modifySIBMQLink コマンド

modifySIBMQLink コマンドを使用して、WebSphere® MQ リンクのプロパティーを変更します。

コマンドを実行するには、wsadmin スクリプト・クライアントAdminTask オブジェクトを使用します。

[IBM i][IBM i]wsadmin スクリプト・クライアントは Qshell から実行されます。. [IBM i]詳しくは、wsadmin スクリプトを使用した WebSphere スクリプトを実行するための Qshell の構成.

サービス統合バスのコマンドには、コマンド行ヘルプが用意されています。
  • Jython で使用可能なサービス統合バス・コマンドのリストと、各コマンドの簡単な説明を見るには、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('SIBAdminCommands')

  • 特定のコマンドの概要ヘルプの場合は、wsadmin プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    print AdminTask.help('command_name')

コマンドの使用後に、マスター構成に変更を保存します。次のコマンドを使用します。

AdminConfig.save()

目的

modifySIBMQLink コマンドにより 、IBM MQリンクのプロパティーを変更します。

ターゲット・オブジェクト

IBM MQ リンク。

必須パラメーター

-bus
IBM MQ リンクを作成したサービス統合バスの名前。listSIBuses コマンドを使用して、既存のバスの名前をリストすることができます。
-messagingEngine
IBM MQ リンクの作成対象となったメッセージング・エンジンの名前。listSIBEngines コマンドを使用して、 既存のメッセージング・エンジンの名前をリストできます。
-name
IBM MQ の名前。

条件付きパラメーター

なし。

オプション・パラメーター

IBM MQ リンクの構成パラメーター:
-queueManagerName
メッセージング・エンジンに関連付けられており、リモート IBM MQ ネットワークにメッセージング・エンジンを認識させるための仮想キュー・マネージャーの名前。

キュー・マネージャー名は IBM MQ ネーミング規則に準拠する必要があります。例えば、名前の文字数は最大 48 文字までです。

-description
管理を目的とした、バスの説明 (オプション)。
-exceptionDestination
IBM MQ リンク がメッセージをターゲット・バス宛先に、または、ターゲット宛先用に構成されている例外宛先に配信できない場合、 あるいは、ターゲット宛先が存在しない場合の、インバウンド・メッセージの宛先。
System
IBM MQ リンクは、デフォルトの例外宛先を使用します。バス宛先に配信できないすべてのメッセージは、このリンクが割り当てられている メッセージング・エンジンのシステム・デフォルトの例外宛先 messaging_engine_name に自動的に転送されます。
なし
IBM MQ リンクに例外宛先がありません。配信不能メッセージは例外宛先 に転送されず、リンクを通して同じバスに配信されるのを待っている他のメッセージの 処理をブロックします。このオプションを使用して、メッセージの順序を保持することができます。
指定
IBM MQ リンクは、 ここで指定される例外宛先を使用します。これが可能でない場合、システム例外宛先 が使用されます。
-batchSize

バッチ・サイズは、このリンクの送信側チャネルおよび受信側チャネルがメッセージを 転送する方法に影響を与えません。メッセージは常時、個々に送信されますが、コミットまたはバックアウトはバッチとして行われます。

バッチ・サイズの選択について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』セクションにあるバッチ・サイズ (BATCHSZ)・プロパティーの説明を参照してください。

通知
デフォルト 50
範囲 1 から 9999
-maxMsgSize

適切な 数値の選択方法については、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』セクションにある最大メッセージ長 (MAXMSGL) プロパティーの説明を参照してください。

通知
デフォルト 4194304 バイト (4MB)
範囲 0 から 104857600

ターゲット・キュー・マネージャーが処理する最も大きな値を使用するには、0 を指定します。

-heartBeat

ハートビートによって、受信側チャネルはチャネル接続を静止できます。

このプロパティーの値の選択について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』のセクションを参照してください。

通知
デフォルト 300
範囲 0 から 999999
-sequenceWrap
例えば、1000 という値を指定すると、メッセージ・シーケンス番号が 1001 に達すると再び 1 から始まることになります。

このプロパティーの値の選択について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』セクションにあるシーケンス番号ラップ (SEQWRAP) プロパティーの説明を参照してください。

通知
デフォルト 999999999
範囲 100 から 999999999
-nonPersistentMessageSpeed Fast | Normal
通知
デフォルト 高速
範囲
高速
送信障害が発生した場合、またはメッセージの転送中にチャネルが停止した場合、非パーシスタント・メッセージが失われる場合があります。
標準
送信障害が発生した場合、またはメッセージの転送中にチャネルが停止した場合でも、非パーシスタント・メッセージが失われることはありません。
-adoptable True | False
実行中の IBM MQ リンク受信側チャネルのインスタンス (この IBM MQ リンクに関連付けられている) を採用すべきかどうかを示す、IBM MQ リンクのプロパティー。通信障害が発生した場合、一般に、実行中の IBM MQ リンク受信側チャネルのインスタンスは、メッセージを待機する状態になります。通信が再確立され、次にパートナー IBM MQ 送信側チャネルが IBM MQ リンク受信側チャネルとのセッションを確立しようとすると、その要求は失敗に終わります。そのパートナー IBM MQ リンク送信側チャネルとセッション中であるとして実行されている IBM MQ リンク受信側チャネルのインスタンスが既に存在するからです。このオプションを選択すれば、既に実行中の IBM MQ リンク受信側チャネルのインスタンスを停止して新しいインスタンスを開始するので、この問題を回避できます。

このオプションを True に設定すると、通信障害が発生し、リンクがその障害状況をまだ検出していない場合に、IBM MQ 送信側チャネルはこの IBM MQ リンクへの接続を再確立することができます。

通知
デフォルト True
-initialState Started | Stopped
ホスティング・メッセージング・エンジンが最初に開始されたときにリンクを開始するか停止するかを示す、IBM MQ リンクの状態。IBM MQ リンクは開始されないと使用できません。
通知
デフォルト 始動済み
範囲
停止済み
関連付けられているメッセージング・エンジンの開始時に、IBM MQ リンクは停止状態にあり、IBM MQ ネットワークとの通信を行うことができません。
始動済み
関連付けられているメッセージング・エンジンの開始時に、IBM MQ リンクが自動的に開始し、IBM MQ ネットワークとの通信を行うことができます。
IBM MQ リンク送信側チャネルのパラメーター:
-senderChannelName

この名前は、IBM MQ の受信チャネルの名前と同じである必要があります。

チャネル名の選択について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』セクションにあるチャネル名 (CHANNEL) プロパティーの説明を参照してください。

-hostName
IBM MQ ネットワークへの接続に使用されるゲートウェイ・キュー・マネージャーのホスト名または TCP/IP アドレス。

ゲートウェイ・キュー・マネージャーが稼働しているホストの、 ホスト名または IP アドレスを入力します。

このフィールドがブランクの場合、ゲートウェイ・キュー・マネージャーは、IBM MQ リンクが定義されているメッセージング・エンジンと同じホスト上で稼働しているものと見なされます。

-port
通知
デフォルト 1414
範囲 0 から 65535
-connameList
IBM MQ ネットワークへの接続に使用されるゲートウェイ・キュー・マネージャーの接続名リスト。 接続が正常に確立されるまで、接続名リストに指定された順序で接続を試行します。 いずれの接続も失敗した場合、 チャネルは再試行処理を開始します。

接続名は、 以下の形式のコンマ区切りリストとして 指定する必要があります。

Dnsname1(portnumber1) , Dnsname2(portnumber2)

ゲートウェイ・キュー・マネージャーが稼働しているホストの DNS 名または IP アドレスを入力します。0 から 65535 までの範囲でポート番号を入力します。

接続名リストのパラメーターを指定しない場合、 ゲートウェイ・キュー・マネージャーは、IBM MQ リンクが 定義されているメッセージング・エンジンと同じホスト上で稼働しているものと 見なされます。

接続リストの パラメーターを指定する場合は、 送信側チャネル名パラメーターの値を事前に指定しておく必要があります。 さもなければ、接続名リストのパラメーターに指定した値が 無視されてしまいます。

接続名リストのパラメーターの他に ホスト名およびポートのパラメーターを指定した場合、 実行時には接続名リストが優先され、ホスト名およびポートの値は 無視されます。

-discInterval

デフォルト値は適切な間隔になっています。この値を変更するのは、 パフォーマンスに与える影響を理解した上でなお、チャネルをフローするト ラフィックの要件のため別の値が必要な場合のみにしてください。

切断間隔に指定する値は、パフォーマンスに影響を与えます。 値が小さすぎる (数秒) と、絶えずチャネルを開始することにより許容できないほどの量の処理が生じるおそれがあります。値が大きすぎる (1 時間を超える) と、システム・リソースが無駄に消費されます。

メッセージを送信する場合だけチャネルをアクティブにしたい場合は、 切断間隔を相当に低い値に設定してください。 デフォルトの設定値はかなり高いため、このレベルの制御が必要なチャネルにはお勧めできません。 受信中のチャネルを中断することは困難なので、最も経済的な選択肢は、 ワークロードの要求に応じて、チャネルを自動的に切断したり再接続したりすることです。 ほとんどのチャネルで、切断間隔の適切な設定をヒューリスティックに確立できます。

通知
デフォルト 900
範囲 0 から 999999

0 (ゼロ) は決して切断され ないことを意味します。チャネルがメッセージを無期限に待機するということです。

-shortRetryCount
通知
デフォルト 10
範囲 0 から 999999999
-shortRetryInterval

IBM MQ での再試行メカニズムの使用について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』のセクションを参照してください。

通知
デフォルト 60
範囲 0 から 999999
-longRetryCount

IBM MQ での再試行メカニズムの使用について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』のセクションを参照してください。

通知
デフォルト 999999999
範囲 0 から 999999999
-longRetryInterval

IBM MQ での再試行メカニズムの使用について詳しくは、IBM MQ インフォメーション・センターの『相互通信』のセクションを参照してください。

通知
デフォルト 1200
範囲 0 から 999999
-senderChannelInitialState Started | Stopped
関連付けられている IBM MQ リンクが最初に開始されたときに、送信側チャネルを開始するか停止するかを示す、IBM MQ リンクの状態。チャネルは開始されないと使用できません。
通知
デフォルト 始動済み
範囲
停止済み
関連付けられているメッセージング・エンジンの開始時に、IBM MQ リンクは停止状態にあり、IBM MQ ネットワークとの通信を行うことができません。
始動済み
関連付けられているメッセージング・エンジンの開始時に、IBM MQ リンクが自動的に開始し、IBM MQ ネットワークとの通信を行うことができます。
IBM MQ リンク受信側チャネルのパラメーター:
-receiverChannelName

この名前は、IBM MQ の送信側チャネルの名前と同じである必要があります。

-inboundNonPersistentReliability Best effort | Reliable

この信頼性配信オプションは、この受信側チャネルに流れているすべての IBM MQ 非パーシスタント・メッセージに割り当てられます。

通知
デフォルト 高信頼性
範囲
ベスト・エフォート
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。メッセージの送信に使用されている接続が使用不可になった場合、 またはシステム・リソースに制約があった場合にも、メッセージは廃棄される可能性があります。
高速
高信頼性
メッセージング・エンジンで処理の停止または障害が起こった場合、メッセージは廃棄されます。
-inboundPersistentReliability Reliable | Assured
通知
デフォルト 保証
範囲
高信頼性
メッセージング・エンジンで障害が起こった場合、メッセージは廃棄される可能性があります。
保証
メッセージは廃棄されません。
-receiverChannelInitialState Started | Stopped
関連付けられている IBM MQ リンクが最初に開始されたときに、受信側チャネルを開始するか停止するかを示す、IBM MQ リンクの状態。チャネルは開始されないと使用できません。
通知
デフォルト 始動済み
範囲
停止済み
関連付けられているメッセージング・エンジンの開始時に、IBM MQ リンクは停止状態にあり、IBM MQ ネットワークとの通信を行うことができません。
始動済み
関連付けられているメッセージング・エンジンの開始時に、IBM MQ リンクが自動的に開始し、IBM MQ ネットワークとの通信を行うことができます。
-preferLocal TRUE | FALSE
このオプションは、可能な場合は、リンクと同じメッセージング・エンジン上にあるターゲット宛先のキュー・ポイントへ、リンクが着信メッセージを優先的に送信することを示します。WebSphere Application Server バージョン 7.0 以降で稼働しているメッセージング・エンジンが、リンクを所有する必要があります。

このオプションは、WebSphere Application Serverバージョン 7.0 以降 サーバーまたはクライアントで実行されていて、WebSphere Application Serverバージョン 7.0 以降 サーバー上で実行中のメッセージング・エンジンに接続されている JMS アプリケーションで使用する場合にのみサポートされます。以前のバージョンの WebSphere Application Server で使用すると、アプリケーションの例外が発生します。

通知
デフォルト TRUE
範囲
TRUE
可能な場合は、それぞれの着信メッセージを、リンクと同じメッセージング・エンジン上にあるターゲット宛先のキュー・ポイントに送信します。
FALSE
着信メッセージを、ターゲット宛先の任意のキュー・ポイントに送信します。

IBM MQ リンクのプロパティーを表示し、バッチ・サイズを変更するためにリンクを変更してから、リンクのプロパティーを再度表示します。

wsadmin>AdminTask.showSIBMQLink('[-bus myBus -messagingEngine myHostNode01.server1-myBus
-mqLink myMQLink]')
'{nonPersistentMessageSpeed=FAST, qmName=myBus, adoptable=false, sequenceWrap=999999999,
 name=myMQLink, targetUuid=738AE126B908E5451A3D4691, initialState=STARTED,
 senderChannel=null, brokerProfile=[], receiverChannel=null, preferLocalQueuePoints=true,
 batchSize=50, uuid=6B89C4F08AB072C5, heartBeat=300, description=null, maxMsgSize=4194304,
 exceptionDestination=_SYSTEM.Exception.Destination.myHostNode01.server1-myBus}'
wsadmin>
wsadmin>AdminTask.modifySIBMQLink('[-bus myBus -messagingEngine myHostNode01.server1-myBus
-name myMQLink -batchSize 100]')
'myMQLink(cells/cell01/nodes/node01/servers/server1|sib-engines.xml#SIBMQLink_1132608724468)'

wsadmin>AdminTask.showSIBMQLink('[-bus myBus -messagingEngine myHostNode01.server1-myBus
-mqLink myMQLink]')
'{nonPersistentMessageSpeed=FAST, qmName=myBus, adoptable=false, sequenceWrap=999999999,
 name=myMQLink, targetUuid=738AE126B908E5451A3D4691, initialState=STARTED,
 senderChannel=null, brokerProfile=[], receiverChannel=null, preferLocalQueuePoints=true,
 batchSize=100, uuid=6B89C4F08AB072C5, heartBeat=300, description=null, maxMsgSize=4194304,
 exceptionDestination=_SYSTEM.Exception.Destination.myHostNode01.server1-myBus}'
wsadmin>

使用するキュー・ポイントについてのリンクの優先設定をなくすように、IBM MQ リンクを変更します。

wsadmin>AdminTask.modifySIBMQLink('[-bus Bus1 -messagingEngine 
node1.node1server1-Bus1 -name MQLink -queueManagerName QM2 -preferLocal FALSE]')
wsadmin>

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http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-nd-mp&topic=rjj_mqlink_modify
ファイル名:rjj_mqlink_modify.html