WS-Notification 標準からの用語

このトピックで定義されている用語は、WS-Notification 仕様によって定義されており、これらの仕様のベンダー実装環境に共通するものです。

この情報は、WS-Notification 標準から抜粋され、以下の著作権契約に従っています。

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以下の用語は 、WS-BaseNotification バージョン 1.3 OASIS 標準で定義されています。

状態:
状態とは、NotificationProducer が認識し、サード・パーティーが関心を持つ可能性がある何らかの状態の発生のことを示します。
状態は、リソースの内部的な変更や、あるいはタイマー・イベントなどの環境上の変更を示すことがあります。 また、ニュース配信サービスによって提供されたニュースの一部などの外部イベントにもなります。
WS-Notification では、何が状態で何が状態でないかが指定されません。また、説明に使用される状態と通知の関係も定義されていません。
通知:
通知とは、あるエンティティーが別のエンティティーに、ある状態に関する情報を流す場合、その情報が含まれる状態の成果物のことです。
通知は、名前空間で修飾された QName と、XML スキーマを使用して定義されたタイプを持つ XML エレメントとして表されます。
標準の使用パターンは、各種類の状態の単一の通知タイプ (正確には、その定義する XML 要素) を定義することです。これには、その種類の状態に特有の情報が含まれます。この場合、通知インスタンスを、ある意味で「状態」である (または、少なくとも「状態」を表す) と考えることができます。
設計者は、1 つの状態に複数の異なる通知タイプを関連付けることを選択して、 例えば、異なるターゲット受信者に状態の異なる局面を示すことができます。逆に、 本質的に異なる複数の状態によって、同じタイプの通知が発生する可能性もあります。
NotificationProducer:
NotificationProducer は、NotificationProducer インターフェースに関連付けられたメッセージ交換を実装する Web サービスです。
NotificationProducer は、発生する状態、およびサブスクリプションの作成を求めた要求に付属するパラメーターに基づいて、 サブスクリプションが登録されたこれらの NotificationConsumer に対する通知を生成することができます。
NotificationProducer と関連付けられたメッセージ交換を実装する Web サービスは、通知そのものを直接生成することができます。 また、NotificationBroker として、別の Publisher エンティティーまたは NotificationProducer エンティティー、 あるいはその両方で生成された通知を再生成することもできます。
これは、サブスクリプション・リソースのためのファクトリーです。
NotificationConsumer:
NotificationConsumer は WS-Addressing エンドポイント参照で表されるエンドポイントで、 サブスクリプションの結果として NotificationProducer によって生成された通知を受け取ることを目的としています。
NotificationConsumer は、汎用の通知メッセージを受け取ることができます。 また、1 つ以上のドメイン固有の通知タイプを処理することもできます。
サブスクリプション:
サブスクリプションは、 トピックやその他のさまざまなオプション・フィルター式などのフィルター・パラメーターを含む、 NotificationConsumer と NotificationProducer 間の関係と、 関連するポリシーおよびコンテキスト情報を表します。
サブスクリプション・リソースは、サブスクライバーがサブスクライブ要求メッセージを NotificationProducer に送信するときに作成されます。
サブスクリプション・リソースは、サブスクリプション・リソースに関連付けられた SubscriptionManager の Web サービスに送信されたメッセージで取り扱われます。
SubscriptionManager
SubscriptionManager は、SubscriptionManager インターフェースに関連付けられたメッセージ交換を実装する、 エンドポイント参照 [WS-Addressing] で表されるエンドポイントです。
SubscriptionManager は、サービス要求者が管理下のサブスクリプション・リソースを照会および操作することを可能にするオペレーションを提供します。
SubscriptionManager は、NotificationProducer に従属し、NotificationProducer サービス・プロバイダー、または独立したサービス・プロバイダーにより実装できます。
サブスクライバー:
サブスクライバーは、SubscribeRequest メッセージを NotificationProducer に送信するエンティティーです。
サブスクライバーは、通知が生成される NotificationConsumer とは異なるエンティティーになることもあります。

以下の用語は 、WS-Topics バージョン 1.3 OASIS 標準で定義されています。

トピック:
トピックは、通知とそれに関連する通知スキーマをカテゴリー化するのに使用される概念です。
トピックは、どのサブスクライブ NotificationConsumers (ある場合) が通知を受信するかを判別する突き合わせプロセスの一部として使用されます。
通知が生成されると、パブリッシャーはそれを 1 つ以上のトピックに関連付けます。 状態 ([WS-BaseNotification] で定義) とトピックの関係は、WS-Notification では指定されませんが、 トピック名前空間の設計者が指定することができます。
他のパブリッシュ/サブスクライブ・モデルの同義語は、サブジェクトです。
トピック・スペース:
管理上の目的のために、同じ名前空間にグループ化されたトピック・ツリーのフォレスト。
トピック・ツリー:
トピックの階層的なグループ化。
トピック・セット:
NotificationProducer でサポートされるトピックの集合。

以下の用語は 、WS-BrokeredNotification バージョン 1.3 OASIS 標準で定義されています。

パブリッシャー:
パブリッシャーは、通知成果物の検出、および通知成果物への変換が可能な状態に基づき、通知を作成するエンティティーのことです。パブリッシャーは、Web サービスである必要はありません。
パブリッシャーは、パブリッシュする必要があるトピックを NotificationBroker に登録します。
パブリッシャーは、NotificationProducer インターフェースに関連付けられたメッセージ交換を実装する Web サービスである可能性があります。またこの場合は、通知を関連のある NotificationConsumer に配布します。
パブリッシャーが NotificationProducer に関連するメッセージ交換を行わない場合は、サブスクライブ要求メッセージをサポートする必要はありません。また、それにサブスクライブされる NotificationConsumer の知識を保持する必要もありません。NotificationBroker がこうした処理を代わりに実行します。
NotificationBroker:
NotificationBroker は、パブリッシャーから NotificationConsumers を分離する中間 Web サービスです。NotificationBroker は、 NotificationConsumers に代わって、またはメッセージ管理の目的で、通知をサブスクライブすることができます。 パブリッシャーに代わって NotificationConsumer に通知を配布することができます。
NotificationBroker は、NotificationProducer、NotificationConsumer、および RegisterPublisher のインターフェースを集約したものです。
仲介としての機能を果たし、NotificationBroker は基本の NotificationProducer インターフェースに追加機能を提供します。
  • パブリッシャーでは、NotificationProducer に関連付けられたメッセージ交換を実装する必要がなくなります。NotificationBroker は、SubscriptionManager の任務 (サブスクリプションの管理) および NotificationProducer の任務 (NotificationMessages の配布) をパブリッシャーに代わって引き受けます。
  • 多くのパブリッシャーおよび多くの NotificationConsumer がある場合、サービス間の接続と参照の回数を減らすことができます。
  • ファインダー・サービスとして機能することができます。 潜在的なパブリッシャーおよびサブスクライバーは、共通する NotificationBroker を使用して、実質的に互いに検索できます。
  • 匿名の通知を提供することができるので、パブリッシャーおよび NotificationConsumer は互いの ID を認識する必要はありません。
NotificationBroker の実装により、この仕様の範囲を超えた追加の付加価値機能が提供されます (例えば、通知のログ、トピックまたは通知コンテンツの変換)。 NotificationBroker によって提供される追加の機能は、それを利用するすべてのパブリッシャーに適用されます。
サブスクリプション・リソースのファクトリーになることができます。また、サブスクリプション・ファクトリーを別のコンポーネントに委任することもできます。
NotificationBroker は、パブリッシャー登録機能を提供します。
NotificationBroker は、WS-Notification とその他のパブリッシュ/サブスクライブ・システムの橋渡しをすることができます。
PublisherRegistration:
PublisherRegistration はリソースです。PublisherRegistration は、パブリッシャーおよび NotificationBroker の関係、特に、どのトピックにパブリッシャーがパブリッシュを許可されているかを表します。
PublisherRegistration リソースは、パブリッシャーが NotificationBroker に RegisterPublisher 要求メッセージを送信して、 NotificationBroker が登録の処理を正常終了すると、作成されます。
PublisherRegistration リソースは、PublisherRegistrationManager Web サービスに送信されたメッセージによって操作されます。
RegisterPublisher:
RegisterPublisher は、RegisterPublisher インターフェースに関連付けられたメッセージ交換を実装する Web サービスです。PublisherRegistration リソースは、NotificationBroker への RegisterPublisher 要求の結果として作成されます。
PublisherRegistrationManager:
PublisherRegistrationManager は、PublisherRegistrationManager インターフェースに関連付けられたメッセージ交換を実装する Web サービスです。
PublisherRegistration リソースは、PublisherRegistrationManager メッセージ交換を介して操作することができます。
PublisherRegistrationManager は、サービス要求者が、管理する PublisherRegistration リソースを照会および操作できるサービスを提供します。
PublisherRegistrationManager は、NotificationBroker に従属し、NotificationBroker サービス・プロバイダー、または独立したサービス・プロバイダーにより実装できます。
要求ベースのパブリッシュ:
Notification の作成は高コストのプロセスとなる場合があるため、一部のパブリッシャーにとっては、サブスクライバーがあるかどうかを知ることが重要となります。そのようなパブリッシャーは、要求ベースのパブリッシャーとして NotificationBroker に登録することができます。
要求ベースのパブリッシャーは、NotificationProducer インターフェースに関連したメッセージ交換を実装します。
NotificationBroker は、要求ベースのパブリッシャーにサブスクライブします。 NotificationBroker が、要求ベースのパブリッシャーからの通知のサブスクライバーがないことを認識すると、そのパブリッシャーでのサブスクリプションを一時停止します。サブスクライバーがあることを認識すると、そのサブスクリプションを再開します。
このように、要求ベースのパブリッシャーは、サブスクライバーがない場合にはメッセージを作成する必要はありません。ただし、要求ベースのパブリッシャーは、特定のトピックで単一のサブスクライバーをサポートする必要があるだけなので、複数のサブスクライバーの管理、複数の NotificationConsumer への配信、他の関連課題 (セキュリティーなど) を NotificationBroker に委任できます。

次の用語は、WS-Notification 仕様から派生したものですが、仕様で使用されている語句を直接使用して説明されていません。

プル・ポイント:
NotificationMessage 配信の基本"プッシュ・スタイル"が適切ではない特定の状況があります。例えば、特定の NotificationConsumer が、NotificationProducer が通知を送信するためにメッセージ交換を開始することができないファイアウォールの背後に存在している場合があります。NotificationConsumer が、NotificationProducer で通知メッセージの送信先とすることができるエンドポイントを提供できない、または提供しない場合に、似たような状況が存在します。他の状態では、NotificationConsumer は予測不能の間隔で通知メッセージを受信するよりも、通知メッセージの受取のタイミングを制御するようにします。また、選択時に、通知メッセージを"プル "または"取得"するようにすることがあります。
これらの理由から、Web サービスの基本通知仕様は、1 対の portType を定義します。PullPoint インターフェースは、通知メッセージを累積するエンドポイントを定義し、要求者に累積された通知メッセージの取得を許可します。CreatePullPoint インターフェースは、PullPoint リソースのファクトリーとして機能します。
意図された使用のパターンでは、サブスクライバーまたは他のパーティーが、ファクトリー・インターフェースを通して PullPoint を作成し、1 つ以上のサブスクライブ要求で ConsumerReference として使用します。コンシューマーは、ここでプル・ポイントから通知をプルします。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



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ファイル名:rjwsn_terms_wsn.html