概要 (TL)
ibm_ilog.graphlayout.tree.TreeLayout クラスは、ibm_ilog.graphlayout.GraphLayout クラスで定義される以下の汎用フィーチャーをサポートします。
(基本クラス・パラメーターおよびフィーチャー も参照してください。)
以下のサブセクションでは、これらのフィーチャーがツリー・レイアウト・サブクラスで使用される特定の方法について説明します。
許容時間 (TL)
設定された許容時間が経過すると、レイアウト・アルゴリズムは停止します。許容時間が経過したためレイアウトが早期に停止した場合、
ノードおよびリンクはレイアウト呼び出し前の位置から移動されません。
レイアウト・レポートの結果コードは、ibm_ilog.graphlayout.GraphLayoutReport.STOPPED_AND_INVALID です。
ibm_ilog.graphlayout.GraphLayout クラスのこのレイアウト・パラメーターの説明については、
許容時間 を参照してください。
接続コンポーネントのレイアウト (TL)
このレイアウト・アルゴリズムは、接続コンポーネントをレイアウトするための汎用メカニズムを使用できます。(このメカニズムについて詳しくは、接続コンポーネントのレイアウト を参照してください。) ただし、
接続コンポーネントをレイアウトするための専用内部メカニズムがあるため、汎用メカニズムはデフォルトでは使用不可になっています。
汎用接続コンポーネント・レイアウト・メカニズムには、接続コンポーネントを完全に移動するという欠点があります。
コンポーネント内の固定ノードは以前の位置を保持せず、コンポーネント・レイアウトに使用されるレイアウト・インスタンスによっては、結果のレイアウトがインクリメンタルな変更で不安定になる可能性があります。
汎用接続コンポーネント・レイアウト・メカニズムが使用不可の場合、
アルゴリズムは汎用メカニズムの代わりに独自の専用内部メカニズムを使用して、各コンポーネントを別々のツリーとしてレイアウトします。
これは、インクリメンタルな変更については汎用メカニズムより高速で安定した処理です。
さらに、ユーザーはレイアウトの位置を設定できます。
リンク接続ボックス (TL)
レイアウト・アルゴリズムでは、リンク接続ボックス・インターフェース (Link connection box を参照) を使用できます。
詳しくは、リンク接続ボックス・インターフェースの使用 (TL) を参照してください。
計算完了パーセンテージ (TL)
レイアウト・アルゴリズムは、推定完了パーセンテージを計算します。
この値は、レイアウトの実行中にレイアウト・レポートから取得できます。(このフィーチャーの詳しい説明については、計算完了パーセンテージ および グラフ・レイアウト・イベント・リスナー を参照してください。)
固定リンクの保持 (TL)
レイアウト・アルゴリズムは、固定として指定されたリンクを形状変更しません。
固定ノードの保持 (TL)
レイアウト・アルゴリズムは、固定として指定されたノードを移動しません。
ibm_ilog.graphlayout.GraphLayout クラスのノード・パラメーターの詳細については、
固定ノードの保持 を参照してください。
レイアウト・アルゴリズムは固定ノードを完全に無視します。また、固定ノードに付随するリンクを経路指定しません。
このため、ノードのオーバーラップおよびリンク交差という望ましくない結果が生じることがあります。ただし、このフィーチャーは、独立してレイアウトできる個別の非接続コンポーネントの場合は有用です。
即時停止 (TL)
メソッド stopImmediately が呼び出されると、
レイアウト・アルゴリズムはクリーンアップ後に停止します。(ibm_ilog.graphlayout.GraphLayout クラスでのこのメソッドの説明については、即時停止 を参照してください。) 許容時間が経過したためレイアウトが早期に停止した場合、
ノードおよびリンクはレイアウト呼び出し前の位置から移動されず、レイアウト・レポートの結果コードは ibm_ilog.graphlayout.GraphLayoutReport.STOPPED_AND_INVALID になります。