B2B Web サービスの保証された配信: hub-and-spoke 使用パターン

この使用パターンでは、あるメーカーが一定のパートナーと電子的にトランザクションを実行する機能以上のものを求めています。メーカーは、在庫レベルを見ることができ、それに従ってサプライヤーが独自に製品および在庫レベルを管理できるようなサービスを必要としています。

このメーカーは多くのサプライヤーを持っています。およそ 2000 の主要サプライヤーとその他の 250,000 のサプライヤーがいます。メーカーが取引を行う、こうしたサプライヤー企業群は絶えず変化しています。

既存の技術ソリューション

このメーカーには現在、特注のサプライヤー購買システムがあります。このシステムは、サプライヤーが統合できる取引ハブと、サプライヤーが (多くは手動の) 既存の処理を継続できる、サプライヤー・ポータルを提供します。対話は、次の 3 つの層に分かれます。
  • 第 1 層: XML メッセージ交換。
  • 第 2 層: FTP および類似のツール。
  • 第 3 層: ファクシミリ。
第 1 層と第 2 層は、専用回線と仮想私設網 (VPN) の組み合わせを介して実行されます。

ビジネスの問題

サプライヤーは、残念ながら特注の購買システムをあまり利用していません。その結果、メーカーは引き続き、大半のサプライヤーとの間で利用が続いている、手動の処理に関連した多額のコストに直面しています。サプライヤーが新システムを採用するには、サプライヤーの各システムを取引ハブと統合するコストが大きな障害でした。

現行のソリューションでもメーカーにコストはかかります。 特に、専用回線は高価で、また、VPN はサプライヤーの数が増えると管理が難しくなります。

WS-ReliableMessaging を使用する場合のソリューション

WSDL を使用してサービスを説明し、そのサービスの実装に Web サービス標準を使用すると、メーカーおよびサプライヤーにかかるコストは下がります。

  • さまざまなソフトウェア・ベンダーの間で Web サービスのサポートが普及したことで、サプライヤーはより簡単に、より安く、この技術を利用できるようになりました。
  • また、開発者たちが Web サービス技術 (特に WSDL) に精通し、豊富なツールがサポートされるようになったおかげで、WSDL で記述されたメッセージにより、Web サービスにおいてメッセージ・スキーマがより使いやすくなりました。
  • WS-ReliableMessaging は、メッセージが確実に配信され、重複メッセージが排除されることを保証するために使用されます。
  • Web Services Security 技術は、専用回線と VPN を必要とすることなく、インターネットでのセキュアな対話を可能にしています。

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