分離したリソース・プロバイダーに関する考慮事項

それぞれ独自のクラス・ローダーに分離するように指定したリソース・プロバイダーについて作業を行う場合、注意する必要がある設計上の考慮事項がいくつかあります。

リソース・プロバイダーをそれぞれ独自のクラス・ローダーに分離する場合には、以下の問題に対処する必要がありますので注意してください。
  • クライアント・コンテナー

    クライアント・コンテナーはリソース・プロバイダーのクラスパスを管理しません。 そのため、分離されたリソース・プロバイダーは、クライアント・コンテナーではサポートされません。

  • 単一のアプリケーションに複数のリソース・プロバイダーのバージョン

    アプリケーションが、同一のリソース・プロバイダーの複数のバージョンまたは複数の実装環境のリソースを参照する場合には、参照されるすべてのリソース・プロバイダーが分離されている必要があります。

  • 分離されたリソース・プロバイダー・クラスへの参照
    モジュールが、分離されたリソース・プロバイダーによってロードされたクラスを直接参照する場合、つまり、モジュールにリソース・プロバイダー・クラスのインポート・ステートメントがある場合には、以下の制限を受けます。
    • モジュールは、分離されたリソース・プロバイダーの単一のバージョンまたは実装環境のリソースのみ、参照することができます。 モジュール・クラス・ローダーはクラスの単一のバージョンしか参照できないため、これはクラス・ロードに特有の制限です。
    • モジュールは、Java EE リソース参照メタデータを使用せずに、直接 JNDI 検索を実行することはできません。リソース参照メタデータを使用しないと、アプリケーション・サーバーにはモジュールのクラス・ローダーを分離されたリソース・プロバイダーのクラス・ローダーにリンクする手段がないため、 この制限が必要になります。
    リレーショナル・リソース・アダプターは、リソース・プロバイダー・クラスへの直接アクセスを通常は許可しません。 そのため、通常、これらの制限によって影響を受けるのは、com.ibm.websphere.rsadapter.WSCallHelper クラスを実装するモジュールのみです。 メール・プロバイダーの場合は、javax.mail API がインターフェースよりもクラスに強く依存するため、非常に高い確率でこれらの制限を受けることになります。 したがって、実装の詳細は、API の必須部分です。

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ファイル名:rdat_isolatedlimitations.html