プロキシー仮想ホスト

仮想ホスティングを使用することで、1 つのプロキシー・サーバーが単一の IP アドレスおよびポート上で複数のドメインおよびポートをホスティングすることができます。

プロキシー仮想ホストは、Web ドメインの名前およびポートと、プロキシー・アクションを特定の基準で実行する一連のプロキシー・ルール式で構成されます。 さらに、各プロキシー仮想ホストでは、プロキシー・サーバー構成をオーバーライドして、構成エレメントをその仮想ホストに特化して定義することもできます。 以下の設定により、サーバー有効範囲の設定の代わりに仮想ホスト設定を指定できます。
  • ロギング
  • カスタム・エラー・ページ
  • 静的ファイル・サービス
プロキシー仮想ホストは、プロキシー・サーバー・アクションおよびプロキシー・ルール式を使用します。 プロキシー・ルール式およびプロキシー・サーバー・アクションは、プロキシー仮想ホストに対してのみ使用します。 プロキシー仮想ホストがインバウンド要求を受信すると、プロキシー・ルール式が評価されます。 式が true と評価されると、そのプロキシー・ルール式で指定されているすべてのプロキシー・サーバー・アクションが実行されます。 式が true と評価された場合、以下のプロキシー・サーバー・アクションを指定できます。
  • ルーティング・ルール
  • キャッシング・ルール
  • URL 再書き込みルール
  • ヘッダー変更ルール
  • 圧縮ルール

プロキシー・サーバーに対して異なるプロキシー仮想ホストを作成して、そのプロキシー・サーバーがホスティングしている各 Web ドメインを表すことができます。 例えば、ポート 80 における www.proxy1.com の要求は、www.proxy1.com:80 に指定された構成を使用します。 ポート 80 における www.proxy2.com の要求は、www.proxy2.com:80 に指定された構成を使用します。 ワイルドカード文字を使用して、プロキシー仮想ホストをすべての Web ドメインまたはポートで使用できるよう指定できます。 例えば、www.proxy1.com:* は、ポートにかかわらず、Web ドメイン www.proxy1.com のすべての要求でプロキシー仮想ホストを使用できることを指定します。 *:80 のプロキシー仮想ホストは、Web ドメインにかかわらず、ポート 80 のすべての要求で使用可能となることを指定します。

必要なプロキシー仮想ホストを使用してプロキシー・サーバーを作成した後、HTTP プロトコルを使用することで、1 つのサーバー・プロセスで複数の Web ドメインをホストできます。 プロキシー・サーバーがインバウンド要求を受信すると、インバウンド要求メッセージ内にあるプロキシー仮想ホストと、そのプロキシー仮想ホストに適切な構成との突き合わせが行われます。 ワイルドカード文字が使用されていたために、要求が複数のプロキシー仮想ホストと一致する場合、プロキシー仮想ホストのリストで 1 番目のプロキシー仮想ホストが 使用されます。


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