Web サービスを保護するためのカスタム・プロパティーの構成
データの名前と値のペアを構成することができます。 名前はプロパティー・キー、値はストリング値で、これらを使用することにより、内部のシステム構成プロパティーを設定できます。 新規プロパティーを定義すると、管理コンソールのオプションとして提供されるもの以外の設定を構成できます。
このタスクについて
- プロパティーの詳細の説明
- プロパティーの設定に必要なデータのタイプ
- 指定可能な値のリスト
- デフォルト値のリスト
重要: デフォルト・コンシューマー・バインディングまたはデフォルト生成バインディング用に設定するカスタム・プロパティーは、
追加プロパティーとして設定する汎用カスタム・プロパティーよりも優先されます。
ただし、カスタム・バインディングは、デフォルト・バインディングよりも優先されます。
以下のステップでは、Web サービスを保護するためにカスタム・プロパティーを設定する方法について説明します。
手順
- Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) アプリケーションのカスタム・プロパティーを設定します。 JAX-RPC アプリケーションの Web サービスを保護するため、
管理コンソール内の複数の場所で、カスタム・プロパティーを設定できます。
デフォルト・コンシューマー・バインディング、デフォルト生成バインディング、
またはその両方用に、これらのカスタム・プロパティーを設定できます。
また、カスタム・プロパティーを汎用の追加プロパティーとして設定することもできます。
デフォルト・コンシューマー・バインディング、デフォルト生成バインディング、および追加プロパティーは、
まとめてデフォルト・バインディング と呼ばれます。
- カスタム・バインディング
- 「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」を展開します。
- 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」をクリックします。
- 「モジュール」で、「モジュールの管理」 > 「module_name」とクリックします。
- 「Web Services Security プロパティー」の下の「Web サービス: サーバー・セキュリティーのバインディング」または「Web サービス: クライアント・セキュリティーのバインディング」>「カスタムの編集」とクリックします。
- デフォルトのコンシューマー・バインディング
- 「サーバー」>「サーバー・タイプ」を展開します。
- 「WebSphere Application Server」> 「server_name」とクリックします。
- 「セキュリティー」の下の「JAX-WS および JAX-RPC セキュリティー・ランタイム」をクリックします。
- 「JAX-RPC デフォルト・コンシューマー・バインディング」の下の「プロパティー」をクリックします。
- デフォルト生成バインディング
- 「サーバー」>「サーバー・タイプ」を展開します。
- 「WebSphere Application Server」> 「server_name」とクリックします。
- 「セキュリティー」の下の「JAX-WS および JAX-RPC セキュリティー・ランタイム」をクリックします。
- 「JAX-RPC デフォルト生成プログラム・バインディング」の下の「プロパティー」をクリックします。
- 追加プロパティー
- 「サーバー」>「サーバー・タイプ」を展開します。
- 「WebSphere Application Server」> 「server_name」とクリックします。
- 「セキュリティー」の下の「JAX-WS および JAX-RPC セキュリティー・ランタイム」をクリックします。
- 「カスタム・プロパティー」の下の「カスタム・プロパティー」をクリックします。
JAX-RPC アプリケーションでのカスタム・プロパティーの優先順位: WS-Security 拡張およびカスタム・バインディングで設定するカスタム・プロパティーは、 デフォルト・バインディングで設定するカスタム・プロパティーよりも優先されます。 WS-Security バインディングで設定するカスタム・プロパティーは、WS-Security 拡張で設定するカスタム・プロパティーよりも優先されます。 生成プログラムまたは送信側のバインディング、およびコンシューマーまたは受信側のバインディングで設定するカスタム・プロパティーは、 追加プロパティーで設定するカスタム・プロパティーよりも優先されます。 - カスタム・バインディング
- Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) アプリケーションのカスタム・プロパティーを設定します。 JAX-WS アプリケーションの Web サービスを保護するため、
管理コンソール内の複数の場所で、カスタム・プロパティーを設定できます。
アプリケーションのカスタム・バインディング、WS-Security デフォルト・バインディング、
またはインバウンド・メッセージおよびアウトバウンド・メッセージ用に、これらのカスタム・プロパティーを設定できます。
- アプリケーションのカスタム・バインディング
- 「サービス」>「サービス・クライアント」 または 「サービス」>「サービス・プロバイダー」を展開します。
- 「service_name」>「binding_name」とクリックします。
- 「WS-Security」をクリックします。
- 「メイン・メッセージ・セキュリティー・ポリシーのバインディング」の見出しの下にある「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- WS-Security デフォルト・バインディング
- 「サービス」>「ポリシー・セット」と展開します。
- 「汎用プロバイダー・ポリシー・セットのバインディング」または「汎用クライアント・ポリシー・セットのバインディング」>「binding_name」>「WS-Security」とクリックします。
- 「メイン・メッセージ・セキュリティー・ポリシーのバインディング」の下にある 「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- インバウンドおよびアウトバウンドのカスタム・プロパティー
- 「サービス」>「ポリシー・セット」と展開します。
- 「デフォルトのポリシー・セット・バインディング」をクリックします。
- 「ポリシー」の見出しの下にある「WS-Security」をクリックします。
- 「メイン・メッセージ・セキュリティー・ポリシーのバインディング」の見出しの下にある「カスタム・プロパティー」をクリックします。
また、wsadmin スクリプトを使用して、JAX-WS アプリケーションのパラメーターまたはインバウンド・バインディング・プロパティーとして これらのプロパティーを設定できます。 以下の WS-Security ポリシー・タイプのプロパティー名は、setBinding 関数で使用されます。- application.parameters
- application.securityinboundbindingconfig.properties
- application.securityoutboundbindingconfig.properties
注: ポリシー・セット・バインディングのカスタム・プロパティー を Web Services Security API を使用して設定することはできません。これらのカスタム・プロパティーは管理コンソール を使用して設定する必要があります。 - アプリケーションのカスタム・バインディング
サブトピック
Web Services Security のカスタム・プロパティー
データの名前と値のペアを構成することができます。 名前はプロパティー・キー、値はストリング値で、これらを使用することにより、内部のシステム構成プロパティーを設定できます。 新規プロパティーを定義すると、管理コンソールのオプションとして提供されるもの以外の設定を構成できます。Web Services Security 汎用セキュリティー・トークン・ログイン・モジュールのカスタム・プロパティー
汎用セキュリティーのトークン・ログイン・モジュールの構成時に、データの名前と値のペアを構成することができます。名前はプロパティー・キー、値はストリング値で、これらを使用することにより、内部のシステム構成プロパティーを設定できます。 管理コンソールで提供されているオプションとともに、これらの構成プロパティーを使用して、トークンがどのように生成またはコンシュームされるかを制御できます。Web Services Security SAML トークンのカスタム・プロパティー
Web Services Security の SAML トークンの構成時に、データの名前と値のペアを構成することができます。名前はプロパティー・キー、値はストリング値で、これらを使用することにより、内部のシステム構成プロパティーを設定できます。 管理コンソールで提供されているオプションとともに、これらの構成プロパティーを使用して、SAML トークンがどのように生成またはコンシュームされるかを制御できます。


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=twbs_confcustomproperties
ファイル名:twbs_confcustomproperties.html