[z/OS]

z/OS 上の WebSphere Application Server で FRCA を使用した場合の高速キャッシュの構成

z/OS® Communications Server TCP/IP には、 Fast Response Cache Accelerator と呼ばれる高速キャッシュが組み込まれています。 z/OS® 上の WebSphere® Application Server は、静的コンテンツと動的コンテンツを FRCA キャッシュに入れるように構成することができます。

このタスクについて

FRCA キャッシュは、現時点では 非 SSL 接続のみをサポートしています。 この機能を z/OS バージョン 1.9 で作動させるには、 z/OS Communications Server TCP/IP サービス更新を FRCA サポートに適用する必要があります。 更新済みの FRCA サービスがシステムで使用できない場合、 アプリケーション・サーバーは、エラー・メッセージ BBOO0347E または BBOO0348E を発行します。 TCP/IP は、CSM ストレージを使用してキャッシュを保守します。

サーブレットや JavaServer Pages (JSP) ファイルなどの静的および動的コンテンツをキャッシュするためにキャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするには、 WebSphere® Application Server を以下のように構成します。

手順

  1. 高速応答キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするように、 WebSphere Application Server を構成します。 クラスター内の各アプリケーション・サーバーに対してすべての ステップを実行することが重要です。
    1. [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]キャッシュ・アクセラレーターを使用する各アプリケーション・サーバーのサーブレット・キャッシュをオンにします。
    2. アプリケーション・サーバーで外部キャッシュ・グループを構成します。
      1. 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Servers」> 「server_name」 >「コンテナー・サービス」>「動的キャッシュ・サービス」>「外部キャッシュ・グループ」とクリックします。
      2. 「External cache group」管理コンソール・ページで「新規作成」をクリックして、キャッシュ・アクセラレーターを使用する各アプリ ケーション・サーバーに対して afpa という名前の外部キャッシ ュ・グループを定義します。
      3. 「External cache group」フィールドで、afpa と入力し、変更を適用します。
    3. com.ibm.ws.cache.servlet.Afpa というアダプター Bean 名を持つグループにメンバーを追加します。
      1. 「Afpa」>「外部キャッシュ・グループ・メンバー」とクリックします。
      2. 「External cache group members」管理コンソール・ページで、「新規作成」をクリックします。
      3. AFPA」を選択します。
      4. 「アドレス」フィールドに、ポート番号 0 を入力します。
      5. 高速応答キャッシュ・アダプターを使用可能にする (Enable fast response cache adapter)」にチェック・マークを付けます。
    4. キャッシュするサーブレットまたは JSP ファイルのためにキャッシュ・ポリシーを cachespec.xml ファイルに追加します。キャッシュ・ポリシーに以下のプロパティーを追加します。
      <property name="ExternalCache">afpa</property>
    5. 10 MB を超えるオブジェクトをキャッシュに入れる場合は、 アプリケーション・サーバーのカスタム・プロパティー protocol_http_large_data_response_buffer を、 キャッシュしようとする最大サイズのオブジェクトより大きい値に設定します。 カスタム・プロパティーの設定方法については、 『BBOM0001I メッセージで参照される変数の値の変更』の項目を参照してください。
    6. 動的キャッシュ・ディスク・オフロードを構成することをお勧めします。 これにより、オブジェクトが動的キャッシュから除去されることがなくなり、 したがって FRCA キャッシュから除去されることもなくなります。 詳しくは、『動的キャッシュ・ディスク・オフロードの構成』の項目を参照してください。
  2. FRCA キャッシュをモニターします。

次のコマンドは、FRCA キャッシュに関する統計を表示します。
f bbos001,display,frca
次のコマンドは、FRCA キャッシュに関するより詳細な統計を表示します。
f bbos001,display,frca,stats
次のコマンドは、FRCA キャッシュの内容を表示します。
f bbos001,display,frca,content
TCP/IP には、ヒット数やミス数を含めた FRCA キャッシュに関する統計を表示する display console コマンドがあります。 例えば、次のコマンドは、FRCA キャッシュに関する TCP/IP 統計を表示します。
DISPLAY TCPIP,,NET,CACH
FRCA サービスへのアクセスは、制限される可能性があります。 アクセスが制限されている場合は、WebSphere Application Server にアクセス権を付与する必要があります。 次の RACF コマンドにより、FRCA サービスへのアクセスが可能になります。
PERMIT EZB.FRCAACCESS.SY1.TCPIP CLASS (SERVAUTH) ID (CBSYMCR1) ACCESS (READ)
SETRPOTS RACLIST (SERVAUTH) REFRESH

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tdyn_httpserverz
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