スケジューラー用テーブルの定義
スケジューラーには、テーブル・プレフィックスを持つデータベース・テーブルおよび索引が必要です。 このページでは、テーブルに関する参照情報を提供します。
各スケジューラーを動作させるには、データベース・テーブルと索引が必要です。このトピックで説明している 各テーブル名と索引には、テーブル・プレフィックスが必要です。 例えば、スケジューラーがテーブル・プレフィックス値 SCHED_ で構成される場合、TASK というテーブルには SCHED_TASK という名前が付けられます。テーブル・プレフィックス について詳しくは、スケジューラー設定を参照してください。
テーブルを
作成するには、スケジューラーに対するデータベースの作成を参照してください。フィールドのサイズや型などのスキーマ定義を
正しく参照するには、 DDL ファイルを使用したスケジューラー・テーブルの作成を参照してください。このセクションには、DDL または SQL ステートメントの
保管場所が記載されています。これらのステートメントは、テーブル・スキーマを作成します。
トラブルの回避 (Avoid trouble): このトピックの情報は、問題判別のために用意されています。スケジューラーのテーブル名、フィールド名、または索引名を
変更しないでください。データ内容のフォーマットは、予告なしに変更される場合があります。
テーブルに直接アクセスするときには、このような変更に注意する必要があります。スケジューラー API を使用しないで
テーブル内のデータに変更を加えると、障害が発生する場合があります。gotcha

TASK
TASK テーブルには、スケジュールは済んでいるが、まだパージされていないタスクが 含まれています。このテーブルの 1 次キーは TASKID であり、これは com.ibm.websphere.scheduler.TaskStatus インターフェースに 対する getTaskID() メソッドと同等です。
このテーブルではタスクごとに 1 行確保されるため、
データベースとテーブルでは行ロックをサポートすることが重要になります。ページ・ロックまたはテーブル・ロックを使用すると、
スケジューラーが複数のタスクを並行して実行しないようにすることができます。
フィールド名 | 目的および注意事項 |
---|---|
TASKID | スケジュールは済んでいるが、まだパージされていないタスクがすべて 含まれています。このテーブルの 1 次キーは TASKID であり、これは com.ibm.websphere.scheduler.TaskStatus インターフェースに 対する getTaskID() メソッドと同等です。 このテーブルではタスクごとに 1 行確保されるため、 データベースとテーブルでは行ロックをサポートすることが重要になります。ページ・ロックまたはテーブル・ロックを使用すると、 スケジューラーが複数のタスクを並行して実行しないようにすることができます。 |
VERSION | この行フォーマットの内部バージョン ID。 |
ROW_VERSION | この行のバージョン。オプティミスティック・ロックに使用します。 |
TASKTYPE | タスクのタイプ。1 は BeanTaskInfo であり、2 は MessageTaskInfo です。 |
TASKSUSPENDED | この値は、タスクが中断しているか、実行中かを示します。BITWISE AND 1 の値が 1 の場合、このタスクは中断しています。 BITWISE AND 2 の値が 2 の場合、タスクは実行中です。 |
CANCELLED | タスクが取り消されると、値が 1 になります。 |
NEXTFIRETIME | タスクの次回の実行スケジュールを設定したときに、java.util.Date.getTime() で得られる ミリ秒単位の日付。 |
STARTBYINTERVAL | タスクのインターバルによる開始。 |
STARTBYTIME | 予約済み。 |
VALIDFROMTIME | タスクの開始時刻。 |
VALIDTOTIME | 予約済み。 |
REPEATINTERVAL | タスクの繰り返しの間隔。 |
MAXREPEATS | タスクの実行回数。 |
REPEATSLEFT | タスクの残りの実行回数。 |
TASKINFO | 内部バイナリー・データ。 |
NAME | タスク名。 |
AUTOPURGE | 完了時に自動的にタスクをパージする場合には、値が 1 になります。 |
FAILUREACTION | 予約済み。 |
MAXATTEMPTS | 予約済み。 |
QOS | 予約済み。 |
PARTITIONID | 予約済み。 |
OWNERTOKEN | タスクの所有者。 |
CREATETIME | タスクを作成したときに、java.util.Date.getTime() で得られる ミリ秒単位の時刻。 |
TASK テーブルには、スケジューラーが並行して複数のタスクを実行し、
アクセスするために必要な以下の索引も含まれています。
- TASK_IDX1 – スケジューラー API を使用して、各タスクに個別にアクセスする場合に使用します。
- TASK_IDX2 – ポーリング・デーモンが期限切れのタスクをロードする場合に使用します。
TREG
TREG テーブルは、予備のスケジューラー間で共有されるスケジューラー情報を
保管する場合に使用します。このテーブルの使用頻度は高くありません。
フィールド名 | 目的および注意事項 |
---|---|
REGKEY | レジストリー・キー。これは、テーブルの 1 次キーです。 |
REGVALUE | レジストリー値。 |
LMGR
LMGR テーブルは、予備のスケジューラーで使用されるリースを
追跡する場合に使用します。このテーブルの使用頻度は高くありません。
フィールド名 | 目的および注意事項 |
---|---|
LEASENAME | リースの名前。これは、スケジューラーの JNDI 名であり、テーブルの 1 次キーです。 |
LEASEOWNER | リースの所有者。フォーマットは、Cell/Node/Server です。 |
LEASE_EXPIRE_TIME | スケジューラーのリースの有効期限が切れたときに、java.util.Date.getTime() で得られる ミリ秒単位の時刻。 |
DISABLED | 予約済み。 |
LMPR
LMPR テーブルは、リースの任意のプロパティーを
保管する場合に使用します。このテーブルの使用頻度は高くありません。
フィールド名 | 目的および注意事項 |
---|---|
LEASENAME | リースの名前。LMGR テーブルを参照してください。 |
NAME | プロパティーの名前。 |
VALUE | プロパティーの値。 |
LMPR テーブルにも、以下の索引があります。
- LMPR_IDX1 – 特定のリリースのプロパティーを取得する場合に使用します。