柔軟な管理環境では、「アプリケーションの更新」ジョブをサブミットして、ジョブ・マネージャーの管理対象ターゲットにデプロイされたエンタープライズ・アプリケーションの全部または一部を更新することができます。
始める前に
ジョブを実行する前に、以下を実行してください。
- ジョブ・マネージャーおよびターゲットを開始します。アプリケーションを更新している各サーバーが、稼働している必要があります。
ターゲットがスタンドアロンのアプリケーション・サーバーの場合は、管理エージェントも開始します。
- 現在インストールされているアプリケーション・ファイルを置換または更新するアプリケーション・ファイルに対して、「 ファイルの配布 」ジョブを実行します。
このジョブには、現在インストールされているファイルの値とは異なる宛先の値を指定することができます。ファイルの配布時に指定した宛先値を覚えておいてください。
- 「アプリケーションの停止」ジョブを実行して、更新対象の現在インストールされているアプリケーション・ファイルを停止します。
このタスクについて
ジョブ・マネージャーまたはデプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、選択したターゲット上にあるデプロイ済みのアプリケーション・ファイルを更新するジョブをサブミットすることができます。
コンソールから「アプリケーションの更新」ジョブを選択し、更新するファイルを指定し、ジョブ・オプションを指定し、ジョブをスケジュールし、サマリーを確認して、ジョブをサブミットします。
コンソールを使用する代わりに、AdministrativeJobs コマンド・グループ内の updateApplication ジョブ・スクリプトを実行して、アプリケーション・ファイルをターゲットにデプロイすることもできます。管理ジョブのタイプに関するトピックを参照してください。
手順
- 管理コンソールのナビゲーション・ツリーから、の順でクリックします。
- アプリケーション・ファイルを更新するジョブを選択します。
- リストから「アプリケーションの更新」ジョブ・タイプを選択します。
- オプションでジョブの説明を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- アプリケーション・ファイルをデプロイするジョブ・ターゲットを選択します。
- リストからターゲットのグループを選択するか、または「ターゲット名」を選択します。
選択したジョブ・タイプに有効なターゲットのグループのみが、ターゲット・グループの
リストに表示されます。
- 「ターゲット名」を選択した後は、ターゲット名を指定して「追加」をクリックするか、「検索」をクリックして、「ターゲットの検索」ページで選択したターゲットを指定します。
- ユーザー認証が必要な場合は、ユーザー名、パスワード、またはその他必要な認証値を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- アプリケーションの更新ジョブのパラメーターを指定します。
- 「アプリケーション名」に、そのアプリケーション・ファイルの基本ファイル名を指定します。
デフォルトでは、このジョブはアプリケーション名に .ear ファイル拡張子を付加します。
「検索」をクリックします。
「ターゲット・リソースの検索」ページで、現在インストールされているアプリケーション・ファイルを更新するアプリケーション・リソースを選択します。
ファイルの配布のトピックおよびアプリケーションのインストールのトピックで例として使用された DynaCacheEsi.ear ファイルを更新するとします。
DynaCacheEsi.ear の例を続行するには、.ear 拡張子を付けずにアプリケーション・ファイルの名前を指定します。
DynaCacheEsi
- アプリケーションの配布時に、EAR ファイル名以外の「宛先」値を指定した場合は、その宛先値を「アプリケーション・ロケーション」に指定します。
デフォルトでは、このジョブは、デフォルトの宛先ロケーションでそのアプリケーションを検索します。「アプリケーション・ロケーション」の値を指定しない場合、そのロケーションのデフォルトは、管理対象ターゲットの downloadedContent/application_name.ear になります。
したがって、「アプリケーション名」を DynaCacheEsi に指定した場合は、そのアプリケーション・ロケーションのデフォルトは downloadedContent/DynaCacheEsi.ear になります。
DynaCacheEsi.ear の例を続行するために、アップグレードされたファイルの宛先の値を dynacache_esi_updated_sample とします。
新規宛先値を指定します。
dynacache_esi_updated_sample
- デプロイメント・マネージャーの統合ノード上のアプリケーションを更新する場合は、ターゲット・サーバー、ノード、またはクラスター名を指定します。
「サーバー名」には、「検索」をクリックしてターゲット・サーバーを指定します。ユーザーの選択に基づいて、製品によってサーバー名およびノード名の値が表示されます。
ターゲットがクラスターである場合、「クラスター名」には、「検索」をクリックしてターゲット・クラスターを指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- ジョブをスケジュールします。
指定する日時は
ジョブ・マネージャーに関連しています。
- オプションで、ジョブの終了時に通知を送信する宛先の電子メール・アドレスを 1 つ以上指定します。
複数の電子メール・アドレスを指定する場合は、コンマで区切ります。
- ジョブがサブミットに対して利用可能になる時間を選択します。
- ジョブの有効期限を選択します。
- オプションで、ジョブが再帰する間隔、間隔の開始日時、および間隔の
終了日時を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- サマリーを確認して「終了」をクリックし、ジョブをサブミットします。
タスクの結果
ターゲットがジョブを実行し、アプリケーションのインストールを試行します。
次のタスク
「ジョブ状況」ページでジョブ ID をクリックし、ジョブ状況を表示します。状況のリフレッシュ・アイコン
をクリックして、表示されている状況をリフレッシュします。
ジョブが正常に完了していない場合は、ジョブの実行の結果発生したエラー・メッセージを確認して、エラー条件を修正し、ジョブを再度サブミットします。
ジョブが正常に実行されると、「ターゲット・リソース」ページでそのアプリケーションの状況が UPDATED になります。
リソースの状況を表示するには、 とクリックします。
アプリケーションを更新した後は、アプリケーションの開始ジョブなどの、そのアプリケーションを管理する他のジョブを実行することができます。