メッセージ・リスナー・サービスの構成
リスナー・ポートに対してデプロイされたメッセージ駆動型 Bean をサポートするためには、アプリケーション・サーバーのメッセージ・リスナー・サービスのプロパティーを構成する必要があります。
始める前に
JCA バージョン 1.5 または 1.6 リソース・アダプターを持たないメッセージング・プロバイダーでメッセージ駆動型 Bean を使用する場合は、アクティベーション・スペックが使用できないため、リスナー・ポートに対してご使用の Bean を構成する必要があります。 場合によっては、アクティベーション・スペックを使用することもできますが、引き続きリスナー・ポートを使用することを選択できるシナリオもいくつかあります。 例えば、既存のメッセージ駆動型 Bean アプリケーションとの互換性が必要な場合です。
IBM MQ メッセージング・プロバイダー (または準拠しているサード・パーティーの JMS プロバイダー) をリスナー・ポートで使用する既存のメッセージ駆動型 Bean があるとき、代わりに、EJB 3 メッセージ駆動型 Bean をリスナー・ポートで使用する場合は、これらの新規 Bean で引き続き同じメッセージ・プロバイダーを使用することができます。
アクティベーション・スペックではなく、リスナー・ポートを使用する場合の詳細については、メッセージ駆動型 Bean、アクティベーション・スペック、およびリスナー・ポートを参照してください。
メッセージ・リスナー・リソースを構成する前に、リスナー・ポートの構成方法に影響する、z/OS® プラットフォームでのメッセージ・リスナー・サービスの実装を考慮してください。 詳しくは、
z/OS でのメッセージ・リスナー・サービスを参照してください。
このタスクについて
メッセージ・リスナー・サービスは、JMS プロバイダーの JMS 機能への拡張であり、1 つ以上の JMS リスナーを制御およびモニターするリスナー・マネージャーを提供します。各リスナーは、JMS キュー宛先 (point-to-point メッセージングの場合) または JMS トピック宛先 (Publish/Subscribe メッセージングの場合) のいずれかをモニターします。詳しくは、メッセージ駆動型 Bean - リスナー・ポート・コンポーネントを参照してください。
エンタープライズ・アプリケーションをデプロイして、 リスナー・ポートでメッセージ駆動型 Bean を使用する場合は、アプリケーション・サーバーのメッセージ・リスナー・サービスの構成を参照または変更することができます。
メッセージング・システムが非 ASF モードで稼働している場合は、
不要なトランザクション・タイムアウトが発生しないように、合計トランザクション存続時間タイムアウトに達する前に処理が完了できる十分な時間を割り当ててください。
そのため、必ず、
NON.ASF.RECEIVE.TIMEOUT メッセージ・リスナー・サービス・カスタム・プロパティーに指定した値が、
トランザクション・サービス・プロパティーの「合計トランザクション存続時間タイムアウト」に指定した値より小さく、
かつ、この 2 つのプロパティーの値の差が、メッセージ駆動型 Bean (MDB) の
onMessage() メソッドでメッセージの処理にかかる時間より大きくなるようにしてください。