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VMware Infrastructure 3 プラットフォームおよび Intelligent Management

Intelligent Management は、 VMware Infrastructure SDK (VI SDK) を使用し、Web サービスを介して VMware Infrastructure 3 プラットフォームとやり取りします。 VMware Infrastructure SDK (VI SDK) を Web サービスとして公開する VMware Infrastructure 3 プラットフォームはすべて、ESXvCenter などの Intelligent Management とともに操作できます。VMware ソフトウェアは、オペレーティング・システム・レベルの仮想化を提供しますが、Intelligent Management はアプリケーション・レベルの仮想化を提供します。

サポートされる VMware リリース

サポートされているバージョンは、以下のとおりです。
  • VMware VirtualCenter バージョン 2.5
  • VMware ESX バージョン 5.0 および 5.5
  • VMware vSphere バージョン 5.0 (VMware ESXi および VMware vCenter Server を含む)
  • VMware vSphere バージョン 5.5 (VMware ESXi および VMware vCenter Server を含む)
この文書では、これらのサーバーを一般的に次のような用語で表記します。
  • ESX サーバー: VMware ESX バージョン 5.0 および 5.5、または VMware vSphere バージョン 5.0 またはバージョン 5.5 の VMware ESXi サーバーを表します。
  • vCenter サーバー: VMware VirtualCenter バージョン 2.5、または、VMware vSphere バージョン 5.0 またはバージョン 5.5 の VMware vCenter サーバーを表します。

Intelligent Management および仮想化テクノロジー

Intelligent Management で仮想化テクノロジーを使用すると、ノードは、もはや物理コンピューターの表現でなくなります。1 台の物理コンピューターには複数の仮想マシンを作成できるので、同じ物理コンピューターで複数の Intelligent Management ノードを作成できます。

Intelligent Management は、VMware Infrastructure SDK (VI SDK) を Web サービスとして公開する VMware Infrastructure 3 プラットフォームとやり取りします。 この統合により、ランタイム環境は、Web サービスを介して互いにやり取りできます。SDK を使用すると、Intelligent Management は、セル内でノードが稼働中の場所に関するナレッジにより、サーバーの配置を決定できます。この統合がサポートされるのは、VMware Infrastructure 3 プラットフォームを使用している場合のみです。

VMware Infrastructure 3 プラットフォームおよび Intelligent Management の機能

Intelligent Management は、ノードが必ずしも明確なスタンドアロン・リソースではないと認識します。場合によっては、システムを制御および管理するパラメーターを指定すると、ノードは、メモリーおよびプロセッサー・スペースを他のノードと共有する可能性があります。

VMware Infrastructure 3 プラットフォームを持つ 1 台の物理コンピューターで稼働中のノードが複数ある場合、Intelligent Management は、Web サービスを介して VMware 製品とやり取りすることができます。こうした通信方法は、セル全体に対するカスタム・プロパティーを管理コンソールで作成することにより構成することができます。こうしたカスタム・プロパティーは、vCenter または ESX サーバーの URL、ユーザー ID、およびパスワードを定義します。これらのカスタム・プロパティーは、環境内のすべての仮想マシンおよび物理サーバーに関する情報で構成します。例えば、vCenter を実行している場合、vCenter サーバーのカスタム・プロパティーを作成できます。

仮想マシンおよびノードは、メディア・アクセス制御 (MAC) アドレスによって相関関係を持つようになります。

vCenter または ESX サーバーについて認識するように Intelligent Management を構成すると、アプリケーション配置コントローラーは、VMware 設定を使用して、各ノードの最大プロセッサー使用率の限界を正しく設定できます。Intelligent Management は、一定の仮想マシンのプロセッサー使用率の限界を vCenter または ESX で構成されたプロセッサー使用率限界か、仮想マシンに割り当てられたプロセッサー数を物理ワークステーションの実際のプロセッサー数で割った数値のいずれか小さいほうに設定します。例えば、物理コンピューターに 3 つのプロセッサーがあり、仮想マシンに 1 つのプロセッサーが割り当てられている場合、仮想マシンのプロセッサー使用率限界は、物理ワークステーションの合計プロセッサー数の 33% となります。

vCenter または ESX に加えて Intelligent Management を使用することの利点

VMware Infrastructure 3 プラットフォームはサービスの差異化および管理を行いますが、アプリケーション・レベルでパフォーマンスを制御することはできません。Intelligent Management は、アプリケーション・レベルの目標を定義する機能を追加します。オートノミック・マネージャーは、定義された目標を維持する作業を行います。

トポロジーの例

以下のサンプル・トポロジーには、1 台の物理ワークステーションで複数の仮想マシンを作成する方法を示しています。このトポロジーでは、デプロイメント・マネージャーおよびオンデマンド・ルーター (ODR) は、同じ物理ワークステーションにありますが、2 つの異なる仮想マシンにあります。
図 1. Intelligent Management 環境に統合された仮想マシン
仮想マシンのあるトポロジー

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