ネットワーク環境では、プロキシーは要求を出すクライアントとサーバーの間に 置かれます。プロキシーはクライアントから要求を受け取ってそれをサーバーに渡し、 クライアントへ戻される応答も仲介します。
IBM® WebSphere® Application Server で提供される Ajax プロキシーは、リバース・プロキシーです。 リバース・プロキシーは、1 つ以上のサーバーに隣接してインストールできます。リバース・プロキシーを 経由して着信する接続は、要求先のサーバーに転送されます。クライアントからは、 要求は同じサーバーから発信されているように見えますが、実際は、リバース・プロキシーによって 複数の Web サーバーに要求が転送されていることがあります。
プロキシーを使用すると、Ajax を使用する際に、複数ドメインからのクライアント要求を 仲介することができます。JavaScriptTM のサンドボックス規則により、JavaScript の生成元でないサーバーに対する ネットワーク要求は開始できません。このポリシーは、ほとんどの主要ブラウザーで same-origin ポリシーと呼ばれています。一例として、 ドメイン A で生成された JavaScript アプリケーションがドメイン B に対して XMLHTTPRequest を 使用しようとすると、ブラウザーはドメイン B の要求を拒否します。プロキシーを使用すると、この要求を仲介することができます。 クライアントからは、JavaScript の生成元と同じサーバーから要求が発信されているように見えます。