タイマー・マネージャー

タイマー・マネージャーは、非同期 Bean アラーム・マネージャーおよび非同期有効範囲の機能を結合します。 そのためタイマー・マネージャーは、その作成時に、内部的に非同期有効範囲を使用して、タイマー・マネージャーのライフサイクル機能を提供します。

非推奨の機能 (Deprecated feature) 非推奨の機能 (Deprecated feature): 非同期 Bean および CommonJ Timer and WorkManager は、非推奨となった非同期スケジューリング機能です。非推奨になったこれらのスケジューリング機能は Concurrency Utilities for Java EE によって置き換えられました。バージョン 9 では、まだ非同期 Bean および CommonJ Timer and WorkManager をサポートしています。ただし、バージョン 9 資料では、Concurrency Utilities for Java EE が中心になっています。タイマー・マネージャーについて探している情報がバージョン 9 資料では見つからない場合は、バージョン 8.5.5 資料を参照してください。depfeat

タイマー・マネージャーは、Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名前空間で検索できます。 この機能は、非同期 Bean 有効範囲を介して取り出されるアラーム・マネージャーと異なります。タイマー・マネージャーを検索するたびに、新規の論理タイマー・マネージャーが戻されます。この論理タイマー・マネージャーは、他のすべてのタイマー・マネージャーとは独立に破棄することができます。

タイマー・マネージャーは、管理コンソールを介して、多くのスレッド・プールのメンバーを使用して構成できます。デプロイメントの場合は、アセンブリー時にこのタイマー・マネージャーをリソース参照にバインドできるので、アプリケーションはこのリソース参照を使用して、タイマー・マネージャーを検索できます。

タイマー・マネージャーの検索のための Java コードは、次のようになります。
InitialContext ic = new InitialContext();
TimerManager tm = (TimerManager)ic.lookup("java:comp/env/tm/TimerManager");

アラーム・リスナーおよびタイマー・リスナーをセットアップするためのプログラミング・モデルは異なっています。以下のコード例は、その違いを示したものです。

表 1. タイマー・リスナーのセットアップ. タイマー・リスナーをセットアップするためのプログラミング・モデル
非同期 Bean CommonJ
				public class ABAlarmListener implements 
AlarmListener {
	   		   	public void fired(Alarm alarm) {
	      	System.out.println(“Alarm fired. 
Context =” + alarm.getContext());
	  			}
		public class StockQuoteTimerListener implements TimerListener {
		String context; 
		String url;
	  	  public StockQuoteTimerListener(String context, String url){
	     	     this.context = context;
	     	     This.url = url;
	  }
	  	  public void timerExpired(Timer timer) {
	     System.out.println(“Timer fired. Context =”+ 
((StockQuoteTimerListener)timer.getTimerListener()).getContext());
	
	}
	   	   public String getContext() {
	    	    return context;
	   }
	}
注: CommonJ タイマー・マネージャーを使用する場合は、必ず java:app または java:global のコンテキスト内で application.xml のリソース参照を構成してください。例えば、application.xml ファイルは、以下のようなものになります。
<res-ref-name>java:app/env/timerManger</res-ref-name>
ibm-application-bnd.xml ファイルには、以下のようなものが含まれます。
<resource-ref-name="java:app/env/timerManager" binding-name="tm/default"/>
Spring 構成ファイルに類似した値が含まれることを確認してください。
value="java:app/env/timerManager"

トピックのタイプを示すアイコン 概念トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=casb_timemanager
ファイル名:casb_timemanager.html