管理エージェント
管理エージェントは、開発環境、単体テスト環境、または単一マシンに存在するサーバー・ファームの一部となっている開発または単体テストの環境などにおいて、複数の統合されていないアプリケーション・サーバー・ノードを単一のインターフェースによって管理します。
管理エージェントおよびアプリケーション・サーバーは同一マシン上に存在する必要がありますが、ブラウザーから、または別のマシン上にある wsadmin ツールからマシンに接続することもできます。
管理エージェントおよびアプリケーション・サーバーは同一シスプレックス上に存在する必要がありますが、ブラウザーから、または別のマシン上にある wsadmin ツールからシスプレックスに接続することもできます。
多くのカスタマーは、アプリケーション・サーバー・ノードをセルに統合し、アプリケーション・サーバーをデプロイメント・マネージャーから管理することによって、開発、テスト、および実稼働の各環境でアプリケーション・サーバーを管理します。 しかし、開発環境および単体テスト環境がある場合には、未統合のノードを持つアプリケーション・サーバーを実行する方を選ぶこともできます。 これらのアプリケーション・サーバーには、管理上の欠点がいくつかあります。 これらのアプリケーション・サーバーには、共通の管理インターフェースがありません。 リモート管理で行えることは、アプリケーションのインストールとアプリケーション・サーバー構成の変更に限定されてしまいます。 これに代わる方法として、これらのアプリケーション・サーバーを管理エージェントに登録することで、アプリケーション・サーバーを単一のインターフェースから管理し、アプリケーション・サーバーのリモート管理をより完全に行うことができます。
アプリケーション・サーバー・ノードを管理エージェントに登録するか、またはノードをデプロイメント・マネージャーに統合するか、いずれかを行うことができます (両方を行うことはできません)。

管理エージェントでは、1 つ以上のノード上にある複数のアプリケーション・サーバーのモニターおよび制御を行うことができます。 アプリケーションの実行には、アプリケーション・サーバーのみを使用してください。 単一のインターフェースを使用して、アプリケーション・サーバーを管理することによって、すべてのアプリケーション・サーバーにおいて、管理サービス実行のオーバーヘッドが削減されます。
管理エージェントを使用すると、アプリケーション・サーバーへのアプリケーションのインストール、アプリケーション・サーバー構成の変更、アプリケーション・サーバーの停止と再始動、追加のアプリケーション・サーバーの作成、などを行うことができます。
管理エージェント構成が共有ファイル・システム上にある場合は、管理エージェントをどの論理区画 (LPAR) でも始動できます。
管理エージェントによって管理される複数アプリケーション・サーバーのトポロジー例
次のトポロジー例は、管理エージェントおよび管理エージェントに登録された 2 つのアプリケーション・サーバー (Profile01 と Profile02) がインストールされたマシン A を示しています。 マシン A 上のアプリケーション・サーバーは、それぞれ、Web サーバー・プラグインを介してマシン B 上のリモート Web サーバーと通信します。 ファイアウォールはマシンのセキュリティーを強化します。 トポロジーについて詳しくは、WebSphere Application Server のインストール計画に関するトピックを参照してください。

管理エージェントに登録されたアプリケーション・サーバーおよびデプロイメント・マネージャーに対する管理ジョブ
ジョブ・マネージャーを使用すると、管理エージェントに登録されたアプリケーション・サーバーに対して、およびデプロイメント・マネージャーに対して、管理ジョブを非同期的にサブミットできます。 管理エージェントに登録されたアプリケーション・サーバー、およびデプロイメント・マネージャーをジョブ・マネージャーに認識させるには、これらをジョブ・マネージャーに登録する必要があります。 ジョブ・マネージャーで実行できる管理タスクの多くは、アプリケーション管理、サーバー管理、ノード管理などの製品で既に実行可能になっているタスクです。 しかし、ジョブ・マネージャーを使用すると、タスクを集約して、複数のアプリケーション・サーバーまたはデプロイメント・マネージャー間でこれらのタスクを実行できます。