ユーザー定義の値セット・データのロード

UDDIUserDefinedValueSet ユーティリティーを使用して、値セット・データを UDDI レジストリーにロードしたり、 既存の値セット・データを別の tModel エンティティーに割り当てたり、既存の値セット・データをアンロードしたりすることができます。 ユーザー定義の値セットを UDDI レジストリーに追加するための手順の 1 ステップとして値セット・データをロードします。

値セット・データ・ファイルのフォーマット

値セット・データは固有のコード値、オプションの記述、 および他のコード値との関係を指定する親コードによって識別されます。 値セット・データは、次のようなフォーマットになります。

ファイルは UTF-8 フォーマットで保存する必要があります。

表 1. 値セット・データのフォーマット. 以下の表は、さまざまな値セットの列名、その文字の最大長、および使用の説明をリストしています。
列名 最大長 使用の説明
code 765 妥当性検査に使用される値セット内の固有値
description 765 通常は UDDI ユーザー・コンソールが使用します。 オプションで keyName 値として keyedReference エレメントで使用されます
parentcode 765 このコードの論理親であり、かつ、ツリー表示で使用される既存のコードを示します
通常、値セット・データ・ファイル内の列は、次の例のように数値 (#) 文字で区切られます。
00#Food#00
10#Fruit#00
101#Apples#10
102#Oranges#10
103#Pears#10
1031#Anjou#103
1032#Conference#103
1033#Bosc#103
104#Pomegranates#10
20#Vegetables#00
201#Carrots#20
202#Potatoes#20
203#Peas#20
204#Sprouts#20

この例では、「Food」は、子ノード「Fruit」と「Vegetables」を持つルート・ノードを表しています。この子ノードの parentcode 値はいずれも、「Food」のコード値と同じです。

この例のファイルにある値セット・データは、次の例に示すように、ツリー内にレンダリングすることができます。
Food
  Fruit
    Apples
    Oranges
    Pears
      Anjou
      Conference
      Bosc
    Pomegranates
  Vegetables
    Carrots
    Potatoes
    Peas
    Sprouts

UDDIUserDefinedValueSet ユーティリティー

UDDIUserDefinedValueSet ユーティリティーを使用して、値セット・データを UDDI レジストリーにロードしたり、既存の値セット・データを別の tModel エンティティーに割り当てたり、既存の値セット・データをアンロードしたりすることができます。 このユーティリティーは、UDDI バージョン 2 で使用されるカスタム分類法ファイルもサポートします。

このユーティリティーでは、UDDI レジストリーの JMX インターフェースを使用します。したがって、いくつかの接続パラメーターが必要です。

使用法:
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]
UDDIUserDefinedValueSet[.sh|.bat] '{'function'}' [options]
[IBM i]
UDDIUserDefinedValueSet '{'function'}' [options]
[z/OS]
UDDIUserDefinedValueSet.sh '{'function'}' [options]
関数:
-load <path> <key>         Load value set data from specified file
-newKey <oldKey> <newKey>  Move value set to a new tModel
-unload <key>              Unload existing value set
オプション:
-properties <path>         Specify location of configuration file
-host <host name>          Application Server or deployment manager host
-port <port>               SOAP Lister port number
-node <node name>          Node running a UDDI server
-server <server name>      Server with UDDI deployed
-columnDelimiter <delim>   Character delimiter to denote field end
-stringDelimiter <delim>   Character delimiter to denote strings
Connector security parameters
-userName <name>
-password <password>
-trustStore <path>
-trustStorePassword <password>
-keyStore <name>
-keyStorePassword <password>

UDDIUserDefinedValueSet ユーティリティーを実行するコマンド・ウィンドウが、値セットの名前に含まれている文字を表示するのに適したコード・ページとフォントを使用していることを確認してください。不適切なコード・ページやフォントを使用すると、正常なロード時に不明確なメッセージが表示されたり、unload 関数や newKey 関数の使用が困難になる可能性があります。

UDDIUserDefinedValueSet スクリプトはapp_server_root/bin ディレクトリーにあります。

接続パラメーターを指定していない場合は、 デプロイメント・マネージャーのデフォルト SOAP ポート番号を使用して、ローカル・ホスト上で接続がシークされます。デプロイメント・マネージャーが稼働していない場合は、デフォルトのアプリケーション・サーバー SOAP ポート番号を使用して、ローカル・ホスト上で接続がシークされます。

コマンド引数では、大/小文字が区別されません。

オプションで、プロパティー・パラメーターを使用して、構成ファイルを指定することができます。この構成ファイルによって、コマンド行で指定することもできるオプションのプロパティーが決まります。コマンド行で指定されたプロパティーは、構成ファイルの値をオーバーライドします。これらのプロパティーは、ほとんどの場合、JMX 接続パラメーターおよびセキュリティー・パラメーターです。

通常は、記述値に列の区切り文字と同じ文字が含まれている場合に、stringDelimiter パラメーターを使用します。例えば、columnDelimiter パラメーターがコンマ (,) に設定され、値セットの記述値が「Fruits, citrus」の場合、stringDelimiter パラメーターを二重引用符 (") に設定して、この記述を「"Fruits, citrus"」のように二重引用符で囲みます。リテラル文字が使用されていることを示す場合は、円記号 (¥) をエスケープ文字として設定する必要があることに注意してください。

既存の値セット・データを持つ tModel エンティティーに値セットをロードしようとすると、警告メッセージが表示されます。 この警告をオーバーライドするために、override 引数を使用することができます。この引数は、newKey 関数を使用して値セット・データを新しい tModel エンティティー (チェック・マーク付き) に移動する場合、およびチェック・マーク付き tModel エンティティーの値セット・データをアンロードする場合にも必要になります。
表 2. コマンド行引数およびプロパティー. 以下の表は、さまざまなコマンド行引数およびそのプロパティーをリストし、それぞれにコメントを記載しています。
コマンド行引数およびサンプル・データ プロパティーおよびサンプル・データ コメント
-columnDelimiter # column.delimiter=# 値セット・データ・ファイルで使用される列の区切り文字。
-stringDelimiter ¥" string.delimiter=¥" フィールドの区切り文字。これは、column.delimiter 値とは異なる値でなければなりません。
-host ibm.com host=ibm.com

デプロイメント・マネージャー またはアプリケーション・サーバーが稼働しているシステムのホスト名

-port 8880 port=8880

デプロイメント・マネージャーまたは アプリケーション・サーバーの SOAP ポート番号。

-node ibmNode node=ibmNode UDDI レジストリーを備えたサーバーを実行するノードの名前。
-server server1 server=server1 UDDI レジストリーを実行するサーバー。
-userName ibmuser security.username=ibmuser ユーザー名。WebSphere® Application Server セキュリティーがオンになっている場合、この値は必須です。
-password mypassword security.password=mypassword パスワード。
-trustStore /TrustStoreLocation security.truststore=/TrustStoreLocation トラストストア・ファイルの場所。
-keyStore ibmkeystore security.keystore=ibmkeystore 鍵ストアの名前。
-trustStorepassword trustpass security.truststore.password=trustpass トラストストアのパスワード
-keyStorePassword keypass security.keystore.password=keypass 鍵ストアのパスワード。

使用例

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]以下の例の .xxx は、Windows オペレーティング・システムの場合は .bat、UNIX オペレーティング・システムおよび Linux オペレーティング・システムの場合は .sh となります。

次のように % 記号を valuesetdata.txt ファイル内の列マーカーとして使用して、 tModel エンティティーの値セット・データをローカル UDDI レジストリーにロードします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]
UDDIUserDefinedValueSet.xxx -load valuesetdata.txt 
uddi:a708b8a7-35b5-451c-aafc-718ae071fcfe -columnDelimiter %
[z/OS]
UDDIUserDefinedValueSet.sh -load valuesetdata.txt 
uddi:a708b8a7-35b5-451c-aafc-718ae071fcfe -columnDelimiter %

Network Deployment 構成の UDDI レジストリー上で、 値セット・データを、あるチェック・マーク付き tModel エンティティーから別のチェック・マーク付き tModel エンティティーに移動します。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
UDDIUserDefinedValueSet.xxx -newKey
uddi:a708b8a7-35b5-451c-aafc-718ae071fcfe
uddi:b819c9b8-46c6-562d-bb0d-829bf1820d0f -host depmanagerhost.ibm.com 
-port 8879 -node uddinode -server uddiserver -override
[z/OS]
UDDIUserDefinedValueSet.sh -newKey uddi:a708b8a7-35b5-451c-aafc-718ae071fcfe 
uddi:b819c9b8-46c6-562d-bb0d-829bf1820d0f -host depmanagerhost.ibm.com 
-port 8879 -node uddinode -server uddiserver -override

tModel エンティティーからの値セットを、セキュリティーを有効にしてサーバーからアンロードします。 接続パラメーターとセキュリティー・パラメーターを myproperties.properties ファイルに指定しますが、サーバー引数とパスワード引数はコマンド行に指定します。 コマンド行に指定された引数は、プロパティー・ファイル内の引数を拡張またはオーバーライドします。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]
UDDIUserDefinedValueSet.xxx -unload uddi:b819c9b8-46c6-562d-bb0d-829bf1820d0f 
-server uddiserver -properties myproperties.properties -password myrealpassword 
[z/OS]
UDDIUserDefinedValueSet.sh -unload uddi:b819c9b8-46c6-562d-bb0d-829bf1820d0f 
-server uddiserver -properties myproperties.properties -password myrealpassword 

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