wsadmin スクリプトによる管理ジョブの実行

このトピックは、wsadmin ツールを使用して、柔軟な管理環境で管理ジョブをサブミットおよび追跡する場合に使用します。

始める前に

ジョブ・マネージャーと管理エージェントを構成し、ノードとデプロイメント・マネージャーをジョブ・マネージャーに登録して、柔軟な管理環境をセットアップします。オプションで管理グループを作成して、複数のノードに対して同時にジョブをサブミットできます。

このタスクについて

柔軟な管理環境を構成した後で、ジョブ・マネージャーに登録されているノードのジョブをサブミット、 モニター、および管理できます。ジョブをサブミットするには、ジョブ・マネージャーで使用する ID に、管理者ロール またはオペレーター・ロールの権限が付与されている必要があります。ジョブをサブミットするには、ジョブ・マネージャーで使用する ID に、管理者ロール またはオペレーター・ロールの権限が付与されている必要があります。 ジョブのサブミット時には、ターゲット・ノードでの認証および許可用に、ユーザー名とパスワードを指定することができます。 ジョブ・パラメーターにユーザー名とパスワードを入力しない場合、ジョブ・マネージャーにあるジョブの実行依頼者のクレデンシャルが使用されます。
注: 複数のターゲット・ノードにジョブをサブミットする場合は、そのユーザー名とパスワード、または実行依頼者のクレデンシャルを、すべてのジョブ・ターゲットに適用できる必要があります。

手順

  1. wsadmin ツールを起動します。 app_server_root/bin ディレクトリーにナビゲートし、以下のコマンドを実行して wsadmin ツールをジョブ・マネージャー・プロセスに接続します。
    wsadmin -profileName myJobManager -lang jython
  2. ジョブ・マネージャーに管理ジョブをサブミットします。
    submitJob コマンドを使用して、管理ジョブをサブミットします。 ジョブの実行依頼は、以下の情報で構成されます。
    ジョブ・タイプ
    ジョブ・タイプには、実行するジョブのタイプを指定します。 柔軟な管理環境には、アプリケーション管理、構成、アプリケーション・サーバーのランタイム制御など、さまざまなジョブがあります。
    ジョブ・ターゲット・リストとターゲット・グループ
    ジョブ・ターゲット・リストとグループは、ジョブが実行されるノードとノード・グループを指定します。
    ジョブ固有のパラメーター
    ほとんどの管理ジョブでは、ジョブを実行するために、ジョブ・タイプやターゲット以外の情報も必要とします。ジョブ・パラメーターは、それぞれのジョブ・タイプに固有のものです。
    注: 複数のターゲット・ノードにジョブをサブミットする場合は、そのユーザー名とパスワード、または実行依頼者のクレデンシャルを、すべてのジョブ・ターゲットに適用できる必要があります。
    オプションの汎用パラメーター
    ジョブのサブミットでは、ジョブ固有のパラメーターに加えて、以下のオプション・パラメーターを任意に組み込むことができます。
    表 1. submitJob のオプションの汎用パラメーターの説明. オプション・パラメーターは、パラメーター名の前にダッシュ (-) を付けて指定します。
    パラメーター 説明 タイプ
    username セキュリティーが有効な場合に、ジョブのサブミット時に使用するユーザー名を指定します。 ストリング
    password セキュリティーが有効な場合に、ジョブのサブミット時に使用するユーザー名のパスワードを指定します。 ストリング
    description ジョブの説明を指定します。 ストリング
    activationDateTime ジョブを活動化する日時を、「2006-05-03T10:30:45-0000」のフォーマットで指定します。activationDateTime パラメーター値の 「-0000」の部分は時間帯を 表します。Z をグリニッジ標準時 (GMT) の簡略形として指定することができます (例えば、「2006-05-03T10:30:45Z」)。時間帯を指定しない場合、システムはサーバーの時間帯を使用します。 ストリング
    expirationDateTime ジョブの有効期限を、「2006-05-03T10:30:45-0000」のフォーマットで指定します。 expirationDateTime パラメーター値の「-0000」の部分は時間帯を表します。 グリニッジ標準時 (GMT) の簡略形として Z を指定 できます。(例えば、「2006-05-03T10:30:45Z」。時間帯を指定しない場合、システムはサーバーの時間帯を使用します。 ストリング
    executionWindow ジョブの繰り返し間隔を指定します。 ストリング
    executionWindowUnit executionWindow パラメーターによって設定される値の繰り返し間隔計測単位を指定します。ジョブを毎日実行するには DAILY、毎週実行するには WEEKLY、毎月実行するには MONTHLY、毎年実行するには YEARLY、あるいはノードが接続してジョブをポーリングするたびに毎回ジョブを実行するには CONNECTION と指定します。 ストリング
    email システムがジョブ通知を送信する E メール・アドレスを指定します。 ストリング
    以下の例では、ジョブを実行依頼してアプリケーション・サーバーを始動します。以下のコマンド例では、アプリケーション始動ジョブを実行依頼し、戻されるジョブ・トークンを MyStartJob 変数に設定します。
    myStartJob = AdminTask.submitJob('-jobType startApplication -targetList [MyNode01] -jobParams [applicationName myApplication] -email admin@company.com')
  3. オプション: ジョブの状況をモニターします。
    以下の例に示すように、getOverallJobStatus コマンドを使用して、ジョブの状況を表示します。
    AdminTask.getOverallJobStatus('[-jobTokenList [myStartJob]]')
    前のステップで myStartJob 変数を設定しなかった場合は、submitJob コマンドからの戻り値を -jobTokenList パラメーターに指定します。
    このコマンド は、対象のジョブ (複数可) のジョブ状況情報を戻します。システムは、ジョブ状況全体の以下の情報を表示します。
    • STATE 属性にはジョブの現在の状態を指定します。
    • TOTAL_RESULTS 属性にはジョブの合計数を指定します。
    • DISTRIBUTED 属性には分散ジョブの数を指定します。
    • ASYNC_IN_PROGRESS 属性には進行中の非同期ジョブの数を指定します。
    • SUCCEEDED 属性には正常に完了したジョブの数を指定します。
    • PARTIALLY_SUCCEEDED 属性には部分的に成功したジョブの数を指定します。部分的な成功は、例えば、複数のサーバーを表す 1 つのノードで一部のサーバーのみが正常に終了した場合に発生する可能性があります。
    • FAILED 属性には失敗したジョブの数を指定します。
    • REJECTED 属性には拒否されたジョブの数を指定します。
    • NOT_ATTEMPTED 属性にはシステムが試行していないジョブの数を指定します。

次のタスク

追加の管理ジョブをジョブ・マネージャーに実行依頼し、既存ジョブをモニターします。 今後の管理ジョブをスケジュールに入れることもできます。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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