![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
z/OS オペレーティング・システムでの既存プロファイル内のポートの更新
インストール済みのプロファイル内のポートを変更するには、updatePorts.ant スクリプトを使用します。
始める前に
各プロファイル・テンプレートには、 独自の updatePorts.ant スクリプトがあります。
アプリケーション・サーバー・プロファイルの updatePorts.ant スクリプトは、app_server_root/profileTemplates/template_name/actions ディレクトリーに入っています。このスクリプトを使用するには、更新するプロファイルを識別する必要があります。

このタスクについて
次の手順に従い、updatePorts.ant スクリプトの使用に習熟してください。 各ステップは演習になっており、updatePorts.ant スクリプトがサポートしている特定のメソッドを使用して、ポートを再割り当てします。
言及されているすべてのオペレーティング・システムについて、ステップを調べてください。違いは、主にスクリプト・ファイルの拡張子およびディレクトリーの区切り文字の指示にあります。 例えば、Linux のシェル・スクリプト (*.sh) やその他のコマンドの前には、./ を付ける必要があります。こうすることで、そのコマンドが現行作業ディレクトリーにあることを、オペレーティング・システムに知らせます。
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
手順
競合していないポートを AppSrv01 プロファイルに割り当てます。
ANT スクリプトは、デフォルトでは競合していないポートを割り当てます。特別な引数は必要ありません。完全修飾ディレクトリー・パス、プロファイル名、固有のノード名、および固有のセル名を指定します。次に、コマンドを実行します。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java™ プロパティー・ファイルを作成し、競合していないポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
この例の場合は、システムが Linux オペレーティング・システムで、以下の /TMP/was_props/appserver.props プロパティー・ファイルを作成するものとしています。
WAS_HOME=/opt/IBM/WebSphere/AppServer was.install.root=/opt/IBM/WebSphere/AppServer profileName=AppSrv01 profilePath=/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv01 templatePath=/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default nodeName=appserver_node01 cellName=appserver_cell01 hostName=myserver.ibm.com
- コマンド・シェル・ウィンドウを開きます。
- /opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin ディレクトリーに移動します。
(または、 製品がデフォルト以外のディレクトリーにインストールされている場合は、app_server_root/bin ディレクトリーに移動します。)cd /opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin
- コマンドを実行します。
./ws_ant.sh -propertyfile /TMP/was_props/appserver.props ¥ -file /opt/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default/actions/updatePorts.ant
- 管理コンソールを開き、変更済みのポート割り当てを表示します。
ポート割り当てを表示するには、「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [通信] 「ポート」とクリックします。
- スクリプトを再度実行して、ポートを表示します。これらは以前と同じですか?
動的に割り当てられたポート値は、(プロファイル・ノード名の serverindex.xml ファイルにリストされた各サーバーの) AppSrv01 プロファイルに現在割り当てられているすべてのポートに適用されます。各ポートは、新規の非競合値を受信します。新規割り当て時にポート値が使用されるため、古いポート値割り当ては使用されません。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java™ プロパティー・ファイルを作成し、競合していないポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
デフォルトのポートを AppSrv02 プロファイルに割り当てます。
ANT スクリプトは、デフォルトでは競合していないポートを割り当てます。defaultPorts=true という特殊な引数が必要です。完全修飾ディレクトリー・パス、プロファイル名、固有のノード名、および固有のセル名を指定します。次に、コマンドを実行します。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java プロパティー・ファイルを作成し、デフォルトのポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
この例の場合は、システムが Windows オペレーティング・システムで、以下の C:¥temp¥was_props¥appserver.props プロパティー・ファイルを作成するものとしています。
WAS_HOME="C:/Program Files/IBM/WebSphere/AppServer" was.install.root="C:/Program Files/IBM/WebSphere/AppServer" profileName=AppSrv02 profilePath="C:/Program Files/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv02" templatePath="C:/Program Files/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default" nodeName=appserver_node02 cellName=appserver_cell02 hostName=myserver2.ibm.com defaultPorts=true
スペースを含む Windows のパス名は、二重引用符で囲みます。パスにスペースが含まれていない場合は、パス名を二重引用符で囲まないでください。
- DOS コマンド・ウィンドウを開きます。
- C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥bin ディレクトリーに移動します。
(または、 製品がデフォルト以外のディレクトリーにインストールされている場合は、app_server_root/bin ディレクトリーに移動します。)cd "C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥bin"
- コマンドを実行します。
ws_ant.bat -propertyfile C:\temp\was_props\appserver.props -file "C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profileTemplates¥default¥actions¥updatePorts.ant"
- 管理コンソールを開き、変更済みのポート割り当てを表示します。
ポート割り当てを表示するには、「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [通信] 「ポート」とクリックします。
- スクリプトを再度実行して、ポートを表示します。これらは以前と同じですか?
値はデフォルト値であるため、結果の割り当てポート値は毎回同じです。この方法では、競合するポート割り当ては解決しません。プロファイルのすべてのポート割り当てを表示するには、C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv02¥config¥cells¥appserver_cell02¥nodes¥appserver_node02¥serverindex.xml ファイルを参照してください。 マシンで使用中のすべてのポートを表示するには、netstat -a コマンドを実行します。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java プロパティー・ファイルを作成し、デフォルトのポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
AppSrv03 プロファイルに、2050 で始まるポートを割り当てます。
ANT スクリプトは、デフォルトでは競合していないポートを割り当てます。startingPort=2050 という特殊な引数が必要です。完全修飾ディレクトリー・パス、プロファイル名、固有のノード名、および固有のセル名を指定します。次に、コマンドを実行します。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java プロパティー・ファイルを作成し、デフォルトのポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
この例の場合は、システムが AIX® オペレーティング・システムで、以下の /usr/tmp/was_props/appserver.props プロパティー・ファイルを作成するものとしています。
WAS_HOME=/usr/IBM/WebSphere/AppServer was.install.root=/usr/IBM/WebSphere/AppServer profileName=AppSrv03 profilePath=/usr/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv03" templatePath=/usr/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default" nodeName=appserver_node03 cellName=appserver_cell03 hostName=myserver3.ibm.com startingPort=2050
- コマンド・シェル・ウィンドウを開きます。
- /usr/IBM/WebSphere/AppServer/bin ディレクトリーに移動します。
(または、 製品がデフォルト以外のディレクトリーにインストールされている場合は、app_server_root/bin ディレクトリーに移動します。)cd /usr/IBM/WebSphere/AppServer/bin
- コマンドを実行します。
./ws_ant.sh -propertyfile /usr/tmp/was_props/appserver.props ¥ -file /usr/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default/actions/updatePorts.ant
- 管理コンソールを開き、変更済みのポート割り当てを表示します。
ポート割り当てを表示するには、「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [通信] 「ポート」とクリックします。
- スクリプトを再度実行して、ポートを表示します。これらは以前と同じですか?
-startingPort オプションを使用すると、以上のステップによって動的に割り当てられたポート値は、毎回同じにはなりません。ANT スクリプトは、startingPort 番号 (この例の場合は、ポート 2050) から始まる、競合していないポート値を割り当てるからです。この方法では、競合するポート割り当てが解決されます。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java プロパティー・ファイルを作成し、デフォルトのポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
ポート定義プロパティー・ファイルを使用して、ポートを AppSrv04 プロファイルに割り当てます。
ANT スクリプトは、デフォルトでは競合していないポートを割り当てます。portsFile=/opt/was/portdefs.our_appsrv_ex.props という特殊な引数が必要です。完全修飾ディレクトリー・パス、プロファイル名、固有のノード名、および固有のセル名を指定します。次に、コマンドを実行します。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java プロパティー・ファイルを作成し、競合していないポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。 以下の /opt/was/portdefs.our_appsrv_ex.props プロパティー・ファイルを作成するものとします。
WC_defaulthost=19080 WC_adminhost=19060 WC_defaulthost_secure=19443 WC_adminhost_secure=19043 BOOTSTRAP_ADDRESS=22809 SOAP_CONNECTOR_ADDRESS=28880 IPC_CONNECTOR_ADDRESS=9633 SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS=29401 CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS=29403 CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS=29402 ORB_LISTENER_ADDRESS=39100 DCS_UNICAST_ADDRESS=39353 SIB_ENDPOINT_ADDRESS=37276 SIB_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS=37286 SIB_MQ_ENDPOINT_ADDRESS=45558 SIB_MQ_ENDPOINT_SECURE_ADDRESS=45578 SIP_DEFAULTHOST=45060 SIP_DEFAULTHOST_SECURE=45061
注: ポート定義プロパティー・ファイルで使用されるポートは、テンプレート・タイプを反映したものである必要があります。この例のポートは、デフォルトのテンプレート・タイプに対応しており、他のテンプレート・タイプの場合は異なっていることがあります。管理テンプレートには、servertype ごとの 3 つの異なる portdef.props ファイルが含まれます。 これらは、adminagent.portdef.props、dmgr.portdef.props、および jmgr.portdef.props です。これらのポートは、テンプレート・ディレクトリー内の portdef.props ファイルをモデルにすることができます。次の /TMP/was_props/appserver.props プロパティー・ファイルを作成するとします。
WAS_HOME=/opt/IBM/WebSphere/AppServer was.install.root=/opt/IBM/WebSphere/AppServer profileName=AppSrv04 profilePath=/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv04 templatePath=/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default nodeName=appserver_node04 cellName=appserver_cell04 hostName=myserver4.ibm.com portsFile=/opt/was/portdefs.our_appsrv_ex.props
- コマンド・シェル・ウィンドウを開きます。
- /opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin ディレクトリーに移動します。
(または、 製品がデフォルト以外のディレクトリーにインストールされている場合は、app_server_root/bin ディレクトリーに移動します。)cd /opt/IBM/WebSphere/AppServer/bin
- コマンドを実行します。
./ws_ant.sh -propertyfile /TMP/was_props/appserver.props ¥ -file /opt/IBM/WebSphere/AppServer/profileTemplates/default/actions/updatePorts.ant
- 管理コンソールを開き、変更済みのポート割り当てを表示します。
ポート割り当てを表示するには、「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 > [通信] 「ポート」とクリックします。
- スクリプトを再度実行して、ポートを表示します。これらは以前と同じですか?
以上のステップによって割り当てられたポート値は、props ファイルから得た値です。したがって、値は変更されません。この方法では、競合するポート割り当ては解決しません。
- ISO8859-1 ファイル・エンコードでエンコードされた Java プロパティー・ファイルを作成し、競合していないポート値をアプリケーション・サーバー・プロファイルに割り当てます。
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
タスクの結果
この手順は、結果的に、 updatePorts.ant スクリプトを使用した 4 とおりのポート割り当て方法になります。


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tins_updatePorts
ファイル名:tins_updatePorts.html