Web サービス・メッセージの概説
データ・グラフ形式の Web サービス・メッセージで作業するには、データ・グラフの構造と、データ・グラフをナビゲートできるコードの開発方法を知っておく必要があります。
Web サービス・メッセージのフォーマット
WebSphere® Application Server (基本)は、Web サービス・メッセージの 2 つのフォーマットである、SOAP およびエンタープライズ Bean をサポートしています。(これらは、Java™ APIs for XML based RPC、すなわち JAX-RPC と似ています。)
Web サービス・メッセージで作業するには、以下の情報が必要です。
- Web サービス・メッセージ用の サービス・データ・オブジェクト (SDO) バージョン 1 データ・グラフの構造。データ・エレメントおよび データ・グラフの形状についての詳細は、Web サービス・メッセージ用の SDO データ・グラフのマッピングを参照してください。
- ユーザーのプログラムが仲介するメッセージのデータ・グラフをナビゲートするために、 コードを作成するのを支援する参照情報。XML スキーマ定義を SDO タイプ・システムにマッピングするを参照してください。
- Web サービス・メッセージの各パーツの形状の XML 表現、コード例の断片およびデータ・グラフ形式についての詳細は、Web サービス・コード実例を参照してください。
フォーマット・タイプ
Web サービスのメッセージ・タイプは、メッセージ内のメッセージ・フォーマット・ストリングによって定義されます。以下のように、フォーマット・ストリングの先頭には、ドメイン識別子の SOAP
または Bean
が付けられ、その後に 4 つのコンマ区切りフィールドが続きます。
SOAP:<wsdlLocation>,<serviceNameSpace>,<serviceName>,<portName>
Bean:<wsdlLocation>,<serviceNameSpace>,<serviceName>,<portName>
フィールドは、
次の表に説明するとおりです。フィールド名 | メッセージ・フォーマット・ストリング | フィールド説明 |
---|---|---|
WSDL ロケーション | <wsdlLocation> | このメッセージ用の WSDL が位置指定されている URI。WSDL は、このロケーションをキーとして 使用している SDO リポジトリーにデプロイされます。 |
サービス名前空間 | <serviceNamespace> | サービス名前空間およびサービス名は、WSDL 内のサービス定義を一意に識別します。 |
サービス名 | <serviceName> | サービス名およびサービス名前空間は、WSDL 内の正しいサービス定義を一意に識別します。 |
ポート名 | <portName> | サービス内のポート定義を位置指定します。 メッセージ処理に必要な PortType およびバインディング情報を指定します。 |