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作業要求のアドレス・スペース管理
この製品は、ワークロード管理 (WLM) の別プログラムを使用して、作業要求のパフォーマンス・コンテキストを伝搬します。 各トランザクションには 独自の別プログラムがあり、トランザクションはそのサービス・クラスに従って管理されます。
キュー・マネージャーとしてワークロード管理によって表示されるサーバーのコントローラーは、 クライアント要求に関連付けられている別プログラムを使用して、 作業の優先順位を管理します。作業の優先順位が高い場合、ワークロード管理はその作業をサーバー内の優先順位が高いサーバントに渡すことができます。 作業の優先順位が低い場合、ワークロード管理はその作業を優先順位が低いサーバントに渡すことができます。 同じサーバー内で優先順位に従って作業を分割するという効果があります。

- 製品が独自の一連の規則を使用して、ネットワークからのクライアント要求に対応する別プログラムを作成します。
- IBM® HTTP Sever などのいくつかのサブシステムは、別プログラムを作成して、アプリケーション・サーバーに渡します。 このアプリケーション・サーバーは、同様に別プログラムを次のアプリケーション・サーバーに渡します。
- 製品は、バッチ・ジョブをリモート・クライアントであるかのように処理します。
ワークロード管理にパフォーマンス・コンテキストを伝えるには、 以下の作業修飾子に従って、ご使用のシステムでワークロードを分類しなければなりません。
作業修飾子の 省略形 | 作業 修飾子 | 対応する製品エンティティー |
---|---|---|
CN | 集合名 | クラスター名 |
UI | ユーザー ID | 作業を実行中のユーザー ID |
分類規則およびワークロード修飾子について詳しくは、トピック『z/OS ワークロードの分類』および z/OS 資料「 z/OS MVS™ 計画: ワークロード管理」を参照してください。
クライアント・ワークロードに加えて、製品ランタイム・サーバーおよびご使用のビジネス・アプリケーション・サーバーのパフォーマンスについて考慮しなければなりません。 一般的に、サーバー・コントローラーは作業ルーターとして振る舞うため、 優先順位が高くなければなりません。ワークロード管理はサーバントを動的に開始および停止するため、 サーバントも、素早く初期化するためには、優先順位が高くなければなりません。 サーバントは初期化を行うと、クライアントの別プログラムの優先順位に従って作業を実行するため、 ユーザーが割り当てるサーバントの優先順位は、初期化後は意味を持ちません。
まとめとして、以下のテーブルを使用して、各クラスのパ フォーマンス・ゴールを設定します。
以下を分類している場合 | ... 割り当て先 | 説明 |
---|---|---|
ロケーション・サービス・デーモン | SYSSTC、 または高速で重要度の高い STC | システムは、 これを始動済みタスクとして処理し、作業要求を素早くルーティングしなければなりません。 |
コントローラー | SYSSTC、 または高速で重要度の高い STC | コントローラーは 素早く作業をルーティングしなければなりませんが、ご使用のビジネス・アプリケーション・サーバーの優先順位と システム内の他の作業とのバランスを取らなければなりません。 |
サーバント | コントローラーよりも低速で重要度が低い STC | サーバントはコントローラーよりも重要度が低いため、サーバントにはコントローラーよりも低いゴールを割り当てる必要があります。![]() |
アプリケーション環境 | CB 分類規則の使用、応答時間の目標パーセンテージ、 例えばトランザクションの 80% を 25 秒で完了する。 | |
クライアント・アプリケーション | 長時間実行するアプリケーションでは、 システム上の他の作業に関する速度目標を使用する必要があります。 |