管理対象ノードと非管理対象ノード
ノード とは、管理対象サーバーの論理グループです。
ノードは通常、識別可能な IP ホスト・アドレスを持つ論理的または物理的なコンピューター・システムに対応しています。ノードは、複数のコンピューターの範囲に設けることはできません。
デフォルトでは、ノード名は、コンピューターのホスト名 (例えば、MyHostNode01) に基づいています。
製品インストールの際に作成されるデフォルト・プロファイル用のノード名は、サーバーの短縮ホスト名です。
デプロイメント・マネージャー・プロファイルではない新規プロファイルを生成する場合、ノード名はデフォルトで hostName_profileName が使用されます。
ノードは、管理対象または非管理対象にすることができます。 非管理対象ノードには、そのサーバーを管理するノード・エージェントまたは管理エージェントがないのに対して、管理対象ノードには、それらのエージェントがあります。 アプリケーション・サーバーおよびサポートされる Web サーバーは、どちらも非管理対象ノードまたは管理対象ノードに配置することができます。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバーは、1 つの非管理対象ノードです。 アプリケーション・サーバー・ノードは、セルに統合されるか、管理エージェントに登録されると、管理対象ノードになります。
アプリケーション・サーバー・ノードをデプロイメント・マネージャー・セルに統合して管理対象ノードを作成すると、ノード・エージェントが自動的に作成されます。 ノード・エージェント・プロセスは、ノード上のアプリケーション・サーバー構成およびサーバーを管理します。
アプリケーション・サーバー・ノードを管理エージェントに登録して管理対象ノードを作成する場合、アプリケーション・サーバーは、統合されていないアプリケーション・サーバー・ノードでなければなりません。 管理エージェントは、1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ノードをモニターおよび制御する単一のインターフェースです。そのため、アプリケーション・サーバーは、アプリケーションを実行するためにのみ使用できます。 単一のインターフェースを使用することで、すべてのアプリケーション・サーバーにおいて、管理サービス実行のオーバーヘッドが削減されます。
セル内の管理対象ノードには、WebSphere® Application Server、Java™ Message Service (JMS) サーバー (バージョン 5 ノードのみ)、Web サーバー、または汎用サーバーを配置できます。 セル内にあるのではなく、管理エージェントに登録されている管理対象ノードには、 アプリケーション・サーバー、Web サーバー、および汎用サーバーを配置できます。
非管理対象ノードは、サポートされる Web サーバーがその非管理対象ノード上のみに定義されている場合に、セル内に存在できます。 非サポート Web サーバーは、非管理対象ノード上にのみ存在でき、セル内に存在することはできません。
管理エージェントに登録される管理対象ノードを作成する場合には、コマンド行のみを使用します。
- 管理コンソール
- コマンド行
- 管理スクリプト
- Java プログラム
z/OS® システムでは、
デフォルトのノード・グループ DefaultNodeGroup は、デプロイメント・マネージャー・ノードおよび同じシスプレックスのセル内の他のすべてのノードのシスプレックス・ノード・グループです。異なるシスプレックスの z/OS システム・ノードは、このノード・グループのメンバーにはなることはできません。そのシスプレックスのシスプレックス・ノード・グループのメンバーである必要があります。
セルに明示的ノード・グループを指定するか、デフォルトを受け入れるかどうかにかかわらず、ノード・グループ・メンバーシップ規則に従う必要があります。 追加しようとしているノードがターゲット・ノード・グループのノード・グループ・メンバーシップ規則に従っていない場合、ノードの追加操作は失敗し、エラー・メッセージが表示されます。
セルに結合される各管理対象ノードは、ノード・グループのメンバーである必要があります。 しかし、管理エージェントに登録される管理対象ノードは、ノード・グループのメンバーであってはなりません。
管理対象ノードおよび非管理対象ノードの概念は、ジョブ・マネージャーへのノードの登録には適用されません。
- サポートされるすべての Web サーバーの基本管理機能。 例えば、すべての Web サーバーにプラグイン構成の生成を実行することができます。ただし、リモート Web サーバーへのプラグイン構成の伝搬は、管理対象外ノードに定義された IBM® HTTP Server でのみサポートされます。管理対象ノードで定義された Web サーバーの場合、すべての Web サーバーへのプラグイン構成の伝搬は、ノードを同期することによって行われます。Web サーバー・プラグイン構成ファイルは、Web サーバー定義に従い作成され、Web サーバーにデプロイされたアプリケーションのリストに基づき作成されます。アプリケーションをデプロイする際に、サポートされるすべての Web サーバーを、モジュールで使用可能なターゲットとしてマップすることもできます。
- 管理対象ノードおよび非管理対象ノード上の IBM HTTP Server 用のいくつかの追加の管理コンソール・タスク。 例えば IBM HTTP Server の開始、停止、終了、ログ・ファイルの表示、および構成ファイルの編集を行うことができます。