PHP Hypertext Preprocessor (PHP) サーバーまたは動的クラスターを作成することによって、
PHP アプリケーションをデプロイすることができます。この製品を使用すると、これらのアプリケーションおよびサーバーを管理することができます。
始める前に
- PHP サーバーをホスティングするノードに Apache HTTP Server および PHP を
インストールします。サポートされる Apache HTTP Server のバージョンは、1.3 (全リリース)、
2.0 (全リリース)、および 2.2 (全リリース) です。
サポートされる PHP のバージョンは、4 および 5 (全リリース) です。
これらの Apache HTTP Server と PHP の組み合わせ用にデフォルトのサーバー・テンプレートが用意されています。
- これらのノードをセルに統合します。
重要: Apache HTTP Server バージョン 2.2 および PHP バージョン 5.2 (全リリース) を使用している場合は、
httpd.conf ファイルに対していくつかの手動編集を実行する必要があります。
PHP サーバーまたは動的クラスターを
作成するたびにこれらの編集を実行する代わりに、APACHE22_PHP5 テンプレートで PHP サーバーを作成して、
httpd.conf ファイルを編集し、そのサーバーからサーバー・テンプレートを作成します。
これは、残りの PHP サーバーの作成に使用できます。
また、PHP サーバー管理用タスクを使用して、またはテンプレートではなく事前定義のサーバーを選択して、新規の PHP サーバーのテンプレートとして使用する既存サーバー選択することもできます。
ユーザー定義のテンプレートは、PHP サーバー・ウィザードからは選択できません。
このタスクについて
PHP サーバーは、mod_php モジュールを持つ Apache HTTP Server として Intelligent Management で定義されています。PHP サーバーは、この製品またはノード・エージェントを実行しているノードで定義できます。PHP サーバー構成は、server.xml、httpd.conf、および php.ini ファイルの 3 つの文書で構成されています。
server.xml ファイルには、Apache と PHP ランタイムのロケーションおよびサーバー操作を記述するプロパティーが含まれています。
httpd.conf ファイルは、
PHP モジュールが含まれる Apache HTTP Server の構成ファイルです。
変数は、httpd.conf ファイルで使用されるように、
管理コンソールで定義することができます。
php.ini ファイルには、PHP インタープリターによって使用される構成データが含まれます。
手順
- ディスカバリーを実行して Apache および PHP のランタイムを検出できるようにミドルウェア記述子を構成します。 管理コンソールで、をクリックします。デフォルト・ロケーションは、ミドルウェア記述子 apacheWebServerRuntime および phpRuntime にリストされています。
ディスカバリー・サービスでは、ミドルウェア記述子を使用して Apache および PHP のランタイムの検索先を定義します。
ユーザーの環境での正しいインストール・ロケーションがミドルウェア記述子に含まれていることを確認してください。
Windows のパスにはセミコロンの区切り文字を使用し、UNIX のパスにはコロンの区切り文字を使用してください。
- ディスカバリーを実行して、PHP サーバーをホスティングするノードで PHP ランタイムと Apache HTTP Server ランタイムを見つけます。 ディスカバリーは、ノード・エージェントの開始時に自動的に実行されます。
ディスカバリーは、ミドルウェア記述子で指定可能な事前定義の時間間隔でも実行されます。
ただし以下のようにディスカバリーを呼び出すこともできます。
- 管理コンソールで、とクリックします。
- ディスカバリーを実行するノードを選択して、
「ディスカバリーの実行」操作可能アクションを選択します。
- 「実行」をクリックします。
- ディスカバリー・サービスによってランタイムが検出されていることを確認します。 管理コンソールで、をクリックします。ランタイム環境が存在する場合は、ストリング APACHE または PHP で開始されるプロパティーが表示されます。
デフォルトのインストール・ロケーションのみが apacheWebServerRuntime 記述子
と phpRuntime middleware 記述子にリストされます。ディスカバリーが正しいインストール・ロケーションを
見つけられるように、ミドルウェア記述子を変更することができます。
- PHP デプロイメント・ターゲットを作成します。 デプロイメント・ターゲットは、PHP アプリケーションのデプロイ先です。
個々の PHP サーバーまたは PHP 動的クラスターを
作成することができます。
- PHP サーバーを作成します。
- 管理コンソールで、をクリックします。「新規サーバー・インスタンスの作成」を選択して、「PHP サーバー」タイプを選択します。
また、をクリックすることもできます。
- PHP サーバーを実行するノードを選択します。このノードには、
PHP ランタイム環境および Apache HTTP Server ランタイム環境が存在している必要があります。
- ノード用に適切な Apache HTTP Server ランタイム環境と PHP ランタイム環境を
選択します。
この両方のランタイムに対して、APACHE、APACHE_2、APACHE_2_0、および APACHE_2_0_59 など、異なる細分度のレベルで変数のリストが表示されます。
これらの変数により、必要とする特定のまたは一般的なバージョンのいずれかに対応するランタイムを選択できます。
例えば、最も一般的な変数は APACHE および PHP であり、これらはご使用のノードにインストールされている最新バージョンを常に指しています。
常に最新のランタイムを使用し、特定のバージョンを必要としない場合は、これらの変数を選択してください。
また、APACHE_2 など、主要なバージョンに基づくランタイムを選択することもできます。
この変数では、任意の Apache 2 ランタイムを使用できます。
ご使用のノードにインストールされている最新の Apache 2 ランタイムが使用されます。
常に最新の Apache バージョン 2 ランタイムを使用することにより、手動でサーバー構成を変更することなく、マイナー・バージョン間のアップグレードが可能です。
Apache バージョン 2.0.58 から Apache バージョン 2.0.59 に更新し、ミドルウェア記述子に新規のランタイム・ロケーションを追加する場合は、
ランタイム・サービスによって新規のランタイムが自動的に検出され、新規のランタイムを指すようにサーバー構成が更新されます。
- PHP サーバー・テンプレートを選択します。
- PHP サーバーを確認して、保存します。
- PHP 動的クラスターを作成します。
- 管理コンソールで、をクリックします。
- PHP サーバー動的クラスター・タイプを選択して、動的クラスターに名前を付けます。
- PHP サーバーでは、自動メンバーシップを使用する必要があります。
動的クラスター内で PHP サーバーをホスティングするノードを識別するために、
メンバーシップ・ポリシーを定義します。
これらのノードには、PHP ランタイム環境と Apache HTTP Server ランタイム環境が
インストールされている必要があります。
例えば、以下のメンバーシップ・ポリシーを使用します。
node_property$APACHE IS NOT NULL and node_property$PHP IS NOT NULL
制約事項: PHP の動的クラスター・メンバーは、Apache バージョンの 2 桁が同一であり、PHP バージョンの 1 桁が同一である必要があります。
この制限は、各リリース間の構成の違いが原因です。
ご使用のシステムに複数のバージョンがインストールされている場合は、以下の例のように、バージョン番号を含めるようメンバーシップ・ポリシーを更新してください。
node_property$APACHE_2_0 IS NOT NULL and node_property$PHP_4 IS NOT NULL
- 使用する PHP ランタイムおよび Apache HTTP Server ランタイムのサーバー・テンプレートを選択します。
- 他の動的クラスター・プロパティーを指定します。
- PHP 動的クラスターを保存します。
- PHP バージョン 5.2 (全リリース) を使用している場合は、デフォルトの php5apache2.dll モジュールではなく、
php5apache2_2.dll モジュールを使用するように httpd.conf ファイルを手動で編集する必要があります。
- APACHE22_PHP5 テンプレートを使用して PHP サーバーを作成したことを
確認します。
- httpd.conf ファイルを開きます。 管理コンソールで、をクリックします。httpd.conf ファイルを選択し、「取得」をクリックします。
- php5apache2_2.dll モジュールを使用するように、ファイルを変更します。 httpd.conf ファイルで次のストリングを検索します。ここで、php_server_root は
ご使用の PHP サーバーのロケーションです。
LoadModule php5_module "php_server_root/php5apache2.dll"
php5apache2_2.dll モジュールを
参照するように、この行を編集します。 次の例を参照してください。
LoadModule php5_module "php_server_root/php5apache2_2.dll"
- 変更を適用し、保存します。
- オプション: 作成する PHP バージョン 5.2 サーバーごとにこれらのステップを繰り返すことを避けるには、
現行サーバーのテンプレートを作成して、後続の PHP サーバーの作成時に使用できるようにします。 管理コンソールで、をクリックします。テンプレート作成元の
サーバーを選択し、そのテンプレートのプロパティーを指定し、変更を保存します。 他の PHP サーバーまたは動的クラスターを作成する際に、このテンプレートを
選択します。また、既存サーバーを使用して、PHP サーバー・ウィザードから新規の PHP サーバーを作成することもできます。
- オプション: サーバーの HTTP および HTTPS ポートを更新します。 デフォルトのポートは一意的に生成されます。ポートを変更すると、Apache サーバーのポートが変更されます。これにより、httpd.conf ファイルが更新されます。
- 管理コンソールで、をクリックします。
- 「HTTP コネクター」または「HTTPS コネクター」を編集します。「OK」をクリックし、変更を保存し、同期化してください。
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