ジョブ・マネージャーを使用したクラスターの始動

柔軟な管理環境では、「クラスターの始動」ジョブをサブミットして、ジョブ・マネージャーの管理対象ターゲットにあるクラスターを始動することができます。

始める前に

ジョブ・マネージャーおよび管理対象ターゲットを開始します。 始動するクラスターは、ジョブ・マネージャーの管理対象リソースになっている必要があります。 ターゲットのクラスターは、1 つ以上のクラスター・メンバーを保有している必要があります。 クラスター・メンバーが存在しないクラスターを始動することはできません。

クラスターを正常に始動するには、デプロイメント・マネージャーのノードの同期化が必要な場合があります。 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールの「ノード」ページを使用して、ノードの同期化を行うことができます。「システム管理」 > 「ノード」 > 「同期化」とクリックします。

ジョブをサブミットするには、ジョブ・マネージャーで使用する ID に、管理者ロール またはオペレーター・ロールの権限が付与されている必要があります。ジョブをサブミットするときに、ターゲットでの認証および許可のためにユーザー名とパスワードを指定できます。複数のターゲットにジョブをサブミットする場合は、そのユーザー名とパスワード、またはサブミットする者のクレデンシャルは、ジョブのすべてのターゲットに適合するものでなければなりません。

このタスクについて

ジョブ・マネージャーまたはデプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、1 つ以上の管理対象ターゲット上にあるクラスターを始動することができます。コンソールから「クラスターの始動」ジョブを選択し、ジョブ・オプションを指定し、サマリーを確認して、ジョブをサブミットします。

クラスターを始動すると、そのクラスターのメンバーになっているすべてのアプリケーション・サーバーが自動的に始動します。

コンソールを使用する代わりに、AdministrativeJobs コマンド・グループ内の startCluster ジョブ・スクリプトを実行することもできます。管理ジョブのタイプに関するトピックを参照してください。

手順

  1. 管理コンソールのナビゲーション・ツリーから、「ジョブ」 > 「サブミット」の順でクリックします。
  2. クラスターを始動するジョブを選択します。
    1. リストから「クラスターの始動」ジョブ・タイプを選択します。
    2. オプションでジョブの説明を指定します。
    3. 「次へ」をクリックします。
  3. ジョブ・ターゲットを選択します。
    1. リストからターゲットのグループを選択するか、または「ターゲット名」を選択します。
    2. ターゲット名」を選択した後は、クラスターが常駐しているターゲットを指定して「追加」をクリックするか、「検索」をクリックして、「ターゲットの検索」ページで選択したターゲットを指定します。
    3. ユーザー認証が必要な場合は、ユーザー名、パスワード、またはその他必要な認証値を指定します。
    4. 「次へ」をクリックします。
  4. クラスターの始動ジョブのパラメーターを指定します。
    1. クラスター名」に、始動するクラスターの名前を指定します。

      ターゲットにある既存クラスターの名前を参照するには、「ジョブ・パラメーターの指定」ページで「検索」をクリックします。 「ターゲット・リソースの検索」ページでターゲット・ターゲットを指定し、「検索」をクリックします。

      例えば、管理対象ターゲット myCellManager01 にある cluster2 という名前のクラスターを始動するとします。 次のように名前を指定します。
      cluster2
    2. クラスターの始動操作を、1 度に 1 メンバーずつクラスター全体に対して実行する場合は、「Ripple 始動 (Ripple start)」(true) を選択します。

      それ以外の場合は、このフィールドは空のままにします。デフォルトはクリア (false) です。

    3. オプションで、「タイムアウト (分数) (Timeout in minutes)」に、クラスターの状態が戻されるまでクラスターの始動を待機する最大時間を、分単位で指定します。
    4. 「次へ」をクリックします。
  5. ジョブをスケジュールします。

    指定する日時は ジョブ・マネージャーに関連しています。

    1. オプションで、ジョブの終了時に通知を送信する宛先の電子メール・アドレスを 1 つ以上指定します。

      複数の電子メール・アドレスを指定する場合は、コンマで区切ります。

    2. ジョブがサブミットに対して利用可能になる時間を選択します。
    3. ジョブの有効期限を選択します。
    4. オプションで、ジョブが再帰する間隔、間隔の開始日時、および間隔の 終了日時を指定します。
    5. 「次へ」をクリックします。
  6. サマリーを確認して「終了」をクリックし、ジョブをサブミットします。

タスクの結果

ターゲットがジョブを実行し、クラスターとクラスター・メンバーの始動を試行します。

次のタスク

「ジョブ状況」ページでサーバー始動ジョブの ID をクリックし、ジョブ状況を表示します。状況のリフレッシュ・アイコン ジョブ状況の「クリックすると表示を更新できます」アイコン をクリックして、表示されている状況をリフレッシュします。

ジョブが正常に実行されていない場合は、そのジョブの実行結果として出されたエラー・メッセージを表示します。 クラスターを正常に始動するには、その前にデプロイメント・マネージャーのノードを同期化する必要がある場合があります。エラー状態を修正したら、ジョブを再度サブミットしてください。

ジョブが正常に実行されると、「ターゲット・リソース」ページでそのクラスターの状況が RUNNING になります。リソースの状況を表示するには、「ジョブ」 > 「ターゲット・リソース」 > resource_name とクリックします。

クラスターが始動すると、そのクラスターのメンバーも始動します。 「ターゲット・リソース」ページにクラスターは RUNNING と表示されているのに、クラスター・メンバーの状況は 停止済み になっている場合は、「状況」ジョブまたは「インベントリー」ジョブをサブミットします。 どちらのジョブも管理対象リソース上のデータをリフレッシュします。 クラスター・メンバーの状況が 停止済み のままの場合は、「サーバーの始動」ジョブをサブミットして、クラスター・メンバーを始動します。


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