このセクションでは、Fast
Response Cache Accelerator (FRCA) の操作制限について説明します。FRCA は、
Adaptive Fast Path Architecture (AFPA) とも呼ばれます。
以下の操作制限が適用されます。
- FRCA を使用可能にするときは、キャッシュ・アクセラレーターを使用した正常なサーバー再始動がサポートされていないため、
MaxRequestsPerChild ディレクティブのデフォルト値 0 を使用する必要があります。
- FRCA は Windows の 64 ビット・オペレーティング・システムをサポートしません。
- 特定のアンチウィルス・ソフトウェアを使用可能にすると、FRCA が使用できない場合があります。現在、Norton Antivirus は、このようなプログラムとして確認されています。
- FRCA のアクセス・ログ項目は、Apache アクセス・ログと統合されていません。
- アクセス・ロギング機能のみが FRCA をモニターするために存在します。
- 指定されたマシン上で、IBM® HTTP Server の 1 つのインスタンスのみが
FRCA を使用可能にできます。
- IBM Netfinity® Web サーバー・アクセラレーターが稼働しているマシン上に IBM HTTP Server をインストールしないでください。
- FRCA は IPv6 をサポートしません。
- FRCA は、ネットワーク・ファイル・システム (NFS) または Windows 共有ドライブなどのローカルでマウントされた
ネットワーク・ファイル・システムとともに使用しないでください。
- Windows システム上には、
Win32DisableAcceptEx ディレクティブを使用している場合、AFPA をロードすることはできません。
- FRCA は、Windows Vista、Windows 2008 およびそれ以降の Windows オペレーティング・システムではサポートされていません。
- AIX® 上の FRCA については、
IBM HTTP Server の 32 ビット版がインストール
されている場合のみサポートされます。
このような操作制限のほか、FRCA/AFPA は V7.0 以降では
非推奨となっているため、FRCA/AFPA の使用は推奨されません。その代わりに、
IBM HTTP Server のデフォルト構成
を使用して静的ファイルを処理することをお勧めします。この構成は、
FRCA/AFPA を使用した場合に利用することができない
IPv6、SSL、認証およびアクセス制御、カスタム・ヘッダー、および圧縮などの機能に対する
サポートを提供します。
デフォルト構成の CPU 使用率が高すぎる場合、アクセス頻度の高いファイルを
メモリー内にキャッシュするよう mod_mem_cache モジュールを構成したり、
水平方向にスケールアウトできるよう複数の Web サーバーを使用することができます。追加の
オプションには、静的ファイルのコンテンツ・デリバリー・ネットワーク (CDN) へのオフロード、
HTTP アプライアンスのキャッシング、
または WebSphere® Application Server Network Deployment (ND)
に含まれる WebSphere Edge
Server のキャッシング・プロキシー・コンポーネントの使用があります。