管理サーバーを
手動で構成する必要がある場合、または管理サーバーの構成を
変更する必要がある場合、setupadm コマンドを
実行します。
始める前に
IBM HTTP Server インストール・プロセス時に
管理サーバーを構成していない場合、
または非管理者でインストールを行った場合、
管理サーバーの構成が必要な場合があります。
手順
- オプション: WebSphere Application Server が
管理サーバーに対する認証に使用するユーザー ID およびパスワードを
変更します。 ユーザー ID およびパスワードの変更が必要な場合、
htpasswd ユーティリティーを使用します。詳しくは、htpasswd ユーティリティーを
使用しての管理サーバーへのアクセスを可能にする資料を
参照してください。
- IHS_HOME/bin/setupadm コマンドを使用して、
管理サーバーをセットアップします。 管理サーバーを
セットアップして、以下のシナリオで実行できます。
- 非 root ユーザーおよびグループ (root により開始された場合、
IBM HTTP Server 管理サーバーが実行)
- 非 root グループ
- IBM HTTP Server 構成ファイルへのパス
- IBM HTTP Server
管理サーバー構成ファイルへの
パス
- WebSphere Application Server のプラグイン構成ファイル
- コマンド構文
setupadm [-silent] [-create] -usr user_name
-grp group_name -cfg IBM_HTTP_Server_configuration_file
[-plg plug-in_configuration_file]
-adm administration_server_configuration_file
- -silent
- このパラメーターにより、メッセージ・テキストなしで setupadm コマンドを
実行できます。
- -create
- このパラメーターは、ユーザーおよびグループの
作成を指定します。
このパラメーターを指定しない場合、-usr パラメーターおよび -grp パラメーターの
値を指定する必要があります。
- -usr
- このパラメーターは、管理サーバーを実行するユーザー ID を
指定します。このユーザー ID の値は、管理サーバー構成ファイル (admin.conf) 内の
<User> ディレクティブで更新されます。
- -grp
- このパラメーターは、管理サーバーを実行するグループ名を
指定します。値を指定する場合、値は、構成ファイルのファイル・アクセス権の変更
およびユーザー認証ファイルかグループ認証ファイルの変更に使用されます。
このグループ名の値は、管理サーバー構成ファイル (admin.conf.) 内の
<Group> ディレクティブで更新されます。
管理サーバーに対して
固有のグループ名を確実に指定してください。
- -cfg
- このパラメーターは、IBM HTTP
Server Web サーバー構成ファイルへの完全修飾パスを定義します。このファイル内で、アクセス権および
グループ情報が更新されます。
トラブルの回避: 管理サーバーは、
IBM HTTP Server 構成ファイルに対する読み取りおよび書き込みの
両方のアクセス権限を必要とします。
gotcha
- -plg
- このパラメーターは、plugin-cfg.xml 構成ファイルへの完全修飾パスを
指定します。このファイル内でアクセス権が変更されます。
- -adm
- このパラメーターは、
管理サーバー構成ファイルへの完全修飾パスを
指定します。このパラメーターを指定しない場合、
install_root/conf/admin.conf ファイルに基づく、
デフォルトの管理構成ファイルが使用されます。
タスクの結果
setupadm コマンドを
実行する場合、
以下のアクションが行われます。
- -create パラメーターを指定する場合、
新規ユーザーおよびグループがシステム上に
作成されます。
- 構成ファイルのグループ・オーナーを
グループ名に変更します。このグループ名は、ユーザーが指定するもので、
グループ名により、これらの構成ファイルに対するグループの書き込み権限が
付与されます。この処理により、管理サーバーがこれらの構成ファイルを
変更できます。
- 管理サーバー
構成ファイルのユーザー名およびグループ名を
更新します。
- コマンドを実行する都度、
バックアップ・ファイルを作成します。
次のタスク
ステップを完了して、
IBM HTTP Server 管理サーバーを
開始します。詳しくは、IBM HTTP Server 管理サーバーの
始動および停止に関する資料を参照してください。
IBM HTTP Server
管理サーバーは、apachectl restart を使用して再始動できるように
するために、IBM HTTP Server と同じユーザー ID で
開始される必要があります。