ファイル同期サービス設定

このページを使用して、 あるノード上のファイル・セットが中央のデプロイメント・マネージャー・ノード上のファイル・セットと一致するように指定し、 構成データの整合性が必ずセル間で保持されるようにします。

ファイルは、個々のノード上、またはシステム全体で同期化することができます。

[z/OS][AIX Solaris HP-UX Linux Windows]注: インストール済み環境に混合リリース・セルと多数のノードが含まれ、多数のアプリケーションが実行されている場合には、 管理コンソールの「Java™ 仮想マシンの設定」ページで「汎用 JVM 引数」フィールドを使用して、同期サービスのホット・リスタート同期機能を使用可能にすることができます。 この機能は、デプロイメント・マネージャーがアクティブでない場合には 構成更新が行われない環境でインストールが実行されていることを、同期サービスに示します。 したがって、そのサービスは、デプロイメント・マネージャーまたはノード・エージェント・サーバーの再始動時に、 完全なリポジトリーの比較を行う必要はありません。 詳しくは、Java 仮想マシンの設定に関する資料に記載されている汎用 JVM 引数を参照してください。
重要: アプリケーション・サーバー・ランタイムのさまざまな部分は同期に依存するため、同期化処理を頻繁に使用不可にするようなことがないようにしてください。 例えば、セキュリティー・ランタイムが自動置換処理中に更新済み証明書を伝搬する際には、ノード同期が行われる必要があります。 また、セキュリティー・ランタイムが Lightweight Third Party Authentication (LTPA) 鍵変更を行う際にも、ノード同期が行われる必要があります。 このランタイムには、そのほかにも、同期に依存する部分があります。 ただし、その完全なリストはありません。 同期を永続的に 使用不可にすると、ノードが同期されず、障害が発生することがあります。 唯一の例外は構成保存操作です。 構成リポジトリーが保存操作によって更新されるときに構成が同期されないようにするために、同期化処理を一時的に 使用不可にし、構成を保存してから、同期化処理を再び使用可能にすることをお勧めします。 このプロセスを行うことにより、ノード同期の前に変更内容が構成リポジトリーに完全にコミットされるようになります。

この管理コンソール・ページを表示するには、「システム管理」 > 「ノード・エージェント」 > node_agent_name > 「ファイル同期化サービス」とクリックします。

サーバー始動時にサービスを使用可能にする

サーバーが、ファイル同期サービスの開始を試行するどうかを指定します。 この設定では、ファイル同期化操作は開始されません。 デフォルトで、この設定は使用可能となっています。

重要: 同期を使用不可にすることは、推奨されません。 ランタイムのさまざまな部分が同期化に依存するからです。例えば、複数サーバー製品では、セキュリティー環境は、ノード同期に依存して、自動化された置き換えや LTPA 鍵の変更に応じて更新済み証明書を伝搬します。同期化が使用不可になっていると、ノードは同期化されないことがあり、その場合は結果として障害が発生します。
通知
データ型 ブール
デフォルト true

同期間隔

同期化から次の同期化までの間に経過する分数を指定します。 時間間隔を長くすると、ファイルの同期化の頻度が少なくなります。時間間隔を短くすると、ファイルの同期化の頻度が多くなります。

通知
データ型 整数
単位
デフォルト

[z/OS]10

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]1

 
アプリケーション・サーバーが使用する最小値は 1 です。 値 0 を指定すると、アプリケーション・サーバーはこの値を無視してデフォルトの 1 を使用します。
重要: ノード同期インターバルをより長い分数に変更することができます。 ただし、いくつかの機能ではノード同期が不可欠であるため、変更を行う前にその影響を入念に検討してください。 値をデフォルト値以外に変更する前に、ご使用の環境で大規模で入念なテストを行うことをお勧めします。

自動同期

指定された間隔が過ぎた後、ファイルを自動的に同期化するかどうかを指定します。 この設定が使用可能になっていると、 ノード・エージェントは、同期インターバルごとに自動的にデプロイメント・マネージャーに接続して、 ノードの構成リポジトリーをデプロイメント・マネージャーが所有するマスター・リポジトリーと同期化しようと試みます。

自動同期設定が使用可能になっている場合には、 ノード・エージェントは、デプロイメント・マネージャーとの接触を確立する際に、 ファイル同期を試行します。 ノード・エージェントは、次の同期を試行する前に、同期間隔の間、待機します。

ファイルがノードに送信されるタイミングを制御する場合は、 チェック・ボックスのチェック・マークを外します。

通知
データ型 ブール
デフォルト true

始動同期

ノード・エージェントがアプリケーション・サーバーを始動する前に、 ノード構成と、マスター・リポジトリーの最新構成との同期化を試みるかどうかを指定します。

デフォルトでは、アプリケーション・サーバーを始動する前にファイルを同期化しません。 設定を使用可能にすると、ノード・エージェントの構成は必ず最新になりますが、 アプリケーション・サーバーの始動にかかる時間は長くなります。

この設定は、startServer コマンドに影響を与えないことに注意してください。 startServer コマンドは、サーバーを直接に起動し、ノード・エージェントを使用しません。

通知
データ型 ブール
デフォルト false

除外

構成データの同期化には含まないファイルまたはパターンを指定します。 このリスト内のファイルは、マスター構成リポジトリーからノードへはコピーされず、 ノードではリポジトリーから削除されません。

デフォルトでは、ファイルは指定されていません。

ファイルを指定するためには、完全名を使うか、もしくはワイルドカードとして名前の前後にアスタリスク (*) を使用してください。以下に例を示します。
名前 通知
cells/cell name/nodes/node name/file name
この特定のファイルを除外します。
*/file name
file name と名付けられたファイルをすべてのコンテキストで除外します。
dirname/*
dirname 以下のサブツリーを除外します
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): アプリケーションの一部を除外することにより、デプロイや実行が正しく行われなくなる可能性があります。gotcha

各項目の末尾で Enter キーを押します。 各ファイル名は、別々の行に表示されます。

注: syncnode コマンド・ライン・ツールを使用する場合、除外は有効ではありません。

これらのストリングは論理的なドキュメントの位置を表し、実際のファイル・パスではないので、プラットフォームにかかわらずスラッシュのみが必要になります。

除外リストに加えた変更は、ノード・エージェントの再始動時に取得されます。

通知
データ型 ストリング
単位 ファイル名またはパターン
注: 除外しても、installedApps ディレクトリーには影響しません。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: last_date
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=uagt_rsynchservice
ファイル名:uagt_rsynchservice.html