アプリケーション・サーバーでは、
リソース・アダプター・アーカイブ (RAR) を構成するクラスおよびその他のコードが使用され、
構成するリソース・アダプターがサポートされます。
始める前に
RAR ファイル (多くの場合、Java™ EE コネクター・アーキテクチャー (JCA) コネクターと呼ばれます) は、JCA
仕様に準拠している必要があります。
これらの要件を満たすには、サポートされているアセンブリー・ツールを使用して、Java アーカイブ (JAR) ファイル、
その他の実行可能コンポーネント、およびユーティリティー・クラスのコレクションを、
デプロイ可能なリソース・アダプター・アーカイブ (RAR) ファイルにアセンブルします。その後、RAR ファイルを
アプリケーション・サーバーにインストールできます。
最適化されたローカル・アダプターを使用している場合は、
アプリケーション・サーバーに ola.rar ファイルをインストールする前に、デーモン・グループに
サーバー環境をセットアップしてください。ola.rar ファイルは、WAS_HOME/installableApps ディレクトリーにあります。
wsadmin スクリプト・ファイル、olaRar.py を使用して、RAR ファイルをインストールすることもできます。
サーバー環境のセットアップについては、『最適化されたローカル・アダプターをサーバー環境で使用可能にする』トピックを参照してください。
olaRar.py スクリプトについては、『olaRar.py スクリプト・ファイル (olaRar.py scripting file)』トピックを参照してください。
このタスクについて
リソース・アダプター・アーカイブは、リソース・アダプターが顧客情報管理システム
(CICS®)
などの特定の EIS にアクセスする際に役立つ、クラスおよびその他のコードを提供します。したがって、EIS のリソース・アダプターは、
適切な RAR ファイルをインストールした後でのみ構成してください。
重要: 「RAR のインストール」ダイアログ
を使用して RAR ファイルをインストールする際、リソース・アダプター・コレクションのページで選択する有効範囲
は RAR ファイルのインストール場所に影響しません。RAR ファイルは、ノード・レベルでのみインストールできます。これは、「RAR のインストール」ページで指定します。
ノード以外の有効範囲でリソース・アダプター・インスタンスを作成するには、
各ノードに RAR ファイルをインストールした後、適切な有効範囲で RAR ファイルから新規
リソース・アダプター・インスタンスを作成します。
手順
- 「リソース・アダプター」パネルにナビゲートします。 とクリックします。
- 新規リソース・アダプター・アーカイブをインストールします。
- 「RAR のインストール」をクリックします。 RAR ファイルをインストールしたり、関連リソース・アダプターを構成したりするためのダイアログが開きます。
既にインストール済みの RAR ファイルの新規リソース・アダプターを構成する場合は、
「新規作成」をクリックします。
- 参照して該当する RAR ファイルを探します。
- ご使用の RAR ファイルがローカル・ワークステーションにある場合、
「ローカル・パス」を選択し、ブラウズしてファイルを見つけてください。
- ご使用の RAR ファイルがサーバーにある場合は、
「リモート・ファイル・システム」を選択し、ファイルの完全修飾パスを指定してください。
- 「次へ」をクリックします。
- 「一般プロパティー」の下で、
リソース・アダプター名およびその他の必要なプロパティーをすべて構成します。 J2C 接続ファクトリーなど、構成可能な設定について詳しくは、『アプリケーション内のリソース・アダプターのインストール』トピックおよび『リソース・アダプターの構成』トピックを参照してください。
- 「OK」をクリックします。
- オプション: 異なる有効範囲レベルで、インストール済み RAR ファイルから
新規リソース・アダプター・インスタンスを作成します。 各ノードに RAR ファイルをインストールした後に、ノード以外の任意の有効な有効範囲を使用して、そのファイルから別のリソース・アダプターを作成できます。
注: - インストール済みの RAR からリソース・アダプター・インスタンスをクラスター有効範囲で
作成しない場合、クラスター内の各ノードで、ノード・レベルで同一の
ファクトリー (接続ファクトリー、管理オブジェクト、およびアクティベーション・スペック) を
作成する必要があります。クラスターを有効範囲とするリソース・アダプター・インスタンスを RAR から
作成することによって、ファクトリーにプレースホルダーが提供され、クラスター内の各ノードごとにノード・レベルで同一のファクトリーを作成する
必要がなくなります。
- クラスターを有効範囲とするリソース・アダプターが各ノードで正しく機能するためには、ステップ 2 の「RAR のインストール」の手順を使用して、RAR を各ノードにインストールする必要があります。
- 「リソース」をクリックします。
- 「リソース・アダプター」をクリックします。
- 有効範囲レベルを選択して、「新規」をクリックします。
- インストールしたアーカイブ・パスから RAR ファイルを選択します。
- 「OK」をクリックします。
タスクの結果
リソース・アダプター・アーカイブがインストールされました。
これが適切に構成されている場合、EIS にアクセスできるようになります。さらに詳細な設定を構成する必要がある場合、またはインストール中に構成された設定を変更する場合の詳細については、
管理コンソールでのリソース・アダプターの構成に関するトピックを参照してください。