アプリケーション・プロファイルのためのアプリケーションのアセンブル

アプリケーション・プロファイルを使用可能にするには、アプリケーション・プロファイルを作成し、 必要なメソッドの作業単位を宣言して構成します。

始める前に

アプリケーション・プロファイルによって、同じエンティティー Bean に複数のアクセス・インテント・ポリシーを構成できます。それぞれのポリシーは、特定の作業単位に指定されています。 デフォルト・ポリシーの 1 つを使用するか、独自のポリシーを作成することができます。 独自のアクセス・インテント・ポリシーを作成するには、 アセンブリー・ツールのインフォメーション・センターのトピック『カスタム・アクセス・インテント・ポリシーの作成』を参照してください。

手順

  1. タスクを構成します。 以下のアセンブリー・ツールのインフォメーション・センターのトピックで説明しているように、 宣言によってタスクを構成します。
    • コンテナー管理タスクの Enterprise Java Bean 用構成
    • コンテナー管理タスクの Web コンポーネント用構成
    • コンテナー管理タスクのアプリケーション・クライアント用構成

    まれに、タスクをプログラマチックに 構成する必要がある場合があります。 アプリケーション・プロファイルは、作業単位がプログラマチックに開始される前にタスク名を設定できるようにする簡単なインターフェースで、この要件をサポートしています。 タスク名を設定し、次にトランザクションまたはアクティビティー・セッションを開始すると、 そのタスクが新規の作業単位に関連付けられます。 このインターフェースは、コンテナー管理されているトランザクション、 またはコンテナー管理されているアクティビティー・セッションに対して構成されている Enterprise JavaBeans 内で使用することはできません。 これは、作業単位のタスクへの関連付けが、その作業単位が開始されたときのみ可能になっているためです。 したがって、タスク名を設定するための呼び出しは、作業単位を開始する前に呼び出す必要があります。 作業単位の開始後に作業単位を指定することはできません。 『TaskNameManager インターフェースの使用』を参照してください。

    注: アプリケーション・プロファイル・サービスのコンソール・ページで 5.x 互換モード属性を選択すると、 J2EE 1.3 アプリケーションで構成されたタスクは、必ずしも作業単位に関連付けられてはおらず、 任意に適用し、オーバーライドすることが可能です。 これは、推奨される操作モードではなく、データベース・アクセス中に予期しないデッドロックが発生する場合があります。タスクは、 アプリケーション・プロファイル 5.x 互換モードで稼働するアプリケーションと、 互換モードで稼働しないアプリケーションとの間の要求で通信は行いません。

    バージョン 6.0 クライアントがアプリケーション・プロファイル 5.x 互換モードで稼働するアプリケーションと対話するためには、 クライアント・プロセスの appprofileCompatibility システム・プロパティーを true に設定する必要があります。 これは、launchClient コマンドを呼び出すときに -CCDappprofileCompatibility=true オプションを指定することにより可能になります。

  2. アプリケーション・プロファイルを作成します。 このタスクを実行するには、アセンブリー・ツールのインフォメーション・センターを参照してください。
  3. 必要なメソッドの作業単位を宣言して構成します。 この説明のステップ 1 で、メソッドのタスクを定義します。 メソッドに定義されたタスクのみ、そのメソッドに代わる作業単位が開始したときのみ活動中になります。 構成済みのタスクを適用するには、このメソッドによって新規の作業単位を開始する必要があります。 メソッドがインポートされた作業単位の下で実行する場合は、そのメソッドに対して構成されたタスクは無視され、 インポートされた作業単位に関連付けされたタスク (存在する場合) が使用されます。 メソッドの実行時に、コンテナーが新規の作業単位を開始した場合は、その作業単位は構成済みのタスク名に関連付けられます。 したがって、アプリケーション・プロファイル用にアプリケーションをアセンブルする最後のステップは、 任意のメソッドに作業単位を定義することです。 ただし、そのメソッドには、関連付けされたタスク名 (および最終的にはアプリケーション・プロファイル) が必要です。 作業単位は、トランザクションまたは ActivitySession のいずれかを意味します。EJB モジュールでのトランザクションの構成方法の説明については、『EJB モジュールのコンテナー・トランザクションの定義』を参照してください。『トランザクション・デプロイメント属性の構成 』トピックでは、他のトランザクションの属性を定義する方法について説明します。『ActivitySession サービスの使用』トピックでは、ActivitySession の作業単位の使用方法および作成方法について説明します。タスクと作業単位との間の関係について詳しくは、『タスクおよび作業単位における考慮事項』を参照してください。

次のタスク

アセンブリー・ツールを使用して次のタスクを実行するには、アセンブリー・ツールの資料を参照してください。次のタスクは、アセンブリー・ツールを使用して実行できます。
  • アプリケーション・プロファイルの自動構成

    アセンブリー・ツールには、 アプリケーション・プロファイルの構成を支援する静的分析エンジンが組み込まれています。 このツールで、コンパイル済みクラス、 および Java EE アプリケーションのデプロイメント記述子を検査することにより、 トランザクションのエントリー・ポイントを判別し、それぞれのトランザクションに参加する一連のエンティティーを計算して、 識別された個々のトランザクションの過程においてそのエンティティーが読み取られたのか、あるいは更新されたのかを判別できます。

  • アプリケーション・プロファイルおよびタスクを自動構成します。

    静的分析によって、アプリケーション・プロファイルをアプリケーション用に自動的に構成します。

  • プロファイル有効範囲のアクセス・インテント・ポリシーをエンティティー Bean に適用します。

    アプリケーション・プロファイルに対するアクセス・インテントを使用したエンティティーを構成します。

  • カスタム・アクセス・インテント・ポリシーを作成します。

    カスタム・アクセス・インテント・ポリシーを定義します。 このポリシーは、Enterprise JavaBeans (EJB) 2.x および 3.0 エンティティー Bean 用に構成できます。

  • アプリケーション・プロファイルを作成します。

    アプリケーション・プロファイルには、アプリケーションの Entity Bean に適用されるアクセス・インテント・ポリシーのセットが含まれています。 アクセス・インテント・ポリシーは、 アプリケーション・プロファイル上で構成されたタスクと関連した要求にのみ適用されます。

  • コンテナー管理タスクをアプリケーション・クライアント用に構成します。

    トランザクションまたは ActivitySession のいずれかのみをプログラマチックに開始するアプリケーション・クライアントでは、 そのアプリケーション・クライアントのコンテナー管理タスクを構成して、 クライアントからの要求をアプリケーション・プロファイルに関連付けする必要があります。

  • コンテナー管理タスクを Web コンポーネント用に構成します。

    プログラマチックに構成済みタスクを設定後に、 トランザクションまたは ActivitySession のいずれかのみをプログラマチックに開始する Web コンポーネントでは、Web コンポーネント・アプリケーション管理タスクを構成して、 サーブレットまたは JavaServer Pages (JSP) ファイルからの要求をアプリケーション・プロファイルに関連付けする必要があります。

  • コンテナー管理タスクを Enterprise JavaBeans 用に構成します。

    新規トランザクションまたは ActivitySession を、コンテナーによって、 または EJB 開発者によってプログラマチックに開始するメソッドでは、 エンタープライズ Bean のコンテナー管理タスクを構成して、 Bean からの要求をアプリケーション・プロファイルに関連付けすることができます。

  • コンテナー管理タスクをアプリケーション・クライアント用に構成します。

    トランザクションまたは ActivitySession のいずれかのみをプログラマチックに開始するアプリケーション・クライアントでは、 そのアプリケーション・クライアントのコンテナー管理タスクを構成して、 クライアントからの要求をアプリケーション・プロファイルに関連付けする必要があります。

  • アプリケーション管理タスクを Web コンポーネント用に構成します。

    トランザクションまたは ActivitySession のいずれかのみをプログラマチックに開始する Web コンポーネントでは、 その Web コンポーネントのコンテナー管理タスクを構成して、 サーブレットまたは JSP ファイルからの要求をアプリケーション・プロファイルに関連付けることができます。

  • アプリケーション管理タスクを Enterprise JavaBeans 用に構成します。

    構成済みタスクをプログラマチックに設定してから、 トランザクションまたは ActivitySession のいずれかのみをプログラマチックに開始する Enterprise JavaBeans では、EJB アプリケーション管理タスクを構成して、 Bean からの要求をアプリケーション・プロファイルに関連付けることができます。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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ファイル名:tapp_assembleprofiles.html