クライアントに関して使用される用語
WebSphere® Application Server によって提供されるクライアントと、ユーザーが開発するクライアント・アプリケーションとに関する記述では、似通った用語が使用されます。 このトピックで説明する用語は、他のクライアント関連情報の理解に役立ちます。
- Application Client
- Application Client for WebSphere Application Server は、さまざまなクライアントをインストールするために使用できるパッケージです。
また、Application Client は、Application Server がインストールされていないシステム上の Java™ EE クライアントおよび Java シン・クライアント用のランタイムを形成します。
- client
- アプリケーションが実行されるフレームワークとなるものであり、これによりアプリケーションはアプリケーション・サーバー上の情報にアクセスできます。
クライアントは、Application Client for WebSphere Application Server の一部として提供されるか、または WebSphere Application Server のインストールの一部として提供されます。
クライアントは、「アプリケーション・クライアント」と呼ばれる場合があります。
- クライアント・アプリケーション
- アプリケーション・サーバー上の情報にアクセスするためにユーザーが開発するアプリケーション・プログラム。 アプリケーションは、1 つ以上のクライアントによって提供されるフレームワークを基に構築されます。
- Java EE クライアント
- Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) クライアントは、Application Client インストールまたは WebSphere Application Server インストールのランタイム環境を Java EE モードで使用しています。
Java EE クライアントは、ランタイム環境でクライアント・コンテナーを使用して、Java EE クライアント・アプリケーションで使用するセキュリティー、トランザクション、ネーミング、データベース・アクセスなどのシステム・サービスに対するアクセスを簡略化します。
Java EE クライアントは、「Java EE アプリケーション・クライアント」または「J2EE アプリケーション・クライアント」と呼ばれる場合があります。
- Java シン・クライアント
- Java シン・クライアントは、Application Client インストールまたは WebSphere Application Server インストールのランタイム環境を使用する Java Platform, Standard Edition (Java SE) モードです。Java シン・クライアント・ランタイム環境は、オブジェクト解決、セキュリティー、Reliability Availability and Serviceability (RAS)、およびその他のサービスについて、フル機能の Java SE クライアント・アプリケーションに必要なサポートを提供します。
ただし、Java シン・クライアントは、これらのサービスへのアクセスを容易にするクライアント・コンテナーはサポートしません。
Java シン・クライアントは、「Java シン・アプリケーション・クライアント」と呼ばれる場合があります。
- スタンドアロン・シン・クライアント
- 単独で使用することも、他の機能を提供するために他の 1 つ以上のスタンドアロン・シン・クライアントとともに使用することもできる、小規模で組み込み可能な Java SE クライアント。 スタンドアロン・シン・クライアントは組み込み可能な JAR ファイルとして提供され、「IBM® Thin Client for 機能」のような名前が付いています。例えば、「IBM Thin Client for Java Messaging Service (JMS)」のようになります。