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SIP の高可用性
SIP は、製品に組み込まれている高可用性機能を使用して、幅広い高可用性ソリューションを実現しています。
以下のトピックでは、どのように高可用性がこの製品に実装されているかについて説明します。
SIP の高可用性アーキテクチャーに関する考慮事項
- 各コンテナーは、状態複製と SIP トラフィックを処理できます。
- 状態複製と SIP プロトコルには、UDP (User Datagram Protocol)、伝送制御プロトコル (TCP)、および TLS (Transport Layer Security) が使用されます。
- 複製ドメイン内のすべてのサーバー間で、完全なセッション状態が複製されます。
- 各複製ドメインは、2 つのサーバーにある状態が最適です。 複製ドメインごとに 3 つのサーバーがある場合は、うまく作動しません。これは、各サーバーが、複製ドメイン内のすべてのセッション・データのコピーを保守する必要があるためです。しかし、障害が発生した場合は、残りのいずれのサーバーにおいても、サーバーの複製データの半分だけが活動化されます。
- ブレードあたりの SIP プロキシーの数は、IP スプレイヤーで構成されているクラスター・アドレスの数によって異なります。
SIP プロキシー構成に関する考慮事項
- 呼び出し状態情報は、SIP プロキシー・サーバーには保管されません。
- IP スプレイヤーが MAC 転送用に構成されている場合は、以下のようになります。
- SIP プロキシーは、IP スプレイヤーで構成された クラスター・アドレスに対応するループバック・アドレスで、listen する必要があります。
- IP スプレイヤー構成によって、ノード (またはブレード) あたりの SIP プロキシー・サーバーの数が規定されます。
- 各構成クラスター・アドレスは、 対応する SIP プロキシー・インスタンスを、 ノードあたり最大で 1 つしか持ちません。
コア・グループと、分散および整合性サービス (DCS)
コア・グループとは、高可用性アクティビティーを処理するプロセスのセットのことです。各コア・グループには、コア・グループ内で実行されているすべての singleton サービスを管理するコーディネーター機能があります。標準的な SIP デプロイメントには、単一のコア・グループしか必要ありません。非常に大規模なデプロイメントの場合 (例えば、セル・メンバーが 50 以上の場合)、複数のコア・グループが必要になる可能性があります。
コア・グループのコーディネーターは、以下のことを行います。
- すべてのグループ情報 (グループ名、グループ・メンバー、グループのポリシー、および各グループ・メンバーの状態) を維持します。
- グループ・メンバーに singleton サービスを割り当て、singleton サービスのフェイルオーバーを処理します。
コア・グループについて詳しくは、高可用性ドメイン・コア・グループに関する情報を参照してください。
DCS 障害の検出
コア・グループ障害検出の仕組みとアルゴリズムについて詳しくは、 コア・グループのディスカバリーおよび障害検出プロトコルに関する情報を参照してください。
DCS 障害の検出は、以下のようなものになります。
- 以下をモニターする調整可能ハートビート・メカニズムを使用するアクティブ障害検出
- ハートビート間の時間間隔
- 障害を宣言する前に失われたハートビートの数
- TCP KEEP_ALIVE / ソケット閉鎖