[z/OS]

クライアント・トランザクション・コンテキストを無視した外部アドレス・スペースからのエンタープライズ Bean の呼び出し

この作業は、WebSphere® Application Server for z/OS® にデプロイされた Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションを、クライアント・トランザクション・コンテキストを無視しながら、外部アドレス・スペースから呼び出す場合に行います。

始める前に

トランザクション・セマンティクスがサポートされている唯一の環境は、顧客情報管理システム (CICS®) です。

バージョン 8.5.0.2 からは、顧客情報管理システム (CICS®) および情報管理システム (IMS) が、WOLA でトランザクション・サポートの提供される唯一の環境です。

クライアント・プロセスが z/OS オペレーティング・システムで実行されており、クライアント環境がトランザクション・セマンティクスをサポートしている必要があります。クライアントと WebSphere Application Server の間の接続は、トランザクションをサポートするように構成されます。 また、クライアントは TRANSACTIONAL フラグの値を 1 に設定して、登録 API を呼び出し済みである必要があります。

IMS 従属領域で実行している場合は、IMS 環境は RRS=YES で実行している必要があります。

このタスクについて

クライアント環境でトランザクションを開始するためのセマンティクスは、クライアント環境によって異なります。 CICS クライアント環境でトランザクションを開始するためのセマンティクスについては、CICS の資料を参照してください。IMS クライアント環境でトランザクションを開始するためのセマンティクスについては、IMS の資料を参照してください。

手順

  1. execute メソッドで not supported、never、または requires new のいずれかのトランザクション属性を使用して、WebSphere Application Server に EJB アプリケーションをデプロイします。
  2. トランザクション・セマンティクスを使用してクライアント・プログラム・トランザクションを開始し、そのクライアント環境で必要なトランザクション処理を実行します。
  3. Invoke (BBOA1INV) API または Send Request (BBOA1SRQ) API を使用して、WebSphere Application Server for z/OS にデプロイされている EJB アプリケーションへのリモート呼び出しを行います。 トランザクション・コンテキストは WebSphere Application Server サーバーに伝搬されますが、EJB アプリケーションは、EJB アプリケーションが使用するトランザクション属性に応じて、ローカルまたはグローバルの新しいトランザクション・コンテキストを作成します。
  4. WebSphere Application Server サーバー・トランザクションは、execute メソッドの最後にコミットされます。
  5. クライアント環境のトランザクション・セマンティクスを使用して、WebSphere Application Server サーバー・トランザクションの結果に依存しないトランザクションをコミットまたは終了します。

タスクの結果

新しいトランザクションが WebSphere Application Server for z/OS に伝搬されます。 サーバーはトランザクション・コンテキストを無視して、独自の作業単位内で EJB 呼び出しを駆動します。この作業単位は、EJB 呼び出しが戻されると、クライアントの作業単位から独立してコミットを行います。

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