国際化対応コンテキスト: 管理ポリシー

国際化対応ポリシーは、Java™ EE アプリケーション・コンポーネントまたはそのホスト・コンテナーがコンポーネントの起動時に国際化対応コンテキストを管理する方法を規定します。 Application-managed internationalization (AMI) および Container-managed internationalization (CMI) という 2 つの国際化対応コンテキスト管理ポリシーが、すべてのコンポーネント・タイプに適用されます。

これらのポリシーは、次の 2 つのパーツで表されます。
  • 国際化対応タイプ
  • コンテナー国際化対応属性

サービスは、すべてのアプリケーション・コンポーネント・タイプに対して、 デフォルト (暗黙) の国際化対応ポリシーを定義します。開発時に、 アセンブラーは、 国際化対応タイプおよびオプションでコンテナー国際化対応属性を明示的に構成することによって、 サーバー・コンポーネント・タイプのデフォルト・ポリシーをオーバーライドできます。アセンブリー中に構成されたポリシーは、そのアプリケーションのデプロイメント記述子に保存されます。

すべてのコンポーネントには、それが AMI と CMI のいずれであるか、つまり、 コンポーネントがアプリケーション管理国際化対応ポリシーとコンテナー管理国際化対応ポリシーの いずれの下でデプロイされるかを示す国際化対応タイプがあります。 アプリケーション・アセンブラーは、サーブレット、セッション Bean、 およびメッセージ駆動型 Bean の国際化対応タイプを設定することができます。エンティティー Bean は暗黙的に CMI であり、EJB クライアントは暗黙的に AMI です。 いずれもそれ以外のものに構成できません。

CMI サーブレットとエンタープライズ Bean では、オプションのコンテナー国際化対応属性を指定して、サービス・メソッドまたはビジネス・メソッドに適用するためにどの起動国際化対応コンテキストをコンテナーがスコープに導入するかを指示することができます。 CMI サービスまたはビジネス・メソッドの起動は、呼び出し元のプロセスのコンテキスト、サーバーの JVM のデフォルト・コンテキスト、 または属性で指定されているカスタム・コンテキストの下で実行できます。 アセンブラーは、Web モジュール内の CMI サーブレットの非結合セットごとに 1 つのコンテナー国際化対応属性、 または EJB モジュール内の CMI Bean のビジネス・メソッドの非結合セットごとに 1 つの属性を指定できます。コンテナー国際化対応属性を複数のメソッドに関連付けることはできますが、1 つのメソッドを複数の属性に関連付けることはできません。

アプリケーション・サーバーでアプリケーションが起動すると、国際化対応サービスは、 デプロイメント記述子からポリシー情報を収集し、次に、この情報を使用して国際化対応ポリシーを構成し、 すべてのコンポーネントの起動に関連付けます。 ポリシーは、次のように示されています。
[<Internationalization Type>,<Container Internationalization Attribute>]

状況によっては、デプロイメント記述子にポリシー情報が欠落しているように見える場合があります。例えば、EJB クライアント・アプリケーションに構成可能な国際化対応ポリシー設定がない場合、AMI コンポーネントにコンテナー国際化対応属性がない場合、CMI コンポーネントのコンテナー国際化対応属性を指定する必要がない場合などです。 明示的な国際化対応タイプとコンテナー属性設定を適切な形式のデプロイメント記述子から 取得できない場合、サービスは適切な設定をポリシーに暗黙的に挿入します。

サービスは、起動時にポリシーを適用するときに、次の規則をモニターします。
  • デプロイメント記述子に国際化対応ポリシー情報がすべて欠落しているサーブレット (サービス) および EJB ビジネス・メソッドが、暗黙的にポリシー [CMI,RunAsCaller] の下で実行される。
  • デプロイメント記述子にコンテナー国際化対応属性がない CMI サーブレットおよびビジネス・メソッドが、暗黙的にポリシー [CMI,RunAsCaller] の下で実行される。
  • AMI サーブレット・メソッドおよびビジネス・メソッドは、常にデプロイメント記述子にコンテナー国際化対応属性を欠いているが、暗黙的に論理ポリシー [AMI,RunAsServer] の下で実行される。
  • EJB クライアントのデプロイメント記述子には、常に国際化対応ポリシー情報がない。定義により、EJB クライアントは暗黙的に AMI タイプであり、JVM の起動コンテキストの下で稼働し、論理ポリシー [AMI,RunAsServer] の下で実行されます。
誤った形式のデプロイメント記述子など、上記以外の条件については、国際化対応サービスのエラーを参照してください。

EJB クライアントと HTTP クライアントの国際化対応ポリシーは構成できません。 しかし、HTTP クライアントは、ホスティング Web ブラウザーの言語優先度設定の下で稼働します。これらの設定は、ほとんどの Web ブラウザーのオプション・ダイアログで構成できます。詳しくは Web ブラウザーの資料を参照してください。


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