シングル・サーバー・バス
最も単純な構成は、単一サーバーで構成されるバスです。メッセージのスループットのボリュームが小さく、 スケーラビリティーが必須でない場合は、この構成を使用してください。
シングル・サーバー・バスでは、1 つのメッセージング・エンジンが存在します。 キューやトピック・スペースなどのすべての宛先が、 この単一メッセージング・エンジンに割り当てられます。
単一サーバーのセットアップは、単純さというメリットがあります。 すべてのメッセージとアプリケーション接続がパス長さを最小化する同じメッセージング・エンジン上にあるため、パフォーマンスが向上します。また、すべてのメッセージおよびアプリケーション接続が、モニターする構成とランタイム・オブジェクトの数を最小化する同じメッセージング・エンジン上にあるため、管理が容易になります。
ただし、シングル・サーバー構成のみを持つことは、アプリケーションとメッセージングのスケーラビリティーと高可用性を制限するという欠点があります。
図 1. 単一メンバーを持つサービス統合バス

アプリケーションはメッセージング・エンジンに接続できるため、次に示す状況のいずれにおいても、アプリケーションをバスに接続して使用できます。
- アプリケーションは、同じセルの別のサーバー、同じサーバー、別のセルのサーバー、またはクライアント・コンテナーで実行されます。
- アプリケーションは、バスへのクライアント接続、またはプロセス内呼び出しを使用します。
次の図は、メッセージング・エンジンとアプリケーションの間で使用可能な接続を示しています。
図 2. メッセージング・エンジンへのアプリケーションの接続
