異なるターゲット・ランタイムのプロジェクトのワークベンチへのマイグレーション

ターゲット・ランタイム設定 では、プロジェクトを実行するアプリケーション・サーバーと そのバージョン・レベルを指定します (例えば、プロジェクトを WebSphere® Application Server V7.0 上で 実行することが目標である場合は、ターゲット・ランタイム設定を WebSphere Application Server V7.0 に 設定します)。プロジェクトのターゲット・ランタイム設定を指定するときに、サーバーへのクラスパスを定義することができます。Java™ EE プロジェクトを、あるワークスペースから別のワークスペースへマイグレーションする場合、サーバーは使用可能でなくなるため、そのプロジェクトに 新しいターゲット・ランタイムを設定することが必要になる可能性があります。例えば、 現行のワークベンチに WebSphere Application Server V8.0 があり、マイグレーションするプロジェクトが WebSphere Application Server V7.0 をターゲットとしている場合などです。

このタスクについて

プロジェクトのクラスパスには、2 つのクラスパス・エントリーが含まれています。 1 つは Java Developer Kit に対するエントリーで、もう 1 つはサーバーに 対するエントリーです。 Java Developer Kit のエントリーは、Java Developer Kit のバージョンをサポートするために必要な JAR ファイルを含むディレクトリーを指しています。サーバーのエントリーは、選択したサーバーで使用可能な複数のパブリック JAR ファイルを含むディレクトリーを指しています。指定される Java Developer Kit は、サーバーで必要な JDK です。プロジェクトはその後、そのクラスパスにある JAR ファイルに対してコンパイルを実行します。

ターゲット・ランタイム環境 を WebSphere Application Server に設定したプロジェクトを別のワークスペース からマイグレーションする場合、「ワークスペースのマイグレーション」ウィザードによって、 ターゲット・ランタイム環境を、一致するバージョン・レベルかそれ以上のバージョン・レベル の WebSphere Application Server に アップデートするようプロンプトが出されることがあります。高位のバージョン・レベルの WebSphere Application Server が選択されている場合、プロジェクト・リソースの仕様レベルは、選択された高位のバージョン・レベルの WebSphere Application Server と互換性がある必要があります。 WebSphere Application Server とそれがサポートする仕様レベルについて詳しくは、WebSphere Application Server インフォメーション・センターにある仕様および API 資料というトピックを参照してください。

制約事項:
  • ターゲット・ランタイム環境を WebSphere Application Server V7.0、V8.0、または V8.5 にアップデートすることによって、プロジェクトをマイグレーションできます。ただし、この マイグレーション・ツールは、ターゲット・ランタイム環境をこれ以外のサーバー (Apache Tomcat サーバーなど) に更新 することはサポートしていません。

手順

  1. 次の手順を実行して、ワークスペースのランタイム環境に WebSphere Application Server 項目が含まれていることを確認します。
    1. ワークスペースで、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「サーバー」 > 「ランタイム環境」 を選択します。
    2. サーバー・ランタイム環境」ページの右ペインにある 「サーバー・ランタイム環境」 リストで、WebSphere Application Server 項目があることを確認します。 WebSphere Application Server 項目がない場合は、『サーバー・ランタイム環境設定の定義』というトピックを 参照してランタイム環境を追加してください。
      ヒント: この「サーバー・ランタイム環境」設定ページで 指定されている WebSphere Application Server の一致する、 または最も近い高位のバージョン・レベルが、マイグレーションされたプロジェクトをワークスペースに移動したときに 選択できるデフォルトのターゲット・ランタイム環境になります。
  2. 次のいずれかのオプションを選択して、Java EE プロジェクトをマイグレーションします。
    • 既存プロジェクトをワークスペースへオプションを使用できます。
    • ソース・コード管理 (SCM) システムを使用 して、プロジェクトをワークベンチにロードできます。
    • ワークスペースのロケーションで本製品を開始することによって、同じコンピューター上でワークスペースを完全にマイグレーションできます。この場合、「ランタイム環境」(「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ランタイム環境」) で指定されている設定も、マイグレーション時に保持されます。
  3. 「ワークスペースのマイグレーション・ウィザード」が開いた場合、このウィザードによって、プロジェクトまたはワークスペースをこの製品の現在のリリースにマイグレーションできます。「ワークスペースのマイグレーション」ページで、「次へ」をクリックします。
  4. マイグレーションが必要なワークスペース・プロジェクト」ページで、マイグレーションする プロジェクトを選択して、「次へ」をクリックします。
  5. マイグレーション・プロジェクトのリソース」ページに、マイグレーションによって影響される ワークスペース・ファイルがリストされます。ワークスペースがソース・コード管理 (SCM) システムの下 にある場合、これらのファイルは SCM システムからチェックアウトされます。「次へ」をクリックします。
  6. 「未定義サーバー・ランタイム」ページ に、現行ワークベンチに定義されたサーバー・ランタイム環境にアップデートする必要があるランタイム 環境をターゲットとするプロジェクトのセットが表示されます。
    1. 各未定義サーバー・ランタイム環境の場合、「新規サーバー・ランタイム」列の下で、 コントロールを使用して、現在のワークスペースで定義されているサーバー・ランタイム環境を選択します。
    2. 「新規サーバー・ランタイム」列の下に 「サポートするサーバー・ランタイムはありません」という値が表示されている場合、 または、現在のワークスペースに対して新しい WebSphere Application Server ランタイム環境を 定義する場合は、「サーバー・ランタイム環境を検索します」リンクをクリックして、 ランタイム環境を現在のワークベンチに追加します。 「ランタイム環境の検索」ダイアログ・ボックスで、C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer など、サーバー・ランタイム環境へのディレクトリー・パスを指定します。 「OK」をクリックします。「新規サーバー・ランタイム」列の下で、コントロールを使用して、新しく作成されたサーバー・ランタイム環境を選択します。
    3. 新規サーバー・ランタイム環境に変更するプロジェクトを選択します。「次へ」をクリックします。
  7. ページが表示されます。マイグレーションを開始する準備が整ったら、 「完了」をクリックします。
  8. マイグレーションが完了すると、ウィンドウが開きます。「OK」をクリックします。
  9. マイグレーション結果」ビューに、 マイグレーション中にワークベンチによって発行されたバリデーターがリストされます。 このビューを使用すると、現在のワークスペースのマイグレーションされたプロジェクトの 整合性を検証できます。
  10. プロジェクトがマイグレーションされた後、ターゲット・ランタイム環境 は WebSphere Application Server の選択されたバージョン・レベルに更新されます。これを確認するには、 Java EE パースペクティブで「エンタープライズ・エクスプローラー」ビュー に移動し、マイグレーションされたプロジェクトを右クリックして「プロパティー」 > 「ターゲット・ランタイム」を選択します。 「WebSphere Application Server vX」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。ここで、vX は、WebSphere Application Server のバージョン・レベルです。
トピックのタイプを示すアイコン タスクのトピック
インフォメーション・センターのご利用条件 | フィードバック

タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

ファイル名: tmigtargetruntime.html