IBM i オペレーティング・システムでの Web 2.0 and Mobile Toolkit 用フィックスパックのインストール (コマンド行を使用)

IBM® Installation Manager のコマンド行機能を使用して、ご使用の Web 2.0 and Mobile Toolkit のサービス・レベルで使用可能なフィックスによって製品を更新できます。

始める前に

WebSphere® Application Server for IBM i のアップグレードについて詳しくは、IBM ソフトウェア・サポート・センターにお問い合わせください。最新情報は、IBM ソフトウェア・サポート・センターおよび Fix Central から入手できます。

ヒント: この解説で説明した手順の代わりに、 Installation Manager で、応答ファイルまたはコマンド行を使用して updateAll コマンドを実行し、すべてのインストール済みパッケージの検索や更新を行うことができます。このコマンドは、ターゲットとなるリポジトリーにどのフィックスが含まれるかを完全に制御できる場合に限り使用されます。 インストールする特定のフィックスのみを含む一連のカスタム・リポジトリーを作成して指し示す場合は、確実にこのコマンドを使用できるはずです。 検索サービス・リポジトリーが使用可能な場合、またはフィックスを他の Web ベースのライブ・リポジトリーから直接インストールする場合は、このオプションを選択しないことをお勧めします。それは、コマンド行で -installFixes オプションを指定して install コマンドを使用するか、または応答ファイルの installFixes 属性を使用して、インストールするフィックスのみを選択できるようにするためです。
Web 2.0 and Mobile Toolkit の更新を適用するためのリポジトリーの最小要件: Installation Manager が以下のリポジトリーにアクセスできる必要があります。
  • システムにインストールされている現行レベルの Web 2.0 and Mobile Toolkit のリポジトリー
  • 更新リポジトリー (Web 2.0 and Mobile Toolkit の更新を含むリポジトリー)

更新のインストールについて詳しくは、フィックスパックとともに含まれる README 資料を参照してください。

このタスクについて

ご使用のシステムに新規フィックスパックを適用する場合は常に、以下の手順を使用します。
ヒント: また、Installation Manager で応答ファイルを使用してフィックスパックをインストールすることもできます。 応答ファイルの作成および使用については、『IBM i オペレーティング・システムでの Web 2.0 and Mobile Toolkit 用フィックスパックのインストール (応答ファイルを使用)』および IBM Installation Manager バージョン 1.5 インフォメーション・センターを参照してください。
制約事項: フィックスパックのインストールで iRemoteInstall コマンドを使用することはできません。

手順

  1. Web 2.0 and Mobile Toolkit で使用可能なインテリム・フィックスとフィックスパックのリスト、および各フィックスに関する特定の情報を取得するには、次のアクションを実行します。
    1. Fix Central にアクセスします。
    2. 製品グループとして 「WebSphere」を選択します。
    3. 製品として「WebSphere Application Server Web 2.0 and Mobile Toolkit」を選択します。
    4. 更新する製品のバージョンを選択します。
    5. プラットフォームとして、使用するオペレーティング・システムを選択し、「次へ進む」をクリックします。
    6. 「フィックスの参照」を選択し、「次へ進む」をクリックします。
    7. フィックスの詳細を表示するには、各フィックスの下の「追加情報」をクリックします。
    8. 推奨: インストールするフィックスの名前のリストを作成してください。
  2. 以下のいずれかの手順を使用して Web 2.0 and Mobile Toolkit をフィックス・パックで更新します。
    • フィックスパックを含むライブ・サービス・リポジトリーにアクセスし、Web ベースの更新を使用します。
      ローカル・システム上の Installation Manager を使用して、以下のロケーションにある Web ベースのライブ・リポジトリーから、Web 2.0 and Mobile Toolkit をフィックスパックで更新します。
      http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.W2MTK.v11
      フィックスをサービス・リポジトリーからインストールするには、以下のアクションを実行します。
      1. IBM ソフトウェアのユーザー ID とパスワードが含まれる Installation Manager のクレデンシャル・ファイルがまだない場合は、リポジトリーへのアクセスを許可するクレデンシャル・ファイルを作成してください。
        注: これらは、保護された IBM ソフトウェア Web サイトへのアクセスで使用するクレデンシャルです。
        Installation Manager の鍵リング・ファイルの作成について詳しくは、IBM Installation Manager バージョン 1.5 インフォメーション・センターを参照してください。
        ヒント: 指定されたリポジトリー URL が imutilsc コマンドで検出できない場合は、鍵リング・ファイルの作成時に、リポジトリー URL のロケーションの最後に /repository.config を付加します。
      2. *ALLOBJ および *SECADM の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、IBM i システムにサインオンします。
      3. CL コマンド行で STRQSH コマンドを実行して、Qshell コマンド・シェルを開始します。
      4. umask が 022 に設定されていることを確認します。
        umask 設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。
        umask
        umask 設定を 022 に設定するには、以下のコマンドを実行します。
        umask 022
      5. Installation_Manager_binaries/eclipse/tools ディレクトリーに移動します。 Installation_Manager_binaries は、Installation Manager のインストール・ルート・ディレクトリーです。

        IBM i システムでは、Installation Manager のルート・ディレクトリーは /QIBM/ProdData/InstallationManager です。

      6. フィックスパックをインストールします。
        ./imcl install com.ibm.websphere.W2MTK.v11_version
          -repositories source_repository 
          -installationDirectory product_installation_location
          -keyring keyring_file -password password
          -acceptLicense
        ヒント:
        • オプションでオファリング ID にアンダースコアー付きで付加できる version は、インストールするオファリングの特定のバージョンです (例えば、1.1.0.20110427_2247 など)。
          • version が指定されていない場合は、 最新バージョンのオファリングとそのバージョンのすべてのインテリム・フィックスがインストールされます。
          • version が指定されている場合は、 指定されたバージョンのオファリングがインストールされ、そのバージョンのインテリム・フィックスはインストールされません
          オファリング・バージョンは、リポジトリーに対して以下のコマンドを実行するときに、オファリング ID の最後にアンダースコアー付きで付加されているものです。
          ./imcl listAvailablePackages -repositories source_repository
        • 引数 -installFixesnonerecommended、または all を指定して、オファリングとともにインストールするインテリム・フィックスを示すこともできます。
          • オファリング・バージョンが指定されていない場合、-installFixes オプションのデフォルトは all です。
          • オファリング・バージョンが指定されている場合、-installFixes オプションのデフォルトは none です。
        • WebSphere Application Server グループ PTF をインストールしてフィックスパックを取得した場合、ローカル・フィックスパック・リポジトリーを使用してフィックスパックをインストールできます。

          ローカル・フィックスパック・リポジトリーについて詳しくは、ファイル /QIBM/WAS/WASFixpacks/ReadmeV85.html または /QIBM/WAS/WASFixpacks/ReadmeV85.txt を参照してください。

      7. オプション: 以下を使用して、インストールされたすべてのパッケージをリストして、インストールを確認します。
        ./imcl listInstalledPackages -long
    • Fix Central からフィックスパックを含むファイルをダウンロードし、ローカルの更新を使用します。
      フィックスパックを含む圧縮ファイルは Fix Central からダウンロードできます。 圧縮された各フィックス・ファイルにはフィックスパック用の Installation Manager リポジトリーが含まれており、通常このファイルには拡張子 .zip が付きます。フィックス・ファイルをダウンロードしたら、Installation Manager を使用して Web 2.0 and Mobile Toolkit をフィックスパックで更新できます。
      1. フィックスパックをダウンロードするには、以下のアクションを実行します。
        1. Fix Central にアクセスします。
        2. 製品グループとして 「WebSphere」を選択します。
        3. 製品として「WebSphere Application Server Web 2.0 and Mobile Toolkit」を選択します。
        4. 更新する製品のバージョンを選択します。
        5. プラットフォームとして、使用するオペレーティング・システムを選択し、「次へ進む」をクリックします。
        6. 「フィックスの参照」を選択し、「次へ進む」をクリックします。
        7. ダウンロードするフィックスパックを選択して、「次へ進む」をクリックします。
        8. ダウンロード・オプションを選択して、「次へ進む」をクリックします。
        9. ご利用条件に同意する場合は、「同意します」をクリックします。
        10. 今すぐダウンロード」をクリックしてフィックスパックをダウンロードします。
        11. 圧縮されたフィックス・ファイルを、インストール先の IBM i システムにバイナリー形式で転送します。
        12. 圧縮されたリポジトリー・ファイルをシステム上のディレクトリーに解凍します。
      2. ダウンロード済みのファイルからフィックスパックをインストールするには、以下のアクションを実行します。
        1. *ALLOBJ および *SECADM の特殊権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、IBM i システムにサインオンします。
        2. CL コマンド行で STRQSH コマンドを実行して、Qshell コマンド・シェルを開始します。
        3. umask が 022 に設定されていることを確認します。
          umask 設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。
          umask
          umask 設定を 022 に設定するには、以下のコマンドを実行します。
          umask 022
        4. Installation_Manager_binaries/eclipse/tools ディレクトリーに移動します。 Installation_Manager_binaries は、Installation Manager のインストール・ルート・ディレクトリーです。

          IBM i システムでは、Installation Manager のルート・ディレクトリーは /QIBM/ProdData/InstallationManager です。

        5. フィックスパックをインストールします。
          ./imcl install com.ibm.websphere.W2MTK.v11_version
            -repositories location_of_expanded_files
            -installationDirectory product_installation_location
            -acceptLicense
          ヒント:
          • オプションでオファリング ID にアンダースコアー付きで付加できる version は、インストールするオファリングの特定のバージョンです (例えば、1.1.0.20110427_2247 など)。
            • version が指定されていない場合は、 最新バージョンのオファリングとそのバージョンのすべてのインテリム・フィックスがインストールされます。
            • version が指定されている場合は、 指定されたバージョンのオファリングがインストールされ、そのバージョンのインテリム・フィックスはインストールされません
            オファリング・バージョンは、リポジトリーに対して以下のコマンドを実行するときに、オファリング ID の最後にアンダースコアー付きで付加されているものです。
            ./imcl listAvailablePackages -repositories source_repository
          • 引数 -installFixesnonerecommended、または all を指定して、オファリングとともにインストールするインテリム・フィックスを示すこともできます。
            • オファリング・バージョンが指定されていない場合、-installFixes オプションのデフォルトは all です。
            • オファリング・バージョンが指定されている場合、-installFixes オプションのデフォルトは none です。
          • WebSphere Application Server グループ PTF をインストールしてフィックスパックを取得した場合、ローカル・フィックスパック・リポジトリーを使用してフィックスパックをインストールできます。

            ローカル・フィックスパック・リポジトリーについて詳しくは、ファイル /QIBM/WAS/WASFixpacks/ReadmeV85.html または /QIBM/WAS/WASFixpacks/ReadmeV85.txt を参照してください。

        6. オプション: 以下を使用して、インストールされたすべてのパッケージをリストして、インストールを確認します。
          ./imcl listInstalledPackages -long
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最終更新: May 24, 2012 10:55 AM EDT
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=v850webmob&product=was-nd-mp&topic=ins_upgrade_is_cl.
ファイル名: tweb_ins_upgrade_is_cl.html