デプロイメント記述子は、Java™ EE 5 以降
では J2EE 1.4 以前の仕様のように必須ではありませんが、
エンタープライズ・アプリケーションにデプロイメント記述子を組み込むことができ、
デプロイメント記述子エディターを使用してモジュール依存関係を変更することができます。
アプリケーション・デプロイメント記述子エディターは、スクロール可能なページと折り畳み可能なセクションで構成され、デプロイメント記述子 (application.xml) 内のさまざまなプロパティーと設定値、およびバインディングと拡張ファイルに書き込まれたその他のメタデータを表示します。
エディターは動的で、セクションおよびページは、アプリケーション・デプロイメント記述子のバージョン、および使用可能なワークベンチ機能を基にして作成されています。エディターを開くには、
プロジェクトのデプロイメント記述子を右クリックして、を選択します。
デプロイメント記述子は、プロジェクト作成ウィザードで
「デプロイメント記述子の生成」を選択しなければ、
エンタープライズ・プロジェクトの作成時に自動的には生成されません。デプロイメント記述子の作成について詳しくは、デプロイメント記述子の生成を参照してください。
デプロイメント記述子エディターには、「設計」ページと「ソース」ページの
2 つのページがあります。「設計」ページには、「概要」、「一般情報」、および「アイコン」を含むいくつかのセクションがあります。セクションを折りたたんだ場合、内容は隠れますが、見出し情報はそのまま残されます。これは、
データとプロパティーをフィルターに掛けるときに便利です。エディターをいったん閉じてから再度開いても、エディターは省略したセクションを記憶しています。
「ソース」ページには、アプリケーションのソース (application.xml) が含まれます。
「設計」ページ
アプリケーション・エディターの「設計」ページには、
アプリケーション・デプロイメント記述子のコンテンツのクイック・サマリーが表示されます。
これには「一般情報」、「モジュール」、「セキュリティー・ロール」、「アイコン」、
「WebSphere® 拡張機能」セクションが含まれます。
- 「概要」セクション
- 「概要」セクションには、アプリケーションのために定義されているモジュールの名前と、
エディターの「モジュール」ページへのクイック・リンクが表示されます。このセクションを使用して、エンタープライズ・アプリケーションに対して、EJB モジュール、Web モジュール、
およびアプリケーション・クライアント・モジュールの追加、編集、参照、および削除を行うことができます。
リストからモジュールを選択すると、
その属性がペインのフィールドに表示されます。フィールドのリストは、選択したモジュールのタイプに合わせて動的に変更されます。
- 「一般情報」セクション
- 「一般情報」セクションを使用して、application.xml ファイルに保管されているエンタープライズ・アプリケーションの表示名および記述を表示します。
- 「アイコン」セクション
- 「アイコン」セクションを使用して、エンタープライズ・アプリケーションを表すアイコンを選択します。
これらのアイコンは、サーバーでの識別に使用されます。アイコンを使用するためには、まず、グラフィック・ファイルをエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトにインポートする必要があります (基本的には、デプロイメント時に見つけ出せるように、グラフィック・ファイルは EAR ファイルに入れておかなければなりません)。
ファイルをプロジェクトにインポートすると、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターのアイコン・ダイアログで、ファイルを選択できます。グラフィック・ファイルをプロジェクトにインポートしない場合は、ダイアログの中にアイコンは表示されません。
- 「アクション」セクション
- 「アクション」セクションでは、以下のアクションを実行するためのリンクが提供されます。
- ユーティリティー JAR の管理: Java プロジェクトを、
エンタープライズ・アプリケーションでモジュールが使用できるユーティリティー JAR ファイルとして追加するには、このリンクを使用します。
EAR ファイルがエクスポートされると、Java プロジェクトごとに、ユーティリティー JAR が作成されます。
- WebSphere デプロイメント記述子
- 「アクション」セクションでは、以下のアクションを実行するためのリンクが提供されます。
- WebSphere プログラミング・モデル拡張機能記述子を開く:
(WebSphere Application
Server を対象とするアプリケーションの場合)「WebSphere バインディング」セクションには、WebSphere プログラミング・モデル拡張機能を追加する場所があります。
- WebSphere バインディングを開く: (WebSphere Application Server を対象とするアプリケーションの場合)「WebSphere バインディング」セクションには、ユーザーおよびグループを
セキュリティー・ロールに追加する場所があります。
- WebSphere 拡張機能を開く:
(WebSphere Application Server を対象とするアプリケーションの場合)「WebSphere 拡張機能」セクションには、WebSphere 拡張機能を追加する場所があります。
プロジェクト用に WebSphere バインディングまたは拡張機能ファイルを作成していない場合、アクション・リンクをクリックすると、そのファイルがないことを示すメッセージが表示されます。
WebSphere 拡張機能およびバインディングのデプロイメント記述子を作成する方法については、WebSphere 拡張機能およびバインディングのデプロイメント記述子の生成を参照してください。
ソース・ページ
「
ソース」ページは、
application.xml ファイル・ディレクトリーを表示したり変更するために使用します。
ソース・ページの XML は、デプロイメント記述子が編集されると動的に変更され、「
ソース」ページで行った変更がアプリケーション・デプロイメント記述子エディターの他のページに反映されます。
XML ソースの編集は、デプロイメント記述子を編集する最適な方法ではありません。
変更は、エディターの「
設計」ページを使用して行ってください。