ビジネス・アクティビティー・サポートを使用するためのサーバーの構成

ビジネス・アクティビティー・サポートは、電子メール送信など、アトミックなロールバックが困難な、あるいは不可能なアクティビティーを補正します。 この補正により、異種システム上のアプリケーションは、アトミック・トランザクションよりも疎結合のアクティビティーを調整することができます。 ビジネス・アクティビティー・サポートを使用するには、使用する予定の各サーバー上でまずこのサポートを使用可能にする必要があります。

このタスクについて

アプリケーション・コンポーネントでビジネス・アクティビティー・サポートを使用する場合は、そのアプリケーションを実行する各サーバー上でサポートを使用可能にする必要があります。

注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

手順

  1. 管理コンソールで、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > 「server_name」 > 「[コンテナー設定] コンテナー・サービス」 > 「補正サービス」とクリックします。
  2. 「サーバー始動時にサービスを使用可能にする」チェック・ボックスを選択します。
  3. 補正ログの書き込み先ディレクトリーを変更するには、「リカバリー・ログ・ディレクトリー」フィールドにディレクトリーの絶対パス名を入力します。 高可用性 (HA) 環境では、補正ログ・ディレクトリーを変更して、クラスターの各サーバーが固有の補正ログ・ディレクトリーを持つようにする必要があります。

    WebSphere® Application Server を HA サポートなしで使用する場合は、補正サービスなどのパーシスタント・サービスのリカバリー・ログ構成を設定する必要はありません。 アプリケーション・サーバーは、適切なプロファイル・ディレクトリー内のデフォルトの場所を想定します。 HA サポートが有効になっている場合、このデフォルトのロケーションは、クラスター内のすべてのサーバーから可視ではない可能性があります (例えば、異なるプロファイルまたは物理ノード内にある場合)。 このような振る舞いのため、高可用性を有効にする前に、クラスター内の各サーバー用のリカバリー・ログ・ディレクトリーを構成します。 複数のサーバーが同じログ・ファイルにアクセスしないように、クラスター内の各サーバーに固有の補正ログ・ディレクトリーおよびトランザクション・ログ・ディレクトリーを持たせる必要があります。 クラスター内の個々のサーバーが、同じクラスター内の他のサーバーのトランザクション・ログ・ディレクトリーおよび補正ログ・ディレクトリーにアクセスできる必要があります。

  4. 必要に応じて、補正ハンドラーの再試行間隔、および制限を変更します。 これらの値により、補正ハンドラーの compensate メソッドおよび close メソッドのいずれかが RetryCompensationHandlerException 例外をスローしたときの再試行の頻度、およびこれらのメソッドの再試行回数を制御します。
  5. 変更をマスター構成に保存します。
  6. 使用を計画している各サーバーについて、上記のステップを繰り返します。
  7. 変更を有効にするには、すべてのサーバーを再始動します。

タスクの結果

アプリケーション・サーバーに対して、ビジネス・アクティビティー・サポートを使用可能にします。 正常に使用可能化されたことを確認するには、メッセージ「CWSCP0005I: 補正サービスが正常に開始しました。」が、該当するサーバーの SystemOut.log ファイル内にあるか検査します。
注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

次のタスク

ビジネス・アクティビティー対応アプリケーションをサーバーにデプロイします。
注: アプリケーションは、WebSphere Application Server バージョン 6.1 以降にデプロイされている場合に限り、ビジネス・アクティビティー・サポートを活用できます。WebSphere Application Server バージョン 6.0.x サーバーが含まれているクラスターに、アプリケーションをデプロイしている場合、そのアプリケーションは、ビジネス・アクティビティー・サポートを使用することができません。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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ファイル名:tjta_wsba_enable.html