コア・グループ・コーディネーター
各コア・グループには、コア・グループ・メンバー間の高可用性アクティビティーを管理するコーディネーターがあります。 コーディネーターは、高可用性 singleton サービスのフェイルオーバーを管理し、 関係するコア・グループ・メンバーにライブ・サーバーの状態データを配布します。 コーディネーターは、CPU およびメモリー (JVM ヒープ) リソースをいくらか使用して、 これらのタスクを実行します。 一部の構成では、コーディネーターが使用するリソースの量が大きくなる場合があります。
コーディネーター・ワークロードは、複数のコーディネーター・インスタンス全体で分割できます。 各インスタンスは、異なるコア・グループ・メンバー上で実行され、調整ワークロード全体の一部を割り当てられます。 複数のコーディネーター・インスタンス全体でワークロードを分割すると、 ユーザーがマシン全体で、関連したリソースのコストを共有できるようになります。 コーディネーター機能の可用性は、そのワークロードがどのように分割され、コア・グループ・メンバーに割り当 てられたかに関係なく、高いまま維持されます。
コーディネーターの選択
コア・グループ・メンバーが開始または停止すると、 View Synchrony Protocol が新規ビューをインストールします。 このビューは、接続されて連動するコア・グループ・メンバーから構成されています。 新規ビューがインストールされるたびに、コア・グループ・メンバー間でコーディネーターのワークロードを再分割 する必要がある場合があります。 例えば、コーディネーター・インスタンスをホストしているコア・グループ・メンバーが失敗し、 HA マネージャーが代わりのコーディネーターを選択しなければならないことがあります。
特定のコア・グループ・メンバーがコーディネーターとして選択されると、 次のメッセージに類似する通知メッセージが SystemOut.log ファイルに記録されます。
HMGR0206I: このコーディネーターは、コア・グループ DefaultCoreGroup のアクティブ・コーディネーターです。
コア・グループ・メンバーが選択されたコーディネーターでなくなると、 次のメッセージに類似するメッセージがログに記録されます。
HMGR0207I: このコーディネーターはコア・グループ DefaultCoreGroup の元アクティブ・コーディネーターでしたが、リーダーシップを失いました。

複数のコーディネーター
コア・グループ構成データには、ユーザーがコーディネーターの数を指定できるフィールドが含まれています。このフィールドのデフォルト値は 1 です。 ほとんどのインストールとアプリケーションでは、このデフォルト値で十分です。 コーディネーターとして選択されたコア・グループ・メンバーが、 同様のコア・グループ・メンバーよりはるかに多くのメモリーや CPU を使用する場合は、 複数のコーディネーターを使用します。 さらに、高可用性フレームワークを大量に使用する一部のソフトウェア製品では、 コーディネーターの数を増やすよう、指示されます。
優先サーバー
コア・グループを構成する場合は、 使用可能であれば、HA マネージャーが使用する必要があるコア・グループ・メンバーをコーディネーターとして 指定できます。 優先コーディネーター・サーバーは、できるだけ循環頻度の少ないコア・グループ・プロセスでなくてはなりません。 優先コーディネーター・サーバーはまた、超過容量のあるマシン上でホストする必要があります。
優先コーディネーター・サーバーを指定するのは、良い実践方法です。 ビュー変更時にコーディネーターが選択されると、HA マネージャーは 優先サーバーのリストがあるかどうかをチェックします。 リストがある場合、HA マネージャーは そのリストからコーディネーターとして、サーバーを選択します。 リストがない場合、HA マネージャーは 字句的に最も順位の低いビュー・メンバーを、コーディネーターとして選択します。 それによってコーディネーターが移動した場合、オーバーヘッドが発生します。