UserWorkArea 区画の管理

始める前に

アプリケーションで作業域を使用するには、クライアントおよびサーバーの両方に おいて作業域サービスが使用可能になっている必要があります。 デフォルトでは、サーバーでサービスは使用不可になっています。 クライアント・サービスでは、デフォルトでサービスが使用可能になっています。

アプリケーションでデフォルトの区画である UserWorkArea 区画を利用するには、クライアントとサーバーの両方で作業域サービスを使用可能にして、この区画を使用できるようにする必要があります。サーバー上の作業域サービスはデフォルトでは使用不可になっていますが、クライアントの作業域サービスはデフォルトで使用可能になっています。このデフォルトの作業域区画を使用せずに、ユーザーが作業域区画サービスを使用して独自の作業域区画を作成することもできます。

このタスクについて

アプリケーションは、送受信される各作業域についての最大サイズを設定できます。 デフォルトでは、 クライアントによって送信され、サーバーによって受信 (その後おそらく再送信) される作業域の最大サイズは 32,768 バイトです。 指定できる最大サイズは、 Java™ Integer データ型で表せる 最大値 (2,147,483,647) によって決まります。 指定できる最大サイズの最小値は 1 です。最大サイズ を 1 バイトにすることは、実際には、 作業域に関連した要求がシステムを中断したり、 あるいは他のシステムを実行したりできないことを意味します。 値 0 は、制限がないことを意味します。 値 -1 は、デフォルト値が優先されるという意味です。 デフォルト値は、無効値または 誤った形式のプロパティーが指定された場合にも使用されます。このサイズは、本トピックで説明するように、変更が可能です。

手順

  1. サーバーで UserWorkArea 区画を使用可能または使用不可にする 作業域サービスは、サーバーではデフォルトで使用不可になっていますが、クライアントではデフォルトで使用可能になっています。
    1. 管理コンソールを開始します。
    2. 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > 「server_name」 > 「ビジネス・プロセス・サービス」 > 「作業域サービス」の順で選択します。
    3. Startup」チェック・ボックスを選択または選択解除します。 これにより、サーバーの始動時に作業域サービスを自動的に開始するかどうかが指定されます。
    4. 新規の構成を保存し、サーバーを再始動してこの構成を適用します。
  2. [AIX Solaris HP-UX Linux Windows][z/OS]クライアントで UserWorkArea 区画を使用可能または使用不可にする クライアントを始動する前に、com.ibm.websphere.workarea.enabled プロパティーを TRUE または FALSE に設定します。 例えば、作業域サービスを使用不可にするには、install_root/bin ディレクトリーにある launchClient スクリプトを呼び出すときに、次のシステム・プロパティーを launchClient の呼び出しに追加します。
    -CCDcom.ibm.websphere.workarea.enabled=false
    別の方法として、launchClient スクリプトが使用するプロパティー・ファイルにこのプロパティーを設定することもできます。追加情報については、『launchClient を使用した Java EE クライアント・アプリケーションの実行』の項を参照してください。
  3. [IBM i]クライアントで UserWorkArea 区画を使用可能 (または使用不可) にする クライアントを始動する前に、com.ibm.websphere.workarea.enabled プロパティーを TRUE または FALSE に設定します。 例えば、作業域サービスを使用不可にするには、app_server_root/bin ディレクトリーにある launchClient スクリプトを呼び出すときに、次のシステム・プロパティーを launchClient の呼び出しに追加します。
    -CCDcom.ibm.websphere.workarea.enabled=false
    別の方法として、launchClient スクリプトが使用するプロパティー・ファイルにこのプロパティーを設定することもできます。追加情報については、『launchClient を使用した Java EE クライアント・アプリケーションの実行』の項を参照してください。
  4. このサーバーが送信できる作業域のサイズと、このサーバーが受信できる作業域の数を管理します。
    1. 管理コンソールを開始します。
    2. 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > 「server_name」 > 「ビジネス・プロセス・サービス」 > 「Web コンテナー」の順で選択します。
      • 作業域サービス (すなわち、「UserWorkArea」区画) で送信サイズまたは受信サイズを変更するには、以下のようにします。
        • 作業域サービス」を選択します。
      • ユーザー定義区画で送信サイズまたは受信サイズを変更するには、以下のようにします。
        • 作業域区画サービス」を選択します。
        • 区画を選択します。
    3. 最大送信サイズ」フィールドに新しい値を入力し、このサーバーが送信できる作業域のサイズを変更するか、「 最大受信サイズ」フィールドに新しい値を入力し、このサーバーが受信できる作業域のサイズを変更します。
    4. 新規の構成を保存し、サーバーを再始動してこの構成を適用します。
  5. クライアントが送信できる作業域のサイズを変更します。 このステップは、クライアント側の UserWorkArea 区画にのみ適用されます。 ユーザー定義区画で最大送信サイズまたは最大受信サイズを設定するには、クライアント側に区画を作成するときに、これらの値を設定する必要があります。クライアントでの区画の作成について詳しくは、『作業域区画の構成』の項でクライアントのセクションを参照してください。クライアントが送信できる作業域のサイズを変更するには、クライアントを開始する前に、com.ibm.websphere.workarea.maxSendSize プロパティーを、希望するバイト数に設定します。最大送信サイズは、以下のようにして設定できます。
    • $WAS_HOME/bin ディレクトリー内の launchClient 起動スクリプトを起動するときに、最大送信サイズを設定します。 例えば、最大サイズを 10,000 バイトに設定するには、必要に応じて次のシステム・プロパティーを launchClient 呼び出しに追加します。-CCDcom.ibm.websphere.workarea.maxSendSize=10000
    • launchClient スクリプトが使用するプロパティー・ファイルに、最大送信サイズ・プロパティー com.ibm.websphere.workarea.maxSendSize を設定します。追加情報については、『launchClient を使用した Java EE クライアント・アプリケーションの実行』の項を参照してください。
    UserWorkArea 区画は単一方向として定義されているので、例えば、コンテキストはアウトバウンド呼び出し時にのみ伝搬され、これらの呼び出しからの戻り時には伝搬されないので、最大受信サイズは無視されます。

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ファイル名:twa_manage.html