サーバーのクラス・ローダーの構成

アプリケーション・サーバーのアプリケーション・クラス・ローダーを構成できます。 クラス・ローダーにより、アプリケーション・サーバー上にデプロイされたアプリケーションは 使用可能なクラスおよびリソースのリポジトリーにアクセスすることができます。

始める前に

このトピックでは、管理者が WebSphere® Application Server 製品でアプリケーション・サーバーを作成したことが前提です。

このタスクについて

アプリケーション・サーバーのクラス・ローダーを構成し、 このサーバー上にデプロイされたすべてのアプリケーションに影響を与えるクラス・ローダー・ポリシーおよびモード値を設定します。 管理コンソールを使用して、クラス・ローダーを構成します。

手順

  1. 「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」 > server_nameとクリックし、アプリケーション・サーバー設定ページにアクセスします。
  2. アプリケーション・サーバーのアプリケーション・クラス・ローダー・ポリシーを指定します。

    アプリケーション・クラス・ローダー・ポリシーは、 (サーバー上の) システムで稼働するアプリケーションの分離を制御します。アプリケーション・クラス・ローダーは、アプリケーションに関連付けられたエンタープライズ Bean (EJB) モジュール、共有ライブラリー、リソース・アダプター・アーカイブ (RAR ファイル)、および依存関係 Java™ アーカイブ (JAR) ファイルをグループ化します。 依存関係 JAR ファイルは、エンタープライズ Bean とサーブレットの両方が使用できるコードを含む JAR ファイルです。 アプリケーション・クラス・ローダー・ポリシーは、アプリケーション・クラス・ローダーを複数のアプリケーションで共有できるようにするか、あるいはアプリケーションごとに固有にするかを制御します。

    「アプリケーション・サーバー設定」ページを使用して、そのサーバーのアプリケーション・クラス・ローダー・ポリシーを指定します。

    オプション 説明
    Single アプリケーションは互いに分離されていません。 単一のアプリケーション・クラス・ローダーを使用して、システム内のすべての EJB モジュール、共有ライブラリー、および依存関係 JAR ファイルをロードします。
    Multiple アプリケーションは互いに分離されています。 各アプリケーションに独自のクラス・ローダーを提供し、そのアプリケーションの EJB モジュール、共有ライブラリー、および依存関係 JAR ファイルをロードします。
  3. アプリケーション・サーバーのアプリケーション・クラス・ローダー・モードを指定します。

    アプリケーション・クラス・ロード・モードは、アプリケーション・クラス・ロード・ポリシーが Single であるときに、クラス・ローダー・モードを指定します。

    「アプリケーション・サーバーの設定」ページで、 以下の値のいずれかを選択します。

    オプション 説明
    最初に親クラス・ローダーでロードしたクラス クラス・ローダーが、ローカルのクラスパスからのクラスのロードを試行する前に、親クラス・ローダーにクラスのロードを委任するように指定します。「最初に親クラス・ローダーをロードしたクラス」は、クラス・ロード・モードのデフォルト値です。

    この値は、「親が最初」とも呼ばれます。

    最初にローカル・クラス・ローダーでロードしたクラス (親が最後) クラス・ローダーが、ローカル・クラスパスからのクラスのロードを試行した後に、親クラス・ローダーにクラスのロードを委任するように指定します。 このポリシーを使用すると、アプリケーション・クラス・ローダーは、 親クラス・ローダーに存在する独自のバージョンのクラスをオーバーライドして提供できます。
  4. クラス・ローダーのクラス・ローダー・モードを指定します。
    1. アプリケーション・サーバー設定ページで、「Java およびプロセス管理」 > 「クラス・ローダー」とクリックして「クラス・ローダー」ページにアクセスします。
    2. 「Class loader」ページで、「新規」をクリックし、クラス・ローダーの設定ページにアクセスします。
    3. クラス・ローダー設定ページで、クラス・ローダー順序を指定します。

      最初に親クラス・ローダーをロードしたクラス」値を指定すると、クラス・ローダーは、 ローカル・クラスパスからクラスのロードを試行する前に親クラス・ローダーにクラスのロードを委任します。

      最初にローカル・クラス・ローダーをロードしたクラス (親が最後)」値を 指定すると、クラス・ローダーは、その親にクラス・ロードを委任する前に、そのローカル・クラスパスからクラスをロードしようとします。

    4. 「OK」をクリックします。
    クラス・ローダー・インスタンスに ID が割り当てられます。このインスタンスは、 「Class loader」ページに示されているクラス・ローダーのコレクションに追加されます。

次のタスク

管理構成の変更を保存します。

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=trun_classload_server
ファイル名:trun_classload_server.html