OSGi アプリケーションに JAR ファイルを組み込まない場合の、JAR ファイルへの依存

このタスクについて

独立して開発したJAR ファイルを OSGi アプリケーションで使用したいが、それらの ファイルをそのアプリケーションに追加されるバンドルとして直接組み込みたくない場合、 外部 JAR ファイルを使用するようにワークスペースおよびサーバーを構成することができます。この 方法は、パッケージを持つ JAR ファイルを使用したいが、それらの JAR ファイルを分離 して保持したい場合に便利です。例えば、アプリケーションをより軽量にしたり、外部アセットを分離したままにできます。アプリケーションが依存する JAR ファイルは、OSGi バンドル形式である必要があります。JAR ファイルがバンドル形式であるようにし、 アプリケーション用のワークスペースおよびサーバーが JAR ファイルに依存するように構成するには、以下のステップを実行します。

手順

  1. JAR ファイルから OSGi バンドルを作成します。 JAR ファイルがまだ OSGi バンドルではない場合は、JAR ファイルに基づいたバンドルを作成します。OSGi バンドル の作成方法について詳しくは、JAR ファイルからの OSGi バンドルの作成を参照してください。 JAR ファイルが既にバンドルであるかどうかが不明な場合は、JAR ファイルを開いて、JAR ファイル内に META-INF/MANIFEST.MF ファイルがあり、そのファイル内にバンドル名を指定した Bundle-SymbolicName ヘッダーがあることを確認します。
  2. ファイル・システム上に JAR ファイル用のディレクトリーを作成します。 以下のステップでは、ワークスペース内のターゲット・プラットフォーム情報 およびサーバー上の内部バンドル・リポジトリー情報用の JAR アーカイブ・ファイル のロケーションを構成します。JAR ファイル用のディレクトリーを作成し、そのロケーションを書き留めておきます。
  3. 直前のステップで作成したディレクトリーに、バンドルをエクスポートするかコピーします。 ファイル・システム上の JAR ファイルが既にバンドル形式である場合は、作成したディレクトリーにそれをコピーします。 JAR ファイルをバンドル形式に変換する場合は、 この時点で、エクスポート可能な新しいバンドルがワークスペース内に作成 されています。バンドルをワークスペースからエクスポートするには、バンドルを右クリックして、「エクスポート」 > 「OSGi バンドルまたはフラグメント」を選択します。「エクスポート」ダイアログで「参照」をクリックして、バンドルのエクスポート先のロケーションを選択します。「宛先 JAR ファイル」フィールドに、希望のファイル名とロケーションが入力されていることを確認します。「終了」をクリックします。バンドルがエクスポートされます。
  4. ワークスペースのターゲット・プラットフォーム定義を編集して、バンドルを組み込むようにします。 ターゲット・プラットフォーム定義にバンドルを追加することで、そのバンドルに依存するアプリケーションを正常にコンパイルできるようになります。
    1. ターゲット・プラットフォーム」設定にアクセスします。 「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「プラグイン開発」 > 「ターゲット・プラットフォーム」をクリックします。
    2. 「ターゲット定義」セクションで、 アプリケーションのコンパイル先とするターゲット・プラットフォームを選択します。 例えば、「WebSphere Application Server v8.0」を選択します。 「編集」をクリックします。「ターゲット・コンテンツ」ダイアログが開きます。
    3. ロケーション」タブで、「追加」をクリックします。 「コンテンツの追加」ダイアログで、「ディレクトリー」をクリックします。 「次へ」をクリックします。 「ディレクトリーの追加」ダイアログで、 ファイル・システム上のバンドルがあるディレクトリーを参照します。 「次へ」をクリックします。 バンドルは「プラグイン」リストに含まれているはずです。
    4. 終了」をクリックして、「ディレクトリーの追加」ダイアログを終了します。 再度「終了」をクリックして、「ターゲット・コンテンツ」ダイアログを終了します。 「OK」をクリックして、「ターゲット・プラットフォーム」設定を終了します。 これで、バンドル内のパッケージに依存するアプリケーションをコンパイルできるように、ワークスペースが構成されました。
  5. サーバーにバンドルを追加します。 サーバーにバンドルを追加することで、 OSGi アプリケーションがデプロイ後に実行するパッケージをサーバーが確実に見つけることが できるようになります。
    注: これは、WebSphere® Application Server ユーザー向けのステップです。他のアプリケーション・サーバーを使用している場合は、ご使用のサーバーの資料でサーバーへのバンドルの追加方法を確認してください。
    サーバー」ビューでサーバーを右クリックし、「管理」 > 「管理コンソールの実行」を選択します。管理コンソールで、「環境」 > 「OSGi バンドル・リポジトリー」 > 「内部 バンドル・リポジトリー」を参照します。「新規」をクリックします。「バンドルへのパス」セクションで、「ローカル・ファイル・システム」を選択します。「参照」をクリックして、ファイル・システム上のバンドルを参照します。「OK」をクリックして、「内部バンドル・リポジトリー」ダイアログを終了します。 「保存」リンクをクリックします。バンドルが内部バンドル・リポジトリーに追加され、サーバーに対する変更内容が保存されます。 これで、バンドルに依存する OSGi アプリケーションは、デプロイ後にサーバー上のパッケージを解決できるようになりました。
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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

ファイル名: tdepjar.html