wsadmin スクリプト・クライアントの開始
wsadmin ツールを使用すると、アプリケーション・サーバー、アプリケーション・デプロイメント、 およびサーバーのランタイム操作を構成して管理することができます。
このタスクについて
wsadmin ランチャーは、
AdminConfig、AdminControl、AdminApp、AdminTask、および Help オブジェクトなど、
いくつかのスクリプト・オブジェクトをサポートします。スクリプトは、アプリケーション管理、構成、オペレーション制御を行うため、
および製品プロセスで稼働する MBean との通信を行うために、これらのオブジェクトを使用します。スクリプトを使用してほかのタスクを実行する前に、
wsadmin スクリプト・クライアントを開始する必要があります。
セキュリティーが有効な wsadmin ツールを開始する前に、トピック『WebSphere Application Server 管理者向け SSL 考慮事項 (SSL considerations for WebSphere Application Server administrators』および『クライアントおよびサーバーの SSL セキュリティーの定義』を参照してください。
柔軟な管理環境では、 wsadmin ツールを基本アプリケーション・サーバー、デプロイメント・マネージャー、管理エージェント、またはジョブ・マネージャー・プロセスに接続することができます。基本アプリケーション・サーバーのポート、 またはジョブ・マネージャーに割り当てられたプロファイル名を指定しない場合、 wsadmin ツールは自動的に管理エージェントに接続します。

手順
タスクの結果
wsadmin は、サーバー・プロセスへの接続を確立すると、次の出力を戻します。
Applications currently installed:
DefaultApplication
ivtAppqueryWASX70311: For help, enter: "print Help.help()"
wsadmin>
Applications currently installed:
DefaultApplication
ivtAppqueryWASX70311: For help, enter: "$Help help"
wsadmin>
![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
[ Unable to allocate an initial java heap of 268435456 bytes. ]
[ **Out of memory, aborting** ]
[ *** panic: JVMST016: Cannot allocate memory for initial java heap ]
CEE5207E The signal SIGABRT was received.
wsadmin スクリプト・クライアントは開始できませんでした。これは、ログイン時の領域サイズが、Java 仮想マシン (JVM) で指定され、wsadmin の開始時に作成される最小ヒープ・サイズ (-Xms) の割り当てには不十分であるためです。wsadmin.sh ファイルのステートメント PERF_JVM_OPTIONS="-Xms256m -Xmx256m で指定されている、-Xms オプションのデフォルト値 は 256 MB です。この問題を解決するには、TSO からログアウトしてから再びログインし、ログイン画面で Size パラメーターの値を増やします。ログイン画面で Size パラメーターの値を増加できない場合は、パラメーター値の増加の妨げとなっている IEFUSI があるかどうかを確認します。OMVS に telnet でログインしている場合、ログインで受け取るアドレス・スペース・サイズを判別するために使用される値は、
BPXPRMxx parmlib メンバーで指定されています。BPXPRMxx によって、完全な環境の z/OS UNIX が制御されます。このため、MAXASSIZE パラメーター用に設定されている値によって、アドレス・スペースのサイズが決まります。ただし、RACF を使用している場合は、このアドレス・サイズを個々のユーザー用にそれぞれの RACF OMVS セグメントで設定することもできます。この場合、ASSIZEMAX パラメーターに指定されている値は、そのユーザーのアドレス・スペース・サイズ制限 (バイト数) を示します。例えば、ASSIZEMAX=0268435456 の設定は、そのユーザーに割り当てられているアドレス・スペースが 256 MB であることを示します。