アプリケーション・サービス提供環境のチューニング

このトピックでは、最適なパフォーマンスのためのチューニングの利点について理解します。 主な WebSphere® Application Server コンポーネントのチューナブル・パラメーターと、 これらのパラメーターがパフォーマンスに与える影響について学習します。

始める前に

WebSphere Application Server では、ご使用のアプリケーションの特性に適合するようにランタイム環境を調整できるように、その主なコンポーネントの設定値が調整できるようになっています。 アプリケーションは、これらのチューニング・パラメーターのデフォルト値を変更することなく、 正常に実行することができます。 その他のアプリケーションでは、最適なパフォーマンスを得るために、 ヒープ・サイズを大きくするなどの変更が必要になります。

パフォーマンス調整によって、アプリケーションのパフォーマンスが最適化されていなくても、 十分なパフォーマンスを得ることができます。 ただし、通常は、アプリケーションの欠陥を修正することにより、チューニング・パラメーターの変更のみで 得られるパフォーマンスよりも良好なパフォーマンスを得ることができます。 アプリケーションの高いパフォーマンスには、多くの要因が関与します。

このタスクについて

  • [z/OS]ユーザーの便宜のために、DB2®、Web サーバー、およびオペレーティング・システムなどの他の製品のパラメーターのチューニングに関する手順についても記載されています。 これらの製品は変更になる可能性があるため、このチューニングの説明は参考までにご使用ください。

    WebSphere Application Server の各プロセスには、アプリケーションのパフォーマンスに影響を与えるパラメーターがあります。管理可能ドメイン内のアプリケーション、Web コンテナー、Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナー、アプリケーション・サーバー、 およびノードの構成とチューニングを行うには、WebSphere Application Server 管理コンソールを使用することができます。

手順

  1. 特定のアプリケーション・サーバーのパフォーマンスを改善するための開始点として、applyPerfTuningTemplate.py スクリプトを実行します。 この Python ベースのチューニング・スクリプトをそのテンプレート・ファイルの 1 つとともに使用して、標準的な開発環境、実稼働環境、またはすぐに使用できる状態の環境にとって推奨されるパフォーマンス・チューニング設定を適用します。 applyPerfTuningTemplate.py スクリプト、その関連テンプレートおよびプロパティー・ファイルは、WAS_HOME/bin ディレクトリー内にあります。
  2. パフォーマンス・アドバイザー、チューニング・パラメーターのホット・リストで提案された手順またはパラメーター、およびパフォーマンス上の問題のトラブルシューティングに関する情報を使用して、WebSphere Application Server インスタンスを最大限に最適化します。
    パフォーマンス・アドバイザー
    パフォーマンス・アドバイザーは、Performance Monitoring Infrastructure (PMI) データを使用して、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスのスレッド・プール、Web コンテナーのスレッド・プール、接続プール・サイズ、永続セッション・サイズおよび時間、準備済みステートメント・キャッシュ・サイズ、およびセッション・キャッシュ・サイズの構成変更を提案します。ランタイム・パフォーマンス・アドバイザーは、アプリケーション・サーバー・プロセスで稼働し、もう 1 つのアドバイザーは Tivoli Performance Viewer で稼働します。詳しくは、パフォーマンスおよび診断アドバイザーの使用法、および Tivoli Performance Viewer のパフォーマンス・アドバイザーの使用法に関する資料を参照してください。
    チューニング・パラメーターのホット・リスト
    チューニング・パラメーターのホット・リストに関する資料を参照してください。 これらのパラメーターは、パフォーマンスに重大な影響を与えます。 これらのパラメーターはアプリケーションに依存するため、特定のアプリケーションや環境に適したパラメーター設定は変動する場合があります。
    [z/OS]z/OS® 用チューニング・パラメーター指標
    [z/OS]ランタイム環境の特性には、オペレーティング・システムおよびミドルウェアの多くの異なる コンポーネントが関連するため、WebSphere Application Server for z/OS のパフォーマンス・チューニングは複雑になります。

    z/OS オペレーティング・システム、サブシステム、WebSphere Application Server for z/OS ランタイム環境のチューニングに関する情報とパラメーター、およびいくつかの Java 2 Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーションのチューニング・ヒントについては、チューニング・パラメーターのホット・リストに関する資料を参照してください。

    ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: ミドルウェアのチューニング方法を説明する、WebSphere Application Server for z/OS のチューニング・ガイドラインが記載されています。しかし、パフォーマンスの向上の点で、ご使用のアプリケーションの設計が最適であることを確認することは重要です。 設計やコーディングが適切でないアプリケーションのコードを変更すると、しばしばパフォーマンス全体にかなりの影響があります。bprac

    WebSphere Application Server 管理者または WebSphere Application Server for z/OS のシステム・プログラマーである場合、WebSphere Application Server for z/OS のチューニング索引に関する資料を参照してください。 各パラメーターの説明では、そのパラメーターについて説明し、パラメーターを調整する理由を示し、パラメーターの表示または設定の方法を説明し、デフォルト値および推奨値を示しています。

    パフォーマンスのトラブルシューティング
    パフォーマンスのトラブルシューティングに関する資料を参照して、問題検出の時間を節約し、パフォーマンス上の問題をトラブルシューティングするのに役立ててください。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tprf_tuneprf
ファイル名:tprf_tuneprf.html