[z/OS]

CTRACE の制御およびリソースの準備

トレース・データに使用する前に、CTRACE の制御およびリソースを準備する必要があります。

始める前に

WebSphere® Application Server for z/OS® サーバーのコンポーネント・トレース (CTRACE) アクティビティーを開始する前に、 CTRACE 制御の値およびリソースについて決定を行う必要があり、 外部書き出しプログラムもトレース・データの記録に必要な場合は作成する必要があります。

このタスクについて

以下のステップを実行して、CTRACE 制御およびリソースを準備します。

手順

  1. CTRACE データをトレース・データ・セットに書き込む (推奨) か、または CTRACE データをメモリー・バッファーのみに保管するかどうかを決定します。
  2. トレース・データ・セットを使用する場合は、以下のステップを実行します。
    1. 単一 z/OS システムのすべての WebSphere Application Server のアクティビティーに対して 1 つトレース・データ・セットを作成するか、各セルまたは WebSphere Application Server リリースのためのトレース・データ・セットを分離するかを決定します。

      トレース・データ・セットは、z/OS システム間で共有できません。各システムに、それぞれ独自のトレース・データ・セットが必要です。

    2. トレース・データ・セットの名前を選択します。

      外部書き出しプログラムのセットアップを簡素化するには、z/OS システム名をデータ・セット名に含めます。

      推奨: すべての WebSphere Application Server アクティビティーについて単一トレース・データ・セットを使用する場合、SYS1.sysname.WAS390.CTRACE と同様のものを使用します。

    3. トレース・データ・セットを各 z/OS システムに割り振ります。
      ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス:

      DCB パラメーターの、RECFM、LRECL、BLKSIZE を指定しないでください。外部書き出しプログラムは、それらにレコード・フォーマット VB、システムに最適なブロック・サイズ、論理レコード長を割り振ります。ディスクでのトレース・データ・セットでは、最小 10 シリンダー (3390) を使用する必要があります。外部書き出しプログラムの開始時に NOWRAP オプションが指定されない限り、2 次エクステントは無視されます。以下に例を示します。

      bprac
      //	EXEC PGM=IEFBR14
      //TRACE DD DSN=SYS1.MVSS14.WAS390.CTRACE,UNIT=3390,VOL=SER=HPK19A,
      //   SPACE=(CYL,(20,0)),DISP=(NEW,CATLG),DCB=DSORG=PS 
    4. 外部書き出しプログラムのジョブ名を選択します。

      推奨: 同じトレース・データ・セットが各 z/OS システムのすべての WebSphere Application Server アクティビティーに使用される場合、BBOWTR を使用します。

    5. 外部書き出しプログラムのカタログ式プロシージャーを作成します。
      1. メンバー BBOWTR を、WebSphere Application Server for z/OS の製品ディレクトリー /util/zos/JCL/ から SYS1.PROCLIB またはマスター・スケジューラーに定義された別のプロシージャー・ライブラリーにコピーします。
      2. プロシージャーを、選択した外部書き出しプログラム・ジョブ名にリネームします。
      3. 示されたトレース・データ・セット名により、カタログ式プロシージャーをカスタマイズします。
      4. カタログ式プロシージャーが複数の z/OS システム間で共有される場合、トレース・データ・セット DD ステートメントが各システムの適切なトレース・データ・セットを指しているかを確認してください。
    6. 外部書き出しプログラムの実行に使用するシステム・ユーザー ID を選択してください。
      このユーザー ID は、トレース・データ・セットに対して、読み取り/書き込みアクセスを持つ必要があります。既存の始動済みタスクのユーザー ID (システムに対するデフォルトの始動済みタスクのユーザー ID など) を使用することができます。次の RACF® コマンドまたはそれに相当するものを使用して、外部書き出しプログラムのカタログ式プロシージャーを始動済みタスクのユーザー ID で実行します。
      RDEFINE STARTED external_writer_procname.* STDATA(USER(system_user_ID)) TRACE(YES)
      外部書き出しプログラムの始動済みタスクは、最低限、このタスクをトレースに使用する WebSphere Application Server アドレス・スペースと同程度に、ディスパッチング優先順位を高くして実行する必要があります。
    7. 外部書き出しプログラムを開始して、上記の手順が正しく実行されたかどうかを確認します。
      次の MVS™ コンソール・コマンドを入力します。
      TRACE CT,WTRSTART=external_writer_procname
  3. CTRACE parmlib メンバーを作成します。
    1. メンバー BBOCTI00 を、WebSphere Application Server for z/OS の製品ディレクトリー /util/zos/JCL/ からシステム parmlib 連結のデータ・セットにコピーします。
    2. parmlib メンバーを CTIBBOxx と名前変更します。ここで、xx は、外部書き出しプログラムに関連する 2 文字のサフィックスです。

      WebSphere Application Server for z/OS のカスタマイズ中に、この値が指定されます。

    3. CTIBBOxx parmlib メンバーをカスタマイズし、トレース・データ・セットおよび外部書き出しプログラムを使用するかどうかを指示します。 使用する場合、WebSphere Application Server が CTRACE をアクティブ化する際に、外部書き出しプログラムが自動的に開始されるかどうかを指示します。
  4. 分離したトレース・データ・セットを、異なる WebSphere Application Server のセルまたはリリースに使用する場合は、上記のすべてのステップを繰り返して、新規の外部書き出しプログラム名および parmlib メンバーのサフィックスをそれぞれ選択します。

タスクの結果

WebSphere Application Server の CTRACE がセットアップされました。parmlib メンバーのサフィックスを使用して、特定の WebSphere Application Server for z/OS のセルを、選択した CTRACE オプションと関連付けます。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
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ファイル名:ttrb_prepCTRACEcontrols.html