[z/OS]

IBM HTTP Server V5.3 for z/OS: 第 1 部: 計画

IBM® HTTP Server V5.3 for z/OS® の各種機能は、IBM HTTP Server で使用可能ですが、実装は異なります。計画する際に重要なインストールおよびマイグレーションの主な違いについて説明します。

部および章は、IBM HTTP Server V5.3 for z/OS の資料「z/OS HTTP Server 計画、インストールと使用の手引き」(資料番号 SC88-9004-09) の部および章に対応しています。

以下のトピックは、第 1 章に該当します。

以下のトピックは、第 2 章に該当します。

構成と管理

EBCDIC 構成ファイルを更新するだけで、IBM HTTP Server を管理できます。

z/OS UNIX システム・サービス

z/OS UNIX システム・サービスのユーザー ID および UID
IBM HTTP Server は、選択したユーザー ID (WWWSERV など) の下で、UNIX プロセスで実行されます。z/OS UNIX システム・サービス UID が 0 でないことを確認してください。 ユーザー ID および UID に関する情報については、必要な z/OS システム構成の実行トピックを参照してください。
BPX.SERVER 機能
SAFRunAs ディレクティブを使用して、ログイン・ユーザーのスレッド ID を変更した場合は、BPX.SERVER 機能で Web サーバー ID をリストします。

DLL の考慮事項

install_root/bin/envvars ファイルで LIBPATH ステートメントに DLL パスを追加します。

Fast Response Cache Accelerator

IBM HTTP Server では、 Fast Response Cache Accelerator は z/OS オペレーティング・システムでサポートされません。代替手段として、キャッシングに mod_cache、mod_disk_cache、および mod_file_cache の各モジュールを使用します。

ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: 静的ファイルではなく、リモート・ファイルまたは動的ファイルをキャッシュに入れます。例外は、mod_file_cache モジュールを使用した静的ファイルのキャッシングです。このモジュールにより、静的ファイルへのアクセスが高速化します。bprac

モジュールについて詳しくは、Apache HTTP Server の資料を参照してください。

MVSDS DLL z/OS データ・セットの考慮事項

IBM HTTP Server は、MVS™ データ・セットをキャッシュに入れず、またプリロードしません。

パフォーマンス

IBM HTTP Server のパフォーマンスおよびチューニングの情報を使用して、サーバーを調整します。

最大アクティブ・スレッド数

IBM HTTP Server V5.3 for z/OS は MaxActiveThreads ディレクティブを使用して、同時にアクティブにすることができる最大スレッド数を設定します。IBM HTTP Server は、複数のスレッド・プロセスを利用したハイブリッド・モデルを使用します。このハイブリッド・モデルは、複数のディレクティブを使用してプロセスを管理します。

MAXClients ディレクティブは、プロセス・スレッドの総数の制限を決定します。ThreadLimit ディレクティブおよび ThreadsPerChild ディレクティブは、各プロセスで作成されるスレッド数に影響します。ServerLimit、MaxClients、および ThreadsperChild の各ディレクティブは、作成されるプロセスの最大数を制御します。
ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: サーバーでより多くの同時要求を処理する必要が生じるまで、httpd.conf デフォルト構成ファイルの構成を使用します。MaxClients ディレクティブおよび ServerLimit ディレクティブを変更する場合は、同じ係数で値を増減してください。bprac

ディレクティブについて詳しくは、Apache HTTP Server の資料を参照してください。

Web サーバー・パフォーマンスを改善するためのディレクティブのコーディング方法

IBM HTTP Server のデフォルトの httpd.conf 構成ファイルでは、以下のディレクティブは使用不可になっています。Web サーバー・パフォーマンスに影響する可能性があるため、これらのディレクティブを使用可能にする場合には慎重に行ってください。

       HostnameLookups
       IdentityCheck
       MimeMagicFile
       MaxRequestsPerChild
       AllowOverride
       Options FollowSymlinks
       SMFReportInterval

これらのディレクティブについて詳しくは、Apache HTTP Server の資料を参照してください。

ワークロード管理

ワークロード管理 (WLM) の HTTP 要求の分類に関するトピックの指示に従って、IBM HTTP Server 用に WLM を実装します。

インストール済み環境のマイグレーションの考慮事項

IBM HTTP Server を初期インストールする場合も、初期インストール後に新しいバージョンにマイグレーションする場合も、Installation Manager GUI を使用した IBM HTTP Server へのフィックスパックのインストールトピックの説明に従ってください。

参照トピック    

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最終更新: October 08, 2014 06:19 PM EDT
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