IBM MQ メッセージ

IBM MQ メッセージには通常、メッセージ記述子、1 つ以上のメッセージ・ヘッダー、およびメッセージ・ペイロードが含まれています。IBM MQ では、アプリケーションが IBM MQ メッセージを処理するのに役立つプログラミング・インターフェースを提供しています。

IBM MQ メッセージのコンポーネント

IBM MQ メッセージは、以下のコンポーネントを 1 つ以上含んでいます。
メッセージ記述子 (Message descriptor)
メッセージ記述子には、すべての IBM MQ メッセージに適用できる標準のメッセージ・プロパティーが含まれています。例えば、メッセージ ID、相関 ID (JMSMessageID および JMSCorrelationID に類似) などもメッセージ記述子に含まれます。 すべての IBM MQ メッセージはメッセージ記述子 (MQMD) を含みます。
メッセージ・ヘッダー
メッセージ・ヘッダーには通常、特定のタイプのメッセージに適用できる追加メッセージ・プロパティーが含まれています。例えば、 CICS® ブリッジに送信される IBM MQ メッセージには、CICS ブリッジ・ヘッダー (MQCIH) が含まれます。ただし、"IBM MQ ルールおよびフォーマット・ヘッダー 2" (MQRFH2) は例外です。 これを使用すると、JMS メッセージ・プロパティーなど、さまざまなメッセージ・タイプのメッセージ・プロパティーを含めることができます。IBM MQ メッセージがどのヘッダー (存在する場合) を含むかは、対象となる受信側によって決まります。
メッセージ・プロパティー
IBM MQ メッセージ・プロパティーは、IBM MQ バージョン 7.0 JMS クライアントと共に導入されていました。IBM MQ メッセージ・プロパティーは、メッセージに関連付けられたデータであり、テキスト名と特定のタイプの値で構成されています。IBM MQ メッセージ・プロパティーは、メッセージ・セレクターがトピックへのパブリケーションをフィルタリングしたり、キューからのメッセージを選択的に取得したりするために使用されます。IBM MQ メッセージ・プロパティーを使用すると、ビジネス・データまたは状態の情報を、アプリケーション・データに保管する必要もなく組み込むことができます。MQMD または MQRFH2 ヘッダーのデータ構造のフィールドは、IBM MQ メッセージ・プロパティーとしてアクセス可能であるため、アプリケーションがこれらのデータにアクセスする必要はありません。
メッセージ・ペイロード
メッセージ・ペイロードは最後のメッセージ・ヘッダーに続く、またはメッセージ・ヘッダーがない場合は MQMD に続くデータ (存在する場合) です。

IBM MQ メッセージについて詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『アプリケーション・プログラミング・ガイド』および『アプリケーション・プログラミング・リファレンス』のセクションを参照してください。

JMS メッセージの IBM MQ での実装

IBM MQ では、メッセージ・キュー・インターフェース (MQI) と呼ばれるプログラミング・インターフェースを提供しています。このインターフェースによって、アプリケーションはさまざまなプログラミング言語を使用して IBM MQ メッセージのコンポーネントを処理できます。また、IBM MQ では、JMS プログラミング・インターフェースが提供されています。これによって、IBM MQ メッセージを JMS メッセージとして、アプリケーションで処理できます。この場合の JMS メッセージ本文は通常は IBM MQ メッセージ・ペイロードです。ただし、JMS メッセージ本文には、IBM MQ メッセージ・ヘッダーか、IBM MQ メッセージ・プロパティー (IBM MQ バージョン 7.x を使用している場合) か、あるいは両方を組み込むことができます。JMS 用の IBM MQ のサポートについて詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『Java の使用』セクションを参照してください。


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