宛先ルーティング・パス

ルーティング・パスは、メッセージがターゲットのバス宛先に到達するまでに通過する必要のある中間のバス宛先の順次リストを定義します。ルーティング・パスはいくつかの宛先上に構成されたメディエーションを、パスに従って送信されるメッセージに適用するために使用します。

図 1. ルーティング・パスこの図については、周囲のテキストで説明します。

転送ルーティング・パスは、プロデューサーから、コンシューマーがメッセージを取得する最終宛先へとメッセージが受け渡されるバス宛先のリストを示します。 逆ルーティング・パスは、要求または応答メッセージに対して 自動的に作成され、コンシューマーからプロデューサーに戻される応答メッセ ージがある場合はその宛先のリストを示します。逆ルーティング・パスの使用により、 応答メッセージを異なる経路でプロデューサーに送ることができ、適用できるメディエーションが増します。

パス内の宛先にメッセージが着信すると、メディエーションにより転送ルーティング・パスのエントリーを操作して、 メッセージが通過する宛先の順序を変更できます。メディエーションにより転送ルーティング・パスを操作し、 応答を予期する要求メッセージに対して逆ルーティング・パスが設定されている場合、 逆ルーティング・パスへの変更はメディエーションにより行います。

メディエーションを持たない宛先をルーティング・パスに含めることもできます。 この場合は、今後、その宛先にメディエーションを割り当てることができます。

トピック・スペースを転送ルーティング・パスに含めないでください。

ルーティング・パスの最初のエレメントで、バスで識別できる宛先が表されていない場合、 メッセージは、現在の宛先に定義された例外宛先に送られます。

転送ルーティング・パス

プロデューサーは、いずれかの宛先に接続し 、転送ルーティング・パスに沿って、コンシューマーが使用するターゲット宛先にメッセージを受け渡すことができます。
  • プロデューサーは、オリジナルのメッセージに転送ルーティング・パスを設定することができます。
  • 管理者は、転送ルーティング・パスを含まないメッセージにより使用される宛先に デフォルトの転送ルーティング・パスを設定できます。
メッセージが宛先に (直接、または転送ルーティング・パスに従うことにより) 送信される場合、宛先でメディエーションを呼び出す前に、宛先の デフォルトの転送ルーティング・パス プロパティーが、メッセージの転送ルーティング・パスに以下のように適用されます。
  • 着信メッセージに空の転送ルーティング・パスが含まれている場合は、そのメッセージ内の転送ルーティング・パスは、宛先の デフォルトの転送ルーティング・パス プロパティーの値に設定されます (空またはヌルにすることもできます)。
  • 着信メッセージに空以外の転送ルーティング・パスが含まれている場合は、そのメッセージは変更されません。メディエーションを適用すると、そのメッセージはパス内のその次の宛先に転送されます。 パスの最後の宛先に到達すると、メッセージはその宛先によって処理されます。

逆ルーティング・パス

プロデューサーは、 送信するメッセージ内の応答宛先を指定することにより、 応答メッセージを要求することができます。 逆ルーティング・パスは、転送ルーティング・パスに沿って メッセージをある宛先から別の宛先に受け渡す際に動的に作成されます。

メッセージが宛先に (直接、または転送ルーティング・パスに従うことにより) 送信される場合、宛先でメディエーションを呼び出す前に、宛先の 応答宛先 プロパティーが、メッセージの空以外のすべての逆ルーティング・パスに以下のように適用されます。
  • 着信メッセージに空以外の逆ルーティング・パスが含まれている (すなわち、応答を期待することを示している) 場合、宛先の 応答宛先 プロパティーの値が、メッセージ内の逆ルーティング・パスの先頭に追加されます (これは、既に逆ルーティング・パスに含まれているいずれの宛先よりも先に、 この新規の応答宛先に応答メッセージを送る必要があることを示しています)。
  • 着信メッセージに空の逆ルーティング・パスが含まれている (つまり、応答を期待していないことを示している) 場合は、逆ルーティング・パスは変更されません。

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