z/OS で IBM HTTP Server を始動するための JCL プロシージャーの使用

JCL プロシージャーを準備して、MVS™ システム・コンソールから IBM® HTTP Server を 開始および停止することができます。

JCL カタログ式プロシージャーを使用して apachectl start および apachectl stop コマンドを発行することにより、MVS システム・コンソールから IBM HTTP Server インスタンスを始動および停止できます。 同じプロシージャーを使用して、他の apachectl コマンドを MVS システム・コンソールから発行できます。

以下の JCL プロシージャーのサンプルを SHAPJCL(HAPAPROC) からお使いのシステム・プロシージャー・ライブラリーにコピーしてください。

//*---------------------------------------------------------
//IHSAPACH PROC ACTION='start',
//          DIR='/path/to/IHS/runtime/directory',
//          CONF='conf/httpd.conf'
//*---------------------------------------------------------
//IHS      EXEC PGM=BPXBATCH,
// PARM='SH &DIR/bin/apachectl -k &ACTION -f &CONF -DNO_DETACH',
// MEMLIMIT=512M
//STDOUT   DD  PATH='&DIR/logs/proc.output',
//				PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),
//				PATHMODE=(SIRUSR,SIWUSR,SIRGRP,SIWGRP)
//STDERR   DD  PATH='&DIR/logs/proc.errors',
//				PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),
//				PATHMODE=(SIRUSR,SIWUSR,SIRGRP,SIWGRP)
//         PEND

サンプル JCL で使用される apachectl コマンドの説明については、Apache HTTP Server Control Interface Web サイトを参照してください。

IBM HTTP Server インスタンスのデフォルトのジョブ名は、カタログ式プロシージャーのメンバー名と同じです。以下の例では、プロシージャー名 WEBSRV1 が使用されています。/path/to/IHS/runtime/directory を、IBM HTTP Server のこのインスタンスの実際のインストール・ディレクトリーと置換して、新規カタログ式プロシージャーを編集します。SAF STARTED プロファイルを作成して、サーバーのユーザー ID およびグループを Web サーバーの開始タスクと関連付けます。
RDEFINE STARTED WEBSRV1.* STDATA(USER(WWWSERV) GROUP(WWWGROUP) TRACE(YES))
SETROPTS RACLIST(STARTED) GENERIC(STARTED) REFRESH
開始および停止コマンドの出力ファイルは、以下にあります。
ベスト・プラクティス 1: 出力ファイルは、プロシージャーが使用されるたびに上書きされます。 出力ファイルには構成についての警告メッセージや開始失敗のエラー・メッセージが含まれている場合があります。 複数回のプロシージャーの使用に渡ってこれらのメッセージのログを保持する場合は、サンプル・プロシージャーの PATHOPTS オプションの 2 つのオカレンスを PATHOPTS=(OCREAT,OAPPEND,OWRONLY) に変更します。 PATHOPTS オプションについて詳しくは、「z/OS® MVS JCL 解説書」(SA88-8569) を参照してください。この文書を z/OS Internet Library からリンクしてください。
ベスト・プラクティス 2: STDENV DD ステートメントは推奨されていません。 IBM HTTP Server を JCL または UNIX 環境のいずれから始動した場合でも、変数が有効になるように、環境変数設定をランタイム・ディレクトリー内の bin/envvars ファイルに追加することを検討してください。
ベスト・プラクティス 3: BPXBATCH の SH パラメーターを、PGM パラメーターの代わりに使用することをお勧めします。 PGM パラメーターの処理を行うと、/etc/profile ファイルのシステム・デフォルト設定がバイパスされ、IBM HTTP Server で作成されたファイルに正しいアクセス権が設定されません。
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最終更新: October 08, 2014 06:19 PM EDT
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