IBM HTTP Server でサポートされる Apache モジュール (ディレクティブを含む)
このセクションでは、IBM® HTTP Server でサポートされる Apache モジュールについて説明します。サポートされた Apache モジュール内で定義されたディレクティブは、IBM HTTP Server を構成するために使用できます。
サポートされた Apache モジュール
バージョン 9 (Apache HTTP Server 2.4) で、以下の Apache モジュールが変更されました。
- mod_proxy_balancer モジュールおよび mod_proxy_ajp モジュールは現在組み込まれていません。 前のリリースで、これらのモジュールは一部のプラットフォームの WebSphereCE ディレクトリーに組み込まれていました。
- mod_mem_cache モジュールは、Apache ディストリビューションから削除されました。 代わりに mod_cache_disk モジュールを使用してください。
event MPM は、z/OS および Linux のプラットフォームでのみサポートされます。
- mod_ibm_ldap モジュールが削除されました。
- 以下のモジュールが追加されました。
- mod_access_compat
- mod_proxy_fcgi
- mod_substitute
- mod_lua
- mod_authn_certificate
- mod_remoteip
- mod_macro
IBM HTTP Server V9.0 でサポートされるモジュールは、 Apache HTTP Server V 2.4 Directive Index にリストされています。
以下の Apache モジュールは、バージョン 7 (Apache HTTP Server V2.2) 以降でサポートされません。
ベスト・プラクティス: LDAP 構成に mod_ibm_ldap モジュールを使用している場合、mod_ibm_ldap ディレクティブを移行して mod_ldap モジュールを使用することを検討してください。mod_ibm_ldap モジュールは、今回の IBM HTTP Server リリースでは以前のリリースとの互換性のために提供されていますが、ご使用の LDAP 構成が今後も確実にサポートされるようにするには、既存の構成を移行して mod_authnz_ldap および mod_ldap モジュールを使用する必要があります。
- mod_file_cache モジュールは、今回の IBM HTTP Server リリースでは以前のリリースとの互換性のために提供されていますが、ご使用の LDAP 構成が今後も確実にサポートされるようにするには、既存の構成を移行して mod_mem_cache モジュールを使用する必要があります。これらのモジュールは、同等の機能をディスクの代わりにメモリーで提供します。
- mod_mime_magic モジュールは、今回の IBM HTTP Server リリースでは以前のリリースとの互換性のために提供されていますが、今後のリリースでは使用できない可能性があります。このモジュールに対する置き換えモジュールは提供されません。
- mod_proxy_ftp モジュールは、今回の IBM HTTP Server リリースでは以前のリリースとの互換性のために提供されていますが、今後のリリースでは使用できない可能性があります。このモジュールに対する置き換えモジュールは提供されません。
- mod_cern_meta モジュールはサポートされません。代わりに mod_headers モジュールを使用します。
- mod_imap モジュールは、mod_imagemap に名前変更されました。既存の構成ファイルで新しいモジュール名を参照するように mod_imap モジュールに関する LoadModule ディレクティブを変更する必要があります。
- mod_backtrace および mod_whatkilledus 診断モジュールに関して、EnableExceptionHook ディレクティブの値を On に設定する必要があります。
- mod_mem_cache モジュールで McacheMinObjectSize ディレクティブの値を最小で 1 に設定できます。以前のリリースでは、最小値はゼロでした。
- mod_deflate モジュールの Compression_Level ディレクティブは、DeflateCompressionLevel に名前変更されました。
- mod_ldap および mod_auth_ldap モジュールに関する構成が変更されています。mod_ldap および mod_auth_ldap モジュール構成からの移行については、以下の手順を参照してください。
- Apache mod_example ソースは <ihsinst>/example_module ディレクトリーにインストールされます。
- AddOutputFilterByType ディレクティブがプロキシー要求に適用されるようになりました。
- mod_autoindex モジュールによって作成されるディレクトリー・リストは、IndexOptions ディレクティブを使用して変更可能なデフォルト文字セットを持つようになりました。ディレクトリー・リストの適切な表示をブラウザーの文字セット検出に依存している場合、IndexOptions ディレクティブを使用して適切な文字セットを指定する必要がある場合があります。
![[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]](../images/dist.gif)
以下の表は、IBM HTTP Server でサポートされる Apache モジュールのリストを示しています。