HA マネージャーの使用不可化と使用可能化

コア・グループ・メンバーごとに、 固有の HAManagerService 構成オブジェクトがあります。この構成オブジェクトの使用可能属性により、 対応するプロセスに対して HA マネージャーを使用可能にするか使用不可にするかが決定されます。 使用可能属性が true に設定されている場合、HA マネージャーは使用可能です。 使用可能属性が false に設定されている場合、HA マネージャーは使用不可です。 デフォルトでは、HA マネージャーは使用可能になっています。使用可能属性の設定値を変更した場合、 変更を有効にするには、対応するプロセスを再始動する必要があります。

始める前に

コア・グループのメンバーを管理するために HA マネージャーを使用する必要があるかどうかを判断します。

トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): HA マネージャーを使用不可にするときは、コア・グループ内のすべてのサーバーに対して HA マネージャーを使用不可にして、すべてのメンバーが使用不可になるようにしてください。 コア・グループの選択したメンバーで HA マネージャーを無効にはしないでください。 詳しくは、以下の資料を参照してください。
  • 「Best Practices for Large WebSphere Topologies」という資料の『2.1.6.1 High availability is not needed』セクション
  • 「Techniques for Managing Large WebSphere Installations」という Redbooks 資料の『6.3.3 Partitioned cell with HA manager-disabled core group topology』セクション
gotcha

このタスクについて

製品で使用されるリソース (CPU およびメモリーなど) の量を削減する場合、およびコア・グループ内の一部またはすべてのプロセスにおいて HA マネージャーが不要だと判断した場合、HA マネージャーを使用不可にすることができます。

高可用性が必要なコア・グループ・メンバーにアプリケーションをインストールするため、 使用不可にされていた HA マネージャーを使用可能にすることが必要な場合があります。

HA マネージャーを使用不可にする、 または使用不可にされていた HA マネージャーを使用可能にするには、以下のステップを完了してください。

手順

  1. 管理コンソールで、プロセスの「コア・グループ・サービス (Core group service)」ページにナビゲートします。
    • デプロイメント・マネージャーの場合は、「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」>「コア・グループ・サービス (Core group service)」とクリックします。
    • ノード・エージェントの場合は、「システム管理」>「ノード・エージェント」> node_agent >「コア・グループ・サービス (Core group service)」とクリックします。
    • アプリケーション・サーバーの場合は、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」> server_name >「コア・グループ・サービス (Core group service)」とクリックします。
  2. このプロセスで HA マネージャーを使用不可にする場合は、「サーバー始動時にサービスを使用可能にする」オプションを選択解除します。
  3. このプロセスで HA マネージャーを使用可能にする場合は、「サーバー始動時にサービスを使用可能にする」オプションを選択します。
  4. OK」をクリックしてから「検討」をクリックします。
  5. 変更をノードと同期する」を選択し、「保存」をクリックします。
  6. 「サーバー始動時にサービスを使用可能にする」プロパティー設定で変更したプロセスをすべて再始動します。

タスクの結果

プロセスが、変更した状態で、HA マネージャーによって開始されます。

次のタスク

HA マネージャーが適切な状態にあることを検査するには、ログ・ファイルに以下のメッセージのいずれかがあることを確認してください。

HMGR0005I: The Single Server DCS Core Stack transport has been started for core group DefaultCoreGroup.    

このメッセージは、HA マネージャーの通信トランスポートが単一サーバー・プロセスとの通信しか確立できないため、HA マネージャーが使用不可になっていることを示します。

HMGR0001I: The DCS Core Stack transport has been started for core group DefaultCoreGroup. There are x members.

このメッセージは、HA マネージャーの通信トランスポートが複数サーバー・プロセスとの通信を確立できるため、HA マネージャーが使用可能になっていることを示します。 x は、通信が確立されているプロセス数を示します。


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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_ha_ham_enable
ファイル名:trun_ha_ham_enable.html