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WebSphere プラグインでのトレースの構成
トレースを構成することで、環境から収集するトレース情報を定義できます。
このタスクについて
プラグインでは、要求処理と制御処理の 2 種類の処理が行われます。要求処理は、HTTP 要求の処理、または元のサーバーからの HTTP 応答の処理に必要なロジックで構成されています。制御処理は、要求処理カテゴリーに該当しないすべての処理です。例えば、ルーティング情報を検出するための REST サービスとの通信はすべて制御処理としてみなされます。
- デフォルト・トレース階層
- デフォルト・トレース仕様が設定されると、制御トレース仕様が使用されます。
- デフォルト・トレース仕様が設定されないと、NOTICE トレース・レベルが使用されます。
- 要求トレース階層
- ルールが要求に一致する場合、そのルールのトレース仕様が使用されます。
- DefaultRequestTraceSpec プロパティーが設定されている場合にルールが要求に一致しないと、DefaultRequestTraceSpec プロパティーのトレース仕様が使用されます。
- DefaultRequestTraceSpec プロパティーが設定されていないが、制御トレース仕様が設定されている場合にルールが要求に一致しないと、制御トレース仕様が使用されます。
- これらのいずれの仕様も設定されていない場合、NOTICE トレース・レベルが使用されます。
副次式ビルダーは、AND、OR、NOT、および括弧によるグループ化を使用して、副次式から複雑なルール条件を作成する場合に使用します。 変更を適用すると、ルール・ビルダーはルールの妥当性を検証し、一致しない括弧やサポートされていない論理演算子があると警告を出します。
オペランドは種別ルールの一部であり、ランタイムがルールをジョブにマッチングするために使用します。例えば HTTP に等しいプロトコル・タイプを指定すると、ランタイムは、プロトコル・タイプが HTTP であるジョブを検索します。次のリストに、オペランドの選択肢を示します。
オペランド | 構文 | 説明 |
---|---|---|
仮想ホスト |
virtualhost | Web アプリケーションを特定のホスト名に対して構成するために使用される要求の仮想ホスト・ターゲット。 |
仮想ポート |
numeric | Web アプリケーションを特定のポートに対して構成するために使用される要求の仮想ポート・ターゲット。 |
URI |
uri | Uniform Resource Identifier 要求のパスを識別できるようにします。URL が http://host:port/path?p1=v1 の場合、パスは path です。 |
ユーザー ID |
userid | 要求を送信した認証ユーザーのユーザー ID を返します。 |
グループ ID |
groupingid | 要求を送信した認証ユーザーのグループ名のリストを返します。 |
要求照会パラメーター名 |
queryparm$<name> | ヘッダー名と値。 例えば、式 queryparm$timezone='EST' は要求をテストし、その要求に、名前が timezone、値が EST の HTTP 照会パラメーターが含まれているかどうかを確認します。照会パラメーターが存在するかどうかをテストするには、次のいずれかの形式を使用します。
|
要求ヘッダー名 |
header$<name> | ヘッダー名と値。 例えば、式 header$Host='localhost' は要求をテストし、値が localhost の HTTP ホスト・ヘッダーがその要求に含まれているかどうかを確認します。ホスト・ヘッダーが存在するかどうかをテストするには、次のいずれかの式を使用します。
|
Cookie ヘッダー名 |
cookie$<name> | Cookie 名。 例えば、式 cookie$My_Cookie_Name='My_Cookie_Value' は要求をテストし、名前が My_Cookie_Name、値が My_Cookie_Value の Cookie がその要求に含まれているかどうかを確認します。特定の Cookie が存在するかどうかをテストするには、次のいずれかの式を使用します。
|
HTTP メソッド |
HTTPMethod | 要求の HTTP メソッド。有効な値は、POST、GET、PUT、および DELETE です。 |
クライアント・ホスト |
clienthost | 完全修飾クライアント・ホスト名。この値は、インターネット・プロトコル (IP) コマンドのホスト名です。このオペランドは、数値演算子 (>、>=、<、<= など) をサポートしていません。 |
クライアント IPV4 |
clientipv4 | インターネット・プロトコル・バージョン 4 (IPv4) のドット付きクワッド・アドレス・タイプ (n.n.n.n) を使用したクライアントの IP アドレス。 |
クライアント IPV6 |
clientipv6 | Request for Comments 1924 (RFC 1924) に準拠した、クライアント・コンピューターのインターネット・プロトコル・バージョン 6 (IPv6) 128 ビット・アドレス・タイプ (x:x:x:x:x:x:x:x)。 |
サーバー・ホスト |
serverhost | サーバーの完全修飾ホスト名。 このオペランドは、数値演算子 (>、>=、<、<= など) をサポートしていません。 |
サーバーIPV4 |
serveripv4 | IPv4 ドット付きクワッド・アドレス・タイプ n.n.n.n を使用した、サーバー・コンピューターの IP アドレス。 |
サーバー IPV6 |
serveripv6 | RFC 1924 に準拠した、サーバー・コンピューターの IPv6 128 ビット・アドレス・タイプ ( x:x:x:x:x:x:x:x)。 |
ポート |
ポート | 要求を受け取った listen ポート。 |
プロトコル |
protocol | 要求を伝送する通信プロトコル。現在サポートされているプロトコルは、HTTP、HTTPS、SOAP、および SOAPS です。 |
時間 |
time | 特定の要求を履行する必要がある日付と時刻を定義するために使用します。StartTime と EndTime という 2 つのオプション・フィールドがあります。 定義された時間枠外で要求が受信された場合、その要求は処理されません。 「開始時刻」フィールドと「終了時刻」フィールドの形式は dayOfWeek/dayOfMonth/month/year::hour:minute:second です。 例えば、2007 年 4 月 11 日、木曜日午後 1:03:45 は次のように指定されます。 Thu/11/Apr/2007::13:03:45 どのフィールドでもワイルドカード (値は *) を使用できます。 例えば、毎月 1 日は */1 と指定します。 dayofWeek の値は Sun、Mon、Tue、Wed、Thu、Fri、Sat です。dayOfMonth の値は 1 から 31 です。 month の値は、12 カ月を表す非数値の値 (Jan、Feb、Mar、Apr、May、Jun、Jul、Aug、Sep、Oct、Nov、Dec) です。 year の値は、年を示す 4 桁の数字です。例えば、2007などです。 hour の値は、24 時間クロックの時間です。例えば午前 8 時は ::8 と表します。minute と second は 0 から 59 の整数です。 スラッシュ (/) とダブル・コロン (::) は日付パラメーターを区切るために使用し、コロン (:) は時刻パラメーターを区切るために使用します。time オペランドが使用されるルール全体の結果のブール値によって、実行するルーティング・アクションが決定されます。 |
パーセンテージ |
percentage$<val> | パーセンテージ・オペランドは、時間の固定パーセンテージを true に評価します。 例えば percentage$50 は、時間のパーセンテージが平均で 50% の場合に true に評価されます。 |
ランプアップ |
rampup$<startTime>$<completionTime>
|
rampup オペランドは、時間の可変パーセンテージを true に評価します。このオペランドは、<startTime> より前の場合は常に false に評価され、<completionTime> より後の場合は常に true に評価されます。
時間が <startTime> から <completionTime> に進行するにつれ、このオペランドが true に評価される確率が線形的に高まります。 <startTime> と <completionTime> の形式は day/month/year::hour:min:sec です。 day は日、month は月 (Jan、Feb、Mar、Apr、May、Jun、Jul、Aug、Sep、Oct、Nov、Dec)、year は 4 桁の年、hour は 24 時間クロックの 2 桁の時間、min は 2 桁の分、sec は 2 桁の秒です。以下に例を示します。 rampup$01/Jan/2007::08:00:00$01/Jan/2007::17:00:00 は、2007 年 1 月 1 日午前 8 時の時点では時々 true に評価され、同日午後 5 時のランプアップ完了時刻の時点では常に true に評価されます。 |
選択する演算子に応じて、作成する副次式の値を入力します。すべての演算子がブール値に評価されます。演算子では大/小文字が区別されません。ANDは AnD と同等です。
オペレーター | 説明 |
---|---|
Equals Ignore Case (EQUALSIGNORECASE) | 等価演算子 (大/小文字を無視) です。ストリングの大/小文字は無視されます。'ABC' EQUALSIGNORECASE 'abc' は true です。('ABC' = 'abc') は false です。 |
Not Equals (< >) | 非統合演算子は、オペランド値が入力された値と等しくないことを表します。 |
In (IN) |
|
Like (LIKE) | ストリング・オペランド値のパターン・マッチングを表します。値のパターン・マッチングの開始位置にワイルドカード文字 (%) が含まれている必要があります。 例えば以下の式があるとします。
この式は、blanca という単語と、blanca で終わるすべての単語に一致します。また、以下の式があるとします。
この式は、blanca という単語と、blanca で始まるすべての単語に一致します。
以下の式があるとします。
この式は、blanca という単語と、トークン blanca が組み込まれているすべての単語に一致します。 |
Like Ignore Case (LIKEIGNORECASE) | この演算子は、ストリング・オペランド値のパターン・マッチングを表します。ストリングの大/小文字は無視されます。 |
Is Not Null (IS NOT NULL) | 照会の妥当性検査で、要求されたパラメーターが存在することを示します。 |
Concatenate (+) | この演算子は 'abc'+'def' を 'abcdef' と評価します。 |
Like In (LIKEIN) | この演算子は、string likein (string1, string2, string3,...) では、likein に先行するストリングが (stringN) の 1 つ以上のストリングと一致する場合に true と評価します。 |
Is Null (IS NULL) | 照会の妥当性検査で、要求されたパラメーターが存在しないことを示します。オペランドに NULL 値が含まれているかどうかをテストします。 |
Equals ( = ) | 等価演算子は、大/小文字を区別した一致を表します。 |
Greater Than (>) | 標準論理演算結果に評価します。 |
Greater Than or Equals (>=) | 標準論理演算結果に評価します。 |
Less Than (<) | 標準論理演算結果に評価します。 |
Less Than or Equals (<=) | 標準論理演算結果に評価します。 |
Between (BETWEEN) | AND とともに使用して、特定範囲の値 (最初の (低い) 値と最後の (高い) 値を含む) を選択します。 この 2 つの演算子は、数値と日付値に使用します。 |