IPCS ダイアログをセットアップして、
WebSphere® Application
Server for z/OS® で収集されたアプリケーション・トレース・データをフォーマットすることができます。
始める前に
WebSphere Application Server for z/OS は一度アクティブにされると、常にトレース・データをメモリー・バッファーに書き込みます。
このバッファーの数とサイズは、WebSphere 変数を使用して制御します。
このトレース・データを
ダンプから取得することができます。ダンプは、システムで実行することも、オペレーターが DUMP または SLIP コマンドを使用して要求することもできます。
コンポーネント・トレースからメッセージまたはアプリケーション・トレース・データを表示するには、対話式問題制御システム (IPCS) を使用して、データをフォーマットする必要があります。
トレース・データのソースになるのは、ダンプ・データ・セットまたはトレース・データ・セットです。IPCS をセットアップすると、システムはユーザーに合わせて IPCS をカスタマイズします。
IBM® では、プロファイル管理ツールまたは zpmt コマンドを使用して
IPCS ダイアログにアクセスすることをお勧めします。
ご使用のシステムが、推奨どおりに IPCS をカスタマイズしなかった場合には、IPCS ダイアログを開始する必要があります。IPCS ダイアログの開始方法については、「z/OS MVS 対話式問題管理システム (IPCS) ユーザーズ・ガイド (SA88-8568)」を参照してください。
このタスクについて
以下のステップを行って、IPCS ダイアログを使用し、アプリケーション・トレース・データをフォーマットします。
手順
- 「IPCS Primary Option Menu」パネルから、オプション 6 ( COMMAND ) を選択します。
- 「IPCS Subcommand Entry」パネルで、次のように入力します。
- SETDEF サブコマンドを発行して、ディスプレイを経路指定する際のデフォルト値を判別します。
- 以下の必須パラメーターを指定して、CTRACE コマンドを入力します。 CTRACE COMP(cell_short_name
)
ここで、 cell_short_name は、
プロファイル管理ツールまたは zpmt コマンドを使用して指定された値で、
サーバー構成ファイルのロケーションを識別します。
名前はすべて大文字で 8 文字以下でなければなりません。
注:
JRAS データのみ必要な場合には、以下のように入力してください。
CTRACE COMP(cell_short_name
)USEREXIT(JRAS)
必要に応じて追加パラメーターを指定します。
例: 端末にのみトレース・データを送信するためには、NOPRINT および TERMINAL パラメーターを CTRACE コマンドに追加します。
ヒント: CTRACE コマンド・パラメーターの完全なリストについては、「z/OS MVS 対話式問題管理システム (IPCS) コマンド (SA88-8566)」を参照してください。
- 適切なデータ・ロケーションに関して選択した方法に基づいて、アプリケーション・データを表示します。
- 出力を IPCS 印刷データ・セット (IPCSPRNT) に送信した場合は、
ISPF/PDF ブラウズ・オプションを使用します。
- 出力を端末に送信した場合は、「ダンプ表示報告書」パネルを使用します。
ヒント:「ダンプ表示報告書」パネルでトレース・データをナビゲートするには、「z/OS MVS 対話式問題管理システム (IPCS) ユーザーズ・ガイド (SA88-8568)」にリストされているコマンドと PF 鍵を使用してください。
CTRACE により、タイム・スタンプに基づいて、混合されたさまざまなソースからのトレース・データとともに、複数のトレースを表示できるようになります。
この MERGE サブコマンドの使用についての詳細は、「z/OS MVS 対話式問題管理システム (IPCS) コマンド (SA88-8566)」を参照してください。