサブミットに対して利用可能になる時間を選択します。
    3. ジョブの有効期限を選択します。
    4. オプションで、ジョブが再帰する間隔、間隔の開始日時、および間隔の 終了日時を指定します。
    5. 「次へ」をクリックします。
  6. サマリーを確認して「終了」をクリックし、ジョブをサブミットします。

タスクの結果

各ターゲット・ホストにサーバー固有の plugin-cfg.xml ファイルが生成されます。 次に、ジョブ・マネージャーは、ジョブ・マネージャー・ホスト上でそれらのファイルを単一のマージされた plugin-cfg.xml ファイルにマージします。

次のタスク

「ジョブ状況」ページで、「Liberty プロファイル・サーバーのマージされたプラグイン構成の生成」ジョブの ID をクリックして、ジョブ状況を表示します。状況のリフレッシュ・アイコン ジョブ状況の「クリックすると表示を更新できます」アイコン をクリックして、表示されている状況をリフレッシュします。

ジョブが正常に完了すると、 マージ結果の plugin-cfg.xml ファイルは app_server_root/profiles/job_manager_profile/config/temp/JobManager/job_ID/_mergedPluginDir/ ディレクトリーに書き込まれます。

ジョブ が正常に完了せず、以下の条件のいずれかが当てはまる場合、ジョブは停止し、 エラーが戻されます。
  • ターゲットの Liberty サーバーが稼働していない。
  • ターゲットの Liberty・サーバー用に JMX コネクターが構成されていない。
  • HTTP/REST (restConnector) フィーチャーしか含んでいない、ターゲットの Liberty・サーバーに JMX 接続を確立する際、ジョブ・プロパティーが、サーバー管理者の有効なクレデンシャルを指定していない。
ジョブの実行結果として出されたエラー・メッセージを確認し、エラー状態を修正して、ジョブを再度サブミットします。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
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ファイル名:tagt_jobmgr_liberty_plugin_merge.html