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WLM 遅延モニター
WebSphere® Application Server for z/OS® では、ワークロード・マネージャー (WLM) サービスを使用して、トランザクションの開始から終わりまでの応答時間および実行遅延時間を報告します。
Resource Measurement Facility (RMF™) によって収集された WLM データは、RMF レポートの次の 2 つのフェーズに取り込まれます。
- BTE - 開始から終わりまでのフェーズ。コントローラーによって処理された要求に適用されます。
- EXE - 実行フェーズ。サーバントによって処理された要求に適用されます。
ワークロード管理について詳しくは、 「 z/OS MVS™ 計画: ワークロード管理」を参照してください。 WLM 遅延モニターについて詳しくは、 「 z/OS MVS プログラミング: ワークロード管理サービス」を参照してください。 両方とも z/OS Internet Library website で入手できます。
新規トランザクションがシステムに入力されると、WebSphere Application Server for z/OS アプリケーション制御領域 (ACR) は分類サービスを開始します。WebSphere Application Server for z/OS ACR サービス・クラスに関連する遅延は、BTE フェーズおよび EXE フェーズについて、別々に数えられます。このサポートにより、WLM は、 パフォーマンス・ブロック (PB) を別プログラムと関連付けて、トランザクションのフローで発生する遅延を 記録することが可能です。状態サンプルは進行中に収集され、 平均トランザクション応答時間のパーセンテージとして報告されます。 次の表には、状態、状態のコード、各 RMF レポートが報告されるセクション、意味、および推奨される応答を示します。
状態 | Code | レポート | 意味 | 応答 |
---|---|---|---|---|
ACTIVE | ACTIVE SUB | BTE と EXE の両方 | WebSphere は要求をアクティブに処理しています | |
ACTIVE_APPLIC | ACTIVE APPL | BTE と EXE の両方 | アプリケーションが実行しています | アプリケーション・モニター・ツールを使用して、 遅延の原因を判別します。 |
WAITING TYPE1 | TYP1 | 未使用 | ||
WAITING TYPE2 | TYP2 | 未使用 | ||
WAITING TYPE3 | TYP3 | 未使用 | ||
WAITING TYPE 4 | TYP4 | BTE | RRS への OTS 呼び出し。 コントローラーが分散トランザクションをコミットしようとしている場合に、コントローラーでのみ 発生します。 |
|
WAITING REGIST TO WORKTABLE | WORK | 未使用 | ||
WAITING OTHER_PRODUCT | OTHER | 未使用 | ||
WAITING DISTRIB | DIST | BTE | クライアントであるコントローラーが 応答を待機し、アウトバウンドしました。 |
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WAITING SESS_NETWORK | REMT | 未使用 | ||
WAITING SESS_SYSPLEX | SYSP | 未使用 | ||
WAITING REGULAR_THREAD | REGT | BTE | コントローラーでスレッドを待機します。 作業は、処理可能な要求より多くの要求を受信しているため、コントローラーでボトルネックとなっています。 | 同じクラスター内に新規サーバーを作成します。これにより、作業を共有する制御領域が 2 つになり、処理を分散して、処理の競合を未然に防ぐことができます。 |
WAITING SSL_THREAD | SSLT | BTE | コントローラーで SSL スレッドを待機します。 作業は、処理可能な数より多くの SSL ハンドシェークの要求を受信しているため、 コントローラーでボトルネックとなっています。 | 同じクラスター内に新規サーバーを作成します。これにより、作業を共有する制御領域が 2 つになり、処理を分散して、処理の競合を未然に防ぐことができます。
|
WAITING SESS_LOCALMVS | LOCL | 未使用 | ||
WAITING TYPE6 | TYP6 | EXE | ZIOP 処理での遅延を示します。 | IBM サポートに連絡して、支援を受けてください。 |
WAITING TYPE7 | TYP7 | BTE | DNS または TCP/IP の構成上の問題を示します。 |
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WAITING TYPE8 | TYP8 | EXE | J2C リソース・マネージャー遅延 |
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WAITING TYPE9 | TYP9 | 未使用 | ||
WAITING TYPE10 | TY10 | EXE | サーバントは、以下のいずれかのアクションを実行するために、
コントローラーに対する呼び出しを発行しました。
|
コントローラーでの遅延をチェックします。 |
WAITING TYPE11 | TY11 | EXE | サーバントがコントローラーに対する呼び出しを発行し、 コントローラーが RMI/IIOP を使用して別の分散オブジェクト・サーバーに対する呼び出しを発行しました。 |
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WAITING TYPE12 | TY12 | 未使用 | ||
WAITING TYPE13 | TY13 | 未使用 | ||
WAITING TYPE14 | TY14 | 未使用 | ||
WAITING TYPE15 | TY15 | 未使用 |