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最適化されたローカル・アダプターでの WLM の使用
この作業は、最適化されたローカル・アダプターでワークロード管理 (WLM) を使用するために必要なすべての作業を実行します。 これには、顧客情報管理システム (CICS®) および WebSphere® Application Server for z/OS® の WLM 分類規則のセットアップが含まれます。
始める前に
このタスクについて
手順
- CICS および WebSphere Application Server の WLM 分類規則をセットアップします。 このステップでは、WebSphere Application Server が CICS トランザクションからサービス・クラスを継承できるように、WLM 内の分類規則を構成します。
- WLM 構成ユーティリティー、IWMARIN0 を開始します。
- パネルで WLM 構成を選択し、オプション 6 へ進んで分類規則を定義します。
- CICS サブシステムの規則を選択します。 CICS の規則がない場合は、サブシステム・リストの任意の行のアクション列に 1 を入力して、CICS 用に規則のセットを作成します。
- CICS トランザクションの規則を定義します。 名前修飾子に CICS トランザクションの名前を入力し、タイプ修飾子に TN を入力します。 「サービス」フィールドに、トランザクションを実行するサービス・クラスを入力します。
- オプション: WebSphere Application Server 用に同じ規則を入力します。 このステップは、最適化されたローカル・アダプターを通じて作業を WebSphere Application Server に送るときに、WebSphere Application Server で CICS によって使用されるサービス・クラスをマッチングする場合にのみ必要です。 CICS の規則を入力したら、サブシステム選択ダイアログでサブシステムに CICS ではなく CB を指定することで、WebSphere Application Server 用に同じ規則を入力します。
- CICS トランザクションの WLM サービス・クラスをマッチングするように WebSphere Application Server を構成します。 このステップでは、各要求において CICS から WebSphere Application Server に WLM サービス・クラスを伝搬する方法について説明します。最適化されたローカル・アダプターと共に使用される各 CICS トランザクションのサービス・クラスを使用して、WLM が構成されていることを確認してください。
- WebSphere Application Server が使用する WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルを変更して、トランザクション・クラスを要求に割り当てます。 サービス名または Java Naming and Directory Interface (JNDI) ホームを使用する各 Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションのセクションを追加することでクラス・マッピング・ファイルを変更し、呼び出し元の WLM サービス・クラスが設定されている場合には、これを伝搬するように指示することができます。 分類規則の例を以下に示します。
クライアント・プログラムは最適化されたローカル・アダプターを使用して、エンタープライズ Bean を WebSphere Application Server へと駆動します。クライアント WLM のパフォーマンス・ブロックが WebSphere Application Server に伝搬されると、アプリケーション・サーバーは WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルを検査して、この要求をクライアントの WLM パフォーマンス・ブロックに基づいて分類する必要があると判断します。<InboundClassification type="ola" schema_version "1.0" default_transaction_class="A0"> <ola_classification_info service_name="ejb/myFirstBean" description="Sample" propagate transaction name="true"/> </InboundClassification>
パフォーマンス・ブロックのトランザクション名を使用して作業が分類され、新しい別プログラムの下で WLM のキューに入れられます。 WLM は WebSphere Application Server 用の構成の中から分類規則を見つけ、CICS が使用するトランザクション名とマッチングして、一致したサービス・クラスを使用します。
最適化されたローカル・アダプターを通じて WebSphere Application Server でディスパッチされた作業は、クライアント要求と同じサービス・クラスの下で実行されます。
- WebSphere Application Server が使用する WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルを変更して、トランザクション・クラスを要求に割り当てます。 サービス名または Java Naming and Directory Interface (JNDI) ホームを使用する各 Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションのセクションを追加することでクラス・マッピング・ファイルを変更し、呼び出し元の WLM サービス・クラスが設定されている場合には、これを伝搬するように指示することができます。 分類規則の例を以下に示します。
- 最適化されたローカル・アダプターによって駆動される EJB 要求に、作業の優先度を割り当てます。 このステップでは、最適化されたローカル・アダプターを通じて WebSphere Application Server が受け取った EJB 要求を、EJB JNDI ホーム名に基づいて、任意の WLM サービス・クラスとマッチングする方法について説明します。クライアントは EJB 要求の WLM 属性を変更しません。
- MVS™ システムで WLM 構成を変更し、サービス・クラスにマッピングされるトランザクション・クラス名を作成します。 これは、WebSphere Application Server for z/OS で IIOP または HTTP 用に行うのと同じプロセスです。
- WLM トランザクション・クラスの WebSphere Application Server 用のマッピング・ファイルにエントリーを作成します。 エントリーを作成するには、最適化されたローカル・アダプターおよび使用するトランザクション・クラスによって駆動されるエンタープライズ Bean の JNDI ホーム名を使用します。 JNDI ホーム名には、ワイルドカードを使用することができます。
クライアント・アプリケーションは、最適化されたローカル・アダプターを通じて、要求をエンタープライズ Bean に送信します。WebSphere Application Server は、WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルから一致するエントリーを見つけ、関連するトランザクション・クラスを使用して、WLM で作業を分類します。トランザクション・クラスは、WLM によって、分類要求で戻されたサービス・クラスにマッピングされ、作業をサーバント領域のキューに入れるために使用されます。 最適化されたローカル・アダプターを通じて WebSphere Application Server でディスパッチされた作業は、WLM トランザクション・クラスのマッピング・ファイルの定義と一致するサービス・クラスの下で実行されます。<InboundClassification type="ola" schema_version "1.0" default_transaction_class="A0"> <ola_classification_info service_name="ejb/mySecondBean" description="Classify using transaction class" transaction_class="A1"/> <ola_classification_info service_name="ejb/security/*" description="Classify all secure beans using transaction class" transaction_class="A2"/> </InboundClassification>
関連概念:


http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=tdat_olawlm
ファイル名:tdat_olawlm.html