クラスター用の静的ルーティングを使用不可に設定

静的ルーティング・テーブルに含まれる情報ではサーバーのランタイム状態が 考慮されていないため、このテーブルを削除し、HA インフラストラクチャーが 使用可能になった場合に即時に動的ルーティング・テーブルの使用に戻る 必要があります。静的ルーティング・テーブルを削除すると、クラスター・メンバーは自動的に 動的ルーティングの使用を再開し、エンタープライズ Bean 要求を処理します。

このタスクについて

静的ルーティング・テーブルを削除するには以下のステップを実行します。

手順

  1. クラスターの各メンバーで、ORB_LISTENER_ADDRESS ポートを 0 (ゼロ) に 設定します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Server」> server_name」とクリックして、次に「通信」セクションで、「ポート」をクリックします。
    2. 「ポート名」フィールドで「ORB_LISTENER_ADDRESS」をクリックします。
    3. 「ポート」フィールドに指定した値を 0 に変更します。
  2. このクラスター用のデプロイメント・マネージャーの config ディレクトリーから 静的ルーティング・テーブル・ファイルを手動で削除します。

    この config ディレクトリーのパスは、 このファイルを最初にエクスポートしたときに受け取ったメッセージに表示されていました。 この情報を保存していなかった場合は、ファイル cluster_name.wsrttbl のデプロイメント・マネージャー config ディレクトリーで検索することができます。

  3. 構成変更をノード間で同期化します。
    1. 構成リポジトリー・エポックをクリアします。 構成リポジトリー・エポックをクリアしない場合、 同期では構成サービス・コンポーネントが編集したファイルのみが更新されます。 これには、静的ルーティング・テーブルを伴うファイルが含まれていません。
      Jacl を使用:
      set configRepository [$AdminControl completeObjectName 
           node=node_name,type=ConfigRepository,*] 	
      $AdminControl invoke $configRepository refreshRepositoryEpoch 
      Jython を使用:
      configRepository = AdminControl.completeObjectName('node=node_name,
          type=ConfigRepository,*') 	
      AdminControl.invoke(configRepository, 'refreshRepositoryEpoch')
    2. 同期化する各ノードに対してこのプロセスを繰り返します。
  4. クラスターを停止します。 トピック『クラスターの停止』または『スクリプトによる クラスターの停止』に示されている手順に従ってください。
  5. クラスターを再始動します。 トピック『クラスターの開始』 または『スクリプトによるクラスターの始動』に示されている手順に従ってください。
  6. wsadmin ツールを終了します。

タスクの結果

クラスター・メンバーは動的ルーティング・テーブルの使用を再開し、 IIOP 要求を処理します。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



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