[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]

HA 環境でのプラグイン構成の生成

HA 環境で、プラグイン構成を生成するよう Web サーバーを構成できます。そのように構成することにより、使用可能になっていない可能性のあるその他のプロセスに関係なく、その構成がセル内の 1 つのプロセスで生成されるようにすることができます。

始める前に

  • HA 環境を確立します。詳しくは、『HA 環境のセットアップ』を参照してください。
  • 高可用性 plugin-cfg 生成サービスを使用しても、オンデマンド・ルーター (ODR) plugin-cfg 生成が使用可能になっていれば、これが自動的に使用不可になるわけではありません。この 2 つのサービスは独立したサービスです。両方のサービスを使用可能にすると、サービス余剰になります。このため、高可用性 plugin-cfg 生成サービスを使用可能にする際には、以前に構成した ODR plugin-cfg 生成があればそれを使用不可にしてください。 詳しくは、Web サーバー・プラグイン構成を動的に更新するための ODR の構成に関する説明をお読みください。
  • Web サーバーの Intelligent Management を有効にする場合、その Web サーバーの plugin-cfg.xml ファイルを動的に生成するオプションは使用しないでください。plugin-cfg.xml ファイルを動的に生成すると、plugin-cfg.xml ファイル内の Intelligent Management 設定が上書きされます。

このタスクについて

  • 生成する plugin-cfg.xml ファイルごとにセル・レベルで 1 セットのカスタム・プロパティーを定義します。カスタム・プロパティーは、ODCPluginCfg<property>_<definitionID>=value としてフォーマットされます。ここで、<property> は、以下のエレメントの 1 つです。
    • OdrList
    • OutputPath
    • UpdateScript
    • OdrClusterList
    • Disabled
    <definitionID> 変数は、選択する構成の名前です。結果として、同じ <definitionID> 変数で終わる一連のプロパティーが、 高可用性プラグイン構成生成サービス内で、1 つの生成定義を定義します。
注: ODCPluginCfgUpdateScript_<definitionID> の値は、「プラグイン構成変更スクリプト」スクリプトのテキスト・ボックスの値と同じオプションを使用して設定することができます。詳しくは、Web サーバー・プラグイン構成を動的に更新するための ODR の構成に関する説明をお読みください。
  • 必要に応じて HAPluginCfgGeneration 定義を生成するには、以下のようにします。
    1. 自動生成を使用不可にします。セル・カスタム・プロパティー ODCPluginCfgDisabled_<definitionID>true に設定します。
    2. 新規プラグインを生成するために、次のコマンドを実行します。
      <WAS_HOME>/bin/wsadmin.sh -lang jython -f <WAS_HOME>/bin/manageODC.py generateHAPluginCfgs
      <generationDefinitionIDs> <nodeName> <serverName>
      各部の意味は、次のとおりです。
      generationDefinitionIDs
      ODCPluginCfg_<definitionID> の形式のコンマで区切られた HAPluginCfgGeneration ID のリストです。
      nodeName
      生成を実行するノードの名前です。
      serverName
      生成を実行するプロセスの名前です。Intelligent Management 拡張プロセスは XDAGENT プロセスを除き、必要に応じて、HAPluginCfgs 構成を生成することができます。以下に例を示します。
      <WAS_HOME>/bin/wsadmin.sh -lang jython -f <WAS_HOME>/bin/manageODC.py generateHAPluginCfgs
      ODCPluginCfg_1,ODCPluginCfg_2 dmgrNodeName dmgr
  • HAPluginCfgGeneration 定義を再生成する頻度を制限して、可能な生成の時間を分単位で表した値を使用し、セル・カスタム・プロパティー ODCPluginCfgMinGenerationDelay を設定します。 以下に例を示します。
    ODCPluginCfgMinGenerationDelay = 10
    構成された HAPluginCfgGeneration 定義は、最大で 10 分ごとに再生成されます。pluginCfgs を再作成する通知を生成プログラムが受け取った場合、過去 10 分間に書き込まれた pluginCfgsの生成を遅延します。
  • ODR がplugin-cfg.xml ファイルを再生成する頻度を制限するために、JVM プロパティー com.ibm.ws.odr.plugincfg.minGenerationDelay を、生成が可能な間隔を分単位で表す値に設定してから、ODR を循環します。
  • デフォルトで、構成された静的ランタイム・ウェイト値は、生成された plugin-cfg.xml ファイルに停止された ODR プロセスを組み込むために使用されます。
  • 現在のランタイム・ウェイト値 (常に 0) に基づいて生成された plugin-cfg.xml ファイルに停止された ODR プロセスを組み込むには、以下の設定を構成します。
    • HAPluginCfgGenerator で、セル・カスタム・プロパティーODCPluginCfgOdrIncludeStoppedStaticfalse に設定します。
    • ODR が生成された plugin-cfg.xml ファイルでは、JVM プロパティー com.ibm.ws.odr.plugincfg.odrIncludeStoppedStaticfalse に設定して、ODR を循環させます。

手順

  1. 管理コンソールで、「システム管理」 > 「セル」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」をクリックします。
  2. 以下のカスタム・プロパティーを定義します。
    ODCPluginCfgOdrList_<definitionID>=cell1:node1:odr1,cell2:node2:*,[cell1:node3:odr3],[cell1:node4:odr4]
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルに組み込む ODR を指定します。 各パス・セグメントの有効なワイルドカードとしてアスタリスク (*) 記号を使用します。odr1 および odr2 には、1 次サーバーのマークが付けられます。odr3 および odr4 には、バックアップ・サーバーのマークが付けられます。
    ODCPluginCfgOutputPath_<definitionID>=/path/file_name.txt
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルがその生成後に入れられるロケーションを指定します。セル内のいずれのノードにもプラグイン構成を生成できるので、各ノードに出力ディレクトリーが存在することを確認する必要があります。
    ODCPluginCfgUpdateScript_<definitionID>=/path/script <parameter1> <parameter2>
    このプロパティーは、スクリプトへの絶対パスと、定義済みのスクリプトに渡される 引数を定義します。定義済みのスクリプトは、plugin-cfg.xml が生成されるたびに起動されます。
    ODCPluginCfgOdrClusterList_<definitionID>=cell1:cluster1,cell1:cluster2,cell1:*,[cell1:cluster3],[cell1:cluster4]
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルに組み込む ODR のクラスターを指定します。各パス・セグメントの有効なワイルドカードとしてアスタリスク (*) 記号を使用します。cluster1 および cluster2 には、1 次サーバーのマークが付けられます。cluster3 および cluster4 には、バックアップ・サーバーのマークが付けられます。
    ODCPluginCfgDisabled_<definitionID>
    このプロパティーは、特定の構成についてすべてのプロパティーを無効にすることなく、その構成の生成を無効にします。デフォルト値は false です。
    ODCPluginCfgOdrSessionIdCookie_<definitionID>
    ODR セル・アフィニティーを使用する場合に、IBM® HTTP Server /ODR アフィニティーの保守に使用される Cookie の名前を定義します。
    ODCPluginCfgIHSConfigProperties_<definitionID>
    このプロパティーは、JVM プロパティーを構成する (非 HA plugin-cfg.xml 生成時に行われる) 代わりに、IBM HTTP Server 固有の構成プロパティーを設定する場合に使用されます。このプロパティーの値は、ATTRIBUTE_NAME=value ペアをコンマで区切ったリスト です。ここで、ATTRIBUTE_NAMEplugin-cfg.xml 内で表される属性の名前です。

    例えば、 構成名として 1 を使用して、名前が ODCPluginCfgIHSConfigProperties_1 で、 値が TrustedProxyEnable=true,LogLevel=INFO,CloneSeparatorChange=true,ServerIOTimeout=60 のセル・プロパティー を作成すると、生成される plugin-cfg.xml 内に、属性 TrustedProxyEnableLogeLevelCloneSeparatorChange、 および ServerIOTimeout が設定されます。

    ODCPluginCfgTrustedProxyList_<definitionID>=trustedproxy1,trustedproxy2
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルに組み込む信頼できるプロキシーを指定する場合に使用されます。
    有効なプロパティー名および値のリストについては、『plugin-cfg.xml ファイルの生成の制御』を参照してください。
ODR クラスターにない ODR の集合に対するプラグイン構成を生成するには、以下のセル・カスタム・プロパティーを設定してください。なお、すべてのプロパティーは末尾が「_1」になっていますが、これらは単一の構成に結合されます。
表 1. クラスターにない ODR に対するプラグイン構成の生成に使用するカスタム・プロパティー
プロパティー名 プロパティー値 説明

ODCPluginCfgOdrList_1

myCell:*:*

「myCell」セル内のすべての ODR にルーティングするプラグイン構成を生成します。

ODCPluginCfgOutputPath_1

/tmp/plugin-cfg1.xml

生成されたプラグイン構成を /tmp/plugin-cfg1.xml ファイルに書き込みます。

ODCPluginCfgUpdateScript_1

/root/bin/pluginCfgUpdate1

/tmp/plugin-cfg1.xml ファイルが更新されるたびに起動されるスクリプトへのパス。

myCell/myOdrCluster」という ODR のクラスターに対するプラグイン構成を生成するには、以下のカスタム・プロパティーを設定してください。 なお、すべてのプロパティーは末尾が「_2」になっていますが、これらは単一の構成に結合されます。
表 2. 「myCell/myOdrCluster」に対するプラグイン構成の生成に使用するカスタム・プロパティー
プロパティー名 プロパティー値 説明

ODCPluginCfgOdrClusterList_2

myCell:myOdrCluster

「myCell」セル内の「myOdrCluster」クラスターのすべての ODR にルーティングするプラグイン構成を生成します。

ODCPluginCfgOutputPath_2

/tmp/plugin-cfg2.xml

生成されたプラグイン構成を /tmp/plugin-cfg2.xml ファイルに書き込みます。

ODCPluginCfgUpdateScript_2

/root/bin/pluginCfgUpdate2

/tmp/plugin-cfg2.xml ファイルが更新されるたびに実行されるスクリプトへのパス。

ODCPluginCfgOdrIncludeStopped_2

true または false

停止された ODR を組み込むか、もしくは除外します。

次のタスク

plugin-cfg.xml ファイルの生成は、セル内のいずれのノードでも起こり得るので、生成サービスが実行されている特定のロケーションを判別できます。

管理コンソールで、「ランタイム操作」 > 「コンポーネントの安定度 (Component stability)」 > 「コア・コンポーネント」をクリックします。テーブルに HAPluginCfgGenerator が表示されていることを確認してください。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=twve_haplugincfg
ファイル名:twve_haplugincfg.html