Dojo カスタム・ビルドの実行

Dojo ビルド・システムは、特定の Web アプリケーション用にカスタマイズされた Dojo ビルドを作成することにより、アプリケーションのデプロイメントに有効な Dojo のバージョンを作成します。

始める前に

  1. Dojo 対応の Web プロジェクトを作成する
  2. ビルダー・プロファイルを作成する

このタスクについて

Dojo ビルド・システムは、以下のようにパフォーマンスも改善します。
  • Dojo ビルド・システムは、Dojo リソースおよびウィジェット・テンプレートなどの外部依存関係を 1 つ以上のレイヤーに組み立てます。 外部依存関係のコンテンツは、レイヤー JavaScript ファイル内ではストリングに変更されます。
  • Dojo ビルド・システムは、Shrinksafe を使用してレイヤーを圧縮して、余分のスペース、余分の行、コメント、重複リソースを削除し、内部変数名を短縮します。
  • Dojo ビルド・システムは、レイヤーに含まれていなくてもすべての Dojo リソースをロードできるように、レイヤー化されていないすべての JavaScript を容易にアクセスできる場所にコピーします。
Dojo レイヤーについてさらに学習したい方に:

Dojo ライブラリーには、Web ページが呼び出すことのできる多くのファイルおよびリソースが含まれます。 dojo.require ステートメントを使用するとき、Web ページはサーバーに対する同期 HTTP 呼び出しを行ってリソースを取り出します。 dojo.require ステートメント は、前にロードされたリソースを Web ページがロードする必要がないようにします。 ただし、dojo.require ステートメントを使用すると、 Web ページはまずリソースを使用してからでないとそれを使用できません。 複数の dojo.require ステートメントがある Web ページでは、サーバーに対する各呼び出しを次の呼び出しに移行する前に完了しなければならないので、アプリケーションのパフォーマンスに大きな影響があります。

Dojo レイヤー・ファイルは、非同期要求の数を減らして 1 つの要求にします。 レイヤーは、複数の JavaScript ファイルおよび依存関係を含みそれらを圧縮している単一の JavaScript ファイルです。 ライブラリー全体を含むことも、特定のページによって要求されたすべてのウィジェットを含むこともできます。すべての余分な スペース、ブランク行、およびコメントは削除されて、内部変数名は短縮されます。 HTML script タグが使用されます。レイヤー・ファイルは非同期でロードされるので、ロード時間が短縮されます。

例えば、各ページに複数の Dojo 要求ステートメントを持つ Web アプリケーションがあるとします。 各ページに 1 つのレイヤー・ファイルを作成することにより、ページごとに 1 つだけの非同期要求が行われます。

Dojo ビルド・システムについて詳しくは、Dojo ビルド・システムの資料を参照してください。

Dojo ビルド・システムを使用する Dojo アプリケーションのパフォーマンスを向上させるには、次のようにします。

手順

  1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」 > 「Web」 > 「Dojo カスタム・ビルド」の順にクリックし、「次へ」をクリックします。 「Dojo ビルド・ユーティリティー」ウィザードが開きます。
  2. ビルダー・プロファイルの作成で作成した「プロファイル・ロケーション (Profile Locations)」ファイルを指定します。
  3. 「Dojo ロケーション」フィールドで Dojo ライブラリーのロケーションを指定します。
  4. 「出力場所」フィールドで、ビルド・スクリプトと出力ディレクトリーを指定します。
    ヒント: プロファイル、ビルド・スクリプト、および出力ディレクトリーは、同じプロジェクト内でも異なるプロジェクトでもかまいません。
  5. 出力にレイヤー・ファイルのみを表示するには、「レイヤー・ファイルのみを出力」をチェックします。
  6. 「プロファイル設定値をコマンド行で上書き」をクリックして、「最適化」方式を指定します。 ビルドの前に出力ディレクトリーを削除するか、テスト・ファイルをビルドにコピーするか、またはウィジェット・テンプレートを取り込むかを指定できます。 テンプレートを取り込むと、HTML または CSS のファイルは JavaScript ファイルに組み込まれて、ストリングに割り当てられます。
  7. (オプション) 拡張オプションを指定するには、「次へ」をクリックします。
    • コマンド・ライン引数を追加するには、追加アイコンをクリックします。「新規引数」ウィンドウで、引数と値を入力します。
    • 既存のコマンド・ライン引数を編集するには、編集アイコンをクリックします。
    • コマンド・ライン引数を削除するには、削除アイコンをクリックします。
  8. 「終了」をクリックします。 「カスタム・ビルド出力」ウィンドウが開いて、ビルド操作の詳細が表示されます。 すべてのエラー・メッセージは赤い文字列で表示されます。
  9. 「OK」をクリックして、「カスタム・ビルド出力」ウィンドウを閉じます。

タスクの結果

Dojo 配布物の全体がビルドされ、選択した Dojo レイヤー・ファイルがウィザードで指定した出力フォルダーに作成されます。

次のタスク

Dojo ビルド・システムを使用して Dojo レイヤーを作成したので、Dojo レイヤー・ファイルを Web ページに含めることができます。
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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

ファイル名: tdojobuilders.html