バッチ・ジョブ用のコマンド行インターフェース
コマンド行インターフェースではジョブ・スケジューラーと対話し、バッチ・ジョブのサブミットおよび操作を行います。 lrcmd.sh または lrcmd.bat スクリプトとして app_server_root/bin ディレクトリーに置かれ、WebSphere® セル内の任意の場所から開始できます。
lrcmd スクリプトを使用して、次のコマンドを実行します。
コマンド | 引数 | 説明 | 追加情報 |
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lrcmd の使用情報を表示します。 | なし | このコマンドは、lrcmd コマンドの使用情報を表示します。 | 例: lrcmd |
ジョブ・スケジューラーにジョブをサブミットします。 |
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XML ジョブ制御言語 (xJCL) ファイルが指定された場合、-xJCL=<xjcl_filename>
はファイル・システムからサブミットされ、オプションで保存される xJCL のパスを指定します。オプションの引数は以下のとおりです。
このコマンドの両方のスタイルとも、サブミットされたジョブのジョブ ID を返します。 |
例:
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以前にサブミットされたジョブを取り消します。 |
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このコマンドは、以前にサブミットされたジョブの開始を取り消すか、または実行中のジョブの実行を取り消します。 -jobid=<jobid> を、ジョブ・スケジューラー によりジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
lrcmd -cmd=cancel -jobid=myjob:2 -host=myLRShost -port=9083 |
ジョブを再始動します。 |
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このコマンドは、取り消したジョブを再始動します。再開可能な状態のジョブのみを再開できます。 -jobid=<jobid> を、ジョブ・スケジューラー によりジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 オプションの引数は以下のとおりです。
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バッチ・アプリケーションに関連付けられたバッチ・ジョブのみを再開できます。-cmd=cancel コマンドを使用してバッチ・ジョブが取り消された場合、状態は再開可能に変更されます。 ジョブが再開される場合、処理は最後に正常にコミットされたチェックポイントから再開されます。 例: lrcmd -cmd=restart -jobid=myjob:2 -host=myLRShost -port=9081 |
ジョブ情報をパージします。 |
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このコマンドは、ジョブ・スケジューラーおよびグリッド・エンドポイントからジョブ情報をパージします。 ジョブ・スケジューラーは、ジョブの完了後、ジョブに関する情報を維持します。 purge コマンドは、ジョブ・スケジューラーおよびグリッド・エンドポイント・データベースから、ジョブ情報を永久に削除します。また、このコマンドは、ジョブのジョブ・ログもパージします。 -jobid=<jobid> は、ジョブ・スケジューラー によってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。 ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 オプションの引数は以下のとおりです。
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ジョブ・スケジューラーは、ジョブの完了後にジョブに関する情報を維持します。purge コマンドは、ジョブ・スケジューラーおよびグリッド・エンドポイント・データベースからジョブ情報を永久に削除します。また、このコマンドは、ジョブのジョブ・ログもパージします。 例: lrcmd -cmd=purge -jobid=myjob:2 |
ジョブ・リポジトリーに xJCL を保存します。 |
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このコマンドは、将来の -cmd=submit コマンドで使用するために、ジョブ・リポジトリーに xJCL 文書を保存します。
オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
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ジョブ・リポジトリーからのジョブを除去します。 |
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このコマンドは、以前に保存した xJCL 文書をジョブ・リポジトリーから除去します。
-job=<job_name> を使用して、以前にジョブ・リポジトリーにファイルを保存したときにジョブに割り当てられた名前を指定します。
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例:
lrcmd -cmd=remove -jobid=myjob:2 -host=myhost -port=9083 |
バッチ・ジョブの状況を表示します。 |
または
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このコマンドは、ジョブ・スケジューラー・データベース内の 1 つ以上のジョブに関する状況情報を表示します。 オプションの引数: -job=<jobid>。指定された場合、指定されたジョブのジョブ情報のみが表示されることを示します。 |
例:
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ジョブを中断します。 |
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このコマンドは、グリッド・バッチ・ジョブの開始を指定された秒数中断します。
(lrcmd -cmd=resume などを使用して) 手動で再開される場合を除き、ジョブは指定された秒数の経過後に実行を自動的に再開します。 -jobid=<jobid> を ジョブ・スケジューラー によりジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 そのジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより返されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 オプションの引数は以下のとおりです。 -seconds=<seconds> を使用して、 ジョブの開始を中断する秒数を指定します。指定しない場合、デフォルト値の 15 秒が使用されます。-seconds=0 が指定されている場合、ジョブは手動で再開されない限り開始されません。
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例: lrcmd -cmd=submit -xJCL=myxjcl.xml (returns job ID myjob:23)。ジョブ myjob:23 が実行を開始したあとで、5 分間中断されます。例: lrcmd -cmd=suspend -jobid=myjob:23 -seconds=300 -port=81 -host=myODRHost ジョブの実行を、5 分経過する前に再開できます。例:lrcmd -cmd=resume -jobid=myjob:23 |
以前に中断されたジョブの開始を再開します。 |
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このコマンドは、以前に中断されたバッチ・ジョブの開始を再開します。 -jobid=<jobid> は、ジョブ・スケジューラー によってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。 ジョブ ID は、 そのジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより返されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 |
-cmd=suspend の説明を参照してください。 |
ジョブの出力を表示します。 |
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指定されたジョブの実行中にジョブ・スケジューラーおよびグリッド・エンドポイントによって生成された出力を表示します。 -jobid=<jobid> は、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられた ID として使用します。ジョブ ID は、 そのジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより返されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 |
(なし) |
バッチ・ジョブの戻りコードを表示します。 |
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グリッド・バッチ・ジョブによって生成される戻りコード全体を表示します。 -jobid=<jobid> は、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられた ID として使用します。ジョブ ID は、
ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。
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(なし) |
ジョブ・スケジューラーへの繰り返しジョブ要求を実行依頼します。 |
または
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ジョブ・スケジューラーに繰り返しジョブ要求を実行依頼します。
ジョブ・スケジューラーは、指定された xJCL に対して、引数で指定された時間間隔で バッチ・ジョブを実行依頼します。
オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
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既存の繰り返しジョブ要求を変更します。 |
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引数:
オプションの引数は以下のとおりです。
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例: lrcmd -cmd=modifyRecurringRequest -request=MyWeeklyReport -xJCL=C:¥¥myNewXJCL -port=80 lrcmd -cmd=modifyRecurringRequest -request=MyWeeklyReport -startDate=2006-02-02 -startTime=22:30:00 -xJCL=C:¥¥myFebXJCL -port=80 |
コマンド | 引数 | 説明 | 追加情報 |
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lrcmd の使用情報を表示します。 | なし | このコマンドは、lrcmd コマンドの使用情報を表示します。 | 例: lrcmd |
以前にサブミットされたジョブの実行を停止します。 |
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このコマンドは、チェックポイントが発生した場合、以前にサブミットされたジョブの実行を停止します。 -jobid=<jobid> を ジョブ・スケジューラー によりジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。 オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
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ジョブ定義 xJCL で参照されるシンボリック変数を表示します。 |
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このコマンドは、ジョブ定義 xJCL で参照されるシンボリック変数を表示します。 -jobid=<jobid> を ジョブ・スケジューラー によりジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。 オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
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ジョブ・ログを保存します。 |
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このコマンドは、要求されたジョブ ID に関連付けられたジョブ・ログをローカル・ファイル・システムに保存します。 -jobid=<job_id> は、 ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。 ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。 -fileName=<fileName> を使用して、圧縮されたジョブ・ログ・データが保存されるローカル・ファイル・システムのファイルの名前を指定します。ファイルが存在する場合、そのファイルは置き換えられます。 ファイル名 <fileName> には、埋め込まれたブランクを含めることはできません。 オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
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ジョブ・ログを取得します。 |
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要求されたジョブ ID に関連付けられたジョブ・ログを表示します。 -jobid=<job_id> を ジョブ・スケジューラー によりジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。 オプションの引数は以下のとおりです。
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例:
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ジョブ・ログのパージ |
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要求されたジョブ ID に関連付けられたジョブ・ログおよびログのタイム・スタンプを削除します。ジョブ・ログのエントリーは、例えば次に残っています。/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/scheduler/joblogs/PostingsSampleEar_99/14022007_164535/part.0.log.
エントリーは、ジョブ・ログが削除された理由を追跡します。
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例:
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要求されたジョブ ID のジョブ・ログのメタデータを表示します。 |
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ジョブ・ログのメタデータは、要求されたジョブ ID に関連付けられたログのタイム・スタンプを示します。メタデータまたはタイム・スタンプは、ジョブの固有のインスタンスを識別します。
同じジョブ番号を持つ複数の異なるジョブからのログが存在する場合があります。 -jobid=<job_id> を、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。 |
例:
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ジョブ・ログのパーツ・リストを表示します。 |
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要求されたジョブ ID に関連付けられたジョブ・ログのパーツ・リストおよびログのタイム・スタンプを表示します。コマンド getLogMetaData を使用して、-logTimeStamp=<timestamp> で使用するタイム・スタンプを返します。 -jobid=<job_id> を、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。 |
例:
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ジョブ・ログのパーツを表示します。 |
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要求されたジョブ ID、ログのタイム・スタンプ、およびログのパーツに関連付けられたジョブ・ログのパーツを表示します。 -jobid=<job_id> を、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 そのジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより返されます。 -logTimeStamp=<logTimeStamp> は、 戻されるパート・リスト情報が含まれているジョブ・ログを識別するタイム・スタンプ (サブディレクトリー名) を指定する場合に使用します。タイム・スタンプは、-cmd=getLogMetaData によって返されます。 -logPart=<logPart> を使用して、要求されたジョブ ID および返されるタイム・スタンプに関連付けられたジョブ・ログの部分を指定します。このログ・パートの情報は、-cmd=getLogPartList によって戻されます。 |
例:
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要求されたジョブ ID に関連付けられたジョブ・ログのサイズを表示します。 |
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このコマンドは、ジョブ・ログのサイズをバイト単位で返します。 -jobid=<job_id> を、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられたジョブ ID として使用します。ジョブ ID は、 ジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより戻されます。 -logTimeStamp=<logTimeStamp> は、 戻されるパート・リスト情報が含まれているジョブ・ログを識別するタイム・スタンプ、 すなわちサブディレクトリー名を指定する場合に使用します。タイム・スタンプは、-cmd=getLogMetaData によって返されます。 |
例:
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最後に変更された時間からのジョブ・ログの経過時間を秒単位で返します。 |
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経過時間を表示します。
-jobid=<jobid> は、ジョブ・スケジューラーによってジョブに割り当てられた ID として使用します。ジョブ ID は、 そのジョブを最初にサブミットした lrcmd -cmd=submit コマンドにより返されます。-cmd=status コマンドは、特定のジョブのジョブ ID の識別に使用することもできます。 -logTimeStamp=<logTimeStamp> は、 戻されるパート・リスト情報が含まれているジョブ・ログを識別するタイム・スタンプ、 すなわちサブディレクトリー名を指定する場合に使用します。タイム・スタンプは、-cmd=getLogMetaData によって返されます。 |
例:
|
バッチ・ジョブの出力の取得の例:
lrcmd -cmd=output -jobid=mybatchjob:63 -host=myLRSHost -port=9081
結果の例:
CWLRB4940I: com.ibm.websphere.batch.wsbatch : -cmd=output -jobid=mybatchjob:63
CWLRB5000I: Wed Jun 15 17:55:36 EDT 2005 : com.ibm.websphere.batch.wsbatch : response to output
CWLRB1740I: [Wed Jun 15 17:55:36 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] is in job setup.
CWLRB1760I: [Wed Jun 15 17:55:37 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] is submitted for execution.
CWLRB2420I: [Wed Jun 15 17:55:37 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step1] is in step setup.
CWLRB2440I: [Wed Jun 15 17:55:38 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step1] is dispatched.
CWLRB2460I: [Wed Jun 15 17:55:38 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step1] is in step breakdown.
CWLRB2600I: [Wed Jun 15 17:55:38 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step1] completed normally rc=0.
CWLRB2420I: [Wed Jun 15 17:55:39 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step2] is in step setup.
CWLRB2440I: [Wed Jun 15 17:55:39 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step2] is dispatched.
CWLRB2460I: [Wed Jun 15 17:55:40 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step2] is in step breakdown.
CWLRB2600I: [Wed Jun 15 17:55:40 EDT 2005] Job [mybatchjob:63] Step [Step2] completed normally rc=4.
End