メディエーション・ポイント

メディエーション・ポイントは、メッセージが保存され、仲介される、メッセージング・エンジン内のロケーションです。

メディエーション・ポイントとは、特殊なメッセージ・ポイントです。 管理者がメディエーションをバス宛先に関連付けると、宛先のタイプに応じて、1 つ以上のメディエーション・ポイントがバス・メンバーに作成されます。 仲介されるキューの場合 (point-to-point メッセージングに使用される場合)、メディエーション・ポイントがバス・メンバー上の各キュー・ポイントに作成されます。 仲介されるトピック・スペースの場合 (パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング に使用される場合)、メディエーション・ポイントはバス・メンバーの各公 開ポイントに作成されます。

メディエーション・ポイントには「初期状態」というプロパティーがあり、 これによって、メッセージング・エンジン始動時のメディエーション・ポイントの状態が決まります。 デフォルト値は Started です。

メディエーション・ポイントには「送信許可」というランタイム・プロパティーもあり、 これによってメッセージの経路指定方法を制御します。このプロパティーは、 仲介済みの宛先に設定されているプロパティーをオーバーライドします。

メディエーション・ポイント・プロパティーについて、次の表で説明します。
表 1. メディエーション・ポイント・プロパティー. 最初の列には、メディエーション・ポイント・プロパティーの名前が示されます。 2 番目の列には、プロパティーの値が示されます。 3 番目の列には、プロパティーのコメントが示されます。
プロパティー名 コメント
送信許可 ブール値: True または False True である場合、メッセージはメディエーション・ポイントにルーティングされます。値が False である場合、メッセージは、「送信許可」が True に設定されているメディエーション・ポイントに再ルーティングされます。 メッセージは例外宛先にはルーティングされません。すべてのメディエーション・ポイントが FALSE に設定されている場合、アプリケーションからはその宛先にメッセージを送信できないことに注意してください。
初期状態 Started または Stopped デフォルト値は Started です。 「初期状態」は、ホスト・メッセージング・エンジンが最初に始動したときの、 メディエーション・ポイントの状態を指定します。これはランタイム制御ではありません。
実行時に、管理者は管理コンソールを使用して、メディエーション・ポイントでメディエーションを開始および停止することにより、 メッセージの配信を制御することができます。 例えば、メディエーション・ポイントで管理者がメディエーションを開始すると、 宛先に送信されたメッセージはすべてメディエーションによって直ちに処理されます。 その後で管理者がメディエーションを停止した場合、 それ以降に宛先に着信したメッセージはすべて、メディエーションが再始動されるまでメディエーション・ポイントで保管されます。 メディエーション・ポイントの実行時状態は、 メディエーションの実行時インスタンスを表します。

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