ジョブ・マネージャーを使用して、Liberty インストールをターゲット・ホストにデプロイするジョブ、および管理するジョブをサブミットできます。
始める前に
Liberty は以下の機能を提供します。
- ジョブ・マネージャーのジョブを通した中央管理
- ジョブ・マネージャーを使用して、初期インストールから、更新、アンインストールまで、Liberty・リソース・デプロイメントのライフサイクル全体をサポートするジョブをサブミットすることができます。
- デプロイメント・マネージャーは必須ではありませんが、デプロイメント・マネージャーで使用可能なジョブ・マネージャー機能を使用して、Liberty サーバーとそのリソースを管理できます。
- 高速インストール
- Liberty・リソースを 1 つ以上の圧縮 (.zip) ファイルに保管し、「Liberty プロファイル・リソースのインストール」ジョブを実行して、それらのファイルを転送して解凍します。
- Liberty・リソースのインストールには、IBM Installation Manager などの正式なインストール・ツールは必要ありません。
- デプロイメントと保守を簡略化するために、多くの分離された Liberty・サーバー・インスタンス間で Software Development Kit (SDK)、ランタイム・バイナリー・ファイル、サーバー構成ファイル、およびアプリケーション・バイナリー・ファイルを共有することができます。
- ターゲット・ホスト上にエージェントが必要でないため、管理オーバーヘッドが削減されます。
- 非破壊的な更新により、任意のタイプの Liberty・リソースの新しいバージョンを容易にインストールすることができます。
古いバージョンのリソースと新しいバージョンのリソースを簡単に切り替えたり、複数のバージョンのリソースを並行して実行したりできます。
ジョブをサブミットするには、ジョブ・マネージャーで使用する ID に、管理者ロールまたはオペレーター・ロールの権限が付与されている必要があります。
ジョブをサブミットする前に、ジョブ・マネージャーを開始してください。ジョブ・マネージャー・ターゲット
の 1 つは、Liberty・ジョブを実行するための非管理対象ホストでなければなりません。非管理対象ホストであるターゲット
がない場合、ホストを登録してください。『ジョブ・マネージャーへのホスト・コンピューターの登録』を
参照してください。
管理コンソールの「新規ターゲット」ページ () でターゲット・ホストをジョブ・マネージャーに登録する際は、ユーザー認証のために、「インストール権限を持つ管理ユーザー」としてのオペレーティング・システム・ユーザー名と、パスワードまたは公開/秘密鍵情報を指定します。ジョブのサブミット時にユーザー名とセキュリティー・クレデンシャルを指定して、複数のホスト・ターゲットを選択した場合は、そのユーザー名とセキュリティー・クレデンシャルがすべてのターゲット・ホストに対して使用されます。
コンソールのユーザー ID とパスワードは、ターゲット・ホストでの認証に使用されません。
ベスト・プラクティス: ターゲット・ホストを登録するときに、コンソールで
「セキュリティー情報の保存」を選択したか、または、
registerHost コマンドで
saveSecurity を
true に設定した場合、ジョブをサブミットするときにオペレーティング・システムのユーザー名とセキュリティー・クレデンシャルを指定する必要はありません。
bprac
ベスト・プラクティス: ジョブを実行するターゲットの選択を簡単に行うには、管理コンソールまたは wsadmin を使用して適切なターゲット・グループを定義します。
その後、ジョブのサブミット時に、個々のターゲットを入力したり選択したりする代わりに、適切なターゲット・グループを選択します。
bprac
このタスクについて
このセクションのトピックでは、ジョブ・マネージャー・コンソールまたはデプロイメント・マネージャー・コンソールでジョブを実行して、Liberty・リソースをインストールする方法、
および、Liberty・サーバーを管理する方法に
ついて説明します。
実行できる
ジョブは、ホスト・ターゲットによってサポートされているジョブ、およびセキュリティー・クレデンシャルによって
異なります。
コンソールを使用する代わりに、AdministrativeJobs コマンド・グループ内の wsadmin コマンドを実行することもできます。管理ジョブのタイプに関するトピックを参照してください。
手順
- Liberty・リソースをインストールする前に、ジョブ・マネージャー規則を満たすディレクトリー構造で、必要な Liberty・リソースを含む 1 つ以上の圧縮 (.zip) ファイルを作成します。
この Libertyは、以下のいずれかの方法
で取得できます。
- WebSphere® Application Server Network Deployment のインストール中に、オプション機能である「WebSphere Application Server Liberty」を選択します。初期インストール時
にこのフィーチャーを組み込まなかった場合、
Installation Manager で「変更」機能を使用して、この
フィーチャーを追加できます。Liberty サーバーは app_server_root/wlp ディレクトリーにインストールされます。
- .zip ファイルを https://developer.ibm.com/wasdev/ からダウンロードします。
Liberty リソースのパッケージ化で、複数の異なるデプロイメント・トポロジー用に適切な構造の圧縮 (.zip) ファイルを作成する方法を説明しています。
その他の概要と例については、IBM Education Assistant のモジュールおよびラボを参照してください。
Software Development Kit (SDK) または Java ランタイム環境 (JRE) は、
Libertyには組み込まれていませんが、サーバーおよびサーバー管理ジョブの実行には必要です。
ジョブ・マネージャーを使用して SDK または JRE をターゲット・ホストにデプロイするか、あるいは、ターゲット・ホストに既にインストール済みの SDK または JRE を使用してください。
- Liberty インストールの変数を設定します。
WLP_WORKING_DIR WebSphere 変数には、絶対パスを指定します。
お使いのデプロイメント・トポロジーによっては、WLP_SHARED_DIR WebSphere 変数および WLP_ADDITIONAL_DIRS WebSphere 変数の定義が必要な場合があります。これらの変数のいずれにも相対パスは指定しないでください。
- オプション: Liberty サーバーで serverStatus-1.0 機能を使用すると、サーバーから STATUS_LISTENER_ADDRESS ポートに状況が自動的に送信されます。STATUS_LISTENER_ADDRESS ポート番号
を変更するには、デプロイメント・マネージャー・コンソールの
「ポート」ページ () またはジョブ・マネージャー・コンソールの「ポート」ページ () を使用します。
Liberty リソースをインストールした後に STATUS_LISTENER_ADDRESS ポート番号を変更すると、前にインストールした Liberty リソースから状況を自動的に受信しなくなります。
- Liberty プロファイル・リソースをインストールする
ジョブを実行します。
- 既存の Liberty・リソースをジョブ・マネージャーに登録する必要がある場合、インベントリー・ジョブを実行します。
Liberty サーバー用の変数の設定 に、インベントリー・ジョブの実行時に検索されるディレクトリーの構成方法が説明されています。
- Liberty サーバーおよびリソースを管理する以下のジョブを実行します。
次のタスク
ジョブをサブミットした後、「ジョブ状況」ページに
進み、ジョブ ID をクリックしてジョブ状況を表示します。ジョブが正常に完了していない場合は、ジョブの実行の結果発生したエラー・メッセージを確認して、エラー条件を修正し、ジョブを再度サブミットします。
ジョブ
が正常に実行された場合、をクリックして、ターゲット・リソースのリストに Liberty リソースが
含まれていることを確認できます。