[IBM i]

パフォーマンス・データ収集サービスの使用

Collection Services は、WebSphere® Application Server for IBM® i のコンポーネントであり、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの Performance Monitoring Infrastructure (PMI) データを収集します。この PMI データは指定した間隔で収集され、その期間内のアクティビティーのスナップショットを表示します。

このタスクについて

以下のステップを実行して、WebSphere Application Server の Collection Services を有効にします。収集サービスを有効にすると、収集されたデータ情報が次の新しいデータベース・ファイルに書き込まれます。
  • QAPMWASCFG

    サーバー構成データ。このデータには、さまざまな WebSphere Application Server ジョブに関する情報が含まれます。 この情報は静的で、サーバーの稼働中に変更されることはありません。 サーバーごとに 1 つのレコードがあります。

  • サーバー・データ

    間隔ごとに各アクティブ・サーバー・ジョブに対して 1 つのレコードが作成されます。そのほとんどは、WebSphere Application Server PMI データおよびトランザクション・カウンターから得られるデータです。

  • アプリケーション・データ

    間隔ごとに各アプリケーション・モジュールに対して 1 つのレコードが作成されます。WebSphere Application Server PMI カウンターは、このファイルの多くのフィールドのソースです。 JavaServer Pages (JSP) セクションの各フィールドのデータは、提供されるアプリケーションで実行中のすべての JSP の合計を表わします。

  • QAPMWASEJB EJB データ

    このデータには、WebSphere Application Server 上で実行中の Enterprise JavaBeans (EJB) を使用したアプリケーションに関する情報が含まれます。 各レコードは、間隔ごとの各アプリケーション・モジュールに対するエンタープライズ Bean の 1 つのタイプを表わします。 特定の EJB タイプに対して Bean アクティビティーが 1 つもなければ、レコードは作成されません。
  • QAPMWASRSC

    プールされたリソース・データ。このデータには、WebSphere Application Server に関連してプールされたリソースに関する情報が含まれます。各レコードが、間隔ごとのプールされたリソースを表わします。プールされるリソースのタイプは、Java™ Database Connectivity (JDBC) 接続プール、J2EE Connector (J2C) 接続プール、またはスレッド・プールのいずれかです。すべてのフィールドが、プールされる各リソース・タイプに適用されるわけではありません。 リソースが存在しても使用されていない (作成、廃棄、割り振り、リターンが何もない) 場合は、 レコードは書き込まれません。

手順

  1. 収集サービスのカスタム・サービスをインストールして使用可能にします。
    1. IBM i コマンド行で以下のコマンドを入力して、Qshell 環境を開始します。
      STRQSH 
    2. 以下のコマンドを入力します。
      cd app_server_root/bin 
    3. 以下のコマンドを入力して、収集サービスのカスタム・サービスをインストールして使用可能にします。
      manageWASCollectionServices -profileName pName -server.name sName -enable
      ここで、pName は、管理される WebSphere Application Server プロファイルの名前で、sName は、管理されるアプリケーション・サーバーの名前です。
  2. 管理コンソールを使用して PMI を使用可能にし、レベルを設定します。
  3. アプリケーション・サーバーを停止して再始動します。
  4. 以下のステップを実行して、収集サービスを構成します。
    • IBM i コマンド行で、CFGPFRCOL (パフォーマンス収集の構成) と入力し、F4 キーを押します。
    • 管理コレクション・オブジェクト (コレクション・ライブラリーのパラメーター、LIB キーワード) を作成するために指定するコレクション・ライブラリーを記述します。
    • データベース・ファイルを自動的に作成するかどうか (データベース・ファイル作成のパラメーター、CRTDBF キーワード) を記述します。
  5. 以下のコマンドを入力して、パフォーマンス収集を開始します。
    STRPFRCOL
  6. 収集サービスを CRTDBF(*YES) を使用して構成した場合は、収集間隔ごとに、上に記載したすべてのファイルに対して新しいレコードが書き込まれます。 CRTDBF(*NO) を指定した場合は、データベース・ファイルは自動的には作成されず、CRTPFRDTA コマンドを使用して手動で作成する必要があります。以下に 2 つの例を挙げます。
    • すべての収集サービス・ファイルを作成するには、以下のコマンドを入力します。
      CRTPFRDTA FROMMGTCOL(MYLIB/Q123456789)
    • 新しい WebSphere Application Server ファイルのみを作成するには、以下のコマンドを入力します。
      CRTPFRDTA FROMMGTCOL(MYLIB/Q123456789)
      CRTPFRDTA FROMMGTCOL(MYLIB/Q123456789) CGY(*WAS)

次のタスク

Collection Services について詳しくは、IBM i and System i Information Center (http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter ) を参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tprf_collectionservices
ファイル名:tprf_collectionservices.html