サーバー構成スクリプト

スクリプト・ライブラリーは、アプリケーション・サーバーの構成を自動化するための複数のスクリプト・プロシージャーを提供します。アプリケーション・サーバー・スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバー、Web サーバー、および汎用サーバーを作成します。各スクリプトを個別に実行することも、いくつかのプロシージャーを組み合わせて、ご使用の環境に合わせたカスタム自動化スクリプトを作成することもできます。

すべてのサーバー管理スクリプト・プロシージャーは、app_server_root/scriptLibraries/servers/V70 ディレクトリーにあります。 引数を設定しない場合には、"" という構文のように、引数の値として空ストリングを指定してください。

以下のスクリプト・プロシージャーを使用して、アプリケーション・サーバーを管理します。

createApplicationServer

このスクリプトは、ご使用の環境に新規のアプリケーション・サーバーを作成します。 インストールのプロセスにおいて、製品によりデフォルト・アプリケーション・サーバー server1 が作成されます。 実稼働環境でのアプリケーションのサービス提供のニーズに対処するために、 ほとんどのインストールで複数のアプリケーション・サーバーが必要になります。

表 1. createApplicationServer 引数の説明. ノード名、サーバー名、およびテンプレート名を指定して、このスクリプトを実行します。
引数 説明
nodeName アプリケーション・サーバーの作成先となるノードの名前を指定します。
serverName 作成するサーバーの名前を指定します。
templateName 希望に応じて、アプリケーション・サーバーを作成するために使用するテンプレートを指定します。

構文

AdminServerManagement.createApplicationServer(nodeName, serverName, templateName)

使用例

AdminServerManagement.createApplicationServer("myNode", "myServer", "default")

createAppServerTemplate

このスクリプトは、ご使用の構成に新規のアプリケーション・サーバー・テンプレートを作成します。サーバー・テンプレートは、新規アプリケーション・サーバーの構成設定の定義に使用されます。 新規アプリケーション・サーバーを作成する場合、デフォルト・サーバー・テンプレート、 または、他の既存のアプリケーション・サーバーに基づいてあらかじめ作成しておいたテンプレートのいずれかを選択します。 サーバーの作成時に異なるテンプレートを指定しない場合は、デフォルトのテンプレートを使用します。

表 2. createAppServerTemplate 引数の説明. ノード名、サーバー名、および新規テンプレート名の引数を指定して、このスクリプトを実行します。
引数 説明
nodeName テンプレート作成元のサーバーに対応するノードを指定します。
serverName テンプレート作成元のサーバー名を指定します。
newTemplateName 作成する新規テンプレートの名前を指定します。

構文

AdminServerManagement.createAppServerTemplate(nodeName, serverName, newTemplateName)

使用例

AdminServerManagement.createAppServerTemplate("myNode", "myServer", "myNewTemplate")

createGenericServer

このスクリプトは、構成内に新しい汎用サーバーを構成します。 汎用サーバーとは、アプリケーション・サーバーによって管理されるが、アプリケーション・サーバーによって提供されないサーバーのことです。 引数を設定しない場合には、"" という構文のように、引数の値として空ストリングを指定してください。

表 3. createGenericServer 引数の説明. ノード名、新規サーバー名、テンプレート名、始動コマンドのパスと引数、作業ディレクトリー、および停止コマンドのパスと引数を指定して、 このスクリプトを実行します。
引数 説明
nodeName サーバーの作成先となるノードの名前を指定します。
newServerName 作成するサーバーの名前を指定します。
templateName 希望に応じて、サーバーを作成するために使用するテンプレートを指定します。
startCmdPath 希望に応じて、この汎用サーバーの始動時に実行されるコマンドのパスを指定します。
startCmdArguments 希望に応じて、この汎用サーバーの始動時に startCommand に渡す引数を指定します。
workingDirectory 希望に応じて、この汎用サーバーの作業ディレクトリーを指定します。
stopCmdPath 希望に応じて、この汎用サーバーの停止時に実行されるコマンドのパスを指定します。
stopCmdArguments 希望に応じて、この汎用サーバーの停止時に stopCommand パラメーターに渡す引数を指定します。

構文

AdminServerManagement.createGenericServer(nodeName, newServerName, templateName, 
startCmdPath, startCmdArguments, workingDirectory, stopCmdPath, stopCmdArguments)

使用例

[Windows]
AdminServerManagement.createGenericServer("myNode", "myServer", 
 "default", "", "", "c:¥temp", "", "")
[AIX][Linux][HP-UX][Solaris][IBM i][z/OS]
AdminServerManagement.createGenericServer("myNode", "myServer", 
 "default", "", "", "/temp", "", "")

createWebServer

このスクリプトは、ご使用の構成に Web サーバーを構成します。アプリケーション・サーバーは、Web サービスと連動して作動し、サーブレットなど動的コンテンツへの要求を Web アプリケーションから処理します。Web サーバーは、Web サーバー・プラグインを使用して、アプリケーション・サーバーとのパーシスタント HTTP 接続および HTTPS 接続を設定および保守します。引数を設定しない場合には、"" という構文のように、引数の値として空ストリングを指定してください。

表 4. createWebServer 引数の説明. ノード名、新規サーバー名、ポート番号、サーバーのインストール先ルート、プラグインのインストール先ルート、構成ファイルのパス、 Windows オペレーティング・システムのサービス名、エラー・ログのパス、アクセス・ログのパス、および Web プロトコル・タイプを指定して、このスクリプトを実行します。
引数 説明
nodeName Web サーバーが定義されているノードの名前を指定します。
newServerName 作成する Web サーバーの名前を指定します。
port 希望に応じて、Web サーバーの状況を ping するためのポートを指定します。
serverInstallRoot 希望に応じて、Web サーバーのインストール先の完全修飾パスを指定します。このフィールドは、IBM® HTTP Server を使用している場合は必須です。 他のすべての Web サーバーの場合、このフィールドは必要ではありません。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーに関して何らかの管理機能を使用可能にする場合は、インストール・パスが必要です。
pluginInstallPath Web サーバー・プラグインのインストール・パスを指定します。
configFilePath Web サーバーの構成ファイルを指定します。 ファイルのディレクトリーだけでなく、ファイルを指定します。 アプリケーション・サーバーは、デフォルトで plugin-cfg.xml ファイルを生成します。 構成ファイルは、Web サーバーのアプリケーション、アプリケーション・サーバー、 クラスター、および HTTP ポートを識別します。Web サーバーは、このファイルを使用して、さまざまな アプリケーション・サーバー上のデプロイされたアプリケーションにアクセスします。
[Windows]windowsServiceName [Windows]

Web サーバーの Windows オペレーティング・システム名を指定します。

errorLogPath エラー・ログ・ファイルの場所を指定します。
accessLogPath アクセス・ログ・ファイルの場所を指定します。
webProtocol Web サーバーの通信用に使用するプロトコルを指定します。セキュリティーの高い方法で Web サーバーと通信するには、HTTPS プロトコルを使用します。デフォルトは HTTP です。

構文

AdminServerManagement.createWebServer(nodeName, newServerName, port, 
 serverInstallRoot, pluginInstallPath, configFilePath, 
 [Windows]windowsServiceName, errorLogPath,   accessLogPath, webProtocol)

使用例

AdminServerManagement.createWebServer("myNode", "myWebServer", "", "", "", "", "", "", "", "" )

deleteServer

このスクリプトは、アプリケーション・サーバー構成からサーバーを削除します。

表 5. deleteServer 引数の説明. ノード名およびサーバー名を指定して、このスクリプトを実行します。
引数 説明
nodeName 対象のノードの名前を指定します。
serverName 削除するサーバーの名前を指定します。

構文

AdminServerManagement.deleteServer(nodeName, serverName)

使用例

AdminServerManagement.deleteServer("myNode", "myServer")

deleteServerTemplate

このスクリプトは、構成からサーバー・テンプレートを削除します。

表 6. deleteServerTemplate 引数の説明. テンプレート名を指定して、このスクリプトを実行します。
引数 説明
templateName 削除するテンプレートの名前を指定します。

構文

AdminServerManagement.deleteServerTemplate(templateName)

使用例

AdminServerManagement.deleteServerTemplate("newServerTemplate")

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