ネットワーク・デプロイメント用のタイマー・サービスの構成

アプリケーション・サーバーのシャットダウン後および再始動後も存続できるタイマー用に Enterprise JavaBeans (EJB) タイマー・サービスを構成できます。

始める前に

このトピックで説明するどちらのプロセスを実行する場合も、その前にデータベース・インスタンスが存在していなければなりません。例えば、DB2® または Oracle インスタンスがあるとします。 そのデータベースを使用するように、タイマー・サービスを構成する必要があります。

このタスクについて

WebSphere® Application Server は、Enterprise JavaBeans (EJB) タイマー・サービスを実装します。ビジネスのニーズに基づき、パーシスタント・タイマーまたは非パーシスタント・タイマーを使用できます。パーシスタント・タイマーは、サーバーがシャットダウンされ、再始動される間も持続し、サーバーのライフサイクルを越えて存続することが要求される時間ベースのイベントに対してタイマーを作成する場合に有用です。 始動済みのパーシスタント・タイマーは、サーバーの始動時に自動的に開始され、データベース・インスタンスを必要とします。

非パーシスタント・タイマーは、データ・ストアを使用せず、アプリケーション・サーバーが停止またはアクティブ状態を維持できない場合は取り消されます。 非パーシスタント・タイマーは、それらが作成されたサーバー上にのみ存在します。 クラスター環境で、EJB アプリケーションが自動的に非パーシスタント・タイマーを作成し、このアプリケーションが複数のサーバーでミラーリングされている場合、各サーバーには、そのサーバー環境内で動作する独自の非パーシスタント・タイマーがあります。 プログラムで作成された非パーシスタント・タイマーは、それが作成されたクラスター・メンバー内でのみ実行されます。

パーシスタント・タイマーと非パーシスタント・タイマーは、両方とも作業マネージャーを必要とします。 パーシスタント・タイマーは、スケジューラー・サービスによって使用される作業マネージャーを使用します。非パーシスタント・タイマーは、デフォルトでサーバーのデフォルト作業マネージャーを使用しますが、 EJB タイマー・スクリプトにより別の作業マネージャーを使用するように構成することが可能です。非パーシスタント・タイマーは、スケジューラー・サービスを使用しません。

Network Deployment 環境でパーシスタント・タイマーを構成する際に重要な点は、同じデータ・ソースを使用するようにすることです。

タイマー・サービスを構成して、同じデータベースを複数のサーバー間で共有することができます。ただし、各サーバーはそれぞれ固有のデータベース表を使用する必要があります。以下のいずれかのプロセスを実行して、タイマー・サービスを構成し、同じデータベースを複数のサーバー間で共有するようにします。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): EJB タイマー/スケジューラーを構成するときには、デフォルトのスケジューラーでは、 機能する環境を迅速に稼働できるように、単純なファイル・ベースの Apache Derby データベースがデフォルトで使用されることに留意してください。Derby データベースを実動用に使用しないでください。また、デフォルトの Derby データベースは、クラスター化されたジョブ・スケジューラー、およびクラスター化されたバッチ・コンテナーをサポートしません。gotcha

手順


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