ポートレット・ コンテナー
ポートレット・コンテナーは、JSR 286 ポートレット仕様を使用するポートレットのランタイム環境です。この場合、ポートレットはインスタンス化されて使用された後、最後に破棄されます。 JSR 286 ポートレット・アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は、ポートレット用の標準インターフェースと JSR 168 ポートレットに対する後方互換性を提供します。 この JSR 286 ポートレット仕様に基づくポートレットは、標準ポートレット と呼ばれます。
PortletServingServlet サーブレットは、ポートレット・コンテナーの上に構築されている単純なポータル・フレームワークを提供します。このサーブレットは、ポートレットが含まれる各 Web アプリケーションに自身を登録します。PortletServingServlet サーブレットを使用して、 ポートレットを直接、URL 要求によって完全なブラウザー・ページにレンダリングし、 各ポートレットを、そのコンテキスト・ルートと名前で呼び出すことができます。 詳しくは、『Portlet Uniform Resource Locator (URL) のアドレス可能度』を参照してください。また、URL アドレス可能度フィーチャーを使用すると、リモート要求ディスパッチャー (RRD) を使用してリモート・ポートレット・コンテンツを組み込むこともできます。
複数のポートレットを 1 ページに集約する場合は、専用の集約タグ・ライブラリーを使用できます。このライブラリーは、PortletServingServlet サーブレットに基づいています。詳しくは、『JavaServer Pages を使用したポートレットの集約』を参照してください。ある特定のページ上のポートレット間の調整のために、集約タグ・ライブラリーは、JSR 286 ポートレット仕様で指定されている Public Render Parameters の使用をサポートしています。
PortletServingServlet サーブレットで提供されているポータル・フレームワークを使用すると、一度に 1 つのポートレットしか表示できません。そのため、JSR 286 ポートレット仕様のオプション・フィーチャーのサブセットのみがサポートされます。どのオプション・フィーチャーがサポートされているかを判別するには、JSR 286 ポートレット仕様の『Supported optional features』を参照してください。
PortletServingServlet サーブレットは、ibm-portlet-ext.xmi ファイルと呼ばれる拡張ポートレットのデプロイメント記述子内で使用不可にすることができます。 詳しくは、『例: PortletServingServlet を使用不可にする拡張ポートレット・デプロイメント記述子の構成』を参照してください。