manageWMQ コマンド

manageWMQ コマンドを使用して、特定の有効範囲でインストールされる IBM MQ リソース・アダプターの設定を管理します。

コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントの AdminTask オブジェクトを使用します。

[IBM i]wsadmin スクリプト・クライアントは、Qshell から実行されます。 詳しくは、『WebSphere® Application Server スクリプトを実行するための Qshell の構成』のトピックを参照してください。

このコマンドは、WebSphere Application Server バージョン 7 以降のアプリケーション・サーバーで使用した場合にのみ有効です。 これより前のバージョンでは使用しないでください。

使用可能な IBM MQ メッセージング・プロバイダー管理コマンドと、各コマンドの概要については、wsadmin プロンプトで次のコマンドを入力してください。

print AdminTask.help('WMQAdminCommands')

特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

print AdminTask.help('command_name')

コマンドの使用後に、変更をマスター構成に保存します。 例えば、以下のコマンドを使用します。

AdminConfig.save()

目的

manageWMQ コマンドを使用して、特定の有効範囲でインストールされる IBM MQ リソース・アダプターに関連付けられた設定を管理します。

manageWMQ コマンドを使用すると、ネイティブ・ライブラリーを管理し、IBM MQ リソース・アダプターのメタデータを照会することができます。

ターゲット・オブジェクト

IBM MQ リソース・アダプター。

必須パラメーター

なし。

オプション・パラメーター

-nativePath
このパラメーターは、IBM MQ リソース・アダプターがキュー・マネージャーへのバインディング・モード接続を確立するために使用する、IBM MQ メッセージング・プロバイダーのネイティブ・ライブラリーへのパスを指定します。このパラメーターは、任意の有効範囲の IBM MQ アダプターで指定できます。
-query
このパラメーターは、IBM MQ メッセージング・プロバイダーで使用される IBM MQ リソース・アダプターのレベルに関する情報を提供します。このパラメーターは、任意の有効範囲の IBM MQ リソース・アダプターで指定できます。
[z/OS]-enableInbound
[z/OS]このパラメーターは、z/OS® プラットフォームにおける IBM MQ リソース・アダプターのアクティベーション・スペックに対して、Java™ Platform, Enterprise Edition (Java EE) コネクター・アーキテクチャー (JCA) のインバウンド・メッセージの送達を可能にします。ターゲットの IBM MQ リソース・アダプターがサーバーの有効範囲にある場合のみ、この値を指定できます。これらの変更を有効にするには、アプリケーション・サーバーの再始動が必要です。

このパラメーターの値は true または false である必要があります。

デフォルト値は false です。

-disableWMQ
このパラメーターは、指定されたリソース・アダプターの有効範囲と、それ以下のすべての有効範囲で IBM MQ 機能を使用不可にするかどうかを指定します。

このパラメーターの値は true または false である必要があります。

デフォルト値は false です。

単一サーバー環境では、このパラメーターはサーバーの有効範囲でのみ有効です。 Network Deployment 環境では、このパラメーターはすべての有効範囲で有効です。 このパラメーターを true に 設定した場合の影響は、設定した有効範囲によって異なり、 以下のようになります。

  • セルを有効範囲とする IBM MQ リソース・アダプターでは、セル内のすべてのアプリケーション・サーバーで、すべての IBM MQ 機能が使用不可になります。
  • ノードを有効範囲とする IBM MQ リソース・アダプターでは、そのノードの一部であるすべてのアプリケーション・サーバーで、すべての IBM MQ 機能が使用不可になります。
  • クラスターを有効範囲とする IBM MQ リソース・アダプターでは、そのクラスター内のすべてのアプリケーション・サーバーで、すべての IBM MQ 機能が使用不可になります。
  • サーバーを有効範囲とする IBM MQ リソース・アダプターでは、その特定のアプリケーション・サーバーで、すべての IBM MQ 機能が使用不可になります。

すべての場合で、変更を有効にするには、影響を受けたすべてのプロセスを再始動する必要があります。

上位の有効範囲でのパラメーターの値は、下位の有効範囲での値よりも優先されます。例えば、サーバー有効範囲でこのパラメーターを false に設定しても、それより高い (セルなどの) 有効範囲の IBM MQ メッセージング・プロバイダーでこのパラメーターが true に設定されている場合は、セル有効範囲の値が優先されるため、サーバー有効範囲のパラメーター値にかかわらず、IBM MQ 機能はセル内のすべてのアプリケーション・サーバーで使用不可になります。

-maxConnections
このパラメーターは、IBM MQ キュー・マネージャーへの接続の最大数を指定します。

デフォルト値は 10 です。

詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『ResourceAdapter オブジェクトの構成』を参照してください。

-connectionConcurrency
このパラメーターは、各接続によって提供できるメッセージ駆動型 Bean の最大数を指定します。

デフォルト値は 1 です。

このプロパティーを設定すると、WebSphere Application Server 7 のノードのみに影響します。このプロパティーは、WebSphere Application Server バージョン 8 以降のノードには影響しません。

詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『ResourceAdapter オブジェクトの構成』を参照してください。

-reconnectionRetryCount
このパラメーターは、接続が失敗した場合に IBM MQ メッセージング・プロバイダーのアクティベーション・スペックが IBM MQ キュー・マネージャーへの再接続を行う最大試行回数を 指定します。

デフォルト値は 5 です。

詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『ResourceAdapter オブジェクトの構成』を参照してください。

-reconnectionRetryInterval
このパラメーターは、IBM MQ メッセージング・プロバイダーのアクティベーション・スペックが、IBM MQ キュー・マネージャーに再接続を試行するまでに待機する時間をミリ秒で指定します。

デフォルト値は 300000 です。

詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『ResourceAdapter オブジェクトの構成』を参照してください。

-customProperties
このパラメーターは、IBM MQ リソース・アダプターに渡されるカスタム・プロパティーを指定します。通常、カスタム・プロパティーは、WebSphere Application Server 管理インターフェースで直接的にはサポートされない IBM MQ リソース・アダプターの属性を設定するために使用します。
各カスタム・プロパティーは、name および value テーブル・ステップ・パラメーターを使用して指定します。 これらはテーブル・ステップであるため、2 つのパラメーターの順序は固定であり、必ず name を最初に、value を 2 番目に指定する必要があります。
  • Jython の場合: [name value]
  • Jacl の場合: {name value}
新しい名前と値のペアが、次のルールを使用してカスタム・プロパティーの既存のセットに追加されます。
  • プロパティーの既存のセットに提供されるものと同じ名前のプロパティーが含まれていない場合、カスタム・プロパティーに値が指定されておらず、無視されている場合を除き、提供されるプロパティーがカスタム・プロパティーのセットに追加されます。
  • プロパティーの既存のセットに、変更コマンドの一部として提供されるものと同じ名前のプロパティーが含まれており、変更コマンドもそのプロパティーの値を指定する場合、既存の値が提供された値によって置き換えられます。
  • プロパティーの既存のセットに、変更コマンドの一部として提供されるものと同じ名前のプロパティーが含まれているものの、変更コマンドがそのプロパティーの値を指定していない場合、同じ名前のプロパティーはカスタム・プロパティーの既存のセットから削除されます。

以下の例では、z/OS プラットフォームにおける JCA インバウンド・メッセージの送達を可能にする方法を示しています。
  • Jython の使用:
    wsadmin>AdminTask.manageWMQ("IBM MQ Resource Adapter
    (cells/L3A3316Node04Cell/nodes/L3A3316Node05/servers/server1|resources.xml#
    J2CResourceAdapter_1201601803796)", ["-enableInbound true"])
  • Jacl を使用:
    wsadmin>$AdminTask manageWMQ "IBM MQ Resource Adapter
    (cells/L3A3316Node04Cell/nodes/L3A3316Node05/servers/server1|resources.xml#
    J2CResourceAdapter_1201601803796)" {-enableInbound true}
以下の例では、-maxConnections の値を 100 に設定し、名前が name1 で、値が value1 のカスタム・プロパティーを追加します。
  • Jython の使用:
    AdminTask.manageWMQ("IBM MQ Resource Adapter(
    cells/L3A3316Node01Cell|resources.xml#J2CResourceAdapter_1284547647859)", 
    ["-maxConnections 100 -customProperties [[name1 value1]]"])
  • Jacl を使用:
    wsadmin>$AdminTask manageWMQ "IBM MQ Resource Adapter(
    cells/L3A3316Node01Cell|resources.xml#J2CResourceAdapter_1284547647859)" 
    {-maxConnections 100 -customProperties {{name1 value1}}}

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rmj_wmq_jmswmq_manage
ファイル名:rmj_wmq_jmswmq_manage.html