Java™ API for XML-Based Web Services (JAX-WS) は、次世代 Web サービス・プログラミング・モデルです。JAX-WS を使用することで、Web サービスおよびクライアントの開発が容易になるだけでなく、動的プロキシーおよび Java 注釈を利用して、Java アプリケーションのプラットフォーム独立性を大幅に向上させることができます。
WebSphere JAX-WS ランタイム環境の使用可能化
トップダウンまたはボトムアップ Java Web サービスおよびクライアントを作成できます。JAX-WS ランタイム環境を使用した EJB Web サービスの生成は、WebSphere® Application Server V7.0 以降、および WebSphere Application Server Liberty Profile V8.5.5 以降でのみサポートされます。
JAX-WS ランタイムは、WebSphere Application Server V7.0 以上ではデフォルトで使用可能に設定されています。Web プロジェクトを作成する場合、ご使用のバージョンの WebSphere Application
Server のデフォルト構成が選択されている限り、正しいファセットが選択されます。
JAX-WS Web サービスの成果物
JAX-WS Web サービスは、Web アーカイブ (WAR) ファイルまたはエンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイル内の WAR モジュールに含まれています。JAX-WS 対応 WAR ファイルには以下のものが含まれています。
- WEB-INF/web.xml ファイル
- web.xml にはサーブレット要素やサーブレット・マッピング要素は含まれていません。それらは、モジュールのロード時に WebSphere Application Server ランタイムによって動的に定義されます。
- アプリケーション・モジュールに含まれている、Web サービスを実装する注釈付きクラス
- 注釈付きクラスは、少なくとも、@javax.jws.WebService 注釈が含まれている Web サービス実装クラスを含んでいる必要があります。Web サービスに関連したアノテーションの定義および仕様は JAX-WS および JSR-181 の仕様で提供されます。
Web サービス実装クラスは、WEB-INF/classes 内に格納するか、または、WAR ファイルの WEB-INF/lib ディレクトリーにある Java アーカイブ (JAR) ファイル内のディレクトリーに格納することができます。
- アプリケーション・モジュールに含まれている Web サービスを記述する Web サービス記述言語 (WSDL) 文書 (オプション)
- オプションで、JAX-WS アプリケーション・パッケージに WSDL 文書を含めることもできます。特定の Web サービスの WSDL 文書がない場合は、Web サービス実装クラスに含まれている注釈を使用して、WebSphere Application Server ランタイム環境で WSDL 定義が動的に構成されます。WSDL 文書がない場合は、@javax.jws.WebService 注釈を含める必要があります。また、オプションで、@WebMethod、@WebParam、@WebResult、および @SOAPBinding 注釈を含めることができます。