IBM MQ サーバーを使用した相互運用
IBM MQ サーバーは、IBM MQ キュー・マネージャーまたは (WebSphere® MQ for z/OS® の場合) キュー共有グループを表します。 サービス統合は、IBM MQ キューが配置されている IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループと直接通信できます。サービス統合のキュー・タイプ宛先を、IBM MQ キューにメッセージが直接追加され、そのキューからメッセージが直接取得されるように構成できます。
WebSphere Application Server バージョン 7.0 以降 と相互運用するためには、WebSphere MQ のバージョンは WebSphere MQ for z/OS バージョン 6 以降、または WebSphere MQ (分散プラットフォーム) バージョン 7 以降である必要があります。
IBM MQ とのこのスタイルの相互運用のために WebSphere Application Server を構成するには、IBM MQ サーバーを定義します。 この定義は、アクセスするキューをホストするIBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループを表します。定義にはセル有効範囲があります。同じ IBM MQ サーバー定義が、キュー・マネージャーまたはキュー共有グループのすべてのキューに適用されます。
次に、IBM MQ サーバーを、IBM MQ サーバーがホストするキューへのアクセスを必要とするサービス統合バス (複数可) のメンバーとして追加します。セルに複数のサービス統合バスがある場合、これらの複数のバスに同じ IBM MQ サーバーをバス・メンバーとして追加できます。
これを実行した後、サービス統合バスのキュー・タイプ宛先を定義することにより、サービス統合で IBM MQ サーバー上にある IBM MQ キューにメッセージを直接追加したり、そのキューからメッセージを直接取得したりすることができます。サービス統合宛先を定義するには、管理コンソールが IBM MQ キュー・マネージャーまたはキュー共有グループから直接取得するリストから、使用する IBM MQ キューを選択します (オプション)。この機能は「キュー・ディスカバリー」と呼ばれます。
サービス統合のキュー・タイプ宛先を仲介する場合は、その宛先内に 2 つのキューを定義する必要があります。1 つは、宛先に到達したメッセージをキューに入れ、メディエーションの準備をするのに使用します。これはメディエーション・ポイントと呼ばれます。もう 1 つは、メディエーション完了後にメッセージをコンシュームする準備ができてからメッセージをキューに入れるのに使用します。これはキュー・ポイントと呼ばれます。メディエーション・ポイントまたはキュー・ポイントのいずれか、あるいはその両方を IBM MQ キューとして定義できます (前述のとおり)。
管理コンソールを使用して、または wsadmin ツールを使用して、 IBM MQ サーバーを作成して構成できます。管理コンソールを使用する場合は、サーバー作成ウィザードによって自動的に IBM MQ ネットワーク内のリソースがディスカバーされます。