![[z/OS]](../images/ngzos.gif)
再利用可能 ASID 機能の使用可能化または使用不可化
z/OS バージョン 1.9 以上で製品を実行している場合は、製品に用意されている updateZOSStartArgs スクリプトを使用して、z/OS がどのサーバーに関して、コントローラーに関連付けられたアドレス・スペース ID (ASID) を再使用できるかを制御することができます。
始める前に
- z/OS の DIAGxx PARMLIB メンバーに REUSASID(YES) キーワードが含まれているかを確認します。 この REUSASID オプションによって、z/OS で、オペレーティング・システム・イメージのすべての ASID (プロセス間サービスに関連付けられたものを含む) を再使用できるかどうかが決まります。 REUSASID オプションが NO に設定されている場合は、updateZOSStartArgs スクリプトを実行して製品のこの機能を使用可能にしても、コントローラーに関連付けられた ASID は再使用されません。
- wsadmin ツールがまだ始動していない場合は、始動します。
このタスクについて
z/OS バージョン 1.9 の資料である「Communications Server IP 構成ガイド」(SC88-8926-10) に記載されているように、TCP/IP アドレス・スペースでは、PC 入力サービスなどのプロセス間ルーチンが提供されますが、これらはすべてのアドレス・スペースにアクセス可能である必要があります。 この要件は、TCP/IP アドレス・スペースが停止または再始動されている場合、そのアドレス・スペースに関連付けられたアドレス・スペース ID (ASID) を再使用できないことを意味しています。 TCP/IP アドレス・スペースが、使用可能なすべての ASID を使い果たすだけの回数終了されると、システム上で新規のアドレス・スペースは作成されなくなります。 この状態が発生した場合は、z/OS を停止して、再 IPL する必要があります。
z/OS バージョン 1.9 以上には、すべての ASID (プロセス間サービスに関連付けられたものを含む) の使用を許可できるようにする、再利用可能 ASID 機能が含まれています。 この機能を使用可能にして z/OS を稼働している場合は、updateZOSStartArgs スクリプトを実行することで、特定のサーバー、特定のノード、またはすべてのサーバーでこの機能を使用可能または使用不可にすることができます。 詳しくは、再使用可能アドレス・スペースに関する概念情報を参照してください。

- 混合セル環境で製品を実行している場合は、すべてのサーバーでこの機能を使用可能にしても、この機能を使用できるのはバージョン 6.1 以上のサーバーのみです。 例えば、システム上でいくつかのバージョン 6.0 のサーバーを稼働している場合、これらのサーバーのコントローラーに関連付けられた ASID は再使用できません。
- z/OS バージョン 1.6、1.7、または 1.8 上で updateZOSStartArgs スクリプトを実行しても、エラー・メッセージは表示されません。 しかし、再利用可能 ASID 機能はこれらのバージョンの z/OS では使用できないため、これらのバージョンの z/OS では、再利用可能 ASID 機能を使用可能にする z/OS 始動引数は無視されます。
手順
タスクの結果
このスクリプトを実行すると、再度スクリプトを実行して明示的に使用不可にするまで、影響を受けるサーバーでこの機能が使用可能になります。
すべてのサーバーの PARMLIB メンバー DIAGxx でこの機能を使用可能にすると、作成するすべての新規サーバーで、この機能が自動的に使用可能になります。
作成するすべての新規サーバーで、REUSASID パラメーターが自動的に YES に設定されます。 再使用可能 ASID 機能を使用不可にする場合を除き、新規に作成したサーバーで updateZOSStartArgs スクリプトを再実行する必要はありません。