管理エージェントのノードの登録抹消

アプリケーション・サーバー・ノードを登録抹消して、管理エージェントに登録されていない状態にすることができます。管理エージェント環境で不要になったノードがある場合、または、 アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルを削除 する場合は、ノードを登録抹消します。管理エージェントからノードを登録抹消した後、 そのノードをスタンドアロンとして使用したり、そのノードを別の管理エージェントに登録したり、 アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルを削除したりすることができます。

始める前に

管理エージェント環境から削除するアプリケーション・サーバー・ノードは、管理エージェントに登録されている必要があります。管理エージェントがまだ始動していない場合は、管理エージェントを始動します。

アプリケーション・サーバー・ノードがジョブ・マネージャーに登録されている場合は、ジョブ・マネージャーからノードを登録抹消します。ノードを登録抹消するには、 以下のように、管理エージェント・コンソールまたは wsadmin コマンドを使用します。
  • 管理エージェント・コンソールを使用して、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードを ジョブ・マネージャーから登録抹消します。
    1. 管理エージェント・コンソールにログインします。管理エージェント名は、 host_nameAANode01 のような形式です。
    2. 「システム管理」 > 「管理エージェント」とクリックします。
    3. 「管理エージェント」ページの「構成」タブで、「ノード」をクリックします。
    4. 「ノード」ページで、ジョブ・マネージャーから登録抹消するノードを選択し、 「ジョブ・マネージャーから登録抹消 (Unregister from a Job Manager)」をクリックします。
    5. 「ジョブ・マネージャーから登録抹消 (Unregister from a Job Manager)」ページで、 ノード名、ジョブ・マネージャーの管理コンソールのポート番号を指定し、 オプションでジョブ・マネージャーのユーザー名とパスワードなどのその他のパラメーターを指定して、「OK」をクリックします。

      セキュリティーが有効でない場合は、「ポート」で、非セキュアのジョブ・マネージャーの管理コンソール・ポート用の 9960 を指定します。ポート番号が指定されていない場合は、 デフォルトのセキュア・ポート番号 9943 が使用されます。

  • ManagedNodeAgent コマンド・グループの unregisterWithJobManager コマンドを実行して、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードをジョブ・マネージャーから登録抹消します。

    unregisterWithJobManager コマンドの実行時に、ジョブ・マネージャーによって管理されているスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードの名前を -managedNodeName 必須パラメーターに指定します。他のパラメーターはオプションです。

    AdminTask.unregisterWithJobManager('[-host myJobMgrHostname -port 8989
     -managedNodeName myAppServerNodeName]') 

    -host パラメーターのデフォルト値は localhost です。

    -port パラメーターのデフォルト値は 9943 です。 これは、ジョブ・マネージャーの管理コンソールのセキュア・ポート番号です。セキュリティーが無効な場合は、 デフォルトの非セキュア・ポート番号である 9960 を指定します。

    unregisterWithJobManager コマンドおよびパラメーターについて詳しくは、 AdminTask オブジェクトの ManagedNodeAgent コマンド・グループに関するトピックを参照してください。

    スタンドアロン・アプリケーション・サーバーをジョブ・マネージャーから登録抹消するとシステム障害が起こる場合は、JobManagerNode コマンド・グループの cleanupTarget コマンドを実行して、ジョブ・マネージャーの登録情報をクリーンアップします。AdminTask オブジェクトの JobManagerNode コマンド・グループ に関するトピックを参照してください。

このタスクについて

ノードの登録を抹消するには、管理エージェントの bin ディレクトリーから deregisterNode コマンドを実行します。deregisterNode コマンドの 実行方法は、手順 1 を参照してください。

ノードを登録抹消すると、そのノード構成は保持されますが、管理エージェントに登録されていないとしてマークを付けられます。登録抹消するノードに、管理コンソールまたは管理 Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションが、ノードの登録前にインストールされていた場合、それらは、再度使用可能になります。

アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルが壊れていたり使用不可の状態である場合に、deregisterNode コマンドを実行すると、NULL ポインター例外が戻されることがあります。NULL ポインター例外が戻される場合、アプリケーション・サーバーの管理エージェントからの登録抹消処理は失敗しています。エラー・ログに、ADMU0116I、ADMU0128I、ADMU0211I、ADMU0113E、ADMU1211I の各メッセージが書き込まれます。NULL ポインター例外が発生した場合にノードおよび関連するエンドポイントを削除する方法については、 手順 2 を参照してください。

ノードが登録抹消される前にアプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルが削除した場合は、 deregisterNode コマンドを実行しても効果はありません。プロファイルがもう存在しないため、 管理エージェントはプロファイルを認識できません。管理エージェント環境からノードおよび関連するエンドポイントを削除するには、手順 2 を実行してください。

手順

  1. deregisterNode コマンドを使用して、ノードの登録を抹消します。

    登録抹消するノードが存在する場合は、以下のように登録抹消するノードのプロファイル・パスを指定して deregisterNode コマンドを実行します。

    deregisterNode -profilePath profile_root/profile_name

    例えば、管理エージェント環境から AppSrv02 プロファイルの登録を抹消するには、以下のコマンドを実行します。

    deregisterNode -profilePath profile_root/AppSrv02

    このコマンドのパラメーターについては、deregisterNode コマンドに関するトピック を参照してください。

  2. deregisterNode コマンドの実行により NULL ポインター例外が発生した場合、 またはノード・プロファイルが削除されている場合は、登録されているノードおよび関連したエンドポイントを 削除する wsadmin コマンドを実行します。
    1. コマンド行で、管理エージェントの bin ディレクトリーから wsadmin スクリプト・ツールを開始するコマンドを実行します。
      Jython スクリプト言語を使用する場合は、以下を入力します。
      wsadmin -lang jython
      Jacl スクリプト言語を使用する場合は、以下を入力します。
      wsadmin
    2. 削除するノードの名前がわからない場合は、 AdminConfig list コマンドを実行して、管理エージェントに登録されているノード をリストし、そのリストで削除するノードを見つけます。
      Jython の場合:
      print AdminConfig.list('ManagedNode')
      Jacl の場合:
      $AdminConfig list ManagedNode

      登録済みノードのリストが、次のように表示されます。

      nodeA(cells/myAACell01/managednodes/nodeA|managednode.xml#ManagedNode_1239121412703)
      nodeB(cells/myAACell01/managednodes/nodeB|managednode.xml#ManagedNode_1239121498500)

      このリストは、nodeAnodeBmyAACell01 管理 エージェントの登録済みノードであることを示しています。

    3. ノードを削除する wsadmin コマンドを実行します。

      nodeA を削除して変更を保存するには、以下のコマンドを続けて実行します。

      Jython の場合:
      mn = AdminConfig.getid('/ManagedNode:nodeA/')
      
      AdminConfig.remove(mn)
      
      AdminConfig.save()
      Jacl の場合:
      set mn [$AdminConfig getid /ManagedNode:nodeA/]
      
      $AdminConfig remove $mn
      
      $AdminConfig save
    4. ノード・プロファイルが登録された際にサブシステム用に生成されたエンドポイントを削除する wsadmin コマンドを実行します。

      nodeA のエンドポイントを削除するには、以下のコマンドを続けて実行します。 Jython の for コマンドおよび Jacl の foreach コマンドは、 編集の都合上複数行に示されていますが、1 行に入力してください。

      Jython の場合:
      import java.lang.System as System
      
      lineSeparator = System.getProperty("line.separator")
      
      neps = AdminConfig.list("NamedEndPoint").split(lineSeparator)
      
      for nep in neps:
        set name = AdminConfig.showAttribute(nep, "endPointName")
        if (name.endswith("nodeA") == 1):
           AdminConfig.remove(nep)
      
      AdminConfig.save()
      
      quit
      Jacl の場合:
      set neps [$AdminConfig list NamedEndPoint]
      
      foreach nep $neps {set name [$AdminConfig showAttribute $nep endPointName]; 
      if {[string last "nodeA" $name] != -1} {$AdminConfig remove $nep}}
      
      $AdminConfig save
      
      quit
    5. 管理エージェントを再始動します。

      adminagent という管理エージェントを再始動するには、 管理エージェント・プロファイルの bin ディレクトリーで、コマンド・プロンプトから 以下のコマンドを実行します。

      stopServer adminagent
      
      startServer adminagent
    6. ノードがもう管理エージェントに登録されていないことを確認します。

タスクの結果

アプリケーション・サーバー・ノードは管理エージェントにもう登録されていません。

次のタスク

登録抹消したノードをスタンドアロンで使用したり、別の管理エージェントに登録したりすることができるようになります。オプションで、manageprofiles コマンドを使用して、 アプリケーション・サーバー・プロファイルを削除します。


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