管理プログラムの使用 (JMX)
このトピックでは、Java™ アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を使用して、WebSphere® Application Server およびアプリケーションを管理する方法について説明します。
始める前に
製品には、wsadmin スクリプト・ツール、管理コンソール、管理コマンド行ツールが同梱されています。 これらの管理ツールは、WebSphere Application Server 内で実行される本製品およびアプリケーションを管理するために必要なほとんどの機能を備えています。 コマンド行ツールは、自動化スクリプトから使用してサーバーを制御することができます。 wsadmin スクリプト・ツール用に作成されたスクリプトは、迅速な開発が可能な、広範なカスタム・ソリューションを提供します。
Java API でこれらのツールを調べ、WebSphere Application Server およびアプリケーションを管理する最良の方法を判別します。 Java API については、アプリケーション・プログラミング・インターフェースの資料を参照してください。
- WAS JMX API では処置は不要: WebSphere Application Server の各 Java 仮想マシン (JVM) には、Java Management Extensions (JMX) の組み込み実装が含まれています。 Application Server バージョン 5 では、JVM には、JMX 1.0 仕様の実装が含まれています。 Application Server バージョン 6.0 以降では、JVM には JMX 1.2 仕様の実装が含まれています。 バージョン 5 で使用される JMX 1.0 実装は、IBM® Tivoli® 製品が提供する TMX4J パッケージです。 バージョン 6.0 以降で使用される JMX 1.2 仕様は、オープン・ソース mx4j パッケージです。リリース間の JMX 実装の変更は、Application Server の JMX MBeans の動作に影響しません。 Application Server の管理アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は、JMX V1.0 仕様から JMX V1.2 仕様への変更によって変更されません。
- カスタム MBean では場合によって処置が必要: JMX V1.2 仕様は、それより前の JMX V1.0 仕様と互換性があります。ただし、Application Server 以外の製品によって提供されるカスタム MBean の場合は、バージョン 5 からバージョン 6.0 以降へのマイグレーションを必要とします。これらのカスタム MBean で最も大事なことは、MBean の JMX ObjectName クラスの鍵プロパティーに使用される値に関連しています。オープン・ソース mx4j 実装は、JMX 1.2 仕様に従って、より厳密にプロパティー検証を実行します。 互換性を確実にするには、バージョン 5 でデプロイしたカスタム MBean をバージョン 6.0 以降でテストします。JMX V1.0 仕様から JMX V1.2 仕様への変更の詳細については、JMX 1.2 仕様で使用可能です。
このタスクについて
WebSphere Application Server は、一連の Java クラスおよびメソッドを介した管理機能へのアクセスをサポートしています。 WebSphere Application Server 管理ツールのあらゆる管理フィーチャーを実行する Java プログラムを作成できます。 基本の WebSphere Application Server 管理システムを拡張して、独自の管理対象リソースを含めることもできます。
プログラミングによって、アプリケーションの作成、インストール、アンインストール、編集、および更新を行うことができます。 アプリケーションのインストール準備を行うと、さまざまなタイプの WebSphere Application Server 固有のバインディング情報が収集され、アプリケーション・デプロイメント記述子で定義される参照が解決されます。この情報は、デプロイされたアプリケーションを編集することによって、インストール後に変更することも可能です。 更新は、インストール済みアプリケーションにおける単一ファイルまたは単一モジュールの追加、除去、または置換、あるいは、デプロイ済みアプリケーションにおけるファイルおよびモジュールの任意のセットを取り扱う部分的なアプリケーションの提供で構成されます。 アプリケーション全体を更新すると、古いアプリケーションがアンインストールされ、新規アプリケーションがインストールされます。 アプリケーションをアンインストールすることにより、そのアプリケーションは WebSphere Application Server 構成から完全に除去されます。
プログラミングによって WebSphere Application Server および Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションを管理するには、以下のタスクのいずれかまたはすべてを実行します。