リソース・アダプターの構成

管理コンソールで、インストールおよび構成されたリソース・アダプターのリストを表示できます。また、管理コンソールを使用して、新規リソース・アダプターのインストール、インストールされているリソース・アダプターの追加構成の作成、またはリソース・アダプター構成の削除を行うこともできます。

始める前に

リソース・アダプターは、Java™ EE Connector Architecture (JCA) 仕様の実装です。JCA 仕様は、アプリケーションからサーバーの外部にあるリソースへのアクセスを提供したり、エンタープライズ情報システム (EIS) からサーバー上のアプリケーションへのアクセスを提供したりします。アプリケーションが DB2®、顧客情報管理システム (CICS®)、情報管理システム (IMS™)、SAP、および PeopleSoft などのリソースにアクセスできるようになります。

また、サーバーに構成されているメッセージ駆動型 Bean と通信する機能を EIS に提供します。一部のリソース・アダプターが IBM® より提供されますが、サード・パーティー・ベンダーが独自のリソース・アダプターを提供できます。リソース・アダプター実装は、リソース・アダプター・アーカイブ・ファイル (RAR) に用意されています。このファイルの拡張子は RAR です。リソース・アダプターは、スタンドアロン・アダプターとして提供される場合と、 アプリケーションの一部として提供される場合 (この場合は組み込みアダプターと呼ばれます) があります。

Java Connector Architecture (JCA) バージョン 1.6 仕様では、RAR モジュール内の Java アノテーションおよび Bean Validation のサポートが追加されました。アノテーションのサポートおよびメタデータについて詳しくは、『JCA 1.6 での RAR モジュール内のアノテーションのサポート』トピックを参照してください。

このタスクについて

このタスクを使用して、スタンドアロンのリソース・アダプター・アーカイブ・ファイルを構成します。組み込みアダプターは、アプリケーション・インストールの一部としてインストールされます。このパネルは、どちらのタイプのアダプターで作業する場合にも使用できます。

手順

  1. 製品の管理コンソールを開きます。
  2. リソース」>「リソース・アダプター」>「resource_adapter」と選択します。
  3. 有効範囲を設定します。 このフィールドには、 リソース定義が表示されるレベルを指定します。一般情報については、関連参照セクションの『管理コンソールの有効範囲設定』トピックを参照してください。「有効範囲」フィールドは、リソース・アダプターの特定の定義がどこに配置されているかを表示する、読み取り専用ストリング・フィールドです。このフィールドは、リソース・アダプターがインストールされた時 (ノード・レベルでのみ可能)、または新規のリソース・アダプター定義が追加された時に設定されます。
  4. 説明を構成します。 このフィールドには、 リソース・アダプターを説明するテキストを指定します。リソース・アダプターおよびその目的を説明する フリー・フォームのテキスト・ストリングを使用します。
  5. アーカイブ・パスを設定します。 このフィールドには、 このリソース・アダプターのモジュールを含む RAR ファイルへのパスを指定します。このプロパティーは必須です。
  6. クラスパスを設定します。 リソース・アダプター・クラスのロケーションを形成するパスまたは JAR ファイル名のリストが、ここで設定されます。このリストには、リソース・アダプターで必要な追加のライブラリーがすべて含まれています。 リソース・アダプターのコード・ベースは、自動的にクラスパスに追加されますが、RAR の外部で必要なものがあれば、ここで指定できます。
  7. ネイティブ・パスを設定します。 リソース・アダプターのネイティブ・ライブラリーのロケーションを形成するパスのリストをここで設定します。リソース・アダプターのコード・ベースは、自動的にクラスパスに追加されますが、RAR の外部で必要なものがあれば、ここで指定できます。
  8. 必要に応じて、リソース・アダプターを分離します。 このフィールドを使用して、このリソース・プロバイダーが独自のクラス・ローダーでロードされるよう指定します。これにより、同じリソース・アダプターの異なるバージョンを、同じ Java 仮想マシンにロードできます。
  9. ThreadPool 別名を設定します。 リソース・アダプターの作業マネージャーによって使用されるサーバーに構成されているスレッド・プールの名前を、このフィールドに指定します。サーバーにこの名前で構成されたスレッド・プールがない場合、 デフォルトとして構成された Default という名前のスレッド・プール・インスタンスが 使用されます。このプロパティーが必要なのは、このリソース・アダプターが作業マネージャーを使用する場合に限られます。このフィールドは、z/OS® プラットフォームには適用されません。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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ファイル名:tdat_configra.html