コア・グループ・メモリー使用率の構成

管理コンソールを使用して、基本コア・グループ・トランスポートで割り振ることができるヒープ・メモリーの最大量を制御できます。

始める前に

以下の情報を理解してください。

  • ネットワーク・メッセージを効果的に処理するために HA マネージャーで必要とされるメモリーに影響を与えるその他の要因。これは、マシンのネットワーク・インターフェース・カードの数、ネットワーク・インターフェース・カードの使用方法、およびネットワーク速度などです。
  • ネットワーク・メッセージの送信中に HA マネージャーが制御するメモリーの合計は異なります。 通常、HA マネージャーがこのメモリーの制御を保持するのはごく短時間です。
  • デフォルト設定の 100 MB は、通常、ほとんどのネットワーク・デプロイメント・トポロジーにとって十分です。
  • この設定の最大値は 250 MB です。
  • バージョン 6.x と バージョン 7 の両方のプロセスを含むコア・グループ内では、すべてのメモリー設定が同じでなければなりません。 バージョン 6.x の処理では、デフォルトのメモリー設定は 10 MB です。したがって、バージョン 6.x またはバージョン 7 のいずれかの設定を調整して、両方の設定を等しくする必要があります。

このタスクについて

注: このトピックでは、 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。推奨される代替案として、分散システムや IBM® i システムの SystemOut.logSystemErr.logtrace.logactivity.log ファイルではなく、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成できます。また HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と連携させて使用することができます。HPEL を使用する場合、LogViewer コマンド・ライン・ツールを サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから使用して、すべてのログ・ファイルにアクセスし、 情報をトレースできます。HPEL の使用について詳しくは、HPEL を使用してのアプリケーションの トラブルシューティングに関する情報を参照してください。

HA マネージャーは、HA マネージャーの機能を使用するその他のサービスに代わってプロセス間メッセージを送信するときに、割り振られたヒープ・メモリーを消費します。 例えば、ヒープ・メモリーは、メモリー間の複製データまたはコア・グループ・メンバー同士の HA ルーティング・データの送信時に、消費される可能性があります。

「トランスポート・メモリー・サイズ (Transport memory size)」プロパティーに指定する値はフロー制御メカニズムとして機能し、データが複製される速度またはその他のコア・グループ・メンバーでルーティング・データが使用可能になる速度に影響を与える可能性があります。

したがって、SystemOut.log ファイルに、 以下の分散および整合性サービス (DCS) 輻輳メッセージのいずれかが大量に表示されている場合にこのタスクを実行する必要があります。
DCSV1051W, a high severity congestion event for outgoing messages
DCSV1052W, a medium severity congestion event for outgoing messages
DCSV1054W, a medium severity congestion event for incoming messages 

ワークロードが非常に大きい場合、 適切に調整されたシステムでもこれらのメッセージが表示されることがあります。

混合バージョン環境 (Mixed-version environment) 混合バージョン環境 (Mixed-version environment): 混合セル環境で実行中の場合、以下の 2 つのメモリー構成属性を引き続き使用して、バージョン 6.x セルのコア・グループ・メモリー使用率を構成する必要があります。
  • 「トランスポート・バッファー・サイズ (Transport buffer size)」プロパティー。個々のコア・グループ・メンバーに対して設定されます。 このプロパティーの値を指定するには、管理コンソールで次のいずれかのパスに移動します。
    • コア・グループ・メンバーがアプリケーション・サーバーの場合、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」>server_name>「コア・グループ・サービス」とクリックします。
    • コア・グループ・メンバーがノード・エージェントの場合、「システム管理」>「ノード・エージェント」> node_agent_name >「コア・グループ・サービス (Core group service)」とクリックします。
    • コア・グループ・メンバーがデプロイメント・マネージャーの場合、 「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」>「コア・グループ・サービス」とクリックします。
  • IBM_CS_DATASTACK_MEG カスタム・プロパティー。このカスタム・プロパティーに値を指定するには、管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ設定」>core_group_name >「カスタム・プロパティー」をクリックします。
mixv

伝送途中のメッセージおよびネットワーク通信バッファーに使用可能なメモリー量を変更するには、以下のステップを完了します。

手順

  1. 管理コンソールで、 「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ設定」>「core_group_name」とクリックします。
  2. 「トランスポート・メモリー・サイズ (Transport memory size)」プロパティーの設定を変更します。

    このプロパティーには、HA マネージャーに割り振り可能なヒープ・メモリーの最大容量をメガバイトで指定します。 この設定に指定可能な最大値は 250 です。

    移行ユーザーの方へ 移行ユーザーの方へ: このプロパティーには、バージョン 6.x セルにあるトランスポート・バッファー・サイズ・プロパティーの機能が含まれます。trns
  3. OK」をクリックします。
  4. 変更を検討する場合は、「Review」 をクリックします。
  5. 変更をノードと同期する」をクリックし、さらに「保存」をクリックして、変更を保存します。
  6. コア・グループのすべてのメンバーを再始動します。

タスクの結果

サーバーが再始動した後、これらはすべて、新規メモリー設定で実行されます。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_ha_cfg_replication
ファイル名:trun_ha_cfg_replication.html