ワークベンチを使用して、Windows または Linux のオペレーティング・システムで稼働するリモート WebSphere® Application Server を始動します。オペレーティング・システムまたはセキュア・シェル (SSH)の認証方式のいずれかを使用することを選択して、サーバーが稼働しているリモート・ホストにアクセスします。リモート・ホストへの
アクセスの認証の詳細をワークベンチに提供した後、
始動またはデバッグ・モードでリモート・サーバーを開始できます。
始める前に
セキュア・シェル (SSH) 認証方式の場合については、Linux オペレーティング・システムでは通常、SSH プロトコルの使用がサポートされています。しかし、Windows オペレーティング・システムで SSH プロトコルを使用するには、独立系ソフトウェア・ベンダーのソフトウェア (Cygwin など) をインストールする必要があります。SSH キー・ベースの認証を生成および構成する方法について詳しくは、ご使用のセキュア・シェル (SSH) の資料を参照してください。
このタスクについて
制限事項:- ワークベンチを使用したリモート WebSphere Application
Server の始動は、Linux および Windows オペレーティング・システムでのみサポートされます。WebSphere Application Server を稼働する、その他のすべてのサポート対象オペレーティング・システムにおいては、リモート・コンピューター上でサーバーを始動する必要があります。以下のオプションがあります。
- 管理コンソールを使用して、正しい VM パラメーター (例えば、
debug パラメーター) を設定します。
- リモート・コンピューターで WebSphere Application Server を始動します。コンピューター上でサーバーが始動した後、ワークベンチの「サーバー」ビューでサーバーを右クリックし、「デバッグ」または「始動」を選択して、希望するモードでサーバーを再始動します。
WebSphere Application Server をリモートで始動可能にするには、以下のようにします。
手順
- 「サーバー」ビューで、変更したい WebSphere Application Server をダブルクリックする。サーバー・エディターが開きます。
- 「概要」タブをクリックする。
- 「一般情報」セクションの「ホスト名」フィールドで、サーバーが稼働しているリモート・ホスト・マシンの完全修飾ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) 名または IP アドレスを指定します。
- 「サーバー」セクションの「アプリケーション・サーバー名」フィールドで、リモート・アプリケーション・サーバーの論理名を指定します。WebSphere Application Server の場合、論理名は固有で、サーバーに割り当てられ、ノード内の他のすべてのサーバー・インスタンスと区別されます。このサーバー名はリモート・アプリケーション・サーバーに既に作成されている必要があり、デフォルト設定は server1 です。
- 「リモート・サーバー設定」セクションで、「サーバーをリモートで始動可能にする」チェック・ボックスを選択します。
- リモート・サーバーが Windows または Linux のどちらのオペレーティング・システムにインストールされているかを選択します。
- 「サーバー・プロファイル・パス」フィールドに、サーバー・プロファイルの場所を入力します。プロファイル は、WebSphere Application
Server のランタイム環境を定義する一連のファイルです。 ここでは、リモート・サーバーを稼働しているオペレーティング・システムに依存する (Windows オペレーティング・システムの場合、リモート・ホストにアクセスするログオン・メソッドとして、「オペレーティング・システムの認証」または「セキュア・シェル (SSH)」のいずれを (次のステップで) 選択するかに依存する) サーバー・プロファイルへのパスを指定する方法の例を示します。
/opt/<
install_directory>
/profiles/<
profileName>
重要: 読み取り、書き込み、および実行権限に加えて、Linux システム上の WebSphere Application Server (およびパス) に対する全アクセス権限が必要です。サーバーを開始/停止する権限、または特定のファイルに対する読み取り/書き込み権限のみでは十分ではありません。
- <install_directory>
- WebSphere Application Server がインストールされているディレクトリーです。
- <profileName>
- WebSphere Application Server プロファイルの名前です。例えば、本製品のインストール・マネージャーは、デフォルトの役割が割り当てられた WebSphere Application Server v7.0 プロファイルを作成します。これには、命名規則に従って was70profile1 のような名前が付けられます。
- <x>
- C や D など、WebSphere Application Server のプロファイルが置かれているオペレーティング・システムのドライブ名。
- 「リモート・ホストにアクセスするログオン・メソッドを選択」セクションには、以下の 2 つのオプションがあります。
- リモート・サーバーへのアクセスに、オペレーティング・システムのログオン資格情報方式を使用する場合は、「オペレーティング・システムの認証」オプションを選択します。このオプションを選択したら、リモート・ホストで実行しているオペレーティング・システムのユーザー名およびパスワードを入力します。
- リモート・サーバーへのアクセスに、SSH キー・ベースの認証方式を使用する場合は、「セキュア・シェル (SSH)」オプションを選択します。このオプションを選択したら、以下のステップを実行します。
- 「秘密鍵ファイル」フィールドで、秘密鍵ファイルの場所を指定します。デフォルト・ファイル名は id_rsa であり、ワークベンチがインストールされているマシンにおいて、このファイルのコピーが有効でなければなりません。
- User name フィールドで、SSH キー・ベースの認証で構成されたアカウントを含むリモート・コンピューターに渡すユーザー名を指定します。
- 「パスフレーズ」フィールドで、秘密鍵ファイルで生成されたパスフレーズを指定します。通常、パスフレーズは 16 文字以上の長さです。秘密鍵ファイルでパスフレーズが生成されない場合は、このフィールドを空のままにします。
- Ctrl-S を押して、サーバー構成を保存します。
- エディターを閉じます。
- 「サーバー」ビューで、サーバーを右クリックします。 どのモードでサーバーを実行するかに応じて、サーバーの始動時に 2 つのオプションがあります。