Web Services Addressing のバージョン・インターオペラビリティー

本製品の Web Services Addressing (WS-Addressing) のサポートは、さまざまなバージョンの WS-Addressing 仕様と相互運用することができます。

表 1. サポートされる WS-Addressing バージョン・セット. 次の表には、関連した名前空間、仕様のダウンロード場所、および各仕様に関する詳細がリストされます。
関連した名前空間 仕様のダウンロード場所 詳細
http://www.w3.org/2005/08/addressing http://www.w3.org/2002/ws/addr/ WS-Addressing のコア仕様および SOAP 仕様の W3C 最終バージョン。

これらの仕様は、総称して WS-Addressing の 2005/08 バージョンと呼ばれることもあります。

http://www.w3.org/2007/05/addressing/metadata http://www.w3.org/2002/ws/addr/ WS-Addressing メタデータ仕様の W3C 最終バージョン。

この仕様は、WS-Addressing WSDL 拡張機能および WS-Policy 表明を定義します。

JAX-WS アプリケーションの場合、http://www.w3.org/2006/05/addressing/wsdl 仕様の代わりのこの仕様が使用されます。

http://www.w3.org/2006/05/addressing/wsdl http://www.w3.org/2002/ws/addr/ WS-Addressing WSDL 仕様の W3C Candidate Recommendation (CR) バージョン。

これは、JAX-RPC アプリケーションの場合に、この製品が WS-Addressing アプリケーション仕様の WSDL パーツ用に使用するデフォルトの名前空間です。

JAX-WS アプリケーションの場合、この仕様の代わりに http://www.w3.org/2007/05/addressing/metadata 仕様が使用されます。

http://www.w3.org/2006/02/addressing/wsdl http://www.w3.org/2002/ws/addr/ WS-Addressing WSDL 仕様の W3C Last Call (LC) バージョン。

この名前空間のサポートは、推奨されません。

http://schemas.xmlsoap.org/ws/2004/08/addressing http://www.w3.org/Submission/ws-addressing/ W3C WS-Addressing Submission 仕様

この仕様は、2004/08 仕様と呼ばれることもあります。これは、単一の仕様に WS-Addressing のコア、SOAP、および WSDL の各側面を結合したものです。

この製品のこのバージョンは、前述の表で定義した各 WS-Addressing 仕様と相互運用できます。 このインターオペラビリティーにより、次の動作が起こります。
  • WS-Addressing メッセージ・アドレッシング・プロパティーを含む着信 Web サービス・メッセージは正しく SOAP にバインドされ、WS-Addressing SOAP のエレメントは、使用されている名前空間に従って WS-Addressing プログラミング・モデル表現に適切にデシリアライズされます。
  • WS-Addressing プログラミング・モデルの成果物は正しく SOAP のエレメントにシリアライズされ、メッセージ・アドレッシング・プロパティーは、使用されている名前空間に従って SOAP にバインドされます。
  • 異なる WS-Addressing セマンティクスは、現在使用している WS-Addressing バージョンに応じて遵守されます。

インバウンド・メッセージの WS-Addressing 名前空間の判別

着信 Web サービス・メッセージの WS-Addressing 名前空間は、検出された最初の WS-Addressing アクション・メッセージ・アドレッシング・プロパティーの名前空間です。ランタイムは、デフォルトの名前空間のアクション・メッセージ・アドレッシング・プロパティーを検査します。デフォルトの名前空間のアクションが見つからない場合、ランタイムは、他のアドレッシング名前空間のアクション・メッセージ・アドレッシング・プロパティーを未定義の順序で検索します。 使用している WS-Addressing コア仕様のネーム・スペースは、メッセージ・コンテキストを使用してターゲットのエンドポイントで使用可能になります。

アウトバウンド・メッセージの WS-Addressing 名前空間の判別

本製品のこのバージョンから発行された WS-Addressing メッセージは、宛先のエンドポイント参照と関連付けられた名前空間を選択します。この名前空間が不明な場合は、メッセージはデフォルトの WS-Addressing 名前空間を選択します。

本製品は、エンドポイント参照と関連付けられた名前空間を、サポートされているセットの任意の名前空間に変更するための専有のシステム・プログラミング・インターフェース (SPI) を提供しています。

使用すべき WS-Addressing 仕様

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: ほとんどの場合、本製品でサポートされているデフォルトの WS-Addressing 仕様を使います。この仕様を使うのに、追加のアクションを行う必要はありません。 以下のリストは、デフォルトの名前空間をオーバーライドする必要がある場合の例を挙げています。
  • デフォルトの名前空間をサポートしていないエンドポイント (例えば、本製品の以前のバージョン) と相互運用する場合。
  • デフォルト以外の名前空間が必要な場合。例えば、デフォルト以外のレベルの WS-Addressing を使用する仕様を実装する場合。
WS-Addressing WSDL 仕様の W3C Last Call (LC) バージョンは、推奨されません。 この仕様は、フィックスパック V6.1.0.2 以降が適用されていない WebSphere® Application Server 6.1 ノードと相互運用している場合にのみ使用します。 それ以外の場合は、この仕様の W3C Candidate Recommendation バージョンを、また JAX-WS アプリケーションの場合には WS-Addressing メタデータ仕様を使用します。best-practices

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