CMP エンティティー Bean およびメッセージング・エンジン・データ・ストアによるデータベース接続共有の可能化

このタスクを使用して、コンテナー管理パーシスタンス (CMP) エンティティー Bean が メッセージング・エンジンのデータ・ストアによって使用されるデータベース接続を共有できるようにします。このタスクを実行すると、メッセージ・スループット全体のパフォーマンスが 15% 向上すると推定されますが、メッセージング・エンジンを含むアプリケーション・サーバーに接続されたエンティティー Bean にしか使用できません。

このタスクについて

CMP Entity Bean を使用可能にし、メッセージング・エンジンのデータ・ストアによって使用されるデータベース接続を共有するには、以下のステップを実行します。

手順

  1. データ・ストアを構成して、XA 可能ではないデータ・ソースを使用します。 データ・ストアの構成について詳しくは、メッセージング・エンジンの JDBC データ・ソースの構成を参照してください。
  2. CMP とデータ・ソースを共有」オプションを選択します。 このオプションは、CMP Bean のメッセージの 保管と処理を行うために使用されるバス宛先をホストするサービス統合バスに接続するために使用される、JMS 接続ファクトリーまたは JMS アクティベーション・スペックで提供されます。

    例えば、統合された JMS 接続ファクトリーのオプションを選択するには、以下のステップを実行します。

    1. デフォルトのメッセージング・プロバイダーを表示します。 ナビゲーション・ペインで、「リソース (Resources) ->「JMS」 ->「JMS プロバイダー」」をクリックします。
    2. 統合された接続ファクトリーを構成するデフォルトのプロバイダーを選択します。
    3. オプション: 必要に応じて、「有効範囲」チェック・ボックスを変更して、 接続ファクトリーが可視になるレベルに設定します。
    4. 目次ペインで、「追加プロパティー」の下にある「接続ファクトリー」をクリックします。
    5. オプション: 新しく統合された JMS 接続ファクトリーを作成するには、「新規」をクリックします。
      接続ファクトリーに以下のプロパティーを指定します。
      名前
      管理目的で接続ファクトリーを認識するための名前を入力します。
      JNDI 名
      名前空間に接続ファクトリーをバインドするために使用される JNDI 名を入力します。
      バス名
      接続ファクトリーが接続を作成する対象となる、サービス統合バスの名前を入力します。 このサービス統合バスは、JMS キューおよびトピックが割り当てられている宛先をホストします。
    6. オプション: 既存の接続ファクトリーのプロパティーを変更するには、表示される接続ファクトリーのいずれか 1 つからその名前を選択します。 目次ペイン内に接続ファクトリーのプロパティーが表示されます。
    7. CMP とデータ・ソースを共有」フィールドのチェック・ボックスを選択します。
    8. 「OK」をクリックします。
    9. 変更をマスター構成に保存します。
    JMS 接続ファクトリーは、CMP Bean がデプロイされるアプリケーション・サーバーにある「ローカル」メッセージング・エンジンに接続するために使用できます。
  3. メッセージング・エンジンを含むアプリケーション・サーバーに CMP Bean をデプロイし、メッセージング・エンジンが使用するのと同じデータ・ソースを指定します。 管理コンソールを使用して、以下のステップを実行することができます。
    1. オプション: メッセージング・エンジンで使用されるデータ・ソースを判別するには、 「サーバー」 ->「サーバー・タイプ(Server Types)」 ->「WebSphere Application Server (WebSphere application servers)」 -> 「server_name -> [サーバー・メッセージング (Server messaging)]「メッセージング・エンジン (Messaging engines)」 ->「engine_name -> [追加プロパティー (Additional Properties)]「メッセージ・ストア (Message store)」をクリックします。
      データ・ソース名」フィールドは、データ・ソース名を表示します。デフォルトは以下のようになります。
      jdbc/com.ibm.ws.sib/engine_name
    2. アプリケーション ->「新規アプリケーション」 ->「新規エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. 最初の「Preparing for application installation」ページで、ソース・アプリケーション・ファイル (.ear ファイル、別名 EAR ファイル) の絶対パス名を指定し、「次へ」をクリックします。
    4. 2 番目の「Preparing for application installation」ページで、以下のステップを実行します。
      1. 「デフォルト・バインディングの生成」のチェック・ボックスを選択します。データ・ソース・バインディング (EJB 1.1 JAR ファイル用) は、JNDI 名、データ・ソース、ユーザー名、パスワードのオプションを基に、生成されます。この結果、各 EJB JAR ファイルに対してデフォルトのデータ・ソースが設定されます。 Bean レベルのデータ・ソースのバインディングは、生成されません。
      2. 「接続ファクトリー・バインディング」の下で、「デフォルト接続ファクトリー・バインディング:」のチェック・ボックスを選択して、データ・ソースの JNDI 名を入力し、オプションで「リソース許可」値を選択します。
      3. 「次へ」をクリックして、「新規アプリケーションのインストール」ページを表示します。 インストールするアプリケーションの内容により、使用可能なページが決定されます。
  4. EJB 1.x 仕様に基づいた CMP Bean を含む EJB モジュールをアプリケーションが使用する場合は、「1.x エンティティー Bean が含まれたモジュールのデフォルト・データ・ソースをマップ」で、EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースに JNDI 名を指定します。 個々の CMP Bean にデータ・ソースが指定されている場合、EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースの指定は自由です。
  5. EJB 1.x 仕様に基いた CMP Bean がアプリケーションにある場合は、 「Map data for all 1.x CMP」で、それぞれの 1.x CMP Bean で使用するデータ・ソースに JNDI 名を指定します。CMP Bean が含まれる EJB モジュールにデフォルト・データ・ソースが指定されている場合、個々の CMP Bean のデータ・ソース属性の指定は自由です。
  6. 「終了」をクリックします。EJB モジュールのデフォルト・データ・ソースも個々の CMP Bean のデータ・ソースも指定されていない場合は、検証エラーが表示され、インストールはキャンセルされます。
  7. 必要に応じて、他のページも完了させます。
  8. 「要約」ページで、以下のようにして、アプリケーション・モジュールのインストール先となるセル、ノード、およびサーバーを検査します。
    1. セル/ノード/サーバー」の横の「ここをクリックする」をクリックします。
    2. 表示された「モジュールをサーバーにマップ」ページで設定を確認します。指定されるアプリケーション・サーバーにメッセージング・エンジンおよびそのデータ・ストアがあるかを確認します。
    3. このアプリケーションへの要求に対してルーターとして機能する Web サーバーをターゲットとして指定します。この情報は、各 Web サーバーのプラグイン構成ファイル (plugin-cfg.xml) の生成に使用されます。
    4. 「要約」ページに戻ります。
    5. 「終了」をクリックします。

タスクの結果

アプリケーションのインストールについて詳しくは、 コンソールを使用したエンタープライズ・アプリケーション・ファイルのインストールを参照してください。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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