EARExpander コマンド
EARExpander コマンドを使用して、エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルをディレクトリーに展開し、その EAR ファイルのアプリケーションを実行します。
アプリケーション・ファイルを収容しているディレクトリーを縮小して、単一の EAR ファイルにすることができます。 引数を指定しないで EARExpander と入力すると、このコマンドのオプションの詳細を確認できます。 このコマンドを実行する状況について詳しくは、コマンド・ツールの使用に関するトピックを参照してください。
制約事項: アプリケーション・アーカイブ内にパッケージされるファイルの名前には、ポンド記号 (#) を含めないでください。
内部処理の関係で、アプリケーション・アーカイブ内のファイル名にポンド記号が含まれている場合には、アプリケーション・サーバーはアプリケーションを正しくデプロイできません。
この障害が発生したときには、アプリケーションの処理中に例外が発生することがあります。
また、アプリケーションのデプロイ後にアプリケーションの一部が欠落する可能性があります。
この問題に対処するには、アプリケーション・アーカイブ内のファイル名を変更して、ポンド記号が含まれないようにしてください。
構文
コマンド構文は次のようになります。
EarExpander -ear earName -operationDir dirName -operation <expand | collapse> [-expansionFlags <all|war>]
パラメーター
EARExpander コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- -ear
- 展開操作での入力 EAR ファイル名、または縮小操作での出力 EAR ファイル名を指定します。
- -operationDir
- EAR ファイルを展開するディレクトリー、 または縮小するファイルの入っているディレクトリーを指定します。
- -operation <expand | collapse>
- expand 値は、WebSphere® Application Server ランタイムに必要なディレクトリー構造に EAR ファイルを展開します。 collapse 値は、拡張されたディレクトリー構造から EAR ファイルを作成します。
- -expansionFlags <all | war>
- (オプショナル) all 値は、すべてのモジュールのすべてのファイルを展開します。war 値は、Web アーカイブ (WAR) ファイル・モジュールのファイルのみを展開します。
使用のシナリオ
以下は、正しい構文の例です。
![[Windows]](../images/windows.gif)
EARExpander -ear C:¥WebSphere¥AppServer¥installableApps¥DefaultApplication.ear -operationDir C:¥MyApps
-operation expand -expansionFlags war
EARExpander -ear C:¥backup¥DefaultApplication.ear -operationDir C:¥MyAppsDefaultApplication.ear
-operation collapse
![[Linux]](../images/linux.gif)
![[AIX]](../images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../images/hpux.gif)
![[Solaris]](../images/solaris.gif)
![[IBM i]](../images/iseries.gif)
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
EARExpander.sh -ear /WebSphere/AppServer/installableApps/DefaultApplication.ear -operationDir /MyApps
-operation expand -expansionFlags war
EARExpander.sh -ear /backup/DefaultApplication.ear -operationDir /MyAppsDefaultApplication.ear
-operation collapse
戻りコード
EARExpander コマンドの戻りコードは以下のとおりです。戻りコード | 説明 |
---|---|
-1 | 構文エラーがあります。 |
0 | コマンドは正常に実行されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 例外が発生しました。 |