HA 環境のセットアップ
製品で提供される HA フレームワークは、SPOF (Single Point of Failure) を除去し、製品環境内で実行中のアプリケーションとプロセスに対して、ピアツーピアのフェイルオーバーを提供します。 このインフラストラクチャーは HA マネージャーによって管理され、セル、クラスター、コア・グループ、および HA グループが含まれています。 すべての HA グループには、関連付けられているポリシーがあります。HA マネージャーは、 ポリシーを使用して、所定時刻に HA グループのどのメンバーがアクティブであるかを判別します。
始める前に
フェイルオーバーが適用されていない状況での障害のリスクを回避するために、 高可用性 (HA) 環境をどのようにセットアップするかを計画します。計画プロセスの一部として、HA マネージャーにより、このタイプの環境をどのように制御できるかを理解してください。
このタスクについて
HA マネージャーは、サポートされているすべての製品トポロジーで機能するように設計されています。ただし、高可用性管理環境は、以下の規則に従っている必要があります。
- 高可用性インフラストラクチャー内のセルは、1 つ以上のコア・グループに分割されます。製品は、HA マネージャー機能の一部として、デフォルトのコア・グループを提供しています。管理コンソールを使用して、追加のコア・グループを作成できます。
- コア・グループはセルの境界を越えて拡張することはできず、他のコア・グループとオーバーラップすることもできません。
- クラスターは、単一のコア・グループのみのメンバーである必要があります。 そのクラスターの個々のメンバーはすべて、同じコア・グループのメンバーである必要があります。
- 個々のアプリケーション・サーバーは、コア・グループのメンバーでもあります。
- コア・グループのすべての稼働しているメンバーは、同じコア・グループの他の稼働している全メンバーと通信することができる必要があります。
コア・グループの管理中に、 以下のタスクのうち 1 つ以上を実行することが必要な場合があります。これらのタスクは任意の順序で実行できます。
手順
次のタスク
ご使用の製品環境を、高可用性管理環境のすべての規則に従うようにセットアップしたら、デフォルトのコア・グループを使用してこの環境を制御します。

HA 環境でアプリケーションを実行中に問題が発生する場合は、HA 環境のトラブルシューティングのヒントをお読みください。