分散オペレーティング・システムでの Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストール (応答ファイルを使用)

Installation Manager を使用して、応答ファイルによる Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストールを行うことができます。

始める前に

Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールする各システムで、以下のアクションを実行します。
  1. IBM® Installation Manager バージョン 1.5.2 以降をインストールします。
  2. Installation Manager を使用して、最新の Installation Manager ファイルを含むリポジトリーに接続して、Installation Manager を更新します。
  3. 必要な Web 2.0 and Mobile Toolkit ファイルに対するアクセス権限を取得します。
    Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストールには、3 つの基本オプションがあります。
    • 物理メディアにアクセスして、ローカル・インストールを行う

      製品メディア上のリポジトリーにアクセスできます。Installation Manager を使用して、メディア上の製品リポジトリーから Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。

    • パスポート・アドバンテージ・サイトからファイルをダウンロードして、 ローカル・インストールを行う
      パスポート・アドバンテージの ID およびパスワードを持つ、ライセンス交付を受けたお客様は、パスポート・アドバンテージ・サイトから必要なリポジトリーをダウンロードできます。
      1. パスポート・アドバンテージ・サイトからリポジトリーをダウンロードします。
      2. Installation Manager を使用して、ダウンロード・リポジトリーから Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。
    • ライブ・リポジトリーにアクセスして、Web ベースのインストールを行う
      パスポート・アドバンテージの ID とパスワードをお持ちの場合、Installation Manager を使用して、Web ベース・リポジトリーから Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールできます。 Installation Manager を使用して、以下にある Web ベース・リポジトリーから Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。
      http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.W2MTK.v11
      注: このロケーションには、Web ブラウザーを使用してアクセスできる Web ページは含まれていません。これは、Installation Manager の設定に追加する必要のある Web ベースのリモート・リポジトリーのロケーションです。設定への追加は、Installation Manager GUI が製品インストールでこのリポジトリー内のファイルにアクセスする前に行う必要があります。

      最新のインストール・ファイルにアクセスするために、可能な限り Web ベースのリモート・リポジトリーを使用してください。

このタスクについて

Installation Manager を使用すると、応答ファイルを使用した Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストールを行う応答ファイルをさまざまな方法で処理できます。 次の手順で説明するように GUI を使用して応答ファイルを記録することができます。または、手動で、またはサンプルを入手して変更することによって、新しい応答ファイルを生成することもできます。

手順

  1. オプション: Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールする応答ファイルを記録します。

    ご使用のいずれかのシステムで以下のアクションを実行して、Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールする応答ファイルを記録します。

    1. コマンド行から、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに変更します。
    2. コマンド行から -record オプションを使用して Installation Manager を開始します。
      以下に例を示します。
      • [Windows] 管理者または非管理者:
        IBMIM.exe -skipInstall "C:¥temp¥imRegistry"
          -record C:¥temp¥install_response_file.xml
      • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 管理者:
        ./IBMIM -skipInstall /var/temp/imRegistry
          -record /var/temp/install_response_file.xml
      • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 非管理者:
        ./IBMIM -skipInstall user_home/var/temp/imRegistry
          -record user_home/var/temp/install_response_file.xml
      ヒント: 新規の応答ファイルを記録する場合は、-skipInstall パラメーターを指定できます。このパラメーターを使用すると、以下の利点があります。
      • ファイルは実際にはインストールされないため、記録が高速になります。
      • -skipInstall パラメーターで一時データ・ロケーションを使用すると、Installation Manager は、応答ファイルの記録時に、指定されたデータ・ロケーションにインストール・レジストリーを書き込みます。-skipInstall パラメーターを指定しないで Installation Manager を再始動すると、応答ファイルを使用して実際のインストール・レジストリーに対してインストールすることができます。

        -skipInstall 操作は、Installation Manager が使用する実際のエージェント・データ・ロケーションには使用しないでください。これはサポートされません。クリーン書き込み可能ロケーションを使用し、その後の記録セッションにはそのロケーションを再使用します。

      詳しくは、IBM Installation Manager インフォメーション・センターを参照してください。

    3. 使用する Installation Manager の設定に、該当するリポジトリーを追加します。
      1. トップ・メニューで、「ファイル」>「設定」の順にクリックします。
      2. リポジトリー」を選択します。
      3. 各リポジトリーについて、次のアクションを実行します。
        1. リポジトリーの追加」をクリックします。
        2. リポジトリー・ファイルを含むロケーション内の repository.config ファイルへのパスを入力します。
          以下に例を示します。
          • [Windows] C:¥repositories¥offering_name¥local-repositories
          • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] /var/repositories/offering_name/local-repositories
          または
          http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.W2MTK.v11
        3. OK」をクリックします。
      4. 適用」をクリックします。
      5. OK」をクリックします。
    4. インストール」をクリックします。
    5. パッケージのインストール」ウィンドウで、適切なアクションを実行します。
      1. IBM WebSphere Application Server Web 2.0 and Mobile Toolkit」と適切なバージョンを選択します。

        ご使用のシステムに既に Web 2.0 and Mobile Toolkit がインストールされている場合は、Web 2.0 and Mobile Toolkit が既にインストールされていることを示すメッセージが表示されます。Web 2.0 and Mobile Toolkit がまだインストールされていない場合にこれを インストールするには、「続行」をクリックします。

      2. 次へ」をクリックします。
    6. ご使用条件の条項に同意して、「次へ」をクリックします。
    7. 製品バイナリー (コア・プロダクト・ファイルまたはシステム・ファイルと呼ばれることもあります) のインストール・ルート・ディレクトリーを指定します。

      パネルには、共有リソース・ディレクトリーとディスク・スペースの情報も表示されます。

      制約事項:
      • デフォルト・ターゲット・ロケーションを削除し、インストール・ディレクトリー・フィールドを空のままにすると、続行できなくなります。
      • シンボリック・リンクを宛先ディレクトリーとして使用しないでください。

        シンボリック・リンクはサポートされていません。

      • ディレクトリー名にセミコロンを使用しないでください。

        ターゲット・ディレクトリーにセミコロンが含まれる場合、オファリングは正常にインストールできません。

        [Windows] セミコロンは、Windows システムでは、クラスパスを構成するために使用する文字です。

      • [Windows] Windows Server 2008、Windows Vista、および Windows 7 オペレーティング・システムでの最大パス長は 60 文字です。
    8. 次へ」をクリックします。
    9. 要約情報を確認して、「インストール」をクリックします。
    10. 終了」をクリックします。
    11. ファイル」>「終了」をクリックして、Installation Manager を閉じます。
    12. オプション: 認証済みリモート・リポジトリーを使用している場合は、サイレント・インストール用の鍵リング・ファイルを作成します。
      注: 鍵リング・ファイルに、例えば、リモート・リポジトリーなどの認証を必要とする URL に対するクレデンシャルを保管できます。
      1. コマンド行から、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに変更します。
      2. コマンド行から -record オプションを使用して Installation Manager を開始します。
        以下に例を示します。
        • [Windows] 管理者または非管理者:
          IBMIM.exe -skipInstall "C:¥temp¥imRegistry"
            -keyring C:¥IM¥im.keyring
            -record C:¥temp¥keyring_response_file.xml
        • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 管理者:
          ./IBMIM -skipInstall /var/temp/imRegistry
            -keyring /var/IM/im.keyring 
            -record /var/temp/keyring_response_file.xml
        • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 非管理者:
          ./IBMIM -skipInstall user_home/var/temp/imRegistry
            -keyring user_home/var/IM/im.keyring 
            -record user_home/var/temp/keyring_response_file.xml
      3. 認証済みリモート・リポジトリーのクレデンシャルを要求するウィンドウが開いたら、正しいクレデンシャルを入力して、それを保存します。
      4. ファイル」>「終了」をクリックして、Installation Manager を閉じます。

        詳しくは、IBM Installation Manager インフォメーション・センターを参照してください。

  2. 作成した応答ファイルを使用して Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。
    1. オプション: 応答ファイルを使用して鍵リング・ファイルをインストールします。
      Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストール先の各システムでコマンド行にアクセスし、Installation Manager をインストール したディレクトリー内の eclipse/tools サブディレクトリーに移動して、鍵リング・ファイルをインストールします。 以下に例を示します。
      • [Windows] 管理者または非管理者:
        imcl.exe -acceptLicense 
          input C:¥temp¥keyring_response_file.xml
          -log C:¥temp¥keyring_log.xml
      • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 管理者:
        ./imcl -acceptLicense 
          input /var/temp/keyring_response_file.xml 
          -log /var/temp/keyring_log.xml
      • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 非管理者:
        ./imcl -acceptLicense 
          input user_home/var/temp/keyring_response_file.xml 
          -log user_home/var/temp/keyring_log.xml

      鍵リング・ファイルについて詳しくは、IBM Installation Manager インフォメーション・センターを参照してください。

    2. 応答ファイルを使用して Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。
      Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストール先の各システムでコマンド行にアクセスし、Installation Manager をインストール したディレクトリー内の eclipse/tools サブディレクトリーに移動して、Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。 以下に例を示します。
      • [Windows] 管理者または非管理者:
        imcl.exe -acceptLicense 
          input C:¥temp¥install_response_file.xml
          -log C:¥temp¥install_log.xml
          -keyring C:¥IM¥im.keyring
      • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 管理者:
        ./imcl -acceptLicense 
          input /var/temp/install_response_file.xml 
          -log /var/temp/install_log.xml 
          -keyring /var/IM/im.keyring
      • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 非管理者:
        ./imcl -acceptLicense 
          input user_home/var/temp/install_response_file.xml 
          -log user_home/var/temp/install_log.xml 
          -keyring user_home/var/IM/im.keyring
      注:
      • 関連する使用許諾条件、注意事項、およびお知らせは、本製品のインストール・イメージまたはリポジトリーの lafiles サブディレクトリーまたは product_name/lafiles サブディレクトリーにあるご使用条件のファイルに提供されています。
      • 重要なインストール後の指示が標準出力に書き込まれることがあります。

      詳しくは、IBM Installation Manager インフォメーション・センターを参照してください。

[Windows]

以下に、Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストール行う応答ファイルの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<agent-input clean="true" temporary="true">
<server>
<!--<repository location="http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.W2MTK.v11" /> -->
<repository location="http://rtpgsa.ibm.com/gsa/projects/w/web20fep/WAS85.W2MTK/daily/web21209.8.linux/linux/zipper/repository/"/>
</server>
<install modify='false'>
<offering id='com.ibm.websphere.W2MTK.v11' 
  profile='Web 2.0 and Mobile Toolkit V1.1'
  installFixes='none'/> 
</install>
<profile id='Web 2.0 and Mobile Toolkit V1.1' 
  installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Web20Mobile'>
<data key='eclipseLocation' value='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Web20Mobile'/>
<data key='cic.selector.nl' value='en'/>
</profile>
</agent-input>

次のタスク

さまざまな組み込み機能およびアプリケーションの処理を行うことで、Web 2.0 and Mobile Toolkit の使用を開始できます。

タスク・トピック    

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最終更新: May 24, 2012 10:55 AM EDT
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ファイル名: tweb_ins_install_dist_silent.html