スケジューラー・デーモン
スケジューラー・デーモンは、データベース内で実行するタスクを検索するバックグラウンド・スレッドです。
スケジューラー・デーモンは、各サーバーに定義された スケジューラーごとに開始されます。 Scheduler 1 が server1 に構成されている場合、 server1 上で稼働するスケジューラー・デーモンは、複製されていない限り 1 つのみになります。 Scheduler 1 がノードの有効範囲レベルで定義されている場合、 スケジューラーは、このノード内の各サーバー上で稼働します。
ポーリング間隔によって、永続ストアが照会される頻度が 決定されます。 デフォルトでは、この値は 30 秒に設定されています。 現行のポーリング間隔内に稼働するようにスケジュールされているタスクが検出された場合、 非同期 Bean アラームが設定されます。 このタスクは、この時刻に可能な限り近い時刻に、スケジューラーの 関連付けられた作業マネージャーから、アラーム・スレッドを使用して実行されます。 このため、作業マネージャー に構成されているアラーム・スレッド数に応じて、実行される同時タスクの数が決定されます。 失われるタスクはありません。 この限界に 達した場合は、新規タスクがキューに入れられ、アラーム・スレッドが有効になったときに実行されます。 実際の起動時刻は、サーバー・ロード、および関連付けられた作業マネージャーのアラーム・スレッド・プールの空きスレッドの可用性によって決定されます。
クラスター内のスケジューラー・デーモン
複数のスケジューラーが 同じテーブルを使用するように構成されている場合 (クラスター環境などの場合) は、 いずれのデーモンでもタスクを検出してその Java™ 仮想マシン (JVM) の アラームを設定することができます。タスクは、そのデーモンが停止され、別のデーモンが開始されるまで、 スケジューラー・デーモンが最初に実行される仮想マシンで実行されます。server1 上の アプリケーションがタスクを実行するようにスケジュールされ、server1 の前に server2 が開始された場合、 タスクは server2 上で実行されます。
- 管理コンソールで、「リソース」>「スケジューラー」をクリックします。
- コレクションから既存のスケジューラーを選択するか、新規スケジューラーを作成します。
- 「追加プロパティー」の下で、「カスタム・プロパティー」を選択してから、「新規」をクリックします。
- 「名前」フィールドで「daemonAutoStart」を指定して、この機能を使用可能にするか使用不可にするかに応じて、「値」フィールドで 「false 」または「true」のいずれかを指定します。
このカスタム・プロパティーの 説明を「説明」フィールドに指定できますが、このフィールドは必須ではありません。
- 「タイプ」を「java.lang.String」に設定します。java.lang.String は、このフィールドのデフォルト設定です。
- 「OK」をクリックしてから、「保存」をクリックして、構成の変更を保存します。
- サーバーを再始動します。
スケジューラーの自動開始を再び使用可能にするには、カスタム・プロパティーの値を true に変更するか、スケジューラー構成設定からカスタム・プロパティーを削除します。 このプロパティーの値を変更するか、このプロパティーをスケジューラー構成設定から削除した後、構成を保存してサーバーを再始動する必要があります。
daemonAutoStart プロパティーのデフォルト値は true です。